約 25,409 件
https://w.atwiki.jp/inter_anarchist/pages/14.html
なぜ古代ギリシャ哲学を学ぶのか?バートランド・ラッセルはその価値と遺産について説明している。(DeepL翻訳) Facebook Why study Ancient Greek philosophy? Bertrand Russell explains the value and legacy. なぜ古代ギリシャ哲学を学ぶのか?バートランド・ラッセルはその価値と遺産について説明している。 “It is of course always invidious to make comparisons between different cultures, but if one were to characterise Western civilisation in a single short phrase, one may well say that it is built on an ethic of mental enterprise which is essentially found in Ancient Greece. In looking back over the philosophic endeavours of the Ancient world, one is struck by the extraordinary power of the Greek mind in discerning general problems. Plato has said that the beginning of philosophy lies in puzzlement, and this capacity to be struck with wonder and amazement the Greeks of early times possessed to an unusual degree. The general notion of enquiry and research is one of the great Greek inventions that has shaped the Western world. 「しかし、西洋文明の特徴を一言で表すとすれば、それは古代ギリシアに本質的に見られる精神活動の倫理観の上に築かれているということができるだろう。古代世界の哲学的努力を振り返ると、一般的な問題を見極めるギリシャ人の精神の並外れた力に驚かされる。プラトンは「哲学の始まりは困惑にある」と言ったが、この驚きと驚きに打たれる能力を、初期のギリシャ人は異例なほど持っていたのである。探求と研究という一般的な概念は、西洋世界を形成したギリシャの偉大な発明のひとつである。 The vital feature of Greek philosophy is that it basically aims at publicity. Its truths, such as they are, do not claim an aura of ineffability. From the beginning, great emphasis attaches to language and communication. There are, it is true, some mystical elements as well, and from quite early on. The Pythagorean mystical strain runs through the entire course of Ancient philosophy. But in a way this mysticism is really external to the enquiry Itself. It tends much rather to govern the ethic of the enquirer. Only when decay sets in does mysticism assume a more important role. As we suggested in discussing Plotinus, mysticism is opposed to the spirit of Greek philosophy. ギリシア哲学の重要な特徴は、基本的に公を目的としていることである。ギリシャ哲学の真理は、そのようなものであっても、不可解さのオーラを主張するものではない。当初から、言語とコミュニケーションに大きな重点が置かれていた。確かに、かなり早い時期から神秘主義的な要素もあった。ピュタゴラスの神秘主義の系統は、古代哲学の全過程を貫いている。しかしある意味で、この神秘主義は探究そのものに外在している。むしろ探究者の倫理観を支配する傾向が強い。衰退が始まって初めて、神秘主義はより重要な役割を担うようになる。プロティノスを論じたときに示唆したように、神秘主義はギリシア哲学の精神に対立するものである。 If the failure of the Greeks had been due to a certain arrogance born of superior intellectual powers, the Romans failed from sheer lack of imagination. This heaviness of mind reveals itself in various ways, not least in the monumental architecture of Imperial times. The difference between the Greek and Roman spirit might well be symbolised by contrasting a Greck temple with a late Roman basilica. In Roman hands, the intellectual heritage of Greece becomes something rather less subtle and elegant. The philosophic tradition of Greece is essentially a movement of enlightenment and liberation. For it aims at freeing the mind from the bonds of ignorance. It removes the fear of the unknown by presenting the world as something accessible to reason. Its vehicle is the logos and its aspiration the pursuit of knowledge under the form of the Good. Disinterested enquiry is itself regarded as ethically good; through it, rather than through religious mysteries, do men achieve the good life. Along with the tradition of enquiry we find a certain cheerful outlook devoid of false sentiment. ギリシア人の失敗が優れた知的能力から生まれたある種の傲慢さによるものだったとすれば、ローマ人の失敗は想像力の欠如によるものだった。この心の重苦しさは、帝政時代の記念碑的建築をはじめ、さまざまな形で現れている。ギリシャ精神とローマ精神の違いは、グレックの神殿とローマ後期のバシリカを対比させることで象徴できるかもしれない。ローマの手にかかると、ギリシアの知的遺産は、むしろ繊細でエレガントなものではなくなってしまう。ギリシャの哲学的伝統は、本質的に啓蒙と解放の運動である。それは無知の束縛から心を解放することを目的としているからだ。世界を理性で理解できるものとして提示することで、未知なるものへの恐怖を取り除く。その乗り物はロゴスであり、その願望は善の形のもとでの知識の追求である。無欲な探究はそれ自体、倫理的に善であるとみなされている。宗教的な神秘ではなく、探究によって人は善い人生を達成するのである。探求の伝統とともに、私たちは偽りの感情を排したある種の明るい展望を見出す。 For Socrates, the unexamined life is not worth living. Aristotle holds that what is important is not to live long but to live well. Some of this freshness, it is true, is lost in hellenistic and Roman times, when a somewhat more selfconscious stoicism gains ground. It remains nonetheless that all that is best in the intellectual framework of Western civilisation goes back to the traditions of the thinkers of Greece.“ ソクラテスにとって、吟味されない人生は生きる価値がない。アリストテレスは、重要なのは長生きすることではなく、よく生きることであるとしている。ヘレニズム時代やローマ時代には、このような新鮮さが失われ、より自意識的なストイシズムが台頭してきたのは事実である。にもかかわらず、西洋文明の知的枠組みにおいて最良のものはすべて、ギリシアの思想家たちの伝統にさかのぼるということに変わりはない。 — Bertrand Russell, Wisdom of the West a historical survey of Western Philosophy in its social and political setting (1959), Ch. III Hellenism, pp. 120-21 バートランド・ラッセル『西洋の知恵:社会的・政治的環境における西洋哲学の歴史的調査』(1959年) ━━ Image (detail) An elder Plato walks alongside a younger Aristotle in The School of Athens (1509 - 1511) by Italian Renaissance artist Raphael. 画像(詳細): 年老いたプラトンと若いアリストテレス。 イタリア・ルネサンスの画家ラファエロによる『アテネの学校』(1509 - 1511)。 The School of Athens was part of a commission by Pope Julius II to decorate the rooms now called the Stanze di Raffaello in the Apostolic Palace in Vatican City. The fresco depicts a congregation of ancient philosophers, mathematicians, and scientists, with Plato and Aristotle featured in the center. The identities of most figures are ambiguous or discernable only through subtle details or allusions. Italian artists Leonardo da Vinci and Michelangelo are believed to be portrayed through Plato and Heraclitus, respectively. Raphael included a self-portrait beside Ptolemy. The School of Athens is regarded as one of Raphael's best-known works and has been described as his “masterpiece and the perfect embodiment of the classical spirit of the Renaissance“. ━━ アテネの学校』は、ローマ教皇ユリウス2世が、現在バチカン市国の使徒宮殿にあるスタンツェ・ディ・ラファエロと呼ばれる部屋の装飾を依頼した作品の一部である。フレスコ画には、プラトンとアリストテレスを中心に、古代の哲学者、数学者、科学者が描かれている。ほとんどの人物の素性は曖昧か、微妙なディテールや暗示によってのみ判別できる。イタリアの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロは、それぞれプラトンとヘラクレイトスを通して描かれていると考えられている。ラファエロはプトレマイオスの横に自画像を描いている。アテネの群像』はラファエロの代表作のひとつとされ、「ルネサンスの古典精神を完璧に体現した傑作」と評されている。
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/1187.html
異世界で海賊とか種族も多彩で凄いことになっていそう。宝への憧れや宝の意味など短くまとめられていますがよい冒険譚でした -- (ROM) 2013-03-10 12 54 37 うーん正に海賊とお宝の国という雰囲気。夢と同じ数だけ危険もいっぱい -- (名無しさん) 2013-10-11 22 21 48
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2480.html
SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 大いなる遺産 【えすでぃーがんだむがいでん ないとがんだむものがたり おおいなるいさん】 ジャンル RPG 高解像度で見る 裏を見る 対応機種 スーパーファミコン メディア 8MbitROMカートリッジ 発売元 エンジェル 開発元 トーセ 発売日 1991年12月21日 定価 9,500円 プレイ人数 1人 セーブデータ 3個 判定 ゲームバランスが不安定 ポイント キャラごとの強さがバラつき過ぎ敵の強さもバラつきが異常3章のアムロ一人旅が地獄念願の新キャラがクソ雑魚ガンダム史上、ネモが最も輝くゲーム SDガンダムシリーズリンク 概要 戦闘 カードダス 問題点 ゲームバランスが全体的に尖りまくり 1章スタート地点近くで出現する敵が強過ぎ 最恐ザコ敵「ヒドラザク」が、2章でさっそく登場 2章ラスボス「サイコゴーレム」も強すぎる 最大の難所となる3章序盤 せっかくの魔法「コール」の習得方法が、裏技の領域 激レアなのに全く使いどころの無い魔法 その他問題点 賛否両論点 ストーリー関連 BGM関連 バトル関連 味方の武闘家ネモがあまりに強過ぎ 主人公ナイトガンダムも相当な強さ 弱い面が目につくキャラ付け 評価点 総評 余談 伝説は一体……どんな真実を明かそうというのだ!? 概要 カードダスなどで人気を博した「SDガンダム外伝・ジークジオン編」をRPG化したもの。全4章で構成される。 SDガンダムと言えば、「ガンダムシリーズ」のロボット達が人間と同じ背丈で「一人のキャラ」として生きており、喋る存在になっているというギャップが魅力。 本シリーズではそれに加え、剣と魔法を主軸にした王道的ファンタジー世界が舞台になっており、独自性がさらに強くなっている。 本作のストーリーの大筋は原作(OVA)をある程度踏襲している他、章の分け方についてきっちり原作に準じる。 1章「ラクロアの勇者」 2章「伝説の巨人」 3章「アルガス騎士団」 4章「光の騎士」 ただしゲームシステム的には、「ドラクエ風」の一言で足りてしまうほどオリジナリティに乏しい。 シリーズ過去作はドラクエフォロワーながらも、奇抜なシステムを幾つも盛り込んでいたのだが、本作にはそのほとんどが受け継がれていないため。 フィールドを探索し、街に入って情報収集し、長丁場のダンジョンを潜り抜け、章最後に待ち受けるボスを倒すと次章へ進む。 構成的には、特にファミコン版の『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』に近い。 章ごとにプレイヤーのパーティメンバーの大半が入れ替わり、3章に至っては主人公がガンダムからアムロに交代する。 戦闘 ターン制のコマンド式バトルで、見た目も中身もこれまた「ドラクエ風」である。 ただし多くのキャラが固有の特技を持っており、後述する「ネモ」の特技はとんでもなく強い。 装備可能なアイテムと特技と大胆なステータス差により、キャラの個性化についてはなかなか上手くできている。 最大で5人パーティ。戦闘中にキャラの入れ替えはできない。 各キャラには「右手」と「左手」に別々の武具を装備させることが可能。ここだけは「FF風」である。 