約 70,656 件
https://w.atwiki.jp/immensus/pages/57.html
夏が盛りに近づくにつれ、次第に客足が増してきている。シス卿は、カウンターの中から店を見回した。ビールの瓶を6本、カウンターに置く。それを、職人が両手で抱えた。 「持てるかい」 「ひどいな。作家だって、ペンより重いものを持つぞ」 顔を赤らめた職人が、冗談めかして言った。 職人は、一番奥のテーブル席で、数人のサラリーマンと飲んでいた。おそらく、出版社の人間だろう。 その手前の席では、二号と鈴が、夢精をからかって笑い声を上げている。今はトイレに立っていていないが、教授もいるはずだ。話の内容までは聞こえないが、夢精が慌てているのはよく判った。 一番手前の席には、近所の土建屋の四人。この店の常連にしては異質だが、シス卿は嫌いではなかった。気持ちのいい連中である。 「シス卿、料理のオーダー、いい?」 カウンターに座っていた量子が、こちらを読んだ。 「なんだ?」 答えたのは、隣にいたマスターである。先月のあたま、ある犯罪事件に巻き込まれて、しばらくは入院していた。だが、先週から店に出てきている。 「マスター、平気なの?」 「足以外は、もう問題ない」 「本当かなあ」 肋骨骨折が二箇所。だが、それはもうほとんどくっついたようだ。肋骨の骨折は、意外と回復が早いのだと、量子が言っていたのを思い出した。たしか、旅行に行く前だった。 量子は、マスターが事件に巻き込まれた翌週、友人と旅行に行っている。ただ、その相手が本当に友人だったのかどうか、シス卿は疑っていた。なんとなく、恋仲の相手ではないか、と思っている。 「なんにする」 「煮物がいいな」 聞くなり、鍋の蓋をあけて、なかのものを皿にいくつか盛った。 「鶏と夏野菜の煮物。これでいいか?」 量子が頷いた。マスターが、それをほうという顔で覗き込んだ。 「仕込んでたのか」 「今日ね。こういうのもいいだろ?ビールよりは、清酒や焼酎に合わせる料理だろうけど」 「ビールにも合うよ」 鶏のもも肉をつまんだ量子が、ビールを持ちながら言った。シャンパングラスのような、ラッパ型のグラス。常連客のグラスは、半分以上覚えた。 「お前の店になりそうだな、このままだと」 「それもいいんじゃない」 量子のふたつ隣で飲んでいた不二子が、煙草の煙を吐きながら言った。 「おい」 「オーナーになって、楽できるじゃない」 「隠居はしたくないな、まだ」 不二子がグラスを差し出した。そこに、マスターがウイスキーを注ぐ。 教授と夢精が、笑い声をあげた。いつの間にか、からかう相手が二号になっている。 「あいつら、もう少し注文をしてくれればな」 言うと、量子がくすりと笑った。そのしぐさに、ちょっとどきっとした。 いつからか、量子は変わった、とシス卿は思っていた。旅行のあとか、その前か。判らないが、魅力的になったように見える。恋愛をしているとしたら、それが理由だろうか。自然体になった、という感じがするのだ。前はどことなく、構えたようなところがあった。 職人らの席から、注文が入った。それを取りに向かう。松葉杖をついているマスターでは、歩き回ることがまだ難しいのだ。 23時を過ぎたところで、店は急に空いた。シス卿を手伝いから外し、マスターは洗い物を始めた。銃で撃たれた足は、まだ治りきっていない。だが、肋骨がほとんど治ったので、店に出られるようになった。先週までは、腕を肩まで上げられなかったのだ。いまはどう動いても、たまにごわつくような感覚があるだけで、痛みはない。 奥の席から、笑い声がした。シス卿と夢精、それから量子である。あとは、カウンターの端に不二子がいるだけだ。 ガスレンジにかけられている鍋を開けてみた。夏野菜の煮物と、ひじきの煮物。どちらもシス卿が作ったのだろう。両方とも、つゆを小皿にすくって舐めた。ひじきの煮物は、この店のものとしては、味が濃すぎる。だが、夏野菜の煮物はよかった。鶏手羽に、モモとムネも入っているようだ。これは、今月いっぱいくらい、ちゃんとしたメニューにしてもいいかもしれない。 店のドアが開いた。 「やあ、退院したんだね、マスター」 「ありがとう」 シス管だった。シス管は、カウンター席に座って、こちらを見てきた。それから、ちょっと身を寄せてくる。 「怪我、もういいのかい?」 銃傷のことを言っているのだろう。足の怪我に関しては、おおっぴらにはしていない。一応、切り傷だということにしているのだ。 「お蔭様でね。まだ痛むこともあるが、抜け切ったのがよかったらしい」 そうか、と言ったシス管に、コップとビールを出して、注いだ。シス管が、それを一気に飲む。 「うん、美味い」 N市での事件の前に、シス管は大怪我で入院していた。だが、もう見てとれる跡はない。顔色に関しては、むしろ前よりよくなったようにさえ見える。 「あれから、どうだい」 あの事件のあと、シス管はすっかり常連客になった。だから、敬語もほとんど使わない。むしろシス管自身が、そういう付き合いを望んだ節さえある。 「最初のうちは警察がついていたけど、最近はそれも減ったよ。もしかして変な奴らに襲われるかも、とは思うけど」 「それはない?」 「どうだろうね。あってもなんとかなるんじゃないか、という気がしてるよ。楽観的すぎるかな」 言って、シス管が笑った。 どこかで、一線を越えたのだろう。N市での事件の前に、シス管は決闘めいたことをしたのだという。