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育成に関する考察 ~その2~ 開戦に間に合わない場合 GNO2は複数サーバーがあり、それぞれに特徴がある。 人数の大小。経過日。サーバー毎の特色(これはログインしてみないと判らないが) 開戦当初に間に合わない場合は、以下の項目を基準にサーバーを選んで欲しい。 88日目以降のサーバー メリット 直ぐに終戦を迎えられる→さっくりスタートできる デメリット 終戦が早すぎてよく判らない状態で終わる可能性がある 80日目以降のサーバー メリット 終戦まで少しだけ時間があるので、その間に戦功を稼げる メリット チームに参加する余裕がある。怖がらずにチャットしてみればチームに入れる デメリット 終戦まで時間があるので、微妙に暇と感じる時間がある 人数の多いサーバー メリット 友人関係が構築しやすいかも。任務が多いかも。 デメリット ランクインし辛い。 人数の少ないサーバー メリット ランクインし易い。 デメリット 参加できる任務が少ないかも。 サーバー移動という機能もついている為、どこかのサーバーに居続けなければならない理由はない。 自分にあったサーバーを選べばよい。 任務においても、「ランキング上位を目指す」や「楽しく会話しながら」や「三人決まったメンバーで」など、それぞれ考え方が違うと思う。 また、開戦直後のサーバーに入るべきとする人 (ほぼ同じラインからスタートできる為、クール中盤あたりで追いつけて、楽しめる) 中盤程度がお勧めとする人など、それぞれ異なった考え方がある。 (機体の在庫余り現象が起こっており、安価で高性能機体を揃えられる為) この辺りは自分の考えで選び、合わない。違うと感じたらサーバー移動してしまえば良いと思う。 開戦時のステータスに関して 開戦時点(0日目)に部隊を制作できた場合能力は以下になっている。(2009年2月末時点) 区分 攻撃 防御 反応 合計値 成長P 隊長 26 26 24 76 1500 部下 24 24 22 70 1000 初期成長ポイントの使い方 前衛 個人戦術1(200) 隊長を含めて対空格闘(200) 後は防御に 後衛 個人戦術1(200) 後は攻撃に 個人戦術1は「開戦時点では必要ない」とする人も多いかもしれない。この辺は意見の分かれる所だと思う。以下を参考に 必要派 いずれ使うのだから、忘れないように最初からとってしまう。 不要派 必要な時に取れば良い。 ぶっちゃけ、200Pの成長Pは一晩で貯まる。というかLvが一つ上がれば500P貰える(Lv1→2) そんなわけで私は最初に1つだけ取ってしまう。 対空格闘はジオンに必須のスキルと言える。 何しろ、最初の連邦軍にはMSが無い。そして飛んでいる。 (トリアーエズ・フライマンタ・デブロッグ・セイバーフィッシュ) 最初の作戦は北米降下作戦(確定)なので、主に地上で任務を行う事になる。 ザク・マシンガンで撃てば良いという話もあるが、実は対空格闘の方が強い。 最初に配備されるザクⅡF型を参考に考えてみる。 武装名 攻撃力x回数 1距離の命中 ヒートホーク 76x1 +43 ザク・マシンガン 34x4 +35 数字だけ並べると、ザク・マシンガンが2回当たれば、大体同じになるんじゃね? そう思う。っていうか、私もそう思っていた。がしかし違う。 機体には「装甲」なるステータスがあるのだ。 連邦の初期配備機(敵として会うNPC)でいうと、トリアーエズが7、フライマンタが11、61式戦車とデブ・ロッグが14の装甲値を持っている。 実際のダメージ計算は、もう少し複雑なよう(ソース無し)だが、 単純に装甲値をマイナスして計算してみる。 対トリアーエズ 装甲7 ヒートホーク 69x1 / ザク・マシンガン 27x4 比率=1 2.5(大よそ) 対フライマンタ 装甲11 ヒートホーク 65x1 / ザク・マシンガン 23x4 比率1 3(大よそ) 対デブ・ロッグ 装甲14 ヒートホーク 62x1 / ザク・マシンガン 20x4 比率1 3~(大よそ) という感じで、実際のダメージは「装甲値が加味される」為(どの程度加味されるかは不明) 複数回攻撃武器は「安定したヒットが見込めるが、ダメージは意外と小さい」のである。 どうせ前衛の役割は壁であり、この時点でもそれに変化はない。 ならば「当り辛いけど、当たったら凄い」ヒートホークで攻撃する方が良いのである。 信じがたい。という人は隊長だけ対空格闘を取らず、部下にだけ取らせて観察してみるのも良い。 多分取りたくなる… 割り振り後 区分 攻撃 防御 反応 合計値 成長P スキル 隊長 26 29 24 79 260 個戦1 対空1 気力壁1 24 26 22 72 90 個戦1 対空1 気力壁2 24 26 22 72 90 個戦1 対空1 射撃A 27 24 22 73 20 個戦1 射撃B 27 24 22 73 20 個戦1 射撃C 27 24 22 73 20 個戦1 表以上に成長Pが余ってる人は次を参考にして欲しい 続く
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BPO意見書に関するニュース 毎日新聞 BPO意見書に関するニュース 毎日新聞BPO:番組内容の政治家説明 NHKの姿勢は問題と認定 BPO:NHKの「自主・自律の危うさ」を明確に指摘 解説:NHK特番問題 BPO意見書 NHKは説明を BPO:番組内容の政治家説明 NHKの姿勢は問題と認定 http //mainichi.jp/select/wadai/news/20090429k0000m040059000c.html 放送倫理・番組向上機構(BPO)の「放送倫理検証委員会」(委員長・川端和治(よしはる)弁護士)は28日、旧日本軍の従軍慰安婦問題を取り上げたNHKの特集番組に放送倫理上の問題があったと認定した。番組制作部門の幹部が、放送直前に番組内容を政治家に説明したことなどが「公共放送にとってもっとも重要な自主・自律を危うくし、NHKに期待と信頼を寄せる視聴者に重大な疑念を抱かせる行為」とする意見を公表した。 問題の番組は「ETV2001・シリーズ戦争をどう裁くか『問われる戦時性暴力』」(01年1月放送)。放送前日に安倍晋三元首相(当時は官房副長官)がNHK幹部と面会し「公平、公正に報道してほしい」と要請していたことが05年1月に発覚。政治圧力の有無を巡って社会問題化していた。 放送倫理検証委は松尾武・放送総局長ら当時の番組制作部門のトップが、放送前後に国会対策担当の野島直樹・総合企画室担当局長(当時)とともに与党政治家を訪ね、番組内容を説明したことについて、面談自体が「視聴者がNHKに寄せる自主・自律への期待と信頼に対する疑念を起こさせる」と判断した。 また、放送前日、番組の試写に立ち会った野島担当局長が内容を修正、削除する方針を番組制作者らに指示したことも批判。「放送人の倫理として、当然目指すべき質の追求という番組制作の大前提をないがしろにするもの」と指摘し、国会対策の部門と制作部門の間に明確な任務分担と組織的な分離を求めた。そして視聴者に改めて説明するよう要求したが、NHKは検証番組を制作しない方針だ。 8年前に放送された番組について決定を出すのは異例。川端委員長はその理由を「NHKは放送・制作部門の責任者が政治家に放送前の番組の説明をする可能性を今も排除していない」と説明した。 NHK広報局は「『番組は完成度を欠き散漫』などと評価されたのは残念。放送倫理上の観点から番組の質を論ずることに強い違和感を覚える」とコメントしている。【佐々本浩材】 毎日新聞 2009年4月28日 20時07分 BPO:NHKの「自主・自律の危うさ」を明確に指摘 http //mainichi.jp/select/wadai/news/20090429k0000m040107000c.html 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が公表した意見書は、旧日本軍の従軍慰安婦を取り上げたNHK特集番組を巡る番組改変問題で「政治との距離」が問われたNHKの「自主・自律の危うさ」を明確に指摘した。 審議の過程を見ると、委員会とNHKの認識の差は余りに大きい。委員会は、当時の国会対策担当の野島直樹・総合企画室担当局長が、松尾武・放送総局長らとともに安倍晋三元首相(当時、官房副長官)ら自民党政治家と放送前後に面会し、番組内容を説明した点を特に問題とし、見解を求めた。これに対しNHKは回答書で「必要と思われる範囲での説明」と従来の主張を繰り返した。また、政治家と接触する担当局長が番組改変個所を直接、制作現場に指示した点についても「(制作部署の幹部も含めた協議の結果を)伝えたもので、問題はなかった」と突っぱねた。 