約 3,568,025 件
https://w.atwiki.jp/kojirou4/pages/47.html
97.忘れられない映画の1シーン モロッコ 1930年 アメリカ 彼女マレーネ・デートリッヒは、外人部隊員ゲーリー・クーパーの跡を追いかけるのです。外人部隊が出征するごとに生活道具一式を携えて追いかける女性軍と同じように。その模様の詳細は次の動画で確認してください。と書きましたが、NBC Universalから著作権侵害との警告がきましたので、動画は取り下げました。 大平原 1939年 アメリカ 列車がインディアンに襲われ、生き残った二人も風前の灯火。ジョエル・マクリーは彼女バーバラ・スタウィックがインディアンに捕らわれる前に、自分で彼女を銃で撃とうと決心したところです。私がこの映画を見たのは、10歳代終わりごろでした。この映画では救援隊がきて助かるんですが、現実のアメリカ開拓時代はこのような事が、頻繁に起こっただろうと思われ、いやに私の脳裏に刻まれました。 壮烈第七騎兵隊 1941年 アメリカ エロール・フリン扮するカスター将軍の率いる第七騎兵隊が、インデアンの大軍に襲われ全滅するところです 逃走迷路 1942年 アメリカ 警察に追われた犯人は、ニューヨークの自由の女神像のトーチを持った腕の部分に逃げ込みます。この写真では、犯人が追ってきた一人に支えられて女神のトーチを持つ腕の親指の部分でぶら下がっています。上には数人の警官の姿がみえます。息詰まるラストシーン、詳しくは次の動画をどうぞ。 カサブランカ 1942年 アメリカ モロッコのカサブランカで、占領された母国フランスを思い、全員で国歌を歌う場面です。 誰が為に鐘が鳴る 1943年 アメリカ ゲーリー・クーーパー相手に恋する女性を演技するイングリッド・バーグマンです。きらきら光る目が印象的でした。 荒野の決闘 1946年 アメリカ ヘンリー・フォンダ扮するワイアット・アープは、彼女に必ず戻ってくると約束し、馬車に乗った弟を馬で追いかけようとするラストシーンです。この映画の監督ジョン・フォードは、アイルランド系の人だが、ジョン・ウエイン主演の「駅馬車」をはじめ西部劇を数多く手がけています。必ずこの映画のようなアメリカ西部の美しい風景が出てきます。 第三の男 1949年 イギリス 待ち受ける男ジョセフ・コットンの前を、女アリダ・バリは、振り向きもせず通り過ぎてしまうのでした。「第三の男」のラストシーンです。 ナイアガラ 1953年 アメリカ マリリン・モンローが歩く後ろ姿を見せるシーンです。「モンロー・ウオーク」という名前がつきました。 ローマの休日 1953年 アメリカ 王女役のオードリー・ヘップバーンは、長髪をばっさりとカットしました。ヘップバーンカットといわれました。 ケイン号の反乱 1954年 アメリカ 軍法会議で、自分の異常を吐露してしまった艦長(ハンフリー・ボガード)の表情。 ヴェラクルス 1954年 アメリカ バート・ランカスターは歯をむき出しにして人を食ったような笑い顔で、共演の大物スターゲーリー・クーパーを完全に食ってしまいました。 裏窓 1954年 アメリカ 足を骨折してしまったカメラマンのジェームズ・スチュアートが、退屈のあまり望遠レンズをつけたカメラで、向かいのアパートを覗き見してるところです。 七年目の浮気 1955年 アメリカ 映画の中では、皆さんがよくみる下の写真のような場面はでてきません。あくまでも宣伝用の写真だったんですね。しかしすられと伸びた脚とはこういうのをさすのでしょうね。 間違えられた男 1956年 アメリカ ベンハー 1959年 アメリカ 四頭立て競争馬車の競技場。壮大なこの競技場には圧倒されました。かなりの費用がかかったでしょうね。もちろん競技そのもののシーンも素晴らしいものでした。 鳥 1963年 アメリカ ある時、鳥が人間を襲うようになったのです。逃げまどう子供達。 猿の惑星 1968年 アメリカ 宇宙船が不時着した惑星は、猿が銃を持ち馬を乗り回し、人間は単なる下等動物にすぎない所でした。 明日に向かって撃て 1969年 アメリカ 警官と軍隊に取り囲まれたポール・ニューマンとロバート・レッドフォードは、死を覚悟して囲みの中に飛び出してゆくのでした。 激突 1971年 アメリカ 普通のドライバーが、理由もなく大型タンクローリー車に追い回されます。タンクローリー車のドライバーは全く顔を見せません。そのため、不気味な恐怖感に襲われます。監督のスティーヴン・スピルバーグは、この時若干25歳。非凡な才気をうかがわせました。 ボセイドンアドベンチュア 1972年 アメリカ フレンチコネクション2 1975年 アメリカ ディアハンター 1978年 アメリカ 捕虜になったアメリカ兵が、ロシアン・ルーレットをヴェトコンに強要される場面です。ヴェトコンは、弾が出てアメリカ兵が死ぬかどうかをかけごとにしているのです。 スター・ウオーズ帝国の逆襲 1980年 アメリカ スターウオーズは想像の戦争映画だが、思いもよらないロボット、異星人、光輝く剣などの戦闘機具が出てきます。私はこの怪獣を模した戦闘機具が最も印象に残りました。怪獣のような四足で歩き火を吹きながら攻めてきます。唯、重心が上の方にあり長い四足では何か安定感に乏しいのです。案の定、足にワイアーを巻かれ前のめりに倒されてしまいます。しかし、未だ戦時下にあった私の小学校下級生のときの夢の中に出てきたような魅力を感じるものでした。 シャイニング 1980年 アメリカ 自制心を失った狂乱状態のジャック・ニコルソンの恐い顔です。 ET 1982年 アメリカ 一人地球に残された異星人の子供が、10歳の地球の子供と魂の交流ができた瞬間です。地球の子供が指を一本立て顔の近くに置いたら、異星人の子供も全く同様の仕草をして返したのです。 ジェームズ・キャメロン監督、アーノルド・シュワルツネッガー主演の「ターミネーター」の「忘れられない映画の1シーン」は、裸体のまま天から降りてきた瞬間のターミネーターよりも、 ターミネーターが頬に傷を負い、中の機械構造がみえる場面よりも、 外側が全て焼け落ちたにもかかわらず、中の機械構造だけで、なおも追いかけてくるターミネーターよりも、 私にとっては、メキシコの砂漠で嵐が近づいてくるという方向へ車を走らせるこのラストシーンが、忘れられない1シーンです。 ターミネーター 1984年 アメリカ 羊たちの沈黙 1991年 アメリカ ジュラシックパーク 1993年 アメリカ タイタニック 1997年 アメリカ ハリーポッターと賢者の石 2001年 アメリカ 箒にまたがる魔女ならぬ、箒にまたがって球技に興じる魔法学校生ハリーポッター(ダニエル・ラドクリス)です。 キングコング 2005年 アメリカ ナイトミュジアム 2006年 アメリカ 古代動物の骨格標本が、夜中になると動き出し、夜警として雇われたベン・ステイラーに襲ってきたのです。 (工事中) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/421.html
http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1298520872/244-259 初夏。 早朝。 今日も朝から快晴だった。 そして今日は祝日で、さらに今日から長い夏休みの始まりであり、好きなだけ惰眠を貪れる期間でもあった。 しかし… 「うー…今日も暑っちーなぁ…」 あまりの暑さに目が覚めちまった…。 もうちょい寝ていたかったんだけどな…。 それにしても…本当に暑っちー…。 おかげで下着まで汗でびしょ濡れだよ…。 「しょうがねー…着替えて朝飯にでも行くか…」 俺は着替える為に、寝巻を脱ぎ始めた。 その頃、リビングでは… 「桐乃ー、ちょっと悪いけど京介を起こしてきてくれない?」 「えー…? 面倒くさいなぁ…」 今日は休日。 だけど我が家は、食事は平日も休日も関係なく、いつも決まった時間に食べるのが習わしになっている。 もうすぐ朝食の時間で、お母さんは準備の仕上げに入っていた。 そしてあたしはお母さんに頼まれて、兄貴を起こしに行く。 本音を言うと面倒くさいけど、朝ご飯抜きはさすがに可哀想だもんね。 うんうん、あたしってホントできた妹だよねー♪ 階段を上がって兄貴の部屋の前に来たあたしは、ノブに手を掛けて扉を開いた。 寝巻を脱ぎ、たまたまあったタオルで身体を拭いて、下着を替えようとパンツを脱いだ瞬間だった…。 ガチャ 「兄貴、そろそろ朝ご飯だ…よ…」 妹様が、何の前触れもなく、ノックもせず…扉を開けやがった…。 今の状況を説明すると… 俺は下着を着替える為にパンツを膝ぐらいまで脱いだ。 因みに上着は一切何も身に着けていない。 つまり、ほぼすっぽんぽんの状態だ。 それに対して桐乃はTシャツに短パンというラフな普段着姿で、ドアノブに手を掛けて扉を開いた状態で固まっている。 目線は…俺のナニに釘付けになっていやがるけどな…。 「う…」 「き…」 「うわああああぁぁぁぁ!!!」 「きゃあああああぁぁぁぁ!!!」 「あ…ああああ…あんた、何そんな汚いモノを見せてんのよ、このヘンタイ!」 「るせー! てめー、人が着替えている最中にいきなりドアを開けやがって!! ノックぐらいしろといつも言ってるだろうが!!!」 「いいから、その貧相なモノをしまいなさいよ!!」 「な…だれが貧相だ! てめー、他人のモンでも見た事あんのかよ!!」 「な…! あ…あるワケないでしょ!! ヘンタイ!!!」 桐乃が涙目で俺を睨んできた。 てのか、そんなに見たくなけりゃ扉閉めればいいだろうが…。 「…で…? てめーはいつまで俺の着替えを見てるんだ…?」 俺はジト目で桐乃に尋ねた。 するとどうだろう、桐乃は気付いた様子でハッとして、みるみる顔が真っ赤に染まり… 「…ぐす…っ…知るか! バカ!!」 バタン!!! 桐乃は逆ギレして、涙を浮かべながら扉を乱暴に閉めた。 …少し大人げなかったかな…。 いや、今回ばかりは俺が被害者なんだから、譲歩する必要はねーよな。 まぁ…あとであいつの我侭にでも付き合ってやれば、機嫌は収まるだろ。 そういう結論に達した俺はとっとと着替えて、桐乃から少し遅れてリビングに向かった。 「お早うー」 俺は朝の挨拶と共にリビングに入る。 そこにはお袋と共に、さっき怒って先に降りて行った桐乃が座っていた。 桐乃は…まだ顔を真っ赤にして怒っている様子だ。 その証拠に、ギロリ…という擬音が聞こえてきそうな形相で俺を睨んできたよ。 あーこわ。 「あんた、桐乃に何したのよ? さっき泣きながら降りて来たわよ? 理由聞いても答えてくれないし…」 お袋が俺を諌めるように言ってきた。 なんだ、桐乃は何も言ってねーのか…じゃあ俺も答える必要無いな。 「別に、大した事じゃねーよ」 俺はあまり取り合わないようにして席に座った。 隣に座る桐乃がまだ横目でにらむので、俺は桐乃の頭をくしゃっと撫でる。 「さっきは言い過ぎた。 悪かったな」 桐乃は真っ赤な顔のまま俯いて、「ん…」と首を少しだけ縦に振った。 いつまでも喧嘩しててもしゃーないし、俺が折れるつもりで桐乃に謝る。 これで御破算でいいよな。 「「いただきます」」 それじゃ、朝飯でも食べますかね。 「ごっそーさん」 「御馳走様でした」 俺たちは同時に朝食を終え、一旦自室に戻ろうと階段を上る。 階段を上り切り、部屋に入ろうとした時、桐乃が口を開いた。 「あんた、今日の予定は?」 今日の予定? 桐乃がそういうのを聞いてくるとは珍しいな。 「午前中は麻奈実と図書館で受験勉強。 午後からは一応空いてる」 別に隠す必要も無いので、俺は正直に答えた。 「チッ…地味子か…」 麻奈実と一緒というの部分に反応して、桐乃は露骨に嫌を顰めて盛大な舌打ちをかましてきやがった。 今更だからいいけどさ、そういうのはせめて当事者の居ないところでするものだぞ、妹よ…。 「じゃあ午後からあたしに付き合って」 ほらきました。 多分そうじゃないかと思って、午後は空けといたんだよな…。 「へいへい。 で、どこへ遊びに行きたいんだ? アキバか?」 こいつの事だから、俺と一緒の場合はファッション系ではなくオタク系の場所だろう。 大方アキバか新宿…ぐらいじゃねーかな…と思って聞いてみたら… 「アキバもいいけどさ、今日はブクロに行きたいんだよね」 池袋…予想外の回答が来たぞ…。 池袋っつったら…瀬菜のヤツが以前『池袋には乙女ロードがあって、そこがあたしたちのホームだ』とか言っていた気がするが…、ま…まさか… 「き…桐乃…お前まさか…BLに転んだワケじゃ…ゲフぅッッ!!!」 お…ふ…不意打ちでボディーブロー…かまされた…ゲフ…。 腹を押さえて桐乃を見たら、真っ赤になって怒っていた…。 「ふざけんな! あたしがBLに転ぶワケないっしょ!! キモい事言うなっての」 どうやら桐乃にとって、BLは否定しないが相容れないものらしい。 そりゃあ今の今まで妹ゲーやってたんだから、まさかとは思ったけどさ…だからって、いきなりボディーブローはねーだろうよ…。 「あたしが付き合ってほしいのは、しすしすオンリーで、 ホントは午前中から行きたいけど、あんたも受験生だから我慢してあげてんじゃん」 「しすしすオンリー?」 聞き慣れない言葉が出てきたぞ? 俺が頭に疑問符をつけていると、桐乃は『そんな事も知らないの?』