約 18,840 件
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/164.html
Arkham Ghul Alptraum ◆Jnb5qDKD06 【アーカム】アーカムに白髪の食人鬼が出たらしい【ヤバイ】 181.名無しさんはアーカム市民 今朝大学に行く途中にパトカーが何十台も停まってたけどどうやらこのスレタイの奴の仕業らしい 182.名無しさんはアーカム市民 アレってそんなんだったのか。 おかげで講義に遅刻したじゃねぇか。 邪魔者なんじゃボケェ! 183.名無しさんはアーカム市民 え、デマでしょ? テロだって聞いたぞ。 爆弾が爆発したみてーにクレーターできていたぞ 184.名無しさんはアーカム市民 建物が粉々になっていた時点で人間技じやねぇ! 185.名無しさんはアーカム市民 いや、マジだって白髪の奴がジェンガみてーに建物を粉々にして人間喰ってたって 186.名無しさんはアーカム市民 それでその白髪の奴はどんな姿だったの? 187.名無しさんはアーカム市民 それは……なんと! ─────とある電子掲示板より * * * 「ええい! 時の神すらも我が行く手を阻み嘲笑うか! 約束の地はもうすぐだというのに、既に時の長針が十度刻まれてしまっているではないか」 ノースサイドの自宅から出て、仕事場へと向かった神崎蘭子。 いつもならばスタジオのある商業区域にはノースサイド線に乗っていく。 しかし今日に限ってはノースサイド線の照明器具がいくつか破損していたことにより、いつもの時間帯にノースサイド線に乗れなかったのだ。 アメリカ人サラリーマン達の怒声が飛び交うノースサイド線の駅から脱出し、タクシーでダウンタウン、リバータウンを経由してようやく商業区域についた。 それでも十分の遅刻である。蘭子の顔には焦りが見え、急いでいることが誰の目にも見て取れるだろう。 しかし霊体化して同伴しているサーヴァントの落ち着き払った姿は恐らく見えまい。 見えるとしたら聖杯戦争参加者くらいだ。 「なぁマスター」 「フッ、韋駄天の如く天地を駆ける我に何用か」 「韋駄天、確かスカンダのことをそう呼ぶらしいな。俺の槍を与えたインドラと同等の速さを持ち、力においては圧倒的と聞いている。 見事だ、マスター。一見して華奢なその肉体からは想像もできないほどの力を秘めているということか。一体どれほどの修練を積めばそこまで引き締まるのか俺では想像すらつかない」 「と、疾く今の呪文を忘却の彼方へ沈めよ」 「それが命令ならば忘れるが、近くにサーヴァントがいることを言っておくぞマスター。 だが、その鍛えぬいた肉体があれば例えサーヴァントが束になろうとも勝てるだろう。俺の御守りなど無用の長物に過ぎん」 と爆弾発言をして黙りこくるランサー。二人の間に気まずい空気が流れた後、消え入るように蘭子は呟く。 「ま、まも、守って下さい」 「了解したマスター」 タクシーの運転手が一人で話す少女に訝しげな表情をしながらラジオの番組を変える。 ラジオは本日の天気予報を告げている。どうやら午前中は曇るらしい。 * * * 188.名無しさんはアーカム市民 わかんない。ゴメンね(・ω<) 189.名無しさんはアーカム市民 ROMれ 190.名無しさんはアーカム市民 いや、目撃者はいるよ? でもソイツ、事件を見たショックで正気じゃないらしくて病院運ばれたらしい。 191.名無しさんはアーカム市民 胡散臭い 192.名無しさんは観測者 【いたとしたらどんな姿だったと思う?】 193.名無しさんはアーカム市民 汚ないオッサン。ストレスで白髪になった感じの 194.名無しさんはアーカム市民 むしろ俺はマリーアントワネットみたいな悲劇の白髪の美少女がいい。 195.名無しさんはアーカム市民 然り! 然り! 然りィ! 196.名無しさんはアーカム市民 美女になら食べられたい(性的な意味で) きょにゅーならば更に良し。 197.名無しさんはアーカム市民 ( ゚∀゚)o彡゚ ─────とある電子掲示板より * * * スタジオビルでの収録を終え、若干の駆け足でビルを出る。 ランサー曰く、すぐ近くで様子を伺っているのか、動かないらしい。 もしや、戦いは好かない性分なのかもしれないし、話し合いがしたいのかもしれない。 ────もしかしたら協力できるかもしれない。 そんな希望を胸にランサーに案内されて行った先はスタジオのあるビルの裏側。人気のない屋外のバスケットコートだった。 スタジオビルによって少ない太陽の光を奪われ、ほんのわずかに朝の冷たさを残すコートは今や廃れており、空き缶や萎んだバスケットボール、紙屑などのゴミが散らばっている。 そんな荒れ具合にも関わらず、不法侵入を防ぐべくコートはフェンスに囲まれ入口には錠前もされていた。 もしかしたら何かの建物を建てるために土地の保有者が錠をしたのだろうか、と蘭子は考えたが、その錠前もやむなしとランサーが素手で錠を切断してしまったためもう用を為さない。 「我が友よ。我が瞳に適う者は見当たらないが?」 「いいや、用心しろマスター。いる……いや、くるぞ!」 そしてランサーとそのマスターがコートに足を踏み入れた瞬間、世界が変わった。 「えっ!?」 蘭子のいる場が突如として青紫色の濃霧に包まれ前後左右の視界を完全に埋め尽くした。 そして場に蔓延する妖気、蘭子達へ向けられる殺気。 考えなくてもわかる。これは初めから話し合いというものを放棄している。 「化生の類か」 ランサーが呟く。それに応えるようにペチャペチャという足音と女の声が乱反射して耳に届いた。 強烈な腐臭と鉄の匂いに蘭子は鼻を抑える。 「くぅくぅお腹が空きました」 まるで奈落の底から呻くような、もしくは天の祝福に歓喜するような正と負の感情が絶妙に混ざった声。 壊れている。破滅している。演技であっても常人が出せる声ではない。 歪なその声に、蘭子は生理的不快感を感じる。 「マスター。俺の側から離れるな。それと耳を傾けるな。あっという間に食われるぞ」 蘭子を傍らに寄せ、ランサーは注意を促す。 されど顔の向きは蘭子ではなく前方の霧に向けたままなのは敵がそこにいるからであり、同時にカルナをもってしても油断できない相手であることを意味している。 カルナの実力は英霊の中でどれくらい強いのか蘭子は知らない。だが、とてつもなく強いことは分かる。 巨峰や大海原のように見ただけでその光景にただ凄いと感じるように、カルナの力を感じるのだ。 反面、現れた凶象は文字通り霧のように掴みどころのない、手ごたえの無い感じだ。カルナほどの圧力を感じない。あるのは意味の分からない声だけ……。 「これは『宝具』だ。聞き流せ。まとも聴くと狂うぞ」 「宝具……」 聖杯戦争の知識を与えられたため宝具に関する情報はある。 曰く、伝説の再現。曰く、英雄のシンボル。なら声が宝具? でもこの霧は一体……。 「この声が宝具と思っているのならば違うぞマスター。おそらく、この空間そのものが宝具だ」 「然り」 ぶわっと突風が吹いて前方の妖霧が晴れる。 霧の帳が取り除かれて良好になった視界の先に白髪で黒衣の女の子が立っていた。 その子の足元からは血管のように赤い筋が走る黒い泥が拡がり出した。 まるで軟体生物の触腕のようにうねり、コート内に捨ててあった吸殻や空き缶等のゴミが泥に呑まれてそのまま暗黒の海に沈む。 「あ……」 あれに触ると死ぬ、間違いなく死ぬと平和な国で生まれた少女に僅かに残っていた生物の本能が告げた。 * * * 【SANITY CHECK――『タタリ』の一部を視認】 マスター/神崎蘭子……『失敗』 * * * 「────────────ぁ」 そして突如、神崎蘭子に襲いかかる『この聖杯戦争のルール』。脳髄の奥に突如埋め込まれる狂気の波長。すなわち邪神からの極上の祝福(どく)。 この世、人類、総ての悪性を謳い、そして死ねと連呼する■■。 悪意が、害意が、そして■■……■の……が……を■ねと。■■■しまえ。 耐えられない。耐えきれない。耐えてはいけない。耐えるな■ね。 蘭子が、ホラーやスプ■ッタを、苦手としているとか、そういう次元ではなく、まともな思考の持ち主ならばこれは■■だ。■■すぎて■■■■■がなくなる。 「あぁ……ぁあ……」 壊れてゆく。崩れてゆく。融けてゆく。蘭子の精神が。音もなく、誰にも知られることがなく────いいや、ここに一人いるぞマスター。 死人の如く蒼白となっていた蘭子はぬくもりを感じた。彼女の肌を温めたのは眩き炎。 視界を覆い尽くしたカルナの炎が、蘭子の精神の崩壊を防いだ。 「まだ戦いは始まってすらないぞ、マスター」 * * * カルナは現れた者を見た。白髪で黒衣。容姿から察するに東洋人だろう。 異国人のカルナから見ても整っていると思う顔は薄気味の悪い笑みを浮かべ、濃密な殺気をばらまいていた。 「壮絶な悲劇で精神が壊れ、箍が外れ、気が触れてしまった少女 。 それが白髪の食屍鬼の正体に違いない、そうであってほしいという願望に吸血鬼としてアレンジを加えて再現したのか」 カルナの観察眼は少女の背後で蠢く無数の人影を見通していた。 『白髪の食屍鬼』というイメージにドラマを求める無数の声。 こういった大衆の趣向は古今東西として珍しい話ではない。 シェイクスピア気取りの悲劇好きが、フランケンシュタインのような哀れな怪物を求める。 ジャック・ザ・リッパーのような殺人鬼を好き勝手に妄想し、あるいはヴラド三世のように何かを怪物に仕立て上げて物思いに耽る。 英雄が華々しく活躍するよりモードレッドの反逆やジークフリートのような英雄が散る物語を好む。 事実として人々の声はそれら全てとは言わないが、言っていることは大体こうだ。 ────怪物があってほしい。 ────悲劇があってほしい。 ────何か物語を寄越せ。 そうした思想、妄想、噂をする人々が目の前の怪物を生み出す母体であり、だが同時に被害者でもあった。 なぜなら目の前の怪異が放つ殺意は座標を彼らに向けていた。 お前たちの願いは叶えてやった。だから望み通り怪物としてお前たちを殺してやろうと。 つまり、コレは己を生み出した者を殺す、そういう現象だ。 「自業自得。身から出た錆と言えば大団円に聞こえるのだろうが。 被害者(おや)への感謝も無ければ、自覚も無い彼らを殺すのは英霊として恥ずかしくないのか?」 歪な笑みを浮かべるばかりで返答はない。いや、あった。 黒い泥のような影がゴボと音を立てて膨れ上がり、次の瞬間には爆発した。 赫黒の津波と化してコンクリートの地面を木屑のようにバラバラにしながらカルナ達へ迫る。 「そうか、それが答えか」 しかし、それらが目標に届く前にカルナの炎によって阻まれる。 泥が炎を地面へと沈めようとするが、逆にカルナの炎に喰われてその体積を焼滅されていく。 燃え盛る魔炎の中、カルナは敵を見据える。 「ならば是非もなし。マスターを守護するサーヴァントとして、貴様を排除する」 槍は必要ない。あれを使うにはマスターに相当な負荷を強いる。 そも、この程度の相手に武具など無粋。己の目に魔力を込め──── 「真の英雄は眼で殺す!」 そして放たれた眼力は質量と煌めきを伴って視線上の全てを破壊した。当然、相対していた少女も消し飛ぶ。 