約 481 件
https://w.atwiki.jp/rikusora1024/pages/4.html
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/266.html#id_542badf7 たとえば、#news(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 映画『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!』ゲームの世界でこむぎやユキが二足歩行に。『ひろプリ』『まほプリ ... - ファミ通.com セガサミーHD---大幅反発、ゲーム事業の良好な見通しなど反映して欧州系証券が買い推奨(フィスコ) - Yahoo ... - Yahoo!ファイナンス クロナダル『罰ゲーム麻雀』のリアルイベント開催 クロちゃん&ナダルに岡田紗佳らMリーガー集結(オリコン ... - Yahoo!ニュース クロナダル『罰ゲーム麻雀』のリアルイベント開催 クロちゃん&ナダルに岡田紗佳らMリーガー集結|ORICON NEWS ... - 東奥日報 【今日は何の日?】KONAMI、モバイルゲーム『Jリーグクラブチャンピオンシップ』をリリース(2019年6月25日) - SocialGameInfo Powkiddyから3.5インチ格安携帯ゲーム機登場し6,390円セール【Powkiddy V10】 - デイリーガジェット ポケモンカードゲーム専門店「晴れる屋2」 大阪・なんばに初出店!2024年秋の予定 (2024年6月25日) - Excite Bit コネタ 80年代アクション映画インスパイアの2DローグライトACT『Karate Survivor』Steamストアページ公開―モップの柄やおもちゃも ... - Game*Spark ゲーム業界特化の動画制作サービス『Mr.GAMEHIT CR』に新料金プランが登場 - PR TIMES ビットコインの下落は「クジラのゲーム」|現在の価格調整幅は「平均以下」と更なる下落の指摘も - コインテレグラフ・ジャパン(ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース) 映画「わんだふるぷりきゅあ!」舞台は“ゲームの世界”!「ひろプリ」&「まほプリ」も登場の本予告お披露目(アニメ ... - Yahoo!ニュース 映画『わんだふるぷりきゅあ!』舞台はゲームの世界!? 本予告&キービジュアルが解禁。入場プレゼントは映画にも登場する ... - パッシュ編集部 プレステ3用のゲームがまもなくプレステ5で動くようになるかも - デイリーガジェット 新規事業支援のフィラメント、ビジネスボードゲーム領域のNEXERAと業務提携 - PR TIMES 劇場版「わんだふるぷりきゅあ!」舞台はゲームの世界、予告や入場者プレゼントも解禁(予告編あり) - 映画ナタリー 映画『わんぷり』映像公開 ひろプリ・まほプリ・大福も登場!ゲーム世界に吸い込まれる - ORICON NEWS 『Gift』は沈みゆく船からの脱出を目指すドキドキハラハラのアクションアドベンチャー【電撃インディー#686】 - 電撃オンライン 29日は大和郡山市民デー 奈良クラブ ホームゲーム無料招待|奈良新聞デジタル - 奈良新聞デジタル iPhoneでレトロゲーム1300本以上を遊べるApp Store初のレトロゲームストリーミングアプリ「Antstream」が2024年6 ... - GIGAZINE(ギガジン) 阪神・豊田の夏バテ対策は「しっかりご飯を食べる」 “親子ゲーム”は「すごく大変」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 「成績が悪ければ、ズボン脱がせて罰ゲーム」…韓国の塾講師の「セクハラ」指導、親が抗議(KOREA WAVE ... - Yahoo!ニュース ドジャース指揮官が選んだ5月のベストゲームは「翔平がホームラン2本に4打数4安打」で強豪撃破の一戦 - スポーツ報知 【中間発表】プロ野球オールスターゲーム2024出場選手、ファン投票結果<セリーグ編> - ベースボールチャンネル 『野狗子 Slitterhead』試遊レビュー。『SIREN』みたいなホラーゲーム? 否、異能バトル青年漫画的な熱いアクション ... - ファミ通.com 【中間発表】プロ野球オールスターゲーム2024出場選手、ファン投票結果<パリーグ編> - ベースボールチャンネル 梅原大吾に聞く 「スト6」登場後の変化と格闘ゲームのこれから - 日経クロストレンド リズムに合わせて敵を殲滅!音楽によってステージが自動生成されるツインスティックSTG正式リリース―採れたて!本日の ... - Game*Spark 最大10人プレイの協力2Dアクションゲーム『KarmaZoo』のSteam版が40%オフの720円に。それぞれ能力の異なる ... - 電ファミニコゲーマー 「VS嵐」名物ゲーム復活にネット反応様々「懐かしすぎてヤバい」「嵐5人はいないのがさびしい」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 2019年開催時のゲームブースの様子 - 弘前経済新聞 【Nintendo Switch Lite】特別なゲームを遊ぶならなら特別なハードで。予約受付中のハイラルエディションや『あつ森 ... - 電撃オンライン 「プロ野球カードゲーム ドリームオーダーOB最強決定戦2024」が開催決定!プロ野球OBによるトーナメント大会 - Gamer サイバーパンク街づくりゲーム『Dystopika』Steam「非常に好評」スタート。”マイ暗黒ディストピア都市”を作り存分に眺めて癒や ... - AUTOMATON ゲーム「ウマ娘」、新ウマ娘「ドリームジャーニー」6月26日登場 育成ウマ娘でさっそく実装 - GAME Watch なぜ「恋愛シミュレーションゲーム」の新作がなかなか出ない? 美少女たちはどこへ行ったのか(マグミクス ... - Yahoo!ニュース ゲーム「ウマ娘」、最大80連無料のガチャキャンペーンを実施決定 新育成シナリオ「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」実装 ... - GAME Watch ゲーム「誰ソ彼ホテル」TVアニメ化、2025年1月放送! 生と死の狭間を舞台に描くミステリー - アニメ!アニメ! ゲームで学ぶ避難所運営 厚岸・太田中:北海道新聞デジタル - 北海道新聞 寂しい夜を乗り越えるゲーム『よりそいデリバリー』発表、7月配信へ。『限界OL海へ行く』開発元が描く、賑やかほっこり夜更かし ... - AUTOMATON 新作ホラーゲーム『野狗子(やくし):Slitterhead』先行レビュー。次々と人間の体を乗り捨てていく本作では倫理観 ... - 電撃オンライン 【俺アラ】リセマラ当たりランキング【俺だけレベルアップな件:ARISE】 - GameWith 【俺アラ】影の軍団の編成方法とおすすめ開放順|強化方法まとめ【俺だけレベルアップな件:ARISE】 - GameWith スマートフォン向けパズルゲーム『ゆるキャン ~ぱずるキャンプ~』事前登録者数3万人突破! - PR TIMES オールスターゲーム中間発表 日本ハムの選手が9部門でトップに | NHK - nhk.or.jp スーパーカーに囲まれてレースゲーム「レーシングマスター」をプレイ! リバティウォークで開催されたデモプレイ ... - 4Gamer.net 求人サイト「バニラ」の“8番出口ライク”ゲーム「8バニ出口」が話題! 全82個の異変見つけるまで脱出できないモード ... - GAME Watch 【ハイライト動画あり】元日本代表・堀江翔太、現役ラストゲームでコンバージョンキックを決める。バーバリアンズ ... - J SPORTSコラム&ニュース 【大喜利】『猫型ゲーム機にありがちなこと』審査結果発表! - Game*Spark 独走ソフトバンクはついに2位と10ゲーム差!6月中に達成の過去6チームは全てリーグ優勝のV率100 ... - Yahoo!ニュース ゲームフリーク新作『パンドランド』本日6月24日リリース!カジュアルに広大な舞台を探索しお宝を見つける、海洋 ... - Yahoo!ニュース ゲームフリーク新作『パンドランド』本日6月24日リリース!カジュアルに広大な舞台を探索しお宝を見つける、海洋冒険譚RPG - インサイド スーパーカーに囲まれながらレースゲームをプレイ! 「レーシングマスター」イベントレポート 「F1」や「DiRT」の ... - GAME Watch あの「ラブベリ」がガシャポンに登場。ゲームの筐体をミニチュア化したチャームをはじめとした全5種類のアイテムを ... - 4Gamer.net 【ホームゲーム情報】6月30日(日)讃岐戦 明治安田×Jリーグ パートナー10周年記念マッチ|ニュース|FC今治 公式 ... - FC今治 ゲームフリークとワンダープラネット、新作モバイル向けカジュアルゲーム『パンドランド』の国内サービスを開始 - SocialGameInfo 『パンドランド』本日6月24日より国内サービス開始。ゲームフリークとワンダープラネットによるモバイル向け ... - ファミ通.com スマホ用ゲームコントローラーの正解はこれでしょ - GIZMODO JAPAN 雰囲気ビジュアル全てがいぶし銀な「モノクロ」3Dダンジョンホラーゲーム『REPOSE』のSteamストアページが公開 ... - Yahoo!ニュース 新作ホラーゲーム『野狗子 Slitterhead』は「看板の中の蛍光灯」まで作り込んだ雑多な電脳ムードでサイバーパンクを ... - 電ファミニコゲーマー 新感覚コミュニティバトル×推し活×タワーディフェンスゲーム『Community Wars』2024年7月末に登場! - PR TIMES ウキーッと大興奮! アクションパーティーゲームの決定版「スーパーモンキーボール バナナランブル」で,1~16人の ... - 4Gamer.net マネーゲーム状態の「晴海フラッグ」、世帯年収1,500万円の30代パワーカップルの宮崎出身妻「喉から手が出るほど ... - Yahoo!ニュース 【新たな死……】『チェイサーゲーム』シーズン2 第31話 浮沈要塞(10) - チェイサーゲーム - ファミ通.com Access Accepted第796回:キャンセルされてしまった期待のゲームプロジェクトたち - 4Gamer.net 『ハイスピードエトワール パドックストーリーズ』Switchで11/21発売。可憐なレーサーたちの日常やレースの舞台裏 ... - ファミ通.com 「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろ ... - Yahoo!ニュース 「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろよい うま」(1/3 ページ) - ねとらぼ - ねとらぼ 日本一ソフトウェア『ゲームバラエティーUnlimited』に『ジグソーワールド』、『ジグソーアイランド』、『マール王国の人形姫』の3 ... - ファミ通App 芸能人ゲーム乱立の80年代に異彩! ファミコン史に残る「クセつよRPGの迷作」が35周年(ふたまん+) - Yahoo ... - Yahoo!ニュース ゲーム記録・速報 - 2024/J1リーグ 第19節 vs.アルビレックス新潟 | KAWASAKI FRONTALE - 川崎フロンターレ 「ビデオゲーム」には現代社会の論点が映り込む - 東洋経済オンライン 「家族で出かけるのに準備していなかった。注意するときゲーム機を持っていて、腹が立った」39歳の父親が、6歳の ... - Yahoo!ニュース 研究者でゲームクリエイターのおすすめ!親子で楽しめるゲーム3選|Mart(magacol) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース あばれる君が「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024」「ポケモンカードゲーム」部門に参戦!「ものすごく ... - テレ東プラス 大流行バナナ取引“ゲーム”『Banana』開発者のひとり、過去の「Steamアイテム価格吊り上げ」関与疑惑で開発チームを離脱 ... - AUTOMATON アイドル育成ゲームのキャラ加工疑いの女性を不起訴 京都地検|NHK 京都府のニュース - nhk.or.jp 陸自 目達原駐屯地の2等陸曹がゲーム機窃盗か 免職|NHK 佐賀県のニュース - nhk.or.jp アニメ化してほしいゲームは?【アプリ編】3位「ヘブバン」、2位「プロセカ」、1位は…<24年上半期版> - アニメ!アニメ! 『バトスピ』デジタルゲーム『バトルスピリッツ クロスオーバー』11月7日発売決定。1900種類以上のカードを収録 ... - ファミ通.com 中学生の息子はゲーム大好き。「毎月1本はゲームを買って」と言われるのですが、ぜいたくすぎますよね ... - Yahoo!ニュース NewJeans ゲームで「性的対象化」被害…「掲示物削除・アーティスト保護」(朝鮮日報日本語版) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『なかやまきんに君』と『ボン・ジョヴィ』がクレーンゲーム機で夢の競演 - ボン・ジョヴィ - Universal Music Japan 空島生活ゲーム『ムーンストーン・アイランド』Switch版が本日(6/20)発売。100以上の島々で冒険・建築・畑作 ... - ファミ通.com <ONE PIECEカードゲーム>2周年記念豪華セット 厳選した強力なカードも(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース NewJeansのキャラクターに下着を着せて認証ショット…ゲーム「PUBG」のセクハラコンテンツ騒ぎ(中央 ... - Yahoo!ニュース 「なぜゲームを捨てた?」「大事なのは五輪」2軍構成で日本にストレート負けの中国女子バレーに母国ファンから ... - Yahoo!ニュース 『パンドランド』が6月24日にリリース決定。ゲームフリークxワンダープラネットによるモバイル向けカジュアル海洋 ... - ファミ通.com 【水ダウ】電気椅子ゲームが面白すぎた!無双・岡野陽一と対戦求む!ネットに浮上した天才の名前「どうなるんやろ ... - Yahoo!ニュース 【水ダウ】大人気「電気イスゲーム」後編に“世紀の凡戦”不評も「またやってほしい」再開催を望む声(SmartFLASH ... - Yahoo!ニュース 「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2024」に細野、進藤、阪口の3選手が選出 | 北海道日本ハムファイターズ - 北海道日本ハムファイターズ 『ポケモン』を生み出したゲームフリーク新作『パンドランド』を先行体験!カジュアルだけど確かなワクワク感を ... - Yahoo!ニュース 「Banana」がSteamのトレンドに、無料ゲームで希少バナナをゲット、マーケットで取引 - マイナビニュース 著名人を起用した、ゲーム内容と一致しない“詐欺広告”の是非ーーセールス好調の『ラストウォー:サバイバル』から ... - Yahoo!ニュース ゲームフリークとワンダープラネットが共同開発した新作モバイル向けカジュアルゲーム『パンドランド』6月24日に ... - PR TIMES ガンダムアーケードカードゲーム「機動戦士ガンダム アーセナルベース」2024年6月20日(木)より〈UNITRIBE ... - PR TIMES 「水ダウ」神回「電気イスゲーム」完結編!みなみかわVS小宮浩信戦の勝者が岡野陽一と決勝戦(日刊スポーツ ... - Yahoo!ニュース ホラー映画「クワイエット・プレイス」を原作とするゲームが開発中 音を立てたら死ぬホラーがゲームに(IGN JAPAN ... - Yahoo!ニュース 『スイカゲーム』初のリアルイベント「夏のスイカ大収穫祭」開催決定。6月19日から7月27日まで『スイカゲーム』の ... - Yahoo!ニュース 現実のコミュニティがゲーム上でジャンルを超えてバトル!新感覚コミュニティバトル×推し活×タワーディフェンス ... - PR TIMES 『Valheim』のボードゲーム「VALHEIM THE BOARD GAME」の制作が発表。最大4人でプレイでき、探索や建築 ... - Yahoo!ニュース 「トリマ」の新シリーズ第一弾、ゲームアプリ「トリマソリティア」を提供開始 - PR TIMES [インタビュー]レトロゲームの将来はどうなるのか? 価格の高騰に流通量の減少,メディア寿命などの問題について ... - 4Gamer.net RECRUIT|スマートフォン・PC向けゲーム『怪獣8号THE GAME』公式採用サイト - 株式会社アカツキゲームス スナフキンと旅するゲーム『スナフキン:ムーミン谷のメロディ』パッケージ版が発売!豪華アイテムつきの限定版も♪ - ムーミン
https://w.atwiki.jp/bloom-sakurazaka46/pages/4.html
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/266.html#id_542badf7 たとえば、#news(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 映画『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!』ゲームの世界でこむぎやユキが二足歩行に。『ひろプリ』『まほプリ ... - ファミ通.com セガサミーHD---大幅反発、ゲーム事業の良好な見通しなど反映して欧州系証券が買い推奨(フィスコ) - Yahoo ... - Yahoo!ファイナンス クロナダル『罰ゲーム麻雀』のリアルイベント開催 クロちゃん&ナダルに岡田紗佳らMリーガー集結(オリコン ... - Yahoo!ニュース クロナダル『罰ゲーム麻雀』のリアルイベント開催 クロちゃん&ナダルに岡田紗佳らMリーガー集結|ORICON NEWS ... - 東奥日報 【今日は何の日?】KONAMI、モバイルゲーム『Jリーグクラブチャンピオンシップ』をリリース(2019年6月25日) - SocialGameInfo Powkiddyから3.5インチ格安携帯ゲーム機登場し6,390円セール【Powkiddy V10】 - デイリーガジェット ポケモンカードゲーム専門店「晴れる屋2」 大阪・なんばに初出店!2024年秋の予定 (2024年6月25日) - Excite Bit コネタ 80年代アクション映画インスパイアの2DローグライトACT『Karate Survivor』Steamストアページ公開―モップの柄やおもちゃも ... - Game*Spark ゲーム業界特化の動画制作サービス『Mr.GAMEHIT CR』に新料金プランが登場 - PR TIMES ビットコインの下落は「クジラのゲーム」|現在の価格調整幅は「平均以下」と更なる下落の指摘も - コインテレグラフ・ジャパン(ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース) 映画「わんだふるぷりきゅあ!」舞台は“ゲームの世界”!「ひろプリ」&「まほプリ」も登場の本予告お披露目(アニメ ... - Yahoo!ニュース 映画『わんだふるぷりきゅあ!』舞台はゲームの世界!? 本予告&キービジュアルが解禁。入場プレゼントは映画にも登場する ... - パッシュ編集部 プレステ3用のゲームがまもなくプレステ5で動くようになるかも - デイリーガジェット 新規事業支援のフィラメント、ビジネスボードゲーム領域のNEXERAと業務提携 - PR TIMES 劇場版「わんだふるぷりきゅあ!」舞台はゲームの世界、予告や入場者プレゼントも解禁(予告編あり) - 映画ナタリー 映画『わんぷり』映像公開 ひろプリ・まほプリ・大福も登場!ゲーム世界に吸い込まれる - ORICON NEWS 『Gift』は沈みゆく船からの脱出を目指すドキドキハラハラのアクションアドベンチャー【電撃インディー#686】 - 電撃オンライン 29日は大和郡山市民デー 奈良クラブ ホームゲーム無料招待|奈良新聞デジタル - 奈良新聞デジタル iPhoneでレトロゲーム1300本以上を遊べるApp Store初のレトロゲームストリーミングアプリ「Antstream」が2024年6 ... - GIGAZINE(ギガジン) 阪神・豊田の夏バテ対策は「しっかりご飯を食べる」 “親子ゲーム”は「すごく大変」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 「成績が悪ければ、ズボン脱がせて罰ゲーム」…韓国の塾講師の「セクハラ」指導、親が抗議(KOREA WAVE ... - Yahoo!ニュース ドジャース指揮官が選んだ5月のベストゲームは「翔平がホームラン2本に4打数4安打」で強豪撃破の一戦 - スポーツ報知 【中間発表】プロ野球オールスターゲーム2024出場選手、ファン投票結果<セリーグ編> - ベースボールチャンネル 『野狗子 Slitterhead』試遊レビュー。『SIREN』みたいなホラーゲーム? 否、異能バトル青年漫画的な熱いアクション ... - ファミ通.com 【中間発表】プロ野球オールスターゲーム2024出場選手、ファン投票結果<パリーグ編> - ベースボールチャンネル 梅原大吾に聞く 「スト6」登場後の変化と格闘ゲームのこれから - 日経クロストレンド リズムに合わせて敵を殲滅!音楽によってステージが自動生成されるツインスティックSTG正式リリース―採れたて!本日の ... - Game*Spark 最大10人プレイの協力2Dアクションゲーム『KarmaZoo』のSteam版が40%オフの720円に。それぞれ能力の異なる ... - 電ファミニコゲーマー 「VS嵐」名物ゲーム復活にネット反応様々「懐かしすぎてヤバい」「嵐5人はいないのがさびしい」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 2019年開催時のゲームブースの様子 - 弘前経済新聞 【Nintendo Switch Lite】特別なゲームを遊ぶならなら特別なハードで。予約受付中のハイラルエディションや『あつ森 ... - 電撃オンライン 「プロ野球カードゲーム ドリームオーダーOB最強決定戦2024」が開催決定!プロ野球OBによるトーナメント大会 - Gamer サイバーパンク街づくりゲーム『Dystopika』Steam「非常に好評」スタート。”マイ暗黒ディストピア都市”を作り存分に眺めて癒や ... - AUTOMATON ゲーム「ウマ娘」、新ウマ娘「ドリームジャーニー」6月26日登場 育成ウマ娘でさっそく実装 - GAME Watch なぜ「恋愛シミュレーションゲーム」の新作がなかなか出ない? 美少女たちはどこへ行ったのか(マグミクス ... - Yahoo!ニュース ゲーム「ウマ娘」、最大80連無料のガチャキャンペーンを実施決定 新育成シナリオ「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」実装 ... - GAME Watch ゲーム「誰ソ彼ホテル」TVアニメ化、2025年1月放送! 生と死の狭間を舞台に描くミステリー - アニメ!アニメ! ゲームで学ぶ避難所運営 厚岸・太田中:北海道新聞デジタル - 北海道新聞 寂しい夜を乗り越えるゲーム『よりそいデリバリー』発表、7月配信へ。『限界OL海へ行く』開発元が描く、賑やかほっこり夜更かし ... - AUTOMATON 新作ホラーゲーム『野狗子(やくし):Slitterhead』先行レビュー。次々と人間の体を乗り捨てていく本作では倫理観 ... - 電撃オンライン 【俺アラ】リセマラ当たりランキング【俺だけレベルアップな件:ARISE】 - GameWith 【俺アラ】影の軍団の編成方法とおすすめ開放順|強化方法まとめ【俺だけレベルアップな件:ARISE】 - GameWith スマートフォン向けパズルゲーム『ゆるキャン ~ぱずるキャンプ~』事前登録者数3万人突破! - PR TIMES オールスターゲーム中間発表 日本ハムの選手が9部門でトップに | NHK - nhk.or.jp スーパーカーに囲まれてレースゲーム「レーシングマスター」をプレイ! リバティウォークで開催されたデモプレイ ... - 4Gamer.net 求人サイト「バニラ」の“8番出口ライク”ゲーム「8バニ出口」が話題! 全82個の異変見つけるまで脱出できないモード ... - GAME Watch 【ハイライト動画あり】元日本代表・堀江翔太、現役ラストゲームでコンバージョンキックを決める。バーバリアンズ ... - J SPORTSコラム&ニュース 【大喜利】『猫型ゲーム機にありがちなこと』審査結果発表! - Game*Spark 独走ソフトバンクはついに2位と10ゲーム差!6月中に達成の過去6チームは全てリーグ優勝のV率100 ... - Yahoo!ニュース ゲームフリーク新作『パンドランド』本日6月24日リリース!カジュアルに広大な舞台を探索しお宝を見つける、海洋 ... - Yahoo!ニュース ゲームフリーク新作『パンドランド』本日6月24日リリース!カジュアルに広大な舞台を探索しお宝を見つける、海洋冒険譚RPG - インサイド スーパーカーに囲まれながらレースゲームをプレイ! 「レーシングマスター」イベントレポート 「F1」や「DiRT」の ... - GAME Watch あの「ラブベリ」がガシャポンに登場。ゲームの筐体をミニチュア化したチャームをはじめとした全5種類のアイテムを ... - 4Gamer.net 【ホームゲーム情報】6月30日(日)讃岐戦 明治安田×Jリーグ パートナー10周年記念マッチ|ニュース|FC今治 公式 ... - FC今治 ゲームフリークとワンダープラネット、新作モバイル向けカジュアルゲーム『パンドランド』の国内サービスを開始 - SocialGameInfo 『パンドランド』本日6月24日より国内サービス開始。ゲームフリークとワンダープラネットによるモバイル向け ... - ファミ通.com スマホ用ゲームコントローラーの正解はこれでしょ - GIZMODO JAPAN 雰囲気ビジュアル全てがいぶし銀な「モノクロ」3Dダンジョンホラーゲーム『REPOSE』のSteamストアページが公開 ... - Yahoo!ニュース 新作ホラーゲーム『野狗子 Slitterhead』は「看板の中の蛍光灯」まで作り込んだ雑多な電脳ムードでサイバーパンクを ... - 電ファミニコゲーマー 新感覚コミュニティバトル×推し活×タワーディフェンスゲーム『Community Wars』2024年7月末に登場! - PR TIMES ウキーッと大興奮! アクションパーティーゲームの決定版「スーパーモンキーボール バナナランブル」で,1~16人の ... - 4Gamer.net マネーゲーム状態の「晴海フラッグ」、世帯年収1,500万円の30代パワーカップルの宮崎出身妻「喉から手が出るほど ... - Yahoo!ニュース 【新たな死……】『チェイサーゲーム』シーズン2 第31話 浮沈要塞(10) - チェイサーゲーム - ファミ通.com Access Accepted第796回:キャンセルされてしまった期待のゲームプロジェクトたち - 4Gamer.net 『ハイスピードエトワール パドックストーリーズ』Switchで11/21発売。可憐なレーサーたちの日常やレースの舞台裏 ... - ファミ通.com 「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろ ... - Yahoo!ニュース 「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろよい うま」(1/3 ページ) - ねとらぼ - ねとらぼ 日本一ソフトウェア『ゲームバラエティーUnlimited』に『ジグソーワールド』、『ジグソーアイランド』、『マール王国の人形姫』の3 ... - ファミ通App 芸能人ゲーム乱立の80年代に異彩! ファミコン史に残る「クセつよRPGの迷作」が35周年(ふたまん+) - Yahoo ... - Yahoo!ニュース ゲーム記録・速報 - 2024/J1リーグ 第19節 vs.アルビレックス新潟 | KAWASAKI FRONTALE - 川崎フロンターレ 「ビデオゲーム」には現代社会の論点が映り込む - 東洋経済オンライン 「家族で出かけるのに準備していなかった。注意するときゲーム機を持っていて、腹が立った」39歳の父親が、6歳の ... - Yahoo!ニュース 研究者でゲームクリエイターのおすすめ!親子で楽しめるゲーム3選|Mart(magacol) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース あばれる君が「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024」「ポケモンカードゲーム」部門に参戦!「ものすごく ... - テレ東プラス 大流行バナナ取引“ゲーム”『Banana』開発者のひとり、過去の「Steamアイテム価格吊り上げ」関与疑惑で開発チームを離脱 ... - AUTOMATON アイドル育成ゲームのキャラ加工疑いの女性を不起訴 京都地検|NHK 京都府のニュース - nhk.or.jp 陸自 目達原駐屯地の2等陸曹がゲーム機窃盗か 免職|NHK 佐賀県のニュース - nhk.or.jp アニメ化してほしいゲームは?【アプリ編】3位「ヘブバン」、2位「プロセカ」、1位は…<24年上半期版> - アニメ!アニメ! 『バトスピ』デジタルゲーム『バトルスピリッツ クロスオーバー』11月7日発売決定。1900種類以上のカードを収録 ... - ファミ通.com 中学生の息子はゲーム大好き。「毎月1本はゲームを買って」と言われるのですが、ぜいたくすぎますよね ... - Yahoo!ニュース NewJeans ゲームで「性的対象化」被害…「掲示物削除・アーティスト保護」(朝鮮日報日本語版) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『なかやまきんに君』と『ボン・ジョヴィ』がクレーンゲーム機で夢の競演 - ボン・ジョヴィ - Universal Music Japan 空島生活ゲーム『ムーンストーン・アイランド』Switch版が本日(6/20)発売。100以上の島々で冒険・建築・畑作 ... - ファミ通.com <ONE PIECEカードゲーム>2周年記念豪華セット 厳選した強力なカードも(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース NewJeansのキャラクターに下着を着せて認証ショット…ゲーム「PUBG」のセクハラコンテンツ騒ぎ(中央 ... - Yahoo!ニュース 「なぜゲームを捨てた?」「大事なのは五輪」2軍構成で日本にストレート負けの中国女子バレーに母国ファンから ... - Yahoo!ニュース 『パンドランド』が6月24日にリリース決定。ゲームフリークxワンダープラネットによるモバイル向けカジュアル海洋 ... - ファミ通.com 【水ダウ】電気椅子ゲームが面白すぎた!無双・岡野陽一と対戦求む!ネットに浮上した天才の名前「どうなるんやろ ... - Yahoo!ニュース 【水ダウ】大人気「電気イスゲーム」後編に“世紀の凡戦”不評も「またやってほしい」再開催を望む声(SmartFLASH ... - Yahoo!ニュース 「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2024」に細野、進藤、阪口の3選手が選出 | 北海道日本ハムファイターズ - 北海道日本ハムファイターズ 『ポケモン』を生み出したゲームフリーク新作『パンドランド』を先行体験!カジュアルだけど確かなワクワク感を ... - Yahoo!ニュース 「Banana」がSteamのトレンドに、無料ゲームで希少バナナをゲット、マーケットで取引 - マイナビニュース 著名人を起用した、ゲーム内容と一致しない“詐欺広告”の是非ーーセールス好調の『ラストウォー:サバイバル』から ... - Yahoo!ニュース ゲームフリークとワンダープラネットが共同開発した新作モバイル向けカジュアルゲーム『パンドランド』6月24日に ... - PR TIMES ガンダムアーケードカードゲーム「機動戦士ガンダム アーセナルベース」2024年6月20日(木)より〈UNITRIBE ... - PR TIMES 「水ダウ」神回「電気イスゲーム」完結編!みなみかわVS小宮浩信戦の勝者が岡野陽一と決勝戦(日刊スポーツ ... - Yahoo!ニュース ホラー映画「クワイエット・プレイス」を原作とするゲームが開発中 音を立てたら死ぬホラーがゲームに(IGN JAPAN ... - Yahoo!ニュース 『スイカゲーム』初のリアルイベント「夏のスイカ大収穫祭」開催決定。6月19日から7月27日まで『スイカゲーム』の ... - Yahoo!ニュース 現実のコミュニティがゲーム上でジャンルを超えてバトル!新感覚コミュニティバトル×推し活×タワーディフェンス ... - PR TIMES 『Valheim』のボードゲーム「VALHEIM THE BOARD GAME」の制作が発表。最大4人でプレイでき、探索や建築 ... - Yahoo!ニュース 「トリマ」の新シリーズ第一弾、ゲームアプリ「トリマソリティア」を提供開始 - PR TIMES [インタビュー]レトロゲームの将来はどうなるのか? 価格の高騰に流通量の減少,メディア寿命などの問題について ... - 4Gamer.net RECRUIT|スマートフォン・PC向けゲーム『怪獣8号THE GAME』公式採用サイト - 株式会社アカツキゲームス スナフキンと旅するゲーム『スナフキン:ムーミン谷のメロディ』パッケージ版が発売!豪華アイテムつきの限定版も♪ - ムーミン
