約 3,884,616 件
https://w.atwiki.jp/oper/pages/1859.html
第2幕 アドルノ公爵の館の大広間 第1場 市長と3人の参事会員がアドルノ公爵の部屋から興奮し憤慨して出てくる。 市長 公は我々を弄んでいるのだ、 ネコがネズミを弄ぶように 参事会員1 余りにも権力を持ちすぎたのだ、 あの方は! 参事会員2 ブランチフォルテの最後の勝利で あの方は頂点に上り詰めた。 参事会員3 市民はあの方を甘やかしてしまった。 市長 以来ずっと 公をありがたく思っている。 参事会員1 侮蔑するように あの方には払っているのに。 参事会員2 貴族といっても傭兵に すぎないではないか。 参事会員3 例の件はどうだ? 市長 公は腹を割って話さない。 賛成とも反対とも。 “一方で、それはジェノヴァの市民に 喜ばしいことだが、 他方で、価値ある 地所の一部が 失われるとなると、 貴族にとっては遺憾と 言わざるを得ない。 彼のーアドルノ公爵のー心は 市民のためを思い、 市民を思って決定する、 公明正大に、しかし 友人たちに配慮すると 慎重になってきて もう少し考え 相談する 必要がある” といつものきまり文句。 参事会員1 苦々しく あの方は我々への寄贈が 心から妬ましい。 参事会員2 この話全体が あの方には厭わしいのだ。 参事会員1 今や時の人は アルヴァーノ・サルヴァーゴ! 参事会員3 町じゅうが 彼の名を賞賛している。 参事会員2 突然彼は 国民的英雄になった。 参事会員1と3 頷きながら そうだ! 市長 同様に頷きながら そうだ! 参事会員2 昨日の晩 貴方を訪ねて サルヴァーゴの馬車が 通りを走っていると、 誰かが彼だと気がついた 参事会員3 人々は歓声をあげ 参事会員1 彼に花束を投げた! 市長 彼はそれに値する。 参事会員2 善意に満ちた もの静かな大人物! 参事会員1 運命には不当に扱われている! 市長 私の娘のカルロッタは、 扱いやすい娘ではないが、 よく彼の話をした、 彼の存在を予感していたのか、 今、彼は彼女を手に入れて 夢中になっている。 参事会員3 辛辣に アドルノ公爵は 用心なさるがいい! 参事会員1 市民の人気というのは不安定なもので 簡単に危うくなる。 参事会員2 あの方の異議申し立てが 悪い結果をもたらすかもしれない! 参事会員3 この場合に拒否は 泥棒を意味する! 参事会員1 市民はもう我慢しないでしょうな。 参事会員2 退場しながら 用心なさるがいい! アドルノ公爵は! 全員去る。 第2場 アドルノ 前場の最後にはすでにタマーレと共に登場していてあの脅し文句を耳にしていた。 聞いたでしょう? これが世論です。 タマーレ ゲスどもが貴方を怖がらせるとでも? アドルノ 注意深く 昨日は別の言い方をしたのでは? タマーレ 激怒して ああ、昨日は 不愛想に 思い出させるな! アドルノ やさしく非難しながら 友人にそんな話し方をするのですか? タマーレ お許しを! けれど私が自分を 卑下するだけでは十分ではないと? 貴方の嘲笑が私の傷口に塩を塗り、 私の友人たちを笑わせて 私を愚行に駆り立てるのですか? アドルノ 何ですって、タマーレ? 私はまた君が分からなくなった。 私の宮廷で並ぶ者のない 最も輝かしい騎士、 尊敬され、愛され、女性たちから 崇拝され、無鉄砲な悪戯を いつもはしゃいでやっていた タマーレ いつも光しか見ない人というのが います、公爵、そして 闇には縁がないのです。 私はそんな一人でした。人生は 私には喜びの泉に見え、私は 喉が渇くとそこから飲んでいました。 のんきに、あまり考えずに。 手を伸ばして、 ばらを手にし、 その匂いを嗅いで、 花をむしりました。 私は落ちても、 苔の上で、 棘も尖った石も 私を避けてくれました。 友人が私に悩みや苦しみを 訴えかけても 私は聞いてはいましたが、 理解してはいませんでいた。 今になって突然、 地獄のあらゆる責苦、屈辱、 恥辱を被ることになったのです。 アドルノ いらいらと はっきり説明してください! 私が力になれることはお分かりですね。 タマーレ 貴方が 皇帝や教皇同様に力があるとしても 私を助けることはできない。 でもご自身で判断してください。 昼の光のように、明るく 美しいのです、でも私とは身分が違う、 市民の娘です。 アドルノ それで? その続きは? タマーレ 私が初めて彼女と話をした時、 その時私は彼女をよく 理解できなかったと思います。 彼女は私の愛の担保として ある犠牲を要求しました。 でも彼女が熱望したものは 辻褄の合わないこと、 とっさに生まれた妄想で、 私は宮廷の規則に のっとり解釈すべく、 理解しようと努めました。 一晩、苦悶のうちに徹夜して後、 私は答えを見つけたと思いました。 私は高邁な感情で 胸を膨らませて、神になったような 自由で誇り高い気分で、 馬に飛び乗りました。 そして町を駆け抜けました。 夢想に耽って、私は求婚の 文句を考えました、そして ますます自嘲的になりながら その美女が喜びで赤くなり、 取り乱し、高い栄誉に 感動しているのが見えるようでした。 アンドラーエ・ヴィテロッツォ・タマーレ伯爵が 見も心も捧げているのですから アドルノ 君は本当に気がふれている! タマーレ ご辛抱を、公爵! 私は彼女の前に出たとき 初めての時のように ためらいを感じていました。 彼女の独特の眼差し、 彼女の冷たい、驚いたような微笑みが 私を困惑させました。 でも、私の臆病な 心を隠すために、 私は尊大に、高慢に、 粗野な態度をとり、 彼女に差し出す その犠牲の話をしました。 自傷や死よりも厭わしい その犠牲。そして幸いにも彼女から “ノー”という返事をもらった時、 私は辛うじて残っていた分別を 完全に失ったのです。 彼女の足下に、身を投げ出し あらゆる私の財産や豊かな財宝について 支離滅裂なことを どもりながら言いました。 彼女の膝に抱きついて 私は許しと慈悲を 請いました! アドルノ タマーレ、落ち着いて、聞こえますか ヴィテロッツォ? 誰ですか、その女性は? タマーレ 市長の娘、カルロッタ。 アドルノ ひどく驚いて えっ! 気づかわしげに ある偉大な画家が以前 稀にみる才能の持ち主だと 私に彼女の名前を 挙げました。 幾つかの理由から 貴殿に忠告しておきたいのだが、 そのような行為が 如何に無益で、忠告する者は 不幸な恋をする者から、 如何に憎まれるかを 私が知っていなければね。 だから私は、貴殿に忠告するのでなく、 代わりに助けてあげよう。 タマーレ 信じられない様子で ああ、貴方におできになるなら アドルノ 貴殿を売り込んでやりましょう。 タマーレ 貴方はこの女性をご存じではない。 アドルノ けれど私は知っています、女性たちを。 だから貴殿にも希望をもっているのです。 けれど、ひとつ私に約束してください。 いい知らせができなくて 私が手ぶらで 戻って来ても、 その時はご自分にも私にも 八つ当たりしないように 心を強く持って、絶望しないで、 そのことは振り返らず、 この女性のことは忘れると! タマーレ 激怒して お聞きください、公爵、私は あんな女は、忘れてやります ゆっくりと 忘れてやりますとも。 精いっぱい強調して でも、まず彼女が、 私のものになってからのこと。 彼女の口元の呼吸を 私が吸い込み、 この両手を彼女の 髪の匂いで濡らし、 彼女が、私の妻に なるつもりはないとしたら、 私の愛人になってからのこと! アドルノ 慌てて遮り 反感を買いますよ! 我々は権利と 法にしばられています。 他の者も皆同じだ そのことを忘れないように。 市民は 不安におびえ ひどく不機嫌です、 そして私の部下たちは 戦場に出て、ここにいない。 市長の娘ですよ! よく考えなさい! タマーレ でも足跡を 残さなければ、 誰が犯人かは 分からないでしょう アドルノ いずればれる。 タマーレ おや、公爵、それでは 数週間前からジェノヴァの 選りすぐりの美しい娘たちが 跡形もなく消えているのを どう説明します? 昨日もまた アドルノ かっとなって 何、昨日? 私の所には未だ 報告が来ていない タマーレ 私が貴方の所に 参上する前に、町では もう噂になっていました。 金持ちのスコッティの 娘のジネーブラが 突然消えたと。 不思議なのは、 どこに消えたか 我々すら知らないこと。 アドルノ 邪推して、タマーレを横からじろじろ見ながら どういうことだ? それ以外のことは 詳しく知っているということか? 突然激しい口調で ああ、私の予感は! やっぱり思った通りだ、 これらの犯罪は 評判の悪い君たち一味が 関わっているんだ! タマーレ これで目的に繋がりました。 私の友人たちは、貴方にお願いするようにと 私をここに送り込んだのです。 貴方なら、アルヴィアーノの島 “エリジウム”が、町の所有に なるのを防げるはずだと。 アドルノ 何てことだ、サルヴァーゴときたら、 あの島が君たちの放埓な愚行と 何の関係がある? タマーレ 感情を抑えて あの島の 人工の洞窟の扉を開くと 愛の饗宴のために 特別に創った素晴らしい 地下の部屋がいくつもある。 洞窟に一歩足を踏み入れると、 青い輝きに 目を奪われる。 濃密な香りが官能を 惑わし、鬼火のように 赤く揺れる炎と、 遠くから聞こえる音楽と、 微かな歌声が、 深く、もっと深くと 貴方に誘いかける。 深淵の向こうには 狭い小道があり、 洞穴の入口に続く。 密集した薔薇の生垣が 貴方の目を覆い隠す でも、秘密の洞窟が 見つかれば 感情を押さえて 私たちはもうお終いです。 アドルノ 率直に そしてサルヴァーゴは、君らの やっていることを知っているのか? タマーレ サルヴァーゴですか、はは! 自然の戯れ、 言っていいなら、 気まぐれな思いつき。 ジェノヴァきっての醜男が この冒険の創造者、 この想像の美を 現実のものとしたのです。 アドルノ こわばった表情で そして彼自身は タマーレ 彼自身は、距離をおいています。 もう後悔しているかも でも私には理解できません。 夢中になって 松明の灯りが すべてを金色に輝かせます。 享楽の興奮の中で、 醜いものは美しくなり 美しいものは醜くなる。 対立が陶酔の中で 失せてしまう。 アドルノ 辛辣に そしてこのサルヴァーゴのバカは 自分の土地に 悪徳の花を 罪の毒草を 栽培した後で、 それを寄贈する、 自分自身と君たちをも? タマーレ 宥めながら 彼は僕たちに警告していました、 でも一度解き放たれた情熱を 抑えるのが どれほど難しいかを、 考えてはいなかった。 アドルノ 我を忘れて 私にふりかかる呪いだ。 君らの節制のなさ、 君らの野蛮な欲情が 私を急き立てる、 あの呪うべき行為へと! 見た目は落ち着いて まだ救えるものは、 救ってやろう。 私が君に約束したことは 守る、何故なら 君のは愛で、 犯罪者の仲間とは違うから。 何故なら 我々は若い頃から 友人だからだ。 けれど用心しろよ、 ヴィテロッツァ、暴力を 用いないように。 嘲笑的に サルヴァーゴには 寄贈したいという衝動を 当分の間 阻止しよう。 侮蔑的に脅しながら 彼には従ってもらう 市民を喜ばせた奴だが、 そうしないと彼も 君たちも皆ただじゃ済まない! 急いで部屋に去る。 タマーレ 彼を引き留めようとするかの動きをするが、 なげやりな身ぶりで後方に去る。 中幕 場面転換 カルロッタのアトリエ。 アルヴィアーノは自由に動ける状態にいる。カルロッタは熱心に仕事中、ときどき彼の顔に眼差しを投げ描きながら気楽な調子で話をする。時おり余りにも仕事に集中して、言葉に詰まる。 カルロッタ 今の世には奇妙なことがいっぱいあります。 私はある女性を知っています、 彼女は私と同じように アントワープの学校で絵を学びました 彼女が描くのは手。 繊細で、華奢で、 しなやかな青い血管のある手 武骨で、ごつごつした 男のこぶし、 すべてを気楽なお喋りの調子で、いかなる劇的な表現も避けて ひとりの女の 指輪をはめた手は ふくよかで柔らかく、 尖ったばら色の爪があり 青白い血の滴のように輝いていました。 私がそこで見たひとつの手は それは溌剌とした肉体に しっかりしがみついていました。 また別の手は、 緑の藪から伸びて 柔かい指で 小枝を摘んでいました。 霧のような壁から出た手は 拒否するように、合図するように、 懇願するように、脅迫するように、 虚空を掴んでいました。 流れからも手が浮かび上がっていました 戦うように 絶望するように、 しっかり組まれた 二つの手は、 波立つ大海原のように 描かれていました。 でも奇妙なのは 一枚の絵です。血の気のない 蠟のようなひとつの手が、 不気味なほど長くて 瘦せこけた指を持った まるで死者のような手が、 よく分からない何かを 握りしめていました。 ただ弱々しい紫の 燈火が、幽霊のような 指の間から漏れていました。 でもこの光は 無言の訴え、 抑圧された むせび泣きのようでした、 そして救済を求める 抑えられた叫びのように、 こらえて死の恐怖に怯えていました。 ねえ、頭を少し上げて いただけませんか。 そう、そのほうがいいわ 感謝します。 アルヴィアーノ ところでこの絵の意味するのは? カルロッタ この哀れな女性はは多分 何が芸術家に霊感を与えて 大仕事に向けわせるのか、 一度も感じたことがないのでしょう。 つまり愛の幸福とか、 そういうものへの憧れとかです。 それどころか彼女は多分 密かに恐れていました、 いつか人生で 大きな出来事に 遭遇するのではないかと。 官能を惑わす魔力のようなものに 彼女は屈するのではないかと。 アルヴィアーノ 静かに、半ば独り言のように 何て奇妙だ 幸福に怯えるとは? カルロッタ この哀れな人生の 原動力は 名声への渇望でした、 ものを創り出す その源泉は痛みでした、 魂の痛みではなく 肉体の苦痛だったのです。 アルヴィアーノ お嬢さん、貴女の手は 貴方の声ほど 落ち着いてはいませんよ、 描くのを少し休んだら カルロッタ 慌てて いえ、いえ! 違います! 私の手はとても落ち着いています そしてこの話は間もなく 終わります。私の友人は 若い頃から心臓が 悪かったのです。彼女の心臓は 時に嵐のように激しく打ちつけました。 そしてしばしばひとつの手が 無情で残忍なひとつの手が 鼓動する心臓に 掴みかかってきて 締め付けるようになり それは恐ろしくて苦しく 遂に死に至るのかと 彼女には思えました。 彼女はこの手を、 この残酷な手を、そして 彼女の痛みを描いたのです。 アルヴィアーノ 貴女はまた否定するかもしれないが 貴女は感動したんですね 貴女の胸に迫ったのですね? カルロッタ 彼女が大好きでした アルヴィアーノ つまり亡くなったと? カルロッタ まだ生きている、と思います。 突然、振り切るかのように、声の調子を変えて でも、貴方を 描くことは本当に 容易なことではありません。 恋する男が憧れの女性の 眼差しを求めるように、私は 貴方の眼差しを捕えようとします。 でもその人は 私を避けて、 落ち着きがなく鬼火のように 揺れ動いています。 アルヴィアーノ 話をそらして もしかしたら、ボクは疲れているんです。 カルロッタ それなら私のそばに座って こちらへ来て、休みましょう、 そんな無口に、臆病に ならないで、騎士様! だって昨日の晩は ほがらかで 上機嫌だったのに! ワインはいかがですか? 彼女はカラフェに入ったワインとグラスを持ってくる。 さあ、ぜひ 私の手で貴方に ファレルノの赤ワインを お勧めするわ。さあ飲んで 座って、すぐ近くに、 そして貴方の話をして 若い頃の話、あるいは なぜ貴方が今日それほど ふさぎこんでご機嫌が悪いのか あるいはまた、なぜ貴方の 眼差しが、それほど不安げに 私を避けているのか! 私が何をしたというのですか 私に怒っているのですか? アルヴィアーノ 重苦しく お嬢さん、 貴女のしていることが ただの遊びか、 悪ふざけか、あるいは もっとたちの悪いことか、 いずれしろ、貴女は その可愛い顔と 天からの 使いのように聞こえる 声にもかかわらず 吐き出すように まるで魔女だ! カルロッタ 後生だから、その先は言わないで あの“八人組”が聞いたら 奴らは私を激しく尋問して 魔女として火あぶりにするかも! それにしても 貴方はなんて気難しそうで 楽しくなさそう! 私は貴方のために努力しているのに でも貴方は私に感謝もしない。 アルヴィアーノ ああ、ボクには理解できない! カルロッタ この私が貴方に好意を 寄せているのに何故、 貴方が今おっしゃったみたいに そんなに堕落して邪悪だというのですか? アルヴィアーノ 暖かく お願いだから ボクに腹をたてないで! もう少しでいいから ボクに我慢してください! ボクには分からないんです まるで夢みたいで 怖いんです カルロッタ 不機嫌に ああ、怖がらないで! 貴方は男なのに 全く自分を信じていない ひとりの女性が 貴方に切なる恋心と 友情を抱いているのが そんなに不可解ですか? アルヴィアーノ 激して はは、よくある話だ! そうやって貴女が見るその目、 その輝きだけでもうまるで 何かが約束があるみたいだ! 貴女の口もとが微笑むと、 ボクにはまるで この世に“友情”と呼べるものは 存在しないかのように思える、 この言葉が、この惨めな 慰めの言葉が、ナンセンス、 虚偽、恥辱のよう思えるのです! カルロッタ もう少しましなものかもしれません そうだというのでは、ありませんが この広い世界に、何百万もの 鼓動を打つ心臓の中には ひとつくらい、 貴方の愛を求めるものも あるとは思いませんか? アルヴィアーノ ボクを、ボクをですか、 自分自身を嫌い、 自分自身を避け、 自分の住むすべての部屋から 鏡を取り払ったボクを! カルロッタ おバカさんね、貴方は! そんなことに、 春の一日のような そんなすぐに過ぎ去るものに 並はずれて固執するなんて。 それは顔にしわが ひとつ現われると、 私たち女性を見捨てる、 少しばかりの美しさ! 私たちが春を 意識するや否や すぐに花から実ができ、 葉は枯れて落ちてしまう。 美しさなんてそれだけのことでは? 晴れた日に なぜか知らずに 気が滅入り悲しいのに、 出かけたことは ありませんか? 立派な人も 花盛りの木も、 貴方を不安から 救ってはくれません。 そしてまた別の時、 雨の日に、 しわだらけで醜い 孤独な小柄の老人が わが道を行き 無邪気な目で貴方を見たら、 貴方を暖かい気持ちに 快活に、そう、幸福には してくれませんか? アルヴィアーノ 慄いて でも貴女は、 ある晴れ渡った日に、 世にも美しい花で いっぱいの花壇で、 気味の悪い怪獣のような ものを見かけたら、 不愉快な気分には なりませんか? カルロッタ 面白がって 貴方は怪物のような姿だけど、 貴方ならそうはならないでしょう。 殿下、ご自身の痛みを 快感をおぼえながらほじくるという 貴方の衝動はつまらないし不快です。 でも私はあることに気が付きました。 貴方は私を避けている、 先程は眼差しで、 今は言葉で。 でも貴方は私から逃れられません。 今や、私は貴方を窮地に追みます、 たとえ貴方が私をはねつけ 勝利したと思っても! だって私は貴方に言わなくては アルヴィアーノ ひどく不安げに カルロッタ やめてください! カルロッタ 分かってくれなければ 私は貴方を、愛しているの。 アルヴィアーノ 叫びださんばかりに カルロッタ! カルロッタ 後生だから、殿下、 なんて目をするの! さあ、私の手を取って キスして、早く! でも私に、仕事をさせてね! 私の絵には 貴方の目が必要なの そう、それでいい ずっと彼の目を見据えて、彼の顔をあたかも研究するかのように絵筆をとる アルヴィアーノ カルロッタ、愛する人! カルロッタ 仕事に没頭し、彼に言葉で催眠術をかけるかのように、静かに お願いだから、話さないで ただ私を見つめて そう、じっと、そして 貴方の目を、私の目に深く 沈めて とても情愛深く、温かく そして考えて 多くの美しいもののことを 私は貴方の太陽、 その輝く光で 貴方の人生の、すべての闇を 追い払ってあげる。 アルヴィアーノ 最高潮に興奮して 後生だから、カルロッタ ボクは、君の足下で 言葉で言い表せないほど 気が狂いそうなほど、幸せだ 彼女に走り寄ろうとする。 カルロッタ 怖気づいたかのように避けながら お願いだから、そのままで! ただ私を見つめて考えて 今あなたはもう ひとりぼっちじゃなくなるわ あなたの醜さにもかかわらず 愛されてないなんてこともない 私がどれほど落ち着いて話しているか見て ずっとあなたを苦しめてきた、その醜さ という言葉は今やもう去ってしまった だって言葉というのはひとつの観念で それ以上のものじゃない。 でもあなたは私に よくしてくれないと、アルヴィアーノ 苦し気に、病的なほど苦し気に息をしながら そして優しくね、愛しい人! だって私はすこぶる 壊れやすい玩具だもの アルヴィアーノ カルロッタ! 彼女は請い願うような態度で彼を制止し、もとの場所に留め、明らかに興奮を高めながら、殆ど熱に浮かされたように絵を描く。彼は、燃えるような目で彼女の姿をむさぼり、重く息をして、圧倒的な感動と無理に戦っているかのように、動かないでいる。 カルロッタ 深く息をして、絵筆を投げ出し、絵を試すような眼差しで見る。突然ふらつき、胸を押えて、倒れそうになる。 そう、できたわ! 来て、私を支えて、 くたくたなの 彼女はよろめく でもあなたは アルヴィアーノ 急いで彼女を抱きとめる いったい君は 愛しい人よ、どうしたんだ? 彼女は、倒れまいと、後方にあるイーゼルにつかまる。イーゼルに掛かっていた布が片側で外れ、絵が見える。一種の死人の手で、そこから赤い光が微かに輝き出ている。 アルヴィアーノ 絵を見て、肩をすくめ、理解するが、そぶりも見せず、彼女を支え、病気の子にするようにさする。厳かに、深く同情して 可愛い君、可哀想な君、 美しい君!君はボクに 人生をくれた、再び 神を信じることと 人間らしさを教えてくれた。 ボクは、ボクが持っている すべてを君に捧げよう ボク自身を 君の足下に横たえ、 ボクは君に、永遠に 優しく 息を詰まらせ 大切にするつもりだ 意識のない彼女を、彼は腕に抱き、目を覚まさせようとする。彼女は起き、素直に彼の腕にすがりつく。彼はいっそう激しい、破れかぶれの情熱に捕らわれる。彼女の手に荒々しくキスし、自分に引き寄せ、彼女の顔に、差し出しされている唇に身を屈めるが、自制して、額に優しくキスするだけで、彼女の足下に沈み、深く感動して彼女の膝に頭を埋める。彼女は彼を穏やかに引き上げる。二人は奇妙なほど臆病に、控え目に抱擁する。 侍女 興奮して駆け込んで来る お嬢様! アドルノ公爵様です! カルロッタ アルヴィアーノの腕の中でゆっくり起き上がり、弱々しく 公爵様が、 何か御用かしら? お待ちくださいと お伝えして! だるそうな動きで立ち上がり、鏡の前に行って、髪を整える。 幕がすばやく下りる。 ZWEITER AKT Halle im Palast Adorno ERSTE SZENE Der Podestà und die drei Senatoren kommen erregt und aufgebracht aus dem Gemache des Herzogs. PODESTÀ Er spielt mit uns, Wie die Katz mit der Maus - ERSTER SENATOR Allzu mächtig ist er geworden, der hohe Herr! ZWEITER SENATOR Sein letzter Sieg über Branciforte stieg ihm zu Kopf. DRITTER SENATOR Verwöhnt hat ihn das Volk. PODESTÀ Immerhin - es schuldet ihm Dank. ERSTER SENATOR wegwerfend Es bezahlt ihn. ZWEITER SENATOR Ein adliger Söldner - nichts weiter. DRITTER SENATOR Wie steht die Sache? PODESTÀ Er sprach sich nicht aus; nicht für und wider. "Einerseits - sei es erfreulich für Genuas Volk, anderseits müsst es der Adel bedauern, wenn ein wertvoll Stück Grund und Boden verloren ihm ginge. Sein - des Herzogs - Herz spräche fürs Volk - entschiede zu seinen Gunsten; Billigkeit aber und Rücksicht auf seine Freunde geböten ihm Vorsicht - er müsse es "noch bedenken und sich beraten" - und ähnliche Phrasen. ERSTER SENATOR bitter Er neidet uns herzlich die Schenkung. ZWEITER SENATOR Die ganze Geschichte ist ihm zuwider. ERSTER SENATOR Der Mann des Tages ist Alviano Salvago! DRITTER SENATOR Die ganze Stadt preist seinen Namen. ZWEITER SENATOR Volkstümlich ward er mit einem Mal. ERSTER und DRITTER SENATOR nickend Das ist s - ! PODESTÀ nickt ebenfalls Das ist s - ! ZWEITER SENATOR Als gestern abend Euch zu besuchen, Salvagos Karosse fuhr durch die Strassen - ward er erkannt - DRITTER SENATOR Man jubelt ihm zu - ERSTER SENATOR Warf ihm Blumen! PODESTÀ Es ist ihm zu gönnen. ZWEITER SENATOR Ein Mann voll Güte und stiller Grösse! ERSTER SENATOR Übel behandelt vom Schicksal! PODESTÀ Meine Tochter Carlotta, nicht leicht zu erobern, oft sprach sie von ihm - sein Wesen ahnend - nun hat er im Sturm sie gewonnen. DRITTER SENATOR scharf Der Herzog Adorno möge sich hüten! ERSTER SENATOR Volksgunst ist schwankend und leicht zu gefährden. ZWEITER SENATOR Sein Einspruch könnt Böses zur Folge haben! DRITTER SENATOR Ein Veto in diesem Fall hiesse Raub! ERSTER SENATOR Man wird es nicht dulden - . ZWEITER SENATOR im Abgehen begriffen Er möge sich hüten, der Herzog Adorno! Alle ab. ZWEITE SZENE ADORNO der schon während des letzten mit Tamare aufgetreten ist und die drohenden Phrasen gehört hat. Hast du s gehört? Dies ist die Stimmung. TAMARE Macht Euch bange das Pack? ADORNO aufmerksam Du sprachst gestern anders? TAMARE grimmig Ja - gestern unwirsch erinnert mich nicht! ADORNO mit sanftem Vorwurf Sprichst Du so mit dem Freund? TAMARE Verzeiht! Doch it s nicht genug, dass ich selbst mich verachte? Soll Euer Spott mir die Wunde ätzen, und meiner Freunde Gelächter zur Tollheit mich treiben? ADORNO Was ist Dir, Tamare? Ich erkenn Dich nicht wieder. Meines Hofes glänzendster Kavalier, wie kein Zweiter geehrt, geliebt, von den Frauen vergöttert, stets gelaunt zu den tollsten Streichen - TAMARE Es gibt Menschen, Herzog, die sehen nur Licht - und das Dunkel ist ihnen fremd. Solch einer war ich. Das Leben schien mir ein Born der Freude, aus dem ich trank mit durstigen Zügen; sorglos, ohn Besinnen. Reckt ich die Hand aus, hielt ich die Rose, sog ihren Duft und zerwühlte die Blüte. Liess ich mich fallen, fiel ich auf Moos; mich mieden die Dornen und spitzen Steine. Klagte ein Freund mir von Leid und Schmerzen - hört ich ihn wohl - doch verstand ihn nicht. Und nun hab ich mit einem Mal erfahren alle Qual der Hölle, Demüt gung und Schmach. ADORNO ungeduldig Erkläre Dich deutlich - ! Du weisst ich bin mächtig. TAMARE Da hilfst Du mir nicht, und wärst Du Kaiser und Papst zugleich. Doch urteile selbst Herrlich und schön, wie der Tag - doch - unebenbürtig mir, ein bürgerlich Kind. ADORNO Nun ja - und was weiter? TAMARE Als ich zum ersten Male sie sprach, da hab ich sie, glaub ich, nicht recht verstanden. Sie heischte ein Opfer als Pfand meiner Liebe - doch was sie begehrte - ungereimt Zeug, Wahnsinn - geboren vom Augenblick - müht ich mich zu ergründen, auszudeuten nach Regeln höfischer Sitte. Nach einer Nacht, durchwacht in Kämpfen, glaubt ich s gefunden. Und schwang mich auf s Pferd, frei und stolz wie ein Gott, von edlen Gefühlen die Brust geschwellt. Und ritt durch die Stadt; versunken in Träumen formt ich die Werbung, und sah mehr und mehr in Selbstironie verfallend die Schöne beglückt erröten, fassungslos und gerührt ob der hohen Ehr Ein Graf Andrae Vitelozzo Tamare beut Herz und Hand - ADORNO Du bist wahrlich verrückt! TAMARE Gedulde Dich, Herzog! Als ich hintrat vor sie, wie das erste Mal schon - befiel mich Zagen. Ihr seltsamer Blick, ihr kühl staunend Lächeln verwirrten mich. Doch, um zu bergen mein kleinmütig Herz, gab ich mich stolz, hochfahrend und rauh, sprach von dem Opfer, das ich ihr brächte, ärger als Selbstverstümmlung und Tod. - Und da ich mir glücklich ihr "Nein" geholt, verlor ich vollends den letzten Rest von Besinnung Warf mich hin, ihr zu Füssen, von all meinen Gütern und reichen Schätzen stammelt ich wild wirre Worte. Ihre Knie umfangend fleht ich sie an um Verzeihung und Gnade! - ADORNO Tamare, so fass Dich - hörst Du - Vitelozzo? - Wer ist - diese Frau? TAMARE Des Podestà - Tochter - Carlotta. ADORNO sehr erstaunt Ah - - ! nachdenklich Ein grosser Maler nannte mir einmal ihren Namen als den einer selt nen Begabung. Ich möchte Dich warnen aus manchem Grunde, wüsst ich nicht, wie vergeblich solch Tun und wie verhasst der Warner dem, der da unglücklich liebt. Drum will ich lieber Dir helfen, statt raten. TAMARE ungläubig Ah - wenn Du könntest - ADORNO Ich werbe für Dich. TAMARE Du kennst diese Frau nicht. ADORNO Doch kenn ich - die Frauen. Drum hoff ich für Dich; doch - versprich mir eins Ist die Botschaft schlecht, und kehr ich zurück mit leeren Händen, so wüte nicht gegen Dich und mich - sei stark, verzweifle nicht, wirf s hinter Dich - und vergiss diese Frau! TAMARE grimmig Höre, Herzog - ich will sie vergessen - ich will - langsam sie vergessen. - - mit höchstem Nachdrucke Doch erst bis sie - mein ward. Bis ihres Mundes Odem ich in mich getrunken; bis diese Hände getränkt sind vom Duft ihres Haares, bis diese Frau, will sie mein Weib nicht sein, - meine Dirne ward! ADORNO rasch abwehrend Das gäb böses Blut! Wir sind gebunden an Recht und Gesetz wie alle, die andern; vergiss das nicht. Die Bürgerschaft ist unruhig und arg verstimmt, und meine Leute sind draussen im Feld. Des Podestà Tochter - ! Bedenke! TAMARE Doch wenn man nicht ahnt, wer der Täter, wenn keine Spur ihn verrät - ADORNO Das entdeckt sich bald. TAMARE Ei, Herzog, wie kommt s dann, dass seit Wochen Genuas schönste Mädchen spurlos verschwinden? Erst gestern wieder - ADORNO auffahrend Was - gestern - ? Es ward mir noch nichts gemeldet - TAMARE Eh ich heraufkam zu Dir, sprach sich s bereits herum in der Stadt. Des reichen Scotti Tochter Ginevra - ist plötzlich verschwunden und seltsam ist nur, dass wir selbst nicht wissen - wohin. ADORNO argwöhnisch, Tamare von der Seite musternd Was heisst das? Seid Ihr denn sonst so genau unterrichtet? losbrechend Ah, meine Ahnung! Dacht ich s doch, dass bei diesen Freveln Eure ruchlose Sippe die Hand im Spiel hat! TAMARE Du bringst mich zum Ziel. Meine Freunde sandten mich her, Dich zu bitten Du mögest hindern, dass Alvianos Eiland "Elysium", übergeh in der Stadt Besitz. ADORNO Alle Teufel, was hat Salvago, was hat das Eiland zu tun mit Euren verruchten Streichen? TAMARE verhalten. Herrliche unterirdische Räume, eigens geschaffen zu Liebesfesten, erschliesst eine künstliche Grotte, auf jenem Eiland. Betrittst Du die Grotte, umglitzert dein Auge ein blauer Schein. Schwere Düfte verwirren die Sinne Dir, Irrlichtern gleich locken rötlich zuckende Flammen, ferne Musik und leise Gesänge Dich tiefer und tiefer. Über einen Abgrund hin führt ein schmaler Steig zum Eingang der Höhle; dichte Rosengehege verschleiern ihn Deinen Blicken - doch entdeckt man der Grotte Geheimnis - verhalten so sind wir verloren. ADORNO frei Und weiss - Salvago von Eurem Treiben? TAMARE Salvago - ha, ha! - Ein Spiel der Natur, wenn Du willst, eine seltsame Laune. Genuas hässlichster Mann - ist der Schöpfer des Abenteuers, dieses verwirklichten Schönheitsgedankens. ADORNO starr Und er selbst - TAMARE Er selbst - hält sich fern. Hat wohl schon bereut - doch begreife ich s nicht. ekstatisch Der Schein der Fackeln vergoldet alles. Im Taumel der Orgie wird hässlich schön und das Schöne wird hässlich. Die Gegensätze schwinden im Rausch. ADORNO scharf Und dieser Narr Salvago - nachdem er gezüchtet auf seinem Grunde Sumpfblüten des Lasters, Giftkraut der Sünde - gibt er ihn preis, und sich selbst, und Euch? TAMARE begütigend Er hat uns gewarnt, doch hat nicht bedacht, wie schwer einzudämmen Leidenschaft, einmal entfesselt. ADORNO ausser sich Das ist mein Fluch Eure Masslosigkeit, Eure wilde Brunst drängt mich zu Taten, die ich verdamme! ruhig im Ausdruck Ich will retten, was noch zu retten ist. Was Dir ich versprach, will ich halten, weil Deine Liebe Dich trennt von dem Kreis der Verbrecher, und weil wir Freunde seit jungen Tagen. Doch hüte Dich Vitelozza, Du bist gewarnt - vor Gewalt. spöttisch Salvago mag seinem Schenkungsdrange Einhalt gebieten für lange Zeit; höhnisch drohend er wird sich fügen - der Volksbeglücker, sonst wehe ihm und wehe Euch allen! Rasch ab in seine Gemächer. TAMARE macht eine Bewegung als wolle er ihn zurückhalten, geht aber dann mit einer sorglosen Geste nach hinten ab. Zwischenvorhang VERWANDLUNG Carlottas Atelier. Alviano in ungezwungener Stellung. Carlotta in eifriger Arbeit begriffen, wirft von Zeit zu Zeit einen Blick auf sein Antlitz und spricht während des Malens in leichtem Tone, hie und da, durch ihre Arbeit zu sehr gefesselt, in der Rede stockend. CARLOTTA Uns re Zeit ist voll seltsamer Dinge. - - Ich kannt eine Frau, sie lernte malen gleich mir an Antwerpens Schule - die malte Hände. Feine, schlanke, mit zartem blauen Geäder, grobe, derbknochige Männerfäuste, die alles im leichten Plauderton, jeden dramatischen Ausdruck vermeidend beringte Hand eines Weibes, üppig und weich, mit Nägeln, spitz und rosig, blinkend wie Tropfen blassen Blutes. Eine Hand sah ich da, die krallte sich fest in blühendes Fleisch und eine and re, die pflückte mit sanften Fingern, aus grünem Gebüsch sich reckend, ein Reis. Aus nebligen Wänden griffen Hände in s Nichts, abwehrend, winkend, flehend und drohend; aus Fluten tauchten sie auf wie in Kampf und Verzweiflung, und zwei Hände, eng ineinander verflochten, die waren gemalt wie ein wogendes Meer. Doch das Seltsame war ein Bild Eine Hand bleich und wächsern, wie die eines Toten, mit unheimlich langen dürren Fingern, hielt ein Etwas umkrampft, was man nicht sah. Nur ein schwach purpurn Leuchten sickerte durch die gespenstischen Finger, doch dieser Schein war wie stumme Klage, wie unterdrücktes wimmerndes Weinen und wie ein Schrei, verhalten und todesbang, wie ein verhaltener Schrei nach Erlösung. - Wollt Ihr, Signor, nicht ein wenig heben den Kopf. - So, ich dank Euch - ist s besser. - ALVIANO Doch des Bildes Bedeutung? CARLOTTA Die Ärmste hat wohl nie empfunden, was den Künstler begeistert zu grossen Taten Der Liebe Glück, oder Sehnsucht nach solchem. Sie hatte wohl gar ein geheimes Bangen, es könnte auf ihren Lebenswegen ihr einmal begegnen ein mächtig Geschehen; irgend ein sinnbetörender Zauber, dem sie erliege. ALVIANO leise, halb für sich Wie seltsam - Angst vor Glück? CARLOTTA Die treibende Kraft dieses armen Lebens war Gier nach Ruhm; und die Quelle, aus der es schöpfte war Leid - nicht seelisch - ein körperlich Leiden. ALVIANO Eure Hand Signorina, ist nicht so ruhig, wie Eure Stimme, wollt Ihr mit dem Malen - CARLOTTA hastig Nein, nein! Ihr irrt Euch! Meine Hand ist ganz ruhig und die Geschichte ist gleich - zu Ende. Meine Freundin krankte seit früher Jugend am Herzen. Das wollt allzuoft gar zu stürmisch schlagen; und manchmal war ihr, als griff eine Hand, eine harte, unbarmherzige Hand, nach dem zuckenden Ding und krampft es zusammen, furchtbar und wehe, auf dass es - - zur Ruh käm! Sie hat diese Hand, diese grausame Hand, und hat - ihre Schmerzen gemalt. ALVIANO Und ob Ihr auch leugnet - Ihr seid bewegt - so ging es Euch nahe - ? CARLOTTA Sie war mir lieb - ALVIANO So ist sie gestorben? - CARLOTTA - - - Ich glaube - sie lebt noch. plötzlich, wie sich losreissend, ganz veränderten Tones Doch Signor, Euch zu malen ist wahrlich kein Kinderspiel. Wie ein Verliebter sucht seines Idols Blick, so hasch ich nach Eurem. Doch der weicht mir aus und flackert umher, unstet und irrlichternd. ALVIANO ausweichend Vielleicht - bin ich müde. CARLOTTA So setzt Euch zu mir - kommt, lasst uns rasten; und seid nicht so schweigsam und scheu, Cavalière! Wie war t ihr doch gestern Abend aufgeräumt und voll Laune! Wollt Ihr Wein? Sie bringt Wein in einer Karaffe und Gläser. Seht - höchst- eigenhändig kredenz ich Euch roten Falerner. Und nun trinkt und setzt Euch - ganz nah - und erzählt mir - aus Eurer Jugend - oder warum Ihr heut so trübe und schlecht gelaunt - oder auch - warum Euer Blick - so ängstlich den meinen flieht -! Was hab ich verbrochen - seid Ihr mir böse? ALVIANO gepresst Signorina Carlotta - wenn das nur Spiel ist, was Ihr da treibt, Lust am Tändeln - oder - noch Schlimm res - so seid Ihr trotz Eures süssen Gesichts und Eurer Stimme, die klingt wie Botschaft vom Himmel hervorgestossen eine Teuf lin! CARLOTTA Um Gott - beschwört nur nicht gleich - die "Acht", dass sie mich peinlich verhör und als Hexe verbrenne! Wie seid Ihr doch noch verbittert und unfroh! Und ich müh mich um Euch - doch Ihr dankt es mir schlecht. ALVIANO Ah - ich kann s nicht fassen! CARLOTTA Warum soll g rade ich, die ich gut zu Euch bin, so verderbt und schlecht sein, wie Ihr mich schildert? ALVIANO warm Ich bitt Euch um alles zürnt mir nur nicht! Habt nur ein wenig Geduld noch mit mir! Ich begreif es nicht - es ist wie ein Traum und ich fürcht - CARLOTTA unwillig Ah, fürchtet doch nicht! Ihr seid ein Mann und so ganz ohne Glauben an Euer Selbst. lst s so undenkbar, dass eine Frau sich in warmer Neigung, in Freundschaft Euch fände? ALVIANO auffahrend Ha, ha - die alte Geschichte! Doch so, wie Ihr blickt, mit Augen, deren Leuchten allein schon Verheissung - ! Und wenn Euer Mund lächelt, ist mir - als gäb s auf Erden nichts, was da "Freundschaft" heisst - als wär dies Wort, dies elende Trostwort ein Unding, Lüge und Schmach! CARLOTTA Und wenn s mehr wäre - ich sage nicht, dass es ist - Sollte auf dieser weiten Welt, unter Millionen pochender Herzen nicht eins sich finden, das Euch entgegenstrebte - in Liebe? ALVIANO Mir - mir - der sich selbst hasst, der sich flieht, der aus den Räumen, die er bewohnt die Spiegel verbannt! CARLOTTA Narr, der Ihr seid! Und der wie kaum ein Zweiter sich klammert an das, was so rasch entflieht, wie ein Maientag Das bisschen Schönheit, das uns Frauen verlässt, wenn die erste Furche sich meldet im Antlitz! Kaum sind wir des Frühlings bewusst, schon werden Früchte aus Blüten, die Blätter welken und fallen ab. Und das wär - das Einz ge? An sonnigen Tagen - gingt Ihr nie aus, bedrückt und traurig, ohn dass Ihr wusstet warum? Und der herrlichste Mensch, der blühendste Baum, entriss Euch nicht Eurer Bangigkeit. Und ein andermal wieder, an Regentagen, machte Euch nie warm und froh, ja glücklich, ein einsam alt Männlein verrunzelt und hässlich, das des Weg s zog und Euch ansah mit einfält gen Augen? ALVIANO bebend Doch wenn ihr an einem prangenden Tage, in einem Beete voll schönster Blumen, fändet irgend ein scheussliches Untier, das Euch die Laune vergällte - -? CARLOTTA belustigt Euch wird s nicht gelingen, trotzdem Ihr ein Unhold seid, Signor; spitzfindig und scheusslich in Eurem Drange, wollüstig zu wühlen im eigenen Schmerze. Doch merke ich eins Ihr weicht mir aus wie früher mit Blicken, so nun in Worten. Doch entgeht Ihr mir nicht. In die Enge treib ich Euch jetzt - und weist ihr mich ab - so habt den Triumph! Denn ich muss es Euch sagen - ALVIANO furchtbar beunruhigt Carlotta - bedenkt doch! - CARLOTTA Ihr sollt es wissen - - dass ich Euch - liebe. ALVIANO fast schreiend Carlotta! CARLOTTA Um Gott, Signor, was macht ihr - für Augen! Da habt meine Hände - und küsst sie - rasch - - - ! Doch lasst mich - zur Arbeit! Ich brauch Eure Augen zu meinem Bilde - so sind sie mir - recht - ergreift, ihn fortwährend scharf im Auge behaltend, sein Antlitz gleichsam studierend, die Pinsel ALVIANO Carlotta - Geliebte! CARLOTTA ganz in ihre Arbeit versunken, ihn mit ihren Worten gleichsam hypnotisierend, leise Ich bitt Euch - sprecht nicht - und blickt mich nur an - so ganz voll - und senkt - Euren Blick - tief in den meinen; sehr innig und warm und denkt an viel Schönes - dass ich - Eure Sonne bin, - die alles Dunkle - aus Eurem Leben - verscheucht - mit strahlendem Lichte. ALVIANO in höchster Erregung Um Gotteswillen - Carlotta - ich muss - zu Deinen Füssen - ich bin so unsagbar - so - wahnsinnig glücklich - will auf sie zustürzen CARLOTTA beinahe ängstlich abwehrend Ich bitte Dich - bleib noch - ! Und sieh mich nur an und denk dran - dass Du nun nicht mehr - einsam sein wirst - und ungeliebt - trotz Deiner - Hässlichkeit - sieh wie ruhig - ich s sage - das Wort, das Dich quälte - so lange - ; nun ist s vorbei - denn ein Wort ist s - und ein Begriff - nichts weiter. Doch Du - musst - gut zu mir sein - Alviano - schwer, krankhaft schwer atmend und zart mein Liebster! Denn ich bin - ein gar - gebrechliches Spielzeug - ALVIANO Carlotta! Sie hält ihn mit flehender Gebärde zurück und fesselt ihn so an seinen Platz, malt in sichtlich sich steigender Erregung, nahezu fieberhaft an dem Bilde weiter. Er verharrt, ihre Gestalt mit glühenden Blicken verschlingend, schwer atmend, wie eine übermächtige Bewegung gewaltsam bekämpfend. CARLOTTA hoch aufatmend - die Pinsel fortwerfend, mit einem prüfenden Blick auf das Bild. Dann plötzlich wankt sie - greift sich ans Herz - droht umzusinken. So - nun ist s fertig! Doch nun komm - und stütz mich, ich bin erschöpft - sie taumelt doch Du musst - - - ALVIANO fängt, zu ihr eilend, sie in seinen Armen auf Bei allen Heil gen - Geliebte - was ist Dir? Sie hält sich, um nicht umzusinken, an eine Staffelei an, die, mit einem Tuch verhängt, im Hintergrunde steht.Das Tuch löst sich an einer Seite los. Man sieht ein Bild; eine Art Totenhand, aus der ein roter Schein schwach hervorleuchtet. ALVIANO erblickt das Bild, fährt zusammen, begreift, verrät sich nicht, stützt sie, streichelt sie wie ein krankes Kind; feierlich und voll Mitleid. Du Süsse, Du Arme - Du Schönste - ! Du gabst mir das Leben, den Glauben wieder an Gott und die Menschheit. Ich will alles, was ich habe - Dir weih n - ich will mich selbst breiten unter Deine Füsse, ich will - unendlich gut - und will erstickt zart - zu Dir sein - - - Er hält die Bewusstlose in seinen Armen; bemüht, sie wieder zum Leben zu erwecken. Sie regt sich, schmiegt sich hingebungsvoll in seine Arme. Er wird von heftiger, verzweifelter Leidenschaft erfasst. Küsst wild ihre Hände, reisst sie an sich - beugt sich über ihr Antlitz, über ihre sich ihm bietenden, verlangenden Lippen - - und bezwingt sich, küsst nur zart ihre Stirn, sinkt ihr zu Füssen und vergräbt in tiefer Bewegung sein Haupt in ihren Schoss. Sie zieht ihn sanft zu sich empor. Die Beiden verharren in einer seltsam zagen, keuschen Umschlingung. EINE DIENERIN aufgeregt hereinstürzend O Herrin! Der Herzog Adorno! CARLOTTA sich langsam in Alvianos Armen aufrichtend, schwach Der Herzog - was kann er nur wollen? Ich lasse bitten - - - er möge warten! Sie erhebt sich mit müder Bewegung, tritt vor einen Spiegel, richtet ihr Haar. Der Vorhang fällt rasch. この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@ Aiko Oshio Schreker,Franz/Die Gezeichneten/III
