約 45,018 件
https://w.atwiki.jp/ge-3/pages/344.html
『過去との邂逅』アイン編 一覧 報酬 『過去との邂逅』アイン編 一覧 他のメンバーの『過去との邂逅』をすべてクリア後に解禁 「起憶 アイン #7」に出現するアラガミは、いずれも結合崩壊しないため、アクセルトリガーの「ブレイカー」などの結合崩壊部位からの捕食がトリガーとなっているものや結合崩壊部位に対して効果のあるものは無意味となっている。弱点の属性などは原種と同じ 種別 ミッション名 フィールド 討伐対象 非討伐対象 備考 STORY 起憶 アイン #1 大渓谷 下流域 - マインスパイダーx8 回収任務(5個)(*1)随行者はユウゴ、ジーク、ルルで固定クリア後にミッション消滅 共に在る者 #1 「起憶 アイン #7」クリア後にミッション名が変わって復活 STORY 起憶 アイン #2 地下研究所 中枢セクタ - マインスパイダーx8 回収任務(5個)(*2)随行者はフィム、キース、ニールで固定クリア後にミッション消滅 共に在る者 #2 「起憶 アイン #7」クリア後にミッション名が変わって復活 STORY 起憶 アイン #3 感応領域 ????(マインスパイダー型)x2 - 主人公の単独任務クリア後にミッション消滅 共に在る者 #3 「起憶 アイン #7」クリア後にミッション名が変わって復活 STORY 起憶 アイン #4 感応領域 ????(マインスパイダー型)x2匹x2回 - 主人公の単独任務クリア後にミッション消滅 共に在る者 #4 「起憶 アイン #7」クリア後にミッション名が変わって復活 STORY 起憶 アイン #5 感応領域 ????(マインスパイダー型)x3匹 - 主人公の単独任務クリア後にミッション消滅 共に在る者 #5 「起憶 アイン #7」クリア後にミッション名が変わって復活 STORY 起憶 アイン #6 感応領域 ????(マインスパイダー型)x2匹x2回 - 主人公の単独任務クリア後にミッション消滅 共に在る者 #6 「起憶 アイン #7」クリア後にミッション名が変わって復活 STORY 起憶 アイン #7 フェイズ 1 感応領域 ????(ヴァジュラ型) - 随行者はクレア、リカルド、キースで固定クリア後にミッション消滅 フェイズ 2 感応領域 ????(ハンニバル型) - 随行者はユウゴ、ジーク、ルルで固定クリア後にミッション消滅 フェイズ 3 感応領域 ????(マルドゥーク型) - 随行者はフィム、ニールのみで固定クリア後にミッション消滅 フェイズ 4 感応領域 ????(ディアウス・ピター型) - 主人公の単独任務。ミッション開始直後にアインと合流。クリア後にミッション消滅 共に在る者 #7 「起憶 アイン #7」クリア後にミッション名が変わって復活 報酬 起憶 アイン #7 装備の+補正の上限が60に引き上げられる。
https://w.atwiki.jp/jcbr/pages/489.html
0369:あの男との邂逅 ◆9uVZGZBjOQ (…!?この小宇宙は!) 制限されているとはいえ、聖闘士は小宇宙を感じる事で敵の接近を察知できる。 この世界では小範囲ならスカウターいらずの便利な能力と言った所か。 長かった夜は終わり、久しぶりに太陽が顔を出した。辺りを照らす光とは対照的に星矢の心は晴れなかった。 何かいやな予感がする…この嫌な小宇宙は誰のものだ?昔のサガじゃない。デスマスクとも違う。そうだ!この邪悪な小宇宙はあいつの… と、そう確信したところで放送が流れ始めた。すかさず地図と名簿とペンを手に取る。 このゲームが始まってもう5回目の放送だ。流石に放送前の手際は良くなっている。 ――良い朝だ、諸君。ではこれより余が定例の報告を行うとしよう、聞き逃さぬように。 低く、癪に障る声で主催者の1人、バーンが脱落者を次々に読み上げていく。何と言うことはない。これまでと同じ事だ。 いつものように誰かの死を嘆き、悲しみ、そして立ち直る。これまでと同じ流れになるだろう。自分以外は。 だが、黄昏れてる場合じゃない。本当の危機はすぐそこまでやってきているのだから。 前回両津に忠告されたばかりだ。 ―――油断するな―――と。 案の定、まもりを除くメンバーは四国全滅の報に呆然として、暫くの間開いた口が塞がらなかった。 麗子と直接面識があった人物が亡くならなかったのは不幸中の幸いか… しかし、公主、鵺野、乾と立て続けに四国防衛組の名が呼ばれたのでは、 太公望の言葉に逆らい、うかつに四国を飛び出し、人捜しに行った自分たちの行動が如何に愚かであったかが良く分かった。 「鵺野先生…乾…前の放送でわし達が戻っていれば…守れなかった。守れたはずの仲間を…」 今回ばかりはゲームが始まってからの知己を失い、何度も地面を叩くなど、今まで比較的落ち着いていた両津も取り乱せずにはいられなかった。 「両津さん。落ち着いて。何も両津さんが謝る事はないよ。ターちゃんが第一陣を退けた後、第二陣が来たのかもしれないし、 何より主催者さえ倒せば公主さんやターちゃん、他に殺された大勢の人も生き返るんだから。」 「あぁ。勿論だ。彼らの想いはわし達が受け継ごう。 よし、再出発だ。彼らを殺した犯人の手がかりが残っているかもしれないしな。」 両津はクリスチャンではなかったが、死んでいった仲間のために十字を切って祈った。もう、こんな悲劇は最後にしてくれよ、と。 両津たちの心を繋いでいたのが、全員を復活させる事ができるという、 主催者であるハーデスの能力だったのは皮肉な事なのだが、今はその希望に頼る他はない。 幾多もの仲間の死を乗り越えてきた彼らにとって、これ以上、仲間の死によって精神が傷つく事はなかった。 (今のわしらが奏でる事のできる鎮魂歌は、乾たちの敵討ちをする事くらいだろう。 警官としては不本意だが、殺人者に出会った場合、わしはマグナムを急所にぶち込む覚悟が出来た。) 「あの…みんな。ちょっと話があるんだけど。」 何かを決意したような声で話す星矢に他の4人は、既に四国へ向けて踏み出しかけていた足を止めた。 「何だ?小便ならさっさと済ませてこい。」 「そんな下らない事じゃないよ。ここからすぐ近くにとんでもない邪悪な小宇宙を持った奴がこっちに来ているんだ。」 嫌な予感がして、場を和ませる意味も込めてわざとふざけて聞いた両津だったが、 やはり、と言うべきか、すぐにその重大さに気付き、尋ね返す。 「ま、まさか。その邪悪なコスモの持ち主とやらは、お前が以前話していたあの…」 「そう、石崎さんを殺し、オレ達の支給品を奪った後、キルアを力で従えさせ、 一回は太公望さんの力もあって捕まったけど、妙な呪文で逃亡し、その後姿を眩ましていた男、 “藍染惣右介”」 その名前を聞いた後、その場にいる全員は頭に雷でも落ちたようなショックを受け、息も出来ない程に凍りついた。 何だかんだ言ってまもりを除き、ここにいる者全員がここまで本格的な戦闘を行っていなかったからだ。 強力なマーダーの出現に戸惑うのは無理もない。 「それで…四国を襲った可能性のある藍染を全員でぶっ飛ばそうって言うんだな。 ふふふ。いよいよわしの射撃の実力をお目にかける時が来たか。ウデが鳴るぜ。」 このゲームを憎んでいた両津だったが、1日目は歩きっぱなしで戦闘などしておらず、 喧嘩やサバイバル・ゲームが大好きな彼にとっては、“殺し合い”というルールでなければ結構性に合っているのかもしれない。 それとも麗子やまもりら女性陣に配慮してわざと明るく振舞ってるのか… ともかく、両津はドラ○エの主人公になった気分で、マグナムを構えたり、拳で空を切り裂いたり、指をパキパキと鳴らしたり、 まるで子供のようにはしゃいでいた。 「その事なんだけど…藍染はオレ1人に殺らせてくれないか? あいつはオレの友達を殺した。是非このオレの手で止めを刺したいんだ。」 とんでもないことを聞いた両津は眉を吊り上げながら、怒鳴りたい感情を必死で堪え、マグナムをホルスターに入れ、星矢を宥める。 「星矢…悔しいのはよく分かる。わしもそいつが乾らを殺した犯人なら先を争って止めを刺そうとするだろう。 しかしだな。1人では危険すぎる。お前も単独行動をしたためにこの舞台からいなくなった仲間を何人も見ただろう? お前はハーデスやバーンとの戦いに欠かせない戦力だ。万に一つの危険でも警戒をした方がいい。」 「そうよ。みんなで戦った方が安全よ。星矢ちゃんだけ危険な目に遭うことはないわ。でも、いつもの両ちゃんらしくないこと言うわねぇ。」 確かに、通常の両津ならこんな“石橋叩き”戦法など取るはずがない。 これは彼が最も嫌っていた行動であり、また既に死んでしまった大原部長の好きな行動だったからだ。 しかし、このゲームが始まってから、彼は変わった。今となっては部長のやってきた行動が如何に正しいか良く分かる。 そして、自分と同じような性格を持つ星矢を放っては置けない。 「心配してくれてありがとう、両津さん。麗子さん。でも、オレにも理由があるんだ。1人の方が都合がいい――ね。 一つは奴の支給品。重力を操る能力を持っているみたいだ。 最低でも10倍までは上げられるらしい。 ダイはともかく、両津さんや麗子さんが耐えられるとは思わない。 そして、もう一つの理由は…」 まるで他人事のように余所見をして遠くを見つめていたまもりの方にチラリと目をやる。 今の行動で勘のいい三人はみんな気付いたらしく、納得のいく表情をしていた。 (なるほど…超重力発生装置かなんかを使ってわし達の動きが止められている間に、 あらかじめ戦闘を避けていたまもりが裏切って、魔弾銃でこちらを襲ってくるかもしれんということか。 この娘が獅子身中の虫である可能性が強いと予想される今、そんな事は防ぎたい。 後ろから飛んでくる矢が一番怖いのは昔からの鉄則。ここは星矢の意見を聞いておくべきか。 だが…一応保険はかけておくべきだろう。) 何かを閃いた両津は“あること”をダイにそっと耳打ちして、星矢の意見に賛同した。 「よし、お前の覚悟の強さは良く分かった。わしらはこれから藍染との接触を避けるため瀬戸内海沿岸を通って行動する。 決して死ぬんじゃないぞ。危なくなったらプライドなんか捨てて逃げろよ。」 「任せといてよ。必ず奴に殺されたみんなの仇はとってやるから。 そっちこそ気をつけてよ。まだ四国に殺人者がいるかもしれないんだからね。 こっちが片付いたら必ず駆けつけるから。」 こうして両津たちは山陽道の更に南の道を通り、四国を目指す事となった。 名残惜しそうに両津たちが見えなくなるまで手を振り続けていた星矢だったが、 完全に姿が見えなくなると、顔を引き締め、女神の血が染み付いた聖衣を纏い、臨戦態勢に入った。 