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/805.html
理解を求めず 同情を求めず ただ戦場に捨てられ朽ち果てる折れた剣のように…… ACT2 『猟犬 -ヤクトハウンド-』 快晴のミッドチルダ首都の空を飛ぶ小型単座ヘリが一機。 ヘリの胴体に描かれるのは一課のシンボル『ケルベロス』の刻印。 操縦するのはハチロウ・キシュウ。年齢29歳。 時空管理局機動一課航空小隊パイロット第三世界南アレフガルドの出身だ。 彼が覗き込む足元の高速道路では、平時なら滅多に起きない渋滞が起きている。 原因はその先だ。 渋滞が向かう遥か先には煙が上がっていた。 さすがに道路管制能力が優れた魔法世界といえども、突発的な事件事故には対応できない。 それをやるには予知能力が必要になるが、ミッドチルダ式の魔法にそんな便利なものはない。 ハチロウは音声のみの無線で地上の部隊に状況を送る。 「<ホイシュレッケ01>より各車へ。現場は臨海21号斜路より東へ約300の立体交差橋。現在なお炎上中。燃料触媒工場からの車輌が各所で渋滞中~。 二次災害の危険性大。至急現場一帯の初動警備を要す」 数秒経っても返事が無いので、ハチロウはやや砕けた口調で聞き返す。 「……オイ聞こえてんのかよ!路上に奴等がヨダレ垂らしそうな子羊ちゃん(テロの二次攻撃目標)がウヨウヨ……」 《うるせえッ!》 男の怒鳴り声がハチロウの付けているヘッドホンに響いた。 罵声と一緒に、その男の周りのクラクション音も拾っていたから、男を取り巻く状況がよくわかった。 《こっちは手前っちと違って地面を転がしてんだ!ひとっ飛びって訳にゃいかねんだよ!とっとと行きやがれ!》 空を飛ぶハチロウに怒鳴り返した男は、渋滞に巻き込まれた輸送車輌の車窓から身を乗り出して手を振り上げる。 輸送車輌のボンネットと車体側面にあるのは、当然地獄の三頭犬の刻印。 同じ渋滞に巻き込まれ、機動一課輸送中隊第二輸送小隊の装甲車輌と装甲版が装備された大型トラックの近くに偶々居合わせてしまった、一般のかたの軽自動車や乗用車が、詰った車道のなかで、僅かにでも離れようとした。 みんな怖いのだ。 黒塗りの装甲車に乗っている、赤い眼をした人たちが。 普通乗用車に乗っていた家族連れの男の子が、ミッドチルダでは珍しい、純真な"質量兵器"である装輪装甲車と、その天蓋なしの開け放たれたところで身を乗り出して周囲を監視するプロテクトギアに興味をもって見つめた。 機動一課第2中隊第7小隊前衛要員のチュウイチ・コシロマル三尉(少尉)は、小隊長に周辺警戒を買って出た。 息が詰るような狭い車内から背筋を伸ばせば、見渡す限りの車の列。 本来なら、事件発生と同時に一般車輌の全面禁止処置が取られ、現場までの移動はスムーズに出来るはずだった。 これは優秀な道路管制システムと直結した車載ナビのおかげである。 しかし今回の出動で盲点だったのは、どっかの誰かが緊急車輌が通る災害用車線にまで車輌を詰めていたことだ。 その御蔭で、こちらが現場まであと数百メートルというところで完全に進めなくなってしまった。 もっと悪いことは、高速道路のど真ん中ということで迂回路が取れないということだ。 これで初動到着は不可能となった。 コシロマルは、現場上空で一課航空隊のジガバチがなにかやっているようだが、大して気にしない。 こちらと無関係であったからだ。 コシロマルはプロテクトギアのマスクの中でも表情を一切崩さずに思った。 そのかわり、こういうところで一課の輸送部隊足止めを食うことは、襲撃してくださいと言っているようなものだ。 まだ、ミッドチルダの反管理局武装勢力『セクト』は民間人を"大量に"巻き込んでの自爆テロは起こしていない。 しかし、現状がこのままいけば、いつか必ずやりかねん"頭の良い莫迦"がセクト内部から現れるのは時間の問題であった。 要するに、管理局地上本部側が最も恐れている事態が、同時多発無差別テロである。 コシロマルは昨日、第97管理外世界「地球」から都市型テロ対策のアドザイバーとして特別に来歴していただいた専門家の講話を思い出した。 「スッゲ~~~!!」 少年はすぐ隣の装輪装甲車量を眺めていった。 ミッド世界にはマズ直接おめにかかれない、その"質量兵器"の塊がいま目の前に! やたらデッカイとしか表現できない、太くて大きくてやたら硬そうなタイヤが片側4個も付いている装輪式装甲車は、男として生まれたからには見とれないなんてことは少年には無理だった。 足回りもゴツくて、そのメカニズムが荒事をするためにとにかく頑丈に作られている印象を見るものに与える。 そして、少年は見上げると、装甲車の上に上半身を乗り出しているプロテクトギアの『赤い眼鏡』。 目と目が合ってしまった!そう思った少年は、すぐに車内に身を縮めてウィンドーを急いで閉め、それ以降見ようとしなかった。 あの赤く鈍く光る眼を見てしまうと、まるで問答無用に捕まるんじゃないかと思って恐怖してしまったのだ。 コシロマルの脳裏にあったのは、子供の乗っている自動車が一番危険と、どこかもの哀しそうに話す女性講師だった。 ――警備をかいくぐり一人でも多くを巻き添えにするためには、自爆する車へ一緒に子供を乗せて、警備側に家族連れと思わせて油断を誘うのが基本になっている。 ――それどころか、むしろ子供の身体に高性能爆薬を巻きつけ、さらに発見されるのを防ぐ方法もある。 ――そのため、警備側は"全てを疑って"検査をしなければならない。 ――家族の子供役にさせる子供はストリートチルドレンがほとんどであり、明日の食を得るために、何も知らずに車に乗せられている例がほとんどである……。 コシロマルは彼女の助言に従い、全てを疑った。 しかし、よく考えれば、これは機動一課の通常業務であることに気付いた。 でも別にそんなことは特に気にしない。 講師として来てくださった美しい女性が、香港警防隊の主要幹部で、しかもあのエース・オブ・エースの親戚だということもコシロマルにとってはどうでも良いことだ。 ただ油断無く、コレまでどおりに物事をやるだけなのだ。 子供達からも恐れられる。 これこそが次元犯罪者を震え上がらせる機動一課なのだ。 輸送部隊指揮官の罵声が止んだ。 さっさと現場上空に行けといわんばかりに。 迂回路の無い直線道路のど真ん中で、本来の出動内容とは関わりのないタンクローリー横転火災事故(恐らく)で渋滞に嵌ってしまったのだ。 これにイラつかないヤツは滅多に居ないだろうと、涼しい顔をしながらハチロウは思った。 燃えているタンクローリーに積んでいるのは、少量でただの水を燃料に換える媒体物質である。これが空気にさらすと良く燃えるのだ。 時間が経ては自然分解されるクリーンな物質と言うが、モクモクと上がる黒煙を見るからに、にわかに信じられない。 しかしソレはそうなんだろうとハチロウは機体を急旋回させながら考える。 彼は魔力素質が全く無いので、魔法から作り出された『自然に優しい錬金化合物質』にいまいち懐疑的だった。 もっともそうすると彼が今乗っている愛機たる傑作小型ヘリコプター『Fa-330』愛称"ジガバチ"のエンジンを動かしている燃料も、水にその化合物質を少量加えて造っているという点では同じなのだが……それに関してはキッパリ気にしないことにしている。 やっぱ空を飛べるってのっていいなァ~~。 「あ~あ。また普警と警備隊の連中に先を越されちまいやがってからに……」 ハチロウが"現場"上空に到着したときには、自治警のパトカーとその周りの警察官に混じっている管理局陸上警備部隊の茶色の陸士制服を確認できたからだ。 なお普警というのは魔法に関わらない普通の警察略して"普警"当然非公認の造語であるし、なにより失礼だ! 管理局は、魔法能力保有者と非保有者の差別化につながる言動は断固として"自制"しております!! ハチロウは地上をさらに眼を凝らせば、陸士の2人とも女性だということがわかった。それもかなり若い!しかも美人!! 青紫のロングヘアをストレートになびかせながら警官に指示を出しているのと、その隣の女性もこれまた腰よりも下の太腿まで伸ばしたブラウンの長髪を首の後ろで黄色のリボンで縛っている。 どちらもとんでもない美少女であるのがハチロウにも良くわかる。 でも彼女たちどっかでみたような? そう思った瞬間無線が入った。 『よォ一課の哥兄ちゃん!景気はどうだい』 無線の相手は後方から来た自治警のヘリ部隊だ。 二機の縦列複座(タンデム)式最新型ヘリコプター『Fi-282』は、その空気抵抗を考慮に入れた流線的外見と警察らしい純白が映える機体色から「白鳥」とも喩えられる気品さを見るものに与える。 しかしながら、その力強い機動性から公式通称は"ハヤブサ"。 数が少ない飛行魔導師に代わる航空機動警邏の主力である。 当然、ハチロウの操縦する単座ヘリ"ジガバチ"とは性能面で雲泥の差だ。これは"ジガバチ"の設計製造のほうが古いから当然といえば当然。 そのハヤブサを操る隊長らしき男から続いて無線が入る。 『お手数だけど、ちいと場所あけてくれや』 それを聞いて思わずカチンとするハチロウ君29歳。 『そんな骨董品でこの辺ブイブイやられちゃ迷惑なんだよ。ここはオレ達が仕切るからよ。いい子だから尻尾巻いてさっさと帰えンな!』 「骨董品」と聞いたハチロウはあることを思いつく。 ニヤと笑って操縦パネルを操作する。 いくつかの燃料関係の調節をしてからエンジン出力を急激に上げると……。 ―――ギュイイーイン………ボンッ 機関内に擦れる音がした直後にバスケットボールが破裂したような音をさせ、エンジンの排気口から白煙を盛大に噴出す。 ハチロウが操縦桿を引き上げると、信じられない速度で急速上昇する。 ピッチアップ!機体を真上に向けての垂直上昇! そして無線を送ってきた隊長機のハヤブサとの相対高度が200メートルになったとき、180度垂直状態のままもう一度操縦桿を引く。 転地が逆転。ハチロウの視界に2機のハヤブサを視認すると、操縦桿にある"安全装置"を外す。 直後ひっくりかえった状態でさらに機種を上げ、逆落としの急降下を敢行する! ハヤブサのパイロットは、煙を吹いてエンジントラブルを起こした中古ヘリが、急上昇後キリモミ状態で墜落するように見えた。 しかもこちらに一直線に! ハチロウは目の前に出現させた"照準用"空間モニター一杯に警察ヘリを捉え、操縦桿の引き金を引く。 頭の中で、ヘリの胴体に装着させた二連装機関銃が火を噴いた。 「ちゅどどどどどどどどどどどどど!」 子供がオモチャの鉄砲を撃つように、銃声を口ずさむ。 コックピット内で驚いているパイロットの顔が見える距離まで近づく。 相手は衝突するとしか思っていないだろう。 回避機動をする暇を与えない戦闘機動だ。 2機のヘリの間を凄まじい速度で急降下で抜ける。 そのまま大地に接触する寸前でジガバチは機体を持ち直す。 ハチロウの"真横"に慌てふためく警官と陸士の姿があった。 数瞬地面から数十センチのところをホバリングし、チューニングで出力規定値を大幅に変えられたエンジンが回転数を一気に上げて飛び上がった。 ジガバチが放出した白煙が、空から地面へ、そしてまた空ヘと急角度のヘアピンカーブを描く。 無線機のスイッチを切った状態でハチロウは口元をほころばせながら戦果を報告した。 「戦果。FI-282ハヤブサ、二機撃墜。パトカー3大破。警官12と魔法少女2、即死♪」 だれも聞いていないが誰かに向って。 つまるところ、ハチロウの完全なお遊びであった。 それをやられた側はたまったものじゃない。 最初に"撃墜"された警察ヘリのリーダー機コパイロットが呆れたように言った。 「何て野郎だ。あれでも管理局員か?」 「だが、……いい腕してやがる」 後部座席の文句に機長が応えたとき、すでに旧式機は出力を全力全開で彼方に走り去っていた。 地上では、我に返った警察官の現場責任者が無線で一課ヘリの文句を言いまくる。 捜査協力で出動していた魔法少女こと、2人の戦闘機人はというと………。 「ナカジマ先輩ちょっとどいて!アイツ撃ち落せない!!」 「ディエチ、止めなさい!もう居ないわよ!」 あまりの突然の出来事でバリア・ジャケットやシールドを展開させる間も無くの妄想射殺である。 砲撃特化型デバイス『ヘヴィバレル』起動させて、無礼なヘリをIS能力「イノーメスカノン」で"爆砕"しようとする数ヶ月前に配属された後輩、ディエチ・スカリエッティをかなり必死に取り押さえているギンガ・ナカジマであった。 ちなみにディエチのIS能力は質量兵器ではなく魔法に相当する、と"彼女たち"の後見人の公安二課の主ブンメイ・ムロトがそう言ったので、そうなっている。 管理局上層部誰も彼も、彼女達戦闘機人の身柄が古代遺物管理部公安二課に押さえられていることに恐怖を感じていたのだ。 人間誰しも「痛くない腹を探られたくない」からだった。 八年前、首都防衛隊最強の武装隊、通称"ゼスト隊"は公安二課と共同作戦を行った。 目的は山中の地下にある違法研究所の強制査察。 別名スカリエッティ・ラボの制圧は、何の連絡も無しで行われた機動一課の襲撃で幕が開けた。 詳細は後日記すが、この事件で紆余曲折を20回ほどグルグル回って公安二課は、戦闘機人とドクターを入手……もとい『保護』することに成功。 以後、古代遺物管理部とその公安二課の、管理局にける発言力が急速に高まった。 特筆すべきは、戦闘機人事件を“餌”に、最高評議会とレジアス・ゲイズ中将に協力体制を敷くことに成功したことだろう……。 古代遺物管理部 部長イサオ・アニヤ。 古代遺物管理部公安二課 課長ブンメイ・ムロト。 古代遺物管理部機動一課 課長シロウ・タツミ。 かつて、互いに眼となり耳となり、三位一体を誓い合った。 ロストロギアが関わるテロ事件を解決し、かの『伝説の三提督』の再来とまで期待されていたが、今から八年前の戦闘機人事件を切っ掛けに、決定的に訣れてゆくことになる 機動一課の乱入で大混乱になった事件現場。 普段冷静というか物静かな後輩が、声を荒げて激怒するその訳を、管理局陸上警備隊・陸士108部隊所属のギンガ・ナカジマ陸曹は知っていた。 やはり地獄の番犬ケルベロスは、戦闘機人にとって仇敵いがいの何者でもないのだということを……。 【 後編へ続く 】 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/jaeger/pages/56.html
第4話 機動化学科中隊の指揮官、馬瀬ニ佐はバルカン展開部隊の後援スタッフが詰める市ヶ谷の防衛庁ビルの作戦部を出て、玄関ホールで岐阜基地から出向した一等空佐を出迎えた。 「わざわざすみません。蘇原一佐ですね」 「あいさつはいい。本題にはいろう」 「ここではなんですから、食堂へ」 食堂には数人の従業員がいるだけで閑古鳥が鳴いていた。馬瀬と蘇原は奥のテーブル席へ座った。 「目的はアサルト・ドラゴンか」 蘇原一佐はやれやれとした顔だった。 「アドリア海にはもう入ってますね」 「赤城にな。あれはただの武装ヘリじゃない。岐阜基地謹製の虎の子だ」 「ニュートライズ・ヘリは今後の作戦を遂行するのに必要です」 馬瀬はニュートライズ・ヘリという奇妙な言葉を使った。それは航空開発部の新型回転翼機のカテゴリーを表すもっとも簡潔な言葉だった。 「陸自の主力では、あてに出来ないのか?」 「展開する兵力で先遣隊を排除することは可能です」 「じゃあ、なぜうちの虎の子を引っ張り出すんだ?」 「看板の陸自には、まだ戦死者を出すわけには行きません。戦力差は3倍、一方的な勝利を勝ち取るのは無理です」 「黒子部隊ならいいのか?」 蘇原は露骨に嫌な顔をした。 「そんな顔しないでくださいよ。私の部隊も出ているのに」 「いいたいことはわかるぞ。装備を搭載した状態では往復飛行は出来ない。虎の子のアサルト・ドラゴンを渡せ、だろ」 「借用したい、と言い換えてくださいよ。あれの予算はうちからも出ているんです」 「三自衛隊共同開発だが、指揮権は私にある」 「実戦評価できる最高の機会を与えようと言っているのです。戦場より正しいデータのとれる試験場は無い」 「内陸部にいれれば、アサルト・ドラゴンの六割のユニットが不要になる。もともとは北の不審船対策用だ」 「機動化学科中隊で独占する気はありません。これは自衛隊の名誉を傷つけるか否かです」 蘇原は席を立つと「この借りは高くつくぞ」と吐いた。 「だせるとすれば夜だけだ。用件が済んだら返してくれ」 「期待しています」 ニュートライズ・ヘリと機動化学科中隊を組み合わせれば、たとえ旅団規模でも相手に出来るというのに・・・、馬瀬はF-2開発の失敗をおかすまいと躍起になる航空開発部とのうまくいかない連帯に臍を噛んだ。 自衛隊機甲部隊は高地へ展開すると、およそ300名の隊員を使って辺りの草刈をさせていた。 もっとも前に立つ戦車から最低500メートルは草を刈らせ、いざ戦闘状態となった場合敵側の遮蔽物を無くし、戦闘を有利に進めることが出来るようにした。 戦車等の硬目標は96式誘導弾と対戦車ヘリで撃破し、歩兵はなるべく遠距離で倒す作戦だった。 大洞連隊長が機動化学科中隊の通信小隊の元に訪れたのは、太陽が上がって間も無い頃だった。そこには中隊の指揮を取る萩原がいた。 「なぁ、萩原。町の連中あの様子だと徹夜で夜警しているようだな」 町の明かりは一晩中消えることは無かった。 「そうだろう。退くに退けないだろうな。お前交渉に行くんだろ、気を付けろよ、そうとう殺気立っているかもしれない」 「気が重いよ」 「死んだら俺が連隊を引き継いでやる。まぁ、安心しろやニ個小隊も出してガードするんだから」 「あいつら、ただの歩兵だぞ」 「ああ、もしもの時の弾除けになる」 「俺は部下をそんな風には使わない、住民を非難させるときの人手だ。お前の部隊は来るんだろうな、さっきから姿が見えないが」 「かなり拡散して偵察に出ている。まったくこんな広いところをたった二個小隊じゃザルだよザル」 萩原は、わざとらしくため息をついた。 「こっちは草刈で手一杯だ。ヘリがいるだろ」 「高地の向こうはすぐ深い森だ。上から見てわかるもんじゃない」 「俺が行くときは一個小隊くらい回してくれよな」 「まったく、心配性な奴だな」 昼頃になり、大洞一佐は96式装甲車に乗ってラードゥガの町長との話し合いに臨んだ。 話し合いは町の入り口の平野部に建てられた教会でおこなわれ、町には早朝から入ったらしいフリーランス・ユニオンのジャーナリストの姿がみられた。 町長のアレクセイと名乗るという男はなかなか自衛隊の避難案に応じず、ただ時間だけが過ぎていった。 「アレクセイさん。もう時間が無い東戦線は今日の夜まで持たないだろうというのが、我々の分析結果です。いそいで避難すべきなんです」 大洞は同じような台詞をもう何度も言っていた。 「我々はこの町を捨てることはできん。気に入らない欧州企業の靴をなめて、やっと築き上げた町だ。 ここにはまだ住民の三分の二が残っている。避難する余裕があるにもかかわらずだ。これが何を意味するかわかるか?、我々に避難先など無い」 「トゥズラ郊外にキャンプ施設を作りました。この町の全住民が収容できます」 「収容してどうする?、そのあとは?所詮仮の住まいだろ、戦争が終わってここへ戻ってこれる保証は無い。前紛争のコソヴォ難民はいまだ帰還の途につけないのだろ? そのようなあいまいな交渉では、我々はそちらの避難案に応じることは出来ない」 命あっての物種だろうに、大洞はそう思いながら粘り強く交渉を続けていた。 ここで大切なのは強攻策をちらつかせる事ではなく、ただ交渉することだ。 向こうが折れてくれないと思うが今をそうすることしか出来ない。すでに太陽は西へ傾き始めていた。 機動化学科中隊第一空挺小隊第一分隊を乗せたM2キャリバー機関銃搭載の高機動車は、車体のいたるところに草木を張りつけていた。外郭線を僅かに崩すことによって薄暗い森の中では意外と迷彩効果をあげていた。 これから暗くなればもっと見つかりにくくなるだろうと川島が言っていた。 隊員を周囲に散らせると小隊長の川島と分隊長の神岡曹長、それと通信員の春日三曹が車内に残り隊員達に指示を下していた。 「メリクリウスより、ティガー。もう五十メートル進んで西側を警戒してくれ、ファルシオンはその場で待機北側を張ってくれ」 春日は地図に隊員達の位置を書き込みながら「穴が多いや」とぼやいた。かれらはラードゥガの町がある山の裏側を守っていた。 「こういうのは人海戦術ですね。効率が悪い…」 「泣き言言うな神岡」 「だって二人一組の原則を破って、単身で散開させてもこれですよ」 「黙ってろよ。通信の奴にでも聞かれて隊長にばれたら、大目玉食らうのは俺なんだから」 「昨日から不眠不休の行軍のあとにこれですよ。たいした休みもとってない。部下も疲れきって判断力が鈍ってます」 「まぁ、残るは町の真裏ですからね。いま高鷲を行かせてます。そろそろ着く頃…」 「こちらミスト、ターゲットを見つけました」 最も離れたポイントにいる高鷲の声が無線に割りこんだ。車内が一気にざわついた。 「シルビアより、ミスト。詳しく知らせろ」 神岡が無線を取った。 「見えているのは十数人です。多分もっといる」 「敵なのか?」 「こんなときに自動小銃もって狩りに行く奴はいません」 「牽制できるか?」 「ブッシュが酷すぎます。何人かは倒せますが」 「しまったな。高鷲の位置じゃ最も近い味方でも300は離れている。援護に駆け付けている時間は無いぞ」 高鷲は街を見下ろす崖の上で狙撃姿勢をとっていた。その後になって次々と部下から敵発見の報が入った。少なく見積もっても中隊規模はいるような感じだった。 「奴らは町の背後から襲う気だな。 全員に告ぐ、集合し敵の側面をつくぞ。高鷲、そこからじゃ位置がわるい、戻ってこい」 「了解・・・、あっ」 高鷲が何かに気付きいた。 「どうした?」 「こちらミスト、このまま敵を追います」 「だめだ高鷲!、単独行動は厳禁のだぞ」 高鷲は無線を一方的に切る。 「あの馬鹿、なに考えてやがる!?」 川島が、怒り任せに無線機を叩きつける。響いた音と重なって、パーンと銃声が響き渡った。 「はじまったか」 記録上、のちにラードゥガの攻防と呼ばれる自衛隊初の交戦劇の始まりだった。 話し合いは銃声によって終わりを迎えた。 「アレクセイさん。もうこれまでです。我々は住民を保護し避難させます。 確かにあなた達の今後は保証できない。 しかしいま、無意味な犠牲を払わせるより、建設的なことであると私は断言出来る」 アレクセイが押し黙ったままだった。 「沈黙は了解と判断します」 大洞は無線機を鷲掴みにすると連れてきた二個小隊に付近の住民を保護するように命じた。 数秒遅れで高地に展開する本隊からセルビア解放軍のゲリラ兵が迫っていることが伝えられた。 大洞は「そんなことわかっている!」と怒鳴り散らした。 ゲリラと住民の間で銃撃戦が起き、銃声が散発的に響く。 大洞でなくても怒鳴りたくなる状況だった。 「萩原、トラック隊を率いて早く来い。住民はまだ2,300人はいるぞ」 「待ってろ。すぐコンボイを送る」 萩原は30台のトラックと護衛の高機動車、96式装輪戦闘車でコンボイ(護衛輸送隊)を編成すると、自分は施設科小隊の小坂が運転する先頭の軽装甲機動車に乗り込み町へ続くガタガタの道を疾駆させた。 「こちらカワセミ1、戦車を補足、数8その他歩兵戦闘支援車12、東北東から接近中、10分後にこちらの射程圏内に入ります」 上空から偵察活動を行っていたOH-1から無線が入った。状況からして市街戦に呼応した行動であることは明白だった。 「こちらセンチュリオン、了解した。監視を行ってくれ。OH-6で大洞を回収する。随伴歩兵が対空ミサイルを搭載している可能性もある5000メートルには近付くな」 「カワセミ1、了解」 「敵はニ正面作戦ですか?」 ハンドルを握る小坂が尋ねた。 「その割には無用心だ。偵察が一人も来ていない」 「まぁ、我々の索敵にはかなりの穴がありましたからね。見逃していてもおかしくないでしょう。」 「本隊の偵察部隊もいるし、高地地帯ではヘリで舐める様に捜索したんだ。そんなことは無いと思うが。 小坂、お前は小隊を率いて本隊を支援しろ」 「えっ、今からですか」 小阪が路肩にずれると急ブレーキを踏んだ。後に彼の小隊を乗せた四台の高機動車が止まり、輸送部隊の乗るトラックが追い越していった。 すでに本隊からかなり離れていた。 「合流する必要は無い。敵の後方に回るなりして敵を混乱させろ。 新装備を試すいいチャンスだろ。うちの中隊じゃ、火力はお前らがトップなんだ。あとで第ニ空挺小隊もまわす。こっちもニ正面作戦だ」 特科の役割も兼ねる機動化学科中隊の施設小隊は、同中隊の二個空挺小隊より打撃力が勝る装備を持っていた。 「そりゃまあ、隊長の命令なら従いますけどね」 「交戦規定は守れよ」 「自衛措置ぐらいは取らせて頂きます」 小坂は無線で部隊に対機甲戦準備を伝えると、萩原を降ろして後続を引き連れ道を外れて走り出した。 一人残された萩原は、本隊の陣地を離陸しようとしたOH-6に自分を回収するよう連絡をいれた。 ラードゥガでは教会前の広場に住民たちが続々と集まってきていた。 その数だけでゆうに200人は越えていた。自衛隊は8輌の96式装甲車で住民を守るように広場を囲み、第ニ普通中隊第二小隊が護衛に付き第一小隊が町の深部へはいって家に閉じこもっている住民に避難するよう促していた。 いつ敵がやってくるかわからない状態では第一小隊の隊員達は戦々恐々としていたが、実際ゲリラ部隊と向かい合っているのはさらに深部へ入った機動化学科中隊の第一空挺小隊だった。 「さて、何処から来る」 川島小隊長は山の斜面を這うように造られた住宅地の中央部に位置する3階建ての瀟洒な建物から辺りを見張っていた。時々くる高鷲からの一方的な無線により、ゲリラ部隊がまだここより下方には行っていないという話しだが、川島は全周囲を警戒させていた。 「ところで高鷲はいったいどうしたんだ。こんな積極的な奴じゃなかったのに」 と川島が首をかしげた。 「まぁ、いわゆる功を焦ったってやつですか、でもそんな奴じゃないと思います、成績はまあまあですけど。土岐、あいつに変わったことはあったか?」 神岡が高鷲とコンビを組む土岐にふった。 土岐ニ曹は小中高と机を並べた竹馬の友で、機動化学科中隊では狙撃手の高鷲の観測員を務めていた。 「もともとそういう競争意識はない奴でしたよ」 「何か思い当たる節はないか?」 川島が尋ねた。 「さぁ…。住民を助けたいから飛び出した、っていうような事をするような奴じゃないです。もっと他の理由があるはずです」 この場所より上の住宅地からも住民達が逃げ出していた。 「かれらを助けに行かなくていいんですか?」 神岡が川島に問うた。 「助けを求める気なら、もっと下の方にいるだろ。自業自得だ」 川島はそう言いながらMP5SD5消音器付きサブマシンガンに手を伸ばした。どちらかというと川島の方が飛び出すタイプだった。 「分隊を借りるぞ」 「俺が行きますよ、隊長はここで指揮を取ってください」 川島がMP5SD5を神岡に渡すと、神岡は一人減った六人の部下を率いて建物から出ていった。かわりに第二分隊が川島のところに上がってきた。 「上之保、ここから第一分隊を支援しろ」 「了解、神岡さん達だけに活躍させるわけにはいきませんからね」 上之保一曹は部下達を窓際に配置すると、「敵味方の確認を厳守せよ」と命じて、自らスコープ付きのMP5SD5を構えた。 「第三第四分隊は両翼へ展開、住民を保護しつつセーフポイントを確保せよ」 川島は「篭城戦は苦手だよな」と呟いた。 住民をだかえて戦場を歩くなんて、たかだか7、8人の分隊で出来るはずが無い。 今のうちに防衛拠点となる物件を探す計略を練る必要があった。 第一分隊は住民を僅か5人保護したところで、彼らが足手まといになり身動きが取れなくなっていた。仕方なく、護衛を一人つけて小隊長が陣取る場所まで引き返させた。 坂の上から銃弾が降ってきて、さっそく交戦状態になった。 「分隊長、こいつは坂になっている分、まずいっすよね」 道を挟んで向い側で、車を影にしてMP5を構える春日が叫んだ。 「無駄口叩くな!」 神岡は壁を背にしながら返すと、一瞬身を乗り出してAKライフルを構える兵士に銃弾を浴びせた。 その後ろから倍の応射が帰ってくる。一人が倒した男を盾にして向ってきた。人体は時として、もっとも有効な防弾チョッキに変わった。春日が隙を突いて腰の辺りを撃つ、兵士は転がる様に倒れると呻き声を上げた。 救援に向う者はいなかった。 「切りが無いな。ガスは使えないし…、よし、宮川、土岐付いて来い」 神岡は後ろの部下に命じると2階建ての民家の中へ入り、残りの部下に下がるよう命じた。 春日達がじりじりと後退するにしたがって、敵が前に出てきた。神岡は2階に上がってそれを確認した。 「一人、二人、三人…、全部で七人か、俺が後ろの三人をやる。宮川は前の二人、土岐は真ん中の二人、ダブルタップで無駄弾を使うな」 三人がそれぞれは位置に付くと、ターゲットが前を通り過ぎる寸前一斉に射撃をおこなった。ほんの2秒でかたがついた。 「こちらメリクリウス、クリア、制圧を確認しました」 「シルビア了解、屋根伝いに移動してしばらく上から援護する」 「前進します」 神岡達が屋根に上がると、下にいる春日のグループがジクザクに走り出した。 しばらく走っては物陰に隠れる。前進スピードは三輪車並だった。 ニナ・ユーリィブナは町の中をたまたまインタビューしていた幼子とその母親を連れて逃げ回っていた。 場所が最悪だった。何しろ町の一番上の住宅地にいた所を襲撃されたのだ。ジャーナリスト達は麓のほうに全員いるはずだったが、上のほうにも人がいたためニナが独走してインタビューへ出かけたのだった。 ニナ本人の感は「やめろ」と言っていたが、ニナはジャーナリストの本能に従った。 結果として、それは最悪の結果になったのだった。路地を曲がるたびに住民と兵隊の銃撃戦に出くわした。 幼子が泣きじゃくって、母親が必死にあやしていた。どうにか、無人の民家の中へ飛び込む。2階へ昇ると、ようやく一息つけた。子供がギャーギャー泣くため、母親がニナに謝った。 「いいですよ、タチヤーナさん。子供は泣くのが仕事です」 ニナは、途中で銃撃戦の中で拾ったスコーピオンをチェックした。元はチェコスロバキア製のサブマシンガンだが、ユーゴスラビアでライセンス生産されたものらしい。この辺りでは、最もポピュラーな短機関銃だった。 「あなた強いのね…、同じスラブとして誇りに思うわ」 母親も泣き顔だった。 「スラブは本来強い人種です。私は混血だけど、あなたもお子さんも純粋なスラブですよ」 人種のタペストリー地帯でこんな事を言うのも変だなと思った。 ニナは窓からそっと外を覗いた。 町が山の斜面に低い階段状に造られている為、町の景色うかがうことが出来た。 夕暮れが刻一刻と迫る、辺りはもう闇に閉ざされようとしていた。 「あの頭一つ出た。3階建ての建物なんです? ずいぶん大きいようですけど」 「フランスの企業が作った保養所です。今の時期は誰もいないはず」 ニナは目を凝らして保養所の様子を窺った。 マズルフラッシュこそ見えないが、人がいて窓から狙撃を行っている様子だった。 光が見えないのはサイレンサーを付けている為だ。 セルビア解放軍にそんな装備を持った兵士はいないはずである。 町の麓部に自衛隊が展開しているので、住民を保護するために部隊を送り込んできたのだろうかと思ったが、それでもサイレンサー付きの銃を装備しているのはおかしな話だった。 もしかして…。ニナは監視ポストの事件を思い出していた。 アドリア海が夜を迎えると、おおすみの船員達から「赤城」と言われた貨物船の甲板に一機の大型ヘリが現れた。投光器をつけていないため暗闇に包まれたその姿を見るものは、周りの整備員しかいなかった。 機付き整備長の串原哲一等陸曹は岐阜基地の指揮官に呼び出され、油のついた手のまま通信室で駆け込んだ。 「はぁ…ラードゥガ、それで蘇原一佐。任務は? …制圧作戦?敵兵力は戦車50輌その他軽車輌多数、対空兵器はシルカとガスキンですね。あとハインドに、…えっ救援? そりゃ咬龍の仕事じゃないですよ。 まぁ、ミサイルを使いきれば30人くらい載せれますけど」 串原はメモを取りながらラードゥガまでのフライトプランを考えていた。直線では対した距離ではないが、NATO軍やその他周辺諸国のレーダーを誤魔化さねばならないので航行距離は倍以上延びる気がした。 