約 1,724 件
https://w.atwiki.jp/tepu/pages/31.html
(ブログの魚拓です。かわいい雰囲気をオリジナルで楽しみたい方はリンクを辿って下さい。) ↓うーん、まさにNさんのような気がする。 獏のいる庭園 http //bakunoniwa.exblog.jp/3593766/ 祝2周年!「一色文庫」にたどり着くには。再び 秋も深まり金木犀もとうに散ったというのに、歩いてると汗ばむご陽気です。しかし読書の秋、家に本のストックが無くなったら目指すは島之内の『一色文庫』 以前にもご紹介してますが、ここは素敵な古本屋さん。 新しい本や文庫や、アマゾンのウィッシュリストに放り込みっぱなしのちょっとお高いデザイン本や料理本、着物本、Casaや流行通信なんて雑誌類も出会いがあれば良心的なお値段で購入できます。 本好きにとっては、新刊書店で悩みに悩んでた本もサラリと大人買いできちゃったりして満足満足。おまけに本の買い取りもしてくれるので尚更有り難い貴重なお店。 本を読むのも買うのも大好きなのに、家に本を置きたくない私には静かな環境で本と向き合える、まさに小さいパラダイス♪古本の臭いに深呼吸。ここで随分読書の幅が増えました。 以前は長時間、お店で本を読んでいても他のお客さんに遭遇する事もなく、このお店は大丈夫だろうか??と本気で心配でしたが、近頃は本好きオーラを発する内向的お客さんをよく見かけます。ヨカッタヨカッタ。きっといつか、京都の恵文社みたいになるかも・・・です。 そんな一色文庫がめでたく2周年を迎えられたそうで、すこぶるシャイな店主さんに密かに拍手&感激です。 しかし、やはり場所が場所で、相変わらず辿り着けない人が多いらしい。 私のアクセス分析にも、常に「一色文庫」が入ってるのは、道に迷ってる人が多いからなんでしょうねー。と、言う事で再び場所説明とマップ。このマップは開店当初のチラシに書いてあったものだけど、微妙なあやふやさなので以前の記事と合わせてお読み下さい。 「小さい路地の中にひっそり存在してます。」 一色文庫 大阪市中央区島之内2-9-3竹屋ビル1F奥 tel/ 06-6211-8187 13時~20時まで 月曜定休 「以前の記事」 獏のいる庭園 http //bakunoniwa.exblog.jp/1227877/ 「一色文庫」 に辿り着くには・・・ 以前にも書いたけど私は読んだ本を長々と家に置いておくのが嫌いだ。そもそも何故かと言うと震災の時、枕元に平積みにしてた本が全部私めがけて落ちて来たからである。幸い怪我も無かったけれど、その教訓を生かそうとなるべく読んだ本は売って、その倍以上の本を買う事にしている。その方が本棚がいつも新鮮!のはずだけど、結局は増え続けてるのが現状。だって倍々で買ってるんだもんね~。そんな訳で売るのも買うのもで、古本屋を利用する事が多い。その中でも私の本を買う中心になっているのが、島之内の「一色文庫」だ。ここはちょっと見つけにくい場所だけれど、本の状態の良さや価格、品揃え共に嬉しい本屋さんである。最近の古本屋は以前の古書店とは少し意味合いが変わっていて、割と新しいキレイな本を安く売っていると言うお店が増えて来た。だからカッパ横町などとは少し違った雰囲気の最近の古本屋さんだと思う。 ただ、問題が一つあってちょっと辿り着きにくい場所にあるコト。大阪に詳しい人でも、この日本橋からちょっと北側の島之内エリアは、ちょっと無国籍な感じもするし、宗右衛門町などへ通う人達が多く住んでそうなので、昼と夜とでは表情が異なる。 何故ここに?と聞きたくなるような場所だけれど、度々足を運ぶと、中々味わいのあるこの場所が今ではとても気に入ってきている。 それで場所の説明とはと言うと、まず地下鉄千日前線の日本橋の文楽劇場出口から出て、劇場の西側の横道を北へ、そのまま道なりに歩くと道頓堀川に橋がかかっている。この辺はラブホや風俗店などが多く、昼間でも怪しい雰囲気をかもし出してますがサラリと見越して、橋を渡る。そのまま道なりにずっと北へ進むと左てに餃子屋さんやキムチ屋さんがあるので気を付けて小さな路地を覗いていると、路地の中の質屋の前に・・・・今までの道のりとは別世界のとってもオシャレで素敵な「一色文庫」があります~!必ずありますから探してね。(と、書きましたが不安な方はお店に電話してみて下さい) さて、もう一つここの本には嬉しい工夫があります。それは殆どの本にセロファンでカバーしてくれている事。(←写真で分かりにくいかも)古書店を回ってると手がカビ臭~くなってしまいますが、ここの本なら大丈夫。中には椅子もあって心ゆくまでゆーーっくりと本を選べます。料理本や着物本の品揃えもグッド! すこぶるシャイな店主がいらっしゃるところも合わせて、本好きな人の世界観を裏切らない素敵な本屋さんです。 一色文庫 大阪市中央区島之内2-9-3竹屋ビル1F奥 tel/ 06-6211-8187 月曜定休
https://w.atwiki.jp/dangerousss4/pages/378.html
野試合SS・吊り橋その1 『温泉旅館』の戦闘後。 花恋母さんと再会して、言葉を交わした。 あれは夢ではなかったはずだ。 背中を叩かれた痛みも、あの懐かしい声も、覚えている。 だが俺は、一人吊り橋の上に立っていた。 鬱蒼とした森の中、切り立った崖に渡された吊り橋。 崖の下は暗黒に覆われ、何も見えない。 まるでここは世界から切り離されているかのようだ。 「来たな。異世界の適合者」 「突然申し訳御座いません。貴方に傳えなければならない事があります」 「「『真実』について」」 吊り橋の先に二人の女性。 喪った筈の時計が時を刻む。 ---------------------------------------------------------- 「申し遅れた。私は本屋文、『真実の鑑定者』だ」 「伊藤日車。『本格派』探偵です」 眼鏡の女性と、肩に向日葵を生やした女性が名乗る。 「あ、菊池一文字です。ええと、ここは?何が起こってるんだ?」 反射的に名乗り、二人に問い返す。 状況は迷宮時計に呼び出された時と似ている。 だが、一つだけ決定的な違いがある。 ――俺の時計は、結ちゃんの時計に統合されたはずだ。 「迷宮時計の戦いに敗北した自分が呼び出されたのが不思議と仰りたいのですね」 探偵が思考を読んだように返答する。 「私達も一度は敗北していてね――まあ、アレ《北海道》は分かっていても勝てん。 どうやら君の母さんが彼を倒してくれたようだが……まあその話はいい。 ここは『迷宮時計』と『外部世界』を繋ぐ橋だ」 眼鏡の女性が補足する。 『迷宮時計』と『外部世界』を繋ぐ? 言っていることが分からず顔を顰める。 「貴方は、『劇場』の世界をご覧になっていますね『夢の方ではない、世界劇場の方だ』」 探偵と、もう一人――柊時計草――の声が問う。 「ああ、あの映画みたいな……そういえばあんたたち、どこかで見たことがあると思ったら」 そう、『劇場世界』で見せられた映像の中にこの二人も存在していた。 魚に体を食いちぎられながらも勇敢に戦った女性。 『幼なじみ』に罠にかけられ倒れた探偵。 この二人も、迷宮時計の戦いの参加者だった。 「でも、あんたたち負けたんじゃないのか?俺もだけど……」 「そう。負けた。だがこうしてここにいる。 ――話を戻そう。迷宮時計の『真実』についてだ」 「これはまだ推理中なのですが―― この世界、迷宮時計の戦いは、一種の『ゲーム』である、と考えています」 「当たり前すぎて気付かなかったが、私の能力……『コニサーズ・チョイス』で確認した。 『この世界は真実ではない』……つまり、そういうことだ」 「迷宮時計を入手したものを強制的にゲームにログインさせ、戦わせる…… ゲーム内で死亡したものは現実世界でも死亡、もしくはそれに近い状態になると考えられます」 「そして得たDP《魔人の魂》で、『時逆順』が復活する……おそらく、そのようなシナリオだろう」 「……あくまでも。我々の推理ですが。」 二人の女性が語る。 この世界がゲーム?何を言っている? 「あのさ。よくわかんねえんだけど、何でそれをわざわざ俺に言うのさ。」 「――君が、『迷宮時計』の世界の住民だからさ」 「貴方は、『軍用列車の世界』で生まれて育った。それが何を意味するか。 ――つまりあなたは、最初から『迷宮時計』にいたということになります」 だから。 この二人は、何を言っている。 「君は強制ログインさせられた人間ではなく、データ上の存在なのではないか?」 「あくまで。あくまで推理ですが。 あなたは、もともとNPCとして設定されていた。 それが、何らかの理由によりプレイヤーとして認識されてしまったと」 「――俺は。人間だよ。 菊地徹子と潜衣花恋の息子の、菊池一文字だ。それで十分だよ」 押し殺した声で呟く。 この二人が何を言っているかわからない。 「俺が何者かなんて。それだけでいいんだ。」 「……すまない。少し焦っていた。 だが君はそれでいい。そのまま真っすぐ進んでくれ」 本屋がそう告げると、二人の姿が薄くなっていく。 「時間のようですね。……あとはお願いします。 この世界を――みんなを。救ってください。あなたなら、それができる」 「虫のいい話だとは思う。だが、君にしか頼めないんだ。 潜衣花恋の造った、『迷宮時計のワクチン』である君に。」 「待てよ……!待ってくれ!」 消えていく二人を呼び止める。 だが、もう既にそこには誰もいなかった。 そこ残るは金木犀の香りのみ。 「……俺は。俺は……!」 果たして二人が語るは真実か。 この世界の真実を決めるのは―― このページのトップに戻る|トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/41.html
「月に叢雲。なんて、ね――」 パーソナルデータ 性別 女 年齢 17歳 能力分類 操作系 属性 無属性(地属性? 光属性?) __誕生日__ 7月7日(ポニーテールの日) 身長 160cm 体重 49kg(BMI値19.14、やや痩せ) 好き 缶飲料、餅菓子(雪平、大福、草餅、蓬餅、etc) 嫌い カボチャ、日差し、太陽 一番 さあ? 内緒、ね。 大嫌い 犬:過去に原因があるホラーとかスプラッタ:ロールしている間に 本名 日月 アヤカ - Ayaka Tachimori - 厨二的分析データ 能力 【落月鳳閃】(ポーラーナイトサテライト) 頭上に1mの月を作り出す。対象へ追尾、落下させることが可能。 また身体から眩い閃光を放ち目を眩ませる。 名前欄メモ用:対象へ追尾・落下する月を創造,身体から光を放つ 名前欄メモ用(@vip):対象へ追尾・落下する月を創造,身体から眩い閃光を放つ なお、当初能力が強力と判断し、貧血+重力による症状を添加して、バトルスレではセーブしているようにしている 疑似月について この能力で作られる疑似月は、疑似引力や疑似磁場を持たせられる。 重力に関する攻撃、磁場による攻撃などは不可能。 一瞬で1m級の大きさを作ることも可能だが、能力者の体質上不可能とする。実際は小石などを衝突させて粉々にしたものを再構成、この工程を繰り返して作る。 (ジャイアント・インパクト説を参考にした) また、集中力が欠かせないので、一度集中力を切らせると、構成していた疑似月をいくつか操作不能により、その場で落下させてしまう。 +能力測定 能力測定 過去に【落月鳳閃】が行った測定にて出された結果 実際に作ることができる最大の大きさは、98.4cmである。 最大で1つの大きな疑似月を作る場合でも、複数の疑似月を作る場合でも、合計体積0.49m^3(直径98.4cmの時の、球体の総体積)を超えることはできない。 1m疑似月を作る最も重いものは、純金(密度19300kg/m^3)で構成される疑似月を基準とする(ただし、その時の最大の大きさは98.1cm)。 その際の重さは実に9540.32kgであり、実際に作ることは可能ではあるが、ゆっくり作ったとしても一瞬でブラックアウトになる。 (これが重さの限界であるため、金より密度の大きい白金(密度21450kg/m^3)で作る疑似月の場合、94.7cmまでしか作ることができない) 能力測定とは何か → 能力の測定って厨二っぽいでしょ? 何で金で月を作るのが基準なのか → 金色の月って厨二っぽいでしょ? 能力もらった時は1mって書いてあったのに、何故わざわざ98.4cmにするのか → もらった数値より大きいのは問題だということと、細かい数字だした方が厨二っぽ――い、かな、と。 純金の疑似月をどうやって作ったのか → 厳重な監視の中、金のインゴットの山から構成した設定です。 正直細かいと―― → 思ってますすいません 主な戦法 閃光 光エネルギーを集め、後に目を眩ませる技。 光を集めている間は能力者が暗くなる。 どんなに頑張っても、光を吸収しすぎで真っ暗になることはできない。 指向的に放つことで、影響を極力控えることもできる。 疑似月構成 適当な小石や砂を集め、疑似月を構成する主要技。 ぶつけては壊し、一か所で再構成という工程を繰り返して作る。 大きさは、ビー玉→ピンポン玉→ソフトボール→バスケットボール→~cm→最大1m(実際は98.4cm)と表現する。 疑似月面着陸 疑似月に着陸する。 疑似引力があることにより実現する。 地上から疑似月へ、引力が変わるタイミングを誤ると、月へ『落ちる』ので操作は難しい。 追尾落下 構成した疑似月を、追尾・落下させる攻撃技。 速度も発射時に指定できるが、銃弾並みの速さは指定できない。 