「所詮は曖昧な噂を象っただけのモノ。膨らんだ風船程度のものでこの俺は倒せん」 カルナの言う通り、所詮は偶像であり、その内容(なかみ)も曖昧(スカスカ)。 実像とは程遠い、風船を膨らませた程度のもの。 こと英霊の中でも最上位に分類されるカルナの攻撃も防御も突破できる道理があるはずもなく一撃で終了である。 これがタタリでなければ。 * * * 198.名無しさんはアーカム市民 白髪美少女といえばあのアイドルを忘れてませんかねぇ 199.名無しさんはアーカム市民 あの子は白髪ではなく銀ぱ……おや、誰か来たようだ 200.名無しさんはアーカム市民 【あの子って一体誰さ?】 201.名無しさんはアーカム市民 ついこの間、日本から来たアイドル。 202.名無しさんはアーカム市民 我等がアイドル。神崎蘭子ちゃん! 203.名無しさんはアーカム市民 そういえば白髪の食屍鬼と彼女が来た時期って被るよな。 もしかすると…… ─────とある電子掲示板より * * * 出演中止(カット)! 役者交代(カット)!! 情報構築(カット)!!! 再演開始(カット)!!!! 聞きなれた業界用語が蘭子の耳朶を打つ。 その音源は少女が消失する前に立っていたた場所。 「え?」 男の声がする。ノイズが走る。空間が歪む。そして──── 「第二幕開始(キャスト)!」 およそビルの二階ほどの高さにある空間にピントがずれたようなにぼやけた。そして今度は黒に限りなく近い紫色をした砂が次々と人型を象っていく。 まずは華奢な白い四肢、そして漆黒の四枚羽。そして白、黒、赤を基調とした魔王調(ヘルロードゴシック)の衣装。 邪眼を宿した大鎌が次々と露わになり────ああなんてことだろう。 顕現したものを神崎蘭子は知っている。なぜならそれは 「傷ついた悪姫────第二形態! 魔王ブリュンヒルデ降臨!」 紛れもなく自分なのだから。 (後編へ)
https://w.atwiki.jp/fateonsen/pages/368.html
開催卓 FGO式:Fate/Grand Order -Lost Memories- 作成サーヴァント セイバー アーチャー ランサー ライダー ベアトリーチェ(FGO) キャスター ペダニウス・ディオスコリデス(FGO) アサシン バーサーカー イスカリオテのユダ ルーラー アヴェンジャー シールダー アルターエゴ フォーリナー マスター ラウラ・チェーヴァ
https://w.atwiki.jp/sd6thwiki/pages/296.html
←戻る ◇鳴神 ( 犬神CLv5 + PLv90 ) 成長値 命力 魂力 腕力 体力 器用 素早 魔力 抗魔 集中 +6 +12 +1 +1 +1 +6 +11 +5 +8 補正値 HP 攻撃 防御 魔攻 魔防 命中 制御 行動 回避 +15% - - +20% - - +15% +10% - ◇ソウルアビリティ 名前 Lv 種類 効果 SP AC 備考 鬼門遁甲 一般 マイナスの属性防御値の属性での攻撃を受けた場合、20%で自身の次行動終了まで、全ての属性防御値の符号が反転する 2 2 CLv1 名前 Lv 種類 効果 SP AC 備考 コメントフォーム 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/126.html
《ラクロス》新田美波&アーチャー ◆MQZCGutBfo 両手を、きつく握り締めた。 いつも繋いでいた手。 どうか少しでも、届きますようにと。 ―――さよならだねって、最後の言葉 大丈夫だよ、と。美嘉ちゃんが励ましてくれて。 その言葉を示すように、アーニャちゃんは天使のようにきらきら輝いていて。 蘭子ちゃんの表情からも、必死さが伝わってきて。 ―――ハローグッバイ、振り向かないように 画面越しに見る『景色』は、ライトブルーの海で満ちていて。 それはきっと。 デビューライブに見た景色とも違っていて。 良かった、と。 心から良かった、と。 言えるはずなのに。 涙が、少しだけ零れた。 停電の影響で、見られることはなかったはずだけれど。 美嘉ちゃんは、ぽんぽんと優しく私の頭を叩いて、部屋を出て行った。 「さ、次は美波ちゃんが身体を治す番。これを飲んで、一度眠ればスッキリですよ」 ちひろさんがカップを持ってきてくれた。 渡されたカップを覗くと、名状しがたい色の液体がなみなみと入っていた。 「え、えと。こ、これを飲むんですか……?」 「ええ。騙されたと思って、グイっと飲んじゃってください」 ちひろさんに促され、もう一度カップを覗く。 コポッと、泡が立ったのが見える。炭酸、なの……? 「さ、頑張って……!」 笑顔で握りこぶしを作るちひろさんに、こちらも無理やり笑顔を作って。 ぐい、と。 その液体を、飲み込んだ。 ◆ ミスカトニック大学。 そこで私はアイドルとしてではなく。一学生としてだけの立場に戻っていた。 夢の中で開いた扉。 神さまは、ここでもう一度自分を見つめ直せ、と言っているのだろうか。 ―――私がサマーフェスティバルで倒れてしまったのは。 監督とリーダーとの職務をはき違えたこと。 リーダーは全体の状況把握も大切だけれど、自身がプレイヤーでもあるのだ。 全てを自分で支えようとしたこと。 全体作業量の見極め不足。自身の体調管理不足。自身の基礎体力的不足。精神的タフさの不足。 いくらでも考えられる。 つまるところ、リーダー失格だったのだ。 ここで私はアイドルでないのなら。 基礎体力の構築、精神力の向上、全体を見る目を養うなど、自身の能力をもう一度磨きあげるチャンスなのだ。 聖杯。 何でも願いが叶うという奇跡。 そんなものに、掛けて良い願いなどない。 サマーフェスティバルをやり直したいわけじゃない。 蘭子ちゃんを羨ましいと思ってしまうような、精神的未熟さを。自分自身で克服しなければ。 そして、自分自身の足で立って。 隣に。 アーニャちゃんの隣に、また並べるように。 繋いだ手を放すことの無いように。 そのための、試練なのだ。 広大な敷地を誇るこの大学は、各カレッジスポーツも充実している。 アメリカでは、プロスポーツと同等にカレッジスポーツも国民から注目されているのだという。 このミスカトニック大学は、アイビー・リーグと言われる世界屈指の名門連盟に所属しているのだ。 そしてアイビー・リーガーには、その後の社会での活躍が約束されている。 私が所属するラクロスチームも、例外ではなかった。 日本で所属しているラクロスサークルとは違って、留学をしてまでラクロスを極めようという人間が集まっている。 つまりは、競争の社会。 選手権を目指していない和気藹々とした私のサークルとは、空気そのものが違っていた。 身体能力には自信があったし、アイドルになってからも体力勝負で、レッスンに真面目に打ち込んでもいた。 それでも、レギュラー選手にはなれなかった。 ラクロスならば、自分のプレイヤーとしての体力も、チーム全体を俯瞰するリーダーとしての能力も身に着くだろう。 私はここで、自身を鍛えることを目的にした。 ラクロスチームの公式練習が終わった後。 私は毎日寄り道をして。ラクロスコートのある公園で、ダッシュとシュート練習を欠かさず行うようにしていた。 今日も公園で自主錬をして。日も落ちてそろそろ練習を切り上げようと思った時。 柄の悪そうな三人の男性が、こちらに近寄ってきた。 「ようジャパニーズのおねえちゃん。ラクロスの練習でもしてるのかい?」 「マジかよ。ゴリラばっかりの競技で、そんな綺麗な顔と身体が勿体ないぜ」 「俺達とラクロスじゃなくて、もっと楽しいコトしようぜ」 口々に好きなことを言いながら寄ってくる三人組。 私を取り囲むように三角形の位置取りをしている。 「……」 私は何も言葉を返さず、ラクロススティックを持ったまま、肩にバッグをかける。 そして。 正面から来る男性に全力でダッシュし、右足を出して右から抜く動作を仕掛ける。 「おっと!」 男が右の方向を防ぐように態勢を変える。 ―――かかった! 私は右足を強く踏みしめ、体を捻って左方向に向かって再度ダッシュを掛ける。 スプリットダッジ。 ラクロスにおいて、相手を抜く時の技術のひとつだ。 男性をかわし、成功したかに思えた時。 グイ!と、バッグの端を掴まれてしまった。 「へえ、なかなかやるもんだねえ」 「きゃ!」 そのままバッグごと引っ張られ、お尻から地面に着いてしまう。 「逃げたりしたら俺達傷ついちゃうじゃないの。ほら、楽しいコトしにいこうぜ」 「お、顔を紅潮させて。おねえちゃんも満更じゃないんじゃないの?」 「いや……!!」 カランカランと、スティックが音を立てて落ち。 両方の手首をそれぞれ二人から掴まれ、振り解くことができない。 「別に人通りもないし、ここでヤってほしいんだったら、それでも……」 正面の男が台詞を言っている途中で。 空気を切り裂くようなスピードで何かが飛んできて、男の頬に当たり。 「ぐぎゃあああああああああああああ!!!!!」 そのまま男の体ごと吹き飛ばした。 今のは……野球のボール? そう思っていると、手首を掴んでいた男二人にも同じようにボールが飛んできて、 二人を後方へと弾き飛ばした。 「ぐおおおおおおおおお!!!!」 「ぎゃあああああああああ!!!!」 ボールが来た方向に目を向ける。 「ヘッ。ただのキャッチボールだってのに。大の男がだらしねえな」 暗闇から、ガシャンガシャン、と音が近づいてくる。 その人が来る前に、三人組は脱兎の如く逃げだした。 「あ、あの、貴方は……?」 「君の進むべき道を知っている者だ。……なんてな」 ガシャンガシャンと、その人が姿を現す。 身長は2mくらいはあるだろうか。 黒い帽子に茶色の服……服? 左肩には大きなドリルと、大きく「1」と書かれていた。 「助けて頂いてありがとうございます。あの、私は新田美波って言います」 ぺこりと、お辞儀する。 「ああ。 俺の名はゴールドアーム。アイアン・リーガーであり、嬢ちゃんのサーヴァントってやつだな。 詳しくは俺をよく見てみろ」 「は、はい……!」 言われた通り、じーっとゴールドアームさんを見つめる。 すると、能力やスキルといった情報が頭に流れてくる。 「ま。多くを語る必要はねえだろう」 そう言うと、彼はラクロスのゴールの前に立つ。 「―――打ってきな」 風が吹き始める。 砂埃が、宙を舞い。 グラウンドを照らすライトが灯し始めた。 私は頷くと。 バッグを置いて、スティックを拾い。再び彼にぺこりと礼をした。 「……美波、行きます!!!」 「来い!!!」 私は後方に一度下がって、全力で走りながらスティックを振り被り、ランニングシュートを放つ。 全霊を込めたそのシュートは、軽々とゴールドアームさんの左手でキャッチされた。 ボールが鋭く投げ返され、私のスティックのクロスにバシン! と突き刺さる。 「構わずどんどん来い!」 「はい!!」 止まった状態からのスタンディングシュート。 ダッジをかけたフェイントシュート。 シュートの打ち方も、オーバー、サイド、アンダーと変えていく。 言うまでもなく、こんな風にラクロスの練習したことはない。 趣味として楽しみ、仲間とのコミュニケーションを楽しむようなところもあった。 