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――ザーザーザー…… 憂「お姉ちゃんこっちだよっ。早く~」コッチコッチ 唯「まってーー、ういー」タタタ はい、雨が降ってきました。夕立でしょうか。 お姉ちゃんと一緒に買い物に行った帰りに降ってきました。 公園のベンチで雨宿りです。 ベンチに付いている大きな傘が雨を防いでくれます。 お姉ちゃんの方を見ると、息を少し荒くして手でパタパタと扇いでいます。 お姉ちゃんは途中で転んでしまったので、少し服や体が汚れていました。 憂「お姉ちゃん大丈夫?」 唯「うん、平気だよー」 憂「結構走ったもんね」 憂「ベンチに座ろう?」 唯「うん!」 唯「もーやんなっちゃうね。急に降り出してさ」 憂「だね~。服が濡れちゃったよ髪の毛も」 唯「憂、髪の毛額に張り付いてるよ」クスクス 憂「え?本当?やだっ」 唯「ほら、憂こっちおいで」 憂「うん」 お姉ちゃんはハンカチで額を優しく拭いてくれました。 流れで頬や首回りも拭いてくれました。 うなじは――ちょっとくすぐったいですね。 唯「よし、拭いたよー」 憂「ありがとう、お姉ちゃん」 唯「ん~リボンとろっか。こっちも拭いてあげる」 お姉ちゃんがリボンをほどいてくれました。 微かにしっとりと湿った髪が首もとに纏わり付きます。 唯「憂の髪は雨の匂いと、憂の匂いがするね」 お姉ちゃんは髪の毛を優しく拭きながらそう言ってきました。 憂「もう……恥ずかしいよ」 唯「ごめんごめん、でもなんかいい匂いなんだもん」 憂「そうかな……?」 唯「うん、甘いよー」スンスン 憂「やーっ!、嗅がないでよぉ」 唯「ちょっとくらい、いいではないかー」ヘヘヘ 憂「少し汗かいてるからダーメっ」 唯「憂の汗は甘いんだね!」 憂「お姉ちゃんじゃないんだから……」 唯「じゃあ、ぎゅってしていい?」 憂「……うん、いいよ?」 唯「やったー。ではお言葉に甘えて」ギューッ 憂「んっ」 唯「やわらかーい。いいにおーい」ギューギュー 憂「お姉ちゃんもいい匂いするよ」 唯「そうかな~?」 憂「うん。それに少し土の匂いするね」 唯「土?転んだ時に付いちゃったかな」 憂「今度私が拭いてあげるね」 唯「おお、ありがとー」 憂「まず髪の毛だね~」 お姉ちゃんはベンチの上で正座になり 両手を膝の上にちょこんと乗せてます。 準備オッケーだからどうぞ!って感じですね。 憂「ふふ、じゃあ拭いちゃうよ~」 唯「ほーい」 憂「お姉ちゃんドロだらけだよ」 唯「いやあ面目ない」 少し顔を朱くするお姉ちゃん。 お姉ちゃんの顔を見るだけで優しい気持ちになれます。 髪の毛を拭いている間 凝視されているので少しだけ恥ずかしいですね。 憂「お姉ちゃん首を拭くから髪、結んでおくね」 唯「うん!」 お姉ちゃんの背中に回って 私のリボンで髪を結んであげました。 どうせだから私と同じポニーテールです。 憂「はい、完成」 唯「あ、これ憂と同じポニーテールだね?!」 憂「そうだよ~似合ってるよ」 唯「えへへ、憂と同じ、憂と同じ!」 憂「そうだねー」ニコ 唯「ねー」ニコ 結構拭いてあげましたが、ドロの跡は消えませんでした。 憂「結構汚れているから、帰ったらお風呂入ったほうがいいね」 唯「うん、そうしよっかな」 憂「帰ったら準備するからね~」 唯「うん、ありがとねー」 ――ザーザーザー…… 雨は止みません。 ただただ、ザーザーっと音を出し続けていました。 お姉ちゃんは薄っすら口を開けて空を見上げています。 私は横でお姉ちゃんを眺めていました。 お姉ちゃんはふらふら頭を揺らしているので ポニーテールも同様にゆらゆら揺れています。 その小さなポニーテールに目から離せませんでした。 唯「雨、止まないねー」 憂「うん、帰れないね」 唯「うん、憂のご飯食べれないよー」 憂「大丈夫だよ。そのうち止むから」 唯「あめーやめーー!」 憂「お姉ちゃん、アイス食べる?ただ待つのもアレだしね」 唯「お、食べる食べるー」 唯「憂も食べよーよ」 憂「食べるよ~」 唯「外で食べるとなんか味が違って感じるよねー」 憂「そうだね~新鮮な感じだよ」 お姉ちゃんは足をブラブラさせてアイスを食べました。 