大きさや密度により、反動に差が出るが、追尾・落下の速さの負担を能力者が負う。 この操作は、以下のことが可能。 地点指定 疑似月が向かう地点を予測・指定し、角度や速度を、落下させた時点のまま移動させる。 能力者への反動が最も少ない方法。 要はまっすぐ飛ぶ銃弾。 目標指定 疑似月を、追尾させる相手に照準を合わせて移動させる。 能力者への反動が多少きびしくなる方法。 人物 やや黄金色を帯びた白髪、長い髪をポニーテールにしている。前髪は姫カット。 メラニンに乏しく、両目は赤く、虹彩異色症(オッドアイ)であり、左右で異なる。 性格は寂しがり屋で、強がり。神経質なところもある。 服装はグレーのデニムジャケットとスカート。ちなみに、事故を起こさないように下にはスパッツを着用している。とある出来事により、水色の水玉の下着を履いていることは確定……らしい。 怪我をしやすいため、絆創膏や包帯を巻いていることが多々ある。 怪我のしやすさゆえ、包帯や絆創膏を携行しており、救命法も知っているが、重要なロールでは使えない。 低血圧で、いつも寝たいと思っている(ちなみに、医学的には『低血圧≠寝たくなる』らしいが、設定上あえてそうしておく)。 健康体での、本気の戦闘では上記の症状は軽減する。 ARCO IRIS Awakening-individual Research and Caution O rganization 覚醒個体調査警戒機関 能力者災害を観測する機関。 太刀杜は、この機関の、とある港町の支部に所属している。 姉や弟の生存も確認しているようである。 アパートを借りる前は施設の女子寮に寝泊まりしていた。 能力に伴って起こりうる症状の一覧 レッドアウト 眼球に血液が行き渡りすぎることで、視界が赤く見える グレイアウト 脳に血液が不足し、視野の縮小、色調の喪失が起こる ブラックアウト 脳に血液が不足し、視野を失う G-LOC ブラックアウトに続いて起こる、脳の血液が不足することで起こる意識喪失 +その他色々 家族構成 ルナリアン(月面人)能力者の母親 能力者の父親 姉 双子の弟 持ち物 武器、装備 他 くれた人 もらったもの 【鋼鉄処女】さん 銀色の鉄扇 銀色の鉄扇。かっこいい。上向きのベクトルを少し発生させているので重さはほほ感じないすぐれもの。太刀等も受け止められる強度。素敵。 【未完神器】さん オリハルコンの鉄扇 オリハルコンの鉄扇。価値は分からない。岩を叩こうが怯まない頑丈さ。こちらは少々だけ重いようだ。最強の金属ゆえに武器としても申し分がなさそう。格好いい。 【未完神器】さん 治癒力を付加した包帯 包帯に治癒力が付加されたもの。洗ってまた使える、便利。簡単な傷なら半日で癒える。大きな火傷でも数日で治せる。足の火傷は何とか治った、よかった。現在【四元決勝】に貸している 携帯品 くれた人 もらったもの 【鋼鉄処女】さん 白い兎の鋼鉄模型 兎の形をしている。かわいい。内ポケットの、左胸のところにしまっています。 【魔焔硝子】さん 色つきビー玉 光にすかすとビー玉の色が落ちてくる。きれい。内ポケットの右胸のところにしまっています。 【天上ノ鎖】さん 歪んだ写真 トイカメラで撮ってもらった写真。少し恥ずかしい。内ポケットの右胸のところにしまっています。 【円陣拘束】さん 拘束具 わっか状の拘束具。固い。どかーん、はしない。左ポケットにしまっています。 【白黒王国】さん ポーンの駒(白、黒) チェスの駒。白と黒のペア。内ポケットにところにしまっています。 【双竜氷凛】さん 真ん中に氷のはまったペンダント 解けない氷がはまったペンダントだ。涼しい。付ける習性がないので首からはかけていないが、内ポケットの右側にしまってある。 【未完神器】さん ブレスレット 濃紺に細い金色で縁どられていて、同色で「タチモリ」と掘ってある。左腕に着用している。 【黒撃炎神】さん “親友”の遺骨 見てもらったところ頭蓋骨と恥骨らしい。悲しい。袋に入れて内ポケットの左胸のところにしまっています。手首の骨はすでに埋めた。 【黒撃炎神】さん カードの束 なにかの束。いっぱい。袋に入れて内ポケットの左胸のところにしまっています。 衣装 :鞄にしまっていたり くれた人 もらったもの 【弾丸装填】 バニースーツ一式 黒いバニーさんになれる、サイズは【弾丸装填】に合うサイズなので少し小さい。ぴょこんと出た耳ともふもふな尻尾がかわいい衣装。でも胸が控乳なので―― クエスト関連 イベント もらったもの 妖精の館 銀の懐中時計 参加記念アイテム。妖精使いの紋章入りだ特殊効果は無いようだ 妖精の館 銀のスプーン 魔力の威力を軽減、一回で消費 妖精の館 銀のフォーク 魔力の威力を軽減、一回で消費 妖精の館 銀のブレスレット 妖精の力を借りて攻撃を無効化、一回で消費 廃病院 金木犀のポプリ 参加賞。金木犀の香りがする小さなポプリ。リラックス効果有り。 廃病院 銀のロケットペンダント 円形のお揃いのデザインペンダント。中に写真を入れられる。 その他 くれた人 もらったもの 【鋼鉄処女】さん 金属月 金属の大きな月、大きい、半径20m。携帯できないけれどあるところでふわふわと浮いています。 【無敗魔剣】さん 蓮華剣 ある能力者の能力をベースにして作られた剣。傷に当てると蓮華が咲き、8分で治療、完治と同時に枯れて消滅。自宅に大事に保管している。 【未完神器】さん 月色の杖 月の輝きと似ている杖。能力の反動で立ちにくくなった時に使用する。 お供 とらちゃん 鋼の子寅。 爪で丸太切ったり鉄なので基本怪我しない強い子。 鉄に形状固定を与えているので溶かされても戻るタフな子。 脳的部分が生きていれば再生する元気な子。 重さはふつうの子寅くらい、頭に乗せていると非常に肩が凝る。けれどやめない。 食べないから食費はかからないけれど飲み物は飲みます、好物はドクターペッパー。 お手? なんのこれしき、なんと逆立ちや三転倒立もできる。 ただにゃーとしか鳴きません __性別__ ないと思う 年齢 まだ子ども 属性 金属製 好き ドクターペッパー、揚羽蝶、揚羽蝶と追いかけっこ 嫌い なんだろう 親しい人々 ムイ:……♪ アイリス:いたずらっこ。よくいじ(め)られる。 【鋼鉄処女】さん:恩人であり、親しい。素敵な人。 アスカ:行動力や志がまっすぐだと思う――「ルゥナだけ良い子よ……」 【狂研究者】さん:よく分からない、けれどもいい人 スイコちゃん:飼い主を知らないけれど、お行儀のいい狐ちゃん。 【砂漠外套】さん:とらちゃんと仲が良い子。無垢でかわいい。 【心理支配】さん:お酒仲間、逆らえない気がする。 密航者:苦手、嫌いじゃない。自由、な印象。 随時更新 また、いつか。 【彗玲霸晶】さん:会いに来てくれてありがとうごじました。 【未完神器】さん:色々なことを分かりあえた。 【針羅万凝】さん:いつか仕返しするから、いつでも戻ってきなさい。 【殺戮船長】さん:仲間、と言ってくれたことは忘れない。とらちゃんも、待ってる。 【暗黒月人】さん:また、お月見ができたら―― +参加したイベント 参加したイベント イベント 第2回能力者チームトーナメント チーム準優勝 能力者大会 予選落ち クエスト 館を徘徊する甲冑の噂を調査せよ 主催 精霊の森を救出せよ 幻想と天空の孤島 遺憾と翼竜の楼閣 鍵と欺瞞の研究所 ランダム表示なりー 厨二やるからワークスより好評発売中(嘘です)1パック10枚 ¥290(嘘です)全103種類くらい実際にキラカードは――断念しました +試験運用してみる 今日 - 昨日 - 今まで -
https://w.atwiki.jp/dekinai108/pages/84.html
//´ /∠// . ./ ./ `v ヽ /// . .〃 .//` y' ./ | 、 / / ./ / 从 / ./ ─- | | | } / ./ /,ァ==ミx Ⅵ/ `ヽ | | | { {. . .{ { 爪ィ刈 {{ | | | ′ Ⅵ . | ゞ゚'=シ ` ,ィ斥=ミx | | / / ノ ヽl ¨´ 爪ィ刈ヾ, / . . ./レ′/ j乂八 __ ' 弋r=゚シ ノ./ . . .//彡イ { . {ヽ レ ` 、 `¨¨´ / . . ./// / 〉y'〉 イ. . イ´∧ ./ Y/ / へ __ -=≦r‐|¨7 iレ'{ ヽヽ !{ .{_/ /⌒ `¨¨¨´ __} ,′ ./ .人 ,′} 人`¨¨´ `¨¨Lr‐┐ ) // / 、V /┗╋━━━━━━━━━━ ┃Name:金木 紫【物】┏╋━━━━━━━━━━▽ 能力 ▽ 生命値 : □□/2 気力値 : □/6 傾向 :[頂上の精神]、[聖人の具現]┏ ┳ ┳ ┓┃ 恐怖:00 才覚:07 感情:05 ┃┗ ┻ ┻ ┛┏ ┳ ┳ ┓┃ 戦技:01 交渉:07 敏捷:02 ┃┣ ╋ ╋ ┫┃ 霊性:12 技術:01 執筆:00 ┃┗ ┻ ┻ ┛▽ 傾向 ▽[頂上の精神]:超絶上から目線。俯瞰的であり、状況把握能力に優れる。全判定+10%の修正。[聖人の具現]:人を救うという超常的人物の概念。このキャラクターの生命値が0になった場合、即座に全快する。心臓を狙った刺殺によってのみ死亡する。▽ 奇跡 ▽[最強の童子]…P…その子ども、最強につき。全判定+5%の修正。[金縛り]…P…霊性・現象・威圧等によって相手の行動を封じる。強い意志(安価など)が無ければ振りほどけない。[奇跡:聖者の聲]…P…自身に載っている常時+○%を同行者にも適応させる。また、同行者の指定がないスキルを自身以外にも適応できる。[威圧]…N…民衆にも有効。一瞬だけ相手を怯ませ、動きを止める。判定直前に宣言可能。判定に+10%の修正を加える。(気-1)[威圧交渉]…N…【交渉】判定・対決時に宣言可能。その判定成功率に+25%の修正。対決時の場合、勝利後相手の気力-2。(生・気-1)[奇跡:浄化の鐘]…N…清浄なる音で不浄を浄化する。呪詛Lv8以下の呪詛、【憎悪】【傀儡】等の精神異常を無効化・解除する。(気-2)[奇跡:惑乱の冠]…N…心乱す茨の冠。テーブルオープン時宣言可能。相手の設置しているステータスを一段ずらし、恐怖値+4。(気‐2)
https://w.atwiki.jp/tohoku-tackle/pages/66.html
.。s≦ _  ̄_≧s。¨ ̄ ¨≧s。 .ィi〔> ´ / }/ `ヽ \ ,. ' / .ィi〔 -' 、 ヽ ‘, ‘ , ‘, ;イs。.ノ // / { ‘, ∨ ‘, ‘,  ̄ ̄ /イ ,/ ‘, ‘ ! ‘, ‘, / イ{ i! /_', ! i! ' ', /| / |‘, |! イxzx } i! ! | ,. ' Ⅶ ! ハ{!. { ! んハ, ' ,'-、 i! ;' | ,. ' / /{ r' ヽ { ゝ-/ / イ ;' j! /} ' ,. ' / ;/イ}.∧r / /イ / / / }/ , '; ' /ハ ∨/ ハ_' _ , ' イ-_'イ- ´j/ / イ/ /∧ ヽ !´ x≦s。≦x..........`i /'´ /' ', { /......ヽ...............≧s。≧s。 r≦ /.............`.、.................`ヽr...´`....、 _〈Y´/{...................‘,.....................i...............‘, /`ヽ!'´ ,イ.....................‘.../..............i..........{ィ/ イ二/ Y...-..―...........}/.................!.........!./ マ ム }.......................;'...................!..........|' マ ム '......................ハ..................j..........; マ ム .ハ...................,'....',.............,.'........./ マ ムイ..................../..`.....、.......`ヽ......{_ ',ヽ'...{................../......._...._............}_...」_ ∨.....`.............//........................_}_.........}x ヽ................/................................_\...._..≧s。__ }\_./.......................。s≦////////>、////////>、 /.../......................////`/、/>//´,/_/‘,//>≦///;' , '....'.......................イヽ//////´/////二 _ヽ¨´―――/,{s。 !......................イ/////≧= - 、///. . . }. ,' . .ヽ///////////` 、 }..........ィ/´//{////////_}/. . . . . . . . . . .}∨`/、///////// }_/ //!