慰安婦に関する番組は、NHKでは同番組を最後に8年以上制作されず、職員は「事実上、タブーになってしまった」と明かす。 検証委員会は、NHK側に検証と番組などを通じた視聴者への説明を求めた。委員会は、放送倫理が問われた関西テレビによる番組捏造(ねつぞう)問題の反省から、NHKと民放各局の総意で生まれた機関だ。その意見にNHKは率直に耳を傾けるべきだ。【臺宏士】 毎日新聞 2009年4月28日 21時35分 解説:NHK特番問題 BPO意見書 NHKは説明を http //mainichi.jp/select/wadai/news/20090429ddm012040095000c.html 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が公表した意見書は、旧日本軍の従軍慰安婦を取り上げたNHK特集番組を巡る番組改変問題で「政治との距離」が問われたNHKの「自主・自律の危うさ」を明確に指摘した。 審議の過程を見ると、委員会とNHKの認識の差は余りに大きい。委員会は、当時の国会対策担当の野島直樹・総合企画室担当局長が、松尾武・放送総局長らとともに安倍晋三元首相(当時、官房副長官)ら自民党政治家と放送前後に面会し、番組内容を説明した点を特に問題とし、見解を求めた。これに対しNHKは回答書で「必要と思われる範囲での説明」と従来の主張を繰り返した。また、政治家と接触する担当局長が番組改変個所を直接、制作現場に指示した点についても「(制作部署の幹部も含めた協議の結果を)伝えたもので、問題はなかった」と突っぱねた。 慰安婦に関する番組は、NHKでは同番組を最後に8年以上制作されず、職員は「事実上、タブーになってしまった」と明かす。 検証委員会は、NHK側に検証と番組などを通じた視聴者への説明を求めた。委員会は、放送倫理が問われた関西テレビによる番組捏造(ねつぞう)問題の反省から、NHKと民放各局の総意で生まれた機関だ。その意見にNHKは率直に耳を傾けるべきだ。【臺宏士】 ◇公平性めぐりNHKに反論 NHKは、検証委員会の委員である服部孝章・立教大教授が、NHKを提訴した市民団体編著の書籍にかつて寄稿した点を指摘し、委員会の結論の公平性に疑問を投げかけていた。しかし、28日の会見で川端和治委員長は「個人的利害が関係する人はいない。何ら問題ない」と反論した。 この市民団体は、番組制作に協力し、その後損害賠償訴訟を起こした「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」。委員会は意見書にも「(委員1人の)意見に審議内容が左右されるほど軟弱な議論を行っていない」と書き込んだ。これに対しNHK広報局は「コメントしない」としている。【臺宏士】 毎日新聞 2009年4月29日 東京朝刊 【資料】NHK JAPANデビュー第1回『アジアの“一等国”』をめぐって
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警察官の秘密戦活動に関する日記 警察官の秘密戦活動に関する日記沖縄タイムス:警官が偵察活動従事/沖縄戦下の本島北部 朝日新聞:沖縄戦、警察も米軍破壊工作や投降阻止 米軍文書で判明 琉球新報:警察、日本軍と一体行動 警部補日記基に米軍が資料作成 沖縄タイムス:警官が偵察活動従事/沖縄戦下の本島北部 2008年6月11日(水) 夕刊 沖縄戦で日本軍がゲリラ戦を展開した本島北部で、軍に協力した警察官たちの行動を記した日誌の英訳資料を、関東学院大学の林博史教授が米国立公文書館で見つけた。警察官が偵察活動や米軍への破壊活動に従事したほか、住民への宣伝活動を行ったことも記されており、警察官が軍と住民の間を行き来して秘密戦を支えていた構図が浮かび上がった。 日誌は、一九四五年七月三日に米軍が廃屋で発見。記述者は名護署の警部補とされ、米軍上陸後の四月二十三日から六月三十日までの署員の行動が記録されていた。 日誌によると、名護署員らは米軍上陸後、日本軍のゲリラ戦部隊である護郷隊が陣を敷いた多野岳の南西に野営。各地の偵察を盛んに行い、四月二十六日には「源河で通信線を切断」と米軍への破壊工作も行った。 軍への協力についての記述も多く、五月一日には日本兵七人に食料を提供し、六月十二日には日本軍少尉と、十七日には大尉と接触。同月二十一日には「署員を道案内のため多野岳へ」と記されていた。 同時に、住民の避難壕がある地域にも署員が頻繁に行き来し、住民の動静やうわさ話などを収集していた。六月二十四日には「住民たちに米軍へ収容されないよう指示するため」として署員二人が派遣されたとある。 林教授は、住民に対する米軍の尋問記録も同館で入手。これによると、住民の一人は「警察官が時々、軍の情報を基にした新聞を住民に配っていた」と証言しており、住民への宣伝を警察が担っていたことを裏付けているという。 戦時中の警察に関する資料としては、県警察部の「戦闘活動要綱」が〇五年に見つかっている。それには警察の方針として「遊撃戦(ゲリラ戦)への協力」が掲げられ、「遊撃隊とひそかに連絡すべし」「民間人に敵の宣伝に打ち勝つ努力をさせる」などが示されていたが、活動の実態はわかっていなかった。 林教授は「現場の警察官たちは要綱を忠実に実行し、軍の手が回らない部分を埋め合わせていたことがうかがえる。秘密戦の一端を具体的に記録した貴重な資料であると同時に、根こそぎ動員で秘密戦を継続しようとした日本軍の実態をよく表している」と話している。 朝日新聞:沖縄戦、警察も米軍破壊工作や投降阻止 米軍文書で判明 2008年6月24日 太平洋戦争末期の沖縄戦で、警察官が日本軍の士官らと連絡を取りながら、沖縄本島北部で米軍に対する破壊工作をしたり、住民の米軍への投降を抑えようとしたりしていたことが、当時の米軍の秘文書からわかった。北部地域では日本軍がゲリラ戦を展開しており、警察が軍と一体になってこの作戦に加わっていたことを裏付けるものと研究者はみている。 文書は、沖縄を攻略した米軍第27歩兵師団司令部の45年7月7日付報告書。本島北部の廃屋で同3日に没収した名護警察署の警部補の日誌の記述を抜粋、英訳したとされ、米軍上陸後の4月23日から6月30日まで、名護市東部の山中での署員の行動が書かれている。関東学院大の林博史教授(現代史)が米国立公文書館で入手した。没収した日誌の原本は見つかっていない。 文書によると、警部補らは、ゲリラ戦部隊「護郷隊」が陣取った名護市多野岳の南西に野営。「夜間、敵の状況を偵察するため2隊にわかれる」(4月23日付)、「分隊長○○(実名)……通信線を切断」(同26日付)など、偵察活動や破壊工作を行った。 住民らの避難壕(ごう)がある地区にも頻繁に出入りし、日本軍の組織的戦闘が終結した後の6月24日には、米軍の収容所に入れられないように住民に指示するため、2人が派遣されたほか、「毎日、多くの住民が米軍に収容されている」(6月25日付)といった情報を集めていた。 日本軍への協力の記述も多い。5月1日には日本兵7人に食料を配給し、6月12日には少尉、同17日には大尉と接触していた。 沖縄戦で、日本軍は本島中南部の戦線に主力部隊を置き、北部にはゲリラ戦を任務とした部隊を配置。米軍が北部西岸から上陸し、南部へ勢力範囲を広げてからも山間部などで抵抗を続けた。この地域での警察の活動については、住民を利用した敵陣営の攪乱(かくらん)など、警察官の任務を記した「戦闘活動要綱」が05年に米英軍の没収文書のなかから見つかったが、活動の実態はわかっていなかった。 林教授は「文書は住民の命を軽視し、住民から警察官まで根こそぎ動員してゲリラ戦を続けようとした日本軍の方針が実際に実行に移されていたことを裏付ける史料だ」と話している。 琉球新報:警察、日本軍と一体行動 警部補日記基に米軍が資料作成 2008年6月28日(土) 沖縄戦中、警察が本島北部で日本軍とたびたび連絡を取り、米軍への破壊工作や偵察、住民たちへの宣伝活動などを行い、遊撃戦や秘密戦に協力していたことが、当時の米軍が作成した文書から分かった。資料を入手した関東学院大学の林博史教授は「軍と警察が一体となっていたことを裏付ける重要な資料」と話している。 文書は沖縄を攻略した米第27歩兵師団司令部の第165歩兵連隊第三大隊が1945年7月3日、名護警察署の警部補の日記を見つけ、7日付で作成した報告書。4月23日から6月30日までの日記の記述が英訳されている。「日記は、警察官と日本軍との間の非常に緊密な関係を示している」との説明も付いている。 報告書によると、警部補が多野岳の南西で野営した際の「敵の状況を偵察するために二隊に分かれる」(4月23日)や「通信線を切断」(4月26日)など、日本軍がゲリラ活動を行っていた北部地域で偵察や破壊工作をしていたことが記述されている。また住民に対し、米軍に収容されないよう伝えたことも書かれている。日本軍への食料配給、少尉や大尉と接触した記述もある。 林教授は「秘密戦についての資料はよく知られているが、沖縄戦が始まってからの活動はよく分かっていない。この日記は警察が軍と協力して、米軍の破壊工作、偵察、軍との連絡、住民監視、住民への宣伝活動、投降の阻止など秘密戦の活動を少なくとも6月末まで継続していたことが分かる。他の地域でも警察が軍にかなり協力していたことも予測できる」と話した。 沖縄戦資料index