的な顔をして、腰に手を当てて説明してきた。 「しすしすオンリーってのは、しすしすのみをテーマにした同人誌即売会で、他のジャンルでもそういう一定のテーマに限定にしたオンリーイベントが、毎週都内のどこかで必ず行われているの。 で、今日は池袋のサンシャインシティでそれが行われるってワケ」 なるほどな。 同人誌即売会はコミケだけだと思っていたから、そういうのがあるとは知らなかったぞ。 本当に同人誌ってのは奥が深いな…。 「で、開始が11時なんだけどさ…」 桐乃はちらっと上目遣いで俺を見てきた。 …そういう視線は反則だろう…お前…。 俺はちらっと腕時計に目をやった。 8時40分か…ここから池袋だと…2時間近くかかるな…。 午後からだと間違いなく間に合わないだろう。 しゃーねーか…。 俺は自室に入り、扉を開けたままケータイを持って、ある電話番号にダイヤルした。 「もしもし麻奈実か? 悪いけどさ、今日の勉強会だけど…ドタキャンさせてくれ。 この埋め合わせは必ずするから。 ああ、悪い。 明日は必ず。 ああ。 じゃあな」 麻奈実に勉強会中止の連絡を入れて、俺は桐乃に向き直った。 「桐乃、池袋に行くから準備してくれ」 俺の言葉に桐乃はきょとんとして、頭に「?」マークを浮かべている。 「え? …てのか…勉強会はいいの…?」 「今日1日くらい休んだって影響はねーよ。 それよりも…しすしすオンリー、楽しみにしてるんだろ?」 桐乃は暫く呆然としていたが、俺の言葉の意味を理解したのか、顔に少しずつ笑みを浮かべて… 「うんっ!」 最後には天使の様な笑顔で慌てて自室に戻っていった。 そして約2時間後…俺たちは池袋のサンシャインシティに着いた。 コミケ程ではないとは言え、けっこうな人数が並んでいる。 桐乃が準備出来てすぐに俺たちは千葉駅へと向かい、千葉~快速~錦糸町乗換で各駅停車~飯田橋で地下鉄乗換~東池袋というルートを使って1時間半で行けた。 サンシャインは池袋が最寄りかと思っていただけに、このルートはけっこう便利だ。 桐乃は俺の分を含めてカタログを2部購入し、早速サークルチェックに取り掛かる。 カタログを買って来た時の桐乃の顔は、まるで子供みたいに楽しそうだったな…。 因みに俺は最初から桐乃の荷物持ちのつもりで来たから、カタログのチェックはしていない。 それから少しして、一般入場が始まった。 それと同時に桐乃はサークルチェックを終えて、臨戦態勢に入る。 今回の参加サークル数は大体80ぐらいだったので、サークルチェックも簡単だったみたいだ。 「兄貴、入ったらすぐに○○△に並ぶから、ついてきて!」 桐乃の頭では既にシミュレーションが出来ているらしい。 ホント、自分の趣味になると、こうも人間って変わるものなのね…。 俺は半分呆れつつも、桐乃に従って行動を共にした。 それから2時間。 全てのサークルを回り終えた桐乃と俺は会場を後にした。 けっこう豊作だったらしく、桐乃はとても御満悦な顔をしていた。 その分だけ同人誌の冊数もあるから、手提げ袋が手に食い込む分だけ重いんだけどな…。 池袋駅へと向かう途中のサンシャイン通りで俺たちは軽く昼食を摂り、ゆっくりと雑談を交わしていた。 「兄貴…今日はあたしの我侭に付き合ってくれて、ありがとね」 「おいおい、どうしたんだよ急に」 今日はえらく殊勝な事を言ってるな。 「だってさ…受験生じゃん、兄貴…。 夏コミにも付き合ってもらうのに、さらに一日あたしの為に潰してくれて…」 どうやら俺が麻奈実との勉強会をドタキャンしたのを気にしているようだ。 「大学受験てさ、高校受験の比にならないぐらい…難しいんでしょ…? だから…午後だけでよかったのに…」 「いいんだよ、桐乃」 俺は桐乃の頭の上に手を置いて、軽く撫でてやった。 「今日桐乃に付き合うと決めたのは俺の意思だからな、お前が気にする必要はねーよ。 だから今日は一日中、何にでも付き合ってやるぜ」 桐乃の頭を撫でながら、俺は桐乃に気にするなと伝えると、桐乃は顔を真っ赤にして、軽く頷いた。 これ…今朝も同じ様な事をした気がするな…。 「よし、じゃあ次はどこへ行きたい? さっきも言ったが、今日はどこにでも付き合ってやるよ」 「………ホントに…いいの…?」 まだ桐乃は気にして聞いてくるので、『気にするな』と、俺は桐乃に対して首を縦に振って応えた。 その答えに桐乃は、今朝の様な満面の笑みで返してくれた。 「じゃあ、次はアキバに行こ♪」 それから数時間後、俺たちはとらのあな、メロンブックス、ソフマップやラジオ会館などのアキバ散策を満喫して、自宅へと向かっている。 桐乃から『ささやかなお礼』ということで、帰りは東京駅からちょっとだけ贅沢してグリーン車で千葉まで戻った。 俺は普通車でもいいと言ったけど、桐乃はこういう時は絶対に譲らない。 その辺りは親父そっくりで頑固だなと思う。 でもまぁ…今日一日ずっと歩きまわったから、桐乃のこの心遣いは正直言って有難かったな…。 そして夜。 晩飯が終わった後、桐乃がシスカリ対戦を希望してきたので、俺は桐乃の部屋に向かった。 対戦ゲームが終わり、そろそろ自室に戻ろうかという時だった。 「ちょっと待って…」 と、桐乃は俺を呼び止めた。 何か思案顔をしていた桐乃はパソコンチェアを立ったかと思うと、扉の鍵を閉めてベッドに座る。 鍵を閉めた…って…一体何を考えているんだ? コイツは…。 「あ…あのさ…最後に…もう一つだけ、お願いがあるんだけど…」 桐乃は何かを躊躇う様に、重く口を開いた…。 「あんたのソレ…もう一度…じっくりと見せてくんない…?」 ……はい…? 何か、とんでもない事をぬかしましたよ、この妹!? お…おおお…俺の…モノ…見せろって… 「おおおお…お前、何考えてやがるんだ!? 俺の見せろって、変態か!!」 「あんたが朝っぱらからあんなの見せるから、今日一日ずっと頭から離れないんじゃないのよ! 責任取ってよ!!」 「責任取れって…アレはお前が悪いんだろうが!」 ああもう…忘れてたのに蒸し返しやがって、ホントこいつが何を考えてるのかたまに分からなくなるわ…。 「それに…兄貴、『今日一日は何にでも付き合う』って言った…」 ええ!? それって…こんなアホな事も含まれるの!? 確かに言ったけどさぁ…。 ああもう…好きにしろ!! 俺は開き直って桐乃に尋ねた。 「…で? 責任取れって…俺のナニ見てどうするつもりなんだよ…」 「…じっくり観察する」 はあ? 観察?? 「エロゲーじゃモザイクかかって分からないから…実物がどんなのか…見てみたいかな…って…」 …興味本位っすか…。 俺だって男なんだけどなぁ…分かってるんだろうか、こいつは…。 しゃーないから、一応釘刺しておくか…。 「あのな、俺だって男だぞ。 それが何を意味するのか分かってるんだろうな?」 桐乃は真っ赤な顔になって目を見開いた。 次に機関銃のような罵詈雑言が来るものだと警戒していたら… 「…い…いいよ…アンタだったら…」 …はい…? 「あの…桐乃さん…?」 「だから、兄貴だったら…その…間違いが起こっても…いい…って言ってんの…。 何度も言わせないでよ…」 そ…それって…。 「つべこべ言ってないで、早く見せればいいでしょ!!」 桐乃はヤケっぽく文句を言ってきたと同時に、素早くベルトに手を掛けて…一気に俺のスポンとパンツを下ろしやがった…。 そして…露わになる、俺のモノ…。 それを桐乃が興味深そうに凝視している…。 「うわぁ………お…思っていたより…その…グロテスク…?」 グロテスクって…まぁ…そうだろうなぁ…。 初めて見るんだろうから、そんな印象を持ってもおかしくないわな…。 「へぇ…」 桐乃は俺のを興味深げにジロジロと色々な角度から観察しているが…これ…なんて羞恥プレイだ? 俺が恥ずかしい思いをしているだけじゃねーかよ…。 「…あ…あのさぁ、桐乃…。 その…ジロジロ見られると…恥ずかしいんだが…」 「…もうちょっと我慢してくんない…?」 桐乃は俺の意見を却下した…。 うう…涙が出そうだ…。 「ねぇ…兄貴…」 「あん…?」 桐乃が上目使いで俺を呼ぶものだから、俺は桐乃に顔を向けた。 すると… 「今日一日…ホント…ありがとう…。 今からのは…全て…今日のお礼だから…」 と、一言だけ口を開いて… 「ん…!」 「………!?」 何を思ったのか、桐乃は急に…俺の唇を塞いできた…。 そしてそのまま舌を俺の口の中に侵入させ、口腔内をくまなく貪り始めた。 「んむううぅ…!?」 「ん…んむ…っ…んん…っ」 「ん…んんん…んむむ…」 あ…やべ…桐乃の舌の気持ちよさに…頭がボーっとしてきた…。 そしてそれに反応するように…俺のモノも…カチカチに硬くなりましたよ…。 「ぷは…」 桐乃の口が俺の顔から離れ…俺と桐乃の唇を、透明の唾液が糸を引く様に伝う…。 そして、桐乃は視線を…硬くなった俺のモノに移した…。 「…ごく…っ…これが…男の人の…」 桐乃が艶やかな表情で俺のを凝視し、その直後… 「はむ…」 桐乃は躊躇う事無く…俺のを…頬張った…。 「ん…んちゅ…んん…」 兄貴のアレを見ているうちに、気持ちが高ぶっちゃって…あたしは…兄貴のを頬張っちゃったんだけど…せっかくだから…兄貴にも気持ちよくなってもらいたいな…。 あのゲームのフェラチオのアニメーションシーンを参考にしてるんだけど…確か…こんな感じ…だったかな…。 「お…き…桐乃…すげ…気持ちいい…っ…」 兄貴…あたしの口で気持ちよさそうにしている…。 ちらっと表情を見たけど…なんか…可愛い…♪ もっと…もっともっと気持ちよくなってもらお…。 あたしは兄貴のを隅々まで舐め回し、時には竿を甘噛みし、時にはぶら下がっている袋を咥えて口の中で舐め回しと、色々と試してみた。 そして兄貴が一番気持ちよさそうにした場所…その…兄貴のモノの先っちょと亀の頭の首筋みたいな部分を、重点的に舌先で攻める様に舐め回した…。 「やべ…桐乃…出ちまう…」 兄貴がそろそろ限界のようだから、ちょっと苦しいけど…あたしは兄貴のを再び口に含み、それを根元の部分…あたしの喉の奥まで達するぐらいまで深く咥え込んだ。 その瞬間… 「うおおお…っっっ…!!」 兄貴のがあたしの口の中で激しく震え、喉奥に精液を射精しているのが分かった…。 喉から逆流した精液があたしの口の中に溜まっていく…。 生温かくて…苦くて…ヘンな味がして…そして臭い…。 だけども嫌ではない精液独特の味と匂いが、口腔内に充満していく…。 「んぐ…んぐ…」 あたしは頑張って精液を飲み下そうとするが、兄貴のからは未だに大量の精液が放たれていて…とても飲み干せる量ではなくなってしまった…。 そして溜め込まれなくなってしまった精液があたしの口の端から溢れ出し…あたしの顎から首を伝い、あたしの服へと染み込んでいく…。 やがて放出が止まり、兄貴はあたしの口からアレを抜いていく…。 兄貴のはあたしの唾液と兄貴の精液で滑っていて、てかてかに光が反射していた…。 「…はぁ…はぁ…はぁ…」 漏れた分以外の兄貴の精液を何とか飲めたのはいいけど…あたしは身体が火照っていて、頭がボーっとして…何も…考えられなくなっていた…。 いかん…あまり気持ちがよくて、思わず桐乃の口に射精してしまった…。 桐乃はボーっとしたままだし…大丈夫か…? 「桐乃…大丈夫か…?」 「…あ…兄貴…」 何とか気が付いたみたいだな…。 「桐乃…一応確認する…。 俺…もう…収まりつかねーぞ…いいんだな…?」 口に出しちまったとはいえ、俺たちは兄妹だから…今ならまだ引き返せる。 俺は警鐘のつもりで桐乃に尋ねた。 しかし… 「いいよ…」 桐乃は拒絶しなかった…。 本当にいいのか…? と再度聞くと、桐乃は微笑みながら答えを返して来た。 「兄貴だから…いいよ…。 あたし、最初から…兄貴に…全てあげるつもりだったからさ…」 あ…やべ…。 この笑顔と答え…反則だろ…。 俺は桐乃が愛おしくなり…唇を塞いだ。 唇を離すと桐乃は一度俺を離れ、ゆっくりと…そして1枚1枚丁寧に自分の衣服を脱いでいく。 そして桐乃は恥ずかしながらも…俺の目の前で生まれたままの姿になった…。 桐乃の裸は…陸上競技で鍛えられて、さらにモデルをもやっている所為か…とてもバランスが取れた、とても美しい姿だった…。 俺が桐乃の姿に見惚れていると、桐乃は再びゆっくりと俺に抱きつき、俺に抱き抱えられるようにしてベッドに横たわった…。 「桐乃…」 「いいよ…きて…お兄ちゃん…♥」 俺たちはお互いに頷き合う。 そして俺は自分のを桐乃の秘所に充てがい… ズプ…ヌププ… 「んん…んんん…っっ!!」 少しずつ体重をかけて… 「い…痛…っっ…!!」 根元まで…全て挿入した…。 「桐乃…痛くないか…?」 俺は耳元で桐乃に囁いた。 だけど桐乃は涙を流していたが、嬉しそうだった…。 「少し…痛いけど…、それよりも…兄貴に挿入れてもらった…幸せの方が大きいかな…へへ♥」 くうぅ~~~…っっ!! すげー嬉しい事を言ってくれるじゃねーのよ、このお姫様は…。 「兄貴…動きたいんでしょ…? いいよ…♥」 挿入れたまま暫く動かずにいると、桐乃が求めてきた。 桐乃が痛がらないように気をつけて、俺はゆっくりと…抽送を開始した…。 「…ん…んん…っ…」 とりあえず一往復だけストロークしてみたけど…桐乃…眉を顰めて…痛そうだな…。 「桐乃…無理するなよ…。 あまり痛そうだったら…その…止めてもいいんだぞ…?」 