約 3,884,618 件
https://w.atwiki.jp/in_extremo/pages/69.html
Kunstraub 「美術品泥棒」 詞/In Extremo 曲/In Extremo 言語/ドイツ語 歌詞 Was damals schuf Picassos Hand Gehört an unsere nackte Wand Lass hör n, gesagt, getan Ja, ich hab nen Plan Wir brauchen Hirn, ne Leiter, Zwirn ne Flasche Bier, drei Blatt Papier Wir haben Mut, Ideen im Hut Kunst zu rauben liegt im Blut Niemand weiß was heut Nacht gescheh n Niemand weiß und hat da was geseh n Aus dem Staub, welch eine Meistertat Kunstraub, Kunstraub, keiner weiß hier Rat An jedem Schloss eine Zahl Dumme Wächter könn uns mal Grinsend hieft empor die Meute Im Kerzenschein die fette Beute Was hinter Eisentüren verschlossen Wird ohne Eintrittsgeld genossen Wir wühlen in Gold und Edelsteinen Durch Freigeist in zarten Reimen Niemand weiß was heut Nacht gescheh n Niemand weiß und hat da was geseh n Aus dem Staub, welch eine Meistertat Kunstraub, Kunstraub, keiner weiß hier Rat Niemand weiß was heut Nacht gescheh n Niemand weiß und hat da was geseh n Aus dem Staub, welch eine Meistertat Kunstraub, Kunstraub, keiner weiß hier Rat Kunstraub Kunstraub Kunstraub 日本語訳 かつてピカソの手によって作り上げられた作品が 今はうちのむき出しの壁に掛かっている 一度話したら有言実行 そう、俺には計画がある 頭脳と梯子と撚り糸が必要だ あとビール1本と紙3枚も 勇気とアイデアは帽子の中に潜ませてある 美術品を盗む、それは俺の血に染み付いた習性なんだ 誰も知らない、今夜何かが起ころうとは 誰も知らない、そして誰も目撃することはなかった 舞い上がる埃の中から、見事な名人技で 美術品泥棒、美術品泥棒、誰も太刀打ちできないぜ どんな錠にも番号はある 間抜けな警備員が通してくれることもある ほくそえみながら仲間が上へと持ち上げ 蝋燭の明かりの中で豊かな収獲を得る 鍵のかかった鉄の扉の向こうにあるものも 入場料なしで楽しめる 黄金と宝石の中を掘り進んで 気鋭の自由思想から柔らかな韻律まで 誰も知らない、今夜何かが起ころうとは 誰も知らない、そして誰も目撃することはなかった 舞い上がる埃の中から、見事な名人技で 美術品泥棒、美術品泥棒、誰も太刀打ちできないぜ 誰も知らない、今夜何かが起ころうとは 誰も知らない、そして誰も目撃することはなかった 舞い上がる埃の中から、見事な名人技で 美術品泥棒、美術品泥棒、誰も太刀打ちできないぜ 美術品泥棒 美術品泥棒 美術品泥棒 補足・解説 2012年にオランダ・ロッテルダムのクンストハル美術館で起きた絵画の盗難事件をモチーフにした歌です。盗まれたのはピカソ、ゴーギャン、モネ等の絵画7点で、被害額は最大2億ユーロ(約200億円)に上るとのことです。翌2013年にルーマニアで複数の容疑者が逮捕されていますが、絵画は見つかっていません。 クンストハル美術館 - Wikipedia
https://w.atwiki.jp/wiki13_mofwiki/pages/720.html
Rostock - Nur Stunden nach dem Wiederauftauchen einer vermissten 17-Jährigen aus Rostock hat die Polizei am Dienstag einen 28-jährigen Mann wegen des Verdachts der Freiheitsberaubung festgenommen. Das teilten die Ermittler am Abend mit. Dem mehrfach vorbestraften Rostocker wird zudem Körperverletzung und Nötigung vorgeworfen. Dreieinhalb Stunden vor der Festnahme war die 17-jährige Rebecca nach tagelanger Suche durch Freunde, Angehörige, Polizei und Feuerwehr gefunden worden - in einem Gebüsch unweit ihres Wohnorts. Das Mädchen war seit Samstagfrüh vermisst worden, nachdem es einen Club am Rostocker Stadthafen verlassen hatte. Es werde derzeit ärztlich und psychologisch betreut, teilte die Polizei am Dienstagabend mit.dapd SZ vom 17.10.2012 自作PC 大学受験情報
https://w.atwiki.jp/mrchildren/pages/35.html
虹の彼方へ FAN 1996
https://w.atwiki.jp/oper/pages/1548.html
第三幕 [とある料理屋の特別室。背景左手にアルコーヴ、その中には寝台。アルコーヴはカーテンによって隠すことができ、そのカーテンは引いて開け閉めできる。中央左手には火の焚かれた暖炉。その上に鏡。前景左手には隣の部屋へ続く扉。暖炉の向かいには二人前の準備がされた食卓があり、その上には大きな複枝の燭台。中央背景には廊下に続く扉。その右隣にはカウンター。右手背景には盲窓(壁に描かれた窓)、右手前景には通りに面した窓。蝋燭の入れられた枝形燭台がカウンターの上、暖炉の上および壁沿いに。暖炉の上の燭台の蝋燭が一本ずつだけ燃えている。部屋は薄暗い。] [アンニナが喪中の女性に扮して立っている。ヴァルツァッキが彼女のヴェールを整え、服のあちこちを引っ張ってまっすぐにし、後ろに下がって彼女をじっくり眺め、隠しからクレヨンを取り出して彼女の目の周りに塗る。] [左手の扉がそろそろと開き、首が覗き、また消え、それから、全く怪しげでないという風ではないが、きちんとした身なりの老婆がするりと入ってきて、音もなく扉を開け、うやうやしくオクタヴィアンを中に入れる。オクタヴィアンは女物の服を着て、ボンネットをかぶり、市民階級の少女のように装っている。] [オクタヴィアンが老婆を従えて他の二人の方へ向かうと、ヴァルツァッキはすぐにその姿を認め、作業を中断してオクタヴィアンにお辞儀する。アンニナは直ちには扮装を見破れず、驚きを抑えることができず、それから深く跪く。オクタヴィアンは隠しの中に手を突っ込み(女性ではなく男性のする仕草で、するとフープスカートの下に男性の服をまとい、乗馬用長靴を拍車は付けずに履いているのが見える)、そしてヴァルツァッキに財布を投げて渡す。ヴァルツァッキとアンニナは彼の手に接吻し、アンニナは更にオクタヴィアンの襟元のネッカチーフをまっすぐに直す。] [五人の怪しげな風体の男が左手から慎重を期しながら入ってくる。ヴァルツァッキが彼らに合図をして待たせる。彼らは扉のそばに立つ。] [時計が半時を告げる。ヴァルツァッキが自分の時計を取り出し、オクタヴィアンにもう行くべき時であると示す。オクタヴィアンは慌ただしく左手に立ち去り、後から老婆が、彼の付き添い役として、付いていく。] [アンニナは鏡に向かい(すべて慎重に、音をひとつもたてないように)、再度身なりを整え、それからメモをひっぱり出し、そこに書かれた役割を覚えようとしているようである。] [ヴァルツァッキは怪しげな人々を前の方に連れて来つつ、一つ一つの動作ごとに最大限の注意を払う必要性があることを示す。怪しげな人々はつま先だって彼に従って中央に行く。ヴァルツァッキは彼らの一人に付いてくるよう指示する。音を立てないように、決して音を立てないように。彼を右手の壁際まで連れて行くと、食卓から遠くないところにある落とし戸を音なく開け、この男に中に下りていかせ、再び落とし戸を閉める。それから二人に合図して招き寄せ、彼らに先立って入り口の扉の脇まで忍び足で行き、頭を外に突き出し、誰も見ていないことを確かめると、二人を招き寄せ、彼らを外に出て行かせ、それから扉を閉め、残る二人を静かに隣の部屋に続く扉のもとまで連れていき、彼らを扉の後ろに押しこむ。アンニナに合図して招き寄せ、彼女と一緒に静かに左手に退出し、彼の後ろで扉が音なく閉まる。] [ヴァルツァッキはもう一度入ってきて、手を叩く。隠れ場所の男が床の上に半身を現す。同時に寝台の上やあちこちに頭が現れる。] [ヴァルツァッキの合図で、それらは現れた時と同様に突然見えなくなり、秘密の引き戸が音を立てずに閉まる。ヴァルツァッキは再度時計を見ると、後方に行き、入り口を開ける。それから点火具を引っ張り出すと、熱心に食卓の上の蝋燭に火をともす。] [給仕と給仕見習いが、蝋燭を点火するための二本の棒を持って走って来る。暖炉の上の灯り、カウンターの上の灯り、それから壁のたくさんの灯りに火をつける。彼らは入ってくるときに扉を開けっ放しにしているので、控えの間(背景)で舞踏音楽が演奏されているのが聞こえる。] [ヴァルツァッキは中央の扉へ急ぎ、恭しく観音開きのもう一方の扉も開き、お辞儀をしながら脇に飛び退く。] [オックス男爵が登場。腕には吊り包帯。オクタヴィアンを左手に従え、その更に後ろには小姓。男爵は部屋を点検する。オクタヴィアンは見回し、鏡のもとに走っていき、髪を整える。] [男爵は給仕と給仕見習いが更に多くの蝋燭を点そうとしているのに気づき、彼らにそのままにしておくように合図する。しかし彼らは熱心に作業していて気づかない。] 男爵 [いらいらして給仕見習いをその乗っている椅子から引きずり下ろし、彼のすぐそばにある火のついた蝋燭のいくつかを手で消す。ヴァルツァッキが男爵にそれとなくアルコーヴ、そしてカーテンの隙間から寝台を示す。] 宿屋の主人 [身分の高い客に挨拶をしようと、更に数人の給仕を引き連れてくる] 他に御命令はございますか、閣下? 給仕 灯りがもっとおいりでは? 宿屋の主人 もっと大きなお部屋が? 給仕 食卓の上にもっと銀食器がおいりでは? 男爵 [食卓の上からつかんで広げたナプキンで忙しく手の届く範囲の蝋燭を全て消して回る] 失せろ!この娘っ子をおかしくさせる気か! この音楽は何だ? [男爵は更に蝋燭を消す] そんなもの注文してないぞ。 宿屋の主人 もっと近くで聞こえるようにいたしましょうか?そちらの控えの間でターフェルムジークとして! 男爵 音楽は今あるところにおいておけ。 [食卓の後ろにある右手背後の窓に気づく] あれはいったいなんのための窓だ? 宿屋の主人 単なる盲窓ですよ。 [お辞儀] お食事をはじめてよろしいでしょうか? [五人の給仕全員が急いで立ち去ろうとする。] 男爵 まて、そのにたついてる奴らはなんだ? 給仕 [扉のもとで] 給仕を致します、閣下。 男爵 [身振りで拒絶する] 誰もいらない。 [彼らが立ち去らないので、怒りっぽく] さっさと失せろ!給仕は私の小姓がする。飲み物は自分で注ぐ。わかったか? [ヴァルツァッキが彼らに対して黙って閣下の意思を尊重するように合図する。全員、扉の外に押し出す。] 男爵 [更に何本か蝋燭を消す。壁の高いところで燃えているものも苦労しながら消す。] [ヴァルツァッキへ] 君は有能だね。君の助けで勘定を抑えることができたら、君にとっても儲けが出るぞ。ここはきっと馬鹿高いからな。 [ヴァルツァッキはお辞儀をしながら退場。] [オクタヴィアンはすでに支度を終えている。男爵は彼を食卓に導き、ふたりとも座る。カウンターの前にいる小姓が、密会がどうなるのか好奇心をむき出しにして眺め、カウンターからワインのカラフェをいくつか食卓の上に運ぶ。] [男爵が注ぐ。] [オクタヴィアンがちょっと飲む。] [男爵はオクタヴィアンの手に接吻する。] [オクタヴィアンは手を引っ込める。] [男爵は小姓に出ていくように合図する。何度も合図を繰り返すと、ようやく小姓は出て行く。] オクタヴィアン [自分のグラスを押し戻しながら] だめだめ、だめだめ!ワインは飲みません。 男爵 なんだって、嬢ちゃん、どうして?おばかさんしないで。 オクタヴィアン だめだめ、だめだめ、ここにはおられません。 [飛び上がり、立ち去りたいような素振りを見せる] 男爵 [左手で彼女を捕まえる] 君を見てると興奮しちゃうよ。 オクタヴィアン 何を考えているのかもうわかりました!ああ、なんて悪い殿様! 男爵 [大声で] なんとまあ!私の守護聖人に誓うよ。 オクタヴィアン [ひどく怯えて走り出し、間違えた風にして、出口のかわりにアルコーヴに向かい、カーテンを引き開けて、寝台を発見する。] イエス様、マリア様、中に寝台がある、すんげえどでかいやつが。[オクタヴィアンは過度に驚いた状態になり、すっかり狼狽してつま先立ちで戻ってくる。] いったいぜんたい、誰があそこに寝るの? 男爵 [彼を食卓へ連れ戻す] それはそのうちわかるからね。今はいらっしゃい。ちゃんと座ってね。すぐに誰かが食べ物を持ってくるからね。お腹はすいていない? [男爵は彼女の腰のまわりに手を回す] オクタヴィアン [思い焦がれるような目線を男爵へ投げかける] ああ悲しい!あなたがお婿さんだなんて! [彼を押しやりながら] 男爵 ああ、そのつまらない話はともかくおいておこう!だって君の前にいるのはカヴァリエであって、せっけん屋なんかじゃないんだよ。カヴァリエは自分に似つかわしくないものはすべて、あっちの外、扉の前においてくるものなのだ。 ここに座っているのは婿でもなければ小間使いでもない。ここにいるのは恋をしている男がその世にも美しい恋人と晩餐をとらんとしているのだよ。 [彼を引き寄せる] オクタヴィアン [なまめかしく安楽椅子にもたれかかり、目を半開きにする] 男爵 [立ち上がる。一回目の接吻の機会がやってきたようだ。彼の顔が相手の顔の間際に近づくと、突然オクタヴィアンと似ているということが頭をよぎる。後ろに飛びのき、無意識に傷ついた腕に手を伸ばす。] 同じ顔だ!いまいましい小僧め!起きている時も夢のなかにもついてきやがる! オクタヴィアン [目を開き、彼を大胆かつなまめかしく見つめる] なんのことを言ってるの? 男爵 あんたがある奴に似て見えるんだ、ある忌まわしい奴にね! オクタヴィアン まさか!そんなこと聞いたこともねえ! 男爵 [もう一度相手が小間使いであることを確認し、なんとか微笑みを作るが、ショックが体から完全には抜けきっていない。空気を吸わなければならず、接吻はお預けのままとなる。] [落とし戸の下にいる男が早まって扉を開け、姿を現す。] オクタヴィアン [彼と向い合う位置に座るオクタヴィアンは、隠れるように一生懸命合図を送り、男はすぐに身を隠す。] 男爵 [不愉快な気持ちを振り払おうとしていた男爵は、二三歩動き、背後から彼女を抱きしめて口づけしようとするが、ちょうどその時、件の男を目にする。度肝を抜かれ、そちらを指す。] オクタヴィアン [何をしているのかわからない風を装って] どうなさったの? 男爵 [人影が消えた箇所を指す] あれはいったいなんだったんだ?あれを見なかったかい? オクタヴィアン あそこにはなあんもないよ! 男爵 あそこにはなにもない? [再び彼の顔を不安そうにじろじろと見る] そうか?そしてここにもなにもない? [彼の顔の上を手で撫でる] オクタヴィアン これは私の顔よ。 男爵 [深く息を吐き、ワインを一杯注ぐ。] これは君の顔…そしてあそこにはなにもない…私はどうやらうっ血しているようだ。 [どっさりと座り、不安な様子を見せる] [扉が開き、外からまた音楽が聞こえてくる。小姓が来て給仕する。] オクタヴィアン [とても柔和に] なんてきれいな音楽! 男爵 [再び大声で] 私のお気に入りの曲だよ、知っているのかい? オクタヴィアン [音楽に耳を澄ます] 泣けてくるわ。 男爵 なんだって? オクタヴィアン あんまりきれいなんだもの。 男爵 なんだって?泣ける?悪くないよ。音楽が血の中に入ってくれば、すごく楽しくなるはずさ。 [感傷的に] さあ感じてきた [男爵は小姓に席をはずすように合図する。小姓はぐずぐずしながら扉から出ていく。] 最後には、ここに感じるよ、君は私に望むことをなんでも自由にできるということを。望む限りのことを私から。 [小姓がもう一度扉を開け、むき出しの好奇心で中を覗き、男爵の再度の激しい合図でようやく完全に姿を消す] オクタヴィアン [後ろに寄りかかり、独り言を言うように、極端に悲しみにくれて] どっちみち同じなのよ、どっちみち同じなのよ、心がどんなに強く求めたって、 [この間、男爵は彼の手をつかむ] 結局すべて無駄なのだわ。 男爵 [手が離れるのに任せる] えい、なんでだい?十分にとてもやりがいのあることだよ。 [オクタヴィアンは男爵に思い焦がれるような眼差しを投げかける] オクタヴィアン [継続して憂鬱そうに] 時が過ぎ去り、風が吹き去るように、あたしたちもすぐにふたりとも消え去ってしまうの。人は実際 [男爵に思い焦がれるような眼差しを向け] まったく無力なのだから。誰もあたしたちが死んでも泣きもしないわ、あなたのためにも、あたしのためにも。 男爵 ワインを飲むといつもこうなるのかい?それは服が君の胸を締め付けてるからに違いないよ。 オクタヴィアン [目を閉じて返事をしない。] 男爵 [立ち上がり胴衣の紐を解こうとする。] 私も少し楽にしよう、 ちょっと暑いしな。 [すぐに決然とかつらを外し、置いておく場所を探す。そうするうちにアルコーヴの中に顔が一つ現れ、こちらをじっと見つめているのに気づく。顔はすぐにまた消える。男爵は「うっ血だ」と自分に言い聞かせ、恐怖を振り払うが、額の汗を拭わずにはいられない。小間使いをもう一度見ると、手足をだらんとしてじっと座り、人の言いなりにならんとしている。これほどよいことはない。彼はそっと彼女に近づくが、すると再びオクタヴィアンの顔が彼自身の顔のすぐそばにあることに気づき、再び飛び退く。マリアンデルはほとんど動かない。男爵は再び恐怖を払いのけ、無理やり快活そうな表情を取り戻すが、再び異様な姿の頭が一つ、壁からこちらを見つめているのが目に留まる。今や極度の恐怖に駆られ、彼ははっきりとしない叫び声をあげ、卓上の呼び鈴を取り上げ、激しく振り鳴らす。] あそこにもあそこにもあそこにもあそこにも…… [盲窓と思われていた窓が突然開く。黒い喪服に身を包んだアンニナが現れ、腕を付き出して男爵を指す。] 男爵 [恐怖で我を忘れて] あそこにもあそこにもあそこにも、あそこ、あそこ、あそこ! [自分の背後を守ろうとする] アンニナ あれが彼です!あれが私の夫です!あれです、あれです! [消える] 男爵 [不安でいっぱいになって] あれはなんだ? オクタヴィアン この部屋は魔法にかけられてるわ! [十字を切る] アンニナ [アンニナ、次いで策士(ヴァルツァッキ)が彼女を抑えようとしているふりをしながら、次いで宿屋の主人と三人の給仕が、中央の扉から勢いよく入ってくる。アンニナはボヘミア地方のドイツ語のアクセントを操りつつ、教育のある話し方をする。] あれが私の夫です!彼は私だけのものです。神が私の証人です、あなた方が私の証人です!裁きを!お上よ!女帝により彼は私の元へ戻されるべきなのです! 男爵 [宿屋の主人へ] この女は私に何を求めているのかね、ご主人?あそこの人は何を求めてるのかね?あいつとあいつとあいつは? [あらゆる方向を指差す] あんたのとこの神に呪われた特別室には悪魔が出入りしているようだ! アンニナ 私を否認するつもりなんだわ、ああ!私のことなんて何も知らない振りをするんだわ! 男爵 [頭に冷たい湿布を載せ、左手でそれをしっかり押さえながら、給仕のすぐそばに行き、それから主人、最後にアンニナのそばに行き、非常に厳しい目で彼らをじろじろと見て、彼らの実体を明らかにしようとする。] 生きている! [湿布を投げ捨てる。とてもはっきりと] 私は、神に誓って、この女を見たこともない! [宿屋の主人へ] 私の前を片付けて、給仕を終えなさい!あんたの酒場には金輪際来ないぞ! アンニナ [初めてその場にオクタヴィアンがいることに気付いた風に] ああ!私が聞いたことは本当だったのね。あなたが再び結婚すると言うのは。卑劣な人、二人目の無垢な女の子と。私もまさにそうだったわ。 宿屋の主人と3人の給仕 [驚く] おお!おお!閣下! 男爵 私は担がれているのか?なんてこった! [左手で隣に立っているヴァルツァッキを激しく揺さぶる] 私はフォン・レルヒェナウ男爵だよな、違うのか?私は私なのか? [素早く灯りを指さす] あれは蝋燭か? [ナプキンを空中で振り回す] これはナプキンか? アンニナ そうそう、あなたがそう。そしてあなたがそうであるのと同様に、私もそうなの。そしてあなたは私がはっきりと分かるでしょう、 レオポルト、レオポルト、よく考えてみて。アントーン・フォン・レルヒェナウ、あちらの上にまします神がおまえの立場を正してくださいます…[初めは激しい驚きのあまり、言葉に詰まってしまうが、すぐに落ち着く。] 男爵 [取り乱してアンニナを見つめる] どうも見たことあるようだぞ。 [再びオクタヴィアンを見る] 誰もが2つ顔を持っているようだ! 宿屋の主人 かわいそうな奥様、かわいそうな男爵夫人! 4人の子供 [10歳から4歳の間。慌てて飛び込んできて男爵に駆け寄る。] パパ、パパ、パパ!パパ!パパ!パパ! アンニナ あなたの血を引く者の声をお聞きなさい!子供たち、あの人に手を差し伸べなさい! 給仕 かわいそうな男爵夫人! 男爵 [怒り狂ってナプキンを卓上からもぎとり、それで子供たちを打つ。主人へ] 私の前から彼らをどけなさい、あいつも、そいつも、そいつも、そいつも! [あらゆる方角を指す] オクタヴィアン [ヴァルツァッキへ] ファニナルを呼びにすでに誰か行っているのか? ヴァルツァッキ [静かに] 始まってすぐに。すぐにこの場に来るはずです。 宿屋の主人 [男爵の背後で] お許しを、あまり遠くまで行かれないほうが。あまりよろしくない結果にあわれかねませんぞ。ひどく悪いことにも! 男爵 なに?あそこのあの調度のせいで痛い目にあうと?触ってもないぞ、火箸ですら触ってない。 アンニナ [大声で叫ぶ] 宿屋の主人 重婚はまったくもってお遊びじゃありません、重大犯罪ですぞ。 ヴァルツァッキ [男爵へ、静かに] 閣下に慎重になられるようご忠告申し上げます。風紀警察はあまり寛大ではありませんから。 男爵 重婚?風紀警察? [子供たちの声色をまねて] パパ、パパ! [絶望したかのように頭を抱え、それから怒り狂って] この葬式行列を叩き出せ!誰だと?なんだと?追い出さない?何?警察だ!この無礼者は呼びたくないとな?このならず者どもはみんなぐるなのか?ここはフランスなのか?ここはクルツ(ハンガリーの反乱兵)の支配下なのか?それとも帝国の首都なのか? [道に面した窓を開ける] 警察!こっちだ、警察!ここの秩序を正してくれ、身分ある者が助けを必要としているんだ。 [道から警察を呼ぶ大きな呼び声が聞こえてくる] 宿屋の主人 [嘆いて] 私の評判の宿が!私の宿でこんなことがあろうとは! 4人の子供 [わめいて] パパ、パパ、パパ! DRITTER AUFZUG Ein Extrazimmer in einem Gasthaus. Im Hintergrunde links ein Alkoven, darin ein Bett. Der Alkoven durch einen Vorhang verschließbar, der sich auf- und zuziehen läßt. Mitte links ein Kamin mit Feuer darin. Darüber ein Spiegel. Vorn links Tür ins Nebenzimmer. Gegenüber dem Kamin steht ein für zwei Personen gedeckter Tisch, auf diesem ein großer, vielarmiger Leuchter. In der Mitte rückwärts Tür auf den Korridor. Daneben rechts ein Buffet. Rechts rückwärts ein blindes Fenster, vorn rechts ein Fenster auf die Gaße. Armleuchter mit Kerzen auf dem Buffet, auf dem Kamin, sowie an den Wänden. Es brennt nur je eine Kerze in den Leuchtern auf dem Kamin. Das Zimmer halbdunkel. Annina steht da, als Dame in Trauer gekleidet. Valzacchi richtet ihr den Schleier, zupft da und dort das Kleid zurecht, tritt zurück, mustert sie, zieht einen Craon aus der Tasche, untermalt ihr die Augen. Die Tür links wird vorsichtig geöffnet, ein Kopf erscheint, verschwindet wieder,-- dann kommt eine nicht ganz unbedenklich außehende, aber ehrbar gekleidete Alte hereingeschlüpft, öffnet lautlos die Tür und läßt respektvoll Octavian eintreten, in Frauenkleidern, mit einem Häubchen, wie es die Bürgermädchen tragen. Octavian, hinter ihm die Alte, gehen auf die beiden anderen zu, werden sogleich von Valzacchi bemerkt, der in seiner Arbeit innehält und sich vor Octavian verneigt. Annina erkennt nicht sofort den Verkleideten, sie kann sich vor Staunen nicht faßen, knickst dann tief. Octavian greift in die Tasche, (nicht wie eine Dame, sondern wie ein Herr, und man sieht, daß er unter dem Reifrock Männerkleider und Reitstiefel anhat, aber ohne Sporen) und wirft Valzacchi eine Börse zu. Valzacchi und Annina küßen ihm die Hände, Annina richtet noch an Octavians Brusttuch. Es treten auf fünf verdächtige Herren unter Vorsichtsmaßregeln von links. Valzacchi bedeutet sie mit einem Wink, zu warten. Sie stehen nahe der Tür. Eine Uhr schlägt halb. Valzacchi zieht seine Uhr, zeigt Octavian es ist hohe Zeit. Octavian geht eilig links ab, gefolgt von der Alten, die als seine Begleiterin fungiert. Annina geht zum Spiegel (alles mit Vorsicht, jedes Geräusch vermeidend), arrangiert sich noch, zieht dann einen Zettel hervor, woraus sie ihre Rolle zu lernen scheint. Valzacchi nimmt die Verdächtigen nach vorn, indem er mit jeder Gebärde die Notwendigkeit höchster Vorsicht andeutet. Die Verdächtigen folgen ihm auf den Zehen nach der Mitte. Er bedeutet ihrer einem, ihm zu folgen lautlos, ganz lautlos. Führt ihn an die Wand rechts, öffnet lautlos eine Falltür unfern des gedeckten Tisches, läßt den Mann hinabsteigen, schließt wieder die Falltür. Dann winkt er zwei zu sich, schleicht ihnen voraus bis an die Eingangstür, steckt den Kopf heraus, vergewißert sich, daß niemand zusieht, winkt die zwei zu sich, läßt sie dort hinaus, dann schließt er die Tür, führt die beiden letzten leise an die Türe zum Nebenzimmer voran, schiebt sie hinaus. Winkt Annina zu sich, geht mit ihr leise links ab, die Tür lautlos hinter sich schließend. Er kommt wieder herein, klatscht in die Hände. Der eine Versteckte hebt sich mit halbem Leib aus dem Boden hervor. Zugleich erscheinen über dem Bett und an andern Stellen Köpfe. Auf Valzacchis Wink verschwinden dieselben ebenso plötzlich, die geheimen Schiebetüren schließen sich ohne Geräusch. Valzacchi sieht abermals nach der Uhr, geht nach rückwärts, öffnet die Eingangstür. Dann zieht er ein Feuerzeug hervor und beginnt eifrig, die Kerzen auf dem Tisch anzuzünden. Ein Kellner und ein Kellnerjunge kommen gelaufen mit zwei Stöcken zum Kerzen anzünden. Entzünden die Lichter auf dem Kamin, auf dem Buffet, dann die zahlreichen Wandarme. Sie haben die Tür hinter sich offen gelaßen, man hört aus dem Vorsaal (im Hintergrunde) Tanzmusik spielen. Valzacchi eilt zur Mitteltür, öffnet dienstbeflißen auch den zweiten Flügel, springt unter Verneigung zur Seite. Baron Ochs erscheint, den Arm in der Schlinge, Octavian an der Linken führend, hinter ihm der Leiblakai. Baron mustert den Raum. Octavian sieht herum, läuft an den Spiegel, richtet sein Haar. Baron bemerkt den Kellner und Kellnerjungen, die noch mehr Kerzen anzünden wollen, winkt ihnen, sie sollten es sein laßen. In ihrem Eifer bemerken sie es nicht. BARON ungeduldig, reißt den Kellnerjungen vom Stuhl, auf den er gestiegen war, löscht einige ihm zunächst brennende Kerzen mit der Hand aus. Valzacchi zeigt dem Baron diskret den Alkoven, und durch eine Spalte des Vorhanges das Bett. WIRT mit noch mehreren Kellnern eilt herbei, den vornehmen Gast zu begrüßen. Hab’n Euer Gnaden noch weitre Befehle? KELLNER Befehl’n mehr Lichter? WIRT Ein größeres Zimmer? KELLNER Befehl’n mehr Silber auf dem Tisch? BARON eifrig beschäftigt mit einer Serviette, die er vom Tisch genommen und entfaltet hat, alle ihm erreichbaren Kerzen auszulöschen. Verschwindt’s! Macht mir das Madel net verruckt! Was will die Musi? Baron löscht weitere Kerzen aus Hab’ sie nicht bestellt. WIRT Schaffen vielleicht, daß man sie näher hört? Im Vorsaal da als Tafelmusi! BARON Laß Er die Musi, wo sie ist. bemerkt das Fenster rechts rückwärts im Rücken des gedeckten Tisches. Was ist das für ein Fenster da? WIRT Ein blindes Fenster nur. verneigt sich Darf aufgetragen werd’n? Alle fünf Kellner wollen abeilen. BARON Halt, was woll’n die Maikäfer da? KELLNER an der Tür Servier’n, Euer Gnaden. BARON winkt ab Brauch Niemand nicht. als sie nicht gehen, heftig Packt’s Euch! Servieren wird mein Kammerdiener da einschenken tu ich selber. Versteht Er? Valzacchi bedeutet sie, den Willen Seiner Gnaden wortlos zu respektieren. Schiebt alle zur Tür hinaus. BARON löscht auf’s neue eine Anzahl Kerzen aus, darunter mit einiger Mühe die hoch an der Wand brennenden. zu Valzacchi Er ist ein braver Kerl. Wenn Er mir hilft, die Rechnung runterdrucken, dann fallt was ab für Ihn. Kost’ sicher hier ein Martergeld. Valzacchi unter Verneigung ab. Octavian ist nun fertig. Baron führt ihn zu Tisch, sie setzen sich. Der Lakai am Buffet sieht mit unverschämter Neugierde der Entwicklung des tête à tête entgegen, stellt Karaffen mit Wein vom Buffet auf den Eßtisch. Baron schenkt ein. Octavian nippt. Baron küßt Octavian die Hand. Octavian entzieht ihm die Hand. Baron winkt den Lakaien abzugehen; muß es mehrmals wiederholen, bis die Lakaien endlich gehen. OCTAVIAN schiebt sein Glas zurück Nein, nein, nein, nein! I trink kein Wein. BARON Geh, Herzerl, Was denn? Mach doch keine Faxen. OCTAVIAN Nein, nein, nein, nein, i bleib net da. springt auf, tut, als ob er fort wollte BARON packt sie mit seiner Linken Sie macht mich deschparat. OCTAVIAN Ich weiß schon, was Sie glaub’n! Oh, Sie schlimmer Herr! BARON sehr laut Saperdipix! Ich schwör bei meinem Schutzpatron. OCTAVIAN tut sehr erschrocken, läuft, als ob er sich irrte, statt zur Ausgangstür gegen den Alkoven, reißt den Vorhang auseinander, erblickt das Bett. Jesus Maria, steht a Bett drin, a mordsmäßig großes. Octavian gerät in übermäßiges Staunen, kommt ganz betroffen auf den Zehen zurück. Ja mei, wer schlaft denn da? BARON führt ihn zurück an den Tisch Das wird Sie schon sehn. Jetzt komm Sie. Setz’ Sie sich schön. Kommt gleich wer mit’n Eßen. Hat Sie denn keinen Hunger nicht? Baron legt ihr die Hand um die Taille OCTAVIAN wirft dem Baron schmachtende Blicke zu O weh! wo Sie doch ein Bräutgam tun sein! wehrt ihn ab BARON Ach, laß Sie schon einmal das fade Wort! Sie hat doch einen Kavalier vor sich und keinen Seifensieder ein Kavalier läßt alles, was ihm nicht konveniert, da draußen vor der Tür. Hier sitzt kein Bräutigam und keine Kammerjungfer nicht hier sitzt mit seiner Allerschönsten ein Verliebter beim Souper. zieht ihn an sich OCTAVIAN lehnt sich kokett in den Sessel zurück, mit halbgeschlossenen Augen. BARON erhebt sich, der Moment für den ersten Kuß scheint ihm gekommen. Wie sein Gesicht dem der Partnerin ganz nahe ist, durchzuckt ihn jäh die Ähnlichkeit mit Octavian. Er fährt zurück und greift unwillkürlich nach dem verwundeten Arm. Ist ein Gesicht! Verfluchter Bub! Verfolgt mich also wacher und im Traum! OCTAVIAN öffnet die Augen und blickt ihn frech und kokett an Was meint Er denn? BARON Siehst einem ähnlich, einem gottverfluchten Kerl! OCTAVIAN Ach geh! Das hab’ i no net g’hört! BARON nun wieder versichert, daß es die Zofe ist, zwingt sich zu einem Lächeln, aber der Schreck ist ihm nicht ganz aus den Gliedern. Er muß Luft schöpfen, und der Kuß bleibt aufgeschoben. Der Mann unter der Falltür öffnet zu früh und kommt zum Vorschein. OCTAVIAN der ihm gegenübersitzt, winkt ihm eifrig, zu verschwinden, der Mann verschwindet sofort. BARON Baron, der, um den unangenehmen Eindruck von sich abzuschütteln, ein paar Schritte getan hat und sie von rückwärts umschlingen und küssen will, sieht grade noch den Mann. Er erschrickt heftig, zeigt hin. OCTAVIAN als verstünde er nicht Was ist mit Ihm? BARON auf die Stelle deutend, wo die Erscheinung verschwunden ist. Was war denn das? Hat Sie den nicht gesehn? OCTAVIAN Da is ja nix! BARON Da is nix? nun wieder ihr Gesicht angstvoll musternd. So? Und da is auch nix? fährt mit der Hand über ihr Gesicht OCTAVIAN Da is mei G’sicht. BARON atmet schwer, schenkt sich ein Glas Wein ein. Da is Ihr G’sicht - und da is nix - mir scheint, ich hab die Congestion. setzt sich schwer, es ist ihm ängstlich zu Mute. Die Tür geht auf, man hört draußen wieder die Musik. Der Lakai kommt und serviert. OCTAVIAN sehr weich Die schöne Musi! BARON wieder sehr laut Is mei Leiblied, weiß Sie das? OCTAVIAN horcht auf die Musik Da muß ma weinen. BARON Was? OCTAVIAN Weil’s gar so schön is. BARON Was? weinen? Wär nicht schlecht. Kreuzlustig muß Sie sein, die Musi geht in’s Blut. sentimental G’spürt Sie’s jetzt Baron winkt dem Lakaien, abzugehen. Der Lakai geht zögernd ab. auf die letzt, g’spürt Sie’s dahier, daß Sie aus mir machen kann alles frei was Sie nur will. Aus mir was Sie nur will. Der Lakai öffnet nochmals die Tür, schaut mit frecher Neugierde herein und verschwindet erst auf einen neuen heftigen Wink des Barons gänzlich. OCTAVIAN zurückgelehnt, wie zu sich selbst sprechend, mit unmäßiger Traurigkeit Es is ja eh als eins, es is ja eh als eins, was ein Herz noch so gach begehrt, indeß der Baron ihre Hand faßt geh es is ja all’s net drumi wert. BARON läßt ihre Hand fahren Ei wie denn? Is sehr wohl der Müh’ wert. Octavian wirft dem Baron schmachtende Blicke zu. OCTAVIAN immer gleich melancholisch Wie die Stund’ hingeht, wie der Wind verweht, so sind wir bald alle zwei dahin. Menschen sin’ ma halt, schmachtender Blick nach dem Baron richtn’s nicht mit G’walt. Weint uns niemand nach, net Dir net und net mir. BARON Macht Sie der Wein leicht immer so? Is ganz g’wiß Ihr Mieder, das auf’s Herzerl Ihr druckt. OCTAVIAN mit geschlossenen Augen, gibt keine Antwort. BARON steht auf und will ihr das Mieder aufschnüren. Jetzt wird’s frei mir a bisserl heiß. Schnell entschlossen nimmt er seine Perücke ab und sucht sich einen Platz, sie abzulegen. Indem erblickt er ein Gesicht, das sich wieder im Alkoven zeigt und ihn anstarrt. Das Gesicht verschwindet gleich wieder. Er sagt sich Congestionen und verscheucht den Schrecken, muß sich aber doch die Stirne abwischen. Sieht nun wieder die Zofe, willenlos wie mit gelösten Gliedern dasitzen. Das ist stärker als alles und er nähert sich ihr zärtlich, da meint er wieder das Gesicht Octavians ganz nahe dem seinigen zu erkennen und er fährt abermals zurück. Mariandl rührt sich kaum. Abermals verscheucht der Baron sich den Schreck, zwingt Munterkeit in sein Gesicht zurück, da fällt sein Auge abermals auf einen fremden Kopf, welcher aus der Wand hervorstarrt. Nun ist er maßlos geängstigt, er schreit dumpf auf, ergreift die Tischglocke und schwingt sie wie rasend. Da und da und da und da.... Plötzlich springt das angeblich blinde Fenster auf. Annina in schwarzer Trauerkleidung erscheint und zeigt mit ausgestreckten Armen auf den Baron. BARON außer sich vor Angst Da und da und da und da, da, da! sucht sich den Rücken zu decken ANNINA Er ist es! Es ist mein Mann! Er ist’s, er ist’s. verschwindet BARON angstvoll Was ist denn das? OCTAVIAN Das Zimmer ist verhext! schlägt ein Kreuz ANNINA gefolgt von dem Intriganten, der sie scheinbar abzuhalten sucht, vom Wirt und drei Kellnern, stürzt zur Mitteltür herein. Sie bedient sich des böhmisch deutschen Akzents, aber gebildeter Sprechweise. Es ist mein Mann! Ich leg’ Beschlag auf ihn. Gott ist mein Zeuge, Sie sind meine Zeugen! Gericht! Hohe Obrigkeit! Die Kaiserin muß ihn mir wieder geben! BARON zum Wirt Was will das Weibsbild da von mir, Herr Wirt? Was will der dort und der und der und der? zeigt nach allen Richtungen Der Teufel frequentier sein gottverfluchtes Extrazimmer! ANNINA Er wagt, mich zu verleugnen, ah! Tut, als ob er mich nicht täte kennen! BARON hat sich eine kalte Kompresse auf den Kopf gelegt, hält sie mit der Linken fest, geht dann dicht auf die Kellner, den Wirt, zuletzt auf Annina zu, mustert sie ganz scharf, um sich über ihre Realität klar zu werden. Ist auch lebendig! wirft die Kompresse weg. sehr bestimmt Ich hab’, wahrhaftigen Gott, das Möbel nie gesehn! zum Wirt Debarassier Er mich und laß Er fortserviern! I hab’ sein Beisl heut zum letzten Mal betreten! ANNINA als entdeckte sie jetzt erst die Gegenwart Octavians Ah! es ist wahr, was mir berichtet wurde, Er will ein zweites Mal heiraten, der Infame, ein zweites unschuldiges Mädchen, so wie ich es war. WIRT und Die 3 KELLNER erschrocken Oh! Oh! Euer Gnaden! BARON Bin ich in einem Narrnturm? Kreuzelement! schüttelt kräftig mit der Linken Valzacchi, der ihm am nächsten steht Bin ich der Baron von Lerchenau, oder bin ich es nicht? Bin ich bei mir? fährt mit dem Finger ins Licht Is das ein Kerz’l, schlägt mit der Serviette durch die Luft is das ein Serviett’l? ANNINA Ja, ja, du bist es, und so wahr als du es bist, bin ich es auch, und du erkennst mich wohl, Leupold, Leupold, bedenk Anton von Lerchenau, dort oben richtet dich ein Höherer.... erschrickt zuerst heftig, daß sie in ihrer Anrede unterbrochen wird, faßt sich aber schnell BARON starrt Annina fassungslos an Kommt mir bekannt vor. sieht wieder auf Octavian Hab’n doppelte Gesichter alle mit einander! WIRT Die arme Frau, die arme Frau Baronin! VIER KINDER zwischen zehn und vier Jahren. stürzen zu früh herein und auf den Baron zu Papa, Papa, Papa! Papa! Papa! Papa! ANNINA Hörst du die Stimme deines Blutes! Kinder, hebt die Hände auf zu ihm! KELLNER Die arme Frau Baronin! BARON schlägt wütend mit einer Serviette, die er vom Tisch reißt, nach ihnen. zum Wirt Debarassier Er mich von denen da, von der, von dem, von dem, von dem! zeigt nach allen Richtungen. OCTAVIAN zu Valzacchi Ist gleich wer fort, den Faninal zu holen? VALZACCHI leise Sogleich im Anfang. Wird sogleich zur Stelle sein. WIRT im Rücken des Barons Halten zu Gnaden, gehn nit zu weit, könnten recht böse Folgen g’spürn. Bitterböse! BARON Was? Ich was g’spürn von dem Möbel da? Hab’s nie nicht ang’rührt, nicht mit der Feuerzang. ANNINA schreit laut auf WIRT Die Bigamie ist halt kein G’spaß, is ein Kapitalverbrechen. VALZACCHI zum Baron; leise Ik rat Euer Gnaden, sein vorsiktig. Die Sittenpolizei sein gar nit tolerant. BARON Die Bigamie? Die Sittenpolizei? Die Stimme der Kinder nachahmend Papa, Papa! greift sich wie verloren an den Kopf, dann wütend Schmeiß Er hinaus das Trauerpferd! Wer? Was? Er will nicht? Was? Polizei! Die Lack’ln wollen nicht? Spielt das Gelichter leicht All’s unter einem Leder? Sein wir in Frankreich? Sein wir unter Kurutzen? Oder in kaiserlicher Hauptstadt? er reißt das Gassenfenster auf Polizei! Herauf da, Polizei! Gilt Ordnung herzustellen und einer Standsperson zu Hilf zu eilen. Man hört auf der Straße laute Rufe nach der Polizei WIRT jammernd Mein renommiertes Haus! Daß muß mein Haus erleben! VIER KINDER plärrend Papa, Papa, Papa! この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@mmnakai Strauss,Richard/Der Rosenkavalier/III-2+
