約 45,025 件
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/9171.html
《異次元との邂逅》 通常魔法 手札を2枚捨てる。 自分フィールド上から任意の枚数モンスターをゲームから除外し、 自分のゲームから除外されているモンスターの中からゲームから 除外したモンスターと同じ枚数を選択する。 そのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。 part19-632 作者(2007/09/10 ID txMPkwJA0)の他の投稿 part19-605 / part19-609 / part19-622 / part19-636 / part19-645 / part19-653 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/7121.html
autolink() N2/W25-042 カード名:屋上の邂逅 ヴィータ カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:5000 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《人形》? 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時か「闇の書覚醒」の効果で舞台に置かれた時、そのターン中、このカードのパワーを+X。Xはあなたの《魔法》?のキャラの枚数×500に等しい。 ……悪魔め…! レアリティ:U illust. 13/04/19 今日のカード。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 闇の書覚醒 3/2 EV 青
https://w.atwiki.jp/1548908-wdt1/pages/341.html
ニヴルヘイム10F:トランサー:愛と死の邂逅 解説:レベル20/レシピ代0400DP 【ユベル】デッキ。 攻略 ※コピー・編集待ち。 合計40枚+00枚 上級07枚 冥府の使者ゴーズ ユベル×3 ユベル-Das Abscheulich Ritter×2 ユベル-Das Extremer Traurig Drachen 下級12枚 キラー・トマト×3 クリッター カオスエンドマスター×3 ザ・カリキュレーター×2 スナイプストーカー 魂を削る死霊 メタモルポット 魔法07枚 大嵐 サイクロン 死者蘇生 終焉の焔×2 光の護封剣 黙する死者 罠14枚 亜空間物質転送装置×2 激流葬 サンダー・ブレイク×2 死のデッキ破壊ウイルス 聖なるバリア-ミラーフォース- ダメージ・コンデンサー×2 闇の幻影×3 リミット・リバース×2 エクストラ00枚
https://w.atwiki.jp/miyabi733/pages/422.html
《カオスファンタズマ:邂逅編》 かつての好敵手、難敵。 未だ見ぬ強敵、猛者。 そして友の幻影、その先へ。 1層~4層戦闘曲 ★ ★ 1層ボス 坂田銀時 夜岸星奈 2層ボス ※エネミー参加可 ドラウド 夜空乃 Ⅷ(オット) 名も無き覚者 3層ボス ※エネミー参加可 虚空の神ヘルシアラ シルバー シエラ ムラクモ 4層ボス ※エネミー参加可 妃菜乃 火愚病 火竜デフェール 魔王・ヴァンパイアロード 5層ボス 戦闘曲 PHASE 1【0 00~2 58】PHASE 2【2 58~】 《ノート》 カオスファンタズマにのみ登場。 表情に幼さを残す青年だが、その目は深淵より深い闇が映っている。 口数は少なく、ただ淡々と挑戦者を殲滅していく。 しかし、彼のボルテージが上がると別人のような興奮を見せ、誠意を持ってして挑戦者たちを迎え討つ。 全てを一瞬にして葬り去る『とっておき』があるとはエリノラの談。 カオスファンタズマへ戻る
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/6275.html
かいこう 収録作品:艦これ改[PSV]/艦隊これくしょん -艦これ-[PC/And] 作・編曲者:大越香里 概要 2016年2月18日に発売されたPSVitaソフト『艦これ改』で、ゲームを起動してニューゲームを選択した直後、初期艦と文字通り邂逅するシーンで使用された楽曲。 後に本家ブラウザ版にも逆輸入というカタチで実装されたが、本ランキングでは初出の『艦これ改』の楽曲として扱われる事が多いようだ。 邂逅とは「思いがけなく会うこと。めぐりあい。」という意味。 寂寥感あるピアノや弦楽器による、全体的に透明感のあるオーケストラの音色が特徴で、これまで『艦これ』に実装された音楽の中でも、群を抜いて綺麗な楽曲に仕上がっている。 ブラウザ版では2016/4/22のアップデートにて追加された。 手に入れた艦娘の一覧、艦娘の紹介(艦船の史実)を知る事ができる『艦船図鑑』の専用曲で、母港(メニュー)画面から「図鑑表示」を開くと聞く事ができる。 「邂逅」は艦船図鑑の専用曲となっており、装備図鑑に切り替えると汎用曲「工廠」が流れる。 以下はブラウザ版実装に際しての大越氏のツイートより引用。 是非聴きながら図鑑を見てみて下さい、よろしくお願いします。 海の底から水面を見上げているようなイメージや、海の底にとどまる歴史のイメージが伝わればいいなと思い作りました。 2016年9月6日に行われた関西フィルハーモニー管弦楽団によるオーケストラコンサートでは、最初にパッヘルベルのカノンが演奏された後、本曲の演奏が艦これオーケストラのオープニングを飾った。 同年5月7日に開催された東京公演では演奏されなかった楽曲であり、嬉しいサプライズとなった。 その後は三越百貨店とのコラボ記念のピアノリサイタルでも演奏された。 過去ランキング順位 第10回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 458位 第11回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 260位 第12回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 330位 第13回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 124位 第14回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 466位 みんなで決める2016年の新曲ランキング 17位 サウンドトラック 艦隊これくしょん -艦これ- KanColle Original Sound Track IⅤ 雨 HMV ONLINE:http //www.hmv.co.jp
