約 19,131 件
https://w.atwiki.jp/shinshindun/pages/153.html
新規の場合、いずれかの”編集”から”新しい行として追加”してください。 アイテム 判定 目標値 冒険出力日 編集 (サンプル)ポーション 開錠 6 2021/12/09 編集 内容 判定 目標値 失敗 成功 冒険出力日 編集 何者かによる投石だ! 罠 8 6ダメージを受ける。 1EXPを獲得。 2022/1/6 編集 内容 判定 目標値 成功 冒険出力日 編集 動物の遺体を発見した。 調査 6 1EXP・37Gを獲得。 2022/1/6 編集 table_edit エラー(指定ページが見つかりません)
https://w.atwiki.jp/nanjihatekiheinariya/pages/13.html
【ストーリー】 とある独裁国家に、敵国からのスパイが紛れているらしい。 国家元首も軍人達を疑い始め、軍人達は互いに疑心暗鬼になった。 そしてある日事件が起きる。 軍人の一人が無残な遺体となって発見されたのだ。 このままでは元首まで暗殺されてしまうかもしれない。 そこで、国家元首は1日一人ずつ粛清することによってスパイを抹殺することに決定した。 ※元首は「総統閣下」でも「スターリン」でも「ヒトラー」でも何でも可。
https://w.atwiki.jp/sofiaoukokusenranki/pages/186.html
21 54 Augusto 灯りがついている教会を見やって。 21 55 Augusto 「なんらかの策があることに間違いはなさそうですが」 21 55 Augusto 「さすがに火攻めするのは殿下が危険です」 21 56 sion_GM 小隊長「うん…殿下が死ねば我々も家族も無事ではすまん。どうしたものかなぁ…」 21 57 sion_GM 等と、暗がりの中、サントー村の教会をみやります。 21 58 sion_GM するとショーメ曹長が、二人にわって入っていいます。 21 58 sion_GM 曹長「降服勧告でも、してみますか?」 21 59 sion_GM 小隊長「やってみようか」 21 59 sion_GM と、小隊長はうなづいて言います。 21 59 Augusto 「……そうですね。いずれにしても殿下のお命が優先です」 22 00 sion_GM 小隊長「うん、今まで敵が銃を使った形跡は無い。刃物、農具、そういった原始的武器を手にしている」 22 00 sion_GM 小隊長「此方は機関銃に小銃だ。圧倒的に此方が有利だ」 22 01 sion_GM 小隊長「敵は明らかに、あの教会に居る。で、誰が降服勧告に行くかだ」 22 02 Augusto 「僕が行きましょう。いざというときの身のこなしは多分一番得意です」 22 02 Augusto >このなかでは 22 03 sion_GM 曹長「そういうと思っていたんだ、じっと黙って待っていたかいがあった」 22 04 Augusto 「ははは、さてどうなるか……な」 22 05 sion_GM 小隊長「誰か、英雄に同行させよう。英雄、お前が(自分の分隊内から)決めるといい」 22 05 Augusto では布きれと棒を組み合わせて白旗を作成。 22 05 sion_GM 小隊長「残りは英雄の援護だ」 22 06 Augusto ではダルラン、ジュリア、フィリップ、ノルレを順に見やる。 22 08 Augusto 「よし、フィリップ。いこうか」 22 08 sion_GM 其々の兵士は、比較的、平静を保っています。 22 08 sion_GM くじで決めてもいいですよ。 22 08 Augusto 即決してしまいましたw 22 09 sion_GM フィリップ「了解です。軍曹殿」 22 09 sion_GM フィリップは小銃を背中に襷掛けに背負うと、アウグストが作った白旗を持った。 22 10 Augusto 「では小隊長。行ってきます。先の照明弾は異常事態発生の合図としましょう」 22 10 sion_GM 小隊長「了解した。少なくとも、王女の安否だけは確認して来い」 22 11 Augusto 「ええ」 22 11 sion_GM こうして、アウグストとフィリップは、明かりのついた教会に向かっていきます。 22 11 Augusto フィリップの肩を叩いて、「行こうか」 22 12 sion_GM フィリップ「軍曹の弁舌に期待しています…よ」 22 12 Augusto 「怖いかい? そうだろうとも。僕もだよ」 22 13 Augusto てくてく 22 13 sion_GM 教会が近づいていきます。 22 13 sion_GM 30メートル、15メートル、玄関、何所で声を掛けますか? 22 14 Augusto 人影は見えないですか。15mで声を掛けましょう。 22 14 sion_GM 教会堂あたりから視線は感じます。 22 15 sion_GM 15メートルほど接近した所で、アウグストとフィリップは立ち止まりました。 22 15 Augusto 「ファンタジネット護衛部隊のアウグストだ。君たちと交渉がしたい。誰か話せるものはいるか?」 22 16 sion_GM すると、教会堂の扉がおもむろに開き、ハレーションを起していて顔や表情は見えませんが、人影が出てきました。 22 17 Augusto (……彼が指導者か?) 22 18 sion_GM ???「私は元ソフィア王国陸軍第7師団第73砲兵大隊ソヴァージュ少尉だ。君達の話を聞こう」 22 19 Augusto (なるほど、ね……) 22 20 Augusto 「我々は殿下の保護を行いたい。代わりに、君たちの逃亡する時間を提供できる」 22 22 sion_GM 元少尉「我々は殿下の保護を約束する。私と、この謀反の指導者も君達に降服しよう。但し、村民に咎の無い様にしてもらう事を、約束してもらう」 22 24 Augusto 「それは我々の権限では確約できない。殿下の協力が必要になるだろう。皮肉なことに大の大人がこれだけいても、君たちの生存を握るのはそこで震えている殿下しかいない」 22 25 Augusto 「殿下と話せるか?」 22 26 sion_GM 元少尉「王女殿下をおつれする。少し待て」 22 27 sion_GM 元王国軍少尉と名乗る影が教会堂の中に消え、5分、10分ほど待つと、王女らしき影が、出てきました。 22 28 sion_GM 元少尉「クララ・ソフィア=フェンタジネット殿下であらせられる。殿下、王党派の護衛と名乗る兵士たちが、殿下にの御言葉をお求めになられています。」 22 29 sion_GM 王女「……軍使か、君の名前はなんと言う?」 22 29 Augusto 「アウグスト・モイゼス名誉軍曹であります。王女殿下」 22 30 Augusto 敬礼。 22 30 sion_GM フィリップもあわせて敬礼します。 22 30 Augusto 「護衛の任を受けながらのこの事態。大変申し訳なく存じます」 22 31 sion_GM 王女「いや、よい。気にするな」 22 32 sion_GM 王女「私に、言いたい事があるのだろう、申してみなさい」 22 33 Augusto 「はい。村民は殿下の解放の引き替えに、この事件の実質的な免罪を求めています」 22 34 sion_GM 王女「既に、ルー…いや、指導者から聞いている」 22 34 sion_GM 王女は、蜂起の指導者を知っているのでしょうか、指導者の名前を、いいかけ、途中で言いよどみました。 22 35 Augusto 「それを叶えることができるのは殿下の権限しかございません。何卒、村民の保護をお願い申し上げます」 22 36 sion_GM 王女「…私は……私にも、思うところがある。受け入れてやろうと、思う。」 22 37 Augusto (意外だ……村民皆殺しを命じると思ったが) 22 38 Augusto 「左様で御座いますか。では、この件は殿下と、村民と、我々の間で秘密となりましょう」 22 39 sion_GM 王女「口外は許されない。よいな」 22 40 Augusto 「ハッ、祖国と王女殿下の名にかけて」 22 40 sion_GM 元少尉「王女殿下をお引渡しする。王女殿下、自ら、自らの意思で、これからお進みください」 22 41 sion_GM 元少尉は、王女をアウグストの元に歩ませる。 22 41 Augusto 一礼して王女殿下を迎えます。 22 42 sion_GM 王女「アウグスト・モイゼスと言ったな。ヴェラリアの英雄か、大義であった」 22 42 Augusto 「光栄です。…参りましょう。殿下」 22 42 sion_GM 王女「うん」 22 43 sion_GM 王女が教会堂を振り返ると、教会堂から火の手が上がりました。 22 43 Augusto (イメージと大分違うな……) 22 43 Augusto 振り返る 22 44 sion_GM 轟々と、教会は火に包まれていきます。その光に照らされて、チラホラと、武装した村民が見えましたが、 22 44 Augusto 「! ソヴァージュ少尉!?」 22 44 sion_GM かれらは、武器を地面に落とし、泣き始めました。 22 45 sion_GM 王女「ルファベル中佐…」 22 45 sion_GM 王女は、ぼそりとつぶやきます。 22 46 sion_GM 王女「さようなら、ルファベル、私の先生…憧れの人…」 22 46 Augusto 「……困難な時代です。この国には悲哀と悲嘆が無数に存在します」 22 46 sion_GM と、王女はつづけて、かすかな声で、つぶやきました。 22 47 sion_GM 王女「そう…だな、名誉軍曹」 22 47 sion_GM … 22 48 sion_GM 王党派の残存兵達が、王女と、アウグストの元に、駆け寄ります。 22 48 sion_GM 小隊長「王女殿下、ご無事で」 22 49 sion_GM ルネ「軍曹殿、大手柄ですね 22 49 sion_GM 等と将兵は口々につぶやきます。 22 49 Augusto 「既に首謀者は自害し、村人に抵抗する意志はありません」 22 49 sion_GM 小隊長「うん、良くやった」 22 50 sion_GM 兵士たちが歓喜に包まれる中、王女は、どうも浮かない顔をしています 22 50 Augusto 小隊長や隊員に経緯を話して 22 51 Augusto 浮かない王女殿下を囲みつつ自動車のあるところまで移動しましょう。 22 52 sion_GM 自動車への道を進む途中、王女は将兵に尋ねます。 22 52 sion_GM 王女「少し良いか?」 22 52 Augusto 「はい。殿下」 22 52 sion_GM 王女「そばかす面の女将校と、青髪の目のきりりとした女将校が、居たはずだが…」 22 53 Augusto 「王女殿下をお守りするために、名誉の戦死を」 22 53 sion_GM 王女「………は?」 22 54 Augusto 「戦死致しました」 22 54 sion_GM 小隊長「王女殿下、残念ですが、生き残っているは、我々だけです」 22 55 sion_GM 王女は、突然サーと、血の気が引いたかのように真っ青になりました。 22 55 sion_GM 王女「遺体は…何所にある…?」 22 56 Augusto サムトー村の林に、簡易埋葬を>していることでいいですよね?w 22 56 sion_GM 放置です。 22 56 Augusto おk 22 57 sion_GM 間をおかずに追撃したので。 22 57 sion_GM 王女は激昂して言った。 22 57 sion_GM 王女「ミオソティスと、ヴェロニカは、何所に居る!!!」 22 58 Augusto 遺体の有る方を指し示します。 22 58 sion_GM 小隊長「あちらです」 22 59 sion_GM と、王女は、居てもたってもいられず、遺体が放置されている方向に走りだしました。 23 00 sion_GM 王女は一人、一人と遺体を確認していきます。一人、意中の者を見つけては、衝撃をうけ、又一人見つけると、天を仰いで、嘆きました。 