約 1,661,233 件
https://w.atwiki.jp/gensouiri/pages/3033.html
阿良々木暦と忍野忍が幻想入り 動画リンク コメント 阿良々木暦と忍野忍が幻想入り 何人目の幻想入り 作者 ひとこと 主人公 動画リンク 新作 一話 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/4475.html
autolink() BM/S15-053 カード名:ツッコミ役 阿良々木暦 カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1500 ソウル:1 特徴:《怪異》?・《血》? 【永】あなたのレベルが2以上なら、このカードは次の能力を得る。『【起】[③ あなたの山札の上から1枚をクロック置場に置く]あなたは自分の手札の「蟹に行き遭った少女 戦場ヶ原ひたぎ」を1枚選び、舞台の好きな枠に置く。』 【永】他のあなたのカード名に「ひたぎ」を含むキャラすべてに、パワーを+500。 違う、わざとだ…… レアリティ:R illust. 「ひたぎ」は各レベル帯に複数存在するため、その気になればこのカード以外すべて「ひたぎ」で固めることも可能であり、 全体パンプ能力はレベル0から生かしやすい。 もう1つの能力はレベル2になるとレベル3の蟹に行き遭った少女 戦場ヶ原ひたぎを手札から出せるようになるというもの。 コストは重いが蟹に行き遭った少女 戦場ヶ原ひたぎは手札から舞台に置かれた時に1クロック回復できるため、 クロックが6枚という状況でなければクロック変動はない。 またチェンジと違いメインフェイズに早出しできるため、舞台に置かれた後に家庭の事情 羽川翼等のパンプをかけることが可能である。 経験6でキャラ除去能力を得る蟹に行き遭った少女 戦場ヶ原ひたぎと それを早出ししつつ500パンプするこのカードの相性は非常にいい。 レベル2になった時点で蟹に行き遭った少女 戦場ヶ原ひたぎを警戒させることができるため、 相手は迂闊にレベル2以上のキャラが出せなくなる。 また、こちらが早出しするつもりがない、もしくは手札に蟹に行き遭った少女 戦場ヶ原ひたぎがなくて早出しできない場合でも、 上述の通り相手に対する牽制として機能する。 蟹に行き遭った少女 戦場ヶ原ひたぎを採用するならほぼ必須ともいえる1枚だろう。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 蟹に行き遭った少女 戦場ヶ原ひたぎ 3/2 10000/2/1 赤 早出し対象
https://w.atwiki.jp/777townforandroid/pages/1469.html
デザイン 機種 パチスロ化物語 アニメーション あり スキル効果 解呪ノ儀からプレイ開始90%の確率で次ゲームに怪異・-・-が成立する 消費SP 1010 入手方法 2016/10/13(木) 16 00~開催の化物語復刻イベント LvMAX経験値 ? 限界突破素材 限界突破先 限界突破元 阿良々木暦(喜び)★ 備考 旧フィギュアにスキルがついた。
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1221.html
阿良々木暦の暴走(前編) ◆1aw4LHSuEI 走る馬の上で、僕たち二人は無言だった。 僕も浅上も馬に乗るのが初めてで慣れていないから緊張しているっていうのもある。 だけど、一番の原因は、ライダーが死亡していたことを知ってしまったことなんだろう。 正直な話、僕自身はライダーに対してあまり良い感情を持ってはいなかった。 当然と言えば当然な事だ。だって、僕にとって彼女は冷酷な殺人者にすぎない。 真田の仇であり、僕自身だって殺されかけた。 浅上から話を聞いても、僕にとっての印象は変わらない。 だけど。きっと浅上にはライダーの、他の一面も見えていたのだろう。 完全に、とはいえないけれど、僕だってそれを理解できないわけじゃない。 他人にとっては、ただの化物かもしれない。 でも、確かに、自分との間に何かを感じた。 そんなやつが、僕にだっていたことがある。 今では見る影もない美しい吸血鬼。 一生をかけて償うと決めた相手。 それを選んだのは責任感だけじゃなく、生きていて欲しいと僕自身が望んだからだ。 きっと、その関係とはまた違うんだろうけど。 でも、同じぐらい浅上はライダーに生きていて欲しかったんだと思う。 背中に感じる感触と腰に回された腕。押さえられた嗚咽の声がそれを痛いほど感じさせた。 だけど、僕には浅上を慰めてやる余裕なんてない。 なんと言葉をかければいいのか分からない、というのが一番の本音ではあるけれど。 思い出してしまったのだ。分かっていたはずのことを。 ここでは、人は本当に簡単に死んでしまう。 千石、八九寺、神原、真田、セイバー。 僕は、それを分かっていたつもりだった。 だけど、そうだ、だけど。 やぱり全然わかっちゃいなかった。 早く合流しなければ、戦場ヶ原が、死んでしまうかも知れない。 やっと、僕はそんな当たり前のことを実感する。 「言葉」でなく「心」で理解できた。 だから、心が急いていた。 だから、気遣いが薄くなる。 前に神原から言われたことがある。 もしも――それでも誰か一人を選ばなくてはならない状況が訪れれば、 そのときは迷わず、戦場ヶ原先輩を選んであげて欲しいな その通りだ。 僕は戦場ヶ原が好きだ。 あいつを守ってやらなきゃならない。 そのために他のすべてを犠牲にするなんて言えないけれど。 それでも、義務でもなく責任でもなく。 ただひとりの男として、僕はあいつを守りたいと思っているのだから。 原村によると戦場ヶ原は僕たちと同じE-5エリアにいるらしい。 だけど、今までの戦場ヶ原の位置から僕して、僕たちから見て対岸にいるってことは想像に難くない。 同じエリアにいることが分かってるのに会えない。遠回りしなくちゃならない。 そう、僕は焦っていた。 尋常じゃないはずの馬に突っ込むことや、背中に当たっているだろう感触への反応を忘れてしまうほどに。 こんなことじゃ、だめだ。 きっといいことにはならない。 だけど、どうしたらいいのか。いい考えは浮かばなくて。 ただひたすらに一心に、馬を走らせることしか今の僕には出来なかった。 「――――――!」 「――――――!?」 そんなときに聞こえてきた声。 何か言い争っているように聞こえる。 馬のハンドルのあたりに据え付けたデバイスを見ると、薬局と書かれた施設の近く。 これまでの経過時間で戦場ヶ原がここに移動してくるとは思えなかったから通りすぎようと思っていたんだけど……。 確かに誰か参加者がいてもおかしくはない。 正直、戦場ヶ原のことを考えると先を急ぎたくもなるけれど。 殺し合いに乗ってない相手なら、情報交換をしておくべきだろう。 「浅上、他の参加者だ。接触しようと思うけど、いいか?」 「…………はい」 少しだけ、僕に話しかけられて驚いたように身を震わせた後、浅上は僕の言葉に同意した。 こんな状態の浅上を他の参加者と出会わせていいのかとも思ったけど、放っていくというわけにも行かない。 何があるかわからないけれど、やぱり接触しておくべきだろう。 揉めているようだし、対応は慎重に考えた方がいいだろうけど。 僕は様子を伺うため、静かに馬を停めてゆっくりとそっちに近づいて―――あれ? ―――馬って、どうやって停めればいいんだ? 「……あの、悪いけど停まってくれないか?」 そう呼びかけると、馬は一鳴きだけして薬局を視認できるぐらいの位置で停まってくれた。 ……最近の馬は賢いんだなあ。乗ったときも要件を伝えたらそのとおりにしてくれたし。 何かトラウマでもあるのかと思わせるぐらいに、こっちの命令から逸脱した行為はとらない。 できた馬もいたもんだ。 でも、停るときの鳴き声で向こうもこっちに気付いたらしい。 