「機動化学科中隊の指揮下に入れと…、そりゃ、同じ黒子同士からこっちの事情もわかってくれると思いますが」 通信室を出て甲板に戻ると副機長の美山恵那ニ等海尉に「機長知らない?」と声を掛けられた。 「部屋にいませんでした?」 「それがいないのよ。まったくこんな時に」 美山ニ尉は両手を腰に宛がい膨れた。 「俺がエンジン暖めておきましょうか?」 「あなたライセンス持ってないでしょ?」 「いつも後ろから見てますからね。飛ばすことは出来ませんが、そのくらいは出来ますよ」 「じゃあ、お願いするわ、私は私物とって来ますから、あなたはいいの?」 「鳥のように身軽なのが、俺のモットーですから」 串原はコクピット席に乗り込むと、機長がいつもやっている様に、まずコクピット脇に置かれた写真を袖で磨いた。写真には自分を含めた三人の搭 乗者と開発スタッフ、その背後にロールアウトされたばかりの『アサルト・ドラゴン』が写っていた。 ニュートライズ(制圧)・ヘリコプター『アサルト・ドラゴン』はE-101ヘリに後継が決まったME-53J『シー・ドラゴン』掃海ヘリの延命措置を模索す る段階で生まれた改造機だった。 しかし、その性能と形状はまったく別の機体と言ってよい。 まず、機体の外部的特徴はコクピット下部に取りつけられた菱形のカナードと機体側面から突き出た砲身がある。カナードはフライ・バイ・ワイヤー制御になっており、揚力確保と高機動化が実現した。最大90度まで仰角が付けられる為、高速機動状態ではエアブレーキの役割も果たしす。 この機体はヘリでありながら、戦闘機と張り合えるほどの性能を秘めていた。 武装は本家の戦場制圧機AC-130に習い、機体側面をぶち抜いてM61 20ミリ・バルカン砲と40ミリ低圧ライフル砲を並べられ、コクピット側面にも前方攻撃用M61 20ミリ・バルカン砲を搭載されていた。 また、エンジン下部からスタブウィングが延びており最大16発の各種ミサイルを搭載できた。 センサー・システムは機首部を延長して取り付けられた試作のフェイズド・アレイ・レーダーに、コクピット上部に主要センサー群、そしてローター・マスト方式でESMセンサーといった具合で、その他にもソノブイランチャーや吊り下げ式ソナーも装備しており、音紋解析作業は自機内でおこなえた。 このヘリはまさに万能だった。 偵察、対空、対地、対艦、対潜をそつなくこなし、武装を制限すれば30名の兵士を輸送することも出来た。 欠点といえば、あまりに試作品を流用しすぎていることで、それは兵器としての価値を落としている事に他ならなかったが、『アサルト・ドラゴン』の開発スタッフは自信を持ってこの機体を納入し、三名のクルーもそれを信用していた。 3000馬力を超える三基のエンジンが力強い爆音を響かせる。 「いつ聞いてもいい音だなぁ」 串原はヘッドセット越しのこの音が好きだった。エンジンをアイドリング状態にすると、シートを寝かせてしばらくこの音を聞き入った。 「おい!」 突然声をかれられ、串原が泡をくった顔をして振りかえった。 不精ひげを生やしたニ佐がシート越しに睨んでいた。寝ているところを叩き起こされた顔だった。 「巣南機長!」 「まったく勝手にやりあがって、咬龍はデリケートなんだよ」 クルーの間ではこの機体を開発部のコードであった『アサルト・ドラゴン』とは呼ばず『咬龍(こうりゅう)』の愛称で呼んでいた。また、機長自身のTACネームも『コウリュウ』であった。 「どこにいたんです?」 串原に代わって巣南が機長席についた。寝袋を引きずっていた。 「カーゴ」 ヘッツドセットを被りながらあっさりと知った。 「なんでまた?」 「同室の奴のいびきがうるさくてな…寝れたもんじゃない」 寝起きの目を擦りながら、恨めしい視線で後ろの機付き長をみる。巣南ニ佐の同室は串原哲一曹だった。 「どうせ、船の連中と麻雀でもしていたんでしょ。どうだったんです」 「負けたよ、船乗りは怖い。とぶのか?」 巣南機長は隅に転がっていたフライト・メットに手を伸ばした。 「はい、同僚(陸自)の支援でラードゥガ高地まで、我々の本分たるニュートライズ・ミッションです。 敵は戦車50輌を含む機甲部隊、交戦規定解消後、本隊を支援し制圧せよと。場合によってラードゥガでの民間人救難があるかもしれません」 「補給は受けられるんだろうな。そんなに遠くちゃ帰れんぞ」 「しばらく向こうに留まるみたいですよ。例の機動化学科中隊に一時的に編入されるようです」 大きなバックを抱えた美山副操縦士がコ・パイ席の入ってきた。 「機長、何処にいたんです?」 「魔法のランプの中さ」 美山ニ尉はバカらしくなってそれ以上訊こうとしなかった。 「エア・ボスに離陸許可とって来ました。いつでもいいそうです。 装備は対地誘導弾8、ロケット弾ポッド4、20ミリ弾、40ミリ榴弾がフルです。ウィングの端にはいつものように91式を付けておきました」 「通信、管制につないでくれ」 「了解」 副機長はタッチパネルを操作さして、航空管制室につないだ。 「コウリュウより、アカギタワーへ、これより離陸する。注意点はありや?」 「こちらアカギタワー、天候はしばらく崩れる様子はない、ESMにはイタリア軍とスプリットのイギリス軍レーダー波を捕らえている。しばらく低く飛んでくれ」 「最初からそのつもりさ」 「向こうに留まるそうだが、何か言い残す事はあるか?」 「操舵の白川さんに、この前の麻雀のツケ待ってくれと言っといてくれ」 「了解、武運を祈る。アウト」 巣南はエンジンのパワーを上げ機体をふわりと持ち上げると、 海面へ出て赤城貨物船の甲板より低く飛んだ。 咬龍の三人のクルーは陸海空の自衛隊の混成だった。コ・パイロットは海上自衛隊の美山恵那ニ等海尉、機付き整備長は陸上自衛隊の整備科の串原哲一等陸曹、そしてパイロットは航空自衛隊で元イーグルドライバーの巣南健二ニ等空佐だった。 咬龍ヘリは自衛隊のある種のプレゼンスの結晶のようなものだった。 高鷲は住宅地にはいると、ハッとなって立ち止まり、辺りを見回してから自分がとんでもない事をしていることに気付いた。あの時、引き返そうとした高鷲は、一瞬見覚えのある顔が目に止まったのだ。誰なのか、しばらく思い出せなかったが、今になって気付いた。高地にいた、あの人だ。 「有機的に、有機的に…」 高鷲は路地の影に潜みながら、自分の行動をイメージした。 来てしまったものは仕方ない、空挺としての仕事である後方撹乱の為、追跡していた四人の兵士を仕留めようとしていた。 狙撃銃を肩に掛け、バヨネットを構える。弾をあまり使いたくなかった。高鷲の装備はここではあまりにも特異的で、弾切れしたからといっておいそれ置いていけるものではなかった。 足音が通り過ぎていく。 「待て、待て…」 自分自身にコールしながらR93LSR2狙撃銃のストレートプル・ボルトアクションを作動させる。 「ナウ」に変わった瞬間、高鷲はバネに弾かれたように路地へ飛び出した。 四人のゲリラ兵が前を歩いていた。一人が後ろを向いている。高鷲はまずその兵士の首を真一文字に切り裂いた。がくんと崩れる体を掴み、音を殺して次の兵士に手を掛ける。三人目の兵士が気付いた。 高鷲は予めずらしておいたR93LSR2狙撃銃をくるりと回して脇で固め、一発で相手の顔面を撃ちぬいた。 先頭を歩いていた兵士に後ろから持たれかかる。 先頭の兵士が最後に見たものは、自分の脇を通り過ぎる人影だった。その瞬間わき腹を刃物で抉られ、激痛を伴う前に首を掻っ切られ意識を失った。 高鷲は四人の死体からAKSライフルとマガジンを回収すると、足早にその場を立ち去った。 萩原はコンボイを追い越し、自分を乗せたOH-6を広場に着陸させると「大洞何処だ!」と叫んだ。 「ここだ、相変わらず派手な登場しやがる」 教会の中から大洞連隊長が飛び出してきた。 「ここの指揮は俺が取る。こいつで戻れ!」 「一個小隊が町の奥へ入って救難活動をしている」 銃声が散発的に響いていた。 「AKだな、大丈夫。うちの小隊が前にいるはずだ」 「いつの間に?」 「これでも黒子部隊だからな。ハンズフリーで交戦できるのは俺達くらいだろ」 「先遣隊の車輌が来たみたいだな」 「正確には先遣隊の先遣だ。威力偵察部隊だろう。いまは速度を落としている。恐らくこちらの存在に気付いたのだろうな」 「よし、ここの指揮はお前に任す。くれぐれも部下を弾除けにせんでくれ」 「わかったよ」 OH-6は大洞連隊長を乗せると素早く離陸した。 萩原はその場にいた第ニ普通中隊第二小隊の小隊長に住民をコンボイに載せる段取りを簡単に説明し、 第一小隊の現在地を聞き出すと3丁のMP5SD5を持って駆け出した。 ほんの3分走って鹿間小隊長の第一小隊に辿り着いた。 「第一空挺団、萩原俊樹三佐だ」 「第七師団、鹿間亮ニ尉です」 第一小隊の面々は、3丁のMP5SD5を肩に掛け、防眩迷彩の黒装束姿という萩原のあまりに特異な装備に目を剥いた。誰かが「俺のサバゲ―の装備と一緒だ…」と漏らした。 「あの…?」 「まっ、そういう部隊だ。おもちゃじゃない実銃だ。君達がいまだ敵兵と出会っていないのは、君達の前に私の部下がいて連中が交戦しているからで、装備はこれと同じ。知っている奴はわかると思うが消音器付きで銃声がしない」 皆があっけに取られている中、森茂だけが目をきらきら輝かせていた。 「鹿間ニ尉、すまないが部下を二名ほど貸してくれ」 「はぁ…」 「隊長、俺をいかせて下さいよ」 森茂の声が弾んでいた。 「死ぬかもしれんぞ」 「大丈夫ですよ。俺らの前にいるのは陸自最強のコマンド隊長ですよ」 「う~ん」 他に名乗り出る者もいなかったので鹿間は渋々森茂を出した。もう一人迷っていると前田ニ士が「俺、いいですよ」と名乗り出た。 「いいのか前田?」 「誰もやらないなら、階級の低いのがやるしかないでしょ」 「わかった。萩原ニ佐、森茂、前田の両名をニ佐にあずけます」 「生きて返してやるよ」 萩原はMP5SD5を二人に渡すと「遅れた奴は置いてゆく」と言って駆け出した。 OH-6に乗った大洞連隊長は機内の無線機で高地に展開する機甲部隊に第二種警戒体制を取らせた。 下界に見えていた小さなライトが次々消えてゆき、本隊が暗闇に消えた。 「準備はいいか、諸君」 大洞は無線を全部隊に通すとまずそう呼びかけた。 「我々自衛隊は発足以来初めて本格的実戦を経験しようとしている。 これは喜ぶべきなのか、否、悲しむべきだ。 おおよそ軍事的組織においてその第一任務は、その存在意義を示し抑止力となる事である。 その第一任務が達成できなくなることは悲しむべきだ。しかし、このバルカンの戦禍は我々国際社会の無関心から招いた結果ではなかろうか。ならば我々はこれから始まるであろうジェノサイトを防ぐため、我々の持つ能力を行使しよう。後の歴史家がこの戦闘を自衛隊の新たなる1歩と見るか、旧軍への転機とみるかわからない。しかし、私は戦争を見極めることは出来ないが戦場を見極めることは出来る。 この作戦が完了し一人の欠員もなく皆と顔を合わせる日を望んでいる。 では諸君らの奮闘に期待する。アウト」 無線機を切ると大洞ははぁ、とため息をついた。 「いい訓示でしたよ」 OH-6の機長が冷やかした。 「ふん、辞表なんて用意してないぞ」 本隊へ向っていたOH-6はくるりと旋回しながら降下し、地表近くへ降りるとNOE飛行で東へ向った。 前項 表紙 次項
https://w.atwiki.jp/ia3238/pages/4.html
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/266.html#id_542badf7 たとえば、#news(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 映画『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!』ゲームの世界でこむぎやユキが二足歩行に。『ひろプリ』『まほプリ ... - ファミ通.com セガサミーHD---大幅反発、ゲーム事業の良好な見通しなど反映して欧州系証券が買い推奨(フィスコ) - Yahoo ... - Yahoo!ファイナンス クロナダル『罰ゲーム麻雀』のリアルイベント開催 クロちゃん&ナダルに岡田紗佳らMリーガー集結(オリコン ... - Yahoo!ニュース クロナダル『罰ゲーム麻雀』のリアルイベント開催 クロちゃん&ナダルに岡田紗佳らMリーガー集結|ORICON NEWS ... - 東奥日報 【今日は何の日?】KONAMI、モバイルゲーム『Jリーグクラブチャンピオンシップ』をリリース(2019年6月25日) - SocialGameInfo Powkiddyから3.5インチ格安携帯ゲーム機登場し6,390円セール【Powkiddy V10】 - デイリーガジェット ポケモンカードゲーム専門店「晴れる屋2」 大阪・なんばに初出店!2024年秋の予定 (2024年6月25日) - Excite Bit コネタ 80年代アクション映画インスパイアの2DローグライトACT『Karate Survivor』Steamストアページ公開―モップの柄やおもちゃも ... - Game*Spark ゲーム業界特化の動画制作サービス『Mr.GAMEHIT CR』に新料金プランが登場 - PR TIMES ビットコインの下落は「クジラのゲーム」|現在の価格調整幅は「平均以下」と更なる下落の指摘も - コインテレグラフ・ジャパン(ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース) 映画「わんだふるぷりきゅあ!」舞台は“ゲームの世界”!「ひろプリ」&「まほプリ」も登場の本予告お披露目(アニメ ... - Yahoo!ニュース 映画『わんだふるぷりきゅあ!』舞台はゲームの世界!? 本予告&キービジュアルが解禁。入場プレゼントは映画にも登場する ... - パッシュ編集部 プレステ3用のゲームがまもなくプレステ5で動くようになるかも - デイリーガジェット 新規事業支援のフィラメント、ビジネスボードゲーム領域のNEXERAと業務提携 - PR TIMES 劇場版「わんだふるぷりきゅあ!」舞台はゲームの世界、予告や入場者プレゼントも解禁(予告編あり) - 映画ナタリー 映画『わんぷり』映像公開 ひろプリ・まほプリ・大福も登場!ゲーム世界に吸い込まれる - ORICON NEWS 『Gift』は沈みゆく船からの脱出を目指すドキドキハラハラのアクションアドベンチャー【電撃インディー#686】 - 電撃オンライン 29日は大和郡山市民デー 奈良クラブ ホームゲーム無料招待|奈良新聞デジタル - 奈良新聞デジタル iPhoneでレトロゲーム1300本以上を遊べるApp Store初のレトロゲームストリーミングアプリ「Antstream」が2024年6 ... - GIGAZINE(ギガジン) 阪神・豊田の夏バテ対策は「しっかりご飯を食べる」 “親子ゲーム”は「すごく大変」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 「成績が悪ければ、ズボン脱がせて罰ゲーム」…韓国の塾講師の「セクハラ」指導、親が抗議(KOREA WAVE ... - Yahoo!ニュース ドジャース指揮官が選んだ5月のベストゲームは「翔平がホームラン2本に4打数4安打」で強豪撃破の一戦 - スポーツ報知 【中間発表】プロ野球オールスターゲーム2024出場選手、ファン投票結果<セリーグ編> - ベースボールチャンネル 『野狗子 Slitterhead』試遊レビュー。『SIREN』みたいなホラーゲーム? 否、異能バトル青年漫画的な熱いアクション ... - ファミ通.com 【中間発表】プロ野球オールスターゲーム2024出場選手、ファン投票結果<パリーグ編> - ベースボールチャンネル 梅原大吾に聞く 「スト6」登場後の変化と格闘ゲームのこれから - 日経クロストレンド リズムに合わせて敵を殲滅!音楽によってステージが自動生成されるツインスティックSTG正式リリース―採れたて!本日の ... - Game*Spark 最大10人プレイの協力2Dアクションゲーム『KarmaZoo』のSteam版が40%オフの720円に。それぞれ能力の異なる ... - 電ファミニコゲーマー 「VS嵐」名物ゲーム復活にネット反応様々「懐かしすぎてヤバい」「嵐5人はいないのがさびしい」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 2019年開催時のゲームブースの様子 - 弘前経済新聞 【Nintendo Switch Lite】特別なゲームを遊ぶならなら特別なハードで。予約受付中のハイラルエディションや『あつ森 ... - 電撃オンライン 「プロ野球カードゲーム ドリームオーダーOB最強決定戦2024」が開催決定!プロ野球OBによるトーナメント大会 - Gamer サイバーパンク街づくりゲーム『Dystopika』Steam「非常に好評」スタート。”マイ暗黒ディストピア都市”を作り存分に眺めて癒や ... - AUTOMATON ゲーム「ウマ娘」、新ウマ娘「ドリームジャーニー」6月26日登場 育成ウマ娘でさっそく実装 - GAME Watch なぜ「恋愛シミュレーションゲーム」の新作がなかなか出ない? 美少女たちはどこへ行ったのか(マグミクス ... - Yahoo!ニュース ゲーム「ウマ娘」、最大80連無料のガチャキャンペーンを実施決定 新育成シナリオ「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」実装 ... - GAME Watch ゲーム「誰ソ彼ホテル」TVアニメ化、2025年1月放送! 生と死の狭間を舞台に描くミステリー - アニメ!アニメ! ゲームで学ぶ避難所運営 厚岸・太田中:北海道新聞デジタル - 北海道新聞 寂しい夜を乗り越えるゲーム『よりそいデリバリー』発表、7月配信へ。『限界OL海へ行く』開発元が描く、賑やかほっこり夜更かし ... - AUTOMATON 新作ホラーゲーム『野狗子(やくし):Slitterhead』先行レビュー。次々と人間の体を乗り捨てていく本作では倫理観 ... - 電撃オンライン 【俺アラ】リセマラ当たりランキング【俺だけレベルアップな件:ARISE】 - GameWith 【俺アラ】影の軍団の編成方法とおすすめ開放順|強化方法まとめ【俺だけレベルアップな件:ARISE】 - GameWith スマートフォン向けパズルゲーム『ゆるキャン ~ぱずるキャンプ~』事前登録者数3万人突破! - PR TIMES オールスターゲーム中間発表 日本ハムの選手が9部門でトップに | NHK - nhk.or.jp スーパーカーに囲まれてレースゲーム「レーシングマスター」をプレイ! リバティウォークで開催されたデモプレイ ... - 4Gamer.net 求人サイト「バニラ」の“8番出口ライク”ゲーム「8バニ出口」が話題! 全82個の異変見つけるまで脱出できないモード ... - GAME Watch 【ハイライト動画あり】元日本代表・堀江翔太、現役ラストゲームでコンバージョンキックを決める。バーバリアンズ ... - J SPORTSコラム&ニュース 【大喜利】『猫型ゲーム機にありがちなこと』審査結果発表! - Game*Spark 独走ソフトバンクはついに2位と10ゲーム差!6月中に達成の過去6チームは全てリーグ優勝のV率100 ... - Yahoo!ニュース ゲームフリーク新作『パンドランド』本日6月24日リリース!カジュアルに広大な舞台を探索しお宝を見つける、海洋 ... - Yahoo!ニュース ゲームフリーク新作『パンドランド』本日6月24日リリース!カジュアルに広大な舞台を探索しお宝を見つける、海洋冒険譚RPG - インサイド スーパーカーに囲まれながらレースゲームをプレイ! 「レーシングマスター」イベントレポート 「F1」や「DiRT」の ... - GAME Watch あの「ラブベリ」がガシャポンに登場。ゲームの筐体をミニチュア化したチャームをはじめとした全5種類のアイテムを ... - 4Gamer.net 【ホームゲーム情報】6月30日(日)讃岐戦 明治安田×Jリーグ パートナー10周年記念マッチ|ニュース|FC今治 公式 ... - FC今治 ゲームフリークとワンダープラネット、新作モバイル向けカジュアルゲーム『パンドランド』の国内サービスを開始 - SocialGameInfo 『パンドランド』本日6月24日より国内サービス開始。ゲームフリークとワンダープラネットによるモバイル向け ... - ファミ通.com スマホ用ゲームコントローラーの正解はこれでしょ - GIZMODO JAPAN 雰囲気ビジュアル全てがいぶし銀な「モノクロ」3Dダンジョンホラーゲーム『REPOSE』のSteamストアページが公開 ... - Yahoo!ニュース 新作ホラーゲーム『野狗子 Slitterhead』は「看板の中の蛍光灯」まで作り込んだ雑多な電脳ムードでサイバーパンクを ... - 電ファミニコゲーマー 新感覚コミュニティバトル×推し活×タワーディフェンスゲーム『Community Wars』2024年7月末に登場! - PR TIMES ウキーッと大興奮! アクションパーティーゲームの決定版「スーパーモンキーボール バナナランブル」で,1~16人の ... - 4Gamer.net マネーゲーム状態の「晴海フラッグ」、世帯年収1,500万円の30代パワーカップルの宮崎出身妻「喉から手が出るほど ... - Yahoo!ニュース 【新たな死……】『チェイサーゲーム』シーズン2 第31話 浮沈要塞(10) - チェイサーゲーム - ファミ通.com Access Accepted第796回:キャンセルされてしまった期待のゲームプロジェクトたち - 4Gamer.net 『ハイスピードエトワール パドックストーリーズ』Switchで11/21発売。可憐なレーサーたちの日常やレースの舞台裏 ... - ファミ通.com 「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろ ... - Yahoo!ニュース 「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろよい うま」(1/3 ページ) - ねとらぼ - ねとらぼ 日本一ソフトウェア『ゲームバラエティーUnlimited』に『ジグソーワールド』、『ジグソーアイランド』、『マール王国の人形姫』の3 ... - ファミ通App 芸能人ゲーム乱立の80年代に異彩! ファミコン史に残る「クセつよRPGの迷作」が35周年(ふたまん+) - Yahoo ... - Yahoo!ニュース ゲーム記録・速報 - 2024/J1リーグ 第19節 vs.アルビレックス新潟 | KAWASAKI FRONTALE - 川崎フロンターレ 「ビデオゲーム」には現代社会の論点が映り込む - 東洋経済オンライン 「家族で出かけるのに準備していなかった。注意するときゲーム機を持っていて、腹が立った」39歳の父親が、6歳の ... - Yahoo!ニュース 研究者でゲームクリエイターのおすすめ!親子で楽しめるゲーム3選|Mart(magacol) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース あばれる君が「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024」「ポケモンカードゲーム」部門に参戦!「ものすごく ... - テレ東プラス 大流行バナナ取引“ゲーム”『Banana』開発者のひとり、過去の「Steamアイテム価格吊り上げ」関与疑惑で開発チームを離脱 ... - AUTOMATON アイドル育成ゲームのキャラ加工疑いの女性を不起訴 京都地検|NHK 京都府のニュース - nhk.or.jp 陸自 目達原駐屯地の2等陸曹がゲーム機窃盗か 免職|NHK 佐賀県のニュース - nhk.or.jp アニメ化してほしいゲームは?【アプリ編】3位「ヘブバン」、2位「プロセカ」、1位は…<24年上半期版> - アニメ!アニメ! 『バトスピ』デジタルゲーム『バトルスピリッツ クロスオーバー』11月7日発売決定。1900種類以上のカードを収録 ... - ファミ通.com 中学生の息子はゲーム大好き。「毎月1本はゲームを買って」と言われるのですが、ぜいたくすぎますよね ... - Yahoo!ニュース NewJeans ゲームで「性的対象化」被害…「掲示物削除・アーティスト保護」(朝鮮日報日本語版) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『なかやまきんに君』と『ボン・ジョヴィ』がクレーンゲーム機で夢の競演 - ボン・ジョヴィ - Universal Music Japan 空島生活ゲーム『ムーンストーン・アイランド』Switch版が本日(6/20)発売。100以上の島々で冒険・建築・畑作 ... - ファミ通.com <ONE PIECEカードゲーム>2周年記念豪華セット 厳選した強力なカードも(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース NewJeansのキャラクターに下着を着せて認証ショット…ゲーム「PUBG」のセクハラコンテンツ騒ぎ(中央 ... - Yahoo!ニュース 「なぜゲームを捨てた?」「大事なのは五輪」2軍構成で日本にストレート負けの中国女子バレーに母国ファンから ... - Yahoo!ニュース 『パンドランド』が6月24日にリリース決定。ゲームフリークxワンダープラネットによるモバイル向けカジュアル海洋 ... - ファミ通.com 【水ダウ】電気椅子ゲームが面白すぎた!無双・岡野陽一と対戦求む!ネットに浮上した天才の名前「どうなるんやろ ... - Yahoo!ニュース 【水ダウ】大人気「電気イスゲーム」後編に“世紀の凡戦”不評も「またやってほしい」再開催を望む声(SmartFLASH ... - Yahoo!ニュース 「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2024」に細野、進藤、阪口の3選手が選出 | 北海道日本ハムファイターズ - 北海道日本ハムファイターズ 『ポケモン』を生み出したゲームフリーク新作『パンドランド』を先行体験!カジュアルだけど確かなワクワク感を ... - Yahoo!ニュース 「Banana」がSteamのトレンドに、無料ゲームで希少バナナをゲット、マーケットで取引 - マイナビニュース 著名人を起用した、ゲーム内容と一致しない“詐欺広告”の是非ーーセールス好調の『ラストウォー:サバイバル』から ... - Yahoo!ニュース ゲームフリークとワンダープラネットが共同開発した新作モバイル向けカジュアルゲーム『パンドランド』6月24日に ... - PR TIMES ガンダムアーケードカードゲーム「機動戦士ガンダム アーセナルベース」2024年6月20日(木)より〈UNITRIBE ... - PR TIMES 「水ダウ」神回「電気イスゲーム」完結編!みなみかわVS小宮浩信戦の勝者が岡野陽一と決勝戦(日刊スポーツ ... - Yahoo!ニュース ホラー映画「クワイエット・プレイス」を原作とするゲームが開発中 音を立てたら死ぬホラーがゲームに(IGN JAPAN ... - Yahoo!ニュース 『スイカゲーム』初のリアルイベント「夏のスイカ大収穫祭」開催決定。6月19日から7月27日まで『スイカゲーム』の ... - Yahoo!ニュース 現実のコミュニティがゲーム上でジャンルを超えてバトル!新感覚コミュニティバトル×推し活×タワーディフェンス ... - PR TIMES 『Valheim』のボードゲーム「VALHEIM THE BOARD GAME」の制作が発表。最大4人でプレイでき、探索や建築 ... - Yahoo!ニュース 「トリマ」の新シリーズ第一弾、ゲームアプリ「トリマソリティア」を提供開始 - PR TIMES [インタビュー]レトロゲームの将来はどうなるのか? 価格の高騰に流通量の減少,メディア寿命などの問題について ... - 4Gamer.net RECRUIT|スマートフォン・PC向けゲーム『怪獣8号THE GAME』公式採用サイト - 株式会社アカツキゲームス スナフキンと旅するゲーム『スナフキン:ムーミン谷のメロディ』パッケージ版が発売!豪華アイテムつきの限定版も♪ - ムーミン
https://w.atwiki.jp/kakuukokka_rengou/pages/4.html