でも、今は違う。 胸の奥から、ラクロスをしたい! ラクロスをしたい! と、気持ちが湧き上がってくる。 こんな気持ちは初めて。 「ほう、やるじゃねえか」 もう何百回打っただろうか。 いつの間にか。ボールがネットを揺らしていた。 「や、やった! やりました!」 「フ……中々見込みあるじゃねえか、嬢ちゃん」 ―――気が付けば。太陽が、昇り始めていた。 【マスター】 新田美波@アイドルマスター シンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 アイドルとして復帰するため、自身を鍛える 【weapon】 ラクロス用スティック 【能力・技能】 『アイドル』 デビュー後間もない駆け出しアイドル。相方のアナスタシアと共にユニット「ラブライカ」を組んでいる。 大人っぽく落ち着いて楚々とした佇まいと、所作の艶やかさとで人気が出始めている。 細身の体型だが、シンデレラプロジェクト内において身体能力は高い。 『ラクロス』 サークルは男女混合で、選手権とかは目指していません。 明るくプレイ自体を楽しんでいます♪ ……のスタイルを捨て。 アーカム世界において、新田美波のポテンシャル全てをラクロスに向けている。 【人物背景】 「シンデレラプロジェクト」最年長19歳。 アイドルとして何を目指せばいいのかわからず不安で思い悩んでいたが、ユニット「ラブライカ」として、 アナスタシアと二人三脚で臨んだデビューライブで見えた「景色」に感動したことをきっかけに心境が変化。 プロジェクトの合宿でリーダーを任命され、もっと新しい「景色」の可能性を求めて冒険していくことが彼女にとってのモチベーションになっていく。 しかし、サマーフェス時にリーダーとして奔走する中、気負い過ぎたため開始直前に心因性による発熱で一時ダウンしてしまう。 危うくラブライカのステージが中止になりかけるものの、神崎蘭子が美波の代理となって奮闘し、ステージを成功させることができた。 【方針】 まずは実力でレギュラーの座を勝ち取る。 【クラス】 アーチャー 【真名】 ゴールドアーム@疾風!アイアンリーガー 銀光の旗の下に 【パラメーター】 筋力B 耐久B+ 敏捷D 魔力C 幸運C 宝具B 【属性】 秩序・悪 【クラススキル】 対魔力:D 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 単独行動:B マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。 【保有スキル】 リーガー魂:A アイアンリーガーの熱き心。各種スポーツ競技に対して有利補正が付く。 同ランク相当の『戦闘続行』と、『勇猛』を併せ持つ。 また対峙した者の、ロボットならばオイルを、人間ならば血を、熱く滾らせる効果を持つ。 かばう:B 兄弟や仲間の危機において常に庇い、傷だらけになりながらも意志を貫いてきた証。 庇う対象が本来受けるはずの攻撃の因果を、自分自身に変更させるスキル。 逆境の星:B 屈辱に吼える反逆精神。泥水を啜っても生き延びた執念。 形勢不利な状況において、各種判定に有利補正が付く。 直感:C 戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。 敵の攻撃を初見でもある程度は予見することができる。 【宝具】 『全てを貫く黄金の右腕』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:1人 ゴールドアームが数々の特訓によって会得した魔球の具現化。 基本的に威力と魔力消費は下の技になるほど大きくなる。詳細は下記参照。 ・『悪を喰らう回転球(ジェノサイドスクリュー)』 ボールをゴムのように伸ばしてサイドスローで投げ放ち、対象者に直撃させる攻撃技。バットに当てても弾道を変化させて対象者に当てる。 神秘力は低く、直接打撃技に分類される。 自ら封印しているが、外道に対しては封印を解除することもある。 ・『魂受け継ぐ熱き心(44ソニック)』 オーバーハンドで高エネルギーを纏った球を投げ放つことで、空気の壁を引き裂き、球の周囲に衝撃波を発生させる球威の高い投球技。 戦闘用ロボットのビームやミサイル攻撃を弾き飛ばす程の威力がある。 神秘力は高く、見た者は自身の熱き心を触発され、発狂せざるをえない。 雷属性を付与し、更に攻撃力・神秘力を上げる「44ソニック・オン・サンダー」も使用可能。 ・『誇りを貫く黄金の魂(ライジング・ブラスト)』 左脚を大きく振り上げた態勢で力を溜め、振りおろすと同時に強力な螺旋状のエネルギーを纏った球を投げ放つ。 その球は山を抜き、水を分かつ程の威力。44ソニックに比べ神秘力は低く、実用性の高い技である。 更に攻撃力を上げる「ライジング・ブラスト・ネクストジェネレーション」も使用可能。 『熱き絆で結ばれた兄弟の証(ゴールド三兄弟)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:50人 ゴールドアームの兄弟であるゴールドフット、ゴールドマスクを一時的に召喚し、 三兄弟の必殺技である「竜巻フォーメーション」を使用した各種の合体技を使用可能。 召喚時の魔力消費量は多いが、フット、マスク共に単独行動E-相当のスキルが付くため、現界後の魔力消費に関して問題はない。 【weapon】 超合金ボール 超合金でできたボールのはずだが、意外にゴムのように伸びたりする。打撃力は高い。 超合金バット よく相手の必殺技に溶かされるバット。相手の攻撃を弾き返す際などに使用する。 ジェノサイド・ドリル 左手の爪を回転させ、ドリル状にして対象を貫く武装。 【人物背景】 ダークキングスのエースを務めるピッチャータイプの野球リーガーでゴールド三兄弟の長兄。 また、チームスポーツにおいては常に司令塔となり、冷静にチーム全体に目を配ることができる。 10年の間ダークキングスでプレイを続ける猛者であり、殺人投法を使ったラフプレイ主体であったが、 マグナムエース率いるシルバーキャッスルとの激闘を経て、フェアプレーに目覚めていく。 熱しやすい弟をたしなめ、兄弟を支えるしっかり者の出来た兄。 『疾風!アイアンリーガー』はゴールド三兄弟の成長物語としても見ることができる。 【サーヴァントとしての願い】 嬢ちゃんを守りつつ、願いを叶えてやる。 【基本戦術、方針、運用法】 アイアンリーガー。 二次聖杯系において一般人マスターに呼ばれやすいクラス筆頭のアーチャー。 今回も例に漏れず、新田美波に魔力はないため、魔力運用はゴールドアーム単独で行う必要がある。 単独行動スキルがあるため、三兄弟召喚を行わず、魔球主体で運用すれば問題にはならないだろう。 機械に魂があること自体かなりの神秘ではあるのだが、一度その対象に存在を受け入れさせてしまえば、通常時における神秘力は低くなる。 勝ち抜くことが第一目標ではなく、必然的に守り重視の動きとなるため、同盟を探す必要があるだろう。 或いはラクロスのチームメンバーを集め、邪神聖杯内のラクロスで世界を取る道も無いではないが、 ゴールドアームにはマグナムエースのような「洗脳に近い話術」のようなスキルは無いため、実現は困難だろう。 美波はラクロスに打ち込み、寄ってきた敵をゴールドアームが排除して、 気が付いたら終盤まで残っていたような棚ぼた勝利を目指すのが妥当な道か。
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/29.html
《隠れる》白レン&キャスター◆7.5A2XKHMQ 「――これにて終了にございます。お客様、お忘れ物のないようお帰りください」 舞台上のピエロの言葉を背にして、テントから出る。 既に日は陰り、一帯は闇に覆われていた。 ――この街にサーカスが来るなど、珍しい。 自分がいつからこの街に居たのかも覚えていない胡乱な頭で、そんな事を思う。 演目も役者の顔も隣にいた筈の■■■■の事も、浮かび上がっては泡のように消えてゆく。 何も覚えていない。 何も、何も、何も、何も、何も、何も、何も、何も、 「どうなさったの? ふふ――まるで、帰り道がわからないみたい」 白い、 少女が立っていた。 今の季節は何だったか。 少女の周りには雪が降っている。 「お帰りはあちらよ、お客様。では――良いユメを」 白猫が通り抜ける。 雪原に足跡を残すこともなく。 /錯乱。 逃げないと。 何処から誰から逃げるのかも分からぬまま、最後に残っていたその思考に飛びついた。 この雪原は だ。 幻像《イリュージョン》。 奈落《アビス》、混沌《ケイオス》、迷宮《ラビリンス》。 /妄想。 走り出す。視界は雪に覆われている。 道化師の仮面が浮かび上がる。 仮面を外した下にあった貌を見たのは、今なのか先の事だったのか。 ――蒸発する。 脳《ブレイン》が溶ける《ダムド》ようだ。 だ。だ。だ。 だ。だ。だ。だ、だだだ。だだだだだ。だだだだだだだ。ば。 /タイプ、死異。 雪の中に赤紫が舞う。 あたまのなかのこねられた脳味噌は、 ――もう帰れない、 と言っていた。 ▼ ▼ ▼ ――二人の少女がいた。 一人は黒、一人は白。 『………………』 『今さらなんのつもりレン。貴女は私を拒絶した。 昏いところに閉じこめて見ないフリをしてきたのよ。貴女に私を止める権利なんてないわ』 『………………』 『バカにして、同情なんていらない……! いいわ、ここで貴女を倒して、わたしが貴女になってあげる……!』 ――二人の少女がいた。 一人は青、一人は赤。 『え!? キミは…ボク!?』 『そう ボクはキミだ キミとボクは おなじなのさ』 『なんで……あ もしかして! キミってば ボクのまねをして にんきをとろうとしているな!?』 『にんきだけじゃない ボクはキミの すべてをうばう キミをたおして ボクが■■■として いきていくんだ』 ▼ ▼ ▼ ――二人の少女がいた。 一人は白、一人は赤。 無論――彼女達は架空都市アーカムに招かれたマスターであり、サーヴァントである。 白い少女――レン、という名の夢魔の、その一面。 タタリと呼ばれた吸血鬼としての性質を持つ彼女は、人ならざるモノの世界に生きるモノである。 その彼女が如何なる過程を辿ってこの街に姿を表したのか――。 それを他者に語った事は、未だ無い。 ともあれ、彼女の性質は、この街で行動を制限される事を意味しない。 しかし現在の彼女の姿形は朧げであり、気配もまた幽かなものとなっている。 「――別に、構わないけれど。もう少し融通は利かないの、キャスター?」 彼女の現状は己のサーヴァントの影響によるものである。 常に発動するキャスターの宝具は、サーヴァント自身だけでなくマスターにも作用を及ぼしている。 『真夏の雪原』の内部でなければ、今の彼女は戦闘を行う事も困難だろう。 もっとも――他者を自身の世界へと取り込む事を可能とする彼女にとって、それはさしたる問題ではないのだが。 「ふふっ――ごめんね、マスター。ボクの宝具って、ボクが止めようと思っても、止められないんだ」 薄く微笑う赤の少女――キャスターの声の響きに、マスターへの悪意はない。 