約 447 件
https://w.atwiki.jp/vippsu/pages/88.html
Episode31章「絶望と希望」 Act1 1章「絶望と希望」 Act2 2章「それぞれの再興」 Act1 2章「それぞれの再興」 Act2 3章「星霊の願い」 Act1 3章「星霊の願い」 Act2 4章「母への絶縁状」 Act1 4章「母への絶縁状」 Act2 5章「野望の果て」 Act1 5章「野望の果て」 Act2 6章「フォトン採取作戦」 Act1 6章「フォトン採取作戦」 Act2 7章「リュクロスへの道」 Act1 7章「リュクロスへの道」 Act2 8章「For brighter day」 Act1 8章「For brighter day」 Act2 サブイベントルウ回収 ルウ出動 イーサンとルミアの身内話 オルソン生存 イーサンとカレンの本音 マヤとヒューガがパートナー ルミア誘拐 三兄弟のサクセス 帰ってきたハウザー ルミア誘拐 ルミアルート コピーキャストルート Episode3 1章「絶望と希望」 Act1 クリア条件:最深部のバル・ソーザ2体を倒す 評価:クリアタイム、ルミアの戦闘不能回数 参考:ルミア戦闘不能回数 0 、タイム 0 11 08 でS S評価クリア:マヤ・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 ミッション開始したらまず右の階段を降りる。 ゴバジラを倒したら右の橋へ。 みちなりに進んで行くと行き止まりに[ 鍵1 ]。 取ったら最初の広場まで引き返す、途中のゴバジラは無視。 装置の瓦礫を壊して解除、階段降りたら敵は無視して反対側の階段まで進む。 階段を上った所に出る敵は倒す。 倒したら奥の階段を上って進み、扉前の瓦礫を破壊して先へ進む。 ■B2 左へ進み、階段を降りたらシャグリースは無視して左前方の下り階段へ。 階段を降りた所の敵を倒すと[ 鍵1 ]、拾ったら階段を戻って前方のフェンスへ。 装置の瓦礫を破壊して解除、ソーザx2は無視して進み、瓦礫を壊しながら進む。(トラバサミに注意) 奥にいるソーザx2を倒せばクリア。 ■備考 無視可能な敵が結構いる、評価S狙いでも敵は必要最低限だけ倒せばOK。 1章「絶望と希望」 Act2 クリア条件:最深部の敵を倒す 評価:クリアタイム、少女の戦闘不能回数 参考:少女戦闘不能回数 0 、タイム 0 07 22 でS S評価クリア:ルミア・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 まずは右の階段を降りる。 重装兵を倒すとワープが出現するのでソルダとヴォピスは無視してワープ。 ヴォピスと重装兵を倒してワープするか、後ろの瓦礫を壊してその先へ進んで行く。 階段を降りてソルダと重装兵を倒すとワープ出現、ソルダとヴォピスは無視。 ソルダとヴォピスは無視して進み、左の扉に入る。 ソルダと重装兵を倒すと[ 鍵1]、拾ったらすぐそこの扉の瓦礫を壊して進む。 扉を出たら右の階段を降り、敵は無視でフェンス解除してワープ。 北の瓦礫破壊してスイッチ、南の瓦礫を2個破壊してスイッチ、北へ戻ってスイッチを押す。 そうしたら南から敵のいる方へ進み、瓦礫を破壊して進む。 爆発している瓦礫を壊し、その先の重装兵とヴォピスを倒す。 道なりに進むと広場にヴォピスとソルダと重装兵、倒したら階段を上って進み、扉へ。 ■B2 まずは右の階段を降りる。 ~~~~~~~以下はプレイ毎に正解のワープが変化(?)~~~~~~~~ 1.重装兵を倒したら奥のワープへ入る。 2A.[ 階段の途中 ]に出たらアタリ。 2B.[ 通路の出口 ](B2入口)に出たらハズレ、そこから左奥にあるワープに入る。 3.階段を降りて重装兵を倒す。(アーダイトは無視でOK) 4.北西、北東、南西、南東ワープのどれかに入る。 5A.[ アーダイトと重装兵がいるエリア ]に出たらハズレ、倒してフェンス解除したら4からやり直し。 5B.[ 通路の出口 ](B2入口)に出たらハズレ、4からやり直し。 5C.[ q みたいな形のエリア ]に出たらアタリ、重装兵を倒す。(アーダイトは無視でOK) 6.北、北東、南西、南、南東ワープのどれかに入る。 7A.[ 通路の出口 ](B2入口)に出たらハズレ、6からやり直し。 7B.[ 地下っぽい所 ]に出たらアタリ、そこのアーダイトと重装兵を倒せばクリア。 ■備考 確認済みのパターンは以下の通り。 下→北東→南西 下→北西→南東 上→南東→北東 Act1と同様無視可能な敵が多い。 2章「それぞれの再興」 Act1 クリア条件:B3へ到達する 評価:クリアタイム、砲台破壊数、敵撃破数 参考:砲台x11、敵x35、タイム 0 15 43 でS S評価クリア:ライア・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 道なりに進み、ロボが出てきた扉の中に[ 砲台x1] 、ちょっと進むと[ 砲台x2 ]。 フェンスで行き止まりになったら壁の裏のワープに入るとフェンスの向こう側へいける。 ワープしたらまず右のロック扉へ、[ 砲台x3 ]を壊すと開き、奥にいる敵を倒すと[ 鍵1 ]入手。 引き返して扉を開けるとスイッチ2個、2個、フェンス向こうに2個の場所に出る。 (扉に向かって)[ 右組-右 ]は上グループのフェンスを縦のみON/横のみON切り替え。 [ 右組-左 ]は下グループのフェンスを縦のみON/横のみON切り替え。 [ 左組 ]は上下のフェンスを縦のみON/横のみON切り替え。 とりあえずフェンス向こうに行けるようにして反対側へ行く。 反対側へ行ったら[ 左組 ]の左のスイッチをONにしておく。 少し進むと橋があり、渡った先の敵を倒すと[ 鍵2 ]。 引き返して橋を渡りきり、右の壁の裏へ行くと装置があるので鍵2で作動。 すると先ほどの扉の前にワープするので先へ進む。 ■B2 箱の左へ進む、[ 砲台x1 ]。 分かれ道はまず左へ、[ 砲台x1 ]。 引き返して今度は右の道。 フェンス分かれ道があり、奥のスイッチでどちらをONにするか決められる。 (※OFFにしたい方のスイッチに乗ればOK、赤に乗っても降りると赤になってしまう) ひとまず右を緑にして奥へ、敵を倒すと壁の裏にワープ出現。 ワープすると先ほどのフェンス分かれ道の所に出るので、今度は右へ進む。 扉の左に[ 砲台x1 ]、扉の奥へ進むとまた分かれ道(分かれ道2)。 右は行き止まりなので左へ進む、[ 砲台x2 ]。 ロック扉は開けられないのでひとまず道なりに進む。 スイッチ2個+ワープ1個がフェンスを挟んで2組ある所に出る。 (ワープがある方向を上として)[ 左組-左下 ]を緑にしてすぐ上のワープに入る。 反対側のワープに出るので、今度は[ 右組-左上 ]を緑にする。 ここの[ 鍵2-A ]は最後に取るので、ひとまず奥へ進んで行く。 敵を倒すと[ 鍵2-B ]出現、回収したらワープへ入る。 ワープ先近くの扉に入り、奥の箱を壊すと[ 鍵2-C ]。 引き返して橋の方へ向かい、細い通路の奥の箱から[ 鍵2-D ]。 橋の2択スイッチは[ 左→左→右 ]と押していく。 橋を渡った先の敵を倒すと[ 鍵1 ]入手、フェンスを開けて先へ進む。 すると[ 分かれ道2 ]の所に出るので、みちなりに進んでいき、[ 鍵2-A ]を回収。 ロック扉の所へ戻ると敵が出るので、倒すとフェンスが解除され、ロック扉を解除して先へ進む。 ■B3 ちょっと進むとトライアル終了。 ■備考 砲台の壊し忘れに注意。 2章「それぞれの再興」 Act2 クリア条件:B3の最深部へ到達する 評価:クリアタイム 参考:タイム 0 08 43 でS、 0 11 26 でC S評価クリア:タイラー・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 右の橋渡ってワープ。 振り向いて北へ進む。 橋渡ったら岩をすり抜けて敵を倒し、出現したワープに入る。 ワープ後 … 「左前にあるワープ」か「橋のワープ」どちらかが正解。 橋の上に飛ぶので少し進み、カノーネを倒す、扉前にも出るから倒してB2へ。 ■B2 分かれ道は左。 ジシャガラ倒して扉解除。 右と左に橋がある所は左の橋へ進む。 奥のジシャガラを倒した後、すぐ近くの岩陰にあるワープに入る。 ワープ後 … 「西」か「北」ワープのどちらかが正解。(東と南は未確認) ワープ後ヴォピスを倒して扉解除してB3へ。 ■B3 橋を渡ってヴァンダを倒し、ワープに入る 。暗闇部屋、北東東北西北、出たとこに[ 鍵1 ]。 進んで行くとヴァンダ倒したとこに出るから橋渡ってフェンスへ。 フェンス解除したら左のワープへ入る。(右の場合もある?) ワープ後、ヴァンダ集団が出るので倒し、東の扉へ入って箱の奥にあるワープに入る。 またヴァンダ集団が出るので倒し、出現したワープに入る。 橋に出るのでそのまま直進すればゴール。 ■備考 ワープや正しい道は、「ワープの方を向いて2秒ぐらい立ち止まって、ビービーって音がする」なら正解。 プレイ毎に変化する(?)のでS評価狙いの場合は注意。 3章「星霊の願い」 Act1 クリア条件: 評価:クリアタイム 参考:タイム 0 07 33 でS S評価クリア:ヒューガ・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 敵を倒しつつ進む。 最初の分かれ道は右へ、小部屋の敵を倒すと[鍵1]出現。 引き返して階段の上にあるフェンスを解除。 ※通路に出る赤ロボx2は無視可能。 階段を上がるとバスタがおり、倒すとさらに上の階段上にワープが2個出現。 階段に向かって左のワープへ。 ※右のワープでも先へ進めるが、赤ロボ→フェンスを3セットぐらい繰り返すのでオススメしない。 ワープ先に鍵があるが、近づくと砲台が出現する。 さらにこの鍵(レーダーで見るとピンク)は偽物で、拾おうとすると爆発する。 本物はついたての裏にある(レーダーで見ると赤)[鍵2]。 拾ったら階段を上がってフェンス解除。 ※凍結トラップが降って来るので注意、視界が暗くなる。 ここのバスタ&オブメは無視可能、その先に出るバスタを倒すと階段下のフェンスが開く。 階段を降りた所のオブメを倒しても照明スイッチ前のフェンスが解除されるだけなので無視。 赤ロボを倒すとロック扉の前辺りに敵が出現、全て倒すと扉が開くのでB2へ。 ■B2 敵を倒したらフェンスの先に進む。 ワープが2個あるので右のワープへ。 「左に1体だけ出現するバスタ」を倒すと[鍵1-a]出現、拾ったらワープで戻る。 ※オブメと余りのバスタは無視可能 次は左のワープへ。 ※凍結トラップが降ってくるので注意 オブメに近づくと出現する罠砲台2基の内、向かって右の砲台を壊すと[鍵1-b]。(オブメは無視可能) [鍵1]が揃ったら開始位置まで引き返して扉を開けて進む。 ※通路でトラップが降って来るので注意 通路を抜けた先のオブメx2+バスタは無視可能。 橋の手前の広間に出るオブメx3を倒すと橋手前のフェンス解除。 橋を渡って行くと視界が暗くなり、バスタが出現、倒すと橋の先にあるフェンス解除。 その先に出るバスタx2を倒すと階段手前のフェンスが解除。 ※オブメx2は、倒してもPPチャージャーと照明スイッチのある扉が開くだけなので無視可能 階段を降りた所に出るバスタx2を倒すと向かい側の階段上のフェンス解除。(オブメは無視可能) 階段上のシノワヒドキx2を倒すと扉が開くのでB3へ。 ■B3 先へ進むと装置があり、近づくとクリア。 ■備考 タイムアタックなので無視できる敵は無視すると楽。 3章「星霊の願い」 Act2 クリア条件:最深部の敵を倒す 評価:クリアタイム 参考:タイム 0 06 45 でS S評価クリア:ミレイ・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 正面に氷壁、向こう側に出現するサウギータを倒すと消える。 ※もしくは少しずつ近づいていくと氷壁がギリギリの所で消えるので安全に進める。 ちなみに急いで特攻すると凍結→ダメージで死ねる、レジスト/フリーズがあるなら強行突破可能。 最初の分かれ道は右へ、フェンス内に出現するオルアカを倒すと[鍵1-a]出現。 丁字路まで戻って先へ進む、途中のサウギータx2は無視可能。 十字路は右へ、フェンス向こうのサウギータを倒すと[鍵1-b]出現。 部屋を出て向かい側の部屋へ、フェンス向こうのオルアカを倒すと[鍵1-c]出現。 部屋を出て十字路を左(東)へ進み、箱を壊すとサウギータ出現、倒すと[鍵1-d]出現。 通路奥にPPチャージャー。 開始位置まで引き返し、扉のロックを解除して先へ。 (途中に出現するウバクラダは倒すかやり過ごすかする) ウバクラダを倒すか、ウバがフェンス内に入ると点灯するスイッチを押すと扉が開く。(ウバ監禁) デカイ箱が4つあり、左奥にオルアカが入っていて、倒すと扉が開く。 ウバクラダを倒すか、ウバが右奥の袋小路に入ると点灯するスイッチを押すと、 スイッチ手前のフェンスがONになり、先へ進む方のフェンスが解除、さらにワープ出現。 ※ワープに入ればフェンス外に出られる。 さらに出現する敵を倒すと扉が開くのでB2へ。 ■B2 まずは正面の階段を降りる。 箱を壊すと出現するカクワネを倒すと[鍵1]。 移動氷壁の先へ進み、扉のロックを解除(ゴーモンは無視可能)。 敵を倒すと扉が開く。 先へ進むとスイッチ、押すとフェンス解除。 フェンス右壁の向こう側にある階段をあがっていくとPPチャージャーと回復装置。 出っ張ってる所の空中を見るとトラップがあり、撃ち落すと下にいる敵を一掃できる。 扉の前にいる敵を倒すと[鍵2]出現、扉のロックを解除して先へ。 小部屋に出現する敵全てを倒すとクリア。 ■備考 評価がクリアタイムのみなので無視できる敵は無視してOK。 さらにB2には火力が無くても敵をやり過ごす、一掃する仕掛けがあるので利用すると良い。 「現れ出でよ!!」「アルテラツ・ゴォォォーグ!!」 4章「母への絶縁状」 Act1 クリア条件:最深部にいるSEED・アーガインを倒す 評価:クリアタイム、マヤの戦闘不能回数 参考:タイム 0 09 00 、マヤの戦闘不能回数0でS S評価クリア:ルウ・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 Act1は分かれ道の連続で、分かれ道はどちらかにしか進めない 扉(フェンス)に近づくとマヤが喋る方が正解で、正解は反対側の扉よりも近道 (ハズレを選んでも正解の道に合流するのでクリアは可能) 上or右の分かれ道 敵を倒しながら進んでB2へ ■B2 B2も近づいてマヤが喋る方が近道 敵を倒して左or右の二択 線路に降りて反対側にあがり、北or南の二択 北に[鍵1]、南に[鍵2]が出るが、鍵はどっちかあればOK (北の部屋で鍵を取った場合は部屋を出てすぐにあるワープでフェンス前に移動可能) 線路南にあるフェンスを開けて進む(線路に出る敵は無視可能) ■B3 これまでと同様に、近づいてマヤが喋る方が近道 フェンスの二択、正解は左? 進んでいくとまたフェンスの二択、正解は左? 線路からあがって細い通路に出る敵を全て倒すとクリア ■備考 タイムアタックなので近道を通った方が良い 4章「母への絶縁状」 Act2 クリア条件:最深部にいる敵を倒す 評価:クリアタイム 参考:タイム 0 06 49 でS S評価クリア:カーツ・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 まずは道なりに敵を倒しつつ進む ゾンデ砲台が2基ある扉は砲台を壊せば開く 扉の先へ進んで敵を倒すと[鍵1] 引き返して、途中の敵は無視して扉を解除する (レーダーを見るとロック扉付近にピンク色の丸があるが、 この丸の中に進入すると天井にあるゾンデ砲台からゾンデが降ってくるので注意) 通路に出る敵を倒しつつ進む (地面を移動している黒い煙に当たるとダメージと感染を受けるので注意) 少し進むとまたピンク丸、ここも進入するとゾンデが降ってくる 進んでいくとB2 ■B2 進んでいくと扉の前にゾンデ砲台 三発撃つと少し間があくので、その間に移動して壊せばOK (B2のピンク丸も進入でゾンデ) (通路を進んでいくと後方にゾンデ砲台が出たりするので注意) 道なりに進んで敵を倒し、[鍵1]を取ったら少し引き返してフェンスを解除 ずんどこ進んでフェンス前の敵を倒すとクリア 5章「野望の果て」 Act1 クリア条件:最深部にいる敵を倒す 評価:クリアタイム 参考:タイム 0 06 23 でS S評価クリア:イーサン・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 道なりに敵を倒しつつ進む 坂をおりて左にある砲台を壊すと[鍵 1-a] 小部屋の敵を倒すと[鍵 2]、砲台を壊すと[鍵 1-b] 鍵2で扉を開けた先の丁字路の砲台を壊すと[鍵 1-c] アサルトとヴォピスが出る部屋の砲台を壊すと[鍵 1-d] ※丁字路の先にある鍵1で開ける扉の先にはメタ箱があるだけなのでいらないなら無視で良い ■B2 敵を倒しながら進むだけ 扉の前に出る敵を倒すとクリア 5章「野望の果て」 Act2 クリア条件:最深部にいる敵を倒す 評価:クリアタイム 参考:タイム 0 06 45 でS、 0 05 24 でA S評価クリア:ダルガン・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 敵を倒して右へ 一番奥まで進んで[鍵 1]を取ったら引き返して扉を開ける プレス通路の先の部屋には光っていないワープ装置があるが、 トラバサミが仕掛けられていてしかも乗るとプレス通路に戻されるので注意 強制ワープ部屋から先へ進むとB2 ■B2 扉の前にいるガルディンを倒すと[鍵 2-a] 右の坂を進んでいくとザシャロガンがいて倒すと[鍵 2-b]、北の壁をすり抜けていくと[鍵 1-a] 扉の先に出るガルディンを倒すと[鍵 1-b] 黒煙の先に出るガルディンを倒すと[鍵 1-c] 下の通路フェンス前に出る敵を倒すと[鍵 3-a] 反対側にあがった所のザシャロガンを倒すと[鍵 3-b]、北の壁をすり抜けていくと[鍵 1-d] 鍵3でフェンスを開けると敵が出るので無視して坂をあがり、 坂の上の広場に出るザシャロガン2体を倒すとクリア ■備考 S評価を取る場合は4キー扉は無視した方が楽。 6章「フォトン採取作戦」 Act1 クリア条件:時間切れになるorB4へ移動しようとする 評価:クリアタイム、キノコ採取量 参考:タイム 0 06 40 キノコ90KvでS S評価クリア:レオ・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 入口左に① ※カクワネ無視 すぐ右に②、右奥に③ 階段上がって左へ 階段を降りずに進むと行き止まりに③ 階段降りて右の木の下に① ※ポレック無視 ★10Kv 橋の手前にあるのは罠 橋を渡ってすぐ左に② 水溜りにあるのは罠 奥に③ 草むらの先へ進んで行くと② ※ポレック無視 さらに先、手前の2個は罠、奥に③ ★20Kv 引き返してカクワネポレックを倒すとワープ出現 分かれ道に出るので右へ 階段を降りずに直進すると行き止まりに③ 階段降りて右前方に① 扉の先に② 通路の先の木の下に① 敵が出る直前にあるのは罠 カクワネ広場の真ん中に① 広場の左隅に② ★30Kv ■B2 目の前に① 左奥のは罠 右隅に③ 橋の手前に① 橋を渡った先に② ※クデトウブ無視 橋の手前にあるのは罠 橋を渡った先に① 道の途中に② ★40Kv 道の途中に③ ポレックが出現したら無視して左へ進むと③ 煙通路の方へ引き返すと②、通路手前に② ★50Kv 煙通路の途中に罠 クデトウブ広場すぐ左に① 右にあるのは罠 正面奥に① 扉に向かうと② 扉のすぐ左にある手前は罠、奥に③×2個 ★60Kv ■B3 すぐ左に③ 右に② ポレック広場中央に① 広場右に② 通路の丁字路に① 丁字路はまっすぐ 煙通路を抜けて広場入ってすぐに罠 左に② ※カクワネ、カガジは無視 ★71Kv 広場の奥にあるのは罠 罠から左の通路に入ると③ 引き返して分かれ道を右へ 通路を抜けて左に③ ※ポレック無視 先にあるのは罠 煙通路の手前に① 通路を抜けて右に① 扉の前に② ★81Kv 煙通路を抜けると罠 罠の左に③ 大木の下に① カガジ、ポレック広場の正面に② 右奥に③ ★90Kv 扉の先へ進んで終了を選べばクリア ■備考 評価Sを取る場合、無視できる敵は無視しないと時間が間に合わない 時間切れになってもクリアだけ評価は低い B3にある煙洞窟通路の小部屋には「罠キノコ×1」があるだけだが、 キノコ採取量が62Kvを超えると「ご褒美箱×9」に変化する (箱の中身はナノ、オルタ、メタ、スパイシア等) B1は「分かれ道:左」を無視して後は全て採取しつつ進む(16Kv) B2は1本道なので全て採取しつつ進む(30Kv、計46Kv) B3は「分かれ道:まっすぐ」は無視し、後は全て採取しつつ進む(16Kv、計62Kv) たぶんこれがご褒美箱の最短ルート ※61Kvで見に行ったら罠キノコだったけど、 引き返して62Kv以上にして戻ってきたらご褒美箱になってますた ※ちなみに61以下で罠キノコを調べて消してしまっても、62以上にすれば御褒美は個はちゃんと出る 6章「フォトン採取作戦」 Act2 クリア条件:最深部にいる敵を倒す 評価:クリアタイム 参考:タイム 0 10 46 でS S評価クリア:カレン・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 敵を倒しながら進むだけ ■B2 基本的にB1と同じで敵倒しつつ進む 丁字路はまず右へ、木を壊すとガルディン出現+倒すと鍵[1-a]出現 左へ進んで敵を倒すと鍵[1-b]出現 フェンスを空けた先の敵を倒せばクリア ■備考 出現する木はゴグれば破壊可能だけど赤が滅多に出ない ゴグって木を壊さないと敵が出てこない場所がある 7章「リュクロスへの道」 Act1 クリア条件: 評価:クリアタイム、撃破数 参考:タイム 0 12 12 、撃破数200でS S評価クリア:リィナ・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 75匹 敵を倒しながら道なりに進むだけ。 ■B2 155匹 ワープ先のデルナディアンを倒して鍵[1-a]。 坂の下に出るコグナッドを倒して鍵[1-b]。 あとは敵を倒しながら鍵拾って開けられるフェンス解除して進むだけ。 最後の扉の先にチャージャー。 ■B3 200匹 大部屋で敵ラッシュ、全て倒せばクリア。 ■備考 トライアル最後に出る強化バファルに注意。 又、トライアル後にも戦闘があり、強化ゴリや強化バファルが出るので死なないように。 7章「リュクロスへの道」 Act2 クリア条件:スイッチ20個全て作動させる 評価:残り時間 参考:残り時間 14分以上残してクリアでS、 0 11 43 でA S評価クリア:トニオ・ポートレート(B以上)、PAF10個(A)エーデル・ハープ ■B1 最初の部屋の敵を倒してフェンス解除。 下段通路の突き当たりに[スイッチ1]。 右に上がってグラスアサッシンを撃破、[スイッチ2]。 右の扉に進んでゴルモロを倒して鍵[1-a]、崖っぷちに[スイッチ3]。 前の部屋に戻ったら反対側へ、ポルティ倒して鍵[1-b]、壁際に[スイッチ4]。 鍵1でフェンスを解除して上がったら右に[スイッチ5]。 道なりに進んで通路のポルティを撃破。 先の部屋に入ってすぐ[スイッチ6]、敵を倒したら坂を上がって右へ。 ワープに入って進むと箱の所に[スイッチ7]。 先にあるワープへ。 敵を倒して真っ直ぐ進み、行き止まりに[スイッチ8]。 下には降りずにぐるっと反対側に回り込んで[スイッチ9]。 下にいるアサッシンを倒して進み、小部屋に出るゴルモロを倒したら[スイッチ10]。 南の部屋まで引き返してB2へ進む。 ■B2 ヴォルフを倒してフェンス解除、丁字路は右へ。 ヴォルフを倒して先へ進む。 坂を降りてすぐに[スイッチ1]。 まっすぐ進むとヴォルフが出現するが無視、突き当たりに[スイッチ2]。 右に上がって行き、突き当りを左に進むと[スイッチ3]。 右側に上がって[スイッチ4]。 ちょっと進んで[スイッチ5]。 ガイノゼロスを撃破し、箱の所へ進んで[スイッチ6]。 下に降りると[スイッチ7]、ワープで下段通路へ。 箱の所に[スイッチ8]。 ヴォルフを倒して進み、曲がり角に[スイッチ9]。 角を曲がったらそのまま真っ直ぐ進み、敵を倒して進んだ先に[スイッチ10]。 スイッチを全て押していればクリア。 ■備考 B1からB2へはスイッチを10個押していないと進めない。 8章「For brighter day」 Act1 クリア条件:トランスミッターを設置し封印装置までつなげる 評価:クリアタイム、撃破数 参考:タイム 00 07 38 撃破数63 でS評価 参考:タイム 00 08 29 撃破数57 でS評価 ボル三兄弟の場合? S評価クリア:ボル三兄弟・ポートレート(B以上)、PAF10個(A) ■B1 敵は全て倒す必要がある。 すぐそこにあるトラを起動して進む。 道が狭くなっている所の左にあるトラを起動。 敵を倒したら通路の手前にあるトラを起動。 通路の途中にあるトラを起動。 曲がり角のトラを起動。 ※扉前のトラは無視 左右に道が伸びている部屋に出る。 ※部屋の中央にあるトラは無視 敵を倒したら右へ。 ※左の道は行き止まりなので無視 ※短い通路にあるトラは無視 長い部屋の部屋の南(敵が出現する辺り)にあるトラを起動。 左奥の扉前にあるトラを起動。 ※右の通路は行き止まりなので無視 通路の途中にあるトラを起動。 通路の出口付近にあるトラを起動。 長い部屋の東(敵が出現する辺り)にあるトラを起動。 部屋の奥、「回」型模様の床にあるトラを起動。 扉の前にあるトラを起動したらB2へ。 ■B2 入ってすぐの所は最初からついている。 フェンス棒がある所のトラを起動。 少し先へ進み、左の壁際にあるトラと扉前にあるトラを起動。 敵を倒したら通路へ進み、丁字路は右へ。 そのまま右の方へ進んで行くと小部屋にスヴァルタスが出現。 倒すと[起動スイッチA]が出現するので押す。(黄色い光) そうしたら部屋を出て北へ進み、部屋に出る敵を倒して進む。 丁字路に出るので南へ。 行き止まりの部屋に出るスヴァルタス2体を倒すと[起動スイッチB]が出現するので押す。(黄色い光) ワープが出現するので手前にあるトラを起動してワープに入る。 左の行き止まりにあるトラを起動すると線がつながるのでワープで戻る。 後は部屋の入口、通路、丁字路、十字部屋とトラを起動し、 十字部屋の敵を倒した後扉の先にあるトラを起動でトライアルクリア。 ■備考 文中の「トラ」はトランスミッターの略、長いから。 フォトンの線は壁を貫通するので、とにかく最短距離でつなげば良い。 トラは各ブロックで同時に起動しておける数が決まっており、 無駄な場所を起動すると最後まで繋がらなくなるので注意。 8章「For brighter day」 Act2 クリア条件:カレンを制御室まで連れて行く 評価:クリアタイム、カレン戦闘不能回数 参考:タイム 00 09 28 戦闘不能0回でS S評価クリア:マガシ・ポートレート(B以上)、PAF10個(A)、エーデル・エリュム(A) ■B2 ※開始ブロックが2 敵を倒したら通路を進む。 行き止まりの部屋の敵を倒すと[鍵1]。 引き返してフェンスを解除して進み、部屋の敵を倒してさらに進む。 釣鐘のある丁字路は左へ。(右は箱があるだけ) ガオゾラン3体を倒したら右の瓦礫をゴグって破壊して進む。 広い部屋の敵を全て倒してB3へ。 ■B3 すぐの所に回復装置とチャージャー。 通路を進んで1部屋目、敵を倒して進む。 2部屋目も敵を倒して扉へ進み、ワープでB4へ。 ■B4 正面のスイッチを押して右にあるフェンスを解除。 デルセバンを全て倒すと奥にワープが出現するので入る。 ワープに入るとまた正面にスイッチがあり、押してフェンスを解除したら奥にいる敵を全て倒す。 すると後ろの扉が開くので先へ進めばトライアルクリア。 ■備考 クリアするだけなら簡単、でも難易度AのS評価を取るのはだるい。 B4の敵はLvの割にHPが多いので注意。 サブイベント ルウ回収 1.一度でもEp2-10章をクリア 2.Ep3-4章「母への絶縁状」をクリア 3.Ep3-1章「絶望と希望」Act1のトライアルをS評価でクリア 4.PCが機能停止しているルウを発見する ルウ出動 1.「ルウ回収」を一度でも見る 2.Ep3-4章「母への絶縁状」Act2をプレイ 3.選択肢が追加され、カーツのかわりにルウを連れて行けるようになる イーサンとルミアの身内話 1.一度でも「ルウ出動」で「母への絶縁状」をクリアしている 2.Ep3-5章「野望の果て」をクリア 3.Ep3-3章「星霊の願い」Act2のトライアルをS評価クリア 4.イーサンとルミアが身内話をする オルソン生存 1.「イーサンとルミアの身内話」を一度でも見る 2.Ep3-5章「野望の果て」Act2のトライアルをS評価クリア 3.ハウザー戦後、オルソンが死なずに気絶するだけ イーサンとカレンの本音 1.「オルソン生存」を一度でも見る 2.Ep3-6章「フォトン採取作戦」のAct1トライアルをS評価クリア 3.PCが休んでいる時に選択肢が追加され、イーサンとカレンの会話を盗み聞きできる マヤとヒューガがパートナー 1. Ep3-7章「リュクロスへの道」をクリアする。 2. フォトン採取作戦Act2のデモムービーを飛ばさずに見る。 3. トムレインとの会話後の選択肢が増えており、トライアルをヒューガ&マヤとできる。 ルミア誘拐 1.Ep3-8章「For brighter day」をクリアする。 2.Ep3-7章Act2トライアル前の選択肢でルミアを「残す」。 3.そのままクリアするとルミアが誘拐されるイベント追加。 三兄弟のサクセス 1.Ep3-8章「For brighter day」をクリアする。 2.再度Ep3-8章を受けるとAct1のトライアル前に三兄弟のイベントが追加。 3.三兄弟の頼みを聞き入れるとトライアルを三兄弟とできる。 4.又、トライアル後のイベントが三兄弟に変化。 帰ってきたハウザー 1.「オルソン生存」を一度でも見る。 2.Ep3-8章「For brighter day」をクリアする。 3.Ep3-8章Act2トライアルの後にハウザーが出現するイベントが追加。 ルミア誘拐 1.Ep3-8章をクリアする。 2.Ep3-7章Act2をプレイするとルミアの護衛イベントが追加。 3.トムレインの護衛をさせると最終的にルミアが誘拐されて「続く」で終わる。 ルミアルート 1.「ルミア誘拐」でEp3-7章を一度でもクリアする。 2.Ep3-8章をプレイすると所々で「ルミア誘拐」に関する選択肢等が追加されている。 3.そのまま進めて行くとEp3-8章Act2のトライアル後にヘルガから通信が入る。 4.DF、真DFはイーサン&カレンと戦い、ハウザー戦は省かれる。 5.真DF戦後にルミアを探すシーンが追加される。 コピーキャストルート 1.「イノセント・ガール」を記憶消去の話が出るまで進める。(PSPoデータDL必要あり?) 2.「マガシ抹殺作戦」でルウと脱出するトライアルを一度でもクリアする。 3.ルミアルートのflgを立てておく。 4.Ep3-8章をプレイするとトライアル前に選択肢が追加されており、「許可する」とコピーキャストルートになる。 5.コピーキャストルートではイーサン&カレンの出番が減り、代わりにキャスト勢が登場。 6.又、ルミアルートに加え、後日談でルウが「傭兵風のキャスト」の情報を教えてくれる。 広告sage
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/914.html
タイムツイスト 歴史のかたすみで… part32-254~271 254 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 01 11 25 ID qYgON5Qg0 I.未来はすべて白紙だっていうことさ~1995年9月25日、現在 全てはその日から始まった。 朝、オレはテレビを見ていた。 ”孤独の天才と呼ばれる、物理学者のシモン博士は、昨夜、タイムトラベルに関する、 きわめて興味深い、次のようなコメントを発表しました――” タイムトラベルか。物語の中に出てくるばっかりで、実現した試しがないんだよなぁ。 そんなことより、アレだ。オレがリモコンを操作すると、チャンネルは占いサービスに変わる。 あ、そうそう、このテレビは双方向通信ってヤツだから、こっちから何か入力することも出来るんだ。 というわけで、オレの血液型と誕生日をリモコンで入力すると・・・。 ”今日の運勢です。今日の日は、あなたにとって、忘れられない一日になりそうです。 冷静な判断力と強い意志が、あなたを導きます。郊外の博物館で、出会いのチャンスあり。 素敵な女性が、あなたの腕の中へ飛び込んでくるでしょう。ここで決める、とどめのセリフ! その言葉は・・・” そこで、テレビの映像が乱れた。 ’マラドゥル バラオ ガラドゥーラ、繰り返し、繰り返し、唱えよ!’ 変わってるな、おまじないか何かか?とにかく、善は急げだ! オレはお気に入りのボーダーシャツに着替える。 ”大変失礼いたしました、その言葉とは、『君が微笑むと太陽が――』” 付けっ放しの占いサービスがまだ何か言っている。どこかで見たことがある。確か、古い映画の名言だったな。 っと、遅れてしまう。オレは外へ飛び出した。 もうすぐ21世紀。でも、人々はそれほど新しい時代を歓迎しているわけじゃない。 相変わらず、世界のあちこちでは争いが絶えないし、環境破壊や食糧不足は ますます深刻になっている。地球の未来は、誰が見たって不安だらけだ。 そんなわけで、迷える現代人は占いに救いを求め始めた。 暗い世相を乗り切るには、水先案内人が必要というわけだ。これが、不思議と当たるから、面白い。 着いたぞ、悪魔博物館。一度、来たいと思ってたんだ。 入ろうとしたが、オレはドアに看板が掛かっていることに気付いた。 ”本日休館日 御用の方は、教会までお越しください” 近所の教会へ足を運び、中に入った。神父さんが説教中だった。 「そのとき、悪魔の前に立ちはだかった勇敢な若者が、我が身をなげうって、 神の子の命を救ったのです。若者は、優しく微笑み、こう言いました。 『全てが終わった。これで何もかも、元のままだ』と・・・」 説教が終わったようなので、神父さんに、博物館のことを尋ねると、 隣の家に神父さんの父親が住んでいるので、そちらで鍵を受け取れとのことだ。 隣の家の表札を見ると、「久我(くが)」となっていた。インターホンを押すと、罵声が飛んで来た。 「帰れ!この家に住んで、もう40年になるんだ、今さら出て行けるか!」 どうやら、地上げ屋と勘違いされたらしい。 「僕は地上げ屋じゃないですよ。あのー、博物館の鍵を・・・」 そう言うと、態度が変わった。 「実は、博物館に飾ってない特別なものがあるんです。どうぞ、中へお入りください」 久我さんの家にお邪魔する。久我さんは、サングラスをかけている老人だ。どうやら、目が不自由らしい。 オレは居間に通された。 「この絵は、私が描いた、悪魔の肖像画です。世界中を旅して、伝え聞いた悪魔の特徴を、 忠実に再現しました。完成間近で目を患ったので、展示は出来ませんでしたが・・・」 な、なんだこりゃ、オレじゃないか。そこに掲げられている絵には、オレが描かれていた。 オレが今着ている、ボーダーシャツを、絵の中のオレも着ていた。 だが、一つだけ違うところがある。絵の中のオレはヘンなベルトを腰に巻いている。 巨大なアナログの腕時計のようなベルトだ。はっきり言って、ダサいな。 しかし、なんでオレが?そんな疑問をよそに、久我さんは話を進める。 悪魔の絵とオレは似ているけど、目の不自由な久我さんは、それに気が付いていないのだ。 「戦争中の不思議な体験が、私の人生を変えました。私は、悪魔に関するあらゆる文献を買いあさり、 そしてここに、博物館を建てたのです」 久我さんの話は長くなりそうだ。 「あのー、博物館の鍵を・・・」 オレは、久我さんから博物館の鍵を借りた。 255 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 01 12 13 ID qYgON5Qg0 博物館の扉を開け、中に入る。展示品を見ていくことにする。 ”ジプシーの守り札 17世紀後半、放浪の民が、旅の災難から身を守った、星型のメダル” メダルには、首からかけるためなのか、鎖がついている。 ”戒めの鈴 古代エジプトのファラオが、魔除けに使ったという言い伝えの鈴。 澄んだ音色が、悪魔の鼓膜を引き裂いた” 鈴というけど、釣鐘形のハンドベルみたいな感じだ。 ”悪魔の手 19世紀のアメリカで、悪魔を崇拝する秘密結社のシンボルとなった、ブロンズの像” 何かを掴もうとしているような、手の形の置物だ。 ”サバトの箱 中世ヨーロッパで、魔女狩りに使われた箱。 悪魔と交わした魂の契約書を納めたと言われている” 古びた、木の箱だ。蓋が開いているが、今は何も入っていない。 ”魔封じの壺 数千年の昔、神の子が、壮絶な戦いの末、 悪を閉じ込め、封印したとされる、伝説の壺 普通の、涙形の小さい壺のように見える。 一通り見終わったとき、何か物音がしたので振り返ると、 ポニーテールのかわいい女の子が立っている! ここまで当たる占いって怖いな。オレは早速、彼女にアタックすることにした。 「福耳ですね」 初対面でいきなりこんな事言うのもなんだが。 「おかしな人!」 笑った・・・!成功だ。 「いやぁ、あはは」 まず、名前から聞いてみるか。 「えーと、キミの名前は?」 彼女が名前を言おうとしたとき、地震が起こった。 彼女はオレの方へ倒れこんできたので受け止める。彼女はオレの腕を掴んで離さない。 えーっと、ここでとどめのセリフだな。 「’マラドゥル バラオ ガラドゥーラ’、’マラドゥル バラオ ガラドゥーラ’・・・」 オレはおまじないの言葉を繰り返し唱えた。すると、地震が収まった。 ’ぐううううう・・・’ 展示室の奥の方から、動物の鳴き声のような音が聞こえてきた。 彼女をその場で待たせて、オレは展示室の奥のほうへ行った。 見回してみると、魔封じの壺が入ったガラスケースが割れていて、壺が外に出ている。 そして壺の中から、何か出てきたかと思うと、それはみるみる大きくなった。 青い皮膚に尖った角、コウモリのような翼、長い爪。オレはそいつに聞いてみることにした。 「もしかして、お前は悪魔か?」 ’そうだ、悪魔だよ。辛抱強く、テレパシーを送りつづけた甲斐があったな’ まさか、そんな・・・。つまり、あのおまじないは、悪魔を呼び出す呪文だったってことか。 ’お前の体をもらうぞ!’ 全身を打ったような衝撃が走ったかと思うと、オレの目の前には、ボーダーシャツを着た男が立っていた。 そして、オレには、角やら翼やらが生えている!入れ替わってしまった。 オレの体を奪った悪魔は、彼女を蹴散らすと、博物館を出て行った。 オレは、気絶している彼女に駆け寄った。彼女は目を覚ましたが、 悪魔の姿を見て、彼女は再び気絶した。とりあえずそのままにしておく。 256 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 01 12 54 ID qYgON5Qg0 博物館を出て、オレの体を、悪魔を探し歩く。 教会に行ってみたら、説教を聞いていた人は逃げるし、神父さんに攻撃された。 やっぱり、この姿じゃどこ行ってもダメか・・・ん?もしかして、久我さんのところなら・・・。 久我さんの家にお邪魔する。 「あのー」 「ああ、その声はさっきの人ですね」 とりあえず、良かった。事情を説明する。 「ここに、誰か、来ませんでした?」 「ああ、たった今、着ましたよ。しかし、騒がしい男でしたな。シモン博士のことを、 いろいろ聞かれてましてな。 そうそう、私とシモン博士は古い知り合いで、シモン博士は今、近くの別荘に来ているんですよ」 久我さんから教えられた別荘に行くが、その別荘は燃えていた。 