雲行きが怪しくなり、雷音が轟き始める。 間もなく奴がやってくる。あの悪魔が… 市街地のため、数百メートル先も見えない。 あと300メートル… 200メートル… 100メートル… そして、とうとうあの男は秋風が吹くこの地に姿を見せ始めた。 先に発見され、前の時みたいに逃亡されるのを恐れた星矢は近くの建物に身を潜め、じっとその機を窺っていた。 そして、十分に引き付けると、ぱっと建物から飛び出し、威風堂々と名乗りを上げた。 「久しぶりだな、藍染。オレの名は女神の聖闘士、ペガサス星矢。多くの人々の命を奪った罪、その身で償ってもらおう。 アテナの名の下に、藍染惣右介、貴様の命、頂戴する!」 突然の出現に多少たじろいでいた藍染だったが、すぐに元の冷静さを取り戻し、星矢を煽り始める。 前の時みたいにキレてくれた方が攻撃を避けやすいからだ。 それに、斬魄刀が無い今、危ない戦闘は避けたかった。 また、前回の放送で、聖闘士とやらに一人復活の話が本当かどうか聞きたいと思っていた所だ。 ある程度情報を引き出した後、以前のように盤古幡を使いつつ、マヌーサでこの場から立ち去るか。 何しろ、こんなところで無駄な戦闘はしたくない。 今は実力差もあり、ちょっと苦しいが、斬魄刀さえ手に入ればこんな少年など鎧袖一触、殲滅も容易い事だ。 「君はたしか…昨日、この私に動きを封じられた少年… どうした?今日は仲間はいないのかい?いくら君とて1人では私に勝てない…」 「ヘッ!昨日のオレと今日のオレを一緒にするなよ。オレの命の炎はいつも以上に燃え盛っているんだからな!」 ―――ついに、伝説の聖闘士と、死神の戦いが幕を開ける――― 【二日目兵庫県/朝】 【四国調査隊】 共通思考1:四国に向かう(数十分後、到着予定) 2:仲間が死んでも泣かない 3:出来る限り別行動はとらない (星矢は別) 4:ハーデスに死者全員を生き返らさせる 【星矢@聖闘士星矢】 【状態】軽い興奮状態 【装備】ペガサスの聖衣@聖闘士星矢 【道具】食料を8分の1消費した支給品一式 【思考】1:藍染を倒す 2:四国へと向かう 3:弱者を助ける 4:沖縄へと向かう 5:主催者を倒す 【藍染惣右介@BLEACH】 [状態]やや疲労(睡眠により回復、盤古幡使用可能) [道具]荷物一式×2(食料残り約5日分)、盤古幡@封神演義、首輪×2 [思考]1:星矢を尋問した後、逃亡する。 2:L一行を探し出し始末、斬魄刀を取り返す。 3:興味を引くアイテムの収集(キメラの翼・デスノート優先。斬魄刀の再入手は最優先) 4:ルーラの使い手、バーンと同世界出身者を探す 5:能力制限や監視に関する調査 6:琵琶湖へ向かう(斬魄刀を手に入れてから) 7:琵琶湖に参加者が集まっていなかった場合、新たな実験の手駒を集める 【両津勘吉@こち亀】 【状態】睡眠不足による若干の疲労、額に軽い傷 【装備】マグナムリボルバー(残弾50) 【道具】支給品一式×2(二食分の食料、水を消費)、両さんの自転車@こち亀(チェーンが外れている) 爆砕符×2@NARUTO、中期型ベンズナイフ@HUNTER×HUNTER、焦げた首輪 【思考】1: 星矢のためにある事をする。 2:姉崎まもりを警戒 3:仲間を増やす 4:三日目の朝には全員で兵庫に。だめなら琵琶湖に集合する 5:沖縄へと向かう 6:主催者を倒す 【秋元・カトリーヌ・麗子@こち亀】 【状態】中度の疲労 【装備】サブマシンガン 【道具】食料、水を8分の1消費した支給品一式 【思考】1:まもりに僅かな不信感を抱いている 2:四国へと向かう 3:藍染の計画を阻止 4:沖縄へと向かう 5:主催者を倒す 【ダイ@ダイの大冒険】 【状態】健康 【装備】クライスト@BLACK CAT 【道具】荷物一式(2食分消費)、トランシーバー、出刃包丁 【思考】1: 両津からある事を聞かされ、その実行 2:姉崎まもりの監視 3:四国へと向かう 4:ポップを探す 5:沖縄へと向かう 6:主催者を倒す 【姉崎まもり@アイシールド21】 【状態】:中度の疲労、殴打による頭痛・腹痛、右腕関節に痛み(痛みは大分引いてきている) 右肩の軽い脱臼、不退転の決意 【装備】:魔弾銃@ダイの大冒険・魔弾銃専用の弾丸(空の魔弾×7、ヒャダルコ×2、ベホイミ×1)@ダイの大冒険 【道具】:高性能時限爆弾、アノアロの杖@キン肉マン、ベアークロー(片方)@キン肉マン 装飾銃ハーディス@BLACK CAT、荷物一式×4、食料五人分(食料、水は三日分消費) 【思考】1:不明 2:両津達3人に付いていく。大量殺戮のチャンスを狙う 3:殺戮を続行。自分自身は脱出する気はない 4:セナを守るために強くなる(新たな武器を手に入れる) 5:セナ以外の全員を殺害し、最後に自害 6:セナを優勝させ、ヒル魔を蘇生して貰う 時系列順で読む Back 368 第五放送[二日目6 00] Next 370 歎きの咆哮 投下順で読む Back 368 第五放送[二日目6 00] Next 370 歎きの咆哮 0367 疑心が光に落とす影 姉崎まもり 0382 流星、嵐を切り裂いて 0367 疑心が光に落とす影 星矢 0382 流星、嵐を切り裂いて 0367 疑心が光に落とす影 秋本麗子 0382 流星、嵐を切り裂いて 0367 疑心が光に落とす影 ダイ 0382 流星、嵐を切り裂いて 0367 疑心が光に落とす影 両津勘吉 0382 流星、嵐を切り裂いて 0363 帰結する復讐心 藍染惣右介 0382 流星、嵐を切り裂いて
https://w.atwiki.jp/dod_kaiwa/pages/14.html
三章 邂逅 第1節 再会 フリアエやイウヴァルトと共に行動をしているはずの 神官長ヴェルドレ。 彼の”声”が途切れたことを心配したカイム達は、 フリアエ達の待つ砂漠地帯にやってきた。 フリアエ 兄さん! よくご無事で……。 レッドドラゴン 「ヴェルドレとイウヴァルトは? 捕らえられたか……?」 フリアエ ……はい。 私をかばって…… レッドドラゴン 「そうさな……捕虜収容所が近くにあるはずだ。 そこをつぶすのが、 一番確実な救出方法だろう」 フリアエ 私ならだいじょうぶです……女神ですから。 兄さん、早くヴェルドレとあの人を 助けてあげて。 第2節 捕虜収容所へ 神官長ヴェルドレとイウヴァルトは帝国軍に捕獲されて しまった。カイムは彼らを救出するために、フリアエを 残し、上級から捕虜収容所を探すため、晦冥の空へと舞 い上がる。 飛び回る鳥どもを一掃し、ヴェルドレの”声”の聞こえる場所へ急げ! レッドドラゴン こうも暗いと敵味方の見分けがつかんな。 もっとも、おぬしは区別の必要もないか……? レッドドラゴン イウヴァルトは報われぬ努力をしておるな…… 愛など愚かな一人遊びに過ぎぬ。 レッドドラゴン 妹の純潔をおぬしはどう考えておる? 女神とて女だぞ? レッドドラゴン おぬしの味方が逃げているようだな。 帝国群を一掃するぞ。 レッドドラゴン おぬしら三人……真実にそむくことに慣れすぎたか? レッドドラゴン おぬし、妹の気持ちに気づいておろう? 女神の血の通った思いを…… レッドドラゴン どうやらヴェルドレは間違いなくここにいるようだな。 レッドドラゴン 収容所に降り、ヴェルドレを救出せよ! 第3節 囚われの人々 レッドドラゴン この地のどこかからヴェルドレの気配がする。 探すのだ! ヴェルドレが捕らえられている捕虜収容所は帝国兵によって守られている。 敵軍を倒し救出の活路を見出せ! ヴェルドレ 私は神官長のヴェルドレだ。帝国軍に捕らえられてし まった。”声”を受けた者よ、助けてはもらえぬか? レッドドラゴン この”声”……おぬしがヴェルドレか? ヴェルドレ ”声”が聞こえるということは…… そなたらも契約者か? ヴェルドレ 気をつけられよ。収容所は帝国の兵によってかたく 守られておるようだ。 レッドドラゴン ここが帝国軍の捕虜収容所だ。速やかに行動せよ! ヴェルドレ そなた……ドラゴンと契約しておるのか? よくぞそのような強大な相手と……。 レッドドラゴン イウヴァルトの気配は全く感じられぬ。 どこか別の場所に連れ去られたか……? ヴェルドレ 私は、封印を護るために存在する神官長です。しかし、 帝国軍の脅威の前にもはや私一人の力では……。 ヴェルドレ イウヴァルトは私とは違う牢獄に連れていかれた ようだ……無事だとよいのだが……。 遂に収容所を守る帝国軍の看守どもが現れた! 捕虜解放のため、看守三人の首を討ち取れ! ヴェルドレ ここです!助けてください!! 第4節 ヴェルドレ救出 連合兵1 もう駄目かと思ってました…… 助けてくれてありがとうございます。 連合兵1 帝国軍の奴らは何かに取り憑かれて いるようですよ。あの眼…… 連合兵2 あなたは命の恩人です! 次に連隊を組む時はぜひ私を入れて下さい! 連合兵2 神官長まで捕らえられていたとは…… 連合兵3 ありがとうございます! 助かった!! 連合兵3 あなたがカイム隊長ですか? ずいぶんお若いんですね…… ヴェルドレ おぉ……そなたがカイムか? レッドドラゴン 「ヴェルドレ。 おぬし、何か知っていることがあろう? 答えよ。今、何が起きているのだ?」 ヴェルドレ ……帝国軍は国への介入に飽き足らず、 もっと根本的なところから創造しなおそうと しているようです。 レッドドラゴン 「……世界か?」 ヴェルドレ はい……封印がすべて解けた時に 出現すると言われている”再生の卵”…… 彼らの狙いはそれでしょう。 ヴェルドレ だから最終封印である女神の命まで…… レッドドラゴン 「”再生の卵”だと? 真実を都合のよい神話にゆがめるのは、 人間どもの悪い癖だ」 ヴェルドレ 帝国軍の聖地破壊を止めてくれぬか? 封印を解いて世界が無事なはずがない。 ……まして、神殿の封印がやぶられるごとに ヴェルドレ ……女神の負荷はますます重くなるのだ。 ヴェルドレ おぉ……そんな……! 帝国軍とて人の子、慈悲を持って穏便に…… レッドドラゴン 「この男に説教は無駄だ。 世界がどうなるかより、己の恨みを どう晴らすかで頭がいっぱいらしい」 ヴェルドレ 神よ……哀れな子供らに祝福を。 レッドドラゴン 「祈る者と殺す者に何の違いがあろう? ひと皮むけば、人間など、みな おしなべて愚劣よ」 サラマンダー&ウンディーネ 無駄だ。 ヴェルドレ それはどういう……? サラマンダー 砂漠の神殿の封印は すでに破られた。 ウンディーネ 「そなたらは何も感じぬのですか?」 ヴェルドレ う、うそだ! 