それと同様に、自らの象徴、その身を英霊足らしめる宝具への想い、憧憬、執着――そういった感情もまた、欠けていた。 「そう。捨てられるのなら捨てたい――という訳かしら」 「うーん、そうでもないかも。だって、ボクは『キャスター』なんだ。いまのボクはサーヴァントとして存在してるんだから――」 「貴女は『アルル・ナジャ』とは別の存在――そう言いたいの?」 ――キャスターのサーヴァント。栗色の髪と輝く瞳を持つ少女、アルル・ナジャ。 その英霊は、語られる物語によって異なる性質を持つ。 ――曰く。 魔導学校を目指す試験の途中、闇の魔導師に囚われた彼女は、逆に魔導師を撃退。 更には、自らの妃になれ、と迫る魔王サタンをも倒し、新たな仲間を得て魔導学校への旅を続けた、という。 ――曰く。 魔導書に封じられた禁断呪文オワニモを解放した彼女は、一度はその呪文を「利用価値がない」としていた。 しかしその後、深い理由など全くなく迫り来る魔物達と漫才を繰り広げつつ、呪文を乱発する羽目になった、という。 ――曰く。 異世界《ガイアース》の勇者ラグナス・ビシャシと遭遇した彼女は、戸惑いながらも彼に協力。 仲間達と共に世界を脅かす次元邪神ヨグ・スォートスを打倒した、という。 幼少期から一流の魔導師となるべく勉学を重ね、時には色気を用いて魔物を騙す強かな面を持つ彼女。 学校に通う様子もなく一軒家に住み、巻き起こる騒動を解決しようと奔走する彼女。 矛盾を抱えながらも、物語が語られる限り彼女はアルル・ナジャであり続ける。 ――キャスターのサーヴァントは、自らがアルル・ナジャである事を否定する。 「――呆れた。貴女自身がどう思おうと、貴女は『彼女』よ。そう定義されている以上、それは変えられない」 「そうかもしれない。でも、いいんだ。だって、ボクがそう思ってるんだから。だから――ボクの願いは、もう、半分は叶ってる」 「そんなサーヴァントに倒されたサーヴァントも哀れよね。強者の余裕?」 「ふふふ――運がよかっただけだよ。それに、急にマスターに雪原に誘われちゃってたから、あのマスターの方はのーみそぷーでばたんきゅーしちゃってたじゃないか」 「なにそれ? 今時、白痴美なんて流行らないと思うわよ」 「へえ。――マスターが好きな人って、マスターとは別の『レン』にはあんまり関わってないみたいだけど、そういうのって不安なの?」 「はあ!? ちょっとお、人の記憶勝手に見るとか、それ私がやる方だから! わーたーしーがー!」 ▼ ▼ ▼ 『まけた………? このボクが………まけた…… ボクは アルルになりたかった ただ それだけなのに…』 『キミは ボクにはなれないよ だって キミはキミだから だれかのかわりなんて だれにもできないんだよ』 『…ボクはボク アルルじゃない アルルには なれない…』 『………………』 『いいわ、敗者は大人しく勝者に従ってあげる。 どうせ長続きはしないんだもの。貴女が壊れてしまうまで、一緒にいてあげるわレン』 『………………』 『貴女がいればそんなコトにはならない、ですって? ……フン。便利に使われるのは我慢ならないけど、 まあ、信頼されてるかぎりは力になってあげるわよ』 ――二人の少女がいた。 一つのカタチから生まれた少女達は、一人に還る事無く、そこにいた。 【クラス】 キャスター 【真名】 アルル・ナジャ(ドッペルゲンガーアルル)@ぽけっとぷよぷよ~ん 【パラメータ】 筋力:にがて 耐久:なかなか 敏捷:そこそこ 魔力:ばつぐん 幸運:すごい 宝具:すごい 【属性】 ? 【クラススキル】 陣地作成:にがて ダンジョンには潜る方。 道具作成:にがて カレーなら作れる。 【保有スキル】 ぷよぷよ:とくい ぷよぷよ勝負が上手い。 どんな状況であっても直接戦闘を行う事なく別の方法での勝負を行う隠された効果があるが、聖杯戦争では封印されている。 被虐体質:それなり 集団戦闘において、敵の標的になる確率が増す。 アルル・ナジャは複数の人物から頻繁に狙われていた。色んな意味で。 迷宮探索:とくい 探索技術。 他者が作成した陣地内でのアイテムの発見率、鑑定成功率が上昇し、戦闘時に有利な補正がかかる。 基本的には有用なスキルだが、この聖杯戦争での『アイテムの発見』は時に損害をもたらす。 変化:それなり 自らの姿を仮面を被ったピエロに変化させる。 変化中は他のスキルが封印され、パラメータも大幅にダウンする。 【宝具】 『魔導物語(アルル)』 ランク:すごい 種別:対界宝具 レンジ:? 最大捕捉:? 魔導師の女の子、アルル・ナジャ。彼女とその周辺の人物達を主役とした物語が宝具化されたもの。 アルルが登場する伝承の大半は、語られる物語によって設定が説明無しに追加・変更されるという、 良く言えば大らか、悪く言えばいい加減なものである。 その殆どがパラレルと言ってもよい――のだが、ある物語はそれとは別の物語を前提として作られたものもあり、という具合で、非常にややこしい。 主要人物の設定や性格は徐々に統一されていったが、それも初期に語られていたものとはかけ離れたものとなっている。 キャスターの性質とパラメータは常に変動を続け、一定しない(筋力が最も低く、魔力が最も高いという傾向は存在する。人格に影響する事はない)。 パラメータを参照して判定を行うスキルや宝具が使用された場合、その成功率を低下させる。 また、キャスターとそのマスター、及び彼女達に干渉する相手は、自身と相手、 双方のあらゆるパラメータ(残体力、魔力量、SAN値、サーヴァントのステータスなど)を具体的な数値として認識する事が不可能となる。 これに対抗するためには、ファジーパラメータ――表情や仕草を観察し、正確に判断する能力が必要となる。 『真・魔導物語(リリス)』 ランク:EX(A-) 種別:対界宝具 レンジ:- 最大捕捉:自身 ――曰く。 アルル・ナジャは因果律から逃れた、創造主に対抗出来る唯一無二の存在であり、 悪魔王ルシファーと人類庇護者リリスの奇跡の産物、輪廻外超生命体である。 数百年に及ぶ戦いの果てにアルルは創造主を倒し、結果として世界は崩壊。 かつてルシファーと呼ばれた魔界の王サタンはそれを悲しみ、在りし日の世界を元に新たな世界を創造した。 同じ色をした魔物をくっつけて時空の彼方に送り込む『ぷよぷよ勝負』に興じるアルルは、その世界で新生したアルルなのだ、という。 またそれを元にした別の解釈では、世界崩壊後にアルルは二人に分裂しており、片方だけが新世界へと到達していた。 もう一人のアルルはそのまま世界の外に漂い続けていたが、ある時、 もう一人の自分と入れ替わって自分が『本物のアルル』となる為にある事件を起こす事になる。 キャスターの存在をある物語におけるアルル・ナジャに固定する。この宝具の発動中は『魔導物語』は無効化され、通常のステータスとなる。 その際のステータスは『筋力E 耐久B 敏捷C 魔力A++ 幸運E 宝具A-』。 具体的に何をどうやって創造主を倒したのかは語られていないため、 効果としては高い戦闘能力を常時確保するのみに留まるが、同時に英霊としての格も大幅に上昇する。 イコール、キャスターの姿を見た相手への精神ダメージも向上する事になる。 なお、この宝具はあくまでも『魔導物語』の一部であり、御多分に漏れず矛盾満載である。別に正史とか真の宝具とかいう訳ではない。 一定時間の経過、もしくは魔力が保てなくなった場合、普通に元の状態に戻る。 【weapon】 各種攻撃魔法。 最も基本的な魔法である『ファイヤー』『アイスストーム』は魔力を消費する事なく使用可能。 魔法攻撃力を上昇させる『ダイアキュート』、敵をのーみそぷーにする『ブレインダムド』、 感動させて一時的に行動不能にする『ばよえ~ん』等が有用か。 『グランドクロス』『ラグナロク』『アーマゲドン』等、なんか凄そうな名前の魔法も使えるようだが、効果が一切不明なので基本的には考慮不能。 【人物背景】 もう一人のアルル・ナジャ。 『ドッペルゲンガーアルル』は複数の作品に登場しているが、召喚されたのは『ぽけっとぷよぷよ~ん』に登場したもの。 自分こそが本物のアルルである、と主張してアルルと成り代わろうとしていた謎の存在。 アルルに敗北した後、彼女の言葉を受けて「今度はボクがボクとして会いに行く」と言い残し、姿を消した。 なお、目的自体はハッキリしているのだが、その正体は不明である。 何故アルルと同じ姿なのか、等という事は全く語られていない(宝具欄に記されたものは本編に登場していない裏設定である。しかも例によって矛盾する)。 据え置き版の『ぷよぷよ~ん』では目的さえ不明の上に敗北すると逆ギレして消えていったのでそちらに比べると進歩はしている。 【サーヴァントとしての願い】 確固たる存在となって、アルルと再会する。 【マスター】 白レン@MELTY BLOOD Actress Again 【マスターとしての願い】 不明。 【能力・技能】 夢魔の力と同時に、タタリの能力も併せ持っている。 ワラキアの夜が使っていた場合の固有結界「タタリ」とは性質こそ同じだが、心象風景が「真夏の雪原」へと変わっている。 現在はキャスターの宝具によってタタリに影響が出ており、自分の世界にいなければまともに存在を保てない状況にある。 他者を取り込む事、心象風景内部での戦闘は可能だが、タタリとしての能力の行使は大きく制限されている。 【weapon】 主に氷や雪、謎の光る球体を実体化させて戦闘を行う。 【人物背景】 真祖の姫の使い魔であるレンの普段使われていない側面である“能動的な人格”が、 蒼崎青子に方向性を与えられて埋め込まれたタタリの残滓によりレンと分かれて具現化したレンの影のような存在。 レンでありながらタタリでもあり、人の夢を操る夢魔であるレンとしての知識と力と、人の心を具現化させるタタリとしての知識と力も有している。 『Re・ACT』アーケードモードの結末ではレンに吸収され消滅するが、『Act Cadenza』ではレンと和解。 『ver.B』以降ではアルクェイド・ブリュンスタッドの誓約を破り、七夜志貴をマスターにした使い魔となって現在に至る。 ツンデレ。 BACK NEXT Caster03 《芸術/演劇》シュバルツ・バルト&キャスター 投下順 Assassin01 《民俗学》空目恭一&アサシン Caster03 《芸術/演劇》シュバルツ・バルト&キャスター 時系列順 Assassin01 《民俗学》空目恭一&アサシン BACK 登場キャラ NEXT 白レン&キャスター(ドッペルゲンガーアルル) OP 運命の呼び声~Call of Fate~
https://w.atwiki.jp/at0205/pages/17.html