聞こえていた声が止んで、静かになった。警戒しているのだろう。 取り敢えず馬から降りて様子を伺ったけど反応はない。 でも、すぐに攻撃してこないってことは、話し合う余地があるってことだろう。 このまま見合っていても仕方ないし、、出来るだけ警戒させないようにこっちから自己紹介する。 「僕の名前は阿良々木暦! こっちは浅上藤乃。どっちも殺し合いには乗ってない。そっちは、どうだ?」 すると少しの間の後、薬局の中から金髪の男が銃を構えながら出てきた。 素人目にだけど、その姿は様になっていて銃の扱いに手馴れていそうに見える。 着てる服からして軍人かなにか、だからだろうか。 それにしても男、か。言い争ってた声は両方共女の子の声っぽかったし、後二人は薬局の中にいるんだろう。 それを守るようにこの人が出てきたってことは……殺し合いには乗ってない、かな。多分。 「私はグラハム・エーカー。君と同じくこの殺し合いのルールに従うつもりはない!」 と、告げた後。 「―――君が、阿良々木暦か。ふむ、聞いていた通りの容姿だな。あまり、時間はないが……。入りたまえ」 僕のことを知っているようだ。一体、どうして僕のことを知っているんだろう。 そんな疑問は浮かぶけど、中で聞いたらいいことだ。 馬にそこで待っててくれと呼びかけて、僕らは薬局へと入ることにした。 ◎ ◎ ◎ 少しばかり時間を巻き戻し薬局の中。 三人の人間がそこにはいた。 一人は白井黒子。ユーフェミアに撃たれ重症を負い、施設サービスにより治療され今は眠っている。 一人は天江衣。黒子を救うために一億ペリカの借金を独りで背負った少女。 一人はグラハム・エーカー。衛宮士郎の救出と二人の安全を天秤にかけた結果、『保留』という選択をした男。 何をしているのか。グラハム・エーカー。早く衛宮士郎を救出に行くべきでないか―――。 いや、彼を見捨てるというのなら、もっと戦場から離れるべきではないのか―――? 今の彼にそれを問うのは酷だろう。 彼の同行者は現在、無力な幼い少女と、致命傷を癒したばかりで眠るこれまた年端もいかぬ少女の二人。 その二人を置いて戦場へ向かうことなど出来るはずもなく。 かと言ってこれ以上逃げるとしても、戦力外二人を連れた上での逃走は危険も大きい。 何よりも、グラハム自身が、少年、衛宮士郎の無事を祈っている。 ここを移動して離れてしまえば、二度と出会うことがないかも知れない。 そんな考えすら浮かんでくる。 だからこその『保留』による待機。 どちらも取り落としたくないからこその、第三の選択肢。 だが、つい考えてしまう。 ひょっとしたら増援に向かうべきだったかも知れない。 ひょっとしたら全力で逃走すべきだったのかも知れない。 ひょっとしたら……どちらも失うかもしれない最悪の選択肢を選んでいるのかも知れない。 グラハム・エーカーはこの男にしては珍しく迷っていた。 本当に、自らの出した決断が正しかったのかを。 「―――すまないな、天江衣。不甲斐ないばかりだ。私としたことが」 「な、何を言うのだグラハム! 人は十全十美というわけにはいかない。完全無欠の選択など見つからないで当然だ! それに、グラハムが千思万考して得た答えなのだから、きっと大丈夫だ! なんとかなる!」 だが、天江衣のまっすぐな言葉を聞いて理解する。 後悔など、迷いなど持っている場合ではないのだ。 こんな子供を死なせていいはずがない。あのような勇敢な少年を見捨てていいはずがない。 ならば、きっと自分の選択は間違っていない。 そう信じるしかないのだから。 「そうだな……。その通りだ。この私が泣き言などを言っている場合では無かった」 グラハム・エーカーは自分の選択を信じる。 そうと決まれば次に考えるべきは、これからのこと。 白井黒子が目覚めれば、どうするのか。 勿論、それまでに衛宮士郎と合流出来ることが理想的だろうが。 彼の位置情報は最早なく、少年自身にもこちらの位置を知る方法が無い以上それは望めない。 つまり、状況が動くこと。 白井黒子の覚醒後にどう動くか。 それまで動けないだろうからこそ、それを今考えるべきだった。 やはり、全員で彼の元へと向かうことが望ましいだろうか。 しかし、此の島にきてから一度も経験していない殺し合い。 それも、想像もつかないような異能をもってしての争い。 自分はいい。グラハム・エーカーはそう考える。 軍人なのだから。弱き者を守るために戦うのは当然のことだ。 だが、天江衣を戦いに巻き込んでもいいのだろうか。 殺し合いなどには縁のない、この可憐な少女を。 とはいえ戦闘力の無い彼女を一人きりにするわけにもいかない。 ある程度戦闘の出来る誰かとともにいてもらわねばならないだろう。 では、自分のみが行き白井黒子と天江衣には待機していてもらう、ということではどうか。 だが、納得するだろうか。白井黒子が。 グラハムの心にまた僅かな迷いが生まれる。 「―――……? ここ、は―――……?」 しかし、それが具体的な形を見せる前に、白井黒子の目が覚める。 疲労も含めて肉体が回復した以上、それほど長く眠りが続くはずも無かった。 「しらい、しらい! 目を覚ましたのか!」 「衣さん……。そう、わたくしは撃たれて……。え? 何故傷がありませんの? それに、士郎さんは……?!」 「落ち着け、白井黒子。ここは薬局だ。傷は施設別サービスで治療した。―――衛宮少年とは、まだ合流出来ていない」 冷静に答えるグラハム。 「では、まだ士郎さんは……―――!」 瞬時に意識がはっきりとする黒子。 一刻も早く駆けつけなければとばかりに勢い良く起き上がる。 「ま、待ってくれ、白井! まだ傷も癒えたばかりでそんな無茶を―――!」 それを留めるは天江衣。 正直な話、彼女は怖かった。 白井黒子が危険な戦場に繰り出そうとすることが。 自分と友達になると言ってくれたものが、また死んでしまうのが。 ―――どうしても、伊藤開司と被って見えてしまい。 「―――もっと、もっと無茶をする人が行ってしまったんですの! だから、わたくしは―――!?」 しかし、それも黒子には通じない。 普段の彼女であれば天江衣相手にここまで怒鳴ることはないだろう。 衛宮士郎という少年が未だ死地にいることが、黒子の頭から冷静な思考を排除していた。 「待て、衣、白井黒子。―――どうやら、他の参加者のようだ」 二人を制しようと口を開きかけたグラハム・エーカーは外から聞こえた馬の声に反応する。 思い出すのは支給品だった馬のこと。 それを考えれば、他の参加者が馬を移動手段としていると言う可能性にはすぐに思い当たった。 どう対応すべきか、わずかに迷い身構える。 すると、向こうもこちらの存在に気がついているようで、声をかけてきた。 「僕の名前は阿良々木暦! こっちは浅上藤乃。どっちも殺し合いには乗ってない。そっちは、どうだ?」 そして時間を巻き戻す。 ◎ ◎ ◎ 情報交換のターン。 筆談等を適時交えて盗聴に備えながら、各自、己の知ったことを伝え合う。 開会式の少女の家族、天江衣。学園都市の風紀委員にしてレベル4のテレポーター白井黒子。ユニオンの軍人にしてフラッグファイターのグラハム・エーカー。人間もどきの吸血鬼未満、阿良々木暦。歪曲と千里眼の少女、浅上藤乃。それぞれの元々の知り合いの名前と容姿、簡単なプロフィール。 ギャンブル船、希望の船、エスポワール。セイバーのマスター、衛宮士郎。蝸牛に迷った少女、八九寺真宵。元帝愛幹部、利根川幸雄。普通の女子高生、秋山澪。ギャンブラー(?)、伊藤開司。戦国武将、明智光秀。エスポワール会議。OZの軍人、ゼクス・マーキス。投影魔術と解析魔術。仲間割れ。そして、日本人を殺す女、ユーフェミア・リ・ブリタニア。世界有数のデジタル派、原村和。『黒子の仮説』。聖杯戦争。ガンダムのパイロット、ヒイロ・ユイ。その同行者の女、ファサリナ。エスポワール・ノート。参加者よりと予想される工作員、忍野メメ。正義の味方、衛宮士郎、首輪解除の鍵となりうる。政庁崩壊。政庁跡での戦闘。狂った女。治療サービス。