砂漠の封印が破られるなんて…… 帝国軍は”再生の卵”を出現させるために封印の破壊と 女神殺害を目論んでいた。 カイム達は封印を守る為、砂漠の神殿へと向かう。 一方、イウヴァルトは何処とも知れぬ帝国の牢獄に囚わ れていた。それに語りかけるのは「天使の教会」の…… イウヴァルト 俺に……俺にちからがあれば…… マナ 俺にちからがあればフリアエを守れるのに。 イウヴァルト 誰だ!? マナ フリアエを守り、俺だけのものにするのに。 イウヴァルト やめろ! マナ 俺の腕に抱いて誰にも渡さないのに。 俺の許婚なのに。 俺だけを愛してくれるはずなのに。 イウヴァルト やめてくれ…… マナ 俺だけのもの。俺だけの女。フリアエ…… 誰にも渡さない。フリアエは渡さない。誰にも、 誰にも、誰にも……カイムにも! イウヴァルト ちがうっ!ちがうんだー! マナ 僕だけを愛してフリアエ。僕だけを見て。 僕だけを抱いて。抱き締めて。 僕だけを愛して。愛して。愛して。 マナ 僕を許して。 深く。深く。深く。 許してください。 マナ 僕だけを見つめて。 見つめてください。見つめて…… マナ ……女神は死ぬ。 マナ 封印役は精神、体力共にむしばまれる。 必ずや近い将来、命を落とすだろう。 ……それが女神の役回りだ。 イウヴァルト そんなっ! マナ 本当はただの女なのに。 おまえの横で子を抱き、しあわせに 笑い続けるのが似合う、ただの女なのに。 イウヴァルト 女神の任を降りれば、ただの女に戻れるのか? マナ ……命は延びる。 イウヴァルト 俺は……どうすればいい? フリアエを助けたいんだ! マナ ちからが必要だ。 ドラゴンと手を結ぶような強大なちからが…… イウヴァルト ……カイムだ。 カイムなら! マナ カイムで良いのか? フリアエの感謝と愛を一身に浴びるのが 本当に、カイムで良いのか? イウヴァルト ……俺は…… マナ 俺が許婚なのに。 フリアエのキスは俺が受けるべきなのに。 俺だけを見ていて欲しいのに。愛して欲しいのに。 マナ ちからがあれば、俺は、ちからがあれば、 あれば…… イウヴァルト ちからがあれば…… 第四節 無念の思い 連合兵1 もう駄目かと思ってました…… 助けてくれてありがとうございます。 連合兵1 帝国軍の奴らは何かに取り憑かれて いるようですよ。あの眼…… 連合兵2 あなたは命の恩人です! 次に連隊を組む時はぜひ私を入れて下さい! 連合兵2 神官長まで捕らえられていたとは…… 連合兵3 ありがとうございます! 助かった!! 連合兵3 あなたがカイム隊長ですか? ずいぶんお若いんですね…… ヴェルドレ おぉ……そなたがカイムか? レッドドラゴン 「ヴェルドレ。 おぬし、何か知っていることがあろう? 答えよ。今、何が起きているのだ?」 ヴェルドレ ……帝国軍は国への介入に飽き足らず、 もっと根本的なところから創造しなおそうと しているようです。 レッドドラゴン 「……世界か?」 ヴェルドレ はい……封印がすべて解けた時に 出現すると言われている”再生の卵”…… 彼らの狙いはそれでしょう。 ヴェルドレ だから最終封印である女神の命まで…… レッドドラゴン 「”再生の卵”だと? …… 真実を都合のよい神話にゆがめるのは、 人間どもの悪い癖だ」 ヴェルドレ 帝国軍の聖地破壊を止めてくれぬか? 封印を解いて世界が無事なはずがない。 ……まして、神殿の封印がやぶられるごとに ヴェルドレ ……女神の負荷はますます重くなるのだ。 ヴェルドレ おぉ……そんな……! 帝国軍とて人の子、慈悲を持って穏便に…… レッドドラゴン 「この男に説教は無駄だ。 世界がどうなるかより、己の恨みを どう晴らすかで頭がいっぱいらしい」 ヴェルドレ 神よ……哀れな子供らに祝福を。 レッドドラゴン 「祈る者と殺す者に何の違いがあろう? ひと皮むけば、人間など、みな おしなべて愚劣よ」 サラマンダー&ウンディーネ 無駄だ。 ヴェルドレ それはどういう……? サラマンダー 砂漠の神殿の封印は すでに破られた。 ウンディーネ 「そなたらは何も感じぬのですか?」 ヴェルドレ う、うそだ! 砂漠の封印が破られるなんて…… 帝国軍は”再生の卵”を出現させるために封印の破壊と 女神殺害を目論んでいた。 さらに、アリオーシュの情報によって砂漠の神殿にある 封印が破壊されてしまった事が判明した今、一行は残 された海の神殿へと向かう。 一方、イウヴァルトは何処とも知れぬ帝国の牢獄に囚わ れていた。それに語りかけるのは「天使の教会」の…… イウヴァルト 俺に……俺にちからがあれば…… マナ 俺にちからがあればフリアエを守れるのに。 イウヴァルト 誰だ!? マナ フリアエを守り、俺だけのものにするのに。 イウヴァルト やめろ! マナ 俺の腕に抱いて誰にも渡さないのに。 俺の許婚なのに。 俺だけを愛してくれるはずなのに。 イウヴァルト やめてくれ…… マナ 俺だけのもの。俺だけの女。フリアエ…… 誰にも渡さない。フリアエは渡さない。誰にも、 誰にも、誰にも……カイムにも! イウヴァルト ちがうっ!ちがうんだー! マナ 僕だけを愛してフリアエ。僕だけを見て。 僕だけを抱いて。抱き締めて。 僕だけを愛して。愛して。愛して。 マナ 僕を許して。 深く。深く。深く。 許してください。 マナ 僕だけを見つめて。 見つめてください。見つめて…… マナ ……女神は死ぬ。 マナ 封印役は精神、体力共にむしばまれる。 必ずや近い将来、命を落とすだろう。 ……それが女神の役回りだ。 イウヴァルト そんなっ! マナ 本当はただの女なのに。 おまえの横で子を抱き、しあわせに 笑い続けるのが似合う、ただの女なのに。 イウヴァルト 女神の任を降りれば、ただの女に戻れるのか? マナ ……命は延びる。 イウヴァルト 俺は……どうすればいい? フリアエを助けたいんだ! マナ ちからが必要だ。 ドラゴンと手を結ぶような強大なちからが…… イウヴァルト ……カイムだ。 カイムなら! マナ カイムで良いのか? フリアエの感謝と愛を一身に浴びるのが 本当に、カイムで良いのか? イウヴァルト ……俺は…… マナ 俺が許婚なのに。 フリアエのキスは俺が受けるべきなのに。 俺だけを見ていて欲しいのに。愛して欲しいのに。 マナ ちからがあれば、俺は、ちからがあれば、 あれば…… イウヴァルト ちからがあれば アリオーシュの奇へ 第5節 砂漠の神殿 ヴェルドレに依頼されたカイム達は、砂漠にある封印の 神殿に空から向かう。だが、その空には石より生み出さ れしガーゴイル部隊が待ち受けていた。 神聖な聖地を汚す帝国の雑魚ども。 奴らを一人残らず葬り去り、聖地を敵の魔の手から救え! レッドドラゴン こいつらを早く仕留めねば神殿が占拠されてしまう。 いくぞ!! ヴェルドレ 女神に負荷が及んでいる!危険だ! 神殿の封印を何としてでも…… ヴェルドレ ここから一番近い封印の在処は……砂漠の神殿だ。 急いで向かってくれ! ヴェルドレ 砂漠、海、森……均衡を保った封印の一つが今、 壊されそうとしている! レッドドラゴン 自ら神殿と名づけた場所を奪い合い、汚し、破壊する。 人間とは本当に度し難いものよ。 ヴェルドレ 3つの神殿と女神……それが我々の守るべきすべてだ。 これらが破壊されてしまえば、世界は闇に閉ざされる。 ヴェルドレ カイム、女神フリアエ……いや、そなたの妹には 封印役を強いてしまっている……すまない。 ヴェルドレ 早く! 一刻も早く奴らの聖地破壊を防がねば! 急いでくれ、カイム! 第6節 封印されし場所 ヴェルドレ 封印の神殿は世界の秩序を守る要。 ゆめゆめ破壊されてはならぬ! 頼んだぞカイム! 封印の神殿はすでに帝国軍に攻撃されているようだ。 神聖な場所を汚す奴ら、一人たりとも生かして返すな! ヴェルドレ 急がれよ、カイム! 神殿が敵の手によって破壊されてしまう! レッドドラゴン こんなところにまで帝国軍が…… このままでは神殿が落ちるのも時間の問題だな。 ヴェルドレ あの封印が破られる事があってはならない! 絶対に…… ヴェルドレ おぉ、神よ、我らに慈悲を与えたまえ…… ヴェルドレ 帝国軍の弓兵部隊……空を駆る竜の天敵といえようぞ。 まずは奴らを倒すのだ。 北の方角から帝国軍の弓兵援護部隊出現! 狙い撃ちされて不利になる前に弓兵どもを斬り殺せ! レッドドラゴン イウヴァルトのハープが落ちていたな…… 奴は今どこに? ヴェルドレ 何故、帝国はこれほどまで封印の破壊にこだわる? ”再生の卵”に何を託しておるのだ? 帝国の援軍が神殿に向かって進軍中だ。 これ以上、神殿を攻撃されてはならない! 増援部隊を迫撃せよ! ヴェルドレ 敵の赤い甲冑には、どうやら魔術を反射する能力が あるらしい。気をつけられよ! レッドドラゴン うむ。イウヴァルトはここにはおらぬようだな。 ヴェルドレ 先ほどの増援は陽動部隊であったか! カイム、封印に急いでくれ! 敵援軍が神殿に侵入してしまった。 封印が危ない!急いで神殿に駆けつけろ! ヴェルドレ よし、早く封印の場所に向かわれよ。 第7節 闇を汲みし者 レッドドラゴン 砂漠の神殿はこの向こうだ。 道は自分で作るしかないぞ。 レッドドラゴン 「危ない!」 ヴェルドレ ぐはあっ! レッドドラゴン 「闇をくみしものよ! 我の前から消え失せろ!」 第8節 聖の名残 砂漠の神殿。 そこにある封印に引き寄せられるように集まる帝国兵達。 そして、呪われし亡霊達がカイム達に襲い掛かる。 ヴェルドレ 邪悪な亡霊を打ち払いたまえ! 封印の匂いを嗅ぎつけて呼び寄せられた亡霊レイスども。 奴らの手から神聖な封印を守れ! ヴェルドレ 奴らは大きな動きに反応するようだぞ…… レイスどもは音に反応して攻撃してくるようだ。 音を立てずに忍び寄り、一気に両断せよ! ヴェルドレ 神殿に彷徨いし亡霊はすべからく退散させよ! 封印の神殿に呪われた亡霊どもは相応しくない。 斬り刻んで無に帰してやれ! ヴェルドレ 帝国軍は火に集う虫のごとく封印に吸い寄せられて おる。他の神殿の無事が気になることよ。 封印の安全を確保するため、神殿周囲の敵を剣と炎で全滅させろ! ヴェルドレ 神よ、これもあなた様の意思なのでしょうか? 我々に試練を与えるのが……あなたの? レッドドラゴン 闇に属するが故に愚かなのか?愚かゆえに闇に 飲み込まれるのか?いずれにせよ、死ぬがいい。 レッドドラゴン ほぅ? おもしろい。契約者となりし我々に 歯向かうとは。愚鈍にもほどがあるわっ! ヴェルドレ これは……イウヴァルトのハープ? ヴェルドレ 恐ろしい! 恐ろしい! 私はこのような汚れは見たことがない!! 連合兵 伝令!