https://w.atwiki.jp/oper/pages/3364.html
第一幕 前奏曲と第一場 (ジークムント、ジークリンデ) (ある館の内部。中央には非常に大きなトネリコの木がそびえ、その力強い根はいくつにも分かれて、遠く地面へ消えて行く。家の屋根が遮っているので木の上のほうは見えないが、屋根にはところどころ正確な切り込みが施され、その穴を通してトネリコの大枝があちこちに伸びている。屋根の上を見れば、きっとトネリコの葉がこの家の屋根を完全に覆い尽くしているのであろう。このトネリコの大木を中心にして広間がしつらえてあり、 壁は荒削りな板でできていて、あちこちに編んだり、織ったりしたカーテンが下がっている。右手前に暖炉があり、煙突が屋根のほうに伸びている。暖炉の後ろには食料棚として使われているらしい小さな部屋があり、数段の木の階段がその部屋へと通じる。その部屋の前には半分開いた状態で、毛糸編みのカーテンが下がっている。舞台奥中央には、簡素な木のかんぬきがついた館の扉。左手には部屋に通じるドアがあり、こちらにもやはり階段を上がって入るようになっている。同じく左側のもっと手前のほうには食卓があり、その向こうに壁に作りつけられた横長のベンチ、手前にはさらに木造のスツールがいくつか置いてある。) (短いが激しい嵐のような序奏が終わると幕が開き、ジークムントが外から館の扉を押し開けて、慌ただしく飛び込んでくる。戸口から覗ったところでは夜で、激しい嵐が収まりかけている様子だ。ジークムントはちょっとの間、かんぬきに手をかけたまま、広間を見渡す。彼はひどく追い詰められ、疲れ切っているように見える。彼の服や態度から見たところ、何かに追われて逃げてきたらしい。誰もいないとわかると、彼は後ろ手に戸を閉め、暖炉の前まで歩いて行って、クマの敷物の上にどっと倒れこむ。) ジークムント ここが…誰の家でも…休まずには…いられない…。 (仰向けに倒れ、しばらくの間身動き一つしない。ジークリンデが左手の部屋から出てくる。彼女は夫が帰ってきたとばかり思ってこわばった表情をしているが、暖炉の前に見知らぬ男が横たわっているのを見ると、不思議そうな表情に変わる。) ジークリンデ (まだ後方にいて) 知らない人だわ。聞いてみなくては。 (何歩かそっと近寄る。) 家にいらして、暖炉に横たわっておいでなのはどなた? (ジークムントが動かないので、さらに近寄り、様子を見る。) きっと道中で疲れ切ってしまったのね。 気を失っているのかしら?もしかして病気かもしれないわ。 (ジークムントにかがみ込み、息を窺う。) まだ息はあるわ。目を閉じているだけなのね。 とても勇敢そうだけれど、 それにしてもこの方の疲れはひどそうだわ。 ジークムント (急に頭をもたげて) 泉があったら!水が…! ジークリンデ お水ね。お持ちするわ。 (彼女は急いで角杯を取って外に出て行くが、すぐに戻ってきて水で満たした杯をジークムントに差し出す。) さあ、渇ききった喉を潤してくださいな。 お望みのお水をどうぞ。 (ジークムントは飲んでから角杯を返す。彼はうなずいて感謝の意を表すが、その時ふとジークリンデの表情に眼差しを奪われ、興味深げな様子になる。) ジークムント 冷たい水をありがとう。 疲れが取れて、体が軽くなりました。 また勇気も出てきて、 じっと見つめる喜びにも浸れます。 僕を元気づけてくれたあなたは誰ですか? ジークリンデ この家も私も、フンディングの所有物よ。 主人の帰りを待ってくださいな。 あなたをお客様として迎えるはずですから。 ジークムント 僕は武器も持たず、傷を負ってるけど、 ご主人は嫌がりはなさらないでしょうか? ジークリンデ (あわてて、心配そうに) 傷ですって!どこなの? ジークムント (身震いして飛び上がり、座りなおす。) ほんのかすり傷です。どうということはありません。 手足はまだしっかりしていますから。 楯と槍が僕の腕の半分でも 強かったらよかったのに。 そうしたら、絶対に敵から逃げはしませんでした。 なのに、どっちも壊れてしまったんです。 敵の猟犬に追い回され、 嵐に打たれて、僕は疲れてしまいました。 だけど、猟犬から逃げ切るよりも 疲れが取れたほうが早かった。 僕のまぶたを覆ったのは夜だけど、 今はまた太陽が新たに輝きだした気分です。 ジークリンデ (食料棚に行き、角杯に蜜酒を満たしてから、親しげなしぐさでジークムントに差し出す。) はちみつ入りの飲み物よ。 せっかくだから、どうかお飲みになって。 ジークムント 先に味見していただけますか? (ジークリンデは角杯に少し口をつけ、それからもう一度差し出す。ジークムントはゆっくりと飲み干しながら、ジークリンデをじっと見つめるが、その眼差しは次第に温かい表情を帯びていく。やがて角杯を口から離し、ゆっくりと下ろすと、深く心を打たれた様子になる。彼は深くため息をつき、暗いまなざしを地面に落とす。) ジークムント (声を震わせながら) あなたは不幸な男を元気づけてくれた。 あなたにまで不幸な目に遭わせたくありません。 (彼は急いで跳ね起き、出て行こうとする。) 充分に休んだし、すっかり気分もよくなりましたから、 先を行こうと思います。 (後方に行く。) ジークリンデ (勢いよく振り返って) そんなに急いで、いったい誰に追われているの? ジークムント (彼女の呼び声に動けなくなり、振り返る。ゆっくりと暗い声で) 僕がどこに行こうと不運が追ってくるのです。 僕がいるところ、どこにでも不幸がついてまわる。 でも、あなたには幸せであってほしいんだ。 だから、僕はすべてを忘れてここを去ったほうがいい。 (急いで扉まで歩いて行き、かんぬきを持ち上げる。) ジークリンデ (我を忘れるほど必死になって呼びかけ) それならここにとどまって! あなたのせいで不幸になることはないわ。 ここには初めから不幸が住んでいるのよ! (ジークムントはひどくショックを受け、立ち尽くしたまま。彼はジークリンデの表情を探るが、彼女はちょっとはにかんだように、そして悲しそうに目を伏せる。長い沈黙。) ジークムント (戻ってきて) 僕は自分のことをヴェーヴァルトと呼んでいる。 フンディングを待とう。 (彼は暖炉に寄りかかり、物静かでありながらも決然とした眼差しをジークリンデに向けて、共感を示す。ジークリンデはゆっくりと再び目を上げ、彼を見つめる。二人は無言のままじっと互いを見つめ合い、深く心を動かされている。) 第二場 (前場の二人、フンディング) (ジークリンデは突然びくっとし、耳を澄ましてフンディングが自分の馬を厩に導いて行く音を聞きとる。彼女はせかせかと扉のほうに向かい、開く。フンディングは楯と槍で武装した姿で入ってくるが、ジークムントに気づいて敷居で立ち止まる。フンディングはまじめに問いただすようにジークリンデのほうを向く。) ジークリンデ (フンディングの眼差しに応えて) 疲れ切って、暖炉の前に倒れていらしたの。 切羽詰まってここに飛び込んできたんですって。 フンディング で、おまえが元気づけてやったというわけか? ジークリンデ お飲み物を差し上げて、お客様としてお世話したわ。 ジークムント (静かにしっかりとフンディングを観察して) 休み場所を提供していただいて感謝しています。 たったそれだけで奥さまをお咎めになるのですか? フンディング わしの暖炉は神聖なのだ。 おまえがわが屋敷を汚すとは思っておらぬぞよ。 (彼は武器を外してジークリンデに渡し、彼女に) 我々男のために食事を用意しろ! (ジークリンデは武器をトネリコの枝に掛け、食料部屋から料理と飲料を持ってきて夕食の用意を整える。無意識のうちに彼女はふたたびジークムントを見つめてしまう。フンディングはうさんくさそうに、厳しい目つきでジークムントの顔と妻のそれとを見比べて、独白。) やつは何とあの女に似てることか! あの幼子みたいな目の輝きをこいつも持ってるんだな。 (不審の念を隠し、公平な様子でジークムントのほうを向き) さてと、かなり大変な道を来られたようだな。 馬にも乗らず、ここで倒れ込むとは よほど困難なことがあったと見えるが? ジークムント 森や野原を駆けて、林や荒野を過ぎても、 まだ嵐は止まず、危機は近づいてきたのです。 どの道を来たかなど、もう思い出しもできません。 せめてどこに迷い込んだかだけでも、分かれば… ここがどこか教えていただけますか? フンディング (食卓に着き、ジークムントに席を指し示しながら) おまえを守り、匿った家の主は フンディングだ。 ここから西のほうへ行けば、 我が一族が集まる地域があってな、 皆、立派な屋敷を構えてわしの名誉を守ってくれておる。 さてはおまえも名を名乗っていただけるなら、 誠に光栄に存じるのだが。 (ジークムントは食卓に向かって腰掛け、考え込むような目つきである。ジークリンデはフンディングのそばに、ジークムントと向かい合って座り、目に見えて興味深そうな面持ちでジークムントを見つめている。) フンディング (二人の様子を観察して) わしを信用できんのなら、 せめて妻には話してやってくれ。 見ろ、好奇心まるだしで聞きたげだぞ! ジークリンデ (無邪気に興味をあらわにし) お客様、あなたのことをぜひお聞きしたいですわ。 ジークムント (目を上げ、彼女の眼差しに応えてまじめに語りだす。) フリートムントとは名乗れません。 せめてフローヴァルトであればいいのですが。 でも、僕はヴェーヴァルトと名乗る定めです。 父はヴォルフェといい、 僕は双子として、 妹と共に生まれました。 母と妹とは早くに別れ別れになってしまったので、 僕を産んでくれた母と、ともに生を享けた妹のことは ほとんど覚えていません。 ヴォルフェは喧嘩っ早い上に強くて、 敵がたくさんいました。 ある時、父は少年の僕を連れて狩りをし、 途中で敵との戦いになって、やっとの思いで帰宅すると、 僕らの家は空っぽでした。 きらびやかな大広間は焼け崩れて瓦礫の山となり、 花咲くオークの木も、わずかに株を残すだけの姿。 勇敢だった母は打ち殺されていて、 妹の足跡は焼け跡の中に消えていました。 これほど残酷な仕打ちを加えたのは、 ナイディングの冷酷な一族だったのです。 父は迫害される身になって僕と逃亡しました。 長い間僕はヴォルフェといっしょに 野生の森で暮らしました。 僕らは何度も襲われそうになり、 その度に親子は勇気をもって身を守ったのです。 (フンディングのほうを向いて) こうお話しするのは、ヴェルフィング族の一人。 ヴェルフィングという名は聞いたことがおありでしょう。 フンディング おまえは勇敢そうだが、とんでもない大嘘つきと見える。 ヴェルフィング族のヴェーヴァルトだと? なるほど、戦術に長けた二人組のうわさは 聞いた覚えもないではないがね、 ヴォルフェだのヴェルフィングだのは架空としか思えんのだ。 ジークリンデ とにかく、お話の続きをなさって。 お父さまは今どこにいらっしゃるの? ジークムント ある時ナイディングが激しい戦いを挑んできました。 僕らを殺そうとした人々は次々とヴェルフィングに倒され、 他の人々はこぞって森から 退却していきました。 敵は散り散りに吹き飛ばされたけれども、 僕は追われるうちに父とはぐれてしまっていました。 どこに尋ねても父の居場所は分からず、 森の中でやっと見つけたのは ただ狼の毛皮だけ。 父の姿はそこになく、結局見つかないままだったのです。 僕は森にいるのが嫌になり、 男たちや女たちのいるところへ出て行きました。 行く先々でいろいろな人に会い、 僕は友と恋人を求めましたが、 いつも僕はのけ者にされ、 悲しい思いをしました。 僕が何か良いことを勧めると皆は嫌がり、 僕が恥ずべきこととして嫌悪するものを 他の人たちは大いに持ち上げるのです。 誰かに会うと不和に巻き込まれ、 僕が行くと必ず怒りを引き起こしてしまう。 喜びを求めているのに、僕が手にするのはいつも悲しみだけ。 だから僕はヴェーヴァルトと名乗るしかなくなったのです。 僕が操れるのは悲しみだけなのですから。 (彼はジークリンデのほうを向き、彼女が同情してくれていることに気がつく。) フンディング そこまでひどい運命になるのはだな、 すなわちノルンに愛されていないというわけじゃ。 このわしだって、おまえが勝手にうちの客になったりして 歓迎してるわけじゃないからな。 ジークリンデ 武器も持たない旅人を怖がるなんて、臆病な証拠だわ! さあ、もっとお話しになって。 いったいどうして、武器をなくすはめになったの? ジークムント (だんだん熱がこもり) あるかわいそうな娘が僕に助けを求めたんだ。 彼女は愛の心も解さない男と結婚するよう、 家族から無理強いされていた。 彼女をこの結婚から救うべく、僕はとんでいった。 彼女を強制する者たちと戦い、 やがて僕が勝利をおさめた。 だが兄弟たちが死んでしまうと、 娘はその亡骸をかき抱き、 悲しみのあまり憎しみを忘れてしまったんだ。 泣き叫び、戦場を涙の海に変えて、 かわいそうな花嫁は 兄弟たちが殺されたことを嘆き続けた。 殺された男たちの親族が押し寄せてきて、 復讐を叫びながら戦いを仕掛けてきた。 僕は四方から敵に取り囲まれたけれど、 それでも娘は戦場を動こうとしない。 僕は楯と槍で必死に彼女を守ったが、 やがて武器はもろくも砕け去った。 傷を負い、武器もないまま僕は立ち尽くし、 彼女が死んでいくのを見ているしかなかった。 怒り狂う軍勢は僕に飛びかかり、 彼女は亡骸の山の上で息を引き取ってしまった。 (苦痛を帯びた情熱の眼差しをジークリンデに向け) これでおわかりでしょう、奥さま。 だから僕はフリートムントとは名乗れないのです。 (彼は立ち上がり、暖炉のほうへ行く。ジークリンデは青ざめ、深く衝撃を受けて地面に視線を落とす。) フンディング (立ち上がり、陰険に) わしは乱暴な一族を一つ知っている。 そいつらには一般の意味での道徳が通用せず、 わしからも誰からも恨まれておる。 一族の血を贖う復讐のために わしも呼ばれていた。 わしは遅れて間に合わんかったが、帰ってみれば まさにその不埒な逃亡者が家におったわけか。 (下りてきて) ヴェルフィング、今日のところはおまえを守ってやろう。 今晩はゆっくり眠るがいいさ。 だが、明日はしっかりした武器で身を守ることだな。 わしは昼に戦うほうがいいからな。 おまえには死の償いをしてもらうから覚悟しておれ。 (ジークリンデは心配そうな表情で二人の男たちの間に割って入る。) フンディング (つっけんどんに) とっとと出て行け!いつまでここにいる気だ! 夜酒を用意してな、わしが行くのを待っておけ! (ジークリンデはしばらく心を決めかね、考え込んだまま立ち尽くす。やがて彼女はゆっくりと向きを変え、ぐずぐずした足取りで食料部屋に歩いて行くが、そこでまた立ち止まり、半ば顔をそむけたまま考えにふける。それから静かに決意を固めて戸棚を開け、角杯を酒で満たしてから香料を振りかける。彼女はジークムントに目をやり、彼の視線を求めるが、ジークムントはすでに彼女を見つめたままだった。彼女はフンディングが探りを入れていることに気がつき、急いで寝室に向かう。階段のところで彼女はもう一度振り返り、憧れを込めた眼差しをジークムントに向け、意味ありげに何か伝えたそうにトネリコの幹のある一点を視線で指し示す。フンディングは飛び上がり、乱暴な身振りで彼女を追い立てる。ジークリンデは最後にもう一度ジークムントに視線を向け、寝室に入って後ろ手にドアを閉める。) フンディング (自分の武器をトネリコの木から下ろし) 男は武器で身を守るものだ。 (去り際にジークムントのほうを向き) 明日、ヴェルフィングのおまえと一戦交えるからな。 よく聞け。自分を守れるものならよく守るがいい! (武器を持って部屋に入る。中から掛け金を下ろすのが聞こえてくる。) 第三場 (ジークムント、ジークリンデ) (ジークムント一人。完全に夜になった。広間は暖炉の弱い光で照らされているだけである。ジークムントは火に近い長椅子に座りこみ、激しい興奮を感じながらしばらくの間無言のまま考え込む。) ジークムント 最高の危機の時には一本の剣をあげようと、 お父さんは約束してくれたのに。 僕は武器もないまま敵の家に転がり込んでしまった。 ここで休んでいるのも、やつの復讐のためなんだ。 でもあの女性は喜ばしく、気高い人だった。 あの人に魅惑されて、胸が苦しい。 僕は彼女を愛してしまったんだ。 甘い魔法が僕を引き裂いてしまいそう。 彼女はあの男に無理強いされていて、 そいつがまさに武器のない僕を嘲ったんだ! ヴェルゼ!ヴェルゼ!あの剣はどこにあるの? その強い剣があれば、 嵐の中でそれを振るい、 激しく胸にこみ上げてくる感情を ぜんぶぶちまけてやれるのに! (火が崩れ、飛び散る炎の中から突然まぶしいほどの光がトネリコの幹を照らし出す。そこはまさに先ほどジークリンデが眼差しで指し示していた箇所である。今そこを見ると、剣の柄が刺さっているのがはっきりと見える。) あそこでいったい何が光ってるんだろう? トネリコの幹できらきらしているのは何だろう? あれを見ると、絶望のどん底の僕も希望が湧いてくる。 あの輝きは楽しそうに笑っているようだ。 あのきらめきを見ると、また心が高鳴ってくる。 あれはきっとあの素敵な女性が ここを出ていく時に見つめていた その視線が残っているんだ。 (このあたりから暖炉の火は弱くなりはじめる。) 僕は暗い闇に突き落とされていたが、 その時、彼女の輝く目に出会って 昼の光と温かさを手にできた。 あれこそ僕に輝いた幸福の兆しなんだ。 彼女の光が僕を包み込み、 その姿が消えるまで光の抱擁は続いた。 (炎の明かりはますます弱くなる。) 彼女は去っていく時に もう一度僕に光を投げかけてくれた。 あの古びたトネリコの幹は 彼女の黄金色の光を思い出させてくれたんだ。 もう光も消えて、暗くなっている。 夜の闇が僕の眼差しを覆い、 ただ胸の奥深くで暗い炎が燃えるのを感じるだけ。 (火は完全に消えてしまう。真っ暗な夜である。脇の寝室の戸がそっと開き、白いドレスに身を包んだジークリンデが出てくる。彼女は足音を忍ばせながらも大急ぎで暖炉のほうに駆け寄る。) ジークリンデ お客様、もうお眠りになっていらして? ジークムント (喜びにどきどきしながら飛び起きて) どなたですか? ジークリンデ (小声でせかせかと) 私よ。聞いてくださいな。 フンディングは起こしても覚めない眠りに落ちているわ。 私がお酒に眠り薬を混ぜておいたのよ。 さあ、今夜をあなたのために役立てましょう! ジークムント (情熱をほとばしらせて) きみが来てくれるなんて、僕は最高の幸せ者だ! ジークリンデ 一つ武器がある場所を知っているの。 ああ、あれをあなたが手にできたら! そうしたらあなたは世界最高の英雄になるのよ。 だって、あの武器は最強の人しか手にできないんですもの。 私の話を聞いていただけて? フンディングの結婚式に招かれて、 一族の男たちはこの広間に集まっていたの。 盗賊たちがある女を彼に贈ったのだけれど、 フンディングは彼女の意も聞かずに結婚を強要したのよ。 みんながお酒を飲んでいる間、私は悲しく座っていたわ。 その時見知らぬ男が入ってきたの。 青い(灰色の)マントを着た老人で、 帽子を目深に被り、 片目は帽子に隠れていたわ。 でももう一方の目の輝きは人に恐れをもたらしたようで、 誰もがその威嚇するような視線に縮み上がっていた。 ただ、私にだけはとても優しくて、 眼差しには同情と悲しみ、 涙と慰めが浮かんでいたわ。 私を見つめてから彼はじろりと他の者をにらみ、 持っていた剣を振るって、 それをあのトネリコの木の幹に 柄まで突き刺したの。 「これを幹から引き抜くことができた者こそ 剣の輝きにふさわしい」と、言って。 男たちは誰もが挑戦したけれど、 武器を手にできた者はいなかった。 客が来ては帰り、 最も力のある者が引き抜こうとしても、 剣はびくとも動かないの。 そうしてあの剣は今も無言のまま刺さっているわ。 そこで私には分かったの、 悲しむ私を慰めてくださったのがどなたか、 そして誰のためにあの剣を刺して行ったのか! ああ、今日ここでその方にお会いできたのだったら! あなたが哀れな私のために遠くから来てくださったのなら! かつて私が身を切られる思いで耐えたことも、 私を辱めた侮辱と恥も、 ついに甘い復讐が果たしてくれるんだわ! 私が失ったものすべてが戻ってくるようよ! 私の涙もようやく渇く時が来るの。 もしあなたが聖なる友で、 私がその英雄を腕に抱くことができるなら! ジークムント (情熱を込めてジークリンデを抱きしめ) さあ、聖なる妻として僕の腕においで。 この武器と愛する人は僕のもの! 僕をきみに結びつける気高い誓いが 胸の中で熱く燃えている。 きみは僕が憧れたものすべてを備えた人だよ。 僕にないものがきみの中にはあるんだ! きみは辱められ、 僕は苦しみに追いやられた。 僕は迫害され、きみは名誉を砕かれたけど、 とうとう報復できる時が来たんだ! 僕は嬉しくてうれしくてたまらない! 愛するきみを抱きしめて、 きみの鼓動を感じることができるなんて! (大きな扉がいきなり開く。) ジークリンデ (ぎょっとして跳び上がり、身をもぎ放して) まあ、誰が出て行ったの? 誰か来た? (ドアは大きく開け放たれたまま。外は目もまばゆい春の夜。満月が輝き、その明るい光が恋人たちに降り注ぐ。彼らは突然互いの姿をはっきりと認識できるようになる。) ジークムント (静かな感動を覚えて) 誰も出て行ってはないよ。でも一人入ってきた。 ごらん、春が広間に笑いかけているよ。 (ジークムントは優しくジークリンデをソファーに引き寄せるので、彼女はジークムントの隣に座る。月光は明るさを増していく。) 冬の嵐は喜びの月に 追い払われて、 貼るがやわらかな光の中で輝いているよ。 リンデの花に満ちた大気の中で、 春は軽やかに愛らしく奇跡のゆりかごに揺られる。 春の息吹は森や野原にも届き、 はるか遠くの者にも目を覚まさせるんだ。 幸せそうな小鳥たちの歌を通して春は語りかけ、 やわらかな空気をもたらしている。 春の暖かな血から幸福の花が芽吹き、 春の力は若芽を育ててくれる。 美しさを武器に世界を手に収め、 冬と嵐は春の前には去らなくてはならないんだ。 たぶんあの頑固な扉も春の前に 屈して開いたんだね。 あの扉こそ僕たちを残酷に隔てていたものなんだ。 春は妹のもとに飛んできて、 愛が春を招く。 僕たちの心の奥底に愛は隠れていたけど、 いまや愛は春に笑いかける。 兄は妹を花嫁に選び、救いだした。 二人を引き離していたあらゆるものが崩れ落ちた。 若い恋人たちは喜びあふれてあいさつを交わし、 愛と春に結ばれる! ジークリンデ あなたが春なのよ。あなたは私が厳しい冬の間 望んでいた春の姿そのままだわ。 あなたの眼差しに初めて出会った時から 私は神聖なおののきを感じながらあいさつしたの。 これまで私が目にしたのは馴染みがないものばかり。 喜び/友なんてどこにもいなかったわ。 私に訪れるものは何もかも知らないものばかりだった。 でも、あなたを見た時、 私はまるで知っている人のように感じたの。 あなたは最初にお会いした時から私のもの。 これまで私の中に隠れていた自分らしさが、 明るい昼のように現れてきて、 まるで音楽のように私の耳に響くわ。 これまで寒々とした異境にいたのに 初めて友を見出すなんて! (彼女はうっとりと彼の首にかじりつき、間近で顔をのぞき込む。) ジークムント (うっとりして) ああ、こんなに幸せだなんて夢みたいだ! 僕の大切な人! ジークリンデ (彼の目のすぐ前まで寄って) あなたのそばに寄らせてちょうだい。 あなたの高貴な輝きを私に見せて。 あなたの目、それにそのお顔は 何と光に満ちて私を包むのでしょう! ジークムント 春の月光の中できみは明るく輝いているよ。 波打つ髪がきみをすっぽりと包んでいる。 僕はもうきみに夢中なんだ。 僕の目が輝いているからわかるだろう? ジークリンデ (ジークムントの巻き毛を額から上げて、驚いたように観察する。) あなた、額が広いのね。 こめかみに血管が枝分かれして絡み合っているわ。 もしかして…そうだったら嬉しくて仕方ないわ! 奇跡でも起きたのかしら。 あなたのことは初めて見たのに、 会ったことがある気がするのよ。 ジークムント 愛の夢が僕のことも錯覚させたんだ。 憧れてやまない時に、きみの姿を見たことがある。 ジークリンデ 私、小川で自分の姿を映したことがあるの。 いまあなたを見ると、その時の自分を思い出すわ。 いつだったか池に私が映った時の姿、 あなたは私にそっくりだわ。 ジークムント きみこそ僕が思い描いていた そのままの女性だ。 ジークリンデ (すばやく目をそらし) じっとしていて!あなたの声をしっかり聴きたいの。 あなたの声は 小さい時に聞いた覚えがあるわ。 (はっとして) いいえ、それだけではないわ。最近耳にしたのよ。 私が森に向かって声をかけ、 そのこだまが帰ってきた時よ。 ジークムント きみの声はほんとうに 愛くるしい響きだよ! ジークリンデ (彼の目をまたのぞき込んで) あなたの目の輝きには覚えがあるの。 あのご老人が私を慰めてくださった時も、 この輝きが目にあったわ。 あの眼差しを見た時、父を思い出して、 もう少しでお父さまと呼ぶところだった! (ちょっと考え、それからそっとつづける。) ねえあなた、ほんとうにヴェーヴァルトっていうの? ジークムント 今はもう違うよ。きみが愛してくれるから。 僕は最高の喜びを司っているんだ。 ジークリンデ それならフリートムントと 名乗ってはどう? ジークムント きみが名まえをつけてくれ。 きみの好きな名まえを名乗るから。 僕、きみに名づけてほしいんだ。 ジークリンデ でも、お父さまはヴォルフェって言ったのよね? ジークムント 確かに狼だったさ、臆病な狐どもにはね! でも父の目は誇り高く輝いていたよ。 きみも父の目によく似ているんだね。 僕の父はヴェルゼという名だったんだ。 ジークリンデ (夢中になって) お父さまがヴェルゼだったなら、あなたはヴェルズングよ! お父さまはあなたのために剣を刺して行ったんだわ。 あなたを私の好きなように名づけさせて。 ジークムント!それがあなたの名よ! ジークムント (トネリコの幹に飛びつき、剣の柄をつかんで) 僕はジークムント、ジークムントが僕の名まえなんだ! 僕が向こう見ずにも手をかけたこの剣に証明してもらうぞ。 ヴェルゼは約束してくれたんだ、僕がとても困った時に 剣を見つけるって。それがこれなんだ! 聖なる愛の危機、 身を焦がすような激しい愛情が 僕の胸に燃えて、 死も恐れない行動へ駆り立てる。 ノートゥング!ノートゥング!これが剣の名まえだ。 ノートゥング!ノートゥング!誰もがこれを欲しがったんだ。 きみの切れ味をよく見せておくれ。 幹の鞘を離れて、僕のところに来い! (彼は力強さでもって一瞬で剣を引き抜き、驚き感動するジークリンデに見せる。) 僕は間違いないよ、きみ!ヴェルズングのジークムントだ! この剣はきみへの花嫁の贈り物にするよ。 こうやってジークムントは 聖なる女性を救ったんだ。 敵の家を出て行こうよ。 ここからずっと遠くに行って、 春が微笑む家で一緒に暮らそう。 ノートゥングはそこできみをしっかり守るんだ、 ジークムントがきみを愛して倒れ込んだ時も! (彼は彼女を抱いて、一緒に連れて行こうとする。) ジークリンデ (陶酔しきったようすで身を放し、彼に向かい合って立つ。) 私がこうして見つめるあなたがジークムント、 そしてあなたを愛する私はジークリンデよ。 あなたは自分の妹といっしょに その剣を手にしたんだわ! ジークムント 兄である僕にとって、きみは花嫁にして妹なんだ。 ヴェルズングの血は僕たちで栄えるといい! (彼は激しい情熱を込めてジークリンデを引き寄せる。彼女は一声上げ、ジークムントの胸に飛び込む。すばやく幕が下りる。) ERSTER AUFZUG VORSPIEL UND ERSTE SZENE Siegmund, Sieglinde Das Innere eines Wohnraumes. In der Mitte steht der Stamm einer mächtigen Esche, dessen stark erhabene Wurzeln sich weithin in den Erdboden verlieren; von seinem Wipfel ist der Baum durch ein gezimmertes Dach geschieden, welches so durchschnitten ist, dass der Stamm und die nach allen Seiten hin sich ausstreckenden Äste durch genau entsprechende Öffnungen hindurchgehen; von dem belaubten Wipfel wird angenommen, dass er sich über dieses Dach ausbreite. Um den Eschenstamm, als Mittelpunkt, ist nun ein Saal gezimmert; die Wände sind aus roh behauenem Holzwerk, hier und da mit geflochtenen und gewebten Decken behangen. Rechts im Vordergrunde steht der Herd, dessen Rauchfang seitwärts zum Dache hinausführt hinter dem Herde befindet sich ein innerer Raum, gleich einem Vorratsspeicher, zu dem man auf einigen hölzernen Stufen hinaufsteigt davor hängt, halb zurückgeschlagen, eine geflochtene Decke. Im Hintergrunde eine Eingangstür mit schlichtem Holzriegel. Links die Tür zu einem inneren Gemache, zu dem gleichfalls Stufen hinaufführen; weiter vornen auf derselben Seite ein Tisch mit einer breiten, an der Wand angezimmerten Bank dahinter und hölzernen Schemeln davor Ein kurzes Orchestervorspiel von heftiger, stürmischer Bewegung leitet ein. Als der Vorhang aufgeht, öffnet Siegmund von aussen hastig die Eingangstür und tritt ein es ist gegen Abend, starkes Gewitter, im Begriff, sich zu legen. Siegmund hält einen Augenblick den Riegel in der Hand und überblickt den Wohnraum er scheint von übermässiger Anstrengung erschöpft; sein Gewand und Aussehen zeigen, dass er sich auf der Flucht befinde. Da er niemand gewahrt, schliesst er die Tür hinter sich, schreitet auf den Herd zu und wirft sich dort ermattet auf eine Decke von Bärenfell SIEGMUND Wes Herd dies auch sei, hier muss ich rasten. Er sinkt zurück und bleibt einige Zeit regungslos ausgestreckt. Sieglinde tritt aus der Tür des inneren Gemaches; sie glaubte ihren Mann heimgekehrt ihre ernste Miene zeigt sich dann verwundert, als sie einen Fremden am Herde ausgestreckt sieht SIEGLINDE noch im Hintergrunde Ein fremder Mann? Ihn muss ich fragen. Sie tritt ruhig einige Schritte näher Wer kam ins Haus und liegt dort am Herd? Da Siegmund sich nicht regt, tritt sie noch etwas näher und betrachtet ihn Müde liegt er, von Weges Müh n. Schwanden die Sinne ihm? Wäre er siech? Sie neigt sich zu ihm herab und lauscht Noch schwillt ihm der Atem; das Auge nur schloss er. - Mutig dünkt mich der Mann, sank er müd auch hin. SIEGMUND fährt jäh mit dem Haupt in die Höhe Ein Quell! Ein Quell! SIEGLINDE Erquickung schaff ich. Sie nimmt schnell ein Trinkhorn und geht damit aus dem Hause. Sie kommt zurück und reicht das gefüllte Trinkhorn Siegmund Labung biet ich dem lechzenden Gaumen Wasser, wie du gewollt. Siegmund trinkt und reicht ihr das Horn zurück. Als er ihr mit dem Haupte Dank zuwinkt, haftet sein Blick mit steigender Teilnahme an ihren Mienen SIEGMUND Kühlende Labung gab mir der Quell, des Müden Last machte er leicht erfrischt ist der Mut, das Aug erfreut des Sehens selige Lust. Wer ist s, der so mir es labt? SIEGLINDE Dies Haus und dies Weib sind Hundings Eigen; gastlich gönn er dir Rast harre, bis heim er kehrt! SIEGMUND Waffenlos bin ich dem wunden Gast wird dein Gatte nicht wehren. SIEGLINDE mit besorgter Hast Die Wunden weise mir schnell! SIEGMUND schüttelt sich und springt lebhaft vom Lager zum Sitz auf Gering sind sie, der Rede nicht wert; noch fügen des Leibes Glieder sich fest. Hätten halb so stark wie mein Arm Schild und Speer mir gehalten, nimmer floh ich dem Feind, doch zerschellten mir Speer und Schild. Der Feinde Meute hetzte mich müd , Gewitterbrunst brach meinen Leib; doch schneller, als ich der Meute, schwand die Müdigkeit mir sank auf die Lider mir Nacht; die Sonne lacht mir nun neu. SIEGLINDE geht nach dem Speicher, füllt ein Horn mit Met und reicht es Siegmund mit freundlicher Bewegtheit Des seimigen Metes süssen Trank mög st du mir nicht verschmähn. SIEGMUND Schmecktest du mir ihn zu? Sieglinde nippt am Horne und reicht es ihm wieder. Siegmund tut einen langen Zug, indem er den Blick mit wachsender Wärme auf sie heftet. Er setzt so das Horn ab und lässt es langsam sinken, während der Ausdruck seiner Miene in starke Ergriffenheit übergeht. Er seufzt tief auf und senkt den Blick düster zu Boden SIEGMUND mit bebender Stimme Einen Unseligen labtest du Unheil wende der Wunsch von dir! Er bricht schnell auf, um fortzugehen Gerastet hab ich und süss geruht. Weiter wend ich den Schritt. er geht nach hinten SIEGLINDE lebhaft sich umwendend Wer verfolgt dich, dass du schon fliehst? SIEGMUND von ihrem Rufe gefesselt, wendet sich wieder; langsam und düster Misswende folgt mir, wohin ich fliehe; Misswende naht mir, wo ich mich neige. - Dir, Frau, doch bleibe sie fern! Fort wend ich Fuss und Blick. Er schreitet schnell bis zur Tür und hebt den Riegel SIEGLINDE in heftigem Selbstvergessen ihm nachrufend So bleibe hier! Nicht bringst du Unheil dahin, wo Unheil im Hause wohnt! Siegmund bleibt tief erschüttert stehen; er forscht in Sieglindes Mienen; diese schlägt verschämt und traurig die Augen nieder. Langes Schweigen SIEGMUND kehrt zurück Wehwalt hiess ich mich selbst Hunding will ich erwarten. Er lehnt sich an den Herd; sein Blick haftet mit ruhiger und entschlossener Teilnahme an Sieglinde; diese hebt langsam das Auge wieder zu ihm auf. Beide blicken sich in langem Schweigen mit dem Ausdruck tiefster Ergriffenheit in die Augen ZWEITE SZENE Die Vorigen, Hunding Sieglinde fährt plötzlich auf, lauscht und hört Hunding, der sein Ross aussen zum Stall führt. Sie geht hastig zur Tür und öffnet; Hunding, gewaffnet mit Schild und Speer, tritt ein und hält unter der Tür, als er Siegmund gewahrt. Hunding wendet sich mit einem ernst fragenden Blick an Sieglinde SIEGLINDE dem Blicke Hundings entgegnend Müd am Herd fand ich den Mann Not führt ihn ins Haus. HUNDING Du labtest ihn? SIEGLINDE Den Gaumen letzt ich ihm, gastlich sorgt ich sein! SIEGMUND der ruhig und fest Hunding beobachtet Dach und Trank dank ich ihr willst du dein Weib drum schelten? HUNDING Heilig ist mein Herd - heilig sei dir mein Haus! er legt seine Waffen ab und übergibt sie Sieglinde. Zu Sieglinde Rüst uns Männern das Mahl! Sieglinde hängt die Waffen an Ästen des Eschenstammes auf, dann holt sie Speise und Trank aus dem Speicher und rüstet auf dem Tische das Nachtmahl. Unwillkürlich heftet sie wieder den Blick auf Siegmund. Hunding misst scharf und verwundert Siegmunds Züge, die er mit denen seiner Frau vergleicht; für sich Wie gleicht er dem Weibe! Der gleissende Wurm glänzt auch ihm aus dem Auge. er birgt sein Befremden und wendet sich wie unbefangen zu Siegmund Weit her, traun, kamst du des Wegs; ein Ross nicht ritt, der Rast hier fand welch schlimme Pfade schufen dir Pein? SIEGMUND Durch Wald und Wiese, Heide und Hain, jagte mich Sturm und starke Not nicht kenn ich den Weg, den ich kam. Wohin ich irrte, weiss ich noch minder Kunde gewänn ich des gern. HUNDING am Tische und Siegmund den Sitz bietend Des Dach dich deckt, des Haus dich hegt, Hunding heisst der Wirt; wendest von hier du nach West den Schritt, in Höfen reich hausen dort Sippen, die Hundings Ehre behüten. Gönnt mir Ehre mein Gast, wird sein Name nun mir gennant. Siegmund, der sich am Tisch niedergesetzt, blickt nachdenklich vor sich hin. Sieglinde, die sich neben Hunding, Siegmund gegenüber, gesetzt, heftet ihr Auge mit auffallender Teilnahme und Spannung auf diesen HUNDING der beide beobachtet Trägst du Sorge, mir zu vertraun, der Frau hier gib doch Kunde sieh, wie gierig sie dich frägt! SIEGLINDE unbefangen und teilnahmsvoll Gast, wer du bist, wüsst ich gern. SIEGMUND blickt auf, sieht ihr in das Auge und beginnt ernst Friedmund darf ich nicht heissen; Frohwalt möcht ich wohl sein doch Wehwalt musst ich mich nennen. Wolfe, der war mein Vater; zu zwei kam ich zur Welt, eine Zwillingsschwester und ich. Früh schwanden mir Mutter und Maid. Die mich gebar und die mit mir sie barg, kaum hab ich je sie gekannt. Wehrlich und stark war Wolfe; der Feinde wuchsen ihm viel. Zum Jagen zog mit dem Jungen der Alte Von Hetze und Harst einst kehrten wir heim da lag das Wolfsnest leer. Zu Schutt gebrannt der prangende Saal, zum Stumpf der Eiche blühender Stamm; erschlagen der Mutter mutiger Leib, verschwunden in Gluten der Schwester Spur uns schuf die herbe Not der Neidinge harte Schar. Geächtet floh der Alte mit mir; lange Jahre lebte der Junge mit Wolfe im wilden Wald manche Jagd ward auf sie gemacht; doch mutig wehrte das Wolfspaar sich. zu Hunding gewandt Ein Wölfing kündet dir das, den als "Wölfing" mancher wohl kennt. HUNDING Wunder und wilde Märe kündest du, kühner Gast, Wehwalt - der Wölfing! Mich dünkt, von dem wehrlichen Paar vernahm ich dunkle Sage, kannt ich auch Wolfe und Wölfing nicht. SIEGLINDE Doch weiter künde, Fremder wo weilt dein Vater jetzt? SIEGMUND Ein starkes Jagen auf uns stellten die Neidinge an der Jäger viele fielen den Wölfen, in Flucht durch den Wald trieb sie das Wild. Wie Spreu zerstob uns der Feind. Doch ward ich vom Vater versprengt; seine Spur verlor ich, je länger ich forschte eines Wolfes Fell nur traf ich im Forst; leer lag das vor mir, den Vater fand ich nicht. Aus dem Wald trieb es mich fort; mich drängt es zu Männern und Frauen. Wieviel ich traf, wo ich sie fand, ob ich um Freund , um Frauen warb, immer doch war ich geächtet Unheil lag auf mir. Was Rechtes je ich riet, andern dünkte es arg, was schlimm immer mir schien, andre gaben ihm Gunst. In Fehde fiel ich, wo ich mich fand, Zorn traf mich, wohin ich zog; gehrt ich nach Wonne, weckt ich nur Weh drum musst ich mich Wehwalt nennen; des Wehes waltet ich nur. Er sieht zu Sieglinde auf und gewahrt ihren teilnehmenden Blick HUNDING Die so leidig Los dir beschied, nicht liebte dich die Norn froh nicht grüsst dich der Mann, dem fremd als Gast du nahst. SIEGLINDE Feige nur fürchten den, der waffenlos einsam fährt! - Künde noch, Gast, wie du im Kampf zuletzt die Waffe verlorst! SIEGMUND immer lebhafter Ein trauriges Kind rief mich zum Trutz vermählen wollte der Magen Sippe dem Mann ohne Minne die Maid. Wider den Zwang zog ich zum Schutz, der Dränger Tross traf ich im Kampf dem Sieger sank der Feind. Erschlagen lagen die Brüder die Leichen umschlang da die Maid, den Grimm verjagt ihr der Gram. Mit wilder Tränen Flut betroff sie weinend die Wal um des Mordes der eignen Brüder klagte die unsel ge Braut. Der Erschlagnen Sippen stürmten daher; übermächtig ächzten nach Rache sie; rings um die Stätte ragten mir Feinde. Doch von der Wal wich nicht die Maid; mit Schild und Speer schirmt ich sie lang , bis Speer und Schild im Harst mir zerhaun. Wund und waffenlos stand ich - sterben sah ich die Maid mich hetzte das wütende Heer - auf den Leichen lag sie tot. mit einem Blicke voll schmerzlichen Feuers auf Sieglinde Nun weisst du, fragende Frau, warum ich Friedmund nicht heisse! Er steht auf und schreitet auf den Herd zu. Sieglinde blickt erbleichend und tief erschüttert zu Boden HUNDING erhebt sich, sehr finster Ich weiss ein wildes Geschlecht, nicht heilig ist ihm, was andern hehr verhasst ist es allen und mir. Zur Rache ward ich gerufen, Sühne zu nehmen für Sippenblut zu spät kam ich, und kehrte nun heim, des flücht gen Frevlers Spur im eignen Haus zu erspähn. Er geht herab Mein Haus hütet, Wölfing, dich heut ; für die Nacht nahm ich dich auf; mit starker Waffe doch wehre dich morgen; zum Kampfe kies ich den Tag für Tote zahlst du mir Zoll. Sieglinde schreitet mit besorgter Gebärde zwischen die beiden Männer vor HUNDING barsch Fort aus dem Saal! Säume hier nicht! Den Nachttrunk rüste mir drin und harre mein zur Ruh . Sieglinde steht eine Weile unentschieden und sinnend. Sie wendet sich langsam und zögernden Schrittes nach dem Speicher. Dort hält sie wieder an und bleibt, in Sinnen verloren, mit halb abgewandtem Gesicht stehen. Mit ruhigem Entschluss öffnet sie den Schrein, füllt ein Trinkhorn und schüttet aus einer Büchse Würze hinein. Dann wendet sie das Auge auf Siegmund, um seinem Blicke zu begegnen, den dieser fortwährend auf sie heftet. Sie gewahrt Hundings Spähen und wendet sich sogleich zum Schlafgemach. Auf den Stufen kehrt sie sich noch einmal um, heftet das Auge sehnsuchtsvoll auf Siegmund und deutet mit dem Blicke andauernd und mit sprechender Bestimmtheit auf eine Stelle am Eschenstamme. Hunding fährt auf und treibt sie mit einer heftigen Gebärde zum Fortgehen an. Mit einem letzten Blick auf Siegmund geht sie in das Schlafgemach und schliesst hinter sich die Türe HUNDING nimmt seine Waffen vom Stamme herab Mit Waffen wehrt sich der Mann. Im Abgehen sich zu Siegmund wendend Dich Wölfing treffe ich morgen; mein Wort hörtest du, hüte dich wohl! Er geht mit den Waffen in das Gemach; man hört ihn von innen den Riegel schliessen DRITTE SZENE Siegmund, Sieglinde Siegmund allein. Es ist vollständig Nacht geworden; der Saal ist nur noch von einem schwachen Feuer im Herde erhellt. Siegmund lässt sich, nah beim Feuer, auf dem Lager nieder und brütet in grosser innerer Aufregung eine Zeitlang schweigend vor sich hin SIEGMUND Ein Schwert verhiess mir der Vater, ich fänd es in höchster Not. Waffenlos fiel ich in Feindes Haus; seiner Rache Pfand, raste ich hier - ein Weib sah ich, wonnig und hehr entzückend Bangen zehrt mein Herz. Zu der mich nun Sehnsucht zieht, die mit süssem Zauber mich sehrt, im Zwange hält sie der Mann, der mich Wehrlosen höhnt! Wälse! Wälse! Wo ist dein Schwert? Das starke Schwert, das im Sturm ich schwänge, bricht mir hervor aus der Brust, was wütend das Herz noch hegt? Das Feuer bricht zusammen; es fällt aus der aufsprühenden Glut plötzlich ein greller Schein auf die Stelle des Eschenstammes, welche Sieglindes Blick bezeichnet hatte und an der man jetzt deutlich einen Schwertgriff haften sieht Was gleisst dort hell im Glimmerschein? Welch ein Strahl bricht aus der Esche Stamm? Des Blinden Auge leuchtet ein Blitz lustig lacht da der Blick. Wie der Schein so hehr das Herz mir sengt! Ist es der Blick der blühenden Frau, den dort haftend sie hinter sich liess, als aus dem Saal sie schied? von hier an verglimmt das Herdfeuer allmählich Nächtiges Dunkel deckte mein Aug , ihres Blickes Strahl streifte mich da Wärme gewann ich und Tag. Selig schien mir der Sonne Licht; den Scheitel umgliss mir ihr wonniger Glanz - bis hinter Bergen sie sank. Ein neuer schwacher Aufschein des Feuers Noch einmal, da sie schied, traf mich abends ihr Schein; selbst der alten Esche Stamm erglänzte in goldner Glut da bleicht die Blüte, das Licht verlischt; nächtiges Dunkel deckt mir das Auge tief in des Busens Berge glimmt nur noch lichtlose Glut. Das Feuer ist gänzlich verloschen volle Nacht. Das Seitengemach öffnet sich leise Sieglinde, in weissem Gewande, tritt heraus und schreitet leise, doch