約 11,586 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/48626.html
登録日:2021/07/11 Sun 23 36 10 更新日:2024/06/11 Tue 08 42 56 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 2012年 おおかみこどもの雨と雪 おかあさんの唄 アニメ アニメ映画 メリーバッドエンド 人狼 大沢たかお 奥寺佐渡子 子育て 宮崎あおい 成長 映画 田舎 細田守 西井幸人 親子 貞本義行 鬱展開 黒木華 私が好きになった人は、『おおかみおとこ』でした。 「おおかみこどもの雨と雪」は2012年に公開されたアニメーション映画である。 監督は「時をかける少女」「サマーウォーズ」を手掛けた細田守。 脚本は細田監督前2作の奥寺佐渡子と細田監督の共同執筆となった。 女子大生の花が「おおかみおとこ」の青年と出会い、恋に落ち、子供が生まれる。 その子供である雨と雪が成長していく13年間を描いている。 二人は「おおかみこども」のタイトル通り人狼の血を引く存在であり、人と狼の間で揺れ動く複雑かつ繊細な心理描写が本作の特徴である。 タイトルをひらがなにしたのは細田監督曰く「優しい感じがしたから」とのこと。 【ストーリー】 19歳の女子大生・花は大学で1人の青年と出会い、恋に落ちた。 そんな彼はある日、自分が「おおかみおとこ」であることを打ち明けるも、花はそれでも彼を愛した。 やがて2人の間に子供の雪と雨が産まれるが、彼はある日命を落としてしまう。 花は悲しみを乗り越え、残された「おおかみこども」の姉弟を育てていくことを誓う。 だが都会で2人の正体を隠しながら生活するのには限界があり、花は思い切って田舎へ引っ越すことを決める。 田舎での生活や農作業等には困難もあったが、村の人達に支えられながら生活していく。 それと同時に、成長して色んな事を学んでいく雪と雨。2人は将来への道を選択する時が近づいて来たのだった。 果たして親子の決めた道の先には… 【登場人物】 花 CV 宮崎あおい 本作の主人公。 19歳の女子大生で、アルバイトをしながら生活している。 ある日大学でおおかみおとこの彼と出会い、大恋愛の末に子宝に恵まれる。 だが彼の死をきっかけに、子供達が人間でもおおかみでも選べるようにと田舎に移り住む。(出産を期に大学を休学、アルバイトも辞めている) 初めての田舎暮らしだったようで始めはなかなか上手くいかなかったが、近所の人達のアドバイスやサポートを受けながら、生活を安定させていった。移住当初は貯金を切り崩して生活していたが途中からは自然保護観察施設で働くようになる。 おおかみこどもである二人の子育てに悪戦苦闘しつつも雪と雨の成長を見守っていたが、やがて2人の進む道に関して苦悩することになる。 メンタルは非常に強く、どんな困難に見舞われようとも笑っているという信念を持っている。というのも「花」という名前は父親が裏庭に咲いたコスモスを見て「花のように笑顔を絶やさないようになってほしい」と感じたことから名づけられた。花自身、父の思いにこたえられるようにと父の葬式の際にも笑顔を絶やさないようにしていたほど。 その細腕一つで廃墟寸前だった家の修繕や荒れ放題だった畑仕事までやってのける等かなりのタフネスの持ち主でもある。 彼(おおかみおとこ) CV 大沢たかお 花の夫にして雨と雪の父親。穏やかで心優しい青年。 普段は運送ドライバーとして働き、たまに大学に忍び込んで勉強していた。 そこで花と出会い、彼女と交際を始める。 その正体は「おおかみおとこ」の末裔であり、最後の生き残りであった。 他作品でいうところの「人狼」であり、普段の人間としての姿のほか、狼の顔をした獣人の姿と、完全な狼の姿にもなれる。 花に正体を明かし、それを受け入れてくれた彼女との間に子供が産まれるが、 雨が産まれてまもなく、謎の死(*1)を遂げてしまう。 雪 CV 黒木華(少女期) 大野百花(幼少期) 彼と花の娘である「おおかみこども」の少女。 父同様、自分の意思で狼と人の姿を行き来する事ができる。 本作のナレーションは彼女の回想という形で進行していく。 名前は雪の日に生まれたことで付けられた。 当初はお転婆…というか活発すぎて野性味あふれる性格で、蛇を腕に巻く、小動物の骨を取集する、野生動物を追い回す等を平然とやってのける。 しかし、小学校に通うようになり、普通の女の子はそんなことをしないという事を痛感し、心境に変化が起き始める。 雨 CV 西井幸人(少年期) 加部亜門(幼少期) 雪の弟。「おおかみこども」の少年。 名前の由来は雨の日に産まれたから。 やはり彼も自分の意思で狼の姿へと変じる事ができる。 雪とは対照的に当初は内気な性格で、体力もさほどない。 そのため人間としての意識が強かったが、ある雪の日に獲物を捕らえることに成功し、野生の本能が目覚め、 その後学校に通うも上手くいかず、「先生」を頼りに山に通うようになる。 草平 CV 平岡拓真 雪のクラスに転校してきた少年。 転校早々に雪を「獣臭い」を正体に近づくような発言をしたため、彼女から避けられる。 その後のいざこざにより、雪の心変わりを決定づける決め手となった。 母子家庭であり、美人の母(CV 林原めぐみ)からは過保護と言えるくらいに可愛がられているが、あまり良くは思っていない模様。 韮崎のおじいちゃん CV;菅原文太 花たちの近所に住む農家の老人。90歳。 強面で口は悪いものの世話好きであり、畑仕事に苦戦する花に度々アドバイスを送り、 家族や近所の人達に彼女の手助けをするように手を回していた。 家族曰く「花ちゃんに惚れてる」とのことで、ある意味本作最大の漢であるツンデレおじいちゃん。 細川&山岡 CV 中村正(細川)&大木民雄(山岡) 近所の農家のおじさんコンビで、花を手助けしてくれる。 野菜の育て方でよくケンカをしているが、仲は良い。 天童 CV 井上肇 花の務める『新川自然観察の森』の理事長。 よく遊びに来る雨とも親しい。 信乃 CV 上白石萌音 雪の小学校からの親友。 【主題歌】 「おかあさんの唄」 歌:アン・サリー 追記・修正は自分の進む道を選んでからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 花は結局ひとりぼっちになってしまったという点では、バッドエンドなんだよなぁ… -- 名無しさん (2021-07-11 23 42 42) 韮崎じいちゃんは真相に気付きそうだったけど、後半出番なかった… -- 名無しさん (2021-07-11 23 58 07) 項目なかったんかい -- 名無しさん (2021-07-12 00 20 56) 花みたいに抱え込んだ挙句に虐待やら心中やらになってしまう親御さんも現実の世の中には多くてなぁ… -- 名無しさん (2021-07-12 00 42 24) 本編の「雪が母の花から聞いて再構成した話」は多分に嘘や欠落が含まれていて、実際には『組織』の改造人間だった父のおおかみ男はバッタ男に蹴り殺されていて、花も『組織』に改造人間繁殖プラントに改造されていたのた……というネタを見たときは死ぬほど笑ったを -- 名無しさん (2021-07-12 01 34 35) ここ10年くらいの中では相当有名なアニメ映画の部類だと思うけど、今まで項目無かったのか -- 名無しさん (2021-07-12 11 18 30) ↑2 くっそわろたwww -- 名無しさん (2021-07-12 13 40 39) 最後雨は野生に戻ったけど近所の人急にいなくなって不振がってるんじゃねって気になってる -- 名無しさん (2021-07-12 17 52 16) そういや草ちゃんと雨会わずじまいか -- 名無しさん (2021-07-12 18 04 14) ↑2 そこはまあ、いいかんじに言い訳したと思う。