帝国軍の指揮兵団が出現した模様です! 神殿の近辺に帝国指揮官が出現! このままでは神殿は帝国の手によって崩壊の道を辿ってしまう! 奴らの息を止めろ! ヴェルドレ あぁっ! 封印が……封印が破られてしまった! 神殿に帝国指揮官の侵入を許してしまった。 すでに手遅れかもしれない……急いで奴らを皆殺しにしろ! レッドドラゴン すでにここは落ちた。一旦女神の元へ戻るがよい。 第9節 ハープは語る カイムの努力も空しく、度重なる攻撃により砂漠の神殿 の封印は破壊されてしまった。失意の中でヴェルドレと カイムはフリアエの許へと戻る。 そして、戦場で見つけたイウヴァルトのハープをフリア エに差し出した。その意味するところは…… 連合兵1 フリアエ様が砂塵にまみれるなど…… 痛ましいことです。 連合兵1 先代が生きておられたら、 この現状を見て何とおっしゃるか…… 連合兵2 女神を守って、連隊の一人が死にました…… 連合兵2 女神が無事で何よりです。本当に。 ヴェルドレ やれやれ。女神に何と説明すればよいものか…… ヴェルドレ 女神とて人間…… 元許婚が戻らぬことに心を痛めぬはずがない。 フリアエ よくぞご無事で。 ……イウヴァルトは? フリアエ これは、ハープ!? レッドドラゴン 「砂漠の真ん中に落ちておった」 ヴェルドレ 女神!? ヴェルドレ 砂漠の神殿が破られたゆえ、 ……あなたへの負荷がだいぶ重くなったのでは? フリアエ 平気です。私なら……平気です…… それよりも、イウヴァルトが…… 第九節 「不穏な"声"」 カイムの努力も空しく、度重なる攻撃により砂漠の神殿 の封印は破壊されてしまった。失意の中でヴェルドレと カイムはフリアエの許へと戻る。 そして、戦場で見つけたイウヴァルトのハープをフリア エに差し出した。その意味するところは―― そんな時、奇妙な”声”が彼らのもとに届く。 連合兵1 フリアエ様が砂塵にまみれるなど…… 痛ましいことです。 連合兵1 先代が生きておられたら、 この現状を見て何とおっしゃるか…… 連合兵2 女神を守って、連隊の一人が死にました…… 連合兵2 女神が無事で何よりです。本当に。 ヴェルドレ やれやれ。女神に何と説明すればよいものか…… ヴェルドレ 女神とて人間…… 元許婚が戻らぬことに心を痛めぬはずがない。 フリアエ よくぞご無事で。 ……イウヴァルトは? フリアエ これは、ハープ!? レッドドラゴン 「砂漠の真ん中に落ちておった」 ヴェルドレ 女神!? ヴェルドレ 砂漠の神殿が破られたゆえ、 ……あなたへの負荷がだいぶ重くなったのでは? フリアエ 平気です。私なら……平気です…… それよりも、イウヴァルトが…… ヴェルドレ カイム、聞こえぬか? ヴェルドレ かぼそく、しかも少々クセのある”声”だ。 聞き取れなくても無理はないが……。 レッドドラゴン 「……おぬしら。 この”声”の持ち主と関わるつもりか?」 ヴェルドレ 放っておくと危険かもしれません。 無視は出来ないでしょう。 レッドドラゴン 「自分の力を知っての発言か? ……足手まといほど網に掛かりやすいものよ」 ヴェルドレ ……発信源、わりませんか? レッドドラゴン 「……砂漠にある帝国軍の牢屋だ」 第十節 牢獄 力のある者の精神波でもある”声”。 だが、今回の”声”は今までと違う怪しい兆紋がある ようだ。 その未来を暗示するかのように、帝国軍によって呼び寄 せられた亡霊たちが暗黒の空に集いはじめていた。 死の匂いを嗅ぎつけた悪霊どもが上空を彷徨っている! 死を呼ぶ不吉なものたちを灼熱の炎で浄化しろ! レッドドラゴン さっさと一掃して”声”の元へと急ぐぞ! レッドドラゴン おぬしは殺戮によってのみ癒されるらしいな……。 ヴェルドレ 仮にも女神の兄ならば、もう少し行動に気をつける べきかと…… レッドドラゴン この”声”の細さ、振り幅……正常な者ではあるまい。 ヴェルドレ カイム、そなたは帝国軍を皆殺しにする おつもりか?そんな恐ろしいことを……。 レッドドラゴン 雑魚を倒していても埒があかぬぞ。 いい加減にしろ!! レッドドラゴン 同情による救助か?それとも尋常ならざる者の手すら 必要としているのか? ヴェルドレ この先に帝国軍の捕虜収容所がある。 ”声”はそこから聞こえてくるようだ。 第十一節 叫び 数時間前 捕虜収容所 帝国兵1 何度聞いても薄気味悪いな……あの声は。 帝国兵2 そうか? 聞きようによっちゃ、興奮するぜ。 帝国兵1 はっ! おまえは女なら何でもいいのか? あんなエルフでも気になるのか? 病気だな。 帝国兵1 あいつの目を見たことあるだろ? 笑ってても死んでる目……恐ろしいよ! 帝国兵2 ……気の毒な奴なんだぜ。 いっそ家族といっしょに殺されときゃ、 幸せだったのにな。 帝国兵2 ……やれやれ。おとなしくさせてくるか。 帝国兵1 気をつけろ。やられんぞ! 帝国兵2 だいじょうぶだ。 おれたちはヤツの好みじゃないだろ? 帝国兵1 なんだっ? 帝国兵2 連合軍の攻撃だ! ヤツら…… 第十二章 精霊のいざない サラマンダー&ウンディーネ 死ぬにはまだ早いぞ。 サラマンダー&ウンディーネ そうだ……我々と来い…… 第十三章 解放 ヴェルドレの要請により上空からカイムは”声”の発信 源と見られる帝国の牢獄を捜索する。 その先には炎と水の精霊と契約した声の主が居た。 そしてその出会いは、また新たな不幸を産む。 ”声”は神殿の先から聞こえてくるようだ。 上空には帝国兵に操られし竜が周囲を彷徨っている。 奴らを地獄に送り返し、”声”のする元へ! レッドドラゴン 牢獄だと……? 人間同士、何を捕らえ合えというのか……? 無為なことよ。 アリオーシュ 死んだ……死んだ……皆死んだ……。 レッドドラゴン ”声”はこのあたりからするのだが…… これでは敵が多くて探せぬな。 レッドドラゴン このあたりの地上から”声”が聞こえるな…… そろそろ向かうとするか。 ヴェルドレ 人は皆神の子。争いなど…… ヴェルドレ 牢獄には囚われた味方もおるはずだ。 助けてやってくれ、カイム。 レッドドラゴン ”声”のする方へ降りるぞ。用心しろ! 第十四章 「”声”の在処」 ヴェルドレ ”声”がますます不安定になっている! 急がねば…… ”声”のする方向に帝国軍がいる。 奴らを一掃して”声”の主がいるか確かめろ! ヴェルドレ あの”声”の主はどこにおるのだ? アリオーシュ ……光? ……見えた。 ヴェルドレ …「光」?……何を言おうとしているのだ? この声は。 ヴェルドレ カイム、心が暴れたら神を持ちなさい。 こんな時代だからこそ、信仰は尊いのだ。 ヴェルドレ どうやら”声”はこちらの方向から聞こえてくるよう だが……帝国軍も簡単には通してくれぬようだな。 ”声”のする方向に道がある。 だが、その道には帝国軍が待ち構えている。 道を塞ぐ敵軍を全滅させろ! アリオーシュ うぅぅ……うぅ…… レッドドラゴン 血と祈りは表裏一体であることに、人間は 気づかぬのだ? ヴェルドレ ”声”の出所がわかったぞ。帝国軍の牢獄だ。 ……いったい何者なのであろう? ”声”は帝国軍の牢獄から発せられているようだ。 周囲には帝国軍兵士がまだ残っている。 皆殺しにして牢獄への道を切り開け! ヴェルドレ 間違いなく、ここの牢獄にこの弱い”声”を 発信している者がいる。気をつけて進むのだ。 敵の援軍が出現! ヴェルドレ 急ぐのだ!”声”が変調をきたし、つかみにくく なっておる。 ”声”はますます、か細く弱くなっている。 早く牢獄の”声”を探し出せ! レッドドラゴン いいぞ。”声”が近くなってきた! もうじきだ。 第十五節 「生き延びたアリオーシュ」 ヴェルドレ そなた……契約者か? 名はなんと? アリオーシュ アリオーシュ。 ヴェルドレ おぉ……子宮をなくしたか。 アリオーシュ ねぇ? どこかに子供はいないかしら? ヴェルドレ 心配せんでも、優先的に保護されておる。 アリオーシュ ふぅん……いないの? 残念。 かわいいのに…… アリオーシュ じゃあ、大人でいいわ。 レッドドラゴン 「エルフ、控えよ!」 ヴェルドレ ク・アボル・レヴェ・ヴォーレー セレ・ヴェーイーレー ヴェルドレ ク・アボル・レヴェ・ヴォーレー セレ・ヴェーイーレー ヴェルドレ とりあえず”鍵”をかけました。 だが、いつまたタカが外れるかわかりません。 周りの人間、および彼女自身のためにも、 ヴェルドレ 私が連れてゆきます。 レッドドラゴン 「……それが人間の優しさか?」
https://w.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/189.html
135 :名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 03 22 02 ID z8rA/AIr 「合宿初日の邂逅」 合宿宿舎に4校の面々が集まった直後 井上純は退屈していた 今日から始まる4校合同合宿に気が乗らない 「ま、衣がうれしそうだから しゃーねーな」 透華たちくらい面白い連中なんて そうそういやしない 合宿なんざ 退屈でたるいだけだ 適当に流して…ん? あれは清澄の… 「よう、清澄の5人目、元気だったか?」 「あ、はい えと龍門渕の…」 「井上純だ 純でいいよ」「宮永咲です」 「ふーん…」まじまじ(しかし改めて間近で見ても… あの衣を破ったときのオーラが欠片もねえな) 「え、えと…」 「そうビクビクすんなって 獲って食いやしねーよ そんなに俺、恐いか?」 「いえそんな、ごめんなさ…ぃ」 「ふぅ (涙目でプルプルしちゃってまぁ…)」思ったままが口をついて出てしまった 「…チワワみてぇ」 「え?」「ああ、いやなんでも いやぁ良く見りゃカワイイ顔してんじゃんと思ってね」 「えぇ?!」 「ww(おお真っ赤 ホンとにカワイイかもな)…って殺気!?」 背後に原村和が立っていた 厳しい表情だ 「な、なんだよ」 「訂正してください」「へ?」 「宮永さんは良く見なくたってカワイイです」「ふぇぇっ?は、原村さん何を」 「あ、ああそうか、そうだなうん(何だこの迫力は 何怒ってやがる)」 「それに…豆芝です」「え?」 「宮永さんはチワワではなく、むしろ豆芝だと言っているんです!」 「えぇぇ?私?まめ…何?」 「そ…そこかー」 「は、原村さんっ!もう行こ!あの、し、失礼します 荷物置きにいかなきゃ」 「あ、ああ、また後でな」 耳まで真っ赤な宮永に引きずられるようにして原村も退場していった …前言撤回だ この分だと他の連中も期待できそうだ ははっ ちょっとワクワクしてきたぜ!
