約 18,840 件
https://w.atwiki.jp/tenkai_cr/pages/280.html
ダンジョンエクスプローラー 邪神の領域 ダンジョンエクスプローラー 盟約の扉 ハドソン 発売日 各2007年11月15日 価格 各5,229円 912 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/15(木) 19 04 37 ID 1Y9khw1hO 我、天界人のカレー薄める者なり(ダンエクレビュー) DS版 昔懐かしいチープな感じ、雰囲気といい音楽といい 流派によって様々な技を覚えるが、最初の流派がルーレットで決まるのが又いい(後で変更可能、ルーレットは目押しも可能らしい) PSP版 思ったよりリアル。モンスターのキモさはこちらが上 こちらは就く職業(ジョブアーツ)と使う武器(ウェポンアーツ)によって覚える技が違う 共通 難度はかなり高め。序盤から結構殺しに来る 以上つ 4 913 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/15(木) 19 06 04 ID F6YcKsJ70 それなりにLvUpしたからピラミッド行くか→1~2撃で死亡はデフォルトでしょうか?w>DS版 919 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/15(木) 19 15 45 ID 1Y9khw1hO 913 俺は・・・ よし、もうちょいでハイゴブリンだな →あれ?なんか特別硬い雑魚いるな。近付いて攻撃するか →チョンと触れて一撃死 あれって多分レア装備落とすレア敵なんだね、二回目は出なかった 920 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/15(木) 19 31 36 ID 1Y9khw1hO 連レスごめんね あれは同じ場所にずっといると出てくる強い敵らしい レア装備落とすかは不明 アイテムドロップの楽しみはDS版のが上だな とりあえず自分が就いてる職業用の装備がほとんど出ない PSP版にはDS版にはない上級職がある 後、武器強化もPSP版のみの要素 つ 4 50 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/16(金) 08 47 30 ID CnnSRmjA0 中身も殺伐と殺しにくるタイプだから解る人だけ買えばおk 4時間半ぐらいでボス2連戦 接近タイプは苦手なボスが来るとは思わなかったよ 30個ちょいあったHPポーション+エリクサーが残り3個まで、28個ほどの状態回復薬が0個になってたぜw 最後は遠距離攻撃で何とかトドメ刺したんですけどね で、そのデータほったらかしにしておっぱい魔術士で最初からはじめた俺ガイルw なお、ダンエクはFFCC同様魔法タイプもMAT(ダンエクではAP)が通常攻撃力になるので、殺しにくる仕様に耐えられるのならば 4 むしろ基本的にパターンハメ出来るので慣れればノーダメ火力MAXという素敵仕様も可 見切れる人ほど楽しめると思う 72 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/16(金) 13 08 05 ID i7RRl8zH0 それはそうと、どちらのダンエクを買おうかと悩んで情報集めてるんだが、下記で 合ってる? あと、これ以外で特筆すべき点とか。 DS版種族*3、職業*3、性別は選べず 選択した流派ごとにアーツを覚える武器強化は無し 敵からの装備ドロップはあり PSP版種族*3、職業*6(初期)、性別選択可 職業は進行とともに増える武器強化あり 敵からの装備ドロップは無し どっちも 4というのは財政的にガチで無理なんだ…… 77 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/16(金) 13 18 10 ID CnnSRmjA0 72 △選択した流派ごとにアーツを覚える ◎(ジョブアーツの他、)ルーレットで決定した流派ごとにアーツを覚える。ルーレットは目押し可 あとDS版はタマゴ型支援ロボットが使えるのと 装備ドロップ時にランダムで修飾語が付いたり、修飾語の代わりに強化内容込みの別アイテムを入手したりして アイテム収集家が嬉しい悲鳴をあげそうw 80 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/16(金) 13 49 00 ID i7RRl8zH0 77 ランダムで修飾語とか! やばい、グラっと来たw PSP版の武器強化ってのは、+1とかそっち方面になるのかな? それともウェポンアーツの事を指してるんだろうか。 82 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/16(金) 14 11 45 ID 6JRNLY7J0 80-81 …厳密には修飾語ではないか、バックラー(紫・狼)みたいに称号っぽいのが付く(最大3個) あと、そういう付加価値の良さなどによって装備品の色が変わるw なお、自キャラ用武器のドロップ率の悪さは仕様です(防具は並)ですが、 他キャラ用武器を同質の自キャラ用武器に打ち直しして装備することは可能です 自キャラでも片手斧→両手斧みたいに使わないヤツから変更するのも可 ただし、付加価値が別についているもの(イベントで入手する戦士の証みたいなの)や防具は打ち直し不可 246 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/17(土) 01 59 18 ID rLXN3ggI0 一昨日まで買う気もなかったダンエクDSをこのスレのおかげで買ってしまいましたよ …これはまずいな。時間泥棒すぐる レベルはすぐ上がるしクエスト制でテンポがいいから、止めどきが見つからないや もっとレベルアップして早く皆とwifiしたいです 247 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/17(土) 02 15 39 ID QrijeIGn0 スレによると、Wi-Fiは1周目クリア辺りから始めるのが良いらしい 377 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/18(日) 02 18 34 ID UG4MRbDy0 ダンジョンエクスプローラーを買った人に質問なんだけど リング・オブ・フェイトのようなゲームって認識で問題ない? 378 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/18(日) 02 33 01 ID orYzgIgN0 むしろディアブロに近い。雰囲気的にも。 一番明確なRoFとの違いとして、ジャンプないし。 380 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/11/18(日) 07 19 02 ID uedNuWHa0 RoFとはまるで違うゲームだと思ってた方がいいような… 378も言ってるようにディアブロとか、ARPGになったルナ丼とか、 もしくは主人公の武器が飛び道具とは限らないガントレットレジェンドとか こういう類に近い気がする 355 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/12/02(日) 11 43 02 ID kVplt82w0 ダンエクDS5週したらさすがに飽きてきた・・ でもさくさく進むし、WiFi面白いのでお勧め さてPSP版でもやるか 371 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/12/02(日) 12 45 31 ID tWKd0W05O 355 ダンエクはDS/PSP、と違うハードで出た違うゲームなのに、 ちゃんと同じ感触のゲームになってるのがいいな。 似てるっつーより、それぞれの面白さが DS=昔風のゲーム PSP=今風のゲーム って感じに傾けてる感じで。
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/259.html
五十四話以前 五十五話 ~ 五十九話 六十話 ~ 六十九話 七十話 ~ 七十九話 八十話 ~ 八十九話 人物講座 講座 講座51-1~3
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/174.html
Pigeon Blood ◆HOMU.DM5Ns 前日より変わらぬ人の喧騒。 正午に入ったアーカムダウンタウン地区の街並みは平穏そのものだ。 ガス漏れなどではあり得ない、各地区での大量の衰弱死。 早朝ミスカトニック大学で発見された不自然な首吊り死体。 ロウワー・サウスサイドで起きた、無数のホームレスを巻き込んだ爆発。 そして『白髪の喰屍鬼(グール)』。 この連日にアーカムで立て続けに起きた怪事件にも、街の様子は変わりない。 平和の象徴。天下の警察署のお膝元という安心感が、行き交う人々に余裕を生み、緊張を失わせていた。 連日バッシングの的となりマスコミの飯の種にされているイメージのつきまとう警察だが、公的権力というバックボーンは街全体に根付いている。 大抵の人間の中には頼るべき組織という共通認識があり、気づかぬうちにそこによりかかる事で治安は保たれているのだ。 あるいは、それとも―――。 アーカムという土地が、この地に住まう人が、異常な事態に順応してしまっているのか。 いかなる怪異を受容してしまう受け皿が形成されてしまっているのではないか。 狂気を望み、悪意を喜びのうちに招き入れる、おぞましき邪教の宗団のように。 家が崩れ、人が死ぬ。そんなものはこの街にはよくある事。 第一ダウンタウンにも都市伝説のひとつ『包帯男』が出没している。警察の権力など既に形骸化しているに等しい。 全ては贄。都市の住人は皆すべからく、アーカムという魔女の鍋に放り込まれる具材に過ぎない 無知なまま煮殺されるか、真実を知り絶望の中で細切れにされるか。違いなどその程度の差でしかない。 ではその悪辣なる異界で。知られてはならぬ邪神の潜むアーカムで。 ダウンタウン街道を出歩く住民達がにわかにざわつきめいているのにはいかなる事件の前触れなのか。 休憩中に昼食を取るサラリーマン、衰弱事件による休校にかこつけて遊びに繰り出している学生達の視線を掴んで離さないものとは何なのか。 『包帯男』か?『白髪の喰屍鬼』か?居並ぶ都市伝説は枚挙に暇がない。人の恐怖と不安のカタチだけ怪異は家の影に潜んでいる。 ただし此度に限っては―――そのどれでもなかった。 森林の奥地に潜む湖に住まう妖精のようだった。 あるいは、神の園より降りてきた天使のよう。 身を守るように人の集まる街道をそぞろ歩く少女の姿は、もうそれ以外に表現する他ない。 横を通り過ぎた影を目で追い、その非現実的光景に咄嗟に振り返って見直して、誰もが一様にそう思った。 日の眩しさと日頃の疲れが生んだ幻覚かと、目頭を押さえ現実を認識する者さえいる。 天からの光を浴び、透き通って煌びやかに輝く銀の髪。 それが風や体の動きで浮き上がって、さながらこの世と隔絶した別世界との境目となる深秘のヴェールにも見せている。 フリルをあしらった白のワンピースの下から覗く疵を知らないまっさらな肌。 神の恩寵を受けたが如く、珠玉の生地は陽の光を己を際立たせる輝きとして支配している。 ショーウィンドウに飾られた服を興味津々に眺め、かと思えば店頭で調理を実演している焼き菓子の匂いにふらふらと釣られてしまう。 迷い込んだ都会で初めてばかりの体験に戸惑う、世間知らずな深窓の令嬢そのものだ。 そして新しい発見をするたびに、生涯に渡って残したい宝物を手にしたように、無垢な表情を綻ばせ大輪の笑顔を咲かすのだ。 調子を良くした店員が焼き立ての菓子入り袋をサービスしてしまうのもやむなしといったところだろう。 社会機構の運営が崩壊するまでには至ってないが、頻度を増す異変で住民の精神は日に日に疲労していっていた。 なまじ仕事が不可能なほど悲惨な状況ではないが為、堂々と休む事も出来ない。 中にはいい機会だとして有給で羽休めする者もいるが、そのしわ寄せは残る社員にのしかかるものだ。 悪循環する歯車の役目を負った者達にとって、目の前で踊る妖精がごとき少女は、淀んだ精神を浄うほんの少しばかりの癒やしの効果をもたらしていた。 その魅力を理解してないのは、羨望の眼差しを一身に受けている当人。 聖杯戦争に加わるマスターとして孤児院の外より出たアイアン・メイデン・ジャンヌのみであった。 「ローズマリー、その、やはり私の格好は変なのでしょうか?周りからずっと視線を感じるのですが……」 ジャンヌとしてはわざわざマスターであると宣伝する必要もないので、漫然と道なりに歩いて街に溶け込んでいるつもりでいた。 しかしいかんせん、ジャンヌという人物はマスター云々を抜きにしても目立つ格好でいる。異国人が住まうのもそう珍しくないアーカムであっても。 自覚できていない本人には不思議で仕方ないといった様子だが。 「そんなことないわ、むしろ逆よ。ジャンヌがあんまりにも可愛いからみんな見惚れちゃってるだけよ」 「そ、そうなのでしょうか」 そしてジャンヌを街に連れ出し可憐な服に着替えさせた張本人であるローズマリーは、悪戯っぽい笑顔でジャンヌをからかった。 素のままでも目を引く美人であるジャンヌに、更に魅力を引き立たせるドレスアップをさせたのは他ならぬローズマリーの趣味である。 元の世界で外出時の服装は目付け役のマルコに一任していたジャンヌに、自分の好みで選ぶという経験はない。 服の趣向もマルコが見立てたものと大差ないので気に留めなかったが、そもそもその服が今以上に全身フリルのメイド服だ。 X-LAWSの歪んで偏った教育の弊害は、ファッションセンスのおかしさにまで及んでいた。 (しかし……) 大樹のように屹立するコンクリートのビルの群れ。 人とものでごった返した道路。 百人単位での話し声、車の鳴らすクラクション、店内やビルの大型ディスプレイから流れるBGM…… 街というものがこれほど騒がしく活気に満ちた場所であると、上辺の知識だけだったジャンヌは実感を以て理解した。 シャーマンファイトでの予選試験は日本の東京都市内で行われたが、ジャンヌは東京の街というのをほとんど見ていない。 拷問器具(アイアンメイデン)の中で日常的に肉体を痛めつけ巫力を高めるのみで、外への関心を向ける機会など無かった。 アメリカでのパッチ族の集落、本戦で改めて向かった日本の孤島でもそう。 代々シャーマンファイトを取り仕切るネイティブアメリカンやトーナメント戦の為の舞台に、都市といえるだけの文明が築かれるはずもない。 だから鉄の処女の中に篭っていた聖・少・女は、ここで初めて外の世界を知ったのかもしれない。 今が聖杯戦争の最中で、ジャンヌは他のマスターを狙い狙われる側という自覚は忘れない。 ことに自分のサーヴァントはあの傲岸不遜の結晶のような男だ。迂闊に気の緩んだところを見せるわけにはいかない。 ライダーに情報収集を求めても当てにはならない。能力的にはうってつけでも性格的には全く諜報向けではないのだから。 ジャンヌ自身が直に出向き接触の機会を掴むのが、最も確実な手段であり安全な方法であると理解していた。 「ほらジャンヌ、また難しい顔をしてる」 ぴっ、と伸ばした人差し指が思考に耽るジャンヌの眉間を軽くつついた。 「友達と一緒にいるのに他の事を考えるなんて失礼よ。せっかく孤児院から抜け出したんだから思いっきり羽根を伸ばしましょう? それとも、私といるのは嫌?」 目の前でこちらを窺うローズマリーの表情に寂しさの色が見える。 そうだ。彼女は父親に無理を言ってまで自分が外出する便宜を図ってくれた。 ジャンヌにとってはマスターの調査の名目でも、ローズマリーには久方ぶりの友人との語らいの場であるのだ。 友人というものを、ジャンヌは生まれてこの方得ていない。 LAWSのメンバーは支援者あるいは部下であり、向こうにとっても自分は信仰対象。 アーカムに来る以前、即ち死の直前の車内で期せずして麻倉家の玉村たまおと交友を深められたが、その結びもすぐに断たれた。 ローズマリーもそうだ。あくまで舞台上での役割。与えられた友人というロール。偽りの関係。 それでも自分を友人と慕ってくれている。笑顔を向けて手を取ってくれる。 真実を知らぬとしても、そこにあるのは偽らざる愛ではないか。 胸に生まれる、好いと思える感情。十の法を遵守するX-LAWSのリーダーとして、ただの孤児のジャンヌとして。 その思いを裏切る行為はなるべくしたくは、ない。 「……いえ、そんなことはありません。あなたと共に過ごせるのは祈りを捧げるのと同じくらい大切な時間です。 ありがとう、ローズマリー。今日は良い思い出を作りましょう」 答えに満足がいって顔を綻ばせるローズマリー。 時間がくればローズマリーは家に帰りジャンヌは孤児院に戻る。 ローズマリーの方はいつかまた自分に会いに行く計画を立てるだろう。しかしその時は訪れない。決して。 この逢瀬で二人は永遠に別れる運命だ。聖杯戦争に身を投じるなら余計に彼女を近づけてはいけない。 だからこの時は。この瞬間だけは。 どうか世界が平和でありますようにと、今まで以上に心の中で深く願った。 正午で賑わうダウンタウンの衆目の興味は銀の少女に一極している。 一緒に連れ歩く金髪の少女と護衛らしき数人の男女が視界に入っても、誰もそちらの方に意識を向けたりはしなかった。 せいぜいが絵画の風景や調度品と同程度の扱いでしかない。際立つ美を前にすれば、それより劣る美はくすんで見えてしまうものだ。 ……きり、という微かな歯ぎしりの音は、雑踏の喧騒に揉まれて聞かれる事なく消えていた。 ◆ 「ローズマリー、あのお店はなんというのでしょうか?」 「やだジャンヌったら、クレープも知らないの?」 なんてみっともなくはしゃいでいるだろう。 まるで盛りのついた猿だ。張り付けた笑顔を決して剥がさないまま、ローズマリー・アップルフィールドは包み隠した内心でのみ嘲笑した。 孤児院の院長を説き伏せてジャンヌを連れ出したローズマリーは、当初の予定通りのダウンタウン地区にまで来ていた。 当然、ここに来たのはジャンヌとウィンドウショッピングに興じる為ではない。 全てはローズマリーの夢見る城に続く橋の建設、聖杯戦争で勝利する戦術の為だ。 父となった男とは既に警察署の前で別れている。そこで警察署長の男と顔を合わせる段取りは既についている。 無論そこには最も忠実な家臣であるセイバー、グリフィスも伴っている。そこで署長を宝具『鷹の団』の一員に加える手筈だ。 フレンチヒルの名士である男を警察は無下に出来まい。そして一般人ではグリフィスの魔性のカリスマを目にすればひとたまりもない。 いつの時代でも、権力者を自陣に引き込む事は様々な側面で有利を取れるものだ。 無論、取り込む対象の地位は高いほどいい。 如何にグリフィスの魅力が抗いがたいものといえど、それには直接対面する事が必要条件となる。 末端のヒラ全員に順に顔を覚えさせられる機会は中々ないし何より手間だ。 