語られずじまいだから推測でしかないけど。 -- 名無しさん (2021-07-12 20 02 15) ↑3 もう少し環境のいい親戚のところに預けたって説明したんじゃないかな。 -- 名無しさん (2021-07-12 21 12 06) 花はなんとなく両親との関係も良好そうな感じだけど連絡とか取ってたのかな -- 名無しさん (2021-07-12 21 15 38) 最近細田作品の項目増えてるけど流行ってるの? -- 名無しさん (2021-07-13 11 05 12) ↑花って大学生の時点で両親とも死別してたんじゃなかったっけ。 -- 名無しさん (2021-07-13 12 27 31) ↑2 多分竜とそばかすの姫が公開されるからでは? -- 名無しさん (2021-07-13 12 54 19) 本来狼は家族思いな生き物のはずなのに、雨の親不孝息子っぷりがなぁ。かんん、かな -- 名無しさん (2021-07-13 17 03 05) ↑修正。完全に狼でもない人間でもない獣に成り果ててしまったのかなぁ… -- 名無しさん (2021-07-13 17 03 50) ↑もしそうなら人間の世界でも狼の世界でも生き辛そうだよな。そもそも犬夜叉や鬼太郎でも触れられてるように人間と亜人種(妖怪とか)の子供は純粋な存在じゃないからどちらの世界からも受け入れられないという。まあ雨の場合は「先生」が理解者っぽいけど。 -- 名無しさん (2021-07-13 17 33 23) 犬夜叉やとわがこれを見たら、何を思うのだろうか? -- 名無しさん (2021-07-13 20 59 30) コミカライズを担当した優先生、あんなタイミングで亡くなっちゃうなんてな…… -- 名無しさん (2021-07-13 21 06 35) 菅原野文太の遺作だっけ? -- 名無しさん (2021-07-14 07 03 17) 花が通っていた大学は一橋大学がモデルなんだよね -- 名無しさん (2021-07-22 22 22 51) きっと小さい頃にこの作品を見ていたらずっと棘が残っていたと思う -- 名無しさん (2021-07-23 23 14 21) 雪曰く「子供の頃の自分達はおおかみか人間か迷ってた」みたいだからどっちかを完全に決められたらその種族で固定させるんじゃないだろうか。そうなるとお父さんは大人になってもまだ迷ってたことになるけど -- 名無しさん (2021-09-03 20 06 56) ↑多分「おおかみおとこ」の(現状)最後の一人として、人として生きるか狼として生きるか悩んでたんだろうな。恐らく他の仲間はほぼ全員人として生きる道を選んだんだと思う。 -- 名無しさん (2021-09-03 22 23 06) ↑2現に雨の別れの姿、人間の髪型が残ってなかった。 -- 名無しさん (2021-09-10 17 08 14) まぁ子供って影響されやすいから、思想が180度変わるのも仕方ないのかもしれない。 -- 名無しさん (2021-09-25 22 21 39) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/muuyan/pages/81.html
雨と錆と埃の香り (あめとさびとほこりのかおり) 孵らぬものたちの一年前の物語。 鷹田篤?と天堂咲?の出会いから、軽音楽部の設立までを描く。 戻る→用語集 あ行 用語集/あ行/あ
https://w.atwiki.jp/tsundereidayon/pages/675.html
1 しとしとと雨が降っている。 既に辺りは暗闇に包まれている。傘を差し、矢上綾は一人、家路を急いでいた。 明かりを借りてくるべきだったかと多少後悔はするものの、両手を塞がれる事に逆に不安を覚えるのは、彼女の生業が多少なりとも関わっている。 女が夜道を一人で歩くなど無用心だと眉をひそめる者もあろうが、腕には自信があるからこその行為である。 綾は剣道場の師範代を努める程の実力を持っていた。 堀沿いの道を急いでいると、ふと先程話題に上った他愛の無い噂話を思い出した。 曰く、雨の夜に、堀の側を歩いていると、化け物に心の臓を喰われる。 自宅までは、もう少し堀に沿って進まねばならない。この時刻にこの天気では、出歩く者も無いだろう。 綾を知る者なら、彼女が怪談など恐れるような性格ではないと知っている。 そんな彼女でも、いや、たとえ男であっても、怪談を聞いた後で一人夜道を行けば心細くなるものだ。 (昨今は譲位だ開国だと騒がしいが、人心乱れれば物の怪も跳梁しやすいのやも知れぬな) そう考え、ふ、と苦笑に似た笑みを浮かべる。 小藩だが、お国の行く先を案ずる血気盛んな者は多数いる。門下生達にも最近は剣の指南よりも説得や議論、時には喧嘩の方に時間をとられる事が多い。 2 色々と考えながら角を曲がる。このまま直進し、突き当たりでもう一度曲がれば自宅はすぐだ。 と、そこで、足が鈍る。 柳が並ぶ堀沿いの道。ここから突き当りまで距離にすれば一町程だが、その丁度中間あたりに、人影が見えた。 傘を握り直す。いつでも刀に手を伸ばせるように。 暗闇に加えて雨に煙る中、その男の姿は、距離があるにも関わらずはっきりと見えている。それが異常な事だというのは明らかだ。 道を引き返そうかとも思ったが、それは自尊心が許さなかった。 幼い頃から、女だてらに剣を振るうと嘲弄を受けてきた。 奇異の目に晒されても、常に真っ直ぐに顔を上げ背筋を伸ばして生きることで自身を確立してきた彼女には、誰が見ていなくても怪談ごときで恐れ退く事は許されない。 顔を上げ、平常心を装い、歩みを進める。 男は年は二十を半ばに差し掛かった頃か。着流しをやや着崩し、一見すれば遊び人にも見える風体だ。 長身で程よい筋肉質の体、顔立ちも整っている。これで全身が透けていなければ、女達が放ってはおかないだろう。 綾が近づいても動く様子は無い。腕を組み、柳に背を預けるようにして、堀の水面を眺めていた。 すれ違う。背を向ける事に抵抗はあったが、それでも綾は速度を緩めることなく、通り過ぎた。 振り返らずに突き当りまで進み、曲がるついでに後ろを伺う。幽霊が動いた様子は無い。 堀から離れ、自宅の塀を横に確認してそこで漸くふう、と息を漏らした。 3 霧のような雨が降る。 十日程経っていた。 前回と同様夜道を急ぐ羽目になり、内心うんざりとしているのだが、世話になっている人相手に不躾な事は言えない。 