約 45,014 件
https://w.atwiki.jp/ikiikigonbo/pages/27.html
カラーページでスクラムを組む3人組 ・・・1974年から75年までフジテレビ系列で放映された永井豪と石川賢原作のロボットアニメ「ゲッターロボ」のOPから 編集コメント ◎絶対に負けられない戦いが、そこにはある―――――。 (1ページ1コマ目のラーメン屋の看板の中国娘) ・・・ハガキ職人・三峰徹の画風 (ラーメン屋の名前「擂台軒」) ・・・板垣恵介の格闘漫画バキで登場した、中国武術で高位とされる海王の称号を得た者の中から最強の「海皇」を決める大会、大擂台賽から 擂台は中国語でスポーツの試合や競争の場の意 吏毘堂「てめーら覚悟はいいか?」 技野「早よ入ろ」 (背景の全身傷だらけで顔面にも大きな傷のある筋肉質の男) ・・・板垣恵介の格闘漫画バキの登場キャラクター、ジャック・ハンマーから 彼は噛みつきを得意技とし、その咬筋力はヤシの実を軽々と切り裂くことができる 鼻から下の皮膚の傷は、「範馬刃牙」第141話「咬む(バイティング)」において、 原人ピクルとの咬み合い勝負にて食いちぎられた (ジャック・ハンマーらしき男の後にいる目を見開いた男性) ・・・週刊ヤングマガジンにて連載の松本光司のホラー漫画「彼岸島」の登場キャラクター、青山龍ノ介か (ラーメン屋の店長) ・・・板垣恵介の格闘漫画バキの登場キャラクター、次期海王候補生・張洋王から (ラーメン大食い大会の司会者) ・・・週刊少年チャンピオンにて連載の稲山覚也の大食い漫画「てんむす」より 天食祭中部予選3回戦・結日高校対以勢日輪高校の中華料理大食い3番勝負にて登場した司会者から 店を訪れた酔っ払い・蘇鹿史郎 ・・・1978年放映のジャッキー・チェン主演の香港映画「ドランクモンキー 酔拳」で登場するクンフーの達人・蘇化子から 店長 「ヒア カム ア ニューチャレンジャー」 「HERE COMES A NEW CHALLENGER」 ・・・カプコンの対戦格闘ゲーム・ストリートファイターシリーズより 「乱入」と呼ばれるプレイ中のプレイヤーに他のプレイヤーが挑戦する際に表示されるメッセージから (司会者によるフードファイター紹介シーン) ・・・板垣恵介の格闘漫画「グラップラー刃牙」第185話「祭りが始まった!!」より 地上最強トーナメントにて全選手入場の際の選手紹介から バケツに入った聖なるラーメン 聖なるラーメン・・・週刊少年チャンピオンにて連載の稲山覚也の大食い漫画「てんむす」第87話「最終決戦」より 大食い大会・天食祭本戦決勝戦の料理として登場する特別製醤油ラーメンから バケツに入ったラーメン・・・鳥山明の漫画「Dr.スランプ」で登場する待ち時間45分の巨大カップラーメン「バケツラーメン」からか 大容器に入ったラーメンはテレビ番組の大食い選手権でもしばしば登場する 1989年11月12日にテレビ東京系列で放送の日曜ビッグスペシャル 「激食!24時間耐久全国大食い選手権~日本一の大食漢は私です」では (のちの「TVチャンピオン」にて行われる大食い選手権の前身) 決勝戦の24時間耐久ラーメン3杯完食にてどんぶりではなくかめに入ったラーメンが登場した 「店長の手により闘いを告げる銅鑼が鳴らされたァ――――」 「闘いを告げる銅鑼が・・・ッッ」「今日初めて鳴らされたアァァッッ」 ・・・板垣惠介の格闘漫画「バキ」第182話「祈り」より 大擂台賽のマホメド・アライJr.VS除海王戦での試合開始の実況から (ゴングを鳴らす店長) ・・・板垣恵介の格闘漫画「バキ」第184話「勇気」より 大擂台賽の範馬刃牙VS李海王戦での試合開始の銅鑼を鳴らす男から 枷井 「こうやってゆっくり冷まして食うのが勝利への近道!!」 (ラーメンの麺を高々と持ち上げる枷井) ・・・週刊少年チャンピオンにて連載の稲山覚也の大食い漫画「てんむす」第87話「最終決戦」&第88話「想いを胸に」より 大食い大会・天食祭本戦決勝戦にて龍星学院食い道部部長・三ヶ月かずえと東京青葉学園食い道部部長・村上マリーが 決勝戦の料理であるラーメンをより早く食べる方法から 司会 「そうこうしているうちに完食!!」 「吏毘堂選手完食です!!」 (ペロリと舌を出す吏毘堂) ・・・食品メーカー不二家のマスコットキャラクター・ペコちゃんからか もしくはナムコのアクションゲーム・パックマンシリーズの主人公パックマンからか 司会 「弱冠13歳 吏毘堂猛選手ッッ」 「弱冠17歳ッッ」「範馬刃牙がッッ」 ・・・板垣恵介の格闘漫画「グラップラー刃牙」第368話「チャンピオン誕生!!」より 地上最強トーナメント決勝戦で見事勝利した主人公・範馬刃牙について実況が放ったセリフから (空になったバケツを見せる吏毘堂の表情) ・・・板垣恵介の格闘漫画「グラップラー刃牙」第369話「みんなアリガトウ!!」より 地上最強トーナメントの優勝ベルトを掲げる主人公・範馬刃牙の表情からか 司会 「アリガトォォォォ アリガトォォォォ」 「アリガトオオッ」「アリガトォ~~~~~」「アリガトオオッ」 ・・・板垣恵介の格闘漫画「グラップラー刃牙」第185話「祭りが始まった!!」より 地上最強トーナメントの全選手入場時に観客が史上最高のマッチメイクに感謝の言葉を投げかける場面から (賞金獲得が決まり調子に乗る吏毘堂と枷井に怒りをあらわにする店主) ・・・板垣恵介の格闘漫画「バキ」第172話「幕開け②」より 主人公・範馬刃牙が海王の頂点を決める大擂台賽に参加するための立ち合い相手に選ばれた 次期海王候補生・張洋王が怒りをあらわにした場面から (チャイナドレス姿のおばちゃんを見た面々の顔) ・・・週刊少年チャンピオンにて連載の佐藤タカヒロの相撲漫画「バチバチ BURST」第31話「力」より 虎城部屋の王虎剣市が主人公・鮫島鯉太郎との取組で勝負が決まった際に鮫島に見せた表情から (チャイナドレスを着たラーメン屋のおばちゃんを見て)「オゲリッシュ」 ・・・かつて世界各地の衝撃的な画像・動画・ニュースを掲載していたウェブサイト「Ogrish.com」からか グロ画像・動画が見られる有名ショックサイトとして君臨していたが、現在はLiveLeak.comに統合され動画共有サイトとなっている 編集コメント ◎この後スタッフが(略)。次号、先生に怒られる。 CTCの「1枚イラスト一本勝負!」コーナーにて枷井のイラストが掲載
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/7477.html
ガイアとは、ギリシャ神話に登場する大地の女神の名。 天空の神ウラノスとの間にクロノス等のティターン(タイタン)神族、キュクロプスの三兄弟を産んだとされている。 ひいては大地・地球そのものの事を指す語としても用いられ、ガイアがもっと俺に輝けと囁いている 現代の創作物においてもガイアの名を冠した存在が登場する事は少なくない。 …日本では男性名扱いされる事が多いが。 まあ濁音(特にガ行)は男のロマンを掻き立てるのだそうで、男児向けコンテンツにはよく使われるわけなので、 織姫星の事なのに濁音しかなかったもんだからむさ苦しいおっさんの名前扱いされたりとか、こいつらとか枚挙に暇がない。 MUGEN的にはオロチの決め台詞「我、ガイアと共に在り」で聞き慣れている事だろう。 ちなみに、上記の通りガイアはギリシャ語であり、英語圏における地球は「アース」である。 MUGEN用に製作されたものでも以下のようなキャラクターが該当する。 ウルトラマンガイア ガイアガンダム → 地球連合軍を参照。一応パイロットは女性。 黒い三連星の一人が生身でMUGEN入りしてると思う人がいるとも思えないが → ドムを参照。 ガイアー?並行存在(ガイヤー)が六神合体した状態でなら居ますけど 「環境利用闘法」ガイア → 本項で記述 「近代オリンピックの歴史はしょせん人間の潜在能力にいかにして近づくかの歴史ッ」 + 担当声優 遊佐浩二 『グラップラー刃牙(2001年TVアニメ版)』 前島貴志 『グラップラー刃牙(BeeTVデジタルコミック版)』 村瀬歩 『バキ』 板垣恵介氏の格闘ギャグ漫画『グラップラー刃牙』の登場人物。 陸上自衛隊・第1空挺団精鋭部隊の班長を務めるスキンヘッドの男で、普段は気弱な衛生兵「ノムラ」であるが、 有事の際には「ガイア」としての人格が表に現れ、強力な軍人として君臨する。 「ミスター戦争(ウォーズ)」の異名を持ち、その実力はオーガにすら匹敵すると言われている。 その容姿から明確な年齢は不明だが、後述する経歴を鑑みると『バキ』登場時点で恐らく30代中盤程度。 若い頃は日本を離れて傭兵として活動しており、20歳の頃にウガンダ内戦に参加したが、その最中にウガンダ軍に捕えられ、 銃殺処刑されそうになったその刹那、極限状態で鋭敏になったガイアの精神に向け、兵士達が銃口越しに放った“殺意”を感じた事で、 ありとあらゆる危険に対する“勘”が異常発達し、軍人として神がかった力を発揮できるようになった経緯を持つ。 ちなみに、処刑寸前に味方の援軍によって救われたのだが、この際の恐怖から全ての毛髪が抜け落ちてしまった。 「人を殺した事がある」事を「童貞を捨てる」と表現する。 刃物や偽装等と言った軍人としての戦場格闘術に加え、周辺の植物や水さえも利用して武器に使い、 更には自分自身の体をコントロールしてアドレナリンを大量分泌させる等といった「環境利用闘法」の達人。 