【追加】阪神C サンカルロとシルポートの複勝 各100万円 - 飯田 2012-12-24 15 07 21 少し残すあたりが飯田君らしい - 高橋 2012-12-24 15 11 15 バレました?(笑) - 飯田 2012-12-24 15 13 40 さあ出揃いました。全員にチャンスアリです(^.^) - 高橋 2012-12-24 15 04 23 阪神C ワイド13→4・5・7 - 飯田 2012-12-24 14 55 42 ↑訂正します。阪神C ワイド13→4・5・7・8・11 ワイド7→5・8 馬連7-13 各10万円(計8点) - 飯田 2012-12-24 15 00 40 キャロットどちらかが複勝圏で逆転だ さあ、飯田君はどうする? - 高橋 2012-12-24 14 21 13 阪神C フラガラッハの複勝に全部!! - 平 2012-12-24 14 07 47 阪神C フィフスペトルの複に全部! 466000円 これで大逆転 - 高橋 2012-12-24 12 53 44 あれっ…。馬連ワイド的中でプラス3,319,000だったので、現在の所持金は3,419,000になると思います。 - 飯田 2012-12-23 18 38 22 馬連 6-13 3万×37.3=1119000 ワイド 9-13 10万×2.4=240000 6-9 10万×13.6=1360000 計2719000 - 高橋 2012-12-23 18 45 57 で、購入が65万なので +2069000円 違う? - 高橋 2012-12-23 18 49 36 すみません。自分の勘違いでした。 - 飯田 2012-12-23 19 07 52 俺はよく間違うので、そん時は指摘してな - 高橋 2012-12-23 19 09 27 やりますな〜 - 平 2012-12-23 15 54 14 これは、飯田君がやりおった - 高橋 2012-12-23 15 30 12 でも、馬券は買ってないんですよね…。(泣) - 飯田 2012-12-23 18 00 51 だから電話投票に加入しろと - 高橋 2012-12-23 18 52 30 有馬追加 馬連 10ー13 2万 ワイド 10-13 3万 - 高橋 2012-12-23 15 10 06 有馬記念 16 複勝300000円 - 平 2012-12-23 15 05 24 有馬 馬連13→2・6・9・10・14 各3万円 、 ワイド9→2・6・10・13・14 各10万円 - 飯田 2012-12-23 12 33 08 3連単 13→2・10→1・2・3・8・9・10 / 2・10→13→1・2・3・8・9・10 / 2・10→2・10→13 10000円×22 - 高橋 2012-12-23 09 16 32 ↑ 有馬ね - 高橋 2012-12-23 09 19 44 書き直し 9→12・14→1・5・6・12・14 / 2・14→9→1・5・6・12・14 / 12・14→12・14→9 - 名無しさん 2012-12-22 13 32 05 大障害 3連単 9→12・14→1・5・6・12・14 2・14→9→1・5・6・12・14 12・14→ 12・14→9 18×1000円 18000円 - 高橋 2012-12-22 13 06 12 ラジニケ 3連単 7→1・6→1・3・6 1万×4 7→6→1 1万追加 で5万円 - 高橋 2012-12-22 12 21 25 ラジニケ 1・6・7三連単ボックス各一万円 計六万円 堅いけどしゃーない。。 - 平 2012-12-22 11 51 03 中山大障害 三連複一点9−14−16 一万円 - 平 2012-12-22 11 48 51 来年、正式にやる? - 高橋 2012-12-17 14 14 25 俺は全然いいですけど。。 - 平 2012-12-20 19 35 58 「こうした方が良い」ってのがあれば是非 - 高橋 2012-12-20 21 31 36 四着か〜〜〜。もうちょいだったな(´・ω・`) - 平 2012-12-16 16 17 50 朝日杯追加 三連単5→2→総流し 各千円。 - 平 2012-12-16 14 42 34 朝日杯 馬単5→6=5万円,5→9=2万円 ワイド5→9=3万円 - 飯田 2012-12-16 12 38 17 3複 5ー6・9ー2・3・6・7・9・11・16 2000円×12 3単 5→6・9→2・3・6・7・9・11・16 1000円×12 6・9→5→2・3・6・7・9・11・16 500円×12 計42000円 - 高橋 2012-12-16 08 13 43 朝日杯 コディーノーフラムドグロワールの三連単軸二頭マルチ総流し各500円。計42000円 - 平 2012-12-15 23 05 44 カスりもしねぇ - 高橋 2012-12-15 15 42 07 よく見ると、2~7着は印つけた馬か・・・(+_+) - 高橋 2012-12-15 15 55 00 さあ、今週は村さんは来るのか? - 高橋 2012-12-15 13 04 04 愛知杯 ワイド/?マイネオーチャード→2,3,12,14,15 各1万円 - 飯田 2012-12-15 12 56 22 愛知杯 3複 14-3・15-2・3・7・8・15・16 3000円×10 3単 14→3・15→2・3・7・8・15・16 3・1514→2・3・7・8・15・16 500円×40 計5万 - 高橋 2012-12-15 11 05 30 3単に間違いあり 14→3・15→2・3・7・8・15・16 3・15→14→2・3・7・8・15・16 1000円×20で合計5万ね - 高橋 2012-12-15 12 01 56 愛知杯 アイスフォーリスとアスカトップレディの三連複軸二頭総流し 各千円 計16000円 - 平 2012-12-15 10 23 44 こりゃ当たらんわな(・ω・) - 平 2012-12-09 15 59 55 初志貫徹だったか - 高橋 2012-12-09 15 46 08 おぉ!平お見事!! - 高橋 2012-12-09 15 22 52 実際は買ってないけと( _ ) - 平 2012-12-09 15 32 24 いいんです! - 高橋 2012-12-09 15 34 52 村さんは来ないか(+_+) - 高橋 2012-12-09 15 20 27 カペラS:セイクリムズンとスリーボストンのワイドに1万円。JF:サウンドアリーナ軸のワイドで1・2・6に各3万円 - 飯田 2012-12-09 11 03 52 名前間違うから4着なのさ~ - 高橋 2012-12-09 18 15 25 リアーナでしたね(笑) 我が東サラのセシリアが頑張ってくれたので満足です! - 飯田 2012-12-09 19 57 33 カペラS シルクフォーチュンの単勝15000円 JF サンブルエミューズから馬連総流し5000円 - 平 2012-12-08 19 23 45 みんなやるかどうかわからんけど、俺は書いとくぜ - 高橋 2012-12-08 18 55 24 カペラS スリーボストンの複勝 5万円 JF アユサンの複勝 5万円 - 高橋 2012-12-08 18 56 38
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/158.html
《呪われし放浪者》神崎蘭子&アサキム・ドーウィン ◆B7YMyBDZCU 天高く輝く星に憧れるように、夢を見て眠る深海の双魚。 夢に対する好奇心は偽りの黒き心でも止めることは出来なくて。 在りもしない話に興味を抱き、その憧れは尽きること無し。 聖杯戦争。 彼女は調べた、神秘を秘めた禁忌なる混沌の宴を。 歴史に名を残した所謂英霊を召喚し願いを求める闇の闘技を知ってしまった。 好奇心が膨れ上がる。調べる手が止らず日夜情報を集めている。 記憶されていく単語を一つ一つ忘れないようにノートへ書き留めていく。 聖杯、サーヴァント、令呪……どれも心躍る響だ。冥府へ誘われるように興味心を惹いていく。 彼女は調べた。レッスンが終わりその日の汗を流して復習を終える。 やるべきことを済ました後、シンデレラプロジェクトのメンバーも知らない夜の彼女が活発になるのだ。 自分が参加するその日を夢見て。 「ふっ……今宵も邪神の宴を始める時が訪れた。 さぁ始めよう、天の獄に堕ちた放浪者達よ……」 禁忌の扉を今宵も開くために扉へ続く異界の門を叩く呪われし放浪者。 (クトゥルフ神話TRPGをやるためにパソコンの電源を点ける彼女) 神話の果てに誕生した現代、過去の遺産が形を変えて人の娯楽となっている。 TRPG。彼女は休日の夜に時間の余裕が在ると高確率でプレイしていた。 偽りの時間ではあるが同じ志を持っている……と思われる仲間と触れ合える貴重な時間だ。 「待たせたな同胞達よ……尽きぬ探究心を満たす時が来た!」 《まだ始まってないのに◯◯さんはもう世界に入り込んでるなぁw》 《今日はよろしくお願いしま―す》 《よろー》 「焦るでないぞ、だが我も焦がれる思いは止められぬようだ……あ、GMって今回誰でしたっけ?」 普段と変わらないように会話を行う。 面子もいつも通りの言ってしまえば信頼関係が築かれている仲間。 画面越しでそっちには行けないが彼らは二次元の存在ではなく三次元空間に居る。 仲間、何と甘美なる響きだろうか。 今日も始まるTRPG。 だけど、何かいつもと違った。 《それでは此処で銀の鍵が出現します》 「シルバー……え?」 聞き慣れない単語である銀の鍵。 戸惑いを覚えるが自分勝手な展開だと考えればいいのだろうか。 相手の出方を伺う禁忌の探求者。 《◯◯さん、貴方は聖杯戦争に参加する資格を得ました》 心臓が止まる、そして一瞬だけ跳ね上がった。 聖杯戦争。この単語を此処で耳にするとは思いもしなかった。 画面の向こう側の彼はどんな思惑で発言しているかは不明だが彼女は揺らいだ。 誰にも話していない聖杯戦争。何故話題に出すのか、それとも偶然か。 《願いを叶える奇跡の一夜……神の座に挑戦する権利を貴方は得た》 願いを叶える。この一言で彼女が調べていた聖杯戦争と同じ意味を指していると想像出来る。 神の座とは何なのか。 神。その通りである神様を指しているのだろう。願いを叶える存在としての象徴。 座。文字通りなら座る、座っている場所を指す。 組み合わせるならば《神様が存在する場所》といったところか。 これから神様が存在する場所に挑戦し勝てば願いが叶う……聖杯戦争だ。 「一つ問おう。主は何故銀の鍵なる禁忌をその手に治めた?」 《貴方はそんな事を気にする必要がない。これから願いが叶うんだ、詮索は必要ないだろう?》 問いただそうと思い質問を投げるが返ってきた言葉は瞬速で的から外れてしまった。 知る必要はない。ゲームを進めるに当たっては大切だろう。 一人で創らずみんなで描く神話、協調性を大切にしてもらいたい。 「我にとってそれは魅力的である。しかし、説明を施されないと未知は永遠に闇の底に眠ってしまう」 《何を言うかと思えば何時もの飾られた言葉か……気にする必要はない。 それに貴方には拒否権がない。言葉を借りれば禁忌の扉とやらは既に開かれている》 「な、何をさっきから――」 《夢が叶うんだ、聖杯戦争に参加出来るんだ、貴方は神に選ばれたんだ! 迷う必要なんてないだろうに。 貴方はどうする? どうする? どうする――参加に決っている筈さ! これから始まる神話に貴方はどんな血を流す!?》 