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/266.html#id_542badf7 たとえば、#news(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 映画『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!』ゲームの世界でこむぎやユキが二足歩行に。『ひろプリ』『まほプリ ... - ファミ通.com セガサミーHD---大幅反発、ゲーム事業の良好な見通しなど反映して欧州系証券が買い推奨(フィスコ) - Yahoo ... - Yahoo!ファイナンス クロナダル『罰ゲーム麻雀』のリアルイベント開催 クロちゃん&ナダルに岡田紗佳らMリーガー集結(オリコン ... - Yahoo!ニュース クロナダル『罰ゲーム麻雀』のリアルイベント開催 クロちゃん&ナダルに岡田紗佳らMリーガー集結|ORICON NEWS ... - 東奥日報 【今日は何の日?】KONAMI、モバイルゲーム『Jリーグクラブチャンピオンシップ』をリリース(2019年6月25日) - SocialGameInfo Powkiddyから3.5インチ格安携帯ゲーム機登場し6,390円セール【Powkiddy V10】 - デイリーガジェット ポケモンカードゲーム専門店「晴れる屋2」 大阪・なんばに初出店!2024年秋の予定 (2024年6月25日) - Excite Bit コネタ 80年代アクション映画インスパイアの2DローグライトACT『Karate Survivor』Steamストアページ公開―モップの柄やおもちゃも ... - Game*Spark ゲーム業界特化の動画制作サービス『Mr.GAMEHIT CR』に新料金プランが登場 - PR TIMES ビットコインの下落は「クジラのゲーム」|現在の価格調整幅は「平均以下」と更なる下落の指摘も - コインテレグラフ・ジャパン(ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース) 映画「わんだふるぷりきゅあ!」舞台は“ゲームの世界”!「ひろプリ」&「まほプリ」も登場の本予告お披露目(アニメ ... - Yahoo!ニュース 映画『わんだふるぷりきゅあ!』舞台はゲームの世界!? 本予告&キービジュアルが解禁。入場プレゼントは映画にも登場する ... - パッシュ編集部 プレステ3用のゲームがまもなくプレステ5で動くようになるかも - デイリーガジェット 新規事業支援のフィラメント、ビジネスボードゲーム領域のNEXERAと業務提携 - PR TIMES 劇場版「わんだふるぷりきゅあ!」舞台はゲームの世界、予告や入場者プレゼントも解禁(予告編あり) - 映画ナタリー 映画『わんぷり』映像公開 ひろプリ・まほプリ・大福も登場!ゲーム世界に吸い込まれる - ORICON NEWS 『Gift』は沈みゆく船からの脱出を目指すドキドキハラハラのアクションアドベンチャー【電撃インディー#686】 - 電撃オンライン 29日は大和郡山市民デー 奈良クラブ ホームゲーム無料招待|奈良新聞デジタル - 奈良新聞デジタル iPhoneでレトロゲーム1300本以上を遊べるApp Store初のレトロゲームストリーミングアプリ「Antstream」が2024年6 ... - GIGAZINE(ギガジン) 阪神・豊田の夏バテ対策は「しっかりご飯を食べる」 “親子ゲーム”は「すごく大変」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 「成績が悪ければ、ズボン脱がせて罰ゲーム」…韓国の塾講師の「セクハラ」指導、親が抗議(KOREA WAVE ... - Yahoo!ニュース ドジャース指揮官が選んだ5月のベストゲームは「翔平がホームラン2本に4打数4安打」で強豪撃破の一戦 - スポーツ報知 【中間発表】プロ野球オールスターゲーム2024出場選手、ファン投票結果<セリーグ編> - ベースボールチャンネル 『野狗子 Slitterhead』試遊レビュー。『SIREN』みたいなホラーゲーム? 否、異能バトル青年漫画的な熱いアクション ... - ファミ通.com 【中間発表】プロ野球オールスターゲーム2024出場選手、ファン投票結果<パリーグ編> - ベースボールチャンネル 梅原大吾に聞く 「スト6」登場後の変化と格闘ゲームのこれから - 日経クロストレンド リズムに合わせて敵を殲滅!音楽によってステージが自動生成されるツインスティックSTG正式リリース―採れたて!本日の ... - Game*Spark 最大10人プレイの協力2Dアクションゲーム『KarmaZoo』のSteam版が40%オフの720円に。それぞれ能力の異なる ... - 電ファミニコゲーマー 「VS嵐」名物ゲーム復活にネット反応様々「懐かしすぎてヤバい」「嵐5人はいないのがさびしい」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 2019年開催時のゲームブースの様子 - 弘前経済新聞 【Nintendo Switch Lite】特別なゲームを遊ぶならなら特別なハードで。予約受付中のハイラルエディションや『あつ森 ... - 電撃オンライン 「プロ野球カードゲーム ドリームオーダーOB最強決定戦2024」が開催決定!プロ野球OBによるトーナメント大会 - Gamer サイバーパンク街づくりゲーム『Dystopika』Steam「非常に好評」スタート。”マイ暗黒ディストピア都市”を作り存分に眺めて癒や ... - AUTOMATON ゲーム「ウマ娘」、新ウマ娘「ドリームジャーニー」6月26日登場 育成ウマ娘でさっそく実装 - GAME Watch なぜ「恋愛シミュレーションゲーム」の新作がなかなか出ない? 美少女たちはどこへ行ったのか(マグミクス ... - Yahoo!ニュース ゲーム「ウマ娘」、最大80連無料のガチャキャンペーンを実施決定 新育成シナリオ「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」実装 ... - GAME Watch ゲーム「誰ソ彼ホテル」TVアニメ化、2025年1月放送! 生と死の狭間を舞台に描くミステリー - アニメ!アニメ! ゲームで学ぶ避難所運営 厚岸・太田中:北海道新聞デジタル - 北海道新聞 寂しい夜を乗り越えるゲーム『よりそいデリバリー』発表、7月配信へ。『限界OL海へ行く』開発元が描く、賑やかほっこり夜更かし ... - AUTOMATON 新作ホラーゲーム『野狗子(やくし):Slitterhead』先行レビュー。次々と人間の体を乗り捨てていく本作では倫理観 ... - 電撃オンライン 【俺アラ】リセマラ当たりランキング【俺だけレベルアップな件:ARISE】 - GameWith 【俺アラ】影の軍団の編成方法とおすすめ開放順|強化方法まとめ【俺だけレベルアップな件:ARISE】 - GameWith スマートフォン向けパズルゲーム『ゆるキャン ~ぱずるキャンプ~』事前登録者数3万人突破! - PR TIMES オールスターゲーム中間発表 日本ハムの選手が9部門でトップに | NHK - nhk.or.jp スーパーカーに囲まれてレースゲーム「レーシングマスター」をプレイ! リバティウォークで開催されたデモプレイ ... - 4Gamer.net 求人サイト「バニラ」の“8番出口ライク”ゲーム「8バニ出口」が話題! 全82個の異変見つけるまで脱出できないモード ... - GAME Watch 【ハイライト動画あり】元日本代表・堀江翔太、現役ラストゲームでコンバージョンキックを決める。バーバリアンズ ... - J SPORTSコラム&ニュース 【大喜利】『猫型ゲーム機にありがちなこと』審査結果発表! - Game*Spark 独走ソフトバンクはついに2位と10ゲーム差!6月中に達成の過去6チームは全てリーグ優勝のV率100 ... - Yahoo!ニュース ゲームフリーク新作『パンドランド』本日6月24日リリース!カジュアルに広大な舞台を探索しお宝を見つける、海洋 ... - Yahoo!ニュース ゲームフリーク新作『パンドランド』本日6月24日リリース!カジュアルに広大な舞台を探索しお宝を見つける、海洋冒険譚RPG - インサイド スーパーカーに囲まれながらレースゲームをプレイ! 「レーシングマスター」イベントレポート 「F1」や「DiRT」の ... - GAME Watch あの「ラブベリ」がガシャポンに登場。ゲームの筐体をミニチュア化したチャームをはじめとした全5種類のアイテムを ... - 4Gamer.net 【ホームゲーム情報】6月30日(日)讃岐戦 明治安田×Jリーグ パートナー10周年記念マッチ|ニュース|FC今治 公式 ... - FC今治 ゲームフリークとワンダープラネット、新作モバイル向けカジュアルゲーム『パンドランド』の国内サービスを開始 - SocialGameInfo 『パンドランド』本日6月24日より国内サービス開始。ゲームフリークとワンダープラネットによるモバイル向け ... - ファミ通.com スマホ用ゲームコントローラーの正解はこれでしょ - GIZMODO JAPAN 雰囲気ビジュアル全てがいぶし銀な「モノクロ」3Dダンジョンホラーゲーム『REPOSE』のSteamストアページが公開 ... - Yahoo!ニュース 新作ホラーゲーム『野狗子 Slitterhead』は「看板の中の蛍光灯」まで作り込んだ雑多な電脳ムードでサイバーパンクを ... - 電ファミニコゲーマー 新感覚コミュニティバトル×推し活×タワーディフェンスゲーム『Community Wars』2024年7月末に登場! - PR TIMES ウキーッと大興奮! アクションパーティーゲームの決定版「スーパーモンキーボール バナナランブル」で,1~16人の ... - 4Gamer.net マネーゲーム状態の「晴海フラッグ」、世帯年収1,500万円の30代パワーカップルの宮崎出身妻「喉から手が出るほど ... - Yahoo!ニュース 【新たな死……】『チェイサーゲーム』シーズン2 第31話 浮沈要塞(10) - チェイサーゲーム - ファミ通.com Access Accepted第796回:キャンセルされてしまった期待のゲームプロジェクトたち - 4Gamer.net 『ハイスピードエトワール パドックストーリーズ』Switchで11/21発売。可憐なレーサーたちの日常やレースの舞台裏 ... - ファミ通.com 「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろ ... - Yahoo!ニュース 「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろよい うま」(1/3 ページ) - ねとらぼ - ねとらぼ 日本一ソフトウェア『ゲームバラエティーUnlimited』に『ジグソーワールド』、『ジグソーアイランド』、『マール王国の人形姫』の3 ... - ファミ通App 芸能人ゲーム乱立の80年代に異彩! ファミコン史に残る「クセつよRPGの迷作」が35周年(ふたまん+) - Yahoo ... - Yahoo!ニュース ゲーム記録・速報 - 2024/J1リーグ 第19節 vs.アルビレックス新潟 | KAWASAKI FRONTALE - 川崎フロンターレ 「ビデオゲーム」には現代社会の論点が映り込む - 東洋経済オンライン 「家族で出かけるのに準備していなかった。注意するときゲーム機を持っていて、腹が立った」39歳の父親が、6歳の ... - Yahoo!ニュース 研究者でゲームクリエイターのおすすめ!親子で楽しめるゲーム3選|Mart(magacol) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース あばれる君が「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024」「ポケモンカードゲーム」部門に参戦!「ものすごく ... - テレ東プラス 大流行バナナ取引“ゲーム”『Banana』開発者のひとり、過去の「Steamアイテム価格吊り上げ」関与疑惑で開発チームを離脱 ... - AUTOMATON アイドル育成ゲームのキャラ加工疑いの女性を不起訴 京都地検|NHK 京都府のニュース - nhk.or.jp 陸自 目達原駐屯地の2等陸曹がゲーム機窃盗か 免職|NHK 佐賀県のニュース - nhk.or.jp アニメ化してほしいゲームは?【アプリ編】3位「ヘブバン」、2位「プロセカ」、1位は…<24年上半期版> - アニメ!アニメ! 『バトスピ』デジタルゲーム『バトルスピリッツ クロスオーバー』11月7日発売決定。1900種類以上のカードを収録 ... - ファミ通.com 中学生の息子はゲーム大好き。「毎月1本はゲームを買って」と言われるのですが、ぜいたくすぎますよね ... - Yahoo!ニュース NewJeans ゲームで「性的対象化」被害…「掲示物削除・アーティスト保護」(朝鮮日報日本語版) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『なかやまきんに君』と『ボン・ジョヴィ』がクレーンゲーム機で夢の競演 - ボン・ジョヴィ - Universal Music Japan 空島生活ゲーム『ムーンストーン・アイランド』Switch版が本日(6/20)発売。100以上の島々で冒険・建築・畑作 ... - ファミ通.com <ONE PIECEカードゲーム>2周年記念豪華セット 厳選した強力なカードも(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース NewJeansのキャラクターに下着を着せて認証ショット…ゲーム「PUBG」のセクハラコンテンツ騒ぎ(中央 ... - Yahoo!ニュース 「なぜゲームを捨てた?」「大事なのは五輪」2軍構成で日本にストレート負けの中国女子バレーに母国ファンから ... - Yahoo!ニュース 『パンドランド』が6月24日にリリース決定。ゲームフリークxワンダープラネットによるモバイル向けカジュアル海洋 ... - ファミ通.com 【水ダウ】電気椅子ゲームが面白すぎた!無双・岡野陽一と対戦求む!ネットに浮上した天才の名前「どうなるんやろ ... - Yahoo!ニュース 【水ダウ】大人気「電気イスゲーム」後編に“世紀の凡戦”不評も「またやってほしい」再開催を望む声(SmartFLASH ... - Yahoo!ニュース 「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2024」に細野、進藤、阪口の3選手が選出 | 北海道日本ハムファイターズ - 北海道日本ハムファイターズ 『ポケモン』を生み出したゲームフリーク新作『パンドランド』を先行体験!カジュアルだけど確かなワクワク感を ... - Yahoo!ニュース 「Banana」がSteamのトレンドに、無料ゲームで希少バナナをゲット、マーケットで取引 - マイナビニュース 著名人を起用した、ゲーム内容と一致しない“詐欺広告”の是非ーーセールス好調の『ラストウォー:サバイバル』から ... - Yahoo!ニュース ゲームフリークとワンダープラネットが共同開発した新作モバイル向けカジュアルゲーム『パンドランド』6月24日に ... - PR TIMES ガンダムアーケードカードゲーム「機動戦士ガンダム アーセナルベース」2024年6月20日(木)より〈UNITRIBE ... - PR TIMES 「水ダウ」神回「電気イスゲーム」完結編!みなみかわVS小宮浩信戦の勝者が岡野陽一と決勝戦(日刊スポーツ ... - Yahoo!ニュース ホラー映画「クワイエット・プレイス」を原作とするゲームが開発中 音を立てたら死ぬホラーがゲームに(IGN JAPAN ... - Yahoo!ニュース 『スイカゲーム』初のリアルイベント「夏のスイカ大収穫祭」開催決定。6月19日から7月27日まで『スイカゲーム』の ... - Yahoo!ニュース 現実のコミュニティがゲーム上でジャンルを超えてバトル!新感覚コミュニティバトル×推し活×タワーディフェンス ... - PR TIMES 『Valheim』のボードゲーム「VALHEIM THE BOARD GAME」の制作が発表。最大4人でプレイでき、探索や建築 ... - Yahoo!ニュース 「トリマ」の新シリーズ第一弾、ゲームアプリ「トリマソリティア」を提供開始 - PR TIMES [インタビュー]レトロゲームの将来はどうなるのか? 価格の高騰に流通量の減少,メディア寿命などの問題について ... - 4Gamer.net RECRUIT|スマートフォン・PC向けゲーム『怪獣8号THE GAME』公式採用サイト - 株式会社アカツキゲームス スナフキンと旅するゲーム『スナフキン:ムーミン谷のメロディ』パッケージ版が発売!豪華アイテムつきの限定版も♪ - ムーミン
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/795.html
西暦2020年9月7日 06:47 北海道 北海道礼文郡礼文町 海岸 「こっちですよ自衛隊さん」 軽トラックを降りた男性が、佐藤たちを先導して歩く。 周囲には駐在のパトカーやマスコミの中継車が止まっている。 「こっちです、さあ早く」 野次馬が集まりつつある中、佐藤たちは完全武装で足を進めた。 妙なものを発見したという報告を北海道警から受けた分屯地は、すぐさま佐藤に新兵たちを付けて現場へと送り出していた。 この世界に来る前ならばまだしも、今や自衛隊はこの国の頂点に立っており、特に僻地ではその権力は絶大だった。 拳銃を一つ持っただけの駐在よりも、集団で頑丈そうな車輌に乗り込み、見たこともない兵器を取り扱う自衛隊の方が頼りがいがあるからである。 そして、起きた事自体に関してだけは報道管制を行っていない現状で、国民にとって暴力装置というものはそれほどまでに魅力的に見えるのだ。 「なんだ、流木か何かじゃないか」 「大げさな話だぜ」 新兵たちが安堵の声を漏らす。 確かに、彼らから見れば、それはただの流木か、流出した木材の残骸にしか見えなかった。 しかし、年配の駐在と、佐藤たちの目には、それは異質なものに見えた。 適度にカーブを持たせてある木材。 まだ錆びていない金具。 「こいつは船舶の残骸だな」 「新しいですね」 足元の土を確認しつつ、二曹が呟く。 一直線に海岸から遠ざかる足跡が複数。 現代の靴がつけられる様な足跡ではない。 よく見れば、裸足のものまで混ざっている。 「追跡しますか?」 「一個分隊で出せ。連絡は絶やすな。 それと、本土に増援を要請しろ。島内全域にローラーをかける必要があるぞ」 二曹に指示を出し、佐藤は後ろを見た。 不安そうな民間人たち。 マスコミ関係者も例外ではない。 敵は報道であろうがなかろうが、民間人であろうがなかろうが、容赦はしない。 さすがの日本国民も、銀座の事件をもう風化させてしまう程に愚かではなかった。 「本署からは自衛隊さんの下に付くようにと指示が来ました」 年配の巡査長が、明らかに緊張した手つきで敬礼する。 「ご苦労様です。自分は陸上自衛隊の佐藤一等陸尉であります。 まずは島内の民間人に対する聞き込みをお願いします。 怪しい人間や痕跡を見なかったか?それと、悪ガキが思わず入り込んでしまうような廃屋の場所も」 「わかりました、直ぐに始めます」 同日 07:44 北海道 北海道礼文郡礼文町 山の一角 「ポイントD-12、異常なし」 小銃を構えたまま、一人の隊員が無線機へと呟く。 上空では何機かのヘリコプターが飛行している。 「次、ポイントD-13へ移動する。分隊前へ」 分隊長が指示を出し、彼らは前進を再開した。 本土からの増援は出せないという冷酷な返答があり、この島に駐屯している彼らは、ありあわせの人材と機材で捜索を開始していた。 既に全島避難の命令が出ており、12時を過ぎれば、全ての民間人が避難を完了する予定である。 東京事件は、民間人たちにそれを了解させられるだけの衝撃を未だ持ち合わせていた。 「ポイントE-15、異常なし」 分屯地に臨時で設けられた指揮所では、難しい表情を浮かべた幹部たちが地図を睨んでいた。 礼文島は、非常に小さな島である。 だが、その表現はあくまでも、日本列島全体という大きな尺度で見た場合の表現である。 一個中隊の陸上自衛隊で全てを隈なく捜索する場合、この島は広大であるという表現が正しい。 「続いてF-14、異常なし」 少ない通信士たちは、無線機から流れる情報を出来るだけ素早く伝えてくる。 しかし、地図上の捜査完了地域は、未だ半分を超えていない。 「ヘリからは?」 「避難中の民間人以外発見の報告はありません。 飛行空域を広げますか?」 「いや、いい。普通科の上空に貼り付けておけ」 東京事件最大の教訓は、日本国内でありながら、満足な情報と支援を与える事が出来なかった点にある。 常にどこかの部隊が戦闘状態にあってもおかしくない今日、自衛隊は経験則をマニュアル化する努力を惜しまなかった。 とはいえ、いきなり全国に装甲車輌や重火器を配備できるわけもなく、まずは出来るところから取り組むしかなかった。 佐藤たちの部隊では、その出来るところは、諸兵科混合の中にヘリコプターを常備する事だった。 これは無反動砲を一つだけ与えられるような部隊が存在する中から見れば、大変な厚遇である。 機体だけではなく、それを運用できる兵員も機材も支援も与えられるのだから当然だ。 「んなこたぁーない」 実際に前線に立つ佐藤からすれば、無反動砲一つの方がまだ気が楽だった。 救国防衛会議が何を考えているのかはわからないが、とにかく佐藤にとっては、便利さよりも面倒さの方が大きい。 書類仕事は増える、期待される働きも大きくなる、そして、死ぬ部下も恐らく増える。 とにもかくにも面倒な事だらけである。 この僻地への島流しも単なる口封じかと思っていたが、一晩明ければこの有様だ。 今のところこちらに損害は出ていないが、相手によっては東京事件の二の舞になりかねない。 無線相手に喚き散らして装甲車輌を何が何でも手配するべきなのか。 それにしても寒い。 「ポイントC-18の廃屋にて不審者を発見。 現在包囲体制にて待機中です」 「Cを回っているのは・・・あいつか、俺が出る。 攻撃を受けるまで絶対に撃つなと言っておけ」 「はっ」 Cの範囲を担当しているのは、かつては原田三尉と呼ばれていた男だった。 「大隊総員、傾注! 諸君、夜が来た。 無敵の施設科諸君、最古参の新兵諸君。 万願成就の夜が来た。 戦争の夜へようこそ!」 演台に登った大隊指揮官は、歪んだ笑みを浮かべてそう切り出した。 整列した自衛隊員たちは、誰もがその言葉に聞き入っている。 「堰を切れ!戦争の濁流の堰を切れ!諸君!! 第一目標は王都全域! 西岸民議堂!精霊塔!国王私邸!渉外庁舎!王国軍司令部! 政官庁舎群!王宮! 南方別宮!セリーヌ離宮!近衛騎兵! 治安本庁!大蔵会議局!エルフ寺院! 商業地区、闇市、難民居住区、全て燃やせ!」 王都の中心を占める全ての地区に破壊命令が出た。 整列した自衛隊員たちは、誰もが反論せず、その言葉に聞き入っている。 「中央貴族院!王都近衛騎士団本部施設!ナミルア大聖堂!」 地図上でしか見たことがない地域全てに破壊命令が出る。 先の王都攻略作戦で無視された建造物全てに照準が向けられる。 「大隊指揮官殿!地下臨時王国軍指揮所は!?」 「爆破しろ!当然だ、不愉快極まる。欠片も残すな」 「王宮前広場はいかがいたしますか大隊指揮官殿!」 「砕け、国王の像は倒せ 物見の塔、大博物館、王立図書館、全部破壊しろ、不愉快だ」 「記念橋は?」 「落とせ、ロンドン橋の歌の様に」 「王国戦争博、どうしましょうか?」 「爆破しろ、かまうものか 目に付いた物は片端から壊し 食卓で目に付いた物は片端から喰らえ 存分に食い、存分に飲め この人口10万の王都は、明日の早朝、諸君らの朝食と成り果てるのだ!!」 「お疲れ様でした」 演壇から降りた現場指揮官に、彼の副官が声をかける。 「一度でいいから言ってみたかったんだ」 挨拶が終わるなり全員が食卓に飛びついた宴会を見つつ、陸上自衛隊臨時編成施設の大隊指揮官は感無量の様子で答えた。 破壊しつくされた王都に展開した現代科学文明の申し子たちは、その力を思う存分振るう機会を手に入れた。 隣の宿営地からは、民間の建設業者たちが挙げる宴会の騒音が響いてくる。 彼らは翌日の早朝から、王都再開発作戦の主力部隊として、その名前を内外に響かせる事になる。 再開発され尽くした旧王都は、以後日本国の大陸方面一の港湾都市としてさまざまな陰謀や事件に襲われる事になるが、それはまた別の機会に。 同日 07:58 北海道 北海道礼文郡礼文町 山の一角 「今のところ動きはありません」 東京事件での行動から降格された原田一等陸曹が敬礼しつつ報告する。 「ん、ご苦労。相手の姿はわかったか?」 答礼しつつ、佐藤は高機動車の陰から廃屋を見る。 「自分たちが確認したのは三人までです。 全員がこの世界の民間人らしい服装をしています。 武装は刀剣を確認」 「もっといると思うか?」 二階建ての住宅だったらしい廃屋の内部は、こちらからは見えない。 「我々が来て直ぐに、見張りらしい三人は中に入っていきました。 逃げていかないのは、逃げられない理由があるからではないかと」 「となると、難民か?」 「おそらくは、ん?」 不意に、原田は空を見上げた。 「佐藤一尉殿、今日は何日でしたっけ?」 「七日だよ、九月の」 「ですよ、ね」 「なんだ?何がいいたい?」 「空を見てください、一尉殿」 言われた佐藤は、廃屋から視線を逸らして空を見た。 そして、絶句した。 北海道というのは、一般的に言って本州よりも寒い。 雪も、東北以外の地域と比べればありえない程に降る。 しかし、それは冬の場合の話である。 「おい、なんなんだこれは」 恐怖感を覚えるほどの降雪だった。体感気温の降下も著しい。 高機動車のボンネットを見れば、停車したばかりだというのに湯気が立ち上っている。 「一尉、これは異常ですよ」 駆け寄ってきた二曹が言う。 「俺でもわかる。嫌な予感がするな。 ヘリを全部基地に戻せ。徒歩で捜索中の部隊も一旦引き上げだ」 風が吹き始めていた。 魂まで凍るような冷たい風である。 「全員装填、降伏勧告の後に連中を全員捕縛する。 出来るだけ生かしておけ」 「どうぞ」 命じるまでもなく拡声器を用意した二曹が、電源を入れて佐藤に手渡す。 佐藤は廃屋の方を向き、冷たい空気を無理やり吸い込んで声を発した。 「こちらは日本国陸上自衛隊である。 建物の中にいる諸君、諸君らは不法に日本の領土に侵入している。 速やかに投降せよ!従えば寛大な処置を約束する!繰り返す!速やかに」「出てきました!」 廃屋の扉が内側から開かれ、みすぼらしい格好の男女が次々と出てくる。 護衛らしい三人は、刀剣を手に持ってはいるが、それを振り上げて突撃を敢行する意欲はないように見える。 「撃ちますか?」 原田が銃を構えて尋ねる。 「頼むから、そう気軽に弾薬をばらまかないでくれ、あとで叱られるのは俺なんだぞ」 うんざりした口調で原田を止め、彼は再び拡声器を構えた。 「三歩前に出て止まれ!一列に並び、大人しくこちらの指示に従え!」 男女は、文句一つ言わずに従った。 すぐさま自衛隊員たちが駆け寄り、武装を解除してトラックへと連れて行く。 「俺たちも直ぐに基地へ戻るぞ」 その様子を眺めつつ、佐藤は部下たちにそう命じた。 既に雪は路上にまで積もり始めており、空は分厚い雲に覆われていた。
https://w.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/932.html
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/21(水) 21 35 34.13 ー日本終了のお知らせー こなた「かがみん…どうしよう…」 かがみ「ん~?て、どうしたの?そんなに青い顔して」 こなた「ある政治家がさ? 『美少女ゲーム・アニメを楽しむ人は、人間性破壊されてる。 少女殺害にもつながるので販売規制を』って騒ぎ立ててるんだよ。酷いよ、濡れ衣だよ」 かがみ「また随分な極論ね…」 こなた「私殺人なんてしないよ!?お父さんだって色々我慢してるんだよ!?それなのに、あんまりだ!」 かがみ「我慢て…何か企んでんのか…」 みゆき「殺人を犯すか否か、それよりも犯罪に繋がるかどうかさえ不明であるにもかかわらず無理矢理通そうとする これに限らずですが、最近多いですよね」 かがみ「まぁ、でも犯罪が減るなら」 こなた「減るわけないじゃん!私お父さんに犯されるよ!?絶対!それどころか」 かがみ「馬鹿!んな事大声で叫ぶな!誤解されるだろ」 こなた「だぁって~!政治家はずるいよ!嫌いなものは排除、それしか頭にないじゃん!」 みゆき「確かに、何の為の、誰の為の、というところを詰めていくと、結局は『自分の為』 だったりするのですよね。残念な話です」 こなた「そだ!かがみ弁護士目指してるじゃん!んでみゆきさんが政治家になれば、日本の未来は明るいじゃん!?」 かがみ「もしあんたが捕まったら、あることないこと全部言いふらして、 一生牢屋から出られなくしてやるわ(笑)」 みゆき「それは流石に…」 こなた「かがみの鬼!…いいもん、私は私でひっそりやっていくもん…こんな国滅んでしまえ!」 かがみ「逆ギレかよ」 つかさ「(話についていけないよ…)」 290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/21(水) 22 40 28.63 286の便乗ネタ 数年後日本 こなたの恐れていたことが現実に起きた。 『美少女ゲーム・アニメの販売規制』が認められたのだ。 これにより、泉家に大打撃が与えられた。 そして、さらに恐ろしい事態に陥った。 そのようなゲームの愛好者及び販売店を迫害しだしたのだ。 秋葉原はそのようなゲームの販売の有無に問わず暴徒によって破壊され、 法試行から数か月で瓦礫の街と化した。 それから数ヶ月後、事態はさらに暗転に向かう…。 暴徒に一方的に攻撃されていたいわゆる「オタク」達が団結し、 テロ集団を形成、東京を奪取し、新たなる国「自由日本共和国」を立ち上げた。 自由日本共和国は関東以東をすべて制圧したため、日本政府は大阪に首都を移し、東西で国を二分したのだ。 そして… かがみ「こなた…どうしてこんなことになってしまったのでしょうね?」 こなた「そだね…かがみん、銃置いてこっちに来なよ。つかさも待ってるよ。」 かがみ「…悪いけどそれは無理ね。私は日本人よ。」 こなた「私も日本人だよ。新政府のね。」 かがみ「そんなテロ政府なんて認められないわ!」 こなた「じゃあ私たち一家は死ねばよかったの?かがみは簡単にノベル捨てれるの?」 かがみ「………。」 こなた「一生迫害されればよかったの?心痛まなかったの!?」 かがみ「………。」 こなた「答えてよ…かがみん。」 かがみ「………答えはこれよ!」 かがみ抜刀 こなた「かがみ………そうかい、じゃあ………。」 こなた抜刀 かがみ「自衛隊2等陸曹柊かがみ、参る!」 こなた「自由軍3等陸佐泉こなた、参る!」 305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/22(木) 00 43 04.90 290 「力があれば生きられますか?」 桃色の髪の女性は言う。 「これは契約。力をあげる代わりに、私と一緒に戦っていただきます」 「契約……、でもみゆきさんはオタクでもないのにどうして」 「簡単なことです。それが間違っているから……戦うには十分な理由です。 政府の横暴を、許すわけには行きません」 「そっか……あの日から、私の心には納得がなかった」 こなたはゆっくりと、言葉をつむいでいく。 「かみ合わない偽者の日常、ズレた時間……」 こぶしに力を込め、思い出すように。 「自由を奪われた、家畜の人生。でも、自由は私を求め続けて」 彼女の目には、決意の炎が宿る。 「そう! 間違っていたのは私じゃない、世界の方だ!」 伝説の少女Aのその決意を聞かん、と。同志たちが、みゆきの後ろに並び立つ。 「世界は変わる、変えられる……」 そして、みゆきへと――告げる。 「いいよ……結ぼう! その契約!」 新政府とかそんなんでギアスネタやりたくなったスマソorz 307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/22(木) 04 44 07.57 290の便乗ネタ(BAD END) 「かはっ……!」 かがみの刀が、こなたの腹部を貫いた。 腹部から流れる、そして口から溢れだす血液が、自身を真っ赤に染める。 「っ……!!」 かがみは刀を抜いた。 ストッパーとなっていた刀が抜けたため、血液の量はさらに増える。 こなたは地面に膝をつき……そして、かがみに抱き締められた。 「こなた……こなたぁ……」 耳元で聞こえたその声は震えていた。 こなたは襲い来る激痛に必死に耐え、いつものおちゃらけた感じで言葉を絞りだす。 「かがみ……なに、泣いてる……のさ……こんなトコ……誰かに見られたら……」 「関係……っ……ないでしょ……!! だって……私とアンタは……敵である以前に……!!」 「すとっぷ……それ以上は……ダメ……。私と……かがみは……もう、相容れぬ存在なんだよ……」 『ふーっ』と、こなたは長い溜め息をついた。 「今の……自由軍最高司令官は……実質、私……あとは……つかさ……ぐらいしか……強いのはいないよ……」 「こなた……!」 「そう……これで……良かったんだ……おとーさんも……ゆーちゃんも……殺されて……私は……この世界に……生きていける場所はないから……」 こなたの、ボンヤリとした視界の中には、昔の光景が広がっていた。 みんなで一緒に遊んだ、こなたの過去の中で、一番幸せな光景が。 そして次々と、過去の光景が目の前に流れてくる。 ・・・ 『ねぇ、おとーさん、ゆーちゃん』 『ん? なんだ』 『なぁに? こなたお姉ちゃん』 『私達、ずーっと一緒だよね』 『……はは、当たり前じゃないか』 『そうだよ。私達は、家族でしょ?』 『ふふふ……そうだったね』 ・・・ 「ふふふ……そう……ずーっと……一緒……だよ……ずーっと……ずーっ……と……」 今の彼女にとって、それがどれだけ幸せな光景だっただろうか。 『あの日をもう一度』と、沈みゆく夕陽に向かってゆっくりと手を伸ばし――しかし、その手が届くことは、永遠になかった。 「……こな、た?」 かがみの腕の中で、こなたの動きが止まった。 抱き締める手をゆっくり緩めると……かがみとは、反対方向に倒れていった。 もう、死んでいた。 「――!!」 笑顔だった。 自嘲的な笑みではなく、心の底から、こなたは笑っていた。 「あ……ああああああああああああああ!!!」 こなたの死体にすがるように抱き付いて、かがみは大粒の涙を流し、嘆いた。 親友を殺した罪悪感を、この戦いを仕組んだ世界を。 そして、自らの死を喜んで受け入れるようになってしまった……哀れな親友を。 ~エピローグ~ こなたの死をきっかけに、自由軍は日本自衛隊に全面戦争をけしかけた。 しかし、統制者のいない自由軍に勝ち目などあるはずがない。 結局自由軍は敗北、『自由日本共和国』は事実上消滅した。 自由日本共和国の人間は全員死刑にすべきだ、との声があがったが、日本自衛隊の英雄、柊かがみの説得により無罪判決となった。 そして現在、その英雄の柊かがみは、小高い丘のの上にいた。そこには一つの墓石があり……かがみはそれに、花束を手向けた。 「こなた。私、英雄なんて呼ばれちゃってるのよ? 滑稽よね、親友を殺してるのに英雄だなんて……」 返事はない。だがその声は、彼女……泉こなたに届いてると、かがみは確信していた。 「こなた。私ね、つかさと一緒に、日本中を旅して回ろうと思ってる。少しでも自由日本共和国の人達が受け入れられるように。 隠れオタクでありながら、日本自衛隊についた、卑怯な私ができる……せめてもの償いよ」 「お姉ちゃーん、そろそろ行くよー」 振り返ると、一人の女性が手を振っていた。 かがみの双子の妹で、かがみの旅に同乗すると言った、つかさだ。 かがみはまた、こなたの墓を見て、 「つかさが呼んでるから行かなくちゃ。ここに来ることも、もうほとんど無くなっちゃうでしょうね。でも帰ってきたら、ちゃんと挨拶に行くから、待ってて。 ……じゃ、行ってくるわね!」 かがみは宣言すると、つかさの方へと走っていった。 振り返ることはない。ただ前を向いて、かがみは走る。 友の想いを、胸に抱いて。 ~Fin~ 316 :290 [sage]:2008/05/22(木) 13 39 09.36 310の別ルート(内戦継続、つかさ・みゆきVSかがみ)を自分なりに書いてみた。 310とは逆パターンとなります。 こなたの遺体は翌日みゆきとつかさに引き渡された。 泉家関係の親類は全員死んでおり、彼女の身元引受人は友人しかいなかった。 つかさ「こなちゃん…。いやだよぉ…。」 みゆき「泉さん…。どうして…。」 その日、二人は泣いた。 それから数日後 つかさ「私、こなちゃんの仇とるよ。」 みゆき「…それ、本気ですか?」 つかさ「本気だよ。嘘なんてつかないよ。こなちゃん殺した奴を許せない!」 みゆき「つかささん…。私だって許せません。でも、泉さんは軍人なんですよ。 軍人である以上いつ死ぬかはわからない。ある日突然殺されるかもしれない。 それも覚悟していたはずです…。」 つかさ「………それでも、許せないよ。こなちゃんのお父さん、ゆたかちゃん、 みんな、みんな、迫害で殺されたんだよ!ゆたかちゃんなんか目の前で犯されて殺されたんだよ。 こなちゃんがああなるのも当然だよ!こなちゃんは正しいのに、どうして死ななきゃいけないの!」 みゆき「………本当に…正義ってなんでしょうね…。」 つかさ「え?」 みゆき「相手にも正義はあるんでしょうね。