その際に現れた主催者側の少女、禁書目録。 殺人に乗った少女、平沢憂。牧師のような服を来た少年、デュオ・マックスウェル。中性的な和服の少女、両儀式。ナイトオブゼロ、枢木スザク。熱き戦国武将、真田幸村。気高い少女、セイバー。おくりびと。明智光秀と織田信長は危険な存在。駅襲撃。東横桃子とルルーシュ・ランペルージ、平沢憂と手を結んでの不意打ち。位置ワープ。F-7/ホールと条件入場の扉。USBとパソコン。バトルロワイアルサポート窓口担当、原村和。時間経過により開示されていく情報。ライダーの襲撃。浅上藤乃との合流。ライダーの死亡。位置情報により戦場ヶ原ひたぎと合流するためにここまで来たこと。 まず、初めに加治木ゆみを殺した。琴吹紬と千石撫子を逃した。月詠小萌は藤乃の行動の結果死んだ。ライダーと出会い同盟を結んだ。駅を襲撃して真田幸村を殺した。駅で枢木スザクと銃を持った男、神原駿河、一方通行と戦闘した。アリー・アル・サーシェスと同盟を結んだけれど、即座に別れた。阿良々木暦を殺そうとして殺せなかった。そして、人を殺すことをやめた。 ◎ ◎ ◎ それぞれの情報が開示され、空いていたピースがいくつか埋まる。 僕の情報も彼らの持っていた考察の裏付けや、新しい発見にもなったらしい。 だが、彼らにとってはそれ以上に衝撃だったことは浅上による罪の告白のようだった。 繰り返される謝罪の言葉。自身の罪を隠すこともなくさらけ出した浅上。 でも、三人の反応は分かっていたことだがあまり芳しいものじゃなかった。 白井は不信感を隠そうともしなかった。 「―――正直、阿良々木さんには申し訳有りませんけれど、信用できませんわ。 改心したふりをしている、ということも考えられますし。 それに、改心が偽りで無かったとしても、それをどう償うつもりですの? もし、お姉さまを殺した人間が貴女だったのなら、私は到底許せそうにはありませんわ」 天江は泣いてしまった。加治木ゆみは彼女の知り合いで、友達になれたかもしれない人、だったらしい。 「……すまない。衣は……あさがみを許してもいいものか、分からない……」 グラハムさんは白井ほど感情的ではなかったけれど、やはり信用しきれないようだ。 「―――人を殺したということ。それ自体は仕方ないと許せることかも知れない。 私も軍人だ。戦場で人間を殺したことはなんどもある。この狂った殺し合いを戦場と見立てれば分からない話でも無い。 しかし、ここで相手をするのは死ぬ覚悟のある軍人ではない。殺し合いとは無縁なはずの一般人だ。 しかもそれを享楽的に殺したと言う人間を手放しで信用できるほど、私、グラハム・エーカーは人間が出来てはいないな」 冷たい、いや、当たり前の言葉だった。 浅上がしてきたことは、それだけ罪深く許されざる行為なのだ。 どれほど罵られても償いには決して値しないほどの。 浅上は、それらを聞いて辛そうだった。 泣きそうだった。罪を噛み締めていた。 だけど、泣いてはいなかった。 誤魔化さず、罪と向きあおうとしていた。 そんな彼女を見て僕は思う。 彼らの言っていることはもっともで、許してもらおうなんて図々しいことだと。 浅上は、許して欲しいわけではないだろう。甘んじて責を受けるつもりだろう。 しかし、それすら傲慢なことかもしれない。 なぜなら、意図せずして選択肢を狭めているのだ浅上は。 だって、許せなかったとして、許さなかったとして。 どうすればいい。今まで殺し合いに乗っていなかった人間は。 殺すか? 浅上は殺意を向けられるても受け入れるつもりはあるだろう。 それはそれでひとつの選択肢なのかも知れない。 だが、殺せるわけがない。殺し合いを選ばなかった人間が、無抵抗な人間を殺せるわけがないのだ。 心情的には兎も角、行動としてそうしてしまえば、それはゲームに乗ったものと同じになってしまうのだから。 だからといって、許すことも難しい。殺し合いにのっていない人間は多かれ少なかれ、誰かとの死を乗り越えてきただろう。 今更、それを行っていた人間にごめんなさいと言われても、怒りを抑えることは難しい。 だったら、だったらどうするのか。 決まっている。 「少年、君にも聞きたいことがある。―――どうして、君は浅上藤乃を許せた?」 そう、僕だ。 既に同行している僕が、どうして浅上を許せたのか。 その確認と、理屈の追求。 「聞いてみたところによれば、君の元からの知人二人が死ぬことになった遠因も、浅上藤乃によるもののようだ。 だというのに、何故だ、少年。何故君は浅上藤乃を許したんだ?」 だから、僕は答えた。 「―――許したわけじゃない。……別に僕は浅上がやったことを許したわけじゃないんですよ。 神原も、千石も僕にとって大切な友達でした。―――それを手放しに許せるほどに、僕だって人間が出来ているわけじゃない」 そうだ。 かつて、どうしようも無いほどに敵対した男を殺されて。 それを、許せなかったのが、僕だ。 人を殺した浅上を、それを楽しんでいた浅上を許せるはずが無い。 「……ならば、何故だ。君はどうして彼女と同行している」 訝しげなグラハムさんの顔。 そうだろう。許せないなら、どうして僕は浅上の側にいる? ちらりと浅上を見れば、少し不安そうな顔をしていた。 大丈夫。既に答えは得ている。 そう心の中でつぶやいてグラハムさんに目を向けた。 僕は、覚悟を決める。 ―――いや、覚悟なんて。もっと前に決めていた。 「―――それでも、浅上に生きていて欲しいと思ったからです。 許せなくても、仇でも、あの涙は、後悔は嘘じゃなかった。 僕を殺そうとした浅上も、僕を生かそうとした浅上も、嘘じゃない。 人殺しをしないと誓った彼女は、僕と一緒にここまできた浅上は、普通の女の子だった。 僕は……嫌だ。こんな子が救われないのは、真っ当に生きられないことは嫌だと思った。 浅上藤乃を許せない気持ちは本物です。だけど、それ以上に、僕は浅上に生きていて欲しい。 だから。 僕は浅上を守る。―――ただ、それだけです」 ちゃんとした、誰にでも誇れるような理屈があるじゃない。 こんな、ただの短絡的かもしれない、だけど嘘じゃない。 僕にはそんな感情しか無い。 納得してくれるとも思っていないけれど。 押し付けられるわけも無いけれど。 それが、僕の偽らざる気持ちだった。 「……そうか」 グラハムさんは少し考えていたようだった。 そして、向き帰り、白井、天江のことを見る。 天江は、泣きながらもしっかりとグラハムさんを見据えていた。 白井は僕を少し見た後で、グラハムさんに向かって頷いた。 こちらに顔を向けて、彼は僕らにこう言った。 「では、少年。君のその意志に免じて判断を『保留』することにしよう。 これからの彼女の行動で、私たちが浅上藤乃をどう扱うかが、決まる」 ……それは、この場で出来る最大限の譲歩と言ってもいいものだと思う。 僕も、浅上も驚いて彼を見る。 グラハムさんは少しだけ笑うと言った。 「許さなくてもいい―――か。少年、君はなかなかユニークだな」 こうして僕たちは、本当の意味でグラハムさん達と合流することができた。 ◎ ◎ ◎ さて、こんな心温めるエピソードのあとで非常に心苦しいところではあるんだけれど……。 僕の方からやはりもう一つ提案をしようかと思う。 いや、なんていうか空気読めとか、おいおいさっき言ったことはどうしたんだとか聞かれても困るんだけど。 これから先のことを考えたら。多分、こうすることが一番いいと思うから。 「ふむ、情報も集まったところでこれからどうするかだが―――」 「ごめん、グラハムさん。先に僕からいいですか?」 まとめようとしたグラハムさんの声を遮っての発言。 みんなの視線が僕に集まる。 う。ちょっと緊張。 あまり大勢に注目されたことないしなあ。 「なんですの? 阿良々木さん。わたくし、出来ましたら早く―――」 「うん、僕も早く行動したい理由はあるよ。その上での提案がしたい」 ちょっと苛立を見せた白井。 気持ちは分からないでも無い。 僕だって戦場ヶ原を早く迎えに行きたいのだし。 「僕たちの目的は大きく分けると二つだ。 