本作ならではの特徴として、両手とも武器にする二刀流だけでなく、両手とも盾にすることも可能。両手盾は言うまでもなく壁役のキャラに適任。 また特殊効果のある装備品もあり、意外と装備選定の幅が広い。 戦闘では原作の公式絵をそのまま切り取った形で、各モンスターが2Dで描かれる。 色味が非常に綺麗で、アニメーションこそしないもののかなりの迫力がある。 斬撃音などのSEについては、本家ガンダムのようなSF感あるものが多用されるため著しいギャップがあるものの、エフェクトすらそれっぽいため狙ってやっていると思われる。 例えば「ゴブリンザク」相手に、こちらは剣や棍棒で攻撃しているはずなのに、ビームサーベルで斬っているような音と見た目なのである。 画面の美麗さに助けられ、戦闘周りで地味さを感じないのは利点。プレイヤーを泣かせるほどの強ザコもちらほら存在し、戦闘がゲームにおける最大のスパイス。 戦闘中にRボタンを押すと敵のクラス(騎士や戦士といったもの)を見ることができる。これをゲーム中に確認できるのはナイトガンダム系列では本作が初めて(*1)。 「戦士系は魔法に弱い」といった法則は多少あるものの、五十歩百歩であり、わざわざ調べるほどでないのが惜しい。 カードダス 本作でもゲーム中に「カードダス」が登場する。 そもそもカードダスとは、1988年より登場した自販機販売型のトレーディングカード(と、その販売機)のことであり、2020年現在ですら様々な作品・キャラを据えて展開が続いているメガヒットコンテンツである。ナイトガンダムのメディアミックス展開の中核にあるのも、まさにカードダスでの展開(*2)なのである。 作中では、ファンタジー世界であるにもかかわらず、なんの説明も無いまま街の各店に現実の日本のものと同じ形状の自販機が設置されている。 カードダスはおまけ要素でシナリオに絡んでくることもなく、エンディングまで一枚も購入せずともゲームクリアは可能。 カードダスは一枚20Gで購入可能。これも、本作発売当時のカードの値段を再現したものである。 購入時、カード入手演出はムービー形式で行われる。そこまで演出を頑張らなくても。 カードの絵柄は、先述のバトル用のものと共通。カードダスでのみお目にかかれる人物やモンスターも多数存在する。 手に入れたカードは、「アルバム」に自動収録され、リスト形式でアルバムの全カードを自由に見返すことができる。今風に言うとギャラリーモードにあたる。 カードには通し番号が振られており、これは現実のジークジオン編のカードダスの番号としっかり一致している。 レアなカードはプリズム加工が全面に入れられており高級感があるのだが、ゲーム内のカードもその見栄え(見え方)を完全再現。 どのカードが手に入るかは運頼みであり、ダブりも起きる。コンプリートにはリアルで大量の時間とゲーム内通貨が必要になる。これもまた再現か…。 カードにはキャラの絵とステータスが載っている。 敵として登場するモンスターのステータスは、ゲーム内に現れる敵のステータスと一致している。 そのおかげでカードダスにより、入手自体はランダムながら、今後シナリオ上で登場する敵の情報を事前に知ることもできる。 それだけでなく、ゲーム内で「コールの書」というイベントアイテムから魔法「コール」を習得すると、カードダスを消費し召喚獣としてバトルに参戦させられる。 召喚されたカードダスのキャラは、プレイヤーの指示こそ受け付けないものの、6人目のパーティキャラとして体力が尽きるか戦闘終了までNPCとして戦ってくれる。 召喚には制限があり、カードに設定されたレベルより、使役者のレベルが上回っていないとそもそも呼び出すことができない。 問題点 ゲームバランスが全体的に尖りまくり 最序盤と3章が特に厳しい一方で、4章にもなって3章程度のザコ敵がごまんといたり、ゲームバランスは難しいほうにも簡単なほうにも偏っている。 4章はそれまでの章以上に過去章からの続投ザコが多い。 カードダスでのみ存在するザコ敵は、原作と照らし合わせると本来であれば4章用のものが多く、エンカウントで出現させられなかった事情は不明だが特に惜しく感じられる。 1章スタート地点近くで出現する敵が強過ぎ スタート地点の「ラクロア城」周辺では「ドム(戦士ドム)」が危険。ただし騎士ガンダムと僧侶ガンタンクの攻撃魔法を集中させれば何とか倒せるので、まだマシな部類。 西にある洞窟を通り過ぎて北へ向かおうとすると、「クラブマラサイ」や「グフ(騎士グフ)」といった初期レベルではどうあがいても勝てない敵が頻出する。こちらは洞窟の次の攻略エリアなので強くて当然ではあるのだが、特に移動の制限や警告などもないため「とりあえずダンジョンに挑む前に行けるところへ行こう」などと考えて出会したプレイヤーが続出した。 また、間違ってスタート地点から南の湖のほとりを歩くと次章のザコ敵「スコーピオンザク」などが出てくる。彼らはドムどころか、1章終盤のザコ敵より強い。 これは敵の出現分布が大雑把で、湖付近の数マスは2章の敵の出現範囲がはみ出しているのである。これは古いRPGによくあるミスである。 質の悪いことに、すぐ近くにある「ルウムの村」で「昔は湖を舟で遊覧していた」という情報が聞けてしまうため、そちらに何かがあると思って湖に向かってしまうプレイヤーもいた模様。この情報は本来2章で活用されるもの。一応次章の敵は相応に経験値も高いので、ナイトガンダムの神器さえあればそこで(1章の中では)最も効率のいい経験値稼ぎができる。 最初のダンジョンに出現するザコ敵「バウンドミミック」は、逃走確率が高いものの、見事倒せば多くの経験値と資金を得られる。 それだけ聞くとボーナスモンスターっぽいのだが、守備力が高いため打撃ではまず倒せない。そしてモタモタしているとときどき即死魔法をお見舞いしてくる。 即死魔法の件まで考慮するとドラクエのほうのミミックも意識しているフシがあるが、困ったことに本作では序盤に通常エンカウントするモンスターなのである。というか本作では宝箱から出るトラップモンスターとしては出現しない(*3)。宝箱に擬態している意味とは。 そしてドラクエよろしく、全滅すると所持金が減り、主人公以外を蘇生するため無情にもそこからさらに所持金が減らされることに。 最恐ザコ敵「ヒドラザク」が、2章でさっそく登場 ヒドラザクは、8頭竜の頭部が各々まんまMSザクになっている(ご丁寧に1本は角付き)という冗談のような見た目でありつつも、攻守だけなら4章ラスボスより強いというハチャメチャな実力の持ち主。 有志の内部データ調査により、少なくとも馬鹿強い攻撃力についてはバグの産物であると判明している(*4)。ところが体力もボス級、防御力に至ってはゲーム中最高峰である。 本来の出番は終盤なのだが、2章以降にちらほらと「たまにヒドラザクを呼ぶザコ敵」が存在しており、プレイヤーの恐怖の的となる。 先述のモンスター分布の問題で、1章でも出現し得るのが酷い。逃げられるのが不幸中の幸い。 一応2章になる頃には僧侶ガンタンクが即死魔法「ソーラ」を、騎士セイラが「スライムル」(*5)を覚えるので対抗手段はある……のだが、ガンタンクは2章になると長期離脱してしまい、セイラは加入直後はまだスライムルを覚えていないため、どちらの手段も取れない状況で出会ってしまう可能性もある。そうなったら逃げるしかない。 なお色違いの「オロチザク」というゲームオリジナルの敵もいるが、なぜかこちらはそこまで強くない。ゲームオリジナルの色違いの敵は、基本的にカードダスのモンスターより強いのだが(*6)。 2章ラスボス「サイコゴーレム」も強すぎる 前座の「マクベカッツェ」から連戦になる上、このマクベ(マ・クベではない)さえもなかなかの強敵。全体魔法を使われると次戦に挑む前から敗色濃厚。とはいえここは後述の武闘家ネモに頼れば速攻撃破もできるためまだ楽。 サイコゴーレムはイベントアイテム「光の弓」を戦闘中に使用することで多少は弱体化することができるのだが、弱体化させても十二分に強い。 原作OVAではその光の弓による攻撃の一撃で敗れ去っていたことを思うとえらい違いである。 + サイコゴーレムの詳細 ぶっちゃけた話、弱体化の手順が微妙に分かりにくい。 事前にサイコゴーレムが弱体化できる情報と手段は得られるのだが、その過程で「光の矢」と「光の弓」がセットで手に入る。そしてどちらも分類上は武器。 仕方ないが両方を装備すればいいのだろうな、と誰もが思ってしまうものの、実際は戦闘中にアイテム欄から「つかう」のが正しい。装備する必要すら無い。 しかも「光の矢」では無反応で、「光の弓」のみ弱体化効果を発揮する。矢のほうは罠か何かか? 間違って光の矢を使ってしまうと1ターン目でパーティから早くも死者が2人出るであろうため、ほぼ全滅確定。 という、初見殺し(?)を乗り越えるのが第一関門である。 ちなみに光の弓矢の攻撃力はこの時点では騎士ガンダムの武器としては最強。……だが、1章ラストで失われた「炎の剣」よりは弱い上に弓矢なので盾と併用不可能であり、あまり強いという印象はない。この戦闘での騎士ガンダムは防御力を優先した方が良いため尚更である。 サイコゴーレム自身は終始、通常攻撃を1ターンに2連続で行うのみという、ボスとしてはスタンダードな戦法で襲ってくる。 ただし初期状態の攻撃力がヒドラザクの項目で述べた例のバグでラスボス級になっており、弱体化させても半分程度にしかならない。 素が強過ぎるため、「防御」無しでそれを耐えられるのは騎士ガンダムと武闘家ネモ、ギリギリで騎士セイラ。僧侶ガンタンクと妖精ジムスナイパーカスタムは一撃死確実。 蘇生魔法はセイラとガンタンクが使用できるものの、二人とも一気に屠られるケースも珍しくない。そして誰でも使える蘇生用アイテムは2章の時点では非売品のレアアイテムである(*7)。 実は「守りの杖」という武器(ガンタンクのみ使用可能)をアイテムとして使うと1ターンだけ無敵になれる効果があるため、この戦闘ではガンタンクを先頭にして壁役をさせるという手段もある。この場合回復・蘇生役がセイラだけになってしまうが、サイコゴーレムの攻撃を(確実ではないが)無効化できるのは大きい。 最大の難所となる3章序盤 この章はしばらくアムロの1人旅になるのだが、そんなの全く考慮していないかのような強敵(2章の強ザコであるナイトマラサイ等)がゾロゾロ出てくる。 アムロは1章終了時に離脱。2章には登場しないので育てられる期間が限られている。 そして1章クリアはだいたいレベル20くらいあれば可能なのに、この章はアムロのレベルが30あっても全然足りない。 そもそもアムロ自体が器用貧乏の極みといった能力の持ち主で、直接攻撃でも魔法でも敵に致命傷を与えにくい。1体倒すだけでも大変なのに、敵は平気で2体3体と出現する。 特に「ヤクトドラゴン」はHPが桁違いに高く、さらにダメージが大きい攻撃技を使うので、アムロ1人で倒すには混乱による自滅を狙うぐらいしか方法はない。 3章自体は短いものの、原作再現により3章ラスボスを含め4体もの大ボスが待ち構えており、とにかく(プレイヤーへの)疲労が大きい。 3章最初に着く街の宿屋はなぜか使用できず、回復もセーブもできない。一応買い物は可能。 ここで宿屋が利用できるだけでも大きく難易度は緩和されるのだが。 宿屋が利用できない理由もいまひとつ納得がいかない理由なので、ますます何故利用できなくしたのかがわからない。 そしてその次に辿り着く町は廃墟。とことんプレイヤーの心を折りに来る。 2章の「サイコゴーレム」はレベルを上げればなんとかなるが、3章はレベル上げすら容易にさせてもらえない。 しかし1章はアムロを育てなくてもクリア可能なので、まったく育てていなかった場合は完全に詰むこともありえる。 低確率ながら、メタルスライムのオマージュである「メタルアッザム」という経験値稼ぎ用の敵が出てくる他、一部には倒しやすい敵もおり、しばらく弱いものいじめを頑張ればクリアは可能。 1章はともかく、3章でもまたどん底からスタートさせる点が酷い。 3章の前半で「闘士ΖΖ」と一騎打ちをすることができ、勝利すればΖΖが仲間になるタイミングが早くなる。 ところがこれ、アムロがレベル30台後半でも苦戦する負けバトルも同然の難易度設定になっており、1章を適正レベルで戦い抜いた程度のアムロでは相手にならない。 敗北した場合は3章の終盤でやっと仲間になる。 アムロが弱いため、ΖΖを仲間にしないと途中のボスがかなりきついが、前述のようにそれも難しい。 勝てば結果的に難易度がかなり緩和されるが、正攻法でΖΖに勝てるほどLVアップ済みのアムロではありがたみが薄い。 ただしアムロが覚える魔法「サイコ」(相手1体を混乱させる)を使えば、運が良ければ突破可能。アムロのレベルを抑えたい場合はこの魔法を覚えた時点で倒しにいこう。 なおこの一騎打ちは一度しか挑戦できない。話しかけるとΖΖから「はい・いいえ」で確認が入るので、戦う前にちゃんとセーブしておこう。 この一騎打ちに負けたor戦わなかった場合、最初に仲間になるのは魔法使いキャラである法術士ニューガンダム。アムロもニューも体力が低く、3章最初のボス戦が山場。一応この局面さえ乗り切れば、後はそこまで難しくはない。 せっかくの魔法「コール」の習得方法が、裏技の領域 ゲーム中で入手したカードダスは、戦闘中にコールの魔法を使うことで召喚して戦わせることができる。 このゲームの大きなセールスポイントであり、サイコゴーレム戦を乗り切る上でも必須に近いものの、コールの書の入手法はノーヒント。 とある大陸の湖の先にある隠しダンジョンの奥に配置されているのだが、その湖に船を浮かべる方法が、最寄りの村の宿でセーブしてから電源を切ってロードするしかない。 この村に限らず、ロード直後には再開した町・村の最寄りの海岸に船が移動するようになっている。移動魔法「ターン(DQで言うルーラ)」を使った場合も同様なのだが、件の村はターンでの移動先に登録されないため、上記の方法以外では船を持ち込む手段がないのである。 セーブデータのロードが初期のドラクエシリーズよろしくタイトル(メインメニュー)画面からしか行えず、そこへはゲーム起動時しか行けないからなのだが、結果的に一度は電源を切るのが必須になっている。 本家ドラクエシリーズの方に(理由こそ異なるものの)一度電源を切らないと入手できないアイテムがある作品が既に存在するが、そちらと違って全くのノーヒントなのが厳しい。まぁそちらもヒントがヒントになってないのだが……。 ちなみにこの船の仕様には別の問題もあり、4章序盤で外海に抜ける海峡を塞ぐ船をどかして外海への航路を作る展開があるのだが、外海沿岸にある3章の街にターンで移動すればそのまま外海に船が移動してシーケンスブレイクができてしまう。 コールの書の入手も、最短でも2章の後半と、ゲームの1/3以上が過ぎてからの解禁となるので遅め。しかも仕様上、通常の手段だと3章のアムロへは持ち越せない。 アムロは「コール」の習得可能者の一人なのでなおのこと悔やまれる。 というか、コールありきのような難易度なのに、使えない局面が多すぎる。 「コール」で呼び出せるキャラの制限はなかなかきつい。 強力なカードは当然のように設定レベルが高く、レアなカードが宝の持ち腐れになりがち。 4章ラスボスや「スペリオルドラゴン」に至ってはカンストすれすれのレベルが必要。ここまで強くなっていては、もはや召喚が必要になるような敵は居ないのに。 また、敵の場合は体力(HP)が4桁を超えるが、召喚時はパーティメンバーと同じようにHPもMPも999が限界なので、カードダスで1000以上の数値が書かれていても召喚時は見掛け倒しとなってしまう。 さらにステータスが高くても行動パターンがおバカであったりもし、当たり外れが激しい。 なおスペリオルドラゴンは行動パターンにバグがあり、呼び出すと高確率でフリーズの原因になる。せっかく呼べるようになってもこの仕打ちである。 さすがに現実のカードダスを全てグラフィックにおこすのは作業に限界があったのか、町人などの非戦闘員系や、アイテム系のカードはオミットされている。 にもかかわらず、アルバムのカードダス一覧では、オミットされた絶対に手に入らないカードも、他の「未入手カード」と同じ見た目で表示される。 そのため、現実のカードダス一覧を知らなければフルコンプしたのかどうか分からないし(収集率の表示も無い)、見事フルコンプしてもゲーム上では隙間だらけになってしまう。 カードダスで収録されている4章ザコの一部はエンカウントできず召喚専用になっているがその数も妙に多く、フィールド上に配置し忘れられたのではという疑惑がある。 激レアなのに全く使いどころの無い魔法 「コール」の対となる「リコール」という魔法が存在する。 これは「リコールの書」で習得可能だが、これも辺鄙な場所にあるダンジョンの奥深くにある。コールのダンジョンと違い、こちらは進入自体は簡単。 しかしそのダンジョンは、見えない落とし穴が点在する碁盤の目状のフロア、落とし穴から落ちて来る小部屋、ただひたすらに広い大部屋の(表向きは)3層構造。 全ダンジョン中で屈指の非常に複雑な構造であり、敵も強く、隈まで調べるには大変な苦労を伴う。 実は目的のアイテムが隠されている場所は、大部屋の片隅を「調べる」ことでしか出現しない隠し階段を降りた小部屋。 ゲーム内でヒントは全く無く、攻略本すらこの隠し階段の存在には触れていないため、当時これを発見できたプレイヤーはいてもごく一握りと思われる。 そしてここまで入手に苦労する魔法ながら、「敵味方問わずコールで召喚されたキャラを即死させる」という効果しか持たない。 一見凄そうな効果に思えるのだが、プレイヤーの場合は「アルバムから選択するとき間違えなければいいだけ」である。 