お姉ちゃんの一挙一動がとてもかわいらしいので目が離せません。 憂「お姉ちゃん、アイス美味しい~?」 唯「もっちろん!憂と一緒に食べてるしねー」 憂「よかったあ」 唯「前、家に居たときもこんなに雨が降ってたよね」 憂「うん、リビングでお姉ちゃんと居たね」 憂「お姉ちゃん、ギー太と練習してたよ」 唯「あーそうだったあ。ギー太持ってくればここでも弾けたなぁ」 憂「ギー太大きいから大変だよ~」 唯「うーん、いい子なんだけどなぁ」 唯「重いのが玉にキズだね」 唯「ダイエットさせたいよ」 憂「ふふ、お姉ちゃんがギー太支えられるくらい強くならなくっちゃ」 唯「毎日持ってるからね、強くなるよ!」 ――ザーザーザー…… アイスも食べ終わり、気がつくとお姉ちゃんと寄り添う形になっていました。 少し胸がドキドキとするけれど ほんのりと髪から漂うシャンプーの甘い匂いと 雨に濡れたコンクリートの独特の匂いが、私を落ち着かせてくれました。 そのまま雨が止むまでぼうっとしていましたが 耳を澄ますとお姉ちゃんが何かを呟いていました。 憂「お姉ちゃん、何を歌っているの?」 唯「雨の歌だよー」 憂「雨?」 唯「ほら、前一緒に歌ったじゃん」 憂「ああ、あめふりだね」 唯「雨の日は歌いたくなるもんだよ」 憂「楽しくなるもんね」 唯「よーっしそれじゃあ一緒に歌おうーー!」 憂「うん!」 唯「ギー太が居ないからアカペラだよー」 憂「私、手拍子するね」 唯「うん!頼んだー」 ――パチ パチ パチ パチ 唯「あーめあーめ ふーれふーれ かーあさーんがー」 唯憂「じゃーのめーで おーむかーい うーれしーいなー」 唯憂「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラーン」 唯憂「あーめあーめ ふーれふーれ かーあさーんがー」 唯憂「じゃーのめーで おーむかーい うーれしいなー」 唯憂「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」 唯憂「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラーーン」 唯「……ふ……ふふ」 憂「えへへ……」 唯「あはははははは」 憂「あはあはははは」 唯「もー憂、笑わないでよー」アハハ 憂「お姉ちゃんから笑ってきたよ~」クスクス そのまま二人して一頻り笑いあいました。 笑いが収まる頃には私達はまた肩を寄せ合っていました。 そして、ふと気が付けば雨も止み、空はすっかり晴れ上がっています。 憂「お姉ちゃん、ほら晴れてるよ」 唯「うん、キレイだねー」 唯「やったー帰れるよおーー!」ダッ! 憂「あっ」 唯「雨上がりさいこーー」 唯「お、虹発見!」ビシッ! 憂「あ、本当だぁ。綺麗だね」 唯「そう言えば、虹の足元にはお宝が眠っているみたいだよー」 唯「お宝って何かなー、アイスいっぱいあるかな。今なら探せるかも!!」 憂「ここからだと相当遠くになるよ」 憂「それにアイスならここにいっぱいあるよ~」 唯「そうだった!憂はお宝いっぱい持ってるねぇー。いい子いい子」ナデナデ 憂「うん……!」 唯「よーしアイスもいいけど、憂のご飯食べに帰るぞーー」 憂「うん!張り切って作っちゃうよ~~」 唯「今日はハンバーグ?オムライス?」 憂「ん~出来てからのお楽しみ!」 唯「ちぇっ。いいもん憂のご飯は何でも美味しいから」 憂「今日もお姉ちゃんの好きな物だからね」 唯「さっすがういーー!」ギュ! 唯「そうと分かれば早く帰ろう!」 憂「うん、慌てちゃダメだよ」 唯「分かってるよー」 憂「はい、お姉ちゃん、手」スッ 唯「うん!」ギュ! 憂「えへへ」ギュ! 雨宿りの短い時間は 私達をいつも以上に幸せな気持ちにしてくれました。 今度お姉ちゃんと一緒に買い物行くときは 雨が降っても大丈夫なように 折りたたみ傘を一本持っていこうと思います。 おしまい 戻る