諸々の問題を一段飛ばしで解消するには、頭を押さえるに限る。 司令系統を奪えば組織の動きを大まかになら差配できるものだ。 警察人員を動かせる地位にあり、アーカム内で起こる事件の情報を一度に収集できる立場。 その男を『鷹の団』に引き込めば実質上、署長の座をグリフィスと挿げ替えるのに等しい。 この一挙で警察という組織は、グリフィスとローズマリーのアーカム全域に伸びた監視の目とあり、充実した装備を公的に保有できる大軍団と化す。 そして鷹の翼の広がりはそこのみに留まらない。 各地に顔の効く名士を餌にして、専門的、特権的階級の有力者を釣り上げる。そうなればあとは芋づる式だ。 いずれはアーカムの行政に干渉する権限を持った者の全てが『鷹の団』になる。 長たるグリフィスに心臓を捧げるほどの忠義を誓い、その姫たるローズマリーに聖杯を献上すべくその手を躊躇いなく汚す、プリンセスの理想の騎士団が組織されるのだ。 「ごめんなさい。知識としては知ってるのだけれど、実際に食べた経験はなくて……」 「うふふ、ジャンヌは世間知らずさんなのね。まるでどこかの国のお姫様みたい」 「そ、そんなことはないのです、けれど」 「いいわ、じゃあ頼んでみましょう。ジャンヌの初めてだもの、クリームとフルーツがたっぷりなとっても甘い思い出にしなきゃ!」 「ですがローズマリー、私には手持ちが」 「それくらい私が払ってあげるわ。友達でしょ?」 ジャンヌの花も恥じらう照れ顔が癇に障る。 自分がマスターという飢えた獣をおびき寄せる生贄とも知らずに。 貸し与えたドレスも餌を引き立たせる飾りであるとも知らずに気に入っている。 道行く人は一度二度とジャンヌを見返し名残惜しそうに後にしている。 ジャンヌという小石を投げ込まれたダウンタウンは、人の波の流れに変化をもたらしている。 そこに纏う濃厚な"神秘"―――魔術に触れた者でなければ気づけない気配は、聖杯戦争の参加者にとってみればまたとない標的だ。 まさに想定通りに展開だ。 後は哀れな餌に釣られた無様なサーヴァントかマスターが出て来るのを待つのみだ。 現在ローズマリーの傍にセイバーはいない。 この状況でサーヴァントとの接敵を望むというのは本来なら有り得ない策だ。 護衛でついている十数人の『鷹の団』も所詮は人間。サーヴァント相手にはものの役にも立たない。 しかしこの場合問題はない。戦いになった時に矢面に立つのはジャンヌ、あるいはそのサーヴァントだからだ。 自分はあくまで巻き込まれた一般人。『友達』のジャンヌにとっては庇護するべき対象。 いざという事態、ローズマリーの身に危険が及べば身を挺して庇ってくれるだろう。 慢心はない。ジャンヌは自分に対して心の大部分を許しているのが実感できる。 そして心に食い込んだ存在を無碍にもできない。余程のお人好しなのか、それとも何か気がとがめる経験でもあるのか。 ローズマリーを救うのに、その身に隠した力をひけらかす事を躊躇しないだろう。 なんて愚かさ。なんてお馬鹿な娘。疑うことを知らないのか。 純心さなんて、生きる上でなんの役に立つのか。 慈愛を振りまき、誰もに好かれ、蝶よ花よと愛でられて、神の恩寵すら貰って、そうすれば幸せに生きられると。 人に愛をあげれば、その人も同じだけ愛をくれるのだと、本気で思っているのか。 「これが……クレープですか。ええと、頭からかじるのですよね?」 「ええ、口を大きく開けないとこぼれてしまうからはじめは気をつけて―――」 「…………はむ」 「あら」 ああ。その輝くばかりの銀髪が気に入らない。 荒れた事など一度もない肌が恨めしい。 施してもらうばかりの平和に緩みきった面に虫酸が走る。 ローズマリーが捨てたものを持ったまま、恵まれた境遇にいる事が許せなくて仕方がない。 今すぐにでも、その無防備な背中にナイフを突き入れてやりたい。 与えられている加護を奪い取って、裸になって放り出される姿を嘲笑いたい衝動を必死になって抑える。 「これは―――とても、甘いのですね。いちごのショートケーキよりもずっと濃くて、とろけるような味で……」 「ふ、ふふふ……ふふふふふふ……!」 「ローズマリー?」 「やだ、ジャンヌ……!口にクリーム、ついて、おひげみたい……!」 「――――――!?」 そうだ、そもそもが邪魔なのだ。 マスターであろうがなかろうが、そんなものは関係ない。そんなものと評すほどに、どうでもいい。 ジャンヌはローズマリーを日陰に追いやる極光だ。プリンセスという鏡に映る幸福を打ち砕くべく投じられた石だ。 あの女がいる限り、自分の夢は翳り、色褪せる。そんな確信がある。 何故ならジャンヌはローズマリーの『親友』だからだ。そしてローズマリーの親友はいつも自分を裏切ってきた。 だから許せない。だから認めない。 わざわざ自分の傍で富める者の余裕を見せつける存在を、ローズマリーは排除しなければならない。 「うふ、うふふふ……!」 「ロ、ローズマリー、そんなに笑わないでください……もう……ふふ、」 「だ、だって、ふふふ……!」 蓄積されていく負の想念。十三の少女の身には到底収まりきらぬ程の黒い塊が形成していく。 心の内に潜む闇。それは邪神のような凶災をもたらすわけではない。 都市伝説のように人から人に伝わり、タタリという実体を得て殺戮を繰り広げもしない。 たかだか一人の惨めな少女の激情。だがおぞましさでいえばむしろ同等であった。 嫉妬に狂いし怨鬼は少しずつ爪牙を研いでいく。 いつかその爪で引き裂く皮膚の感触を恍惚に夢見ながら。 牙で噛み切った肉から溢れる血で唇に艶やかな紅の化粧を施す時を待ち望みながら。 「あはははははははははははははははははは!」 ローズマリーは笑った。腹の底からこみ上げるおかしさに同調して。 ……どこかで、赤い塊がブルリと笑うように震えた。 ◆ 変わって、ダウンタウン上空。 近辺で一番の高層ビルのその天頂で、雷神のライダー、エネルは天下の全てを睥睨していた。 見下ろす眼差しは、その位置こそが当然というように傲岸で、尊大であった 「随分とまあ、緩んだ様子だな。これでは聖・少・女ではなくただの少・女のようではないか」 誰もいない屋上で虚空に胡座をかき、エネルは遊興するジャンヌを遥か遠方から見下ろす。 地上にいるジャンヌと数ブロック離れたビル屋上にいるエネルとはゆうに数百メートルは離れている。 サーヴァントでもすぐに駆けつけられる距離ではないが、これでもマスターの命令通り「いつでも駆けつけられる」距離にいるのだ。 この瞬間ジャンヌに聞きが及ぼうとも、瞬き一つの間があればエネルはあの場に到着してみせる。 お守りなど趣味ではないが、ここで命令に逆らってマスターの気を損ねるのも面倒だ。 それに、いまジャンヌの付近を監視する事は、エネルにとって興味の持てる行為でもある。 「ざっと十人。やはりぴったり張り付いているな」 心網(マントラ)で透視した、魔術による暗示や洗脳によるものではない「統一された意思」の集団。 エネルの興味を引いた人間達は今、ダウンタウンに繰り出したジャンヌに着いて離れずにいる。 その数はおおそ十数人。読み取れる精神はやはり互いに同調してるが如く一つの方向を向いていた。 「全員孤児院の連中ではないな。マスターを連れ出した女とその連れか」 孤児院の人間の顔など当然覚えていないエネルだが、状況やタイミングからいって、例の集団が潜り込んだのは資産家らしい男が訪ねた時であるというのには予測がついた。 「ほう、あの女だけは心が通常の動きだ。マスターの可能性が一番あるのは奴だが……」 エネルの雷の視線は、遠くジャンヌと笑い合うローズマリーと呼ばれた少女を射抜いた。 ジャンヌのほぼ同年代の年の頃、見るだけでは何ということもないただの一般人に映る。 しかしそれがマスターであるジャンヌを街に誘い、只の一般人とは思えない一団の一人となれば話は別だ。 年端もいかぬ少女のローズマリー。果たしてあれは笑顔の裏に研がれた殺意の糸を張りジャンヌを絡め取ろうとする奸物なのか、 それともさらに裏に潜むマスターの布石でしかない、哀れな捨て駒なのか。 「……ふむ」 正体を看破するだけならば、簡単だ。エネルが直接出向けばいい。 実体化した至近距離での心網なら、宝具である雷の力と併用してその者の感情の働きを詳細に知る事ができる。 その際英霊の神秘を目の当たりにした人間は気が触れるだろうが、些細なことだ。むしろマスターの判別には手っ取り早い。 あの連中は明らかに聖杯戦争に関わりがある。令呪の効果範囲はともかくマスターに咎められる謂われもない。 対処は速やかに済む。 結果は即刻詳らかになる。 故にエネルは、 「ヤハハハ、いいだろう、せいぜい今は余裕に羽根を伸ばすがいい。 折角の神を楽しませる催しなのだ、宴の準備ぐらいは待ってやらねばな」 やはり放置を継続するのだった。 マスターの危機を見せ物を眺める気分でせせら笑うサーヴァント。 ジャンヌほどのシャーマンの実力なら大抵の奸計は力づくでもねじ伏せられるとはいえ。その信頼からによる対応でないのは明らかだ。 木っ端が何をしようとも、どの道己が手を出せば全てはご破算になる。ならばその瞬間まであがきを見てやろうというだけのこと。 刺客が今すぐマスターを殺さないのも見当はつく。大方、膨大な巫力に寄せられて仕掛けてくる他のサーヴァントの情報収集が狙いだろう。 ジャンヌもまたその腹積りでいる。そしてエネルも、まだ見ぬ英霊との邂逅には少なからず興味を持つ。 しかして、それを覗き見る不貞の輩がいると前もって知っていてそれを許すというのは、いささか不興なのも事実。 聖・少・女のあの緩みっぷりでは獲物がかかるものまだ先だろう。しばらくは退屈が継続しそうだ。 さて、どうするか。聖杯戦争などつかの間の余興とする身にとって、ただ待つだけの暇とは苦痛である。 戦いに勝つ戦術ではなく、あくまでどうこの宴を楽しむかに思考を巡らすエネルに――――不意に得も言われぬ感覚が駆け巡った。 「……む?」 その時自分の中で生じた感覚が何であるか、エネルはこの場で理解しなかった。 仮にその正体に至ったとしても、この神を僭称する傲岸な性根の男が認める事は断じてないだろうが。 浮いたまま姿勢を立たせ、心網が捉えた方角に意識を尖らせる。 見据える先は先程までジャンヌもいた川向こう南西、孤児院の立つフレンチヒルとは逆の位置だ。 超常の探知機能を持つエネルでなく、通常のサーヴァント、のみならずただの人の身であってもそこで起きた異変には気づいただろう。 火の手の証。地上から曇天の空へ黒い煙が立ち上っている。 しかし舞い上がっているのはそれだけではない。エネル独自の鋭敏な探査能力があるとはいえ、川を隔てたこの距離まで届くほどの濃厚な神秘の気配……。 「―――――ほう」 退屈に冷めていた神の目に、それ以外の色が宿った。 燻った程度の小火では到底満足のいかない、盛大な花火の打ち上げを求めるような妖しい愉悦の色を。 【ダウンタウン/1日目 午前】 【アイアンメイデン・ジャンヌ@シャーマンキング】 [状態]健康 [精神]正常 [令呪]残り2画 [装備]持霊(シャマシュ) [道具]オーバーソウル媒介(アイアンメイデン顔面部、ネジ等) [所持金]ほとんど持っていない [思考・状況] 基本行動方針:まずは情報収集。 1.ローズマリー達と共にダウンタウンで過ごしながら情報収集 2.エネルを警戒。必要ならば令呪の使用も辞さない。 [備考] ※エネルとは長距離の念話が可能です。 ※持霊シャマシュの霊格の高さゆえ、サーヴァントにはある程度近付かれれば捕捉される可能性があります。 【ライダー(エネル)@ONE PIECE】 [状態]健康 [精神]正常 [装備]「のの様棒」 [道具]なし [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争を大いに楽しみ、勝利する 0.川向こうでの火に興味。さて、どう楽しむか? 1.ジャンヌとは距離を取り、敵が現れた場合は気が向いたら戦う 2.「心網(マントラ)」により情報収集(全てをジャンヌに伝えるつもりはない) 3.謎の集団(『鷹の団』)のからくりに興味 [備考] ※令呪によって「聖杯戦争と無関係な人間の殺傷」が禁じられています。 ※ジャンヌの場にすぐに駆けつけられる程度(数百m)の距離にいます。 ※「心網(マントラ)」により、商業地区周辺でのランサー(カルナ)の炎の魔力を感じ取りました。 【ローズマリー・アップルフィールド@明日のナージャ】 [状態]健康 [精神]正常 [装備]なし [道具]なし [所持金]裕福 [思考・状況] 基本行動方針:打算と演技で他のマスターを出し抜く 1.場所を変えながら獲物がかかるのを待つ。 2.ジャンヌに対しては親身に接し、餌として利用する。 [備考] ※10人前後の『鷹の団』団員と行動を共にしています。 その中にはローズマリー自身の父親役も含まれています。 ◆ 寿司屋を出た後亜門鋼太郎は警察署内へと舞い戻り、行方不明者の捜索願いの届けと、署や病院で保護している人物のリストを検索した。 短時間にしろ調べられる範囲で見てもやはり日本人、それも燕尾色のケープという目立つ服の少女の情報は載っていなかった。 これ以上調べようと思うなら、市内の探偵事務所などを当たっていかねばならなくなるだろう。 作業を一段落した亜門はそこで、何故そこまで性急に捜索に当たろうとしているのか自分に疑問を持った。 事件の捜査に順位の優劣などつけはしないが、それでも亜門は聖杯戦争という極位の災害に対し率先して対策を施さなければいけない立場だ。 そもそも依頼主からはその少女の名前すら聞いていない。簡易的な外見だけを事務的に、心配する様子を微塵も見せず伝えてきた。 頭髪から足先までが黒ずくめで包まれた、黒という色の概念を人の形に落とし込んだような少年。 店に入ってから出るまでのたった十数分足らずで、名前も知らぬ男は亜門の心象に強く焼き付いていた。 いうなれば手足の自由を奪われ為す術もなく海の底に引きずり込まれる大渦の中心部。 この世界に在るはずのない、存在としての違和感をもたらす姿を、知らず知らずのうちに意識してしまっていたのか。 なんにせよ、すぐに見つけるには情報が不足している。 職務を放棄する気はない。刑事課の同僚に連絡をくれるよう伝え、改めて外へ向かおうとする亜門を、聞き慣れた大声が再度呼び止めた。 「おお亜門君!戻っていたか!」 警察署長は現れるなり亜門の肩を景気良く叩いた。 朗らかな笑顔を浮かばせた顔はいつも以上にエネルギッシュで、なんというか覇気に満ちていた。よほど上機嫌になる事があったらしい。 「はい署長。ですが、資料の確認をしていただけなのですぐに調査に戻ります」 「まあ焦らずこっちの話も聞いてくれ。今調べてるのはロウワーの方だろう? 喰屍鬼(グール)騒ぎといい大学の件といい、アーカムはよほど我々をタダ飯ぐらいにしたくはないらしい」 「例のミスカトニックでの首縊りですか。まだ若い少女でしたね……」 「ああ。こうもあたら若い命が摘まれいっては私の食も細くなるばかりだ。私の懐も察してくれるとは気配りのできる鬼どもだよ」 ミスカトニック大学での首吊り事件の報は既に亜門も聞き及んでいる。 広場に植えられた桜の木で足場がなければ届かない高さの枝にかけられた縄に首を通した応用化学部の女生徒。 発見時刻は登校時間のはじめ。ちょうど亜門とランサーがタタリとの戦いを終えた頃だ。 「大学内は独自の規律が作られていてよそからの干渉を快く持ってない者が多い。なにせミスカトニックはアーカムの名物、学会に名だたる者も多く在籍してる。 人里離れた田舎町じみて我々への協力も渋っているのが現状さ」 「国家権力も街の立役者には形無しというわけですか」 「ああ。しかしこの事件、私はこれに確かな陰謀の匂いを感じるのだよ」 「その根拠は?」 「勘だ」 閉口する亜門を見て署長は待っていたとばかりに大笑した。 「HAHAHA!ジョークだ!一度言ってみたかったんだなこれ! ああかけているのは勘のほうで根拠はきちんとあるぞ!」 ひとしきり笑って満足したのか、声を一段落として真剣味を帯びた様子で署長は話を進めた。 「……たった今遺体の検死の結果が出た。まず彼女は自殺ではない。死んだ後何者かが吊り上げたものだ」 「見せかけ……いえ、発見現場が足場のない木の枝ですから偽装の意図もないという事ですか。 それで、その死因が私の事件と何か関連性が?」 「うむ鋭いな、流石は亜門君。どこぞのいまどき舞踏会でも見られない趣味の悪い仮面をつけた男にも見習って欲しいものだ!」 周囲に署員に聞き耳を立てられない為に声をひそめていただろうに、すぐさま元の声量に戻ってしまった。 おもに、やけに挑発的な物言いになっていた後半の部分が。 「それで死因の方なのだが、これも奇妙な報告でな。胸元に鋭利な刃物による刺し傷があったからこれが死因かと思われたのだが出血が少なすぎる、むしろまったくないのだという。 他に目立った外傷もなく肉体的には異常なし。医者の見立てでは、「急激な体力低下による衰弱死」だそうだ」 「それは―――っ」 言わんとしているところの意味に気づいた亜門は騒然とする。 数日前まで担当していた、市内で起きた連続衰弱死事件。亜門はその裏の真実を知っている。 魂を抜き取り釜に投げ入れる魔女の鍋。何も知らぬ無知なる者を精神の髄までしゃぶり尽くす蛮行。 英霊に力を蓄えさせる魂食い。それ同様の症状の被害者が大学で現れた。 自身の受け持つ仕事をこなす傍らでもまさかと訝しんでいた亜門だがこれで確信する。 大学内に、あるいは大学を標的としているマスターが存在する……。 「この情報はまだ現場にも伝わってない、最新のものだ。 無論食屍鬼事件も重大な案件だが、衰弱死事件との関わりが判明した以上、担当だった君に一報いれておこうと思ってね」 「ありがとうございます。わざわざ連絡をくださって」 ロウワーのみならず他のサーヴァントに関わる情報を得られたのは亜門にとっても朗報だ。 「なに、君の人徳だよ!昨日今日来たばかりのよそ者とは日頃の積み重ねが違うのだからね!」 「……マスク捜査官のことですか?」 先程からしきりに口を突いて出る誰かに向けた届くはずのない雑言に、流石に亜門も眉をしかめる。 警察署の人間か厄介扱いし、しかも仮面という特徴的な単語が当てはまる人物といえば、FBIから出向してきたという捜査官にほかならない。 「そう、それだよ!まったく彼ときたら事件の匂いを嗅ぎつけて出しゃばってきて困ったものだよ。 まあミスカトニックの偏屈な連中も、クソダサいセンスのマスクマンよりか日系のクールジャパンの方が受けがよかろう!あそこは日系の教授も何人かいるしな。 明らかにティーンにしか見えないレディーといいアジアは神秘の宝庫だな!」 「はぁ」 言外に発される『手柄を横取りさせるな』というメッセージに適当に相槌を打ってごまかす。 権力や功績争いは眼中にないが、それとは別にマスクという男については思うところはある。 ロウワーに大学という、亜門が知る限り聖杯戦争絡みの場所を自分に先駆けて動き回る仮面の男。 これがただ犯人を先に掴み上げる欲をかいた行動でなく、自分と同じ目線に立った上での調査だとすれば。 直接顔を合わせて真偽をはっきりさせておくべきか。次の被害を未然に防ぐにも向かう価値はあるだろう。 ―――今度こそ署を後にしようとした亜門の目に、ふと留まるものだあった。 署長の上着につけられた金細工。少なくとも今朝会った時にはつけてなかったものだ。 「署長、その飾りは?」 「おお気づいたかね?どうだカッコイイだろう!しかし残念だが亜門君でもこれは譲れんよ。