https://w.atwiki.jp/oper/pages/1622.html
ACHTE SZENE Die Vorigen, Benozzo, Massaccio, später Luigi Nr.15 - Septett BENOZZO, MASSACCIO hinter der Szene Herr Podestà! Herr Podestà! NASONI Was gibt es denn schon wieder da? SORA, ZENOBIA, NASONI Hört doch, hört, was dort geschah! Alle drei gehen nach rückwärts, sehen über die Balustrade hinab. SORA Benozzo ist s! ZENOBIA Massaccio auch! SORA Er winkt! NASONI Wir wollen hören, was er bringt! SOfiA. ZENOBIA, NASONI Wir wollen hören, was er bringt! Zenobia, Nasoni bleiben im Hintergrunde, blicken Sora nach, die den Ankommenden entgegen eilt. ERMINIO sich entschlossen Carlotta nähernd, die indes im Vordergrunde blieb, spricht mit gedämpfter Stimme Und Sie halten mich wirklich für Gasparone? CARLOTTA abgewendet; spricht Fliehen Sie! ERMINIO Sie begreifen nicht, dass ich den Räuber nur spielte, um Sie zu retten? CARLOTTA Wie? ERMINIO Nasoni wird Ihnen noch heute Ihr Wort zurückgeben, da er die Million verloren glaubt, die ich Ihnen sicher und treu bewahrte! CARLOTTA Ist s möglich? Sie riskierten, als Dieb verhaftet zu werden, - wagten Gefängnis. Verurteilung, - weil ERMINIO Weil ich - Sie liebe! ergreift Carlottas Hände; beide blicken sich zärtlich an. In dem Augenblick erscheinen rückwärts atemlos Benozzo und Massaccio und kommen mit Nasoni, Sora und Zenobia in den Vordergrund. BENOZZO, MASSACCIO Da sind wir! SORA, ZENOBIA Da sind sie! NASONI Was habt ihr? Redet! Sprecht! ERMINIO Was ist geschehn? CARLOTTA Was ist geschehn? SORA, ZENOBIA Was ist geschehn? BENOZZO zu Nasoni Ich habe einen Brief an Euch zu übergeben! NASONI Schon wieder? Von wem? So lass doch sehn! BENOZZO Von wem - das ist es eben! MASSACCIO Von wem - das ist es eben! BENOZZO Ein höchst verdächtiger Gesell stand plötzlich vor mir und sprach "Zum Podestà geh schnell mit diesem Papier!" MASSACCIO Mir gab den Beutel er und sagt "Nimm das noch dazu!" Und eh ich noch "von wem" gefragt, verschwand er im Nu! CARLOTTA, SORA, ZENOBIA. ERMINIO, NASONI Sehr seltsam, muss ich sagen! Was hat sich zugetragen, was wird da drinnen stehn? NASONI öffnet den Brief Gleich werden wir es sehn! liest; gesprochen "An das Standgericht! Müde der Verfolgung des genialen Podestà Nasoni räume ich Sizilien und kehre in meine ge- liebten Abruzzen zurück. Antonio Gasparone. Nachschrift Die zehntausend Zechinen für Sindulfo folgen anbei!" NASONI freudig nach dem Beutel greifend, den Massaccio hält Zehntausend Zechinen für meinen Sohn? steckt den Beutel ein Die bin ich meiner Gesundheit schuldig! ERMINIO, BENOZZO, MASSACCIO unter sich Er steckt sie ein; er hat sie schon! NASONI Doch Auskunft erwart mit Ungeduld ich wie steht es denn mit der Million? BENOZZO bestimmt Die nimmt er mit! NASONI schmerzlich, für sich O Infamie! Dann hat sie nichts! Adieu, Partie! entfernt sich ostentativ von Carlotta ERMINIO ihn betrachtend, zu Carlotta Wie ich es gedacht hab , wird s in Erfüllung gehn! ZENOBIA für sich, mit Bedauern Der Räuber geht, reist ab. Ich werd ihn nimmer wiedersehn! Der Räuber geht, reist ab. Ich werd ihn nimmer sehn, ha! CARLOTTA, SORA, ERMINIO, BENOZZO Der Räuber geht, reist ab. Sie wird ihn nimmer sehn, ha! NASONI, MASSACCIO Der Räuber geht, reist ab. Man wird ihn nicht mehr sehn, ha! CARLOTTA beglückt zu Erminio Bald kehrt das Glück mir neu zurück, o welche süsse Freud! Mein Herz durchbebt wie neu belebt der Liebe Seligkeit! Der Trug erliegt, die Wahrheit siegt, sie strahlt in reiner Pracht! Ich bin erwacht aus trüber Nacht, und hold die Zukunft lacht! Bald kehrt das Glück mir neu zurück, o welche süsse Freud! Mein Herz durchbebt wie neu belebt der Liebe Seligkeit! Der Trug erliegt, die Wahrheit siegt, sie strahlt in reiner Pracht! Ich bin erwacht aus trüber Nacht, und hold die Zukunft lacht! Ihm will ich vertrauen, ja, ihm nur allein! Sein Auge kann nimmer mich täuschen, ach nein! Der Plan, er gelingt, goldne Freiheit mir bringt. Doch halt! Auf der Hut! Dann endet alles gut! SORA, BENOZZO, MASSACCIO Mit viel Geschick und etwas Glück sind wir vom Ziel nicht weit. Was wir erstrebt, geheim gewebt, ist keine Kleinigkeit! Doch wenn sich s fügt. dass wir gesiegt, ein reicher Lohn uns lacht! Drum nicht bedacht, zu End gebracht! Bald endet seine Macht! Der Gräfin zu dienen, geloben wir treu! Gilt ihr es zu nützen, sind gern wir dabei, und, dass es gelingt, folgen wir unbedingt! Doch halt! Auf der Hut! Dann endet alles gut! ZENOBIA Der Galgenstrick kehrt nie zurück. Das tut mir innig leid! Was mich durchbebt, da er entschwebt, ist keine Kleinigkeit. Mein Herz erliegt, durchbohrt, besiegt von dieses Räubers Macht! Ach, manche Nacht hab ich durchwacht, hab nur an ihn gedacht! Ihn bessern, bekehren nur wollt ich allein. Das Schicksal entführt ihn, es sollte nicht sein. Der Schmerz in mir ringt, und das Herz pocht und springt! Doch halt! Auf der Hut! Wer weiss, wozu es gut! ERMINIO Bald kehrt das Glück mir neu zurück, o welche süsse Freud! Mein Herz durchbebt wie neu belebt der Liebe Seligkeit! Der Trug erliegt, die Wahrheit siegt, sie strahlt in reiner Pracht! Ich bin erwacht aus trüber Nacht, und hold die Zukunft lacht! Ja, mir darf sie vertrauen, ja, mir nur allein! Die Hoffnung, sie tauschet uns nimmer, ach nein! Der Plan, er gelingt, goldne Freiheit uns bringt. Doch halt! Auf der Hut! Dann endet alles gut! NASONI Das nenn ich Glück! Er zahlt zurück das Lösegeld mir heut . Doch es entschwebt, was ich erstrebt, die Million, mir weit! Doch unbesiegt kann ich vergnügt mich freuen meiner Macht. Ich hab es doch so weit gebracht, dass froh die Zukunft lacht! Ja, den Sohn ihr zu geben, das fällt mir nicht ein! Sie hat kein Vermögen, das geht nicht! Nein, nein! Das Wort, das mich zwingt, das ist null unbedingt! Doch halt! Nur recht auf der Hut! Dann endet alles gut! Dialog NASONI freudig Nun mag das Standgericht zusammentreten! Dieser kostbare Brief sagt mehr als alles! legt den Brief auf den Tisch SORA leise zu Benozzo und Massaccio Aber wenn Gasparone nie hier war, wie kann er dann fortgehen? BENOZZO, MASSACCIO leise Zucker und Kaffee! Sora, die sich mit beiden zurückzieht, deutet pantomimisch an, dass sie das nicht versteht. Im selben Moment tritt Luigi, von einem Diener gefolgt, rechts auf. LUIGI trägt ein Paket von der Grösse der Mappe, in der die Million enthalten war; in Papier gewickelt, verschnürt und versiegelt Hier, Erminio, das Paket! ERMINIO leise zu Nasoni Sie sollen noch kräftigere Belege für Ihre Rehabilitierung erhalten! Überreichen Sie der Gräfin dieses Paket! gibt Nasoni das Paket NASONI leise Was enthält es? ERMINIO leise Ein Hochzeitsgeschenk! NASONI leise Fällt mir nicht ein! Meinen Sohn kriegt sie nicht! ERMINIO leise Sie geben ihr also ihr Wort zurück? NASONI Ja! Und das gleich! will auf Carlotta, die abseits mit Zenobia steht, zugehen, im selben Moment Auftritt des Volkes Ah, das Standgericht! NEUNTE SZENE Die Vorigen, Sindulfo, das Standgericht (Oberst, Leutnant, ein Hauptmann, ein Sergeant, eine Abteilung Carabinieri), Volk (Frauen, Männer) Volk strömt von allen Seiten herbei. Die Offiziere werden von Nasoni begrüsst und gruppieren sich hinter die Tische. Die Carabinieri nehmen weiter hinten Stellung. SINDULFO nicht mehr in Trauerkleidung So, Papa, da bin ich! sieht Carlotta Oh, meine schöne Braut! will auf sie zugehen NASONI hält ihn zurück, leise Untersteh dich! Ich dreh dir den Kragen um, wenn du anders sprichst als ich! zu Carlotta Gräfin! Ich habe mir die Sache überlegt. Eine Million verlieren und meinen Sohn heiraten, wär zuviel Unglück auf einmal! Ich bitte Sie, mir mein Wort zurückgeben zu wollen! CARLOTTA Oh, mit Freuden! reicht Erminio freudig ihre Hand SINDULFO verblüfft Sie liebt mich also nicht? leise zu Nasoni Und gab doch Lösegeld für mich? NASONI leise Das habe ich im Sacke! SINDULFO leise zu Nasoni, freudig Du? NASONI feierlich Meine Herren Richter! Unserem Standrecht ist die Basis entzogen, Gasparone hat Sizilien verlassen! ALLE freudig Ah! OBERST blickt mit den anderen Offizieren in den ihm von Nasoni gereichten Brief Und was ist mit der geraubten Million geschehen? NASONI Die Million ist f… will "futsch" sagen ERMINIO laut, ihn unterbrechend Dank den Bemühungen des Herrn Podestà ist die Million zustande gebracht! nimmt rasch das Paket aus Nasonis Händen Und aus seinen Händen erhält Gräfin Carlotta ihr Geld zurück! gibt Carlotta das Paket NASONI in höchstem Grade verblüfft, halblaut zu Erminio Wie? Das Paket enthält die Million? ERMINIO Ja! NASONI verblüfft, halblaut zu Erminio Aber dann kann ja Sindulfo die Gräfin heiraten?! ERMINIO tritt zu Carlotta Wenn nicht ich sie heiraten würde! NASONI für sich Oh, oh ... düpiert! Könnt ich jetzt aus der Haut fahren - das wäre ich meiner Gesundheit schuldig! Nr. 16 - Schlussgesang CARLOTTA Gasparone scheint Bessrung zu zeigen was er stahl, ist nun wieder mein eigen! Gerne will ich dem Räuber verzeihn, ihm nur danke mein Glück ich allein! SORA Sein gefährlichster Streich ist gelungen, und der schönste Gewinn uns errungen! Drum soll alles der Freude sich weihn, in den Sang stimmet ein Hör doch die Töne, Estrella, man tanzt Tarantella! Berauschende Musik bringt mir der Liebe süsses Glück. Wem zuckt es nicht in den Füssen, die Nacht zu geniessen? Wer zaudert da noch lang, wenn hell das Tamburin erklang? Hör doch die Töne, Estrella, man tanzt Tarantella! Berauschende Musik bringt mir der Liebe süsses Glück. Wem zuckt es nicht in den Füssen, die Nacht zu geniessen? Wer widersteht dir lang, Zauberklang! CARLOTTA Ah, ah, ah, Zauberklang! EINIGE FRAUEN Wem zuckt es nicht in den Füssen, die Nacht zu geniessen? Wer widersteht dir lang, Zauberklang! FRAUEN, MÄNNER Lala, lala, lala, Zauberklang! ACHTE SZENE Die Vorigen, Benozzo, Massaccio, später Luigi Nr.15 - Septett BENOZZO, MASSACCIO hinter der Szene Herr Podestà! Herr Podestà! NASONI Was gibt es denn schon wieder da? SORA, ZENOBIA, NASONI Hört doch, hört, was dort geschah! Alle drei gehen nach rückwärts, sehen über die Balustrade hinab. SORA Benozzo ist s! ZENOBIA Massaccio auch! SORA Er winkt! NASONI Wir wollen hören, was er bringt! SOfiA. ZENOBIA, NASONI Wir wollen hören, was er bringt! Zenobia, Nasoni bleiben im Hintergrunde, blicken Sora nach, die den Ankommenden entgegen eilt. ERMINIO sich entschlossen Carlotta nähernd, die indes im Vordergrunde blieb, spricht mit gedämpfter Stimme Und Sie halten mich wirklich für Gasparone? CARLOTTA abgewendet; spricht Fliehen Sie! ERMINIO Sie begreifen nicht, dass ich den Räuber nur spielte, um Sie zu retten? CARLOTTA Wie? ERMINIO Nasoni wird Ihnen noch heute Ihr Wort zurückgeben, da er die Million verloren glaubt, die ich Ihnen sicher und treu bewahrte! CARLOTTA Ist s möglich? Sie riskierten, als Dieb verhaftet zu werden, - wagten Gefängnis. Verurteilung, - weil ERMINIO Weil ich - Sie liebe! ergreift Carlottas Hände; beide blicken sich zärtlich an. In dem Augenblick erscheinen rückwärts atemlos Benozzo und Massaccio und kommen mit Nasoni, Sora und Zenobia in den Vordergrund. BENOZZO, MASSACCIO Da sind wir! SORA, ZENOBIA Da sind sie! NASONI Was habt ihr? Redet! Sprecht! ERMINIO Was ist geschehn? CARLOTTA Was ist geschehn? SORA, ZENOBIA Was ist geschehn? BENOZZO zu Nasoni Ich habe einen Brief an Euch zu übergeben! NASONI Schon wieder? Von wem? So lass doch sehn! BENOZZO Von wem - das ist es eben! MASSACCIO Von wem - das ist es eben! BENOZZO Ein höchst verdächtiger Gesell stand plötzlich vor mir und sprach "Zum Podestà geh schnell mit diesem Papier!" MASSACCIO Mir gab den Beutel er und sagt "Nimm das noch dazu!" Und eh ich noch "von wem" gefragt, verschwand er im Nu! CARLOTTA, SORA, ZENOBIA. ERMINIO, NASONI Sehr seltsam, muss ich sagen! Was hat sich zugetragen, was wird da drinnen stehn? NASONI öffnet den Brief Gleich werden wir es sehn! liest; gesprochen "An das Standgericht! Müde der Verfolgung des genialen Podestà Nasoni räume ich Sizilien und kehre in meine ge- liebten Abruzzen zurück. Antonio Gasparone. Nachschrift Die zehntausend Zechinen für Sindulfo folgen anbei!" NASONI freudig nach dem Beutel greifend, den Massaccio hält Zehntausend Zechinen für meinen Sohn? steckt den Beutel ein Die bin ich meiner Gesundheit schuldig! ERMINIO, BENOZZO, MASSACCIO unter sich Er steckt sie ein; er hat sie schon! NASONI Doch Auskunft erwart mit Ungeduld ich wie steht es denn mit der Million? BENOZZO bestimmt Die nimmt er mit! NASONI schmerzlich, für sich O Infamie! Dann hat sie nichts! Adieu, Partie! entfernt sich ostentativ von Carlotta ERMINIO ihn betrachtend, zu Carlotta Wie ich es gedacht hab , wird s in Erfüllung gehn! ZENOBIA für sich, mit Bedauern Der Räuber geht, reist ab. Ich werd ihn nimmer wiedersehn! Der Räuber geht, reist ab. Ich werd ihn nimmer sehn, ha! CARLOTTA, SORA, ERMINIO, BENOZZO Der Räuber geht, reist ab. Sie wird ihn nimmer sehn, ha! NASONI, MASSACCIO Der Räuber geht, reist ab. Man wird ihn nicht mehr sehn, ha! CARLOTTA beglückt zu Erminio Bald kehrt das Glück mir neu zurück, o welche süsse Freud! Mein Herz durchbebt wie neu belebt der Liebe Seligkeit! Der Trug erliegt, die Wahrheit siegt, sie strahlt in reiner Pracht! Ich bin erwacht aus trüber Nacht, und hold die Zukunft lacht! Bald kehrt das Glück mir neu zurück, o welche süsse Freud! Mein Herz durchbebt wie neu belebt der Liebe Seligkeit! Der Trug erliegt, die Wahrheit siegt, sie strahlt in reiner Pracht! Ich bin erwacht aus trüber Nacht, und hold die Zukunft lacht! Ihm will ich vertrauen, ja, ihm nur allein! Sein Auge kann nimmer mich täuschen, ach nein! Der Plan, er gelingt, goldne Freiheit mir bringt. Doch halt! Auf der Hut! Dann endet alles gut! SORA, BENOZZO, MASSACCIO Mit viel Geschick und etwas Glück sind wir vom Ziel nicht weit. Was wir erstrebt, geheim gewebt, ist keine Kleinigkeit! Doch wenn sich s fügt. dass wir gesiegt, ein reicher Lohn uns lacht! Drum nicht bedacht, zu End gebracht! Bald endet seine Macht! Der Gräfin zu dienen, geloben wir treu! Gilt ihr es zu nützen, sind gern wir dabei, und, dass es gelingt, folgen wir unbedingt! Doch halt! Auf der Hut! Dann endet alles gut! ZENOBIA Der Galgenstrick kehrt nie zurück. Das tut mir innig leid! Was mich durchbebt, da er entschwebt, ist keine Kleinigkeit. Mein Herz erliegt, durchbohrt, besiegt von dieses Räubers Macht! Ach, manche Nacht hab ich durchwacht, hab nur an ihn gedacht! Ihn bessern, bekehren nur wollt ich allein. Das Schicksal entführt ihn, es sollte nicht sein. Der Schmerz in mir ringt, und das Herz pocht und springt! Doch halt! Auf der Hut! Wer weiss, wozu es gut! ERMINIO Bald kehrt das Glück mir neu zurück, o welche süsse Freud! Mein Herz durchbebt wie neu belebt der Liebe Seligkeit! Der Trug erliegt, die Wahrheit siegt, sie strahlt in reiner Pracht! Ich bin erwacht aus trüber Nacht, und hold die Zukunft lacht! Ja, mir darf sie vertrauen, ja, mir nur allein! Die Hoffnung, sie tauschet uns nimmer, ach nein! Der Plan, er gelingt, goldne Freiheit uns bringt. Doch halt! Auf der Hut! Dann endet alles gut! NASONI Das nenn ich Glück! Er zahlt zurück das Lösegeld mir heut . Doch es entschwebt, was ich erstrebt, die Million, mir weit! Doch unbesiegt kann ich vergnügt mich freuen meiner Macht. Ich hab es doch so weit gebracht, dass froh die Zukunft lacht! Ja, den Sohn ihr zu geben, das fällt mir nicht ein! Sie hat kein Vermögen, das geht nicht! Nein, nein! Das Wort, das mich zwingt, das ist null unbedingt! Doch halt! Nur recht auf der Hut! Dann endet alles gut! Dialog NASONI freudig Nun mag das Standgericht zusammentreten! Dieser kostbare Brief sagt mehr als alles! legt den Brief auf den Tisch SORA leise zu Benozzo und Massaccio Aber wenn Gasparone nie hier war, wie kann er dann fortgehen? BENOZZO, MASSACCIO leise Zucker und Kaffee! Sora, die sich mit beiden zurückzieht, deutet pantomimisch an, dass sie das nicht versteht. Im selben Moment tritt Luigi, von einem Diener gefolgt, rechts auf. LUIGI trägt ein Paket von der Grösse der Mappe, in der die Million enthalten war; in Papier gewickelt, verschnürt und versiegelt Hier, Erminio, das Paket! ERMINIO leise zu Nasoni Sie sollen noch kräftigere Belege für Ihre Rehabilitierung erhalten! Überreichen Sie der Gräfin dieses Paket! gibt Nasoni das Paket NASONI leise Was enthält es? ERMINIO leise Ein Hochzeitsgeschenk! NASONI leise Fällt mir nicht ein! Meinen Sohn kriegt sie nicht! ERMINIO leise Sie geben ihr also ihr Wort zurück? NASONI Ja! Und das gleich! will auf Carlotta, die abseits mit Zenobia steht, zugehen, im selben Moment Auftritt des Volkes Ah, das Standgericht! NEUNTE SZENE Die Vorigen, Sindulfo, das Standgericht (Oberst, Leutnant, ein Hauptmann, ein Sergeant, eine Abteilung Carabinieri), Volk (Frauen, Männer) Volk strömt von allen Seiten herbei. Die Offiziere werden von Nasoni begrüsst und gruppieren sich hinter die Tische. Die Carabinieri nehmen weiter hinten Stellung. SINDULFO nicht mehr in Trauerkleidung So, Papa, da bin ich! sieht Carlotta Oh, meine schöne Braut! will auf sie zugehen NASONI hält ihn zurück, leise Untersteh dich! Ich dreh dir den Kragen um, wenn du anders sprichst als ich! zu Carlotta Gräfin! Ich habe mir die Sache überlegt. Eine Million verlieren und meinen Sohn heiraten, wär zuviel Unglück auf einmal! Ich bitte Sie, mir mein Wort zurückgeben zu wollen! CARLOTTA Oh, mit Freuden! reicht Erminio freudig ihre Hand SINDULFO verblüfft Sie liebt mich also nicht? leise zu Nasoni Und gab doch Lösegeld für mich? NASONI leise Das habe ich im Sacke! SINDULFO leise zu Nasoni, freudig Du? NASONI feierlich Meine Herren Richter! Unserem Standrecht ist die Basis entzogen, Gasparone hat Sizilien verlassen! ALLE freudig Ah! OBERST blickt mit den anderen Offizieren in den ihm von Nasoni gereichten Brief Und was ist mit der geraubten Million geschehen? NASONI Die Million ist f… will "futsch" sagen ERMINIO laut, ihn unterbrechend Dank den Bemühungen des Herrn Podestà ist die Million zustande gebracht! nimmt rasch das Paket aus Nasonis Händen Und aus seinen Händen erhält Gräfin Carlotta ihr Geld zurück! gibt Carlotta das Paket NASONI in höchstem Grade verblüfft, halblaut zu Erminio Wie? Das Paket enthält die Million? ERMINIO Ja! NASONI verblüfft, halblaut zu Erminio Aber dann kann ja Sindulfo die Gräfin heiraten?! ERMINIO tritt zu Carlotta Wenn nicht ich sie heiraten würde! NASONI für sich Oh, oh ... düpiert! Könnt ich jetzt aus der Haut fahren - das wäre ich meiner Gesundheit schuldig! Nr. 16 - Schlussgesang CARLOTTA Gasparone scheint Bessrung zu zeigen was er stahl, ist nun wieder mein eigen! Gerne will ich dem Räuber verzeihn, ihm nur danke mein Glück ich allein! SORA Sein gefährlichster Streich ist gelungen, und der schönste Gewinn uns errungen! Drum soll alles der Freude sich weihn, in den Sang stimmet ein Hör doch die Töne, Estrella, man tanzt Tarantella! Berauschende Musik bringt mir der Liebe süsses Glück. Wem zuckt es nicht in den Füssen, die Nacht zu geniessen? Wer zaudert da noch lang, wenn hell das Tamburin erklang? Hör doch die Töne, Estrella, man tanzt Tarantella! Berauschende Musik bringt mir der Liebe süsses Glück. Wem zuckt es nicht in den Füssen, die Nacht zu geniessen? Wer widersteht dir lang, Zauberklang! CARLOTTA Ah, ah, ah, Zauberklang! EINIGE FRAUEN Wem zuckt es nicht in den Füssen, die Nacht zu geniessen? Wer widersteht dir lang, Zauberklang! FRAUEN, MÄNNER Lala, lala, lala, Zauberklang! Millöcker,Carl/Gasparone
https://w.atwiki.jp/oper/pages/1814.html
ZWEITER TEIL MAHNUNG UND ZUSPRUCH 21. Arie Sopran Höre, Israel, höre des Herren Stimme! Ach, daß du merktest auf sein Gebot! Aber wer glaubt unsrer Predigt, und wem wird der Arm des Herrn geoffenbart? Rezitativ So spricht der Herr, der Erlöser Israels, sein Heiliger, zum Knecht, der unter den Tyrannen ist, so spricht der Herr Arie Ich bin euer Tröster. Weiche nicht, denn ich bin dein Gott! Ich stärke dich! Wer bist du denn, daß du dich vor Menschen fürchtest, die doch sterben? Und vergissest des Herrn, der dich gemacht hat, der den Himmel ausbreitet und die Erde gründet. Wer bist du denn? 22. CHOR Fürchte dich nicht, spricht unser Gott, fürchte dich nicht, ich bin mit dir, ich helfe dir! Denn ich bin der Herr dein Gott, der zu dir spricht Fürchte dich nicht! Ob tausend fallen zu deiner Seite und zehentausend zu deiner Rechten, so wird es doch dich nicht treffen. BEDROHUNG UND RÜCKZUG DES ELIAS 23. Rezitativ mit Chor ELIAS Der Herr hat dich erhoben aus dem Volk und dich zum König über Israel gesetzt. Aber du, Ahab, hast Übel getan über alle, die vor dir gewesen sind. Es war dir ein Geringes, daß du wandeltest in der Sünde Jerobeams, und machtest dem Baal einen Hain, den Herrn, den Gott Israels zu erzürnen; du hast totgeschlagen und fremdes Gut genommen! Und der Herr wird Israel schlagen, wie ein Rohr im Wasser bewegt wird, und wird Israel übergeben um eurer Sünde willen. DIE KÖNIGIN Habt ihr s gehört, wie er geweissagt hat wider dieses Volk? DAS VOLK Wir haben es gehört! DIE KÖNIGIN Wie er geweissagt hat wider den König in Israel? DAS VOLK Wir haben es gehört! DIE KÖNIGIN Warum darf er weissagen im Namen des Herrn? Was wäre für ein Königreich in Israel, wenn Elias Macht hätte über des Königs Macht? Die Götter tun mir dies und das, wenn ich nicht morgen um diese Zeit seiner Seele tue, wie dieser Seelen einer, die er geopfert hat am Bache Kison. DAS VOLK Er muß sterben! DIE KÖNIGIN Er hat die Propheten Baal s getötet. DAS VOLK Er muß sterben! DIE KÖNIGIN Er hat sie mit dem Schwert erwürgt. DAS VOLK Er hat sie erwürgt. DIE KÖNIGIN Er hat den Himmel verschlossen. DAS VOLK Er hat den Himmel verschlossen. DIE KÖNIGIN Er hat die teure Zeit über uns gebracht. DAS VOLK Er hat die teure Zeit über uns gebracht. DIE KÖNIGIN So ziehet hin und greift Elias, er ist des Todes schuldig. Tötet ihn, laßt uns ihm tun, wie er getan hat! 24. CHOR DAS VOLK Wehe ihm, er muß sterben! Warum darf er den Himmel verschließen? Warum darf er weissagen im Namen des Herrn? Dieser ist des Todes schuldig! Wehe ihm, er muß sterben, denn er hat geweissagt wider diese Stadt, wie wir mit unsern Ohren gehört. So ziehet hin, greifet ihn, tötet ihn! 25. Rezitativ OBADJAH Du Mann Gottes, laß meine Rede etwas vor dir gelten. So spricht die Königin Elias ist des Todes schuldig. Und sie sammeln sich wider dich, sie stellen deinem Gange Netze und ziehen aus, daß sie dich greifen, daß sie dich töten! So mache dich auf und wende dich von Ihnen, gehe hin in die Wüste. Der Herr, dein Gott wird selber mit dir wandeln, er wird die Hand nicht abtun, noch dich verlassen. Ziehe hin und segne uns auch! ELIAS Sie wollen sich nicht bekehren! Bleibe hier, du Knabe; der Herr sei mit euch. Ich gehe hin in die Wüste! 26. Arie ELIAS Es ist genug! So nimm nun, Herr, meine Seele! Ich bin nicht besser denn meine Väter. Ich begehre nicht mehr zu leben, denn meine Tage sind vergeblich gewesen. Ich habe geeifert um den Herrn, um den Gott Zebaoth, denn die Kinder Israels haben deinen Bund verlassen, und deine Altäre haben sie zerbrochen und deine Propheten mit dem Schwert erwürgt. Und ich bin allein übriggeblieben; und sie steh n danach, daß sie mir mein Leben nehmen! Es ist genug! So nimm nun, Herr, meine Seele! Ich bin nicht besser denn meine Väter. Nimm nun, o Herr, meine Seele! 27. Rezitativ Tenor Siehe, er schläft unter dem Wacholder in der Wüste; aber die Engel des Herrn lagern sich um die her, so ihn fürchten. 28. Terzett DREI ENGEL Hebe deine Augen auf zu den Bergen, von welchen dir Hilfe kommt. Deine Hilfe kommt vom Herrn, der Himmel und Erde gemacht hat. Er wird deinen Fuß nicht gleiten lassen, und der dich behütet, schläft nicht. 29. CHOR Siehe, der Hüter Israels schläft noch schlummert nicht. Wenn du mitten in Angst wandelst, so erquickt er dich. 30. Rezitativ EIN ENGEL Stehe auf, Elias, denn du hast einen großen Weg vor dir! Vierzig Tage und vierzig Nächte sollst du geh n bis an den Berg Gottes Horeb. ELIAS O Herr, ich arbeite vergeblich und bringe meine Kraft umsonst und unnütz zu. Ach, daß du den Himmel zerrissest und führest herab! Daß die Berge vor dir zerflössen! Daß deine Feinde vor dir zittern müßten durch die Wunder, die du tust! Warum lässest du sie irren von deinen Wegen und ihr Herz verstocken, daß sie dich nicht fürchten? O, daß meine Seele stürbe! 