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テント作り 今日のお昼ぐらいまでのテント 屋根部分はできましたが、一部不安定だったり釘が出ていて危ない部分があり、まだ少しだけ作業が必要なようです。これも安全のため。 防火シートを合わせて壁部分を作っています。防火シートの枚数は恵まれている先端・音環! 霧吹き自衛隊員土井ちゃん。 アイスの食べ過ぎには気をつけよう。 マケット。見回りにきた芸祭委員の方もかっこいいと言ってくれました! ブルーシートを地面に敷きました。なんと雨が降っていない日は広げて作業スペースが拡大できる。 その後発砲スチロールや道具箱等をテントに収納して今日の作業が終了。問題が出てきたらその都度直していくということで、一応テントができました!やったぞ これは住める☆ 3倍のしみ(チョコ)コーン 先輩からお菓子の差し入れを頂きました。ありがとうございました! 足立さんの携帯は楽器になるようです。 怖い話大会。話をすると寄ってくるといいますが、終わりに↑ながつかが塩をまいたので一件落着! 次の作業は8月3日(月)です。
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その日は朝からずっと雨が降っていて、とても人が外にでられるような日ではなかった。 そんな中、街はずれにそびえる屋敷から何か聞こえたかと思うと、 「ハハ・・ハハハ・・・」奇妙な女の声がした。それをかき消すように 勢いを増していく雨音。そして彼女の手には鋭く光る包丁が手に添えられていた。 町はずれにたたずむ一軒の屋敷。その主である和光は、現在の日本経済の核的存在である企業の会長であり 滅多に帰ってこれないため、家のことは全て手伝いである咲穂が引き受けていた。 そんな生活が続く中、彼は4年前に5歳離れた未知子と結婚、同じ頃弟の博光は 彼の子会社の社員になり、更に彼を勇気づけたのであった。 未知子は和光とは知り合いでお互いに相手の地位や会社の特権などを目当てに 結婚したが、未知子は更に和光の財産まで狙っていたのだ。 2月のある日、博光の長女である優利が屋敷の近くで遺体となって発見された。 事件は難航し、犯人の特定ができないまま事件は打ち切られた。 しかし、本当の絶望はここから始まるのであった。
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さて、つい先日、少し雨が降っていましたが、暇を見つけては出かけるゴルフ雑誌でも紹介されていたゴルフ練習場に懲りもせず愛用のクラブ持参でプレーしに行ってきました。 これまでやったスポーツで関心が高いのはゴルフです。でも、費用が掛かるのが問題です。暇さえあればゴルフの練習です。まるでゴルフ中毒です。自分でもよく続くものだと感心します。 残念なのは、当日はなかなか思いどおりのスイングが出来ないのが悩みです。 実際、スイングのトレーニングは毎日素振りを繰り返しているのに不思議です。 私の場合、後半になるとスリーパットも連続で出してしまいます。メンタル面の影響でしょうか。 パタークラブを変えたほうが良いという注意を受けることもあります。真剣に耳を傾けるべきでしょうか。 ゴルフ・スイングの基本をまじめに見直したほうが良いと考えています。でも、フォームの改良は大変です。チャレンジ精神でやってみます。 都合がつけば次は宿泊旅行であこがれの海外 ハプナ ゴルフコースに出向きたいです。
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自己紹介 法学部。 理由は思い出せないけど野宿のビラに惹かれ友人を連れて腐苦袋に参加しようとするも雨のため断念し飲み会だけ参加。 結局友人達は誰ひとり入らなかった。 雨が降ってる日は企画に出ない。そもそも家から出ない。 ファッションクズにしてファッション非リア。 本人はファッションではないと思っているらしい。野宿活動歴 1年次 ・2012年度 ドキドキ!魔の腐苦袋トライアングル☆ 飲み会のみ参加。野宿意識高い勢に陰でディスられる。 ・ありがたや金環日食野宿 初野宿。一人で深夜の横浜をふらふらする。 ・ただの鹿沼野宿 ただの鹿沼野宿。 ・24時間ヒッチハイクレース2012 初ヒッチハイクにしてソロプレイ。ヒッチハイクの魅力に取り憑かれる。 山口と広島の間くらいまで。 ・やっさんに会いに行こう!北海道現地集合合宿 1年生で自分のみ参加。2千円しか所持金無いのに無理して参加。海老名~札幌市まで行き帰りヒッチ。青森で6時間待ち。 ・卒業アルバム写真撮影 昼に食べたカビた中華麺の影響か撮影後の野宿で体調不良に。 ・山手線徒歩一周レース2012 ちょっと迷った。むこう3日くらい筋肉痛になった。もう二度と参加したくない。 ・野宿収め!築地鍋野宿 帰りに余った酒を大量にバックパックに詰めて築地から渋谷まで歩いた。ビンはやめて。・インド現地集合合宿色々あって現地集合合宿なのに集合しないで一人でまわりました。また行きたい。 2年次ママチャリレースで1位、ヒッチハイクレースで佐世保まで行って3位とか4位とかそれくらいの順位だったよ。 懲りずに参加した山手線一周で3位。 3年次たまに顔出す程度だったよ 個人活動 思い残すことが少ない程度にはやったのでは。サークル自体の活動より多分こっちのほうが多い。 原付きで日本一周したのが一番大きいイベント。 本土四端踏破証明書早く申請しなくちゃ。
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それは卒業式が近づいたある日の放課後のこと。 ギターを持った唯先輩とあずにゃんが二人で仲良く、手を繋ぎながら日が暮れた道を歩いていました。 「やっぱり、夕方になるとまだ寒いね」 「そうですね。昼間はポカポカでしたけど」 「あぁ~あ、早く春にならないかなぁ。お花見しながらお団子が食べたいなぁ」 「一昨日、ムギ先輩が持ってきてくれたじゃないですか。アンコとみたらしのやつ」 「えへへ、そうだったね」 ヘアピンで髪をとめた唯先輩が照れくさそうに笑うと、隣の小柄なあずにゃんも少し寂しそうに笑いました。 「・・・私はもうちょっと今の季節がいいですね」 「どうして?」 あずにゃんの様子に気付いた唯先輩が優しく問い掛けます。 あずにゃんは立ち止まって、下を向いてしまいます。 「どうしてって・・・」 あずにゃんは大好きな唯先輩が卒業して離れ離れになるのが寂しくて仕方ありません。 でも、不器用で優しいあずにゃんはその気持ちを唯先輩に伝えることが出来ません。 そして、気持ちを伝えて唯先輩を困らせることも。 だから、どうしていいか解らずに俯いてしまったのです。 「大丈夫だよ、あずにゃん」 しばらくあずにゃんを見つめていた唯先輩は、そう言ってあずにゃんを抱き締めました。 大好きなあずにゃんが素直になれるように。 不安な気持ちを少しでも無くしてあげれるように。 小さなその身体を優しく撫でてあげます。 「ゆい、せんぱい・・・ずっと一緒に居て下さい・・・」 「うん。私はあずにゃんとずっと一緒にいるよ」 唯先輩はギュッと腕に力を込めます。 言葉だけじゃなくて、自分の身体からもその気持ちが伝わるように。 そして、ゆっくりと言葉を伝えます。 「雨が降っても、風か吹いても・・・」 「どんな時でも私はあずにゃんの傍に居てあげるから」 「だから心配しないで・・・ね?」 「大好きだよ、あずにゃん」 「ゆいせんぱいっ・・・」 唯先輩の言葉を聴いて、あずにゃんの瞳からポロポロと涙がこぼれました。 涙は頬を伝って次々と地面に落ちて行きます。 唯先輩は涙の跡が残った顔に唇を近づけて。 それから、二人は優しくキスをしました。 あずにゃんが泣き止んだあと。 二人はまた手を繋いで歩き始めました。 「キスって何だかしょっぱい味だね。もうちょっと甘いかなぁと思ったんだけど」 「それはあのタイミングで唯先輩がキスするからです」 「だって、何かそーいうムードだったしさぁ」 ちょっとだけ腫れた瞼を擦りながら、あずにゃんが抗議します。 その表情にはもう寂しそうな気持ちは見えません。 「もう・・・私、始めてだったんですからね」 「私もだよ、あずにゃん」 微笑みかける唯先輩に、あずにゃんは恥ずかしそうに呟きます。 「・・・責任とって下さいね」 「もちろんだよ!」 二人の間をほんの少し春の匂いがする風が吹き抜けていって。 「絶対に幸せにするからね、あずにゃん!」 唯先輩の言葉に頷くと、あずにゃん は静かに先輩に寄り添いました。 