rasch, auf den Herd zu SIEGLINDE Schläfst du, Gast? SIEGMUND freudig überrascht aufspringend Wer schleicht daher? SIEGLINDE mit geheimnisvoller Hast Ich bin s höre mich an! In tiefem Schlaf liegt Hunding; ich würzt ihm betäubenden Trank nütze die Nacht dir zum Heil! SIEGMUND hitzig unterbrechend Heil macht mich dein Nah n! SIEGLINDE Eine Waffe lass mich dir weisen o wenn du sie gewännst! Den hehrsten Helden dürft ich dich heissen dem Stärksten allein ward sie bestimmt. O merke wohl, was ich dir melde! Der Männer Sippe sass hier im Saal, von Hunding zur Hochzeit geladen er freite ein Weib, das ungefragt Schächer ihm schenkten zur Frau. Traurig sass ich, während sie tranken; ein Fremder trat da herein ein Greis in blauem/grauem Gewand; tief hing ihm der Hut, der deckt ihm der Augen eines; doch des andren Strahl, Angst schuf es allen, traf die Männer sein mächtiges Dräu n mir allein weckte das Auge süss sehnenden Harm, Tränen und Trost zugleich. Auf mich blickt er und blitzte auf jene, als ein Schwert in Händen er schwang; das stiess er nun in der Esche Stamm, bis zum Heft haftet es drin dem sollte der Stahl geziemen, der aus dem Stamm es zög . Der Männer alle, so kühn sie sich mühten, die Wehr sich keiner gewann; Gäste kamen und Gäste gingen, die stärksten zogen am Stahl - keinen Zoll entwich er dem Stamm dort haftet schweigend das Schwert. - Da wusst ich, wer der war, der mich Gramvolle gegrüsst; ich weiss auch, wem allein im Stamm das Schwert er bestimmt. O fänd ich ihn hier und heut , den Freund; käm er aus Fremden zur ärmsten Frau. Was je ich gelitten in grimmigem Leid, was je mich geschmerzt in Schande und Schmach, - süsseste Rache sühnte dann alles! Erjagt hätt ich, was je ich verlor, was je ich beweint, wär mir gewonnen, fänd ich den heiligen Freund, umfing den Helden mein Arm! SIEGMUND mit Glut Sieglinde umfassend Dich selige Frau hält nun der Freund, dem Waffe und Weib bestimmt! Heiss in der Brust brennt mir der Eid, der mich dir Edlen vermählt. Was je ich ersehnt, ersah ich in dir; in dir fand ich, was je mir gefehlt! Littest du Schmach, und schmerzte mich Leid; war ich geächtet, und warst du entehrt freudige Rache lacht nun den Frohen! Auf lach ich in heiliger Lust, halt ich dich Hehre umfangen, fühl ich dein schlagendes Herz! Die grosse Türe springt auf SIEGLINDE fährt erschrocken zusammen und reisst sich los Ha, wer ging? Wer kam herein? Die Tür bleibt weit geöffnet aussen herrliche Frühlingsnacht; der Vollmond leuchtet herein und wirft sein helles Licht auf das Paar, das so sich plötzlich in voller Deutlichkeit wahrnehmen kann SIEGMUND in leiser Entzückung Keiner ging - doch einer kam siehe, der Lenz lacht in den Saal! Siegmund zieht Sieglinde mit sanfter Gewalt zu sich auf das Lager, so dass sie neben ihm zu sitzen kommt, Wachsende Helligkeit des Mondscheines Winterstürme wichen dem Wonnemond, in mildem Lichte leuchtet der Lenz; auf linden Lüften leicht und lieblich, Wunder webend er sich wiegt; durch Wald und Auen weht sein Atem, weit geöffnet lacht sein Aug - aus sel ger Vöglein Sange süss er tönt, holde Düfte haucht er aus; seinem warmen Blut entblühen wonnige Blumen, Keim und Spross entspringt seiner Kraft. Mit zarter Waffen Zier bezwingt er die Welt; Winter und Sturm wichen der starken Wehr wohl musste den tapfern Streichen die strenge Türe auch weichen, die trotzig und starr uns trennte von ihm. - Zu seiner Schwester schwang er sich her; die Liebe lockte den Lenz in unsrem Busen barg sie sich tief; nun lacht sie selig dem Licht. Die bräutliche Schwester befreite der Bruder; zertrümmert liegt, was je sie getrennt jauchzend grüsst sich das junge Paar vereint sind Liebe und Lenz! SIEGLINDE Du bist der Lenz, nach dem ich verlangte in frostigen Winters Frist. Dich grüsste mein Herz mit heiligem Grau n, als dein Blick zuerst mir erblühte. Fremdes nur sah ich von je, freudlos/freundlos war mir das Nahe. Als hätt ich nie es gekannt, war, was immer mir kam. Doch dich kannt ich deutlich und klar als mein Auge dich sah, warst du mein Eigen; was im Busen ich barg, was ich bin, hell wie der Tag taucht es mir auf, o wie tönender Schall schlug s an mein Ohr, als in frostig öder Fremde zuerst ich den Freund ersah. Sie hängt sich entzückt an seinen Hals und blickt ihm nahe ins Gesicht SIEGMUND mit Hingerissenheit O süsseste Wonne! O seligstes Weib! SIEGLINDE dicht an seinen Augen O lass in Nähe zu dir mich neigen, dass hell ich schaue den hehren Schein, der dir aus Aug und Antlitz bricht und so süss die Sinne mir zwingt. SIEGMUND Im Lenzesmond leuchtest du hell; hehr umwebt dich das Wellenhaar was mich berückt, errat ich nun leicht, denn wonnig weidet mein Blick. SIEGLINDE schlägt ihm die Locken von der Stirn zurück und betrachtet ihn staunend Wie dir die Stirn so offen steht, der Adern Geäst in den Schläfen sich schlingt! Mir zagt es vor der Wonne, die mich entzückt! Ein Wunder will mich gemahnen den heut zuerst ich erschaut, mein Auge sah dich schon! SIEGMUND Ein Minnetraum gemahnt auch mich in heissem Sehnen sah ich dich schon! SIEGLINDE Im Bach erblickt ich mein eigen Bild - und jetzt gewahr ich es wieder wie einst dem Teich es enttaucht, bietest mein Bild mir nun du! SIEGMUND Du bist das Bild, das ich in mir barg. SIEGLINDE den Blick schnell abwendend O still! Lass mich der Stimme lauschen mich dünkt, ihren Klang hört ich als Kind. aufgeregt Doch nein! Ich hörte sie neulich, als meiner Stimme Schall mir widerhallte der Wald. SIEGMUND O lieblichste Laute, denen ich lausche! SIEGLINDE ihm wieder in die Augen spähend Deines Auges Glut erglänzte mir schon so blickte der Greis grüssend auf mich, als der Traurigen Trost er gab. An dem Blick erkannt ihn sein Kind - schon wollt ich beim Namen ihn nennen! Sie hält inne und fährt dann leise fort Wehwalt heisst du fürwahr? SIEGMUND Nicht heiss ich so, seit du mich liebst nun walt ich der hehrsten Wonnen! SIEGLINDE Und Friedmund darfst du froh dich nicht nennen? SIEGMUND Nenne mich du, wie du liebst, dass ich heisse den Namen nehm ich von dir! SIEGLINDE Doch nanntest du Wolfe den Vater? SIEGMUND Ein Wolf war er feigen Füchsen! Doch dem so stolz strahlte das Auge, wie, Herrliche, hehr dir es strahlt, der war - Wälse genannt. SIEGLINDE ausser sich War Wälse dein Vater, und bist du ein Wälsung, stiess er für dich sein Schwert in den Stamm, so lass mich dich heissen, wie ich dich liebe Siegmund - so nenn ich dich! SIEGMUND springt auf den Stamm zu und fasst den Schwertgriff Siegmund heiss ich und Siegmund bin ich! Bezeug es dies Schwert, das zaglos ich halte! Wälse verhiess mir, in höchster Not fänd ich es einst ich fass es nun! Heiligster Minne höchste Not, sehnender Liebe sehrende Not brennt mir hell in der Brust, drängt zu Tat und Tod Notung! Notung! So nenn ich dich, Schwert - Notung! Notung! Neidlicher Stahl! Zeig deiner Schärfe schneidenden Zahn heraus aus der Scheide zu mir! Er zieht mit einem gewaltigen Zuck das Schwert aus dem Stamme und zeigt es der von Staunen und Entzücken erfassten Sieglinde Siegmund, den Wälsung, siehst du, Weib! Als Brautgabe bringt er dies Schwert so freit er sich die seligste Frau; dem Feindeshaus entführt er dich so. Fern von hier folge mir nun, fort in des Lenzes lachendes Haus dort schützt dich Notung, das Schwert, wenn Siegmund dir liebend erlag! Er hat sie umfasst, um sie mit sich fortzuziehen SIEGLINDE reisst sich in höchster Trunkenheit von ihm los und stellt sich ihm gegenüber Bist du Siegmund, den ich hier sehe, Sieglinde bin ich, die dich ersehnt die eigne Schwester gewannst du zu eins mit dem Schwert! SIEGMUND Braut und Schwester bist du dem Bruder - so blühe denn, Wälsungen-Blut! Er zieht sie mit wütender Glut an sich; sie sinkt mit einem Schrei an seine Brust. Der Vorhang fällt schnell All rights reserved © Maria Fujioka Wagner,Richard/Die Walküre+/II
https://w.atwiki.jp/oper/pages/3544.html
DRITTER AKT (Hügelland. Ein Weg im Hintergrund oben und ein Weg im Vordergrund unten, durch einen Pfad verbunden. Nacht; bewölkter Himmel mit manchmal durchbrechendem Mondschein.) ERSTE SZENE ▼FRASQUITA▲ (kommt den oberen Weg und läuft den Pfad herunter; sieht sich lauschend um) Sonderbare Nachtgeräusche folgen mir von Ort zu Ort. Wie ich mich beständig täusche! Schritte hör ich fort und fort. (Lukas lauft auf dem oberen Wege vorüber) Oder ist's mein eignes Blut, das mir in den Ohren saust? (Der Mond kommt hervor) Neugier'ger Mond, du hast uns belauscht, als wir der Liebe Geständnis getauscht. Erster Bezeigung Glühender Neigung warst du ein lieber Vertrauter. (Repela kommt auf dem untern Weg und bleibt in einiger Entfernung stehen) So hilf mir nun treu, verrate mich nicht. Birg heute in Wolken dein strahlendes Licht! Nächtlich sich Schleichenden, heimlich Hinstreichenden bist du kein lieber Vertrauter. ZWEITE SZENE (Die Vorigen, Repela näherkommend) ▼FRASQUITA▲ (erschrickt, fasst sich aber gleich) Wer ist's? Was wollt ihr? ▼REPELA▲ Kein Wolf, ein zahmes Tier! ▼FRASQUITA▲ Ach du! Was suchst du hier? ▼REPELA▲ (nimmt eine Priese, niest) Wenn sich schöne Frauen rüsten, nächtlich über Lend zu gehn, sollten sie doch die Begleitung eines Ritters nicht verschmähn! ▼FRASQUITA▲ Hat dein Herr nach mir geschickt? Will er zurück mich holen lassen, der Schändliche, der Bösewicht? ▼REPELA▲ Deiner Tugend opferfreud'gen Herold, warum schmähst du ihn? ▼FRASQUITA▲ Opferfreudig? Ha, ha! Er ist meiner Tugend sittenloser Feind. ▼REPELA▲ Unerprobt, wär sie denn Tugend? Der die Prüfung dir bereitet, dich zu mut'ger Tat verleitet, höher als der Freunde besten schätze einen solchen Feind. ▼FRASQUITA▲ Willst du spottend mich verhöhnen? Oder suchst mich auszusöhnen mit den Lastern und Gebrechen, die dein Herr in sich vereint? Aber die Künste der Überredung, lieber Repela, lassen mich kalt. Mich zurück zu bringen wird dir nicht gelingen, weder mit Güte, noch mit Gewalt! (will davoneilen) ▼REPELA▲ (geheimnisvoll) Schlecht geraten! Andre Pläne führ ich gegen dich im Schild. ▼FRASQUITA▲ (umkehrend) Sag sie mir, ich bitte dich! ▼REPELA▲ Wenn du schmeichelst, fürcht ich mich. Sei doch wieder stolz und wild. ▼FRASQUITA▲ (schmeichlerisch) Herzens-Repela, was hast du im Sinn? ▼REPELA▲ Unwiderstehliche Schmeichlerin! ▼FRASQUITA▲ (ihn bei der Hand fassend) Repela, du bist ein Schelm. Nicht dart man im Ernste dich fassen. So kannst du dir ja im Scherz ein Wörtchen entschlüpfen lassen. (ihn streichelnd) Was führest du heimlich im Schild? Was ist dein Plan, dein Geheimnis? ▼REPELA▲ Ich fühl es, ich werde schwach plauder' ich aus mein Geheimnis? Es ist - ▼FRASQUITA▲ O, sprich! ▼REPELA▲ Es ist - ▼FRASQUITA▲ O, sprich! ▼REPELA▲ Es ist - Frasquita (dringend) O, sprich nur! ▼REPELA▲ Zeitversäumnis! ▼FRASQUITA▲ (sich ärgerlich zum Gehen wendend) So versäume denn deine Zeit allein! ▼REPELA▲ Also gehst du doch zum Arzt? ▼FRASQUITA▲ Kümmert's dich, wohin ich geh? ▼REPELA▲ Nein, so wenig wie den Schatten, der dir folgt, wohin es sei. ▼FRASQUITA▲ Nun, dann höre Zum Alkalden geh ich suchen meinen Mann! ▼REPELA▲ Lass das lieber sein und laufe nicht vom Regen in die Traufe! Weisst du auch, dass der Alka!de schönen Frauen seine Dienste nicht umsonst zu Füssen legt? ▼FRASQUITA▲ Ha, der sollte mir nur kommen! Ihr und euer Herr im Bunde wolltet alle mich verderben! Und nun liegt zur bösen Stunde der Corregidor im Sterben. Ah, die üppigen Gedanken werden ihm da wohl vergeh'n! ▼REPELA▲ Sage nicht nein, schicke dich drein! Dort oder hier immer bei dir bleibe ich gern nach dem Befehl des Herrn. Schlüpf in den Busch, eilig, husch, husch, über das Feld, wie's dir gefällt, ich hinterdrein, lasse dich nicht allein! Sähe uns wer von ungefähr, hielt er wohl gar uns für ein Paar, das auf der Flucht Freuden der Liebe sucht. Doch diese Frau nimmt es genau! Ehliche Treu' knüpft sie auf's Neu, ehe Gefahr noch im Verzuge war.... ▼FRASQUITA▲ (gleichzeitig) Muss es denn sein, schick ich mich drelnl Dort oder hier immer mit mir nehm ich dich gern Auf den Befehl des Herrn. Komm durch den Busch, eilig, husch, husch, über das Feld, schnurriger Held! Geh hinterdrein, lasse mich nicht allein! Sähe uns wer von ungefähr, hielt er wohl gar uns für ein Paar, das auf der Flucht Rettung vor Feinden sucht. Doch deiner Frau, Lukas, vertrau! Standhaft und treu steht sie dir bei! Dein immerdar, so im Glück wie in Gefahr! (Beide ab) Verwandlung Ein Instrumentalsatz leitet zur nächsten Szene über. (Küche in der Mühle wie zu Anfang des zweiten Aktes. Die Kleider des Corregidors hängen noch vor dem Feuer, welches beinahe niedergebrannt ist. Die Tür steht offen) DRITTE SZENE ▼LUKAS▲ (tritt herein) Nicht geschlossen? Nicht geschlossen! (besieht die Tür) Nur Frasquita konnte öffnen. Aber wie? Warum? Wozu? Auf Befehl? Aus freier Wahl? (lehnt sich fassungslos an den Türpfosten) Welches Todesschweigen! Ist sie wohl mit ihm gefloh'n? Oder hat er sie geraubt? Oder werd ich - werde beide finden hinter jener Tür? Jeder Schritt ein Schritt zum Tode! Lieber möcht ich an der Schwelle sterben, eh' Gewissheit, - ha! (erblickt die Kleider des Corregidors, stürzt auf sie hin und untersucht sie) Grässliche Gewissheit, ja! Aber nein, es ist nicht wahr! Meine Augen sind Betrüger. Lügner meine Hände! Welcher Teufel hat dem Schurken Macht gegeben, dieses Weib, freventlich mir zu entreissen! (Das Dokument auf dein Tisch bemerkend) Die Ernennung ihres Neffen! (sardonisch) Ich verstehe! ------- Hab ich immer doch geargwohnt, dass sie ihre Anverwandten mehr als ihren Gatten liebt! Aber Antwort, meine Antwort will ich ihr nicht schuldig bleiben! (ergreift die Donnerbüchse und ladet) Niemand kann mich sehen - Gott nur, Gott - und der hat dies gewollt! (schleicht zur Tür des Schlafzimmers, auf der ersten Stufe hält er inne) Wenn es dennoch Täuschung wäre? Muss es denn nicht Täuschung sein? Viele Möglichkeiten gibt es, tausend Möglichkeiten gäb es! (schleicht die Stufen hinauf) Wenn es Gott gefallen hätte, mich durch schlimmen Schein zu prüfen? (schaut durch das Schlüsselloch und prallt zurück) Sein Gesicht! Auf dem Kissen sein Gesicht! Nein, ich habe mich getäuscht! Eifersüchtiger Gedanken böse Hirngespinste sind's! (sieht noch einmal hin, Mit einer verzweiflungsvollen Gebärde gibt er zu erkennen, dass sein Verdacht sich bewahrheitet. Dann geht er stumm die Stufen herab und verbirgt sein Gesicht in den Händen. Pause) Da sieh ich betrogen, da sieh ich entehrt, und doch ist mir Ärmsten die Rache verwehrt. Ich könnte sie töten. Doch wären sie tot, so hätten die Leute mit mir ihren Spott. Verlachten, verhöhnten den buckligen Mann, der sich vor der Hochzeit nicht besser besann. Lachen würden sie, ja lachen, weil ich bucklig war und wagte, eine schöne Frau zu haben. Lachen aber will ich selbst, wenn ich meine Rache fand. Aber welche Rache, welche? Wenn ich -? Nein, so geht es nicht! Aber seine Frau? Auch sie ist ja eine schöne Frau! Und auch ich hab einen Buckel! (lacht auf) Ha, ha! Ja, das ist sublim! Entzückend! Das soll meine Rache sein! Ha, ha, ha, ha, ha, ha, ha! (beginnt, von Anfallen sarkastischen Gelächters unterbrochen, die Kleider des Corregidors anzuziehen) Schöne Frau Corregidora! Hätten Sie das wohl gedacht? Schöne Frau Corregidora! Guter Rat kommt über Nacht! (besieht sich mit Hohnlachen, ergreift Stock und Handschuhe, stülpt den Dreispitz tief in die Stirn. Mit einer drohenden Gebärde wendet er sich noch einmal der Tür des Schlafzimmers zu und geht langsam ab) FÜNFTE SZENE ▼CORREGIDOR▲ (im Nachtkleid, eine Zipfelmütze auf dem Kopfe, vorsichtig die Türe öffnend) Welcher Spuk tobt hier im Haus? Sässe nicht bei dem Alkalden Tio Lukas fest, ich schwüre, dass desselben rauhe Stimme und sein Lachen hier erscholl. Sind die Kleider erst getrocknet, so verlass ich dieses Haus, eh' der Morgen graut. (sucht seine Kleider) Was, zum Henker? Fremdes Zeug? Oh verdammt! Ward ich bestohlen? Liess ein Vagabund die Kleider hier zurück? Nun, um so besser! Unerkannt komm ich zur Stadt. (Während er sich ankleidet) Einst haben in toller Verwandlung auch Götter um Liebe gebuhlt, doch hol' mich der Teufel, es lohnte sich ihnen zuletzt die Geduld. Drum hüte dich, Müllerin! Länger nicht bin ich dein williger Tor! Es wandelt zum Herrn und Gebieter zurück sich der Corregidor. (Er hat des Müllers Kleider angezogen und die Felbelmütze aufgesetzt. Das Feuer im Kamin ist erloschen) SECHSTE SZENE Der Vorige. Frasquita, Repela, der Alkalde, Tonuelo ▼ALKALDE▲ (an der Tür, nach rückwärts gewendet) Ich als Amtsperson der Erste, Tonuelo, du der Zweite! Ihr, Frasquita, wartet draussen! (den Corregidor erblickend) Ha, da ist er ja! Im Namen Seiner Majestät! Ergebt Euch, Tio Lukas! (Der Corregidor will in das Schlafzimmer zurückflüchten) ▼TONUELO▲ Halt, Verräter! Fahren sollst du nun zur Hölle! (Er versetzt dem Corregidor einen Stoss ins Rückgrat und wirft ihn auf die Erde) ▼FRASQUITA▲ (gleichzeitig, sich auf Tonuelo stürzend und ihn ohrfeigend) Hund, lass meinen Lukas los! Lass ihn los, und auf der Stelle! ▼ALKALDE▲ (gleichzeitig, seinen Fuss dem Corregidor in den Magen pflanzend) Dein Entkommen dieses Mal hindre ich auf alle Fälle! ▼REPELA▲ (der sich mit ausgebreiteten Armen vor der Schlafzimmertür aufgestellt hat, gleichzeitig) Eines sag' ich Es betritt lebend keiner diese Schwelle! ▼CORREGIDOR▲ Hilfe! Hilf, Alkalde, Schaf! Siehst du nicht, dass ich es bin? ▼ALLE▲ (entsetzt) Der Corregidor! ▼CORREGIDOR▲ (wütend) Ins Gefängnis, an den Galgen! ▼ALKALDE▲ (niederkniend) Ach, hoher Herr, verzeiht! Wer hätte euer Gnaden erkannt in diesem Kleid? ▼CORREGIDOR▲ Weisst du nicht, dass eine Bande Räuber unter Tio Lukas meine Kleider mir geraubt? ▼FRASQUITA▲ (mit äusserster Heftigkeit auf den Corregidor zutretend) Lüge und Verrat! ▼REPELA▲ (während der Corregidor weiter mit dem Alkalden spricht) Liebe Müllerin, nun trachte deine Sache beizulegen, ehe des Gebieters Gunst sich von dir und Lukas wendet. Denn auf seiner Stirne seh ich schlimme Wetterzeichen stehn. ▼FRASQUITA▲ Hätte Lukas etwa Grund, diesen Mann um Gunst zu bitten? Weiss der Himmel, wo der Ärmste jetzt herumirrt, frech vertrieben aus dem eignen Haus! ▼REPELA▲ Tio Lukas geht zur Stunde, als Corregidor verkleidet, in der Stadt umher. ▼FRASQUITA▲ Was mag er verkleidet wollen? ▼REPELA▲ (zuckt die Achseln) Sicher ist nur, dass er hier offen fand die Eingangstür. Fand die Kleider meines Herrn - ▼FRASQUITA▲ Jesus! Also hält der Ärmste seine Gattin für entehrt? (zum Corregidor) Don Eugenio de Zurtiga! Fort ging mein unselger Mann, glaubend an die Schmach der Gattin, ging er fort von hier! ▼CORREGIDOR▲ (kalt) Wünscht, dass ihm nichts Schlimm'res droht! ▼FRASQUITA▲ Eurer Gattin zu berichten, was sich hier ereignet hat, ging er zürnend in die Stadt. ▼CORREGIDOR▲ (bestürzt) Eingebildete Geschichten! Dennoch wollen wir ihm nach, dass er mit erfundner Schmach meine Gattin nicht belüge. ▼REPELA▲ Ja, und gebe Gott, dass Lukas mit Erzählen sich begnüge! Die Verkleidung gibt zu denken. ▼CORREGIDOR▲ (aufbrausend) Glaubst du, dass er fähig wäre -? ▼FRASQUITA▲ O, zu allem ist er fähig! Geht es doch um seine Ehre! ▼REPELA▲ (zum Corregidor) Was mich auch so sehr erschreckt, dass in eures Rockes Schössen eures Hauses Schlüssel steckt! Glaubt ihr nicht, der Unbedachte strebt nach der Gebieterin -? ▼CORREGIDOR▲ (auffahrend) Meiner Frau? Wo denkst du hin? Ist sie nicht Corregidora? ▼FRASQUITA▲ Seht ihr's - euer Beispiel machte aus der Mühle ein Gomorrha. ▼CORREGIDOR▲ Juan Lopez, Tonuelo, Auf den Flüchtling geht zu fahnden! Bringt ihr ihn mir nicht zur Stelle, fürchterlich werd' ich es ahnden. ALKALDE und TONUELO Euer Gnaden, untertänigst bitten wir, uns zu vertraun. Unbegrenzt ist unser Eifer, Häuser dürft ihr auf uns baun! Treulich sorgend, dass das Auge des Gesetzes immer wacht, gönnen wir in unserm Amte Ruh uns weder Tag noch Nacht. Und wir schwören's! Den Verräter holen wir in Eile ein. Doch vor allem, euer Gnaden, müssen wir zur Stadt hinein. ▼FRASQUITA▲ (gleichzeitig) Solche Pläne, armer Lukas, mochte Rachsucht in dir braun! Deine Wege, deine Pläne, sie erfüllen mich mit Graun. Gegen deines Weibes Treue, Lukas, schöpftest du Verdacht, und Vergeltung willst du üben in des Nebenbuhlers Tracht? Aber noch in meinem Herzen sag ich "nein", es kann nicht sein! Doch vor allem ohne Säumen müssen wir zur Stadt hinein. ▼CORREGIDOR▲ (gleichzeitig) Uber dir soll nun der Himmel meiner Gunst nicht länger blaun; fühlen grimmiglich, Frasquita, wirst du bald des Löwen Klaun. Die du mich verspotten wolltest, Ubermütige, gib acht! Wenn ich grolle, wenn ich zürne, hab ich zu verderben Macht. Steckt nur Lukas erst im Kerker, dann, Frasquita, bist du mein! Doch vor allem, ich befehl es, müssen wir zur Stadt hinein. ▼REPELA▲ (gleichzeitig) Tugend hab ich nie bezweifelt, schmähe nicht das Herz der Fraun, doch verwechselt ist im Dunkeln leicht der Braune mit dem Graun. Und es kann gar wohl geschehen, da das Kleid die Leute macht, dass sich dieser Schwerenöter schliesslich noch ins Fäustchen lacht! Deshalb möchte ich zur Stunde nicht Corregidora sein. Doch vor allem, das ist sicher, müssen wir zur Stadt hinein. ▼CORREGIDOR▲ (mit gebieterischer Gebärde) Doch vor allem, ich befehl' es, Gehn wir nun zur Stadt hinein! (Alle rüsten sich zum Aufbruch, Ein Knecht führt vor dem offenen Tor zwei Mülleresel herbei, die von Frasquita und dem Corregidor bestiegen werden) DRITTER AKT Hügelland. Ein Weg im Hintergrund oben und ein Weg im Vordergrund unten, durch einen Pfad verbunden. Nacht; bewölkter Himmel mit manchmal durchbrechendem Mondschein. ERSTE SZENE FRASQUITA kommt den oberen Weg und läuft den Pfad herunter; sieht sich lauschend um Sonderbare Nachtgeräusche folgen mir von Ort zu Ort. Wie ich mich beständig täusche! Schritte hör ich fort und fort. Lukas lauft auf dem oberen Wege vorüber Oder ist's mein eignes Blut, das mir in den Ohren saust? Der Mond kommt hervor Neugier'ger Mond, du hast uns belauscht, als wir der Liebe Geständnis getauscht. Erster Bezeigung Glühender Neigung warst du ein lieber Vertrauter. Repela kommt auf dem untern Weg und bleibt in einiger Entfernung stehen So hilf mir nun treu, verrate mich nicht. Birg heute in Wolken dein strahlendes Licht! Nächtlich sich Schleichenden, heimlich Hinstreichenden bist du kein lieber Vertrauter. ZWEITE SZENE Die Vorigen, Repela näherkommend FRASQUITA erschrickt, fasst sich aber gleich Wer ist's? Was wollt ihr? REPELA Kein Wolf, ein zahmes Tier! FRASQUITA Ach du! Was suchst du hier? REPELA nimmt eine Priese, niest Wenn sich schöne Frauen rüsten, nächtlich über Lend zu gehn, sollten sie doch die Begleitung eines Ritters nicht verschmähn! FRASQUITA Hat dein Herr nach mir geschickt? Will er zurück mich holen lassen, der Schändliche, der Bösewicht? REPELA Deiner Tugend opferfreud'gen Herold, warum schmähst du ihn? FRASQUITA Opferfreudig? Ha, ha! Er ist meiner Tugend sittenloser Feind. REPELA Unerprobt, wär sie denn Tugend? Der die Prüfung dir bereitet, dich zu mut'ger Tat verleitet, höher als der Freunde besten schätze einen solchen Feind. FRASQUITA Willst du spottend mich verhöhnen? Oder suchst mich auszusöhnen mit den Lastern und Gebrechen, die dein Herr in sich vereint? Aber die Künste der Überredung, lieber Repela, lassen mich kalt. Mich zurück zu bringen wird dir nicht gelingen, weder mit Güte, noch mit Gewalt! will davoneilen REPELA geheimnisvoll Schlecht geraten! Andre Pläne führ ich gegen dich im Schild. FRASQUITA umkehrend Sag sie mir, ich bitte dich! REPELA Wenn du schmeichelst, fürcht ich mich. Sei doch wieder stolz und wild. FRASQUITA schmeichlerisch Herzens-Repela, was hast du im Sinn? REPELA Unwiderstehliche Schmeichlerin! FRASQUITA ihn bei der Hand fassend Repela, du bist ein Schelm. Nicht dart man im Ernste dich fassen. So kannst du dir ja im Scherz ein Wörtchen entschlüpfen lassen. ihn streichelnd Was führest du heimlich im Schild? Was ist dein Plan, dein Geheimnis? REPELA Ich fühl es, ich werde schwach plauder' ich aus mein Geheimnis? Es ist - FRASQUITA O, sprich! REPELA Es ist - FRASQUITA O, sprich! REPELA Es ist - Frasquita dringend O, sprich nur! REPELA Zeitversäumnis! FRASQUITA sich ärgerlich zum Gehen wendend So versäume denn deine Zeit allein! REPELA Also gehst du doch zum Arzt? FRASQUITA Kümmert's dich, wohin ich geh? REPELA Nein, so wenig wie den Schatten, der dir folgt, wohin es sei. FRASQUITA Nun, dann höre Zum Alkalden geh ich suchen meinen Mann! REPELA Lass das lieber sein und laufe nicht vom Regen in die Traufe! Weisst du auch, dass der Alka!de schönen Frauen seine Dienste nicht umsonst zu Füssen legt? FRASQUITA Ha, der sollte mir nur kommen! Ihr und euer Herr im Bunde wolltet alle mich verderben! Und nun liegt zur bösen Stunde der Corregidor im Sterben. Ah, die üppigen Gedanken werden ihm da wohl vergeh'n! REPELA Sage nicht nein, schicke dich drein! Dort oder hier immer bei dir bleibe ich gern nach dem Befehl des Herrn. Schlüpf in den Busch, eilig, husch, husch, über das Feld, wie's dir gefällt, ich hinterdrein, lasse dich nicht allein! Sähe uns wer von ungefähr, hielt er wohl gar uns für ein Paar, das auf der Flucht Freuden der Liebe sucht. Doch diese Frau nimmt es genau! Ehliche Treu' knüpft sie auf's Neu, ehe Gefahr noch im Verzuge war.... FRASQUITA gleichzeitig Muss es denn sein, schick ich mich drelnl Dort oder hier immer mit mir nehm ich dich gern Auf den Befehl des Herrn. Komm durch den Busch, eilig, husch, husch, über das Feld, schnurriger Held! Geh hinterdrein, lasse mich nicht allein! Sähe uns wer von ungefähr, hielt er wohl gar uns für ein Paar, das auf der Flucht Rettung vor Feinden sucht. Doch deiner Frau, Lukas, vertrau! Standhaft und treu steht sie dir bei! Dein immerdar, so im Glück wie in Gefahr! Beide ab Verwandlung Ein Instrumentalsatz leitet zur nächsten Szene über. Küche in der Mühle wie zu Anfang des zweiten Aktes. Die Kleider des Corregidors hängen noch vor dem Feuer, welches beinahe niedergebrannt ist. Die Tür steht offen DRITTE SZENE LUKAS tritt herein Nicht geschlossen? Nicht geschlossen! besieht die Tür Nur Frasquita konnte öffnen. Aber wie? Warum? Wozu? Auf Befehl? Aus freier Wahl? lehnt sich fassungslos an den Türpfosten Welches Todesschweigen! Ist sie wohl mit ihm gefloh'n? Oder hat er sie geraubt? Oder werd ich - werde beide finden hinter jener Tür? Jeder Schritt ein Schritt zum Tode! Lieber möcht ich an der Schwelle sterben, eh' Gewissheit, - ha! erblickt die Kleider des Corregidors, stürzt auf sie hin und untersucht sie Grässliche Gewissheit, ja! Aber nein, es ist nicht wahr! Meine Augen sind Betrüger. Lügner meine Hände! Welcher Teufel hat dem Schurken Macht gegeben, dieses Weib, freventlich mir zu entreissen! Das Dokument auf dein Tisch bemerkend Die Ernennung ihres Neffen! sardonisch Ich verstehe! ------- Hab ich immer doch geargwohnt, dass sie ihre Anverwandten mehr als ihren Gatten liebt! Aber Antwort, meine Antwort will ich ihr nicht schuldig bleiben! ergreift die Donnerbüchse und ladet Niemand kann mich sehen - Gott nur, Gott - und der hat dies gewollt! schleicht zur Tür des Schlafzimmers, auf der ersten Stufe hält er inne Wenn es dennoch Täuschung wäre? Muss es denn nicht Täuschung sein? Viele Möglichkeiten gibt es, tausend Möglichkeiten gäb es! schleicht die Stufen hinauf Wenn es Gott gefallen hätte, mich durch schlimmen Schein zu prüfen? schaut durch das Schlüsselloch und prallt zurück Sein Gesicht! Auf dem Kissen sein Gesicht! Nein, ich habe mich getäuscht! Eifersüchtiger Gedanken böse Hirngespinste sind's! sieht noch einmal hin, Mit einer verzweiflungsvollen Gebärde gibt er zu erkennen, dass sein Verdacht sich bewahrheitet. Dann geht er stumm die Stufen herab und verbirgt sein Gesicht in den Händen. Pause Da sieh ich betrogen, da sieh ich entehrt, und doch ist mir Ärmsten die Rache verwehrt. Ich könnte sie töten. Doch wären sie tot, so hätten die Leute mit mir ihren Spott. Verlachten, verhöhnten den buckligen Mann, der sich vor der Hochzeit nicht besser besann. Lachen würden sie, ja lachen, weil ich bucklig war und wagte, eine schöne Frau zu haben. Lachen aber will ich selbst, wenn ich meine Rache fand. Aber welche Rache, welche? Wenn ich -? Nein, so geht es nicht! Aber seine Frau? Auch sie ist ja eine schöne Frau! Und auch ich hab einen Buckel! lacht auf Ha, ha! Ja, das ist sublim! Entzückend! Das