ここから見て、北東、東方面にいる知り合いの探索と、天江の安全の確保。 ―――勿論、天江以外はどうでもいいってわけじゃないけどさ。 全く戦えないんだし、最優先で安全を確保することに異論があるやつはいないと思う」 見わたせば皆ここまでは特に反論なし。 まあ、当然か。一応、そういうふうに言葉を選んでいる。 「で、それがなんなんですの?」 「慌てるなって。―――うん、だから僕は二手に別れることを提案したい」 この時点でグラハムさんだけが少し反応する。 僕が何を言おうとしているのか大体わかったのかも知れない。 白井、天江、浅上は未だピンときていないようだけど……。 「で、班分けは僕とグラハムさんで政庁の方へ。天江、白井、浅上は安全なところへ行くってことでどうだろう」 ……続く僕の言葉で爆発した。 「…………なっ!」 「…………ふぇ?」 「…………え」 時系列順で読む Back “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) Next 阿良々木暦の暴走(後編) 投下順で読む Back “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) Next 阿良々木暦の暴走(後編) 248 アラガミShort Story 阿良々木暦 257 阿良々木暦の暴走(後編) 248 アラガミShort Story 浅上藤乃 257 阿良々木暦の暴走(後編) 249 とある月夜の友情物語 天江衣 257 阿良々木暦の暴走(後編) 249 とある月夜の友情物語 グラハム・エーカー 257 阿良々木暦の暴走(後編) 249 とある月夜の友情物語 白井黒子 257 阿良々木暦の暴走(後編) 248 アラガミShort Story 伊達軍の馬 257 阿良々木暦の暴走(後編)
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1222.html
阿良々木暦の暴走(後編) ◆1aw4LHSuEI 「っ……どういうおつもりですのっ!?」 そして、彼女たち三人の中で最も早く反応したのは白井。 中学一年生という年齢を感じさせない頭の良さ。 それが彼女の強さの一因だということは、まだ僅かにしか付き合いの無い僕でも分かる。 そして、だからこそ最初に声を上げて、最も早く攻略される。 ―――こう見えても僕は、頭の回る女子中学生の扱いには慣れているんだ。 「どういうつもりもなにも……言った通りだよ。二手に別れた方が効率がいいのは当たり前だろ?」 「別に、チームを分けることに反対しているわけではありませんわ! わたくしが言いたいのは……!」 「―――どうして、自分が政庁側じゃないのか、って?」 「―――っ」 ……まあ、情報収集の話っぷりから少しぐらいは推察出来る。 衛宮士郎ってやつと白井は随分仲良しらしい。 それを考えると、白井の心理としてはやっぱり自分が探しに行きたかったんだと思う。 だけど、それはだめだ。ああ、全然だめだ。 「白井は、どうして政庁に行きたいんだ?」 「決まってますわ! 士郎さんを放っておけないからですの!」 「―――その気持ちはわからなくはないよ。僕だって戦場ヶ原を放っておけないから、行きたいんだ」 「だったら……!」 急く彼女を制するように、片手を出して目を見つめた。 「―――衛宮士郎ってのはさ。お前にとってなんなんだ?」 「―――え」 白井の動きが止まり、固まった。 「僕にとって戦場ヶ原ひたぎは恋人で、他のすべてより優先すべき存在だ。 だから僕はあいつを迎えに行く。でも、お前にとってはどうだ。 お前にとっての衛宮士郎は、僕にとっての戦場ヶ原ひたぎに匹敵するほどの理由なのか?」 「それは―――……」 声のトーンが落ちる白井。 ……ひどいこと言ってるなー。僕。 「悪い、白井。でもさ、それだけじゃないんだ。もし二組に分けるとしたら、この組み合わせ以外にはないと思うから。 だから、こう提案させてもらった」 「……どうして、ですの?」 「まず、必要なのは天江の安全を出来るだけ確保することだと思う。それが、僕らにとっての一番身近な命題だ。 これを遂行するなら、さっき言った白井、天江、浅上のチームが一番だと思う」 ふむ、と今まで黙って僕の意見を聞いていたグラハムさんが口を開く。 「なるほどな。千里眼とテレポートか」 「ええ、そういうことです」 顔を向け僕もそれに頷きを返す。 白井も分かったようだ。 浅上は……目を伏せていてよく分からない。 天江は。……やばい、この子会話についてきてなくないか。 「……千里眼による索敵と、テレポートによる離脱。そういうことですの?」 僕は、そのとおり、と言葉を返す。 そう。取り敢えず危険人物の情報は大量に得たのだ。 安全なやつと危険なやつは、今の僕たちなら大体わかる。 参加者名簿を持っていた浅上なら容姿も問題なく判別可能ということもあるし。 変装をされたらややこしいかもしれないけれど……。 まあ、そこは取り敢えず怪しいやつは避けることにすれば、大きな問題はにはならないだろう。 で、危険人物なら白井のテレポートだ。 女の子三人程度なら一緒に移動可能というその能力。 射程や疲労、精度という制限を考えても、これ以上逃げるのに適した能力もないだろう。 こうして敵に気づかれる前に離脱を繰り返していれば、危険な目に合う可能性はずっと減らせるだろう。 「……わかり、ましたわ。わたくしもそれで構いませんの」 うなだれるように了承する白井。ちょっとかわいそうだった。 白井は頭がいい。つまり、それは理屈で折れてくれる、ってことだ。 まず先に感情論を理屈で制してから、理論を見せて納得させる。 というか、初めのはったりがやっぱり効いてるみたいだ。 よく考えたら結構穴のある理論なんだけど……。 まあ、うまくいったからよし。 次は……天江、かな。 「天江は、これでいいか?」 「衣は…………」 天江は分からないなりに話を聞いていたらしい。 とりあえず、チーム分けがどうなるか、ということはわかっているようで。 目に涙を溜めながら、僕を見る。 「衣は……、もう、グラハムと離れるのは……」 うわ、泣きそうだ。 どうしよう。天江に関して言えば、説得のために何も考えてなかった。 チラリとグラハムさんの方を見れば厳しい表情。 ……困った。どういうつもりでそんな顔なのか分からない。 けど、取り敢えず、助けてくれはなさそうだ。 仕方ない。頑張ってみよう。 「天江……」 「……ひゃ! あ、ありゃりゃ木!?」 突然抱きしめられて驚いた声をあげる天江。 名前、噛んでる噛んでる。 ―――えーと、ここからは。 「……天江にはさ、危ない目にあって欲しくないんだ。だから言う事聞いてくれないか?」 「だ、だが……衣はグラハムと……」 む。まだ無理か。 仕方ない。こうなったら八九寺ばりの扱いで―――。 ……いや、それはグラハムさんが怖いのでパス。 正攻法にしよう。 ていうか、あの、グラハムさん。 心なしか、顔がさっきよりも厳しくなってるんですが……。 「その間、好きなこと……。そうだ、ギャンブル船に行ってればいい。たしか天江は麻雀が好きなんだよな?」 「……ギャンブル船? 麻雀?」 ぴくりと天江が体を震わせる。 抱きしめているから表情は見えないけれど、この感触は、行けるか? 僕は天江の耳元で優しく言う。 「そう、ギャンブル船。たしか1000万ペリカ持ってるんだよな? だったらそれを元手にギャンブルしたらいい。 それに、もう言ってた準備時間は過ぎてるし、ギャンブルルームにいる間は殺し合いは出来ない……。 それがいいって! な、天江! ギャンブル船で待ってないか? 僕たちはちゃんと帰ってくるからさ」 「……ペリカをかけての麻雀」 天江は一呼吸ぐらい黙った。 それがどうしてなのか僕にはわからないけれど、天江には天江の葛藤があったんだろう。 僕から身を離すと、まだ少しうるんだ瞳で、だがしっかりと頷きを返した。 