約 45,019 件
https://w.atwiki.jp/shareyari/pages/93.html
作者:月下の人 ◆WXsIGoeOag 【前作】 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 【次作】 俺の名は岬 月下。 俺の能力は万物創造(リ・イマジネーション)。万物を創造する力。 もうひとつの能力は叛神罰当(ゴッド・リベリオン)。神に叛く力。 この力を使い続ければ、俺はいつか地獄に堕ちるだろう。構いはしない。 俺に未来は必要ない。過去もいらない。必要なのは現在(いま)だけだ。 今日もまた退屈な授業を終え、古い情報媒体から情報を収集し、夕日の中帰路につく。 俺は能力で生み出した新たな武器、ハードクラッカーに牙を立てる。うわなにこれ硬 「はいそこの厨二ー」 急に真上から頭を押され、円盤に食い込んだ少年の糸切り歯がゴリリと嫌な音を立てた。 「まーた立ち読みしてたでしょー。真っ直ぐ帰れって言われてんのにさー」 「……い……」 「陽太?」 「痛ってええぇな晶あぁ!! 歯折れるかと思ったぞ!!」 「あ、それ。さっそく出してみたんだ。伊賀名物の」 「幾多の伊賀忍者の歯を打ち砕いたという伝説の武器。ハードクラッカーだ」 「ほんと硬いよね。木槌で割らなきゃ食べられなかったもん、かた焼き」 「ハードクラッカーだ!」 このちっこい中二の厨二病、陽太の能力は、昼はお菓子とか軽食を、夜は食材を手から出すっていう変な能力。 過去に食べたことのあるものじゃないとダメらしい。 それでもって、陽太の両親。彼らは大の旅行好きで、世界中からいろんなお菓子とか食材をお土産に買ってくる。 今回は国内旅行だったから帰ってくるのは早かったみたいだね。 「で、どうすんのそれ。そんな硬いの出しちゃってさ、食べらんないじゃん」 「投げるっ!」 「馬鹿」 グーから中指を出してコツンと陽太の頭を叩いた。 「食べ物で遊ばない! もったいないでしょー。そんなことすると罰が当たるよ!」 「い、いいじゃねーかよ、俺の能力で出したもんなんだからさー」 「ダーメ! 食べ物は食べ物!」 「昼に戦う武器だって必要だろーが」 「そんな前みたいな機会そうそう来ないってば!」 あれから数週間。僕たちは少し遠回りになるけど、人通りの多い道を選んで通学している。 あれ以来猛犬の姿は見ていないし、話も聞かない。ちゃんと報告したからお巡りさんがなんとかしてくれたんだろう。 僕はそろそろ通学路を戻してもいいかな、と思っている。 「そのお煎餅はちゃんと持ち帰って割って食べる! いいね!」 「…わかったよちくしょー」 「よし、じゃあ缶コーヒーを奢ってあげよう」 「加糖な」 微糖を買って渡してあげた。平気な顔して飲んでいるが、ちょっと涙目になってる陽太。かわいい。 ほのぼのとした平和な時間。今となっては数週間前の非日常が、まるで夢だったように感じられた。 街中を歩く僕と陽太。目で、耳で視る街の雑踏。僕の心に直接視える、動物たちの心。 巣に急いで帰ろうとしているのは、あのカラス。大好きなメスにあげるプレゼントをくわえたネコ。 今日もたくさん獲物を捕らえようと張り切っているのは、コウモリ。 みんなそれぞれに生きている。もうすぐ消えてしまうけれど、僕はやっぱりこの昼の能力が好きだ。 そんな平和な雑踏に変化が起きた。僕だけが感じる変化。心に響く、怖い、苦しい、痛い、負の感情。 これは…犬。そう、小さな仔犬だ。助けを求めているのを感じる。あの並んだビルの間から。 「ごめん。ちょっと待ってて陽太」 「は? ちょ、どこ行くんだよ」 「仔犬が苦しんでるの。助けてあげなきゃ」 「おい待てって! 危ねえぞ! 罠かもしんないだろ!」 「だからそんなのないって! ほうっておけないよ」 薄暗い路地裏に飛び込む僕に、続く陽太。意外と道は長く、幅は狭く2mもない。 少し走った先に、ひとつの人影を見つけた。 恐らく20代後半。所々に金属の装飾がついたハードな黒服。少し動けば腰のチェーンがジャラジャラと音を立てる。 何というか…世紀末な男だった。残念ながら頭はモヒカンではなくツンツン尖った金髪だったけれど。 男はその露出した太い腕で、小さな犬の頭を掴んでいた。 その姿に一瞬たじろいだけど、意を決して声をかけようと息を吸う。 と、意外にもその男に先に声をかけられた。 「よォ、来たな。待ってたぜェ、水野晶」 「え…何で……」 「いつもおびき出すまでが苦労するんだがよォ、今日の仕事は簡単だったなァオイ」 僕は本能的に後ずさる。この男はヤバい。一刻も早く離れなれないとヤバい。 そんな僕の肩に突然何かが触れて、バクンと心臓が跳ねた。 そのまま身体を引かれ、男と僕の間に見慣れた腕が差し込まれる。 「な。やっぱり罠だったろ」 そこにはいつも通りの、余裕溢れる陽太がいた。 「チッ、やっぱりか。大根のガキまでついてきちまった」 「初対面じゃねえな。犬と戦ったあの日にも近くにいた。そうだろ、壁の能力者」 「あァ、よくわかったな。生意気なガキだぜ」 「ね、ねえ壁って…」 陽太の背中に恐る恐る声をかけると、男と向き合ったまま親指で後ろを示す陽太。 振り向けば、僕たちがたった今入ってきたはずの入口には、ビルの頂上まで続く壁。完全な行き止まりになっていた。 「そんな、いつの間に…」 「この道に入った直後だ。危うく分断されるとこだったな。あの壁は壊せねえ越えられねえ、ついでに電波も通らねえ」 慌てて携帯を取り出して驚く。画面には、街中であるにも関わらず圏外の文字が光っていた。 「昼の能力だが夜になっても消えねえし消せねえ。でかい壁を作れんのは一つだけで、持続時間は十時間…ってとこか」 そこまで無表情で聞いていた男が、ピクリと露骨に顔をしかめる。 「…てめェ、何モンだ」 「岬月下。神に叛く能力者だ」 あの日と同じく、いや、あの日以上に。 陽太は冷静で、余裕で、自信に満ちていて。そして悲しいほどに厨二だった。 <続く> 登場キャラクター 岬陽太 水野晶 ベン 上へ
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/849.html
トップページ イベント攻略 [部分編集] 報酬 勝利回数 1 Hard ★5 F・モースブラッガー VeryHard ★6 F・モースブラッガー Extreme ★7 F・モースブラッガー Inferno 錬成鋼x5選択券 x4 [部分編集] Hardの編成 敵戦力:29085 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候:夜・雨 敵構成 : 戦艦、重巡、駆逐、駆逐、潜水、潜水 敵旗艦技 : 獅子奮迅の大雄(雷撃・速力 +35%、敵艦装甲 -35%) 敵戦艦戦技 : フリート・バリア、金剛不動の構え、オーバーロード・アーマー 技能 : 敵重巡戦技 : 夜鶴の眼、限界凌駕の操艦、 技能 : 敵駆逐戦技 : 大勝への先駆け、勇敢なる進撃、 技能 : 敵潜水戦技 : 深海の潜影、百折不撓の潜艦、鼓翼ノ晴嵐、夢幻の急襲、追討の雷鳴 x2 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、雷撃上昇5、対潜上昇5、装甲上昇5 VeryHardの編成 敵戦力: 陣形:陣 重油消費:30 時間・天候:夜・雨 敵構成 : 戦艦、重巡、駆逐、駆逐、潜水、潜水 敵旗艦技 : 獅子奮迅の大雄(雷撃・速力 +35%、敵艦装甲 -35%) 敵戦艦戦技 : フリート・バリア、金剛不動の構え、オーバーロード・アーマー 技能 : 敵重巡戦技 : 夜鶴の眼、限界凌駕の操艦 x2、 技能 : 敵駆逐戦技 : 大勝への先駆け、勇敢なる進撃、迅雷の雄略 技能 : 敵潜水戦技 : 深海の潜影、百折不撓の潜艦、鼓翼ノ晴嵐、夢幻の急襲、追討の雷鳴 x2 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、雷撃上昇5、対潜上昇5、装甲上昇5 Extremeの編成 敵戦力: 陣形:陣 重油消費:30 時間・天候:夜・雨 敵構成 : 戦艦、重巡、駆逐、駆逐、潜水、潜水 敵旗艦技 : 獅子奮迅の大雄(雷撃・速力 +35%、敵艦装甲 -35%) 敵戦艦戦技 : フリート・バリア、金剛不動の構え、霧海の反砲、オーバーロード・アーマー 技能 : 敵重巡戦技 : 夜鶴の眼、限界凌駕の操艦 x2、青雲の狩砲 技能 : 敵駆逐戦技 : 大勝への先駆け、勇敢なる進撃、迅雷の雄略、海乱急襲、潜滅の必雷、神助の雷撃、雷滅の制射 技能 : 敵潜水戦技 : 深海の潜影、百折不撓の潜艦、鼓翼ノ晴嵐、夢幻の急襲、追討の雷鳴 x2 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、雷撃上昇5、対潜上昇5、装甲上昇5 Infernoの編成 敵戦力: 陣形:陣 重油消費:30 時間・天候:夜・雨 敵構成 : 戦艦、重巡、駆逐、駆逐、潜水、潜水 敵旗艦技 : 獅子奮迅の大雄(雷撃・速力 +35%、敵艦装甲 -35%) 敵戦艦戦技 : フリート・バリア、金剛不動の構え、霧海の反砲、オーバーロード・アーマー 技能 : 敵重巡戦技 : 夜鶴の眼、限界凌駕の操艦 x2、不滅の鉄鬼軍、青雲の狩砲 技能 : 敵駆逐戦技 : 界雷の加護、大勝への先駆け、勇敢なる進撃、迅雷の雄略、海乱急襲 技能 : 敵潜水戦技 : 深海の潜影、百折不撓の潜艦、逃潜の構え、鼓翼ノ晴嵐、夢幻の急襲、追討の雷鳴 x2、海震の弾雷 x2、潮嵐の雷渦 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、雷撃上昇5、対潜上昇5、装甲上昇5 ↓コメント等 名前 閲覧数 今日: - 昨日: - 合計: -