soll meine Rache sein! Ha, ha, ha, ha, ha, ha, ha! beginnt, von Anfallen sarkastischen Gelächters unterbrochen, die Kleider des Corregidors anzuziehen Schöne Frau Corregidora! Hätten Sie das wohl gedacht? Schöne Frau Corregidora! Guter Rat kommt über Nacht! besieht sich mit Hohnlachen, ergreift Stock und Handschuhe, stülpt den Dreispitz tief in die Stirn. Mit einer drohenden Gebärde wendet er sich noch einmal der Tür des Schlafzimmers zu und geht langsam ab FÜNFTE SZENE CORREGIDOR im Nachtkleid, eine Zipfelmütze auf dem Kopfe, vorsichtig die Türe öffnend Welcher Spuk tobt hier im Haus? Sässe nicht bei dem Alkalden Tio Lukas fest, ich schwüre, dass desselben rauhe Stimme und sein Lachen hier erscholl. Sind die Kleider erst getrocknet, so verlass ich dieses Haus, eh' der Morgen graut. sucht seine Kleider Was, zum Henker? Fremdes Zeug? Oh verdammt! Ward ich bestohlen? Liess ein Vagabund die Kleider hier zurück? Nun, um so besser! Unerkannt komm ich zur Stadt. Während er sich ankleidet Einst haben in toller Verwandlung auch Götter um Liebe gebuhlt, doch hol' mich der Teufel, es lohnte sich ihnen zuletzt die Geduld. Drum hüte dich, Müllerin! Länger nicht bin ich dein williger Tor! Es wandelt zum Herrn und Gebieter zurück sich der Corregidor. Er hat des Müllers Kleider angezogen und die Felbelmütze aufgesetzt. Das Feuer im Kamin ist erloschen SECHSTE SZENE Der Vorige. Frasquita, Repela, der Alkalde, Tonuelo ALKALDE an der Tür, nach rückwärts gewendet Ich als Amtsperson der Erste, Tonuelo, du der Zweite! Ihr, Frasquita, wartet draussen! den Corregidor erblickend Ha, da ist er ja! Im Namen Seiner Majestät! Ergebt Euch, Tio Lukas! Der Corregidor will in das Schlafzimmer zurückflüchten TONUELO Halt, Verräter! Fahren sollst du nun zur Hölle! Er versetzt dem Corregidor einen Stoss ins Rückgrat und wirft ihn auf die Erde FRASQUITA gleichzeitig, sich auf Tonuelo stürzend und ihn ohrfeigend Hund, lass meinen Lukas los! Lass ihn los, und auf der Stelle! ALKALDE gleichzeitig, seinen Fuss dem Corregidor in den Magen pflanzend Dein Entkommen dieses Mal hindre ich auf alle Fälle! REPELA der sich mit ausgebreiteten Armen vor der Schlafzimmertür aufgestellt hat, gleichzeitig Eines sag' ich Es betritt lebend keiner diese Schwelle! CORREGIDOR Hilfe! Hilf, Alkalde, Schaf! Siehst du nicht, dass ich es bin? ALLE entsetzt Der Corregidor! CORREGIDOR wütend Ins Gefängnis, an den Galgen! ALKALDE niederkniend Ach, hoher Herr, verzeiht! Wer hätte euer Gnaden erkannt in diesem Kleid? CORREGIDOR Weisst du nicht, dass eine Bande Räuber unter Tio Lukas meine Kleider mir geraubt? FRASQUITA mit äusserster Heftigkeit auf den Corregidor zutretend Lüge und Verrat! REPELA während der Corregidor weiter mit dem Alkalden spricht Liebe Müllerin, nun trachte deine Sache beizulegen, ehe des Gebieters Gunst sich von dir und Lukas wendet. Denn auf seiner Stirne seh ich schlimme Wetterzeichen stehn. FRASQUITA Hätte Lukas etwa Grund, diesen Mann um Gunst zu bitten? Weiss der Himmel, wo der Ärmste jetzt herumirrt, frech vertrieben aus dem eignen Haus! REPELA Tio Lukas geht zur Stunde, als Corregidor verkleidet, in der Stadt umher. FRASQUITA Was mag er verkleidet wollen? REPELA zuckt die Achseln Sicher ist nur, dass er hier offen fand die Eingangstür. Fand die Kleider meines Herrn - FRASQUITA Jesus! Also hält der Ärmste seine Gattin für entehrt? zum Corregidor Don Eugenio de Zurtiga! Fort ging mein unselger Mann, glaubend an die Schmach der Gattin, ging er fort von hier! CORREGIDOR kalt Wünscht, dass ihm nichts Schlimm'res droht! FRASQUITA Eurer Gattin zu berichten, was sich hier ereignet hat, ging er zürnend in die Stadt. CORREGIDOR bestürzt Eingebildete Geschichten! Dennoch wollen wir ihm nach, dass er mit erfundner Schmach meine Gattin nicht belüge. REPELA Ja, und gebe Gott, dass Lukas mit Erzählen sich begnüge! Die Verkleidung gibt zu denken. CORREGIDOR aufbrausend Glaubst du, dass er fähig wäre -? FRASQUITA O, zu allem ist er fähig! Geht es doch um seine Ehre! REPELA zum Corregidor Was mich auch so sehr erschreckt, dass in eures Rockes Schössen eures Hauses Schlüssel steckt! Glaubt ihr nicht, der Unbedachte strebt nach der Gebieterin -? CORREGIDOR auffahrend Meiner Frau? Wo denkst du hin? Ist sie nicht Corregidora? FRASQUITA Seht ihr's - euer Beispiel machte aus der Mühle ein Gomorrha. CORREGIDOR Juan Lopez, Tonuelo, Auf den Flüchtling geht zu fahnden! Bringt ihr ihn mir nicht zur Stelle, fürchterlich werd' ich es ahnden. ALKALDE und TONUELO Euer Gnaden, untertänigst bitten wir, uns zu vertraun. Unbegrenzt ist unser Eifer, Häuser dürft ihr auf uns baun! Treulich sorgend, dass das Auge des Gesetzes immer wacht, gönnen wir in unserm Amte Ruh uns weder Tag noch Nacht. Und wir schwören's! Den Verräter holen wir in Eile ein. Doch vor allem, euer Gnaden, müssen wir zur Stadt hinein. FRASQUITA gleichzeitig Solche Pläne, armer Lukas, mochte Rachsucht in dir braun! Deine Wege, deine Pläne, sie erfüllen mich mit Graun. Gegen deines Weibes Treue, Lukas, schöpftest du Verdacht, und Vergeltung willst du üben in des Nebenbuhlers Tracht? Aber noch in meinem Herzen sag ich "nein", es kann nicht sein! Doch vor allem ohne Säumen müssen wir zur Stadt hinein. CORREGIDOR gleichzeitig Uber dir soll nun der Himmel meiner Gunst nicht länger blaun; fühlen grimmiglich, Frasquita, wirst du bald des Löwen Klaun. Die du mich verspotten wolltest, Ubermütige, gib acht! Wenn ich grolle, wenn ich zürne, hab ich zu verderben Macht. Steckt nur Lukas erst im Kerker, dann, Frasquita, bist du mein! Doch vor allem, ich befehl es, müssen wir zur Stadt hinein. REPELA gleichzeitig Tugend hab ich nie bezweifelt, schmähe nicht das Herz der Fraun, doch verwechselt ist im Dunkeln leicht der Braune mit dem Graun. Und es kann gar wohl geschehen, da das Kleid die Leute macht, dass sich dieser Schwerenöter schliesslich noch ins Fäustchen lacht! Deshalb möchte ich zur Stunde nicht Corregidora sein. Doch vor allem, das ist sicher, müssen wir zur Stadt hinein. CORREGIDOR mit gebieterischer Gebärde Doch vor allem, ich befehl' es, Gehn wir nun zur Stadt hinein! Alle rüsten sich zum Aufbruch, Ein Knecht führt vor dem offenen Tor zwei Mülleresel herbei, die von Frasquita und dem Corregidor bestiegen werden Wolf,Hugo/Der Corregidor/IV
https://w.atwiki.jp/oper/pages/213.html
第三幕 [とある料理屋の特別室。背景左手にアルコーヴ、その中には寝台。アルコーヴはカーテンによって隠すことができ、そのカーテンは引いて開け閉めできる。中央左手には火の焚かれた暖炉。その上に鏡。前景左手には隣の部屋へ続く扉。暖炉の向かいには二人前の準備がされた食卓があり、その上には大きな複枝の燭台。中央背景には廊下に続く扉。その右隣にはカウンター。右手背景には盲窓(壁に描かれた窓)、右手前景には通りに面した窓。蝋燭の入れられた枝形燭台がカウンターの上、暖炉の上および壁沿いに。暖炉の上の燭台の蝋燭が一本ずつだけ燃えている。部屋は薄暗い。] [アンニナが喪中の女性に扮して立っている。ヴァルツァッキが彼女のヴェールを整え、服のあちこちを引っ張ってまっすぐにし、後ろに下がって彼女をじっくり眺め、隠しからクレヨンを取り出して彼女の目の周りに塗る。] [左手の扉がそろそろと開き、首が覗き、また消え、それから、全く怪しげでないという風ではないが、きちんとした身なりの老婆がするりと入ってきて、音もなく扉を開け、うやうやしくオクタヴィアンを中に入れる。オクタヴィアンは女物の服を着て、ボンネットをかぶり、市民階級の少女のように装っている。] [オクタヴィアンが老婆を従えて他の二人の方へ向かうと、ヴァルツァッキはすぐにその姿を認め、作業を中断してオクタヴィアンにお辞儀する。アンニナは直ちには扮装を見破れず、驚きを抑えることができず、それから深く跪く。オクタヴィアンは隠しの中に手を突っ込み(女性ではなく男性のする仕草で、するとフープスカートの下に男性の服をまとい、乗馬用長靴を拍車は付けずに履いているのが見える)、そしてヴァルツァッキに財布を投げて渡す。ヴァルツァッキとアンニナは彼の手に接吻し、アンニナは更にオクタヴィアンの襟元のネッカチーフをまっすぐに直す。] [五人の怪しげな風体の男が左手から慎重を期しながら入ってくる。ヴァルツァッキが彼らに合図をして待たせる。彼らは扉のそばに立つ。] [時計が半時を告げる。ヴァルツァッキが自分の時計を取り出し、オクタヴィアンにもう行くべき時であると示す。オクタヴィアンは慌ただしく左手に立ち去り、後から老婆が、彼の付き添い役として、付いていく。] [アンニナは鏡に向かい(すべて慎重に、音をひとつもたてないように)、再度身なりを整え、それからメモをひっぱり出し、そこに書かれた役割を覚えようとしているようである。] [ヴァルツァッキは怪しげな人々を前の方に連れて来つつ、一つ一つの動作ごとに最大限の注意を払う必要性があることを示す。怪しげな人々はつま先だって彼に従って中央に行く。ヴァルツァッキは彼らの一人に付いてくるよう指示する。音を立てないように、決して音を立てないように。彼を右手の壁際まで連れて行くと、食卓から遠くないところにある落とし戸を音なく開け、この男に中に下りていかせ、再び落とし戸を閉める。それから二人に合図して招き寄せ、彼らに先立って入り口の扉の脇まで忍び足で行き、頭を外に突き出し、誰も見ていないことを確かめると、二人を招き寄せ、彼らを外に出て行かせ、それから扉を閉め、残る二人を静かに隣の部屋に続く扉のもとまで連れていき、彼らを扉の後ろに押しこむ。アンニナに合図して招き寄せ、彼女と一緒に静かに左手に退出し、彼の後ろで扉が音なく閉まる。] [ヴァルツァッキはもう一度入ってきて、手を叩く。隠れ場所の男が床の上に半身を現す。同時に寝台の上やあちこちに頭が現れる。] [ヴァルツァッキの合図で、それらは現れた時と同様に突然見えなくなり、秘密の引き戸が音を立てずに閉まる。ヴァルツァッキは再度時計を見ると、後方に行き、入り口を開ける。それから点火具を引っ張り出すと、熱心に食卓の上の蝋燭に火をともす。] [給仕と給仕見習いが、蝋燭を点火するための二本の棒を持って走って来る。暖炉の上の灯り、カウンターの上の灯り、それから壁のたくさんの灯りに火をつける。彼らは入ってくるときに扉を開けっ放しにしているので、控えの間(背景)で舞踏音楽が演奏されているのが聞こえる。] [ヴァルツァッキは中央の扉へ急ぎ、恭しく観音開きのもう一方の扉も開き、お辞儀をしながら脇に飛び退く。] [オックス男爵が登場。腕には吊り包帯。オクタヴィアンを左手に従え、その更に後ろには小姓。男爵は部屋を点検する。オクタヴィアンは見回し、鏡のもとに走っていき、髪を整える。] [男爵は給仕と給仕見習いが更に多くの蝋燭を点そうとしているのに気づき、彼らにそのままにしておくように合図する。しかし彼らは熱心に作業していて気づかない。] 男爵 [いらいらして給仕見習いをその乗っている椅子から引きずり下ろし、彼のすぐそばにある火のついた蝋燭のいくつかを手で消す。ヴァルツァッキが男爵にそれとなくアルコーヴ、そしてカーテンの隙間から寝台を示す。] 宿屋の主人 [身分の高い客に挨拶をしようと、更に数人の給仕を引き連れてくる] 他に御命令はございますか、閣下? 給仕 灯りがもっとおいりでは? 宿屋の主人 もっと大きなお部屋が? 給仕 食卓の上にもっと銀食器がおいりでは? 男爵 [食卓の上からつかんで広げたナプキンで忙しく手の届く範囲の蝋燭を全て消して回る] 失せろ!この娘っ子をおかしくさせる気か! この音楽は何だ? [男爵は更に蝋燭を消す] そんなもの注文してないぞ。 宿屋の主人 もっと近くで聞こえるようにいたしましょうか?そちらの控えの間でターフェルムジークとして! 男爵 音楽は今あるところにおいておけ。 [食卓の後ろにある右手背後の窓に気づく] あれはいったいなんのための窓だ? 宿屋の主人 単なる盲窓ですよ。 [お辞儀] お食事をはじめてよろしいでしょうか? [五人の給仕全員が急いで立ち去ろうとする。] 男爵 まて、そのにたついてる奴らはなんだ? 給仕 [扉のもとで] 給仕を致します、閣下。 男爵 [身振りで拒絶する] 誰もいらない。 [彼らが立ち去らないので、怒りっぽく] さっさと失せろ!給仕は私の小姓がする。飲み物は自分で注ぐ。わかったか? [ヴァルツァッキが彼らに対して黙って閣下の意思を尊重するように合図する。全員、扉の外に押し出す。] 男爵 [更に何本か蝋燭を消す。壁の高いところで燃えているものも苦労しながら消す。] [ヴァルツァッキへ] 君は有能だね。君の助けで勘定を抑えることができたら、君にとっても儲けが出るぞ。ここはきっと馬鹿高いからな。 [ヴァルツァッキはお辞儀をしながら退場。] [オクタヴィアンはすでに支度を終えている。男爵は彼を食卓に導き、ふたりとも座る。カウンターの前にいる小姓が、密会がどうなるのか好奇心をむき出しにして眺め、カウンターからワインのカラフェをいくつか食卓の上に運ぶ。] [男爵が注ぐ。] [オクタヴィアンがちょっと飲む。] [男爵はオクタヴィアンの手に接吻する。] [オクタヴィアンは手を引っ込める。] [男爵は小姓に出ていくように合図する。何度も合図を繰り返すと、ようやく小姓は出て行く。] オクタヴィアン [自分のグラスを押し戻しながら] だめだめ、だめだめ!ワインは飲みません。 男爵 なんだって、嬢ちゃん、どうして?おばかさんしないで。 オクタヴィアン だめだめ、だめだめ、ここにはおられません。 [飛び上がり、立ち去りたいような素振りを見せる] 男爵 [左手で彼女を捕まえる] 君を見てると興奮しちゃうよ。 オクタヴィアン 何を考えているのかもうわかりました!ああ、なんて悪い殿様! 男爵 [大声で] なんとまあ!私の守護聖人に誓うよ。 オクタヴィアン [ひどく怯えて走り出し、間違えた風にして、出口のかわりにアルコーヴに向かい、カーテンを引き開けて、寝台を発見する。] イエス様、マリア様、中に寝台がある、すんげえどでかいやつが。 [オクタヴィアンは過度に驚いた状態になり、すっかり狼狽してつま先立ちで戻ってくる。] いったいぜんたい、誰があそこに寝るの? 男爵 [彼を食卓へ連れ戻す] それはそのうちわかるからね。今はいらっしゃい。ちゃんと座ってね。すぐに誰かが食べ物を持ってくるからね。お腹はすいていない? [男爵は彼女の腰のまわりに手を回す] オクタヴィアン [思い焦がれるような目線を男爵へ投げかける] ああ悲しい!あなたがお婿さんだなんて! [彼を押しやりながら] 男爵 ああ、そのつまらない話はともかくおいておこう!だって君の前にいるのはカヴァリエであって、せっけん屋なんかじゃないんだよ。カヴァリエは自分に似つかわしくないものはすべて、あっちの外、扉の前においてくるものなのだ。ここに座っているのは婿でもなければ小間使いでもない。ここにいるのは恋をしている男がその世にも美しい恋人と晩餐をとらんとしているのだよ。 [彼を引き寄せる] オクタヴィアン [なまめかしく安楽椅子にもたれかかり、目を半開きにする] 男爵 [立ち上がる。一回目の接吻の機会がやってきたようだ。彼の顔が相手の顔の間際に近づくと、突然オクタヴィアンと似ているということが頭をよぎる。後ろに飛びのき、無意識に傷ついた腕に手を伸ばす。] 同じ顔だ!いまいましい小僧め!起きている時も夢のなかにもついてきやがる! オクタヴィアン [目を開き、彼を大胆かつなまめかしく見つめる] なんのことを言ってるの? 男爵 あんたがある奴に似て見えるんだ、ある忌まわしい奴にね! オクタヴィアン まさか!そんなこと聞いたこともねえ! 男爵 [もう一度相手が小間使いであることを確認し、なんとか微笑みを作るが、ショックが体から完全には抜けきっていない。空気を吸わなければならず、接吻はお預けのままとなる。] [落とし戸の下にいる男が早まって扉を開け、姿を現す。] オクタヴィアン [彼と向い合う位置に座るオクタヴィアンは、隠れるように一生懸命合図を送り、男はすぐに身を隠す。] 男爵 [不愉快な気持ちを振り払おうとしていた男爵は、二三歩動き、背後から彼女を抱きしめて口づけしようとするが、ちょうどその時、件の男を目にする。度肝を抜かれ、そちらを指す。] オクタヴィアン [何をしているのかわからない風を装って] どうなさったの? 男爵 [人影が消えた箇所を指す] あれはいったいなんだったんだ?あれを見なかったかい? オクタヴィアン あそこにはなあんもないよ! 男爵 あそこにはなにもない? [再び彼の顔を不安そうにじろじろと見る] そうか?そしてここにもなにもない? [彼の顔の上を手で撫でる] オクタヴィアン これは私の顔よ。 男爵 [深く息を吐き、ワインを一杯注ぐ。] これは君の顔…そしてあそこにはなにもない…私はどうやらうっ血しているようだ。 [どっさりと座り、不安な様子を見せる] [扉が開き、外からまた音楽が聞こえてくる。小姓が来て給仕する。] オクタヴィアン [とても柔和に] なんてきれいな音楽! 男爵 [再び大声で] 私のお気に入りの曲だよ、知っているのかい? オクタヴィアン [音楽に耳を澄ます] 泣けてくるわ。 男爵 なんだって? オクタヴィアン あんまりきれいなんだもの。 男爵 なんだって?泣ける?悪くないよ。音楽が血の中に入ってくれば、すごく楽しくなるはずさ。 [感傷的に] さあ感じてきた [男爵は小姓に席をはずすように合図する。小姓はぐずぐずしながら扉から出ていく。] 最後には、ここに感じるよ、君は私に望むことをなんでも自由にできるということを。望む限りのことを私から。 [小姓がもう一度扉を開け、むき出しの好奇心で中を覗き、男爵の再度の激しい合図でようやく完全に姿を消す] オクタヴィアン [後ろに寄りかかり、独り言を言うように、極端に悲しみにくれて] どっちみち同じなのよ、どっちみち同じなのよ、心がどんなに強く求めたって、 [この間、男爵は彼の手をつかむ] 結局すべて無駄なのだわ。 男爵 [手が離れるのに任せる] えい、なんでだい?十分にとてもやりがいのあることだよ。 [オクタヴィアンは男爵に思い焦がれるような眼差しを投げかける] オクタヴィアン [継続して憂鬱そうに] 時が過ぎ去り、風が吹き去るように、あたしたちもすぐにふたりとも消え去ってしまうの。人は実際 [男爵に思い焦がれるような眼差しを向け] まったく無力なのだから。誰もあたしたちが死んでも泣きもしないわ、あなたのためにも、あたしのためにも。 男爵 ワインを飲むといつもこうなるのかい?それは服が君の胸を締め付けてるからに違いないよ。 オクタヴィアン [目を閉じて返事をしない。] 男爵 [立ち上がり胴衣の紐を解こうとする。] 私も少し楽にしよう、 ちょっと暑いしな。 [すぐに決然とかつらを外し、置いておく場所を探す。そうするうちにアルコーヴの中に顔が一つ現れ、こちらをじっと見つめているのに気づく。顔はすぐにまた消える。男爵は「うっ血だ」と自分に言い聞かせ、恐怖を振り払うが、額の汗を拭わずにはいられない。小間使いをもう一度見ると、手足をだらんとしてじっと座り、人の言いなりにならんとしている。これほどよいことはない。彼はそっと彼女に近づくが、すると再びオクタヴィアンの顔が彼自身の顔のすぐそばにあることに気づき、再び飛び退く。マリアンデルはほとんど動かない。男爵は再び恐怖を払いのけ、無理やり快活そうな表情を取り戻すが、再び異様な姿の頭が一つ、壁からこちらを見つめているのが目に留まる。今や極度の恐怖に駆られ、彼ははっきりとしない叫び声をあげ、卓上の呼び鈴を取り上げ、激しく振り鳴らす。] あそこにもあそこにもあそこにもあそこにも…… [盲窓と思われていた窓が突然開く。黒い喪服に身を包んだアンニナが現れ、腕を付き出して男爵を指す。] 男爵 [恐怖で我を忘れて] あそこにもあそこにもあそこにも、あそこ、あそこ、あそこ! [自分の背後を守ろうとする] アンニナ あれが彼です!あれが私の夫です!あれです、あれです! [消える] 男爵 [不安でいっぱいになって] あれはなんだ? オクタヴィアン この部屋は魔法にかけられてるわ! [十字を切る] アンニナ [アンニナ、次いで策士(ヴァルツァッキ)が彼女を抑えようとしているふりをしながら、次いで宿屋の主人と三人の給仕が、中央の扉から勢いよく入ってくる。アンニナはボヘミア地方のドイツ語のアクセントを操りつつ、教育のある話し方をする。] あれが私の夫です!彼は私だけのものです。神が私の証人です、あなた方が私の証人です!裁きを!お上よ!女帝により彼は私の元へ戻されるべきなのです! 男爵 [宿屋の主人へ] この女は私に何を求めているのかね、ご主人?あそこの人は何を求めてるのかね?あいつとあいつとあいつは? [あらゆる方向を指差す] あんたのとこの神に呪われた特別室には悪魔が出入りしているようだ! アンニナ 私を否認するつもりなんだわ、ああ!私のことなんて何も知らない振りをするんだわ! 男爵 [頭に冷たい湿布を載せ、左手でそれをしっかり押さえながら、給仕のすぐそばに行き、それから主人、最後にアンニナのそばに行き、非常に厳しい目で彼らをじろじろと見て、彼らの実体を明らかにしようとする。] 生きている! [湿布を投げ捨てる。とてもはっきりと] 私は、神に誓って、この女を見たこともない! [宿屋の主人へ] 私の前を片付けて、給仕を終えなさい!あんたの酒場には金輪際来ないぞ! アンニナ [初めてその場にオクタヴィアンがいることに気付いた風に] ああ!私が聞いたことは本当だったのね。あなたが再び結婚すると言うのは。卑劣な人、二人目の無垢な女の子と。私もまさにそうだったわ。 宿屋の主人と3人の給仕 [驚く] おお!おお!閣下! 男爵 私は担がれているのか?なんてこった! [左手で隣に立っているヴァルツァッキを激しく揺さぶる] 私はフォン・レルヒェナウ男爵だよな、違うのか?私は私なのか? [素早く灯りを指さす] あれは蝋燭か? [ナプキンを空中で振り回す] これはナプキンか? アンニナ そうそう、あなたがそう。そしてあなたがそうであるのと同様に、私もそうなの。そしてあなたは私がはっきりと分かるでしょう、レオポルト、レオポルト、よく考えてみて。アントーン・フォン・レルヒェナウ、あちらの上にまします神がおまえの立場を正してくださいます… [初めは激しい驚きのあまり、言葉に詰まってしまうが、すぐに落ち着く。] 男爵 [取り乱してアンニナを見つめる] どうも見たことあるようだぞ。 [再びオクタヴィアンを見る] 誰もが2つ顔を持っているようだ! 宿屋の主人 かわいそうな奥様、かわいそうな男爵夫人! 4人の子供 [10歳から4歳の間。慌てて飛び込んできて男爵に駆け寄る。] パパ、パパ、パパ!パパ!パパ!パパ! アンニナ あなたの血を引く者の声をお聞きなさい!子供たち、あの人に手を差し伸べなさい! 給仕 かわいそうな男爵夫人! 男爵 [怒り狂ってナプキンを卓上からもぎとり、それで子供たちを打つ。主人へ] 私の前から彼らをどけなさい、あいつも、そいつも、そいつも、そいつも! [あらゆる方角を指す] オクタヴィアン [ヴァルツァッキへ] ファニナルを呼びにすでに誰か行っているのか? ヴァルツァッキ [静かに] 始まってすぐに。すぐにこの場に来るはずです。 宿屋の主人 [男爵の背後で] お許しを、あまり遠くまで行かれないほうが。あまりよろしくない結果にあわれかねませんぞ。ひどく悪いことにも! 男爵 なに?あそこのあの調度のせいで痛い目にあうと?触ってもないぞ、火箸ですら触ってない。 アンニナ [大声で叫ぶ] 宿屋の主人 重婚はまったくもってお遊びじゃありません、重大犯罪ですぞ。 ヴァルツァッキ [男爵へ、静かに] 閣下に慎重になられるようご忠告申し上げます。風紀警察はあまり寛大ではありませんから。 男爵 重婚?風紀警察? [子供たちの声色をまねて] パパ、パパ! [絶望したかのように頭を抱え、それから怒り狂って] この葬式行列を叩き出せ!誰だと?なんだと?追い出さない?何?警察だ!この無礼者は呼びたくないとな?このならず者どもはみんなぐるなのか?ここはフランスなのか?ここはクルツ(ハンガリーの反乱兵)の支配下なのか?それとも帝国の首都なのか? [道に面した窓を開ける] 警察!こっちだ、警察!ここの秩序を正してくれ、身分ある者が助けを必要としているんだ。 [道から警察を呼ぶ大きな呼び声が聞こえてくる] 宿屋の主人 [嘆いて] 私の評判の宿が!私の宿でこんなことがあろうとは! 4人の子供 [わめいて] パパ、パパ、パパ! DRITTER AUFZUG Ein Extrazimmer in einem Gasthaus. Im Hintergrunde links ein Alkoven, darin ein Bett. Der Alkoven durch einen Vorhang verschließbar, der sich auf- und zuziehen läßt. Mitte links ein Kamin mit Feuer darin. Darüber ein Spiegel. Vorn links Tür ins Nebenzimmer. Gegenüber dem Kamin steht ein für zwei Personen gedeckter Tisch, auf diesem ein großer, vielarmiger Leuchter. In der Mitte rückwärts Tür auf den Korridor. Daneben rechts ein Buffet. Rechts rückwärts ein blindes Fenster, vorn rechts ein Fenster auf die Gaße. Armleuchter mit Kerzen auf dem Buffet, auf dem Kamin, sowie an den Wänden. Es brennt nur je eine Kerze in den Leuchtern auf dem Kamin. Das Zimmer halbdunkel. Annina steht da, als Dame in Trauer gekleidet. Valzacchi richtet ihr den Schleier, zupft da und dort das Kleid zurecht, tritt zurück, mustert sie, zieht einen Craon aus der Tasche, untermalt ihr die Augen. Die Tür links wird vorsichtig geöffnet, ein Kopf erscheint, verschwindet wieder,-- dann kommt eine nicht ganz unbedenklich außehende, aber ehrbar gekleidete Alte hereingeschlüpft, öffnet lautlos die Tür und läßt respektvoll Octavian eintreten, in Frauenkleidern, mit einem Häubchen, wie es die Bürgermädchen tragen. Octavian, hinter ihm die Alte, gehen auf die beiden anderen zu, werden sogleich von Valzacchi bemerkt, der in seiner Arbeit innehält und sich vor Octavian verneigt. Annina erkennt nicht sofort den Verkleideten, sie kann sich vor Staunen nicht faßen, knickst dann tief. Octavian greift in die Tasche, (nicht wie eine Dame, sondern wie ein Herr, und man sieht, daß er unter dem Reifrock Männerkleider und Reitstiefel anhat, aber ohne Sporen) und wirft Valzacchi eine Börse zu. Valzacchi und Annina küßen ihm die Hände, Annina richtet noch an Octavians Brusttuch. Es treten auf fünf verdächtige Herren unter Vorsichtsmaßregeln von links. Valzacchi bedeutet sie mit einem Wink, zu warten. Sie stehen nahe der Tür. Eine Uhr schlägt halb. Valzacchi zieht seine Uhr, zeigt Octavian es ist hohe Zeit. Octavian geht eilig links ab, gefolgt von der Alten, die als seine Begleiterin fungiert. Annina geht zum Spiegel (alles mit Vorsicht, jedes Geräusch vermeidend), arrangiert sich noch, zieht dann einen Zettel hervor, woraus sie ihre Rolle zu lernen scheint. Valzacchi nimmt die Verdächtigen nach vorn, indem er mit jeder Gebärde die Notwendigkeit höchster Vorsicht andeutet. Die Verdächtigen folgen ihm auf den Zehen nach der Mitte. Er bedeutet ihrer einem, ihm zu folgen lautlos, ganz lautlos. Führt ihn an die Wand rechts, öffnet lautlos eine Falltür unfern des gedeckten Tisches, läßt den Mann hinabsteigen, schließt wieder die Falltür. Dann winkt er zwei zu sich, schleicht ihnen voraus bis an die Eingangstür, steckt den Kopf heraus, vergewißert sich, daß niemand zusieht, winkt die zwei zu sich, läßt sie dort hinaus, dann schließt er die Tür, führt die beiden letzten leise an die Türe zum Nebenzimmer voran, schiebt sie hinaus. Winkt Annina zu sich, geht mit ihr leise links ab, die Tür lautlos hinter sich schließend. Er kommt wieder herein, klatscht in die Hände. Der eine Versteckte hebt sich mit halbem Leib aus dem Boden hervor. Zugleich erscheinen über dem Bett und an andern Stellen Köpfe. Auf Valzacchis Wink verschwinden dieselben ebenso plötzlich, die geheimen Schiebetüren schließen sich ohne Geräusch. Valzacchi sieht abermals nach der Uhr, geht nach rückwärts, öffnet die Eingangstür. Dann zieht er ein Feuerzeug hervor und beginnt eifrig, die Kerzen auf dem Tisch anzuzünden. Ein Kellner und ein Kellnerjunge kommen gelaufen mit zwei Stöcken zum Kerzen anzünden. Entzünden die Lichter auf dem Kamin, auf dem Buffet, dann die zahlreichen Wandarme. Sie haben die Tür hinter sich offen gelaßen, man hört aus dem Vorsaal (im Hintergrunde) Tanzmusik spielen. Valzacchi eilt zur Mitteltür, öffnet dienstbeflißen auch den zweiten Flügel, springt unter Verneigung zur Seite. Baron Ochs erscheint, den Arm in der Schlinge, Octavian an der Linken führend, hinter ihm der Leiblakai. Baron mustert den Raum. Octavian sieht herum, läuft an den Spiegel, richtet sein Haar. Baron bemerkt den Kellner und Kellnerjungen, die noch mehr Kerzen anzünden wollen, winkt ihnen, sie sollten es sein laßen. In ihrem Eifer bemerken sie es nicht. BARON ungeduldig, reißt den Kellnerjungen vom Stuhl, auf den er gestiegen war, löscht einige ihm zunächst brennende Kerzen mit der Hand aus. Valzacchi zeigt dem Baron diskret den Alkoven, und durch eine Spalte des Vorhanges das Bett. WIRT mit noch mehreren Kellnern eilt herbei, den vornehmen Gast zu begrüßen. Hab’n Euer Gnaden noch weitre Befehle? KELLNER Befehl’n mehr Lichter? WIRT Ein größeres Zimmer? KELLNER Befehl’n mehr Silber auf dem Tisch? BARON eifrig beschäftigt mit einer Serviette, die er vom Tisch genommen und entfaltet hat, alle ihm erreichbaren Kerzen auszulöschen. Verschwindt’s! Macht mir das Madel net verruckt! Was will die Musi? Baron löscht weitere Kerzen aus Hab’ sie nicht bestellt. WIRT Schaffen vielleicht, daß man sie näher hört? Im Vorsaal da als Tafelmusi! BARON Laß Er die Musi, wo sie ist. bemerkt das Fenster rechts rückwärts im Rücken des gedeckten Tisches. Was ist das für ein Fenster da? WIRT Ein blindes Fenster nur. verneigt sich Darf aufgetragen werd’n? Alle fünf Kellner wollen abeilen. BARON Halt, was woll’n die Maikäfer da? KELLNER an der Tür Servier’n, Euer Gnaden. BARON winkt ab Brauch Niemand nicht. als sie nicht gehen, heftig Packt’s Euch! Servieren wird mein Kammerdiener da einschenken tu ich selber. Versteht Er? Valzacchi bedeutet sie, den Willen Seiner Gnaden wortlos zu respektieren. Schiebt alle zur Tür hinaus. BARON löscht auf’s neue eine Anzahl Kerzen aus, darunter mit einiger Mühe die hoch an der Wand brennenden. zu Valzacchi Er ist ein braver Kerl. Wenn Er mir hilft, die Rechnung runterdrucken, dann fallt was ab für Ihn. Kost’ sicher hier ein Martergeld. Valzacchi unter Verneigung ab. Octavian ist nun fertig. Baron führt ihn zu Tisch, sie setzen sich. Der Lakai am Buffet sieht mit unverschämter Neugierde der Entwicklung des tête à tête entgegen, stellt Karaffen mit Wein vom Buffet auf den Eßtisch. Baron schenkt ein. Octavian nippt. Baron küßt Octavian die Hand. Octavian entzieht ihm die Hand. Baron winkt den Lakaien abzugehen; muß es mehrmals wiederholen, bis die Lakaien endlich gehen. OCTAVIAN schiebt sein Glas zurück Nein, nein, nein, nein! I trink kein Wein. BARON Geh, Herzerl, Was denn? Mach doch keine Faxen. OCTAVIAN Nein, nein, nein, nein, i bleib net da. springt auf, tut, als ob er fort wollte BARON packt sie mit seiner Linken Sie macht mich deschparat. OCTAVIAN Ich weiß schon, was Sie glaub’n! Oh, Sie schlimmer Herr! BARON sehr laut Saperdipix! Ich schwör bei meinem Schutzpatron. OCTAVIAN tut sehr erschrocken, läuft, als ob er sich irrte, statt zur Ausgangstür gegen den Alkoven, reißt den Vorhang auseinander, erblickt das Bett. Jesus Maria, steht a Bett drin, a mordsmäßig großes. Octavian gerät in übermäßiges Staunen, kommt ganz betroffen auf den Zehen zurück. Ja mei, wer schlaft denn da? BARON führt ihn zurück an den Tisch Das wird Sie schon sehn. Jetzt komm Sie. Setz’ Sie sich schön. Kommt gleich wer mit’n Eßen. Hat Sie denn keinen Hunger nicht? Baron legt ihr die Hand um die Taille OCTAVIAN wirft dem Baron schmachtende Blicke zu O weh! wo Sie doch ein Bräutgam tun sein! wehrt ihn ab BARON Ach, laß Sie schon einmal das fade Wort! Sie hat doch einen Kavalier vor sich und keinen Seifensieder ein Kavalier läßt alles, was ihm nicht konveniert, da draußen vor der Tür. Hier sitzt kein Bräutigam und keine Kammerjungfer nicht hier sitzt mit seiner Allerschönsten ein Verliebter beim Souper. zieht ihn an sich OCTAVIAN lehnt sich kokett in den Sessel zurück, mit halbgeschlossenen Augen. BARON erhebt sich, der Moment für den ersten Kuß scheint ihm gekommen. Wie sein Gesicht dem der Partnerin ganz nahe ist, durchzuckt ihn jäh die Ähnlichkeit mit Octavian. Er fährt zurück und greift unwillkürlich nach dem verwundeten Arm. Ist ein Gesicht! Verfluchter Bub! Verfolgt mich also wacher und im Traum! OCTAVIAN öffnet die Augen und blickt ihn frech und kokett an Was meint Er denn? BARON Siehst einem ähnlich, einem gottverfluchten Kerl! OCTAVIAN Ach geh! Das hab’ i no net g’hört! BARON nun wieder versichert, daß es die Zofe ist, zwingt sich zu einem Lächeln, aber der Schreck ist ihm nicht ganz aus den Gliedern. Er muß Luft schöpfen, und der Kuß bleibt aufgeschoben. Der Mann unter der Falltür öffnet zu früh und kommt zum Vorschein. OCTAVIAN der ihm gegenübersitzt, winkt ihm eifrig, zu verschwinden, der Mann verschwindet sofort. BARON Baron, der, um den unangenehmen Eindruck von sich abzuschütteln, ein paar Schritte getan hat und sie von rückwärts umschlingen und küssen will, sieht grade noch den Mann. Er erschrickt heftig, zeigt hin. OCTAVIAN als verstünde er nicht Was ist mit Ihm? BARON auf die Stelle deutend, wo die Erscheinung verschwunden ist. Was war denn das? Hat Sie den nicht gesehn? OCTAVIAN Da is ja nix! BARON Da is nix? nun wieder ihr Gesicht angstvoll musternd. So? Und da is auch nix? fährt mit der Hand über ihr Gesicht OCTAVIAN Da is mei G’sicht. BARON atmet schwer, schenkt sich ein Glas Wein ein. Da is Ihr G’sicht - und da is nix - mir scheint, ich hab die Congestion. setzt sich schwer, es ist ihm ängstlich zu Mute. Die Tür geht auf, man hört draußen wieder die Musik. Der Lakai kommt und serviert. OCTAVIAN sehr weich Die schöne Musi! BARON wieder sehr laut Is mei Leiblied, weiß Sie das? OCTAVIAN horcht auf die Musik Da muß ma weinen. BARON Was? OCTAVIAN Weil’s gar so schön is. BARON Was? weinen? Wär nicht schlecht. Kreuzlustig muß Sie sein, die Musi geht in’s Blut. sentimental G’spürt Sie’s jetzt Baron winkt dem Lakaien, abzugehen. Der Lakai geht zögernd ab. auf die letzt, g’spürt Sie’s dahier, daß Sie aus mir machen kann alles frei was Sie nur will. Aus mir was Sie nur will. Der Lakai öffnet nochmals die Tür, schaut mit frecher Neugierde herein und verschwindet erst auf einen neuen heftigen Wink des Barons gänzlich. OCTAVIAN zurückgelehnt, wie zu sich selbst sprechend, mit unmäßiger Traurigkeit Es is ja eh als eins, es is ja eh als eins, was ein Herz noch so gach begehrt, indeß der Baron ihre Hand faßt geh es is ja all’s net drumi wert. BARON läßt ihre Hand fahren Ei wie denn? Is sehr wohl der Müh’ wert. Octavian wirft dem Baron schmachtende Blicke zu. OCTAVIAN immer gleich melancholisch Wie die Stund’ hingeht, wie der Wind verweht, so sind wir bald alle zwei dahin. Menschen sin’ ma halt, schmachtender Blick nach dem Baron richtn’s nicht mit G’walt. Weint uns niemand nach, net Dir net und net mir. BARON Macht Sie der Wein leicht immer so? Is ganz g’wiß Ihr Mieder, das auf’s Herzerl Ihr druckt. OCTAVIAN mit geschlossenen Augen, gibt keine Antwort. BARON steht auf und will ihr das Mieder aufschnüren. Jetzt wird’s frei mir a bisserl heiß. Schnell entschlossen nimmt er seine Perücke ab und sucht sich einen Platz, sie abzulegen. Indem erblickt er ein Gesicht, das sich wieder im Alkoven zeigt und ihn anstarrt. Das Gesicht verschwindet gleich wieder. Er sagt sich Congestionen und verscheucht den Schrecken, muß sich aber doch die Stirne abwischen. Sieht nun wieder die Zofe, willenlos wie mit gelösten Gliedern dasitzen. Das ist stärker als alles und er nähert sich ihr zärtlich, da meint er wieder das Gesicht Octavians ganz nahe dem seinigen zu erkennen und er fährt abermals zurück. Mariandl rührt sich kaum. Abermals verscheucht der Baron sich den Schreck, zwingt Munterkeit in sein Gesicht zurück, da fällt sein Auge abermals auf einen fremden Kopf, welcher aus der Wand hervorstarrt. Nun ist er maßlos geängstigt, er schreit dumpf auf, ergreift die Tischglocke und schwingt sie wie rasend. Da und da und da und da.... Plötzlich springt das angeblich blinde Fenster auf. Annina in schwarzer Trauerkleidung erscheint und zeigt mit ausgestreckten Armen auf den Baron. BARON außer sich vor Angst Da und da und da und da, da, da! sucht sich den Rücken zu decken ANNINA Er ist es! Es ist mein Mann! Er ist’s, er ist’s. verschwindet BARON angstvoll Was ist denn das? OCTAVIAN Das Zimmer ist verhext! schlägt ein Kreuz ANNINA gefolgt von dem Intriganten, der sie scheinbar abzuhalten sucht, vom Wirt und drei Kellnern, stürzt zur Mitteltür herein. Sie bedient sich des böhmisch deutschen Akzents, aber gebildeter Sprechweise. Es ist mein Mann! Ich leg’ Beschlag auf ihn. Gott ist mein Zeuge, Sie sind meine Zeugen! Gericht! Hohe Obrigkeit! Die Kaiserin muß ihn mir wieder geben! BARON zum Wirt Was will das Weibsbild da von mir, Herr Wirt? Was will der dort und der und der und der? zeigt nach allen Richtungen Der Teufel frequentier sein gottverfluchtes Extrazimmer! ANNINA Er wagt, mich zu verleugnen, ah! Tut, als ob er mich nicht täte kennen! BARON hat sich eine kalte Kompresse auf den Kopf gelegt, hält sie mit der Linken fest, geht dann dicht auf die Kellner, den Wirt, zuletzt auf Annina zu, mustert sie ganz scharf, um sich über ihre Realität klar zu werden. Ist auch lebendig! wirft die Kompresse weg. sehr bestimmt Ich hab’, wahrhaftigen Gott, das Möbel nie gesehn! zum Wirt Debarassier Er mich und laß Er fortserviern! I hab’ sein Beisl heut zum letzten Mal betreten! ANNINA als entdeckte sie jetzt erst die Gegenwart Octavians Ah! es ist wahr, was mir berichtet wurde, Er will ein zweites Mal heiraten, der Infame, ein zweites unschuldiges Mädchen, so wie ich es war. WIRT und Die 3 KELLNER erschrocken Oh! Oh! Euer Gnaden! BARON Bin ich in einem Narrnturm? Kreuzelement! schüttelt kräftig mit der Linken Valzacchi, der ihm am nächsten steht Bin ich der Baron von Lerchenau, oder bin ich es nicht? Bin ich bei mir? fährt mit dem Finger ins Licht Is das ein Kerz’l, schlägt mit der Serviette durch die Luft is das ein Serviett’l? ANNINA Ja, ja, du bist es, und so wahr als du es bist, bin ich es auch, und du erkennst mich wohl,Leupold, Leupold, bedenk Anton von Lerchenau, dort oben richtet dich ein Höherer.... erschrickt zuerst heftig, daß sie in ihrer Anrede unterbrochen wird, faßt sich aber schnell BARON starrt Annina fassungslos an Kommt mir bekannt vor. sieht wieder auf Octavian Hab’n doppelte Gesichter alle mit einander! WIRT Die arme Frau, die arme Frau Baronin! VIER KINDER zwischen zehn und vier Jahren. stürzen zu früh herein und auf den Baron zu Papa, Papa, Papa! Papa! Papa! Papa! ANNINA Hörst du die Stimme deines Blutes! Kinder, hebt die Hände auf zu ihm! KELLNER Die arme Frau Baronin! BARON schlägt wütend mit einer Serviette, die er vom Tisch reißt, nach ihnen. zum Wirt Debarassier Er mich von denen da, von der, von dem, von dem, von dem! zeigt nach allen Richtungen. OCTAVIAN zu Valzacchi Ist gleich wer fort, den Faninal zu holen? VALZACCHI leise Sogleich im Anfang. Wird sogleich zur Stelle sein. WIRT im Rücken des Barons Halten zu Gnaden, gehn nit zu weit, könnten recht böse Folgen g’spürn. Bitterböse! BARON Was? Ich was g’spürn von dem Möbel da? Hab’s nie nicht ang’rührt, nicht mit der Feuerzang. ANNINA schreit laut auf WIRT Die Bigamie ist halt kein G’spaß, is ein Kapitalverbrechen. VALZACCHI zum Baron; leise Ik rat Euer Gnaden, sein vorsiktig. Die Sittenpolizei sein gar nit tolerant. BARON Die Bigamie? Die Sittenpolizei? Die Stimme der Kinder nachahmend Papa, Papa! greift sich wie verloren an den Kopf, dann wütend Schmeiß Er hinaus das Trauerpferd! Wer? Was? Er will nicht? Was? Polizei! Die Lack’ln wollen nicht? Spielt das Gelichter leicht All’s unter einem Leder? Sein wir in Frankreich? Sein wir unter Kurutzen? Oder in kaiserlicher Hauptstadt? er reißt das Gassenfenster auf Polizei! Herauf da, Polizei! Gilt Ordnung herzustellen und einer Standsperson zu Hilf zu eilen. Man hört auf der Straße laute Rufe nach der Polizei WIRT jammernd Mein renommiertes Haus! Daß muß mein Haus erleben! VIER KINDER plärrend Papa, Papa, Papa! この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@mmnakai Strauss,Richard/Der Rosenkavalier/III-2