この他にも特殊な呼吸法を会得しており、それを用いて爆音にも等しい大声を発して相手の意識を混濁状態にする「鼓膜破り」なる特殊技も使用できる。 劇中では北海道大雪山系におけるヒグマや機甲師団を相手にした壮絶な訓練の最中、中学生の頃の刃牙と相対。 真田・倉石・千葉兄弟・金本といった自身の部下を破った刃牙に対して出陣、一度は彼を仮死寸前にまで追い詰めるも、 闘志を奮い起こして再起した刃牙に敗退。以降は彼を仲間と認め、山中で部下達と共に夕餉を共にする仲を築いた。 その後、「刃牙がガイアに勝った」事を勇次郎に告げた人物が漏らした「勇次郎に匹敵すると言われている」 という言葉に勇次郎が激昂して起こした大騒動に駆け付け、 刃牙と戦う前の勇次郎に「野暮用」と称して勝負を挑んだものの(戦闘シーンすら描かれずに)全く歯が立たずに敗れている。 「ガイアはオーガに匹敵する」と言うのは所詮噂に過ぎなかったのか、それとも昔は本当に同程度だったが、 オーガがその頃より遥かに強くなっていたのか、その辺りは定かではない。 後に『バキ』中盤において再登場。地下闘技場における死刑囚シコルスキーとの戦闘では環境利用闘法を最大限に利用し、 相手の精神を徹底的に追い詰め、戦意を喪失させて勝利を果たす。 『範馬刃牙』では烈海王や愚地克巳ら共々、米軍が用意したピクルハウスに潜入していたが、 勇次郎にはその存在が露見しており最終的には彼らが帰還したのち、自身もピクルに見送られながらその場を離れている。 『刃牙道』ではまさかの本部流柔術門下生(本部以蔵の弟子)であった事が発覚。 死刑囚編以降強キャラとして描かれるようになった本部との稽古でも手玉に取られていた。 また、彼を主役にしたスピンオフとして『バキ外伝 GaiA』(読切、著者は富沢ひとし氏、単行本には未収録)、 『バキ外伝 ガイアとシコルスキー ~ときどきノムラ 二人だけど三人暮らし~』(著者は林たかあき氏、シコルスキーとのダブル主人公)が存在。 『GaiA』では、2000年代におけるイラクの激戦区にて自衛隊の戦死者を一名も出さずに帰還する、 次期米国大統領を暗殺の魔の手から守り抜く、自身の名を騙る偽者を「トンネル」によってマスコミの眼前で容赦なく惨殺する等、 自衛隊最高精鋭の軍人としての実力を遺憾なく発揮している。 そんな彼だが、一部のネット界隈では「間男」「同人ゴロ」のレッテルを貼られている。 原作166話「オーガ降り立つ!」で顔面をボコボコにされたガイアが登場するシーンがあり、 その中の台詞を改変したコラ画像が出回り、ガイア=間男というイメージが広まったのだと思われる (問題の間男扱いもその一つで、 「百合(女性同士の恋愛)の間に挟まろうとして勇次郎の怒りを買う」という内容であり、 「なんだァ?てめェ……」等と同様にバリエーションが多い。 間男ネタに限らず汎用性に富む画像であるため、 「とりあえず空気を読まない発言をしてボコられる」 という流れで多種多様なネタに使われる)。 おまけに原作でガイアをボコボコにした勇次郎もそのコラ画像の影響で百合厨扱いされるようになってしまった 実際は先述のように勇次郎に挑んだ結果、返り討ちにされた場面である。 もちろん、ガイアにそういった趣味は無いため、 不用意にこのネタを使うとコラ画像のガイアの様な目に遭いかねないので注意しよう。 MUGENにおけるガイア 多数の刃牙キャラを製作したtokage氏によるガイアが存在する。2013年11月30日公開。 現在は氏のOneDriveに繋がらなくなっているため、茉莉氏が代理公開している。 ビスケット・オリバやジャック・ハンマー同様に3Dモデルによって製作されており、 作者曰く、原作における戦い方のイメージから投げ技を中心に狙っていく形になるよう仕上げたとの事。 デフォルトでAIも搭載済み。 海外製作者のEmperor氏による強化改変版も存在する。 全体的に性能が上がっており、ランクは1P~6Pで狂下位、7Pで狂中位(ルガール2nd11Pと同レベルとの事)。 また8Pで簡単な即死耐性が付き、9P以降は投げ技に当身が付与される。 製作者は余程のガイア好きらしく、アニメ版『バキ』でガイアが出た22話放送の翌日に本体更新され、ポトレもバキ版に変更された。 出場大会 打撃vs投げ 交代式タッグ大会 友情の属性タッグサバイバル 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント 更新停止中 MUGENの迷宮 プレイヤー操作 単発!良キャラ発掘絵巻(part182)
https://w.atwiki.jp/flightglide/pages/40.html
2439年 アルマゲドンレポート 箱舟より 執筆責任者:植民活動支援機構 臨時現地統括責任者――掠れて読めない X-day 私達は我が母星パルエが光る光景を見た。 パルエの陰に入った「箱舟」の楽しみはパルエの街の光を見る事だった。 今日は違った。ロケット燃料の光跡が幾千、幾万本も闇を照らし出し、街の光を覆い尽くした。 最初に気付いた者は何が起こったのか分からなかっただろう、事故かはたまた故意かすら。 しかし全ては始まった。核弾頭を在庫処分のように、ロケット花火を並べて火を付けたみたいに飛ばしている。 爆弾で地面を耕すような戦争をしてきた我々人類でさえこんなことは経験したことは無い。 核爆弾で地殻を耕すような・・・それ以上の表現ができない。 どの国も対空、対宙ビーム兵器を目いっぱい照射している。 しかしそれを上回る飽和攻撃を受けている。どの国も着弾する核弾頭の爆風で対空兵器が破壊され、みるみるうちに空へ延びるビームは沈黙してしまった。 そこからは狂ったように、いや最初から狂ってる。 ロケット燃料の光跡が四方八方へ飛び去り、あたり構わず地面を耕している。 我々「箱舟」メンバーは4時間、たった4時間だったが、全ての人類が消滅する光景を見ているしかなかった。 「箱舟」船員への心へのダメージは大きかった。 当然だ、当たり前じゃないか。植民するのは私達だが、移住するのはパルエに住んでいる人々だったのだ。 もはや計画は頓挫した。本末転倒だ。ちくしょう。なんでこんなことに。 自棄を起こした船員が船内をやたらめったらに破壊している。止めに行かなければ。 暴動に発展した、警備隊がテイザーで鎮圧している。幸いなことにコントロールルームや操縦区画、エンジンブロックでの惨事は起こらなかった。 ひとまず精神的に参ってしまった船員を懲罰区画に放り込んでおくしかない。 しかしもうどうすることもできない事が一つだけある。 【「箱舟」への支援物資が来ない】 こればかりはもうどうにもならない。お手上げだ。 持って15日分しかない、クソッタレが。今日積み込む荷物も全て地上で灰になった。 最終的に船員全員をコールドスリープにかけることになる。 とはいっても助けが来なければただの棺桶になるだろう。最終手段はオッズの低い賭けでしかない。 X+1day 寝付けなかった、いくら目を閉じてもまぶたの裏に焼き付いたあの光を忘れることはできない。 植民活動支援機構のスタッフも全員同じようだった。中には寝ずに遺書を何十枚も書いてる奴までいた。 うちからは懲罰区画行きは出なかったが、逆だ。暴れる気力もない奴らが大半だ。 いつもは3交代で行うローテも崩れた。終末が近いので皆心細くなっていた。 食事は全員で摂った。私たちのミーティングルームは人で埋まった。だが折れそうな心を支えるには十分だった。 沈黙を破ったのは副長だ。 “私たちはこれからどうしましょう” その鶴の一声はスタッフの心を支えるに十分だったようだ。少ない可能性でも話し合えばいい案が出てくるかもしれない。 そして何より、皆で話し合っている間は悲観はしても絶望に至ることがない。 そうだ、可能性。可能性の話を私達はし続けた。 そんな折警備隊が私達の部屋にやってきた。警備隊では収拾がつかないらしかった。 何がって、私達とは違って心が折れてしまった奴らがどんどん増えているらしい。 悲観しないように話術を巧みに操る警備隊の言葉でさえ、あのパルエを覆い尽くす劫火の前には無力だった。 狂ってしまい脱出ポットで逃げようとしたり(ソイツのいう事ではパルエに残した家族が心配だったそうだ) 無理心中をしようとしたり、機器を片っ端から壊そうとしたりする奴も。 見つけ次第懲罰区画に放り込んでいるが、その区画もパンク寸前だそうだ。 決断は迫られていた、何より早く次の手を打たなければ手遅れになる。 我々植民活動支援機構は軍隊上りの技術者が多い、だから冷静になれた。 だがほかの船員は訓練されているとはいえ「一般人の中のスペシャリスト」程度でしかない。 警備隊も軍人だった我々を頼らざるを得ない状況だという事だ。 どちらもメンツにかけて絶対ありえないとまで言っていた警備隊と軍人が手を組むなんてな。 まったく世も末だ。・・・ジョークにもならん。 懲罰区画にいる奴らをほとんどコールドスリープにかけた。例外は比較的冷静な者と、今後の対策会議で力になってくれそうな奴だ。 改めて、今度はパルエの大陸が昼になっている時に母星を見た。 ただし「箱舟」のすべての窓に耐圧シャッターを作動させた。 その惨状を見たのはコントロールルームの奴らと植民地活動支援機構と警備隊のメンバーだけだ。 2度目だからもう心は揺り動かなかった。