おわり 責任ってなんだ? -- (あずにゃんラブ) 2012-12-29 21 58 17 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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驚くかもしれませんが、先週の水曜日に、少し雨が降っていましたが、暇な時に出かける新聞でも紹介されていた練習場にまたもやひとりでプレーしに行ってきました。 いつまでも楽しめるスポーツの中では、ゴルフが一番好きです。でも、お小遣いが減るのが問題です。暇さえあればゴルフの練習です。まるでゴルフ中毒です。 悔しいのは、当日はなかなかリラックスできずに、思うようなスイングが出来ない状況です。 スイングのトレーニングは毎日庭で素振りを繰り返しているのにわかりません。 私の場合、たまにフックもするのですが、不思議とスライスが増えてしまいます。集中力が続きません。メンタル面の影響でしょうか。 キャディーさんの中には、左腕の回転が足りないという方もいらっしゃいます。本当でしょうか。 ゴルフスイングを本気で見直したほうが良いと考えています。 希望としては、出来れば次回は人気の高い三重 東建多度カントリークラブ・名古屋に飛行機で同僚と一緒に出向きたいです。
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586 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/27(日) 12 23 51 ID nfd27eRQ さつき姉が僕の住むアパートの一室にやってきて一晩が過ぎた、二日目。 今日は朝から雨が降っていた。 朝に目が覚めたときカーテンのすき間から空を見ると、青い色が見えなかった。 部屋の空気はわずかに湿っている気がした。 雨は強く降っているわけではなく、雨雲から命令されて嫌々降っているように思えた。 風は弱く、空を覆う灰色の雲は長く居座るつもりのようだった。 実際、(僕の勘よりはあてになる)天気予報も僕の感じたままのことを言っていた。 さつき姉は朝に弱い。 その事実を知ったのは僕がまだ小学校に通っていたころのことだ。 登校するときは僕がいつもさつき姉の家に行った。 おばさんに挨拶をしてから、さつき姉が家から出てくるまで待つ。 玄関を開けるときのさつき姉は、いつも目を瞑っていた。 僕の記憶の中に、さつき姉が朝から活発的になっている様子は存在しない。 いつもさつき姉はふらふら歩いた。僕はさつき姉に声をかけながら歩いた。 学校に着く数分前になるころさつき姉の意識はようやく覚醒しはじめ、隣を歩く 僕を確認すると手を握ろうとしてくる。 僕は手を握られないようにランドセルに手をかけたり、走って逃げたりする。 その繰り返しが、小学生のころの僕の日常だった。 さつき姉は相変わらず朝に弱いようだった。 時刻はすでに7時数分前をさしているから、僕の目ははっきりと覚めている。 だというのに横になったままのさつき姉は身じろぎ1つしない。 昨晩さつき姉にからかわれた仕返しに起こしてやろうかとも思ったけど、 やめておくことにした。 特に理由はない。しいて言うならば、早く顔を洗いたかったからだろうか。 洗面所に行き、顔を濡らして髭を剃り、顔を水ですすぐ。 蛇口から流れてくる8月の水は、目を覚ましてくれるほど冷えてはいなかったけど、 変わりなく水としての役目を全うしてくれた。 さっぱりとした思考で考える。 今日は雨が降っているけど、さつき姉はどうするんだろう。 本でも読みながらじっとしてくれたら嬉しいんだけど。 587 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/27(日) 12 25 18 ID nfd27eRQ 焼いた食パンを台所で食べ終わった頃、さつき姉がやってきた。 「惣一、おはよ」 「おはよう」 「ね、今何時?」 台所には時計を置いていない。 全く必要がないというわけではなく、単に狭い部屋に数多くの時計は必要とされないからだ。 居間の壁にかけてある時計を見て、両手で指を8本立ててさつき姉に見せる。 「そっか。