約 45,021 件
https://w.atwiki.jp/chaosdrama/pages/3572.html
《カオスファンタズマ:邂逅編》 かつての好敵手、難敵。 未だ見ぬ強敵、猛者。 そして友の幻影、その先へ。 1層~4層戦闘曲 ★ ★ 1層ボス 坂田銀時 夜岸星奈 2層ボス ※エネミー参加可 ドラウド 夜空乃 Ⅷ(オット) 名も無き覚者 3層ボス ※エネミー参加可 虚空の神ヘルシアラ シルバー シエラ ムラクモ 4層ボス ※エネミー参加可 妃菜乃 火愚病 火竜デフェール 魔王・ヴァンパイアロード 5層ボス 戦闘曲 PHASE 1【0 00~2 58】PHASE 2【2 58~】 《ノート》 カオスファンタズマにのみ登場。 表情に幼さを残す青年だが、その目は深淵より深い闇が映っている。 口数は少なく、ただ淡々と挑戦者を殲滅していく。 しかし、彼のボルテージが上がると別人のような興奮を見せ、誠意を持ってして挑戦者たちを迎え討つ。 全てを一瞬にして葬り去る『とっておき』があるとはエリノラの談。 カオスファンタズマへ戻る
https://w.atwiki.jp/chaosdrama2nd/pages/186.html
《カオスファンタズマ:邂逅編》 かつての好敵手、難敵。 未だ見ぬ強敵、猛者。 そして友の幻影、その先へ。 1層~4層戦闘曲 ★ ★ 1層ボス 坂田銀時 夜岸星奈 2層ボス ※エネミー参加可 ドラウド? 夜空乃 Ⅷ?(オット) 名も無き覚者 3層ボス ※エネミー参加可 虚空の神ヘルシアラ シルバー シエラ? ムラクモ 4層ボス ※エネミー参加可 妃菜乃? 火愚病 火竜デフェール 魔王・ヴァンパイアロード? 5層ボス 戦闘曲 PHASE 1【0 00~2 58】PHASE 2【2 58~】 《ノート》 カオスファンタズマにのみ登場。 表情に幼さを残す青年だが、その目は深淵より深い闇が映っている。 口数は少なく、ただ淡々と挑戦者を殲滅していく。 しかし、彼のボルテージが上がると別人のような興奮を見せ、誠意を持ってして挑戦者たちを迎え討つ。 全てを一瞬にして葬り去る『とっておき』があるとはエリノラの談。 カオスファンタズマへ戻る
https://w.atwiki.jp/vanguard_d/pages/57.html
【VG-D-BT02】ブースターパック第02弾 「伝説との邂逅(でんせつとのかいこう)」 ▼闘いは、さらに‘激化’する! 公式サイト詳細はこちら 収録カード 五大世紀の黎明をコピー元している為、修正予定 ヴェルリーナ・バリエンテ 砂塵の重砲 ユージン 重力の支配者 バロウマグネス ディアブロスボーイズ イーデン 柩機の神 オルフィスト 極光戦姫 アガラー・ルージュ 豪儀の天剣 オールデン 六角宝珠の女魔術師 怪雨の降霊術師 ゾルガ 樹角獣 ギュノスラ ヴェルリーナ・アルクス 忍竜 テンシャーステッド 再起の竜神王 ドラグヴェーダ 高層の曲芸師 マージョリー スチームバトラー グングヌラーム 怨恨の冥竜神 ゴルマギエルド 超速ロボ シュバルスタッド 発破怪獣 ボバルマイン 無窮の星竜帝 エルドブレアス 戦禍の騎士 フォサド ペインキラー・エンジェル 栄典の光竜神 アマルティノア 継承の乙女 ヘンドリーナ 鞭撻の乙女 イレーニア 天恵の源竜王 ブレスファボール 突貫竜 トライバッシュ 砂塵の凶弾 ランドール ドラグリッター ダッバーフ 争闘の忍鬼 フドウマル ドラグリッター アルワリス ツインバックラー・ドラゴン 幻想の奇術師 カーティス エレクトロ・スパルタン シャドウリーク・マジシャン プロトバルブ・ドラゴン リキューザルヘイト・ドラゴン 地を這いずれ、“下等生物”! グラナロート・フェアティガー 柩機の兵 キュビジア 極冷怪獣 ドラムラー 武闘竜 ゴルドーグ・ドラゴン ヴァイオレート・ドラゴン 虚ろなる月夜 ダークストレイン・ドラゴン 大蛇の魔女 ソラリア 五角閃光の女魔術師 ディヴァインシスター たるてぃーね ディヴァインシスター ふぁしあーた アイジスメア・ドラゴン 黒涙の骸竜 樹角獣 アーレイオ プラナプリベント・ドラゴン 呪われし魂は悶え蠢く 悲嘆と絶望、そして拒絶 霊体凝縮 忍竜 ハドウシュゲン 鉄刀の忍鬼 オシクニ ドラグリッター ザファル 過激竜 ヴェロキハザード 砂塵の銃撃 ナイジェル 忍妖 シガマナゴ 砂塵の双銃 バート コンダクトスパーク・ドラゴン 急行竜 スティルディロフォ 忍竜 ジャエンゴク 白光竜 パラソラース サンライト・パニッシュメント 燃え盛れ、清らかなる祈りよ セルフィッシュ・エングレイヴァー 入魂の操獣師 メーガン エミネンス・ジャーボベロス スチームアーティスト ピトハナ スチームディテクティヴ ウバリット ダイアフルドール しもんぬ ディープ・ソニッカー アンキャニィ・バーニング フリンティ・スラッシャー バイタル・リーヴァ― ハックル・ハッスル スチームスカラー マル二ガル タルタロス・ビートスクラム 盗電怪獣 ジャバッテール グラップル・エクスターナル 柩機の兵 ルーチス 電極怪獣 アダプトン ユースフル・リチャージャー 柩機の獣 フォーヴィ 柩機の竜 バルビゾンデ 柩機の獣 フルグルス 柩機の竜 エイブラート 柩機の姫 ナビレム 因果よ狂え、我が意のままに 電光防壁、緊急展開! 人知れぬ闇の中で 真相読解 コカビエル ディヴァインシスター れぴすと 寛解の太刀 ファヌエル ディヴァインシスター ぱすてりーと 四角重層の女魔術師 天風の剣士 ヴェーチェル 三角連想の女魔術師 白牙の魔女 ディスマ 発揚の騎士 エアフレド 白鳥の魔術師 タクスス 円環の女魔術師 振り下ろされし裁きの剣 ホープフル・テストード 知慮の貴公子 エドガール ハイドロリックラム・ドラゴン 暗澹巡り 怨念鎖 共謀怪人 アドマンティス 夢囓り 深淵誘い 愛執の迷い子 恨み鉈 挽歌の妖精 涙する悪意 ゴースト・チェイス 封じられし道
https://w.atwiki.jp/kenkaku/pages/256.html
有り得ざる邂逅 ◆cNVX6DYRQU 人別帖を見ればわかる事だが、この御前試合には、複数の参加者が同一の名前を持っている例が幾つかある。 まあ、人別帖を見た参加者の多くはこれを重視せず、精々主催者に対する不審を募らせる程度であったが。 しかし、これらの複数ある同じ名前は書き間違いでも単なる同姓同名でもなく、間違いなく同一人物なのだ。 本来なら一つの世界に一人しか居ない筈の人物が狭い島に幾人もひしめき、時には刃を交わす。 この御前試合がまともなものではない事の一つの証左と言えるだろう。 ところで、彼等のような、俗に言う平行存在の出会いについては、ある仮説が存在する。 そうした有り得ない現象が起きるとこの世の理が乱され、宇宙全体に破滅的な波及効果が及ぶというものだ。 ただし、これはあくまでも仮説。そして、この島の現実はその仮説を真っ向から否定しているように見える。 何せ、二人の佐々木小次郎が出会い、それどころか斬り合っているのに何ら異変は起きていないのだから。 仮説は所詮仮説に過ぎなかった……これが最も合理的な考えであろう。 だが、そうだとすれば何故この御前試合には同じ名前の人物が幾人も呼ばれたのだろうか。 御前試合の参加者に相応しい者を選んだら、たまたま同名の者が混ざっていたという考えもあるだろう。 しかし、重複して参加した剣士の多くが、序盤の内に退場している事実が、この考えの説得力を失わせている。 この島に呼ばれた三人の佐々木小次郎の内、死亡した二人は宮本武蔵に敗れた、或いはこれから敗れる筈だった剣士だ。 無論、勝負は時の運であり敗れた事が剣士として劣っている事に必ずしも直結する訳ではない。 しかし、巌流島の決闘の勝敗を分けたのが、武蔵の戦術に乗せられた小次郎の未熟さである事はよく指摘されるところである。 他にも優れた剣士はいくらでもあるのに、どうしてこの二人がわざわざ呼ばれたのか。 同様の議論は、犬塚信乃についてより顕著に成り立つ。 二人の信乃の内、一人はこの島にいる他の剣客達に劣らぬ達人だが、既に死亡したもう一人は明らかに力量が不足していた。 真剣を持ちながら木刀しか持たない赤石剛次に手もなく敗れたのを手始めに、 参加者の中では未熟な腕しか持たなかった九能帯刀に圧倒され、最後は伊烏義阿の不意打ちに対応すら出来ず討たれたのだ。 この結果を見ると、死亡した佐々木小次郎や犬塚信乃の全てが公正な選考の結果として選ばれたとは考えにくい。 むしろ、「同名の剣士が複数参加している」という状況を作る事が主催の目的だったと考える方が納得できるのではないか。 先程、二人の佐々木小次郎が出会っても何も起きなかったと述べたが、それはあくまで表面上の事。 