約 45,020 件
https://w.atwiki.jp/ygogamebook/pages/17.html
GAMEOVER 村から出ることができずに一行は朝を迎えました。 その頃には、イヴを呼んでいた声も聴こえなくなってしまっていたのでした。 →トップページ
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/313.html
トップページ イベント攻略 [部分編集] 報酬 勝利回数 1 VeryHard ★5 W・L・エインズワース Extreme ★6 W・L・エインズワース [部分編集] VeryHardの編成 敵戦力:33607 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候:夜・晴 敵構成 : 戦艦、戦艦、戦艦、重巡、軽巡、駆逐 敵旗艦技 : 無敵の耐久力Ⅳ(HP +20%) 敵戦艦戦技 : 舵輪操作の極、スリガオの鉄城、 技能 : 火災鎮火Ⅴ 敵重巡戦技 : 砲撃戦の匠、極限の操艦、 技能 : 敵軽巡戦技 : 対空牽制防御、、 技能 : 敵駆逐戦技 : 強襲連撃、、 技能 : 未分類技能 : 火力上昇Ⅴ、装甲上昇Ⅴ、戦技発動上昇Ⅴ、雷撃回避率強化Ⅴ Extremeの編成 敵戦力:61000 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候:夜・晴 敵構成 : 戦艦、戦艦、戦艦、重巡、軽巡、駆逐 敵旗艦技 : 無敵の耐久力Ⅳ(HP +20%) 敵戦艦戦技 : 舵輪操作の極、スリガオの鉄城、暁の咆哮、ファイナルバースト、ラストバースト、無ノ双撃、覆滅の炎 技能 : 火災鎮火Ⅴ、破損修理Ⅴ、応急補修Ⅴ 敵重巡戦技 : 砲撃戦の匠、極限の操艦 x2 技能 : 敵軽巡戦技 : 対空牽制防御、機関停止の雷撃、 技能 : 敵駆逐戦技 : 強襲連撃、、 技能 : 未分類技能 : 火力上昇Ⅴ、命中上昇Ⅴ、対空上昇Ⅴ、回避率強化Ⅴ、戦技発動上昇Ⅴ、雷撃回避率強化Ⅴ、会心防御Ⅴ ↓コメント等 名前 閲覧数 今日: - 昨日: - 合計: -
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/613.html
私は猫である。 名前はシャミセン。正直に言えば、猫にこの名前をつけるのはどうかと思うのであるが。 まあ、シュレディンガーだのスフィンクスだのよりはましだと思うことにしておこう。 「こっちにおいでー、シャミー!」 今、私を呼んだ声は、私が居を構えるこの家の同居人の一人である少女のものである。 朝にしては少々興奮気味なのだが、この少女は常日頃からこの調子である。 まあ、懐いてくるのはなかなかに可愛らしいものがあるので 少々ならば構ってやることも吝かではない。 「今日もシャミは可愛いねえ」 そう言って彼女はいつもの様に私を抱きしめてくるのである。 季節はもう秋だとはいえ、流石にこの様に密着されると多少暑苦しいのであるが 邪険に振り払うのも忍びないのでされるがままにしておこう。 「こら、シャミと遊ぶのもいいがそろそろ飯を食え。早く食べないと遅刻するぞ」 「ハーイ!」 そのように明朗快活に少女は応えて、少し名残惜しげな顔をしながらも トタトタと足音を立てて食卓へと向かっていったのだ。 「ほら、シャミ。今日の朝食だ」 私の常食である猫缶の中身を皿に盛って差し出してきたのは少女の兄である。 朋輩からはキョンなどと渾名されたるこの少年にこの家に 連れられて来て既に季節は二巡り程ともなるだろうか。 このキョンという少年を一言で表すならば、鈍いという一言に尽きるであろう。 このことに関しては多くものからの賛同を得ることができることと思われる。 私の知っているところの彼の知り合いの少女たちの中には発情期の女性よりも余程 分かり易く好意を示すものがいるというのに、彼の鈍感さと言えば同じ男としては ほとほと呆れ返るほどであり、私は彼に好意を寄せる少女たち憐憫の情すら持っている。 私が人語を喋れた頃ならば、彼女らのためにこの少年に文句の一つも 言ってやるところなのだが、如何せんこればかりは考えても仕方のないことである。 そのようなことを考えながら私は朝食を食べ始めた。 「それじゃ、シャミ。学校行ってくるから帰ってきたら遊ぼうね!」 依然として食事中である私に声をかけてから少女は玄関に向かう。 「いってきま~す!」 そうして今日も元気に少女は家を出て行ったのである。 「それじゃあ、母さん。俺も行ってくるから」 そのように言って少年もまた席を立ち、出掛けたのだ。 さて、それでは私もまた朝の散歩のために出かけることとしよう。 「にゃあ」 「ニャー」 日頃利用している散歩の道程の中途にて、三軒隣の家の黒猫のソースケと出会った。 コッペパンなどという味気もなければそもそもタンパク質源でもないものが好物だという 猫の社会に於いては非常に変わり者の彼であるが今日もどうやら変わりはないようだ。 私は暫しの間、情報を交換してから散歩を再開することにした。 「遅刻、遅刻ー!」 ソースケとの会話の後、タッタッタッという足音とともにそんな声がした。 振り向いて見れば同居人のキョンの知人である少女が食パンを咥えながら 一体如何なる理由があるのか私には解らないが道を急いでいた。 どうやったら物を口に挟みながらあのように喋れるのかは些か不思議であるし 何故にあの食パンを食べ切ってから家を出なかったのかも私には分からないが 見知った顔に声の一つもかけないのは失礼に当たるので私は挨拶をすることにした。 「アレ、キョンキョンのところのシャミではないか。オハヨー」 そのこなたという名前の少女は私の挨拶に気付いてそう声をかけてきた。 「今日も可愛いネェ」 そのように言って彼女は私を抱き締めようとしたのだろうか、足を止めて手を伸ばし 「っておおっとォ!遅刻しそうだったんだっけ!」 ハッと気付いたかのように屈めかけていた足をピンと伸ばして 「じゃあ、シャミ、また今度ネ」 そう言って疾風の様に少女は駆け出し、去っていった。 全く、人間というものは時間に縛られていて本当に忙しのないことだ。 そんなことを思いながらも、しばらくはその場に留まって少女をその姿が 見えなくなるまで見送ってから私は再び散歩に戻ることにしたのである。 その後はどうということも無く普段通りにいつもの散歩道を歩き いつもの様に昼前には家に着いた。 夕刻、私は再び道を当て所なくぶらぶらと歩いていた。 帰ってきた少女に暫く構っていると、少女が母親と一緒に買い物に行くと言うので 私もそれに合わせて夕刻の散歩のために家を出ることにしたのだ。 神ならぬ猫の身である私は、当然、この時はまだこの後に待ち受けている運命を 知る由も無く、その最中で出会う少女について知ることも無く。 その、少女――岩崎みなみという名の少女を。 季節は既に秋――夕刻、釣瓶落としに日が落ち、辺りはどんどんと暗くなっていき 通りの人影は段々と疎らになり、それに比例するかのように帰路に着くための車の 交通量は多くなった。 駅前の商店街では店仕舞いをする者もちらほらと見られ始め 逆に繁華街では店を開ける準備をするものが見られた。 ネオンサインの看板は輝き、まるで蛾が明かりに引き寄せられるかのように 会社帰りの人間を引き寄せていた。 逢魔が刻――かつての人間がそう呼んだ、この昼と夜との間の 誰もが忙しなく動き、移ろって行く時。 或いは、この時だったからこそ、この運命の車輪は廻り始めたのかもしれない。 どんなに幻想的な――もしくは奇怪な出来事でさえも容易く受け入れられそうな 雰囲気を持ったこの時だったからこそ。 けれど、その運命の中心に立つべき一匹の猫と一人の何の変哲もない少女は 今は未だ――。 友達のゆたかと一緒に、帰り道を歩きながら 何時の間にか、すっかり日が落ちるのが早くなったのに気付き まだまだ暑いけれど、もうとっくに秋が訪れていたのだなあと、私は思った。 「それでね、みなみちゃん――」 今日は涼宮先輩が放課後、何か用事があるらしく私とゆたかが 入っているSOS団の活動こそ無かったが、保険委員の当番の日であったので 家路に着くのが少々遅くなってしまった。 「――がね、もうホントに臭くってさ――」 遅くなるので先に帰って良いよとゆたかには言ったのだけれど 彼女は私を待っていてくれた。少しだけ、申し訳なく思う。 「――なんだって。凄いよね~」 「……そう」 そう相槌を打って、私は微笑んだ。私は感情を面に出すのが あまり得意ではないので表情はほとんど変わらなかったのだけれども ゆたかは私の表情を読み取って微笑み返してくれた。 それなりに親しくなった田村さんにも「まだ、少し怖いイメージがある」 と言われてしまう原因となっている私の無表情さをずっと変えたいと思っていたけれど 私のわずかな表情の変化を読み取ってくれるゆたかやキョン先輩 「それもまた萌え要素なのだヨ」と言って肯定してくれた泉先輩やパトリシアさん ちょっと強引だけど私を引っ張ってくれる涼宮先輩、そこから広がっていった人間関係。 高校に入って、本当にちょっとだけ、私は今のままでも良いかなと思えるほど 本当に良い友人や先輩たちが出来た。 ふとゆたかの方を見ると、少しビックリした表情で私の顔を見ていた。 「どうかした……?」 「あ、うん」 私が問いかけるとゆたかはとても嬉しそうに笑った顔になって。 「今、みなみちゃん、すっごく楽しそうな顔をしてたから少しだけビックリしちゃって」 何故だか恥ずかしくなって、顔に血が集まってくるのが分かった。 きっと今私は耳まで真っ赤な顔をしているだろう。 皆と一緒にいて、私は少しづつ変わっていっているのだと感じて 何の根拠もないけど今のままなら大丈夫だと私は思った。 その後も他愛もない話を続けながら、私たちは家に向かって歩いていた。 さっきまでほとんど一面真っ赤に染まっていた空も 今では西の方に少しだけ赤い光を残すだけとなっていた。 どこか遠くからはパトカーか救急車のサイレンの音が響いていた。 角を曲がってそこそこに幅の広い道路に出て、歩道を歩いて暫くすると 一匹の三毛猫が脇の茂みから出てきて私たちの前を通って そのまま車道を渡って行こうとした。 「見て見て、みなみちゃん、可愛いよ~」 「そうだね……」 少しだけ足を止めて猫が車道を渡り出すのを見送って 車の音がしたので、前の方を振り向くと。 かなりスピードを出した一台の車が、猛然とこちらに向かって走っていて。 猫が未だ車道を渡り終えていないのを見て取って。 気付いたら私は鞄を捨てて駆け出していた。 みなみちゃんがいきなり車道の方へと駆け出し、自動車が猛スピードで 走ってきているのに気付いたとき、私の顔からは一瞬で血の気が引いたと思う。 次の瞬間、車が凄い速さでブレーキもかけずに私の前を通り過ぎて。 みなみちゃんが反対側の歩道に座り込んでいるのを見るまで 私の心臓は止まっていたんじゃないかと思う。 「みなみちゃあ~ん!」 大声で叫んで、駆け寄った。 再び動き始めた心臓のバクバクという激しい鼓動が胸に痛かった。 顔を上げたみなみちゃんは口を開いて 「……ゆたか……顔色……真っ青……大丈夫……?」 なんて、自分も真っ青な顔をしているくせに私の心配からするんだ。 「バカッ!みなみちゃんのバカッ! わた、私に、心配かけておいて、なんで、なんでそんな……そんな……」 後はもう声にはならず、既に涙目だった私がみなみちゃんに抱きついて 本格的に泣き始めるまで時間はほとんど要らなくて……。 「ゴメン……ゴメン、ゆたか……」 そんな声と近づいてくるサイレンの音とブレーキ音、ドアの開く音を 私はぼんやりとした頭で聞いていた……。 先程までは気儘に散歩を楽しんでいたというのに 今、気が付いたら、私はその少女の胸に抱かれていたのだ。 そう、本当にほんの少し前まではいつも通りの散歩だったのだ。 私は、朝の散歩と違って夕刻の散歩には決まった道筋を設けてはいない。 まるで夕方という時間帯が、飼い慣らされた家畜としてのものではない 荒々しく昂ぶるような野性的な感覚とでも言えば良いのであろうか 何かそういったものを私の内に目覚めさせ、それが私に頑として 秩序だった行動をしてはならないと命じてでもいるかのように 私はどの辺りをどう回るかすら決めず野放図に道を行き 時には茂みを潜り抜けたりしながら歩き回ることを日課としていたのである。 事態が起こる直前、私は茂みを抜けて人間の作ったアスファルトで固められた道を 渡ろうとしていたのだ。茂みを抜けた先に二人の少女がいたのも覚えている。 二人は確かキョンと同じ高校のものであるはずの制服を着込んでいた。 今、私を両の腕に掻き抱いているのはそのときの二人の片割れなのだろう。 私は特に急ぎということもなしに尋常の歩き方で、その道を渡っていたのだった。 半分を越えた辺りであろろうか、接近してきた鉄の塊に気付いたのは。 気付いたときには手遅れであった。あまり明るいとはいえない時間帯にも関わらず その車はライトを点けはせず、耳を前に向けていた私は音で距離を測ることも出来ず。 その車の方に頭を向けた時には既に避けても間に合わないだろう距離であった。 人間たちが自動車と呼ぶそれによって死んでいった猫は多いのだが まさか私がその魔手にかかることがあるとは思いもよらなかったのだ。 私はその瞬間総毛立った。 目を瞑ってその衝撃を待ち受けた。 ガシッと誰かに捕まれる感触がした。 私が覚えているのはそこまでである。恐らくは極度の緊張感に襲われて少しの間意識を失っていたのであろう。意識を取り戻したときには既にこの状態だった。間違いなく私を抱いているこの少女こそが私を助けてくれたのだろう。 何故、この少女は、自分の命を危険にさらしてまで私を助けようと思ったのだろうか。 通りすがりの関係もないただ一匹の猫のために。私を助けたからと言って 何か益があるわけでもなかろうに。人間というものは時々、理に適わぬことをして 自分の命ですら危険にさらすという愚かな習性を持っていると思っていたが その愚かさに助けられたということは、私は彼らよりも もっと愚かな存在だったということであろうか? 「……ひぐっ……ふぇっぐ……みなみちゃん……みなみちゃあ……ん……」 私はそこでようやく、私を助けてくれた少女にしがみついて大声で泣いている 少女の存在に気付いた。彼女は私が大本で泣く破目になってしまったのだなと思うと 私は酷く申し訳なく、不甲斐のない気持ちになったのだった。 私は私を助けた少女の名前がみなみであるということを知った。 