ただ、顔を合わせる度に縁談話を持ち出されるのだけは勘弁してもらいたいものだと腹の底で嘆息する。 気が付くと、あの道に丁度差し掛かろうというところだった。幽霊の出る道。 あれから何度か噂話を耳にしたのだが、現れるのは化け物というだけで、それがどういうもの、ましてや幽霊に関しては全くといっていい程情報はない。 ただ、噂通り心の臓を失った死人が堀に浮いたことがあるのは確からしい。 尤もそれも綾が生まれる前の話だったが。 果たして幽霊は、同じ場所に佇んでいた。綾の方も予想していただけあって前回よりは余裕がある。 気を許すまではいかないが、前より詳細に観察することが出来た。 格好は前回と変わらない。堀に顔を向けているのも同じだ。ただ今回気が付いた事もある。 幽霊の脇を一旦行き過ぎたのだが、思い直して引き返す。 「幽霊でも、雨に濡れるのだな」 まるで生きている人間にするように声を掛けてみた。 得体の知れぬものにわざわざ自分から近づく愚行に綾自身苦笑を覚えていたのだが、幽霊もそうだったのだろうか。 意外な事に、少々煩そうにこちらを一瞥した。 「ここには近づくな」 にべもない態度で一言だけ告げると、再び水面へと視線を戻す。まるで何かを見張っている様だ、と思う。 「邪魔をしたな」そう謝罪を口にしたが、今度は反応は無い。軽く会釈をして綾はその場を後にした。 4 どうやら本降りになってきたようだ。すっかり闇に包まれた空を伺いながら、綾は嘆息した。 そろそろ入梅を迎える頃である。ここの所天気がすっきりしないのも仕方ないのだが、どうにも気が滅入って仕方が無い。 庭に植わる青い紫陽花が雨に濡れる姿を眺めているうちに、同じく雨に濡れる男の姿を思い出した。 あれから何度か夜道を行く機会があったが、幽霊とすれ違う事はなかった。恐らく雨と言う条件がそろっていなかったせいだろう。 今夜は雨が降っている。 悪戯を思いついた子供のようににんまりと笑みを浮かべると、彼女は急いで外出の準備をした。 男は相変わらず雨に濡れながら堀を睨み付けていた。水面は暗く、ただ雨を受けて波紋を浮かべるのみだ。 雨が落ちる度に男は確かに濡れていく。柳の下では、雨を防ぐ事も難しい。 筈なのだが、急に雨が遮られ、驚いて顔を上げる。 「使うがいい」 生真面目な顔で傘を差し出す女性を確認し、眉根に微かな皺を寄せる。 「柳の下に幽霊とは、風流なことだ」 「近づくな、と言った筈だが」 相変わらず無愛想な男の様子に、綾は苦笑するしかない。 「傘を貸しに来ただけだ。流石に風邪を引く事は有るまいが、雨に濡れる者を放っておくのも気分が悪いのでな」 「必要無い」 「まあそう言うな」 宥める様に穏やかに制しながらも傘を差し出してみたのだが、男は再び堀の方へ顔を向けてしまった。 暫く待っても受け取る気配が無いのを察すると、開いたままの傘をそっと足元へ置き、静かに立ち去った。 翌日も雨は続いている。 綾が道場へ向かう為に朝通った時には既に幽霊の姿は無く、ただ傘だけが彼女が置いたままの状態でそこに残されていた。 嘆息し、傘をたたみ、それでもと思い直して、柳の陰にそっと立てかけておいた。 5 あれから二日が過ぎている。その間雨は殆ど降り止む事はなかったが、何や彼やと忙しく、夜に様子見に行く事が出来なかった。 今日は道場での稽古が終わった後で、師範に呼び出された。 何事かと急ぎ師範宅へ向かうと、そこには師範の他に、藩の重役を務めているある門下生の父親も同席していた。 師範によると、門下生の父親の紹介という形で綾と名家の子息との縁談を取り纏めようという話があるらしい。 以前道場の代表として御前試合に出た事があったのだが、その際に相手先が見初めたのだとか。重役は綾の腕だけではなく、器量にも惚れたのだろうと暗に伝えてくれた。 確かに良縁だとは思うのだが、今一気が進まない。脳裏によぎった姿を打ち消し、身分違いを理由に丁寧に辞意を伝えた。 屋敷を出る頃には既に日は落ちすっかり暗くなっていた。雨が降りしきる中、家路を急ぐ。 今日は例の道を通る必要は無い。無いのだが、どうにも心落ち着かない。 あの男の事を意識している自覚はある。 自分も若い娘なのだと自嘲に似た思いを抱くものの、幽霊に思いを寄せるなど常人ではまずありえない感覚が可笑しくもあった。 自宅の門が見えてきた。さてどうするかと思案する。 男が「近づくな」と言うならば、それなりの理由も有るのだろう。理性はそう思い至っていたが、感情はままならない。 塀の影から様子を伺うだけにしよう。言い訳じみてはいると思いつつもそう結論を出し、門の前を通り過ぎた。 角からそっと顔を覗かせてみて。頬が緩むのが分かる。 男は何時もの様に柳の下に立っている。相変わらず遠目でもはっきりと分かるその姿だが、今夜は傘を差していた。
https://w.atwiki.jp/kenkaku/pages/27.html
犬と狼と◆L0v/w0wWP. 「くっ!いったい何がどうなっているのだ!兄者は…皆はどうなったのだ!?」 鬱蒼と茂る森の中で、一人の青年―いや年齢的に言えばまだ少年というべきか―が叫んでいた。 茶色がかった髪に、痩せぎすだが鍛え上げられ引き締まった体躯、凛々しい眉と、 鋭いギラギラとした瞳は彼が相当の達人であるという事、そして熱き心の持ち主だという事を体現していた。 ただ常人と異なる所を挙げるとすれば、その耳は猟犬、あるいは狼のように尖り、 外からそれを確認する事は不可能だったが、袴の下からは尾が生えているという事。 彼こそは今の人の営みが滅びし後、遥か永劫の未来、新たな人の世で、勢力伸張著しい新興国家 「トゥスクル」の主・ハクオロ皇の義兄弟にして、歩兵衆を率いる若き侍大将、名をオボロと言った。 □ つい先ほどまでオボロたち、トゥスクルの軍は我らの敬愛すべき皇・ハクオロとともに、 敵国の皇城にあった。被差別民族シャクコポルの国でありながら、謎の巨兵「アヴ・カムゥ」を擁し、 破竹の勢いでその勢力を拡大した西の強国、クンネカムン。そしてハクオロの盟友だという若き皇・クーヤ。 彼女たちが全土統一の旗を掲げ、近隣諸国に侵攻を開始したのだ。 我が聖上を止めて欲しい―国のため、主君のため、死を賭してトゥスクルへと出奔したクンネカムン建国の大老・ ゲンジマルの要請を受け、ハクオロはクンネカムンの侵攻を受けた諸国と盟約を結び、逆にクンネカムンへと侵攻。 ついに皇城にてクーヤを下したのだ。だが、事態はそれで終わらなかった。クンネカムンの左右大将の造反、 屍を操っていた謎のオンカミヤムカイの男、あまりに目まぐるしく動く自体に困惑している最中に、國師ウルトリィが 突如として空間転移術を展開し、そして―気がついたら、あの場に引き出され、今また見知らぬ森の中にいた。 「俺は夢でも見ているのか…?あの連中は一体。」 あの場にいた連中…多くのものが、確かに自分たちとよく似た服装をしていたがなにかが違った。 自分たちに殺し合いをしろと告げた、あの初老の男のいた建物もどこか自分たちの国とは趣を異にしていた。 耳の形も今までに見たことが―いや、ある。あるどころではなく一番身近にいたではないか。 彼らの耳の形状は兄者―ハクオロのものと同じであるという事を思い出した。 ハクオロは元々、エルルゥたちのいた集落・ヤマユラに迷い込んできた男。