「え――」 荒ぶる文字と感応する精神。 言葉には表せないが吐き気や寒気が彼女を襲う。 この感覚は端的に言うと気持ち悪い、それを極限にまで密度を詰め込んだ。 頭が割れそうだ、聖杯戦争とは何だ、そんなの知らない。 《貴方はどんな声で泣く!? 獄炎のアイドル、その姿は――》 《僕のマスターを虐めないでくれるかな?》 意識が薄れていく中で見つめた一文は他の参加者ではないようだった。 いつの間にか自分以外の参加者はログアウトしている。 この書き込みが誰の物かは不明だが何故か心が落ち着いた。 それはきっと自分を心配してくれる内容だからだろう。 そして彼女は夢を見るように眠る。 《めざめの扉は今開かれる、か。神とやらはどんな世界でも不親切らしい》 目覚めると其処は見知らぬ天井で窓から見えるのは大きな川だった。 頭を抑えながら上半身を起す。 来てしまった。 理解は出来ないが脳が訴える、此処は聖杯戦争だ。 自分が夢見た禁忌の扉の先にある混沌の宴。 実感は薄いが辿り着いてしまった。 「誰も……友もおらぬ……孤独」 知り合いは居ないだろう。 誰にも聖杯戦争のことは話さなかった。 親にも寮の住人にもプロデューサーにも……仲間にも。 彼女達が聖杯戦争を知っているとは限らない。寧ろ可能性は零に近い。 禁忌の扉は彼女達には無関係過ぎる、知らなくていい世界の一種だ。 居たら困る、どうして教えてくれなかったのか、と。 そして尋ねる、何で知っているんだ、心に闇を抱えていたなら相談に乗ったのに、と。 「目が覚めたようだね我が主――マスター」 「……!?」 「警戒する必要はないよ。僕は君のサーヴァントだ、そうサーヴァント。 クク……アハハハハハ! ……おっと急にごめんね。でも面白いんだよ。 この僕がサーヴァント、英霊として扱われているんだ……マスターに言っても何のことか解らないと思うけどね」 黒い青年は突然声を掛けて一人呟き、笑い、空を見上げた。 身体が震える彼女だったが彼はサーヴァントらしい。 自分で言っているから間違いないのだろう。 少し安心して考える。 自己紹介がまだだ。サーヴァントなのだからこれから行動を共にするだろう。 故に大切なコミュニケーションの第一歩を踏み出す。 「そうか……よしっ! 我がサーヴァントよ! 主の魂に我が誇り高き名を刻もうぞ!!」 「それは問題ない。僕は君の事を知っているからね」 【マスター】 神崎蘭子@アイドルマスター シンデレラガールズ(アニメ版) 【マスターとしての願い】 願いは決まっていないが、何か叶えたい。 【weapon】 彼女が持っているノートには聖杯戦争に関する言葉がメモされている。 【能力・技能】 アイドルらしくダンスと歌。 また独特な言葉を話し、偽りの黒羊と上手く噛み合えば話しているだけで他参加者を発狂させることが出来るかもしれない。 【人物背景】 シンデレラプロジェクトに選ばれた一人。 その独特な言葉と立ち振舞から孤立……仲間に恵まれ、そんなことはなかった。 仲間と一緒に成長していった彼女はやがて一人で憧れのステージに立った。 「よろしく――神崎蘭子」 「……!? そ、そうか……既に知っているとは……強い。 我が下僕よ、その行いは主に対する我の忠誠心として受け取った」 「ふふ……君は本当に面白いね」 何故サーヴァントが自分の事を知っているかは不明だ。 けれど事前にマスターの事を把握しているのは好感度が持てる。 彼となら上手くやっていけそうだ、少しテンションが上がる。 心配だった。 急に招かれた聖杯戦争。 知り合いが誰一人としていないのだ。 孤独の寂しさ……だけどサーヴァントがいる。 彼と協力して、帰ろう。 序に願いも叶えよう。 まだ決まってはいないがこんな機会は二度と来ないだろうから。 「改めて我が下僕よ。 今宵の聖杯戦争、我は闇なる力を開放し頂点を目指す」 「実験室のフラスコで頂点、それは茨の道だよ?」 「我の力と主の力が在れば神と同等にまで辿り着ける。 聖なる杯を手にしようではないか、鍵は既に使った、今更退けぬ」 「もし力尽きたとしても、今更戻ることは出来ない……戦ってでも散るのかい?」 「散らぬ、我には還る場所が、友がいる」 「そうか……解ったよ。 僕もサーヴァントとして扱われているんだ、聖杯とやらを拝んでみたい」 「じゃ、じゃあ!」 神崎蘭子の顔が明るくなる。 言葉を紡いでいるが伝わっているかどうかは怪しかった。 もしサーヴァントに受け入れてもらえなければショックで立ち直れない。 「僕の名前はアサキム……アサキム・ドーウィンと名乗らせてもらう。 無限獄に堕ちた呪われし放浪者だよ。この身は太極の因果に縛られているけどよろしく」 「パーフェクトッ!!」 大声で叫んでしまった。 顔を赤らめて後ろを向いてしまう神崎蘭子。 サーヴァントのアサキムは自分に波長を合せてくれた。 自分の言葉が伝わるのは大変嬉しいことである。 仲間だ、心で思う。 彼女はアサキムに対し好感を抱いていた。 通過儀礼……でもないがアサキムに言葉を掛ける。 それは彼女が毎日仲間と別れる時に告げる彼女なりの優しさ。 アサキムの方へ振り向き腕を広げ彼女は叫ぶ。 「闇に飲まれよ!」 「物好きだね、いいよ。 君に一瞬だけ見せてあげよう――聖杯に纏わる一人の英雄の姿を!」 「な、なにをいって――!?」 黒い魔法陣と暗黒の笑顔が重なって。 神崎蘭子の世界は隔絶された闇の楽園に招かれた。 焔に燃え盛る一つの街、崩壊する建物。 溢れ出る泥、嘆く人々。 その光景は地獄絵図。 「い、いや……」 生きる気力を無くしたように彷徨う男。 この世に絶望した表情は生きる屍に近い。 「だ、だめ……」 崩れた民家を掘り起こし何かを探している。 その表情は必死で、何かを求めているようだ。 「……」 そして一人の人間を見つける。 「だめ……」 自分は救われた。 「え」 これで僕は救われる。 「そんな」 君は僕が助ける。 「この人は……でも」 一緒に帰ろう。 「それは駄目……」 時は流れ一つの民家。 そこで少年は告げる。 「だめ……」 じゃあ、俺が爺さんの代わりに――。 「やめて……やめて!!」 「解った、此処でやめよう。だからマスターは眠っていてね」 言葉と同時にベッドへ倒れこむ神崎蘭子。 彼女が知ることはないが今の光景は聖杯戦争に纏わる一つの過去/未来である。 一人の英霊が生まれた始まりの瞬間。 外から見るには重すぎる使命を垣間見た。 その影響か精神は大きく消耗され倒れてしまう。残るのはサーヴァントのみ。 「神から開放された僕に待っていたのは別の神が司る座……聖杯戦争。 僕はいつになったら死ねるのか……死んでいるから英霊なのかな? この世界での僕はどんな結末を迎えるのか……風の導きに従おうじゃないか」 多元の世界で破界が行われ再世が行われた時空の獄を突破し天に辿り着いた呪われし放浪者。 彼が求めるのは真の死である。 其処にマスターや他参加者はいなく、彼は彼が求める真理のために禁忌の扉を此処で開く。 「破界と再世を超え、時獄を突破し天に辿り着いた僕に待っていたのは聖杯戦争だ。 神話の果てに眠るこの世界の神は僕にどんな罰を与えるのかな? けれど僕は揺れない、悲しみにも因われない、マスターといがみ合わない、獅子のように耐え抜く。 さぁ、聖杯戦争を始めようじゃないか、僕達で神話を創るんだ、次元の奥に眠る禁忌を《人間》の力で開けるんだ! クク……ハハハハ……アハハハハハハ!! 【与えられし役目】 リアクター 【罪名】 呪われし放浪者 【■名】 アサキム・ドーウィン@スーパーロボット大戦Zシリーズ 【属性】 混沌・中庸 【パラメーター】 筋力:B 耐久:C 敏捷:A+ 魔力:A+ 幸運:E- 宝具:EX 【スフィア】 スフィア:EX リアクターが所有しているスフィアの能力を指しており、次元力を司る。 それは■■神ソ■の欠片とも言われており、アサキムと呼ばれる存在は四つのスフィアを所有している。 ■使いの神坐から離れている聖杯戦争では弱体化しており別の真理を司っている。 アサキムがその気になれば一日程度は己で魔力を賄える事が可能である。 偽りの黒羊:太極の座は『嘘』 真なる覚醒を遂げれば目の前に広がる現実を嘘に塗り替える力を持つ禁忌の意思。 聖杯戦争では己及びマスターの能力や名前を隠蔽する事だけに留まっている……外部因子の干渉或いは覚醒が無い限り。 第三者から見ればアサキムはライダーとして認識されておりステータス及び真名の看破は困難を極めるだろう。 また、彼の発言する言葉は禁忌と神秘を兼ね備えており、一度謎の鎖に繋がれると大きく精神を消耗する。 尽きぬ水瓶:太極の座は『愛』 己を犠牲にするまでに至った破界を超えた先に存在する慈愛の象徴。その能力は不明。 彼が他人を愛すればその力は太極へ近づくだろう。 夢見る双魚:太極の座は『夢』 暗き深海から光り輝く蒼天を夢見た小さな願い。その能力は不明。 アサキムは以前の世界で『夢』を望んだことにより無■■からの■放に繋がる覇道を拓いた。 知りたがる山羊:太極の座は『好奇心』 好奇心から生まれる真理への探求はアカシックレコードをも超える。 その能力は全ての偽りを暴き、打ち消す事が可能。また、些細なきっかけがあれば相手の真理へ近づくことが出来る。 彼に嘘は通じない。対魔力を持たない参加者やNPCの心理を読み取れるため正直に言って多用はそんなにするべきじゃないと思います。 対魔力C以上か同等の能力を持つサーヴァントの正体や能力を暴くことは不可能である。 【叡智】 直感(罪):A 戦闘に置いて天性の極を発揮する運命の総称。戦闘に対する敵からの干渉を半減させる。 微小なる確率で彼という存在に害を成す総ての現象を回避する事が可能。 神性(罪):A 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされているが彼は違う。 神の加護を結果として受けているため神性を帯びている。 呪われし放浪者(罪):EX 数多の平行世界を渡り歩く無限獄に堕ちた輪廻に囚われた者。 死ねない身体であったが聖杯戦争の場に置いては制限され事実上死ぬことが可能となった。 その名残なのかスキルで言うところの戦闘続行の意味合いも含んでいる。 彼の精神は総ての干渉を受け付けず、記憶に対する操作も彼の前では無意味となる。 役者(罪):EX 物語において、まるで神に導かれいるかの如く運命の分岐点に携わる力。 アサキムの存在は白紙である預言書に新たな章を紡ぐ力がある。 神殺し(罪):EX 己も神の力を帯びているが神を殺した体験から発揮されるスキル。 神々の戦いに置いて彼は揺れることなく己の役目を貫き通す。 【宝具】 『魂現せよ、罪なる魔王の剣』(ディスキャリバー) ランク:C 種別:太極宝具 レンジ:―― 最大捕捉:―― 彼の愛機とされているシュロウガの剣を己の刃となりて振るう。 次元をも斬り裂く力を持っており、如何なる状況でも弱体化することが無い。 この宝具を発動している時、アサキムは次元力に覆われシュロウガと同じく行動する事が出来る。 故に彼はオリジン・ローの力を操る。 『罪・機■■■の■■神』(■■■■■・■■) ランク:EX 種別:太極宝具 レンジ:―― 最大捕捉:―― 終篇が訪れし崩壊の時、汝は己の罪を受け入れるだろうか? この宝具に関する記述は太極の意思によって拒まれている。 【weapon】 ―― 【渇望】 無限獄から開放された僕を待っていたのは聖杯戦争だった。 僕はいつになったら死ねるのかな? それにサーヴァント……もしかして僕は既に死んでいたのかな? 【過去】 大罪を犯し無限獄へ堕ちた呪われし放浪者。 【■ルの■憶の欠片】 アカシックレコード、聖鍵戦争、無限獄、スティグマ、特異点、ザ・ビッグ、虚憶、メモリー 黒歴史、太極への旅■、次元力、御■い、ヘ■■ース、■ンカ、黒の叡智、月の蝶、ZONE 至■神■■、因果■■番■、■の魔■■神、不老不死、神、Zの終局、終篇の銀河 【方針】 サーヴァントとして扱われている彼が目指すべき終局は唯一つ、この空間の神を殺し己を真なる開放へ導いた上で死ぬ。 【備考】 Zシリーズのネタバレを多いに含みますがスパロボwikiを見るのが一番です。 ttp //wiki.cre.jp/SRW/%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/134.html