そして、今朝テレビで見た、シモン博士がいた。博士は、オレの姿を見て、驚く。 「ば、化け物!」 「違うんです、聞いてください。僕はさっき、悪魔に体を無理矢理交換させられたんです。 信じてください!」 オレが必死で訴えると、シモン博士は、なんとか解ってくれたらしい。 「たった今、若い男が飛び込んできて、私の発明したタイムベルトを奪っていった・・・」 「タイムベルトって?」 「ベルト型のタイムマシンだ。やっと完成したというのに・・・。 早く、ヤツを追いかけろ。でないと、どこかへタイムワープしてしまうぞ!」 オレは、悪魔が付けたと思われる足跡を辿って、森の奥へ来た。 そこに、悪魔がいた。久我さんの家で見たのと同じ姿、ボーダーシャツにダサいベルトの、悪魔が。 「オレの体を返せ!」 ’そうはいかん。わしは、これから長い旅に出るのでな’ 「どこへ行くつもりだ」 ’ちょっとしたビジネスだ’ 「なんだよ、それ・・・」 ’世界中の悪魔信者たちが、わしを呼んでいる。救世主の登場を待ち望んでいるのだ。 わしは、その期待に答えねばならん。時を駆け巡ってな。では、さらばだ’ 悪魔は、腰に巻いたベルトのバックルを開け、操作すると、何かに吸い込まれるように消えた。 そしてオレも、何かに吸い込まれていく・・・。 257 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 01 14 51 ID qYgON5Qg0 II.真実と油は必ず浮かんでくる ~1428年10月 フランス *金糸で十字架を縫い取った服を着た男が、ドアの鍵を開け、秘密の部屋に入りました。 *その部屋の床には、大きく魔法陣が描かれています。 *そのとき、タイムワープした悪魔が、魔法陣の中央に現れました。 *ボーダーシャツを着て、タイムベルトを腰に巻いた、若い男の姿の悪魔が。 「お願いだ、俺たち貧乏人に、力を貸してくれ、神様ってばよー!」 遠くから誰かの声が聞こえる。オレはその方向に引っ張られていくのを感じる。突然、目の前がパッと明るくなる。 そこは小さな部屋だ。床にガラスの破片が散らばり、簡素な家具が置いてある。 壁には小さい十字架と、ロウソクが掲げられ、若い男が熱心に祈りを捧げていた。 「何で悪魔が・・・」 若い男は、悪魔の姿のオレを見ると、驚いて、気を失って倒れてしまった。 ふと、焦げ臭さを感じて辺りを見回すと、悪魔の体に火が点いている! あのロウソクの火が燃え移ったのだろう。消し止める間もなく、火は全身に燃え移っていき、 最後に、悪魔の体は無くなってしまった。 だが、オレは死んでなかった。なんか、フワフワして現実感がないけど、まだ生きてる。 オレは倒れている男を見た。すると、オレの意識は男の方へ吸い込まれていき、 男の体とオレの意識は完全に同化した。これは、憑依ってやつだな。 オレの中に、この男の名前や、この男が持っている知識が流れ込んでくる。 ┌─データ───────────────────────── │場所・・・フランスの城下町 │名前・・・ピエール │職業・・・ガラス職人 └───────────────────────────── とりあえず、この男の体をしばらく貸してもらうことにしよう。 オレ(ピエール)は外へ出た。ピエールのいた部屋と同じような部屋が、 長屋のように繋がった建物が、通りの両側にある。ピエールのような、職人たちの部屋だ。 四つ角のところに立っている看板を読む。 ”肢体のどこかに、傷を持つ女を知っていたら、直ちに教会へ報告すること。 事実を隠したものは、厳罰に処す。 フランス王国教会” 中世ヨーロッパ・・・魔女狩りか。 オレ(ピエール)は、親しい友人の、錠前屋のチノを訪ねるが、チノはため息ばかりついていて元気が無い。 隣に住んでいる仕立て屋が言うには、チノはジャンヌという娘に一目惚れしたとのこと。 裁判所がある広場には、人だかりが出来ていた。ルゴーという老人が、裁判所の前の役人に、何か懇願している。 「お願いですじゃ。孫娘のジャンヌは、16歳になったばかりじゃ。 あの子が魔女のはずは無い!たすけてくれ」 だが役人は取り合わない。 なるほど、チノが元気が無いのはそういうわけか。オレ(ピエール)は、チノのためにも一肌脱ぐことにした。 オレ(ピエール)が何とかワインを調達してくると、老人や野次馬はいなくなっていた。 ワインを役人に勧めると、役人は口を滑らせた。 「ここだけの話だがな、司教は、気に入った娘を、地下室で拷問しているらしいんだ」 まさか、ジャンヌが拷問されているとか?オレ(ピエール)はピエールの部屋に戻った。早くなんとかしないと・・・。 このピエールの体では、行けるところは限られているが、意識だけの存在に戻れば、 誰にも見咎められずに、裁判所の中に入っていけるのではないだろうか? でも、どうやって戻る?ピエールにもう一度気を失ってもらえばいいのかなぁ。 まだ持っていたワインのボトルに目が行く。オレ(ピエール)はワインを一気にあおった。 ピエールは酔いつぶれて倒れる。オレの意識はピエールから離れた。上手くいったぞ。 オレは裁判所の中に入った。そこには、牢屋があり、 魔女の疑いがかけられている女性たちが閉じ込められていたが、ジャンヌらしき人物はいない。 オレは地下室へ潜入した。そこには、金糸で十字架を縫い取った服を着た男がいた。 身なりからして、あの男が司教か。そして、ジャンヌらしき娘が、逆さに吊るされていた。 ジャンヌの下には、水槽がある。はぁ。そういう拷問なのね。 「わしの崇拝する悪魔が、こう仰ったのだ、’ジャンヌ・ダルクを殺せ。やつを生かしておくと、あとあと面倒なことになる’とな」 悪魔の仕業だったのか。ああ、でも、この意識だけの存在では、何も出来ない。 ジャンヌを助けることも。オレはすごすごと退散した。 258 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 01 15 46 ID qYgON5Qg0 それからしばらくして・・・。 ”酒屋ルゴーの孫娘、ジャンヌ・ダルクを、魔女と認め、教会の名により死刑に処す” 役人がおふれを読み上げる。 今はピエールも気を失ってないので、憑依できない。時間が無いのに・・・。 オレは、チノの様子を見に行く。ピエールとチノ、それにルゴーは、居酒屋で自棄酒を飲んでいた。 「ば、ばか言ってんじゃねぇ。そんな事できるわけないだろう!」 チノが叫んだ。ピエールはそうとう出来上がっていて、チノに絡む。 「情けない野郎らなー。てめー、それでも男か?」 「ああ、可愛そうなジャンヌ・・・」 ルゴーは勝手に悲嘆に暮れていた。 「ちきしょー。俺たちゃ、娘っ子ひとり助けられねーのかよ!」 ピエールはチノを殴った。チノは気絶する。チャンスだ! オレはチノに憑依した。 ┌─データ───────────────────────── │名前・・・チノ │職業・・・錠前屋 └───────────────────────────── オレ(チノ)は居酒屋を出て、仕立て屋に入る。 仕立て屋はチノの顔を見ると慌てた。仕立て屋はチノに借金があるらしい。 借金のカタに、修道服を貰った。 オレ(チノ)は次に、チノの家に行く。道具箱の中に、鍵開けの道具が入っているので、それを持ち出す。 修道服を着て、すっぽりとフードを被り、顔を隠して、オレ(チノ)は裁判所に入る。 地下室で、まだ逆さ吊りになっているジャンヌを助け起こした。 ジャンヌに、逃げるように指示する。 オレ(チノ)は、さらに奥に繋がる、秘密の通路を発見した。 通路の奥に、鍵がかかった扉があるが、鍵開けの道具で開けて、中に入る。 その部屋の床には、魔法陣が描かれ、その中心には、箱が置いてある。 博物館の展示室にあった、サバトの箱だ。確か、中に契約書が・・・入ってたぞ。 ”闇の支配者、悪魔よ、我は汝に額づく者。汝は我が正義の神。 悪徳と、嘲笑と、あらゆる罪悪に全てを捧げることを、ここに固く誓わん。 司教” これは、動かぬ証拠だ。契約書を懐に入れ、来た道を戻る。 牢屋の前では、高そうな身なりの男が、役人と話をしている。 「家内が魔女だなんて、何を根拠にそんなことを・・・。だいたい、司教はどうしたのだ! 魔女狩りなんぞに現を抜かして、教会の仕事も疎かになっているそうじゃないか」 「はい。近頃では、司教こそが悪魔の手先ではないかという噂も・・・」 「何か証拠があれば・・・」 この高そうな身なりの男は男爵様だ。オレ(チノ)は、契約書を男爵様に渡した。 男爵様とオレ(チノ)は裁判所を出る。広場では、ジャンヌが十字架にかけられ、 火あぶりの用意が整っていた。地下室から逃げる途中で、捕まってしまったらしい。 「待て待て!その娘は、魔女なんかない!悪魔の手先は、司教の方だ」 男爵様はそう言ったが、司教はまだしらばっくれている。 「た、たわけたことを」 「黙れ。お前が悪魔と交わしたこの契約書が、動かぬ証拠だ!」 男爵様が契約書を突きつけると、野次馬やルゴー、そして役人たちが司教に襲い掛かり、司教は拘束された。 ジャンヌは十字架から下ろされたが、気絶しているようだ。 「しっかりしろ、ジャンヌ」 オレ(チノ)がジャンヌに声をかけると、ジャンヌは気がついたようだ。 「今、わたし、磔になりながら、神のお告げを聞きました。 ”純白の鎧を身に着け、祖国のために戦え。お前の走り抜けた後に、必ずや、新たな道が出来る”と」 ジャンヌ・ダルク。神の子と称えられ、フランスの救世主になった美しき娘か・・・。 ん、この感じは何だ? オレの意識はチノから引き剥がされ、どんどん昇っていった。 259 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 01 17 33 ID qYgON5Qg0 III.犬に吠えられているのが泥棒とは限らない ~1944年7月 ドイツ 目を開くと、見知らぬ所に立っていた。ここは、どこだ? 静かな夜だ。空に月が出ている。そして、目の前には鉄条網がある・・・。 オレは、どうやら軍服を着ているらしい。 たくさんあるポケットの一つに、ペンチが入っている。 これはやっぱり、こうするよな?オレは、目の前の鉄条網をペンチで切った。 すると、サイレンが鳴り響く。 「止まれ、止まらんと打つぞ!」 「脱走兵、1名発見!!また貴様か、クーガー。罰として、2週間の独房入りだ」 オレは独房に入れられた。 どうやらオレは、第2次世界大戦中のドイツにタイムワープしてしまったらしい。 ┌─データ───────────────────────── │場所・・・ドイツ南部 捕虜収容所 │名前・・・クーガー │職業・・・アメリカ空軍 中尉 └───────────────────────────── 「聞こえるか、クーガー」 隣の房から声がするので、オレ(クーガー)は返事をした。 「いいか、独房から出たらすぐに脱走するんだ。段取りは、こっちがつけてやるから安心しろ。 お前が集めた情報があれば、ヒトラーに止めが刺せる。独房を出るまで、体を鍛えておけよ」 オレ(クーガー)は声の通りに、体を鍛えることにした。腕立て伏せでもしよう。 *一方、そのころ。 *鉤十字が掲げられた部屋に、ボーダーシャツを着た悪魔がいます。 *そして、その前には、背の低い男・・・ヒトラーがいます。 *「偉大なりし、暗黒の神よ、火と油と尖った杭の掟にかけて、 *わが生涯の全てを捧げることを、ここに誓わん」 *ヒトラーがそう言うと、悪魔は満足そうにうなずきました。 *’これで契約は完了だ。魂と引き換えに、わしの魔力を分けてやろう。 *そして、わしも、契約をするたびに、失われた魔力が蘇る・・・。 *全てを取り戻したそのときこそ、奴に復讐できる!’ *悪魔は高笑いをしました。奴とは、誰なのでしょう? 二週間が経ち、オレ(クーガー)は独房から、大部屋へ連れて行かれた。 大部屋には、他に三人のアメリカ兵がいた。 アメリカ兵たちは、早速オレ(クーガー)を逃がす手順を話し合った。 夜になったら、秘密の抜け穴から外に出る。その後、普通の服に着替えて、公園に向かう。 そこで「レベッカ」という逃亡組織の指示を仰ぐ。合言葉は、「くたばれ、ヒトラー」。 至る所でゲシュタポが目を光らせているから、気をつけること。 夜になった。着替えを持って、そろそろ行こうかというとき、フランキーというアメリカ兵がオレ(クーガー)を呼び止めた。 フランキーは、長い鎖がついた星型のメダルを首から外し、オレ(クーガー)の首にかけた。 「戦争へ行く前の晩、婆ちゃんから貰った、ジプシーの守り札だ。 これさえあれば問題ナシだぜ。グッドラック」 これは、博物館に展示されてたやつだな。 オレ(クーガー)は、ストーブを横に退かし、そこにある穴に飛び込んだ。 匍匐全身で進んでいく。二週間鍛えた甲斐あって、楽々だ。 外に出て、着替えて、公園に行く。確かに、ゲシュタポみたいな奴がうろうろしてるな。 あの綺麗なご婦人なんか、そうだろう。オレ(クーガー)は、彼女を慎重にやり過ごす。 やがて、ベンチに座っている、眼鏡をかけて真面目そうな若い男を見つけた。 彼こそ、レベッカの人だろう。オレ(クーガー)は合言葉を言った。 「良かった。取り残されたかと思いましたよ。私は、夕べ、収容所を脱走した、物理学者のシモンと言います」 もしかして、あの、タイムベルトを作った、シモン博士?そう言われてみれば、面影があるような。 「今、ドイツとアメリカが競って完成を急いでいる秘密兵器があるのです。 ナチスは、私を監禁し、秘密兵器の開発を強制させました。 しかし、私はもう、人殺しの手助けなどしたくない!」 シモンは熱く語った。秘密兵器とは、やっぱり、核だろうな。 260 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 01 19 18 ID qYgON5Qg0 オレ(クーガー)とシモンは、レベッカからの暗号を解き、指定された小屋の前に来た。 ここに、レベッカの人が来る予定だ。待っている間、ヒマなので、なんとなく、首から下がったの守り札を触る。 「おや?それは何ですか?」 オレ(クーガー)は守り札のことをシモンに説明した。 「ここに、何か書いてありますね」 ほんとだ。よく見ると、何か書いてあるが、メダルが錆びていて読めない。 「そこまでよ!手を上げなさい!」 ふり向くと、公園でやり過ごした、ゲシュタポの女が、こちらに銃を向けている。 オレ(クーガー)とシモンは、言われた通りに両手を上げた。 向こうから、オープントップの軍用車に乗った男がやってきた。男は、女に言う。 「ご苦労、あとは私が引き受ける。ハイル・ヒトラー!」 女は去っていった。オレ(クーガー)とシモンは、男の車に乗せられた。 両側は森。誰もいない山道を、男が運転する車は走っていく。 やがて夜になり、空には月が出ている。どこへ連れて行かれるのだろうと不安になった頃、 男は口を開く。 「くたばれ、ヒトラー!」 オレ(クーガー)とシモンは驚いた。 「私はシュミットだ。よくここまで来れたな。もう安心しろ」 シュミットは、ゲシュタポとレベッカの2重スパイだったのだ。 「この道を行けば、スイスへ着く。そしたら、アメリカ大使館に飛び込んで・・・」 ’馬鹿め、我輩の手から逃れられると思ったか!’ 突然、声がしたかと思うと、オレ(クーガー)とシモンとシュミットの体は車から投げ出され、 宙に浮いた。目の前に、巨大なヒトラーが現れた。 ’我輩の目は誤魔化されんぞ、シュミット大佐。裏切り者の末路が、どんなに哀れなものか思い知らせてやる!’ シモンとシュミットは抵抗を試みているようだが、無駄だ。何も出来ない。 このままでは、ヒトラーになぶり殺しにされてしまうだろう。 こんなときこそ、守り札だ。オレ(クーガー)は、星型のメダルをヒトラーに突き出した。 すると、メダルは光を放ち、ヒトラーの目を射抜いた。 よし、いい感じだ。あれ?メダルの錆びが取れて、文字が読めるようになってる! オレ(クーガー)は読もうとしたが、ヒトラーの一撃を喰らい、クーガーは気絶した。 オレの意識はクーガーから離れた。何でこんな時に・・・! クーガーの方を見る。クーガーは意識を取り戻した。こうして見ると、どこかで見たような顔だな。 そうだ、あの、目が不自由な久我さんだ。日本に帰化して、久我になったのか。と、そんな場合じゃない。 ”メダルだ、メダルの文字を読むんだ、クーガー!!” その声が届いたのかどうかは知らないが、クーガーはメダルの文字を読み上げた。 「放浪の民に正しき道を示したまえ!道中の災難から、我を守りたまえ! 我は、神の下僕にして、その慈悲と恵みを称える者なり!」 ヒトラーは苦しみだし、そして、消えた。 クーガーとシモンとシュミットは目を覚ます。辺りには、三人以外誰も居ない。 「あのヒトラーは幻覚か?」 「いや、確かに・・・」 彼らは首を捻っている。オレは言ってやった。 ”悪魔の仕業だよ。オレの体を奪った悪魔のね・・・” 「ん?今何か言ったか?」 「しかし、あれは、凄まじい体験だった。人生が変わりそうだよ」 クーガーはため息をついた。彼は、このことがきっかけで、悪魔博物館を・・・。 *「お願いだ、我輩も連れて行ってくれ!」 *ヒトラーは悪魔に、何か頼み込んでいます。 *’そうはいかん。貴様は、まだまだここで悪事を繰り返す義務がある。 *契約が切れる、来年まで・・・’ *「来年?」 *’1945年4月30日。それが貴様の命日だ。よく覚えておけ。それでは、いつか、地獄で・・・’ *悪魔は、腰に巻いたタイムベルトを操作して、どこかの時空へ飛んでいきました。 こうしてまたオレは、時空を越えていく。今度は、どこへ飛ばされるのか・・・。 261 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 02 47 16 ID qYgON5Qg0 IV.他人の不幸に流す涙ほど乾きやすいものはない ~紀元前4世紀頃 ギリシャ アテネ *女神アテナの像の前に、悪魔がいます。 *’忌まわしき女神像め。あまりの醜さに、反吐が出るわ!’ *悪魔が女神像に一撃を加えると、女神像の首が落ち、転がりました。 *女神像の首は、悲しそうな顔をしています。 オレは起き上がり、自分の体を見る。この体つきは、結構年食ってるな。 周りには、オリーブの木がたくさん植わっている。 少年がオレを呼んだ。 「こんな所にいらっしゃったんですか。患者さんがお待ちです。早く来てください。 ニクラス先生!」 ┌─データ───────────────────────── │場所・・・古代ギリシャ アテネ │名前・・・ニクラス │職業・・・医者 └───────────────────────────── オレ(ニクラス)は、助手の少年、ダリオに診療所に連れて行かれた。 火傷を負って苦しんでいる男が、寝台に寝ている。 頭の中に、ニクラスが持っている医術の知識が浮かんでくる。 オレ(ニクラス)は、男の患部に油を塗り、包帯を巻く。 なんつーか、この時代の医術ってのは、おばあちゃんの知恵袋みたいなのだな。 これならオレにだって出来そうだ。 男に、治療代として、銀貨を貰った。 ダリオが、ここは任せて診察に行ってくださいと言うので、出かけることにする。 オレ(ニクラス)は、怪我や病気で苦しんでいる人々を、次々と助けていく。 ドクダミ、アマチャヅル、オオバコ・・・症状に応じて薬草を使い分ける。 治療代に貰った銀貨も、合計3枚になった。 道をぶらぶら歩いていると、向こうから男がやってきた。 「ちょっとお尋ねしますが、10才くらいの、品の良さそうな男の子を見ませんでした? 然るところのお坊っちゃまなんですが、ちょっと目を離した隙に・・・ああ、大変だ!」 オレ(ニクラス)が見てないと言うと、男は焦った様子で去っていった。 丘の上のパルテノン神殿に行ってみることにした。長い階段を上って、神殿に着くと、 アテナ像の前で、神官が倒れている。口に耳を当てる。呼吸が止まっている。 こういう場合は人工呼吸だ。気道を確保し、鼻をつまんで・・・。 って、コレって、キス!?だけど、この体はニクラスんだし、気にしない。 なんせ、人命がかかってるんだし。 オレ(ニクラス)が、神官の口から息を吹き込むと、神官は意識を取り戻した。 「助かりました。ありがとうございます。しかし、罰当たりなことをする人がいるもんですな」 神官は、首の落ちたアテナ像を見た。 アテネの外れの、オリーブ畑にやってきた。 そこには、鎧をキッチリ着て、槍を持った、スパルタの兵士がいた。 兵士の足を見ると、怪我をしていて、患部が爛れている。 治療をしてやろうとすると、兵士は初めは断っていたが、やがて首を縦に振った。 オレ(ニクラス)は、爛れた患部に薬草をすり潰したものを塗った。 「お礼と言ってはなんだが、これを受け取ってくれ」 兵士は、懐から小さな、釣鐘形の鈴を取り出した。博物館に展示してあったヤツだ。 「これは、エジプトのファラオが、魔除けに使ったという言い伝えの、戒めの鈴だ」 オレ(ニクラス)は、兵士から鈴を受け取った。 262 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 02 48 39 ID qYgON5Qg0 ぶらぶらと広場までやってくると、商人が露店を開いていた。 そして、さっき会った、男の子を探しているという男にまた会った。 「私は、坊っちゃまの家庭教師を務める、アリストテレスと申します」 やっと出たよ、歴史上の人物。アリストテレスは話を続ける。 「坊っちゃまは、それっぽい服装をしてるから、すぐに解るはずです。 金の刺繍が入った、ペルシャ模様の帯をしているし・・・。 ああ、坊っちゃまにもしものことがあったら、どうしよう・・・」 まだ坊っちゃまは見つかってないようだ。 「旦那、掘り出しモンがありますよ。銀貨3枚でどうです?」 商人が大声で言う。丁度持ち合わせもあることだし、金を払って、品物を受け取る。 あっ、こ、これは、金の刺繍が入った、ペルシャ模様の帯! それを見ると、アリストテレスは商人につかみかかった。 「貴様ぁ、坊っちゃまをどこへやった!答えろ!」 「た、助けて下せぇ!あたしが見たときにはもう、事切れてたんですよ! 岬の岩陰に倒れてたんだ、嘘じゃねぇ!」 アリストテレスとオレ(ニクラス)は、急いで岬に向かった。 商人が言った通り、少年が倒れていた。 「坊っちゃま、しっかりしてください!」 オレ(ニクラス)は、少年の心臓に耳を当てる・・・やっぱり、死んでいる。 ”その子を、死なせてはいけません。その子は、神の命(めい)を受けた、特別な子供なのです。 あなたの力で、助けてあげてください” 遠くから、優しげな、女性の声がしたかと思うと、オレの意識は、二クラスから離れていた。 あれ?どうしてだ?二クラスが気絶したわけでもないのに。 声は神殿の方から聞こえてきたような気がする。オレは、パルテノン神殿のアテナ像の前に行った。 ”あの子を、助けてあげてください” やはり、声はアテナの声だった。 ”でも、どうやって?” ”神々の助言を借りて、黄泉の国に行きなさい” オレは、アテネの街の至る所に設置されている、神々の石像に話を聞いて周る。 商売の神ヘルメス、月の女神アルテミス、海の守り神ポセイドン。 意識だけの存在になると、人から見えないだけじゃなくて、こんな効果もあるんだ。 ついに、黄泉の国の守り神ハデスの像を見つけた。 ”黄泉の国に行きたいんだけど・・・” ”まぁいい。特別に許可しよう” ハデスがそう言うと、足元の地面が無くなるような感じがして、オレは落ちていった。 263 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 02 49 25 ID qYgON5Qg0 気が付くと、そこは、黄泉の国の門だ。神話通りに、三つ首の獣、ケルベロスが番をしている。 ”子供を助けたいなら、我輩の問いに答えてみろ” ケルベロスは、オレに問題を出す。オレの目の前に、5人の男たちの幻が現れた。 ヒントを頼りに、誰が誰だか当てろ、という問題だ。所謂、ロジックパズルとかいうヤツ。 オレがそれに正解すると、ケルベロスは言う。 ”望みどおり、子供は返してやる” オレは黄泉の国の門をくぐった。そこは、長い通路のようだった。 途中に、あの少年(の魂)を発見する。良かった。これでどうにか・・・。 オレは、少年の手を取り、戻ろうとした。 ’待て!’ ホッとしたのも束の間、通路の奥から、ボーダーシャツの悪魔が登場。 ’このクソガキがつまらぬ抵抗をするから、こんなところまで来るハメになったのだ。 もう一度チャンスをやる。魂の契約を受けろ!そうすれば、この世は、わしとお前のものだ! さあ、こっちへ来い’ 悪魔は少年を誘惑しにかかった。オレも負けずに言う。 ”そっちへ行っちゃダメだ!こっちだ” ’邪魔をするな!貴様、こんな所まで着いて来おって!’ ”好きで来たわけじゃないぞ!オレの体を返せ!” オレは悪魔に飛びかかろうとしたが、悪魔に金縛りにされてしまう。 ’この体はわしのものだ。もう諦めろ’ ”んなこと言ったって・・・” ’さあ、こっちへ来い。でないと、何度でも貴様を殺しに行くぞ’ 悪魔は再び、少年を誘惑、いや、脅迫する。少年は、悪魔に近づいていく。 ’よしよし、それでいいのだ’ しかし、そのとき、悪魔は、頭を抱えてうめきだした。 鈴の音が、高らかに鳴り響いている。 *ニクラスが、戒めの鈴を鳴らしています。 *「王子、聞こえてますか、この鈴の音(ね)が。王子、返事をして下さい」 *アリストテレスは、少年に呼びかけます。え?王子なんです? *「この方は、マケドニアの王子、アレクサンドロス様なんです」 *出ました、歴史上の人物。 悪魔が苦しんでいる隙に、オレは少年を連れて、逃げた。 少年は息を吹き返した。 「生き返ったぞ!ばんざーい!」 アリストテレスは喜んでいる。 「信じられん、神の奇跡だ」 ニクラスは、目を白黒させている。 こんなに喜んでもらえて、オレも頑張った甲斐があったというものだ。 ん? そんな微笑ましい光景を眺めながら、オレの意識は、何かに吸い込まれていく。 264 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 02 50 06 ID qYgON5Qg0 V.時はすべての悲しみを和らげる ~1864年9月 アメリカ合衆国 アトランタ *「俺たちは、開放されたんだ!自由、万歳!リンカーン、万歳!」 *第16代大統領 エイブラハム・リンカーンが、群集に向かって、演説しています。 *有名な、ゲティスバーグ演説です。 *「人民の、人民による、人民のための政治を、この国から葬り去ってはならない! *アメリカは、自由と平等の国なのです!」 「しっかりしなさい、ジョージ!大丈夫?」 オレは目を覚ました。ひどく体がだるい。喉がカラカラだ。 目の前に、太った黒人の女性がいる。 「どうした?ベル」 三つ揃えをキッチリ着た、白人のオッサンが近づいてきた。 「マイヤー様、ジョージが・・・」 マイヤーと呼ばれたオッサンはオレを覗き込む。 「軽い日射病だな。少し寝れば治る」 マイヤーはそう言った。オレは、ベルと呼ばれた女性に抱きかかえられた。 えっ?そういえば、この体、ずいぶん小さい。まだガキなのか。この女性、ベルは、母親だな。 ┌─データ───────────────────────── │場所・・・アトランタ マイヤー農場 │名前・・・ジョージ │職業・・・農場の少年。元奴隷 └───────────────────────────── まだ農場で働いてはいるが、もう奴隷じゃない。ちゃんとお給料も貰ってるし。 オレ(ジョージ)は、ベルに、農場の片隅にある、粗末な小屋に連れて行かれ、ベッドに寝かされた。 「しばらく寝ていなさい。お前はもう、奴隷じゃないんだ。そんなに働かなくてもいいんだよ。 まぁ、仲間たちが次々と出て行って、残ったのはあたし達とトムじいさんだけだから、 忙しいのも無理ないよね」 ベルは、ベッドのそばのタンスを開けて、ゴソゴソやっている。 見てみると、タンスの中には、所々泥で汚れている、100ドル札が、何枚か入っていた。 「あたし達もそろそろ潮時さ。お金も貯まったし、もうここを出よう。 マイヤー様は、南部の人間にしては、珍しく話がわかるお人だ。きっと許してくださるよ」 ベルは、お金を元通り、タンスにしまった。 次の日、ベルとオレ(ジョージ)は、マイヤーへ、農場を出たいと申し出た。 「弱ったな、お前たちがいなくなると、この農場が・・・」 困っているマイヤーに、ベルは言う。 「お願いでございます。自由に生きるのが、あたし達の夢だったんです!」 「そうか、寂しくなるけど、仕方ないな。残りの仕事を片付けたら、出て行ってもいいぞ」 マイヤーは、ついに折れた。 それから、ベルとオレ(ジョージ)は、残りの仕事を終わらせるために、必死で働いた。 まず、マイヤーが早口で喋るのを正確に記憶してその通り実行する(所謂記憶ゲーム)。 それから、屋敷の台所のベルを手伝う。大中小の瓶があって、それらを駆使して、 決められた容量を計るという、よくあるゲームをクリアする。 その後は、ニワトリ小屋のトムじいさんの手伝いだ。 トムじいさんは、所謂つるかめ算が解けなくて困っているので、代わりに考えてやる。 「やったよ、ジョージ。これで仕事は全部終わったんだ。これで、自由になれる。 この南部から、ついに抜け出せるんだよ!」 ベルは喜んでいる。 「よく頑張ったな。出発は明日にしなさい」 マイヤーがそう言うので、オレ(ジョージ)とベルは、小屋へ帰った。 「今日一日も、無事で過ごせましたことを、深く感謝いたします、アーメン」 お祈りを済ませ、オレ(ジョージ)とベルは、眠りに就いた。 しかし、まだ一日は終わっていなかった。 265 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 02 50 49 ID qYgON5Qg0 「起きろよ、ジョージ」 何だ、こんな夜中に・・・。眠い目を擦りながら起きると、そこには見慣れぬ男がいた。 目のところに穴があいている白頭巾をすっぽりと被り、片手にたいまつを掲げた男だ。 白頭巾、と聞くと、アメリカの某秘密結社のことが思い起こされるけど、 今の時代にはまだ無かったはず・・・でも、まぁ、似たようなモンだろう。 「だ、誰だ!」 オレ(ジョージ)がそう言うと、白頭巾の男は答えた。 「教えにきてやったのさ。冷たい現実ってヤツをな」 男は小屋に火をつけた。 「何が奴隷解放だ。貴様等などに、でかいツラされてたまるか!」 オレ(ジョージ)は小屋から逃げ出した。焼死は免れたものの、白頭巾の男たちに捕まってしまった。 オレ(ジョージ)は、縄でぐるぐる巻きにされ、木に吊るされた。 「見せしめだ、鞭をくれてやる」 白頭巾の男はオレ(ジョージ)を鞭で打った。 「お願いでございます。このままでは、息子が死んでしまいます」 ベルが男に必死で頼み込んでいる。そんなベルを男は無視した。 「いいか、ジョージ。お前は、生まれながらの奴隷だ。リンカーンがなんと言おうと、 俺たちがいるかぎり、貴様等の好きにはさせん。よーく覚えておけ!」 白頭巾の男はさらに、オレ(ジョージ)を鞭で打つ。 ジョージは気絶してしまい、オレの意識はジョージから離れる。 「ボス!小屋の中からこんなものが」 もう一人の白頭巾の男が、燃え盛る小屋の方からやって来て、言う。 「ほほう、100ドル札じゃないか」 ボスと呼ばれた男は、100ドル札をポケットにしまった。 「そ、そのお金は!」 ベルは、男に取りすがったが、足蹴にされてしまった。 「南部から出て行こうと思うな。一生を俺たちのために捧げるんだ、解ったな」 白頭巾の男たちは、馬に乗って去っていった。 オレはベルを見た。気絶しているけど、怪我は大したことなさそうだ。 ┌─データ───────────────────────── │名前・・・ベル │職業・・・農場の女。ジョージの母 └───────────────────────────── うっ、とうとう女性に憑依するときが来たか。なんかヘンな感じ。 っと、それよりも、太ってて起き上がるのも、歩くのも大変だぞ、こりゃ。 地面を見ると、馬のひづめの跡が続いている。オレ(ベル)はその跡を辿っていった。 すると、洞穴があった。中から、明かりが漏れている。 オレ(ベル)は、見つからないように注意しながら、中を覗いた。 白頭巾の男たちが、祭壇に向かって祈りを捧げている。 祭壇の上には、何かを掴もうとする形の、手のブロンズ像が置いてある。 確か、展示品の・・・ということは、こいつらは悪魔崇拝者? 先ほど、ボスと呼ばれていた男が、話し出す。 「魂の契約を交わした我々に、もはや恐れるものなどない。 悪魔の理想とする、暗黒の歴史を、我々自身の手で作り上げていくのだ!」 次の朝。オレ(ベル)は、マイヤーに、事件のことを説明した。 だが、洞穴をで見たことは言わなかった。 「ひどい奴等がいるもんだ。まぁ、気を落とすな、ベル。 また金が貯まるまで、ここで働けばいい」 マイヤーは、大事な客人を連れてくるから、と言って、馬車に乗って出かけていった。 オレ(ベル)と、ジョージは、農場の日課をこなす。 「リンカーンがいる限り、おれ達の未来はまだまだ捨てたもんじゃない。 だって、彼は神様の子どもなんだからね」 ジョージはまだ希望を捨てていない。 ニワトリ小屋に行くと、トムじいさんが、商人と取引していた。 トムじいさんは、商人に、泥で汚れた100ドル札を出した。 「そのお札は・・・?」 「これは、今朝、マイヤー様から貰っただよ」 266 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 02 52 25 ID qYgON5Qg0 日が暮れる頃、マイヤーが上機嫌で戻ってきた。 「素晴らしいお客様がお見えだよ」 客が馬車から降りる。頬髯と顎鬚を生やした、やせっぽちな男。見覚えがあるぞ。 「エイブラハム・リンカーン大統領だ!」 やっぱり。 マイヤーとリンカーンは、大広間のソファに座って談笑している。 オレ(ベル)は給仕係だ。マイヤーは、昨夜の事件の話をする。 「そうですか、そんなひどい目に・・・」 「南部にはまだまだ、根強い差別意識が残っているようでして」 「あなたみたいな方ばかりなら、戦争は起きませんでしたよ、マイヤーさん」 リンカーンはマイヤーをいい人だと思っているらしい。 「今日はもう、仕事はいいから、2階の客室で休みなさい」 オレ(ベル)とジョージは、2階の客室に行った。 ジョージは、こんな豪華な部屋で寝たことがないと、はしゃいでいる。 オレは考える。やっぱり、マイヤーは怪しい。つーか、白頭巾だろ?なんとか証拠を掴みたい。 2階にはマイヤーの書斎もある。オレ(ベル)は、こっそり忍び込んだ。 机の引出しを物色すると、黒光りした革の鞭と、白い頭巾が入っていた。 1階の大広間では、まだマイヤーとリンカーンが話しているようだ。 オレ(ベル)は、大広間が見下ろせるところに移動した。二人が話している内容が聞こえてくる。 「で、大事な話というのは?」 「私を、あなたの特別参謀に任命していだだきたいのです」 「・・・残念ですが、引き受けかねます。どうやら、時間の無駄でしたな。失礼します」 リンカーンが断って帰ろうとしたとき、マイヤーは指笛を鳴らした。 すると、白頭巾の男たちが現れて、リンカーンに銃を突きつけた。 「お帰りはまだ早いですよ、閣下」 オレ(ベル)は急いで客室へ戻ったが、ジョージは白頭巾に銃を突きつけられていた。 「か、かあさん・・・」 オレ(ベル)にも銃が突きつけられた。 「ベル!ジョージ!降りて来い!面白いところに連れて行ってやる」 マイヤーの冷たい声が響いた。 いつの間にか、激しい雨が降り始めていた。 「大統領閣下、あなたをこんな場所にお連れした事を遺憾に思います。 ここは、言うことを聞かない奴隷どもの墓場です。 この雨なら、あと一時間もすれば、島は水に沈んでしまうでしょう」 オレ(ベル)とジョージとリンカーンは、湖の中の小さな島に立っていた。 その他に、この島にはコヨーテが3匹いる。 向こう岸にいるマイヤーは、水面に浮かぶボートを蹴って、こちらによこした。 「大統領閣下、最後のチャンスです。奴隷たちのことなどほっといて、自分だけボートに乗りなさい」 だがやはり、リンカーンは固辞した。 「では、屋敷でお待ちしております。気をつけて」 マイヤーは帰っていった。つまりこれは、川渡り問題だ。 ボートは二人しか乗れない。人間が一人は乗らないと、ボートが漕げない。 コヨーテの数より、人間の数が少ないと、コヨーテは人間に襲い掛かる。 人間を渡すのはもちろんだが、かわいそうなので、コヨーテも渡してあげることにする。 と、こんな条件だ。ヒマな人は、最短で何ステップで解けるか考えてくれ。 ともかく、オレ(ベル)とジョージとリンカーンは、島から脱出することに成功し、屋敷に帰った。 大広間でくつろいでいたマイヤーは、3人揃ってやってきたので、驚いている。 「今度は、私があなたをお連れしましょう。少々、狭くて暗いところですが・・・」 リンカーンがそう言うと、マイヤーは観念した。 そのとき、オレの意識はベルから離されて、吸い込まれていく。 今度はどこへ行く気だ、悪魔め!こうなりゃ、地獄の果てまでついていってやるぞ! 267 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 04 27 49 ID qYgON5Qg0 VI.疑問はあらゆる知恵の鍵になる ~紀元前4年頃 イスラエル 「なあ、カシム!昼寝してないで起きてくれよ、カシム!」 誰かに体を揺すぶられる。オレは目を覚まして、立ち上がろうとする・・・が、 アレ?何だ、この感じ・・・。 ┌─データ───────────────────────── │場所・・・イスラエル ナザレ │名前・・・カシム │職業・・・ロバ └───────────────────────────── うわっ、今度は動物かよ。オレ(カシム)を起こした男が、話し掛けてくる。 「なあ、カシム、俺の悩みを聞いてくれ。 実は、許婚のマリアが、その・・・子どもを、身篭ったらしいんだ。 でもな、神様に誓ってもいいが、俺は彼女の手すら握ったことはないんだ! マリアは、天使が夢の中に現れて、神の子を身篭ったというお告げを聞いたそうだ。 でも、そんなことあると思うか?」 ということは、もしかして・・・。マリアって、あの、イエスの母マリア? そして、この男は、ナザレのヨセフか。すごい時代に飛ばされたな。オレはロバだけど。 ここは、白い漆喰を塗った家々が立ち並ぶ田舎町、ナザレだ。 ロバの生活も悪くない。干し草は、思ったよりおいしいし。うーん、適応力ってスゴイな。 そんなこんなで数日が過ぎた。マリアとヨセフの関係はギクシャクしたままだ。 井戸端で、町の長老が嘆いている。 「ああ、あんなに惹かれあっていたのに。わしには、あの二人をどうすることも出来ん。 ちょっとしたきっかけがあれば、仲良くなれるはずなんだが・・・」 ここは一つ、史実通りに事が運ぶように、きっかけってヤツを作ってやりますか。。 大工の仕事場にいるヨセフの様子を見に行く。ヨセフは、半ば自棄になって、木材に鉋をかけていた。 そして、隣の家で石臼を挽いているマリア。なんだか元気が無い。 また仕事場に行くと、ヨセフはいなかった。見回すと、女物の首飾りが置かれている。 きっと、マリアに渡しそびれたんだろう。オレ(カシム)は首飾りを口に咥え、マリアの元へ持っていった。 マリアは、ヨセフからの物だと察したようだ。 首飾りを受け取ると、代わりに、男物の銀の腕輪を咥えさせた。 ヨセフは、ナザレの町を見下ろす丘の上に座り、嘆き悲しんでいた。 オレ(カシム)は、ヨセフに腕輪を差し出した。 「その腕輪・・・。そうか、マリアが俺に会うのが恥ずかしくて、お前に持ってこさせたんだな。 でもなぁ。天使のお告げなんて信じられないよなぁ」 これで上手くいくと思ったのに、ダメだったか。 そのときだった。空からアイツが降りてきたのだ。オレの体を乗っ取った悪魔が・・・。 「あなたは?」 ヨセフは恐る恐る聞く。 ’私は、神の声を伝える、天使である’ 悪魔はそんなことを言った。オレは、騙されるな!と叫びたかったが、 オレの声は、カシムの嘶きにしかならない。ヨセフは、悪魔のことを天使だと信じているようだ。 ’ヨセフよ、マリアは、神の子を身篭ったのだ。心配しないで、マリアと結婚するがよい。 そして、その子にデーモンと名付けよ。わかったな?’ 悪魔はとんでもないことを言ったが、’デーモン’は英語だからか、その意味にヨセフは気付かない。 