約 3,567,994 件
https://w.atwiki.jp/rozenrock/pages/1116.html
Story ID d76mmVKj0 氏(277th take) ここはローゼンメイデンの控え室。女性ばかりの部屋ではいつも賑やかな会話が飛び交う。 今日は美味しいオヤツを食べながら新曲についての会話が始まった。 「あら、これは美味しいわね、誰が買ってきたの?」 「そのプッディングは僕が買ってきたんだ、最近のお気に入りさ」 「もぐもぐ、あっ、ほぉ~んと、美味しいわぁ~」 「ヒナの苺大福も美味しいの~」 「翠星石はスコーンを焼いてきたですよぉ~」 「カナは新鮮な卵を使ったシフォンケーキかしら~、ばらしーは何かしらぁ?」 「……私は無農薬の……きゅうり……」 「きゅ、きゅうりぃ~?」 「…うん…銀ちゃん食べる?」 「え、遠慮しとくわぁ~、と、所で今度の曲でシタールを入れたいんだけどぉ~どぉ?」 「シタール、それはいい考えだわ、新曲に合いそうな選択ね」 「うん、僕もそれはいいと思うよ」 「…パリッ……ポリッポリッ……ボリボリボリ…ポリポリッ…ごっくん」 「じゃ、チビ苺のデス声が始まったらシタールからいきなりギターに変わるですかぁ?」 「いや、そこはぁ、イントロではシタールの音色を前面に出してぇ~ギターは控え気味って感じよぉ」 「…ポリッ…バリッ………ポリポリポリポリ………ごっくん……ポリッ……」 「それじゃ、ギターとシタールはどのあたりからチェンジかしら?」 「それは私の歌が始まってからと思うのだけれど?」 「……パリパリパリ…ポリポリポリ……シャリッ……ポリポリポリポリ…ごっくん…」 新曲つくりの話が続いている中、番組スタッフが控え室のドアをノックする。 「それじゃ、そろそろ出番ですのでスタジオの方に来てください」 メンバー達はその声に答えると、スタジオに行く。 「はい、今夜のゲストはローゼンメイデンのみなさんです!!」 「こんばんは、ボーカルの真紅だわ」 「こぉ~んばんは、ギターの水銀燈よぉ~」 「ボーカル兼コーラスの雛苺なの~」 「ドラムの翠星石ですぅ」 「こんばんは、ベースの蒼星石です」 「…ポリポリポリポリ……ごっくん………薔薇水晶……ポリポリポリポリポリポリポリ…」 この収録中ずっと薔薇水晶の口は動いていました>< 短編連作SS保管庫へ
https://w.atwiki.jp/murasakikousou/pages/54.html
( ) (´ _ `) < ...これで間違いないね?
https://w.atwiki.jp/zegapain/pages/61.html
【種別】セリフ 【登場】20話 20話のラストシーンで、右腕にドライダメージが発生したシマのセリフ。 18話でシマがシズノに最終作戦発動を伝える際にも「時は止められない」 というセリフを使っているが、20話の場合は自分の命が残り少ないことを示しているように思える。 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tokimekicn/pages/1590.html
忘れないから 虹野沙希以虚拟偶像名义演唱的曲目之一。 歌曲信息 作词:白峰美津子 作曲,编曲:岩崎元是 E. Guitar A. Guitar:Jun Kajiwara Harmonica:Nobuo Yagi Synthesizer:Motoyoshi Iwasaki 演唱:虹野沙希 歌词 あどけない 横顔が 少しずつ 大人びて 会うたびに いつからか わけもなく 戸惑った 写真は あせても あなたは あなたなのに いろいろと あったよね 泣いたり笑ったり 思い出に したくない あなたのすべて 知り合った あの日から どれくらい たつのかな 誰よりも 強がりな まなざしを 覚えてる 出会いは まぼろし? それとも ほんとのこと? その胸に 触れたくて でも触れられなくて せつなさも いとしさも まぼろしじゃない 少しずつ この空の 虹が消えるように 思い出に したくない あなたのすべて 本当に 本当に 出会えて良かったな 離れても しあわせを 祈っているわ 忘れないから あなたのことを 收录CD 虹野沙希 虹のリトグラフ (1998/10/09) 相关页面 音乐
https://w.atwiki.jp/a-priori/pages/792.html
一覧表 07/07/19アップデート最新版 池宇峰 性交 アイヌ系 性行為 GM HTTP びっこ う゛ぁぎな ADMIN 迫害 アル中 おまんこ GAMEMASTER http みつくち 精液 FUCK 殺人 青姦 おちんこ 死ね HTTP ニグロ ザーメン admin 障害者 明盲 陵辱 馬鹿 WWW 性欲 クリトリス bitch セックス 足切り 愛液 ばか www 自慰 恥垢 fuck 植物人間 強姦 きんたま バカ WWW キンタマ チンカス http めくら マンコ 金玉 あほ 穢多 男根 ちんかす admin せむし チンコ 獣姦 アホ 非人 陽根 痴 sex ちんこ せんずり 性器 阿呆 売国奴 陰茎 SEX まんこ オナニー 気違い まぬけ 狂人 ペニス www 落人部落 淫売 低脳 ウザイ 知障 ぺにす 射精 きちがい 売春 皮被り うざい 身障 女陰 口交 つんぼ おなにー 虐待 氏ね 心障 陰唇 子宮 かたわ 中だし 虐殺 ニート どもり 膣 卵子 文盲 中出し gamemaster 糞 ちんば ヴァギナ コメント 中央 -- これ 日本語というか・・国際版のコピペ?普通にプレイしてたらまずこんな漢字打てない・・・ -- プレイヤーにこんな漢字の名前キャラいるよね・・国際版キャラ^^ -- ふつうにチャットしてて結構ひっかかるね。「日本語」が「++語」になったときはなんとなく分かるが、「画面中央」とかで教えたりするときに「画面**」になったときは困った。 -- ちょっと伏字多杉です><・・・中国製だから規制多いのか?普通に会話しにくいぞ -- そういえば「操作」も「*作」になってちょっと困った。 -- wwwも「***」になったような -- ってよく見たら載ってたorz -- ↑のwww シモネタが載るのはどうかと -- 北京の市長の名前や政治家の名前ですら伏字にするみたい、意味なんだろうって適当にコピペして検索したらそんな感じだった。 -- 向こうじゃ まあ軍事国家の社会主義だから表現の自由がないんですよ、、、選挙すらないし。 -- 操作、日本、中国、革命は解除されてました。 -- 731ってやっぱりそうか、たまたまスキルレベルがそうなってて伏字に笑った^^ -- 最新版に更新。これに伴いオープンβの情報はコメントアウト ほとんどが卑猥なものに・・・ もうこのページいらない? -- 「えた」とかいつの時代だよほんと・・w〜を得たをひらがなで打つと禁止になってたまらないですね、運営にメールしとこ -- 攻撃に耐えた とか スキル覚えた とか普通に使う言葉に関わるからウザイね -- gm は駄目だけど GM はいけるとか、あほらしい -- 見えた? 山を越えた? えたは日常用語で使うので不便ですね -- 卑猥なのは抽象的(差別用語、セクハラ等)の記述のみにして、実際に不便なもののみに絞りませんか? -- アル中 不可です -- アル中 書いてあったよ!コメントアウトまでみれば? -- 全部書いてあったころの方がよかったね -- 迫害 あうと -- パチンコ の後ろ3文字アウトw -- aa 虐殺 あうと -- 「今イベント中だし、あとでいい?」の”中だし”で引っかかりました。 -- かたわ 不可でした -- 増えるが増**に・・ -- ぬるぽ -- ガッ! -- えた は意外なところで重なる事が有る 増える 消えた 与えた 変えた 等・・・ -- 大量虐殺が大量**になた -- 今度の18日アップデートで、「えた」は可能になったけど、「死ね」とか不可に。死ねるとか、だめじゃん… -- うむむ 変わった人ばかり の ばか がダメに -- 「狩りの最中だし?」って言ったら「中だし」でアウトしてて赤くなったフレンドがいた。 -- 神経質すぎて逆にエロい "gm”使用可能になりました -- ニートもだめでしたよ!!! -- うんこはおkww -- 鯖缶をひらがなで「さばかん」にしたら「ばか」ふせられましたよ。・・・正直規制きつすぎ。 -- 「わからなかたわー」といったら「わからな***−」になりました。「かたわ」もだめのようです -- 気にしない人もいるんだから、キャラ作成後、最初のログインのときに強制で設定ウィンドウ出すようにして、それを後から任意に変えられるようにしてほしいよ。。ww以降wをつなげられないから癖ついている人は困る。さらに、○○ばかりでもうやだ。て言う場合も伏字になったりして使いにくい。僕は「ばっかり」で対処しているけど…。 -- 私は普通の言葉を伏字にして遊んでいますwww -- 「植物人間」が何故だめなのか分からない… -- 何で子宮がいけないのか不思議 -- 伏せ字にした方が興奮するから伏せ字にしてるとしか思えないw -- 今、狩り中だし無理 とか出ないの不便 -- 支那・大東亜共栄圏・八紘一宇・マルタ・中華民国・南京大虐殺・関東軍←このへんダメ出しか? -- 障害者、も発言不可能でしたー -- 「びっこ」がひっかかりました -- 麻薬関係の言葉は発言可だった。某ネトゲでは伏字になってたから試してみた。 -- 麻薬関係の言葉は発言可だった。某ネトゲでは伏字になってたから試してみた。 -- 規制することにより逆に内容を意識させるゲームですね。ファンタジーアースを見習って欲しいわ。暴言なんかログ調査ですぐ分かるんだからさ -- ちなみにちんぽはいける模様 なぜだ? -- 「中だし」これも駄目だった -- シビア過ぎるのは日本語の奥深さに対応できない証拠では? -- GM大丈夫になっていました。 -- 方向音* になる・・ -- 方向音* になる・・ -- 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jaleco_music/pages/26.html