冷徹な目でそれを見ることができた。 ・・・大陸の至る所から煙が上がり黒い雲を形成し、その隙間からは大型のクレーターが至る所に出来ている。 そんな我が星パルエを。 X+2day 未だパルエとの連絡は取れず。 全回線で呼びかけているが反応が無いとの事。 各国にも地下深くにシェルターがあっただろうが、恐らく根こそぎ掘り返されたのだろう。 シェルターは放射線を通さないのが主目的で、直撃には耐えられるわけがなかった。 警備隊と植民活動支援機構はこの日は休みを貰えた。治安維持活動に従事したためだ。 船内はいつもの調子を取り戻している。ただし空気がいつもよりぎこちないが。 皆平静を装っているが、火で焼かれるパルエを見て冷静でいられるわけがなかった。 それでも気丈に振る舞おうとしている。あるいは懲罰区画の奴らがコールドスリープに消えた恐怖からだろうか。 しかし秩序は守られた。数日ならば確実に大丈夫だろう。 X+3day 改めて対策本部が設立された。ただし、何に対しての対策かは分からないため、ただの「対策本部」だけだった。 有識者や学者、警備隊と植民活動支援機構の代表者が話をした。 自分も出たが、全く進展を見せることは無かった。 パルエは滅び、「箱舟」も今日は3日目だからあと12日で兵站が尽きる。 そうなればもはや棺桶だ。コールドスリープ装置を使っても救助が来なければ半年、長く見積もっても1年持たない。 その前に何に対して対策を立てればいいのか分からない。 その状態で有効な対策を立てろなど、土台無理だ。 X+4day 今日の会議も進展しなかった。 地球に戻る案は(冗談で出されたのだろう)即却下された。 当たり前だ。放射能汚染地域で人間が生きていられる訳が無い。 仮にそれが現実になるとしたら最低100年後だ。そんな時間は無い。 開拓惑星に降り立つ案も提案された。これはなかなか現実的な案だった。 だが時間が足りない。元々兵站船をバケツリレーしながら開拓惑星に行く予定だったのだ。 それを単艦で行うのは無理だ。 しかも植民に際しての気候制御ユニットもこの船には搭載されていない。 あるのは試験導入される予定だった「種蒔き機」だけだ。 一番現実的な案はやはりコールドスリープでパルエからの救助を待つことだけ。 結局そこに行き着き、解散になった。 X+4day 兵站はあと11日。 会議は、コールドスリープに入るまでに船員を説得しつつ治安を維持する方法についが話し合われた。 今回から各ブロックの代表十数名が話に加わった。 彼らはコールドスリープの結論に至る経緯を聞き、非常に動揺していたが、なんとか善処すると言ってくれた。 船員の説得や心のケアについては警備隊や医師が巡回するとも決まった。 我々は一部が警備隊の補佐をすることになる。万が一の時は軍人の方が機転が利く。 警備隊もそれを理解してくれたようだった。 会議が終わってミーティングルームに帰ってくると副長以下5人が私を呼んだ。 他の皆は就寝しているか、遺書を書いているそうだ。 そこで私はとんでもない事を耳にすることになる。 “未来に賭けてみないか” “私たちはもう死んでしまう” “だがまだパルエには生き残っている人類が存在するはずだ” “彼らの未来に賭けてみないか” そう言われた。私は言っている意味が分からなかった。 つまり、と一呼吸おいて副長が話し始めた。 曰く、これからパルエは放射能汚染で砂漠化してしまうだろうという事。 曰く、砂漠化すると植物は極端に育たなくなるだろうという事。 曰く、我々が「箱舟」に積んでいる「種蒔き機」は開拓惑星の砂漠を少しでも緑地化するために投入される予定だった事。 曰く、それを改造して生殖機能を付与しリプログラミングをした上で、砂漠化したパルエに解き放とうという事。 曰く、繁殖は早いローテーションを組ませることでこれから激しくなるパルエの気候変動に対応させようという事。 曰く、「種蒔き機」は耐ABC(NBC)機能は無いため、成層圏で当面は生活させるという事。 曰く、その為に脱出ポットを改造して成層圏で「種蒔き機」を放出するプランを作成したという事。 曰く、プランの完了には時間がかかり、早い内に私たち植民活動支援機構以外を全てコールドスリープに追い込んでしまわなければいけないという事。 曰く、会議に議案を提出して採択を取る時間がなく、事は1分1秒を争うという事。 曰く、これは事実上のクーデターになってしまう事。 それが言われた全てだ。 “最終的な判断はあなたに任せる、明日までに決めてくれ。” とまで言われてしまった。 X+5day 兵站はあと10日。 ショックを受けたのか書き終わった後すぐに寝込んでしまった。 ただ、いい案に思えてきた。 未来に託す、か。悪い響きではないな。 この棺桶で、何もせずに朽ちていく訳にはいかない。 起きてから副長に同意のメッセージを送っておいた。 ついでに、このプランの名前を考えておけとも。 クーデターは実行される。すると決めたからには最期までする。 すぐに返事が返ってきた。 “実行は明日です。” “植民活動支援機構のメンバーへの説得はすべて完了しました。” “あと生体機関に詳しい科学者も抱き込んだ。彼らは我々に賛同してくれた。” “作戦名は[WagTail s]になった。” 「鶺鴒(セキレイ)時代」・・・いや、「鶺鴒期」作戦か・・・。 良い名だと思った。 あの「種蒔き機」は尾長で、飛んでいる時は尾が揺れて中々綺麗だ。 だからだろう、あんな名前を付けたのは。 X+6day W-day [WagTail s]は発動した。 武器庫を襲い、警備隊を倒し、クーデターを起こした。 ただ警備隊には根回しがされていたのだろう、抵抗と言える抵抗はなかった。 そのかわり警備隊の面々も作業チームの雑用という事で残すことになった。 負傷者はこちらテイザーの着弾で火傷をした者が数人、死者はゼロ。 警備隊側もテイザーでの火傷が主な負傷理由だ。 ただし運悪くテイザーが首に当たり神経系への過電流で一人が意識不明のまま戻らない。 しかしそれを嘆いてるわけにはいかない。悪役を貫き通すまで。 制圧が完了次第コールドスリープ装置に送り込んでいく。 多くの者は我々に恨み言を吐いた、出来るだけ死ぬのを引き延ばしたいのが人間だ。 コールドスリープで死ぬわけではないが、それが遠因になることは確かだ。 ただ、中には察しているような人もいた。 一日かけて全員のコールドスリープが完了した。 最期まで過ごしたかっただろうが、未来への可能性のために犠牲になった。 黙祷を捧げる。議論に割く時間が無かったばっかりにこの結末になってしまった。 しかしこれであと9日に迫っていた兵站が4倍に伸びる。 実際は「種蒔き機」の改造にも兵站の一部を使うため3倍になるだろう。 つまりあと27日、それ以内に[WagTail s]を完了させなければいけない。 この報告書を書いている暇も無くなるかもしれない。 今日の終わりに、「種蒔き機」の命名を「Wagtail」とする事が全員一致で可決された。 W+1day あと26日 「種蒔き機」の改造作業に入る。 内容は 2 成層圏での生存力強化、酸素に頼らないエネルギー確保、できれば光合成が好ましい。 3 耐ABC、特にAとCに対しての強化、世代を重ねるごとに耐性が増えるように遺伝子を改造。 1 舞い上がった土埃による氷河期に備えての寒冷化対策、それに連なる効率的なエネルギー消費。 7 視力の強化、それによる眼球の肥大化。できれば天体望遠鏡クラスの倍率が望ましい。 「種蒔き機」の対置物体投射プログラムを正確なものに変更。 8 攻撃性の排除、カーストの最下層に位置するようにプログラミング。 4 「種蒔き機」としての機能の改造、種子を自己生成するように設定。 この機能が世代を重ねるごとに退化する事が無いように祈る。 5 種子も一種類が他を駆逐することが無いように繁殖力と生命力を抑える。 これが裏目に出ないことを祈る。 6 生殖に関しては様々な方法を導入、保険だ。 これが期間内で出来ることだ。 時間が余ったらこれ以上の改造を施す。 デバグ作業がすぐに終わればの話だが。 軍や民間の通信基地が生き残っている可能性に賭けて、「唄」を歌わせる機能も追加したい。 もちろん「唄」と言うのは隠語だ。それ自体は歌なのだが音を正しく解析出来れば暗号が解読できる。 今回は全ての回線で使われていたコードに沿って暗号鍵を設定する。通信基地が生き残っていればすぐに解読できる。 新人類が新しい無線機を開発した時は・・・「種蒔き機ラジオ局」が開設されるだろうな。 どうせ旧人類の無線機を直したとしても我々の言葉が分かるはずがない。 だが「唄」は聞いてくれなくても「歌」くらいは聴いてくれるかもしれない。 「唄」の内容は我々「箱舟」がどのような経緯を辿ったか。パルエを生き返らせる策について。エトセトラ W+2day 「種蒔き機」を一回バラす作業に入る。プログラミングをリセットしている暇はない。 多少不具合が出ようと上書きを繰り返していくしかない 2日かかるだろう。 W+3day W+4day 解体完了。これより各種作業に入る。 船の対置物体投射プログラムを弄って脱出ポットをパルエに全部投射するように改造する。 投射する時は船内は無重力になるため、安全帯を付けるハンドルを船内に溶接していく。 W+5day 培養器を船内から掻き集める。 これが無いと何も始まらない。 班を分けてリスクの分散を始める。 時間がない。