「わかりました、天使様」 そう言うヨセフに満足したように、悪魔は去っていった。 268 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 04 29 11 ID qYgON5Qg0 思いがけない手助けがあって、二人は、めでたく結ばれた。 そして、数ヶ月経ったある日のこと、オレは、やっぱりロバだった。 ヨセフの元に、役人がやってきた。 「ヨセフというのは、お前か?ローマ皇帝、アウグストゥス様からの命により、戸籍調査を行なう。 お前の生まれた土地は?」 「ベツレヘムですが」 「ならば、すぐにベツレヘムに行って、登録を行なうのだ」 オレ(カシム)は、身重のマリアを背に乗せ、ヨセフに手綱を引かれながら、ベツレヘムへと向かった。 「大丈夫か、マリア」 「ええ、なんとか。それより、カシムが辛そうよ」 「なーに、こいつは水でも飲ませればすぐ元気になるって」 ロバの気も知らないで、ヨセフはそんなことを言う。 それからしばらくして、オレ(カシム)はとうとう、疲れて、地面にへたりこんでしまった。 「そろそろ町が見えてくるはずなんだが、道に迷ったみたいだ」 ヨセフが言う。なんだって?!オレ(カシム)は、鼻を利かせて、遊牧民のテントを見つけた。 遊牧民たちが連れているラクダと少し話をする。 テントの中には、3人の男がいた。ヨセフとマリアは、ベツレヘムまでの道順を尋ねる。 だが、3人はそれぞれバラバラなことを言う。 ラクダが言うには、一人は正直な男、一人は嘘つきな男、もう一人は正直か嘘つきか解らない男だそうだ。 これは所謂ロジックパズルとかいうやつだ。ラクダの言葉が解らないヨセフとマリアに代わって、 オレは問題を解いた。ヨセフとマリアを連れて、求めた答えの通りに進むと、ベツレヘムに着いた。 *一方、その頃。 *夜空の星に導かれて、ベツレヘムを目指す3人の旅人がいました。 *「あそこだ、急ごう」 「部屋はもういっぱいだよ」 「そこを何とか。赤ん坊が産まれそうなんです」 宿屋の前で、主人にヨセフが頼み込んでいる。 「しょうがないなあ。馬小屋でよかったら貸してあげるよ」 「ありがとうございます」 いよいよ、今夜か。 静かな馬小屋の中。干し草の上にマリアが横たわっている。陣痛が始まったようで、苦しそうだ。 ヨセフが横に付き添っている。 オレ(カシム)は、おいしい干し草を腹いっぱい食べて、眠くなってしまった。 ヨセフとマリアの様子を見ながら、オレ(カシム)は眠りに就いた。 269 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 04 32 30 ID qYgON5Qg0 「やったぞ、男の子だ」 ヨセフが叫んだのを聞いて、オレ(カシム)は目を覚ました。赤ん坊は、マリアの腕の中で、すやすやと眠っていた。 「天使のお告げどおり、デーモンと名付けよう」 ん?誰か来るぞ。馬小屋に、三人の男が入ってきた。 「あ、あなた方は?」 「東の国より参りました、占星術師にございます。神の子を一目、拝みに、星に導かれて、参りました」 三人は、それぞれカスパル、バルタザール、メルキオールと名乗った。うん、あの三賢者だな。 「これは、捧げ物にござります。どうか、お受け取りいただきますよう・・・」 三賢者は捧げ物を、マリアの前に差し出した。 いろいろな物の中に、涙形の小さな壺が混じっている。展示されてたヤツだ。 「ありがとうございます。デーモンも喜んでいますよ」 ヨセフがそう言うと、賢者たちは慄く。 「デーモン?何ですかな、その不吉な名前は・・・」 さすがは後に賢者と呼ばれるだけのことはある。’デーモン’が英語でも、不吉だと解るようだ。 「え、いや、でも、天使様が・・・」 ’不吉なものか!最も相応しい名だ’ で、出たぞ、ボーダーシャツの悪魔。 「天使様!」 ’玉のような嬰児(みどりご)に、神も喜んでおられる。さっそく、洗礼を授けよう。さあ、デーモンをこちらへ・・・’ 悪魔がそう言うが、赤ん坊を抱いたマリアは動かない。ヨセフが急かす。 「ど、どうした、マリア?早く天使様に・・・」 「渡しません!あなたは天使じゃない。その目を見れば、解ります」 さすがは、後に聖母と呼ばれるだけのことはある。マリアは、悪魔であることを看破した。 ’かわいそうな奴等だ。大人しく騙されていれば、死ななくて済んだものを・・・・’ 「なぜ、この子を狙うんです?」 ’聞きたいか。ならば、教えてやる。わしとその赤ん坊との因縁を’ 悪魔は語りだした。 ’あのとき、と言っても、今から数えれば、30年後のことだ・・・。 わしは、修行を積んでいた、コイツの前に現れ、誘惑を試みた。 だが、返り討ちにあい、わしは、壺の中に封じ込められてしまった。 長い間の屈辱を耐えて、わしは蘇り、そして、過去へ戻ってきた。あのときの復讐を果たしに・・・’ 「そうはいかないぞ、悪魔よ!我々は、お前の来ることを予知していた。救い主の命を狙う、邪悪なる者の存在を・・・」 賢者たちは言った。 「再び、闇の中へ舞い戻るが良い!この魔封じの壺へ!」 賢者たちが、床に置いた壺に手を伸ばしたとき・・・。 ’動くな!’ 突然、炎が立ち昇り、壺を包んだ。 ’わしの魔力に敵うものなどない。頼りの救い主とやらは、まだ赤ん坊なのだからな’ オレ(カシム)は悪魔を見た。悪魔は、オレ(カシム)には気が付いていないようだ。 よーし!オレ(カシム)は悪魔に跳びかかり、尻に思いっきり噛み付いた。 ’ぎゃっ!’ 悪魔の集中が解け、壺を包んでいた火が消えた。 ’邪魔をするな!’ オレ(カシム)は悪魔の一撃を受け、ふっ飛ばされた。カシムは気絶し、オレの意識はカシムから離れる。 「悪魔よ、退け!」 賢者たちが言うと、悪魔はオレの体から引き剥がされ、壺に吸い込まれていった。オレの体は地面に倒れた。 「ど、どうなったんだ?」 ヨセフは慌てふためいている。 「大丈夫です。あれは抜け殻です。悪魔は、この中ですよ」 賢者たちは、魔封じの壺を指して言う。 「とにかく、ここを出ましょう」 賢者たちとヨセフと、赤ん坊を抱いたマリアは、馬小屋を出て行った。 オレは、地面に倒れている、自分の体を見た。自分の体をこんなにじっくり見るなんて、初めてだ。 オレの意識は、オレの体に戻った。痛む尻に手をやりながら起き上がる。 腰には、タイムベルトとやらが巻かれている。バックルを開けると、中がコントロールパネルになっている。 スクリーンと、タッチセンサーのキーがある。ああ、やっと戻れるんだ・・・。オレは、震える指で、慎重にキーを押していった。 1995年9月25日、悪魔が出る前の、あの博物館へ。 270 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 04 34 58 ID qYgON5Qg0 VII.宇宙の力は地球を動かし、木を育てる。その力は君にもあると・・・ オレは起き上がった。そこには、博物館はおろか、建物というものが見当たらない。 地平線まで続く、荒涼とした風景。一面に白い粉みたいなのが積もっている。 足元の白い粉を退かすと、マンホールを発見したので、開けて中に入る。 マンホールの中は、小さな部屋だった。一体の人骨と、一枚の絵があった。 人骨の側にノートが落ちているので、読む。 ”もう水も食料も無くなった。外へ出る気力も無い。いつか、誰かが私を発見してくれることを信じて、この文を残す。 30年以上も続いた、第二次世界大戦は、核爆弾のキャッチボールでついにピリオドを打った。 我々人類は、悪魔の誘惑を撥ね退けることが出来なかったのだ。 だが、残された人類よ、諦めるな。そのうちに、救世主が現れる。神の子が悪魔を葬る時が、必ずやってくる” 何てことだ。表に降り積もってるのは死の灰で、ここは地下シェルターか。どうしてこんなことに・・・。 壁に掲げられてる絵を見る。題名は、「悪魔の肖像」 伸び放題の髪とヒゲの痩せた男が、白い服を着て、茨の冠を頭に頂いている。 これは、イエスじゃないか!ってことは、あのとき悪魔は、壺に封じられたんじゃなくて、赤ん坊の中に入ったのか。 オレはタイムベルトを操作し、急いであの馬小屋へと戻った。 オレは地面に寝ていた。痛む尻に手をやりながら、起き上がる。これは、悪魔がオレの体から出て行った直後だな。 「とにかく、ここを出ましょう」 賢者の一人が言い、マリアとヨセフは馬小屋から出て行こうとした。 「待て!オレは悪魔じゃない。壺の中にもいない。悪魔は、その赤ん坊だ!!」 オレに見抜かれ、悪魔は本性を表した。 ’邪魔をするな、小僧!この体は、わしがもらった。神の子と悪魔の美しい融合が、今完成したのだ’ 赤ん坊の姿の悪魔が喋りだしたので、一同は驚いている。 オレは魔封じの壺をとり、悪魔に向けた。 「くたばれ!悪魔」 だが、オレの力が足りないのか、悪魔には効いてないようだ。 ’ケケケ。そう簡単にはいかんぞ’ 「うるさい、黙れ!お前なんか、ちっとも怖くない! お前のやれることは、ぜいぜい幻を見せることくらいじゃないか!」 ’フン、貴様に何がわかる!’ 「わかるさ!お前や、お前の手先がやったことは、みんなこの目で見てきたんだ」 ’何でも知っているというなら、わしの質問に答えてみろ’ オレは、悪魔が出してくる問題に全問正解した。 ’くそう、お遊びはもう終わりだ、死ねぇ!’ 悪魔は全力でオレに襲い掛かってきた。オレも、もうダメか?と思ったそのとき、 頭の中で、さっき読んだ言葉が、繰り返し再生される。 ”神の子が悪魔を葬る時が、必ずやってくる” そうだ、諦めてはいけない。 「力をくれ、神の子よ!神から授かった、お前の力で、悪魔を追い出してくれ。 神の子よ!目を覚まして戦え!救い主、イエス・キリストよ!!」 オレは必死で、赤ん坊の中のイエスに向かって呼びかけた。 すると、悪魔は苦しみだした。今がチャンスだ!オレは再び、魔封じの壺を手にとり、こう言った。 「悪魔よ、退け!」 今度こそ、悪魔は壺の中に入った。 「全てが終わった。これで何もかも元のままだ・・・」 オレはそう呟くと、気を失ってしまった。 マリアとヨセフが、赤ん坊を胸に抱き、カシムを連れて、ナザレに帰る日が来た。 「ありがとうございました。これでデーモンの命も・・・」 ヨセフがそう言うので、オレは慌てて否定する。 「デーモンじゃないよ。イエスだよ」 「あ、そうでした」 マリアたちが道を歩いていく。オレは、彼らの姿が地平線に消えるまで、そこに立っていた。 大事に育ててくれよ。オレたちの未来が賭かっているんだからな。 オレはもう一度、1995年9月25日に戻る。 271 :タイムツイスト 歴史のかたすみで・・・:2007/08/21(火) 04 35 43 ID qYgON5Qg0 VIII.君が微笑むと太陽が昇ってくるようだ 冷たい床の感触を感じる。目を開くと、ポニーテールの彼女の顔が見えた。 オレは起き上がった。 「良かった。わたし、死んでるのかと・・・」 ここは悪魔博物館の展示室だ。そうか、元に戻ってきたんだな。 「ああ、キミか。久しぶりだなぁ」 「あの、どこかでお会いしました?」 「あ、そうか、そうだよね。いやぁ、あはは」 「ぷっ。おかしな人!」 オレと彼女は笑った。そのとき、地震が発生した。 「わたしに任せて! マラドゥル バラオ ガラドゥーラ’・・・」 彼女は呪文を唱え始めた。 きっと、オレが過去に行っていろいろやったから、現在も少し変わってしまったのだ。 今度は彼女が、悪魔のテレパシーによって、呪文を唱えるよう、誘導されたにちがいない。 過ちを繰り返させるものか。オレはとっさに、手を伸ばし、彼女の口を押さえる。 驚く彼女。まぁ当然だな。初対面でこんな馴れ馴れしい・・・。 さあ、ここはバッチリ決めなければ。家を出る直前、占いサービスが、本当のとどめのセリフを言っていた。 モノの本で読んだことがあるはずだ。思い出せ! 「・・・君が微笑むと、太陽が昇ってくるようだ」 地震は収まっていた。オレは手を離した。 展示されている魔封じの壺の方を見てみたが、悪魔が出てくる気配はない。 彼女は、にっこり微笑んだ。やった、成功だ。まず、名前から聞いてみるか。 「えーと、キミの名前は?」 The End *えー、ここで残念なお知らせがあります。 *ラストを改変していました。ごめんなさい。 *本当のラストは、彼女が呪文を唱えてしまい、壺から悪魔が復活して、 *主人公が「ぎゃー」と叫んで終了です。 *それではあんまりなので脚色してしまいました。 *筆者より。
https://w.atwiki.jp/erem42gxzo/pages/341.html
前 第2401話~第2410話 ツイッター(FINAL FANTASY S)より 第2411話 第2412話 第2413話 第2414話 第2415話 第2416話 第2417話 第2418話 第2419話 第2420話 第2411話 (2019年6月17日投稿、2019年8月22日掲載) 生足のネズミたち 「おっお前たちその脚は人間の・・いったいどうして!」 「あなたがた人間!?」 「ネッネズミだと!ばかな足が生えてしゃべるとは!?」 「それは私たちと大きさが似ているから錯覚して見えるだけよ!」 錯覚のようだが、ネズミが襲われていた! 「おうおう、てめえらなにもんだ?俺らの邪魔をアンダースタンでちゅう!?あ?」 「なにものだおまえたち!」 「おれりゃミクロネズミのワルワル団でちゅう!巨大な人間のパンをひとかけら盗んで一か月も過ごせるワルイ窃盗団よ!」 「なっ泥棒鼠だと!」 「ちがうわ!私たちは巨大いちごとかを取る平和の民族!こいつらが盗みでトーザスの超巨人のパンをとるようになって!」 「フン!まじめに働くなどばからしいでちゅう!なっ貴様ら人間!?なぜこんな大きさに!」 「いろいろあってこうなってるのだ!」 「なんだと・・!ちょうどいいでちゅうお前たち食べ物をもってないでかちゅう?」 「だめよかつあげは!カツを二重にあげて胃にもたれるぐらいわるいことよ!」 「うるさいでちゅう!おい人間もってないんでちゅ?」 「チョコとかならあるけど」 「なんでちゅうそれは」 「ほらこれ」 「なんだこれはただの岩でちゅう・・むしゃむしゃうまーーい!!テーレッテレー!ここれは」 「チョコ!」 「信じられないうまさだ・・アニキと呼ばせてもらうでちゅう!」 「なにいってるの!はっこの人間・・悪さの王ね!それは麻薬よ!そんなものを食べさせて」 「いいから食べてみるのだチョコ」 「騙されるものですか・・・ポリポリ・・・うまーい!!!」 ふと気づくとうまいチョコ 「アニキ!これはどうやってつくるんでちゅう?」 「なによ!チョコはあたしが一人で食べるの!アンタたちにあげるものなんてないわちゅう!」 「まあまあ喧嘩はよくないぜ!チョコは・・カカオをつぶしてたぶん液体にして混ぜて砂糖入れて固めるんじゃないかな」 「すごいでちゅう!!!」 「それよりここから先に進みたいんだ道しらない?」 「しってるでちゅう!案内するでちゅう!」 「なによ!わたしがあんないするの!」 「まあまあ落ち着きたまえチョコはまだあるぞよ」 「うおー!しかし・・こまったことがあるでちゅう・・・」 「そうね・・・」 「どうしたの」 「このさきに・・・魔物がすくっているでちゅう・・・」 巣食う魔物の救い・・ 第2412話 (2019年6月17日投稿、2019年8月23日掲載) その先には扉があった・・・ 「この扉誰が作ったんだろう実際はすごい小さいんだよね材料とか」 「この先にいるモンスターは・・近づいただけでやばいかんじになるのでちゅう」 「なっどういうことだぜ!」 「我々の仲間が何人もたべられたでちゅう!どうしてもいくというのでちゅう!ならばとめないでちゅう!」 「どうしようかねダンナーザ」 「行くしかないでしょ!ほかに道はないのよね?」 「ないでちゅう」 セーブポイントもあるので仕方なくその先に進んだ・・・ 「ご武運をいのるでちゅーー!またいつか会える日をたのしみにしてるでちゅー!」 すると・・奥には何やら丸いボールからきもちわるいキノコみたいなのがたくさん生えている生物?がいた 「お前はなにものだ!!!!」 「フルフル・・・オレはフルフルエンザーばいきんだ・・・おれさまは寄生しその体を乗っ取る性質を持っている」 「ヒュドラみたいな」 「ヒュドラは・・我々のばいきんの一種・・さあお前たち人間のその巨大な体をのっとり・・高熱で悩ませてくれる・・・・ちっさ!何者だお前ら!」 「ベリュル」 「そんなに小さい人間は見たことがないぞ!」 「お前を倒してこの先に進むのだ!」 「ほう・・・人間はいつだってそうだ・・せっかく増えた我々を退治していく・・・その恨みはらさねば!」 「やるか!覚悟しろ!」 「気を付けるでありんす!ばいきんはばっちいでありんす!」 「ばっちさこそ我らが力・・・ばっちしね!!!」 フルフルエンザーマスキンガーが襲ってきた! 「ばいきんフラッシュ!」 「うわっくらやみになってさらに混乱もしてしまう!うっとおし!」 「ばいきんパンチ!」 「16回攻撃のパンチだ!1%の確率でフルフルエンザにかかってしまう!寒気ステータスが1/8になっちゃう!」 でも一番恐ろしいのが・・ 「ばいきん増殖!!」 ベリュルたちのHPを吸い取って、吸われたHPまんまのHPが現在HPのHPになるフルフルエンザーが増えてしまう! 「ホーリー」 ジョナサンたちを召喚すると除菌効果があるのでそれでもいいのでナントカ倒した・・ ふと気づくと除菌されたフルフルエンザは溶けていった・・するとネズミたちが入ってきた! 「ああ!なんてすばらしいんでちゅう!これで風邪をひかなくなるでちゅう!冷たいものたくさん飲んで腹だして冷房16度設定にして寝れるでちゅう!」 するとロウがしかりとばした! 「だめよ!たぶん今頃夏なのかもしれないけど、たぶんあついんだとおもうけど、ばいきんでなる時は仕方ないけど、怠惰で風邪をひいたらだめなの!」 「そうだぜ!ロウもこないだアイス食べ過ぎで風邪引いたんだぜ!」 「もーそれはいまいわないで!!!ばか!!」 「そういうことだったでちゅう・・」 ネズミたちは落ち込んでいたが、すべてを知り顔をあげた 「あなたがたには感謝するでちゅう!この先にはバイキングの街があるので気を付けるでちゅう!」 「わかった!ありがとう!」 「またいつか会える日をまっているでちゅー!」 ネズミたちとさよならをし・・ベリュルたちは洞窟をススムのであった・・ 第2413話 (2019年6月17日投稿、2019年8月24日掲載) そして洞窟を出ると・・洞窟の中に町があり潮の香りが漂ってきた 「海っぽい!」 あたりには黒いスーツをきて、悪魔の耳やしっぽみたいなのを付けた連中がうろっていた・・ 「おいここどこだ俺はベリュル」 「だれだおまえは!ここはバイキングの街さ」 「なっバイキングだと海賊か!人々を襲って宝だというのか!」 「何を言う・・我らはバイキン一族・・・バイキンがくりすたるの力で進化して人化した生物だお前は何者だ!」 「バイキンだと!だからバイキングか!そんなことよりここから出口にいきたいんだけど」 「ここから船に乗ると出れるが、モンスターが邪魔をして進めないんだ」 「どんなモンスター」 「ネプコ竜というドラゴン型潜水艦さ・・AIで動いていて通るものをすべて食べちゃうんだ」 「なんてことだ俺たちに退治しろというのか」 「いやしらんけど、奴を倒さない限り倒すのは無理だ・・・ヒーホーそうだこの村の長老に話を聞くがいい」 「どこ」 「奥のたいまつの部屋にいる、バイキング様さ!」 ばいきんの村を進むと武器屋や防具屋があった 「ばいきんソード、ばいきんの兜、ばいきんのむちなどバイキンだらけだばっちいな」 名前こそばっちいが、追撃でバイオガ ポイズン スリプル コンフュの効果が高確率(全部のせのことも)乗るので結構便利だ 「剣の刃になんかべとべとしたものがくっついてるけど」 「高性能ばいきんでっせ!これならどんな敵でもたおせる!」 まあ買うかどうか微妙なとこだが買って長老部屋に入った 「たのもう!!」 「おお、なにものじゃね?」 そこにはひげだらけで黒いばいきんスーツの上から赤いパンツをはいた老人がいた・・・ ふと気づくとばいきん長老 「ワシらは・・ばいきんから進化し、ほぼ人間になったのじゃ・・このスーツも過去の名残を惜しんできているだけでの大きさはミニマムじゃが」 そういやまだこびとのパン中だった・・長老は黒いスーツをぬぐと、ほぼ人間の赤いパンツを履いた裸の老人が出現した 「バイキングの裸!」 「フォッフォッフォ立派なもんじゃろう・・それより我が願いを聞いてくれんか」 「なんだね」 「ネプコ竜というドラゴン型潜水艦を倒してもらえぬだろうか・・あれが辺りを荒らしまわってかなわん魚もとれん」 「強いの」 「もともとは潜水艦であったが、AIが暴走したという話じゃ・・もともとは二台あったらしいが」 「らしいが」 「片方がゴリラに壊され怒り狂ったという・・はっまさかAIは愛だというのじゃろうか!」 「なるほど!」 「ではま、あとはまかせた!」 ネプコ竜大戦争・・! 第2414話 (2019年6月17日投稿、2019年8月25日掲載) AIは愛! 「で船はどこかね、あったあの船だ乗せてー」 「だれだおまえは!俺は船乗りのジョンバイキン!」 「長老がネプコ竜倒せっていうんだ」 「むむ・・しかし航海は危険で・・洞窟の出口にやつは・・・」 「いいから出発しんこーう!スイッチオン!」 「お、おい勝手にやめろ!!」 ベリュルがスイッチをおし・・ボーと汽笛で船は出口に向かって海の洞窟を進んでいった 「ばかやろう!これでも奴とのバトルは避けられないバイキン!しかたない船乗りの誇りと責任もって貴様らを送り届けてやるバイキン」 そして進んでいくと・・出口についた 「わーい出口だ!なっなんだ」 「すごい地震でありんす!?ベリュルさんたちしっかりわたしにつかまるでありんす!」 「セリカさまーたすけてー」 ゴゴゴゴゴ・・・バシャー!なかから何かが出てきた! 「こっこれは・・・竜・・・?いや・・・ロボット!?」 そこには機械でできた竜がぷかぷか海面を浮いていた・・・! 「うわーネプコ竜だーーにげろーばしゃーんバイバイキーン」 バイキン船乗りは逃げてしまった・・! 「ギャース!」 「襲ってくるぞっ!!!」 ネプコ竜強襲!!! ふと気づくとネプコ竜強襲だ! 「目からビーム!」 「ぎゃあ」 「火炎放射」 「ぎゃあ」 「渦潮」 「ぎゃあ」 「催眠瞳」 「ぐう」 等、様々な攻撃をしてくる強敵だ!小さい我々はピンチだが良く考えると相手も小さいから同じかも 「サンダー」 「ギャオー!」 雷で8倍だめーじなので強いがまあナントカ倒した・・・セリカ様に魔法剣つけると神様ぐらいすごいやばいかんじだぞ楽勝というかズル 「ウウ・・ワガ・・アイボウ・・カタキヲトッテクレ・・・」 「オッケー」 「オオ!デハオマエタチヲノセテヤロウ!コッチニトビウツレ!」 飛び移ると中に入れ、潜水艦を操れるようになった! 「さあ出口だ!ややっ出口をでると・・なんかいるぞ!!!」 「ゴーーーーーーリーーーーーーー!!!!!!」 そこには超絶巨大な巨大なゴリラが待ち受けていた・・・! 「ビッグコング・・・!」 巨大なゴリラ・・ 第2415話 (2019年6月17日投稿、2019年8月26日掲載) 闇のゴリラ・・・ 「ゴーーーリーーーー!オモチャーーー!!コワスーーーー!!」 「やばい・・巨大な・・黒い・・いや髪の毛は金髪だなんだこいつは・・!?」 「ヒカリノクリスタルヲタベタ・・・・ヒカリノチカラヲトリコンダ・・・イカリニメザメシセンシ・・・ワガナハ・・ビッコン!」 「なっなんだと光のゴリラだと!どうりで・・・!」 「コノタイカクサ・・・キサマラニカチメハ・・・」 ベリュルたちの潜水艦が洞窟を抜けたその瞬間! 「グググググググ・・・・ややっ俺たちと潜水艦が・・巨大化していく・・・!?」 「いえ、こびとのフランスパンの効果がきれたでありんす!これで・・・」 ググググググとどんどん巨大化していく・・・そして・・・! 「ウホホ・・・キ・・キサマラ・・・巨人・・・!」 そこには1メートルぐらいしかないゴリラがいた 「なーんだ元に戻ってみてみればプチゴリラだぜ!」 「ウホー!ナンダトバカニスルナウホー!」 ゴリラは怒りで頭を掻きむしった・・すると・・・バサッ 「こっこれは・・かつら・・・?」 金髪がおち・・なかからは黒い光る球体の頭が出現した! 「ヌヌー!キサマラウホノヒミツヲヨクモ・・・シネエエー!!!」 ゴリラプチが襲ってきた! 「オノレ!光クリスタルノチカラミセテクレン!ムーン拳!」 頭を両手でこすると汚れが取れ、光が反射した! 「うわっ卑怯な!」 特殊なくらやみで、コマンドの文字がモザイクになるので読みにくいがまあそんだけなのでナントカ倒した・・・ ふと気づくとネプコ竜で大航海・・・と思いきや 「なんでい!小さい池じゃないか!小さいときはでっかい海だと思ったのに・・・」 「拍子抜けでありんすな・・ちいさきものはちいさきものも大きく見えるという算段でありんす・・」 「とりあえず近くに上陸するか・・ここはどこだろう?あっ村があるあっボロボロだ」 錆びれた村に村人がいたので話しかけてみた 「すいませんこの村なんでさびれてるの」 「おくやみのくもが荒らしていったのじゃ・・・村人はだいたい殺され・・」 「なんだと許せないぜ!おくやみの雲はどこに行ったのだ!」 「わからぬ・・だが置手紙をして「またくる」と言って去っていった・・・なんでも・・G13に参加するとか・・?」 「手紙見せて」 「これじゃ」 「ふむふむ・・・「ワシは地球という遠い地のビッグサカで行われるG13に参加してくるので待っているが良いククク」だと!」 「ビッグサカ・・?どこでありんす?」 「おれたちんとこだ!でも今戻れるのか・・?」 「人パラでありんすね・・!ウリエル様に黄金連絡してみるでありんす・・ピピ・・・ウリエル様!というわけでありんす!はいはい、ありがとうございますえでありんす!」 「どったのセリカさまー」 「今、例の黄金学園の封印は静かになっているので今がチャンスでありんすとのことでありんす!」 「わかった!じゃあいっかいビッグサカにもどろう!お悔やみの雲に侵略されズンバ!」 おくやみ・・・ 第2416話 (2019年6月17日投稿、2019年8月27日掲載) さてところ変わってビッグサカのものすごいセイゴンな巨大な大会議場・・・各国の国旗がかかげられ、そこでG13という会議が今始まろうとしていた 「カツンカツンカツン」 G13とは地球の国々たちの集合体で、いろいろ話しあったり腹をさすりあったり決着つけたりする場所だ 「ギイイー!!!ドアが開いた・・・そしてスーツにネクタイがきまっている男がまず入ってきた・・秘書をつれ・・ 「私は秘書のジョンでございますが・・ターキャー大統領カンダガワテツヨシ様、あなたのお席はこちらにございます」 「うむ・・・我が組の子分どもは外に待機しておる・・何かあれば・・!」 ターキャーの大統領兼、神田組組長カンダガワテツヨシ(42)、ここターキャーの現大統領だ・・ある程度若いがとてつもない威厳を兼ね備えている 「カツンカツン・・・」 続いて、中華な恰好にすごいヒゲの男が入ってきた・・ 「珍の席はどこアルか・・・?肉まんはちゃんんとあるんじゃろうな?わがペチャはまたこないだ分裂し、ひとまず珍が代表皇帝としてここにきたが・・」 ペチャ連合の新皇帝ゲンブセイリュウトク(71)、腹に一物をかかえた心の読めない男である・・ 「ゴーンゴーンゴーン・・・うむ・・・今宵もよき甕鐘の音をならしてみせようぞ・・」 続いて頭に甕鐘(釣鐘)をかぶった男が出てきた・・・ 「ゴーンゴーン・・・この甕鐘のほうが前のものよりよほど効くわい!」 ブーマーの皇帝ポンポンダーツ(193)、我らがブーマーの皇帝である 「ムン!ムン!ハアン!ズンズンズン!ハアン!」 続いて筋肉のポーズをとりながら男が入ってきた・・・ 「ムン!出張でもすればマシンガンの的にならなくてちょっと助かるわい!たまには羽を伸ばしてタコヤキでも食うとするのムン!」 ランダムベル国王パジェロ(55)、かの有名な我らがイキデレラの父親である・・ 「ムシャムシャ・・ホットドックデリシャス!鉄砲バキューンバキューン!」 鉄砲を撃ちながらホットドックを食べながら、カウボーイの帽子をかぶった男が馬に乗って入ってきた! 「フフン、どいつもこいつも小者ばかりだヘイ!ま、今回も軽くひねってやるでヘイ!」 ナウヤックス皇帝ホットドックイーター(23)若くして皇帝になった、若き活力の溢れるパワフルな男である! 「フン!ムン!フンス!」 荒い息とともにパンツだけを履いた筋肉質の男が入ってきた・・・!パジェロ国王とかぶる 「ンー・・・ここは暑い・・・私には氷の椅子を用意してもらいたいものだ・・ククク・・ここでやつを・・・」 ロッシャー皇帝ロッシャー木村(38)・・・どうやら何か企んでいるようだが・・・? ふと気づくとまだまだ続くG13の国の王たちの紹介多いんで申し訳ないがまあ一見の価値あり今回だけだし地球の事がよくわかるぞ 「ウーーーーサンバ!」 サンバの格好で腰を振りながら陽気な音楽と共に褐色の男が入ってきた! 「サンバ!サンバ!サンバで鶏三羽でサンバでマンボウのマンボ!」 オレdeジャナイヨ大統領のサンバ・サンバ(45)・・陽気な反面、なにやら黒社会とつながりのあるという噂だが・・? 「ドスコイ!ドスコイ!」 少し派手な衣装をした力士がしこを踏みながら入ってきた 「我が国は相撲の国・・・そして遊牧をしながらここまでやってきた!馬で海を渡ったわが力見せつけてくれん!」 ゴンモル帝国皇帝ニジ・ハン・・・死んだと思われたという可能性のある男が今や皇帝に・・・! 「ターキャー大統領カンダガワテツヨシ様、しかしすごいですね・・これが国のトップ達・・」 「一癖も二癖もある連中だ・・・何が起こるかわからん・・まだまだくるぞ!」 まだまだ入場大統領、続きは明日! 第2417話 (2019年6月17日投稿、2019年8月28日掲載) 「余は辞書だ・・・!」 辞書でできた服と靴を着た男があるいてきた・・・ 「よく見るがいい・・目も辞書・・・この体も指先も全部改造して辞書でできているのだ・・・!なにもできないものはない!」 ペロの皇帝ヨシザキサトル(29)・・・世界征服の為に選挙で変装して自分に何億回も投票し、自ら選ばれた皇帝だ・・・只者ではない 「ファーラーーオーーー」 呪いの声と共に、半裸に顔に金のお面をした褐色の男が入ってきた 「我は偉大なるファラオなり・・・世界はわれの為にそんざいするファーラーオー!呪いー!」 パイロの王ファラ王・・・砂漠の民をまとめ、ピラミッドを片手で作れるという恐ろしい男と事前新聞に載っていた 「ピチャピチャピチャ・・・」 水滴をならしながら・・美しいローブの濡れたローブのすけたローブの美しい女性が裸足で入ってきた・・ 「ウフフ・・・ここの殿方たちも二流ばかりね・・復活し我が王国が世界を蹂躙して喝でもいれたほうがよいのかしら?」 ネオアトランティス女王ミャオー(18)若くしてこないだ復活したアトランティスの女王に力づくでついたふとももも美しい女性である・・・ 「イッヒリーベディッヒ!」 スーツにネクタイにヒゲをつけ、理路整然とピシャっと更新してきた一糸乱れぬ男がビールを飲みながら入ってきた・・・ 「イッヒリーベデイッヒ!グーテンダーク!」 ツルリンの大統領ビッグビアー(58)である・・・ビールを一時も手放すことがないというビール好きだが、子豚が好きだというキュートな一面も 「アーーーイアーーーーウーーアーーー」 不思議な音と共にくねくねしながらターバンみたいなのを巻いた少しおなかが丸みを帯びた男が入ってきた・・・ 「ガンダーーーラガンダーラ・・・仏の恵み・・・ガンダーラー」 ニューテリヤキ王ネオチャンドラグプタ3世・・・宗教を牛耳り、我がものとして国を治め、世界を狙う野心家である・・・さああと一人だ長かった紹介も・・ 「どかーん!!!」 その時最後の一人が出てくるかと思われたが爆発音がした!揺れる巨大な大会議場・・・・ 「むっ何事だ・・・?」 「カンダ様!爆発です・・どうやら爆弾が仕掛けられていたようです!」 すると会場にアナウンスがした・・ 『ゴドニー大統領カンガエルー(67)様・・・爆死されました!テロのようです!』 「カンダ様!とんでもないことに・・・どうなさいました・・?あら・・?」 しかし各国の王や皇帝は冷静で眉一つ浮かべていなかった・・・・ 「戦いはもう始まっている・・・世界の覇権を狙うこの会議・・・隙を見せたら死ぬぞ・・・さあここから本番だ!」 「は・・はい・・これが・・・G13!」 「あわわわ・・どういうことじゃこれは!こわっ!ワシはなんとか生きて帰りたい!」 パジェロは一人動揺していた・・ ふと気づくとG13開幕・・・! 「パンパカパーン!ただいまよりG13開幕です・・・世界の覇権をしばらく担うのは誰か様々な課題を経て・・・・?それではレディーゴウ!」 「クク・・・一人減ってG12だ・・ライバルは少ないほどいい・・むっ?」 すると・・・死んだはずのゴドニー大統領の席に誰かが座っていた・・ 「・・カンガエルー大統領・・!?なぜおまえ・・・」 「甘いでピョン・・こんなこともあろうかとリレイズをかけていたピョン・・・」 「むう・・やるではないか・・・ここにいる連中、どいつも只者ではないな・・」 そして司会は号令をかけた 「起立!」 全員が立ち上がった 「気を付け!礼!」 始まりの挨拶だ 「着席!」 一同は椅子に座った・・だがその時・・・ 「ギャーーーーーーーー!!!!」 悲鳴を上げたのはポンポンダーツだった・・・ 「いかがいたしたかな?ポンポンダーツ殿みっともない声を出して」 「だ・・誰かが椅子に画びょうを無数に・・・尻にささって・・おのれ・・・!」 隙を見せるな政治合戦・・・! 第2418話 (2019年6月17日投稿、2019年8月29日掲載) お尻の痛いポンポンダーツ 「ズキズキ・・・ええいワシのことはいい!さあまず最初の課題はなんだ?議長のカンダ大統領よ」 「フン・・・ではまず、騒音問題についてだ・・・とくに集合住宅での騒音は今の罰則ではまだ甘い・・国民から苦情が来ておる」 「ヘーイ!ミーの土地は広いからそんな問題はおきてないネ!ターキャーが狭いからネ!」 「珍の国でも人口が最近また増え其之問題が起きている・・世界共通の罰則を求めたい!ポンポンダーツ殿の頭のようにな」 「なっなんじゃと!」 「では・・・集合住宅でのかかと歩きは死刑!これでいいかな?」 「さんせーい!」 「全会一致ですな・・では最初の課題は解決・・・次の課題・・・環境問題だ!最近またモンスターが増えたのはご存知か?」 「しっているグーテンダーク!だがあなた方ターキャー政府が一部規定外の魔物も放っていると噂がグーテンダーク」 「ドキッ!噂で話をされても困る!」 「ガンダーラあやしいガンダーラ!」 「そそれより今回は、魔物つ罰をした際キャンプ用品や空き缶、ハンバーガの包みがみやタバコを捨てていく戦士たちが増えているようだ・・・」 「それはけしからんネー!」 「ファーラーオー!ピラミッドにゴミを捨てしものに呪いを!」 「では・・ゴミのポイ捨ては呪いの刑、これでよろしいかな?」 「さんせーい!」 「では次の課題・・6大都市の魔物も何者かに討伐され、混とんとしていた世界にワレラが君臨するようになった」 「ムン!ダンナーザたちどののおかげじゃの!ムン!フンヌ!お主の国の学校出身らしいではないかカンダ殿!」 「フフ・・・政府が口を出せない機構ではあるが、鼻が高いぞ・・何者かは知らんが・・さてそこでだ」 「なんだーらガンダーラ」 「我らターキャー大統領こそが、地球王としてふさわしいのではないかと議題にあげたい」 「ハンタイネー!ミーたちこそが最強の王!それはあり得ないネー!」 「いや!珍の国家3億年こそが古くからの王!」 「グーテンダーク!我らの科学は世界一!科学こそが王たるグーテンダーク!」 「ファーラーオー!」 「ちょっとまってもらおうハラショー!!!」 ふと気づくとハラショー! 「なにかね?ロッシャー皇帝のロッシャー木村殿・・・最近えらくなった新人風情が何をファーラーオー」 「諸君・・・王とは強さ、わかるな?」 「はーい」 「では・・強さとはなにか?基準は?」 「頭!お金!心!威厳!ざわざわ」 様々な意見が議会を飛び交った・・しかし木村は喝を入れた 「シャラーップ!ハラショー!力とは・・筋肉・・・!それがすべてだハラショー!」 半裸の木村は筋肉を出しムキムキになった・・・! 「フフ・・・我が筋肉が最強・・・世界の王はわが手に・・・」 「ムンス!フンヌ!ハアン!」 「なんと・・・ランダムベルのパジェロ国王・・あなたもすごい筋肉でグーテンダーク・・」 するとあたりの王たちは来ている服を脱いだ・・・どいつも筋肉ムキムキだった・・! 「な・・なんだと・・さすが王たち・・・だが・・・ハラショー」 「ターキャーの大統領、ユーは脱がないネー?スーツの中は貧相ねー?それでよく王と立候補したものネー・・」 するとカンダ大統領は立ち上がった・・・ゴゴゴゴ・・・そして気合を入れた! 「フンヌ!ババババ!」 服がはじけ飛び・・中から強靭な筋肉が膨れ上がってきた! 「こ・・これは・・・力を隠していたグテンダーク・・・」 筋肉大決戦! 第2419話 (2019年6月17日投稿、2019年8月30日掲載) 筋肉増量中のG13大会議・・! 「フフ・・・しかたあるまい我が筋肉の海に沈むが良い・・だが・・・!お前も脱ぐのだ!」 カンダはネオアトランティス女王ミャオーを指さした・・・水の舌たるローブのとてもいい女・・・ 「な・・なにを!わたしは世界の王などに用はない・・わたしがここにきたのは・・・」 「そうはいかん・・・例外はない・・さあ脱いで!はやく!はよ!筋肉の勝負だから!」 「ぬーげ!ぬーげ!」 「おのれ・・!はめたな・・これが目的か貴様ら・・・」 「ひゅーひゅーー!ねーちゃんはよー!」 全ての王や皇帝がぬげコールをするなか・・一方その頃ベリュル 「ここがビッグサカ大議場であるか!すごいなーでもなんか警備隊いっぱいいるぜすいませんいれて」 「なんだ貴様!いまは大事なG13中だ!誰も入れるわけにはいかん!」 「でもはいりたいのだ」 「だめだだめだ!」 「おくやみのくも!」 「なにを抜かして万年筆!我らターキャー警備隊が貴様ら謎入れぬ・・む?お前はベリュル?」 「ん?あれお前確か・・・」 「俺だよ俺!ゼータウォーズの警備学科のタナカ!なんでお前こんなところに?」 「いやー久しぶりタナカ!学校のどこでもトイレの中までも警備をとりあえずしていたお前が・・」 「ベリュル知り合い?」 「そうなのだ!警備のプロなのだ!ねえ知り合いだからいーれて!」 「アホ!いくら知り合いでもそりゃ無理だ!」 「だっておくやみのくもが!」 「まったくなんだってんだそれは・・・」 パーン!その時銃声がした・・タナカが倒れた 「タナカーー!!どうした!!!」 すると後ろからバタバタどこかのくにの警備兵たちがやってきた・・・ ふと気づくと警備兵たち・・ほかのSPたちは弁当を食べながらこちらを見学していた 「なんなんだおまえら!よくもタナカを!」 「ククク・・・おくやみの雲様を知っているな・・貴様・・計画の邪魔だ・・死んでもらう!!」 謎の警備兵たちが襲ってきた! 「鉄砲バンバン!ライフル!サブマシンガン!」 「ぎゃあ」 まあそんなダメージない 「ほう・・銃で倒せぬと・・・そうだな・・あのお方を知っているぐらいだ・・ではこれならどうだああ!!」 もりもりもりもり!謎の国の警備兵たちが巨大なモンスターになった・・! 「なっなんだこいつら・・・!!!ゴ・・ゴリラ!!!!」 巨大なゴリラ強襲G13はゴリラ13!? 第2420話 (2019年6月17日投稿、2019年8月31日掲載) 警備兵がゴリラに!? 「くそっ周りのSP達は何を・・!!」 やんややんやとビールを飲みながらこっちを見ていた・・・ 「助けてくれなさそうだ!やるぞ!」 「ゴリパーンチ!」 「ぐあ!!」 「ゴリキーック!」 「ガキン!」 セリカ様が剣を持っているとかなりの確率で外敵の攻撃をガード(35%)するので超強い!うつくしいムーンサルトをお見舞いしよう 「ムーンサルト!!」 「ぐあああああ」 リコも育ってきたらいずれ覚えてセリカに並ぶであろう・・そのうちまだ当分先だがで、ナントカ倒した・・ 「ズーン・・・」 「ふう・・さあ議場にはいるぜ!この中におくやみのくもがいるはずだ・・!!」 議事堂にはいるが、特にモンスターもいないので宝を取りつつ中央の広場に入った・・すると・・・ 「ぬーげ!ぬーげ!ひゅーひゅー!いよっいい女!」 筋肉だらけの連中が一人の女性に罵声を浴びせていた! 「何をやっているのだお前たち!許せないぜ!」 ベリュルが叫ぶと会場がシーンとなった・・・ 「・・・お前なにもんだ・・?」 「おおベリュル殿!イキデレラも!元気じゃったか!?」 「お父様!何やってるの裸で!」 「この女性をいじめていたのか!」 「い、いやその、ふとももが・・・その・・・なあカンダ殿・・・」 「む・・」 するとその中の誰かが・・ひそかにつぶやいた・・・ 「・・・こいつら・・・光の物も闇の物もいる・・我をかぎつけたか・・?」 ふと気づくとベリュルは女性の前に立ちふさがって王たちに説教 「ポンポンダーツに木村!女性をいじめて恥ずかしいと思わないのか!」 「ハラショー・・だって筋肉が・・・」 「だってもダックも取っ手も抱っこもない!ガミガミ」 「貴様がベリュルは・・甘い男だ・・・」 「なっなんだと!」 そこには神田が筋肉でシュコーシュコーしていた 「や・・やるってか!お前は・・ターキャー大統領の神田!えらいからって容赦しないぞ」 「そうではない・・・貴様はまるでわかっていない・・ここにいる王たちはすべてわかっているぞ」 「なにをなのだ」 何を・・・? 次 第2421話~第2430話