https://w.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/3456.html
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/57.html
白霧に抱かれてあるべき村を、異臭と黒煙が覆ってる。 ミストの村を蹂躙し尽くした炎は、日没を境に衰えを見せ始めた。 「あれは……?」 煤を巻き上げる風が、細い嗚咽をも運んでくる。 声の主を求め、セシルたちは二手に分かれた。 炎に沿って村はずれを回り込み、まもなくセシルは、風の加減か辛うじて焼け残っている草地と、しゃがみこんだ1人の少女を見出した。 10歳ぐらいだろうか、仰向けに倒れた女性の体にすがって泣いている。 少女に怪我はないようだが、両手で顔の上部を隠したその女性は、指先から胸元にかけて、赤茶の乾いた血がべったりとこびりついていた。 「大丈夫か!?」 突然の声に驚き、少女が顔を上げる。赤く腫れた瞼が、大きな瞳の半分以上を隠していた。白玉を連ねた紐で束ねた、若草色の髪がひとふさ揺れる。 「おかあさん……おかあさんが……」 甲冑の下で、罪悪感がセシルの胸を抉った。火事が直接の原因ではなさそうだが、そんなことはこの際関係ない。 鼻の詰まった声で訴えかけるこの少女に、せめてもの償いを彼はしなければならない。 「ここは危ない。もう少し、村から離れないと」 か細い腕を取ったが、少女は首を振って動こうとしなかった。もう片方の手で、事切れた母親の服を掴んでいる。 セシルは少女の手を離すと、代わりに母親の骸を抱え上げ、斜面になった草地を昇った。無言のまま少女が後に従う。 十分な距離を取って、柔らかな草の上にセシルは遺体を横たえた。 肩を震わせる少女に予備のマントを手渡すと、亡骸の側に跪き、胸の上で指を組ませる。 続いて瞼を閉じさせようとして、彼女が顔面に負った傷の奇妙さに気付いた。 両目が、片方は薄刃に裂かれたような、もう片方は針で突き刺したような、互いに全く異なる方法で傷つけられているのだ。 どちらも異様に小さな傷だ。このような傷を与える魔物の話は、聞いたことがない。 あきらめて、荷物の中から手頃な布を探して顔の上に被せ、瞑目する。 セシルが唱える弔いの言葉に、途中から少女の声が合わさった。
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/125.html
極めて近く、限りなく遠い世界の邂逅 ◆960Bruf/Mw 瓦礫の街並みの中、四機の航空機が羽を休めている。 その羽の下、崩れた家屋の残骸に腰をおろしている男がいた。男の名は神隼人という。 その眼は三機のゲットマシンを見ていた。 ――間違いなくゲッターだ。 真ベアー号に乗り込んだときに理解した。コックピットの内装、ゲットマシンの外観こそ知るものと異なってはいたが、首輪が教えてくれた。こいつは―― ――真ゲッター。 ゲッターの後継機としてつくられた機体。早乙女博士の尽力にも関わらず、5年前のあの日起動しなかった機体。それが―― ――なぜ動いている? 早乙女研究所の地下に封印されていたはずだ。 ――いや、それよりも……。あの時、こいつが動いていればムサシは。 噛みしめた奥歯が鳴る。古傷が顔に浮かび上がってきていた。 一つ深呼吸をして心を静める。 ――落ち着け。好都合だ。 あの化け物がどうやってこいつを持ち出したのかは知らんが、好都合だ。 決して動かなかったこいつが何故か順調に稼働している。そして―― 動かした視界に一組の男女が映し出される。 おそらくクインシィを宥め連れ戻すのに苦労したのだろう。ガロードは正座で終わりの見えない説教を受けていた。 ――ゲットマシンを扱えるパイロットがここに二人いる。 あの化け物はただ無作為に人を集め訳じゃないらしい。 翔と剴を見つけた後、どうしても見つけることが出来なかった三人目がここに二人もいる。 となると、当面の目標は三人目を探すことか。 そこでようやく隼人は、助けを求めてチラチラと視線を送ってきているガロードに気づいた。 「クインシィ、そのくらいにしておけ」 少女の意志の強そうな瞳がこちらを向き、鋭い視線と怒気の矛先がかわる。 それをこともなげに受け流し、話し出した。 「俺たちは別々の世界から集められた可能性がある……」 最初に交換した情報の中に各自の世界観が異なることはすでに検討がついていた。 「そ~いうこと。ヘイコン世界に住む者同士ってわけだ」 「並行世界だ」 以前、クインシィと同様の会話をしていたガロードが得意気に相槌をうち、即座にクインシィの訂正が入る。 「それでこれからの話だが、お前たちはこのままゲッターに乗れ。俺もこのままYF-19に乗る」 その言葉に、これまで隼人に対してゲッターという単語を口にしてないクインシィの眉がぴくりと動いた。 「そう警戒するな。あれは元々俺がいた世界で俺が乗っていたものだ。お前たちよりはあれに詳しい」 そして「もっとも肝心なときに動かなかったがな……」とどこか自嘲気味に続ける。 「なら、なぜお前も乗り込まない? 」 「古傷があってな……。だが、そんなことはどうでもいい。それよりひとまず話は中断だ」 『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの……』 まるで見計らかったかのようなタイミングで、どこらかともなく少女の声が響いてきた。 ――6時間で10人。 それを多いととるか少ないととるかは、人それぞれである。 平時に50人強の集団から6時間で10人の死者が出たと考えれば、それは異常に多いだろう。だが未曾有の災害に巻き込まれたと考えれば、その数は少なかった。 しかし、あの化け物が提示したルール上死者はまだまだ増える。 最終的に1人しか生き残れないのであれば、その犠牲の数はやはり異常だ。 ――1人? 疑問が浮かんだ。 この殺し合いはシステム上必ず1人は生き残るように設定されている。 ――何のために? 自分に科せられた首輪を撫でる。 ただ殺すのが目的ならば、奴らはたやすくやってのけれるはずだ。 最初に集められたときでも、今この瞬間でもだ。 つまりこれは我々を殺すのが目的ではない。ただの娯楽、気まぐれ、余興と言われてしまえばそれまでだが……。可能性としては―― 「選定……もしくは観察か……」 ここに集められる前の記憶――ネオゲッターチームを集めるために自分が出した犠牲者を思い浮かべる。 ――なんてことはない。俺もあの化け物と同類か。 小さく哄笑が漏れた。 「俺について来い。まずはゲッターを合体させるぞ」 「なぜお前にそんなことを命令されなければならない」 立ち上がり歩き出そうとした隼人にクインシィが噛みつく。 「こんなとこで死ぬのはごめんだろ? なら今はくだらんプライドは捨てて俺に従え。ゲッターの扱い方を教えてやる」 視線がぶつかり合ったあと、隼人は背を向けて真ベアー号のほうに歩きだす。 背後では納得がいかないといったふうのクインシィを、ガロードが宥めていた。 痩身長躯の男が真・ジャガー号のコックピットに張り付き、ガロードにあれこれと指示を飛ばしている。 その様子をモニター越しに眺めていた。 ――気に入らない。 神隼人と名乗るその男は、沈着冷静、頭脳明晰、そういった類の人間なのだろう。 そして、おそらくは最低限の冷徹さも兼ね備えている。 物に例えるならばナイフのような男――それが抱いた感想だった。 この先、生き残っていくのには必要な男。それは理解していた。 だが、どうにも気に入らない。イライラする。ようはそりが合わないということなのだろう。 ――くだらないな。 そう思い。気持を落ち着かせる。気持の問題など些細なことでしかない。 「クインシィ、操縦方法は頭に入っているな。ベアー号はオートで発進させる。まずはゲッター1だ。イーグル・ジャガー・ベアーの順で合体しろ。いいな」 隼人から通信が入る。それにほんの一瞬前までの考えを忘れて、彼女は苛立った。 どこか上から物を言うような口調、それが気に入らない。 「黙ってみていろ。私の好きにやらせてもらう」 感情が判断を鈍らせることを下らないと思いつつも、感情的になる自分を御することができない。クインシィはそういう自分に気づいてはいなかった。 赤、白、黄色、三色のゲットマシンが空を飛び、一列に連なる。やがてその間隔は狭まり、合体は三度目で成功した。 「遅い! 時間がかかりすぎだ」 筋はいい。そう思いつつ苦言を飛ばす。クインシィから返事はなかった。 「まぁいい。次はゲッター2だ。ジャガー・ベアー・イーグルの順に……」 そこまでで一度隼人は言葉を区切った。 「神さん? 」 不審に思ったガロードが声をかける。 「ひとまず中止する。南西の方角にお客さんだ」 ビル群の中をゆっくりとこちらに近づいてくる青い巨人の姿が目視できた。 距離から推し量るに、その巨体は真ゲッターと同程度の大きさであろうか。 その足取りの確かさからまずこちらを確認していると見てほぼ間違いなさそうだった。 ひとまずは接触すべきと考え、一歩前に踏み出す。 その瞬間、一陣の風が隼人の横をすり抜けていった。 零コンマ何秒の世界でその赤い風はキロ単位の距離をふいにし、無造作に頭蓋を鷲掴み、大地に叩きつける。 技術もへったくれもないただ力任せの一撃。しかし、掛け値なしの渾身の一撃。 重低音が響き、土煙が柱の如く聳え立つ。 