「いいよ、そのまま…続けても…兄貴が気持ちいいなら、あたし…それで十分だからさ…」 桐乃…お前ってやつは…。 こんな状況なのに俺に心配かけまいとして…。 「今だから言うけどさ…あたし…小さい時からずっと…兄貴だけをみてきたんだよ…?」 桐乃…? 「幼い時にさ…『お兄ちゃんのお嫁さんになる』って言ったの…覚えてる…?」 ああ…覚えてるさ…。 「途中、冷戦状態になっちゃったけど…あたし…今でもずっと…あの言葉を心の中で温めてた…。 だから…今…夢が叶って…とても幸せだよ…」 桐乃は涙を零しながら、俺にこれ以上ない笑顔を向けてくれた。 「お兄ちゃん…好き…愛してる…」 桐乃…俺…本当に…幸せ者だ…。 小さい頃からずっと…俺の事だけを見ていてくれたなんて…。 なのにお前を長い間無視してしまって…本当に…申し訳ない…。 俺は感極まってしまい…瞳から…涙を零してしまった…。 その涙は少しずつ…少しずつ…桐乃の顔を濡らしていく…。 「桐乃…俺も…お前の事…愛してる…」 俺は心の奥底にあった本当の気持ちを、桐乃に伝えた。 「何があっても俺たちはずっと一緒だ…兄妹だとかはもう関係ない…。 俺が社会に出て生活できるようになったら、一緒になろうな…桐乃…」 そして…そのまま…俺はプロポーズした…。 俺の言葉に目を大きく開いた桐乃は…暫くして…とても嬉しそうな顔で…その瞳から大粒の涙を溢れさせた…。 「お兄ちゃん…」 「桐乃…」 俺たちは自然に顔を近づけて…唇を重ねた…。 そして俺はそのまま、抽送を再開した…。 「んんん…んん…っ」 俺の先端が、桐乃の膣内の壁のような所に当たり、その瞬間…桐乃の身体が激しく震えた。 どうやら子宮口に当たったみたいだ。 「お…兄ちゃん…っ…すご…気持ちいい…よ…っ」 抽送を繰り返していくうちに桐乃は痛みを感じなくなったみたいで、その代わりに呼吸が激しくなり、喘ぎ声を発するようになった。 そして結合部からは桐乃の潤滑液が溢れ出すようになり、さらに抽送がスムーズになる。 次第に俺の腰の動きが激しくなっていき、俺ももっともっと桐乃で気持ちよくなろうとさらに動きを加速させる。 「あ…ああ…♥ おにい…ちゃ…激し…♥」 「桐乃…お前の膣中…すげ…気持ちいい…」 「も…っと…もっと…激しく…して…♥」 「桐乃…桐乃…っっ!」 パンパンパンッ! という肌と肌が叩き合う音が室内に響き、俺と桐乃はお互いを激しく求め合う。 「だ…め…だめ…! あたし…イっちゃう…♥」 「俺も…そろそろ…出ちまう…っ…」 桐乃は両脚を俺の腰に回し、俺のが抜けないようにしっかりと咥えこむ形をとると、俺も桐乃の膣内に射精しようと激しい抽送を繰り返す。 俺もそろそろ限界が訪れようとした。 「桐乃…イクぞ…イクぞ…!!」 「きて…お兄ちゃん…♥ あたしの膣内に…出して…いいからぁ…♥」 「桐乃…っ」 「お兄ちゃんの…精液…全部…あたしに…ちょうだい…!!」 桐乃…桐乃…っ! 俺の忍耐は限界を超えて… 「桐乃おぉ…っっ!!!」 ビュルルルルルルッッ!! ビュルルルルルッッ!!! 「……………!!!」 桐乃の膣内に大量の精液を射出した。 「…! ………!! …………!!!」 桐乃は俺の射精を子宮口で受け止め、身体を痙攣させてイキながら必死になって声を殺し、俺の身体にしがみつく。 「き…桐乃……きりの…おぉ…っっ」 ビューーーッッ!! ビュルルルルッッ!! ビュプッビュプッ!!! 「はぁ…はぁ…お兄ちゃん…おにい…ちゃ…ん………っっ」 ビュクッ…ビュプッ… 長かった射精がやっと終わり…俺は脱力して桐乃に覆い被さった。 桐乃も俺の背中に両腕を回して、俺を受け止めてくれている。 お互いの身体にき、心地よい疲労感が漂っていた…。 「桐乃…」 「お兄ちゃん…」 俺たちは互いに見つめ、微笑み合いながら…自然に唇を重ねた…。 「幸せになろうな、桐乃…」 「うん…♪」 これからは大変な困難が待ち構えているだろう…。 だけど、俺たちはそれを乗り越える覚悟で結ばれた。 だから、何があっても俺たちは一緒に生きていく。 可愛い妹でもあり、愛する異性でもある桐乃と共に…。 「大好きだよ、お兄ちゃん…♥」 END
https://w.atwiki.jp/trpg_summary/pages/921.html
シナリオ 販売ページはこちら 『クトゥルフ2020』収録 配信 クリック/タップで詳細 KP:九畝くぜ 22/04/03 【新クトゥルフ神話TRPG】私には止められない【#かっぷ寿司は止められない】 22/06/21 私には止められない #こしふしは止められない
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/12375.html
【検索用 あたるとさいとかとしられない 登録タグ 2010年 JASRAC管理曲 VOCALOID あ ほぼ日P 初音ミク 大合奏!バンドブラザーズP 曲 曲あ 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:ほぼ日P 作曲:ほぼ日P 編曲:ほぼ日P 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『アダルトサイトが閉じられない』(アダルトサイトがとじられない) ほぼ日Pの224作目。 危うくアダルトサイト架空請求の罠に引っかかりそうになったので曲にしてみました。(作者コメ転載) 2011年3月10日より、JOYSOUNDでカラオケ配信開始。 本曲の正式な題名(JASRAC登録名)は表題通り『【至急!】アダルトサイトが閉じられない【助けて!】』(しきゅうあだるとさいとがとじられないたすけて)である。カラオケなどでの検索には注意。 歌詞 焦るよ 何回やっても何回やっても アダルトサイトが閉じれない 家族も使うパソコンなんだ バレたらヤバイことになる 無理やり 何回消しても何回消しても 起動するたび現れる タイムリミット近づいてる 誰か助けて消してくれ いったい何が起こったのか 頭の中は真っ白け 日曜の朝にそぐわない アダルトサイトの広告 いったい何がいけなかったのか 思いつくのはあれしかない 無料っていうから迂闊にも ダウンロードしたあの動画 画面の右上のバッテンが どこにも見当たらないから 広告消し方わからない 誰か消し方教えてくれ 焦るよ 何回やっても何回やっても アダルトサイトが閉じれない 修理に出すとか理由つけて とにかく隠しとかないと 無理やり 何回消しても何回消しても 起動するたび現れる お金払えば消せるものなら 払ってもいい気がしてる いったい何が起こったのか 目の前は真っ暗に 職場のモニター有り得ない 「会員登録完了」 いったい何がいけなかったのか サービス残業なんだしと 何の気なしにクリックした 人妻メールのアドレス 職場に請求来ちゃったら 相当ヤバイことになる 何より明日の朝までに 請求画面を消さなくちゃ 焦るよ 何回やっても何回やっても アダルトサイトが閉じれない 「個人情報お預かりします」って そんなの入れた覚え無い 無理やり 何回消しても何回消しても 起動するたび現れる 一気に下がる社内の信用 もうこの会社いられない 焦るよ 何回やっても何回やっても アダルトサイトが閉じれない ほんの出来心スケベ心 バレたらヤバイことになる 無理やり 何回消しても何回消しても 起動するたび現れる タイムリミット近づいてる 誰か助けて消してくれ コメント + コメント 2010-2011 なんてこったwwwww -- nunun (2010-10-08 20 04 11) オワタwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2010-10-08 21 07 44) www -- 初音@ひか (2010-10-09 22 15 58) まるで三日前の俺だなww -- 名無しさん (2010-10-09 22 29 06) どんまいwww -- 名無しさん (2010-10-09 22 57 42) まさに俺 -- 名無しさん (2010-12-17 13 30 40) 歌詞読んだだけでもウケるwwwww -- 琥未 (2010-12-17 17 04 53) 結局・・・どうやったら消せるんスかね?w -- 名無しさん (2010-12-17 17 30 59) 結局どうなったんだwwwww -- ww (2010-12-17 18 02 38) おわたww -- 名無しさん (2010-12-17 18 32 38) 消せたんだろうか…? -- 名無しさん (2010-12-17 18 37 59) オワタ…wwwwwウチもよくあるwwww -- 名無しさん (2010-12-17 20 59 09) まるで3ヶ月前の俺すぎてクソワロタwww -- 名無しさん (2010-12-17 21 15 30) ヤベクソワロタwwwwwwwwww -- 名無しさん (2010-12-17 22 05 19) 気持ちが分かりすぎて怖いwww -- 名無しさん (2010-12-17 22 17 46) 笑いが止まらんwwwただ一つ疑問に思うんだが家族も使うパソコンなのに・、 -- 名無しさん (2010-12-17 23 12 10) ↑ミスw家族も使うパソコンなのに、職場にあるってどういうことだ…? -- 名無しさん (2010-12-17 23 14 31) ワロタwwwwwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2011-01-05 16 55 35) 俺の緑茶返せwwww -- 名無しさん (2011-01-07 20 05 15) ↑3 1番と2番で現場も人も違うんだろ -- 名無しさん (2011-01-07 20 06 34) ↑あ、そういう事か!ありがとう -- ↑4発言者 (2011-01-07 20 54 33) 俺だ//// でもタスクマネージャでプロセスブッ殺しまくってほーちしてたら消えたぞw -- 和露多www (2011-01-12 16 53 22) 殿堂入りおめww -- 名無しさん (2011-02-21 23 31 38) ど・・・どんまいですねww -- 名無しさん (2011-02-25 22 30 00) オワタwwwwwww(\^o^/) -- 名無しさん (2011-02-25 22 46 44) なんという俺ww -- 名無しさん (2011-02-27 17 07 50) 1番が自宅。2番が職場なら時系列的に自宅→職場ですよね?自宅のその後、なぜ職場でアダルトサイトを開いたのか、なぜ反省せずに開いたのかが気になりますw 長文すみません -- 名無しさん (2011-03-05 10 38 48) 見違えて変なとこ押したらそうなった; -- 名無しさん (2011-03-14 03 30 15) ↑2 だから人が変わってるんだろ -- あ (2011-03-16 16 38 17) プログラムの復元すれば消えるよね…経験済みの俺が通ります -- なた (2011-03-16 17 36 25) 俺等の歌!!ww -- 名無しさん (2011-03-18 18 03 49) うん、共感しすぎて泣けた -- 名無しさん (2011-03-28 19 10 56) 乙www -- 名無しさん (2011-03-30 12 00 03) 誰もが共感すると思う -- eri (2011-03-30 23 25 48) ワンクリック詐欺だ・・・ファイルの復元で消えるけど、職場のパソコンなら無理だね・・・ -- MACHNE (2011-03-31 09 44 28) ワンクリック詐欺とかなった事ないけど、この歌聴いたら自分のよく行くサイト(モチロンアダルトサイトじゃないw)の事とか気にしてしまったwwww -- 名無しさん (2011-04-09 02 05 41) 泣ける・・・ただ泣けるww -- 名無しさん (2011-04-20 15 57 33) な ん だ こ れ は (^o^) オワタなwwwww -- まくら (2011-04-20 16 37 20) ググれよww -- 名無しさん (2011-04-20 18 51 04) あれは焦るwwww -- 彰 (2011-05-08 14 53 30) JOY、「アダルトサイト」の「あ」で探して無いと思ったら、【至急!】の「し」だとwww 見つからないはずだwww -- 名無しさん (2011-05-19 00 24 38) 俺も焦って泣きそうになったけど、ワンクリ駆除ツールで頑張ったら、消えた( ̄∀ ̄) -- アダルン (2011-06-11 15 33 00) 【し】だったのかwww無いわけだw -- 名無しさん (2011-06-20 23 45 26) 泣けるwwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2011-06-21 16 33 23) これ俺もあったw泣きそうになったw -- 名無しさん (2011-06-24 22 37 55) これ経験したwwww -- 名無しさん (2011-06-29 20 43 26) さっきなってAlt+F4で消したんだが大丈夫なのかwwwww -- グラン (2011-07-17 15 27 39) ↑「ワンクリックウェア hta」でググりなさい 詳しい解説あり -- 名無しさん (2011-07-21 13 31 38) まったく同じ事をしたあたし…。 -- べーや (2011-08-04 00 22 32) この曲一回で惚れた/// -- 名無しさん (2011-08-04 02 05 47) 二回経験したなwwてかほぼ日P引っかかりそうになったのか -- 名無しさん (2011-08-29 01 48 49) ちょ、オイwww -- 名無しさん (2011-08-29 09 51 27) こwれwwはwww -- 氷雨 (2011-09-25 21 49 40) ミクさん・・・こんなことやってたのか(´・д・`) -- KGC (2011-09-29 21 49 05) 俺のパソコンと同じ状況WW 今、現在進行形で消せずに放置してるWW -- 詩織 (2011-10-23 15 59 15) 俺やーーwww二日前に同じ状況w(1番) -- 名無しさん (2011-11-13 13 11 23) 私はまだなった事無いけど、ほぼ日Pさん、何やってるの。 -- 竜奇 (2011-11-28 12 22 30) あれからアダルトサイトが怖くて開けない。 -- 名無しさん (2011-11-28 14 37 17) 盛大に吹いたwwwと思ったらなんだこれおかしいな消えない -- カオスイン@小型 (2011-12-08 06 48 44) Alt+F4で消せましたw 名無しさん感謝ですw -- 名無しさん (2011-12-18 10 25 56) + コメント 2012 Alt+F4で消しても電源切ってつけたらまた出てきたから普通にワンクリックウェア削除ツール使った方が良いと思う(`・ω・´)キリッ -- 詩織 (2012-01-04 14 34 46) ↑なんで試したしww -- 名無しさん (2012-01-04 14 56 02) オワタwwヽ(^o^)丿 -- ユイ (2012-01-04 15 31 38) 経験したことありますw -- 名無しさん (2012-01-30 14 15 39) これは…ははは…悲しいな… -- やまさん (2012-02-12 08 40 53) こwwwれwwwっうぁwww 俺等の歌だなwwww -- ゆま (2012-02-12 10 05 23) 教訓、インターネットは怖い。が、こんなに面白い曲に出会える。 -- 名無しさん (2012-02-17 19 08 24) 私も一回こういうことがありましたww -- 刹那 (2012-03-27 09 54 38) というか純粋にPCの速度が遅くて、とっさに隠せなくてあわあわしたりwwそのとき後悔するけど、翌日にはまた… -- 霧氷 (2012-06-05 23 09 06) なんかwwwあるわwww -- あああああ (2012-06-12 19 10 06) 個人情報しられてもうたwwwwアカンww笑い死ぬwww -- ジュン (2012-07-11 18 00 24) 母に必死で無罪を主張した暑い夏・・・同じ事が二回も・・・wこのときばかりは自分が女でよかったと思ったwwほぼ日P乙ですw -- ミル (2012-08-27 09 17 40) これはwwwありすぎて怖いwww一ヶ月くらい放置したら消えたからおk -- 夏 (2012-08-27 15 07 32) ナンテコッタイ/(^p^)\ -- 名無しさん (2012-09-10 17 55 16) うけるwww -- 優@メカクシ団 (2012-10-16 11 18 35) 私はまだやった事はありませんが、こんな事あるんですね…( ( ( (;゜Д゜) ) )勉強になりました(__)ところでこの後どうなったんでしょうwww -- 狂音マキ (2012-10-17 16 00 05) あったあったwwwwwめちゃくちゃ怖いんだよこれwwwwwいや、マジで。 -- 名無し (2012-11-01 08 58 02) 絶対にやられたくないなぁ。。。 -- tomoshi (2012-11-01 16 32 33) これ なっちゃうとめちゃくちゃ焦ると思うww ちなみに私も… -- おしるこ (2012-12-29 20 01 55) + コメント 2013 ああ、結構前にアダルトサイトがとじれなくなったことある。 おやにバレた。 -- 甘酒 (2013-01-05 01 08 56) ほぼ日P本人が歌ってるバージョン(sm18774486)あるよw -- 名無しさん (2013-01-25 23 26 41) 歌詞も腹筋崩壊だが、曲自体が完成度高いのも相まって、聴いてる間ずっと2424してしまう。間奏のギターもやたらかっこいいしww -- 名無しさん (2013-01-31 16 13 48) よのなかにはこういうことばがある。どんまい -- 花愛 由紀 (2013-02-22 15 22 58) よかった、俺奇跡的にひっかかってないW みんなどんだけひっかかるのWW -- 杉浦 (2013-02-22 16 31 06) 無駄に曲調カッコいいなwwwww -- karo (2013-03-20 21 32 16) ここは経験者の集いだなwwww -- 名無しさん (2013-04-05 00 24 19) 俺、この状態なったことあるwwww親のパソだからバレて、とりあえず恥ずかしかったわww -- 名無しさん (2013-04-05 01 46 18) アダルトサイトじゃないけど、なったことある・・・(笑) -- fumi♪ (2013-04-08 16 03 55) これはwwwwwオワタwwwwww -- 門松 (2013-04-16 21 52 12) 請求画面になってから結構たってるからだいじょうぶかな。。。あの日は忘れられない。。。汗 -- 名無しさん (2013-05-11 18 18 51) 経験者多いなwwwwww -- 名無しさん (2013-07-18 20 18 54) 広告か…俺もこのサイトのいつも左側にある広告が、コメ書く度に邪魔な位置に移動してきて鬱陶しい。 -- ページ閉じれなくて苦労することよくあるわ〜 (2013-07-24 21 29 18) 分かります…けど、何かおかしくないですか?wwwwww -- あいら (2013-08-11 09 00 03) ネットの怖さを知ったwwww -- あき (2013-08-17 11 17 45) 俺バレないか緊張しすぎてやばかったww なんとかシステム復元までたどり着いたけどw -- 名無しさん (2013-08-17 13 21 46) 俺も現在進行形で引っかかってるww あの日からパソ開いてないからわかんないけど、1ヶ月は経ってるし、消えてるかな…?←ちなみに女ですww -- 名無しさん (2013-08-17 15 46 06) 題名に吹いたwww -- 名無しさん (2013-09-09 11 03 42) すげえ、オカマと年齢詐称のオンパレードだw -- 名無しさん (2013-09-16 16 30 10) ワロスーよくあるパターン? -- 名無しさん (2013-09-16 21 56 50) 焦るよねー 死にたくなるほど後悔するし、冷や汗や涙が止まらなくなる スケベ心を丸出しにするとろくな事がない -- 名無し (2013-10-12 22 37 44) 馬鹿なの?アホなの?死ぬの? -- 名無しさん (2013-10-18 18 12 11) あれは、マジでビビるw -- 名無しさん (2014-01-15 23 38 42) マジでこんなこと起こんの!?怖っ気をつけよ。歌はマジ腹筋崩壊wwww -- 名無しさん (2014-02-18 21 38 43) やばいやつだww -- ひめりんご (2014-02-21 22 25 04) まぢかwwwwwwwこえぇwww -- 名無しさん (2014-02-22 10 26 24) てゅかその動画見たけどミクちゃんの指1本足んなくね? -- 名無しさん (2014-02-22 10 27 51) リアルでひっかかってる人多いなwww -- 名無しさん (2014-03-28 16 13 01) 吹いたwww -- 名無しさん (2014-05-21 22 18 44) 恐ろしく共感www -- 名無しさん (2014-05-28 18 42 06) 昨日引っかかりました…。20~30万円くらいの請求。マジで怖くなった。もう二度とそういうサイト見ない。 -- ペイ (2014-06-23 18 35 52) ↑まじですか・・・。こわいですね。俺も気を付けないと。 -- 紅(一応女) (2014-06-23 19 38 01) やるやるw -- アヘ〜の人 (2014-06-26 21 59 08) ほんの出来心で、ポチッ。ワンクリック詐欺に注意しないとだなwwwwまあ押さないが -- 椎茸 (2014-08-01 21 09 31) 引っ掛かった…ていうかカオスなことになったw -- 藍 (2014-08-04 10 03 39) だから?どーしたの?それで満足するの? -- あほ (2014-08-30 08 27 44) おもろいwwww -- 青ティン (2014-09-29 09 54 59) 俺もやったことあるわww でも消えなくなったことはねぇな。 -- 名無しさん (2014-10-23 17 46 09) そしてどうなったの??気になるww -- 名無しさん (2015-03-19 14 21 36) ブラックマーケットの手がかりみょんね。セキュリーナやうちの電波子ちゃんにも助けてもらうといいみょんよ。 -- みょん (2015-05-24 18 55 17) 最近の人アダルトサイト見てる人多いですよね~ -- 罪歌 (2015-08-18 06 07 27) 絶対アダルトサイトは見ないと誓う一曲 -- あさ (2015-08-22 17 53 00) 怖いですね…(゜_゜) -- 帝人 (2015-12-10 20 05 47) 教訓だ… -- ヌヌメンヌ (2015-12-13 02 43 39) うちの男子がやりそう -- 名無し (2015-12-26 21 16 20) ついさっき引っ掛かった。ほんとこれと同じ状況。なんどブラウザバックしてもホーム画面に戻って消して再起動しても消えない。どうにか消えたけど本気で死ぬ(社会的)かと思った -- 名無しさん (2016-07-07 23 15 15) なるわこれwワンクリック詐欺気をつけよう -- あいるぅ (2016-08-22 09 20 26) トラウマ...( -ω- `)フッ -- 名無しさん (2016-08-22 10 01 17) 引っかかったわ -- 名無しさん (2016-10-19 18 17 04) 引っかかりすぎて「あー、またこれか」と思っちまう所まで来たわwww 曲聞いてまじ吹いたw -- 悪戯 (2016-10-19 19 49 23) アダルトサイトなんて絶対見ないと心に誓った曲 -- 名無しさん (2017-02-11 15 46 24) うけたww -- 名無しさん (2017-02-19 18 47 37) あーわかるわー(゜-゜)(。_。) -- 名無しさん (2017-02-19 20 06 14) こんせんとをぬく -- sakura (2017-03-12 22 09 48) 怖えぇ。。( (゚Д゚ll) ) -- 右肩上がり! (2017-04-14 17 22 47) ゆっくりと学ぼうウィルス講座でも使われましたっけ。詐欺による乱獲を防ぐために自分は公式だけ信じると決意しました。 -- みょん (2017-09-03 12 25 30) わかるwwwwwwwwwwwww -- farkas (2017-09-25 14 55 09) カラオケなどでの検索には注意ww確かに -- 初 (2017-09-25 18 27 59) 怖www -- sel (2022-08-09 12 19 25) 自分だけで楽しい気持ちになってないで、消す方法も最後に書いて欲しかったですね。 -- あいぼん (2022-12-01 19 00 17) 自分にもあったなー(((変態は黙れ -- 名無しさん (2022-12-02 11 49 26) こわっ!気をつけよう… -- 名無しさん (2022-12-02 21 36 34) 消す方法はないですか?w -- mayu (2023-12-07 15 45 34) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/4134.html