https://w.atwiki.jp/taconijiarchives/pages/55.html
『おでかけ発見バラエティ かがくdeムチャミタス!』OAリスト・放送アーカイブ こちらは、テレビ大阪で2008年4月5日から2021年3月28日まで放送された、関西電力単独提供のバラエティ番組 『かがくdeムチャミタス!』において、 2018年4月8日からリニューアル・放送時間を拡大した『おでかけ発見バラエティ かがくdeムチャミタス!』時代の放送日、放送回数、企画内容などをまとめたページです。 (番組の詳細に関しては以下のリンクからご覧ください。) おでかけ発見バラエティ かがくdeムチャミタス! (wikipediaに飛びます) おでかけ発見バラエティ かがくdeムチャミタス!【公式】 (公式ツイッターアカウントに飛びます) 2015年4月から2018年3月までの放送された 『かがくdeムチャミタス!』のOAリストに関しては下記のリンクに掲載していますのでそちらをご参照ください。 『かがくdeムチャミタス!』OAリスト・放送アーカイブ(別ページに飛びます) 尚、番組公式サイトは現在閉鎖されており、番組全体の公式アーカイブや放送終了後にYoutubeにて更新されていた「がくやdeムチャミタス!」は現在非公開となっています。 企画内容・タイトルは公式HP掲載のこれまでの放送、および公式ツイッターの次回予告に準拠しています。放送時の番組タイトルや当時の番組データとは一部異なる場合があります。 放送回数はたこやきレインボーが「かがくdeムチャミタス!」にレギュラー出演開始してからの続きの数えになります。番組全体の回数ではありません。 企画内容にリンクが貼ってある箇所をクリックorタップしていただくと、公式ツイッター及びそれに準拠した関連サイトに繋がるようになっています。放送当時の雰囲気をお楽しみください。 出演メンバー、およびロケ担当はレギュラー出演者のみを掲載しています。ゲストの先生やロケ先の案内人の方などはリンク先からご参照ください。 回 放送日 企画内容 出演メンバー ロケ地 ロケ担当 備考 特別編 2018/04/01 かがくdeムチャミタス!特別編 全員 なし リニューアル拡大版前の特別番組。この回より放送時間が毎週日曜日11 00~11 25に変更 #145 2018/04/08 “あべのハルカス”上から見れば新発見 全員 あべのハルカス・阿倍野歩道橋・てんしば 春名 #146 2018/04/15 知ればさらに楽しめる“ひらパー”の工夫 全員 ひらかたパーク 清井・堀 #147 2018/04/22 今が旬!“京都”でたけのこ掘り 石田・堀・根岸 かぐや姫竹御殿・千弥農園・京都市洛西竹林公園 石田・堀・根岸 #148 2018/04/29 裏側へ潜入!新エリア登場“海遊館” 全員 海遊館 彩木 #149 2018/05/06 お買い物だけじゃない!“グランフロント大阪”の楽しみ方 全員 グランフロント大阪(ナレッジキャピタル、ザ・ガーデン、うめきた広場) 清井・春名 #150 2018/05/13 オオカミにプーさん!神戸どうぶつ王国 新エリアの秘密 全員 神戸どうぶつ王国 彩木 #151 2018/05/20 見る!食べる!あそぶ!漁港でワクワク体験 石田・堀・根岸 岡田浦漁港・マーブルビーチ 石田・堀・根岸 #152 2018/05/27 その色・形に理由あり!おいしい工場見学! 全員 キューピー神戸工場・明治なるほどファクトリー大阪 根岸・春名 #153 2018/06/03 ドーナツ&おそうじ!人気の体験型ミュージアムへ! 全員 ミスドミュージアム(おそうじ館) 堀・春名 #154 2018/06/10 ペンギンのベビーラッシュ!“須磨海浜水族園” 全員 須磨海浜水族園 彩木 #155 2018/06/17 新スポット発見 大阪城へ出陣! 全員 大阪城公園・JO-TERRACE OSAKA・大阪城(天守閣・西の丸庭園・大阪城御座船)・ドーンセンター・ミライザ大阪城(BLUE BIRDS ROOF TOP TERRACE) 清井・堀 #156 2018/06/24 食べる!遊ぶ!撮る!たまねぎ愛がすごい淡路島! 石田・根岸・春名 うずの丘 大鳴門橋記念館・2525ファーム 石田・根岸・春名 #157 2018/07/01 空から!水辺から!びわ湖をまるごと楽しむ! 全員 ローカス琵琶湖・瀬田川・川魚のよしうめ(鰻彩堂)・白髭神社・白ひげ浜 水泳キャンプ場 清井・春名 #158 2018/07/08 遊園地にかき氷!夏は日本一だらけの生駒へ! 全員 鳥居前駅(ケーブルカー)・生駒山上遊園地・みやけ・高山竹林園 堀・根岸 #159 2018/07/15 パンダだけじゃない!アドベンチャーな動物の世界へ 全員 アドベンチャーワールド 堀・彩木 #160 2018/07/22 新スポット続々誕生!家族で楽しめる新世界 石田・春名・彩木 通天閣・THE MARK COFFEE SUPPLY OSAKA・ジャンボ釣船 つり吉 石田・春名・彩木 #161 2018/07/29 グラウンドも歩ける!甲子園ツアーで新発見 全員 阪神甲子園球場・甲子園歴史館・吉野家 コロワ甲子園店・阪神電車 甲子園駅 清井・根岸 #162 2018/08/05 地元グルメに阿波おどり 鳴門の夏を楽しもう! 全員 うずの丘 大鳴門橋記念館・エスカヒル鳴門 カフェ パークin・鳴門観光汽船・渦の道・鳴門クルマエビ・船本うどん・うず潮連 全員 #163 2018/08/12 空港に昆虫館 伊丹は子どものおでかけシティ! 全員 大阪国際空港(ボーネルンド あそびのせかい、大阪エアポートワイナリー、ル・パン神戸北野)・伊丹市昆虫館 堀・根岸 #164 2018/08/19 電車のギモンを解決!京都鉄道博物館へ行こう! 全員 京都鉄道博物館 堀・彩木 #165 2018/08/26 夏にイチゴ狩り!?涼しい六甲山におでかけ 全員 六甲山カンツリーハウス・六甲ガーデンテラス・六甲オルゴールミュージアム 清井・春名 #166 2018/09/02 食べて!乗って!釣って!大阪のリゾートアイランド・舞洲 全員 パームガーデン舞洲・シーサイドプロムナード・舞洲インフィニティサーキット・舞洲陶芸館 根岸・春名 #167 2018/09/09 新スポット続々登場!神戸ベイエリア 全員 クルージングカフェ ファンタジー号・神戸ポートタワー・カワサキワールド・神戸らんぷミュージアム・イオンモール神戸南(スタンドアップパドルボード) 清井・彩木 #168 2018/09/16 名物園長とまわる!アイデアいっぱい天王寺動物園 全員 天王寺動物園 堀 #169 2018/09/23 とろけるスイーツに絶品洋食!阪堺電車グルメ巡り 石田・清井・根岸 天王寺駅前・ポアール帝塚山本店・住吉大社・洋食やろく本店・福栄堂 石田・清井・根岸 #170 2018/10/07 動物カフェに巨大ジオラマ!天神橋筋商店街を大調査! 全員 天神橋筋商店街(カフェ・ド・ハリ、咲良 天神橋店、セイロン ティー&ブレッド)・大阪くらしの今昔館 春名・彩木 OP映像がリニューアル(なにわン2017仕様)・EDにムチャミタスダンス仕様に・今週のキーワード(番組クオカードプレゼント)が廃止に #171 2018/10/14 新感覚スポーツに観覧車!日本初がいっぱい!エキスポシティ 全員 エキスポシティ(VS PARK、ケンタッキーフライドチキン ららぽーとEXPOCITY店、万博食堂、レッドホース オオサカホイール、 清井・根岸 #172 2018/10/21 地下にライオンが!?梅田スカイビルで新発見! 全員 梅田スカイビル(空中庭園展望台、中自然の森) 堀 #173 2018/10/28 賞味期限5秒!?蛇口からサイダー!?日帰り有馬温泉 石田・堀・彩木 有馬温泉(太閤の足湯、炭酸泉源公園、湯乃花堂本舗 太閤通り店、有馬玩具博物館 石田・堀・彩木 #174 2018/11/04 食べられるのは2ヵ月だけ!?大阪で秋の味覚狩り 石田・春名・根岸 上の太子観光みかん園・ふたかみパーク當麻 石田・春名・根岸 #175 2018/11/11 忍者に変身!撮影の裏に科学!京都・映画村 全員 東映太秦映画村 堀・彩木 #176 2018/11/18 奈良でシカ体験できない!奈良公園で大発見 石田・堀・彩木 春日大社・奈良公園・鹿苑・武田俊男商店・ならまち・ならまち糞中館・飛火野 石田・堀・彩木 #177 2018/11/25 マネーできない技術!造幣局&日本銀行へおでかけ 全員 造幣局・日本銀行 大阪支店 清井 #178 2018/12/02 冬でもあったか!関西サイクルスポーツセンター 石田・春名・彩木 関西サイクルスポーツセンター 石田・春名・彩木 #179 2018/12/09 中華だけじゃない!神戸・南京町でグルメ&謎ツアー 全員 南京町(老祥記、廣記商行、Stadt Heurige 葡萄舎、神戸マシュマロ浪漫) 堀・根岸 #180 2018/12/16 イルミネーション&スイーツ!クリスマス大阪駅SP 石田・清井・堀 JR大阪駅(ルクアフードホール、時空の広場、南ゲート広場 「水の時計」、天空の農園、トワイライトファンタジー 石田・清井・堀 #181 2018/12/23 行列食堂にお買い物!新スポットなんばスカイオ 全員 なんばスカイオ(象印食堂、なんば箸長、實光刃物)・南海なんば駅(キットカットショコラトリー南海なんば店) 清井・彩木 #182 2019/01/06 手品にオムライス!家族でも楽しめる なんば・道具屋筋 全員 千日前道具屋筋商店街(ナカオファクトリーワークス&コーヒースタンド、デザインポケット、ドーモラボ、千田硝子食器)・洋食屋カトリーナ・遊 よしむら 清井・彩木 #183 2019/01/13 絶品グルメに、願いが叶うパワースポット!?嵐電でGO! 石田・根岸・春名 四条大宮駅前・ピカポロンツァ・車折神社・嵐山駅・嵐山温泉 駅の足湯・渡月橋・鈴虫寺・嵐山駅キモノフォレスト 石田・根岸・春名 #184 2019/01/20 ご当地グルメにお城のヒミツ 姫路にしかないモノ大発見! 全員 御座候 本社・おでんと串かつ 姫路のお店・ヤマサ蒲鉾 大手前店・姫路城・姫路市立動物園 清井・堀 #185 2019/01/27 買う!作る!食べる!アウトレットは2月が狙い目 石田・堀・彩木 三井アウトレットパーク マリンピア神戸(アーバンリサーチ、LOCHE MARKET STORE、神戸ブランド、B.C STOCK、Francfranc BAZAR、マリンピア神戸 さかなの学校) 石田・堀・彩木 #186 2019/02/03 VRに土日限定レストラン 梅田・茶屋町がスゴイ! 全員 HEP FIVE(VR ZONE OSAKA)・Premium Marché OSAKA・MARVEL UMEDA ROUND 2019・レゴストア梅田店 堀・春名 #187 2019/02/10 驚きの展示がいっぱい!「ニフレル」の秘密にふれる 石田・根岸・彩木 ニフレル 石田・根岸・彩木 #188 2019/02/17 見る!食べる!感じる!京都タワーだけで京都を満喫 全員 京都タワーサンド お土産フロア(京ばあむ、ROLLY S、本家こじま) 体験フロア(七條甘春堂) 展望室・京都タワーホテル たわわちゃんルーム・京都タワー大浴場 ~YUU~・京都タワー理容室・京都駅ビル烏丸小路広場 清井・堀 #189 2019/02/24 冬こそオススメ!食の宝庫・淡路島グルメツアー 石田・清井・春名 道の駅 東浦ターミナルパーク・HELLO KITTY SMILE・平野製麺所・チャルラール 石田・清井・春名 #190 2019/03/03 ホテルで!農園で!これが進化系イチゴ狩り 全員 ホテルニューオオタニ大阪・いずみ小川いちご農園 清井・彩木 #191 2019/03/10 神戸の穴場スポットで発見!粉もんグルメ ぴったりシューズ 全員 鉄人28号モニュメント前・JR新長田駅前・ゆき・ユリヤ・オリバーソース・たこ吉・シューズプラザ 石田・堀・根岸 #192 2019/03/17 みんなが欲しがる!?文房具を買いに行こう! 全員 東急ハンズ梅田店 春名・彩木 再 2019/03/24 (再)奈良でシカできない!おもしろシカ体験 石田・堀・彩木 春日大社・奈良公園・鹿苑・武田俊男商店・ならまち・ならまち糞中館・飛火野 石田・堀・彩木 2018/11/18再放送 #193 2019/04/07 パンダ・洞窟・水族館 白浜はサイエンスタウン! 全員 白良浜・パンダヴィレッジ・三段壁洞窟・とれとれ市場 南紀白浜・京都大学 白浜水族館 清井・根岸 この回より民放公式テレビポータル「Tver」にて無料見逃し配信がスタート #194 2019/04/14 なぜ伸びる?なぜ美味しい?チーズの不思議 全員 ルクア1100(ハイ チーズ)・チーズとワイン BONNE RACLETTE・六甲バター 稲美工場 春名・彩木 #195 2019/04/21 「知らんかった」がいっぱい!御堂筋を大調査【Part1】 全員 阪急前交差点・露天神社・梅田新道・御堂筋・淀屋橋odona(大阪マルシェ「ほんまもん」)芝川ビル(コバトパン工場芝川ビル購買部、モール&ホソイコーヒーズ)・Yogibo Store 御堂筋本町店 石田・堀・根岸 #196 2019/04/28 「知らんかった」がいっぱい!御堂筋を大調査【Part2】 全員 御堂筋・テスラ モーターズ ジャパン・はり重 道頓堀本店・JUNGLE Namba 石田・堀・根岸 初の週またぎ企画 #197 2019/05/05 太陽では体重が30倍!?大阪市立科学館からクイズ 全員 大阪市立科学館 堀 #198 2019/05/12 高さ17m!巨大アスレチックに挑戦 全員 ブルーメの丘 石田・清井・春名 #199 2019/05/19 ○○発祥の地!知られざる宝塚 全員 宝塚大劇場前・サンドウィッチ ルマン 宝塚南口本店・たからづか牛乳 宝塚南口店・武庫川(ホテル若水)・あいあいパーク 根岸・彩木 #200 2019/05/26 トレーニングの秘密を公開!みさき公園のイルカショー 全員 みさき公園・道の駅みさき 夢灯台 清井・彩木 #201 2019/06/02 川から見れば新発見!中之島のヒミツ 全員 川の駅 はちけんや・中之島 水の都体験ツアー・水晶橋・&ISLAND 石田・根岸・彩木 #202 2019/06/09 5円玉の穴はコストカット!?お金deクイズ! 全員 世界の貯金箱博物館・造幣博物館 堀 #203 2019/06/16 日本一だらけ!城崎マリンワールドのウラ側大公開 全員 城崎マリンワールド 春名・彩木 #204 2019/06/23 恐竜に巨大クジラ!知られざる長居公園 全員 長居公園・大阪市立自然史博物館 堀・根岸 再 2019/06/30 (再)とろけるスイーツに絶品洋食!阪堺電車グルメ巡り 石田・清井・根岸 天王寺駅前・ポアール帝塚山本店・住吉大社・洋食やろく本店・福栄堂 石田・清井・根岸 2018/09/23再放送 #205 2019/07/07 モナリザに触れる美術館!?鳴門で大発見 全員 大塚国際美術館・豊田商店・森陶器 石田・堀・彩木 #206 2019/07/14 テレビ初公開!知られざる金魚のヒミツ 全員 金魚ランド幸田・こちくや・幸田養魚場・きんぎょcafé柳楽屋・陽だまり 春名・根岸 #207 2019/07/21 ○○すると水は一瞬で凍る!氷deクイズ 全員 祇園下河原 page one・本田冷蔵 堀 #208 2019/07/28 なぜ鍵付き?どうしてボール型?家電の進化 全員 ヨドバシカメラ マルチメディア梅田・パナソニックミュージアム 清井・彩木 #209 2019/08/04 USJでアツーい夏をクールに楽しむ! 全員 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 堀・春名 #210 2019/08/11 思わず好きになる!都会で昆虫観察 全員 阪急夙川駅前・西宮市・夙川河川式緑地・靭公園 根岸・彩木 特別編 2019/08/17 「かがくdeムチャミタス!」夏休みスペシャル! 全員 なし 番宣・イベント宣伝特別番組 #211 2019/08/18 豪華客船に遊覧船!乗って発見!船のヒミツ 全員 天保山・サンタマリア号・MSCスプレンディダ 清井・堀 #212 2019/08/25 どこまで知ってる?世界遺産の古墳deクイズ! 全員 堺市役所・大仙公園・堺市博物館・いたすけ古墳 全員 #213 2019/09/01 幻の桃にフィンガーライム フルーツdeクイズ! 全員 観音山フルーツガーデン・観音山フルーツパーラー・喜田農園・妹背農園・中垣農園 堀 #214 2019/09/08 ラグビーW杯開催!知られざる東大阪の日本一 全員 近鉄 東花園駅・近畿大学(アカデミックシアター、CNN café、英語村E3)・布施戎神社・写真の千日館・布施一条通り商店会 春名・彩木 #215 2019/09/15 アイデア勝負の水間鉄道 パワースポットに巨大望遠鏡も! 全員 水間鉄道 貝塚駅・水間観音駅・水間寺(愛染堂)・善兵衛ランド 清井・根岸 #216 2019/09/29 知らんかったがいっぱい!黒部ダムのヒミツ大公開SP 全員 黒部ダム・関電トンネル 電気バス 扇沢駅・黒部ダム駅 全員 #217 2019/10/06 知らんかったがいっぱい!黒部ダムのヒミツ大公開SP<後編> 全員 黒部ダム・黒部ダム管理用通路・黒部ダムレストハウス・黒部ケーブルカー 黒部湖駅・大観峰展望台 全員 #218 2019/10/13 車両のヒミツに珍サービス!?乗りたいんや!阪神電車 全員 尼崎レンガ倉庫・阪神電鉄尼崎車両基地・阪神尼崎駅・阪神武庫川駅・阪神香櫨園駅 春名・根岸 #219 2019/10/20 お手をする馬に超巨大ウサギ!ワールド牧場におでかけ! 全員 ワールド牧場 彩木 #220 2019/10/27 グラスに野菜におもちゃまで 浮くdeクイズ! 全員 くつろぎの郷 湯楽・神戸煉瓦倉庫・トイザらス枚方店 堀 #221 2019/11/03 進化する卓球!これで試合観戦が1000倍面白くなる! 全員 エキスポシティ(VS PARK)・オムロン 春名 #222 2019/11/10 京阪沿線 うどんの聖地で聞く!美味しいうどんの作り方 石田・根岸・彩木 京阪電車 滝井駅・踊るうどん滝井本店・京阪電車 千林駅・千林商店街・麺レストランめんきょー・京阪電車 土居駅・相撲茶屋 琴桜 石田・根岸・彩木 #223 2019/11/17 海遊館・ココイチ・帝国ホテル プロのヒミツ道具deクイズ! 全員 海遊館・CoCo壱番屋 中央区谷町7丁目店・帝国ホテル大阪・あじ平・ダスキンスクール 堀 #224 2019/11/24 ちゃんと入っていますか?お風呂イエス・ノー診断! 全員 牛乳石鹸共進社 清井 #225 2019/12/01 京都の景色をひとりじめ!叡山電車のヒミツ 全員 叡山電車 出町柳駅・宝ヶ池駅・貴船口駅・修学院車庫 清井・根岸 #226 2019/12/08 昼とは違う!びっくり行動 夜の京都水族館 全員 京都水族館 堀・彩木 #227 2019/12/15 音が出る木に飛び出す紙!手作りアート大集合 全員 ポップアップカード作家 月本せいじ さんの自宅・カフージュ・染色工房いふう 春名・彩木 #228 2019/12/22 枕は○○でOK!プロに聞く極上の睡眠 石田・清井・根岸 新大阪駅前・レム新大阪・悟空のきもち 大阪心斎橋店・睡眠考房まつい 石田・清井・根岸 #229 2019/12/29 命がけのお仕事!消防士と消防車のヒミツ大公開! 全員 大阪市淀川消防署 清井・彩木 #230 2020/01/12 道頓堀を歩くのが100倍楽しくなる!看板のヒミツ 石田・根岸・彩木 道頓堀・ポップ工芸・新世界国際劇場・八條工房 石田・根岸・彩木 #231 2020/01/19 食べる植物園!?咲くやこの花館 全員 咲くやこの花館 堀・根岸・春名 #232 2020/01/26 天王寺動物園グルメSP!?エサからわかる生態のヒミツ 全員 天王寺動物園 堀・春名 #233 2020/02/02 アニメのひみつ大公開!トイ・ストーリーのつくり方 全員 グランフロント大阪(PIXARのひみつ展)・HAL大阪 石田・清井・根岸 #234 2020/02/09 大阪名物 みたらし&どら焼き 人気の秘密を大公開! 全員 喜八洲総本舗 本店・青山甘納豆 清井・彩木 #235 2020/02/16 絶品!鯛料理にラピートの秘密!南海電車でGO! 石田・堀・根岸 住ノ江車庫・南海難波駅・南海電車 和歌山市駅・加太駅・活魚料理 いなさ 石田・堀・根岸 #236 2020/02/23 大阪市中央卸売市場で満腹!食いだおれ調査 全員 大阪市中央卸売市場(鳥ぴん、グランジュデ、中央市場 卸したて、お食事処 大輝) 堀・彩木 #237 2020/03/01 大阪の551蓬莱・神戸の一貫楼!美味しい豚まんのヒミツを大調査! 全員 551蓬莱 本店・551蓬莱セントラルキッチン・三宮一貫楼 本店 石田・根岸・彩木 #238 2020/03/08 大阪市内にもあった!行ったら得する産地直売所 全員 JA大阪市直売所 おいで~菜・宮野さんのトマト農園・旨味食堂 べじ吉・JR阪和線 我孫子町駅・若葉農園無人直売所(大阪の実家) 清井・春名 #239 2020/03/15 大阪の超パワースポット!四天王寺でお参り&食べまくり! 石田・堀・春名 四天王寺・総本家 釣鐘屋・四天王寺 はやうち 石田・堀・春名 #240 2020/03/22 JR大阪環状線でぐるっと巡る!沿線(秘)スポット 全員 JR森ノ宮駅・JR西日本吹田総合車両所 森ノ宮支所・森ノ宮ピロティホール(森の宮遺跡展示室)・JR大阪城公園駅・ジョーテラスオオサカ(わなか)・JR京橋駅・鶴見印刷所 清井・根岸 EDのムチャミタスダンスが終了。本放送終了後、Youtubeにてアップされていた「がくやdeムチャミタス」がこの回で一旦休止(終了) #241 2020/04/05 人力車・トロッコ・船!名所の達人が教える嵐山 全員 Rickshaw café・竹林(人力車専用道)・竹林の散歩道・嵐山昇龍苑(いしかわ竹乃店)・トロッコ嵯峨駅・保津川渓 堀・彩木 OP・番組衣装がリニューアル #242 2020/04/12 ソース・生地・具の名店ずらり!お好み焼き大調査 石田・清井・根岸 鶴橋風月 本店・原田病院・おかる・ユリヤ・やん! なんば本店・お好み焼き ちとせ 石田・清井・根岸 #243 2020/04/19 豪華おもてなし列車に絶品グルメ!近鉄電車でGO 全員 近鉄電車 大阪難波駅・近鉄電車「ひのとり」・長谷寺駅・やまとびとのこころ店・鶴橋駅・寿し吉 堀・春名 #244 2020/04/26 大阪ウマいもんのもと・昆布の秘密!絶品レシピも大公開 石田・春名・彩木 神宗 淀屋橋本店・天満 大阪昆布 石田・春名・彩木 緊急事態宣言によるロケ休止のため、この回で放送ストック切れ。ED映像は2019/05/12放送の次回予告を代用 再 2020/05/03 (再)○○発祥の地!知られざる宝塚 全員 宝塚大劇場前・サンドウィッチ ルマン 宝塚南口本店・たからづか牛乳 宝塚南口店・武庫川(ホテル若水)・あいあいパーク 根岸・彩木 2019/05/19再放送 再 2020/05/10 (再)川から見れば新発見!中之島のヒミツ 全員 川の駅 はちけんや・中之島 水の都体験ツアー・水晶橋・&ISLAND 石田・根岸・彩木 2019/06/02再放送 #245 2020/05/17 超巨大ウサギに(秘)赤ちゃんも!動物たちの激レア映像SP 全員 須磨海浜水族園・海遊館・ニフレル・天王寺動物園・ワールド牧場・京都水族館 なし 傑作選第1弾(リモート収録映像を新規追加した総集編) 2018/06/10・2018/04/29・2019/02/10・2020/01/26・2019/10/20・2019/12/08 #246 2020/05/24 とれたて絶品!京都・泉南・淡路島 究極の地元メシSP 全員 千弥農園・岡田浦漁港・うずの丘 大鳴門橋記念館・2525ファーム なし 傑作選第2弾(リモート収録映像を新規追加した総集編) 2018/04/22・2018/05/20・2018/06/24 #247 2020/05/31 車両のヒミツに沿線グルメ (得)スポットも!関西の電車SP 全員 住ノ江車庫・活魚料理 いなさ・水間鉄道 貝塚駅・水間観音駅・水間寺(愛染堂)・善兵衛ランド・JR森ノ宮駅・JR西日本吹田総合車両所 森ノ宮支所・森ノ宮ピロティホール(森の宮遺跡展示室) なし 傑作選第3弾(リモート収録映像を新規追加した総集編) 2020/02/16・2019/09/15・2020/03/22 #248 2020/06/07 かわいい赤ちゃん大集合!関西の動物園SP 石田・清井・堀・彩木 姫路セントラルパーク・ブルーメの丘・アドベンチャーワールド・ワールド牧場 なし 自宅(石田家・たこ虹ハウス)からのリモート収録。各地とリモート中継で繋ぐ第1弾。 #249 2020/06/14 大阪のエンタメ施設 休館中の(秘)お仕事SP 石田・堀・根岸・春名 ボウリング王国スポルト今福店・八條工房・大阪市立科学館 なし 自宅(石田家・たこ虹ハウス)からのリモート収録。各地とリモート中継で繋ぐ第2弾。 #250 2020/06/21 飼育員さんだから撮れたお宝映像!関西の水族館SP 石田・清井・春名・彩木 鳥羽水族館・海遊館・須磨海浜水族園 なし 自宅(石田家・たこ虹ハウス)からのリモート収録。各地とリモート中継で繋ぐ第3弾。 #251 2020/06/28 万博記念公園で大自然を満喫 絶品ピザ店にフルーツ餅も! 石田・清井 万博記念公園(万博BEAST、自然観察学習館 moricara、ソラード、もみじの滝、新窯ピッツァ・カフェ NORTH GARDEN)・松竹堂・ミル ヴィラージュ 石田・清井 ロケ再開 #252 2020/07/05 知ればより美味しい!鶴橋・発祥グルメを食べつくし 石田・彩木 鶴一・珈琲館ロックヴィラ・立ち呑み チング・さとみ 石田・彩木 #253 2020/07/12 お百度参りだけじゃない!石切神社&参道グルメの新定番 石田・根岸 石切神社・石切参道商店街(山本商店、石切ひろうす工房、森田薬房、梅月堂、布一屋) 石田・根岸 #254 2020/07/19 大阪の軽井沢!?避暑地「能勢」で絶景アクティビティ 石田・春名 野間の大けやき・冒険の森inのせ・浄るりシアター・遊馬らんどグラスホッパー大阪深山 石田・春名 #255 2020/07/26 大阪で発見!'密'を避けられるおでかけスポット 石田・堀 大阪海上釣り堀サザン・いずみふれあい農の里・コンペイトウプチミュージアム 石田・堀 #256 2020/08/02 ここが大阪!?大正で超絶景 沖縄グルメに水上テラスも! 全員 タグボート大正・千本松大橋・千本松渡船場・デイリーヤマザキ大正店・沖縄創作居酒屋・寿司 琉希・なみはや大橋 堀・彩木 スタジオ収録再開 #257 2020/08/09 中津は専門店の宝庫 ウニにアボカド SLのボイラーまで! 全員 阪急中津駅前・うに吉・mt lab.OSAKA・サッパボイラ・ドライアイス専門店・アボカド屋・カンテグランデ 中津本店・ダイヤモンドビリヤニ 石田・春名 #258 2020/08/16 カレー激戦区!裏谷四 名店に聞く二日目カレーのアレンジ方法 全員 curry bar nidomi・カレーショップ ダール・彩カレー・まんねんカレー・ヤドカリー 天満橋本店 清井・彩木 スタジオ収録回ラスト #259 2020/08/23 刀にパズル・幽霊・地獄!博物館だらけの街・平野 石田・根岸 おもろ庵・かたなの博物館・全興寺(小さな駄菓子屋さん博物館、地獄堂、炭火壺焼き芋 桂)・大念佛寺(幽霊博物館) 石田・根岸 #260 2020/08/30 箕面で新発見!意外な名産品に納涼スポットも 石田・清井 ゆず農家・JA大阪北部農産物直売所・箕面山 瀧安寺・久國紅仙堂・箕面焼窯元・磯よし 石田・清井 #261 2020/09/06 蔵にチョコ専門店!?空堀の歴史にグルメも満喫 石田・根岸 エクチュア からほり「蔵」本店・直木三十五記念館・エモジ・からほり商店街(鳥辰、チルコドーロ、空堀天ぷら飯 から天) 石田・根岸 #262 2020/09/13 SUPで道頓堀へ!川から見れば新発見 石田・彩木 八軒家浜・中之島公園 剣先噴水・東横堀川水門・大阪市建設局 河川・渡船管理事務所・本町橋・道頓堀川(水上ピクニック) 石田・彩木 #263 2020/09/20 道頓堀の魅力に絶品グルメ!川から見れば再発見 石田・彩木 道頓堀川・とんぼりリバーウォーク・道頓堀ミュージアム 並木座・道頓堀川水門・タグボート大正・船上レストラン ピッツェリア ダ ドッツ 石田・彩木 #264 2020/09/27 寺町に城下町グルメも!新・尼崎の歩き方 石田・堀 尼崎城・岸本吉二商店・尼崎枡千・琴城ヒノデ阿免本舗・寺町・たこ焼き 岡・尼崎えびす神社 石田・堀 #265 2020/10/04 横綱・一寸法師の発祥!住吉大社 石田・根岸 住吉大社・安立商店街(奥田鮮魚店、アンリュウ リコーダー ギャラリー) 石田・根岸 OPがその日のロケの写真を元に構成される映像にリニューアル #266 2020/10/11 ビジネス街ならではグルメ!北浜 石田・春名 阿み彦・吉野寿司・菊寿堂義信・五感 北浜本館・北極星・中国料理 龍門 石田・春名 #267 2020/10/18 朝も昼も夜も楽しめる!木津市場 石田・堀 木津市場(魚仁、まぐろ・かじき専門カネセ商店、丹喜丹井商店、川上商店) 鴻池運輸食品加工場・Il Povero Diavolo 石田・堀 #268 2020/10/25 江戸時代にタイムスリップ!富田林 石田・清井 地内町・じないまち交流館・そば甘味処 八町茶屋・興正寺別院・重要文化財 旧杉山家住宅・すずめ堂・自家製天然酵母と国産小麦のパンとお菓子 mame-ten café・今昔の玉手箱・富田林コロッケ寺内町店 石田・清井 #269 2020/11/01 衣・食・住!人気上昇エリア 西区・靭公園 石田・春名 靭公園・ITC靭テニスセンター・セントオーディン・靭鰹節店・鉄パン焼き271・飛行船スタイルショップ 石田・春名 #270 2020/11/08 琵琶湖疏水クルーズで歴史遺産めぐり 京都・蹴上 石田・堀 琵琶湖疏水・びわ湖疎水船・関西電力 蹴上発電所・蹴上インクライン・臨済宗大本山 南禅寺・時忘舎 JIBOHSHA 石田・堀 #271 2020/11/15 大阪天満宮に名水あり!?天満をぶらり 石田・彩木 大阪天満宮・象印マホービン・まほうびん記念館・天満天神MAIDO屋・英華堂・なにわ翁・薫々堂 石田・彩木 #272 2020/11/22 真田幸村が焼くパン!?専門店の宝庫「玉造」 石田・清井 JR玉造駅・玉造稲荷神社・難波 玉造資料館・玉造稲荷神社 分社・玉造日之出通北商店街・大豆パン専門店ダイズインターナショナル・トロイカ リビエラ・やどかり屋 石田・清井 #273 2020/11/29 天童よしみが地元「八尾」を案内!八尾生まれのロングセラー巡り 石田・根岸 玉串川・とくなが・旭食品(旭ポンズ工場)・Cake Café 花屋敷・大聖勝軍寺・白扇・ラピス(歯ブラシ工場) 石田・根岸 SP案内人:天童よしみ #274 2020/12/06 片岡愛之助が地元「堺」を案内!ものの始まりなんでも堺(前編) 石田・堀 さかい利晶の杜・かん袋・ザビエル公園・銀シャリ屋 ゲコ亭 石田・堀 SP案内人:片岡愛之助 #275 2020/12/13 片岡愛之助が地元「堺」を案内!ものの始まりなんでも堺(後編) 石田・堀 大山公園・フレッシュケーキ愛之助・北山染工場・曽呂利・六兵衛 石田・堀 SP案内人:片岡愛之助 #276 2020/12/20 大江裕が地元「岸和田」を案内 だんじりだけじゃない岸和田 石田・清井 岸和田だんじり会館・大北養鶏場・ふぐ博物館・ヤングレコード本店・THE BANKS BARBER・岸和田漁港・きんちゃく家 石田・清井 SP案内人:大江裕 #277 2020/12/27 案内人は芸妓 さん!八坂神社で初詣 石田・堀 八坂神社・福栄堂・金竹堂・いづ重・美御前社(八坂神社境内) 石田・堀 #278 2021/01/10 十日えびすで福めぐり!西宮神社 石田・彩木 西宮神社・戎参道・マンダリ・アンリ・シャルパンティエ エビスタ西宮店・谷矢製飴・植田製麺所・ぼくのや 石田・彩木 #279 2021/01/17 掘り出し物がいっぱい!商いの町「船場」 石田・根岸 道修町・少彦名神社・綿業会館・船場センタービル(せんびる(ルチル、大阪舶来マート、YAOYA黒松千年屋) せんちか(大名そば、毛皮工房エル) 石田・根岸 #280 2021/01/24 女性に大人気!お昼はお得な「北新地」 石田・春名 堂島アバンザ・堂島薬師堂・堂島米市場の跡・おくどさん 小柴・天麩羅とお蕎麦 三輪・新地本通り・和牛割烹 穐山・森乃お菓子 石田・春名 #281 2021/01/31 彦摩呂が地元「大東」を案内!野崎参りに餃子の名店も! 石田・清井 野崎観音 慈眼寺・御領せせらぎ水路・丸正餃子店 本店・京阪紙工・大文字屋 龍田川 石田・清井 SP案内人:彦摩呂 #282 2021/02/07 冬でも楽しいかき氷&BBQひとクセある街「十三」 石田・堀 阪急十三駅前・喜八洲総本舗 本店・大阪西川・野口商店・もといまロード・永楽堂寿浩・十三まるたけ 石田・堀 #283 2021/02/14 散歩ができる古墳に○○ギョーザ!高槻で新発見 石田・彩木 今城塚古墳公園・今城塚古代歴史館・高崎流居酒屋 道場 高槻店・タニチ・T s★DINER・大阪味源 石田・彩木 #284 2021/02/21 世界的アーティストが案内!東大寺のお水取り 石田・根岸 ギャラリー工房 太古堂・東大寺(南大門、大仏殿、二月堂、東大寺ミュージアム、二月堂茶所 龍美堂 石田・根岸 #285 2021/02/28 セレッソ森島が案内!新スタジアムに長居グルメ 石田・清井 長居公園・ヨドコウ桜スタジアム・倭太鼓飛龍・喫茶りんでん・Good BBQ 石田・清井 SPゲスト:森島寛晃 #286 2021/03/07 若狭グルメに絶景テラス!福井・美浜 石田・彩木 美浜駅・美浜原子力PRセンター・美浜町エネルギー環境教育体験館きいぱす・レインボーライン山頂公園・無限大・丹生酵房へしこ丸・民宿旅館はまよし 石田・彩木 再 2021/03/14 (再)天童よしみが地元「八尾」を案内!八尾生まれのロングセラー巡り 石田・根岸 玉串川・とくなが・旭食品(旭ポンズ工場)・Cake Café 花屋敷・大聖勝軍寺・白扇・ラピス(歯ブラシ工場) 石田・根岸 2020/11/29再放送 #287 2021/03/21 大盛り唐揚げ!巨大ナン!心意気の街「京橋」 石田・彩木 京阪電車 京橋駅前・三百円 このみ・毛利や 串よし・山商うどん 東野田店・カトマンドゥ 京橋店 石田・彩木 #288 2021/03/28 最終回SP 石田靖が地元・伊丹を再発見! 石田・清井・堀 JR伊丹駅前・フランドルの鐘・白雪ブルワリーレストラン長寿蔵・キツネイロ・Nothing but KENDAMA・伊丹スカイパーク 石田・清井・堀
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/22540.html
あめとおおかみ【登録タグ VOCALOID あ 初音ミク 曲 殿堂入り 3396】 作詞:3396 作曲:3396 編曲:3396 唄:初音ミク 曲紹介 星と嘘を巡る二匹の狼のお話。 「動く絵本」を目指しました。舌を抜かれた狼少年のお話。 3396氏のVOCALOID曲3作目。 自分なりにエレクトロニカとかポストロック的なものを作りました。何卒。(作者コメ転載) 訳ありな狼二匹のお話です。(マイリストコメント転載) イラストをめろ子氏が、マスタリングをkm氏が手掛ける。 1st album『雨と狼』の収録曲にして表題曲。 自身初の殿堂入りを達成。 歌詞 青 黒 空 白 色 氷星 揺らいでる とうに朽ちた釣鐘草の葉が 霜に包まれた 未観測のまま時間は去って 燈を流水で掻き消す様な 樹氷の南天に照った恒星 光った恒星 捉える前に 君は消えた 悲しみは押し拡げてく 合間に満ちた世界の淵を 裸足で微睡む 独りの黙り屋な狼 浮かんだ染みのような星々と 寒暖さえもない死んだ森も 閑散とした呆気星が飲み込む 街 星 空 森 雨露 淡く朽ち 満たしてく 昇り立つ林檎酒色の沫が 昼を透かした ラムネ漬けにした沙礁の情景 桶に浸されては揺蕩う浮き球 逃げ水の河床で 散った群星 蒸せった連星 頭の隅で 鯨が眼掠めた 形にする前に消える 言葉は喉元で騒ぐ 星屑塗れで漂う 氷漬けの狼 不安定なまま淀んだ砂嘴も 氷河の下せせらぐ光も 閑散とした放気星に呑み込む ラララ 木立に風が注ぎ込む 雨粒ぱらぱらと游ぐ 今すぐ投げ棄てちゃおうか こんな世界どこかに 上昇気流押し上げられてゆく 雲間がほつれて焔が差す 嘘じゃない 其処に君が居る 裸足に砂が絡みつく 眼の中星が揺れる 「御早う! ずっと待ってたよ、嘘を孕んだ狼。」 掴んだ手はまだ冷たいけど 潤んだ僕の目の波打ち際 きっと僕らずっと笑ってられる ずっと此処で二人居られるから コメント 追加おつ! -- 名無しさん (2012-08-15 21 42 18) この曲すごい好きです -- 名無しさん (2012-08-16 00 08 58) ナイス追加です -- 名無しさん (2012-08-16 14 29 52) 私この曲とても好きです -- 神鳴 (2012-08-18 02 41 49) 夏に聞くとすごいひんやりする曲。きれい。 -- ういね (2012-08-19 14 25 33) 曲もPVもミクさんの歌声も素晴らしいです!! -- 名無しさん (2012-08-27 00 44 11) 鳥肌がすごくて良い曲です! -- 名無しさん (2012-08-31 21 34 07) この曲すごい好きです!!! -- 名無しさん (2012-09-03 17 02 43) こんなにいい曲なのに評価されてなかったなんて -- 名無しさん (2012-11-06 01 02 01) 透明感あってすごいすきな曲!!ずっと聞いてられる -- きさらぎ (2012-11-28 09 05 49) 歌詩やっとでた!この曲好きなんですよね〜。もっと高く評価すべきですよね!! 狼の曲好き〜 -- ウルル (2012-11-29 16 10 57) ちょっと銀河鉄道入ってる? -- 名無しさん (2014-05-10 11 09 30) 綺麗な曲‼ #65038;清々しい所が大好きです -- 影兎 (2014-07-19 23 31 03) この曲に会うのがこんな遅くなるとは…とても綺麗で森の鯨も鳥肌が立った -- 名無しさん (2014-08-16 18 06 35) きれい -- 名無しさん (2014-08-23 03 39 57) 『大切なものはいつだって目に見えないのだから』って星の王子さまかな -- 名無しさん (2014-08-26 15 55 30) これはもっと評価されるべき -- 暁 (2015-01-29 21 56 13) 綺麗でとってもいい曲だと思います! -- オールリ (2015-06-18 23 52 10) とても、素敵な曲でいいと思います!\♥︎/ -- 名無しさん (2015-06-20 15 57 01) この曲ほんとすき -- 名無しさん (2015-08-30 01 37 46) いつ聴いても素敵やんこの曲… -- もりんく (2015-09-02 01 49 03) 「本当の幸せ」は銀河鉄道の夜な気もする。何にせよ大好き! -- 名無しさん (2015-11-28 00 01 08) 本当に思い入れが深くて、最も好きなボカロ曲の一つに入る -- 名無しさん (2020-11-22 03 12 50) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/alicero/pages/159.html