///‘,////// ` 、. . . . . . . . . . . ., ' ‘,///\////,/ ,'//!.///‘,/// / ヽ. . . ./ . . ,. ' ‘/ヽ//\// '///!////‘,// }!_ イ. ./ ハ/∧,//,\ //// {////` /-ァ< , '////Y´ ̄ ,'//// { /イ !/// /_。s≦´ }>//´}//! |/ , / ` </_| |_/ / . !.' / ', }' , ' 【名前】金木のどか 【所属】珍万阿多曼(オスマン)帝国高校 通称オスマン校 【ポジション】外野手 【サブポジション】捕手 【利き腕】右投げ 右打ち 【打法】-打法 【ミート】S【80】 【パワー】A【60】 【走力】 B【53】 【守備】 B【58】 【肩力】 B【54】 【備考】:完全体イベント終了済み 【プラス特殊能力】 安打製造機…安打の確率があがったものに転換(ミート1ランク上昇)、打撃に高補正 ※超特殊能力 固め打ち…1本でも安打を放つと(自動進行時も含む)、打撃に中補正。 フェンス処理〇…外野に飛んだ長打を5%の確率で、1段階下の安打にさげることができる(三塁→二塁 二塁→安打) 広角打法+…打撃に中補正。40%以下の確率でボールの行方を任意に変更できる。(エラー・凡退も可 ただし熱烈に適用されない) ただし、外野⇔内野で変更はできない。一~二塁~遊撃~三塁 左翼~中翼~右翼 また、バントには適用されない 痛打…相手のスタミナを削る打撃を行う。打撃に低補正。安打時に10%の確率で、相手投手の1D3分のスタミナを削る キャッチャー〇(スバル)…捕手力がある。コントロール+5、守備時に低補正 自動操作時投手スタミナ減に1イニングにつき+1補正 個別操作時投手スタミナ減に3人の打者につき+1補正 スバルがマウンドに上がっているときのみ効果発揮 天然芝◎…天然芝の球場で試合をするとき、守備が1ランク上昇&打撃中補正 接戦〇…得点差が同点あるいは2点差までの場合、打撃に中補正 逆境〇…7回以降自チームがビハインド時、打撃に中補正。 レーザービームLv1…低確率(10%)で、相手のタッチアップ等を失敗させる。 KNコンビ…一方の打撃の成績がもう一方の打撃成績に影響を及ぼす。ムードメーカーの2人ver 2人にしか適用されずムードメーカーと重複する お祭り男…人が多い球場で試合すると盛り上がって、打撃に低補正 対左投手〇…相手投手が左投げの時、打撃に中補正 投手強襲打◎…投手強襲する打撃がうまい。投手方向のヒットが出た場合、打撃結果に低補正。 さらに、投手方向のアウトが出た場合50%の確率でセーフになる。 【紹介】 金木のどか 珍万阿多曼帝国高校2年生 外野手(主にセンター)・サブキャッチャー 前キャプテン金木研の妹。兄と共に高校野球の舞台で戦い続けた。 兄を含めた3年の引退後は、キャプテンではないものの、試合ではセンターラインを支え、試合以外では部員たちの相談にのるなど かつて兄が行っていた業務(趣味?)を担っている模様。 シアとは同じポジションということもあり練習でも近くにあること、そしてシアの割と失礼な態度がウケたためか、とてもかわいがっている。 どうやら、失礼な態度が兄を少し彷彿させるからかもしれない。 何度か、家に招待して食事を作ってあげてさせるぐらいといえば、その関係は深いことが分かるだろう。 シアにとっても、もっとも頼りになる先輩。 当然肩パンを食らわしている。のどかは笑っているが、某守備コーチが見たら雷が落ちるだろう。 ・甲子園後簡易紹介 背番号7番 金木のどか 右投右打 【通算成績】 打率.484 打点28 本塁打9 出塁率.522 長打率.919 【初登場】 1年目11月(1スレ目 4496) 【加入時期】 2年目4月(2スレ目 4720) 【紹介】 珍万阿多曼帝国高校2年生 外野手・捕手 主人公金木君の1つ下の実妹 兵庫・秋田のシニア経験を経て2年目に入部 外野の聖人枠その1 兄と比べてミートよりの能力だが、上位打線の中でチャンス拡大を図って起用されることが多い かつてはあがり症だったが、今では克服して大舞台でものびのびとプレイしている姿が多い キャッチング力のこともあってスバル登板時にはマスクをかぶることも多々ある。 野球星人と化した兄に半ばネグレクトを受けていたり、生まれたときに母がいないなど色々あったものの 高校野球を通じてそのあたりはなんとか和解した 常識人として主に縁の下の力持ちとして部内の調整に回っているところは、ある意味兄譲り 彼女もいるのにおかしな言動がみられるヴァンの調教が毎日のように続くのはちょっと辟易している + 本編データ , =、 ,イ′ ヽ _」 i ! , ' ´ 戊 i´ ̄ ` 丶、_ ,. '´ ; } 、 丶丶ミュ-、 ,.1' , ' / ,!i ; 、ヽ 丶 ヽヽ 、丶丶、 ,イ/ / , ' r,.イ i i i ヽ ヽ i トミ 、 丶;ヽ、 ,' / ,' / 〃 |! | l! ト i、 」 ', i、ヽヽ ヾ 、丶 ,' イ , ' l / ! l |i l i |i' ヘi マi、`、ヾ 、 ヽ 、ヾ、. 〃l i|! i / -─iヒト !l ィ─;r、 _」 i|iト, ヽ ト、 ;ヘ \ i,' .i | |! !7 ,.= 、i l! | i !r-、リ`マi! ト,ヘ. `、i,ヽ `,', 丶 ! l ! | | ! r ,r 入ヽトi l iね7、ヽ. i} ! i ` i ヾ, `、 ',', ` | !| i |i. ! ! ' i !ヽ ! l ' } ! イ |i ! i ! `,. ヾ!´ l!| ! l i, ` ' 丶`i! ` '′ /'! |l! i l i ! | i | |! ,'´`ヽ. ,.'ー| ! i l i! ! ;l |! i 丶 、 ,} / ! i! l | | !l !|i ! ヽ、 , ィ´ l ! i l |! l; ! l ! _」 ` ´ | __ | i |i ! i! ! | !ir'´ ナ マ, \ l ! i ! | ソヘ ヒ´', i / ン=‐| l ! ( i トヾ, ', , ' ,. -' ´ソ L|! 冫‐-i !._ 丶、i / _',´,.ュ.┬ ' ´ ̄`ヾ, r '´ `!.'´=-ムr'ィ ´ ヽi ! / i ,' i / | l 〃 ! i i|/ _ l ! /i' r、,'ミミョュ、_ l ,jr'二 ヽ r─ァ .,.'´_ ヾ┐ l i| ! | `` 、、 -、`丶、_ | 〃/ .ノ .,' 1 ;'´ __.,' i' ,..=={ ! ∥ ! ,..` 丶 、 丶、 _,.. -' ´ | ,'' ー' ,ノ r' ー┘,ハ ー', rマ l |! l i「=ム'` `=ュ、_ 丶 、 丶 ,. -'´,.. ='´ l { ̄ ̄  ̄ ̄i´  ̄ `´ l i! l ∥ ` `テ, `` ‐=ュ、 ヽ.,r'´,. '´ | i ! l ii i i| ヾュ、 /ー=亠=」 ! ! l i !l,| |! ,.' /, ' ̄ 7.'´ / ,| , i! ', 、 ∧ i.i_ `=ュ ,イ' // ,.'.' / ル' / ! ヽ. ∧ i i l` ァ-ミュ 、__ ,',' // ,.,' ' ,. -‐'´ j ,' \ / ',. ! !」 '´ ``‐-ニ='`= ' // ,.' ' ,. . - ' ´ / / 丶/ とヤ マ、 ` ‐ 、,' ニ〃 '´ ,r'⌒,. / / ン l !i i トヽ ,.ィュ三}r ─'´ /_ ,rョ ,' / `, i |i |! i _,.ト、 , '´ .{ ├' f `i ヶ´ i ,' ! ,' , ' ヽ. l !iウ,.冫 ┤\ i ハ i i ! ,' ,!」 ! ノ / ヽ ', !'´ ! ヽ_丶ヽ、! `L.| i ¬ / _/ , ' iイ _,. -────==──‐--、 } マi _, .」 ` `ヾ、_,. _ }‐- .. '  ̄ ! ヽ,. -‐'´ ヾ  ̄ 【名前】金木のどか 【所属】珍万阿多曼(オスマン)帝国高校 通称オスマン校 【ポジション】外野手 【サブポジション】捕手 【利き腕】右投げ 右打ち 【打法】-打法 【ミート】S【80】 【パワー】A【60】 【走力】 B【50】 【守備】 B【55】 【肩力】 B【50】 【プラス特殊能力】 安打製造機…安打の確率があがったものに転換(ミート1ランク上昇)、打撃に高補正 逆境〇…7回以降自チームがビハインド時、打撃に中補正。 固め打ち…1本でも安打を放つと(自動進行時も含む)、打撃に中程度補正。 レーザービームLv1…低確率(10%)で、相手のタッチアップ等を失敗させる。 フェンス処理〇…外野に飛んだ長打を3%の確率で、1段階下の安打にさげることができる(三塁→二塁 二塁→安打) KNコンビ…一方の打撃の成績がもう一方の打撃成績に影響を及ぼす。ムードメーカーの2人ver 2人にしか適用されずムードメーカーと重複する 広角打法+…打撃に中補正(-5) 40%以下の確率でボールの行方を任意に変更できる。(エラー・凡退も可 ただし熱烈に適用されない) ただし、外野⇔内野で変更はできない。一~二塁~遊撃~三塁 左翼~中翼~右翼 また、バントには適用されない 痛打…相手のスタミナを削る打撃を行う。打撃に低補正。ダイスで1でたら相手のスタミナを-1回 キャッチャー〇(スバル)…捕手力がある。コントロール+5、守備時に低補正(+1)、投手の投げるイニングを+1回 ただし、スバルがマウンドに上がっているときのみ効果発揮 天然芝◎…天然芝の球場で試合をするとき、守備が1ランク上昇&打撃中補正(-3) 接戦〇…得点差が同点あるいは2点差までの場合、打撃に中程度補正 お祭り男…人が多い球場で試合すると盛り上がって、打撃に低補正 備考 あこがれの選手:飯田哲也 + 初期データ 【ミート】D【33】 【パワー】G【6】 【走力】 G【6】 【守備】 F【14】 【肩力】 E【27】 【プラス特殊能力】 アベレージヒッターLv1…長打の確率がわずかに減少するが、打撃に中程度補正 【マイナス特殊能力】 あがり症…大舞台に弱い。舞台が大きい場所で戦うほど打撃にマイナス補正が掛かる。
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/738.html
こなたに告白された。 こなたというのは勿論あの泉こなたのことで、告白と言うのもそのままの意味。 九月のある日、私は親友の泉こなたに、好きだと告白された。 目に涙をいっぱいに貯めた彼女は、放課後の教室で自分の気持ちを言葉にした。 『かがみが、好き、です』 虚勢も無く、偽りも無い。 そのままの心を――ただそのままの心を、両手で差し出されたような告白だった。 そして、私の答えはというと。 実を言うと、まだ出ていない。 『ナチュラル』 誤解されると困るので、きちんと説明をしておきたいと思う。 私はこなたの告白を煙に巻いて逃げてきたわけではない。 私は真っ直ぐ受け取ったつもりだ。 しかし真っ直ぐに受け取りすぎた所為か、私は頭が真っ白になってしまった。 こなたが、私のことを、好き。 その情報だけで、私の胸はいっぱいになってしまったのだ。 『……そっか』 長い沈黙の後、私が言えたのはそれだけだった。それからこう続けた。 『ありがとう』 これは本心だった。中途半端な同情とかで出た言葉じゃない。 そりゃあ、同性の友達からいきなり告白されて、すごく混乱していたけれど。 けれど、こなたが好きだと言ってくれて私は嬉しかった。 普段は飄々としているこなたが泣いてしまうほど一生懸命な想い。 それを、向けていてくれたことが純粋に嬉しかった。 泣きべそ顔だったこなたは、その私の表情を見ると、どうしてか相好を崩して笑った。 そして、こんなことを言った。 『今までどおり、友達で、いてくれる?』 心外だった。どんなことがあっても、私はこなたの友達をやめたりしない。 だからそんなふうに言われることに腹が立って、勢い込んで私は言った。 『当たり前でしょ!』 でも言った後で、何かヘンだなと思った。 それが、何をヘンだと思ったのか、その時はわからなかったけれど。 今はわかる。 こなたは私の“返事”を聞かなかったのだ。 こなたは大きく伸びをしながら、窓の向こうに広がる茜色の空を見て、呟いた。 『……やっぱりかがみは、いい人だね』 やっぱり、私は混乱していたのだと思う。 その違和感の理由に気づかずに、普段どおりに一緒に下校をして、こなたを家に帰してしまったのだから。 「はぁ…」 もやもやとしたまま、いつの間にか二週間の時が過ぎて。 気がつけばもう十月の頭。 空気はいつのまにか透明度を上げていて、流れる風には金木犀の香りがした。 木々が色を落とすにはまだ時間があるけれど、それでも木の葉の揺れる音は随分と乾いた音になってきている。 私はもう一度ため息を吐いた。 あれからこなたは、予想通り、いつものままだった。 翌日の朝駅で会ったときから、まるで告白など全く何もなかったかのように普段どおりに接してきた。 それがあまりにも自然で。少し身構えていた私は肩透かしを食らったような気持ちになった。 勿論、友達をやめたりしない、その気持ちは全く揺らいでも変わってもいなかった。 けれど生まれてきて十八年、私は誰かにあんな真っ直ぐな告白をされたことなんてなかったから。 