「大丈夫……どこにも、怪我はないよ…… だから、大丈夫……ゴメン、ゴメンね……ゆたか……」 私にしがみついて泣いているゆたかを見ながら、私は彼女にひどく心配を かけてしまったことを謝り続けた。ゆたかに大変な迷惑をかけてしまった。 心の底から私はそのことだけは悔やんでいた……。 あの一瞬、猫を助けようと思ったのは本当に咄嗟だった。何故だか、この猫を絶対に 助けなきゃいけない様な気がして、気付いたら飛び出していたのだった。猫を助けて 私も無傷なのは本当に幸運だっただけだと思った。こんな幸運は何度も続きようが あるわけはないので、ゆたかにこれほどの心配をかけることは 二度としないようにと、まだ少しだけ薄ら寒く残っている恐怖を感じながら私は思った。 気付けばサイレンを鳴らした二台のパトカーが近づいてきて目の前を通り過ぎていった。 先ほどの車に何か関係があるのかな、と漠然と思いながら目の前を通り過ぎるパトカーを 何とはなしに目で追うと、その内一台が突如、ブレーキをかけ私たちのところから 少し離れたところで、路肩に寄ってから動きを止めた。 暫くすると、車の助手席から一人の女性が降りてきて、私たちに呼びかけた。 「ねえ、キミたち!大丈夫?」 どうやら歩道に座り込んでいる私たちを見て、先ほどの車との間で何かあったのでは?と 心配して婦警さんがわざわざ、見に来てくれたようだ。私が大丈夫だと声を返すと 近づいてきたその婦警さんの何となく聞き覚えのある声が私に問いかけてきた。 「その声……もしかして、みなみちゃん?」 聞き覚えのある声の持ち主――ゆたかのお姉さんのゆいさんが 心配そうな面持ちでこちらにやって来た。 「それに、ゆたかも……本当に大丈夫?」 私が、ゆたかにお姉さんがいることを告げようとゆたかに注意を戻すと 何時からか、彼女の泣いている声が聞こえなくなっていたことに気付き 何時の間にか、彼女が寝息を立てていることを私は発見した。 「きっと一杯泣いて、泣きつかれて寝ちゃったんだ」 起こすのも可哀想だったのでゆいさんに先ほどの車との間のあらましを一人で説明して ゆいさんに軽く、「もう、友達に心配かけることしちゃいけないよ?」と注意された後 私たちを家までパトカーで送ることになったので、眠ってしまったゆたかを車に 乗せている最中にゆいさんはそう呟いた。 「ゆたかは、体が弱くて、昔っから大泣きすると、直ぐに眠っちゃってたっけ」 パトカーに乗る前に、私は助けてから今までずっと、猫を抱いていたことに気付いて そっと地面に降ろして、こう言葉をかけた。 「……もう、大丈夫だから……お家に……帰りなさい……」 「……もう、大丈夫だから……お家に……帰りなさい……」 と言って少女は、優しく私を地面に降ろした。 彼女の腕から離れて、二、三歩歩いたところで私は立ち止まって彼女の方を振り向いた。 「すまなかった、そしてありがとう、優しいお嬢さん。 できれば、そちらのお嬢さんに私が申し訳なく思っていたことを伝えて欲しい」 猫の言葉が人間に伝わることなどあり得はしない、そんなことは百も承知だったが 私にはこのまま謝罪の一つも述べずにこの場を立ち去ることなど出来なかったのだ。 そして、その場に留まり続けることがなんとはなしにいたたまれなくなった私は すぐに踵を返してそのままその場を後にしたのである。 だから、私には気付けなかったのだ。 そのみなみと言う名前の少女の、酷く驚いた顔に。 「すまなかった、そしてありがとう、優しいお嬢さん。 できれば、そちらのお嬢さんに私が申し訳なく思っていたことを伝えて欲しい」 私の耳には、確かにそう聞こえた。 私の腕から降りて、こちらを振り返った猫がその時そう喋ったのを、私は確かに聞いた。 私が驚いている間に何時の間にか猫は消えていた。 「どうかしたの?みなみちゃん」 ゆたかを車に乗せ終わってこちらにやって来たゆいさんの言葉で私はハッとして 自分を取り戻す。私は一瞬、夢でも見ていたのだろうか。猫が喋るわけがない。 けれど、それを夢として片付けるには、今の一瞬は余りにも現実感を持ちすぎていた。 どこか釈然としないまま、私はゆいさんに送られて家に帰った。 余談だけれど、私がパトカーに乗って帰ってきたのを見てお母さんが酷く驚いてしまって 事情を説明するのに数十分近く掛かってしまった。ゆいさんがその場にいてくれて 凄く助かった。やっぱり、ゆいさんは頼れるお姉さんだ。 こうして、私は人の言葉を喋る不思議な猫に出会った。 この出会いを境にして私の日常は、非日常によって彩られていくことになる。 ――もっとも、それは私が気付いていなかっただけで 本当は私はとっくに非日常に囲まれていたのだけれど。 彼の名前を何というのか知るのにはまだ少しだけ時間が必要だった……。 A song of the cat which has nine lives begining is the over. To be continued to the next episode.
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/219.html
第二部、戦2空1重1駆1潜1(16400)。空母と潜水はほぼ奇襲防止の索敵要員。相手空母4の割に索敵は極端に高くないのか索敵2486で奇襲成功。防止だけならもう少し低くても平気かな。全体的にすばやい印章があったので相手空母の行動前に沈めたいので帰還技を含め速力重視で450くらい。空母で耐久はそこまでないと思うので駆逐多目とかでもいいかもしれません。 - 名無しさん (2018-05-19 19 11 44) 第二部の空母は自在編隊爆撃・絨毯爆撃V 駆逐は絶命ノ炸弾・酸素魚雷速射持ちです。 - 名無しさん (2018-04-26 15 32 13) 記載しました。 - 名無しさん (2018-04-26 15 49 27) 第一部の駆逐は全魚雷乱射V・爆雷広域散布V・報復の一太刀持ってます。 - 名無しさん (2018-04-26 15 21 51) 一部も全然勝てないです。宜しければご教授お願いしますm(__)m - 名無しさん (2018-04-24 22 27 00) 第一部、砲煙50マラソン終わった勢いで突撃してみたら勝ってしまった。加賀さん及び夜間発艦持ちが居れば組み込むのが一番なのでしょうけれどいないので、雷撃と砲撃でそれぞれ削る構成で戦艦、重巡、駆逐、潜水で構成。しかし、速力足りずに敵駆逐の先制乱射であっけなく島風沈んで積んだかと思いながらたまたま潜水が攻撃されず、長門の範囲で敵駆逐が沈んだので残った潜水で削りきってなんとか勝った感じなのでほぼ運でしたね。夜間なので敵戦艦も命中率はかなりわるいので駆逐さえどうにかなれば以外と生き残りやすいきもしますが、敵戦艦に牽制主砲があるのでそれより先に動かないと砲撃でけずれなくなるため長門はパーツ枠は探照灯を2個、機関員多目と旗艦技で速力を確保しました。駆逐さえ沈めてしまえば巡洋艦や駆逐で延焼ばらまいて潜水で延焼ダメージの時間稼ぎで粘る手もありかもしれません。戦力14100程度(運が強すぎて多分2回目やっても勝てない気がしないので参考になるかは謎です) - 名無しさん (2018-04-25 10 33 43)
https://w.atwiki.jp/ybgbaki/pages/9.html
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/237.html
トップページ イベント攻略 [部分編集] 報酬 クリア回数 1 VeryHard「前編」 ★5 O・クメッツ VeryHard「後編」 ★6 B・フレーザー [部分編集] VeryHard「前編」の編成 推奨戦力:28447 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候:昼・晴 敵構成 : 重巡、潜水、戦艦、重巡、駆逐、潜水 敵旗艦技 : 金城鉄壁の装甲IV(装甲 +20%) 敵戦艦戦技 : 熟練提督の直感、艦隊の防壁、 技能 : 敵重巡戦技 : 守護神の軍略、全砲門斉射IV、 技能 : 撃沈回避III 敵駆逐戦技 : 強襲連撃、酸素魚雷速射、爆雷広域散布V 技能 : 敵潜水戦技 : 潜特型ノ奇襲、ツタンカーメン、海底からの狙撃、奇跡の一撃 技能 : 未分類技能 : 装甲上昇V・III、雷撃会心上昇V、戦技発動上昇V、速力上昇III VeryHard「後編」の編成 推奨戦力:35617 陣形:単縦陣 重油消費:30 時間・天候:夕・晴 敵構成 : 空母、空母、空母、空母、駆逐、潜水 敵旗艦技 : 艦隊戦の達人IV(火力 +20%) 敵空母戦技 : 無数の戦力、カウンター・ヘルダイブ 技能 : 敵駆逐戦技 : 強襲連撃、爆雷広域散布V 技能 : 敵潜水戦技 : ツタンカーメン、海底からの狙撃、水雷乱舞 技能 : 未分類技能 : 挑発V、火力上昇V、雷撃上昇V、速力上昇V、対空上昇V ↓コメント等 名前 敵空母のカウンター・ヘルダイブで全部もってかれる - 名無しさん (2018-07-01 06 56 05) 伊168 ⭐5タービン×3 ⭐5魚雷×3 - 名無しさん (2018-06-26 11 20 27) 戦力2万5千程度、輪形陣系。伊400.翔鶴.武蔵.伊勢.赤城.エセックス。翔鶴、赤城に★5戦闘機、彩雲ガン積。伊400は奇跡の一撃持ち。敵駆逐艦潰しに全力尽くす。駆逐艦さえ潰せば、あとは伊400が一掃。諦めたら終わりです、根気よく頑張りましょう。 - 名無しさん (2018-06-26 08 46 25) vipランク10。潜水艦の単艦出撃。ガトー高性能化MAX、タービン星6×1、星5×5、クルーは全員機関で速力950。戦友戦技速力30%アップ。ビギナーズラック3回発動で漸くクリアしました。40回以上挑戦しました。 - 名無しさん (2018-06-26 06 21 19) VIPランク10です。梯形陣で、武蔵・陸奥・大鳳・天城・伊勢・島風で総戦力は29288です。友軍は大和でした。重油補給を山ほど使い、何とか勝利しました。奇跡に近いですが、諦めずに頑張りましょう。 - 名無しさん (2018-06-25 12 18 02) 無課金、戦力2万8千程度で勝利報告。旗艦武蔵、梯形陣で加賀、瑞鳳、利根、大和 - 名無しさん (2018-06-23 17 53 53) 途中送信失礼。最後に秋月極。加賀・瑞鳳・利根は速力上げて攻撃し、敵空母の反撃を吸収。大和は火力と装甲上げて、全体攻撃で敵を掃除。敵潜の攻撃が秋月に当たらなかったので、2ターン目爆雷で止め - 名無しさん (2018-06-23 17 56 13) なお、戦友は大和。 - 名無しさん (2018-06-23 17 57 58) 後編は無理ゲーwぶっちゃけ重課金勢か、相当ハマらないと厳しいと感じた。 - 名無しさん (2018-06-22 18 13 52) 潜水艦が奇跡の一撃持ってます。 - 名無しさん (2018-06-08 00 34 57) 武蔵・大和・高雄・アークロイヤル・赤城・島風の編成で梯形陣、旗艦技武蔵御殿、友軍旗艦技武蔵御殿、特筆する装備は武蔵がバルジガン積み、島風が広域散布IIILVMAX、空母は爆撃機ガン積み全戦力は20,896でなんとか四回目で勝てました! - 名無しさん (2018-06-06 15 32 35) 勝てない、、 - 名無しさん (2018-06-05 17 33 48) 閲覧数 今日: - 昨日: - 合計: -
https://w.atwiki.jp/marcher/pages/132.html
第五話 第六話 第七話 第八話 「リゾナンタークライシス 第四話」へ戻る 第五話 その夜の喫茶リゾナントはいつも以上に静かだった。 しかし奥のトレーニングルームでは高橋愛は戦闘服に身を包んでいた。 着用している戦闘服はいつもの黒を基調として白のブラウスの戦闘服ではなかった。 白のジャケットに黒のスカートにブーツ。新しい戦闘服だ。 グローブをはめ、二挺拳銃をホルスターに入れた。 パチパチ。愛は顔に二回ほど軽く叩いた。 「よし。」 愛は喫茶リゾナントを出ようとした。 「何してるの?」 ビクッ!いつの間にか店の中に里沙がいた。 「里沙ちゃん、驚いたがし。その気配の消し方、相変わらずスパイ時代の習性が抜けないんやな。でっ、何の用や。」 「愛ちゃんの考えてることはわかるわよ。一人で田中っちと愛佳を探すつもりなんでしょ。」 愛は里沙から顔をそむけた。 「何でもお見通しなんやな、里沙ちゃんは。」 「どうして一人で抱え込むの!二人が攫われたことは愛ちゃんに責任はないのよ。」 「あーしはリゾナンターのリーダーや。みんなを守らないといけないの。ジュンジュンまでやられて、もうこれ以上誰も傷ついてほしくないんや。」 「ばかなことを言わないで。ひとりで勝てると思うの!幸い、ジュンジュンは助かった。でも、相手はMの中枢なのよ。今までのダークネスを相手にしたのとはわけが違うの。こんな時だからこそみんなで力を合わせる必要があるの!」 リンリンから知らせがあり、ジュンジュンが一命を取り留めたこと。そして事件の背後にMの中枢が関わっていることがわかった。 「明日になれば、三人も帰ってくる。行動するのはそれからでも遅くないと思う。それに愛ちゃんはここ数日の能力展開で疲れてる。休んだほうがいいわ。」 里沙が愛の肩に手を置いた。愛も置かれた里沙の手に自分の手を乗せる。 「ありがとう、里沙ちゃん。本当にありがとう・・・・・・でも、ごめん!」 ゴン!愛が里沙の腹を殴りつけた。 「あ・・・い・・ちゃ・・ん」 気絶した里沙を魅惑の水さんルームの自分のベットに寝かせて、愛は喫茶リゾナントを後にした。 愛は瞬間移動で東京タワーのてっぺんに移動した。そこで精神を集中して、精神感応能力を展開した。 愛の脳裏に数か月前の元Mの研究開発班長の保田圭の言葉がよみがえる。 「いい、今回の新型スーツは耐久性はもちろんのこと各個人の戦闘能力・超能力を飛躍的にアップさせているわ。」 スーツの力を借りて、能力を増幅している愛の頭の中に様々な思考が入ってくる。その中で限られたものを導き出すのは至難の業だ。 だが、やらねばならない。その考えだけが愛の精神力を維持し続けていた。そして・・・ (愛佳、心配するなっちゃ。) 確かに声が聞こえた。 (れいな!) 愛はただちに瞬間移動を開始した。 その頃、れいなと愛佳は独房に入れられていた。 「だせ!ここからだすっちゃ!」 「黙れ!」 「うっ。」 独房の鉄格子を叩いていたれいなに見張りの兵士が電気ロッドを突き付け、れいなに電気を流した。 「田中さん、大丈夫ですか?」 