A-i-ya- 「うーーん…。うーーん…」 椅子に座りこみながら、どちらかと言えば端正な顔を歪ませて唸る茶髪の青年。 ――ただし、それは別にその辺りの野草でも食べた腹痛といった訳ではなく。 昏倒したバルキリーを病院内で調達したロープで縛り上げ、 病院内の「医務室」に寝かし付けた後の事。 茶髪の青年…。小川健太郎は彼女の扱いにほとほと困り果て、その頭を抱えていた。 先程の、バルキリーの様子を思い出す。 先程の包帯男にも似た、濁り切った焦点の合わぬ瞳。 無敵結界なしとは言え、魔人の肉体を易々と斬り裂く手刀に、 包帯男の右腕を枯れ枝のごとくへし折った蹴りの一撃。 暴風という表現すら生温い、狂気の発露としての体術。 ――巻き込まれれば、もはや『死』あるのみ。 それらはどれ一つとっても、健太郎を恐怖させるには充分過ぎるものであり。 その危険性から、意識を取り戻す前に置き去りにする事も少しは考えたが。 そうするには余りにも薄情に過ぎると思い直し、ここに踏み留まっていた。 一歩間違えれば、ああなっていたのは自分なのかもしれなかったのだから。 ただ、健太郎には薬物中毒者を治療する知識などない。 とはいえ、何かしら出来る事くらいはあるはずである。 彼女を介抱するなり、治療できる人物や方法を探すなり。 そうして、健太郎は今バルキリーと共に医務室にいた。 ――だが、そんな彼のやっている事と言えば? 「えーっと…。あれ?また汗を掻いてる…。 もう一度、拭かなきゃ。うん、そうだね」 この場にいない、誰かに必死に言い訳をするかのように。 ぶつぶつと呟きながら、全身から流れ出す汗をタオルで拭き続ける位のものである。 ただし、その拭き方は妙にいやらしいものを感じさせるものであり。 おまけに、彼女の縛り方も彼の用心なのか趣味なのか、 手足を後ろで一つに纏めた実にマニアックな縛りになり果てている。 ――やっている事は、もはや性犯罪者一歩手前…。 「う、うん。もう身体はいいよね…。 後は絞り直して頭に乗せればこれでよしっと!」 それは、まるで暴走しかけた自分に必死に言い聞かせてるかのように。 別のタオルを水道水に濡らして絞り直し、額に乗せてシーツを被せる。 ただし、その視線はなぜか妙に名残惜しそうに彼女の胸元に集中していた。 「………おっぱい……」 黒いボンテージに覆われた、素晴らしき二つの膨らみを凝視して健太郎は呟く。 ――そう。おっぱい、である。 仰向けとなり自重で潰れた事により、豊満さをより強調する事になった胸の双丘。 だがその重量よりに垂れる事もなく、弾力が失われる事もなく。 釣鐘状の見事な形と大きさを兼ね備えたそれが、無防備に晒されている状態は。 年頃の青少年である健太郎にとって、魅力的かつ刺激が強すぎるものであり。 ガールフレンドである来水美樹には、決して持ち合わせない逸品であった。 以前対峙した、爪とでっかい胸のおねーさんを凌駕する見事さである。 ――気を抜けば、すぐにその視線が胸へ、胸へと釣られてしまう…。 「だめだ。おっぱいに集中しては駄目だ。容態に、容態に集中するんだ。 うん。僕は健全な青少年だし、あの黄色い人のような紳士になるんだ」 過去において、行く先々で草や川、石に会話を試みたという逸話があったり。 所構わず穴を掘ったりと奇行を繰り返し、美樹にすら「気でも違ったの?」 とさえ見做された事もある彼が、元より精神的に健全かどうかはさておき。 健太郎は必死に視線を胸から逸らし、顔へと固定を試みるものの。 「……容態………容態…………っ……おっぱい」 「わーーーっ!」 込み上げる欲望に、そろそろ自制が効かなくなりつつあり。 頭を激しく左右に振って打ち消す有様は実に滑稽であるが。 覗かれている本人に聞かれる危険性など、全く考えてもいないのが愚かしい。 バルキリーの端正な眉が、この声に答えてか微かに動いていた。 「そうか、これは健全な青少年の心を乱す罠なのか…。 くそ、負けないぞ!僕には美樹ちゃんがいるんだ!」 きりっと表情と直し、看病(?)を続ける健太郎。 もはや青(い衝動を持て余す年頃の)少年である。 健太郎は、ただ彼女の目覚めを待ち続ける。 もし知り合いに治療出来る者やその手掛かりや道具があるなら、 目覚めた後に聞いてみても良いだろう。 ただ、それらしい薬または道具と言うのであれば、 自らの支給品にもそれらしい注射銃もあるにはあったのだが。 どこをどう確認してみても、取扱説明書も何も無い状態であり。 効果も知らず迂闊に用いるのは危険でしかない為、 ただちに使う事は控えていた。 そもそも、この注射銃は「殺し合い」の為に支給されたのだ。 間の抜けている健太郎でも、それだけは忘れていなかったのだ。 支給品にあった、見るからに怪しげな液体の入った注射銃を見つめる。 どうみても罠の臭いがするのだが、解毒剤や治療薬の類という可能性も充分にある。 不用意に試す訳にもいかず、さりとて破棄するには捨て難い。 変わった形の小さな注射銃を目の前に置いて、再びうんうんと唸っていると。 ――目の前の女性が、うっすらと眼を開けた。 「んっ……ぁぁ……」 「良かった、お姉さん…」 覚醒したバルキリーが、どこか恍惚とした声を上げ。 安堵の溜息を付くも束の間。 「あ……、は、はは………………。 あははははははははははははははっ!!!! 見つけたぁ!!」 正気とは程遠い、むしろ対極にある壊れ切った笑い声を上げ始め。 バルキリーの濁り切った瞳に、獲物を見つけた狂喜と殺意の光が宿り。 「あ、やば…。」 「かはああああああああああああアアアッ!!」 その身体を何度も捩り、強引に縛めを引き千切ろうと四肢に渾身の力を込めた。 縄が解けた後、バルキリーが健太郎に何をしだすかなどと、考えるまでもない。 幸いにも、健太郎の変態的な縛りが功を奏し。 ロープが直ちに弾け飛ぶ事こそなかったものの。 ぎりぎりと悲鳴を上げるロープは、限界がそう遠くない事を示し。 解放されれば、健太郎にS級女の子モンスターなどという 出鱈目な存在を抑えられる自信は全くない。 そうなれば、言うまでもなく最期である。 「まずい。逃げよっかな…」 だが、逃げた所で直ぐに追い付かれて殺されかねない。 どちらにせよ詰むのは時間の問題である。 つまり、もうどうにもなりはしないのだ。 「ええい、こうなったら…」 そして、これしか生き延びる道がないのであれば? 健太郎は決心するや否や、バルキリーの首筋に注射銃を押し当て。 「ていっ」 「あっ…」 バルキリ―がロープを力任せに引き千切るのと、ほぼ同時に。 健太郎は、中の液体を躊躇い無く彼女に打ち込んだ。 「あっ……ぁぁぁ……」 どこかしら艶っぽい吐息のようなものを漏らし。 戦乙女は恍惚とした表情で、一筋の涎を口端から垂らしながら。 力なくベッドの上へと崩れ落ちた。 「ふう。一か八かだったけど…。なんとか、上手くいったの…かな?」 駄目で元々。期待した通り治療薬の類であるなら問題はなし。 麻薬の類であっても、一時的に禁断症状を抑える事位は出来るだろう。 毒薬ならこれはもう仕方がない。僕だってただ殺されるのは嫌だし。 そうどこか容赦のない判断を下し、健太郎はやぶれかぶれの賭けに出た訳だが…。 ――その結果は? バルキリーの双眸から、たちまちにぎらついた殺意の光が消え。 一見、正気を取り戻したかに見え、ほっとしたのも束の間。 その瞳は熱いまま、潤んだ別の色彩を帯び始め。 その顔が紅潮し、吐く荒い息に甘いものが混じり出し。 「あ、あ、ああああああああああああアアっ?!」 「あ……」 不意を撃たれた感覚に驚くとも、激痛に身を捩るともつかぬ仕草で。 バルキリーは両腕で己の身体をかき抱き、激しく悶えながら。 驚愕とも悲鳴とも付かぬ絶叫を、喉よ潰れよとばかりに張り上げた。 「うあっ…、あ、はぁっ…あっ…。んんっ、あうっ、ふっ…はあっ…!! な、何を…打っ…ああ、ああああああっ!!」 ――疼く、疼く、疼く。 どうしようもなく、身体が疼く。狂いそうな程に。 全身の真皮を剥き出しにされ、神経という神経を大気に晒されたような。 だが、そこには一切の痛みや苦しみというものはなく。 むしろ、暑さや冷たさ等の、触れて感じるもの全てが 別の一つの感覚に置き換わり、極限にまで鋭敏になったような。 バルキリーはこの得体の知れない感覚の暴走に、恐怖すら覚えた。 今では、シーツと身体が擦れるかすかな感覚はおろか、 髪が優しく風に撫でられるだけでも、我慢が出来ない。 そして、唐突に湧き上がった満たされぬ欲に、 身体の芯から焼かれそうになる。 これならまだ、苦痛の方がましだというもの。 傍にいるのが誰であれ、それで思う存分に満たしたくなるという 下劣な欲望が湧き上がるが、それを理性を総動員させて抑え込む。 それに押し流されてしまえば、自分が自分でなくなりそうだから。 その異常な感覚に身を捩り、何かと身体が擦れ合う事で。 さらに疼きが酷くなるという果てしない悪循環に陥り。 ただただ感覚の暴走に翻弄されていた。 ただ、健太郎からしてみれば。 喘ぐような、悶えるような、荒く激しい息を吐き。 声を上げるのを必死に堪え、目を瞑って歯を食いしばり。 気遣う健太郎が近づく事に酷く怯えるような、 それでいて奥底では激しく求め訴えるような。 その仕草全てが、酷く男の本能を刺激するものとして目に映り。 「え……と。僕にもよくわからないものなんだけど…」 「そ、そんな怪しげなも、ひっ、うあああっ…あ、あかっ…ひっ…んんっ…!」 ――一体、どのような薬を打ってしまったのだろうか? 込み上げる不安と焦燥の中、バルキリーの症状から効果を推測する。 「…麻薬ですかあ?」 NO!NO!NO!NO!NO! ――脳内の声が否定する。 麻薬なら、一時的に禁断症状程度は抑えてくれるだろう。 あるいはさらに凶暴化して理性を失うかもしれないが、 今の状態は、そのどちらでもない。 先程までその全身から滝のように流れていた冷や汗が、 今はどこかしら熱を帯びた玉のような汗と化し。 容態が思わしくないのは確かだが、身体の不調というよりは どこかしら好調すぎるような、いわく言い難い何かが感じられ。 「…毒薬ですかあ?」 NO!NO!NO!NO!NO! ――脳内の声が、再び否定する。 確かに苦しんではいるので、毒と言えなくもないが。どこか違う気がする。 どちらかと言えば、内側から込み上げる強烈な何かに、堪えているような。 そう。こういった表情は、どこかで見(て、激しく興奮し)た事がある。 ――脳内の記憶を、再度検索する。 そう、それは…。 昔、友人に貰ったエロ本の数々に載っていた、 裸のお姉さん達のものと全く同じなんだ…。 激しい動悸に、甘い吐息。熱に浮かされた顔に、上気し切った肌。 全てが男の本能を惑わせ、刺激させるものであり。 それから考えられる症状は、もはや一つしかない。 つまり、彼女は…。 「もしかして媚薬ですかーッ!?」 YES!YES!YES!OH MY GOD! ――脳内の声が、全力で肯定する。 かつて拷問戦士により拷問の一環として薬漬けにされ、 今度は素敵医師により再発した麻薬による禁断症状。 そこに小川健太郎によってさらに注入された、媚薬による強烈な快楽。 その相乗効果が、先程からバルキリーの心身を蝕み続けていたのである。 「んゆーっ!…うあ、あっ…くぅぅ!! 「い、いやあっ…。ひっ、うあ、ぅっ…ん、あくっ…。あ、ああああああっ!!」 喰いしばった歯の隙間から、果てしなく甘い声が漏れ続け。 涎も汗も流れるままに任せるその有様は。 もはや、健太郎を助けた時のような凛々しさは欠片も見当たらず。 バルキリーは度し難い感覚の嵐に、ただ翻弄されるだけの か弱い乙女になり果てていた。 「こっ、壊れ、る…。あひっ…あ、あううんっ…!!」 「どうしよう。どうしたらいいんだ…」 身体の痙攣がより激しいものに、そしてより狂ったものへと変化する。 バルキリーの限界は近く、その症状が致命的なものである事だけは 健太郎にも理解は出来る。ただ、だからと言ってどうする事も出来ず。 ただ手をこまねいていると、やがて彼女は睨みつけるように。 だが、意を決したように健太郎を正面から見据え――。 「頼む。抱いて、くれ…」 「はい?」 バルキリーの唯でさえ興奮に上気した顔が、更に赤みを帯び。 だが明らかに怒気を孕んだ声は、決して艶のあるものではなく。 欲情というよりは、苦渋そのものをその貌にたたえ。 「…抱けと、言ってるっ!!」 「ええええええええええっ?!」 健太郎の両肩を掴み、がくがくと前後に揺すりながら。 血を吐くように、脅すように、欠片も媚を売る事はなく。 バルキリーは健太郎に求め訴えた。 「…良いの?」 「…良い訳が、なっ…い。 私も…、マスターに…、レオ以外に、身体など、許したくっ……は、ないっ。 だが、こ、のままだ…とおかしっ、くなるっ! 今、捕えられ、られたレオ、を…。私、の主を助け、るにっ…は。 そっ、うなる訳にはっ、いかないんだ!」 捨てられた子犬のような不安げな瞳で見つめる健太郎に。 戦乙女は瞳に涙を滲ませながら、悲壮な決意を訴える。 彼女には大事な、救うべき者が人質としてここにおり。 自分が助けられる状態でいる為に、あえてこの身に恥辱を受けるのだと。 「あ…、ごめん」 己がしでかしたあまりの所業を自覚し、居た堪れない気分になり。 健太郎は罪悪感の余り気を落とすものの。 「…謝罪は、後でいいっ。 そっそれに打ったのが、そっ…そういう薬な、ら。 収まるまでっ、すれば…、しばら、くはっ抑えられ、るんだろう? 人助、けだと、おっ…もえば、いいっ…。 たっ、頼むっ。もう限界をこ、こ超えかけている、ん、だ…。 こここれ以上、じ、焦らさな、いでく、れ…」 哀願するように。心の底から恥入るように。 優しく諭しながらも、健太郎を誘い。 「うん、わかった…」 「た、たた頼むっ…」 バルキリーは健太郎を招き寄せ。 健太郎はバルキリーを受け入れ。 「美樹ちゃん…」 「レオ…」 ――二人はここにいない、お互いの想い人の名を口にしながら。 「…ごめん」 「すまない」 ――共に罪悪感を抱きながら、貪り尽くすように何度も肌を重ね合った。 <キングクリムゾン!……これは酷い ◇ ◇ ◇ 二人はあまりの気まずさにより、着替えもせぬままに背中を向け合っていた。 行為の直前に思わず互いに口にした名前は、共にはっきりと聞こえており。 つまりは共に不貞を働いてしまったのだと、そう認識せざるを得ず。 その事実による罪悪感が、二人の肩に重くのしかかったのである。 ――お互いに、聞くべき事やすべきことなど山ほどある。 この催しに乗っているか否か? お互いに仲間や敵等の知り合いはいるのか? どのようにして、この会場から脱出すべきか? だが、下手に口を開けばお互いに口にした恋人の話題になりかねず。 そして、それは今最も触れてほしくない話題でもあり。 二人は貴重な時間を潰し、こうして沈黙し合っていた。 やがて、その微妙な空気に堪えられなくなり――。 「…ええと、その。良かった、かい?」 「!!」 淀み切った、重すぎる空気を変えるべく。 ぎくしゃくした仕草で、健太郎は作り笑いで話題を作ろうと試みる。 「その…、初めてみたいなのに、全然痛そうじゃなかったですから。 本当に、大丈夫ですか?こんなになってしまっているのに…。」 言われて健太郎の視線の先を見れば。 赤い粘性を帯びた言うもはばかるものが、シーツに盛大に日の丸を作り上げていた。 それはこの場で行われた行為が何か、大人なら誰でも容易く想像できるものであり。 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」 バルキリーは口を開こうにも、羞恥による混乱の余り全てが言葉にならず。 ただただ、声にもならぬ声を上げるばかりである。 ――目の前には、動かぬ不貞の証拠がある。 できれば即座にこれを取り払い、目の前の男ごと簀巻きにして放り捨て、 証拠隠滅してしまいたい衝動に駆られるが。 そこまでされる罪が、彼にある訳ではない。 むしろ、彼なりにではあるがこちらを気遣ってさえいるのだ。 それは流石に酷に過ぎるというものであろう。 「むしろ、色々手慣れているみたいで、凄い乱れ方でしたし。 本当に初めてで――」 ――混乱の極みに達していた思考が、ようやく一つのものへと纏まる。 すなわち、触れて欲しくない部分にずけずけと遠慮なく踏み込んで来る、 健太郎の無神経さに対する激しい怒りに。 ――向き直り、右腕を無造作に振りかざす。 健太郎の頬に手刀がかすめ、髪の一筋がはらりと落ちる。 健太郎は、即座に沈黙して硬直した。 「これ以上、それには触れるな馬鹿者!」 健太郎の触れた話題が、ほぼ最悪に近いものであり。 先程の乱れきった情事を思い出したくもないバルキリーは、 暴力による警告で彼に教え込む。 これ以上、しつこく話せばどうなるか分かるだろうな、と。 「…すまない。気遣わせてしまったが、何も問題はない。 体調の方なら、大分落ち着いた。禁断症状も、今の所はない。 元々、さっきのあれには麻薬に近い効果もあったのだろうな。 助けて貰った事には感謝している。 だから、そう落ち込まないでくれ」 ただ、結果として彼に助けられたのも事実であり。 震え上がる健太郎を、そっと慰める。 非常にやり辛い…。 だが、すぐにバルキリーは表情を引き締め。 「…それよりもだ。 あれだけ最中に言ったのに、我慢出来なかったのだな…。」 憤慨しているというよりは、むしろ憮然とした様子で。 バルキリーは大きな溜息を付きながら、健太郎を静かに問い詰める。 沈黙による無視を、決して許さぬように。 「あ、その…。凄く、良過ぎたから夢中で…。じゃなくて! これって、やっぱり…。もしもの時は、せ、責任取ります! 美樹ちゃんは怖いけど、認知しますし面倒も見ますから!」 超絶的に空気が読めぬとまで評される健太郎にも、流石にこればかりには気付き。 やらかした事態の深刻さから、蒼褪めた顔で健太郎は土下座して謝罪するものの。 お互いに懸念する方向性が全く違う事に気付き、彼女は二度目の溜息を洩らす。 「…なるほど。お前なりに、反省や謝罪の意志はあるのだな…。」 「だが、その様子だと全く知らなさそうだから言っておこう。 私は女の子モンスターだ。人間とは同じように見えても種族が違う。 だから、その懸念はありえない。そちらについては安心してもいい。」 お姉さんにどう接すればよいのだろうか? 美樹ちゃんにどう言い訳をすればよいか? そもそも、この二人に包囲されて、果たして生きていられるのだろうか? 未来への危機に頭を抱えていた健太郎がほっ、と安堵の息を漏らすのも束の間。 「ただし、その代わり…。 人間のそれは、我々にとっては『毒』となる。」 ――どこか遠く、寂しそうな瞳で。 この場にはいない誰かを想う顔で。 バルキリーは訴える。彼女の身体にもたらす結果を。 「えええええっ?!それって余計に酷いじゃないですかー!」 「余裕が無かったとはいえ、拒みきれなかった私も悪い。 それに…、快楽より苦痛の方が堪え易いからな。気にするな。 薬なら抜かねばならんが、毒なら耐えればいいだけの話しだ。」 健太郎の上げる驚愕の声に、事も無げに返すものの。 次第に荒くなる吐息と、全身から再び流れ出す汗は、 それは身体状態の深刻な不調を如実に現し。 「だから、何も問だ…、くっ、つうぅぅ…。ああああああああっ!!」 「だ、大丈夫ですかお姉さん?」 気丈に振舞うバルキリーにも、やがて我慢の限界が訪れ。 小さく、苦痛の呻き声を漏らす。 「はぁ…はぁ…大、丈夫だ…。心配するな、これぐら、ぐっ?! 内から、焼けるっ!!」 熱い。どうしようもなく、熱い。 今度は体内に灼熱の溶岩を流し込まれたような。 猛毒が奥深くねじ込まれ、内臓が溶け出すようなその激痛に。 バルキリーは再び倒れ、ベットの上で蹲る。 その顔は紙のように白く、まるで生気というものがない。 「全然、大丈夫じゃないじゃないですか! 今からでも掻き出せば。って、奥なら吸い出した方が…。 僕、手伝います!!」 <………… 下腹部を押さえて蹲るバルキリーの両膝を掴み。 「毒」を吸い出そうと、健太郎は真剣な表情でその顔を近づけるものの。 それが一体どういう状態になるのか、バルキリーは即座に光景を想像し。 「ち、近寄るな馬鹿者!これ以上、私に触れるな!触らないでくれ!」 「痛っ!痛っ!痛っ!や、止めて下さいっ!」 バルキリーはなけなしの体力を振り絞り。 健太郎の顔面を何度も足蹴にして、追い払おうと試みる。 その白過ぎた顔は、今度は羞恥の余り鮮血よりも紅く――。 そして湯気が出そうなほどに熱く、煮え滾っていた。 身体は既に折れている。 度重なる情交によって。 レオとの時とは比較にならない、蕩ける程の快楽がその身に焼き付いてしまっている。 これ以上、健太郎に辱しめを受ければ、心までもがその濁流に押し流されそうで。 このまま生命を落とすより、さらに取り返しの付かない事になる予感を胸に抱き。 バルキリーは彼の好意を頑なに拒む。最後の一線を死守すべく。 「もういい!その気持ちだけで充分だ! だからもう、頼む…。これ以上、私を辱めないでくれ…。」 その上気し切った顔に大粒の涙さえ浮かべ、懇願するも。 苦痛は一層堪え難いものとなり。 「はぁ……はぁ…、あ、く、つうぅ?うああああああああっ!!」 再び、苦痛の呻き声を上げる。 快楽が苦痛に置き換わっただけで、事態は何ら変わらない。むしろなお酷い。 このまま手をこまねいていては、良くて苦痛のあまり精神に異常をきたすか、 悪くすれば毒で死にかねないだろう。 「駄目だ、逝かせない! 今、助けるよ。お姉さん…。」 健太郎は意を決し、再びバルキリーに迫る 純粋に、ただ彼女を救うべく。 <(飛ばすか?留めるか?) 「あ、やめ…」 来るな……、来るな……。 これ以上触れられたら、 今お前に辱められたら、 私は二度と、私は二度と…!! 二度とレオを………………。 バルキリーはもう一度健太郎を引き剥がそうとするも。 全ての体力を使い果たし、抵抗する力さえも失い。 彼を近付けてしまう。そして…。 「さわらないで……。…お願い、やめて……」 本来の彼女を知る者からすれば、想像もつかないような。 か弱い哀訴をも綺麗に無視して。 健太郎は、おもむろに唇をあてがい。 「んんっ!いやあっ…!」 バルキリーは、せめて心だけは奪われまいと。 昔日のレオとの日々を思い出す事で、必死に繋ぎ止めようと試みる。 半人前だった頃の彼を導き、何度となくその命と成長を助けた時の事。 薬漬けにされて錯乱した己を、今度はレオが救い出してくれた時の事。 レオの従魔となり、仲間と共に戦い強くなる充実感を見出した時の事。 レオと何度も契りを交わし、女性としての自分を自覚し始めた時の事。 ――だが、その努力も程なくして全て無駄に終わり。 バルキリーは、度重なる絶頂でついに気を失い。 健太郎はただ、彼女の延命を心より望み。 その毒を一滴残らず、丁寧に吸い出した。 <いいや!『限界』だッ!飛ばすねッ!バイツァ…。もとい、キングクリムゾンッ! ◇ ◇ ◇ 「…んっ……。私、は…?」 爽快には程遠い、気だるい目覚めの中で。 バルキリーは己の身体状態を、今一度確かめていた。 ――身体が、酷く重い。 薬と毒に侵され、思い出す事もはばかる無体の数々で、 乱高下を繰り返した体温と脈拍。疲労困憊にある身体。 そこから回復しきったとは、到底言い難い。 ただ、軽く気を失っていた分、少しだけ休息が取れた事と。 毒を完全に吸い出された為か、幾分か楽にはなっていた。 薬物中毒による禁断症状や、媚薬による疼きも消え失せ。 今は小康状態を保っている。今の所は、だが。 ただ今は、正気を失う事もなく。 まともに空気が吸えるというだけでも有り難い。 幾分ふら付きながらも、ゆっくりと立ち上がり。 ゆっくりと深呼吸をしようとした所で――。 「……これ、は?」 胸に若干の窮屈さを感じ、またそこ以外の頼りなさから目線を下げると。 バルキリーは、男性もののYシャツを着せられている事に気付いた。 そしてシャツについた匂いに、少しだけ覚えがある。これは確か…。 「ええ、と。おはよう。 お姉さんの服が汗だくだったから、僕のを着せたんだけど…。 迷惑だったかな?」 傍にはYシャツの主が、先程と同じ捨てられた子犬のような瞳で。 バルキリーを心底気遣いながら、やや遠巻きに様子を伺っていた。 これからの叱責に怯えるような、 それでいて離れられないような。 そのどこか愛らしいペットのような仕草に、 バルキリーは胸の何かが刺激され。 「あっ……」 「お姉さんの服は、近くに干してありますから。 大丈夫そうだし、そのシャツは差し上げます。 では、僕は先に行きますので」 そう言い残し、慌てて立ち去ろうとする健太郎の肩を背後から掴む。 「待て。このまま一人で出掛けようというのか? …私を、置いていくつもりか?」 健太郎が去っていく事に、何故か堪え難い寂しさと悲しさのようなものを感じ。 気が付けば、バルキリーは自分でもよくわからない事を口にしていた。 「え…。お姉さんなら僕より強そうだから一人でも大丈夫かな、と。 お姉さんだって僕の事は嫌っているっぽいだから、 これ以上一緒にいるのもいやかなー、と思って」 「そうだな。確かに色々と無体を働かれたからな」 特に他意はなかったが、その一言は健太郎を落ち込ませるには充分であり。 気落ちする健太郎を尻目に、バルキリーは考える。 確かに、健太郎の言う事は間違ってはない。 万全とは言い難いが、それでも一人でなんとかなる分には体力も回復している。 それに、目の前の男は媚薬を打ち込んだり、 体内に毒を捻じ込んだり、吸い出したりと、 散々な辱めを与えられた相手でもある。 追い払うどころか、この場でその報いを与えてしまっても良い位なのだ。 だが、バルキリーはどうしても健太郎の事が嫌いにはなれず。 「だが、悪気があった訳でもなかったのだろう? なら、構わない。元より、私から誘ったのだ」 それどころか、気が付けば彼を庇う言葉さえ発している。 そんな自分自身に、戸惑いすら感じていた。 「…え?ええ。ええ。そうですよ!僕は健全な青少年ですからっ!」 「やり方はどうあれ、結果として私は助けられたのだ。 名前は…、すまない。なんといったか?」 しどろもどろになる健太郎に、微笑ましいものを感じつつ。 その名を呼ぼうとして、そして初めてバルキリーは気付く。 考えてもみれば、名前も知らないような青年に抱かれ、 あまつさえこのような無体を繰り返していたのか、と。 そのあまりの愚かしさに、苦笑を浮かべながら。 健太郎です、と短く答えた彼に、バルキリーは己の名を教え。 「了解した。健太郎、あなたに感謝する。 ひいては、この恩を返すまで傍にいたい。 もし、あなたさえ良ければだが」 『恩を返す』という言葉を、ことさらに強調して。 バルキリーはその手を健太郎に差し伸べた。 ただ、それはまるで自分自身に言い聞かせているような響きがあり。 「えー、そんな大袈裟ですよー。 まあ、でもお姉さんさえ良ければ別に構いません。 それに、実は一人じゃ心細かったですから。 ではお願いします、お姉さん」 バルキリーは、健太郎に拒まれなかった事に何故か心よりの安堵を覚え。 二人はようやく、今後の方針について情報交換を始めた。 ◇ ◇ ◇ 気が付けば、健太郎の事ばかり考え始めている。 囚われている、最愛の主であるレオの事ではなく。 つい先ほどまで、名前すら知らなかった男の事を。 健太郎に抱かれてしまってから、情でも移ってしまったとでも…。 果たして、そんな事がありえるのだろうか? バルキリーはそんな、急激な心の変化に戸惑いを感じていた。 健太郎の事を考えるたびに動悸は激しくなり。息は苦しく。 心に落ち着きが無くなっていく。 そして、彼が失われる事がなによりも恐ろしく…。 そもそも、どうすればよいのかがわからなくなる。 そう、この感情は一度だけ経験があるのだ。 これはまるで――。 だがそれはあれだけの経験があったのと、助けてもらった恩から来るものであり。 ただ健太郎に義理を果たすだけなのだと、そんな事などあるはずがないのだと。 あるいは、麻薬中毒による後遺症を、別の何かと錯覚しているのだと。 そう思い込み、深くは考えない事にした。 しかし、バルキリーは唐突な感情の変化の原因にこそ、 注目すべきであったのだ。 二人には知る由はないが、彼が打ちこんだ得体の知れない媚薬――。 それは、かつて使徒アベルトが用いた禁断の効果を持つものであり。 並の女性なら数分もしない内に精神を壊しかねない程の激痛と快楽を、 注射した女性に与え続ける効果を持つ毒であった。 だが、さらに悪質なのはその解毒内容であり。 犠牲者は男の精を受けいれば解毒は可能なのだが、 抱かれた男には絶対服従してしまう副作用を持つ。 バルキリーが先程から好意を抱いているのも、実は媚薬による副作用であり。 魔人である健太郎は、当然彼ではないものの、存在としては彼に近いが故に。 健太郎に恋愛感情を抱いてしまうという副作用をもたらしてしまっていた。 こうして、二人の歯車はゆっくりと歪み始め…。 だが、二人にその自覚は一切なく。 不貞を犯したという背徳感と後ろめたさ。 そして心身に様々な爆弾を抱えながら。 二人はそれぞれの想い人を探すべく、無人の病院を後にした。 【サカイ/一日目・昼】 【小川健太郎@Ranceシリーズ】 [状態]:魔人、上はTシャツのみ [装備]:日本刀 [道具]:支給品一式、ヒララレモン、 アベルト謹製の媚薬×2(うち一本は使用済)@RanceⅥ-ゼス崩壊- [思考]基本:美樹ちゃん捜索 1:やっちゃった…。 2:お姉さん、美樹ちゃんには黙っておいてくれるかな…。 3:後遺症とか大丈夫なのかな? [備考]:戦国ランス正史終了後からのスタートです。 ただし、己が魔人であるという自覚が全くありません。 カッターシャツをバルキリーに差し出した為、 上はTシャツのみの状態となってます。 【バルキリー@GALZOOアイランド】 [状態]:小康状態、疲労(中度)、健太郎への恋愛感情(自覚なし) [装備]:健太郎のYシャツ [道具]:支給品一式、不明支給品×2 [思考]基本:レオを助け出したい。健太郎に協力する。 1:どうしよう。健太郎の事が忘れられない…。 2:男は皆、豊かな胸が好きなのだろうか…。 3:このYシャツ、良い匂いだな…。 [備考]:バルキリーのジャンキー状態は現在の所抑えられているだけで、 時間が立てば禁断症状により再発する可能性があります。 完全に症状を消し去るには、全身の血を入れ替える等の特殊な 医療行為を行うか、転生等で身体を完全に変える必要があります。 :媚薬の効果は解毒されましたが、副作用で健太郎に惚れています。 :女の子モンスターなので、脱いだ衣服は時間経過と共に再生します。 :健太郎の呟きは、おぼろげに聞こえていました。 [共通備考]:病院の医務室に、バルキリーの衣服が放置されています。 また、引きちぎられたロープと汗等で汚れたシーツがそのままにされてます。 【アベルト謹製の媚薬@RanceⅥ-ゼス崩壊-】 注射して吸入する。健太郎がバルキリーに投与したのはこの媚薬である。 並の女性なら精神を破壊されねない程の激痛と快楽を与え続ける効果を持つ。 男性の精で解毒は出来るが、抱かれた男には絶対服従してしまうようになる。 アベルトは、かつてこの薬をウルザとリズナ(アリスロワ未登場)に使用した。
https://w.atwiki.jp/fantasylaboratory/pages/529.html
~~~第五章~~~ 数日の時が流れ、『国誕祭(デュクロス)』がやってきた。 ポン、ポン 今は二日目の正午過ぎ。常なら無色無音で打ち上げられている煙蓋弾も、今日は花火の代わりに空を彩っている。音は一際テンポを速め、赤青黄の薄い煙が風に流れて広がっていった。 修練場を囲むように。いつもは味気ない訓練の場が、今日ばかりは街中の注目を集めている。『国誕祭(デュクロス)』最大の催事(イベント)が始まる音に伴い、観客達の声が一際高く聞こえてきた。ここ、都市を囲む二重街壁の、南側内壁の上にまで。 風に乗って届く喧騒と、臨む陽気な雰囲気の街並みを、マニスは小塔の上から眺めていたが、やがて忍耐が切れたのだろう、小柄な見た目通りの騒がしさで、身の丈程もある釣鐘(つりがね)の周囲を回りはじめた。 「うわーんっ。なんでぼくらが今日の街衛(がいえい)なんだよー。『勇猛祭』みたいよー」 その声を背で聞きながら、社交場にそのまま出られそうな服装の青年は砂色の長い前髪を掻きあげた。整った顔立ちの寂しげな眼を、彼方の修練場に向けて。 「ああ、まだ見ぬ令嬢にご婦人方……今日という日に馳せ参じれぬ私をお許しください」 「昨日も色々あって、ぼくは飛行船ってのもまだ見てないんだぞー」 「なんだマニス、見てないのか。いやあ、プラズマルドのお姫様は噂に違わぬ美しさだったなあ」 「ずりーなー。あれ? ラディス、昨日は剥製神輿(シュラフ)組じゃなかったっけ?」 「あんなもの、一人ぐらいいなくなってもわかりゃしないのさ」 「お前らが普段からそんな調子だから、今日こんなことやらされてんだっ。愚痴ってないで真面目にやれっ」 そんな二人を、振り向きざまに一喝したのは、少年っぽさを残した顔に不似合いな苦労の色を滲ませている、彼らのリーダー格であるクランだ。面倒ごとを押し付けられるという意味で。 彼は太くも下がり気味の眉を寄せながら、一人だけ真面目に視線を街の外へと向けていた。見えるのは外側の街壁ぐらいなものなのだが。 彼の心労がいかほどのものか、気遣うつもりの欠片も見せず、ラディスは嘆(なげ)くように頭(かぶり)を振った。 「異国異郷の美女達がこんなところにお見えになる機会なんて、この祭の最中ぐらいなんだぞ。声をかけないでどうする」 「お前は年中女の子にちょっかい出してるじゃないか」 「ふ。それはそれ、これはこれ」 「なんだそりゃ……」 指で頭を支えるようなポーズを作るラディスを前に、クランは脱力の息を吐く。馬鹿な意見に賛同するような、掻き鳴らされる多弦の音を聞きながら。 「だって、せっかくのお祭なんだぞ。楽しみたいじゃないか。クランだって『勇猛祭』で一枚描きたいって言ってただろー」 「そ、そりゃ、そうだけど……」 背にしていたリュートを抱え、子供さながらに膨れたマニスの見上げる眼差しに、クランは声を詰まらせた。今でこそ成り行きで巡行士(ラウンド)などやってはいるが、彼の本当の夢は画家になることなのだ。『国誕祭(デュクロス)』ともなれば、『勇猛祭』でなくとも街の至るところにその題材は転がっているのだが、仕事のために余裕がない。本末転倒な現実を、真面目な彼は文句の一つも言わずに受け入れていた。 少なくとも、理性の上では。 「……俺たちがしっかりやらないと、街全体が危険に陥るんだ。そうなったら祭どころじゃなくなるんだぞ。個人的な欲求よりも大事なことなんだっ」 「そんなこと言ってもさ。見ろよ」 熱弁を振るうクランに対し、ラディスは親指を外に向ける。先に見える外壁と、だだっ広く静かな平地の緩衝域に。 「平和なもんだ。今日は鐘を鳴らす必要もないって。だからさ、ここは他の奴らに任せて、ちょこっとだけでも……」 ラディスの不謹慎極まる言葉は、最後まで続かなかった。遠くから聞こえた鐘の音に一つ遅れ、クランの腕輪が微(かす)かに輝き、 カンカンカンカンカンカンカンカン! 小塔に吊るされた警鐘が、彼らの真横で勢いよく鳴り出した。共鳴の作用を魔導の力で増幅された鐘の音は、緊急事態の連絡手段だ。 途端に、壁の左右と下方が騒がしくなった。ぱらぱらと人が行き交い、呼び合う声も聞こえてくる。 さすがに三人も慌てだした。 「なっ、ど、どこだ!?」 「狼煙(のろし)は、上がってないぞ……」 「外じゃないよ、街の方からだ!」 マニスが耳聡く指差した方向、件(くだん)の修練場の内部から、砂色の煙があがっていた。明らかに煙蓋によるものではない。 「おいおい、向こうかよ。封印の扱いにでも失敗したか?」 「なんでもいいじゃんっ。早くいこうよ!」 「馬鹿っ、なに言ってんだっ。俺たちの仕事は外からの街衛(がいえい)だぞ。持ち場離れてどうするっ」 「えー、いいじゃないか。バタバタしてるからバレないって」 「そういう問題じゃないっ」 「まったく、クランは頭固えなあ。そんなんで芸術家(アート)になんかなれるのかよ」 「じょ、常識の問題だ……」 クラン達が無益な言い争いをしている間にも、修練場に昇る砂煙は、さらに勢いを増していた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~第六章~~~ 時は少し遡(さかのぼ)る。 ディスクロードに生きる、戦う者たちの修練場は、久しぶりにその本来の姿を取り戻していた。 流血劇を売る闘技場の姿を。 土の地面に砂が撒かれた闘場で、重なりかけては離れる二つの影。身の丈程もある超剣(スペリオル・ソード)を繰(あやつ)る人間(ユージス)の闘士は、我が身の倍程もある牛頭の鬼人、ミノタウロスの猛攻を、避け、躱(かわ)し、受け流していた。時に地に伏し撥ね飛ばされ、満身創痍(まんしんそうい)になりながらも、男の闘志に変わりはない。猛攻に身を曝(さら)しながら、必殺の一撃を叩きこむ瞬間だけを耽々(たんたん)と狙っている。 一方的ながらも緊張感の伝わってくる戦いに、場内は興奮の坩堝(るつぼ)と化していた。天頂には硝子(ガラス)の張られた貴賓席。その下に広がる擂鉢(すりばち)状の観客席は人に満ち、歓声と狂乱から僅(わず)かに、しかし確かに震えていた。だが、気にしている者は誰もいない。今まさに最高潮の瞬間を迎えようとしている、闘場中央の動向に心奪われているために。 場内が一際沸いた次の瞬間、片膝をついた闘士の上に、牛頭鬼人(ミノタウロス)の拳が振り下ろされた。岩のような一撃を、寝かせた超剣(スペリオル・ソード)の腹が受け止める。 ガィン! 剣と拳の交差点から、鋼の悲鳴と衝撃が生み出された。闘士の姿はそのままに、牛頭鬼人(ミノタウロス)だけが腕ごと後ろに仰け反らされる。力の余波は交差した周囲の空間を歪曲させ、波紋のような跡を残していた。 だがそれも束の間の事。牛頭鬼人(ミノタウロス)が気を取り直したときには消え去っていた。 獲物である闘士の姿とともに。 牛頭鬼人(ミノタウロス)が頭を巡らせるより先に、その口から叫ぶような悲鳴が吐き出されていた。 後ろから膝に叩きつけられた一撃の痛みにより。 崩れながら振り返った牛頭鬼人(ミノタウロス)に、先とは逆の光景が襲い掛かる。 闘士が全身の力を駆使して振り下ろした超剣(スペリオル・ソード)の刃は、まっすぐに頭蓋(ずがい)へと落とされた。不快な骨肉の音が響くとともに、牛の頭は半分ほどの大きさに潰され。 そのまま永久に動かなくなった。 爆発的な大歓声が、勝者の上に降り注ぐ。惜しみない拍手を送りながら、ターニャも周りの観客達同様、思わず立ち上がっていた。短く大雑把に揃えた赤毛を、興奮で揺らしながら。 「すごい、すごいっ、すごいっスねー! あの巨体を瞬殺っスよ!」 「ま、超剣(スペリオル・ソード)の使い方は流石(さすが)ね。ちょっと時間かけすぎだけど、演出を考えての事なら合格点でしょ」 その隣には紫色の髪を肩口まで伸ばした少女。着ているものは庶民の服ながら、どこか気品を感じさせる佇(たたず)まいのルイーダは、冷静な評価を下そうとしながらも得意げになるのを抑えきれないようだ。『国誕祭(デュクロス)』を初めて目にする友人の様子が嬉しいのだろう。はしゃぐ大柄なターニャとの対比が微笑ましい。 後ろでは整えられていない黒髪に神経質そうな細面の青年が、控えめな拍手をしながら戦いの解説を行っていた。 「態勢を崩したのは誘いですね。振り下ろされた拳を受け止め撥ね返し、直後股下を抜けて背後に廻り、その勢いで半回転して脚を打つ。