https://w.atwiki.jp/srwdd/pages/502.html
パーツ名 シンデレラとの邂逅 キャラ名 カミーユ・ビダン 作品名 機動戦士Ζガンダム CV 飛田展男 専用演出対象 サイコガンダム 実装日 2020年2月25日 パラメータ レベル HP 攻撃力 防御力 照準値 運動性 1 1098 606 558 96 95 100 2745 3030 2790 240 237 110 2790 3120 2880 246 240 メインスロット性能 ビーム強化Ⅲ 特性レベル 効果 0 1 2 3 4 5 全てのビーム属性の与ダメージが[Lv]%増加する 20 21 23 24 26 28 サブスロット性能 タイプ強化Ⅳ(攻撃・防御) 特性レベル 効果 0 1 2 3 4 5 SSR+ 攻撃力・防御力が[Lv]%増加する。 3.5 3.7 3.9 4.1 4.3 4.5 5.5 攻撃・防御タイプのみ、さらに攻撃力・防御力が[Lv]%増加する。 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 3.0 精神コマンド 種類 効果 使用回数 SSR 突撃 1アクションの間、攻撃力が20%増加し、防御力が10%減少する 1 SSR+ 突撃+ 1アクションの間、攻撃力が30%増加し、防御力が10%減少する 1 アビリティチップ変換時のユニークアビリティ 防御力アップ 性能考察 攻撃&防御タイプ向けの初のタイプⅣ支援。 攻撃力・防御力がバランスよく上がるので使いやすい。 精神は防御力が下がるが攻撃力が上がる『突撃』。 『熱血』等と合わせて瞬間的に火力を上げられるので無難に便利ではあるが、倍率が20%と低く回数も1回なので、他につける精神がなければといったところ。 昇格考察 昇格後の精神は攻撃力の上昇値が伸びる。 とはいえ、無理して昇格するほどの効果ではなく、回数が1回なのもそのままなので昇格優先度は低め。 コメント欄 名前 すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/sstabiji/pages/50.html
明 翔 ―忌み子よいつぞ生まれるか、竜の血に侵された人ならざる者よ― 宿屋の固いベッドに腰掛けながら、遠い昔話に引用される一説を見つけ、嘲笑が零れた。 (ああ、そういえば…) 丁度これくらいの頃だった。もう六年くらい前の話―――。 あの頃、両眼は覆っていないのに、世界に色は迸らなかった。髪の色は黒く染まっていたが本当はどんな色をしていたのかは分からない。空の色が青だろうが黄昏だろうがどうだってよかった。家の屋根が何色だとか、カーテンの模様がどうだとか全く覚えていない。帰る家は仮初だったから。 そんな仮初にいる意味がないことに気付いたのは、色もない真っ白な太陽を見つめた時、太陽の輪郭に僅かな色が灯っていると気づいた瞬間のこと。 後腐れなんてなく、後ろ髪を引かれることもなかった。親が俺のことを愛してるだなんて浅はかな幻想と一緒に、全てを置いて家を出た。 (これからどうすっかな…) 行く宛もなく旅をしていてどれくらい経ったかも忘れてしまった。あんまり誉められた生活はしてなかったけど(…どんな生活かって?想像に任せるわ)、この生活に慣れだしたころのこと。 何の変哲もない日だったのに、静寂を打ち切るように、ドクンと心臓が高鳴った。血管の中を血が蠢きまわる。不意に夜空を見上げた、満天の星空が 瞬いているのに月の姿はどこにも見えない新月の夜―――。 (やべえ…ッ) どくどくと血か駆けずり、頭を侵していく――古の記憶が自分の意識を凌駕していく感覚。気の狂うような怒り、悲しみ、憎しみ…それに勝てないことは分かっていた。記憶が俺の名前を呼んで、いつものように意識を手放した。 『大丈夫か?』 そう呼ぶのは知らない声だった。目が覚めたとき、俺はどっかの森の地べたに横たわっていた。真っ暗な森に、僅かな光源があった。パチパチと火の爆ぜる音がする。火の影になって黒いシルエットで話しかけるそいつは焚火を囲い、ほんの少しだけ顔をこちらに向けて話した。 ――それが、俺の名前も知らない『師匠』との出会いだった。 『悪いが封印させてもらったぞ』 『封印…?』 『ああ、血継封印の呪いだ。右目は隠れるが我慢しろ。暴走するより随分いいだろ』 俺は眼帯の下で疼く右目を抑えた。血管を駆けずり回っていた血潮がそこに凝縮され、鼓動を刻んでいるのが分かる。 『お前さん、何したか覚えてるか?――って覚えてるはずないよな。まあ端折って話すとだな、近くの村からギルドに通報があった。竜哮が聞こえるってな。それで派遣されたのが俺ってわけだ。現場に向かうと意識を飛ばした半竜が一匹。暴走するお前を止めて、封印を施したってわけだ。』 師匠が腰をあげ、寝ころぶ俺の元に近寄る。 『まあ被害もなく、めでたしめでたし。』と言いながら、俺の頭を粗っぽく撫でた。 『そういや、お前さんの名前は?』 『ッ……―――』 全てを置いて家を出た。唯一の繋がりだった、呼ばれなかった名前も。その名前はもう言えなかった。師匠は笑うと、『そうか』と言って、『うーん…んー…うぬー…』と唸りだし、数分後それが止んだと思うと、俺に向かって『ショウ』と呼んだ。 『え?』 『飛翔の翔だ』 『………翔…』 『なんだ、不服か?』 『べつに…』 『翔、行く宛はないんだろう?』師匠は言わずもがな分かっていた。『じゃあ当分俺についてこい。名を付けたんだ。一人前になるまで面倒みてやるさ』 『…………』 『不服か?』 俺は何も言えなかった。その変わりに、 『あんたの名前は』 と、そう尋ねた。 『名前なんてねーよ、お互い様さ、お前も俺のことを好きに呼べ』 『じゃあ、“師匠”…?』 『―――なんか一気に老けこんだ気分だな…』 これが、俺と師匠の最初の出会いだった。 【NEXT】静寂 【BACK】旅は道連れ?