23 00 Augusto 「アロイス、ルネ。車は運転できたか? 遺体を運ぶことになりそうだ。先に行って自動車を例の場所まで運んで欲しい」 23 01 sion_GM アイロス「俺は運転できます」ルネ「私は駄目です」 23 01 Augusto ではアロイスに頼んで 23 01 sion_GM と、いうと、小隊長が名乗り出て「もう一台は俺が運転しよう」 23 01 Augusto 「頼みます。小隊長」 23 03 sion_GM アイロスと小隊長は車の方向に向かっていきました。 23 03 sion_GM 残存の将兵は、嘆く王女を遠くから、見つめています。 23 04 Augusto 自分も見つめています。 23 06 sion_GM 王女は遺体を抱え、泣き、嘆き続けています。 23 06 sion_GM ……… 23 06 sion_GM …… 23 06 sion_GM … 23 06 sion_GM 数日後、 23 08 sion_GM アウグストは、小隊の残余と共に、ランスノーブル基地にいました。 23 09 Augusto (……分隊は全員生存か。運が良いね……) 23 10 sion_GM あの後アウグストたちは、遺体を埋葬すると、自動車に詰め込んでのり、もう小隊長の運転する一台に王女と、死を嘆かれた2名の遺体を載せて、ヴェラリアに向かいました。 23 11 sion_GM 無事、アウグストたちは、ヴェラリアに到着し、王女と遺体、自動車を司令部に引き渡しました。 23 12 sion_GM 司令部からはその翌日に感状が出され、今は、ランスノーブル基地で再編成中です。 23 12 sion_GM 小隊長「英雄」 23 13 Augusto マルトへの手紙を書いていましょう。 23 13 Augusto 「ハッ、小隊長殿」 23 13 sion_GM 手紙を書いている途中、背後から小隊長に声を掛けられました。 23 15 sion_GM 小隊長「先ほど、王党派軍集団司令部に呼び出され、王女殿下と面会した」 23 15 Augusto 「はい」 23 16 sion_GM 小隊長「王女殿下からお言葉を戴いた。あの村の事件で戦った全てのものに、送られた言葉だ。拝聴するように」 23 19 sion_GM 小隊長/王女「私を救ってくれた全ての者に、感謝する。私と、全ての王族と、貴族とが、諸君ら将兵の人命、財産を徴発し、 23 20 sion_GM 小隊長/王女「戦火を燃やすために浪費し、そのために、私の人民があの村で、蜂起に及んだのなら、それは、私の不徳である 23 23 sion_GM 小隊長/王女「私と、王侯貴族が起した戦争も、人民の蜂起も、大義の下に行われたが、所詮は、殺人に過ぎない事を、私は感じさせられた。 23 25 sion_GM 小隊長/王女「不徳の極みのつけを、諸君等将兵に押付けるのは、真に以って罪深い所業であるが、どうか、暫く辛抱を続けて欲しい。 23 26 sion_GM 小隊長/王女「私は、諸君等将兵と、その家族が、あの村の村民達のように、決起しないよう、努力するから」 23 27 sion_GM 小隊長「以上だ。泣きながら喋っていたので、途中聞き取れない所もあったが、こんな内容だった 23 28 Augusto 「よほど堪えているようですね……」 23 29 sion_GM 小隊長「司令部で会った時は、人が変わったようだったな」 23 30 sion_GM 小隊長「すまないな、手紙を書くのを邪魔して」 23 30 Augusto 「有意義な視察でしたね」 23 30 Augusto 「いえ、有難う御座います小隊長」 23 31 sion_GM 小隊長「少なくとも、戦争に関わると、人間が、変わってしまうと言う事を、教えてくれたよ、王女様は」 23 31 sion_GM 小隊長「もしかすると、我々も、戦争前とは比べ物にならないくらい、変わってしまったのもな…」 23 32 sion_GM といって、小隊長は去っていきました。 23 32 sion_GM ……… 23 32 sion_GM …… 23 32 sion_GM … 23 32 Augusto 『戦場で人を殺していると、自分の生まれた国と時代を間違えたように感じるよ。でもきっと僕はマルトを護るためにこの国と時代に生まれたと考えることにしている。君のアウグストより生存報告』 23 32 sion_GM END
https://w.atwiki.jp/shintouroku/pages/157.html
Kyoukotsuキョウコツ幽鬼日本----------出典----------『今昔百鬼拾遺』 狂骨。 井戸などに捨てられた骸骨が強い恨みを持って死霊と化したもの。 鳥山石燕は画集『今昔百鬼拾遺』において、釣瓶の中から浮かび上がった骸骨を描いている。鳥山石燕は『激しい』を意味する方言の『きょうこつ』は、狂骨の恨みの激しさに由来するといっている。 幽霊として現れるのは、自分の遺体の場所を知らせるためだとも、井戸を利用した者を祟るためだともいわれている。
https://w.atwiki.jp/yahoo1blog/pages/69.html
HN 深麗 HN履歴 雪華、円帆、さわみん(塩)、さわみん(株) 名言 黙れ童貞 「深麗」とは? 「深麗」に関するウィキページ 「深麗」に関するサイト コメント 「深麗」とは? 1992年4月25日生まれ、女性 グループ内では最年長であり、住民からはよくババアやミイラ、白骨化遺体などといじられるが なんだかんだいって人生の先輩、たよれる相談役である。 童貞を貶す非処女 「深麗」に関するウィキページ 取得中です。 「深麗」に関するサイト Twitter コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sekaiju_maze3/pages/174.html
テキスト集トップへ戻る ミニイベント || 第一階層(1) 第一階層(2) 第二階層(1) 第二階層(2) 第三階層 第四階層 第五階層 第六階層 第二階層 海嶺ノ水林(2) 7FA-1 探索隊とクジュラ B-1 野営地で待つクジュラ D-3 衛兵の忠告 D-5 倒れている衛兵 B-3 慌てた様子の衛兵 B-1 野営地のクジュラへ報告 8FA-2 蒼い岩と珊瑚の壁の抜けた先 A-5 強く気高い気配 A-6 海王 7F A-1 探索隊とクジュラ オランピアの姿を探し、樹海を進む 君たちは、以前に何度か話した クジュラと名乗る青年と出会う。 青年は君たちの存在に気がつくと 冷静な面持ちのまま、ゆっくりと 歩を進め、近付いてくる。 「元老院から伝令は届いている。 お前たちがあの女を追うんだな?」 クジュラは冷たい視線で君たちを見て ゆっくりと樹海の奥を指差す。 「衛兵隊も動員し探索中なんだが… あまり手がかりがつかめていない」 「ただ、何人かの衛兵たちの報告で あの女を発見したが魚どもに邪魔され 追えずに戻ったという情報がある」 「この水林の凶暴な魚どもが敵では 衛兵隊の連中だけでは荷が重い。 (ギルド名)よ、頼むぞ」 そこまで話すと青年は、樹海の南 扉のほうを指さして言う。 「俺はその先の広間、衛兵隊の本陣 となる野営地点で待機する。 何かあれば、報告してくれ」 彼が示した先には、確かに広間に 続くようで魔物の気配も感じない。 計画を練り、その指示を出すには、 うってつけの場所だと言えるだろう。 「俺に報告したいことや、質問などが あれば、俺の所まで来るんだな」 「…あと、探索中の衛兵と出会えたら 新しい情報が入手できるかもしれん。 樹海を注意して歩くんだな」 「俺の話はそれだけだ」そう告げると 男は君たちから視線を外し、樹海の南 野営地点へと歩き始める。 君たちは、ミッションが指示する通り この先へ進み、オランピアを探し 見つけ出さないといけない。 B-1 野営地で待つクジュラ (8Fで海珠入手前まで) 君たちは、樹海の小部屋に入り クジュラへと声をかける。 「…お前たちか。 どうした、何かあったのか?」 青年はいつも通りの冷静な目で 君たちを見つめて問い返す。 何と答えますか? オランピアについて衛兵隊について何でもない オランピアについて 「樹海の奥で冒険者を助ける少女が いるという噂なら聞いていた。 オランピアと名乗る少女だとも…」 青年はそう告げながら、己の手を じっと見つめ、何かを思い出そうと するかのように目を細める。 「…オレが初めてその噂を聞いたのは 10年以上も前のことだ。どこまでが 真実でどこまでが嘘か知らぬがな」 「…何にせよ、その女を捕まえて 聞けば色々解るはずだ。 お前たち、よろしく頼むぞ」 (「何と答えますか?」へ戻る) 衛兵隊について 君たちは、オランピア探索に来ている 衛兵隊について問いかける。青年は 苦笑しながら言葉を返す。 「…元老院のばぁさんも大げさだが それだけ怒ってるんだろうな。 だが、一個中隊は多すぎるだろう」 「オレの独断で一個小隊としたさ」 人数が多すぎても大変だしな…、と 青年は小さく呟く。 「その8割をこの海嶺の水林全域に 向かわせた。あの女を捕まえるのは 無理でも情報くらい集めるだろう」 クジュラはそこまで告げると 君たちを見て言葉を続ける。 「…とはいえ、衛兵たちの力量は お世辞にも高いとはいえん。 連中が危険なら助けてやってくれ」 青年はそう呟きながら頼むと 用は済んだとばかりに視線をそらす。 君たちは、話を続けてもいいし ここから立ち去ってもいい。 (「何と答えますか?」へ戻る) 何でもない 「そうか…。 ならば、あの女の捜索を続けてくれ」 青年はそう呟きながら頼むと 用は済んだとばかりに視線をそらす。 君たちはクジュラの言葉に従って オランピアの行方を探ってもいい。 D-3 衛兵の忠告 (ミッション「海嶺の水林に潜む死の罠を追え!」報告まで) 「この先を右にいっちゃダメだ。 もう10人…、もどらねぇんだ」 そう言って衛兵は逃げるように 走り去る。君たちは忠告を受け止め 慎重に進んでもいい。 D-5 倒れている衛兵 (ミッション「海嶺の水林に潜む死の罠を追え!」報告まで) 君たちが警戒しつつ着実に 歩を進めていると、1人の衛兵が 倒れている姿が見つかった! 駆け寄って確認してみるものの その衛兵に既に息はない。 尋常ではない力だったのだろう 易々とは破れないはずの鎧ごと 一太刀で斬り捨てられていた。 その惨劇の場に立ち竦んでいると 何かを見つけた(キャラ名)が 声を上げた。 そこにはこの衛兵を殺害した者が 浴びた返り血が点々と続いており 直進していったのが分かる。 君たちはその血を追って この道を進んでもいいし 一旦引き返してもいい。 D-5 倒れている衛兵:もう一度調べる 君たちは何か手がかりがないかと 衛兵の遺体を調べることにした。 その内、彼の手に衛兵隊に 入隊すると配られる記章が 握られていることに気が付く。 よほど大事な物なのか 息絶えて尚、それは深く 握り込まれていた。 もしかすれば、その記章があれば この遺体の人物の身元なども 分かるかもしれない。 君たちはその遺体から記章を 取ってもいいし、取らずに そこを立ち去ってもいい。 記章を取りますか? 【 Y E S 】/【 N O 】 YES 君たちは遺体を傷つけないよう 慎重に手から記章を取り出そうと 試みる。 まるでまだ生きているかのように 力強く握られたそれは渾身の力で やっと抜き取ることができた。 君たちは遺体に黙祷を捧げてから その場を去ることにした。 衛兵の記章を手に入れた NO さすがに樹海の中とはいえ 遺体に素人が触るのは不敬に 思える。 君たちは遺体に黙祷を捧げてから その場を去ることにした。 B-3 慌てた様子の衛兵 樹海をゆっくりと進む君たちの前に 慌てた様子の衛兵が現れる。 「い、いたぞ、あの女だ!」衛兵は 君たちを発見すると、安堵の表情を 浮かべながらそう告げる。 「この先の階段を下りていった。 衛兵たちも追っているが…、あんたら (ギルド名)も行ってくれ!」 衛兵はそう話すと、自分はこれから クジュラ様へ報告に向かう、と告げ その場から走り去っていく。 情報が本当だとすると君たちが探す 少女も近いということだ。 