31. Arie EIN ENGEL Sei stille dem Herrn und warte auf ihn; der wird dir geben, was dein Herz wünscht. Befiehl ihm deine Wege und hoffe auf ihn. Steh ab vom Zorn und laß den Grimm. Sei stille dem Herrn und warte auf ihn. 32. CHOR Wer bis an das Ende beharrt, der wird selig. ERSCHEINUNG GOTTES - HIMMELFAHRT DES ELIAS 33. Rezitativ ELIAS Herr, es wird Nacht um mich, sei du nicht ferne! Verbirg dein Antlitz nicht vor mir! Meine Seele dürstet nach dir, wie ein dürres Land. DER ENGEL Wohl an denn, gehe hinaus, und tritt auf den Berg vor den Herrn, denn seine Herrlichkeit erscheint über dir! Verhülle dein Antlitz, denn es naht der Herr. 34. CHOR Der Herr ging vorüber. Und ein starker Wind, der die Berge zerriß und die Felsen zerbrach, ging vor dem Herrn her, aber der Herr war nicht im Sturmwind. Der Herr ging vorüber. Und die Erde erbebte, und das Meer erbrauste, aber der Herr war nicht im Erdbeben. Und nach dem Erdbeben kam ein Feuer, aber der Herr war nicht im Feuer. Und nach dem Feuer kam ein stilles, sanftes Sausen. Und in dem Säuseln nahte sich der Herr. 35. Rezitativ Alt Seraphim standen über ihm, und einer rief zum andern Quartett mit Chor SERAPHIM Heilig, heilig, heilig ist Gott, der Herr Zebaoth. Alle Lande sind seiner Ehre voll. 36. Chor und Rezitativ Gehe wiederum hinab! Noch sind übriggeblieben siebentausend in Israel, die sich nicht gebeugt vor Baal. Gehe wiederum hinab! Tue nach des Herrn Wort! ELIAS Ich gehe hinab in der Kraft des Herrn. Du bist ja der Herr! Ich muß um deinetwillen leiden; darum freut sich mein Herz, und ich bin fröhlich Auch mein Fleisch wird sicher liegen. 37. Arioso ELIAS Ja, es sollen wohl Berge weichen und Hügel hinfallen, aber deine Gnade wird nicht von mir weichen, und der Bund deines Friedens soll nicht fallen. 38. CHOR Und der Prophet Elias brach hervor wie ein Feuer, und sein Wort brannte wie eine Fackel. Er hat stolze Könige gestürzt. Er hat auf dem Berge Sinai gehört die zukünftige Strafe und in Horeb die Rache. Und da der Herr ihn wollte gen Himmel holen, siehe, da kam ein feuriger Wagen, mit feurigen Rossen, und er fuhr im Wetter gen Himmel. ERLÖSUNG UND ANKÜNDIGUNG 39. Arie Tenor Dann werden die Gerechten leuchten wie die Sonne in ihres Vaters Reich. Wonne und Freude werden sie ergreifen. Aber Trauern und Seufzen wird vor ihnen fliehen. 40. Rezitativ Sopran Darum ward gesendet der Prophet Elias, eh denn da komme der große und schreckliche Tag des Herrn Er soll das Herz der Väter bekehren zu den Kindern, und das Herz der Kinder zu ihren Vätern, daß der Herr nicht komme und das Erdreich mit dem Banne schlage. 41. Chor Aber einer erwacht von Mitternacht, und er kommt vom Aufgang der Sonne. Der wird des Herr n Namen predigen und wird über die Gewaltigen gehen; das ist sein Knecht, sein Auserwählter, an welchem seine Seele Wohlgefallen hat. Auf ihm wird ruhen der Geist des Herrn, der Geist der Weisheit und des Verstandes, der Geist des Rats und der Stärke, der Geist der Erkenntnis und der Furcht des Herrn. Aber einer erwacht von Mitternacht, und er kommt vom Aufgang der Sonne. Quartett Wohlan alle, die ihr durstig seid, kommt her zum Wasser, kommt her zu ihm! Wohlan alle, die ihr durstig seid, kommt her zu ihm und neigt euer Ohr, und kommt zu ihm, so wird eure Seele leben. 42. Schlusschor Alsdann wird euer Licht hervorbrechen wie die Morgenröte, und eure Besserung wird schnell wachsen, und die Herrlichkeit des Herrn wird euch zu sich nehmen. Herr, unser Herrscher! Wie herrlich ist dein Name in allen Landen, da man dir danket im Himmel. Amen. ZWEITER TEIL MAHNUNG UND ZUSPRUCH 21. Arie Sopran Höre, Israel, höre des Herren Stimme! Ach, daß du merktest auf sein Gebot! Aber wer glaubt unsrer Predigt, und wem wird der Arm des Herrn geoffenbart? Rezitativ So spricht der Herr, der Erlöser Israels, sein Heiliger, zum Knecht, der unter den Tyrannen ist, so spricht der Herr Arie Ich bin euer Tröster. Weiche nicht, denn ich bin dein Gott! Ich stärke dich! Wer bist du denn, daß du dich vor Menschen fürchtest, die doch sterben? Und vergissest des Herrn, der dich gemacht hat, der den Himmel ausbreitet und die Erde gründet. Wer bist du denn? 22. CHOR Fürchte dich nicht, spricht unser Gott, fürchte dich nicht, ich bin mit dir, ich helfe dir! Denn ich bin der Herr dein Gott, der zu dir spricht Fürchte dich nicht! Ob tausend fallen zu deiner Seite und zehentausend zu deiner Rechten, so wird es doch dich nicht treffen. BEDROHUNG UND RÜCKZUG DES ELIAS 23. Rezitativ mit Chor ELIAS Der Herr hat dich erhoben aus dem Volk und dich zum König über Israel gesetzt. Aber du, Ahab, hast Übel getan über alle, die vor dir gewesen sind. Es war dir ein Geringes, daß du wandeltest in der Sünde Jerobeams, und machtest dem Baal einen Hain, den Herrn, den Gott Israels zu erzürnen; du hast totgeschlagen und fremdes Gut genommen! Und der Herr wird Israel schlagen, wie ein Rohr im Wasser bewegt wird, und wird Israel übergeben um eurer Sünde willen. DIE KÖNIGIN Habt ihr s gehört, wie er geweissagt hat wider dieses Volk? DAS VOLK Wir haben es gehört! DIE KÖNIGIN Wie er geweissagt hat wider den König in Israel? DAS VOLK Wir haben es gehört! DIE KÖNIGIN Warum darf er weissagen im Namen des Herrn? Was wäre für ein Königreich in Israel, wenn Elias Macht hätte über des Königs Macht? Die Götter tun mir dies und das, wenn ich nicht morgen um diese Zeit seiner Seele tue, wie dieser Seelen einer, die er geopfert hat am Bache Kison. DAS VOLK Er muß sterben! DIE KÖNIGIN Er hat die Propheten Baal s getötet. DAS VOLK Er muß sterben! DIE KÖNIGIN Er hat sie mit dem Schwert erwürgt. DAS VOLK Er hat sie erwürgt. DIE KÖNIGIN Er hat den Himmel verschlossen. DAS VOLK Er hat den Himmel verschlossen. DIE KÖNIGIN Er hat die teure Zeit über uns gebracht. DAS VOLK Er hat die teure Zeit über uns gebracht. DIE KÖNIGIN So ziehet hin und greift Elias, er ist des Todes schuldig. Tötet ihn, laßt uns ihm tun, wie er getan hat! 24. CHOR DAS VOLK Wehe ihm, er muß sterben! Warum darf er den Himmel verschließen? Warum darf er weissagen im Namen des Herrn? Dieser ist des Todes schuldig! Wehe ihm, er muß sterben, denn er hat geweissagt wider diese Stadt, wie wir mit unsern Ohren gehört. So ziehet hin, greifet ihn, tötet ihn! 25. Rezitativ OBADJAH Du Mann Gottes, laß meine Rede etwas vor dir gelten. So spricht die Königin Elias ist des Todes schuldig. Und sie sammeln sich wider dich, sie stellen deinem Gange Netze und ziehen aus, daß sie dich greifen, daß sie dich töten! So mache dich auf und wende dich von Ihnen, gehe hin in die Wüste. Der Herr, dein Gott wird selber mit dir wandeln, er wird die Hand nicht abtun, noch dich verlassen. Ziehe hin und segne uns auch! ELIAS Sie wollen sich nicht bekehren! Bleibe hier, du Knabe; der Herr sei mit euch. Ich gehe hin in die Wüste! 26. Arie ELIAS Es ist genug! So nimm nun, Herr, meine Seele! Ich bin nicht besser denn meine Väter. Ich begehre nicht mehr zu leben, denn meine Tage sind vergeblich gewesen. Ich habe geeifert um den Herrn, um den Gott Zebaoth, denn die Kinder Israels haben deinen Bund verlassen, und deine Altäre haben sie zerbrochen und deine Propheten mit dem Schwert erwürgt. Und ich bin allein übriggeblieben; und sie steh n danach, daß sie mir mein Leben nehmen! Es ist genug! So nimm nun, Herr, meine Seele! Ich bin nicht besser denn meine Väter. Nimm nun, o Herr, meine Seele! 27. Rezitativ Tenor Siehe, er schläft unter dem Wacholder in der Wüste; aber die Engel des Herrn lagern sich um die her, so ihn fürchten. 28. Terzett DREI ENGEL Hebe deine Augen auf zu den Bergen, von welchen dir Hilfe kommt. Deine Hilfe kommt vom Herrn, der Himmel und Erde gemacht hat. Er wird deinen Fuß nicht gleiten lassen, und der dich behütet, schläft nicht. 29. CHOR Siehe, der Hüter Israels schläft noch schlummert nicht. Wenn du mitten in Angst wandelst, so erquickt er dich. 30. Rezitativ EIN ENGEL Stehe auf, Elias, denn du hast einen großen Weg vor dir! Vierzig Tage und vierzig Nächte sollst du geh n bis an den Berg Gottes Horeb. ELIAS O Herr, ich arbeite vergeblich und bringe meine Kraft umsonst und unnütz zu. Ach, daß du den Himmel zerrissest und führest herab! Daß die Berge vor dir zerflössen! Daß deine Feinde vor dir zittern müßten durch die Wunder, die du tust! Warum lässest du sie irren von deinen Wegen und ihr Herz verstocken, daß sie dich nicht fürchten? O, daß meine Seele stürbe! 31. Arie EIN ENGEL Sei stille dem Herrn und warte auf ihn; der wird dir geben, was dein Herz wünscht. Befiehl ihm deine Wege und hoffe auf ihn. Steh ab vom Zorn und laß den Grimm. Sei stille dem Herrn und warte auf ihn. 32. CHOR Wer bis an das Ende beharrt, der wird selig. ERSCHEINUNG GOTTES - HIMMELFAHRT DES ELIAS 33. Rezitativ ELIAS Herr, es wird Nacht um mich, sei du nicht ferne! Verbirg dein Antlitz nicht vor mir! Meine Seele dürstet nach dir, wie ein dürres Land. DER ENGEL Wohl an denn, gehe hinaus, und tritt auf den Berg vor den Herrn, denn seine Herrlichkeit erscheint über dir! Verhülle dein Antlitz, denn es naht der Herr. 34. CHOR Der Herr ging vorüber. Und ein starker Wind, der die Berge zerriß und die Felsen zerbrach, ging vor dem Herrn her, aber der Herr war nicht im Sturmwind. Der Herr ging vorüber. Und die Erde erbebte, und das Meer erbrauste, aber der Herr war nicht im Erdbeben. Und nach dem Erdbeben kam ein Feuer, aber der Herr war nicht im Feuer. Und nach dem Feuer kam ein stilles, sanftes Sausen. Und in dem Säuseln nahte sich der Herr. 35. Rezitativ Alt Seraphim standen über ihm, und einer rief zum andern Quartett mit Chor SERAPHIM Heilig, heilig, heilig ist Gott, der Herr Zebaoth. Alle Lande sind seiner Ehre voll. 36. Chor und Rezitativ Gehe wiederum hinab! Noch sind übriggeblieben siebentausend in Israel, die sich nicht gebeugt vor Baal. Gehe wiederum hinab! Tue nach des Herrn Wort! ELIAS Ich gehe hinab in der Kraft des Herrn. Du bist ja der Herr! Ich muß um deinetwillen leiden; darum freut sich mein Herz, und ich bin fröhlich Auch mein Fleisch wird sicher liegen. 37. Arioso ELIAS Ja, es sollen wohl Berge weichen und Hügel hinfallen, aber deine Gnade wird nicht von mir weichen, und der Bund deines Friedens soll nicht fallen. 38. CHOR Und der Prophet Elias brach hervor wie ein Feuer, und sein Wort brannte wie eine Fackel. Er hat stolze Könige gestürzt. Er hat auf dem Berge Sinai gehört die zukünftige Strafe und in Horeb die Rache. Und da der Herr ihn wollte gen Himmel holen, siehe, da kam ein feuriger Wagen, mit feurigen Rossen, und er fuhr im Wetter gen Himmel. ERLÖSUNG UND ANKÜNDIGUNG 39. Arie Tenor Dann werden die Gerechten leuchten wie die Sonne in ihres Vaters Reich. Wonne und Freude werden sie ergreifen. Aber Trauern und Seufzen wird vor ihnen fliehen. 40. Rezitativ Sopran Darum ward gesendet der Prophet Elias, eh denn da komme der große und schreckliche Tag des Herrn Er soll das Herz der Väter bekehren zu den Kindern, und das Herz der Kinder zu ihren Vätern, daß der Herr nicht komme und das Erdreich mit dem Banne schlage. 41. Chor Aber einer erwacht von Mitternacht, und er kommt vom Aufgang der Sonne. Der wird des Herr n Namen predigen und wird über die Gewaltigen gehen; das ist sein Knecht, sein Auserwählter, an welchem seine Seele Wohlgefallen hat. Auf ihm wird ruhen der Geist des Herrn, der Geist der Weisheit und des Verstandes, der Geist des Rats und der Stärke, der Geist der Erkenntnis und der Furcht des Herrn. Aber einer erwacht von Mitternacht, und er kommt vom Aufgang der Sonne. Quartett Wohlan alle, die ihr durstig seid, kommt her zum Wasser, kommt her zu ihm! Wohlan alle, die ihr durstig seid, kommt her zu ihm und neigt euer Ohr, und kommt zu ihm, so wird eure Seele leben. 42. Schlusschor Alsdann wird euer Licht hervorbrechen wie die Morgenröte, und eure Besserung wird schnell wachsen, und die Herrlichkeit des Herrn wird euch zu sich nehmen. Herr, unser Herrscher! Wie herrlich ist dein Name in allen Landen, da man dir danket im Himmel. Amen. Mendelssohn,Felix/Elias
https://w.atwiki.jp/sh_2ch/pages/18.html
かおり。首狩りお姉さん。ヴィオレット。エーニャ。ハルモニアスの五女、アイオリア。カティア。 Sound Horizon第二期からのサポートメンバー。 初参加作品は1st Maxi Single 【少年は剣を…】。 個人としての活動も活発で、他にも梶浦由記氏のプロジェクト、FictionJunctionにも参加しており、2月6日に織田かおり名義での1st アルバム、『PLACE』が発売される。 公式サイトは → http //blog.livedoor.jp/kaori_melody/ 旧公式サイトは → http //yaplog.jp/kaori-mack4/ 声の特徴 歌っている・語っている曲一覧第二期 その他 声の特徴 Revo氏曰く、YUUKIを陰とするならばKAORIは陽らしい。 芯の通った強めの声。低音域を得意とするが、高音も素晴らしい。 表現力も初期と比べかなり上達しており、様々な曲をパワフルかつ繊細に歌い上げる。 歌っている・語っている曲一覧 第二期 1st Maxi Single 【少年は剣を…】終端の王と異世界の騎士~The Endia The Knight~ 緋色の風車~Moulin Rouge~ 5th Story CD 【Roman】朝と夜の物語 見えざる腕 緋色の風車 1st Story Maxi 【聖戦のイベリア】争いの系譜 石畳の緋き悪魔 侵略する者される者 6th Story CD 【Moira】人生は入れ子人形 - Матрёшка - 神話 - Μυθος - 運命の双子 - Διδυμοι - 奴隷市場 - Δουλοι - 死と嘆きと風の都 - Ιλιον - 遥か地平線の彼方へ - Οριζοντας - 死せる者達の物語 - Ιστορια - 星女神の巫女 - Αρτεμισια - 死せる乙女その手には水月 - Παρθενος - 奴隷達の英雄 - Ελευσευς - 死せる英雄達の戦い - Ηρωμαχια - 神話の終焉 - Τελος - 神の光 - Μοιρα - その他 Revo&梶浦由記 Presents 【Dream Port 2008】砂塵の彼方へ… 情報提供:ミリオン様
https://w.atwiki.jp/oper/pages/1486.html
Zweiter Akt Im Garten des Palais des Hanna Glawari. Tag. Im Mittelpunkt ein nicht zu großer Pavillon. Originelle elektrische Glühkörper. Montenegrinische Embleme, Fahnen, Wappen, etc; rechts und links Gartentischchen mit Strohmöbeln. Beim Pavillon rechts und linkts ein Sessel. (Zeta, Njegus, beide in montenegrinischer Tracht, Cascada, in Uniform französischen Husarenoffiziers, St. Brioche, Uniform eines französischen Infanterieoffiziers, Bodganowitsch, Pritschitsch, Valencienne, alle diese in montenegrinischer Tracht. Damen und Herren, zum Teil, die Tänzer und Tänzerinen, in montenegrinischer Tracht, zum Teil in eleganter Sommertoilette mit Hütten; Guslaren in montenegrisnicher Tracht. Alle, mit Ausnahme der Guslaren, Tänzer und Tänzerinen, treten während der Polonaise zwanglos auf und plazieren sich.) Nr. 7 Introduktion, Tanz und Vilja-Lied ▼HANNA▲ Ich bitte, hier jetzt zu verweilen, wo allsogleich nach heimatlichem Brauch das Fest des Fürsten so begangen wird, als ob man in Letinje wär daheim. (Guslaren treten spielend auf, gleich darauf ihnen die montenegrinischen Tänzerinnen und Tänzer, die den Kolo tanzen.) ▼CHOR▲ Ah! Mi velimo dase dase veslimo, Heiaho! Mi velimo dase dase Heieho! Laßt uns jauchzen und laßt uns singen, hei! Laßt uns tanzenc und laßt uns springen, hei! Laßt uns tanzen und laßt uns springen! Mi velimo dase veslimo! Hei! ▼HANNA▲ Nun laßt uns aber, wie daheim, jetzt singen unsern Ringelreim von einer Fee, die - wie bekennt - daheim die Vilja wird genannt. Es lebt eine Vilja, eis Waldmägdelein, ein Jäger erschaut sie im Felsengestein! Dem Burschen, dem wurde so eigen zu Sinn, er schaute und schaut auf das Waldmägdlein hin. Und ein nie gekannter Schauer, faßt den jungen Jägersmann; sehnsuchtsvoll ling er still zu seufzen an! Vilja, oh Vilja, du Waldmägdelein, faß mich und laß mich dein Trautliebster sein. Vilja, oh Vilja, was tust du mir an? Bang fleht ein liebkranker Mann. ▼CHOR▲ Vilja, oh Vilja, du Waldmägdelein, faß mich und laß mich dein Trautliebster sein. ▼HANNA▲ Vilja, oh Vilja, was tust du mir an? Bang fleht ein lietbkranker Mann. Das Waldmägdelein streckte die Hand nach ihm aus, und zog ihn hinein in ihr felsiges Haus; dem Burschen die Sinne vergangen fest sind, so liebt und so küßt gar kein irdisches Kind. Als sie sich dann satt geküßt, verschwand sie zu derselben Frist! Einmal noch hat der Arme sie gegrüßt Vilja, oh Vilja, du Waldmägdelein, faß mich und laß mich dein Trautliebster sein. Vilja, oh Vilja, was tust du mir an? Bang fleht ein liebkranker Mann! ▼CHOR▲ Vilja, oh Vilja, du Waldmägdelein. faß mich und laß mich dein Trautliebster sein. ▼HANNA▲ Vilja, oh Vilja, was tust du mir an? Bang fleht ein liebkranker Mann! ▼CHOR▲ Im Liebesbann! Mi velimo dase dase veslimo, Mi velimo dase dase veslimo. Laßt uns jauchzen und laßt uns singen! Laßt uns tanzen und laßt uns springen! Mi velimo dase veslimo! Hei! (Die Tänzerinnen und Tänzer gehen mit den Guslaren tanzend ab. Die Gesellschaft folgt Zeta, Hanna und Njegus bleiben.) ▼ZETA▲ Gospodina, dieses vaterländische Fest könnte nicht vaterländischer sein! ▼HANNA▲ Danke, Exzellenz! Aber ich werde heute auch noch unverfälscht Pariserisches bieten. Nach dem Diner gibt s ein Grisetten-Cabaret! Eine spezielle Überraschung für den Grafen Danilo! ▼ZETA▲ Njegus! ▼NJEGUS▲ Exzellenz! ▼ZETA▲ Holen Sie sofort den Grafen herüber, Befehl vom Vaterland! ▼NJEGUS▲ Sehr wohl! ▼ZETA▲ Sie interessiert sich für den Grafen! Mein Plan wird gelingen! (Danilo tritt auf.) ▼DANILO▲ Ja, Exzellenz, da bin ich. ▼ZETA▲ (im Abgehen) Immer zu spät… ▼HANNA▲ O, Graf Danilo, ich versuche, Ihnen auf Schritt und Tritt zu folgen, und Sie weichen mir im Galopp aus. Warum? ▼DANILO▲ Das ist eine Kriegslist! Ich bin Kavallerist! ▼HANNA▲ Ach, ja, Sie sind ein Reitersmann und vollen nicht kapitulieren… Nr. 8 Duett ▼HANNA▲ Heia, Mädel, aufgeschaut, guck, die schmucken Reiter! Nimmt dich einer wohl zur Braut, oder sprengt er weiter? Heia, Mädel, laß ihn nicht, kann als Mann dir taugen! Guck ihm keck nur ins Gesicht, blitz mit deinen Augen! ▼DANILO▲ Mädel schaut und Mädel guckt, daß es ihm im Herzen zuckt. ▼HANNA▲ Mädel zeigt, trotzdem sie schweigt, daß sie sich in Lieb ihm neigt! Dummer, dummer Reitersmann, der mich nicht verstehen kann! Dummer, dummer Reiter, reitet, reitet weiter! Dummer, dummer Reitersmann! Hoplahop und hoplaho! Hoplahop und hoplaho! Dummer, dummer Reiter, reitet, reitet weiter! Dummer, dummer Reitersmann! Heia, Reiter kehrt zurück, hopp, sein Pferdchen tänzelt! Wie er jetzt mit seinem Blick, bittet und schermenzelt! Mädel kümmert sich nicht drum, hüptt und summt ein Tänzchen Reiter, du warst gar zu dumm, doch ich bin kein Gänschen! ▼DANILO▲ Reiter guckt und Reiter lacht, willst du nicht, dann gute Nacht! Mädel, Mädel meiner Wahl, ich komm nicht ein zweites Mal! ▼HANNA▲ Dummer, dummer Reitersmans, der mich nicht verstehnn kann! Dummer, dummer Reiter, reitet, reitet weiter! Dummer, dummer Reitersmann! ▼DANILO▲ Kluger, kluger Reiter, reitet, reitet weiter! Kluger, kluger Reitersmann! ▼HANNA, DANILO▲ Hoplahop und hoplaho! Hoplahop und hoplaho! ▼HANNA▲ Dummer, dummer Reiter, reitet, reitet weiter! Dummer, dummer Reitersmann! (Danilo geht salutierend ab. Hanna will ihm nach, bleibt dann aber stehen.) ▼HANNA▲ Dummer, dummer Reiter, reitet, reitet weiter! Dummer, dummer Reitersmann! (Hanna geht ab, und Danilo kommt zurück. Cascada und St. Brioche treten auf, danach Kromow und Pritschitsch, zum Schluß Zeta und Bodganovitch.) ▼ST. BRIOCHE▲ Wir werden uns noch schlagen um die Witwe! ▼CASCADA▲ Ich bin dazu bereit. ▼DANILO▲ Aber meine Herren, um Weiber sollte man sich nich streiten… ▼ZETA▲ Meine Herren! Kommen Sie - kommen Sie punkt acht Uhr in unseren Pavillon, da wollen wir uns beraten. ▼NJEGUS▲ Wie Euzellenz befehlen! Punkt acht Uhr loco. ▼ZETA▲ Graf! Grat Danilowitsch! Worüber wird hier eigentlich gestritten? ▼DANILO▲ Exzellenz? Wie man sich verhält, wenn einem die Frau untreu wird. ▼ZETA▲ Darüber brauche ich, Gott sei Dank, nicht nachzudenken. ▼DANILO, ST. BRIOCHE UND CASCADA▲ Gott sei Dank! Nr. 9 Marsch-Septett (Danilo, Zeta, St. Brioche, Cascada, Kromow, Bogdanowitsch, Pritschitsch) ▼DANILO▲ Wie de Weiber… ▼ALLE▲ Wie die Weiber? ▼DANILO▲ Man behandelt? ▼ALLE▲ Hürt ihn an! ▼DANILO▲ Eine so, die andre anders, da gibt s keinen Feldzugsplan! ▼ZETA▲ Daß die Weiber… ▼ALLE▲ Daß die Weiber? ▼ZETA▲ Treu uns bleiben - ▼ALLE▲ Also wie? ▼ZETA UND DANILO▲ Das hat man noch nicht ergründet! Da gibt s keine Theorie! ▼ALLE▲ Da gibt s keine Theorie! ▼DANILO▲ Der einen macht man Komplimente… ▼ALLE▲ So und so und so und so! ▼ZETA▲ Und schmeichelt, streichell ohne Ende… ▼ALLE▲ So und so und so und so! ▼ST. BRIOCHE▲ Der andern muß man imponieren… ▼ALLE▲ So und so und so und so! ▼CASCADA▲ Man darf sie auch sogar sekieren… ▼ALLE▲ So und so und so und so! ▼DANILO▲ Die dritte, die will Zärtlichkeiten… ▼ALLE▲ So und so und so und so! ▼ZETA▲ Die vierte, die will zanken, streiten… ▼ALLE▲ So und so und so und so! ▼CASCADA▲ Die füntte, will nur tanzen, lachen… ▼ALLE▲ So und so und so und so! ▼DANILO, ZETA, ST. BRIOCHE UND CASCADA▲ Dann wollen sie auch and re Sachen! ▼ALLE▲ So und so und so und so! ▼DANILO UND ZETA▲ Ja, das Studium der Weiber ist schwer… ▼ST. BRIOCHE, CASCADA, KROMOW, BOGDANOWITSCH, PRITSCHISCH▲ Ach die Weiber, diese Weiber! ▼DANILO UND ZETA▲ Nimmt uns Männer vetteufelt auch her! Niemals kennt doch an Seele und Leib man das Weib - ▼ALLE▲ Weib, Weib, Weib, Weib! ▼DANILO UND ZETA▲ Mädchen zart, Gretchenart, blondes Haar… ▼ST. BRIOCHE, CASCADA, KROMOW, BOGDANOWITSCH, PRITSCHISCH▲ Ach die Weiber, diese Weiber! ▼DANILO UND ZETA▲ Mit dem treuesten Blauängleinpaar, ob sie schwarz oder rot oder blond sind gefärbt, s ist egal, man wird doch gegerbt. ▼ALLE▲ Weiber, Weiber, Weiber, Weiber, ja! Weiber, Weiber, Weiber, Weiber, ach! Ja, das Studium der Weiber ist schwer, nimmt uns Männer verteufelt auch her! Niemals kennt doch an Seele und Leib man das Weib - Weib, Weib, Weib, Weib! Mädchen zart, Gretchenart, blondes Haar, mit dem treuesten Blauäugleinpaar! Ob sie schwarz oder rot oder blond sind gefärbt, s ist egal, man wird doch gegerbt. ▼DANILO UND ZETA▲ Ja, das Studium der Weiber ist schwer, nimmt uns Männer verteufelt auch her. Niemals kennt doch an Seele und Leib man das Weib, Weib. Weib, Weib, Weib! ▼DIE ANDEREN▲ Weiber, Weiber, Weiber, Weiber, Weiber! (Alle ausser Danilo ab . Hanna tritt auf.) ▼HANNA▲ Graf Danilo! - Mein tapferer Reitersmann! Wenn Sie mich auch nicht lieben… ▼DANILO▲ Das is total ausgeschlossen! ▼HANNA▲ …dann werden Sie mir ehrlich raten, ob ich jenen Menschen heiraten soll, den ich immer schon haben wollte! ▼DANILO▲ Haben wollte…? Heiraten Sie doch was, wie, wo und womit Sie wollen! ▼HANNA▲ Sie sind ja eifersüchtig! ▼DANILO▲ Jawohl! Aber nicht auf Sie, auf alle Frauen, die mit Männern so herumtändeln… ▼HANNA▲ Acha, ja? Nr. 10 Spielszene und Tanzduett (Danilo kämpft mit sich, will sie ansprechen, wendet sich aber ab und geht in Richtung Pavillon.) ▼HANNA▲ So, wie die Dinge sich entwickeln, werde ich doch einen Pariser heiraten. ▼DANILO▲ Armes Vaterland! ▼HANNA▲ Aber bevor ich wieder heirate, möchte ich wenigstens einmal das wahre Nachtleben in dieser Stadt kennenlernen. Wo amüsiert man sich besten? ▼DANILO▲ Amüsieren kann man sich auf dem Ball der pontevedrinischen Gesandtschaft! ▼HANNA▲ Mir steht der Sinn nach anderen Vergnügen! ▼DANILO▲ Mir auch, aber die heimatlichen Tänze haben auch ihren Reiz… Madame… Un kolo, la danse de notre patrie. Allez! (Sie tanzen den Kolo.) ▼HANNA▲ Ach!