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/88.html
(静かな公園の時計台前) ガロード「(そわそわしながら)えーっと…、まずはあそこに行って、次はブツブツ」 ティファ「ガロード…」 ガロード「ティッ、ティファ?!えーっ、えっと、まっ、待った?そんなに長い間待っ ていないよって一体俺は何いっているんだ?」(少々パニック気味) ティファ「(吃驚した後、ほほえんで)いいお天気ね…」 ガロード「え、ええっと、ああ、そうだめって痛ぇ!舌噛んだ!」 ティファ「クスッ、じゃあ、行きましょう、ガロード」 ガロード「あ、そ、そうだね、ティファ」 ガロード「公園の西側に噴水ができたんだ。綺麗なんだけど、少し辺鄙なところにある せいか、人もあまりいなくって。人混みじゃないからティファも平気かと思っ てさ」 ティファ「ありがとう…ガロード…」 ドモン「でやーっ!!」 ガロード「でやーって、あの声まさか…」 ドモン「とりゃーっ!!」(錆びた刀で木に斬りつけている) ティファ「知っている人?」 ガロード「うちの3番目の兄貴…。修行に行き詰まっているとは聞いていたけど…」 ティファ「けど、今のあの人の心は澄み切っています…。鏡のよう…」 ガロード「じゃ、ついにやったのか兄貴。よかった…。けど、市有地の木に斬りつける のはやばいんじゃ…」 警官「こら、貴様!何をしとるんだ!!」 ドモン「えぇーい、うるさい!修行の邪魔をするな…って、こらなにをするはなs」 ガロード「次は、何か食べに行こう。うちで一番舌が肥えている兄貴がほめていた店だ から、ティファもきっと気に入ると思うんだ」 ティファ「そう…」 ガロード「あれ、あそこの花屋の前にいるのって…」 シロー「ウーム…(迷っているようで行ったり来たり)」 ガロード「花屋とシローの兄貴って、何とも似合わない組み合わせだ…」 シロー「(意を決して)あのっ、ばっ、バラをはっ、花束にして下さい!!あっ、ある だけ全部っ!!」 ガロード「うわーっ、見てらんない…。ティファ、ちょっといいかな?」 店員「え、本当にあるだけ全部ですか?」 ガロード「兄貴、アイナさんとデートだろ」 シロー「ガロード?!何で知ってるんだ?」 ガロード「ばればれだって…。そんな、兄貴にだって抱えきれない数を渡されたってアイ ナさん困るだろ。もっと考えなよ」 シロー「そ、そうか?じゃあ、どんなのがいいかな?」 ティファ「お相手は清楚な方ですね…。でしたら…」 シロー「ありがとう、いい感じになった。ティファさんも、ありがとう」 ティファ「いいえ…」 ガロード「がんばんなよ、兄貴!」 シロー「オマエモナー」 ガロード「ティファ、会計してくるから、表で待っていて」 ティファ「はい」(カラン) ティファ「あ…」 フランダース「ワンッ!」 ティファ「どうしたの?一人なの?」 フランダース「ワン!」 ティファ「そう、ご主人様を待っているの…。お名前は?(頭を撫でる)」 フランダース「(おとなしく頭を撫でられている)」 ティファ「そう、フランダースっていうの…」 シャクティ「お待たせ、フランダース。あの、フランダースが何か…」 ティファ「え、ただ撫でさせてもらっていただけで…」 ガロード「あれ、シャクティ?どうしたの?」 シャクティ「ガロードさん?」 ガロード「ティファ、こちら、うちの弟のウッソの『特に』親しい友達のシャクティ・ カリン。こちらはティファ・アディール。俺の、えーと、その、なんだ…」 シャクティ「クスッ初めまして。ちょっと日用品を買いに来たんです」 ガロード「そっか…。がんばってるな」 シャクティ「ありがとうございます。それじゃ、私行きますので」(ペコリ) ガロード「おう、じゃーな」 ティファ「……」(ペコリ) ガロード「あれ、ヒイロだ…」 ティファ「ガロードの兄弟の?」 ガロード「そうなんだけど…。あ、リリーナも一緒だ。これはまた珍しいものを見た。 ちょっと後をつけてみよう、行くよティファ」 ティファ「…」 ガロード「おいおい、一緒に歩いているのに並ばないで、さりげなく位置を変えている よ…。しかも時々尾行をチェックしている。ひょっとして帽子を目深にかぶっ ているのは視線を隠すためか?この陽気のいい時期に、口元が隠れるように襟 を立てているのは唇の動きを隠すため?うわ、茶店に入っても、窓際、壁際を 避けてなおかつ自分は入り口を確認できる視界を確保しているよ…。何考えて んだ、あいつ…」 ティファ「あの人の心がよく伝わってきません…」 ガロード「ティファでもわからないなんて…」 ティファ「けど、とても大切に思っていることはわかるし…」 ガロード「そんなもんかなぁ…。げ、ヒイロと視線があった。やばい、ばれた。行こう ティファ!」 (夕方) ティファ「…それじゃあ、そろそろ…」 ガロード「あ、えっと、ティファ、うちで晩ご飯食べていかないか?」 ティファ「え…」 ガロード「いや、別にいいんだ、ティファもまだ賑やかなところになれていないし…」 ティファ「…行っても、いいの?」 ガロード「え、もっ、もちろん。じゃ行こう!」 ガロード「ただいま~」 ロラン「おかえり~って、あれ、彼女同伴?」 ガロード「へへっ、ティファも晩ご飯一緒していいかな?」 ロラン「ああ、一人分くらいなら大丈夫」 ティファ「…暖かい…」 ガロード「ティファ?どうした?」 ティファ「なんでもない。おじゃまします」 -終- link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ ガロード・ラン シャクティ・カリン ティファ・アディール