これで半分でも生き残ってくれれば万々歳だ。 W+6day 寒冷化対策を施すにあたって、変温動物のDNAを注入することが決定。 これによりエネルギー消費効率を大幅に上げる事が出来る。 事項の光合成の機能を重視するため、早くこの作業を切り上げたい。 この作業に2日、光合成機能追加を同時進行で3日かかる。 この2つが「Wagtail」の体細胞ベースとなる。 W+7day 光合成には植物のDNAを入れたいが、動物とは適合性が少なく。代替を必要とする可能性。 クリプト植物、ハプト植物をベースに培養する案が出ている。 W+8day 変温DNAの注入完了。適合作業に入る。 光合成DNAは闇鍋を2体、他は有力な光合成DNAを各個体に均等に埋め込む。 明日にはこの作業は完了、一旦デバグ作業を挟んで次項へ。 ここがコケたら全てが水の泡だからだ。 W+9day デバグは粗方大丈夫だ。 だがここで誤算が発生した。 耐ABCは特にAとCだけとしていたが、今後新種のウィルスによって「Wagtail」が全滅してしまう可能性は指摘されていた。 我々の持つワクチンは全て投入しているが、それでも不十分だ。 AとCについては耐性さえあれば凌げるが、ウィルスについては順応させる必要がある。 そのためのワクチンなのだ。 だから半ば諦めていたのだが、誰かが画期的な案を持ってきた。 “RNA遺伝子にワクチン性を持たせる”というものだ。 RNA遺伝子は変異性が高く、DNA遺伝子より不安定だ。 レトロウイルス科 のヒト免疫不全ウイルスにも見られるように、悪性変異した時の危険度が高い。 だが変異性を上手く利用できれば新たなウィルスに対抗できるかもしれない。 急ぎ、RNA遺伝子を解析し調整するように指示を出した。 最悪でも「Wagtail」がウィルスをばらまくような事態は避けねばならない。 W+10day 耐ABCは順調だ。 Bを除いて今日中にでも遺伝子調整が終わるだろう。 世代を重ねるごとに耐性を強化するように調整を重ねる。 W+11day 1種族の「Wagtail」が拒絶反応を起こし全滅。 原因は不明。調査している時間は無い。強行軍を続行。 全滅した「Wagtail」担当の職員は他の担当に回す。 W+12day 「種蒔き機」としての本来の機能を強化する。 種子の自己生成について 種子植物の機能を生体に埋め込み、適合させる。それは不思議なことに子宮のような形になった。 まぁ当然と言えば当然だ、種子植物のめしべは子宮の形と似ているから。 種子に関しては沿岸部で育ちやすいヤシ系と、砂漠地帯に強いサボテン、アロエベラ系が主になる。 形状は種子にジェル状の保護層で覆い、地上に着弾した時の衝撃吸収およびジェルに根を張る事になる。 もちろんこれにも耐ABCを加える。 ただし植物に生命力を増加させるのは良いとして、繁殖力が強すぎると良からぬ結果を生む。 生命力は順当に強化する事は許可されが、繁殖力は程々に抑えられることになった。 W+13day 「Wagtail」の生殖機能については既に複数の実証段階を終えている。 実証試験を行ったのは我が植民活動支援機構だからだ。 ただ、「種蒔き機」自体に生殖機能は無い。 培養液に浸したガラスケースの中の生殖器で「稚魚」を育てているからだ。 「稚魚」というのはもちろん「種蒔き機」の幼獣だ。魚のように空中を泳ぐことからそう呼ばれている。 生殖機能を「Wagtail」に取り付けるに当たって大幅に小型化される。 当然生殖能力が、つまり一度に「稚魚」を生成する能力も縮小されるわけだ。 これもあらゆる環境に対応できるように改良を必要とした。 またここでデバグ作業を挟む。2,3日かかるだろう。 W+14day デバグ作業中は特定の人員以外はすることが無いので拒絶反応で全滅した「Wagtail」の死因を探る。 W+15day 拒絶反応で全滅した「Wagtail」は植物性DNAとワクチン性RNA遺伝子が複雑に結合してしまった結果だと判明した。 更に検証を進めると「何かの根」が臓器を内部から蝕んでいることが判明した。 そしてデバグの検証結果が出力され、先のデータとやっとのことで照らし合わせる事が出来た。 幸い他の「Wagtail」が遺伝子異常を起こしていることは無かった。 また、「何かの根」が身体を蝕んでいる形跡もなかった。 しかし確実性の関係上、この問題を無視出来ない。 デバグ作業が伸びる。全員で取り掛かる。 何日かかる事やら、間に合え。 軍人ゆえ耐性は付いていることを逆手にとって、アッパー系の薬物を打つ事を指示。 指定禁止薬物が禁止されている国でも、軍隊には配給、携行、使用が許可されていることは多い。 時間がない、眠っている時間はもっとない。 W+16day 兵站が少ない。それが我々を焦らせる。 確実に。 「Wagtail」が感情的になっているような気がする。 可愛げもなく「種蒔き機」としての機能を遂行するためだけに飛んでいく昔の面影はもう無い。 ガラスを外から指でなぞると培養液の中で眼を指に追従させたり、近づく職員に反応してあっちへ行ったりこっちへ行ったりしている。 本当の魚みたいだ。いや、魚はそのような反応はしないか。 W+17day 新たな問題露呈。 種子の生成機能と「稚魚」の生殖機能の導入で機能不全を起こす。 デバグが伸びる。 W+18day あと8日しかない。 デバグはまだ終わらない。 W+19day 天にましますわれらの神よ、 御名の尊まれんことを願い、 御国の来たらんことを祈り、 御旨の天に行わるる如く 地にも行われんことを。 われらの日用の糧を 今日われらに与え給え。 われらが人に赦す如く、 われらの罪を赦し給え。 われらを試みに引き給わざれ、 われらを悪より救い給え。 (震えた筆跡が見受けられる) W+20day 薬物を打ってまで作業をした代償は大きい。 昨日の作業後の記憶がない。 適量適用したはずだが、過労と合わさり精神的に悪い方向へ行っていたようだ。 なんで主の祈りなんか書いていたんだ自分は。 救いを求めるのは全てが終わった後だ。 “艱難は忍耐を生じ、忍耐は練達を生じ、練達は希望を生ず。” 自分の好きな一節だ。自分はこの言葉を支えに生きてきた。 W+21day デバグ作業が終了した。 今日から「Wagtail」の視力の強化、および対置物体投射プログラムを強化する。 視力の強化は以前から「種蒔き機」を人間が行けない場所へ行く偵察機代わりに使おうという計画があり、それを引っ張ってくる。 対置物体投射プログラムの強化も「種蒔き機」に物資輸送能力を付与する計画から引っ張ってきている。 どちらも軍事利用の為の計画だった。 W+22day 視力の強化に伴い、眼球はかなりの肥大化を見せた。 そして対置物体投射プログラムとの融合を果たした結果、眼球の周りに小型の眼が出る種族も出てきた。 眼の色は種族によってまちまちだが、白熱した溶鉱炉のような色になることが多かった。 いや、言うなれば太陽の色だ。 逆にそのような色の種族の「稚魚」は深い青色をした眼だ。ブルーアワーと言えばいいだろうか。 パルエで見た日の入り後のブルーアワーが懐かしい。 どんな酷い1日でもあの黒く、そして蒼く、地平線に見えるオレンジ色の空に感動したものだ。 パルエで見た日の出前のブルーアワーが懐かしい。 どんなに酷い夜でもあの黒く、そして蒼い空が地平線から太陽に塗り替えられていく光景に感動したものだ。 パルエに帰りたい。パルエで見たあの空がもう一度見たい。 もう叶うことは無い。 W+23day 攻撃性の排除に関してはすぐに終わった。 種族によっては近くに「Wagtail」以外が寄ると逃げ出す臆病なもの、何に対しても友好的に振る舞うもの、中立的なもの。 主にこの3つの反応が見られた。 最後のデバグ作業に入る。 当初の設定目標をクリア、それどころか最後のデバグをして2日余るのは行幸だ。 W+24day 「唄」の機能も追加されることになった。 「唄」内容は前にも書いた物が採用された。 あと自分の今付けているレポートも。 「唄」のインストールは明日だ。 「唄」の内容はここで切れるだろう。 だからパルエに残っているかもしれない人類にに何か声をかけようと思う。 何を言えばよいか迷った挙句、ある小説のフレーズを突然思い出した。 だからここに遺そうと思う。 ハローハロー、聞こえますか? ハローハロー、あなたがいますか? ハローハロー、此処に居ます。 W+25day 「唄」を全てインストールする事に成功。 W+26day 最後までパルエから通信が入ることは無かった。 最終工程を開始。 組み立てが終わった「Wagtail」を脱出ポットに詰め込む。 「Wagtail」にとっては初めての体験になるだろう。 空を飛ぶならともかく、宇宙(そら)から落ちるのだ。 しかしこの工程を計画する時ある意見が上がった。 “大昔、ロケットで宇宙へ飛び立とうとした人類が様々な動物で実験をした時の事ですが” その時、過度のストレスによるショック死が起こったそうだ。 それを考慮に入れ、「Wagtail」には睡眠導入剤を注入する。 射出してから1時間で効果が効き始め、目が覚めた時には大気圏再突入している計算だ。 最後の最後までデバグ作業に従事した職員に感謝を。 脱出ポッドに詰め込まれている「Wagtail」がグリグリした眼でこちらを見てくる。 本当に可愛い奴だ。少し不安げにしていたが、外からポッドをトントンと一定間隔で叩くと落ち着いたようだ。 