https://w.atwiki.jp/dgbcs/pages/148.html
邂逅 -クリスティア・トレイシー・阿笠- 「追われているのですか?」 廊下を走っている私に声をかけてきたのは、軽くウエーブのかかった金髪、インバネスコートに鹿撃ち帽という古典的な探偵スタイルの女の子。 クリスティア・トレイシー・阿笠さんだ。 ドッと冷たい汗が出る。 イリーナいわく、クリスちゃんに事件が起きてると思わせると、それはそれは大変なことになるらしい。 この学園で平和に生きていくのは難しいことなのだ。 なんでもないよ! ちょっと急いでるだけ! 「そうですか……あんまり必死なので、てっきり殺人鬼が徘徊しているのかと」 ないない! そんなことない! ああ、早く行かないとイリーナに怒られちゃうよう……。 「まあ、それは大変。引き留めてしまってごめんなさい」 優雅に頭を下げるクリスさんの後ろに魔法ステッキが光るのが見えた。 こんなところにいられるか、私はラボに帰る! …………あっ。 了
https://w.atwiki.jp/dgbcs/pages/144.html
邂逅 -裸繰埜命心咲白雪- 「…………」 眠り姫。いまはその呼び名がふさわしいのかもしれない。 裸繰埜命心咲白雪。雪のように白い肌、黒檀のように黒い髪、血潮のように赤い唇をもつ彼女は、本来ならば白雪姫と称されるらしい。 しかし、いまはただ眼を閉じる。 保健室のベッドの上で、生命維持装置に繋がれて。 イリーナいわく、彼女の持つ能力は奥深く、俄かには理解し難いという。 だから栄養剤を提供する代わりに、いろいろと研究させてもらっているらしい。 白い犬が彼女の顔を覗きこんでいる。 来たる闘争の中で、覚醒のときを迎えるのだろうか。 いまはまだ、ばいばーい。 了
https://w.atwiki.jp/niconico3nd/pages/45.html
魔王、邂逅。 ◆hNcxfpVp3Q 登録タグ パロロワ[百] ニコロワγ 第十八話⇔第十九話 第十九話 第十九話⇔第二十話 フラワーマスター伝説 USC MMDDFF 魔王エンジェル 東豪寺麗華 夢もなく、希望も失せ情けすらも消えかかってるこの世紀末において (殺し合いだなんて……) 天使のように純粋で済み切った心を持つ少女がいた… (どうしよう……怖いなぁ……) 彼女の名は (どうか最初に出会う人が、怖い人じゃありませんように……) 風見幽香と言った。 ★ ☆ ★ 「よくわかんないけどー」 アイドルグループ魔王エンジェルがリーダー、東豪寺麗華。 地獄の業火のような赤い長髪に悪魔の翼を持つ魔王であり、 自らが経営する東豪寺プロに所属するアイドルである。 彼女は森の中を飛んでいた。 「調子に乗ってんじゃねーの!?」 こんな場所に自分を拉致って殺し合いをしろ? しかも首輪を嵌めて強制だぁ? ふざけてんじゃねーの!? あのむかつく主催者の野郎はブチ殺し確定として、これからどうするか。 とりあえずここに連れてこられたらしい参加者共を皆殺しにすれば、また主催者のところに行けるのか? 皆殺しなんて簡単にできるけど、面倒ね。 だけど協力を持ちかけるにしても、 知り合いならともかく初対面の相手なんて信用できるもんじゃないし……。 「あーっ、やっぱ皆殺しにしなきゃいけないわけ? めんどくさいなー」 もっと簡単に主催者をブチ殺す方法でもあれば良いんだけど……だめだ思い付かないわ。 一応強そうな奴には声かけとくか? 裏切られても負ける気はないし。 利用するだけ利用して最後にブッ殺すのが一番楽そう……。 「あ?」 少し先に人影が見えた。 植物のような緑色の髪をした女だ。 魔力や闘気の類は感じない。 それに自分の存在に気付いていないところを見るに、ただの人間か何かだろう。 (うっわ弱そうじゃん。仲間にしても足手まといになるだけだな。殺して支給品だけ貰っとくか) そう思いながら幽香に近付いて行く麗華。 気配を消す必要もない相手なので、隠れることなく堂々と麗華は進む。 森の中を進む麗華によって草木ががさごそと音を立てた。 その音に気付いて幽香が振り向いたが、もう遅い。 麗華が振り上げた手を打ち降ろすだけで、幽香の命は刈り取られ── 「──んなっ!?」 振り向いた幽香の顔を見た瞬間、雷に打たれたような衝撃が麗華の体を駆け抜けた。 瞬時に幽香との距離を取る麗華。 どうして気付かなかった? なんでこんなやつがこんなところにいる!? 麗華の頬を冷や汗が伝う。 普通の人間と思い近付いたが、あれが──あんな顔が人間のものであるものか! 殺気と凶気の塊のような顔をした悪魔、いや魔王、 違うそんな枠に嵌まらない何かとんでもない存在がそこに居たのだ。 やつの瞳には殺意がみなぎっていた。 雑魚ならば一睨みするだけで簡単に命を奪うことが可能だろう。 距離を取らず、迂闊に攻撃を仕掛けていれば何をされていたか……・。 (くそっ! 何なんだこいつ!? そんなの決まってる! こいつは究極加虐生物、USC(アルティメットサディスティッククリーチャー)だ!!) (………悪魔?) 対する幽香も驚いていた。 後ろで何か物音がしたと思い振り返ると、美しい悪魔が宙に浮いていたのだ。 東方幻想郷で五面ボス・六面ボス、東方では自機、 稀翁玉と東方花映塚においては自機・対戦相手を勤めたことのある幽香であったが、 これほど綺麗な悪魔を見たのは初めてだった。 (なんだ? どういして動かない? 私の出方を見ているのか?) 麗華は全身の神経を最大まで張り詰めさせている。 一瞬でも気を抜けば殺られるのはこっちだ。 しかし、目の前のUSCは一向に動く気配がない。 それどころかなんの構えもしておらず、未だに無防備な状態だ。 暴風のような殺気だけはびんびん伝わってくるが、まさかこれは……・。 「舐めてんじゃねーの!?」 なんの構えもしていないということは、こちらがどんな攻撃をしようと軽く対処できるということの表れだ。 それだけの実力を持っているのだろうが、麗華とて魔王の一人である。 舐められるのは我慢ならなかった。 (あ、そうよね。私ったら初対面の人に名乗らずに……失礼なことをしてしまったわ) 一方幽香は舐めてるつもりなどさらさらなく、ただ少しの間麗華に見入っていただけだった。 だが麗華にそれがわかるはずもない。 殺らねば殺られる。 「その禍禍しい顔をフッ飛ばしてやる!!」 魔力を凝縮した球体を体の周囲に展開。その全てを幽香の上半身目掛けて一気に叩きつける。 「名乗るのが遅れてしまってごめんなさい。私、風見──」 轟音と共に幽香の周辺の土が爆音を上げた。 何やら呪文らしきものを唱えていたがもう遅い。 いくらUSCと言えど東豪寺麗華が放つ魔力球の直撃を受ければただでは済むまい。 そう思っていた麗華であったが、土煙が晴れた場所を見て驚愕した。 「あ!?」 そこには、傷一つなく悠然とたたずむ凶悪なUSCの姿があったからだ。 (ど、どういうことだ!? まさかあれだけの至近距離から放った私の攻撃をかわしたっていうのか!? それも……あそこから一歩も動かずにだと!?) (な、なにかしら? いきなり周りの土が爆発したわ。これはいったい……?) 確かに、麗華の攻撃を避けるのは、どれほどの実力者であろうとあの距離からでは不可能であった。 だが、それは攻撃を見てから回避行動に移った場合だ。 幽香は挨拶の礼儀として流れるような綺麗なお辞儀を、麗華が攻撃を始める前から行っていたのだ。 結果、幽香の上半身をフッ飛ばすために放たれた攻撃は、体を綺麗に曲げた幽香の上空を通り過ぎ、 周囲のキレイな地面をフッ飛ばすだけに終わったのだった。 (くそっ! こいつ思った以上の実力者だ! 殺し合いが始まったばっかで戦うような相手じゃねえ!!) そう、これは殺し合い。 そして相手は自分と同じか、下手すればそれ以上の力を持つ凶敵だ。 負けるつもりはないが、勝てたとしてもかなり力を消耗してしまうだろう。 そうなっては他の参加者の格好の獲物だ。 魔王級の参加者は自分とこいつの二人だけと楽観するわけにもいかない。 となれば……。 「ちっ!」 「あっ!」 麗華は幽香からの逃走を開始した。 まさか魔王たる自分が戦術的撤退を行うとは思いもしなかった。 だが目の前のUSCに話し合いが通用するわけがない。 というか言葉が通じるかさえ怪しい。 力を温存するためには、撤退の他に道はないのである。 (ああ、どうしよう……。あの人、怒って行っちゃったわ。 爆発のせいでちゃんと謝ることもできなかった……このままじゃいけないわね。 それに、こんな危ない場所で一人にするわけにもいかないもの) 一方、幽香は逃げる麗華を見て彼女の身を案じていた。 殺し合いの場で一人で行動して危険人物と出会ったりしたら大変である。 その上まだちゃんと無礼を謝罪していない。 自分の不甲斐なさに、己に対する怒りが顔に表れる。 早く追いかけなければ。 「きぇええええええええええええ!! きぇえええええええええええええぇぇぇ!!(訳:待って! 一人じゃ危ないわ!)」 「くっ! やっぱ追ってき……ああ!!?」 自分を追ってくるのは想定内だったのだが、 奇声を発しながら追いかけてくるUSCの顔が……もう言葉で言い表せないくらい尋常じゃない表情に変わっていた。 攻撃を仕掛けたことで怒らせてしまったのだろう。 それになんだこの気迫は。 殺気がUSCから溢れ出し、体の周りを闇より深い漆黒となって渦巻いているように見えるではないか。 この現象に麗華は圧倒されていた。 こんな状態のやつに追いつかれたら、いったい何をされてしまうか……。 「負けるかぁあああああああああああああああああああああああ!!!」 「きえぇえええええええええええええええええええええええええ!!!(訳不能)」 飛ぶ速度を落とさず体を反転させ、迫りくるUSCを迎撃する体制に入る麗華。 魔王エンジェルを気迫だけで押してしまうという、前代未聞の敵を目の前にして、 麗華の意識はUSCにのみ集中してしまっていた。 「がっ!?」 反転し魔力球を作ろうとした瞬間、麗華は後頭部を木の幹にぶつけ、その場に落ちてしまう。 いつもなら、後ろを向きながら森の中を高速で飛ぼうとこんなことにはならない。 周囲の状況を把握し忘れるという初歩的なミスを歴戦の魔王に強いてしまう程、 USC風見幽香の放つ殺気が異常であったということだ。 ……まあ、それは幽香を見る者が感じる錯覚、つまりは気のせいなのだが、 それだけ風見幽香の顔が尋常でなく恐ろしいのだ。 しかも奇声発してるし。 と、そんなことより。 麗華が落ちるのを見た幽香は急いで駆け付ける。 そして麗華を優しく抱き起こした。 