https://w.atwiki.jp/oper/pages/194.html
第3幕 (荒涼とした土地。舞台後方に向かって険しく切り立っている岩山のふもと。 夜。嵐と雷雨。稲妻、激しい雷鳴。雷鳴が鳴りやんでも、稲妻は長い間、雲の合い間を行きかっている) 前奏曲と第1場 (さすらい人、エルダ) <さすらい人> (舞台前方の岩には冥界への入口のような洞窟への扉がうがたれており、さすらい人は、決然とした足取りで、そこに歩み寄る。その場に陣取って槍にもたれると、さすらい人は、洞窟の入口に向かって、次のセリフで呼びかける) 起きろ、ヴァーラよ!ヴァーラよ!目覚めよ! 長い眠りにまどろむお前を、 わしは起こしに来た。 お前を呼んでいるのだ・・・ 上がって来い!上がって来い! 霧深き冥界、 闇夜の地底から、上がって来るのだ! エルダ!エルダ!永遠なる女! 地の底から高みへと浮かび上がれ! お前の目を覚ます歌を、わしは歌うぞ。 瞑想の眠りから、お前の目を覚ますのだ。 全知の女よ!原初の世界を知る女よ! エルダ!エルダ!永遠なる女! 起きろ、目覚めよ、ヴァーラよ!目覚めよ! (洞窟は、次第に明るみを帯びて来る。青みがかった光。その光に照らし出されたエルダは、次のセリフを語りながら、とてもゆっくりと下から浮かび上がってくる。彼女の体は、あたかも一面霜に覆われているかのようで、髪の毛と衣裳は、きらきらと輝いている) <エルダ> 歌が大声で呼びかける・・・ 魔力が、激しく惹きつける。 知恵をめぐらす眠りから、私は目覚めた・・・ 私の眠りを邪魔するのは、だれ? <さすらい人> 起こしたのは、わしだ。わしが歌っているのだ・・・ どんなに深く眠っている者をも 目覚めさせる歌を。 わしは世界を駆けめぐり、 あちこちへとさすらい、知らせを手にし、 原初の知恵にあふれた助言を得ようとした。 だが、お前以上の知恵を持つ者は、誰もいない・・・ お前は知っている・・・地底に隠されているものを、 山や谷、水や大気に織り込まれているものを。 命うごめく所、必ず、お前の息はそよぎ、 思念の及ぶ所、必ずお前の想いが注がれている・・・ 皆が口を揃えて、お前の知らないことはないと言う。 だから、わしは、知らせを得るために、 お前を眠りから覚ますのだ! <エルダ> 私の眠りとは、夢を見ること。 私の夢とは、想いをいたすこと。 私の想いとは、知をつかさどること。 だけど、私が寝ていても、 ノルン達は、起きています・・・ あの子たちが、綱を編み、 私が知っていることを紡いでいるはず。 なぜ、ノルン達に訊ねないのです? <さすらい人> ノルン達は、この世界に強制されて編むだけで、 何一つ変えることは、できやしない。 だが、お前の知恵ならば、 わしに良い助言を与えぬでもない・・・ どうしたら、この回り続ける車輪を止めることができるのだ? <エルダ> 男達の行為は私の心を暗くする・・・ 私という知の女神ですら、 この世を支配する神ヴォータンには強制され、 あなたのために、望みの乙女を産んだわ・・・ ヴォータンが、その乙女に命じたのは、 勇者を選んで連れて来ること。 あの子は、勇敢で、しかも賢い・・・。 わざわざ私の目を覚ますのは、なぜなの? なぜ、エルダとヴォータンの子供に訊ねないの? <さすらい人> あのヴァルキューレの小娘のことだな? ブリュンヒルデのことを言っているのだな? あの娘は、嵐を支配するこのわしに叛逆したのだ。 自分の心を無理やり抑えたわしに・・・。 戦場の支配者であるわしが その望みを抱いたことは否定しない。 しかし、わしはその望みを抑えたのだ・・・自分の心に反しても。ところが、わしが全幅の信頼を置いていたあの娘は 勝手に、その望みを果たそうとした。 激しい戦の最中に、あのブリュンヒルデがな。 戦の神として、わしは、あの娘に罰を与えた・・・ その目に眠りを下すと、 岩山の上の深い眠りへと寝かしつけた・・・ 女神だったあの娘が目を覚ますのは、 人間の男の妻となる時だけだ。 いまさら、あの娘に訊ねて、どうなると言うのだ? <エルダ> (深い物思いに沈み、長い沈黙の後でようやく語り出す) 目覚めてから、頭が混乱することばかりだわ・・・ この世界は、もう、もつれにもつれてしまっている! ヴァーラの娘であるヴァルキューレの長女が 眠りに閉ざされ、罪を償っているですって? この知恵深き母が眠っている間に・・・? 反抗を教えた男が、反抗を罰するなんて? 行為を唆した男が、その行為に激怒するなんて? 法を守り、誓いを守るべき者が、 その法を犯し、偽りの誓いで支配するなんて? もう降りて行かせて! 私の知識など、もう眠りに閉ざされてしまえばいい! <さすらい人> お前を・・・母なるお前を、わしは行かせはしない。 わしには、それだけの魔力があるのだ。 太古の昔を知るお前は、かつて不安のとげを、 ヴォータンの向う見ずな心に突き刺したな・・・ お前の知恵は、ヴォータンの心を、 敵意と屈辱にまみれた終末への恐怖で満たし、 その心を不安に縛り付けたのだ。 お前が、世界で最も賢い女ならば・・・ さあ、教えてくれ。 どうしたら、神は、この不安に打ち勝てるのだ? <エルダ> あなたは・・・口ほどの男ではない! 強情で乱暴な男だわ!なぜ、あなたは、 ヴァーラの眠りの邪魔をしに来たわけ? <さすらい人> お前とて・・・ 自分で自惚れているほどの女ではないぞ! 太古の母の知恵も、もう終わりだ・・・ お前の知恵など、わしの意志の前では、 風に乗って消えてしまう。 わからないのか?ヴォータンの意図が? (長い沈黙) 無知なお前の耳に、わしは呼び掛けるから、 お前は、もう心配をせず、永遠に眠り続けろ! 神々の終末は、もうわしの心を不安に満たさない。 なぜなら、今やそれはわし自身の望みだからだ! かつては、激しい板挟みの苦悶にとらわれて、 絶望の中で決断したことを、 今、わしは心楽しく実行している。 すでに、わしは狂おしい吐き気を感じつつ、 ニーベルングの男の妬みに、この世界を委ねたが、 あの素晴らしいヴェルズングの若者には、 わしの遺産をくれてやるつもりだ。 わしに選ばれたくせに、わしのことを知らぬ あの大胆きわまりない子は、わしの指示を受けず、 ニーベルングの指輪を手に入れたのだ。 愛を楽しみ、妬みを持たぬ、あの高貴な少年の前では アルベリヒの呪いすら、その力を失ってしまう・・・。 なぜなら、この子は恐怖と無縁だからだ。 この勇者は、お前が、わしに産んでくれた ブリュンヒルデを、やさしく目覚めさせるはずだ・・・ そうすれば、悟りゆくお前の娘は、目を覚まし、 世界を救う行為を成し遂げるのだ・・・。 だから、眠るがいい・・・目を閉じよ・・・ わしの最期を夢に見届けるがいい! もはや、誰が何をしようと、 わしは、喜んで、あの永遠に若い少年に道を譲るのだ。 降りて行け!エルダ!太古の母の恐れよ! 世の初めの不安よ! 降りて行け!降りて、永遠の眠りにつくがいい! (すでにエルダは目を閉じ、徐々に舞台深く沈んでしまっていたが、今や完全に見えなくなり、洞窟の入口も再び真っ暗になってしまう。月明りが徐々に舞台を照らし出すと、いつしか嵐は吹きやんでいる) 第2場 さすらい人、ジークフリート (さすらい人は洞窟の近くに進み、舞台のほうに顔を向けながら、背中を岩にもたせかける) <さすらい人> ジークフリートがやって来たようだ。 (さすらい人は、洞窟の脇の同じ場所に居続ける。ジークフリートを導く森の小鳥が舞台前方に向かって飛んで来る。だが、突然、まっすぐ進むのをやめると、脅えたようにあちこち羽ばたきながら、あわてて舞台後方へと飛び去ってしまう) <ジークフリート> (舞台の右手前方に現れて、立ち止まる) 小鳥が、どっかに行ってしまった! パタパタ羽ばたき、かわいい歌声で、 楽しそうに、ぼくを案内してくれていたのに・・・ どっか遠くに消えてしまった! 自分で、山道を探したほうがいいみたいだ・・・ 小鳥が教えてくれた方角へ、 もう少し行ってみることにしよう。 (舞台の奥へと歩いて行く) <さすらい人> (相変わらず洞窟の脇の同じ場所で) 少年よ・・・どこに行くのだ? <ジークフリート> (立ち止まって、振り返る) 誰かの声がする・・・ ぼくに道を教えてくれるのかな。 (さすらい人に近付いて行く) ぼくは、岩山を探しているんだ。 その岩山の周りには炎が取り巻き、 女の人が一人で眠っている。 ぼくは、そのひとを目覚めさせたいんだ。 <さすらい人> 誰がお前に言ったのだ?その岩を探すようにと・・・ その女を求めよと、誰がお前に言ったのだ? <ジークフリート> 森の小鳥の歌が教えてくれた。 ぼくに良いことを教えてくれる小鳥さ。 <さすらい人> 小鳥は、いろんなことをさえずるが、 誰にも、その意味は分からぬものだ。 なぜ、お前には小鳥の歌の意味が分かったのだ? <ジークフリート> 龍の血のおかげだよ。龍は、ぼくに討たれて 嫉妬の洞窟の前で息絶えたが、 その血を舐めるや否や、ぼくの舌は熱くなり、 ぼくは、小鳥の歌声を聞き分けられるようになったんだ。 <さすらい人> お前は大きな龍を退治したのだな? だが、お前に、その強い龍を倒すよう そそのかしたのは誰なんだ? <ジークフリート> ずるい小びとのミーメが、ぼくを連れて来て、 ぼくに恐怖を教えようとしたんだ・・・。 だけど、ぼくが剣の一撃で、 あの龍を討ったのは、 龍がぼくを挑発したからさ。 ぼくを呑みこもうと、大きな口を開けたんだから。 <さすらい人> 誰が、そんな硬くて鋭い剣を作ったんだ? そんな手強い敵すら倒してしまうとは・・・。 <ジークフリート> ぼく自身が、つなぎあわせたのさ。 あの鍛冶屋のミーメにはできなかったからな。 そうでなきゃ、ぼくは、まだ剣も持たぬ身さ。 <さすらい人> だが、お前の剣の材料となった硬い破片は、 そもそも誰が作ったんだろうな? <ジークフリート> そんなこと、ぼくが知るかい! わかっていたのは、 破片だけじゃ何の役にも立たないことだけさ。 ぼく自身が、新たに剣を作り直さない限りは。 <さすらい人> (嬉しそうに、気分良さげに大笑いする) なるほどな!わしも全く同感だ! (ジークフリートを満足げに見つめる) <ジークフリート> (いぶかしみながら) なぜ、ぼくのことを笑うんだ? 質問好きの年寄りめ!いい加減にしろ。 ぼくをこれ以上、おしゃべりに付き合わせないでくれ! 道を教えるつもりなら、早く言えよ・・・ できないのなら、ムダ口をきくのはよせ! <さすらい人> まあ、待て、若いの!わしを年寄りと言うのなら、 それだけの敬意を払わなけりゃいけないぞ。 <ジークフリート> これで、うんざりするなってのか! ぼくが生まれてこのかた、 いつも行く手を遮るのは、年寄りだった。 だから、そいつをお払い箱にしてやったところだ。 あんたも、しつこくぼくの道を阻み続ける気なら、 せいぜい気をつけたほうがいいぞ・・・ (セリフに合わせた身振りで) ミーメみたいな目にあわないようにな! (さすらい人に向かって、さらに近付いて行く) あんたは、なんて格好をしてるんだ・・・? 何だよ?このでっかい帽子は? どうして、こんなに顔を覆っているんだ? <さすらい人> (相変わらず、その場から動かずに) さすらい人は、こうするものだ・・・ 向かい風の中を行く時には。 <ジークフリート> (ますます近づいて、じろじろ見つめながら) それに、帽子の下には、片目がない! きっと、前に、別の男の行く手も遮ったので、 殴られて、目ん玉が飛び出ちまったんだろう? さあ、さっさと立ち去れ。 さもないと、もう一つの目も、 失うことになってしまうぞ。 <さすらい人> せがれよ・・・自分が知らないことについては、 学ばねばならぬというものだ。 わしが失ってしまった片方の目のおかげで、 お前は、わしに残された もう一つの目を見ているのだからな。 <ジークフリート> (注意深く聞いていたが、思わず大声で笑い出す) 愉快な爺さんだ!笑わせてくれるよ! だがな、おしゃべりもこれぐらいにするんだ。 さっさと、ぼくに道を教えて、 自分の道を進んでくれ。 あんたが、ぼくの役に立つのは、道案内だけなんだから、 早く教えろ!さもなくば、体当たりしてぶっ飛ばすぞ! <さすらい人> (やさしげに) 勇気ある若者よ・・・お前がわしを誰だか知ったら、 そんな悪口は言わないだろうにな! 昔から気にかけていたお前から、 そんなに脅されては、わしは、とてもつらくなる。 わしは昔から、輝かしいお前の一族を愛していた。 激怒して、恐怖に突き落としたこともあったがな。 至高の存在であるわしが、こんなにも優しくしているのだから、 嫉妬の念をかき立てたりはしないでくれ・・・ そうなったら、わしとお前は破滅だぞ! <ジークフリート> 教えないというのか?頑固な奴だ! それならば、そこをどけ。 わかっているぞ。そこを進めば、 眠る女の人にたどりつくんだ。 あの小鳥が、そう教えてくれたんだ。 ここに来たら、逃げてしまったあの小鳥が。 (急に、辺りは、また真っ暗になる) <さすらい人> (怒りを爆発させ、命令するような姿勢で) あの小鳥は、身を守るため逃げたのだ! カラス達の主がここにいると気付いたからだ・・・。 カラス達につかまっては、大変だからな! お前だって、あの小鳥に教わった道を、 このまま進むことはできないぞ! <ジークフリート> (大いに驚き、反抗的な態度のまま、後じさりする) おいおい!ぼくを止めようというのか! あんたは誰なんだ? ぼくの行く手を邪魔しようと言うのか? <さすらい人> この岩山の主を恐れるがいい! 眠る乙女を閉じ込めたのは、 わしの力だ・・・。 あの乙女を起こして、我が物にしようという者は、 わしを永遠に無力の存在にせねばならぬ! 火の海が、あの女を包み込み、 赤い炎が、岩山を取り巻く・・・ さればこそ、あの乙女を花嫁にと望む男には、 火焔が燃えて向かってくるのだ。 (さすらい人は、槍で、岩山の頂を指し示す) あの頂きを見るがいい! 光が見えるか? あの光は、さらに明るく輝き、 炎は大きくふくらむ・・・ 焼き焦がす雲と、ゆらめく炎は、 燃えて、はじけて、こちらへ転がり落ちて来る・・・ 光の海が、お前の頭を包み込むぞ・・・ (岩山の頂からは、ゆらめく炎が反射して、次第に明るさを増してくる) 燃える炎が、すぐにも、お前を飲み込み、焼き焦がすぞ。 引き下がれ!乱暴な小わっぱめ! <ジークフリート> 引き下がるのはあんたのほうだ!大ぼら吹きめ! (前進しようとするジークフリートの前に、さすらい人が立ちはだかる) あの炎の燃える場所・・・ ブリュンヒルデのもとへと、ぼくは行くんだ! <さすらい人> 炎を恐れないと言うのか? (槍を前に差し出しながら) ならば、わしの槍で、道をふさいでやる! まだ、世界の支配権は、このわしの手中にあるのだ・・・ 今、お前が振るっている剣を、 わしは昔、この槍の柄で粉々にしたのだぞ・・・ もう一度、この永遠の槍で打ち砕いてやる! (槍を前に突き出す) <ジークフリート> (剣を抜きながら) お父さんのかたきだったか!ここで出会うとは? 仇討ちできるとは、願ってもない! さあ、槍を振るうがいい・・・ ぼくの剣で、粉々にしてやるぞ! (ジークフリートが、さすらい人の槍を一撃のもとに真っ二つにすると、そこから発した稲妻は岩山の頂きへと飛んで行く。すると、その瞬間から、岩山の頂きの弱々しい光の反射は、ますます明るさを増す炎として輝き始める。 ジークフリートの一撃は、強い雷鳴を伴っているが、その雷鳴はすぐに静まる。真っ二つになった槍の破片は、さすらい人の足下に転がっているが、さすらい人は落ち着いてそれを拾い上げる) <さすらい人> (後じさりしながら) 行け!もう、わしには、お前を止められない! (さすらい人は、突然、真っ暗闇の中に消えてしまう) <ジークフリート> 臆病者め!武器をやられたから逃げたんだな? (どんどん下のほうに垂れこめて行く火の雲が、ますます明るくなって、ジークフリートの目をとらえる) ああ!何て素敵な炎だ!素晴らしい輝きだ! 今は遮るものもなく、ぼくの行く手を照らしている。 さあ、炎を浴びに行こう! 炎の中に、花嫁を見つけに行こう・・・ ホホー!いざ行こう! かわいい仲間を、呼び寄せに行こう! (ジークフリートは、ホルンを口に当て、獣を呼び寄せる時のメロディーを吹き鳴らしながら、波打つ炎の中へ飛び込んでいく。 山頂から押し寄せていた炎は、今や舞台前方に広がっている。ジークフリートの姿はすぐに見えなくなってしまうが、彼は山頂を目指して進んでいるように思われる。 明るさが最高潮に達するところで炎は弱まりはじめ、あたかも曙光に照らし出されたような、ますます繊細な雲の輝きへと変化していく) 第3場 (ジークフリート、ブリュンヒルデ) (ますます薄くなっていく雲は、バラ色の細かい霧のヴェールへと溶けていき、千切れ千切れになってしまう。薄もやも次第に上へと消えて行き、ついには完全に消え去ると、そこには晴れ渡る青い天空だけが望まれるようになる。 その間、「ワルキューレ」第3幕と全く同じ岩山が徐々に見えるようになって来る。その縁には、曙光を反射する霧のヴェールがはりついたままになっているが、その色は、まだ下の方で燃え盛っている魔の炎をも思い起こさせる。 舞台上は「ワルキューレ」の幕切れと全く同じである。前景には、枝をこんもりと茂らせたもみの木の下で、ブリュンヒルデが、きらめく武具にびっしりと身をつつみ、兜に頭をくるまれ、大きな盾に隠されて、深い眠りについている) <ジークフリート> (外から来て、岩山の端にたどりつき、初めは上半身だけを出している。長い間、驚いて、ぐるぐる辺りを見渡している) 静かだけどさみしい所だ。この陽当たりのいい丘の上は! (すっかり登り切ると、舞台後方の斜面にある岩の上に立ちながら、いぶかしげに舞台のほうを眺める。舞台の脇にあるモミの木に目をやると、やや前進する) モミの木の陰で、何かが寝ているぞ? 馬だ!休んでぐっすりと眠っている! (ゆっくりと近寄ってくるが、やや離れた所から早くもブリュンヒルデの姿に気付き、驚いて立ち止まる。) あそこに輝いているのは何だ? 金物細工が光っているのかな? さっきの炎のせいで、まだ目が変なのかな? (さらに近くにやって来ると) きれいな武器だ!持ち上げてみようかな? (ブリュンヒルデの盾を持ち上げて、彼女の姿を見るが、ブリュンヒルデの顔は、まだほとんどが兜に覆われている) わあ!武装した男だ・・・ この姿は、ぼくを何だか嬉しい気持ちにさせるぞ! 兜なんか着けて、頭がきつくないのかな? 身につけているものを取ったら、楽になるかも・・・ (丁寧に金具をゆるめながら、眠るブリュンヒルデの頭から兜を取り外すと、そこから長い巻き髪がこぼれ落ちる。ジークフリートはびっくりする) ああ!なんて美しいんだ! (その姿にずっと見とれ続ける) ほのかに光る波打つ雲が、 晴れやかな天の海を取り巻いているみたいだ。 お日さまの笑い輝く姿が、 雲の波を貫いて、射し込んでくるようだ! (さらに深く、眠るブリュンヒルデに屈み込む) 息を吸い込むたびに、胸が上下に揺れている・・・ 胸を締め上げているこの鎧を取ってあげようかな? (とても気を遣いながら、鎧を外そうとする) さあ、剣よ、金具を切り裂け! (剣を抜くと、細心の注意を払って、鎧の両側にあるつなぎ目を断ち切り、鎧と籠手とを取り外す。 すると、女らしいたおやかな衣装に包まれたブリュンヒルデが目の前に現れるので、ジークフリートは激しく驚き、目を見張って立ち上がる) えっ?男じゃないぞ! (極度に興奮して、眠るブリュンヒルデを見つめる) 燃えるような魔力が心に火をつける。 火のような不安に、目が釘付けになる。 頭がぼおっとして目まいがする! (極度の混乱に陥って) いったい誰を呼んで、救いを求めりゃいいんだ? お母さん!お母さん!ぼくを忘れないで! (まるで気絶したようにブリュンヒルデの胸に顔をつける。長い沈黙。やがて、ジークフリートはため息をつきながら体を起こす) どうやったら、この女の人を起こして、 目を開かせることができるんだろう? ぼくに向けて目を開かせる・・・? 見つめられたら、ぼくの目はつぶれちゃわないか? それでも、やっぱりやるべきなのか? この光に耐えられるのか? ああ、もう、クラクラ・・・。フラフラでグラグラだ・・・ ぼくの周りじゅう、みんな! あこがれ焦がれて、何も感じられない・・・ 心臓がどきどきして、手がふるえる! ぼくは、こんなに臆病だったのか? これが「恐怖」というものなのか? ああ、母さん!母さん!ぼくは母さんの勇敢な息子だ! でも、あそこに寝ている女性は・・・ このぼくに「恐怖」を教えた! どうしたら、この恐怖は終わる? どうやったら勇気を取り戻せる? ぼく自身を目覚めさせるためには、 この子に目覚ましてもらわないといけないのか!? (眠るブリュンヒルデにもう一度近付いて行くと、ますます繊細な感情に捉えられ、彼女の姿に見入る。深く深く体を沈めると) 花のような口が、可愛らしく震えている。 ぴくりとかすかに動いて、この臆病なぼくを魅惑する! ああ!この息吹き・・・ 何て心地よく温かい香り! (まるで絶望したかのように) 目覚めて!目覚めて!聖らかな女性よ! (ブリュンヒルデをじっと見つめる) 聞こえていないのか。 (気持ちを抑えつつも耐えきれないような表情で、ブリュンヒルデの上に覆いかぶさりながら) それなら、ぼくは、いのちを吸い込もう。 この可愛い唇から、ぼくの中へと・・・。 そのために、ぼくが死んで消えてしまおうと! (まるで息絶えたかのように、眠るブリュンヒルデの上に体を沈めると、目を閉じたまま、その口に唇をふれる。するとブリュンヒルデはパッと目を開く。 ジークフリートはあわてて立ち上がり、その前に立ちすくむ。 ブリュンヒルデは、ゆっくりと上半身をもたげて座る。空と大地を目にすると、手を高く上げる荘厳な身振りを、この世界に戻ってきたことへの挨拶代わりとする) <ブリュンヒルデ> お日さま・・・ありがとう! 光よ・・・ありがとう! ありがとう・・・輝きの昼! 長い眠りだったけど・・・ いま目覚めたわ。 私を眠りから覚ました勇者はだれ? <ジークフリート> (ブリュンヒルデの眼差しと声に厳かなものを感じ、心を打たれて、金縛りにあったように立ちすくむ) 岩山を取り巻く 炎を越えて来たんだ・・・ 固い兜を剥ぎ取ったんだ・・・ あなたを眠りから覚ましたぼくはジークフリート。 <ブリュンヒルデ> (背筋を伸ばして座りながら) 神々よ・・・ありがとう! 世界よ・・・ありがとう! ありがとう・・・輝かしき大地! 私の眠りは、終わったわ。 目覚めた私の目の前にいる・・・ 私を眠りから覚ました人はジークフリート! <ジークフリート> (感極まってすっかり我を忘れたかのように) ああ、お母さん、ありがとう。ぼくを産んでくれて・・・ 大地よ、ありがとう。ぼくを育ててくれて! ぼくが見つめるこの瞳は、 今この幸せなぼくに微笑んでいる! <ブリュンヒルデ> (この上なく心を打たれて) ああ、あなたを産んだお母さん、ありがとう。 大地よ、ありがとう。あなたを育てた大地! あなたの瞳だけが私を見つめていいのよ。 私、あなたのためだけに目覚める定めだったの! (二人は、輝きわたる恍惚感に満たされ、互いに我を忘れて見つめ合ったままでいる) ああ、ジークフリート!幸せな勇者! 命を目覚めさせる勝利の光! ねえ、知ってるかしら?世に歓びをもたらす人! どんなに、あたしがあなたを愛していたか! あなたこそ、あたしが心から想った人、 そして心から悩んだ人なの! かわいいあなたのお世話をしたのよ。 それは、あなたが生まれる前・・・ あなたが命を得る前に、 あなたを守ったのは、このあたしの盾・・・ その頃からずっと、ジークフリートを愛していたのよ! <ジークフリート> (小声で、おずおずと) それなら、お母さんは死んでなかったのかい? ただ眠っているだけだったのかい? <ブリュンヒルデ> (微笑みながら、親しみを込めて、ジークフリートに手を伸ばす)かわいい子ね! お母さんはもう戻って来ないわ。 でも、幸せな私を愛してくれれば、 私は、あなた自身になるのよ。 あなたが知らないことを、 私は、あなたの代わりに知っている。 でも、私が「悟った」理由は、ただ一つ・・・ あなたを愛しているからよ! ああ、ジークフリート!勝利の光! ずっと愛していたの・・・ 私だけが、ヴォータンの「想い」を悟ったからよ。 あの日、私は、その「想い」を言い表せなかった。 そう・・・「考えた」のではない。ただ「感じた」だけだったから・・・ でも、そのために、もがき、戦い、争い、 それを考えた人にさえ逆らったのよ。 それゆえに、私は罪を償い、罰せられる身となった。 「考えた」のではなく、ただ「感じた」がゆえに! その「想い」とは・・・わかるでしょ!・・・ ただ、あなたへの愛だったのよ! <ジークフリート> まるで奇蹟のように楽しげな歌を歌うけれど、 その意味は、ぼんやりとしている。 あなたのきらめく瞳を目にし、 あたたかい吐息を感じ、 甘い歌声を耳にしているというのに、 それに乗せて語られる言葉は、 ぼくには理解できず、途方に暮れる。 そんな縁遠い話なんか分かるはずがない! 今、ぼくの五感のすべては、あなたを感じ、見ているんだ! あなたは、ぼくを「恐怖」でとらえた。 あなただけが、恐怖の不安を教えてくれた。 もうこのまま、ぼくの気持ちを、固い縄に 結えつけたまま、閉じ込めておかないで! (きわめて興奮して、憧れのこもった眼差しを彼女に向ける) <ブリュンヒルデ> (穏やかに顔を脇にそらし、モミの木の森に眼差しを向ける) あら?グラーネがいたわ。 かわいい、あたしの馬・・・ 元気に草を食んでいる・・・ 私と一緒に眠っていたのに! ジークフリートが一緒に起こしてしまったのね。 <ジークフリート> (これまでと同じようにブリュンヒルデを見つめながら) ぼくの目は、あの歓びの口に癒されている・・・ でも、ぼくの唇は火照るような渇きに燃えている。 ああ、目を癒すあの口が、ぼくの唇をも鎮めてくれれば! <ブリュンヒルデ> (目に入った武具をジークフリートに指差して) あそこに・・・私が勇者たちを守った 盾があったわ・・・ 私の頭を覆っていた 兜もある・・・ でも、もう盾も兜もあたしを守ってくれない! <ジークフリート> 可愛らしい少女が、ぼくの心を傷つけた。 そのひとは、ぼくの頭に死の傷を負わせた・・・ だって、兜も盾も持たずに、ぼくは来たんだよ! <ブリュンヒルデ> (憂いを募らせながら) あそこに、きらきら光る鉄の鎧が転がっている・・・ 鋭い剣で真っ二つにされちゃったのね・・・ 乙女が体にまとっていた武装は剥がされてしまった。 盾となるものは何も無い・・・。 身を防ぐこともできない、ただの哀れな女だわ! <ジークフリート> 燃え盛る炎を越えて、ぼくはあなたに会いに来た! ぼくは鎧も兜も着けていなかった・・・ そして、その炎は、この胸にじかに燃え移ってきた。 燃え盛る火焔に血が沸き立ち、 焼き尽くす炎が燃え上がる・・・ ブリュンヒルデの岩山を取り囲んでいた炎が、 いまこの胸に燃えているんだ! ああ、どうか、この業火を鎮めて下さい! この赤く燃える灼熱を! (ジークフリートが強くブリュンヒルデを抱きしめると、彼女は飛びのき、不安に駆られて全力で身を守り、舞台の反対側に逃げていく) <ブリュンヒルデ> 神ですら、私に近寄らせはしなかった! 勇者も目を合わせるのを躊躇するほどの乙女だったのに・・・ きよらかなまま、ヴァルハラを離れた乙女だというのに! 何てこと!何てことなの! こんな恥辱!こんな恥ずべき苦しみ! 私を目覚めさせる男が、私を傷つけたなんて! 鎧も兜もみな剥がされて・・・。そんな私は、 もう「鎧をまとう女戦士(ブリュンヒルデ)」ではない! <ジークフリート> あなたはまだ夢見る少女のままなのですか? ブリュンヒルデの眠りを、ぼくは破れなかったのでしょうか? さあ、目を覚まして!ぼくの妻になって下さい! <ブリュンヒルデ> (気を失いそうになりながら) 想いが千々に砕けゆくのに、 知識は何も教えてくれない・・・ 私は知恵すらも失くす定めだったの? <ジークフリート> さっき歌いませんでしたか? あなたの持っている知識とは、 輝くばかりに、ぼくを愛することだと。 <ブリュンヒルデ> (一点を凝視しながら) 眼差しを曇らせる悲しい闇・・・ 目はぼやけ、光は消える・・・ 辺りをすっかり夜が包む。 霧と薄暗がりの中から、 狂ったように不安がのたくり始める・・・ 恐怖がひたひたと、私に襲いかかろうとする! (両手で激しく目を覆う) <ジークフリート> (彼女の両手を目の前から取り払いながら) 目隠しされた目には、夜しか見えない。 目隠しを取れば、暗いおののきは消えるはずです。 暗闇から目を上げて、見て下さい・・・ この燦々(さんさん)と輝く昼の光を! <ブリュンヒルデ> (激しく心を傷つけたように) 光り輝く?昼の光は私を辱めるだけだわ! ああ、ジークフリート!ジークフリート! この不安な気持ちをわかって! (心に快いイメージが浮かんだことが、ブリュンヒルデの表情から読み取られる。彼女は、再び優しい眼差しをジークフリートに向ける。) 永劫の昔から、ずっと何時(いつ)も、 甘い憧れの歓びを永久(とわ)に感じながら、 永遠(とわ)にあなたの幸せを願って来たのよ。 ジークフリート!すてきな人!この世の宝! 大地のいのち!笑顔の勇者! 放して。かまわないで。あたしをほっといて! 熱くなって近づいてこないで! 強い力で むりやり強制なんかして、 友だちの心をメチャクチャにしないで! ねえ、澄み切った小川に顔を映したことがある? 陽気なあなただもの、きっとうれしかったでしょ? でもその水を波立てて、 澄んだ水面(みなも)をかき回してしまうと 顔は見えなくなってしまって、 残るのは、ゆらゆら揺れる波紋だけよ! だから、触れたりしないで! 濁したりしないで! 永久(とわ)に明るく、優しく 笑いかけてくれれば、あなたは ずっと元気で陽気な勇者でいられるわ! ねえ、ジークフリート!かがやく若い芽! 自分を大事にして、私のことはほっといて・・・ あなたのものである私を台無しにしないで! <ジークフリート> 愛しているんだ・・・だから、あなたのほうも! もう、気持ちをおさえられない・・・ ああ、あなたがほしい! ものすごい洪水が押し寄せて来るんだ・・・ だから全身全霊で、その逆巻く波を 見つめるしかない。 水面(みなも)のぼくの姿は、もう乱されたんだから、 燃え上がる炎は、この波で冷やすしかないんだ。 だからぼくは、このまま 小川に身を投げるよ。 ああ、そうすれば、ぼくを飲み込む波が、 あこがれを静めてくれるはずさ! 目覚めてください、ブリュンヒルデ! 乙女よ、起きて下さい! 笑って生きるのです、歓びの女性(ひと)! ぼくのものになって!ぼくのものに! <ブリュンヒルデ> (まごころを込めて) ねえ、ジークフリート!ずっと前からあなたのものよ! <ジークフリート> (火のように激しく) ずっと前から?「いま」そうなって下さい! <ブリュンヒルデ> これから永久にあなたのものよ! SIEGFRIED これから?「今日」そうなって下さい! ぼくの腕があなたをとらえて、 ひっしと抱きしめるとき、 ぼくの胸は、熱烈に あなたの胸を打つよ・・・ まなざしは燃え上がり、 呼吸は途絶えそう。 目と目、口と口・・・ そしたら、あなたは、ぼくにとって 過去も未来もそうだった存在になるはず! でも、一つだけ、焼け焦げるほど不安なんだ・・・ 「いま」ブリュンヒルデは、ぼくのものなのかい? (そう言いながら抱きしめている) <ブリュンヒルデ> 今、あなたのものかですって? 神々しい安らぎは、逆巻く波濤になったわ。 清らかな光は、炎になったわ。 天上の知恵など、どっかに行ってしまった。 愛の歓喜に追い払われてしまったの! 今、あなたのものかですって? ジークフリート!ジークフリート! わからないの? あたしのこの目でじっと見つめたら、 あなた失明しちゃわない? あたしの腕をぎゅっと押しつけたら、 あなた燃え出してしまわない? あたしの血潮が滝のように、あなたに向かって流れ込む・・・ この荒々しい炎を感じないの? こわくないの?ジークフリート、 こわくないの?この荒れ狂う女が? (ジークフリートを激しく抱きしめる) <ジークフリート> (喜びながらも驚いて) わあ!血潮がどっと燃え立つぞ! 瞳が見つめ合って火花を上げるぞ! 腕どうしがぎゅっと絡み合うぞ・・・! やっと勇気が戻って来たぞ。 でも、あれっ?「恐怖」はどこに行った? つまり、ぼくは何にも分からずじまいか? ついさっき、教えてくれたばかりだのに・・・ どうも・・・「恐怖」とやらを・・・ バカなぼくは、もうすっかり忘れちゃったみたい! (最後のセリフを言いながら、思わずブリュンヒルデを離してしまう) <ブリュンヒルデ> (愛の歓びがきわまって、荒々しく笑い出す) なんて子供っぽい勇者さん! なんて素晴らしい男の子! 何も知らずに神聖な行為を成し遂げる人! あたし、笑いながら愛するわ、 笑いながら、失明するわ、 ともに笑いながら、滅びましょう、 ともに笑いながら、没落しましょう! 消え去れ!輝くヴァルハラの世界など! 壮麗な城よ!崩れ落ちて塵になれ! 神々の栄華よ、さようなら! 歓喜のうちに滅びよ!不死の一族! さあ、ノルンたち!運命の綱を引きちぎれ! 神々の黄昏よ、たそがれ始めて! 滅亡の夜よ、立ちこめて! いま私を照らすのは、ジークフリートの星座だけ! 永遠の男性(ひと)、ずっと一緒よ! あたしのたった一つの宝物・・・ 輝きながら愛し、笑いながら死のう! <ジークフリート> 笑いながら目覚める歓びの女性(ひと)・・・ ブリュンヒルデがここにいて、微笑んでいる! 称えあれ!ぼくたちをつつむ昼の輝き! 称えあれ!ぼくたちを照らす太陽! 称えあれ!夜から浮かび上がる光! 称えあれ!ブリュンヒルデのいる世界! あのひとが起き、生きている。 ぼくに微笑みかけている。 きらきら光れ!ブリュンヒルデの星座よ! 永遠の女性(ひと)、ずっと一緒だ! ぼくのたった一つの宝物・・・ 輝きながら愛し、笑いながら死のう! (ブリュンヒルデはジークフリートの腕の中に飛び込む。幕が下りる) DRITTER AUFZUG Wilde Gegend, am Fusse eines Felsenberges, welcher links nach hinten steil aufsteigt. Nacht, Sturm und Wetter, Blitz und heftiger Donner, welch letzterer dann schweigt, während Blitze noch längere Zeit die Wolken durchkreuzen VORSPIEL UND ERSTE SZENE Wanderer, Erda WANDERER schreitet entschlossen auf ein gruftähnliches Höhlentor in einem Felsen des Vordergrundes zu und nimmt dort, auf seinen Speer gestützt, eine Stellung ein, während er das Folgende dem Eingange der Höhle zu ruft Wache, Wala! Wala! Erwach ! Aus langem Schlaf weck ich dich Schlummernde wach. Ich rufe dich auf Herauf! Herauf! Aus nebliger Gruft, aus nächtigem Grunde herauf! Erda! Erda! Ewiges Weib! Aus heimischer Tiefe tauche zur Höh! Dein Wecklied sing ich, dass du erwachest; aus sinnendem Schlafe weck ich dich auf. Allwissende! Urweltweise! Erda! Erda! Ewiges Weib! Wache, erwache, du Wala! Erwache! Die Höhlengruft erdämmert. Bläulicher Lichtschein von ihm beleuchtet steigt mit dem Folgenden Erda sehr allmählich aus der Tiefe auf. Sie erscheint wie von Reif bedeckt Haar und Gewand werfen einen glitzernden Schimmer von sich ERDA Stark ruft das Lied; kräftig reizt der Zauber. Ich bin erwacht aus wissendem Schlaf wer scheucht den Schlummer mir? WANDERER Der Weckrufer bin ich, und Weisen üb ich, dass weithin wache, was fester Schlaf verschliesst. Die Welt durchzog ich, wanderte viel, Kunde zu werben, urweisen Rat zu gewinnen. Kundiger gibt es keine als dich; bekannt ist dir, was die Tiefe birgt, was Berg und Tal, Luft und Wasser durchwebt. Wo Wesen sind, wehet dein Atem; wo Hirne sinnen, haftet dein Sinn alles, sagt man, sei dir bekannt. Dass ich nun Kunde gewänne, weck ich dich aus dem Schlaf! ERDA Mein Schlaf ist Träumen, mein Träumen Sinnen, mein Sinnen Walten des Wissens. Doch wenn ich schlafe, wachen Nornen sie weben das Seil und spinnen fromm, was ich weiss. Was frägst du nicht die Nornen? WANDERER Im Zwange der Welt weben die Nornen sie können nichts wenden noch wandeln. Doch deiner Weisheit dankt ich den Rat wohl, wie zu hemmen ein rollendes Rad? ERDA Männertaten umdämmern mir den Mut mich Wissende selbst bezwang ein Waltender einst. Ein Wunschmädchen gebar ich Wotan der Helden Wal hiess für sich er sie küren. Kühn ist sie und weise auch was weckst du mich und frägst um Kunde nicht Erdas und Wotans Kind? WANDERER Die Walküre meinst du, Brünnhild , die Maid? Sie trotzte dem Stürmebezwinger, wo er am stärksten selbst sich bezwang was den Lenker der Schlacht zu tun verlangte, doch dem er wehrte - zuwider sich selbst -, allzu vertraut wagte die Trotzige, das für sich zu vollbringen, Brünnhild in brennender Schlacht. Streitvater strafte die Maid in ihr Auge drückte er Schlaf; auf dem Felsen schläft sie fest erwachen wird die Weihliche nur, um einen Mann zu minnen als Weib. Frommten mir Fragen an sie? ERDA ist in Sinnen versunken und beginnt erst nach längerem Schweigen Wirr wird mir, seit ich erwacht wild und kraus kreist die Welt! Die Walküre, der Wala Kind, büsst in Banden des Schlafs, als die wissende Mutter schlief? Der den Trotz lehrte, straft den Trotz? Der die Tat entzündet, zürnt um die Tat? Der die Rechte wahrt, der die Eide hütet, wehret dem Recht, herrscht durch Meineid? - Lass mich wieder hinab! Schlaf verschliesse mein Wissen! WANDERER Dich, Mutter, lass ich nicht ziehn, da des Zaubers mächtig ich bin. Urwissend stachest du einst der Sorge Stachel in Wotans wagendes Herz mit Furcht vor schmachvoll feindlichem Ende füllt ihn dein Wissen, dass Bangen band seinen Mut. Bist du der Welt weisestes Weib, sage mir nun wie besiegt die Sorge der Gott? ERDA Du bist - nicht was du dich nennst! Was kamst du, störrischer Wilder, zu stören der Wala Schlaf? WANDERER Du bist - nicht, was du dich wähnst! Urmütter-Weisheit geht zu Ende dein Wissen verweht vor meinem Willen. Weisst du, was Wotan will? Langes Schweigen Dir Unweisen ruf ich ins Ohr, dass sorglos ewig du nun schläfst! Um der Götter Ende grämt mich die Angst nicht, seit mein Wunsch es will! Was in des Zwiespalts wildem Schmerze verzweifelnd einst ich beschloss, froh und freudig führe frei ich nun aus. Weiht ich in wütendem Ekel des Niblungen Neid schon die Welt, dem herrlichsten Wälsung weis ich mein Erbe nun an. Der von mir erkoren, doch nie mich gekannt, ein kühnester Knabe, bar meines Rates, errang des Niblungen Ring. Liebesfroh, ledig des Neides, erlahmt an dem Edlen Alberichs Fluch; denn fremd bleibt ihm die Furcht. Die du mir gebarst, Brünnhild , weckt sich hold der Held wachend wirkt dein wissendes Kind erlösende Weltentat. - Drum schlafe nun du, schliesse dein Auge; träumend erschau mein Ende! Was jene auch wirken, dem ewig Jungen weicht in Wonne der Gott. Hinab denn, Erda! Urmütterfurcht! Ursorge! Hinab! Hinab, zu ewigem Schlaf! Nachdem Erda bereits die Augen geschlossen hat und allmählich tiefer versunken ist, verschwindet sie jetzt gänzlich; auch die Höhle ist jetzt wiederum durchaus verfinstert. Monddämmerung erhellt die Bühne, der Sturm hat aufgehört ZWEITE SZENE Wanderer, Siegfried Der Wanderer ist dicht an die Höhle getreten und lehnt sich dann mit dem Rücken an das Gestein derselben, das Gesicht der Szene zugewandt WANDERER Dort seh ich Siegfried nahn. Er verbleibt in seiner Stellung an der Höhle. Siegfrieds Waldvogel flattert dem Vordergrunde zu. Plötzlich hält der Vogel in seiner Richtung ein, flattert ängstlich hin und her und verschwindet hastig dem Hintergrunde zu SIEGFRIED tritt rechts im Vordergrunde auf und hält an Mein Vöglein schwebte mir fort! Mit flatterndem Flug und süssem Sang wies es mich wonnig des Wegs nun schwand es fern mir davon! Am besten find ich mir selbst nun den Berg wohin mein Führer mich wies, dahin wandr ich jetzt fort. Er schreitet weiter nach hinten WANDERER in seiner Stellung an der Höhle verbleibend Wohin, Knabe, heisst dich dein Weg? SIEGFRIED hält an und wendet sich um Da redet s ja wohl rät das mir den Weg. Er tritt dem Wanderer näher Einen Felsen such ich, von Feuer ist der umwabert dort schläft ein Weib, das ich wecken will. WANDERER Wer sagt es dir, den Fels zu suchen? Wer, nach der Frau dich zu sehnen? SIEGFRIED Mich wies ein singend Waldvöglein das gab mir gute Kunde. WANDERER Ein Vöglein schwatzt wohl manches; kein Mensch doch kann s verstehn. Wie mochtest du Sinn dem Sang entnehmen? SIEGFRIED Das wirkte das Blut eines wilden Wurms, der mir vor Neidhöhl erblasste kaum netzt es zündend die Zunge mir, da verstand ich der Vöglein Gestimm . WANDERER Erschlugst den Riesen du, wer reizte dich, den starken Wurm zu bestehn? SIEGFRIED Mich führte Mime, ein falscher Zwerg; das Fürchten wollt er mich lehren zum Schwertstreich aber, der ihn erschlug, reizte der Wurm mich selbst; seinen Rachen riss er mir auf. WANDERER Wer schuf das Schwert so scharf und hart, dass der stärkste Feind ihm fiel? SIEGFRIED Das schweisst ich mir selbst, da s der Schmied nicht konnte schwertlos noch wär ich wohl sonst. WANDERER Doch, wer schuf die starken Stücken, daraus das Schwert du dir geschweisst? SIEGFRIED Was weiss ich davon? Ich weiss allein, dass die Stücke mir nichts nützten, schuf ich das Schwert mir nicht neu. WANDERER bricht in ein freudig gemütliches Lachen aus Das mein ich wohl auch! Er betrachtet Siegfried wohlgefällig SIEGFRIED verwundert Was lachst du mich aus? Alter Frager! Hör einmal auf; lass mich nicht länger hier schwatzen! Kannst du den Weg mir weisen, so rede vermagst du s nicht, so halte dein Maul! WANDERER Geduld, du Knabe! Dünk ich dich alt, so sollst du Achtung mir bieten. SIEGFRIED Das wär nicht übel! Solang ich lebe, stand mir ein Alter stets im Wege; den hab ich nun fortgefegt. Stemmst du dort länger steif dich mir entgegen, sieh dich vor, sag ich, mit entsprechender Gebärde dass du wie Mime nicht fährst! Er tritt noch näher an den Wanderer heran Wie siehst du denn aus? Was hast du gar für nen grossen Hut? Warum hängt er dir so ins Gesicht? WANDERER immer ohne seine Stellung zu verlassen Das ist so Wand rers Weise, wenn dem Wind entgegen er geht. SIEGFRIED immer näher ihn betrachtend Doch darunter fehlt dir ein Auge! Das schlug dir einer gewiss schon aus, dem du zu trotzig den Weg vertratst? Mach dich jetzt fort, sonst könntest du leicht das andere auch noch verlieren. WANDERER Ich seh , mein Sohn, wo du nichts weisst, da weisst du dir leicht zu helfen. Mit dem Auge, das als andres mir fehlt, erblickst du selber das eine, das mir zum Sehen verblieb. SIEGFRIED der sinnend zugehört hat, bricht jetzt unwillkürlich in helles Lachen aus Zum Lachen bist du mir lustig! Doch hör , nun schwatz ich nicht länger geschwind, zeig mir den Weg, deines Weges ziehe dann du; zu nichts andrem acht ich dich nütz drum sprich, sonst spreng ich dich fort! WANDERER weich Kenntest du mich, kühner Spross, den Schimpf spartest du mir! Dir so vertraut, trifft mich schmerzlich dein Dräuen. Liebt ich von je deine lichte Art, Grauen auch zeugt ihr mein zürnender Grimm. Dem ich so hold bin, Allzuhehrer, heut nicht wecke mir Neid er vernichtete dich und mich! SIEGFRIED Bleibst du mir stumm, störrischer Wicht? Weich von der Stelle, denn dorthin, ich weiss, führt es zur schlafenden Frau. So wies es mein Vöglein, das hier erst flüchtig entfloh. Es wird schnell wieder ganz finster WANDERER in Zorn ausbrechend und in gebieterischer Stellung Es floh dir zu seinem Heil! Den Herrn der Raben erriet es hier weh ihm, holen sie s ein! Den Weg, den es zeigte, sollst du nicht ziehn! SIEGFRIED tritt mit Verwunderung in trotziger Stellung zurück Hoho! Du Verbieter! Wer bist du denn, dass du mir wehren willst? WANDERER Fürchte des Felsens Hüter! Verschlossen hält meine Macht die schlafende Maid wer sie erweckte, wer sie gewänne, machtlos macht er mich ewig! Ein Feuermeer umflutet die Frau, glühende Lohe umleckt den Fels wer die Braut begehrt, dem brennt entgegen die Brunst. Er winkt mit dem Speere nach der Felsenhöhe Blick nach der Höh ! Erlugst du das Licht? Es wächst der Schein, es schwillt die Glut; sengende Wolken, wabernde Lohe wälzen sich brennend und prasselnd herab ein Lichtmeer umleuchtet dein Haupt Mit wachsender Helle zeigt sich von der Höhe des Felsens her ein wabernder Feuerschein bald frisst und zehrt dich zündendes Feuer. Zurück denn, rasendes Kind! SIEGFRIED Zurück, du Prahler, mit dir! Er schreitet weiter, der Wanderer stellt sich ihm entgegen Dort, wo die Brünste brennen, zu Brünnhilde muss ich dahin! WANDERER Fürchtest das Feuer du nicht, den Speer vorhaltend so sperre mein Speer dir den Weg! Noch hält meine Hand der Herrschaft Haft das Schwert, das du schwingst, zerschlug einst dieser Schaft noch einmal denn zerspring es am ew gen Speer! Er streckt den Speer vor SIEGFRIED das Schwert ziehend Meines Vaters Feind! Find ich dich hier? Herrlich zur Rache geriet mir das! Schwing deinen Speer in Stücken spalt ihn mein Schwert! Er haut dem Wanderer mit einem Schlage den Speer in zwei Stücken; ein Blitzstrahl fährt daraus nach der Felsenhöhe zu, wo von nun an der bisher mattere Schein in immer helleren Feuerflammen zu lodern beginnt. Starker Donner, der schnell sich abschwächt, begleitet den Schlag. Die Speerstücken rollen zu des Wanderers Füssen. Er rafft sie ruhig auf WANDERER zurückweichend Zieh hin! Ich kann dich nicht halten! Er verschwindet plötzlich in völliger Finsternis SIEGFRIED Mit zerfocht ner Waffe wich mir der Feige? Die wachsende Helle der immer tiefer sich senkenden Feuerwolken trifft Siegfrieds Blick Ha! Wonnige Glut! Leuchtender Glanz! Strahlend nun offen steht mir die Strasse. Im Feuer mich baden! Im Feuer zu finden die Braut - Hoho! Hahei! Jetzt lock ich ein liebes Gesell! Siegfried setzt sein Horn an und stürzt, seine Lockweise blasend, sich in das wogende