ひょっとしたら、常人には認識できない次元において、とんでもない事が起きている可能性も否定は出来ない。 もっとも、この問題についてこれ以上考えるのは無意味だという考えもあるだろう。 佐々木小次郎二名と犬塚信乃一名が死亡した以上、今後この島で同名の剣士が出会う事は有り得ないのだから。 同一存在の有り得ない出会いに如何なる効果があろうとも、今後はそれが発揮される機会はない……一見そう思える。 未熟な者が混ざっていたとは言え、彼等三人のこうも早い死自体が、或いは破滅を防がんとする世界の意志の顕れだろうか。 しかし、忘れてはならない。この御前試合の主役は剣士だが、他に欠かせぬ脇役が存在する事を。 「剣か……」 そう呟いた新免無二斎がいるのは呂氏神社の本堂。 佐々木小次郎との戦いで十手の一本を失った無二斎は、神社に目を付け、家捜しの結果、御神体らしき大剣を見付けたのだ。 神社を荒らすなど罰当たりと思う者もいるだろうが、戦国期の人間にしては合理的な無二斎は神罰など信じない。 それよりも、探し回って漸く剣を見つけた事を喜ぶべきか、それが大剣だった事に失望すべきか、無二斎は考えていた。 大剣は間合いと威力に優れるが、当理流が十手や小太刀・二刀を含む事からわかるように無二斎の得意は小振りの剣。 こんな大剣で、無二斎本来の剣技の強みを十全に発揮する事が出来るかどうか。 むしろ、重い剣を携帯する事で疲労が増し、いきなり襲撃された際の俊敏さが損なわれる分だけ損かもしれない。 そんな事を考えながらも、取り敢えず剣の柄に手を掛ける無二斎。 その剣の名は村雨。神社に祀られるのに相応しい、破邪の剣である。 「霧?」 周囲を覆う靄に気付いた東郷重位は、霧が出て来たのかと辺りを見回すが、すぐにそれを作ったのが己である事に気付く。 より正確には、犯人は重位の刀の一本。 高嶺響との死闘の中で、重位が使った刀が水気を発し、それが霧となって周囲を覆ったのだ。 そこに思い至って重位は眉をひそめる。この刀を使って闘死した瀬田宗次郎の事を思い出したのだ。 重位が持つ刀の内でも、質においてはこの水気を発する刀がすば抜けている。 加えて、剣に付着した血や脂を刃から発する水が洗い流してくれるのは便利だし、火攻めなどを受けた際には助けとなろう。 しかし、良い事ばかりではない。現に瀬田宗次郎は剣から発した水気の為に手元が狂い、重位に敗れたのだから。 剣に頼り過ぎる者は剣の為に滅ぶのかもしれぬ。 雲燿の剣を解禁した今、下手に名剣にこだわって足をすくわれるよりも、質は並でも余計な仕掛けのない刀を使うべきか。 そんな事を考えながら、腰に差した刀の柄にそっと触れる重位。 その剣の名は村雨。鎌倉公方家に代々伝わる重宝である。 「何という事を……」 それを見付けた伊藤一刀斎の口から、思わず呻き声が洩れる。 ここは伊庭寺へと向かう街道脇の水田にある畦道。 街道や村の中を通って、また近藤のような者に出会ってはたまらないと、一刀斎は田の中を通って北へと向かっていたのだ。 そして一刀斎はこれを見付けた。無惨にも頭に刀を突き立てられた道祖神を。 刺されている刀はなかなかの上物。剣士がこれ程の刀をむざむざ捨てるとは思えぬから、これは試合の主催者の仕業だろう。 そう言えば、白洲の男は得物を自分で探せと言っていた。 あれはつまり、島内にあらかじめ得物が用意されているという事を含意し、これがその一本という事だろうか。 それにしても、剣をわざわざこんな形で置いておくとは、どうも主催者は神仏に含む所があるらしい。 もっとも、主催は神仏に興味などなく、単に剣を目立たせて見付けやすくしただけという可能性も皆無ではないが。 街道から外れた位置と夜の暗さの為、今までは発見されずに来たが、高い位置で刃が剥き出しにされたこの刀は目立つ。 もう少しして日が昇れば、光が刀身に反射され、名刀を求める参加者を引き寄せる恰好の目印となったであろう。 無論、一刀斎は、支給された太刀を自ら捨てたくらいで、剣が欲しいなどとは全く思っていない。 とはいえ、道祖神をこんな有様で放置しておく訳にもいくまいと、一刀斎は剣に手を掛けて引き抜く。 主催者の涜神の道具として使われたこの刀もまた、号を村雨といった。 「村雨」を手にした途端、「彼」は間近に二つの気配を感じる。 気配は茫洋としていたが、その主が己に劣らぬ熟練の剣客である事が直感的にわかった。 そして「彼」は、反射的に「村雨」を構えると、必殺の一撃を繰り出す。 新免無二斎のゆったりとした動きでありながら測り知れない強さと大きさを内に秘めた流水の剣が、 東郷重位の光としか形容しようがない……もしかしたら光さえも超えているかもしれない超神速の雲燿の剣が、 伊藤一刀斎の一切の雑念がなくそれ故に何者にも防ぐ事ができない無想の剣が、同時に打ち込まれ、交錯する。 一撃を放った無二斎が我に返ると、そこは元の神社の中。人の気配など何処にも感じられなかった。 古来、聖域における神秘体験を通して剣術の奥義を悟ったと称する剣客は枚挙に暇がない。 しかし、合理的な無二斎はそのようなものは一切信じず、全て幻覚か流派に箔を付ける為の作り話と切り捨てている。 自分自身が奇妙な体験をした今回もその考えが揺らぐ事はなく、気配を感じたのは己の錯覚とあっさり断じた。 それでも今の出来事に収穫がなかった訳ではない。 大きさから敬遠していた神体の剣だが、実際に振ってみると、思いのほか使い勝手が良かったのだ。 神社に祭られてはいたが、本来は拝むのではなく実戦で使用する為の剣だったのだろうか。 何にしろ意外と良い拾い物だったと、無二斎は村雨を抱え、当初の予定通り、南へ、城下へと向かうのだった。 夢の中で師に諭され、剣法封印を自ら解いたばかりの重位。当然、今の一瞬の光景をただの錯覚とは考えなかった。 重位の認識では、これもまた師の導きか、それとも神の啓示か、とにかくあの気配は島内にいる剣客の誰かの気配。 善吉なり神仏なりがその気配をここで感じさせた意味は、この島には重位に劣らぬ剣客がいるのだという警告。 あの時、二つの気配が放った一撃は、重位の雲燿の太刀にすら劣らぬ凄まじい奥義、と見えた。 あれ程の剣客が相手では、示現流の奥義を尽くそうとも勝利は約束されず、少しでも質の良い剣を使うべきだろう。 名刀を持ちながらその為に敗れた少年を忘れた訳ではないが、あれは要は少年が天に見放された為に起きた事。 ならば、天が重位を見放そうとしても力尽くで捕まえておけるだけの強い意思さえあれば問題ない訳だ。 その結論に達した重位は、村雨を鞘に戻すと、武田赤音が向かったと思しき西方に向けて、真っ直ぐ歩き続けるのだった。 一刀斎は、かつて鶴岡八幡宮に参篭し、不意に感じた気配を斬る事によって無想剣に開眼した経験を持つ。 あの時の気配が果たして八幡神の啓示だったのか、それとも自身の心が見せた幻覚なのか、一刀斎にはわからない。 しかし、そこで得た無想剣の奥義は本物であり、一刀斎にとっては気配の正体よりもそちらの方が重要だ。 今回も同様、一刀斎にとって気配の正体は瑣末な問題に過ぎず、今の出来事でより重大な事実に気付いていた。 それは、刀を持った状態で剣客と出会えば、今の一刀斎はその者を斬ってしまうという事である。 再び剣を捨ててしまえば、他者を斬る心配は無いだろう。だが、それは「斬らない」のではなく単に「斬れない」だけだ。 ただ人を殺めぬ事だけを考えるのならそれでも良いが、一刀斎の目的は剣法を封印する事により悟りを開く事。 太刀を捨てる事で、物理的に剣を振るう事を不可能にするだけではとても剣法封印とは言えまい。 この鞘すらない抜き身の剣を持ちながら、如何なる状況でも決してそれを使わない……それでこそ真の剣法封印。 そこまでやってこそ、剣の無明を晴らし悟りを開く道が見えて来よう。 心を決めると、一刀斎は剣を持ったまま、北の伊庭寺に向けて歩き出す。 三者三様に納得し、それぞれの目標に向けて歩き出す剣豪達。 それにしても、島内の離れた場所にいるこの三人が邂逅したように見えたあの一瞬は何だったのだろう。 ただの錯覚か、同じ名を持つ剣が共振したのか、或いは島内に巣食う何者かの意志か…… 言える事は一つ、仮に、同じ名を持つ複数の者が出会う状況を作ろうとしている者がいるのなら、 この御前試合の場では、人よりも剣を媒介とする方がずっと確実だという事である。 凄まじい技量を持つ達人がいくらでもいるこの島では、彼等三人のような大剣豪ですら、いつまで生き残れるかは計り難い。 しかし、もし彼等が討たれるような事があっても、優れた剣である村雨は、殺害者によって使い続けられるだろう。 故に、いずれ三本の村雨が一堂に会する時が来る可能性は、それなりに高いと言える。 その時、何かが起きるのか、何が起きるのか……。何処かで女の哄笑が響いた気がした。 