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https://w.atwiki.jp/katetu-net/pages/18.html
架鉄の構想やストーリーを考えるときに、 「そもそも僕の架鉄は○○だからこういう風になった。」 っていうことってありますよね。 このコーナーでは、そういう裏話を皆に公開しちゃおうというところです。 では早速はじめていきましょう。意外なことが分かるかも?! タイトル:白急の名前と変換 そもそも白紙(しらかみ)急行鉄道という名前の前は、「八色(はっしき)急行鉄道」でした。 ところが「はっしき」で変換するとどうしても「八式」になってしまいます。 これでは検索するのに手間がかかってしまい、結論としてあまりたくさんの人には見てもらえないことになります。 そこで、もともとダイヤがほぼ白紙だったことから「はくし」を「しらかみ」と読んで、 「白紙急行鉄道」が誕生したのです。げんざいは八色急行鉄道のあとを受け継いだという設定になってますが、 名前だけでイメージも変わってしまう・・・。 架空鉄道ってすごいですね。 ・・・みたいな感じです。 皆様の話どんどんお待ちしております。 あまり難しいことは考えない 俺の架鉄は基本的に難しいことは一切考えていません。すべてが「まあこんなもんか」ってなもんです。真剣に考えたらいつまでたってもサイトにアップなんかできませんから(わかるよなこの気持ち!)。 基本架鉄なんて後からいくらでも修正できるので、雑に作っておけばいいと思ってます。加賀電もイラストはかなり雑です。見る人が見たら「おいサマンサそりゃあねえだろう」って部分がたくさんあります。そーゆーのは気になるまでほおってほいて、どうしても収まりが悪いときだけ直すって感じ。 だから設定とか語る部分があまりないんですよね……。一応嗜みとして地図くらいはおいてありますが、これとて何か根拠があるわけでもない。まあ「リアルな架鉄」なんか最初から放棄してますからこれでいいんですが。 まあそんなわけで、俺の裏技ってのは「架鉄なんか雑に作ってあとから適当に直しいれればいい」って感じです。(サマンサ)
https://w.atwiki.jp/riwamahi/pages/616.html
核攻撃による放射能汚染対策に関するリワマヒ国の姿勢に関するお知らせ リワマヒ国政府より、国民の皆様、国外におられる皆様へお知らせいたします。 先頃テラ領域に対し行われました核攻撃に際し 津波等被害に遭われました皆様に、お悔やみを申し上げます。 また、核攻撃によるEMPにより通信等の途絶した中、 冷静な対応にてご協力下さいましたことをリワマヒ国政府は深く感謝いたします。 テラ領域への核攻撃に際しましてリワマヒ国政府では、国内に備蓄しております 宝重「放射能物質吸収ヒマワリ"ひゅーがあおい"(マジックアイテム)」について 必要とされる御国へ無償提供することを、お約束致します。 放射能による土地の汚染に関して、ひゅーがあおいは効果絶大であることが わかっており、フィールド・エレメンツ・グローリー様、涼州藩国様をはじめ 多くの国々でも放射能汚染対策に用いられた実績がございます。 どうぞご利用頂ければ、幸いです。 ひゅーがあおいの必要に際しましては、リワマヒ国政庁へお気軽に相談をお寄せ下さい。 行政士官以下リワマヒ国民が親身に対応致します。 なお、通信の途絶した状況下におきまして、我が友邦であります芥辺境藩国の皆様には 回復するまでの間、藩国部隊により通信の代替に多大なる支援を頂きました。 芥辺境藩国の皆様にはここに慎んで御礼を申し上げます。ありがとうございました。 起草:室賀兼一
https://w.atwiki.jp/revival/pages/144.html
ここには、上記の項目に該当する過去ログの場所が掲載されています。 他にも「ここで語られている」という箇所があれば書きこんでください。 自薦・他薦は問いません。 例:○版××近辺、□版△~ 何版かという情報を入れないと、リンク時にページ名がかぶります。 版の中での順番の前後は整えて下さい。 リンクを張って、リンク先にログを書きこむのも自由です。 編集の更新を宣伝するのは、できれば避けて下さい。 詳しくは→情報の整理についてのお願い 1版・ 2版・『アスラン=ザラ』に関する過去ログ第2版まとめ 3版・ 4版・ 5版・『アスラン=ザラ』に関する過去ログ第5版まとめ 6版・ 7版・ 8版・『アスラン=ザラ』に関する過去ログ第8版まとめ 9版・『アスラン=ザラ』に関する過去ログ第9版まとめ 10版・ 11版・ 12版・『アスラン=ザラ』に関する過去ログ第12版まとめ 13版・『アスラン=ザラ』に関する過去ログ第13版まとめ 14版・『アスラン=ザラ』に関する過去ログ第14版まとめ
https://w.atwiki.jp/flightglide/pages/417.html
「方舟」で遭遇したものが何であったかを話すのには、多大な勇気が必要である。思い入れがあっただけに、覆されたときの衝撃は大きなものとなってしまうのだ。まったくふがいない話ではあるが、これを執筆している間にも、頭のなかで再び整理されていく「方舟」での出来事が私を苦しめている。空調の効いている部屋にいても額から汗がにじみ、筆を置いてブランの輝きを見に行きたい衝動に駆られてしまう。しかし、貴方にたいして誠実に記述をすると心を固めてしまった以上、私は勇気と体力の限りに書き綴るだろう。 私が「方舟」の側面を歩き回って見つけたのは、何の変哲もない窪みだった。シャッターで閉鎖された窓とまったく同じ形のそれに私だけが気づくことができた。これだけはなにかが違うのではないかと思った理由は、ひとえに「コンタークト」に入れていた旧文明言語表が激しく反応したためだ。文字通り「目前」に突然列挙される言葉に混乱した私は、その混乱によって事態を把握するに至った。 旧友の二人が私を「方舟」に連れていきたがったのは、知識よりも私の「コンタークト」を取りつけた左目をあてにしていたといっても過言ではないだろう。多大なる金銭と、多少なりとも手術を必要とするものの、眼球に貼られた透明な膜を介し、自身の認識したものを翻訳してくれるのだ。もちろん、物理的な膜が展開しているために、眼球を異物から保護する機能も持ち合わせている。 眼球と大気との温度差で発電する「コンタークト」は、学術者としてフィールドワークに同行し、価値のある発表を行ったと認められた際に、高名な恩師から贈られたものである。これがあれば、学術者は旅をするときにも本の山を持ち出さなくて済み、物理的な電子機器に頼る必要もなくなる画期的なものであった。さらに、目がカメラの役割を果たすことで、読み取り装置さえ不要となった。 今までのすべてがこのなかに詰め込まれていれば、誰でも欲しくなるというもの。だが、手術の不可逆性という倫理的な面もあり、付けているものはあまり多くない。なにより、私でさえ恩師からの贈り物でなければ手が届かないほど高価なものであるということは言及しておかなければいけないだろう。 閑話休題し、本題に戻るとしよう。「コンタークト」が反応したのは、シャッターの傍に書かれた文字にたいしてだった。屈まずとも仔細が分かる程度には小さいマークとともに見つけたのは、「方舟」の自動衝突回避行動が避けきれずに積もった埃に隠れた「非常」「ハッチ」という二つの単語である。それまで広大な砂漠を朦朧と歩いているようだった私は、目に映った単語の意味を理解するに至り、異様なほどの喉の渇き感じながら片膝をついた。 あてもなくさまよっている旧友を呼ぶことすら忘れていた私は、その「非常」「ハッチ」に連動するものがないかと床に手を這わせた。薄い塵の層が払われると、シャッターと壁との継ぎ目があらわになった。その瞬間──見た目は他のシャッターと変わらないのだとしても──「方舟」のなかに入れるのだという期待が動きを拙速なものにし、息苦しさを覚えるほどに、シャッターからわずかな埃を払うという行為に熱中していた。 異常行動に気づいた旧友が私の元へ来る頃には、私は埃まみれになりながら両膝をつき、シャッターを凝視していた。