Feuer, welches sich, von der Höhe herabdringend, nun auch über den Vordergrund ausbreitet. Siegfried, den man bald nicht mehr erblickt, scheint sich nach der Höhe zu entfernen. Hellstes Leuchten der Flammen. Danach beginnt die Glut zu erbleichen und löst sich allmählich in ein immer feineres, wie durch die Morgenröte beleuchtetes Gewölk auf DRITTE SZENE Siegfried, Brünnhilde Das immer zarter gewordene Gewölk hat sich in einen feinen Nebelschleier von rosiger Färbung aufgelöst und zerteilt sich nun in der Weise, dass der Duft sich gänzlich nach oben verzieht und endlich nur noch den heiteren, blauen Tageshimmel erblicken lässt, während am Saume der nun sichtbar werdenden Felsenhöhe - ganz die gleiche Szene wie im dritten Aufzug der "Walküre" - ein morgenrötlicher Nebelschleier haften bleibt, welcher zugleich an die in der Tiefe noch lodernde Zauberlohe erinnert. Die Anordnung der Szene ist durchaus dieselbe wie am Schlusse der "Walküre" im Vordergrunde, unter der breitästigen Tanne, liegt Brünnhilde in vollständiger, glänzender Panzerrüstung, mit dem Helm auf dem Haupte, den langen Schild über sich gedeckt, in tiefem Schlafe SIEGFRIED gelangt von aussen her auf den felsigen Saum der Höhe und zeigt sich dort zuerst nur mit dem Oberleibe so blickt er lange staunend um sich Selige Öde auf sonniger Höh ! Er steigt vollends herauf und betrachtet, auf einem Felsensteine des hinteren Abhanges stehend, mit Verwunderung die Szene. Er blickt zur Seite in den Tann und schreitet etwas vor Was ruht dort schlummernd im schattigen Tann? Ein Ross ist s, rastend in tiefem Schlaf! Langsam näher kommend, hält er verwundert an, als er noch aus einiger Entfernung Brünnhildes Gestalt wahrnimmt Was strahlt mir dort entgegen? Welch glänzendes Stahlgeschmeid? Blendet mir noch die Lohe den Blick? Er tritt näher hinzu Helle Waffen! Heb ich sie auf? Er hebt den Schild ab und erblickt Brünnhildes Gestalt, während ihr Gesicht jedoch noch zum grossen Teil vom Helm verdeckt ist Ha! In Waffen ein Mann wie mahnt mich wonnig sein Bild! Das hehre Haupt drückt wohl der Helm? Leichter würd ihm, löst ich den Schmuck. Vorsichtig löst er den Helm und hebt ihn der Schlafenden vom Haupte ab langes lockiges Haar bricht hervor. Siegfried erschrickt Ach! Wie schön! Er bleibt in den Anblick versunken Schimmernde Wolken säumen in Wellen den hellen Himmelssee; leuchtender Sonne lachendes Bild strahlt durch das Wogengewölk! Er neigt sich tiefer zu der Schlafenden hinab Von schwellendem Atem schwingt sich die Brust brech ich die engende Brünne? Er versucht mit grosser Behutsamkeit, die Brünne zu lösen Komm, mein Schwert, schneide das Eisen! Er zieht sein Schwert, durchschneidet mit zarter Vorsicht die Panzerringe zu beiden Seiten der ganzen Rüstung und hebt dann die Brünne und die Schienen ab, so dass nun Brünnhilde in einem weichen weiblichen Gewande vor ihm liegt. Er fährt erschreckt und staunend auf Das ist kein Mann! Er starrt mit höchster Aufgeregtheit auf die Schlafende hin Brennender Zauber zückt mir ins Herz; feurige Angst fasst meine Augen mir schwankt und schwindelt der Sinn! Er gerät in höchste Beklemmung Wen ruf ich zum Heil, dass er mir helfe? Mutter! Mutter! Gedenke mein! Er sinkt, wie ohnmächtig, an Brünnhildes Busen. Langes Schweigen. Dann fährt er seufzend auf Wie weck ich die Maid, dass sie ihr Auge mir öffne? Das Auge mir öffne? Blende mich auch noch der Blick? Wagt es mein Trotz? Ertrüg ich das Licht? Mir schwebt und schwankt und schwirrt es umher! Sehrendes Sehnen zehrt meine Sinne; am zagenden Herzen zittert die Hand! Wie ist mir Feigem? Ist dies das Fürchten? O Mutter! Mutter! Dein mutiges Kind! Im Schlafe liegt eine Frau die hat ihn das Fürchten gelehrt! Wie end ich die Furcht? Wie fass ich Mut? Dass ich selbst erwache, muss die Maid mich erwecken! Indem er sich der Schlafenden von neuem nähert, wird er wieder von zarteren Empfindungen an ihren Anblick gefesselt. Er neigt sich tiefer hinab Süss erbebt mir ihr blühender Mund. Wie mild erzitternd mich Zagen er reizt! Ach! Dieses Atems wonnig warmes Gedüft! wie in Verzweiflung Erwache! Erwache! Heiliges Weib! Er starrt auf sie hin Sie hört mich nicht. gedehnt mit gepresstem, drängendem Ausdruck So saug ich mir Leben aus süssesten Lippen, sollt ich auch sterbend vergehn! Er sinkt, wie ersterbend, auf die Schlafende und heftet mit geschlossenen Augen seine Lippen auf ihren Mund. Brünnhilde schlägt die Augen auf. Siegfried fährt auf und bleibt vor ihr stehen. Brünnhilde richtet sich langsam zum Sitze auf. Sie begrüsst mit feierlichen Gebärden der erhobenen Arme ihre Rückkehr zur Wahrnehmung der Erde und des Himmels BRÜNNHILDE Heil dir, Sonne! Heil dir, Licht! Heil dir, leuchtender Tag! Lang war mein Schlaf; ich bin erwacht. Wer ist der Held, der mich erweckt ? SIEGFRIED von ihrem Blicke und ihrer Stimme feierlich ergriffen, steht wie festgebannt Durch das Feuer drang ich, das den Fels umbrann; ich erbrach dir den festen Helm Siegfried bin ich, der dich erweckt . BRÜNNHILDE hoch aufgerichtet sitzend Heil euch, Götter! Heil dir, Welt! Heil dir, prangende Erde! Zu End ist nun mein Schlaf; erwacht, seh ich Siegfried ist es, der mich erweckt! SIEGFRIED in erhabenste Verzückung ausbrechend O Heil der Mutter, die mich gebar; Heil der Erde, die mich genährt! Dass ich das Aug erschaut, das jetzt mir Seligem lacht! BRÜNNHILDE mit grösster Bewegtheit O Heil der Mutter, die dich gebar! Heil der Erde, die dich genährt! Nur dein Blick durfte mich schau n, erwachen durft ich nur dir! Beide bleiben voll strahlenden Entzückens in ihren gegenseitigen Anblick verloren O Siegfried! Siegfried! Seliger Held! Du Wecker des Lebens, siegendes Licht! O wüsstest du, Lust der Welt, wie ich dich je geliebt! Du warst mein Sinnen, mein Sorgen du! Dich Zarten nährt ich, noch eh du gezeugt; noch eh du geboren, barg dich mein Schild so lang lieb ich dich, Siegfried! SIEGFRIED leise und schüchtern So starb nicht meine Mutter? Schlief die minnige nur? BRÜNNHILDE lächelnd, freundlich die Hand nach ihm ausstreckend Du wonniges Kind! Deine Mutter kehrt dir nicht wieder. Du selbst bin ich, wenn du mich Selige liebst. Was du nicht weisst, weiss ich für dich; doch wissend bin ich nur - weil ich dich liebe! O Siegfried! Siegfried! Siegendes Licht! Dich liebt ich immer; denn mir allein erdünkte Wotans Gedanke. Der Gedanke, den ich nie nennen durfte; den ich nicht dachte, sondern nur fühlte; für den ich focht, kämpfte und stritt; für den ich trotzte dem, der ihn dachte; für den ich büsste, Strafe mich band, weil ich nicht ihn dachte und nur empfand! Denn der Gedanke - dürftest du s lösen! - mir war er nur Liebe zu dir! SIEGFRIED Wie Wunder tönt, was wonnig du singst; doch dunkel dünkt mich der Sinn. Deines Auges Leuchten seh ich licht; deines Atems Wehen fühl ich warm; deiner Stimme Singen hör ich süss doch was du singend mir sagst, staunend versteh ich s nicht. Nicht kann ich das Ferne sinnig erfassen, wenn alle Sinne dich nur sehen und fühlen! Mit banger Furcht fesselst du mich du Einz ge hast ihre Angst mich gelehrt. Den du gebunden in mächtigen Banden, birg meinen Mut mir nicht mehr! Er verweilt in grosser Aufregung, sehnsuchtsvollen Blick auf sie heftend BRÜNNHILDE wendet sanft das Haupt zur Seite und richtet ihren Blick nach dem Tann Dort seh ich Grane, mein selig Ross wie weidet er munter, der mit mir schlief! Mit mir hat ihn Siegfried erweckt. SIEGFRIED in der vorigen Stellung verbleibend Auf wonnigem Munde weidet mein Auge in brünstigem Durst doch brennen die Lippen, dass der Augen Weide sie labe! BRÜNNHILDE deutet ihm mit der Hand nach ihren Waffen, die sie gewahrt Dort seh ich den Schild, der Helden schirmte; dort seh ich den Helm, der das Haupt mir barg er schirmt, er birgt mich nicht mehr! SIEGFRIED Eine selige Maid versehrte mein Herz; Wunden dem Haupte schlug mir ein Weib ich kam ohne Schild und Helm! BRÜNNHILDE mit gesteigertem Wehmut Ich sehe der Brünne prangenden Stahl ein scharfes Schwert schnitt sie entzwei; von dem maidlichen Leibe löst es die Wehr ich bin ohne Schutz und Schirm, ohne Trutz ein trauriges Weib! SIEGFRIED Durch brennendes Feuer fuhr ich zu dir! Nicht Brünne noch Panzer barg meinen Leib nun brach die Lohe mir in die Brust. Es braust mein Blut in blühender Brunst; ein zehrendes Feuer ist mir entzündet die Glut, die Brünnhilds Felsen umbrann, die brennt mir nun in der Brust! O Weib, jetzt lösche den Brand! Schweige die schäumende Glut! Er hat sie heftig umfasst sie springt auf, wehrt ihm mit der höchsten Kraft der Angst, und entflieht nach der anderen Seite BRÜNNHILDE Kein Gott nahte mir je! Der Jungfrau neigten scheu sich die Helden heilig schied sie aus Walhall! Wehe! Wehe! Wehe der Schmach, der schmählichen Not! Verwundet hat mich, der mich erweckt! Er erbrach mir Brünne und Helm Brünnhilde bin ich nicht mehr! SIEGFRIED Noch bist du mir die träumende Maid Brünnhildes Schlaf brach ich noch nicht. Erwache, sei mir ein Weib! BRÜNNHILDE in Betäubung Mir schwirren die Sinne, mein Wissen schweigt soll mir die Weisheit schwinden? SIEGFRIED Sangst du mir nicht, dein Wissen sei das Leuchten der Liebe zu mir? BRÜNNHILDE vor sich hinstarrend Trauriges Dunkel trübt meinen Blick; mein Auge dämmert, das Licht verlischt Nacht wird s um mich. Aus Nebel und Grau n windet sich wütend ein Angstgewirr Schrecken schreitet und bäumt sich empor! Sie birgt heftig die Augen mit beiden Händen SIEGFRIED indem er ihr sanft die Hände von den Augen löst Nacht umfängt gebund ne Augen. Mit den Fesseln schwindet das finstre Grau n. Tauch aus dem Dunkel und sieh sonnenhell leuchtet der Tag! BRÜNNHILDE in höchster Ergriffenheit Sonnenhell leuchtet der Tag meiner Schmach! O Siegfried! Siegfried! Sieh meine Angst! Ihre Miene verrät, dass ihr ein anmutiges Bild vor die Seele tritt, von welchem ab sie den Blick mit Sanftmut wieder auf Siegfried richtet Ewig war ich, ewig bin ich, ewig in süss sehnender Wonne, doch ewig zu deinem Heil! O Siegfried! Herrlicher! Hort der Welt! Leben der Erde! Lachender Held! Lass, ach lass, lasse von mir! Nahe mir nicht mit der wütenden Nähe! Zwinge mich nicht mit dem brechenden Zwang, zertrümmre die Traute dir nicht! Sahst du dein Bild im klaren Bach? Hat es dich Frohen erfreut? Rührtest zur Woge das Wasser du auf, zerflösse die klare Fläche des Bachs dein Bild sähst du nicht mehr, nur der Welle schwankend Gewog ! So berühre mich nicht, trübe mich nicht! Ewig licht lachst du selig dann aus mir dir entgegen, froh und heiter ein Held! O Siegfried! Leuchtender Spross! Liebe dich und lasse von mir vernichte dein Eigen nicht! SIEGFRIED Dich lieb ich o liebtest mich du! Nicht hab ich mehr mich o, hätte ich dich! Ein herrlich Gewässer wogt vor mir; mit allen Sinnen seh ich nur sie, die wonnig wogende Welle. Brach sie mein Bild, so brenn ich nun selbst, sengende Glut in der Flut zu kühlen; ich selbst, wie ich bin, spring in den Bach o, dass seine Wogen mich selig verschlängen, mein Sehnen schwänd in der Flut! Erwache, Brünnhilde! Wache, du Maid! Lache und lebe, süsseste Lust! Sei mein! Sei mein! Sei mein! BRÜNNHILDE sehr innig O Siegfried! Dein war ich von je! SIEGFRIED feurig Warst du s von je, so sei es jetzt! BRÜNNHILDE Dein werd ich ewig sein! SIEGFRIED Was du sein wirst, sei es mir heut ! Fasst dich mein Arm, umschling ich dich fest; schlägt meine Brust brünstig die deine; zünden die Blicke, zehren die Atem sich; Aug in Auge, Mund an Mund dann bist du mir, was bang du mir warst und wirst! Dann brach sich die brennende Sorge, ob jetzt Brünnhilde mein? Er hat sie umfasst BRÜNNHILDE Ob jetzt ich dein? Göttliche Ruhe rast mir in Wogen; keuschestes Licht lodert in Gluten himmlisches Wissen stürmt mir dahin, Jauchzen der Liebe jagt es davon! Ob jetzt ich dein? Siegfried! Siegfried! Siehst du mich nicht? Wie mein Blick dich verzehrt, erblindest du nicht? Wie mein Arm dich presst, entbrennst du mir nicht? Wie in Strömen mein Blut entgegen dir stürmt, das wilde Feuer, fühlst du es nicht? Fürchtest du, Siegfried, fürchtest du nicht das wild wütende Weib? Sie umfasst ihn heftig SIEGFRIED in freudigem Schreck Ha! Wie des Blutes Ströme sich zünden, wie der Blicke Strahlen sich zehren, Wie die Arme brünstig sich pressen, - kehrt mir zurück mein kühner Mut, und das Fürchten, ach! Das ich nie gelernt, das Fürchten, das du mich kaum gelehrt das Fürchten, - mich dünkt - ich Dummer vergass es nun ganz! Er hat bei den letzten Worten Brünnhilde unwillkürlich losgelassen BRÜNNHILDE im höchsten Liebesjubel wild auflachend O kindischer Held! O herrlicher Knabe! Du hehrster Taten töriger Hort! Lachend muss ich dich lieben, lachend will ich erblinden, lachend lass uns verderben, lachend zugrunde gehn! Fahr hin, Walhalls leuchtende Welt! Zerfall in Staub deine stolze Burg! Leb wohl, prangende Götterpracht! End in Wonne, du ewig Geschlecht! Zerreisst, ihr Nornen, das Runenseil! Götterdämm rung, dunkle herauf! Nacht der Vernichtung, neble herein! Mir strahlt zur Stunde Siegfrieds Stern; er ist mir ewig, ist mir immer, Erb und Eigen, ein und all leuchtende Liebe, lachender Tod! SIEGFRIED Lachend erwachst du Wonnige mir Brünnhilde lebt, Brünnhilde lacht! Heil dem Tage, der uns umleuchtet! Heil der Sonne, die uns bescheint! Heil dem Licht, das der Nacht enttaucht! Heil der Welt, der Brünnhilde lebt! Sie wacht, sie lebt, sie lacht mir entgegen. Prangend strahlt mir Brünnhildes Stern! Sie ist mir ewig, ist mir immer, Erb und Eigen, ein und all leuchtende Liebe, lachender Tod! Brünnhilde stürzt sich in Siegfrieds Arme. Der Vorhang fällt この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Siegfried
https://w.atwiki.jp/oper/pages/3267.html
DRITTER AKT Spielt im 1. Stock-Vestibul eines hocheleganten Hotels in Wien. Sowohl rechts wie links vorne führen Stiegenausschnitte zu dem höheren Stock-Werk, rechts und links rückwärts solche zu dem tieferen. Die ganze Rückwand ist eine Marmorbalustrade, in der Mitte breite Freitreppe, rechts und links von mächtigen Kandelabern flankiert. Die Freitreppe führt von der Bühne (also vom 1. Stock) ins Parterre zu einem Konzertsaal, der erleuchtet ist und aus dem leise Zigeunermusik hörbar ist. - Alle Beleuchtungskörper (Kandelaber, Luster, Stiegen und Tischlampen) von vornehmster Ausstattung, Klubmöbel, zierliche Tischchen, Teppiche aller Arten, kurz, jeder moderne Komfort. Die Personen die quer über die Freitreppe in der Mitte und über die Stiegenaussehnitte rechts und links rückwärts die Bühne betreten, sind zuerst nur mit dem Kopf, dann erst mit dem Oberkörper usw. sichtbar. Es ist nach Mitternacht - unmittelbar an die Vorgänge des zweiten Aktes anschliessend. Alles ist hell erleuchtet. Aus dem Konzertsaal im Parterre gedämpfte Klänge einer Zigeunerkapelle, hie und da Gläserklirren und lebhafte Ausrufe. Nach einer kleinen Pause kommen über die breite Freitreppe von unten nach oben - nach und nach sichtbar werdend - Sylva und Boni. Sie sind in derselben Toilette und derselben Verfassung wie im Finale des zweiten Aktes, nur hat Boni Überzieher an und Claque auf. Boni führt Sylva zu einem Etablissement rechts, wo sie sich in einen Klubfauteuil fallen lässt. Boni sinkt ihr gegenüber in einen anderen Fauteuil. Kleine Pause. ▼ERSTE SZENE▲ ▼SYLVA▲ seufzt ▼BONI▲ ebenso, nur lauter, dann zündet er sich eine Zigarette an, macht in paar Züge; mit einem missbilligenden Blick auf Sylva. Is dir jetzt leichter? ▼SYLVA▲ Ja! Tausend-, tausendmal leichter. ▼BONI▲ Also ich will dir keinen Vorwurf nicht machen, aber du hast dich benommen wie Titelrolle in “Wildente“. ▼SYLVA▲ Die Achsel zuckend Olala! Ich bin, schon so gebaut! ▼BONI▲ Ja, olala! Wütend Aber ich bin nicht so gebaut! Springt auf, läuft aufgeregt auf und ab Komm ich da unschuldig in Sauce hinein wie Lämmerchen. Was wird sich Gesellschaft von mir denken? ▼SYLVA▲ ruhig Was sie will - das ist mir Wurst! ▼BONI▲ So? - Du hast manchmal Ausdrücke! Wurst! So was nimm ich nicht einmal in Mund hinein. ▼SYLVA▲ stützt sich auf beide Ellbogen, sieht ihm ruhig ins Gesicht. Sag’ willst du mit mir streiten? ▼BONI▲ gleich besänftigt, tritt zu ihr, sagt Nein, Sylvikam, aber schau’ bin ich dein Frajnd? Wozu war notwendig ganzer Skandal. Was hätt’ er denn noch machen sollen, der Edwin? Mehr wie dich heiraten wollen, kann er doch nicht! ▼SYLVA▲ Mich hat er nicht heiraten wollen! Die Gräfin Kancsianu, die ja - aber die Sylva Varescu - die nicht! ▼BONI▲ Aber geh’ - das ist doch ein- und dasselbige sich vergessend Das ist doch ganz Wurst! Da Sylva sich bei diesem Wort zu ihm wendet, sich verlegen verbessernd Will ich sagen Salami! ▼SYLVA▲ bebend Er hat sich meiner geschämt! ▼BONI▲ Was fällt dir ein? Wann einer sich schämt, wird er doch rot - und er war immer ganz blass. ▼SYLVA▲ Du guter Kerl, du willst ihn verteidigen. Beginnt leise zu weinen. ▼BONI▲ Geh’, Mutzikam, wein nicht! Schneuzt sich. Weisst, kann ich Frau’nzimmer nicht weinen seh’n. Wirft sich in einen Fauteuil links, auf der anderen Seite der Bühne Na also, da hast es! Weint und schneuzt sich komisch. ▼ZWEITE SZENE▲ ▼FERI▲ Zigarette im Mundwinkel, Zylinder schief auf dem Kopf, Überzieher mit aufgestelltem Kragen, die Hände in den Überziehertaschen, in der Rechten den Stock, dessen Griff in der Tasche steckt, kommt pfeifend von unten über die Freitreppe, will nach links über die Stiege, erblickt Boni, dann Sylva, bleibt stehen, schaut von einem zum andern, fängt vor Freude zu lachen an Ja, schlaf’ ich oder träum’ ich! Boni! Sylva! Jaj mamam! BONI und SYLVA blicken auf, ihr Weinen geht in Lachen über, sie springen auf Feri bacsi! Feri bacsi! ▼FERI▲ macht Luftsprünge, Boni und Sylva drehen ihn übermütig vor Freude im Kreis herum, fällt Sylva um den Hals Sylva, Einziges, gut schaust aus! Umarmt Boni Bonikam, Liebliches, elend schaust aus! Was für Teifel hat den Eich dahergeschneit? ▼BONI▲ Was machst denn du da ? ▼FERI▲ mit Würde Ich bin hier - in Dienst! ▼SYLVA▲ In was ? ▼FERI▲ In Dienst! Als Beschützer von weiblicher Tugend. Sollt Ihr gleich seh’n! Eilt über die Treppe hinunter. Boni und Sylva treten neugierig zur Balustrade. Feris Stimme von unten Juliska, Aranka, Madels, kommt’s herauf - schaut’s, wer da ist! ▼DRITTE SZENE▲ ▼DIE MÄDCHEN▲ stürmen die Treppe herauf Wer denn? Wer denn? Erblicken Sylva, sind ganz ausser sich vor Freude Sylva! Sylva! Umarmen und küssen sie. ▼SYLVA▲ Nein! So was! So eine Überraschung! ▼DIE MÄDCHEN▲ erblicken Boni, stürzen auf ihn zu, umarmen ihn, rufen Boni! Boni! ▼JULISKA▲ zu Boni Hast mir was mitgebracht? eine Tüte hervorziehend Ja, Kugler Bonbons mit Seegras gefüllt. ▼FERI▲ erklärend Sind alle in Apollo engagiert - treten morgen auf. ▼SYLVA▲ lachend Was machst denn du dabei? ▼FERI▲ Ich bin mitgefahren - väterlich! Weil alle sind in mich verliebt! - Jaj, Sylva, wird das Aufsehen machen in Budapest, dass du wieder da bist! Haus wird brechen, wenn du wieder auftrittst. ▼SYLVA▲ Ich trete nicht mehr auf. ▼FERI▲ Was? ▼DIE MÄDCHEN▲ Warum denn nicht? ▼SYLVA▲ Ich heirate! ▼ALLE▲ Ah! ▼FERI▲ Ja, wen denn? ▼BONI▲ rasch Den Edwin! ▼DIE MÄDCHEN▲ in die Hände klatschend Also doch! Wir gratulieren! ▼SYLVA▲ unterbrechend Ist ja nicht wahr. Es ist ein anderer. ▼ALLE▲ Wer? Wer? ▼SYLVA▲ auf Boni deutend Er! ▼ALLE▲ brechen in grosses Gelächter aus ▼FERI▲ Also wenn du den nimmt - das wär’ grösste Dummheit von deinem Leben. ▼BONI▲ So ist es. ▼FERI▲ Der passt zu dir wie ein Elephant zu ein Klavier. ▼BONI▲ Sehr richtig! Eljen! ▼FERI▲ Was brauchst du überhaupt heiraten? Komm zurück zum Theater! ▼SYLVA▲ Nein - nie mehr! ▼FERI▲ Geht’s hinunter, Mädels, alle, lasst’s mich allein mit ihr - werd’ ich einmal zeigen, was alter Feri kann! Mädchen lachend mit Boni über die Mittelstiege ab ▼FERI▲ nimmt Sylva bei der Hand Komm, Sylva. Schau mir in Aug’ hinein. Tut dir weh um Edwin, was? ▼SYLVA▲ schweigt. ▼FERI▲ Kann dich ja versteh’n. Hab’ so was selber durchgemacht. Aber deswegen ganze Zukunft wegschmeissen - das darfst du nicht! Warm, zart Wenn L i e b e hat dein Herz gekränkt, Kunst wird wieder alles schenken - Vergessenheit. Komm zurück zum Theater. dort ist Heimat deiniges! Wann du dort oben stehst auf Brettel zufliegen alle Herzen – besonders die männlichen - dann wird vor dir versinken Welt andre und du wirst wieder sein was du warst Singvogel kleiner, goldiger, mit Glück in Schnabel, mit Glück in Herzen! Dann wirst du wieder Sylva sein - unsere Sylva! ▼SYLVA▲ gerührt Feri bacsi! ▼FERI▲ Komm zurück! Öffnet die Arme Willst du? - Ja - willst! Seh’ ich dir am Nasenspitzel an! ▼SYLVA▲ sich an ihn lehnend, bewegt Ich - kann nicht! ▼FERI▲ Kannst! Läuft zur Treppe, ruft hinunter Boni, komm mit die Zigeuner! Boni und Zigeuner kommen. Die Zigeuner im Gegensatz zum 1. Akt, wo sie im Frack waren, jetzt in roten, goldverschnürten Uniformen. ▼FERI▲ Her, Zigeuner! Spielt’s ein Stückel feuriges - was ihr geht in Blut hinein! Pickt dem Primas eine Banknote auf die Stirn; auf Sylva deutend Sie braucht noch ein Ruckerl, ein letztes! Nr. 14 Terzett ▼FERI▲ Nimm, Zigeuner, Deine Geige, Lass seh’n, was du kannst! Schwarzer Teufel, spiel’ und zeige, Wie dein Bogen tanzt! Spiel’ ein Lied, das weint und lacht, Spiele, bis der Bogen kracht, Spiele, bis heranbricht das Morgenrot, Spiele, Betyar, schlage mir die Sorgen tot ! Jaj mamam, Bruderherz, ich kauf’ mir die Welt! Jaj mamam, was liegt mir am lumpigen Geld! Weisst du, wie lange noch der Globus sich dreht, Ob es morgen nicht schon zu spät! ▼ALLE▲ Jaj mamam usw. ▼SYLVA▲ Spiel’, Zigeuner, mir was Feines, Etwas fürs Gmüt! Alles spiel’ mir, nur nicht eines - Nur kein Liebeslied! Spiele auf dem Kontrabass So zum Spass mir irgendwas! Spiel’ mir ‘einen Feuercsardas - spiel mir ihn! Bring’ das dumme Herz zum Schweigen mir da drin! Jaj mamam, Bruderherz, ich kauf mir die Welt! usw. ▼ALLE▲ Jaj mamam usw. ▼BONI▲ Ganzes Dasein ist ein Schmarren! Freunderl, sei gescheit! Heute über fünfzig Jahren Leben andre Leut’ ! Dieses ganze Jammertal Ist für mich ein Nachtlokal. Überhaupt fahr’ ich in Himmel vorderhand Und verkaufe, wenn gefällig, mein Gewand. ▼ALLE▲ Jaj mamam, Bruderherz, ich kauf’ mir die Welt! usw. Alles ab. ▼VIERTE SZENE▲ Edwin über die Wendeltreppe rechts, gefolgt von einem Hotelgroom. ▼GROOM▲ Bitte hier zu warten. Werde den Herrn Grafen verständigen. Ab. ▼EDWIN▲ Geht ungeduldig auf und ab, zündet sich nervös einige Zigaretten hintereinander an, wirft sie wieder weg. ▼BONI▲ über die Freitreppe Servus, Edwin! Hab’ gewusst, du wirst nicht schlafen können. ▼EDWIN▲ Wo ist Sylva ? ▼BONI▲ Sylva? Sieht ihn einen Augenblick zögernd an, dann Sylva is in Konzert. ▼EDWIN▲ sprachlos In was? ▼BONI▲ In Konzert - mit Feri bacsi! ▼EDWIN▲ Mit Feri? ▼BONI▲ Ja, da- schaust - nicht wahr? Wohnt zufällig auch da im Hotel der Feri bacsi! ▼EDWIN▲ Sie kann in ein Konzert geh’n, während ich … Wo ist dieses Konzert? ▼BONI▲ ausweichend Im Konzertsaal! Muss gleich aus sein. ▼EDWIN▲ Ich werde warten. Geht erregt auf und ab. ▼BONI▲ Ist zum Tisch links gegangen, lehnt sich an einen Stuhl Einen Schlaf hab’ ich , dass ich umfallen könnt’ ! ▼EDWIN▲ auf- und ablaufend Sie kann in ein Konzert geh’n! O diese Weiber! Diese Weiber! Während der folgenden Szene schläft Boni stehend langsam ein. ▼EDWIN▲ nach einer kleinen Pause, sich erregt zu Boni wendend Über dein heutiges Vorgehen sprechen wir noch! Das geht ich dir nicht so durch! Ein Jugendfreund, dem ich so blind vertraut habe! Ein Mensch, auf dessen Treue ich Häuser gebaut hätt’! Wie oft hast du mir sagt, du wirst mir jedes Opfer bringen!? Du wirst für mich durchs Feuer geh’n, du wirst für mich wachen- und jetzt! Hahaha! - Du hast Sylva die Verlobung verraten, du hast mich in diese Situation gebracht! - Du kommst in unser Haus und spielst mir eine lächerliche Posse vor - du musst mich rein für einen Idioten halten! ▼BONI▲ lässt im Schlaf den Kopf auf die Brust sinken. ▼EDWIN▲ wütend Du nickst? Das verbitt’ ich mir! Ich kann auch anders mit Dir reden! ▼BONI▲ schnarcht. ▼EDWIN▲ wie oben Du lachst? Jetzt hab’ ich’s satt! Geht auf Boni zu, rüttelt ihn bei der Schulter Was glaubst du denn eigentlich ? ▼BONI▲ erwachend Wo bin ich? Ganz erstaunt Du hier? Da ihn Edwin anfasst Mörder! Hilfe! ▼EDWIN▲ Keine Ausflüchte! Klipp und klar Warum hast du Sylva für deine Frau ausgegeben? ▼BONI▲ verschlafen Hab’ ich gar nicht! ▼EDWIN▲ Was ? ▼BONI▲ wie oben Sie hat mich für ihren Mann ausgegeben. Das is Unterschied, bitte. ▼EDWIN▲ Ich habe nur Geduld mit deiner grenzlosen Dummheit, sonst … ▼BONI▲ plötzlich, ganz munter Was Dummheit? Bitte, modernisier’ dich! Ja? Erst verlobst dich und heiratest nach allen Seiten und Richtungen und dann tunkst du mich in deine Suppen hinein! Schüttelt ihn Wie komm ich dazu? ▼EDWIN▲ Boni! ▼BONI▲ Jetzt will Sylva mich zum Mann haben! Schüttelt ihn. Wie komm ich dazu, deine Frau zu heiraten - während ich in deine Braut verliebt bin? schüttelt ihn Wie komme ich dazu, eine Frau zu heiraten, die einen Mann hat, der verlobt ist mit einer Braut, die ich zu meiner Frau machen’ will? schüttelt ihn. Wie komme ich dazu eine Braut zu meiner Frau machen zu wollen, die einen Bräutigam hat, der eine Frau hat, dich mich zu Ihrem Mann haben will? schüttelt ihn. ▼EDWIN▲ Lass mich los! Was erlaubst du dir? ▼BONI▲ Gleich für gleich bitte! Ich muss auch einmal mein Herz ausschütten! ▼GROOM▲ mit einer Visitkarte auf Boni zutretend Dieser Herr wünscht den Herrn Grafen zu sprechen. ▼BONI▲ sieht auf die Karte Der Teufel! ▼EDWIN▲ Wer ? ▼BONI▲ Der Teufel - soll’s holen! Schau, wer da is! Zeigt ihm die Karte. ▼EDWIN▲ rasch Mein Papa! Ich will ihn nicht seh’n! ▼BONI▲ Geh’ nur da hinein, zeigt Tür links ich hol’ dich schon später. Edwin links ab. ▼FÜNFTE SZENE▲ ▼FÜRST▲ sehr aufgeregt War Edwin da? ▼BONI▲ Ja! ▼FÜRST▲ Wo ist er? Wo? ▼BONI▲ verlegen In - im Kaffeehaus. ▼FÜRST▲ Ist er heil? Ist nichts passiert? ▼BONI▲ Nix. ▼FÜRST▲ Gottseidank! Stürzt zum Tischtelefon 14212! Ja, bitte! Horcht, wendet sich mit der Muschel am Ohr zu Boni Was hat er denn gesagt ? ▼BONI▲ Nix. Geschimpft hat er wie Nachtigall. ▼FÜRST▲ der Anschluss gefunden hat, spricht in den Apparat Anhilte, du? Hier Leopold Marie. Gottseidank, er ist da! Nein nein, nichts passiert! Ich bring’ ihn schon nach Haus! Läutet ab. ▼BONI▲ hat sich die Telefonnummer auf die Manchette notiert. 