夢見る少女じゃいられない 相川七瀬のデビュー曲。 ロックントレッド・ロックントレッド2に収録
https://w.atwiki.jp/kyojin-ogasawara/pages/154.html
1 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/04/13(月) 20 55 21.54 ID b8PcgLrF (ピンセットで組み立てているとは)知らなかった 7 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/04/13(月) 21 06 24.79 ID /HkmF/Gr ピンセットでつまんでもらうで 10 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/04/13(月) 21 24 48.20 ID Alh86JFR <出してくれー 14 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/04/13(月) 21 26 12.69 ID VrW6YnO2 スペルマラッキーモーニング マイキンタマイズアンラッキー
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/775.html
紅からは逃げられない(後編)◆PJfYA6p9PE BACK 都市計画もろくに立てられていないような、うざったいガラクタの街が途切れ、 代わりに地平線の彼方まで続く一本道が現れたとき、シャナは思わず喜悦の表情を浮かべた。 (よし、これで勝った) 心の中で勝ちを確信し、されど奢らず、 確実に最後の詰めを図ろうとする彼女の額には、珠の汗が浮かび、呼吸は僅かならず乱れている。 自動人形達が土壇場で持ち出した大型自動車に対する追走劇は、 相応の体力をシャナの身体から奪い去っていた。 炎の翼の自在法で空を飛ぶことに対する負担が普段に比べて大きいことは、とっくの昔に気づいていた。 ただ、同時に、これくらいの負担が何だと甘く見ていたのもまた事実。 付きまとう枷は、ある程度の時間、スピードを上げて飛び続けることにより、 二倍、三倍の勢いで増大した。 加えて、制動の部分についても制限が効いているらしく、 あまりに加速がつくと、細かい速度調節やベクトルの制御が思うに任せない。 おかげで、さっさと爆砕するはずだった敵にいいように翻弄され、ここまでの逃亡を許してしまった。 しかし、有利な環境条件を手に入れた今、それももう終わりだ。 一気呵成に距離を詰め、とどめをささんと心に決める。 当然、銃弾による撹乱があると踏み、警戒しながらの飛行だったが、 意外なことに、褐色肌の自動人形は車中に隠れたまま、顔を出さない。 (諦めた……と考えるのは危険ね) 不気味な沈黙に警戒を強め、少し速度を落としてじりじり詰める方針に切り替える。 亀の歩みのように少しずつ距離が縮まり、ようやく炎弾の射程範囲に敵を納めたころ、 不意に、ひょこりと褐色の自動人形が顔を出した。 何を企んでいるのかと、一瞬、表情を硬くしたシャナだったが、 敵が手に持っているものを見て、整った眉間に皺が寄る。 上半身と右腕だけを外に出し、射抜くような視線で こちらを睨みつけた人形の手にあったのは――おなじみのハンドガン。 (考えた末の結論がそれ? だとしたら……やっぱりおまえは愚かだわ) 追い詰められた小物が無い知恵を使おうとしたが、 結局、何も思いつかず、従来通りの手で行くことにした。 そんな他愛もない結論に彼女は納得した。 そして、目の前の哀れな敵を消し去るため、左手に力を込める。 存在の力を巧みに織り上げ、掌の上で渦巻く炎に変えていく。 (今の状況なら、さっきみたいにチョロチョロ逃げられる心配はない。 もう一発くらい被弾したって関係ない。 この一撃で、確実に……壊すッ!!) 必滅の決意。 ますます猛る紅蓮。 敵のトリガーが引かれるのも気にせず、 左手の炎弾を―――――― 「!?」 ――――――放たない。 代わりに放たれたのは、右手の楼観剣。 反射的に出た刃が切り裂いたのは……無視を決め込んだはずの銃弾だった。 何故、彼女はそのような行動に出たのか。 フレイムヘイズの身体を生命の水で強化した肉体は、 魔次元における制限の下にあるとはいえ、9ミリの銃弾一発でどうこうできる類のものではない。 先程のような不利な環境での戦いであり、ダメージが蓄積する恐れがあるならまだしも、 今のような状況で、神経質に反応する必要はないはずだ。 にもかかわらず、迎撃を選んだのは……狙われたのがシャナではなかったから。 「……自動人形がッ!!」 目を剥く。歯を剥く。 この島に来る前には無かった凄まじい憎しみの貌。 そんな彼女の胸元で揺れながら、沈黙を守る者……天壌の業火アラストール。 そう、敵が狙ったのは彼だった。 正確に言うならば、シャナの中を満たす偉大なる紅世の王が 目として、耳として、口として用いる神器、コキュートスを狙われたのだ。 無論、このペンダント型アーティファクトは、神器の名に恥じない耐久性を持っている。 並大抵の攻撃で破壊されることはあり得ないし、 彼女自身、常日頃、戦場を伴にしているにもかかわらず、これの損壊を案じたことはほとんどない。 ただし、それはあくまで、元の世界での話だ。 冥王ジェダが作り上げたこの世界は、元の世界とは何もかもが異なっている。 物心ついて以来、ほとんど離れたことのなかったアラストールとあっさり引き離された。 封絶は使えず、炎は弱まり、飛行の自在法は消耗が大きい。 「この世の本当のこと」を知っていたはずの彼女にも、 まったく理解できない脅威がそこかしこに跋扈し、 挙句の果てには、生命の水を飲まされて、「しろがね」にまでなってしまった。 全てが未知の法則で動く異形の世界。 果たして、この世界で、9ミリ弾はコキュートスを破壊しないだろうか? おそらく、しない。 まず、しない。 99%しないだろう。 それでも、シャナは銃弾を打ち落とさずにはいられなかった。 (絶対に許さない……絶対に、壊す!!) かけがえのないものを奪われかけた怒りが、しろがねの記憶に残る憎しみの扉を開け放った。 濁流のように流れ出た憎しみは、小さな胸で暴れ回り、大きな炎となって渦を巻く。 赤い灼眼が憎悪の薪を巻き込んで、さらに赤く。血のように赤く。 だが、はちきれんばかりの感情に身を任せ、攻勢に出ようとしたシャナを押し留めたのは、 当のコキュートスに宿る、親しき魔人の声。 「シャナ、心を乱すな。敵のハッタリに過ぎん」 「……分かってる。大丈夫だから」 胸が溶け出すかと思えるほどの熱い心を何とか押さえつけ、 まだ辛うじて冷たいままの脳を意識的に活動させる。 その結果、導き出されるのは一つの仮説。 (もしかして……) 試しに、炎弾を放つそぶりを見せると、読みどおりのタイミングで弾丸が発射された。 (やっぱり) 敵は、どうやら、彼女の攻撃の出を読み取って、それに合わせる形で射撃を行っているようだ。 相手のアクションに被せて潰す、後の先の戦術。 これを的確にやられると、自然、状況は膠着し、長期戦の様相を呈してくる。 そうなれば、持久走で不利なのは、ガソリンで走るバスより自力で飛ぶシャナの方に決まっている。 しかし、彼女の怜悧な理性は、もう一つ、別の事実もはじき出していた。 褐色の自動人形が用いている獲物は何の変哲も無い拳銃だ。 拳銃にはそれぞれ、必ず装弾数というものが決まっている。 弾が尽きれば、絶対に弾倉を交換するための僅かな隙を生ずる。 当然、敵はそれをカバーするため、何らかの手段をとってくるだろう。 褐色の自動人形は自らの仕事に専念せねばならないので、警戒すべきはもう一人、運転手の方。 おそらくは、バスにアクロバティックな機動をとらせ、攻手をかわす方向で来る。 ならば、対応してこちらが採るべき戦術は何か。 簡単だ。 相手がどう動こうが、回避しようのない攻撃を繰り出せばいい。 「決めた」 切るカードは炎の大太刀。 まだ自動人形どもには一度も見せたことのないこの技で、視界180度、全ての範囲を薙ぎ払う!! そうと決まれば、あとは容易い。 おとりのアクションで銃弾を釣り出し、弾切れを待つのみ。 一発目。 楼観剣が打ち落とす。 二発目。 急降下して軌道を外す。 三発目。 夜笠で受けた、その直後。 逃げ出す野生動物のごとく、俊敏な動きで褐色の自動人形が窓の奥へ退く。 瞳にその事実が映し出されるやいなや、 シャナは押さえつけていた憎しみを一気に解放した。 それはさながら火山の噴火のように。 巻き上がった憎悪は、空気を切り裂く轟音とともに炎へと転化する。 楼観剣から突如、天を突く火柱が燃え上がり、太陽を焼き尽くさんばかりに伸びていく。 巨大な、まるで神の振るう剣のごとき轟炎は、青い空を焦がして黒く染める。 その、超弩級の大刀を、豆粒のような少女はしかし、見事に御した。 振りかぶられた刀が、僅かに地面を擦れる。 すると、その一瞬だけで、青草の生える地面が黒一色に焼き付けられた。 