なにせこの印を与えられるには特別な許可がいるからな!」 警察のバッジでもなければ記憶にある勲章の形でもないが、殊更考える必要もない事項だ。 この豪放磊落な男の事だし、どこかの懸賞や大会で当てたレアな賞品を見せびらかしにきたというのもあり得る。 鳥の羽をあしらった印象を記憶からさっぱり消して、日の下を出た直後ランサーへ念話で単刀直入に切り出した。 『君の意見を聞きたい』 『明らかな撒き餌、誘い、挑発、見え透いた罠だね。被害者のその子がマスターかは、実際に遺体を見てみないと判別できないけれど』 寿司をかっ食らっていた時とは面影すら残さない張り詰めた冷静さでランサーは所感を述べる。 完璧な調律が施された弦楽器の如く雑音の消えた、数多の魔術師と対峙した清廉なる騎士としての姿に立ち戻っていた。 『下衆な奴らだ。マスターがいるとすれば大学の研究所のどこかか』 『魔術師の張る陣地は魔窟も同然だ。そこに単身足を踏み入れる行為の意味を正しく理解しているかい?』 姿なき敵に憤りを見せる亜門に落ち着きを促すような忠告を与えたが、対する男の答えはなんとも簡素なものだった。 『独りではないだろう。君もいる』 『―――うん、それもそうだね』 それで十分だと言わんばかりに言葉を打ち切り歩き出した。ランサーもわざわざ追求する事なく随伴する。 命を懸けるという諫言を受けて止まるようならこの男は今ここにはいない。 それに逸っているようで、腹の底では冷静さを保っている。良き師に出会えたのだろう。 しかしこの聖杯戦争で、人の精神など容易く割れる薄氷に過ぎない。 タタリでの戦いで亜門がその根幹を揺さぶられたように、時には肉体より先に精神を保つ方が困難となる。 越えてはいけない最後の一線。その境界線の最後の砦となるのがリーズバイフェの役割だ。 魔を弾く城塞、音の聖盾ガマリエルを担う者として、今度こそ――――傍らの相棒を守護り抜いてみせる。 そしてその最果てに――――――かつての己の罪に、杭を突き立てるのだ。 「火事か」 けたたましいサイレンを鳴らす消防車の行き先を目で追う。 川を超えた辺りで昇る煙は商業地区の周辺からのものだ。店の倉庫で火が点いたか。 鈍色の空にくゆる狼煙は、アーカムを覆う暗雲を掴もうとするやせ衰えた腕のようだった。 【ダウンタウン・警察署/1日目 午前】 【亜門鋼太朗@東京喰種】 [状態]正常 [精神]落ち着いてきた [令呪]残り3画 [装備]クラ(ウォッチャーによる神秘付与) [道具] 警察バッチ、拳銃、事件の調査資料、警察の無線、ロザリオ [所持金]500$とクレジットカード [思考・状況] 基本行動方針:アーカム市民を守る 1.他のマスターとの把握。ひとまずミスカトニック大学へ向かってみる。 2.魂喰いしている主従の討伐 3.白髪の喰屍鬼の調査 [備考] ※調査資料1.ギャングの事務所襲撃事件に関する情報 ※調査資料2.バネ足ジョップリンと名乗る人物による電波ジャック、および新聞記事の改竄事件に関する情報。 ※神秘による発狂ルールを理解しました。 ※魔術師ではないため近距離での念話しかできません。 ※警察無線で事件が起きた場合、ある程度の情報をその場で得られます ※シルバーカラス、空目恭一を目撃しましたがマスターだと断定はしていません。 ※空目恭一の電話番号とあやめに対する情報を得ました。あやめを保護した場合、彼に連絡します。 ※警察署から商業地区での火事を目撃しました(魔力は感じていません)。 【ランサー(リーズバイフェ・ストリンドヴァリ)@MELTY BLOOD Actress Again】 [状態]健康 [精神] [装備]正式外典「ガマリエル」 [道具]なし [所持金]無一文 [思考・状況] 基本行動方針:マスターと同様 1.タタリを討伐する 2.キーパーの正体を探る [備考] ※女性です。女性なんです。 ※秘匿者のスキルによりMELTY BLOOD Actress Againの記憶が虫食い状態になっています(OPより) ※『固有結界タタリ』を認識しましたがサーヴァントに確信を持てません。 ※空目恭一に警戒を抱いています ※商業地区での火事には、距離の関係上魔力を感じられてません。 ◆ 羽撃け、鷹の翼。 広がれ、王の兵。 陰気香るアーカムを大いなる両翼で覆い隠せ。 その羽根の一枚一枚、鷹の目となりて王に届けよ。 全ては贄。 王と姫に捧ぐ饗膳。 血の宝石を生み出す儀に捧ぐ肉に過ぎぬ。 驕れる者、怯える者、■■さえも。 心せよ。王は既に、貴様らの腹の中にいる。 【???】 【グリフィス@ベルセルク】 [状態]健康 [精神]正常 [装備]サーベル [道具]『深紅に染まった卵は戻らない(ベヘリット)』 [所持金]実体化して行動するに十分な金額 [思考・状況] 基本行動方針:――ただ、その時を待つ。 1.霊体化してローズマリーに随行。 2.鷹の団の団員を増やす。最優先はアーカム市警、ついで市の有力者。 3.ジャンヌは餌として利用する一方、マスターである可能性を警戒。 [備考] 【全体の備考】 警察署長が『鷹の団』の団員となりました BACK NEXT 020 今は鉛毒の時間 投下順 022 吊るしビトのマクガフィン 020 今は鉛毒の時間 時系列順 22 吊るしビトのマクガフィン 006 God bless the child ローズマリー・アップルフィールド&セイバー(グリフィス) アイアンメイデン・ジャンヌ 027 Rising sun(後編) ライダー(エネル) 025 Shining effect 017 それぞれのブランチ 亜門鋼太朗&ランサー(リーズバイフェ・ストリンドヴァリ)
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/108.html
接触 ◆MQZCGutBfo 「うーん、やっぱりこっちも森になってるねー……」 イーストタウン郊外においても、やはり森が存在していた。 河を除けば、アーカムの外周部はすべて森になっていた。 魔術的な結界のようなもので、街全体が覆われていると考えるべきだろうか。 新さんが先に馬から降り、恥ずかしいけどボクも新さんに降ろしてもらい。 ランタン……ではなくLEDのライトを照らし、森に生えている樹木の一本を調べてみた。 ―――調べた結果、特に魔術的なものを感じ取ることはなかった。 ニューイングランド地方でよく自生している、普通のアメリカマンサク。 昔は葉を擦り傷などの治療に利用されていたらしい。今は化粧水なんかにも使われている。 こっちではウィッチ・ヘーゼル、なんて名前で呼ばれている。 「ウィッチ……魔女、ね」 魔法使いだったおばあちゃんが、一度だけ語ってくれたことがある。 おばあちゃんの親友が、魔女狩りで命を落としてしまったこと。 それでもその親友は、最期まで人間を信じていたけれど、 むやみに魔法を使えることを他人にひけらかしてはいけない、と。 立地上アーカムの近くにあるはずのセイラムでも、 物語ではなく史実として、魔女狩りが行われていたらしい。 「……さくら」 隣に立っていた新さんが、ボクを庇うようにしながら、落ち着いた声で木の向こう側に注意を促した。 新さんが顔を向けている場所。 確かに、何かの気配がする。 「―――おや。気が付ついたか」 男性の声。 声のした方にライトを向けると。 辺りの闇と同化しそうな漆黒の人間が、森の中で立っていた。 その中で浮き上がるかのように、真っ赤なローブと真っ白な手袋とが自己主張している。 他人のことは言えないけれど。 この時間。こんな場所。 ほぼ間違いなく、聖杯戦争に関わる人だろう。 「……こんばんは。ボク達に何か御用ですか?」 油断なく、ボクは風の魔術による障壁を展開できるよう準備をする。 おばあちゃんが得意だったという風の術。ボクにも使えるはずだ。 新さんの方は、まだ刀に手をかけず、構えてもいない。 「こんばんは、お嬢さん。ああ、いや。私は参加者などではないよ。 いわゆる聖杯戦争の監督役を承っている者、他者からはナイ神父、などと呼ばれている」 芝居がかった動作で、場に不釣り合いなほど大仰に頭を垂れる怪しい神父。 「……その神父さまが、何の用なんです」 ボクの本能が、この男は危険だと告げている。 全身を巡る魔力が、まるで波立つように騒いでいる。 「何。お嬢さんがたなら既にご存知だと思うが。この森の先には足を踏み入れぬほうがいい。 リングアウトで退場でもされようものなら興醒めもよいところであるし。 ―――ああそうか。 もし、そちらのサムライの御仁に斬られでもすれば、それはそれでこちらも痛手なのでね。 よくもまあ厄介な者を召喚してくれたものだ」 まったく迷惑そうな顔もせず、こちらに淡々と告げる神父。 「その忠告のためにわざわざ出向いてきた、というわけかな。神父殿」 新さんが一歩踏み出すと、神父は流れるように同じ距離だけ音もなく下がる。 この人は新さんの攻撃範囲を知っている……? 監督役、という発言はブラフではないのかもしれない。 「無論。私はこの聖杯戦争を監督せねばならぬのでね。 戦いはあくまで、アーカムの中で行って頂きたい。 でなければ、先程勇ましく宣誓した者が泣いてしまうのでね」 クツクツと。生真面目な表情のまま、口元だけで笑う。 先程宣誓した者。脳内に流れてきた声。 その声の主―――キーパーのことだろうか。 キーパーには何か狙いがある? それとも、そうさせようと思わせている? 「ご忠告どーも。そもそもボク達は別に外へ出るつもりはないよ」 「それは重畳。ご協力感謝する」 神父は慇懃無礼な程に、恭しく頭を下げ手を大仰に振る。 「それではお嬢さん。サムライの方。これで失礼させて頂く。 是非、相手に破滅という名の安息を与え、自身の望みを存分に叶えてもらいたい。 ―――汝らに安らぎと星の智慧のあらんことを」 「……っ!」 ナイ神父はそのまま音もなく、森の闇の中へと同化していった。 ―――相手を破滅させる。 分かってる。 おばあちゃんも、おじいちゃんも、お兄ちゃんも、音夢ちゃんも、義之くんも、音姫ちゃん達も。 誰一人賛成も許容もしてくれないだろう。 特に義之くんは、真実を知れば。きっと自分が消えると言い出すだろう。 それでも。 ううん、だからこそ。 やらなくちゃいけないんだ。 義之くんを守ってあげられるのは、世界でボクただひとりだけなんだから。 世界を敵にまわしても、守りたい。 それが、きっと。 ―――母親としての、感情なんだ。 「あの者の気配は去ったようだ。 魑魅魍魎に連なる者と見たが。 ……大事ないか、さくら。青い顔をしている」 「は、はい……大丈夫です」 「無理はせぬことだ。今日の探索はここまでとしよう」 「は、はい……ありがとうございます、新さん」 新さんは優しく頷き、ボクを抱きかかえると、馬にそのまま颯爽と飛び乗った。 ちょうどボクが住んでいる屋敷はイーストタウンにある。 馬に揺られ、新さんが傍にいてくれることで、心が穏やかになっていく。 【アーカム郊外 ン・■イの森?/一日目 深夜】 【ナイ神父@邪神聖杯黙示録】 [状態]? [精神]? [装備]? [道具]? [所持金]? [思考・状況] 基本行動方針:この聖杯戦争の行方を最後まで見届ける 1.? [備考] ? ◆ ―――カチャカチャと音が鳴る。 イーストタウン。 この地区の雰囲気は寂れていて、一日通してあまり活気がない。 道は広く、大きな屋敷も多いが、既に空き家となっているところも多い。 僕もその大きな屋敷のひとつで暮らしている。 母さんは既に死去。父さんと兄さんは航空機事故で行方不明、という家族構成。 そんなところまで合わせなくていいのに、と少しだけ思う。 一応今は古物商だった父さんが残してくれた財産で、なんとか慎ましく暮らしていける。 屋敷の倉庫には、昨日使った鎧などいろいろな物が残されていた。 ―――がぶり。ごくり。 そういえば、眠っているときに夢を見たんだ。 でもリナさんが盗賊達をぶっ飛ばすという、昨日の行為とさして変わらない行動をしていただけなので、 これといってあまり得るようなものはなかった。 どうせそのことをリナさんに話したら、 『乙女の過去を覗き見るなんて趣味悪いわね。その分の精神的苦痛に対する慰謝料をよこしなさい!』 なんてことを言われそうだったので、黙っておいた。 ―――おかわり。 「もうありませんよ!!」 「えー、もう?」 積み上げられたお皿を見ようともせず、椅子に足をぶらぶらさせてぷーっと頬を膨らませるリナさん。 備蓄しておいた食糧はあらかた食べられてしまった。 「どんだけ食べるんですか……。あ! もしかして、これも大量の魔力に繋がるとか?」 「んーん」 ふるふると可愛らしく首を振るけれど、あまり可愛い印象を受けない。 「せっかく味覚があるんだから、食べなきゃ損でしょ!!」 どん、とテーブルを叩いて、乗っていたお皿の山がぐらぐらと揺れる。 リナさんを見ていると、生命力がぎらぎらと溢れている感じがする。 本当に霊なのかな、この人……。 「で、なんの話だったっけ」 「戦闘に関してですよね!? 対魔力がどうのとか!」 「あーそうそう」 リナさんは持っていたフォークを指し棒のように使い、講義っぽい行為を続けた。 「セイバー、アーチャー、ランサーのいわゆる三騎士と、ライダーには対魔力って特典がついてくるの。 じゃあキャスターには対物理力でも用意してくれなさいって話なんだけど。ま、それは置いておくとして。 ライダーは基本的にプレゼントされる対魔力はそれほど高くないけど、三騎士には高い対魔力が備わっているケースが多いわ。 ではアルフォンスくんに質問です。高い対魔力持ちと戦う場合、どう対処すべきでしょーか」 ピッっとフォークでこちらを指すリナさん。 「え? うーん……戦わない、とか?」 恐る恐る回答してみると、リナさんはちょっと驚いた顔をして首肯した。 「はい正解。剣、弓……というか飛び道具、そして槍。 このどれかを持っているようなサーヴァントと遭遇したら、まずは逃げること。 相手の対魔力を調べるために魔術を撃って、その隙に突っ込まれようものならお手上げよ。 もし最高ランクの対魔力持ちなら、こちらのほとんどの魔術が弾かれる。対策を考えるのはまず逃げ切ってから。 そもそも七騎以上のサーヴァントがいるんだから、あえて相性の悪い相手と戦う必要はないわ」 怒られるかな、と思ったけど、間違ってなかったみたいだ。 ほっと胸を撫で下ろす。 「昔、ザナッファーっていう魔術が一切効かない魔獣と戦ったことがあるんだけど。 まーホントずるいわよね。苦労したわ。 で。対処『しなければならない』状況になった場合。アルに頑張ってもらう必要があるわ」 「えっ?」 「え、じゃないの。あなた、錬金術だけじゃなく、体術の方もいけるみたいじゃない」 「ええ、まあ……そこそこくらいは」 体術についても、師匠にみっちり叩き込まれたので、それなりには戦えるんじゃないかとは思う。 けど……。 「体術なんかサーヴァントに効かない、って言いたいんでしょ。 だいじょーぶよ。あたしの知り合いに、魔族相手に素手で挑んでた人がいるから。要は気合いよ。 それで前に出て戦いなさい」 「いえ、そうじゃなくて。それっておとり」 「じゃあちょっと手、出してみて」 話を遮るように要望という名の命令を出すリナさん。 嫌だなあと思いつつ、テーブルの上に手を出す。 ―――リナさんが呪文を唱えると、僕の手に青白い光のようなものが纏った。 「霊王結魔弾(ヴィスファランク)って魔術をアレンジしたものよ。 それがあればサーヴァント相手でもダメージを与えることができるわ」 「でも僕死んじゃいますよね?」 「そして、最高ランクの対魔力が相手でも、恐らくあたしには概念突破できる魔術がふた……ひとつあるわ。 『金色の魔王』の力を剣の形に凝縮して振るう、神滅斬(ラグナ・ブレード)って呪文」 「金色の魔王、ですか?」 「ええ。まあ~そこはあまり理解する必要はないわ。 異界黙示録(クレア・バイブル)でもなければ本当には『理解』できないでしょうし。 超常的な存在、とてつもない存在から力を借りる、とだけ知っておけばいいわ」 リナさんはいつになく真剣な顔で話すので、僕もつられて真剣に頷く。 「そのラグナブレードって呪文なら、勝てる見込みがあるってことですね」 「違う。あくまで『対魔力を突破できる方法』があるってだけ。 悪いけど、剣や槍の腕だけで英霊になったような奴らに当てられる自信はないわ。残念ながらね」 「……それじゃあ」 「そ。だから、基本的には逃げるの。 そして戦う羽目になった時のために、相手の情報をできるだけ集めて、 弱点突くなり奇襲するなり先手必勝でぶちのめす!」 攻撃魔法ぶっぱしていればOKみたいなイメージだったけど、ちゃんと考える人なんだ。 ちょっと意外かも。 「なーんか失礼なこと考えてそうね。ま、いいわ。 で? 今日は何か予定あるの」 「そうですね……。午後からは講義があるので大学に行く予定ですけど」 僕はミスカトニック大学で勉強する学生ということになっている。 「じゃあ午前中は情報収集ってことね。 あたしは商業地域が怪しいって思うんだけど」 「……何か食べたいだけですよね」 「分かってるなら話は早いっ! さっ! 出発しましょ!」 ◇ オフィス街を中心に発展が進み、車の交通量が増えるに従って、 かつて路面電車が通っていたというノースサイド・ラインは、現在地下鉄となっている。 元々路線のあったイーストタウンもその恩恵のおこぼれにあずかり、僕の家の近くにも地下鉄の駅が存在している。 朝のラッシュ前の時間ということもあり、比較的ゆっくりと歩いて地下鉄の階段を降り。 のんびりとホームで待っていた。 ここアーカムの地下鉄は、アメストリスにある蒸気機関車よりもかなり速度があり、また運行している本数もかなり多い。 最初ホームで時刻表を探したけれど見つからなくて、その探している間にもう次の列車が来たような感じだ。 ―――そしてライトを光らせ、ノースサイド行きの列車がやってきた。 この時間にイーストタウンの駅で降りるような人はなく、僕以外に乗る人もまばら。 焦る必要もなく列車に乗ることができた。 そして、乗った車両の中で、金髪の見知った女の子がちょこんと長椅子に座っていた。 「あ、芳乃先生。おはようございます」 「にゃは、アルくん! おはよーございますっ!」 僕は芳乃先生にあいさつをして、隣に座らせてもらう。 芳乃先生はミスカトニック大学の教授で、専門は植物学だったはずだ。 「早い時間に出掛けるんだね~。感心感心。アルくんも大学に行くのかな?」 「あ、いえ。午後から行く予定で。ちょっとその前にショッピングモールに寄っておきたくて」 「なるほどー、ざーんねん。このまま一緒に行ってくれるかと思ったのに」 「すみません。芳乃先生のほうは今日はフィールドワークではないんですね」 「うん! たまには顔出さないと怒られちゃうからねー」 朗らかで人懐っこく、フレンドリーに教えてくれる芳乃先生は学生からの人気も高い。 植物学を現地の公園などで教えてくれるなど、フットワークも軽い。 「さ、それじゃボクはお仕事に向かいますか。アルくんもまた講義に来てよね」 「はい、是非」 「じゃ、またね~!」 チャーチ・ストリートラインに乗り換えるため、芳乃先生は元気に列車を降りていった。 『……ちょっと』 『? なんです? リナさん。僕達はこのまま一番西の橋から商業地帯に向かう予定ですよ』 『そーじゃなくて! 今の子! 先生なの!?』 『ええ、そうですよ』 『おかしいでしょ! どう見てもちみっこでしょ!』 