約 85,294 件
https://w.atwiki.jp/hikalun-original/pages/172.html
称号:『水龍』、『封印されし力』、←キャラが持つ呼ばれ名もしくは通り名(表でのと裏での) 名前『リオネル【Lyonel】』 名前の由来『特になし』 愛称:リオ 性別:男 種族:天使〔表〕 種類:流浪人 職業:特になし 年齢:外見10歳(実年齢18歳) 身長:149㎝ 体重:32㎏ 一人称:僕 二人称:君、貴方 三人称:~さん、~君 髪色:薄い青 瞳色:青 肌色:普通 性格:穏やか 特徴:小さい体 髪型:自然な感じのショート 好きなモノ:ロシェの琴を聞くこと 嫌いなモノ:憎しみ 武器:小柄な体格には似合わないとても長いステッキ 属性:水 宝石:サファイア 創作者:舞香 ≪リオネルの詳細≫ 争うことを嫌うとても温厚な性格。笑顔が爽やか。 実は本来の力は記憶とともに武器であるステッキに封印されており、自分が強い力を持つことも、18歳であることも忘れている。 戦闘ではおよそ160cmの長いステッキを使う。ステッキの両端には属性付加宝石であるサファイアでできた玉がついており、そこから魔法攻撃を行う。 左利きで、左腕にサポーターを巻いている。
https://w.atwiki.jp/mobamasshare/pages/138.html
職業 自由気ままな魔神様 属性(ヒーローor悪役など) 嫌だなぁ、あっしはただの流浪人でゲス 能力 「たたずむ者を走らせ、走り去ったものを呼び戻す」力 分かりやすく言うと他人をあの手、この手で炊きつけ事態をかき回す力。 また、アガレスの能力など。 詳細説明 アガレスがはるか昔に人間に頼んで作った、タンパク質の塊にアガレス自身が入り込み、地獄から地上へのパスを得たもの。 見た目や機能、構造は完全に人間をモデルにしているが、肉体に元となる『魂』は存在しない。 そのため、『契約・許可無しで人間界に滞在した罪』『カースを生み出した罪』『契約していない人間に憑依した罪』等。 そのどれにも抵触しない(抵触しないよう、悪魔の法律家達を炊きつけた) また、関わると碌な目に合わないため、大体の神様や悪魔からは嫌われていて、フレデリカ自身も大体の神様や悪魔を嫌っている。 関連アイドル 鷹富士茄子(古い友人) 魔王サタン(頭痛の種) 関連設定 魔界住民
https://w.atwiki.jp/sokulibe/pages/373.html
ここは流浪のヒューゴについてのページです。 最終更新日 2017/03/22 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 基本情報 ☆3 火属性 レンジャー Lv160ステータス 能力 数値 体力 7029 攻撃力 3408 素早さ 628 アビリティ 名称(習得Lv) 効果 スピードライズ(Lv25) 素早さを10%上昇 火の力(Lv50) 火属性攻撃力を15%上昇 強敵への熱き闘志(Lv75) ボスBREAK時、火属性攻撃力20%上昇の強化効果を付与 特性 地属性に少し強い 水属性に弱い + バックストーリー 村の外の世界は、親父の話でしか知らなかった。 今回の旅は、俺にとっては貴重な経験になりそうだって思ったんだ! 旅をして様々なものを見て回る内に、俺は海を泳ぐ街があるって聞いた! 「とうとう辿り着いた!アスピドケロン!」 嬉しくて両手を上げて叫んでしまったよ! 視線が痛かったな……。 うん……。 細かい事は気にしない! 島ぐらいのデカさの街に度肝を抜かれたよ! これが叫ばずにいられるかってんだ! 港の方を散策してると船から、矢を射る女の子、ナタリーを見たんだ…… 目を見張ったよ! 波も荒くて、視界の悪い海の中の魚を、正確に射抜く彼女から目を離せなかった。 彼女は何者か知りたくて港で待ったんだ! そしたら目の前で小さな女の子が鳥に帽子を取られちゃってね、俺はすかさず矢を撃ち、少女に帽子を取ってやったんだ! そしたら丁度船から降りてきた彼女が走ってきてさ! 彼女は俺の弓を見ていたらしくてね、お互いに質問攻め! その後は弓の技術の見せ合い! 村ではこんな腕を持った人はいなかったから、めちゃくちゃ感動しちゃったよ! でも、決着はつかなかった……。 ルールもなくただ腕の見せ合いだったからさ……ははは! だから、今日集まってくれたみんなに、どっちの弓が勝つか見届けて貰いたいんだ! 俺は絶対負けないから、応援よろしく!! ――アスピドケロン弓大会決勝前コメント
https://w.atwiki.jp/sangokusi-koumeiden/pages/17.html
一騎討ちリスト 〇勝利LvUP △引き分けLvUP ▲引き分け退却 ×負け退却 ☆説得・捕縛 シナリオ 1-1-1 博望坡の戦い(1) 〇関羽-李典※1 〇趙雲-于禁※2 ※1念を入れる ※2念を入れない 1-1-2 新野城の戦い(2) 〇趙雲-曹洪※1 〇張飛-許褚※1 〇趙雲-許褚※2 〇張飛-曹洪※2 ※1火攻め作戦 ※2迎撃作戦 1-1-3 江夏急行戦(3) 〇関羽-蔡瑁 1-1-4 長坂坡の戦い(4) 〇趙雲-夏侯恩※ ※青釭の剣入手 1-1-5 赤壁の戦い(5) 1-1-6 赤壁の戦い(6) 〇張飛-許褚 〇趙雲-張遼 1-2-1 荊州南部の戦い(7) 〇張飛-金旋 〇趙雲-邢道栄 〇趙雲-陳応 ☆味方-陳式 △関羽-黄忠※ ☆味方-魏延※ ※クリア 1-2-2 益州平定戦(8) 〇黄忠-李厳※ 〇張飛-馬超 ☆諸葛亮-高翔 ☆劉備-高翔 ☆諸葛亮-李恢 ☆劉備-李恢 ※援軍出現前 1-2-3 巴西の戦い(9) 〇趙雲-陳到※ △張飛-厳顔 ※戦後陳到加入 1-2-4 益州平定戦(10) △張飛-馬超 ☆諸葛亮-高翔 ☆劉備-高翔 ☆諸葛亮-李恢 ☆劉備-李恢 1-2-5 漢水の戦い(11) 〇張飛-許褚 ☆味方-王平 1-3-1 麦城の戦い(12) 1-3-2 夷陵の戦い(13) 〇張苞-范疆 〇張苞-張達 〇関興-潘璋※ ※斬馬剣入手 1-3-3 麦城の戦い(14) 1-3-4 夷陵の戦い(15) 〇張苞-范疆 〇張苞-張達 〇関興-潘璋※ ※青龍偃月刀or斬馬剣入手 2-1-1 陽平関の戦い(16) 〇馬超-孫礼 〇馬岱-孫礼 ☆李厳-孟達※ ※LvUPなし 2-1-2 益州南部の戦い(17) 〇魏延-鄂煥 ☆諸葛亮-高定※ 〇高定-雍闓 ※鄂煥解放必要 2-2-1 五溪峰の戦い(18) 〇趙雲-金環結※1 △王平-忙牙長※2 ※1作戦一のみ ※2LvUPなし 2-2-2 夾山峪の戦い(19) 〇馬岱-忙牙長 ☆馬岱-董荼那※ ※董荼那解放済 2-2-3 瀘水の戦い(20) 〇趙雲-帯来 2-3-1 西洱河の戦い(21) 〇趙雲-孟優 2-3-2 禿竜洞の戦い(22) 〇張苞-楊鋒 ☆諸葛亮-楊鋒 2-3-3 三江城の戦い(23) 〇趙雲-祝融 〇魏延-祝融 ×張嶷-祝融 ×馬忠-祝融 2-3-4 蛮都の戦い(24) 〇関索-木鹿王 2-4-1 桃花水の戦い(25) 〇趙雲-兀突骨 2-4-2 盤蛇谷の戦い(26) △魏延-兀突骨※ 〇趙雲-孟獲 ※LvUPなし 3-1-1 鳳鳴山の戦い(27) 〇趙雲-韓瑛※ 〇趙雲-韓徳 ※一.狼牙棒/二.楚琴弩 3-1-2 南安・安定の戦い(28) 〇王平-夏侯楙 〇馬謖-夏侯楙 3-1-3 天水城の戦い(29) 〇趙雲-姜維 ×魏延-姜維 3-1-4 冀城の戦い(30) △魏延-姜維※1 △関興-姜維※1 ☆諸葛亮-姜維※2 ※1作戦一のみ ※2作戦一のみ/クリア 3-2-1 祁山の戦いⅠ(31) 〇趙雲-曹遵 〇魏延-朱讃 〇関興-曹遵※1 〇張苞-朱讃※1 〇廖化-曹遵※2 〇王平-朱讃※2 ※1作戦一のみ ※2作戦二のみ 3-2-2 西平関の戦い(32) 〇関興-越吉※1 〇魏延-楊蘭※2 〇姜維-楊蘭※2 ※1落穴前は負 ※2クリア後加入 3-2-3 街亭の戦い(33) 〇王平-申儀 〇王平-申耽 3-2-4 漢中退却戦(34) 〇趙雲-万政 〇馬岱-陳造 4-1-1 陳倉・祁山の戦い(35) 〇魏延-王双 ×張嶷-王双 〇姜維-費耀※ 作戦一のみ 4-1-2 陳倉攻城戦(36) 〇魏延-張郃※ ※作戦二のみ 4-1-3 祁山追撃戦(37) 〇馬忠-戴陵※1 〇王平-張郃※2 〇馬忠-戴陵※3 〇王平-張郃※3 ※1一.伏兵前のみ ※2一.伏兵後のみ ※3作戦二のみ 4-2-1 二谷道の戦い(38) 〇関興-秦良 〇廖化-秦良 4-2-2 祁山の戦いⅡ(39) 〇馬岱-戴陵 〇廖化-楽綝 〇呉班-張虎 4-3-1 渭水の戦い(40) ×呉班-張虎※ ×呉班-楽綝※ ※呉班死亡離脱 4-3-2 葫蘆谷の戦い(41) 〇趙雲-司馬懿※1 〇馬岱-司馬懿※1 〇廖化-司馬懿※2 〇魏延-郭淮※2 〇趙雲-夏侯覇※2 ※1作戦一のみ ※2作戦二のみ 4-3-3 五丈原の戦い(42) 〇姜維-司馬懿※ ※クリア 謀反①成都攻防戦 △馬謖-魏延 △姜維-趙雲 ☆諸葛亮-劉禅 謀反②陽平関の戦い 〇張苞-鄧艾 〇姜維-鍾会 〇馬岱-孫礼 謀反③白帝城の戦い 〇関興-全琮 〇馬謖-徐盛 〇陳到-陸遜 5-1-1 郿城の戦い(43) 〇趙雲-夏侯覇 〇魏延-夏侯和 〇馬岱-夏侯威 〇姜維-夏侯恵 5-1-2 武功の戦い(44) 〇関索-夏侯覇 〇馬謖-夏侯威 〇姜維-郭淮 5-1-3 長安攻城戦(45) 〇姜維-曹爽 〇魏延-曹爽 ×廖化-夏侯覇※ ※廖化死亡離脱 5-2-1 成都攻防戦(46) 〇趙雲-孟優 〇魏延-孟獲 5-2-2 建寧の戦い(47) 〇姜維-祝融 〇李厳-孟優 〇魏延-孟獲 5-2-3 巴西の戦い(48) 〇李厳-徐盛 〇孟獲-凌統 〇祝融-朱桓 5-2-4 白帝城の戦い(49) 〇魏延-全琮 〇姜維-徐盛 〇孟獲-陸遜 5-2-5 江陵の戦い(50) 〇諸葛瞻-諸葛格 〇魏延-徐盛 〇姜維-孫登 5-3-1 長安攻城戦Ⅱ(51) 〇魏延-夏侯覇 〇姜維-夏侯覇 〇関興-夏侯覇 ☆諸葛亮-夏侯覇 5-3-2 華山の戦い(52) 〇馬岱-鄧艾 〇孟獲-鍾会 5-3-3 函谷関の戦い(53) 〇孟獲-鍾会 ▲姜維-鄧艾 〇祝融-張郃※1 〇張苞-司馬昭※1 〇関興-司馬昭※2 ×馬謖-張郃※2 ※1作戦一のみ ※2作戦二のみ 5-3-4 洛陽の戦いⅠ(54) 〇魏延-楽綝 〇姜維-張虎 ▲孟獲-張郃 5-3-5 洛陽の戦いⅡ(55) 〇趙雲-鍾会 〇張苞-鄧艾 〇魏延-司馬昭 〇姜維-司馬師
https://w.atwiki.jp/harukaze_lab/pages/162.html