よかった、早起きして。今日はいろいろやりたいことがあるから」 さつき姉はそこまで言うと、洗面所で蛇口をひねった。 鏡に向かって顔を向けているが、2つのまぶたは閉じられたままだ。 あの様子ではまだ意識が覚醒していないと思われる。 僕は居間に敷かれたままの布団を畳むと、続いてテーブルを定位置に置いた。 買い物に行こうとさつき姉が言い出したのは、パンを食べ終えたあとだった。 実を言うとそれまでの間にさつき姉は一度倒れた。 僕が駆け寄ってさつき姉の体を抱き起こすと、小さな寝息が聞こえてきた。 寝ていた。大きく口を開けながら。 口は開けたままなのに、鼻で呼吸をしていた。 僕は肩から力を抜くと、さつき姉を仰向けにして頭の下に枕を敷いた。 さつき姉は僕の左で、雨に濡れたコンクリートの地面を踏みしめながら歩いている。 「もう! 惣一が起こしてくれなかったのが悪いんだからね! 今日は久しぶりに一緒にでかけようと思っていたのに!」 だったら早めに言っておいてほしかった。 さつき姉がしっかりと伝えてくれていれば僕は頬をつねってでも起こした。 いや、それぐらいでは起きないか。 さつき姉は一度眠ってしまうと、死んだように動かなくなるのだ。 以前さつき姉が夏休みの宿題を片付けるために徹夜をしたことがあった。 徹夜した次の日には、丸一日ベッドの上で眠りこけていた。 僕は、その時のことをよく覚えている。 なにせ、丸一日中僕の手を握ったまま眠っていたのだから。 588 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/27(日) 12 27 12 ID nfd27eRQ アパートを出て、50分ほどバスに乗って、近くにあるコンビニで弁当を買い、 案内板を頼りにして海水浴場にやってきた。 さつき姉の予定では、今日は海水浴場にくるつもりだったらしい。 雨が降ったから予定を中止するかと思いきや、さつき姉はこうやって海を見に来ている。 さつき姉は傘を持ちながら、人の居ない砂浜を見下ろしている。 ため息をひとつ吐くと、まぶたを少し下ろして憂いの目をつくった。 「残念ね。せっかく惣一と一緒に海に来たのに、これじゃ面白さ半減よ」 「半減しただけ?」 「そ。水着を買って、泳ぎもしないのに海水浴場にやって来て着替えて、 貸し出されたパラソルの下でのんびりとして、というのをやってみたかったから」 疑問に思った。 ただ海にくるだけならいつでもできるだろうし、なにも今日である必要は無い。 ぼんやりするだけなら、僕は居てもいなくても同じじゃないか。 僕が思ったことを口にすると、さつき姉はうーん、と呻いた。 「違うのよ。惣一と来るっていうことに意味があるの」 「僕と?」 「うん。私が惣一の部屋に泊まっているうちにやっておきたかったから。 こんなところ、1人でくるものじゃないわよ。基本的にはね。 男の人はナンパをするために1人で来たとしてもおかしくないけど、 女の人が1人で海水浴場に来てぼんやりとしてたらなんだか変じゃない」 僕は目を動かして灰色の空を見たあと、さつき姉に対して頷いた。 頷いたのを見て、さつき姉は思い出したように声を出した。 「ねえ、もしかして惣一もナンパとか、したりするの?」 「なんでそう思うのさ」 「いいから質問に答えなさい」 さつき姉は少しだけ眉根を寄せた。 別に隠すようなことはないし、そもそも隠すものが無いので正直に答える。 「ナンパはしない」 「本当に?」 「しようと思ったことはあるよ。……ちょっと違うか。 僕の想像の中にいる僕が、ナンパしようかどうか考えたことがある」 「……よかった。駄目よ、ナンパなんかしちゃ。 遊びに行きたいんなら私を誘ったらいいわ。私はご飯は割り勘にする女だから。 今日みたいにね」 さつき姉は時刻を確認すると、屋根のあるベンチのところへ向かった。 僕もベンチに座り自分の弁当を取り出して、次にさつき姉の弁当を差し出した。 さつき姉の後ろにある雨の降る様子を見ていると、さつき姉に問いかけられた。 「想像の中の僕、とかいう言葉をよく使ったりするの?」 「普段は使わないよ。今日はさつき姉が二度寝した横で小説を読んでたから、 なんとなく言ってみたくなっただけ」 ふーん、と呻いてから、さつき姉は食事を再開した。 