それから、何か変わった。闊達になった、というところだろうか。気が大きくなったというわけではないが、何か、いい方向に転じたように思う。 二杯目を自分で注いで、それも一息に飲み干した。 「そんなに暑いかい、外は」 「夜になってから、ちょっとは涼しくなってきたけどね。梅雨が明けたからって、こういきなり蒸し暑くなられたんじゃあ参るよ。まあ、ビールが美味いからいいか。枝豆ちょうだい」 言われて、野菜庫から枝豆を取り出し、さっと茹でて、皿に盛って出した。 ドアが開いたのは、そのときだった。奥の席から、声があがった。松葉杖をついた魔界と、アオである。 「生きてる」 おどけたふうに、シス卿が大声を出した。魔界が、馬鹿野郎、と言った。 「死んでたまるか」 魔界はそれから、こちらに目を向けてから、不二子のほうを見て、軽く手を挙げた。不二子は、それに小さく笑って答えた。 魔界より先に、アオがカウンターに座った。 「もういいのかい」 シス管が、すかさず、という感じに聞いた。 「ああ、大丈夫。見てのとおり、指のギプスも外れたしね」 そう言って、アオは左手の指をぎこちなく動かしてみせた。薬指と小指の先には、まだ包帯が巻かれている。おそらく、まだ爪が再生していないのだろう。廃墟から助けだしたときは見えなかったが、爪を二枚、剥がされていた。それに、折られてもいた。 「まだうまく動かないけど、リハビリするだけ」 「他の部分は?」 聞くと、アオがこちらを向いてきた。痩せた。だが、表情は悪くない。 「そんなに怪我したってわけじゃないんだよね。骨折と打撲くらい」 「大した怪我じゃないか」 「そりゃ、シス管に比べたらね」 いたずらっぽく、アオが笑った。アオの受けた暴行は、体を傷つけることよりも、心を痛めつけることが目的だった。だから、心の回復が心配だったが、人が変わってしまうところまでは、行かなかったようだ。 ビールを出そうとすると、アオが止めてきた。 「アルコールは怖いからさ、オレンジジュースで。魔界さんも飲んじゃ駄目だよ」 「うるせえ」 奥の席にテーブル座に混じった魔界が、ビールの入ったコップをちらつかせながら言った。 「まったく、大怪我したくせに。傷口が開いても知らないよ」 ごちたアオの前に、オレンジジュースを出した。シス管が、ビールのコップを差し出す。ふたりはわずかにコップをぶつけて、乾杯した。 入院中に、高城が一度見舞いにきた。アオと魔界の状態を伝えにきたもので、魔界は最初、重体だったという。あちこち撃たれて、失血しすぎたのだ。だが、それからの回復は早いようだった。高城の言ったことも、ああしている魔界を見れば、なんとなく判る。 もっとも、事件に絡んだ人間の中で、もっとも立ち直りが早かったのは量子だろう。高城によれば、最後には無双とやり合ったのだそうだ。止めなければ、どちらかが死んでいただろう。発砲しなければ、止められなかっただろうよ。高城がそう言ったことが、二人の状態を物語っていた。 無双と殺し合いをするほどの女だったろうか。今の量子を見ていても、危険なやつだ、という気はしない。だが、事実なのだろう。 それだけの死闘を演じておいて、量子は事件から十日も経たないうちに、友人と旅行に行ったのだ。その話を聞いたとき、マスターはあきれてしまった。 「ところで、マスター」 アオが、小さな声で呼びかけてきた。 「東洋は、なんだか大変なことになってきたねえ」 「もう倒産も目前かもな」 「海外の貿易会社が、買収を持ちかけに動いてる、って話もあるよ」 「だとしたら、大成功かな、シス管」 「そうなるだろうね」 「ひとごとみたいに言うな」 「俺の事件じゃない。これは、俺の友達がしたことだよ」 「病院を抜け出して、老犬に証拠を渡しに言ったやつが、よく言うよ」 アオが言うと、シス管は笑いながらビールを飲んだ。 「そういえば、藤本たちが逮捕された実情、聞きたい?」 「おい、アオ」 「もしかしてお前、調べたのか」 アオは答えずに、変な笑い声をあげてみせた。 「おとなしく入院していたんじゃなかったのか、まったく。で?」 「老犬が最初に掴んだのはプラチナだったらしいね」 シス管が言うと、アオはうなずいた。 「たしかにザイールで発見されたうちの大部分は、プラチナだったようでね。それは北アフリカにある商社に売ろうとしていたようだよ」 「それがなんでまずかったんだ?」 「イスラム原理主義のテロリストグループの会社だったのさ。日本では商業取引が禁止されてる。だから密輸ってかたちになったんだろうけど。ザイールはダイヤモンド抗争とか、いまも鉱物資源の情報が錯綜しているから、それに紛れようとしたんだろうね。事実、シス管のお友達が持っていた証拠が、残っていた唯一だったらしいし」 「さっき、大部分はプラチナ、って言ったな」 「そう、プラチナだけじゃなかったらしい。それは、シス管が知っているんじゃない?」 「書いてあったね」 「覚えてる?」 「モリブデンとかタングステン、とか」 「なんだ、それは?」 「どっちもプラチナと同じレア・メタルだよ。モリブデンは、加工して電子基盤の材料になる。つまり、加工とプログラミングができれば、現代的な武器の頭脳に使えるってこと」 「実際に、南アフリカにある工業企業に、モリブデンは運ばれていたらしい」 「ここは詳しく判らなかったけど、これは武器密輸容疑がかかったみたいだよ」 武器密輸、というと、実際に精密兵器の基盤を製造していたか、それに転用できるものを製造していたのだろう。