浪人走馬灯 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)来馬辰之介《くるまたつのすけ》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)台|伊達《だて》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)※[#「てへん+毟」、第4水準2-78-12] ------------------------------------------------------- [#8字下げ]一[#「一」は中見出し] 道場からあがった来馬辰之介《くるまたつのすけ》が、風呂場で躰を拭いていると、内門人の吉之介少年が走って来て、 「来馬さん先生がお呼びです」 と告げた。 「昨日の人が来ているんですよ」 「誰だ、昨日の人とは」 「仙台藩の人が他流試合に来たでしょう昨日、来馬さんが立合って勝ったあの人です。それに偉そうな御老人も一緒なんですから、きっとまたお召抱えの話ですよ」 「詰らないことを饒舌るんじゃない」 辰之介は着物を取りながら、 「それより顔の墨でも拭くがいい、頬っぺたが熊みたいだぞ」 「あ、いけない」 「また隣の柿を取りに塀へ登ったのだろう」 「違いますよ、柿なんてそんな」 「鏡を見てよく洗うんだ、先生にみつかるとまた叱られるぞ」 少年は慌てて頬をこすったが、手にもついていたとみえて顔中が煤をなすったように黒くなった。 辰之介は笑いながら風呂場を出た。 客間には道場の主金沢市郎兵衛と向合って二人の武士が坐っていた。一人は昨日やって来て他流試合を望み、三本のうち二本辰之介が勝った相手である、仙台|伊達《だて》の家中で村岡金弥と云った。 「こちらは矢張り伊達様御家中で、物頭役を勤められる石谷《いしがや》孫左衛門殿と仰せられる」 会釈が済むと市郎兵衛がそう紹介《ひきあわ》せて云った。 「実は、……昨日の立合いの結果、その許《もと》を改めて御主家仙台様へ御推挙下さろうと仰有ってみえられたのだが」 「いや推挙というよりは」 と石谷《いしがや》老人は向直って、 「主人陸奥守はかねがね殿中でいろいろ貴殿の噂を聴かれたそうで、御承知の通り昨日との村岡を寄来《よこ》したところ、噂に違わず遖《あっぱ》れ得難き御手腕とのことで早速当家へ迎えよという仰せでござる。早急な話ではあるが今日こうしてお伝えに参った次第。……如何であろう、食禄にお望みもあらば拙者より必ずよきようにお計い申すが」 「過分の仰せ、恐縮に存じます」 辰之介は静かに会釈して、 「未熟者の手前をそれほど御懇望下さるのは面目に存じますが、実は二度と主取りは仕らぬ所存、御意を無にするようでまことに不本意ながら、どうぞ御前よしなに……」 「ほう、主取りは嫌と云われるか」 老人は意外だったらしい。 「然しそれには仔細がござろう、禄高の望みとか、主人として仕える相手に不足があるとか」 「別に左様なことはありません」 「ではなにか大望をお持ちなのか、親御の仇を討つとでもいうような」 「いや、ただ主取りがしたくないのです」 「申上げた通りでござる」 側から市郎兵衛が執成《とりな》し顔に云った。 「すでに諸方からお望みを受けたことも度々であり、拙者としても当人の出世するのを見たいのですが、この通りどうしても仕官を承知しないのですから……」 「どうも拙者には解せぬ」 石谷老人は不服そうに、 「実は主人陸奥守も殿中で、土佐侯はじめ加賀、会津、庄内の諸侯が断わられたと聴いたそうで、されば是非とも当家へ迎えるようにと申付かって参ったのだが、……来馬《くるま》氏、打明けたところをお話し下さらぬか、ただ主取りをせぬとだけでは子供の使者のようで、老人このまま主人の許へ帰りようがござらぬ」 「仰せ御尤もではございますが、拙者はただ二度と侍勤めがしたくないだけなのです」 辰之介は話を打切るように、 「武道ひと筋の奉公をするには、悪い世の中になりました、……どうぞ御前よしなに」 そう云って座を立った。 来馬辰之介が、この道場を訪れたのは五年まえの春であった。躰馴らしのために稽古をしたいと云って来たのだが、市郎兵衛が立合ってみると同じ念流で、然もすばらしい腕を持っている。 ――いずれの御家中か。 と訊いてみると、 ――浪人でございます。 そう答える言葉の端にも、好もしい人柄が溢れているので、その日から道場へ通う約束が出来、現在では代師範を勤めている。……ただ一つ、彼は五年も経ったのに、まだ一度として身上を語ったことがなかった。 [#8字下げ]二[#「二」は中見出し] ――奥羽浪人で母子二人。 それ以外のことは訊いて呉れるな、話したくないと云ったまま今日まで過して来た。 背丈は五尺八寸もあろうか、筋肉の緊った逞ましい躰つきで、いつも髭の剃跡の青々とした頭をもち、高い鼻の脇に大きな黒子《ほくろ》がある、ふだん口数の少い方だし、どらかというと無愛想でもあるが、驕らない温和な質と、人の気付かぬところに親切な思い遣りがあるので、門人たちの敬慕することは師範以上だった。 ――来馬《くるま》さんは出世するぞ。 ――あれならどんな大藩の師範でも恥しくない、昔なら千石の値打だ。 門人たちのそういう品評にも不拘《かかわらず》、然し辰之介はどんな諸侯の迎えをも断って、一道場の代師範を守っているのであった。 客間を辞した彼はそのまま道場を出た。 母親があるので、住居は富沢町に別に持っている、そこから毎日通って来るのだ。 外は雨もよいの宵闇だった。 平松町から江戸橋へかかって来ると、大きな廻船でも着いたらしく、河岸道いっぱいに荷を運ぶ軽子《かるこ》や、問屋の手代たちや人足、それに上陸した旅人やそれを迎えに来た人々の提灯など、ざわざわとした嬉しい混雑がひろがっていた。……辰之介がそのあいだを縫って、いま橋を渡ろうとしていると、 「……もし」 と云って後ろへすり寄った者がある。 振返って見ると、一人の武家風の娘が、走って来たとみえて息を喘がせながら、つ[#「つ」に傍点]と四角い箱包みのような物を辰之介の手に押付けながら云った。 「申兼ねますがこの品を」 「…………」 「大切な品でございますが、悪者に追われて居りますので、お預り下さいまし」 おろおろ震える声で囁くように、 「十五夜の八時《いつつ》に、浅草寺の五重塔の下でお待ち申して居ります。十五夜の八時、どうぞそれまで、助けると思召して」 「お待ちなさい、悪者とはどれに……」 呼止めようとしたが、娘はすばやく往来の人混みにまぎれて姿を消した。 あっという間の出来事である。 辰之介は預けられた包を手に、立正って四辺《あたり》を見廻したが、これが追っている悪人と見分けられる者もない、……然し娘の取乱した様子は疑うべくもなかった。宵闇にちらと見ただけではあるが、秋草を散らした単衣《ひとえ》と、淋しげな、品のいい額つきは鮮かに眼に残っている。 ――十五夜の八時《いつつ》。 今日が九月十日だからあと五日ある。 「その日になれば分るだろう」 そう呟いて辰之介は家へ帰った。 富沢町の露地裏の家では、丁度いま母が食事の支度を終ったところであった。……町道場の代師範の手当くらいでは、江戸の住居は楽ではない。そのような裏長屋の一軒でも、故国《くに》なら小さな屋敷を借りられるほどの金を取られるし、水にまで銭が掛ると知ったはじめの頃は、全く息詰るような気持だった。五年のあいだにいつか慣れたとはいうものの、婢も使えぬ身上とて自ら厨《くりや》に立つ母を見ることは、辰之介にとってなによりも辛いことだった。 「母上、唯今戻りました」 「お帰りなさい、お疲れでしょう」 「遅くなりまして……」 「こちらもお客来だったので、いまようよう支度が出来たところですよ」 「客来と申しますと……」 あがって袴を解こうとした辰之介は、ふと部屋の隅に置いてある贈物をみつけた。 「母上、これは」 「会津さまのお使者が置いて行かれたのです、先日おみえになった方とは別の、……その上にお名札がありましょう」 「これをお受取りになったのですか」 「お断りしたのだけれど」 母親のつゆ[#「つゆ」に傍点]は当惑そうに坐って、 「どうしても承知なさらず、お召抱えの話とは関わりなくただ敬慕の印としてと仰せられ、つい今しがたまで待っておいでだったけれど」 「……明日返して参りましょう」 辰之介はそう云って着替えをした。 会津松平、はじめに召抱えたいと道場へ申込んで来てからもう三月になる。折さえあると使者を向けて随身を求めるのだが、こんな贈物までされようとは思わなかった。 ――こんなことで気変りがすると思っているのか。 辰之介は可笑しくさえ思いながら、その贈物を片付けようとしてふと[#「ふと」に傍点]、……それを受取った母の気持に突当った。 ――母上は……。 若しや母は、自分が仕官することを望んでいるのではあるまいか。 辰之介は水仕事に荒れた母の手指を見た。 [#8字下げ]三[#「三」は中見出し] 明日にもすぐ返しに行こうと考えたその贈物は、そうするのも余りおとなげないように思えたので、そのまま戸棚へ突込んで置くことにした。 ――また来たときに返せばいい。 と思ったのである。 そんなことより、今の辰之介にはもっと気懸りなことがあったからだ。 その夜から降りだした雨は十三日まで続いて、これでは十五夜も雨かと思われたが、十四日の午後にからりと霽《あが》って、当日は朝から雲ひとつなく晴れた秋空になった。……今夜は浅草寺へ行くつもりで、預けられた例の箱包も道場へ持って来てある。どんな身上の娘か、無事に五重塔の下で会えるか……稽古をしながらも、辰之介は頻りにそんなことを考えていた。 もう道場をあがろうかと思っていた時、 「来馬《くるま》さん、先生がお呼びです」 と吉之助が知らせに来た。 「稽古をしまって来るようにって、今日はお客様じゃありませんよ、先生お独りです」 「よし、すぐ参りますとお返辞して置いて呉れ」 辰之介は間もなく稽古を切上げた。 湯を浴びて、着替えをして居間へ行くと、市郎兵衛は酒の支度を前に坐っていた。……もう黄昏の色の動きはじめた庭に打水のあとも清々しく、燭台には灯が入っていた。 「お呼びでございますか」 「お疲れであろう、先ずこれへ。……今宵は名月なので、一盞まいりたいと仕度をさせたところ、迷惑でもあろうが坐って頂きたい」 「忝のうございます」 辰之介は会釈して座を進めながら、 「実は八時《いつつ》に人に会う約束がございますので、失礼ながらほんの暫くお相手を仕ります」 「それは心附かぬことであった。ま、とにかくまいろう」 「頂戴いたします」 辰之介は盃を貰いながら、これはなにか話があるなと思った、そして事実、……数盞の献酬が済むと、 「ときに、今宵は話がある」 と市郎兵衛は静かに眼をあげた。 「貴殿が此処へ初めて来られてから既に五年余日、もう互いに気心も底なく知合った頃と思うがどうであろう」 「……は」 「若しこの市郎兵衛を多少なりとも信ずるに足ると思われたら、改めて貴殿のお身上を聞かせて貰いたい」 辰之介は黙って盃を措いた。 市郎兵衛もまた日頃から無口である、武骨で、小さな事に無頓着で、然しどこかに武芸者らしい頑固な質があった。……身上の事は語りたくない、云うに及ばぬと約束して五年、今日までひと言もそれに触れず、信じ切って殆ど道場を任せて来たと云ってもよい。 その信頼の深さを辰之介はよく知っている。 ――身上は話したくない。 と云えば今でも押返して訊くようなことはないだろう、然し話すべき時期が来るということは辰之介の方でも考えていた。 「……それでは、仰せに従って申上げます」 暫く黙っていた辰之介はそう云って膝を正した。 「拙者は出羽国本庄の生れです」 「六郷侯の御家中じゃな」 「代々物頭として五百石取りでございました、父は勘十郎と申して、実直一方の武士気質でしたが、先代阿波守政晴侯のお気に入りでお側去らずの御奉公を致して居りました」 辰之介はちょっと言葉を切った、……話の筋道を立てようとするらしい。 「丁度六年まえ、享保十一年の春に阿波守様が御他界になり、但馬守政英侯がお世継ぎを遊ばしました。……常々御病弱で癇が強く、側近の人々も怖れ憚るという有様であったと聞きますが、その年の秋、本庄へ御国入りと共に、父勘十郎を蔵方出仕に仰付けられたのでございます」 「左遷じゃな」 「父は隠居を願い出ましたが許されず、遂に御宝物蔵預りを命ぜられたのです。