… Sehen Sie, jetzt würde ich zu meinem Mann sagen lieber Da… ▼DANILO▲ …nilo? ▼HANNA▲ Go…bert. ▼DANILO▲ Scheußlicher Name! ▼HANNA▲ Deswegen bin ich nicht in Paris. Führ mich woanders hin! ▼DANILO▲ Er führt sie zu Maxim, dort ist er sehr intim … Dort tanzen nur die entzückendsten, zweifelhaftesten, verruchtesten Mädchen. Und würden Sie in den Saal Sala de Baile entráis alguna dirá Ay, una nueva Griseta! La música se convierte en un dulce vals juguetón, con la que uno con su ritmo de tres por all seiner Tugend vergißt. (Sie tanzen.) ▼HANNA▲ Bei dieser Musik könnte man das letzte Viertel auch noch vergessen… Das ist sehr gefährlich… (Beide tanzen summend ab. Valencienne und Camille treten auf.) ▼VALENCIENNE▲ Nein, nein, nein! ▼CAMILLE▲ Geben Sie mir wenigstens ein Andenken, Valencienne! ▼VALENCIENNE▲ Meinen Fächer? Nur diesem Satz muß ich noch fertig schreiben! Ich bin eine anständige… Frau… ▼CAMILLE▲ Jetzt hab ich es auch noch schriflich! Nr. 11 Duett und Romanze ▼VALENCIENNE▲ Mein Freund, Vernunft! ▼CAMILLE▲ Wie Sie mich quälen! ▼VALENCIENNE▲ Ich will s! Sie müssen sich vermählen! Sie müssen heute noch mit Hanna sprechen! ▼CAMILLE▲ Nun gut, ich tu s… doch wird das Herz mir brechen! ▼VALENCIENNE▲ Oh glauben Sie, es fällt mir schwer, auf Ihre Liebe zu verzichten, doch muß ich mich, so will s die Ehr , streng nach der guten Sitte richten! ▼CAMILLE▲ Soll ich für immer dich verlieren? ▼VALENCIENNE▲ Sie wollen mich doch nicht kompromittieren? ▼CAMILLE▲ Das will ich nicht! Das darf ich nicht! ▼VALENCIENNE▲ (drückt seinen Kopf an ihre Wange) So ist es recht, so hab ich dich lieb. ▼CAMILLE▲ Ich muß dich küssen! ▼VALENCIENNE▲ (wehrt ihn ab) Sie machen mich böse! ▼CAMILLE▲ Vergib! Vergib, mein Lieb! Wie eine Rosenknospe im Maienlicht erblüht, so ist in meinem Herzen die Liebe aufgeglüht! Das war ein selig Keimen, von dem ich nichts geahnt, ein wundersames Träumen, das mich ans Glück gemahnt! Und nun das Glück gekommen, soll s wieder, wieder fort? Das Maienlicht verglommen? Die Knospe, sie verdorrt? Ein jauchzend, jubelnd Singen in meiner Seele schallt Es wird dich mir erringen der Liebe Allgewalt. ▼VALENCIENNE▲ (streckt dir Arme nach ihm aus) O Camille! ▼CAMILLE▲ Valencienne! (will sie umarmen) ▼VALENCIENNE▲ Nein, sachte, sacht! Du hast mich um den Verstand gebracht! ▼CAMILLE▲ Zum Abschied, du Süße, einen letzten Kuß! ▼VALENCIENNE▲ Doch nicht hier! ▼CAMILLE▲ Sieh dort den kleinen Pavillon, er kann höchst diskret, verschwiegen sein! Oh dieser kleine Pavillon plaudert nicht ein Wörtohen aus… oh nein! Dunkel uns umfängt! Nimm, was Liebe uns schenkt! Komm in den kleinen Pavillon, komm zum süßen Rendezvous, oh du! ▼VALENCIENNE▲ Ich seh schon… ich werd hineingehen müssen! ▼CAMILLE▲ Komm in den kleinen Pavillon, laß zum letztenmal dich küssen, ach! ▼VALENCIENNE▲ Ist er verschwiegen? Mir wird ganz schwach! ▼CAMILLE, VALENCIENNE▲ Dunkel uns umfängt! Nimm, was Liebe uns schenkt! Dort in dem dunklen Pavillon strahlt uns hell der süßen Liebe Lohn! (Wie sie in den Pavillon verschwinden, kommt Njegus,der ihnen nachschauf. Kurz darauf Zeta.) ▼NJEGUS▲ Ah, die Baronin und Herr Rosillon zusammen im Pavillon…! ▼ZETA▲ Njegus! ▼NJEGUS▲ O weh, der Herr Baron! (stellt sich wie schützend vor die Tür.) ▼ZETA▲ Nun, Njegus… es ist schon acht Uhr loco, und der Graf is wieder nicht da! Also, öffnen Sie den Pavillon und drehen Sie das elektrische Licht auf! ▼NJEGUS▲ Exzellenz - Exzellenz - mit Verlaub… ▼ZETA▲ Was ist los? ▼NJEGUS▲ Exzellenz! Es geht nicht. Es ist wer drinnen Rosillon mit einer Dame! ▼ZETA▲ Einer verheirateten? Jetzt haben wir sie! Der Pavillon hat rückwärts noch eine Tür, sperren Sie die sofort ab! ▼NJEGUS▲ Sehr wohl! (begibt sich hinter den Pavillon) Erst diese Dame herauslassen, dann eine una (Danilo tritt auf.) ▼DANILO▲ Excellenz, acht Uhr loco. ▼ZETA▲ Ach, lieber Graf! Die Dame Rosillons ist entdeckt! ▼DANILO▲ Entdeckt? Wer ist sie? ▼ZETA▲ Ich werde durchs Schlüsselloch sehen! ▼DANILO▲ Exzellenz, das ist nicht sehr fein! ▼ZETA▲ Aber praktisch! (Während Zeta durchs Schlüsselloch schaut, erscheint Njegus hinten am Pavillon. Er winkt nach rechts. Hanna kommt und flüstert mit ihm. Beide verschwinden hinter dem Pavillon.) ▼DANILO▲ Nun? ▼ZETA▲ Das ist ja! Nein! Doch! Meine Frau! (Valencienne tritt rückwärts aus dem Pavillon und schleicht mit Njegus davon.) Aufgemacht! Aufgemacht! ▼DANILO▲ Ha! Ha! ▼ZETA▲ Ha! Ha! ▼HANNA▲ Wir fragen, was man von uns will! ▼DANILO▲ Ha! Hanna und Camille! ▼ZETA▲ War ich denn blind? Ich seh genau… ▼DANILO▲ Ha! Hanna und Camille! Mein ganzer Geist steht still. Jetzt wird die Sache etwas flau! ▼ZETA▲ Wo ist denn meine Frau? (Valencienne kommt harmlos von links, hinter ihr Njegus.) ▼VALENCIENNE▲ Du wünschest? ▼ZETA▲ Ich bin stumm und starr! ▼VALENCIENNE▲ Was ist gescheh n? So sprich doch klar! ▼DANILO▲ Ha! Hanna und Camille! ▼CAMILLE▲ (zu Danilo) So sei doch endlich still! ▼ZETA▲ Ich sah dort eine Dame kurz zuvor. Ich guckte schnell durchs Schlüsselloch… ▼HANNA▲ Das war gerade nicht sehr fein! ▼DANILO▲ Aber praktisch doch! ▼ZETA▲ Ich hört und traute meinen Ohren nicht… (zu Camille) Wie dieser Herr da ihr Liebe schwor! ▼HANNA▲ Die Dame, die war ich! ▼DANILO▲ (zu Hanna) Ha! Hanna! ▼ZETA▲ Ich hätt geschworen es wär meine Frau! ▼HANNA▲ Mein lieber Camille, gesteh n Sie s nur ein! ▼VALENCIENNE▲ Oh, dies zu hören, ist Rettung und Pein! ▼CAMILLE▲ Ach, dies zu sagen ist Rettung und Pein! ▼DANILO▲ Mich packt die Eifersucht, fast könnte ich schrei n! ▼ZETA▲ Ich kann s nicht glauben, oh nein, oh nein! ▼NJEGUS▲ Das arrangierte ich… ganz schlau und ganz fein! ▼HANNA▲ Und war der Baron so indiskret, zu lauschen und spähen beim Schlüsselloch, (zu Camille) so sagen Sie hier, was drinnen Sie mir gestanden, ich bitte, so sagen Sie s doch! (Valencienne erschrickt, blickt eifersüchtig auf Camille. Hanna wechselt einen Blick mit Valencienne, die auf sie zukommt, und spricht mit ihr.Valencienne lächtelt verstehend.) ▼CAMILLE▲ Ich… soll es sagen? ▼DANILO▲ (für sich) Und ich soll s ertragen? ▼CAMILLE▲ (zu Zeta) Nun, Exzellenz, da ich… nicht anders kann - was ich drin sagte - so hören Sie s an ▼ZETA▲ Jetzt bin ich doch neugierig, was er mir sagen wird. ▼CAMILLE▲ Wie eine Rosenknospe im Maienlicht erblüht, so ist in meinem Herzen die Liebe aufgeglüht! Das war ein selig Keimen, von dem ich nichts geahnt, ein wundersames Träumen, das mich… ans Glück gemahnt! Und nun das Glück gekommen, soll s wieder, wieder fort? Das Maienlicht verglommen? Die Knospe, sie verdorrt? Ein jauchzend, jubelnd Singen in meiner Seele schallt Es wird dich mir erringen der Liebe Allgewalt. ▼HANNA▲ Er glaubt ihm wirklich… Wort für Wort. Und sein Verdacht, er ist schon fort! Ah, lieber Graf, und du bleibst ganz kalt? Was wetten wir, du redest bald! ▼VALENCIENNE▲ Ich… fasse nicht ein einzig Wort! Ja, will er wirklich… von mir fort? Sein Liebeslied ist kaum noch verhallt, Er singt s vor ihr, wo mir allein dies Lied doch galt! Ist sie dahin so rasch, der Liebe Allgewalt? ▼DANILO▲ Ich… höre wie verschwommen, fasse auch nicht ein Wort! Sie hat sich schön benommen! Mir ist s nicht vergönnt, sie zu erringen! Doch mich läßt s nicht kalt! Will mich… zur Ruhe zwingen, ich gehe, und das bald! ▼ZETA▲ Der Wahn ist mir nun ganz benommen. Zu ihr ist er gewiß gekommen, ich glaub ihm Wort für Wort, s war meine Frau nicht dort! Wenn s meine Frau so triebe, macht ich ein Ende bald! Bei solchen Dingen bleib ein andrer kalt! (Die Gesellschaft tritt im Hintergrund auf.) ▼HANNA▲ Nun wissen Sie, meine Herrschaften, was sich im dunklen Pavillon zugetragen hat. Es gibt kein Zurück! (sieht Danilo verstohlen an) Jetzt kommt der Haupttrumpf! (zur Gesellschaft) Den Herrschaften hab ich was zu erzählen… ▼CHOR▲ Nun was? Nun was? ▼HANNA▲ (sieht Danilo durchbohrend an) Daß als Verlobte sich empfehlen Herr Rosillon. ▼CAMILLE▲ Was? Ich? ▼VALENCIENNE▲ O Gott! ▼DANILO▲ Ach, schön! ▼ZETA▲ Wie? Was? ▼HANNA▲ Und meine Wenigkeit! ▼CHOR▲ Ah, welche Neuigkeit! ▼VALENCIENNE▲ Bin starr! ▼CAMILLE▲ Bin starr! ▼DANILO▲ Bin starr! ▼ZETA▲ Bin starr! ▼HANNA▲ (auf Danilo blickend) Die Wirkung ist ganz wunderbar! ▼CHOR▲ Wir gratulieren! (Alle treten ein bißchen zurúck und scheinen die Verlobung besprechen.) ▼DANILO▲ Oh, ihr verfluchten Millionen! ▼ZETA▲ Oh, ihr verlor nen Millionen! ▼CAMILLE▲ (leise zu Hanna) Das geht doch nicht! Da muß ich protestier n! ▼HANNA▲ (leise zu Camille) Dann werden Sie die Baronin blamieren! ▼ZETA▲ (zu Hanna) Sie wollen wirklich? ▼VALENCIENNE▲ (zu Camille) Wirklich…, wollen Sie? ▼HANNA▲ Warum denn nicht? ▼ZETA▲ Ich bin dagegen, und der Graf… ▼HANNA▲ (zu Danilo) Sie euch? ▼DANILO▲ Oh nein! Warum soll ich… dagegen sein? Ich… gebe Ihnen meinen Segen! Ich meine nur… ▼HANNA▲ Was meinen Sie? ▼DANILO▲ Verlieb dich oft, verlob dich selten, heirate nie! Die Ehe ist für mich… privat, ich rede nur als Diplomat, wahrhaftig nur ein Standpunkt, der längst überwunden. Ein Zweibund sollte stets sie sein, doch bald stellt sich ein Dreibund ein, der zählt oft bloß nach schwachen Stunden! Vom europäischen Gleichgewicht, wenn einer sich verehelicht, von dem ist bald nichts mehr zu spüren. Der Grund liegt meistens nur darin Es gibt Madam zu sehr sich… hin, der Politik der offnen Türen! ▼HANNA▲ Das ist doch unverschämt! ▼DANILO▲ Jawohl, ich schiId re nicht zu stark, s ist etwas faul im Staate Dänemark! (Hanna eilt nach hinten und kommt während der folgenden Einleitung cancanierend mach vorn.) ▼HANNA▲ Ein flotter Ehestend soll s sein ganz nach… Pariser Art! Er sagt "Madame", ich sag "Monsieur"! Ganz nach Pariser Art! Wir lieben uns, wie sich s versteht, ganz nach Pariser Art! Wo jeder seine Wege geht Ganz nach Pariser Art! Das hat Rrrrass so, tral-la-la-la-la-la! Macht mir Spaß so, tral-la-la-la-la-la! Und sollt die Ehe anders sein, denn spring ich nicht hi… ,nein, oh nein, oh nein, nein, nein, nein. (Sie travesiert cancanierend mit Valencienne und wieder zurück. Die anderen fallen in den Tanz ein.) ▼SYLVANE, OLGA, PRASKOWIA, CAMILLE, ZETA, BODGANOWITSCH, KROMOW, PRITSCHITSCH, DAMEN UND HERREN▲ Des hat Rrrrasss so tral-la-la-la-la! Macht ihr Spaß so, tral-la-la-la-la! Und sollt die Ehe anders sein, denn springt sie nicht hinein! oh nein, oh… nein, ▼HANNA UND VALENCIENNE▲ La, la la, la! Nein. Dann spring ich/springt sie nicht hinein! Nein! ▼VALENCIENNE▲ Ja, dieser Ehestend wird flott! ▼HANNA▲ Ganz nach… Pariser Art! ▼VALENCIENNE▲ (mit Blick auf Camille) Der Mann zieht hü, die Frau zieht hoff! ▼HANNA▲ Ganz nach Pariser Art! ▼VALENCIENNE▲ Und keiner macht sich was daraus! ▼HANNA▲ Ganz nach Pariser Art! ▼VALENCIENNE▲ (zu Hanna) Sie seh n ganz scheidüngsfähig aus! ▼HANNA▲ Ganz nach Pariser Art! Valencienne und Hanna Das hat Rrrrass so, tral-la-la-la-la-la! Macht mir Spaß so, tral-la-la-la-la-la! ▼SYLVANE, OLGA, PRASKOWIA, CAMILLE, ZETA, BODGANOWITSCH, KROMOW, PRITSCHITSCH, DAMEN UND HERREN▲ Das hat Rrrrass so, tral-la-la-la-la-la! Macht mir Spaß so, tral-la-la-la-la-la! (Alle, außer Danilo, tanzen.) ▼DANILO▲ (für sich) In mir tobt es, in mir bebt es! In mir zuckt es, in mir juckt es! Halt s nicht aus! Es muß heraus! (Man hört auf zu tanzen.) Aber nicht so wutentbrannt! Aber nicht so wutentbrannt! Ruhig, ruhig mit Verstand! (zu Hanna) Zu der Vermählung, schöne Frau, gestatten Sie eine Erzählung. (Valencienne geht zu Camille. Alle ziehen sich ganz zurück, so daß Hanna und Danilo total exponiert sind.) ▼HANNA▲ Gewiß, des ist ja interessant! Seh n Sie mich… an, ich bin schon sehr gespannt! Also bitte! ▼DANILO▲ Also bitte! Es waren zwei Königskinder… ich glaube, sie hatten sich lieb. Sie konnten zusammen nicht kommen, wie dies einst ein Dichter beschrieb! Der Prinz, der blieb aber verschlossen, er hatte dafür seinen Grund. Das hat die Prinzessin verdrossen, warum er nicht auftat den Mund. Da hat nun die Dame Prinzessin getrieben ein grausames Spiel, sie gab ihre Hand einem and ren. und das war dem Prinzen zu viel. Du gnädige Dame Prinzessin, du tatest daran gar nicht recht, du bist auch nicht besser wie andere, vom schwachen, koketten Geschlecht! Doch glaubst du, dass ich mich drob kränke? Haha! Da täuschest du dich…! Im Traume ich nicht daran denke! - Das sagte der Prinz, und nicht ich! - Und weiter da sagte der Prinz noch (deutet auf Camille) Da nimm ihn, der sei dir vergönnt! Drauf ist er von dannen gegangen - und das tu ich auch…, Kompliment! (will ab) ▼HANNA▲ Wohin denn, Graf, wohin? ▼DANILO▲ Wohin ich…? Dort, wo ich… zu Hause bin! (mit beissender Ironie) Jetzt geh ich zu Maxim, dort bin ich sehr intim, ich duze alle Damen, ruf sie beim Kosenamen Lolo, Dodo, Jou-jou, Clo-clo, Margot, Frou-frou, sie lassen mich vergessen, was ich so bang empfand! (ab) ▼HANNA▲ Allein liebt er mich…, nur allein! Jetzt geht er in die Falle und… Das hat Rrrrass so, tral-la-la-la-la-la! Macht mir Spaß so, tral-la-la-la-la-la! usw. ▼HANNA UND VALENCIENNE▲ (tanzend) La, la la, la, la! ▼SYLVANE, OLGA, PRASKOWIA, CAMILLE, ZETA, BOGDANOWITSCH, KROMOW, PRITSCHITSCH, DAMEN UND HERREN▲ (tanzend) Das hat Rrrrasss, usw. Zweiter Akt Im Garten des Palais des Hanna Glawari. Tag. Im Mittelpunkt ein nicht zu großer Pavillon. Originelle elektrische Glühkörper. Montenegrinische Embleme, Fahnen, Wappen, etc; rechts und links Gartentischchen mit Strohmöbeln. Beim Pavillon rechts und linkts ein Sessel. (Zeta, Njegus, beide in montenegrinischer Tracht, Cascada, in Uniform französischen Husarenoffiziers, St. Brioche, Uniform eines französischen Infanterieoffiziers, Bodganowitsch, Pritschitsch, Valencienne, alle diese in montenegrinischer Tracht. Damen und Herren, zum Teil, die Tänzer und Tänzerinen, in montenegrinischer Tracht, zum Teil in eleganter Sommertoilette mit Hütten; Guslaren in montenegrisnicher Tracht. Alle, mit Ausnahme der Guslaren, Tänzer und Tänzerinen, treten während der Polonaise zwanglos auf und plazieren sich.) Nr. 7 Introduktion, Tanz und Vilja-Lied HANNA Ich bitte, hier jetzt zu verweilen, wo allsogleich nach heimatlichem Brauch das Fest des Fürsten so begangen wird, als ob man in Letinje wär daheim. (Guslaren treten spielend auf, gleich darauf ihnen die montenegrinischen Tänzerinnen und Tänzer, die den Kolo tanzen.) CHOR Ah! Mi velimo dase dase veslimo, Heiaho! Mi velimo dase dase Heieho! Laßt uns jauchzen und laßt uns singen, hei! Laßt uns tanzenc und laßt uns springen, hei! Laßt uns tanzen und laßt uns springen! Mi velimo dase veslimo! Hei! HANNA Nun laßt uns aber, wie daheim, jetzt singen unsern Ringelreim von einer Fee, die - wie bekennt - daheim die Vilja wird genannt. Es lebt eine Vilja, eis Waldmägdelein, ein Jäger erschaut sie im Felsengestein! Dem Burschen, dem wurde so eigen zu Sinn, er schaute und schaut auf das Waldmägdlein hin. Und ein nie gekannter Schauer, faßt den jungen Jägersmann; sehnsuchtsvoll ling er still zu seufzen an! Vilja, oh Vilja, du Waldmägdelein, faß mich und laß mich dein Trautliebster sein. Vilja, oh Vilja, was tust du mir an? Bang fleht ein liebkranker Mann. CHOR Vilja, oh Vilja, du Waldmägdelein, faß mich und laß mich dein Trautliebster sein. HANNA Vilja, oh Vilja, was tust du mir an? Bang fleht ein lietbkranker Mann. Das Waldmägdelein streckte die Hand nach ihm aus, und zog ihn hinein in ihr felsiges Haus; dem Burschen die Sinne vergangen fest sind, so liebt und so küßt gar kein irdisches Kind. Als sie sich dann satt geküßt, verschwand sie zu derselben Frist! Einmal noch hat der Arme sie gegrüßt Vilja, oh Vilja, du Waldmägdelein, faß mich und laß mich dein Trautliebster sein. Vilja, oh Vilja, was tust du mir an? Bang fleht ein liebkranker Mann! CHOR Vilja, oh Vilja, du Waldmägdelein. faß mich und laß mich dein Trautliebster sein. HANNA Vilja, oh Vilja, was tust du mir an? Bang fleht ein liebkranker Mann! CHOR Im Liebesbann! Mi velimo dase dase veslimo, Mi velimo dase dase veslimo. Laßt uns jauchzen und laßt uns singen! Laßt uns tanzen und laßt uns springen! Mi velimo dase veslimo! Hei! (Die Tänzerinnen und Tänzer gehen mit den Guslaren tanzend ab. Die Gesellschaft folgt Zeta, Hanna und Njegus bleiben.) ZETA Gospodina, dieses vaterländische Fest könnte nicht vaterländischer sein! HANNA Danke, Exzellenz! Aber ich werde heute auch noch unverfälscht Pariserisches bieten. Nach dem Diner gibt s ein Grisetten-Cabaret! Eine spezielle Überraschung für den Grafen Danilo! ZETA Njegus! NJEGUS Exzellenz! ZETA Holen Sie sofort den Grafen herüber, Befehl vom Vaterland! NJEGUS Sehr wohl! ZETA Sie interessiert sich für den Grafen! Mein Plan wird gelingen! (Danilo tritt auf.) DANILO Ja, Exzellenz, da bin ich. ZETA (im Abgehen) Immer zu spät… HANNA O, Graf Danilo, ich versuche, Ihnen auf Schritt und Tritt zu folgen, und Sie weichen mir im Galopp aus. Warum? DANILO Das ist eine Kriegslist! Ich bin Kavallerist! HANNA Ach, ja, Sie sind ein Reitersmann und vollen nicht kapitulieren… Nr. 8 Duett HANNA Heia, Mädel, aufgeschaut, guck, die schmucken Reiter! Nimmt dich einer wohl zur Braut, oder sprengt er weiter? Heia, Mädel, laß ihn nicht, kann als Mann dir taugen! Guck ihm keck nur ins Gesicht, blitz mit deinen Augen! DANILO Mädel schaut und Mädel guckt, daß es ihm im Herzen zuckt. HANNA Mädel zeigt, trotzdem sie schweigt, daß sie sich in Lieb ihm neigt! Dummer, dummer Reitersmann, der mich nicht verstehen kann! Dummer, dummer Reiter, reitet, reitet weiter! Dummer, dummer Reitersmann! Hoplahop und hoplaho! Hoplahop und hoplaho! Dummer, dummer Reiter, reitet, reitet weiter! Dummer, dummer Reitersmann! Heia, Reiter kehrt zurück, hopp, sein Pferdchen tänzelt! Wie er jetzt mit seinem Blick, bittet und schermenzelt! Mädel kümmert sich nicht drum, hüptt und summt ein Tänzchen Reiter, du warst gar zu dumm, doch ich bin kein Gänschen! DANILO Reiter guckt und Reiter lacht, willst du nicht, dann gute Nacht! Mädel, Mädel meiner Wahl, ich komm nicht ein zweites Mal! HANNA Dummer, dummer Reitersmans, der mich nicht verstehnn kann! Dummer, dummer Reiter, reitet, reitet weiter! Dummer, dummer Reitersmann! DANILO Kluger, kluger Reiter, reitet, reitet weiter! Kluger, kluger Reitersmann! HANNA, DANILO Hoplahop und hoplaho! Hoplahop und hoplaho! HANNA Dummer, dummer Reiter, reitet, reitet weiter! Dummer, dummer Reitersmann! (Danilo geht salutierend ab. Hanna will ihm nach, bleibt dann aber stehen.) HANNA Dummer, dummer Reiter, reitet, reitet weiter! Dummer, dummer Reitersmann! (Hanna geht ab, und Danilo kommt zurück. Cascada und St. Brioche treten auf, danach Kromow und Pritschitsch, zum Schluß Zeta und Bodganovitch.) ST. BRIOCHE Wir werden uns noch schlagen um die Witwe! CASCADA Ich bin dazu bereit. DANILO Aber meine Herren, um Weiber sollte man sich nich streiten… ZETA Meine Herren! Kommen Sie - kommen Sie punkt acht Uhr in unseren Pavillon, da wollen wir uns beraten. NJEGUS Wie Euzellenz befehlen! Punkt acht Uhr loco. ZETA Graf! Grat Danilowitsch! Worüber wird hier eigentlich gestritten? DANILO Exzellenz? Wie man sich verhält, wenn einem die Frau untreu wird. ZETA Darüber brauche ich, Gott sei Dank, nicht nachzudenken. DANILO, ST. BRIOCHE UND CASCADA Gott sei Dank! Nr. 9 Marsch-Septett (Danilo, Zeta, St. Brioche, Cascada, Kromow, Bogdanowitsch, Pritschitsch) DANILO Wie de Weiber… ALLE Wie die Weiber? DANILO Man behandelt? ALLE Hürt ihn an! DANILO Eine so, die andre anders, da gibt s keinen Feldzugsplan! ZETA Daß die Weiber… ALLE Daß die Weiber? ZETA Treu uns bleiben - ALLE Also wie? ZETA UND DANILO Das hat man noch nicht ergründet! Da gibt s keine Theorie! ALLE Da gibt s keine Theorie! DANILO Der einen macht man Komplimente… ALLE So und so und so und so! ZETA Und schmeichelt, streichell ohne Ende… ALLE So und so und so und so! ST. BRIOCHE Der andern muß man imponieren… ALLE So und so und so und so! CASCADA Man darf sie auch sogar sekieren… ALLE So und so und so und so! DANILO Die dritte, die will Zärtlichkeiten… ALLE So und so und so und so! ZETA Die vierte, die will zanken, streiten… ALLE So und so und so und so! CASCADA Die füntte, will nur tanzen, lachen… ALLE So und so und so und so! DANILO, ZETA, ST. BRIOCHE UND CASCADA Dann wollen sie auch and re Sachen! ALLE So und so und so und so! DANILO UND ZETA Ja, das Studium der Weiber ist schwer… ST. BRIOCHE, CASCADA, KROMOW, BOGDANOWITSCH, PRITSCHISCH Ach die Weiber, diese Weiber! DANILO UND ZETA Nimmt uns Männer vetteufelt auch her! Niemals kennt doch an Seele und Leib man das Weib - ALLE Weib, Weib, Weib, Weib! DANILO UND ZETA Mädchen zart, Gretchenart, blondes Haar… ST. BRIOCHE, CASCADA, KROMOW, BOGDANOWITSCH, PRITSCHISCH Ach die Weiber, diese Weiber! DANILO UND ZETA Mit dem treuesten Blauängleinpaar, ob sie schwarz oder rot oder blond sind gefärbt, s ist egal, man wird doch gegerbt. ALLE Weiber, Weiber, Weiber, Weiber, ja! Weiber, Weiber, Weiber, Weiber, ach! Ja, das Studium der Weiber ist schwer, nimmt uns Männer verteufelt auch her! Niemals kennt doch an Seele und Leib man das Weib - Weib, Weib, Weib, Weib! Mädchen zart, Gretchenart, blondes Haar, mit dem treuesten Blauäugleinpaar! Ob sie schwarz oder rot oder blond sind gefärbt, s ist egal, man wird doch gegerbt. DANILO UND ZETA Ja, das Studium der Weiber ist schwer, nimmt uns Männer verteufelt auch her. Niemals kennt doch an Seele und Leib man das Weib, Weib. Weib, Weib, Weib! DIE ANDEREN Weiber, Weiber, Weiber, Weiber, Weiber! (Alle ausser Danilo ab . Hanna tritt auf.) HANNA Graf Danilo! - Mein tapferer Reitersmann! Wenn Sie mich auch nicht lieben… DANILO Das is total ausgeschlossen! HANNA …dann werden Sie mir ehrlich raten, ob ich jenen Menschen heiraten soll, den ich immer schon haben wollte! DANILO Haben wollte…? Heiraten Sie doch was, wie, wo und womit Sie wollen! HANNA Sie sind ja eifersüchtig! DANILO Jawohl! Aber nicht auf Sie, auf alle Frauen, die mit Männern so herumtändeln… HANNA Acha, ja? Nr. 10 Spielszene und Tanzduett (Danilo kämpft mit sich, will sie ansprechen, wendet sich aber ab und geht in Richtung Pavillon.) HANNA So, wie die Dinge sich entwickeln, werde ich doch einen Pariser heiraten. DANILO Armes Vaterland! HANNA Aber bevor ich wieder heirate, möchte ich wenigstens einmal das wahre Nachtleben in dieser Stadt kennenlernen. Wo amüsiert man sich besten? DANILO Amüsieren kann man sich auf dem Ball der pontevedrinischen Gesandtschaft! HANNA Mir steht der Sinn nach anderen Vergnügen! DANILO Mir auch, aber die heimatlichen Tänze haben auch ihren Reiz… Madame… Un kolo, la danse de notre patrie. Allez! (Sie tanzen den Kolo.) HANNA Ach!… Sehen Sie, jetzt würde ich zu meinem Mann sagen lieber Da… DANILO …nilo? HANNA Go…bert. DANILO Scheußlicher Name! HANNA Deswegen bin ich nicht in Paris. Führ mich woanders hin! DANILO Er führt sie zu Maxim, dort ist er sehr intim … Dort tanzen nur die entzückendsten, zweifelhaftesten, verruchtesten Mädchen. Und würden Sie in den Saal Sala de Baile entráis alguna dirá Ay, una nueva Griseta! La música se convierte en un dulce vals juguetón, con la que uno con su ritmo de tres por all seiner Tugend vergißt. (Sie tanzen.) HANNA Bei dieser Musik könnte man das letzte Viertel auch noch vergessen… Das ist sehr gefährlich… (Beide tanzen summend ab. Valencienne und Camille treten auf.) VALENCIENNE Nein, nein, nein! CAMILLE Geben Sie mir wenigstens ein Andenken, Valencienne! VALENCIENNE Meinen Fächer? Nur diesem Satz muß ich noch fertig schreiben! Ich bin eine anständige… Frau… CAMILLE Jetzt hab ich es auch noch schriflich! Nr. 11 Duett und Romanze VALENCIENNE Mein Freund, Vernunft! CAMILLE Wie Sie mich quälen! VALENCIENNE Ich will s! Sie müssen sich vermählen! Sie müssen heute noch mit Hanna sprechen! CAMILLE Nun gut, ich tu s… doch wird das Herz mir brechen! VALENCIENNE Oh glauben Sie, es fällt mir schwer, auf Ihre Liebe zu verzichten, doch muß ich mich, so will s die Ehr , streng nach der guten Sitte richten! CAMILLE Soll ich für immer dich verlieren? VALENCIENNE Sie wollen mich doch nicht kompromittieren? CAMILLE Das will ich nicht! Das darf ich nicht! VALENCIENNE (drückt seinen Kopf an ihre Wange) So ist es recht, so hab ich dich lieb. CAMILLE Ich muß dich küssen! VALENCIENNE (wehrt ihn ab) Sie machen mich böse! CAMILLE Vergib! Vergib, mein Lieb! Wie eine Rosenknospe im Maienlicht erblüht, so ist in meinem Herzen die Liebe aufgeglüht! Das war ein selig Keimen, von dem ich nichts geahnt, ein wundersames Träumen, das mich ans Glück gemahnt! Und nun das Glück gekommen, soll s wieder, wieder fort? Das Maienlicht verglommen? Die Knospe, sie verdorrt? Ein jauchzend, jubelnd Singen in meiner Seele schallt Es wird dich mir erringen der Liebe Allgewalt. VALENCIENNE (streckt dir Arme nach ihm aus) O Camille! CAMILLE Valencienne! (will sie umarmen) VALENCIENNE Nein, sachte, sacht! Du hast mich um den Verstand gebracht! CAMILLE Zum Abschied, du Süße, einen letzten Kuß! VALENCIENNE Doch nicht hier! CAMILLE Sieh dort den kleinen Pavillon, er kann höchst diskret, verschwiegen sein! Oh dieser kleine Pavillon plaudert nicht ein Wörtohen aus… oh nein! Dunkel uns umfängt! Nimm, was Liebe uns schenkt! Komm in den kleinen Pavillon, komm zum süßen Rendezvous, oh du! VALENCIENNE Ich seh schon… ich werd hineingehen müssen! CAMILLE Komm in den kleinen Pavillon, laß zum letztenmal dich küssen, ach! VALENCIENNE Ist er verschwiegen? Mir wird ganz schwach! CAMILLE, VALENCIENNE Dunkel uns umfängt! Nimm, was Liebe uns schenkt! Dort in dem dunklen Pavillon strahlt uns hell der süßen Liebe Lohn! (Wie sie in den Pavillon verschwinden, kommt Njegus,der ihnen nachschauf. Kurz darauf Zeta.) NJEGUS Ah, die Baronin und Herr Rosillon zusammen im Pavillon…! ZETA Njegus! NJEGUS O weh, der Herr Baron! (stellt sich wie schützend vor die Tür.) ZETA Nun, Njegus… es ist schon acht Uhr loco, und der Graf is wieder nicht da! Also, öffnen Sie den Pavillon und drehen Sie das elektrische Licht auf! NJEGUS Exzellenz - Exzellenz - mit Verlaub… ZETA Was ist los? NJEGUS Exzellenz! Es geht nicht. Es ist wer drinnen Rosillon mit einer Dame! ZETA Einer verheirateten? Jetzt haben wir sie! Der Pavillon hat rückwärts noch eine Tür, sperren Sie die sofort ab! NJEGUS Sehr wohl! (begibt sich hinter den Pavillon) Erst diese Dame herauslassen, dann eine una (Danilo tritt auf.) DANILO Excellenz, acht Uhr loco. ZETA Ach, lieber Graf! Die Dame Rosillons ist entdeckt! DANILO Entdeckt? Wer ist sie? ZETA Ich werde durchs Schlüsselloch sehen! DANILO Exzellenz, das ist nicht sehr fein! ZETA Aber praktisch! (Während Zeta durchs Schlüsselloch schaut, erscheint Njegus hinten am Pavillon. Er winkt nach rechts. Hanna kommt und flüstert mit ihm. Beide verschwinden hinter dem Pavillon.) DANILO Nun? ZETA Das ist ja! Nein! Doch! Meine Frau! (Valencienne tritt rückwärts aus dem Pavillon und schleicht mit Njegus davon.) Aufgemacht! Aufgemacht! DANILO Ha! Ha! ZETA Ha! Ha! HANNA Wir fragen, was man von uns will! DANILO Ha! Hanna und Camille! ZETA War ich denn blind? Ich seh genau… DANILO Ha! Hanna und Camille! Mein ganzer Geist steht still. Jetzt wird die Sache etwas flau! ZETA Wo ist denn meine Frau? (Valencienne kommt harmlos von links, hinter ihr Njegus.) VALENCIENNE Du wünschest? ZETA Ich bin stumm und starr! VALENCIENNE Was ist gescheh n? So sprich doch klar! DANILO Ha! Hanna und Camille! CAMILLE (zu Danilo) So sei doch endlich still! ZETA Ich sah dort eine Dame kurz zuvor. Ich guckte schnell durchs Schlüsselloch… HANNA Das war gerade nicht sehr fein! DANILO Aber praktisch doch! ZETA Ich hört und traute meinen Ohren nicht… (zu Camille) Wie dieser Herr da ihr Liebe schwor! HANNA Die Dame, die war ich! DANILO (zu Hanna) Ha! Hanna! ZETA Ich hätt geschworen es wär meine Frau! HANNA Mein lieber Camille, gesteh n Sie s nur ein! VALENCIENNE Oh, dies zu hören, ist Rettung und Pein! CAMILLE Ach, dies zu sagen ist Rettung und Pein! DANILO Mich packt die Eifersucht, fast könnte ich schrei n! ZETA Ich kann s nicht glauben, oh nein, oh nein! NJEGUS Das arrangierte ich… ganz schlau und ganz fein! HANNA Und war der Baron so indiskret, zu lauschen und spähen beim Schlüsselloch, (zu Camille) so sagen Sie hier, was drinnen Sie mir gestanden, ich bitte, so sagen Sie s doch! (Valencienne erschrickt, blickt eifersüchtig auf Camille. Hanna wechselt einen Blick mit Valencienne, die auf sie zukommt, und spricht mit ihr.Valencienne lächtelt verstehend.) CAMILLE Ich… soll es sagen? DANILO (für sich) Und ich soll s ertragen? CAMILLE (zu Zeta) Nun, Exzellenz, da ich… nicht anders kann - was ich drin sagte - so hören Sie s an ZETA Jetzt bin ich doch neugierig, was er mir sagen wird. CAMILLE Wie eine Rosenknospe im Maienlicht erblüht, so ist in meinem Herzen die Liebe aufgeglüht! Das war ein selig Keimen, von dem ich nichts geahnt, ein wundersames Träumen, das mich… ans Glück gemahnt! Und nun das Glück gekommen, soll s wieder, wieder fort? Das Maienlicht verglommen? Die Knospe, sie verdorrt? Ein jauchzend, jubelnd Singen in meiner Seele schallt Es wird dich mir erringen der Liebe Allgewalt. HANNA Er glaubt ihm wirklich… Wort für Wort. Und sein Verdacht, er ist schon fort! Ah, lieber Graf, und du bleibst