でも、…でも…こっちにもこっちの正義があります。 迫害で流れた血を直視できない日本政府。私には許せません。でも…彼らも…同じ…人間です。」 つかさ「ううん、奴らは鬼畜だよ。人だったらできないよ。こんなこと。」 みゆき「つかささん…。」 つかさ「ゆきちゃんが止めても私は行くよ。きっと死んでもこなちゃんがあっちで待ってるから。」 みゆき「…つかささん、残される人間の気持ち、分かって下さい!」 つかさ「…ゆきちゃん…?」 みゆき「つかささんが死んだら、私はまたつかささんを引き取るんですか? 泉さん、つかささん、二人とも私が葬式するんですよ!どれほど辛いかわかりますか!」 つかさ「………。」 みゆき「だから…私を置いていかないでください!二人で死にましょう!」 つかさ「……ゆきちゃん…。」 その日、つかさとみゆきは命を捨てる覚悟をした。 その日から、二人の命がけの訓練が始まった。 正直に言おう、二人の受けた訓練は自由軍正規の訓練の数倍激しく、 下手すれば死ぬこともあるものだった。 それさえもやり抜いた二人は遂に前線に立った。 自由軍二等陸曹柊つかさ、又の名を死神(タナトス)。 自由軍一等陸曹高良みゆき、又の名を冥王(ハーデス)。 そして、彼らはこなたの死の真実を知った。 数年後 かがみ「あんたがまさかタナトスだなんてね…。」 つかさ「お姉ちゃんこそ、闘神アテナって言われてるね。 こなちゃんのタグ、お姉ちゃんが持ってたんだね。」 かがみ「当然でしょ、敵同士になっても親友だからね。」 つかさ「その親友を刃に掛けたんだ…。」 かがみ「仕方ないでしょ。」 つかさ「じゃあ、私がお姉ちゃんに刃向けるのも…。」 かがみ「ええ、覚悟してたわ。」 つかさ「なら…こなちゃんの処に行ってもらうよ!!」 かがみ「それはあんたよ!死神は冥界に帰ってもらうわ!」 つかさ抜刀 かがみ抜刀 つかさ・かがみ「「勝負!」」 「つか…さ……よく……ここ……」 「おね……え……ちゃ……ん」 二人の女性が腹から血を流して倒れた。 「ふふ……結局……生ま…れる時…も…死ぬ……時も……一緒か……。」 「おね……え……ちゃ……ん……ごめ……んね……。」 「謝る……な……。私も……。」 二人の意識が消えていく…。 そして…。 目の前が暗澹としていき、突然光に包まれる。 「かがみん、つかさ、会いたかったよ」 「こなたぁ!」 「こなちゃん!」 「でも、こっちに来るにはまだ早いかな?」 「「え?」」 「今日のところはありがとじゅした~。」 「こなた!」 「こなちゃん!」 つかさとかがみは目が覚めた。 そこはみゆき管轄の病院だった。 目の前にはみゆきがいた。 かがみ「どうして!みゆき!」 みゆき「かがみさんも親友です。死なせるわけにはいきません。」 かがみ「でも……私は……。」 みゆきはドスを利かせた目でかがみを見つめる。 みゆき「泉さんを殺したこと、死んで償おうと思わないでください! 生きて、生き抜いて償って下さい!」 かがみ「で、でも……。」 つかさ「お姉ちゃん、こなちゃんはお姉ちゃんが死ぬことなんて望んでなかったんだよ。 だからこなちゃんに追い返されたんだよ…。私も……馬鹿だったんだよ。」 かがみ「……まったく……こなたの馬鹿……。」 この後、みゆき率いる自由軍が自衛隊を攻撃し、政府を追い詰めついに政府を降伏させた。 旧政府の中心人物は社会的地位及び政治的地位を失った。 新政府の中には旧政府の加担者全員を処刑すべきだという意見があったが、みゆきがそれを一蹴した。 そしてみゆきが首相、つかさが官房長官とする新政府が生まれたのだ。 元敵将のかがみにも役職の要請がきたが 「敵将だった私がやるわけにはいかないでしょ」といって去っていった。 数年後 秋葉原には以前と同じ活力を取り戻した。 秋葉原のビッグスクリーンにはあたふたしているつかさの姿が。 そして秋葉原の一角にぽつんとある事務所。 「柊弁護士事務所」 そこに彼女はいた。 「で、自己破産したいと。」 青髪の少女が涙目で言う。 「はい、姉の同人誌の買いすぎのせいで…。」 女性はため息をつく。 「そりゃかわいそうに…。でもむりね…。」 青髪の少女がさらに涙目で言う。 「どうにかしてください!ずっと塩粥なんです。365日中360日ずっとなんです!」 「…わかったわ、善処するわ。」 こなた…あんたの分も生きるわよ。そして…きっと私達でいい国するからね。 終わり 351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/23(金) 12 34 32.80 最近こうの出番増えたなww 352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/23(金) 12 44 43.44 まあ携帯からのも含めてほとんど俺1人でやってるんだがな! 353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/23(金) 13 22 03.85 ですよねー 354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/23(金) 13 22 08.61 351 そしてスレタイなのに相変わらずのひよりん 「いーっスよ。どーせ……どーせ私なんて…… スレタイになっても、誕生日になっても、書いて貰えないんスよ。ははは……」 「ひよりんの馬鹿!」 「こ、こーちゃん先輩」 「確かにひよりんは地味だし」 「うっ」 「出番少ないし」 「ぐあっ」 「オタクだし」 「ぎひぃっ」 「腐っちゃってるし」 「ぐぎゃ」 「スタイルよくないけど!」 「……」 「あれ? どうしたのひよりん?」 「こうのせいでしょ」 「あ、やまと。とにかく、そんなことでどうすんのさひよりん! まだまだこれから、 前スレの高良先輩見てみなよ! 終盤にかけて大活躍だよ? 大丈夫ひよりんだって活躍できるよ!」 「先輩……ありがとうございまス! がんばるっス!」 「こう、出番だって、呼んでるわよ」 「ん? りょうかーい、じゃ行ってくんねー」 「……」 「まぁ、そんなもんよ」 「……そっスよね」 ※ひよりの誕生日祝ってくれないかもネタ投下後 356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/23(金) 14 55 12.48 ひよりん……甘ったれるな!! パティの誕生日を覚えているか!? そーいや今日パティの誕生日だったな そーか、おめでとう みたいな流れで終わったんだぞwww確かwww 357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/23(金) 15 18 29.57 パティは俺の誕生日の3日くらい前だった気がする。4月16日だっけ? てゆーか今ごろオチが思い付いたぜ。明日までに間に合うか……! こなた「んー、あたしの時も頑張ってね~」 ん?こなたはもう書かないぞ? こなた「……理由によっては殴るよ?」 だってさ、コンクールで6つとか書いたし、ネタが…… こなた「あ、そっか……」 423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/24(土) 15 33 37.18 みゆき「今日はどなたかの誕生日らしいのですが、誕生日イベントなど 不公平の極みかと思われます。ですから、誕生日だからといってその人の話題を出すのではなく どの方も平等にネタを落とされるのが得策かと思います。ですので、まずは私、 高 良 み ゆ き のストーリー を考えてられてはかがでしょうか?(wktkが止まりませんw)」 425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/24(土) 15 40 57.94 423 社長「ならば、貴様の誕生日は俺主役の小説だらけにしてやろう。 いいか、こなちゃん、ゆーちゃん?」 428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/24(土) 15 53 41.14 425 闇サトシ「うるせぇ、てめえは黙ってろ!」 452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/24(土) 21 49 15.99 ひより「こうも考える事が似通うとは、みんなアプトムっスか?…アプトム×ソムルム×ダイム 禁断の三角関係…むひひひひ」 こなた「さすがに誰もわかんないよ…ひよりん…」 456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/24(土) 23 06 52.98 みwiki「遅くなってすいません。アプトムとは漫画『強殖装甲ガイバー』に登場する、所謂ライバルキャラの怪人です。 ソムルムとダイムは彼と同じ部隊に所属する彼の親友でしたが、ガイバーによって2人とも殺害され 以降アプトムは2人の仇を討つべくガイバーを付け狙う…というのが、彼、アプトムのストーリーでした。 尚、アプトムは細胞単位で分離、合身が可能な異質な存在で、大抵は 一個人なのですが、状況にあわせて身を散らばせ 群体になる事が可能、『みんなアプトム』とは、散ったアプトムのその誰もが共通する思考を持ってる為、 『考える事は一緒かよw』といった意味合いで使われたのだと思います。 らき☆すたとは無関係ですので、ここらへんで止めに致しますが、詳しくは単行本、DVDをお求め下さい」 こなた「まあ、ドラゴンボールのベジータ+ピッコロって感じかね。 しかも今やツンデレキャラwかがみと一緒w」 かがみ「ほう?…こなた…私は怪人か…」 こなた「…や…ばwww」 ※メール欄にsagaといれると規制されない。 489 :sage :2008/05/25(日) 21 22 05.06 みさお「試しに…[ピーーー][ピーーー] こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい [たぬき][切腹] おおおおー!お?……あれ?」 494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/05/25(日) 21 36 11.94 みゆき「高良みゆき 高町なのは ふふふふふ…こうすれば良いのですね? フェイトちゃん?」 あやの「私…峰岸ですけど…」 496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sega]:2008/05/25(日) 22 51 55.95 こなた「みゆきさん機嫌いいね?」 みゆき「わかりますか? 名前がネタにされることが少なくなりそうなんです」 かがみ「あー、翌が入っちゃうアレね。半角スペース入れれば大丈夫ってのは知ってるけど」 みゆき「いえ、わざわざそんなことをする必要もなくなったんですよ!」 つかさ「じゃあどうするの?」 みゆき「実はこのレスも既に対応させてあるんです。メール欄に『saga』と入力することで――」 あやの「あら? 高翌良ちゃん、珍しくご機嫌みたいだけどどうしたの?」 みゆき「あ……え!? どっ、どうして翌が!?」 かがみ「……みゆき、打ち間違えてるわよ。『sega』になってる」 こなた「さっすがみゆきさん、かわいい間違いしてくれるねぇ♪」 みさお「これじゃ青いハリネズミだってヴぁ」 つかさ「かお酢えめらるど……?」 498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/05/25(日) 23 00 44.59 496 かおすえめらるどwww 高良みゆきさん呪い解除おめでとう 499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/25(日) 23 08 48.40 496 SEGAwwww こなた「セガといやぁ、バーチャロンだよね」 ゆたか「お姉ちゃん、私ね…必死で練習してきたんだ」 こなた「ほう、結構な自信だね。でも負けないよ☆」 GET READY! …1時間後 ゆたか「やったー!5連勝ー!!」 こなた「……」 502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/05/25(日) 23 56 55.50 高良みゆき 高良みゆき 高良みゆき 高良みゆき 高良みゆき 高良みゆき 高良みゆき 高良みゆき 503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/25(日) 23 59 47.37 みゆき「(゜▽°)/」 504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/05/26(月) 00 05 31.78 2008/05/25(日) 21 00 00 から 2008/05/25(日) 23 59 59 まで 抽出 高良みゆき(13回) 510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/26(月) 00 53 28.84 メカバトルもの描こうとしたけど何か間違ってる気がしてやめた\(^o^)/ こなた機 KNT-123 カナタ 機体ナンバーがこれ以外思い浮かばなかったからじゃないんだからねっ しかもこなたでも、かなたでもKだったんだってヴぁ 511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/26(月) 00 56 46.03 機体ナンバーなんて考えてる時点でアウアウだぜww 期待している 512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/26(月) 01 20 52.45 ひより:GA-001 ラッキースター 前にも書いたことあるけど… ひより「解説すると声優ネタっス。アニメ以前だと私の声が新谷さんで、ギャラクシーエンジェルのメインヒロイン役もやってたっスね。 さらにそのヒロインが乗る紋章機の名前がまさかのラッキースターというわけで……」 こう「まあ説明したって知らない人はポカーンだけどね」 パティ「アノコロもよかったデスねー」 ひより「パティは雪野さんだっけ」 パティ「Yes! オハギがゴスンクギでくけけけデスよ!」 つかさ「あれ? こんなところで何してるの?」 パティ「ツカサ……No、ナンデモないデスよ?」 ひより「そ、そうそう。もう解散するところっスよ(はいこれ)」 つかさ「(……? 大声で叫んでください?)嘘だっ! ……何? これ」 パティ「コレですヨー!」 ひより「シビれるっ!」 こう「相変わらず脱線しまくりだなぁこの2人は……」 513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/26(月) 07 14 03.14 512 つかさ=レナ の声優ネタってのは、なんとなく性格がほんわかしてる部分が似てるから分かるけど パティとひよりは似てなさすぎて想像できないww 514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/26(月) 07 29 35.80 ゴスンクギと聞くと大変なものを盗んでいった人しか思い浮かばないな 中の人ネタ 兄沢「……よし」 パティ「よしじゃない!朝っぱらからなんの騒ぎよ!」 峰岸「おはよう、ひより。小説はもう出来た?」 田村「ん、なんとかね」 らき☆すたでもひだまりスケッチでも新谷さんはクリエイター役なのだよ 515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/26(月) 07 44 03.52 514 ダメだ……雪野さんは魅音・詩音・かなめのイメージが強いからパティではやっぱり想像つかないww ドラマCD聴いてみたいぜ 516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/26(月) 07 53 21.83 ドラマCDは俺の知ってる声優さんが多いな。 こなた「ほうっておいて!お婆ちゃんを殺した奴なんかに助けられたくない!」 みなみ「……八葉六式・撃破滅却」 or みなみ「それくらいの風邪なら学校行きなさいって親がぁ~」 ひより「小学生か……」 ちなみにギアスにもかがみとゆーちゃんの中の人がいた気がする。あんまり見てないからわからないけど 573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/27(火) 18 36 13.69 ‐清き一票を‐ こなた「漫画にアニメは日本の文化です!財産です!」 日本の未来に夢と冒険と明るさを 日本こなたん党 みゆき「病院に行くのが怖い?えぇ私も歯医者が苦手です、でも気楽に病院にいいですよね?いえ、絶対に安心する場所にします」 日本の医療に安心の充実を 自由みゆき党 ひかげ「格差社会、実感しているかたが多くいると思います、不公平はいけませんよね?」 さぁ、あなたも一緒に人生の勝ち組へ 共同ひかげ党 ゆたか「えっと、あの…皆が笑顔になれたら、そうなったらいいなって(テヘヘ」 争いのない平和な世界へ ゆー民党 574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/27(火) 18 48 32.56 573 ゆー民党に3000票^^^^^^ 575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/27(火) 19 11 42.11 573 日本こなたん党もいいけど……俺もゆー民党かな 576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/27(火) 19 26 45.41 573 自由みゆき党に一票 今は病院に殺される可能性がある時代だからねぇ・・・ 579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/27(火) 19 48 37.50 かがみ「日本こなたん党に一億票」 作者「じゃ俺ゆー民党に一億票」 つかさ「どんだけーwwwwwwwwww」 609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/05/28(水) 20 04 44.54 Q.ひよりさんの誕生日の方が盛り上がってた件についてどう思いますか? こなた「え……あ……ま、まだ時間はあるじゃん! それに今日は平日だし! 夜になればきっと……」 Q.らき☆すたの主人公ですよね? こなた「そうだよ、文句ある? いーもん、今までたくさんSSに出たし」 Q.最後に、プレゼントは何が良いですか? こなた「え? くれるの? そーだなー、でもそーゆーのは自分で決めるより相手に選んでもらうのが良いかな? 開ける時の楽しみが増えるじゃんw」 Q.ありがとうございました こなた「あ……聞くだけなんだ……」 617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/28(水) 23 20 16.60 609 空気の爆発力は凄い っていう結論に達した 618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/28(水) 23 24 58.58 みゆき「ですよね^^」 676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/30(金) 20 59 35.52 やまと「誰もいない……ヒトカラするなら今のうち」 677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/30(金) 21 08 19.21 みさお「一人でから揚げ食べるのか? ずりぃーなぁー、私にもくれよー」 690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/31(土)08 48 56.05 こなた「え? 冗談でしょ……」 こなたの目の前にある看板には、こう書いてあった……。 『これを見たあなたは、レスがあるまで10秒以内に息を止めなければならない。逆らった場合は死ぬ』 こなた「そんな……」 こなた「やらなきゃ死んじゃう……」スゥー こなた(早く誰か助けて……) 691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/31(土) 08 51 07.10 うわミスった無視してくれゴメン(※本人のレスのため、息止め終了は無効) 692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/31(土)09 00 35.10 691 看板じゃなくて掲示板……ってことかい? 693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/31(土) 09 06 51.23 違う、俺の携帯だと 682で時が止まってたんだ。 7時頃から何回更新しても 682のままだったから 人いない=このネタを使うしかない! と思って書き込んだら、一気に深夜の分の書き込みが…… \(^o^)/オワタ 778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/01(日) 10 09 08.63 ひかる「るーずにこいするおとめはぁ だーいやもんどでまぶしい」 こう「……ベッキー?」 ひかる「いや……パロディに走れば私も人気が出るかと思ってな」 779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/01(日) 13 16 06.15 こなた「先生はどっちかっていうと鷲羽ちゃんでは?だって、ねぇ?w」 ひかる「ほう、それはつまり、見た目は子供なのに、歳は(笑)と言う事か、泉。いい度胸だ」 こなた「うわ!?先生!た、煙草は近づけないで!煙た!灰が!灰が目に入る!」 ひかる「……ふん。以後気をつけるように。……つっくりまっしょー、つっくりまっしょー、さてさて何が、できるかな」 かがみ「(できました!私とこなたのの赤ちゃんが!)…ニヤニヤ…グヘグヘ…」 みさお「柊…きめぇよ。……いてっ!蹴んなよ…柊……」 945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/04(水) 10 04 32.13 ひより「ひよひよの! お役立ち情報~! ドンドコパフパフポンポコピー!」 ひより「ははっ、なぁーんちゃって♪」 こう 「見たぞ」 ひより「はぅあっ!?」 946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/04(水) 14 13 05.40 945 黒井(声変わりする前やったら、ウチのネタやったのに……) 黒井(なんでや? なんで声が変わってしまったんやろ?) 947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/04(水) 14 58 25.57 946 こなた「先生ー! 声変わりしなくても先生のネタではありませーん」 948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/04(水) 18 47 55.16 945 なんだと…パフパフ…だとっ!? 949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/04(水) 19 47 02.40 みゆき「ぱふぱふします」 「その無駄な乳を削ぎ落としてやろうか」 みゆき「!?」 かがみ「へ~」 つかさ「酢~」 こなた「チョココロネが主食・・・そう思われてた時期が私にもありました」 950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/06/04(水) 19 50 33.82 948 そんなとこに反応すんなwww 951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/04(水) 19 52 25.11 かがみ「すいすい」 こなた「すいすい」 みゆき「あっぷあっぷ」 こなた「乳が邪魔でうまく泳げないみたいだね藁」 つかさ「あっぷあっぷ」 80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/08(日) 09 26 18.28 クオリティ下がるなら書かない方が良いのでは? 後は想像に任せるってのも一つの手だぜ?ww 82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/08(日) 10 02 36.00 80 そういうもんか…… じゃあ、代わりにみさきちにはヒーローから悲劇のヒロイン役を…… みさお「おー、久しぶりの鬱モノだってヴぁ。喜んでいいのやら……」 あやの「まあまあ、いいじゃない。みさちゃん、この作者さんのお気に入りみたいだし。うふふ……」 かがみ(……顔で笑って心で泣いて、ね……あはれ、峰岸……) 85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/08(日) 11 05 42.20 パティ「一日一回、スレタイの人のネタ書くようにシマショ!ソウすればミンナ出番くるネ!」 ひより「なるほど……。パティ、ナイスアイディア!」 パティ「はいナ!」 ひより「クイッキーとか連れてこないでね……」 ※中の人ネタではありません 89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/08(日) 11 35 38.45 85 こなた「見てから獅子戦吼余裕でした」 258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/10(火) 22 33 15.61 仕事の間、俺の頭の中でつかさが「バルサミコ酢~」とささやき続けるんだけど 、どうしたらいいですか? ちなみにこれはリアルです。 教えてくださいみゆきさん 259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/10(火) 22 45 04.19 258 みゆき「グルコサミンがいいですよ?(ニコッ」 ほぉらこれで明日からはみゆきさんがグルコサミンを囁き続けて… 312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/12(木) 17 59 47.27 ゆーちゃんの全裸が見たいです^q^ 313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/12(木) 18 06 04.29 ここでゆーちゃんが一言↓ 314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/12(木) 18 17 01.16 と思わせてみなみが一言 315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/12(木) 18 22 20.48 パティ「ツーホーしまシタ!」 319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/12(木) 18 50 29.26 みなみ「ゆたかを剥がしたい…ゆたかを脱がしたい…ゆたかを濡らしたい… 『みなみちゃん、私と一つにならない?それはとても、気持ち良い事なの』 私はみなみ、岩崎みなみ、ゆたかの、小早川ゆたかの嫁、ううん、夫かもしれない ゆたかに剥がされたい…ゆたかに脱がされたい…ゆたかに濡らされたい…」 ひより「岩崎さん?何をぶつぶつ…」 みなみ「…瞑想。……ゆたかと……たい…ゆたかと…したい……ゆたかと…」 ひより「失礼…しました…」 みなみ「ゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたか ゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたか(ry」 517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/15(日) 22 45 57.74 かがみ「『23時までに書き込みがなければ、こなたは私の嫁』書き込む、と」 519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/15(日) 22 51 26.20 ゆたか「お姉ちゃんは私の物だもん><」 520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/15(日) 22 54 46.89 かがみ「婚姻届に捺印までしたのに!」 521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/06/15(日) 22 59 50.60 みさお「柊、ちびっ子と結婚するなんて認めねえってヴぁ!」 522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/06/15(日) 23 01 20.79 あやの「みさちゃん、それどういう意味かしら……。」 548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/16(月) 21 54 37.19 お題・つかさと巫女 549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/16(月) 21 57 06.95 548 つかさ「神社の新商品考えたよ! バルサ巫女酢!」 かがみ「お前帰って寝ろ」 552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/16(月) 22 13 30.60 551 みゆき「つかささん、その話詳しくお願いします。場合によっては早急に……」 555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/16(月) 23 13 45.04 ※リレーSSが無事に終了した後 551のバルサ巫女酢をつかさから買ってきて乾杯しようぜ! バル酢~☆ 556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/06/16(月) 23 22 37.71 555 こなた「へあぁぁ!目が!目がぁぁぁぁぁっ!!」 こうしてこなたは光を失った なんてギャグは置いといて、俺含めてみんな乙だっぜ!乾杯!! 宇宙戦士バルディオ酢~☆ 572:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2008/06/17(火) 13 31 25.15 『~では、次のニュースです…』 そうじろう「一つの時代が終わったな」 こなた「ニュース?…宮崎…ああ、はやおじゃない方の」 そうじろう「俺たちが虐げられるようになった、言ってみれば元凶、 ロリコンは異常者、変質者、犯罪者、あらゆる負のイメージをだな」 こなた「でもお父さんが小さい子見るときの目、マジでキモいよね。いつ逮捕されてもおかしくないって感じ?」 そうじろう「…」 573:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2008/06/17(火) 13 52 52.74 かなた「正直言ってしんぱ……ううん、何でもないわ」 574:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2008/06/17(火) 15 13 22.07 573 そこは言ってもいいと思います、かなたさん 751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/21(土) 12 37 14.83 メタルギアのムービーが長くて終われないお 757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/06/21(土) 15 00 28.43 751 かがみ「……」 こなた「ど、どうしたのかがみん…」 かがみ「○欲を持て余す」 こなた「…えっ……?」 かがみ「アンタのあれやこれを楽しみたい、やらないか」 こなた「……やらないよ…」 803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/22(日) 11 00 01.42 こなたんに萌えて描いてしまった。絵師ID 3iMIadA0氏:かがみと4歳の精神のこなた 携帯だから画質悪いスマソ。 制服なのは無視してくれ 805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/06/22(日) 11 21 51.74 803 俺「ぐっはぁ…カッ…くはっ……!!」 