不意を突かれた隼人も、ガロードも、静止は愚か反応さえもできない間の出来事だった。 ラキと出会ったときに相対した相手だ。警戒はしていた。 その時の経験をもとに不意を突かれないだけの距離は取っていた――はずだった。 どろりとした血液が額を伝って流れ落ち、口の中には錆びた鉄の味が広がる。 軽く脳震盪でも起こしたのか、視界がぶれてうまく焦点が合わない。揺蕩う視界に赤い悪魔が映し出されていた。 「………した…」 ガラスを引っ掻いたような耳鳴りがするなか、呟きが聞こえてくる。 「……どこへ隠した。勇をォどこへ隠したアアァァァァアアアアア!!!! 」 聞き返す間もなく呟きは叫びへとかわる。 フォルテギガスの頭蓋が持ち上げられ、今度はビルの壁面に叩きつけられる。 「答えろ! 勇はどこだ? 」 「な、何のことだ? 」 何かが潰れるような鈍い音を響かせてフォルテギガスの頭部が打ちすえられる。 「隠すな! お前は知っているはずだ。勇の……私の弟の行方を!! 」 意味が分からなかった。 勇という知り合いはいなかった。グラドスにも、地球にも、ここにもだ。 にもかかわらずこの少女は自分が勇を知ってると思い込んでいる。 まったく意味が分からなかった。 ただ一つわかるのは――この少女がどこか普通ではないということだけだった。 赤い悪鬼が巨人の頭蓋を鷲掴みにしていた。 いや既に頭の形を保っていないそれは、頭蓋と呼ぶにはふさわしくないかもしれない。 言ってみれば潰れた鉄屑だった。 それが大地に、ビルの壁面に、ところ構わず無造作に叩きつけられている。 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も 永遠にループするその光景を現すなら、『凄惨』の二字がぴったりであっただろう。 「ガロード、何が起こっている! 状況を説明しろ!! 」 その狂気の惨劇を眼の前に、隼人が吠える。 「俺にだってわかんないよ。こんなお姉さんは初めてなんだ!! 」 返ってきた返答に苛立つ。 「ともかく。クインシィを落ちつかせろ」 吐き捨てるように言い、モニターに視界を戻した。 巨人が逃れようと鷲掴みにする腕を両の手で掴んでいる。しかし、既に力はない。そんな感じだった。 ――いや、あれは。 「クインシィ、離れろ! 」 隼人が叫ぶのとほぼ同時に、フォルテギガスの胸部にある四つのハッチが十字に開かれ、閃光が放たれた。 立ち込めた爆煙を裂いて東西に赤と青――二機の巨人が弾けとび、数棟のビルが巻きこまれて瓦解する。 ――くそっ! まさかあんな方法で相殺されるなんて。 逃げられないように腕を掴み放った起死回生の一手――フォルテギガスのギガブラスター。 それはゲッターの腹部から放たれたゲッタービームに相殺され、二機は弾けとんだ。 「レイ、損傷を……」 そこまで言いかけて居ないことを思い出し、機体を立て直す。 立ち上がったフォルテギガスの中、視界が回る。腹の底から何かが込み上げてきて思わず吐き出す。出てきたものは赤かった。 あれだけ絶え間なくコックピット内部で揺れに翻弄され続けていたのだ。無理もない。 揺れる視界、いかれた平衡感覚、遠距離戦は不可。逃げ切ることも難しい。 ――どうにかして接近戦に持ち込むしかない。 特殊自律型兵器フィガ、それを射出して距離を詰める。そう決めたときに予想外の衝撃がエイジを襲う。 強き巨人の名を冠する50m超の巨体が地に埋没し、エイジの意識はとんだ。 首のないその風貌が死を司る首なしの騎士――デュラハンを連想させる機体が、強き巨人を足蹴にたたずんでいる。 爆発が一つ起こり、近場に一つの機体が吹き飛ばされて来た。 即座に駆け寄り、蹴り倒し、踏み潰した。そこには容赦も慈悲もない。 生きる為に他人を蹴落とす。今の彼にとっては至極当然の行為だった。 「ちっ、さすがにでかいだけあって硬え」 踏み砕くつもりで潰したはずの巨人の背にはヒビが入っていたが、砕けてはいない。 そこに踵の裏で圧力をかける。 装甲の外板が悲鳴をあげ、四方を持ち上げつつ剥がれていく。圧迫された内部の機器が火花を散らし、黒いオイルが血の如く飛び散った。 その時、立ち込める土煙を裂いて赤い悪鬼が姿を現した。 横薙ぎにはらわれる大鎌。 咄嗟のダッキング。風切り音が頭――否、首の直上をすり抜けていった。 そのまま懐に潜り込み、振り上げられる拳。 金属同士がぶつかり合う音が響き―― ――大鎌の柄と拳が接触した。 「なっ!? 貴様は誰だ! 」 「俺の知らないゲッターだと!? 」 互いの言葉が交錯する。押し合う拳と大鎌。 「その声、竜馬か! 」 「……!? 」 割り込んだ声に誘発され生じたわずかな隙。それを見逃さずクインシィは力を緩め、拳を受け流す。 前のめりに崩れる大雷凰。上段に大きく振り上げられる大鎌。 次の瞬間、『轟』と呻りをあげて振り下ろされた大鎌は―― ――大雷凰の数センチ上でピタリと静止した。 大雷凰の腕が大鎌の柄をがっちりと掴んでいる。 「てめえ……、隼人かああぁぁぁああああ!!! 」 強引に大鎌の柄でゲッターの顎をかちあげる。 ふわりと浮かび上がるゲッター。そのまま流れるように繰り出された大雷凰の回し蹴りが―― ――ゲッターの脇腹に食い込み、その巨体が弾け飛ぶ。 「プラズマビュート! 奴を逃すな!! 」 まだ終わりではない。発せられたのは青白く輝くプラズマの荒縄。 捕えられるゲッター。強引に引き寄せられ、一度広がった両者の距離が急速に縮まる。 「調子にぃ……のるなああぁぁぁぁぁぁああああ!!!! 」 ゲッターバトルウィングが展開されプラズマビュートが断ち切られる。 肩口から斧槍――ゲッタートマホークを取り出し、速度を落とすことなく――否、むしろ加速しつつゲッターが大雷凰に迫る。 動じることなく竜馬も大鎌――ゲッターサイトを構え、迎え撃つ。 「うあああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!! 」 「隼人おおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!! 」 ぶつかり合う互いの気迫。交錯する斧槍と大鎌。入れ替わる両者の位置。 音をたててゲッターの装甲に亀裂が奔った。 互いに向きなおり、再び対峙したその時―― 「落ち着け、二人とも!! 」 ――静止が入った。 大雷凰と真ゲッター。その二つの大型機のちょうど中間に一つの小型機が割り込んでいた。 「リョウ、どういうつもりだ? お前もあの化け物の企てに乗った口か?」 その小型機から送られてくる通信モニターに隼人が映っている。 ――ちっ……。ゲッターに乗ってたのが隼人、てめえじゃないとわな……。 先入観からかゲッターに乗っているのは隼人。そう思いこんだのは間違いだった。 「俺はなぁ、てめえと早乙女のジジイに引導を渡せりゃ、この殺し合いも化け物もどうだっていい」 モニター越しに隼人を睨みつけ言い放つ。 「どういうことだ? 何故、早乙女博士をお前が狙う! 」 「とぼけるな、隼人! 」 「答えになってないぞ、竜馬!! 」 噛み合わない会話の往復。隼人の顔に困惑した表情が浮かぶ。 「いつまでとぼける気だ! 三年前のあの日、てめえが早乙女のジジイを殺し、俺に罪を着せて逃げた!!そのせいで俺はなぁ、隼人!! 永久刑務所で地獄を見たんだ!!! 」 今にも飛びかかりそうな、隠そうともしない剥き出しの憎悪、それが隼人に向けられていた。 「何のことだ? 何を言っている? 」 「うるせぇ! 俺はここでお前を殺し、後ろのゲッターを手に入れて、ジジイに引導を渡しに行く。ただそれだけだ!! 」 吐き捨てるように口にされたその一言、それに反応した者がいた。 「できるものならやってみろ!! 」 YF-19を跳び越え、ゲッターが大雷凰に差し迫る。 「ひっこんでいろ、クインシィ! 」 隼人の言をまるっきり無視してゲッターは駆ける。 クインシィにしてみれば、勇の手がかりを目の前にして邪魔をされたのだ。 彼女の性格を考えれば止まるはずはなかった。 その様子に苛立ちつつ奥歯を噛みしめ、指示を飛ばす。 「ガロード、オープンゲットしろ! 」 「へっ!? な、なんで? 」 突然ふられたガロードが素っ頓狂な声を挙げた。 「無駄口を叩くな! ゲッター2だ!! 」 既にゲッターと大雷凰の間の距離は幾許もない。 ゲッターの背中越しに大雷凰が構え、そして踏み込み、大鎌が振るわれる。 「りょ、了解! 」 「待て、ガロード! 」 クインシィの静止は一歩間に合わず。ゲッターは分離した。 振るわれた大鎌の脇を三機のゲットマシンがすり抜け、大雷凰の背後でゲッター2へと姿を変える。 ゲッター最大の弱点、合体の瞬間。それを狙って竜馬は追撃をかけようとして―― ――やめた。 考えを読んだのか、竜馬の目の前に隼人が立ちふさがっている。 「ガロード、ここから脱出して三人目を探せ。ゲッターの本当の力を引き出さなければ、あの化け物には太刀打ち出来ん!! 」 「わ、わかった」 隼人の勢いに押される形でゲッターは地中に潜り離脱していく。 その中でガロードは、怖ろしいほど目を吊り上げているクインシィを確認して、泣きたい気分に駆られていた。 照準モニターの向こうで首のない機体と小さな小型機の目まぐるしく動き回っている。 「ちっ……こう動き回られちゃ当たりゃあしないぜ」 群がるビル群、ところ構わず立てられた広告塔、人目を惹くための派手な看板。そういったものに姿を紛れ込ましている赤い機体の中、クルツはぼやいていた。 目標は小型機。 離脱前に存在を確認した赤鬼には、前に直撃させた砲撃の損傷は見当たらなかった。