その際、それまでの記憶を一切失っており、 氏素性も知れない。一度、その事を巡って大きな―思い出したくも無い忌まわしい戦乱が起きた事があったが、 結局、その正体は解らず仕舞いであった。 火薬―オボロたちのいた世界では禁忌の薬とされ、薬師であるエルルゥとハクオロが一度だけ製造し、 侵攻してきた敵国・シケリペチムの軍の糧秣を焼いて退けたことのある、火神を呼ぶ代物。 少年の首が吹き飛んだ音は、あれの炸裂する音に良く似ていた。が、それらしきものが しかけられていたようには見えなかった。 殺し合いをしろと告げたあの男―いや、オボロの鋭敏な聴覚は引き戸の奥にいた何者か、 それも複数人の気配と、そのうちの一人が指を鳴らした音をしかと聞き取っていた。何かの術? オンカミヤムカイの方士ような…。だが、彼らが術を使うに際は呪文の詠唱を必要とする。 指を鳴らすだけで、人一人の首を吹き飛ばすなど聞いたことが無かった。彼らに逆らえば自分たち もあの少年のようになると言うが― (くそっ、ますますわけが解らん!こんな時、兄者ならなにかしら閃くのだろうが…) だが、自分でも重々承知はしているが、オボロは考えるよりも体を動かすのが遥かに得意な気質。 考えれば考えるほど思考は混乱し、オボロはたまらず髪を掻き毟った。ともかくだ、今自分がするべき事は (俺の身につけた武技は本来、皆を守り、明日を切り開くためのもの。それを殺し合いに使うなど できようはずもない!そうだろう、兄者!もしも、兄者がこの場にいれば絶対に皆を止めようとするはずだ。) そうだ。志は人一倍、されど、今思えば、単なるコソ泥にすぎなかった自分に真の力の振るい場所を 与えてくれた男。その全てを捧げて、伴に道を切り開いていきたいと心に誓った男。不治の病で 明日をも知れぬ妹が生まれて初めて、そして唯一女として愛している男。ゲンジマルとともに、 敵陣の只中に残っているであろう義兄・ハクオロをなんとしても助け出さなければならない。 だが、ここで殺戮に走るようなことがあれば、とてもハクオロに顔向けできない。ならばどうするか。 答えは簡単である。あの自分たちに死合を強いたいけすかぬ物共を、この手で叩き伏せるのみ。 (そういえば行李の中に地図と人別帖が入っているといったな。目を通してみるか。) まずは、今の状況を把握するのが先決。行李を開けて、まず目に入ったのは細身の湾曲した刀が一振り。 鞘から抜いてみるが、切っ先鋭く、同胞・トウカの使っているものとよく似ている。 とりあえず腰にさすが、普段二刀使いのオボロである。どうも落ち着かない。 (…なんというか、やけに腰が軽いな。あの男、得物は自分で見つけ出せと言っていたが…そうするしかないか…。) 次に青竹を切って作った水筒が何本かと、笹の葉を縛った包み。何気なしに開けて見るが… (…?なんだこれは?モロロ…じゃないよな?食えるのか、これは。) 中から出てきたのは見慣れぬ白い固形物が5つ。試しに齧ってみるが堅いし、味も 旨いとは思えなかった。噛み砕けないこともないが…とても食べる気にはなれなかった。 なにか特別な調理方法でもあるのか?とりあえず歯型がついた『ソレ』は一旦包みなおし、 今度は、地図と人別帖を付属の筆、墨壷と一緒に取り出す。まず地図を広げ、自分のいる位置を見定める。 どうやらここは島らしい。何やら見たことのない文字が並んでいるが不思議と何が描い てあるのか理解できる。頭の中に直接入り込んでくるような、味わったことの無い感覚 であった。正確な場所はわかりかねるが、どうやら自分は北西の山中にいるらしい。 次に人別帖、こちらに書いてある文字もなにやら複雑怪異だが、やはりすんなりと 頭に入った。 (しかし…聞いた事の無いような名ばかりだな。やはりここはどこかの異国――) 半ばほどまで読み進め、一つの名前に釘付けになる。 (――!!!トウカ!トウカがここにいるのか!?) トウカ―信義を第一とし、勇敢なことで知られるエヴェンクルガ族の戦士。居合いの達人。 多少(で済むか?)、うっかり者という点は少々不安だが、喧嘩をするほど気心の知れた仲間。 女ながら剣の腕前はおそらく自分を凌いでいるし、素手での殴りあいも相当のもの。 なにせ、自分がしばらく寝込む程の、重傷を負わされた(彼女の大事にしていた人形を 壊してしまったのだ。ただ、いじった途端に壊れた気がしたが…)事もあり実力は身をもって知っている。 最初のあの場にいた時は、その姿を認めることはできなかったので、 彼女もこの場に呼ばれている事に驚きはしたが、達人を集めたというならば不思議ではない。 それに仲間であること以上に、トウカは真面目を絵に描いた裏表の無い好漢。 彼女ならまず信用して間違いない。なんとか見つけ出して合流したい所。 幸か不幸か、他に自分の知る名前を見出すことはできなかったが、 これで当面の指針は決定した。 (ならば善は急げだ!とりあえず里に降りてみるか。) 荷物を詰めなおしたオボロはその並外れた脚力でもって、夜の風を纏い、 木々の間を縫うように駆け抜けて、坂を下っていく。 ふと見上げると、木々の間から見事な満月が顔を出していた。 (待っていてくれ兄者。かならず、かならず俺は戻る!) 月に対して誓いも新たに、視線を正面に戻そうとて――――――――――――― ―その瞬間、彼の思考は頭上からの衝撃とともに中断、代わりに視界いっぱいに 黒土や苔が広がった。 □ いくつもの、木々が繁茂し、静寂が包む山の中腹。そこに一本だけ突出して頭を出す杉の古木。 その中ほどの枝の根元に腰を下ろす、一つの影があった。夜鷹か梟か。はたまた、塒を探す猿猴か。 否、そこに宿るは紛れも無い一人の人間。弓のようにしなやかな手足に、白い薄絹のような肌、 金紗のように赤みがかった頭髪と、柔らかい線を有する紅顔の頬。まるで絵物語から抜け出た 牛若丸か、その姿を見れば生きては帰れぬという山姫か。月明かりを浴びて妖しい魅力を放つ 少年の名は犬坂毛野胤智―怜悧な双眸に、宿るのは静かに燃える怒りの炎である。 犬坂毛野。元は、関東の名門の千葉家の分流・武蔵千葉家の家老を務めた、粟飯原胤度(あいはらたねのり)の 妾腹の末子である。三年間、胎動していたという母の腹の中にいる間、父は悪人の奸策にかかって一族皆殺しと なり、毛野自身もこの世に生を受ける以前から、何度と無くその命を狙われてきた。 母は自分に女名と女の着物を与え、女として自分を育てた。その母が臨終を迎える際、自らの出生の 秘密を知った彼の心に宿ったのは仇に対する果てしない憎悪―それを晴らす為だけに生き、 ついにその縁者を幼子に至るまで、一人残らず血の海に沈めた。 だが、そんな修羅道を歩んでいた自分に手を差し伸べてくれた兄弟たち― ―そう、こんな自分に最初に気遣ってくれた、犬田小文吾を初めとする里見の六犬士 生まれ出でる以前よりの宿縁で結ばれているという、彼らが自分を仲間に誘ってくれたときは、 一匹狼を気取ってきた手前、態度には表せなかったが、心から嬉しかった。 これからは、人の世と仁義のために刃を振るう。悪くないと思った。 その矢先だった。最後の仇、籠山逸東太頼連を討ち果たし、それと引き換えに 多くのものを失ってしまった鈴繁森での戦い―犬士たちと合流して追っ手から逃げ、 しばらくの間、穂北の地で暮らしを伴にし、自分たちの真の母たる伏姫の法要に 加わるべく結城への旅支度をして―― ―そして覚醒と同時に自分はあの趣味の悪い芝居を見せ付けられたのだ。 