『……あまり人を見た目でどうこう言うのはよくないですよ』 『ちっがーう!! 明らかに! 不自然でしょ! だいたいあの子いくつなのよ!』 『さあ……女性に年齢聞くのって失礼ですし』 見えないのになにか地団駄を踏んでる様子が想像できる。 『それに、大学の教授は変わった先生多いですよ。芳乃先生だけが異質って感じじゃないような』 『おーけー。分かった。最初に調べる先が決まったわね。 ちょっと腹ごしらえしたら大学教授陣の調査をしましょ』 『結局食べはするんですね……』 でも確かにそう言われると、あの個性的な教授陣の中に、 ひとりくらいは参加者がいてもおかしくはないかもしれない。 まずは商業地帯に向かうため、僕らはノースサイド最西端の乗換駅を降りた。 【ノースサイド・最西端の乗換駅/一日目 早朝】 【アルフォンス・エルリック@劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者】 [状態]健康 [精神]正常 [令呪]残り三画 [装備]掌に錬成陣が描かれた手袋、赤いコート [道具]鞄(大学生としての所持品)、西洋鎧(屋敷に保管) [所持金]古物商だった父の遺産で慎ましく暮らしていける程度 [思考・状況] 基本行動方針:兄さんに会うために聖杯に願う。 1.商業地域でリナさんの腹ごしらえ 2.ミスカトニック大学へ行き、教授陣の調査を行う 3.三騎士との戦いはできるだけ回避する [備考] 令呪は右手の甲に宿っています。 芳乃さくらと顔見知り程度に知り合っています。マスターとは認識していません。 【キャスター(リナ・インバース)@スレイヤーズ】 [状態]健康 [精神]正常 [装備]ショートソード、バンダナ、ショルダー・ガード、マント [道具]魔血玉 [所持金]たくさん金貨や宝石があるけど支払いは全てアルフォンス持ち [思考・状況] 基本行動方針:おたからとごちそうをゲットしつつなるべく楽に敵をぶちのめして勝つ! 1.ごはん♪ ごはん♪ 2.芳乃さくらを含めミスカトニック大学の教授陣が怪しい 3.対魔力持ちを警戒、三騎士の情報をできるだけ集める [備考] 芳乃さくらをマスターではないかと疑っています。 ◆ アルフォンスくんと別れ、ミスカトニック大学へと向かう路面電車に乗り換え。 電車に揺られながらミスカトニック河を眺める。 『……さくら、大事ないか』 『はい、大丈夫です。新さん、ありがとう』 戦争開始の宣誓はなされた。 監督役だというナイ神父も蠢動を始めている。 先程会ったアルくんを、参加者ではないかと疑った。 そう。これから、戦争が終わるまで、誰が参加者かと疑っていかなければならないのだ。 ミスカトニック大学。 このアーカムで、一番人が集う場所と言っていい。 これから向かうその場所に、きっと参加者はいるだろう。 既に夜のうちに、待ちうける仕掛けを作っている魔術師もいるかもしれない。 これから、戦場に向かう気持ちで挑まなければならない。 『新さん……これから死地に向かいます。どうか、ボクに力を貸してください』 『無論だ。襲いかかる者あらば、必ず討ち払ってみせよう』 【キャンパス・ミスカトニック大学前駅付近/一日目 早朝】 【芳乃さくら@D.C.II ―ダ・カーポII―】 [状態]健康 [精神]正常 [令呪]残り三画 [装備]なし [道具]鞄(大学教授としての所持品) [所持金]お屋敷でゆったり暮らせる程度のお金(世界有数の大学の教授) [思考・状況] 基本行動方針:願いの桜の制御方法を知るために聖杯を手に入れる。 1.ミスカトニック大学に向かう。仕掛けを警戒。 2.ナイ神父を警戒。 3.キーパーには何か狙いがある? [備考] アーカムの街の郊外が森で覆われていることを確認しました。その森は吉宗曰く「魔性の気配がする」と聞いています。 アーカム郊外の森でナイ神父と会いました。 アルフォンス・エルリックと顔見知り程度に知り合っています。マスターとは認識していません。 【セイバー(徳川吉宗)@暴れん坊将軍】 [状態]健康 [精神]正常 [装備]主水正正清 [道具]扇子 [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:さくらの願いを叶えてやりたい。 1.さくらを守る。 2.ナイ神父を警戒。 [備考] アーカムの街の郊外が森で覆われていることを確認しました。その森から魔性の気配を感じました。 アーカム郊外の森でナイ神父と会いました。 アルフォンス・エルリックを見ましたが、マスターとは認識していません。 BACK NEXT 006 God bless the child 投下順 008 Horizon Initiative 006 God bless the child 時系列順 011 Answer And Answer] BACK 登場キャラ NEXT OP 運命の呼び声~Call of Fate~ アルフォンス・エルリック&キャスター(リナ・インバース) 019 CrazyBotch 芳乃さくら&セイバー(徳川吉宗) 011 Answer And Answer ナイ神父 012 鉛毒の空の下
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/131.html
《脚本家》ズェピア&ライダー ◆yy7mpGr1KA 小さな村に一つの噂があった。 村の外れに住んでいる老婆はとても頭がよく、こちらの思うことをピタリと当てるという。 小さな村に一つの噂が立った。 曰く、村の外れに住んでいるあの老婆は『魔女』ではないか。 噂はどんどん広まり、村中の人が老婆を恐れた。 噂を耳にした神父がこう言った。 「魔女は水に嫌われるものです。池に投げ込み、浮かんできたなら魔女、沈めば人間です」 村人はそれを聞き、老婆を池に投げ込んだ。 老婆は必死に泳ぎ、岸にたどり着いた。 村人は『魔女』を火あぶりにして殺した。 小さな村に一つの事件が起きた。 山道の入り口で村長の一人息子が獣に噛まれたような傷を負って死んでいたという。 小さな村に一つの噂が立った。 曰く、山の麓で過ごしている男は人を喰らう『人狼』ではないか。 噂はどんどん広まり、村中の人が男を恐れた。 男の隣人に話を聞くとこう言った。 「あの日血に染まった前掛けを洗ってたし、肉を喰ったと言っていた」 村人はそれを聞き、男が寝ているところを見計らって『縛り首』にした。 男の部屋には新しい熊の毛皮が置かれていた。 好奇心は猫を殺す。 噂は、それの伴う恐怖と狂気は『人間』を殺す。 ある町に噂が立った。 曰く、銀の鍵で異界への扉を開けば夢がかなう。 ある者は聞き流し、ある者は血眼になって鍵を探した。 ある夜、酒場で美しい銀色の鍵を見せびらかしている男がいた。 数日後、男は正気を失った状態で発見された。 ある街に噂が立った。 曰く、かつてこの街で騒がれた猟奇殺人鬼が戻ってきた。 曰く、猟奇殺人の被害者は残らず血を抜かれていた。 曰く、殺人鬼は死神のような吸血鬼だった。 ……街で、猟奇殺人など起きてないにもかかわらず。 しかしある夜、恐れと噂は形を成し、人を殺しに蠢きはじめた。 ある像はかつて街に巣食った『混沌』に『蛇』 ある像は伏せられし罪、本来ならあり得ぬ『殺人貴』 ある像は不完全ながらも魔王へと堕ちた『朱い月』 その全てが水面に映る月、一夜と果つる虚ろな鏡像。 しかし鏡像踊る『ワラキアの夜』に真実の『朱い月』が昇ったとき……『タタリ』は一個の『吸血鬼』の実像を結んだ。 吸血鬼の名は『ズェピア・エルトナム・オベローン』 稀代の錬金術師にして死徒二十七祖の一角である彼はかつて第六法という神秘に挑みこれに敗北。 その姿は霧散した――だがその霧散はズェピアの思惑通りの結末となった。 肉体という檻から解放され大気に散った霊子は意思からも解脱した為流れるまま根源たる無に落ちていき次の変換を待つのだが、生前「タタリ」という術式を完成させていたズェピアは死徒の肉体を形成していた強大な霊子を拡散しつつも世界に留まることに成功する。 ズェピアは人間が滅びるまでのスパンで「タタリ」が発生するであろう地域を割り出し、千年単位の航海図を書きその通りに己の死体が流れるルートを計算した。 無論そのルートは情勢や状況によって無限に枝分かれする一方通行のものだが――それを循環するルートへ編みかえ、意思が消えた後も霧散した自身がそれに従い移動するようプログラムした。 そしてある一定条件が満たされた時と場所で彼の霧散した霊子はその地域で発生した「噂」に収束し現世に蘇る。 くり返し くり返し 幾度も 幾度も 人の世が終わるまで、次に朱い月が昇るその時まで「タタリ」は駆動し続ける。 永い永い流転の果てに その身が第六法に辿りつくことを夢見て…… だがその夢は叶わなかった。 死徒ズェピアの見た夢は自らの継嗣と退魔の末裔に滅ぼされた。 ワラキアの夜が終わりを告げる、朱い月の光の下で…… ☨ ☨ ☨ かつて錬金術師は夢見た。 未来を読んで、世界を運営しようと。 しかし見えた未来は『滅び』。 「カット!!」 アトラスの蔵に落ちた錬金術師は再度計算した。 滅びの未来を回避しようと狂ったように挑んだ。 計算結果はより酷い滅びの未来。 「リテイク!!」 アトラシアとなった錬金術師はあらゆる方法をシミュレートし、あらゆる対抗策を練った。 計算し、思考し、救済し、探求し、手をつくし…… その果てに『銀の鍵』で扉を開くが如く未来を覗くと、そこには名伏し難く悍ましい滅びの未来が見えた。 その瞬間、ズェピア・エルトナム・オベローンは正気を失った。 タタリとなる前の、一人の錬金術師の過去。 そして最後の瞬間、駆け巡る走馬燈。 かつて己の正気を奪っていった滅びの未来を見せた『銀の鍵』を再び幻視した。 末期の幻覚か、扉の向こうを覗くだけでなく潜ってみれば、錬金術師は新たな異界/位階へ辿りついた。 アトラスの蔵の如く魔の香り漂う知の宝庫、ミスカトニック大学。 そこから舞台に上がろうと名乗りを上げる。 「キ…キキキキキキ!!!魂魄ノ華爛ト枯レ杯ノ蜜ハ腐乱ト成熟ヲ謳イ例外ナク全テニ配給。 嗚呼是即チ無価値ニ候…蛮脳ハ改革シ衆生コレニ賛同スルコト一千年! 学ビ食シ生カシ殺シ称エル事サラニ一千!麗シキカナ毒素ツイニ四肢ヲ侵シ汝ラヲ畜生ヘ進化進化進化…進化セシメン!!! カカカカ…カ・カ、カット!カットカットカットカットカット!リテイク!!…………我、神の子の血を以て第六法へと至らん!!」 それは宣誓。叶わぬと言われた夢にそれでも手を伸ばすという堂々たるもの。 これは開幕。脚本家(ズェピア)自ら演じる筋書き無し(アドリブ)の殺戮(ドラマ)。 「滅びの未来を越えたくば、カインの子の血と神の子の血を以て、自ら滅びに身を置け、ということか。姫君もなかなかの演出家ではないか」 大いに笑う。絶望を振り払うように。 大いに嗤う。己が運命の在り様を。 「さて、このソワレはダブルキャストのはず。私と共に踊るのは……君かな?」 問う。汝は何者なりや? 問う。自ら存在意義を問うことこそ、彼女の存在証明(こたえ)。 「ワタシ、キレイ?」 アーカムに噂が立った。 曰く、この都市には口裂け女がいる。 【クラス】 ライダー 【真名】 口裂け女(オロチ)@地獄先生ぬ~べ~ 【パラメーター】 筋力C+ 耐久C 敏捷B+ 魔力D 幸運D 宝具C 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 騎乗:B+ 都市伝説と言う存在、彼女をはじめとする噂に乗るライダーは騎乗スキルを持ちえないものが多い。 しかし口裂け女には乗り物を扱う逸話があるため騎乗スキルを持つ。 野獣ランクまでなら乗りこなし、都市伝説に類する存在であるならば魔獣クラスであっても乗りこなす可能性がある。 ―口裂け女は赤いスポーツカーに乗って現れる― ―口裂け女は人面犬に乗ることができる― 対魔力:E 近現代の存在であり神秘が少ないことに加え、呪われたと言う逸話があるため魔なるものに対する耐性は極めて低い。 クラススキルにより最低限得た程度。無力化はできず、ダメージを僅かに軽減する。 ―口裂け女の容姿は犬神憑きによるものである― 【保有スキル】 怪力:B 一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。 使用する事で筋力を1ランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。 飛翔:B 空中を飛ぶ能力。赤い傘が必要と言う逸話もあるが、別になくても飛べる。 ―口裂け女は空を飛ぶ― 都市伝説:A 噂で成り立つ都市伝説であるということそのもの。噂で成り立つスキルというのは無辜の怪物に近いが、最大の違いはその噂が全て真実になり得るということ。 最強の都市伝説の一角である口裂け女は最高ランクで保持する。 聖杯戦争が行われる地でその都市伝説、この場合『口裂け女』を知るものがいる限り敏捷が2ランク向上する。 噂は一人歩きするものであるため同ランクの単独行動を内包する。 このスキルが高ランクであるほど現象に近づくため、固有の人格は薄くなる。 Aランクともなればただ伝承にあるような言葉しか紡がず、思考も伴わない。 【宝具】 『承認欲求~白雪姫の母は鏡に問う~(ワタシキレイ?)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:上限なし 噂に乗らなければ存在できない、誰かに問わねば在り方が曖昧な口裂け女という都市伝説において最も象徴的な逸話。 「私、綺麗?」という問いに対して明確な答えを返したものと戦闘を行う場合、Cランク相当のスキル:加虐体質を獲得し、また追撃時に攻撃判定を3度追加できる。 またある意味当然のことだがこの宝具を発動した場合、マスクを剥ぎ取り裂けた口を視認したものはまず確実に『口裂け女』という真名を看破する。 吸血鬼や人狼など知名度で勝る都市伝説に対してはこの宝具は効果を発揮せず、正気度への影響ももたらさない。 『信ずる者は巣食われる~口の裂けた赤ずきんの老婆は狼~(ライク・ア・ナーサリーライム)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:2人 恐れ、噂するものが存在する限り膨らみ続ける都市伝説という存在に口裂け女の逸話が合わさり、昇華した宝具。『口裂け女』を知るものがいなければ効果を発揮しない。 口裂け女が口を耳まで裂いた者もまた口裂け女となる。 ステータスや宝具など全て同一の口裂け女そのものである。同時に存在できるのは3体まで。 『口裂け女』消失時、別の『口裂け女』が存在すれば邪神の魔力はそちらに流れるため、マスターが正気を失うことはない。 ―口裂け女に口を裂かれた者も口裂け女になる― ―口裂け女は三人姉妹である― 『末妹不成功譚~この灰かぶりは小鳥に出会わない~(ポマード、ポマード、ポマード)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 三にまつわる口裂け女の噂と、三と言う数字の神秘性、末子成功譚の逆を行く逸話が宝具と化したもの。 シンデレラ、三枚のお札、三匹の子豚など3つ目、もしくは第三子が成功するというのは世界中で散見されるモチーフである。 しかし口裂け女は三女であるにもかかわらず、交通事故や手術の失敗など要因は違えど一人だけ口が裂ける結果となったと噂される。 またポマードやハゲ、べっこう飴などと三度唱えると逃げ出すという噂もあり、三位一体をはじめとする聖なる数字3は口裂け女にとっては失敗をもたらす数である。 『口裂け女』に対する全てのスキル・宝具を三度目に無効化できる。 なお四度目、五度目には通常の効果を発揮し六度目に再び無効化できる。 また「ポマード」など前述の文言を唱えた場合幸運判定を行い、失敗した場合1ターン瞬間的動揺状態になる。 ただし加虐体質のスキルを獲得している場合判定の成功率は上昇し、この効果も三度目には無効化される。 『悪夢は寝て見ろ~狂えるお茶会でアリスは目覚めない~(ドウモリ・ハロウィンナイト)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 悪の究極妖怪、オロチであることそのもの。 本来は周囲の妖怪を取り込んで己が一部に変換、より強力な妖怪へと進化していく宝具。 しかしズェビアの固有結界『タタリ』が噂によって最恐の存在に姿を変えるものであること、かつて再誕したのが霊気によってさまざまな妖怪を再現できる機械を利用したものと近似しておりその影響を受ける。 『噂にある最強の妖怪』へと姿を変える宝具となってしまった。 それにより今は『口裂け女』になっているため、それ以上の効果の発揮は今のところ見込めない。 ワラキアの夜は明けた、しかしもしかすると妖怪をとり込むこの宝具なら……? 【weapon】 『刃物』 口裂け女は様々な刃物を使うと言われる。ナイフ、鋏、メス、鎌、斧から日本刀まで。 魔力消費により様々な刃物を生成可能。 【人物背景】 学会を追放された科学者、百鬼久作の手により復活した大妖怪。 その復活をぬ~べ~およびその生徒が阻もうとしたために百鬼は口裂け女やはたもんばなど多くの妖怪を産み出し、障害とした後にその妖怪をオロチ復活の糧とした。 復活には成功したのだが、善の究極妖怪ケサランパサランに敗北、消滅した。 その大妖怪が、伝説上の存在であるため噂に乗るライダーとして再現された……のだが変質した宝具の効果により本来とは異なる姿となる。 『噂に聞く最強の妖怪』、その器としてかつて取り込んだ都市伝説上の妖怪『口裂け女』の姿をとっており、その逸話の大半を再現している。 口裂け女は1980年ごろ日本で流行した都市伝説。後には韓国にも伝わっている。 子供が媒介の中心だったゆえか次々と逸話が盛られ物理的な強さは相当なものと噂される。 ターボババアのように速く、ひきこさんのように力強く、赤マントのように神出鬼没で、猿夢のように不滅で、くだんのように理不尽で、人面犬のように異形な都市伝説。 くねくねが最狂ならば口裂け女こそ最強の都市伝説ではなかろうか。 さながら吸血鬼のように、強みと同じく多くの弱みを持つ都市伝説、その具現。 口裂け女は近現代の存在であり神秘はさほどではない。 しかしオロチの神秘は膨大なものである。 その完全な再現が為されなかったのはオロチ≒九頭竜(クトゥリュウ)の再現が何らかの形で抑止されたためかもしれない。 【サーヴァントの願い】 再誕 【マスター】 ズェピア・エルトナム・オベローン@MELTY BLOOD 【参加方法】 かつて演算の最中、『銀の鍵』を幻視しそれによって扉の向こうに見た滅びの未来により正気を失った。 死の間際、『銀の鍵』により開いた扉の向こう、滅びの未来に身を置こうとしたことによる参戦。 【マスターとしての願い】 今度こそ第六法に至り人類滅亡の未来を回避する 【weapon】 『エーテライト』 第五架空元素という存在を編んで作られたナノ単位のモノフィラメントを所持。 医療用に開発された擬似神経でもあり生物に接触すると神経とリンクして擬似神経となる。 他人の脳に接続すれば、対象の思考や精神を読み取り、行動の制御(活動停止、リミッター解除)など可能。 肉体や神経の縫合、ワイヤートラップ的な設置他、用途は多岐に渡る。 戦闘では鞭のように使用する、相手の思考を読み行動を縛る、悪性情報の実体化など。 