マスターは、煙草をくわえた。 「それからタングステンだけど、これはそのまんま。徹甲弾なんかの弾芯になるんだ」 「徹甲弾?」 「まあ、強烈な弾丸だな。タングステンは産出の8割以上が中国で、アフリカではあまり出ない鉱物なんだよね。どうしてもっとうまいことやらなかったのかなあ」 「埋蔵量が少なかったんじゃないか?」 「それにしたって、貴重なんだ。おおっぴらにして売れば、犯罪にもならずに済んだだろうに」 たぶん、何か理由があるのだろう。あるいは、それは後から出てきたのかもしれない。そう思ったが、言わなかった。この話に関して、自分はもっとも知らないのだ。アオとシス管には多くの情報があるが、自分にはない。 「他にもインジウムとかタンタルとか、まあこれは掘る前段階だったみたいだけど、かなり多くの鉱脈が集合した場所だったみたいだね」 「その土地はどうなるんだろうな」 「さあ。東洋貿易が売却すれば、どこかが買うだろうけど、たぶん国外の所有になるだろうね。アフリカはいま、中国の進出も盛んだし。マスター、たこわさ」 言われて、冷蔵庫を開ける。たこのわさび和えは、器に盛り分けて冷やしてあった。 「それから、これは噂だけどさ」 たこを一口含んだアオが、顔を上げて言った。 「ザイールでの密売は、結局失敗に終ったんだけど、これはどうも、第三者が邪魔をしたらしいんだ」 「第三者?」 「東洋の妨害をしようとしたのか、相手の妨害をしようとしたのか判らないけど。プロがいたんじゃないか、って言われてる。こっちの」 そう言って、アオは割り箸を掴み、それで首をかき切る真似をした。 「まさかな」 「それはないと思うけど、判んないな」 どうやら、アオも連想したらしい。無双。そういう連中は少なくないのだ。たまたま無双を知っているから、連想したに過ぎない。 「あれがシス管に請求した依頼報酬、やけに安かったんだけど、関係ないよね、たぶん」 シス管に真顔で見られて、アオは横を向いた。
https://w.atwiki.jp/support00/pages/100.html
- ターン0 - - - - - - - - - - - No イベント名 詳細 エントリー リザルト 資金 資源 食料 燃料 生物資源 犬猫士 I=D 備考 1 藩国誕生 - - ● +10 +10 +10 +10 +10 +10 - - 同 同上・ver0.6からの引き継ぎ - - ● +0 - - - - +3 - - 同 同上・合併処理 - - ● +0 - - 合併国数×5 同 同上・借金精算 ● - - - - - - - テンプレ:提出 3 文士登壇 - CWTG - +4 - - - - - - - 同 同上・ペナルティ - 同 - - ペナルティ発生国のみ記入すること - 裏マーケット061227 ● - - +0 - - - - - - - 4 吏族出仕・ペナルティ - - - - - - - - - ペナルティ発生国のみ記入すること - イベント名 - - - 資金 資源 食料 燃料 生物資源 犬猫士 I=D 備考 - ターン0 終了時の財政状況 - - - 14 10 10 10 10 13 - - - ターン1 - - - - - - - - - - - No イベント名 詳細 エントリー リザルト 資金 資源 食料 燃料 生物資源 犬猫士 I=D 備考 5 冒険開始!・その1・出撃 ● - - +0 +0 +0 +0 +0 +0 - テンプレ:冒戦 同 同上・その1・リザルト ● - ● - 同上 同 同上・その2・出撃 ● - - -4 +0 +0 +0 -4 +0 - 同上 同 同上・その2・リザルト ● - ● +0 +0 +0 +10 +0 +0 - 同上 同 同上・その3・出撃 ● - - -3 +0 +0 -3 +0 - 同上 同 同上・その3・リザルト ● - ● +0 +0 +0 +0 +0 +0 - 同上 同 同上・ペナルティ - - ● +0 - - - - - - ゴロネコのみ - FAQのまとめ(分かりやすい) - - - +0 - - - - - - 鍋の国のみ 6 名産品を売ってお金にしよう・ツール編1 ● - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - テンプレ:提出 同 同上・ツール編2 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上 同 同上・物語編 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上 同 同上・その他編1 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上 同 同上・その他編2 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上 同 同上・進行状況070107 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上、無名、ナニワのみ 同 同上・進行状況070108 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上、FVBのみ 同 同上・ガイド1 