敵はというと、そもそもコールの使用者が10キャラにも満たないほど対象がレア。そのうえ、コールで格下のザコしか呼び出さないのでこれを使用するまでも無い。 せめて先述のヒドラザクが、「仲間呼び」ではなく「コールでの召喚獣」扱いならば局所的に活躍できたのだが。 上記のコールを覚えられるダンジョンでは「コールでの召喚獣」という設定の中ボスと戦うことになるのだが、何故かこいつらにはリコール無効。ピンポイントでの活躍の場すら与えてもらえない。 そんなこんなで、ファミコン版FF2の「アルテマ」並に不遇な魔法である。シナリオに絡まず、攻略本でも「覚える必要はない」(意訳)と書かれるなど立場は更に悪い。 各攻撃魔法の最上級のものは、レベルアップでの習得は無く、全て高額の店売りの書で覚える必要がある。 購入可能時期は4章後半。魔法の演出自体は凝っているが、4章にもなると防御力の高い相手がほとんどおらず、火力不足&役割不足になっている。 それでもアムロのように攻撃力に欠けるキャラにとっては大事なダメージソースなのだが、そのアムロは本来覚えられるはずの最上級魔法2つのうち片方をバグにより修得できない。どこまでアムロをいじめれば気が済むんだ。 その他問題点 セリフなどのテキストが、漢字が使用されていない上に長めなのが祟ったか、全体的に誤字が多く、妙な文章がある。 中でも有名なのが4章ラスボスの台詞「わがいじろへ ようこそ!」。「きょじょう(居城)」だろうか。これは変換ミスでさえ無いだろう。 中ボスの一人「呪術士キュベレイ」は、倒されると「アヘ…」という謎の呻きを発する。 ちなみにキュベレイは元ネタのパイロットよろしく女性という設定。近年のゲームならば間違いなくネタにされていた。 シリーズ旧作と違って、エンディングがデモ風ではなく、スタッフ名は通常のセリフ同様、ただの会話ウィンドウに不規則に表示されるためチープ。 ダンジョンの見た目が、洞窟・塔・城の3パターンしかない。 同時代の他のRPGはもちろん、ファミコンの時代でも色違いのダンジョンくらいはあったのだが。 ラストダンジョンは外観のみOVAを意識したものになっているが、内部は至って普通の塔タイプのグラフィックで、一階では周囲に無いはずの草原まで画面端に見えてしまう。 民家に入るとき・出るときのSEが謎の高音。文字で表すことすら難しいが、少なくとも場所を移動している感は全くしない。敢えて言うならワープしてる音らしさはあるかも知れない。 ドラクエならば、「ザッ、ザッ」という階段の昇降などと兼用の靴音が使われるところだが、どうしてこうなった。 ちなみに本作の階段の昇降には、ちゃんとドラクエ風のものが使われている。 一部効果がよくわからない魔法がある。ゲーム中に説明を見られるだが、説明通りの効果になっていない。 さらに攻略本では説明がゲーム中と違っていたり、使っても効果が実感できない(なにもなし?)など、きちんと設定されているのか怪しい。また効果が設定されているものでも「何故そんな効果にした」というものも。 例としては落とし穴を発見する効果の「サーチ」。ただし説明で「小さなものは発見できない」とされている通り、ゲーム中ではこの魔法に反応しない小さな落とし穴が大半。唯一発見できるのがこの魔法の修得者が加入する前にクリア済のダンジョン。しかもそのダンジョンでは落とし穴を発見するための専用アイテムが存在する。つまり、この魔法の本当の効果はその専用アイテムと全く同じ。何のために存在するのか。 補助魔法には、強いものと弱いものの差が激しい。1ターンだけ味方1人を無敵にする「ジアマー」は低レベルクリアの切り札になる。 移動中に回復魔法を使うと、HPの数値がスロットマシンのリールのようにピピピ…と目まぐるしく増えていく。 見た目は凝っているが、なんと「1」ずつであるため、ΖΖの様に最大HPの高いキャラを回復させようとするとそれなりに時間がかかる。 パーティー全員を回復する「ラビア」「ラビアム」は一人ずつ回復が行われるため更に長い。 なお完全回復魔法以外は、戦闘中より効果が僅かに低くなる。ほんの数ポイントなので気にするほどの差ではないが。 移動中にLボタンを押すと、パーティ全員のHP・MPを表示できるが、なぜかたまに効かない事がある。 キャラが全てアムロになってしまうアムロ増殖バグなど致命的なバグが存在する。 ストーリーの進行こそするが、アムロはゲーム上ジムスナイパーカスタムに次ぐ弱キャラなので最悪詰む可能性がある。 枚挙に暇が無いほどバグが多いのだが、プレイヤーが得をするバグも多い。 状態異常回復アイテムで死亡状態を回復できたり、3章で本来加えられない仲間を加入させたりできてしまう。 バグが多いこと自体は褒められたことではないものの、ゲームバランス自体に難がありすぎるため、一種の救済措置として機能している。 深刻なバグは確かに存在するものの遭遇頻度は少なめ。 これらのバグは後期出荷Verでは修正されている。 賛否両論点 ストーリー関連 「ジークジオン編」を通しで遊べる唯一のゲームであり、ファミコン版と比べると原作に由来したイベントも多少存在する。 ただしあくまで「多少」に留まっており、大半の登場人物はオミットされたり、カードダスのみの登場になっている。 「探し物を届ける」など舞台が中世ファンタジー世界である必然性が無い、解法が1パターンしかないお使い系イベントでボリュームが水増しされている。 「ジークジオン編」を題材にし、RPG風にアレンジしたゲーム、というのが実態だと言える。 原作に忠実でないが故に、原作とは異なるメンツでラスボスに挑む他、原作で死亡(生死不明)となる人物が無事生還するエンディングになっている。 騎士ガンダムシリーズの「原作」としてはOVAが大きな存在感を放っているが、実際にはカードダス自体でも多少のストーリーは語られているし、コミックなど書籍での展開もあるという一大メディアミックス作なのである。 そして各媒体で展開が大なり小なり違っているため、OVA寄りの本作は「OVAのゲーム化」と言えるし、尺的にはアニメを凌駕しているので、いっそ「SFCオリジナルシナリオ」だと見なすこともできなくはない。 各章の冒頭には、その章のラスボスの姿や重要な場面がアイキャッチ風に表示される。 展開のネタばらしになっているが、キャラ紹介もなくキャラ達が並べられているため、よく理解できないまま、実際の光景を拝む頃には忘れてしまうだろう…。 原作再現のため、ラストダンジョンにはガンダム族のみで構成された5人パーティーでしか挑めない。 元々ガンダム族は全体的に高性能なメンバーが集まっているため戦力的には問題ないが、個性的な仲間が多い本作で好きなキャラを最後まで連れて行けないというのはやや残念。また後述するネモを連れて行けなくてガッカリしたプレイヤーも多い。ただし……(後述) 数多くの仲間で好きなパーティーを編成できるシステムでありながら、ラストダンジョンのみ固定パーティーという点は次作にも引き継がれた。 BGM関連 戦闘BGMは、ザコ・中ボス・章ラスボスの計3曲が存在する。 4章ラスボス(=正真正銘のラストバトル)用の曲は無く、そこは通算四回目の章ラスボスBGMが流れる中で戦うことになる。 ただし、当時は戦闘BGMが3種類もあるRPGは少なく、本作はむしろ多いほうである。ラストバトルより中ボス用を優先したのは人によっては違和感があるかもしれない。 総曲数はそれなりだが、いわゆるイベント用のBGMが全く無い。 そのため、街や村で事件が起ころうと、そのままのんびりとした街や村のBGMが流れ続ける。そこはせめて戦闘BGMでも流せなかったのだろうか。 というか、ゲーム中にBGMが途中で切り替わるイベントが一つも無い。かろうじて無音になるものならあるが。 バトル関連 敵とのレベル差に応じて、戦闘終了後の獲得経験値に補正がかかるようになっている。 低レベルで進めていても容易にレベルアップできる一方で、敵より強くなると途端にレベルが上がりにくくなる。 最終的には「メタルアッザム」を倒しても3~4桁程度の経験値しか得られなくなり、レベルカンストへの道のりは険しい。 もっとも、4章ラスボスの攻略にはLV50前後もあれば十分なのだが。裏ボスも存在せず、強いて言えばヒドラザクと正面から戦うくらいである。 即死魔法である「ソーラ」はパーティキャラにも使い手が多く、戦闘中に道具として使うとソーラの効果がある「デススピア」というものもある。 失敗することもあるが、ゲーム中のほとんどの敵に有効となっている。 セイラが覚える魔法「スライムル」も、実質的には即死魔法の一つ。 スライムになった相手に逃げられると、経験値とGを逃してしまうのは注意。 最大5ターン近くも行動不能にする「ビット」、混乱させる「サイコ」「サイコミュ」、魔法封じの「ミノフス」「ミノフスキー」。密かにこれらが有効になっているボスも存在。 強敵ヒドラザクにも、上述のものが漏れなく全て有効。運を頼みに魔法で挑むという選択肢があるのは利点。 味方の武闘家ネモがあまりに強過ぎ FC版での「ネモ」は、最初は弱いが根気よくレベルアップすればそれに見合った力を発揮してくれる大器晩成型であったが、今作では最初から異常に強い能力を持ったキャラに変化している。 ネモの特技「れんぞく」は、MP消費無しで、対象の敵が死ぬか一度でも避けるまで、半永久的に何度でも連続攻撃し続けるという乱暴なもの。 一撃あたりのダメージは通常の1/10程度に抑えられている。 しかし、クリティカル(会心の一撃)を出しやすい(しかもクリティカル時の攻撃力は素に戻る)という特性まで有るせいで、ゲーム中の最強攻撃の一角と化している。 大抵の敵は君が死ぬまで殴るのをやめてもらえずに果てることになる。 さらに、本作では防御力の算出方法が「(「早さ」+「技」)÷2」なので、早さと技の両方が高いネモは防御力も高く、高いHPと相まって非常に打たれ強い。 「れんぞく」は敵にも使用者が多数居り、クリティカル率の高さも同様だが、2回か3回で強制終了する。プレイヤー側のほうがずっと優遇されているのが嬉しい。 極端な話、サイコゴーレムに単騎で勝てる可能性を秘めたキャラクターである。 ちなみにバグ技として「阿修羅の剣」が持つ命中率アップ効果をどのキャラクターにも適用できるというものがある。「れんぞく」は上記の通り攻撃が外れるまで殴り続けるので、このバグと併用すると冗談抜きであらゆる敵を死ぬまで殴れる。 スタート地点のラクロア街の酒場で「全キャラ入れ替え」が解禁する4章で、ガンダムチームを差し置きスタメンに入れる実力を持っている。 攻撃一辺倒で回復が他者かアイテム頼りなのが唯一の弱点。 なお、2→3章に跨ぐ際にセーブしなかった場合、3章での全滅時に1・2章内の街から始まってしまうというバグがあり、これを利用すると4章に先駆けて酒場を利用可能。 それ故に「3章で本来使用できないネモをパーティに加えて蹂躙する」というカオスなことも出来る。ΖΖとの一騎討ちも楽勝。2対1の時点で一騎討ちではないが些細なことである。 おまけに4章のラストダンジョンにも、本来は連れて行けないガンダム族以外のメンバーを一度だけ連れて行ける裏技がある。やろうと思えば2章での初加入から最後までネモと一緒に冒険という名の無双プレイすることも可能。 結果、本作は「武闘家ネモ物語」だの「大いなる武闘家」だのといった通称が付けられた。 ちなみにこの強さは後年になって公式のカードダスにも逆輸入されたようで、晩年のネモが拳聖ネモとして登場している。 主人公ナイトガンダムも相当な強さ ネモに隠れがちであるが、「ナイトガンダム」も十分に強い。 序盤こそ「ドム」に怯え「グフ」に泣かされ「ジオング」に恐怖する軟弱な勇者なのだが… 原作の展開に忠実なため、1章後半で「三種の神器」(兜以外すべて最強装備)を身につける。 そのうちの一つ、「炎の剣」はなんと1章中盤で入手できてしまう。たちまちその時点から、ザコは軒並み一撃で倒せるほどの攻撃力に化ける。というか「炎の剣」を手に入れてからの1章の敵の強さがナイトガンダムの神器ありきなので、ナイトガンダムに任せればほぼ解決レベルの無双っぷりを見せつける。炎の剣を手に入れただけでもラクロア最南の森で出る2章の敵を倒せる可能性が出てくる時点でその強さは察せられる。 そこいらのザコから受ける通常攻撃も一人だけほぼ1ダメージとなり、何かしら専用の加護やスキルを得たような異様な強さになる。 これを大胆な原作再現と見るか、「壊れ」と見るかで本作の印象もまた変わるだろう。 剣だけは1章ラストバトルで失うものの、盾と鎧は最後まで替える必要なし。 そこで、あえて1章で粘り、2章の敵が出るエリアに向かい3章に備えてアムロと共に鍛えるといったこともできる。 1章ラスボスの「サタンガンダム」(ブラックドラゴン)は、防御力がやや高い上に、ナイトガンダムの攻撃でないと倒せないという意地悪な仕様になっている(他のキャラでもダメージ自体は与えられる)。 他キャラの攻撃が通じにくいため、ガンダムの支援に徹したほうが効率良く戦えることもあり、原作のバトル光景を自然と再現させる工夫とも見なせる。 ネモとナイトガンダムの次点に入ってくるのは、攻撃役でも回復役でも重宝する「騎士アレックス」、ネモほどではないが早さと技の値が共に高い「剣士ゼータ」の2人。 一方で、「騎士アムロ」は上述の通り器用貧乏であり、ナイトガンダムの(それどころかアレックスとゼータと比べても)下位互換という存在であるため、彼一人で始まる3章は大苦戦を強いられることになる。 弱い面が目につくキャラ付け アムロ以上に弱キャラなのが「妖精ジムスナイパーカスタム」。 旧作で登場した際は仲間にはならなかったため、今作で念願のプレイヤーキャラクターとなった。 しかし2章終盤に加入するにもかかわらず、レベルがたったの1(*8)。 大器晩成キャラと思いきや、レベルを上げてなお使い勝手は厳しい。ドラクエで例えるなら、シナリオ全体の半ばを過ぎて仲間になるファミコン版サマルトリア王子のようなものである。 当然戦闘ではまったくの役立たず。2章は固定パーティーで、酒場を利用できないので仲間から外すこともできない。早さのみトップクラスではあるが…ファンからネタにされるほど弱い。 そして加入直後に先述のサイコゴーレム戦に連れて行かれるハメになるという悲運の極み。ジムスナイパーが何をしたと言うのか。 アムロやジムスナイパーのみでなく、戦士系キャラの「戦士ガンキャノン」と「闘士ΖΖ」もやや微妙な性能となっている。 ネモの項の通り、このゲームでは防御力の算出方法が「(早さ+技)÷2」であるため、早さの低いこの2名は攻撃力やHPこそ高いものの、防御面では紙装甲となってしまっている。(*9)。 またガンキャノンはアムロと同様1章ラストで離脱し、2章で再加入するもすぐに離脱。4章でようやく復帰するがその頃にはレベルが上がっていないせいでほぼ戦力外と、ある意味アムロ以上の冷遇に晒されている。まぁ原作再現ではあるのだが……。 ただし1章の時点ではガンキャノンの攻撃力・防御力は騎士ガンダムに次いで(三種の神器入手前ならガンダムよりも)高く頼りになる。また3章におけるΖΖは、そのパワーでアムロの貧弱さをカバーしてくれる最高のパートナーである。……といった具合に活躍できる場面はしっかり用意されており、ゲーム全体で通して見れば決して役立たずというわけではない。4章になると他のキャラ(特にネモ)との比較でどうしても欠点が目立ってしまうだけである。 パーティメンバーのうち「予言者サラサ」のみ期間限定でしか仲間にならない。 もっとも、本来は戦闘に加わるようなキャラではなく、一時的に仲間になること自体がサービスともとれる。 そのため戦闘能力は非常に低いのだが、彼女の特技「うらなう(占う)」はそのターンの敵の攻撃を全て無効化するという超強力なもの。永久加入していたら間違いなくバランスブレイカーである。 一応欠点としてサラサ自身より速く行動する相手には無効ではある。サラサはレベル1で加入するため、加入直後は素早さも低く「うらなう」もほとんど不発に終わるため、この効果に気付かないプレイヤーも多かった。 なおサラサがパーティーから離脱する際には、本来は彼女の所持品を預かり所に送る処理が為されるはずが、設定ミスにより没キャラの「フラウ姫」の初期装備が預かり所に送られてしまう。しかしフラウ姫の装備はこの時点ではそこそこ有用であり、またサラサに不要になった重要アイテムを持たせて消してしまうテクニック(*10)にも利用できるため、プレイヤーにとっては得になるバグと言える。 評価点 数こそ少ないが、旧作同様、重要なイベントの際にデモが表示される。 拡大・縮小というSFCの機能を活用した物もあり、見ごたえはある。 ダンジョン内のみならず、ゲームの至る所に「調べる」で手に入るアイテムや武具がある。 MAP上の怪しい場所はもちろん、ストーリー中に亡くなる人物が生前座っていた椅子に貴重品があるなど、凝った配置がなされている。 ほとんどがノーヒントであるものの中には序盤で、終盤まで使用可能なものも手に入る。 先述の通り二刀流や両手盾が可能。ダンジョンでしか手に入らない武具も多く、探索および編成のし甲斐がある。 セイラあたりの、あまり防御の無いキャラクターでも、両手盾ならばサイコゴーレムの攻撃で一撃死しない確率が大幅に上がる。 各システムと拾得物を総動員すれば、ゲームの早解きも可能。レベル上げをせずとも、「不条理」から「理不尽」級にまでは工夫だけでも落とせる。 盾は防御力の上昇値は一見低く見えても、実はどんな盾でも装備しているだけで打撃ダメージを一定の割合で軽減する効果がある。 各章最後のラスボスがいずれも手強く、やりごたえがある。(ファミコン版は3作ともラスボスが弱い) 前述した通り、2章と3章のバランスはひどいが、4章のみは味方の性能が高い関係上、他の関連作品とそこまで難易度は変わらない。 