警戒しつつ勇敢に進みたまえ。 B-1 野営地のクジュラへ報告 (8Fで海珠入手後) 蒼い樹海の小部屋に傷付いた衛兵を 見守る一人の青年の姿がある。 青年は、君たちに気付くと 近付き声をかけてくる。 「無事だったか、(ギルド名)。 女を追っていったと報告は 受けているが…、どうした?」 君たちが起こったことを手短に話すと クジュラは頷き、言葉を続ける。 「…そうか。当初の目的通りに あの女を捕まえることはできなかった が…、一応の収穫はあったか」 青年は呟くと、衛兵たちに 荷物をまとめるよう指示を出す。 「俺の方でも一つ、発見があった。 互いの情報を持ち帰り、一度 出直すことにしよう」 当初の目的は達してないが クジュラは一度元老院に戻り 報告したほうがいいという。 そして青年は準備を終えた 衛兵たちを率いて、その場から 海都へと戻っていく。 君たちも一度 元老院に戻るのがいいようだ。 8F A-2 蒼い岩と珊瑚の壁の抜けた先 樹海の道なき道の奥、人が未だ 踏み入れていないであろう場所へ 君たちは進んでいく。 蒼い岩と珊瑚の壁を抜けた先で 君たちは探していた女性 オランピアの姿を発見した。 「(ギルド名)…、まだ樹海を 進み深都を目指すつもり」 オランピアはこれまでとは違い 冷たく感情のこもらない口調で 君たちに言葉を投げる。 「…命、惜しくば帰って。 深都を目指すことは死を意味する」 その言葉にあわせて、オランピアは 空に向かって手を上げる。 その動きにあわせて、珊瑚礁の奥から 一匹の魔物が現れ、君たちと 少女の間に割り込んでくる! 「無益な死は望まない。けれど あなたたちは忠告を無視し ここまで来てしまった…」 少女の手が振り下ろされるのと同時に 魔物は勢いよく襲ってくる。さあ剣を 抜き、この戦いを勝ち抜くのだ! (深海の殺戮者と戦闘) 恐ろしい魔物を屠った君たちを オランピアは信じがたい表情で 見つめ続けている…。 「…仕方ない。ならば私が………」 少女が小さく呟いた際、不意に 天空から声が響き始める。 「さがれ、深王の忠実なる僕よ。 汝が役目はそこまでだ。後は私に 任せて深王の下へ戻るのだ」 君たちの脳裏に響く不思議な声は オランピアにも聞こえているらしく 少女は不満げに頷く。 「そして小さき者よ、聞け。 我らが汝らを止めるも、訳がある」 「されど汝らは汝らの都合があろう。 それもまた仕方のないこと」 天より聞こえるその声が ゆっくりと息を吐いたその時 君たちの目の前に青い珠が現れる。 「それはこの水林を操る海珠。 それを用いて、迷宮を抜け そして我が下までくるが良い」 「海王ケトスが汝らを歓迎しよう。 それを乗り越えしとき、汝らの前に 深都が見えるであろう」 深く大きく、そして澄んだ声は ゆっくりと消えていく。 オランピアは声が収まり海珠が 君たちの手に収まったのを見ると 背後の珊瑚礁へと足を進める。 「…では、さよならだ。 (ギルド名)、もう二度と 会うこともないだろう」 言うや否や彼女は珊瑚の木々の間を 人とは思えぬ動きで駆け抜け 君たちの前から姿を消す。 君たちは、海王ケトスの情報と 謎の海珠を手に、クジュラの元へ 報告に戻ってもいい。 海珠を手に入れた A-5 強く気高い気配 君たちは扉の前に立つと、その奥から 今までに感じたことのない圧倒的な 強く気高い気配を感じる! これこそ、君たちに海珠を渡し オランピアに命を下した あの声の持ち主に違いない。 君たちは準備ができていれば 扉を開けてもいいし 一旦街へ戻るのも自由だ。 A-6 海王 「来たか、小さき者よ。 ここまで来るには覚悟もあろう」 蒼く美しい海の底…、その広間には 君たちが今までに見たこともない 巨大な鯨の姿があった! その白い鯨の澄んだ目が君たちを 見つめ、知性の光が瞬くと共に あの声が響いてくる。 「その覚悟は見事なり! されど 汝らの旅はここで終わる。最後の 相手が我であることを喜べ!」 眼前の巨体から裂帛の咆哮が上がる。 それは戦いの叫びであり、君たちは 剣を構え、その声に答えていく! (海王ケトスと戦闘) 君たちは持てる力を振り絞り 強大な相手を打ち倒した。 君たちの目の前にその巨躯は横たわり 今まさに息絶えようとしている…。 「…すまぬ、王よ。 我は約定をまもれなかった…」 弱弱しい声が君たちの頭に響く。 そしてその声は 君たちにも語りかけてくる。 「小さき…、いや、大きな者よ。 もはや止めぬ。先へ進むがいい。 そして…、真実を見ろ」 「深都へ訪れ、深王に会え。 そして、知るが良い。秘するは 秘するだけの訳があることを…」 「願わくばそれを知った汝らが 正しき未来を選び、彼にとっての 救いにならんことを…」 海王はそこまで告げると、目を閉じ 完全に意識を閉ざしてしまった。 君たちはその言葉に従い 先に進んでもいいし 街へ戻ってもいい。 8F階段下った所から9F到達までの一連の流れはミッションにあります。
https://w.atwiki.jp/aniwikigalaxystar/pages/127.html
影紡し編(かげぼうしへん) エンドロール 雛見沢大災害被害者一覧 ・富竹 ジロウ(本名不明) 昭和58年6月19日 村内にて自殺? 捜査は中断。 ・鷹野 三四 昭和58年6月19日 岐阜県山中にて絞殺。 遺体は焼かれる。 捜査は継続中。 ・入江 京介 昭和58年6月21日 診療所内で自殺? 捜査は中断。 ・熊谷 勝也 昭和58年6月20日 捜査中に行方不明。 捜査は継続中。 ・古手 梨花 昭和58年6月21日 神社にて他殺? 捜査は中断。 ・前原 圭一 昭和58年6月22日 雛見沢大災害にて死亡。 ・竜宮 礼奈 昭和58年6月22日 雛見沢大災害にて死亡。 ・園崎 魅音 昭和58年6月22日 雛見沢大災害にて死亡。 ・北条 沙都子 昭和58年6月22日 雛見沢大災害にて死亡。 ・園崎 詩音 昭和58年2月22日 雛見沢大災害にて死亡。 ・公由 喜一郎 昭和58年6月22日 雛見沢大災害にて死亡。 ・公由 あき 昭和58年7月9日 岐阜県山中にて遺体を発見。 後述の容疑者証言により、死亡推定時刻は7月2日と断定。 ・公由 冬司 昭和58年7月9日 自宅にて死亡を確認。 ・公由 春子 昭和58年7月9日 自宅にて死亡を確認。 ・南井 巴 昭和58年7月7日 垣内SA内で暴漢に襲われ殉職。 捜査は継続中。 ・佐伯 千紗登 昭和58年7月11日 佐伯総合病院内屋上にて保護。 容疑者との格闘時に軽傷を負う。 ・公由 夏美 昭和58年7月11日 佐伯総合病院内屋上にて身柄を確保。 公由一家殺人事件の重要参考人として任意にて垣内署に出頭後、犯行を自供。 同日に逮捕手続きが行われたのち検察官により翌7月12日に起訴、県内の拘置支所へ送還される。 ただし、佐伯千紗登に対する傷害事件については被害者本人の希望により、不起訴にて捜査は終了。 後日、公由夏美容疑者の精神鑑定が行われた結果、重度の心神喪失症状と記憶障害が認められたため、弁護側はこれを主張。 提出された二名の精神科医の鑑定書内容はともに信用性が高いと判断され、…裁判所は無罪の判決を下す。 また、有力な対立資料が乏しいために検察側も控訴を見送ることを判断、公由夏美の無実は一審にて確定した…。
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/429.html
【名前】マオ 【出典】コードギアス 反逆のルルーシュ 【種族】人間 【性別】男性 【声優】草尾毅(SLAM DUNKの桜木花道、ドラゴンボールのトランクス、ケロロ軍曹のドロロ兵長) 【年齢】17 【外見】長身痩躯にバイザー。 【性格】情緒不安定な狂人。ルルーシュの仲間C.Cに異常な執着を見せる。 【備考】 【特殊能力】 中華連邦人。 周囲の人間の思考を読み取るギアスを持つ。 このギアスは常時発動型で自分の意思で解除できないため、本人は非常に苦悩している。 作中では、ルルーシュに直接対決を仕掛けるも頭脳戦で敗れ最後は射殺された。 以下、アニメキャラ・バトルロワイヤル 2ndにおけるネタバレを含む + 開示する マオの本ロワ内における動向 初登場話 026 復活のマオ 死亡話 185 黒き鳥は空を舞う 登場話数 7話 スタンス マーダー(無差別) 現在状況 一日目の午後、死亡。遺体は【C-3】に放置 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 ルルーシュ・ランペルージ 敵視→利用 ルルーシュ 利用してC.Cの記憶を取り戻す ※本ロワ内では再会していない 枢木スザク 敵対 かつてしてやられた ※本ロワ内では再会していない シータ 利用 シータ 026 復活のマオ 柊つかさ 敵視 死体を破壊する 089 知らないということの幸せ エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世 敵対 うるさい 115 ジャミング・ウィズ・エドワード 金田一一 敵対 金田一君 追い詰めるが、後一歩のところで逃す 158 金田一少年の天敵 風浦可符香 敵対 あの女 殺害。だが精神汚染を受ける 158 金田一少年の天敵 アレンビー・ビアズリー 敵対 戦闘。追い詰められる 185 黒き鳥は空を舞う キール 敵視 185 黒き鳥は空を舞う ビシャス 不認知 殺害される 185 黒き鳥は空を舞う 最終状態 アレンビーに無力化される直前、ビシャスに殺害される。 遺体は【C-3】に放置。 踏破地域 【C-1】ドーム→【B-2】観覧車前→【B-4】西端道路上→【C-3】海岸沿いの高級マンション→ 【C-3】海岸沿いの道→【C-3】高速道路上 1 2 3 4 5 6 7 8 A■■■■■■■■ B■□■□■■■■ C□■□■■■■■ D■■■■■■■■ E■■■■■■■■ F■■■■■■■■ G■■■■■■■■ H■■■■■■■■
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/4080.html
「お前は!」「貴様はあの時の!」 再び出会ったクーガーとプラシド。 しかし、僅か数時間前だというのに、状況は大きく変わっていた。 以前のように、互いをダサいと罵る女性もいない。 そしてクーガーは見た。プラシドの持つ、真っ赤に血塗れた剣と、傍に倒れている二つの屍を。 「お前っ……!」 クーガーはすぐさま臨戦体勢を取った。だが、それがまずかった。 「っ!俺に、俺たちに近寄るなああああああ!」「!?」 プラシドの剣が勢いよく一閃、クーガーを狙ったが、クーガーはこれをなんとか回避した。 (こいつ……殺人に乗っているのか!? いやだが、背中に女の子を?守ってる……のか?だが、今はまともに話せそうにないな……) プラシドの斬撃をかわしつつ、クーガーが選んだ行動は一時離脱であった。 ※※※ 「はぁ……はぁ……なんとか凌いだか……」 どこかへと走り去って行くクーガーを見て、プラシドは深いため息をついた。 プラシドからしても、クーガーは警戒すべき相手だったのだ。 アクセルシンクロ、かつて自分の上半身がもげる原因となった召喚の使い手に似ていたから…… だが今は、誰であれ自分たちに近づく存在全てを警戒していたというのが大きい。 優しげな参加者でも、アンチ連盟の追っ手かもしれないのだから。 そして、少し落ち着いてから、彼は血に塗れた剣と二つの遺体に視線を向けた。 「……これでいいだろう」 プラシドは機皇帝ワイゼルに掘らせた穴にラグナの遺体を埋葬する。 剣を墓標代わりにすることも考えたが、カード以外に武器を持たないのもまずいと思い止めた。 もう一方のシン・アスカの遺体も一応埋葬する。見るに耐え難い肉塊をリンに見せないために。 「……貴様はこれで十分だ。罠カード『硫酸の溜まった落とし穴』」 一気に開いた落とし穴にシン・アスカの遺体は落ちていく。 少しだけジュッと音がしたあとに、穴は自動で塞がった。 ※※※ プラシドはリンを乗せて、逃げて来た道を戻る。 途中、アンチ連盟の兵士達がゴロゴロと転がっていた。 斬られた断面からは凄まじい怒りを感じる。黙らせたとは、こういう意味か。 大量虐殺に触れないためだろうか、胴から下を斬り落とされたものや、両腕を飛ばされたもの…… 辛うじて生かされている兵士達は、呻き、嘆いていた。 