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上 同 同上・ガイド3 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上 同 同上・読み切り1 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上 同 同上・読み切り2 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上 - 【世界の中心で晋兄と叫ぶ】目をぐるぐるにして/国民募集 - - - +0 - - - - - - 海法よけ藩国のみ 7 戦時動員開始 - - - -12 - - -10 - - - - 8 新型I=Dの設計 - - ● +0 - - - - - - - 9 物語で見る各国の戦争準備状況 ● - ● +4 - - - - - - - - 裏マーケット:こんな商品があれば20億で買うネタ募集 ● - ● - - - - - テンプレ:提出 10 吏族招集・ペナルティ - - - - - - - - - ペナルティ発生国のみ記入すること 13 中小藩国に愛の手を・作品群1 ● - ● +3 +0 +0 +0 -3 - - テンプレ:提出 同 同上・作品群2 同 - ● +6 +0 +0 +0 -4 - - 同上 同 同上・ゲーム結果:中小藩国に愛の手を(その2) 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上 同 同上・進行状況070112 同 - ● +0 +0 +0 +0 +0 - - 同上、奇眼のみ - 本日の経済状況070112 ● - - +0 +0 +0 +0 +0 - - テンプレ:市場 14 食糧増産命令 ● - ● - - +9 - - - - テンプレ:提出 同 同上・ミニ吏族 - - - - - +0 - - - - よけ藩国、詩歌藩国 15 I=Dの量産 ● - ● - -4 - - - - +4 テンプレ:提出 同 同上・ミニ吏族 - - - - - - - - - 鍋の国、ビギナーズ藩国 - 本日の経済状況と取引070112 ● - - +0 +0 +0 +0 +0 - +0 テンプレ:市場 - 本日の経済状況と取引070113 ● - - -4 +0 +7 +0 +0 - -3 テンプレ:市場 - イベント名 - - - 資金 資源 食料 燃料 生物資源 犬猫士 I=D 備考 - ターン1 終了時の財政状況 - - - 4 6 26 3 3 13 1 - - ターン2 - - - - - - - - - - No イベント名 詳細 エントリ- リザルト 資金 資源 食料 燃料 生物資源 犬猫士 I=D 備考 16 陸軍召集 ● ● - +0 -2 -24 -2 - - +0 テンプレ:冒戦 - 本日の経済状況と取引070114 ● - - -2 +0 +2 +0 +0 - +0 テンプレ:市場 同 はじめての戦争・帝國編 - - ● +0 - - +0 - - - 帝國のみ、ピクニック戻り分 同 同上・恩典1 - - ● +0 - - - - - - 紅葉、るしにゃん、鍋、ツンのみ 同 同上・恩典2 - - ● +5 - - - - - - 芥、ナニワ、akiharuのみ 19 ジェントルラット亡命 ● - ● +0 - - - - - 帝國のみ 20 レンジャー救済法可決 - - ● +40 - - - - - - レンジャー、芥、ながみ、無名、ツンのみ 23 にゃんにゃん共和国宝くじ ● - ● +2 - +4 - - - - 共和国のみ。テンプレ:提出 - 裏マーケット 第二ターン魅惑の商品群 ● - ● +0 - - - - - - テンプレ:提出 27 帝國からの密使 - - - +0 - +0 +0 - - - たけきの藩国のみ - アイドレス事務局からのお知らせ(不正、ミスのペナルティ) - - - +0 +0 +0 +0 +0 +0 +0 - 29 吏族招集(2)・ペナルティ - - - +0 - - - - - - ペナルティ発生国のみ記入すること 28 改易令 - - ● +0 - - - - - - ほねっこ、伏見のみ記入すること 同 同上 - - ● +0 - - - - - - ジェントルにゃんにゃんのみ記入すること 30 星見司3級試験 ● - 同 +0 +0 +0 +0 +0 - - テンプレ:提出 - - - - - 資金 資源 食料 燃料 生物資源 犬猫士 I=D 備考 - ターン2 終了時の財政状況 - - - 49 4 8 3 3 13 1 - - ターン3 - - - - - - - - - - - No イベント名 詳細 エントリー リザルト 資金 資源 食料 燃料 生物資源 犬猫士 I=D 備考 - 生産処理 ● - - - +0 - - +0 +5 I=D工場の資源消費、寮の食料消費はなし - 現在の経済状況(2007年1月26日) ● - ● -20 +0 +10 +0 +6 - +0 テンプレ:市場 - ターン更新のお知らせ・立国判定 - ● +0 +0 +0 +0 +0 +0 - GoM、神聖のみ 32 新人歓迎キャンペーン ● - ● +51 +24 +36 +24 +0 - +0 テンプレ:提出 33 戦勝パレード ● +0 +0 +40 +0 +0 - +0 テンプレ:提出 37 動員令(各国戦力50人分) ● ● - +0 -2 -32 -12 - - - テンプレ:冒戦。