幼こなた「ふぇ?…お、おにーしゃん!?」 俺「俺はもうダメだ…最高に…気持ちいい…ぜ……!」 幼こなた「おきてよ!ねぇおきてったらぁ!しんじゃやだぁ!うえぇぇぇぇぇぇん!!」 918:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2008/06/25(水) 16 37 52.43 ・こなたが働くコスプレ喫茶にて・ メイド「お待たせしました、ホットコーヒー……きゃ!?」 かがみ「うわっ!」 メイド「ああああ!すっ、すみません!!」 かがみ「だ、大丈夫よ。これ、そんなに高い服じゃないし」 こなた「あーあー、派手にやってくれたネ」 メイド「あ、先輩……」 こなた「ごめんね、この子新入りでさ」 かがみ「いや、いいのよ。これくらい」 こなた「だめだめ。弁償くらいするよ」 かがみ「いいってば」 こなた「んじゃ……」ガバッ! かがみ「きゃっ!?」 こなた「せっかくだから茶色に染めちゃおうよ。洗濯二時間、乾燥一時間、すすぎに一日待っててね」 かがみ「ちょ、待て!いらんことすなー!!」 919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2008/06/25(水) 19 06 48.23 かがみ「色はともかくコーヒー臭いのはなんとかならんのか」 こなた「あ、色はいいんだ……」 920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2008/06/25(水) 19 40 58.76 918 こなた「そういえば火傷してない?」 932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2008/06/25(水) 23 09 54.55 ぱぱっぱぱっじゃまのメロディーで。 かがみ「ここっここ・な・た♪」 こなた「こななこなこな♪」 かがみ「ここっここ・な・た♪」 こなた「こななこなこな♪」 かがみ「ここっここ・な・た♪」 こなた「こななこなこな♪」 かがみ「ここっここなた~♪」 こなた「こ・な♪」 かがみ「よし、こなた、もう1度歌うわよ♪」 こなた「うん♪」 つかさ「…(…2人とも…)」 みゆき「…(見事なまでの馬鹿ップル…)」 ななこ「…(授業中なんやけどな…)」 かがみ「ここっここなた~♪」 こなた「こ・な♪」 かがみ「よし、こなた、もう一度♪」 こなた「うん♪」 ななこ「…(学級崩壊や…クスン)」 933:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2008/06/25(水) 23 49 00.78 かがみ・こなた「萌えたらはいっ!ポーズ♪」 そうじろう「こ!」 かがみ・こなた「なただね♪」 ななこ「…(親父どっから入った!)」 986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/06/27(金) 18 48 41.23 スレタイ案が浮かばないから俺は立てない! 987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/06/27(金) 18 59 11.87 らき☆すた SS ~こなた・こなたー・こなてすと~ ……なんとなく浮かんだだけですけどなにか? 988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2008/06/27(金) 19 14 08.06 らき☆すた SS~見えないかがみに怯える夜~ 989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/06/27(金) 21 35 13.91 ID 9i3NYwDO らき☆すた SS ~こなたが絶対に言わないこと「勉強楽しいな♪」~ 990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 21 49 43.49 ID VE0Y/EAO らき☆すた SS ~柊姉妹の誕生日って何の日だっけ~ 991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/06/27(金) 21 55 40.07 ID 2WVdvUSO らき☆すた SS ~教職員たちの嘆き~ 992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/06/27(金) 22 01 14.87 ID 1ge12wDO らき☆すた SS ~高翌翌翌良みゆきの憂鬱~ 993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/06/27(金) 22 03 04.71 ID rvIeQgDO らき☆すた SS ~大げさチラーリ黒ニーハイ~ らき☆すた SS ~みなみちゃんのこと…何もしらないくせにっ~ らき☆すた SS ~♪上手に描けましたぁ(同人誌が)~ らき☆すた SS ~回らないお寿司なんてあるの?~ らき☆すた SS ~こなちゃんがくれたこの服…着てみようかな~ らき☆すた SS ~顔チェキでみさちゃんに58%似てるなんて~ らき☆すた SS ~きみがただおでただおがきみで~ らき☆すた SS ~ウチかて真っ赤なルージュひくときもある~ らき☆すた SS ~大げさチラーリ黒ニーハイ~ らき☆すた SS ~みなみちゃんのこと…何もしらないくせにっ~ らき☆すた SS ~♪上手に描けましたぁ(同人誌が)~ らき☆すた SS ~回らないお寿司なんてあるの?~ らき☆すた SS ~こなちゃんがくれたこの服…着てみようかな~ らき☆すた SS ~顔チェキでみさちゃんに58%似てるなんて~ らき☆すた SS ~きみがただおでただおがきみで~
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3839.html
広大な空間に響き渡る、不気味な轟音。 頭上を覆う合金製構造物の破片を除け、ギンガは周囲を見回す。 機械的強化の施された眼には、暗闇など僅かたりとも障害とはなり得ない。 非常灯の明かりすら消え、完全な闇に閉ざされたトラムチューブ内には、落下した構造物の破片以外には何も存在しなかった。 数十秒前に彼女達を襲った衝撃、それとほぼ同時に飛び込んだメンテナンス・ハッチから抜け出し、油断なく周辺の様子を窺う。 そうして、これといった脅威が存在しない事を確かめると、ギンガは背後のハッチへと声を飛ばした。 「周囲クリア・・・大丈夫よ」 その言葉を受け、ハッチ内部より這い出す5つの影。 スバル達だ。 影の1つ、ウェンディが周囲を見回しつつ、呟く。 「何だったんスか、さっきの・・・」 「あの化け物、もう此処まで来やがったのか?」 続いて発せられたノーヴェの言葉に、ギンガは微かに表情を顰めた。 ノーヴェの言葉が不快だったという訳ではない。 666と交戦中である筈のR戦闘機群はどうしたのかと、最悪の予想が脳裏を過ぎったのだ。 だがその思考は、続くランツクネヒト隊員の言葉によって否定される。 『放射能除去用ナノマシンが散布されている。どうやら外殻で核爆発が発生したらしい』 「核爆発!?」 スバルの上げた声に、ギンガもまた驚きを隠そうともせず隊員を見やった。 彼は床面に片膝を突いて周囲を見回しているが、同時にインターフェースを通じて膨大な量の情報を取得しているのだろう。 やがて銃口でトラムチューブの奥を指すと、無感動に状況を告げた。 『Aエリア外殻近辺でアイギスのミサイルが起爆したらしい。それ以上の事は分からない』 「アイギスって・・・まさか、汚染?」 『だろうな』 「冗談じゃない、Aエリアには生存者が集結しているんだぞ。彼等はどうなっている?」 『大多数は無事だろう。爆発の最大効果域は外殻に達していない。コロニーからの迎撃を感知した12発の弾頭が、回避不可能と判断して起爆したんだ。被害は受けたが、外殻の崩壊には至っていない』 「内部の人間は?」 スバルの問いに対し、隊員は口を噤む。 その沈黙こそが、彼女の懸念が的を射たものである事を雄弁に語っていた。 スバルは、更に問い掛ける。 「外殻が無事だとしても、あの衝撃は尋常じゃなかった。Aエリアの人員に被害が無いとは思えない」 『まあ、そうだろう。多少の犠牲者は出ている筈だ』 「・・・輸送艦の安否は?」 『不明だ。既にシステムの80%が沈黙している。こちらから港湾施設に行くしかない』 言いつつ、彼は強襲艇より持ち出した、自動小銃よりも2回り以上に大きな銃器の弾倉をチェックする。 見る者に威圧感を与える重厚な外観は質量兵器全般に共通するものだが、目前のそれは通常火器にしては幾分だが禍々しさに過ぎる印象が在った。 自動小銃に酷似してはいるが明らかに異なり、かといって散弾銃でもない。 未知の質量兵器に対する警戒心が、自己の意識へと反映されているのだろうか。 取り敢えず、ギンガはその銃器について尋ねてみる事にした。 「その銃、何か特別な機能でも?」 『唯のガウスライフルだ。バイド相手には気休めにもならないが、アサルトライフルよりかはマシだ』 「コイルガンの一種か」 『正確には炸薬との複合式だが』 グリップ後方に位置する弾倉を外して内部をチェックし、再度装着して初弾を装填する。 金属音、そして小さな電子音。 隊員は更に、同じく強襲艇より持ち出したバックパックから幾つかの部品を取り出し、見事な手際でそれを組み立てる。 完成したそれは、長さ40cm程の銃身下部に弾倉のみを備えた、奇妙な銃器だった。 彼はそれを、ガウスライフルの銃身下部へと固定する。 最後に、展開したウィンドウ上で幾つかの操作を終えると、彼は再度バックパックを装甲服に固定して立ち上がった。 其処で漸く、ギンガ達の視線が自身へと集中している事に気付いたらしい。 数秒ほど沈黙した後、何処か白々しく言葉を紡ぐ。 『唯の銃だ』 「初速は?」 『2930m毎秒』 呆れの混じった溜息を吐く者、沈黙のままに隊員を見据える者。 周囲の反応に、彼は些か戸惑っているらしい。 そんな彼へと、次々に浴びせられる言葉。 「それの何処を見れば「唯の銃」なんて言えるッスか」 「歩兵に持たせるなよ、そんな物」 「それはコロニーの中で発砲して問題は無いのか?」 「どう見たって魔法よりヤバいじゃない・・・」 『分かった、俺が悪かった・・・頼むよ、勘弁してくれ・・・』 周囲から相次いで放たれる野次に、彼はとうとう音を上げた。 微かに肩を落とし、スバル達から顔を背ける。 これまでになく人間味を感じさせるその素振りに、ギンガは微かな笑みを零す反面、何処か釈然としない感情を覚えていた。 これまでギンガを始めとする攻撃隊の面々が目にしてきた、地球軍による数々の非人道的な言動。 一方でランツクネヒトの構成員については、少なくとも非戦闘員および敵意の無い者に対しては友好的な態度を示している。 だが、その根幹は地球軍と何ら変わりない事も、ギンガは理解していた。 民営武装警察という肩書が在るが故か、被災者に対し惜しみない人道的支援を行う彼等は、しかし同時にスバルとノーヴェを兵器として扱った一面をも併せ持っている。 彼女達のオリジナルの体組織から制御ユニットを作成し、R戦闘機へと搭載する事さえしたのだ。 被災者に手を差し伸べる彼等と、平然と非人道的な行いを為す彼等。 目前でスバル等にからかわれる姿と、嘗て自身の眼前に銃口を突き付けた姿。 どちらが真の姿なのか、等という問いが無意味なものである事は重々に承知しているが、思考せずにはいられない。 少なくともギンガにとっては、目前の光景はそれだけの違和感を孕むものだった。 「大体それ、どう見たって生身で振り回せるサイズじゃないッスよ。筋力増強が在ること前提じゃないッスか」 『魔導師だって似た様なものだろう。あんなにデカいデバイスを棒切れみたいに振り回しているじゃないか』 「秒速3kmの弾を放つ銃器など、歩兵には明らかに過剰火力だと思うが」 「小銃で十分じゃないかなあ」 『爆弾魔や拳で機動兵器の装甲に穴開ける連中が言っても説得力は無いぞ』 「おいテメエ、それ以上チンク姉を侮辱すると・・・」 じゃれ合っているとしか見えない5人を前に、ギンガは諦めと共に息を吐く。 これ以上は考えるだけ無駄だろう。 そんな結論に達した時、微かな機械音と共にトラムチューブ内の非常灯が点灯した。 一瞬だが眼が眩み、しかしすぐに光量調節機能により正常な視界が確保される。 「明かりが・・・」 『電力供給経路が第2核分裂炉にシフトした。第1は既に機能を停止しているらしい』 「輸送艦はどうなっているの」 『其処までは・・・』 途切れる言葉。 何事か、と訝しむギンガ等の前で、彼はウィンドウを展開する。 表示された情報は、トラム運行状況。 「・・・トラムがどうかした?」 『A-00エリア、管制区・第3トラムステーションに車両が停車している。妙だな、もうとっくに退避したものと思っていたんだが』 「自動運行で着いた可能性は」 『有り得るが、どうにも・・・待て』 更にウィンドウを操作し、彼は何らかの情報を読み取っている様だ。 数秒後、彼はウィンドウを拡大すると、其処に管制区ステーションの立体構造図を表示する。 ステーションの一角には、赤く表示された4つの人影が横たわっていた。 「これ・・・」 『死亡している。管制区内の状況までは分からないが、検出された体温からして死亡後にそれほど時間は経過していない』 ウィンドウが閉じられる頃には、既に全員がトラムチューブの奥へと向き直っている。 展開したテンプレート上に立つノーヴェが、隊員へと問い掛けた。 「管制区までの距離は?」 『このまま2km、その後に垂直方向へと1.5kmだ。車両かエレベーターを使おう』 「そんな悠長な事してる暇は無いッスよ。こっちの方が早いッス」 そんな事を言いつつ、自身のライディングボードを叩くウェンディ。 その言葉の真意を正確に受け取ったのだろう、隊員は助けを求めるかの様にスバルの方を見やる。 だが、返された言葉は非情なもの。 「また、だっこします?」 『・・・人生最悪の日だ』 恨み事を呟きつつ、彼はウェンディとライディングボードへと歩み寄る。 ぎこちなくボード上へと乗る彼の姿を確認すると、ギンガは鋭く指示を発した。 「私が先頭、スバルは後方を警戒。速度はノーヴェとウェンディに合わせるわ」 重なる了解との声を背に、ギンガはウイングロード上を駆ける。 数分で管制区へと続くシャフトへと到達、今度は螺旋軌道を描きつつ上昇。 途中、重力作用方向が変化し始め、5分程でステーションへと到達した。 先程の衝撃の為か、破損し火花を散らす車両を避け、ステーション内部へと滑り込むと同時に周囲の安全を確認。 待合所には4つの死体が散乱しており、床面もまた赤く染め上げられている。 壁面や天井面に血痕が付着している事から推察するに、やはり核爆発の衝撃で周囲へと叩き付けられた事が原因で死亡したらしい。 遺体の潰れた顔から思わず目を逸らし、ギンガは後続の皆へと念話を飛ばす。 『ステーション、クリア』 ローラーが床面を削る音。 振り返れば、丁度ノーヴェの背からチンクが、ライディングボードから隊員が降りたところだった。 チンクはこれといって問題は無いが、隊員の方は何事か不満らしき言葉を呟いている。 そんなに嫌だったのかと、ギンガは場にそぐわないとは思いつつも、微かに苦笑の表情を浮かべた。 だがそれも、続く隊員の言葉によって掻き消える。 『前方500m、管制室付近に複数の動体を感知。接近中』 ガウスライフルを構えつつ、隊員は4つの遺体が散乱する待合所の陰へと身を隠した。 ギンガとノーヴェは通路傍の壁面に、スバルとチンクは反対側の壁面へと走り寄る。 ウェンディは隊員の傍で砲撃態勢に入り、目標の接近に備えていた。 『400m』 『人間、それとも敵?』 『不明。もう少し近付かない事には・・・』 『ウェンディ、もし敵であれば砲撃後にフローターマインを配置しろ。通路を塞ぐんだ』 『了解ッス』 ライディングボードの砲口とガウスライフルの銃口が通路奥へと向けられている事を確認し、ギンガは拳を握り締めて接触に備える。 目標が人間であれば良いが、最悪の場合には何らかの汚染体である事も考えられるのだ。 それが行き過ぎた警戒などでない事は、これまでに嫌という程に思い知らされている。 アンヴィルとは別の経路から、666以外のバイドが侵入していないとも限らない。 緊張を高めるギンガ、しかし。 『待て、待て・・・確認した、人間だ。デバイスの所持を確認』 銃口を上へと向け、隊員が待合所の陰から姿を現す。 ウェンディがそれに続き、2人は通路傍のギンガ達へと歩み寄ってきた。 隊員はウィンドウを開き、それを操作しつつ通路へと踏み込んで行く。 その傍らを歩きつつ、ギンガは彼へと問い掛ける。 「目標は管理局員?」 『そうだ。14名、いずれもデバイスを所持している・・・ああ、ランスター一等陸士も居るな』 「ティアナが?」 スバルが驚きの滲む声を上げるが、ギンガも内心は同様だった。 ティアナがこんな所で何をしているのか、見当も付かなかったのだ。 特に666の迎撃に当たっていた様子も無かった為、被災者の誘導に当たっていたものと思っていた。 13名、死体となった者達も同様とするならば、計17名もの局員を引き連れて何をしているのか。 「何処に向かっているの」 『第5トラムステーションらしい。こっちの車両は、もう使い物にならないからな。生存者の捜索に来たのか?』 「管制室には管理局のオペレーターも居ただろ。そいつらを探しに来たんじゃないか」 『こちらのオペレーターが退避したなら、連中も一緒に退避している筈だ。行方不明者でも居るのかもしれない』 言葉を交わしつつ、6人は徐々に足を速める。 ティアナ達までの距離は400mといったところだが、向こうも移動している為にすぐに追い付く訳ではない。 先程までは接近していたのだが、第5トラムステーションまでの経路が横に逸れている上に向こうは飛翔魔法を用いているらしく、今は徐々に遠ざかっている。 念話で呼び掛けてはみたものの、システムの大部分が沈黙している為に繋がらなかった。 こうなっては、ティアナ達に追い付く以外に術は無い。 ギンガとスバルはデバイスを、ノーヴェとウェンディは固有武装を、チンクは慣れない飛翔魔法で通路を翔けるが、魔導師でも戦闘機人でもない隊員はそうもいかなかった。 多少なりとも肉体的強化は為されているのか、重装備にも拘らずかなりの速度で駆けてはいるが、それでもギンガ達と比べれば遅い。 このままでは引き離されるばかりだと、ギンガは新たに指示を飛ばす。 「スバルとノーヴェは私に着いてきて! チンクとウェンディは彼と一緒に後から!」 「了解した!」 チンクの返答を聞き留めると、ギンガは一気に加速した。 主要通路に進行を遮る物は無く、背後の2人と共にローラーブレードから火花を散らしつつ駆ける。 幾度か交差路を直進した後、第5トラムステーションへと続く通路へと床面を削りつつ滑り込む。 ティアナ達までは100mといったところだ。 「畜生、無駄に広いんだよ此処!」 「これだけ大きなコロニーなのよ、管制区が広いのも当たり前・・・」 「居た! ティアナ達だ!」 スバルの声に、ギンガは前方を注視する。 彼女の言葉通り、前方の交差路を曲がる数人の姿が見えた。 更に加速し、後を追って角を曲がるギンガ。 「待って・・・ッ!?」 「おい、何してんだ!」 「ティア!?」 その先に待ち受けていたのは、ティアナのクロスミラージュ、その銃口を始めとする無数のデバイスの矛先。 予想だにしなかった敵意の壁に、ギンガは思わず足を止めてしまう。 だが、予想外であったのは向こうも同様だったらしく、殆どの局員が驚いた様な表情でこちらを見つめていた。 最前部の1人が、呆けた様に声を漏らす。 「ナカジマ陸曹・・・?」 その声とほぼ同時に、突き付けられていたデバイスが次々に下ろされる。 ギンガは張り詰めていた緊張を解く様に息を吐くと、集団の中でクロスミラージュを手に佇むティアナへと視線を移した。 彼女は何をするでもなく、こちらを見つめている。 「ティアナ・・・」 「・・・御無事で何よりです、ギンガさん」 軽く息を吐きつつ、ティアナは言葉を紡ぐ。 言葉は安堵を表していたが、その顔に浮かぶのは仮面じみた無表情。 少々の不自然さを覚えたものの、この状況では無理もないと思い直した。 「搭乗機が撃墜されたと聞きましたが、不時着に成功していたのですね」 そういう事か、とギンガは納得する。 どうやら彼女は、自分達の搭乗していた強襲艇が撃墜された事を知り、安否を気遣っていたらしい。 「何とかね。それより・・・」 「ティアはこんな所で何をしてるの?」 ギンガの言葉を遮る様に、スバルが問い掛ける。 少々の驚きと共に、妹を見やるギンガ。 発言の途中で割り込まれた事にではなく、スバルの声に若干の不審が含まれている様に感じられたのだ。 軽く窘めようかとも考えたが、続くティアナの言葉にその思考は霧散する。 「・・・捜査活動、ってところね」 「え・・・」 再度ティアナへと視線を移すと、彼女は常ならぬ険しい表情でこちらを見やっていた。 何事か、と戸惑うギンガ達に対し、ティアナは幾分潜める様な調子で語り始める。 「ナカジマ陸曹。バイドに関する情報で、可及的速やかにお伝えしなければならない事実が在ります」 バイドに関する情報。 その言葉を聞き止めたギンガの意識に浮かび上がる、微かな疑問。 此処でその様な事を言い出すという事は、その情報はこの管制区で得たという事なのだろうか。 ギンガの疑問を余所に、ティアナは言葉を続ける。 「バイドは、単なる・・・」 「ギン姉ぇ、やっと追いついたッス!」 ウェンディの声。 自身の右側面へと振り返れば、其処にはチンクとウェンディ、そしてランツクネヒト隊員の姿が在った。 チンクとウェンディの後方、隊員は幾分疲労している様に見えた。 「2人とも御苦労さま」 「お守は疲れるッスよ。次からは問答無用でボードに括り付けるか、ノーヴェかスバルがお姫様だっこして運ぶッス」 『だから・・・もういい』 「ティアナ達は?」 「此処に居るわ。今・・・」 言葉を交わし、ティアナ達へと向き直る。 だが其処には、奇妙な光景が在った。 ティアナを含め、全ての局員が再度デバイスを構えているのだ。 絶句するギンガに、ティアナが問い掛ける。 「ナカジマ陸曹」 「・・・何?」 「ウェンディの他に、誰が居るのですか」 この交差路は60度ほどの急角度で形成されており、ウェンディ達の姿は壁面に遮られティアナ達から確認する事はできない。 声からウェンディが居る事は判断できたが、音声出力装置を通した聞き慣れない声と、そしてギンガの言葉から更に1名以上の人物が其処に居る事を推察したのだろう。 ギンガは納得しつつ、チンクと隊員の存在を告げんとした。 「チンクとランツクネヒトの・・・」 『陸曹』 その言葉を遮る、隊員の声。 そちらへと視線を移せば、彼は壁面越しにティアナ達の方向を見やっていた。 もしや見えているのかと訝しんだのも束の間、彼が紡いだ言葉によってギンガの思考は中断する。 先程までの人間味が嘘の様に消え失せた無機質な声で以って紡がれる、予想だにしなかった言葉。 『何故、彼等が「アーカイブ」を所持している』 直後、無数の誘導操作弾がギンガ達の側面を掠め、空間を突き抜けた。 「な・・・!」 愕然とするギンガ。 余りに突然の事に、反応する隙さえ無かった。 クロスミラージュから、周囲の局員達が手にするデバイスから。 数十発もの誘導操作弾が放たれ、それらがギンガ達の側面を掠めて背後へと抜け、交差路の先に佇んでいたランツクネヒト隊員へと襲い掛かったのだ。 壁面越しに異常を察知していたのであろう、隊員は咄嗟にウェンディの背後へと隠れる様に跳躍。 ウェンディはギンガと同様、状況を理解する隙など無かったであろうが、眼前に迫り来る魔導弾幕に対して咄嗟にライディングボードを翳した。 貫通力に関しては直射弾に劣る誘導操作弾は、ボード表層部で小さく炸裂するものの防御を破るには到らない。 だが、数発がウェンディを迂回する軌道を取り、彼女の背後の床面に倒れ込んでいた隊員の胴部へと直撃する。 小さな爆発音と共に炸裂する魔力、強力な力によって十数mもの距離を弾き飛ばされる隊員の身体。 ギンガの背後、叫ぶスバル。 「ティア!?」 ベルカ式の局員が2名、ギンガ達の間を擦り抜けウェンディ達の居る通路へと飛び込む。 男性局員は右手にナックルダスター、左手にジャマダハル型のアームドデバイスを、女性局員は右手にショートソード、左手にマインゴーシュ型のアームドデバイスを携えていた。 動きが鋭すぎる。 明らかに高ランク、それも尋常ではないレベルで完成された近代ベルカ式魔導師。 飛行には適さないバリアジャケットのデザインから推測するに恐らくは陸士、覚えが全く無い事から何処かの管理世界にて治安維持に就いていた陸の人員だろう。 こんな未知の高ランクが居たのかという驚きはしかし、床面に触れるジャマダハルの切っ先から弾け飛ぶ火花、そして床面へと異常なまでに深く刻まれた傷によって掻き消される。 非殺傷設定、解除状態。 「止めてッ!」 咄嗟に叫んだギンガの声に、チンクが応じた。 数十本のスティンガーを展開し、数本を2人の足下を狙って射出。 2人が前進を中断すれば良し、縦しんばそれを回避したとしても残るスティンガーが通路を塞ぐ様に展開している。 如何に高ランクであろうとも、近接戦闘に特化したベルカ式魔導師がスティンガーの壁を突破する事は、決して容易ではない。 自身の経験からギンガはそう判断し、自身もブリッツキャリバーで2人の後を追う。 だが。 「な・・・ッ!」 一瞬だった。 一瞬で、彼等は張り巡らされたスティンガーの壁を突破していた。 あの状況下で、足下へと放たれたスティンガーを無視し、更に加速して自身等が潜り抜ける分だけのスティンガーをナックルダスターとマインゴーシュで破壊し、その開いた空間を通ってチンクの後方へと躍り出たのだ。 想定を超える事態とその速度に反応できないチンクの背後、ジャマダハルとショートソードの刃が隊員へと迫る。 だが、チンクの行動は無駄とはならなかった。 彼女が稼いだほんの数瞬で、隊員は状況に対応する機会を得ていたのだ。 吹き飛ばされていた隊員はその姿勢のまま、左手のガウスライフルではなく、右手で抜いたハンドガンの銃口を2人へと向ける。 そして、発砲。 連続して発砲炎の光が瞬く中、2人は怯む事も無く突進、刃を振るった。 「駄目!」 爆発する魔力光。 其々の刀身に纏った魔力を、刃を振ると同時に炸裂させたのだ。 恐らくは2人とも被弾していたのだろう。 刃による直接的な斬撃ではなく、魔力による間接攻撃へと切り替えたらしい。 魔力を感知したに過ぎない筈の自身のリンカーコアを震わせ、肉体的な苦痛すら齎す程に強大な魔力爆発。 それが轟音と共に通路を破壊し、床面と壁面、天井面を十数mに亘って跡形もなく抉り取る。 極近距離に限定された範囲と引き換えに圧倒的な破壊を齎す、拡散型近距離疑似砲撃魔法。 全身が跳ね上がる程の衝撃、脳裏へと浮かび上がる最悪の結果。 ギンガは咄嗟にリボルバーナックルを振り被る。 「貴方達・・・ッ!?」 直後、男性局員の背から血が噴き出した。 驚愕と共に足を止めたギンガの目前で、更にもう1箇所から血が噴き出す。 と、男性局員の陰から側面へと、ハンドガンを握る腕が突き出された。 銃口の先には女性局員。 彼女は咄嗟にショートソードの側面で頭部を庇うも、発射された弾丸はバリアジャケットを貫き大腿部と頸部を撃ち抜く。 だが、その一瞬の隙に男性局員が動いた。 ジャマダハルを構える左腕が振り抜かれ、彼の陰から延びる隊員の腕が跳ね上がる。 腕が陰へと引き込まれ、更に銃声が3度。 局員の背から、同じ数だけ更に血が噴く。 零距離射撃、弾体貫通。 「ギン姉、ノーヴェ!」 「畜生ッ!」 スバル、ノーヴェが突進。 男性局員が、背中から床面へと倒れ込む。 灰色のバリアジャケット前面は、鮮血によって赤く染まっていた。 女性局員は頸部を撃ち抜かれ倒れてから、被弾箇所を両手で押さえつつのた打ち回っている。 そして、露わとなった男性局員の陰に、ランツクネヒト隊員の姿は無かった。 崩壊した構造物だけが、空しくその内面を曝している。 その先に拡がる階下および階上の空間については、立ち込める粉塵によって見渡す事ができない。 崩壊した通路の縁に駆け寄り、ギンガはスバル等と共に呆然とその先の空間を見つめる。 「何て事・・・」 「逃がすな!」 呟くギンガの聴覚に、信じ難いティアナの声が飛び込んだ。 直後に、ギンガ達の左右から突き出す、無数のデバイスの矛先。 忽ち高速直射弾の嵐が眼前へと現出し、粉塵の中で無数の魔力爆発が巻き起こる。 数瞬ほど、ギンガは信じられない思いでその光景を見つめ、やがて視界に移るデバイスの1つを反射的に掴むと、咄嗟にその主へと拳を打ち込んでいた。 周囲ではスバルやノーヴェ、チンクとウェンディも似た様な光景を繰り広げている。 簡易砲撃を放とうとしていた数名にガンシューターを撃ち込みつつ、ノーヴェが叫ぶ。 「イカレてんのか、テメエら! いきなり殺しに掛かりやがって!」 「ティア、ティア! どうして、何でこんな事!」 「ウェンディ、退がれ!」 近接戦闘を不得手とするウェンディを庇う様に、チンクが再度スティンガーを展開せんとする。 だが1発の甲高い銃声と共に、全ての戦闘行為が停止した。 ティアナだ。 「・・・其処までよ。各自、デバイスを下ろしなさい」 その冷え切った声に、ギンガは1人の局員のデバイスを押さえたままそちらを見やり、僅かに躊躇した後にその手を解放した。 追撃を警戒したが、どうやら局員達もティアナの指示に従っているのか、一様にデバイスの矛先を下ろしている。 幾分荒い呼吸もそのままに、ギンガは周囲を見回した。 「それで、どういうつもり? 何故こんな事を」 殺気すら込めてティアナを睨み据え、問い掛ける。 ギンガは、現状を理解する事ができなかった。 ティアナ達は唐突にランツクネヒト隊員の殺害を試み、攻撃を受けた隊員は2名の局員に重傷を負わせて逃亡。 否、2名の治療に当たっている局員の様子から推測するに、致命傷となっている可能性もある。 男性局員は胸部から腹部に掛けて少なくとも5発の銃弾が貫通し、女性隊員は大腿部と頸部に銃弾を受けているのだ。 だが、隊員の行動が過剰な反撃であったかと問われれば、ギンガは否定も肯定もできない。 隊員は疑似拡散砲撃が放たれた際、後方へと距離を取るのではなく、逆に前進して局員の懐に入る事で砲撃の拡散点より内へと逃れた。 その策が功を奏したからこそ無事であったものの、もし失敗すれば完全に砲撃に呑まれていただろう。 如何にランツクネヒトの装甲服を纏っていると云えど、非殺傷設定を解除された上で更にこの破壊規模、跡形もなく消滅していたであろう事は想像に難くない。 つまり、近接攻撃を実行した2名の局員については、その殺意の存在は疑うべくもないのだ。 では、ティアナ達はどうか。 答えは、ウェンディから齎された。 「・・・全弾非殺傷設定解除とは、随分と念入りな事ッスね。下手すりゃチンク姉もアタシも死んでたッスよ」 「貴様ら、正気か」 スバルが、懇願するかの様にティアナを見つめる。 だが、ティアナは感情が抜け落ちたかの様に冷然とした面持ちを崩す事はなかった。 そして意外にも、次に言葉を紡いだのはノーヴェ。 「アイツが言ってた「アーカイブ」ってのは何だ」 その単語には、ギンガも聞き覚えが在った。 彼が言ったのだ。 何故、ティアナ達が「アーカイブ」を持っているのか、と。 攻撃は、その直後に始まった。 ティアナは答えないが、ノーヴェは大方の状況を理解したらしい。 「成程、それを持っている事がランツクネヒトに知られちゃ不味い訳だ。だからアイツを殺そうとしやがったな」 ノーヴェが述べた内容は、ギンガの推測とほぼ同じもの。 そして、恐らくは限りなく正解に近いものの筈だ。 だが、ティアナは沈黙したまま。 言葉も発する事なくクロスミラージュをワンハンドモードへと移行し、床面に転がる男性局員のアームドデバイス、ジャマダハル型のそれへと歩み寄る。 膝を突き、空いた左手を伸ばすティアナ。 デバイスに触れ、無言のままにその刃を見つめている。 「答えろ!」 「少し違うわね。正確には「第97管理外世界の人間」に知られると不味いのよ」 焦れたノーヴェの叫びに、極々自然な声を返すティアナ。 彼女の左手にはジャマダハルが握られている。 今更ながら、その刃が半ばまで赤く染まっている事に気付き、ギンガは自身の血の気が引いてゆく事を自覚した。 「貴方達、本気で・・・」 「御互い様だと思いますが。こちらは2人が死に掛けていますし、被害の度合いとしては向こうの方が小さい位でしょう」 「そんな事を言っているんじゃない!」 「そんな事? この結果を招いたのは貴女達ですよ。はっきり言いましょう。貴女達が邪魔さえしなければ、2人があの男を殺して終わりだった」 ギンガには最早、言葉も無い。 呆然とギンガを見つめるが、しかし問い詰めるべき事はまだ在ると、思考を切り替える。 ティアナ達が所持する物についてだ。 「「アーカイブ」とは、何なの」 「このコロニーのデータベースユニット、その中枢ハードウェアの事です」 言いつつ、ティアナはジャマダハルを傍らの局員へと手渡し、バリアジャケットのポケットから5cm程の正方形、厚さ2cm程のメディアデバイスを取り出した。 それをギンガ等に見せる様に手の中で弄び、再びポケットへと戻す。 「第97管理外世界の民間人4名が快く協力してくれました。アンヴィル暴走の混乱に乗じて、全てのユニットがランツクネヒトによって破壊される前に、1つだけ回収してくれた。本当に良いタイミングだった。 