同時、炎の翼が爆発とともに空気を叩く。 小さな身体が砲弾のように飛んでいく!! 「死ぃぃいいねええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」 角度、速度、温度。 いずれも申し分ない一撃に、止め処ない煮え滾る感情を乗せて。 叫んだ言葉を生んだのは意識か、それとも無意識か。 関係ない。全て消し飛ばせば関係ない。 そう言い聞かせ、灼眼を向けた先。 何故か、無表情で窓から顔を出す、褐色の少女と目が合った。 危険だ、と思う間もなかった。 少女の手元で何かが弾けた。 そこから何かが飛び出した。 そして。 爆音とともに、炎の翼が弾けて消えた。 「!!!!?????」 ミサイルのように加速された体は一気に制御を失い、空中に投げ出された。 バランスが狂い、世界が回る。 心の平衡が崩れ、火柱が消える。 土でない、固い何かを突き破る。 まるでビル一個分の瓦礫が頭上に降り注いだような、凄まじい衝撃が襲い、意識が磨り減る。 アラストールが何か言っている気がするが、それももう聞こえない。 そして、あらゆる感覚が失われ、気絶の闇に落ちる直前、シャナは見た。 自分の内側を満たす赤。 フレイムヘイズを構成する紅世の王の存在。 そのそこかしこに癌のように粘りつき、脈を打って増殖する、銀の存在。 銀の、憎しみを。 【H-3/道路沿いの民家/2日目/朝】 【シャナ@灼眼のシャナ】 [状態] しろがね化、気絶、消耗(大)、全身に打撲等のダメージ(回復中) [装備] 楼観剣(鞘なし)@東方Project、コキュートス@灼眼のシャナ、あるるかん@からくりサーカス [道具] 支給品一式(水少量、パン一個消費)、包帯 [思考] 憎い。 第一行動方針:自動人形(トリエラ・リルル・ヴィクトリア)は絶対に破壊する。 第二行動方針:要件が済んだら、インデックスや双葉たちと合流。 基本行動方針:ジェダを討滅する。自動人形(と認識した相手)は、全て破壊する。 [備考]:義体のトリエラ、ロボットのリルル、ホムンクルスのヴィクトリアを自動人形の一種だと認識しました。 [備考]:これまでのインデックスの行動の全てを知っています。 神社を拠点にする計画も知っています。 弥彦、キルア、アラストールと情報交換しました(どの程度かは次の書き手任せ) 第二回放送を聞き逃しました。 ◆ 人気のない廃墟のビル街に一台のバスが停まっている。 可愛らしい意匠を施されたピンクの猫型バス。 本来ならば、子供達を満載していなければならないその車中には、しかし、 今はたった二人の子供しかいなかった。 「……はぁ」 「……ふぅ」 二人は幼稚園児用に設えられた小さなシートに脱力して寝転がり、 ああとかううとか言葉にならない呻きを漏らしながら、ダラダラしていた。 そのダラダラ具合といったら、本来の世界でこのバスに乗っていた先生が見たら、 思わず叱り飛ばしそうなほどだ。 だが、彼女らにとって幸いなことに、ここに咎める大人はいないし、 仮にいたとしても、彼女らは「やだ! ダラダラするもん!」と駄々をこねたに違いない。 それほどまでに、二人――トリエラとヴィクトリアは疲れていた。 肉体的に、というよりも、精神的に。 まあ、先程まで、見た目はか弱い少女だが、中身はいかついドラゴンのような敵と 延々、命がけの追いかけっこを強いられていたのだから、 何とか逃げ切った今、緊張の糸が切れるのも無理はない。 「しっかし、危なかったわねー」 横になったまま、トリエラが呟く。 その声には全くもってふにゃふにゃしていた。 「私のおかげ。この貸しは高いんだからー そうね、グラーフアイゼンで勘弁してあげるわー」 負けないくらいのふにゃふにゃ声でヴィクトリアが返す。 やはり、ぐだりとシートに身を預けたまま。 いつもの棘のある調子も、何だか元気がない。 「えー? 実際撃ったのは私なんだから、それでチャラじゃない? フツー」 「あの支給品は私のよ」 「使えない支給品なんて持ってたって、意味ないでしょうがー ってか、あんなもんあるならもっと早く言いなさい」 「うるさいわね。忘れてたんだからしょうがないじゃない」 「まぬけー」 「うるさい」 「ドジー」 「うるさいうるさいうるさーい」 朝の穏やかな陽気の中、幼稚園バスのなかには少女たちの、微笑ましい会話。 その平和な風景を見ていると、 一瞬、ここが殺し合いの場であることを忘れてしまいそうになる。 「だいたい、そのドジの作戦で助かったのは誰ー? 私がドジならお前はバカよ。バーカ、バーカ」 「……まあ、確かに効果的であったことは認めるわー」 今、二人がこうして力を抜いて休むことができるのは、 ひとえに、ヴィクトリアが土壇場で提案した作戦のおかげだ。 「胸のペンダントの正体を見抜いた洞察力もたいしたもんだしね」 作戦の第一段階。 それは、コキュートスに向かって発砲することで、敵の足止めを図るというもの。 アイテムリストと詳細名簿の併せ技により、 シャナとコキュートスの関係を類推することのできた、 ヴィクトリアならではの策と言えるだろう。 「人質とるみたいで気は進まなかったけど……ね」 「あら、そのわりには、進んで撃ってたように見えたけど?」 「……しょうがないじゃない。死ぬよりましー」 だが、それだけでは彼らの生存は覚束なかったはずだ。 牽制で放てる銃弾は有限だし、何より、装填の際、隙ができる。 銃の扱いに慣れているトリエラの手によるリロードなので、僅かな隙だが、 それでも、あの怪物、シャナが攻撃を放つには十分すぎる。 そこで、立案されたのが作戦の第二段階。 もし、ヴィクトリアの推測が当たっていれば、 シャナはコキュートスを狙撃されたことにより、激怒する。 そして、怒りに燃えた敵の前で、隙を見せれば、 必ずそこを突き、こちらを殺し尽くそうと攻撃してくるはずだ。 第二段階の肝は、その敵に予想外のカウンターを食らわせること。 シャナは決して考えなしの力自慢ではない。 当然、こちらの隙の原因が、銃のリロードであることを悟るだろう。 ならば、本来なら、どう頑張っても装填が間に合わないタイミングで攻撃を繰り出せば、 相手の虚を突き、逆転のカウンターパンチを極めることができるはず。 そのために選ばれた武器がヴィクトリアの持っていた支給品、ペンシルロケット。 あらかじめ、銃を持った右手とは逆の左手に、敵から見えないようにこれを準備しておき、 弾が切れた時点で、一瞬、頭を引っ込め、銃を放棄。 すぐさま窓際へととって返し、両手で発射する。 ペンシルロケットは特殊な武器ゆえ、素人には照準が難しいのだが、 そこは、治安活動のため、あらゆる現代武器の使い方を叩き込まれたトリエラ。 何とか狙い通りに炎の翼を撃ち抜き、敵をまくことに成功した。 「全部、あんたが書いた筋書き通りに行ったわねー」 「そうよ。感謝しなさい」 「筋書き通り、シャナ怒ってたわねー」 「………………」 「怖い顔して、恨みで全身がはちきれそうなぐらい」 「………………」 「もう、仲良くはなれないだろうな」 「…………当然よ。 お前がもし、自分の大事な人に同じことをされたら、お前は許せるの?」 「……絶対に許さない」 「……そういうことよ」 「だよねー」 もぞもぞと、もどかしげにトリエラが身を捩る。 他にも考えたくないことは山ほどある。 放送を聞き逃してしまった。 誰が死に、誰が生きているのか分からない。 禁止エリアも分からない。 イエローとひまわりは街に置き去りだ。 小太郎とタバサの安否は分からない。 首輪について、少し進展があると思ったら、直後にはこのザマ。 しかし、だからといって、立ち止まっているわけにはいかない。 こうしている間にも、事態は刻一刻と悪化している。 だから、立ち上がり、動き出さなければならない。 そんなことは分かっている。 だけど。 だけどもう少し。 もう少しだけ、休憩が欲しい。 【G-7/廃墟の街/2日目/朝】 【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】 [状態]:肉体疲労(中)、精神疲労(中) 頭部殴打に伴う頭痛。胴体、胸部に重度の打撲傷複数、全身に軽度の火傷、 右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)。 [装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数8/8) ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ(一部破砕) グラーフアイゼン(待機フォルム)@魔法少女リリカルなのはA's(ダメージ有り、カートリッジ0 [道具]:基本支給品(パン1個、水少量消費)、ネギの首輪、血塗れの拡声器、北東市街の詳細な地図 US M1918 “BAR”@BLACK LAGOON(残弾数0/20)、9mmブローニング弾×8 インデックスの0円ケータイ@とある魔術の禁書目録、コチョコチョ手袋(片方)@ドラえもん ) 回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1) [服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ [思考]:もう少しだけ休憩したい。 第一行動方針:第二回放送の内容を確認する。 第二行動方針:仲間との連絡、もしくは合流。 第三行動方針:シャナに対しては態度を保留。(和解は難しい?) 