……するとそれから間もなく、但馬守様が江戸からお伴れ遊ばした侍のなかに、大河原蔀《おおかわらしとみ》と申す側用人が居りましたが、この者が御蔵へ参りまして御宝物の『青嵐』という茶碗を出すようにと申出ました」 ここで再び辰之介は口を閉じた。……なにか胸へ突上げて来るものがあるらしい、暫くそれを抑えている様子だったが、 「大河原は持って来た殿のお墨判《すみ》を見せましたので、父は自ら立って蔵を明け、その茶碗を取出して来て渡したのです」 「…………」 「ところがそれから五日目に、小姓頭が参りまして青嵐の茶碗を出すようにと申出ました、むろん、大河原蔀が持って行ってからまだ戻って来ません、父は殿がお忘れになったのであろうと申して右の次第を答えたのです、……すると、殿のお手許には上って居らぬ、そんな命令を出したこともないという仰せでございました」 [#8字下げ]四[#「四」は中見出し] 「父は御前へ出まして、お墨判も拝見し、慥《たしか》にお渡し申した事実を述べ、大河原をお糺し下さるように申上げました」 辰之介の拳が膝の上で微かに震えだした。 「すると殿には非常な御立腹で、宝物蔵記録に余の墨判が取ってあろう、それを見せろとの仰せです。お墨判は拝見しましたが記録には別に押捺しなかったので父は言句に詰まりました。殿は押冠せて、大切な家宝を預る身で確とした順序も執らず、猥りに宝物を取出すとは不所存者、切腹を申付ける……と」 「……無慙なことを……」 勘十郎は切腹した。 そしてその翌々日、大河原|蔀《しとみ》が青嵐の茶碗を殿から預っている事実が分ったのだ。 蔀《しとみ》は江戸を立つとき但馬守から、本庄へ参ったら青嵐の茶碗を宝庫から出して預って置けと云われて来たのである、然し彼は元来勘十郎と不和の間柄だったので、問題が起ったとき知らぬ顔で黙っていた。……そして勘十郎が切腹と聞いてから、初めてそれと知ったように殿へ言上したのだ。 但馬守としては、江戸を立つとき命じて置いたことなので蔀《しとみ》を罰する訳にはいかなかった。……寧ろ、蔀《しとみ》に命じたことを忘れていた自分に責がある。同時に、記録帳へ墨判を取らなかったことは、(規則はそうだが、実際は一々取っていない)なんと云っても勘十郎の手落ちなので、 ――家族には咎めなし、辰之介を以て家督相続せしむべし。 ということで結着した。 「拙者はお達しのあった日にすぐ退国しました」 辰之介は声を震わせて、 「武士は主君の御馬前に命を捧げて居ります、然しこれが切腹を命ぜられるほどの罪科でございましょうか、たかが茶道具ひとつ、それも些細な手違いに過ぎません、……人間の命は、そんなに安いものでございましょうか」 「…………」 「あのとき直ぐ、蔀《しとみ》が仔細を申し出たら恐らく結果は違っていましたろう、その意味から云えば蔀《しとみ》は父の敵です。然し……拙者はそれよりもっと、そうした君臣関係を憎みます」 「…………」 「しょせん、泰平の武士は大名の飾物で、まことの武道は寧ろ武家の外にあります、……武弁一途に勤めるより他に世渡りの法を知らなかった父は気の毒でした」 「……ようこそ打明けて呉れた」 市郎兵衛は太息を吐きながら云った。 「まことの武道は寧ろ武家の外にあるという説もよく分る、これまで諸侯から召抱えの使者があっても、断わり通して来たのはそういう仔細があったのだな」 「独り合点です、どうぞお笑い下さい」 「……富田氏」 市郎兵衛が振返って呼んだ。 誰かいたのか? と不審に思って振返る辰之介の前へ、襖を明けて一人の若侍が入って来た。 意外にも本庄での旧友富田慶一郎だった。 「来馬《くるま》……久々で会う」 「富田か」 「半年のあいだ苦心して探《たず》ね廻ったぞ、色々と話すべきことがある」 「いや無駄だ、止せ」 辰之介はすっと立った。 「まあ待って呉れ、貴公の胸中はいまあれにいて聞いた、一々尤もだ、あの事に就てはなんとも言葉がない、然しお家も変ったのだ、但馬守様は御隠居あそばされ、この春から御二男伊賀守政長様が世をお継ぎになった、……また大河原|蔀《しとみ》は悪事が顕われて」 「沢山だ、なにも聞きたくない、誰がどうなろうと今の拙者にはなんの興もないのだ、……先生、約束がございますから拙者は是で」 「来馬、待って呉れ、もうひと言」 慶一郎の声を耳にもかけず、辰之介は大股に部屋から去った。 ――先生はお執り成しをして下さるおつもりだったのだ。……先生には悪いが。 辰之介はきゅっと唇をひき結んだ。 本庄藩に関する限りどんな事も耳にしたくない、例え旧友の顔でも、見ているだけであの時の忿怒が盛返して来る、……今日まで彼が身上を語らなかったのは、語れば主家を罵倒しずにいられぬことを知っていたからである、例えどんな理由があろうと、武士として旧主を罵るのは道ではない、だから彼は一切それに触れないようにして来たのであった。 「……いまなん刻《どき》だ」 「さきほど七時《むつはん》が鳴りました」 「先生には帰ったと申上げて呉れ」 辰之介は、例の箱包を取出して道場を出た。 [#8字下げ]五[#「五」は中見出し] いい月である。 門を閉めるのは十時《よつ》であるが、今夜は名月なので大川端へ出る人の方が多いか、浅草寺境内はもう人影まばらだった。 八時《いつつ》の鐘が鳴って暫く経つ。 辰之介は五重塔の下に立って、さっきから四辺を見廻している……約束の刻なのだがまだ娘の姿はみえない。 ――本当に来るだろうか。 ちょっと不安になって来た。 あのとき娘は大切な品だと云った、大切な品を見も知らぬ他人に預けるだろうか? ……よく話に聞くことだが、巾着切りの類が人の物をすり[#「すり」に傍点]取って、危くなると他人の躰へ預けるという。 ――若しやそんなことではないか。 預けられた物だから、そのまま手も触れずに置いたが、一応中を検めて見た方がよかったのではないか。 「おう、道が違やあしねえか」 「黙って来りゃあいいんだ盲人《めくら》め、奥山を抜けて行きゃ近道だ」 「へっ、または[#「は」に傍点]の字へ寄る魂胆だな、蓮の葉の雨蛙《あまげえる》でふら[#「ふら」に傍点]れるとたあお構いなしだ、業曝《ごうさら》しなはっつけ[#「はっつけ」に傍点]だぜ」 「己《おれ》が雨蛙《あまげえる》なら、うぬ[#「うぬ」に傍点]あ禅寺の大黒柱でまだ撫でられたことは一度もあるめえ」 馬鹿なことを云って通る二人伴れがあった。 ――活々しているな 見栄も飾りもなく、思うことをずばずば叩きつける、若さと素裸の心が生々しい魅力にさえ感じられた。 辰之介が町人たちの後姿に眼をやっていたとき、山門をぬけて小走りに娘が近寄って来た。……その足音で辰之介が振返る、丁度月をまともに浴びる位置で、娘の方は暗いが辰之介の顔はその鼻脇の黒子《ほくろ》まではっきり見える。 「お約束の通り待っていました」 辰之介が声をかけた。 「江戸橋の袂で会ったのは貴女ですね」 「……あ」 娘は低く驚きの声をあげた。……そして、うしろさがりに四五歩たじたじと退ったが、そのまま踵を返して山門の方へ逃げだした。 「どうしたのだ、お待ちなさい」 「…………」 「お待ちなさい、この品を」 意外な結果に驚いて、呼びかけながら辰之介はその後を追った。 ――是はなにか仔細があるぞ。 走りながらそう思った。 ――追っていることを気付かれてはいけない、覚られぬように行先を突止めてみよう。 咄嗟にそう思ったので、家並の軒先を伝いながら、見え隠れに娘を追い続けた。 表通りはさすがにまだ人辺りがある。 事ありげに走って行く娘が人眼を惹かぬ訳はない、なかには立止って見送る者もあるので、娘はようやく歩調をゆるめた、そして何度も振返っては辰之介の姿の見えないことを慥めながら、気もそぞろの足取で吾妻橋を渡った。 ――江戸は広い、迂濶にこんなことをしてとんだ罠にかかるのではないか。 そんな気もした。 然しそういう不安は、益々好奇心を昂めるばかりである。橋の上は月を見る人たちでいっぱいだった、……川面《かわも》から絃歌の声が聞えて来るのは、月に浮かれる蕩児であろう、……橋上橋下、絶望と歓楽と、追われる者追う者、悲劇と喜劇とのうえに、月は冷やかな青の光を投げている。 橋を渡り切った娘は河岸を右へ折れたところでふと立止った。 此方を眤《じっ》っと振返っている。 辰之介は自身番の小屋の蔭にひそんで、暫く息をひそめた。……その小屋の小窓の外に、走馬灯がくるくると廻っている、番人の手作りであろう、墨描きの拙い絵であるが、仄かな蝋燭の光にうつし出された画像は、拙いだけ余計に活き活きとしている。 杖を曳く盲人、吠えかかる犬、駕籠舁き、ぼて振り、侍、屋形舟、飛脚、娘、……めまぐるしく廻るその影絵は、との四五日来の辰之介の身辺を語るように思われる。 ――皮肉だな。 廻る影絵と、人生と。 いずれも、しょせんは朽ちて、腐れて、塵に還る運命である、……辰之介は本庄を退国してから初めて、自分の胸中を語って呉れる相手をみつけたように、遽しく廻る走馬灯へ眼をとめた。 むろんそれは僅の間であった。 娘は追手のないことを慥《たしか》めると、こんどはひどくたどたどした足取で歩きだし、やがて北本所の真能院前にさしかかった。 ――もう近いな。 相手の歩調でそう思っていると、果して、……娘は暫く躊躇《ためら》ってから、ようよう心決したさまで真能院の手前にある露地へと入って行った。 [#8字下げ]六[#「六」は中見出し] 富沢町の辰之介の住居よりも段違いにうらぶれた貧乏長屋だった。 もう九月なかばだというのに、傾きかかった棟割りの軒にはまだ蚊が群れていて、戸毎に団扇《うちわ》の音や蚊遣りの煙が立ち、声高な女房の喚きや、けたたましい赤子の泣声が露地いっぱいに溢れていた。 娘が左側のどん詰りの家に入るのを見定めて置いて、そっと軒先へ忍び寄った辰之介は、 「なに、……なに、……会えなかったと?」 そう叫ぶ男の嗄《しゃが》れた声を聞いた。 「馬鹿者、おまえは父を、殺す気か!」 「…………」 「あの品が無くては、親子二人生きてはいられないのだぞ、もう半刻もすれば使いの者が来る、そのとき、なんと答えたらいいのだ」 「…………」 娘が咽ぶようになにか云った、辰之介には聞えなかったが、男は愕然とした様子で、 「な、なに、それはまことか」 不意にひっそり[#「ひっそり」に傍点]となった。……辰之介は腰高障子に手をかけて、御免と云いながらすっと明けた。 あっ! という声が聞えた。 六畳ひと間の行燈の光に、病臥している中老の男と、のけ反るように驚いている娘の姿がうつしだされていた、……辰之介は二人の様子を篤と見てから土間へ入った。 その刹那、娘はとび上るように、 「お、お待ちください、来馬《くるま》さま」 と男を背に庇いながら叫んだ。 「父が悪いのではありませぬ、みんな、みんな大河原さまの企んだことなのです、父には罪はございませぬ、お赦し下さいまし」 「……大河原……」 辰之介は恟《ぎょ》っとした。 いきなり自分の名を呼ばれたことも意外だった、大河原という名が出たことは更に大きな驚きである。然し娘のそのひと言は、雪崩の襲いかかるように、辰之介の頭へ一時に色々なことを直感させた。 ――この親子は本庄藩の者だ。 ――大河原|蔀《しとみ》となにか関係がある。 ――そして此の品に原因がある。 辰之介は手早く箱包を解いた。 「あ! それを見られては……」 「動くな」 とび掛ろうとする男に一喝くれて、風呂敷の中から現われた桐の箱の蓋をとった。 