キャラの性能自体はともかくとして、旧作では仲間にならなかった妖精ジムスナイパーカスタムが仲間になる。彼が仲間にできるゲームは本作しかない。 一応『SDガンダム ガチャポン戦士3 英雄戦記』でもユニットとしては使用可能だったが、RPGのパーティーキャラとして使えるのは本作だけ。 前述の問題点に上がっていたヤクトドラゴン、ヒドラザクといったドラゴンのモンスターが現実のカードダスの数値設定とは異なり、巨大なモンスターにふさわしい強さになっている。 問題点でもあるがバグが原因のヒドラザクの強さのインパクトは、逆にこのゲームの特徴ともなっており語り草の一つである。 この世界の一般的な宝箱のグラフィックが設定どおり、バウンドミミックと同じ見た目になっている。 これで宝箱のトラップとしてバウンドミミックが出現すれば完璧だったのだが、宝箱のトラップイベントは無いのは先述の通り。惜しい。 カードダス自販機の存在など、本作独自の世界観を作ろうとする努力は端々で見受けられる。 総評 ゲーム全体を通して見ると、平凡なお使いイベントを多々こなす「普通」寄りなドラクエ風RPGなのだが、その合間に発生する戦闘のバランスは一転して苛烈。 終盤を除けばファミコン版のドラクエ2を彷彿させる難易度で、特に3章の理不尽さはゲームを投げ出しても仕方ないレベルであり本作の不安定さを象徴する。 とはいえ、バグが多い割に詰み要素も3章以外には無く、キャラゲーとしては注目すべき工夫もある。 色々と難点はあるものの、SFC初期のRPGであることを考慮でき、ナイトガンダムファンやレトロRPG「らしさ」を好むプレイヤーにはおすすめの作品。 余談 「せいどうのはにわ」という謎のアイテムが存在する。 使い道が何も無く、売る事も捨てる事も預ける事もできず、アイテム欄を無駄に埋める存在でしかない(*11)(*12)。 攻略本でも「謎のアイテム」とだけ書かれている。なお同書では「5つ存在する」とあるが、4つしかゲーム中に入手できないという酷いオチまである。 有志の調査で、「キングアッザム」へと合体する能力を持つ特殊なスライムアッザムのドロップアイテムに「せいどうのはにわ」がデータ上は設定されていると判明したが、遭遇不可能な没モンスターであるためやはり入手しようが無い。 仮に5個入手できたとしてもおそらく何も起こらない。そもそもデータ内部にそれらしいイベントが用意されていないらしい。 ちなみにシリーズ次作でも同名のアイテムが存在しており、こちらは隠しイベントによって本当に役立つアイテムへと引き換えられるようになっている。 本作には上記のような没データが多く、作中では脇役でしかない「フラウ姫」「黄金の騎士」(シャア)にも仲間版のデータが存在する。 「レッサーギャプラン」や「ゼノンマンサ」が戦闘中に【 をつかった】という異様なメッセージでターンを無駄にする行動をとることがある。 このように没でなくとも、中には行動が正しく設定されていないと思しき敵が存在する。 原作ではアムロは3章で新しい鎧に変わるのだが、このゲームでは最後まで初期の鎧のままである(*13)。 そのため、初期の鎧のままアルガス騎士団と共闘したり、ムンゾ帝国と戦うという、原作ファンならば違和感を感じる光景になっている。 ガンキャノンでさえ、2章では原作を反映して顔グラフィックが変化するのに…。前述の中途半端な能力や受難ぶりといい、本作のアムロは扱いが酷い(*14)。 特撮番組『特捜エクシードラフト』第14話「遥かなる父の家路」にこのソフトが登場した。 プレイ画面こそ無いが、ナイトガンダムの名がはっきりと言及され、パッケージも映る。 作中の子供達によると「すげぇ迫力」「最高だよな」とのことである。 後に発売されたナイトガンダムが参戦する『スーパーロボット大戦BX』において、戦闘アニメなどに本作を意識した演出が見られている。 『ガンダムブレイカー3』にはナイトガンダムがゲスト出演するだけでなく、ストーリー本編中にてサタンガンダムと戦う特別ミッションまで用意されている。 そしてそのミッションの冒頭で戦う黒塗りの敵たちとの戦闘では、本作の中ボス曲のアレンジが流れるという驚きの選曲になっている。 続くサタンガンダム戦では、OVAのメインテーマ曲が使われている。特別ミッション中の専用曲2曲のうち、片方を数あるナイトガンダム原作ゲームのうちの1つから取り上げているあたりかなりの拘りが感じられる。 3章冒頭のアムロが弱くて苦行…というネタは発売から約26年の時を経て、公式でもネタにされてしまった。 1章開始時に発生する戦闘で全滅すると例外的にタイトル画面に戻される。 もっとも、普通にやれば負けることはまずないのだが。
https://w.atwiki.jp/civilization/pages/1266.html
Hit Musicals (ヒットミュージカル) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Hit Musicals) 「演劇」とは劇作家が役者たちの演ずる内容を文学的な脚本として書いたもののことです。大抵、役者は他人になりきって演技し、演劇はそうした人達の関与する事件を表現します。我々の知っているような西洋の演劇は前5世紀のいつかにギリシャで考案されました。最初期の演劇は恐らく、合唱隊によって歌われた叙情詩であり、そのうち役者が詩に描かれた主人公や悪役として追加されました。西洋の演劇はそれ以来、少ししかその形態を変えていません。 東洋の演劇の起源については議論が交わされています。第一に、どんな要素をもって演劇と他の芸術とを区別するのかという事について、学者たちの意見が纏まらないからです。パントマイムや舞踏、特定の宗教儀式なども芸術に含まれ、その一部は4000年以上も前から存在していたのです。そして中国の劇場は、紀元前700年に開設されたという事が分かっています。 "Drama" is defined as a literary form in which the author writes parts for actors to play. Usually the actors are playing the parts of other people and the drama displays an event in which those people participate. Western drama as we know it was invented by the Greeks sometime in the fifth century BC. The very first dramas were probably lyric poems sung by a chorus; eventually actors were added to portray heroes and villains in the poems. Western drama has changed very little in form since then. The date of origin of Eastern drama is widely debated, primarily because scholars don t agree upon what elements are necessary to distinguish drama from other art forms such as pantomime, dancing, and certain religious rituals, some of which date back to over four thousand years ago. It is known that a Chinese theatre opened in around 700 BC. Hit Singles (ヒットシングル) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Hit Singles) 音楽とは、音響による一種の芸術です。音は人間の声、打楽器、張られた弦を叩いたり爪弾いたりする事、リード楽器に空気を吹き込むこと、などによって作られます。音楽の起源がいつ頃か知ることは不可能ですが、石や骨で作られた45000年以上前の楽器は発見されています。全ての知られている文化はそれぞれ固有の音楽を発展させてきました。 最初期の音楽がどのようなものであったかを想像することは不可能です。記譜法が発明されるまではどの様な音楽も記録することは不可能でした。紀元前3000年の古代エジプトに何らかの記譜法が存在していたらしいと信じられており、紀元前200年にギリシャ人は楽譜を残しています。現在の西洋式の記譜法は西暦1020年頃にグィド・ダレッツォによって作られたとされています。 Music is an art form that involves audible sound. The sound may be created by human voices, percussion, by hitting or strumming strings under tension, by blowing air across a reed, and so forth. It is impossible to date the origins of music, but instruments made of stone and bone have been discovered dating back more than 45,000 years. Every culture known has developed its own forms of music. It is impossible to imagine what the earliest forms of music sounded like. It was impossible to record any kind of music until the invention of musical notation. It is believed that ancient Egypt had some form of musical notation dating to 3000 BC, while the Greeks were notating music in 200 BC. The current western style of musical notation is credited to Guido d Arezzo around 1020 AD. Hit Movies (ヒットムービー) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Hit Movies) 有史以来、人類は動きのある映像というものに魅せられてきました。映画の登場以前は幻灯機や"zoetrope"(※回転式のスリットと多くの絵により動画を見せる玩具)、パラパラ漫画が「動画」を作り出しました。1880年代に写真フィルムが発明されるとすぐに、その発明品が動画を作り出す潜在能力を持つことが明らかになりました。ほんの数年の間に動画用写真機と映写機が発明され、そして映画、すなわち「活動写真」、が生まれました。 映画は最初の40年間は所謂「無声映画」でした。しかし1920年代の終わりには音声も併せて収録するようになり、「トーキー映画」が生まれました。1950年代の半ばにはカラー映画が普及しました。画質・音質の改善を除けば、映画はそれ以来本質的には変わっていません。 映画の誕生間もないころ、アメリカは大量の映画を製作しましたが、その大半がカリフォルニアのハリウッドで撮影されたものでした。アメリカは現在も重要な映画制作国ですが、いまや多くの国にハリウッドと競合する映画産業が存在しています。例えば、インドの映画産業の年間映画制作数、観客動員数はハリウッドを上回るものです。しかしながら、国際的な影響力という点においてはハリウッド映画に匹敵するものは存在していません。 Throughout history, man has been fascinated by moving images. Before the movie, such images were created by magic lanterns, zoetropes, flip books, and the like. In the 1880s, photographic film was invented, and the new material s potential to create moving pictures was quickly seen. Within just several years motion picture cameras and projectors were created, and the "movie" - moving pictures - was born. Movies were silent for their first forty years, but by the late 1920s soundtracks were added and the "talkie" was born. By the mid-1950s color film was common. Excepting for improvements in picture and sound quality, movies have remained essentially the same since. In the early years of movies, the United States produced the majority of films, most made in Hollywood, California. Though the US remains an important producer, a number of other countries now have film industries that rival Hollywood. For instance, the Indian film industry produces more films per year than the US and sells more tickets. However, no other films can yet match Hollywood s international appeal. Sports
https://w.atwiki.jp/charoh/pages/126.html
http //www.unkar.org/read/mamono.2ch.net/newsplus/1214385637 (【マツダ】水素ロータリーエンジンハイブリッド車、国交相認可下りるのIDと合致) 309 :名無しさん@全板トナメ参戦中[sage]:2008/06/25(水) 18 48 02 ID 918+VSKZ0 馬鹿すぎワロタwww 世界遺産に落書きて・・・・・どんな神経してんだよw
https://w.atwiki.jp/shiju_hachi/pages/29.html
.
https://w.atwiki.jp/culdcept/pages/99.html
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2075.html