第四行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう 基本行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒しつつ、最後まで生き延びる(具体的な脱出の策があれば乗る?) [備考]:携帯電話には、『温泉宿』の他に島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。 トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は不明。 第二回放送を聞き逃しました。 ※トリエラは仲間と分かれる前、朝になったら、以下の作戦に則って行動するつもりでした。 まずシェルターまで全員で行動し、洞窟にも寄りつつシェルターに向かう。 シェルター到着後に解散し、小太郎とタバサは城へ、トリエラは廃墟へ行く。 それ以降は小太郎達は定期的にトリエラの携帯電話に連絡をする。 【ヴィクトリア=パワード@武装錬金】 [状態]:肉体疲労(小)、精神疲労(大)首輪解除、太刀川ミミに瓜二つの顔 [装備]:幼稚園バス@クレヨンしんちゃん、i-Pod@東方Project、 スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER、魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー [道具]:基本支給品×2(食料のみは1人分)、天空の剣@ドラゴンクエストⅤ、 塩酸の瓶、コチョコチョ手袋(左手のみ)@ドラえもん、 ポケモン図鑑@ポケットモンスター、ペンシルロケット×4@mother2 アイテムリスト、詳細名簿(ア行の参加者のみ詳細情報あり。他は顔写真と名前のみ。リリスの情報なし) マッド博士の整形マシーン、カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA's、 思いきりハサミ@ドラえもん、その他不明支給品×0~1 [服装]:制服の妙なの羽織った姿 [思考]:もう少し休憩。 第一行動方針:第二回放送の内容を確認する。 第二行動方針:仲間との連絡、もしくは合流。 第三行動方針:氷結、石化魔法の使い手を捜す。 第四行動方針:首輪や主催者の目的について考察する。そのために、禁止エリアが発動したら調査に赴きたい(候補はH-8かA-1) 第五行動方針:“信用できてなおかつ有能な”仲間を捜す。インデックス、エヴァにできれば接触してみたい。 基本行動方針:様子見をメインに、しかしチャンスの時には危険も冒す 参戦時期:母を看取った後。能力制限により再生能力及び運動能力は低下、左胸の章印を破壊されたら武器を問わずに死亡。 [備考]:首輪が外れた事により能力制限が外れている可能性も有ります。 第二回放送を聞き逃しました。 ※首輪に『首輪を外そうとしている』や『着用者が死んだ』誤情報を流す魔法を編み出しました。 ただし、デバイスなど媒体が無ければ使えません。攻撃に使うのも不意打ちで無ければ難しいと思われる? 更にヴィクトリアの場合、実際に致命傷を受けて殆ど死に体になっていた事が助けとなった可能性も有ります。 【幼稚園バス@クレヨンしんちゃあsdfsdfghjkl;: ――ソノトキ、視界ガ紅ク染マッタ。 それは突然のできごとだった。 バスの直上に何かぶつかるような音がした刹那、 窓から見える世界全てが、血のような紅に染まったのだ。 二人同時。 慌てて体を撥ね起こす。 感覚を研ぎ澄まし、周囲の変化を観察。 間もなく、起こった事態を把握した。 世界が紅く染まったのではなかった。 染まっていたのは窓だった。 バスに嵌っているガラスというガラスに、 赤い、血とも肉ともつかないゼリー状の物体がべったりと付着していたのだ。 「何……何が起こったの!?」 あまりの異常事態に声を震わせるトリエラ。 (これは……?) その横でヴィクトリアは、目の前の赤に対し、確かな既視感を覚えていた。 自分はどこかでこれを見たことがある。 あれはどこだったか……確か…… 「あっ」 記憶の糸と糸が繋がる。 答えが出る。 だが、それを口にする前に。 「おはよう。 選ばれし中でもさらに選ばれし子供たちよ。 君たちは幸運だ。 本来ならば、最後の一人になるまで再び見えることはできないはずだったこの私と…… 来るべきときが来る前に、もう一度逢瀬を重ねることができるのだから」 周りの赤全体から、荘厳な声が響く。 まるでいくつものスピーカーから少しずつ遅れて放たれているような不気味な韻律。 二人はこの声を知っている。 いや、この島にいる者なら、誰一人知らぬものはない、 そして、決して忘れられることもない、声。 その持ち主は…… 「ジェダ……ドーマッッ!!」 怒り、恐れ、緊張、その他様々な負の感情がないまぜになった、ヴィクトリアの叫び。 それはあたかも、この島に生きる子供たちの感情を代弁しているかのように響いた。 「いかにも」 唐突に、微震がバスを襲う。 カタ……カタカタと、車中のガラスが一斉に振動音を奏で始める。 見れば、窓に貼りついている血塊の全てが、まるで意思を持つアメーバーのように 脈打ち、蠢き、そして、一挙に動き出した。 車全体を覆っていた醜い肉は、みるみるうちに割れた窓へと殺到。 今や、赤い濁流のように車内へ流れ込んでいた。 そして赤は、ちょうどトリエラとヴィクトリアの中間あたりの地点へ、 自然の法則に逆らって、溜まり、埋もれ、積み重なり、ある一つの形をとっていく。 細身の長身。スタイルに優れたボディ。 体にぴたりと貼りつく、宗教家のような、学生のような藍の衣装。 背負われた、明らかにこの世のモノではない鋭角の翼。 不自然に尖った頭からは、触覚か、角のようなものが二本伸びている。 「君たちには、こちらの姿の方が馴染みがあるかな」 死人を連想させる青白い顔がニヤリと歪む。 ほの見えた口の中は、煮詰めたようにどす赤かった。 「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!」 咆哮一閃。 ヴィクトリアがジェダに襲いかかる。 右手を固めた本気の手刀。 ありったけの殺意を腕に込め、相手の臓腑を貫き、抉り、そのまま砕かんとする必殺の一撃。 しかし、その反抗の暴力は、 ジェダがゆるやかに、優雅ささえ感じさせる動きで彼女の腕を掴んだだけで、 あっさりと止められた。 「ふむ。元気そうで何よりだよ、太刀川ミミ」 「あっ」 渾身の攻撃を止められ、体が硬直した一瞬の隙に、 冥王は掴んだ腕を放さぬまま、強引にヴィクトリアの体をシートへと押し倒し、 そのまま、上へと覆いかぶさった。 「実のところ心配していたのだ。 外れないはずの首輪が……何の手違いか外れてしまっていたようだったからね」 言いながら、その青く細い指で彼女の首筋を撫でる。 ほっそりと白い、染み一つない美しい首。 その感触を楽しむように、ゆっくりと指を這わせ、何度も往復させる。 「変に爆発して、もし怪我でもしていたら大変だ……そう思っていたのだが」 首には飽きたのか、今度は逆の手で下半身をまさぐる。 スカートをめくり上げ、健康的な生の美脚を慈しむようにさする。 肉付きのいい感触を確認するため、軽く揉んでみることも忘れない。 この時、首筋を触っていた手は、抜け目なくセーラー服の中へと滑り込ませている。 柔らかい腹の肉を感じるのも早々に、ここ百年余の間、ずっと未発達の胸へと手を伸ばす。 僅かだけ膨らんだ双丘を、指先で押し、そして戻す。 ヴィクトリアは自らの下顎を噛み砕かんばかりに、歯を食いしばる。 怒りと屈辱で脳はほとんど白熱し、爬虫類のように引き絞られた虹彩からは 殺意が無尽蔵に放たれている。 しかし、それでも、彼女は抵抗することができない。 何故なら、この上なく優しいタッチで体を弄びながらも、 冥王は巧みに反抗の動きを殺し、また、同時に、 星の重力にも並ぶかと思われるほどの威圧感を漲らせていたからだ。 それは、無言のうちにこう語っていた。 『逆らえば、ただでは済まさない』 ヴィクトリアは人外の化け物、ホムンクルスとして百年の時を生きてきた。 恐れられ、疎まれることはあっても、嬲られたことなど一度もなかった。 それがこうも……こうも容易く…… 人生で始めての衝撃が与えたのは屈辱……ただ屈辱。 感情のやり場がない彼女にできることは、目尻に溜まった涙が決して流れないよう、 必死で耐えることくらいしかない。 「……どうやら、大した怪我はないようだ。安心したよ。 それから……トリエラ」 いつのまにか銃を抜き、ジェダに向かって構えていたトリエラは 自分の背筋をとてつもなく冷たい何かが走り抜けるのを感じた。 頭をヴィクトリアの胸に埋め、心臓の鼓動を聞いたままの姿勢で、冥王は続ける。 「無益なことはやめておくことだ。 そんな玩具で私をどうこうできないことくらい、聡明な君なら分かるだろう。 それに……つまらん理由で脱落したくはあるまい?」 ギン。 その言葉を聴いた途端、トリエラが最早、微塵も感じていなかった首の違和感が一気に膨れ上がる。 それをはっきりと思い出したとき、無駄な抵抗の意思はあっという間に萎えていった。 銃を下ろすことはしなかったが、それは「お前の思い通りにはならない」という 精一杯のポーズであって、おそらく冥王にとっては、 すねた子供がそっぽを向くのと、何ら変わりのない行動にしか映らないことだろう。 そんなトリエラの態度を見て、ジェダは満足したのか、再び、ヴィクトリアに意識を移した。 「さて、大事なかったとはいえ、首輪が外れてしまったのは、こちらの落ち度だ。 お詫びに、君に私から一つプレゼントをしよう」 ヴィクトリアを貪っていた上体を起こすと、おもむろに、両手を彼女の首へと巻きつける。 