「いてぇ……」「助けて……」「どうしてこんな目に……」「俺達が何をしたっていうんだ……」「ぐぅぅ……」 「……っ!殺れ、ワイゼル!」 機皇帝の一撃は、元々半死半生だった兵士達を絶命させるには十分だ。 もはや死んでも誰も気に留めない、死者に含まれない、歴史にも残らない兵士達は屍を残すことなく消え去った。 だが、兵士が残した言葉により生まれた怒りは消え去らない。 (少なくとも、貴様らがいなければ……!) 歯を軋ませつつ、プラシドはやがて木の根元に倒れる少女の姿を見つけた。 (傷がない……?まさかあいつ、自分の手で……? 愛する者を自ら手にかけなくてはならない……これも絶望だな……) おそらくは、自分の様に苦痛の中で血に塗れ死に絶えることを避けるための苦肉の策だったのだろう。 先程の刻まれた兵士達は、アンチ連盟への怒りと自分の無力さへの怒りの表れ。 プラシドはそれを理解することができた。そして、自分が愛した恋人を思い出す。 目の前で機皇帝に無惨に殺された、恋人を。 (…………考えるな) 首を振り、プラシドは傷のないエリスの遺体を担ぎ、再び引き返した。 (愛する者のために、その者の分も生き続けるか……愛する者と共に死ぬか…… どちらが……幸せなのだろうな…… やがて世界は愛さえ必要無くなる。だが……) ※※※ (……あまり墓らしくないな) 一度穴を掘り返し、二人の遺体を並べてから再び埋めた。 墓標代わりには、如雨露が置かれている。 今度の作業はプラシド自身が行った。ワイゼルは今はいないのだ。 ワイゼルは、主の命に背いて自立行動し、少し前に爆発があった場所に向かっている。 プラシドには、もうそれを止める気力も無くなっていた。 (……) バイクで運んだにも関わらず、リンは未だに意識を取り戻していない。 (このまま眠り続けたほうが……絶望しないのではないか?) そう考え、リンの首筋に剣を近付けるプラシド。 しかし、その手を動かすことはできなかった。 (鏡音リンの防衛……そのためにあいつらは命を落とした。 俺とリンを見捨てていれば、多少傷を負ったにしても、逃げることは出来たはずだ。 俺が今この場で剣を横に動かせば、それは無駄になる。 そして、こいつの他の『家族』が絶望を味わうことになる…… だが、生き続けても絶望するだけ……しかし、死ねばそこで終わる。未来の希望が無くなる…… こんな世界に希望などあるというのか……? ……7期と呼ばれた、この世界の平行世界で希望を通り越した奇跡があった話を聞いたばかりじゃないか。 いやだが、そんな奇跡を手にした者も俺の前でこうして倒れたではないか…… 結局は、希望にみせかけた絶望だということなのか……) プラシドの頭の中を、絶望と希望の言葉が飛び交う。 そもそも何をもって絶望、希望というのだろう。 今プラシドとリンが置かれている状況も、どちらとも言えてしまう。 仲間が死に、放送で姉の名前も呼ばれたという絶望。 仲間のおかげで生き延び、放送で呼ばれた姉の名前は一人で、まだ他の家族は生きているという希望。 結局は、捉え方、考え方でそれは変わってしまう。 では、絶望も希望も一度置いておくとしよう。切望なら、どうなるだろうか? (俺の切望……未来を変えること…… リンの切望……生きて家族と会うこと…… 絶望が降り掛かろうが、希望があろうが、変わることのない確固たる願い…… そして奴らが切望していたのは……リンを守り、主催者を倒すこと…… ……俺は……) プラシドは、やがてひとつの答えにたどり着いた。 ※※※ 「…………」 「む、戻ったか、ワイゼル……その手に持っているのは……」 気付けば、ワイゼルも帰還していた。 ただ出発前と違う点は、ワイゼルの体には泥やらなんやらが付着し、細かい傷ができていたこと。 そして、その手に何かを持っていたこと。 それは、焼け焦げてしまっているが、髪留めだったと思われるもの。 それは、原型を保ってはいるが、既に機能は停止している白い球鉄塊。 それはワイゼルが爆心地から見つけだした……亜北ネルと、防衛システムの遺品だった。 ワイゼルは、如雨露の置かれた墓の横に髪留めを置き、白い塊を自分の中に吸収する。 そして…… 『マスタープラシド……ワタシハ、トモノイシヲツギ、リンノボウエイスル。 アンチモシュサイシャモタオス。マスターハ、ドウスルカ』 言語プログラムを借りたのか、ひどくたどたどしい片言で。 しかし確かな意志を持って、主人に言葉を告げた。 「ふっ……お前に言われるまでもない。俺の道は、決まった」 ――この状況は、確かに絶望だ。だが、立ち止まってはならない。 ――僅かでも希望がある限り、絶望を乗り越えて進め。歩みを止めるな。 ――家族を、愛する者を失う絶望を知っているか? ――知らなければ、それが一番平和だ。知っているなら、受け止めて前を見ろ。 ――その先にさらなる絶望は存在する。愛すらいらない孤独な世界が。 ――だがリン……お前はそれまで知る必要はない。まだ間に合う。残った家族が、お前を待っている。 ――孤独ではない。先の絶望を知る必要はない。だから前を見て、絶望ではなく希望の道を進め。 ――今の俺にできるのは、お前を俺と同じ運命を歩ませぬようにすることだ。 ――深き絶望は分割して耐えろ。俺も少しは受けとめてやる。だからまずは…… 「起きろ、リン」 「ん………ん……?」 「俺が今から話すことを、しっかりと受けとめろ……いいな」 【一日目・6時20分/静岡県/天候・雨】 【プラシド@遊戯王5D's】 【状態】ダメージ(中)、決意 【装備】サイクロン号、機皇帝ワイゼル∞(スターダスト、防衛白コア入り) 【道具】支給品一式、覇邪聖皇剣、回復薬 【思考】 基本:世界の破滅の根源であるニアラを消す。アンチ連盟も。不動遊星は保留。 1:リンに全てを伝え、諭す 2:リンを防衛し、絶望の道を歩ませないようにする 3:速い男(クーガー)を警戒 ※神龍ニアラがシンクロモンスターだと思ってます ※7期の世界を知りました 【鏡音リン@VOCALOID】 【状態】ダメージ(中)、絶望、悲しみ、混乱、半覚醒 【装備】不明 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】 0:……? ※7期とは別人です。 ※7期の世界を知りました プラシドは、絶望への反逆を誓った。それは同時に、希望を信じることでもあった。 「やっと見つけた……ぞ……?」 「……」 だが、愛する者を失う絶望を知る……知った者はここにもいた。 彼は、彼らの道は、どこにつながる……? 【一日目・午前6時20分/富士山近辺/天候・雨】 【カズマ@スクライド】 【状態】健康 【装備】アルター解除 【道具】支給品一式、かなみのリボン@スクライド 【思考】 1:…… 【ストレイト・クーガー@スクライド】 【状態】健康、困惑 【装備】ラディカルグッドスピード 【道具】支給品一式、ブルーアイズジェット 【思考】 基本:世界を縮める!! 1:まさか…… 2:カズヤ(カズマ)とかなみを見つけた後、最速で東京に戻りふ京(右京)に協力する 3:バイクの男(プラシド)を警戒 ※7期から続投です ※右京とGUMIが海外に居る事を知りません
https://w.atwiki.jp/dunpoo/pages/328.html
0702 バグダッドで爆発、死者68人 女性議員が拉致される [朝日] 0628 イラクの避難民15万人 国民分裂、深刻化 [朝日] 0626 イラク首相が「国民和解計画」発表 身内から反発 [朝日] 0626 ロシア外交官4人殺害声明 イラクで過激派組織 [朝日] 0621 行方不明の米兵2人、遺体で発見 イラク [朝日] 0619 フセインに死刑求刑、イラク住民殺害で人道に対する罪 [読売] 0614 イラク首相、治安対策を強化 検問増・夜間外出を禁止 [朝日] 0613 イラク:死亡したザルカウィ容疑者の後継者を発表 [毎日] 0613 少なくとも34人死亡、イラク各地でテロ相次ぐ [朝日] 0612 ザルカウィ派?ウェブサイトで大規模テロを予告 [読売] 0609 テロ相次ぎ46人死亡 アルカイダ「聖戦継続」 [朝日] 0607 バグダッド 5月の死者1400人、イラク戦争開戦後最悪 [毎日] 0606 イラク、武装勢力2500人釈放…スンニ派が多数 [読売] 0605 イラク 武装集団が輸送会社襲撃、従業員ら50人拉致 [毎日] 0603 「虐殺疑惑解明、米に任せるな」イラク独自捜査へ [読売] 0601 バスラに非常事態宣言、シーア派の内部対立で情勢緊迫 [朝日] 0531 1日に50人以上死亡 イラク各地で衝突やまず [朝日] 0529 イラク 短パンは反イスラム 過激勢力が警告 [毎日] 0526 イラン 外相がイラク訪問、新政府支持と復興支援表明 [毎日] 0524 イラクで爆弾テロや銃撃が連続、41人死亡 [朝日] 0523 イラクのキリスト教徒 国外へ [赤旗] 0522 イラク政権発足後もテロやまず 死者30人超す [朝日] 0521 市民4万人前後が犠牲に 正式政府発足の日もテロ [朝日] 0520 イラク正式政府が発足 フセイン政権崩壊から3年ぶり [朝日] 0517 イラク:パレスチナ難民が国境地帯の砂漠で立ち往生 [毎日] 0517 2日間で94人死亡 イラク各地で襲撃相次ぐ [朝日] 0514 イラクで爆弾テロ続発、41人死亡 [朝日] 0513 イラク避難民10万人 身元不明遺体、首都で毎日50体 [朝日] 0512 イラク本格政権、来週以降に…枢要ポスト争奪戦激化 [読売] 0510 4月だけで遺体1091体、暗殺の犠牲者 イラク [朝日] 0510 イランの駐イラク大使、26年ぶりに復活 [読売] 0509 イラク 爆弾事件や殺害で遺体発見相次ぐ、34人が死亡 [毎日] 0507 イラク:連続車爆弾で30人死亡 42人の拷問遺体も [毎日] 0507 イラクでテロ相次ぐ、計83人死亡 新閣僚発表に反発か [朝日] 0503 駐イラク米軍、武装勢力100人殺害 混乱続く [朝日] 0502 イラク市民の犠牲 2万人 50万人が避難生活 [赤旗] ●イラク06Ⅰ から続く 0702 バグダッドで爆発、死者68人 女性議員が拉致される [朝日] 2006年07月02日00時40分 イラクのバグダッド北東部で1日、大規模な爆発が起き、保健省によると、イラク人68人が死亡、98人が負傷した。5月に正式政府が発足して以降では最悪のテロになった。また同日、国民議会の議員が武装組織に拉致されたほか、各地で市民や警察などを狙った攻撃が相次いだ。 6月にイラク・アルカイダ機構のザルカウィ容疑者が殺害された後も、マリキ政権は武装組織との対話を進めるなど治安の改善をめざしている。しかし、今回の爆破テロも宗派対立の激化を狙う犯行と見られ、暴力の応酬は収まる気配がない。 爆発の現場はイスラム教シーア派地域で、反米強硬派サドル師の民兵組織が支配するサドルシティー。午前10時ごろ、市場近くの路上に止まっていた車が爆発した。その後、イスラム系ウェブサイトにスンニ派組織による犯行声明が流されたが、真偽は不明。 爆発とほぼ同時刻に市内東部で、スンニ派女性議員が護衛7人とともに拉致された、と同僚議員らが明らかにした。アルカイダ系組織は、スンニ派の政治参加を許さない方針を示している。 さらに同日、バグダッド南東部と西部でも道路脇などで爆発が起き、警官3人とイラク兵3人が死亡。北部のモスルでも車の自爆テロにより、警官2人が死亡した。 一方、マリキ首相は1日、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェートの歴訪に出発した。就任後初の外遊で、国民融和策への支援を求めるという。 URL http //www.asahi.com/international/update/0701/014.html 0628 イラクの避難民15万人 国民分裂、深刻化 [朝日] 2006年06月28日10時57分 イラクの宗派対立による国内避難民が過去4カ月で15万人以上に達したと、国連イラク支援団(UNAMI)が27日明らかにした。