「フフフ……」 それまでずっと私とカトレアのやりとりを見つめていたジョセフが、不意に笑い声を漏らした。 「やっぱりエレオノールの姐さんは俺の言った通りのキャラだったな。 いや、こーゆー時の俺の予想って絶対に外れたコトが無いんだよネ。 相手が次に何を言うのか全部わかっちゃう俺ってば、ひょっとして超能力者なのか・も」 「……ふん。何を他人事みたいに言っているの。まだまだ貴方にもその力を貸して貰いますからね。 これからもたっぷりとこき使ってやるんだから、覚悟しておきなさいな」 「わかってるさ。お美しいカトレアお嬢様の為ともなれば、このJOJO、幾らでもお手伝いさせて頂きますともさ」 「その言葉…努々忘れないで頂きたいものね」 迷いの無い口調で頷くジョセフに向けて、それでも私はいつになく強い口調で念を押しておく。 今、カトレアを本当の意味で治療してやれるのは彼が操る波紋法の技術だけだ。 彼自身の人間性や、それに対する私の個人的な心情等を別とすれば、私の医者としてのジョセフ・ジョースターに対する信頼は極めて深い。 私達にはジョセフの存在が必要であり、妹のことで彼に頼りたいという気持ちは依然として変わらない。 先程口にした通り、私が彼のことを評価しているという言葉も、決して嘘では無いのだ。 彼の操る波紋の技術は本当に素晴らしい物だと思うし、実際そのおかげで僅かばかりではあるがカトレアの体調が回復に向かっていることも事実だ。 最初の内は得体の知れない術を使う平民の医者ということで、ジョセフにカトレアの容態を診て貰うことには両親からも強く反対されたものだ。 それでも、私の必死の説得によって何とか彼による初回の診察が許可されたのだ。 そしてその結果、彼は波紋を用いた治療がカトレアの回復に繋がる可能性を見事に提示してくれた。 そのおかげで、今ではすっかりこのヴァリエール公爵家で暮らす者全員がジョセフによるカトレアの診察を待ち詫びるようになっていた。 今まではどんなに優秀な『水』系統のメイジを招聘した所で、病魔に冒されたカトレアの体を癒すことは出来なかった。 しかし、波紋という不思議な術を操るこのジョセフ・ジョースターという男は、例えほんの僅かと言えども初めてカトレアの体調を好転させることに成功した人物だった。 あまり素直に言葉に出せてはいないが、私はジョセフには本当に感謝している。 そしてまだまだ、彼をこのヴァリエール公爵家に繋ぎ止めておきたいとも思う。 せめてカトレアの体が完治するその日までは、彼には私達に付き合って欲しい。 私達にとって、その願いを実現させ得る可能性を持ったジョセフの存在は、まさしく希望その物なのだから。 「……これで減らず口さえ叩かなければ、もっと素直に褒めてあげてもいいんだけれど」 「ンー?何か言ったかい、エレオノールの姐さん。 幾ら俺様が頼り甲斐のあるイイ男だからって、俺へのラブコールに遠慮なんて要らないぜ? マ、ちぃとばっかしトウが立ってる気もするが、姐さん程の美人ならいつでも大歓迎なんだな、これが」 「そんな訳があるか!何をどう解釈したらそういう結論に辿り着くのよ!?それに誰のトウが立っているですってぇぇぇ!? もう一度その口で言ってみなさいな、この愚か者がぁーッ!!」 少しでも褒めてやろうと思うとすぐこれだ。まったく、本当に何度言われても懲りない男だ。 確かに、平民の分際で頭の回転も速く、カトレアにも引けを取らぬ程の見事な洞察力だとは思う。 私よりも年下の癖に、妙に老成した空気すら感じる程だ。 以前聞いた通り、遠い国から旅をして来て、その道中で様々な怪物と戦って来たという話も嘘では無いのかもしれない。 ただそれでも許し難いのは、今はその能力を人をおちょくる為だけに使っていることなのだが。 「おーコワっ…妹さんにはあんなに優しかったっつーのに、何だか俺だけ差別されてるカンジ。 なあカトレアお嬢様よ、今更こんなことを言うのも何なんだが、やっぱあんたの姉貴はおっかねー人だったわ」 「うふふ…そうですね、確かにエレオノール姉様は厳格な方ですが… だけど先生も御存知の通り、本当はとってもお優しくて頼りになる、私の自慢のお姉様なんですよ」 「まッ、俺もあんた達が実はかなり似た者同士の姉妹だっつーコトは色々な意味で良~くわかったがね。 でもなー、だったら俺にだってもーちっとばかし優しくしてくれてもイイんじゃねーかなァ。 俺ってばこーんなにカワイイ年下の男の子なのに、エレオノールの姐さんも見る目が無いぜ」 「やかましい!いい加減に年齢の話から離れなさいな!人が気にしていることをいちいちいちいち……貴方にはデリカシーと言う物が無いと言うの!?」 先程まで泣きそうな顔をしていたカトレアが、再び呑気に微笑んでくれるようになってくれたのは素直に嬉しい。 しかし、それ以上にジョセフの言葉がいちいち癇に障って仕方が無かった。 認めたくは無かったが、確かに最近は鏡を前にしているとお肌の具合があれこれと気になってばかりだったし、体からも何だか全体的に柔軟さが無くなって来ている感じがする。 先程もジョセフに言ってやった通り、これでも色々と美容には気を使っているつもりなのだが、いい加減に小手先の美容法だけでは間に合わない時期に差し掛かっているのかもしれない。 この歳にもなって、未だに結婚すら満足出来ていないという現実が目の前に立ち塞がっている以上、私はカトレアの件とは全く別の意味で、胸に広がる激しい焦燥感と共にその向こう側にある絶望の影に怯えて過ごす日々が続いて久しかった。 「フム。それじゃあ、さっきの話に戻るが姐さんも俺の波紋を受けてみるかい? 波紋っつーのは怪我や病気の治療だけじゃなくて美容にもイイんだぜ、いやホントの話」 「まあ、それは素敵なお話。でも、どうして…その、波紋が美容に宜しいんですの?」 「……ある程度の想像は付くわね」 首を傾げるカトレアよりも、寧ろ私は得意気に話すジョセフに向かって言葉を続ける。 「波紋の呼吸によって発生した生命エネルギーを体内に蓄積しておけば、当然肉体は活性化され、代謝能力も向上する。 老化を体内の老廃物を排出する機能の劣化と捉えれば、代謝機能を底上げすることによって肉体の老化を抑止、あるいは大幅に遅らせることも出来る……違うかしら?」 「ほぉー」 感心したように呟くジョセフの足元に、カトレアが部屋の中で飼っている子犬が一匹近付いて来る。 片手でそのおチビを摘み上げて膝の上に乗せながら、ジョセフはこちらの顔を窺いながら言葉を続ける。 「姐さんってば随分とインテリなんだな。つーか良く新陳代謝の話なんて知ってるな?」 「仕事柄、ね。そういう話には敏感なのよ」 正確にはカトレアの治療の為に学んだことだったが、アカデミーでの研究に必要な知識であるという点はどちらでも同じだ。 それにジョセフの操る波紋の技術、その仕組みについても、彼から聞き出せるだけの話は聞いておいて、それに対する私自身の独自の解釈も色々と試みている。 元はと言えば、私が噂話で聞いたジョセフの治療法を詳しく研究・調査したいと思って接近したのが始まりだったのだ。 私個人の好奇心を満たす為に、彼やカトレアや利用してしまっているのでは無いかという負い目は未だ完全に消え失せてはいない。 カトレアの体力が少しずつ回復してくれていることは確かに嬉しい。 だが、この私が素直にそれを喜んでも良いのか――まだ、迷いがあった。 「マ、詳しい理屈は姐さんが今言った通りで間違ってねーだろう。 重要なのは、俺の波紋を流し続ければただでさえ美人のあんた達が更に美しくなっちまうっつー、そっちの方の話だネ。 俺が本格的に波紋を習った先生なんかも、見てくれは姐さんと大して変わらないのに本当は五十歳のばばあだったしな。 案外、俺も見た目よりずっとジジイなのかもしんねーぞ?なーんちゃってネ」 「あら、それではジョースター先生の診察を受けさせて頂いている私も、もっと綺麗になれるのかしら?」 「難しいねー。何しろ妹さんは今の段階で絶世の美人!挙句の果てにナイスバディで性格もサイコーと来てるもんなァ。 流石の俺も、これ以上どうイジったら妹さんをグレードアップ出来んのか想像も付かねー」 「ふふ、いやですわ。ジョースター先生ったらお上手なんですから」 「いやいやホントの話よ。まさかこんな所でカーズを上回る究極生命体の姿を拝めるなんて想像もしてなかったぜ。 …あーだが、妹さんにゃ関係ねーんだが、エレオノールの姐さんに言っとかないとならねー話があるな。 ウム、これは姐さんにとってはかなり重要かつシビアな話なんだが」 やおら真剣な表情を作りながら、ジョセフは私の顔を真正面から見つめて来る。 こうして見ると、彼がつくづく均整な顔立ちと適度に引き締まった肉体を持った美男子なのかが良くわかってしまう。 一瞬、そんな男性に視線を送られているという事実に、私は気恥ずかしさを覚えそうになるが―― そんな恥じらいの感情も、次のこの男の一言によって完膚無きまでに打ち砕かれる羽目になった。 「幾ら俺の波紋でも胸まではでっかく出来ねーからな。その辺は悪ぃけど諦めてくれよな、エレオノールの姐さん」 ある意味、予想通りの言葉ではあった。 私に対する哀れみと申し訳無さが心の底より滲み出ました、とでも言う風な表情を浮かべるジョセフに向けて、私は一旦にっこりと微笑んでやる。 案外、哀れな罪人を裁く際の処刑人の気持ちとはこういう物なのかもしれない。 一種独特の爽快感すら覚えながら、私は一度浮かべた笑顔を崩して、そして心の底から怒りと憎しみを絞り出すようにして咆哮する。 「こ・ん・の・ぉ――無礼者がぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」 それと共に、自分でも惚れ惚れするくらいのスピードで再び愛用の鞭を取り出して、そのまま目の前で椅子に座ったままのジョセフに向かって握り締めた鞭を全力で叩き込んでやる。 「HOLY SHIT(やっばァーい)!!」 彼の体の正中線上を狙った私の一撃も、どうやらこちらの行動を予測していたらしいジョセフに避けられてしまう。 再びこのカトレアの自室の中に張り詰めた緊張感が走る。 目を丸くして私達の様子を窺うカトレアや、部屋の中にいる動物達の困惑の視線が集まって来るのを感じる中で、私はジョセフを威嚇するように中空に向かってもう一度鞭を振るっておく。 「ウホッ、相変わらずいい音……」 ジョセフの言う通り、我が相棒が風を切る音はどこまでも鋭い。まったく以って頼もしい限りである。 「まったく、貴方という人は少しでも褒めるとすぐ調子に乗るようねぇ!? カトレアの治療を続けて貰っている手前、多少のことは大目に見ていたつもりだけれど…… やっぱり貴方にはもう一度、貴族と平民の違いという物を思い知らせておくべきのようだわねぇッ!!」 私の怒声に反応して、カトレアのペット達が再びビクリと体を震わせる。 特に、先程からジョセフの膝の上に乗りながら、彼の大きな手で撫で回されている子犬などは完全に怯えきった視線をこちらに向けて来るが、ジョセフに対する怒りの感情に支配された今の私はそんなことなど気にも留めない。 「あ、あの……エレオノール姉様?」 「カトレア、貴女は下がっていなさい。そこにいると危ないわよ」 幾らジョセフが許し難い妄言を吐いたとは言え、万が一にもこんな馬鹿馬鹿しいことでカトレアを傷付ける訳にはいかない。 戸惑いの表情を浮かべて私の顔を見上げるカトレアに釘を刺しつつ、私はそのまま鞭を振り回してもこの子に当たらないような位置へと陣取って行く。 とは言え、カトレアのことはそれで良いとするにしても、今もジョセフの膝の上で恐怖に震え上がっている子犬についてはあまり身の安全は保障出来ないかもしれない。 ジョセフに対する哀れみなどは欠片も感じないが、何の罪もないおチビを傷付けてしまうのは幾ら何でも気が引ける。 しかし確実にジョセフを仕留めるということを第一に考えている今の私には、ここで退転するという考えも思い付かなかった。 万が一怪我でもしてしまったら、せめてこのおチビにだけはヒーリングの魔法を掛けてやろう。 そう決意を新たにして、私は未だに椅子に座ったままのジョセフに向かって一歩を踏み出す。 「さぁ~て?覚悟は宜しいかしら、ジョセフ・ジョースター先生…… 言い残すことがあるなら今の内にどうぞ。誰の耳にも届けず、私が墓場まで持って行って差し上げますので」 「ちょっと待ってくれ姐さん。それってよーするに、俺の話を聞く気はぜェーんぜんねぇってコトだよな?」 「ウフフフフ。理解出来ているなら話は早いわぁ。もっともそれがわかった所で、貴方の死期が近付くだけの話だけれどねぇ?」 「オーノー!相変わらずこのネーチャンってば、こっちの聞く耳なんざ全然持っちゃいねーのな! ったく、そんな風にいっつもピリピリしてばっかだから、フィアンセの男にも逃げられちまったんじゃネーノ?」 「殺す。殺すわ。絶対殺す。今すぐ殺す。何が何でも殺してやる」 私にとっての怒りの琴線、その全てに触れた遺言というのも、実にこの男らしいとは言える。 まるで死者の魂を運ぶ死神のような心持ちで、私はそのままゆっくりと鞭を振り上げる。 「――だから!とっととこの場で死んでしまえぇぇぇ!!ジョセフ・ジョースタァァァァッ!!!」 そして咆哮と共に、私は全力を込めた必殺の一撃を目の前の愚か者に向かって叩き込んでやる。 「おっとォ!」 「む!?」 「まあ」 手応えは無かった。私は手加減した訳でもなければ、慈悲を掛けてやったつもりも無い。 完璧な殺意で以って振るわれた私の鞭を、ジョセフ・ジョースターはあろうことか座ったままの姿勢で、膝だけの力を使って後方に跳躍することであっさりと避けて見せたのだ。 常人に出来る芸当では無かったが、さりとてこの男がまともな人間でないこともまた事実。 恐らくは波紋法の呼吸によって体内に蓄えられた生命エネルギーが、ジョセフの身体能力を大幅に強化しているが故に出来た技なのだろう。 「ヘッヘ~ン!残念だったなエレオノールさんよォ!毎度毎度、バカ正直にあんたの鞭に打たれてやるほど、このジョセフ・ジョースター様は大人しくもなけりゃあソッチ方面の趣味もねーんだぜ!」 腹が立つほど爽やかな笑顔を浮かべながら空中を舞うジョセフは、そのまま全身をくるりと半回転させて完璧な姿勢で床へと着地する。 「よっと――これで勝負は仕切り直しってヤツかな、エレオノールの姐さん」 「フフフ…中々面白い真似をしてくれるわね。けど、まだ躾の悪い野良犬への仕置きは終わっていなくてよ? 今日という今日は、貴方に引導を渡してあげるわ……覚悟しなさいな」 今の跳躍は確かに予想外だったが、理屈さえわかっていれば必要以上に驚くことも無い。 そもそもこの男の存在自体が、今までの私の常識で推し量れる相手では無いのだ。 どんな非常識な真似をしでかした所で、現実をありのままに受け入れてやればいい。 後はそれを許せるか否かであって、勿論私は先程のジョセフの発言を許すつもりなど毛頭無かった。 両手で鞭の端を引っ張りつつ、ふてぶてしい笑みを向けて来るジョセフの顔を力一杯に睨み付けてやる。 ギシギシと鞭の軋む音が未だ収まらぬ私の怒りを代弁してくれているようで実に心強い。 「オーノー、いつもながら本ッ当に物騒なネーチャンだぜ…だが、そーでなくちゃあ今の俺としても困っちまうんだよネ。 ――姐さん!あんたはこれから『このエレオノール、容赦せん!』と言う!」 「このエレオノール・ド・ラ・ヴァリエール!容赦はしないわ……ハッ!?」 自身満面に宣言するジョセフの言う通りに、私は彼の言葉をそのまま復唱してしまう。 何か物凄く嫌な予感がする。 この男がこういう物言いをする時は、まず間違いなくこちらの行動を先読みして、その対処を完璧に終えている場合だった。 それも、決して相手に自分の打った布石を悟らせない方法によって、だ。 私が気付いていないだけで、彼は既にこちらに対する反撃を完了している。 それは間違いないと考えていいだろう。 そう、例えるならばルイズが魔法を使ったら爆発が生じ、あるいはヴァリエール公爵こと私の父様が決して母様に頭が上がらず、そして悲しきかな、如何なる手段を講じても終ぞ私の胸が膨れることが無かったと言うくらい、確実に。 だが、どうやって?一体どのような手段を用いて、ジョセフはそれを行ったのだ? 先程椅子に座った状態から跳躍する間の何処に、そんな暇があったと言うのだろう。 私は目を凝らしてジョセフの姿を見つめる。何か見落としていることは無いか、おかしな動きはしていないか、先程と変わっている所は無いか… ほんの僅かな違いすら見逃さないようにしっかりと彼の姿を観察する。 しかしそれでもジョセフ自身に変わった所は見受けられない。 強いて言うならば、以前とある事故がきっかけで失われたという片手が目立つ程度で―― 「う………ッ!?」 その時、急に右腕に異様な重さを感じて、私は思わず手にしていた鞭を取り落としてしまう。 片手。そうだ、そう言えば一つだけ変わっていると言える箇所があった。 先程ジョセフが残された右手だけで撫で回していた子犬の姿が、今は何処にも見えないではないか。 ジョセフ・ジョースターの操る波紋、彼の手元からいなくなった子犬、重さを感じる私の右腕。 これらの符号から導き出される答えはただ一つ。私は視線を自分の右腕に送る。 そこには果たして、私の予想通りにジョセフが撫で回していたあのおチビがしがみ付いていた。 「くっ」 何とか引き離そうと思っても、四本の足でしっかりと自分の体を固定している子犬はびくともしない。 こんな小さな体の何処にここまでの筋力があるのか信じられないくらいの、物凄い力だった。 「まあまあ、なんてこと。この子ったら一体どうしてしまったのかしら」 そんなおチビの様子を見て取ったカトレアが、首を傾げつつ椅子から立ち上がる。 この子ってば普段はとても大人しいのに、と呟いてカトレアは子犬の頭を優しく撫でた。 そのままおチビに対して私から離れるよう促してくれているが、問題の子犬は主人であるカトレアの指示などまるで意に介さずに、私の右腕にぴったりとしがみ付いたまま離れようとしない。 「無駄よ、カトレア」 「ですがエレオノール姉さま」 「詳しい説明だったら後で其処の不埒千万なお医者様がして下さるでしょうよ。 少なくとも私が言えるのは、今このおチビに何かを言った所で聞く耳なんて持たない、いいえ、持てないようにされているということだけよ」 「ありゃま、どーやら手品の種はバレバレみたいネ。もーちっとばっかし驚いてくれると思ったんだケド」 「わからいでか。私が貴方の側で波紋の観察を始めてから、一体どれだけの時間が経ったとお思い? 波紋が生じる理屈と実際の効果さえ判明していれば、ある程度の推測は立てられるものよ。 第一、この種の波紋は初めて会った時に貴方が私に流した物と同じ――って、ぅわぁぅっ!?」 何時の間にか、ジョセフは足音一つ立てずに私とカトレアのすぐ側にまで近付いて来ていた。 いきなり彼の顔が大写しとなって眼前に飛び込んで来たせいで、私は思わず驚愕の悲鳴を上げてしまう。 驚きと、そこから生じる焦りのせいで、思考が上手く働かない。 おかげで私はそのまま彼が無造作に伸ばして来る手を振り払うことも出来ぬまま、唯一自由に動かせた筈の左腕も掴まれてしまい、今や完全に身動きが取れなくなってしまっていた。 「ウケケケ。これでチェックメイトってヤツだな、エレオノールの姐さん」 「あ……くぅっ…」 相変わらずの人を喰ったような、意地の悪さが滲み出たジョセフのその表情が、私は苦手だ。 お調子者で礼儀知らずで、誰もが畏れるヴァリエール公爵家の長女たるこの私に対しても、身分の差なんてお構いなしに堂々と自然体で接してのけるこの男の存在を――幾度となく心の中から追い出そうと思っても、逆にそれは私の中で大きく膨れ上がって行く一方だった。 満足に彼の顔を見られなくて、私は必死に顔を逸らそうとする。 