やはり、貴様は修羅として生きろという事か?それとも、以前小文吾が話してくれた、 自分たちを生み出した根本であり、里見家とその縁者を呪い続ける怨霊・玉梓の 呪いなのか。そんな事は、この際どうでもいい。あの白州の男から突きつけられた この理不尽な要求に毛野はただただ、怒っていた。ならばする事は決まっている。 (奴等の思惑道理にはさせない…。この馬鹿げた茶番をぶち壊して、あの男を地獄に叩き落す。) だが、あそこに集められた武芸者たち、少年の首を一撃で落とした邪術、そして気がつくと立っていたこの場所。 彼の鋭敏の頭脳をもってしても、疑問符のつく事象ばかりであったが、毛野はせめて、今いる場所がどこなのか だけでも確認しようと、辺りを見渡しもっとも背丈のあると思しき杉の木によじ登ったのだ。 太い丈夫そうな枝に腰を下ろし、膝の上に行李を下ろしてあけ、地図を取り出した。 今宵は満月という事もあり、元々夜目の利く毛野は方々を見渡す。 (湖か…。となると、俺がいるのは『は』の弐か参のあたりか。) 場所は大方見当がついた。地図をいつでもひらけるよう懐にしまって―― ここで初めて違和感に気がつく。 (…!?珠が…無い!) 生まれてこの方、肌身離さず持ってきた、『智』の文字が浮き出る水晶の珠 ―自分たちを生み出したもう一つの存在・伏姫の霊験が宿る宝玉。他の犬士も皆、 同じ物を持っているという―が無くなっていた。腰の大小が無くなっていた事は 最初から解っていたが、懐や袖にに忍ばせている飛刀も一緒に消えていた。 (落とした…?いや、信乃じゃあるまいしそんな間抜けはするはずがない。 あいつら、いつの間に人の懐を弄ったんだ。気色悪い!) 変わりに行李に入っていたのは、何という事も無い一振りの脇差が一本。 刀身は一尺五、六寸といったところか。間合いの短さは、気にはなるが、 相手の懐に潜り込む事も自分は得意中の得意、扱いに困るというほどではなかった。 (得物をバラバラにして不確定要素を増やす…。そんなところか。 ここまでふざけているともはや腹を立てるのも馬鹿馬鹿しいな。) 腰の大小は自分で見つけろとあの男は言っていた。飛刀に関しては―いざとなれば 石を投げても、十分相手を殺傷できるくらいの投擲技術を毛野は持っていたし問題はなかった。 しかしやはり珠。自分と犬士たちを繋ぐ絆の証。あれだけは、是が非でも取り戻す。 おそらく、刀同様、この島のどこかに隠されているに違いない。伏姫の霊珠が悪人に 使えるとは思えないが、万に一つ、あの不思議な珠が悪用される可能性も否定はできない。 一刻も早く見つけ出さなければ。 それともう一つ、他の参加者との接触を図る。群れて行動するのは好きではなったし、 いざとなれば一人であの屋敷に斬り込む事も覚悟している。 が、奴らの思惑を打ち破るにはそれなりの頭数が必要になってくるだろう。何よりも情報が少なすぎる。 目下、探し出すべき人物は一人― (あの十兵衛という隻眼の男、白州の男の息子か何かだと言っていた。今度の事は寝耳に水って 感じだったけれど、自分の父親の事を何も知らない筈がないと思う…。あの様子だとたぶん 殺し合いには乗らないだろうし、まず会って話を聞き出さないと。) それに他にあの連中を知るものがいる可能性も否定はできない。まずは協力者を探す。 やつらの思惑に乗せられた連中は―今までそうしてきたように、修羅となって斬る。 ふたたび、仲間たちの元へと帰り、人の世のため戦うため。 その小柄で華奢な体に、燃える闘志を宿した毛野は、行李を背負いなおすと、するすると それこそ猿かなにかのように、素早く木を降りていった。 元々、彼は旅芸人一座の中で育ち、軽業の芸を通じて、卓越した身体能力を身につけてい るのだ。女として育てられ、追われる身であった毛野は武芸の師を持ちえず、その技はほ ぼ全てが我流であったが、その脅威的な脚力、跳躍力、瞬発力を伴って、達人と言わ れた者腕の者でさえ、一撃で屠るだけの域に達していた。今まで、毛野の上っていた杉の木も、 並のものでは半ばにも到達できず、よしんば上れてもその高さに肝を潰すだろう。 それを水が戸板をすべるように難なく降り、一丈ほどの高さに達したところから、毛野は表情も変えず 大地へと飛び降りた―が、その瞬間、目下をなにかの影が横切ろうとし―――― □ 「むぎゅッ」 ―――押し殺すような奇声が聞こえると同時に、毛野は大地とは明らかに感触を異にする ものの上に尻餅をついていた。目線を地に移すと―――― (…?狐…?山犬か?) ―獣の耳を持った若者が、踏みつけられた蛙の様になって地面にへばりつき伸びていた。 なにせ、犬や猫が人を化かす世界だ。いまさら、何が人に化けても驚きはしないが… やはり、思わず尋ねてしまう。 「…お前、なんなんだ?」 「……まず…どけ…ろぉ…」 ああ、それもそうか。若者の肩の辺りにに圧し掛かったまま、毛野は一人手を打った。 【ろノ弐/南麓の森/一日目/深夜】 【オボロ@うたわれるもの】 【状態】:顎、手足に軽い擦り傷。肩、首に痛み。下敷き。人の集まりそうな場所へ向かう。 【装備】:打刀 【所持品】:支給品一式 【思考】 基本:男(宗矩)たちを討って、ハクオロの元に帰る。試合には乗らない 一:上に乗ってる男(?)をどかす。警戒。 二:トウカを探し出す。 三:刀をもう一本入手したい。 ※ゲーム版からの参戦。 ※クンネカムン戦・クーヤとの対決の直後からの参戦です。 ※会場が未知の異国で、ハクオロの過去と関係があるのではと考えています。 【犬坂毛野@八犬伝】 【状態】:健康。決意。 【装備】:脇差 【所持品】:支給品一式 【思考】 基本:主催者の思惑を潰し、仲間の元に戻る。試合に乗った連中は容赦しない。 一:自分が下に敷いている男からどけ、接触を図る。 二:智の珠を取り戻す。 三:主催者に関する情報を集める。柳生十兵衛との接触を優先。 【備考】 ※キャラクター設定は碧也ぴんくの漫画版を準拠 ※漫画文庫版第七巻・結城での法要の直前から参加です。 ※智の珠は会場のどこかにあると考えています。 ※オボロを妖怪変化の類だと認識しています。 ※支給されている食料は餅が5個です。燧石が付属で支給されています。 ※地図、人別帖に書き込みをするため筆と墨壷が全員に支給されています。 ※うたわれ世界の住人にも字が読めるよう、なんらかの術がかけられています。 時系列順で読む 前話 邂逅 次話 孝と剛 投下順で読む 前話 邂逅 次話 孝と剛 試合開始 オボロ 怪力乱心を語らず 試合開始 犬坂毛野 怪力乱心を語らず
https://w.atwiki.jp/dote69on96touhou/pages/92.html