巨体相手の常套手段です。そうして相手の動きを封じ、間髪居れずトドメの一撃。見事ですね。超重武器の典型的な戦い方と言えるでしょう。私としては演出はして欲しくありませんでしたね。実戦では一対一という状況はあまり考えられませんし……」 家庭教師役のエドガーの言葉を、しかしルイーダはまるで聞いていない。ターニャとの会話の内容は、早くも次の対戦へと移っていた。 「次は他対他の集団戦よ。あなたぐらいの使い手にとっては学ぶことが多いはずだわ。特に乱戦での動き方なんかね」 「なるほどなるほど。勉強っス」 彼女達もディスクロードの斡旋所(ポート)に所属する巡行士(ラウンド)だ。祭の最中、しかも『勇猛祭』の間に仕事が割り当てられていないという幸運を、十二分に堪能しているところである。ルイーダの語った通り、『勇猛祭』の戦いは観客を楽しませるだけのものではない。実戦に身を置く者にとっても、学ぶべき事の多い教材(テキスト)なのだ。街に来てからまだ日の浅いターニャにとっては、まさに格好の催(もよお)しといえる。垢抜けない笑顔の彼女は、傍目(はため)には楽しんでいるだけにしか見えなかったが。 「おお、次の人たちが来たっスよ!」 闘場の両脇に開けられたそれぞれの扉から、趣(おもむき)の異なる数人の集団が現れた。一方は短い剣を掲げた漆黒の魔導衣で、もう一方は中央南部域によく見られる皮製の部品鎧(パーツ・アーマー)で統一されている。これまでとよく似た光景だったが、統率の取れた鎧姿の一団を見たルイーダは、僅(わず)かに眉を顰(ひそ)めていた。 「見かけない連中ね。エドガー、あなた知ってる?」 珍しく意見を求められても、その家庭教師も同様に、前面をぴったりと合わせた外套(マント)から、それだけ出した手を顎にかけ、首を捻(ひね)っているばかり。 「ふむ……いえ、私の知る範囲では面識がありませんね。祭に応じて招来された方々ではないでしょうか」 「ふぅん。大丈夫かしら。ディスクロードの名を落とすような戦い方だけはして欲しくないわね」 「あ、はじまるっスよ」 辛辣(しんらつ)なルイーダに比べ、ターニャは純粋に楽しそうだ。 眼下の闘場中央に両団の衆が並び、双方の代表が口上を述べる。黒衣の言葉が魔導の拡声により場内に響き渡ったその時、事は起きた。 「勇気ある者たちよ。諸君に試練を与えよう。巨悪を退ける力を世に示し、富と栄光をその手にっ!? な、貴様、なにごっ!?」 流れるようなその声を、前にした男が遮ったのだ。抜き放った刃によって。退いた黒衣を更に追い、数合の下に斬り伏せる。 彼の手に握られた、短い剣を奪い取り。 血線はそこだけに留まらない。動揺する他の黒衣達に、戦士の一団は襲い掛かっていた。 突然始まった殺戮(さつりく)の光景に、場内からは困惑と歓声があがっていた。客席の間から、一部が俄(にわ)かに動きだす。武器を構えた者たちが、闘場へと飛び降りていった。 「え、えっ、ええ? な、なんスか? これも演出っスか?」 「あんな意味のない殺戮(さつりく)を、勇猛祭で見せるわけがないわ。敵よ! わたし達も行くわ……?」 動き出そうとしたルイーダの足が、見やる先の動きで止まった。血に塗(まみ)れた闘場の中、凶行に及んだ戦士達が、囲み迫ってくる脅威を気にもせずに、奪った剣を振りかぶっている。 それは僅(わず)かな輝きを放った後、斜め上方に投げ放たれた。 魔獣を封じた小剣が。 煌(きらめ)く魔力の尾を引いて、まっすぐに突き刺さる。 貴賓の集う天頂席へと。 割れる硝子(ガラス)の音を中心に、悲鳴と混乱が広がっていく。鳴りだした鐘の音が、ますますその勢いを助長していた。 「しまっ、はじめから上を狙って!」 「えええ? なにが、どうなってるんスかっ!?」 「次の対戦相手の魔獣が貴賓席に投げこまれたんですよっ。まずいですね、名だたる名士が揃っていますよ、今回は。どなたかに怪我でも負わされたら……」 「くっ……」 ルイーダは舌打ち混じりに闘場に目を向ける。反抗する戦士団は、早々に駆けつけた守備隊と巡行士(ラウンド)たちを相手に立ち回りを演じていた。中央で円陣を組まれると、全てを押さえるのは用意ではない。ただでさえ、闘場からでは天頂席に行き着くまでに時間がかかるというのに。 上げた視線のその先では、草茶色の固まりが天頂席に取りついていた。次々と押し入るその様を見れば、決断するのは一瞬だった。 「ど、どうするっスか~」 「上に行くわよ。まだ役に立つわ」 問いに答えたルイーダの声に迷いはない。なにか言いかけるエドガーを置き去りにし、ターニャの手を引き走りだした。 「勇猛祭の番外編ね」 真剣な面持ちに、少しだけ不敵な笑みを滲(にじ)ませて。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~第七章~~~ ガッシャーン! 魔力を宿した硝子(ガラス)の壁を、いとも容易(たやす)く突き破り、封印の小剣は天頂室の天井に突き刺さった。驚き騒然(そうぜん)とする諸侯達を、それぞれの護衛が引き下げる間にも、輝く尾を引く刃達は立て続けに天井を埋めていく。 束の間の沈黙の後、それは空間に歪みを生み出した。濁った波が球状に広がり、内に枯葉色の塊を孕む。熟した果実が落ちるように、それは姿を現した。形状はそのままに、大きさだけが人の身を超える程の蟷螂(かまきり)が。孵化(ふか)を思わせる勢いで、その群れは硝子(ガラス)のあった一面を埋めた。 「い、いったいなんっ!?」 最前で構えていた護衛の一人が、呟(つぶや)きを残してその場から消えた。 繰り出された、魔獣の鎌に引き込まれて。 喰われ上げさせられた悲鳴により、その場の全員がようやく理解したようだ。 悪夢じみたこの光景が、現実のものであることを。 気勢を上げ、腰の剣を抜き放つ護衛達に、迫る蟷螂(かまきり)が腕を振るう。足並みの揃わぬ防衛線は、半ば肉の壁だった。不規則な魔獣の攻撃を捌(さば)くには、剣一本の装備はいかにも頼りなく、護衛達は次々と引き抜かれていく。命を掛けた任務だとて、目の前で喰われていく同じ立場の者を見て恐怖を感じぬ者はいないだろう。徐々に防衛線は押されていく。 自然と、留(とど)まっていた者が突出して立つことになった。青みの強い紫色の長髪に瞳。長身に同色の導衣を纏(まと)い、短い杖を右手に下げた男は、プラズマルド王国が護衛長、シームルグ=フィア=レイゼン。悠然(ゆうぜん)と構える彼は当然、押し寄せる鎌にとっては格好の標的だ。近づいた二匹の両腕が、上下左右から襲い掛かる。 刹那の間に、シーマは手首の回転で杖を回す。 四肢を捉(とら)えるはずだった四本の鎌は、向かってきた勢いのまま彼の横を通り抜けて行った。蟷螂(かまきり)たちが戻した腕には、手元の鎌がすっぱりと斬り落とされている。確かめるようにそれを見る複眼ごと、二匹の頭部は上下に分かたれていた。 シーマが横に一閃させた、杖から伸びる水の鞭によって。 続けて放った水弾で、力をなくした蟲の体を天頂の場から吹き飛ばしながら、彼は周囲に呼びかけた。 「皆落ち着け。冷静に対処すればなんということはない。術士は後方から攻撃。前衛は防御に徹し、敵の前進を阻止するよう対応しろ」 言いながら手本を示すように、近づく一匹の腕を水鞭で斬り落とし、左の水弾で吹き飛ばす。 その行動に士気を鼓舞(こぶ)されたのだろう。引いていた防衛線は勢いを盛り返していく。前衛は一匹に対し二人ずつであたり、ひたすら迫る鎌を防ぎながら、後ろの術者が呪を紡(つむ)ぐまでの時を稼ぐ。 それでも次第に下がりながらも、全体の動きには統一された意思があった。徐々に、部屋から抜ける扉へと向かっていく。 そこから、金物混じりの騒がしい音が駆け込んできた。暗赤の部品鎧(パーツ・アーマー)に槍を構えた衛兵士(ガード)達が。 「皆様、ご無事で……!? こ、これは……」 「驚くのは後にして、そこにいるのを片付けてこちらへの道を拓きなさいっ」 「は、はっ! 前方、槍構えっ、かかれっ!」 甲高い命令の声に従い、動き出した衛兵士(ガード)たちは、多少の時をかけて貴賓達との間を遮っていた大蟷螂(かまきり)を駆逐した。駆けつけた援軍と拓けた道に、全員に微(かす)かな安堵の雰囲気が生まれる。 それを誘導した人物の気配を背に感じたシーマは、今だ迫る蟲(むし)の群れを相手どりながら、振り返りもせず声をかけた。 「姫、問題ありませんので下がっていてください」 「そうみたいね。体を動かせるいい機会だと思ったのに」 応じたのは赤い巻き髪の女性。プラズマルドの第三王女ロゼリア=グラン=バグナードだ。彼女は扇で口元を隠したまま、なぜかつまらなさそうに呟(つぶ)いた。水弾を放ちながら苦笑を浮かべ、シーマは少しだけその様子を窺(うかが)い見る。 横から、彼女に近づくものがあった。両手で槍を身構えた、赤い鎧の衛兵士(ガード)。相当の勢いだ。その意図に、気づいたときにはもう遅い。 「姫! 右……!」 「ん?」 キシィィン! 振り向いたローズの体と、突き伸ばされた槍が交差した。腹部を狙った鋭い穂先は、背の向こうに抜けている。先端に、朱の残滓(ざんし)を絡ませて。 凍りついたような沈黙を、シーマの叫びが即座に破る。 「姫!」 「なぁに?」 応えた声は先と変わらぬ、むしろ僅(わず)かに弾んだものだった。口元を扇で隠したまま、ローズは左手を引き上げる。握った銀のナイフの刃で、逸(そ)らした槍を絡めとって。 近づいた衛兵士(ガード)の顔を覗きこみ、にんまりと不敵な笑みを浮かべ、 「せっかく誂(あつら)えたドレスを傷物にしてくれちゃって。ちゃんと弁償してくださるのかしら?」 驚愕(きょうがく)の表情に、束ねた扇の一撃を叩きこんだ。 奇声を残して崩れ落ちた衛兵士(ガード)の姿を前にして、周囲の一部が動きを止めた。貴賓達に護衛達、そして他の衛兵士(ガード)達も。一幕の意味が理解できなかったためだろう。 誰かが声を発するより前に、衛兵士(ガード)の中からさらに三人が飛び出した。護衛達から距離のある、貴賓の一人へと殺到するように。 ローズの手にしたナイフの刃が、瞬時に小剣並の長さに伸びた。標的の前に立ち塞がろうとするその動きを、逆に察知していたらしい。三人の内、彼女の近くに位置していた一人が、立ち止まり向き直る。構える姿は堂に入ったもので、即座に崩せそうにはない。 「チッ……」 「噂通りのお転婆振りね、プリンセス?」 笑いを含んだその言葉が、どこから聞こえたのかを考える暇もなく。 突如生まれた灼熱の羽ばたきが、駆ける二人の衛兵士(ガード)を包みこんだ。 「くぉ!?」 「ぐあぁ……!」 炎と断末魔の叫びは一瞬。熱球の消えたその後には黒焦げの遺体が二つ、立ったままの姿で現れる。 今度こそ、周囲は沈黙に満たされた。 その中に、歩み出てきたのは一人の女性。赤銅色の長髪を揺らし、整った顔には妖艶な笑みを浮かべ、降りてきた白い鴉(からす)を伸ばした手の上に止めた。 一瞬の出来事に気を取られた眼前の敵を、瞬間で叩き伏せたプリンセスに、不遜(ふそん)ともいえる態度で対しながら。 「ドレスなら私がプレゼントさせて頂くわ。この不祥事の首謀者と一緒に、ね」 ローズもそれを真っ直ぐ受け止めた。口元は笑みの形を作ってはいたが、目の鋭さがそれをぶち壊している。絡む視線が見えない火花を散らしているかのようだ。 「……ご好意はありがたく承(うけたまわ)りますわ。リュミニア様」 「あら、光栄ね。私のことをご存知頂けているなんて」 リュミニア=ハミルトン=ブレイス。それが彼女の名だ。執政官が孫にあたり、彼女個人でも商工軍事の面に於(お)いて、現在都市で多大なる才覚を現している若き才媛。その風評は今や国の外まで知られる、ディスクロードの三大貴女が一人である。 「当然ですわ。お噂は常々お聞き致しておりますもの。『爆炎の淑女(ミス・エクスプロード)』のご活躍は」 にこやかなやりとりの端々(はしばし)に、緊張感が閃光のように走る。見ているだけで胃が痛くなりそうな雰囲気の中、当事者の二人だけが平然と構えていた。 「あまりその二つ名は好きじゃないの。リナと呼んでくださるかしら?」 「ええ……私も、ローズでかまいませんわ」 「ありがとう。それじゃ、お話は後でゆっくりとしましょうか」 「そうですわね。シーマ」 「はっ?」 背後のやりとりに気づかぬ振りをしていたシーマは、突然の呼びかけに間の抜けた返事を返した。気にもせず、ローズはそのまま言葉を続ける。蟷螂(かまきり)の群れを指差しながら、お茶のお代わりを頼むような気楽さで。 「やっちゃって」 「……それほど簡単にはいきませんが」 「やりなさい。私が粉砕してもかまわないのよ?」 睨(にら)みを利かせた眼差しで、ローズは腰の短杖(ワンド)をちらつかせる。 苦笑交じりの溜息を吐きながら一歩引き、シーマは呪を紡(つむ)ぎはじめた。構えた杖の先端が、青紫の光を宿す。 二人のやりとりを見ながらリナは密かに口元を緩め、衛兵士(ガード)達に向き直った。羽飾りをつけた兜の男に。 「さて、それじゃ。隊長さん?」 「は、はいっ。なんでありましょう!」 背筋を伸ばし、固い言葉を返す隊長に、リナの掛ける声はひたすらに柔らかい。 「貴方達の職務を全うする前に、隊員全員の身元と所在の確認をお願いするわ。今すぐね」 「は、いえ、しかし……」 「文句を言う人がいたら報告して。私が直々に容疑を晴らしてあげるから」 その柔らかな口調のまま、前に掲げた掌の上に、ボウ、と炎が立ち昇った。揺らめく朱色が照らしだした表情は、美しくも凄惨(せいさん)な予感を掻き立てる笑み。 隊長は知らぬ間に、伸びきった背筋が切れるかと思うほど姿勢を正していた。 「た、直ちにっ! 副長、隊全員の身柄を確認! 然(しか)る後他隊にも通達せよ! これ以上の失態は生死に関わると思えっ」 「は、はっ!」 迅速的確に下される号令を聞き、リナは満足気に頷(うなず)いた。不意にその表情が真剣みを帯び、巡らせた視線がローズの眼差しとぶつかる。敵愾心(てきがいしん)と尊敬の念を織り交ぜたような難しい眼と。間に見えない小さな火花を散らし、二人は互いに微笑(ほほえ)みあうと、それぞれの方向へと向き直る。 眼前に迫る怪異よりもよほど恐ろしいものを背に感じながら、シーマは完成させた呪を解き放った。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~第八章~~~ 目が痛くなるほどの青空の下、ディスクロードの街の中を、異形の姿が列を成して進んでいく。 先頭には、竜と見まごう巨大な蜥蜴(とかげ)。間をおき八本足の巨象が、双頭の狼が、吼(ほ)える姿に構えた巨鬼が、その後にも延々と、人外の魔獣たちが順序良く並んでいた。並走する鼓笛(こてき)を従え、物見の人々の注目を集めながら、興奮と歓声の中を悠々と。 どの魔獣もボロボロに傷ついている。蜥蜴(とかげ)の頭は半分潰れ、象の腹には大穴が開き、狼には後ろの体がなく、巨鬼の四肢は左の足しか残されていない。度合いは後ろになるほどひどくなり、最後の方ではばらばらで、原型すら留めていなかった。 だが、それこそが彼らの誉(ほまれ)。『魔討宴』の締め括(くく)りに相応しい勇壮さ。剥製神輿(シュラフ)を担ぎ歩く者たちは、皆一様に誇らしげな表情で観客の声に応えていた。 陽気な音と声を伴い、人々は最後の盛り上がりを演出する。 終わる祭を惜しむように。 『魔討宴』の行列は、『フランドル』の門をくぐり、そのまま校庭を進んでいく。祭の期間に限っては学院も寛容だった。厳格(げんかく)を旨(むね)とする白き衣の修術士(ウェルト)たちも、この時ばかりは興奮した面持ちで周囲から声を送っていた。 今日までこの場に置かれていたプラズマルドの飛行船は、今は遥か空の上。 周回する異形の群れを、ローズは空から見下ろしているのだろう。校庭の中央付近から、青空を背にナッツほどの大きさになった白い船に目を向けたまま、リナはそんな感慨に耽(ふけ)っていた。 「祭もおしまいか……」 「でもでも、まだ『炎の舞』が残ってますよ。わたし、毎年これが一番楽しみなんです」 小さなその呟(つぶや)きに、木材を抱えたトリスが応えた。彼女の後ろからサリネアが、軽い驚きの声をあげる。 「え、トリスってば、いつから色気づいたの?」 「はへ? 火櫓(ひやぐら)で焼いた丸焼きがおいしいんだよ」 「……なんだ、食い気の方ね」 「さ、がんばって組んじゃおう!」 校庭の中央で櫓(やぐら)を燃やし、その火を食らい踊る『炎の舞』。夜祭の準備に意気揚々と、トリスは木材を運んでいく。サリネアも後をついていき、場にはリナとレジーナだけが残された。 魔術師(ウィザード)の先達に抱く、尊敬と畏怖以上の念からか、和やかな雰囲気の中にあっても、レジーナの声はわずかに固かった。 「『勇猛祭』で起きた騒ぎはどうなったのですか? リナさんが初動をとっていたとお聞きしましたけれど」 「大体ケリがついたんじゃないかしら。後始末はトニーに押しつけてきたから、どうなってるか知らないけど」 昨日修練場で起きた事件は、その日のうちに終息を迎えていた。『勇猛祭』の封印魔獣を強奪・開放し、その混乱に乗じての要人殺害する。これが犯人達の計画した大筋であった。あと一歩のところで失敗した原因は、不確定要素が大きすぎたためだろう。巡行士(ラウンド)の力は量りにくい。 ディスクロードの都市内で大規模な犯罪を起こすのは、その準備だけで発覚の危険がある。『勇猛祭』の戦士団に、衛兵士(ガード)内への潜入。そして、事を起こすまでの情報操作と、犯人達の行動は相応の組織力を予感させた。いずれ遠くないうちに調査で大勢(たいせい)が判明するだろう。 それよりも、リナは目前の祭を楽しむことに没頭していた。深めた笑みが実りあるものだったと語っている。 「私にはローズとの約束が先にあったからね」 「プラズマルドのお姫様、ですよね。どんな方でした?」 「いい子だったわよ。勝気で、才覚がある。力の使い方はこれからってとこだけど」 「……あの、お姫様、ですよね?」 遠慮がちな問いかけに答えた楽しげな笑みは、どこか食い違いを思わせるのだが、リナは一向に気にしていない。なにかを懐かしむように言葉を続けていた。 「私の昔に似てたかしら。勇名は聞いていたけど、ああいう場で出会えてよかったわ。楽しみが一つ増えたわね」 「そうですか、それは……大変そうな方ですね」 「なに?」 「い、いえ、別に……」 他意のなさそうな疑問符に、レジーナは僅(わず)かな怯えの言葉を返していた。 緩(ゆる)やかな沈黙、耳に程よい周囲の騒ぎを聞きながら、リナは彼方に目を向けた。白い船はもう見えない。 彼女はそのまましばらく空を見上げ、流れる雲を眺めていた。『魔討宴』の行列が『フランドル』を抜け去っていくまで。 遠ざかる鼓笛の音を聞きながら、リナは両手を上に向け、一つ大きく伸びをした。 「ま、いいか。これでしばらくはのんびり……」 結ぼうとした言葉が途中で切れる。ゆっくりと腕を戻しながら、リナはなにかに精神を集中させていた。その原因を見極めようと、レジーナも動きを止める。 日常の中で、不意に訪れた緊張感。雑音でまみれた聴覚が、ざわめきを促(うなが)す音を拾ってきた。 小さな振動と、鐘の音。 そうと気づき、リナが南の方へと目を向けた瞬間、外壁から煙が立ち昇り、街の中央塔から激しい警鐘の音が響き渡った。 突然の大音量は、周囲のざわめきすら掻き消すほど。慌(あわただ)しい最大級の警戒律動は、年に何度も聞くものではない。音に慣れている都市の住人達ですら、驚きを抑えるのに必死な様子だ。 それでも変わらぬ者もいるが。 「……できそうもないわね」 呆れ、諦めたような呟(つぶや)きの後、浮かべたリナの表情は、挑戦的な鋭い笑み。 一瞬、耳を劈(つんざ)くような鐘の音も忘れ、立ち尽くしていたレジーナの元に、トリスたちが駆け寄ってきた。 「ちょ、すごい音だよ。どうしよう、なにが来たんだろっ」 「わ、わからないけど、いきなり最大級の警鐘ってことは……」 「外壁破壊の恐れがある相手かも……」 「ええー! そんなの困るよっ。『炎の舞』はー」 「あのね、それどころじゃ……」 「もちろん、予定通りにやるわよ」 うろたえる三人の修術士(ウェルト)に向けて、リナは平然と言い放った。態度は常と変わらぬまま、雰囲気が自然と熱を抱く。 「やるって、でも……」 「ディスクロードで生きていて、この程度のことでおたついてどうするの。貴女達も魔術師(ウィザード)を目指すのならあらゆる状況に対して冷静でいなさい」 「は、はい……でも」 「一枚目を破られても内壁に到達させなければ街に被害はでない。緩衝域で止めるわよ。サリネアは外来と住民の避難誘導、レジーナは他の連中かき集めてきなさい」 「は、はい」 「わかりました」 言われ、二人は走りだした。それぞれの目的に向け、途中にいた者達を引き込みながら。 残されたトリスはまっすぐにリナを見つめていた。向けられた尊敬と憧れの眼差しを、しかしリナは意識もせず、彼女への指示を言い渡す。 「トリス、貴女、この辺の裏道には詳しいわね?」 「はいっ」 「大通りは避難路として人が北に流れるわ。南の門まで裏から通れる道を案内して」 「了解ですっ」 答え、駆けだした少女の背を、リナは少しだけ目で追った。途中、組みかけの櫓(やぐら)が映る。祭の熱気を燃やし尽くす最後の舞台は、放り出されどこか寂しげだ。 『爆炎の淑女(ミス・エクスプロード)』は一瞬だけ笑みを向け、 「お祭は、まだまだ終わらないみたいよ?」 燃える鴉(からす)を解き放ち、自らも宴の場へと向かっていった。 It ends for the time being... ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 野良用感想フォーマット 1、ディスクロードという街にどのような雰囲気を感じましたか? 2、多数のキャラクターがでてきましたが、気に入った、印象に残っているキャラはいましたか? 3、印象に残っている場面をひとつあげてください。 4、一本の計画だった事件が含まれていますが、流れは理解できましたか? わからなかった場合、どのへんでわからなくなったでしょうか? 5、文章的におかしい点などがありましたらご指摘ください。表現としてよくわからないなどでもかまいません。 6、この都市に参加させてみたいキャラクターなどあれば考えてみてください。 7、第二段の話を続けるならどのような話がよいですか? 8、他、苦情批判罵詈雑言なんでもご進言ください。 野良(--) すんません、あらためて換算したらページ数大きく逸脱してた(--;我慢して読んでやってください。 02/01 00 16
https://w.atwiki.jp/iirowa6/pages/24.html
夜空を見上げれば、そこには当然闇が広がっている。 見渡す限りに建ち並ぶ民家の壁は、どれも夜の闇によってひたすら黒く塗りつぶされている。 家々の隙間にも影ができ、闇に被い尽くされていた。 周囲に人の気配は無く街灯の1つも点いていない、闇の世界。 そこに1人の人間が突如連れてこられた。 白を基調にした学校の制服と思しき服装を着た、10歳の少女。 彼女の名は木之本さくら。私立友枝小学校に通う、小学4年生。 そして魔術師クロウ・リードが創り出した魔法のカード、クロウカードを 自らの魔力で新たな魔法のカード、さくらカードとして創り替えるほどの魔法使いである。 そのさくらがただ1人、理由も分からずにここへ連れてこられ、そして置き去りにされていた。 民家と民家の狭間にある、路地ともいえぬ狭い空間。 さくらはそこで膝をかかえて座りこみ――――泣いていた。 殺し合いが始まりこの場所に送られて、いつの間にか手に握っていたデイパックを抱えたまま その場から、ただの1歩たりとも動けずに居た。 まるで世界の全てを拒絶するかのごとく、まだまだあどけなさの残る顔を俯かせ 無人の街に断続的な嗚咽を響かせている。 外の世界の全てを遮断したさくらの内を埋めるのは ――――どうして? 疑問と ――――こわい。 恐怖だった。 殺し合い。 殺人なんて、さくらにとってはテレビや本の中の出来事でしかなかった。 たしかにさくらは、クロウカードの封印やそれにまつわる事件で 非凡な経験を重ねてきたし、命にかかわるような危険も潜り抜けてきた。 しかし自分が人を殺す、もしくは人に殺される。そんな状況は想像だにしたことがない。 今にして思えば、クロウ・リードの生まれ変わり柊沢エリオルが友枝町で起こしていた事件も 本当に命を危うくはしない範囲に、加減がされていたように思える。 だからどうして自分が、殺し合いなどに巻き込まれなければならないのか分からない。 いくらクロウ・リード以上の魔力を持つといっても、それは単純に魔力のいわば量的な部分に限っての話。 魔法に関する知識もほとんどないし、まったくの0から魔法を作る技術もない。 それどころか、鍵とカードが無ければ魔力を意のままには使えないのだ。 そして鍵とカードが手元に無いのは、魔力の反応が無いことですぐに分かった 今のさくらはどこにでもいる小学生に過ぎない。そんな人間を殺し合いに連れ出して、いったいどうしろというのか? だから友枝町での事件に立ち向かっていた時は、あれほど勇敢だったさくらが ここに来てからは、恐怖にすくんで身動きがとれない。 周りを見渡してしまえば、今にも物陰から誰かが襲ってくる気がする。 いや、周囲を支配する闇のそこかしこに、自分を殺そうとするものが潜んでいる気さえする。 さくらは昔から夜の闇に怖がる子供だった。 小さいころによく兄の桃矢から、あっちに体の透けているお姉さんがいるとか、白髪のおじいさんが浮いてるとか聞かされ それ以来、幽霊などの得体の知れないものはさくらの恐怖の対象となっていた。 しかし今さくらを怯えさせているもの。それは実在はしなくても、さくらの中ではもっとはっきりと現実味を持ったものだ。 ただ1人で置かれるだけなら、『消』(イレイズ)のクロウカードを ただ暗闇に閉ざされるだけなら、『闇』(ダーク)のクロウカードを それぞれ封印した時に、経験している。 ここでの恐怖はそれとは違う。さくらが初めて経験するたぐいの恐怖。 それは殺し合いの中にいるという、冷徹な事実。つまり自分を殺そうとする人がいるかも知れない。 自分を死に追いやろうとする者が。 ほんの数時間前までのさくらには、『死』という概念すら曖昧模糊としたものだった。 母とは死に別れたが、それは3歳のころ。ほとんど覚えていない。 しかし、今ははっきりと死をイメージできる。 ここに来る直前に居た空間。 そこで自分より少し年長に見えた男の人が、首輪を爆破され殺された。 さくらがはじめて見る、人の死の場面。 もうそれだけで、悲鳴もあげられないほど恐怖に慄いていた。 そして『殺し合い』。 自分の身にも、『死』が降りかかって来るかもしれない。 頭から離れない死の場面が、不意に自分のものと入れ替わる。 ――――夥しい量の血を流しながら ――――もはや動くことも喋ることも叶わない物体となったさくらが ――――ゆっくりと倒れていく そこまで想像して、さくらは激しく首を左右に振り 顔を膝にうずめて、想像をふり払う。 (死んじゃうなんてそんなのいや! ぜったいいや!!) 胸を張り裂けそうな叫びを声にすら出せず怯えつづける。 直接的な死が、自分の命を脅かす人が居る可能性が こんなに恐ろしいものだったなんて。 そこにはご近所の平和を守ってきた、カードキャプターの姿はない。 殺し合いの現実に押し潰されそうな、1人の子供が居るだけだった。 どれくらいの時間そうしていただろう? いいかげん、ただ泣くのにも疲れてきた。 闇にも目が慣れてくる。周囲の建物の輪郭が、はっきり捉えられるほどに。 それで恐怖が無くなったわけではない。相変わらず、その場から立ち上がることもできないままだ。 しかし思考には若干の余裕が生まれる。 (…………そうだ、知世ちゃんにもらった携帯電話があったんだ!) さくらは親友の大道寺知世から、お母さんの会社の新製品だという携帯電話を渡されていた。 闇の中に一縷の希望を見出し、さくらは慌てて制服のポケットから携帯電話を取り出す。 それを使えば家族や警察に助けを呼べる。 携帯電話が使えればの話だが。 (どうしょう、電話が使えないよ…………) 理由は分からないが、携帯電話の電波が繋がらない。 やっと見出した希望が無常にも費え、さくらは再び哀しみに浸り――――はしなかった。 (でもでも、まだこっちの鞄には何が入ってるか、まだ見てないもん! 絶対あきらめないんだから!!) 落胆しそうな自分を必死に叱咤する。 可能性がある限りは、諦めずない。カードキャプターとして数々の試練を乗り越え、さくらはそれを学んだ。 もし可能性を追うのを止めて立ち止まれば、また恐怖に囚われるという不安にも追い立てられているのだが……。 心細さを埋めるために抱き抱えていたデイパック。これには殺し合いに有用な支給品があると言われていたのを思い出す。 無論、さくらに殺し合いに乗るつもりはないが、どんな物が入っているか確かめたほうがいい。 携帯電話の代わりとなる通信機器などの、役に立つものが入っているかもしれない。 デイパックを開ける。中には水の入ったペットボトルや時計などが、所狭しと詰まっていた。 その中から何げなく1枚の紙を取り出した。名前が連ねてある。死神博士の説明にあった名簿だろう。 それは想像もしていなかった。 だから何の覚悟もできないで、その2つの名前は読まれた。 大道寺知世 李小狼 さくらは、その2人の名が名簿に載せられている意味がすぐには理解できない。 知世ちゃん 3年生のときから同じクラスの、一番仲の良いお友達 とっても優しくて 事件のときも、いつも自分を支えてくれた ほんとにとっても大切なお友達 小狼くん 4年生のときから同じクラスに転校してきた男の子 はじめはクロウカードを取り合って対立していた でもほんとうは優しい人だって分かって 一緒に事件を解決して仲良くなって そして――――好きだって告白されて まだちゃんとお返事をしていない さくらにとって掛け替えのない2人が、殺し合いに参加させられている。 今こうしている間に、2人は怯えているかもしれない。 今こうしている間に、2人に死が迫っているかもしれない。 (助けなきゃ!!) 怯えて縮こまっていたのが、嘘あったかの様にさくらは立ち上がる。 哀しみに伏せていた表情には、決意が宿っていた。 自分1人の問題なら乗り越えられない恐れも 自分の大切な誰かのためならば乗り越えられる。 気が付けばさくらは、荷物をまとめて走り出していた。 何かに追い立てられるように。 いや、実際にさくらの心は、依然状況に追い詰められている。 だから当てもなく走り出したのは、逃避に近い意味も持つ。 (……!!) 民家の陰から大きな通りに飛び出したとき、不意に誰かとぶつかった。 さくらは体勢を戻すこともできず、地面に投げ出される。 衝撃を覚悟して、目を閉じ身体を強ばらせる。 ……………………だが、いつまでも地面に叩かれる様子はない。 どうやら自分の身体は、空中で静止しているらしい。 恐る恐る目を開ける。 目前には、浅黒い肌で弁髪を結った大人の男の人が立っていた。 男は右脚をさくらの頭の横へ伸ばし、足で後頭部から支えていた。 それでさくらは地面に倒れずに済んだ様だった。 「ご、ごめんなさい……」 「……わたしが殺し合いに乗っていたならば、君は今頃殺されていた。気を付けることだな」 そう言って、男は脚だけでゆっくりとさくらの体を起こしていく。 ぶつかって瞬時にさくらの体を支えたときといい、ものすごく脚が器用な人間なのだろう。 さくらは自分で立ち上がりながら、何げなく男を見つめる。 自分より遥かに大きい身体。中国の物らしい衣装を着ている。 精悍な顔に鋭い目つきからは、意志の強さが見とれた。 どこか近寄りがたい印象はあるが、自分を助けてくれたのだ。悪い人ではないのだろう。 さくらが立ち上がるのを見届けると、男はその場を立ち去ろうと歩き始める。 「あわわ、待ってください!!」 それを慌ててさくらが呼び止める。 さくらとしては1人で心細い思いをしているところに、やっと会えた人なのだ。 ここで別れて、また1人に戻るのは避けたい。 男は足を止め、鋭い視線だけをさくらに向ける。 「わたしに何か用かな?」 「……ど、どこへ行くんですか?」 「何故そんな事を、君に教えねばならん」 「あぅぅ……」 さくらの質問にも男はまるで取りつく島もない、と言った様子だ。 ここからどう引き止めようかと思案していると 「ククク、まあ……そうつんつんせんと」 さくらの背後から男の声がする。 それはさくらには馴染みのある、大阪弁だった。 ともに事件に立ち向かってきた封印の獣、ケルベロスの言葉遣い。 「ケロちゃん!?」 思わずその名を呼びながら、振り返る。 しかしそこに居たのは、見知った封印の獣ではなかった。 「……悪いけど、ケロちゃんなんて可愛らしい呼ばれ方はしたこと無いわ」 「え? …………ほ、ほえぇ~~~!!」 そこに居たのは分厚くちびるの男の人。当然ケルベロスとは似ても似つかない。 相手を間違えて――しかもケロちゃんと呼んでしまい、さくらは恥ずかしさに舞い上がる。 しかし男の方は気にした様子も無く、場違いに思えるほど鷹揚な態度でいた。 「ククク、オレの名前は船井譲次言うんやけどな。あんたらひょっとして……オレの顔を覚えとるんとちゃう……?」 突然の船井の質問。 さくらは船井のような大人とほとんど面識が無いのだが、素直に記憶をたぐる。 言われてみれば、おぼろげながら見覚えがある。 しかもごく最近に……。 「あ……! 死神博士さんが殺し合いの説明してたときの…………」 「君は最初の場所で見た……」 船井と名乗ったその人は、殺し合いの参加者が最初に集められた会場で、耳目を集めていた人物。 さくらと男は、ほぼ同時に船井を思い出した。 その反応を見て、船井は更に高揚したした様子で2人に近づき 旧知のような馴れ馴れしさで、両方の肩を抱き寄せる 「ひょ~~~! うれしいで、覚えとってくれたんか……!」 「は、はぅ~……」 「……わたしと君が馴れ合う所以はない」 さくらの方は戸惑うばかりでされるがままだったが、男の方は乱暴に船井をふり払った。 それでも男は気にも留めず、2人に話しかけてくる。 「だから、そうつんつんせんと…………。ククク…………あんたら2人とも、オレ同様殺し合いには乗ってへんねんやろ?」 「え……そうですけど…………」 「フフ、一目瞭然やったけどな。……そっちのあんたもどうなんや? 違いないやろ」 「……わたしは武術家。本来、命を掛けた戦いも臆するところではない…………。 だが、このようなやり方で戦いを強いるなど闘士への侮辱!!! 死神博士は断じて許すことはできぬッッ!!」 「…………ま、まあ目的は一緒いうことやな。どうや? せっかく、殺し合いの中で運よくこうやって平和的に会うこともできたんや。 もし急ぐ用も無いんやったら、オレの話を聞いていかへんか……? 悪い話やないで……。 …………何せ、殺し合いをせずにここから生還する作戦や……」 船井の話を、さくらも男もとくに抵抗なく受け入れた。 さくらは知世と小狼を捜すために動いていたが、具体的にどう捜すかの当てはない。 殺し合いから逃げられる策が有るというのなら、それを聞くのに異論はない。 男の方はどう考えているのか様子からは伺えないが、こちらも異論はないようだ。 3人は船井の提案により、大通りの中央で円を組んで座り話しを始めた。 さくらは道に座るのに抵抗があったし、身を隠せる屋内のほうが安全ではないかと言ったが 敵が接近しても気付きづらい上逃げ道も限定される屋内より、3人で円を組むほうが全周囲を見張れて逃げ場も多くかえって安全だし 周りからの射線は通るが、今は夜で街灯も点いていないのだから よほど接近されなければ銃撃されても、容易には当たらないと言うのが船井の主張である。 さくらは結局それに納得する。ちなみに男の意見は「わたしはどちらでもかまわん」との事だった。 「……さてと、まずはお互い自己紹介もかねて、情報交換といこうか」 「殺し合いを回避する作戦の話はどうした?」 「先に自己紹介を済ませた方が、話もしやすいやろ。情報交換はそのついでみたいなもんやな。 まあ、これから組む組まないは別にしてもお互い持ってる情報は多くて損は無いやろ。無理にとは言わへんけどな……」 ここでも男はあえてそれ以上、異論を挟むことはなかった。 船井から順に自己紹介と、殺し合いに関する情報の提供が始める。 3人が提示した情報は以下の通り。 船井譲次。 超能力も戦闘技術も持たない、本人いわく「普通のおっさんや」との事。 殺し合いも全く身に覚えのないもので、死神博士や会場となる地理にも覚えはないらしい。 名簿に知った名前は2つ。伊藤開司と利根川幸雄。 伊藤開司はかつて参加したギャンブル『限定ジャンケン』の、同じ参加者だった人物。 利根川幸雄はその『限定ジャンケン』の、司会進行役だった人物。 利根川の事は良く知らないが、カイジはギャンブル内で幾度も対決してその人間性を知っている。 カイジはギャンブル内で幾度も卑劣な策をろうし、平気で人を騙す油断のならない男だそうだ。 烈海王。 中国武術の使い手。 殺し合いにも死神博士もこの場所も、全く身に覚えがないらしい。 名簿に知った名前は4つ。ジャック・ハンマーと花山薫と範馬勇次郎と本部以蔵。 ジャック・ハンマーと花山薫と本部以蔵は、烈が殺し合いの直前まで参加した格闘技の大会『地下闘技場最大トーナメント』の参加者。 もっとも試合開始前の選手入場を終えた途端に、この殺し合いに連れてこられた為 その3人がどんな人物でどんな戦い方をするかは、全く分からないそうだ。 そして範馬勇次郎は、悪鬼(オーガ)や地上最強の生物などと呼ばれている 国家の軍事力を凌駕する強大な戦力を持ち、極めて凶暴な性格をした危険な人物。 木之本桜。 やはり超能力も戦闘技術も持たない、普通の小学生。 殺し合いや死神博士に関する心当たりも無い。 名簿に知った名前は2つ。大道寺知世と李小狼。どちらも同じ小学校に通う級友。さくらにとっては信用出来る人物。 最初に自己紹介を始めた船井が言わば2人の見本となって、情報交換は滞りなく進んだ。 全く見ず知らずの2人を相手に上手く会話を先導する船井に、さくらは感心する。すでに烈も船井に一目置いている様子だ。 それでも提示された情報に誤りがなかった訳ではないが。 (…………魔法のこと内緒にしちゃったよ……) さくらは自分や小狼の魔法については話さなかった。 いや、気後れして話せなかったというのが正しいか。 さくらにはどうしても、初対面の人間に魔法を使えると明かして不審がられたらどうしようと言う不安がある。 実際今のところは魔法は使えないのだし、すぐにその話をする必要もない。 (…………もし鍵とカードが手に入ったら、魔法が使えるって打ち明けよう……) 「……情報交換はこんなもんでええか。せやけどさくらさんも人が悪いな。魔法のこと伏せとくなんて」 「はぅ~、だって……え? えぇ~!!? …………な、なんでわたしが魔法を使えるって知ってるんですか!?」 「魔法……だと?」 「ククク…………烈さん、あんたかて瞬間移動でここまで来てんねんやろ。つまりここは、魔法も有りな場所や言うことや……。 …………で、なんで魔法を知ってるか言うと……実はオレにはこんな物が支給されてたんや……」 船井がデイパックから取り出したのは、2枚のカード。 桃色の長方形に星を模した意匠が描かれたそれは、さくらのよく見知った物だった。 「これって、さくらカード!」 「そのカードに説明書が添えてあって、そこには本来の所有者は木之本桜やと書かれてたんや。で、よかったら魔法について教えてくれへんか? 今はこの状況や。どんな情報が役に立つかも知らへん」 結局、さくらは魔法についての説明をすることにした。 自分がカード集めをした経緯。カードの使い方。小狼も魔法が使えること。知世がそれを知っていること。 全てを正直に説明する。魔法の話をする以上、中途半端な嘘や隠し事ができるほどさくらは器用ではない。 「…………こんなカードが凄いもんなんやな……。でも説明書には、カードの名前を呼べば誰でも使えるとあったで?」 「……魔力が無いと使えないはずなんだけど……」 「まあ……とりあえず、そのことは置いとこうや。それよりここからが本題。 …………殺し合いからの生き残り策。そっちの説明にいくで……」 さくらと烈はどちらがいうでもなく、同時に体を乗り出した。 その反応を見て、船井は満足気に笑みを浮かべる。 「そういうても、大した話やあらへん。殺し合いの参加者全員が組んで1ヶ所に集まるって話や。 そして全員が協力して、脱出方法を探す。要はそれだけのことや……」 「全員といえば、確か70人ほど居たはずだが……」 「そう、その全員や。……言うてもさすがに、全参加者72人全員は無理やろうけどな……。 