冷静ながらも若干の錯乱状態に陥っていた私は、シャッターを開けるという考えすら思いつかず、偉大な発見をしたのだという多幸感に包まれていた。旧友が肩を揺らしてくれなければ、酸素が尽きるまでそうしていたかもしれない。興奮気味に二人の事情聴取に応じるうちに、浮ついた意識が取り払われ、我々が「方舟」に来た目的を再認識するようになった。このときばかりは、仕事として「方舟」を捉える淡白な二人の価値観が頼もしく感じられた。学術者としてのロマンチズムに引きずられた私だけでは、傍若無人に「方舟」を暴こうとするなどということは到底できなかっただろう。 これが「方舟」の非常用ハッチであることを理解した途端、旧友は下賤なサルベージャーの容貌になり、労せずして施設に入れるのだとはしゃいでいた。ひとしきり喜んでから、私と同じように膝立ちになった二人は、猟犬よりも鋭い嗅覚によってシャッターの開閉を司る部位を特定してしまった。もはや旧友の心配事は、すでにこのシャッターを開けた途端に防衛システムが起動して殺されてしまうかもしれないという話に移り変わっていた。ただ、そこで立ち止まるようではサルベージャー失格である。妙なところで勇敢な二人は、すぐにシャッターを開放してなかへ侵入することを決意したようで、いくつかの器具を使い、難なくシャッターをこじ開けた。 声には出さなかったが、それがエアロックであった場合のことを考え、私はシャッターを壊してしまうことには反対の立場だった。しかし、シャッターの奥に、一片の誇りもない白色──「方舟」の外壁と同じ──のハッチを見出してしまえば、二人は旧文明の遺物に直に触り続けた人物なのだと認めざるを得なかった。非常用ハッチというのはこのシャッターを指す言葉ではなく、奥のエアロックを密閉するための扉を指していた。つまり、二人がシャッターを無力化してしまったのは、それがなくとも「方舟」への出入りに何の影響も及ぼさないことがわかっていたからなのである。 私は旧文明言語がわかっても、言語の意味を深く正しく理解しているわけではない。積み重ねた経験則とわずかな手掛かりのみで正解にたどり着ける二人に比べれば、一介の学術者である私は、あくまで旧友にとってただの保険なのだという自覚を持ち始めていた。「方舟」に入って迷惑をかけないようにという自戒も含み、私はできるだけ冷静に物事の推移を注視するに留めようと心に決めた。そうしているうちに、二人はパネルに穴を空けたり穴のなかにチューブカメラを差し込んだりしたおかげで、ハッチが大きな音を立てた。私でもエアロックが解除されたのだとわかるもので、意識を旧友に向ければ、二人は短く歓喜の声を上げ──最終手段を使わずに済んだと──お互いの握り拳を何度かぶつけていた。 エアロックに入ると、私の運動量偏向装置が警報を鳴らした。突然の出来事に私は驚いたが、旧友が壁に立っていることにもっと驚かされた。後から考えれば、二人は運動量偏向装置を持っていないために、「方舟」の内部に設定された運動量偏向によって、正しい位置──つまり床面──に立つことができたのだろう。私は、方舟の外壁、つまり壁を床としていた状態から同じように内部の床──つまり壁面──に立とうとしたために、その齟齬を運動量偏向装置が感知して警報を鳴らしたのだ。二人が私を壁から引きずり下ろし、装置を無効化したことで、私はよくわからないながらも、旧友と同じ方向に立つことができた。 二人は私を置いて一旦エアロックの外に出ていった。私が「方舟」の外部と内部で運動量の方向性の違いをうまく認識できていないことを知って、二人だけで「方舟」のなかに侵入する装備を整えに行ったのだろう。その証拠に、帰ってきた二人の背には大量の物資を積んだコンテナ──私のための物資も含まれる──が装備されていた。もちろん、二人は悪名高きバインダーガンで武装していた。値段は相応ながら、宇宙でさえ機能する反動抑制機能を搭載しており、裏社会での比較的大きな抗争事件では見受けられるようになってきた銃である。旧友が持ってきていたのは、一目見ても民間モデルとわかる細身の──構えると、本当にバインダーを持っているように思えるほどである──形状をしていながら、肩を付けるストックの部分が一体型のものではなく、軍用モデルに近づけようとする努力が見受けられた。特に目を見張る点はヘルメット対応ストックを付けていることであり、生命維持装置を着ていても銃の上辺に溶接したサイトを覗き込める工夫がなされていた。 溶接痕が見え隠れするそれを小脇に挟んだ二人を見て頼もしいと思いながらも、旧兵器が襲ってくるかもしれない場所に来てしまったのだと、心のなかでは不安が渦巻いていた。だが、二人は「方舟」への侵入をやめようとしない。それどころか、慣れた手つきでエアロックを密閉した。四本の自信に満たされた手がハッチのなかを行ったり来たりするうちに、いつの間にか私たちと「方舟」内部を隔てていたハッチは簡単に取り除かれてしまった。 旧友は旧兵器が待ち構えていなかったことを静かに喜びながら、足音を極力抑えながらバインダーガンを構えて船内に突入した。三人が並んで通れる通路を静かな緊張感とともに進む二人は、やがて左右の分かれ道の先を覗き込んだ後、ハッチに残っていた私にたいして手招きで合図をした。私の心配は杞憂だったのだろうか。緊張を緩和させながら足を踏み入れたその瞬間、私の左目の「コンタークト」が激しく反応した。文字列が激しく左目に流入し、左目の視界の上半分を占拠してしまった。私は翻訳機能が誤反応したのだと思ったが、打ち出される内容を見て、緊張のあまり体が強張ってしまい、歩くために足を上げるという行為すらできなくなった。旧友は硬直した私を見て、焦れったそうに無線を通して呼び掛けてきた。だが、私はその声すら聞こえなくなっていた。なぜなら、「コンタークト」に出力される文字列は、明確な文体を持つ旧文明言語で記述されていたのだ。 異常が発生したことを察知した二人が戻ってくるまで、私は手を動かすことすらできないでいた。「コンタークト」を持つ私だけが狙われたことを含め、なにかが船内で「生きて」いるということを考えれば、行動が筒抜けになってしまっている私の次の一挙手一投足によって、狙い撃ちに晒されてもおかしくないのだと考えたためである。私は目の前に迫った二人に起きたことを吃音混じりの早口で説明した。旧文明遺跡の専門家の意見を求めることができる環境というのは素晴らしいもので、旧文明言語を翻訳して読み上げると、すぐに旧友は似通った事象を羅列していくではないか。そのなかで、私の置かれている状況と近似するものは、船内コンピュータによる「コンタークト」への干渉というものだった。眼球へ密着させる方法で素子膜を形成する技術は、フォウ王国極北の旧文明施設由来であるという話はよく知られているが、その根幹技術が現在まで手を加えられていないのであれば、他の旧文明施設の情報網と接続されてしまう危険性を孕んでいた。今回の誤作動は、まさに生きている施設である「方舟」船内の情報網にたいして、「コンタークト」が不用心に接触してしまったという結論が二人の総意だった。 私の左目に映し出されたものは、侵入者たる私たちの所属を問うものだった。私は二人の助言を聞きながら「コンタークト」に記述した。私たちが救助隊である旨を返答すると、「それ」はすぐに納得したようで、船内マップと作業の許可を、すんなりと与えてしまった。「方舟」はこれほどまでにずさんなシステムを採用しているのかという疑問から、この事象が私たちの船内におびき寄せて殲滅する罠なのではないかと、三人して警戒してしまうほどだった。だが、私の質問で「それ」が「ライフガード」という名前であることを知った。二人にはなじみのない名前だったが、「方舟」研究をしていた私にとっては深く関係のあるものであった。「ライフガード」とは「方舟」のサブシステムの一つであり、船内生命維持システムの総称である。主な活動は船員の健康を管理することであり、「方舟」における医務区画の機能を担うものだった。しかし、現在は「ライフガード」が船内のすべてのシステムを代行しており、他のシステムは機能を停止して──させられて──いるのだった。 これらは、センサードがパルエへ向けて「種蒔き機」を使って送り続けた情報に入っていたものだ。彼らが彼ら自身の活動を円滑にするために、「ライフガード」以外のシステムを不活性化させていた。その当時の状況から変化していなければ、「ライフガード」だけとなった船内は対侵入者システムなども軒並み機能していないことが予想された。私はそのことを旧友に話した。そのときの二人の感心は私を少しばかり増長させることになった。単純に、知識のみで二人に追いついたということが嬉しかったのかもしれない。とにかく、私は知識に裏付けされた自信によって、先ほどの態度とは一転し、二人の背中を押すほどの勢いで通路を歩き始めた。 二人からすれば、私が狂言を用いたとしても検証することができないために、非常に不安だっただろう。