れいなが入れられている独房には数時間前に捕えられた愛佳の姿も・・・ ふたりとも手には捕まった時のまま、能力阻害効果のある手錠がはめられている。 「平気とよ。ここから出られればこっちのものたい。能力を阻害されとっても、れいなには拳があるとよ。」 確かに攻撃系能力をもたないれいなにとっての武器はその肉体から繰り出される格闘術である。手は手錠でうまく使えないが、そんなことであきらめるようなれいなではない。 だが、その話はさきほどの兵士にも聞こえていたみたいで。 「なんなら、お前の手足を折って、動けなくさせようか。こっちに用があるのはお前たちの能力だけだからな。」 兵士が警棒を抜いて、独房の中に入ってきた。 「ふん、やれるもんならやってみろ!」 「ほざくな!」 兵士が警棒を叩きつけようとしたら、手を振り上げたところで止まっている。 「ふたりに手を出すな!」 兵士は独房の壁に顔をたたきつけられた。兵士を倒したその人は・・・ 「愛ちゃん!」 「高橋さん!」 愛はすぐにふたりのもとに駆け寄り、抱き寄せた。 「よかった、無事でよかった。」 「愛佳、絶対高橋さんが助けにきてくれはるって信じてました。」 「れいなも。」 「ごめんな、遅くなって。いろいろ事情があったんよ。待っててな、今手錠、はずしてあげるから。」 愛はさっき気絶させた兵士から手錠のかぎをとろうとしたら・・・ 「やっと来たんだね。愛ちゃん。」 独房の入口に見覚えのある白衣を着た女性が立っていた。 「Dr.マルシェ。」 「ぽんちゃん。」 「あさ美ちゃん。」 そこにいたのはダークネスの研究機関・Awesome Godの主任・Dr.マルシェこと紺野あさ美だった。 「ようこそ、Dr.マルシェのM研究所に。」 「あんたいつの間にMに鞍替えしたんや」 「そういえば、れいなを捕まえた連中。自分たちのことをMの部隊って言っとったとよ。一体、どういうこと?」 「そう、あなたたちを捕まえたいのはMの上層部。あなたたちの共鳴能力はとても貴重なの。さぁ、愛ちゃん。今度はあなたがこの独房に入る番よ。」 あさ美の言葉が合図だったかのように兵士たちがなだれ込んできた。 「そう簡単に捕まると思ってるんか!」 愛はそう言うと素早く銃を抜き、入ってきた兵士の足に銃弾を喰らわせた。 しかし・・・ 「高橋さん、あの兵士たち何もなかったように歩いてます!」 銃弾をうけたはずなのに兵士たちは倒れない。 「ふふふ、どうだねi914。私の作った兵士の感想は。」 杖をついた老人が入ってきた。 「あんたは愛佳を捕まえた。」 「やぁ、また会ったね。私の名はサダシム、このデッドアーミーの開発者だ。」 「デッドアーミー?何それ?」 「死の兵士たちだ。死体を強化改造して作った。いわゆるゾンビ兵士みたいなものだよ。だから銃弾なんて効かない。」 「やったら、これはどうや。」 愛は瞬間移動を駆使して、デッドアーミーの上空に飛び回し蹴りで兵士たちの頭を蹴り飛ばした。 「いくらゾンビでも頭がなくなったら意味ないやろ。」 ゾンビは頭が弱点という発想は完全にバイオハザードをやっていて浮かんだものだった。 だが、実際にはそれは間違っていなかったようだ。 (バイオハザードやっとってよかったやよ。) 自慢の兵士を倒されて動揺しているサダシムとは違いマルシェは笑みを絶やしていない。 「やっぱり、愛ちゃんは一筋縄じゃいかないわね。」 「騒がしいですね。」 独房にまたも来訪者が。見た感じは高校生ぐらいの少女だ。 「あら、起きちゃった。ちょうどいいわ、m411。」 マルシェが愛の方を指差した。 「あの子が以前話したi914こと高橋愛よ。」 「へぇーあなたがそうですか。はじめまして、私はm411。」 m411と名乗った少女は自己紹介をした後に目を光らせた。 すると、愛の体が動かなくなった。それに重さに耐えきれず銃を落としてしまった。 「なっ、これは重力制御。」 愛の体はどんどん沈んでいった。 「愛ちゃん!」 れいなが愛のもとに駆け寄ろうとすると、m411がまた目を光らせた。 ピキピキ 今度はれいなの足が氷によって固められた。 「何、これ!」 「どう、驚いた。この子の力はまだまだこんなものじゃないわ。」 愛はこのままでは押しつぶされると思い、瞬間移動を使い、m411の背後をとった。 しかし、いつの間にか、愛は独房の壁に押し付けられている。 その瞬間を見た愛佳は・・・ (高橋さんの瞬間移動とは違う。残像が見えるっちゅことは高速移動や。) そしてれいなも・・・ (愛ちゃんが押されとる。それに愛ちゃんの動きがいつもより遅い。) 首根っこを掴まれている愛はm411の腕を振りほどき、もうひとつの銃を抜いたが。 「無駄ですよ。」 銃を掴んだm411が力を込めると銃が融けていった。 (なんて人や。今の物質融解を含めて、4つの能力を持ってはる。はよ、かたをつけないとまずい。) 愛は格闘戦に持ち込んでも相手の高速移動で捕えることができない。 (まずい、完全に相手のペースに引き込まれてる。こうなったら、あれを使うしか。) 愛は右手をかざして、集中し始めた。そう、あの「光」の能力を使うつもりなのだ。しかし・・・「光」は出ず。愛はその場に倒れこんでしまった。 「おやおや、お疲れのようね。愛ちゃん、ここにくるまでにかなり能力を使ったでしょ。実はね、愛ちゃんをおびき寄せるためにわざと結界をゆるくしたの。あのふたりの心の声を拾ってもらうために、そしたら案の定、愛ちゃんが引っ掛かったわけ。」 “すべてが罠だった”マルシェにとっては愛の行動など手に取るようにわかっていたのだ。 「さっ、おとなしく捕まってもらうわよ。m411。」 「はい。」 m411が手をかざすと電撃が愛を襲った。 「きゃあー!」 愛は動かなくなった。兵士が能力阻害の手錠をはめようと近づいた。 「愛ちゃんに触るな!」 「あら、れいな。そんなことを言える立場なの?今のあなたと愛佳は捕らわれの身。少しは身の程をわきまえたらどうなの?あなたたちの命はもちろんのこと、愛ちゃんの命を奪うのはたやすいのよ。」 無情にもリゾナンター最強の戦士・高橋愛に手錠がはめられた。 「Dr.マルシェ。鳳 羅鵜様が到着いたしました。」 「これは好都合。さぁ、おふたりさんお引越しですよ。つれていって。」 兵士が電撃で動けない愛を無理やりたたせて連行し、れいなと愛佳も兵士たちによって連れて行かれた。 その様子をサダシムは苦々しい思いで見つめていた。どうやら自分の傑作を壊されて頭に来ているようだ。 ダークネス基地瞑想室前 「俺」はダクネチュ様の部屋をでた後、Dr.マルシェの緊急電話を内密にあのインチキ女の元に渡すように命令された。 あの女の予知は百発百中なのだが、「俺」はどうも好きになれなかった。 (確か、今日は瞑想室にいたはずだが、ゲッ!) 瞑想室前にいたのはチビ女こと矢口真里だった。 (最近の圭織の様子はおかしいんだよな。もししっぽをつかめたら、おいらはオリメン昇格!) 矢口は中の音を聞こうとドアに耳を当てていた。 (いったい、何やってるんだよ。あのチビ女!) 「あの矢口様。」 「なんだ、お前か。今、おいらは忙しいんだ。しっしっ。」 (くそっ、いったいどこが忙しいんだ。こっちは仕事なんだぞ。どうにかしてこのチビ女をどこかにやらないとな。そうだ・・・) 「俺」は氷の魔女の異名をとる組織の幹部・藤本美貴ことミティを探した。 (確か、今日は基地におられるはずだが、あっ!いた。) 「あのミティ様。」 「ああ、あんたか。どうした。」 「先日、ミティ様の部屋の氷の彫刻が壊された事件ありましたよね。」 その話をした途端、ミティの機嫌が悪くなった。 「そうだよ、私の最高傑作を一体だれが壊したんだよ。絶対許さない。」 「あの実は壊したのが誰か知ってまして。」 「俺」は携帯の動画をミティに見せた。そこには酔っ払ってミティの部屋を荒らしている矢口の姿が・・・そして 「キャハハハハ、何だこれ?壊しちゃえ!」 念動力で氷の彫刻を壊していた。 「あの人はどこにいるの?」 「瞑想室の前です。」 「ありがとう。」 ミティは無表情のまま瞑想室に向かった。 (いつか、あのチビ女を見返すために撮っていた動画が役に立った。あっ、瞑想室にいかないと。) 「俺」が瞑想室につくと、そこには矢口とミティの姿はなく氷がいくつかできていた。どうやら激しいバトルが展開されたようだ。 「ねぇ、まだかな。」 電話越しにマルシェが催促している。 「はい、もうしばらくお待ちください。」 「俺」は瞑想室のドアをノックした。 「入りなさい。」 「失礼します。」 「予知のとおりね。あなたは矢口を遠ざけるのに藤本をけしかけてからやってきた。」 「俺」はこの女のこういうところが好きじゃない。なんでもお見通しでしたみたいな態度の取り方が。絶対友達少ないぞ。 「電話でしょ。」 「はい。」 「俺」は受話器をインチキ女に渡した。 「もういいわ、配置に戻りなさい。」 「失礼します。」 「俺」は部屋を後にした。 「もしもし、紺野。うまくいった?」 「ええ、飯田さんの予知通り愛ちゃんがやってきました。」 「それで予知通り、高橋は・・・」 「ええ、無事捕獲しました。私たちはそろそろ最終段階に入ります。」 「忠告しておくけど、予知がうまくいっても何がきっかけで狂うかわからないからね。」 「ええ、わかってます。じゃあ、また。」 マルシェは電話を切った。 (ここまではうまくいってる。でも、いつも肝心なところで狂わされる。リゾナンターに関わると碌なことにはならない。) 飯田はまたもや予知を開始した。 第六話 「キ・・・さ・・ん・・・ガ・・・キ・・さ・・・ん・・・ガキさん!」 里沙が目を覚ました。 「カメ、さゆみん。」 いつの間にか喫茶リゾナントの二階・愛ちゃんの自室「魅惑の水さんルーム」に寝ていたらしい。 でも、何で? 里沙はふと昨夜の出来事を思い出した。 「そうだ、愛ちゃんは?」 「今朝、きたら誰もいなかったの。私たち愛ちゃんからもらった合鍵で入ったんですけど。」 里沙は近くにあった枕を投げつけた。 「あの頑固もん!」 「ガキさん、何があったの?」 「愛ちゃん、昨日ひとりで田中っちと愛佳を探しに行ったのよ。今も戻っていないってことはまだ探しているかあるいは・・・」 里沙は最悪のケースを想像していた。 「そんな、愛ちゃんに限ってそんなことはないですよ。愛ちゃんは最強なんですよ。」 絵里は心配する里沙を気遣って、前向きな発言をした。 すると・・・ 「ただいま!」 ずいぶんと元気な声が一階から聞こえてきた。 「絵里、一階のかぎ閉め忘れたのね。」 さゆみがあきれていた。そして絵里は・・・ 「ちょうどよかったからいいんじゃない。結果オーライ。うへへ。」 里沙たちが一階に降りると大量のみやげとバナナクレープを持った小春と傷がまだ完全に癒えてなく、リンリンに肩をかついでもらっているジュンジュンの姿があった。 「おかえりなさい、大変だったわね。それにしてもそのみやげとバナナクレープはどうしたのよ。」 「いや、生き返らせた時にバナナクレープをおごるって約束してしまいまして。」 「ジュンジュン、大丈夫?」 「まだ痛いけど、大丈夫ダ。リンリンパパはやりすぎダ。」 「ご免ジュンジュン。パパにはきつくやっておいたから。」 「なんか、リンリン怖い。」 三人はあることに気付いた。 「そういえば、みっつぃは?」 「タナカもいない。」 「タカハシさんもいませんね。」 その話になると里沙たちの顔が曇った。愛はまで日本での事を3人に伝えていなかったのだ。里沙は3人に事情を話した。 「そんな、じゃあもしかしたらみっつぃや田中さんだけでなく高橋さんも捕まったかもしれないというわけですか。」 事情を話していると絵里が何かに気付いた。 「ガキさん、さっきからこっちを見ている人が。」 「えっ!」 全員が絵里の指さしている方を見るとリゾナントの近くの電信柱に帽子にコートの見るからに怪しい男がいる。 怪しい男はこっちの様子に気づいたらしく、走って逃げた。 「あっ、逃げた。」 小春とリンリン、里沙が追っかけていった。 だが、なかなか追いつけない。そこで・・・ 「小春に任せて・・・」 小春が念写の力で逃げる男の前に偽の壁を作った。どうやらうまくいったらしく逃げる男は動揺している。その隙に男の体を鋼線で動きを封じた。 「さぁ、一体だれなのか話してもらいましょうか!」 「ガキさん、私だよ。私!」 「私、私じゃワカラナイ!顔を見せろ。」 リンリンが帽子をとると、その男の顔が見えたのだが・・・ 「あっ、里田さん。」 「もう、早くこれなんとかして!」 里沙は鋼線を里田から外した。 里沙とは顔見知りであったが、小春とリンリンは初めて会う人だった。 「新垣さん、この人誰ですか?」 「里田まいさん。吉澤さんが新設した隠密部隊・ガッタスの小隊長。」 「「えっー!」」 隠密部隊の人があんな格好する?小春とリンリンは同じことを考えていた。 「でっ、どうして私たちを監視するような真似をしてたんですか。」 「まぁ事情はリゾナントで話すわ。」 4人は喫茶リゾナントに戻った。そして・・・ 「あっ、アホの里田さんだ。うへへ。」 「アホってカメちゃんには言われたくないわよ。」 「でも、隠密部隊であの恰好はないの。」 「あんた、もしかしてアホなのか?」 さすがに里田は頭にきたらしく。 「もう、せっかくいい情報を教えてあげようとしたのに。もう帰る!」 里沙はあわてて、里田を止めた。 「ごめんなさい、ごめんなさい。それで話っていうのは。」 里田は席について話を始めた。 「よっしーに頼まれて、最近のM上層部の動きを追ってたの。どうやら、最近のMは支部長クラスが各国でそれぞれ秘密の計画を進めていたらしいの。」 「それってもしかして。」 「そうあなたの国で中国支部長の鳳 羅鵜が進めていた要塞建造計画もその一つよ。彼女は強力な幻影能力者で建設現場をカモフラージュして、要塞を作っていたの。」 「他にも私たちがまだ知らないブラックプロジェクトを何個も進めているはずよ。」 「でも、それとリゾナンターの誘拐と何か関係があるんですか?」 「この写真を見ればある程度納得するんじゃないかな。」 里田は新しい写真を見せた。そこには三人の男女が映っていた。 「これって。」 真っ先に反応したのは里沙だった。それもそのはず、そこにはかつての友が映っていたから。 「そこに映っているのはM本部長のマーク・ガーランド、元ダークネスの科学者・サダシム、そしてみんなのよく知っているDr.マルシェ。」 「この事件にマルシェが関わっているの?」 「間違いないわ、サダシムはダークネスを追われてから秘かにガーランドに取り入ったの。おそらくマルシェはそのツテを頼ってM上層部に接触したんだわ。」 