589 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/27(日) 12 29 15 ID nfd27eRQ 海水浴場から離れてバス停に向かう途中、お土産屋に立ち寄った。 遠く離れた街までやってきたから、家族や友達に買うためのお土産を選ぶのだろうと 僕は思ったのだが、さつき姉はどうやら違うことを目的にしているらしかった。 さつき姉はキーホルダーが大量に吊るしてある回転式ディスプレイを、何度も熱心に 回しながら難しい顔で睨み付けている。 お土産屋の中は人がいなくて閑散としていた。 店内の広さは僕の部屋をひとまわり大きくしたくらいのもので、壁にまで商品が置かれていた。 外観はお土産屋の看板がなければ素通りしてしまうほどに地味で、あまり繁盛していない のではないかと僕は思った。 今日は、雨が降っているせいで誰も店内に入ってこないどころか、路地を歩いている人すらいなかった。 「惣一、これ」 さつき姉の声に振り向くと、目の前に目玉が現れた。 形容しようもなく、目玉そのものだった。本物ではないが。 目の前にかざされた目玉のキーホルダーは直径が1cm少々の大きさでとても軽く、 銀色のリングには200円と書かれたシールが貼ってあった。 「それ、買いなさい」 「なんで? キーホルダーなら間に合ってるんだけど」 「いいから買いなさい」 同じやり取りを繰り返しても、さつき姉は強硬な姿勢を崩さない。 仕方なくレジに行って会計を済ませると、さつき姉も同じものを購入した。 さつき姉は右手で目玉のキーホルダーをぶら下げ僕に差しだし、左手のひらも差し出した。 「交換しましょ、このキーホルダー」 「……なんで? 同じものじゃないか」 「別々に買った、って点では別物でしょ。 私は惣一のものを持つから、惣一は私のを持ってちょうだい」 買わされた理由もわからないうえに、交換する意味も掴めない。 とはいえ、断る理由はない。 僕はキーホルダーをさつき姉に渡して、さつき姉のキーホルダーを受け取った。 「今日から私が居なくて寂しくなったときは、それを見て紛らわしなさい。 私も寂しくなったときは同じことをするから」 2人でお土産屋の外に出ると、空の色はたいして変わっていなかったものの、雨はまったく 降っていなかった。 バス停に着いて到着したバスに乗り、降りてから自宅に帰るまでの間、僕は右のポケットに 入った目玉のキーホルダーを適当にいじった。 何度触っても変わりなく、プラスチックの滑らかさしか感じられなかった。 590 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/27(日) 12 31 06 ID nfd27eRQ 部屋に戻ってきてから、僕は携帯電話を置きっぱなしにしていたことに気づいた。 着信を確認すると、大学の友人の1人から何度か電話がかかってきていた。 かかってきた番号に、折り返し電話をかける。 4コール目で繋がった。 『もしもし? 北河君?』 「うん」 『どうして出なかったの? どこかに行ってた?」 「まあ、ちょっと散歩にね」 『ふーーん』 部屋の時計で時刻を確認すると、長針は4時を差していた。 時刻を確認できるだけの間隔を空けて、友人の声が聞こえた。 『聞いてくれますか、北河君』 「それって、聞いてくれることを前提にしての質問だよね」 『実は私、山川は本日朝7時に目を覚ましたところ、隣に彼氏が寝ていないことに気づきました。 あれ? どこにいっちゃったの? と口には出さず彼氏を探して部屋を右往左往する私。 トイレ、浴室、冷蔵庫の中、ゴミ箱の中を覗き、首を傾げながらテーブルを見ると!』 「見ると?」 『合鍵は返しておく 俺たちはこれで終わりにしよう。 と書かれたメモを発見しました』 僕はほう、と言いそうになった自分を抑えて、次の言葉を待った。 『というわけで、明日の夏祭りアンド花火大会は北河君と行くことが決定されました。がちゃり』 「がちゃり、じゃないよ。なんで勝手にそんなことを決めてるんだ」 『いいから付き合いなさい! これは決定事項です!』 