【ろノ肆 呂氏神社/一日目/早朝】 【新免無二斎@史実】 【状態】健康 【装備】十手@史実、村雨@里見☆八犬伝 【所持品】支給品一式 【思考】:兵法勝負に勝つ 一:城下に向かう 二:もう少し小さな刀が欲しい 三:陶器師はいずれ斃す 【へノ陸 水田/一日目/早朝】 【東郷重位@史実】 【状態】:健康、『満』の心 【装備】:打刀、村雨丸@八犬伝、居合い刀(銘は不明) 【所持品】:支給品一式×2 【思考】:この兵法勝負で優勝し、薩摩の武威を示す 1:次の相手を斬る。 2:薩摩の剣を盗んだ不遜極まる少年(武田赤音)を殺害する。 3:殺害前に何処の流派の何者かを是非確かめておきたい。 【ほノ陸 水田/一日目/早朝】 【伊藤一刀斎@史実】 【状態】:健康 【装備】:村雨@史実(鞘なし) 【所持品】:支給品一式 【思考】 :もう剣は振るわない。悟りを開くべく修行する 一:刀を決して使わない 二:伊庭寺に向かう 三:挑まれれば逃げる 【備考】 ※一刀流の太刀筋は封印しました ※村雨@史実:江戸時代の刀工津田越前守助広作の刀。八犬伝に登場する村雨との直接的な関係はない(多分) 時系列順で読む 前話 迷いの剣 次話 偸盗/藪の中 投下順で読む 前話 迷いの剣 次話 日の出 昔飛衛と言う者あり 伊藤一刀斎 名刀の鞘 名刀妖刀紙一重 新免無二斎 悪夢の終わり 夢十夜――第二夜『喪神/金の龍』―― 東郷重位 すれ違い続ける剣士達
https://w.atwiki.jp/taigagaga/pages/413.html
日常における邂逅 (今日も平和なホルムの町(2)) PC チェルシー (出演:ムギ) オベリスクのある広場を抜けて、歩きなれた道をてくてくと歩いていく。 もっとも目的地はひばり亭じゃない。向かうのは新興住宅街。家族と私の家があるところ。 抱えているのもいつもの道具袋じゃなくて、バスケットといっぱいにつめられた野菜や果物。 久しぶりに昼にもお母さんが家に居て家の手伝いを頼まれたから、今日は一日冒険者をお休みする予定だ。 このお使いが終わったら、普通の女の子がいつもしているようにお母さんの家事を手伝って料理や裁縫を習うんだろう。 そう、冒険者である「私」をお休みすることは、決してやらなければならない事 ─ 仕事がなくなることと同義じゃない。 ただのホルムの町の子どもである「私」だって忙しい。どっちも中途半端な今でさえ。 せっかく買ったものが落ちないようにゆっくりゆっくり歩いていると、遠くで何かが高速で動いているのが見えた。 なんだろう。何か動物が街の中に入ってきてしまったんだろうか。 関わるべきか早く家に帰ってバスケットを置いてくることを優先すべきか私が逡巡している間にも その何かはこちらに向かってくる。 進行方向に居る人がさーっと退いていくのが少し面白い。 ……いや、のんびりとそんなことを思っている場合じゃなかった。このままだと直撃コース。 慌てて避けようと体を動かしたのと、それが少し手前で急停止したのはほとんど同時。 バスケットが大きく揺れる。慌てておさえようとするけれど間に合わない。 弾みで2つ3つと籠から落ちた丸い果物が転がっていく。(守れなかった……) 「おおっと! 大丈夫か?」 駄目になってしまった果物から視線を上げて現れたそれを見ると目の前には一台の台車があった。 そして見事なドリフトを決めたその台車を置いて果物を拾い上げたその人は、私も良く知っている人。 「うん? なんだチェルさんか久しぶりだな~。怪我は無いか?」 ああ、この人ならしょうがない。果物を受け取って苦笑いで返す。 「当たらなかったのでセーフです。こんにちは、ムギさん」 「チェルシーはここで何してるんだ?」 「私はただのお使いですよー。ムギさんこそ、それどうしたんですか?」 現れたときから気になっていたことを聞いてみると、待ち構えてようにムギさんは意気揚々と自分の計画を話し出す。 なるほど。女の子と仲良くなりたいから人力車を始めたと。相変わらず凄い発想だ。 はたして計画通りに事は進むのだろうか。いや、普通に考えればそんな上手くいかないと思うんだけど……。 しかし目を期待に輝かせたムギさんにそんな予想を口にする勇気の無い私は、 曖昧に笑って先ほど驚かされた仕返しをするにとどめておくことにする。 「魔筋…えっと、力強さをアピールするのは良いんですけど、スピードはもうちょっと落としたほうが良いと思うんです」 「そうだな~。うむ危険なのはよくない」 「それもそうなんですけど……。話を聞く限り、ムギさん結局お客さんと話せてないじゃないですかっ」 「ぐはっ」 ムギさんの大きな体が小さく縮こまるのが見えた。 それにしてもムギさんは本当に面白いことをおもいつく。 動機は不純だし肝心の計画だっていきあたりばったりなのは十分伺えるんだけど、 不思議と聞いていていやな気持ちにはならない。 それは、悪気なんて全然なくって純粋にやっているのがわかるし、 しょうがないなあって笑って許せてしまう彼の雰囲気─ 一種の才能ともいえる─があるからだし、 何よりムギさんが楽しそうに何かをやらかしている方が私も楽しいからなんだろう。 「よし、今から俺は安全運転だ! そして女の子と話すのだ!」 そうこう考えている間にも、ムギさんはフォローなしに光の速さで立ち直って熱意を取り戻したらしい。 私のほうもこれ以上引き止める理由は無い。ムギさんの一応の仕事の邪魔をするわけにもいかないから。 けれど、台車へ戻ろうとするムギさんと、このままただ別れてしまうのは何故だか少しだけもったいないような気がした。 「待ってください!」 こちらに背を向けたムギさんを反射的に呼び止めてしまう。 再度振り向いて止まった彼へかけるべき次の言葉を必死で探す。 ええっと……、そうだ。ひらめいた。 「あの、これ差し入れます」 無事だった果物の中から真っ赤に熟れた林檎を1つ探り当て、ムギさんの目の前に差し出した。 そう、これは私の、ささやかなおもいつき。 「流石のムギさんでも1日中走ったら疲れちゃうと思いますし良かったら食べてください」 「お~ありがたい。でもいいのか? 家に買って帰るんだろ?」 「大丈夫です。沢山あるので、おすそ分けみたいな感じです。これから頑張るんですよね?」 そう言って笑いかければムギさんも嬉しそうに笑って、後で食べるよといいながら受け取ってくれる。 お礼に送っていこうかとも言われたけれど、家はすぐそこだったし残りの野菜を守りきる自信も無かったから辞退して、 ムギさんが台車と共に去っていくのを見送ることにした。 ムギさんが持ち手をあげて動かすと、ギィと軋むような音をたて地面にめり込んでいた車輪がゆっくりと動き出す。 台車は来たときよりも幾分か遅いスピードで、けれどすぐに曲がり角へと消えていった。 ─ そういえば、お客さんを乗せているようなことを言っていたけど誰だったんだろう。 随分長いこと話し込んでいたのに何も言わなかったのは何か立て込んでいたのかな。 これはまたムギさんとその周りで一騒動あるのかな。おこらないわけもないだろうな。 こちら側からそれをうかがい知るのはとても難しそうだったけれど、広場の方角を見、彼らの行方に少し思いを馳せてみる。
https://w.atwiki.jp/ygogamebook/pages/14.html
ニンギルスはイヴ、アウラム、イムドゥークを集めるとお互いの装備を確認する。 ニンギルス「さて、準備はできたか?」 アウラム「もちろん、僕の方は準備万端さ!」 イヴ「私も準備できるわ兄さん!」 イムドゥーク「きゃうん!」 ニンギルスは一つ咳払いをすると ニンギルス「今回の探索も、モンスターとの戦闘が予想される。 そこで、改めて知識を問おうと思う。 これが出来なければ、この村から出ることは許されない!」 →星遺物との邂逅4
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/363.html