「でも、こんなことをしたら真っ先に・・・」 「粛清されるのがオチ。」 こうなってくるとますます行方の分からない3人のことが心配だ。 バリーン!突如、リゾナントの窓が割れた。そして地面には手りゅう弾が。 「みんな、伏せて!」 里田の叫び声でみんな物陰に身を隠した。爆発した手りゅう弾からは煙がでてきた。 「みなさん、スモークグレネードです。げほげほ。」 里田とリンリンはすでに自前の銃を抜いていた。 「小春!ジュンジュンを奥に避難させて!」 手負いのジュンジュンを戦わせるわけにはいかない。ジュンジュンの近くにいた小春に里沙は指示をだした。 「絵里!どこにいるの!絵里!」 さゆみは大声で絵里を探した。しかし出くわしたのは兵士だった。 「きゃあー!」 さゆみが悲鳴をあげると同時に兵士はお腹に一撃を加え、さゆみを気絶させた。 絵里はさゆみが兵士に攫われるのが見えた。 「さゆ!」 絵里がさゆみを追おうとする。 「カメ!」 里沙が絵里を引き戻した。さきほどまで絵里のいたところに銃弾の嵐が・・・ 「まずい。完全に囲まれた。」 「ガキさん、離して!さゆを追いかけなきゃ!」 「バカ、今行ったらあんたも捕まるでしょうが。」 だが、このまま店にいたらいずれ捕まる。どうすればいいんだ。 兵士たちは一気に店内に踏み込もうとする。 「隊長、空から何かきます。」 「何!」 兵士たちが空を見上げると黒い車のようなものが飛んできた。 「どけ!どけ!」 やってきたのはリゾナンカーに乗っている小川麻琴である。 空中飛行モードのリゾナンカーで兵士たちを撹乱している。 「さぁさぁ、逃げないとミサイルで吹き飛ばすよ!」 リゾナンカーのミサイル発射口が開くのを見て、兵士たちが動揺した。 「よせ!」 「構わず発射!」 リゾナンカーの発射したミサイルは兵士たちを吹き飛ばした。 「さぁ続きましては。」 麻琴はさゆみを収容したトラックに狙いをつけたが、トラックは移動せずにワープしてしまった。 「あっ、消えた。」 「空間転移装置を利用したのね。」 無線ごしから元Mの研究開発班長の保田圭の声が聞こえた。 麻琴はリゾナンカーを降ろし、里沙たちの元に駆け寄った。 「みんな、大丈夫。」 「まこっち、助かったよ。」 「驚いたよ、リゾナンカーの調整が終わったから届けにきたら戦場みたいになってたからさ。」 小川麻琴は愛と里沙の親友。今は山梨にある保田圭の研究所で助手をしている。 すると、絵里は爆発から生き延びている兵士を見つけ、駆け寄り襟元を力強く掴んだ 「さゆを、みんなをどこにやったのよ!」 めったに怒らない絵里が怒りをあらわにしている。それもそのはずだ。目の前で親友を攫われた身になれば・・・ 「言うもんか。」 兵士は強情にも口を割らない。 里沙は兵士の首に鋼線を巻きつけた。 「ここまでした以上はもう容赦しないわ。口を割って、楽になるか。それともこの鋼線で首を絞められるか。またはあなたの頭の中をかき回しましょうか。みんなの居所を話しなさい!」 その頃、愛はある一室にいた。その部屋はかつて里沙が捕えられた海上の孤島の独房・共鳴者の監獄によく似ている。部屋のすべてのものが白に覆われている。 愛はその監獄の真ん中にある柱に鎖で縛られている。 そこにサダシムが入ってきた。 「これがi914とはな。」 「いったい、何の用やよ。あーしは見世物じゃない。」 杖が愛のお腹に押さえつけられた。 「くっ。」愛は痛みをこらえている。 「貴様は私の最高傑作を台無しにした。」 「あれが最高傑作?あさ美ちゃんが作ったものの方がよっぽど性能がいい。」 「ふざけるな!」 今度は杖で愛の頬を叩いた。 「あんな小娘が私を超えてたまるか!お前は知らないだろうが私はかつてダークネスの一流の科学者だったのだ。地位も名声もあった。しかしあの小娘が組織に加わってから組織は私を邪険にした。」 「それでMに入ったんか。」 「私はMで復活を遂げるはずだった。だが、あの小娘め、今度は私がいることを利用してMに取り入り始めた。どこまで私を追い詰めればいいのだ。あのデッドアーミーは私の最高傑作になるはずだった。それを貴様は!」 今度は杖で何度も頭を殴った。だが、愛も負けずと言い返した。 「そんなのただの逆恨みやろう。自分の力がないのをあさ美ちゃんのせいにして、そんな奴にあさ美ちゃんを超えられないやろ。」 (敵なのになんで擁護しているのだろう。やっぱり自分はまだ甘いのかな。) 「そんなことはわかっている。あの小娘は天才だ。だが、あいつの思いどうりにさせてたまるか。あいつはお前たちリゾナンターにかなりご執心のようだ。だったら、私がお前たちを殺してやる。」 「れいなたちに手を出すな!」 「ふん、人の心配をする前に自分の心配をしろ!」 サダシムは愛の全身を何度も杖で殴りつけた。 バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン! 愛の口や体から血がでてきて、白い部屋を赤く染めようとしていた。 「何しているの!」 マルシェが入ってきた。 「彼女は大切な研究サンプルです。乱暴するものではありませんよ。」 サダシムは部屋をでようとしたら、ザクッ! マルシェに腕を引っ掻かれた。サダシムはマルシェをにらんだ。 「お仕置きです。」 サダシムはそのまま部屋をでたが、心臓に違和感を感じ始めた。 「うっ、苦しい!」 サダシムはその場に倒れた。 「サダシム様!おい、誰か医者を呼べ!」 マルシェが小さな破片を取り出した。 「これには心臓発作に見せかけられる即効性の毒が塗られているの。彼はもう助からないわ。ごめんね、愛ちゃん。もう少し早く来れば、こんな目に合わなかったのに。」 マルシェは愛の口から出る血をハンカチでぬぐった。 「食事よ。はい、あーん。」 お腹がすいていたために愛はマルシェの差し出した食事の入ったスプーンを口に入れた。 「れいなや愛佳は?」 「ふたりとも健康そのものよ。れいななんてね、さっきから出せ出せって騒いでる。愛佳ちゃんの方は脱出方法でも考えてるのかな。」 「なんで、Mにとりいったんよ。あんたならダークネスでも十分だったはずやよ。」 マルシェは器にスープを淹れながら話した。 「前に言ったよね。能力を消去するための研究を始めてるって。それはダークネスにとっては不要なものなの。能力者による新世界を目指す彼らにとって私の研究は邪魔なもの。だから、Mに取り入って、まずれいなを捕まえた。あの子の共鳴増幅は能力消去のカギになるわ。」 「じゃあ、なんであーしや愛佳まで。」 「Mの本部長があなたたちの共鳴能力に興味を持ってね。あの人のことだから共鳴能力を持った軍隊でも作るつもりかもね。」 「共鳴は作ろうと思ってできるもんやない。たとえ、作れたとしても人の絆ができてない共鳴は意味がない。」 「そうね、間違いじゃないかもね。なら、その言葉は本部長に直々に言うのね。さぁ行くわよ。」 マルシェは愛を拘束している鎖を外した。 「あさ美ちゃん?」 「勘違いしないでM本部長があなたに会いたいっていうの。」 マルシェはすかさず能力阻害の手錠を愛の手にはめた。 「ガードロボ。」 マルシェが呼んだガードロボにマルシェは愛の手錠から伸びている鎖をつなげた。 「愛ちゃん、下手に逃げようとしたら、この鎖を通して、電流が流れるから注意してね。行きましょう。」 愛とマルシェは監獄を後にした。 第七話 愛はマルシェに連れられるままにM本部長室に入った。 「本部長、ご紹介します。こちらはリゾナンターのリーダー・高橋愛です。」 外を眺めていたM本部長は愛たちの方に振り返った。見た目はまだ30代の赤毛のアメリカ人だ。 「君がi914か。私がMの本部長マーク・ガーランドだ。」 「あーしは高橋愛。i914という名前は捨てたんやよ。」 「そうはいかん。君たちは人間ではない、研究材料なのだ。君の他の仲間たちもこれからは暗号で呼ばれるだろう。」 「これ以上、仲間に手を出させない!」 愛は人を人とも思わないこのおとこを殴ろうかと思ったが、手錠で殴りたくても殴れないのだ。 「君たちはマルシェ君の能力消去と同じく我々の切り札になるはずだ。君の能力はもちろんだが、仲間との共鳴もまた大いなる力となる。ほら、見たまえ。お仲間が増えたぞ。」 愛が窓の外に目をやると手錠をつながれ、連行されるさゆみの姿が・・・ 「さゆ!」 「君の店を襲撃して捕えられたのがひとりだけなのは残念だが、仕方がない。これだけ派手に暴れていてはダークネスにも感づかれそうだからな。まずは君の体を調べる。つれて行きたまえ。」 その頃、M日本支部の前では・・・ 「保田さん、私たちみんなを助けにいきます。」 「でも、新垣。高橋たちはあの要塞に捕らえられている。場所はわかったけど、助けだすのは・・・」 「何言ってるんですか!小春たちは海上の孤島を攻略したんですよ。」 「ただ、待ってるだけなんて、絵里できない。」 「大丈夫だ、ジュンジュンの体はもう平気だ。」 「どうせ、やられるのならこっちから出向いた方がいいです。」 「まったく、あんたたちときたら本当に一度決めたら曲げないんだから。小川!」 「はい、これはグレードアップした戦闘服のデータが入ったデバイスよ。今までと同じように起動させるだけで戦闘服に代わるわよ。」 5人はそれぞれデバイスを起動させて、戦闘服を着用した。 ジャケットの色が里沙と小春、リンリンは白。絵里とジュンジュンは赤である。 ふたつとも目立つ色だが、これは以前の戦闘服で愛とれいなだけが囮のために色を白くしていたことが後で発覚したのでグレードアップバージョンではみんな目立つ色にという要望からだった。 「それとこれは他の三人のデバイス。愛ちゃんはすでに持ってるから。」 「ありがとう、まこっち。保田さん。じゃあ、行ってきます。」 5人はリゾナンカーに乗り込み、発進準備に入った。 里沙はポケットからある写真をだした。それに映っているのは・・・ (安倍さん、私たちを見守っていてください。) それは海外に行っていて、ずいぶん会っていない先輩の安倍なつみの写真だった。 そしてもうひとつ取り出したのは愛とのお揃いのお守り。 (愛ちゃん、待っててすぐに行くから。) 「がきさん。」 「うん、リゾナンカー発進!」 リゾナンカー空高く舞い上がった。 保田と麻琴はそれを見守った。 その頃、ダークネス基地では・・・ 「緊急警報、緊急警報。ダークネス基地にいるものは至急第13ホールに集結せよ。」 矢口はハイテンションだった。なぜならついにオリメン昇格のチャンスを掴んだからだ。 (やったぞ!ついに圭織とマルシェの尻尾をつかんじゃったもんね。) 実は前々から圭織の行動を怪しんでいた矢口はこっそり発信機をつけていたのだ。 (裕ちゃんも本腰いれたからあのふたりはもう駄目だろうな。これでおいらは念願のオリメンだ!) (なんだ、なんだ。急に騒がしくなったぞ。) 「俺」は13ホールにいった。そこには最高幹部の中澤裕子とハイテンションな矢口真里、氷の魔女・藤本美貴そして飯田圭織がいた。 いつもならGや粛清人AとRがいるのだが、三人とも今は海外の任務でいないのだ。 中澤裕子は演説を始めた。 「Mが巨大な要塞を建造していることがわかった。要塞の建造は完了としてもまだ、完全な状態ではない。やつらが仕掛けてくる前に我らが先制攻撃をかける。この戦いが我々ダークネスの運命を決める。いいな!」 「おー!」 兵士たちは急いで出撃の準備に入った。 「俺」は戦闘機の出撃準備をしていた。するとそこに・・・ 「わしも乗せてってくれ。」 (ダクネチュ様!) 「どうしてここに!」 「みんな出撃するのにわしだけ残るにはどうも好かん。心配するな、向こうについてもこの機に残っているから。」 「ですが・・・」 「かまわへん、総統の命令だ。お乗せしろ。」 最高幹部の中澤裕子がいいというのなら仕方がない。 「無線!」 「俺」は無線機渡した。 「総員、出撃!」 第八話 「きゃあ。」 独房にさゆみが入れられた。 「さゆ、大丈夫と?」 「大丈夫。もういいわよ、お姉ちゃん。」 するとさゆみの顔つきが変わった。 「御苦労さま、さゆみ。」 「あら、さえみさんになってますね。」 「あなたたちを助けるのにあえて敵につかまってもらったの。」 さえみは服のそで口から針金をだした。 「さすがに手錠が電子ロック式だったらどうしようかと思ったけど、これなら安心ね。」 さえみはれいなと愛佳の手錠を外し、自分の手錠も外した。 「よっしゃー!こうなればこっちのもんとよ。」 れいなは今まで動けなかった欝憤を晴らすかのように体を動かした。 さえみは物質破壊の能力を行使して、鉄格子を破壊した。 「さぁ、さゆみ。後はあなたの出番よ。」 人格がさゆみに戻った。 「ありがとう、お姉ちゃん。れいな、愛ちゃんは?」 「別の部屋に連れて行かれたとよ。」 「はよう、探しましょう。」 その頃、要塞の司令室では・・・ 「レーダーに未確認物体確認。」 「すぐさまに確認作業に移れ!」 「目標確認、リゾナンターの専用戦闘機・リゾナンカーと確認。」 「向こうからわざわざ飛び込んできたか。対空戦闘よーい!」 要塞は砲台を作動させた。 リゾナンカーに乗っている里沙たちもそれを察知した。 「向こうも気づいたみたいね。」 里沙は操縦桿を強く握った。 「みんな、迎撃よろしくね。」 「目標、攻撃圏内に入りました。」 「よし、撃て!」 要塞の砲台から無数の砲弾が飛んできた。 絵里がかまいたちで砲弾の軌道を変えたり、リンリンとジュンジュンは念動力で砲弾を撃ち落としている。 「小春、あんたは要塞に近づいたら思いっきり電撃を喰らわせなさい!」 「わかってます。」 この戦法はかつて海上の孤島に乗り込んだときに使ったものだ。今の防衛システムのほとんどは機械仕掛け。それを電撃で破壊すれば侵入は用意だ。 リゾナンカーが要塞の上空にたどり着いた。 「小春、今よ!」 「いっけぇー!」 小春の最大級の電撃は要塞に命中した。しかし・・・ 砲台の攻撃は続いている。 「ばかめ、貴様らのやることはお見通しだ。ミサイル発射!」 要塞からミサイルが発射された。それを見たリンリンが・・・ 「あれは誘導式です。撃ち落とします、発火!」 リンリンのはなった火球がミサイルに命中したが、爆発と同時に大量の殺傷用の破片がリゾナンカーに・・・・ 「まずい!」 すると破片の前に強力な光が放出され、破片が蒸発した。 「いったい、何なの?」 絵里が周りを見渡すと、そこにはガッタスの戦闘機が。 「よっ、助けに来たぜ。」 「吉澤さん!」 ガッタスの戦闘機がフラッシュボムを使い、破片を蒸発させたのだ。 「うちらが先頭を切って、突入する。」 「そんな、まともに行ったら撃ち落とされます。」 「安心して、この戦闘機にはリゾナンカーに負けないほどの武器は積んでいるわ。