ポッド射出のため「箱舟」のロールが止まる。 久しぶりの無重力、安全帯を付けて各員が所定の位置に付く。 自分は副長と最終安全装置を担当する。 W+27day 最終安全装置解除、ポッド射出確認。 これを以て「WagTail s」作戦の終了を宣言 パルエに栄光あれ。 ????年 とある砂漠地帯上空 昼過ぎ 晴れ 『~~~~~~~~~~~♪』 「今日は無線機の調子がいいねぇ」 そう言いながら髭を生やした壮年の男は機体に取り付けられた無線機をトントンと叩いた。 偵察に出る時の退屈しのぎは無線機を介しての味方との会話だ。 軍のお偉いさんから偵察中は余計な無線をかけるなと再三警告されているが、それでもやめる気配はなかった。 「へっへ~ん。ラッキーだぜ、今日は歌姫サマの歌が聴けるなんてよ。」 今無線機から流れているのは歌だ。 こんな貧弱な無線機で歌が聞こえるなんて普通はおかしいと思うだろう。 だがこの男は長年の経験からその原因を見抜いていた。 「まったくよぉ~、前々から無線機の調子が良い時に変な音声が入るなと思ってたんだぜ。」 そう言って青空を双眼鏡片手に見回す。 そしてやっとお目当ての物を見つけたようだ。そこへ向かって近づいていく。 「やっと追い付いた。調子はどうだい?歌姫サマよぉ~。」 そう言って男は前方2時半の位置にソレが位置するように調整していく。 エレベーションはソレに合わせ、少しずつ距離を詰めていく。 そして肉眼でもはっきり容貌が見えるまでに接近できた。 「今日はやけにおしとやかじゃねぇか歌姫サマ。」 そう言うとソレはギョロっとこちらを見つめてくる。 「おお怖い、そんなに睨まないでくれよ~。」 男は機体から身を乗り出してソレの全体像を見渡す。 「まさか歌姫サマの正体がスカイバードだったなんて誰も思うわけないよなぁ・・・。」 昔から偵察隊には色々な怪談があった。 その中の一つで、 「無線機の調子が良い日には女の歌声が聞こえる」 と言うものがあった。 勿論この男はただの怪談だと思っていたが、ある日それは起こった。 あれはまだ男が若く、曇り空の中偵察を行っていた時だ。 いつもはグズって雑音を吐き出していた無線機が珍しく静かだった。 また昔は真面目だったため、無線封鎖している時は黙ってそれに従っていた。 そして偵察コースの周回が終わり、帰還しようとしていた時だった。 急に無線機がグズりだした。 ピーピーガーガー五月蠅いのは勘弁だった。 なので周波数を弄っていると雑音の中から歌声が混ざっている周波数帯を見つけた。 微調整を繰り返してついに雑音が最小限になる所で止めた。 綺麗な歌声だった。 音声言語はどの国の物とも違うが、慰安でパブに歌いに来た歌手のように透き通った声だった。 若かった男はすぐに偵察隊の先輩が話していた事を思い出した。 “それはこの下の砂漠で運悪く死んだ女の幽霊が呪いの歌を歌っているんだ。” “その女は寂しがり屋で、綺麗な歌で人を惑わせて道連れを探しているんだ。” “歌が聞こえだしたらしっかり操縦桿を握って一直線に帰ってくるように” “でなければ、気が付いたら砂漠に墜落しておっちんじまうかもなぁ” そんな言葉が頭をよぎり、必死に操縦桿を握った。 スロットルを目いっぱいに上げて前線基地まで逃げ帰った。 気が付いたら前線基地のハンガーで機体ごとフックで釣られていた。 急いでその先輩に話をした。そうしたら先輩に笑われたのだ。 曰く、先輩も何十回もその歌声を聴いたそうだ。 “自分も若い頃は先輩に砂漠で死んだ女の歌の話をされたよ。” “んでお前さんと同じようにそれを信じていない輩だったよ。” “そしてお前さんと同じように逃げ帰ってきたんだ。” “同じように先輩に笑われたよ。そして同じようにこの話を聞いたんだ” この話は内密にな、と一呼吸空けて話し始めた。 「そもそも、この偵察機に積んである無線機はどれくらい通信範囲がある?」 「そりゃ・・・900mくらいですけど」 「ああ、しかも雑音ばかり吐き出す欠陥品だ。」 「あのピーガーにはうんざりさせられます。中継船を何個も通ってくる音声なんて聞けたものじゃありません。」 「まぁそれは置いておいて、つまり歌声は900m以内から発信されている可能性が高い訳だ。」 「でも、発信されてる電波が強かったらもっと遠くからでも聞こえますよね?」 「うちではそんな性能が高い無線機を積んでたかな?」 「・・・なわけないですよね。実際900m以遠は雑音だらけです。」 「そう考えるとますます900m以内で発信されてる可能性が高い訳だ。」 「じゃ、じゃあソレは・・・」 「坊主、人に答えを聞くのもいいが自分で探すのも乙なもんだ。せいぜいがんばれ。」 「ヒントくらい下さいよ!」 「ヒントか。無線機の調子が良い日に周波数を弄ってみな。運が良ければ・・・」 「よ、良ければ・・・?」 「おっと、そろそろ俺の出撃時間だ、じゃあな。」 「そ、そんなぁ!」 あれから何十回も偵察任務で出撃した。 ピーピーガーガー五月蠅い無線機と格闘しながら飛び続けた。 そしてついに無線機が雑音を吐き出さない日が来た。 夢中になって無線機を弄り回した。だがその日は歌声が無線機から聞こえることは無かった。 意気消沈してその日は帰還した。 帰ったところで先輩が待っていた。 “その顔は期待したけど何もなかったんだな?” なぜそれを知っているんだろう。 “お前の顔見りゃすぐ分かる。言っただろう、運が良ければ、って” そう言って先輩は自分の部屋に帰って行った。 その日からまた百回は飛んだだろう。 無線機の調子が良かったのはその中で4回、その日で5回目だ。 その日は今でも覚えている。 夕日が世界を包み、そして闇が世界を覆う直前。 夕日は眼に痛く、だが美しかった。 そして五月蠅かった無線が突然静かになったのを聞き逃さなかった。 夢中で周波数を弄る。 祈りながら、願いながら。 想いよ届け。そう思って弄り続けた。 そしてやっと見つけたんだ、歌姫の歌声を。 聞き惚れている場合ではなかった。 すぐに我に返り、双眼鏡を懐から取り出して辺りを見回す。 残念ながら夕日の光でその時は見つけられなかった。 とても悔しかった、声は聞こえるのに姿が見えないなんて。 偵察コースを飛んでいる間、歌声はずっと聞こえていた。 900m以内にいる、それは確実だったんだ。 そして夕日が落ち、夜が世界を包み込む寸前。 「蒼の時間」が訪れる。 空が青と黒の中間の色になる。 星の輝きが蒼い夜空を背景にポツポツと輝いていて綺麗だ。 さらには月の光がポツンと一つ辺りを薄く照らしている。 無線機からは美しい歌まで聴こえる。 悔しかった気持ちも収まってきたところで基地へ帰還する時間になった。 月の光に機体が照らされながら帰り道を進む。 いつ見ても月は綺麗だ、今日は一つしか出てないが・・・ ん?、今俺は何て言った? 月が一つしか出てない・・・? そんなはずがない、月は二つのはずだ。 そう思って二度見する形で月を見上げたね。 やっぱり月は一つしかなかった。 もう一つの月がある所にはオレンジ色の星が・・・ 星じゃない? そして確認するために双眼鏡を覗いた、最高倍率まで伸ばして足りないから機体を近付けていった。 ついにその正体が分かった。 月に照らし出された長く蒼い尾、青白く光る推進器官そして・・・ 眼だ、スカイバードの太陽のようなオレンジ色の眼だったんだ。 スカイバードを観ながら、そいつが歌う歌を時間一杯まで聴いていたね。 その日はもう眠れなかったね、歌姫の虜さ。 その日の内に偵察隊の中で絵が上手い奴に目に焼き付けた物を記憶通りに描いてもらった。 振り返るとソイツには悪い事をしたと思うよ。 徹夜してまで付き合ってくれたんだから。 次の日、いや徹夜した朝方、完成した絵を見てから謝った。 そしてその絵が今でも宝物だ。 出撃する時は風防にいつも貼っている。 次の日、偵察から帰ってきた先輩に話したら、 “良く見つけたな、あのスカイバードがお前の捜していた歌姫サマだぜ。” “いつも同じスカイバードが通ってる訳じゃ無いらしいが、みんな歌は一級品だ。” “上の連中は後ろで椅子にふんぞり返ってるからこの事は知らないだろうが。” “俺達偵察隊はそれを語り継いできんだ。怪談という形でな。” “お偉いさんが気付いたらスカイバードが乱獲されちまうかもしれないから黙っとけよ。” そんな話をしてもらった。 誰が他に話すもんか、歌姫サマは渡さない。 その心の声を聞いたのか先輩は満足そうに頷いて、 「がんばれよ」、と言って部屋に帰って行った。 「そして話は今に至るって訳だ。」 昔の事を思い返しながら壮年の男はしみじみとする。 あの後いくつもの戦いがあった。 あのめんどくさがりで、でも優しかった先輩は偵察中に敵戦闘艦と出会った。 すぐに着弾観測任務になり、満身創痍になりながらも最後の一発まで着弾を報告しながら敵戦闘艦の撃沈と引き換えに墜落した。 そして今では俺が大先輩になっちまった。 怪談は今でも語り継がれている、俺のように歌姫サマの歌を聞くやつがいる。 そいつには先輩のようにヒントだけ与えてからかっている。 自分で見つけた時の感動を味わってほしいからという想いなんてこれっぽっちもない。 もちろん俺が歌姫サマの歌を独占したいからに決まってんだろ。 と、風防に付いている絵と外で泳いでいるスカイバードと見比べる。 今回来てくれたスカイバードはどうやらあの日のスカイバードと同じらしかった。 なんという偶然か、俺は運命に感謝したね。 「さぁ、今日も綺麗な歌を聴かせておくれよ。」 -Fin-