ゆえに同程度の大きさを誇る今回の大型機にも効果は薄いと、かなりいいかげんに予測。 よって標的は小型機に絞っていた。もっとも当てるだけなら、大型機のほうが遙かに楽なのだが。 だが、少なくともあの大型機に致命的なダメージを与えるには―― 視線を動かし、地に伏したままぴくりとも動かないフォルテギガスを見る。 ――どうしてもエイジが必要であった。 「ったくあの馬鹿。肝心なときにお寝んねしやがって……だいたい生きてんのか? 生きてんなら返事くらいしやがれってんだ」 通信はすでに何度も試みていた。しかし、のびているだけなのか、はたまた死んでるのか、依然として応答はなかった。 そもそもだ。そもそも作戦目的がエイジの離脱なのだ。 奴らの勝敗が決してフォルテギガスにとどめを刺す前に、小型機を撃墜し大型機をひきつける。そのための行動だ。 仮にエイジがすでに死んでいるのだとしたら、やろうとしていることに大した意味はなかった。 強いてあげるならば敵機の撃墜だが、ほったらかしにしておいても勝手に潰し合ってくれる。となると後に残るのはリスクだけであった。 「ええい。あと3回……いや5回だ!後10回通信しても応答がなかったら離脱してやる!!」 そう言って無為に時間は過ぎて行っていた。 横一文字にはらわれた大鎌をくぐり抜け、YF-19が大雷凰に肉薄する。 ヒビの入った腹部を確認し、マイクロミサイルの発射管を開いた瞬間、急制動をかけて機体の勢いを殺す。 鼻先を膝がすり抜けていった。続けて振り下ろされるのは肘。 反射的にかわせないと判断した隼人はピンポイントバリアを機体上部に展開。バリアごと弾き飛ばされて一旦距離を置いた。 「勘は鈍ってないようだな、竜馬」 「ずいぶん苦しそうじゃねぇか、隼人」 息が荒く、呼吸が落ちつかない。古傷は確実に体を蝕んでいる。 だが、この男に泣き言を言うつもりは全くなかった。 「フ……気のせいだ。それよりもリョウ、落ち着いて聞け。 俺は神隼人だが、お前の知っている神隼人ではない。お前もおそらく俺の知っている流竜馬ではない」 わずかに竜馬に反応がでる。 「……どういうことだ? 隼人、俺にわかるように説明しろ! 」 食いついてきた――隼人の内心の思いであった。 「平行世界。おそらく俺とお前は極めて似通った世界からあの化け物に集められたのだろう」 「何を言い出すかと思えば」 竜馬が鼻で笑う。 「コロニー、MS、NT、オルファン、アンチボディー、グランチャー、どれも俺には聞き覚えのない言葉だ。お前にもないだろう。真ゲッターに乗っていた二人の世界の言葉だ」 反応を見つつ、言葉を紡ぐ。竜馬の説得をあきらめたわけではなかった。 「真ゲッター、それがあのゲッターの名前か? 」 「そうだ。そして、俺の知っている竜馬は真ゲッターを知っている。お前は知らない。それが理由だ。根拠としちゃ薄いがな……」 全てを語り終え、流れる静寂。これが最後の説得であった。その静寂を―― 「クク……ハハ……ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!! 」 ――竜馬のどこか狂った笑い声が打ち消す。 「俺とてめえが違う世界の人間? それがどうした。だとしたら、俺はここでてめえに引導を渡し、他の集められた奴を全員ぶっ殺して、俺の世界のジジイとてめえに引導を渡す。 それだけだ。やることはかわらねぇ」 その言葉を受けて、隼人は―― 「そうか。俺もここでお前に生き残る理由を譲ってやるわけにはいかん」 ――竜馬の説得を諦めた。 おあつらえ向きに二機が動きを止めた。狙撃を行うなら今がチャンスだった。 だが、依然としてエイジと連絡は取れない。撃てば奴らは間違いなくこっちに気づく。 撃つべきか、撃たぬべきか、どうする? どうする? 思考が渦を巻き袋小路に追いやられる。 その時、耳元に雑音が届く。通信機の先で何かが身じろぐ気配を感じた。 「エイジ! エイジ、無事か? 」 はじけたように通信機に齧りつき叫んだ。 見上げた視界に、ぼんやりと天井がうつっていた。見慣れないコックピットに一瞬ここはどこなのかと考える。 「痛っ! 」 次の瞬間、体中に針の筵にくるまれているかのような痛みが奔って、意識は急速に覚醒していった。 「エイジ! エイジ、無事か? 」 通信機から聞き覚えのある声が流れてくる。体中に奔る痛みのせいか、こいつは今の今まで何をしていた――そういう感じの怒りが込み上げてきて。 「怒鳴らなくても聞こえている! 今まで何してたんだ? 遅い!! 」 怒鳴り散らした。 「ほぉ~、お言葉だがな。今の今まで呑気に気絶してた奴に言われる筋合いはねぇ。大体てめえがなぁ、不用意に近寄っていくのがわり~んだ! 」 そうして始まった口喧嘩は、暫くの周囲の状況をほったらかしに繰り広げられた後、『今はそれどころではない』ということで一応の和解が結ばれた。 「機体は動くか? 」 「接続部がやられたのか、フォルテギガスとしての運用は不可能。だが、分離すればたいして問題はない」 機体の各部の損傷チェックを行いながらエイジが返す。 「わかった。俺は小型機を狙う。そっちは大型機を頼む。隙は俺がつくるからうまくやってくれ」 「了解した」 「それと一撃当てたら成功・失敗に関わらず離脱しろ。援護は一回きりで俺も離脱する。誰かさんのせいで補給する暇もなかったんだ」 ラーズアングリフのFソリッドカノンの統弾数は8発。すでに今までに二度使用しているので残弾は6発。クルツからすればあまりここで消費はしたくなかった。 「十分だ。離脱後は僕はビルに紛れつつ西の壁目指す」 「俺は北の壁で目視を遮った後、C-8の市街地を目指す。お互い命があったらまた会おう。それじゃ、始めるぞ」 赤い機体がタイミングをはかりつつ折り畳み式の砲身を展開する。 強き巨人の中、息を潜めつつ分離の手順を簡略化できるように、エイジはコンソールに向かい合った。 冷静に状況を分析する。 敵は共に癖を知りつくした難敵が一機。 古傷の影響で自機のスペックはフルに引き出せず。体が機体の速度に耐えきれない以上、離脱も戦闘も現実的ではない。 その中で、足掻けることと言えば、体の状態を無視しての離脱。もしくは――ー撃に賭けた撃破。 共に現実的ではないながらその二つしか思い浮かばなかった。 神隼人はリアリストである。ゆえに他の相手なら逃げることを選んだであろう。相手が流竜馬であるからこそ隼人は―― ――ー撃に賭けることを選んだ。 YF-19の右腕にピンポイントバリアが収束されていく。 狙うのは胸部装甲の凹み、コックピットの可能性の高いその一点。 そこに限界まで収束、圧縮させたピンポイントバリアパンチを叩きこむ。 普段と比べ段違いに小さく収束されていったピンポイントバリアはやがて通常のナックルカバーの形状から逸脱し、針の先ほどの点となる。 その様子をモニター越しに、クルツはタイミングをはかる。浮遊する小型機のブースターの燐光。大きく、小さく、不規則に瞬くその光に呼吸を合わせる。待っているのは突撃の瞬間。 先ほどまでの戦闘から予測される小型機の速力。それをもとに狙いを定める。 口の中は渇き、汗が頬を伝っていった。トリガーがやけに重い。外すわけにはいかなかった。 小型機のブースターが唸りをあげ燐光がひときわ大きく輝く。 ――今だ。 そう思った時にはトリガーを引いていた。撃ったのは二発。 モニターに視線が釘付けになる。成功したのか、失敗したのか。 小型機は機体がゆらぎ―― ――しかし、何事もなかったかのように突撃した。 眉間にしわがより、顔に苦渋の表情が浮かぶ。 ――くそっ!失敗だ。 「エイジ、敵をひきつける。まだ動くな! 」 そう叫んだ時にはフォルテギガスがすでに分離を始めていた。 「あの馬鹿……ちくしょう! 」 苛立ちを隠しもせずにクルツは赤い機体の足を戦場へと向けた。 大雷凰とすれ違ったYF-19の周辺に細かく砕かれた金属片が散らばっている。 ――ちっ、外した。 あの突然の砲撃、それはYF-19に抵触していた。その結果、狙いのずれたピンポイントバリアパンチは脇腹を抉るに留まった。 そして現在、コントロールを失い機体は地表へと流れていっている。 体が限界だった。せまいコックピットの中で丸くなってうずくまる。 ――情けねぇ……。 地表が迫ってくる。 ――泣き言を漏らしている暇もないか……。 体を起し、機体を立て直そうとしたその時、機体を反転させた竜馬のゲッターサイトが唸りを上げて迫っていた。 金属音が響き―― ――いつの間にか迫っていたガナドゥールがファルシオンセイバーごと弾かれて瓦礫に叩きつけられた。 その外部の様子に気を取られる間もなく機体を立て直そうと抗う。 次の瞬間、風斬り音が耳元に響き、YF-19は爆発を起こした。 目の前の突然爆発を起こしたYF-19が黒煙をあげて流れていき、やがて地表に激突して粉微塵に吹き飛んだ。 「隼人おおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!! 」 その光景を目の前に竜馬はただ叫ぶ。何が起こったかわからなかった。 「へっ! てめえで殺そうとしておいて、何が悲しい!! 」 レーダーの有効範囲ギリギリの距離に一つの反応が浮かび、同時に通信が入る。 その瞬間、怒りの矛先はそこに向けられ―― 「貴様かああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!! 」 ――注意が全てそこに注がれた。 同時に響く重低音。大きな揺れがコックピットを支配し、大雷凰はエッジブラスターの直撃を受けて地に倒れる。 流れる視界のなか離脱していく青い機体が目に入った。 「邪魔をするなああぁぁぁぁあああああ!!! 