それにパイロットが優秀だから。」 操縦している里田が自慢げに話した。 「でも。」 里沙が悩んでいると 「がきさん、もたもたしてられないわよ。」 「わかった。私たちも全力でサポートします。」 「よし、行くぜ!」 二機が要塞に突っ込んでいった。 「がきさん、こっちがフラッシュボムで相手のめをくらます。その隙にシールドブレイクして突入しろ。」 「はい!」 「みんな、要塞に突入する。しっかり掴まっててよ。」 ガッタス機がフラッシュボムを発射した。 「ばかめ、目くらましをしたつもりか。巨大ビーム砲を用意しろ!」 コンピュータが二機をとらえた。 「よし、撃て!」 大きな爆音が響いた。しかし爆発したのは・・・ 「なぜ、ビーム砲が爆発したのだ。」 「司令、多数の機影を確認。」 「なんだと。」 「キャハハハハ、命中したぞ。たいしたことないんじゃないの?」 「今度は私の番ね。」 ダークネスの戦闘機から氷の魔女が降り立った。 「氷の魔女?ダークネスだ!」 「ニイガキ、あれは?」 「あれはダークネスの戦闘機群よ。予想外の攻撃に相手が動揺している。今よ。」 リゾナンカーが要塞に突っ込んだ。 一方、ガッタス機は・・・ 「よっしー、どうする?」 「あいつらがいつでも脱出できるように要塞を片づけよう。あの要塞を沈黙させる!」 要塞内の研究室では・・・ 「緊急事態、ダークネスが襲撃してきた。繰り返す。」 手術台に愛を縛りつけて、体を調べようとしていたマルシェは動揺していた。 (なんてこと、こんなに早くダークネスが来るなんて。) 物陰かられいながマルシェをはがいじめにした。 「れいな!あなたどうして。」 「さゆとさえみさんに助けてもらったとよ。愛佳、早く愛ちゃんを。」 「高橋さん、今助けます。」 愛佳がコンソールに近づいて、愛の拘束を解いた。 「ありがとう、みんな。」 れいなはまだマルシェを拘束していた。 「あさ美ちゃん、あーしらと一緒に来るんや。」 マルシェは含み笑いをして。 「お断りよ。」 マルシェは忍ばせていた煙玉を破裂させた。 煙が晴れるとそこにはマルシェの姿がなかった。 「逃げられたの!」 さゆみが悔しがっていると研究室のドアが開き、誰かがやってきた。 「愛ちゃん!」 「里沙ちゃん。」 やってきたのは里沙だった。そして・・・ ペチ!里沙が愛の頬をビンタした。突然のことで愛は驚いたらしく。 「ちょ、何すんや!」 「あの時のお返しよ。本当ならこんなので済まないんだから。勝手に飛び出して挙句の果てに捕まって、勘弁してよ。」 「ごめん。」 「でも・・・・無事でよかった。」 里沙が愛に抱きついた。そして絵里・小春も入ってきた。 「さゆ!よかった。絵里すっごく心配してたのよ。」 「ごめんね、さゆみ大丈夫だから。」 「みっつぃ!あら、なんか平気そうだね。」 「何言ってんですか。愛佳たち、とても大変だったんですよ。」 そして・・・ 「おい、誰もれいなの心配をしてくれなかったと!」 「そんなことはありません、タナカさんのことをすっごく心配していました。」 「いや、リンリンはいい子だナ。タナカ感謝しろ。」 「リンリンには感謝するけど、ジュンジュンには感謝しないっちゃ。」 「愛ちゃん、急いで今ここはダークネスが襲撃しているから。早く逃げないと。」 「わかっとる、でもあーしには決着をつけなきゃいけん連中がおる。」 「M本部長とm411ちゃね。」 「そうはさせないわよ。」 そこにいたのは鳳 羅鵜だった。 「鳳!」 リンリンは怒りに燃えていた。間接的にしろジュンジュンを一度の死の淵に追い込む原因を作った張本人がそこにいたからである。 鳳はジュンジュンが生きているのを見て、驚いた。 「貴様は李純!生きていたのか。」 「地獄から帰ってきたんだ、覚悟シロ!」 ジュンジュンとリンリンが鳳に向かおうとしたら・・・ 「待つとよ!」 れいなが前に割り込んできた。 「タナカ、こいつは私が。」 「まだ、ジュンジュンの傷が癒えてないやろ?ここはれいながやるっちゃ。」 ジュンジュンの傷のことはずっと捕らわれていたれいなは知らないはず。それなのに、ジュンジュンの体を気遣って、戦おうとしている。 「あんたの態度、気に入らないとよ。叩きのめす!」 「ふん、なまいきな小娘が・・・」 「よし、いくぞ!」 れいながファイティングポーズをとると・・・ 「待って、れいな!」 絵里がれいなを呼び止める。 「絵里、もう少し状況見てくれないとか?」 「大事なことなの。はい、これつけて。」 絵里はれいなの腕にデバイスをとりつけて、起動させた。するとれいなに新しい戦闘服が装着された。 「おお、新しい戦闘服っちゃか。愛ちゃんが着とったから気になってたと。それに力がみなぎってきた!」 「ふん、そんなものを着ても同じだ。」 鳳は広いエリアに出た。 「待て!」 れいながすぐに追いかけた。ほかのメンバーも外にでたが、Mの兵士たちがリゾナンターをとらえようとやってきた。 「ここは私たちが食い止めます!いこう、ジュンジュン。」 「うん。」 ジュンジュンとリンリンが兵士たちを食い止めている。 「じゃあ、私と愛ちゃんで上の本部長室まで行くわ。カメとさゆみんは田中っちたちのサポートをお願い。小春と愛佳は・・・」 「動力室を潰せばいいんですね。任せてください。」 「よし、みんなで生きて帰るんや。里沙ちゃん、こっちや。」 愛と里沙が最上階に向かって走っていった。 「任せてくださいとは言ったけど、動力室ってどこなの。」 小春が不安に襲われていると肩を叩く愛佳が・・・ 「久住さん、愛佳はこの要塞に位置関係すべて記憶してます。」 「えっ、そうなの。」 「さっき、コンピュータにアクセスして地図見ときましたから。それにいいものがあります。」 愛佳は木箱を持ちだした。 「それって何なの?」 「爆薬です。あの研究室に置いてあったんで拝借したんです。」 「それってかなり危険なんじゃ。」 「愛佳たちをここまでコケにしてくれたんですよ。それなりのお礼がいりますやろ。」 爆薬を持ちながら、愛佳はにっこりとしていた。 (みっつぃって怒らせたら本当に怖いよね。) その頃、ダークネス軍では・・・ 「キャハハハハ、吹き飛んじゃえ!」 (相変わらず、うるさいな。戦闘中ぐらい黙っていてくれよ。) 「俺」はチビ女の部隊と一緒だ。本当はダクネチュ様の護衛なんだが、ダクネチュ様が前線で戦闘機を止めてくれっていうから結果的には戦闘に参加している。 今のところ、中澤と魔女のチームも有利にことを運んでいるみたいだ。あれ?確かあそこにはダクネチュ様が座っていない! 気づいたら、いつの間にかダクネチュ様の姿がなかった。 「あー!ダクネチュ様がいない!」 その声がチビ女に聞こえたらしく俺の方に駆け寄ってきた。 「はぁ、何やってるんだよ。この馬鹿!探せ、あれでもおいらたちのボスなんだからさ。」 その頃、愛と里沙はM本部長室を目指していた。しかしなぜか兵士たちの迎撃がない。 「どうしたんやろ、誰も出てこないやざ。」 「おかしいわね。」 そして愛たちよりも先に本部長室についているものがいた。その者はとてつもない闇のオーラを放っていた。 「リゾナンタークライシス~完結編」に進む
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/96.html
→【リプレイ】それぞれの邂逅1の続き htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。良いって、オレは気にしてねーし。(女の子に向き直って(「ヒカルは今にもアンタを殺しそうな空気だけどな。」 女の子- ッ、、ッ、!(言葉以外の何かに怯え震える htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。まぁ、私もそこまで気にしていませんわ……(本気で殺りに来たのではなさそう……ですわ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……。(変わらず仏頂面 女の子- (どう、しよう……どうしたら良いんだろう…… 女の子- (また、、失敗しちゃった……みんな、、訝しんでる…、 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。アンタ、名前は? なにか食ってく?(なるたけ優しい口調で(「名前聞いてどうこうなるもんじゃねーけど。そういやシシャモ残したなぁ…」 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(無言で踵返し、席に戻る 女の子- ッ……(知らないお姉さん…・ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。後は任せますわ…(同じく元いた席に 女の子- (それに、、お兄さんも…… 女の子- (ごめん、、なさい……っ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。…、(「うわ、それで帰るのか…」 女の子- ――(途端、刹那的に女の子の感情が心内を奔る>全員 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(…あとは…まかせとけばいいのかな htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。、… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。――?(何、このかんじ… 女の子- (心の中で雨を降らす様に 女の子- (――それも一瞬の事で、すぐに止む htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。、… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。………(今のは…… 女の子- ……、、(数歩後ずさり htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。…(気のせい、かしら 女の子- (これ以上、ここに居たら……この人達に迷惑だ 女の子- ……(そのまま出口まで下がる ドルガー- …(おいおい、本当に何でもありなんだなぁここは… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。…、(「帰るのか? まぁ、怖いおねーさんに脅されたしなあ。 女の子- (重たく頭をもち上げると、再度謝罪の礼をし 女の子- (そのまま外へ出る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。…、おう、じゃあな。(「帰っちまった…」 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(…なんだったんだろ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。――……(今のは……奴も能力者か htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(迂闊に近付かなくて正解だったな。何かあってからでは困る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……… 女の子- (トボトボ 女の子- ……(立ち止まる 女の子- (キョロキョロ 女の子- …(道……どっちに行けばいいんだろう…… 女の子- …………(ベンチに座る 女の子- ……(夜空見上げる 女の子- ……(ベンチで体育座り。膝抱えて目線を落とす htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。…、(自分の席に戻る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(いつの間にかグリフォン肉を食い終えてる htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(ふぅ、と一息 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(立ち上がる htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(そのまま外へ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(さて…準備に取り掛かるか…(コツコツ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(、とここで 女の子- (アクトと鉢合わせする htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。、(目が合う 女の子- 、ぁ、、あ、なた……っ(フルフルと htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。、ぇ? 女の子- な、何でッ… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……?(コイツ……? 女の子- 世界なんて壊して……どう、するの……ッ!? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。―― htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(それを聞いて青年の顔から、邪悪なモノに歪む htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。そうか、、、貴様がどういう能力かは知らんが(見開き睨む htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。それを知られた以上、危険因子は排除する(途端、アクトが“影”に包まれる 女の子- ――、ぇっ――? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。