https://w.atwiki.jp/dgbcs/pages/49.html
SS① タイトル written by (自己紹介と決戦準備) ラピス (決戦準備2) ラピス 邂逅 -石動美空- カグメX 邂逅 -武原式- カグメX 邂逅 -根原啓子- カグメX 邂逅 -拳条朱桃- カグメX 邂逅 -彩妃言葉- カグメX 邂逅 -乃木坂サヤカ- カグメX 邂逅 -裸繰埜命心咲白雪- カグメX 邂逅 -カグメn- カグメX 鬼姫吉凶は揺るがない アギト 決戦準備2.5 ラピス 嵐の豪邸殺人事件1 ラピス 邂逅 -鬼姫吉凶- カグメX 邂逅 -一千八- カグメX 邂逅 -クリスティア・トレイシー・阿笠- カグメX 嵐の豪邸殺人事件2 ラピス 嵐の豪邸殺人事件2.5 ラピス 1、2ターン目回想 ラピス 独白──根原啓子 ラピス 8、9ターン目回想 ラピス (SSタイトル) 作者名 (SSタイトル) 作者名 (SSタイトル) 作者名
https://w.atwiki.jp/sauetorap/pages/21.html
「WALK THIS WAY」・・・米国のヒップホップグループ・Run-D.M.C.の楽曲から 編集コメント ◆走りっぱなしじゃ疲れるから止まることも大事。でも、俺らの青春(ヒップホップ)は止められない。 扉絵はRun-D.M.C.のシングル「WALK THIS WAY」から 編集コメント ◎魔法のことば。「おはよっしゃっしゃっす〆」!! 魯良 「おはヨーグルト」 「おはヨーグルト」 ・・・小林よしのりのギャグ漫画「おぼっちゃまくん」の主人公・御坊茶魔の代表的ギャグから (怒りを抑える佐上) ・・・板垣恵介の格闘漫画「バキ」第49話「試合と本番」より 神心会空手の愚地克己の表情から 「ふしゅる ふしゅる」 「ふ・・・」「ふしゅる・・・ふ」「ふしゅ」 ・・・同じく「バキ」第135話「もう一人」より ロシアの死刑囚・シコルスキーが主人公・範馬刃牙と対峙した際のセリフから 「来る来る来る来るきっと来る♪」 「Oooh きっと来る きっと来る 季節は白く」 ・・・ホラー映画「リング」の主題歌であるHIIHの「feels like`HEAVEN 」から 「貞子ばりに這いつくばって」 「貞子」・・・同じく「リング」にて登場する幽霊から 編集コメント ◆やりすぎはダメ絶対!! ◎次回のゲストラッパーはACEさんです!! 配信動画
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1677.html
<東方邂逅録~幽明境を同にする~ 第二話> 「えーっと……落ち着いた?」 「あぁ……なんとか」 一通りデスティニーにありったけの暴言を撒き散らし――とはいえそれをぶつけられる当人はどこ吹く風 だったが――、シンは乱れに乱れた息を整えて声をかけてきた黒い帽子の少女へと答える。 「それで、貴方たち何?」 「いや何と言われても」 「じゃあ誰?」 「いや誰と言われても……あ、いやそれは答えられるけど」 興味津々に顔を覗き込んでくる白と赤の帽子の少女たちに戸惑う。よくは分からないが、余程珍しいものでも 見るかのような反応だった。 「二人とも、そこまでにしなさい」 「「え~」」 「え~じゃなくて」 物憂げな息を吐いて、黒い帽子の少女はシンに向かって深々を頭を下げる。 「ごめんなさい。まさかここに近づく人がいるとは思わなかったから」 「あぁいや謝らなくても……ってちょっと待った、ひょっとしてさっきのって君たちが?」 3人の少女たちにそれぞれ確かめるように顔を見ると、何故か得意気にデスティニーが口を挟んできた。 「彼女たちは『プリズムリバー3姉妹』。幻想郷で屈指の……と言うより唯一の楽団ですよ」 「楽団?」 「先ほど主殿も聴いたでしょう? あれは彼女たちの演奏です」 そう言われて反射的に思い出す。確かに音楽に疎い自分が聴いても素晴らしいと分かるほどの楽曲ではあったが…… 「でもなんというかこう、頭の中がえらいことになったんだが」 「よかったですね生きてて」 「死ぬとこだったのか俺!?」 条件反射でツッコミを入れるたシンだったが、目の前に突き出された掌にそれ以上の追求を防がれる。 「真剣に聞いてください。事実、主殿は危ないところでした」 「ま、マジで?」 「マジです」 驚愕に固まるシンへ無表情に頷くデスティニーから説明を引き継ぐように、黒い帽子の少女が口を開く。 「私たちが操る音は人間への影響が大きいから」 「音?」 「そうそう。特に姉さんの音はずっと聞いてたら危ないし」 「……メルランの音だって危ないでしょ」 「二人とも危ないしねー。それに比べたら私は」 「「リリカのはうるさいだけ」」 「酷っ!?」 ……何が何やらさっぱり分からないが、話をまとめるとこういうことらしい。 彼女たちの楽団が操る音には精神に作用する。黒い帽子の少女、ルナサ・プリズムリバーは鬱の音を、白い 帽子の少女、メルラン・プリズムリバーは躁の音を、そして赤い帽子の少女、リリカ・プリズムリバーは幻想の 音――というなんだかよくわからないものを扱うらしい。 いや、鬱や躁の音というのも中々に意味不明ではあるのだが。 「要はルナサ殿の音を聴き続ければ死ぬ気力すら沸かなくなる程になり、メルラン殿の音を聴き続ければ高所か ら飛び降りたくなるほどテンションが変動する、という訳です」 「……わかりやすい説明をどーも」 おかげで先程のことが死ななかっただけ幸運だったことが理解できた。 「つまり、貴方が助かったのは私のおかげなわけよ!」 「……そうなのか?」 「いえ、私にはよくわかりませんが」 胸を張り自信満々に言ってのけるリリカの言葉の真偽をデスティニーに確認するが、彼女もそこまで詳しくは 知らないのか小首を傾げている。 「リリカの音は、私たちの躁鬱の音をちょうどいいバランスにしてくれるの」 「さっきは合奏の練習をしていたから貴方はそれほど大きな影響を受けなかったってこと」 なるほど、と納得しているとさらにリリカは胸を張る。 「そう! つまり私がこの楽団の影のリーダー!」 「「いやそれはない」」 「え~?」 仲睦まじい三姉妹だった。仲睦まじい……のだろう、多分。 「しかし、多少の代償はありましたが運が良かったですね主殿」 「多少って……ん? 何のことだ?」 「彼女たちも今日の宴で演奏する予定だそうで。これで白玉楼へ行けますよ」 なるほど、それは確かに運が良い――と納得しそうになって、はたとシンはこの言葉の違和感に気付いた。 「……おい、俺たちは最初から白玉楼へ向かってたんだよな?」 「? 何故今さらそんな確認を」 「今お前、「白玉楼に行ける」って言ったよな? なんでそれが運が良いってことになるんだ?」 「…………いえ、私はただ主殿が真正のペドフィリアではないかと前々から思っていたので垂涎の機会ではない かと思った次第で」 「人をブッ飛んだ変態扱いして誤魔化そうとするな! お前迷ってただろ!? 絶対迷ってただろ!?」 「あははははははは」 「笑ってるんじゃ……いやどう見ても笑ってないけど笑って逃げるな! おい待てコラ!」 鉄面皮のまま声だけ笑いながらスタスタと歩くデスティニーを追いかけるシンを眺めながら、ルナサは目を 細めながらぽつりと呟く。 「……本当に、幻想郷って変わり者が多いわね」 どう反応するべきか分からず、二人の妹は苦笑いを浮かべるしかなかった。 ――かくして、人数を倍以上に増やした一行は白玉楼へと向かうこととなった。 「へぇ、人里でも演奏するのか」 「最近はぜんぜんやってないけどね~」 「姉さんは一人でいろいろやってるじゃん」 「リリカだって音探しでふらっといなくなるでしょ?」 メルランとリリカは人間と話すことが余程珍しいのか、道中一時も休むことなくシンと語り続けていた。一方 で長女のルナサはほとんど口を挟むことなく一歩――という表現はずっと浮かんでいる三姉妹にはおかしいか もしれないが――先を進んでいた。 ……それ以上に静かに、そして細目で主の背中を見つめるデスティニーもいたが、シンは敢えて無視していた。 「でもあれだけ影響が出るのに人里で演奏しても大丈夫なのか?」 「さすがに加減はするわよ。三人でなら調整もできるし」 「まぁ私たちは人間以外を相手にライブすることの方が多いけどね~」 なるほど、と納得する反面でつまりこの少女たちも人間ではないのかとシンは理解する。何の妖怪だかなのか は分からないが、まぁ浮いている時点である程度予想はしていたことだった。 「あーっと、少し聞きたいことがあるんだけど」 「ん?」 「……あの子、機嫌悪いのか? 人間が嫌いとか」 「あー……別にそういうわけじゃないんだけど」 先を行くルナサに聞こえないようにできるだけ声を抑えてメルランに尋ねたつもりだったが、しっかり聞こえ ていたのかルナサは振り向きすらせず嘆息混じりに答える。 「今日はテンションが低いだけ……気圧も低いし」 分かるような分からないような理由に首を傾げるが、リリカの「まぁ大体姉さんはこんな感じ」という言葉に 一応の納得とすることにした。 「さて、見えたわよ」 言われてシンは辺りを見渡すが、枯れ木が何本かあるだけで他には何もない。人や妖怪どころか生き物の気配 すらなかった。 どういうことなのかと尋ねようとして、空に違和感があることに気付き視線を向ける。 ――天に孔が空いていた。