ganz kalt? Was wetten wir, du redest bald! VALENCIENNE Ich… fasse nicht ein einzig Wort! Ja, will er wirklich… von mir fort? Sein Liebeslied ist kaum noch verhallt, Er singt s vor ihr, wo mir allein dies Lied doch galt! Ist sie dahin so rasch, der Liebe Allgewalt? DANILO Ich… höre wie verschwommen, fasse auch nicht ein Wort! Sie hat sich schön benommen! Mir ist s nicht vergönnt, sie zu erringen! Doch mich läßt s nicht kalt! Will mich… zur Ruhe zwingen, ich gehe, und das bald! ZETA Der Wahn ist mir nun ganz benommen. Zu ihr ist er gewiß gekommen, ich glaub ihm Wort für Wort, s war meine Frau nicht dort! Wenn s meine Frau so triebe, macht ich ein Ende bald! Bei solchen Dingen bleib ein andrer kalt! (Die Gesellschaft tritt im Hintergrund auf.) HANNA Nun wissen Sie, meine Herrschaften, was sich im dunklen Pavillon zugetragen hat. Es gibt kein Zurück! (sieht Danilo verstohlen an) Jetzt kommt der Haupttrumpf! (zur Gesellschaft) Den Herrschaften hab ich was zu erzählen… CHOR Nun was? Nun was? HANNA (sieht Danilo durchbohrend an) Daß als Verlobte sich empfehlen Herr Rosillon. CAMILLE Was? Ich? VALENCIENNE O Gott! DANILO Ach, schön! ZETA Wie? Was? HANNA Und meine Wenigkeit! CHOR Ah, welche Neuigkeit! VALENCIENNE Bin starr! CAMILLE Bin starr! DANILO Bin starr! ZETA Bin starr! HANNA (auf Danilo blickend) Die Wirkung ist ganz wunderbar! CHOR Wir gratulieren! (Alle treten ein bißchen zurúck und scheinen die Verlobung besprechen.) DANILO Oh, ihr verfluchten Millionen! ZETA Oh, ihr verlor nen Millionen! CAMILLE (leise zu Hanna) Das geht doch nicht! Da muß ich protestier n! HANNA (leise zu Camille) Dann werden Sie die Baronin blamieren! ZETA (zu Hanna) Sie wollen wirklich? VALENCIENNE (zu Camille) Wirklich…, wollen Sie? HANNA Warum denn nicht? ZETA Ich bin dagegen, und der Graf… HANNA (zu Danilo) Sie euch? DANILO Oh nein! Warum soll ich… dagegen sein? Ich… gebe Ihnen meinen Segen! Ich meine nur… HANNA Was meinen Sie? DANILO Verlieb dich oft, verlob dich selten, heirate nie! Die Ehe ist für mich… privat, ich rede nur als Diplomat, wahrhaftig nur ein Standpunkt, der längst überwunden. Ein Zweibund sollte stets sie sein, doch bald stellt sich ein Dreibund ein, der zählt oft bloß nach schwachen Stunden! Vom europäischen Gleichgewicht, wenn einer sich verehelicht, von dem ist bald nichts mehr zu spüren. Der Grund liegt meistens nur darin Es gibt Madam zu sehr sich… hin, der Politik der offnen Türen! HANNA Das ist doch unverschämt! DANILO Jawohl, ich schiId re nicht zu stark, s ist etwas faul im Staate Dänemark! (Hanna eilt nach hinten und kommt während der folgenden Einleitung cancanierend mach vorn.) HANNA Ein flotter Ehestend soll s sein ganz nach… Pariser Art! Er sagt "Madame", ich sag "Monsieur"! Ganz nach Pariser Art! Wir lieben uns, wie sich s versteht, ganz nach Pariser Art! Wo jeder seine Wege geht Ganz nach Pariser Art! Das hat Rrrrass so, tral-la-la-la-la-la! Macht mir Spaß so, tral-la-la-la-la-la! Und sollt die Ehe anders sein, denn spring ich nicht hi… ,nein, oh nein, oh nein, nein, nein, nein. (Sie travesiert cancanierend mit Valencienne und wieder zurück. Die anderen fallen in den Tanz ein.) SYLVANE, OLGA, PRASKOWIA, CAMILLE, ZETA, BODGANOWITSCH, KROMOW, PRITSCHITSCH, DAMEN UND HERREN Des hat Rrrrasss so tral-la-la-la-la! Macht ihr Spaß so, tral-la-la-la-la! Und sollt die Ehe anders sein, denn springt sie nicht hinein! oh nein, oh… nein, HANNA UND VALENCIENNE La, la la, la! Nein. Dann spring ich/springt sie nicht hinein! Nein! VALENCIENNE Ja, dieser Ehestend wird flott! HANNA Ganz nach… Pariser Art! VALENCIENNE (mit Blick auf Camille) Der Mann zieht hü, die Frau zieht hoff! HANNA Ganz nach Pariser Art! VALENCIENNE Und keiner macht sich was daraus! HANNA Ganz nach Pariser Art! VALENCIENNE (zu Hanna) Sie seh n ganz scheidüngsfähig aus! HANNA Ganz nach Pariser Art! Valencienne und Hanna Das hat Rrrrass so, tral-la-la-la-la-la! Macht mir Spaß so, tral-la-la-la-la-la! SYLVANE, OLGA, PRASKOWIA, CAMILLE, ZETA, BODGANOWITSCH, KROMOW, PRITSCHITSCH, DAMEN UND HERREN Das hat Rrrrass so, tral-la-la-la-la-la! Macht mir Spaß so, tral-la-la-la-la-la! (Alle, außer Danilo, tanzen.) DANILO (für sich) In mir tobt es, in mir bebt es! In mir zuckt es, in mir juckt es! Halt s nicht aus! Es muß heraus! (Man hört auf zu tanzen.) Aber nicht so wutentbrannt! Aber nicht so wutentbrannt! Ruhig, ruhig mit Verstand! (zu Hanna) Zu der Vermählung, schöne Frau, gestatten Sie eine Erzählung. (Valencienne geht zu Camille. Alle ziehen sich ganz zurück, so daß Hanna und Danilo total exponiert sind.) HANNA Gewiß, des ist ja interessant! Seh n Sie mich… an, ich bin schon sehr gespannt! Also bitte! DANILO Also bitte! Es waren zwei Königskinder… ich glaube, sie hatten sich lieb. Sie konnten zusammen nicht kommen, wie dies einst ein Dichter beschrieb! Der Prinz, der blieb aber verschlossen, er hatte dafür seinen Grund. Das hat die Prinzessin verdrossen, warum er nicht auftat den Mund. Da hat nun die Dame Prinzessin getrieben ein grausames Spiel, sie gab ihre Hand einem and ren. und das war dem Prinzen zu viel. Du gnädige Dame Prinzessin, du tatest daran gar nicht recht, du bist auch nicht besser wie andere, vom schwachen, koketten Geschlecht! Doch glaubst du, dass ich mich drob kränke? Haha! Da täuschest du dich…! Im Traume ich nicht daran denke! - Das sagte der Prinz, und nicht ich! - Und weiter da sagte der Prinz noch (deutet auf Camille) Da nimm ihn, der sei dir vergönnt! Drauf ist er von dannen gegangen - und das tu ich auch…, Kompliment! (will ab) HANNA Wohin denn, Graf, wohin? DANILO Wohin ich…? Dort, wo ich… zu Hause bin! (mit beissender Ironie) Jetzt geh ich zu Maxim, dort bin ich sehr intim, ich duze alle Damen, ruf sie beim Kosenamen Lolo, Dodo, Jou-jou, Clo-clo, Margot, Frou-frou, sie lassen mich vergessen, was ich so bang empfand! (ab) HANNA Allein liebt er mich…, nur allein! Jetzt geht er in die Falle und… Das hat Rrrrass so, tral-la-la-la-la-la! Macht mir Spaß so, tral-la-la-la-la-la! usw. HANNA UND VALENCIENNE (tanzend) La, la la, la, la! SYLVANE, OLGA, PRASKOWIA, CAMILLE, ZETA, BOGDANOWITSCH, KROMOW, PRITSCHITSCH, DAMEN UND HERREN (tanzend) Das hat Rrrrasss, usw. Lehár,Franz/Die Lustige Witwe/III
https://w.atwiki.jp/oper/pages/2800.html
第1幕 (アイトラの宮殿の部屋。外に通じる出口は、後方の中央にではなく、右側にある。左側にテーブルがあり、二人分の食事がきちんと用意してある。王座のような椅子が二つ置かれている。中央の三脚椅子の上には‘全知の貝殻’がいる。右の壁側に玉座があり、アイトラが座っている。その前の低い腰掛に侍女がひとり座り、ハープを奏でている。外は夜。部屋は美しく灯りがともっている。) アイトラ (立ち上がり) 食事の用意はもうできて、 夜になってきているのに、 私の愛する人はどこにいるの? あの人は私をひとりぼっちにした。 私はあの人が来ないかと、ずっと待っているのにー 私は悲しみにくれています、あなたは、どこ? この若くて、不安でたまらない恋人を ああ、こんなに長く ひとりぼっちにしないで! 夜が深まってきています、 ポセイドンよ、あなたの恋人を 今日もまたひとりぼっちにしないで! どこにいるの、ポセイドン、 (優しく) どこにいるの? (いらいらして) いったいあの人はどこにいるの? 全知の貝殻 三羽の鳩が飛んでいます、 真珠のように輝いて 遥かかなたの海の上を。 鳩が貴女にポセイドンからの 挨拶を伝えます。 くうくう優しくささやいて 約束してくれます、 彼の愛を、 彼の誠を、 彼の憧れを、 いつも新たに! アイトラ この嘘つき!ある時は旅人、ある時はデルフォイのお告げ、今度は鳩! 全知の貝殻 彼の愛を、彼の誠を、 いつも新たに! アイトラ (激して) 回りくどい言い方をしないで答えて、ポセイドンはどこ? 全知の貝殻 (非常に厳かに) エチオピアに! アイトラ (怒って) エチオピアですって? 侍女 蓮汁の入った壜を取りに行ってきます。 アイトラ (悲しそうに) ああ、私は魔法使いなのに、もっと強い魔法使いにはまるで無力! 侍女 壜を取りに行ってきます! アイトラ いらない! 侍女 要ります! アイトラ いらない! 侍女 心が落ち着きます。 アイトラ いらない! 侍女 要ります! アイトラ いらない! 侍女 お飲みになれば、 体じゅうの痛みがなくなります! アイトラ いらない! 侍女 そうすれば 心の中のご不満もおさまります! アイトラ いらない! 侍女 (穏やかに非常にはっきりと) 半ば忘れると 優しい思い出になります。 心の中に 神のようなあの方が またおられるように感じられます。 (アイトラはテーブルに就く。無邪気な若い娘たちが爪先立ちで入って来て、彼女に仕える。) アイトラ 薬で気を紛らわすのはイヤ、気分転換するわ! 仲間がほしい! 嵐を引き起こし、船を座礁させる力が、 いったい何のために私にはあるのかしら! 全知の貝殻 あの男が立ち上がります。眠っていないのは、甲板にいるあの男だけ。 侍女 (頭を振りながら) “あの男が立ち上がります!”ですって。 貝殻さんは大勢の人が眠っている船を見ているのです。 全知の貝殻 その男は眠っている一人を起こしー 侍女 “眠っている一人を起こし” 全知の貝殻 その手に舵を渡しー 侍女 “その手に舵を渡し” 全知の貝殻 自分は船室に降りて行きます。 侍女 “自分は船室に降りて行きます。” アイトラ (食事を止めて) 誰のことを話しているの? 侍女 貝殻さんは大勢の人が眠っている船を見ているのです。 全知の貝殻 今、その男は船室にいます。眠っている女が体を動かします。その女は世界一の美女です! アイトラ なぜすぐに世界一の美女だと? 誰が決めるの? 全知の貝殻 男は身を屈め、彼女にキスしようとします! アイトラ 美しい女なら、いいわ! 侍女 船の上の男は、自分の妻である眠れる美女に、キスしようとしています。 アイトラ それで全部? 全知の貝殻 いいえ! 男が今、取りに行ったのはー アイトラ (あまり興味なさそうに) 男は何を取りに行ったの? 全知の貝殻 男は左手に布をつかみー 侍女 “布を” 全知の貝殻 それを女の顔の上に広げー 侍女 “女の顔の上に広げ” 全知の貝殻 それから右手に短剣を持ちー彼女を殺すつもりです。 侍女 彼は左手に布をつかみー 全知の貝殻 アイトラ様、助けてあげて! 男が妻を殺します! 侍女 アイトラ様、助けてあげて、船の男が妻を殺します! アイトラ (跳びあがって) どうしろって? 私に何をしろって? あの人たちはいったい誰なの? 全知の貝殻 ヘレナです。トロイアのヘレナ。そして男はメネラス。 早く!男が忍び寄る。 布で彼女の顔を覆えば、彼女はお終いです。 侍女 早く! 男が忍び寄る。もうすぐ彼女はお終いです! アイトラ 嵐よ、荒れ狂え! 稲妻のごとく飛べ! あの船めがけて! 何が見える? 全知の貝殻 嵐が船を捕えた! 船を捕えた! 船を捕えた! 帆が裂ける! 眠っている者たちは上へ下へよろめく。 ああ、難破する。 侍女 難破する! アイトラ そしてあの女は? あの男は? 男は、あの悪魔は女を殺したの? 全知の貝殻 二人は泳いでいる。あそこー男が女を抱えて。海に静まるようお命じを。二人とも助けてあげて! アイトラ 誰が誰を抱えているって? 波よ、静まれ! 全知の貝殻 メネラスが腕にヘレナを抱えています! 砕け散る波が彼に場所をあけ、彼は懸命に陸に向かいます。 アイトラ 嵐よ、私の命令に従え! 静かに! ーあの人達に道を示すように、松明を。 (侍女が松明を持って出て行く。嵐はすっかりおさまる。) 本当にヘレナなの? あの有名なヘレナ? それでトロイアは陥落した!その彼女をここで私が迎える?私の館で?彼女と話をする?トロイアのヘレナと!世界で一番有名で、一番危険で、一番すばらしい女と。 私たちが今見たのは、 私たちが夢に見ながら憧れていたもの。 それが夜間に、晴れがましくも、 思いがけず私が家に来る! (アイトラは右側の隣の小部屋へゆっくり行く。が、観客からはまだ見える。真ん中の部屋は一瞬、誰もいなくなる。それから侍女が、手前を灯りで照らしながらやって来る。侍女の後には軽く武装した美しい男が続く。男は曲がった短剣を口にくわえ、手で彼の後ろのとても美しい女を、連れているというより引きずっている。女の豊かな金髪が乱れている。侍女は姿を消す。ヘレナは鏡を見て、そちらに進み、遠慮なくその髪をまとめ上げる。メネラスは、まるで暗闇から明るい所に、死の危険から逃れて美しく照らされた部屋に来た人間のように当惑して、あたりを見回す。それから、もはや歯の間ではなく、手に持っているナイフを、三脚椅子の上に、貝殻の隣に置く。) メネラス ここはどこだ? どういう家だ? ヘレナ (すぐに状況に対応する。) 暖炉の火が燃えている。 食事の用意がしてあるわ。 主人は私と一緒に座って、食事をしないのかしら? メネラス (小声で不安げに) 神々は私に何を用意したのだ? ヘレナ 部屋は美しく輝いている。王座が二つ。 王様と王妃様がここで待たれていたのです。 座りましょう! メネラス (独白) 私達二人がともに食事をすることはもうないだろう。 ヘレナ 夫と妻は、食事も寝床も共にする、 ー私はそう教えられたわ。 メネラス お前の寝床は船室の中、 私の寝床はその上の星空の下、 10日間ずっと。 ヘレナ (微笑みながら) でもあなたは今夜それに耐えられなかった。 あなたは足音をひそめて降りて来てー メネラス (驚いて) 眠っていなかったのか? ヘレナ (情熱的に) 私が、あなたを眠らせなかったのではないの? メネラス (辛そうに) お前のせいだ! (傍白) 嵐がなかったら、私は彼女に何をしたか、 彼女はそれに気づいているのか? それとも彼女は全く無邪気なのか? (彼は彼女から離れる。) アイトラ 気味の悪い男! 美しいものを目にして あんな風に人に頼ませるなんて! ヘレナ どこへ行くの? また私から離れて行くの? あなた、でも何の役にも立たないわ。 アイトラ 理解できないわ! ヘレナ あなたは運命づけられているのよ、 私を見捨てることがないように。 そして私も定められている、 あなたの腕に 戻ることが。 そしてその通りになったわ! お願いだから、言って、 この何年間のうちに一時間だって あなたの心が私から 離れたことがあったかしら? (メネラスは下を向く。) 黙っているのね。分かった? ネメラス (苦しそうに) ヘレナ! ヘレナ (愛に満ちて) メネラス! (彼女は彼の方に進み、彼は慄くように下がる。ヘレナはテーブルに近寄る。華奢な、少女のような妖精が、テーブルの後ろにつま先立ちで現われ、壺から浅い杯に飲み物を入れて、ヘレナに差し出す。) ヘレナ (杯を受け取り、それを手にしてメネラスの方に進む。) あの夜、たった一度の純潔だった夜、 私たちを永遠にひとつにした、あの夜にかけて、 そしてあの恐ろしい幾つもの夜、 あなたが天幕の中で私に身を焦がした、あの幾夜にかけて、 またあの炎の夜、あなたは私を引き寄せながら 私にキスするのを固く拒んだ、あの炎の夜にかけて、 そして遂に今夜、やっとあなたが来てくれて、 唐突に優しくあらゆる恐怖から私を連れ出してくれた、 今夜にかけて、私をあなたに新たに与えてくれた、 今夜にかけて、ここから飲んで、私が口をつけたところから! (彼女は杯の縁に口をつけ、それからメネラスに渡す。) メネラス (陰鬱に) これよりも もっと甘いグラスだった、 もっと見事なグラスだった、 パリスが飲んだのは。 パリスが死んだ後は 彼の兄弟の多くも飲んだ。 (非常に苦々しく) お前は比類なき義妹だった。 ヘレナ でもあなたが一番の幸せ者、 だって彼らは皆死にーそしてあなたは私の夫! さあ 私が噛んで 跡をつけた イチジクをとって、 お楽しみを! (小さな娘が果物を渡して、踊るように去る。) メネラス (残酷に苦々しく) 余りに多くの人が味わった、ヘレナ、 お前が差し出した、 立派な果物を! ヘレナ でも誰かからお聞きになりまして、 それにもう飽きたと? メネラス 今夜 私はお前のもとに行った、 そこで、眠っているお前を 殺すために! ヘレナ (微笑みながら魅惑的に) 何故ならあなたはそのやり方だけを信じ 他のやり方で私の最後の秘密を 受け入れようとは思わないから。 そうしてあなたは 死に際でしかめた私の顔を 魅力的で可愛いと認めるおつもりなの? ああ、あなた、限りなく愛するあなた! メネラス (曲がった短剣を掴み、彼女の目の前に持っていく。) この曲がった武器を知っているか? ヘレナ (とても落ち着いて) パリスがあなたの前に横たわって 命乞いをした時に、 あなたは彼から その曲がった短剣を奪い取ったー その短剣ならよく知っていますー (堰を切ったように) そしてそのご自分の手にした武器で あなたは彼の喉を生きたまま掻き切った! (穏やかに) パリスがあなたの刀で死んだ時、 あの日あなたには再び分かった、 あなたが私のものだということを、 そして私はー私は今あなたのものです! メネラス (実行を固く決意して) ヘレナ! 最後に私の話を聴いてくれ! いいか、女は誰かのものだー 私は私の娘をそう育てるつもりだー ヘレナ (動揺せず) あなたの娘ですって? 私の娘だとも思うけれど! メネラス (惑わされず) 私は娘をそう育てるつもりだ 娘が母親のことを 恥ずかしく思わなくていいように! 死んだ女に赤面することはないから。 ヘレナ (無敵の力で) メネラス、最後に私の話を聴いてね! ひとりの女はひとりの男のものというなら、 私はあなたのもの! あなたを選んだのはー私 勇気があって、美しい 30人の求婚者の中から! ヘレナ 私の顔をよく見てー 過去のことはすべて忘れてー すべて、このこと以外はすべて 私があなたのものということ以外は! メネラス 私は一番の勇士ではなかった 二番でもなかったー ヘレナ いやな夢は忘れなさい、 妻のもとで目を覚まして! メネラス お前はなぜ私を選んだのだ この苦しみに? 私は夢でトロイアを焼き払ったのか? ヘレナ 過去のことは忘れて、もう一度私にキスして! メネラス (独白) 決して子供に会わせるものか! ヘレナ 腕を組んで故郷に連れて帰って! メネラス 天上の神々よ、私を汚れからお守りください! ヘレナ 地下の闇の世界の霊たちよ、この女をお助けください! メネラス なすべきことを私ができますように、お助けください! ヘレナ 地よ、夜よ、 月よ、海よ、 今こそ私をお助けください! メネラス 地よ、夜よ、 月よ、海よ、 消え去れ! ヘレナ・メネラス 地よ、夜よ、 月よ、海よ、 メネラス なすべきことを私ができますように、 お助けください! 天上の神々よ、 私を汚れからお守りください! なすべきことを私ができますように、 お助けください! ヘレナ 地下の闇の世界の霊たちよ、 この女をお助けください! 妻のもとで目を覚まして! あなたと腕を組んで故郷に連れて帰って! ヘレナ・メネラス 地よ、夜よ、 月よ、海よ、 ヘレナ 今こそ私をお助けください! メネラス 消え去れ! (灯りが暗くなり、月だけが外から差し込んでくる。一条の光がヘレナの顔を照らす。メネラスは短剣を、ヘレナの喉に向けて振りかざすが、ヘレナの美しさに魅了されたかのように止まる。武器を持った彼の腕が下がる。) アイトラ (呪文を唱えて呼びかけながら) 真っ白い顔に、緑の目の お前たち、 ずるそうに様子をうかがいながら、 ブツブツ言いながら仮面をかぶっている。 生きているものをものほしげに 自分たちに引き寄せる、 お前たち、夜の精よ。 この家の中に 格好の男がいる。 その乱暴者を、 厄介払いしておくれ! (アイトラの前にひとつ、またひとつと妖精が、あっという間に現れ、彼女の命令を受け取って、すばやく姿を消す。) 戦場のような騒音を立てて 奴の頭に襲いかかれ、 奴を大いに弄べ! 手に剣を持って、 20本の木まで 奴を突進させろ。 奴を引き回し、振り回せ! 目くばせして、おしゃべりしろ! 奴を引き回し、振り回せ! わめきたて、誘い掛けろ、 ぺちゃくちゃしゃべり、いきり立て、 怒鳴りまくり、がなりたてよ! 奴をやっつけろ! けしかけろ! 行け、行け、行け! (館の後ろの壁が透けて、妖精たちが騒ぎ立てるのが見える。その中の一部は戦士の格好をし、兜を被り、盾と槍を振り回している。) ヘレナ ためらうことなく いっそ私を殺して! メネラス こう身動きしながらもなお なんと愛らしい嘆きよ、 そのかわいい喉が 鋼に向かって 切望するかのように伸びている! (彼はもう一度跳びかかり、もう一度立ち止まったままだ。) ヘレナ 私に短剣を! 私に、あなた! 妖精たち (一部は見えない) 戦場のような騒音を立てて 奴の頭に襲いかかれ! メネラス 私はどうなったのだ? 妖精たち 怒鳴りまくり、がなりたてよ! メネラス 聞こえるのは何だ? 妖精たち パリスがここに! 戦場のような騒音を立てて 奴の頭に襲いかかれ! 彼をしっかり捕まえろ。 メネラス 誰が呼ぶのだ? 何という武器? 妖精たち パリスがここに! ここにパリスがいる! メネラス パリスがここに? ヘレナ (せかして) あなたの心が望むことを さあ私に早くして! メネラス (困惑して) 短剣を前にしてもお前はそんな風なのか? 短剣が首にささるというのに 優しげに? 妖精たち パリス! メネラス パリス? 妖精たち ここにパリスがいる! メネラス ここにパリスがいる? 戦場の叫び声が聞こえる! 死者たちがうろつき、叫ぶ もう一度うち殺されたいのか? 妖精たち (すぐ近くで) ヘレナをもう一度手に入れたい! メネラス ここにメネラスがいる お前の死神だ! 私の前に立て、亡霊よ! (彼は戸外へ突進する。) 妖精たち ハハハハハハハ、ハハハハ! パリスがここに! ハハハハハハハ、ハハハハ! (姿を消しながら) パリスがここに! ハハハハハハハ、ハハハハ! (ヘレナはすっかり疲れてアイトラの玉座にふらふらと歩き、座るというより倒れ込む。アイトラが進み出る。ヘレナはそれを見て立とうとする。) アイトラ そのままで!無理しないで! (彼女は低い肘掛椅子に座る。) ヘレナ 貴女は誰? ここは誰の館? アイトラ 貴女がいるのはポセイドンの館、ヘレナ、貴女はお客様よ! でも時間を一刻も無駄にしてはいけない! 私が貴女を助けてあげる、私はお友達よ! すぐにあの恐ろしい男が戻って来るわ。 ああ、あの男、大嫌い! ヘレナ (立ち上がり、あたりの様子を見ながら) ああ、私はどれほどあの人を愛しているか! 全知の貝殻 (笑う) メネラス!彼は気違いのように濃い霧を追っています、ヘレナだと思って! ヘレナ トロイアはなくなったー今、私は彼のもの! 妖精たち ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ! もう一度彼をけしかけろ! 同じ所をぐるぐる回らせろ! ヘレナはここ! パリスはそこ! ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ! アイトラ 貴女はずぶ濡れになって、 乾かしたいんでしょう、 火が要るかしら? 私の目の力で 乾かしてあげる! ヘレナ (アイトラを微笑みながら見つめて) なんて優しい暖かさが私の体にしみこむこと! アイトラ 愛らしいほっぺが 海の塩で こんなに醜くなっている! (彼女はヘレナの頬を撫でる。) ヘレナ 貴女の手のやさしいこと! アイトラ 髪に艶がないわ! 髪が貴女を輝かせるためには クリームとオイルが要るわ、 そう思うでしょう? (彼女はヘレナの髪を軽く撫でる。) ヘレナ (アイトラの合図で、若い娘たちが持ってきた鏡の前で) 何て私はキラキラしているの! アイトラ (うっとりして) この上なく美しい! ヘレナ 最高! 私をどうしたの? アイトラ 元の華麗な姿に戻ったのよ。 ヘレナ (もう一度、鏡の中の自分の姿に見とれて) 私をどうしたの? まるでメネラスが私を 花嫁の寝室に運んだ時みたい。 私はこんなに若くて死ぬ運命なの? アイトラ (杯を持って) 死なないわよ! 生きるの! 生きるの! さあ早く、飲んで! ヘレナ (杯を受け取って) 貴女は誰? 侍女 (小声で、ささやく) 半ば忘れると 優しい思い出になります。 ヘレナ この飲み物は何? 侍女 (小声で) 貴女様はご自身の中に感じるでしょう かつての無邪気な生活が また始まるのをー ヘレナ (小声で、独り言) いきなり私に何が起こったの? 私の不安はどこに消えたのかしら? 侍女 貴女様がお感じになる通りに 今から貴女様はなるのです! アイトラ 貴女の目から夜が消えたように! ヘレナ 貴女は誰? アイトラ 貴女のとるに足らない友達のアイトラ! ヘレナ 魔法使いさんね! アイトラ 絶世の美女! (二人は互いに手をとる。) アイトラ・ヘレナ 戦士より強く、王より豊かな 信頼しあう、二人の女! ヘレナ (もう一度鏡の前に進み、嬉々として振り返る。) この姿を見て、誰がヘレナを殺すかしら? (アイトラは感嘆して彼女を見ている。) 何て全てが簡単に起こること! アイトラ その通りです! 飲んで! 心配事は忘れて! (彼女はまた杯を渡す。) ヘレナ (それを飲んで、子供のように楽しげに) メネラス! いったい何故私を殺そうとするの? (ねぼけたようによろめき、少女達がかたまって彼女を支える。) 寝るわ!ー眠くなっちゃたー私の隣で寝るでしょう、あなた? アイトラ 彼女を救うために、私はどうしたらいいの? 貝殻さん、彼はどこにいるの? 全知の貝殻 すぐ近くに! ヘレナ 聞こえたわーもう半分寝てるけどー (子守唄のように) 私のすぐ近くで 無邪気な幸福が もう浮かんでいる! 気をつけて、私は気を失ってしまいそう! いいえ、そのままで、 もう意識が戻ってきた! (彼女は少女達に支えられて、目を閉じる。) 侍女 (ドアから外の様子をうかがいながら) あの男の前に霧がかかっています! こっちへ来ます! この館に向かって! あの男が剣を持って後ろから! やって来ます! 妖精たち ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ! 奴を大いに弄べ! ハ、ハ、ハ、ハ! 同じ所をぐるぐる回らせろ! アイトラ 彼女を私のベッドに寝かせて!そして寝ている間に私の一番きれいな衣装に着替えさせて!あのブルーの!さあ!みんな、さあ!(妖精達はヘレナを連れて左の部屋に動いて行く。メネラスは手に短剣を持ち、後を追っているかのように部屋に突進してくる。アイトラは飛び退き、カーテンの陰に身を隠して叫ぶ。) あっ! 妖精たち あっ! メネラス (取り乱して) 白い衣装にー乱れ髪ー なのに前より美しい あの時彼女は怖くて逃げ出したーそして美しい二つの腕を あのいまいましい姿に、絡めた! それは月明かりの下でパリスのように見えた。 私はあの二人にやはり一撃を振ったのだ! 私は呪われた男だ! 私は子供にも二度と会えないー おお 父も母もいない孤児(みなしご)よ! アイトラ (進み出て) スパルタの王よ、あなたは私の客人です! メネラス (すっかり取り乱し、血がついていると思って、短剣を急いでカーテンの後ろに隠そうとする。重苦しく独り言) 見知らぬ女ー恐怖の島 人殺しの館ー陰鬱な運命! アイトラ (侍女達に小声で) 蓮汁の壜を! この人には必要だわ。残酷な災いをすぐに忘れるために。 (侍女達はコップと壺を持ってきて、コップに注ぎ入れ、その飲物に壜から数滴垂らす。アイトラはメネラスに、座るように目くばせする。) メネラス 平和な客人として貴女の館でここに座れと?では貴女は、 貴女の館の敷居をまたいだのが誰か、ご存じないのか? アイトラ (もう一度目くばせし、メネラスは腰を下ろす。) 小さな声で! 絶世の美女の愛らしいまどろみを邪魔しないように。 奥でお休みです、 長旅でお疲れになって! メネラス 誰が! アイトラ 貴方の奥方が。 メネラス 誰のことを言っているのだ? アイトラ ヘレナに決まってるでしょう! 他に誰が? メネラス ヘレナが眠っているだって? (彼は跳び上がる。) アイトラ 奥の私のベッドで! ネメラス (独白) 心が引き裂かれる! 精神が錯乱する! 貴女の放った矢の レルナ(ギリシアのレルナ沼に住む七頭蛇)の毒が 体じゅうの血管に痛みを与える! ああ ほんの何時間か ほんの一瞬 その矢の先を 引き戻してくれ! 私にもう一度自分自身を 取り戻させてくれ 引き裂かれる前の 男としての幸せ! 神々よ、もう一度 もう一度自分自身を 哀れな私に 取り戻させてくれ! アイトラ (ためらいがちに言葉をはさんで) メネラスーあの日のことを覚えていますか、 3×3の9年前に、貴方は彼女を ほったらかしにしてー狩りに行ったことを? メネラス (彼女の言うことがよく分かり、腹を立て、暗い表情で) 貴女と言う人は! パリスとあの日のことは言わないでくれ! アイトラ お聞きなさい! 魔法にかけられたあの日から 貴方は一度もその目で奥方を見ていません! (メネラスは不意に両手を頭に上げる。) アイトラ (彼女も立ち上がり、メネラスのすぐ前に進む。) 気がつきなさい! あの若者があつかましくも大胆に 貴方の奥方に手を伸ばした時ー 神々は密かに貴方のことを気にかけていたのですー メネラス 気をつけろ、私が貴女に刑罰を加えないように! アイトラ 貴方の目つきはぞっとするわ、王様! このコップからお飲みなさい、 私と一緒に飲みましょう! (二人とも飲むが、アイトラはふりをするだけ。) 神々は密かに貴方のことを気にかけていたのです。 神々が彼の腕に抱かせたのは 幻影、おぼろげな亡霊、 神々はそうやって人間の男達をからかうのです! 妖精たち (目に見えない) 幻影、おぼろげな亡霊、 神々はそうやって人間の男達をからかう。 そう、そう、そう、そう! アイトラ その間、貴方の奥方を、あの無垢の美女を、 人里離れた場所に隠しました。 貴方から、世間から離れた所に! メネレス いかなる場所に? 口に出す前に 言葉には気をつけろ! (いっそう性急に) いかなる場所に? アイトラ アトラス山の麓にお城があります、 私の父がそこにいます。 強大な権力を持ち、恐れられている王です! 三人の娘がその城で成長しました、 三人とも魔法が使えます。 誇り高きサロメ、 美しいモルガーナ そして若きアイトラ! メネラス 用心しろ、女よ! アイトラ 私たちの館に貴方の奥方が連れて来られたのです! メネラス 用心しろ、女よ! アイトラ 貴方の腕に抱かれていると、思い込んで、 無邪気にまどろんで、 彼女は何年もその城に 私たちの所にいたのです。 その間、王座にいたのは 幻影です。 幻影が、プリアムスの娘たちの中の最高位となって 彼の立派な息子たちと情交を交わし 毎日毎日、世界の炎上を 英雄たちの死を楽しんでいたのです! メネラス ここで私の脅しに恐れなかったのはそれだというのか? アイトラ 幻影です! 妖精たち 幻影! アイトラ スズメバチです! 妖精たち スズメバチ!幻影!亡霊! メネラス ここに彼女は立っていた えもいわれぬ愛らしさで! アイトラ 幻影です! メネラス 幻影だって! アイトラ 亡霊です! メネラス 恐ろしい女だ! 貴女の言葉は恐ろしい、 そしてあらゆるトロイアの武器より強い! 貴女の微笑む口もとから出る 小刻みに震える息で、 貴女は私から彼女を完全に奪ってしまう! ああ、二度と彼女を見られないなんて、 私はなんて不幸な男だ! アイトラ (小声で) もし私が今、貴方の腕に彼女を抱かせたら、 貴方が彼女を失った 3×3の9年前に1年足して10年後に、 あのすばらしい聖女を、 あの永遠の処女を! メネラス もう一度彼女に会えるのか? アイトラ 彼女に会えます、 この目で! メネラス つまりあれは本当なのか、寂しい島の 洞窟に魔女たちが住んでいて、 そこにやって来た者には、 死んだ者の姿を見せてくれる! アイトラ 彼女に会えます! 準備はよろしいですか? メネラス (ひどく狼狽して) 私は何を見るのだろうか! 不幸な男よ! アイトラ 何を怖気づいているのですか? 準備はよろしいですね! メネラス 恐ろしい時間だ! アイトラ 準備はよろしいですね! メネラス 死者の国からー アイトラ 準備はよろしいですね! メネラス ぞっとする知らせ! アイトラ 準備はよろしいですね! メネラス 銅鑼の音が 鈍く響くのが聞こえる。 夜の霊たちが 死者たちを連れてくる! アイトラ 下で何が聴こえますか? 何かが貴方に新たに優しく魔法をかけるとでも? ご覧なさい、神々が貴方に用意してくれたものを! (彼女は目で合図する。部屋は暗くなり、左の部屋からだけ光が差し込む。カーテンが上り、大きなベッドの上で、光沢のあるブルーの衣装を着て、愛らしく眠り込んでいるヘレナの姿が見えるようになる。彼女は目を開ける。) 妖精たち (半数で) ああ、天使だ、 薄暗い中で動き回って、 奸策を弄する、哀れな我々妖精には まぶしすぎる! 妖精たち (残りの半数) ヒヒヒヒ、ヒヒヒヒ。 アイトラ (妖精たちに) お前たち、夜のろくでなしは お黙りなさい! 女主人の足元にひれ伏しなさい! (ヘレナはゆっくりベッドから起き上がり、輝くばかりの美しさで、眠りから覚める。) メネラス (目を向ける勇気がなく) 私は彼女を城に置き去りにして、 二度と思い出すことさえしなかった、 彼女は処女で、女王で、妻で、恋人だった! 彼方から明ける昼が、私の夜を明るくする! (ヘレナはベッドから降り、魅力的に驚いて周りを見回す。メネラスの横に立っていたアイトラは、音も立てずにヘレナに近寄る。彼女はメネラスに話すと見せかけて、実は彼女はヘレナに囁きかけている。) アイトラ アトラス山の麓に お城があります、 彼女はそこで眠っていましたー その間、王座にいたのは 幻影です。 スズメバチが 彼女と同じ姿になって プリアムスの城で 娘たちの中で 最高位に座っていましたー 三人の姉妹がヘレナの眠りを守っていました。 (その間にヘレナは完全にベッドから降り、メネラスの方に行くように見えるが、はにかみ、目を伏せ、足が鎖に繋がれているかのようだ。二人に向かって) 神々は選ばれた子供たちに思いがけないことをすることがあります! メネラス (震えながら) 彼女のことはずっと考えまいとしていた! ヘレナ (小声で、目を伏せて) 私は今でも以前のように望まれていまして? アイトラ (勝ち誇り、メネラスに向かって声をおさえて) 伏目がちのあの眼差しをご覧なさい! あの男に代償を払わせた 燃えるような瞳はどこ? 正直に彼女の虜になりなさい! 妖精たち おお 美女の中の美女ー (高らかに嘲りながら) それほど安易にお前は 神々と和解するのか? メネラス 何をしろと? 奴らは 私の心を粉々に引き裂く! 私をうっとりとさせ、 私を喜ばせ、 何をしろと? 奴らは私の心を二つに引き裂く! アイトラ (彼を彼女のほうに連れて行きながら) 聖女様です! メネラス 何をしろと? ヘレナ (心からはにかんで) あなたのものです! メネラス (痛々しげに) 何をしろと? 妖精たち (嘲りながら) おお 美女の中の美女ー アイトラ (せかして) 受け入れなさい! メネラス (胸苦しげに) 何をしろと? 妖精たち ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヘレナ (後ずさりして) 私はどうしたらいいの? アイトラ ためらわないで! メネラス 何を言えと? アイトラ 私たちは心を引き裂いたりしません! ヘレナ (心配そうに) 私は何て言えば? メネラス 奴らは私の心を二つに引き裂く! ヘレナ 彼の心を二つに引き裂く! 妖精たち 美女の中の美女ー それほど安易にお前は 神々と和解するのか? ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヘレナ (握っているアイトラの手を放して、脇に行って) あの人に構わないで!あの人は私を望んでいません! 妖精たち ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ メネラス お前は誰だ、永遠に若き女神のような そして私の妻に似た、生きもの? ヘレナ やめて! あの人は私を蔑んでいます。 (勝利の気持を隠して) あの人が愛しているのは別の人です! 妖精たち ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ メネラス (深く心を込めて、ヘレナに目を向けながら) お前の目に愛情を見るとはー 私はあの別の女のためにお前を捨てたのに? (ヘレナは彼に眼差しを向けて黙り込む。) アイトラ あんなに愛している彼に、応えてあげて! ヘレナ (心から) 私は、私を捨てた男なんて知りません、 私が知っているのは、 私が眠っている間、 私の夢の中で、 私を愛して、傍にいてくれた男だけ! メネラス お前は、お前を捨てた男を、 知らないというのかー お前が知っているのは、 お前を愛して、傍にいた男だけだと、 それはその男がお前を選んだから! ヘレナ (頭を彼の肩にもたせかけて) それはその方が私を選んだから! アイトラ 大急ぎで船の準備をして 二人を故郷に送りましょう! 妖精たち (からかいながら) 大急ぎで船の準備をして 二人を故郷に送りましょう! ハハハハ、ハハハハ! お芝居は終わりだ! (ヘレナはメネラスから離れると、アイトラの言葉に驚いて、アイトラの方に行く。) アイトラ (彼女の顔を見ながら) どうしたのー帰りたくないの? 妖精たち (間のびして尋ねる) どうしたのー帰りたくないの? ヘレナ (声をおさえて) あの館は怖いんです! 私は新しいものに惹かれ 古いものが怖いんです! 私を喜ばせてください、 私はあの人を引きとめておきたい! 妖精たち どうしたのー帰りたくないの? ヘレナ 誰も私達を知らない場所、 ヘレナの名が 鳥のさえずりのように ただの音にすぎず、 トロイアといっても 誰も耳にとめない場所、 ちょっとの間そこで 私たちは世間から身を隠す、 そんなこともおできになって? アイトラ (すばやく、声を抑えて) アトラス山の麓に オアシスがあります、 魔法の天幕を 私がそこに建ててあげますー ヘレナ どうやって行くの? アイトラ 私のベッドで あなた達が愛し合い 眠り込んだらー 私があなた達に マントを掛けてあげます! メネラス (歓喜と不安の中で、独白) 我々を動かし、 我々を喜ばせ、 彼女はその力で 我々の心を変える! アイトラ マントがあなた達を運びます、 そして明るく照らされた場所で、 あなた達は目を覚ますのです、 二人だけで! メネラス アトラス山の麓? 魔法の天幕? ヘレナ 愛しい魔法使いさん! 二人だけですって! メネラス (ヘレナをじっと見つめて) 突然現れた神々よ! 私に自分を取り戻させてください、 私に若さをください、 今すぐ返してください、 私がためらうことなく この突然の幸せを 享受できるように! アイトラ (ヘレナに) ごく必要なものだけ この長持に入れなさい、 一緒に送ってあげます! (小声で) とりわけこの壜、 甘い忘却の媚薬、 この蓮汁の壜には 感謝しなければいけません! もしかしたらもう数滴 必要になるかもしれません。 (意味深長に) 時として 彼の飲物にあるいは 貴女の飲物に数滴ー メネラス 彼女らの囁き合いの愛らしいこと! 魅惑的な女たちだ、 彼女らの眼差しの利発なこと! アイトラ ーそうして嫌なことは すっかり忘れて 明るい住まいの下で 静かに暮らすのです 永遠に! ヘレナ (祈りを唱えるように彼女と一緒に) そうして嫌なことは 地中の奥深く 明るい住まいの下に 葬られるのです 永遠に! メネラス (独白) おお 私の娘よ、 幸運な子よ! なんという母親を なんという姉を 私はお前に連れて帰ることか! (ヘレナは寝室に入り、そこからメネラスの方を見回す。メネラスは彼女の傍で、跪き、頭を彼女の膝に押し付ける。彼女は彼を引き上げる。寝室のカーテンが引かれて、彼らの姿が見えなくなる。中央の部屋に侍女が音をたてずに入っていく。アイトラは侍女に、灯りを消すように目くばせする。アイトラは、王座の前にある黒い魔法のマントを取る。中央の部屋の灯りが消え、寝室の灯りも消える。) 妖精たち (姿は見えず、静かに、しかし意地悪く) 永遠に! ハハハハ! 高貴な人間ども! 最高のものを隠すなんて、 ハハハハ、 そんなことはあってはならない! (アイトラは、マントを手にして、まだ躊躇しているように見える。彼女は月明かりでおぼろに照らされている。右隣の部屋は薄明りで侍女が見える。侍女は長持に衣服を入れる。最も貴重なものの中に、黄金の容器に密閉した、あの壜がある。) アイトラ (足を踏み鳴らし) もそろそろう静かにしたらどう? (アイトラは、全てが静まり返るまで、ひとしきり待つ。侍女も長持に鍵をかけると腕枕で眠ってしまう。アイトラはマントを揺すりながら、寝室の方に向かう。) (幕) ERSTER AUFZUG Gemach in Aithras Palast. Ein Ausgang ins Freie, nicht in der Mitte des Hintergrundes, sondern seitlich rechts. Zur Linken ein Tisch, schön gedeckt für zwei, zwei thronartige Stühle dabei. In der Mitte auf einem Dreifuss die alleswissende Muschel. An der rechten Seitenwand ein Thronsessel, auf dem Aithra sitzt - vor ihr auf einem niedrigen schemelartigen Stuhl die Dienerin, auf einer Harfe spielend. Draussen ist Nacht. Das Gemach ist schön erleuchtet AITHRA steht auf Das Mahl ist gerichtet, die Nacht schwebt nieder, wo ist mein Geliebter? Er lässt mich allein. Ich laure er kommt nicht - Ich traure wo. bist du? O lass nicht so lange die junge, die bange Geliebte allein! Die Nacht sinkt nieder, lass heute nicht wieder, Poseidon, die Freundin allein! Wo bist du, Poseidon, zart wo bist du? ungeduldig Wo ist er denn? MUSCHEL Drei Tauben schweben glänzend wie Perlen fern überm Meer. Sie grüssen dich von Poseidon und versichern mit sanftem Girren seine Liebe, seine Treue, seine Sehnsucht immer auf s neue! AITHRA O du Lügnerin! Einmal sind es Reisende, einmal Delphine, einmal Tauben! MUSCHEL Seine Liebe, seine Treue immer aufs neue! AITHRA heftig Antworte mir ohne Umschweife wo ist Poseidon? MUSCHEL sehr feierlich Bei den Äthiopen! AITHRA zornig Bei den Äthiopen? DIENERIN Ich laufe um das Fläschchen mit dem Lotossaft. AITHRA traurig Ach, eine Zauberin sein und so ohnmächtig gegen den stärkeren Zaubrer! DIENERIN Ich laufe und hole das Fläschchen! AITHRA Ich will nicht! DIENERIN Du brauchst es! AITHRA Ich will nicht! DIENERIN Es wird dich beruhigen. AITHRA Ich will nicht! DIENERIN Du brauchst es! AITHRA Ich will nicht! DIENERIN Dann wühlet kein Schmerz durch die Adern! AITHRA Ich will nicht! DIENERIN Dann stillet sich innen das Hadern! AITHRA Ich will nicht! DIENERIN leise und sehr deutlich Ein halbes Vergessen wird sanftes Erinnern; du fühlest im Innern dir wiedergegeben den göttlichen Mann! Aithra setzt sich zu Tisch, kindhaft junge Mädchen schweben auf den Fussspitzen herein und bedienen sie AITHRA Ich will nicht betäubt sein, ich will mich zerstreuen! Ich will Gesellschaft haben! Für was ist mir denn Gewalt gegeben, jeden Sturm zu entfesseln, jedes Schiff an die Klippen zu reissen! MUSCHEL Der Mann steht auf, er ist der einzige an Bord, der nicht schläft. DIENERIN kopfschüttelnd "Der Mann steht auf!"" Sie sieht ein Schiff mit schlafenden Leuten. MUSCHEL Er weckt einen von den Schläfern auf - DIENERIN von den Schläfern""" MUSCHEL und gibt dem das Steuer in die Hand - DIENERIN gibt dem das Steuer in die Hand MUSCHEL Er selber steigt hinunter in den Schiffsraum. DIENERIN Er steigt hinunter in den Schiffsraum. AITHRA hält im Essen inne Von wem erzählt sie? DIENERIN Sie sieht ein Schiff mit schlafenden Leuten. MUSCHEL Jetzt ist er unten. Die Schlafende regt sich. Die Schlafende ist von allen Frauen der Welt die Schönste! AITHRA Warum gleich die Schönste! Wer kann das entscheiden? MUSCHEL Er beugt,sich zu ihr, er will sie küssen! AITHRA Eine schöne Frau, gut! DIENERIN Der Mann auf dem Schiff will die Schlafende, die seine Frau ist, küssen. AITHRA Und das ist alles? MUSCHEL Nein! Jetzt holt er - AITHRA nicht sehr gespannt Was holt er? MUSCHEL Er greift mit der Linken ein Tuch - DIENERIN ein Tuch, MUSCHEL das will er über ihr Gesicht werfen - DIENERIN über ihr Gesicht MUSCHEL denn in der Rechten hält er einen Dolch - er will sie töten. DIENERIN Er greift mit der Linken ein Tuch - MUSCHEL Aithra, hilf doch! Der Mann ermordet die Frau! DIENERIN Aithra, hilf doch der Mann auf dem Schiff ermordet seine Frau! AITHRA aufspringend Wie denn? Was soll ich? Wer sind denn die Leute? MUSCHEL Helena ist es! Helena von Troja! Und er ist Menelas! Schnell! Er schleicht sich näher! Verdeckt er ihr mit dem Tuch das Gesicht, so ist sie verloren! DIENERIN Schnell! Er schleicht sich näher. Gleich ist sie verloren! AITHRA Sause hin, Sturm! Flieg hin wie der Blitz! Wirf dich auf das Schiff! Rede, was siehst du? MUSCHEL Der Sturm hat das Schiff! Er hat es! Er hat es! Die Masten splittern! Die Schlafenden taumeln drunter und drüber. Weh! Sie scheitern. DIENERIN Sie scheitern! AITHRA Und die Frau? Und der Mann? Hat er sie ermordet, der Teufel? MUSCHEL Sie schwimmen! Da - er trägt sie. Befiehl doch Ruhe, lass alle sich retten! AITHRA Wer trägt wen? Legt euch, Wellen! MUSCHEL Menelas trägt Helena hoch in den