死の予感に瞳が見開かれ、表情が硬直する。 だが、予想に反し、ジェダの両手は柔らかく首の側面を包み込んだだけで、 しばらく経った後には、触れる時と同じように、ゆっくりと離れていった。 しかし、手がすっかり肌を離れた後も、何故か首の冷たさが消えない。 不審に思い、自ら触って確認すると、そこには―――― 「新しい首輪だよ」 逃れた筈の枷が。 滅したはずの絶望の象徴が。 銀の首輪が、また嵌っていた。 崩れ去る。 辿り着いたはずの結果。 勝利への一歩。 築いたはずの優位。 秀でた自らへの自信。 生還へと伸びかけていた階段。 一切合財が、音も立てずに崩れ去る。 「私はそろそろ戻るとするよ。 あまり君たちばかりを贔屓するわけにもいかないからね。 では、頑張ってくれたまえ。 私はいつでも、君たちのことを遠くから見守っているよ。 ククク……ヒャーーーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」 腕を大きく広げる。 ジェダの背後の空間が、口を開けるようにパックリと裂け、赤斑の異次元が現れる。 瞬きをする刹那、冥王はその口に呑まれるようにして消えていった。 後には、耳障りな哄笑の、僅かな残滓だけが響いていた。 【G-7/廃墟の街/2日目/朝】 【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】 [状態]:肉体疲労(中)、精神疲労(中) 頭部殴打に伴う頭痛。胴体、胸部に重度の打撲傷複数、全身に軽度の火傷、 右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)。 [装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数8/8) ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ(一部破砕) グラーフアイゼン(待機フォルム)@魔法少女リリカルなのはA's(ダメージ有り、カートリッジ0 [道具]:基本支給品(パン1個、水少量消費)、ネギの首輪、血塗れの拡声器、北東市街の詳細な地図 US M1918 “BAR”@BLACK LAGOON(残弾数0/20)、9mmブローニング弾×8 インデックスの0円ケータイ@とある魔術の禁書目録、コチョコチョ手袋(片方)@ドラえもん ) 回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1) [服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ [思考]:呆然。 第一行動方針:第二回放送の内容を確認する。 第二行動方針:仲間との連絡、もしくは合流。 第三行動方針:シャナに対しては態度を保留。(和解は難しい?) 第四行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう 基本行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒しつつ、最後まで生き延びる(具体的な脱出の策があれば乗る?) [備考]:携帯電話には、『温泉宿』の他に島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。 トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は不明。 第二回放送を聞き逃しました。 ※トリエラは仲間と分かれる前、朝になったら、以下の作戦に則って行動するつもりでした。 まずシェルターまで全員で行動し、洞窟にも寄りつつシェルターに向かう。 シェルター到着後に解散し、小太郎とタバサは城へ、トリエラは廃墟へ行く。 それ以降は小太郎達は定期的にトリエラの携帯電話に連絡をする。 【ヴィクトリア=パワード@武装錬金】 [状態]:肉体疲労(小)、精神疲労(大)、太刀川ミミに瓜二つの顔 [装備]:幼稚園バス@クレヨンしんちゃん、i-Pod@東方Project、 スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER、魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー [道具]:基本支給品×2(食料のみは1人分)、天空の剣@ドラゴンクエストⅤ、 塩酸の瓶、コチョコチョ手袋(左手のみ)@ドラえもん、 ポケモン図鑑@ポケットモンスター、ペンシルロケット×4@mother2 アイテムリスト、詳細名簿(ア行の参加者のみ詳細情報あり。他は顔写真と名前のみ。リリスの情報なし) マッド博士の整形マシーン、カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA's、 思いきりハサミ@ドラえもん、その他不明支給品×0~1 [服装]:制服の妙なの羽織った姿 [思考]:呆然。 第一行動方針:??? 基本行動方針:??? 参戦時期:母を看取った後。能力制限により再生能力及び運動能力は低下、左胸の章印を破壊されたら武器を問わずに死亡。 [備考]:第二回放送を聞き逃しました。 ※首輪に『首輪を外そうとしている』や『着用者が死んだ』誤情報を流す魔法を編み出しました。 ただし、デバイスなど媒体が無ければ使えません。攻撃に使うのも不意打ちで無ければ難しいと思われる? 更にヴィクトリアの場合、実際に致命傷を受けて殆ど死に体になっていた事が助けとなった可能性も有ります。 【幼稚園バス@クレヨンしんちゃん】 しんのすけ達が通う、ふたば幼稚園の通園バス。 ネコを模したピンクの車体がキュート。 ちなみに、原作でも、今作中ばりのカーチェイスを演じたことがある。 ≪283 死者への誓い 時系列順に読む 285 ありとあらゆる呪いを解く程度の呪文≫ ≪283 死者への誓い 投下順に読む 285 ありとあらゆる呪いを解く程度の呪文≫ ≪281 それぞれの再会 -ongoing-(前編)≪282 第二回定時放送 トリエラの登場SSを読む 000 [[]]≫ ヴィクトリアの登場SSを読む 000 [[]]≫ シャナの登場SSを読む 285 ありとあらゆる呪いを解く程度の呪文≫
https://w.atwiki.jp/jojost/pages/260.html
……フーゴの車に乗り込み、俺の『探知能力』を宛てに、闇雲に町内を駆けずり回りだし、十数分が経ったとき。 俺の携帯電話が、けたたましく鳴り響きだした。 ディスプレイに映るのは、『榎本先輩』の四文字。 緊張しつつ、通話ボタンを押す。同時に、車内に響き渡る金切り声…… 「ど、どうしよう、『キョン』くん~~~っ!! 涼宮さんが、『死んじゃった』よォ~~~ッ!!」 キョンの憂鬱な冒険 -アフターロック- 第7話『岸辺露伴は目覚められない②』 ……ふと気がつくと。 部室に居るのは、あたしただ一人になっていた。 ……たしか、私は、美夕紀さんのギターを聴きながら、団長席に座ってて…… なんだかゆったりとしたアルペジオを聴いてたら、なんだか眠くなって……それから、どうしたんだっけ? 眠ってしまったのかな。どうして誰も居ないんだろう。もしかして、団長たるあたしを放置して、みんな帰ってしまったのかしら? あれ、でも、時計を見ると、それほど時間はたっていない。外も明るいままだ。 ……有希と美夕紀さん、どこいっちゃったんだろ。 それに、みくるちゃんを送っていった古泉君とキョンも、そろそろ帰って来てもいいはずだ。 まさか、本当に『ヘンな事』してるんじゃないでしょうね……あの『フーゴ』とかって先生も、なんか『軽そう』な感じがしたし。 ……怪しい。様子を見に行ったほうがいいかも…… ―――― 学校中が、奇妙なほどに静かだった。 誰の声もしなければ、誰の気配もしない。物音の一つも聞こえない。 ……ふと。私は、去年の今頃にみた、あの『夢』を思い出す。 私とキョン以外に誰も居ない、あの灰色の学校。 あの時と少し似ている。今度は、真夜中でもなく、空が灰色でもないけれど…… 「夢……あたし、夢を見てるのかしら」 そうかもしれない。 きっと私は、美夕紀さんのギターを聴いてるうちに眠ってしまって、今、夢の中に居るのだ。 こんなふうに、眠る一瞬前のことまで、はっきりと覚えている夢なんて、初めてだけど…… 「キョン、古泉君……?」 保健室の扉を開く。しかし、やっぱりそこには、誰の姿もない。 ……無人。 やっぱり、私は夢を見ているんだ。去年に見た、あの夢と良く似ている、けれどすこし違う夢。 ……あの夢と同じなら。 私はこの学校から、一歩も出られないのだろうか? ふと、そんなことが気になり、私は無人の校内を駆け、昇降口へ向かった。 上靴をローファーに履き替え、正門へと向かう……門は、開いている。 「……あ」 再びあの見えない壁に、行く手を阻まれることを覚悟していた私は、何事もなく門の外に出られたことに、軽い驚きを覚えた。 ……『街』へ、出られる。 学校の外も、やはり、『無人』なのだろうか? ―――― 『朝比奈みくる』。彼女と合流できたのは、非常に運がいい。 その運が僕のものか、園生のものかは分からないが……。 彼女は『スタンド』を解して、『現実』に居る奴らと連絡を取ることができた。 「『…………』」 後部座席に腰をかけた彼女は、おそらく、スタンドに神経を移して、『キョン』たちと会話をしているのだろう。 どうやら、あちらで何か『動き』があったらしい。 園生は『ヘブンズ・ドライブ』の動きを止め、彼女の『通信』が終わるのを待っている。 