青嵐の茶碗である。 五年のあいだ忘れることの出来なかった品だ、太閤秀吉から拝領した六郷家重代の宝、父勘十郎を切腹させた茶碗である、……辰之介は憎悪の眸で暫く覓《みつ》めていたが、やがてぴたっと蓋をして、 「これは、青嵐の茶碗だな」 と向直る、……その前へ、娘はまるで身を投げかけるようにしながら、 「お待ち下さいまし、どうぞ暫く」 と必死の声で云った。 「なるほど父は大河原さま御一味でございました、けれど此の品を盗み出したのは父ではございません、父はただお預り申しただけでございます。それも後で御宝物のお茶道具と知れましたゆえ、わたくしは父を罪人にしたくないと存じまして、芝のお上屋敷へそっとお届けに参ろうとしたのです」 「この茶碗を盗み出していったい蔀《しとみ》はどうしようとしたのだ」 「よくは存じませぬが」 と娘は父親の方をちらと見ながら、 「御老中の酒井様へ、それを引出物にして御出世をなさるお考えとか伺いました、……そうすれば父も、御一味の方々も一緒に召抱えられるというお話でございます」 辰之介は娘のうしろで、苦しげに頭を垂れている男の方を見やった。 「貴公、そんなことを信じているのか」 「…………」 「他家から盗み出した品などに眼をくれて、天下の老中が新参を召抱えるなど、そんな馬鹿げたことが有ると思うのか」 「わたくしも父にそう申しました。父はただ、大河原さまを怖れているんです。父はこの通り病身で、なにをされても黙っているより他にないと諦めているのです。……でもわたくしには見ていられませんでした。それで、思い切ってお上屋敷へ参ろうとしたのです」 「江戸橋で会ったときか?」 「はい、けれど彼処まで参りますと、大河原さまの御家来に出会い、わたくしに無礼なことをなさろうとしますので、危く振切って逃げましたものの、もし捉って御宝物をみつけられてはそれまでと存じ、……貴方さまとは思いもよらずお預け申したのでございます」 「拙者が来馬辰之介だということは、浅草寺で初めて知ったのか」 「……はい」 娘はそっと辰之介を見上げた。 此処まで話すあいだに、辰之介の朧ろげな記憶の中から、この親子の姿がようやくはっきりと見えて来た。 父勘十郎の組下にいた足軽頭、根本嘉兵衛と、その娘で名はたしかおきぬ[#「きぬ」に傍点]とか云った筈である、身分が違うので言葉を交わしたことはなかったが。然し……朋友たちがゆきずりに彼女を指さして、 ――あれが根本の評判娘でおきぬ[#「きぬ」に傍点]というのだ。 と教えたことを思い出す。 「根本、……たしかそう申したな」 辰之介は大剣を脱って、 「精しい話を承ろう、相手が大河原|蔀《しとみ》なら拙者にも少し考えがある。貴公に迷惑はかけぬからすっかり話して呉れ」 そう云って座を占めた。 [#8字下げ]七[#「七」は中見出し] 道場へ訪ねて来た富田慶一郎の口から、 ――御家に代替りがあった。 ――但馬守様は御隠居されて、御二男伊賀守政長様が世を継いだということは聞いている。 根本嘉兵衛の話も中心はそこにあった。……但馬守政英は病的な癇癖家で、あの後は更に酒乱の質も現われ、政治のことなど全くかえりみず、大河原|蔀《しとみ》とその一派の奸臣に任せ切りという状態になった。 このままでは御家が危い、心ある者がようやく大事に気付き、藩政建直しのために画策をはじめたとき、幸か不幸か但馬守政英が重病を発した。幼時から病弱だったのが、続けさまの淫酒にすっかり蝕まれて了ったのだ、医者は恢復覚束なしと診断し、まだ世子がなかったので弟の政長が家を継いだ。 大河原|蔀《しとみ》は政英あっての存在だから、この代替りには反対し、政英が倒れたのは政長を擁立する一派の毒害だとさえ云いだした。 然し新しい機運は敏速に進展した。 大河原蔀とその一味の秕政の数々は次ぎ次ぎに摘発され、多額の藩金費消までが顕われたので遂に食禄召上げ追放という処分に定った。……本来なれば詰腹を切らせるべきで、若手の家臣たちは斬って捨てようと騒いだが、幕府に知れて藩政紊乱の咎を受けてはならぬという重役たちの鎮撫にあって、ようやく無事に済んだのである。 「……それで、御家を立退くとき青嵐の茶碗を盗み出したのだな」 「左様でございます」 嘉兵衛は額の汗を押拭いながら、 「けれど、御家の方でも御宝物の紛失に気付き、すぐに大河原様の方へ人がみえましたそうで、慌てて私の手許へお預けになったものと思います、……私も青嵐のお茶碗だと知ったのは後のことで、吃驚いたしましたが、もうどうにもならず」 「よし分った、訳はよく分った」 辰之介は茶碗の箱を引寄せて、 「きぬ[#「きぬ」に傍点]どのと申されたな」 と娘の方へ振返った。 「はい」 「なんでも宜しい、缺け茶碗でもあったら出して下さい」 娘は厨《くりや》の方へ立って行ったが、すぐに飯茶碗を一つ持って戻って来た。 「これでは……?」 「それで結構、此方へ下さい、……嘉兵衛殿、さっき使いの者が来ると云われたな」 「はい、十時《よつ》には此の品を取りに参る筈でございます」 「では来たら是を渡して呉れ」 辰之介は飯茶碗を入れて元の通り包んだ箱を押しやると、『青嵐』の方を懐紙にくるんでふところへ入れながら立った。 「六郷家とはすでに縁の切れた拙者だが、大河原|蔀《しとみ》には申すべきことがある、むろん貴公はなにも案ずるには及ばないぞ。……ただ、父を悪人にしたくないという一念から、か弱い女の身で六郷家へ届出ようとした、娘の孝心を空《あだ》にするな」 「……はい」 「きぬ[#「きぬ」に傍点]どの、父御を大切になさい、貴女の心配の根は拙者が今宵のうちに始末する、もう誰に憚ることもなく暮せるだろう」 「はい、……忝のう存じます」 「困ることがあったら訪ねておいでなさい、日本橋富沢町で七兵衛店と云えばすぐ分ります、遠慮はいりませんよ」 「…………」 噎びあげる声に返辞は消えていた。 辰之介は軽く会釈をして外へ出た、……娘は門口まで送って出たが、辰之介は見返りもせずに立去って行った。 ――ふしぎなめぐりあわせだ。 ちりぢりに流れへ散込んだ木葉が、堰の淀みへ来て再び一所へ集るとでも云おうか、との四五日のあいだに過去の色々な影が、辰之介のまわりへ渦を巻いて集ったような感じである。 ――父のひきあわせかも知れぬ。 河岸の暗がりに佇んだ辰之介は、真能院の露地口を見張りながら呟いた。 ――そうだ、父上が無念をはら[#「はら」に傍点]せと仰せられるのだ、そのお導きがなかったらこんな偶然は有得ない、蔀《しとみ》め、こんどは。 のがさぬぞという火のような決意が、初めて辰之介の静かな眼に殺気を与えた。 ――あ、来た。 彼はすばやく暗がりへ身をひいた。 吾妻橋の方から来た二人伴れの武士が、そのまま真能院の露地へ入って行ったのだ。 [#8字下げ]八[#「八」は中見出し] これはまた佗しい住居である。 長いこと人も住まずに放ってあったのを、急に手入れでもしたという風で、軒は傾き柱は歪み、周囲を取巻く竹藪は茂り放題だし、荒はてた前庭も腰っきりの雑草である。 燭台がひとつ光を放っている。 いま戻って来た二人の侍を中に、集っている者全部で七名。 大河原蔀、其の子の大吉郎、友田啓之進、松原角十郎、蜷川忠兵衛、野口公平、……残る一人は知らぬ顔だが、みんなの腹心としてあの頃から眼に余る奴等だった。 「御苦労々々」 蔀は友田の手から箱包を受取った。 「もう本庄の方の眼もゆるんだし、これでようやく江戸を立てるぞ」 「江戸を立つのですか」 「酒井侯のお国許へ参るのだ。庄内へ、は、はははは、燈台下暗しと云ってな、江戸では評判になる惧れもあるが、お国許なら本庄には近くとも却って遠慮なしだ」 「然し大丈夫なのでしょうな」 野口公平が髭面を突出して、 「庄内まで行って若し話が不調にでもなると」 「話の相手は国老次席だ、此方には否やを云わせぬ材料があるのだ、そんな心配をするひまに出立の……や、あっ!」 箱の蓋を脱るなり蔀《しとみ》は驚きの声をあげた。 「どうなされました」 「……父上!」 みんなが何事かと乗出したとき、 「大河原、なにを驚いている」 呼びかけながら、前庭へ大股に辰之介が進み出て来た。全くの不意うちである。 「あっ!」 と仰天して七人が身構える面前へ、辰之介はずかずかと踏寄りながら、青嵐の茶碗を掴んでぐいと差出した。 「貴様の欲しいのは是だろう」 「……来馬《くるま》だ」 「如何にも来馬辰之介だ、貴様が欲しいだろうと思って持って来てやったのだ、礼を云って受取れ」 「…………」 みんな呪縛されたように身動きもしない、辰之介は冷笑しながら、 「欲しくないのか、受取れ!」 云いさま、発止と投げた。 柱へ当って茶碗は微塵に粉砕し去った。……そのとたんに、端に身構えていた野口公平が、獣のように咆えながら抜討ちをかけた。 だっ[#「だっ」に傍点]という足音。 辰之介の躰が左へ傾き、右手に大剣が光ったと見ただけで、抜討ちをかけた公平は庭の雑草の中へのめりこみ、 「蔀《しとみ》、のがさんぞ!」 と辰之介は縁側へ躍上っていた。完全に圧倒されて、残る人々は蒼白になったまま動かない、……辰之介は大剣を青眼につけて更に一歩出る。 「人には長所もあり弱点もある、苦心と悪心とは誰の心にもあるものだ、然し悪心が募ると世を毒し人を亡ぼす、……拙者は世の中に性根からの悪人という者は存在せぬと信じていたが、貴様に依って初めて悪人を見た。旧主家のためとは云わない、父の仇とも云わない、世を毒し人を過る悪人として斬ってやる、来い」 蔀の口でばりばりと歯噛みをする音がした。 「来い、斬って来るんだ」 云いながら躰をひらく。 刹那! 松原角十郎と、大吉郎の二人が、法もなにもなく狂気のように斬りかかった。 えい! えい! 辰之介の気合が三度、四度。斬ってかかる者は殆どその動作のまま四方へ顛倒し去った。公平はじめみんな峰打であるが、そうと気付く者はない、……すると、蔀はいきなり燭台を蹴倒して庭へとび下りた。 外は十六夜《いざよい》の冴えた月である。 「無駄だぞ蔀《しとみ》、止せ!」 辰之介は跳躍した。 籔の前で蔀《しとみ》は振返り、追詰められた野獣のように、白く歯を剥出しながら刀を抜いた。 「偉いぞ」 辰之介は大剣の峰をかえした。 「それでも刀を抜くことは知っていたな、三度までは受けてやるから斬って来い、十六夜の月が御照覧だ、貴様などの最期には勿体ない晩だぞ、……いざ!」 蔀《しとみ》の口から悲鳴のような叫びが漏れた。……風の中の葦のように、四肢はわなわなと震えている。 露の降りた竹の葉に、月光が玉の如く光っているのを辰之介は見た。 [#8字下げ]九[#「九」は中見出し] 「生きていると……」 金沢市郎兵衛がしみじみと云った。 「色々なことに会うものだ、世の中には驚きが満ちている、ふしぎな運命じゃな」 「一応お耳に入れるべきと存じまして」 あれから五日めの夕刻である。 大河原蔀を斬ったことが、若し面倒な事になるようだったら道場に迷惑をかけぬよう、黙って身を引こうと思ったのだが、……峰打を喰った六名がどうにか処置をしたものとみえ、その後なんの噂もないので初めて仔細を語ったのである。 「然しどうして茶碗を破って了われたのか」 「……さあ」 辰之介は苦笑しながら、 「別に深く考えて破った訳ではございませんので、ただ……ひどく憎いとは存じました」 「憎いと」 「そうです、憎かったのです、命のない一塊の道具が、人間の運命を狂わせる、それがむやみに腹立たしかったのです」 市郎兵衛は頷き頷いた、辰之介の気持がよく分ったのである。それから語調を変えて、 「して、……その娘親子はどうなさる」 と眼をあげた。 