※ホモ・百合ネタ注意 雷鳴轟く季節外れの嵐の夜。とある北高生宅の台所には、頼りないロウソクの火に照らされた怪しげな人影が一つ。 「あとは雄の三毛猫の毛を煮出した汁を一滴入れて、マムシの干物の粉末を小さじ一杯……と」 この魔女の薬作りを連想させる、奇怪極まりない作業を行っているのは、時には人知れず、時には本人すら知らずの内に何かしらの騒ぎを生産し続ける暴走少女、涼宮ハルヒである。 「それで色が紫から透明に変われば完成なんだけど……あ!」 不思議なことに、鍋の中の液体は、彼女の言葉通り毒々しい紫から一点の濁りもない無色透明へと変化していった。 一つ付け加えるなら、先程の魔女の薬作りという表現は実は比喩ではない。彼女が手にしているレシピは、本物の魔女が残したとされる曰く付きのシロモノである。 「か、完成したわ!」 どういう化学変化が起きたのか解明不能な、その鮮やかな変化ぶりには、流石の彼女も驚きを隠せないようだ。 その証拠に、今も不敵な笑みを浮かべ―― 「ふっふっふ……」 ……不敵な笑み? 「キョン……いよいよあんたも年貢の納め時よ!」 ……訂正、薬の効能以外にはあまり興味がないようだ。 そして……どうやら、今回も苦労するのは彼……キョンと呼ばれた、この物語の主人公のようである。 日本の正月と言えば、だらだらとコタツに入りながら、大して面白くもない、年末に撮り貯めされたバラエティを眺めつつ、お雑煮やお節など丁度三日で飽きそうな季節限定料理を摘み、妹と最後のみかんの奪い合いをする。 これがもっとも正しいスタイルだと、俺は信じて疑わない。 そんな、平穏を愛する俺にとっては拷問に近い、『第一回!チキチキ二日間耐久不思議探索!』と称された新年企画が開催されたのは、ちょうど一週間前の話だ。 そこから鶴屋邸での新年会、冬休み明けの実力テストと、楽しいイベントと楽しくないイベントを交互に消化し、やっといつもの日常を取り戻しつつあった冬のある日……。 俺は凄まじく嫌な予感に包まれていた。 「さ、誰か来ない内に食べなさい」 ……まずは状況を整理してみよう。 「遠慮しなくていいわよ?」 眼前には、不気味なほど上機嫌の我らが団長様。どうも冒頭で話に出た、『第一回(以下略』にて、何やら収穫があったらしく、その日からずっとこんな感じだ。 当日ハルヒと組んでいた朝比奈さんによると、なんでも、古本屋で面白そうな本を発見したそうだ。 「食べないの?美味しいわよ?」 更に、俺の嫌な予感を助長するアイテムがハルヒと俺の間に鎮座している。 「せっかくあたしが作ってきてあげたんだから、団員であるあんたが食べない訳ないわよね?」 ……プリンだ。 これがただの市販プリンなら俺もありがたく頂戴しただろう。もしくは、ハルヒがこうも執拗に勧めてこなかったなら、やはり手に取っていたかも知れない。 「食べなさいよ、ほら」 ……あのハルヒが何もない普通の日に、わざわざ俺のためにプリンを作ってくる? その上、何故かやたらとしつこく食べることを強要してくる? ……ありえない。間違いなく裏がある。 「……食べろって言ってるでしょ」 その証拠に、だんだんとハルヒの笑顔は引き攣ってきている。 なんだ?このプリンには何が仕込まれている? 考えられるのはトウガラシなどの刺激物辺りか? 心当たりがありすぎて困るが、こいつの機嫌を損ねることをやらかしていたとしたら、充分にあり得る話だ。 不思議探索をさぼって古泉、長門とゲーセンに行ったことがバレたか?それとも、新年会でハルヒが取っておいた栗金時を勝手に食べたことか?あるいは、実力テストの結果……は、ある意味いつも通りだし、取り敢えず保留だな。 他には―― バァンッ! 「ッ!」 ハルヒを怒らせた可能性を一つ一つ思索していると、俺の態度に業を煮やしたのか、ハルヒが両の手を机に叩き付けて乱暴に立ち上がった。 まずい、キレたか? 「……どうして」 ん? 「どうして食べてくれないの?あたしがあんたに施しを与えるのはそんなに変なこと?」 と、ハルヒは伏し目がちに呟いた。 その、悲しげな表情を見て、ガツン、と頭を殴られたような衝撃を受けた。 ……俺はとんでもなく失礼なことをしているのではないだろうか? 「……たまにはあたしだってあんたを労おうって思うわよ」 その目には光るものが見えたような気がした。 ……そうだよな、考え過ぎだよな。ハルヒだって四六時中悪巧みをしている訳じゃないさ。 ふぅ、と短く息を吐いて、ハルヒの手からスプーンを取る。 「……分かった」 「キョン……」 「疑って悪かったな。食べるよ、ハルヒ」 俺はおもむろにプリンをスプーンですくい取り―― 「……お前が毒味した後でな」 「え?」 ひょい ――ニヤケ顔で油断していたハルヒの口に放り込んだ。 ……計画通り!って感じの顔をするのが一瞬早かったな、ハルヒよ。せめて俺が口にするまで我慢すべきだろう。 「ん~ッ!ん~ッ!」 口を抑えてジタバタとするハルヒ……って、なんだよ、そのリアクション?本当に変な仕込みやってたのか? 「ん~ッ!」 なんとか吐き出そうとするハルヒだが、のどに直接流し込まれては流石にどうしようもなかったようだ。 そうして、しばらくもがいた後、ハルヒは諦めたようにガクリと下を向き、 「ん……」 ごくりとのどを動かし、 「…………」 ……そのまま動きを止めた。 おいおい……どんな強烈な仕込みをやってたんだよ? 「ハルヒ?大丈夫か?」 黙ったままうつ向いているハルヒの顔を恐る恐る覗き込む。すると、ハルヒはいきなり顔を上げ、俺を怒鳴りつけてきた。 「なにすんのよ!バカキョン!」 ……いや、なにすんのよ、じゃねーよ。それはこっちの台詞だ。 「やっぱり妙なもの入れてたのか……」 俺がそう言うと、ハルヒはキョトンとした顔をして、小首を傾げた。 「……あれ?何ともない?」 疑問形で言うな。お前が作ったんだろうが。 「……おかしいわね?」 何かを確かめるようにもう一口、また一口と口に運ぶハルヒ。本当に何ともないらしい。 「……ねぇ、ちょっとキョンも食べてみて」 差し出された不信感たっぷりのプリンに一瞬躊躇したが、それを食べた当のハルヒは何事もなかったようにしている。少なくとも今すぐどうこうなる訳ではなさそうだ。 ……ま、いいか、一口くらいなら。 スプーンを手に取り、プリンを口に運ぶ。じんわりと控え目の甘さが口の中に広がり、舌の上で溶けていった。 「……なんだ、普通に美味いじゃないか」 ふと、ハルヒを見ると、じぃ~っという感じで熱視線を送ってきていた。 「キョン」 なんだ? 「あたしを見て」 見てるだろ? 「顔が熱くなったりしない?」 いや。 「心拍数上がってない?」 全く。 「息が荒くなってるのを我慢してない?」 これっぽっちも。 「効果なし、か……ま、当然と言えば当然よね」 ……だから、一体何を仕込んだんだよ、お前は?今のやりとりで凄まじく不安になったぞ? 「大丈夫よ、食べられないものは入ってないから……一応」 一応って言うな、一応って。 「はぁ……あんな胡散臭い話を信じるなんて、あたしもヤキが回ったのかしら?」 さっきからハルヒの言動が全く理解出来ない。結局何をやりたかったんだ、こいつは? 「それもこれも……キョン!全部あんたのせいなんだから!」 いきなりキレるな。意味が分からん。 「あぁッ!もういいわよ!今日は帰る!」 そう言って、ハルヒは乱暴に鞄を掴むと、部室のドアを壊しかねない勢いで帰ってしまった。 「……やれやれ」 ハルヒの行動が模範的一般人である俺に理解不能なのはいつものことだが、今日のあいつはそれに輪を掛けてひどい。 「本当になんだったんだ、一体?」 本日二度目のやれやれが口から出掛かったところに、ハルヒと入れ替わりで眉をひそめながら古泉が部屋に入ってきた。 「……一体、何をやらかしてくれたんですか?涼宮さん、物凄い顔で走り去って行きましたよ?」 毎回毎回俺のせいにするな。少なくとも今回の俺は全く悪くない。 「はぁ……何があったか知りませんが、どうやら出動の準備をしていた方がよさそうですね」 そう言って、古泉は盛大に溜め息を吐いた。 お疲れさん、頑張ってくれ。 適当な声援を送る俺をジト目で見ながら、古泉は冷蔵庫を開く。すると、何かに気付いたようにぼそりと呟いた。 「あれ?プリンが入ってますね?」 古泉越しに冷蔵庫を覗き見ると、ハルヒが持ってきたプリンと同じ物があと三つ確認出来た。 ……まだあったのか。異物混入疑惑のあるプリンなんて俺はいらんぞ。 ……ん?そうだ。 そこで、俺はあることを閃いた。 「それはハルヒが作ってきたプリンだな、俺と古泉の分らしい。俺はもう食べたけど、なかなか美味かったぞ」 ……味はな。 「そうなんですか……なるほど、さてはこれが喧嘩の原因ですね?駄目ですよ?素直に美味しいと言ってあげないと」 なにか勘違いされてるようだが、面倒なのでそういうことにしておこう。 「そういうことでしたら、遠慮なくいただきますか」 古泉はプリンを手に、いつもの自分の定位置へと戻る。 ……捨てられて無駄になるよりは誰かの口に入った方が食材も喜ぶってものだろう。頑張って一人で処理してくれ、古泉。 俺が心の中で密かに合掌し、古泉が今まさにプリンを口に運ぼうとした、その時、 「あれ?皆さん早いですね?」 「…………」 朝比奈さんと珍しく遅れてきた長門が部室へとやって来た。 「あぁ、お二人とも、ちょうどいいところに」 ここで古泉は持ち前の気配りを非常に迷惑な方向に発揮した。 「涼宮さんがプリンを作ってきて下さったそうなので、みんなでいただきましょう」 ……ちょっと待て。生贄はお前一人で充分なんだ。朝比奈さんと長門を巻き込むな。それはハルヒが悪戯目的に作ったプリンなんだよ! 「プリンですか、いいですね」 「…………」 「彼はもう食べたそうなので、ちょうど人数分ですね」 ……などと今更言える訳もなく、俺は古泉がプリンを配るのを複雑な気分で眺めるしかなかった。 ……大丈夫。ハルヒだって『一応』食べられる材料しか使ってないって言ってたじゃないか。問題ないよな、うん……多分。 そんな風に何の根拠もない気休めを自分に向かって呟いていると、コンクリートの壁越しでも届きそうな視線を送ってくる人物の存在に気が付いた。 「…………」 ……長門よ、何故そんなに俺を見つめるんだ?もしも異物を発見したなら苦情はハルヒに言ってくれ。 「…………」 しばらく俺を凝視してから、結局長門は何も言わずプリンに視線を戻す。 クソ、なんで俺が罪悪感を感じなきゃならないんだ?ハルヒが妙な真似をしなければ無事平穏に放課後を過ごせたっていうのに。 ――この時の俺は、まだこれが身の毛もよだつ恐怖体験の序章に過ぎないことを知らないでいた。 「では、いただきます」 「いただきまぁす」 「…………」 ――何故この時、俺は本当のことを言わなかったのだろう? 古泉と朝比奈さんが嬉しそうにプリンを口にする。 ――もしも真実を言っていたとしても、ハルヒ第一のこいつらは結局同じ行動を取ったかも知れない。 それを見た長門もスプーンを取り、プリンを口に運んだ。 ――それでも、もしかすると長門なら……。 ……いや、よそう。今更そんな話をしてもこの後に起きたことはもう過去の話なのだから。 「……え?」 ――そうして、部室は修羅場と化した。 「……!」 最初に反応したのは長門だった。 一口食べたプリンを即座に吐き出し、瞬時に部室の隅へと移動した。 「……え?」 全員に背を向けて、何かから身を守るように体を小さく丸める長門。 いきなりどうしたんだ?などと考える余裕を俺に与えることなく、事態は急変していく。 次に動いたのは朝比奈さんだった。 ぼうっと長門の動きを眺めていたかと思えば、普段の彼女からは想像出来ない機敏な動きで……長門に襲いかかった。 「長門さん!」 「……!」 ……いや、襲いかかったと言うと語弊があるな。正確に言うと、朝比奈さんは後ろから長門を抱き締め、恍惚の表情を浮かべているている。つまり、襲いかかったと言うのは―― 「……朝比奈みくる……あ……」 「長門さん……はふ……」 ――性的な意味で、だ。 残念ながら、18歳未満お断りな域までは達していないが。 ……いやいや、俺は何を考えているんだ。そんなことより朝比奈さんをどうにかせねば。 「あの、朝比奈さん?どうしたんですか?」 「ああ……長門さん……」 「あの~聞こえてますか?朝比奈さん?」 「長門しゃん……はぁ……」 ……聞いちゃいないな。長門以外は目に入ってない感じだ。 「何がどうなってるんだよ……」 ……そして、最後に動いたのは古泉だった。 「キョン君!」 それは、普段から聞き慣れた単語と、聞き慣れた声なのだが、拭い切れない違和感があった。 何故なら、普段は絶対にその名前で俺を呼ばないヤツが発した台詞だったからだ。 「古泉……?」 不審に思い、声の主を振り返ると、ルパンダイブを彷彿とさせる放物線を描き、こちらに跳躍してくる古泉の姿が目に映った。 「僕と……僕と……!」 時に、友人だと思っていた人物に本気で襲われそうになった経験はあるだろうか? 実際に経験してみれば分かると思うが、まず思考が固まる。鬼気迫る表情で飛び込んでくる相手に即座に反応は出来ないと思う。 「な……!?」 しかし、対朝倉戦の経験が生きたのか、はたまた俺の防衛本能が人より優れていたのか……。 ガスッ! 俺の場合は、躊躇いなくそのアゴを打ち抜いた。 「いきなり何を錯乱してるんだ、お前は!?」 ものの見事にカウンターを受け、地面に転がった古泉をなかば叫ぶように怒鳴りつける。余程いい角度で入ったのか、転がった物体からの返事はなかった。 急転した事態に追い付かない思考と、ジンジンと不快な痛みが残るこぶし。全てが俺から冷静さを奪っていく。 ……まずは落ち着け、状況を把握しろ。 長門が逃げ出したかと思えば、朝比奈さんがそれに襲いかかり、古泉は俺に襲いかかってきた? ……OK。まるで意味が分からない。 