イラク国内の混乱と分裂ぶりを示していると受け止められている。 報告によると、イラク移民難民省に2月末以降登録された避難民は13万386人。実際には「過去4カ月の避難民が15万人以上」とUNAMIはみる。UNAMIによると、イラン・イラク戦争の混乱が続いた80年代以降の避難民の総数は約130万人と推定される。その1割以上が06年のわずかな期間だけで発生したことになる。 避難民の急増と内戦状態の進展で、宗派のすみ分けも急速に進んでいる。首都の一部では、チグリス川を国境のように挟み、スンニ派とシーア派の居住地が分かれつつある。 拉致や爆弾テロも連日続き、現地メディアの報道だけで20~30人が殺害されている。実際にはこれを大きく上回る犠牲者がいるとみられるが、被害の実態はほとんどわかっていない。 URL http //www.asahi.com/international/update/0628/011.html 0626 イラク首相が「国民和解計画」発表 身内から反発 [朝日] 2006年06月26日11時01分 イラクのマリキ首相は25日の国民議会(国会)で、「和解と国民対話計画」を発表し、泥沼の宗派対立に初めて解決の道筋を示した。ただ、スンニ派武装勢力の釈放や旧バース党員追放政策の見直し、シーア派民兵組織解体を示唆する内容に対して、首相の身内であるシーア派内部から激しい反発の声があがっている。 計画では、▽政府内に「国民委員会」を設置。政治、宗教各派や部族から代表が参加し、和解案の実現に向けて話し合う▽治安機関による捜査・拘束、米軍の作戦行動中での人権尊重▽軍増強を急ぎ多国籍軍撤退に道筋をつける、などが柱。 首相の狙いは「武装勢力の分断」だ。現在、スンニ派武装勢力は、外国勢を主力とするアルカイダ系過激派と、旧バース党や旧軍の幹部らを柱とする地元勢力に分けられる。このうち、政治参加に前向きな地元勢力との和解を進め、過激派を孤立させる作戦で、米軍の強い意向も働いている。 首相はまずシーア派に譲歩を求め、スンニ派の求めに応じてシーア派主体の治安部隊に拘束されたスンニ派2500人の釈放を発表。一部が実施されている。 スンニ派やクルド勢力は計画を歓迎している。しかし、首相が所属するシーア派の統一イラク連合は、渋々受け入れたものの、反発は強い。計画の発表を10日間遅らせたほか、25日の議会では、スンニ派と衝突するサドル師派議員が「旧バース党やフセイン元大統領を支持するテロリストとの和解はありえない」と演説。和解の難しさを見せつけた。 URL http //www.asahi.com/international/update/0626/003.html 0626 ロシア外交官4人殺害声明 イラクで過激派組織 [朝日] 2006年06月26日00時32分 ロイター通信によると、インターネットのイスラム系サイトが25日、イラクで3日に誘拐されたロシア大使館職員を「復讐(ふくしゅう)のため処刑した」との声明と、3人の殺害場面の映像を掲載した。残る1人の安否は不明。同サイトは先に「イラク・アルカイダ機構」などで作る過激派組織「イラク聖戦士評議会」による拉致声明を掲載。ロシア・チェチェン共和国からのロシア軍撤退などを求めていた。 URL http //www.asahi.com/international/update/0626/001.html 0621 行方不明の米兵2人、遺体で発見 イラク [朝日] 2006年06月21日02時20分 イラク駐留米軍は20日、バグダッド南方ユスフィヤで16日に襲撃を受けて行方不明となり、その後過激派組織「イラク聖戦士評議会」を名乗る武装勢力の拉致声明が出ていた米兵2人を遺体で発見した、と発表した。 イラク国防省報道官はAP通信に、遺体はユスフィヤで見つかり、拷問を受けたとみられる傷がある、と語った。 URL http //www.asahi.com/international/update/0621/002.html 0619 フセインに死刑求刑、イラク住民殺害で人道に対する罪 [読売] 【カイロ=長谷川由紀】イラク中部ドゥジャイルの住民148人を殺害し、人道に対する罪に問われている同国元大統領サダム・フセインら8被告に対する論告求刑公判が19日、バグダッドの高等法廷で開かれ、検察側は、フセインに死刑を求刑した。 約30年にわたり、独裁政治を敷いてきたフセインに対する求刑はこれが初めて。 弁護側は7月10日に最終弁論を行い、早ければ同月中にも判決が下される見通し。 フセインらが問われていたのは、1982年にドゥジャイルで起きたフセイン暗殺未遂事件を受けて住民を報復殺害した罪。死刑を求刑されたのは、8被告のうち、フセインと、フセインの異父弟で情報機関トップだったバルザン・イブラヒム被告、元副大統領タハ・ヤシン・ラマダン被告。 ドゥジャイル事件を巡る裁判は、2005年10月に始まり、この日を含め35回の公判が行われてきた。公判でフセインは、暗殺未遂事件に関与した住民に対する処刑を命令したことを認めたものの、「裁判で提示された証拠は十分だった」などと述べ、正当な司法判断に基づく行為だったと主張していた。 (2006年6月19日22時8分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20060619i214.htm 0614 イラク首相、治安対策を強化 検問増・夜間外出を禁止 [朝日] 2006年06月14日23時10分 イラクのマリキ首相は14日、記者会見し、バグダッドの治安対策を同日から強化すると発表した。米軍や治安部隊を大量に動員し、各地で検問を増設。連日、午後8時半以降の外出を禁止する。ザルカウィ容疑者の殺害や13日のブッシュ米大統領との会談で支援の確約を得たことを背景に大がかりな治安対策を取り、政権基盤の強化につなげようとしているとみられる。 マリキ首相は14日の会見で動員規模を明らかにしなかったが、AFP通信などは内務省筋の話として「イラク治安部隊、米軍あわせて4万人」としている。バグダッド市内では同日朝から各地で検問所が増え、渋滞が続いたという。 金曜礼拝でモスクに多くの人が集まる金曜日には車の通行を禁止する。同首相はまた、各地で自警活動をしている民兵を排除し、メディアの取材・報道にも何らかの制限を加える考えを示した。 URL http //www.asahi.com/international/update/0614/017.html 0613 イラク:死亡したザルカウィ容疑者の後継者を発表 [毎日] 【カイロ高橋宗男】「イラクの聖戦アルカイダ組織」を名乗る組織は12日、イラク駐留米軍による攻撃で死亡したザルカウィ容疑者に代わる新指導者として、アブハムザ・ムハジルという人物を選出したとする声明をウェブ上で発表した。 声明はこの人物について「経験と知識に富む」と強調しているが、経歴などは不明。AP通信は、「ムハジル」がアラビア語で移民を意味することから、イラク人ではない可能性があると報じている。 イラク駐留米軍報道官のコールドウェル少将は8日の記者会見で、「エジプト生まれのアブ・マスリ」という人物が後継の新指導者に就く可能性を示唆したが、今回発表された「アブハムザ・ムハジル」と同一人物かどうかは分かっていない。 同組織を名乗るグループは11日に「敵を眠らせない大規模攻撃を準備している」との声明を発表し、ザルカウィ容疑者殺害への大規模報復行動を予告している。 毎日新聞 2006年6月13日 0時34分 (最終更新時間 6月13日 2時30分) URL http //www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060613k0000m030150000c.html 0613 少なくとも34人死亡、イラク各地でテロ相次ぐ [朝日] 2006年06月13日10時03分 イラク各地で12日、自動車爆弾などによるテロが相次ぎ、ロイター通信のまとめでは少なくとも34人が死亡した。 バグダッド西部の住宅街マンスール地区では、道路脇の仕掛け爆弾が爆発して10人が死亡。東部のシーア派地区サドルシティーでは、市場で自動車爆弾が爆発して5人が死亡した。南部では、迫撃砲弾が3発着弾し、4人が死亡した。 また、中部バラドでは市場近くで自動車爆弾が2発相次いで爆発し、5人が死亡。ティクリートでは警官1人が武装した男たちに射殺された。 いずれも犯行声明は出ておらず、詳しい背景は明らかになっていない。イラクでは5月、バグダッドだけで少なくとも約1400人の死亡が確認されるなど、正式政府の発足や米軍によるザルカウィ容疑者の殺害にかかわらず、テロや攻撃が衰えを見せていない。 URL http //www.asahi.com/international/update/0613/002.html 0612 ザルカウィ派?ウェブサイトで大規模テロを予告 [読売] 【カイロ=柳沢亨之】米軍に殺害されたヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィ容疑者(7日死亡)配下の武装組織「イラクの聖戦アル・カーイダ組織」を名乗る集団が11日、「敵を揺るがす大規模攻撃を計画している」とする声明をウェブサイト上に掲載し、米軍などに対する大規模テロを予告した。 AP通信が伝えた。 同容疑者が死亡した直後に幹部会議を開き、決定したという。後継者については明らかにされていない。 (2006年6月12日1時10分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20060611i215.htm 0609 テロ相次ぎ46人死亡 アルカイダ「聖戦継続」 [朝日] 2006年06月09日11時06分 ザルカウィ容疑者の殺害が発表された8日、バグダッドでは爆弾テロが相次ぎ、少なくとも46人が死亡した。同容疑者の死亡に、イラクのシーア派市民の間では「祝賀ムード」も広まったが、イラク政府は報復テロに対する警戒態勢に入った。 現地からの報道によると、バグダッドでは8日、少なくとも5件の爆弾テロが相次いだ。多くはシーア派地域で、スンニ派武装勢力によるテロとみられる。 イラク政府はイラク・アルカイダ機構などの報復テロを警戒し、殺害現場に近いバクバ周辺に同日午後4時から外出禁止令を発令。バグダッドなどでは9日、モスク周辺での車の通行を禁止する。イスラム教の休日にあたる金曜日の礼拝で、多くの人がモスクに集まるためだ。 一方、多国籍軍のコールドウェル報道官(米軍少将)はザルカウィ容疑者殺害に関する記者会見で、「アブ・マスリ」と呼ばれる同容疑者の側近が後継者となる可能性が高いと述べた。エジプト人で02年にイラク入りし、同容疑者と行動をともにしてきたという。 URL http //www.asahi.com/international/update/0609/003.html 0607 バグダッド 5月の死者1400人、イラク戦争開戦後最悪 [毎日] イラクの首都バグダッドで、5月中に遺体安置所に運び込まれた死者数が、月間の死者数として2003年のイラク戦争開戦後最悪の約1400人に上り、今年になって計6000人を突破したことが6日、保健省のまとめで分かった。英BBCなどが報じた。 大多数が攻撃やイスラム教シーア派とスンニ派の宗派対立などの犠牲者とみられる。憲法に基づく新政府が発足し、米政府が主導した民主化プロセスは完了したものの、治安の泥沼化が進むイラクの現状があらためて浮き彫りになった。 米CNNによると、遺体のほとんどが頭部などを撃ち抜かれ、放置されていた。うち約400人は身元が不明のまま。 保健省のまとめには、武装勢力の爆弾テロによる死者数は含まれておらず、BBCは「実際の死者数はさらに多い」との見方を伝えた。 マリキ首相は治安改善の鍵を握る内相、国防相の選定を急いでいるが、各派の対立が続き合意のめどはたっていない。 イラクでは6日もテロが続き、首都北方のバクバ近郊では男性9人の頭部が箱に詰められて放置されているのを警察が発見。AP通信によると、自動車爆弾テロや学校の襲撃などで、全土で少なくとも計30人の死亡が確認された。