できるなら僕もその『通信』に参加し、会話を聞きたかったが、どうやら現実世界においては、僕の『スタンド』は、あくまで眠る僕の元にあるらしい。 「……た、大変ですぅ~~ッ!」 『会話』を終えた朝比奈みくるさんが、突如、血相を変えて叫ぶ。 「どうしたの、朝比奈さん?」 「えっと、その……『涼宮さん』が、向こうの世界で、『私と同じ状態』になっちゃったって……」 「何ですってェ!?」 『彼女と同じ状態』。それはつまり、この世界に迷い込んだ僕らの、現実での状態……『心肺停止状態』のことか。 つまり……『涼宮ハルヒ』が、この世界に迷い込んだ―――ッ! 「おい、それはまずいなッ! 彼女が『スタンド』がらみのことを知るのは、かなりまずい事なんだろ?」 「まずいなんてもんじゃないわ、『世界』がどうなるかわからないわよ!」 つまり、僕らと同じ例なら、彼女は今、『この世界の北高』に、たった一人で居るわけだ。 『古泉一樹』が調べたところ、現在、北高内に存在している『スタンド使い』で、睡眠状態(つまり、この世界に来ている)にあるのは、朝比奈さんだけ。 その朝比奈さんは、今、こうして僕らと共に行動をしている。 彼女が誰かと出会い、面倒なことになる心配は、とりあえずは無いか。 「大丈夫だ、園生。『彼女』に遭ってしまったら、僕のこの『ヘブンズ・ドアー』で『眠らせて』やればいい。 そうすれば、『目覚めた』時には、ただの『夢』だった。で済ませられるだろう?」 スタンド像を浮かべながら、僕が言うと、園生は僕をギロリと睨み付け 「ええ、確かに私もそれでいいと思うわよ。だけどね、露伴。私が一番心配しているのは、『目覚め』がこのまま訪れなかった場合のこと、よ」 と、言い放った。 ……理解にすこし時間が掛かったが、言いたい事はわかった。 「今はまだ、『スタンド』が生きていて、外と連絡が取れる以上、私たちは『生きている』と言えるわ。 だけど、もしこの世界が私たちごと『消えてしまった』ら…… 私たちはこのまま『死んでしまう』のよ。『涼宮さん』も一緒にね!」 『矢』の持ち主の目的は、『涼宮ハルヒ』を殺すこと。 つまり、なんとしても僕らはこの『スタンド攻撃』から抜け出さなくてはならない。 「……あ、あの、露伴先生! 今、またキョン君と『会話』していたんですけどっ 今、『スタンド』を出しましたかっ?」 ふと。後部座席の朝比奈さんが、僕にそう尋ねる。 出しましたか。も何も、今も僕の傍らに、『ヘブンズ・ドアー』の像が浮かんでいるじゃないか。 「………………あ、えっと。今、キョン君たちの前に『救急車』が居たそうなんですが…… その『救急車』から、スタンドの反応を感じたらしいんです。それで、その場所が、『光陽園第一ホテル』の傍らしくて……」 スタンドの反応。……そうか、そういうことか。 「多分、キョンたちの想像通りだ……向こうでの『僕』が、心臓も呼吸も止めて、『居眠り』こいてるのを、誰かが見つけやがったんだッ! 大方、編集部のヤツらが電話をしても出ないから、ホテルのヤツらが、何ごとか起きてんじゃないかと『確認』に来たんだろう。 こいつは面倒な事になったな……『心肺停止』と『死亡確認』の境目は知らないが もしこの世界から出られたとして、目が覚めたら、霊安室で、鼻と口に綿を『詰められていた』なんてのはごめんだぞッ!?」 たまたま僕を乗せた『救急車』が、キョンの乗った車と接近したとき、たまたま僕がこっちでスタンドを出した。 その反応を、キョンのスタンドが感知した。えらい偶然だな。僕の作品には、非現実的すぎてちょっと登場させられないエピソードだ。 事実は小説より奇なりとはよく言ったものだ。何にせよ。 「おい、『朝比奈』ッ! 今すぐキョンたちに、その『救急車』を追いかけるように言えッ! とにかく何だっていいから、『僕』の『霊安室行き』だけは阻止させるようになッ!」 「ひぇえッ!? わ、わかりましたァっ!!」 「ちょっと、露伴! 少し落ち着きなさい!」 これが落ち着いていられるか。お前は『機関』とやらの後ろ盾があるから、間違ったってそこらの病院で、死に装束を着せられやあしないだろうが…… 「……病院、だと?」 ……ふと、その言葉が、僕の頭に引っかかる。 スタンド攻撃と、病院。僕の記憶にある、忌まわしい出来事。 「……園生、僕らもその『病院』を目指すんだ! もしかしたら、其処に『敵スタンド』がいるかもしれない!」 「はぁ? 向かうのは構わないけれど、どうして?」 「前にもあったんでね。町中が射程距離のスタンドの本体が、『病院』に入院していたってパターンが!」 それに……もう一つ、たった今思いついた仮説がある。 『眠ったものが訪れる世界』。そんな世界を作り上げるスタンドが居るならば……その『スタンド使い』も、『眠っている』んじゃあないか? 「『眠っている』スタンド使い……そうか、『そういうこと』ね!」 こんな中途半端な時間に眠っているヤツらが、一番多く集まっている場所。 それは『病院』だ。間違いないとは言えないが、行ってみる価値はあるだろう。 「…………あ、あの、キョン君が! 『救急車』を追ううちに、別の『スタンド』を感じたって言ってます! どうも、病院に近づくにつれて、その反応が大きくなっているらしくて……」 ああ、前言撤回。どうやら、間違いないと言っても問題なさそうだ。 「その病院が『どの病院』か、今すぐ訊くんだっ!」 「は、はいぃ!」 ―――― 救急車が、病院の敷地内に飛び込む。それに数秒送れて、フーゴの運転する、俺たちを乗せた車が、同じ門を潜った。 「安心してください、この病院は『機関』と繋がっています。『救急車を止める』には間に合いませんでしたが、露伴先生の処置については問題ありません。 それより―――」 ああ、分かっている。優先すべきは、このビンビンに感じる『スタンド反応』だ。 間違いない、この病院の建物のどこかで、『スタンド』が発動している。 「朝比奈さんは車内に置いていきましょう。さすがに、『この姿』の朝比奈さんを背負って、病院内に乗り込むのはいささか厄介です。 『フーゴ』さん、すみませんが、彼女を見ていて貰えますか? 向こうの彼らも、まもなくこの病院と同じ場所を訪れるはずです。 彼女と『会話』する役を買って欲しいのです。それと、彼女にしばらくスタンドを仕舞わないように言ってください」 フーゴの返事を待たず、俺と古泉は車を降り、病院の入り口へと走った。 「こっちだ」 スタンドが感じるままに、リノリウムの床を駆ける。 「……ちょっと待ってください、そっちは」 「何だよっ!?」 「『入院病棟』ではありません! この方向は……『集中治療病棟』です!」 ……何だって? ―――― 「入院患者のデータのコピーを持ってきました。 ……『観音崎スミレ』、11歳。七年前、父親から刃物による暴行を受け、姉と共に病院に搬送されましたが、姉は傷が深く、既に亡くなっていました。 観音崎スミレは、手術によって一命を取り留めました。しかし、その後意識が戻らず、七年間、眠り続けていました。 それが、今日の正午になって、突然容態が急変し、ICUにて治療を行っています。 しかし、状況はよくなく、明日を迎えられるかどうかは厳しい状態……だ、そうです」 ……スタンドの反応を感じたときから、何か違うとは感じていた。 こいつは『スタンド攻撃』をしているんじゃない。なにか、もっと別な『気配』を感じたんだ。 ……何てことだ。 「キョン、イツキっ」 ロビーにて、古泉が持ってきた一枚の用紙を眺めていると。 車内に残ってもらったはずのフーゴが、俺たちを見つけ、こちらへかけてきた。 「何をボサボサと休憩してんですかッ! 『敵スタンド使い』は見つけられなかったんですかっ? ああ、とりあえずそれより。『朝比奈さん』たちが、『敵スタンド』を見つけたんですよ! はやく車に戻ってきてください!」 向こうの世界に、その観音崎という少女のスタンドが居たってのか。 「詳しい話は、『露伴』本人から聞いてください! それと、その露伴が言っていたそうですが…… いちいち朝比奈さんを通すのが面倒だから、『露伴』の『死体』を持って来い、だそうです!」 ……もうちょっと言葉を選ぼうな、イタリア人。 ロビー中の人が、どよっとなったぞ。今。 ―――― 「よし、『聞こえる』な」 「ああ、聞こえてる。お前のスタンドは、しっかりこっちに『見えてる』ぜ」 僕の体が運び込まれた先が、古泉たちの息が掛かっている病院で本当によかった。 意識の無い僕の体を、ガキどもに運ばせるというのも、あまり気分のいいものではないが、この際は仕方ない。 さて、どこから説明したものか。 ここは四階のはずれの病室。僕と園生と朝比奈が立っている。そして……窓際のベッドの上に、巨大な獏のような『スタンド』が横たわっている。 「スタンドは四階の病室に居た。ヘブンズ・ドアーで見たところ、スタンド名は『ラ・ディ・ドゥ・ダ』 こいつの能力は、本体が眠ったときに発動する。『自分の夢』に、『世界』を作る能力。 そして、発動中に周囲の『スタンド使い』が眠ったとき、そのスタンド使いをその世界に引きずり込む。 引きずりこまれたものは、現実世界では心肺停止状態となる。ご覧の通りね。」 ここまではいい。大体、僕が想定していた通りだ。 「それで、解除の方法はわからないんですか?」 古泉が言う。 「簡単だ。本体が目覚めればいい。夢の世界は消滅して、僕らは元の体にもどる。心臓もちゃんとまた動き出す。 えらく『無害』なスタンドだよ。周囲のスタンド使いが、好きに夢を見れなくなるという弊害を除けばね」 「やはり……ですか……」 ……分かっている。どうせ、えらく『無害』なスタンドでは済ませられない状況なのだろう。 