Armen! Die brandenden Wellen machen ihm Platz und er schwingt sich ans Land. AITHRA Leg dich, Sturm, zu meinen Füssen! Hier ganz still! ― Eine Fackel, ihnen den Weg zu zeigen. Die Dienerin packt eine Fackel, läuft hinaus. Der Sturm legt sich gänzlich Ist es wirklich Helena? Die berühmte? So ist denn Troja gefallen! Und ich soll hier sie empfangen? In meinem Haus? Mit ihr reden? Mit Helena von Troja! Mit der berühmtesten, der gefährlichsten, der herrlichsten Frau der Welt. Was wir sahen, da wir sehnten träumend uns aus uns hinaus, einmal kommt es, nächtig prächtig, unversehens uns ins Haus! Aithra zieht sich langsam zurück in ein Seitengemach nach rechts, wo sie aber dem Zuschauer sichtbar bleibt. Das Gemach bleibt einen Augenblick leer, dann kommt die Dienerin gelaufen, voran leuchtend, hinter ihr ein leicht gewappneter schöner Mann, der einen gekrümmten Dolch im Munde trägt und an der Hand eine sehr schöne Frau mehr hinter sich dreinreisst als führt, deren üppiges goldblondes Haar aufgegangen ist. Die Dienerin verschwindet. Helena erblickt einen Spiegel, geht hin und steckt unbefangen ihr Haar auf. Menelas sieht sich um, befangen wie ein Mensch, der aus Finsternis ans Licht und aus Todesgefahr in ein schön erleuchtetes Zimmer kommt; dann legt er den Dolch, der schon nicht mehr zwischen den Zähnen, sondern in seiner Hand ist, auf den Dreifuss nächst der Muschel hin MENELAS Wo bin ich? Was ist das für ein Haus? HELENA sofort Herrin der Lage Ein Feuer brennt. Ein Tisch ist gedeckt. Will nicht mein Gemahl mit mir sitzen und essen? MENELAS leise und beklommen Was haben die Götter mir zubereitet? HELENA Schön glänzt der Saal, zwei Throne stehen. Ein König und eine Königin sind hier erwartet. Setzen wir uns! MENELAS für sich Nie werden wir beide zusammen essen. HELENA Der Mann und die Frau - so ward ich gelehrt, teilen den Tisch und teilen das Lager. MENELAS Dein Lager war zuunterst im Schiff, meines war droben unter den Sternen zehn Nächte lang. HELENA lächelnd Doch heute nacht war dir das zur Last. Du kamst herab mit leisen Tritten - MENELAS erstaunt Du schliefest nicht? HELENA leidenschaftlich War ich s nicht, die dich nicht schlafen liess? MENELAS schmerzlich Du warst es! beiseite Ahnt sie, was ich ihr antat ohne den Sturm? Oder ist sie ganz arglos? Er tritt von ihr weg AITHRA Ein gräulicher Mann! Wie er sich bitten lässt zu etwas Schönem! HELENA Wohin trittst du? Willst du noch einmal von mir weggehn? Lieber, das fruchtet doch nichts. AITHRA Es ist nicht zu begreifen! HELENA Dir ist auferlegt, mich nicht zu verlassen, und mir ist verhängt, zurückzukehren in deine Arme, und so ist es geschehn! Sag doch, ob je in all diesen Jahren dein Wünschen gelassen hat von mir nur für eine Stunde? Menelas sieht zu Boden Du schweigest. Siehst du? MENELAS qualvoll Helena! HELENA mit voller Liebe Menelas! Sie tritt ihm entgegen, er weicht fast schaudernd zurück Helena ist dem Tisch näher getreten. Eine zarte, kindhafte Mädchengestalt schwebt auf Fussspitzen hinter dem Tisch hervor, füllt aus einem Mischkrug eine flache Trinkschale, bietet sie Helena dar HELENA ergreift die Schale, tritt mit ihr auf Menelas zu Bei jener Nacht, der keuschen einzig einen, die einmal kam, auf ewig uns zu einen; bei jenen fürchterlichen Nächten, da du im Zelte dich nach mir verzehrtest; bei jener Flammennacht, da du mich zu dir rissest und mich zu küssen doch dir hart verwehrtest, und bei der heutigen endlich, da du kamest, mich jäh und zart aus allem Schrecknis nahmest bei ihr, die mich aufs neu dir schenkt, trink hier, wo meine Lippe sich getränkt! Sie berührt mit den Lippen den Rand der Schale, reicht diese dann Menelas MENELAS finster Ein Becher war süsser als dieser, herrlich gebildet, aus dem trank Paris, und nach seinem Tod seiner Brüder viele. sehr bitter Du warst eine Schwägerin ohnegleichen! HELENA Aber du bist der Beglückte, denn sie alle sind tot - und du bist mein Herr! So nimm die Feige, darein ich drücke die Spur meiner Lippen, und freue dich! Das kleine Mädchen, das die Früchte gereicht hat, tanzt ab MENELAS grausam bitter Zu viele, Helena, haben gekostet von der herrlichen Frucht, die du anbietest! HELENA Hast du aber von einem gehört, der ihrer satt ward? MENELAS Heute nacht trat ich zu dir, dort, wo du schliefest, um dich zu itöten! HELENA lächelnd und bezaubernd Weil du nur so und nicht anders glaubst zu empf angen mein letztes Geheimnis darum meine Züge willst du gewahren zauberisch zärtlich im Tode verzerrt? O Liebender, du ohne Mass und Grenzen! MENELAS ergreift den gekrümmten Dolch und bringt ihn ihr vor die Augen Kennst du die gekrümmte Waffe? HELENA sehr ruhig Als Paris vor dir lag und fleht` um sein Leben, entrissest du ihm den krummen Dolch - ich kenn` ihn recht wohl - ausbrechend und mit der eignen Waffe durchschnittest du ihm die lebendige Kehle! leise Als Paris starb unter deinem Stahl, den Tag wusstest du wieder, dass du mir gehörtest, und ich - ich gehöre dir! MENELAS nun fest entschlossen zur Tat Helena! Merke zuletzt meine Rede! Merke Einem gehört ein Weib - und ich will meine Tochter so aufziehn - HELENA unerschüttert Deine? Ich denke, sie ist auch die meine! MENELAS ohne sich beirren zu lassen So auf ziehn will ich meine Tochter dass sie sich der Mutter nicht braucht zu schämen! Denn für eine Tote errötet man nicht. HELENA mit unbesiegbarer Kraft Menelas, merke zuletzt meine Rede! Einem gehört ein Weib und so bin ich die deine! Dich hab- ich gewählt aus dreissig Freiern, mutigen, schönen! HELENA Sieh mir ins Gesicht - und lass alles, was war, alles, alles, ausser diesem, dass ich dein bin! MENELAS Ich war nicht der erste der Helden und nicht der zweite - HELENA Vergiss den bösen Traum, wach auf bei deiner Frau! MENELAS Warum hast du mich gewählt zu solchem Leiden? Hab ich im Traum Troj a verbrannt? HELENA Lasse, was war, und küsse mich wieder! MENELAS für sich Nimmer darf das Kind sie sehn! HELENA In deinen Armen bring mich heim! MENELAS Bewahret mich rein, ihr oberen Götter! HELENA Helfet dem Weibe, ihr unteren dunklen! MENELAS Helfet, was sein muss, mir zu vollenden! HELENA Erde und Nacht, Mond und Meer, helf et mir jetzt! MENELAS Erde und Nacht, Mond und Meer, weichet hinweg! HELENA und MENELAS Erde und Nacht, Mond und Meer, MENELAS helfet, was sein muss, mir zu vollenden! Bewahret mich rein, ihr oberen Götter! Helfet, was sein muss, mir zu vollenden! HELENA Helfet dem Weibe, ihr unteren dunklen! Wach auf bei deiner Frau! In deinen Armen bringe mich heim! HELENA und MENELAS Erde und Nacht, Mond und Meer, HELENA helfet mir jetzt! MENELAS Weichet hinweg! Die Lichter verdunkeln sich, nur der Mond fällt von draussen herein. Ein Strahl trifft Helenas Antlitz. Menelas - den Dolch erhoben, sie in die Kehle zu treffen, steht wie gebannt vor ihrer Schönheit. Sein Arm mit der Waffe sinkt AITHRA beschwörend Ihr, grünen Augen im weissen Gesicht, die ihr lauernd listig euch pappelnd vermummt, Nachtelf en ihr, lüstern Lebendiges zu euch zu ziehn, ich hab hier im Haus einen heissen Kerl, einen rechten Raufbold, den schafft mir vom Leib! Vor Aithra erscheint flüchtig ein und der andre Elf, gleichsam um ihre Befehle entgegenzunehmen, und verschwindet ebenso rasch Mit Lärm einer Schlacht bestürmt ihm den Kopf, narret ihn fest! Lasst ihn anlaufen an zwanzig Bäume, sein Schwert in der Hand. Dreht ihn! Drillt ihn! Zwinkert und zwitschert! Dreht ihn! Drillt ihn! Belfert und balzt, schnattert und schnaubt, drommetet und trommelt! Hudelt ihn! Hetzt ihn! Flitz, flitz, flitz 1 Die Rückwand des Hauses wird durchsichtig, man erblickt das Treiben der Elfen, von denen einzelne sich als Krieger verkleiden, Helme aufsetzen, Schilde und Speere schwingen HELENA Ohne Zaudern töte mich denn! MENELAS Wie liebliches Weh noch in dieser Gebärde die süsse Kehle gedehnt wie dürstend dem Eisen entgegen! Abermals anspringend, hält er abermals inne HELENA Nimm mich ins Messer! Nimm mich, Liebster! DIE ELFEN teilweise unsichtbar Mit Lärm einer Schlacht bestürmt seinen Kopf! MENELAS Wie ist mir? DIE ELFEN Drommetet und trommelt! MENELAS Was hör ich? DIE ELFEN Paris hier! Mit Lärm einer Schlacht bestürmt seinen Kopf! Haltet ihn fest. MENELAS Wer ruft? Was für Waffen? DIE ELFEN Paris hier! Hier steht Paris! MENELAS Paris hier? HELENA dringender Was dein Herz begehrt, tu endlich mit mir! MENELAS verwirrt Auch ins Messer fällst du noch so? Auch der Stich in den Hals wird zärtlich sein? DIE ELFEN Paris! MENELAS Paris? DIE ELFEN Hier steht Paris! MENELAS Hier steht Paris? Den Feldruf hör ich! Gehn die Toten hier um und rufen und wollen noch einmal erschlagen sein? DIE ELFEN ganz nahe Helena will ich wieder gewinnen! MENELAS Hier steht Menelas und dein Tod! Steh mir, Gespenst! Er stürzt ab ins Freie DIE ELFEN Hahahahahahaha,hahahaha! Paris hier! Hahahahahahaha,hahahaha! verschwindend Paris hier! Hahahahahahaha,hahahaha! Helena wankt nun todmüde auf den Thron der Aithra und fällt dort mehr zusammen, als dass sie sich setzt. Aithra tritt hervor. Helena, bei ihrem Anblick, will aufstehen AITHRA Bleib sitzen! Schone dich! Sie setzt sich auf den niedrigen Sessel HELENA Wer bist du? Wem ist dies Haus? AITHRA Du bist in Poseidons Haus, Helena, und bist mein Gast! Doch lass uns keine Minute verlieren! Ich werde dich retten, ich bin deine Freundin! In wenigen Augenblicken kehrt der Fürchterliche zurück. Oh, wie ich ihn hasse! HELENA steht auf, späht hinaus Oh, wie ich ihn liebe! MUSCHEL lacht Menelas! Jetzt läuft er wie ein Toller einem Nebelschwaden nach, den er für Helena hält! HELENA Troja ist dahin - und jetzt gehöre ich ihm! DIE ELFEN Ha, ha, ha, ha, ha, ha, ha! Hetzt ihn auf s neu! Jagt ihn im Kreis um sich selber herum! Helena hier! Paris da! Ha, ha, ha, ha, ha, ha, ha! AITHRA Du bist durchnässt, meinst du zu trocknen bedarf es des Feuers? Ich trockne dich mit meinen Augen! HELENA sieht Aithra lächelnd an Wie sanfte Wärme mich durchdringt! AITHRA Die lieblichen Wangen so entstellt vom Salz des Meeres! Sie streicht ihr die Wange HELENA Wie du mich anrührst! AITHRA Ohne Glanz die Haare! Meinst du, ich brauche Salben und Öl, damit sie dir leuchten? Sie streift leicht über Helenas Haar HELENA vor dem Spiegel, den auf Aithras Wink die Mädchen herangebracht haben Wie ich erglänze! AITHRA entzückt Allerschönste! HELENA Beste! Was hast du aus mir gemacht? AITHRA Dein herrliches Wesen zurück dir gebracht. HELENA nachdem sie sich abermals an dem eigenen Spiegelbild geweidet Was machst du aus mir? So sah die aus, die Menelas in seine Brautkammer trug. Bin ich so jung und soll sterben? AITHRA mit der Trinkschale Nicht sterben! Leben! Leben! Schnell! Trinke! HELENA nimmt die Schale Wer bist du? DIENERIN ganz leise, nur hauchend Ein halbes Vergessen bringt sanftes Erinnern. HELENA Was ist das für ein Trank? DIENERIN leise Du fühlest im Innern dir wiedergegeben dein unschuldig Leben - HELENA für sich, leise Wie ist mir auf einmal? Wohin schwindet meine Angst? DIENERIN und wie du dich fühlest, so bist du fortan! AITHRA Wie die Nacht aus deinen Augen schwindet! HELENA Wer bist du? AITHRA Deine unbedeutende Freundin Aithra! HELENA Zauberin! AITHRA Schönste! Sie fassen einander bei den Händen AITHRA und HELENA Stärker als Krieger, reicher als Könige sind zwei Frauen, die sich vertrauen! HELENA tritt noch einmal vor den Spiegel, dann wendet sie sich beseligt Wer tötet Helena, wenn er sie ansieht? Aithra betrachtet sie voller Bewunderung Wie leicht wird alles! AITHRA Recht so! Trinke! Und vergiss deine Angst! Sie reicht ihr abermals die Schale HELENA nachdem sie getrunken, fröhlich wie ein Kind Menelas! Warum denn mich töten? Sie schwankt wie schlaftrunken, die kleinen Mädchen drücken sich an sie und stützen sie Schlafen! - Mich schläfert - Schläfst du neben mir, Liebster? AITHRA Wie stell ich‘s an, sie zu retten? Muschel, wo ist er? MUSCHEL Ganz nahe! HELENA Ich hab s gehört - schon in halben Schlaf hinein - wie ein Schlummerliedchen Ganz nahe schon schwebt mir ein unschuldig Glück. Gebt acht ich entschwinde! Nein, lasset ich finde schon wieder zurück! Sie schliesst, auf die Kleinen gestützt, die Augen. DIENERIN an der Tür hinausspähend Der Nebelstreif flattert vor ihm! Hierher zu! Auf das Haus! Er mit dem Schwert hinterdrein! Er kommt! DIE ELFEN Ha, ha, ha, ha, ha, ha, ha, Narret ihn fest, Ha, ha, ha, ha, jagt ihn im Kreis um sich selber herum! AITHRA Leget sie auf mein Bett! Und kleidet sie im Schlaf in mein schönstes Kleid! In das blaue! Fort! Alle fort! Die Kinder schweben mit Helena ab ins linke Gemach. Menelas, den Dolch in der Faust, kommt von aussen hereingestürzt als ein Verfolgender. Aithra springt ihm aus dem Weg, birgt sich in den Vorhängen und schreit Ai! DIE ELFEN Ai! MENELAS verstört vor sich hin Im weissen Gewand - zerrüttet das Haar - und doch schöner als je flüchtete sie in Angst - und warf zwei herrliche Arme - um eine verfluchte Gestalt, die im Mondlicht aussah wie Paris! Mit einem Streich doch traf ich die beiden! Ich Verfluchter! Auch mein Kind seh ich nicht wieder - O Waise ohne Vater und Mutter! AITHRA tritt hervor Fürst von Sparta, du bist mein Gast! MENELAS völlig verstört, sucht eilig den, wie er meint, blutigen Dolch unter dem Vorhang zu verbergen. Dumpf und vor sich hin Fremdes Weib - Insel der Schrecken! Mörderisch Haus! - Graues Geschick! AITHRA leise zu den Dienerinnen Das Lotosfläschchen! Er hat es nötig! Schnelles Vergessen grässlichen Übels! Die Dienerinnen bringen den Becher und den Mischkrug, giessen ein, träufeln aus dem Fläschchen in den Trank. Aithra winkt Menelas, den niedrigen Sitz einzunehmen MENELAS Hier sitzen bei dir als ein friedlicher Gast? So weisst du nicht, wer deine Schwelle betrat? AITHRA winkt ihm nochmals, er setzt sich Leise! Nicht störe den lieblichen Schlummer der schönsten Frau sie schläft da innen ermüdet von einer langen Reise! MENELAS Wer? AITHRA Deine Frau. MENELAS Du redest von wem? AITHRA Von Helena doch! Von wem denn sonst? MENELAS Die schliefe? Er springt auf AITHRA Da innen auf meinem Lager! MENELAS für sich Zerspalten das Herz! Zerrüttet der Sinn! Weh in den Adern, weh eurer Pfeile lernäisches Gift! Ach nur für Stunden, für wenige Augenblicke ziehet die Spitzen der Pfeile zurück! Gebt mir mich selber, mein einig Wesen der unzerspaltenen Mannheit Glück! O gebt, ihr Götter, o gebt mir mich selber, gebet mir Armen mich selber zurück! AITHRA zögernd einsetzend Menelas - gedenkst du des Tages vor dreimal drei Jahren, da du sie verliessest - und zogest zur Jagd? MENELAS sie völlig verstehend, mit zornig verfinsterter Miene Du! Sprich nicht von Paris und jenem Tage! AITHRA Höre! Seit jenem verwunschenen Tage hast du deine Frau mit Augen nicht wieder gesehn! Menelas hebt jäh die Hände über seinen Kopf AITHRA steht auch auf, tritt dicht vor ihn Merke! Als jener frech und verwegen ausreckte die Hand nach deinem Weibe - heimlich sorgten die Götter um dich - MENELAS Hüte dich Weib, dass ich dich nicht strafe! AITHRA Furchtbar sind deine Blicke, Fürst! Trinke hier aus diesem Becher, trinke mit mir! Sie trinken beide, Aithra nur zum Schein Heimlich sorgten die Götter um dich In die Arme legten sie ihm ein Luftgebild, ein duftig Gespenst, womit sie narren die sterblichen Männer! DIE ELFEN unsichtbar Ein Luftgebild, ein duftig Gespenst, womit Götter narren die sterblichen Männer, ja ja, ja ja, ja ja, ja ja! AITHRA Dein Weib indessen, die schuldlose Schöne, verbargen sie an entlegenem Ort vor dir und der Welt! MENELAS An welcher Stätte? Achte die Worte, bevor du sie redest! noch dringender An welcher Stätte? AITHRA Am Hang des Atlas steht eine Burg, mein Vater sitzt dort ein gewaltiger Herr und gefürchteter König! Drei Töchter wuchsen im Hause auf, zauberkundig alle drei Salome, die stolze, die schöne Morgana und Aithra, die junge! MENELAS Hüte dich, Weib! AITHRA Zu uns ins Haus brachten sie schwebend deine Frau! MENELAS Hüte dich, Weib! AITHRA Schuldlos schlummernd, wähnend, sie liege in deinen Armen, lag sie bei uns die Jahre im Haus. Dieweilen thronte das Luftgespenst zuoberst unter Priamus Töchtern und buhlte mit seinen herrlichen Söhnen und freute sich am Brande der Welt und am Tc de der Helden Tag f ür Tag! MENELAS Die, welche hier meinem Drohen trotzte? AITHRA Ein Luftgebild! DIE ELFEN Ein Luftgebild! AITHRA Die Wespe die! DIE ELFEN Die Wespe,die! Ein Luftgebild! Ein Gespenst! MENELAS Hier noch stand sie unsagbar lieblich! AITHRA Ein Luftgebild! MENELAS Ein Luftgebild! AITHRA Ein Gespenst! MENELAS Furchtbares Weib! Deine Worte sind furchtbar und stärker als alle trojanischen Waffen! Du raubst sie mir völlig mit zitterndem Hauch aus lächelndem Munde! weh, nun erblick ich sie nimmer wieder, ich ganz unseliger Mann! AITHRA leise Wenn ich sie nun in die Arme dir lege, die du verloren vor dreimal drei Jahren und einem Jahre - Die herrliche Reine, die Unberührte! MENELAS Ich werde sie sehn? AITHRA Du wirst sie sehn, mit diesen Augen! MENELAS So ist es wahr es wohnen in Höhlen auf einsamer Insel Zauberinnen, die zeigendem, der zu ihnen dringt, die Bilder der Toten! AITHRA Du wirst sie sehn! Bereite dich! MENELAS in grösster Verwirrung Was werde ich sehn! Unseliger Mann! AITHRA Was ficht dich an? Bereite,dich! MENELAS O furchtbare Stunde! AITHRA Bereite dich! MENELAS Vom Reiche der Toten - AITHRA Bereite dich! MENELAS grässliche Kunde! AITHRA Bereiteclich! MENELAS Ich höre Becken dumpf geschlagen, Nachtgeister bringen die Tote getragen! AITHRA Was horchst du hinunter? Zärtlich verzaubert dich was denn aufs neue? Sieh hin, was dir die Götter bereiten! Sie winkt. Das Hauptgemach verfinstert sich, und nur aus dem Gemach zur Linken dringt eine Helle hervor. Die Vorhänge heben sich, und auf einem breiten Lager wird Helena sichtbar, lieblich entschlummert, in einem strahlend blauen Gewand. Sie öffnet die Augen ELFEN 1. Hälfte O Engel, für Elfen arglistig arme, die zwinkern im Zwielicht - allzu herrlich! ELFEN 2. Hälfte Hi hi hi hi, hi hi hi hi. AITHRA zu den Elfen Ihr Nachtgesindel schweigt nun schon! Schmiegt euch zuFüssen der Herrin! Helena hebt sich langsam vom Lager, vom Schlaf erquickt, in strahlender Schönheit MENELAS der kaum wagt, hinzusehen Die ich zurückliess auf meinem Berge, die ich zu denken nie gewagt, die Jungfrau, die Fürstin, die Gattin, die Freundin! O Tag aus dem jenseits, der nächtlich mir tagt! Helena steigt vom Lager herab, mit reizendem Staunen blickt sie um sich. Aithra, die neben Menelas stand, gleitet lautlos zu Helena hinüber; was sie sagt, ist zum Schein zu Menelas gesprochen, in der Tat flüstert sie es Helena ein AITHRA Am Hang des Atlas steht eine Burg, da lag sie und schlief - dieweilen thronte das Luftgespenst, ihr gleichgebildet, die Wespe die, auf Priamus Burg und sag zu oberst unter den Töchtern - drei Schwestern hüteten Helenas Schlaf. Helena ist währenddem vollends herabgestiegen. Es scheint, als ginge sie auf Menelas zu, aber scheu, mit gesenktem Blick und wie mit gefesselten Füssen. Zu beiden Nie Erahntes bereiten die Götter ihren erwählten herrlichen Kindern! MENELAS bebend Die zu denken ich mir verwehrte! HELENA leise, mit gesenkten Augen Bin ich noch immer die einstens Begehrte? AITHRA triumphierend und halblaut zu Menelas Sieh doch den Blick zur Erde gesenkt! Wo ist nun das brennende Auge jener, die vom Manne gekostet? Wage doch endlich bezaubert zu sein! DIE ELFEN O Schönste der Schönen - Ganz hoch, höhnend so billig willst du die Götter versöhnen? MENELAS Was tun? Sie reissen das Herz mir in Stücken! Mit ihrem Entrücken, mit ihrem Beglücken was tun? Sie reissen das Herz mir entzwei! AITHRA ihm Helena zuführend Die Reine! MENELAS Was tun? HELENA innig scheu Die Deine! MENELAS leidvoll Was tun? DIE ELFEN höhnend O Schönste der Schönen - AITHRA dringender Empfange! MENELAS beklommen Was tun? ELFEN chi chi chi chi chi chi chi chi HELENA zurückweichend Wie darf ich? AITHRA Nicht zage! MENELAS Was sagen? AITHRA Wir reissen das Herz nicht entzwei! HELENA angstvoll Was sag ich? MENELAS Sie reissen das Herz mir entzwei! HELENA Und reisse das Herz ihm entzwei! DIE ELFEN O Schönste der Schönen - so billig willst du die Götter versöhnen? chi chi chi chi chi chi chi chi chi chi HELENA zur Seite tretend, sich von Aithra, die ihre Hand ergriffen hat, lösend Lass ihn! Er will mich nicht! ELFEN chi chi chi chi chi chi chi chi chi chi MENELAS Wer bist du, Wesen, das einer ewig jungen Göttin gleicht - und meiner Frau? HELENA Lass ab! Er verschmäht mich. mit verhohlenem Triumph Er liebt jene andre! ELFEN chi chi chi chi chi chi chi chi MENELAS die Augen zu Helena hebend, mit tiefster Innigkeit Wie gewänne ich Gunst in deinen Augen - da ich um jener willen dich verliess? Helena wirft ihm einen Blick zu und schweigt AITHRA Antworte ihm, der so liebt! HELENA sehr innig Ich weiss von keinem, der mich verliess, nur von einem, der liebend bei mir war in meinen Träumen, indessen ich schlief! MENELAS So weisst du von keinem, der dich verliess - nur von einem, der liebend bei dir war, weil er dich erwählte! HELENA drückt ihren Kopf an seine Schulter Weil er mich erwählte! AITHRA Schnell nun rüst ich das Schiff und schicke euch heim! DIE ELFEN spottend Nun rüstet das Schiff und schicket sie heim! ha ha ha ha, ha ha ha ha! Das Spiel ist aus! Nachdem Helena sich von Menelas gelöst hat, geht sie, erschrocken über Aithras Wort, auf diese zu AITHRA ihr ins Gesicht sehend Wie - oder nicht? DIE ELFEN sehr gedehnt fragend Wie - oder nicht? HELENA halblaut Mir bangt vor dem Haus! Verzaubert im Neuen mir bangt vor dem Alten! Lass mich mich freuen, lass mich ihn halten! ELFEN Wie - oder nicht? HELENA Wo niemand uns kennt, wo Helenas Name ein leerer Hauch wie Vogellaut, wo von Troja nie kein Ohr vernahm, dort birg uns der Welt für kurze Frist, vermagst du das auch? AITHRA schnell, halblaut Zu Füssen des Atlas liegt eine Oase ein zauberisch Zelt bau ich euch dort - HELENA Und wie die Fahrt? AITHRA Auf meinem Bette ihr legt euch liebend und schlummert ein - den Mantel werf ich über euch! MENELAS für sich, zwischen Jubel und Beklommenheit Mit ihrem Entrücken, mit ihrem Beglücken sie wenden mit Händen das Herz in der Brust! AITHRA Der Mantel trägt euch, und ihr erwacht am erleuchteten Ort zu zweien allein! MENELAS Zu Füssen des Atlas? Ein zauberisch Zelt? HELENA Zauberin! Liebste, zu zweien allein! MENELAS mit den Augen an Helena hängend Ihr jähen Götter! nun gebt mir mich selber, nun gebt mir die Jugend, schnell gebt sie zurück, damit ohne Zagen ich wage zu tragen dies jähe Glück! AITHRA zu Helena Das Nötigste nur in eine Truhe, ich schicke es mit! leise Das Fläschchen vor allem, Lotos, der liebliche Trank des Vergessens, dem alles wir danken! Vielleicht bedarf es etlicher Tropfen bedeutungsvoll von Zeit zu Zeit in seinem Trank oder in deinen - MENELAS Wie lieblich sie flüstern, die reizenden Frauen, wie klug sie blicken! AITHRA ― damit das Böse vergessen bleibe und ruhe unter der lichten Schwelle auf ewige Zeit! HELENA mit ihr wie ein Gebet Damit das Böse darunten bleibe vergraben unter der lichten Schwelle auf ewige Zeit! MENELAS für sich O meine Tochter, glückliches Kind! Welch eine Mutter, welch eine Schwester bring ich dir heim! Helena tritt auf die Schwelle vom Schlafgemach und blickt von dort nach Menelas um. Menelas ist bei ihr, kniet nieder, drüclct den Kopf an ihr Knie. Sie zieht ihn zu sich empor. Der Vorhang zum Schlafgemach entzieht sie den Blicken. Im Hauptgemaah ist lautlos die Dienerin eingetreten. Aithra winkt ihr, die Lichter zu löschen. Sie ergreift den schwarzen Zaubermantel, der vor ihrem Thron liegt. Im Hauptgemach erlöschen die Lichter, so auch im Schlafgemach DIE ELFEN unsichtbar, leise, aber boshaft Auf ewige Zeit! hahahaha! Die teuren Seelen! Das Beste verhehlen, hahahaha, das darf nicht sein! Aithra, den Mantel haltend, scheint noch zu zögern, sie ist vom Mondlicht unsicher beleuchtet. Im Nebengemach rechts wird bei schwachem Licht die Dienerin sichtbar; sie legt Gewänder in eine Truhe, zu oberst Kostbarkeiten, darunter das Fläschchen, das sie in einen goldenen Behälter verschliesst AITHRA stampft auf Wollt ihr jetzt schweigen? Aithra wartet noch eine Weile, bis alles still ist. Auch die Dienerin hat die Truhe verschlossen und ist auf ihren Armen eingeschlafen. Aithra wendet sich jetzt, den Mantel schwingend, dem Schlafgemach zu Vorhang この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@ Aiko Oshio Strauss,Richard/Die ägyptische Helena/II
https://w.atwiki.jp/oper/pages/198.html