すでに死んでる者も居るかも知れんし、積極的に殺しに行こういう怪しからん者かておるやろ……。 だから現実的に可能な人数を集めるんや。まずそれだけで時間切れ以外の危険から、大方開放される」 船井の作戦の概要。 それは単純に殺し合いに乗らない人間を全員集めて組織を組み、外敵に備えながら脱出方法を探す。 この場で偶然に出会った3人ですら、全員が殺し合いに乗っていなかった位だ。 全体で見ても最初から殺し合いに乗る人間は、半分にも満たないと推測される。 過半数の参加者を、味方として見込める計算になる。 勿論、現実的に考えれば殺し合いに乗っていない全員を味方に引き入れる事はできない。 それでも、殺し合いの中で最大勢力になるのは不可能ではない。 そうなれば殺し合いに乗った者も、容易には攻めてこれなくなる。 逆に殺し合いに乗った者が対抗して集団を作る、という心配はほとんど要らない。 まず絶対数が少ない上、乗った者同士という事は当然組む相手も最終的には殺すつもりなのが前提だ。 利害が衝突し信頼関係は作れないのだから、同盟を組むのは乗っていない者よりはるかに難しい。 2、3人でならまだ可能性もあるが、大集団などほとんど不可能といっていい。 つまり外敵に対し十分な備えができたまま、脱出策に専念できるわけだ。 「…………大筋としてはこんなところや。細かい部分は実際に動いてみて、臨機応変に対応していく。……どうや?」 「も、もし断られちゃったらどうするんです!?」 なぜか若干興奮気味に、さくらは問いかける。 答える船井はあくまで鷹揚な態度だ。 「フフ……だからこそ、お2人に力添えしてもらいたいんよ……」 「ち、力添え?」 「……説明を続けてもらおう」 「これも単純な話。要は最初から3人組みでいれば、更に味方を引き入れやすい言うことや。 連れ立ってる人数が多いほど、危険が少ないんやからな。そして人が増えれば増えるほど、ますます増やしやすくなる。 烈さんみたいに如何にも強そうな人や、さくらさんみたいな可愛いお嬢さんが居れば、更に効果覿面やな」 可愛いなどと堂々といわれ、さくらは顔を紅潮させる。烈は特に感想は無いらしい。 その烈が今度は質問した。 「しかし、味方を増やせばその中には殺し合いに乗った者が我々を欺いて入り込む危険が有るのではないか?」 「烈さんの考えとることは分かるで。殺し合いに乗っていない振りをして集団に入り込んで 隙を見て寝首をかこういう者も、出るかも知れん言うのやろ? けど、その心配も要らんと思うで……。 例えばここから1人増やして4人にしたとしよう。それでも休憩や仮眠を取るのに1人づつで済む。 後は起きてる者を、それぞれ2人づつで見張る形になる。これで寝首かくんは、容易やないで。 人数が増えれば更に磐石になるしな。第一、せっかく有利な集団に入り込めたんや。 もうそうなったら殺し合いに乗り続けるより、一緒になって脱出計った方がリスクも少ななるやろ」 船井は1息つき、さくらと烈の様子を窺う。 2人に異論が無いらしいのを見て取ってから、改めて確認を取りにきた。 「……他に質問も無いようやし……どうや? オレと一緒にやっていかへんか……?」 「すっご~い!!」 さくらは眼を輝かせ、船井の言葉が終わるか終わらないかの内に今にも飛びつかんばかりに身を乗り出した。 さすがに船井にも予想外の反応だったらしく、若干引き気味になっている。 「…………自分で言うのもなんやけど、そこまで感心されるような話やったか……?」 「でもでも、ほんとにすごいです! だって、みんなが殺しあわずに仲良しになれるんですよね?」 「……あくまで脱出手段のために協力するだけの事やけどな。ま、さくらさんは乗り気みたいで何よりやわ……。 烈さんの方はどないや?」 「殺し合いの脱出に尽力する誓い。君が破らないならば、その限りにおいてわたしも受けよう」 「フフ……これでオレら3人は仲間言うこっちゃな……」 2人の返事を聞き、船井は満足気に笑むと さくらに2枚のさくらカードを差し出した。 「じゃあ、せっかく仲間になれたんやしこれはさくらさんにやろう。元々はさくらさんの物なんやし」 「え? …………でも、これは船井さんの支給された物じゃ……」 「オレらは今から3人組で行動する事になるのやろ? だったら戦力は最大効率で運用したほうがええ。 だからこのカードは、使い慣れたさくらが持っとくべきや。その方がいざという時役に立つ。 オレの方は丸腰になってしまうけど……オレみたいな普通のおっさんが武器もってたって、大して役には立てへんしな」 「戦力を効率的に運用するのなら、わたしに支給されたこれは君たちのどちらかが使うべきだな」 そういって、烈はデイパックから拳銃を取り出した。 「君たちに会う前に、荷物は一通り調べていた。わたしは武術家。銃には頼らん。これは君たちで使え」 「そ、そういえばわたしまだ荷物ちゃんと調べてなかったよ~……」 その後3人は自分たちに支給された武器を確認し、それをもっとも必要と思われる人物に渡すことにした。 もっとも、支給武器を確認していなかったのはさくらだけだったが。 船井の支給武器は、『跳』(ジャンプ)と『花』(フラワー)のさくらカード。 2枚とも本来の持ち主のさくらに渡された。 「ククク……これでさくらさんも、魔法を使って戦えるわけや」 「あぅ~、どっちも攻撃カードじゃないから戦うのはちょっと……」 さくらの支給武器は、携帯型スタンガンと票が仕込まれた上着。 スタンガンはさくらカードのお礼と言うことで、船井に渡された。 さくらの手には大きすぎて扱いにくいという理由もある。 そして票と呼ばれる日本で言えば手裏剣に当たる武器が、内側に32個も仕込まれた上着。 明らかに中国風の上着。烈が自分の物だと名乗り出た。何でも票を入れたまま、買い物にも行くらしい。 これも本来の持ち主である烈に譲る。 烈はその場で上着を着替える。その際見せた筋肉隆々たる肉体に、さくらと船井は感歎の声を上げた。 烈の支給武器は、グロック17とネクロマンサーの笛。 グロック17はさくらが怖がって固辞したため、船井が持つことになった。 船井はそれでジャンパーの右ポケットにグロック、左ポケットにスタンガンを持つ形になる。 死霊などの霊体を操ることができると説明書にあったネクロマンサーの笛。 これは誰も使い方が分からなかった為、烈がそのまま持つことになった。 「じゃあ、荷物の整理もできたことやしそろそろ出発しよか。 とりあえずどこか地図上の現在地が分かるところを、探し歩く形でな」 そう言って、船井は立ち上がる。 それに続き、さくらと烈も立ち上がる。 集団は、いつの間にか船井が仕切る形になっていた。 船井の計画通りに。 船井が示した作戦。 実際、それは取り立てて画期的なアイデアという訳ではない。 殺し合いに反抗する集団ができれば、自然とそうなるであろう流れを 予めから計画と称して、示しているだけなのだ。 もっとも、その流れを先読みするのは、それで難しいことなのだが。 それにこの作戦はあくまで殺し合いの中での生存率を高め、脱出法を探しやすくするだけでしかなく 具体的な脱出計画とは、また別の問題である。 そして船井の目的にもまた裏があった。 作戦の立案者になって、上手く集団を先導する立場を得る事。 自然な流れでなく、自分が立てた作戦に沿って集団が動くとなれば 必然、集団の中で自分の立場が強まり、全体をコントロールできる様になる。 ひいては個々の人物をコントロールできる様になる。 船井は何より、その立場をこそ欲しかった。 さくらと烈と、これから仲間になる人間を自分の手駒にするために。 船井が殺し合いに乗っていないというのは、嘘ではない。 この場所は、恐らく魔法などの未知の異能が跋扈する世界。 とにかく勝算があると分かるまで、短絡的な決断は控えるべきだ。 別段、誰かに悪意が在るわけではない。 さくらにも烈にも、誰にも危害を加える意図があるわけでもなかった。 ただ船井の目的が自身の生存であり、他の人間が生きようが死のうがどうなろうが知ったことでは無いだけだ。 だから自分が生き残る為なら、さくらだろうと烈だろうと必要なら幾らでも見捨てるし盾にでもする。 2人は、いや如何なる人間であろうが、結局のところ船井は自分の盾であり踏み台としてしか価値を見出さない。 つまり道具にすぎないのだ。だから役に立たないか、邪魔になったら切り捨てる。 (……切り札も、上手く隠しておくことができたし…………の) 船井の支給品はさくらカードだけではない。 実は2枚のさくらカードは、1セットとして支給されたものだった。 そしてもう1つの支給品、ガラス瓶に入れられた液体状の毒薬はデイパックに納まっている。 いざ、手駒が自分の邪魔になったときにそれを排除するための切り札。だからこそ2人には隠しておいた。 船井は常に目的のために、有効な手段を選べる 応用力や適応力にも富んだ、優秀な人間だと自負している。 だからこそ最初に集められた場所で、右も左も分からぬ内に他者の信頼を得られる演技ができた。 だからこそ殺し合いの開始早々、会ったばかりの者から主導権を握れた。 相手が魔法使いであろうと武術家であろうと、生存競争なら遅れはとらない。 さくらも烈も知らない、船井の本当の戦いは既に始まっていた。 (よかった~、船井さんと烈さんに会えて……) 闇の中。相変わらず、完全に恐怖が晴れたわけでは無い。 しかし今のさくらはその中を、たしかな足取りで歩くことができる。 自分のすぐ近くには頼りになる、船井と烈がいる。 そして知世と小狼と共に、殺し合いからの脱出を図れる。 (それに船井さんは大阪弁でしゃべるから、ケロちゃんと喋ってるみたいだし 烈さんも中国拳法やってるからかな? ちょっと小狼くんに似てるかな) さくらは船井と烈に、他意もなくケルベロスと小狼を重ねていた。 それゆえか気付かない。船井の、そして烈の抱える闇に。 自分が見えない闇に包まれていることに。 今や世界最高の魔術師となった、カードキャプターさくらの戦いはこうして始まった。 (やはりこれは、最大トーナメントではないのか? では、一体何のための…………いや、殺し合いの主催者の思惑など関係なかったな) 烈は広大無辺な中国拳法の世界で、実力ナンバー1と謳われた天才拳士である。 200坦もの釣鐘を叩き壊し、巨大な黒曜石をほぼ真球になるまで叩き上げるなど その高い実力を示す逸話は、枚挙に暇が無い。 そして何より蛮勇ぶりでも、その名が知られている。 蛮勇の猛りと共に、烈は最初に集められた会場を思い出す。 烈は強者の存在を語られずとも、その気配で分かる。 そしてあの場には何人もの強者がいた。 (我が師劉海王から幾度もその名を聞かされた範馬勇次郎。他にもあの場には何人もの強者がいた。 死神博士の仕掛けた下劣な殺し合いに乗るつもりは無いが、兵どもとは立ち会ってみたいものだな) 烈は、口先だけの欺きや誤魔化しを嫌う人間だ。 だから死神博士を許せないのは嘘では無いし、殺し合いにも乗るつもりは無い。 しかし、さくらも船井も知らないことがある。 それは烈が、何よりも強者との戦いを望んでいることを。 そしてそれらに打ち勝ち、中国武術こそが世界最強であると示すことを。 蛮勇とまで呼ばれた、烈の凄まじい気性を。 未だ見ぬ強者に思いを馳せ、烈は1人猛っていた。 【E-10/市街地/一日目-深夜】 【木之本桜@カードキャプターさくら】 [状態]:健康 [装備]:『跳』(ジャンプ)のさくらカード@カードキャプターさくら、『花』(フラワー)のさくらカード@カードキャプターさくら [持物]:支給品一式 [方針/目的] 基本:殺し合いからの脱出。 1:知世ちゃんと小狼くんを捜す。 2:船井さんについていく。 [備考] ※カードキャプターさくら原作69話終了後からの参戦です 【E-10/市街地/一日目-深夜】 【烈海王@バキシリーズ】 [状態]:健康 [装備]:票×32@バキシリーズ [持物]:支給品一式、ネクロマンサーの笛@GS美神 極楽大作戦!! [方針/目的] 基本:死神博士を倒す。 1:殺し合いからの脱出。 2:強者がいれば戦いたい。 [備考] ※グラップラー刃牙原作第185話終了後からの参戦です 【E-10/市街地/一日目-深夜】 【船井譲次@カイジシリーズ】 [状態]:健康 [装備]:グロック17@現実、スタンガン@現実 [持物]:支給品一式、毒@現実 [方針/目的] 基本:殺し合いからの脱出。 1:脱出のための情報を集める。 2:さくらと烈を利用する。 [備考] ※賭博黙示録カイジ原作第1章「希望の船」終了後からの参戦です 時間順で読む 前:夢ノツヅキ 次:本郷危うし!恐怖の鉄槌怪人ヴィータ 投下順で読む 前:夢ノツヅキ 次:本郷危うし!恐怖の鉄槌怪人ヴィータ 木之本桜 烈海王 船井譲次
https://w.atwiki.jp/doruota/pages/1807.html
僕の考えたトレーナー / ' / _\  ̄ ヽ / _/ / / / / / / |ハi | > _彡 '⌒7 / /}/}/}/|/ヽj }/ / ヘ} \ >-~/ } / |\ ィ }/} /} ヽ \ \//∨}xト.,_\ ヽ / /斗=ミメ ji |\{ ̄ ̄ ノ ≪v_ソヾノ ゞソ // |、{ ヽ / ̄ / }/| `、 ノ/ |/> , /'⌒ヽ へ/ { { , /_-j人 | ゝ '__ , | /∨'/_-_-_> _ ハ } _ ,. -‐=''" \ | i_-_- | | ヽ / ⌒} イ /_/ /_-_// ― 、 {  ̄ ̄ヽ i \| |_-_-| | | }\ ー‐ / }_/ /_- / , ハ , , '⌒ヽ | } ``~、、 , _-_-V | 、 `¨ア /_-_-_/ / /} ー i , i _,/ { i | \_ __ \ ヽ _-_-_ | / ∧__/ヘ\ /_-_-_/ / / | i } { / } ヽ__| '' ̄ ̄ ̄ \i _-_/| /ヘ }⌒}/ ∨-_-_ / / / | |\ } { { | ; i i `、 / / V i // \ / /⌒ヽ | 、 i }、 ― { 八 , } | { ∧ へ / i ii へ _  ̄ {ノ } { /'⌒ .| ハ / | 〉 { | |__ ', /∧{ O i i i i|/ Oヽ { i V ', , / | |//| ', '/∧ ' i i i i | i | { ', ', i /' L, |//| ', /∧ i i i i i i| | }ノ \ 〉, ',¨´ { , / |//| 、 ', 、 i i i i i | { 人 - ∧ / _ ´ |//| \ ヽ /ヽ i i i i i| O\ \ ノ / |//\__/ ∧ | /| i i i i i ト ,_ -=  ̄ 十  ̄ |> ` //} >- ___彡イ /⌒ | i i i i i | O | / { {> _ _,,. イ'/// 【名前】人吉善吉(AA出典:『めだかボックス』より「人吉善吉」) 【トレーナーステータス】 指示:C= 平均的な指示力。 育成:AAA-= 世界最高峰の育成力。経験不足により『極』化はできない。 統率:B+= 高水準の統率力。育成したポケモンに懐かれやすい。 能力:D+= 主人公補正を放棄した持たざる者の固有を持つ。固有1専用3。 【固有ポテンシャル】 『神に背く悪魔の愚行』… 人吉善吉固有ポテンシャル。 味方の「確率」で発動するポテンシャルが発動しなくなる。 【サポーター】 ,.イ}ヽ ノレ! ノV! ,.ィ | /ヽ / V レ' |/ / レ' レL_ / / /ヽレ' / / / // / ,.イ 7 / /∠ / / / ヽ /<_ / / /イ / } <  ̄>/ / ヽ/ /7 ,. イ / >―'/ /_ {/ __/ / ,.イ_ // /,.イ // \/レ! / / _< / / /| { \ | | / / /_ニヽ二ニ=< ┼| \ \ ! _/∠_ー、ヽ∠ニヽ\ト、 \ \  ̄ _,.イ「 ̄ ̄u ヾ ト、 \\ \、_ X、__儿 i! /ヽ \_ヾヽ__/<、 ,.,. ---、 厂 \ __イ }┌ 、 トヘ、r、 {_{―、! / |`ー 乂 jノ ー' `′ `^ー' | r―‐ v⌒ヽ |/ 0 |`ーァ‐`ーくヽ / { ' / ̄_} } ,.-―、 〈 ヽ' /ヽ_}厂`┴丶 ヽ ̄ヽ ̄\ `ー、_ ノ ヽ } | } o  ̄ ̄`ー- _ノ !/ \__ノ_ ノ _ __/⌒ヽ `ー――― /`┴'- \ _,. -‐ \ヽ  ̄ ̄ {`ー ―― \-‐ _,. -‐ '" 【名前】浜面仕上(AA出典:『とある魔術の禁書目録』より「浜面仕上」) 統率:A+= 卓越した統率力。追加任命は『トップバッター』『エンチャンター』。 【サポート効果】 『とある無才の下克上』… 浜面仕上のサポート効果。 相手PTの『専用』保有数に比例して味方の全能力値を強化(1.05~1.3倍)する。 【手持ちのポケモン】 /; _ ―― 、_ \ / / { _ ノ >へ 7 \ \`. / | _/ \_ } ― ' ノ| \_廴 \_ \ \ \__ し' r――、__ \ , / | |\ { ―― ) \___i \ } ヽ\ } / i \ \ / 人___/--イ ^ヽ廴_、 __〉ヘ / ―‐< \ \ し' ノ | / \ , --==彡/⌒ 乂乂 /⌒ヽ / \__ \ __/ - ―――〈 / } 7 .{ .辷彡 / / ∨__ \ i| 、 V { 〈 / _ | .辷彡⌒ヽ / 乂 \ ハ ', ,| \}__ \ へ /-==\< 辷ソ >-=ニニ=- / \ //| ; /. | ___ノ ̄ ̄ヽ 、―r'" }_ / -=ニニニY-\}={ /'/-=ニニニニ= Y ヽ / \ // i∨ <//-=ニニニニ |///i=7ァ''///-==ニニニニニ| i ヽ i / .\ |∧ 7 }-=ニニニニニi///∨'///〈-=ニニニニニニ|i | . 人 〈| \人 /⌒ヽ _ _ ノ⌒∧-=ニニニニ人 // | 7//∧-=ニニニニニ,八 {'⌒ヽ ∧ ' | ∧ / フ' ` }__ 、____/_/_/,,|へ、///\-=ニニニニ=-/ \ \ へ ∧ / | //、 .| / //7 \厶////彡イ>|<、/////>---=≦ \ / Yム / // \__ /| | / \{_ |∨ / ゞへ こ 〔≧=≦_ \__)ヘ イ \__∧ 人 '∧ / ///77' / | y' ∠7 / } { Ⅵ\///\ \ ヽ^Y | \ ∧__/ Y - i/'//// | / ノ ̄/___ / | | V___i=----\ \ i | ,  ̄ ̄廴__人_ ノ  ̄ ヽ/// i ノ '"  ̄ } V | | Yハ _ | |/ ./ ヽ { i Y |⌒)/ / { |_ 人_人 i i .. (⌒) } (_ / ___ .| 廴 | j / ' ∧ ∧ ハ ∧./l | . / } / Ⅵ . , -====| } ゝ----/ { .. . . . i ' へ_rvへ∧|⌒ , . . / ノ i .ゝへ/-=7 {⌒廴ノ イ / 、 . . . . . . . ..∧ { \____彡' ゝノ . / 7//r' 〈 //}彡''| へ__/ \ / 、 乂 __ / {//ノ 7/// |//{ ―― \、 `¨´ `¨´ 【名前】ディアソルテ(AA出典:『モンスターハンター』より「ディアブロス」) 【タイプ】じめん/ドラゴン 【特性】そうしょく… 相手の「草」技を吸収し、自身の「攻」が上がる。 【もちもの】 【技x4:じしん、ドラゴンダイブ、ハイパーボイス、アイアンテール】 こうげき:AA- ぼうぎょ:AA- とくこう:AA- とくぼう:B- すばやさ:B- 【ポテンシャル】 『不動のエース』… 「ここぞ!」という時、全能力値が上昇し、技のクリティカル率が上がる。 『金冠サイズ』… 「ディアブロス」の最大サイズである『固有種』。 「体力」種族値に大きな上昇補正を得る。 『片角』… 自身の「つの」「ホーン」等の技を覚える事が出来ない。 『マ王角竜の激震』… 自身の技「じしん」に「うちおとす」効果を付与する。 『マ王角竜の突進』… 自身の技「ドラゴンダイブ」を繰り出す時、自身の「速」を強化(1.5倍)する。 『マ王角竜の咆哮』… 自身の技「ハイパーボイス」が相手の「まもる」等の技を貫通する。 『マ王角竜の尾撃』… 自身の技「アイアンテール」に「はたきおとす」効果を付与する。 『電撃2Gチケット』… 1/試 技「ゆみやでいぬく」を繰り出す事が出来る。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対氷回避』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、相手の「氷」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対氷耐性』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、相手の「氷」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対氷反撃』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『軍略』… 自身の「全体技」の威力を強化(1.2倍)し、相手の「全体技」の威力を低下(0.8倍)させる。 『スラッグアーツ』… 「ここぞ!」という時、自身の「命中」を強化(1.33倍)する。 『キラー』がいると発動しない。 『デビルかっけぇジャージ』… 「Lv」差による自身のステータス強化倍率が増加する。(Lv10=1.1→1.15) zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『君臨する片角のマオウ』… ディアソルテ専用ポテンシャル。 自身の全種族値を1ランク上げる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz l __ _ マ i!ム / / ≧s。. _ / 。s≦s。 l i `ヽ、 `ヽ、マ i!ム / / >  ̄ア/。s≦´ `≧s。/ `≧s。 ' l \. マ i!ム { {! ,- 、 / / i ∧ ', _,ィ≧ マ i!ム < {! / }、 \ / | ∧ ヘ /ィ ,r' マ i!ム ! ヽ / /三ムヽ \ | ∧ ヽ /イ // ', マ i!ム ! ヽ ./ ,.'三三三へ \ | ∧ \!|f } ,イ ', マ ヲ ! ∧ }〉 ,三三三三 ヽ、\ | ヘ i Vハ7} }\.', `Y´_メ ィヽ}7' ,三ニ=‐-=ニ三 ヽ \__,,..ィニニニニニ==-j /ヽ { 7 メ! マ ュ___ i _/ 八ノ !r' r ⌒ヽ__ ミ ヽ \三三三三三三三\ ィ≦ヘ`ヽ.}ミ' ∧ 》 ゝ-' イ,r' !j .l ヽ //  ̄ ̄>-─-<三三三三三三ヽ。s≦ / / )ノ!__ィへヽ〃、`ヽr¬ 〕 ノ j ! ,r'/ / >─<ヽ三三三三三三三 ィxzz--ァ> 丶<‐' 〉 ヽ、__}γ}オ/j ! ̄ / / / -‐-< \,三三三三三三 くィ 才<ヘ > < /7、ミミz' >'´ ハ ! { ィ/ / / ヽ!三三三三三三 r≦ ( ィ `ヽ / 7 / ,' ヘ マ、 ', ! 〉 i / ヘ 、三三三三三. /r=ィ / `ヽ / ' ヘ Vへ、 廴《 l i .ヘ `ヽ、三./ >-'/ {ト 、_ ,' -‐{.ヘ V三ア`^^! .{ ! >ニニニ<,_ `ヽ三. / >´ ヘ  ̄ヘ ヘ \_. 〉、 ヽ ヽ /f二二二ニニヽ、. / >.´ \ヾ ヘ ヘ <___ ./ ノ >t、ヽ、 !7f }ア ヽィzzzヘ`ヽ、. / >´ \`ゝ、 ヘ 丶ァ¬¬‐‐' /三三三八,r' !7 i} | } 丶 / >.´ ,r' ム' }  ̄¬¬‐'" /7、ヽ三三三〉 ,zi !} i | ‐- __ >´ / { V7 .} }ゝ------イ´ / ソ /三三r' / ! !{ ! ,' リ ` ‐- __>´ / '´ >ヽ、 _ .} __ __ __7_r'7 / ヘ ‐( ノ i j ! ! ,' / / /ヽ/ ` / /! .', { .ハヘ. ̄ ゝイ .| ! ィ`" >' 〉./三》 < __/ /zzzz | i , { ヘ.ヘ /// 〃三/ > ! l|三三! .| ! ', ゝ、 ヘソ、 【名前】ジン(AA出典:『機動戦士ガンダムSEED』より「ジン」) 【タイプ】ノーマル 【特性】がんじょう… 一撃必殺無効。 体力が満タンの時、必ず耐える。 【もちもの】 【技x7:なぎはらう、ざんてつけん、おいうち、とんぼがえり、はどうだん、まもる、ステルスロック】 こうげき:AAA+ ぼうぎょ:B- とくこう:B- とくぼう:B- すばやさ:B- 【ポテンシャル】 『トップバッター』… 先発で場に出た時、自身の任意の能力値をぐーんと上げる。 『種座の極鍛』… トレーナーの「育成」が「AA」以上の時、自身の「攻」の種族値を「AAA+」まで上げる。 『種座の武装』… 相手の体力が満タンの時、自身の技の威力を強化(1.5倍)する。 『種座の装甲』… 自身の体力が満タンの時、相手の技の威力を半減する。 『種座の継戦』… 「まもる」等の技で相手の技を無効化した時、自身の体力を1/4回復し状態異常を治癒する。 『ハイマニューバ』… 場に出た時、2Tの間自身の「攻/速」を強化(1.33倍)する。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対闘回避』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、相手の「闘」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対闘耐性』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、相手の「闘」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対闘反撃』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『軍略』… 自身の「全体技」の威力を強化(1.2倍)し、相手の「全体技」の威力を低下(0.8倍)させる。 『万能薬』… 1/試/自動 「まもる」等の技で相手の技を無効化した時、自身の任意の能力値を上げる。 『デビルかっけぇジャージ』… 「Lv」差による自身のステータス強化倍率が増加する。(Lv10=1.1→1.15) / i i i i i } | | / ィf〔 _ ,' /i i i i i /l} | ヽ |/ ,'} _ -= 7 、l| ,' i i i i i/ ,j! ′ ヽ| /|/ / l } l( i i=-' /' / l ./ ノ>'^ <___ ゞ、 v Ⅵ / / -=ニミ、 l ( / / ,、 ) ;;、 V / / j __〕{__>'゛ ̄ ̄ ̄ =- _ // \ ヽ 。 V'" / /く // 、 ヽ/l} / / >'゛ ヽ ‘* ,′ >'ニヽ / 、/ l} / ! / ∥ r'’ へ //=三)У /!ヽ/ / ノ} | v lj | / ー=ミ \ // ノ イ ./倭xⅩ / / リ l /__ | / =- ィ升// / / l / `”^{ イ / f( ソ リ/⌒> > "| / ヾ < ヽ__〈〈 / / /hl , レ'< /_ _ jl / ̄ > i i i i i i | ,′ >'゛ ≫, ΛV' / /,-=l -、 倭x/ / /=- '_ _ _ . / i i i i i i i i i i i V__ _ >'゛i i i i i i i i i i i-=>. __)' / イ/ |! 、乂ノ `”^∠ / )) / i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i iヽ ”” // ̄「 ./ {l ≧=s---=ニ /ヽ ̄ ̄¨''=-< ̄ ̄ i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i iト、 / / / { {l__ ∠二ニ=- 7¨リ ヽl }ヽ、 "'-- i i i i i i i i i i- ・ =≦. ̄ ”””” ヾv― ‥ ( ト;/ *。-=  ̄ / / / / / // }l) i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i> ⌒ ゛' 、 {_ 。r '゛`*。 _ _( {=-' / / // //≧s。._ i i i i i i i i i i/ (ゝ、 -=ニ`*。,___ `ー‐ / / /‘ ̄  ̄二ニ≠=zzzzzェュ-- = ヽ / ̄ /ニニニ=-'  ̄¨ラ .≧ _ ェ彡′ 了⌒~ \ | _ < ヽ-=∠ イ¨  ̄ 人 V )-= '゛  ̄ ̄ヽ/ 了 -=ニ 二 ニ=ァ ,、 ヾ V / i i i i \ V l -= / /'へ r' }' i i i i i i i i i i V \}´ ≠ / / ゝ、 リ / i i i i i i i i i i i i V l / / / )へ r / / i i i i i i i i i i i i i i‘,_ -=- _ \ / / // リ }l ,.+' )、ヽ i i i i i i i i i i i i i v i i i i i i i i i i ヽ ヽ // ′ / /_,。'゛ / \ヽ i i i i i i i i i i i} i i i i i i i i i i i ‘ V // / / i i i i{ {/ \ヽi i i i i i i i i} i i i i i i i i i i i i‘ V ,/ 厂 /彡′ i i i i} } ヽヽ i i i i i i} i i i i i i i i i i i i i| V / /-=ニ  ̄ i i i i i i i i i i i i i i} } Λ V i i i i} i i i i i i i i i i i i i| \ / / / i i i i i i i i i i i i i i i i i i} } } } i i i i} i i i i i i i i i i i i i| ヽ/ 【名前】清姫(AA出典:『Fate/Grandorder』より「清姫」) 【タイプ】ほのお 【特性】ターボブレイズ… 相手の防護特性を無視する。 【もちもの】 【技x5:かえんだん、りゅうせいぐん、やきはらう、おにび、へびにらみ】 こうげき:E ぼうぎょ:C とくこう:AA とくぼう:C すばやさ:C 【ポテンシャル】 『エースキラーα』… 『エース』に与えるダメージを強化(1.5倍)する。 『エース』の「防/特防」の上昇(強化)を無視する。 『清姫の狂愛』… 自身に『愛の絆』が付与されている時、自身の全能力値を強化(1.33倍)する。 『清姫の熱愛』… 自身に『愛の絆』が付与されている時、自身の「炎」技のタイプ一致補正を2倍にする。 『清姫の釣鐘』… 相手の性別が「♂」の時、相手は通常交代する事が出来なくなる。 『清姫の延焼』… 自身の『ストーキング』の発動時、2Tの間相手を「ほのおのうず」状態にする。 『ヤンデレヒロイン』… トレーナーが「異性」の時、『愛の絆』を得る。 『愛の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対水回避』… 敵陣に「水」ポケモンがいる時、相手の「水」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対水耐性』… 敵陣に「水」ポケモンがいる時、相手の「水」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対水反撃』… 敵陣に「水」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『軍略』… 自身の「全体技」の威力を強化(1.2倍)し、相手の「全体技」の威力を低下(0.8倍)させる。 『チャレンジ』… 敵陣に『エース』がいる時場に出ると、T終了時まで自身の技の優先度を+1する事が出来る。 『デビルかっけぇジャージ』… 「Lv」差による自身のステータス強化倍率が増加する。(Lv10=1.1→1.15) zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『隠密的にすら見える献身的な後方警備』… 清姫専用ポテンシャル。 『エース』が場に出た時、味方と任意交代して場に出ることが出来る。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz ― 、 / 。 ヽ / r 、 i イ `- ' ゚ ノ / / , ; ; ; ; ; レ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.、 ! 1 l ,. ; ; ; ; ; ; ; ; ; ) 、 j ! ノ ; ; ; ; ; ; ; ; ;( ノ ヽ ; ; ; ; ; ,' ; ; ;; ; ノ /―――--=ゝ-,,,____,,,∠、____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヾ 【名前】罰鳥(AA出典:『lobotomy corporation』より「罰鳥」) 【タイプ】ひこう 【特性】はとむね… 自身の「防」が減少(低下)しない。 相手の「攻」の上昇(強化)を無視する。 【もちもの】 【技x6:くちばしキャノン、でんこうせっか、こうそくスピン、フェザーダンス、ふきとばし、おいかぜ】 こうげき:B ぼうぎょ:D とくこう:C とくぼう:D すばやさ:AA 【ポテンシャル】 『エースアシストα』… 場を離れる時、味方『エース』が最初に繰り出す技の威力を2倍にする。 『罰鳥の処罰』… 「小さな」以下のダメージを受けた時、相手の体力を1/4減少する。 『罰鳥の重罰』… 「大きな」以上のダメージを受けた時、相手を「呪い」状態にする。 『罰鳥の厳罰』… 「特大」以上のダメージを受けた時、相手の任意の能力をがくっと下げる。 『罰鳥の脱走』… 場に出て2T目のT終了時、味方と任意交代する事が出来る。 『アブノーマリティ』… 相手が「ノ」タイプの時、自身の技が「こうかばつぐん」になる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対電回避』… 敵陣に「電」ポケモンがいる時、相手の「電」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対電耐性』… 敵陣に「電」ポケモンがいる時、相手の「電」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対電反撃』… 敵陣に「電」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『軍略』… 自身の「全体技」の威力を強化(1.2倍)し、相手の「全体技」の威力を低下(0.8倍)させる。 『リターンキュア』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の状態異常を治癒する。 『デビルかっけぇジャージ』… 「Lv」差による自身のステータス強化倍率が増加する。(Lv10=1.1→1.15) __ |∧ |/∧ r‐‐ ─ __ |//∧ /-=ニニニ=-∧ |///∧ /-=ニニニニニ=-', |////∧ ′-=ニニニニニ=-i / |/////∧ /-=ニニニニニニ=-{ /′ |//////∧ /-=ニニニニニニニ=-{ / / {///////∧-----<-=ニニニニニニニニ八 __ /=-/ \//////∧-=ニニニニニニニ|,ニニニニィニニニニニ=-/ \/////∧\-=ニニニニニ|i Vニニ/i |ニニニ/=- / 〕iト///∧-\ニV\-=ニ|i i Vニ/i i i|ニニ/i /=-/ |', /-=ニニ〕iト∧-=\Vi i\ニ|i i i Vi i i i |/i i i /=-/ |∧-=ニ\ ---=彡\-=ニVi i i iⅥi i i |i i i i /i i i i i/=-∧ __ |-∧-=/7 ¨ア \ \-=\i i iⅥi i|i i i/i i i i/=-/-=', / / |-=∧-「⌒ / ィ行ミ\-=\iⅥi|i i/i i/=-/-=ニ∧/-=/ |-=ニⅥ / /{ Vツ㍉-=ニ\i |//=- イ-=ニニニ/-=ニ/ r─ ─ |-=ニニV 乂⌒ ヽ ノ . 、-=ニニ=-/i 乂-=/-=ニニ/ |-=ニニ∧-=ニニⅥ 〕iト \ ⌒¨´i ノ\-=/ ./ } }/-=ニニ/ |-=ニ/-=V-=ニニV { ⌒込⌒ 、 __ ⌒ア∨ //} /-=ニニニ/ l-=ニ,-=ニV-=ニニⅥ .{ 乂 .\_`¨ィ ..} ∧-=j/-=ニニニ∧ L -/-=ニニV-=ニニV八 Vニ/ニ{∧ } }/{ V-=ニニ=-/=-', __ //-=ニニニ「\-=ニV//\ ∨ニ八ニ}/i ,ニ八 V-=ニ=-/ニ=-∧ /ニニr‐ミ、 /-={-=ニニニ|.......\-=}////丶 Vニニニニ} /-=ニ\ }=-¨ア-=ニニ=-〉. 'ニ/´/ニrv⌒Y/-=ニ∧-=ニニ=-\........\V//-=ニ\〉ニアニj/-\-=/..)..../-=ニニ=-/〈-= Vニニ/ ノニ}(,ィニヽ///Vア´/////〕iト __|-=ニニ=-ヽニ/-=ニニニ=-V--< __-==-/. ⅥニVニ∨ニイニ〉-=}////////////V-=ニニニニニ=-V-=ニニニニ=-}/////// / Vニ}ニニ}ニニ∨ニア//////////////V-=ニニニニニ=- -=ニニニ=-ノ/}///⌒( Vニ/Vニ∧ニニ∧⌒\///////7⌒/}-=ニニニニニ=-}-=ニニ=-<//'/ __ ノ\ {V∨ニニVニニ∨ / ⌒ / Y⌒V {^  ̄ >------ ヘ////////イ__r‐'-=ニ=-\ /Ⅵニニニニニ}、\(^7⌒ー ' , {乂/////////////}///////-=ニニニニニ=-丶 【名前】キャロル・マールス・ディーンハイム(AA出典:『戦姫絶唱シンフォギア』より「キャロル・マールス・ディーンハイム」) 【タイプ】はがね/エスパー 【特性】にんぎょうつかい… 自身の介在する任意交代時、能力変化を引き継ぐことが出来る。 【もちもの】 【技x8:はめつのねがい、サイコキネシス、いにしえのうた、ドわすれ、 かえんほうしゃ、なみのり、ぼうふう、だいちのちから】 こうげき:C ぼうぎょ:AAA+ とくこう:B とくぼう:AAA+ すばやさ:D 【ポテンシャル】 『エンチャンター』… 場を離れる時、味方の任意の能力値を上げることが出来る。 『固有種』… 「キャロル・マールス・ディーンハイム」種がこの個体だけのため『オールドタイプ』を無効化する。 『錬金術師の錬衣』… トレーナーの「育成」が「AA」以上の時、自身の「防/特防」の種族値を「AAA+」まで上げる。 『錬金術師の殲琴』… 自身が攻撃を行っていない時、相手の技の威力を半減する。 『錬金術師の忌城』… 相手の「こうかばつぐん」の技の威力を緩和(0.67倍)する。 『錬金術師の治療』… 味方と交代する時、味方の体力を1/4回復する。 『テレポートジェム』… 相手の攻撃を受けた時、味方と任意交代する事が出来る。