東の空から昇る朝日が、頬をかすかに染め、吹き抜けるそよ風が、その銀髪を僅かに揺らした。 「これで足元が悪くなければ、快適な目覚めだったんだけどね」 ポツリと呟いたのは、メイド服姿に身を包んだ一人の少女。 紅魔館のメイド長であり、"悪魔の犬"とも称される十六夜咲夜その人である。 セレモニーの会場から、何らかの力でこの第二幻想郷へと飛ばされた三十四人の少女。 咲夜が周囲を見回しても、自分以外の人妖の姿は目に入らない。 傍らに置かれたデイパックから地図を取り出してみると、エリアは6×6に区分けされている。 「単純計算なら、各エリアに一人ずつ、ってとこかしらね」 と、咲夜は誰にともなく一人ごちた。 時間も時間ということもあり、コンパスがなくても方角のおおよそは掴めた。 じわじわと天を昇り始める太陽とは逆側、少し遠いところに鬱蒼と茂る森が目に入る。 「地図上で森らしきものといえば、魔法の森くらい」 そう呟きながら現在地点を推測する。 咲夜の足元は雨上がりでもないのにぬかるんでおり、くるぶし程の高さの雑草が辺りを埋め尽くしていた。 このことから、彼女は現在地を魔法の森の西側にある二ヶ所の湿地帯のどちらかではないかと推測する。 「……ま、現在地の確認はこんなとこかしら。それじゃ、次は……」 そう言うと、咲夜は再びデイパックの中を漁り始めた。 目的は、参加者にランダムに支給されているアイテムの確認である。 今後、戦いに身を投じるにせよ、チームを組んで団結するにせよ、手持ちの駒はしっかり把握しておきたい。 それ次第で、今後の行動指針をどうするかというあたりにも大きく影響を及ぼすのだから。 そんな考えで手持ちの武器を確かめてみた咲夜だったのだが、次の瞬間大きなため息をつくこととなる。 「……これは正直……ハズレよね」 その手に握られたのは、一本のか細いニードルに柄があしらわれた、所謂"アイスピック"と呼ばれる代物である。 体に突き立てれば傷を負わせることも出来るだろうが、どう考えても武器としては当てにならない物だ。 「氷精でも粉々に砕け、ってことなのかしらね」 咲夜は苦笑交じりに吐き捨てるしかなかった。 それからひとしきり掌でアイスピックをこねくり回すと、念のためにとスカートのポケットにそれを忍ばせた。 万一の時にはナイフ代わりにでも使えばいい、彼女はそう考えた。 そして、所持品の確認を終えたところで思案に耽る。 日頃は主君であるレミリア・スカーレットに付き従っている身分。 その彼女もエントリーされたこの舞台で、いつもと同じように振舞うというのも一つの選択である。 あるいはせっかくのゲームなのだから、敢えて反旗を翻してみるというのも一興だ。 「……さて、これからどうしましょう」 ◇ ◇ ◇ こんなチャンスはまたとない。 上下関係が厳しい天狗社会において、その下っ端の位置にいる白狼天狗、犬走椛はそう考えていた。 日々の哨戒任務という仕事にさほど不満があるわけではない。 だが、下っ端扱いされることだけはやはり気分がいいものではないのだ。 そんな折に開かれたこのイベントである。 妖怪の山においても、このバトルロワイヤルを巡ったいざこざが頻発しており、その鎮圧に駆り出されたこともあった。 治安維持を担うものとしては、こんな厄介なものを持ち込んだあの神にガツンと言ってやりたいのである。 ……尤も、椛自身もきっちりこの本に関しては読み込んでいるのだが(というより、読んでいない人妖の方が少なかったりする)。 このイベントで勝者になるか、あるいは主催たる神様の前に辿り着いた暁にはそんな思いをぶつけてやるつもりでいる。 ……しかし、それとはまた別に一種の功名心が椛を動かす原動力となっていた。 普段下っ端扱いされている自分がこのイベントで活躍すれば周りの目もきっと変わるはず、というのがその正体だ。 おまけに、今回選ばれた天狗は椛ただ一人という状況が、自分が天狗代表であるとの自負に変わり、その思いを加速させる。 自分が力及ばず侵入を許した者に対し、顔見知りだからと手心を加えて入山を許すあの忌々しい烏天狗もこの場にはいない。 常々自分の面子を潰されていた椛にとっては、この場を射命丸文の鼻を明かすチャンスであるとも捉えたのだ。 そんな椛だが、気がついたときには森の中であった。 魔法の森――普段は瘴気に満ち満ちた森であり、妖怪ですら滅多に近づかない場所である。 こんな所に住まいを構えるのは、奇特な魔法使いくらい――そんな場所で椛は目を覚ましたのである。 意識を飛ばされたことの副作用なのか、それともきっちりこの箱庭でも瘴気を再現したのか。 目を覚まして数分後には、早くも椛は軽い目眩を覚えるほどであった。 「こ……こんなところに長居は出来ない……早いところここを出ないと……」 ましてや森の中では自分の能力――千里先まで見通す程度の能力もほとんど用を為さない。 愛用の剣も盾も没収されたらしく、どことなく落ち着かない気分のまま椛は歩を進め始めた。 瘴気に中てられないよう、呼吸を抑えながら森の中を進むこと数分。 「あ……あれは外の光……?」 どうやら運良く森に入ってすぐのところに飛ばされたらしく、徐々に視界が開けてきた。 これが何事も無いただの日常なら、喜び勇んで森を飛び出すところだが、そうはいかない。 「誰かに鉢合わせちゃったらことだからね……慎重に、慎重に……」 決して大きい体ではない椛が、さらにその身を縮めながら慎重に森の外をうかがう。 すぐ近くにはこじんまりとした建物が目に入った。 椛はデイパックから地図を取り出すと、当てはまりそうな建物を探した。 「ふむ……あれが噂に聞く"香霖堂"ってとこかな?」 人里から離れた魔法の森の入り口に、風変わりな主人が営む古道具屋がある―― 決して広くはない幻想郷、こうした噂も椛は耳にしたことがあった。 店の外にまで溢れ出した雑多な品物が、推測から確信に変えるのにそう時間はかからなかった。 「ちょうどよかった。あそこで荷物の確認でも……?」 そう呟いて椛が森から足を踏み出そうとしたその時だった。 向こうから香霖堂に近づいてくる人影が、彼女の視界に入った。 慌てて椛は再び手近な木の後ろに身を潜める。 「誰……? 場合によってはもう戦わなくちゃいけない……?」 椛はじっと目を凝らすが、遠くから近づく人影を鮮明に捉えることは出来なかった。 このことで、彼女は自身の能力に枷がつけられていることを身をもって知ることとなる。 「くっ……普段ならこの程度の距離、なんてことないのに……!」 とはいえ、椛はそれでもそんじょそこらの人間とは段違いに目が利く。 椛がようやく人影の姿かたちを捉えた距離では、まだその人影は椛に気づく素振りはないのだから。 「あの服装は……確か紅魔館のメイド……」 その特徴的なメイド服を見て、椛は視線の先の人物を特定した。 いつだったか、異常気象が長く続いた時(とりわけ妖怪の山は風雨が強まり、椛を含め天狗は皆参っていたのだが)のこと。 そんな風雨の中を幾多の人妖が押し寄せ、妖怪の山から天界へと昇っていったという話を椛は耳にしたことがあった。 哨戒任務を生業とする彼女が、悪天候があったにせよ侵入者を迎え撃てなかったことを悔やんでいたのだがそれはそれとして。 そんな人妖のうちの一人に、視線の先の少女がいたらしいことを椛は思い出した。 「どうしよう……あれでなかなかの実力者とも聞いているし…… そりゃ、彼女を討ち果たせば私の株は上がるかもしれないけど……」 まだ自らの武器の確認も済ませていない現状で、無闇に戦いを挑むほど椛は抜けていない。 しかし、それでも決断は下さねばならない。 戦うべきか? 手を組みにいくか? それともこの場は避けるか? 