だが、それも出来なかった。 あろうことか、彼の方からその顔を近付けて来て、私の視界を自分の姿で塞いでしまったのだ。 目の前に彼の顔が大写しになって、心臓の鼓動が張り裂けそうなまでに高まっている。 もう限界だ、と思った矢先、やはりこの男は私の予想を遥かに上回る行動を起こして来た。 手首から先の無い左腕を不器用に操って、私の前髪を跳ね上げて。 そして、剥き出しになった私の額に、軽く口付けをしたのだ。 「……~~~~っ!?」 全身に痺れるような衝撃が走る。その感覚は決して私の気のせいでは無い。 ジョセフが私の左腕を掴む手を離して、一歩その体を引いたのを確認しても、私の体は指先一つ満足に動かせなかった。 「フッフッフ~ン。幾ら本気で俺をブッ飛ばそうとしてるとは言え、姐さんには普段から世話になってるからなァ~。 あんま手荒な真似もしたく無かったし、とりあえず俺の熱~い感謝の気持ちを波紋入りのキッスで送らせて貰ったぜ。 まッ、体の自由が利かないのは、王子様のキスでお姫様の目を覚ますっつーアレの逆バージョンだわな。 あんま強い波紋じゃねーし、どうせもう暫くしたらそっちのチビと一緒にすぐ解けるだろうし」 悪戯が成功した子供のように無邪気に笑いながら、右腕に子犬をしがみ付けたまま立ち竦んでいる私から離れるべく、ジョセフは更に二歩、三歩と距離を取って行く。 「んじゃ!エレオノールの姐さんがもう一度プッツンする前に、俺はここらでオサラバするぜ! このままこーしていたら、またこのおっかねェネーチャンに何されるかわかったモンじゃねーしな! 妹さんもお大事になァ~!万が一何かあっても、呼んでくれりゃあこのJOJOはすぐ駆け付けるからノープロブレムだぜ!」 やがて勢い良く手を上げて私とカトレアに会釈した後、ジョセフは全速力で部屋から駆け出して行った。 「あ、ジョースター先生!その、今日は本当にありがとうございました!」 呆気に取られた様子でジョセフの姿を見詰めていたカトレアが、そこでようやく思い出したかのように、あっと言う間に私達の視界から消え去ったジョセフに向かって別れの挨拶を投げ掛けた。 そして、そのままカトレアは困惑した表情を浮かべたまま、微動だにしない私の方へと向き直る。 「……あの、その。エレオノール姉様……」 「許さない……」 「え」 何か言い掛けたカトレアの言葉を遮るように、怒りと憎しみに彩られた私の声がこのカトレアの自室に響き渡って行く。 それと共に私は、やがて自分を束縛する目に見えぬ力が少しずつ弱まって行き、再び自分の身体が自由を取り戻して行く感触を実感していた。 「おぉのれぇジョセフ・ジョースタァァァッ!いつもいつもいつもいつも私をコケにしおってぇぇぇ!! 許さん!ぜぇーったいに許すものですか!地の果てまでも追い詰めてくびり殺してくれるわぁぁぁッ!!」 「あ、え、エレオノール姉様…?」 どこまでも私の心を惑わせて、からかって、おちょくって、弄び続けるジョセフに対する怒りが、再び私の中で燃え上がる。 やはり、あんな男は嫌いだ。今の出来事でそれが良くわかった。 私とあの男は、決して交わることの無い不倶戴天の運命にあるのだ! 私は無理矢理自分の身体を動かして、自分の右腕にしがみ付いたままの子犬の身体を掴んでやる。 まだ身体を動かすのは少し億劫ではあったが、激情に駆られた今の私はそんなことなどいちいち気する暇も無かった。 自分と同様に、既に波紋の効力が弱まりつつあった子犬の身体を強引に引き離し、一体何が起こったのかわからないとでも言う風に目を白黒させているおチビを半ば強制的にカトレアに押し付けるように渡してやる。 そして改めて右手に鞭、左手に魔法の杖を構えて、私は今度こそ完璧な戦闘態勢を取った 「絶ぇッ対に逃すものですか!今日こそあの変態医者に引導を渡してくれるわ! 待ってなさいなジョセフ・ジョースター、貴様が生きてこのヴァリエール公爵家から出られるなどと思わないことねぇぇぇぇッ!!」 既にこの場から逃げ去ったジョセフに対する呪いの言葉を吐きながら、私も全速力で彼の後を追う。 後に残されたのは、胸におチビを抱いたままのカトレアと、怯えを通り越して最早諦めの境地に達した視線をこちらに向けて来る大勢のペット達だけだった。 「……ふぅ。やっぱり、エレオノール姉様とジョースター先生ったら、仲がお宜しいんですから。 でも――うふふっ。なんだか私は、そのことがとっても嬉しいわ。 私の自慢のエレオノール姉様が、先生の前ではあんなに生き生きとしていらっしゃるんですもの。 それに、本当にお二人のやりとりを見ていると、もうおかしくって…… ふふふ…ははっ、あらいやだ、でも何だか止まらないわ…うふふふふ、あはははははっ」 心の奥底から、カトレアは笑う。 それは普段の彼女が浮かべることのない、どこまでも清々しくて爽やかな笑顔。 彼女に命を救われた動物達だけが、カトレアが今日、本当の意味で笑ったことを知っていた。 ――しかし、と自分はいつもそこで思うのだ。 何故こうも己自身の未来を、自分が背負うべき運命の存在を断言することが出来る? 今、こうして見知らぬ土地で暮らすという行為に、どうしてここまで違和感を覚えるのだ? 自分がその疑惑を抱く時、必ず脳裏に浮かんで来る光景がある。 ともすれば、これまで自分が重ねて来た記憶を全て押し潰してしまいそうな程の圧倒的な量だ。 これもまた記憶なのかもしれない。 ただし、自分が知る由も無い、自分では無い誰かの記憶だ。 当然だろう。何故ならば、これまでの人生でそんな体験などした筈が無いのだから。 体験したことの無い記憶など、思い出せる筈が無いではないか。 『フフフ、そうね。病気になるとみんなスゴク優しいんだもん。たまにはカゼもいいかもね』 『じじいは…決して逆上するなと言った…… しかし…それは…無理ってもんだッ!こんなこと見せられて頭に来ねえヤツはいねえッ!』 『もらっとくぜーッ!父親ならよォー、息子にお小遣いくれてくもんよねェ~ッ! それにお袋の写真家に持って帰ったら、またバアちゃんともめちゃうぜ~!元気でなあ~ッ!』 それでも自分は、自分の中にある光景を否定出来ない。 何処かでこれらの記憶を体験し、その人達に出会っている人間がいることを、自分は知っているからだ。 この記憶の淵を辿って行く時、最後はいつも同じ光景が目の前に現れる。 それが自らが知り得ない筈の記憶の終着点であり、またこの眠りから醒める時の合図でもあった。 『世界ノ終焉ガ訪レル前ニ、私ハ自ラノ能力ニヨッテ、私ノ主人ト私自身ヲ守ラ無ケレバナラナイ! 時ノ加速ノ果テニ、イズレ我々ガ再ビ遭ウソノ時マデ、オ前自身ニ定メラレタ『本当の運命』ニ到達スルコトは決シテ無イダロウ。 『終わりが無いのが終わり』……ソレコソガ、コノ私、『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』ノ能力ダ』
https://w.atwiki.jp/civilization/pages/2001.html
ルシュイアープの遺産は最強を夢見るか? 序盤 続き一覧→ 中盤終盤 最強への第一歩 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。というわけで最強を証明することになったわけだが#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。Fortis931(我が名が最強である理由をここに証明する)#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。そげぶ#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。……それやられると証明できないんですが.あとオイラは木っ端微塵です.ゴーレムだし#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。最近の原作では影が薄い人を持ち出されてもなぁ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0016_R.jpg) #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。魚,貝,海老,牛,ワインで首都にトウモロコシ.食料満載っすね#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。ルシュイアープは初期技術に細工があるのでワインはありがたい 技術は漁業を選択.とりあえず漁業取得まで泥のゴーレムにハンマーを突っ込んでおき取得後は作業船に切り替える. 初手戦士というのは定石ではあるが,この難易度ならそこまで焦らなくても問題ない……と思う. なお泥のゴーレム(労働者UU)は食料による生産加速がつかないので生産中も人口が増える 7ターン目 エチゴの上杉謙信と接触 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0017_R.jpg) #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 どう見ても俺の嫁です.本当にありがとうございました.#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 統合MODで追加されるエチゴ文明の指導者だ.ちょうど彼女を指導者にしたプレイレポを 書かれた方がおられますので, 詳しくはそちらをご覧下さい. 10ターン目 カラビムのデキウスと接触 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0018_R.jpg) #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 カラビムのくせに善良になってますよ?#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 デキウスは最初に属性を選択する都合上,どの属性にもなれる.基本は中立のようだが#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 まぁ外交上は有利になりますからラッキーっすね これにより属性のバランスは善良3,中立1,邪悪3という結果に ホント,外交的にはありがたいことです 16ターン目 常闇のメレシンと接触 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0019_R.jpg) #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 こいつは統合MODでシナリオオンリーから昇格した指導者っすね.ただし常闇文明は新規追加.ハイボレムの親戚? みたいな#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 隣だと初期ラッシュされることも多いんだが,まぁ問題ない.位置的に相手は謙信かデ キウスのどっちかだろうしな あと12ターン目にデラブリンの井戸を探索,黄金期発動してます.この時期に起きられても…… 46ターン目 第二都市ミュータンボを建設 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0020_R.jpg) #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 突然変異でも起こしそうな都市っすね#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 ……ミュータント,と言いたいのか?深海を採用する予定はないぞ#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 いあ!いあ!……それはさておき銅,象,氾濫源で川沿い.かなりの良立地 後にして思えばこちらに遷都しても良かったかもしれません 52ターン目 第三都市ティアランを建設 真珠2個と秘薬 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0021_R.jpg) 53ターン目 カラビムがアカイアを建設 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0078_R.jpg) #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。……そこに都市を立てるか.もう少し詰めろやコラ#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。……金,バナナ,小麦,風と地のマナで丘都市.何この神立地.そしてうざい拡張.初期ラッシュやる?#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。そんな戦力持っとらんわ.まぁ秘薬の左の丘に都市を立ててスペース確保するしかないな 57ターン目 スヴァルトアールブのリヴァンナと接触 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0022_R.jpg)#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。大将,いい話と悪い話がひとつずつあります.どちらから聞きたい?#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。いい話ってのはどうせ可愛い女性指導者が出たって事だろ.ちなみに彼女も統合MODによ ってシナリオオンリーから昇格した指導者です.んで,悪い話ってのは?#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。これ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0025_R.jpg) #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。……何故狙ったように蛮族都市.#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。……奪い取るための戦力は?#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。言うな.とりあえず先に右下の予定地に都市を立ててからミュータンボ北の貝の側にもう 一都市だ#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。初期拡張の段階で5都市っすか.マップサイズ標準で5都市って大丈夫?#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。仕方ないやん.文句はデキウスに言え 63ターン目 第四都市モールテビオを建設 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0079_R.jpg) #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。ここは予定通り.では次の5都市目を――#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。あ,予定変更.5都市目はなしの方向で#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。は?大将,何言ってんすか?#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。とやかく言うまえにこいつを見てくれ.こいつをどう思う? #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0026_R.jpg) #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。香料,氷と無職もとい無色のマナ,の左上赤丸内の白ラインって#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。どうやらリヴァンナはこっちに拡張しているくさい.ねじ込めないことはないだろうが, 宣戦を受けるリスクが高まる#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。じゃあ蛮族都市を奪いに行きましょう.上手くすれば南下も狙える.ツンドラ多めですけどないよりマシ 69ターン目 アケロン様爆誕 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0029_R.jpg) #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。アーケローンアーケローン元気な子(戦闘力19的な意味で)#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。アーケローンアーケローン文化の子(竜の財宝の文化+8的な意味で) #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。やってられっかー!!!#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。逆に考えるんだ.友好関係を築きやすい善良カラビムとAIホイホイのアケロン様のおかげ でこちらは攻められることはない,と考えるんだ#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。あれだ!弓騎兵ラッシュでアケロンやっちまおう!先制攻撃無効の弓騎兵なら数揃えりゃいける!#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。無理だ.つか,ルシュイアープには弓騎兵も,弓騎兵UUも存在しない#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。ってことは#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。うむ,初期拡張終了#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。いくらヌくれるっつっても4都市かよ と言うわけで70ターンを前にして初期拡張が終了してしまうというトホホなことに #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Civ4ScreenShot0030_R.jpg) 技術ルート 漁業→採鉱→農業→神秘主義→探検→暦. 後から考えると農業と神秘主義を逆にしたほうが良かった 社会体制 この段階で現人神,平和主義,部族社会,農地改革 まぁ序盤の定番 ちなみに皆さんならここからどうします? 続き コメント#pcomment