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対炎回避』… 敵陣に「炎」ポケモンがいる時、相手の「炎」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対炎耐性』… 敵陣に「炎」ポケモンがいる時、相手の「炎」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対炎反撃』… 敵陣に「炎」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『軍略』… 自身の「全体技」の威力を強化(1.2倍)し、相手の「全体技」の威力を低下(0.8倍)させる。 『リターンヒール』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の体力を1/4回復する。 『デビルかっけぇジャージ』… 「Lv」差による自身のステータス強化倍率が増加する。(Lv10=1.1→1.15) zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『我は奇跡の殺戮者なり』… キャロル・マールス・ディーンハイム専用ポテンシャル。 1試合1回。 相手が「確率」で発動するポテンシャルを発動した時のみ発動する事が出来る。 T終了時まで相手のポテンシャルの発動を無効化する。 このポテンシャルは自身が場にいなくても発動する事が出来る。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz / ィ'^ヽ 丶,_.`ヽ Y 、 ; ∠ _,.../ /ニニニニニ\ ./ /圭{. \. ヽ ヘ '、_ヾ; ;>''^ / /ニニニニニニニニヽ、 { jミrへ、 `ヽ、`ヾ  ̄=- ./ j ハニニニヘニニニニニニヽ、 ∨ミ 、_ `丶‐‐-、)、 r≠' { .{Iニニニニニヘニニニニニニニ=丶、 }l圭,Li>‐ 、..。、,_ _,ィ'^ヽLzr、ニニニニヘニニニニニニニニニI-、 |ミ圭圭 、 ,ノ _,.。-f7 ` } \_jミr-、ニk,ニニニニニニニニニニ>x、. V圭圭ミx_,r'^ ,>'''^´ ノ ` / \,ヾミ、ニニニニニニ二ニニニニ>.、_ 'f圭圭シ /゙ マ三シ / .r トミ、 ,。fニニ 、  ゚̄ヾニニニニニニニニニニニニニニニ>.、_ ヾく_,..xミ}- 、,_ ★,/ イN! .ィニニニニニ\ __V三、ニニニニニ>ミニニニニニニニi) __,。-分く ,ィ'7 ./ |1,.、.ィニニニニニニニ1ニ '二二 ̄{ミk,ニ=/. Yニニニニニ/ /ニニニ\}ヘ. _,./ / / | 'L. ⌒ ニニニニニi}I/ニニニニニニ1ニニ`i{ 1ニニニ/ .イ>ー=、 ニイ .^ヽ`ヽ- '’ /__ ,i<`ト、.ヘ/`Vニニ1ニニニニニニニハニニ=1 lニ>'’ j/ニニニニニ`ヾ、_, r-へ...、.イ / \.\ . . ヘニニ}三/´'寸ニニ=ヘニニN.i |´ {ニニニニニニニニニ弐==1ヽ.\j イ ヽ .\ .人 ミ{ミ/ ヾニニニニ彡-l l _,...、 |ニニニ\ニニニニニニr‐┴ ヘ. N. | `ヽヽ _.\ . . ヒf入 弋^ ̄ 1i. l、 / ヽ 1ニニニニ丶、ニニニニヘ;_. ノ^T'、`くヽ{ `ヾ .\ . . } ヽ, ヽ, l i 1 ./ i, `¬,__ ゙、ニニニ ニニ>、ニニニ弋ニ入ヽ..ヽi{__,....-----`ー-'ー'-.、 \、. ヽ 11 } / .rヘ _) ∨ニニニニニニニニ`ー--<{ . . /^. . 、 . . .ヽ. \、. ヽ } .l'゙ / `'<、.ノ'⌒ . Vニニニニニニニニニニニニ}ニ'Y. . . . . \ '、 . . .ヽ ヾ、 ヘノ '┐ ,/. ノ マニニニニニ二ニニニニ{=7. . . . . ヾ l r- 、,_ . ヘ. ヾ 、 ,ィ {、 ,j / Vニニニニニニニニニニニべ . . . . . ヘ | {  ̄`ー-=、,jノ / >イ ,ノ マニニニニニ、;_ニニニニヘ、. . . . __. . . ヽ.ヽ、'-.、 / / { Vニニニニニニニ`三二ニ'==x_,.ィニニ} _, .. .-=≠テ=7''宀ァ . ./ / .| マニニニニニニニニニニニ=/ニニニニニニニニニニニニニ=I/ / ト、 } ヽニニニニニニニニニニi/ニニニニニニニニニニニニニニニi{ { 1 j _,ノ ヾニニニニニニ>'^ニニニニニニニニニニニニニニニニニ、 1 '、 i _,.。-‐''^ ヽニニニニニニニニニニニニニニニニ二ニニニニニニ弐 '、 、 / 【名前】バニル(AA出典:『この素晴らしい世界に祝福を!』より「バニル」) 【タイプ】あく/ゴースト 【特性】ばけのかわ… 試合中、1度だけ攻撃のダメージを受けない。 【もちもの】 【技x10:おいうち、あくのはどう、シャドーパンチ、おしゃべり、みらいよち、 ちょうはつ、リフレクター、ひかりのかべ、みがわり、あやしいひかり】 こうげき:B+ ぼうぎょ:B+ とくこう:B+ とくぼう:B+ すばやさ:B+ 【ポテンシャル】 『ベテラン』… 1/試 トレーナーに「タイム」を使わせることが出来る。 独自に専用ポテンシャルを保有する。 『天賦の才』… 「ジョーカー」種の頂点たる『固有種』 『エース』になるとトレーナーの「統率」が1ランク上がる。 『見通す悪魔』… PTに参加している時、相手が「先行入力」したポテンシャルの詳細を確認する事が出来る。 『大悪魔の嘲笑』… 敵陣にデータ解析済みの相手がいる時、自身の「変化技」の優先度を+1する。 『大悪魔の人形』… 自身の「ばけのかわ(みがわり)」状態が解除された時、相手を「爆弾」状態にする。 『大悪魔の逃足』… 自身の「ばけのかわ(みがわり)」状態が解除された時、味方と任意交代する事が出来る。 『このすば!』… 味方と交代する時、相手の能力をランダムに下げる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対妖回避』… 敵陣に「妖」ポケモンがいる時、相手の「妖」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対妖耐性』… 敵陣に「妖」ポケモンがいる時、相手の「妖」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対妖反撃』… 敵陣に「妖」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『陣地作成』… 自陣に展開する技の継続T数を+1する。 『アドバイス』… 「タイム」使用時、相手のデータを解析することが出来る。 『デビルかっけぇジャージ』… 「Lv」差による自身のステータス強化倍率が増加する。(Lv10=1.1→1.15) zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『残機補充する仮面の悪魔』… バニル専用ポテンシャル。 相手のデータを解析した時、自身の特性「ばけのかわ」の使用回数が元に戻る。 相手の「せいなる」技が自身の防護特性を貫通し、自身に対し「こうかばつぐん」になる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz ◆備考 デメリットな固有を持つがそれでも諦めずに戦う育成型トレーナー。
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/312.html
Silent Hill Origins(SILENT HILL ZEROの海外版) part49-175~184,198~203,205,206 175 :ゲーム好き名無しさん:2010/01/24(日) 02 33 54 ID I88uhOA50 リクのSILEN HILL ZERO(PSP)と、同内容の海外版(PS2)を投下します。 この場合、(※海外版)とかつけるべき? セリフやメモは訳ですが、誤訳はないと思います。 日本版と微妙な違いがありましたら、指摘してくださると嬉しいです。 176 :SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 02 39 05 ID I88uhOA50 【サイレントヒル】 アメリカ北西部にある静かな観光地。静岡ではない。 あるカルト教団の聖地、本部でもある。 心に闇を持つ者を引き寄せる力があり、その人物の心を映した異形の世界へ迷いこませる。 【教団】 サイレントヒルに本拠を置くカルト教団。 神がこの地に復活する時、既存の概念や格差は消え、救済と新たな世界がもたらされるというのが大まかな教義。 特別な力を持つ少女、アレッサを母体にした儀式で神を蘇らせようとしている。 【トラビス・グレイディ】 今作の主人公。屈強なトラック運転手。悪夢に悩まされ続けているどこか疲れた男。 歴代最強の主人公。 武器がよく壊れる仕様だが、素手で殴ってるだけで普通にクリーチャーを倒せる。 どうやら四次元ポケットの持ち主らしく、投げて武器に出来るテレビやらタイプライターやらを五個も六個も持ち歩く。 トラビス・グレイディは、憂い多き男ではあるが、働き盛りのトラック運転手だ。 仕事が遅れていた為、その晩はいつも通らないサイレントヒル沿いのコースでショートカットしていた。 暗い雨の夜、森を縫う静かな道路を走る内に、ふいに古い記憶がフラッシュバックした。 霧のかかる墓地、まだ埋められていない墓穴、その周りに佇む喪服の人たち。 その中に、幼いころの自分が、無表情に立ち尽くしている。 我に返った目の前に、ローブを被った人影が飛び出してきた。 とっさにブレーキを踏みこみ、危うく事無きを得たが、車を降りてみるとその人影は消えている。 首をひねりトラックに戻りかけたが、バックミラーに小さな少女が映っているのに気づく。 振り返って声をかけると、少女は無言のまま闇の中に走り去って行った。 トラビスはトラックを置いたまま、少女を追ってサイレントヒルへと夜道を進んでいく。 町の始まりへ近づくにつれて霧が出てくる、そう、ここは霧の濃い町だった…。 「…霧じゃない!煙だ!クソッ!」 煙を辿った先には、燃え盛る一軒の民家があった。 燃える家の脇に、女性が隠れていて、彼を見るなり逃げて行った。 そちらも気になったが、中から子供の悲鳴が聞こえ、トラヴィスは意を決して家の中に突入する。 炎をくぐり、2階に上ると、そこは妖しい呪術的な部屋だった。 無数のろうそくにかこまれた魔方陣の中に、焼け爛れた小さな体が横たわっていた。 まぶたが動き、小さな口から少女らしい声が囁いた。 「死なせて。」 「…いや、一緒に来るんだ。」 軽い体を抱き上げて、炎の中を駆ける。 もう駄目だと思うような炎が立ちふさがるたび、不思議な紋章が浮かんで火が退いた。 命からがら焼け落ちる家から逃げ出して、少女を芝に横たえて自分も倒れる。 遠くからサイレンが響いてくるのを聞きながら、意識を失った。 177 :SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 02 44 31 ID I88uhOA50 目を覚ますと辺りは明るく、トラビスは町角のベンチに横たわっていた。 霧が濃く人気のない町。タウンマップを見つけると、果たしてそこはサイレントヒルだった。 何故こんなところに寝ていたのか、それより昨夜の少女は助かったのだろうか? マップで病院を探して、彼女の安否を尋ねに行くことにした。 町には人が見当たらず、代わりに異形の怪物があちこちで蠢いている。 一体この町はどうなっているのだろう。 やっと病院に辿りつくが、そこも人気が無い。探し回り、陰険な感じのドクターを見つけて呼び止める。 少女の容態を尋ねたが、ここ数日搬入された患者はいないと言う。 全身を火傷で覆われていたのだから、病院に送られていない訳がない。 「俺があの娘を助けた。ここにいるはずだ。他にも病院があるのか?」 言い募るトラビスを置いて、男は「急用がありますので」受付に聞いてくれと去っていった。 院内にも化け物がうろついている。この町はおかしい。 人を探すうちに、違和感を感じて振り向く。 壁を覆う大きな鏡に、病室が映りこんでいる。その風景の中に少女がいた。 昨晩夜道で出会った少女であり 「火事の女の子だな?君は一体どうやって…?」 少女は焼けておらず、鏡の中だけに映っている。並ぶように立ち、彼女に話しかける。 少女が鏡の表面に手を触れ、そこに赤い手形が残った。つられるようにこちら側からもそれに手を合わせた。 鏡を挟んで自分同士が手を触れ合わせた、その途端、鏡に赤黒い染みが広がり、鏡の中の自分が痙攣し始めた。 いや、どちらが自分なのか? 慌てて手を離すと、周りの雰囲気は一変し、病室は赤黒い血と錆に覆われていた。 【裏世界】 シリーズおなじみの裏世界。現実と並行する文字通り裏の世界。 主人公は裏と表を行き来しながら物語を進めていく。 どちらも一般住人を見かけない事から、表世界自体も現実とリンクしている異界だという説もある。 裏世界は大体血と錆で汚れていて、主人公が深遠に潜るにつれて汚くグロテスクになっていく。 【鏡】 これ以降トラビスは、町にあるどのような鏡でも、手を触れることで任意に表と裏を行き来できるようになる。 自分の意思で表裏を行き来できる主人公は、恐らく彼が初めて。 病院を探索して色々な書類を盗み見るうちに、先ほど会った医者が、ドクター・カウフマンであること この病院は、入院患者の治療費を切り詰め、職員の娯楽費は盛大に使いまくる悪徳病院であることがわかる。 更に、この病院に監禁している「彼女」の力を抑えたこと、彼女を助けるものはいないという報告と、 五つに分かれた何か(消されいて読めない)の一つを隠して守れという指示を見つける。 病院の裏世界の最奥へ到達すると、一段手ごわい化け物が待っていた。 顔を縫われ全身を拘束された奇形の人のようなものが、吐瀉物を吹きかけて攻撃してくる。 それを殺すと、魔方陣に囲まれた、真っ赤な小さい三角錐が現れた。「未来」の欠片と記されている。 それを拾い上げると、あの少女が現れた。 彼が彼女に疑問をぶつけるより早く、少女が何かを念じ始める。 するとサイレンのような音が響き、視界がブレて…トラビスはまた意識を失った。 178 :SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 02 49 35 ID I88uhOA50 「大丈夫?」 目を覚ますと、病院のソファに寝ていた。目の前に看護婦が立っている。 「私はリサ。ここで見習いをやってるの。」 彼女は若いが、使命に燃える新米看護婦には見えない。 谷間を強調した胸元、腿の半ばまで露出した短いナース服をピッチリと体に纏わせ、赤いカーディガンを羽織っている。 口調は優しいが、どこか気だるげな印象を受けた。 昨夜の火事の話をしていると 「かわいそうに、アレッサ・ギレスピーという女の子、亡くなったんですって…」 ショックを受けたトラビスを慰め、彼女は去っていく。 「急がなくちゃ。ドクター・カウフマンとサナトリウム(療養所)で会うの。 遅れたら彼、凄く怒るわ。 ……またあとで会える?無理しないでね、トラビス」 病院を後にしたトラビスは、寂れた肉屋に立ち寄る。そこにも人は居ないが、中から金属音が聞こえる。 奥をそっと覗くと、汚れた白いエプロンをまとった、大柄な人型のクリーチャーが立っていた。 彼(?)は、怯えるナース型のクリーチャーを掴み上げ、巨大な鉈で腹を一刺しし、そのまま股間へ切り下げた。 彼が奥へ立ち去った後に調べてみると、彼女は腹から真っ二つに裂けていた。なんという力、残虐性だろう…。 【ブッチャー】 ”肉屋”の称号を持つ人型の化け物。血に汚れたエプロンも、その体も漂白されたように白い。 顔は金属で覆われていて、手に持った巨大な鉈で他の化け物を惨殺する。 トラビスの心が生み出した物で、2のジェイムスにとってのレッドピラミッドシングに相当する。 三角様はジェイムスの罰を望む願望から生まれた。ブッチャーはトラビスの何なのか…? 179 :SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 02 50 53 ID I88uhOA50 当てもなく行くうちに、サナトリウムに辿りつく。 引き寄せられるように、トラビスは中に入る。荒れ果てたサナトリウムに人はいない。 十数年前のカルテが目に留まる。 「ヘレン・●●●●●」(消されていて読めない)34歳女性の診療報告だった。 ヘレンは精神に疾患があると診断されている。被害妄想が目立ち、一瞬で過剰な興奮状態に陥る。 非常に息子に会いたがっており、 夫が見舞いに来ると、息子に会わせてと叫びだすらしい。 廊下奥から、火事現場から逃げた女性が歩いてきた。 女性を問いただすと 「当然よ。燃えたのは私の家だから。私の娘もね。」 娘を見捨てて逃げたのかと責めると、彼女は笑いだす。 「そうよ。あんたの考えているよりも、この世界はもっと不思議なんだ。」 アレッサは、彼女を世話するものと一緒に居ると言う。 「彼女を信用するな、トラビス。彼女は自分のしていることをわかってない。」 何故俺の名を知っている、という問いかけに女性は答えず去っていく。 リサはアレッサが死んだと言ったが、女性の言う通りなら、彼女はやはり生きているのだ。 「どいつもこいつも狂ってやがる…。」 【フラッシュバック】 時折、トラビスの意識に声や映像が混線する。 自分の記憶なのか、それとも、この世界に焼き付いた、他の誰かの記憶なのか。 サナトリウム内部を探索する内に、一瞬視界がブレて誰かの声が聞こえた。 女性の忌々しげな濁声が 「あなたを一生憎むわ!あなたの悪魔の息子もね!!」 と叫んでいる。 続けて、取り乱した男性が、涙声で 「なんてことだ!ヘレン、私の愛しいヘレン! 本当に死んでいる!どうしたらいいんだ!!!」 と嘆くのが聞こえ、視界は元に戻った。 女子トイレに、血で書いたような、「BRING ME MY SON!」の文字。 ヘレンという患者のものだろうか。彼女は何故息子と引き離されたのだろうか? 180 :SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 14 04 25 ID I88uhOA50 疑問に答えるように、日にちの進んだヘレンの診療報告書が見つかった。 ・ヘレン・●●●●●の病状は日増しに悪くなっている。 彼女の「鏡の世界」の妄想は激しくなり、時折混迷症状に陥る。 彼女曰く、それは「異世界」へ旅立っている状態だという。 ・ヘレンは息子への暴行を認めたが、全く後悔していない。 むしろそのことを誇らしく語っている。 裏世界で、そのカルテから2年前の捜査報告書を見つける。 ・●●●●●家に到着した時点で、既に救急車が到着していた。 隣人のブライアント氏が、ミセス・●●●●●をなだめていて 彼女の息子が救命士によって手当を受けていた。夫は仕事から戻っていなかった。 ・ミセス・●●●●●は、息子を道連れに、ガスによる無理心中を図った模様。 彼女は怒り狂い「悪魔の子」を殺したいと主張して解放を求めた。 明らかに平静な状態ではない。 記録室に入った途端、また誰かの声が意識に流れ込んできた。 以前濁声で叫んでいた女性のものだ。 「やるしかなかったの。」 何故?と男性の声が聞く。どうやら、医師と女性患者のカウンセリングの記録が聞こえてくるようだ。 「だって、害虫は殺すものでしょう?あなたもそうするでしょう? 彼も害虫なのよ!何て悪い子なの!」 彼女はまた興奮し始めている。 「あの子はいつもそうよ。私はそうじゃないと信じ込み、忘れてしまいたかった。 でも、彼らがそうさせなかったの。」 「彼ら?」医師が穏やかな声で聞く。 「鏡の中の人たちよ。彼らは全てお見通しなの。真実をね。」 彼女の声は、内緒話をするかのように密やかに、楽しげになる。 「彼らは知っていたのかな?」 「もちろん。彼らは、彼の中に悪魔を見つけたの。 だから、私は彼を殺さなくちゃいけないの!それが私の責任よ。私の血と肉なんだもの。 私が彼をこの世に生み出した。だから、私が彼をこの世から消すの。」 「良い母にも、悪い子供は生まれるものだって、彼らは言うのよ。」 彼女は満足気な声で続ける。いくら私を監禁しても、いつでも鏡から彼らの世界に行けると。 「いつになったら、私の息子を連れてくるの?」 彼女はそう締めくくった。 181 :SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 14 07 12 ID I88uhOA50 基本的に、裏表を行き来して仕掛けを解いては鍵と書類を見つけるの繰り返しで探索を続ける。 報告書に、女性患者隔離区画に、男児が入り込んだという陳述があった。 男児は滞在者の息子で、父親に連れられて帰って行ったらしい。 そして、ヘレンがサナトリウムに来院した当初の診療報告がファイルから見つかる。 その書類はどこも塗りつぶされていなかった。 ヘレン・グレイディは、息子から離され、治療を受けるためにここに入院したのだった。 グレイディ!! トラビスは裏世界の病院を奥へ進む。 そして、女性隔離区画の閉ざされた扉を開けると、そこにはリサが項垂れていた。 「なんて悲しいの…。もう彼女にしてあげられる事は無いわ。 彼女はただそこに座っているだけ…。お子さんに会いたいのよ。」 「誰のことだ?あの子か?アレッサがこの中にいるのか!?」 「ちがう。ちがう!誰が中にいるのか知ってるくせに!!」 リサは顔を覆って走り去り、トラヴィスは、並ぶ病室からある扉を選んで開ける。 記憶が再生される。 幼い自分がここへ入ってくる。 「ママ? 父さんが、ママは死んだって。死んじゃったの?」 天井から、釣鐘状のビニールに覆われた、拘束された女性のような化け物が吊るされている。 「死んでないわ。囚われているだけ!」 化け物はヘレンの声で囁く。 「私の坊やを連れてきて、と彼らに頼んだの。」 「…ママ。」 これはもう回想ではない。トラビスは今のトラビスだった。 「おいで坊や、ママに顔を見せてごらん。」 「ママ」を殺すと、また魔方陣と赤い三角錐が現れた。手に取れば「過去」の欠片と記されている。 やはり現れたアレッサに、トラビスは詰め寄る。 「一体何が起きている?お前が原因なのか!?」 少女は答えず、またサイレンが響く。少女を追おうとしたが、また意識を失ってしまった。 182 :SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 14 10 04 ID I88uhOA50 目を覚ますと、トラビスはサナトリウムの床に転がっていた。 当てもなく歩きだすと、机の上に劇場のチケットが乗っているのが目を惹いた。 誘われるように、トラビスはそれを拾って劇場を目指す。 ブッチャーが化け物を殺して回っているのだろうか、町には血を引き摺った跡が増えている。 劇場は綺麗だったが、やはり誰もいない。照明の落ちた客席を進むと、ポツンとリサが座っていた。 ここは危険だと言うトラビスに、リサは「冗談でしょ」と笑う。 彼女のサイレントヒルには、化け物は存在していない。 彼女にとっては、閉館日の劇場にこっそり入り込んだだけのことだった。 リサは役者になりたいから、この劇場が好きなのだという。今は看護婦をやっているが 「絶対女優になれるってわかってるわ。」と言って立ち上がった。 「トラビス、あなたの事ばかり考えてるの。 あなたが欲しい。あなた以外の事は考えられないわ。 こんな狂った町抜けだして、私と二人で逃げましょうよ。」 まとわりつき、甘い言葉を囁きながら、体を擦り付けてきたが、 急にトラビスを突き放して笑い出す。 「ね、スターになれそうでしょ?それじゃ、またね。」 リサはブラブラと去っていき、トラビスは劇場の探索を始める。 劇場は他と比べて本筋には殆ど関わりはない。 重要な情報は、医学書に載っていた以下の内容くらい。 ・愛する人から虐待されたトラウマは、被害者の脳に影響を与える。 多くの場合、虐待された子供は精神が二つに分かれてしまう。 片方の性格が、怒りを貯め込み虐待者を模倣する傾向がある。 残念なことに、この性格が主要人格になるケースが多い。 劇場はボス前の謎解きがすごくいけてると思う。 ステージの奥が鏡張りになっていて、 舞台裏でレバーを操作すると張りぼての大道具が入れ替わる。 6つのレバーを正しい組み合わせで引くと、3通りのシーンの舞台装置が揃う。 森のシーンを完成させて鏡を覗くと、本当の森が 書斎のシーンを完成させて鏡を覗くと、本当に書斎が映っており、裏世界も劇場ではなく森や書斎へ繋がっている。 石庭のシーンを完成させて、裏に行き化け物と戦う。 殺すと、やはり魔方陣と三角錐が現れた。今度のブロックには「偽り」の欠片とある。 「これが必要なんだろ?」 手を突き出すと、アレッサが現れた。倒れた化け物に一蹴りくれて、また念じ始める。 「もうやめろ…」 抵抗もむなしく、トラビスはまた意識を失った。 183 :SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 14 14 33 ID I88uhOA50 目を覚ますと、劇場のソファに寝そべっていた。 目の前に、誰のものとも分からない死体が転がっている。 腹が裂けている。ブッチャーにやられたのだろうか? 死体をまさぐると、モーテルのルームキーが出てきた。 「リバーサイド・モーテル…」 一瞬、幼い自分がフラッシュバックする。 「前にもここに来たことがある気がする…」 (そんなのサナトリウムでもう分かってただろ、と思うんですが。 モーテルに、という事かな。 トラビスは、幼いころの記憶を抑えつけているので、何があったのかは覚えてないらしいです。) モーテルへ向かう途中、コンビニを抜ける際にレシートを拾う。 裏には、 「君のベッドを照らすロウソク、君の頭を潰すザ・ブッチャー」と走り書きされていた。 リバーサイドモーテルのロビーに入ると、幼いころの記憶が蘇った。 父に促されて、幼い自分がおずおずと受付の呼び鈴を鳴らしたのだった。 あの時と同じ呼び鈴に目を落とすと、その脇に宿泊名簿が置いてあった。 「500号室 名前:ミスター.R.グレイディ 同伴者:息子」 適当な客室の鏡から裏に行くと、父が母に宛てた手紙を見つけた。 妻への愛の言葉、ヘレンの居ない寂しさがつらつら綴られ 最後に、息子のトラビスには君が死んだと伝えたと記されていた。 スタッフオンリーの部屋を通り、メンテナンス用の細い通路に入る。 そこは、三つスイートルームと500~501号室の間に挟まれた長細い空間で、 部屋ごとに覗き穴が穿たれており出歯亀ができるようになっていた。業務員自重。 せっかくなので、覗きながら進んでいく。 最初の500号室を覗きこむと、そこにはあの頃の父が居た。 こちらに背を向けて、身もだえしながら独り言を言っている。 「ヘレン、いつもあの子の瞳に君の面影を見ているんだ。 でもそれじゃ足りない。あの子の為に留まるのはもう嫌だ。君のいない世界は辛すぎる。 …だから、君の体を盗んだ。…正しい選択だったんだ。」 他の部屋は無人だったが、端の部屋から物音が聞こえてくる。 覗くと、バスルームしか見えないが、奥の寝室から喘ぎ声と忍び笑いが漏れ聞こえる。 そして、見せつけるかのように壁にかかっているのは、赤いカーディガン。 184 :SILENT HILL ZERO (Origins):2010/01/24(日) 14 20 41 ID I88uhOA50 何やかやでマネージャーの部屋に行くと、伝言のようなメモが残っていた。 「何てこった!清掃人の一人が500号室の異変に気づいて報せてよこした。 ドアは開いてた。中は…勘弁してくれ! 臭いが強烈だった。 そう子供が!ガキはただ突っ立っていた。10時間もそこにいたそうだ! 俺の方が泣き出しちまったよ。なんてひどい話だ! 警察が部屋を封鎖した。俺は帰る。」 500号室で何が起きたのだろう。その500号室には鍵がかかっていて入れない。 鍵を探して彷徨ううちに、厨房を通りかかった。 化け物の悲鳴を聞いて、そっと覗いてみると 肉屋で遭ったあの怪物―ブッチャーが、化け物を吊るして切り刻んでいた。 動かなくなった化け物を置いて振り返ったブッチャーは、ゆっくりとこちらに近づいてきた。 追いまわされながら、なんとか応戦し、やっとの思いでブッチャーを倒す。 倒れたブッチャーから大鉈を奪い、雄叫びと共に振り下ろした。 動かなくなった怪物を置いて、トラビスは過去を知る旅に戻る。 また、父から母への手紙を見つけた。 「遠くへ行った妻へ」で始まる手紙には、妻への未練が切々と綴られていた。 娯楽室に入り、ピンボール台の前に立つと、このモーテルに泊まっていた時の自分と父の会話が聞こえてきた。 「ピンボールするお金くれる?」 「ああ、いいよ。そうだ、今日の午後のことだが…」 「いいよ。ピンボールがやりたいだけだから。」 「そうか、ほら。父さんはちょっと部屋に戻ってるよ。ここで待ってなさい。」 そのままプールへ抜けると、水底に宝石が散りばめられたハートが沈んでいるのを見つけた。 トラビスが泳いでくれないので、裏世界に取りに行くことになる。 上の階のスイートの風呂の底が抜けていて、下の階からリサの忍び笑いが聞こえてくる。 飛び降りて、バスルームを出てみると、 ベッドルームではドクター・カウフマンとリサが、いかにも事後ですといった風情で身支度している所だった。 リサは言葉少なに立ち去り、ドクター・カウフマンには痛烈な嫌味を言われる。 というか、バスルームからいきなり不審者が出てきたんだから二人はもっとたまげるべき。 198 :SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00 18 53 ID jyn+arMt0 二人の去った後に部屋を調べると、麻薬と、「ダリア」からカウフマンに宛てたメモを見つける。 「準備は整ったけど、急がなくては 彼女の力が制御できなくなってきたみたい グレイディはきっと戻ってこないわ。町を駆けまわって幽霊を追いかけているから。 何にも分かってないのね。 待っているから早く来て! フラウロスはバラバラになり、彼女の意思は眠っている。 今回の儀式は成功するわ!」 彼女とはもう、アレッサの事だと考えていいだろう。 彼女の焼かれた体は、どこかで眠っている。彼女の意思に反する儀式が、彼女を犠牲に行われようとしている。 アレッサはどこにいるのだろう。自分はどこに戻らねばならないのだろう。 今は、500号室へ入りたい。 裏で宝石のハートを拾い、父が母へ宛てた手紙も拾う。 父は、サナトリウムにいた母にプレゼントを渡してたたき割られ、目が覚めたと綴っていた。 私の愛するヘレンはもう戻ってこない。彼女が息子を殺そうとした日、ヘレンは死んだのだと。 「もう疲れたよ。トラビスは一人でも生きていける。 君に会いに行くよ、ヘレン」 整備室の万力で割ると、結婚指輪が出てきた。 マネージャーの部屋の回転式カレンダーに、あの日の日付を入れる。日付は覗き見た時のカレンダーで分かったが 正確な年がわからない。最初から装備していた、お守りのラッキークォーター(幸運のコイン)に手をやる。 両親が死んだころから持っている、ピンボールで勝って手に入れたコイン。記憶が戻ってわかった。このモーテルで手に入れたのだ。 コインには61と刻まれている。 1961と入力すると、カレンダの引き出しが開いて、窪みが現れた。そこに指輪をはめると 500号室の鍵が奥から落ちてきた。 199 :SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00 20 44 ID jyn+arMt0 500号室の前に立つと、幼いころの記憶がフラッシュバックする。 ピンボールを終えた自分は、戻ってこない父を待ちくたびれて部屋に戻った。 「父さん?」 吊り下がった父に、話しかける自分。 「父さん、ゲーム勝ったよ。コイン、欲しい? 父さん、起きてよ。ねぇ、父さん!」 縄から下がった父が目を開け、語りかけてきた。 「息子よ、私は眠っているんじゃない。 眠っていないとわかってたんだろう?何でずっと立っていたんだ? ダメじゃないか。」 「父さん!お願い!」 「疲れたんだ、息子よ。」 もうこれは回想ではなかった。目の前に、首を吊った父がぶら下がり、語りかけてくる。 「父さん、こんなのおかしいよ。」 「真実を見る時が来たんだ。ママと私は、天国で待っているよ、息子よ。」 父は痙攣し、異形の化け物へ姿を変えた。余計なことだけどフルフルにそっくり。 父を殺すと、また魔方陣と三角錐が後に残った。今度は「真実」の欠片だ。 「親父…。 何であんなことを?何でそれを忘れさせてくれない? 何故俺にかまう!出てこい!!お前が欲しいものはここにあるぞ!」 現れたアレッサに詰め寄り、壁際へ追い詰める。 「満足か?次はなんだ!お前の両親でも見せてくれるのか!?」 彼女は答えず、また念じる。サイレンが鳴って、意識を失った。 200 :SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00 27 48 ID jyn+arMt0 目が覚めると、倉庫のような場所で、低い棚の上に横になっていた。 傍には魔方陣と赤いブロックがあり、手に取ると、「現在」の欠片と記されていた。 現在の欠片は三角錐では無く多面体で、その内の四つの面に何かをはめるような穴が開いている。 今までに手に入れた四つの三角錐をはめ込むことができるようだ。 紋章が揃うようにはめこむと、大きな赤い三角錐が完成した。 突然熱くなった三角錐を放り出すと、三角錐は回転しながら浮遊し、炎を纏い始めた。 アレッサが現れ、彼を誘うように歩いて消えた。 追って外に出ると、そこにはあの女性が居た。 「何てことを!お前が封印を解いた!彼女は自由だ!」 もう終わりにしたいだけだと言うトラビスを、女性=ダリアが嘲笑う。 「お前の的外れな手助けを借りても、彼女は私たちを止められない! 儀式は成功する!ついに彼女は、神を生む!!」 振り向くと、宙にアレッサが浮かんでいた。 髪はなびき、目は輝き、アレッサを中心に地面が剥離していく。 トラビスはその場を逃げ出して、裏世界へ迷い込む。 MAPを開くと、子供の描いたような地図 。ここへ来て、と塗りつぶされた場所へ向かう。 そこは、雑貨屋の地下に隠された、教団の集会所だった。 焼け爛れたアレッサの体を取り囲む、仮面の修道士たちが居た。 「彼女にずいぶんと働かされたようだな? 君が現れた時は驚いたよ。てっきり帰ったと思っていたからね。」 修道士の間から、ドクター・カウフマンが歩み出て話しかけてきた。 「さて、それでは君を片づけるとしよう。おやすみ。」 ガスを浴びせかけられて、トラビスは昏倒する。 朦朧とする意識の中、辛うじてダリアが叫ぶのが聞こえる。 「彼女が来るわ!今すぐに始めないと!」 「心配するなダリア。こいつがいなければ、彼女も力を発揮できない。」 201 :SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00 29 58 ID jyn+arMt0 意識は急速に闇の中に落ち、気づくと、巨大な魔方陣の描かれた祭壇に立っていた。 そこに居たのは、アレッサの中に息吹く神の種、”アレッサの悪夢”。 最後の戦いは、アレッサとトラビスの意識の中。 それを弱らせると、大きな三角錐が戻ってくる。 トラビスがそれを掲げると、三角錐が炎を吹き、それを戒め、刻み、内部へ呑み込んだ。 トラビスは倒れ、三角錐も床へ落ちた。 意識は浮上し、修道士たちの後ろに倒れている自分に戻ってきた。しかし、三角錐も一緒に落ちている。 三角錐は浮き上がり、真っ赤に発光した。光はうねってアレッサにふりそそいだ。 アレッサの胎内へ光は潜り込み、産声のようなものが聞こえた。 終わったのだ…。 トラビスは霧の道路を歩く。 昨晩停めた場所に、トラックはそのまま待っていた。 一度だけ町を振り返ったが、トラビスはポケットからキーを取り出し、愛車に歩み寄る。 運転席に乗りこむと、あの時と同じように、アレッサがバックミラーに映り込んでいた。 腕には赤ん坊を抱いている。 トラビスは微笑み、トラックの走行距離を0に戻して、アクセルを踏み込んだ。 無線に、誰かの声が入り込んでくる 「信じられない…ハリー、赤ちゃんだわ!」 「女の子だね」 「ほら、抱いてみて シェリル!この子をシェリルと名付けましょう!」 「魂が半分失なわれている。種は眠っている。」 「もう半分は失われたんじゃない。呼び戻せばいいの。 彼女の苦痛の叫びを聞けば、きっとやってくる。」 「時間はかかるだろう。」 「待てるわ。」 END 202 :SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00 33 15 ID jyn+arMt0 ZEROは、1の前に何があったのかという物語です。 1をやってない方には訳がわかんなかったと思うので、多分こんな感じというのを解説しておきます。 ダリアは教団の狂信者で、カウフマンは協力者。 彼らは、特別な力を持つ子供アレッサに神の種を植え付け、邪神を産ませようとしている。 ↓ アレッサは神を産む儀式を成功させたくない。協力者としてトラビスをサイレントヒルへ招き寄せる。 ↓ 儀式(あの火事)中にトラビスがアレッサを救出して、儀式は失敗する。 ↓ アレッサには神の種が宿っているので、彼女は決して死なない。 焼けた体は隠され、彼女の意思は、フラウロス(三角錐)をバラバラにすることで抑えられていた。 ↓ アレッサの意思は、抑えられた自分の代わりにトラビスを誘導し、フラウロスを集めさせる。 同時にトラビスは、サイレントヒルに眠っていた自分の封印した記憶を集めていく。 ↓ フラウロスが復元され、神を制御する力を取り戻す。 トラビスは、アレッサと共有した意識の中で、神の種の封印に成功する。 ↓ フラウロスによって力の戻ったアレッサは、魂の半分を赤ん坊に具現化し外に逃がす。 残った不完全な魂では、神を産むことは出来ない。 ↓ 旅行中のハリー夫妻がサイレントヒル郊外の道路で、その赤ん坊を拾う。 夫妻は、赤ん坊をシェリルと名付けて連れ帰る。 ↓ ダリアと教団は、アレッサが逃がした彼女の魂の半分を呼び戻すため、 彼女に終わることのない苦しみ、拷問を与え続ける。 ↓ 7年後、逃がされた魂の半分は、片割れの苦痛の叫びを聞き取り、半身の元へ帰ろうとする。 シェリルは父ハリーに、「今度の休暇はサイレントヒルに連れて行って」と頼んだ… ↓ 1へ続く。 203 :SILENT HILL Origins(ZERO):2010/01/26(火) 00 42 31 ID jyn+arMt0 余談ですが、ブッチャーが何なのかというのは諸説あって、 ・トラビスの中の残虐な人格であり、ヘレンは鏡の能力でそれを知って トラビスを殺そうとしたが果たせなかった。トラビスは鏡の力を受け継ぎ、その悪魔の部分を倒して克服した。 ていう解釈もあります。 BADENDはトラビス=ブッチャーで、一般住人を化け物と思い込み大量虐殺していたという感じなので。 自分は、 ・おかしくなったヘレンに虐待されたトラビスの精神が二つに分かれ(劇場の医学書から引用) 運よく眠っていた暴力的な副人格がブッチャー。 鏡を行き来するのは、トラビスのサイレントヒルに母の語っていた妄想が影響しているから。 そして、虐待者を模した副人格を、トラビスが倒して統合した。 と解釈したいです。正確なところはわからないけど。 トラビスはそれから十数年後と思われるHOMECOMINGにも、トラック運転手として出てきます。 主人公を乗っけて、サイレントヒル近郊の故郷まで連れてってくれる渋い髭のおっちゃんでした。 お元気そうで何よりです。 長文失礼しました。以上でサイレントヒル終わりです。 205 :ゲーム好き名無しさん:2010/01/26(火) 23 00 34 ID NGLSgSxU0 203 乙です! 今回はUFOはないの? 206 :ゲーム好き名無しさん:2010/01/26(火) 23 34 49 ID jyn+arMt0 205 あったけど、なんかあっさりしてたから日本版と違うかもしれません。 急にグラフィックが漫画調になって、UFOから確か犬と宇宙人が降りてきて、 トラビスに一緒に星に行きましょうと誘ってくる。 「でもトラックが」「トラックも星にあるよ」 「なら行こう。UFO運転させてくれるか?」「OK、マニュアルだけど大丈夫?」 で終了。