【D-4 魔法の森 朝】 【犬走椛】 [状態]:平常 残り体力(98/100) [装備]:無し [道具]:オーブ×2 小吉ガチャ×1 支給品一式 [思考・状況] 基本方針:ゲームに勝ち残る 1.さて、戦うか、手を組むか、逃げるか…… ※千里先まで見通す程度の能力は制限されています。 喩えて言うなら、マサイ族並の視力ぐらいになっています(つまり常人よりはいいです)。 ※魔法の森には瘴気が満ちています。 短時間なら行動に支障はありませんが、長時間の滞在は体に変調をきたす恐れがあります。 ◇ ◇ ◇ 当てもなくとぼとぼと歩きながら身の振り方を考えあぐねていた咲夜の視界に、見覚えのある建物が飛び込んできた。 何度か使いとして買い物に出たこともある香霖堂である。 作り物とは思えないほどに、本物とよく似た作りに思わず咲夜はおぉ、と感嘆の言葉を漏らす。 「もしかしたら、あそこで何か現地調達できるかもしれないわね」 元々が、実体のあるナイフを数多くばら撒くことで弾幕を形成する咲夜だ。 体術も不得手というよりむしろ得意とはしているが、その身一つとアイスピックだけで幻想郷の猛者全てを向こうに回せるとは思わない。 あからさまな武器の類は排除されているかもしれないが、何か投擲に適したものがあればそれでいい、咲夜はそう考える。 「それに、例のガチャガチャとやらも気になるし」 手持ちのオーブ二つを思い浮かべ、そしてこのゲームのルールも再び反芻する。 ひとまず最初の提示放送の際にオーブが一つはあればいい、つまりもう一つは早速使ってしまってもいい訳で。 「……さすがにコレより酷いものも……出ないわよねぇ」 今後の方針をどう定めるか、咲夜はそれを香霖堂でのアイテム収集を終えてから、と先送りした。 足元が悪いので飛んで行ってもよかったが、咲夜はひとまず体力温存にと、徒歩を選択する。 徐々に咲夜の視界でその姿を大きくしていく香霖堂。 その少し向こうに見える森の木陰から、咲夜を見つめる悩める天狗がいることを彼女は知る由もない。 【D-4 香霖堂付近 朝】 【十六夜咲夜】 [状態]:平常 残り体力(100/100) [装備]:アイスピック [道具]:オーブ×2 支給品一式 [思考・状況] 基本方針:未定 1.ひとまず香霖堂でアイテム収集、話はそれから 2.お嬢様たちとは……どうしようかしら ※アイスピックはごくごく一般的なアイスピックです。 原作小説でも支給された代物ではありますが。 ページをめくる(時系列順) Back 情けは人のため為らず Next 鈴蘭畑で捕まえた
https://w.atwiki.jp/boykira/pages/138.html
トップページ システム・攻略 楽曲一覧 雨と虹とオブジェ メニューはこちら 雨と虹とオブジェ 担当キャラクター 桑門 碧(CV:日野 聡) 楽曲の属性 ダイヤ 楽曲開放条件 ランク24で開放されるメインエピソード 「第3章6話」を読む 作詞 SugarLover 作曲 斎藤悠弥 編曲 斎藤悠弥、宝野聡史 その他 楽曲情報 歌詞(うたまっぷ) 公式視聴動画(YouTube) 難易度 E N H EX レベル 2 5 7 9 ノーツ 106 165 314 442 GETのチャンス コスチューム・下記のさし入れの中からランダムハンバーガーハンバーグ和定食苺 ※他のさし入れも獲得できることがあります。 詳細はこちら レベルの数値は、EASY・NORMAL・HARD・EXPERTと色分けした表記で掲載しております。 獲得経験値・メル・熟練度についてはこちら 楽曲目標 楽曲には『スコア』『コンボ』『クリア回数』の3種類の目標が設けられています。 目標を達成でS~Cの評価がつき、メルやフレンドptなどの報酬がもらえます。 EASY 評価 スコア ごほうび S 43500 1200メル A 36300 900メル B 29000 600メル C 21700 300メル 評価 コンボ ごほうび S 106コンボ 1500メル A 85コンボ 1200メル B 53コンボ 900メル C 21コンボ 600メル 評価 クリア回数 ごほうび S 10回 300フレンドpt A 5回 150フレンドpt B 3回 100フレンドpt C 1回 50フレンドpt NORMAL 評価 スコア ごほうび S 69600 1500メル A 56100 1200メル B 42600 900メル C 26900 600メル 評価 コンボ ごほうび S 165コンボ 1800メル A 132コンボ 1500メル B 83コンボ 1200メル C 33コンボ 900メル 評価 クリア回数 ごほうび S 20回 400フレンドpt A 10回 200フレンドpt B 5回 150フレンドpt C 1回 100フレンドpt HARD 評価 スコア ごほうび S 237400 3000メル A 163200 2300メル B 118700 1500メル C 70400 200フレンドpt 評価 コンボ ごほうび S 314コンボ 3600メル A 251コンボ 2600メル B 157コンボ 1800メル C 63コンボ 200フレンドpt 評価 クリア回数 ごほうび S 40回 500フレンドpt A 20回 250フレンドpt B 10回 200フレンドpt C 1回 150フレンドpt EXPERT 評価 スコア ごほうび S 335200 4200メル A 206900 3300メル B 148600 2400メル C 81600 200フレンドpt 評価 コンボ ごほうび S 442コンボ クリスタル50個 A 354コンボ 3600メル B 221コンボ 3000メル C 88コンボ 200フレンドpt 評価 クリア回数 ごほうび S 80回 クリスタル50個 A 40回 300フレンドpt B 20回 250フレンドpt C 1回 200フレンドpt ページトップへ
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/9408.html
廉価版Blu-ray おおかみこどもの雨と雪 期間限定スペシャルプライス版 発売日:7月4日 7月20日(金)公開! 細田守監督最新作「未来のミライ」公開を記念し、 「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」 DVD Blu-ray期間限定スペシャルプライス版をリリース! ここを編集 2012年7月公開。2018年7月4日、廉価版Blu-rayが発売。 