最初の朝は意思とは無関係に体に力が入ってしまっていた。 しかしそんな私を知ってか知らずか、私の様子を意に介した風もなくこなたは全く自然に振舞っていた。 これまで全くと変わりなく、つかさと笑い、みゆきと笑い、私と笑った。 そしてそのまま日々は過ぎてしまって、今に至る。 私は無意識にそのこなたの笑顔の中に『以前とは違う何かがあるんじゃないか』と探し出そうとしたりもしていたけれど、結局の所解らなかった。 こなたはポーカーフェイスが上手い。そしてどちらかと言えば、私は嘘を見破るのが、下手だ。 もしもこなたが本気で何かを隠したのなら、私には解らない。きっと何かを隠しているかどうかですら私には解らないだろう。情けない話だけれど。 (……でも、隠してないわけが、ないわよね) その、隠し事が上手なこなたが、たくさんの涙と共に、私の瞳を真っ直ぐ見て言ったのだ。 あれが嘘なわけがない。 ――かがみのことが。 「よぉー柊ー」 私がC組の教室の窓からぼんやりと木々を見上げていると、日下部が話しかけてきた。 その能天気な声は、からっと晴れた空に飛んでいく野球の打球のようだった。 「日下部」 「お? 柊、どうしたんだ? 何か暗くね?」 「暗くないわよ」 「お、本当だ、暗くはないな」 そう言いながら日下部は、断りもなく私の前の席に座った。 それについて何か一言いってやろうかと思ったけれど、何も浮かばなかったので私は頬杖をついて再び窓の向こうを見た。 窓からは、四角く切り取られた空を見える。 その青はとても高くて澄んでいて――あまりに澄んでいるから、ぽっかりと何かが抜け落ちてしまったような気になる。 校庭を見下ろすと、体育でマラソンだったらしい一団が、水のみ場に集まっているのが見えた。 「なんか、もー…秋だなぁ」 日下部が呟く。私は気のない返事で「そうね」と答えた。 しかし日下部は気にした様子も無く、伸びをしながら言った。 「夏が終わっちゃったなぁー……。なんかこーセンチメンタルにならねー?」 「アンタからそんな長い単語が出ることが驚きだわ」 「柊、私のことバカにしてるだろ」 日下部は頬を膨らませたので私は笑った。 こういうところは、少しアイツに似てる。 でも日下部は何か隠し事をしたりしない。いつも感情に正直だ。 日下部はひとつ欠伸をすると、いつも生命力でらんらんと輝いている瞳をどこかぼんやりとさせながら言った。 「夏ってさー」 「んー?」 「いつも終わるのヤなんだよなー」 日下部は遠い空をじっと眺めながら、呟くように続けた。 「来年も来るってわかってるんだけれどさ。でも同じじゃねーじゃん。先輩がいなくなったり。まー後輩も増えるんだけれどさ」 でも、同じじゃねーじゃん、と日下部は結んだ。 私は少し驚いて、柄にもないことを言うものだ、と思ったけれど、そういえば日下部が「最近部活を引退した」と言っていたことを思い出した。 「結構いいところまで行ったから九月まで続けられたのよ」と峰岸が自分のことのように誇らしげに言っていたのを覚えている。 三年間続けてきた部活からの引退。部活に入ってこなかった私には想像するしかないけれど。 ずっと日常の傍らにあったものが、無くなってしまったら。変わってしまったら。 きっと、らしくもない言葉のひとつくらい、口にするかもしれない。 そう思うと目の前の日下部のぼさぼさ髪の後ろ頭が少しさみしげに見えて、私は細く息を吐いて言った。 「……そうね、同じじゃないわね」 しかし。 同じじゃないことは果たして、悪いことなんだろうか? 人は変わっていく。 望むと望まざるに関わらず、私たちは変わっていく。 それをもしも『悪いこと』だと考えるのだとしたら、未来は限りなくマイナスに満ちたものに見えるだろう。 (変化を望まない、ね……) きっと、こなたの態度はそういうことなのだろう。 ――何も望んでいない。 ――だから何も言わなくていい。 態度でそう示しているのだろう。有無を言わせない自然さで。 私は今度は大きく息を吐くと、日下部に言った。 「でも、同じじゃないから、今が大切なんじゃない?」 言った後で、自分も柄にもないことを言ったと思った。 案の定、日下部に「柊もそういうこと言うんだなー」と素で感心された。 冷やかされるより恥ずかしかった。 「昨日ネトゲでやたら横殴りしてくる人がいてさ。別のトコで狩りしようとしてもしつこくついてくるし。もー本当マナー悪いのはダメだよね!」 机を合わせて向かい合った私たちに、コロネを齧りながらこなたが頬を膨らませる。 いつものB組でのお昼。 それはいつもと変わらない光景で。私はこの時間が来る度に、“日常”に流されている自分に毎日気づく。 いや、もしかしたら流されているのは“日常”にではなく、“こなたに”なのかもしれない。 コロネを口に含んだこなたは小さな喉を嚥下させると、私たちには理解不能の話を身振り手振りをつけて饒舌に語り始めた。 正直、こなたのオタクっぷりに慣れた今でもこなたの話は理解できないことが多いにある。今もそうだ。 けれどその小さな体を一生懸命動かして、好きなものの話を嬉しそうに語るこなたを見るのは楽しいことだった。 きっとつかさとみゆきも同じような気持ちなのだと思う。彼女たちは私以上にこなたの話が理解できないはずなのだから。 二人を見れば、二人とも心から楽しそうにこなたの話を聞いている。 彼女たちは“知らないこと”を恐れない。つかさは人の話を素直に聞くことが出来るし、みゆきはどんなことでも新しく覚えることを苦にしない。 その単純なことが、いかに難しいことか。だから私は――密かに二人を尊敬している。 目を細めて猫の口をしながら、その二人相手にゲームの話をするこなたを見て、私はパックの野菜ジュースを啜った。 (思えばコイツは人に恵まれているよなぁ…) だけどそれはこなたの人徳なのかもしれない。だらしなかったりいい加減だったりしょうもなかったりするヤツだけれど、コイツが魅力的なのは私にもよくわかる。 だってコイツといるとどうしようもなく楽しくなるのだ。 (あっと) エキサイトしすぎたこなたが自分の牛乳を倒しそうになっているのを見えて、私はこっそり牛乳瓶を彼女の肘から遠ざけた。 すると右に視線を感じて、顔を向けるとみゆきとばっちり目が合った。どうやら私の一連の動作を観察していたらしい。 みゆきが口元に指先を当てて、くすっと微笑んだ。 顔に血が集まる。私は恥ずかしくなってそっぽを向いた。 「んにゃ? どったの? みゆきさん」 「いいえ、なんでもありませんよ」 みゆきと私の様子に気がついたこなたが、大きな瞳をくりくりさせて顔を傾ける。 しかしみゆきはにこにこ笑って私を見るだけでそれ以上何も言わない。結構いい性格してるんだよね、この子。 私はストローに口をつけて誤魔化した。 その時、開け放たれていた窓から風が吹き込んできた。 金木犀の香りと、硝子のように澄んで冷ややかな空気。 体を透明にされて、真芯を通り抜けていくような風が、教室を巡った。 私はその匂いに、唐突に、今こうしている時間は無限ではないということを感じた。 私たちが四人で制服を教室で迎える秋はもう二度と来ない。 そう考えたら急に鼻がつんとしたので、私は驚いてお弁当から卵焼きをつまんで口の中に入れた。 まだ半年近くあるのに。気が早い、と私は自分に言い聞かせた後で、その言葉の意味に気がついて私は息を呑んだ。 (もう半年しかないんだ…) そう思うと、胸がぎゅうっと痛くなった。しかしそれと同時に、今傍で笑っているつかさやみゆきやこなたが、とても愛しく思えて私は目を細めた。 私たちの日常はきっとどこにでもあるような、ありふれた女の子のそれでしかないのだろう。 それでも、淡い秋の光を受けた優しい目の前の光景は、まるで本の中にあるような特別なもののように思えた。 ――この三年間、本当に楽しかったんだ。 結局私は同じクラスにはなれなかったけれど、本当に、心から楽しかったんだ。 そんな実感が沸きあがってきて、私は息を止めた。 言葉にできない想いが溢れて。 胸がいっぱいになってしまったのだ。 あの日の放課後と同じように。 ふと、正面の席に座るこなたが私の方をじっと見つめているのに気がついて。 私が目を何度か瞬かせると、こなたは大きな瞳をとても優しく綻ばせて笑った。 その笑い方は、以前一度写真を見せてもらったことのある、こなたのお母さんの笑顔によく似ていた。 大きく息を吸い込んで、自分の心臓の音を聞いて。 自分の世界の中で、私は考える。 ――あの日から何度も考えたこと。 (このままで本当にいいのかな?) きっと、このままでいれば、あの日のことは私とこなたの記憶の中にしかなくなって。 いずれ、何もなかったことになるだろう。 こなたは毎日、本当に、悔しくなるほど、自然だった。いっそ不自然だと思えるくらいに。 日々が積み重なって、あの日がどんどん遠くなっていく。 時間が過ぎるほどに、私は何もなかったように振舞うこなたを見ることが耐え難くなってきていた。 だって、あんなにも涙を貯めて。剥き出しの心を瞳に映して。 溢れ出すように、熱の篭った言葉を口にしていたのに。 鼻をすすり上げながら、ばらばらになった気持ちを再び形にしていたこなたの横顔を、今もはっきりと思い出せる。 こなたが何も無かったように振舞うのを見ていると、まるでアイツが自分を踏みにじっているように見えて、苦しかった。 (だけれど…) 自分の席から教科書を出しながら私は考えた。 (そもそも私が、根本的なことに結論が出ていないのよ) その状態で何かを口にするのは何か間違っている気がして、ずるずるとこんなに時間が経ってしまった。 それは――“私はこなたのことをどう思っているか”。 勿論友達として言うのなら、両手放しで最上級の“好き”だ。 一緒にいると楽しいし、こなたの性格もすごく好きだと思う。 自分勝手に見えて実はすごく気が利いているところとか、誰とでも分け隔てなく接するところとか。 私たちが想像しないような場所で時折急に揺れる、繊細な面も私は好きだった。 それだけじゃない。寝不足で眠そうにしている顔だとか。好きなことに夢中になってる笑顔だとか。 偶に照れて頬を赤くしたりする顔だとか。拗ねて頬を膨らませている顔だとか。 こなたの見せるたくさんの表情は、私たちを明るくする。 外見だってこなたの持つ長くて柔らかい髪や大きな瞳はすごく愛らしいと思うし、いつも憎まれ口になっちゃうけれど、小柄なところも可愛いなと思っていた。 ――でも、恋愛対象としては、どうか。 そう言われると、途端にわからなくなった。 それまでこなたを“恋愛対象”という目で考えたことはなかったから。 (……でも、嫌という感情は無いのよね) 私は手にした教科書を開くと、軽く鼻先にかざした。 好きだと言われて。 不思議と女同士だからということに対する抵抗感は湧き上がってこなかった。 そういうことを言える空気じゃなかったから? ――ううん、そうじゃない。 たぶん、こなただったから。 ――なら、私はこなたを“そういう好き”なのだろうか? わからない。 数学の教科書は、真新しい建物のような匂いがした。 「おーかがみん、ありがとう」 私が教室から出ると、B組の教室の入り口のところにいたこなたが手を振った。 私はこなたの傍に歩み寄ると、その教科書を手渡した。 こなたは目を細めて、猫のような口をすると息を吐いた。 「柄にも無く勉強なんかするからだねー。いつも置き勉してるから、教科書を鞄にいれる動作を忘れてしまっていたよ」 「いや忘れるなよ。それから勉強はしろ」 「それは約束できない!」 「いやしろよ!」 そんなやり取りのあと、私は意を決して少し咳払いをした。 その私の仕草に、こなたの澄んだ瞳が一瞬だけピンと張り詰めるのを私は見逃さなかった。 「……こなた、話があるんだけれど。今日の放課後、ちょっといい?」 私がそう言うと。 こなたは困ったような笑顔になった。 「……あー」 何とも言いがたい間延びした声を出して、それから「わかったヨ」と言った。 その表情に、胸が少し軋む。 ――こなたが無かったことにしようとしているのに、蒸し返すのは残酷なことなのかもしれない。 (けれど、あんな告白は無かったことに出来ないわよ) 一瞬だけ、緊張した空気が私たちの間に流れて。 それでもこなたは健気に気を取り直すと、「教科書ありがとネ」と言って私にまた笑顔を見せた。 でも教室の中に去っていくこなたの後姿は、どこかさみしげに見えて。 私の胸はまた少し軋んだ。 放課後、つかさやみゆきに先に帰ってもらうと、私とこなたは目を合わせた。 「……どうする?」 廊下に並んで立った私に、こなたが尋ねるように顔を傾ける。 ここまで来れば、私でもこなたが平常ではないことを察せられた。 その瞳が、不安そうに揺れている。 「屋上行こうか」 私がそう提案すると、こなたは黙って歩き出した。 屋上まで歩いている間、私たちは一言も口を利かなかった。 日が落ちるのが早くなった十月の屋上は完全な茜色で、それはあの告白の時とよく似たオレンジ色だった。 風は緩やかだったけれど、秋のそれは少し肌寒くて、私は軽く腕を擦った。 屋上に出るとこなたは柵まで真っ直ぐ歩いて行って、グラウンドを見下ろした。 そのこなたの後姿は夕日に逆光していて、しっかり見ていないとその中に溶けてしまいそうだった。 「……前にもこうやって、屋上に来たよね」 私に背を向けたまま、こなたが言う。 私が「そうね」と答えると、こなたはやっと振り返って私を見た。 風の中でこなたの髪が泳ぐ。茜色を照り返して、それは緩やかな炎のように見えた。 陰になったこなたの瞳が、私を射抜く。 「話って、何?」 