《芸術(歌)》リーズバイフェ&ライダー ◆HOMU.DM5Ns ここは……いや、私は……誰だろう。 何もかも、識りすぎて分からない。 ……いやだな、そういうのは、私の好きな私じゃないのに。 辺りは暗く、夜よりも濃い闇で満たされている。 夜が生き物とするなら真っ黒い鯨で、私は今そんな鯨の体の中にいるようだ。 なにせ手足もろくに見えない。 長い間胃に収まっていたから、欠片も溶けてしまっていた。 ……しかし、それならなぜ私はここにいるのだろう。 体はないのに、自己を認識し、考える知性は残っている。 さて、そういうのを教会(わたしたち)の間ではなんと言ったのだろうか。 「そうか。死んでいるんだ私は」 理解してしまえば、事は簡単だった。 己の名。己の素性を思い出す。 私の、既に終わった録音を思い出す。 魂の存在は教会でも協会でもとうに認識されている。 死者と会う機会は仕事柄多いが、死者の気持ちは分からないので、まあこんな感じなんだろうと納得しておく。 信徒として、そういう考え方はよろしくないとは思うけれど。 さて。かといってどうしよう。 いや、どうするかは決まっている。 肉の身から解き放たれた魂はすべからく天に昇り、主の許に還られる。 信徒の中の信徒だなんて言い方は他人の誇張だけど、人並みの信仰心は持ち合わせているつもりだ。 だから……本当は、こんなことを思っちゃいけないんだけど。 取り残してしまった少女がいる。 蘇った記憶は私の最期の映像もまざまざと見せつける。 あの日守れなかった友人が、今も苦しんでいるかと思うと、亡くなった心臓に幻痛が走る。 そう思ったところで、何も見えないこの有り様じゃ彼女の元に向かう事も出来ない。 手足も地面も存在しない場所には、"進む"という選択が介在しない。 入口もなければ出口もない、閉じた円環(メビウス・リング)だ。 ここから抜け出す方法というものが、てんで浮かばない。 でもそれなら、それでいいとも思う。 せめてもの贖罪として、この闇で永遠に微睡むことになろうとも構わない。 肉体は灰に消え、魂は地獄に煉獄にも往かず。 どこかの聖女の末路を辿るのも、仕方ないと。 意識(ひとみ)を閉じれば、おそらくすぐにまた眠る。 蒼い空も傾ける首もないままに上を見上げるような動作を想像だけして――――――その"音"を聴いた。 ソレは闇の中においても、ぽっかりと穴を空けたと分かるほど濃い場所に浮かんでいた。 あるいはそれは単なる臓器で、闇そのものがソレなのかもしれない。 下劣な太鼓のくぐもった狂おしき連打、 かぼそく単調なフルートの音色。 それを聞いているモノは、拍子に合わせて身悶えを繰り返し、冒涜的な言葉を喚き散らしながら大笑いしている。 ……酷い演奏だと、率直に感想を抱く。 下手、だなんて言葉で済ませる規模(レベル)じゃない。 オウムが繰り返し同じ言葉を吐き続けるのだってここまで不快じゃない。 練習不足とか、音感のズレだとかで説明出来る範囲を超えている。 ある意味で才能、いや、これはもう異能の域だ。 神経を直接掻き毟るような弦の擦れ、 野良猫を鍋で煮殺しでもしない限り出ない音階、 乱数と砂嵐の螺旋地獄。 「……………………………………………………うん」 文句を言おう」 ありもしない体が吐き気を催す。 ただでさえ著しい安眠妨害だ。住居内で音楽をする時は場所に気を付けろと言われてないのか。 何より一介の音楽家としてもこの蛮奏は見過ごせない。 とりあえず一言、出来れば指導までやらなければ今後に差し障る。 発声するための口はなく、息を取り込む器官もない。 とにかく残っている意識だけでも音源に向けようとして、 目の前に物体が見えている事と、伸びていた自分の腕がある事に気付く。 手には、光もないのに銀色に照らされた古い鍵。 捻じる。 繋がる。 題目を外典(アポクリファ)に変え、演者(アクトレス)は揃う。 止まっていた歌劇(カデンツァ)が再演(アゲイン)する。 ○ 「あ、起きた?おはよマスター。気分はどう?」 目を覚ましたら、柔らかく微笑む少女の顔と対面した。 髪にかかった羽飾りが良く映えている。 ―――なんて眩しい、朝の光。 「ああ、おはよう―――ええと、 君が、私のサーヴァント?」 柔らかなソファーに横たえていた体を起こす。 ……体に鈍い痛みがする。そんなにも長い間、眠っていたのだろうか。 「そうだよ。ボクはライダー、真名はアストルフォ、よろしくね!」 当たり前のように脳に溜まった知識をするりと紐解く。 アストルフォと名乗った少女は、咲き誇る花の笑顔で手を差し伸べた。 「うん、よろしく。 私の名前は―――ええと、そう、リーズバイフェ・ストリンドヴァリだ。 長ければリーズでも構わない」 眠っていて頭がまだ覚醒してないのか、薄ぼんやりとした記憶から、自分の名前を引っ張り出す。 「わかった、リーズだね。うん、いい名前だ! いやあ、召喚されたらマスターが寝てるし、いつまでも起きないからどうしようかと思ったけど、 これなら大丈夫そうだな!」 握り返した手を、サーヴァントは上下に元気よく振る。親愛の証らしい。 フランクに伝説を残すシャルルマーニュ十二勇士が一騎、アストルフォ。 教会騎士としても、その名は知っている。 騎士としての実力の中では下位、はっきりと弱いと書かれる程。 だが多くの友人から様々な魔道具を譲り受け、その仁徳で多くの活躍をした。 「それでリーズ、さっそくだけどお願いがありまーす!」 「ん。なに?」 「服、買ってくれない?流行取り入れたコケティッシュなやつ!」 そして、途轍もなく奔放な性格をしているという。 理性が蒸発しているとまで言われ、実際にある事件で理性を取り戻した事があったが 本当に蒸発たように再び元の性格に戻ってしまった、などという伝説もある。 戦いの指針より先に服を所望するところからして、どうやら偽りではないようだ。 「街の調査に使う、ということじゃ……ないんだろうな」 「うん、ようはただ街に出て遊びたいだけなのである!」 「正直なのは良い事だけど、まだ私はここでの役割(ロール)が上手く思い出せていない。 買う資金があるかは分からないんだ」 高級邸宅地、フレンチ・ヒルの洋館に住まうヴァイオリニスト。 そんな設定だけは思い出せる。 「えー、でもこんな広い屋敷にいるならお金持ってるんじゃないの?もしくはクローゼットとか」 「もしあっても、君みたいな少女に合う服はないと思うけどな」 「えっ」 「え?」 ………………………………………… (誤解が解かれるまでの僅かな間) 「……なるほど、事情は把握した。 失恋で狂乱したローラン伯を鎮める為にした仕方ない不可抗力だと。 けどそのまま性別を偽るのは騎士としてどうかと思うよ、私は」 「偽ってないもん!ただ好きで着た服がたまたま女物っぽかっただけだもん! それにリーズだって、ボク言われるまでカッコイイ系のお兄さんかと思ってたし! ぶっちゃけるけど、多分他の人が見たらボクよりマスターの方が強そうに見えるよ?」 「面と向かって言われると少し傷つくな……」 「そう。ボクも傷ついてる。だからこれでおあいこってことでいいじゃないか」 可愛らしい声でかんらかんらと笑うライダー。 少量の悩みであれば吹き飛ばしてしまいそうな爛漫さ。 そこにいるだけで元気が湧いてくる、陽だまりのような温かさを感じる。 生前、周りにいた騎士もこんな気持ちだったのだろうか。 「よし、部屋を確認したら外に出よう。任務でも足を使った虱潰しなのは変わらないし。 とりあえずガマリエルの調律から……ヴァイオリンのケースに入ってるんだが、知らないかな?」 「ヴァイオリン?ああ、あったあった!そっかあれマスターが使うのか! ボクも笛持ってるし今度セッションでもしてみようか!ペンペン草も生えなくなるけど」 自分の家だというのに、慣れない手つきでタンスを探る。 どの場所に何があるかは手探りで見つけていくしかないのは困りものだ。 ライダーとの相乗で部屋は強盗に荒らされたとしか思えない惨状に変り果てるのは、およそ三分後のことだった。 聖杯という最上位の神秘の聖遺物。 教会に属する以上は、命令はないとはいえ無視できるものではない。 邪な者に渡る危険もあるのを考えれば、積極的に事態に介入していくべきかもしれない。 けど、そもそも自分はどうして招かれたのか。 以前の記憶がはっきりしない。何をしていたかの前後が抉られたみたいになくなっている。 何故だかは全然分からないけど。 今は何よりも、それをどうしても取り戻さなければいけない気が、した。 「……あ、いっこ思い出した。エステの予約もしていたんだった」 「エステ!そういうのもあるのか、いいなそれ!ボクもやってもらいたいなあ。 あとヒポグリフにも出来るかな?」 【出展】 Fate/Apocrypha 【CLASS】 ライダー 【真名】 アストルフォ 【属性】 混沌・善 【ステータス】 筋力D 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運A+ 宝具C 【クラス別スキル】 対魔力:A A以下の魔術は全てキャンセル。 事実上、現代の魔術師ではアストルフォに傷をつけられない。 宝具である『本』によって、ランクが大きく向上しており、通常はDランクである。 騎乗:A+ 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。 【固有スキル】 理性蒸発:D 理性が蒸発しており、あらゆる秘密を堪えることができない。 味方側の真名や弱点をうっかり喋る、大切な物を忘れるなど最早呪いの類い。 このスキルは「直感」も兼ねており、戦闘時は自身にとって最適な展開をある程度感じ取ることが可能。 理性がない故、正気度の喪失が起きることはない。邪神が相手でも臆することなく立ち向かう。 月にある理性の詰まった瓶を取った逸話から、月のない夜―――新月の日になると理性が取り戻される。 これにより下記の宝具の真名解放が可能になるが、理性がある故に恐怖心も戻る事になる。 怪力:C- 筋力を1ランクアップさせることが可能。 ただし、このスキルが発動している場合は1ターンごとにダメージを負う。 