資産はいったん全て消費したものとする - アイドレス事務局から罰則適用のお知らせ(法官資格者必見) ● - - - - - +0 - - - テンプレ:提出 - 現在の経済状況 第三ターン・わんだっく崩壊 ● - ● +0 +0 +0 +0 +0 - +0 帝國のみ - 同上・レンジャーの惨劇(以下略) ● - ● +0 +0 +0 +0 +0 - +0 共和国のみ No イベント名 - - - 資金 資源 食料 燃料 生物資源 犬猫士 I=D 備考 - ターン3 終了時の財政状況 - - - 80 26 62 15 9 13 6 - - ターン4 - - - - - - - - - - - No イベント名 詳細 エントリー リザルト 資金 資源 食料 燃料 生物資源 犬猫士 I=D 備考 - 生産処理 ● - - +0 -5 +0 +0 +0 +5 - 39 になし藩炎上 ● ● - +0 +0 +0 +0 +0 - +0 テンプレ:冒戦 40 キノウツンの誇り ● ● ● +0 +2 +32 +12 +0 - +0 テンプレ:冒戦。イベント37消費分の返却 - NEXT STAGE バトルメードisナンバー1 ● ● ● +0 +0 +0 +0 +0 - +0 テンプレ:冒戦。イベント37消費分の返却 - レンジャー救済法返却 ● ● ● -40 +0 +0 +0 +0 - +0 2007/3/2現在、受理確認。申請はこちら。 44 制服デザイン公募 ● - ● - - - - - - テンプレ:提出 45 宰相のお手伝い(その1) ● - ● - - - - +1 - - テンプレ:提出 同 同上・ミニ吏族 - - - - - - - - FEG,FVBのみ 同 制服:決選投票 ● - ● - - - - - - 同上 同 同上・ミニ吏族 - - - +0 +0 +0 +0 +0 +0 +0 よけ、玄霧限定 同 同上・レクチャー代 - - - - +0 - - - - - FEG,FVBのみ 47 経済復興への挑戦(にゃんにゃん共和国) - - - +0 -2 -4 +0 +0 - -1 共和国限定。 48 宰相の復讐 - - - +0 - - - - - - 備蓄指示分はカウントしないこと。 46 宰相のお手伝い(その2) - - - - - 裏マーケット 第4ターン魅惑の商品群 ● - ● -15 - - - - - - テンプレ:提出 No チェック項目 - - - 資金 資源 食料 燃料 生物資源 犬猫士 I=D 備考 42 イベント42 大吏族チェック - - - +0 - - +0 - - - ペナルティ及び変装による消費のみ記入 - 現在の財政状況 - - - - No イベント名 詳細 エントリー リザルト 資金 資源 食料 燃料 生物資源 犬猫士 I=D 備考
https://w.atwiki.jp/wakuwakukuwakabu/pages/274.html
鉱物・化石・宝石 実はこういった関係のものも好きだったりします。 去年は金欠病の為にイベントに行けませんでしたが毎回チョコチョコ新宿や池袋にて行われている物に行ってます。 此処ではそんなイベントの戦利品や自己採集した化石鉱物などをチョクチョクアップしていこうと思います。 水晶(水晶) 翡翠(ヒスイ) カメオ トパーズ? サメの歯? [[]] [[]]
https://w.atwiki.jp/31415/pages/14.html
資源 鋼材 モンスター(効果) このモンスターは攻撃できず、攻撃対象にもならない。 攻0/防0
https://w.atwiki.jp/31415/pages/16.html
資源 弾薬 モンスター(効果) このモンスターは攻撃できず、攻撃対象にもならない。 攻0/防0
https://w.atwiki.jp/fire_wiki/pages/207.html
Last up date 2010-02-23 13 17 03 (Tue) 任務 発展 安居楽業 / 順応民心 / 臨時徴収 / 百廃待興 / 政務勤労 / 商業貿易 / 官邸拡張 / 文明伝承 / 合縦連衡善隣友好 / 招賢納士 / 招兵買馬 / 兵強馬壮 / 盗賊征伐 / 知己知彼 / 難攻不落 / 千里沃野 / 略奪回避交通利便 / 開境拓土 / 烽火警訊 / 人口盛旺 / 衣食充足 / 声名鵲起 / 官爵加入 / 公輸墨子 / 戦への道奇珍異宝 / 入主州郡 / 戦場の小将 編集 日常 食君之禄 / 采食封邑 / 黄巾の乱 / 資源貢納 / 勤王部隊 / 宝玉貢納 / 駆回戦場 編集 名将 名将文欽 編集 史詩 御賜兵甲 / 犒賞三軍 / 貢献の売却 / 貢献の購入 / 失地回復 / 黄巾討伐物資献上 / 王城警護 / 宝玉献上 編集 戦場 編集 任務>日常>資源貢納 黄巾の乱により物資を都に輸送することができなくなった。 漢王朝は各地の君主へ各種物資を貢物として捧げ、忠誠心を示すように命じた。 +データの編集について @wikiのプラグインはソート対応ではないためデータとデータの間に新規のデータを入れる場合、現状では直接編集しか出来ません。 お手数ですがデータの直接編集をされる方はコチラより編集してください。 直接編集の方法がわかりにくい方はそのままデータを追加していくかコメントにデータを残してくださると助かります。 任務 任務目標 報酬 備考 編集 兵糧 木材 石材 鉄材 声望 銭 その他 編集 兵糧貢納 兵糧100,000を献上する 1000 古い木箱1 編集 木材貢納 木材100,000を献上する 1000 古い木箱1 編集 石材貢納 石材100,000を献上する 1000 古い木箱1 編集 鉄材貢納 鉄材100,000を献上する 1000 古い木箱1 編集 銭貢納 銭100,000を献上する 5000 古い木箱1 編集 編集 編集 編集 編集 編集 ▲ 名前