一向に収まる気配のない激しい鼓動と、次々と溢れ出す嫌な汗に、この上ない不愉快さを感じていると、絶対的な安心感を与えてくれる、頼もしい仲間の声が俺に冷静さを取り戻させてくれた。 「……私がうかつだった。これは非常に危険な状況」 「長門?」 よかった。お前は無事だったのか。 だが、そんな俺の期待とは裏腹に、振り返って目にした長門の姿は、無事なのかどうか非常に判断しづらいものだった。 「……はい?」 長門は椅子に座った朝比奈さんの膝の上で、抱きかかえられるように、ちょこんと横を向いて座っている。たまに見掛ける、恋人同士が人目も憚らず一つの椅子に座るアレだ。 「……えーと、無事なのか?」 そんな俺のツッコミを無視して、長門は淡々とこの異常事態の説明を始めた。 「……ことの始まりは一週間前、涼宮ハルヒが古本屋で紛い物の魔術の本を手に入れたことから始まった」 「魔術の本?」 ハルヒの言ってた収穫ってのはそいつのことか。 「……昨晩、涼宮ハルヒがその本に書かれていた方法で調合した薬をプリンに混入しているのは知っていた……でも、その薬では彼女が望む効果は得られないはずだった」 怪しげな薬入りのプリンかよ。なんつー危ないものを作るんだ、あの馬鹿。 「……ん?でも、効果はないはずなんだろ?ならなんで朝比奈さんたちは妙なことになってるんだ?」 「……本の内容自体は適当に書かれた真っ赤な偽物。本来なら服用しても人体には全く影響がない……その薬を調合したのが涼宮ハルヒ以外なら」 「……そういうことか」 そこまで聞けば俺でもオチは容易に想像出来る。要するに、ハルヒが本物であって欲しいと望んだから偽物の薬が本物になってしまった訳か。 「……そう。私の見通しが甘かった」 ……また、ハルヒのキテレツな力が原因なのか。毎度のことながら、はた迷惑極まりない……たまには人類のためになる方向で力を奮ってくれ。 憂鬱な気持ちを追い出すように、一つ大きな溜め息を吐いてから、長門に説明の続きを求める。ここで萎えていても何も解決しない。 「それで、ハルヒの求める効果というのは?」 「……服用した直後、最初に見た人物へ強烈な恋愛感情を抱く薬……つまり、惚れ薬」 「……ちょっと待て」 軽く目眩がした。 惚れ薬だと?あいつはそんなものを俺に使ったのか?いくら俺の人権が無視されているからって実験動物扱いはないだろ。 「……彼女はそういうつもりではなかったと思う」 「実験目的以外に何があるって言うんだ?」 俺の言葉を聞いて、意味深な視線を投げ掛けてくる長門。 どうした?他に何かあるのか? 「……こればかりは流石に彼女に同情する」 「はぁ……?」 まぁ、ハルヒの目的は今はどうでもいい。結局、朝比奈さんと古泉にばっちり効果が出てしまったのか。そして、朝比奈さんは長門に、おぞましい話だが、古泉は俺に惚れてしまった、と。 「……古泉一樹と朝比奈みくるだけではない」 「へ?」 「……プロテクトが間に合わなかった」 そう言って長門は自分を抱き締める朝比奈さんの体に、そっと自分の腕を回し……って、 「長門……まさか、お前もなのか?」 「……頭では事態を収拾させなければと理解している……でも、これ以上自分を抑えることは不可能」 そう言いながら、ほんのりと頬を染め、朝比奈さんに体を預ける長門。長門から預けられた重みを優しく受け止める朝比奈さん。そして、慈しむようにお互いの体に触れ合う二人……。 「……ごくっ」 ……正直、たまりません。 ……いや、だから、今はそんなこと考えてる場合じゃないだろ。 「長門、どうにかならないのか?」 「……朝比奈みくる」 「長門さん……」 やっぱり聞いちゃいねぇ。 「……朝比奈みくる、有希って呼んで」 「え?あの……ゆ、有希?」 「……ありがとう、みくる」 ……とうとうファーストネームで呼び合い出しちゃったよ、この人たち。完全に二人の世界に入った模様だ。 長門まで骨抜きにするとは……改めてハルヒの力の無茶苦茶さを目の当たりにしたな。 「……あれ?」 そう言えば、俺とハルヒには効果がなかったな?長門にすら効く薬が全く効かないなんてことがあるのか? 「……なんでだ?」 ふいに湧いた疑問が気になり、少しばかり今の状況を忘れて考え込む。しかし、背後から掛けられた底冷えするような声によって、落ち着いて考察する余地は奪われてしまった。 「いきなり殴るなんてひどいじゃないですか……優しく抱き止めてくれると信じていたのに」 「うお!?古泉!?」 もう復活したのか!? 「さぁ、今度こそお互いの体温を共有しましょう」 さぁ、じゃねぇ!両手を広げて微笑むな!気色悪い! 殴られて正気に戻る、なんて都合のいい展開にはならなかったようで、今も古泉の目は獲物を狙う肉食獣のように爛々と輝いている。 えぇい、そのまま眠っていればいいものを。 「いいか?古泉。落ち着いてよく話を聞いてくれ。お前は今、ハルヒの力によって俺を好きだと思い込まされているだけなんだ」 きっとすぐに元に戻る。だから、頼む。じりじりと間合いを詰めるのはやめてくれ。 俺がそう言うと、古泉は表情を固くして、動きを止めた。 「涼宮さんの力?まさか……でも、確かに僕はノーマルな人間を自負していましたし……」 ……お?これは? 「そうだ。お前は普通に女子が好きな普通の男子高校生だ。だから、元に戻る方法を考えよう、な?」 「この、キョン君を求めて止まない感情が偽りのもの……?」 古泉はとうとう俺から視線を外し、考え込むような仕草を取った。 ……ふぅ、取り敢えず話は通じたらしい。一時はどうなることかと思ったが、古泉が無事ならいくつか手段はある。 そうだな……とにかく協力者が必要だ。まずは古泉に森さん辺りに連絡を取らせよう。 ようやく見えた光明に僅かながら安堵する。これできっとどうにかなる。そんな緩んだ空気が俺の中に満たされた。 ……が、 「……それで、それがどうかしたんですか?」 は……? 「僕が感じている熱い情熱の炎に比べれば、そんなこと些細な問題です」 ……お前、今支離滅裂な台詞を言っている自覚はあるか? 「僕は冷静ですよ?冷静に、そして、情熱的にキョン君を愛しています」 そう言って、古泉は寒気の走る微笑を浮かべた。 ……前言撤回、全く話が通じていない……。 仕方ない、もう一発殴って再び眠って貰うしか……! 「おっと、先程の再現を狙っても無駄ですよ?機関で訓練を受けた僕に、正攻法で勝てるとは思わないで下さいね?」 「……チッ」 古泉の言葉がはったりかどうかは別として、確かにこちらから向かっていくのはリスクが高いか……。 どうする?頼みの長門は朝比奈さんとの密月に夢中だし、 「……ん……みくる」 「……ユッキー」 古泉はこんなだし……。 「そうだ。僕も名前で呼んで頂けませんか?一樹でもいっちゃんでも構いませんよ?」 ……やばいな。今、はっきりと認識した。これは俺の人生史上でもかなりランキング上位に食い込むピンチだ。 こうなったら……俺の取れる行動は一つしかない。 「……よし!」 三十六計逃げるに如かずだ! 「あばよ!古泉!」 「あ!ちょっとキョン君!」 俺は古泉たちに背を向け、部室から飛び出すように逃げ出した。 走る。ただ走る。廊下を、中庭を、グランドを。上履きのままだとか、走りにくい制服のズボンだとか、そんなことは気にしてられる状況じゃない。 「くッ……!」 必死に走り続ける俺に着かず離れずの距離を保ち、あたかも影のように一人の獣が疾駆する。 「着いてくるんじゃねぇ!」 獣なのに一人という数え方はおかしいかも知れないが、今のヤツはそうとしか表現出来ない。 獣の名は古泉一樹。今はただの恋するホモだ。 「ふむ……逃げられると追いたくなるのが男心……流石はキョン君、心得てますね?」 「アホかぁぁぁッ!」 全力疾走を続ける俺に、やすやすと着いてくる古泉。その余裕と落ち着きぶりが俺の恐怖心を煽る。 機関での訓練がどうたらと言う話ははったりじゃないみたいだ……その身体能力をこんなことに活かしてんじゃねぇよ! 「クソ!」 逃げる。ただ逃げる。逃げてその後どうするか、なんて考えはない。今はひたすら本能が最大級の警鐘を鳴らす危機から一歩でも遠くへ。 「待って下さいよ~」 誰が待つか!俺を捕まえてどうするつもりだよ!? 「別にあなたを無理矢理襲ったりするつもりはありません。ただ、抱き締めたり、頬擦りしたり、あわよくばキスをしたいなぁって思っているだけです。そのくらいなら問題はないでしょう?」 大アリだ!男にそんなことをされて、何が嬉しいんだ!? 「僕は嬉しいですよ?ただし、キョン君限定ですが」 その名で呼ぶな!全身に鳥肌が立ってくる!あと、そんな風に言われても全ッ然ッ嬉しくないからな! 「ふふ……素直じゃありませんね?噂に聞くツンデレというヤツですか?」 くッ……この件が解決したら覚えてろよ!テメェ! 走る、俺は走る。足が前に進む限り。 「僕の想いを受け止めて下さい!」 「断る!」 「うおッ!?……なんだぁ?キョンと古泉じゃねぇか、何やってんだあいつら?」 走る、古泉も走る。俺という獲物を捕まえるために。 「愛しています!キョン君!」 「デカい声でそんなことを叫ぶんじゃねぇ!」 「おや?今のはキョン君と古泉君?ん~何やら面白そうなことになってるにょろっ」 どちらも足は止めない。この鬼ごっこはどちらかが力尽きるまで終わることはない。 「ふふ……まるで海岸で追い掛けっこをする恋人同士のようですね」 「……ッ!誰でもいいから助けてくれッ!」 「あれは古泉とSOS団の……いや、関わるのはよそう。どうせロクなことにならん」 そんな、命よりも重いものを賭けた、本気の鬼ごっこだったが……先に足を止めたのは俺の方だった。 「ぜぇ……ぜぇ……」 どのくらい駆け摺り回っていただろうか? 何も考えず、足の動くがままに逃げ続けた結果、屋上へと続く踊り場に行き着き、そこでついに俺の足は言うことを聞かなくなってしまった。 「はぁ……はぁ……」 この荒い息遣いは古泉のものだが、どうも走ったせいで息が上がっている訳ではないらしい。 「キョン君……ハァ……ハァ……」 背筋が氷りそうな話だが……どうやら、古泉は獲物を目前にして興奮しているだけのようだ。 クソ……学校内を何周全力疾走したと思ってるんだよ?これだから特殊な人種は……。 「やっと追い掛けっこは終わりですか?流石にこれだけ焦らされると、僕もどこまで我慢が効くか分かりませんよ?」 我慢って何のだよ!? 「勢い余って最後まで、なんてことになるかも知れませんね」 さ、最後?最後って……いや、いい、言うな。想像したくない。 一瞬浮かびかけたイメージを振り払うようにぶるぶると首を振る。 じょ、冗談じゃない。そんなことになったら……いや、だから想像するな!俺! 残り少ない体力を無駄に消費しながら一人ジタバタ悶える俺を見て、古泉は芝居掛った仕草でこんなことを言ってきた。 「……とは言え、無理矢理というのは僕の趣味ではありませんね。ピュアな恋愛で行きたいと思います」 「……はは」 なら残念だったな?お前の一人よがりなラブロマンスもここまでだ。どう足掻いても俺がお前を受け入れる訳がないだろう? 「ふふ……そうでしょうか?」 ……何故笑う?俺は普通の女の子が好きな至極ノーマルな男だ。奇跡でも起こらない限り、俺の嗜好は変わらんぞ? その俺の台詞を受けて、古泉は喉を鳴らして楽しそうに笑った。 「奇跡ならありますよ」 「なに?」 「あのプリンです。あれをキョン君に食べさせれば、僕たちは相思相愛になれるのではありませんか?」 「……それは……」 ……確かにさっきは効果がなかったが、また同じ結果が出る保証はない。 もし効果が出てしまったら……。 『一樹……』 『キョン君……』 だあぁぁぁぁぁぁッ!想像しちまった!イメージ消えろ!俺の脳から出ていけ! 「そう言う訳で、取り出したるは例のプリンです」 待て……やめろ……。 「懐に入れてきたので、ほんのり人肌なのは我慢して下さいね?」 そう言って、古泉は弱りきった俺を壁に押し付け、くいっとアゴを上に向けた。 「大丈夫、キョン君も体験してみれば分かりますよ。この、世界が生まれ変わったかのような、素晴らしい感覚が」 「やめろよ、古泉、なぁ?それは無理矢理じゃないのか?」 「クク……さぁ、新しいキョン君の誕生です」 やめろぉぉぉぉぉぉッ! ……あれ? 迫りくる恐怖から逃げるように、思わず目を瞑ってしまったが、無理矢理開かれた口には一向に異物が流し込まれる気配はない。 恐る恐る目を開けると、床に溢れたプリンに頭を突っ込むようにして倒れている、古泉の情けない姿があった。 ……何が起きたんだ? 本日何度目かのクエスチョンマークを浮かべていると、階段の曲がり角から、ウェーブのかかった髪を湛えた人影が現れた。 「ふぅ……なんとか間に合いましたね」 あ、あなたは……。 「まったく……長門さんもうかつですね。帰ったらお説教です」 ぷんぷんといった感じで可愛らしく怒っている人影の正体は、生徒会書記にして長門と同じく不思議パワー持ちの宇宙人、喜緑江美里さんその人だ。 「は、はは……助かった……」 喜緑さんの顔を確認した途端、壁にもたれかかっていた体はへなへなと地面に沈み込む。やれやれという言葉すらどこぞに消えてしまうほど、今回ばかりは切羽詰まっていたらしい。 『お疲れでしょう?今は休んで下さい。あとは私と長門さんで処理します』 この最後の台詞は俺の脳内補完だ。