そう、後から思えば、私の左目でなにが起こっているのか、二人にとって私の申告なしには見ることができないのだ。「ライフガード」から与えられた地図にしても、私の左目に映し出されるのみである。経験豊かな二人でさえ、マッピングという作業には、蜘蛛の巣を広げるような地道な作業を要するというのに「見えている」私が右へ左へと声をかけることで、もう戻ることのできない場所へと足へ踏み込むような心地だったはずだ。 通路の分岐が減って方向の指示をしなくなったときなどは、私は二人に申告せず、「ライフガード」にたいして左目を通じて質問を繰り返した。私は初めにセンサードについて知ろうとした。なにより「方舟」の存在を風化させなかったのはセンサードの尽力によるものである。そのため、私は「方舟」の彼らのなかで、センサードのことを信奉といってもよいほどに憧れを持っていた。だが「ライフガード」は、センサードという人物が船内に存在しないことを告げるのみだった。文字の綴りを変えて何度質問しても、同じ回答しかしない「ライフガード」に、嫌な予感を憶えながら、私は酔っ払い聖職者や、他の乗員の名前も出して質問をした。その結果は先のセンサードと同じ、船内に存在しないというものだった。これを聞いて、私は船内で活動していた彼らの全員が偽名だったのではないかと気づき始めた。もちろん、事件が起きる前までは本名で生活していたのだろう。しかし、事件を機に、全員が偽名を名乗ったのだとすれば、「ライフガード」が乗員名簿を基に彼らの名前を探し出すことができないのも頷ける話だった。『アルマゲドンレポート』において執筆者の名前が削除されていたことも含めて、彼らがずっと偽名で活動していた可能性は無視できなかった。とすれば、センサードという名前すら偽名だったのだろう。答えが得られなかったことに落胆した私は、船内を捜索すれば、いずれ彼らの本名にたどり着けるだろうという希望に望みを託して、二人とともに船の奥底へと歩いていった。 私は、まず「ライフガード」のシステム本体が鎮座している場所、医務区画の制御室へ行こうと考えた。旧友にそれを伝えると当然ながら、なぜそこへ行くのかという疑問が帰ってきた。私はこの船内のすべてのシステムが「ライフガード」によって賄われていることを教え、そこに侵入できれば船内の詳しい情報も入手できるだろうということを伝えた。二人は私の無根拠にも思える提案に逡巡していたようだが、私が船内で金目のものを発見する確率が高まるのだと言い方を変えると、すぐに私の提案に乗ってくれた。それに、二人は私にばかり主導権を握られ続けてしまう──というよりは、私がはしゃいで危険にたいして無頓着に突っ込んでいく──状況を憂慮していたらしく、自分で情報を収集できるまたとない機会にたいして前向きになっていたようだ。一方、私の目的といえば、「方舟」における情報収集について、左目で「ライフガード」と筆談するのでは埒が明かないと思い、直接情報源に乗り込んでしまおうと考えていた。 角をいくつか曲がり、手を触れずとも壁のなかに消えるように開くドアをいくつも超えた先に見たのは、大きな広間だった。左目のマップにも部屋名の記述がない空間には、工具の置かれた長机がいくつも置いてあるのみだった。あまりにも身近で生活感のある光景に、そのうちに誰かがここに戻ってくるのではないかと、エンジニアである二人はすぐさまバインダーガンの銃口を広間から続く何本かの通路に向けた。暗闇に照準レーザーが吸い込まれていく時間が数分続いたが、当然ながら誰も生きているわけがない。いつまでも続く静寂に根負けした二人は、馬鹿らしくなったようにバインダーガンを左右にぶんぶんと二回ほど振り回した後、罵り言葉とともに緊張感を霧散させた。 私たちが机ごとに手分けをして、今でも使われている工具から、よくわからない工具までを検分している間、人の一人どころか旧兵器の一つでも広間へ訪れることはなかった。そして、工具は長年の放置によって錆びや綻びが蓄積し、到底使い物にならなくなっていると判断した二人は、人間同士の戦闘が起きないことを喜んでいた。私は生存者という言葉に興味を覚え、「ライフガード」にこの船内で生存しているものを検索できるかと聞いた。ただの生命維持システムがどれほど正確な数字が出せるのか疑問が残るものであったが、帰ってきた文字によると私たち三人しか生存しているものがいないという答えが返ってきた。従順であることに調子をよくした私は、試しに「ライフガード」への命令ができるのだろうかを確かめようとした。広間を後にして、二人の背中を追って通路に入った私は、目の前の自動ドアを遠隔操作して開けることを「ライフガード」へと望んだ。しかし、作業に関係ないと一蹴されてしまった。当然ながら、私たちは「方舟」の船員ではないのだから、そういった船を意のままに操るような権限は与えられていないのだ。おそらく、救助隊として許可されたことしかできないような権限設定になっているのだろう。 ところが、私のやろうとしたことを、旧友の二人は非常にアナログな方法で解決しようとしていた。自動ドアが勝手に閉まってしまうことに、二人はサルベージャーの観点から苛立っていたのだ。もしもすぐに脱出するような出来事が訪れたとき、勝手にドアを閉じられてしまってはたまったものではない。子供のいたずらのように、旧友は持ってきていた工具の一つをドアのレーン上に転がした。案の定、ドアは異物を検知して開き切った状態となった。私は二人の起点の効かせ方に感心していたが、そのうち大きな警報音──というには、いささかメロディめいた──を響かせたなにかがやってきていることに気づいた。ただちに警戒状態となった二人によって、私は一つ前の角に連れ戻され、そこから静かに事の顛末を観察することを余儀なくされた。ただ、すぐにエアロックまで逃げ出さなかったのは、音を出しながらゆっくり近づいてくるそれが旧兵器ではなさそうだという判断によるものだった。判断は正しく、やって来たのは明らかに地面から浮いている──小型ながら精密な浮遊機関を搭載している──作業機械だった。四角い形状をしたそれは、機械の前面の蓋を開いた。機械の中身は空洞になっているようで、レーン上に放置された工具をまるで念力でも使ったかのように浮かせて体のなかに格納した。反転し、来たときと同じように警報音を鳴らしながら帰っていくそれを見ながら、旧兵器の怖さを知らない私は、こそこそ隠れていることが馬鹿らしくなっていた。たった今去っていたものがどのようなものなのかを「ライフガード」に問えば、作業機械の詳細な型番と、どのようなことができるのかの仕様書が送られてきた。どこにも旧兵器の要素は存在せず、本当にただの作業機械だったのだ。 私は、二人がどのような返答をするのかを知りながら、どのような機械が船内で作業しているのかを調べようかと提案した。私が船内のシステムと繋がっていることを思い出した二人は、当然ながら情報の開示を求めてきた。結果的に、攻撃性を持つものは稼働しておらず、動くものは先ほどの自立作業機械──二人は清掃ロボと名前をつけていた──のみであるということが判明した。他には、動かないもので、最低限の船内監視システムであるカメラとマイクによる複合測位システム、安全性観測機器程度であった。また、船内全体に感圧板が敷設されており、特にドアレーン上や船内シャッター上にものが設置されれば直ちに事態を解消しようとするシステムが組まれているとみるべきだった。当然ながら、それはすなわち「ライフガード」が私たちの位置をも正確に把握できているということにほかならない。旧友は警戒心を一定以下までに下げることなく、しかし少々弛緩した絶妙な雰囲気のまま、再び私たちを感知して開いたドアをくぐっていった。 船の中央へ行くほど、細い通路の直線距離は短くなり、小部屋の構造をした部分が増えていった。そのうち、大きな一本の通路に入り込んだ私たちは、ついに「方舟」の主要区画を結ぶ通路までたどり着いたのだと確信した。マップも、この大通路からであればどこにでも行けることを示しており、それを二人に伝えたところ、すぐさまそこにビーコンが設置された。携行式の慣性測位装置につながれた旧友のマップに一際大きなタグが構成され、私は二人がここを起点に船内を捜索するのだろうという意志を感じた。 この大通路には仕掛けがあり、人の循環を円滑にすることにおいて、秀でた構造をしていた。特に、特殊な移動機構が備わっており、通路の真中に立つと体が勝手に一方項へ進んでいくのだ。先に進もうとした二人が見えない力に無理やり押し戻されて──加速する感覚すら感じていなかったらしい──いくのを見たとき、私はあまりに「方舟」が技術的に発達しすぎていたことについて、旧文明の素晴らしさを身に染みて感じていた。押し戻される動きから逃れた二人は、恐怖よりも考察を先決した。私にはさっぱりわからなかったが、これも浮遊機関による効果であるらしかった。