https://w.atwiki.jp/rivatan/pages/45.html
友の家を出たイフリーたんの頭上には、満面の星空が広がっていた。まるで、散ったまま消えない花火のような星空だった。 「ここ最近の星空の歪みは、乱れが原因やもしれん」 バハムーたんの言葉をイフリーたんは頭の中で復唱し、星空を見上げた。白鳥座の辺りがぶれているのを見つけるのに、それほど長い時間はかからなかった。 あれがバハムーたんの言っていた“歪み”なのだろう、とイフリーたんは思った。そして、その場所に向けて、飛び上がっていった。 イフリーたんは傍らの家の屋根に降り立つと、改めてその歪な空を見上げた。何か巨大な生物のように見えるそれに、イフリーたんは少したじろいだ。 その刹那、星が二つばかり増え、空が声を上げた。 「誰だ・・・」 当初イフリーたんはその声が自分に向けられたものだとは気づかなかった。しかし、また空を見上げたとき、イフリーたんは二つの星と目が合ってしまった。 「気づいたな」 言うやいなや、歪な星空がイフリーたんに迫ってきた。イフリーたんと比べて、三倍以上の大きさだ。 「ファイガ!」 イフリーたんはそこに向かってファイガを放つ。しかし、まっすぐに飛んでいったその炎は星空へと吸い込まれていった。 「なっ・・・消えた!?」 イフリーたんの口から思わず声が漏れる。そのわずかな間にも、歪な星空はイフリーたんへと迫ってきていた。 「ならば・・・フレア!!」 イフリーたんは渾身の力を込め、フレアを放った。だが、フレアもまた星空へと吸い込まれていった。 「効いて、ないだと・・・」 「もう終わりか?コメット」 十分に近づいたと思ったのか、あるいは今までは様子を見ていたのか、星空の魔法がイフリーたんへと放たれた。高速で降り注ぐ隕石はイフリーたんに避ける事をさせず、彼女に直撃した。 「うわあぁぁぁ・・・」 そのまま屋根から落下し、イフリーたんは地面に叩き落された。その間にもコメットが降り注ぎ、もののわずかな間にイフリーたんは瀕死の重傷を負ってしまっていた。 ここで負けたら、女はどうなる!“調和の乱れ”はどうなる! イフリーたんは重くのしかかる瞼を開けようと奮起し、最後の力を振り絞って立ち上がった。 「まだ、だ・・・フレア!」 空に向かって再びフレアを放ち、イフリーたんは膝を付いた。これ以上、イフリーたんは動けそうに無かった。しかし無常にも、乾坤一擲のフレアはわずかばかりのコメットと相殺し、消滅した。 相殺し切れなかったものも、新たに詠唱されたものも次々とイフリーたんに降り注ぐ。もはや、イフリーたんはそれに耐えようとすることすら適わなかった。唯一、薄れていく意識の中で女の顔を思い浮かべることだけが、彼女にできたことだった。 やがて、コメットが止んだ。星空は暫くイフリーたんを見ていたが、すぐに踵を返し、空へと戻っていった。 サクッ、とイフリーたんの頭に何かが刺さった。そして、今度は薬瓶がぶつけられた。 「何やってるのよ」 不意にした声に、イフリーたんは目を開けた。そこには最期に目に浮かんだのと同じ顔があった。 「女・・・?」 イフリーたんは更に言葉を続けた 「どうしてここに?まだ入院してるはずじゃねぇのか?」 「バハムーたんに聞いたのよ。貴女がが独りで戦ってるって。だからこっそり抜けてきちゃった。」 女はにっこりと笑って言葉を閉めた。そして、一瞬閉口したイフリーたんが話すのを待った。 「・・・じゃあ、“調和の乱れ”についても聞いたのかよ」 「うぅん、それはまだ。時間がもったいなかったから。アイテム取りに家に行かなきゃならなかったし」 「アイテム?」 「そ、フェニックスの尾とか、エリクサーとか銃とか材料とか・・・」 女は、リュックサックを降ろすと、その中から色々と取り出して見せた。そして、銃と材料以外をまたしまった。 「そんなに持ってきやがったのか・・・」 「うん。お母さんが、前アイテム師やってたころのだけどね」 「そういや、親父さんは現役の召喚士だったっけ」 「そ、だから貴女と出会えたの。」 女は小さく笑った。けれど、それは淋しさを湛えたような笑顔だった。思わず言葉を失うイフリーたんに女は話を変えた。 「それより、アトモスに勝つには戦略を立てないとダメよ」 「アトモス?」 「あなたがさっき戦っていた相手。コメットで全てを破壊し、全てを吸い込む悪魔。」 「じゃあ、あいつを放っておいたら・・・」 「そのうち、この町はあいつに飲み込まれてしまう。」 場にしばしの沈黙が訪れた。何があっても勝たなければならないというプレッシャーがイフリーたんにのしかかった。 「だけど、どうすりゃ勝てるんだ?私のフレアだって飲み込まれてしまうのに」 「大丈夫。私にいい作戦があるんだ」 「何だ?」 女は材料を3つに分けて、イフリーたんに渡した。そして、銃を構えて続けた。 「私が指示する弾薬を3種類作って欲しいの。そしたら、私が隙を作るから、その間に背後から攻撃して?」 「そんな危ないまねさせられるか!」 「だったら、貴女も戦わないで!」 急に大声を上げたイフリーたんに対して怯むことなく、女も大声を上げた。目には少しばかりの涙があった 「貴女ばかりが戦ってるのなんて耐えられない。私も戦いたいの。だって、私は貴女のマスターだよ?」 「女・・・わかった。