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2074.html
最近、昔の夢を良く見る。 自分の生涯において決して忘れることの出来ない、大切な家族や友人達との思い出の数々。 激しい戦いの日々にあって、大勢の仲間達と出会い、共に戦い抜いたあの日々のこと。 その経験は自分にとって掛け替えの無い思い出であり、そして何物にも勝る誇りだ。 『若返ったことは我にとって至上の幸福だったぞ……ジョジョ!』 『オレだってなんかしなくっちゃあな…カッコ悪くてあの世に行けねーぜ……』 『悔いはない……心からおまえの成長が見れてよかったと思うよ……』 今日もこうして、懐かしい人達の夢を見ている。 共に戦った戦友や、敵として相見えながらも尊敬に値する魂を持った、誇り高き戦士達との別れ。 それは確かに悲しい思い出だが、彼らは皆、自らの生命の全てを賭けて戦い、散って行った。 だが、彼らから受け継いだ精神は、今もこうして自分の中に息衝いている。 去ってしまった者達が遺したものは、生きている者が更に未来へと進めねばならない。 それこそが、彼らの記憶を持つ自分が果たさねばならぬ運命だと信じられるからだ。 だが今の自分は、課せられた運命を果たすべき場所にはいない。 そのことに対する戸惑いと焦燥が、自分の中で澱のように横たわっている。 ここは自分のいるべき場所では無い。そして、本来あるべき場所にて為さねばならぬことがある。 自分はそれを知っているのだ。果たさねばならない運命が、自分にはあるということを。 「波紋疾走(オーバードライブ)!」 今日も我がヴァリエール公爵家にやって来たジョセフ・ジョースターが、『波紋』と呼ばれる不思議な光を私の妹カトレアの体へと流し込む。 波紋とは、独特の呼吸法によって体内に生命エネルギーを生み出す技術。 今、ジョセフの体内で生み出された生命エネルギーが彼の手を通してカトレアの体へと伝わり、それによって一時的にではあるが、病弱な妹の体内に生命力が満ち溢れて行く。 どことなくカトレアの顔がほんのりと上気しているように見えるのも、ジョセフの生み出した生命エネルギーが順調にこの子の全身を駆け巡っていることの証左なのだろう。 「……体の具合はどうかしら、カトレア」 相も変わらず、何処からか拾って来た大小様々な動物達に囲まれた妹の自室で、壁際に寄り掛かる形で二人の様子を見守っていた私は、カトレアの体に波紋のエネルギーが染み渡った頃を見計らってそう尋ねる。 ジョセフと向き合う形で椅子に座るカトレアは、普段よりも少し明るい感じのする笑顔を浮かべながら私の方へと顔を上げて答えた。 「はい、大丈夫です、エレオノール姉様。とてもいい気分ですわ。 うふふ…何だか自分の体では無いみたい。これもジョースター先生のおかげですね」 「ニヒヒヒ、お褒めに預かり光栄の至り。ま、この俺様に掛かればざっとこんなモンさ」 「本当にありがとうございます、先生。病院の方もお忙しいでしょうに、わざわざこちらにまでお越し頂いて」 「なーに。美人の妹さんの為ともなりゃあ、そりゃあ一肌脱がせて頂きましょう。 それに、妹さんがマジで病気で困ってるっつーなら、それこそ俺みてーな医者の出番だしな。 俺の波紋が役に立つんだったら遠慮なく使ってくれて構わねーぜ?」 カトレアの言葉にジョセフが、相変わらずの調子の良い笑みを浮かべて鷹揚な口調でそう言った。 ここ最近、王都トリスタニアにおいて評判を得ている医者であるジョセフ・ジョースターに、私の妹カトレアの定期往診を依頼してから既に一月以上。 彼が患者の治療に用いている波紋の力と、我がヴァリエール家が古くからお世話になっている係り付けの先生と相談しながら調合した魔法薬を併用することで、生まれ付き病弱なカトレアの体調は、ほんの僅かではあるが回復の兆しを見せていた。 例えば、それまでのカトレアには、ごく普通に歩いているだけでも何時よろけてしまうのかわからない危うさが常に付き纏っており、実際にそのまま倒れ込んでしまったことも一度や二度では無い。 しかし今では、少し長い時間を歩いた所で、以前のように倒れたりするようなことは殆ど無くなったし、一日に咳き込む回数も随分と減ったようだ。 それに、出された食事をあまり残さなくなったことから、食欲の方も少しずつ増進しているらしい。 日を追う度に、少しずつではあるがカトレアの体は少しずつ健康へと近付いている。 この子の様子を傍で見ている私にも、その実感がはっきりと伝わって来ていた。 「……では、今後も遠慮なくこき使わせて貰おうかしら?」 私は少し意地の悪い口調でそう言って、カトレアと向き合う形で椅子に座っているジョセフの許に近付いて、そのまま彼に向けて小さな皮袋を放り投げる。 ジョセフは片手で器用にそれを掴み取り、中身を確かめるように何度かそれを軽く宙に浮かせる。 その度に、チャリチャリと金属同士が擦れ合う音が部屋の中に響いて来た。 「ヒュウ、結構入ってんな。っつーても、まーだイマイチこの国の金に関しちゃよーわからねーんだが… ま、食うに困らねー量があんなら問題ねーか。いや毎度どーも、エレオノールの姐さん」 何度かその動作を繰り返してから、やがてジョセフは金貨の詰まったその袋を懐へと収めた。 「言ってくれるわね。こちらとしては、充分な金額を支払ってるつもりなのだけれど?」 そう。この男は軽く言ってくれたが、袋の中には結構な量の金額が入っている。 少なくとも、一ヶ月程度ならば平民であるこの男が楽に暮らせるぐらいの量はある筈だ。 ジョセフに対する一月分の診察料として、私が決めて支払っているのがそれだけの金額だった。 週に一、二度の往診と言う労働時間を鑑みれば、破格の報酬と言っても良いだろう。 「らしいな。っつーかコレ、どーやら俺が思ってる以上に大金みてーだな。 この前も妖精亭の連中に見せたんだが、皆思いっきり腰を抜かして驚いてたっけか。 いやあ、あん時は皆からプライドが傷付いたー!だの、何か奢れー!だのと喚かれて大変だったぜ」 「こちらにとっても決して安い金額では無いわ。平民の貴方達ならば尚更でしょうね」 「おやま。っつーことは何カナ?どーやら姐さんってば俺のコトを相当高く買ってくれちゃってるワケね。 ひょっとして俺に惚れちまったのかい?ナハハハ、いやまったく、モテる男は辛いネ!」 「……貴方を正当に評価していればこそよ。医者としての、貴方をねぇッ!」 「あ、そーなの?」 冗談として聞き逃すにはあまりにも悪趣味に過ぎるジョセフの言葉に、私は声を荒らげて反論する。 しかし当のジョセフは私の怒りなど柳に風とばかりに、相変わらずの調子の良い笑顔を崩さずに続ける。 「そりゃー残念な話だね。妹さんの診察を始めてから結構経ったが、今でもこーしてあんたが同伴してるっつーコトは姐さんが愛しの俺様に会いたいからだと思ってたんだケド」 「誰が!貴方のような平民如きにッ!私はカトレアが心配だからここにいるのよッ! 何処かの誰かさんのような女ったらしのお医者様がこの子の部屋に入り込んでいるからねぇッ!」 目の前に置かれていたテーブルに手の平を叩き付けながら、威嚇するような形で私はジョセフに向けて吼える。 その衝撃で、使用人達に運ばせておいたティーセットの類が派手な音を立ててテーブルから浮き上がり、部屋の中で飼われているカトレアのペット達の何匹かが今の音に驚いたように身を竦める。 「オイオイ……最初に妹さんの容態を見てくれっつって来たのは、姐さん、あんただろ? だから俺も遠慮なく、美人でナイスバディな妹さんのお部屋にお邪魔させて頂いてるってワケなんだが」 「意味が違うわ!貴方のような男と二人きりにしていたら、妹が何をされるかわかったものじゃないと言いたいのよ!」 私は眉根を寄せて、目一杯にジョセフの顔を睨み付けてやる。 この男の魂胆はわかっている。どうせあれこれと心にも無い冗談を口にすることで、こちらの反応を見て楽しんでいるだけなのだろう。 自分がこの男のペースに乗せられていることは自覚しているのだが、しかしそうした冗談の全てを黙って見過ごせる程、私は心の広い人間という訳でも無い。 結果として、疲れるのはいつも神経を逆撫でされ、怒鳴ってばかりのこちらの方。 しかし、だからと言ってここで退く訳にはいかない。 下手に彼を放ったらかしにしておいたら、それこそカトレアが何をされるかわかったものでは無い。 何しろこの男は平民の分際でありながら、初対面の私にさえ、あんな真似をするような男なのだから―― 「………むぅぅ」 「ン?姐さん、何だかまた顔が赤いぜ?風邪には気をつけろっていつも言ってるじゃないか。 もういい加減若くないんだし、下手に無理してあんたまで倒れちまったら本末転倒だろーが」 「ち…違うわよ!そっ、それに今何と言ったぁ!?だぁれがもう若くないですってぇぇぇ!?」 「ありゃ、思ったより元気だな?しかし姐さん、そーやってカッカしてばっかだと本気で早く老け込んじまうぞ。 そうなりゃ折角の姐さんの美貌もダイナシだぜ。お肌の曲がり角を過ぎた今こそ、こーゆーコトはもっと気を使わにゃあならねーんじゃねーの?」 「一体誰のせいだとお思いなのよッ!!貴様という男はぁぁぁぁぁッ!!!」 ええい、まったく以って腹立たしい。 いちいち私の怒りを触発するような一言一言も不愉快だったが、何よりもこの男が私の目の前で、こうやって平然とした態度で軽口を叩いていられるという事実が何よりも許せなかった。 人の唇を一方的に奪っておいて――よくもそんな真似が出来るものだ。 私など、今でも初対面時に受けたあの仕打ちを思い返しては、やり場の無い感情に振り回されることも珍しくは無いというのに、この男にとって私とのキスは何と言うことの無い、些細な出来事に過ぎないというのだろうか。 多分、本当にどうでもいいのだろう。 このジョセフ・ジョースターと言う稀代の助平男に掛かれば、貴族との接吻などと言う大それた真似も、初対面の客に対するちょっとしたコミュニケーション程度の認識にしかならないに違いあるまい。 だがこれでは、未だにあの出来事を気に病んだままでいる私一人が馬鹿みたいではないか。 こんな平民の男などに、この私がこうまで翻弄される羽目になるとは、まさに一生の不覚と言う他は無い。 カトレアの治療の為にわざわざこうして出向いてくれることだけは感謝しているが、そうでなければこんな無礼極まりない平民風情などを我がヴァリエール公爵家の邸内に入れたりする筈も無かった。 「それにッ!!」 再びテーブルに手の平を叩き付けて、私は少しわざとらしいくらいの口調で一喝する。 これ以上ジョセフの顔を見ていたら、また余計なことばかり思い返してしまいそうだった。 私は感情の矛先をこの男に対する怒りに転化することで、逆に落ち着きを取り戻すべく言葉を続ける。 「いちいち貴方なんぞに言われなくとも、美容にはしっかりと気を遣っておるわ! もしこれが無駄になるとしたら、無駄に私の神経を逆撫でする何処かの誰かさんのせいでしょうよ! えーもう、おかげ様でここ最近、私の血圧は下がることを知らなくなりましたからねぇ!!」 「む、そりゃあいけねーな。どうやら姐さんにも俺の波紋が必要みてーだな…。 どれ、お手を拝借。この俺様に掛かりゃあ、今の姐さんが抱える問題も全部スッキリ、キッカリバッチリ、パーフェクトに解決してみせちゃうぜ?」 「ほほーう、それは夢のあるお話だわねえ?……いい加減、お調子に乗るのも大概になさいな。 これ以上つまらないことを言うつもりなら、この場でそっ首刎ね落としてやるわ」 「オーケイ。わかった姐さん、だからその手に持った鞭だけはカンベンな。 俺別にソッチ系の趣味はねーし、何よりソレで打たれたらこっちの方が病院送りになっちまわあ」 そこでようやく、ジョセフは両手を挙げて降参のポーズを取る。 これまた口先ばかりで、心の底から反省している素振りなど欠片も見られなかったが、それもいつも通りのことなので最早いちいち指摘する気にもなれなかった。 「うふふ……」 得も言われぬ疲労感すら覚えて来た所で、不意にカトレアが口を挟んで来る。 何だかやけに嬉しそうなこの子の表情が私の心に引っ掛かって仕方が無い。 それが私の単なる気のせいで無かったことは、果たして次にカトレアが口にした言葉によって証明される。 「お二人とも、いつも仲がお宜しいんですのね。もしかして、私ってばお邪魔虫なのかしら?」 「……カトレア。一体何をどう見たら、そういう意見が出て来るのか聞かせて貰いたいものだわね……」 実に不穏当極まりない発言を言ってのけるカトレアに、私は頭を抱えながらも言い返しておく。 カトレアはいつも通りの穏やかな物腰で、しかし今の言葉には一片の冗談も滲ませてはいなかった。 要するにこの子は、先程までの私とジョセフの応酬を見た上で、なお私達の仲が良好であるという結論に達した訳である。 何だか物凄い勢いで私の頭が激痛を訴えて来ている気がするのは、決して私の錯覚ではあるまい。 「大体、お邪魔虫とは何よ。こうしてわざわざ、この不埒千万な女ったらしのお医者様を呼び付けているのも、元はと言えば貴女の為じゃないのよ」 「オーノー、なんつーヒデェ言われよう。俺、レディには優しい紳士のつもりなんだけどなー」 「なぁにが紳士よ、そんな締まりの無い顔をしてッ!どうせ普段から若い女の子に囲まれて鼻の下を伸ばしてるんでしょうが、このエロ医者!スケベ医者!」 大袈裟な口調で肩を竦めるジョセフに向かって、私は即座に怒声を叩き付けて黙らせておく。 彼の病院まで手伝いに来ているという近所の娘達だけでは飽き足らず、初対面の私にあんな真似をしておいて、その上患者であるカトレアにまでちょっかいを出そうとする男なんぞを、どうして紳士として認められようか。 カトレアの姉として、ヴァリエール公爵家の一員として、そんな馬鹿な話を許すわけにはいかない。 「ふふ、そうでした。ジョースター先生に来て頂いているのは、本当は私のせいでしたわね。 ありがとうございます、先生。私もエレオノール姉様も、先生には本当に感謝しておりますわ」 ひたすら激昂する私とは正反対に、カトレアはあくまでも暢気に笑いながら、ジョセフに向き直って深々と頭を下げる。 しかし、この子はこの子で一体何が言いたいのだろう。 やけに持って回った言い回しのカトレアの言葉が気になって仕方が無かったが、その意味を深く考えて行くと、それはそれでまた何とも言えない不愉快な気分に陥りそうだった。 毎回、おかしな誤解はするなと釘を刺しているつもりなのだが、悲しいことにこの問題についてカトレアが私の言葉を聞き届けてくれたことは一度たりとて無かった。 まったくこの子ってば、お姉様のことを何だと思っているのかしら。 昔から妙に勘が鋭く、他人の考えなど全てお見通しみたいな所もあるけれど、今回ばかりはそのお眼鏡も大外れのようね。 先程のジョセフの冗談じゃあるまいし、貴女が思っているようなことなんて絶対にあり得ないんですからね。 「ニョホホホ、そうやって優しい言葉を掛けてくれんのは妹さんだけだぜ。 エレオノールの姐さんってばいっつもこんなカンジだし、もォ少し妹さんを見習っておしとやかになってくれねーかなァ。 まッ、とは言え姐さんの感謝の気持ちってヤツなら、コイツで充分伝わって来てるんだが」 そう言って、先程私が放ってやった診察料を服越しに指差しながら、ジョセフは横目でこちらに視線を送って来る。 「なあ妹さん。この金って、確か平民の俺が貰える金額にしちゃあ、ものスゲェ大金なんだよな?」 「そうですね…生憎と私はこんな体ですから、直接お金を使う機会も殆どありませんでしたけれど…… 確かにそれだけの額になりますと、すぐに用意するのは少々難しいのではないでしょうか」 「やっぱりな。いや、姐さん程の偉い貴族サマともなれば、力尽くで俺を引っ張っても良さそうなモンだろう。 あんた達の前でこんなコト言うのも何だが、この国の貴族なんて呼ばれる連中は、大概が魔法を使えねー平民を見下してる連中ばっかだしな。 自分達が何か言やあ他人は皆従って当然、みてーに思ってる所があるもんな」 ウチに来る貴族のお客にもそういう連中が多いんだ、とジョセフは肩を竦める。 まあ、否定はしない。このハルケギニアにおいて、貴族と平民の身分格差は極めて厳格な物だ。 