旧友の話では、パルエのパンドーラ隊という組織が地下で体験した出来事の一つに似たような事例があるらしく、二人はこの移動機構も同じく浮遊機関による効能であると結論づけた。 どのような機能があるにせよ、立ち止まっているのに勝手に前に進んでいくという状態は、常人の私には耐えがたいことだった。加速度が一切得られないという状況に湧き上がる生理的な嫌悪感に悩まされる私とは対照的に、二人は初めてオートウォークに乗る少年のようにはしゃいでいた。このときばかりは、サルベージャーの無神経さが少しでも欲しかった。精神的に参ってしまった私は、浮遊機関のオートウォークから降りるか、我慢して乗り続けるかを迷った挙句、利便性と安寧の中間を選択した。つまり、私はなんとも中途半端なことに、気分が悪くなればオートウォークから降り、回復すれば乗るという無様なことを繰り返した。乗るときは足を引き延ばされるような感覚がないことに不安を覚え、降りるときはレーンから外れた瞬間に慣性が消失してしまうことが気持ち悪いものだった。私に当然かかって然るべき力学さえ、浮遊機関が奪ってしまう。科学は突き詰めればここまでのことができるのだと思った私は、通路のずっと先に行ってしまった二人が、オートウォークと通常の通路をジャンプで行ったり来たりして喜ぶ声を聞きながら、私だけが抱える問題に向き合うことで現実から逃避しようとしていた。 目的地へつながる通路を見つけた私は、オートウォークに乗ってどこまでも行ってしまいそうな二人を呼び戻した。逆方向への移動は想定されていないらしく、額に汗をかいた二人が走って戻ってきたことは、私の気分の若干ながら緩和させた。とはいえ、このような失態をしていながらも、また狭い通路に入り込んでいくということを知った二人の視線は鋭いものになった。同時に、心なしか銃口の向きも通路の先へ向いているような気がした。 マップを頼りに、通路の曲がり角をいくつか曲がった後、吹き抜けのような通路が姿を現した。通路の右側には自動ドアが等間隔に並んでおり、目的地はそのうちの一つを指し示していた。だが、いささか道のりは遠いものだった。とにかく直線的に、絵の焦点へと消えていくような光景は、ここをずっと歩かなければいけないのだという感想を手繰り寄せ、旧友はともかく私にとって大きな疲労をもたらすことは確実だった。足のむくみを気にしながらも二人の肩を追って、ついに目的地のドアにたどり着いた私は、ドアに「医務室」「制御室」と記載された金属板が埋め込まれていることを認めた。と、二人が私の視界から消えたと思った瞬間、ドアが小さく音を立てて開いた。半分ほど開こうとしているところへ隙間風のように突入したのが旧友だと知ったのは、部屋のなかを制圧した二人が私を呼ぶ声を聞いてからだった。おそらく、二人は「方舟」のマップを早く知りたかったのだろう。考えてみれば、金目の物へ無関心な私だけがマップを持っているということが非効率的だと考えていたに違いない。 通路と違い、部屋のなかをライトなしで見通すことはできなかった。急に暗がりに入ったことも相まって、部屋の奥から発せられる光に、先行した二つの暗闇が覆いかぶさっている光景は、それが二人なのだとしても、部屋のなかにはいることに躊躇するには十分だった。しかし、ここで尻込みしていては大発見など望むべくもない。暗がりに足を踏み入れれば、旧友がなに光のすぐ近くで作業をしているようだった。目を慣らすように、一歩一歩を踏みしめながら近づけば、二人は降ろしたバックパックからなんらかの携帯情報端末を取り出し、金属線を接続し光の発せられている場所の近くに接触させた。手持ちのライトを持って近づいた私は、「ようこそ制御室へ、救助隊様」という旧文明の文字が左目に張り付いて離れなくなってしまったことで、その端末が「ライフガード」に直結するものだと看破した。旧友はそんなことなど最初から知っていたのだろう。情報を収集し続けている姿を見て、私は致命的な巻き添えを受けるのではないかと心配になった。だが、二人が上手くやっているのか、「ライフガード」が侵入にたいして無頓着なのか、侵入者を迎撃する装置が起動する様子も、「コンタークト」が歓迎の文字を取り下げることもなかった。 二人の背中を照らしていた私は、あまりに二人が長時間端末に拘束されていることに耐えられなくなった。光源を後ろから手渡すと、私は心もとない全周光源と視線同軸ライトだけで、部屋のなかを不用心に歩き回った。考えに詰まった学者が気分転換をするような、時節壁に手をつきながらのゆったりした足取りだったが、それが幸いした。私が部屋の隅に光を当てると、石ころのようなものが落ちていた。拾い上げてみると、それはプラスチックと端子の集合体であり、次の瞬間には一種の記憶素子──リード・オンリー・メモリー──であることが判明した。「コンタークト」の目前に持ってきたためなのだろう、近距離通信機能に反応した左目がすぐさま反応し、私の目前は処理しきれない文字列で埋め尽くされた。「コンタークト」の機能に感心しながらも、今回のような「情報爆弾」の被害を何度も受けるのは懸命ではない。突発的な近距離通信機能にたいし警告を発するようにしたと同時に、一定の情報量以上のものが出力されるときには、目前ではなく目の焦点に向けて文章を出力するように設定を変更した。 いつもの癖でポケットに記憶素子を入れた瞬間、表示された文字列が消えてしまうのではないかという考えが湧き起こった。近距離通信が切れて表示されなくなるという懸念もあったが、なによりも私が心配したのは、記憶素子が悠久の時を経ての通電によって回路が焼き切れてしまう現象についてだった。こうなってしまえば、現地での記憶素子の修復は絶望的であり、また旧文明異物を当時の方法で──おそらく、現代の技術でも──修復することは、果てしない労力を要するのだ。「コンタークト」のなかに文章が保存されていたから最悪の事態を免れたものの、一度近距離通信の切れた記憶素子が再び読み出されることはなかった。 後悔を振り払った私は、左目の保存された文章を、映画のスタッフロールを読むように、黒い背景に映し出される白い文章を追った。それは記名がされておらず、誰の文章かはわからなかったが、少なくとも「アルマゲドンレポート」より後に記述されたような雰囲気が伝わってくるものだった。内容としては、「種蒔き機」を放出し終えた直後の独白であり、「方舟」で生き残った誰もが考えて、しかし口には出さないでいることを記述者が代弁するような形で構成されていた。これが記述者のみの考えであるのか、彼らの総意であるのかは判断が付かなかったが、「種蒔き機」の放出という任務を完遂した彼らが生きる意味を失ってしまい、自分たちも近いうちに死ぬのだということに絶望しているという告白は、重く受け止めるべきだった。私は彼らを英雄として見ていたのだが、この文章を見て夢想の鼻面を叩かれたような気がした。しかし、このときの私は理想像が早々と砕けていく気持ち悪さよりも、記述のなかに突如として表れた「墓には入れない」という文章が妙に引っかかって、そちらに気を取られてしまった。 この「方舟」には墓と命名された施設があるのだろうか。当然ながら、「方舟」で誰かが死亡したときなどは、どのような葬儀をするにせよ、墓というものは必要だろう。まさか旧文明には墓という文化自体が存在しないなどということは考えにくいものだ。私は船内をすべて知っている「ライフガード」に聞けばわかるだろうと思い、墓まで案内するようにと指示を出した。ところが、「ライフガード」がそのようなものは存在しないと答えたことで、予想外の反応に私は混乱してしまった。墓が存在しないなど、あってはならないはずだ。人類の文化は墓を必要としないまでに発達してしまったのだろうか。結論の出ない無意味な考察が頭を占拠しかけたとき、「アルマゲドンレポート」の一節が急に思考のなかに飛来した。そのときは言語として説明できない直観によって、いつの間にか「ライフガード」から乗員が一番いる場所を聞き出していた。墓というのは元来から死んだ人間が入る場所であり、「方舟」では全員が死に絶えているはずである。では、死んだ人間が収容されている場所が存在するはず。後から考えれば、以上の予測が重なった結果の質問だったのだろう。結果的に、それは正しい答えへと導く一本の道筋となった。 感慨を終えた私が旧友のところへ戻ると、二人はいまだに「ライフガード」から情報を引き抜くために格闘しているようだった。二人に理由を聞くと、これほどまでに大規模なシステムから情報を得ようとすると、旧友の持つ携帯情報端末ではデータのすべてを収めることはできないそうだ。当然ながら必要な情報だけをより分ける必要があるのだが、「ライフガード」が「方舟」のすべてのシステムを賄っているために、接続するだけで「方舟」全体の情報と接することとなり、選別した情報だけでも天文学的な量に相当するのだという。