序幕 (ヴァルキューレの岩山の上。第2夜「ジークフリート」の最後のシーンと同じ舞台設定である。舞台後方は、下から燃える炎の反射に照らし出されている。3人のノルンは、背の高い女性のように見えるが、その姿は、襞の多い、丈長の、黒い、ヴェールのような衣裳に包まれている。第1の(最年長の)ノルンは、舞台右手前方の枝ぶりの良いモミの木の下に寝そべり、第2の(年下の)ノルンは、ブリュンヒルデの寝室の前に置いてある岩のベンチにもたれて横たわっている。第3の(最年少の)ノルンは、舞台中央後方にあって岩山のへりとなっている岩に、腰を掛けている。しばらく、陰鬱な沈黙が続く) <第1のノルン> (身動きせずに) あそこで、何が光っているの? <第2のノルン> もう朝が来たのかしら? <第3のノルン> ローゲの手下が、この岩を囲んで燃えているのよ。 まだ夜だわ。 綱を紡いで、歌いましょうよ。 <第2のノルン> (第1のノルンに) では、紡ぎながら、歌いましょう。 お姉さんは、どこに、この綱を掛けるつもり? <第1のノルン> (体を起こし、金色の綱を体から解きほぐすと、その先端をモミの木の枝に結びつける) 吉と出るか、凶と出るか分からないけれど、 綱を巻き付けて、歌いましょう。 ああ・・・昔は「世界樹」に巻き付けていたのに。 その木の幹からは、力強く、雄々しく、 神聖な枝々が緑に茂っていたものだった。 涼しい木陰に泉がさざめき、 その水の音は、知恵をささやいていた・・・。 だから、私は、神聖な想いを歌ったものよ。 ある時、大胆な神が 泉の水を飲みにやって来て、 片方の目を、 永遠の代価として差し出した。 ヴォータンが代価を払って得たのは、 この世界樹から、一つの枝を伐り出すこと・・・ 強き神にふさわしい槍の柄を作るため、 幹から枝を伐り取ったの。 でも、長い歳月(としつき)のうちに、 その傷が、森を壊してしまった。 葉は落ち、 樹は枯れ果てて、 悲しいかな、泉の水も涸れ果てた・・・ いまや、私の歌は、暗い想いばかり。 それなのに・・・もはや世界樹には 綱を掛けられない。 私は、このモミの木に 掛けることしかできない・・・ さあ、妹よ、歌って・・・綱をあなたに投げるから。 知ってる?それからどうなるか? <第2のノルン> (投げられた綱を、寝室の入口の脇にある岩の出っ張った部分に巻き付ける) 信義を守るべしとの契約の言葉を、 ヴォータンは、その槍の柄に刻み込み、 その槍を持って、世界を支配していたのよ。 ところが、ある大胆な勇者が 戦でその槍を打ち砕き、 聖なる契約を保持する槍は、 粉々になってしまった。 そこで、ヴォータンはヴァルハラの勇士達に命じ、 世界樹を幹ごと切り倒し、 枯れた枝ともども薪にさせたわ。 樹は倒れた・・・ もはや泉は、永遠に湧き出すことはない! だから私は、今、綱を巻き付けるわ・・・ このとんがった岩に。 さあ、妹よ、歌って・・・綱をあなたに投げるから。 知ってる?それからどうなるか? <第3のノルン> (綱を受け取り、その先端を背後に放り投げながら) 巨人達によって建てられた城がそびえ立つ・・・ 神々と勇者の神聖な一族をしたがえて、 ヴォータンは、大広間に腰掛けている。 伐られた薪の高い山が、 大広間をぐるりと取り囲んでいる・・・ かつては、世界樹だったのよ! ひとたび、この聖なる樹に 激しく赤々と火が付けば、 炎は、輝かしい大広間を 焼き尽くし、 不死の神々の終末が、 永遠にたそがれ始めるのよ。 お姉さん達は、まだ知っていることがあるの? もしそうならば、改めて綱を掛け直して・・・ 北からもう一度投げ返すから。 (第2のノルンに綱を投げる) <第2のノルン> (第2のノルンは、そのままその綱を第1のノルンの方へ投げると、第1のノルンは、その綱を小枝からほどいて、別の大きな枝へと結びつける) 紡いでよ!お姉さん!歌ってよ! <第1のノルン> (舞台後方を見やりながら) 朝が来るの? それとも炎の明かりなの? 瞳が曇る・・・ 聖なる過去が、はっきり見えなくなった。 あの場所には、昔、ローゲが赤々と燃え盛っていたはずよ。 知ってる?あの男はどうなったの? <第2のノルン> (投げられた綱を、また岩に巻き付けながら) 槍の持つ魔力で ヴォータンは、ローゲを手下にし、 ローゲは、ヴォータンに知恵を授けた。 だけど、ローゲが自由を求め、 槍の柄に刻まれた文字を、 歯でかじり取ろうとした時、 誰もをねじふせる 槍の切っ先で、 ヴォータンは、ローゲを拘束し、 ブリュンヒルデの岩山の周りで燃えさせた。 知ってる?ローゲはどうなるの? <第3のノルン> (投げられた綱を、また後ろに放り投げる) 粉々になった槍の とがった破片を、 いずれ、ヴォータンは 火の神ローゲの胸に深く突き刺すわ・・・ そうすれば、この世を焼き尽くす炎が点火し、 主神ヴォータンは、その炎を、うず高く積まれた 世界樹の薪の山へと投げ入れるでしょう。 (綱を投げ返す。受け取った第2のノルンは、その綱を再度そのまま第1のノルンに投げ返す) <第2のノルン> 知りたいの? いつそうなるかを・・・。 投げて!お姉さん!その綱を! <第1のノルン> (あらためて、その綱を結びつける) 夜が明ける・・・ もう何も見えないわ・・・ 綱の糸目も、もう見えない。 全ては、もつれにもつれている。 怒り狂った男のいやらしい顔が、私の心を乱す。 昔、ラインの黄金を奪ったアルベリヒ・・・ 知っている?あの男はどうなったか? <第2のノルン> (寝室の前にあるギザギザになった岩に、苦労して綱を巻き付けながら) 岩のギザギザが、綱に食い込む・・・ 糸の強さが、十分ではないんだわ・・・ 綱は、ちぎれ始めている。 災いと妬みから出来あがった ニーベルングの指輪が目の前に立ちはだかる。 復讐の呪いが 私の糸を引きちぎろうとする。 知っている?これから、どうなるか? <第3のノルン> (投げられた綱を、急いで、つかみに行く) 綱の張り方がゆるすぎて、届かないわ。 私が北に向かって先端を投げられるように、 もっと、ピンと張ってちょうだいよ! (力を込めて無理やり綱を引っ張ったので、綱は真ん中で切れる) 切れた! <第2のノルン> 切れた! <第1のノルン> 切れた! (ノルンは3人とも驚きのあまり立ち上がり、舞台の中央に集まって来る。切れた綱の断片を手にすると、その綱で自分達の体を結び合わせる) <3人のノルン達> 永遠の知識も、もうおしまい! 私たち、知恵の女が、もうこの世を語ることもない。 降りて行こう!母のもとへ!降りて行こう! (3人は姿を消す) (薄明。曙光が広がり始めると、下界から反射していた炎の輝きは、だんだん力を失っていく) オーケストラによる間奏曲 薄明-日の出-明るい陽ざし (ジークフリートとブリュンヒルデは、岩山の寝室から出て来る。ジークフリートは完全に武装しており、ブリュンヒルデは自分の馬を轡(くつわ)につなぐ) <ブリュンヒルデ> 新たな行動に出るのね?私の勇者さん・・・ とっても愛しているあなたを 手放さなきゃならないの? 私がためらっているのは、 一つ気がかりなことがあるからなの。 もしや、私の魅力や値打ちが 薄れちゃったのかなって! だって、神々に教えられたことは、 全部授けてしまったわ。 数え切れないほどたくさんの神聖なおまじないをね。 逆に私は、 乙女としての強さの源を、 勇者のあなたにあげてしまって、 今はあなたに従うしかない。 知識は失って、願いごとばっかり・・・ 愛には溢れているけれど、能力は失って・・・。 でも、こんな弱い女だけれど、さげすまないで! 全てを与えてしまって、 もう何にも与えられない私を! <ジークフリート> 奇蹟のように素晴らしいひと。 あなたは持ち切れないぐらいのものを、ぼくにくれたよ。 もし、ぼくがあなたに教わったことを、 身につけていなくても怒らないでくれ! 一つのことだけは、頭から離さないよ。 ぼくにはブリュンヒルデがいるってことを。 それだけはすぐ頭に入ったんだ。 ブリュンヒルデを忘れないってことだけは! <ブリュンヒルデ> 私に、愛の約束をしてくれるの? だったら、あなた自身のことだけを考えてちょうだい。 そして、あなたの為したことを忘れないで。 あの激しい炎のことを忘れないで。 この岩山を取り囲み、 怖れることなく突き進んできた、あの炎のことを。 <ジークフリート> ブリュンヒルデをつかまえに来たんだ! <ブリュンヒルデ> 忘れないで・・・あの盾で覆われた女のことを。 深い眠りに落ちていて、あなたが兜の縛めから 解き放ってくれた女のことを。 <ジークフリート> ブリュンヒルデを目覚めさせに来たんだ! <ブリュンヒルデ> 忘れないで・・・二人を一つにしている誓いを。 忘れないで・・・二人で誓っている契りを。 忘れないで・・・二人が生きている愛を。 そうすれば、ブリュンヒルデは、永遠に清らかに、 あなたの胸の中で燃え続けるわ! (ジークフリートを抱きしめる) <ジークフリート> 最愛の人・・・ぼくは行くよ。 炎に清められたこの小屋に、あなたを置いて。 (指からアルベリヒの指輪を抜き取り、ブリュンヒルデに手渡す) あなたのおまじないのお礼に、 ぼくは、この指輪をあげるよ。 そこには、ぼくが昔成し遂げたことの 幸(さち)がいっぱいつまっているのさ。 ぼくは、長いこと陰気にそれを守っていた 一匹の龍を打ち殺したんだ。 さあ、指輪の力をあなたの手に! ぼくの誠実さを現わす聖なる形見の品として! <ブリュンヒルデ> (感動に心を震わせながら指輪を手にはめる) ただ一つの宝物よ!誰にもやらないわ! 指輪の代わりに、私の愛馬を受け取って! 昔は、私と一緒に 雄々しく空を駆けめぐったけど、 今は私ともども、強い性格を失ったので、 稲妻光る雷雨の中を、雲を飛び越え、 ひらりと舞い上がったりはしなくなった。 けれども、あなたと一緒なら、 たとえ火の中であっても、 グラーネは、怖がらずについて行くわ。 そうよ!勇者さん! この子は何でも言うことを全部聴くわ! だから大事に守ってほしいの! この子は、あなたの仰せのままに動くから、 ブリュンヒルデからの挨拶をグラーネに伝えてね! <ジークフリート> あなたの清らかさによってのみ、ぼくは これまで以上の働きができるということだね? ぼくの戦いの勝敗を決めるのは、あなたさ。 ぼくが勝利を贈るのは、あなたさ。 あなたの愛馬の背にまたがり、 あなたの盾で身を守れば、もう、ぼくは 自分がジークフリートだなんて思わない。 そのとき、ぼくはブリュンヒルデの片腕にすぎないんだ。 <ブリュンヒルデ> ああ!あなたの心こそブリュンヒルデじゃないかしら!? <ジークフリート> ぼくの心から燃え上がるのは勇気さ! <ブリュンヒルデ> だとしたら、あなたはジークフリートであり、ブリュンヒルデなのね? <ジークフリート> ぼくのいる所が、ぼくたちの居場所なんだ。 <ブリュンヒルデ> (いきいきと) えっ?だったら、この岩のお部屋は空っぽになるわ? <ジークフリート> 二人で一つになって、ここにいるのさ! <ブリュンヒルデ> (大きな陶酔に浸って) ああ!神聖なる神々よ! 高貴なる種族よ! この祝福に満ちた夫婦を見て、 微笑んでください! 離れていても・・・誰が別れさせられると言うの? 別れている間も・・・決して離れ離れじゃない! <ジークフリート> 元気でね!ブリュンヒルデ。きらめく星座! 元気でね!輝いて愛して! <ブリュンヒルデ> 元気でね!ジークフリート!勝利の光! 元気でね!輝いて生きて! <二人> 元気でね!元気でね!元気でね! (ジークフリートは急いで馬を岩山の斜面に連れて行き、ブリュンヒルデはその後を追う。ジークフリートと馬が岩舞台の陰に隠れてしまうと、観客にはもう彼の姿は見えなくなる。ブリュンヒルデは、慌てて斜面のはじっこに駆け寄り、一人立ちすくむと、ジークフリートの姿を追って下界を見やる。 すると低い所からジークフリートのホルンの音が聞こえてくる。ブリュンヒルデはその音に耳を澄ますと、斜面をもう少し降りて行く。おかげでもう一度、下にジークフリートの姿を認め、無我夢中に身振り手振りで別れの挨拶を送る。彼女のうれしそうな微笑みからは、勇者ジークフリートの陽気な旅立ちの様子が手に取るように伝わってくる。幕が素早く閉まると、オーケストラはホルンのメロディーを受け継ぎ、力強い曲を演奏し始める) ジークフリートのライン河への旅 (そのあと、すぐに第1幕となる) 第1幕 ライン河のほとりのギービヒ家の大広間 (舞台後方に向かって開かれている大広間。舞台後方もまた、川まで続く広々とした岸辺。岸の周りを岩山が取り囲んでいる) 第1場 (グンター、ハーゲン、グートルーネ。グンターとグートルーネは、舞台の袖の高椅子に座っており、その前には酒宴用のグラスを置いたテーブルがある。ハーゲンは、その前に座っている) <グンター> なあ、ハーゲン。教えてくれ、勇者よ・・・ 私は、このラインの地を立派に治めているだろうか? このグンターは、父ギービヒの名声を高めているだろうか? <ハーゲン> 正当な世継ぎであるあなたを、 私はうらやまずにはいられない。 我々二人の兄弟を産んだグリムヒルデが、 身の程を知るようにと、私に教えたのだ。 <グンター> うらやましいのはこちらだ! お前がうらやむことはない! 私は、長男としての器量を受け継いだだけで、 知恵があるのは、お前だけだ・・・。 だが、そのおかげで腹違いの兄弟の争いも丸く収まる。 お前の助言を高く買っているからこそ、 今度も私の名声をいかに高めるか尋ねているのだ。 <ハーゲン> ならば、その私の助言が至らぬと言うわけだな・・・? 実は、あなたの評判は、まだ余り良くないのだ。 なぜなら、ギービヒ家の当主であるあなたは、 ある高貴な宝を、まだ手に入れていないからだ。 <グンター> それが何なのか言わなければ、 今度は私がお前を責めるぞ。 <ハーゲン> 一見したところギービヒ一族は、 夏の陽射しを浴びて熟し切った大木のようだが、 グンター・・・あなたには妻が無く、 グートルーネ・・・あなたには夫がいない。 (グンターとグートルーネは、黙ったまま物思いに沈む) <グンター> 教えてくれ・・・我らが家名を高めるためには、 誰を妃に迎えればいいのだ? <ハーゲン> ある女を知っている。 この世で一番美しい女だ・・・ 高き岩山の上にその座はあり、 広間は、炎に取り巻かれている。 この炎をかいくぐる者だけが その女ブリュンヒルデの求婚者となれるのだ。 <グンター> 私程度の男の勇気でも出来ることなのか? <ハーゲン> もっと強い男にしか出来ないことだ。 <グンター> その強い男とは誰のことだ? <ハーゲン> ヴェルズング族の若者ジークフリートこそ その最強の勇者だ。 愛の力に捉えられた 双子の兄妹・・・ ジークムントとジークリンデが産んだ いわくつきの血統正しい息子だ。 森の中でたくましく育ったこの男を、 私はグートルーネの夫にしたいのだ。 <グートルーネ> (恥ずかしそうに話し始める) そのお方は、どんな勇敢なことをしたので、 最強の勇者と呼ばれているの? <ハーゲン> 巨大な龍が「嫉妬の洞窟」の前で ニーベルングの宝を守っていたが、 ジークフリートは、その龍の大きな口をふさぎ、 勝利の剣を振るって、龍を斬り殺したのだ。 こんな大それたことをしたので、 勇者としての名声は、いや増しに増したのだ。 <グンター> (考えをめぐらしながら) ニーベルングの宝なら聴いたことがあるぞ・・・ その中には、世の羨望の的の財宝も含まれているのだろう? <ハーゲン> その使い方を知る男が宝を持てば、 それこそ全世界がひれ伏すはずだ。 <グンター> しかし、その宝は、ジークフリートが奪い取ったのだろう? <ハーゲン> ニーベルング族は、あの男のしもべだ。 <グンター> ならばブリュンヒルデを手にするのも、あの男に決まっているではないか? <ハーゲン> あの男以外に炎の勢いを抑えられる者はいないからな。 <グンター> (不機嫌そうに席から立ち上がって) 何だって、不和と不信の種をまいたりするのだ! 私の力ではどうにもできないものを、 なぜ私に求めさせようとするのだ? (グンターは、せわしなく大広間を行ったり来たりする。ハーゲンは、席を立たないまま、再び近くに舞い戻って来たグンターを、いわくありげな身振りで立ち止まらせる) <ハーゲン> ジークフリートが、あなたに花嫁を連れ帰るならば、 ブリュンヒルデはあなたのものになるではないか? <グンター> (腹を立て、疑い深そうにして、また顔を背ける) どうしたら、何の不足もないそんな男が、 私のために求婚してくれるというのだ? <ハーゲン> (相変わらず席に座ったまま) そんな願いなど、すぐ聞いてくれるさ。 その前に、グートルーネが、あの男を魅了してくれれば。 <グートルーネ> ハーゲン!私をバカにするなんて意地悪な人! どうして私がジークフリートを魅了できるというのよ? 世界一強い勇者なら、 きっと絶世の美女たちが とっくに自分のものにしているはずだわ。 <ハーゲン> (きわめて内輪の話をするかのように、グートルーネに上体を傾ける) あの小箱に入っている薬を忘れたのか? (さらに声をひそめて) この薬を手に入れた私が保証しよう・・・ これを使えば、あなたの望むあの勇者は、 あなたに恋い焦がれてしまうのだ。 (グンターは、またテーブルのほうに戻って来て、テーブルによりかかったまま注意深く耳を傾ける) もしジークフリートがやって来て、 この飲み薬を一口飲めば、 あなたの前に会った女がいたことも、 そもそも近くに女がいたことも、 この男は一切合財忘れてしまう。 さあ、いかがであろう?ハーゲンの助言は。 <グンター> (元気良く、立ち上がって) グリムヒルト、ばんざい! 我らに、この男を授けてくれた母よ! <グートルーネ> ジークフリートに会ってみたいわ! <グンター> どこに行けば会えるのだ? (ホルンが舞台の左後方から響いてくる。 ハーゲンは耳を澄ます) <ハーゲン> 喜び勇んで活躍の場を求めているあの男にとって、 この世界など、ちっぽけな森のようなものだ・・・ 休むことなく何かを求めて突き進んでいるのだから、 ギービヒ家の治めるラインの岸辺にも立ち寄ったのだ。 <グンター> ならば、喜んであの男を迎えよう! (舞台上のホルンの音が近付いて来るが、まだまだ離れている。二人とも耳を澄ます) 角笛の音がライン河から聞こえるぞ。 <ハーゲン> (岸辺に近付き、川面を見下ろすと、また振り返って叫ぶ) 小舟の上に、勇者と馬がいる! 勇ましく角笛を吹き鳴らしている! (グンターは道半ばで立ち止まり、耳を澄ます) 舟にゆっくり櫂を入れ、 手持無沙汰に見えるくせに、 流れに逆らう小舟は勢いよく近づいて来る。 櫂を操る腕が示すのは、 龍退治をした者のみが誇る無双の力。 まさにジークフリート!他の者ではない! <グンター> 通り過ぎてしまうのか? <ハーゲン> (両手を口に当てて川へと呼びかける) ホイホー!おおい! 元気な勇者よ、どこへ行く? <ジークフリートの声 (川の下流の遠い所から) 豪勇なるギービヒの若殿のもとへ。 <ハーゲン> その殿の大広間に、私が案内しよう。 (舟に乗ったジークフリートが岸辺に現れる) こちらへ!さあ、ここに舟を! 第2場 (ジークフリート、ハーゲン、グンター、グートルーネ) (ジークフリートの舟が着くと、ハーゲンは舟を鎖で岸につなぎ、ジークフリートは馬とともに岸辺に降り立つ) <ハーゲン> ようこそ!ジークフリート、誉れ高き勇者! (グンターは岸辺のハーゲンに近寄る。グートルーネは高椅子に腰掛けながら、うっとりしてジークフリートの姿を見つめている。グンターは友好の挨拶を交わそうとする。一同は、無言のまま、互いに相手の出方をうかがっている) <ジークフリート> (馬に寄りかかりながら、落ち着き払って舟の傍に立ち止まっている) ギービヒの若殿とは、どなただ? <グンター> あなたが探していたグンターとは私のことだ。 <ジークフリート> ラインの地での名声はうかがっている・・・ さあ、一戦交えるか?それとも友となるか? <グンター> 戦いは、よそうではないか! ようこそ、お越し下された! <ジークフリート> (落ち着き払って辺りを見渡す) 馬は、どこにつなげばいい? <ハーゲン> 私が、休める所に連れて行こう。 <ジークフリート> (ハーゲンに向き直って) あなたは、ぼくをジークフリートと呼んだな・・・ 以前会ったことがあるのか? <ハーゲン> あなたの怪力を見て、あなただと思い当たっただけだ。 <ジークフリート> (ハーゲンに馬を委ねながら) グラーネの面倒を良く見てくれ!あなたは、これほど 高貴な馬の手綱を取ったことはないはずだ。 (ハーゲンは馬を引き、舞台右手後方の、大広間の後ろへと消える。ジークフリートが感慨深げに馬を見送ると、グートルーネもハーゲンの合図に応じて、ジークフリートには気付かれぬまま、舞台左手の扉を通って、自室へと退場していく。グンターはジークフリートを案内し、共に大広間の中へと入っていく) <グンター> さあ、勇者よ・・・安んじて使ってくれ、 父祖代々のこの広間を・・・ あなたの行く所、 目についたもの、それらは全て、 あなた自身のものと思って良いのだ・・・ 私の財産、領地、領民、全てあなたのものだ。 私は、この身に誓おう! 私自身を、あなたの臣下として差し出すことを。 <ジークフリート> ぼくは、領地も領民もあげられないし、 父親の家屋敷もあげられない。 ぼくが受け継いだのは、我が身一つなので、 この身を使い果たすことしかできないのだ。 ぼくが持っている一振りの剣ですら、 自分自身で鍛えたのだ・・・ ぼくは、この剣に誓う! この剣を、盟約の証しとすることを。 <ハーゲン> (二人の話している間に戻って来て、ジークフリートの背後に立っている) だが、あなたは、 ニーベルングの宝の持ち主だと聞いたぞ。 <ジークフリート> (ハーゲンの方に振り返って) そんな宝のことなど忘れていた。 どうでもいいものでしかないのだから! その宝は、置きっぱなしにしてある。 かつて龍が宝の番をしていた洞窟の中に。 <ハーゲン> 何一つ持ち出さなかったわけか? <ジークフリート> (ベルトにぶら下がっている網目の金物細工を指差しながら) こんな物があるが、何の役に立つのかわからない。 <ハーゲン> これは、隠れ頭巾ではないか。 ニーベルング族が腕によりをかけて作った物だ・・・ ひとたび、これを頭にかぶれば、 あなたは、どんな姿にも変身できるし、 遠くに行きたいと思う時は、 一瞬にして行ってしまうのだ。 これ以外の宝は、持ち出さなかったのか? <ジークフリート> 指輪を一つだ。 <ハーゲン> 今も持っているんだろう? <ジークフリート> 美しい女が持っているさ。 <ハーゲン> (独り言で) ブリュンヒルデか・・・! <グンター> ジークフリートよ、宝の交換など必要ない・・・ あなたの持ち物に比べれば、私の財産など がらくたのようなものだが、それもみんな、あなたにあげよう。 何もお返しなどなくても、私は喜んであなたに仕えよう。 (ハーゲンは、グートルーネの部屋に近づき、その扉を開く。出て来たグートルーネは、牛の角でできた盃に酒を満たして、ジークフリートに近付いて行く) <グートルーネ> ようこそ、お客様!このギービヒの家に! この家の娘が、お飲み物を差し上げますわ。 <ジークフリート> (機嫌よくグートルーネにお辞儀をすると、酒盃を手でつかむ。そのまま、感慨深げに目の前に持ってゆき、小声で語りかける) たとえ君が教えてくれたことを全て忘れようとも、 たった一つの教えだけは忘れない・・・ この最初の一口を、ぼくは大切な愛のために捧げる! ブリュンヒルデ・・・君への! (ジークフリートは酒盃に口を当て、長い時間をかけて一息で飲む。グートルーネに盃を返すと、グートルーネは、戸惑いつつも恥ずかしそうに目を伏せる) <ジークフリート> (ぱっと燃え上がった恋情もあらわに、じっとグートルーネを見つめる) 稲妻のような眼差しで、ぼくを焼き焦がしておきながら、 どうして今さら目を伏せるのです? (グートルーネは、顔を真っ赤にしながら、目を上げてジークフリートを見る) <ジークフリート> ああ!何て美しいんだ! 瞳を閉じて・・・ その目の輝きは、ぼくの胸を 焼き尽くしてしまいそうだ・・・ 炎のような血潮の流れが、 胸を焦がしてしまいそうだ! (声を震わせながら) グンター、あなたの妹さんのお名前は? <グンター> グートルーネだ。 <ジークフリート> (小声で) グートルーネ・・・なるほど「良き知らせ」だ。 ぼくが、この人の眼に見たものは・・・。 (情熱的に激しくグートルーネの手をつかんで) ぼくは、あなたの兄上に仕えようとしましたが、 誇り高き兄上は、ぼくの申し出を断りました。 あなたも、兄上同様、ぼくを思い上がった男と思うのですか? もしも、ぼくがあなたに結婚を申し込んだら? (グートルーネは、思わずハーゲンと目を合わせる。 しおらしく首をうなだれると、自分はジークフリートにふさわしくないとでも言うような身振りをしながら、よろめくような足取りで大広間を後にする) <ジークフリート> (ハーゲンとグンターが注意深く様子を見守る中、ジークフリートは、まるで魔法に捕えられたかのように、グートルーネの後ろ姿を見送ったまま、振り返ろうともせずに質問する) グンター、あなたには妻がいますか? <グンター> まだ結婚はしていないが、 おそらく妻をめとることは難しかろう! 実はある女を想っているのだが、 手に入れる手段が思いつかないのだ。 <ジークフリート> (元気づいて、グンターに振り向く) 諦めているようだが、ぼくが何かお役に立てないだろうか? <グンター> 彼女の居場所は、岩山高く・・・ <ジークフリート> (いぶかしげに、急いで口をはさむ) 「彼女の居場所は、岩山高く」・・・ <グンター> 広間は炎に取り巻かれ・・・ <ジークフリート> 「広間は炎に取り巻かれ」・・・? <グンター> 炎を越える者だけが・・・ <ジークフリート> (全身全霊で記憶をつなぎ留めようとしながら) 「炎を越える者だけが」・・・? <グンター> ・・・ブリュンヒルデの花婿となる。 (ジークフリートの仕草からは、ブリュンヒルデの名前が出ても、もはや彼女との記憶は完全に消え去ってしまったことが分かる) <グンター> 私では、岩山をよじ登ることもできないし、 炎の勢いも弱まりはしないだろう! <ジークフリート> (白昼夢のような状態から我に返ると、陽気にはしゃぎながら、グンターに顔を向ける) ぼくは・・・炎なんか怖くない。 あなたのために、その女性に求婚しよう。 なぜなら、ぼくは、あなたのしもべ。 ぼくの勇気はあなたのものだ。 グートルーネを、ぼくの妻としていただきたい。 <グンター> グートルーネは、喜んであなたに差し上げよう。 <ジークフリート> ブリュンヒルデを、あなたのもとに連れて来よう。 <グンター> あの女性を、どうやって欺くつもりだ? <ジークフリート> 隠れ頭巾で変身して、 あなたの姿になり代わる。 <グンター> ならば、誓いを立てようではないか! <ジークフリート> 義兄弟の血の誓いを立てよう! (ハーゲンは、角でできた酒盃に、樽から出したばかりのワインを注ぎ、ジークフリートとグンターの目の前に差し出す。彼らは、剣で腕に傷をつけると、しばらく盃の真上に傷口をかかげる。そして、ハーゲンが二人の間に盃を差し出すと、その上に二本ずつ指を置く) <ジークフリート> 花咲く命あふれる血潮よ、 この飲み物に、したたり落ちろ。 <グンター> 兄弟の熱き思いをたっぷり混ぜて・・・ この飲み物に、我らの血よ、咲き誇れ。 <二人> 友への忠誠のために飲もう。 楽しく、自由に、この契りから、 義兄弟の血の誓いよ・・・栄えよ! <グンター> 兄弟の一人が誓いを破れば、 <ジークフリート> 友が、不実を行うならば、 <二人> 今飲んだ血のしずくよ。 激流となり、ほとばしれ! 友への罪の償いを果たせ! <グンター> (飲むと、ジークフリートに盃を渡す) さあ・・・契りを交わすぞ。 <ジークフリート> さあ・・・忠誠のしるしを飲むぞ。 (飲み終わったジークフリートが、空になった盃を差し出すと、ハーゲンは、その盃を剣で真っ二つに割る。ジークフリートとグンターは、手を差し出して握手し合う) <ジークフリート> (誓約の儀式の間、ずっと後ろに立っていたハーゲンを、しげしげと見つめながら) なぜ、あなたはこの誓いに加わらない? <ハーゲン> 私の血など入れたら、酒が腐ってしまう。 私の血は、あなた方の血のように、純粋で高貴ではない。 冷たくこごる、よどむ血で、 頬さえ赤く染めてくれない。 だから、炎のようなあなた達の契りには、関わらないのだ。 <グンター> (ジークフリートに) 陰気な男は放っておけ! <ジークフリート> (再び盾を持ち) さあ、出発しよう! あそこにぼくの船がある。 あれなら早く岩山に着く。 (グンターに近寄って行き、出発の合図をする) あなたは一晩、岸辺の船の中で待っていて、 そのあと、例の女を連れ帰れば良い。 (出発しようと向きを変え、グンターについて来るよう合図する) <グンター> その前に休まなくて良いのか? <ジークフリート> 一刻でも早く帰って来たいんだ! (岸辺に行き、船のともづなを解き始める) <グンター> ハーゲン!お前はこの家の番をしていろ! (ジークフリートを追って岸辺に出る。ジークフリートとグンターが武器を船に下ろし、マストに帆を張って出発の準備を全て整えている間に、ハーゲンは自分の槍と盾を持って来る。 グートルーネは自分の部屋の戸口に姿を見せるが、その直前にジークフリートは船を岸から離したばかりであり、すぐに船は川の流れの真ん中へと漕ぎ出ていく) <グートルーネ> みんな、慌ててどこへ行ったの? <ハーゲン> (盾と槍を持って、悠然と大広間の前に陣取り、腰掛けながら) 船に乗った・・・ブリュンヒルデの求婚に行くのだ。 <グートルーネ> ジークフリートが? <ハーゲン> そうだ。あなたを妻にしたくて、 居ても立ってもいられぬ様子だったぞ! <グートルーネ> ジークフリートが・・・あたしのもの! (うきうきと上気したように、自分の部屋に引っ込んでいく。その間に、ジークフリートは手につかんだ櫂を、川の上流に向けて入れ、瞬く間にすっかり視界から消えてしまう) <ハーゲン> (大広間の入口の柱に背をもたせながら、微動だにもせず) ここに座って、俺は見張り、屋敷を守る。 大広間を敵から守る。 ギービヒの子は、追い風を受け、 妻を求めて旅の空。 その男のために舵を取る強き勇者は、 その男を危機から守ってやった上に、 自分の花嫁を、このラインの岸辺に連れてくるというわけだ。 だが、この俺のために持ち帰るのは・・・あの指輪だ! 何不自由ない息子達よ・・・陽気な奴らよ。 せいぜい陽気に、帆を張るのだ! お前らは俺を見下している。だが、お前らの方こそ、 このニーベルングの息子に仕えているのだ。 (ギービヒ家の大広間と舞台前面とを仕切っていたタペストリーが、バタンと崩れかかり、舞台と観客席とは遮断される。短いオーケストラ間奏曲を経て舞台転換が行われた後、タペストリーは完全に引き上げられる) 第3場 (ブリュンヒルデ、ヴァルトラウテ、ジークフリート) (序幕と同じく、ブリュンヒルデの岩山の上。ブリュンヒルデは、岩の寝室の入口に座り、一言も発さず物思いに沈んでいる。ジークフリートにもらった指輪を見つめると、歓びに満ちた思い出に満たされて、指輪に口づけする。 すると、遠くから雷鳴が聞こえて来るので、目を上げて耳を澄ますが、やがてまた指輪をじっと見つめる。再度稲妻が炎のように光ると、もう一度耳を澄ます。遠くに目をやると、黒い雷雲が岩山に向かって近付いて来る) <ブリュンヒルデ> 耳になじんだ音が、 遠くから聴こえて来る。 天馬がここに駆けて来るわ。 雲に乗り、雷を鳴らしながら、この岩山へ。 独りぼっちの私を見つけたのは誰? <ヴァルトラウテの声> (遠くから) ブリュンヒルデ!お姉さん! 寝ているの?起きているの? <ブリュンヒルデ> (椅子から立ち上がって) ヴァルトラウテの声だわ!何て懐かしい声かしら! (舞台に向かって叫ぶ) 来てくれたのね?妹よ! 勇気を出して、来てくれたのね? (岩山のへりに駆けて行く) あのモミの木・・・ きっと見覚えがあるでしょ? あそこで馬から降りて、 馬を休ませなさいよ! (ブリュンヒルデがモミの木に駆け寄って行くと、そこから雷が落ちたような轟音が聴こえて来る。やがて、彼女は体を激しく揺らしながら、ヴァルトラウテと共に戻って来る。相変わらず、喜びに上気しているが、ヴァルトラウテの、おずおずとした不安そうな様子には気がつかない) 私を訪ねて、ここに来たの? あなたは、そんなに勇気ある人だった? おそれもせずに、 ブリュンヒルデに会いに来てくれるなんて? <ヴァルトラウテ> あなたのことだけが心配で、急いで来たのよ! <ブリュンヒルデ> (とても嬉しそうに興奮して) ブリュンヒルデのために、 ヴァルハラのお父さまの禁令を破ってくれたのね? それとも・・・ねえ、もしや・・・ 私へのヴォータンの怒りが和らいだとでも? 私が、主神に逆らい、ジークムントを守った時、 罪を犯しつつも、私は・・・ お父さまの望みを叶えたのだわ。 怒りが和らいだことは、 この私も分かっていたの。 なぜなら、お父さまは、私を眠りに閉じ込め、 この岩山に縛り付け、 偶然、私の目を覚ました男の 下女にしようとした時でさえ、 私の切なる願いを叶えてくれた。 全てを燃やし尽くす炎で、岩山を取り巻き、 臆病な男が寄りつかないようにしてくれた。 その罰によって、私は最も幸せな女になったのよ。 だって、世に類なき素晴らしい勇者が 私を妻にしてくれたのだもの! その方の愛につつまれて、 今の私は笑い輝いているのよ。 (激しい歓喜の仕草で抱きしめようとするブリュンヒルデに対して、ヴァルトラウテは、ためらいつつも苛立たしげに、身をもぎ離す) あなたは、私の幸運がうらやましくないの? 私の歓びを一緒に喜んでくれたり、 分かち合ったりはしてくれないの? <ヴァルトラウテ> (声を荒らげて) 愚かな姉さんと、そんな妄想を分かち合えというの? 全然別のことが不安でたまらないから、 ヴォータンの禁令を破って来たというのに。 (ブリュンヒルデは、ここで初めて、ヴァルトラウテの極度に興奮した雰囲気に気付いて、いぶかしく思う) <ブリュンヒルデ> かわいそうに・・・不安と恐怖で脅えているのね? 厳しいお父さまは、まだ許してくれてないの? お父さまに怒られて、罰せられるのが怖いのね? <ヴァルトラウテ> (暗い声で) そんなことが怖いぐらいなら、 私の不安なんか、すぐ消え去ってしまうわ! <ブリュンヒルデ> 何ですって?まるでわからないわ! <ヴァルトラウテ> 興奮しちゃだめよ・・・ 私の言うことをよく聴いて! 不安でたまらなくてやって来たのに、 今すぐ、ヴァルハラに飛んで帰りたいぐらいよ。 それぐらい私は不安なのよ。 <ブリュンヒルデ> (驚いて) 不死の神々に何か起こったの? <ヴァルトラウテ> 私の言うことを、よく聴いて! お父さまは、あなたと別れてからというもの、 もう私達を戦場に送り出さなくなった・・・。 途方に暮れた私達は、 不安に脅えながら騎行するばかりだった。 お父さまは、ヴァルハラの戦士たちにも 近寄らなくなったわ。 絶え間なく一人で馬に乗り、 さすらい人として、この世界をさまようばかり。 つい最近、やっと帰って来たかと思えば、 どこかの勇士に砕かれた槍の破片を 手に持っていたわ・・・ そして、一言も発さないで、手で合図した。 ヴァルハラの高貴な戦士達に合図し、「世界樹」を切り倒させ、その幹を薪にさせると、神々の大広間の周りに うず高く積み上げさせたわ。 そして、神々の会議を招集し、 おごそかに玉座に座ると、 不安そうな神々を横に座らせ、 大広間の周りを、ぐるっと勇者達に取り巻かせた。 でも、お父さまは、そのまま座って何も言わず、 玉座に沈み込み、深刻な顔で、口をつぐんでいるばかり。 こぶしに槍の破片を固く握りしめ、 ホルダのリンゴにも手を触れようとせずに・・・。 それを見た神々は、 驚きと不安で固まってしまった。 でも、ヴォータンが旅に出していた二羽のカラス・・・ そのカラス達が良い知らせを持ち帰った時、 もう一度・・・最後にもう一度だけ・・・ 神は、永遠の微笑をもらした。 お父さまの膝の周りを取り囲む私達ヴァルキューレは、 お父さまを哀願の眼差しで見つめていたけど、 お父さまはそれにも気づかず、 私達は皆、 底知れぬ不安とおののきにさいなまれていた。 でも、私がお父さまの胸にすがって泣いた時、 その瞳が、ようやく光を放った・・・ お父さまが想い出したのは、 ブリュンヒルデ・・・あなたのことよ! 深くため息をつくと、お父さまは目を閉じて、 夢の中にいるように、 こうつぶやいたわ・・・ 「ラインの水底の娘達に、 あの子が指輪を返してくれれば、 神も世界も、呪いの重荷から解き放たれて、 救われるだろうに!」 私はすぐに決意すると、お父さまの傍から離れ、 黙っている神々をかき分けながら、 人知れず急いで馬に乗ると、 嵐のように、あなたのもとへとやって来たのよ。 ああ、お姉さん、お願いよ・・・ 思い切って、あなたにできることをしてちょうだい! 不死の神々の苦しみを終わらせて! (ブリュンヒルデの目の前に崩れ落ちる) <ブリュンヒルデ> (平静なまま) 何と落ち着かない夢のような話を、 かわいそうなあなたは、語るのかしら! でも、愚かな私は、神々の神聖な霧の中から、 もう飛び出してしまったのよ・・・ 今聞いたことが、理解できないわ。 あなたの言うことは、ひどく混乱した話にしか思えない。 眼だって・・・きっと疲れすぎなのね。 真っ赤な炎のように瞬いているし、 頬にも血の気が無くて、真っ青よ・・・ そんなに取り乱して、私に何をしてほしいと言うの? <ヴァルトラウテ> (激しい口調で) あなたの手にある、その指輪。 そう、それよ・・・私の言うことを聞いて・・・ ヴォータンのために、その指輪を捨ててほしいの! <ブリュンヒルデ> 指輪を?・・・あたしが? <ヴァルトラウテ> ラインの娘達に返すのよ! <ブリュンヒルデ> ラインの娘達に・・・私が・・・この指輪を? ジークフリートの愛の形見なのよ? あなた、正気? <ヴァルトラウテ> 聞いて!私の不安な気持ちを分かってよ! その指輪には、世界中の災厄が取り憑いている。 投げ捨てて!遠く波間へと! ヴァルハラの悲惨を終わらせるため、 川に投げてほしいの・・・その呪いの指輪を! <ブリュンヒルデ> 何ですって! これが、私にとってどんなものか分からないの? 分かるわけがないわね!心のない人には! ヴァルハラで得られる歓びよりも、 不死の神々の名誉よりも、 この指輪のほうが私にとって価値があるのよ・・・ この明るい黄金を見つめれば、 神々しい輝きが溢れ出してくる・・・ それこそが、永遠に続く神々の幸福よりも、 ずっと私にとって価値あることだわ! なぜなら、そこから輝き出すのは、 ジークフリートの愛なのだもの・・・ ジークフリートの愛! ああ、あなたに、この歓喜を伝えられれば! その歓喜とは・・・この指輪の中にこそ、あるのよ。 さあ、神々の神聖な会議の場へと、戻りなさい! 指輪の件については、こう報告するがいいわ・・・ 「愛を、私は捨てたりはしない。 誰も私から愛を奪えない。 たとえ、壮麗に輝くヴァルハラが 瓦礫と化してしまおうとも!」 <ヴァルトラウテ> それが、あなたの誠意だと言うの? 妹のことは愛さないで、こんな悲しみの中に、 放り出してしまうの? <ブリュンヒルデ> 行ってしまいなさい! 馬に乗って飛んで行け! あなたなんかが指輪を奪うことはできないわよ! <ヴァルトラウテ> ひどいわ!何てこと! 何てひどいの、お姉さん! ヴァルハラの神々がひどいことになるわ! (ヴァルトラウテは駆け去って行く。すぐにモミの木から雷雲が、嵐の中を立ち昇る) <ブリュンヒルデ> (明るく照らし出された雷雲が遠ざかって行く。すぐに、完全に遠方に消え去ってしまうが、ブリュンヒルデは、それを目で追っている) 雷雲が、稲光を発しながら、 風に運ばれて、 嵐のように去って行く。 もう二度と私の所には来ないでちょうだい! (辺りは夕暮れにつつまれている。麓からの炎の反射が、次第に明るさを増してくる。ブリュンヒルデは、落ち着き払って、下界の風景を見渡す) 黄昏の夕闇が、天を包んでいるわ・・・ 私を守ってくれる炎が、ますます明るくなってくる。 (麓からの炎の反射が、どんどん強くなって来る。炎はますます赤くなり、岩山のへりにまで近づいてくる) 今日はなぜ、これほど狂ったように、 炎の波が、この岩の壁まで燃えてくるの? 岩の頂きまで、火が洪水みたいに押し寄せて来る。 (ジークフリートが角笛を鳴らして近づいて来る音が、下の方から聞こえる。ブリュンヒルデはそれを聞くと、歓喜して立ち上がる) ジークフリートだわ! ジークフリートが帰ってきたの? あの人が呼んでいるわ! さあ・・・!さあ!あの人のもとへ! 私の神である、あの人のもとへ! (感極まって、岩のへりへと駆けて行く。炎が吹き上げると、その中からジークフリートが現れる。だが、彼が高い岩の上に飛び移ると、炎はすぐに消え、また下から照らし出されるだけとなる。ジークフリートは、頭にかぶった隠れ頭巾で、顔の上半分を覆い、目だけを露わにし、グンターの姿をしている) <ブリュンヒルデ> (驚きのあまり後じさりする) だまされた!誰が入って来たの? (舞台前方にまで逃げて行き、驚いて声も出せず、ジークフリートをじっと見つめる) <ジークフリート> (舞台後方の石の上に突っ立ったまま、盾にもたれて身じろぎもせず、長い間ブリュンヒルデを見つめている。やがて、普段よりも低い作り声で、彼女に語りかける) ブリュンヒルデよ!求婚者が来たのだ! お前の炎など、私には恐ろしくなかった。 私は、お前を妻にする・・・ 喜んで従うがいい! <ブリュンヒルデ> (ぶるぶると震えながら) この男は誰かしら? 最強の男にのみ定められたはずのことが できてしまったなんて・・・ <ジークフリート> (前と同様の作り声で) お前を手なずけに来た勇者だ。 お前を力ずくでも手に入れに来たのだ。 <ブリュンヒルデ> (恐怖に襲われて) 妖怪が、あの岩に降りて来たの!? 鷲が舞い下りて、 私を食いちぎりに来たの!? 気味悪い男!お前は誰なの? (長い沈黙) 人間の仲間なの? それとも地獄の軍勢の一員? <ジークフリート> (前と同様の作り声だが、初めはいくらか震えた声で、やがて再び平静な声で続ける) 私はギービヒ家の当主・・・ 勇者グンターだ。 女よ、私に従うがいい。 <ブリュンヒルデ> (絶望の叫び声をあげる) ヴォータン!残酷で恐ろしい神! ああ!今、分かった! 罰とは、これを意味していたのね・・・ 私を嘲笑い、悲しみのどん底に 突き落とそうというのね! <ジークフリート> (岩から飛び下り、ブリュンヒルデに近づいて来る) もう夜になるぞ・・・ この岩屋で、 私と契りを結ぶのだ! <ブリュンヒルデ> (ジークフリートの指輪をはめている指を、脅すように突き出しながら) 近寄らないで!このしるしを恐れるがいい! 私に乱暴することはできないわ。 この指輪が、私を守っている限り。 <ジークフリート> その指輪こそ、夫の権利を、このグンターに与えるもの。 その指輪を、二人の契りのしるしとしてやろう! <ブリュンヒルデ> さがれ!強盗め! 恥知らずの盗っ人め! 厚かましく、近寄って来ないで! 私は、指輪のおかげで、 鉄より強い女となっている。 絶対に・・・これを私から奪うことはできない! <ジークフリート> ならば、それさえ奪えば いいと言うわけだな! (ブリュンヒルデに飛びかかり、二人は取っ組み合う。やがて、ブリュンヒルデは身をもぎ離し、逃げ、身を守ろうとするかのように振り返るが、ジークフリートは再び彼女をとらえる。ブリュンヒルデは逃げるが、さらに追いつかれ、またも激しい取っ組み合いとなる。ジークフリートがブリュンヒルデの手をつかみ、その指から指輪を抜き取ると、彼女は大きな叫び声を上げる。ブリュンヒルデが力尽きて、ジークフリートの腕の中に倒れ込む時、彼女の眼差しは、無意識にジークフリートの両眼をかすめる) <ジークフリート> (岩山の寝室の入口にある石のベンチに、力尽きたブリュンヒルデを寝かせる) もはや、お前は、私のものだ。 ブリュンヒルデ・・・グンターの花嫁よ。 お前の寝室を、私によこすのだ! <ブリュンヒルデ> (放心状態で虚空をみつめ、弱々しい声で) どうやって身を守ればいいの・・・なんて惨めな女! (ジークフリートは命令するような身振りで急き立てる。ブリュンヒルデは、震えながら、よろめくような足取りで、寝室に入って行く) <ジークフリート> (剣を抜き、いつもの声に戻って) さあ、ノートゥングよ、証人となれ。 ぼくが礼節にかなう求婚をしたことを。 兄との信義を守るために、 グンターの花嫁と、ぼくとの間を隔てよ! (ブリュンヒルデの後を追う) (幕が降りる) VORSPIEL Auf dem Walkürenfelsen. Die Szene ist dieselbe wie am Schlusse des zweiten Tages. Nacht. Aus der Tiefe des Hintergrundes leuchtet Feuerschein. Die drei Nornen, hohe Frauengestalten in langen, dunklen und schleierartigen Faltengewändern. Die erste (älteste) lagert im Vordergrunde rechts unter der breitästigen Tanne; die zweite (jüngere) ist an einer Steinbank vor dem Felsengemache hingestreckt; die dritte (jüngste) sitzt in der Mitte des Hintergrundes auf einem Felssteine des Höhensaumes. Eine Zeitlang herrscht düsteres Schweigen DIE ERSTE NORN ohne sich zu bewegen Welch Licht leuchtet dort? DIE ZWEITE NORN Dämmert der Tag schon auf? DIE DRITTE NORN Loges Heer lodert feurig um den Fels. Noch ist s Nacht. Was spinnen und singen wir nicht? DIE ZWEITE NORN zu der ersten Wollen wir spinnen und singen, woran spannst du das Seil? DIE ERSTE NORN erhebt sich, während sie ein goldenes Seil von sich löst und mit dem einen Ende es an einen Ast der Tanne knüpft So gut und schlimm es geh schling ich das Seil und singe. An der Weltesche wob ich einst, da gross und stark dem Stamm entgrünte weihlicher Äste Wald. Im kühlen Schatten rauscht ein Quell, Weisheit raunend rann sein Gewell ; da sang ich heil gen Sinn. Ein kühner Gott trat zum Trunk an den Quell; seiner Augen eines zahlt er als ewigen Zoll. Von der Weltesche brach da Wotan einen Ast; eines Speeres Schaft entschnitt der Starke dem Stamm. In langer Zeiten Lauf zehrte die Wunde den Wald; falb fielen die Blätter, dürr darbte der Baum, traurig versiegte des Quelles Trank trüben Sinnes ward mein Gesang. Doch, web ich heut an der Weltesche nicht mehr, muss mir die Tanne taugen zu fesseln das Seil singe, Schwester, - dir werf ich s zu. Weisst du, wie das wird? DIE ZWEITE NORN windet das zugeworfene Seil um einen hervorspringenden Felsstein am Eingange des Gemaches Treu beratner Verträge Runen schnitt Wotan in des Speeres Schaft den hielt er als Haft der Welt. Ein kühner Held zerhieb im Kampfe den Speer; in Trümmer sprang der Verträge heiliger Haft. Da hiess Wotan Walhalls Helden der Weltesche welkes Geäst mit dem Stamm in Stücke zu fällen. Die Esche sank; ewig versiegte der Quell! Fessle ich heut an den scharfen Fels das Seil singe, Schwester, - dir werf ich s zu. Weisst du, wie das wird? DIE DRITTE NORN das Seil auffangend und dessen Ende hinter sich werfend Es ragt die Burg, von Riesen gebaut mit der Götter und Helden heiliger Sippe sitzt dort Wotan im Saal. Gehau ner Scheite hohe Schicht ragt zuhauf rings um die Halle die Weltesche war dies einst! Brennt das Holz heilig brünstig und hell, sengt die Glut sehrend den glänzenden Saal der ewigen Götter Ende dämmert ewig da auf. Wisset ihr noch, so windet von neuem das Seil; von Norden wieder werf ich s dir nach. Sie wirft das Seil der zweiten Norn zu DIE ZWEITE NORN schwingt das Seil der ersten hin, die es vom Zweige löst und es an einen andern Ast wieder anknüpft Spinne, Schwester, und singe! DIE ERSTE NORN nach hinten blickend Dämmert der Tag? Oder leuchtet die Lohe? Getrübt trügt sich mein Blick; nicht hell eracht ich das heilig Alte, da Loge einst entbrannte in lichter Brunst. Weisst du, was aus ihm ward? DIE ZWEITE NORN das zugeworfene Seil wieder um den Stein windend Durch des Speeres Zauber zähmte ihn Wotan; Räte raunt er dem Gott. An des Schaftes Runen, frei sich zu raten, nagte zehrend sein Zahn da, mit des Speeres zwingender Spitze bannte ihn Wotan, Brünnhildes Fels zu umbrennen. Weisst du, was aus ihm wird? DIE DRITTE NORN das zugeschwungene Seil wieder hinter sich werfend Des zerschlagnen Speeres stechende Splitter taucht einst Wotan dem Brünstigen tief in die Brust zehrender Brand zündet da auf; den wirft der Gott in der Weltesche zuhauf geschichtete Scheite. Sie wirft das Seil zurück, die zweite Norn windet es auf und wirft es der ersten wieder zu DIE ZWEITE NORN Wollt ihr wissen, wann das wird? Schwinget, Schwestern, das Seil! DIE ERSTE NORN das Seil von neuem anknüpfend Die Nacht weicht; nichts mehr gewahr ich des Seiles Fäden find ich nicht mehr; verflochten ist das Geflecht. Ein wüstes Gesicht wirrt mir wütend den Sinn das Rheingold raubte Alberich einst weisst du, was aus ihm ward? DIE ZWEITE NORN mit mühevoller Hand das Seil um den zackigen Stein des Gemaches windend Des Steines Schärfe schnitt in das Seil; nicht fest spannt mehr der Fäden Gespinst; verwirrt ist das Geweb . Aus Not und Neid ragt mir des Niblungen Ring ein rächender Fluch nagt meiner Fäden Geflecht. Weisst du, was daraus wird? DIE DRITTE NORN das zugeworfene Seil hastig fassend Zu locker das Seil, mir langt es nicht. Soll ich nach Norden neigen das Ende, straffer sei es gestreckt! Sie zieht gewaltsam das Seil an dieses reisst in der Mitte Es riss! DIE ZWEITE NORN Es riss! DIE ERSTE NORN Es riss! Erschreckt sind die drei Nornen aufgefahren und nach der Mitte der Bühne zusammengetreten sie fassen die Stücke des zerrissenen Seiles und binden damit ihre Leiber aneinander DIE DREI NORNEN Zu End ewiges Wissen! Der Welt melden Weise nichts mehr. Hinab! Zur Mutter! Hinab! Sie verschwinden Tagesgrauen. Wachsende Morgenröte, immer schwächeres Leuchten des Feuerscheines aus der Tiefe Orchesterzwischenspiel Tagesgrauen - Sonnenaufgang - Heller Tag Siegfried und Brünnhilde, treten aus dem Steingemache auf. Siegfried ist in vollen Waffen, Brünnhilde führt ihr Ross am Zaume BRÜNNHILDE Zu neuen Taten, teurer Helde, wie liebt ich dich, liess ich dich nicht? Ein einzig Sorgen lässt mich säumen dass dir zu wenig mein Wert gewann! Was Götter mich wiesen, gab ich dir heiliger Runen reichen Hort; doch meiner Stärke magdlichen Stamm nahm mir der Held, dem ich nun mich neige. Des Wissens bar, doch des Wunsches voll an Liebe reich, doch ledig der Kraft mögst du die Arme nicht verachten, die dir nur gönnen, nicht geben mehr kann! SIEGFRIED Mehr gabst du, Wunderfrau, als ich zu wahren weiss. Nicht zürne, wenn dein Lehren mich unbelehret liess! Ein Wissen doch wahr ich wohl dass mir Brünnhilde lebt; eine Lehre lernt ich leicht Brünnhildes zu gedenken! BRÜNNHILDE Willst du mir Minne schenken, gedenke deiner nur, gedenke deiner Taten gedenk des wilden Feuers, das furchtlos du durchschrittest, da den Fels es rings umbrann. SIEGFRIED Brünnhilde zu gewinnen! BRÜNNHILDE Gedenk der beschildeten Frau, die in tiefem Schlaf du fandest, der den festen Helm du erbrachst. SIEGFRIED Brünnhilde zu erwecken! BRÜNNHILDE Gedenk der Eide, die uns einen; gedenk der Treue, die wir tragen; gedenk der Liebe, der wir leben Brünnhilde brennt dann ewig heilig dir in der Brust! Sie umarmt Siegfried SIEGFRIED Lass ich, Liebste, dich hier in der Lohe heiliger Hut; Er hat den Ring Alberichs von seinem Finger gezogen und reicht ihn jetzt Brünnhilde dar zum Tausche deiner Runen reich ich dir diesen Ring. Was der Taten je ich schuf, des Tugend schliesst er ein. Ich erschlug einen wilden Wurm, der grimmig lang ihn bewacht. Nun wahre du seine Kraft als Weihegruss meiner Treu ! BRÜNNHILDE voll Entzücken den Ring sich ansteckend Ihn geiz ich als einziges Gut! Für den Ring nimm nun auch mein Ross! Ging sein Lauf mit mir einst kühn durch die Lüfte, mit mir verlor es die mächt ge Art; über Wolken hin auf blitzenden Wettern nicht mehr schwingt es sich mutig des Wegs; doch wohin du ihn