両者を分け隔てる壁は『魔法』という能力の有無――この一点に尽きる。 魔法とは平民には決して持ち得ない絶大な力。 だからこそ、その力を持つ貴族は自らの能力と精神を研鑽し、大勢の民の前に立って力無き平民を守るべき義務がある。 その代わりに平民は貴族を敬い、平時においてはその身を以って貴族に奉仕する義務がある。 これも一種の共存関係と言っても良いだろう、我々ハルケギニアの住人は事実そのようにして今まで人間社会を構築・維持し続けて来たし、私とてこの社会構造が間違っているとは思っていない。 とは言え、自らが持つ魔法の力を傘に着て平民を軽んじて見ようとする貴族が多いことも確かだった。 相手が魔法という絶対的な力を持つが故に、平民は貴族に対して抵抗することが出来ない。 貴族は生まれながらにして平民より圧倒的優位に立っているという事実が、貴族という人種を増長させていることは否定出来ない。 今のジョセフの指摘も尤もなのだ。 本来ならば、我々貴族は常にそれを自戒せねばならない立場にいる筈なのだが、それを実行に移すことの出来る貴族が、果たして今の世の中に何人いることやら。 しかし、それでもやはり単なる平民に過ぎないジョセフが貴族に対してこんな口を利いている段階で、普通は打ち首にされても文句を言えない無礼極まりない行為に相当するのは否定出来ない所だ。 ここが今、まさにその貴族の屋敷の一つであると言うのに、相変わらず口かさの無い男だ。 自分が如何に恐れを知らぬ発言をしているのか気付いた風でも無く、ジョセフは更に言葉を続ける。 「だが、そーゆー貴族の皆サマ方の中でも特にプライドの高そうな姐さんが、よりにもよって平民のこの俺に頭を下げた挙句、こんだけの大金をポーンと渡して来るなんざ、どう考えてもよくよくのコトに違いねーわな。 コイツは要するに、エレオノールの姐さんが妹さんのことをメチャクチャ心配していて、且つ妹さんの体を治せそうなこの俺に相当期待してるってコトでもあるワケだ」 「…この際、貴方の貴族評については聞かなかったことにしてあげるとして、姉が妹の心配をするのは当然のことでしょう。 妹の体調が良くなる可能性があると言うなら、それに期待して何が悪いと言うの?」 こうしてジョセフが回りくどい物言いをする時は、大抵何かろくでもないことを企んでいる時だ。 次に彼が何を言い出しても即座に対応出来るように、私は手に握り締めたままの鞭を握る腕に少しだけ力を込める。 だが、次の瞬間にこの男が口にした一言は私の予想の範疇を遥かに超える物だった。 「いんや、何も悪くねえ。姐さんの言う通りさ。だから俺もよ~くわかっちまうんだよネ。 そーゆーことをサラリとやってのける姐さんが、本当は妹想いのスッゲエ優しい人だってことが、さ」 「………っ…!?」 ジョセフのその言葉は本当に、あまりにも予想外で。 私は一瞬、自分が何を言われているのかわからなくて、言葉に詰まったまま何も言い返すことが出来なかった。 「アレアレー?もしかして姐さんってば照れちゃってんのォ?」 「な!な、な、何を言っているのよ…!ひ…人をからかうのもいい加減になさいな! 勿体付けて何を言い出すかと思えば、何よ、突然、いきなり……そんな…心にも無いようなことを……」 「からかうなんて、それこそ心外だぜ。俺は本気でそう思ってるんだがなー。 あんたがどれだけ妹さんの身を案じているか、心の暖かい人なのか、そんなの見てりゃあすぐわかるさ。 実際、今日もさっきから散々っぱら妹さんのことであーだこーだと釘を刺されまくってるワケだし。 ま、普段の性格はキッツイけど、姐さんのそーゆートコロって俺は結構好きだぜ?」 私の目をはっきりと見据えながらジョセフは迷いの無い口調で言って来る。 彼の様子からは冗談を言っている様子など全く感じられない。 だからこそ、たった今投げ掛けられた彼の言葉に、私はどうしても動揺を隠せずにはいられない。 優しい?私が? なんということだろう。他人からそんなことを言われたことなんて初めてだ。 私達の末の妹であるルイズや、我が父ヴァリエール公爵ですら、私に向かってそんな言葉を口にしたりはしなかった。 父様は今でも私の気性の激しさを御しかねているようだし、魔法学院に入学するまでの間に厳しく躾けてやったルイズは私という姉の存在を敬遠し、家族の中で唯一あの子に優しく接していたカトレアにばかり懐いていた。 依然として気は進まないが、あのバーガンディ伯爵様から一方的に婚約破棄を突き付けられたのも、私のこうした性格がそもそもの要因なのだと、いい加減に認めなくてはならない頃なのだろう。 身内の評価ですらこうなのだから、ヴァリエール家の外部の人間に至っては言わずもがなである。 それなのに、このジョセフ・ジョースターという男は。 普段は軽口ばかり叩いていて、可愛い女の子と見ればすぐ鼻の下を伸ばしているようなお調子者の癖に、どうしてこんなことを言って来られるのだろう。 まったく、本当にこの男は気に入らない。理解出来ない。 だからこそ――意識してしまって仕方が無い。 「フフフ、そーやってうろたえてるトコロとかを見てると、普段はおっかねェ姐さんも可愛く見えるな。 そんなカンジでもーちっとばっかし気の抜けた顔も見せておけば、もっと男にモテると思うんだケドね」 「う…うるさいわね!な、何よ、あ、貴方の言うことなんか、誰が真に受けるものですか…!」 「ホントにホントの話なんだがなー。俺って女に隠し事はしてもウソは言わねーモンネ。 よっしゃ。姐さんがそこまで言うんだったら、肝心の妹さんの意見も聞いてみようじゃないか」 そう言ってジョセフは、戸惑ってばかりの私を余所に、視線をカトレアの方へと向けて言葉を続ける。 「なあ妹さんよォー、妹さんは長年共に暮らして来た自分の姉貴についてどう思ってるんだい。 俺としては、あんたやもう一人いるっつー末の妹さんにとって、このエレオノールの姐さんはかなりイイ姉貴なんじゃねーかと思うんだが?」 「ふふっ…ジョースター先生の仰る通りですわね。ええ、私にも良くわかります。 エレオノール姉様のお優しさを、姉さまが私やルイズのことを本当に心配してくださっていることを。 私達がどれだけ姉さまから愛されているのか…それを考えると、胸が一杯になりそうですわ」 「カトレア…!あなたまで、一体何を……」 「私は幸せ者ですわね。エレオノール姉様やジョースター先生、父様、母様、私達の小さなルイズ。 それに他にも沢山の方々が……私一人なんかの為に、こんなにまで良くして下さっているんですもの。 皆様のお気持ちに何もお返し出来ないことが、本当に心苦しいぐらいに」 「………カトレア」 滔々と、まるで独り言のように呟かれるカトレアの言葉が、室内に広がっては消えて行く。 普段通りの穏やかな微笑の端に、ほんの少しだけ、悲しさと悔しさの入り混じった歪みを見せながら、カトレアは静かに、しかしはっきりと次に続く言葉を紡いで行く。 「エレオノール姉様、ジョースター先生。私、皆様にお会いすることが出来て、本当に良かったと思っています。 こんなに大勢の人達に囲まれて、私一人では抱えきれないくらいに沢山の物を頂いたんですもの。 ……ふふ、出来ることなら、私のことを支えて下さった皆様の為に、何か恩返しをしたいのですが… 私がそれを望むのは、欲張りなことなのかもしれませんわね。 それさえ叶えることが出来たら、私にはもう、何も思い残すことなんて無いのに」 この子の細い肩がほんの少しだけ震えている。 あくまでも穏やかな口調で綴られたその言葉は、しかしこの子の心の奥底から搾り出されたかのような、強い意思を感じさせる何かが込められていた。 ――ああ、そうか。今、この子はきっと怯えているんだ。 自分が今口にした言葉を噛み締めるように薄く目を閉じているカトレアの姿を見て、私は不意にそんなことを思った。 この世界に生を受けてから、常に死と隣り合わせの日常を送らざるを得なかった可哀想な私の妹。 今までカトレアがそんな自分の運命とどう向き合って来たのかは、姉である私にすら知る術は無い。 だが、この子の優しさは、そんな過酷な運命を背負っているからこそ手に入れた物なのだろうと思う。 誰よりも死に瀕した場所に立っているが故に、他の生命に対する愛情を惜しみなく注ぎ、自分の代わりに最期まで精一杯生きて欲しいと願う。 カトレア自身が自覚しているかどうかはわからないが、そうやって自分には叶えることの出来ない願い、生きることに対する希望を他者に託すことによって、この子もまた自らが生きた証をこの世界に遺したがっているのかもしれない。 思えば、この子が浮かべる笑顔は子供の頃から何も変わっていない気がする。 他の生命を心より慈しみ、愛しく思う慈愛に満ちた表情を、カトレアはずっと長い間浮かべ続けている。 きっとその頃から、この子は既に自らの運命を受け入れる覚悟を決めていたに違いあるまい。 与えられた猶予期間の中で自分に出来る精一杯のことをやり続けながら、ただ静かに最期の時を待つ。 それこそがこの子がこの子なりに出した、自分の背負った運命に対する答えなのだろう。 だが、今この瞬間、カトレアは確かに自分の背負う『運命』に恐怖しているのだと私には感じられた。 それは恐らく、自分自身の『死』その物よりも、寧ろ皆を置いて一人だけ先に逝ってしまうことが、どれだけ後に残される人達を悲しませることになるのか。 自分が運命を受け入れることによって、今まで自分のことを想ってくれた人達を他ならぬ自分自身の手で傷付けてしまうという、まさにその部分から生じる苦痛が、この子にとっては病魔に身を食い破られるよりも遥かに耐え難い痛みとなってしまうのだろう。 今までにも、私や両親はそれこそ八方手を尽くしてカトレアの体を治療する為の方法を探し続けて来たのだが、結局ジョセフ・ジョースターに出会うまで、私達はこの子を救う為の方法を見つけ出すことは出来なかった。 あの日々の中で、私はどれだけ悔しさと腹立たしさを覚えたことだろう。 愛する妹が目の前で苦しんでいるのに、それを救ってやることが出来ないでいる自分自身への無力感と絶望に、私は幾度と無く苛まれて来たものだ。 カトレアは多分、そんな私の姿を見るのが嫌だったのだと思う。 人一倍勘が鋭くて、誰よりも他人の心情を慮ることの出来るこの子のことだ。 私や両親が思い悩んでいる様を見て取った時、持って生まれたこの身体のせいで、逆に自分自身が家族を深く傷付けてしまっているのではないかと言う罪悪感を抱いたとしても不思議ではない。 今まで、この子が私や父母達に対して、自らの抱える苦悩の感情を吐き出したことなど一度も無い。 どんな形であれ、死を恐れるのは生命ある者としては当然のことにも関わらず、その恐怖をカトレアは今までずっと一人で抱え込んで、誰の手にも届かないように自分の心の中へと閉ざし続けて来た。 例え自分がどうなろうと、皆が悪いんじゃない。皆が自分の体のことで気に病む必要なんて何処にも無いのだ。 これは自分で受け入れることを決めた運命なのだから大丈夫なのだと言う風に、何時だってこの子は私達の前で微笑んでいた。 「……何を言ってるのよ」 「え?」 そんなカトレアの強さと優しさを、私は誇りに思う。 自らは死に瀕しているにも関わらず、あくまでも私達家族のことを案じるなんて簡単に出来ることでは無い。 きっとカトレアは、私が考えているよりも遥かに強くて、そして誰よりも優しい子なのだ。 この子の優しさに、私も含めてどれだけの人間が救われて来たことだろう。 ただひたすらに皆を愛し、そして皆から愛されるこの子の存在が、私は愛おしくてたまらない。 ――だからこそ私は思う。妹の分際で、この私にそんな気を遣おうなどと百年早いのだ、って。 例えこの子自身が受け入れた物だとしても、愛する妹を勝手に奪い去ろうとしている『運命』の存在など、この私が断じて許さない。 名誉あるヴァリエール公爵家に生まれながら、満足に魔法を使うことが出来ないという業を背負ったルイズのことだってそうだ。 私がアカデミーの研究員という立場を手に入れたのも、そもそもは妹達をずっと苦しめ続けて来た『運命』と戦い、討ち滅ぼしてやる為なのだ。 まだその戦いに決着は付いていない。絶対にカトレアとルイズを助けてやるんだ。 例えこの子達が自らの運命にどのような結論を出したとしても、それでまたこの子達が辛い思いをすると言うのならば、黙って見ていることなんて出来はしない。 私は最後まで足掻いてみせる。 これはもう、私自身が背負うことを決めた『運命』なのだから。 「……もう思い残すことが無いなんて、そんな馬鹿なことを言うんじゃないの。 貴女にだって、まだ沢山やりたいこと、やらなくちゃいけないことがある筈よ。 それを見届けるまでは、姉さまは貴女の側を離れるつもりはありませんからね」 私はカトレアの手を取って、自分の両手で優しく包み込んでやる。 普段はひんやりと冷たい感触のする妹の手が、今はジョセフの流した波紋のせいか、ほんのりと暖かみを帯びている。 其処から伝わるこの子の確かな生命の息遣いを感じて、私は少しだけ自分の手に力を込めた。 「エレオノール姉様……」 「ほら、しゃんとしなさい。誇り高きヴァリエール家の人間ともあろう者が、そんな情けない顔をする物ではないわ。 貴女がそんなことじゃあ、あのおちびのルイズにだって笑われてしまうわよ。 折角体の具合も良くなって来ているんですもの、今度ルイズが帰って来る頃までには、今よりもっと元気になってあの子をびっくりさせてあげなさいな。 ふふ……あの子が目を丸くして驚く姿が今からでも目に浮かぶようだわ」 泣き虫で意地っ張りで、いつもカトレアに甘えていたルイズの顔が今は無性に懐かしい。 最後にあの子と会ったのは何時の頃だっただろうか。 何だかもう随分と長い間、ルイズの顔を見ていないような気がする。 満足に魔法が使えないという事実と、それによって周囲の人間から与えられ続けて来たプレッシャーが、どれだけルイズの負担になったのかは想像に余りある。 私もその一翼を担った人間だ。 きっとあの子から見れば、私はさぞ意地悪で憎たらしい姉として映ったことだろう。 あの子の為を想ってのこととは言え、ずっと厳しく接し続けてしまった私の分まで、ルイズに姉としての優しさをたっぷりと注いでくれたのはこのカトレアだ。 ルイズが本当に辛い思いをした時、あの子の全てを優しく抱き止めて来たカトレアの存在が、どれだけルイズの心の支えになっているのかは、あの子がカトレアに懐いている姿を見れば一目瞭然だった。 カトレアだってそうすればいいのだ。 人一倍体が弱い癖に、他人のおせっかいばかり焼いているこの子に対して、姉として一種の腹立たしさすら覚える時がある。 本当に辛い時、苦しい時には、誰かに縋り付いてその胸の内を思いっきり曝け出せばいい。 私達は家族なのだから、自分の体のことで変に申し訳無く思う必要なんて何処にも無い。 この子からすれば、私や家族に心配を掛けまいとして気丈に振舞っているつもりだろうが、それこそ余計なお世話と言う物だ。 妹なら妹らしく、何も考えずにお姉様に甘えればいい。 血を分けた家族の前でまで、そんな無理などしてみせなくてもいいのだ。 まったく、普段は大人しくて聞き訳が良い子だと言うのに、こうやって肝心な所では精一杯に強がって見せる辺りは、やはりこの子も私やルイズと同じくヴァリエール公爵家の血を引く頑固者らしい。 「カトレア。もし貴女が何かを望むと言うなら、遠慮無く私に言ってごらんなさい。 姉様がきっとその願いを叶えてあげる。何時だって姉様は貴女の力になってあげるわ。 だからその分、貴女も姉様の言うことをちゃんと聞いてその体を治して行きなさい。 いいわね?また何かおかしなことを言って、姉様を困らせたりしたら許しませんからね」 カトレアの目を真っ直ぐに見据えながら、私はゆっくりと言葉を続けて行く。 よくよく考えれば、こうしてカトレアに説教めいたことを言うのは初めてかもしれない。 だが、たまには良いだろう。意地っ張りのこの子には頼るべき姉の存在がいることを、この機会にたっぷりと思い知らせておこう。 「でもね、姉様は貴女に無理をしろなんて言わないわ。辛い時には辛いってはっきりと言えばいいのよ。 全部…とまでは行かないかもしれないけれど、姉様にだって多少なりとも貴女の負担を軽くしてあげることは出来る筈よ。 まったく貴女って子は、昔から本当につまらない遠慮ばっかりするんだから。 少し位なら欲張りになっても怒ったりなんかしないから、貴女もたまには姉様に頼ることも覚えなさいな」 「……っ…エレオノール…姉様…」 私の手を握り返して来るカトレアの細い指先に、ゆっくりと力が込められて行く。 こちらを見上げるこの子の顔が、今は何時に無く不安に怯えた頼りない物のように見える。 それでいい。怖いことがあったのなら何でも姉様に言いなさい。 姉様はどんな時でも貴女のことを守ってあげるんだから。 そうこの子に言い聞かせるように、私は自信に満ちた笑顔を作ってカトレアに見せてやる。 「ほらほら、またそんな顔をして。折角の綺麗な顔が台無しじゃないの。 笑える時はいつもみたいに笑っていなさい、姉さまは貴女の笑っている顔が一番好きなんですからね」 「……はい…はい、わかりました…エレオノール姉さま……」 この子が握り返して来る方の手はそのままに、私はもう片方の腕を伸ばして、ほんの少しだけしゃくり上げながら私の言葉に応えるカトレアの頭をそっと撫でてやる。 まったくルイズのことと言い、本当に私は妹を泣かせてばかりの意地悪な姉のようだ。 カトレアにとって、自分の胸の内を曝け出すという行為が、どれだけ思い切りの必要なことなのかわかっていながら、それでもなお私はこの子にそれを求めているのだから。 しかし、それでも私はカトレアが私の言葉にここまではっきりと感情を露わにしてくれたことを嬉しく思う。 今はそれだけ聞ければ十分だ。 きっとカトレアも、私の気持ちをわかってくれたのだと思うから。