なんせ、張りつめていた緊張の糸が切れたせいか、俺の意識はゆっくりとシャットダウンしていったので、何かを言っているってことしか分からなかったからな。 でも、記憶の最後に残ったあの喜緑さんのお姉さんみたいな柔らかい笑顔なら、きっと俺に優しい言葉を掛けてくれたはずさ。 そう言う訳で、とっくの昔に限界を迎えていた俺は、朝比奈さんと長門がどこまで行っ……ゲフン……無事なのかを気にしつつ、夢の世界へと落ちて行った。 願わくば、夢の中ぐらいは静かに過ごせますように。 翌日の放課後。俺は学校の中庭でホモとお茶をしていた。 「ホモは酷いですよ……あの時の記憶は全くないんですから、もう勘弁して下さい」 うるさいホモ。昨日の仕打ちは当分根に持つから覚悟しろ。というか、あのキモさはさっさと忘れたいのに忘れられん。何が情熱の炎だ。 「あ、本当にやめて下さい。記憶がなかった時のことを聞くと、本気でへこみそうです」 ふん……体温を共有しましょう、とかも言ってたな? 「やめて下さいって!……それに、聞けばあのプリンが怪しい代物と分かりながら僕に食べさせようとしたそうじゃないですか?」 う……喋ったのは長門か? 「それでおあいこにしましょうよ?」 「……ふん」 古泉から視線を逸らすように、意味もなく校舎の窓を見つめる。 釈然としない自分や自業自得を認める自分が入り混ざり、なんとも言えない妙な感じだ。 ……それに、こいつにも同情するところはあるしな。 と言うのも、今朝学校に登校してみると生徒はおろか、教員の間でも『古泉ホモ疑惑。つーか確定?』の噂で持ちきりだった。まぁ、いくら人が少ない放課後と言えど、学校中を求愛しながら走り回ればどうなるかは自明の理だが。 休み時間ごとに野次馬が教室の外に壁を作り、知り合いからは生暖かい視線と共に励ましのお言葉を頂いたそうだ。 結局、長門が情報操作を行うまでその状態は続き、その間、避難した部室の片隅で、膝を抱えて小さくなっていた古泉の背中が印象的だった。 長門は「情報操作を忘れていた」と言っていたが、求愛相手が俺という情報だけはきっちり操作していた辺り、本当のところはどうなんだか? そうそう、ちなみに朝比奈さんは長門を恐れてか、今日は学校を休んだらしい。 「では、本題に入りますか。今回の件についてです」 そんなこんなで、放課後になってやっと復活した古泉に呼び出され、俺は今回の事件についての今更な解説に耳を傾けていた。 「今回問題になった本を機関で回収し、記されている内容を再現してみたところ、例の薬のように効果を発揮したものはありませんでした」 「そいつは結構な話だ」 もしハルヒ以外でもあの薬を作れるとなったら面倒な事態になりそうだからな。 「ええ。どうやら涼宮さんの願いは『本の内容が本物であって欲しい』ではなく、『薬の効果が本物であって欲しい』だったようです。もし前者だったら大変でしたよ。世界中の書店、図書館などを調査し、あの本と同じ物を全て回収する、という途方もない任務が発生するところでした」 他人事ながら、聞いただけでうんざりするような仕事だ。長門なら喜んで参加しそうだが……いや、あいつならその前に解決出来るか? 「……それで、話はそれだけじゃないだろ?」 苦労しましたよ、って愚痴ならともかく、そんな仮定の苦労話を聞かせるためだけで呼び出したんなら、冬の中庭にカップの自販機コーヒー一杯じゃ割に合わんぞ。 「はい。むしろこれからが本題ですね。こちらは興味を引かれると思いますよ」 「なんだ?」 「何故あなたと涼宮さんにだけ薬が効かなかったかについてです」 「ほう?」 そういや、昨日今日はそれどころじゃなかったんで、すっかり忘れてたな。確かに興味を引かれる話だ。 話の先を促すように姿勢を古泉の方に向き直す。古泉も俺が話に食い付いたことに気をよくしたようで、推理小説の探偵よろしく、聴衆役の俺に解説を始めた。 「涼宮さんはあの本の内容を忠実に再現したと予想されます」 ふむ。 「例えば、効果は三日間、副作用がある、などの記述があればそれは全て実現されるでしょう」 お前の説が正しいのなら、それはそうだろうな。 「今回のポイントはここです。涼宮さん自身は覚えていなかったようですが、ある条件まで再現したと思われます」 ある条件? 「はっきりと覚えてはいなかった。けれど、自身の能力が発動した時には、しっかりとその条件まで付加していた、というところでしょう。知っての通り、彼女の能力は全て無意識に発動されるので、そうなったとしても不思議ではありません」 なるほど。それで、ある条件とは? 「まぁ、その条件を覚えていたとしても、涼宮さんはその可能性は否定するでしょうね。彼女の能力と人間関係を知る第三者からすれば、この条件以外はありえないのですが」 ……だから、一体どんな条件なんだ?勿体つけるのはお前の悪い癖だぞ? 俺が焦れた態度を示すと、古泉はにっこりと笑みを浮かべ、キザったらしく人指し指を立てながら、楽しそうに種明かしをした。 「惚れ薬の項目に、こんな注意書きがありました。『ただし、薬を飲んだ人物が、最初に見た対象に初めから好意を抱いていた場合、効果はありません』、と」 「…………」 生憎、手元に鏡はなかったので確認のしようはなかったのだが……この時の俺は余程変な顔をしていたのだろう。 なんせ、あの古泉が吹き出したんだからな。 「くくッ……いや、失礼しました……くッ……」 と言いつつも、笑いを堪えられないといった感じで後ろを向き、小刻みに体を震わせる古泉。 「くくッ……」 これがどうでもいい話で普段の日常と同じ状況なら、オセロ辺りで憂さ晴らしして終わりだったかも知れないが……残念ながら今回はこいつに八つ当たりするのに充分な条件が揃っていた。 俺は未だに笑いを止められない古泉を眺めつつ、心の中で一人呟いた。 古泉よ……残念だが、おあいこは撤回だ。 ……取り敢えず、昨日のこいつの恥ずかしい言動をノーカットでDVD化出来ないものか、明日にでも長門に尋ねてみるとしよう。 ……配布先は森さんでいいかな? END
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/1299.html
337 名前: NPCさん 2005/09/08(木) 10 58 17 ID ??? その辺は、そいつが今まで遊んできた、マスターの責任も大きいと思うな。 いつだったか、コンベンションでNOVA(バージョン不明)のマスターが、 「それはフラグが立ってないから調べられない」 なんていう台詞が聞こえてきた。 電子ゲームじゃないんだから… 341 名前: NPCさん 2005/09/08(木) 12 08 08 ID ??? 337 うーん、N◎VAマスターは数えることしかやったことないが、N◎VAでは往々にして そういうことがおきるんだわ。 基本的にPC内で情報格差ができてしまう(各人の情報収集能力・得意分野の違いで あったり、立ち位置であったり。もちろん最終的には合流してすり合わせるのが推奨 されてる)んで、『プレイヤーの知識』と『PCの知識』をわけて考える必要がある。 PC1「オレは○○について調べる技能持ってるけど、○○って言葉をそもそも知ってないしなぁ」 PC2「あー、じゃあ次はオレと会うシーンでもやる?オレなら○○知ってるし」 てな具合。 346 名前: 337 2005/09/08(木) 13 14 19 ID ??? 341 そう言う意味でなら、良いんだけどさ。 「フラグが立っていない」 なんて台詞を聞くと、吟遊マスターがストーリーから外れるのを 嫌がっている印象があるもので。 ある程度場数を踏んでいれば、事件のおおよそで当たりがつけられるから、 それを証拠固めする方向に情報収集をするのも、俺個人としては有りだと思ってるもんで。 354 名前: 337 2005/09/08(木) 13 47 24 ID ??? コンベンションのとなりの卓の話なんで、詳細が分からないのが辛い。 ただ、人数の関係でPC2人(戦闘系と諜報系)で、マスター含め三人とも 顔見知りで、NOVAは良くやっている風だった。 355 名前: NPCさん 2005/09/08(木) 13 57 39 ID ??? 354 「あなたのPCは、いくつかの条件を満たしていないから調べられないよ」 上記の様な回答を顔見知り相手にフラグと称したのだったとしたら、別に責められる様な事じゃあるまい。 報告者に詳細がわからないなら、ここの住人はもっと分からないから、どーとも言えないな。 あなたの趣味じゃないかも知れないけど、状況によっては許容範囲なんじゃないの? 364 名前: NPCさん 2005/09/08(木) 17 56 55 ID ??? 355 確かに。 俺自身、どうしてこう思ったか、考えてみたんだが。 彼ら、顔見知りらしいと言うだけあって、掛け合いのロールプレイは、 スムーズに進み噛み合っていたのよ。 ところが、情報収集になると PC「”企業”で○○を調べます。達成値~~」 GM「ハイ、成功。これは~~で~~~」 「あ、フラグが立ってない」 と言う具合に、ずいぶんあっさりと、機械的に感じたんだわ。 舞台裏ならともかく、どうも今まで表で活動していたキャラがこう言う感じの判定だった。 他のルールなら、手を変え品を変え色々な角度から攻めて行くだろう場合でも、 ストーリーを進めてフラグを立てたら、同じやり方で高い達成値が出ればOKみたいな。 俺は2版までしかNOVAを知らないから、最近のものはこうだと言うなら、俺の心得違いだ。 369 名前: NPCさん 2005/09/08(木) 18 59 04 ID ??? 他の卓のプレイスタイル(というか言ってた言葉)が気に入らないからって その前後もわからず困ったちゃん扱いされても困る。 371 名前: NPCさん 2005/09/08(木) 19 31 45 ID ??? ありがとう、処理場仕方ない部分があるのね 369 話の流れを見てから言ってくれ。 戦闘に特化して、交渉・諜報等をしない連中の話題に、そう言う奴らの プレイ環境の影響はあるのではないかと、話を振ったんだ。 普段なら、ここに出すほどの話題でないことは、承知してる。 スレ81
https://w.atwiki.jp/shakaijin3/pages/59.html
土嚢&広告塔からRPGBOXへの空爆です RM,しゃがみ投げ。 広告塔にへばりつくとほんの少し段差があってその上に上りますので その状態になるまで擦り寄ってください。右の建物の角の高さにレティクルをあわせ投げたい位置に左右移動させてください。 着弾位置の一例です。
https://w.atwiki.jp/anirowav/pages/40.html
本当の姿が誰にも見せられない ◆J5IZ9694XQ 地図上ではD-1、浦の星女学院の校門前にて。 赤髪の少年、響裕太は現状に困惑していた。 この殺し合いの開催を宣言した怪人…アレクシス・ケリヴの存在を彼は知っている。 彼の住む街、ツツジ台は一人の少女によって作られた。 紫髪が特徴的な才色兼備才貌両全の美少女・新条アカネによって。 いや、彼女だけの力ではないのだろう。 彼女に力を沿えた者こそがあの怪人―裕太は宇宙人だと考えているが―アレクシスなのだ。 (この会場も、新条さん達が作ったのかな) アカネとアレクシスはただ世界を作っただけではない。 人も作った。その世界に住む住人達を。 しかもただ作って終わりではない。意にそぐわない者は消していっていた。 街を踏みつぶす破壊者…怪獣を使って。 人の命を消すことを、とても軽く見ているのだろう。 しかし、だとしても今の状況は不可解だ。 あの宇宙人は何故殺し合いなど開いたのだろう。 この場にいる数十名を殺したいのなら、あの場で全ての首輪を爆発させれば終わる話だ。 それだけではない。この殺し合いには他ならぬ新条アカネ自身の名前が載っていた。 これはどういうことなのか?あの宇宙人はアカネが死ぬ事になっても構わないというのだろうか? 「これも新条さんが望んだ事なのか…?」 新条アカネはツツジ台の神だ。そもそも死ぬこと自体があり得ないのかもしれない。 それはこの殺し合いの場でも変わらないという可能性もある。 もしかしたら、アカネの娯楽目的の為だけに…彼女が一方的に楽しむ為だけにこのゲームは開かれた…そんな最悪の想像が裕太の脳裏を過った。 (…たとえそうだったとしても、新条さんもあの宇宙人から救わなきゃいけない。それが…俺のやるべき事なんだ) 今はこの殺し合いの理由について考えていても仕方ない、と裕太は結論付けた。 新条アカネが怪獣を暴れさせるのは、アレクシス・ケリヴによって利用されているからだと彼は考えている。 この殺し合いにおいても、やはり彼女はアレクシスの掌の中にいるのだろう。 名簿に載っていた裕太の知人の名は新条アカネだけではない。 彼の親友の特撮オタクな少年・内海将の名も、彼が密かに想いを寄せる黒髪の少女・宝多六花の名もあった。 勿論二人の事も心配だ。この殺し合いで命を落とすなんて事があってはならない。 否、二人やアカネだけではない。 この場に呼ばれた人達誰しもが、殺し合いの犠牲者になる事を防ぎたいと裕太は願っていた。 響裕太には記憶がない。宝多六花の家で目覚める以前の記憶が。 だが響裕太には使命がある。ツツジ台に住む生命を守る使命が。 それはこの場においても変わらない。アレクシスが糸引くこのゲームから皆の命を守るのが自分の使命だ。 