――――― htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(喫茶にも響く振動 青年さんが入室しました htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(外の方で爆炎が上がる 青年- っとぅ――ッ 青年- (爆炎に飛び込む1人の影 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。あぁん?(外の爆炎に目を htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(――今のは? 女の子- (煙から飛び出し距離を取る女の子の姿 女の子- な、何で……ッ!!(私が、知ったから……!? 青年- って―― 青年- マジ自爆!オレ自爆!だったり! htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(そこには影の外套に身を包んだ“K”の姿 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(……あらあら、始めましたか htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……それにしてもおヒサな喫茶。相変わらず何でもアリだねぇ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。((間違えたーーー!! アンさんが入室しました htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。今のをかわすか。ポーン、d4へ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……あれ、私は何を。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。あぁん?(入り口まで出ていく 女の子- ッ…!(死角から襲う刃を紙一重でかわす 青年- アンちゃーん!だいじょぶ?離れてた方がヨクナイ? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。ナイト、ルーク、ポーン(次々と命令 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(ヒュウマの後に続く 青年- ―と、それどころじゃっ、(女の子の元へ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(ヒュウマ、シュネーと共に外に出る 女の子- ッ(次々と紙一重で回避 女の子- どう、して…ッ!(今度こそ、、謝っても済まない……ッ!! アン- 自分で近づいて行ってるじゃない…(喫茶の方に向かってくる女性 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。ッ(どうして当たらない…!? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(ッ、そこだ、後退したところへビショップ! htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。アレは…"K"かッ(店から飛び出す 女の子- (急ブレーキして前進――したところで背後から刃が飛び出し空を切る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(――あれって やっぱり htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(あのヤなかんじのヤツ ドルガー- …(おーおー、これもやはり噂通り… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。ッ、、(おのれ! 人の心でも読んでいるのかッ!? 女の子- ッ、は、、っはぁっ…!!(息を切らしながら走る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(――って、襲われてるのはあの子? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。あぁん?(空中で停止(「ビショップを避けた? 実は出来るのか…?」 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。うっふふふ……なかなかやるじゃありませんか…… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。―― htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……(外に出てくる htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(なにやってんのよアイツ!誘拐……よりよっぽどタチ悪いわね htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。ッ、、(一瞬で終わると思ったが、、これは誤算だッ… アン- 今は避けてるけどスタミナは無さそうよー。 (フェルアに向かって遠くから声で htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。ポーン!!(複数の剣士を一斉に顕現 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(ヒュウマ付近まで駆け寄る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。行けッ!!(例え手が読めようと、、避けようがあるまいッ!! 青年- そだねっ、……フェルア=ルイ。助太刀しちゃったり! 青年さんが退室しました(2007/03/01 06 40) フェルアさんが入室しました ドルガー- (喫茶店内から観戦中 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。■■■ッ!!(一斉に刺突突撃 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。エア・ウィップ!(右側の剣士を蹴り飛ばす htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(咆哮 フェルア- えーいっ!(水素爆発起こし、剣士を一気に吹き飛ばす 女の子- ――っは、ぁ(も、もぅ、、だめ―― 女の子- ――――!? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。ッチィ!!(ッ感付かれたか!! htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。………盛大ですわね… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(どこまでもいやらしいヤツ…!(前傾姿勢で睨みつける htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。オイオイ、コレは決闘じゃあねーよなぁ…"K"(着地し、Kを見る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。と、だいじょーぶ?だったり?(女の子の元へ駆け寄る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。((吐血 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。ッ、、ヒュウマかッ(全滅した剣士には目も向けず 女の子- は、はぃ……大丈夫…です…(へたり込む フェルア- …(戦況見て)ん、とりあえず避難しちゃおうね。立てたり?(手を差し出す htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(、こいつならパターンが読める(影を地面に忍ばす htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(戦い慣れ…はしてそーね(フェルアの方を向いて htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(貴様は飛んで避けるだろう……? その時が“詰み”だ アン- 避難しても逃げ切れ無そうよ。(フェルアの差し出す手を止める 女の子- ぇ、、ぇ、、と…… フェルア- んー、見た感じこのコが狙われてる雰囲気だったりだし… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。引っ込んでいろ! これは私の闘いだッ!!(ヒュウマのみならず、“誰か”にも告げる htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(ヒュウマの足元――影にビショップが潜む フェルア- とりあえず隠れて貰っちゃって、そして巨悪の根源!をどうにかしちゃお、って根端だったりだけど htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(ヒュウマの影に勘付く 女の子- ――(はっと気付く htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。闘いだぁ? 失望させんなよK。(Kを睨む htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。………では、お手並み拝見と行きますわ……(にこやかに戦況を見遣る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(…ここは…任せておくべき、かしら 女の子- っ(いきなり立ち上がり 女の子- ――飛んじゃ、ダメぇぇっ!! htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。ならば、、二の舞だッ!!(掌をバッと上げる>ヒュウマ フェルア- ――どーしちゃ… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(足元から刃が飛び出す>ヒュウマ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。あぁん?(女の子の元へエアスライドで地を滑る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(刃がかわされ――同時に退避すると予測されていた空中で複数の刃が弾ける htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。な――(なんだと――ッ!? フェルア- ―、わ(炸裂する刃見て htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。あぁん?(空を見上げる htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。アンタ、何者だ?(目はKに向けつつ、女の子に問う htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。ッチ、(読み負けただと――!? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(やはりあの女―― 女の子- わ、私は、、その……っ アン- ・・・(女の子を見る(「経験からの予測? それとも未来予知?」 女の子- ッ……(言葉が詰まる htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……ッ(不味い…この状況は…… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。…、(「いや、戦闘経験豊富には見えねぇ。何かの魔人能力…」 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(今クイーンを使うことは出来ない…… シュネーさんが退室しました(2007/03/01 06 54) htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。………… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(、撤退、するか 女の子- 、っ(Kの方を見て) 待って!! htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。、 女の子- 逃げる前に、、教えてっ! htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。ッ(――なっ フェルア- ……(まただ。 女の子- どうして……どうしてそんなにッ… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。逃げるのか? "K" htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。ッッ……!!(歯を食い縛り htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。今はまだ……終われんッッ!!(翼がKを包む htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(――霧散消失―― アクトさんが退室しました(2007/03/01 06 59) アン- …(女の子とKを見る(「この子の怯え方、この戦闘状況、"K"という男、その戦闘理由……繋がった…! フェルア- ん、逃げ帰っちゃった? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(厄介者が現れたものですわ……(溜息 女の子- ―――(、聞けなかった…… 女の子- (どうして……どうしてそんなに……? アン- みたいね…。(「よかった、怪我事にならなくて。」 