こうなってしまえばデータの厳選などできるはずもなく、二人は足止めされていることにたいして、表情には出さないが明らかに苛立っていた。 二人が接続する先には比較的大きな画面が青白く点灯しているのだが、二人が触っても反応することはなかった。旧友の言では構造上タッチパネルになっているらしいのだが、感圧素子、電導素子、赤外線照射装置のすべてが機能を停止してしまっており、ただの画面としてそこにあるだけの存在と化していた。加えて、二人が携帯情報端末経由で画面を動かそうとしても、画面が動く気配を見せることもなかった。画面としては死んでいないだけで、生きているとは到底いえない状態だったのだが、またしても私の左目が反応した。今度は設定のおかげで暗闇に投影される形となったが、目まぐるしく切り替わる映像を見せつけられるのは愉快なものではなかった。おそらく、ここでも近距離通信が起動し、画面が本来映し出すはずだった映像を「コンタークト」が受け取っているのだろう。それならば、と私は左目でどうにか映像を制御できないものかと念じてみるなどしたが、こちらからの制御を受け付けていないらしく、ついには手頃な場所で腰かけて、二人がなにをしているのかを、遠目から正確に観察することしかすることがなくなった。 「方舟」とは規格の違う端末での接触は、未整理な情報の海への、裸一貫でのダイビングといっても過言ではなかった。本来の画面に映し出される情報とは違う場所に焦点が当てられたかと思うと、画面は違う場面に切り替わる。または、表面上は同じ画面を行ったり来たりしているようにしか見えないのに、二人はそのたびに小さく快哉を叫び、低い声でぐつぐつと喉を鳴らすのだ。 ようやく携帯情報端末を閉まった旧友の顔は晴れやかなもので、二人は自身の手でお目当ての情報──船内マップ──を掴み取ったことを小走りで私に自慢してきたほどだった。「お互いに地図を手に入れたのだから、次からは俺たちが手綱を握る」と言いたげな二人を前にして、偶然によって生み出された私の優位性は、プロフェッショナルによってあっけなく無力化されてしまうのだと思わざるを得なかった。しかし、卑屈になっていては二人にいいように船内を物色されてしまう。私が拾った記憶素子も、偶然私が見つけたからよかったものの、旧友が先に見つけて古い読み出し端末に通していれば、読み出す最中に破損させていたのは確実であり、学術的価値もなくゴミと一緒に一山いくらの金属屑として売り払われていただろう。私は次第に、二人から遺物を守るために「方舟」から招待されたのだと思うようになっていた。そのためには、私は二人に自由行動をとらせるわけにはいかなかった。 マップを睨みながら、私がさも学者然に提案した一言は、旧友をひどく興奮させた。とにかく、二人は乗ってきたサルベージャー船の格納庫の体積の都合上、小さく軽く価値のあるものを求めていた。こんな場所にいてさえ二人が欲しがったのは、まず金品や宝石であった。換金性の高いもののなかで、実際に船内に保管されているかは別として、これほど旧時代と現代で価値が同等のものもないだろう。次に彼らが求めたのは旧文明の先進遺物である。これも同じように小さくて高度なものがよい。無理をすれば自立作業機械を持ち帰ることくらいはしていただろう。だが、作業機械のようなものは必ずといっていいほど防犯機が仕込まれていることを知っている二人は、無理やり回収した場合のリスクを避けたいと思っていたのだ。そこで私が二人に提案したのは、まず冷凍睡眠室に行くことだった。 医務区画の制御室から出て、通路をいくぶん歩けば、巨大な空間のある部屋が存在していることはマップを見ればすぐにわかった。また、そこは冷凍睡眠室と呼ばれる場所であることも。ドアの前までやってくると、なにかの機材を使ったのかはわからないが、ドアは透明で厚いビニールのようなもの──経年劣化もないものをそう呼んでいいかはわからないが──で覆われており、ここから先へは容易に入れないようになっていた。だが、旧友の経験ではむしろ逆であるということだった。中へ入れないようにするのであれば、溶接機を使って強制的に扉を埋めてしまえばいい。だが、透明な膜を生成──壁面との癒着具合から、なにか生体が張り付いてこれらを形成したのではないだろうか──しているところからは、入らないことは事前に了解されていて、なかのなにかが外部へ拡散することを防ぐ目的で取り付けられたのではないだろうか、と。私は、医療区画でこの対応が採られているということから、冷凍睡眠室の内部は危ない状態に陥っている可能性があるのだと気づかされた。つまり、内部では生物学的災害、あるいは科学的災害の状況下に置かれている可能性が高かった。 怖気づく私とは裏腹に、二人は膜を破り室内に入ろうとするではないか。いくら生命維持装置が有象無象から身体を守ってくれるとはいえ、サルベージャーならその一歩が踏み込めてしまうものなのだと身震いしてしまった。膜が完全に切り払われ、障害物のなくなったドアが開くと同時に、バインダーガンのライトが室内に差し込まれた。ここでも、私と旧友との意識の違いが如実に表れた。二人は、私と違って常に旧兵器を警戒していた。あるいは「歩く死体」にも──想像のなかにしかないと知りながらも──注意を払っていたのかもしれない。 まばゆい通路から姿を消した二人のバインダーガンが銃声を響かせることはなかった。また、生命維持装置の警報音が鳴り響くこともなかったが、代わりに吐息混じりの興奮した声が響いて、部屋のなかに反響していた。目当てのものを見つけたのだろうと思った私は、二人に続いて光源を手に暗闇に入ろうとした。しかし、二人はそれよりも早く部屋から出てきて、狭いドアの前で避けきれずにぶつかってしまった。いや、私にぶつかったのは、旧友の体ではなく、二人が止まった後も慣性で前進し続けた、手に提げているバッグのほうだった。けして軽くない衝撃に驚いた私が下を見ると、それはわずかに膨れ上がっていた。急いで去っていく旧友と入れ替わりに扉に入った私は、すぐに部屋の隅にもう一つ部屋があることに気づいた。暗闇のなかで、予備室とでもいえばいいのだろうか、小ぢんまりとした部屋だけに光が灯っており、遠目からでも机の上に様々なものが置かれているようだった。二人はあの机からバッグに入れられるだけ入れたのだろう。小部屋との距離を縮めるごとに、二人が詰め込もうとしてバッグの口からこぼれた小物が床へと散乱していることもわかるようになった。 それらはきっと乗員の私物だったものなのだろう。机の上に置かれたまま──それらがただ一人の所有物というわけではあるまい──放置されていたのは、もはや私物を区別する必要が無くなってしまったことを表していた。小部屋のなかに入ると、机の陰に隠れて、壁と床の間の壁に大小のロッカーが埋め込まれていた。施錠すらされていない内ヒンジの扉を開けたが、入っているのは空気ばかりだった。このなかに物を入れる時間もなかったのだろう。しかし、「コンタークト」には私の考えとはまったく違う答えが出力された。ロッカーの登録が完了しなかった旨を「ライフガード」が私に打診してきたのだ。と同時に、ロッカーの全体像が左目に映し出された。壁に埋め込まれていると思っていたロッカーは、立体駐車場のように船内に格納され、ロッカー自身が、出し入れしようと思った人物の要請に合わせて──どこにでも、というわけではないらしいが──移動するというものだった。例外的に、冷凍睡眠室に設置されたロッカーは独立しており、使用できるロッカーの母数は少なく、すべてが使用中だったため、私がロッカーに手を触れた際にあのような通告が来たのだろう。 「ライフガード」への要請で明るくなった大部屋を、旧友は忙しく出入りしていた。二人は突然部屋の明かりがついたことを疑問に思っていたが、壊れかけの対人センサーがやっと私たちの姿を捉えたのだろうと憶測して、元の作業に戻った。旧友の警戒心がなくなってしまったように思えたのは、そのような些細な出来事に比べれば、二人が目の当たりにしたもののほうが、はるかに意義のあるものだったからだろう。私が小部屋の謎を解き明かしたことを二人に告げると、旧友はロッカーの中身を端から端まで確認しようとしたのだ。施錠のされているものは後回しにし、とにかく今開けられるものを携帯情報端末越しに確かめながら、ロッカーを出現させては、中身を引きずり出しにかかった。私にかまう暇さえなくなったのか。冷凍睡眠室のなかでおとなしくしていればなにをしていてもいいとまで言われてしまった。 目を離した隙に私が旧兵器に襲われることよりも、旧友がバインダーガンを手放してしまっている不用心さよりも、二つのバッグを両手に持ち、さらに二つのバッグを両脇に抱えて走り回る二人の姿はとても輝いて見えた。それが乗員の私物だったのか、冷凍睡眠室の保守部品だったのかもわからぬまま、二人は分担作業でもってバッグに片端から詰め込み、サルベージャー船へと運んでいった。 