何故なら彼は、ツツジ台に現れたヒーロー…ハイパーエージェントと一体化して怪獣達と戦ってきた、グリッドマンなのだから。 (けど、今はグリッドマンはいない…) 響裕太がグリッドマンになる為には絢JUNK SHOP内にあった古めかしいパソコン「ジャンク」が必要だ。 裕太はジャンクの画面の中にいるグリッドマンと「アクセス・フラッシュ」する事で一体化し、グリッドマンは実体化される。 だが、今自分のいる浦の星学院の校門前にはジャンクが置いてあろう筈はなかった。 地図には絢JUNK SHOPの名が載っていたが、あの店がそのままこの会場に持ってこられたのだろうか。 それならそこに行けばグリッドマンに会えるかもしれない。だが、地図で言えば現在位置とはほぼ端と端だ。 それに、持ってきたのはアレクシスだ。 もしかしたらその過程でジャンクの中にグリッドマンがいる事に気付かれて、既に何らかの先手を打たれてしまっているかもしれない。 いや、そもそも絢JUNK SHOPと言ってもツツジ台にあったそれがそのまま置いてあるのではなく、単なるコピーに過ぎない可能性だってある。 いずれにせよ今の裕太がグリッドマンになれない事は確かであった。 「いや、弱気になっちゃ駄目だ俺!例えグリッドマンになれなくったって、何か出来ることはあるはずだ!」 そう自分に言い聞かせ、裕太はおもむろにデイパックを開いた。 グリッドマンになれない自分は単なる一高校生に過ぎないだろうが、それでも何もしないではいられない。 この殺し合いを打破する為に状況を少しでも好転させるには、手ぶらでいるよりは物があった方がいいだろう。 そうして出てきたのは数センチ程の大きさのカプセルであった。 「ホイポイ…カプセル…?」 説明書によればこのカプセルは物を粒子状に変換して中に収容できるという。 裕太は半信半疑ながらも、説明書通りにカプセルに備え付けられたボタンを押し、その場に放ってみた。 何故、物を入れるデイパックの中にわざわざ更に物を入れるアイテムを入れていたのか。その疑問はすぐに解けることになる。 「ジャ、ジャンク!?」 カプセルから実体化したのは、まさに探し求めていたジャンクそのものであった。 しかも外付けのバッテリーが備え付けられており、室外でも使えるようになっている。 裕太の行動を待たず自動で電源が入り画面が灯る。 そこに映し出されていたのは、裕太のよく知る人物だった。 「グリッドマン!」 『裕太!』 赤と青のカラーリングのハイパーエージェント、グリッドマン。 ツツジ台に訪れた守護者がそこにいた。 「グリッドマン!どうしてこの中に!?」 『私にも分からない…気が付いた時には既にここにいたんだ…』 グリッドマンは今の状況がなんなのか把握出来ていない様子である。 ひとまず裕太はアレクシス・ケリヴによって殺し合いが開催され、自分達は参加者として呼ばれたのだという現状説明をした。 『そんな事になっていたのか…』 「でも、グリッドマンが来てくれたなら安心だよね」 『いや…楽観は出来ない。私がここにいるという事は、私自身も君達と同様にアレクシス・ケリヴに捕まってしまっていたという事だろう。 現に、その小さなカプセルの中に私はジャンクごと押し込められてしまった。 つまり奴の手の内に堕ちてしまったんだ、不覚だった…』 「あっ…」 『それにどうやら今の私は力に制限がかけられているようだ。 恐らくアクセスフラッシュをしても巨大化する事は出来ないだろう』 裕太は己が見通しの甘さを呪った。 グリッドマンと出会えたことでつい安堵してしまったが、言われてみればその通りだ。 アレクシスはまさしく先手を打っていたという事に他ならない。 その事を先に考えたのは自分ではなかったか。 『だが諦めてはいけない。 ともかく我々はこうして出会う事が出来た。 例え今はアレクシス・ケリヴの手の中にいたとしても、そこから抜け出すのは不可能ではない筈だ。 それに私がいなくとも新世紀中学生達が状況打開の為に外部で動いているかもしれない。 連絡は取れないが、信じてみよう』 「…分かったよ、グリッドマン!一緒にこの殺し合いをなんとかしよう!」 『ああ! …ん?裕太、誰か近づいているぞ!』 裕太の視界に入ってきたのは尾と角が生えた…女騎士であった。 ◆ 「最初に会ったのが殺し合いに反対する人で安心したよ。乗ってたらどうしようかと思った」 「私もです。その…グリッドマンには驚かされましたけど」 ラ・ピュセルと名乗ったその少女の外見には少し驚かされたが、幸い危険人物ではないようであった。 互いに殺し合いへの反対の意を伝え、二人は情報交換することにした。 響裕太は内海将と宝多六花が知り合いであり、また新条アカネは主催者アレクシスとの繋がりがある可能性を持つという事。 ラ・ピュセルはスノーホワイトという少女を探しており、またクラムベリーには警戒した方がいいという事。 そしてグリッドマンもまた、裕太達と共にこの殺し合いに反逆する仲間だという事。 それらの情報が彼らの間で行き交う事となった。 「俺もそのスノーホワイトって子を探すのを手伝うよ。だから君も俺の友達を助けるのを手伝って欲しい」 「分かりました。人手は多い方がいいですからね」 『ラ・ピュセル、君も力を合わせてこの殺し合いを打開しよう!』 かくして、ここに響裕太、ラ・ピュセル、グリッドマンらは同盟を結ぶこととなった。 彼らの中に、この殺し合いへの叛意は共通している。 それが果たして主催者アレクシス・ケリヴに対して爪となって届くのか、それはまだ誰にも分からない。 (それにしても…) 凄い恰好をしているな、と裕太は心の中で続けた。 無論、ラ・ピュセルに対してである。 胸元が開かれ強調される大きなその二つの双丘は嫌でも周囲に存在を主張してくるし、露出度の高い下半身も目を惹く。 露わになった太股は、あの黒髪が美しい六花のそれを連想させずにはいられなかった。 彼女に比べると細いが、とも思ったが。 アイシャドウがかかった瞼も特徴的だ。どういう意図でかけようと思ったのだろう。 (…そういう事を考えるのはやめよう) 響裕太の想い人は宝多六花である。 故にラ・ピュセルに対して邪な考えなど起きようはずもない。 だがやはり、それを踏まえても気になるものは気になってしまうのだ。 新条アカネが自分のベッドの上に寝転がっていたあの時がそうであったように。 総じて目のやり場に困るな、というのがラ・ピュセルという少女に対する裕太の率直な感情であったといえるだろう。 最も彼女は正確には「少女」ではない、という事を知って入ればその感情はもう少し変わっていたかもしれないが。 (凄い恰好をしてるな…) しかして、同盟相手の外見に目を惹いたのは裕太だけではない。 ラ・ピュセルもまた響裕太の恰好には視線を向けざるを得なかった。 端的に言えば、裕太は女装していた。 何故?と気になって聞いてみたが、学園祭のイベントの一環として着ていた時にこの殺し合いに呼ばれたからだという。 まあ経緯はさして重要ではない。 注目すべきはやはり、ハマっているな、という事であろう。とラ・ピュセルは考えてしまっていた。 女装とはいっても、セーラー服を着て髪を結ぶという簡素なものではあったのだが、しかしそれがハマってしまっている。 ラ・ピュセルは…否、岸部颯太は本来男性である。 魔法少女に変身する事で彼は女性へと変わる。 生物学的にも完全に女体になるのだ。 それと比べると裕太の女装はやはり訳が違う。 男性ではあるのだ。裕太は。 セーラー服を着ているといっても彼の骨格は完全に男のものであるし、あくまで女装をしているだけだという事は即座に認識できる。 女体化と女装はまるで別物なのだ。とは分からされる。 しかし…それがどうだろう。 男であると分かる事がかえって色気のようなものを産み出してはいないだろうか。 それには響裕太のルックスも関係しているだろう。 彼は所謂可愛い系の顔立ちをしている。それは否定しづらい。 少し中性的であると言ってもいいかもしれない。 あくまで男性的である体格、中性的である顔、そこに女性的な服装と髪型。 男と女との境界線上ギリギリのところからもう半歩ズレた位置にいるような一種の微妙な危うさが、同性から見ても惹き付けられてしまう何かを内包しているのでは… (って、何考えているんだ僕は!) 自分の中に何か危ない考えが産まれかけたのではないかと颯太は思ったが、間違いだろうとすぐに振り払った。 颯太にはそんな趣味はない。 スノーホワイトこと姫河小雪が好きなのだ。それは間違いない。 とはいえやはり、裕太の恰好にはつい視線が惹かれてしまう。 裕太がラ・ピュセルに対して思ったのと同様にラ・ピュセルもまた響裕太に対して目のやり場に困るな、という感情を持ち合わせていたのだ。 『裕太、このスイッチを押せばまたカプセルに戻せるんじゃないか?』 ただ一人、どちらに対してもまるで気に留めない者もいたが。 【D-1 浦の星女学院/深夜】 【響裕太@SSSS.GRIDMAN】 [状態]:健康 [装備]:セーラー服、プライマルアクセプター@SSSS.GRIDMAN [道具]:ホイポイカプセル@ドラゴンボール(ジャンク@SSSS.GRIDMAN入り)、基本支給品一式、ランダム支給品×0~2 [思考・行動] 基本方針:この殺し合いを打破する。 1:内海や六花を探す。 2:アカネの動向が気になる。 ※第8話終了直後からの参戦です。 【ラ・ピュセル@魔法少女育成計画】 [状態]:健康 [装備]:魔法の剣@魔法少女育成計画 [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×1~3 [思考・行動] 基本方針:スノーホワイトを探す。 1:森の音楽家クラムベリーを警戒。 ※クラムベリーに敗北後からの参戦です。 時系列順で読む Back 開・演 Next それじゃとりあえず仲間を探そうか 投下順で読む Back 開・演 Next それじゃとりあえず仲間を探そうか 響裕太 [[]] ラ・ピュセル [[]]
https://w.atwiki.jp/jhaiknue/
若いのに病気になるなんて事もあるんだなと考えていたのです。 自動車事故も多いみたいなので注意をしていかなくてはいけないなと感じてしまいました。 ひどい人だったら手術が必要になるそうなので怖いものだなと思います。 今は家庭を持ち子供がいますから今から学校に行くなんて事ができません。 何かをしたからと言ってなる病気でもないそうなのでわからないものだなと感じました。 見た目ではわからない事がたくさんありますからしっかりと健康診断をした方がいいです。 [注射は避けられない!http //needleshy.slmame.com/] [点滴の悩みhttp //bygosan.fruitblog.net/] [コレステロールが気になりますhttp //koresu122.seesaa.net/]
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/2561.html
288 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/08(金) 21 13 07 ID ??? うちのサークルはクトゥルフ好きが揃ってるんだが 一人だけ方向性が違う奴がいて 例えば現場にひび割れたレンズが落ちてたりすると 当然のごとく皆目をギラギラさせながら俺が最初に覗くんだ!いいや俺だ! と、奪い合いが始まるんだが そいつだけは参加しない、そして「うわぁwやばいもん見たーor見られたー」 とかやって盛り上がってるのをニヤニヤしながら眺めてる 基本的に周りが悲惨な目にあうのを安全地帯から眺めようとする 別に特別邪魔する訳ではないんだが 参加しない奴がいると冷めるっつーか白けるんで クトゥルフやらなくなった 293 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/08(金) 21 17 45 ID ??? 288 ソイツを強制的に最初に事件被害者にするのが 割とマスタリングの王道じゃないかい? 多分そのPLにその意図は無いんだろうけど、所謂「誘い受け」的行動に見えるし。 301 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/08(金) 21 23 31 ID ??? 確かにクトゥルフでは、保身に必死になりすぎてホラー分に少しも近づかないプレイは面白くないけど あからさまに破滅を目指すってのも趣が足りないと思うなw 304 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/08(金) 21 24 16 ID ??? 293 強権発動で(数値的、設定的な)傷をつけると目に見えて不機嫌になり ゲーム終了後にネチネチウダウダと駄目出しをはじめるんで 基本的に触らぬ神に・・・状態だった 559 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/09(土) 09 16 56 ID ??? 301 それ昔やって一人だけ生き残って生還(謎はまったく解明できず)で「世の中には私たち人類の知らない何かがあるのかもしれない」とか言ってたら、GMに駄目だしされたなあw スレ151