(カイロ共同) 毎日新聞 2006年6月7日 8時26分 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060607k0000e030006000c.html 0606 イラク、武装勢力2500人釈放…スンニ派が多数 [読売] 【カイロ=柳沢亨之】イラクのマリキ首相(イスラム教シーア派)は6日、バグダッドで記者会見し、国内の刑務所に収容されている武装勢力ら計2500人を釈放すると発表した。 その多くはスンニ派の武装勢力で、シーア、スンニ両派の宗派対立を緩和する狙いとみられる。一度にこれだけの数の釈放発表があるのは異例で、5月にマリキ首相率いる本格政府が発足してからは初めて。 マリキ首相は、2500人について「武装闘争を放棄する」との誓約書に署名したか、または証拠不十分のため、釈放を決めたと説明。今回の釈放が「国民融和に役立つ」と語った。 (2006年6月6日22時0分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20060606i516.htm 0605 イラク 武装集団が輸送会社襲撃、従業員ら50人拉致 [毎日] 【カイロ高橋宗男】イラクからの報道によると、バグダッドで5日、警察の制服を着た武装集団が複数の輸送会社に押し入り、従業員やバスの乗客ら約50人を拉致した。 地元通信社アスワット・イラクが伝えた目撃者情報によると、武装集団は内務省の車に酷似したピックアップトラック5台で現場に乗り付け、輸送会社を包囲。経営者や従業員、シリア人を含むバス乗客らを拉致した。 現場は複数の輸送会社が集中するバグダッド中心部のサルヒヤ通り。輸送会社は、イラクの治安悪化を受けシリアやヨルダンに避難する住民向けに長距離バスを手配している。 イスラム教スンニ派住民はシーア派主体の警察組織がスンニ派住民を無差別拘束し、虐待や殺害を繰り返していると批判している。一方、内務省は「制服は闇市場で容易に入手できる」と反論、武装集団が警察を装っていると強調している。 毎日新聞 2006年6月5日 23時38分 (最終更新時間 6月6日 0時41分) URL http //www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060606k0000m030145000c.html 0603 「虐殺疑惑解明、米に任せるな」イラク独自捜査へ [読売] イラク情勢 【カイロ=岡本道郎】イラク西部ハディーサなどで明るみに出た駐留米軍によるイラク民間人虐殺疑惑は、2003年4月のフセイン政権崩壊以降、度重なる米兵の暴力や囚人虐待などで高まってきたイラク国民の反米感情をさらに増幅させた。 5月20日に発足したばかりのマリキ新政権は、苦しい立場に追い込まれている。 宗派対立がくすぶり、自前の治安体制構築を指揮する治安閣僚ポストもいまだ決まらない中、マリキ首相は米軍即時撤退を求める訳にもいかず、「完全主権を持つ本格政府」の表看板とは裏腹に、その無力ぶりを改めて印象づけた。 虐殺疑惑を見るイラク国民の目には、アブグレイブ刑務所での囚人虐待など過去の疑惑に向けたのとは違う視点がある。自らが選んだ本格政府の存在だ。 「本当に国民統一政府だと言うなら、イラク国民に対する米軍の暴力をやめさせろ。できないなら不信任だ」。バグダッドの旅行会社勤務サイド・ラジャブさん(46)(イスラム教スンニ派)は米軍非難だけでなく、イラク政府の「責任」を明確に指摘した。 シーア派の商店主ハイダル・ムハンマドさん(32)も、「米軍捜査では、アブグレイブの際のように米兵の処罰が軽くなる。イラク政府が捜査するべきだ」と主権国家としてのイラクが直接法の裁きを下すべきだと要求する。 マリキ首相もこうした世論を意識し、2日、ハディーサでの虐殺疑惑を「嫌悪すべき犯罪」と非難、米軍側に捜査結果の開示を求めた。ロイター通信によると、首相側近のアドナン・カジミ氏は3日、バグダッド北方のイスハキで3月に起きた住民殺害事件について問題はなかったとする声明を米軍が発表したことを「不公正」と批判、独自捜査への意向を示すとともに、米側に謝罪と補償を求める考えを明らかにした。 ただ、現政権としての対応が限られていることは明らか。 宗派対立がくすぶる中、現段階での米軍撤退要求は、内戦の危険性を一気に高めるだけに、選択肢となり得ないことは衆目の一致するところだ。イラク政府による疑惑の独自捜査が実質的に可能かどうかも、極めて疑問だ。 マリキ首相は、治安を依存する米軍と国民感情との板挟みの中で、困難なかじ取りを迫られそうだ。 (2006年6月3日22時36分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20060603id27.htm 0601 バスラに非常事態宣言、シーア派の内部対立で情勢緊迫 [朝日] 2006年06月01日15時21分 イラクのマリキ首相は31日、治安が悪化している南部の都市バスラに非常事態宣言を発令した。市内に検問を設け、治安部隊を増強するという。ロイター通信によると、バスラを訪問した同首相は「治安対策を1カ月間強化して違法な武器を押収し、その間に事態を打開するよう求める」と語った。 バスラの治安悪化の原因は、シーア派内の勢力争い。イラクでは宗派や民族間の対立だけでなく、同じ宗派の中での抗争も激しくなっていることが浮き彫りとなった。 バスラ周辺は油田地帯で、イラク唯一の石油積み出し港もあり、イラク経済の生命線といえる地域だ。シーア派が多数を占め、スンニ派武装勢力の侵入を防いできたことから、これまで治安は比較的安定していた。 だが、石油の利権などを巡り、シーア派のイスラム革命最高評議会(SCIRI)やサドル師派、ファディーラ党などの間の対立が深刻化。大規模なテロや攻撃はまだないものの、石油の密輸が横行し、殺害や拉致、治安維持を担当する英軍への攻撃も起きている。 イラク政府は、バスラの石油・港湾施設が機能不全に陥るとイラク経済全体に影響する、と恐れている。マリキ首相は同日「ギャングには鉄拳を下す」と強い調子で語った。 URL http //www.asahi.com/international/update/0601/012.html 0531 1日に50人以上死亡 イラク各地で衝突やまず [朝日] 2006年05月31日10時19分 イラク各地で30日、テロや衝突が相次ぎ、AFP通信のまとめで少なくとも53人が死亡した。バグダッド北方のフセイニヤでは同日夕、市場で自動車爆弾が爆発し、買い物客ら22人が死亡。中部ヒッラでも駐車場で自動車爆弾が爆発し、12人が死亡するなど、市民を狙った無差別テロが続いた。 イラクの治安状況は一向に改善しないが、発足したばかりの正式政府では各派の対立から、治安を担当する内務相と国防相が決まらない状態が続いている。マリキ首相は30日、「6月4日の議会までに各派が候補者を決められなければ、私が推薦する人物の承認を議会に求める」と、ロイター通信に述べた。 さらに、昨年11月に西部ハディサで米海兵隊員らが無抵抗の市民24人を殺害したとされる問題について「意図的なものとは思わないが、間違いにも限度がある」と批判。「間違いはハディサだけではない。(米軍が)事件の責任を明らかにすることを求める」と語った。 URL http //www.asahi.com/international/update/0531/005.html 0529 イラク 短パンは反イスラム 過激勢力が警告 [毎日] 【カイロ高橋宗男】短パン姿の男は殺される--。バグダッドで、こんなうわさが急速に広がっている。イスラム教スンニ派の過激な勢力が肌を露出する短パンを「反イスラム」とみなし、「不信心者に死を」と呼びかけているためだ。イラクはかつて中東で最も世俗的な国の一つとされたが、イラク戦争後、急速に進行する社会のイスラム化に市民の懸念が強まっている。 「この地域はすでにイスラム国家の一部となった」。バグダッド西部アメリヤ地区で今月上旬、「イラクの聖戦アルカイダ組織」に関係するとみられる武装集団がイスラム国家の建設を宣言するビラをまいた。 それによると、武装集団は、▽住民に対し、イスラムの原理の順守▽女性に対し、外出時にヘジャブ(頭髪を隠すスカーフ)着用▽男性に対し短パン姿での外出や、西洋風の髪形の禁止--を命じている。 地元テレビによると、バグダッド西部マンスール地区で24日、男性2人が走行中の車から銃撃を受けて死亡。英BBC放送は25日に同西部サイディヤ地区でテニスコーチと選手2人が射殺されたと伝えた。殺害された5人がいずれも短パン姿だったことから、市民の間に不安が広がった。 バグダッドではこれまでもポップ音楽を流すCD店や酒屋の襲撃など、過激なイスラム主義者によるとみられる事件が発生してきた。アメリヤ地区の運転手、タハ・ハディさん(32)は毎日新聞助手に「我々はいまやイスラム主義者に占領された」と語った。 毎日新聞 2006年5月29日 10時13分 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060529k0000e030016000c.html 0526 イラン 外相がイラク訪問、新政府支持と復興支援表明 [毎日] 【テヘラン春日孝之】イランのモッタキ外相は26日、隣国イラクを訪問した。マリキ首相やタラバニ大統領と会談し、20日に発足した新政府への支持と復興支援を表明し、両国関係の一層の緊密化をアピールするものとみられる。 両国はイラン・イラク戦争(80~88年)などで敵対してきたが、03年のフセイン政権崩壊により関係改善が進んでいる。イラン閣僚のイラク訪問は、昨年8月のアフマディネジャド政権発足以来初めて。モッタキ外相は、27日にはイラク南部のイスラム教シーア派の聖地ナジャフやカルバラを訪問する予定だ。 毎日新聞 2006年5月26日 22時37分 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060527k0000m030136000c.html 0524 イラクで爆弾テロや銃撃が連続、41人死亡 [朝日] 2006年05月24日10時22分 イラクの混乱が拡大している。23日もバグダッドを中心に爆弾テロ6件や銃撃事件が連続し、AP通信などによると死者41人、負傷者100人近くにのぼった。同日夜に首都のシーア派モスクへの爆弾テロで11人が死亡したほか、繊維工場の労働者や農場の日雇い作業員が乗ったバス、たばこ店や自宅前で立ち話をしていた市民への銃撃など、テロの無差別化がますます進行している。 AFP通信はイラク国防省高官の話として、正式政府が樹立された20日からの3日間でテロが増え、計607件の襲撃事件により市民だけで98人が死亡、280人が負傷したと伝えた。この間、武装勢力85人が米軍とイラク治安部隊に殺害されたという。 また、23日に発表された国連報告によると、イラクでの死者は3~4月だけで約2500人、住む家を追われたり逃げ出したりした人は約8万5000人に達したという。 カリルザード米大使は同日、米CNNで「アンバル州の一部がテロリストと武装勢力の制圧下にある」と認めた。スンニ派住民が多い同州では、米軍が多大な犠牲を払って掃討作戦を続け、いったんは武装勢力の弱体化に成功していた。しかし最近、再び武装勢力が攻勢を強めているという。 URL http //www.asahi.com/international/update/0524/003.html 0523 イラクのキリスト教徒 国外へ [赤旗] 【カイロ=松本眞志】イラク戦争後の宗教的理由による暴力の広がりで、イラクのキリスト教徒コミュニティーやキリスト教を信仰する少数民族が危機にさらされていると伝えられています。 カタールの衛星テレビ・アルジャジーラの電子版十四日付によると、国際宗教的自由米国委員会(USCIRF)は今月初め、「宗教的理由を口実とした迫害による(民族の)移動に伴い、二千年来イラクに住み続けてきたキリスト教徒のコミュニティーは消滅するかもしれない」と報告しました。 