「何って…」 どう切り出せばいいかわからなくて、私は言葉を濁してしまった。 ああもう、自分で呼び出しておいて。 しかしこなたは助け舟を出してくれた。 「まぁ…ひとつしか無いよネ」 言って、くすりと笑う。 それは何とも言いがたい、読めない笑顔だった。 心臓が緊張で、強く音を立てる。 張り詰めた沈黙が私たちの間に下りて、私は唾を飲み込んだ。 風が吹いている。 口を開いたのは、こなたが先だった。ため息を吐くように、声を漏らす。 「あのさかがみ、こないだの事だったら――」 「あのね!」 しかしそのこなたを遮って、私は声を上げた。 「私は、こっ、こなたのことが好きよ!」 言った途端、顔に血が上る。声も裏返った。最悪。 こなたが表情を止めるのが見える。 一度黙ったらもう何も喋れなくなりそうだったので、勢いにまかせて私は続けた。 「あれから私、考えたのよ。わ、私はアンタのことどう思ってるかって」 こなたはじっと私を見つめている。 「でもね、わからなかったの。考えても。今までそういう目で見たことなかったし。アンタが友達以上かどうか…」 風が私たちの間を埋める。それをとても寒々しく感じて。唇が震える。 「私は誰かと付き合ったことなんてないし、それが同性だっていうんなら……考えちゃう。気軽に、言えない」 私は大きく息を吸い込んだ。 そして顔を上げて、こなたの顔をまっすぐ見た。 真正面から見据えたこなたは、今にも消えそうな表情を浮かべていた。 胸が軋む。 こなたにそんな表情をさせているのは自分なのだ。 そう思うと、胸が締め付けられて、苦しくて、息が出来なくなりそうだった。 ――だけれど。 私は逃げたくない。 私はまっすぐこなたを見つめたまま、こなたによく聞こえるように、はっきりと言った。 「だから、教えて欲しいの」 こなたの瞳が丸くなった。 「え?」 予想外の私の言葉に、こなたはきょとんとする。 私は続けた。 「私は、く、区別、出来なかったのよ。だから、こなたは、どっ……どうして私のことが“好き”なのよ? それはどういう気持ち?」 言いながらさらに顔に血が上ってくる。私今、すごい恥ずかしいこと言ってる。 こなたはいつもの目を細めた顔になって、「えーと」と頬を掻いた。 その頬が赤いのはきっと夕日の所為だけじゃない。 「それはも一回、告白しろと?」 「そ! そういうつもりじゃないけれど…!」 しかしそういうことになってしまうのだろうか。 心臓がどんどん煩くなって、顔が熱くて、何が何だかわからなくなってくる。 私が慌てている所為で逆に冷静になったのか、こなたは大きく息を吐いた。 そして呟くように言った。 「いいヨ」 そして私の顔を見て、にこりと笑った。 その顔を見て、私は力が抜けるのを感じた。 意識してなかったけれど私の体にはがちがちに力が入っていたようで。こなたのその笑顔を見たらすごくホッするのを感じた。 私はまた息を吸い込むと、足を踏み出してこなたの隣に立った。 眼下に、グラウンドと校舎と田園が茜色に染められて、広がる。 風が私とこなたの髪を撫でて通り過ぎていく。 その風は秋の匂い――金木犀の香りがした。 「すごいよね」 こなたが呟いたので、私は「え?」と言ってこなたの顔を見た。 「花の匂い。何だっけこれ。なんかモクモクした感じの名前で」 「金木犀だろ」 「そうそう、それ」 こなたは、「きんもくせい」と繰り返した。 「やー、でもニュアンスはあってたネ!」 「微妙だよ」 微妙と言われてしまった!と言って大袈裟な仕草で柵にもたれるこなたが、いつもの調子に見えたので、私は思い切って気になっていたことを聞いてみることにした。 「アンタ、前さ」 「ん~?」 「ノンケだって言ってなかった?」 「あ~、言ってたね」 こなたはのんびり答える。その態度に私は拍子抜けする。 「……私、一応女なんだけれど」 「そうだねぇ~」 「そこんとこどうなのよ」 「ん~…。私にもわかんない」 こなたはにへら、と笑った。 それから俄かに真剣な表情になって、じっとグラウンドを見下ろしながら言った。 「でも、かがみのことは好きになっちゃったんだ」 そして。 「……昔話、してもいい?」 と言って私を見上げたので、私はそれに頷いた。 こなたは私の肯定を受け取ると、再び視線を外してグラウンドの方を見た。柵に腕を乗せてもたれかかる。 それから何かを考えるように、上を向いたり、下を向いたりして。 言うのを躊躇っている様子だったけれど、やがて篭った声で呟くように言った。 「――…生まれて初めて、誰かに言うんだけれど」 こなたは自分の重たげな前髪に触れながら言った。 「……小さい頃はネ。さみしかったんだ。ちょっとだけ。その――………がいなくて……」 最後の声は本当に微かだった。聞こえるか聞こえないか。 しかし私の耳は、その小さな風のような言葉を聞き逃さなかった。 こなたはパッと笑うと、おどけたように「あ、ちょっとだけだよ?」と手を振って見せる。 そして、それからゆっくりと視線を下に向けた。 「……ただ、保育園のお迎えが私だけお父さんだったりとか、誕生日会とかで誰かの家に行った時とか――そこの家のお母さんが作ったから揚げ食べたとか。そういう時、たまに……たまにね」 短い沈黙。 こなたは落ち着きなく視線をさまよわせながら続けた。 「でもそれってどうしようもないことだよね。言ってもお父さん困るし。だから――だからね、そういう気持ちと、仲良くすることにしたんだ」 こなたは再び顔を上げて笑って見せた。 「そしたらね、笑うのが上手になったよ。笑うのが上手になったら、友達もたくさん出来た。お父さんも心配しないし、さみしいってこともあんまり考えなくなった」 だけれどね、とこなたは言った。 「変なんだよ。そうしてるとどうして笑ってるのか、わからなくなってきちゃうんだ……」 こなたは一度息を呑んでから、「それでもいいやって思ってたんだけれど」と言って、ちらりと私を見て、また視線を外してグラウンドを見た。 「でも高校に入って。つかさやみゆきさんや、かがみと会って。気がついたら、ホントに笑ってて。笑おうなんてしなくても笑ってて。 それで、『もしみんながいなくなったら怖いな』って考えるようになって。それで……」 こなたは柵に肘をついて、両手で目を抑えた。 「そしたら何だか……思い出しちゃった、んだあ」 私はこなたの横顔を、一つの動作も見逃さないように見つめていた。 拳で眼を押さえながら、こなたは言葉を重ねる。 「誰かがいなくなっちゃうのは嫌だよ。ずっと一緒にいたいよ。だけどでもそれは仕方がないことなんだよね? 時間だって流れるし、永遠なんてない。 だからいつかは変わってちゃう……自然なことなんだ。いつか、いなくなっちゃうのは……仕方ない。わかってるんだよ」 秋風が吹く。空は茜を通り越して、段々と紺碧の色に染まり始めている。 暗くなり始めた世界で、こなたは私を振り返った。 「それでも」 こなたの瞳が地平に消えかけた最後の夕日の欠片を照り返して、燃える様に輝いた。 「かがみだけは諦め切れないんだよ」 あの日と同じ、すがるような眼を潤ませて、こなたは何かに耐えるように両腕で自分の頬を押さえた。 「つかさとみゆきさんも大事だよ。誰にも代えられない、一番の友達だよ。 だけれど、かがみは――かがみといると、心臓が勝手にどきどきするんだ。かがみが笑ったり拗ねたりすると、それに合わせて心臓が勝手に動くんだよ。 かがみのそばにいるとどきどきして――それなのにすごくホッとして、あったかくて。 かがみといると、世界が楽しい。ここにいることが好きになれる。かがみは変わってくことを怖がらないから。 かがみがいれば――世界なんか怖くない。さみしいのも、変わってくのも怖くない。 だからどんな形でもいいよ。親友でも、何でもいいから。そばにいてよ。お願いだから。 かがみだけは、いなくなって欲しくな――」 叫ぶこなたを、気づけば私は抱きしめていた。 金木犀の空気の香り、そして腕の中のこなたの匂い。 近くの木で何かの鳥が、空を飛んだ音が聞こえた。 それきり、屋上がしんと静まり返る。 聞こえるのは、風の音と、ぎゅうと抱き寄せたこなたの体から聞こえる心臓の音。 その音は早くて。 体から伝わってくるその振動が、懸命にこなたが生きていることを知らせてくる。 何だかそれに堪らなくなりながら私は言った。 「――いなくならない」 抱き寄せたこなたの肩が思いの他に小さくて、胸が痛くなる。何で痛いのかわからない。 しかしその痛みをこらえて、私は言葉を重ねた。 「そばにいる。アンタがイヤだって言っても」 また静寂。 「かがみ…」 胸の辺りでこなたが私の名前を呼ぶ。こなたは力なく私の制服の裾を掴んで言った。 「勘違い、しちゃうよ……」 「いいわよ」 私はこなたをより強く抱え込んだ。 「すればいいじゃない」 本当に、そういう気持ちだった。 夕日はもうすっかり地平に沈んだ。屋上はすっかり陰の中。 柔らかい闇の中で、こなたの呼吸の音が聞こえる。 そばにいて欲しい。 そう言ったコイツの“そばにいたい”と思っていたのは、私の方ではなかったか。 そうだ。 時々消えそうに見えるコイツの手を掴んでいたいと思ったのは――。 「かがみ…」 こなたが私の名前を呼ぶ。その声に、胸が震える。 今、気がついた。 私をそんな気持ちにさせるのは、世界にコイツだけだということ。 「こなた……」 私はこなたの名前を呼んだ。 こなたは微かに顔を上げる気配を見せたけれど、結局私の胸に顔をうずめたままだった。 私は目を閉じて、強く囁いた。 「好き」 その瞬間、私は向こう岸に跳んだ。 私の声は震えていた。 背中に回されたこなたの手に僅かに力が篭るのを感じた。 地平に、青い空に、細い月が出ている。 互いの輪郭がぼやける様な仄かな闇の中で、互いの体温だけがはっきりと伝わって。 この日から、私とこなたは“恋人同士”になった。 優しさの温度へ続く コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b 素敵な作品をありがとう! -- 名無しさん (2023-05-04 07 57 47) Yahoo!! -- 名無しさん (2014-08-26 02 45 46) 素敵すぎる -- 名無しさん (2013-01-28 22 50 54) すげぇ感動した! -- 名無しさん (2010-11-17 22 55 26) 良かった…すごく感動した… -- 名無しさん (2009-04-12 23 41 10) >その瞬間、私は向こう岸に跳んだ。 この一言に心撃たれました。すっごく端的で簡潔でそして美しい表現です -- こなかがは正義ッ! (2009-03-07 22 45 41) 向こう岸に跳んだ。良いねぇ〜 -- 名無しさん (2009-02-02 01 56 07) 最期の数行で悶絶したw -- 名無しさん (2008-11-20 13 36 26) これは名作。紛れもなき名作。 -- 名無しさん (2008-11-20 13 35 03) うーーーむ……この作者はこなかがスレでは、かなり後からの参戦とはいえ、この文章力の巧みさは今までの中でも最上級だと思う。悶えるような第2章を期待してますw -- 名無しさん (2008-08-22 00 04 57) >勘違いしちゃうよ? こなたが可愛いすぐるWWWWWW GJ! -- 名無しさん (2008-08-21 23 54 56) 景色の描写と感情表現がgjですた。 -- 名無しさん (2008-08-20 03 19 43)
https://w.atwiki.jp/naohmylist/pages/259.html