「……まあ、別にいいけどさ」 『よろしい。では明日の朝北河君の自宅へ迎えに行きます。シャワーを浴びて待っていてください』 友人の山川はこういう冗談をしれっと口にする。 性質の悪さが子供っぽくて面白いから、僕にとっては気の合う友人の1人だ。 「わかった。じゃ、明日会おう」 と言ってから、僕は通話を終了した。 携帯電話をテーブルの上に置いてから水でも飲もうか、と後ろを振り向くとさつき姉が 真後ろに立っていることに気づいた。 「惣一、今のは誰? ずいぶん楽しそうだったけど」 言葉の中に隠しきれない不満の色が混ざっている。やけに機嫌が悪そうだ。 「大学の友達」 「女の子でしょ? 女の子よね? 女の子なんでしょう?」 「う……ん。そうだけど」 なぜ言葉を繰り返したのはわからないが、喋るごとに目と眉がつりあがるさまから察するに、 さっきの電話の内容が面白くないものだったらしい。 山川の声はよく通るから、真後ろに立っているさつき姉にも聞こえていたはずだ。 さつき姉は不機嫌から微笑へと表情を変化させた。 「そうなんだぁ。女の子の友だちねぇ」 頷く動作を繰り返しながら、さつき姉は台所へ向かい夕食の準備を始めた。 包丁とまな板のぶつかる音が、昨日とは違い甲高く響いた。
https://w.atwiki.jp/rozenrock/pages/904.html
Story ID PuYIfi8l0 氏(201st take) 「…え、えぶりばでぃ…ぐっど…も、もーにんぐ…」 「えっ、あ、あぁ、おはようばらしー」 「どうしたの?ばらしー?」 「ほら、ばらしーが英語がダメだから勉強しろと真紅が言ったからよぉ~」 「…とぅ、とぅでい…うえざー…ばっどばっど……れいん……」 「へっ?あ、そうですねぇ、梅雨だから雨ばかりですぅ~」 「…いえす…れいんしーずん?……れいん…ふ、ふぉーりんぐ…」 「解ったわぁ~雨が降ってるんでしょ~、それよりお昼はどうするぅ?」 「ピザでも取るのよぉ」 「…ぴ…ぴっつあ……いたりあん…あ、あい、らいく……さらみ…」 「サラミかしら~、サラミをトッピングかしら?」 「…い、いえす、いえす……どりんく……みるく…らいくらいく」 「わ、解ったわぁ~、それと無理して英語使わなくてもいいのよぉ~」 「ばらしー、私が悪かったのだわ、だから普通に喋って頂戴」 「……い、いえすいえす……」 その日ばらしーはずっと変てこ英語を喋っていました>< 短編連作SS保管庫へ
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第一回小説大賞 総評 ・記念すべき第一回目の小説大賞であり、全てはここから始まったと言える。 ・お題システムはこの時から存在しており、第一回は『出会い』、『初めての…』、『舞台設定:冬』の三つであった。 ・作品数は10+1(字数オーバーの為、選考外)の、計11作品となり、それ以降の小説大賞でも概ね同じ作品数である。 ・参加者は下記の11名。 鮎川優希/真生みゅう/ねこると.45/あろん(現在は「アリカ@衰退しました」に改名)/んっふ/時雨竜斗 /村崎のヴ/カラッカラ/たれ ・結果 銀賞「ワレニ策アリ」 投稿者:カラッカラ http //mixi.jp/view_bbs.pl?id=67415347 comm_id=5859780 大賞「ふゆさめのかりうど」 投稿者:村崎のヴ http //mixi.jp/view_bbs.pl?id=67415298 comm_id=5859780 特別賞1・ねこるとグルメ大賞「ふゆさめのかりうど」 スルメ特別賞2・名台詞MVP「ふゆさめのかりうど」 「雨降っても風が強おても仕事しなあかなんだ。ほやから、雨が降っても『スイバレ』ちゅうて仕事しやったんや。まあ晴れるように縁起も担いでな」 「きばらいよ、にいちゃん。スイバレやからよ」 ・感想 結果を見れば一目瞭然。まさに村崎のヴの独壇場であった。他の参加者とは一線を画す圧倒的な作風で、正に第一回目に相応しい大賞受賞であったと言えよう。また、大賞だけでなく、特別賞も全て受賞するという快挙を初めに成し遂げたのも印象深い。というか猛威を振るったと言ったほうが正しいかもしれない。