」 瞬間、血走った目で体勢を立て直すと同時に突撃。瞬く間に大雷凰とガナドゥールの彼我距離が狭まる。 「をおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!! 」 背後からの蹴りが一閃。そのままの体勢でさらに一閃。そして、そこを足場に軌道を変えた大雷凰が空を駆けた。 前のめりに吹き飛ばされるガナドゥールの中、エイジもこのままでは逃げ切れないと悟る。 ――やるしかない! 「V-MAX起動!! 」 前のめりの体制のまま、各部ブースターがフルブースト。機体そのものがさながら火の鳥の如く赤い炎に包まれた。 空を駆ける大雷凰と火の鳥が真っ向から迫る。そして―― 「砕け散れえええええーーーっ!!! 」 「ヒートダイブッ! 」 ――轟音が響き、一つの爆発が起きた。 立ち込める煙を裂いて当たり負けしたガナドゥールが大地に突き刺さる。 そして、それを追って大雷凰がなおも駆ける。上空から踏み砕くように繰り出された蹴りは、ガナドゥールの頭部を砕いた。 続けて足を持ち上げ、二撃目を繰り出そうとして、飛び退く。装甲を擦過して抜けていった砲弾が瓦礫を巻きあげた。 北に赤い機体が見える。うっとおしい。 心底そう思った竜馬は衝動に駆られるまま、それを目掛けて駆けていった。 クルツ=ウェーバーは機体を北東へと全速で走らせていった。背後に迫ってくるのは例の大型機。 そうとうに距離は開けてあったが徐々に詰めてきているのがわかった。 ――くそっ! 野郎のケツを持つのなんて、ごめんだってのによ。 注意をこっちに引き付けたのだ。エイジが生きていれば助かるだろう。生きていればだが。 ともかく今は全速で光の壁を抜けて逃げることだった。あれを抜ければ一度相手はこちらを見失う。そうすればあとは物陰に身を隠しつつH-8の市街地へ紛れ込む。 ――それで撒けるはずだ。 そう思いつつ機体を走らせること十数分後、クルツは無事に壁を越えてほっと一息をついた。 【クインシィ・イッサー 搭乗機体:真ゲッター2(真(チェンジ)ゲッターロボ~地球最後の日) パイロット状態:憤慨、やや疲労 機体状態:ダメージ蓄積、 現在位置:B-3 第一行動方針:ガロードを問い詰める。場合によってはお仕置き 第二行動方針:勇の撃破(ユウはネリーブレンに乗っていると思っている) 第三行動方針:ギンガナムの撃破(自分のグランチャーを落された為逆恨みしています) 最終行動方針:勇を殺して自分の幸せを取り戻す】 【ガロード・ラン 搭乗機体:真ゲッター2(真(チェンジ)ゲッターロボ~地球最後の日) パイロット状態:全身鞭打ち・頭にたんこぶその他打ち身多数。 機体状態:ダメージ蓄積 現在位置:B-3 第一行動方針:お姉さんを宥める 第二行動方針:ゲッターのパイロットを探す 最終行動方針:ティファの元に生還】 【神 隼人 搭乗機体:YF-19(マクロスプラス) パイロット状況:死亡 機体状況:大破(木端微塵) 現在位置:B-1】 【流 竜馬 搭乗機体:大雷鳳(バンプレストオリジナル) パイロット状態:怒り、衰弱 機体状態:装甲表面に多数の微細な傷、頭部喪失、右肩外部装甲損壊 、腹部装甲にヒビ、胸部装甲に凹み 現在位置:C-1 北西部 第一行動方針:クルツを追う 第二行動方針:サーチアンドデストロイ 最終行動方針:ゲームで勝つ 備考:ゲッターサイト(大鎌)を所持】 【アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ 搭乗機体:ガナドゥール(スーパーロボット大戦D) パイロット状況:死亡 機体状況:中破(頭部全壊、全体に多大な損傷) 現在位置:B-1 備考:ストレーガは損傷軽微で放置】 【クルツ・ウェーバー 搭乗機体:ラーズアングリフ(スーパーロボット大戦A) パイロット状況:冷静、脇腹がちょっと痛い 機体状況:Fソリッドカノン残り二発、ファランクスミサイル1/3消費 現在位置:C-8 市街地南部 第一行動方針:竜馬を撒く 第二行動方針:ラキの探索 第三行動方針:ゲームをぶち壊す 第四行動方針:駄目なら皆殺し 最終行動方針:ゲームから脱出】 【残り39人】 【初日 19 40】 BACK NEXT 青い翼、白い羽根 投下順 例え死者は喜ばずとも 休息 時系列順 ゲスト集いて宴は始まる BACK NEXT アンチボディー ―半機半生の機体― クインシィ 我が道を走る人々 アンチボディー ―半機半生の機体― ガロード 我が道を走る人々 アンチボディー ―半機半生の機体― 隼人 血に飢えた獣達の晩餐 竜馬 Take a shot Time Over ―私の中のあなたにさよならを― エイジ Time Over ―私の中のあなたにさよならを― クルツ Take a shot
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/1168.html
トップページ イベント攻略 報酬 勝利回数 1 Hard 技術強化素材-初級選択券 x10 VeryHard 技術強化素材-中級選択券 x5 Extreme 技術強化素材-上級選択券 x5 Inferno 錬成鋼-真選択券 x20 Hardの編成 敵戦力:461328 陣形:複縦陣 重油消費:30 時間・天候:昼・晴 敵構成 : 戦艦、戦艦、戦艦、戦艦、軽巡、駆逐 敵旗艦技 : 機関破壊4(敵艦速力 -20%) 敵戦艦戦技 : 蒼焔の絆、煌々たる要塞-八咫鏡、艦隊のプレリュード、流転する無限の城、断雷絶壁の城、インフィニティ・ネット x2、ファントムアウト、霧神の加護、修羅武装、アクア・ブレッシング 技能 : 敵軽巡戦技 : 鎧喰の六号機雷、貫鎧の荒竜、崩枢の薙払い 技能 : 敵駆逐戦技 : 風魔乱舞、千の波の加護、天霧らふ返し刀 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、戦技発動上昇5 VeryHardの編成 敵戦力:1537758 陣形:複縦陣 重油消費:30 時間・天候:昼・晴 敵構成 : 戦艦、戦艦、戦艦、戦艦、軽巡、駆逐 敵旗艦技 : 機関破壊4(敵艦速力 -20%) 敵戦艦戦技 : 蒼焔の絆、煌々たる要塞-八咫鏡、艦隊のプレリュード、流転する無限の城、断雷絶壁の城、インフィニティ・ネット x2、ファントムアウト、霧神の加護、修羅武装、アクア・ブレッシング 技能 : 敵軽巡戦技 : 鎧喰の六号機雷、貫鎧の荒竜、崩枢の薙払い 技能 : 敵駆逐戦技 : 風魔乱舞、千の波の加護、天霧らふ返し刀 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、戦技発動上昇5 Extremeの編成 敵戦力:2196800 陣形:複縦陣 重油消費:30 時間・天候:昼・晴 敵構成 : 戦艦、戦艦、戦艦、戦艦、軽巡、駆逐 敵旗艦技 : 機関破壊4(敵艦速力 -20%) 敵戦艦戦技 : 艦隊のプレリュード x2、蒼焔の絆、煌々たる要塞-八咫鏡 x2、流転する無限の城、断雷絶壁の城、インフィニティ・ネット x2、ファントムアウト、霧神の加護、千載不磨の海城塞、榛の泡影、栄夢ノ貫弾、修羅武装、アクア・ブレッシング 技能 : 敵軽巡戦技 : 鎧喰の六号機雷、貫鎧の荒竜、先導者の覚悟、崩枢の薙払い 技能 : 敵駆逐戦技 : 風魔乱舞、千の波の加護、萩の尖雷、天霧らふ返し刀 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、雷撃上昇5、戦技発動上昇5 Infernoの編成 敵戦力:2636162 陣形:複縦陣 重油消費:30 時間・天候:昼・晴 敵構成 : 戦艦、戦艦、戦艦、戦艦、軽巡、駆逐 敵旗艦技 : 機関破壊4(敵艦速力 -20%) 敵戦艦戦技 : 艦隊のプレリュード x2、システム・カタストロフ、蒼焔の絆、煌々たる要塞-八咫鏡 x2、流転する無限の城、断雷絶壁の城、ヘブンズ・ガーディアン、インフィニティ・ネット x2、ファントムアウト、霧神の加護、超弩級ノ絆戦隊、千載不磨の海城塞、榛の泡影、栄夢ノ貫弾、修羅武装、アクア・ブレッシング 技能 : 敵軽巡戦技 : 鎧喰の六号機雷、貫鎧の荒竜、先導者の覚悟、鳴響司水、崩枢の薙払い 技能 : 敵駆逐戦技 : 風魔乱舞、千の波の加護、萩の尖雷、天霧らふ返し刀、斬浪の剣戟 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、雷撃上昇5、戦技発動上昇5 ↓コメント等 名前 閲覧数 今日: - 昨日: - 合計: -
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/348.html