「きぇええええええ!! きえぇえええええええ!!(大丈夫!? しっかりして!!)」 頭を強く打ち気を失ってはいるが、命に別条はないらしい。 幽香が体をゆすってしばらくすると、麗華が目を覚ます。 (う……ん?) 戦闘中に気を失うなどという、いつもならやるはずのないドジを踏んでしまった。 これは冷静さを欠いてしまう程相手の力が強大だったということだ。 早く、戦闘態勢に戻らなければ……。 だがしかし、開いた麗華の目に一番最初に飛び込んできたのは、 殺意をぎらつかせたUSCの凶気に満ち溢れた顔だった。 (ああああああああああああああああ!?) ここまで接近された時点で麗華の負けは確定した。 こちらが反撃するより先にUSCの攻撃が麗華の命を刈り取るだろう。 (いや……まだだ! 魔王エンジェルの力を舐めんじゃ……!) 「良かった……。気が付いたのね」 「……あ?」 「頭を強く打ってしまったみたいだけど、大丈夫? 何か体に違和感があったりしませんか?」 「あ? ああ、まあ、どこにも異常はないわ」 「そう……それなら安心ね……」 麗華の頭には疑問符が浮かんでいた。 今は自分の命を刈り取れる絶好の機会である。 それなのに、どうしてこのUSCは攻撃をしてこない? 攻撃がこないなら、こっちから先に攻撃を……。 「…………(じーっ)」 「…………!!」 いや、無理だ。 こいつの眼に見られているとナイフを喉元に突き付けられているような感覚に襲われる。 私の命がまだあるのは、恐らく利用価値があるからなんだろう。 攻撃をしかければ、その瞬間にこっちの命が容赦なく刈り取られるに違いない。 ここはおとなしく様子を見るしかなさそうだ。 「あ、そうだ。申し遅れました。私、風見幽香と申します。 先程は名乗りもせず失礼致しました。もしよろしければ、 あなたのお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」 USCは礼儀正しい自己紹介を行った。 が、こんな演技に騙されるものか。 相手を油断させるUSCの狡猾な手口であるのは確定的に明らかである。 自分も名乗らなければ殺されるのだろう。 「……私は東豪寺麗華。魔王エンジェルのリーダーよ」 (魔王エンジェル? リーダーっていうからには、何かのグループなのかしら? エンジェルって名前に付いてるくらいだし、きっと悪い人じゃないわね) 一人納得し、幽香は麗華に話しかける。 「あの、良かったらこれから一緒に行動しませんか? 他に連れてこられた人も見付けないといけませんし、協力し合えることもあると思うんです」 「……そうだな。良いわ。協力しましょうか」 やはりそうきたか、と麗華は思った。 『他に連れてこられた人も見付けないといけない』。 これは他の参加者を見付けて殺すということだ。 協力と言ってはいるが、自分の事は道具としか見られていないだろう。 私を利用し、自分だけ力を温存する作戦に違いない。 なんと狡猾な奴だろうか。 命を握られている麗華に選択肢があるわけもなく、ここはその見え見えの提案に乗るしかないというのに。 「あ、そうです。支給品に何か役に立つものはありませんでしたか? 例えば、首輪を解除できそうな工具とか……」 んなもんあるわけねーだろ! といつもなら言うつもりだが、言えるわけがない。 それにこの質問は、本気で首輪解除の道具を訊いているわけではない。 『何か訳に立ちそうなもの』という部分が重要だ。 相手の有用な支給品を確認するための口実なのだ。 (ちっ……) できるだけ自分の手の内は明かしたくない。 が、三つある支給品全てがハズレだったと言えるはずもない。 そんな事を言えば、“本当に?”と支給品全てを検められてしまうことになる。 ここは、何か適当な支給品を取り出してやり過ごす他にないだろう。 (あー………よし、これならこいつも納得するだろ) 三つある支給品の内から、攻撃力があり、 これ以外の支給品はハズレだったと言っても違和感のないものを取り出す。 本当なら一つも見せたくはないのだが、全ての支給品を無理矢理奪われるよりはマシと考えるしかない。 「……私の支給品にはこれしかなかったわ」 取りだしたのは『ミニ八卦炉』と呼ばれる代物だ。 幽香はこれに見覚えがあった。 同級生であり友人の霧雨魔理沙の所有物である。 「あ、それ魔理沙さんの八卦炉だわ……。あの、麗華さん」 「あ?」 「言いにくいのですが……そのミニ八卦炉、 私の友人の物なんです。失礼とは思いますが、私に譲ってはもらえないでしょうか?」 どうする? 麗華は考える。 友人の物というのは明らかに嘘だ。 まあ、有用な支給品が奪われるだろう事は予想はしていた。 これが奪われても仮にも魔王。支給品の残り二つはまだ隠してある。問題はない。 「……そう。なら、仕方ないわね」 麗華はミニ八卦炉を幽香に手渡した。 ミニ八卦炉を受け取った幽香は、失くさないように上着の内側にそれをしまう。 これ、ミニ八卦炉が暴発するフラグです。憶えておきましょう。 (友人の物とは言え、私だけ物を貰うのもいけないわよね。……よし!) 意を決した幽香は口を開いた。 「麗華さん、無理なお願いをきいてくださってありがとうございました。 お礼と言ってはなんですが、私の支給品の中からお好きなものを受け取ってください」 「はあ!?」 予想外の申し出に麗華は驚愕した。 が、すぐに納得した。 どうやらUSCの支給品にはろくなものがなかったらしい。 それでこんなことが言えるのだろう。 「私は別に気にしてないんだけど」 「ダメです! 私ばかり頂いて、そんなことできません!!」 目を大きく見開いて食い下がる幽香。 「……そ、そこまで言うなら、一つ貰っておくか」 大きく見開かれた目に見つめられては、流石の麗華も従わざるを得ない。 それだけ幽香の顔は脅迫めいていた。鬼気迫る勢いと言うか鬼そのものだった。 いや、鬼を超える何かだった。 (これで貸し借りはなしってか? 冗談きついぜまったく。ま、ないよりはマシだけどな) 「まだ中身を確認していないので、良いものがあるのかわからないんですけど……」 「ああ、良いよ別に。気にしてないって言っただろ」 幽香からデイバッグを受け取り、麗華がバッグの口を開けたその時だった。 中から何かが飛び出してきたのは。 「あ!?」 麗華は迫りくる何かを、首をひねるだけでかわす。 それは燃え上がる炎のような茸であった。 『カエンタケ』。 毒きのこの一種であるこのカエンタケは“体のあらゆる部位を破壊する程度の能力”と称される程、 毒きのこ界トップクラスの超危険なきのこである。 十グラム程かじれば致死量に至り、汁や吐瀉物が触れただけで皮膚がただれる強い毒性を有している。 口に含んでしまったら最後、三十分程で悪寒、眼球充血、腹痛、頭痛、胸痛、手足のしびれ、嘔吐、下痢、 喉の渇き等の胃腸系から神経系の症状が現れ、 その後三十九から四十度の発熱、腎不全、肝不全、呼吸器不全、循環器不全、 運動障害、意識障害、脳障害、 小脳委縮など全身に症状がでる上に手足・顔面のはれや脱皮、皮膚・粘膜の糜爛、 脱毛などの表面的な症状までが現れ死に至る、正に数え厄満の天然危険物なのだ。 仮にこの中毒症状を生き延びたとしても、言語障害や運動障害などの後遺症は免れない。 と、ここまでが幻想郷の外のカエンタケの特徴である。 麗華を襲ったカエンタケはそんじょそこらのカエンタケとはわけが違った。 幻想郷で行われるルナティック紅葉狩りと双璧を成す秋の催し、 ルナティックきのこ狩りで出会う最悪のきのこなのだ。 その戦闘力はドクササコ、ドクツルタケを超え、 ルナティックきのこ狩りのインストラクターである豊穣神の一柱をきのこ狩ってしまう程高い。 ( 農)<穣子様ー!! 麗華は魔力球を作ると、カエンタケ目掛けて撃ち放った。 きのこと侮り、放った魔力球の数は一つ。 だがしかし魔王が放つ一撃である。 並の者なら来るとわかっていても避けることはできない必殺の一撃だ。 が、このカエンタケはプロですらきのこ狩られてしてしまう凶悪なきのこである。 魔力球が当たる直前、カエンタケが目にも止まらぬ速さで動き、魔力球をかわしてしまった。 まるで瞬間移動をしたかのような速度であった。 幻想郷最速であってもこの状態のカエンタケを視認することは不可能に近いだろう。 それでも麗華に幽香と対峙した時のような焦りはない。 あんな化物に比べればカエンタケなどかわいいものだ。 俊敏な動きで移動するカエンタケの気配を感じ取ると、麗華は束縛の力を行使した。 魔力で編んだ帯状の拘束具が麗華の右手から放たれる。 拘束具は正確にカエンタケを捕え、拘束し動きを封じた。 捕えられたカエンタケは拘束を解こうともがくが、魔王による拘束だ。そう簡単に破れるものではない。 麗華は拘束具に電流を流し、カエンダケの動きを鈍らせる。 そして幽香のデイバッグに手を入れると、中から輝く剣を取り出した。 ブリテンが王、アーサー王の所持する宝具、約束された勝利の剣(エクスカリバー)である。 先程バッグの口を開けた際、カエンタケを視認すると同時にバッグの中も見ていたのだ。 そのエクスカリバーを片手で振るい、カエンタケを斬るのではなく腹で殴りつけ遠くへとフッ飛ばす。 あれだけ凶暴なキノコだ。 他参加者を減らすのに一役買ってくれるだろうと考えての事だった。 魔王の腕力でフッ飛ばされたカエンタケは、夜空に消えていってしまった。 幽香の時は不覚をとってしまったが、麗華は指輪を取り戻した冥王サウロンや厳老アザゼル、 祖国日本らと肩を並べる実力を有している。 これくらいのことはできて当然であった。 「だ、大丈夫ですか!? あんなものが入っていたなんて、私知らなくて……」 「平気よ。あんなのにやられる程やわじゃないわ」 慌てふためく演技をするUSCを見ながら麗華は気が付いた。 最初、あのカエンタケの攻撃はUSCによる策略かと考えた。 だがそれでは協力を申し出た行動に説明がつかない。 麗華の命を消す機会はあったのだ。 最初から殺すつもりなら、その時にすれば済む話だ。 ではUSCは何故カエンタケを麗華にけし掛けたのか。 それは麗華の戦力を見極めるためだろう。 カエンタケにやられるような戦力なら用なし。 カエンタケを倒せるようなら、支給品を一つ駄目にしたのだからそれで支給品の交換はチャラである。 よく考えられた、狡猾な作戦だ。 麗華はUSCに嵌められてしまったのだ。 「だけど、悪いわね。支給品を一つダメにしちゃって。これで交換は成立しちゃったわね」 「そんな! 何を言ってるんですか! あんな支給品が入ったバッグを渡した私が悪いのに! お詫びをするのはこちらの方です!! バッグの中身は全部貰っていただいて構いません!!」 