ラノで読む 七夕の日は、お祭りである。 年中行事の類は廃れ、一部が商業的思惑によって都合よく存続する世の中。 そうした時代には珍しいことに、双葉学園は時節のイベントをきっちり行っていた。 もちろん全員強制参加などさせられるわけでもなく、学園の本分を考えれば、その規模は慎ましい。 それでも醒徒会は、生徒たちが日頃の気晴らしをできるよう、工夫を凝らしたイベントを企画していた。単に会長がお祭り好きなだけで、何かと時節にかこつけて企画をねじ込んでいるという噂もあるが、真偽は定かでない。 梅雨も明け、今年の七夕は晴れ晴れとした天気だ。織姫と彦星も、幸せな一夜を過ごせることだろう。 こんな日和にわざわざ校内に留まるのは、忙しい教員と、一部の例外くらいのもの。 そうした暗がりを好む者の一人に、秋津宗一郎の実姉である、秋津 末那《まな》がいた。 <蛇の邂逅> 夕刻に差しかかろうとしている中、秋津 末那《まな》は誰かを探すように、あるいは土地勘を付けようとするかのように、ふらりふらりと歩いていた。 夏服ブラウスのポケットには、水性ペンと短冊が一つずつ。先ほど、七夕飾りをしていた一団に貰ったものだが、彼女は人前で願い事を書くことを避けるように、校舎内へと足を向けていた。 「……おい」 ふいに掛けられた声に、末那は眼鏡越しに視線を泳がせた。ふいの動きに、後れ毛がぱらりと落ちる。 彼女の仕草は常に芝居がかっているようにゆったりと、大仰だ。 それが本当の芝居を見破られ難くするための更なる芝居なのだということは、実の弟も知らない。彼女自身も、最早馴染みすぎて区別がついていないくらいなのだから。 声の主は彼女の背後で紫煙をくゆらせていた。 その出で立ちは奇怪だ。生々しい人体模型を抱えた、やつれたサラリーマンのような男。 彼女は少し首を傾げて、尋ねた。眼鏡が少しずり落ちる。 「どちらさまでございましょう?」 「あー、そこの保健室の主だよ。 見たところ、高等部の生徒か? ここは中等部棟なんだが、道に迷いでもしたか」 男はそう言ってから、ふぅ、と煙を吐き出す。対して末那は得心したと頷いて、口を開いた。 「保健医の方でいらっしゃるのですね。私《わたくし》は秋津末那と申します。 何分こちらに参りましてからまだ日が浅いもので、ご容赦頂ければ幸いでございます」 保健医の男は、彼女が大仰な敬語で自己紹介をする間、黙っていた。やがて確信を得たらしく、確認するように尋ねる。 「秋津……二年のあいつの姉か」 「まあ、あいつなどと仰らないで下さいませ。宗ちゃんは頑ななところもありまして、御学友の方々に随分迷惑をおかけしたと聞いております。 けれども今では、すすんで打ち解けようと、自分なりに頑張っているのですから」 ふふふ、と彼女は笑ったが、男は白けた顔で煙を吐くだけだ。 彼は、転校者通知から彼女の素性と、異能力を知っていた。その眼が裸眼では、殆ど何も視えないということも。 しかしながら彼は、かしゃり、と足元から音がしたその時まで、末那が彼の鼻先まで歩み寄ってきていて、自分が廊下の壁を背負っていることに気付けなかった。 彼が視線を向けた先には、落下した末那の眼鏡。上履きと、白い足首。 そして呟きが聞こえた。 「…どうやら……教職員の皆様は、私が何を感じ取って生きているのか、ご存知なのですね」 彼女をよく知らない者が末那《まな》を見るとき、まずその体躯に眼を奪われるだろう。 しなやか、という言葉がよく似合うその身体は、女性にはやや高すぎる背丈も相まって、威圧的ですらある。 だがその生命溢れるイメージは、彼女に備えられた一つの歪さによって、ひっくり返ってしまうだろう。 即ち、彼女の両の腕。 そこにあるべきものは、ない。 「感応能力、か」 保健医は得心したように呟く。 言葉だけではイメージの沸かない異能力も、目の当たりにすれば嫌でも理解出来るというものだ。 「……自らの魂源力を分け与えて無意識に油断させ、思考の一部をハックする。感情の動きが分かれば、相手が何を気に留め、何を見落とすかもお見通しという訳だ」 末那はその言葉を肯定も否定もせずまた、ふふふ、と笑った。 「そう、構えないで下さいませ」 別に取って食おうなどとは致しませんから、と冗談めかして言う。 「私はこのような成りですから、握手するなりといった、普通のご挨拶が出来ないのです。ですから――」 するり、と頬と頬が擦り合わされて、男の表情が硬くなる。微熱でもあるかのように、その膚は妙に暖かかった。 「こちらのお方にも、よろしいでしょうか?」 末那は男が抱えていた、生っぽい人体模型を見ながらそう尋ねる。 男はなんと答えればいいか、少し悩んだ。 だが、末那は彼が口を開くより早く、その皮無しの膚へと、頬を擦り寄せた。 そうして儀式じみた行為が終わり、彼女が再び顔を上げる。 裸眼の焦点は結ばれず、まるで遥か遠くを見ているかのようだ。 だが彼女は、別に不自由などしていないのだろう、男はそう思った。この女はきっと、眼に頼る生き物ではないのだ。 「…これから何かとご迷惑をおかけすることになるかと存じますが、どうぞ、よしなにお願い申し上げます」 秋津末那は丁寧な言葉で、七夕の邂逅を締めくくった。 前触れもなくバタバタと廊下を走る音が、終焉を告げに来た。 急速に、周囲に音が戻る。 だいぶ日が伸びていて分からなかったが、腕時計の針が夜と呼べる時間帯に差し掛かっていることに、男は気付いた。 だが今日は確か天体観測まで予定されていたので、まだまだ生徒は校庭なりに残っているだろう。 「おや」 「あ、先生」 廊下の曲がり角に、二人の女生徒が姿を見せていた。足音の主は彼女たちだ。そして、それぞれが一方と顔見知りである。なんだお前か、と保健医が呟いた。 「こんにちは、誠司さん」 「…こんにちは、末那さん。ここで何を?」 「いえ……大したことでは、ありませんよ」 何気ない会話。 しかし菅誠司の横で様子を見守る双葉五月は何故か、地雷原を目の前にした幻視を目の当たりにしていた。 それが策士《クオレンティン》が見せる、感情誘導の為の幻覚だったのかは、本人にすら分からない。 だが結果として彼女は何も言わないことを選択し、地雷原に突っ込むような事態を避けられたのだった。 どこかぎこちない両者は話題を見出しあぐねていたものの、末那が思い出したように口を開く。 「…そうでした。私、短冊の願い事を誰かに書いて頂きたかったのです」 「ああ……よかったら、私が書くけれど」 誠司はそう、普段からすればいささかへりくだるかのように申し出る。 五月にはそれがいささか意外に見えた。気を遣うというよりまるで、負い目を感じているようだったから。 が、当の秋津末那は微笑みながら首を振り、 「せっかくの御好意ですけれど、遠慮致します。 呪う相手本人に呪詛の言葉を書かせるのは、流石に心苦しいですから」 自ら地雷を踏みつけて、眼鏡も拾わず、歩き去っていった。 そのふらりふらりとした、長い後姿。 身を這い回る蛇を連想して、見送る保健医は微かに、顔をしかめていた。 蛇の邂逅・了 トップに戻る 作品投稿場所に戻る
https://w.atwiki.jp/kerberos-saga/pages/33.html
第6部 スターリングラード編 第1話 「邂逅」 2007年1月11日 概要 ついにスターリングラードに到着したマキ達は、装甲猟兵をさがし戦時のスターリングラードを歩きまわった。 最前線に向かうマキ達に狙撃の銃声が響き渡る。 4号の最新型 1942年9月 赤軍の三個方面軍 パウルス ジューコフ ヴァシレフスキー ティモシエンコ攻勢 バルヴェンコヴォ突出部 クライスト 三個狙撃軍と一個戦車軍 ブラウ デパート モスクワ攻略 「リストの側面を」 カフカス攻略 ドン川を左側面にしておけば グリエフ アストラハン急襲作戦 擲弾 ソ連赤軍の編成について補足 4号の最新型 四号戦車H型 四号戦車の派生型としては最多の生産数を誇る。 48口径75mm砲を搭載し、装甲の強化や新型変速機の採用など改良が加えられている。 また車台や砲塔の側面には薄い増加装甲板(シュルツェン)を備えている。 ただしH型が戦場に投入されたのは1943年春からなので、43口径75mm砲を搭載したG型にシュルツェンを装着したタイプかもしれない。 1942年9月 史実ではドイツ軍はスターリングラードを制圧中である。 10月まで戦車同士の激戦が続き、11月にはソ連のスターリングラード包囲戦が始まる。 そういった時期である。 赤軍の三個方面軍 北から南西戦線、ドン戦線、新設されたスターリングラード戦線の三つである。 パウルス フリードリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト・フォン・パウルス ドイツ陸軍元帥。 バルバロッサ当初は第6軍の参謀長で、1942年当時には第6軍司令官。 史実では第6軍の降伏直前に元帥に叙せられたが、その直後に赤軍の捕虜となった。 一時は陸軍参謀総長候補に挙げられるほどの秀才だったが、野戦指揮官としては優柔不断な性格だったといわれている。 ジューコフ ゲオルギー・ジューコフ ソビエト連邦の軍人、政治家。 第二次世界大戦期を通じてソ連で最も活躍した軍人の一人 独ソ戦開戦時には赤軍参謀総長 1942年9月現在は赤軍最高司令官代理としてスターリングラード防衛の総指揮を担当していた。 なおジューコフは1939年のノモンハン事件(ハルハ川戦争)で赤軍の指揮をとり日本の関東軍に大損害を与えたが、この世界で同事件が発生したかどうかは不明。 ヴァシレフスキー アレクサンドル・ヴァシレフスキー ソ連軍司令官。ソ連邦元帥。 