よく見てみると周囲の大気がゆっくりとその孔へ向かって流れているようだった。 あの中に何かあるのだろうか……? 「さ、行きますよ」 「へ?」 唐突に背後で聞こえたデスティニーの声に振り返ろうとしたがそれよりも早く首根っこを掴まれた。 そして、 「ちょっ――――!?」 凄まじい速さで、地面が遠ざかっていった…… ――目眩のような感覚の直後、視界が暗転したところまでの記憶はある。 そして気が付いたときには、仰向けに寝転がっていた。 「なんだ、ここ……寒い」 起き上がってから身を縮ませて、その寒気が肌ではなく内側に感じたものであることが分かり既視感を覚える。 ついぞ最近、どころではない。ほんの一時間ほど前、ルナサたちと出会う前に廃洋館付近で感じた寒さと同じ ものだった。 「ここが白玉楼……?」 「いいえ、その一歩手前といったところです」 いつの間にそこにいたのだろうか、声のした方を向くとデスティニーがぐるりと周囲を見渡しながら淡々と 語っていた。 「なるほど、資料にあった通りの場所です。しかし実際に見てみるとイメージとの差を感じる……やはり旅は いいものですね主殿」 「いや、楽しんでるのはいいんだけどちゃんと説明してほしいんだが」 とても楽しそうに――と言っても表情の変化は乏しいのだが――しているデスティニーをうんざりしながら 横目で睨む。 今回のようにデスティニーが強引にシンを外へと連れ出すときは大抵こういう理由なのだ。書物で得た知識を 己の目で見たいという好奇心、一人でやればいいものを毎度のように主を巻き込むのは頭も抱えたくなるという ものだ。 ついこの間も、「主殿、妖怪の山に大蝦蟇の池という場所があるということは知ってますか? 是非見てみた いので一緒に行きましょう。ついでに凶暴になった大蝦蟇にも興味があるので是非池に飛び込んでください。え? イヤですか? 仕方ありませんね、私が飛び込ませてあげますので安心してください。さ、早く」と言いながら ズルズルと引きずっていったのだった。そのときの出来事はシンの中で大事にしまって鍵つけて記憶の海に重し 付きで沈めたので深くは思い出せないのだが。 それはともかく、 「で、なんなんだよここは? 幻想郷とも違った感じだけど」 「おや? 分かりませんか?」 「何が……」 言いかけた言葉は、目の前を横切った『何か』のせいで最後まで出てこなかった。 ワンテンポ遅れて視線をゆっくりと『何か』へ向ける。 ――白い、何か。人の頭ほどの大きさだが不定形。ゆらゆらと揺れながら漂うように移動していった。 背中に冷たい汗が流れるのを感じる。そういえば、妖怪も巫女もいるのにこういうのって今まで見たことなかっ たなーとか軽く現実逃避しかけた思考をなんとか引き止める。 「おい……? あれって……」 「人魂ですね。そしてここが、」 デスティニーの言葉を半ば放心状態で聞きながら、後を追いかけてきたプリズムリバー三姉妹を眺める。 ――ああ、そういえば……彼女たちもさっきの人魂と似たような感じがしていた。 「冥界、と呼ばれる場所です」 「……それならそうと先に言えって、いやホントにお願いします」 「イヤです」 とても楽しそうに――否、愉しそうに嗤うデスティニーはつまるところこの反応が見たかったのだろう。それを 意識するとただでさえやつれたシンの表情からさらに生気が抜け落ちる。わざわざ現地集合にしたあの八雲紫もど こかで見ているのだろうか、そう考えると胸の内にふつふつと沸き上がる煮え滾る何かの存在を意識してしまうが、 生憎なことにそれをぶつける相手も手段もなかった。つくづくデスティニー相手に強く出れないことが悔やまれる。 「ルナサたちもそうならそうと最初から言ってくれ」 「と、言われても……ねぇ?」 「そもそも私たちは幽霊じゃなくて騒霊だし」 違いが分からん、と言うとデスティニーに鼻で笑われそうなのでやめておく。思えばこの無駄に知識だけはある この九十九神にしてはここに至るまで説明不足すぎたのだ。もっと疑うべきだったと悔やむが後の祭りである。 「まぁそれはもういいとして……どこまで続くんだこの階段」 力なくうなだれるのは性根の悪い九十九神と生者にとって居心地の悪い土地だけのせいではなかった。 もう何段目か数えることすら馬鹿馬鹿しくなるほどに積まれた石段。白玉楼へと続く唯一の道だそうなのだが、 肝心の目的地すら見えないのだからうんざりするどころの話ではない。登りきることすらイメージできないのだか ら活力など出てくるはずもなかった。 「さぁ? まぁ着けば分かるでしょう。先に行きますよ」 「っておい! お前だけ先に飛んでいくのかよ!?」 「いやまぁ、私飛べますので」 フフフ、と笑いながらゆっくりとデスティニーは離れていく。何故かは知らないが今回は異様なまでに煽ってき ている。露骨だったからこそスルーしてきたが、たとえ海より広い心を持っていようとここらが我慢の限界かもし れない。 「キツイなら私たちが上まで連れていってもいいけど?」 「いや、それはさすがに……」 「私たちは騒霊、ポルターガイストだから物を持ち上げるのは得意なの」 ほら、と言いながらメルランはどこからか取り出したトランペットを浮かせてみせた。重さなどまったくないか のように自在に宙を舞う楽器を見てシンはなるほどと納得する。彼女たちが大丈夫というのなら自分の体重でも問 題ないのだろう。何より既に足の筋肉が悲鳴を上げている現状ではそれはとても魅力的な提案だった。 「そらじゃあ、頼……」 言いかけて、ふと視線を感じて階段の先を見る。 先を進んでいたデスティニーが見下ろしていた。 その目は、とても優しく、慈しみすら感じるほどに柔らかで、 ――しょうがないですよね、どうぞ存分にその娘たちの力を借りてご自身の無力さを痛感してください。 という言葉が声を用いずとも伝わってくるほどに明確に表れていた。 「いや、いい」 「え?」 「一人で、行ける」 静かな怒りが疲労を忘れさせる。強く一つ上の石段を踏み締めて、その瞬間に生じた諸々のダメージを無視して 一気に駆け出す。 「ぬああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 二段三段を飛ばしながら一気に駆け上がる。シン自身も驚くほどのスピードで瞬く間にデスティニーすら追い 抜いてしまう。 その後も止まらず上り続ける姿を見て、デスティニーはフッと笑う。 「……それでこそ、とひとまずは褒めておきましょうか」 ちなみに、5分ほど後に限界を迎えたシンはそのまま転げ落ちそうになったところを三姉妹に支えられ、結局 そのまま運搬されることとなった。 その様をとても良い笑顔でデスティニーが眺めていたのだが、半ば意識が飛んでいたシンがそれに気付くことは なかった。 「……あー、悪い。もう大丈夫だから」 「そう? ならいいんだけど」 「いやぁ、いい運ばれっぷりでしたね主殿」 「頼むから黙りやがってくれませんかねカミサマこの野郎」 とりあえず体力は回復できたので下ろしてもらう。体に残る浮遊感で足取りがおぼつかないが、ここで転けるこ とは死に等しいので慎重に一段一段を上がっていく。 「しかし、まだ着かないってどうなってるんだよここは」 「飛べば割と早く着くはずなんだけどね」 「そうなのか……」 ちらりとデスティニーを見る。明らかに気付いているはずだがまったくの無反応だ。人の迷惑より主人苛めを 優先しているのか、それとも他に理由があるのか微妙なところだった。 「む?」 デスティニーが動きを止める。ようやくゴールが見えたのかと先を確認して、シンもまた動きを止めた。 ――桜の花びら。 風にたゆたう桃色の花弁は、この道程で荒んでいたシンの心を洗い流すかのような美しさがあった。 見蕩れているうちにいつの間にか階段を登りきってしまっていた。デスティニーも同じなのか、一言も発さない まま立ち尽くす。 そんな二人を追い越し先に進んだ三姉妹が、進む先にいた人物に気付いた。 「どーもー。久しぶりね」 メルランの声にシンの視線が花びらから離れる。 竹箒を持った銀髪の少女。丁寧に切り揃えられたボブカットに黒いリボン、幼さを残してはいるが生真面目な印象があった。傍らには先ほど見たものよりも遥かに大きな人魂が浮かんでおり、背中にはその背丈に不釣合いな長さの長刀、腰には所謂打刀と同じ程度の長さの刀が提げられていた。 「ああ、これは……どうもご足労いただきありがとうございます」 深々と頭を下げる少女に――「まぁ足は使ってないし」とリリカが茶化しながらも――三姉妹は慣れたように挨拶をする。 ここに住んでいる子だろうか? などと考えていると、少女と目が逢った。 「あの、この方々は?」 「途中で会った人間と……」 「どうも神です」 「……だそうよ。今日の宴会に呼ばれたらしいから一緒に来たの」 大真面目な顔をしてトンデモなことをさらっと抜かしたデスティニーにため息混じりのツッコミを入れようと して、声音がわずかに低くなった少女が一歩踏み込んできたことに中断させられた。 「そうですか、あなたたちが……」 少女の支えを失った箒がぱたりと横に倒れる。どうかしたのかと見つめていると、ゆっくりと少女が近付いてきた。 「どこの誰かは存じませんが、ここに来た本当の目的とかいろいろ吐いちゃってください。まぁ、別に喋らなくても」 言葉と共に殺気を放ちながら寄ってくる少女に呆気に取られる。その手が淀みない動きで長刀を抜くのをぼんやりと眺め、 「――切れば、分かるか」 無情の言葉と同時に鳴った風切り音でようやく己が身の危機を現実と認めた。