「え? 全部貰ってもいいわけ?」 「はい!!」 「……………」 全部貰っても良いと言ってるが、言葉どおりに受け取って良いはずがない。 USCの眼は、“建て前で全部持ってけって言ってるが、わかってるよな?”と言外に語っているのだ。 しかし何も貰わない、というわけにもいかない。 あのカエンタケの一件はあくまで事故である。 支給品を確認していなかったと言うのだ。 USCが仕組んだ罠だという、決定的な証拠はどこにもない。 この場は麗華が支給品を一つだけ貰い、この一件をチャラにするという、 USCの描いた筋書き通りに行動するしかないのだろう。 そこまで察しが付いた麗華は、改めて幽香の支給品を確認し始めた。 残った二つの支給品の内、一つは先程抜き出したエクスカリバー。 これは真名解放と共に、使用者の魔力を消費して千の敵を薙ぎ払う攻撃を行う代物らしい。 残る一つは究極のコッペパン。 究極と名前に付いてるだけあり、ただのコッペパンではない。 HP全回復+戦闘不能回復という効果があるのだ。 ろくなもんは入っていないだろうと思っていた麗華はUSCの意図を計りかねた。 どれも当たりと呼ぶにふさわしい物ばかりである。 わざわざ相手に塩を送るような事をしてなんの意味があるのだろうか。 考えが読めないのがかえって不気味に思える。 疑問は残るが、貰える物は貰っておいて損はない 麗華は攻撃力よりも回復アイテムであるコッペパンを取ろうとして、 USCが仕掛けた第二の罠に気が付いた。 ここでコッペパンを選ぶということは、すなわちエクスカリバーを取らなかったということ。 エクスカリバーはその気になれば回復する余裕すら残さず相手を即死させる強力な武器である。 麗華は“これしかなかった”と言ってミニ八卦炉を幽香に差し出している。 エクスカリバーを選ばず回復アイテムを取るという行為は、 すなわち麗華の支給品の中にミニ八卦炉以上の武器ないし有用な支給品が存在することをUSCに伝えてしまうことになるのだ。 (くっ! どこまでも狡猾な奴だぜ) 戦力で言えば、自分の力だけでも充分な力がある。 いくら強力とは言え武器よりも回復アイテムの方が欲しかったのだが、 自分の支給品の中身を疑われ、嘘をついたことがバレる方が問題だ。 麗華はエクスカリバーを手に取ると、“これだけで良いわ”と幽香に言った。 「いえ! それでは私の気が収まりません!」 「本当に良いのよ。丁度武器が欲しかったところだし、これだけで充分よ」 幽香はそれでも喰い下がろうとしたが、 これだけ断っている相手にさらに言うのはくどいようで、言葉を続けるのがためらわれた。 押しつけがましいだろうし、それでは失礼に当たるだろう。 (普通なら殴られても文句の言えない事をしてしまったのに、剣一つで許してくれるなんて…… なんて心の広い方なのかしら。私も見習わなくっちゃ) ★ ☆ ★ それからしばらくして。 二人は森の中を歩いていた。 麗華がただの悪魔ではなく魔王であると聞いた時は驚いたが、 先程のやり取りで麗華が悪い人物でないと知っている。 それに幽香は名前を知らなかったが、 魔王エンジェルという三人組のトップアイドルグループのリーダーでもあるらしい。 三人共麗華と同じく魔王であり、後輩にはレッドショルダーという二人組のアイドルグループもいるという。 たまに佐野美心というアイドルと共演することもあるそうだ。 アイドルをやっている人が悪い人であるわけがない。 (魔王さんがアイドルをやっているなんて、驚いたわ。 世の中には、私の知らないことがたくさんあるのね……) 一方の麗華は、エクスカリバーを片手にUSCを注意深く観察していた。 隙あらば殺害してやろうと思っていたのだが、 おかしな事に共に行動し始めてからUSCには隙しかなかった。 まさか麗華を完全に信用しているわけでもあるまいに。 また狡猾な罠でも仕掛けられているのかとあれこれ考えてはみたが、 そのような罠が仕掛けられている様子は微塵も感じない。 (やっぱどう見ても隙だらけなんだよな……。ここで殺っちまうか?) 殺気を押し殺し、幽香の背後からこっそりと忍びよる麗華。 離れた場所からエクスカリバーを放つという手もあるが、離れすぎれば流石に気付かれてしまう。 中距離であっても、魔力を込めた瞬間に距離を詰められ反撃されてしまう可能性が高い。 故に、共に行動している状況を利用し、 至近距離から魔力も殺気も介さない一閃を与えるのが上策と言えた。 (このミニ八卦炉があるってことは、もしかして魔理沙さんもここに連れてこられているのかしら? もしそうなら早く見付けて合流しないと……。 そう言えば、魔理沙さんと友達になったのは彼女の自殺を止めたのがきっかけだったわね。 あの時は私が見下した態度をとってしまったせいで彼女を傷付けてしまって……) 背後に回った麗華の存在に、麗華が気付いている様子はない。 今ならUSCの息の根を止めることが可能だろう。 (思い出したら、なんだか不安になってきたわ。 さっき麗華さんは武器が欲しかったって言っていたけど、それって護身用ってことよね? こんな場所に誘拐されて、自暴自棄になっているなんてことはないわよね?) (隙だらけのお前が悪いんだ……あば) 「麗華さん」 (よっ……!?) 未だ幽香は前を向いて歩き続けており、こちらに振り返ったわけではない。 しかしまるで見計らったかのような絶妙のタイミングで幽香に声をかけられたのだ。 麗華は剣を振るう直前で動きを止めた。 止めざるをえなかった。 (まさか、気付かれたのか? 殺気は完全に消したはずだぞ! 悟られるはずが……) 「こんな状況ですが、自暴自棄になったりしないでくださいね。 きっと家に帰ることはできるはずです。希望を捨てずに頑張りましょう」 「何言ってるのよ。自暴自棄になんてなるわけないじゃない」 「……そうですよね。変なことを言ってすいません」 麗華は平静を装ってはいるが、内心激震が走っていた。 これはもう完全にこちらの行動がバレてしまっていると考えて間違いない。 自暴自棄になるなとは、“お前の考えなど読めている。それでも刃向うつもりか?”と釘を刺しているのだ。 まさか東豪寺麗華が本気で消した殺気すら感知するとは思わなかった。 恐るべし、アルティメットサディスティッククリーチャー風見幽香。 (良かった、私の思い過ごしだったみたい。 でも、いきなり変な事を言って、おかしな人と思われてしまったかしら?) (今に見てろよ……。私もお前の力を利用してやる。あの場で私を殺さなかった事を後悔させて──) くるっ、と幽香が後ろを振り向いた。 (──やっ!?) しばらくの間、じっと麗華を見つめた後、幽香は何事も無かったかのように前方に再び視線を戻した。 (私の考えが……読まれたのか? それ以外に考えられねぇ……くそっ! どうすりゃいいんだ!) (うーん……。麗華さんに特に変わった様子はないわね。 そもそも顔を見たからって相手の心が読めるわけでもないし……私ったら何をやっているのかしら。 ますます変な人と思われてしまうじゃない) 風見幽香。 八雲学園高等学校に通う、天使のように純粋で済み切った心をもつ少女である。 だが、彼女の顔は── | ヽ /=====| ∧ /l ヽ ヽ ∧ / ヽ | | | .l ∧ ヽ ヽ ヽヽ .|. ̄ ̄ ̄\l. | | | .l l ヽ | \ ヽ ヽ ヽ .l ̄ ̄ ̄ l |. | | l .| |_/ | l \ \ ヽ ∨ ┌┐ l ヽ \\ l/ / / | ヽ. \ ̄. \ゝ . └┘ / \\_\\ \/__./ ヽ ヽ_. \__.> ━━ \ゝ ヽ__/ ヽ l\ | // ./ 丶 ヽ \ l / \_l ) l / / \ ( ( \ \______/ /./| ) )ヘ \ \\__// ./l/ l ノ / /\ ゝ-/\ `───´ /ヽ / / (_( / \ / ヽ l/ / ヽ ── / ヽ _____/ ヽ / ヽ_____ / / / ヽ / ヽ \ \ / / / ヽ / ヽ ヽ \ こんな感じだった。 【C-06 森林/一日目・深夜】 【風見幽香@フラワーマスター伝説】 [状態]:健康 [装備]:ミニ八卦炉@フラワーマスター伝説(上着の内ポケット) [道具]:基本支給品、究極のコペパン@ニコニコRPG [思考・状況] 1:麗華さんと協力してここから脱出する。 2:どうか怖い人と出会いませんように。 ※フラワーマスター伝説1話の履歴書に原作での経歴が載っている。 フラワーマスター伝説2話のタイトルに大妖怪とある。 これらのことから空を飛べたり弾幕を撃てたりするかもしれません。 【東豪寺麗華@MMDDFF】 [状態]:健康 [装備]:エクスカリバー@Fate/Zero [道具]:基本支給品、ランダム支給品×2 [思考・状況] 1:生き残って主催者をブチ殺す。 2:一応はUSC(幽香)に協力する。 ※制限はほとんどされてません。 ぽちゃん。 E-05の川に何かが落ちた。 麗華にフッ飛ばされたカエンタケである。 川に落ちたカエンタケはぶるぶると震えだす。 この時、カエンタケの毒が川の水に溶け込んでしまった。 ルナティックきのこ狩りのカエンタケの毒である。 その毒性は幻想郷の外のカエンタケと比較にならないほど強く、清流は一気に毒の流れへと変化した。 触れるだけで危険な毒水。 そんな水が、E-05から海に向かって流れだしたのだ。 元の清流に戻るのに、果たしてどれだけの時間を要するか……。 しばらく震えていたカエンタケが、突如として川から飛び上がる。 そして野生の本能に従い闇の中へと消えていった。 ルナティックきのこ狩り。 一瞬でも気を抜けば“きのこ狩る”側が“きのこ狩られる”側になり、 一生きのこ狩りできない体になってしまう恐怖の行事。 その苛酷さはルナティック紅葉狩りの比ではない。 今宵は誰がきのこ狩り、誰がきのこ狩られるのか。 さあ、“狩り”の始まりだ。 ※カエンタケ@【東方手書き】秋姉舞が会場に解き放たれました。 ※E-05から川の水にカエンタケの毒が溶け込みました。 下流で川の水に触れてしまうと皮膚が爛れる危険があります。 口に含むなどもっての他です。 【カエンタケ@【東方手書き】秋姉舞】 八雲系2にて明かされたルナティック紅葉狩りなる行事。 その行事と対を成す秋の催しルナティックきのこ狩りに登場する毒きのこである。 きのこ狩りインストラクターであらせられる秋穣子様の回想にしか登場しないが、 ルナティック紅葉狩り同様ろくなもんじゃないことは想像に難くない。 ( 農)<穣子様ー!! 