女の子- ……――(ふっと力が抜け、崩れる フェルア- …、あっ フェルア- だ、だいじょーぶだったり?(女の子支える アン- (フェルアが支える前に割り込む フェルア- 、アンちゃん アン- あなた、平気?(女の子支えて フェルア- (あれ……? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。…終わったのね。(ずっと見てた人 女の子- …は…はぃ…… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。わっかんねーな。(ヒカルの隣に降り立つ アン- お店入って水とか飲もっか?(女の子支えながら 女の子- (店、という言葉に反応 女の子- ぃ、、ぃぇ……大丈夫です……(離れる htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……。 アン- うーそーつーかーなーい。(女の子の手を引く フェルア- そーそ。顔色悪かったりだよー? 女の子- ぇ、ぇえ、ぇぇっ!? アン- ね。一緒に食べましょ? (「ケーキとか食べましょ?」 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。とりあえず中入りなおすか。(>ヒカル 女の子- ケ、ケーキ……?(わたわたと引っ張られながら アン- そうそうケーキ、好き?(「やっぱり…この能力ね…」 女の子- ……?(首傾げる 女の子- (この人……優しい色…… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。…そうね。 フェルア- あれあれ、シンパシー疎通取れてたりだねー(アンと女の子の傍で 女の子- …、、 アン- うん、行こっか。(手を引いて店入り口へ歩き出す(「ま、読まれて困ること無いかな。今の私に。」 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(店の中に戻る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。よーっす、(入店しなおす ドルガー =まだ居るよね? ドルガー- …ぁあ、お疲れさん ドルガー =寝落ちてないかテスト。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。おう、燃えらんねー闘いだったぜ。(ドルガーに片手を上げて挨拶 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(新しい方お二人に……(入店していくアンとフェルアを見遣る フェルア- (カランコロン 女の子- ………っ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(………厄介者…(女の子をちらっと見遣る ドルガー- ぁぁ、結局戻ってきたんだねぇ アン- (フェルアに続いて入っていく 女の子- ッ(ビクッ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。うっふふふ………(まぁ…いいですわ……いくら増えようが…… フェルア- いらっしゃいませー、っと、 席ココでいっかなー?だったり(窓際の席指して アン- でもせっかくだし、あっちに混ざってみようかな。(ドルガー見やる(「窓は止めた方がいいかな。」 女の子- ……、、…(何だか回りに怯える フェルア- そだねっ。 …ん、どーしちゃったり…? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……。(鬱陶しいな… 女の子- ッ、ゎ、私、、やっぱり……(手から逃れようと htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。あんまり脅かすなよ(ヒカルの隣に立って小声で喋る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。知らない。向こうが勝手にびびってるだけじゃない。(普通の声量で アン- ん? ケーキよりプリン派かな?(「怯えている…これは対人恐怖症じゃなくて…『誰かに』だわ…」 フェルア- むしろカラメルケーキ派でひとつー 女の子- 、、(眉をひそめ、俯く アン- それ私じゃーん(フェルアに笑いかける(「フェルアは…いや、誰もこの子の能力には気づいていない…? 怯える相手を確かめる手段は…」 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。うふふふ………新しい方々が増える、一興ですわね…(精々、私を楽しませてくださいまし…… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(店内には聞こえないほど小さな声で呟く htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。…、 そうなんだけどよ…でも言い方ってもんが…(小声でヒカルに 女の子- (ガタ、と静かに席を降りる 女の子- ぁの、、……(やっぱり…私…… 女の子- 助けてくれて、、ありがとうございました(深く礼をする htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。腫れ物触るみたいにチヤホヤしろっていうの?…馬鹿馬鹿しい htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。いつも誰かが守ってくれて甘ったれてるからあんな風になるのよ フェルア- え、えー アン- んーん、気にしないで良いのよ。 彼の趣味みたいなもんだしさ。(ペンを取ってメニューにいろいろ書く(「不味い、このままだと帰る…」 女の子- ――……(ギリ… 女の子- (顔を上げ、精一杯の作り笑顔をつくる 女の子- ぁ、あの、、私、、変なんです。 女の子- だから、その…皆さんにご迷惑をかけて、 女の子- 本当、、その、、ごめ……すみませんでした。 女の子- ぁ、あと、、先程はありがとう、ございました(言葉を捜すように覚束無い喋り方 アン- いーの、いーの。 変人喫茶だし、ここ。(笑いかける 女の子- ……、(俯き フェルア- そーそ。ありとあらゆる変人が集まっちゃってるんだよねぇ 女の子- そ、それじゃ…その……(ジリ、とブーツが床を擦る 女の子- さよならっ(背を向け走り出す アン- あっ、ちょっと―(手を伸ばすが届かない(「待って、まだっ」 女の子- (あたふたしながら扉を開け、そのまま外へ飛び出す フェルア- 待っ―… 女の子- (紅い外套が人ごみに消える 女の子さんが退室しました(2007/03/01 07 29) htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。………。 フェルア- …あー… 行っちゃったり。 アン- 行っちゃった…(『黒ラン、冒険野郎、ツン金髪、にっこり女、私、彼、誰も居ない』と書かれたメニューをたたむ フェルア- あれ、アンちゃん何書いてたのーだったり? アン- んー…、悪いことしちゃったかなぁ…私。(フェルアの発言完全無視して一人悩む アン- 私が強制しすぎたせいかも…(悩んでいる表情 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……光が強くなってきましたわね… フェルア- そんな、アンちゃんの所為じゃないと思ったり!だよ。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。そろそろ去りますか……今宵はいろいろ確認できただけで満足ですわ(外套翻し去 美殺さんが退室しました(2007/03/01 07 33) フェルア- でも、あのコ、何かに怯えてるよーな様子だったりだったねぇ… アン- そうかな…ありがとね、フェルア。(哀しい顔から少し嬉しそうな笑顔(「これでフェルアはメニューの事は忘れる。あとは私が持ち帰って隠滅終了っと…」 アン- ((夜11時設定で始めてた気がする。 今何時ぐらいだ? 深夜のまんまでいいのかな? フェルア- ((なんか朝気分だった私 アン- えーっと、(ドルガー、ヒカル、ヒュウマにそれぞれ目をやる。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。オレはヒュウマ。 アンタらは? フェルア- えーっとオレはフェルア=ルイ、だったり。で、こっちは―(アンに目を遣り アン- 私はアンよ。 アン=スト…じゃなかった、(笑って言い直す アン- アン=ルイよ。 (幸せオーラ満開 フェルア- …新婚旅行中デス。だったり(幸せオーラ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……(表情変わらず ドルガー- (こりゃ驚いた、ここは新婚旅行にも人気のスポットだったのかぁ… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。そっか、おめでとう。(笑って返す ドルガー- …あ、俺はドルガーね おめでとう、お幸せに アン- ありがとう。(二人に笑顔で フェルア- へへへ(同じく笑顔 アン- そちらの金髪のお姉さんは? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……稲葉ヒカル。(相変わらずの無愛想 アン- ヒカルちゃんと、ドルガーさんと、ヒュウマくんね。(三人にそれぞれ名前を言いながら目を フェルア- それにしてもココ、変わってなかったりだねぇ~(喫茶見回す アン- ほんっと。 初めて会った時から変わらないわ…(円形テーブルに着席 アン- ((ドルガー・空席・アン・空席・ヒュウマだと決定。 フェルア- っとぅ、失礼しちゃったりー(ドルガーとアンの間に着席 フェルア- ……(まだ立ってる htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(↑これヒカルだ ミス多すぎる htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。昔から来てるのか?(>フェルア)(ドルガー隣に座って アン- ヒカルちゃんもおいで。(ヒカルに手招き htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……。(空いているのは、アンとヒュウマの間の席 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。いい。 アン- …ケーキあるよ? フェルア- んーとねー、けっこー前に通ってたんだったり。(>ヒュウマ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。いいから。(ピシャリと htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。へぇ、そういや冒険者のアンタも前に来た事あったりすんのか?(>ドルガー) アン- …もう、(席を立ってヒカルの元へ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。、…何。 ドルガー- …いや、俺は今日が初めてだね アン- あの勇者様の隣が良かった?(小声で ドルガー- 初日から噂通りのバトル喫茶っぷりでちょっと呆れたくらいかな、っと(やや小声 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。…別に、そういうのじゃないから フェルア- なんかワケもなく乱闘巻き起こっちゃうよねー。そこも変わってなかったりだなぁ アン- こんな格好して…(タンクトップをクイクイ引っ張る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。、や、やめてよ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。そうだなー確かに連日戦ってばかりだぜ。(席を立つ フェルア- …アンちゃんと初めて会ったのもココなんだよねー だったり*(幸せオーラ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。いいんだよ、そういう奴だからさ。(アンの肩に手をかける((そういう奴=付き合い悪い で一つ フェルア- 、(ちょっと反応 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……そういう奴で悪かったわね。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(振り向いて席に付く アン- …ドルガーさん、詳しく。(立ったままドルガーに意見を求める ドルガー- …は?(ぽかんとする アン- …了解しました。ドルガーさん。 ドルガー- (あれー、俺、その方の名前も聞いてないんだけどなぁ? 何で俺にふるのよ? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……(離れる ドルガー- う、うぅん、解ってくれてありがとう、っと htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。…、んじゃ、オレは帰るぜ。(やっぱり席を立つ ドルガー- ((あ、名前聞いてたs アン- ((直接ではないよね。 ドルガー- ((まあ脳内発言だから無効にしとこう ドルガー- ん、お疲れさーん フェルア- んん、じゃーねぇー(手振る htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。おう、アンタも旅疲れ取れよ。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。お幸せに、な。(>フェルア) フェルア- へへ、了解っ(にこ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。それじゃな。(喫茶の外へ走り去っていく htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……。 