【能力・技能】 死徒二十七祖第十三位、『ワラキアの夜』。 かつて『黒の吸血姫』との契約ほか様々な保険により『タタリ』という一つの現象にまでなったのだが、『白の吸血姫』の手により一個の死徒に再び堕ちた。 そのため後述する固有結界は現在駆動できないが、それでも二十七祖の一角にして元アトラシアとして卓越した戦闘技能を誇る。 錬金術師としてのエーテライトの扱いや並行・高速思考、吸血鬼としての爪や怪力を武器とする。 『固有結界・タタリ』 周囲の人間の心のカタチをカタチにする固有結界。 ある周期で出現する現象であり、特定コミュニティ内の人間(それに匹敵する知能を持つ者を含む)の噂・不安を煽って増大、集束させ、その内容を元に、不安や恐れのイメージを具現化、自身に転写して顕現し、噂通りの能力を持つ吸血鬼「タタリ」として具現化する。出現したタタリはその一定地域内を殲滅する。 簡単に言えば、噂やら都市伝説を広め、イメージされた通りの姿・能力に変身することができるという能力。 記憶も含めて本物と寸分違わぬ偽物を作り出すことも可能で、存在しないはずの者、既に死んだ者になることも可能。 具現化される噂や都市伝説に制限はなく、場合によっては「願い」めいたものもその対象となりうる。しかし、「具現化」=「吸血鬼タタリの(嗜好・知識を取り戻した上での)復活」であるため、具現化された話がどんなものでも「発生源の住人を皆殺しにする」ものに変えられてしまう。 タタリである死徒ズェピアは既にこの世に存在せず、「タタリ」も一晩しか持たないが、出現したタタリを退けようとも、起動式の条件さえ満たせば再び出現できるため、永遠に存在し続ける。 アルクェイドによって死徒ズェピアへと戻されたため現在この固有結界は駆動できない。 だが何らかの形で再び『現象』になることができれば……? 【人物背景】 MELTY BLOODのヒロイン、シオン・エルトナム・アトラシアの三代前の祖先(曾祖父)に当たる人物で、五百年前のアトラス院で院長を務めた天才錬金術師。 未来を求めるという過程で初代アトラシアが辿り着いた「人類滅亡」に、彼もまた辿り着いてしまう。それに抗おうと数多の策を講じて実行に移そうとするも、その悉くが失敗に終わる。 覆す方法を模索し続けるもその度に「より明確な滅亡」という計算結果を見せつけられ、最後には発狂してしまった。 死徒となって自身の存在を強化したズェピアは滅亡回避のために第六法を目指すも敗北、肉体は消滅し、構築していた霊子が霧散する。 しかし、それ以前に完成させた「タタリの駆動式」と「霊子の航海図」、アルトルージュ・ブリュンスタッドと交わした「契約」他多数の保険により、意識も記憶もへったくれもない霊子たちを留めて漂流させることに成功、自身を現象へと変える。現在の彼は「特定の時間・地域に固有結界タタリを展開する現象(人々の噂や不安を元にそれを様々な形で具現化する)」であり、タタリとして虐殺を行ないつつ、より強大な存在である真祖の肉体を得て再び第六法に挑もうとしていた。 「ワラキアの夜」という通り名の由来となった15世紀のワラキアを皮切りに、幾度か顕現。一度前は3年前のイタリア。自分を滅ぼしにきたリーズバイフェ・ストリンドヴァリとシオンを返り討ちに仕留めた。シオンから吸血し、彼女を半死徒に変えている。 そして日本三咲町へと舞台を移し、遠野志貴、シオンと交戦。様々な条件が重なり敗北、消滅を迎えようとした瞬間に参戦。 【方針】 『口裂け女』の噂を広め、『口裂け女』を産み出し、勝利で幕を閉じる。 『タタリ』とやることは変わらない。
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/160.html
鉛毒の空の下 ◆q4eJ67HsvU 鉛色の、という表現がある。 概ねの場合、重い雲が垂れ込めて淀んだ色になった空を形容する言葉だ。 もちろん単なる雲の色を表すだけではなく、大抵は陰鬱で、憂鬱で、不安を煽るような空だというニュアンスを併せ持つ。 そういう語意に照らし合わせば、架空都市アーカムの空はここ数日、まさしく鉛色そのものをしている。 単に曇りがちだというだけではなく、陰鬱で、憂鬱で不安を煽る、そんな色の空をしている。 そういう意味では、このアーカムという街は、常に鉛色の大気で覆われている。 もっとも、あくまで表向きは、現代においては当たり前の街だ。 地方都市らしくいくらか古い因習が残ってはいるものの、それもまた時代の波に削られ風化しつつある、当たり前の街。 社会人はビジネス街を足繁く行き交い、学生は勉学に励みながら青春を謳歌する。 富裕層は社交と慈善事業に勤しみ、落伍者は路地裏で夜を明かす。 この街の中核であるミスカトニック大学の存在を除けば、極めて一般的な、悪く言えば特徴のない街。 しかし、誰もが気付いている。 言葉にしないだけで誰もが無意識に感じているのだ。 このアーカムの当たり前の街というベールの下に沈殿した、暗く昏く淀んだもうひとつのアーカムを。 普通に生活していれば決して触れることのないはずの、おぞましい何ものかの気配を。 はっきりと目に見えないからこそ神経を逆撫でする、薄気味悪い粘性の瘴気の存在を。 鉛色の空の下で暮らす誰もが知っている。 架空都市アーカムの裏側には、目には映らぬ何かが横たわっていると。 聖杯戦争。 この血と生贄を求める魔術儀式も、そのおぞましきもののひとつに他ならない。 ▼ ▼ ▼ ――崩れ落ちる瓦礫の中で続いていく日常。 ここ最近頻繁に見るようになった「崩落する日常の夢」から目覚め、木戸野亜紀は朝から最悪の気分だった。 この不愉快極まりない夢は、亜紀がアーカムに迷い込んでから見るようになったものだ。 正確には、亜紀が聖杯戦争のマスターとして選ばれ、サーヴァントを従えるようになってから。 虚無のバーサーカー、広瀬雄一。 魔力によって仮初めの受肉を果たしたサーヴァントにあって、確かな実体を持たない異端の存在。 外宇宙から飛来した『アクロの心臓』と同化した結果、僅かな記憶と破壊衝動だけを有した殺戮の化身となってしまった少年。 そんな彼がかつて人間だった頃――気弱な虐められっ子だった頃の記憶を、夢を介して覗き見るのは、亜紀にとってはストレスだった。 苛烈で理不尽ないじめを受け続けてきた亜紀自身の、思い出したくもない過去を掘り起こされるからでもある。 自分へ向けられる他人の感情を拒絶し続けて生きてきた亜紀にとって、虐げられて卑屈に笑う広瀬の姿が癇に障るからでもある。 そうして他人を見下すことでしか自己を保てない自分を思い知らされて、目が覚めてから心底嫌気が差すからでもある。 だが、木戸野亜紀と広瀬雄一が別の人間である以上、広瀬の記憶は所詮広瀬のものでしかない。 いくら不快感を覚えようが、そんなものは理性で統制できる。 他人の記憶ごときに振り回されることなど亜紀のプライドが許さなかった。 事実、当初はこの夢を客観視することが出来ていたのだ。 だがここしばらくで、その事情が変わりつつある。 その変化は、端的に言えば「記憶の混淆」だった。 虐げられる日常。無関心な周囲。自分を置き去りにして過ぎていく平穏な日々。 その光景に、崩れ落ちる建物のイメージが二重映しになる。 破滅の願い。 何の力も持たぬがゆえ、そうやって自分を慰めることしか出来ない卑屈な逃避行動。 そこまでは、最初の夢と同じだった。 だが、いつの間にか、夢の中の「僕」は幼い「私」と混ざり合っていた。 他でもない自分自身が体験した、陰惨ないじめが続く日々。 そのただ中で、「僕」と混ざった「私」が願うのだ。 崩れてしまえ。壊れてしまえ。何もかも。 いや、いっそ、■■■なんてなくなってしまえばいい―― 寝汗でびっしょりになってベッドから跳ね起き、理性を総動員して暴れる感情をねじ伏せる。 そんなことを、ここのところ毎朝のように繰り返しているような気がする。 当時の自分は夢の中のような願いなど抱いてはいないと、目覚めてからであれば正しく認識できるのに。 もしかしたら彼の記憶が流れ込んでいるのではなく――彼の「無」に、自分が引き込まれているのではないか? 亜紀は虚空を睨みつけた。 姿こそ見えないが、そこに霊体化したバーサーカーがいるのは分かっている。 バーサーカーはサーヴァントの理性および魔力消費の増加引き替えにステータスを強化するクラスだと「記憶」している。 だがそんなものは聖杯戦争に積極的に関わるつもりのない亜紀にとっては何の足しにもならず、もはやバーサーカーの存在は枷でしかなかった。 ただでさえ魔力消費で気が立っているのに、その上不快な夢まで見せられたのではたまったものではない。 「どうせ実体がないんだったら、そのまま薄くなって消えてくれればいいのに……」 ぼやいたところで始まらない。 亜紀は寝不足の頭を軽く振って、洗面台に向かった。 ▼ ▼ ▼ 「――相席しても構わないかな?」 キャンパス地区のオープンカフェで朝食を終え、そのまま読書していた亜紀は突然の申し出に対して、心からの疑念の眼差しで応えた。 だが、この状況においてはあながち失礼とも言えないだろう。 何しろ声を掛けてきたのは、アーカムの空気から明らかに遊離した風貌の男だったからだ。 「……申し訳ありませんが。下らないお誘いならよそを当たってください」 「おや、これは心外だな。見ての通り、私は聖職者でね。下心で女性に声を掛けるなどもってのほかなのだが」 何が見ての通りだ。亜紀は露骨に顔をしかめた。 深紅のローブに、純白の手袋。 天下の往来をそんな奇抜な服装で闊歩する聖職者がいてたまるものか。 もっとも、そんな見たこともないような僧衣など、彼自身の容貌に比べれば大した印象など残さないのかもしれないが。 一言で言うならば、暗黒の肌をした男だった。 星の見えない宇宙の果てのように、陽の届かない深海の底のように。 まるで光という概念を拒絶するような色をした男だった。 日本で育った亜紀にとっても、この男の肌の色は単に黒色人種というだけでは説明がつかないように思えた。 動揺が顔に出た。 亜紀は強ばる表情を無理やり平静に取り繕った。 普段通りの声色であるよう努めながら、亜紀は問う。 「……監督者。つまり、例の『戦争』とかいう、あれの関係者ですか」 「ふむ。なるほど、乗り気ではないように見えてなかなか慎重だな。だが安心したまえ、誰も聞いてはいない」 神父の言葉で、亜紀は気付いた。 同じカフェの客はおろか、往来を行き交う人々でさえ、誰も亜紀を――いや、正確にはナイ神父を気に留めていない。 あからさまに目を引く風貌をしていながら、ナイ神父はアーカムから隔絶されているかのようにそこにいた。 彼と話をしている亜紀だけが、同じように街から切り離され、こうして彼を認識しているようだ。 「……これも魔術ですか?」 「さて、そうだとも言えるしそうでないとも言える」 「何のために私のところに?」 「参加者の顔を見ておきたかった、では不満かな?」 「なら、すでに目的は果たしたでしょう」 亜紀のあからさまな拒絶の視線も、ナイ神父にとっては痒くもないようだった。 「君だって時間を潰していたのだろう? そうでなければ、こんなところで何をしているのかね」 「……別に。ただ、家に一人でいたくなかったので」 半ば吐き捨てるような口調だったが、概ね本心だった。 最悪の目覚めを経て登校の準備をする前にハイスクールの休校の報せが届き、亜紀の今日の予定は白紙になってしまっていた。 なんでも、アーカム市内で起きた集団衰弱事件の影響で、多くのスクールは本日の授業を見合わせているようだった。 ルーチンでもなければ誰がこんな見も知らぬ土地で学校なんかに通うかと思っていた亜紀にとっては願ったり叶ったりだったが、 いざ自宅でひとり過ごすとなると、途端に耐え難いものを感じた。 あの空っぽなバーサーカーと二人きりだなんて、考えただけで気が滅入る。 アーカムに友人らしい友人もおらず、ボランティア団体などに加入するほど社交的でもない亜紀の、数少ない逃げ場所がここだった。 「……それで? 神父様が暇な私にいったい何のようです?」 問うと、ナイ神父は待っていたと言わんばかりの笑みを口元に浮かべた。 この監督役はいちいちしぐさが大げさで、それでいて慇懃無礼だ。 「なに。せっかく強力なサーヴァントを得ておきながら、一向に動く気配がないのは何故かと思ってね」 「興味がないからです」 神父がわざとらしく驚いてみせた。 「ふむ、興味がない?」 「だってそうでしょう。聖杯探求? 神話伝承の時代ならいざ知らず、今の時代にそんなことをするのは漫画ですよ」 「その聖杯が、万能の願望器だとしてもかね?」 「馬鹿馬鹿しい」 亜紀は一言で切って捨てた。 なるほど、全く別の世界へと人間を誘う、神隠しにも似た儀式だ。 常識では考えられないような神秘が隠れていても今さら不思議には思うまい。 だが、仮に聖杯が本物だとしても、そんなものに望みを託すのは亜紀のプライドが許さない。 自らの願望を曝け出すなど――亜紀にとっては、己の醜さと向き合うことと同義だ。 「失礼します、これ以上無駄な時間につき合う気はないので」 一方的に突き放し、亜紀は席を立とうとした。 現時点では、ナイ神父の印象はお世辞にも良いものだとは言えなかった。 そもそも亜紀は過去の経験からいって坊主という人種にあまりいい印象がない。 この手の胡散臭い輩の言うことなどこれ以上聞いても仕方ない。 そう、思っていたはず、なのだが。 「ああ、そういえば――『魔王』と呼ばれる少年が、このアーカムにはいるそうだね」 がたん、という激しい音で亜紀は我に返った。 その音が、反射的に立ち上がった亜紀の勢いでひっくり返った椅子が立てたものだと気付くまでに、ほんの僅かなタイムラグがあった。 まったく関心を向けてこない周囲の人々を一瞥してから椅子を起こし、元通りに腰掛ける。 それから一瞬置いて、無性に腹が立ってきた。 神父に対してだけではない。この程度のことで平静を容易に失う、自分自身の隙に対してもだ。 それでも、あくまで声だけは冷静を装って聞き返す。 決して弱みを見せまいとするのは、亜紀の半ば自動的な防衛本能だった。 「……このアーカム市内に、彼――空目恭一がいると?」 魔王。魔王様。魔王陛下。――『人界の魔王』。 木戸野亜紀にとって、魔王と呼ばれる少年などただひとりしかいない。 亜紀の文字通り突き刺すような視線を受け、ナイ親父はわざとらしく首を振ってみせた。 「それは君の早とちりだ。私は魔王としか言っていないよ。君の言う少年かもしれないし、違うかもしれない。 加えて言うならば、仮にその空目君がいたとして、君と同じ宇宙から来たとは限らない。この街はそういう街なのだから」 「何を言いたいのか分かりませんね」 苛立ちが声に乗っている。我ながら腹立たしいほどに感情的になっていた。 「やれやれ、お嬢さんは回りくどい言い方を好まないようだ。私としては不本意だが、仕方ない。 私が君にあげたいのは動機だよ。闇雲にこのアーカムを脱出する術を探したところで埒があくまい?」 「…………」 ナイ神父の視線の先には、先ほど立ち上がった時に床へ落ちた本の山があった。 どれもタイトルを一瞥しただけで、オカルト絡みのものだと分かる。 亜紀がキャンパス地区の学生向けに営まれている古書店で見繕ってきたものだ。 神父が見透かした通り、これらはこの異変から抜け出す糸口を探すためのもので、現状何の実を結んでいないのもまた事実だった。 「仮に貴方のいうその少年が空目恭一なら、それが私と同じ世界の人間であろうとなかろうと、私の力になってくれると?」 「さて、そこから先は私には言えないな。私はこれでも中立でね。あまり特定の参加者に肩入れしては、彼女に叱られる」 「……彼女? 『キーパー』のことでしょうか」 「先ほど森で出会ったお嬢さんといい、この聖杯戦争に参加しているご婦人方はなかなか聡い」 つくづく人を小馬鹿にした言い方をする男だ。 亜紀の眉間の皺が深くなる。 そもそもここから『先ほど』と表現できる時間で行ける距離に森はないのではないか、という疑問は一旦押し止め、亜紀は慇懃無礼な厚顔を見据えた。 「肩入れなら、とっくにしているのでは? なんのメリットがあって、私にそんなことを伝えるんです?」 「聖職者が善意で行動してはいけないかね?」 「私の知る聖職者は、自分たちに益のないことはしませんでしたが」 「これは手厳しい。滅多なことは言えないな」 暗黒の貌の、口元だけが笑みを作った。 「私は水面に小石を放っただけに過ぎないよ、お嬢さん」 「私に動機を与えることが、小石ですか。だとすると、水面は――」 「アーカムだ」 ナイ神父は言う。 「アーカムという水面に小石が落ちれば、さざ波が立つ。 さざ波はいずれ更に大きな波を呼び、いずれは船をも呑み込もう。 アーカムとはそういう街だ。聖杯戦争とは、そういうものだ」 くつくつと。暗黒の男は口元だけで笑う。 「だからお嬢さん、信じる道を往きたまえ。私は、その行いを心から祝福しよう」 亜紀は立ち上がった。 神父への印象は、もはや胡散臭いとか信用ならないという段階を超えていた。 いや、それどころか――これ以上話せば「引きずり込まれる」、そんな印象すら受けた。 認めたくはないが、今、亜紀の背筋には鳥肌が立っている。 いや、ありえない。今感じているのが、得体の知れないものへの恐怖だなんて、あるわけがない。 精神で心を押さえつけ、椅子に座ったままの暗黒の男を見下ろして、亜紀は最後に聞きたかった言葉を投げた。 「……ひとつだけ。貴方がどんな魔術を使うか知りませんが、この距離でならバーサーカーは貴方を容易く消し飛ばせる。 もし私が力ずくで貴方から情報を引き出そうとしたら……その時はどうするのですか、神父様?」 「仮にそういうことが出来る人間なら、君は今まで燻ってはいない。違うかね」 「……失礼します」 本当に不愉快だ。 亜紀はもはや神父に一瞥もくれずに、床に散らばった本を拾い集め、鞄に入れようとした。 その時、ふと落とした弾みに開かれていた一冊の本の、ページの一節が目に入った。 《――人類の最も旧く最も強烈な感情は恐怖であり、恐怖の中で最も旧く最も強烈な感情は未知なるものへの恐怖である》 《ハワード・フィリップス・ラヴクラフト『文学における超自然の恐怖』より》 ポケットへ入れたままにしていた、ガラスのケモノが彫り込まれた銀の鍵が、ずしりと重みを増したように感じられた。 ▼ ▼ ▼ ――結局。 忌々しいことに、木戸野亜紀にとって、ナイ親父と名乗る監督役の言葉は無視できるものでもなかった。 「恭の字の自宅が本来のものを模しているとすれば、場所はリバータウンかフレンチヒル……」 自分だけにしか聞こえないような声で呟きながら、肩で風を切ってアーカムの往来を行く。 「いや、恭の字のことだから、ミスカトニック大学の図書館に入り浸っているってほうがイメージしやすいかな……」 オカルト本の山に埋もれて仏頂面で読書に没頭する姿は、似合い過ぎて思い浮かべただけで笑えてくる。 そんなことを考えながら、考えている自分にほとほと嫌気が差す。 考えざるを得ない、考えることを辞めることが出来ない自分自身に。 その理由は他でもない。尋ね人が、空目恭一だからだ。他の人間ならば、多分こうはならなかった。 こういう形で、自分の恋心を改めて自覚させられるなんて。 「――ほんと、馬鹿やってるね、私は」 だが、認めたくはないが、ナイ神父の言った通りだ。 聖杯戦争への参加の意志がなく、脱出の手掛かりが皆無である以上、他に選択肢はない。 ならば彼の真意などを邪推するのは無駄と切り捨て、出来ることをやることが理性的な行いというものだ。 決して、私情で動くことへの理論武装などではない。断じてだ。 「あんたはいいね、バーサーカー。そうやって狂ってれば、悩みなんてないでしょ」 蔑みの言葉に、虚無の狂戦士は応えない。 下らないことをしてしまったと自覚した亜紀は、溜息を付いて空を見上げた。 今にも落ちてきそうな鉛色をしたアーカムの空は、その毒で下界の人間達を蝕もうとしているように、亜紀には思えた。 【キャンパス・アップタウン沿いの通り/一日目 早朝】 【木戸野亜紀@Missing】 [状態]健康 [精神]苛立ち [令呪]残り三画 [装備]なし [道具]鞄(中身はオカルト関係の本など) [所持金]一人暮らしに不自由しない程度 [思考・状況] 基本行動方針:脱出する。聖杯戦争など知ったことではない。 1.空目恭一を探す。 [備考] キャンパス地区外れのカフェでナイ神父と接触しました。 【バーサーカー(広瀬雄一)@アライブ -最終進化敵少年】 [状態]健康 [精神]狂化 [装備]なし [道具]なし [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:―――― 1.―――― [備考] 【アーカム市内?/一日目 早朝】 【ナイ神父@邪神聖杯黙示録】 [状態]? [精神]? [装備]? [道具]? [所持金]? [思考・状況] 基本行動方針:この聖杯戦争の行方を最後まで見届ける 1.? [備考] ? BACK NEXT 011 接触 投下順 012 The Keeper of Arcane Lore 011 接触 時系列順 012 The Keeper of Arcane Lore OP 運命の呼び声~Call of Fate~ 木戸野亜紀&バーサーカー(広瀬雄一) 今は鉛毒の時間 007 接触 ナイ神父 023Call of darkness