参考動画 【東方手書き】秋姉舞 ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm9179475 ルナティック紅葉狩りの参考動画 【東方手書き】八雲系2 前 ttp //www.nicovideo.jp/watch/nm5371166 【東方手書き】八雲系2 後 ttp //www.nicovideo.jp/watch/nm5371257 【ミニ八卦炉@フラワーマスター伝説】 霧雨魔理沙の所有物。 本物のミニ八卦炉で、スイッチ一つでマスパを放つ取り扱い注意な代物。 【究極のコッペパン@ニコニコRPG】 食べると戦闘不能回復+HP全快する効果のあるコッペパン。 【約束された勝利の剣(エクスカリバー)@Fate/Zero】 セイバーの所持する宝具。 ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 由来:アーサー王の聖剣エクスカリバー 生前のアーサー王が、一時的に妖精「湖の乙女」から授かった聖剣。 人ではなく星に鍛えられた神造兵装であり、人々の「こうあって欲しい」という願いが地上に蓄えられ、 星の内部で結晶・精製された「最強の幻想(ラスト・ファンタズム)」。 神霊レベルの魔術行使を可能とし、 所有者の魔力を光に変換、集束・加速させることで運動量を増大させ、 光の断層による「究極の斬撃」として放つ。 攻撃判定があるのは光の斬撃の先端のみだが、 その莫大な魔力の斬撃が通り過ぎた後には膨大な熱が発生するため、結果的に光の帯のように見える。 威力・攻撃範囲ともに大きい為、第四次聖杯戦争時に切嗣が大型客船を緩衝材として使ったり、 第五次でビルの屋上から空へ向けて放ったりと、常に周囲への配慮が必要とされる。 黒セイバー(セイバーオルタ)が使う場合も真名などに影響はなく、 同じ銘の「約束された勝利の剣」。 ただし、使い手の魔力を光に変換、集束・加速させるという作用の影響で、 剣身や放たれる極光も黒く染まっている。 「聖剣」と呼ばれながらも黒化の影響を受け入れるのは、 この宝具そのものが守り手である湖の乙女と同じく善悪両面の属性を有するため。 聖剣というカテゴリーの中で頂点に位置し、「空想の身でありながら最強」とも称される。 ただし「天地乖離す開闢の星」や、 「熾天覆う七つの円環」(本来の7分の4の防御力)に減衰された後に受けた「騎英の手綱」には敗北している。 アーサー王の死に際では、ベディヴィエールの手によって湖の乙女へ返還された。 セイバーでなくとも魔力と真名解放さえあれば使用可能。 ただし、制限により真名解放には多大な魔力消費が必要。 【フラワーマスター伝説】 天使のように純粋で済み切った心をもつ少女、風見幽香が主人公の動画。 しかし彼女の顔は……その……アレだった。 集英社が刊行していた 月刊誌「月刊少年ジャンプ」(現在は休刊)にて連載されていた 漫画「エンジェル伝説」のストーリーをベースに、 東方Projectに登場するキャラクターをミックスした東方MMDパロディ作品である。 参考動画 ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm14895428 ニコニコ大百科 ttp //dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E4%BC%9D%E8%AA%AC 【東豪寺麗華について】 東豪寺プロに所属するアイドルで、 アイドルユニット魔王エンジェルのプロデューサー兼ユニットリーダーである。 MMDDFFの姿で登場。 MikuMikuDancenでは魔王の力を行使する麗華様を見かけたりする。 束縛の力もその時に使用した魔王の力の片鱗である。 参考動画 【第8回MMD杯本選】MMDDFF【FF再現バトル】 ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm16944590 【Extreme本編】十六夜【MMDF】 ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm14181936 ニコニコ大百科 東豪寺麗華 ttp //dic.nicovideo.jp/a/%E6%9D%B1%E8%B1%AA%E5%AF%BA%E9%BA%97%E8%8F%AF MMDDFF ttp //dic.nicovideo.jp/v/sm16944590 sm18 Rated-RKO 時系列順 sm20 磁力と絶望のコンチェルト sm18 Rated-RKO 投下順 sm20 磁力と絶望のコンチェルト 風見幽香 sm57 探索したほうが良いかもしれない! 東豪寺麗華 sm57 探索したほうが良いかもしれない! カエンタケ sm95 危険な参加者達【独裁者×暗殺者×狩人】
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/184.html
108 名前:107 投稿日:2006/05/30(火) 21 00 49 [ 4RIt9r86 ] 美味しいネタかなーとか思ってチョイとやってみました。 二次創作ってか、三次創作かなとか思ったり? う~ん、微妙かな?
https://w.atwiki.jp/cgwj/pages/331.html
本項では、近未来ファイクレオネ史のうちクラナ大陸が経た歴史について取り扱う。 目次 概要 概要 それまで様々な理由で外界と途絶されていたクラナ大陸はピリフィアー歴2037年にユエスレオネ連邦と接触した。この接触年から21世紀末までの間のクラナ大陸を「邂逅後クラナ」あるいは「現代クラナ」と呼ぶ。
https://w.atwiki.jp/woodworld/pages/147.html
・シュヴァルツ ~庭にて~ アンスの壊した床の修復。ライラの壊したドアの修復。そして主である、リュヌが凍らせた城の清掃。 今日は、掃除のしがいがある日になった。 いつもの仕事、修理費の立て替えを含め、全ての仕事を終える頃には、深夜になっていた。 ソレイユ様が手伝ってくださったから、いくらか早かったのでしょう。 あまり器用でないですが、やろうとする姿勢は真っ直ぐで、執事になりたての頃の私と重なりました。 リュヌ様に拾われ、執事になって今まで数えれば百年近く。それも、思い返せば遠い昨日のことのようです。 いつものように、アコーディオンを持って、庭の椅子に座った。 瞼を閉じれば、聞こえてくる懐かしい旋律、それを奏ではじめた。 その曲は、遥か昔、シュヴァルツが卵の中にいる頃に聞いた曲だった。 100年近く生きていても、その曲を知る者は、同じ卵の中にいたシュヴァルツの兄しかいなかった。 疲れと眠気なのか、不意に意識が遠ざかったような気がしました。 重く閉じた瞼の裏に、懐かしい姿を見た気がしました。 青い髪、青い目以外は瓜二つの兄…。 「ア…」 その名前を呼ぶより先に、意識が途切れました。 ・シュヴァルツ~???にて 仄かに金色に輝く場所に私は立っていました。 アコーディオンの音色に加えて、ヴァイオリンの旋律が聞こえて来ました。 その懐かしい旋律を奏でているのは、青いローブに、ワイシャツ、黒いスラックスに紺色のベスト、皮のブーツ。 高位の魔法使いのような、身なりの良さそうな恰好をした青年でした。 青い髪、青い目、それ以外は私と瓜二つのヴァイオリンを弾く青年に、私は言葉に出来ない程の懐かしさと喜びが混じりあったような感情を感じました。 悲しい訳ではないのに、視界がボヤけて、声が上手く出ませんでした。 冷静に考えるよりも先に、私は青年に駆け寄り、がっしりと抱き締めていました。 抱き締め返されて、卵の頃に感じていた、懐かしい体温に、強い安堵と安らぎが甦りました。 「ずっと、お会いしたかった…アスル兄さん」 親を見つけた迷子のように泣く私に、アスル兄さんは微笑みかけてくれました。 「僕も、ずっとシュヴァルツに会いたかったよ」 その笑みは、安らぎを与える、優しく、柔らかなものでした。 「…シュヴァルツ。最期に会えて良かったよ」 しかし、アスル兄さんの目から、悲しい意色の涙も溢れていました。 その涙は、最後ではなく最期と言うこと悟らせるのに充分でした。 「…」 ようやくお会いできたのに、なんと言っていいかわからなくなりました。 私の目からは、ただただ涙が流れるばかりで、どうしようもなくなりました。 「大丈夫、僕らは双子だよ?だから、魂はいつでも、側にいる。きっと、また会えるよ アスル兄さんは、私の頬を伝う涙をぬぐってくれました。 こんな風に涙を拭われるのは始めてなはずなのに、ひどく懐かしい感じがしました。 目の前の兄は、みるみるうちに青い光に包まれ、アスル兄さんは青い光に変わりました。 「アスル兄さん!まだ、行かないでください!」 その光が消えてしまう気がして、消えてしまう前に、私は光を抱き締めた。 ~リュヌ 部屋にて~ 「あれで大丈夫なのか?」 ソレイユは、心配そうに庭のほうを見た。 「夢でも、彼は嬉しいはずよ。ありがとう、ソレイユ」 シュヴァルツがくれた双子の人形は、仲良く寄り添うように眠っている。 それを見て、私は微笑んだ。 本来は、こうあるはずだった、青い竜と黒い竜。 私が昔から飼ってきた、可愛い双子の竜。 「ソレイユ、今からちょっと出かけてくる」 鏡には、バルコニーに佇むこの世界の神様が映っている。 行き先はそこ。 いつもの部屋。 あの日、気まぐれで出かけた先で彼女に出会ってなければ、今の私はいなかった。 たぶん、ずっと塞ぎ込んで、この部屋の中で閉じ籠ってた。 だって、それは楽なんだから。 彼女は檻の鍵を開けてくれた。 でも、その恩はまだ返せていない気がする。 だから…こんどは私が、檻の中から出してあげる番になる。 ガラスの扉は月明かりを浴びて青白く輝いた。 私はソレイユを抱き締めた。 不意打ちに、耳まで真っ赤にしたソレイユが可愛くて愛しい。 「絶対に、帰ってくるからね」 愛してると言うのは少し恥ずかしいから、ソレイユの目をサッと手で覆い、その額にキスをした。 決意が迷いで冷めてしまわないうちに、私はその扉を潜った。 ~シュヴァルツ 庭にて~ 目が覚めると、私は庭にいました。 あのまま眠ってしまったのでしょうか? あれが、夢ならば、兄は生きているのでしょう。 不意に、手のひらに暖かさを感じて、見てみると、青い光が纏うように輝いていました。 月は、もう雲に隠れてしまって見えていない…と言うことは…。 「アスル兄さん?」 私の呼びかけは、夜風に乗って、彼方へと消えた。