ドルガー- …(はぁ、忙しい人だったなぁ ドルガー- さってと、俺もぼちぼち宿探しに行きますかねぇ(席を立つ アン- あらら、お気をつけてー。(笑顔で見送る フェルア- じゃーねぇー ドルガー- じゃ、失礼するよー お幸せに ドルガーさんが退室しました(2007/03/01 08 15) htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。……。(バカップルと私1人。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(私も、帰るかな… htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。(無言で出て行く ヒカルさんが退室しました(2007/03/01 08 17) アン- 行っちゃった…。 フェルア- あららぁ フェルア- ……アンちゃん、(急に真面目顔になり、アンを見つめる アン- なぁに? フェルア- (サッ フェルア- (先ほどの手書きメニュー奪う アン- あ、コラ。(奪われる フェルア- よーっし、してやったり!(手にゲッチュ アン- もー、別に見てもいいけどさー。 アン- (『黒ラン、冒険野郎、ツン金髪、にっこり女、私、彼、誰も居ない』と書かれたメニュー フェルア- だってアンちゃんが隠すんだもんよーだったり(開いて、見る フェルア- ……暗号? アン- 店内に居る人のメモよ。 ほら、黒ランがヒュウマくんで、ツン金髪がヒカルちゃん。 フェルア- あー、なるへそ! フェルア- …誰も居ないってのは? アン- んー…話すとややっこしくなるんだけど… フェルア- うん?いーよ、聞いちゃうよー アン- あのビクビク女の子に、この中のどれかを指差して欲しかったんだよね。 フェルア- あー、あの時書いてたもんねー アン- そうそう、誰を怖がってるのかなぁ…。って フェルア- ああ、なるほどちゃん。 アン- …満足? フェルア- ん、おっけおっけ!あんがとねーだったり アン- んーん。(フェルアに近づいてメニューを手にとって、テーブルに置く アン- フェルア、(向かい合ってフェルアの目を見る フェルア- 、はい、? アン- 何か、食べる? (両手を首の後ろに軽く回して フェルア- 、―…… う、うん。 アン- 何、食べたい? (近づいていく フェルア- ……、――、えー、と、(少し目線を逸らし、またアンを見つめる フェルア- ―― いただきます。(くちづける フェルアさんが退室しました(2007/03/01 08 33) アンさんが退室しました(2007/03/01 08 33)
https://w.atwiki.jp/rozenrock/pages/110.html
Story S.A.Y 氏 「みんな来てるかしら~?」 「いつものライブハウスで練習中、金糸雀が入ってきた。 「あら金糸雀、どうしたの今日は?」 いつもなら練習がある程度終わったころに来ることが多い彼女。 しかしほとんど始めたばかりの頃に顔を出すのは珍しいことだ。 「何言ってるのかしら~、今日はヴィ○ャスの取材の日って言ってたはずかしら~?」 それを聴いて顔を見合わせる面々。 「水銀燈、お前聞いたですか?」 「聴いてないわぁ?」 「雛も聴いてないの~」 口々に言うメンバー。 「……そ、そんなことないかしら?メールもちゃんと送ったかしら~」 「メール?金糸雀、もしかして、これかい?」 そう言ってメールを見せる蒼星石。 日にちを見ると 「 5 月 8 日 とある。 「・・・・・えっ」 見る見る蒼白になる金糸雀。 いつもなら「ちょっと間違えたかしら~」と誤魔化さないあたり、 ……事態は重いらしい。 ・・・・・・・・沈黙がライブハウスを包む・・・・・・・・・ 「……ま、まぁ今からライブやるわけじゃないよね? じゃ、じゃあ大丈夫だから」 「でもでも・・・・・・ 「どうしたって言うのよぉ?」 「……撮影用の衣装、みんな持ってるかしら?」 『あ』 何せ今日は普通に練習に集まっただけ。 いつものライブに来ているような服装はしていない。 真紅に至っては、くんくんプリントTシャツだ。 「どどどどうしよ!みっちゃんは今日は別の仕事だし!!」 みっちゃんとは、金糸雀のバイト先の店長で貸衣装屋なのだが。 「いいんじゃなぁい?素の姿を見られてもさぁ(黒のノースリーブ)」 「そんなことしたらイメージが狂うですぅ(無地のトレーナー)」 「……僕、どうしよう……(紺のジャージ姿)」 「雛は別にいいよう(なぜか着ぐるみ)」 そう混沌を奏してきたときに。 「……いい手段、ある……」 薔薇水晶が立ち上がった。 ここはとあるアトリエ。 今、それぞれのインタビューが終わり、ピンナップ撮影である。 パシャ!パシャ!! 今はボーカル2人のショットである。 二人は共に赤を基調として、真紅は紅色、雛苺は朱色の 花吹雪をイメージしたというお揃いのドレスに身を包んでいた。 「ふぅ、しかし、まさか薔薇水晶にそんな知り合いがねぇ」 水色の燕尾服に、藍色のマントをまとった蒼星石がつぶやく。 「人は見かけによらないですぅ」 こちとら草色のメイド姿だ。 「あのヴィジュアル系御用達のデザイナー、雪華綺晶が親戚だなんて、ねえ」 純白のゴシックドレスに身を包んだ水銀燈が呟く。 彼女はその場で電話をすると、 今後の新作衣装のモデルとして、衣装を借りることを承諾したのだ。 「……あの有名な雪華綺晶作品のモデルなんて、また売れるかしら! 雨降って地固まるってこのことかしら~」 「何言ってるの金糸雀?薔薇水晶にお礼を言っておくことだわ」 撮影を終えた真紅が釘を刺す。 「いいのよ。私も薔薇水晶やその友達に私の服を着てもらえるなんて」 そう言ってなだめる雪華綺晶。年は彼女たちより若干上と言ったところか。 「この服かわいいの!ありがとなの~」 雛苺が駆け寄るのを受け止めきれず、しりもちをつく彼女。 「こうら雛苺!迷惑かけるなですぅ!」 「ほら翠星石、僕たちの出番だよ!」 「早くなさぁい」 「……じゃ、……行ってくるね」 「あの薔薇水晶が、自分を主張するなんて。 貴方たちのおかげ。 ……よかったら、これからも私の服を使ってくれない?」 「……それって、専属デザイナーの契約ととってよろしいかしら?」 こうして、ローゼンメイデンは、新たな仲間を加えるに至った。 短編SS保管庫へ
https://w.atwiki.jp/shareyari/pages/112.html
作者:月下の人 ◆WXsIGoeOag 【前作】 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 【次作】 「陽太…余計なことしてる場合じゃ…」 「余計なんかじゃないさ」 そう言って、陽太は大根を左手に持ち替える。 「俺の奥義を見せてやる」 「いや奥義って…」 空いた右手で、天空をビシッと指差した。 「堕ちろ……ブラッディレイン!!」 つられて見上げる僕とベン。その瞬間、 「えっ!!!?」 「なっ!!!?」 ベンの足元に、肩に、顔面に。天空から降り注ぐ、真っ赤な……完熟トマト!? 「なっ…なンだこりゃあ!!?」 顔面に直撃したトマトは弾けて広がり、ベンの視界を塞ぐ。 ベンがうろたえる隙にすでに陽太は大根の間合いまで接近していた。 渾身の力を込めた大根で狙うは、無防備な足元。 「はああぁっ!!」 バキィッ! ベンの右足の脛に、大根が直撃した。盛大な音とともに一撃で折れる大根。 「なっ!?」 驚きの声を上げたのは陽太だった。右足一本をピンポイントで狙ったにも関わらず、折れる大根。 そして直撃を受けたはずの右足はピクリとも動かない。その右足が、スイと上がり後ろに引かれた。 「やるじゃねェか…よっ!!」 ガコン! 放たれた回し蹴りは陽太の胴体に直撃し、変に硬い音を立てる。空き缶のように軽く吹き飛ばされる陽太。しかし 「くァッ!?」 次に苦悶の声を上げたのはベンだった。 吹き飛ばされるもなんとか足から着地した陽太の腕には、 「サイレント…シールド!」 大きく立派なカニが構えられていた。 「おいおいそいつァ…カニか。可能性あるたァ聞いてたが…やっぱ魚介類も出せンだな」 「出せるさ。俺の武器は無限だ」 とても信じがたい、息をつく暇もない攻防だった。僕の目の前で、それも陽太が、こんな戦いをするなんて… 「しっかし驚いたぜ、こいつァ聞いてなかった。まさか離れた空中に食材出すたァな」 「神に叛く能力だぜ? その程度はできて当然だ。次からは頭上にも注意するこったな」 食材を空中に出した。確かにそう見えたけど…そんなことができたの…? いや、そんな離れ業ができるならもっと強力な攻撃ができるはず。不意打ちで大きな食材を出せばいいはずだ。 それに陽太の能力は発動ポーズもとっていない。指差しだけて空中に出すなんてあり得るの…? ふと、目の前の物体が目に入る。 最初に陽太のいた場所に、一つだけ落ちていたそれは、下側が少し潰れたトマト。 さきほど落ちてきたトマトは全て原型を留めていない。なぜこんなところに一つだけ残って… ――こっからが本番だ――おっと、その前に―― ――出でよ!――魔剣!―― 「あっ!!?」 脳裏に電撃が走る。 そうだ、発動ポーズはとっていた。相手に名乗れと言う直前。あの時、何も出さずに手を下げたように見えた。 でも本当は遅れて出していたんだ。ベンと話しながら、何食わぬ顔でトマトを足元に用意していた! そして大根を出す無駄な動き。あの派手な動きに乗じて足元のトマトを拾い、上空に投げたんだ! それを全て、敵に気付かれずにやってのけた!! 気付けば陽太がこっちを見ていた。その目は、黙っとけ、と静かに語っていた。 恐るべし陽太、なんて抜け目のないことを… 思えばカニのときもそうだ。大根が折れたことに驚きながらも、すでに出す準備をしていた。 バトルセンスというのかな。もしかしたら陽太は、僕が思った以上にすごい奴なのかもしれない。 「こいつは最強の盾だ。こいつが手元にある限りてめぇの攻撃は効かねえぜ。絶対に手放すことはねぇ」 「ただのカニだろ。ンなもんすぐ砕ける」 「こいつで守りながら武器を降らせて決める」 「ンな消極的なやり方で俺を倒せると思ってんのか」 「やってみなきゃわからんさ!」 陽太は再び、ビシッと天空を指差す。 ベンの意識が一瞬上を向いたその瞬間、陽太は手にしたカニを…投げた! 「うォッ!!?」 不意を突かれて反応が遅れるも、腹部に迫るカニを弾き落とす。 投げると同時に駆けだした陽太の目の前に、一瞬晒される無防備な頭部。 そしてすでに用意されている、前よりも一回り巨大な桜島大根。 「レイディッシュ・ロゼオオォッ!!!!」 バキャアン!! 十分な速度でもって叩きつける。上げかけた顔面に直撃。派手な音を立てて桜島大根は砕け散る。 立ったまま完全に停止し、動かないベン。 「やったの!?」 「ばっ馬鹿そういうこと言うとっ」 突如ベンの腕が動き、陽太の襟首を掴んだ。そのまま片手で軽々と持ち上げる。 陽太はバタバタと暴れるが、ベンの腕は重機の如く揺らがない。 「う、嘘っ!?」 桜島大根が直撃したはずのベンの顔には、傷ひとつ、跡ひとつとして残ってはいなかった。 「まんまと騙されたぜ、盾を投げるたァな。だが残念、効かねェなァ!」 「ほら見ろっ、やってないフラグが立っちまうんだっ!」 「ンなこと言ってる余裕あんのかァ?」 「余裕なんか…ねえよっ!!」 つりあげられたまま、無理矢理伸ばした右手をベンの顔面に向ける。 「ゼロ距離アクアニードル!!」 そして出現する大量のウニ。ほぼ触れるような距離で放たれたそれは、ベンの顔面にこれでもかと降り注ぐ。 あれならいかにタフだろうと… 「なん…だと…」 ウニの嵐の中でもベンは動かず、嵐が晴れた先でもまるで変わらず、不敵に口元を歪めていた。 「なンだこいつァ、栗かァ?」 「ウニだよ馬鹿!」 「ハッ! まァいいさ。栗だろうとウニだろうと…」 ベンは陽太をより高く持ち上げ、後ろに引き… 「俺にゃあ効かねェンだよっ!!」 「ガハッ!」 ブンと放り投げた。 陽太は地面に強く腰と背中を打ちつけ、下敷きになったトマトがべシャンと潰れる。 「陽太っ!」 僕は慌てて駆け寄る。幸い大事はないようで、陽太はすぐにむくりと起き上がった。 「どうだィ、理解しただろう? おめェの能力じゃ俺にゃあ敵わねェのさ」 怪我はなくとも、精神的な痛みは大きいだろう。悔しさにギリリと陽太の顔が歪む。 「洞察力のあるおめェのことだ、俺の能力はもう理解してンだろ?」 「…硬化…」 「その通り、硬化だ。俺はいつでも全身漏れなく鋼鉄以上の強度になれる。 目ん玉だろうと口ん中だろうとな。言っとくが制限なんてねェぜ? 硬化した俺は刃物で斬られようと銃で撃たれようと、ダンプに轢かれようと無傷なンだよ。 当然、食材で殴ったところで効くわけがねェのさ」 そんな…そんな能力、陽太が敵うはずがない。どうしようもないじゃないか。 「実際おめェはすげェよ。しょぼい能力だってのにこの短時間に何度も俺をビビらせた。 弱ェ能力を工夫とテクニックで補う。その若さで大したモンだ。 だがな、いくら手ェ尽くそうとも越えられねェ壁ってのは存在する」 「それがてめぇだってのか…!」 「誰にだって越えられねえ宿命ってのはあるのさ」 「宿命…か…」 僕は意を決して立ち上がる。絶対に嫌だ。嫌だ…けれど…! これ以上陽太が傷つくのは…見ていられない…! 「…僕、行きまっ……!」 突然伸びてきた陽太の手が僕の口を塞いだ。 「黙ってろ」 「………ぷはっ! 何だよっ! だってあんな能力っ…絶対に…敵わな…」 目が熱くなって…最後まで言うことができなかった。 「この男女っ!!」 コツン。 おでこを小突かれた。痛い。 「何すんだよっ!」 「似合わねえ顔すんなこのヤロウ! 気持ち悪いわ! 怒ってたほうがよっぽどマシだ!」 「何だよ気持ち悪いって!」 「まだ手はあんだよ。使える手段全部出してからでも遅くねえだろ」 「手段って」 「まあ黙って見てな。俺を信じろ」 いつの間にか立ち直った陽太が、ベンをキッと睨みつける。 「勝てねえのは宿命と言ったな、ベン!」 「あァ、その通りだ」 「そうか。だがな!!」 バシンと大きな音を立てて、陽太は両手をつき合わせる。 戻ってきた。どんなに絶望的な状況でも、僕に安心感を与えてくれる、陽太の力強い背中が。 「俺の名は岬月下! 神に、天の宿命に叛く男! 今日お前に負けることが、神の定めた宿命ならば… 叛いてやるさ! その宿命!!」 <続く> 登場キャラクター 岬陽太 水野晶 ベン 上へ