ストラウル跡地。3度に渡ってホウオウグループと能力者達との戦いが行われた、何かの因縁があるのかと勘繰りたくなる廃墟。ボルカノン2号機の移送。ブラストル出撃。ジングウの再来。それら全てに、彼は関わっていない。 「……知らぬ間に始まり、知らぬ間に終わったか」 月明かりに照らされるその髪は、濁った血の様な不気味な赤。メガネをかけ、カジュアルな服装でまとめているその男は、鳳凰の眷族……というには、少々微妙な位置にあった。幾度かあった作戦の、全てにおいて招集がかけられていない。 仕方がない、とは思う。自分の能力は「軌道」を操るもの。回避は出来ても攻撃が乏しく、バツやチネンのように兵器の扱いに長けているわけでもない。 「……総帥は、何を考えている。世界を合理化……それは、どういうものなんだ」 恐らくこれが、自分が呼ばれなかった理由のひとつなのだろう。グループ総帥の意志がよくわかっていない。幹部連の中でも、極鎰幹部のサイナ以外は完全に理解していない、という情報もある。真偽はともかくとして、ここまでわかっていないとさすがに自分が情けない。 「…………」 沈黙する彼の視界に、ひとりの少女が映る。夜に溶け込むような彼女は、ハードカバーの本を両手で抱え、無機質な瞳の奥に感情を揺らめかせて、言う。 「……寂しい、のね」 「寂しい? そういえば、そうかも知れない」 ホウオウグループは、男にとっては「職場」。組織の一員としてしか自分を捉えられず、ホウオウの駒として動いている他のメンバーとはどうにも息が合いにくい。だから、普通は単独で動く。それが寂しいのかと言われれば、そうかも知れない。 少女が、すっ、と男を指差す。 「あるの、時間は?」 「あるといえば、ある。任務も最近はない」 「なら、考えてみて、自分について。掴めるかもしれない、足りないものが」 「足りないもの」 ふむ、と考えてみる。果たして、自分に足りないものとは何だろうか。 (やはり、総帥の意志を理解し切れていないからだろうか) 思ったが微妙に違和感がある。間違ってはいないのだが、それではない気がする。では何だ? 腕を組んで考えているうちに、別のことに気付いた。―――――誰だ? あまりに違和感がないので最初気付かなかったが、普通に話しかけてきているこの少女は誰だ? 「……名前を、聞いておこう」 「夜波 マナ。名前を教えて、あなたも」 「クロウ」 名前だけを、簡潔に伝える。相手は「そう」と一言だけ返し、さらに問いを重ねて来る。 「いるの、仲間は」 「か、どうかは知らないが、わりといる。そちらはいるのか」 「3人。1人は学生」 「そうか」 返すは一言。特段興味があったわけでもなし、ただ儀礼的に問い返したに過ぎない。向こうもそれはわかっているのか、それきり口を閉ざした。 男もそれきり口を閉ざし、俯く。月明かりがメガネを通り、レンズに模様が浮かび上がる。アルファベットの「H」と「O」を合わせた、独特のものが。 それから、どれくらい時間が流れたのか。ふと、少女が踵を返した。 「行くのか」 「行く」 一言だけの、記号としての言葉の応酬。それを最後に、少女は夜闇に溶けるように、その姿を消した。 残された男は、最後に一度だけ月を見上げる。そして、 「……行ってみるか。いかせのごれ高校に」 ――――いつの間にか、月を雲が覆い隠していた。
https://w.atwiki.jp/ridersnovel/pages/23.html
「成程…大体事情はわかった。買い物をしていたら、いつのまにかこの風都にいた、と」 翔太郎さんが僕にそう聞いてくる。 場所は鳴海探偵事務所。翔太郎さんとフィリップさんが二人で切り盛りしている探偵事務所だ。 「はい。突拍子もないとは思いますが、そうなんです。」 「それにしても、なぜ君は僕たちのことを知っているんだい?それも、ガイアメモリの力についてまで」 「えっとですね、お二人の変身する『仮面ライダーW』、 そしてそのシリーズである『仮面ライダーシリーズ』は僕らの世界では特撮ドラマなんです」 僕のその発言に、翔太郎さんとフィリップさんは驚愕する。 「俺たちの戦いが、テレビドラマぁ!?」 「なるほど、パラレルワールドがあるならばそんな世界があってもおかしくない……面白い。 ムラムラするねぇ」 フィリップさんも翔太郎さんも、本当にテレビ通りなんだ……見てるこっちが面白いよ。 「だったら、君はこれからどんなドーパントが出てくるのかという記憶も持っているのでは? だとすれば、捜査もなにも必要なくなるんだけどね」 「それはできないんです。今の僕は、その記憶を思い出すことができないみたいなので。 ですけど、その局面にあったら思い出せるみたいです」 まったく都合のいい記憶喪失みたいだなぁ。 「そういえば、君の持っているメモリは『メモリー』のメモリだと言っていたね。 一体、どんな能力があるのか教えてくれないかな?」 「もちろんですよ、フィリップさん。僕のメモリ、メモリーメモリは 限定的に地球の本棚の一部へアクセスし、情報を引き出す能力があります」 その説明で、彼はまた驚いたようだった。 「地球の本棚へ?……興味深い。ぜひ君のメモリを調べさせてくれ!大丈夫、絶対に壊さないから!」 その迫力に気おされながら僕が了承すると、 フィリップさんはスキップでもしかねない機嫌のよさで秘密の地下室へ入っていった。 「あ、おいフィリップ!?……ったく、しゃーねーな。 とにかく、お前行くあて無いんだろ?だったら、ここで働いてみる気は無いか?」 とんでもなく良い提案だった。魅力的なんだけど、大丈夫かな? 「え、いいんですか!?でも、ご迷惑なんじゃ……?」 「いいや、迷惑なんかじゃないぜ。むしろ、仮面ライダーメモリーだっけか? の力を貸してくれると俺たちも仕事がやりやすいからな」 「…成程、ギヴ&テイクってことですか。でしたら、こちらも協力は惜しみません。 存分に僕の力、使ってください」 そして、僕は鳴海探偵事務所の助手として、Wの世界で暮らすことになった。 …のはいいんだけど。 「こりゃあぁ!」 スッパァン!! 「痛てっ!」 「あいたッ!」 僕と翔太郎さんの後頭部になにかがいい音をたてて打ち付けられ、僕らは頭を抑える。 「亜樹子ォ!いいかげん人の頭をスリッパでブッ叩くのやめろ!」 「亜樹子さん……初対面の人にも容赦ないんですね」 そう、そこにいたのは鳴海探偵事務所(自称)所長の鳴海亜樹子さんだった。 「だまらっしゃい翔太郎くん!それとその人誰?なんで私の名前知ってるの?」 「初めまして。僕は星雄聡里。今日付けで翔太郎さんの助手になりました。 これからよろしくお願いします、鳴海亜樹子所長。」 「……翔太郎くん、どっからこんな有能な助手拾ってきたの?」 さらりと人を物みたいに言わないでください、亜樹子さん。 「そんなことよりいいかげん突っ込みを手加減しやがれ!」 「何よ、やるかこの~!」 「喧嘩はやめて下さいってば~!」 そんなこんなでどたばたしていると、事務所の入り口のドアが開いた。 「あの……」 そう声を掛けかけて、中で起きているドタバタを観て呆然とする女性。 「亜樹子ぉぉぉぉぉ!」 「いいかげんに……って、お客さん!」 こんな状況でも気づくとは亜樹子さん流石です。 「す、すみません、探偵事務所と間違えました!」 「「「ま、待って待って!」」」 そして、全員そろって唱和する。 「「「探偵事務所です!!」」」 「連続風車破壊事件?」 「はい、そうなんです」 依頼人の女性の名前は、風祭葵(かざまつりあおい)さん。 彼女は風都に無数にある風車を作ったり修理したりしている、 「風祭風工業(かざまつりふうこうぎょう)」の社長の娘さんである。 「最近、町で過剰発電で壊れる風車の数が激増しているんです」 「過剰発電?どういうこと?」 亜樹子さんは良く判っていないらしい。 「はい、説明しますね。元々あの風車は普通の風力発電装置を小型化したもので、 風都に吹き続ける風を利用して発電するものです。 ですが、あまりに強い風、それこそ超大型台風の風などが吹くと、 過剰電圧で配線が焼ききれたり風車そのものが壊れたりするんです。 最近それが一週間に数台のペースで壊れるといった具合で、明らかにおかしいんです」 「ほう、そいつは放っておけねぇな」 あ、翔太郎さんスイッチ入った。 「困っている女性を放っておくのはハードボイルドとは言えないからな。 それに、風都の象徴の風車を壊して回っている奴がいるとしたら、 そいつはこの風都を泣かせている。そんな奴は、この俺が放っておけねぇ。 この依頼、受けさせてもらう」 「ありがとうございます、左さん!」 「良いって事さ。俺たちの専門分野という気もするしな。それじゃ、何かわかったら連絡入れるぜ」 「はい、よろしくお願いします。では、また」 そう一言言い、風祭さんは帰っていった。 「連続風車破壊事件、かぁ……何でそんなことするんでしょう、翔太郎さん」 「わからねぇ。だが、 瞬間的に、かつ局所的にそんな台風も超えるような風を吹かせることは普通はまず不可能だな」 「ということは……ドーパント、ですか」 「そういうことになるな。うっし、まずは風車が破損したところに行ってみるか。資料は持ったな?」 「はい、翔太郎さん!あ、それとフィリップさんに一言声掛けて行きましょう。 たぶんまだメモリーメモリをいじってると思うので」 「そうだな、地下に入るか」 とまぁ、そんなこんなで地下室に入った僕らが目にしたものは、ぶっ倒れているフィリップさんだった。 「フィリップぅぅぅぅぅぅぅ!?」 「フィリップさぁぁぁぁぁん!?」 どうしてこうなった。 そして二人して介抱し、ようやく目を覚ましたフィリップさんは、 「……面白い!ゾクゾクしっぱなしだよ!!」 「「開口一番それかよ!!」」 こんな状態である。 しばらくして落ち着いたフィリップさんから僕らはメモリーメモリのことを教わった。 「聡里くん、君のメモリからアクセスできる本棚は、僕が入れる物とは独立していた。 そして、中の記憶も大半が封印されている状態みたいなんだ」 「え、そうなんですか?」 変身したときに違和感があると思った。そういうことなのか。 「だが本のタイトルくらいはわかった。でも、そのタイトルも意味がわからない単語ばかりなんだ。 これから言う言葉、あるいは名前に心当たりがあったら言ってくれないかな?」 「はい、どんな単語なんですか?」 「ああ。クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド。 