人間のアストルフォがこのスキルを所有しているのは、 理性蒸発によって筋力のリミッターが外れているからである。 単独行動:B マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。 【宝具】 『恐慌呼び起こせし魔笛(ラ・ブラック・ルナ)』 ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100人 竜の咆吼や神馬の嘶きにも似た魔音を発する角笛。 レンジ内に存在するものに、爆音の衝撃を叩きつける。 対象のHPがダメージ以下だった場合、塵になって四散する。 善の魔女・ロゲスティラがアストルフォに与え、ハルピュイアの大群を追い払うのに使用された。 通常時は腰に下げられるサイズだが、使用時はアストルフォを囲うほどの大きさになる。 『魔術万能攻略書(ルナ・ブレイクマニュアル)』 ランク:C 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 さる魔女から譲り受けた、全ての魔術を打ち破る手段が記載されている書物。 所有しているだけで、自動的にAランク以下の魔術をキャンセルすることが可能。 固有結界か、それに極めて近い大魔術となるとその限りではないが、 その場合も真名を解放して、書を読み解くことで打破する可能性を掴める。 ……が、アストルフォはその真名を完全に忘却している。 魔術万能攻略書も、適当につけた名である。 本当の真名は『破却宣言(キャッサー・デ・ロジェスティラ)』。 思い出すには理性が返却する時刻―――新月を待たねばならない。 『触れれば転倒!(トラップ・オブ・アルガリア)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人 騎士アルガリアの馬上槍。金の穂先を持つ。 殺傷能力こそ低いものの、傷をつけただけで相手の足を霊体化、 または転倒させることが可能。 この転倒から復帰するためにはLUC判定が必要なため、失敗すれば バッドステータス「転倒」が残り続ける。 ただし1ターンごとにLUCの上方修正があるため、成功はしやすくなる。 単に触れるだけでは効果はなく、穂先に触れるまでが必要。 『この世ならざる幻馬(ヒポグリフ)』 ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:100人 上半身がグリフォン、下半身が馬という本来「有り得ない」存在の幻獣。 神代の獣であるグリフィンよりランクは劣るものの、その突進による粉砕攻撃はAランクの物理攻撃に匹敵する。 その真の能力は、餌と捕食者の混血という存在自体があやふやな特性を活かした、次元の跳躍。 存在を一瞬だけ抹消させることで現世界からのあらゆる干渉を回避する事が出来る。 【人物背景】 イングランド王の息子にして、シャルルマーニュ十二勇士の一人。 この世に並ぶもの無き美形ながら、「理性が蒸発している」と例えられるほどのお調子者。 冒険好きのトラブルメーカーで、どこにでも顔を出し、トラブルに巻き込まれ時には巻き起こす。 悪事を働くという概念がなく好き放題暴れまわるが、最悪の事態には踏み込まないというお得な性格。 【サーヴァントとしての願い】 とりあえずマスターについていこう。ファッション!セッション!エステ! 後のこと?そんなもんなるようになるさ! 【出展】 MELTY BLOOD Actress Again 【マスター】 リーズバイフェ・ストリンドヴァリ 【参加方法】 憶えていない。 残っていない。 【マスターとしての願い】 僅かな時間だが知己を得た友人の記憶ともども、今は忘れている。 【weapon】 『正式外典ガマリエル』 せいしきげてん、と読む。 対吸血鬼用の『滅び』の純粋概念による概念武装。 ヴァイオリンを思わせる形状で、パウロの黙示録とエジプト人による福音という二つの外典によって鍛えられた聖盾。 銃盾にして槍鍵、そしてパイルバンカー。 最大解放を直撃させれば、サーヴァントとて滅せられる。 【能力・技能】 異端討伐の専門として、人間の中では上位の身体能力を誇る。 具体的に言えば、月姫のシエルと同等かそれ以下―――つまり平均的なサーヴァントと防戦が可能。 パンチ力は本人曰く平均2トン。 【人物背景】 正堂教会所属、ヴェステル弦楯騎士団団長。 聖堂騎士。盾の乙女。ゲッセバルネ枢機卿の寵児。法の奏者、信徒の中の信徒。 正式外典ガマリエルに選ばれし、音と法律の調停者。 しかしてその実態は何も考えてなく自堕落でずぼらな駄目人間の類型。 達観している様に見えるのは、何も考えていない様子を周囲の人が勘違いしているだけ。 可愛いもの、キモいネコ、メカメイドが好き。健気な女の子とかも好き。 ■年前の吸■■討■など■■に■■■れ■いない。 ■■■など何■にも発■していない。 あなたは■んでいない。 あなたは■んでいない。 あなたは■んでいない。 あなたは■んでいない。 あなたは、■と■ってすらもいない。 【基本戦術、方針、運用法】 マスターが前線に出て、サーヴァントがサポートに回るという戦術が基本となるだろう。 リーズはマスターとしてはかなりの上級とはいえ、宝具も含めたサーヴァント相手にはやはり分が悪い。 しかしアストルフォの宝具はその穴を埋めるに足る性能がある。 触れるだけで機動力を奪う槍。 回避しにくい広範囲の音波攻撃。 持つだけで対魔力A、さらに条件を満たせば固有結界級でも完全無効の魔術書。 マスターも乗せて飛行できるうえ、絶対回避も備えた幻想種。 とにかくどれも集団戦で有用なものばかり。 リーズ自身リーダーの経験もあるためコンビネーションも組みやすいだろう。 リーズが防衛を務め、脇からアストルフォが攪乱、隙を突いてガマリエルをブチ込む。 これが最良の必勝戦術である。 ただ当面は失った記憶を得るのに終始することになる。 ある意味アストルフォが二人いるようなもの。つまり悪夢。ブレーキ役求む。 なお記録がないのは彼女がすでに
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/40040.html
(火)(コスト5)(パワー3000+) (S-MAX進化クリーチャー)(ゴッド/ダークロード/ナイト/レクスターズ) ■S-MAX進化 ■自分のバトルゾーンにあるタマシード1枚につき、このクリーチャーのパワーを+3000する。 ■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を墓地に置く。その後、自分のマナゾーンのカード1枚と自分の手札または墓地にあるカードを1枚選び、入れ替える ■このクリーチャーが攻撃する時、火か闇のコスト7以下のタマシードを1枚、自分のマナゾーンからコストを支払わずに使ってもよい。 ■パワードブレイカー 評価 選択肢 投票 壊れ (1) 即戦力 (0) 優秀 (0) 微妙 (0) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/fateonsen/pages/372.html
キャラシート【としあきの聖杯戦争TRPG】 【クラス】 【真名】 【容姿】 【願い事】 【その他】 【英雄点】点(ステ点・スキル点):令呪0画消費 【HP】5/5 【筋力】E :1 【耐久】E :1 【敏捷】E :1 【魔力】E :1 【幸運】E :1 【スキル1】 00点: 【スキル2】 00点: 【スキル3】 00点: 【宝具】『』() 1/1 【ランク・種別】ランク: 種別: レンジ: 最大捕捉: 【効果】 +2019/01/01版 泥 【CLASS】 【真名】 【異名・別名・表記揺れ】 【性別】 【身長・体重】cm・kg 【髪色】 【瞳色】 【スリーサイズ】// 【外見・容姿】 【属性】 【天地人属性】 【その他属性】 【ステータス】筋力: 耐久: 敏捷: 魔力: 幸運: 宝具: 【クラススキル】 スキル名 スキル効果 【固有スキル】 スキル名 スキル効果 【宝具】 『宝具名(ルビ)』 ランク: 種別: レンジ: 最大捕捉:人 宝具説明 【Weapon】 『武器名』 武器説明 【解説】 サーヴァントについての解説。 +絆Lv 【キャラクター詳細】 キャラせつめい 【パラメーター】 筋力 ■■■■■:C 耐久 ■■■■■:EX 敏捷 ■■■■■:E- 魔力 ■■■■■:A+ 幸運 ■■■■■:A 宝具 ■■■■■:EX 【絆Lv1】 身長/体重:cm・kg 出典: 地域: 属性: 性別: 一言説明 【絆Lv2】 来歴せつめい 【絆Lv3】 サーヴァントのスタンスせつめい 【絆Lv4】 ○スキル名:ランク スキルせつめい 【絆Lv5】 「宝具名」 ランク: 種別: レンジ: 最大補足: ほうぐるび ほうぐせつめい 【「クエスト名」をクリアすると開放】 こまかいせつめい +絆礼装 礼装名 レアリティ Cost HP ATK ☆4(SR) 9 100 100 効果 ベアトリーチェ(ライダー)装備時のみ、 +20の質問 質問1 真名と現界年齢と性別を教えてください 「」 質問2 身長と体重を教えてください 「」 質問3 出身地を教えてください 「」 質問4 好きな色、自分を象徴するような色はありますか 「」 質問5 特技はなんですか 「」 質問6 好きなものはなんですか 「」 質問7 嫌いなものはなんですか 「」 質問8 天敵とかいますか 「」 質問9 属性について教えてください 「」 質問10 現代での生活について自由に話してください 「」 質問11 貴方の宝具、乗騎、戦術について自由に話してください 「」 質問12 貴方の外見について自由に話してください 「」 質問13 ざっくりとあなたの性格を教えてください 「」 質問14 自分の日本での知名度をどう思いますか 「」 質問15 貴方の適合クラスを教えてください 「」 質問16 聖杯にかける望み、あるいは聖杯戦争参加の経緯を教えてください 「」 質問17 親しい人間について自由に話してください、空欄でも構いません 「」 質問18 自分のマスターをどう思いますか、空欄でも構いません 「」 質問19 理想のマスター像を教えてください。それに対して今のマスターは何点ですか 「」 質問20 なにかこちらに質問はありますか 「」 今回はありがとうございました。あなたの望みが叶うことを願います +セリフ集 ●サーヴァント名 一人称: 二人称: マスター: キーワード : : 召喚 「」 レベルアップ 「」 霊基再臨 「」 「」 「」 「」 戦闘セリフ 戦闘開始 「」 「」 スキル 「」 「」 カード 「」 「」 「」 宝具カード 「」 アタック 「」 「」 「」 EXアタック 「」 宝具 「」 ダメージ 「」 「」 戦闘不能 「」 「」 勝利 「」 「」 マイルーム会話 「」 「」 「」 「」 好きなこと 「」 嫌いなこと 「」 聖杯について 「」 絆Lv.1 「」 Lv.2 「」 Lv.3 「」 Lv.4 「」 Lv.5 「」 イベント 「」 誕生日 「」