古くから居住 キリスト教徒は、イスラム教が広まるはるか以前から、イラクで生活を営んできました。一九八〇年代初め、イラクのキリスト教徒の人口は百四十万人を数えていたとされます。しかし八〇―八八年のイラン・イラク戦争や、九〇年の湾岸危機と九一年の湾岸戦争後の経済制裁がもたらした困窮により、キリスト教徒の一部が国外に移住する状況が生まれました。 それでもフセイン政権の時代にはキリスト教徒は信仰の自由が広く認められていました。ところが二〇〇三年のイラク戦争後、キリスト教徒たちが宗教的迫害を恐れ、数万人規模で国外に逃れるケースが増えているといわれています。 ローマ法王庁から派遣されて中東地域で勤務しているミカエル・シビタ氏は、「イラク戦争でフセイン政権が崩壊して以降、キリスト教徒に対する社会的差別が存在するようになり、過激派グループの標的となっている」と指摘します。 〇四年八月、首都バグダッドやモスルの北方にあるアルメニア人、アッシリア人、カルデア人の五つの教会が襲撃され、十数人が殺害されました。この年、ほかにも九カ所の教会が襲撃され、キリスト教徒が住む家に、イスラム法を順守し、女性にイスラム教徒の服装をするよう警告するリーフレットが配布されるなどの事態も起きています。 商店にも放火 狙われたのは教会だけではありません。アルコール類や音楽テープ、コンパクトディスクを販売する店の経営者は、ほとんどがキリスト教徒です。イスラム法を強要するグループによって、これらの店が放火される事件も発生しました。事件直後、四万人のキリスト教徒がシリアに、数千人がトルコに逃れたといわれています。 シビタ氏は、現在イラクにとどまっているカルデア人、古代シリア人、アルメニア人からなるカトリック・キリスト教徒は三十万人以下になったと語っています。 URL http //www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-05-23/2006052306_01_0.html 0522 イラク政権発足後もテロやまず 死者30人超す [朝日] 2006年05月22日22時11分 イラクでは、新政権発足後も治安に改善の兆しはみられず、各地で続く爆弾テロや銃撃により、21、22両日の死者は30人を超え、負傷者も80人以上に達した。 現地からの報道によると、22日朝、バグダッドの市場で道路に仕掛けられた爆弾が爆発し、少なくとも3人が死亡、12人が負傷した。 21日昼には、警察幹部が集まる首都のレストランに入ってきた男が自爆。警察官ら13人が死亡、18人以上が負傷した。アルカイダ関連組織とされる「聖戦士評議会」が同日、犯行声明をネット上で出した。 また南部ナジャフでは、首を切断された女性の2遺体が見つかった。 両日の爆弾テロは計6件にのぼり、検問所や石油関連施設を武装勢力が襲撃する事件も連続した。いずれもスンニ派武装勢力の攻撃の特徴を示している。一方、マリキ首相が、組織解体と正式な治安部隊への編入方針を打ち出しているシーア派民兵によるとみられるテロは、ここ数日、影をひそめている。 URL http //www.asahi.com/international/update/0522/010.html 0521 市民4万人前後が犠牲に 正式政府発足の日もテロ [朝日] 2006年05月21日01時08分 イラクの正式政府が発足した20日、バグダッドなど各地で爆弾テロが相次ぎ、少なくとも24人が死亡した。射殺体などの遺体19体も見つかり、治安改善の兆しは一向に見えていない。米英の非政府組織イラク・ボディーカウントは、市民の犠牲を4万人前後と推計。ロイター通信などによると、03年以降米兵2454人、英軍など米軍以外の多国籍軍222人が死亡。イラク治安部隊でも03年6月以降、4671人が命を落としている。 URL http //www.asahi.com/international/update/0520/011.html 0520 イラク正式政府が発足 フセイン政権崩壊から3年ぶり [朝日] 2006年05月20日21時39分 イラクに20日、正式政府が誕生した。首相に指名されていたイスラム教シーア派のマリキ氏が提出した閣僚名簿を国民議会が賛成多数で承認した。憲法制定と選挙実施を主な任務とした移行政府に代わり、03年春のイラク戦争でフセイン政権が崩壊してから3年1カ月ぶりに、イラクは独自の憲法に基づく議会と政府を持つ国家として再出発した。 最大の課題である治安を担う内務、国防などのポストは最後まで決まらず、首相と副首相が兼務した。閣僚ポストをめぐる各政治勢力の対立解消は先送りして、政権発足の形を整えた。 米軍を中心とする多国籍軍のイラク駐留期限は、国連安保理決議により06年末までと決められている。イラク側の要請で期限を短縮できるが、多国籍軍に代わって治安を担うはずのイラク治安部隊が、宗派の利害から抜け出すめどは立っていない。 日本政府は、南部サマワに展開する陸上自衛隊の撤退について4条件を設けていた。正式政府の発足は前進だが、すべての条件がクリアされたわけではなく、撤退の判断にはなお時間がかかる可能性がある。 承認直後の演説でマリキ新首相は、まず「治安問題に断固たる決意で対処する」と強調。また「政治プロセスに進展があるまで、多国籍軍については国連安保理決議に従う」と述べ、当面は駐留継続を求める姿勢を示した。 正式政府の閣僚ポストは首相、副首相を含め40。兼務があるため37人(うち女性4人)となった。シーア派の「統一イラク連合(UIC)」18人、「クルド同盟」6人、スンニ派「イラク合意戦線」5人、アラウィ元首相の「国民イラクリスト」から5人。不明3人。 このうち、少数派からはキリスト教徒2人、トルクメン人が1人いる。多数派のシーア派による独占ではなく、議会勢力に応じた「挙国一致」の態勢がとられた。 ただ、国民議会ではスンニ派2派が相次いで組閣に異議を唱え、一部議員が議場を出る場面もあった。 イラクでは宗派対立による国内避難民は10万人に達し、国を脱出する国民は後を絶たない。民兵や治安組織による「私刑」が続き、警察や治安部隊を信用できない住民は、街区を封鎖し自警団を組織している。また、電気の供給は首都でも1日1時間ほどに減り、ガソリンなど燃料の不足も深刻化している。 ◇ 〈新生イラクの政治体制〉 議会制民主主義をとる共和国体制で、大統領、内閣、国民議会(定数275)で構成する。いずれも任期4年。議会の権限が非常に強いのが特徴で、議会解散権、首相罷免、大統領解任の権限も議会が握る。解散は、議員の3分の1または首相の要請、首相罷免は議員の5分の1または大統領の要請、大統領の解任は、最高裁による大統領の憲法違反などの確定判決に基づき、いずれも議会の絶対多数の賛成のうえで認められる。大統領は象徴的な存在で、行政の実質的な権限は首相に集中している。 URL http //www.asahi.com/international/update/0520/010.html 0517 イラク:パレスチナ難民が国境地帯の砂漠で立ち往生 [毎日] 【ジュネーブ澤田克己】宗派・民族対立が激しさを増し、治安悪化に歯止めのかからないイラクから逃れようとしたパレスチナ難民が隣国シリアへの入国を拒まれ、国境地帯の砂漠で立ち往生している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)がシリア政府に受け入れを働き掛けているが、事態打開のめどはたっていない。 UNHCRによると、13日に67人、14日に54人が入国を拒否された。難民数はその後も増え続け、17日現在、230人余が国境地帯で行き場を失っている。イラクにはバグダッドだけで約2万3000人のパレスチナ難民が暮らしており、多数がシリア国境へ向け移動しているとの情報があるという。 パレスチナ難民はフセイン政権から保護されていたとしてイラク人から恨みを買い、03年4月の同政権崩壊後は迫害の対象になった。特に今年2月にイラク中部サマラで起きたイスラム教シーア派聖廟(せいびょう)爆破事件以降、バグダッドに住んでいた100世帯以上に殺害予告の手紙が届くなど、パレスチナ人に対する攻撃や中傷が激しくなった。 身の危険を感じ、イラク脱出を目指す一部の難民が3月からシリアへの入国を求めて国境近くに集まり、テント生活を続けていた。シリアは今月9日に約250人の入国を認めたが、その後、理由の説明もなく、「これ以上の難民は受け入れない」と表明、UNHCRの働きかけにもかたくなな姿勢を崩していない。 UNHCRなどが国境地帯のイラク側に支援物資を届けるのは困難で、難民たちは極めて厳しい状況に置かれているという。UNHCR関係者は「シリアは大量のパレスチナ難民が殺到するのを懸念しているようだが、受け入れてくれるようなんとか説得したい」と話している。 毎日新聞 2006年5月17日 21時38分 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060518k0000m030132000c.html 0517 2日間で94人死亡 イラク各地で襲撃相次ぐ [朝日] 2006年05月17日11時10分 イラクで15日から16日にかけて各地でテロや襲撃が続発し、AFP通信によるとイラク人計94人が死亡。また米軍によると14、15両日の交戦で武装勢力41人を殺害した一方、米兵9人が死亡した。治安が比較的落ち着いていた中部アンバルやモスルなどスンニ派の多い州で、再び攻撃が活発化している。 現地の報道によると16日、バグダッドのシャアブ地区の市場で、ミニバスから降りた男が突然、銃撃を始め5人を射殺。人が集まったところで車が爆発した。さらに近くにあった石油タンク車に引火して大爆発を起こし、女性や子供など18人が死亡した。これを含め計56人が死亡した。 15日には、北部モスルで家に押し入った男たちに一家6人が射殺されたほか、バグダッド東方の町では教師4人が虐殺されるなど、各地で計38人が死亡した。 米軍は、イラク・アルカイダ機構のザルカウィ幹部が潜むとみられる首都南方で掃討作戦を展開しており、武装勢力の反撃も激化している。14日にはユスフィヤで米軍ヘリが撃墜され米兵2人が死亡、アンバル州や首都でも米兵4人が爆弾などで殺害され、15日も米兵3人が死亡した。 URL http //www.asahi.com/international/update/0517/003.html 0514 イラクで爆弾テロ続発、41人死亡 [朝日] 2006年05月14日21時39分 イラク各地で13日深夜から14日にかけ、爆弾攻撃や襲撃が相次いで発生し、現地報道や米英軍によると英兵2人を含む計41人が死亡した。正式政府の組閣作業はこの日、内務、国防、石油などの重要ポストを巡って各派の対立がますます鮮明になり、内閣発足のめどは立っていない。 14日、バグダッド国際空港に向かう道路の検問所で自動車2台が爆発、米軍によるとイラク人14人が死亡した。自爆とみられるという。また、シーア派強硬派サドル師派と英軍との衝突が続く南部バスラで13日夜、道路脇の仕掛け爆弾により英兵2人が死亡した。 また首都北方80キロの町ウダイムでは14日、移行政府のゼバリ外相の護衛2人が車で移動中、道路脇の仕掛け爆弾で死亡した。外相は車に乗っておらず、無事だった。 URL http //www.asahi.com/international/update/0514/010.html 0513 イラク避難民10万人 身元不明遺体、首都で毎日50体 [朝日] 2006年05月13日03時05分 バグダッドで見つかる身元不明の遺体が、シーア派聖廟(せいびょう)爆破事件のあった2月末以降、1日平均50体近くに上ることが12日わかった。大半がシーア派とスンニ派の宗派衝突の犠牲とみられる。脅迫や襲撃で家を追われた避難民は全国で10万人規模に。首都の住民は、街区をバリケード封鎖し、武器を手に自衛を始めた。 正式政府の樹立をにらみ、米軍など多国籍軍の削減や撤退、治安権限のイラク側移管が議論されているが、その受け皿となる治安機関への国民の信頼は地に落ちている。 