←前の月 現在のページ 次の月→ 2018年09月 2018年10月 2018年11月 計130曲 2018-10-01 (3) MoonLight / Stoic009 我、耐え念う者成り。 / 無六 鳴動ガール / しゃべる帽子(キシカワ) 2018-10-03 (4) ホライゾン / シイナフユキ 忘却のアクア / アオハル まばたき / すん 2018-10-04 (1) 夕闇ヴァイオレット / トムノリ 2018-10-05 (8) バックリットリップス / こしょうぐま おてんば姫の冒険活劇 / おとのせそーま 54 / no8xf Hit The Floor / 平田義久 パーフェクトサークル / ヘンドリックス プラハ / 歩く人 Dilution / Nobanobi 無聊のダンス / bukiy0 2018-10-06 (5) Showery / Twinfield カルチャーショック / サマリ スタートレイル / やなこ 僕は愛に中 / ハプ もし明日風邪引いたなら / kai 2018-10-07 (1) 魔法の指先 / 朔 2018-10-08 (8) Hajimaru / Transfer Heartway / MUQ 愛言葉Ⅲ / DECO*27 星の旅人-Planet Traveler / ユウキセイ Supernova / もょもと One Day / Mwk 残骸のオルリア / sayu ぼんじりカリィ生フォアグラ!! / Alpaca 2018-10-09 (2) Akisame / うづき さら ボカロBOY / reon 2018-10-10 (5) DIVE / ALUVI 君に逢いたいな / オカメP 僕が夢を捨てて大人になるまで / 傘村トータ いるかジェット / OSTER project 願望追想劇 / 垂れ蔵フォロワー 2018-10-11 (3) ファンタジック少女 / しゃべる帽子 既死感 / 雨河雪 PARSEC / 猫十 2018-10-12 (5) ヒールとパジャマ / ねこむら 27時のumbrella / MOKA シキカ / ななきそなきそ シオン / Moni(モニ) 声の幻影 / Merry Rabbit 2018-10-13 (4) シランプリンス / 情熱マリ子 フライングヒューマノイド / oQ 金木犀 / サマリ 遊海町の息遣い / sea-no 2018-10-14 (6) 花になった / サカキタ ナオ 処女作 みみみっく / マンドレイクP Wondering / MUQ Drop / imie 処女作 mya(ФωФ) / 江戸川リバ子 天球の回転について / ID 85833724 2018-10-15 (2) Flip Flpo Iced Tea / ろいた 絶望、黄昏レ午後六時(再演) / おくのほそみち 2018-10-16 (2) Hono 焔 / Yu zendo(YuzP) 夏影を見ている / ことぶき 2018-10-17 (7) 夏空ブーケ / yoppe* アイノ / おもち 踊る地下室の女 / ハコイリ クロユリスターマイン / selva セレステ / bunkiman Another Tear / one1pay ぬいぐるみでできた城 / 猿楽雅 2018-10-18 (3) 三味ぐ-シャミジャミ- / 泥陀羅P 胡乱な右往 / Misumi レモネードレモネード / タケノコ少年 2018-10-19 (11) tetra / keisei 曖昧デフィニション / Capchii aliento / ゆう(ReGriefs) 机上のアンニュイ / ヒタカヨシカワ 処女作 SCALE BLASTER / 雄之助 星屑 / Dis road / カネノネ+ はらぺこのルベル / koyori(電ポルP) マーシーキリング / いよわ 最終列車のヴィーナス / Ryo Lion ボカロPになりたい / ヒゲドライバー 2018-10-20 (5) 口を衝く / あ子 夜汽車とポラリス / 幕間琉河 バーバンク / サマリ 17 / nao 七色胸中 / にゃお 2018-10-21 (2) A LITTLE / MUQ The Little Match Girl / Nox 2018-10-22 (4) ラビリンス・ラビリンス / ヘンドリックス 星 / KeitA 小さなはじまりの歌 / ashcolor ダイバーズ・ミュージック / N.B.W 2018-10-23 (4) 嘘つきフォクシーガール / oKTarmS pastel soda / レニア ラメンタービレ / 沖津 海松 形ある約束 / picco 2018-10-24 (2) unknown / はた スモールダー / ぺるも 2018-10-25 (1) 花冷え / 凸凹 2018-10-26 (6) メイジービート / nilll イン・ザ・シャボン / しゃべる帽子(キシカワ) 失格街 / ヨナカ もっと喜びずっと / ウエダバジル 愚直なストレートを君に / Over Forte DEEPER / MUQ 2018-10-27 (4) エーテルのくじら / meu ルナ / ねこめP リューゲル燈心街 / 夏秋霖 ロングキッスグッドナイト / TEPPAN 2018-10-28 (3) 鏖 / ばぶちゃん sumika / X1gl 無限回廊 / アマザキシノブ 2018-10-29 (6) Luminol / 深海 no8xf s set/ no8xf セブンティーナ / はるまきごはん プレシャスジャンク / 蜂屋ななし DPS / BSB ネバーランド最後の朝に piano ver / さりー 2018-10-30 (7) オーバータイムメッセージ / あんやほ May Lily / 夏目咲希 迷子の岐路 / ダダ。 fog / ゆう(ReGriefs) White egret / オカメP Werther / sakura moca ミッドナイトハロウィン / ミツキヨ 2018-10-31 (6) 3rd World / ALUVI パブリック・シークレット / mao sasagawa 背教ジャックの後日談 / ANGL 物置 / 萩原九厘 Way of Dusk / Yasuha. yamete shimae / keito
https://w.atwiki.jp/boomboomfamily/pages/18.html
◆セットリスト◆全30曲 曲名 アーティスト ぼーかる ぎたー べーす どらむ きーぼ 1 ゲット・アップ・ルーシー THEE MICHELLE GUN ELEPHANT ピロピロック K 動物 ゆーすけ 2 絶望ビリー マキシマムザホルモン ピロピロック/K/ミサキ K ミサキ ゆーすけ 3 春夏秋 チャットモンチー あゆこ なかじ むらむら かっきー 4 カロン ねごと ありさりあ なかじ むらむら かっきー ポン 5 Last love letter チャットモンチー ありさりあ だま ぐろ ほわいと 6 世界の果て DOES ぎゃら ぎゃら ビフ シンヤ 7 デイ・サレンダー DOES ぎゃら ぎゃら ミサキ シンヤ 8 心の旅 GO!GO!7188 ポン ポン ぐろ 動物 9 コバルトブルー THE BACK HORN ピロピロック K ミサキ けむた 10 親知らず チャットモンチー さきぃ さきぃ 山田 けむた 11 青い夜 GO!GO!7188 さきぃ さきぃ 山田 よぴ 12 雨上がりアスファルト新しい靴で GO!GO!7188 あゆこ けい ぐろ トニ 13 青い空 くるり ぎゃら けい ビフ ほわいと 14 陽炎 フジファブリック ぎゃら なかじ/ぎゃら くち シンヤ ポン 15 アイソトープ ACIDMAN くち K くち ゆーすけ 16 メルシールー ねごと ありさりあ けい むらむら かっきー ポン 17 打上げ花火 フジファブリック だま なかじ/だま 山田 けむた ポン 18 The Sound of Secret Minds Hi-STANDARD ミサキ 動物 ミサキ けむた 19 神様のヒマ潰し GO!GO!7188 あゆこ けい くち よぴ 20 愛でぬりつぶせ The Birthday だま なかじ/だま ビフ K 21 ROLLIE SHAKALABBITS あゆこ 動物 ビフ ゆーすけ 22 群青日和 東京事変 さきぃ 動物/さきぃ ぐろ ゆーすけ ミサキ 23 湯気 チャットモンチー ありさりあ だま 山田 シンヤ 24 Lonesome ELLEGARDEN 動物 K むらむら シンヤ 25 リンダリンダ THE BLUE HEARTS ピロピロック 動物 ポン ほわいと 26 Smells Like Teen Spirit Nirvana ピロピロック 動物 ミサキ ほわいと 27 余談 チャットモンチー あゆこ ぎゃら くち かっきー 28 FUNNY BUNNY the pillows けい ぎゃら/けい むらむら けむた 29 正しい街 椎名林檎 さきぃ けい くち よぴ ポン 30 銀河 フジファブリック だま なかじ/だま 山田 よぴ ポン ◆エントリー表◆ 曲名 アーティスト ぼーかる ぎたー べーす どらむ きーぼ くのいち GO!GO!7188 ミサキ めみみはなくち GO!GO!7188 けい 雨のち雨のち雨 GO!GO!7188 なかじ こいびと GO!GO!7188 なかじ 虹 フジファブリック ぎゃら /ぎゃら ミサキ けむた なかじ 赤黄色の金木犀 フジファブリック くち /くち ミサキ ほわいと 染まるよ チャットモンチー あゆこ ぐろ ほわいと 警告 椎名林檎 シンヤ 罪と罰 椎名林檎 ありさりあ ぐろ さきぃ Stop the time Hi-STANDARD 動物 Eric.W the band apart ゆーすけ Game, Mom, Erase, Fuck, Sleep the band apart ゆーすけ プリズム YUKI ありさりあ くち このスピードの先へ mass of the fermenting dregs なかじ グラフティー GOING UNDER GROUND ぎゃら /ぎゃら Sundome 9mm Parabellum Bullet / むらむら Supernova 9mm Parabellum Bullet ぎゃら K/ぎゃら ミサキ Scar Tissue Red Hot Chili Peppers ピロピロック かっきー 雨上がり レミオロメン けい くち シンヤ 冬の空 音速ライン / ビフ 白い声 LUNKHEAD / ビフ 佳代 GOING STEADY 動物 /動物 ぐろ 東京少年 GOING STEADY ピロピロック / さよなら最終兵器 The Birthday だま なかじ/だま 涙がこぼれそう The Birthday だま /だま ます。 RADWINPS K むらむら ゴー・ナウ クラッシュ・イン・アントワープ 山田 勝手にシンドバッド サザンオールスターズ ピロピロック 残酷な天使のテーゼ 高橋洋子 ありさりあ ミサキ シンヤ Dear 初音ミク ゆーすけ mommy s back SHAKALABBITS あゆこ Burnin Xmas T.M.Revolution K All right part2 ASIAN KUNG-FU GENERATION あゆこ/ピロピロック テレ東 相対性理論 むらむら 夢番地 RADWIMPS あゆこ むらむら a 7days wonder 凛として時雨 むらむら ゆーすけ a over die 凛として時雨 むらむら ゆーすけ LOVER SOUL JUDY AND MARY あゆこ くち motto JUDY AND MARY ありさりあ そばかす JUDY AND MARY あゆこ ラブリーベイベー JUDY AND MARY ありさりあ 動物 ミサキ 夏祭り ホワイトベリー ありさりあ 動物 ぐろ Magic HAWAIIAN6 ほわいと Hold me tight ASIAN KUNG-FU GENERATION ほわいと you bet 木村カエラ ありさりあ jeepney 木村カエラ ありさりあ ループ ねごと むらむら ポン greatwall ねごと なかじ むらむら Ghost In The Rain the HIATUS ビフ Centipede the HIATUS K ビフ モットー。 阿部真央 あゆこ ポン かっきー ☆ギターは、リード/サイド、の順に表記してます。 ◆確定曲数◆ ♪ぼーかる さきぃ4 だま3 ぎゃら5 動物1 あゆこ4 ありさりあ4 ピロピロック5 ポン1 ミサキ1 けい1 くち1 ♪ぎたー さきぃ2 なかじ6 K5 けい5 動物5 ぎゃら4 だま2 ポン1 ♪べーす 山田5 ミサキ5 ビフ4 くち5 むらむら5 ぐろ4 動物1 ポン1 ♪どらむ けむた5 よぴ5 ほわいと4 K1 シンヤ5 かっきー4 ゆーすけ5 動物1 ♪きーぼ ポン6 ミサキ1
https://w.atwiki.jp/yaruoperformer/pages/1463.html
,. -=====‐- .,,_ ,xf〔. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ミh。, /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . )h、 /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ` 、 , '゙. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .`、 ,゙ . . . . . ; ; . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . , . . ; ; ; ; ; ; ; ; . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .'.. ; . . . ; ; ; ゙. ; ; ; ; ; . . . . . . ; . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . {; ; ; . . . ; ;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; . . . .; ; ; . . . } . . . . . . . . . . . i . . . . . . . . . . . {; ; ; ; . . j ;;;;;;;;ア};;;;;;i i; ; . { ;;; ; ; . . リ . . . . . }; ; . . . . . }. . . . . . ; . . .;. ヤ ; ; ; . .{ {;;;;;/=ミ;;;;i |;;;; ; ; ; ; ; //ハ /} ; ; . . . . . ノ. . . . . . ; . . .;. や ; ; ; .{;;;;;;{i从芋ミh^从ハ川ト'"/云};;/_j};; ; ; ; ; ; ;;; ; ; . . . ; . . ,゜ ヽ ; ; ; ; ;{从ハ'( ' ;;;;.