ありがとうな」 「うんっ」 女の顔に笑みが戻った。 「私は銃のメンテナンスしてるから、精製よろしくね。」 「おぅ」 女は物陰で銃のメンテナンスを始めた。銃は相当古いものらしく、時折女は落胆の悲鳴を上げていた。 一方のイフリーたんは、与えられた材料で弾薬を精製していた。彼女自身、何度か弾薬の精製をしたことはあったものの、女が提示した弾薬など聞いたことも無く、中身も複雑であるため、苦戦を強いられていた。 しばらくの時が流れた。 未だに空は暗く、アトモスも健在であった。しかし、女は銃のメンテナンスを、イフリーたんは弾薬の精製を終え、アトモスに対する二人の準備は整っていた。 そして、手筈どおりイフリーたんは物陰に隠れた。 「アトモス!降りてきなさい、私があなたを殺してあげるわ。」 言うやいなや、女はアトモスに銃を撃った。星が二つ増えた。 「今宵は、騒がしい夜だな。二人目の獲物が来ようとは」 同じように、アトモスは女に向かって近づいてきた。 「あなたにふさわしいソイルは決まったわ」 しかし、怯むことなく女は言い放った、 そして、一つずつ銃弾をはじき、銃へと入れていった。 「全てを包む深緑の光、ホーリーグリーン」 「何を企んでいるかは知らぬが、無駄な足掻きだ」 「地に降り注ぐ希望の光、シャインホワイト」 「コメット!」 「そして、魔を寄せ付けぬ紅蓮の光、ルビークリムゾン」 女がトリガーを引いた刹那、銃口から眩い光が溢れ出し、女を包んだ。 「出でよ、召喚獣カーバンクル!」 そして、緑色の狐のような獣が現れると、女に紅い光を浴びせ、再び消えた。直後、コメットが女に当たった。 イフリーたんはそれを最後まで見ぬままアトモスの後ろに回りこんだ。アトモスの口の中に、コメットが吸い込まれていく。アトモスが振り返ろうとする。 だがイフリーたんはそれを許さず、アトモスにハイキックを叩き込んだ。アトモスはそのまま地面に叩きつけられた。イフリーたんはすぐにその後を追い、麻痺して動けないアトモスにそっと触れた。 「フレア」 「グオオォォォォ・・・」 断末魔とともにアトモスは塵と消えた。零距離でフレアを放たれたのだから、無理も無かった。 「お疲れ様」 女がイフリーたんに声をかけた。イフリーたんは大きく深呼吸をしてから答えた。 「さんきゅ。しかし、さっきのあれはなんなんだ?」 「銃を使った召喚魔法よ。」 「そんなことができるのか・・・」 「うん。でも、銃は壊れちゃったけどね。」 微笑みながら女は言った。そこにはほんの少しの淋しさも無かった。まるで、しかたないよ、という微笑みのようだった。 「いいのか?あの銃はお母さんの形見じゃ・・・」 「別にいいのよ。こういうことに使ったんだもん、お母さんも許してくれるよ」 「そう、だな」 それを聞いて、イフリーたんはいたたまれない気持ちになった。女が生半じゃない覚悟を持って、共に戦おうとしたことを漸く知った。 「もう帰りましょ?今日はもう疲れたわ」 「おぅ」 「これからも戦うんでしょ?」 「ああ“調和の乱れ”を正すまでは。」 「私も連れてってね。独りに、しないでね。」 「ああ、ずっと一緒だ。」 イフリーたんは女の問いに強く答えた。 一緒にいよう、一緒に戦おう、一緒に生きよう、命に代えて守り抜こう。様々な決意を胸に、イフリーたんはそっと女の手を握った。 本当はこれと「決意」で1まとまりだったのですが、筆の遅さで断念。 多分、しばらくこのシリーズで続くかと思います。
https://w.atwiki.jp/quatropiliastro/pages/209.html
「静かですね」 高層ビルの間から見える夜空を見上げて瀬田宗次郎は呟く。聞く者など何処にもいない。虚空に向かって放たれた独り言に、応えるものがいた。 【人が皆眠るから、夜というものは静かなものなのだろう】 静かな声、宗次郎だけにしか聞こえぬ念話ではあったが、実体化していても夜の静寂を乱さぬだろう。そんな声。 「違いますよ。最近感じていた気配がしなくなったんです」 刃を交え、血を流し身を削り骨を削り、そうやって命を削り合う気配。そういった『闘争の気配』といったものが、ここ数日綺麗さっぱり消えていた。 代わりに有るのは、獲物を探し求める気配、獲物の隙を伺う気配。 闘争では無く狩猟のそれに近い気配。 死と闘争は絶えたわけでは無く、ただその気配が動から静へと変わっただけだ。 「志々雄さんや緋村さんなら、もっとはっきり判ったんでしょうが」 剣嵐血風吹き荒れる京都で闘い、幾多の死線を潜り抜け、その度に死を振りまいた二人と違って、宗次郎はそういった経験が極めて少ない。 戦乱も終わり、世が泰平に向かい出した時に剣を手にした彼は、闘争の気配を感覚として捉えることができない。 それでもこの地に満ちる戦意と欲望は、彼の希薄な感情にもひしひしとその存在を告げている。 「何にせよ、今は戦う気になりません。ですが、他の人達には会ってみようと思います」 【戦いに行く様なものではないか】 「向こうが襲ってくれば、その時は逃げますよ」 そう言った宗次郎の笑顔が、いつものものか、それとも違うものなのか、シルベストリには判らなかった。 そうして宗次郎はブラブラと歩き続ける。この行為は探索では無く散策。宗次郎のいた時代には存在しなかった高層建築が立ち並ぶこの一帯は、ひどく宗次郎の興味をそそるものが有った。 目に映る全てが物珍しく新鮮だが、鮮烈に視覚に訴えるこの区域は何度歩き回っても飽きが来ない。 