作中の時は参謀総長 ティモシエンコ攻勢 第二次ハリコフ攻防戦 ドイツ南方軍集団のブラウ作戦発動、進撃開始の前にソ連赤軍のハリコフ周辺への攻撃があった。 ドイツ軍を包囲しようとしたが、装備・熟練度とも前年の痛手から立ち直っていない赤軍は攻撃に失敗、逆にドイツ軍に包囲され、貴重な戦車戦力を多数失った。 作戦立案者のティモシェンコはこの時点では南西戦線司令官で、1942年9月現在は新設のスターリングラード戦線司令官 バルヴェンコヴォ突出部 バルヴェンコヴォはハリコフ南方にある小村で、1942年春にはここを中心に西に大きく飛び出した突出部が形成されていた。 赤軍はここを発起点として西方に向けて攻勢をかけ、ハリコフ東方の友軍と呼応してハリコフ奪回を図ろうとした。 これが上記の「ティモシエンコ攻勢」である。 一方ドイツ軍南方軍集団も同時期に突出部に対し南北から攻撃をかけ、ここに集中した赤軍部隊を包囲撃滅する作戦「フレデリクス」を計画していた。 戦闘は赤軍が機先を制する形で始まり当初ドイツ軍は苦境に立たされたが、突出部北部の部隊がハリコフ防衛に集中する間に南側の部隊が突出部の切断と赤軍の殲滅に成功。 ティモシエンコ攻勢は赤軍の敗北で終わることとなった。 クライスト 第1装甲軍司令官エヴァルト・フォン・クライスト上級大将。 ドイツの名門クライスト一族の一人で、第二次大戦を通して西部・東部両戦線で戦っている。 第二次ハリコフ戦では第1装甲軍を基幹として臨時編成されたクライスト集団軍を指揮し、バルヴェンコヴォ突出部の包囲作戦を行った。 三個狙撃軍と一個戦車軍 この時包囲殲滅されたのはソ連第6軍、第9、第57軍、ポプキン集団(戦車軍に相当) ブラウ ブラウ(青)作戦 独ソ戦を短期に終わらせることに失敗し、国内の石油事情が格段に悪くなったドイツ軍はソ連南部への攻勢を決定した。 南方軍集団により、長期戦に備えるためにとコーカサス油田地帯を確保を目的とした。 作戦内の補給線後方の防御拠点確保の為のスターリングラード制圧が、スターリングラード攻防戦へと繋がっていく。 ドン川を越えてバクーを目指す南翼のA軍集団(約100万人)と、A軍集団の側面を守りつつドン川沿いを制圧してスターリングラードを目指す北翼のB軍集団(約30万人)に分かれて、1942年6月28日一斉に進軍を開始した。 ただし作中では南方軍集団は存在しているので、この分割はなされなかった可能性がある。 デパート スターリングラードの南部市街には百貨店(ウニヴェルマグ)が存在し、激しい争奪戦の舞台となった。 この百貨店は映画「スターリングラード」にも登場する。 史実では1942年9月末には南部市街の制圧はほぼ終了しているので、マキたちがスターリングラードに入ったのはそれ以降ということになる。 モスクワ攻略 1941年10月2日より行われたドイツ軍によるモスクワへの攻略戦。 例年よりも早く冬が到来しドイツ軍の進撃は完全に停止、ソ連軍が反撃に転ずる。 ドイツ軍の戦闘車両や火器は寒冷のため使用不能に陥った。 12月5日、モスクワ攻略の失敗が明白となり、作戦は失敗に終わった。 「リストの側面を」 ヴィルヘルム・リスト元帥の指揮していたのはA軍集団だが、作中では南方軍集団は分割されていないようである。 独立した編成単位である軍集団(Heeresgruppe)ではなく、南方軍集団の指揮下で臨時の編成である集団軍(Armeegruppe)として行動しているのかもしれない。 カフカス攻略 史実ではブラウ作戦においてA軍集団はカフカス山脈北方を占領して油田地帯を押さえ、その後山脈を越えてグルジアにまでいたる予定だった。 実際には赤軍の抵抗とスターリングラードでの事態の急変でカフカス越えは実現せず、一部の山岳兵部隊が最高峰のエリブルズ山に登頂するにとどまった。 ドン川を左側面にしておけば アゾフ海に注ぐドン川はスターリングラード西方で大きくコの字型を描く形で屈曲し、カスピ海に注ぐヴォルガ川に接近していた。 両河川ともに橋を持たない大河であり、守る側にとっては自然の防壁として機能した。 マキがここで言っているのは第6軍はスターリングラード攻略に集中すべきではなく、この自然の防御線であるドン川に沿って展開させ、本来の目的であったカフカス攻略部隊の側面防御に専心させるべきであったということである。 グリエフ カスピ海北岸の港湾都市。 現在はカザフスタン共和国に属している。 アストラハン急襲作戦 第4装甲軍が研究していた「青鷺(ヘロン)作戦」のこと。 計画では、スターリングラードを8月に早期占領後、2個装甲師団と1個自動車化歩兵師団からなる快速部隊でカスピ海沿岸の都市アストラハンに進出し、バクーへの陸上交通を断ち後方の安全を確保した上で、バクーを攻略する予定だった。 擲弾 小銃の先端に差込み専用の空包によって撃ち出される小型の榴弾。 威力は手榴弾程度だが、より遠くに飛ばすことができ射手が敵に身をさらさずにすむという利点がある。 カンプピストルという信号銃から発射するタイプもあった。 ソ連赤軍の編成について補足 赤軍の編成単位は上から戦線→軍→(軍団)→師団となる。 ドイツ軍に比べて赤軍の師団兵員数は一万人前後と小規模なため、ソ連軍の戦線はドイツの軍、軍は軍団に相当する。 そのためかソ連赤軍の編成では軍が直接師団を指揮し、軍団が置かれない場合が大部分だった。 戦線には担当する作戦地域名(スターリングラード、南西部など)がつけられている。 独ソ戦初期には戦車師団が存在したが、独ソ戦初期に拙劣な作戦で壊滅的な損害を出し、また通信機器の不足から運用に問題があったため解体されより小規模の戦車旅団(おおむねドイツ軍の装甲連隊に相当)に再編成された。 さらに戦車旅団と自動車化された狙撃兵旅団からなる戦車軍団が編成されたが、これはドイツ軍の装甲師団に相当する部隊で通常の「軍団」とは異なる。 また伝統的に火力を重視する赤軍は砲兵師団、独立砲兵旅団といった大規模な砲兵部隊を数多く編成し、強力な火力支援を行っている。 戦争後半には戦車部隊を中核とした戦車軍が編成された。 またソ連軍独自の編成単位として突撃軍と親衛軍がある。 突撃軍は通常の軍に装甲部隊などを配備したもので、攻勢時の先鋒を務め戦線の突破を主任務とする。 「親衛」は功績を挙げた部隊に与えられた名誉称号で、独立した組織であったドイツの親衛隊とは性格が異なる。 どちらも通常の部隊に比べて給与・糧食・武器弾薬の配給は優遇されており、攻勢時の主役となるエリート部隊とされていた。
https://w.atwiki.jp/dgbcs/pages/147.html
邂逅 -一千八- 「じー…………」 驚いて振り返ると、金髪ロングストレートで魔女装備の可憐な幼女が私をガン見していた。 一千八先生だ。……そう、『先生』なのだ。でも中等部の人より全然子どもに見える。 「いやー、わからないのう」 話すとおばあちゃんっぽい喋り方なので、かろうじて年相応さを見て取れる。 イリーナいわく、千年魔女やってるらしいけど。千歳らしさってなんだろう。 死者蘇生や悪魔召喚といった科学では説明できないことも軽々とやってのけるので、そう簡単には反抗できないらしい。 「カグメ。君は、ロリなのか?」 しらない! 了
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/5720.html
登録日:2012/09/11 (火) 23 45 56 更新日:2024/08/13 Tue 23 23 59 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 BAKI HP30%以下で撤退 やることなすことがイチイチ胡散臭えヤロウ アニメにも登場 アメリカ オ_トゥワ_ラヴィ? ガソリンはお好きかな? ←返答に困る キャンディ ドリアン バキ バキシリーズ バーベキュー ペテン師 中国拳法 人間ポンプ 催眠術 催眠術師 兄弟子 卑劣を極めしジェントルマン 外道 実は全敗 幼児退行 怒李庵海王 拳法家 敗北を知りたい 敗北者 最凶死刑囚 死刑囚 海王 石塚運昇 精神崩壊 脱獄囚 邪道 銀河万丈 黒格闘家 敗北を 知りたい いつもそうだ。君たちはいつも…つまらぬ勝利をもたらせてくれる ドリアンは、バキシリーズ第二部「BAKI」の登場人物 劇中で脱獄した「最凶死刑囚」の一人である。同名の果物とは全く関係が無い。 CV:石塚運昇(PV)、銀河万丈(2018アニメ) 概要 本編において最初に出てきた死刑囚であり、アメリカはワシントン州タコマ沖上の小島に建つ アルガードス刑務所に収監されていた。 死刑執行時は拘束衣を着せられ十分もの間首を吊られていたがごく普通に生還。 拘束衣を自力で引き千切って絞首刑用のロープで監察医、看守、牧師、所長を皆殺しにし 敗北を知る為東京へ向かった(*1)。 