゚)トミ γ'て¨ぅ}h、 ; ; ; ;;;;;; ; ; . . . . . .;゜. `、 ; ; { . ー--‐' 乂_っ;;ノノイノィ;;;;;; ; ; . . /. \', . ```` ∥;;; ヘ ; ; ; ; ; ' ', '' /⌒)ノ ノ; ;㌻ ', ^ー ^ , '^´,.ィ(㌻ ゙、 丶 .,,__ __,,,, ,心イア゛ 丶 ー- '' _イ;;;ア/ ハh、 _ -∥′ ; i}ーー _ _ ‐‐‐‐ {ハ / i{‐‐‐‐ニ=―‐=ニー‐‐‐ {}i , _ノ{ ⅱ‐ ー‐‐‐‐‐‐‐‐ /ノ h、_,. -‐¬冖Tニニニ} \ ‐‐‐‐‐‐‐ 。゜ ∥心、 jニニニ7 ` 、 ‐‐‐‐‐ 。゜ {{二ニh、 }こ二7 r‐ ヽ‐‐‐‐‐‐。゜ {{ニニニニh、 }二二{ ,' jj‐‐‐‐∥┐ }}ニニニニ| `'~ .,_ ノ二二{ / ∥‐‐‐∥ { jjニニニニ| `丶、 名前:金木研(かねき けん) 性別:男 原作:東京喰種 一人称:僕 二人称:さん付け/ちゃん付け 口調:内向的 AA:東京喰種/ネタバレ ※記載名や内容にネタバレの可能性有 「東京喰種」の主人公。 ストーリーが進むにつれて自身の姿も変容していった。 「東京喰種 re」では記憶を喪失し佐々木琲世として登場。 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 あんこ時々安価でクトゥルフ神話TRPG クトゥルフ神話TRPG 酒呑童子の直系で、現代では喰種鬼のボス。シナリオ「おにゆすり」から登場 主 初登場回 wiki R-18G 安価あんこ 仮面ライダーグロンギがあっても良いのではないか 仮面ライダークウガ 主人公のグロンギ 主 まとめ 休止中(*1) 女神転生オタクくんサマナー~世界滅亡パパ活計画を阻止せよ!~ 女神転生シリーズ 「漫画好き」のアバター姿 主 まとめ R-18 あんこ 少年漫画的法則 オリジナル やる夫の仲間 常 まとめ rss 完結 僕のあんこアカデミア・りたーんず 僕のヒーローアカデミア 尻白猿夫役 常 まとめ R-18 安価あんこ やる夫たちでソードワールド心機一転PT! ソードワールド2.5 ナイトメアの傭兵 常 第1話 まとめrss 安価 短編集完結 できる夫はヴァーレン大陸で成り上がるようです ヴァーレントゥーガ できる夫の副官の1人 準 まとめ 完結 やる夫は益虫になるようです オリジナル 転移者の1人 準 初登場回 R-18 slip back (k)not オリジナル 大学三回生でできる夫の友人 脇 まとめ 予備 アル社長は悪の総帥(笑) オリジナル 喫茶店のマスター 脇 第1話 R-18G あんこ完結 彼らは退魔生徒会として戦うようです 真・女神転生 超人《金木研》の過去の姿 脇 まとめ R-18 彼らは星となるようです オリジナル 隻眼の梟のメンバー 脇 まとめ rss 完結 ポップは大魔導師になるようです ファイナルファンタジーIV ゴルベーザの素顔 脇 まとめ あんこ 完結 やらない夫は彼女と共にデスゲームを生き抜くようです オリジナル 和也の仲間 脇 まとめ やる夫は匣の中身を知りたいようです 京極夏彦「魍魎の匣」 鈴木敬太郎役。番外編の「鬼一口」に登場 脇 登場回 まとめrss やる夫Wiki 完結 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考
https://w.atwiki.jp/nightstalker/pages/421.html
Last update 2008年03月16日 家族の時間 著者:なずな 机の上には、確かに短い毛が数本、落ちていた。 トモが、ママ、見てと 歓声を上げる。 「ほうらね、やっぱり。来たんだ、猫ちゃん」 淡い色のその毛は、午後の日差しを受けてきらきらと金色に輝き トモが走り寄り、両手を付いて机に飛びついた拍子に、ふわりと舞い上がり 散った。 風が金木犀の香りを運んでくる。 隣の屋根の上、「猫ちゃん」と呼ばれたそいつは、ベランダでじゃれ合うトモと 母の由香里に目もくれず その大きな身体を横たえ、うつらうつらしている。 トモは、わざとベランダの網戸を少し開けたまま学校へ行く。 その猫を自分の部屋に住み着かせたくて、トモがこっそり餌になる物を部屋の隅に置いている事は 由香里も長女のユキも、とっくに知っていた。 「大人ののら猫なんだから、そんなことでトモの猫にはならないよ、諦めな」 ユキが何度言っても、トモは譲らなかった。 「嫌だ、猫ちゃん飼うの。うちの子にするの。絶対にするの」 トモとユキの言い合う声が煩かったのか、猫は大儀そうにあくびを一つすると おもむろに起き上がり 思いのほか身軽なしぐさで、するりと隣家の庭へ下りていった。 ユキ、トモ、歳の離れた二人の子ども、母の由香里・・・そして 下宿人一人。 親から受け継いだ二階建ての木造家屋は、三人暮らしでは部屋が余る。 ユキが物心ついた頃には祖父母はすでに亡く、誰かしら下宿人が一緒に住んでいた。 由香里の住まわせる「下宿人」は決まって、いつも男の人だった。 ユキが覚えている限りでも、数人いる。 どうやって選ぶのか、年齢はまちまちだが、どの人も上手に家族に溶け込み、気を遣わないでいられた。 聞き上手な由香里相手に、他愛のない日々の出来事を家族のように話し、 時にはユキ達が疲れて眠ってしまう程長い間、ずっと話していたこともあった。 暇な時には、ユキたち相手に良く遊んでくれた。 楽しい時間って、どうして続かないんだろう。 仕事の都合や子どもには解らない色々な事情で、その人たちも去って行ってしまうのが、ユキはいつも寂しかった。 どの人も皆好きだった。たった一人を除いては。 下宿代を少ししか取らない上、相手が望めば食事や身の回りの世話までする。 だから由香里が病院で清掃のパートを続けても、生活は慎ましいものだった。 「物騒な世の中、女三人所帯では何かと不安でしょ? 部屋も空いてるんだし、僅かな家賃収入だって、家計には大助かり」 「掃除の仕事だってね、色んな人と出会えて、結構楽しいのよ、ママ気に入ってるんだから」 由香里は屈託なく笑って言う。 ─ママの理屈はそうだけど、世間はそう思ってない。 母が幼い頃から知っているという、近所の人の目がいつもそれを突きつける。 「下宿人の人・・塔岡さんだっけ?元気そうになって、見違えるようになったじゃない。 来たときは、何だか暗くって、ふらふらしてて今にも倒れそうだったのにねぇ」 「あら、何だ。ずっと居るわけじゃないの? 嫌だ、私ったら・・トモちゃんたちも懐いてるし、今度こそてっきり・・」 「ねぇ由香里ちゃん、そろそろ ユキちゃんも難しい年頃でしょ、トモちゃんも、もう小学生だし。 次の下宿人は女性にした方がいいよ。私、心当たり探してみるから、いつでも声かけて」 余計なお世話だ、噂話のネタが欲しいだけなんじゃないの?ユキは心の中、呟く。 「色々心配してくれてありがとう。考えてみるね」 由香里はそういう時でも、いつもの大らかな笑い声を立て、悪びれずお喋りに付き合うのだ。 「ねぇ、由香里 せっかく技術があるんだから、病院の掃除婦とかボランティアみたいな下宿しなくてもさ・・ あの人思い出すから 嫌なのは解るけど・・」 この間会った母の幼なじみは、そう言って髪に当てた手で挟を形作る。 が、ユキとトモの視線に気づき話を慌てて変え、わざとらしい大きなため息をついて肩をすくめた。 「本当に由香里はお母さんと一緒よね、赤の他人の世話には熱心で。そのくせ自分の事になったら全然相談もしてくれないんだから」 少し膨れた顔をしてみせる幼なじみに、由香里は愛想良く笑いながら感謝の言葉を言って、別れた。 急ぐ用事があるわけじゃないのに、トモの手を引く由香里の足は 心なし速い。 ユキは母親の過去を全く知らない。祖母がどういう人だったのかも知らない。 いつも朗らかでお喋りの好きな母が、自分の話になると全く語りたがらない事は、ユキも気づいていた。 どんな風にこの家で育ち、どういう経緯で自分たちを産んだのか、知りたいとは思う。 あの人達に聞けば喜んで教えるだろう。でも他人には教えてもらいたくない。母もきっとそれを望んでいない。 洗濯物を干し終えると、トモの開けた網戸を閉め、由香里はシャッと音を立てて カーテンを引く。 * ぼんやりと由香里はベランダに立っていた。 「ママ?」 ランドセルを机の脇に掛けながら、トモが声を掛けた。 「どうしたの?考え事?」 トモは時々、妙に大人びた物言いをする。由香里は振り返っていつもの笑顔を見せ、部屋に入った。 頭の中で繰り返し考えていたのは 幼なじみに言われた言葉。由香里は頭をふるんと振って、トモには別の事を答えた。 「雨になりそうだなって思って。金木犀ももう散っちゃうのかな」 見上げると天井、トモの机の上辺りに染みのようなものが広がっている。 「屋根直さないと、漏ってくるね」 「やだ、濡れちゃうと困るよ。絶対困る」 トモはそう言いながら勉強机の上にぺたりと頬を寄せ、机を抱きしめる格好をした。 白にピンクをあしらった「おひめさまの」デスク。 学習机がずらりと並ぶ家具屋の中を浮かれて走り回った挙句 トモはが気に入ったのは「白い机」だった。 「皆と同じような色じゃないって、後で嫌にならない?」 「一生使うものなのだから、しっかりした物の方がいいんじゃない?」 一緒に暮らす日が長くなり、塔岡も子ども達に自然に話しかけるようになっていた。 父親ごっこを楽しむかのように、小学校入学を控えたトモの学習机選びに 塔岡はやけに熱心に口出しし続ける。 「学習机を一生使う人なんて 見たことないよ」 塔岡に買ってもらったクッションの包みを抱いて、ユキがあきれ顔で笑って言った。 家具屋の店員は当たり前のように、塔岡に商品の説明をし、 「お父さん、優しくていいね」 かがんで目線を合わせ、飛び切りの愛想顔で、トモにに話しかけた。 トモも満更ではなさそうで、にこにこしながら塔岡と手をつないだりして甘えてみせる。 ユキのイメージの中の「父親」は もう少し細身で若かったけれど、それも単なるイメージでしかない。 母は父のことを全く話してくれない。生きているのかどうかもユキは知らない。 売り場でトモが目をつけた白いデスクは組み立て式の安っぽい品物だったのに 結局塔岡がカタログまで出してこさせて、これに決めた。 由香里は何度も断ったけれど、塔岡が強引に自分のカードで支払った。 「塔岡 正弘」 塔岡は自分の名前を躊躇なくサインした。由香里はその手元をじっと見詰める。 ずっしりと重く艶やかに輝くその家具は、日に焼けた畳敷きの狭い部屋で妙に浮いて見えた。 * 塔岡は、最近出かけがちだ。 トモはとっくに小学校に行っている。 寝巻きのまま ユキはカーテンを開け外を見た。 ひんやりした秋の空気が心地良い。 隣のトモの部屋に続くベランダには、もう乾きかけた洗濯物が風に揺れている。 この春からユキは、黙って学校を休む日が増えた。 「あの担任、嫌い」 問い正しても、ユキはそれ位しか答えない。 「家庭訪問の時は沢山お喋りして下さって、ママは楽しそうな良い先生だと思ったんだけどなぁ」 ─その「楽しいお喋り」の後、うちの家族構成について、学校でねちねちと聞いてきたんだ。 だけど、それは言えない。 担任はその時 家にいた塔岡の姿を見ていた。 ユキの不登校におろおろする由香里に向かって塔岡は言う。 「人生長いんだから、ちょっと休む時間があったって大した事ないさ」 「人生の休み時間」とか「仮の時間」という言葉を使って、塔岡は話を続ける。 ─心のバランスが危うくなったら、人生の一時期、自分に「別の時間」を与えることも必要なんだよ。 四人で食卓を囲みながらそんな話をしていると、何だかユキも、こんな風にずっと「家族」が続くといいのにな ・・そんな気になってしまう。 ─ママ、今日は仕事、休みなんだ。 ベランダのあたりから聞こえる何だか楽しそうな笑い声に、ユキは耳を済ました。 * 塔岡が外出するのと入れ違いに若い職人が屋根の修理に来た。 「代金はジュース代くらいでいいですから・・」 数日前、近所で仕事が入ったついでに 瓦のずれを直してやると言ってきた若い男。 「ほんとにジュース代で済むの?屋根に上がって、適当なこと言って 何十万する工事の必要があるとか 言ってきたりしない?」 「実際屋根に上がって見ないと解らないこともありますけど・・」 日に焼けた顔を更に赤くして、人の良さそうな青年は、不器用な言葉で応えていた。 玄関先で由香里は 気さくに話しかけている。 セールスマンや保険の勧誘にも驚くほどフレンドリーに応対する人だ。 結局ジュースを出し、由香里はそのまま茶の間で青年と話し込んでいた。 由香里の母も田舎の感覚が抜けない人で、よく若い配達員や御用聞きを家に上げ、休憩させた。 由香里が学校から帰ると、そんな「お兄ちゃん」たちが茶の間で新聞を広げていて 「お帰り」と言ってくれることもよくあった。 配達ミスで余ったものをこっそり貰ったり、宿題を見てもらった事もある。 そんな母が、周囲からどんな目で見られているのかなんて、そのころの由香里には考えも及ばなかったことだ。 すっかり屋根屋の青年がくつろいだ様子になった頃 トモが帰って来て、男物の見慣れない靴に気づく。 青年が「お帰り」と声を掛けると、トモは酷く驚いた顔をした後、さっと表情を硬くした。 