「分かった……衣も、それでいい……」 うん、いい子だ。 できるならもうちょっと抱きしめていたいぐらいに。 でも、それは時間が無いからまた今度ということで。 そして、最後。 グラハムさんは多分僕と同じ考えだろう。 だから、これが最後の説得になる。 ―――浅上藤乃。 「浅上は、どうだ?」 「私は、別に、その、阿良々木さんが決めたことなら……」 俯いたままで言う彼女に申し訳なく思う気持ちがある。 こいつならきっと反対しないだろうとわかっていた。 控えめで自分を押し通すことの無い浅上なら。 それを分かっていて、僕はわざわざ浅上に尋ねた。 ……やっぱりひどいことしてるな、僕は。 だけど、きっとこれは浅上にとっていいことだ。 多分、おそらく、きっと……。でも。 だから。 「本当に、いいのか?」 「はい、大丈夫です……」 「そうか……」 「それに、阿良々木さんのこと、信じてますから」 信頼してくれている、いや、信用されていると言うべきか。 感情では納得できていないだろうに、彼女はそう言った。 そう、頷いてくれた。 僕を、信じてくれた。 ―――だったら、僕も意志を貫き通すだけだ。 「だったら、ここで別れることになるな」 「はい……」 「でもさ」 浅上が僕を見上げる。 僕はそれを見返した。 「これが、今生の別れってわけじゃない。必ず後でまた会おう。 浅上が今まで傷つけた人に謝るなら、僕もそれについて行く。 一緒に謝ってやることは出来ないけど、側で支えてやることぐらいはできるから。 だから―――」 「だから、生きてくれ。僕はお前に死んで欲しくない。生きて必ず、もう一度会おう」 そして、そんな死亡フラグのようなことを口にした。 浅上は、少しだけ涙を流して答えを返す。 「―――はい。阿良々木さんも、死なないでください。私はあなたに生きていて欲しい」 そして、僕たちの運命は分岐する。 なんて大層なことを言っても。 この時の僕には先に何が起こるかなんて、予想もついていなかったのだけれど。 ◎ ◎ ◎ 「ひどい人ですわよね、阿良々木さんって」 「え?」 先に出発したグラハムさんと阿良々木さん。 表に出て、二人を見送った私に白井さんがかけてきた言葉がそれだった。 「そんなこと……」 「ありますわよ。……僕が浅上を守るだなんて言っておいてこの有様。 甲斐性なしにも程があるというものですの」 阿良々木さんを悪く言われるのは嫌だけど、彼女の言葉に怒りや不快感より先におかしさがこみ上げてくる。 白井さんはきっと、私の立場になって考えて言ってくれている。 私が人を殺したと聞いたとき、激しい怒りを見せた彼女も、こうしてみれば普通の女の子だった。 「……仕方ないですよ。阿良々木さんにはちゃんと恋人がいるんだから」 「そう! そこですわよ! あの男、恋人がいると言うのに、あんな思わせぶりなことを言うだなんて何を考えてますのやら。 衣さんのことも抱きしめていましたし、全く、とんだすけこましの好色野郎ですわ!」 大げさなリアクションをする白井さんが少し可愛くて。 私は思わずクスリと笑う。 「……いいんですよ。私は別に阿良々木さんが好きなわけじゃありませんから」 「……そうなんですの?」 先輩も、ライダーさんも、死んでしまった。 私が好きになった人は、みんな死んでしまう。 なんて、そんな思いが湧き上がる。 だから、というわけでもないけれど。 阿良々木さんのことを好きになっちゃいけない。 ちゃんとした恋人のいる彼に恋してはいけない。 だから、これでいい。 あの人にこんなに心配してもらえるだけで。 私には、充分すぎるぐらいだ。 「……ふふ、心配して下さってありがとうございます」 「……いえ、別に、わたくしは貴女を心配したわけではありませんのよ? ただ……あの方に腹が立っただけと言うか、今考えたらうまく言いくるめられてしまったことに対する怒りというか……。 ……ああ、もう! 大体、わたくしはまだ浅上さんを信用したわけじゃないのですわよ? そこをちゃんと理解して欲しいものですわ!」 ふいっ、と顔をそむける白井さん。 なんだかどこかで聞いたことがあるような態度のような気がするけれど。 「出発はもう少ししたらしますので、お手洗いその他準備をしておいてくださいまし!」 そう言って薬局に戻る彼女。 ……阿良々木さんが私をこちらに加えた真意は掴みきれないけれど。 こんなふうに、私が普通の女の子みたいに話す場を与えてくれるつもりだったのかな、と。 勝手に感じて嬉しくなった。 「…………あら?」 「……あの、その、あ、あさがみ……」 ふと気づけば、薬局の扉の端からウサギの耳のように長いカチューシャが出ていた。 天江さんだ。 知り合いを殺した私にまだなれていないのか、表情は固い。 仕方ないことだと思う。私も、心を引き締めて彼女と向き合った。 「……なんでしょうか」 「……あさがみ、私と! ……私と、友達になってくれないか……?」 そう言って、震えながら差し出される手。 彼女なりの精一杯だろう勇気を振り絞ってだろう行動。 私みたいな人殺しを、受け入れようとしてくれる。 ……なんて、いい子なんだろう。 ―――本当の意味で、阿良々木さんの言葉が分かる。 ああ、この子を死なせちゃいけない。 こんな子を死なせちゃいけない。 だから、虫がいいことかも知れないけれど。 人を殺した私が、言っていいことなのかわからないけれど。 人を守ってもいいだろうか。 この子を。大切にしてもいいだろうか。 「浅上……? あの……」 返事をしない私に不安になったのか。 天江さんは眉を下げた顔で私を見上げる。 そんな彼女が可愛くて、思わずぎゅっと彼女を抱きしめ。 私はそれの答えにした。 「わ、だ、だから抱きしめるな、撫でるな、子供扱いするな~!」 ライダーさん。 私、がんばります。 あなたは私を利用していただけなのかも知れないけれど。 私はあなたに会えてよかった。 だって。 私はあなたに生きていて欲しかった。 その気持ちはきっと嘘じゃないから。 私、がんばります。 あなたはそんなこと望んでもいないかも知れないけれど。 わたしが今こうしてここにいることは、きっとあなたがいてくれたおかげでもあるんだから。 ライダーさん。 本当に、ありがとうございました。 【E-4 薬局/一日目/夜中】 【天江衣@咲-saki-】 [状態] 健康、首輪爆発まであと11時間(現在の負債:1億ペリカ) [服装] いつもの私服 [装備] チーズくんのぬいぐるみ@コードギアス反逆のルルーシュR2 [道具] 麻雀牌セット、レイのレシーバー@ガン×ソード、水着セット@現実、エトペン@咲-Saki- ペリカード(残金1000万)、サンドイッチ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20 [思考] 基本:殺し合いには乗らない、麻雀を通して友達を作る。 1:誰にもバレないように、負債を返済する。 2:白井、浅上と一緒にギャンブル船に行って麻雀をする。できればそこで一億ペリカを稼ぐ。 3:グラハムを信じる。 4:《はらむらののか》と《清澄の嶺上使い》を救い出したい! 5:ギャンブルではない麻雀をして友達をつくる。 6:チーズくんを持ち主である『しーしー』(C.C.)に届けて、原村ののかのように友達になる。 7:皆が望むとあらば麻雀に臨みペリカを入手する。 8:インデックスと友達になりたい。 9:浅上、白井とは友達になれた……? [備考] ※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました。 ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。 ※エスポワール会議に参加しました。 ※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。 ※『黒子の仮説』を聞きました。 ※ヒイロ・ファサリナと情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。 ※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。 ※ギャンブル船にて機動兵器が売られていることを知りました。 ※帝愛グループに1億ペリカの借金をしました。借金は定時放送を迎えるごとに、倍額になります。 7時32分までに借金を返済出来ない場合、首輪が爆破されます。 ※阿良々木暦らと情報交換をしました。 【白井黒子@とある魔術の禁書目録】 [状態]:健康、睡眠中 [服装]:常盤台中学校制服、両手に包帯 [装備]:スタンガン付き警棒@とある魔術の禁書目録、 [道具]:基本支給品一式、ペーパーナイフ×6@現実、USBメモリ@現実、沢村智紀のノートパソコン@咲-Saki [思考] 基本:士郎さんと共に生きてこの世界から出る。 0:士郎さん…約束…。 1:天江衣、浅上藤乃とともにギャンブル船に行く。危険はできるだけ避ける。 2:士郎さんが解析した首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す 3:お姉さまを生き返らせるチャンスがあるなら……? 4:士郎さんが勝手に行ってしまわないようにする 5:士郎さんが心配、意識している事を自覚 6:士郎さんはすぐに人を甘やかす 7:危険人物を警戒 8:少しは士郎さんを頼る 9:イリヤって士郎さんとどういった関係なのでしょう? 10:浅上藤乃を一応警戒。 [備考] ※本編14話『最強VS最弱』以降の参加です ※空間転移の制限 ・距離に反比例して精度にブレが出るようです。 ・ちなみに白井黒子の限界値は飛距離が最大81.5M、質量が130.7kg。 ・その他制限については不明。 ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。 ※エスポワール会議に参加しました。 ※美琴の死を受け止めはじめています。 ※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。 そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。 ※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。 上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。 ※原村和が主催者に協力している可能性を知りました。 ※バトルロワイアルの目的について仮説を立てました。 ※衛宮士郎の能力について把握しました。 ※衣の負債について、気づいていません。 ※阿良々木暦らと情報交換をしました。 【浅上藤乃@空の境界】 [状態]:頬に掠り傷(処置済み)、疲労(小)、全身に軽い刺し傷(処置済み)、力を使うことへの僅かな恐怖心・及びそれを克服する覚悟 [服装]:浴衣@現実 [装備]:軍用ゴーグル@とある魔術の禁書目録 、伊達軍の馬@戦国BASARA [道具]:基本支給品一式、 [思考] 基本:今までの罪を償っていく 1:天江衣、白井黒子とともにギャンブル船に行く。危険はできるだけ避ける。 2:今まで自分が殺してきた人の知り合いを探す。 3:阿良々木さん、天江衣、白井黒子を守る。 4:サーシェスを敵視。 5:人を凶ることで快楽を感じていた事を自覚し、その自分に恐怖する。 6:織田信長を警戒。 [備考] ※式との戦いの途中から参戦。盲腸炎や怪我は完治しており、痛覚麻痺も今は治っている ※藤乃の無痛症がどうなっているかは後の書き手にお任せします。 ※魔眼を使おうとすると過去の殺人の愉悦の感覚 を思い出してしまいます。 ですがそれらを克服する覚悟も決めています。 ※阿良々木と情報を交換しました。 ※グラハムらと情報交換しました。 ※衣の負債について、気づいていません。 ※移動手段には伊達軍の馬@戦国BASARAを用いる予定です。 ◎ ◎ ◎ 「―――それにしても、少年。君はなかなかにしたたかだな」 「……何を言ってるんですかね。グラハムさん」 夜の道、ヘッドライトに照らされたアスファルトにどこか不気味な雰囲気を感じている中。 軍用ジープを走らせながらの言葉に、一応僕はすっとぼけてみる。 グラハムさんはニヤリと笑うと僕の方を横目で見た。 「阿良々木少年、君のやりたがっていることは一見理論的だがその実、大して衛宮少年と変わらない。 ―――君は、少女たちを危険な目にあわせたくなかった。そういうことだろう?」 ―――50%正解。 まあ、つまりそういうことだ。 わざわざあんなことを言って男女でチーム分けをしたことの理由としては。 いや、別に女の子を馬鹿にしてるわけじゃない。 白井も、浅上も僕よりずっと強いことは分かっている。 彼女たちにしか出来ないことなら、僕は遠慮なく頼るつもりだ。 何もかも自分でやろうというほどに、僕は自信家でも独善者でもない。 だけど、今回やることは、戦闘じゃない。 ただの知り合いとの合流で、必ずしも戦闘能力が必要というわけじゃない。 だったら、わざわざ危険だと分かってる場所に女の子を行かせるよりも。 僕が行った方が気が楽だって言う、ただそれだけの話。 「それがわかってたから、僕の意見に反論しなかったんですか?」 「そういうことだ。―――君が言い出さなけば私が言っていたかも知れない」 もっとも、君ほど上手く言いくるめることが出来たかは分からないが。 そう言って笑うグラハムさんは格好良い。 こういうまともな大人は本当に久しぶりに会った気がした。 いや、僕の両親とかも別に普通なんだけどさ。 まあ、本当はもう一つ理由があるんだけれど―――。 「そして、浅上藤乃のため、か?」 ……残り50%も正解だった。 浅上の今までに迷惑をかけた人に謝りたい、っていうのは立派な行為だと思う。 後ろめたくなって隠したくなってもおかしくない過去と、まっすぐに向き合っている。 それ自体は責められることでも何でもない。 だけど。あいつは殺人者だ。 多分、あいつのせいで殺し合いに乗ってしまった東横が、あいつの謝罪を聞いたからってどうなる? 殺意を向けられるだけだろう。 そうでない参加者だって、誰もがグラハムさん達みたいに受け入れてくれるとも限らない。 排除しようとするやつだっているだろう。 そうなれば、生きるために殺すか、嫌悪感のために殺せず死ぬかの二択しかない。 どちらにしても最悪。選ぶことになった時点でどうしようもない状況。 あいつにはそんな目にあって欲しくない。 だから、戦地から、人が多く集まる点から遠ざけた。 できるだけ他の参加者と接触しない作戦を伝えた。 浅上の最悪を、出来るだけ遠ざけるために。 自分勝手な自己満足だと分かっているけれど。 「……天江と、白井には悪いことをしたと思っています」 「気にするな、少年。君の狙いがなんであれ、語られたメリットは嘘ではない。 それに、説得の言葉だって嘘とは思えなかった。なにより、衣を案じてくれた気持ちは本物なのだろう? ―――だったら、構わないさ。君と私の利害は一致している」 「―――ありがとうございます」 ―――さて、少し急ごうか! そう告げたグラハムさんはアクセルを強く踏み込んで。 軍用ジープは加速した。 ずっとずっと、守ってやらなくちゃって思ってた。 お前はぼくの彼女だ。 強くも無い僕だけど。 それだけは他人には譲れない。 待ってろ、戦場ヶ原。 すぐに、僕が行くから。 お前を迎えに行くから。 脱出の目処が付いたんだ、だからみんな一緒に帰ろう。 神原は、八九寺は、千石は。もう、いないけれど。 そんなちっぽけな願いぐらい、きっと叶えてみせるから。 だから。 