そうして当て所無く歩き回る事暫し。 突如として頭上から轟音が聞こえ、地面が僅かに震えると。 「わっきゃあああああああああああ!!!!」 彼らの頭上から素っ頓狂な声と共に少女が降ってきた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「何をやっているんですか」 「……………ふふーん♪カワイイボクは流石だと思いまして」 二人がいるのは高層ビルの屋上、バラエティ番組の罰ゲームでバンジージャンプやらされたや、演出でスカイダイビングさせられた事を幸子はしみじみと思い出していた。 あの時は半泣きになってしまったが、こんな処でも平然としていられる様になる辺り、流石はカワイイボクである。克服できないものなどカワイイボクには存在しないのだ。 「探しものでもしているのかと思いましたよ」 「探しもの………」 そう言われてボクは考え込む。ボクはここに何をしに来たのか?他のサーヴァントでも探しに来たのか? 「違う……」 ボクはそんな事のために来たわけじゃない。聖杯に願う事が有るのか自分には判らない。戦う理由がはっきりしていないのに戦う為に行動なんてしない。 只々目の前に居る『ボク』の気持ちを知りたかっただけ、あの青空で冒険していたボクはどんな気持ちで空にいたんだろうか。 そう思ってここに来たのだが、夜闇の中、見下ろす地上は、巨大な怪物が開けた大口を連想して、只々気味が悪かった。 尤も、昼の明かりの元でなら、竦んで腰砕けになるだけだろうが。 「ボク達が巻き込まれた事態をまだ理解できていないんですか?」 『ボク』と同じ処を見下ろしてボクは言う。 「いくらカワイイボクでも殺し合いなんて初体験ですしね……。今迄他の組と遭ってもいませんし」 そう言ってはにかんだ『ボク』に『ボク』は僅かに苛立ちを覚えて、苛立ちを紛らわす為に視線を上げて夜空の彼方を見やり─────。 『ボク』は『ボク』を屋上から放り投げた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 夜の街を彷徨する百夜ミカエラは聖杯に対する憤りを禁じ得なかった。 聖杯戦争とは複数組による殺し合い。もし仮に集められた者達が慎重策を取って戦わなかったり、あり得ないことと思うが願いを持たずに、ただ巻き込まれただけの者達がいれば、そう簡単に戦ったりはしないだろう。 そういった事情から全員が様子見に徹し。千日手に陥らぬ様に、殺し合いを円滑に行わせる為には、戦う動機を持ち、尚且つ積極的に攻勢にでる理由を持つ者が居れば良い。 その点ではミカエラは最適と言える。家族である百夜優一郎を救うという願いを持つミカエラに戦わないという選択肢は無い。更に此処での役割に基づいて与えられた『家族』がミカエラを積極策へと駆り立てる。 フェリドの戯れで惨殺された家族、最早二度と帰らぬ家族。 例え偽りのものであっても、また家族を奪われるのはミカエラには耐えられない。 故にミカエラは積極策を採るしか無いのだが─────此処に大きな問題があった。 燃費の悪いバーサーカーに疲労の回復ができない自分。必然、短期決戦を行うこととなる。だが、聖杯戦争はどれだけいるか判らない数の主従を相手取る消耗戦だ。 ミカエラ達はフルマラソンに出場させられたスプリンターの様なものだった。 『家族』を巻き込まない為にも、籠城戦は使えない。外に出て戦うしか無いが、最初から戦い続ける、などというのは愚中の愚。同盟という選択肢も、人を信じないミカエラには存在しない。 結果として、適当に街を探索し、他人が戦う処を観察、機があれば不意を突いて殺す。 そう決めたミカエラは、適当に目を付けた高層ビルに登り、優れた視力を活かして、高所から街を観察しようとしたのだった。 何しろ彼に与えられたサーヴァントは小技の利かないどころか、理性の無いバーサーカー。ミカエラ自身にも索敵の為の技術など無い。精々が高所から街を見張るくらいしか無いのだった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「いきなり見つけることができるとはね」 登ったビルの屋上から見える高層ビルの屋上に、いきなり他の組が見えてミカエラは面食らった。 かなりの距離が有る為、此方に気づいていない二人組を観察するが、どう見ても同じ人間がマスターとサーヴァントをやってる様にしか見えない。 理解に苦しむが、そこは考えても仕方ないので放っておく、そんなことよりも重要な事を、わかる範囲で確認する。 ミカエラの目に見える相手のステータスは平凡そのもの、マスターも元居た世界で戦った日本帝鬼軍の者達と比べるべくも無い、只の一般人そのもの。 これならバーサーカーの宝具で不意を突けば一撃で諸共に葬り去れる。 ─────殺せ。 ミカエラの殺意に獣が応えた。 獣の背後の空間が縦に裂け、全長20mにも及ぶ亀裂が生じると、絡み合った無数の刃が禍々しい切っ先を揃えて迫り出してくる。 その形状はまるで、鎌首をもたげた大蛇か、獲物目掛けて今まさに突き立てられようとする巨大なサソリの尾を思わせた。 「オオオォォォオオオオオアアアアアァァァァアアアア!!!!!!!」 最早爆音としか聞こえない怒号と共に刃の大蛇か獲物目掛けて飛翔した。 向こうのビルにも優に届く大音声であったが、刃の速度は音を遥かに超えた速度の為に、怒号が届いた時には二人の少女は原型を留めぬ程に切り刻まれた後だろう。 