「トモの部屋の天井を見てもらったよ、瓦がずれてるんだって」 「良かったね、今度お兄さんに直してもらうから、もう机が濡れる心配もないよ」 「ほら、やっぱりジュース代だけって訳には 行かなかった」 由香里の華やいだ話し声が、帰ってきた塔岡の耳にも届いた。 「塔岡 正弘・・」 まだ 馴染まない自分の名前を、塔岡はひとり呟いてみる。 「下宿人」以上の心配りや、身の回りの世話をしてもらっているとは思う。 けれど本当のところ、由香里の周りには、それ以上踏み込めない堅いバリヤーがある。。 トモの部屋の雨漏りなんて、自分は全然気づかなかった。 もちろん 修理の相談なんてされない。 この家にとって、自分はただの通りすがりの人間なのだ。 ─誰にでも愛想の良い、親切な由香里さん 塔岡は机を買った時の自分の浮かれようを思い出し 自分を哂う。 それでも酷く 寂しかった。 * ユキは、トモの白い机を手の平で撫でた。 「デスクマット敷いた方がいいよ」 「このまま使うの。だって、白くてつるつるで綺麗なんだもん」 ユキの忠告を、トモは頑として聞きいれなかった。 「その代わり、時々拭くんだよ。でないと真っ黒になっちゃうよ」 塔岡が言うと、トモは可愛さを最大限装った声音で「はぁい」と答えた。 自分が小学校に上がるとき この家に住んでいた男をユキは忘れていない。 「どうせ勉強なんかしないだろ」 何の権利もないくせに口を出し、 「良かったな、お前、勉強机だぞ、おい 嬉しくないのか」 男が運んできたのは、潰れた近所の会社から譲りうけた事務机だった。 スチールで、色は灰色で傷がいっぱいあって、 椅子はビニールが破れ、ウレタンが覗いてた。 動かすと、きぃきぃいった。 結局別の机を近所から譲り受け、ユキは使っている。 由香里は何度かちゃんと買おうと言ったが、 「あのひとが運んで来た机でなければ、どんな机だっていい」 嫌悪感を露にして 小さいユキはそう答えた。 由香里はユキの顔を驚いた顔でじっと見つめ、哀しそうな目をして無言でユキをぎゅっと抱きしめた。 男はそれから間もなくどこかに出て行き、そのまま二度と戻らない。 * 猫ちゃん ここに寝てください。 さあ、猫ちゃん わるいところはどこですか 事故にあったんですね 今までのこと何にも覚えてないんですか? 困りましたねぇ。たいへん困りますねぇ トモせんせいがなおしてあげましょう。 手術しますからね。 その前に、ここの毛、少ぉし 切りますよ。 痛くないよ。 痛くないからね。 はい、ここ、切りますよ。 切りますよ。 ─だけど・・・ トモは机の上に乗った猫を、くいと押さえたまま考える。 思い出さなくっても、いいこともあるかもしれない・・ 思い出さずに 「今のまま」を続けられないかなぁ・・。 * 「何してるの?」 トモの部屋から悲鳴みたいな猫の声がした。 「何にもしてないよ、ママ」 慌てた様子で何かを引き出しに隠し、トモが振り向く。 「今日はお仕事お休みしたの?」 「うん、朝、屋根の修理の人来てたからね」 「塔岡のおじさんは?」 「さあ・・・出かけたみたいだけど?」 トモの目がベランダの方に向き、隣の屋根の向こうに走り去る猫の姿を追った。 「ねぇ、ママ?」 「何?」 「塔岡のおじさん 好き?」 「トモは好き?」 「ずっと一緒に暮らさないの?」 急なトモの質問に由香里は口ごもり、少し間を置いてからトモに向き直って言った。 「そうね、それは・・きっと、できないと思う。でも、また元通りになるだけよ。リセット。 部屋が空くのが寂しかったら、また次の人探そう。そういうのトモは嫌?」 トモは俯いて白い机をじっと見据える。 「塔岡のおじさん、トモのこと本当は嫌いかな」 思いつめたような顔。トモってこんな顔をする子だったろうか。 「ママ、おねえちゃんが中学ずっと行かなくて、トモもほんとのほんとはもっと悪い子だったら・・リセットしちゃう?」 「馬鹿ね、こどもをリセットなんて出来るわけないじゃない」 強い調子で即答し、一息ついてトモの腕にそっと手を伸ばす。意外な力で振り払われた。 日ごろのトモの無邪気な様子に酷くそぐわないものを感じ、由香里は戸惑う。 「じゃあ、大人だったら?もっと大きくなったら? ママと喧嘩しておねえちゃんとかトモとか・・、出てっちゃったら、ねえ、ママ、 今まで居たことなんか、なかったみたいにして、忘れちゃう?」 「何で、そんな・・」 「ママは本当は・・トモのことリセットしたい?」 トモの頬をぽろぽろと涙が伝って落ちた。 そんな素振りを見せたことはないはずだ。 トモの顔を由香里は呆然と見つる。足元からずるりと沈んでいくような感覚に囚われた。 トモが生まれたとき、「父親」そっくりだと思った。最近ますます目元が似てきた。 トモへの愛情とは別に、何かの拍子にあの男の面影をトモの中に認め、背筋が凍りつく自分に気づく。 視線を感じて振り向くと、寝巻き姿のままのユキがドアのところに寄りかかって立ち、 酷く冷めた目で、二人を見つめていた。 * 最近 塔岡が出かける先は解っている。 外傷はすっかり綺麗になったし、体調も回復した。きっともう、記憶も戻っている。 由香里の勤める病院に、転落事故で運ばれてきた塔岡は、頭を強く打っていた。 奇跡的に助かったが、事故以前の記憶を失っていた。 医師は一時的なものだろうと言う。 病院に駆けつけた「奥さん」は、短い髪のよく似合う綺麗な人だった。 恋愛感情なんて、もう誰にも持たない。 ただ一緒に家にいてくれる男の人が欲しかった。 過ぎた日々は全部「別の時間」。 泣いたり悔やんだり、みっともなく縋ったり、そういうものは無縁。 あいつが万が一戻ってきても、居場所はない・・下宿人で部屋を埋めるのは、それが一番の理由かもしれない。 あの男・・父親らしいことなんかせず、ただ、だらだらと家にいたり ふらりと出たきり帰らなかったりの繰り返しだった。 たまたまユキの入学準備の頃、少しの間、家にいた。 恩着せがましく古びた事務机を運んできたあの嫌な男が、自分の「父親」だとユキは知らない。 そして、私にトモを身篭らせて、またどこかへ行ってしまったことも。 あいつが帰ってきたって、一歩だってこの家には入れない。 もう私には絶対に触れさせない。 由香里はトモの机の引き出しをそっと開け、トモがこの前慌てて隠したものを探した。 きらりと光って見えたのは、細身のシルエットのカット鋏。 「どこから、こんな・・」 言葉を失った。 美容師を始めた若い頃、由香里が大事に使っていた宝物。 夫婦で店を持とうというあの男との、夢を信じた頃の思い出の品だ。 押入れの奥のどこかに追いやったまま忘れたつもりでいた。 思い出すこともなく心に封をしたはずの過去の時間が、大きな波となってうねりながら押し寄せる。 由香里は立っている事さえできず、ぺたりと床に崩れた。 * 病院のベッドで目覚めた時、塔岡は自分が誰なのか解らなかった。 大きな事故に遭ったということは 痛む身体が教えてくれる。 身元は所持品から辿れ、呼ばれた「家族」が病院に来た。 しかし、それもただ徒に混乱を招いただけ。 「自分」というものが何なのか考えようとする度、頭が割れるように痛かった。 事故の前にあったはずの「愛情」すら思い出せない。 ベッドサイドで自分の手を握り涙する「妻」を見ても、懐かしい気持ちさえ浮かんではこなかった。 本当に自分はこの人と幸せな家庭生活を送っていたのだろうか、疑念が頭の中を占める。 「このまま帰れない、少し時間が欲しい」 疲れ果てて氷のような表情になった「妻」はこくりと肯いた。 病室の掃除をしながら話を聞いてくれた由香里に、塔岡は寄りかかり、甘えた。 今時こんな風に、何の縁もない者の話を聞いてくれる人がいるのか・・ 彼女は聞き上手で、その距離の置き方が心地よく温かい。包み込むような優しさを感じた。 「母が田舎の感覚が抜けない人で、他人を放って置けない質だったの」 ─そんな親を見て育ったからかな?もともとおせっかいな家系なんだよね、 由香里はくすくす笑って言い、今丁度下宿人を募集していたところだと、自分の家に塔岡を招き入れた。 由香里の傍だけ、不思議な時間が流れ、落ち着く。二人の子どもも可愛かった。 白い机はせめてものお礼。 トモの喜ぶ顔が見たかった。束の間 塔岡は家族になった夢を見た。 それでも、由香里は塔岡に言ったのだ。 屋根の直った後の強い雨の日。落ちた金木犀の花がアスファルト一面をオレンジ色にしていた。 「何もして頂く理由はないわ。机代はきちんと返させて」 ─本当の家族と本当の時間をもう一度進めなさい。どんな結果が先に待っているとしても。 由香里は塔岡に言う、柔らかな笑顔のまま。 「奥さんのところに帰りなさいね」 ─ゆっくりでいい。ゆっくりでいいから、ちゃんと過去と向き合って。 あなたの今まで来た道は、あなたのこれからに繋がっているはずだから。 そう言って、もう一度くしゃくしゃな笑顔を見せた後、由香里は視線を逸らし、 宙を見据えて唇をかんだ。 気詰まりな沈黙。雨音が一層激しくなる。 空気がピンと張り詰めて、何かの拍子に周囲全てがカタカタと崩壊しそうな気がした。 * トモが学校から帰ってくると、僅かばかりの塔岡の荷物がなくなっていた。 「ママ、塔岡のおじさん いなくなっちゃったの?」 トモが泣きそうな顔で息を弾ませながら駆け込んできて言う。 勢い余って壁にぶつかりそうになるトモを 由香里はしっかり抱き止めると 膝に乗せて 髪を撫でた。 「塔岡さんは元気になったから、家族の待っているおうちに、ちゃあんと帰ったの」 トモは身体を捩って、由香里の顔を見上げ 責めるような口調で問う。 「次は誰?あの屋根屋さん?ママもう決めちゃったの?」 階段で立ち止まって、ユキも同じ気持ちで聞いている。 「決めてないよ、そんなの」 由香里は大きく息を吸い込んだ。 「あのね、ママ、下宿はもう止めようかな と思ってる」 由香里は少し目を瞑って沈黙した後顔を上げ、すっきりした笑顔を見せて言った。 ─え? 何で? それ本当? ユキもトモも何か言いかけて上手く声が出せない。 「三人で暮らす。家族で暮らす」 「どうして?」「お金困らないの?」 ユキとトモがまだ、もごもごと上手く言葉にできないまま 問いかける。 「ひとに言われたからそうするんじゃなわよ、ママもそろそろ考え時だな、と思ってた」 ─自分が助言したからだって、誰かさんが嬉しがのも悔しいしね・・ ユキは由香里の肩に手を掛ける。トモは由香里の腕をしっかり握った。 由香里は二人の頭を引き寄せて、おでこを引っ付けると、囁いた。 「ユキもトモも髪、伸びっぱなしだね。ママ、格好良くカットしてあげる」 突然のことにユキもトモも戸惑う。由香里がカットしてくれるなんて言うの、初めてのことだ。 これが大事な打ち明け話? 「大丈夫、心配は無用。随分ブランク開いちゃったけど、実はママは、プロの美容師さんなんです」 由香里はちょっと大げさに 胸を張って言った。 * 「ユキ、ベランダにシート敷いて」 「トモ、タオル持ってきて。ねぇやるよ、今すぐだよ」 お風呂場の方がシャワー使えて便利だよ、とユキが言うのも取り合わず 急な事で驚くばかりの二人の子どもに、由香里はてきぱきと指示を与える。 洗濯物を除けベランダに椅子を出し、その思いつきにうきうきした様子で、由香里は準備を進めた。 黒いエプロンを掛け、袖をまくり、髪を後ろに一つに束ねる。 「ママ ほんとに大丈夫なのかな」 トモが小声でユキに言う。 「解んない・・解んないけど」 ちょっと 素敵じゃん、今のママ。 「お客様、お席へどうぞ」 由香里が声を掛け、トモを椅子に座るよう促した。 「それから・・この大事なママのカット鋏・・」 トモの机の引き出しから 由香里が挟を取り出すと、トモはみるみる真っ赤になって俯いた。 「ごめんなさい。ママの大事なものって知らなくて。押し入れで見つけて、凄く綺麗で、カッコよくって・・」 泣きそうなトモの肩にビニール袋を広げたケープを掛けると、由香里は飛び切りの笑顔で二人を見、 シャカシャカと鋏を鳴らしてみせた。 ユキが以前トモの引き出しで見た時より、艶やかに光っている。 丁寧に手入れされた輝きだった。 小気味良い鋏の音、カットに集中する由香里の目。 こんな目をした母を初めて見た気がする・・ユキは由香里の手元を目で追う。 「下宿の人置いたり清掃のパートするのを止めて、ママはもう一度美容師さんになろうと決めました」 カットの手を休めずに、二人が予想もしなかったことを由香里は切り出し、ふふっと笑った。 「だから勉強するの。最近の技術も覚えなきゃね」 「そう、だから『仮の時間』は終わり。あ、ううん『仮の時間』にして逃げるのはもう終わり・・って方が正しいな」 そして 小さな声で付け足した 「ずっとユキとトモと過ごしてきた時間だものね。『仮』なんかじゃなく、大事な本当の時間だわ」 ユキが顔を上げ、由香里を振り向いて見ようとしたら、 「お客様、少しだけ真っ直ぐしていてくださいね」 由香里はユキの頭を軽く抑えて、シャキンと鋏を鳴らした。 いい音だ。 「わぁ、見て、すっごい夕焼け」 カットを先に終えて いい感じのショートカットになったトモが、 ベランダの柵から半身を乗り出して叫んだ。 「特等席だね」 「そう、VIP席でございます」 ユキが肩を揺すって笑い、由香里がもう一度ユキの頭を真っ直ぐになるよう押さえ直す。 夕焼け色を映した鋏は シャキリと鳴り魔法のように皇かな動きを見せた。 この間の雨に負けずに残って、花を咲かせた金木犀が微かに香る。 「おーい、猫ぉ」 「のらの、猫ぉ」 トモが叫ぶと、いつもの猫が隣の屋根の上で首をもたげ、じっとこちらを見て、 「何もかも知ってますよ」という顔で一声、「にゃあ」と、鳴いた。 前の作品 次の作品 コメント 名前 コメント