それから、響鬼、カブト、電王、キバ、ディケイド、オーズという単語なんだけどね」 「え、それって!」 むしろ心当たりしかないよ、これは。 「なんだ、一体何の記憶なんだ?」 「え~っと、ですね……僕や翔太郎さんとフィリップさん以外の、ライダーの名前です。 それも、結構最近のライダーですね」 「へぇ……興味深いね。だけど、僕もこのメモリのプロテクトは解除できなかったんだ。 だけど、まったく新しいメモリガジェットの設計図データが入っていた。 これから製作してみるよ。」 「本当ですか?なんでガジェットのデータが……?」 まぁ、考えていても始まらないか。って、何か忘れてるような……あー! 「翔太郎さん、依頼のこと!」 「おっといけねぇ、忘れてた!フィリップ、俺たちはこれから依頼された事件の捜査に行って来る。 メモリーメモリはもういいか?」 「ああ、翔太郎。メモリーメモリに僕側からリンクを作ったから、 これからは僕の本棚側からいつでもアクセスできるし、 メモリーメモリから僕の本棚が閲覧できるようになっているはずさ。メモリのほうは聡里くんに返すよ」 「便利なもんだな。じゃ、行くぞ聡里!」 「了解です、翔太郎さん!」 そして、僕たち二人は風都で捜査を開始した。 途中なんか見覚えのある人が魚屋さんで小指を魚の口に突っ込んでいたり、 木の上に自転車ごと引っかかっていた不幸な人を助けたりしつつ。 すべての風車が壊れた場所を見ていくと翔太郎さんが共通点を発見した。 「デートスポット、ですか?」 「ああ、ウォッチャマンやクイーンとエリザベスに聞いて判ったんだが、 風車が壊された場所の近くは有名なデートスポットがあってな、 風車が壊された関係で人を近づけないようにしたらしい」 「と、いうことはもしかして?」 「ああ、他人の恋愛を妬ましく思っている奴だな犯人は。 だが、あと一箇所壊されていない有名なデートスポット、それも特大のがある」 「それってまさか、『風都タワー』、ですか?」 「その通りだ、さすが助手だな。犯人は大体、週末や祝日に事件を起こしている。 ちょうど今日は金曜、風都タワーに張り込むぞ」 「わかりました。フィリップさんに連絡して、犯人がどこから行動を起こすのか検索してもらいましょう!」 と、言うわけで鳴海探偵事務所に戻ってくるとフィリップさんは嬉々として変わった形のノートパソコンと携帯を操作していた。 「フィリップ、検索だ……って、なんだそりゃ?」 「ああ、翔太郎に聡里くん。いいところに来たね。メモリガジェトが完成したよ」 「本当ですか!どこにあるんですか!?」 そう僕が聞くと、フィリップさんはおもむろに二本のギジメモリを取り出した。 そして、ノートパソコンと携帯にそのギジメモリを挿入した。 「紹介するよ。彼らが新しいメモリガジェット、『マンタレイライブラリ』と『ホークフォン』だ!」 [MANTAREY!][HAWK!] ガイアウィスパーが鳴り響くと、パソコンと携帯が変形してマンタと鷹になった。 「おお、コイツが新しいメモリガジェットか!」 「すごい!ありがとうございます!」 「さらに、マンタレイライブラリにはメモリーメモリからのデータ読み込みもできるようにしてある。 一応、キーワードがあれば検索もできるようになっているから、役に立つと思うよ。 どうかな、彼らは?」 さ「……」←感動で言葉すら出てこなくなっている 翔「……」←驚愕で固まっている 1分後 「あ~、フィリップ、検索だ。頼めるか?」 「もちろんさ。……さぁ、検索を始めよう。キーワードは?」 「キーワードは、『風都タワー』、『攻撃』、『隠れ場所』だ」 そのキーワードで、フィリップの検索結果がある程度絞られた。だが絞りきったほどではない。 「駄目だ翔太郎、絞り込みきれない。他にキーワードは?」 「あ、フィリップさん!キーワード追加、『風圧』!」 その一言で、フィリップの検索が一冊の本に絞り込まれた。 「ああ、検索完了だ!ナイスだよ聡里くん! 翔太郎、結果は風都タワーの裏側の廃工場だ。そこで張り込みしていれば、ドーパントが現れるはずだよ」 「ありがとよ、フィリップ。んじゃ、ちょっくら行って来るぜ」 僕と翔太郎さんは、メモリとドライバーを持ってその工場へ向かった。 そして時間は過ぎて翌日の深夜二時ごろ。丸一日張り込んでいたけれど犯人はまだ現れていない。 「翔太郎さ~ん、アンパンと牛乳買って来ましたよ~」 「助かった、これまでは買い込んでから見張りするしかなかったんでな」 「いえ、お安い御用ですよ……!来た!翔太郎さん、これ!」 僕はそう言って翔太郎さんにPCモードのマンタレイライブラリの画面を見せる。 そこにはホークフォンの暗視カメラから転送された映像が映っていて、 工場の入り口から入ってくる一人の冴えない男が写っていた。 「でかした聡里。気づかれないようにアイツに近づくぞ」 「アイ・アイ・サー」 闇にまぎれて動くのって小さいころからなんかワクワクするね。 ~犯人サイド~ 「くっそ、クリスマスなんかなくなっちまえ!デートなんかさせるかよ!」 暴言を吐く彼は冴えない容姿と陰気な性格のせいで、まったく女性に興味を持ってもらえなかった。 そして男は、クリスマスをブチ壊すというその考えに取り憑かれ、 禁断の力、ガイアメモリを手に入れてしまった。 そしてその男はスタートアップスイッチを押し、メモリを起動させる。 [AIR!] 「デートスポットなんて、壊れちまえばいいんだ!!」 そう吐き捨て変身しようとした瞬間、工場内に声が鳴り響いた。 「おおっと。そんなことさせると思うか?」 「思い通りにはさせませんよ!」 「!!」 ~聡里サイド~ ドーパントにセリフを投げつけながら登場する翔太郎さんと僕。 相手は露骨に悪意のこもった表情になり、ガイアメモリを握り締める。 「うるせぇ、人が仕事するしかない日に横でイチャイチャされる方の身にもなれってんだ!邪魔すんな!」 そしてその男は、自分のひじにある生体コネクタにガイアメモリを挿入し、 ドーパントへ変身してしまった。 「うわぁ、ドーピングしちゃったよ」 「しゃあねぇな。フィリップ、聡里!こっちも行くぞ!」[JOKER!] 「もちろんさ、相棒」[CYCLONE!] 「わかってますよ、翔太郎さん!」[MEMORY!] 「「変身!」」 [CYCLONE! JOKER!] 「「さぁ、お前の罪を数えろ!」」 「変っ身!」 [MEMORY!] 「貴方の記憶、見せてもらいます!」 『翔太郎、あのドーパントは『エア・ドーパント』。空気を操る力を持っていて、 かまいたちを飛ばして攻撃するらしい』 「だったら、このメモリだ!」 そう言い、翔太郎さんは左側、ボディサイドのメモリを変更する。 [TRIGGER!] [CYCLONE! TRIGGER!] 「サイクロントリガー……だったら僕も!」 そう言いつつ、僕はメモリーメモリをベルトから抜き、ウェポンスロットに装填する。 すると左胸の位置にメモリーの装甲と同じ色のトリガーマグナム、メモリーマグナムが現れる。 「行くぜ、空気野朗!」 「空気って言うんじゃねぇ!」 そんなことを言いつつ、ドーパントはかまいたちをWに向かって飛ばす。 だが、Wはやすやすとかわして風の弾丸を敵に撃ち込む。 「てめぇ、いいかげんにしやがれ!」 「僕も忘れてもらっちゃ困りますよ!」 ドーパントに言い返しつつ、僕もメモリーマグナムで敵を射撃する。 「ぐあああああ!?……なーんてな」 「『「何!?」』」 その瞬間、まるで砲撃のようにものすごい風圧がWとメモリーに襲い掛かる! 「『「あぁぁぁぁぁッ!?」』」 その攻撃で、Wとメモリーは工場の壁を突き破り外へ放り出される。 「今の攻撃、なんだってんだ!?」 『あの攻撃は風……もしかして』 「ええ、フィリップさん。おそらく空気を圧縮してから一方向へ一気に開放したんでしょう。 となると、直撃すればけっこうヤバいですよ」 そんな感じで、僕らはドーパントの攻撃を回避しながら話し合っていた。 「……翔太郎さん、フィリップさん。一つ思いついた打開策があるんですけど」 そう言って、僕は翔太郎さんとフィリップさんに作戦を伝える。 「どういうことだ?」 『ああ……なるほどね』 「ってわけで、協力お願いします!行きますよ、ボス!」 「ボスっておい……まあいいか。作戦は良く判らねぇがやるぞ、フィリップ!」 『もちろんだとも、翔太郎』 そして、Wは『ハードボイルダー』、僕はバイクが無いのでハードボイルダーの後ろに立って メモリーマグナムで牽制射撃をする。 「てめぇらチョコマカ逃げ回ってンじゃねェェェェェェェェ!」 ドーパントは風を背中側から噴出しバイクに匹敵する速度で追いすがってくる! まぁ、追って来てくれないと、作戦自体成立しなくなるんだけど…… そして半時間かけて、ドーパントを狙い通りの場所、港まで連れて来た。 「や、やっとたどり着いたぜ……」 『途中、竜巻で上空に打ち上げられたときはどうなるかと思ったよ……』 「で、でも目的地には着きました!後は……!」 「おう!コイツで決めるぜ!」 [JOKER!] [CYCLONE! JOKER!] そしてサイクロンジョーカーに変身したWは、 サイクロンサイドの能力で竜巻を巻き起こしドーパントの攻撃を吸収・無効化する。 「なんだと!?俺の砲撃を取り込んでやがるのか!」 「当たり前だ!お前なんかの風が相棒の疾風(サイクロン)に敵うか!」 『まぁ、当然の結果だね』 そしてWは、その風を纏った右腕でエア・ドーパントを上空へ殴り上げる! 「がはっ!?だが俺はこんな攻撃では……」 「誰がそれだけって言いましたか!」 [MEMORY!] 「メモリーシャフト!