バグダッド中央遺体安置所によると、2月22日から5月11日までに収容された身元不明の遺体は3863体。4月は1550体と特に多かった。大半が路上やゴミ捨て場、砂漠で見つかった。5月11日だけで56体が運び込まれ、2体は頭部を切断されていたが、警察は一切発表していない。 遺体は、スンニ派武装勢力、内務省の秘密組織「死の部隊」やシーア派民兵が拉致・拷問の末殺害した暗殺と、仕掛け爆弾や銃撃戦に巻き込まれた被害者に大別される。タラバニ大統領は5月10日、4月に1091体と発表したが、これは暗殺に限った数字だという。 一方、イラク移民難民省によると、居住地から追い出された国内避難民は、5月上旬現在で1万4750世帯に達した。4月中旬の6500世帯に比べ2倍以上だ。 同省は、人数を約9万5000人と推定。これはテントや食糧の支援を求めて登録した世帯だけで、親類や知人を頼って移住した世帯を含めると、実数は10万人を大きく超えると同省幹部はみる。 宗派の混住地域から、シーア派は南部、スンニ派は中西部のそれぞれの宗派が多く住む地域に移動しており、宗派のすみ分けが進んでいる。 バグダッドの多くの街区にはコンクリートブロックのバリケードが築かれ、「警官立ち入り禁止」の表示も多い。 西部アミル地区は2月末以後、3、4軒で1人を出すシフト制を敷き、午後10時以降、地区の入り口に近寄るすべての車に警告のうえ銃撃する。 5月4日夜、進入を図った車2台と銃撃戦になり、住民が片足を失った。自警団長の元石油省職員(63)は「外出禁止令下の深夜に堂々と車で襲撃できるのは警官以外にない。米軍のほうがまし。捕まっても殺されはしない」と話した。 URL http //www.asahi.com/international/update/0513/003.html 0512 イラク本格政権、来週以降に…枢要ポスト争奪戦激化 [読売] 【カイロ=柳沢亨之】イラクの本格政府樹立に向けた組閣作業は土壇場に来て各派間の交渉が難航、マリキ次期首相が目指していた11日中の交渉妥結は絶望的で、来週以降にずれ込むとの見方が強まってきた。 内務、国防など枢要ポストの争奪戦が一層激化していることが背景にあるが、各派は新政府発足後の任期4年間を見据えた権益確保を狙っているだけに、交渉は激烈を極めている。 クルド同盟の国民議会議員は11日、本紙に「15日の組閣を目指している」と語った。各派はこれまでに、〈1〉閣僚数は35前後〈2〉議席数にほぼ比例したポスト配分――の2点で合意。閣僚名簿の作成もほぼ終了したが、内務相、国防相の両治安関係ポストと石油相の計3ポストが最大の争点になっている。 中でも内相人事は、現内務省のイスラム教シーア派部隊がスンニ派虐殺に関与しているとされるだけに混乱している。シーア派会派「統一イラク同盟」出身のマリキ次期首相は、スンニ派を納得させるため、実務者の起用を公言、党派色が薄いカシム・ダウド氏の起用が一時有力視された。 だが、統一同盟内の強硬派サドル師派が「ダウド氏は2004年の同師派掃討作戦に関与した人物」と猛反発するなど、組織内で候補が絞り切れていない。サドル師派はジャビル現内相の続投を求めているが、今度はこれにスンニ派が反発するという悪循環だ。 (2006年5月12日0時17分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20060511id24.htm 0510 4月だけで遺体1091体、暗殺の犠牲者 イラク [朝日] 2006年05月10日23時35分 イラクのタラバニ大統領は10日、首都バグダッドで見つかった「身元不明遺体や、その属する宗派を理由に殺害された遺体」が、4月だけで1091体にのぼったとする声明を発表した。 声明によると、検視当局の報告で、遺体は死ぬ前に激しい拷問を受けたり、死後に損壊されたりしている。犯人はほとんど捕まっておらず、現在も同じ犯罪が続けられていると指摘している。 大統領は、こうした治安上の危機を指摘することによって、新政府の内務相ポストを巡って難航する各派を強く牽制(けんせい)、早期の決着を促す意図があるとみられる。 遺体の多くは、首都の路上やゴミ捨て場で、身元不明で発見されるが、後にスンニ派と判明することが多い。シーア派が支配下におく内務省の秘密組織「死の部隊」や、シーア派民兵組織に拉致された後、虐殺されているとみられる。 URL http //www.asahi.com/international/update/0510/014.html 0510 イランの駐イラク大使、26年ぶりに復活 [読売] 【テヘラン=工藤武人】イラン国営テレビによると、イランのハサン・カゼミコミ駐イラク大使が9日、イラクのタラバニ大統領に信任状を提出した。 イランは、イラクとの関係が悪化した1980年から大使を置いていなかったが、カゼミコミ氏の着任で26年ぶりに駐イラク大使が復活した。 カゼミコミ新大使は駐イラク代理公使から昇格した。両国は2003年のフセイン政権崩壊後、急速に関係改善を進めており、イラク南部バスラの領事館も、近く26年ぶりに業務を再開する予定だ。 (2006年5月10日12時36分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20060510id02.htm 0509 イラク 爆弾事件や殺害で遺体発見相次ぐ、34人が死亡 [毎日] イラクで8日、爆弾事件や、殺害されたとみられる遺体の発見が相次ぎ、AP通信によると、少なくとも34人の死亡が確認された。 首都バグダッドなどでは、テレビ局に勤めるジャーナリスト2人を含め、21人の遺体が見つかった。 ジャーナリスト2人は首都の南西で7日に警官の制服を着た男たちに拉致されたという。 このほかにも、首都の裁判所近くで車爆弾が爆発し、5人が死亡したり、高等教育省職員の乗ったバスが武装勢力に襲われて運転手が殺害されるなどした。(カイロ共同) 毎日新聞 2006年5月9日 8時30分 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060509k0000e030005000c.html 0507 イラク:連続車爆弾で30人死亡 42人の拷問遺体も [毎日] イラク中部のイスラム教シーア派聖地カルバラと首都バグダッドで7日、車爆弾が相次いで爆発、ロイター通信によると計30人が死亡した。 イラクでは新首相に指名されたマリキ氏が進める連立協議が大詰めを迎えており、シーア派とスンニ派の宗派対立をあおって政治プロセスの進展を妨害しようとする勢力の犯行とみられる。 また内務省によると、首都では6日から7日にかけ、拷問の末に銃殺されるなどした42人の遺体が見つかった。 カルバラでは中心部のバスターミナル付近で7日午前、車爆弾の爆発で21人が死亡。首都のスンニ派地区でも、イラク軍の車列を狙った車爆弾攻撃でイラク兵ら8人が死亡し、首都北部でも同様の爆発でイラク人1人が死んだ。負傷者も3件で70人以上に達した。 一方、南部バスラで6日に英軍のヘリコプターが墜落した事件で、現場で発生した英軍と武装勢力との銃撃戦によるイラク人の死者は5人になった。(カイロ共同) 毎日新聞 2006年5月7日 19時51分 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20060508k0000m030067000c.html 0507 イラクでテロ相次ぐ、計83人死亡 新閣僚発表に反発か [朝日] 2006年05月07日21時13分 イラク各地で6日から7日にかけ、自動車爆弾が4件連続して計13人が死亡するなどテロが相次ぎ、暗殺を含め、2日間で計83人の遺体が見つかった。米軍が首都周辺でイラク・アルカイダ機構のザルカウィ幹部拘束作戦を強化する一方、正式政府の新閣僚が9日にも発表される予定で、これらに反発するスンニ派武装勢力が反攻を強めているとみられている。 衛星テレビ局アルジャジーラによると、7日朝、中部のシーア派聖地カルバラとバグダッドで4件の爆弾テロが発生。市民や警官ら13人が死亡した。また、7日昼までの24時間で見つかった暗殺遺体は51体にのぼったという。 AP通信によると、南部バスラで6日に起きた英軍ヘリ墜落では、乗員の死者が5人になった。その後、救出に向かった英軍と、現場に集まったシーア派強硬派サドル師派とみられる約250人の群衆との間で銃撃戦が発生。子ども1人を含むイラク人5人が死亡、30人以上が負傷し、英軍装甲車3両が放火された。この事件を含む6日の死者は、イラク全土で19人とみられている。 一方、米軍広報官のリンチ少将は5日のバグダッドでの会見で、4月末に初めてインターネット上で姿をみせたザルカウィ幹部のビデオの未編集素材や文書を、首都南方ユスフィヤで見つけたと発表。「(同幹部の)確保は時間の問題だ」と述べた。 URL http //www.asahi.com/international/update/0507/011.html 0503 駐イラク米軍、武装勢力100人殺害 混乱続く [朝日] 2006年05月03日20時14分 新政府の組閣に向けた交渉が難航するイラクで、再び衝突が激化している。自爆テロや襲撃、暗殺が続き、アラブメディアや米軍によると、2、3両日で計80人が死亡した。一方、米軍とイラク治安部隊は中部ラマディで、100人超の武装勢力を殺害。武装勢力側も南部のポーランド軍基地を砲撃するなど、混乱が続いている。 特に、バグダッドとイスラム教スンニ派が多いアンバル州が荒れた。3日朝、同州のファルージャの警察署で警官募集の群衆に紛れた男が自爆。18人が死亡、20人が負傷した。 2日にも西隣のラマディで、同州のアルワニ知事の車列を狙った自爆テロがあり、市民10人が死亡、護衛ら5人が負傷した。知事は難を逃れた。同知事への暗殺未遂はこれで9回目といい、過去の知事の多くも殺されたり脅迫されたりして交代している。 また、初のスンニ派だけからなるイラク兵養成クラスを卒業したばかりの新兵4人が2日、殺された。 3日朝にはバグダッド北部で、拷問の末銃殺されたとみられる20~30代の男性14人が遺体で見つかるなど、イラク全土で計48遺体が見つかった。 URL http //www.asahi.com/international/update/0503/013.html 0502 イラク市民の犠牲 2万人 50万人が避難生活 [赤旗] 【カイロ=松本眞志】イラクでは、正式首相候補の選出などの問題をめぐる政治空白の四カ月間で暴力事件が増大し、暴力を避けるために約五十万人が避難民化しているとされています。 汎アラブ紙アルハヤト四月三十日付は、昨年十二月の国民議会選挙後、爆弾テロや宗派間の暴力などが原因で一万九千五百四十八人が死亡し、一万五千四百六十人が負傷したと報じました。イラクの民間調査機関「暴力のないイラク・ネット」の報告書によるもの。 「自由の対価」と題するこの報告書は、二千三百五十五人の子ども、四千九百五十六人の女性が殺害され、二千七百三十八人の子ども、三千九百七十一人の女性が傷ついたとしています。死者、負傷者とも約四割が子どもと女性です。 同調査機関の責任者シェイク・ジャラル・ハサナウィ氏は、四カ月間で三千五百四十七件の事件が目撃され、このなかには、殺害、誘拐、宗派間の暴力、モスクなどを標的とした軍事攻撃、爆弾テロなどが含まれるとしています。 同機関の報告によると、死者、負傷者ともに一番多いのが首都バグダッドで、それぞれ九千九百三十四人と九千五人。死亡者の数では、ディヤラ州の二千百八十一人、アンバル州の千七百六十二人がこれに続きます。 こうした状況のなか、イラクのアディル・アブデルマハディ副大統領は二十八日、約十万家族、五十万のイラク人が、宗派間の暴力を避けるために避難民として生活していると発言。難民はシーア派にもスンニ派にもいる。われわれはこの状況を受け入れることはできない」と語りました。 URL http //www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-05-02/2006050207_02_0.html ●イラク06Ⅰ から続く