https://w.atwiki.jp/memotyors/pages/299.html
DM合神竜ティマイオス 破滅竜ガンドラX(クロス) ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン 方界超帝インディオラ・デス・ボルト 暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ 暗黒方界邪神クリムゾン・ノヴァ・トリニティ GXE・HERO(エレメンタルヒーロー) ストーム・ネオス 5D'sジャンク・ウォリアー ニトロ・ウォリアー ターボ・ウォリアー ドリル・ウォリアー ロード・ウォリアー ジャンク・アーチャー ジャンク・デストロイヤー ジャンク・ガードナー ジャンク・バーサーカー フォーミュラ・シンクロン 波動竜騎士ドラゴエクィテス スターダスト・ドラゴン スターダスト・ドラゴン/(スラッシュ)バスター セイヴァー・スター・ドラゴン シューティング・スター・ドラゴン シューティング・ライザー・ドラゴン シューティング・クェーサー・ドラゴン スカー・ウォリアー グラビティ・ウォリアー 閃珖竜 スターダスト 聖珖神竜 スターダスト・シフル 真閃珖竜 スターダスト・クロニクル シューティング・スター・ドラゴン・TG(テックジーナス)-EX(エクスパンション) コズミック・ブレイザー・ドラゴン シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン コズミック・クェーサー・ドラゴン エクスプロード・ウィング・ドラゴン デーモン・カオス・キング レッド・デーモンズ・ドラゴン レッド・デーモンズ・ドラゴン/(スラッシュ)バスター セイヴァー・デモン・ドラゴン クリムゾン・ブレーダー スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン 天刑王 ブラック・ハイランダー 天狼王 ブルー・セイリオス 琰魔竜 レッド・デーモン 琰魔竜 レッド・デーモン・アビス 琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル 琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ レッド・ライジング・ドラゴン スカーレッド・デーモン BF(ブラックフェザー)-アーマード・ウィング BF(ブラックフェザー)-アームズ・ウィング BF(ブラックフェザー)-孤高のシルバー・ウィンド ブラックフェザー・ドラゴン BF(ブラックフェザー)-星影のノートゥング 玄翼竜 ブラックフェザー ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン インフェルニティ・デス・ドラゴン 煉獄龍 オーガ・ドラグーン ブラック・ローズ・ドラゴン スプレンディッド・ローズ 月華竜 ブラック・ローズ パワー・ツール・ドラゴン ライフ・ストリーム・ドラゴン 機械竜 パワー・ツール エンシェント・フェアリー・ドラゴン 妖精竜 エンシェント TG(テックジーナス) パワーグラディエイター TG(テックジーナス) ワンダーマジシャン TG(テックジーナス) ハイパー・ライブラリアン TG(テックジーナス) レシプロ・ドラゴン・フライ TG(テックジーナス) ブレード・ガンナー TG(テックジーナス) ハルバード・キャノン TG(テックジーナス)グレイヴ・ブラスター フルール・ド・シュヴァリエ フルール・ド・バロネス 不退の荒武者 ゴヨウ・ガーディアン メンタルスフィア・デーモン マジカル・アンドロイド 氷結のフィッツジェラルド 漆黒のズムウォルト 地底のアラクネー 猿魔王ゼーマン ダーク・フラット・トップ ダーク・ダイブ・ボンバー 地縛神 Uru(ウル) 地縛神 Aslla(アスラ) piscu(ピスク) 地縛神 Cusillu(クシル) 地縛神 Ccarayhua(コカライア) 地縛神 Ccapac(コカパク) Apu(アプ) 地縛神 Chacu(チャク) Chalhua(チャルア) 地縛神 Wiraqocha(ウィラコチャ) Rasca(ラスカ) 太陽神インティ 月影龍クイラ コンバット・ホイール ブラッド・メフィスト ナチュル・ガオドレイク サンダー・ユニコーン ボルテック・バイコーン ライトニング・トライコーン Sin(シン) パラドクス・ドラゴン 魔王龍 ベエルゼ 魔王超龍 ベエルゼウス 冥界龍 ドラゴネクロ 冥界濁龍 ドラゴキュートス 天輪の調律師 天輪の双星道士 天穹覇龍ドラゴアセンション 究極神 アルティマヤ・ツィオルキン 究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン 極神皇トール 極神皇ロキ 極神聖帝オーディン 機皇神マシニクル∞ 究極時械神セフィロン DM 合神竜ティマイオス 俺たちの絆を合わせた力が今、新たな未来を拓く! 無限を超える力を得よ! 合神竜ティマイオス! 破滅竜ガンドラX(クロス) 黒鉄の暴竜よ! 現世の狭間を閉ざす鎖錠を破り、我が敵に滅びをもたらせ! 破滅竜ガンドラX! ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン 無窮の刻、その始源に秘められし白い力よ! 鳴り交わす魂の響きに振るう羽根を広げ、蒼の深淵より出でよ! ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン! 方界超帝インディオラ・デス・ボルト 紡ぎし光よ!漆黒の闇よ! 世界をあるべき姿に戻すべく、新たなる未来の扉を開け! 出でよ、方界超帝インディオラ・デス・ボルト! 暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ 闇、闇、闇! 光を喰らい、世を眩ませ、現れろ! 暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ! 暗黒方界邪神クリムゾン・ノヴァ・トリニティ 邪悪なる意識よ集え! 世界を光なき絶望へと導くために、今こそ漆黒の闇から降臨せよ! 暗黒方界邪神クリムゾン・ノヴァ・トリニティ! GX E・HERO(エレメンタルヒーロー) ストーム・ネオス 3つの力が1つとなった時、はるか大宇宙の彼方から、最強の戦士を呼び覚ます! トリプルコンタクト融合! 銀河の渦の中より現れよ! E・HERO ストーム・ネオス! 5D's ジャンク・ウォリアー 集いし星が、新たな力を呼び起こす! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 出でよ! ジャンク・ウォリアー! ニトロ・ウォリアー 集いし思いが、ここに新たな力となる! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 燃え上がれ! ニトロ・ウォリアー! ターボ・ウォリアー 集いし絆が、更なる力を紡ぎ出す! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 轟け! ターボ・ウォリアー! ドリル・ウォリアー 集いし力が、大地を貫く槍となる! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 砕け! ドリル・ウォリアー! ロード・ウォリアー 集いし希望が、新たな地平へいざなう! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 駆け抜けろ! ロード・ウォリアー! ジャンク・アーチャー 集いし叫びが、木霊の矢となり空を裂く! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 出でよ! ジャンク・アーチャー! ジャンク・デストロイヤー 集いし闘志が、怒号の魔人を呼び覚ます! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 粉砕せよ! ジャンク・デストロイヤー! ジャンク・ガードナー 疾風の使者に鋼の願いが集う時、その願いは鉄壁の盾となる! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 現れろ! ジャンク・ガードナー! ジャンク・バーサーカー 集いし怒りが、忘我の戦士に鬼神を宿す! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 吼えろ! ジャンク・バーサーカー! フォーミュラ・シンクロン 集いし願いが、新たな速度の地平へいざなう! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 希望の力・シンクロチューナー! フォーミュラ・シンクロン! 波動竜騎士ドラゴエクィテス これが…今のオレが導き出した結論だ! お前達の力をひとつに! 融合召喚! 現れろ! 波動竜騎士ドラゴエクィテス! スターダスト・ドラゴン 遊星ver 集いし願いが、新たに輝く星となる! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 飛翔せよ! スターダスト・ドラゴン! ジャックver 大いなる風に導かれた翼を見よ! シンクロ召喚! 響け! スターダスト・ドラゴン! スターダスト・ドラゴン/(スラッシュ)バスター これが─…俺の─…俺達の絆の全てだ! スターダスト・ドラゴン/バスター! セイヴァー・スター・ドラゴン 集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す! 光射す道となれ! シンクロ召喚! 光来(こうらい)せよ! セイヴァー・スター・ドラゴン! シューティング・スター・ドラゴン 集いし夢の結晶が、新たな進化の扉を開く! 光射す道となれ! アクセルシンクロ! 生来(しょうらい)せよ! シューティング・スター・ドラゴン! シューティング・ライザー・ドラゴン 集いし願いが、新たな星の飛跡となる! 光指す道となれ! シンクロ召喚! 翔け上がれ! シューティング・ライザー・ドラゴン! シューティング・クェーサー・ドラゴン 集いし星が一つになるとき、新たな絆が未来を照らす! 光射す道となれ! リミットオーバーアクセルシンクロ! 進化の光、シューティング・クエーサー・ドラゴン! スカー・ウォリアー 大地の痛みを知る傷だらけの戦士よ その健在を示せ!! スカー・ウォリアー シンクロ召喚!! グラビティ・ウォリアー 事象の地平より推参せよ!! 重力の闘士!! グラビティ・ウォリアー!! 閃珖竜 スターダスト 星海を切り裂く一筋の閃光よ!! 魂を震わし世界に轟け!! シンクロ召喚!! 閃珖竜 スターダスト!! 聖珖神竜 スターダスト・シフル 古の天空を彩る星々よ!! 神雨となりて世界を祓え!! シンクロ召喚!! レベル12! 超来迎!! 聖珖神竜 スターダスト・シフル!! 真閃珖竜 スターダスト・クロニクル 星流れる痕に紡がれる全ての想い…! 絆と共にこの世界を満たさん!! アクセル・シンクロ!! 光来せよ!! 真閃珖竜 スターダスト・クロニクル!! シューティング・スター・ドラゴン・TG(テックジーナス)-EX(エクスパンション) 集いし絆が仲間の魂と重なり合う! 照らし出せ! 俺たちの未来のその先を! アクセル・シンクロ!! これが俺の新たな絆だ! カモン! シューティング・スター・ドラゴン・TG(テックジーナス)-EX(エクスパンション)! コズミック・ブレイザー・ドラゴン トップ・クリアマインド! 集いし星が絆を繋ぎ、祈りと共に未来へ駆ける! 光指す道となれ! デルタアクセルシンクロ! コズミック・ブレイザー・ドラゴン! シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン 集いし想いが、輝く奇跡を呼び起こす! 光指す道となれ! シンクロ召喚! 光来せよ! シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン! コズミック・クェーサー・ドラゴン 集いし絆の煌めきが、新たな未来を描き出す! 光射す道となれ! リミットオーバーアクセルシンクロ!!! 希望の光! コズミック・クェーサー・ドラゴン! エクスプロード・ウィング・ドラゴン 王者の叫びがこだまする! 勝利の鉄槌よ、大地を砕け! シンクロ召喚! 羽ばたけ! エクスプロード・ウィング・ドラゴン! デーモン・カオス・キング 新たなる王者の脈動、混沌の内より出でよ! シンクロ召喚! 誇り高き、デーモン・カオス・キング! レッド・デーモンズ・ドラゴン ジャックver 王者の鼓動、今ここに列を成す! 天地鳴動の力を見るがいい! シンクロ召喚! 我が魂! レッド・デーモンズ・ドラゴン! 遊星ver 王者の鼓動、今ここに列を成す! 天地鳴動の力を見るがいい! シンクロ召喚! 友の魂! レッド・デーモンズ・ドラゴン! レッド・デーモンズ・ドラゴン/(スラッシュ)バスター 灼熱の鎧を身にまとい、王者ここに降臨! 出でよ! レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター! セイヴァー・デモン・ドラゴン 研磨されし孤高の光、真の覇者となりて大地を照らす! 光輝け! シンクロ召喚! 大いなる魂! セイヴァー・デモン・ドラゴン! クリムゾン・ブレーダー 王者の決断、今赤く滾る炎を宿す真紅の刃となる! 熱き波濤を超え現れよ! シンクロ召喚! 炎の鬼神、クリムゾン・ブレーダー! スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン 王者と悪魔、今ここに交わる! 荒ぶる魂よ! 天地創造の叫びを上げよ! シンクロ召喚! 出でよ! スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン! スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン 王を迎えるは三賢人! 紅き星は滅びず、ただ愚者を滅するのみ! 荒ぶる魂よ! 天地開闢の時を刻め! シンクロ召喚! 出でよ我が新たな力!スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン!! 天刑王 ブラック・ハイランダー 天頂に輝く死の星よ! 地上に舞い降り生者を裁け! シンクロ召喚! 降臨せよ! 天刑王 ブラック・ハイランダー! 天狼王 ブルー・セイリオス 天を焼くシリウス、孤狼の蒼き瞳よ、地に縛られた牙無き犬共を噛み砕け! シンクロ召喚! 天狼王 ブルー・セイリオス! 琰魔竜 レッド・デーモン 漆黒の闇を裂き天地を焼き尽くす、孤高の絶対なる王者よ!! 万物を睥睨(へいげい)しその猛威を振るえ!! シンクロ召喚!! 琰魔竜 レッドデーモン!! 琰魔竜 レッド・デーモン・アビス 深淵の闇より解き放たれし魔王よ!! その憤怒を爆散させよ!! 琰魔竜 レッド・デーモン・アビス!! 琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル 泰山鳴動!! 山を裂き地の炎と共にその身を曝せ!! 琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル!! 琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ 孤高の絶対破壊神よ!! 神域より舞い降り終焉をもたらせ!! 琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ!! レッド・ライジング・ドラゴン 紅き竜よ!琰魔を呼び起こす道を照らし出せ!シンクロ召喚! いでよ!レッド・ライジング・ドラゴン! スカーレッド・デーモン 王者がもたらすは血の狂宴!深紅の魔竜よ戦場にその爪痕を残せ!シンクロ召喚!現れよ!スカーレッド・デーモン!! BF(ブラックフェザー)-アーマード・ウィング 黒き旋風よ、天空へ駆け上がる翼となれ! シンクロ召喚! ブラックフェザー・アーマード・ウィング! BF(ブラックフェザー)-アームズ・ウィング 漆黒の力! 大いなる翼に宿りて、神風を巻き起こせ! シンクロ召喚! 吹き荒べ! ブラックフェザー・アームズ・ウィング! BF(ブラックフェザー)-孤高のシルバー・ウィンド 吹き荒べ嵐よ! 鋼鉄の意志と光の速さを得て、その姿を昇華せよ! シンクロ召喚! ブラックフェザー・孤高のシルバー・ウィンド! ブラックフェザー・ドラゴン クロウver 黒き疾風よ! 秘めたる思いをその翼に現出せよ! シンクロ召喚! 舞い上がれ! ブラックフェザー・ドラゴン! 遊星ver 黒き疾風よ! 秘めたる思いをその翼に現出せよ! シンクロ召喚! 舞い上がれ! ブラックフェザー・ドラゴン! BF(ブラックフェザー)-星影のノートゥング 神話の名刀を振るえ猛禽の勇士ブラックフェザー・星影のノートゥング シンクロ召喚!! 玄翼竜 ブラックフェザー 漆黒の風を纏い末世から飛翔せよ!! シンクロ召喚!! 