アクセスコードまで手に入ったのは、幸運としか云い様がありません」 快くとの言葉に、ギンガは寒気がした。 そんな筈はない。 第88民間旅客輸送船団の人員は、その殆どが後より合流した管理局員を強く警戒している。 そんな彼等の内4人が、どういった経緯でランツクネヒトと地球軍に対する背信行為に及んだのか、或いはそう誘導されたのか、少なくともギンガとしては考えたくもなかった。 また、アクセスコードの入手は幸運だったとティアナは言うが、実際にはそれすらも予定の内であった事は明らかだ。 そして、協力者の人数は4名と、ティアナは言った。 「あの死体・・・まさか!」 「ああ、死んだのね。あの衝撃で無傷で済むとは思わなかったけど」 何という事だ。 第3トラムステーションの待合所に散乱していた、あの4つの死体。 あれこそが、ティアナの言う協力者達の末路だったのだ。 「気の毒にね」 「抜け抜けと・・・っ! 初めから殺すつもりだったのだろうに!」 「いいえ、違うわ。初めは単に口止めと警告で済ませるつもりだったのだけれど、これの内容が予想以上だったものだから、そうもいかなくなってしまった。だから、眠らせてあそこに置いてきたのよ。 あの衝撃は想定外、本当はこのコロニーごと消える筈だった」 チンクが激昂するも、周囲の局員達は全く動じない。 信じられなかった。 非戦闘員を作戦に巻き込み、挙句の果てに「死なせる」つもりで放置したというのだ。 ギンガにはもう、眼前の人物が自身の知るティアナ・ランスターであるという、その確信が全く持てなかった。 しかしそれでも、彼女は気丈に問い掛ける。 「内容とは?」 「バイドの正体」 息が止まった。 見れば、スバルやノーヴェ等も、瞼を見開いてティアナを見つめている。 そして再度ティアナを見やれば、彼女は変わらず感情の抜け落ちた様な瞳でこちらを捉えていた。 紡がれる言葉。 「バイドは、異層次元生命体なんかじゃない」 意識を抉る根幹を抉る言葉に、ギンガの喉から小さな音が鳴る。 言葉は続く。 「そんな都合の良い存在じゃない。バイドは「質量兵器」だ」 脳裏へと鳴り響く警鐘。 覚悟も無しに、それ以上を聞いてはならない。 戻れなくなる。 もう2度と、同じ価値観には戻れなくなる。 「その「質量兵器」バイドを創造したのが」 駄目だ、聞くな。 戻れなくなる、全てが崩れる。 止めろ、黙れ、それ以上は喋るな。 全てを知るのは、全てが終わった後で良いのに。 なのに、もう。 「第97管理外世界「地球」よ」 もう、戻れない。 ギンガの中で砕け散る、1つの世界、それに対する全て。 印象も、情報も、侮蔑も、憧憬も。 全てが塵と消え、新たに再構築されてゆく。 そして、全てが変質した。 * * 「異層次元から現れた未知の侵略性生命体なんて、何処にも居なかったのよ。初めから、居たのはたった1つだけ。彼等が・・・彼等の子孫が作り上げた最悪の質量兵器、唯1つだけ」 理解できない。 スバルの脳裏には、そんな事しか思い浮かばなかった。 ティアナの言葉は続いているものの、何を言っているのかすらおぼろげにしか解らない。 「26世紀の第97管理外世界は、外宇宙の「敵」と戦う為に強大な戦略級質量兵器を生み出した」 バイドは、第97管理外世界が創造した質量兵器だった? 馬鹿げている。 質量兵器が全次元世界を呑み込み、数億人を虐殺し、更に全てを喰らわんとしている? 有り得ない。 「自然天体に匹敵する大きさのフレームに内蔵された、星系内生態系破壊用兵器。一度発動すれば、効果範囲内に存在するあらゆる生命、意識体、情報集約体を喰らい尽くすまで、決して活動を止めない絶対生物。 局地限定破壊型質量兵器の到達点、それがバイドだった」 振動。 戦闘の余波が此処にまで届いている。 666とR戦闘機群の戦闘によるものか、それとも汚染されたアイギスと防衛艦隊の戦闘によるものか。 「26世紀の第97管理外世界は、これを敵勢力の中枢が存在する星系へと転移させて発動、敵勢力を殲滅する事を画策した。ところが、どんなミスか知らないけれど、間抜けな事にその質量兵器は彼等自身の星系で発動してしまったのよ」 全く理解できない。 26世紀だと? 地球軍は22世紀の第97管理外世界から現れた。 其処から更に400年もの未来に建造された質量兵器が、何故此処で出てくる? 「自らが創造した兵器の癖に、彼等は暴走したそれを滅ぼす術を持たなかった。彼等は自分達にさえ手の負えない化け物を、自らの手で創り上げてしまった」 信じられない。 現在から100年後の時点でさえ想像を絶する科学力を有しているというのに、更に遥か未来に創造された質量兵器。 その創造主達でさえ、自らが創り出した兵器を制御できなかった? 「それで・・・それで、どうなったんだ・・・ソイツらは?」 「捨てたのよ」 思わずといった様子で問うノーヴェ。 返すティアナの言葉は、またも想像を超えていた。 スバルも、呆然と声を吐き出す。 「捨てた、って・・・」 「そのままの意味。暴走開始から150時間後、彼等はその兵器の周辺空間を崩壊させて、異層次元の彼方へと葬り去った。少なくとも26世紀では、それで事態が決着したと考えたんでしょう」 「それが何で・・・」 4世紀も前の時代に。 その問いが放たれる前に、ティアナは答えを齎す。 「異層次元がどんな所かは知らないけれど、少なくとも単一存在が自らの存在確率を維持する事すら困難な環境らしい。そんな空間へと墜とされてなお、その兵器は機能を失わなかった。 課せられた目的を失い、手駒となる戦力を失い、機能中枢に刻まれた情報以外の一切を失ってもなお、それは発動時に攻撃目標として設定された星系および文明に対する殲滅を諦めはしなかった。 当然よね。自我なんか在りもしない、単なる戦略兵器だもの。創造主に施されたプログラム通り、作戦目標の達成かシステムの破壊、それ以外の理由で活動を停止する事は有り得ない」 「だから・・・何だというんだ? そいつが何故、22世紀に関係する」 チンクが問う。 ティアナは未だ、その疑問に答えていない。 「数十年、或いは数百年か。もしかすると数秒かもしれないし、数億年かもしれない。そもそも、私達の知る時間の概念と同一の現象が存在していたかすら怪しい。そんな中で、兵器は進化を繰り返した。 詳細なんて私には知る由もないけれど、少なくとも人間の脳で理解できる様な生易しい変貌ではないでしょうね」 ティアナの傍らに立つ局員が、指先でリストウォッチを軽く叩く。 彼女はそれを横目に見やり、軽く腕を振って移動を促した。 周囲の局員が歩きだす中、ティアナの言葉は続く。 「あらゆる存在を無へと帰す空間の中にあって、その兵器は逆に存在を創造し、空間を支配するまでに進化した。そして、遂には時間という概念すらも引き裂いて、既知の異層次元へと帰還を果たす。その先に存在したのが」 「まさか・・・!」 思わず、声が零れる。 それを聞き止めたか、ティアナは軽くスバルを見やった。 そして視線を戻し、告げる。 「22世紀・・・4世紀前の第97管理外世界よ」 誰も、言葉を返さない。 返すべき言葉が見付からない。 ティアナから齎された真実は、それ程までに衝撃的なものだった。 バイドは、正体不明の侵略性生命体などではない。 バイドとは紛う事なき人造生命体であり、それとの絶望的な戦いに明け暮れる第97管理外世界の未来に於いて建造された、戦略級質量兵器である。 創造主たる第97管理外世界の人間達により異層次元へと投棄されてなお、活動を停止する事なく異常な進化を遂げ、4世紀もの時を遡り過去の第97管理外世界へと現れた、悪魔の兵器。 完結している。 完結すべきである。 全てが第97管理外世界より始まり、そして第97管理外世界へと収束している。 バイドを創造したのも、バイドと交戦状態にあるのも第97管理外世界「地球」だ。 其処に他者を、他の世界を巻き込む事など在ってはならない。 その理由も無い筈だ。 だが、現実には次元世界全域がバイドと地球軍、2者間の戦争へと巻き込まれている。 其処には、選択の余地など無い。 一方的に、そして極めて理不尽に。 バイドと地球軍との闘争へと巻き込まれ、逃れる事のできない絶望の縁へと立たされているのだ。 「嗤えるでしょう? この戦いは全て「地球」の自業自得、因果応報よ。彼等は、遥かな未来に自らの子孫達が創り上げた兵器から、余りにも唐突で滑稽で絶望的な戦いを仕掛けられた。 未来からよ・・・過去の遺産っていうならいざ知らず、400年も先の未来から。こんな馬鹿げた話って無いわ。自分達が後世に残した負の遺産から兵器が生まれ、それがそのまま今の自分達に返ってきたのだもの。 今までに滅びた世界の記録は嫌というほど見てきたけれど、此処まで愚かで救い様の無い世界なんて見た事ないわ」 再び、振動が一帯を揺さ振る。 先程よりも衝撃が大きい。 戦域が近付いているのか。 「自分達の犯した失態の癖に、それへの対応の余波に次元世界まで巻き込んでいる。その事実を隠し、同じ被害者面を装って協調体制なんて嘯いていたのよ」 「それは、バイドが・・・」 「どっちから仕掛けたとしても同じ事よ。バイドを創ったのはあの世界なんだもの。それに・・・」 三度、振動。 ティアナは言葉を区切り、手振りでスバル達を促して歩き出す。 数瞬ほど遅れ、その後に続く5人。 すぐに飛翔魔法を使用しての移動に移り、通路を加速してゆく。 飛び込む念話。 現状では距離が離れると念話は使用できないが、ごく近距離ならば問題は無い。 『バイドは既に、無数の文明を滅ぼしている。第97管理外世界の存在する恒星系を内包したものに限らず、無数の銀河系や異層次元に存在していたあらゆる形態の文明、或いはそれに酷似した情報集約系を片端から汚染し、喰らい、同化してきたのよ』 『何でそんな事・・・目標は第97管理外世界なのでしょう?』 『ええ、ですからその下準備です。22世紀の第97管理外世界を確実に滅ぼす、唯それだけの為にバイドは、接触したあらゆる文明の全てを喰らってきたんです』 『じゃあ、まさか』 スバルの思考へと浮かんだのは、余りにもおぞましい推理。 この事態が引き起こされた理由、バイドの目的。 続くティアナの念話が、それが的を射たものである事を証明する。 『ランツクネヒトがアーカイブへと追加していた情報を解析した結果、西暦2169年に発動された第三次バイドミッション「THIRD LIGHTNING」はバイドの物理的戦力を大きく削ぐ事には成功したけれど、作戦そのものは失敗に終わった事が判明しています。 バイド中枢の破壊は成らず、制御統括体として機能していたマザーバイド・セントラルボディの深々度異層次元投棄のみに止まったと。その際、バイドはR-9/0 RAGNAROK-ORIGINALの攻撃により、機能中枢部に重大な損傷を受けたと予測されている。 其処からランツクネヒトや地球軍が推測した、バイドによる次元世界侵攻の目的は・・・』 『新たな戦力の確保と中枢の修復・・・!』 『地球軍に邪魔されずに失われた戦力を再生産できる空間、それと更なる自己進化の為の新しい「餌」を求めて、ってところでしょうね。聖王のゆりかごや巨大なレリック、他にはアタシ達が遭遇した化け物も、バイドが次元世界で魔導技術を取り込んだ結果、より強化した上で複製されたものでしょう』 『ロストロギアまでか・・・』 前方、第5トラムステーションの表示が視界へと映り込む。 車両に乗り込む局員達の中には、先程の戦闘で銃撃を受けた2人の姿も在った。 他の局員に身体を支えられている事から推測するに、一命は取り留めたものの戦闘への復帰は絶望的だろう。 『まだ肝心の質問に答えてないッスよ』 唐突に割り込むウェンディの念話。 彼女の方を見やれば、未だ猜疑と敵意の滲む目がティアナを見据えていた。 念話は続く。 『それがどうして、協力者やアイツを殺さなきゃならない理由に繋がるんスか』 『解らないの?』 問い掛けに返されるティアナの念話は、接触後に初めて若干の感情を滲ませるものだった。 微かだが、苛立った様な感情の波。 念話から伝わるそれは、スバルを動揺させた。 ステーションの床面へと降り立ち、ティアナは口頭で以って言葉を繋げる。 「ランツクネヒトも地球軍も、バイドが第97管理外世界で建造された兵器であるという情報だけは取り分け厳重に隠匿していた。それだけ私達に知られたくなかったという事よ。何故だか解る?」 「・・・それを知った管理局・・・違うな、次元世界全てが第97管理外世界を危険視する。それを危惧していたって事か」 「次元世界に無数に存在する多種多様な文明の多くが敵に回るとなれば、如何に地球軍とはいえ唯では済まない。バイド建造の真実が私達に漏れたと彼等が知れば、それこそ生存者を抹殺してすら天体外部への情報漏洩を防ごうとするだろう。 だがコロニーのシステムが停止している以上、ランツクネヒトへの情報の伝達は直接的に接触しなくてはならない。それを避ける為に、お前達は彼等を始末しようと考えた訳か」 「半分正解、半分外れね」 車両へと乗り込む一同。 ドアが閉じられ、車両が発車する。 車両内に表示された行き先はA-14エリア第1トラムステーション。 「彼等は次元世界の敵対を懼れてなどいない。彼等がこの情報を隠匿する理由は2つ。現状での次元世界被災者による叛乱の防止と、後の手間を省く為」 「手間?」 車両を揺さ振る衝撃。 特に機能へと異状は生じていないが、小刻みな振動が途切れる事なく続く。 局員がウィンドウを開き、何事かを確認。 「彼等にとって地球文明圏以外の文明に対する認識とは、バイドに新たな戦力を与える「餌」というものでしかない。第97管理外世界と他文明圏の接触は、その全てがバイドによって汚染された敵性体群の地球文明圏侵攻、或いは遭遇戦という形でしか実現していない」 「・・・地球文明が他文明と接触する前に、その全てがバイドによって滅ぼされていたというの?」 「ええ、これまでは。ところが今回に限り、彼等は未だ健常な文明と接触してしまった。バイドにより完全に汚染される前の、文明圏としての機能を保ったままの世界と。 そしてランツクネヒトの連中は、合流した地球軍パイロット達から第17異層次元航行艦隊内部に於ける、今後の戦略概要を聞かされていました」 「内容は」 言葉を区切り、ティアナは息を吸う。 そして、沸き起こる何らかの感情を抑えているかの様な僅かに歪んだ表情で、その言葉を紡ぎ出した。 「当該異層次元に於ける汚染拡大は既に致命的な段階へと達しており、更に当該異層次元の規模と2165年の事例を鑑みるに、短期間の内に地球に対する重大な脅威と化す事は想像に難くない。 第88民間旅客輸送船団および資源採掘コロニーLV-220の捜索・救助完了、ヨトゥンヘイム級異層次元航行戦艦アロス・コン・レチェの発見・破壊を以って、即時当該異層次元の脱出作戦へと移行。 その後、司令部との通信が回復すれば増援と各種解析・研究機関の派遣を要請。通信回復失敗時は地球圏を含む通常3次元空間を除き、当該異層次元の破壊へと移行」 「破壊!?」 次元世界の破壊。 その言葉に、ギンガが声を上げる。 スバルは、声を出す事もできなかった。 それでもウェンディが、どうにか問い掛ける。 「破壊って・・・どうやって!」 「次元消去弾頭という兵器だそうよ。当然、これも質量兵器。数千発も使用すれば、ひとつの異層次元を完全に消滅させる事ができる。尤もバイドや地球軍の兵器みたいに、異層次元航行能力を有する存在に対しては全くの無力との事だけど」 「消滅・・・」 気が狂いそうだ。 想像すら付かない規模、概念での破壊。 地球軍は、そんな常軌を逸した破壊すらも可能なのか。 それでも、バイドを滅するには到らないのか。 「連中は地球というたった1つの文明圏を護る、唯それだけの為に次元世界を破壊するつもりよ。其処に存在する無数の文明の事、況してや其処に暮らす人々の事なんか考えもしない。自分達が全ての元凶の癖に、保身の為に他の全てを滅ぼそうとする」 スバルは気付いた。 ティアナの手、固く握られたその拳が震えている。 爪が肉に食い込んでいるのか、指の間には紅いものが滲んでいた。 「数億人・・・数億人も殺されている。まだまだ増えるでしょう。もしかすると外ではもう、その十倍以上も殺されているかもしれない。でもこのままでは、数十億どころか次元世界そのものが消されてしまう。それもバイドではなく、地球軍の手によって」 拳だけではない。 既にティアナの声は、先程までの無感情なものではなかった。 微かに震え、明らかな負の感情を滲ませる声。 「ねえ、信じられる? 文明なんて、無限に広がる宇宙や次元世界には、それこそ無数に存在しているのよ。万か、億か、それ以上か。なのにアイツ等は、その全てを一方的に自分達の戦いへと巻き込んで、しかも一方的に消し去る事ができる。 唐突に、理不尽によ。これまでに幾度もそれを実行してきた。それも全て、ただ自分達を護る為だけに。ふざけてる。許せるもんか。自分達で生み出して、自分達が戦って、自分達だけが死ねば良いものを。 何の関係も無い文明を片端から巻き込んでは滅ぼし、挙句の果てに生き残ろうと戦い続けている世界まで、自分達の都合だけで滅ぼそうとしている」 誰も、言葉を挟まない。 否、言葉を発する事ができない。 レールと車両間の摩擦音と怨念じみた言葉だけが、スバルの意識を埋め尽くす。 「アイツ等は人間なんかじゃない、ケダモノよ。自分達が生き残る為なら他の生命体、全てを殺し尽くす事も躊躇わない。そもそも躊躇う様な精神構造を持っていない。悪魔というのなら、アイツ等こそがそれだわ。 バイドなんかじゃない。アイツ等こそが最悪の悪魔よ」 悪魔とは、最悪の存在とは、バイドではない。 それを創り出し、それと戦い、自らをも含め悉くを破壊し、殺し尽くす存在。 最も非力な存在でありながら、最もおぞましい狂気を内包した存在。 あらゆる神秘と奇跡に見放されながら、あらゆる神秘と奇跡を科学で以って否定し蹂躙した存在。 尊われるべき概念を凌辱し、尊われるべき生命を喰らい、尊われるべき世界をも破壊する存在。 それが、それこそが。 「アイツ等・・・「地球人」こそが!」 警報。 瞬間的に我へと返り、車両内を見回す。 ウィンドウを開いていた局員が、焦燥した様子で忙しなく指を走らせていた。 同じく我へと返ったらしきティアナが、鋭く声を飛ばす。 「どうしたの!」 「解りません、車両のコントロールが急に・・・!」 『Error. Illegal override to the service program was done』 響き渡る人工音声のアナウンス。 その内容に、スバルは愕然とする。 そしてそれは、他の局員達も同様だったらしい。 「オーバーライド!? 何処から!」 「不明です! システムが回復していない上に、干渉は迂回に次ぐ迂回の上で行われています! ルート変更、A-00に戻っている!」 「アイツだ」 叫びにも似た声が次々に上がる中、スバルの意識へと飛び込む静かな声。 ノーヴェだ。 彼女は座席へと腰を下ろしたまま、鋭い視線で中空を見つめていた。 「アイツだよ。まだ生きてるんだ。アタシ達を逃がさないつもりだ」 「馬鹿げてる! 腹を貫かれているんだぞ、もう失血死していたっておかしくない!」 「そんな簡単に死ぬかよ。アイツ等、医療用のナノマシンを投与されてるんだろ? 治り切る事はなくても、止血位はすぐに済んでる筈さ」 「それに、向こうもこっち並みに必死な筈ッスからね」 ノーヴェの発言に、ウェンディが続く。 ティアナが視線も鋭く2人を見据え、ウェンディに続く言葉を促した。 「何が言いたいの」 「ちょっと訊くッスけど、さっきの地球軍の戦略、あれ知ってるのはランツクネヒトの全隊員なんスか?」 「・・・いいえ。指揮官のアフマド中佐を始めとした、数人といったところね。下部構成員はバイド建造に関する情報の隠匿を厳命されている程度よ」 「ならアイツは多分、今頃こう考えている筈ッスね。管理局の一部局員がバイドに関する情報を得て、その上で反乱を企てている。どうにかしてその事実を仲間達に伝えて、アーカイブが他の局員の手に渡る前に叛乱部隊を殲滅しなきゃならない。そりゃ必死にもなる訳ッス」 やがて、車両が減速を始める。 A-00エリア、管制区・第1トラムステーション、到着。 ティアナはウェンディの発言に対し言葉も返さぬまま、クロスミラージュを手にドアの傍へと立つ。 「サーチャーは?」 「駄目です、ジャミングが張られている。このエリアのシステムを限定的に回復、乗っ取られた様です」 「周囲警戒を怠らないで。生存者はA-05から12までのエリアに集結しているから、此処に居るのはあの男だけよ。確認の必要はない、目標と思しきものは全て撃って」 ドアが開き、局員達が車両外へと展開する。 ステーションに人影は無い。 変わらず響き続ける振動だけが、降車するスバルの聴覚に鈍い轟音となって届く。 「誰も居ない」 「サーチャーを接触式に変更、通路を索敵して。反応があれば・・・」 その時、ステーション内に警告音が流れた。 何時か耳にした音、緊急ではなく平時に聴いたそれ。 一体、何処で? 「ノーヴェ・・・この音って、確か・・・」 「・・・ヤバイ!」 咄嗟に振り返り、車両内に残る局員へと向かって叫ぶノーヴェ。 負傷者2名と、その治療に当たる1名の局員、計3名。 時間が無い。 あの警告音は、そして徐々に大きくなる鉄の擦れる異音は。 「トラムだ、逃げろッ!」 直後、減速すらせずにステーションへと侵入してきた車両が、停車中の車両へと激突した。 3人を乗せた車両は一瞬にして拉げ、その破片と火花が車両外の局員をも襲う。 反射的に頭部を庇った腕を引き裂いてゆく、無数の鉄片。 数秒ほど、全身を襲う衝撃と鼓膜を破らんばかりの轟音に耐え抜いた後、漸く腕を下ろし見開いた眼の先には、どちらの車両もレールさえも存在しなかった。 視界に映るのは破片と火花、そして天井面から噴き出す消火剤だけ。 車両及びレール、崩落。 『The accident occurred at the first tram station. The rescue team was called into action』 「・・・クソッ、やられた! 被害は!?」 「車両内の3人はバイタルが途絶えた! 受信距離が短くなっているんで断言はできないが、この・・・」 ティアナの問いに答える局員の言葉は、最後まで言い切られる事なく途切れた。 突然、彼の胸部が消し飛び、肩部より上が床面へと落ちたのだ。 腹部より下は未だバランスを保っており、一拍遅れて鮮血を噴き出しながら2・3歩よろめき、やがて倒れる。 そして、呆然とその様を見つめるスバルの眼前で、今度は別の局員の頭部が弾け飛んだ。 「銃撃だ!」 局員の叫び。 直後に、ステーション内部は再び弾け飛ぶ火花と鉄片に埋め尽くされ、金属を引き裂く耳障りな異音が何重にも響き渡る。 咄嗟にマッハキャリバーを用いて後退し、チンク、ノーヴェと共に待合所の陰へと身を隠したスバルは、この状況が何によって引き起こされているかを理解していた。 壁面の向こうより構造物を容易く貫き飛来する無数の銃弾、バリアジャケットを容易く貫く程の高速で破壊された構造物の破片を飛散させるそれ。 「ガウスライフルだ!」 「遮蔽物諸共に撃ち抜くか! やはり過剰火力ではないか!」 スバルに続き叫ぶチンク。 余りの攻撃の激しさに、まるで身動きが取れない。 弾体のみならば隙を突いて移動する事もできたかもしれないが、其処に飛散する構造物の破片が加わっただけで全ての動きが封じられてしまう。 壁面構造物は然程に強度が無く、弾体通過時に撒き散らされる衝撃波によって粉砕され、銃弾さながらに飛散するのだ。 こうなると、もはや弾幕と何ら変わりない。 破片は防御の薄い箇所を抜くには十分な速度を有しており、更に弾体そのものに到っては構造物越しにも拘らず易々とバリアジャケットを貫く程。 しかも突撃小銃なみの発射速度で継続射撃されている為、待合所の陰から顔を出す事もできない。 それでも何とかギンガやウェンディ、ティアナ達の安否を確認しようと僅かに顔の右半分を覗かせると、忽ち額の皮膚が引き裂かれ、更に右耳が半ばから縦に切断された。 「ぅあぁぁッ!」 「畜生、引っ込めッ!」 反射的に顔を背け、額と耳を押さえつつ再度に身を隠す。 襲い来る激痛に声を漏らし、歯を食い縛るスバル。 蹲り足下へと向けられた視線の先、切断された右耳の一部が鮮血に濡れて落ちていた。 「スバル・・・!」 「・・・大丈夫」 息を呑むチンクとノーヴェへと無理矢理に声を返し、何とか痛みを堪えつつ耳を澄ませる。 何時の間にか破壊音は止み、周囲には構造物の破片が落ちた際の微かな金属音のみが響いていた。 銃撃、停止。 「・・・おい、止んだぞ」 「分かってる。ギン姉達は何処?」 先程以上に警戒しつつ再度、顔を覗かせる。 こんな時にセインが居れば良いのだが、彼女のISは直接戦闘に向かない上、彼女自身も戦闘能力に秀でている訳ではないので、今は生存者の誘導に当たっていた。 無い物強請りである事を自覚しつつも、スバルは舌打ちせずにはいられない。 あのガウスライフルに狙われている事を知りつつ、それでも射界に身体を曝す事は御世辞にも良い気分とは云えないのだ。 そうして、スバルは破壊され尽くしたステーション内の光景を、余す処なく視界へと捉える。 「どうだ?」 「・・・酷い」 ノーヴェの問いに対し、スバルはそう答える以外に言葉が浮かばなかった。 ステーションは最早、元の様相を留めてはいない。 壁面には拳大の穴が無数に穿たれ、周囲の壁面構造物は根こそぎ剥がれてステーションの其処彼処に散乱している。 そして、散乱する無数の赤い塊。 「・・・何人やられた?」 「分からない・・・みんなバラバラに・・・待って」 構造物の破片に混ざり散乱する、人間にしては小さ過ぎる幾つもの肉塊。 その向こう、トラムチューブ内メンテナンス通路へと降りる為の階段が設置されている箇所に、ギンガとウェンディ、その他数名の姿が在った。 向こうもこちらに気付いたのか、ギンガが手振りで人数を伝えてくる。 「トラムチューブに8人、ギン姉にウェンディ、ティアナも居るって」 スバルは視線を動かし、次いで其処彼処に散乱する肉塊へと視線を移した。 思わず逸らされそうになる視線を無理やりに固定し、肉塊に付着する衣服の残滓、或いはそれらの間に転がるデバイスを探す。 漸く見付けた幾つかのデバイスは、そのどれもが酷く破損していた。 「・・・今のところ、私達も含めて生存者は11名」 「という事は8名が死亡、若しくは生死不明か」 チンクと言葉を交わす間にノーヴェが待機所の陰から顔を出し、すぐに手で口許を覆って頭を引き戻す。 その顔は見る間に酷く青ざめ、手は小刻みに震えていた。 苛烈な性格とは裏腹に、彼女の精神は繊細だ。 スバルもそれは良く解っていた為、チンクと軽く視線を交わすと再度、彼女自身が陰から顔を覗かせる。 丁度その瞬間、スバルの足下から響く鈍い金属音。 「え?」 戦闘機人特有の反射速度にて、足下へと視線を落としたスバルの目に、奇妙な物が映り込む。 それは床面にて反射し、後方へと弾んで行く小さな円筒形の物体、総数3。 かなりの勢いで弾んだそれらは、更にその先の壁面へと衝突して跳ね返り、まるで意思が在るかの如く宙を舞ってスバル達の頭上へと落下してくる。 スバルの脳裏を過ぎるのは、訓練校での座学で学んだ質量兵器の歴史。 「グレネード!」 叫び、待合所の陰から飛び出す。 視界の端には同じく飛び出したノーヴェと、彼女に抱えられたチンクの姿も在る。 直後、背後から膨大な熱量と、脊椎を粉砕せんばかりの衝撃が襲い掛かった。 「がぁッ!」 一瞬にして身体が制御を失い、マッハキャリバーによる加速を遥かに超えた速度で壁面が迫り来る。 スバルはそのまま、真正面から壁面へと衝突した。 咄嗟に顔を庇った腕を中心に衝撃が全身を打ちのめし、そのまま仰向けに床面へと倒れ込む。 ぼやける視界の中、鉄の臭いが嗅覚を侵し始めた。 打ち付けた鼻から、そして頭部から血が出ているのだ。 「う・・・」 呻き、身を起こそうと試みるスバル。 だが、身体が動かない。 全身が軋みを上げ、力を込める事ができないのだ。 そんなスバルの視界へと、ガウスライフルの銃撃によって壁面に穿たれた穴から飛び出す、数発のグレネード弾が映り込む。 弾体の軌跡を目で追えば、榴弾は次々に床面で兆弾、その勢いを保ったまま天井面から壁面へと、縦横無尽に空間を跳ね回るではないか。 唖然とするスバルの眼前で、榴弾は複数の角度からトラムチューブの方向へと跳ね、全弾が狙ったかの様にメンテナンス通路へと向けて落下してゆく。 其処で漸く、彼女は気付いた。 インテリジェント砲弾。 状況に応じて誘導方式を能動的に選択し、自己を正確に目標へと到達させる機能を持つ砲爆弾。 まさか魔法でもない質量兵器、それも個人携行火器の弾薬にその機能が備わっていようとは、夢にも思わなかった。 グレネード弾の反射は受動的なものではなく、榴弾自体の制御下に置かれた運動だったのだ。 「逃げ・・・」 辛うじて振り絞った声が発し切られる前に、メンテナンス通路から複数の叫び声が響く。 次いで、爆発。 爆発の瞬間に撒き散らされる無数の小さな破片と、それによって引き裂かれてゆく周囲の構造物。 恐るべき威力だ。 ギンガやティアナの無事を祈りつつも、スバルはあれを受けた自身の背中がどうなっているのかを想像し、其処で全身の感覚が薄れてきている事に気付いた。 不味い。 どうやら自身が思っていた以上に、負傷の度合いは酷い様だ。 四肢の末端が冷えてゆく感覚は、大量の出血によるものか。 可能な限り早く治療を受けねば、このまま失血死してしまうだろう。 「・・・誰か・・・手を貸してくれ! 誰か!」 そんなスバルの思考は、突如として意識へ飛び込んできた叫びによって中断された。 朦朧とする思考のまま、声の方向へと首を巡らせる。 どうにか動かした視線の先には、倒れ伏すノーヴェを引き摺るチンクの姿。 だが、どうにも様子がおかしい。 「誰か・・・誰か居ないか! 返事をしてくれ!」 チンクに引き摺られるノーヴェの両脚は、膝から先が無かった。 傷口から零れ出る血液が、床面に血溜まりを作っている。 更に全身を破片に切り刻まれたのか、スーツの其処彼処が破れ、その下から覗く皮膚は深く抉られていた。 スバルと同様、彼女も重大な傷を負っているのだ。 チンクはそんな彼女の左手を右手で掴んでいるが、何故かその身体を背負う事はしていない。 良く見れば、彼女には左腕が無かった。 それだけではない。 両脚の脹脛は引き裂かれて筋組織が剥き出しとなっており、やっとの事で立っている状態だ。 そして何よりも、チンクはその唯一残されていた左眼の位置から、夥しい量の血を溢し続けていた。 更に良く凝視すれば、何と左眼周辺からその下部に掛けての皮膚組織、そして骨格が根こそぎ失われているではないか。 頬骨が抉られ、内部組織が零れ出しているのだ。 どうやら榴弾が炸裂した際、スバルより僅かに退避の遅れた2人は、至近距離から破片を浴びてしまったらしい。 恐らくは、聴覚も機能を破壊されているのだろう。 何事かを呟くノーヴェに気付かないまま、掠れる声で周囲の返事を求めつつ、チンクは覚束ない足取りで歩き続ける。 彼女の向かう先には、破壊された壁面以外には何も無い。 だが彼女には、それを知る術が無いのだ。 「チンク姉・・・も・・・良い、から・・・逃げ・・・」 「誰も居ないのか!? ノーヴェが、ノーヴェが負傷しているんだ!」 溢れ返る血液が気道に流れ込むのか、チンクの声には無数の泡が弾ける様な音が混じっていた。 余りにも凄惨な光景に、スバルは自身の負傷さえも忘れて立ち上がろうとする。 何とかうつ伏せになり、背中の感覚が一切無い事に冷たいものを覚えながらも、床面に手を突いて力を込めた。 四肢が震え、ただ立つだけの事であるにも拘らず、内臓を締め付けられるかの様な感覚が彼女を襲う。 それでも、ノーヴェを救わんと歩き続けるチンクの姿を視界へと捉えながら、遂にスバルは立ち上がる事に成功した。 ふらつく身体を何とか支えながら、チンクに手を貸すべく歩み出す。 その時、引き摺られつつも周囲を見やっていたノーヴェの顔が、丁度スバルの方向へと向いた。 「スバル・・・!」 「ノーヴェ・・・待ってて・・・すぐに・・・」 「頼む・・・チンク姉を・・・このままじゃ・・・」 言われずとも解っている。 今のチンクは、視覚も聴覚も奪われているのだ。 恐らくはすぐ其処に居るにも拘らず、反応の無い事からノーヴェの状態を推測したのだろう。 事実、ノーヴェは動ける様な状態ではない。 だがチンクとて到底、無事とは云えない状態だ。 念話を用いている様子もない事から、肉体的な負傷だけでなく意識の保持すらも危ういのだろう。 スバルは遅々とした、しかし僅かにチンクを上回る歩行速度で、徐々に距離を詰めていった。 「チンク」 「誰か・・・」 そうして傍らへと辿り着き、名を呼びつつ左手を伸ばしてその肩を掴もうとする。 指先が触れた瞬間、チンクは目に見えて身体を震わせた。 スバルも一瞬、反射的に手を引いたものの、再度すぐに腕を伸ばす。 チンクの身体を支え、そのまま3人で物陰へと退避する為だ。 そして左手が、チンクの右肩へと置かれる。 次の瞬間、スバルの視界の中から、彼女の左腕が消え去った。 「あ・・・え・・・?」 呆然と、スバルは自身の左腕が在った空間を見つめる。 今はもう、其処には何も無い。 解れた筋組織と僅かな機械部品の残骸だけが、残る肩部から垂れ下がっている。 そして一拍遅れて、大量の血液が噴き出した。 スバルは悲鳴も上げない。 否、上げられない。 自身の腕が吹き飛んだという事実よりも、その先にある光景こそがスバルの意識を捉えて離さなかった。 「チンク姉・・・?」 呆然と放たれた、ノーヴェの声。 恐らくは、目前の光景が信じられないのだろう。 スバルにとっても、それは同様だ。 今は失われた腕、その先に佇んでいたチンク。 彼女の一部もまた、スバルの左腕同様に消し飛んでいた。 呆然とその姿を見やるスバルの眼前で、チンクの小柄な身体がバランスを失い倒れ込んでゆく。 