【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダムOO】 [状態] 健康 [服装] ユニオンの制服 [装備] コルト・パイソン@現実 6/6、コルトパイソンの予備弾丸×30、軍用ジープ@現実 [道具] 基本支給品一式、、ゼクスの手紙、SIG SG552(30/30)@現実(予備弾30×3) 『ガンダムVSガンダムVSヨロイVSナイトメアフレーム~戦場の絆~』解説冊子、 双眼鏡@現実、水着セット@現実、サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20 ギャンブル船商品カタログ(機動兵器一覧)第3回放送分@オリジナル、1万ペリカ、手術用の針、手術用の糸、消毒用エタノール [思考] 基本:殺し合いには乗らない。断固辞退。 0:阿良々木暦とともに衛宮士郎ら信頼できる知り合いと合流する。 1:天江衣をゲームから脱出させる。 2:衛宮士郎とヒイロ・ユイを会わせ、首輪を解除する。 3:首輪解除後、『ジングウ』を奪取または破壊する。 4:主催者の思惑を潰す。 5:ヒイロからもっともっとガンダムについて詳しく聞きたい。 6:ガンダムのパイロット(刹那)と再びモビルスーツで決着をつける。 ※刹那の名を知らない為、相手が既に死んでいることを知りません。 7:衣の友達づくりを手伝う。 8:夜は【憩いの館】で過ごすべきか。『戦場の絆』も試してみたい。 9:モビルスーツが欲しい。できればフラッグ。更に言うならオーバーフラッグ。 10:死ぬなよ…少年。 11:浅上藤乃を完全に信用しているわけではない。が、阿良々木暦を信用して任せる。 【備考】 ※バトル・ロワイアルの舞台そのものに何か秘密が隠されているのではないかと考えています ※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました ※エスポワール会議に参加しました ※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。 上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。 ※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。 ※『黒子の仮説』を聞きました。 ※原村和が主催者に協力している可能性を知りました。 ※ヒイロ・ファサリナと情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。 ※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。 ※ギャンブル船にて機動兵器が売られていることを知りました。 ※ヒイロから【憩いの館】にある遊技台、『戦場の絆』について聞きました。 ※衣の負債について、気づいていません。 ※阿良々木暦らと情報交換しました。 【阿良々木暦@化物語】 [状態]:疲労(中) [服装]:直江津高校男子制服 [装備]:マウンテンバイク@現実 拡声器@現実 [道具]:デイパック、支給品一式、ギー太@けいおん!、ピザ@現実×10 毛利元就の輪刀@戦国BASARA、 土蔵で集めた品多数 [思考] 誰も殺させないし殺さないでゲームから脱出。 基本:知り合いと合流、保護する。 0:グラハム・エーカーとともに戦場ヶ原ひたぎら信頼できる知り合いと合流する。 1:憂をこのままにはしない。 2:桃子、ルルーシュを警戒。 3:支給品をそれぞれ持ち主(もしくはその関係者)に会えれば渡す。原村和とは一方的な約束済。 4:千石……八九寺……神原……。 5:太眉の少女については……? 6:落ち着いたら【ホール】を再調査してみる。 7:浅上らの無事を願う。 [備考] ※アニメ最終回(12話)終了後よりの参戦です。 ※回復力は制限されていませんが、時間経過により低下します。 ※会場に生まれた綻びは、あくまで偶発的なものであり、今後発生することはありません。 ※巨神像はケーブルでコンソールと繋がっています。コンソールは鍵となる何かを差し込む箇所があります。 ※原村和が主催側にいることを知りました。 ※サポート窓口について知りました。 ※衛宮邸は全焼しました。小さく燻っているのみです。 ※土蔵にあった魔方陣の効力が消失しました。 ※土蔵にあったガラクタを多数回収しました。武器の類は入ってません。 ひょっとしたらなんらかの特別な物が混入してる可能性もあります。 ※藤乃と情報を交換しました。 ※グラハムらと情報交換をしました。 ※衣の負債について、気づいていません。 時系列順で読む Back 阿良々木暦の暴走(前編) Next Mobius Noise 投下順で読む Back 阿良々木暦の暴走(前編) Next 夢幻の如くなり(前編) 257 阿良々木暦の暴走(前編) 阿良々木暦 266 奈落 257 阿良々木暦の暴走(前編) 浅上藤乃 259 Mobius Noise 257 阿良々木暦の暴走(前編) 天江衣 259 Mobius Noise 257 阿良々木暦の暴走(前編) グラハム・エーカー 266 奈落 257 阿良々木暦の暴走(前編) 白井黒子 259 Mobius Noise 257 阿良々木暦の暴走(前編) 伊達軍の馬 259 Mobius Noise
https://w.atwiki.jp/777townforandroid/pages/1728.html
デザイン 機種 パチスロ偽物語 アニメーション あり スキル効果 70%の確率で超倍倍CHANCEからプレイ開始2倍速スーパーオートになる 消費SP 4050 入手方法 2016/12/22(木)~2017/1/5(木)開催の偽物語イベント LvMAX経験値 ? 限界突破素材 限界突破先 限界突破元 阿良々木暦(偽物語)+2 備考
https://w.atwiki.jp/sinnisioisinrowa/pages/50.html
阿良々木暦の人間サンドバック ◆1aw4LHSuEI 月の綺麗な夜だった。 「I love you」を訳すとき、日本人ならば「月が綺麗ですね」と言えばいい。 そんなことをかの夏目漱石が言ったという伝承も、どこか納得出来るほどの満点の夜空だった。 地面に横たわり、僕はそれを眺める。――――懐かしいな。 それほど昔のことではないはずだけど、戦場ヶ原と初めてデートした時のことを思い出した。 まだ素直でなかった頃の彼女。デレる前の、キャラとしては今以上にキレのあった彼女。 ……初めてした、キスの味。 戦場ヶ原が全てをさらけ出してくれた夜。 感慨深いものがある。 空に向かって手を伸ばす。あの時と同じように。 戦場ヶ原。 本当に、お前に逢えてよかったと思う。 僕は、お前に逢えて初めて人を好きになった。 誰のことも好きじゃなかった僕が、誰かを好きになれるんだと分かった。 それは、本当に。……本当に、嬉しいことだったんだぜ、戦場ヶ原。 ……ああ、もう時間があんまりないな。 ごめん。すまない。許してくれ。 人間強度の下がった僕では、大切な全員を想起するような時間はないみたいだ。 ……悔いはある。けれど、その弱さを含めた全てが、戦場ヶ原が好きだと言ってくれた僕だから。 だから、仕方ないよな。 …………。 あれ? ――忍が、隣に居た。……そっか、お前はいつだって僕と一緒なんだもんな。 伸ばしていた手を、しゃがみ込んでいる忍の頭に乗せて撫でる。 ごめんな、いつもいつもお前に付きあわせてさ。 ……今まで、ありがとう。 そして、僕の視界は、徐々に狭くなっていって。 真っ暗に、なった。 □ □ □ 「――――お前、様?」 「なるほど。これは素晴らしいですね」 「冗談じゃろう……? なあ……」 「古賀さんの回復力すら凌駕し……体力の消耗もない。これほどの異常(アブノーマル)が存在したとは」 「我が、あるじ様……。のう、頼むから……返事、を。あんな、ただ心臓を貫かれただけで、お前様が……っ!」 「ところで」 黒神めだかは。 自らが心臓を貫いて殺した阿良々木暦に寄り添う吸血鬼を見下ろして。 