そう思っていたのだが、サーヴァントの方が唐突にマスターを屋上から放り投げて、自分も後を追って飛び降りた。 バーサーカーが攻撃を開始する直前、向こうのサーヴァントが此方を見たが、それで気付いたにせよ、秒も無い時間の中で、よくやったものだと感心すら覚える。 見た目とステータスからは窺い知れない、戦闘経験を持っているのだろうか? ビルからビルへと飛び移りながらミカエラはそんな事を考えていたが、バーサーカーの攻撃で屋上どころか上部の三分の一が穴だらけになった二人が居たビルの上に降り立つと、地面目掛けて飛び降りた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「おっと」 少女の落下地点に居た宗次郎は大きく後ろに飛びす去った。落ちて爆ぜた肉体から飛び散る血飛沫も届かない位置で、落ちて来る少女を見やる。 「おや」 宗次郎は宙を見上げて一声漏らす。落ちてきた少女を、同じ顔の少女が宙吊りにしてパラシュートで優雅に降りて来る処だった。 「マスターと同じ顔のサーヴァントですか」 呑気に話しかけた宗次郎の立っていた場所が爆発したのは、直後のことだった。 その時既に5mも後ろに飛んでいた宗次郎目掛けて飛来した瓦礫を、実体化したシルベストリが払い落とし、宗次郎を抱えて再度後ろに跳躍、秒にも満たぬ間を置いて、宗次郎の立っていた場所に巨大な刃が突き立った。 「カワイイボクに思わず手を出してしまうのは判りますが、イキナリ他の人に目を向けるとはひどいですね」 腰を抜かしてへたり込んでいる幸子の前に出たアヴェンジャーが大鎌を取り出し。 「いきなり殺る気の人と遭っちゃいましたか」 宗次郎とシルベストリが得物を抜いて構える。 そして、四人を前に、百夜ミカエラとバーサーカーは、無言で殺意を滾らせた。 この局面はミカエラにが非常に好ましく無い展開だった。弱小な主従を不意打ちで殺せると思ったからこそ仕掛けたのに、自業自得とはいえ二つの組を相手にする羽目になっている。 ミカエラ自身の戦闘能力も含めれば、負けはしないが楽に勝つのは困難だ。序盤から消耗する事を避けなければならないミカエラとしては、撤退を考える場面である。 更にこの状況ではマスター狙いも難しい。バーサーカーに敵サーヴァントを抑えさせて、自分がマスターを狙うという手を使おうにも、相手が2組居る以上、サーヴァントに遮られる可能性は大きい。 少女の方を手早く殺せれば楽なのだが、同じ顔をしたサーヴァントがそれを許さないだろう。 少年の方は、少女を見た時の発言からマスターと判ってとっさに狙ったとはいえ、不意打ちで仕留めるつもりだったのを完全に回避してのけた辺りかなりの強者。 敵サーヴァントのステータスを見る限り、2対1でもバーサーカーが一方的に不利とはならないが、敵のスキルも宝具も不明では、力押ししか能がないバーサーカーでは不安要素が大き過ぎる。 ─────退くぞ。 狂風の様に荒れ狂う殺意以外、何も感じられない、嵐の夜を思わせるバーサーカーの思考に念話で撤退を伝えると。ミカエラの身体は宙に舞った。四人を確と見据えたまま、ビルの壁面を足場に上方目掛けて跳躍を繰り返す。 「ルオオォアアアアアアアアアア!!!!」 残されたバーサーカーの背後の空間が裂け、そこから無数の刃が切っ先を覗かせ、 バーサーカーの怒号と共に、散弾として四人に対して撃ち出される。 幸子を抱えて幸子が攻撃範囲の外へと飛び出し。 宗次郎とシルベストリも射線上から逃げ出した。 アスファルトの路面を切り刻み、道の突き当たりに有ったビルの壁に大穴を開けた刃の嵐が収まった時、金髪のマスターも赤い獣のバーサーカーも、姿を消していた 【百夜ミカエラ@終わりのセラフ】 [状態] 健康 [装備] 「剣」 [道具] 無い [令呪] 残り三画 [所持金] 学生だが孤児院住まいなのでそんなには無いだろう [思考・状況] 基本行動方針:優勝狙い。まずはある程度情報を入手してから、 バーサーカーの火力で他の敵を潰していく 消耗は避ける 1.『家族』を巻き込まない様にする 2.慎重に行動する [備考] 1.輿水幸子&アヴェンジャー(輿水幸子)を認識。ステータスを確認しました。 2.瀬田宗次郎&アサシン(シルベストリ)を確認。ステータスを把握しました 【黙示録の獣@.hack//G.U.TRILOGY】 [状態] 健康 [装備] 無し [道具] 無い [所持金] マスターに依存 [思考・状況] 基本行動方針:?????? [備考] 1.輿水幸子&アヴェンジャー(輿水幸子)を認識。ステータスを確認しました。 2.瀬田宗次郎&アサシン(シルベストリ)を確認。ステータスを把握しました ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「去ったな。気配を感じない」 気配を探ったシルベストリが敵が退いた事を告げる。無言で頷いた宗次郎は、刀を鞘に収めると、へたり込んでいる幸子の方に顔を向けた。 「貴女もマスターなんですね」 「……ひゃっ…ひゃい……」 いきなり話し掛けられて、幸子は呂律の回らない舌で何とか返事をする。 極々短時間に終わった戦闘だが、金髪の少年と赤いバーサーカーが叩きつけて来た真正の殺気と、己の命など簡単に奪える暴力の嵐に、幸子の思考と精神は未だ本調子に戻らない。 「そうですよ。カワイイボクが二人!略して「KBH」チームです!!」 代わりに答えたのはもう一人の輿水幸子、アヴェンジャーだった。 「カワイイボクが二人?やはり同じ人なんですか?」 