https://w.atwiki.jp/galaxyregend/pages/7.html
各種資源は「毎日の作業」でももらえますが、バトル等でも取得できます。 ・キュービッツ(画面赤枠) 利用個所:エンジニアリングハブ、ガラクトネイトセンター、修理工場、スターポート 取得方法:各種バトル、事務局(アップグレード時)、採鉱、採鉱略奪 ・クレジット(画面赤枠) 利用個所:モール、スターポート、ガラクトネイトセンター 取得方法:主に課金で取得できるが、各種バトル、各シナリオを星3つでクリアする事でも取得できる。 ・技術ポイント(画面赤枠) 利用箇所:テクノ実験室、プライマス(イベント時) 取得方法:各種バトル、事務局(アップグレード時)、パンドラ空間(イベント時) ・名声ポイント 利用個所:名声値があがると自動的に階級があがります。階級があがると司令官の特殊能力や艦隊配置等がアンロックされます。 取得方法:各種バトル、事務局(アップグレード時)、採鉱略奪
https://w.atwiki.jp/taskforcegame/pages/44.html
任務部隊物資集積所 ここは任務部隊の活動に必要な物資を保管する部署だ 何の物資なのかコメントにきちんと判り易く入力すること(借ります禁止) また任務部隊専用なので外部の利用はお断りしている 事故防止の為利用規約に沿った利用を心がけてくれ イタズラをした者は例によって南極送りだ それでは集積所を開放する 下の入り口から入所してくれ つ【入り口】 ※レンタルロダですのでデータは定期的にリセットされます 重要なファイルは各自でバックアップしてください 過去ログは戦史保管室へお願いします 本日の荷物取扱数: - 昨日の荷物取扱数: - 懺悔の部屋 ここではろだ管理人とコンタクトがとれるぞ 要望、要請、依頼等はメール、あるいは念で送ること レンタルろだのメンテ作業&改装工事により09/5/3以前のデータがリセットされました。 -- ろだ管 (2009-05-04 19 30 31)
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/659.html
アレハ誰ダ 四話 古代の地球の支配者――――デーモン族。 生物、非生物問わず合体することにより、様々な超能力を得た、異形の徒。 氷河期の到来により、彼らは氷の中に封印された筈だった。 だが………西暦1972年、夏。それは人類にとって、最後の夏となった。 デーモン族の復活。人類から地球の覇権を奪い返すための侵攻。 これまで、同族との戦争しか経験して来なかった人類は、瞬く間に混乱に陥った。 デーモン族は狡猾だった。 現代兵器にも勝る超能力を使って真正面から攻めるだけでなく、人間と合体することでその知識を得、 人間社会を内側から崩そうとしていた。 しかし、彼らはその作戦の過程で、自分達にとって、もっとも恐ろしい敵を生みだしてしまった。 デーモンと合体しながら、その強い意志によって自我を失わなかった者達。 人間を心を持ちながら、悪魔の力を得た者達。 ―――――デビルマンの誕生である。 「俺も、デビルマン軍団の一員としてデーモンと戦っていた」 俺はベッドに腰掛けていた。 変身を解き、超能力で再構成した患者衣を身に纏っている。 美緒とミーナは、神妙な顔つきで、別の世界の出来事を語る俺を見詰めていた。 「最後の戦い……みんな、ハルマゲドンと呼んでたな。その途中で、敵の攻撃を受けて……気付いたら、この世界にいた」 言い終えて、俺は舌に疲れを感じた。こんなに喋ったのは、思えば久しぶりのことだ。 同じデビルマンとは、声帯を震わせるよりも静かで広範囲なテレパシーで意思疎通ができた。 人間が相手でも同じことができるし、映像付きの方が美緒もミーナも理解しやすいに違いない。 それでも、俺がわざわざ口を使ったのは、二人の心が耐えられないと思ったからだ。 彼女達が死のうが壊れようが、俺にとって困ることは何一つとしてないが。 聞かされた内容を反芻し終えたか、ミーナが溜息をついた。 「そんな話を、信じろとでも?」 「いいや。その必要はない」 俺は即答した。 自分で言っていて胡散臭いと感じたくらいだ。信じてもらえるとは、初めから思ってはいない。 「何者かと聞かれたから答えた、それだけだ。あんたが信じようが信じまいが、知ったことじゃあない」 疑わしげな眼差しのミーナとは対照的に、美緒は眼帯で隠されていない方の瞳を輝かせていた。 「人間であることさえ捨てて、人のため悪魔と戦う、か。うむ、なかなかの益荒男ぶりだな!」 ………人のため。 ………人間であることさえ捨てて。 俺の胸に、疼痛が走る。 「ちょっと間違えてるな、坂本」 俺が冷笑を浮かべると、美緒は訝しげに目を細めた。 「いや、大間違いだな。人のため? 冗談じゃない」 情愛など、とうの昔に枯れ果てた。その無意味さを、嫌というほど思い知らされた。 悪魔であり、人間でもある。それは、どちらとも交われないということだ。 どちらの敵でも、あるということだ。 「俺達は、俺達が生きるために戦ったんだ。敵になるなら、デーモンだろうと人間だろうと殺したさ」 二人の中で、俺は「得体の知れない化け物」から、「人殺しの得体の知れない化け物」に進化したらしい。 美緒もミーナも、無意識にか一歩ずつ後ろに下がった。本当は、あと百メートルは離れたいに違いない。 「……平然と言うのね」 ミーナが嫌悪の滴る声で言った。軍人のくせに、殺人は不慣れらしい。 俺は鼻で笑った。思った以上に、ここは平和な世界のようだ。 少なくとも、俺が二十年間生きて来た、あの阿修羅地獄よりは。 「俺の話を信じる気になったのか? そう怒るな、何もあんたらをどうしようってんじゃないんだ」 俺は、人の心を持ってはいるが、デーモンと同じく戦いを好むデビルマンである。 といって、むやみやたらに殺戮を行うわけではない。例え、相手が人間であってもだ。 そこが、デーモンとデビルマンを隔てる、もしかすれば唯一の壁なのかもしれない。 「一応、一晩世話になったからな。何もせずに消えるのが恩返しと思ってもらおう」 本音を言えば、全快になるまで何十年ぶりかになるベッドの上で休んでいたかった。 だが、何時牙を剥いて襲いかかって来るかも知れない相手と同じ空間にいるのは、精神衛生上、よろしくない。 それは、きっと向こうも同じだろう。 高い戦闘能力を持つ、人間に友好的でない存在の傍に置いておきたいとは思うまい。 何も起きない内に離れる。それが、どちらも傷つかない唯一の方法なのだ。 ミーナは、最前までの感情を追い出すかのように首を軽く横に振ると、唸るようにして声を出した。 「その事で、貴方に提案が――――」 ばたん、と扉が騒々しく開かれた。 何事かと三人の視線が向かう先には、先程、医務室を飛び出して行った栗色の髪の少女が立っていた。 手には、小さな土鍋のような器。白い湯気が立っているのを見ると、中身はスープか何かだろう。 少女は俺の顔を見ると、ぱっと明るい笑顔を浮かべた。 「お腹空いてますよね? お粥、持ってきましたよ!」 何をそんなに急いでいるのか、少女は小走りになってこちらに寄って来た。 純粋に、出来たての温かい粥を俺に与えたいのか。 それとも、一刻も早く俺を仕込まれた毒で殺したいのか。 後者は、乱世を生き抜く上で必要不可欠な警戒心の発露である。 少女に器を差し出されれば、俺は先に少女に味見させるつもりだった。 並みの毒なら撥ね返す体ではあるが、何しろ世界が違う。 俺の知らない猛毒を盛られでもして、戦わずに死ぬ。それは、デビルマンにとって屈辱以外の何物でもない。 俺は、デーモンと相対する時と変わらぬ心構えで、少女が傍に来るのを待った。 …………しかし。 「あっ」 間の抜けた声。 一体、何に躓いたのか、少女の体が前に倒れた。 ごちん、と床に顎を打ち付けてしまい、少女はいたたと患部を撫で擦った。 転んだ拍子に少女の手から放り出された土鍋は、緩やかな放物線を描き、美緒とミーナの頭上を飛び越え……… 俺の顔面を直撃した。十分に煮られた粥が、俺の全身にぶちまけられる。 一瞬の間を置いて、土鍋が床に落ちた。かなり丈夫なようで、罅さえ入らなかった。 「…………」 俺のプライドは、少なからず傷つけられた。 人間の姿とはいえ、飛んで来た土鍋程度を避けられなかったのだ。 何かあっても、となまじ身構えていたために、傷は余計に深かった。 粥は熱く、俺の体の表面で湯気を吐き出していた。それが、一秒後には冷気に変わった。 俺が軽く身を揺すると、凍り付いた粥が剥離し、ぱらぱらと床やシーツの上に落ちる。 ミーナと美緒、そして立ち上がった少女は、その光景を緊張した面持ちで見ていた。 二人は俺の正体を知っている。残りの一人は、凍りつかんばかりに冷たい俺の怒気を感じたか。 俺が何もしないと言ったのを撤回し、三人をかき氷の材料にする前に、ミーナが少女に声をかける。 「宮藤さん、悪いけど、席を外してもらえるかしら」 「は、はい! あの、すみませんでした!」 少女は慌てて医務室を出ていった。これは懸命な判断だった。 あと数秒、彼女がこの空間にいたのなら、俺は氷柱の一本でも投げつけていたかもしれない。 「なんだったんだ、あいつは」 「宮藤芳佳さん。貴方の火傷を治したのは、彼女よ」 「……あれがか? 医者には見えないが」 「宮藤さんは回復の魔法が使えるの。そうじゃなかったら、貴方は今頃、全身包帯巻きよ」 魔法、と来たか。 俺は特に驚きはしなかった。自身、似たような力を使えるのだ。 (一応、恩人ということになるのか。あの女は) デーモンは、個体によって多少の差はあるものの、総じて強力な再生能力を持っている。 例え腕がもがれようと、断面をくっつければすぐに細胞同士が結合し、そうでなくともその内生える。 火傷とて、例外ではない。 とはいえ、傷がほとんど癒えているのは事実であり、ということは、あの宮藤芳佳には借りがあるということだ。 忌まわしいことに。 「ところで、何か言いかけてたな。