14121. Gut zu wissen. ▼FÜRST▲ Ohne deine alberne Komödie hätte die Verlobung stattgefunden. Jetzt ist das arme Mädel, die Stasi, kompromittiert. ▼BONI▲ O nein, bitte. Verlobung wird heute noch stattfinden. ▼FÜRST▲ barsch Was heisst das? ▼BONI▲ feierlich Das heisst - In anderem Ton Bitte nur ein Augenblick. Zieht sich seine weissen Handschuhe an, dann feierlich Ich habe die Ehre, Durchlaucht um die Hand von Fräulein Stasi zu bitten. ▼FÜRST▲ Du bist ja verrückt! Das Mädel liebt ja den Edwin. Nie würde sie einwilligen! ▼BONI▲ Werden wir ja gleich sehen. Geht zum Telefon, sieht auf die Manschette, läutet 14212, bitte! ▼FÜRST▲ Was treibst du? ▼BONI▲ Hallo! Hier Graf Kancsianu ! Bitte Komtesse Stasi zum Telefon! Zum Fürsten Scheint Gesellschaftstelefon. ▼FÜRST▲ Wieso? ▼BONI▲ Weil ich soviel Stimmen höre. Hineinsprechend - Hallo! Sehr freundlich Komtesse - verbeugt sich mehrmals Küss, die Handerln, küss’ die Handerln, bitte. Horcht. Sind bös’, bitte? Bin unschuldig wie Amen im Gebet. Horcht. Ja, ja. Bin mit Durchlaucht da mit alter, bitte. Horcht. Ja, Ja... Nur noch eine Kleinigkeit, bitte. Aber bitte sehr, nicht umfallen! Hab’ ich nämlich erlaubt bei Durchlaucht um Hand von Gnädige anzuhalten. Horcht. Sie lachen, bitte! - Bitte, sagen Sie gutes Wort - handelt es sich um mein ganzes Lebensglück. Horcht Wie bitte? Horcht mit steigender Freude. Ja! Ja? Ja! Dafür muss ich Ihnen Bussel geben! Küsst ins Telefon hinein. Ich bin glücklichster Mensch von ganzer Welt! Drückt die Muschel an sein Herz. Ja! Pah! Schluss! Läutet ab. Sehen Sie, das is einmal richtige Verbindung Schwiegerdurchlaucht, alter, kannst mir gratulieren ! Klopft ihm auf die Schulter. Du darfst mir “du” sagen, Onkel! ▼SECHSTE SZENE▲ ▼FERI▲ zu Boni Du Boni, Sylva lässt dir sagen, du sollst packen kommen. ▼BONI▲ Ich packe nicht, ich reise nicht. zum Fürsten Das ist Missverständnis. Keine Sylva, kein Weib auf ganzer Welt hat ein Recht auf mir. ▼JULISKA▲ auf der Treppe Boni! Geliebter! Komm doch! ▼BONI▲ winkt ihr lebhaft ab, verlegen, zum Fürsten Das zählt nicht, bitte. ▼GROOM▲ a tempo Herr Graf, zwei Damen lassen bitten. Sie warten im Vestibül. ▼BONI▲ Gleich zwei! zum Fürsten Die kenn’ ich gar nicht! Beiseite Wie wenn sie’s zu Fleiss täten! zum Fürsten Entschuldigen, Durchlaucht, auf einen Augenblick! zum Groom Ich komm’ schon, ich komm’ schon. Ab mit Groom. ▼SIEBTE SZENE▲ ▼FERI▲ Verzeihung - hab’ ich die Ehre mit altem Edwin? Sich vorstellend Ferencz Ritter Kerekes von Ferlsö-Mezötur und Also-Kirishaza, in Pest genannt der Feri bacsi. ▼FÜRST▲ Sehr angenehm. Leopold Maria Fürst von Lippert-Weylersheim. Verbeugung. ▼FERI▲ Verzeihung, wenn ich mich da bissel misch’ in die Familie hinein - aber Edwin is lieber junger Freund von mir, und weiss ich von alles. ▼FÜRST▲ Um so besser. - So werden Sie auch einseh’n - ▼FERI▲ Entschuldigen schon, kerem, aber seh’ ich gar nicht ein. Wann einmal Bursch Madel gern hat, dann muss Vater nachgeben. ▼FÜRST▲ Aber man kann doch schliesslich nicht von mir verlangen, dass ich eine Chansonette zur Schwiegertochter nehme! ▼FERI▲ Warum nicht, bitte? Ich selbst, bitte, bin doch auch Edelmann und hätt’ mir alle Finger abgeschleckt, wenn ich bekommen hätt’ die Kupfer Hilda von Orpheum in Miskolcz, wie sie Witwe war, is mir wieder der Graf Zentler Geza zuvorgekommen. ▼FÜRST▲ entgeistert Was sagen Sie da? Die Witwe des Grafen Zentler? Irren Sie sich auch nicht? ▼FERI▲ Aber nein! Zieht sein Portefeuille Das is sie! Trag’ ich noch Bild von ihr - in alle Ehren. Zeigt das Bild dem Fürsten, der es in die Hand nimmt. ▼FÜRST▲ wankt, beiseite Meine Frau! Eine Chansonette!! ▼FERI▲ Was ist Ihnen? Kennen Sie sie ? ▼FÜRST▲ Nein, nein - mir ist nur auf einmal so - würgend Ein bisschen Luft - ▼ACHTE SZENE▲ ▼FÜRSTIN▲ aufgeregt Wo ist mein Sohn, wo ist Edwin? ▼FÜRST▲ aufspringend Gut, dass du da bist, Ich habe mit dir zu sprechen. ▼FÜRSTIN▲ erblickt Feri, beiseite O mein Gott, Feri! ▼FERI▲ beiseite Hilda? zum Fürsten Frau Gemahlin, nicht wahr? Erlaube mich vorzustellen Ferencz Ritter Kerekes von Ferlsö-Mezötur und Also-Kirishaza. Ich schätze mich glücklich die Bekanntschaft von Euer Hochgeburt zu machen! Im Abgehen mit enttäuschtem Blick auf die Fürstin Jaj mamam! Ab. ▼FÜRST▲ Gottseidank, er hat sie nicht erkannt! ▼NEUNTE SZENE▲ ▼FÜRSTIN▲ Stasi wartet unten mit dem Grafen. - Was machst du für ein Gesicht? Was gibt es denn? ▼FÜRST▲ Was es gibt? Sich zu ihr neigend, mit finsterem Gesicht Ich sage nichts als Orpheum in Miskolcz! ▼FÜRSTIN▲ erschrocken O mein Gott! ▼FÜRST▲ Also wahr? Ich habe die Primadonna von Miskolcz geheiratet! Jetzt verstehe ich Edwin, der Bursch kann ja gar nicht anders! Er ist erblich belastet! ▼FÜRSTIN▲ Leopold Maria! ▼FÜRST▲ Ich gebe jeden Widerstand auf. Zwei Chansonetten in der Familie, mein Stammbaum zerfällt in lauter Brettl! ▼FÜRSTIN▲ Leopold Maria! ▼FÜRST▲ gebieterisch Miskolcz! ! Beide ab. Die Fürstin voraus mit gesenktem Kopf, Fürst mit ausgestrecktem Arm auf die Tür zeigend hinter ihr. ▼ZEHNTE SZENE▲ ▼STASI▲ Das ist eine Nacht! An die werd’ ich denken! ▼BONI▲ selig Ich auch. Es ist die glücklichste meines Lebens! Sie verliebt anblickend Vorläufig! ▼STASI▲ lachend Sind Sie aber komisch! ▼BONI▲ Damit is aus, bitte. Jetzt kommt Ernst des Lebens. ▼STASI▲ Nein, bleiben Sie nur wie Sie sind! ▼BONI▲ In Allem? ▼STASI▲ In Allem! ▼BONI▲ Dann erlauben schon! Küsst die ganz Überraschte plötzlich. ▼STASI▲ Was ist denn das? ▼BONI▲ Haben Sie gesagt, ich soll bleiben wie ich bin. Und ich bin so. Wenn ich verliebt bin, muss ich busseln. Küsst Sie wieder. ▼STASI▲ sich schwach wehrend Aufhören! ▼BONI▲ Aber fang’ ich ja erst an! Stasi, Stasikam, Braut süsse, liebe einzige, sag’ mir Wann machen wir Hochzeit? ▼STASI▲ Nicht eher, bis Sylva und Edwin vereint sind, das ist meine Bedingung. ▼BONI▲ Bitte, das überlassen Sie mir! Im Vereinen von Liebenden bin ich Fachmann. Noch heute Nacht bringe ich die Sache in Ordnung. ▼STASI▲ Wie werden Sie das anfangen? ▼BONI▲ Das ist mein Geheimnis. Bitte, betrachten Sie sich schon als mit mir verheiratet. Küsst sie. ▼STASI▲ Aber Boni! Wehrt sich. ▼BONI▲ Comtesse, ich liebe sie. ▼STASI▲ Und wenn ich sie nicht so lieben sollte … ▼BONI▲ Es macht nichts. Meine Liebe ist genug für beide. Nr. 15 Reminiszenz ▼BONI▲ Mädel guck Ich hab’ noch nicht genug! Es ist noch - lang nicht Schluss Gib mir schnell - noch ‘nen Kuss Mädel schau Bald sind wir - Mann und Frau - Und da nimmt man’ s nicht so genau. ▼STASI▲ Nicht so stürmisch, nur hübsch parlando! Glaub’, dass Dir das schon passen möcht’ - Kommst Du einmal erst, Freundchen, unter mein Kommando, Burscherl, dann geht’s Dir schlecht! ▼BEIDE▲ Das ist die Liebe. Die dumme Liebe! Die macht das Männchen (Weibchen) wie den Auerhahn so blind! Erst in der Ehe, So in der Nähe, Da merkt man, dass die Männchen Schwindler- (Weibchen Drachen) sind! Beide ab. ▼ELFTE SZENE.▲ Nach der Reminiszenz ▼BONI▲ eilig Sylva kommt! Jetzt mach’ ich meinen Schwindel vor. Setzt sich zum Telefon, ohne zu klingeln Hallo? Bist du’s Edwin? Hier Boni! Warum zitterst du so mit Stimme? Du siehst ja ganz blass aus! ▼SYLVA▲ ist schon einen Moment früher erschienen, hinter ihr der Groom Ja, ja, zum nächsten Zug! Groom verbeugt sich, ab. Sylva bleibt stehen und hört Boni zu, der sich stellt, als ob er sie nicht bemerkt hätte. ▼BONI▲ Edwin, was sagst du? Ich bitte dich, mach’ keine Dummheiten! Es kann ja noch alles gut werden. Was sagst du? Kannst ohne Sylva nicht leben? Aufschreiend Bitte, gib Revolver weg! ▼SYLVA▲ wankend, sich am Stuhl haltend O mein Gott! ▼BONI▲ fortfahrend Ich bitte dich, ich beschwöre dich, gib Revolver weg! In so jungen Jahren - bist ja noch Knospe! Kannst ja noch spriessen! Aufschreiend, sich die Haare verwirrend Ha! Wart’ doch noch! Noch nicht! Schiess nicht! ▼SYLVA▲ die in steigender Erregung zugehört hat, stürzt auf Boni zu Lass mich mit ihm sprechen! Will ihm das Hörrohr aus der Hand reissen. ▼BONI▲ es krampfhaft festhaltend Weg da! Stösst sie zurück Ein Menschenleben steht auf dem Spiel! ▼EDWIN▲ Erscheint im Hintergrund, von beiden unbemerkt, hört erstaunt zu. ▼BONI▲ telefoniert weiter Edwin, bin ich dein Freind? Aufschreiend Er zielt auf mich! Edwin, Sylva ist da, sie lasst dir sagen - Zu Sylva in natürlichstem Ton Was lasst du ihm sagen? ▼SYLVA▲ mit ehrlichster Empfindung Dass ich ihn liebe, dass ich seinetwegen gekommen bin. Dass ich ohne ihn nicht leben kann. Sie wankt. ▼EDWIN▲ stürzt auf sie zu, hält sie, Sylva stösst einen Schrei aus. Edwin fällt ihr zu Füssen, bedeckt ihre Hände mit Küssen. ▼BONI▲ hat davon gar nichtsbemerkt, telefoniert weiter Sie lässt dir sagen, dass ich dich liebe, dass sie meinetwegen gekommen ist, dass du ohne mich nicht leben kannst! Schiess nicht! Was soll ich ihr sagen? Was ist dein letztes Wort? Horcht ▼EDWIN▲ Dass ich sie liebe, dass ich ohne sie nicht leben kann. ▼BONI▲ Danke, Schluss. Dreht sich um, beim Anblick Edwins schreit er auf Der selige Edwin! ▼ZWÖLFTE SZENE▲ ▼STASI▲ Nun? ▼BONI▲ stolz Mein Werk! Zeigt auf Sylva und Edwin Wann machen wir Hochzeit? ▼STASI▲ Wann du willst! Umarmung. Schlussgesang ▼ALLE VIER▲ Tausend kleine Englein singen…. usw. V o r h a n g DRITTER AKT Spielt im 1. Stock-Vestibul eines hocheleganten Hotels in Wien. Sowohl rechts wie links vorne führen Stiegenausschnitte zu dem höheren Stock-Werk, rechts und links rückwärts solche zu dem tieferen. Die ganze Rückwand ist eine Marmorbalustrade, in der Mitte breite Freitreppe, rechts und links von mächtigen Kandelabern flankiert. Die Freitreppe führt von der Bühne (also vom 1. Stock) ins Parterre zu einem Konzertsaal, der erleuchtet ist und aus dem leise Zigeunermusik hörbar ist. - Alle Beleuchtungskörper (Kandelaber, Luster, Stiegen und Tischlampen) von vornehmster Ausstattung, Klubmöbel, zierliche Tischchen, Teppiche aller Arten, kurz, jeder moderne Komfort. Die Personen die quer über die Freitreppe in der Mitte und über die Stiegenaussehnitte rechts und links rückwärts die Bühne betreten, sind zuerst nur mit dem Kopf, dann erst mit dem Oberkörper usw. sichtbar. Es ist nach Mitternacht - unmittelbar an die Vorgänge des zweiten Aktes anschliessend. Alles ist hell erleuchtet. Aus dem Konzertsaal im Parterre gedämpfte Klänge einer Zigeunerkapelle, hie und da Gläserklirren und lebhafte Ausrufe. Nach einer kleinen Pause kommen über die breite Freitreppe von unten nach oben - nach und nach sichtbar werdend - Sylva und Boni. Sie sind in derselben Toilette und derselben Verfassung wie im Finale des zweiten Aktes, nur hat Boni Überzieher an und Claque auf. Boni führt Sylva zu einem Etablissement rechts, wo sie sich in einen Klubfauteuil fallen lässt. Boni sinkt ihr gegenüber in einen anderen Fauteuil. Kleine Pause. ERSTE SZENE SYLVA seufzt BONI ebenso, nur lauter, dann zündet er sich eine Zigarette an, macht in paar Züge; mit einem missbilligenden Blick auf Sylva. Is dir jetzt leichter? SYLVA Ja! Tausend-, tausendmal leichter. BONI Also ich will dir keinen Vorwurf nicht machen, aber du hast dich benommen wie Titelrolle in “Wildente“. SYLVA Die Achsel zuckend Olala! Ich bin, schon so gebaut! BONI Ja, olala! Wütend Aber ich bin nicht so gebaut! Springt auf, läuft aufgeregt auf und ab Komm ich da unschuldig in Sauce hinein wie Lämmerchen. Was wird sich Gesellschaft von mir denken? SYLVA ruhig Was sie will - das ist mir Wurst! BONI So? - Du hast manchmal Ausdrücke! Wurst! So was nimm ich nicht einmal in Mund hinein. SYLVA stützt sich auf beide Ellbogen, sieht ihm ruhig ins Gesicht. Sag’ willst du mit mir streiten? BONI gleich besänftigt, tritt zu ihr, sagt Nein, Sylvikam, aber schau’ bin ich dein Frajnd? Wozu war notwendig ganzer Skandal. Was hätt’ er denn noch machen sollen, der Edwin? Mehr wie dich heiraten wollen, kann er doch nicht! SYLVA Mich hat er nicht heiraten wollen! Die Gräfin Kancsianu, die ja - aber die Sylva Varescu - die nicht! BONI Aber geh’ - das ist doch ein- und dasselbige sich vergessend Das ist doch ganz Wurst! Da Sylva sich bei diesem Wort zu ihm wendet, sich verlegen verbessernd Will ich sagen Salami! SYLVA bebend Er hat sich meiner geschämt! BONI Was fällt dir ein? Wann einer sich schämt, wird er doch rot - und er war immer ganz blass. SYLVA Du guter Kerl, du willst ihn verteidigen. Beginnt leise zu weinen. BONI Geh’, Mutzikam, wein nicht! Schneuzt sich. Weisst, kann ich Frau’nzimmer nicht weinen seh’n. Wirft sich in einen Fauteuil links, auf der anderen Seite der Bühne Na also, da hast es! Weint und schneuzt sich komisch. ZWEITE SZENE FERI Zigarette im Mundwinkel, Zylinder schief auf dem Kopf, Überzieher mit aufgestelltem Kragen, die Hände in den Überziehertaschen, in der Rechten den Stock, dessen Griff in der Tasche steckt, kommt pfeifend von unten über die Freitreppe, will nach links über die Stiege, erblickt Boni, dann Sylva, bleibt stehen, schaut von einem zum andern, fängt vor Freude zu lachen an Ja, schlaf’ ich oder träum’ ich! Boni! Sylva! Jaj mamam! BONI und SYLVA blicken auf, ihr Weinen geht in Lachen über, sie springen auf Feri bacsi! Feri bacsi! FERI macht Luftsprünge, Boni und Sylva drehen ihn übermütig vor Freude im Kreis herum, fällt Sylva um den Hals Sylva, Einziges, gut schaust aus! Umarmt Boni Bonikam, Liebliches, elend schaust aus! Was für Teifel hat den Eich dahergeschneit? BONI Was machst denn du da ? FERI mit Würde Ich bin hier - in Dienst! SYLVA In was ? FERI In Dienst! Als Beschützer von weiblicher Tugend. Sollt Ihr gleich seh’n! Eilt über die Treppe hinunter. Boni und Sylva treten neugierig zur Balustrade. Feris Stimme von unten Juliska, Aranka, Madels, kommt’s herauf - schaut’s, wer da ist! DRITTE SZENE DIE MÄDCHEN stürmen die Treppe herauf Wer denn? Wer denn? Erblicken Sylva, sind ganz ausser sich vor Freude Sylva! Sylva! Umarmen und küssen sie. SYLVA Nein! So was! So eine Überraschung! DIE MÄDCHEN erblicken Boni, stürzen auf ihn zu, umarmen ihn, rufen Boni! Boni! JULISKA zu Boni Hast mir was mitgebracht? eine Tüte hervorziehend Ja, Kugler Bonbons mit Seegras gefüllt. FERI erklärend Sind alle in Apollo engagiert - treten morgen auf. SYLVA lachend Was machst denn du dabei? FERI Ich bin mitgefahren - väterlich! Weil alle sind in mich verliebt! - Jaj, Sylva, wird das Aufsehen machen in Budapest, dass du wieder da bist! Haus wird brechen, wenn du wieder auftrittst. SYLVA Ich trete nicht mehr auf. FERI Was? DIE MÄDCHEN Warum denn nicht? SYLVA Ich heirate! ALLE Ah! FERI Ja, wen denn? BONI rasch Den Edwin! DIE MÄDCHEN in die Hände klatschend Also doch! Wir gratulieren! SYLVA unterbrechend Ist ja nicht wahr. Es ist ein anderer. ALLE Wer? Wer? SYLVA auf Boni deutend Er! ALLE brechen in grosses Gelächter aus FERI Also wenn du den nimmt - das wär’ grösste Dummheit von deinem Leben. BONI So ist es. FERI Der passt zu dir wie ein Elephant zu ein Klavier. BONI Sehr richtig! Eljen! FERI Was brauchst du überhaupt heiraten? Komm zurück zum Theater! SYLVA Nein - nie mehr! FERI Geht’s hinunter, Mädels, alle, lasst’s mich allein mit ihr - werd’ ich einmal zeigen, was alter Feri kann! Mädchen lachend mit Boni über die Mittelstiege ab FERI nimmt Sylva bei der Hand Komm, Sylva. Schau mir in Aug’ hinein. Tut dir weh um Edwin, was? SYLVA schweigt. FERI Kann dich ja versteh’n. Hab’ so was selber durchgemacht. Aber deswegen ganze Zukunft wegschmeissen - das darfst du nicht! Warm, zart Wenn L i e b e hat dein Herz gekränkt, Kunst wird wieder alles schenken - Vergessenheit. Komm zurück zum Theater. dort ist Heimat deiniges! Wann du dort oben stehst auf Brettel zufliegen alle Herzen – besonders die männlichen - dann wird vor dir versinken Welt andre und du wirst wieder sein was du warst Singvogel kleiner, goldiger, mit Glück in Schnabel, mit Glück in Herzen! Dann wirst du wieder Sylva sein - unsere Sylva! SYLVA gerührt Feri bacsi! FERI Komm zurück! Öffnet die Arme Willst du? - Ja - willst! Seh’ ich dir am Nasenspitzel an! SYLVA sich an ihn lehnend, bewegt Ich - kann nicht! FERI Kannst! Läuft zur Treppe, ruft hinunter Boni, komm mit die Zigeuner! Boni und Zigeuner kommen. Die Zigeuner im Gegensatz zum 1. Akt, wo sie im Frack waren, jetzt in roten, goldverschnürten Uniformen. FERI Her, Zigeuner! Spielt’s ein Stückel feuriges - was ihr geht in Blut hinein! Pickt dem Primas eine Banknote auf die Stirn; auf Sylva deutend Sie braucht noch ein Ruckerl, ein letztes! Nr. 14 Terzett FERI Nimm, Zigeuner, Deine Geige, Lass seh’n, was du kannst! Schwarzer Teufel, spiel’ und zeige, Wie dein Bogen tanzt! Spiel’ ein Lied, das weint und lacht, Spiele, bis der Bogen kracht, Spiele, bis heranbricht das Morgenrot, Spiele, Betyar, schlage mir die Sorgen tot ! Jaj mamam, Bruderherz, ich kauf’ mir die Welt! Jaj mamam, was liegt mir am lumpigen Geld! Weisst du, wie lange noch der Globus sich dreht, Ob es morgen nicht schon zu spät! ALLE Jaj mamam usw. SYLVA Spiel’, Zigeuner, mir was Feines, Etwas fürs Gmüt! Alles spiel’ mir, nur nicht eines - Nur kein Liebeslied! Spiele auf dem Kontrabass So zum Spass mir irgendwas! Spiel’ mir ‘einen Feuercsardas - spiel mir ihn! Bring’ das dumme Herz zum Schweigen mir da drin! Jaj mamam, Bruderherz, ich kauf mir die Welt! usw. ALLE Jaj mamam usw. BONI Ganzes Dasein ist ein Schmarren! Freunderl, sei gescheit! Heute über fünfzig Jahren Leben andre Leut’ ! Dieses ganze Jammertal Ist für mich ein Nachtlokal. Überhaupt fahr’ ich in Himmel vorderhand Und verkaufe, wenn gefällig, mein Gewand. ALLE Jaj mamam, Bruderherz, ich kauf’ mir die Welt! usw. Alles ab. VIERTE SZENE Edwin über die Wendeltreppe rechts, gefolgt von einem Hotelgroom. GROOM Bitte hier zu warten. Werde den Herrn Grafen verständigen. Ab. EDWIN Geht ungeduldig auf und ab, zündet sich nervös einige Zigaretten hintereinander an, wirft sie wieder weg. BONI über die Freitreppe Servus, Edwin! Hab’ gewusst, du wirst nicht schlafen können. EDWIN Wo ist Sylva ? BONI Sylva? Sieht ihn einen Augenblick zögernd an, dann Sylva is in Konzert. EDWIN sprachlos In was? BONI In Konzert - mit Feri bacsi! EDWIN Mit Feri? BONI Ja, da- schaust - nicht wahr? Wohnt zufällig auch da im Hotel der Feri bacsi! EDWIN Sie kann in ein Konzert geh’n, während ich … Wo ist dieses Konzert? BONI ausweichend Im Konzertsaal! Muss gleich aus sein. EDWIN Ich werde warten. Geht erregt auf und ab. BONI Ist zum Tisch links gegangen, lehnt sich an einen Stuhl Einen Schlaf hab’ ich , dass ich umfallen könnt’ ! EDWIN auf- und ablaufend Sie kann in ein Konzert geh’n! O diese Weiber! Diese Weiber! Während der folgenden Szene schläft Boni stehend langsam ein. EDWIN nach einer kleinen Pause, sich erregt zu Boni wendend Über dein heutiges Vorgehen sprechen wir noch! Das geht ich dir nicht so durch! Ein Jugendfreund, dem ich so blind vertraut habe! Ein Mensch, auf dessen Treue ich Häuser gebaut hätt’! Wie oft hast du mir sagt, du wirst mir jedes Opfer bringen!? Du wirst für mich durchs Feuer geh’n, du wirst für mich wachen- und jetzt! Hahaha! - Du hast Sylva die Verlobung verraten, du hast mich in diese Situation gebracht! - Du kommst in unser Haus und spielst mir eine lächerliche Posse vor - du musst mich rein für einen Idioten halten! BONI lässt im Schlaf den Kopf auf die Brust sinken. EDWIN wütend Du nickst? Das verbitt’ ich mir! Ich kann auch anders mit Dir reden! BONI schnarcht. EDWIN wie oben Du lachst? Jetzt hab’ ich’s satt! Geht auf Boni zu, rüttelt ihn bei der Schulter Was glaubst du denn eigentlich ? BONI erwachend Wo bin ich? Ganz erstaunt Du hier? Da ihn Edwin anfasst Mörder! Hilfe! EDWIN Keine Ausflüchte! Klipp und klar Warum hast du Sylva für deine Frau ausgegeben? BONI verschlafen Hab’ ich gar nicht! EDWIN Was ? BONI wie oben Sie hat mich für ihren Mann ausgegeben. Das is Unterschied, bitte. EDWIN Ich habe nur Geduld mit deiner grenzlosen Dummheit, sonst … BONI plötzlich, ganz munter Was Dummheit? Bitte, modernisier’ dich! Ja? Erst verlobst dich und heiratest nach allen Seiten und Richtungen und dann tunkst du mich in deine Suppen hinein! Schüttelt ihn Wie komm ich dazu? EDWIN Boni! BONI Jetzt will Sylva mich zum Mann haben! Schüttelt ihn. Wie komm ich dazu, deine Frau zu heiraten - während ich in deine Braut verliebt bin? schüttelt ihn Wie komme ich dazu, eine Frau zu heiraten, die einen Mann hat, der verlobt ist mit einer Braut, die ich zu meiner Frau machen’ will? schüttelt ihn. Wie komme ich dazu eine Braut zu meiner Frau machen zu wollen, die einen Bräutigam hat, der eine Frau hat, dich mich zu Ihrem Mann haben will? schüttelt ihn. EDWIN Lass mich los! Was erlaubst du dir? BONI Gleich für gleich bitte! Ich muss auch einmal mein Herz ausschütten! GROOM mit einer Visitkarte auf Boni zutretend Dieser Herr wünscht den Herrn Grafen zu sprechen. BONI sieht auf die Karte Der Teufel! EDWIN Wer ? BONI Der Teufel - soll’s holen! Schau, wer da is! Zeigt ihm die Karte. EDWIN rasch Mein Papa! Ich will ihn nicht seh’n! BONI Geh’ nur da hinein, zeigt Tür links ich hol’ dich schon später. Edwin links ab. FÜNFTE SZENE FÜRST sehr aufgeregt War Edwin da? BONI Ja! FÜRST Wo ist er? Wo? BONI verlegen In - im Kaffeehaus. FÜRST Ist er heil? Ist nichts passiert? BONI Nix. FÜRST Gottseidank! Stürzt zum Tischtelefon 14212! Ja, bitte! Horcht, wendet sich mit der Muschel am Ohr zu Boni Was hat er denn gesagt ? BONI Nix. Geschimpft hat er wie Nachtigall. FÜRST der Anschluss gefunden hat, spricht in den Apparat Anhilte, du? Hier Leopold Marie. Gottseidank, er ist da! Nein nein, nichts passiert! Ich bring’ ihn schon nach Haus! Läutet ab. BONI hat sich die Telefonnummer auf die Manchette notiert. 14121. Gut zu wissen. FÜRST Ohne deine alberne Komödie hätte die Verlobung stattgefunden. Jetzt ist das arme Mädel, die Stasi, kompromittiert. BONI O nein, bitte. Verlobung wird heute noch stattfinden. FÜRST barsch Was heisst das? BONI feierlich Das heisst - In anderem Ton Bitte nur ein Augenblick. Zieht sich seine weissen Handschuhe an, dann feierlich Ich habe die Ehre, Durchlaucht um die Hand von Fräulein Stasi zu bitten. FÜRST Du bist ja verrückt! Das Mädel liebt ja den Edwin. Nie würde sie einwilligen! BONI Werden wir ja gleich sehen. Geht zum Telefon, sieht auf die Manschette, läutet 14212, bitte! FÜRST Was treibst du? BONI Hallo! Hier Graf Kancsianu ! Bitte Komtesse Stasi zum Telefon! Zum Fürsten Scheint Gesellschaftstelefon. FÜRST Wieso? BONI Weil ich soviel Stimmen höre. Hineinsprechend - Hallo! Sehr freundlich Komtesse - verbeugt sich mehrmals Küss, die Handerln, küss’ die Handerln, bitte. Horcht. Sind bös’, bitte? Bin unschuldig wie Amen im Gebet. Horcht. Ja, ja. Bin mit Durchlaucht da mit alter, bitte. Horcht. Ja, Ja... Nur noch eine Kleinigkeit, bitte. Aber bitte sehr, nicht umfallen! Hab’ ich nämlich erlaubt bei Durchlaucht um Hand von Gnädige anzuhalten. Horcht. Sie lachen, bitte! - Bitte, sagen Sie gutes Wort - handelt es sich um mein ganzes Lebensglück. Horcht Wie bitte? Horcht mit steigender Freude. Ja! Ja? Ja! Dafür muss ich Ihnen Bussel geben! Küsst ins Telefon hinein. Ich bin glücklichster Mensch von ganzer Welt! Drückt die Muschel an sein Herz. Ja! Pah! Schluss! Läutet ab. Sehen Sie, das is einmal richtige Verbindung Schwiegerdurchlaucht, alter, kannst mir gratulieren ! Klopft ihm auf die Schulter. Du darfst mir “du” sagen, Onkel! SECHSTE SZENE FERI zu Boni Du Boni, Sylva lässt dir sagen, du sollst packen kommen. BONI Ich packe nicht, ich reise nicht. zum Fürsten Das ist Missverständnis. Keine Sylva, kein Weib auf ganzer Welt hat ein Recht auf mir. JULISKA auf der Treppe Boni! Geliebter! Komm doch! BONI winkt ihr lebhaft ab, verlegen, zum Fürsten Das zählt nicht, bitte. GROOM a tempo Herr Graf, zwei Damen lassen bitten. Sie warten im Vestibül. BONI Gleich zwei! zum Fürsten Die kenn’ ich gar nicht! Beiseite Wie wenn sie’s zu Fleiss täten! zum Fürsten Entschuldigen, Durchlaucht, auf einen Augenblick! zum Groom Ich komm’ schon, ich komm’ schon. Ab mit Groom. SIEBTE SZENE FERI Verzeihung - hab’ ich die Ehre mit altem Edwin? Sich vorstellend Ferencz Ritter Kerekes von Ferlsö-Mezötur und Also-Kirishaza, in Pest genannt der Feri bacsi. FÜRST Sehr angenehm. Leopold Maria Fürst von Lippert-Weylersheim. Verbeugung. FERI Verzeihung, wenn ich mich da bissel misch’ in die Familie hinein - aber Edwin is lieber junger Freund von mir, und weiss ich von alles. FÜRST Um so besser. - So werden Sie auch einseh’n - FERI Entschuldigen schon, kerem, aber seh’ ich gar nicht ein. Wann einmal Bursch Madel gern hat, dann muss Vater nachgeben. FÜRST Aber man kann doch schliesslich nicht von mir verlangen, dass ich eine Chansonette zur Schwiegertochter nehme! FERI Warum nicht, bitte? Ich selbst, bitte, bin doch auch Edelmann und hätt’ mir alle Finger abgeschleckt, wenn ich bekommen hätt’ die Kupfer Hilda von Orpheum in Miskolcz, wie sie Witwe war, is mir wieder der Graf Zentler Geza zuvorgekommen. FÜRST entgeistert Was sagen Sie da? Die Witwe des Grafen Zentler? Irren Sie sich auch nicht? FERI Aber nein! Zieht sein Portefeuille Das is sie! Trag’ ich noch Bild von ihr - in alle Ehren. Zeigt das Bild dem Fürsten, der es in die Hand nimmt. FÜRST wankt, beiseite Meine Frau! Eine Chansonette!! FERI Was ist Ihnen? Kennen Sie sie ? FÜRST Nein, nein - mir ist nur auf einmal so - würgend Ein bisschen Luft - ACHTE SZENE FÜRSTIN aufgeregt Wo ist mein Sohn, wo ist Edwin? FÜRST aufspringend Gut, dass du da bist, Ich habe mit dir zu sprechen. FÜRSTIN erblickt Feri, beiseite O mein Gott, Feri! FERI beiseite Hilda? zum Fürsten Frau Gemahlin, nicht wahr? Erlaube mich vorzustellen Ferencz Ritter Kerekes von Ferlsö-Mezötur und Also-Kirishaza. Ich schätze mich glücklich die Bekanntschaft von Euer Hochgeburt zu machen! Im Abgehen mit enttäuschtem Blick auf die Fürstin Jaj mamam! Ab. FÜRST Gottseidank, er hat sie nicht erkannt! NEUNTE SZENE FÜRSTIN Stasi wartet unten mit dem Grafen. - Was machst du für ein Gesicht? Was gibt es denn? FÜRST Was es gibt? Sich zu ihr neigend, mit finsterem Gesicht Ich sage nichts als Orpheum in Miskolcz! FÜRSTIN erschrocken O mein Gott! FÜRST Also wahr? Ich habe die Primadonna von Miskolcz geheiratet! Jetzt verstehe ich Edwin, der Bursch kann ja gar nicht anders! Er ist erblich belastet! FÜRSTIN Leopold Maria! FÜRST Ich gebe jeden Widerstand auf. Zwei Chansonetten in der Familie, mein Stammbaum zerfällt in lauter Brettl! FÜRSTIN Leopold Maria! FÜRST gebieterisch Miskolcz! ! Beide ab. Die Fürstin voraus mit gesenktem Kopf, Fürst mit ausgestrecktem Arm auf die Tür zeigend hinter ihr. ZEHNTE SZENE STASI Das ist eine Nacht! An die werd’ ich denken! BONI selig Ich auch. Es ist die glücklichste meines Lebens! Sie verliebt anblickend Vorläufig! STASI lachend Sind Sie aber komisch! BONI Damit is aus, bitte. Jetzt kommt Ernst des Lebens. STASI Nein, bleiben Sie nur wie Sie sind! BONI In Allem? STASI In Allem! BONI Dann erlauben schon! Küsst die ganz Überraschte plötzlich. STASI Was ist denn das? BONI Haben Sie gesagt, ich soll bleiben wie ich bin. Und ich bin so. Wenn ich verliebt bin, muss ich busseln. Küsst Sie wieder. STASI sich schwach wehrend Aufhören! BONI Aber fang’ ich ja erst an! Stasi, Stasikam, Braut süsse, liebe einzige, sag’ mir Wann machen wir Hochzeit? STASI Nicht eher, bis Sylva und Edwin vereint sind, das ist meine Bedingung. BONI Bitte, das überlassen Sie mir! Im Vereinen von Liebenden bin ich Fachmann. Noch heute Nacht bringe ich die Sache in Ordnung. STASI Wie werden Sie das anfangen? BONI Das ist mein Geheimnis. Bitte, betrachten Sie sich schon als mit mir verheiratet. Küsst sie. STASI Aber Boni! Wehrt sich. BONI Comtesse, ich liebe sie. STASI Und wenn ich sie nicht so lieben sollte … BONI Es macht nichts. Meine Liebe ist genug für beide. Nr. 15 Reminiszenz BONI Mädel guck Ich hab’ noch nicht genug! Es ist noch - lang nicht Schluss Gib mir schnell - noch ‘nen Kuss Mädel schau Bald sind wir - Mann und Frau - Und da nimmt man’ s nicht so genau. STASI Nicht so stürmisch, nur hübsch parlando! Glaub’, dass Dir das schon passen möcht’ - Kommst Du einmal erst, Freundchen, unter mein Kommando, Burscherl, dann geht’s Dir schlecht! BEIDE Das ist die Liebe. Die dumme Liebe! Die macht das Männchen (Weibchen) wie den Auerhahn so blind! Erst in der Ehe, So in der Nähe, Da merkt man, dass die Männchen Schwindler- (Weibchen Drachen) sind! Beide ab. ELFTE SZENE. Nach der Reminiszenz BONI eilig Sylva kommt! Jetzt mach’ ich meinen Schwindel vor. Setzt sich zum Telefon, ohne zu klingeln Hallo? Bist du’s Edwin? Hier Boni! Warum zitterst du so mit Stimme? Du siehst ja ganz blass aus! SYLVA ist schon einen Moment früher erschienen, hinter ihr der Groom Ja, ja, zum nächsten Zug! Groom verbeugt sich, ab. Sylva bleibt stehen und hört Boni zu, der sich stellt, als ob er sie nicht bemerkt hätte. BONI Edwin, was sagst du? Ich bitte dich, mach’ keine Dummheiten! Es kann ja noch alles gut werden. Was sagst du? Kannst ohne Sylva nicht leben? Aufschreiend Bitte, gib Revolver weg! SYLVA wankend, sich am Stuhl haltend O mein Gott! BONI fortfahrend Ich bitte dich, ich beschwöre dich, gib Revolver weg! In so jungen Jahren - bist ja noch Knospe! Kannst ja noch spriessen! Aufschreiend, sich die Haare verwirrend Ha! Wart’ doch noch! Noch nicht! Schiess nicht! SYLVA die in steigender Erregung zugehört hat, stürzt auf Boni zu Lass mich mit ihm sprechen! Will ihm das Hörrohr aus der Hand reissen. BONI es krampfhaft festhaltend Weg da! Stösst sie zurück Ein Menschenleben steht auf dem Spiel! EDWIN Erscheint im Hintergrund, von beiden unbemerkt, hört erstaunt zu. BONI telefoniert weiter Edwin, bin ich dein Freind? Aufschreiend Er zielt auf mich! Edwin, Sylva ist da, sie lasst dir sagen - Zu Sylva in natürlichstem Ton Was lasst du ihm sagen? SYLVA mit ehrlichster Empfindung Dass ich ihn liebe, dass ich seinetwegen gekommen bin. Dass ich ohne ihn nicht leben kann. Sie wankt. EDWIN stürzt auf sie zu, hält sie, Sylva stösst einen Schrei aus. Edwin fällt ihr zu Füssen, bedeckt ihre Hände mit Küssen. BONI hat davon gar nichtsbemerkt, telefoniert weiter Sie lässt dir sagen, dass ich dich liebe, dass sie meinetwegen gekommen ist, dass du ohne mich nicht leben kannst! Schiess nicht! Was soll ich ihr sagen? Was ist dein letztes Wort? Horcht EDWIN Dass ich sie liebe, dass ich ohne sie nicht leben kann. BONI Danke, Schluss. Dreht sich um, beim Anblick Edwins schreit er auf Der selige Edwin! ZWÖLFTE SZENE STASI Nun? BONI stolz Mein Werk! Zeigt auf Sylva und Edwin Wann machen wir Hochzeit? STASI Wann du willst! Umarmung. Schlussgesang ALLE VIER Tausend kleine Englein singen…. usw. V o r h a n g Kalman,Emmerich/Die Csárdásfürstin