玄翼竜 ブラックフェザー!! ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン 漆黒のとばり下りし時、冥府の瞳は開かれる! 舞い降りろ闇よ! ダークシンクロ! 出でよ! ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン! インフェルニティ・デス・ドラゴン 死者と生者、ゼロにて交わりし時、永劫の檻より魔の龍は放たれる! シンクロ召喚! 出でよ! インフェルニティ・デス・ドラゴン! 煉獄龍 オーガ・ドラグーン 地獄と天国の間(はざま)…煉獄よりその姿を現せ! 煉獄龍 オーガ・ドラグーン! ブラック・ローズ・ドラゴン アキver 冷たい炎が世界の全てを包み込む! 漆黒の花よ…開け! シンクロ召喚! 現れよ! ブラック・ローズ・ドラゴン! 遊星ver 冷たい炎が世界の全てを包み込む! 漆黒の花よ…開け! シンクロ召喚! 現れよ! ブラック・ローズ・ドラゴン! スプレンディッド・ローズ 聖なる森に潜みし、華麗なる棘の狩人よ! 戒めの鞭を持ちて今こそ姿を現せ! シンクロ召喚! 現れろ! スプレンディッド・ローズ! 月華竜 ブラック・ローズ 清廉なる花園に芽吹き孤高の薔薇よ 蒼き月の雫を得てここに開花せよ! 月華龍 ブラック・ローズ! パワー・ツール・ドラゴン 龍亞ver 世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング! シンクロ召喚! 愛と正義の使者! パワー・ツール・ドラゴン! 遊星ver 世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング! シンクロ召喚! 愛と正義の使者! パワー・ツール・ドラゴン! ライフ・ストリーム・ドラゴン 龍亞ver 世界の未来を守るため、勇気と力がレボリューション! シンクロ召喚! 進化せよ! ライフ・ストリーム・ドラゴン! 遊星ver 世界の未来を守るため、勇気と力がレボリューション! シンクロ召喚! 進化せよ! ライフ・ストリーム・ドラゴン! 機械竜 パワー・ツール 鋼の逆鱗に触れたいヤツはご自由に!! シンクロ召喚!! 機械竜 パワー・ツール!! エンシェント・フェアリー・ドラゴン 龍可ver 聖なる守護の光、今交わりて永久の命となる! シンクロ召喚! 降誕せよ! エンシェント・フェアリー・ドラゴン! 遊星ver 聖なる守護の光、今交わりて永久の命となる! シンクロ召喚! 降誕せよ! エンシェント・フェアリー・ドラゴン! 妖精竜 エンシェント 太古の森よりフィールドを制圧する精霊よ、かりそめの姿に身をやつし降臨せよ! シンクロ召喚!! 妖精竜 エンシェント! TG(テックジーナス) パワーグラディエイター シンクロフライトコントロール! リミッター解放レベルファイブ! ブースター注入120%! リカバリーネットワーク・レンジ修正! オールクリア! GO! シンクロ召喚! カモン! TG パワーグラディエイター! TG(テックジーナス) ワンダーマジシャン リミッター解放レベルファイブ! ブースターランチOK! インクリネイションOK! グランドサポート! オールクリア! GO! シンクロ召喚! カモン! TG ワンダーマジシャン! TG(テックジーナス) ハイパー・ライブラリアン リミッター解放レベルファイブ! レギュレーターオープン! スラスターウォームアップOK! アップリンク! オールクリア! GO! シンクロ召喚! カモン! TG ハイパー・ライブラリアン! TG(テックジーナス) レシプロ・ドラゴン・フライ リミッター解放レベルツー! レギュレーターオープン! ナビゲーション! オールクリア! GO! シンクロ召喚! カモン! TG レシプロ・ドラゴン・フライ! TG(テックジーナス) ブレード・ガンナー リミッター解放レベルテン! メインバスブースターコントロール! オールクリア! 無限の力、今ここに解き放ち! 次元の彼方へ突き進め! GO! アクセルシンクロ! カモン! TG ブレードガンナー! TG(テックジーナス) ハルバード・キャノン リミッター解放レベルMAX! レギュレーターオープン! ナビゲーション! オールクリア! 無限の力よ、時空を突き破り、未知なる世界を開け! GO! デルタアクセル! カモン! TG ハルバードキャノン! TG(テックジーナス)グレイヴ・ブラスター リミッター解放レベルMAX! レギュレーターオープン! ナビゲーション! オールクリア! 次元を突き破る無限の力、光を超え未来を切り開け! GO! デルタアクセル! カモン! TG グレイヴ・ブラスター! フルール・ド・シュヴァリエ 高速より生まれし肉体よ! 革命の時は来たれり、勝利を我が手に! シンクロ召喚! 煌めけ! フルール・ド・シュヴァリエ! フルール・ド・バロネス 高貴なる白百合よ! 革命の時は来たれり、勝利を我が手に! シンクロ召喚! 咲き誇れ! フルール・ド・バロネス! 不退の荒武者 2つの刃交わりし時、ここに忠義の刃が現れる! 我に仕えよ! シンクロ召喚! 現れよ! 不退の荒武者! ゴヨウ・ガーディアン 艱難辛苦、乗り越えて! 見せてやろうか男意気! シンクロ召喚! 出会え! ゴヨウ・ガーディアン! メンタルスフィア・デーモン 逆巻け、我が復讐の黒炎! シンクロ召喚! 来い! メンタルスフィア・デーモン! マジカル・アンドロイド 心の深淵に燃え上がる、我が憎しみの炎よ! 黒き怒濤となりてこの世界を蹂躙せよ! シンクロ召喚! 現れろ! マジカル・アンドロイド! 氷結のフィッツジェラルド 闇と闇重なりし時、冥府の扉は開かれる! 光無き世界へ! ダークシンクロ! 出でよ! 氷結のフィッツジェラルド! 漆黒のズムウォルト 闇と闇重なりし時、冥府の扉は開かれる! 光無き世界へ! ダークシンクロ! 出でよ! 漆黒のズムウォルト! 地底のアラクネー 闇と闇重なりし時、冥府の扉は開かれる! 光無き世界へ! ダークシンクロ! 出でよ! 地底のアラクネー! 猿魔王ゼーマン 暗黒より生まれし者、万物を負の世界へといざなう覇者となれ! ダークシンクロ! 現れよ!猿魔王ゼーマン! ダーク・フラット・トップ 暗闇の底より聞こえし慟哭よ! 死神の鎧をまとい、姿を現すがいい! ダークシンクロ! 現れろ! ダーク・フラット・トップ! ダーク・ダイブ・ボンバー シンクロ召喚 我が身に眠る、心の闇よ! 黒き暴風となりて、全ての敵を打ち払わん! シンクロ召喚! 現れろ! ダーク・ダイブ・ボンバー! ダークシンクロ 闇から出でよ、鉄血の翼! 黒き暴風となりて、全ての敵に死を与えん! シンクロ召喚! 現れよ! ダーク・ダイブ・ボンバー! 地縛神 Uru(ウル) 我が運命の光に潜みし亡者達の魂よ! 流転なるこの世界に暗黒の真実を導くため、我に力を与えよ! 現れよ! 地縛神Uru! 地縛神 Aslla(アスラ) piscu(ピスク) 今再び、五千年の時を越え、冥府の扉が開く! 我らが魂を新たなる世界の糧とするがいい! 降臨せよ! 地縛神Aslla piscu! 地縛神 Cusillu(クシル) 全ての者よ、この大いなる存在に跪け! 我が神! 地縛神Cusillu! 地縛神 Ccarayhua(コカライア) パターン1 我が命蘇らせし神よ、さあ、この魂を捧げる! 永き呪縛から解き放たれよ! 地縛神Ccrayhua! パターン2 我らが命蘇らせし神よ! さあ、この魂を捧げる! 降臨せよ! 地縛神Ccarayhua! 地縛神 Ccapac(コカパク) Apu(アプ) 人々の魂を生け贄に、降臨せよ! 地縛神Ccapac Apu! 地縛神 Chacu(チャク) Chalhua(チャルア) 積年の恨み積もりし大地に眠る魂達よ! 今こそ穢された大地より出でて、我に力を貸さん! 降臨せよ、地縛神Chacu Chalhua! 地縛神 Wiraqocha(ウィラコチャ) Rasca(ラスカ) 究極の破壊をもたらせ! 最強の地縛神! 出でよ! Wiraqocha Rasca! 太陽神インティ 太陽昇りし時、全ての闇を照らし出す! 降り注げ光よ! シンクロ召喚! 出でよ! 太陽龍インティ! 月影龍クイラ 闇に月満ちる時、魔の囁きが聞こえ出す! 死へといざなえ! ダークシンクロ! 出でよ! 月影龍クイラ! コンバット・ホイール 狂い咲け! 爆裂音! カードの荒野に戦慄の轍を刻め! シンクロ召喚! 轟け! コンバット・ホイール! ブラッド・メフィスト 心の闇より生まれし者…今、魂と引き換えに降臨するがいい! シンクロ召喚! 脈動せよ! ブラッド・メフィスト! ナチュル・ガオドレイク 野性の血流交わりし時、大地を切り裂くパワーが目覚める! 咆哮せよ! シンクロ召喚! 大自然の力! ナチュル・ガオドレイク! サンダー・ユニコーン 天駆ける雷よ! 猛き烈風と交わりて、幻想の世界より姿を現せ! シンクロ召喚! いななけ! サンダー・ユニコーン! ボルテック・バイコーン 天駆ける雷よ! 雲海を切り裂き、そのヒヅメを地上に穿て! シンクロ召喚! 轟け! ボルテック・バイコーン! ライトニング・トライコーン 天駆ける雷よ! 漆黒の大気を貫き、その雷撃で大地を燃やせ! シンクロ召喚! 照らせ! ライトニング・トライコーン! Sin(シン) パラドクス・ドラゴン 次元の狭間より現れし闇よ、時空を越えた舞台に破滅の幕を引け! シンクロ召喚! 現れよ! Sin パラドクス・ドラゴン! 魔王龍 ベエルゼ 魔神を束ねし蝿の王よ!! ムシズの走る世界に陰りを!! シンクロ召喚!! 魔王龍 ベエルゼ!! 魔王超龍 ベエルゼウス 地を這いし億万の蛆虫よ! その身をやつし天を埋めよ!! 全ての世界は我らの掌中にあり!! 君臨せよ! 魔王超龍 ベエルゼウス!! 冥界龍 ドラゴネクロ 二体の亡者の魂が冥界の主を呼びさます!! 冥界の扉を破り現れよ!! 幽合召喚!! 冥界龍 ドラゴネクロ!! 冥界濁龍 ドラゴキュートス 冥界を流るる嘆きの河より亡者の激流を逆巻き浮上せよ!! シンクロ召喚!! 冥界濁龍 ドラゴキュートス!! 天輪の調律師 天上の調べを司りし天輪の使い、その調べをもって調和をなせ! 天輪の調律師 シンクロ召喚!! 天輪の双星道士 天上の操り手を以って冥府の亡者を操れ! 天輪の双星道士 シンクロ召喚!! 天穹覇龍ドラゴアセンション 天よ!! 運命よ!! 事象の理よ! 巡る天輪に乗せ此処に結実せよ!! シンクロ召喚!! 天穹覇龍ドラゴアセンション! 究極神 アルティマヤ・ツィオルキン 混沌の次元より沸き出でし力の源!! 原点にして全ての頂点!! この現世でその無限の渇望を暫し潤すがよい!! 神降せよ!! 究極神 アルティマヤ・ツィオルキン!! 究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン 決闘(デュエル)ノ地平ニ君臨スル最初ニシテ最後ノ神!! 混沌ヲ束ネ姿無キ身ヲ現世ニ映サン!! シンクロ召喚!! 究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン!! 極神皇トール 星界の扉が開く時、いにしえの戦神(いくさがみ)がその魔槌(まづち)を振り上げん! 大地を揺るがし轟く雷鳴と共に現れよ! シンクロ召喚! 降臨せよ! 極神皇トール! 極神皇ロキ 星界より生まれし気まぐれなる神よ! 絶対の力を我らに示し世界を笑え! シンクロ召喚! 降臨せよ! 極神皇ロキ! 極神聖帝オーディン 北辰の空に在りて、全知全能を司る王よ! 今こそ星界の神々を束ね、その威光を示せ! シンクロ召喚! 天地神明を統べよ! 最高神! 極神聖帝オーディン! 機皇神マシニクル∞ 三つの絶望よ、新たなる最強の力を降臨させよ! 究極時械神セフィロン 10の光からなる時械神の先に、選ばれた聖者にのみ扱うことが許される、隠されたダアトがある! 無は無限となり無限の光から生まれる究極の時械神! 究極時械神セフィロン!
https://w.atwiki.jp/donkeyracing/pages/132.html
馬情報 馬名 チファーニィ 誕生年 2178年 性別 牝 父馬 サキソモルヴェーナ 母馬 ブラックシープ アルファベット表記 CHIFFURNIE 馬名の由来 架空の物語に登場する人形の名前 引退時パラ 競走成績 出走年/月/週 コース レース名・格 馬場・距離 騎手 着順 レーティング 2178/9/4 中山 2歳新馬 芝1600良 ビューティ市ヶ谷Ⅳ 2着 10/4 京都 2歳未勝利 芝1600良 音無琴音 1着 2179/1/5 京都 エルフィンS 芝1600良 ビューティ市ヶ谷IV 10着 2/2 東京 クイーンC(GⅢ) 芝1600良 五位洋史 8着 5/4 東京 カーネーションC 芝1800重 田山勝秋 9着 5/5 京都 3歳上500万下 芝2000良 淵田伸一 3着 8/3 新潟 阿賀野川特別 芝2200良 五位洋史 8着 8/5 札幌 オーロラ特別 ダ1700不良 島田義臣 1着 9/1 新潟 新潟記念(GⅢ) 芝2000良 五位洋史 9着 10/4 東京 甲斐路S 芝1800良 五位洋史 5着 10/5 福島 河北新聞杯 芝1200良 蝦名正晴 4着 2180/2/1 東京 節分S 芝1600良 ぺじー 3着 3/2 中山 中山牝馬S(GⅢ) 芝1800良 ぺじー 1着 4/4 福島 福島牝馬S(GⅢ) 芝1800稍 ぺじー 2着 6/1 阪神 鳴尾記念(GⅢ) 芝2000重 ぺじー 2着 7/5 札幌 クイーンS(GⅢ) 芝1800重 ぺじー 2着 10/1 大井 レディスプレリュード(GⅡ) ダ1800不良 ぺじー 1着 11/3 京都 エリザベス女王杯(GⅠ) 芝2200良 音無琴音 6着 12/4 阪神 阪神C(GⅡ) 芝1400良 ぺじー 1着 2181/2/2 京都 京都記念(GⅡ) 芝2200良 ぺじー 着外 4/1 阪神 産経大阪杯(GⅡ) 芝2000良 ぺじー 3着 7/3 函館 函館記念(GⅢ) 芝2000良 ぺじー 3着 9/4 中山 オールカマー(GⅡ) 芝2200良 ぺじー 1着 12/4 阪神 阪神C(GⅡ) 芝1400稍 ぺじー 5着 2182/2/5 中山 中山記念(GⅡ) 芝1800良 ぺじー 2着 4/1 阪神 産経大阪杯(GⅡ) 芝2000良 ぺじー 4着 6/2 阪神 マーメイドS(GⅢ) 芝2000良 ぺじー 1着 産駒一覧 生産年 馬名 父名 管理者/(生産者) 主な勝鞍 2183年 ティファニー オシテマイル あのよろ(同) GⅡ2勝 GⅢ2勝 2184年 ターキー アクタルク あのよろ(同) 2186年 ティンパニー ギミックコスモ あのよろ(同) ローズS(GⅡ) この馬について 生誕時メモ 小学生の砌に見た夢をショートショートに書き起こした作品『500円天使』に登場するうさぎの人形です。 高さは30cmほど。シルバニアファミリーを大型にしたようなデザインです。 2179年7月3週 あまり強そうな感じはしませんね。 まあ普通遅で気性も普通ですし、現段階で将来性について語るのは尚早ですかね。 2180年11月3週 右専だわこれ。しかも相当な巧者っぽい。 2180年2月2週 阪神カップを逃げ切るとは驚いた。右専だけでなく坂適性も相当高いのでしょう。今日からこの馬はマリアライトだと思って管理します。 2181年12月4週 引退が近づいてきました。まだまだ右坂番組は豊富にあるので年明け即引退とはならないでしょう。 とても分かりやすい適性の持ち主ゆえどこに使うべきかが明確で、結果も出してくれる馬です。管理してて楽しかった。 2182年7月 引退。詳しいことは二期報にも載せています。 厩舎史上トップクラスの恵まれた裏パラを武器になんと重賞5勝の殿堂入りまで辿り着きました。 リアル競馬では中山も阪神も高速化しつつあり、チファーニィのような巧者タイプの馬の活躍も少なくなりましたね。管理しててどことなく懐かしさをおぼえていました。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/34.html
《劣等複合》木戸野亜紀&バーサーカー ◆OyTrU9.ZbA ――ぱらり、 教師がチョークを片手に、教科書のページをめくる。 6時間目。一日の内の、最後の授業。 そうなるともう、集中力というものは使い果たしてしまっていて、 船をこぐか、机に突っ伏すか、携帯電話をいじるか。そんな生徒ばかりになる。 弛緩した空気の中、教師の声は遠い。 「僕」もまたノートをとることもなく、ぼんやりと窓の外を眺めていた。 窓の外、校庭を挟んだ先には、マンション群が建ち並んでいる。 そのマンションの一つが、真ん中からガラガラと崩れていった。 たった今崩落した一棟の他も、まるで兵器でも打ちこまれたのかのようにぼろぼろで、 いつ同じ運命をたどってもおかしくない状態であった。 道の標識はひしゃげて折れ、道路は大震災のあとのように陥没している。 崩壊は“外”だけの現象ではない。 教室内の壁や黒板にも亀裂が走り、剥がれ落ちた天井からは絶え間なくコンクリート片が落ちてくる。 誰も、騒ぎ出すような者はいない。 これは現実に起こっている出来事ではなく、「僕」の心の底の想いが投影されているだけに過ぎない。 絶望と諦観と抑圧された憎悪に塗れた、静かなる“破滅”の願い。 ――――■■なんてなくなってしまえばいい―――― つっ、と、鼻の奥に熱いものがこみ上げてきた。 鉄錆に似た、血の味と匂い。 登校前、「僕」は上級生たちに囲まれ、殴られ、財布から金銭を抜かれた。 その時の傷が開いたのかもしれない。 暴行も恐喝も、「僕」にとっては日常茶飯事だった。 気弱でおとなしく、暴力が嫌いで反抗することのない「僕」は、恰好の餌食だった。 殴らないにしてもせめて一言言ってやれば――と、友人から言われたことがある。 自分の言葉にそんな力なんてない。 僕にはなんの力も…… ――ぱらり、ぱらり 音もなく静かに降り注ぐ破片は、まるで墓所に積もる雪のようであった。 誰も崩壊していく世界に気付くことなく、何も変わることなく、また一日は終わりに向かう。 …………………… ………… …… ◆◆◆ 図書館の片隅、書庫に囲まれた人気のない閲覧席に本をうず高く積み上げていた少女は、浅い眠りより目覚めた。 すっと、自身の鼻先に手を伸ばす。 出血していた痕はなく、擦っている様子もない。体の方も、理不尽な暴力の痕跡はどこにもない。 そうしてあれは“夢”だったのだと認識し――――「僕」と癒着していた意識は、「木戸野亜紀」としての自我を取り戻した。 「――――……」 奇妙な夢であった。周囲の誰ひとり気に留めることなく、果てしなく壊れゆく景色。 その非現実的な光景は、まさしく夢ならではと言えよう。 しかしあれほど明確な破壊のイメージこそ伴っていないものの、あの荒涼とした静けさは 亜紀が高校に進学して以来しばらく遠ざかっていた現実感覚とよく似ていて、眠っている記憶をちくちくと苛んでくる。 人間は周囲を感情で色付けし、認識しているのだと亜紀は思っている。感じることが、感覚だ。 だから感情を殺せば安定し、感覚に霞がかかる。 墓場のような聖域。全てを無価値にする代わりに、悲しまず、傷つかず、恐怖しない。 