いっきまぁす!即興技、ライダーバッティング!」 「ぐぁぁぁぁぁ!?」 僕は打ち上げられたドーパントをメモリーシャフトでバッティングするように打ち、海の中に叩き込んだ。 「くっそ、あいつら!砲撃してや……ッチ!、空気がねぇ!」 そう、僕がWに伝えた作戦とは、『ドーパントを水中へ沈める』というものだった。 メモリーの力を使ってドーパントの能力を検索した結果、 エア・ドーパントの能力が『接触している気体を操る』という物だったから、 『気体に接触しない状況』を作り出せば良いと思い、 この作戦を考えついて翔太郎さんとフィリップさんに教えたんだ。 「翔太郎さん、フィリップさん!仕上げ行きますよ!」 「『ああ!』」 そして二人揃ってメモリを取り出し、マキシマムスロットへ挿入する。 [JOKER! MAXIMUMDRIVE!!] [MEMORY! MAXIMUMDRIVE!!] 「まずは……その場に縫いとめる!」 そう叫び、メモリーシャフトをドーパントへ投げつけ、突き刺してその場に足止めする。 「ガァァァァッ!?動けねぇ!!」 「メモリー!同時に決めるぞ!!」 「了解です、翔太郎さん!」 「『「はぁぁぁぁぁっ……!!」』」 気合を込め、僕ら二人は上に飛び上がる。そして、メモリブレイク! 「『ジョーカーエクストリーム!!』」 「メモリークラッシャー!!」 Wが左右に分離しキックを叩き込み、 僕はドーパントに突き立てたメモリーシャフトを相手に突きこむように上から踏みつける! 「貴方の罪、記憶しました」 「ぐぁぁぁぁぁぁああああああッ!!」 断末魔の叫びと共にエア・ドーパントは爆発し、メモリが排出され砕け散った。 [事件記録] [ドーパントに変身していた男はすぐに警察に引き渡しました。] [お約束の刃野刑事さんの他に、] [どっかで見たような不器用な警察の人が来て犯人を連行していったけど、なんだったんでしょうね?] [それはそれとして。女の人に気づいてもらえない程度の事でドーパントなんて、アブない人でした。] [まぁ、なんでも、いいですけど。] [翔太郎さんは、どうやら風祭さんにいいところを見せたかったみたいですね。] [でも、婚約しているとわかってすごい落ち込んでました。さすがハーフボイルド。] [そして、明らかになったガイアメモリ販売員の特徴。] [赤いシミのあるスカーフの男、だそうです。一体どういう人物なんでしょう。] [それはともかく、これからも、僕は翔太郎さんたちに協力させてもらうことにしましょう。] 「……こんなものでいいかな。ありがと、マンタレイ」 僕は、マンタレイライブラリに事件の記録を入力するのを終えて、 自分で淹れた紅茶(砂糖少な目のミルクティー)を静かに飲む……つもりだったんだけど。 「亜樹子ぉぉぉぉぉぉ!」 「ぶっふぅ!」 思わず吹いちゃった。何事かと思って見に行くと、そこでは。 「俺のプリン返せ~!」 「もう食べちゃったも~ん♪」 「じゃあ弁償しやがれぇぇぇ!」 と、喧嘩している探偵(二十四歳)と女性(二十歳)。誰かは言わずもがなでしょう。 「翔太郎さん、亜樹子さん……」 「え、聡里くん……?」 「ちょ、おい落ち着け!」 ハリセンを構える僕に対し、あっけにとられている亜樹子さんとオドオドしだす翔太郎さん。 「僕は本来、あんまり手は上げないんですけどね……?」 「「ひいっ!?」」 「いい大人が……なにやってるんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ぎゃあああああ!」「きゃあああああ!」 スッパァァァァァァァァァァァァァン!! その日、これまでで最高のヒット音が鳴海探偵事務所には鳴り響き、 後には探偵と所長の屍(生きてます)が転がっていた。 「いっぺん、天国を味わって来て下さい!」 続く! 目次へ
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/788.html
トップページ イベント攻略 [部分編集] 報酬 勝利回数 1 Hard ★5 R・カールス VeryHard ★6 R・カールス Extreme ★7 R・カールス [部分編集] Hardの編成 敵戦力:26600 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候:昼・晴 敵構成 : 戦艦、戦艦、軽巡、軽巡、駆逐、駆逐 敵旗艦技 : 艦隊戦の達人4(火力 +10%) 敵戦艦戦技 : 艦隊の防壁、不沈の黒城、金剛不動の構え、ブリティッシュアーマー 技能 : 敵軽巡戦技 : 鉄鳥刈る爪、身封じの雷幕、制裁の足枷、天羽々矢、艦隊のワルツ、駆巡りし稲妻 技能 : 敵駆逐戦技 : 無終の反旗 x2、、 技能 : 未分類技能 : 雷撃上昇5、対潜上昇5、戦技発動上昇5 VeryHardの編成 敵戦力:88664 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候::昼・晴 敵構成 : 戦艦、戦艦、軽巡、軽巡、駆逐、駆逐 敵旗艦技 : 艦隊戦の達人4(火力 +10%) 敵戦艦戦技 : 艦隊の防壁、不沈の黒城、金剛不動の構え、ブリティッシュアーマー、超究大和砲 技能 : 敵軽巡戦技 : 鉄鳥刈る爪、身封じの雷幕、制裁の足枷、天羽々矢、艦隊のワルツ、駆巡りし稲妻 技能 : 敵駆逐戦技 : 無終の反旗 x2、、 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、雷撃上昇5、対潜上昇5、戦技発動上昇5 Extremeの編成 敵戦力:126669 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候:昼・晴 敵構成 : 戦艦、戦艦、軽巡、軽巡、駆逐、駆逐 敵旗艦技 : 艦隊戦の達人4(火力 +10%) 敵戦艦戦技 : 艦隊の防壁、不沈の黒城、金剛不動の構え、ブリティッシュアーマー、超究大和砲、リヴァイヴ・エタニティ 技能 : 敵軽巡戦技 : 鉄鳥刈る爪、身封じの雷幕、制裁の足枷、天羽々矢、艦隊のワルツ、駆巡りし稲妻、閃雷の迎撃 x2 技能 : 敵駆逐戦技 : 無終の反旗 x2、呼応する覇気、雷滅の制射、黒嵐の追雷 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、雷撃上昇5、対潜上昇5、戦技発動上昇5 ↓コメント等 名前 閲覧数 今日: - 昨日: - 合計: -
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/801.html
トップページ イベント攻略 [部分編集] 報酬 勝利回数 1 Hard ★5 J・サマヴィル VeryHard ★6 J・サマヴィル Extreme ★7 J・サマヴィル [部分編集] Hardの編成 敵戦力:28973 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候:昼・朝 敵構成 : 戦艦、戦艦、戦艦、重巡、軽巡、空母 敵旗艦技 : 艦隊戦の達人4(火力 +20%) 敵戦艦戦技 : 決意の抜錨 x2、不撓の出陣、重甲ナル巨砲、永劫の砲炎、艦隊の防壁、金剛不動の構え、ロイヤル・レイン、旭日勝天の大和無双 技能 : 敵空母戦技 : 偽りの撃沈、牙砕ノ龍爆、 技能 : 爆撃機 150機 敵重巡戦技 : 照り輝く炎威、不滅の鉄鬼軍、海面駆ける先砲、 技能 : 敵軽巡戦技 : 難航の荒波、、 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、対潜上昇5、装甲上昇5、戦技発動上昇5 VeryHardの編成 敵戦力: 陣形:陣 重油消費:30 時間・天候:昼・朝 敵構成 : 戦艦、戦艦、戦艦、重巡、軽巡、空母 敵旗艦技 : 艦隊戦の達人4(火力 +20%) 敵戦艦戦技 : 決意の抜錨 x2、不撓の出陣、重甲ナル巨砲、永劫の砲炎、艦隊の防壁、金剛不動の構え、ロイヤル・レイン x2?、旭日勝天の大和無双 x2? 技能 : 敵空母戦技 : 偽りの撃沈、牙砕ノ龍爆、轟乱の赤城颪、 技能 : 爆撃機 150機 敵重巡戦技 : 照り輝く炎威、不滅の鉄鬼軍、海面駆ける先砲、 技能 : 敵軽巡戦技 : ブレイク・ロスト、難航の荒波、、 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、対潜上昇5、装甲上昇5、戦技発動上昇5 Extremeの編成 敵戦力:137966 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候:昼・朝 敵構成 : 戦艦、戦艦、戦艦、重巡、軽巡、空母 敵旗艦技 : 艦隊戦の達人4(火力 +20%) 敵戦艦戦技 : 決意の抜錨 x2、不撓の出陣、重甲ナル巨砲、永劫の砲炎、艦隊の防壁、金剛不動の構え、ロイヤル・レイン、旭日勝天の大和無双、戦空断絶の砲火、リヴァイヴ・エタニティ 技能 : 敵空母戦技 : 偽りの撃沈、牙砕ノ龍爆、轟乱の赤城颪、蒼空からの重爆 技能 : 爆撃機 150機 敵重巡戦技 : 照り輝く炎威、不滅の鉄鬼軍、海面駆ける先砲、 技能 : 敵軽巡戦技 : ブレイク・ロスト、砲撃戦の匠、難航の荒波、、 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、対潜上昇5、装甲上昇5、戦技発動上昇5 ↓コメント等 名前 閲覧数 今日: - 昨日: - 合計: -