「親は如何にもだらしがない様子だが、いまの話ではその娘なかなか心得がある、そのまま置くのは気の毒のように思われるが」 「拙者もそう存じますが……」 「どうじゃな」 市郎兵衛は笑いながら、 「仙台侯からの迎えをお受けしたら、そうすれば親子夫妻、立派に暮して行けるがのう」 「お戯れを……」 辰之介は眩しそうに云って、 「長座を仕りました、御免」 と会釈して立った。 話も残りなくして了った、これで五年来の胸の悶えがさっぱりと下りたようである。 ――心祝いに今宵は母へ酒なとまいろうか。 そう思いながら富沢町の家へ帰った。 唯今戻りましたと、格子戸を明けて入った辰之介は、母と向合って、根本の娘おきぬ[#「きぬ」に傍点]が坐っているのをみつけて驚いた。 「お帰りなさい、お客来ですよ」 という母について、 「お留守中お邪魔を」 おきぬ[#「きぬ」に傍点]は顔も得あげずひれ伏した。……なにかあった。そう思いながら辰之介は、着替えもせずにそこへ坐った。 「先夜は無礼をしました、ようこそ」 「仰せに甘えまして」 「なにかあったのですね」 「はい……」 「云って御覧なさい、一味の者でも押掛けて行ったのですか」 おきぬ[#「きぬ」に傍点]は静かに顔をあげた。 「実は、あの夜、貴方さまがお帰りになってから一刻ほどしまして、父は……切腹を致しました」 「え? 腹を切った!」 「娘の口から申上げてはお恥しゅうございますが、作法通り立派に切腹を致しました」 「……それは。それは……」 「すぐお知らせに参りとうはございましたが、父の亡骸《なきがら》を送りましたり、後始末をして居りましたため、つい今日までお伺い出来なかったのでございます。……来馬さまに申上げて呉れという父の遺言、どうぞ……これで生前の父の罪はお赦し下さいまし」 辰之介は胸をうたれて黙した。 おきぬ[#「きぬ」に傍点]はそれだけ云うと、気付かれぬよう袂のまま右手を胸元へ持って行った。それは泪を拭く動作のようにも見えたが、……不意に辰之介の右手が伸びて来て、 「なにをする、お止めなさい」 と叫んだ。……おきぬ[#「きぬ」に傍点]は身をもがいて、 「お放し下さいまし、父と一緒に」 「いけない、お待ちなさい」 辰之介は袂の中の手から懐剣を※[#「てへん+毟」、第4水準2-78-12]ぎ取って投出した。 「嘉兵衛どのも自害することはなかった、然し如何にも思い切った武士らしい最期だ、おこがましいがお立派だと申上げる、……けれど貴女が死ぬのは無意味だ」 「…………」 「貴女は江戸橋で会ったとき、あの人混みの中から拙者を選んで茶碗を預けられた、偶然とは云いきれないふしぎな縁だ……今宵から、拙者が貴女の一生を預ろう」 娘は初めて、堰を切ったように泣きながらうち伏した。 辰之介は静かに母の方へ、 「母上、お聞きの通りです。拙者はもう一度出て来ますから、どうかこの娘に間違いのないようお預り下さい」 「何処へお出掛けなさる」 「先生にお目にかかって来ます」 そう云って立上った。 「仙台家からの迎えを、改めてお受けする決心がつきました、……母上にも、もう御不自由はかけませんぞ」 底本:「幕末小説集」実業之日本社 1975(昭和50)年1月10日 初版発行 1979(昭和54)年2月15日 五版発行 底本の親本:「富士」 1940(昭和15)年1月 初出:「富士」 1940(昭和15)年1月 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
https://w.atwiki.jp/arcgundamexvsfuvo/pages/367.html
機体・武装詳細についてはアストレイゴールドフレーム天ミナへ 【更新履歴】新着3件 コンボ 戦術 覚醒考察 僚機考察3000 2500 2000 1000 苦手機体考察 VS.対策 外部リンク 【更新履歴】新着3件 14/08/07 新規作成 14/08/14 戦術を追記 コンボ ( はステップ、≫はブーストダッシュ、→はそのままキャンセル) ※特殊射撃射撃派生は特射射と略記 威力 回復量 備考 メイン射撃始動 BR≫BR≫BR 147 - BR≫BR→CS 145 - BR≫BR→サブ 155 - サブ1Hit137 BR≫BR→特連蹴 146 45 前派生148~156後派生147~155 BR→CS≫BR 148 - BR→CS≫サブ 158 - サブが同時でないと151 BR→CS≫特連蹴 154 50 前派生164~176後派生155~167 BR→CS→特射射 BR 180 - BR→サブ≫BR 162 - BR→サブ≫特連蹴 169 50 前派生173~185後派生167~179 BR≫NNN 185 - BR≫NN前 BR 194 - 射撃派生〆で192 BR≫NN→特連蹴 181 45 前派生184~192後派生179~187 BR≫横N BR 179 - BR≫BD格 BR 162 - BR≫BD格N BR 193 - BR→特射射 BR 186 - BR→特射射→特連蹴 190 45 前派生194~206後派生188~200 射撃CS始動 CS≫BR≫BR 150 - CS≫BR→サブ 160 - サブが同時でないと153 CS≫BR→特連蹴 154 45 前派生158~170後派生152~164 CS≫BR→特射射 BR 182 - CS≫NNN BR 212 - CS≫NN前射≫BR 215 - CS≫NN前→特連蹴 204 45 前派生207~215後派生200~208 CS≫横NN 188 - バウンドダウン放置 BR追撃208 特1hit追撃194 CS≫BD格N BR 202 - CS→特連蹴 特連蹴 161 95 CS→特射射 BR→サブ 208 - サブ1Hit199 CS→特射射 NNN 225 - 前派生220 CS→特射射 横N射 220 - メイン〆222 CS→特射射→特連蹴 196 45 前派生204~216後派生195~207 サブ射撃始動 サブ≫BR≫BR 167 - サブ2Hit始動はBR始動より威力が20(順次Hitだと14)上昇。他のコンボも同様のため省略 サブ1Hit≫BR≫BR 144 - サブ1Hit≫BR≫BD格N 179 - サブ1Hit≫BR→特射射 BR 189 - サブ1Hit≫NNN BR 221 - サブ1Hit≫NN前射 206 - 攻め継続。BR追撃227 特格1Hit212 サブ1Hit≫横NN 190 - バウンド放置 サブ1Hit≫横NN→特連蹴 217 45 前派生219~227後派生216~224 サブ1Hit≫BD格 NNN 219 - 前派生210 サブ1Hit≫BD格 横N射 212 - メイン〆213 サブ1Hit≫BD格N BR 221 - サブ1Hit→特連蹴 特連蹴 165 95 サブ1Hit→特射射 BR→サブ 219 - サブ1Hit205 サブ1Hit→特射射 NNN 241 - 前射派生244 サブ1Hit→特射射 横N BR 236 - N格始動 NN BR→サブ 208 - サブ1Hit192 NN NNN 234 - 基本 NN 横N BR 228 - 打ち上げダウン、基本 NNN BR 220 - NNN→CS 217 - 攻め継続 要高度 NNN≫BD格N 252 - 対地ではサイズ次第で最速キャンセル必須 NNN 特射→前N後 254 - 同上 NNN 特射射 BR 263 - 要高度 NN前 NNN 250 - 前派生1hitだと235 NN前 NN前 BR 253 - 射撃派生〆252 NN前 横N BR 246 - NN前≫BD格N 241 - BD格〆で動く NN前射→特射射 BR 261 - NN前射→特射射 サブ(同時hit) 267 - 特射射命中後はゆっくり後ろフワステで。焦るとサブが同時hitせずに火力が下がったり、そもそもサブが当たらないこともあるので注意 NN前射≫BR 231 - オバヒでも可能 NN前射→特連蹴 235 45 前派生239~251後派生233~245 NN前→特連 特連蹴 229 85 前派生230・50~241・70 後派生226・50~238・70 NN前→特射射→特連蹴 254 45 前派生257~265後派生250~258 前格始動 前 NNN BR 231 - 前Nでも同ダメ 前 横NN 203 - バウンドダウン放置 BR追撃227 特1hit追撃210 前N 横NN 215 - バウンドダウン放置 BR追撃228 特1hit追撃219 前NN→CS 211 - 攻め継続 前NN≫BD格N 246 - 基本 前N後 BR→サブ 219 - サブ1Hit210 前N後 NNN 236 - 基本 前N後 NN前 231 - 前派生で落下できる 前N後 横N BR 233 - 打ち上げダウン、基本。特1hit〆で225 前N後→特連蹴 205 45 前派生215~227後派生206~218 横格始動 横 横N BR 194 - 横初段でキャンセルした場合 横 横NN 198 - バウンドダウン放置、基本。メイン追撃で222 特格1hit追撃で205 横→特即後 141 10 横N BR→サブ 203 - サブ1Hit187 横N 横N BR 223 - 打ち上げダウン、基本 横N NN前 BR 236 - 横N NNN 229 - ↓をするぐらいならこちら 横N 横NN 226 - 非推奨。叩きつけかつ自機が浮くため非常に不利 横N 横N射 223 - オバヒでつないでしまった場合、↑よりはこちら。小型機相手には安定しない点に注意 横N 横N→特即後 218 - 小型機相手にはこちらで 横NN→CS 212 - 攻め継 CSは仕込みが必要 横NN サブ1hit 201 - 攻め継 サブ1hitの繋ぎはディレイ横ステ 横NN 横N 237 - 打ち上げダウン、基本。やや長い。高度によってはディレイなど繋ぎに調整が必要 横NN 前N後 249 - 同上 横NN≫BD格N 247 - 上二つより繋ぎに余裕があり、場合によっては旋回を挟んでのカット回避も可能 横NN 特射射 BR 258 - サンクキングダムの塔程度の高度で始動しても特射射は届く 横NN→特連蹴 223 45 前派生233~249後派生221~237 横NN→特連 特連蹴 234 85 前派生で240ダメ65回復 後格始動 後 NN NNN 218 後 NNN BR 211 後 NNN→CS 208 - 攻め継続 後 NNN BD格N 232 後 NN前→特射射 BR 234 NN前射にすると237 後 横N NNN 214 後 横N 横N BR 219 打ち上げダウン 後 横NN 176 - 後格迎撃からのバウンドダウン放置。BR追撃で207 後 横NN 横N 222 - 打ち上げダウン 後 横NN BD格N 228 後 横NN 特射射 BR 236 後 特射射 NNN BR 248 後 特連蹴 特連蹴 BR 175 100 BD格始動 BD格(2)→特連蹴 特連蹴 185 95 BD格(2) NN前射 223 - 攻め継 BR追撃245 特1hit追撃230 BD格 NNN BR 244 - BD格 横NN 217 - バウンドダウン放置 BR追撃240 特格1hit追撃224 BD格≫BD格N BR 231 - BD格 メイン→サブ 185 - 打ち上げダウン、ステップは前ステで BD格N CS 194 - 攻め継続。