「こちらも、そのスタンドの『本体』を発見しました。 ……ですが、その『本体』は、七年前から眠り続けています。 そして、今日の正午、容態が悪化し……現在治療中ですが、とてもよくない状況にある、そうです」 「……えぇぇぇぇっ!?」 古泉の言葉に、朝比奈が声を上げる。 ああ、僕もできれば、そんな具合に喚きたいところだ。 「……岸辺、『本体が死んだ』ら……『夢の世界』は、どうなるんだ……ッ?」 「……『ヘブンズ・ドアー』で読めるのは、生きた能力だけだ。死んだらどうなるかは書いていない。 だが……『消えちまう』んじゃないか? おそらく」 「そんな……馬鹿な!」 ……この『岸辺露伴』が、あろうことか、生きているとも死んでいるともつかないやつに『殺され』されちまうってのか。 「……運が無いな、僕は。もし、僕が『そっち』にいたら、その本体に『目覚めろ』とでも書き込んでやるんだがね」 「……ちょっと待て、岸辺」 ふと、何かに気づいた。とでも言うような、キョンの低い声がする。 「そっちに『スタンド』がいるんだな? なら……『本体』も! 『観音崎スミレ』も、そこに居るんじゃァ無いのかッ!?」 ……なんだって? 僕は慌てて、『ラ・ドゥ・ダ・ディ』のページを捲る。 「……『本体』の見る夢で『世界』を作る……そうか…… 夢を見ているのは『本体』だッ! ならば、この世界のどこかに、『本体』が居るはずなんだ―――ッ!」 こんな簡単な事に気づかなかった。この岸辺露伴ともあろう者が…… 「『探す』んだ、岸辺露伴! 『観音崎スミレ』が死んじまう前に! 『観音崎スミレ』を探し出すんだァ―――ッ!!」 ―――― ……街には、本当に誰もいなかった。駅前にやってきても、人っ子一人居ないんだから、もう確定だ。 自販機にお金を入れれば飲み物も出てくるし、信号機も動いてる。だけど、誰も居ない。 夢だとしたら、本当にリアルな夢だ。ちゃんとサイダーは泡立つし、甘い。 「……あれ?」 誰も居ない、無人の街。その中に―――一瞬、動くものが見えた気がする。 風で、落ち葉か何かが飛んだんだろうか。でも、もっとゆっくりだった気がする。 「……」 気になる。私はすかさず、小走りで、何かが動いた方へと走った。 いつもの喫茶店の前を横切り、ビルとビルの間の、薄暗い路地を覗き込む。 「あっ」 やっぱり、間違いじゃなかった。 無人の街で、私は始めて、『人間』を見つけた。 「……」 それは、年齢にして、8歳くらいの女の子だった。 綺麗な白いワンピースを着ていて、髪の毛を後ろで一つにまとめている。 肌が白くて、どこか人間離れした雰囲気の―――ああ、そう、有希みたいな感じ。 「ね、ねえ、あなた、ここって、夢なの?」 『夢の中の住人』。私はその子をそうだと決め込み、たずねた。 「そう」 多分、答えてもらえ無いだろうと思っていた私にとって、その返答は意外だった。 「そっか。やっぱり、私、夢を見てるのね」 「……お姉ちゃんの夢じゃない」 女の子が、首を横に振る。 「私の夢じゃ、ない……?」 この子は何を言っているんだろう。 すると。少女は何も言わずに、すーっと後ろに後ずさり始めた。 歩いている、っていう感じじゃない。まるですべるみたいに、私に背中を見せずに、後退してゆく。 ま、まあ、なんでもありよね。夢なんだし。 「ちょっと、そっちは壁……あれ?」 ……私の記憶だと、この路地は『行き止まり』だったんだけど。 少女は私の知らない『道』を、すいすいと後ずさってゆく。なんか、『ゼルダの伝説』でこういうのあったなぁ。 「ちょっと、待ってよ!」 見逃してなるものかと、私はそれを追いかける。 「……夢を見てるの……ずっと……かわいそう」 「待ちなさいって言ってるでしょ!」 「聞こえるでしょ……怖いよ……って……」 「ちょっと―――」 女の子は、要領を得ない事を呟きながら、すいすいと遠ざかってゆく。私は必死で其れを追いかけた。 そして、ある角を曲がったところで。 「あっ……」 女の子の姿は、そこにはなくて。 変わりに、一軒の、古い平屋の家が建っていた。 「……この中に、入ったのかしら」 私は少し考える。ここは『夢』の中なのは間違いない。あの子も言ってたし。 だから、仮にこの家に入り込んでも、まあ問題はないだろう。 でも、私の夢じゃない……って、どういうことかしら? それに、怖いって…… ―――どたん、どたん。 ……心臓が飛び出そうになった。 目の前の家の中から、何か物音がする。 ……続いて、まるで、小さな子どもの泣き声のような声。 「な、何よ、何が起きてるのっ!?」 分けは分からないけど、とにかく、行ってみるしかない。どうせ、夢なんだから! 私は意を決して、その家の戸を開いた。 外観と同じく古びた内装。踏むとキシキシと鳴る廊下を歩み進める。 「『痛い』よぉぉおおおっ!」 突如、耳に飛び込む叫び声。さっきの子どものものだ。 声がしたのは、居間らしき部屋からだ。私はその戸を開ける。 ……其処には。私の想像を絶する光景が広がっていた。 男が、笑っている。30台ぐらいの、痩せた男だ。 そいつの目の前で、女の子が泣き叫んでいる。その首の後ろから……間違いじゃない。血があふれ出している。 そして、男の手には……赤い血に濡れた、包丁が握られている。 「な、何よ、これっ……!? ちょっと、あんた―――!!」 「『すみれ』っ!? ……お父さんッ!! なにしてるのォォォォ!?」 そのとき、私が見たものは。 私の後ろから、『私の体をすり抜けて』部屋に飛び込んでゆく、見覚えのある少女の姿だった。 「へへっ……ふへへ、『美和』かあ」 男が、焦点の会わない目で、私をすり抜けていった少女を見る。 そこで、気づく。ああ、これは『現実』に起きている光景じゃない。ただ、この場所に『映し出されている』だけの光景なんだ、と。 「おねえちゃああああん! 痛いよおっ、いたっ、うっ」 首の後ろに傷を作った少女が、激しくむせ返る。其れを見た『美和』と呼ばれた少女は、一目散に『すみれ』に飛び掛かった。 「『すみれ』、逃げて! 逃げて、助けてって言って!」 『美和』はそう叫びながら、すみれの体を抱き、ちかくの壁にあった窓にしがみついた。そして、それを一目散に開く。 僅かに開いたドアの隙間から、『すみれ』の体が、外へと投げ出される。 「なに……何やってんだ、『美和』あああああ!!!」 なぜか、ぼんやりとした目つきでその光景を見つめていた男が、不意に顔面をこわばらせ、絶叫しながら、『美和』に飛び掛った。 「きゃああああっ!? ぐっ、あぐっ、おどっ、いだああああいぃぃぃ――――ッ!」 ……気が遠くなる。気分が悪くなる。目の前がぼんやりする。 男が、美和の背中に、何度も何度も、包丁を叩き付けている。 血があふれ出して、肉がちぎれて、それでも、何度も何度も、『美和』が何も言わなくなってからも…… 「『嫌』あああああァァァァ!!!」 ……たまらず、そう叫んだ、次の瞬間。 男と美和の姿は、目の前から消え去っていた。 ……今のは、何? 何だったの? 「……ひっく……ひっく……」 不意に。さっきまでの物音とは違う、別の『声』が、部屋の奥から聞こえた。 でも、姿は無い、いったい何処に居るんだろう? 「誰か……いるの?」 たずねかけても、答えは無い。ただ、しゃくりあげる声が聞こえるだけだ。 ……目に留まったのは、『押入れ』だった。 ゆっくりと、閉じられた押入れに近づく。……開け放った目の前に。うずくまる、『少女』の姿があった。 「ぐす……う゛う゛……ひっく……」 ……年齢は、10歳くらいだろうか。 女の子は、歯を食いしばり、目を強く閉じて、耳を両手で思いっきりふさぎ、押入れの中でうずくまっている。 直感的に、分かる。 「あなた……『すみれ』なの?」 ……私の声にようやく気づいたのか、少女は耳をふさぐのを止め、ゆっくりと、私を見上げた。 「『すみれ』なのね?」 少女が、わけのわからないものを見るような目で私を見上げながら、一つ、肯くような動作をする。 ……よかった。助かったんだ。『美和』のおかげで。 その、瞬間。 どたん。どたん。 聞き覚えのある物音が、私のすぐ傍でした。 「ひっ!」 目の前のすみれが声を上げ、再び耳をふさぐ。 振り返ると……また、さっきと同じ『光景』が繰り広げられている。まるでビデオテープのように。 「『痛い』よぉぉおおおっ!」」 「やめてぇ……やめてぇぇぇ……」 押入れの中の『すみれ』が、体を震わせながら何度もそう呟く。 私の目の前で、小さな『すみれ』が男に刺され、そこに『美和』が現れる…… そこで初めて、私は正面から『美和』の顔を見た。 ――――あの女の子だ。 「『すみれ』っ!? ……お父さんッ!! なにしてるのォォォォ!?」 やめてよ。まさか、こんなことを……ずっと繰り返しているの? さっき、『美和』は私に言った。 ――……夢を見てるの……ずっと……かわいそう ……『すみれ』は、ずっとずっと、この『夢』を見ているの? ここは『すみれ』の夢の中なのね? 「へへっ……ふへへ、『美和』かあ」 「おねえちゃああああん! 痛いよおっ、いたっ、うっ」 やめて。このままじゃ、『美和』が、また。 そっか、だからあの子、ずっと背中を見せずに――― 「やめてええ! 助けて、助けてよぉおおおお!!」 押入れの中の『すみれ』が、そう叫ぶ。 なんて―――なんで、こんなことが。 「……――――『やめなさい』よおぉぉぉぉぉぉぉぉ――――ッ!!」 私がそう叫んだ瞬間。 目の前の『映像』が、途中で消え去って――― 同時に。私の体から、何かがあふれ出すような感覚があった。 それは、少しだけ暖かくて―――ちょっと、『怖い』。 振り向くと。青白い光の中で、『すみれ』が、私を見上げていた。不思議そうな表情で。 