外見は筋骨隆々とした巨体(*2)にサンタクロースのような顔の下半分を覆いつくす長い髭面の老人。 表情は常に穏やかで、その瞬間まで殺意を感じさせないが、唐突に意味不明な挙動と言動で相手にフェイントをかけたり相手の虚を突くことを得意とするタヌキである(*3)。 有形無形を問わず相手の意表を衝く汚い戦術を好むことから 2018年アニメで付けられた二つ名は「卑劣を極めしジェントルマン」。 まさに彼にぴったりの二つ名と言える。 戦闘能力 隠し武器の使用を得意とするが、後述の通り中国拳法の頂点「海王」の座に辿り着ける程の 高い技量の徒手戦闘技術を有しており容易く人体を破壊しうるほどの打撃を繰り出せる。 既に老齢といって差し支えのない年齢に達しながらその体躯の頑強さは常識を逸脱しており 絞首刑からの蘇生、ガソリンを浴びせられた上に焼かれる、全身至る所で完全骨折といった 重傷を負ってもなお生存して報復を仕掛けてくる異様なまでのしぶとさを持つ。 しかし純粋なフィジカルを前面に押し出しての闘争は滅多に行わず その戦術はとにかく汚いのが特徴。 最凶死刑囚の中でもとりわけ隠し持った凶器による攻撃や心理的な弱みを衝いての騙し討ちを得意とし 作中で行った戦闘で最初に「行った」何かには大抵凶悪な「裏」が潜んでいる。 ハッキリと負けを認めておきながら、その後平然と夜襲をかけるといった理不尽も 平然と仕掛けてくるため、確実に安心するにはそれこそ問答無用で命を取る必要のある危険人物である。 凶器攻撃使いという点ではドイルに似ているが ドリアンの場合肉体改造に拠らない凶器を持ち運ぶのを好む。 しかし、手榴弾やら劇薬の入った瓶といった剣呑なブツを胃の中に飲み込んで 好きな時に吐き出す特技を習得しているほか、最後の手段として手に小型爆薬を仕込んでいるため 内蔵式の凶器も備えてはいる。 劇中の使用凶器 含み針 自身の髭を抜いて息を利用して放つ。目潰し攻撃に用いる武器。 火炎放射 口に含んだアルコールとライターを使い大道芸のように猛烈な火炎を噴く。 そこまで殺傷力が高い訳でもないが相手をひるませる威嚇効果は抜群。 ちなみに最凶死刑囚篇ではドイルや烈も使っている。 仕込みワイヤー ジッポライター内に仕込んだ特殊繊維製の超極細ワイヤー。 材質はアラミド繊維にチタニウムを焼結させた代物で、極めて強靭で軽く見えにくいという性質を持つ。 打撃を受けると同時に相手の手に絡ませてワイヤーを引けばいとも容易く敵の手を切断可能。 本来は奇術師が手を触れずに物を浮かせたり動かしたりする手品のタネとして誂えるものなのだが 実際はそれより先にドリアンのような裏社会の人間が高額で購入して凶器に利用しているらしい。 所謂ギロチンワイヤーだが、その性能はあの独歩すらも手首を切断させられるまで ワイヤーの存在に気が付かないほどの隠密性を誇る。 長さと耐久力もかなりあり、高所からの落下の際の命綱代わりにも代用可能と応用は幅広い。 ドリアンの代名詞的武器で彼が使用した武器の中では随一の殺傷力を持つ。 なお、徳川邸を襲撃した折に、独歩が残された右手で放った手刀には一閃で断ち切られている。 ガソリン 徳川邸で反省会を開いていた地下闘技場の面々を「グッドゥイーブニングジェントルマン諸君…」と襲撃した際 ポリバケツに入れて持ってきたお土産。「ガソリンはお好きかな?」と返答に困る問いかけで 迂闊に闘えない状況作りをしていたが、突如乱入した克巳の攻撃で自分独りがひっかぶってしまい さらに火までつけられて人間バーベキュウにされてしまった。 酸入りの瓶 中身は不明だがこぼれた路面のアスファルトがジュウジュウ溶けており、独歩は酸と判断している。 胃の中に格納していたが独歩がクシャミと見せかけ腹に菩薩の拳をぶちこんだことにより 「モロ…」と吐き出して足元に落としてしまい、不発に終わる。 もし体の中で割れてたらえらいことになっていた。 催眠術 相手の心の隙を突いて、相手がドリアンを圧倒しているかのような「都合のいい戦況の幻覚」を見せ幻惑する。 烈が術を解除する知識を持っており、中国拳法の技術という可能性がある。 即席凶器 元は禁酒法時代のマフィアが喧嘩の際にやっていたことらしい。 グリースを塗り付けた手に無数のガラス片を纏わりつかせて作った凶器。 殴りつける際の殺傷力強化を齎す。もちろん殴る側の手にも刺さってかなり痛そう。 爪 刃のように鋭利に研ぎ澄ませた両手の爪。烈も最大トーナメント時に同様の仕込みをしており 中国武術の知恵と思われる。 仕込み刃 靴の裏に内蔵した大型の刃。 蹴り下ろしの際に展開して使用。 小型爆薬 手の甲に仕込んだ文字通りの奥の手。小さなカートリッジ状の爆薬を外科手術で埋め込んであり スイッチにあたる箇所で強く打撃を叩き込むと起爆。敵の顔面を爆風で焼き尽くす。 ただし自身の手も大きく損傷してしまう諸刃の剣。 劇中での活躍 死刑囚全員が集結する前に愚地独歩目的で神心会に道場荒らしに向かい、その代役として相手になろうとした克巳に 不意打ちでの目潰し・帯を利用した首締め・踏み抜いた床板を投げ首に突き刺す等全うな格闘家ならば用いぬ裏技を使い圧倒。 神心会と親交があり、道場へ出稽古に赴いていた烈とも戦うが、 いきなり「アリガトウ」と泣き出し抜いた髭を含み針として使い、眼に向かって飛ばす・酒を使った火炎放射とやはりダーティな奇襲を仕掛けた後逃走。 死刑囚全員が地下闘技場に集まった後、念願の独歩と対決。 顔面に蹴りを食らうもライターに仕込んでいた特殊繊維ワイヤーで独歩の左手首を切断。 そのまま切断された腕で普通に殴った独歩も独歩だが決着は着かず。 スペックが退場した後、柳龍光との戦いでダウンを奪われ敗北した刃牙を叱る為光成邸に集まっていた所をバケツ一杯のガソリンを携え再度侵入。 しかしよりにもよって加藤清澄を師匠とし、空手家でなくなったとしてもドリアンを倒すと決意をした克己により逆にガソリンを浴びせられ人間バーベキュウに。 更に登場した加藤が考案したテグスにゴム管を被せた凶器により耳を削ぎ落とされ、不意打ちの特殊繊維も独歩の手刀により切られた。 万事休すかと思われたが、胃の中に隠していた手榴弾を投げ付けまたしても逃走する。 その後日本軍の地下基地で戦後米軍に使われていたという隠れ家で耳の治療をするが、よせばいいのに加藤の襲撃を受ける。 この時以前2等兵として来日していた事が発覚。 「君では無理だ」ともの凄い残念そうに威勢良く挑む加藤に… ド ン ッ 徳川邸で見たわたしの実力をアテ込んでいるのなら…… 気の毒というほか無い と、これまで使っていなかった中国拳法、更にはグリースを擦り付けた両手にガラスの欠片をまぶし(本人曰くアル・カポネの時代に考案された決闘法)、 凶器完成した状態での容赦無い打撃(自分の手に刺さらないんかは禁句)に加え歌いながら割れた酒瓶を顔に突っ込み捻ると圧倒したが 死の淵に立たされた加藤の中の小宇宙が覚醒。 自分にとっての空手=道具という事を最大限に生かし酒瓶を(足の指で挟んで)被せ蹴られ、 目潰しから金的を含めたラッシュを掛けられ歯を折るという敗北フラグを立て、情けなく降参を懇願するも呆気なく敗れ去った… パン ぐにゃり と思われていたが実は加藤に催眠術を掛けており、これまで戦っていたドリアンは妄想の産物に過ぎないことが発覚。 特殊繊維で首を掻き切り完全勝利、見せしめとしてその身体を神心会内のサンドバッグに詰め込んだ。 その後新宿を目指していたが先の行為で神心会門下100万人を本気で怒らせてしまい、周りを完全に神心会関係者に囲まれた状態で遊園地へと連れ込まれる。 関係者の内一人と組み手をするがやはり圧倒。 「何百人集まろうが君達は一対一でしかわたしと戦えぬ」と挑発をした後 遊園地のアトラクションでもの凄い楽しむ。 しかしコーヒーカップに乗っている最中加藤の未練を晴らすべく末堂が電撃参戦。 「死んでもいい」と言った覚悟を確かめるべくジェットコースター上で戦おうとしたが、船上用に開発された沖縄空手の構え、三戦(サンチン)により末堂の方が有利に。 その直後末堂に組み付いてコースターから飛び降りダイレクトに地面にぶつけさせる半面、特殊繊維を電燈に絡ませ地上スレスレでブレーキを掛ける事により勝利。 その後烈、怒り心頭の克己と共に駆け付けた独歩と再戦。 この時40年前中国で五体のみを駆使して一晩で洞穴を彫り上げた男、烈と同じく海王の名を持つ者、怒李庵海王である事が発覚する。洞穴を掘った動機について原作では触れられなかったが、アニメ版では打岩(岩を拳足のみを使って削り、球体に近づける訓練)の成果とされた。 同門対決は許されないと烈が戦線離脱、しかし独歩は気にせず虎殺しの伝説を誰も信じてくれない事を嘆いてから対戦。 