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/65.html
一章 一節 闇と霧の邂逅◆HHOM0Pr/qI 一節 闇と霧の邂逅2◆HHOM0Pr/qI 一節 闇と霧の邂逅316 一節 闇と霧の邂逅416 一節 闇と霧の邂逅5198-202 一節 闇と霧の邂逅6198-202 一節 闇と霧の邂逅7198-202 一節 闇と霧の邂逅8198-202 一節 闇と霧の邂逅9198-202 一節 闇と霧の邂逅10◆HHOM0Pr/qI 一節 闇と霧の邂逅11◆HHOM0Pr/qI 一節 闇と霧の邂逅12◆HHOM0Pr/qI 一節 闇と霧の邂逅13◆HHOM0Pr/qI 一節 闇と霧の邂逅14◆HHOM0Pr/qI 一節 闇と霧の邂逅15◆HHOM0Pr/qI 一節 闇と霧の邂逅16◆HHOM0Pr/qI 一節 闇と霧の邂逅17267 一節 闇と霧の邂逅18267 一節 闇と霧の邂逅19267 一節 闇と霧の邂逅20267 二節 砂塵1 ◆HHOM0Pr/qI 二節 砂塵2 ◆HHOM0Pr/qI 二節 砂塵3 ◆HHOM0Pr/qI 二節 砂塵4 ◆HHOM0Pr/qI 二節 砂塵5 299 二節 砂塵6 299 二節 砂塵7 299 二節 砂塵8 299 三節 光を求めて1 297 三節 光を求めて2 297 三節 光を求めて3 297 三節 光を求めて4 297 三節 光を求めて5 299 三節 光を求めて6 299 三節 光を求めて7 299 三節 光を求めて8 299 三節 光を求めて9 299 三節 光を求めて10 299 三節 光を求めて11 299 三節 光を求めて12 299 三節 光を求めて13 299 三節 光を求めて14 299 三節 光を求めて15 299 三節 光を求めて16 299 三節 光を求めて17 299 三節 光を求めて18 299 三節 光を求めて19 299 三節 光を求めて20198-202 三節 光を求めて21198-202 三節 光を求めて22198-202 三節 光を求めて23198-202 三節 光を求めて24353-358 三節 光を求めて25353-358 三節 光を求めて26353-358 三節 光を求めて27353-358 三節 光を求めて28353-358 三節 光を求めて29353-358 SubStory 1 継承者の出立1 ◆HHOM0Pr/qI SubStory 1 継承者の出立2 ◆HHOM0Pr/qI SubStory 1 継承者の出立3 ◆HHOM0Pr/qI SubStory 1 継承者の出立4 ◆HHOM0Pr/qI 三節 光を求めて30379-384 三節 光を求めて31379-384 三節 光を求めて32379-384 三節 光を求めて33379-384 三節 光を求めて34379-384 三節 光を求めて35379-384
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/183.html
管理人さんの編成を参考に戦艦2、重巡1、駆逐艦2、空母1で編成。戦艦は大和を超防御仕様、アイオワを速度優先の攻撃仕様で。重巡はノーフォークを超防御仕様。駆逐艦は管理人さん推薦仕様を2隻、空母はアークロイヤルを超索敵仕様で挑みました。1部では辛勝。2部は完勝と言うぐあいで、同一編成で切り抜けました。 - ウランフ 2018-02-12 11 09 44 ☆4×9、☆3×4で確保。先制されたけど、なんだかんだで勝利。島風加賀エセックス高雄赤城長門 - 名無しさん 2018-01-28 00 14 39 こちらは☆4x9、☆3x4では劣性で☆4x9、☆3x5確保でしたね。なんだろう対空の差とかですかね。そして負けました。前回も1週遅れだったし次回に期待しよう。 - 名無しさん 2018-01-28 23 36 16 すみません、索敵値に補正をかけていませんでした。先制成功時の索敵値は補正込みで2276です。ただ、下記コメントのとおり補正込み2500で発動しないという報告をいただきました。先制は索敵値によって「確率で」発生するため、味方先制を発生させるのではなく、敵の先制を生じさせない数値として参考にされてください。 - 管理人 2018-01-27 22 15 23 今日は2260で先制発生しました。あくまで運だからこの前はたまたま引きが悪かった感じですかね。ただまぁ負けることには変わりがないんですけれど(汗。あぁ、それから敵駆逐艦は 広域散布Vもっていたきがします。 先制で駆逐艦沈まないかなと思ったけれど、クルー技能補正のない先制ターンの攻撃だと未改修だと火力足りなくてあたっても削れなさそうかな。(そもそも当たりませんでしたが) - 名無しさん 2018-01-28 02 19 56 ☆4x9、☆3x6詰んだら確保できていたけれど、絨毯で薙ぎ払われる事に変わりがなかったので火力艦があるのならあまり気にしなくても良さそうですね。主力が空母しかないので取らないと削れないのに戦闘機積むとこれまた削れない・・・ - 名無しさん 2018-01-27 02 32 49 先制にも期待したけれど2500(鷹の目+大和補正込み、パーツ補正なし)で2回とも発生せず。厳しい - 名無しさん 2018-01-27 02 41 42 ありがとうございます!情報修正させていただきました! - 管理人 2018-01-27 21 40 10
https://w.atwiki.jp/souku/pages/4166.html
《公開済》SNM002375 シナリオガイド 公式掲示板 どことも知れぬ戦場、誰とも知れぬパートナー 担当マスター YAM 主たる舞台 (空京) シャンバラ大荒野 ジャンル 冒険 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2013-07-10 2013-07-12 2013-07-16 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 リアクション公開日 2013-07-26 - 2013-07-26 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) ホームレスたちと共に、夢の中の少女を捜す + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 彼らの気概に共鳴した! ▼キャラクターの目的 ホームレスたちと共に、夢の中の少女を捜す ▼キャラクターの動機 戦場に送られる前に助け出そう! ▼キャラクターの手段 夢の中で助けを訴える少女…か。 何とか、その夢からできるだけヒントを引き出して、場所を探し当てたいところだな。 皆で知恵を出し合えば、いい手段も見えてくるかもしれない。 コクビャクという組織は未だ実態が見えないから救出は危険な作業になるかもしれないけど、サポートは任せろ! おとり捜査の警護をする + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 コクビャク末端組織を確実に一網打尽! ▼キャラクターの目的 おとり捜査の警護をする ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 傘下の小さな組織とはいえ、これを制圧すればコクビャク全体を制圧する足掛かりになるだろう。 多くのパラミタ人が命を落としているという戦場を一刻も早く割り出さなくては! 協力している2人の非契約者は、もちろん、絶対危険な目には遭わせられない! その他補足等 [部分編集] 【タグ: SNM シャンバラ大荒野 冒険 正常公開済 空京 YAM】
https://w.atwiki.jp/83452/pages/4199.html
1 2 クロス 『ラブやん』 2010/05/07 http //yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1273221935/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る なにこれ面白いww -- (真・けいおん厨) 2010-10-19 21 03 06 面白かった。 -- (通りすがり) 2010-08-25 19 49 08 どんだけ克巳好きなんだよwww -- (名無しさん) 2010-08-25 19 11 25 ドラブやーん! -- (名無しさん) 2010-07-01 19 44 01 憂次郎… -- (名無しさん) 2010-06-03 22 12 00 わろたw -- (名無しさん) 2010-05-13 08 12 25 バキおもろいよバキ -- (名無しさん) 2010-05-13 04 26 07 なんでオナニーが男みたいなの? -- (名無しさん) 2010-05-13 02 51 22 ぶっとんでるなwww 元ネタ知らないけど楽しめた -- (名無しさん) 2010-05-13 02 10 18 結局憂は成長してないってことかな? -- (名無しさん) 2010-05-13 01 35 32