http //ookamikodomo.jp/ 原作・監督 細田守 脚本 奥寺佐渡子、細田守 キャラクターデザイン 貞本義行 作画監督 山下高明 美術 大野広司 美術設定 上條安里 色彩設計 三笠修 色彩設計補佐・検査 岡田絵美子、駒田法子 CGディレクター 堀部亮 CGプロデューサー 豊嶋勇作 CGラインプロデューサー 鈴木伸広 衣装 伊賀大介 劇中画 森本千絵 編集 西山茂 編集補佐 坪根健太郎 編集助手 近藤勇二 音響効果 今野康之 録音 小原吉男 録音助手 武藤雅人、梅田佳代子 効果助手 岩谷弘毅 FoleyMixer 森田祐一 Foley 八十正太、上野励 整音助手 今泉武、山名康友 音楽 高木正勝 助監督 タムラコータロー アニメーション制作 スタジオ地図 プロダクション協力 マッドハウス ■関連タイトル 廉価版Blu-ray おおかみこどもの雨と雪 期間限定版 Blu-ray おおかみこどもの雨と雪 特典ディスク付き 細田守監督 トリロジー Blu-ray BOX 2006-2012 6枚組 期間限定生産版 超像Artコレクション「おおかみこどもの雨と雪」 花と雨と雪 おおかみこどもの雨と雪 オフィシャルブック 花のように おおかみこどもの雨と雪 ARTBOOK 「おおかみこどもの雨と雪」オリジナル・サウンドトラック 主題歌 Ann Sally/おかあさんの唄 細田守 おおかみこどもの雨と雪 絵コンテ 小説 細田守/おおかみこどもの雨と雪 アニメスタイル001 特別付録『おおかみこどもの雨と雪』設定資料集 おおかみこどもの雨と雪 角川アニメ絵本 SWITCH Vol.30 No.8 特集 細田守 ニュー・アニメーション・スタンダード キネマ旬報臨時増刊 ANIME KINEJUN vol.02「おおかみこどもの雨と雪」大特集 コミック版 優/おおかみこどもの雨と雪 1巻 花のぬいぐるみ 雨Ver. /雪Ver. おおかみこどもの雨と雪 もふもふビッグタオル 細田守ぴあ PLUS MADHOUSE 3 細田守 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/21718.html
あめとうそ【登録タグ あ かずくんP かぼちゃを下さい 初音ミク 曲】 作詞:かぼちゃを下さい 作曲:かずくんP 編曲:かずくんP 唄:初音ミクAppend 曲紹介 自分が一番よく聴いてた世代の曲調を意識しました。(作者コメ転載) 歌詞を かぼちゃを下さい氏 が、PVを やえ氏 が、マスタリングを 抹茶氏 が手掛ける。 1st album 『KAZKUN BEST VOL.1』 収録曲。 歌詞 傷んだ日曜日 不実な指先 通り過ぎた景色を強請(ねだ)るように 裸足で歩くコンクリートの中 猫の眼が嗤(わら)った気がした 唇に僅か 残る笑い方を 正す数だけ 断続する不変 零れ落ちた粒子 楽園の美しさを過信した Ah... あなたがいない海 泳いで、息した 結い損ねた約束が 残響 色褪せた停留所でさよなら 待ち侘びてる対象も、曖昧 永遠に付けた 傷の拭い方を 学ぶ数だけ 加速させた眩暈(めまい) 再生する記憶 心臓の在り処を今誤った Ah... 凍える雨の日に あなたを遺棄した 輪郭さえ失った 残像 傷んだ日曜日 ささくれ立つ嘘で 楽園の美しさを過信した Ah... あなたがいないなら 何処まで行こうか 通り過ぎた景色にもう一度 還ろう コメント 追加おつ! -- 名無しさん (2012-05-21 08 54 51) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/53399.html
【検索用 てつさひのあめとかかりひ 登録タグ VOCALOID VoiSona て てんてこ よしぶる 初音ミク 曲 曲た 知声】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:よしぶる 作曲:よしぶる 編曲:よしぶる 絵:てんてこ(Twitter) 唄:知声・初音ミク 曲紹介 少し大人な二人によるラテンジャズロック風味歌謡をお送りいたします。 曲名:『鉄錆の雨と篝火』(てつさびのあめとかがりび) よしぶる氏の7作目。 『ボカコレ2023春』参加楽曲。TOP100ランキングで37位を獲得した。 歌詞 (piaproより転載) 今日未明平然と失踪 引き裂いた日常遠く静寂に 薄ら、消えてった必然に あゝ 安易に泣くより浸る 正常喪失の引き金は 弾け飛んだ空は赤かった 聴覚は狂騒 感度良好 戒厳令響く街のキャパシティ 疾くに振り切れた限界値 あゝ 軽薄な矜持に更ける サービスは終了と告げられた! 割れて散ったそして煌めいた 誰も知らぬ鉛の風止むなかれ 狂っていたお前の中に回り続けていた衝動 鳴り止まない、気付いたんだ 手を伸ばした銀幕模様は 真空が溶け出しそうな 繰り返す愛という偽証 壊れては、回るレコード 研ぎ澄ました切先のような いつだって叫んでたんだ 望んで選んだ悲劇を そう、後にも先にも何もかも 生まれては散る言の葉 重なる糸のように 取り憑かれて葛藤夜もすがら 電圧は上昇 大規模異常 失った信用乗じた奴等に そっくり足りないフレーズ ●●●● 畢竟、見え透いた本能 肖った航路の果ては 空になった それは分かっていた 人知れず鉄錆の雨降る中で 消えそうな篝火を背に生まれ変わる お前を誰が止められよう 鳴り止まない、気づいたんだ 踏み出したら天幕のショウは 真空が赫く染まった 有り得ざる愛の理想 追われては続くパレード 身を挺したって道化なんだ 少年は叫んでたんだ それでも願った喜劇を 鳴り止まない、分かってたんだ 縋った答えなどは捨て去った 本当は笑ってたんだ 望んで選んだ悲劇を 焦がれては回るカレイド 手にしたのなら曝けだすんだ いつだって伝えたかった お前と出会った奇跡を そう後にも先にも何もかも 捨て去れる炎のよう今と 掲げよ越えろ闇の間を 流れて落ちる音なら 春の夢に同じ 取り憑かれては今宵も唄っていた コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/42567.html
【検索用 あめときむれっと 登録タグ 2020年 Fty VOCALOID v flower あ 小豆うい 曲 曲あ 江野兎 302】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:小豆うい(X(Twitter)) 作曲:Fty 編曲:Fty イラスト:江野兎(X(Twitter)) 動画:302(X(Twitter)) 唄:flower 曲紹介 雨が降る中、遠いあの人を想う曲を作りました。 曲名:『雨とギムレット』(あめとぎむれっと) 英訳『Rain with Gimlet』 歌詞 (ピアプロより引用) さよならを告げる雨の音 君が残した煙草を吸った 真夜中の街を見下ろして 愛してたと呟いた 揺らめく旋律を 指でなぞり続けた 理想と現実は すれ違う 遠く君が笑ったの 空っぽの グラスを傾けて 鳴り止まぬ雨音と ギムレット 溶けて 消えて 君はどこにいるの こぼれ落ちた灰 火を消して 君はどこかへ行ってしまった 汚れきった藍色の空 僕だけが夢の中だ 消えない永久の 愛、とか 遠く君は泣いていた? 空っぽの 心だけ欺いて 冷めやらぬ戯言と リグレット 揺れて 落ちて 僕はここで待つよ 夢現彷徨って 君がくれた世界を壊す 胸を打つ残響を 誰か教えてくれ 遠く君が笑ったの 空っぽの グラスを傾けて 鳴り止まぬ雨音と ギムレット 溶けて 消えて 君はどこにいるの さよならを告げた君の シルエット 逆さまの輪郭 揺れ惑ったライムの せいにした 溶けて 消えた 君を愛していた コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。