繋ぎは前フワで BD格N 前N後 246 - 繋ぎは要ディレイ BD格N 横NN 251 - 同上。高火力だが叩きつける。BR〆だと248 BD格N≫BD格N 242 - BD格始動主力、手早く終わるがあまり動かない。繋ぎは左前BDが安定 BD格N 特射射 BR 256 - 要高度 サブ〆264(246) 特1hit〆で246 BD格N 特射→NNN 254 - 前派生245 BD格N 後格 特連蹴 214 50 前派生232~248後派生215~231 BD格(1)N 前NN BR 259 - 以下初段カス当たりコン BD格(1)N 前N後→特格 238 10 掴み落下 BD格(1)N 横NN BR 262 - BD格(1)N 横NN→特格 247 10 掴み落下 BD格(1)N≫BD格N BR 255 - 特殊射撃射撃派生始動 特射射 NN→CS 245 - 攻め継続 射撃派生からチャージ開始で間に合う 特射射 NNN BR 271 - ダウン追撃BRで258 特射射 NN前射≫BR 274 - サブ〆で278 特射射 NN前→特連蹴 263 45 前派生266~274後派生259~267 特射射 横NN 247 - バウンド放置。BR追撃で267 特射射→特連蹴 特連蹴 220 95 後特殊格闘始動 後特 NNN BR 268 後特 NN前→特射射 274 後特 NN前→特連蹴 257 45 前派生259~267後派生257~265 後特 横NN 239 バウンド放置。BR追撃で264 後特 特射射→NNN 287 後特→特連蹴 特連蹴 217 95 特格落下〆 BR≫BR≫BD格(1)→特格 138 10 BR→CS≫BD格(2)→特格 149 10 BR→CS→特射射→特格 170 10 BR→サブ≫BD格(1)→特格 153 10 BR≫NN前→特格 181 10 BR≫BD格N 特格 176 15 ダウン追い討ち171 BR→特射射≫BD格(1)→特格 187 10 CS≫BR→特射射→特格 172 10 CS≫NN前射→特格 205 10 CS≫BD格N≫BD格(1)→特格 193 10 サブ1Hit≫BR→特射射→特格 174 10 サブ1Hit≫NNN≫BD格(1)→特格 213 10 サブ1Hit≫BD格N≫BD格(1)→特格 196 10 サブ1Hit≫横NN≫BD格(1)→特格 209 10 サブ1Hit→特射射 NN前→特格 237 10 サブ1Hit→特射射→特連蹴 特格 203 60 ダウン追い討ち201 NN前 NN前→特格 246 10 前NN→CS→特格 217 10 前N後 横N→特格 225 10 横N NN前→特格 225 10 横NN→CS→特格 218 10 特射射 NN前射→特格 264 10 覚醒時 A覚/B覚 NNN NNN 286/267 - NNN NN前射 287/268 - メイン〆で288/269、サブ〆で290/271 NNN≫BD格N 278/260 - 前NN 前N後 272/253 - 前NN≫BD格N 272/253 - 横N 横NN 250/233 - BR追撃で264/246 横NN 横N BR 276/258 - 横NN NNN 281/262 - BD格(1)N NN前→特射射 BR 304/283 - 初段カス当たりコン BR≫BR≫覚醒技 237/220 20 BR≫BR→特射射 覚醒技 261/243 20 BR→特射射 NN前(1) 覚醒技 306/286 20 メイン始動でここまで伸びる CS→特射射 NN前 覚醒技 321/298 20 CS始動の場合 NNN 覚醒技 326/304 20 NN前 NNN 覚醒技 350/330 20 NNN 特射射 覚醒技 352/337 20 要高度 NN前→特射射 覚醒技 350/328 20 後半で高度が上がりややカットされにくい NN前射→特射射 覚醒技 352/336 20 同上 前NN 特射射 覚醒技 351/336 20 前N後 NN前 覚醒技 333/??? 20 そこまでダメージは伸びない 前N後 特射射 覚醒技 330/313 20 他の出し切りに比べダメージが伸びない 横NN 覚醒技 321/299 20 横NN 特射射 覚醒技 351/332 20 BD格N 特射射 覚醒技 351/330 - 特射射(hit前覚醒) 特射射 NNN 315/292 - 特射射 NNN 覚醒技 354/344 20 特射射(Hit前覚醒) 特射射 NN前 覚醒技 355/351 20 A覚だと350補正で途中から減らない 特射射(Hit前覚醒) 特射射 NN前 後格 覚醒技 357/353 20 後格1回で2だけ上がる BD格(1) 特連蹴 特連蹴 覚醒技 287/265 120 回復量とダメージをそれなりに両立。カット耐性は無い 後格 特連 特(Hit前覚醒)連 特連蹴 特連 覚醒技 285/276 190 超回復コン。やはりカット耐性は皆無 特射射 特連 特(Hit前覚醒)連 特連 特連 覚醒技 320/313 160 高ダメージ・高回復浪漫コン 戦術 CSやサブを織り交ぜながら射撃戦を行い、隙あらば格闘を差し込んでいくのが基本。射撃性能はそこそこなので射撃一辺倒になるとジリ貧になりやすい。 相方がロックを集めてくれる場合は敵のロックがこちらに向いているか否かをしっかりと見極めて特射から格闘を差し込んでいこう。 幸いにも見られていなければ格闘を当てる事自体は難しくないので、敵相方の位置や行動を考慮してコンボを行っていこう。サーチ変えは必ず出来るようにしておくと良い。 コンボダメージはギナ機とそう変わらないが、それなりのダメージと回復の両立ができる択が増えている。成功すれば2500コストの欠点である総耐久を補えるためカットされないチャンスがあれば狙っていこう。 乱戦になっても機動力の兼ね合いなどでそれなりに強いが、低耐久なので不安定なものになる。 相方が後衛寄りの場合こちらが前衛になるが、そうなると格闘を当てる機会の減少と射撃能力の関係でダメージレースに負けやすい。 基本的には堅実にロック集めを行いつつ、隙を見て闇討ちを決める堅実な戦い方が重要になる。 覚醒考察 A覚醒 攻撃補正110% 防御補正90% 瞬間火力の向上や格闘の速度、伸びが大きく上がるので、闇討ち能力とリターンを高めたいならA覚醒。 射撃戦もなかなかこなせるがやはり特射からの闇討ちが重要になり、こちらの覚醒では特射からの格闘の伸びもかなり上昇する。 そのためこの機体の強みをより尖らせたいならこちらの覚醒か。 B覚醒 攻撃補正102% 防御補正80% 総合的な機動力の向上とサブやCSなど足の止まる射撃からの青ステで安定性を高めたいならB覚醒。 長い覚醒時間と上記の要素から射撃戦から丁寧に相手を追い詰めたり、格闘を当てる機会の増加などの利点がある。 特に機動力の増加はこの機体と相性が良いのでこちらも悪くない。 僚機考察 機体の特性上、相方は前衛を担える機体が望ましいので2500の後衛機と2000以外の機体と組みたい。 ただ3000コストとは武装と機動力の関係で十分合わせられるのだが、低耐久からくる事故やコスオバ後が不安要素になりがちなのがネック。 ギナ機と比べると、3000との相性がやや悪くなった代わりに1000との相性が良くなっている感じ。 3000 前衛力が高いのでこちらの闇討ちが光る。ただ天ミナは低耐久なのでうかつな被弾で一気に体力調整を崩されることも多い。 しかもコスオバ後の体力はたった100なので攻撃によっては一撃で死ぬ。 とは言え下がりすぎては3000もキツイので、被弾しないことを最優先に考えながらロック集めや闇討ちを要所で狙っていこう。 この組み合わせなら基本的にギナ機の方が向いているので、こだわりが無ければギナ機の使用も検討に入れよう。 ダブルオークアンタ 前衛力が高く、闇討ちを仕掛けやすい。 ただ生存力も高いので存在感を出しながら体力調整するのはキツイかも。 一応前後スイッチできるが、クアンタはともかく天ミナの前衛がイマイチなのでアテにしない方がいい。 フルアーマーユニコーンガンダム 第三形態の圧倒的な存在感により闇討ち性能が活きる。 第一、第二の時間で削られないように注意。フルユニ側はとっととパージしよう。 2500 恐らく最も組みやすいコスト帯。基本は両前衛だが機体によっては天ミナがより前衛寄りになる場合も多い。が、天ミナ単体で前衛を張るのは難しいので出来る限り足並みを揃えよう。 格闘~格闘寄り万能機と組んだ場合天ミナが後落ち。射撃機の場合は天ミナが先落ちがセオリーであろう。しかし低耐久ゆえに事故も有りうるのでその場合は適宜対応しよう。 ゴッドガンダム 前衛として相手の注意をひいてくれるので闇討ちがしやすいが、空気になってしまうとゴッドが蜂の巣にされるので誤射に気をつけつつしっかりと援護しよう。 覚醒時のロック集め能力は随一なので、一層闇討ちが光る。疑似タイマンの形でゴッドが有利であるのならば特格を使用した拘束コンボも視野に入れられる。 その一方で荒らしてなんぼなところがあるので堅実な戦い方にはそこまで向かないことや、お互いの事故の弱さなど不安定さもある。 エクストリームガンダム Xf 前に出れる機体なので、前でロックを集めてもらい闇討ちをするという形が理想。Xfが動きやすいようにロック集めや牽制もすること。 仮に事故って先落ちしても進化形態はかなり生存力が高いため、有利ではないがじっくりと戦いやすい長所がある。 2000 コスオバでの耐久は多少増えるもののプレッシャーに欠けることが多い。機体によっては天ミナが格闘を振れず射撃戦になりジリ貧という展開になりやすい。 このコスト帯でも両前衛しやすい機体が望ましい。 他にも自衛力や武装の相性が良い忍者や、高機動力を活かした囮になってガナザクに取ってもらうなど完全に相性が悪いわけではない。 後者の様な戦い方の場合はギナ機より相性が良いが、2000側が性能差負けしやすいことには変わりないので注意。 ギャン 場の制圧力が高く、タイマンも強い。お互いに闇討ちを狙いやすいことも良い点。 問題は射撃が貧弱な点。相手が射撃寄りの場合詰められず一方的な試合になることも多々。機体相性が激しい。 サブにミラコロで突っ込むなど、交通事故には注意。 1000 天ミナにロックが向きやすいので闇討ちばかり狙おうとすると当然他コスト帯以上に厳しい戦いを強いられる。 しかし、逆に言うと大きな欠点である空気にはなりづらい。 機動力を生かして両前衛で相方を活かしつつしぶとくチャンスを狙ったり、後衛寄りの相方が地道に削っていくなど他の2500の高機動機体同様の戦術が狙える。 疑似タイにしつつ離れた所からミラコロでカットなど、しっかり位置取りを意識していれば遠距離からの闇討ちを狙えたりなどチャンスも十分ある。 お互いに不安定なコスト帯なので不安定なのは否めないが、お互いの理解さえ深ければ全体的に相性は良い。 苦手機体考察 VS.対策 外部リンク したらば掲示板2 - アストレイゴールドフレーム天ミナ part.3 したらば掲示板2 - アストレイゴールドフレーム天ミナ part.2 したらば掲示板2 - アストレイゴールドフレーム天ミナ part.1
https://w.atwiki.jp/akiha_v/pages/10.html