一方、旧友が私に視線を一瞬すら向けないことを確認した私は、冷凍睡眠室の核心部に近づこうとしていた。部屋を明るくしたのも、私の活動を遂行しやすくするためだった。部屋の隅まで見渡せるようになったことで、探すまでもなく、私は容易に目的のものを見つけることができた。冷凍睡眠室の奥を見やれば、四角く大きな穴──生命維持装置を着ている私たちですら五人が並んで進めるほどの──が等間隔に三つ開いていた。穴の先は階段があり、都市部にある昔ながらの建物の、半地下に続くそれのような雰囲気だった。旧友はそれがあることに気づかなかったわけではないだろう。気づかぬふりをしていたか、あるいは根本的に興味がなかったのかもしれない。私は、部屋のなかを歩き回るうちに迷い込んでしまった風を装って、真ん中の穴の会談を下りていった この空間の奥にこそ、私が求めていたものが存在した。「ライフガード」が本来統治し、医務区画のなかで最大の容積を占める場所。加えて、現在の「方舟」乗員が最も存在する場所だった。最後の一段を下り、少しばかりの平坦な通路を歩くと、終着点には機械が置いてあるだけだった。円筒形のなにかを五つ並べられ、その上から蓋つきの鉄板をかぶせたような見た目の機械の横に、操作盤が設置された簡素な見た目からは、最初にこれを見せられただけでは、これどのようなものであるのかの判断はつかなかっただろう。だが、私はこの部屋の名前と「アルマゲドンレポート」から、人が入れるほどの円筒形の束がどのような目的で作用するのかわかっていた。 円筒状の機械の、五つある覗き窓を開けると、外からは透明なカプセルが格納されているようだった。しかし、ロッカーのときと同様、なかになにかが詰め込まれているということはなかった。すべて船内の所定の場所に格納されているのだろう。「ライフガード」に聞かずとも予測はできていたことだが、私の探求心は留まるところを知らず、心の声が左目に形成されていた。収容されている乗員の容体はどうなっているのか、と。恥知らずに思えるかもしれないが、私は純粋な興味によってこの質問を投げかけた。宇宙空間で死体はどのように処理されるのか、気にならなかったといえば嘘になるだろう。 乗員は当然ながら全員死亡していた。「ライフガード」は親切なことに、私にカプセルの中の様子まで見せてくれた。カプセル内部はすべて真空に近い低気圧状態に保たれており、水分というものはすべて沸騰して──一旦は凝固したはずの水分も水蒸気となって昇華されつくして──いた。カプセル内は非常に良質な常温の乾燥状態であり、なかに入っている乗員が腐ったりするようなことはまず──故障したところで、宇宙空間と同じ状況下に置けば──起きはしない。乗員の死因は飢餓による栄養失調に低血糖と、それに伴う心機能の低下による心不全といったところだろう。全員が冷凍睡眠状態で、自身の苦しみに無自覚だったという部分は最後の救いとなっただろうか。 私が次に告げる言葉に迷っている間に、「ライフガード」はカプセル開放における条件を提示した。倫理と衛生の問題から、カプセルは特殊な方式の密閉処置を施されており、最高権限を持つものの許可によるものでなければ、カプセルを格納状態から解除することすらできないようにされていた。名前はもはや思い出せないが、旧時代のパルエにいた総指揮官のような人物だったのだろう。もはや存在しない組織の、存在しない人物の許可を要するということ。それは、このカプセルをどうにかすることは誰にも──ハッキングでもしなければ──できないということを意味していた。 開ける意思も、開けたい理由もありはしなかったが、この状態を把握して初めて、私の頭のなかで浮遊していた情報の断片が集約され、確信に至るまでになった。ここは、死者のための不可侵なる聖域であり、それを人は墓と形容するのだ。そう、この場所こそが、記憶素子のなかで言及された「墓」なのだ。冷凍睡眠装置が最初から墓としての機能を搭載していたかは定かではない。しかし、その可能性は非常に高いだろう。でなければ、「ライフガード」が倫理という文字を語るわけがないのだ。過程の段階では違ったかもしれないが、成熟した社会の構築とともに人は倫理によって死体に敬意を持つようになった。「方舟」もまた、成熟した社会から生み出された雫の一つだったに違いない。 機械を前に考え事をしていた私がふと俯いたとき、機械の下部にレーザー刻印されたプレートがビスで打ち止められていることに気がついた。外したならば両手で抱える程度の大きさだったが、機械の名称と製造された日付や場所が刻印されている、一般的なものといえた。一般的な知見では、ただのプレート一枚に頓着することはなかっただろう。しかし、学術者として様々な旧遺物に触れてきた私の両目がささいな部分を射止めて離さなかった。プレートの反射が私の顔を写せるほどの距離まで近づけば、レーザー刻印された文章の一部が埋め戻されており、その上からさらにレーザー刻印で新しい文字に置き換えられていたことがわかった。問題は、どのような文字がどう変更されたのかだろう。指で改変の足跡をなぞってわかったことは、最初にプレートに彫られていた文字は「ライフガード」だったということだ。そこから、「ライフ」の部分が潰されて「ボディ」に彫り直されていた。 「ボディガード」と。プレートには、確かにそのように文字が彫られていた。このときになってセンサードが私たちにもたらした情報のなかで、「ボディガード」という言葉が使われていたことも思い出した。彼ら──センサードは違ったようだが──は「ライフガード」のことを「ボディガード」と呼んでいたのだ。ということは、このプレートの書き換えを行ったのも彼らなのだろう。つまり、この名前の変化は「アルマゲドンレポート」に前後して行われたと断定し、意味を推理しようとした。左目が「ボディガード」を「護衛」という意味の言葉に自動翻訳したが、私はむしろ、旧文明言語を初めて学んだときと同じように、自然と単語ごとに文字を分解していた。そのうち、私はこの書き換えが言葉遊びの一種であると判断した。守人を意味する「ガード」の部分は特に問題ないのだが、私は旧文明言語の「ボディ」という単語が「身体」や「肉体」を指す言葉であると同時に、「死体」という意味も含まれていることを見抜いた。 乗員の「生命維持」のためのシステムが今では「死体の守人」になってしまったのだ。強烈な皮肉なのだと気づいた途端、当事者ではない私ですら打ちのめされるような重圧に晒された。まさに今「ライフガード」が担っている役割はそれのみしかなく、しかし幾千年を経ても、乗員を外的要因から「護衛」する任に就いているのだ。センサードが「ライフガード」を別の呼び方──「ヤードキーパー」だったはずだ──で呼んでいたのも、おおよそ同じような皮肉が含まれていたのかもしれない。プレートに彫られた溝を指の腹でなぞりながら、私は殉職した乗員について考えを巡らせていた。この先の、カプセルには何人の人間が横たわっているのだろうか。どのような気持ちで冷凍睡眠装置のなかに入ったのだろうか。どのような最期だったのだろうか。そして、それを遂行した彼らはいったいどのような気持ちだったのだろうか、と。 私の心は、乗員の気持ちに寄り添うことから徐々に離れていった。そうでもしなければ、このまま魂を死者に囚われてしまいそうだった。私がしたいのは「方舟」観光ではないのだ。急いで記憶素子の内容を思い出し、彼ら──少なくとも、その執筆者自身──が「墓」には入らなかったことについて考えを巡らせた。このときは、彼らが乗員を死へと向かわせた冷凍睡眠装置に、一緒に入ることは死んでもできなかったのだろうと思うことにした。そして、ここに彼らはいないのだから、私の求めるものは冷凍睡眠装置のなかなどには存在しないのだと自分を奮い立たせた。私のすべきことは、英雄の名を知り、称えることであって、目的を果たすまでは止まっていることなどできないのだ。そう思えば、英雄行為のためのいたしかたのない犠牲などに黙祷をささげている場合ではなかった。次の目標を見定めた私は、決別の意味も込めて、靴のかかとを甲高く響かせてその場を後にした。
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おーぷんのコテハンが女体化するエロゲ作ろうぜhttp //open01.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1407889184/ おーぷんコテハン女体化陵辱奴の補足http //hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1408196195/コテハンの為の雑談・馴れ合い総合スレhttp //hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1409153007/