そうあらねばならなかった原因は、亜紀の場合も“いじめ”であった。 おとなしく聡明で、そして大人受けの良かった亜紀は、子供たちからは大いに苛められた。 上履きは何度も隠され、教科書や笛はトイレに漬けられた。ランドセルは6年の間に5回買い替えるはめになった。 誰もが亜紀を無視し、いじめが陰惨を極める中で、亜紀は感情を殺すようになり、周囲のすべてを見下すようになった。 ――自分は特別だ。だから虐げられる。 歪んだプライドが自我を補強し、亜紀の心を支えた――――己を無力と卑下していた、夢の少年とは対称的に。 小中学生時代に陰湿で悪質な行為の数々を経験したが、女児であった亜紀は、夢で受けたような直接的な暴力にはあまり縁がない。 そうして差異を検めていくと、夢と自己の記憶とを切り離したものとして見れるようになっていった。 理性が、沸き立つ感情を冷やしていく。 多少の不快感こそ尾を引いているものの、心をかき乱されるほどではなくなっていた。 ただここしばらく亜紀の身の回りで起こる出来事は、亜紀に平穏を与えない。 その筆頭たるものが“聖杯戦争”――人類史に残る英雄を呼び出して、命を懸けて万能の願望器を奪い合う儀式。 閲覧席に腰掛ける自身のすぐ近くに佇む“異存在”を見てとって、亜紀の眉根がにわかに寄った。 「――で、あんたが私のサーヴァントってわけ?」 “サーヴァント”。“聖杯戦争”に際して“マスター”に与えられる、使い魔的存在。 そんな単語が詰まることなく自然と出てくる不自然さに、亜紀は眉をしかめる。 自身の与り知らぬところで脳みそをいじくられでもしたかのような、不快感。 不機嫌がにじみ出ている亜紀の問いに対して、サーヴァントはなんの反応も示さなかった。 「…………」 そこにいるのは、ぼろ布を纏った少年であった。 鎌でも持たせれば、まさに“死神”といったような風体である。 クラスは「バーサーカー」。 しかし狂戦士という名のイメージに反して、そのサーヴァントには覇気というものが一切感じられなかった。 整った顔立ちもあって、意思のない人形めいた印象さえ与える。 単純に“敵”を前にしていないベルセルクが茫然自失の状態にあるようなものなのか、それともこの英霊の特性なのか。 「世界」とのつながりの薄い、存在感の希薄さ。 バーサーカーはサーヴァントとして実体化していたが、その実幽霊のようなものでもあった。 例えば亜紀が本を投げつけたとしても、霞のようにすり抜けることだろう。 見ればバーサーカーの輪郭は時折、煙のように揺らいでいる。 虚ろな人形。いや、自らでは人の形さえまともに保てない、風のように曖昧な“なにか”。 どこか憂いの含んだ表情を見て、ふっと亜紀の脳裏に、臙脂色の少女の姿が浮かんだ。 「とりあえず……消えてくれる? 霊体化ってやつ、できるんでしょう? ――あんたがいると私が疲れる」 八つ当たり混じりの、辛辣な物言い。 口にした直後に、軽い自己嫌悪を覚える。 伝わったのか、伝わっていないのか。 バーサーカーは最後まで表情を変えることのないまま、すっと空気の中に溶けていった。 「はぁ――…………」 バーサーカーが消えたのを見て、亜紀はため息をついた。 バーサーカーが実体化したままだと亜紀の疲労が増すというのは、事実である。 サーヴァントとして実体化していても物理干渉を受けにくい性質、それは常時発動型宝具の効果を受けたもの。 さきほど亜紀が本を読みながらうたた寝をしてしまったのも、長時間の読書による疲労が積み重なっていたこともあるが、 バーサーカーの現界に際し、魔力を大きく持っていかれたことが原因であった。 このアーカムに来る直前、亜紀は生徒たちに「どうじさま」と呼ばれている<儀式>を行なっていた。 学校の裏庭にある池から、自身の“欠け”を補ってくれるという異界の存在を“半身”として呼び出す儀式。 手順に従って、誰もいない時を見計らって夜の裏庭に足を踏み入れた。 一輪の花と、消しゴムで作った小さな人形を池へと投げ入れた。 あとは、池に沈んだ人形を拾い上げ持ち帰るだけ。そんな時に、異変は起こった。 夜を映した墨色の池に左手を差し入れる。池の水は、想像していたよりも遥かに冷たい。 消しゴムの感触を確かめながら、指先で人形をつまみ上げる。 にもかかわらず水面から引き抜いた亜紀の手の中にあったのは、闇の中鈍く光る『銀の鍵』であった。 普段の亜紀ならばその『鍵』をよく観察し、握りに施された“ガラス細工のケモノ”の意匠にもその場で気づいたことだろう。 しかし別の世界に繋がっていると噂される池のある裏庭は、すでに異様な雰囲気に満ち満ちていた。 池の匂いを含んだ湿気た冷たい空気が、亜紀の顔や手をひやりと撫でつける。 校舎の壁と裏山に区切られた箱庭の静寂が、心の不安を煽る。 長く居続けるとひしひしと闇に正気を喰われそうだと、そんな怯えにも近い感情を抱いてしまうほどに。 亜紀は<儀式>を終わらせ早々に立ち去るために、手に持つ『異物』の確認も疎かに再度水面へと手を伸ばす。 そう、池――――水は、“異界”へと通じている。 竜宮、ニライカナイ、邪神の墓所を擁する古の都。 水中に広がるのは、人の理の及ばぬ別世界だ。 水面とは二つの世界を隔てる壁であり、そして両者をつなぐ“扉”である。 故に『鍵』を手にしたまま“水面”へと手を伸ばした亜紀の所作は、さながら“鍵を扉に差し込む”ようで。 そのまま異界――聖杯戦争の舞台たる「アーカム」の街へと、亜紀を誘うこととなったのであった。 「…………」 今閲覧席に座る亜紀の前に積まれている本は民俗学や伝承、象徴学等に関する本である。 中身はもちろん英語だ。 どういうわけか慣れぬ言語であっても「読む」のに不自由はしなかったが、「読み解く」となるとさすがにそうもいかないようである。 先程少し眠りはしたものの、疲労は取れるどころか睡眠前より増している。 しかしここであきらめるつもりはない。 亜紀は痛みを発する目頭を揉み解してから、読書用の眼鏡をかけなおして中断していた資料漁りを再開することにした。 亜紀が「どうじさま」を行なったのは、触れ込みの通りに自身の“欠落”を補ってもらうことを目的としていたわけではなかった。 <儀式>への“感染”という形で美術部員に起きている“怪異”の手掛かりを掴み、 自らを情報源とすることで空目との間にある溝を埋める。 自分が役に立つということ以外、亜紀には自分と空目を繋ぐものがなかった。 怪異に対して無力な亜紀は、今までと同じことをしているだけでは蚊帳の外だ。そのことが亜紀には耐えられなかった。 そのために事前に反対されていたにも関わらず、一人<儀式>を実行することにした。 リスクを承知で行なった「どうじさま」の儀式であったが、 空目ら文芸部のメンバーと断絶してしまった現状は、亜紀にとって不本意であった。 たしかに、空目が「どうじさま」がモチーフとしているかもしれないと言った「竜宮童子譚」は、 その過程に“異界探訪”が含まれることが多い。 そういう意味では、向こうから見たら“神隠し”に遭っているような現状も、決して予期できないことではなかった。 自身の浅慮に苛立ちを覚えながら、「聖杯戦争」を“怪異”の一種と捉えている亜紀は、 元の世界に帰還する手がかりを少しでも得るために、ひたすら書物に目を滑らせていく。 池から呼び出した“半身”が<サーヴァント>で、サーヴァントによって手に入れた<聖杯>は“欠けを補ってくれる”。 自分の性格と能力に一貫性を確信している亜紀は、もちろん自分が完全であるとは思っていないものの、 “欠け”があるとも思っていなかった。 ただ“欠け”を“願い”と捉えるのなら、亜紀も一介の人間である限り、なんの願いも抱いたことがないということはない。 聖杯が真に万能の願望器というのならば、幼少時に神隠しに遭遇して以来、異界にしか志向が向いていないような男との 溝を埋めるどころか、その精神を亜紀が望む形に変容させることだって、造作もないのだろう。 「……馬鹿馬鹿しい」 ふっと浮かんだ考えを、亜紀は即座に棄却する。 そんなものを望んでいるわけではないし、仮に“本心”とやらがそういったことを求めているのだとしても、 「木戸野亜紀」の大部分を構成する理性とプライドが、それを認めることなどない。 理性の追いつかない願望は、たとえ望みが叶えられたとしても、すべてを台無しにする。 過去の凄惨な苛めによって築き上げられた強固なプライドと理性は、亜紀の心を守る鎧であると同時に大きな枷であった。 亜紀の抱いた恋心は、誰にも知られず、相手に伝わることもなく、物理的な別離によって終わる。 木戸野亜紀が「木戸野亜紀」である限り、それは確実に訪れる未来である。 ――はらり、 読み終えた本を閉じ、新たな本に手を伸ばそうとした際に、いつの間に緩んでいたのか、腕に巻いていた包帯がほどけ落ちた。 左手首に刻まれた、赤い幾何学模様の痣が露出する。 令呪――――亜紀がマスターであることを如実に語るもの。願いのために、聖杯を求める者の証左。 亜紀は包帯を引き縛り、再び誰の目にも入ることのないよう、きつく覆い隠した。 【クラス】 バーサーカー 【真名】 広瀬雄一@アライブ 最終進化的少年 【ステータス】 筋力D 耐久B++ 敏捷D 魔力A 幸運D 宝具B+ 【属性】 中立・狂 【クラススキル】 狂化:D 筋力と耐久のパラメータを向上させるが、 言語能力が単純になり複雑な思考を長時間続けることが困難になる。 【保有スキル】 能力者:A- 宇宙から飛来した“自殺ウイルス”に感染しても、死ぬことなく生を選んだ人間が持つスキル。 治癒能力を含めた身体能力の向上と、それぞれの「心の穴」に応じた固有の力を得る。 バーサーカーの場合は『無』。物理、概念を問わず触れたものを消滅させる球状の攻撃を放つ。 Cランク相当以下の防御、守護では性質そのものを消し去るため防がれることがなく、 それ以上のランクであっても対抗判定次第ではダメージを与えることができる。 なお、バーサーカーが宝具『アクロの心臓』の加護を受けている際は 威力を2ランク上昇させて判定を行なうものとする(Cランク以下貫通→Aランク以下貫通)。 ちなみに“自殺ウイルス”の正体は、進化の果てに肉体を捨てた不老不死の精神の集合体――いわば「第三魔法」に到達した魂であり、 バーサーカーの持つ高い魔力は、癒着した魂がかつて永久機関であった名残に由来する。 被虐体質:B 集団戦闘において、敵の標的になる確率が増すスキル。 マイナススキルのように思われがちだが、強固な防御力を持つ者がこのスキルを持っていると優れた護衛役として機能する。 Bランクでは更なる特殊効果として、攻撃側は攻めれば攻めるほど冷静さを欠き、 ついにはこのスキルを持つ者の事しか考えられなくなることがある。 精神汚染:C- 精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を中確率でシャットアウトする。 ただし遮断に失敗した場合、不安定な精神はより強い影響を受けることになる。 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を断つ。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【宝具】 『アクロの心臓』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:1人 肉体を捨て永く永く宇宙を彷徨い続けた異星の生命に連なる、評価規格外の宝具。現在、バーサーカーと一体化している。 所持者の固有能力や再生能力などを大幅に向上させるが、“器”としての適性がないと力が溢れて弾けてしまう。 バーサーカーの場合はこの宝具での『無』の能力の強化によって実体が無くなっているため、 銃撃や斬撃などの点や線の攻撃を受け流すことができる。 ただし実体がないといっても完全に消え去っているわけではなくそこに「いる」ので、 周囲の空間ごと作用して逃げ場がなくなるような攻撃を回避することはできない。 バーサーカーの任意で確かな実体を持つことはでき、自身の形体を変化させて 布のようにまきついたり槍のように貫いたりするといった攻撃も可能。 本来の担い手は『御霊』と呼ばれる存在であり、その際は一定の文明圏を築いた生命を 一挙に精神体へと進化させ統合する、対大衆・対界宝具として機能する。 【weapon】 『無』の攻撃。変形させた自身の体。 【人物背景】 物語開始時点で高校一年生の少年。優しく気弱な性格から、幼いころよりたびたびいじめに遭っていた。 ひそかに幼馴染みの落合恵を慕っていたが、彼女の好意はもう一人の幼馴染みである叶太輔の方に向いており、 いつもいじめっ子から助けてくれる大輔に感謝すると同時に抱いていたコンプレックスに拍車をかける。 無力感と疎外感を抱いた生活を送る中、宇宙から“自殺ウイルス”が飛来し能力者として覚醒。 強力な力を手にしたことと、別の能力者により受けた『洗脳』によって豹変し、恵を連れ去って『アクロの心臓』を求め行動する。 『心臓』を手に入れ“器”となったあとはさらに暴走し、一旦マグマの中に閉じ込められるも米軍の介入によって復活。 その後は「かつての友」そして「ひとりになること」を望み、『無』の力を振るって多くの人間を殺した。 【サーヴァントとしての願い】 ―――― 【基本戦術、方針、運用法】 バーサーカーにしては筋力値が低いが、替わりに押し付け性能の高い破壊に特化した攻撃手段を持つ。 ただし「狂戦士」というクラス特性および能力強化効果を持つ常時発動型宝具による魔力消費は絶大であり、 マスターの魔力量も常人よりは多いものの規格外というにはほど遠いため、攻撃に回せる力はそう多くないと思われる。 また スキル:被虐体質 はバーサーカーの持つ能力との相性も悪くないのだが、 他者の攻撃性を引き出すことは、神秘の目撃が正気度へのダメージとなる此度の聖杯戦争では少々厄介である。 しかし『犬神』を失っている現マスターに戦闘力は無いため、バーサーカーが矢面に立つことは必至。 「被虐体質」の特性からして、まずは信頼できる仲間を求めるのが良いか。 【マスター】 木戸野亜紀@Missing 【マスターとしての願い】 ―――― 【能力・技能】 犬神統 正しく祭れば家に富をもたらし、おろそかにすれば害をなすなどと言われる霊物を宿す家筋。 霊物は憑き筋の者の害意や妬心に反応し、たとえ宿主が望まずとも相手やその縁者に憑りつき害を与える。 亜紀の母方の血に宿る『犬神』は犬に似た小さな黒い獣であるが、霊視能力者以外には基本的に視えない。 「呪いのFAX」の事件の際に『犬神』は焼却され、現在その力は失われている。 ただし、その後『できそこないの犬神』を宿すことも可能であったため、 魔術回路を全て失ったわけではない(少なくとも魔力タンクとしての機能は残っている)と思われる。 【人物背景】 聖創学院大付属高校二年、文芸部所属。 周囲からはクールな毒舌家として見られているが気性が激しく、ガラスのように鋭く繊細な精神性を併せ持つ。 小中学生時代、聡明で大人受けが良かったことから陰湿な苛めを受け、歪んだプライドで自我を補強することでいじめを耐えた。 同じ文芸部員の空目恭一を密かに慕っており、空目の傍らに存在する神隠しのあやめを快く思っていない。 参戦時期は9巻ラスト、「どうじさま」の儀式を行っている最中より。 【方針】 元の世界に帰還する。 そのためにまずは現状把握に努める。 BACK NEXT Berserker01 《生物学》Dr.ネクロ&バーサーカー 投下順 "Watcher" 《神話生物》金木研&ウォッチャー Berserker01 《生物学》Dr.ネクロ&バーサーカー 時系列順 "Watcher" 《神話生物》金木研&ウォッチャー BACK 登場キャラ NEXT 木戸野亜紀&バーサーカー(広瀬雄一) OP 運命の呼び声~Call of Fate~
https://w.atwiki.jp/donkeyracing/pages/109.html
馬情報 馬名 ハートノナナ 誕生年 2175年 性別 牝 父馬 ライドギブサイト 母馬 ジコチューツルマキ アルファベット表記 HEART NO NANA 馬名の由来 ハートの7 引退時パラ 競走成績 出走年/月/週 コース レース名・格 馬場・距離 騎手 着順 レーティング 2175/7/2 中京 2歳新馬 芝1400良 早仕掛け 1着 10/3 門別 エーデルワイス賞 ダ1200良 早仕掛け 5着 10/5 京都 萩S 芝1800良 金田忠雅 8着 2176/2/1 東京 クロッカスS 芝1400良 早仕掛け 2着 2/3 東京 セントポーリア賞 芝2000良 早仕掛け 6着 2/5 阪神 すみれS 芝2200良 早仕掛け 3着 5/3 新潟 ゆきつばき賞 芝1800良 早仕掛け 3着 5/4 東京 カーネーションC 芝1800良 早仕掛け 3着 6/1 東京 3歳上500万下 芝1600稍 早仕掛け 1着 8/5 小倉 西部スポニチ賞 芝1800良 早仕掛け 4着 9/3 阪神 ローズS(GⅡ) 芝1800良 ビューティ市ヶ谷Ⅳ 1着 9/5 中山 内房S ダ1200不良 早仕掛け 2着 12/4 阪神 阪神C(GⅡ) 芝1400良 ビューティ市ヶ谷Ⅳ 3着 2177/3/4 中京 高松宮記念(GⅠ) 芝1200重 ビューティ市ヶ谷Ⅳ 7着 4/1 中山 ダービー卿CT(GⅢ) 芝1600重 ビューティ市ヶ谷Ⅳ 1着 5/3 東京 ヴィクトリアマイル(GⅠ) 芝1600良 奥居紀明 3着 6/4 東京 安田記念(GⅠ) 芝1600良 ビューティ市ヶ谷Ⅳ 8着 7/2 福島 織姫賞 芝2000良 早仕掛け 3着 9/1 英 スプリントC(GⅠ) 芝1200良 ビューティ市ヶ谷Ⅳ 3着 121 9/5 中山 スプリンターズSG1 芝1200良 デーリッチⅡ 3着 11/1 大井 JBCスプリントG1 ダ1200不良 ビューティ市ヶ谷Ⅳ 3着 12/4 阪神 阪神C 芝1400良 デーリッチⅡ 5着 産駒一覧 産駒なし この馬について 生誕時メモ 高能力種牡馬&トリプルニックス配合でこの能力なのかぁ~~ せっかく父から譲り受けた体力も、成長型が2段階前に傾いてしまったせいで持ち腐れ。サヨナラで再度付ける予定も再考の必要アリですねこれは。 2176年9月1週 気性良くて能力もあって脚質も合わせたのにOPすら勝てない。 これはアレですかね。左と坂でダメならもうお終い。 2176年11月4週 一筋の光差す。 坂コースならまだ生きていける。来年はフーデッドと一緒にスプリントCでも目指してみるか? 2177年4月2週 足切り候補から良く持ち直しました。G1狙いは他の馬に任せてこのコは地道に行きましょう。 気性は3歳のギリギリで5に成長し、体力の持ち腐れを防ぐことに繋がりました。流れが向いていますね。 2177年7月2週 地道(大嘘) ヴィクトリアマイルの3着でちょっと夢見ちゃったw 夏場はそもそも坂競馬が少なすぎるのでG1ローテで行きます。 2177年11月5週 3着病だw 生粋の大逃げ馬なのでJBCは面白いかなと思いましたが、他馬のスピードに圧されてしまいました。 フーデッドとは距離、坂、馬場の適性が酷似していて直接対決ではこちらが先着したものの、「道悪適性が☆でない」この一点で実績に差が付きました。 2178年1月5週 引退。坂適性はやはり抜群。 名前 コメント すべてのコメントを見る