ダウン追い討ち 基本追い討ち 2A×5>5B・B>4C>(5C)>2C>(多少ディレイ)EX鳥 or 低空後A鳥 or HJ起き攻め or低ダ起き攻め 2A×5>4C>5C>2C>5B・B>同上 ダウン追い討ち2回 志貴、七夜 2A×4>5B・B>2C>4C>5C>5A>ちょい歩き>2A×3>5B・B>4C>2C 都古、ネロ、さつき、青子、琥珀、レン、紅摩 2A×3>5B・B>4C>5C>5A>ちょい歩き>2A×3>5B・B>4C>2C ダウン追い討ちの受身狩りネタ EX鳥受け身狩りが危険なキャラ シオン(EXシンク) シエル(セブンス) アルク(EX邪魔) 都古(EXしんきゃく) キシマ(EX二定) ネロ(幻想種) キシマ・アルク・両秋葉・翡翠・琥珀・メカ・ワラキア・青子・さつき(AD) 相打ち さつき(EX行くよ) 両秋葉(EX鳥) 近距離 都古(AD) 両志貴(EX昇竜・AD) ワラキア(EX縦) Vシオン(EX縦) ワルク(EXネーゲル) キシマ(EX圧壊) 特殊 レン(猫歩き)
https://w.atwiki.jp/ishikoro-ss/pages/52.html
10 仇討ち 宮殿のいくつかの場所には、ごく一部の人間しか知らない通路が隠されている。それらは地下へと続き、そしてガリアの首都リュティスのさまざまなポイントへとつながっている。つまり何か危機迫る有事が起こった際には、この秘密通路を使って宮殿外へ脱出するというわけだ。 わたしの普段から使用している居室も、書棚を動かし仕掛けを動作させることで、その通路を開くことができる。そこをさらに進むと分かれ道や、用途不明な部屋がいくつもあったりするのだが……もともと、そう何度も利用するものでもないので、わたしはそれほど詳しくは把握していなかった。せいぜい、通路をまっすぐ行きつづけると、リュティス南東にある修道院と練兵場営舎につながっているのを知っているくらいだ。 そんなわたしだが、昨日今日でこの通路はめずらしく何度も通っていた。 冷たく淀んだ、地下へと続く階段。コツコツと歩みを進め、やがて幅広の通路に躍り出た。 わたしはヴォルテールに灯していた、“ライト”の魔法の光を消した。さっきまでの階段と違って、ここからは等間隔で恒久的に光を発する魔法照明が設置されている。それほど強い明かりではないが、動き回るには困ることはない。 錬金で簡易的な舗装がなされている通路を少し行くと、右手側にいくつかのドアが並んで現れた。 それらのドアの先は、完璧な“固定化”がかけられた寝室であったり、魔法的に保存された食糧と水の備蓄庫であったりと、なかなかに親切な造りとなっている。先人の誰がこの通路を作ったのかはわからないが、手間と念の入れようには思わず感心してしまうほどだ。 だけど、わたしの目的はいちばん奥のドア。 そこを開けると、まず飛び込んできたのは頑丈そうな牢獄の光景だった。どうしてこんなものがあるのか、といちいち考えるのは面倒だ。とにかく、そういうものがあるのだから、“使わない手はない”だろう。 わたしは、鉄格子の奥に横たわる影に話しかけた。 「気分はどうだい?」 返ってきたのは無言だった。昨夜ここに放り入れた時は、無様にも命乞いを続けていたのだが、もはや諦めたのかもしれない。 吸血鬼――エルザは、手足を拘束用の魔法の縄で動けないよう完全に縛られている。いくら吸血鬼と言えども、厳重な魔法処理がなされた拘束を抜けるのは不可能だ。それに、ここまで手足の動きを封じられていれば、精霊に働きかける先住魔法も使えなくなる。 「少し話でもしようか」 わたしがそう言うと、エルザはゆっくりと体をこちらへ向け、睨むように目を細めた。 「……早く、殺したらどう?」 「心配しなくても、今日のうちにお前は死ぬさ」 もとより、生かすつもりなどない。 それでも、こうしてわざわざ、この吸血鬼をリュティスまで連れてきたのには理由がある。 「……お前には、親はいるかい?」 ふと思い出し、尋ねる。 サビエラ村の初日の夜、エルザはわたしに言った。両親はメイジに殺されたと。 あれはすべて作り話だったのか、それとも事実だったのか。 しばらく無言が続いたあと、エルザは疲れたように口を開いた。 「言ったでしょ? メイジに殺されたって。そのあとは、ひとりで30年くらいをずっと生きてきた」 「人間を殺して、かい?」 「それ以外に方法がないでしょ?」 エルザは冷笑的に顔を歪めた。 「あなたたちが動物や植物を殺して食べるのと一緒。わたしも人間を殺してその血を飲んできただけ」 「なら、その人間に殺されるのも仕方ないね。お前も、お前の親も」 わたしの吐き捨てた言葉に、エルザはぴくりと反応した。 そして、怒りを含んだ調子で言い返してくる。 「仕方ない? うそつき。何もしなくたって、殺そうとするくせに」 「ふん。だが現に、あんたたちは人間を襲っていたんだ。当然の報いさ」 「違うッ!」 狭い室内に、激昂した叫びが響き渡った。 その幼い外見に似合わず、エルザはまさに鬼のような形相でわたしを睨んでいた。 一瞬、それに少しだけ怯んでしまう。エルザは畳みかけるように、言葉を続けた。 「パパとママは、違った。殺して血を吸うのは、人攫いや盗賊のような悪人たちだけだった。なのに……あなたたちメイジは、そんなパパとママを殺したッ! ただ“吸血鬼だから”という理由でッ! 悪いのはあなたたちなのよッ!」 激昂した叫び声に、気圧される。 エルザの瞳には、憎悪が強く宿っていた。 それはおそらく、すべてのメイジ――人間へと向けられた感情なのだろう。 だけど、 「ねぇ、あんたは、その両親を殺したメイジたちを殺したの?」 自分でも思わぬほど冷たい声で問う。 わたしは形容しがたい、奇妙な感情を持っていた。 それは、問いへの答えに対する期待だったのかもしれない。 だからわたしは、 「…………そ、そいつらは……殺してやりたいけど、もうどこにいるか」 「――――アハハハハハハッ!」 その返答に、腹を抱えて笑った。いや違う。嗤ったのだ。 だって、これだけ傑作なことはない。 両親をメイジに殺されて、それから30年以上、コイツは“平民”を襲って満足していたのだ。それだけの年月と、吸血鬼としての力があれば、“親の仇”を探し出して殺してやることもできたであろうはずなのに。 殺してやりたい? それは嘘だ。本当は“自分が生きたい”のだ。 臆病者で愚か者なこの吸血鬼は、本当にすべきことをしないで、親の死を利用して、自己弁護しながら生きてきたのだ。 恥辱で顔を赤くしたエルザをわたしは鼻で笑い、そして宣告する。 「さあ……死の時間だよ」 コツコツコツ、と誰かが通路を歩む音。それは次第に近づいて聞こえてくる。 部外者、ではない。この頃合いにやって来るよう、わたしが仕向けさせていた。 しばらく続いた足音は、この部屋のドアの前でとまった。 「入ってきなさい」 わたしの言葉で、ゆっくりとドアは開かれた。 そして現れたのは――眼前の光景に驚いている彼女の姿だった。 右手には地下水が握られているが、彼がここまで彼女を案内してきたのだ。 ノエル。かつての名は、ノエル・ド・スラン。 彼女はびくつきながらも室内に足を踏み入れ、牢獄の前までやってきた。 「……これはいったい、どうなっているのですか?」 身体を完全に縛られ、しかも左手首を欠損している子供を見て、ノエルは怪訝そうな顔をしている。 わたしは無言で、懐中から一つのものをノエルに手渡した。 ロケットの付いた、ネックレス。 ノエルの父親――セドリックの、唯一の形見。 「……どうして、これを? もしかして……父とお会いになったのですか!?」 「ああ、会ったさ」 驚いて問うノエルに、わたしは暗く呟いた。 「……けれど――」 わたしは話した。任務地の村でひとりのメイジに出会ったことを。 わたしは教えた。そのメイジの名は、かつてセドリック・ド・スランというものであったことを。 わたしは伝えた。だけど彼は――もうこの世にいないということを。 そう。 「セドリックは死んだ」 ――どうしてですか? 「……殺されたのさ」 ――誰に……ですか? 「吸血鬼に……」 ――それは 「そう」 息を呑むノエルに、わたしは使い魔――ヴォルテールを、地下水と交換するように握らせた。 どうやら主人たるわたし以外には、身体能力や魔力の増加は及ばなくなっているようだが、それでも重量は女子供でも振りまわせるほどであるし、その切れ味は死をもたらすのには充分だ。 牢獄の扉の鍵を開け、ノエルを中へと導く。 「さあ」 囁くように、告げる。 「“親の仇”を討ちなさい」 息を呑む音。 それはノエルのものか、それともエルザのものか、あるいはわたしのものだったのかもしれない。 燃え上がるような炎を宿した剣が、振り上げられる。 張り詰めた時間は、永遠のようだ。 だけど、それはヴォルテールの一振りによって切り裂かれた。 「ひっ……」 と、エルザが小さく悲鳴を上げた。 それだけだ。 本当に、それだけだった。 吸血鬼は――死んでいない。 当たり前だ。 ヴォルテールは、何もない地面に向かって振り下ろされたのだから。 「……どう、して?」 なかば呆然と、わたしは問うた。 外れたのではない。相手は少しも動いていなかったのだから。わざと外したのだ。 じゃあ……どうして? 「すみません、イザベラさま」 うつむいて、ノエルは言った。 「わたしには、できません」 その言葉の意味を理解するのに、少し時間がかかった。 だけど、その心中は依然として理解できない。 「そいつは……吸血鬼よ! あなたの父親を殺した、敵。見た目で人を騙して、今まで多くの人間も殺してきたのよ! 気兼ねする必要はないわ!」 声が熱くなる。 なぜ、殺さない? わからない。 「違うんです」 違う? 何が? なぜ? 「だって――」 わからない。 思いつかない。 いや、もしかしたら。 わかりたくなかったのかもしれない。 「復讐のために殺すなんて、悲しいだけじゃないですか……」 知らずのうちに、手が出てしまっていた。 頬を叩かれたノエルは、それでも、わたしを見透かすように見つめている。 何か自分が惨めになったような気がして、ひどく気分が悪かった。 「……消えなさい! この宮殿から、立ち去りなさい!」 そんなことは、本心から思っていなかったはずだ。 それでもあふれ出る感情を抑えきれずに、いつの間にか言葉を出してしまっていた。 ノエルは無言で一礼すると、ヴォルテールをわたしに返して、部屋を出た。 重苦しい。 誰も言葉を発しない。 混ざり合った感情を鎮めることもできない。 わたしは衝動的にヴォルテールを振り上げた。 吸血鬼。 多くの人々を殺した、忌むべき存在。 殺したってかまわない。殺すのが当然だ。殺すべきなのだ。 振り下ろす。 今度は、エルザは動揺すらしなかった。 ただ、何か考えるように目を伏せているだけ。 その首の真上で静止させた剣のことなど、気にも留まらないと言うかのように。 「……くっ」 ……今はもう、ここにいたくない。 わたしは牢獄に鍵を掛けなおすと、逃げるように立ち去った。 ◇ 大切なものは、いつもなくなってから気づくのだ。 最初に気づいたのは、父――ジョゼフがオルレアン公を謀殺した時のこと。それから父は気をおかしくして、娘のわたしでさえ、まともに会話もできなくなってしまった。親子の絆なんて、もはやわたしと父の間には存在しないのだろう。でも、それだけなら……まだマシだったかもしれない。 その時、わたしは、わずかに残っていたもう一つの絆をも、投げ棄ててしまった。 