提案とは何だ」 「え? あ、ええと」 急に話を本題に引き戻され、ミーナは一瞬戸惑った。 しかしすぐに息を整え、最前までの狼狽が嘘のように、真正面から俺を見据える。 隊長と呼ばれているのは、伊達ではないようだ。 「短刀直入に言うわ。私達に、協力して欲しいの」 俺は目を剥いた。 提案とは、例えば俺が二度とこの場所には近付かないというような、消極的なものだと思っていた。 それが、何に対してかは知らないが、まさか協力しろ、とは。 しかも、俺がどういう生き物なのかを知っておいて。 「今、この世界はネウロイの侵略を受けているわ」 「あの黒い飛行機のことか。何だ、あいつらは」 俺の質問には、美緒が答えた。 「正体も目的も、まったく不明だ。既に幾つもの国が滅ぼされ、欧州本土も、ほとんど連中の手に落ちている」 俺は疑わしげに眉間に皺を寄せた。 この世界にやってきてすぐ、ネウロイとやらと一戦交えたが、それほど手強い敵ではなかった。 そもそも、迎撃として送られたのが、二十代にも満たないであろう数人の少女達である。 世界がどうの、という深刻な状況とはとても思えない。 「ネウロイには、通常の攻撃は通用しないわ。生まれつき、魔力を持ったウィッチなら、銃弾や剣でも十分なダメージを与えることができるのだけれど」 「………なるほど。押されてるのは、人手不足だからか」 戦車や戦闘機のように、資源があればいくらでも、というわけにはいくまい。 それでも一方的な蹂躙を許しているわけではないのなら、ウィッチとやらの数は千や万ではないだろうが、きっと億はない。 対するネウロイは、地中の鉱物資源や廃材などから同胞を量産することができるのだという。 こちらの人類の未来も、そう明るくはないようだ。 「話は大体分かった。悪魔の手も借りたい状況というわけだ」 俺はウィッチ同様、ネウロイを滅ぼす能力を持っている。 そのメリットを、得体の知れない怪物を内側に招き入れるデメリットよりも優先させたということは、 ウィッチと比して、俺は強いのだろう。 ミーナの瞳に、期待の色が浮かぶ。 「力を貸してもらえる?」 「嫌だ」 一瞬、ミーナと美緒の息が止まった。 人類、滅亡の危機と聞かされて、断るとは思わなかったようだ。 俺は呆れた。 呆れて笑った。先ほど俺が語った、一体何を聞いていたのか。 「悪いが、俺はデビルマンだ。人類がどうなろうと、知ったことか」 「だが、元は人間だったんだろう」 「今は違うな」 「お前に、情というものはないのか?」 「あるにはあるが、あんた達を殺さないだけで精一杯だ」 「…………悪魔め」 「もう聞き飽きた」 押し黙った美緒と入れ替わりに、ミーナが口を開いた。 「何も、ただというわけじゃないわ。少なくとも、衣食住は保証して……」 「そんなものはどうとでもなる。選択肢はいろいろあるんだ。例えば、奪うとか」 「人類を敵に回すつもり?」 「ネウロイ対人類対俺か。退屈はしなさそうだ」 結局の所、彼女達は、俺を味方に引き込める有力な手札を持っていないのだ。 物で釣ることもできず、手っ取り早く暴力を使ったところで返り打ちである。 ナイフを入れれば切り分けられそうなほど、空気が固く張り詰めていた。 美緒は、俺を鋭く睨みながら背負った刀の柄に手を掛けているが、無意味な行動であるとは分かっているだろう。 ミーナは、鉄の臭いからしてどこぞに拳銃を隠しているらしいが、それで仕留められる相手だとは思っていまい。 二人が何をしようと、俺は鼻唄を歌いながらこの建物から出ることができる。 本来ならば。 「まあ、いじめるのはこのくらいにしておこう」 俺がそう言うと、ミーナと美緒は揃って目を丸くした。 「……は?」 「嫌には違いないが、傷を治してもらった借りがある。力、貸してやってもいいぞ」 放っておけば勝手に治っていた傷だが、借りは借り。 返さなければ、心にしこりが残る。しこりは、気持ち悪いものだ。 無論、じっくりと一所に腰を据えて、この世界の情報を集めるという目論みもあった。 最初に嫌だと首を横に振ったのは、ただの悪戯心である。 俺はベッドを降りた。石の床が、裸足に冷たい。 茫然とする二人の間を擦り抜け、奥の扉に向かう。 そこで、俺ははたと思い出し、 「ところで、俺の服はどこにやった?」 アレハ誰ダ 六話
https://w.atwiki.jp/yuifellowship/pages/344.html
大貴族 【魔道公爵】 アルル・ナジャ 【副王陛下】 千川ちひろ 【ヘルマン皇女】 シーラ・ヘルマン 五大貴族―――――――――――――――― ラフィール ブラウンシュバイク公 小笠原祥子 シーゲル・クライン 一条三位 その他 大貴族―――――――――――――― 【盟主】 ムルタ・アズラエル 【長老連】 垂金 二階堂盛義 武田観柳斎 戸次菜摘 兵藤和尊 【エルフ伯爵】 アレイン 【宮廷魔術師】 メラミ 【国王の相談役】 ジョースター卿 【国家安全保障省】 シェルビー・M・ペンウッド 【王族傍系】 サチコ・センターズ サテラ 備考 飛び地で国王領が各地にある。 鉱物、植物、動物資源の産出地であったり、穀倉地帯。 交易や軍事にとって重要な土地が天領や属州になって基地と軍団が配置されている。 ちっひ、アルル、五大貴族、それに次ぐアズにゃんなんかは、各々が欧州の大国の王にも匹敵する。 王の直轄領である中原に、穴あきチーズのように、公界や諸侯領、自治領が存在し、 中原の外には、飛び地で点在している。