気がつくと、私たちの居た『家』が消えていっているのが分かった。 その向こうにあった『街』も消え、『空』も消えてゆく。 そして、真っ黒になった『空』に、明るい『出口』が見えた。 ああ、よかった。 すみれの『夢』が、終わるんだ――― ―――― 「うおおおおおおォッ!!?」 「うわっ、びっくりしたっ!?」 俺の隣でうなだれていた古泉が、突然の絶叫に飛び上がる。 「ちょっと、何ですか!? ここ、病院のロビーですよっ!?」 肩をどつきながら、古泉が俺を諌める。確かに、ロビー中の人々が、俺を奇異の視線で見ている。しかし、それどころじゃないんだ。 何だ、この異常なまでの―――『スタンド反応』は。 正直、失神するかと思った。 「『未だ感じた事の無い、強大なスタンド反応』だ! ……感じられる、ここからでも! これは――― 『北高』だ、古泉! 『北高』で、とんでもない『スタンド』が――――」 ……あれ? 「……スタンド反応が、何ですか?」 「いや……とんでもないのを『感じた』んだ。しかし、それがいま―――消えちまった」 「……何かの気のせいじゃないんですか?」 いいや、違う。今のは―――なんだろう。初めて感じたのに、何か懐かしい。 あの『スタンド』は――― 「おい、『キョン』! 『古泉』!」 その瞬間。俺に続いて、病院にふさわしくない大声を上げながら、入り口から入ってくる人物。 ―――岸辺露伴に、朝比奈さん! 「あ、露伴先生……露伴先生!? それに、朝比奈さんもっ!?」 「こ、古泉君に、キョンくぅん~~~ッ!! 怖かった、もうだめかと思いましたぁ~~~ッ!!」 「え、何で……それじゃ―――『スタンド』は、解除できたんですかッ!? 『観音崎スミレ』を、見つけられたんですかっ!?」 「いや、分からない。ただ、僕らが街を『走って』いたら、突然世界が『壊れ』出したんだ! ついに『タイムオーバー』かと、『ビビリ』まくったぞ! この岸辺露伴が!」 ……しかし、岸辺も朝比奈さんも、無事―――と、言うことは! 「古泉、観音崎は!」 俺の声と同時に、古泉が集中治療病棟に向かって駆け出す。 それに、岸辺も続く。 あ、朝比奈さん。あなたはできれば、フーゴの居る車に戻っておいてくれますか? いや、その『格好』だと、あらゆる意味で目立ちますし、患者さんの目にね、ほら。毒なんで。 ―――― 古泉の伝で、『特別』に面会を許可された俺たち三人は、揃って集中治療室に足を踏み入れた。 ……部屋の中央に、たった一つあるベッドの上で。 短い髪の毛の、幼い少女が、まるで何も見ていないかのような空ろな瞳で、空中を眺めていた。 「……何が起きたのか分かりません。ですが、まさにさっき、突然に、心拍数も血圧も正常値となり…… 七年間眠っていたはずの彼女が、『目覚め』たんです」 目覚めた。 「誰かが……『彼女』に、遭ったんでしょう」 誰か。あの世界を訪れていた、ほかの誰か? そりゃ、まさか…… 「あなたがさっき感じた、『強大なスタンド』。……『繋がる』と思いませんか?」 ……あれが、あいつの『スタンド』の発動だった? ってことは、あいつは―――スタンドの存在に、気づいちまったのか!? 「いえ、おそらく、まだ無意識下のことではあると思います……」 そう言うと、古泉は、『観音崎スミレ』を見た。 「……彼女は、薬物……『麻薬』を乱用していた父親によって、傷を負わされました。 彼女が一命を取り留めることができたのは、彼女の『姉』、『観音崎美和』が、彼女を『窓から逃がした』からです」 「!」 一瞬。その言葉を聞き、岸辺の表情が変わる。 「幼い彼女には、あまりにも強烈な出来事だったのでしょう。 彼女は其れきり、目覚めずに居ました……おそらく、彼女の精神は、その『出来事』に縛られ続けていたんです。 ……彼女の『スタンド』は、その束縛から、自分を助けて欲しい……そんな無意識下の欲求が形になって、生まれた」 「……『涼宮ハルヒ』が、それを叶えた。そういうことか」 「はい」 ……しかし、そういうことなら。 「『スミレ』は、目覚める事ができた。けれど……その『出来事』を覚えているのに、代わりは無い。 しかも、時間ばっかが、七年も経っちまって……」 と、俺がそう口にしたとき。 俺の真隣で、『スタンド』の発動を感じた。 見ると、岸辺がヘブンズ・ドアーの指先で、『観音崎スミレ』の額に、指を当てている。 「……?」 スタンド使いである『スミレ』には、ヘブンズ・ドアーが見えている。不思議そうな顔で、その指先を見つめるスミレ。 「露伴先生、待ってください。しかし―――」 「そんなモンはなァ――! ……『忘れちまう』べきなんだ。そうでなけりゃ、生きていくことなんか出来ない」 古泉が躊躇するのを構わず、岸辺はスミレの額を『捲り』――― 「『ヘブンズ・ドアー』…… 『父親にまつわる全ての事を―――忘れる』ッ!」 ―――そう、刻み込んだ。 ―――― 「……麻薬、ですか」 ハンドルを握りながら、フーゴが僅かに顔をしかめる。 「…………で、その『観音崎スミレ』は、この後どうなるんです?」 「とりあえず、しばらく病院で、体力が回復するのを待ってからは――― ……事情が事情ですから、どうなるかは分かりません。親族の方とは、連絡がつかないそうですし…… どこかの施設へ送られるか―――」 其処まで言い、古泉は言いよどむ。 「……『スミレ』さんは、助かったんでしょうか?」 不意に口を挟むのは、後部座席に座るバニーさんだ。 「あ、いえ、変な意味じゃなくて……なんていうか、そう。彼女が『矢』に刺されたのは―――悪い事、だったんでしょうか?」 「……朝比奈。『いい』か『わるい』か何てことは、相対的であやふやな物だ。固執するべきじゃない」 「は、はあ」 朝比奈さんの疑問に答えるのは、病院を出てから嫌に寡黙な岸辺だ。 「……『スミレ』が悪く長い夢から目覚めたのは悪い事じゃないかもしれない。 しかし、『矢』が使われるのは、誰にとっても、死ぬほど迷惑な事だ……『僕』は、そう思う。それだけだ」 と、言ったきり、岸辺は一度も口を開かなかった。 ―――― 翌日、木曜日。の朝。 「次の『不思議探索』だけど……ちょっと、行きたい場所があるのよね、みんなで」 などと、後ろの席のハルヒが呟いた。 「ほう、そりゃ何処だ」 「昨日、不思議な夢見てねー……その夢に出てきた場所、ほんとに無いかなーって」 ………… それは『やめといた』ほうが良いのではないでしょうか。 「ああ、そうそう。『スミレ』さんですが」 部室へ向かう道すがら、古泉が微笑みながら話しかけてきた。 「『養子』の貰い手がみつかりましたよ。とりあえずは安心です」 もうかよッ!? あんまりにも早いだろ、それ。 いったい何処の誰だよ、『スミレ』を貰ってくれるってのは。 「あなたも良く知っている方ですよ」 ……ふむ? 予想が、つくような、つかないような。とりあえず―――俺は、黙っておいた。 ―――― 涼宮ハルヒ - なんだか夢うつつな気分。 岸辺露伴 - なんだか複雑な気分。 榎本美夕紀 - 彼女が死んじゃった! のにキョンにも古泉にも完全放置されてご立腹 森園生 - クーラーつけっぱの部屋で死んでたら翌日風邪引きました。 本体名 - 観音崎スミレ スタンド名 - ラ・ドゥ・ダ・ディ 再起可能 to be contiuend↓ ――――――――――――――――――――――――― スタンド名 - 「ラ・ドゥ・ダ・ディ」 本体 - 観音崎スミレ(10歳) 破壊力 - E スピード - E 射程距離 - A(最大) 持続力 - A 精密動作性 - E 成長性 - E 能力 - 本体と一体化している。本体が眠りにつくと同時に発動。 現実世界と酷似した世界を、自分の夢の中に作り上げる。 本体を中心とした半径数十キロほどの範囲に存在するスタンド使いを その人物が眠った場合に、夢の世界に引きずり込む。 ただし、効果の範囲は最大で、普段の睡眠時には せいぜい同じ家の中の人間に作用する程度の様子。 夢に引きずり込まれた人物は、現実世界では心肺停止状態となる。 本体が目覚めると同時に、夢の世界は消滅し 夢の中に居た人物も元の世界に戻る。 夢の世界に別の人間を取り込んだ状態で、本体が死亡した場合 夢の世界はその時点で本体ごと『消滅』する。 その際、取り込まれていたものは消滅してしまう。 ――――――――――――――――――――――――― スタンド名 - 「天国への扉(ヘブンズ・ドアー)」 本体 - 岸辺露伴(24歳) 破壊力 - C スピード - A 射程距離 - B 持続力 - B 精密動作性 - A 成長性 - A 能力 - 本体の作品、『ピンクダークの少年』の姿をしたスタンド。 触れたり、攻撃したりした対象を『本』に変えて 内容を読み取る・書き込む・ページを破りとるなどの細工を行う。 最近だんだん自意識を持ってきた気がする。 本体の雑用に使わされるのが不満そうに感じるときがあって微妙な気分。 ちょっと頭身が伸びてきたりして、破壊力も人並みにはなって来たりと まだまだ進化の余地のあるスタンド。時期にロボっぽくなるかも。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
https://w.atwiki.jp/trpg_summary/pages/922.html
KP 九畝くぜ PL&PC 藍月すりっぷ Ci すずきさん βカロチン 配信 2022/04/03 14 00- 【新クトゥルフ神話TRPG】私には止められない【#かっぷ寿司は止められない】 ハッシュタグ #かっぷ寿司は止められない ツイート セッション告知 感想 九畝くぜ / 藍月すりっぷ 切り抜き投稿 九畝くぜ / Ci