『お前……、誰に口をきいているの?』 あの時のわたしは、バカみたいに思い上がっていた。父の所業についてよく考えもせず、ただ一時の優越感に流されて、無力で罪のない少女を死地へと追いやった。 それでも、アイツは生きて帰ってきた。殺した化け物の巨大な爪を携えて。 短く切られた青い髪、泥と血に汚れた服、そして冷たい雪のような瞳。 不可能だったはずの任務を成し遂げたアイツに、わたしは戦慄と嫉妬と憎悪を湧き上がらせて、そして道を大きく誤った。 「今度はどうするんだい?」 わたしの顔、わたしの記憶、わたしの性質を持った人形は、わたしの心を見透かしたように問うてくる。 この人形の言うことはいちいちムカつく。だって……わたしのことを、いちばんよく理解しているのだから。 「また意地を張って拒絶して、そして自分も貶めるつもり?」 うるさい。黙れ。そんなことは百も承知よ。 気に入らない、気に入らないと子供のように振る舞った結果が、これまでのわたしの醜い姿だったのだから。 でも、ヴォルテールを召喚してからは変わった。 いえ、違うわ。変われたのよ。わたしの意志で。 召喚からまだ日は浅いけれど、それでもわたしは学び、知った。 ひとは変われるんだ、って。 「なら、変わりなさい。つねに前を歩んで、変わりつづけなさい。――そんなふうに、下ばかり向いていないで」 うるさいうるさい! わかったわよ! だったら……進んでやるわよ。歩いてやるわよ。 止まっていたって、何も変わりやしない。 でも歩き続ければ、何かが変わるだろう。 辛かったり、苦しかったりするかもしれないけど……でも、何もしないよりは、何もできないよりは、ずっと辛くないし、ずっと苦しくないだろうから。 だから――行くわ。 先へ。 “さらに先へ” 「ええ、行ってきなさい。イザベラ――」 ◇ 「とある少女の話をしよう」 牢獄の前で座り込んだわたしは、独り言のように呟いた。 ぼうっと天井を見上げていたエルザは、ゆっくりとわたしに視線を向けた。 「彼女の父親は、その時世の国王の、二人目の男子だった。つまるところ、彼女は未来に一国のお姫様にもなり得る身分だった」 本当は、“なるはずだった”と言うべきなのかもしれない。 だって、オルレアン公が選ばれるであろうことは、明々白々だったのだから。 「でも、彼女の日常は唐突に終わりを告げた。国王の一人目の男子、つまり彼女の父親の兄――彼女の伯父が、謀略に及んだから」 「……謀略?」 「彼女の父親は暗殺され、彼女の母親は毒によって心を狂わされたのさ」 しばしの沈黙の後、「……彼女は、どうなったの?」とエルザは問う。 「当然ながら、身分は剥奪された。でも、それだけじゃない。彼女は無理やり“騎士”にされて、そして危険な任務に送り出されるようになった――今もね」 父親を殺されて、彼女はどう思ったのだろう。 母親を狂わされて、彼女はどう感じたのだろう。 そして仇敵にいいように扱われて、彼女はどう考えているのだろう。 もし。 「もしも――彼女が、伯父に復讐を果たした時」 その時、わたしはいったい。 「その“伯父の娘”は、何を想うのかしらね」 そして、どうすればいいのだろうか。 今度は、わたしが父の仇を討つのだろうか。 そうしたら、今度は彼女の仇を討とうと、誰かがわたしのことを狙うようになるのだろうか。 「……ま、今は、そんなことより」 わたしは牢獄の鍵を開けた。 ヴォルテールを引き抜き、右手に提げる。 「お前は、どうしたい? 両親を殺したメイジに復讐をしたいか? それとも――人を殺して、生きつづけたいか?」 「…………わからない」 答えに迷うように、エルザは答える。 「パパとママを殺したメイジたちは憎い。そして死にたくないって思いもある。だけど――どうすればいいの? どうすればよかったの? ……もう死ぬっていうのに、意味のない問いかもしれないけれど」 それはきっと、わたしにも完璧な答えはわからない。 だけど、吸血鬼としての生き方にも、もっと良い方法はあったはずだ。 「――条件次第で、お前を生かしてやってもいい」 エルザの目が大きく見開かれた。 訝しげな表情が、その真意を求める。 「わたしは、たくさんの人間を殺したのに? そんな吸血鬼を生かすって言うの?」 「勘違いしないで。そんな簡単に、野放しにするわけでもないわ。そう……人間を傷つけずに、人間のために、働いてもらうことになるわ」 「…………わたしが嘘をついて逃げ出そうとしたら、どうするの?」 「好きにすればいいさ」 もし本当にそんな思惑を持っていたのなら、それは逆に“地獄の苦しみ”になるだろう。 自分の意に反して、“制約”は身体に絶対服従を求めるのだから。 だから、この質問は、字義どおりの肯定か否定だけで全てが決まる。 わたしは左手に地下水を持ちながら、エルザに問いかけた。 「――人間のために、その身と魂を捧げる覚悟はあるか」 ◇ 突然だが、わたしは街としてのリュティスについて、それほど詳しく知っていない。どこにどういった施設があるか、ということなら為政者の娘としてそれなりの知識は持っているのだが、もっと俗なこと――たとえば酒場の場所などについては、さっぱりわからないのだ。 だから酒場の名前だけを頼りに、“同行者”と半日近くもかかって(新鮮味のある街の店々に、道草を食っていたわけではない、断じて)、わたしはようやく目的の酒場を見つけ出すことができた。 “同行者”は店の外で用件が終わるのを待つことになり、わたしは独りでその中へ入ることになった。 酒と料理の匂いが混ざり合い、つんと鼻をつく。 騒ぐ客たちに呆れながらも、わたしは店内を見回した。 ――いた。 料理を運んでいる使用人の顔を見定めると、わたしは厨房の入り口近くのカウンター席に腰掛けた。 「ご注文はいかがいたしましょうか?」 カウンターの向こうから、人の良さそうな初老の男性が聞いてきた。 注文といっても、もともとここへは食事や酒のために来たのではない。とはいえ、席を取りながら金を落とさないというのも卑しいので、財布から硬貨を取り出して男性に渡す。 「悪いが、注文しに来たんじゃない。それで勘弁してくれ」 「え、いやこれは……何も出さないで1エキューも頂くなんて……」 「気にするな。それよりも……っと」 先程の使用人が厨房へ戻ろうと、こちらのほうへ歩いてきていた。 手提げ鞄をから一枚の封筒を取り出し、目を閉じる。 彼女が隣を通り過ぎようとしたところで、わたしはその名前を呼んだ。 「――ノエル」 びくりと慌てたように、彼女は振り向いた。 髪をブラウンに染色していたせいで今まで気づかなかったようだが、呼びかけられた声のおかげで、すぐにわたしのことはわかったようだ。 「イザベラ、さま。どうして……」 「知っているやつに聞いたのさ。ヴァレリー、って娘だったかしら」 「……ご用件は、なんでしょうか」 恐る恐る、といったふうに尋ねるノエル。 まあ、その反応ももっともだろう。出ていけと言った主人の王女が、こんな場所にまでやって来たのだから。 わたしはにやりと笑って言った。 「あなたの今の仕事を、できなくさせようと思ってね」 「――――」 息を呑むノエルに、わたしは封筒の中身を取り出して手渡した。 「――――え?」 途端に、今までの険しかった表情がぽかんと崩れた。 わたしは笑いをかみ殺しながら、彼女に話す。 「根回しに少し時間がかかったけど、なんとか手筈は整えられたわ」 「ノエル・ダルトーワ……この名前は……?」 「アルトーワ伯に協力してもらったのさ。ま、名義としてだけだから、それほど気にする必要はないわ」 「でも、この時期なら、もう」 「たった数週間足らずの遅れでしょ? 今からでも充分、やっていける」 「……本当に、よろしいのですか?」 「当たり前よ。そのために、ここまで来たんだから。それで……返事は?」 手紙の文面をしばらくじっと見つめていたノエルは、静かに目を閉じた。 その内容を咀嚼するように、大きく深呼吸する。 そして開かれた目は、かすかに潤みを帯び、言葉を紡ぐ口元は、柔らかく笑っていた。 「こんなにしていただいて、無下になんてできませんもの」 「――喜んで、お引き受けします」 そんなノエルにつられて。 わたしもほほえんで祝辞を述べた。 「リュティス魔法学院への入学おめでとう、ノエル――」 ◇ 酒場を出たわたしは、小さく伸びをした。 ここのところ、いろんなことがあって、少しくたびれた。 といっても、まだまだ休むこともできないが。ノエルのことに関する後始末も残っているし、これからのケアも必要だ。 それと、北花壇騎士団の仕事も。……いっそのこと、面倒だから全部、あのスキルニルに押しつけようかしら。 などと思いながら、店の横の細い路地に小さな影を見つけたわたしは、声をかけた。 「用事は終わった」 わたしに気づいた影は、どこか重苦しい様子で歩み寄ってきた。 「……あの子、は?」 「了承してくれたよ。これで少しは――セドリックの想いも、果たせるかもしれない」 「…………そう」 うつむいた彼女は、自嘲するように呟く。 「やっぱり……顔を合わせるのが怖かった。わたしは……どうすればいいのかな、あの子に……」 「……いつか、会いにいけばいい。そこで、話せばいい。自分のこと、自分の思い、自分の意志を」 「……………………うん」 弱々しく頷く彼女。 なんとなく、しんみりとした空気を振り払うように。 わたしはくるりと背を向けた。 「帰ったら、お前にも手伝ってもらうことが山ほどある」 「…………うん」 「ちゃんと働かなかったら、“ごはん”も抜きにするから覚悟しなさい」 「……うん」 「一段落したら、任務にだって行くことになるんだから、もっとしっかりしなさいよ」 「うん」 「それじゃあ、行こうか――エルザ」 NEXT
https://w.atwiki.jp/tensho/pages/26.html
名簿一覧表 該当者無し ■ コメント欄 名前
https://w.atwiki.jp/suzakuensokudan/pages/11.html
とりあえず作った。 MacCampany ケーラ 農夫? 中立 すざく ロリエーンn 旅人? 中立 無 ミラージュw アークメイジ? ビスク軍 無 マリンダ ムーンシューター? 中立 すざく Master ニーナt ゴールドマイナー? 中立 すざく マックm 伐採師? ビスク軍 無 リンク ライフガード? エルガディン軍 無 ジーナ マイナー? 中立 すざく Eマリンダ? 旅人? 中立 無 Pマリンダ? ソングシンガー? 中立 無 ラティ Ratyx 流浪人タクヤ ヴァンレイ ヴィン ヴィンレイ ダンテ xクライストx xタクヤx JeannedArc? author? ヱル Aru Azrad airisu Leibun セグ レイクルス リードリッヒ 千田=ゾンボルト センダ ゼネラル ネミティア ヴァルグラン sinma seima ruri DIAMOND エヴィル サモンロード? ビスク軍 無 エスバルド ゴールドマイナー? 中立 無 えりりん 釣り師? エルガディン軍 無 ふーこ 伐採師? 中立 無 アミエル 目立ちたがり? 中立 無 EMERALD エイヴィー? 旅人? 中立 無 なーこ? 旅人? 中立 無 あかつき まっすりゃぁ リリコット まふろなるど ミューズ 入団依頼場所は、特に決めてない(?)ので、ココにコメントでも乗っけてみる(By Mac)。 「中の人のあだ名・キャラの名前・サーバー…などを書き込んでくださいませ」 名前 コメント