切断されていた腕が生えていた(医者の梅澤により麻酔なしで繋げられた)独歩を見て 「わたしも拳法家として応えるのが筋というものだろう」と言葉を残しておきながら胃の中に強酸入りのビンを仕込んであったなど汚さは相変わらず。 だが戦闘中いきなり独歩とは全く別方向を向いて演舞を始めたが、独歩がテストとして飛ばした小石を手の中で砕き、砂状にして吹き散らし独歩の視界を奪う。 と思ったが独歩は気にせず攻撃、あまりの強さに土下座した。 ……が、その背後にはドリアンが。 加藤を倒した時と同じく闘争者の頭の中でこうあって欲しい安易な敵を作り出す催眠術を掛け、独歩を殺しに掛かる。 今見ているものを永遠のものとするために 行きなさい 終わりのこない夢の世界へ!! が、催眠術に掛かっている筈の独歩に止めの拳を防がれるばかりか、蹴りが炸裂。 ??? 百戦錬磨の末「戦いとは不都合なもの、思い通りにならないもの」という経験が染み付いていた独歩には なんと催眠術中の幻影であるドリアンの動きと実際のドリアンの動きが完全合致。 いわば術に掛かってる記憶すらない状態の独歩にカカトに刃物を仕込んだ靴で攻撃するも真剣白刃取りで防がれ、フルボッコにされる中 「夢をかなえてくれる(敗北を与えてくれる)のでは!?」 と喜びながら、砕かれた歯を飛ばして攻撃するも廻し受けで防御され、左手、胸骨、膝を破壊され、 最終的にはまさかの全身包帯まみれ、意識すら混濁しっぱなしで車椅子に乗った加藤が再登場。 医者の制止を全力で振り切り、自分で点滴のチューブを引き千切り戦おうとする加藤に全力でビビり…… わたしの敗けだァァァァァッ と泣きながら懇願し決着。身柄は病院へと預けられた。 ……が、独歩との戦闘で唯一無事、かつ使われていなかった爆弾が右手首に仕込まれていた事がレントゲンで発覚。 病室に戻された加藤を見届けた後、「けじめ」として独歩宅を強襲し、妻が襲われたと思い(*4)激怒した独歩の顔面に振り向きざまに爆弾をぶつけ、失神に追い込む。 そして意気揚々と路上を歩いていたが烈に遭遇。 そこで烈海王に「強さとは何か」と尋ねる。 烈海王にとっての「強さ」とは。 自己(おのれ)を貫き通す力ーーー 我儘(わがまま)を押し通す力ーーー その言葉に、ドリアンは納得する。 そしてそれは同時に、「敗北」を熱望しながらも、「負けたことがない」ドリアンは… 一 度 も 勝 っ た こ と が な い その真実だった。 己が「武」に全てを捧げるのでは無く、「武」が己に全てを捧げてくれたとカン違いし続けていたドリアンは、既に敗北者であった。 自分が敗北を望んでいたにもかかわらず、一度も勝っていない。 …ドリアンは、自傷気味に喜劇だと笑う。 そして、烈に勝ちたいと小さな願いが生まれるも、烈の拳が飛び……… 気付いていたよ烈 海王 わたしこそが敗北者だったのだ 勝利に彩られていたハズの わたしの人生が その実、暗黒に満ち――――――……ッッ パパがね…2つしかくれないの……………キャンディ… ボクは…たくさん欲しいのに…………… ママはね………いないんだ……。 最期には烈に完全敗北し、今までの矛盾した人生に精神が耐え切れず自我が完全に崩壊、幼児退行を引き起こしてしまった。 この会話から察するに、父子家庭かつ、相当貧乏な家庭の出身だったんじゃないかとかファンには言われている。 そのまま死刑囚編からフェードアウト… かと思いきやオリバに引き連れられそのままの状態で大擂台賽に出場。 楊海王に挑むも、まともに戦えるはずもなく呆気なく負ける。 しかしながらダメージはほとんど受けておらず、楊との本質的なレベル差を感じさせている。 尚、この時オリバとキャンディ越しに濃厚な間接キスをした。 そして… 最凶死刑囚のその後の様子を描く「Revenge Tokyo」においても登場。 現在は中国の道場にて大量のキャンディしか描かれていない油絵を大量の枚数執筆しており、そこそこの値段で売れてもいるらしい。 しかし、執筆作業は深く姿勢を落とした状態で行っており、その姿は中国武術における下半身強化の訓練である「站樁」であった。 站樁はキャンバスの横に置かれた茶碗に入っている山盛りのキャンディを全て舐め終わるまでやっているらしい。 その行動の結果、下半身の筋肉は異常なまでに鍛え上げられ、体重も20kgも増加していた。 ドリアンの行動は巨大な何かへの備えであり、周到な準備の可能性が示唆されている。 自我が崩壊した現在でも本能は「復讐」へと突き進んでいるようだ…。 追記・修正はキャンディを舐めながらお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 独歩(あと加藤)に負けた時に、そこで終わったほうが良かったんでは… -- 名無しさん (2013-08-19 20 38 29) ↑確かにアレは汚いとか狡猾とかじゃなくてただ「往生際が悪い」だけなような。そう考えると花山さんに負けて早々に一抜けしたスペックはむしろ幸せでしたね。 -- 名無しさん (2013-08-19 21 29 50) ↑↑あの時にもう「自分は一度も勝ったことがなかった」事を自覚したんだと思う。独歩への襲撃はけじめのようなものだろう -- 名無しさん (2013-08-19 21 58 04) 「海王ッッッ」 -- 名無しさん (2014-02-04 22 07 34) コイツが死刑囚なんかにならないでマトモな人生歩んでいた場合、大学教授にして中国拳法の海王という形で紳士的で穏やかな顔して物騒なことをのたまいながら解説者をやっていたかもな。 -- 名無しさん (2014-06-25 23 30 51) 独歩に両膝壊されてたのになんでその後歩けたんだろう・・・。 -- 名無しさん (2014-07-21 09 37 37) ↑4 うん、多分それであってる。でも独歩ちゃんとカトー涙目w。 -- 名無しさん (2014-07-22 16 58 09) えー、10代で従軍して日本へ、その後中国に渡って20代の内に海王となる。すげぇ波乱万丈人生だな。海王については後付けな気もするが。 -- 名無しさん (2015-02-05 23 18 53) 隠れ家に帰るときの背中が顔のように盛り上がっていて勇次郎の血縁者説が一部で流れていた -- 名無しさん (2015-04-05 14 13 28) コイツが凶悪犯に堕ちなかったら、海王の称号を持つアメリカ人武道家として温和な哲人風に時として物騒な事を云いながら中国拳法の解説者みたいな事をするキャラになってたのではと思う。 -- 名無しさん (2015-04-05 15 53 38) そういうのは公園海王で十分だよ -- 名無しさん (2015-08-03 19 58 24) こいつの最後は個人的にかなり鬱。敗北を知れて満足したように昏睡してたスペックの後だったから尚更。 -- 名無しさん (2015-09-07 19 40 00) 敗北が知りたいの本意は負けてみたいじゃなくてマトモに戦ってみたいだった事に最後の最後まで気付けず気付いたときにはもう遅かった、憐れとかそういうの超越してる -- 名無しさん (2015-11-06 02 21 04) ↑4 ストライダムの立場が無いな -- 名無しさん (2015-11-11 20 10 09) こいつみたいな、まともに戦っても強いのに敢えて搦め手や卑怯な手段を多用しまくる実力者というキャラ凄く好き -- 名無しさん (2015-11-17 06 06 34) スペックでやりたいことやりきっちゃった感が半端ないだよな死刑囚編 -- 名無しさん (2016-03-20 03 54 33) 遊園地めちゃくちゃ楽しんでたシーン見ると日常系漫画よんでるみたいになごむ -- 名無しさん (2016-03-28 13 09 34) ドリアンの年齢いくつなんだ 烈が10代くらいのときから40年前に20歳くらいだから70歳くらいか? -- 名無しさん (2016-06-12 16 53 36) 引き際だけでなく、格闘家人生そのものも間違えていたってのが救えない。 -- 名無しさん (2016-06-12 17 33 31) 本心では普通に卑怯な手も使わずに戦いたかったんだろうなぁ…… -- 名無しさん (2016-08-25 04 29 46) 倒しても倒してもしつこく出てくるから作者もああいう風な終わり方にしたんだろうな、精神崩壊っていう -- 名無しさん (2016-10-17 00 41 05) 結局、死刑囚各々に気持ちの落し所みたいの作れなかったのがね -- 名無しさん (2016-12-30 19 54 49) ドリアンには「本当に手も足も出ない相手に正面から倒されたかった」って願いが叶わなかった悲哀があるね、それに気付いた時にはもう全てが遅かったのが決着だと思う -- 名無しさん (2017-02-02 18 05 22) 般若の形相の末堂がコーヒーカップ前に仁王立ちしてたコマは爆笑した -- 名無しさん (2017-03-28 09 44 26) 意気揚々じゃなくて、遊園地の時の期待が外れて意気消沈じゃね? -- 名無しさん (2017-04-19 23 16 53) VS加藤でこいつが構えるシーン好き。