何の感慨も持たないような口調で尋ねた。 「あなたは、なんですか?」 「う、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 吠えた。 周囲の空気そのものが震える程の絶叫。 じじつをひていしきれないけれどげんじつをちょくしもできずふるえるこころどうようするきもちあふれだすかんじょう。 そして、彼女が選んだのは正当な報復行為だった。 「よくも! よくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくも我があるじを! 殺し解し並べ備え晒し喰らい屠り裂き貫き潰し削ぎ契り剥ぎ捻り刈りそしてそしてそして死ね!」 血の涙を零しながら。 感情の全てを振り切った忍野忍に対して黒神めだかは。 たったヒトコト呟いただけだった。 それは。 ヒザマズ キ ナ サ イ 「 跪 き な さ い 」 「――――ッ、ガ……!?」 それだけで、とても簡単に。 忍野忍は地面に叩きつけられた。 『言葉の重み』 『完成』されたそれは、制限化にあるとすらいえ、伝説の吸血鬼を相手に通じるほどの効果を有していた。 「さきほどの彼……阿良々木暦さんと申しましたか? 彼が、回復能力を持ちながらあっさりと死んだことが不思議なのですね?」 倒れこんだ忍に近寄って、平坦な口調でめだかは告げる。 たった今自分を殺そうとしていたものに対して、授業の疑問点に答えてあげる優等生の様に。 「簡単なことです。『理不尽な重税』を使わせて頂きました。……と、言っても何のことだか分からないかも知れませんが。 分り易く説明するならば、“相手の能力を奪うことが出来る能力”だと思っていただければいいでしょう」 吸血鬼としての不死性としての回復力。 それを、奪い去られたことで、心臓に到達した傷を治すことが出来ずに阿良々木暦は死亡した。 かつて、都城王土が、古賀いたみに対してそうしたように。 「巫山、戯るなぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!! こんなこんなこんなこんなこんなこんなこんなっこんな程度でぇぇえええええええええええ!!!」 「首輪がないということは参加者ではないのですね」 めだかは事実を確認する。 いつのまにか殺した少年の隣に居た少女を見て確認する。 この殺し合いに置いて殺す必要はない者であると確認する。 けれど。 「しかし、申し訳ありませんが」 ドズッ。 と、効果音が響いた。 「……あなたも、ここで終わりです」 私が完成する前に、殺されては敵いませんので。 そう呟いて、黒神めだかは忍野忍の心臓を貫いた。 □ □ □ 腕を振って、付いた血を払う。それでも残った血液を舌でぺろりと舐めとった。 制限によるものか。吸血鬼のスキルを十全に能力を発揮できる訳ではないようだ。 今使用できるのは精精が回復力ぐらいなものだろうか。 しかし、一人目にして大きな収穫。この調子で行けば遠からず自分という人間は完全に完成するだろう。 そう、黒神めだかは、 「黒神めだかではありません。黒神めだか(改)です」 失礼。 そう、黒神めだか(改)は、思った。 「しかし、理事長も素晴らしいことを思いついたものです。私を完成させるのに、これほどふさわしい舞台はない」 殺し合いだ。 殺されそうになったなら、誰もが自分の持てる力全てを持って戦うだろう。 それに触れることが出来るなら。それと戦うことが出来るなら。 黒神めだか(改)は、どこまでもそれを『完成』させていくだろう。 「殺し合いによる完全な人間の想像」 その理念に至った理由の一つが、彼女の存在だと言ってもいいだろう。 「……それでは、黒神めだか(改)を始めましょう」 ――――動き出した黒神めだか(改)は、止まらない。 【阿良々木暦@物語シリーズ 死亡】 【忍野忍@物語シリーズ 死亡】 【1日目/深夜/B-2】 【黒神めだか@めだかボックス】 [状態]健康、めだかちゃん(改)、吸血鬼の不死性を『完成』 [装備] [道具]支給品一式×2、ランダム支給品(2~6) [思考] 基本:自分という人間を完成させる 1:色々な異能の持ち主と戦い、その能力を自分のものとする。 2:ついでに殺しておく。 [備考] ※めだかちゃん(改)ですが、時系列的には「十三組の十三人」編の終了後です。 ※吸血鬼のスキルは制限により不死性以外は使用不可 自己満足だ 時系列順 今、再び語られる物語 自己満足だ 投下順 今、再び語られる物語 START 阿良々木暦 GAME OVER START 黒神めだか 異常(アブノーマル)の思考、そして考察
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/4406.html
autolink() BM/S15-003 カード名:母の日の阿良々木暦 カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1000 ソウル:1 特徴:《怪異》?・《血》? 【永】あなたのターン中、他のあなたのキャラすべてに、パワーを+500。 【自】他のあなたの《怪異》?のキャラかこのカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の山札を上から1枚見てよい。(見たカードは元に戻す) ついていくから―――迷う? レアリティ:R illust. 11/06/09 今日のカード。 12/05/12 母の日公開カード。 黄色らしい自ターン限定の味方パンプと条件付きのデッキトップ確認効果持ち。 デッキトップ確認はCIP効果に加え他の《怪異》?が場に出た時に発動できる。 化物語には《怪異》?が付いていないキャラは少ないため、 作品限定やネオスタンダードで組んだ場合には使い易い。 なお、D.C.系に多いデッキトップ確認とは異なり「公開する」ではないため、 すべてはあたしのモノ等の直接デッキトップをストックに送る系列のカードを使用すると、 相手にデッキトップが何だったのかを知らせない事ができる。 特にアドバンテージを取れるわけではないが、極力デッキ構成を知らせたくない場合や、 相手のアタック時にCXキャンセルとなるように士郎VSギルガメッシュ等でデッキトップに積み上げるなど、 工夫してみるのも面白いかもしれない。
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/4464.html
autolink() BM/S15-041 カード名:誰でも助ける主人公 阿良々木暦 カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2500 ソウル:1 特徴:《怪異》?・《血》? 【永】あなたのストックが5枚以上なら、他のあなたの《怪異》?のキャラすべてに、パワーを+500。 レアリティ:C illust.
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/12292.html
MG/S39-091 カード名:物語られた形姿 阿良々木暦 カテゴリ:キャラ 色:青 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2500 ソウル:1 特徴:《怪異》?・《血》? 【自】 [このカードを控え室に置く] 他のあなたの《怪異》?のキャラがフロントアタックされた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分のバトル中のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1000。 お前が命懸けで頑張って、この虎の放火を 十秒遅らせてくれてなかったら、僕は間に合わなかった そしたら僕は、きっと泣いてたぜ レアリティ:C 15/12/24 今日のカード