「あわわわわわ…………」 幸子は頭を抱える。そもそも自分と同じ顔で有る以上、出会えばサーヴァントとマスターが同じ人物と容易に知れるのは必然。幸子が今まで戦いを避けて来たのは、出会えば正体が即座にバレる為である。 何しろアヴェンジャーは、アイドルであるカワイイボクと同じ顔をしているのだ。カワイサ2倍で否が応でも人目を引くし、簡単に真名もマスターの身元もバレるだろう。 動揺しながらも、何時の間にか精神状態が常時のものへと戻っている幸子だった。 「抜刀斎さんと緋村さんみたいなものかな?あの人も今と昔とは違うようだし?」 幸子の動揺を余所に、宗次郎は嘗て戦った男の事を思い出していた。 「マスター、この二人をどうするのだ。私とマスターなら対した障害にはならないが」 抜剣すれば確実にアヴェンジャーの首を落とせる位置で、静かに佇んだまま─────その実何時でも剣を抜ける姿勢でシルベストリが尋ねる。 「昔の僕ならそうしたんでしょうけどね」 弱肉強食。志々雄真実の掲げた理念に従って生きていた頃の宗次郎ならば、即座に2人を殺していただろう。 勝ち残った一組という、只一つの席を争う者同士。出会えば何方かが死ぬのが道理。ならば弱い方が死ぬのが摂理。 然し、今の宗次郎は弱肉強食の理に生きてはいない。否定はしていないが、積極的に実行する気にもならない。 「貴女たちは何の為に戦うんです?聖杯というものが、どうしても必要なんですか?」 何の感慨も感じさせない質問。だが2人の答え次第では、収めた刃が再び鞘走る事だろう。 「ボクは…まだ、判りません。けれど、ボクと一緒にいきたいです」 いきたい。とはどういう意味か、『生きたい』か『行きたい』なのか。 「ボクは…帰りたいんです。ボクのいた場所に。でも聖杯をその為にどう使うかは……判りません」 宗次郎は2人の答えを聞いて暫く考え込んだ。 そして─────。 「僕達も戦う理由が判らないんですよ。判らないもの同士、答えが見つかるまで、一緒に行動しませんか?」 宗次郎の提案に2人の輿水幸子は顔を見合わせた。 「ど…どうすれば?」 「見たところ荒事にも慣れている様ですし、組んだ方が良いでしょうね」 アヴェンジャーは宗次郎とシルベストリが、2人の死命を容易に制する場所に陣取って居ることを、幸子には伝えなかった。きっと怯えるだろうから。 「わ…判りました。一緒に行動しましょう。カワイイボク達をよろしくお願いしますね」 共に道を見出せぬ者達は、ここに手を取り合うことに…………なったのだろうか? 【D~4ビル街/1日目 夜(21 00)】 【瀬田宗次郎@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 】 [状態] 健康 [装備] 無銘の刀 [道具] 無い [令呪] 残り三画 [所持金] 学生相応 [思考・状況] 基本行動方針:答えを探す。答えによっては聖杯を獲るのも吝かではない。 [備考] 1.百夜ミカエラ&バーサーカー(黙示録の獣)を認識。ステータスを確認しました。 2.輿水幸子&アヴェンジャー(輿水幸子)を認識。ステータスを確認しました。 3.輿水幸子と行動を共にする事にしました 【シルベストリ@からくりサーカス】 [状態] 健康 [装備] 左手及び、身体に内蔵された剣。 [道具] 無い [所持金] マスターに依存 [思考・状況] 基本行動方針:宗次郎と共に答えを探す。 [備考] 1.百夜ミカエラ&バーサーカー(黙示録の獣)を認識。ステータスを確認しました。 2.輿水幸子&アヴェンジャー(輿水幸子)を認識。ステータスを確認しました。 3.輿水幸子と行動を共にする事にしました 【輿水幸子@アイドルマスターシンデレラガールズ】 [状態] 健康 [装備] 無い [道具] 無い [令呪] 残り三画 [所持金] 学生だがアイドルなので一般学生よりは多い [思考・状況] 基本行動方針:答えを探す。『ボク』と共に居る [備考] 1.百夜ミカエラ&バーサーカー(黙示録の獣)を認識。ステータスを確認しました。 2.瀬田宗次郎&アサシン(シルベストリ)を確認。ステータスを把握しました 3.瀬田宗次郎と行動を共にする事にしました 【輿水幸子@グランブルーファンタジー】 [状態] 健康 [装備] 大鎌 [道具] 無い [所持金] マスターに依存 [思考・状況] 基本行動方針:輿水幸子へと帰る [備考] 1.百夜ミカエラ&バーサーカー(黙示録の獣)を認識。ステータスを確認しました。 2.瀬田宗次郎&アサシン(シルベストリ)を確認。ステータスを把握しました 3.瀬田宗次郎と行動を共にする事にしました 4.瀬田宗次郎&アサシン(シルベストリ)が、人を殺し慣れていることに薄々感付いています ※四人のいる辺りは百夜ミカエラ&バーサーカー(黙示録の獣)の攻撃で、路面が破壊され、周囲のビルも損壊しています 投下順で読む 前ページ 次ページ 07.Case with drinknird htiw esaC 時系列順で読む 前ページ 次ページ 02.甲冑に隠されし超越王の矜持 05.迷い子達 キャラ別で読む 前ページ 今回の登場人物 次ページ 初めの一捲り~「争」の章~ 瀬田宗次郎 09.LES ART MARTIAUX アサシン(シルベストリ) 初めの一捲り~「飢」の章~ 輿水幸子 アヴェンジャー(輿水幸子) 初めの一捲り~「病」の章~ 百夜ミカエラ 12.網も丸まれば繭となる バーサーカー(黙示録の獣)