殺される感が半端ない -- 名無しさん (2017-06-14 10 10 49) 中国編の海王たちとはランクが違う! -- 名無しさん (2017-06-16 19 24 11) 本来独歩に圧倒されるレベルの拳士だったとは思えないんだよね 多分素手のが強かったんだろうな… 幼児退行した姿はちょっと泣いた -- 名無しさん (2017-07-27 11 45 04) ↑3 わかるわ グリース塗った直後のシーンだよな 遊園地はギャグかと思ったが幼少期の事を知ったら来るものがあったな -- 名無しさん (2017-08-21 16 18 38) 中国拳法を使う筋骨隆々長身の老いた白人ってキャラ設定は非常に上手く感じた。スペックに比べると板垣がやや調理に難儀した感はあるが、それでもふしゅると柳に比べれば随分魅力は発揮できてたと思う。総合的にはスペック>>ドリアン>ドイル>>>(越えられない壁)>>>他2名って所か -- 名無しさん (2017-12-15 17 44 32) 元ネタが007の人ってところも何気にキャラと合ってる(秘密兵器的な意味で) -- 名無しさん (2017-12-19 23 08 23) 追い詰められては卑怯な手を使ってその場を逃れるってのはとてもじゃないが勝利者とは言えない。ただ負けてないだけで敗北も勝利もない -- 名無しさん (2018-03-01 18 59 40) ↑ 武器とか負けたふりなどの、どんな手を使っても勝てない敗北を与えてほしいって言ってたじゃん。原作読んでる?負けたふりに騙されて、攻撃を止めた時点でドリアンがっかり。 -- 名無しさん (2018-03-01 20 29 39) 普通に強いのに卑怯な手段も厭わないのが凄い -- 名無しさん (2018-03-01 20 35 18) 独歩が加藤と選手交代せず戦い続けて、ドリアンが手首に仕込んだ爆弾使ってなお負けたなら負けを認めただろうなぁと思う。 -- 名無しさん (2018-08-21 12 40 10) 地下での加藤戦などの歌とか遊園地楽しむ描写、最後の幼児退行が万丈さんの声で聞けるのめっちゃ楽しみ。 -- 名無しさん (2018-08-27 10 42 37) 幼少期に何か辛い思いをして、米兵として来日し土地勘あるくらいにまで暮らして後海王レベルにまで中国拳法をマスターして、何らかの経緯で催眠術や特殊繊維による凶器攻撃を修得。その後重大な犯罪を犯して死刑囚として投獄された後東京に向けて脱獄、最終的に精神崩壊って物凄い人生だな。どんだけ詰め込まれてるんだ -- 名無しさん (2018-09-06 17 20 15) あらゆる手段を使い切った上で敗北したいってのは裏を返せば卑怯な勝ち方にドリアン自身が納得してなかったって事だよなぁ。子供の頃からどんな手を使ってでも勝ち続けなければならない環境に居たと思うと泣ける -- 名無しさん (2018-09-13 12 24 01) 遊園地もほんとに楽しんでたんだと思うとやるせなくなる -- 名無しさん (2018-09-15 01 03 08) 中国拳法マスターしたところまではいいけれど、それでも「負ける」の恐れて催眠術覚えたり暗器つけたり、やってることが全部「勝つこと」じゃなくて「負けたくない」方法。それから目をそらし続けるために自分に「敗北を知りたい」って矜持与えてたのを烈に看破されたせいで何一ついままで勝ってなかったと気付く。その流れは好き。(独歩襲撃らへんは蛇足とは思うが -- 名無しさん (2018-09-17 12 33 17) 結局加藤にも末堂にも拳法挑んどきながら決着恐れて別の方法で倒してるし -- 名無しさん (2018-09-17 12 36 16) 「君達はいつもつまらぬ勝利をもたらしてくれる」ってのも結局ドリアンが自分で「つまらない勝ち方」を選んでただけなんだよなぁ -- 名無しさん (2018-09-30 13 29 47) 精神崩壊して最初に出てきたのがキャンディの話。子供のかわいい我儘も聞いてもらえなかった(虐待されてた?)と考えると、烈に好きなだけキャンディ買ってもらうよう約束できたのはある意味勝利だった可能性が -- 名無しさん (2018-10-07 10 48 36) 過去の描写からすると海王の中でも上位。楊戦みるに衰えた訳でもなさそう。独歩がめちゃくちゃ強化されたのか、実は海王が全員凄く弱いのかって思ってたけど、前者か。 -- 名無しさん (2018-10-13 22 06 29) 他の寺の海王の体たらくを見るに白林寺が飛びぬけてハイレベルだったんだろう -- 名無しさん (2018-10-21 13 10 47) ガムシロと蜂蜜のカクテルを摂取しながら絵を描いてた人が浮かびますねぇ。 -- 名無しさん (2018-10-30 02 14 17) こいつとスペックには勇次郎と戦って欲しかったわ。勇次郎の評価も気になる。 -- 名無しさん (2018-11-01 22 21 35) 復活フラグ立ったな。メンタル面は怪しいが -- 名無しさん (2019-03-01 17 00 34) ↑5 少なくとも海王になる前の修行中の烈よりは上の描写があるしね。 -- 名無しさん (2019-07-14 11 06 33) ↑8幼少期はおそらく父子家庭っぽいし親父からネグレクト受けてそう -- 名無しさん (2019-08-22 02 31 36) 現在のスペックは心が白紙に戻って善でも悪でもない赤子のような存在に還ったと思われるが、そんな彼が闘争に臨むとき、一体その心には何があるのかが純粋に知りたい -- 名無しさん (2020-05-06 00 42 52) よく死刑囚5人の中で誰が一番強いかってネタにされるけど、個人的にはドリアンが一番強い気がするんだよな。単純なパワーだとスペックが上になりそうだけど、こいつの場合は正当な武術でも道具に頼りがちな柳を上回ってトップクラスの実力に加えダーティな手段も使いまくるからな…。 -- 名無しさん (2020-05-25 00 27 42) 汚い手を直撃させる手練手管はドリアンが一番だと思う -- 名無しさん (2020-05-25 04 00 58) ラストもし正気に戻っても復讐の相手である烈はもう死んでるからなぁ -- 名無しさん (2020-05-25 04 58 05) コメント欄が長くなったので、コメント欄をログ化したいと考えています。 -- 名無しさん (2020-06-22 06 38 39) ↑2ドリアンも異世界に行けばいいんじゃない -- 名無しさん (2020-12-16 16 00 51) ↑まさか異世界でのラスボスつとめるのか? -- 名無しさん (2022-03-14 23 19 29) ↑4 独歩みたいに青年時代の話とか -- 名無しさん (2022-12-24 00 09 41) 言うて勇次郎に挑まなかった時点でなぁ…と思う。勇次郎なら小細工も負けた後の襲撃も全部粉砕して完膚なきまでの敗北を与えてくれるだろうに -- 名無しさん (2023-01-18 08 48 57) ぶっちゃけドリアンは弱くね?格闘で独歩に完敗してんじゃん。死刑囚最強(笑)。まあ他の死刑囚も大概だけどな。スペックだけはヤバかったけど -- 名無しさん (2023-06-01 22 20 55) 作者がドリアン冤罪説を最近知って内容についてもけっこう納得したもよう -- 名無しさん (2023-11-22 16 16 12) 実は死刑囚で唯一、刃牙と全く絡まなかった人物でもあるんだよな。他の4人は戦ったり小競り合いしたり何かしら因縁持ってたのに、ドリアンだけが刃牙とは2度ほど顔を合わせただけで全く戦ってない。 -- 名無しさん (2023-11-22 17 43 42) ↑VS神心会のための敵キャラという扱いだった印象。けりをつけたのは客分の烈だったが独歩・克己・加藤と何らかの形で借りを返してはいる -- 名無しさん (2024-04-27 22 03 22) なんだかんだで格は落ちずに退場できたな -- 名無しさん (2024-04-28 11 43 33) 個人的にこいつまではまだ面白かった。往生際が悪いのはまぁその通りだけどその分末路が他4人と比較してもあまりにも救いがないのが良い -- 名無しさん (2024-06-25 12 15 15) 名前 コメント