führst, - sei es durchs Feuer - grauenlos folgt dir Grane; denn dir, o Helde, soll er gehorchen! Du hüt ihn wohl; er hört dein Wort o bringe Grane oft Brünnhildes Gruss! SIEGFRIED Durch deine Tugend allein soll so ich Taten noch wirken? Meine Kämpfe kiesest du, meine Siege kehren zu dir auf deines Rosses Rücken, in deines Schildes Schirm, nicht Siegfried acht ich mich mehr, ich bin nur Brünnhildes Arm. BRÜNNHILDE O wäre Brünnhild deine Seele! SIEGFRIED Durch sie entbrennt mir der Mut. BRÜNNHILDE So wärst du Siegfried und Brünnhild ? SIEGFRIED Wo ich bin, bergen sich beide. BRÜNNHILDE lebhaft So verödet mein Felsensaal? SIEGFRIED Vereint, fasst er uns zwei! BRÜNNHILDE in grosser Ergriffenheit O heilige Götter! Hehre Geschlechter! Weidet eu r Aug an dem weihvollen Paar! Getrennt - wer will es scheiden? Geschieden - trennt es sich nie! SIEGFRIED Heil dir, Brünnhilde, prangender Stern! Heil, strahlende Liebe! BRÜNNHILDE Heil dir, Siegfried, siegendes Licht! Heil, strahlendes Leben! BEIDE Heil! Heil! Heil! Heil! Siegfried geleitet schnell das Ross dem Felsenabhange zu, wohin ihm Brünnhilde folgt. Siegfried ist mit dem Rosse hinter dem Felsenvorsprunge abwärts verschwunden, so dass der Zuschauer ihn nicht mehr sieht Brünnhilde steht so plötzlich allein am Abhange und blickt Siegfried in die Tiefe nach. Man hört Siegfrieds Horn aus der Tiefe. Brünnhilde lauscht. Sie tritt weiter auf den Abhang hinaus und erblickt Siegfried nochmals in der Tiefe sie winkt ihm mit entzückter Gebärde zu. Aus ihrem freudigen Lächeln deutet sich der Anblick des lustig davonziehenden Helden. Der Vorhang fällt schnell. Das Orchester nimmt die Weise des Hornes auf und führt sie in einem kräftigen Satze durch. Siegfrieds Rheinfahrt Darauf beginnt sogleich der erste Aufzug ERSTER AUFZUG Die Halle der Gibichungen am Rhein Diese ist dem Hintergrunde zu ganz offen; den Hintergrund selbst nimmt ein freier Uferraum bis zum Flusse hin ein; felsige Anhöhen umgrenzen das Ufer ERSTE SZENE Gunther, Hagen und Gutrune. Gunther und Gutrune auf dem Hochsitze zur Seite, vor welchem ein Tisch mit Trinkgerät steht; davor sitzt Hagen GUNTHER Nun hör , Hagen, sage mir, Held sitz ich herrlich am Rhein, Gunther zu Gibichs Ruhm? HAGEN Dich echt genannten acht ich zu neiden die beid uns Brüder gebar, Frau Grimhild hiess mich s begreifen. GUNTHER Dich neide ich nicht neide mich du! Erbt ich Erstlingsart, Weisheit ward dir allein Halbbrüderzwist bezwang sich nie besser. Deinem Rat nur red ich Lob, frag ich dich nach meinem Ruhm. HAGEN So schelt ich den Rat, da schlecht noch dein Ruhm; denn hohe Güter weiss ich, die der Gibichung noch nicht gewann. GUNTHER Verschwiegest du sie, so schelt auch ich. HAGEN In sommerlich reifer Stärke seh ich Gibichs Stamm, dich, Gunther, unbeweibt, dich, Gutrun , ohne Mann. Gunther und Gutrune sind in schweigendes Sinnen verloren GUNTHER Wen rätst du nun zu frein, dass unsrem Ruhm es fromm ? HAGEN Ein Weib weiss ich, das herrlichste der Welt auf Felsen hoch ihr Sitz; ein Feuer umbrennt ihren Saal; nur wer durch das Feuer bricht, darf Brünnhildes Freier sein. GUNTHER Vermag das mein Mut zu bestehn? HAGEN Einem Stärkren noch ist s nur bestimmt. GUNTHER Wer ist der streitlichste Mann? HAGEN Siegfried, der Wälsungen Spross der ist der stärkste Held. Ein Zwillingspaar, von Liebe bezwungen, Siegmund und Sieglinde, zeugten den echtesten Sohn. Der im Walde mächtig erwuchs, den wünsch ich Gutrun zum Mann. GUTRUNE schüchtern beginnend Welche Tat schuf er so tapfer, dass als herrlichster Held er genannt? HAGEN Vor Neidhöhle den Niblungenhort bewachte ein riesiger Wurm Siegfried schloss ihm den freislichen Schlund, erschlug ihn mit siegendem Schwert. Solch ungeheurer Tat enttagte des Helden Ruhm. GUNTHER in Nachsinnen Vom Niblungenhort vernahm ich er birgt den neidlichsten Schatz? HAGEN Wer wohl ihn zu nützen wüsst , dem neigte sich wahrlich die Welt. GUNTHER Und Siegfried hat ihn erkämpft? HAGEN Knecht sind die Niblungen ihm. GUNTHER Und Brünnhild gewänne nur er? HAGEN Keinem andren wiche die Brunst. GUNTHER unwillig sich vom Sitze erhebend Wie weckst du Zweifel und Zwist! Was ich nicht zwingen soll, darnach zu verlangen machst du mir Lust? Er schreitet bewegt in der Halle auf und ab. Hagen, ohne seinen Sitz zu verlassen, hält Gunther, als dieser wieder in seine Nähe kommt, durch einen geheimnisvollen Wink fest HAGEN Brächte Siegfried die Braut dir heim, wär dann nicht Brünnhilde dein? GUNTHER wendet sich wieder zweifelnd und unmutig ab Was zwänge den frohen Mann, für mich die Braut zu frein? HAGEN wie vorher Ihn zwänge bald deine Bitte, bänd ihn Gutrun zuvor. GUTRUNE Du Spötter, böser Hagen! Wie sollt ich Siegfried binden? Ist er der herrlichste Held der Welt, der Erde holdeste Frauen friedeten längst ihn schon. HAGEN sehr vertraulich zu Gutrune hinneigend Gedenk des Trankes im Schrein; heimlicher vertraue mir, der ihn gewann den Helden, des du verlangst, bindet er liebend an dich. Gunther ist wieder an den Tisch getreten und hört, auf ihn gelehnt, jetzt aufmerksam zu Träte nun Siegfried ein, genöss er des würzigen Tranks, dass vor dir ein Weib er ersah, dass je ein Weib ihm genaht, vergessen müsst er des ganz. Nun redet wie dünkt euch Hagens Rat? GUNTHER lebhaft auffahrend Gepriesen sei Grimhild , die uns den Bruder gab! GUTRUNE Möcht ich Siegfried je ersehn! GUNTHER Wie suchten wir ihn auf? Ein Horn auf dem Theater klingt aus dem Hintergrunde von links her. Hagen lauscht HAGEN Jagt er auf Taten wonnig umher, zum engen Tann wird ihm die Welt wohl stürmt er in rastloser Jagd auch zu Gibichs Strand an den Rhein. GUNTHER Willkommen hiess ich ihn gern! Horn auf dem Theater, näher, aber immer noch fern. Beide lauschen Vom Rhein ertönt das Horn. HAGEN ist an das Ufer gegangen, späht den Fluss hinab und ruft zurück In einem Nachen Held und Ross! Der bläst so munter das Horn! Gunther bleibt auf halbem Wege lauschend zurück Ein gemächlicher Schlag, wie von müssiger Hand, treibt jach den Kahn wider den Strom; so rüstiger Kraft in des Ruders Schwung rühmt sich nur der, der den Wurm erschlug. Siegfried ist es, sicher kein andrer! GUNTHER Jagt er vorbei? HAGEN durch die hohlen Hände nach dem Flusse rufend Hoiho! Wohin, du heitrer Held? SIEGFRIEDS STIMME aus der Ferne, vom Flusse her Zu Gibichs starkem Sohne. HAGEN Zu seiner Halle entbiet ich dich. Siegfried erscheint im Kahn am Ufer Hieher! Hier lege an! ZWEITE SZENE Siegfried, Hagen, Gunther und Gutrune. Siegfried legt mit dem Kahne an und springt, nachdem Hagen den Kahn mit der Kette am Ufer festgeschlossen hat, mit dem Rosse auf den Strand HAGEN Heil! Siegfried, teurer Held! Gunther ist zu Hagen an das Ufer getreten. Gutrune blickt vom Hochsitze aus in staunender Bewunderung auf Siegfried. Gunther will freundlichen Gruss bieten. Alle sind in gegenseitiger stummer Betrachtung gefesselt SIEGFRIED auf sein Ross gelehnt, bleibt ruhig am Kahne stehen Wer ist Gibichs Sohn? GUNTHER Gunther, ich, den du suchst. SIEGFRIED Dich hört ich rühmen weit am Rhein nun ficht mit mir, oder sei mein Freund! GUNTHER Lass den Kampf! Sei willkommen! SIEGFRIED sieht sich ruhig um Wo berg ich mein Ross? HAGEN Ich biet ihm Rast. SIEGFRIED zu Hagen gewendet Du riefst mich Siegfried sahst du mich schon? HAGEN Ich kannte dich nur an deiner Kraft. SIEGFRIED indem er an Hagen das Ross übergibt Wohl hüte mir Grane! Du hieltest nie von edlerer Zucht am Zaume ein Ross. Hagen führt das Ross rechts hinter die Halle ab. Während Siegfried ihm gedankenvoll nachblickt, entfernt sich auch Gutrune, durch einen Wink Hagens bedeutet, von Siegfried unbemerkt, nach links durch eine Tür in ihr Gemach. Gunther schreitet mit Siegfried, den er dazu einlädt, in die Halle vor GUNTHER Begrüsse froh, o Held, die Halle meines Vaters; wohin du schreitest, was du ersiehst, das achte nun dein Eigen dein ist mein Erbe, Land und Leut , hilf, mein Leib, meinem Eide! Mich selbst geb ich zum Mann. SIEGFRIED Nicht Land noch Leute biete ich, noch Vaters Haus und Hof einzig erbt ich den eignen Leib; lebend zehr ich den auf. Nur ein Schwert hab ich, selbst geschmiedet hilf, mein Schwert, meinem Eide! Das biet ich mit mir zum Bund. HAGEN der zurückgekommen ist und jetzt hinter Siegfried steht Doch des Niblungenhortes nennt die Märe dich Herrn? SIEGFRIED sich zu Hagen umwendend Des Schatzes vergass ich fast so schätz ich sein müss ges Gut! In einer Höhle liess ich s liegen, wo ein Wurm es einst bewacht . HAGEN Und nichts entnahmst du ihm? SIEGFRIED auf das stählerne Netzgewirk deutend, das er im Gürtel hängen hat Dies Gewirk, unkund seiner Kraft. HAGEN Den Tarnhelm kenn ich, der Niblungen künstliches Werk er taugt, bedeckt er dein Haupt, dir zu tauschen jede Gestalt; verlangt dich s an fernsten Ort, er entführt flugs dich dahin. Sonst nichts entnahmst du dem Hort? SIEGFRIED Einen Ring. HAGEN Den hütest du wohl? SIEGFRIED Den hütet ein hehres Weib. HAGEN für sich Brünnhild !... GUNTHER Nicht, Siegfried, sollst du mir tauschen Tand gäb ich für dein Geschmeid, nähmst all mein Gut du dafür. Ohn Entgelt dien ich dir gern. Hagen ist zu Gutrunes Türe gegangen und öffnet sie jetzt. Gutrune tritt heraus, sie trägt ein gefülltes Trinkhorn und naht damit Siegfried GUTRUNE Willkommen, Gast, in Gibichs Haus! Seine Tochter reicht dir den Trank. SIEGFRIED neigt sich ihr freundlich und ergreift das Horn; er hält es gedankenvoll vor sich hin und sagt leise Vergäss ich alles, was du mir gabst, von einer Lehre lass ich doch nie den ersten Trunk zu treuer Minne, Brünnhilde, bring ich dir! Er setzt das Trinkhorn an und trinkt in einem langen Zuge. Er reicht das Horn an Gutrune zurück, die verschämt und verwirrt ihre Augen vor ihm niederschlägt SIEGFRIED heftet den Blick mit schnell entbrannter Leidenschaft auf sie Die so mit dem Blitz den Blick du mir sengst, was senkst du dein Auge vor mir? Gutrune schlägt errötend das Auge zu ihm auf SIEGFRIED Ha, schönstes Weib! Schliesse den Blick; das Herz in der Brust brennt mir sein Strahl zu feurigen Strömen fühl ich ihn zehrend zünden mein Blut! mit bebender Stimme Gunther, wie heisst deine Schwester? GUNTHER Gutrune. SIEGFRIED leise Sind s gute Runen, die ihrem Aug ich entrate? Er fasst Gutrune mit feurigem Ungestüm bei der Hand Deinem Bruder bot ich mich zum Mann der Stolze schlug mich aus; trügst du, wie er, mir Übermut, böt ich mich dir zum Bund? Gutrune trifft unwillkürlich auf Hagens Blick. Sie neigt demütig das Haupt, und mit einer Gebärde, als fühle sie sich seiner nicht wert, verlässt sie schwankenden Schrittes wieder die Halle SIEGFRIED von Hagen und Gunther aufmerksam beobachtet, blickt ihr, wie festgezaubert, nach; dann, ohne sich umzuwenden, fragt er Hast du, Gunther, ein Weib? GUNTHER Nicht freit ich noch, und einer Frau soll ich mich schwerlich freun! Auf eine setzt ich den Sinn, die kein Rat mir je gewinnt. SIEGFRIED wendet sich lebhaft zu Gunther Was wär dir versagt, steh ich zu dir? GUNTHER Auf Felsen hoch ihr Sitz - SIEGFRIED mit verwunderungsvoller Hast einfallend "Auf Felsen hoch ihr Sitz;" GUNTHER ein Feuer umbrennt den Saal - SIEGFRIED "ein Feuer umbrennt den Saal"... ? GUNTHER Nur wer durch das Feuer bricht - SIEGFRIED mit der heftigsten Anstrengung, um eine Erinnerung festzuhalten "Nur wer durch das Feuer bricht"... ? GUNTHER - darf Brünnhildes Freier sein. Siegfried drückt durch eine Gebärde aus, dass bei Nennung von Brünnhildes Namen die Erinnerung ihm vollends ganz schwindet GUNTHER Nun darf ich den Fels nicht erklimmen; das Feuer verglimmt mir nie! SIEGFRIED kommt aus einem traumartigen Zustand zu sich und wendet sich mit übermütiger Lustigkeit zu Gunther Ich - fürchte kein Feuer, für dich frei ich die Frau; denn dein Mann bin ich, und mein Mut ist dein, gewinn ich mir Gutrun zum Weib. GUNTHER Gutrune gönn ich dir gerne. SIEGFRIED Brünnhilde bring ich dir. GUNTHER Wie willst du sie täuschen? SIEGFRIED Durch des Tarnhelms Trug tausch ich mir deine Gestalt. GUNTHER So stelle Eide zum Schwur! SIEGFRIED Blut-Brüderschaft schwöre ein Eid! Hagen füllt ein Trinkhorn mit frischem Wein; dieses hält er dann Siegfried und Gunther hin, welche sich mit ihren Schwertern die Arme ritzen und diese eine kurze Zeit über die Öffnung des Trinkhornes halten. Siegfried und Gunther legen zwei ihrer Finger auf das Horn, welches Hagen fortwährend in ihrer Mitte hält. SIEGFRIED Blühenden Lebens labendes Blut träufelt ich in den Trank. GUNTHER Bruder-brünstig mutig gemischt, blüh im Trank unser Blut. BEIDE Treue trink ich dem Freund. Froh und frei entblühe dem Bund, Blut-Brüderschaft heut ! GUNTHER Bricht ein Bruder den Bund, SIEGFRIED Trügt den Treuen der Freund, BEIDE Was in Tropfen heut hold wir tranken, in Strahlen ström es dahin, fromme Sühne dem Freund! GUNTHER trinkt und reicht das Horn Siegfried So - biet ich den Bund. SIEGFRIED So - trink ich dir Treu ! Er trinkt und hält das geleerte Trinkhorn Hagen hin. Hagen zerschlägt mit seinem Schwerte das Horn in zwei Stücke. Siegfried und Gunther reichen sich die Hände SIEGFRIED betrachtet Hagen, welcher während des Schwures hinter ihm gestanden Was nahmst du am Eide nicht teil? HAGEN Mein Blut verdürb euch den Trank; nicht fliesst mir s echt und edel wie euch; störrisch und kalt stockt s in mir; nicht will s die Wange mir röten. Drum bleibt ich fern vom feurigen Bund. GUNTHER zu Siegfried Lass den unfrohen Mann! SIEGFRIED hängt sich den Schild wieder über Frisch auf die Fahrt! Dort liegt mein Schiff; schnell führt es zum Felsen. Er tritt näher zu Gunther und bedeutet diesen Eine Nacht am Ufer harrst du im Nachen; die Frau fährst du dann heim. Er wendet sich zum Fortgehen und winkt Gunther, ihm zu folgen GUNTHER Rastest du nicht zuvor? SIEGFRIED Um die Rückkehr ist mir s jach! Er geht zum Ufer, um das Schiff loszubinden GUNTHER Du, Hagen, bewache die Halle! Er folgt Siegfried zum Ufer. - Während Siegfried und Gunther, nachdem sie ihre Waffen darin niedergelegt, im Schiff das Segel aufstecken und alles zur Abfahrt bereit machen, nimmt Hagen seinen Speer und Schild. Gutrune erscheint an der Tür ihres Gemachs, als soeben Siegfried das Schiff abstösst, welches sogleich der Mitte des Stromes zutreibt. GUTRUNE Wohin eilen die Schnellen? HAGEN während er sich gemächlich mit Schild und Speer vor der Halle niedersetzt Zu Schiff - Brünnhild zu frein. GUTRUNE Siegfried? HAGEN Sieh , wie s ihn treibt, zum Weib dich zu gewinnen! GUTRUNE Siegfried - mein! Sie geht, lebhaft erregt, in ihr Gemach zurück. Siegfried hat das Ruder erfasst und treibt jetzt mit dessen Schlägen den Nachen stromabwärts, so dass dieser bald gänzlich ausser Gesicht kommt HAGEN sitzt mit dem Rücken an den Pfosten der Halle gelehnt, bewegungslos Hier sitz ich zur Wacht, wahre den Hof, wehre die Halle dem Feind. Gibichs Sohne wehet der Wind, auf Werben fährt er dahin. lhm führt das Steuer ein starker Held, Gefahr ihm will er bestehn Die eigne Braut ihm bringt er zum Rhein; mir aber bringt er - den Ring! Ihr freien Söhne, frohe Gesellen, segelt nur lustig dahin! Dünkt er euch niedrig, ihr dient ihm doch, des Niblungen Sohn. Ein Teppich, welcher dem Vordergrunde zu die Halle einfasste, schlägt zusammen und schliesst die Bühne vor dem Zuschauer ab. Nachdem während eines kurzen Orchester-Zwischenspieles der Schauplatz verwandelt ist, wird der Teppich gänzlich aufgezogen DRITTE SZENE Brünnhilde, Waltraute, Siegfried. Die Felsenhöhle (wie im Vorspiel. Brünnhilde sitzt am Eingange des Steingemaches, in stummen Sinnen Siegfrieds Ring betrachtend; von wonniger Erinnerung überwältigt, bedeckt sie ihn mit Küssen. Ferner Donner lässt sich vernehmen, sie blickt auf und lauscht. Dann wendet sie sich wieder zu dem Ring. Ein feuriger Blitz. Sie lauscht von neuem und späht nach der Ferne, von woher eine finstre Gewitterwolke dem Felsensaume zuzieht BRÜNNHILDE Altgewohntes Geräusch raunt meinem Ohr die Ferne. Ein Luftross jagt im Laufe daher; auf der Wolke fährt es wetternd zum Fels. Wer fand mich Einsame auf? WALTRAUTES STIMME aus der Ferne Brünnhilde! Schwester! Schläfst oder wachst du? BRÜNNHILDE fährt vom Sitze auf Waltrautes Ruf, so wonnig mir kund! in die Szene rufend Kommst du, Schwester? Schwingst dich kühn zu mir her? sie eilt nach dem Felsrande Dort im Tann - dir noch vertraut - steige vom Ross und stell den Renner zur Rast! Sie stürmt in den Tann, von wo ein starkes Geräusch, gleich einem Gewitterschlage, sich vernehmen lässt. Dann kommt sie in heftiger Bewegung mit Waltraute zurück; sie bleibt freudig erregt, ohne Waltrautes ängstliche Scheu zu beachten Kommst du zu mir? Bist du so kühn, magst ohne Grauen Brünnhild bieten den Gruss? WALTRAUTE Einzig dir nur galt meine Eil ! BRÜNNHILDE in höchster freudiger Aufgeregtheit So wagtest du, Brünnhild zulieb, Walvaters Bann zu brechen? Oder wie - o sag - wär wider mich Wotans Sinn erweicht? Als dem Gott entgegen Siegmund ich schützte, fehlend - ich weiss es - erfüllt ich doch seinen Wunsch. Dass sein Zorn sich verzogen, weiss ich auch; denn verschloss er mich gleich in Schlaf, fesselt er mich auf den Fels, wies er dem Mann mich zur Magd, der am Weg mich fänd und erweckt , meiner bangen Bitte doch gab er Gunst mit zehrendem Feuer umzog er den Fels, dem Zagen zu wehren den Weg. So zur Seligsten schuf mich die Strafe der herrlichste Held gewann mich zum Weib! In seiner Liebe leucht und lach ich heut auf. Sie umarmt Waltraute unter stürmischen Freudenbezeigungen, welche diese mit scheuer Ungeduld abzuwehren sucht Lockte dich, Schwester, mein Los? An meiner Wonne willst du dich weiden, teilen, was mich betraf? WALTRAUTE heftig Teilen den Taumel, der dich Törin erfasst? Ein andres bewog mich in Angst, zu brechen Wotans Gebot. Brünnhilde gewahrt hier erst mit Befremdung die wildaufgeregte Stimmung Waltrautes BRÜNNHILDE Angst und Furcht fesseln dich Arme? So verzieh der Strenge noch nicht? Du zagst vor des Strafenden Zorn? WALTRAUTE düster Dürft ich ihn fürchten, meiner Angst fänd ich ein End ! BRÜNNHILDE Staunend versteh ich dich nicht! WALTRAUTE Wehre der Wallung achtsam höre mich an! Nach Walhall wieder drängt mich die Angst, die von Walhall hierher mich trieb. BRÜNNHILDE erschrocken Was ist s mit den ewigen Göttern? WALTRAUTE Höre mit Sinn, was ich dir sage! Seit er von dir geschieden, zur Schlacht nicht mehr schickte uns Wotan; irr und ratlos ritten wir ängstlich zu Heer; Walhalls mutige Helden mied Walvater. Einsam zu Ross, ohne Ruh noch Rast, durchschweift er als Wandrer die Welt. Jüngst kehrte er heim; in der Hand hielt er seines Speeres Splitter die hatte ein Held ihm geschlagen. Mit stummem Wink Walhalls Edle wies er zum Forst, die Weltesche zu fällen. Des Stammes Scheite hiess er sie schichten zu ragendem Hauf rings um der Seligen Saal. Der Götter Rat liess er berufen; den Hochsitz nahm heilig er ein ihm zu Seiten hiess er die Bangen sich setzen, in Ring und Reih die Hall erfüllen die Helden. So sitzt er, sagt kein Wort, auf hehrem Sitze stumm und ernst, des Speeres Splitter fest in der Faust; Holdas Äpfel rührt er nicht an. Staunen und Bangen binden starr die Götter. Seine Raben beide sandt er auf Reise kehrten die einst mit guter Kunde zurück, dann noch einmal - zum letztenmal - lächelte ewig der Gott. Seine Knie umwindend, liegen wir Walküren; blind bleibt er den flehenden Blicken; uns alle verzehrt Zagen und endlose Angst. An seine Brust presst ich mich weinend da brach sich sein Blick - er gedachte, Brünnhilde, dein ! Tief seufzt er auf, schloss das Auge, und wie im Traume raunt er das Wort "Des tiefen Rheines Töchtern gäbe den Ring sie wieder zurück, von des Fluches Last erlöst wär Gott und Welt!" Da sann ich nach von seiner Seite durch stumme Reihen stahl ich mich fort; in heimlicher Hast bestieg ich mein Ross und ritt im Sturme zu dir. Dich, o Schwester, beschwör ich nun was du vermagst, vollend es dein Mut! Ende der Ewigen Qual! Sie hat sich vor Brünnhilde niedergeworfen BRÜNNHILDE ruhig Welch banger Träume Mären meldest du Traurige mir! Der Götter heiligem Himmelsnebel bin ich Törin enttaucht nicht fass ich, was ich erfahre. Wirr und wüst scheint mir dein Sinn; in deinem Aug - so übermüde - glänzt flackernde Glut. Mit blasser Wange, du bleiche Schwester, was willst du Wilde von mir? WALTRAUTE heftig An deiner Hand, der Ring, er ist s; - hör meinen Rat für Wotan wirf ihn von dir! BRÜNNHILDE Den Ring? - Von mir? WALTRAUTE Den Rheintöchtern gib ihn zurück! BRÜNNHILDE Den Rheintöchtern - ich - den Ring? Siegfrieds Liebespfand? Bist du von Sinnen? WALTRAUTE Hör mich! Hör meine Angst! Der Welt Unheil haftet sicher an ihm. Wirf ihn von dir, fort in die Welle! Walhalls Elend zu enden, den verfluchten wirf in die Flut! BRÜNNHILDE Ha! Weisst du, was er mir ist? Wie kannst du s fassen, fühllose Maid! Mehr als Walhalls Wonne, mehr als der Ewigen Ruhm ist mir der Ring ein Blick auf sein helles Gold, ein Blitz aus dem hehren Glanz gilt mir werter als aller Götter ewig währendes Glück! Denn selig aus ihm leuchtet mir Siegfrieds Liebe Siegfrieds Liebe! O liess sich die Wonne dir sagen! Sie - wahrt mir der Reif. Geh hin zu der Götter heiligem Rat! Von meinem Ringe raune ihnen zu die Liebe liesse ich nie, mir nähmen nie sie die Liebe, stürzt auch in Trümmern Walhalls strahlende Pracht! WALTRAUTE Dies deine Treue? So in Trauer entlässest du lieblos die Schwester? BRÜNNHILDE Schwinge dich fort! Fliege zu Ross! Den Ring entführst du mir nicht! WALTRAUTE Wehe! Wehe! Weh dir, Schwester! Walhalls Göttern weh ! Sie stürzt fort. Bald erhebt sich unter Sturm eine Gewitterwolke aus dem Tann BRÜNNHILDE während sie der davonjagenden, hell erleuchteten Gewitterwolke, die sich bald gänzlich in der Ferne verliert, nachblickt Blitzend Gewölk, vom Wind getragen, stürme dahin zu mir nie steure mehr her! Es ist Abend geworden. Aus der Tiefe leuchtet der Feuerschein allmählich heller auf. Brünnhilde blickt ruhig in die Landschaft hinaus Abendlich Dämmern deckt den Himmel; heller leuchtet die hütende Lohe herauf. Der Feuerschein nähert sich aus der Tiefe. Immer glühendere Flammenzungen lecken über den Felsensaum auf Was leckt so wütend die lodernde Welle zum Wall? Zur Felsenspitze wälzt sich der feurige Schwall. Man hört aus der Tiefe Siegfrieds Hornruf nahen. Brünnhilde lauscht und fährt entzückt auf Siegfried! Siegfried zurück? Seinen Ruf sendet er her! Auf! - Auf! Ihm entgegen! In meines Gottes Arm! Sie eilt in höchstem Entzücken dem Felsrande zu. Feuerflammen schlagen herauf aus ihnen springt Siegfried auf einen hochragenden Felsstein empor, worauf die Flammen sogleich wieder zurückweichen und abermals nur aus der Tiefe heraufleuchten. Siegfried, auf dem Haupte den Tarnhelm, der ihm bis zur Hälfte das Gesicht verdeckt und nur die Augen freilässt, erscheint in Gunthers Gestalt BRÜNNHILDE voll Entsetzen zurückweichend Verrat! Wer drang zu mir? Sie flieht bis in den Vordergrund und heftet von da aus in sprachlosem Erstaunen ihren Blick auf Siegfried SIEGFRIED im Hintergrunde auf dem Steine verweilend, betrachtet sie lange, regungslos auf seinen Schild gelehnt; dann redet er sie mit verstellter - tieferer - Stimme an Brünnhild ! Ein Freier kam, den dein Feuer nicht geschreckt. Dich werb ich nun zum Weib du folge willig mir! BRÜNNHILDE heftig zitternd Wer ist der Mann, der das vermochte, was dem Stärksten nur bestimmt? SIEGFRIED unverändert wie zuvor Ein Helde, der dich zähmt, bezwingt Gewalt dich nur. BRÜNNHILDE von Grausen erfasst Ein Unhold schwang sich auf jenen Stein! Ein Aar kam geflogen, mich zu zerfleischen! Wer bist du, Schrecklicher? langes Schweigen Stammst du von Menschen? Kommst du von Hellas nächtlichem Heer? SIEGFRIED wie zuvor, mit etwas bebender Stimme beginnend, alsbald aber wieder sicherer fortfahrend Ein Gibichung bin ich, und Gunther heisst der Held, dem, Frau, du folgen sollst. BRÜNNHILDE in Verzweiflung ausbrechend Wotan! Ergrimmter, grausamer Gott! Weh ! Nun erseh ich der Strafe Sinn zu Hohn und Jammer jagst du mich hin! SIEGFRIED springt vom Stein herab und tritt näher heran Die Nacht bricht an in diesem Gemach musst du dich mir vermählen! BRÜNNHILDE indem sie den Finger, an dem sie Siegfrieds Ring trägt, drohend ausstreckt Bleib fern! Fürchte dies Zeichen! Zur Schande zwingst du mich nicht, solang der Ring mich beschützt. SIEGFRIED Mannesrecht gebe er Gunther, durch den Ring sei ihm vermählt! BRÜNNHILDE Zurück, du Räuber! Frevelnder Dieb! Erfreche dich nicht, mir zu nahn! Stärker als Stahl macht mich der Ring nie - raubst du ihn mir! SIEGFRIED Von dir ihn zu lösen, lehrst du mich nun! Er dringt auf sie ein; sie ringen miteinander. Brünnhilde windet sich los, flieht und wendet sich um, wie zur Wehr. Siegfried greift sie von neuem an. Sie flieht, er erreicht sie. Beide ringen heftig miteinander. Er fasst sie bei der Hand und entzieht ihrem Finger den Ring. Sie schreit heftig auf. Als sie wie zerbrochen in seinen Armen niedersinkt, streift ihr Blick bewusstlos die Augen Siegfrieds SIEGFRIED lässt die Machtlose auf die Steinbank vor dem Felsengemach niedergleiten Jetzt bist du mein, Brünnhilde, Gunthers Braut. - Gönne mir nun dein Gemach! BRÜNNHILDE starrt ohnmächtig vor sich hin, matt Was könntest du wehren, elendes Weib! Siegfried treibt sie mit einer gebietenden Bewegung an. Zitternd und wankenden Schrittes geht sie in das Gemach SIEGFRIED das Schwert ziehend, mit seiner natürlichen Stimme Nun, Notung, zeuge du, dass ich in Züchten warb. Die Treue wahrend dem Bruder, trenne mich von seiner Braut! Er folgt Brünnhilde Der Vorhang fällt この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Götterdämmerung/II