数秒前よりも、明らかに小さくなった身体。 在るべきものが無い、不格好な身体。 「嘘・・・」 「頭部」と「右半身」の無い「チンクだったもの」。 「チンク・・・」 「チンク姉ぇッ!」 余りにも軽い音と共に、その肉塊は床面へと叩き付けられた。 断面から血液が溢れ出し、周囲を赤く染めてゆく。 絶叫と共に、ノーヴェが激しく身を捩りながら、残されたチンクの肉体へと縋り付いた。 半狂乱にチンクの名を呼び続ける彼女の身体は、脚のみならず腰部までもが大きく抉られている。 チンクの身体とスバルの左腕を粉砕した数発の銃弾が、そのまま倒れ伏すノーヴェの身体をも穿ったのだろう。 叫びつつチンクの身体を揺さ振る度に、ノーヴェの腰部からも大量の血が溢れ出す。 既に彼女の上半身と下半身は、僅かに残った左側面の体組織によって辛うじて繋がっている状態だ。 「やだよ・・・やだよチンク姉ぇっ! 死んじゃやだ・・・死んじゃやだよう・・・」 チンクだった肉塊を腕の中に抱き止め、泣き叫ぶノーヴェ。 そんな彼女を前にスバルは、無くなった左腕を掻き抱く様にして、微かに震えていた。 恐怖による震えではない。 抑え切れぬ感情の波、彼女を内側より突き破らんとする激情からの震え。 何故、どうしてこんな事になった。 こんな事、余りに残酷すぎる。 何故、チンクは死ななければならなかった。 車両内に残った3人は、壁面ごと撃ち抜かれた7人は。 彼等は何故、同じ人間に殺されなければならなかったのだ。 共通の敵、絶対的な力を有する悪夢が其処に在るというのに、何故。 「あ・・・ああ・・・!」 震えは秒を追う毎に強まり、遂にスバルは膝から崩れ落ちる。 追い詰められた身体、追い詰められた精神。 もう、立っている事すらできなかった。 「誰か・・・!」 未だ泣き叫ぶノーヴェへと覆い被さる様にして、スバルは震える声を絞り出す。 今の彼女には、地球軍やランツクネヒト、次元世界全体の事を思考する余裕など無かった。 残酷な現実に折れた心の中、残されたのはたったひとつの強迫観念。 救わねばならない。 目の前の彼女、同じ遺伝子を持つ姉妹を救わねばならない。 それを為そうとし、しかし叶わずに逝ってしまった彼女の姉に代わり、自身が彼女を護らねばならない。 でも、不可能。 左腕が無い。 脚も動かない。 圧倒的に血が足りない。 心臓の鼓動さえも、何時止まるとも知れない。 だから、叫ぶのだ。 「助けて・・・ギン姉・・・ティア、ウェンディ! ノーヴェが・・・ノーヴェが死んじゃう! 死んじゃうよおっ!」 血を吐きつつ、スバルは叫ぶ。 様子見か、新たに壁面を貫通してくるガウスライフルの銃弾。 それが残る右腕を吹き飛ばしてもなお、その叫びは破壊されたステーション内に響き続けていた。 * * 「どけ」 「いいえ、断るわ」 短い問答の後、ウェンディは躊躇う事なく、ライディングボードの砲口をティアナの眼前へと突き付けた。 だが、ティアナは動じない。 変わらぬ無表情のまま、クロスミラージュを持つ手を動かす事もなく佇んでいる。 「これで最後。どけ」 「もう一度言うわ。チンクは死んだ。戻っても意味は無い」 途端、ボードの砲口に魔力が宿った。 脅しではない。 ウェンディは本気で、眼前に立つティアナを殺すつもりだった。 だが直後、砲口とティアナの間に影が割り込む。 ギンガだ。 「止めなさい、ウェンディ! ティアナ、貴女どうしてしまったの? スバルとノーヴェは、まだ生きているのよ!?」 言いつつ、彼女はティアナへと詰め寄る。 そう、チンクがランツクネヒト隊員により殺害された事は、先程まで聞こえていた助けを求める声とバイタルが途絶えた事で判った。 だがスバルとノーヴェについては、未だそのバイタルは健在なのだ。 2人は、まだ生きている。 にも拘らずティアナは、2人の救出、それ自体が無駄な行為であると言い切ったのだ。 その言葉に、ウェンディは激昂した。 ふざけるなと一喝、ボードを手に立ち上がる。 そんな彼女の前に、ティアナが立ち塞がった。 その結果が先の問答である。 「無駄ッスよ、ギン姉。ソイツはもう、アンタやアタシの知ってるティアナじゃないッス」 いつもの口調で吐き捨てると、ウェンディは2人の傍らを擦り抜けてボードを浮かべた。 ボードの上へと飛び乗り、推力を引き上げんとする。 そんな彼女の背後から、思わぬ言葉が投げ掛けられた。 「あの2人はもう、私達の知ってるスバルとノーヴェじゃない」 瞬間、ウェンディはボード制御に関する、全ての情報をキャンセルした。 床面から50cmほど浮かび上がったボードの上に立ったまま、背後のティアナへと振り返る。 視界にはティアナの後姿、そして彼女を見やる驚愕の表情を浮かべたギンガが映り込んだ。 「ランツクネヒトが用意した新しい身体に、2人の脳髄が移植された事は知っているでしょう」 「・・・勿論」 知っている。 知らない筈がない。 それを聞いた時の衝撃は、今でも鮮明に思い出せる。 2人は誕生から慣れ親しんだ身体を、永遠に失ったのだ。 「2人の体組織から培養された生体ユニットが、無人のR戦闘機に搭載されている事は」 「知っているわ。それが?」 「それですよ、ギンガさん」 途端、全身が冷え切ってゆく様な感覚が、ウェンディを襲う。 脳裏に浮かぶ、最悪の予想。 そんな事はない、と否定しながらも、それで辻褄が合うと冷静に指摘する理性。 そして遂に、ウェンディが最も望まなかった答えが、ティアナから齎される。 「あの2体の身体に移植されたのは、オリジナルの脳内情報を転写された培養体。オリジナルの2人の脳髄は、あの身体に移植されていない」 周囲の全てが冷え切ってゆく。 そんな錯覚が、ウェンディを侵食していた。 ボードの高度が徐々に下がり、床面に接触する。 ウェンディは覚束ない足取りでボードを降り、ゆっくりとティアナへと歩み寄った。 「なら・・・それなら・・・」 震える両の腕を伸ばし、ティアナの肩を掴む。 力加減など考えもしなかったが、ティアナは特に反応を見せない。 冷たい瞳だけが、ウェンディを真正面から見据えている。 「2人は、何処に・・・?」 答えはすぐに齎された。 同じく、最も望まなかった、最悪の真実。 スバルを、ノーヴェを。 そして、最後まで2人を護ろうとして命を落としたチンク。 3人の命と尊厳を踏み躙り、徹底的に侮辱する事実。 「「TL-2B2 HYLLOS」「B-1Dγ BYDO SYSTEMγ」・・・それが、スバルとノーヴェの「移植先」よ」 トラムチューブ内に響く、泣き叫ぶ声と助けを求める声。 それらの声を聞き留めながらも、ウェンディは動く事ができなかった。 ギンガを、ティアナを、そして自分を呼ぶ声に、応える事ができない。 「初めから、2人を返すつもりなんて無かったのよ。オリジナルを生体ユニットに加工し、私達にはオリジナルを模したコピーを返す。本当の事は、ランツクネヒトの上層部だけが知っていた。あの2体は情報収集ユニットとしての機能を担っていたのよ。 念入りにも、通信を用いて情報を転送するのではなく、回収して情報を吸い出すタイプのね。こうして逸れる事ができたのは幸運だったわ。さっきは2体が居たから、この事を貴女達に伝える事もできなかった」 そう言うとティアナはウェンディの手を払い、トラムチューブの奥へと向かうべく歩を進める。 その左肩は、鮮血に塗れていた。 先程トラムチューブに落下してきた、榴弾の炸裂による負傷だ。 彼女だけではない。 ウェンディもギンガも、そして他の5人も。 皆が皆、少なからず傷を負っていた。 「とにかく一旦、此処を離れましょう。向こうは私達を此処から逃がす訳にはいかないけれど、それは私達も同じ。体勢を立て直して砲撃戦を仕掛ける。壁ごと撃ち抜くのは、何も奴らだけの・・・」 「ティアナ」 と、ティアナの言葉を遮る、ギンガの声。 見れば彼女は、左腕のリボルバーナックルに右手を添え、ステーションの方向を見据えていた。 チューブ内には未だ2つの声が響いており、次いで悲鳴の様な叫びが上がる。 「私は、あの2人を助けに行く」 毅然と放たれたその言葉に、ウェンディは自身の心が揺さ振られた事を感じ取った。 決然としたギンガの声には、懼れなど微塵として滲んでいない。 その目には、迷いなど欠片も浮かんではいない。 「正気ですか、ナカジマ陸曹」 感情のまるで感じられない、冷たく無機質な声。 ティアナだ。 そちらを見やれば、彼女は足を止め、しかし振り返る事なく佇んでいた。 「あれはスバルでもノーヴェでもない、単なるランツクネヒトと地球軍の情報収集ユニットですよ。それを理解した上で言っているんですか」 「本物かどうか、なんてのは問題じゃないわ。あの2人は、自分の事をスバル、そしてノーヴェだと信じ切っている。ある意味、間違ってはいないと思わない?」 「あれを救い出すつもりですか? 馬鹿げてる。人間でも、戦闘機人でもないのに」 「彼女達は私達と同じ遺伝子を基に生み出された、言うなれば姉妹よ。どんな目的があって生み出されたのかなんて、どうでも良い。助け出して、ランツクネヒトの呪縛から解放する。スバルもきっと同じ事を望むわ」 そう言い切ると、ギンガはステーションへと向かい歩み始める。 数秒ほどその姿を見つめていたウェンディだったが、すぐにボードへと飛び乗り、その後を追い始めた。 その背後から掛けられる、ティアナの声。 「その選択がどれだけの危険を孕んでいるか、本当に理解しているんですか!? あれはランツクネヒトが送り込んだ生物兵器なんですよ!」 ギンガは答えない。 ウェンディはその背を視界へと捉えつつ、同じく振り向かずに歩を進める。 再度、掛けられる声。 「勝手にすれば良いわ! スバルとノーヴェは私が救い出す! 偽物なんかじゃない、本物を救ってみせる!」 そんな声を背に受けつつ、ウェンディは加速し前方を行くギンガへと追い付き、その僅か前方へと位置する。 ギンガの瞳は既に、戦闘機人の証である金色の光を帯びていた。 彼女は微かにウェンディへと視線を向けると、静かに語り掛けてくる。 「貴女は、これで良かったの?」 「水臭いッスよ、アタシ達はみんな姉妹みたいなモンじゃないッスか。其処に新しい妹が2人ばかり増えるだけッス。それに」 前方、薄らとステーションの明かりが見えてきた。 2つの声は未だ響き続けていたが、その勢いは随分と弱まってきている。 急がなければ、危ない。 「チンク姉だって、そう言うに決まってるッス。お姉ちゃんの意思も酌めない妹じゃ、くたばった時に合わせる顔が無いッスよ」 震えそうになる声を、明るい声で無理矢理に誤魔化す。 滲む視界。 拳を瞼に当て、乱暴に水分を拭い去る。 チンクは、あの小さな身体の、しかし何時だって姉妹達の事を考えていてくれた姉は、もう何処にも居ないのだ。 「ウェンディ!」 ギンガが、鋭く声を発した。 もう一度、瞼の上を拭い、ウェンディは瞠目する。 前方のステーション下、トラムチューブの中央に、潰れて落下した車両の残骸が燃え盛っていた。 その少し先、ステーションから零れ落ちる大量の火花に照らし出され、見慣れたデバイスが転がっている。 「・・・ッ! 急ぐッスよ!」 リボルバーナックルだ。 それを装着した腕部そのものが、血塗れとなって転がっていた。 先程の悲鳴はこれか。 ボードの角度を吊り上げ、上昇に移る。 一息にステーションへと到達すると見せ掛け、直前で反転し降下。 直後、眼前に火花と鉄片の壁が出現する。 ガウスライフルによる銃撃、陽動による回避成功。 その隙を突いて展開されたウイングロードの上を、ギンガが一瞬にして駆け抜ける。 銃撃の火線が後を追うも、最高速度にまで達したギンガを捉えるには至らず、飛散する壁面構造物の破片が背の一部を切り裂くに留まっていた。 だからといってこのままでは、遠からず直撃弾が出る事は明らかだ。 しかし、既に策は成っていた。 「アタシを忘れてたのが・・・」 ウェンディ、空中でボードに手を添え上下を反転、そのままの勢いで着地しつつ砲撃態勢へ。 戦闘機人の有する強靭な耐久力で以って衝撃を耐え抜き、既に魔力集束を開始したボードの砲口を頭上のトラムチューブ壁面へと向ける。 ガウスライフルの射撃点は既に、ギンガを追う火線の射角変化から割り出されていた。 視界へと表示される目標に照準を合わせ、集束値が臨界を迎えた事を知らせる表示の点滅と同時。 「運の尽きッスよ!」 ウェンディは一切の躊躇い無く、集束砲撃を放った。 砲撃が壁面へと突き立ち、次いで壁面内部で起こった魔力爆発が周囲の構造物を消し飛ばす。 それを最後まで見届ける事なく、ウェンディは更に6回の簡易砲撃を放ち、ボードへと飛び乗り加速、スバルの右腕を回収しつつステーションへの上昇に移った。 この砲撃でランツクネヒト隊員を無力化できたとは考えていないが、しかし少なくとも同じ地点からの射撃継続は不可能だろう。 そうしてステーションへと到ったウェンディの視界に、余りに凄惨な姿となったスバルとノーヴェ、その2人を庇う様に抱え込むギンガの姿が映り込んだ。 3人の傍らには、自身のそれと同様のスーツを纏った小さな、頭部と右半身の無い死体。 それが誰のものであるかを理解し、ウェンディの胸中へと言葉にならない感情が込み上げるが、それを無理矢理に押し込める。 そんな彼女へと、ギンガは焦燥を隠そうともせずに言い放った。 「出血が激しすぎる! すぐに医療施設へ運ばないと!」 その言葉に、既に意識を失ったらしきスバルとノーヴェの全身を見やれば、2人は全身を切り裂かれた上、スバルは両腕、ノーヴェは両脚が吹き飛んでいるではないか。 更に、無数の鉄片が背面へと食い込んでおり、深く抉れている箇所も10箇所以上あった。 戦闘機人でなければ、疾うに死亡していただろう。 「A-04だ! あそこなら医療ポッドが在る!」 口調を取り繕う余裕すら無く、ウェンディは叫ぶ。 ギンガがスバルとその右腕を、ウェンディがノーヴェを抱え上げると、数瞬ほどチンクの遺体を前に躊躇し、しかし軽く目を伏せて別れの言葉を呟くと、A-04エリアへと向かう為に視線を引き剥がした。 その、直後。 「な、あッ!?」 巨大な衝撃が、周囲の全てを揺るがした。 立つ事はおろか、その場に留まる事すらできない程の衝撃。 まるで至近距離で爆発が起きたかの様なそれに、ウェンディ達は為す術もなく弾き飛ばされ、幾度となく壁面へ床面へと身体を打ち付けられた。 そんな中でもウェンディは、腕の中のノーヴェを必死に庇い続ける。 発動した防音障壁越しにも届く、鼓膜を引き裂かんばかりの轟音。 それが響き続ける中、辛うじて数瞬ほど見開かれた眼。 その視界には大量の火花と、巨大な黒々とした何かが眼前の構造物を引き裂いてゆく光景が映り込む。 直後、全身を襲う浮遊感。 落下している。 数秒ほどそれが続いた後、ノーヴェを抱えたまま衝撃に身構えていたウェンディの身体を、誰かが抱き止めた。 落下速度が減速している。 見開いた瞼の先には、こちらを見下ろす血に塗れたギンガの顔。 「ウェンディ・・・無事?」 「・・・助かったッス、ギン姉」 漸く、構造物に足が着いた。 腕の中にノーヴェの姿が在る事を確かめ、ウェンディは周囲を見回す。 振動が絶え間なく続いており、何処かで爆発が連続的に発生している事が窺えた。 傍らには、スバルを抱えたギンガの姿も在る。 どうやら右腕1本で、落下するウェンディを受け止めたらしい。 近くに落下していたのか、少々破損したライディングボードも見付かった。 だが、それらよりも、ウェンディの意識を引き付けたもの。 「何スか、これ・・・」 高さ数百mにも亘って構造物が崩落した、広大な空間。 粉塵に埋め尽くされているものの、僅か20秒程度で出現したとは信じられない程に広大な其処は、其処彼処に燃え盛る炎の光が粉塵に反射し、不気味に薄く照らし出されていた。 何もかもが崩壊した、元が技術の粋を集めて建造された施設とは到底信じられぬ、破壊の痕跡のみに支配された空間。 その中、ウェンディ達の前方100m程の地点に、壁が在った。 禍々しい、黒々とした壁。 周囲の全てが凄絶なまでに破壊されている中、その壁だけは損傷といった損傷も無く、この空間に於いては明らかな異常として存在していた。 呆然とその壁を見つめるウェンディに、ギンガから声が掛けられる。 「ねぇ、あれ・・・」 その声に振り返れば、ギンガは正体不明の壁、その一部を指し示していた。 指の先を辿るも、それ以外に注目すべきものは見付からない。 どうにも解らず、もう一度ギンガを見やると、彼女は何処か呆然と告げた。 「あれ・・・戦艦じゃ・・・」 ノーヴェをそっと足下に横たえ、ウェンディはライディングボードの許へ走る。 ボードを手に取り、数発の直射弾を頭上へと発射。 弾速を落とし、多少に過剰なまでの魔力を供給されたそれは、桜色の光で辺りを照らしつつ上昇してゆく。 余りに巨大過ぎて気付かなかったが、数十mもの大きさを持つミサイル格納部らしきハッチが直線上に並び、遥か頭上にまで連なっていた。 光源である直射弾の周囲を拡大表示すると、100m近い長大な砲身が2つ連なった砲塔が2基、闇の中に轟然と浮かび上がる。 艦体は更に続いている様だが、その先はコロニーの構造物に埋もれて確認できなかった。 間違いない、これは戦艦だ。 だが何故、そんなものがコロニーに突っ込んできたのだ。 この戦艦は、何処の勢力に属するものなのか? 「ギン姉、この戦艦って・・・」 「入りましょう、ウェンディ」 こちらの問い掛けを遮る様に放たれた言葉に、ウェンディは暫し呆然とした。 だが、その間にもギンガは、スバルとノーヴェを抱えて戦艦へと歩み寄る。 スバルの右腕から回収したのか、ギンガのそれには右手用のリボルバーナックルが装着されていた。 そんなギンガの行動に戸惑いつつも、ウェンディは再度に問いを発する。 「何の為に?」 「これを迂回してA-04まで行くのは無理よ。だけど、これだけ巨大な艦なら医療施設も有している筈。私達が目指すのはそれよ」 「・・・けど! 突っ込んできたって事は、間違いなくコイツも汚染されてるッスよ!?」 「だから?」 立ち止まり、不敵に声を返すギンガ。 こちらへと振り返った彼女の眼は、試す様にウェンディを見据えていた。 思わず息を呑むと、彼女は決意に満ちた声で続ける。 「この娘達を救う為なら、その程度の危険なんかどうでも良いわ。此処で何もしなければ、2人が死んでゆく様を見ている事しかできない。そんなのは御免よ。それに・・・」 ギンガ、ウイングロード展開。 紫の魔力光を放つ道が、緩やかなループを描きつつ遥か上空へと続いている。 2・3度、ブリッツキャリバーの調子を確かめる様にローラーを鳴らし、ギンガは言い放った。 「人間と殺し合うより、バイドと殴り合う方が余程やり易いわ」 途端、彼女はブリッツキャリバーから火花を散らしつつ、空中へと駆け出す。 ウェンディは数瞬ほど躊躇い、次いで息を吐くと頭上を仰ぎ見た。 そして額に手を当て、握り拳を作ると少々強めに頭を小突く。 ボードを倒し、その上へと飛び乗って加速、上昇角を吊り上げてギンガの後を追い始めた。 推力を上げ、更に加速を掛ける前に一言。 「ああもう、畜生! 今日は人生最悪の日ッスよ!」 紫と桜色の光が、破壊に彩られた闇を切り裂く。 絡み合う様に上昇してゆく2条の光に焦燥はあれど、絶望の色は微塵も存在しなかった。
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/574.html
覚悟君が戻ってきた。 新暦0074年10月。 あの日の約束を、ぎりぎり果たしたその日に、や。 そうは言うても、わたしだけの力とちゃうねんけどな。 わたしかて、ヘタな謙遜をする程度の日々を送ってきたつもりはないねんけど、一人じゃ単なる小娘やんか。 聖王教会の…カリムの強力な後押しがあって、ほんっとに辛うじてこぎつけた結果やな。 完成した隊舎の執務室にやってきた覚悟君と向かい合ったら、 おっきくなった背に、いろいろ言うてやりたくなったわ。 けどな、うち、覚悟君の言葉、しっかり覚えてるねん。 せやからな…戦士に、敬礼や。 覚悟君も、わたしに敬礼してくれた。 「…………」 「…………」 結局、それだけやった。 そのまんま、三十秒くらいして。 「じゃあ、みんな…呼ぶな?」 「頼みます、八神二等陸佐殿」 魔法少女リリカルなのはStrikerS 因果 第八話『対超鋼・機動六課』 「みんなそろったところで、状況を整理してみよか」 「うん、そうだね」 「行き違いがあったりしたら、困るもんね」 「了解した」 今、いるのは、わたしとなのはちゃん、フェイトちゃん。 うちの子らはガジェット退治の応援その他に駆り出されてて、来週までは戻ってこられへん。 リィンも今は、そっちについていってる。 覚悟君とすぐに会わせられないのが残念やけど… あ、ちなみに、他人行儀は即刻禁止したで。 覚悟君だけそんなことやったら、なのはちゃんやフェイトちゃんにも、遠回しにそれ、押しつけることになるねんな? …それにな。 『勘違いしたらあかんて。 わたしらを結びつけるのは上下関係やない。 おんなじ、願いや。 戦う理由や…違うか? そう思うから、戻ってきてくれたんやろ、覚悟君』 『…相違なし。 謝罪する』 まあ、三年前は嘱託魔導師待遇(魔法使えないのにヘンな話やけど)で、わたしらの仕事、手伝ってもらってたから、 管理局の組織に正式に組み込まれることを自分で選んだ手前、組織の仕組み、ないがしろにできん思うたんやろな。 でもそれは、中身をしっかり守ってくれれば、形なんかどうでもええねん。 なのはちゃんにフェイトちゃん、シグナムたちもそうしとるみたいにな。 「…まず、どうしてカリムの、聖王教会の後押しが強まったのか? これは覚悟君が詳しいはずやな」 「強化外骨格、雹(ひょう)の発見ゆえに!」 なのはちゃんも、フェイトちゃんも、息を呑んだ。 わたしだって、カリムから聞いたときは、同じやった。 あんなことが、あった直後やったから… 「野生の火竜が丸呑みにしていたものを、おれが回収した」 「それってつまり、この世界に飛ばされてきたのは、覚悟くんだけじゃなくて…」 「呼ばれたのは、強化外骨格そのものであるかもしれぬ」 なのはちゃんに応える覚悟君の目つきは、鋭かった。 「強化外骨格に宿るは、理不尽に蹂躙されし魂なれば。 カリムの予言の一節に符合せし部分あり」 古い結晶と 無限の欲望が 集い交わる地 死せる王の元 聖地より彼の翼が蘇る 死者達が踊り 中つ大地の法の塔は空しく焼け落ち それを先駆けに 数多の海を守る法の船は砕け落ちる 「踊る死者達、これ強化外骨格の瞬殺無音を意味するならば… ミッドチルダに吹き荒れるは、大殺戮の嵐!」 「地上本部への…」 「強化外骨格を使った…」 「毒ガス攻撃!」 真っ昼間の晴天なのに、雷が轟音を立てて落ちてくるのを、わたしらは確かに聞いた。 本部からの事情聴取では知らぬ存ぜぬで突っ張り通したけど、 わたしは確かに知ってる。 瞬殺無音がなんなのか、零(ぜろ)から聞いて、知ってる。 十秒足らずで都市ひとつ根こそぎ鏖(みなごろ)す。 姿無く、音も無く、匂いもせず、ただ瞬間的にやってきて、あとは原型をとどめない…化学兵器、戦術神風(せんじゅつ かみかぜ)。 「強化外骨格は…零(ぜろ)は、悪用されるの?」 「断じて否。 下郎にその身を許す零(ぜろ)ではない! 雹(ひょう)もまた我が父、朧(おぼろ)の超鋼なれば、不仁を為すこと、決してありえぬ」 「お父さんの?」 重々しく頷いて、覚悟君は続ける。 「零(ぜろ)、雹(ひょう)がこちらに存在する以上…現人鬼(あらひとおに)の纏(まと)いたる霞(かすみ)もまた在ると考えるべき! 外道に堕ちくさった散(はらら)ならば、強化外骨格の力、罪なき人の抹殺にふるったとて、何ら不思議なし」 フェイトちゃんが、ちょっと痛々しそうに目をそらしとる。 お兄ちゃんのことを「鬼」って呼んで、討つべき悪としてにらみ続ける覚悟君や。 たとえ冷たくされたって、虐待されたって、 それでもお母さんのこと信じ続けたフェイトちゃんには、やりきれないものがあるかもしれへん。 「でも、それをやるのが散(はらら)さんて決まったわけやない」 「だが、そう考えねばならぬのだ、はやて」 「これ見いや」 ウインドウを起こして、映像を再生する。 百聞は一見にしかずやて。 「これは、玩具(ガジェット)」 「三週間前の、ヴィータの戦闘記録や」 その日、現れたガジェットは、たった五体。 せやけど、その分、特別製やった。 数でタカをくくった地上部隊三十人が、あっさり片付けられてもうた理由は、 ヴィータがグラーフアイゼンで殴りかかった瞬間に、すぐわかった。 「…これは、まさか!」 さすがの覚悟君の顔色も、これには変わって当然やな。 あれの意味を知らなかった、なのはちゃんとフェイトちゃんだって、同じ顔したんやもん。 「わかるか、展性チタンや。 展性チタンの装甲を持った、ガジェットや」 ブースターで噴射しながら正面からぶち砕く、ラケーテンハンマー。 あれをくらって、吹っ飛ばされておきながら、ガジェットは表面が一瞬へこんだだけで。 装甲表面全体をぷるんと震わせた思うたら、元通りの形になって、元気ハツラツでミサイルを撃ってきた。 AMF(アンチ・マギリング・フィールド)で魔力が消されてまう上に、 通った威力、衝撃もこんな風に散らされるんじゃ、苦戦するのも当たり前や。 最終的に、ひとつ破壊している間に、残り全部に逃げられて。 「…わかるか、これがどういう意味か、わかるか?」 「展性チタンは、強化外骨格の装甲にのみ用いられし素材」 「せや。 強化外骨格の技術を解析してる、何者かがいるっちゅうことや。 もっと、聞くで? これ、放っておいたら、この先どうなるか」 「瞬殺無音の暴露…」 「わたしは、もっとおそろしいこと考えとるねん」 正直、口に出すのもイヤな可能性やけど、 目をそむけるのは、絶対にあかんねや。 だから、言う。 「強化外骨格の、量産や」 覚悟君の息が、数秒間も止まったのを感じた。 なのはちゃんとフェイトちゃんには、あらかじめ伝えておいた、一番悪い予想。 もしも…もしも、色々とタガの外れた人が、それを使って何かやらかすのなら。 そこから描かれる未来図は、この世の、破滅や。 「覚悟君だけの問題とちゃうねんて。 もう、とっくの昔に。 せやからな、探そう? 一緒に…止めなきゃいけない人達を」 「…了解。 おれの拳ひとつでは、因果は届かぬと認識した」 「うん、ええ子や」 一人で背負い込もうとするんは、覚悟君の一番心配なところ。 何も、覚悟君は、人類最後の戦士やあらへん。 支え合って、わたしらは、もっと強うなれるんや。 「…で、次は、一体、どこでそんな技術を解析しとるのか、って話になるんやけど」 「言いにくいけど、一番最初に思いつくのは…」 「零(ぜろ)だね」 なのはちゃんの後を、フェイトちゃんが引き継いで、はっきり言うた。 「ロストロギアに匹敵するものなら、管理局で解析するのは当然だから…問題は、その後」 「管理局から悪漢どもへ情報の漏洩ありと?」 「そうだとしか思えない。 そうでなければ、別の強化外骨格を… 覚悟の言っていた、霞(かすみ)を持っていると考えるしかなくなる」 「であれば…散(はらら)か」 覚悟君の拳が、きりりと握られた。 考えるな、ちうても無理なんや。 それは多分、覚悟君にしか背負えないものやから。 外野から、とやかく言えることと違う。 違うんやけど、でも、一人で背負い込むのは反対やし。 もし、対決に立ち会うようなことがあったら、わたし…何をしてあげられるんかなあ? …あかん、あかん。 今考えることとちゃうで。 「散(はらら)さんより現実的な危険は、獅子心中の虫やで、覚悟君。 姿も形もない霞(かすみ)より、現にある零(ぜろ)や」 直接的な表現を避けつつ、覚悟君流にむずかしい言葉をまぜてみる。 我ながら上出来やな。 「覚悟君、言うてくれたやんか。 零(ぜろ)は征くべき場所に打って出たのだ、って」 「…うむ」 「じゃあ、管理局外部に漏れてる展性チタンの技術。 これは、零(ぜろ)が撒いたエサとちゃうか?」 「!!」 ふふん、目つき、変わったやんか。 せやせや、男の子はくさってちゃダメやて。 「そろそろわたしらが、零(ぜろ)の声に応える番やて」 「敵の技術、零(ぜろ)ではなく、霞(かすみ)に由来していた場合は?」 「もし、そうなら…零(ぜろ)を取り戻す、立派な大義名分やんか。 そのときは、零(ぜろ)と覚悟君の、全力全開であたる時や!」 一人で行かせるとは限らへんねんけどな。 わたし、策士やねん。 覚悟君、それに気づいてるのかいないのか、わからへんけど… 「はやて」 「ん?」 「命令を! 機動六課が葉隠覚悟に!」 こういうツボ、しっかり心得てるとこ、ホンットにニクイわ。 覚悟君の場合、完っ璧、これが天然やから、なおさらや。 あのシグナムでさえ、なんと古風な…とか言うて笑うんやで? でも、闘志がわく。 「違うで、覚悟君」 「違う?」 「古代遺物管理部、機動六課が正式の名前や。 せやけどもうひとつ、わたしらにだけ見える三文字がある。 わたしらの背負う役目と同じように」 思い切りもったいぶって、気を引いて、 そして、力いっぱいに、名乗る。 「『対超鋼』! 『対超鋼』機動六課(『たいちょうこう』 きどうろっか)や!」 「対超鋼、機動六課!」 「たとえ相手がロストロギアだろうと、強化外骨格だろうと、 わたしらは一番最初に立ち向かって、一番最後まで立っている。 機動六課は、そういう部隊や」 居住まいを正す。 八神はやて、上官モードや! 「葉隠覚悟陸曹」 「はっ」 「貴官は本日より機動六課中枢司令部、ロングアーチに所属。 わたし、八神二等陸佐の直属として、対超鋼戦術顧問を命じる!」 「対超鋼戦術顧問、拝命いたします!」 「うむっ」 覚悟君の敬礼に、わたしも敬礼。 なのはちゃんも、フェイトちゃんも、敬礼。 一人前の仕事をするには、まだまだ時間がかかるねんけど、 生まれたばかりの機動六課は、今、確かに歩き出してる。 (グレアムおじさん…見てて、な) 空の彼方に、そっと、祈った。 「是非もなし」 なのはが指揮する『スターズ』分隊の配属候補、二人の話になってすぐ、 覚悟はそう言って、なのはの選択を全肯定した。 スバル・ナカジマとティアナ・ランスター。 私となのはみたいに、ずっと、二人でやってきたっていうコンビらしいけど。 「両名すでに、恐怖超えたる器なり。 錬磨おこたらねば一廉(いちれん)の戦士たるも夢ではなし」 「さすが…直接見てきた覚悟君はひと味違うね。 でも、びっくりしなかった?」 「何が」 「スバルちゃんのこと」 覚悟にとっては、この世界での全ての始まりだったはずの女の子。 火事の中、生命を賭けて助けたこの子が今、機動六課に名前を連ねようとしている。 少しだけ、黙ってから…覚悟は、うなずいた。 「できることなら、平和の中に生きてほしかった」 それを聞けて安心したよ、覚悟。 戦いだけで頭が埋まっているような男の子じゃないって、三年前から知ってはいるけどね。 覚悟のあの強さは、聞けば五歳のときから仕込まれてきたものだっていうから。 …私も、境遇としては似たようなものだった。 だから、三年前、聞いたんだ。 辛くなかったか、って。 そうしたら。 『おれを宝と呼んでくれた父上の顔は、辛き日々を乗り越えし成果。 あの顔を見たくて、おれは頑張り続けていたのだと、あの時に知ったのだ。 おれほどの果報者、そうはおるまい』 私がついに手に入れられなかったものを、覚悟は手にいれることができて。 でも、一緒に辛いことを乗り越えてきたはずのお兄ちゃんに、そのお父さんが殺されて。 忘れろだなんて、言えるわけがない。 でも…それでも、私は、思うんだ。 大好きだったお兄ちゃんのこと、悪とか、殺すとか、そんな風に思い続けるなんて、哀しすぎる。 散(はらら)さんがどういう人か、まだ私は知らないけれど、戦いになるようなことは、できれば止めたい。 だけど、ね。 「だが、戦場にて勝てぬ大敵を前に一歩も引かなかった事実。 決意を身をもって示す者を前にして、おれに何が否定できよう」 小さく笑うなのはみたいに、私の意見も、覚悟と同じ。 『覚悟』に余計な口ははさめないんだ。 今は、何も言ってあげられそうにない。 「…採用、決定だね」 「二人の教練、くれぐれも抜かりなきよう!」 「何を言ってるのかな? 覚悟くんも教官になるんだけどなあ」 「む…」 「覚悟くんぬきじゃ、意味ないよ? 対超鋼戦術顧問さん?」 「…了解、未熟ながら死力をつくそう」 「うん、いいお返事。 じゃあ、まずはわたしに教えてね」 なのはが席を立って、覚悟もそれに続く。 三年ぶりの、話仕合(はなしあい)に行くんだね。 最後のあれは、確か… 『後の先を狙い続けて膠着状態に陥った場合、いかに敵を崩すか?』でもめたときだったっけ。 「零(ぜろ)は無くても、大丈夫?」 「あなどるなよ! 当方にカリムより賜(たまわ)りし爆芯『富嶽(ふがく)』あり!」 「そうこなくっちゃ! …フェイトちゃん、どうする?」 いきなり話をふられて、今までずっとぼんやりしてた私はちょっと反応が遅れたけど。 「うん、行くよ」 バルディッシュを握り締めて、私も立つ。 私の率いる『ライトニング』分隊、二人の資料をファイルにしまって。 エリオ・モンディアル。 キャロ・ル・ルシエ。 私の養子、二人。 『真に我が子を思っての決断なれば良し』 覚悟は、そうとしか言わなかった。 …言われるまでも、ないよ! レリック関係だけじゃなくて、私達が追うのは今や、強化外骨格に、謎の生物兵器人間… 死の危険が飛躍的に高まってきたのは、肌で感じる今日この頃だから。 そのために、私がいる。 なのはがいる。 むざむざ死ににいかせるような教練なんか、絶対にしない。 私も、エリオとキャロには、もっと安全に生きてほしかったけど、 二人の選んだ道には、きっとゆずれないものがあるはずだから。 だから、道半ばで倒れたりしないように、最後まで戦える力を、しっかりあげるんだ。 ―――『対超鋼』機動六課、動き出す日は、すぐ近く。 前へ 目次へ 次へ