https://w.atwiki.jp/in_extremo/pages/69.html
Kunstraub 「美術品泥棒」 詞/In Extremo 曲/In Extremo 言語/ドイツ語 歌詞 Was damals schuf Picassos Hand Gehört an unsere nackte Wand Lass hör n, gesagt, getan Ja, ich hab nen Plan Wir brauchen Hirn, ne Leiter, Zwirn ne Flasche Bier, drei Blatt Papier Wir haben Mut, Ideen im Hut Kunst zu rauben liegt im Blut Niemand weiß was heut Nacht gescheh n Niemand weiß und hat da was geseh n Aus dem Staub, welch eine Meistertat Kunstraub, Kunstraub, keiner weiß hier Rat An jedem Schloss eine Zahl Dumme Wächter könn uns mal Grinsend hieft empor die Meute Im Kerzenschein die fette Beute Was hinter Eisentüren verschlossen Wird ohne Eintrittsgeld genossen Wir wühlen in Gold und Edelsteinen Durch Freigeist in zarten Reimen Niemand weiß was heut Nacht gescheh n Niemand weiß und hat da was geseh n Aus dem Staub, welch eine Meistertat Kunstraub, Kunstraub, keiner weiß hier Rat Niemand weiß was heut Nacht gescheh n Niemand weiß und hat da was geseh n Aus dem Staub, welch eine Meistertat Kunstraub, Kunstraub, keiner weiß hier Rat Kunstraub Kunstraub Kunstraub 日本語訳 かつてピカソの手によって作り上げられた作品が 今はうちのむき出しの壁に掛かっている 一度話したら有言実行 そう、俺には計画がある 頭脳と梯子と撚り糸が必要だ あとビール1本と紙3枚も 勇気とアイデアは帽子の中に潜ませてある 美術品を盗む、それは俺の血に染み付いた習性なんだ 誰も知らない、今夜何かが起ころうとは 誰も知らない、そして誰も目撃することはなかった 舞い上がる埃の中から、見事な名人技で 美術品泥棒、美術品泥棒、誰も太刀打ちできないぜ どんな錠にも番号はある 間抜けな警備員が通してくれることもある ほくそえみながら仲間が上へと持ち上げ 蝋燭の明かりの中で豊かな収獲を得る 鍵のかかった鉄の扉の向こうにあるものも 入場料なしで楽しめる 黄金と宝石の中を掘り進んで 気鋭の自由思想から柔らかな韻律まで 誰も知らない、今夜何かが起ころうとは 誰も知らない、そして誰も目撃することはなかった 舞い上がる埃の中から、見事な名人技で 美術品泥棒、美術品泥棒、誰も太刀打ちできないぜ 誰も知らない、今夜何かが起ころうとは 誰も知らない、そして誰も目撃することはなかった 舞い上がる埃の中から、見事な名人技で 美術品泥棒、美術品泥棒、誰も太刀打ちできないぜ 美術品泥棒 美術品泥棒 美術品泥棒 補足・解説 2012年にオランダ・ロッテルダムのクンストハル美術館で起きた絵画の盗難事件をモチーフにした歌です。盗まれたのはピカソ、ゴーギャン、モネ等の絵画7点で、被害額は最大2億ユーロ(約200億円)に上るとのことです。翌2013年にルーマニアで複数の容疑者が逮捕されていますが、絵画は見つかっていません。 クンストハル美術館 - Wikipedia
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/2342.html
DQⅤ ⅤのフィールドBGMとして使用されている楽曲。 オーケストラ版では、オリジナル版に忠実にオーボエやフルートが静かにメロディを奏でた後、 サビの部分の主旋律を弦楽器の重厚なユニゾンによって繰り返される。 タンバリン、ホルンのオブリガード、木管楽器の連なる連符やハープのアルペジオなど一気に楽器が加わり、前半と打って変わって壮大かつ抒情的に演奏される。 まさに旅という感じが全開になっている曲である。 SFC版では1ループしか流れないが、リメイク版ではオーケストラ版と同様に後半部分も流れる。 オーケストラ版では「街角のメロディ~地平の彼方へ~カジノ都市~街は生きている~街角のメロディ」としてメドレーで演奏される。 フィールド曲が街の曲に挟まれるというかなり珍しい編曲になっており、トランペットによる宿屋のファンファーレの後、カジノのBGMへ移るという斬新過ぎる編曲が楽しめる。
https://w.atwiki.jp/oper/pages/700.html
第3幕 (幕が上る前からすでに、舞台の奥で強くハンマーで打つ音やガタガタいう音が聞える) (同じ部屋、ただ見事に散らかっている。芝居の一座の仲間が変装した大勢の労働者が、壁に釘を打ちつけたり、大きな音をたてながらいくつもの木箱や鏡、調度品などを持って階段を上がり、バタンと置いている。その間ずっと壁に釘を打ちつける音がリズムを刻んでいる) 第1場 アミンタ ここに鏡、サイドテーブル、 急いで、さあ、早く! (他の人たちに) ここにフィレンツェのシャンデリア そしてフランドルのゴブラン織! 古いガラクタは片付けて、 鎧戸やカーテンは外して、 光や太陽が入って来るように! (召使いのひとりがオウムを籠に入れて持ってくる) そこ、モロズス卿の部屋の前に そのオウムを置いて! オウム (大きな金切り声で) コラ…コラ…カカドゥ。 アミンタ もっと早く、早く、早く、 急いで、この何にもない壁を見るのは、 もううんざり。 (皆、ますます急いでハンマーを打つ) 第2場 (家政婦がモロズスの部屋から恭順にそっと出てくる) 家政婦 ああ、奥様、旦那様がお願いがあるとのことで… アミンタ (他の人たちに) 早くって、言ったでしょう、皆さん! 家政婦 もう少し気を配っていただきたいのですが… アミンタ (先ほどと同様に) ぐずぐずしないで、おしゃべりしないで! 家政婦 ハンマーの音で頭が痛くなると。 アミンタ (先程と同じように) 私、お昼には出来上がっていてほしいの。 家政婦 ぐっすりお眠りになれないんです、静かにしていただきたいのです。 オウム (金切り声で) コラ…カカドゥ。 家政婦 15分だけでも休憩をとっていただけると… アミンタ (家政婦を無視して、荷物を運ぶ二人に) ああ、クラブサンを持ってきたのね。ここの隅に!まあ、 マエストロだわ! 第3場 (家政婦はすっかり絶望した身ぶりで退場。アミンタは、片手に巻いた楽譜を持っている歌の先生ヘンリーと、ピアノ伴奏者の扮装をしたファルファッロに向かって) アミンタ ようこそ、マエストロ!すぐに歌のレッスンを始めましょう。 (労働者たちに) さ、行って、みんな、また呼びにやるまで! (労働者たちは目配せしたり笑ったりしながら姿を消す) ヘンリー (歌の教師を演じて) こちらがチェンバロ奏者です。声の調子がいいならすぐに始めましょう。これがあなたのパートです。 (巻いた楽譜を彼女に渡す) モンテヴェルディの‘ポッペアの戴冠’からのアリアです。 ファルファッロ (チェンバロで前奏を弾く) アミンタ (イタリア語のアリアを歌い始める) セント ウン チェルト ノン ソ ケ、 ケ ミ ピッツィカ エ ディレッタ、 ディンミ トゥ ケ コーザ エリ エ ダミジェッラ アモロセッタ. ティ ファレイ ティ ディレイ ティ ディレイ ティ ファレイ、 マ ノン ソ クエル キオ ヴォッレイ、 マ ノン ソ クエル キオ ヴォッレイ. ヘンリー (歌の休みの間に割り込んで) ブラーヴァ、ブラーヴァ!デモモット早ク、モット情熱的ニ!それから私が二重唱に加わりましょう。 アミンタ (先程より大きく力強い声で歌う) セ スト テコ イル コール ミ バッテ、 セ トゥ パルティ イオ スト メレンソ、 アル トゥオ セン ディ ヴィーヴォ ラッテ センプレ アスピーロ エ センプレ ペンソ. モロズス (だらしないガウン姿で隣の部屋から飛び出して来る、頭と耳にはターバンのようなものを分厚く巻いている。その後ろに家政婦) 同情してくれ、止めてくれ! ああ、もう駄目だ、駄目だ! 跪いてお願いするから、 休憩を、休憩を! アミンタ (歌い続ける) (ジョヴァンニ・レグレンツィのオペラ『エテオクルとポリニーチェ』(ヴェネツィア1675)から二重唱(アルジーアとポリニーチェ)) ドルチェ アモール! ヘンリー ベンダート アラート! 二人 デー コンソーラ、 デー コンソーラ イル ミオ マルティール! エ ペル ファール キオ ゴーダ ア ピエノ、 レンディ パーチェ ア クエスト セーノ、 ケ フェリート ダ テ ソル、 ダ テ ソル スペロ イル ジョイール! モロズス (同時に) 駄目だ、誰だって耐えられない、 地獄よりひどい、 死よりもひどい。 どうやって逃げる、どうやって助かる? ああ、静けさを見出すにはどうしたらいいんだ! オウム コラ…コラ…カカドゥ。 家政婦 (同時に) ああ、私の警告は無駄だった! ああ、あの女は罠をかけようとしてると 旦那様には切にお願いしたのに、 今となってはどんな忠告も遅すぎる! ファルファッロ (拍手しながら) ブラーヴァ、ブラーヴァ!ブラヴィッシマ! ヘンリー タイヘン満足!もう少し熱をこめて、では最初カラ! モロズス (絶望して) やめてくれ!やめてくれ! 家政婦 どれほど苦しめているか。恥さらしだわ! アミンタ 喜んで最初カラ! このバカのことは気にしないで! (全員一緒に) ヘンリー (ファルファッロに) では、始メマショウ! ファルファッロ (チェンバロで前奏を弾く) モロズス 駄目だ!駄目だ!静かに、静かに! どうやって逃げる、どうやって助かる? ああ、静けさを見出すにはどうしたらいいんだ! オウム (金切り声で) コラ…コラ…カカドゥ。 第4場 (ドアが開く。理髪師が横柄な態度で入って来る。すぐに静かになる) 理髪師 (話す) 高名な裁判長閣下が、裁判所の公証人二人と共に、間もなくここに来られます。 (ヘンリーとファルファッロに) マエストロ、重要な用件がありますので。ではまた! (ヘンリーとファルファッロは意味ありげな顔つきで去る) モロズス 神様のお陰だ、いい時に来てくれた、でなきゃベドラム(精神病院)に連れて行ってもらうところだった! (小声で) 準備万端か?離婚の準備は? 理髪師 (小声で) あらゆる証拠を突きつけ、いくらか小銭も掴ませておきました。間もなく審理が始まります。 モロズス しかしあいつが叫んだりはしないか、大騒ぎしたりはしないか?私の耳はすっかり傷ついていて、もう耐えられない。ああ、床屋君、ともかくまるくおさめてくれ、、喧嘩はもういやだ。欲しがるのは何でもやってくれ、私が欲しいのは静けさだけだ! 理髪師 (小声で) やってみせます! (彼は、二人のひそひそ話に疑い深そうに目を向けているアミンタのほうに、勿体ぶって歩み寄る) 失礼ながら、奥方様! アミンタ (同様に) まあ、理髪師殿! 理髪師 (大仰に) こう言っては何ですが、 お見受けいたしますところ、 お二人の御結婚は お幸せではないようで。 アミンタ (辛辣に) それは大いなる勘違い、 それは大変な勘違い、 私にはすばらしく、 これ以上望むものは何もありません。 理髪師 だが俺はつい先ほどドアのところで きつい会話が、 激しい言い争いが 聞こえたように思ったが。 アミンタ でも日常茶飯事のことでしょう 結婚してればどこだって 口喧嘩したり、興奮したしたりして、 そしてまた仲直りするのです。 理髪師 だがモロズス卿は 命に関わると訴えておられる、 卿はあなた様にはこれ以上 我慢できないと。 アミンタ それなら私は穏やかに 耐え忍ぶことにしましょう、 私が謙虚に その十字架を背負います。 理髪師 (モロズスに小声で) ああ、あの方は地獄の業火の中でも頑固です!鎖を解くのはそう簡単ではありません。 モロズス (小声で) 金をやれ!財産の半分でもいい!私が欲しいのは静けさ、静けさだけだ! 理髪師 (声の調子を変えて、小声で、アミンタに内緒話をするように) 賢明にお聞きなさい、 どっちが得かよく考えて。 アミンタ ええ、喜んで。 理髪師 冷静になって! アミンタ モロズスがバカだっただけです! 理髪師 では、お聞きください! アミンタ ええ、聞きますわ! 理髪師 モロズス卿は大金持ちです。 アミンタ (頷いて) その美徳の故に 私はこの方のお傍にいるのです。 理髪師 あんたがあの方を自由にしてくれたら、 千ポンド差し上げると言ってます。 アミンタ まあ、お笑いね!千ポンドですって! まあ、何て愉快なご冗談を! モロズス (後ろから) 倍でもいい、もっとやる! 全部だ、全部だって 静けさのためなら払ってもいい! 理髪師 二千…三千…四千…いや、五千… アミンタ もっと、もっと! 理髪師 冷静になって… アミンタ いいえ、笑っちゃうわね 私の魂は自由よ。 私の名誉がガラクタと引き換えに 買収できるとでも、思ってるの? (荘重で嘲笑的な身振りで、民謡をパロディ風に讃美歌風に歌う) 私はこの方に 貞節を誓いました、 冷たいお墓に 入るまでの貞節を、 この方に誓った その貞節を 私はずっと 守り通すつもりです。 モロズス くそ、このあばずれ… (突然出て来る) アミンタ (嘲笑的に) あなたの奥方ですわ! モロズス 神様、もう駄目だ。 アミンタ (パロディ風に夢中になって) ああ、永遠に、永遠に。私はあなたから離れません! モロズス (喘ぎながら) ああ、…ああ、…まだ私を嘲笑っている!気が変になる…ああ、怒りで窒息しそうだ… 第5場 (家政婦が駆け込んでくる) 家政婦 旦那様…儀装馬車二台で、お偉い方々がお越しです。 モロズス (ほっとして) ああ、生き返った。 理髪師 (窓から外を見ながら) 勝った!助かりましたよ。裁判長と弁護士です。しかし、こんな寝間着姿で紳士方をお迎えするわけにはいきません。さあ、さあ、盛装して勲章をつけて、ここで誰が相手か、分からせてやりましょう。 モロズス ああ、すぐに行く。紳士方にはご無礼を伝えてくれ、二分たったらきちんとして戻って来る。 (彼は家政婦と共に隣の部屋に消える) 第6場 (ヴァヌッチ、ファルファッロ、モルビオが入って来る。ヴァヌッチは大きな白い鬘と眼鏡、金の鎖と黒い胴着を身に着けて裁判長の格好、他の二人は弁護士の格好をしている。裁判長役のヴァヌッチは長い金の握りのついたステッキで大げさに床をたたく) ヴァヌッチ 国王陛下の名において、議会の名において!控訴人は出頭しているか、モロズス卿とモロズス夫人? アミンタ バスのいい声は後々のためにとっときなさい、ヴァヌッチ!いるのは私たちだけよ。 ヴァヌッチ はは、勇敢なアミンタ、君はなんて見事に小悪魔の役をやってくれた! 理髪師 おやおや、自分で心配になってきた、あの娘(こ)ときたらあの哀れな爺さんに塩コショウし、茹でてトリュフで味付けとさんざんな仕打ち、すると爺さんは煮えたぎり、自分の脂で煮えくりかえる。あと小1時間もしたら肉は出来上り、俺らは一息つける。残すは最後の 一芝居、 そしたら旦那は 完治する。 かくして陽気に また愉快に、 旦那自身が 陽気になるほど。 ヴァヌッチ (変装をさっと投げ捨て、踊りながら) ああ、汗だくだ、息がつまる、 このガウンで ぐったりだ、 裁判長の 服も鬘もとって 少し空気を 入れないと。 モルビオ だめだ、笑うに 笑えない、 厳めしい身なりを していると。 マントを外し、襟飾りを取り、 脚をまっすぐ 伸ばすんだ! (二人は一緒に踊る。) ファルファッロ (アミンタを捕まえて) アミンタちょっと 踊ろうよ、 それは血の巡りを 高めてくれる。 上手くからだを 揺り動かせば、 この楽しさは 倍増する。 アミンタ (彼と共に) 威厳よ、威厳、さあみんな、 裁判の威信に 敬意を払って! 私たちのことが あの人にばれたら、 全ての努力が 水の泡。 ヴァヌッチ、ファルファッロ、モルビオ (一緒に) 残るは最後の 一頑張り、 円陣を組んで、右へ左へ、 我々はもう一度 威厳をただし 我々はもう一度 口をつぐむ。 (彼らはまた衣装を身に着け、鬘を被り、最初に登場した時と同様に真面目にいかめしく立っている。この場面全体が迅速にパントマイムのようにさっと行われ、最初に登場した時と全く同じ状態になる) 第7場 モロズス (盛装して、家政婦を従えて、姿を現わし、深くお辞儀をする) 大変恐縮に存じます。 ヴァヌッチ (上から見下して) 貴殿の訴訟の件、了解いたしました。 (弁護士に) よろしいですか、先生方、では始めます。 (モロズスの合図で家政婦と理髪師は中央にテーブルを運ぶ。中央に裁判長役のヴァヌッチ、右と左に陪審役のモルビオとファルファッロが座る) ヴァヌッチ ロード・モロズスとレディ・モロズスが、結婚を解消したいと、請願を出され… アミンタ 異議あり。私はそのような請願を一度もしておりません。 ヴァヌッチ えへん、えへん、その点でもう紛糾しておりますな。請願者は、離婚ガ合法と論証する根拠を提示する義務があります。 理髪師 (小声で通訳して) 離婚の理由です。 ヴァヌッチ 先生方、婚姻ヲ解消スルノヲ法廷が認める場合の、婚姻障害事由を説明してください。 理髪師 (小声で) 離婚の理由を列挙します。 ファルファッロ (情熱的に) 婚姻障害事由ハ12アリ… モルビオ (通訳して) 障害は12あると。 ファルファッロ 結婚ヲ無効にスルノハ、 モルビオ 結婚を無効にするのは、 ファルファッロ ソレハ、 モルビオ それは、 ファルファッロ 間違ッタ条件、誓約、血縁関係、犯罪ノ間違イ、教養ノ差異、暴力、風習、夫婦ノ絆、体面、不能… モロズス 何が言いたいんだ?何を言ってるんだ?私が分かったのは最後の障害だけだ。 ヴァヌッチ (ファルファッロに) 先生、説明してあげなさい!この請願者は全く法律ニ無知のようですね。 ファルファッロ では説明いたします。第一に、あなたが結婚した人とは別の人物と結婚したのではないかとと思った場合の間違い… モロズス (興奮して) それです、先生方!私は無口な女を手に入れたと思ったのに、結婚した相手は活火山だった、悪妻クサンチッペ、悪魔の妹、誓って言います、先生方、間違いだったのです。 ヴァヌッチ (テーブルを叩いて) その種の間違いだけでは十分ではありません、ありふれたことです。どの男にもあることです。我々は誰しも大人しい娘と結婚したいと思いますが、自分の妻が無口で従順だと思うような者などいるでしょうか!説明してあげなさい、先生方、裁判で唯一認められる間違いの形式について。 ファルファッロ 間違いには色々な形式があります。第一に、人格ノ間違イ、すなわち別の女性にすりかえられていた場合です。第二に財産ノ間違イ、すなわち、その女性が金持ちだと思っていたら貧乏だった場合、第三に性質ノ間違イ、すなわち、バージンつまり処女と結婚したつもりが、実は処女デナイと分かった場合… 理髪師 (前に出て、大声で) ソレダ!私が証言します、彼女は他の男と関係を持っていました。 アミンタ この人は買収されています、嘘です!私は結婚した夫以外に誰とも関係を持っていません。誓います。 ヴァヌッチ 証明されねばなりません。 (理髪師に) その告発に証人がいますか? 理髪師 かしこまりました、閣下、すぐにここに。 第8場 理髪師 (ドアのところに行き、開ける。イゾッタとカルロッタが前と同じ格好で入って来る) ここにおられるこのご婦人方です。 ヴァヌッチ あなた方は、モロズス夫人がモロズス卿以外の男性と関係があると、証言できますか? カルロッタ そんつもりよ。誓ってもええよ。 イゾッタ 私も誓います。 理髪師 いかがです、先生方! アミンタ 誹謗中傷させるもんですか、この人たちは買収されたんです! カルロッタ 何やて?この高慢ちき、あんたこそあのまぬけ爺いに買ってもらったんやろ! イゾッタ 私、この人を軽蔑して、その言葉お返ししますわ! アミンタ 嘘よ、誹謗中傷よ!私の名誉、私の名誉! カルロッタ あんたの名誉なんて糞くらえよ! モロズス おお神よ、私の頭が、この哀れな頭が! 理髪師 (宥めて) お嬢さん方、お嬢さん方、二人一緒に話さないで! イゾッタ (アミンタのほうに詰め寄り) あんたが否定しようとは、 鉄面皮をお持ちだね、 昼といわず夜といわず 別の男と 一緒だったくせに。 アミンタ 嘘よ、誹謗中傷よ! 卑劣な嘘! 決して、いえ、決して 私は結婚の名誉を 冒涜したことはありません。 家政婦 (舞台の端の方の手前で) やっと、やっと ことをはっきりとしなくちゃ。 ずっとずっと前から、 私は怪しいとにらんでいた、 ごまかしを嗅ぎつけていた。 理髪師 (舞台のもう一方の端で、手をこすりながら) 今や大旋風が ぐるぐる巻き上がり 更に拡がり、拡がり 大騒動を巻き起こす! さあ、すばらしいぞ。 モロズス (すっかり落胆して) この騒ぎ、この喚き声、 私の耳がちぎれてしまう! 早く終わってくれ、 でないと私は気が変になりそうだ。 ヴァヌッチ 紳士淑女の皆さん、ああ、誰も私の言うことを聞いていない! モルビオ 懲戒処分しなければなりませんな。 ファルファッロ あるいはこの裁判をやめるか。 ヴァヌッチ (ステッキで叩きながら) 静粛ニ! アミンタ (テーブルの前で跪いて) 裁判長様、私の名誉をお守りください! モロズス卿が私を選んだことへの 憎しみ、妬み、恨みから この厚かましい女たちは嘘をついているんです! 星々に誓って言います、 天の神様も聞いてくれているはず、 私はあの方を騙したりはしていません、 私はあの方に誠実に貞節を守っています。 理髪師 かもしれない、かもしれない、しかしその点はそう難しくはないね、あんたはあの方と結婚してたった12時間だから。そのくらいならこの年の俺だって誠実でいられる。しかし以前だな、モロズス夫人、以前、これが重大ナ点、当該事件で浮上してきて、少し臭ってくる点だ… (ヴァヌッチに) 裁判官殿、俺にはもう一人、この品行方正な奥方自身の寵愛を受けたと誓ってくれる証人がいるんだが。 ヴァヌッチ (他の二人に尋ねる) 先生方は? モルビオ 賛成です。 ファルファッロ 同意します。 ヴァヌッチ では連れてきなさい。 第9場 (理髪師がもう一度ドアを開けると、ヘンリーが入って来る。変装して髭をつけているので、誰だか分からない) ヴァヌッチ このご婦人をご存じか? ヘンリー よく存じております、閣下。 ヴァヌッチ 私が言いたいのは、あなたが彼女をよく知っていた…というのは…彼女と親しい仲だったということですか? ヘンリー その通りです、閣下! ヴァヌッチ 私が言いたいのは…親しい仲、これが問題なんですが…あなたは彼女をよく知っていた、というのはつまり、カルネの関係。 モルビオ (督促するように尋ねる) カルネの関係! ファルファッロ (同様に) カルネの関係! モロズス (理髪師に小声で) 何のことだ、カルネのとは? 理髪師 (同様に小声で) 肉体のという意味で、閣下、肉体の。 ヘンリー (お辞儀をして、小声で) はい…誓います。 ヴァヌッチ (アミンタに) 何と答えますかな? アミンタ (目をそらして) 私は夫以外の男性と一緒になったことはありません。誓います。 ヴァヌッチ でこの証人はご存知ですか? アミンタ (興奮し目をそらして) もう知りません!知りたくもありません。 ヘンリー (彼女の方に近寄って) 本当に僕を 知らないと? 君の気持ちは そんなに移り気なの? 君は本当に 嘘をつくつもり、 君の心は 僕のものだったのに? 君の唇、君の頬、 それを僕は 何度も優しく抱いたよね、 君の手、君の甘い髪の毛を? 僕らの情熱、穏やかな優しさの 至福の時間が、その時間がすべて すっかり君から 消えてしまったので、 君の目は 僕の目を避けるのか? いや、愛する人よ、思い出しておくれ、 君の友だちを 否定しないで! 僕の目を見て、自分の心を見て、 愛が新たに 僕らをひとつにするのを。 アミンタ (一見、怒ったように) 出て行って、この嘘つき!裏切り者! 嘘が私を じっと見ている! 悪者、偽善者、大悪人! 大嘘つき、卑怯者! お願い、私から 離れていてよ! ああ、不幸なのは 私たち女、 愛しては、騙され、 頼りにしては、裏切られる! ヴァヌッチ えへん、えへん!ではこの男を知っていることは、もはや否定しませんね? アミンタ (横を向いて、顔を手で覆って) ああ… 理髪師 (モロズスに大声で) 彼女の罪が証明されました!勝利です! モルビオ 訴訟に勝ちました!おめでとうございます。! 家政婦 ああ、嬉しくて死にそう! カルロッタ 今、あの子、自滅しちゃった! イゾッタ 分別のある女ならそんなことは決して認めないわ。 理髪師 モロズス万歳!勝利です! 全員 モロズス万歳!勝利です! (全員が、大喜びしているモロズスを取り囲む) モロズス (全員と握手しながら) ああ、皆さん、感謝するよ! やっとあいつから自由になった ああ、この魂に花が咲く。 私がどれだけ苦しんだか、誰も分かるまい、 私の喜びは、誰も分かるまい。 理髪師 (ヴァヌッチに) 判決を、閣下!判を押して、署名してもらいたい! ヴァヌッチ (杖をついて立ち上がりながら) 請願者には、彼の妻モロズス夫人がバージンで結婚生活に入ったのではないことが証明されましたので、性質ノ間違イという障害が成立します。そして先生方、この結婚が無効であると宣言することを、提議します。 モルビオ 賛成です。 ファルファッロ (立ち上がって) 反対です。 モルビオ 反対だって? 理髪師 (一見、驚いたように) 反対だって? カルロッタ (同様に) 反対やって? 家政婦 反対ですって? イゾッタ (同様に) 反対ですって? モルビオ 反対だって? モロズス おお神よ、何だって?反対だって? ファルファッロ 反対です。この結婚契約書ニハ、結婚前ノ、モロズス夫人の純潔が、結婚ノ条件とは一言も書かれていません、従ッテ性質ノ間違イは成立しません。 モロズス (心配そうに) 何が言いたいんだ?何を言ってるんだ? ヴァヌッチ えへん、えへん! マサシク!こちらの先生は、あなたが結婚前にバージンという条件が契約書には書かれていないと、見つけたのです。 (アミンタに) モロズス卿は結婚の前にあなたに尋ねましたか? アミンタ 何も。 ヴァヌッチ では間違いにはなりません。請願は却下。先生方、承認サレますか? モルビオ 無条件デ承認。 ファルファッロ 無条件デ承認。 モロズス (理髪師に) 奴らは何を言っているんだ?何をしようと? 理髪師 大変お気の毒ですが、閣下、あなたの願いは認められませんでした。 モロズス しかしあいつは他の男と寝たのだろう?しかも証明されたじゃないか。 理髪師 しかしそれは結婚前ノコト、閣下、あなた様以前のことで、我々はそのことを契約書に入れるのを忘れていました。今となってはずっと一緒にいるしかありません。 モロズス 一緒にいる?あいつと一緒に?あの小悪魔に加えてこの恥さらし?イヤだ、イヤだ!名誉を汚したくない!あんな女、その上娼婦だ!イヤだ、もうたくさんだ。くたばるほうがましだ!破滅するほうがましだ。私のピストルは何処だ?私の剣は?縄は?水に跳び込もう!窓から身投げだ!あいつと一緒に1日だって嫌だ、1日だって! (全員が彼の周りを囲んで、彼がしようとするのを押しとどめる) ヴァヌッチ よく考えてください!まだ控訴できます。 モルビオ 落ち着いてください、覆すことのできないことなんて何もありません! 家政婦 旦那様、お命を大切に! 理髪師 まだ何か方法を見つけます。 カルロッタ あんなあまっこのせいでそんたらカッカすることねえのに。 イゾッタ いつでもあなた様をお慰めする代わりの女性がいますわ。 モロズス (身を引き離して) 放せ!畜生みんな出て行け、お前らの叫び声で私を殺す気か?私が欲しいのは静けさだけだ!もう我慢ならん!我慢ならん!おお、誰も見たくない!何も聞きたくない!死んじまえ、行っちまえ!欲しいのは静けさ、何も聞きたくない、静けさ、静けさ… (彼は自暴自棄になって寝台に身を投げ出し、布団の中に頭を突っ込み、耳に栓をする) 理髪師 (手を上げる。突然、静かになる。ヘンリーとアミンタが変装を投げ捨て、モロズスが呻きながら枕の下に潜り込んでいる寝台の方に静かに近寄り、跪く) フィナーレ ヘンリー (跪いて) おじ上、あなたの苦しみ、ご心配を これ以上 見ていられません。 立って!しっかりしてください、 この結婚の悪夢から目を覚ましてください! 周りをご覧ください!友だちばかりです! 恐ろしいものや責苦はすべて消え去りました、 あなたの甥が、あなたの息子が ここであなたの愛を切にお願いしています。 モロズス (ゆっくり起き上がり、困惑して周りを見て、息をつきながら) ヘンリー!ありがたい、私のヘンリー!どこから来たんだ?だってさっきまでそこに別の男がいた。あの女は誰だ…確か (驚いて) あれは確かティミーダだ。 ヘンリー 違います、あの女はもうあなたをいじめたりしません、 あの女は永遠に姿を消しました。 いるのはアミンタだけです、 いつものように、穏やかに。 アミンタ (跪いて) あの女があなたにしたことを、 どうぞお許しになってください。 そして生涯、子供としての愛を あなたに捧げることで お怒りを和らげることができるなら、 二人の真実の愛を受け入れてください、 アミンタを、この忠実な娘を、 あなたの娘として受け入れてください! モロズス 何?何て?よく分からない。アミンタがティミーダでティミーダがアミンタ?彼女は私の妻で、お前の妻?私はラム酒の樽の中に落ちたのか?私は夢を見ていたのか?私は酔っぱらっていたのか?そしてそこにいた裁判官や先生方は… ヘンリー 僕の仲間です。 (ヴァヌッチ、モルビオ、ファルファッロが変装を脱ぎ捨て、へりくだった態度で立っている) モロズス 何?何だと?仲間…結局、あの旅芸人の仲間か?お前らは…お前らはもしかして私をこけにしたのか?茶番をしたのか、私は実は結婚していない、実は本当は結婚してはいなかったのか? (彼はステッキに手を伸ばす) 何?何だと?お前らは私をからかったのか、このモロズス卿を?仕返ししてやるぞ、山賊め!お前らは私をロバみたいに酷使して、私の鼻ずらを引っ張って、血の汗を流させた!お前らは私を猪みたいに追い回し、けしかけて、私は危うく首つりするところだった… (突然、激怒から転じて大笑いし始める) は、は!それにしても大したものだ、この野郎ども!大したものだ、大したものだ!この老練な船乗りを欺くとは、この厚かましい陸(おか)ねずみどもめ、は、は!上手くやったな、バカな奴は櫛けずられ、愚かさは打ちのめされるがいい。こいつめ、こいつめ、お前らがそんなすばしこい野郎どもだとは、思ってもいなかった。 (ヴァヌッチに) 結局、君が、私を信じ込ませた牧師だったのか? ヴァヌッチ (まだびくびくして) その通りで。 モロズス (彼を抱きながら) だとすると私が今まで見た中で一番坊主らしい坊主だ。 (モルビオとファルファッロに) それで君があの弁護士らしい弁護士で、君が私がこの60年で見た一番気難しい公証人か。 (彼は二人を抱く。カルロッタとイゾッタに) そして君たち二人、すばらしい、すばらしい、一人前の男を手玉にとるとは、キスしてやるぞ。いや、私を打ちのめすとは、すごい!私はお前らに手酷い扱いをした、しかしこれからは芸術を敬うよ、君らのオペラには全部行こう、今日私が存分に笑ったように、君らが私を笑わせてくれたら、ピカピカの金貨で50ギニーやるぞ。 (アミンタに) ああ、この回し者め、色目を使うと、君はなんて魅力的だ。もう一度君と結婚したいくらいだ。しかしやめておこう、心配しなくていい、私は治ったすっかり治った、何事にもだ!今やっと分かった。いい人たちと楽しくいるより、いいことはないと。 (家政婦に) おい、ワインを持ってこい、イギリスで一番バカな男と、この王国で最も図々しい野郎どもと最も可愛い女たちのために一本飲もう! (俳優たちに) そして君たち、音楽をやりたいなら、私にかまわず、好きなだけ騒いだらいい。一度無口な女を妻に持ったら、この世のどんな騒音にも耐えられるというものだ。だからさあ、やれ! (彼はアミンタとヘンリーと一緒にテーブルに就く。それは先程ヴァヌッチが裁判長として座っていた席で、右にアミンタ、左にヘンリーが座る。俳優たちはその後ろに並んで、ダンスのメンバーと同時に、歌い、音楽を奏でる) ヴァヌッチ あなたが敵視した 我々の芸術が、 今あなたを 歓迎します、 何故って いかなる食事も 杯なしでは 完成しませんから。 モルビオ それなしでは 喜びはない、 それなしでは 幸せはない。 優しい愛と 音楽は この二つは 永遠に兄弟。 イゾッタ 芸術が その翼を広げる所は、 皆が集まり お祭りとなる、 芸術を避ける者は おばかさん、 身を任せれば、幸せになる。 カルロッタ 幸せかな、芸術と結ばれ、 心を音に 委ねる者は。 幸せかな、芸術を見出す者、 芸術は愛する者に、才能を与える。 ファルファッロ 芸術は いかなる悲嘆も克服し、 苦痛も憂鬱も 和らげてくれる、 あらゆる精神の中で 最も明るい精神、 神の息吹き、それはメロディー! 理髪師 あんたを恨んでいた この方にも、 もう一度 心を広げ、 優しい 地上の姉妹を 結局は贈ろう、それは明るさ! 全員 全ての喜び、全ての美、 モロズス卿、いつまでも! 全ての喜び、全ての美、 我らの愛する お二人に! 喜びをためらう人に 喜びを、 明るさを嫌う人に 明るさを、 今日のように 永遠に 芸術はこの家で 客人であれ。 (モロズスは、深く心動かされて、歌に耳を傾け、あらゆる方向の人々に感謝する。ヴァヌッチの合図で歌い手たちはドアの所に戻る) ヴァヌッチ では皆、歌は終りだ! 生れたばかりの幸せは 邪魔しまい。 この芝居が 上手くいったからには、 新たな刺激が 必要だろう、 我々が頂いた この感謝が、 いつまでも価値あるもので ありますように。 理髪師 では急いで こっそりと、 ぐずぐずしないで 邪魔しないで! 本当の洒落 というものは 長過ぎなければ 愉快なもの。 (彼らはドアを開けて、次々と膝を屈めたりお辞儀をしたりして、静かに姿を消す) 家政婦 どうぞ楽しいもうひと時を… モルビオ 音楽をもう少し… ファルファッロ 最後の静かな一節を… ヴァヌッチ そして我々は引きあげます。 カルロッタ 失礼します… イゾッタ …御免くださいな… ヴァヌッチ …もう一度挨拶を… ファルファッロ …最後に一言… ヴァヌッチ …そして残るは静寂と沈黙… 理髪師 …こうして最後に我々が出て行く。 最終場 (理髪師が後ろ手にドアを閉めると、すっかり静かになる。モロズスとアミンタ、ヘンリーだけがテーブルに就いている) モロズス (晴れやかに幸せそうに安楽椅子にもたれかかりながら) それにしても音楽の美しいことーだが一番美しいのは、音楽が終わった時だ! (彼はくつろいでワインをグラスで飲み、じっとアミンタを見つめる) それにしても若くて無口な女の素晴らしいことーだが一番素晴らしいのは、それが他人の妻である時だ。それにしても人生の美しいことーだが一番美しいのは、バカではなくて、生きるということを知った時だ。ああ、善き人々よ、お前たちは見事に私を治してくれた、今までこれほど幸せだと感じたことはない… (彼はパイプに火をつけ、心地よさそうに煙を吐く) ああ、何とも言いようのないいい気分だ。静かだ! (安楽椅子にもたれて、感謝を込めて右手でアミンタの手を、左手でヘンリーの手を握る) 静かだ!ああ…ああ…ああ!… DRITTER AUFZUG Schon ehe der Vorhang aufgeht, hört man kräftiges Gehämmer und Gepolter hinter der Szene Gleiches Zimmer, nur in grösster Unordnung. Eine Reihe Arbeiter, verkleidete Mitglieder der Schauspieltruppe, schlagen Nägel in die Wände, andere bringen mit viel Getöse Kisten, Spiegel und Geräte die Treppe herauf und stellen sie krachend nieder. Dazwischen immer das rhythmische Einschlagen der Nägel in die Wand ERSTE SZENE AMINTA Hier die Spiegel, die Konsolen, Aber eilt euch, vorwärts, flink! Zu andern Hier die Florentiner Lüster Und die fläm schen Gobelins! Weggeräumt den alten Plunder, Weg die Läden, die Gardinen, Licht und Sonne soll herein! Ein Diener bringt in einem Käfig einen Papagei Dort vor Herrn Morosus Zimmer Stell den Papageien zu! DER PAPAGEI laut und schrill Kora… Kora… Kakadu. AMINTA Aber rascher, rascher, rascher, Sputet euch, ich bin schon müde, Diese Wände leer zu sehn. Alle hämmern immer rascher ZWEITE SZENE Die Haushälterin kommt demütig aus dem Zimmer des Morosus geschlichen HAUSHÄLTERIN Oh, gnädigste Frau, der Herr lässt Euch bitten… AMINTA zu den andern Flink, hab ich gesagt, ihr Burschen! HAUSHÄLTERIN Ihr möchtet doch ein wenig Rücksicht nehmen… AMINTA wie früher Nicht gezaudert, nicht geplaudert! HAUSHÄLTERIN Das Gehämmer macht ihm Kopfschmerzen. AMINTA wie früher Mittags will ich s fertig sehn. HAUSHÄLTERIN Er hat schlecht geschlafen, er braucht seine Ruh . DER PAPAGEI schrill Kora… Kakadu. HAUSHÄLTERIN Wenn Ihr nur ein Viertelstündchen pausieren könntet… AMINTA ohne auf sie zu achten, auf zwei Packträger zu Ah, da bringt ihr das Clavecin. Hierher in die Ecke! Und siehe, der Maestro in persona! DRITTE SZENE Die Haushälterin geht mit allen Zeichen der Verzweiflung ab. Aminta dem Henry und Farfallo entgegen, die als Gesangslehrer - mit einer Rolle in der Hand - und als Klavierbegleiter verkleidet sind AMINTA Salute, Maestro! Wir können gleich mit der Singstunde beginnen. Zu den Arbeitern Weg, ihr Burschen, bis ich euch wieder holen lasse! Die Arbeiter verschwinden mit Zwinkern und Lachen HENRY als Gesangslehrer Dies mein Begleiter auf dem Cembalo. Ich hoffe, Ihr seid bei Stimme und wir können gleich beginnen. Hier Euer Part Überreicht ihr eine Rolle Die Arie aus Monteverdis ,L incoronazione di Poppea, I. FARFALLO präludiert auf dem Cembalo AMINTA beginnt die italienische Arie Sento un certo non so che, Che mi pizzica e diletta, Dimmi tu che cosa egli è Damigella amorosetta. Ti farei ti direi Ti direi ti farei, Ma non so quel ch io vorrei, Ma non so quel ch io vorrei. HENRY bei einer Pause unterbrechend Brava, brava! Ma piü mosso, piú passionato! Ich falle dann beim Duo ein. AMINTA singt lauter und kräftiger Se sto teco il cor mi batte, Se tu parti io sto melenso, AI tuo sen di vivo latte sempre aspiro e sempre penso. MOROSUS kommt aus dem Nachbarzimmer herausgestürzt im losen Morgengewand, den Kopf und die Ohren mit einer Art Turban dick umwunden, hinter ihm die Haushälterin Habt Erbarmen, macht ein Ende! Oh, ich kann, ich kann nicht mehr! Auf den Knien lasst Euch bitten Eine Pause, eine Pause! AMINTA singt weiter Duett (Argia und Polinice) aus der Oper »Eteocle e Polinice» des Giovanni Legrenzi (Venedig 1675) Dolce Amor! HENRY Bendato alato! BEIDE Deh consola, deh consola il mio martir! E per far ch io goda a pieno, Rendi pace a questo seno, Che ferito da te sol, Da te sol spero il gioir! MOROSUS gleichzeitig Nein, das kann kein Mensch ertragen, Das ist ärger als die Hölle, Das ist ärger als der Tod. Wie sich flüchten, wie sich retten? Oh, wie find ich meine Ruh! DER PAPAGEI Kora… Kora… Kakadu. HAUSHÄLTERIN gleichzeitig Ach vergebens war mein Warnen! Ach, wie hab ich ihn angefleht, Dass sie ihn mit List umgarnen, Jetzt kommt aller Rat zu spät! FARFALLO applaudierend Brava, Brava! Bravissima! HENRY Sono contentissimo! Nur mehr Schwung noch, da capo also! MOROSUS verzweifelt Nein! Nein! HAUSHÄLTERIN Wie sie ihn quälen. Es ist eine Schande! AMINTA Gerne da capo! Kümmert euch nicht um diesen Narren! Alle zusammen HENRY zu Farfallo Also avanti, comincia! FARFALLO präludiert am Cernbalo MOROSUS Nein! Nein! Meine Ruhe, meine Ruhe! Wie sich flüchten, wie sich retten? Oh, wie find ich meine Ruh? DER PAPAGEI schrill Kora…Kora…Kakadu! VIERTE SZENE Die Tür öffnet sich. Der Barbier tritt breitspurig herein. Alles wird sofort still BARBIER spricht Seine illustre Lordschaft, der Chief-Justice, werden in wenigen Augenblicken hier erscheinen, begleitet von zwei Notaren der hohen Kammer. Zu Henry und Farfallo Maestro, ihr begreift die Wichtigkeit. Zu anderer Stunde also! Henry und Farfallo verabschieden sich mit bedeutungsvollen Gesichtern MOROSUS Bei Gottes Gnade, Ihr seid zur rechten Zeit gekommen, sonst hättet Ihr mich nach Bedlam führen müssen! Leise Ist alles geordnet? Die Scheidung vorbereitet? BARBIER leise Ich habe sie bombardiert mit allen Argumenten und auch ein paar klingende ihnen in die Taschen geschoben. Gleich beginnt die Verhandlung. MOROSUS Aber wird sie nicht schreien, wird sie nicht Spektakel machen? Meine Ohren sind ganz wund, ich ertrag s nicht mehr. Oh, Schneidebart, versuch s doch erst gütlich mit ihr, ich vertrag kein Gezänk. Biet ihr alles, was sie will, nur Ruhe will ich, meine Ruhe! BARBIER leise Ich will s probieren! Er schreitet gravitätisch auf Aminta zu, die dem leisen Gespräch der beiden markiert misstrauisch zugeblickt hat Mit Reverenz! Vieledle Dame! AMINTA ebenso Vieledler Barbier! BARBIER pompös Ich kann des Eindrucks Mich nicht erwehren, Als ob Eure Ehe Nicht die glücklichste sei. AMINTA spitz Da irrt Ihr Euch mächtig, Da irrt Ihr Euch sehr, Ich fühle mich prächtig, Und wünsch mir nichts mehr. BARBIER Doch meint ich zu hören Vorhin an der Türe, Erbitterte Rede, Geharnischten Streit. AMINTA Das ist doch alltäglich In jeglicher Ehe, Man zankt sich, erregt sich, Und wird wieder gut. BARBIER Doch klagt Herr Morosus, Ihm ging es ans Leben, Er wollt Euch nicht länger, Er hält es nicht aus. AMINTA So bin ich die Sanfte Und will ihn erdulden, Ich nehme das Kreuz Demütig auf mich. BARBIER leise zu Morosus hinüber Oh, die ist hartgesotten in allen Satansfeuern! Die Klette kriegt Ihr nicht so leicht los. MOROSUS leise Biet ihr Geld! Mein halbes Vermögen! Nur Ruhe will ich, Ruhe! BARBIER jetzt in anderem Ton, leise, vertraulich zu Aminta Lasst doch klüglich mit Euch reden, Nehmet Euren Vorteil wahr. AMINTA Gerne, gerne. BARBIER Seid vernünftig! AMINTA Nur Morosus war der Narr! BARBIER Nun, so hört doch! AMINTA Ja, ich höre! BARBIER Herr Morosus hat viel Geld. AMINTA mit einem Knix Nur um dieser Tugend willen Hab ich mich ihm beigesellt. BARBIER Und er bietet tausend Pfunde, Wenn Ihr ihm die Freiheit lasst. AMINTA Ha, ich lache! Tausend Pfunde! Ha, wie Ihr vergnüglich spasst! MOROSUS von rückwärts Biete doppelt, biete weiter! Alles, alles, Zahle ich für meine Ruh! BARBIER Zwei… dreitausend… vier… nein fünfe… AMINTA Bietet, bietet immerzu! BARBIER Seid vernünftig… AMINTA Nein, ich lache Mir die Seele frei. Glaubt Ihr, dass mir meine Ehre Für ein Brosam käuflich sei? Ein Volkslied parodierend und psalmodierend mit pathetischironischer Geste Treue hab ich ihm geschworen, Treue bis ins kühle Grab, Und ich will die Treue halten, Die ich ihm geschworen hab . MOROSUS Oh, du Luder… vorbrechend AMINTA höhnisch Nur Eure edle Gattin! MOROSUS Gottlob nicht mehr lang. AMINTA parodistisch schwärmend Oh, ewig, ewig. Ich lasse nicht von dir! MOROSUS keuchend Oh,…oh,…sie höhnt mich noch! Sie macht mich rasend… oh, ich ersticke vor Wut… FÜNFTE SZENE Die Haushälterin stürzt herein HAUSHÄLTERIN Gnädigster Herr… zwei Karossen sind angefahren mit vornehmen Herren. MOROSUS aufatmend All, ich fange wieder an zu leben. BARBIER beim Fenster hinaussehend Viktoria! Ihr seid gerettet. Der Chief-Justice mit den Advokaten. Aber so, in diesem Morgenflaus, dürft Ihr nicht Seiner Lordschaft entgegen. Fort, fort, den Galarock an und die Orden, sie müssen sehen, mit wem sie hier zu schaffen haben. MOROSUS Ja, gleich komm ich. Entschuldigt mich bei den hohen Herren, in zwei Minuten bin ich respektvollst zur Stelle. Er verschwindet mit der Haushälterin ins Nebenzimmer SECHSTE SZENE Es treten ein Vanuzzi, Farfallo, Morbio, der erste als Chief-Justice mit riesiger weisser Perücke, Brille, der goldenen Kette und dem schwarzen Wams. Die beiden andern als Advokaten gekleidet. Vanuzzi als Chief-Justice pompös mit dem langen Goldknaufstock auf den Boden stossend VANUZZI Im Namen Seiner Majestät, im Namen des Parlaments! Sind die Appellanten zur Stelle Sir Morosus und Lady Morosus? AMINTA Spar deinen Bass für später, Vanuzzi! Wir sind unter uns. VANUZZI Haha, tapfere Aminta, wie wacker du teufeln kannst! BARBIER O jemine, ich hab selber Angst gekriegt, so hat sie den Armen gepfeffert, gesalzen, gesotten und getrüffelt, er kocht schon, er siedet im eigenen Fett in einem Stündchen ist der Braten gar und wir könnenAtem holen. Nur noch dieses letzte Spässchen, Und dann ist er auskuriert. Munter also und vergnüglich, Bis er selber munter wird. VANUZZI rasch die Verkleidung wegwerfend und tanzend Ach, ich schwitze, ich ersticke, Der Talar macht mich ganz schlapp, Fort das Amtszeug, die Perücke Und ein wenig Luft geschnappt. MORBIO Nein, man kann nicht richtig lachen, Wenn man so in Würden steckt. Auf den Mantel, los die Krause Und die Beine grad gestreckt! (Sie tanzen beide zusammen) FARFALLO Aminta fassend Rasch ein Tänzchen noch, Aminta, Das beflügelt Witz und Blut, Hat man sich recht umgeschüttelt, Schmeckt ein Spässchen doppelt gut. AMINTA mit ihm Würde, Würde, meine Herren, Ehrt das Ansehn des Gerichts! Würd er so uns überraschen, Wär die ganze Müh für nichts. VANUZZI, FARFALLO, MORBIO zusammen Nur noch diese letzte Runde, Rechtsherum und linksherum Und wir tun schon wieder würdig Und wir stehn schon wieder stumm. Sie haben die Kostüme wieder angezogen, die Perücken aufgesetzt und stehen ernst und gravitätisch wie beim ersten Auftreten. Die ganze Szene muss wie im Flug blitzschnell und pantomimenhaft vorüberstreichen und genau die Position beim ersten Eintreten erreicht werden SIEBENTE SZENE MOROSUS im Staatskleid, erscheint, gefolgt von der Haushälterin, verbeugt sich tief Meinen submissesten Respekt. VANUZZI von oben herab Wir sind von Eurer causa verständigt. Zu den Advokaten Beliebt es, doctores, so beginnen wir. Auf eine Geste des Morosus hin tragen die Haushälterin und der Barbier einen Tisch in die Mitte der Szene. Auf derMittelseite nimmt Vanuzzi als Chief- Justice Platz, rechts und links Morbio und Farfallo als Beisitzer VANUZZI Es haben der hochgeborene Lord Morosus und die hochgeborene Lady Morosus das Ansuchen erhoben, ihre Ehe zu lösen… AMINTA Ich protestiere. Ich hatte nie ein derartiges Ansuchen gestellt. VANUZZI Hem, hem, das schafft insoferne complicationes, als der Petent obligiert ist, die Gründe vorzubringen, welche ein divortium legitimum argumentieren. BARBIER leise übersetzend Eine Scheidung zu begründen. VANUZZI Erklärt ihm, doctores, die impedimenta, welche das Gericht anerkennt per dirimere matrimonium. BARBIER leise Sie werden Euch die Scheidungsgründe aufzählen. FARFALLO pathetisch Impedimenta sunt duodecim… MORBIO übersetzend Zwölf sind der Hindernisse. FARFALLO Quae irritum rendant matrimoniurn, MORBIO Welche eine, Ehe aufheben. FARFALLO Sunt MORBIO Es sind FARFALLO Error conditio, voturn, cognatio, crimen, cultus dis-paritas, vis, ordo, ligamen, honestas, impotentia… MOROSUS Was will er? Was meint er? Ich habe nur das letzte Hindernis verstanden. VANUZZI zu Farfallo Expliziert ihm doch, doctissime! Seht ihr nicht, der Petent ist totaliter in statu ignorantiae. FARFALLO Also ich expliziere. Ad primum error, wenn Ihr ge-meint habt, eine andere Person zu heiraten, als die Ihr geheiratet habt… MOROSUS begeistert Das ist es Illustrissime! Ich meinte, um eine schweigsame Frau zu werben und habe einen Vulkan geheiratet, eine Xantippe, eine Satansschwester, ich schwöre es, Illustrissime, es war ein errort VANUZZI aufklopfend Diese Art des errors genügt nicht, sie ist zu gewöhnlich. Diesem Irrtum verfällt jeder Mann. Wir haben alle gemeint, sanfte Mädchen zu heiraten, und wer hat dann seine Frau je schweigsam und folgsam befunden! Erklärt ihm, doctissime, die Formen des error, welche das Gericht einzig anerkennt. FARFALLO Der error hat verschiedentliche Formen. Primum error personae wenn Euch eine fremde Frau unterschoben war. Secundum error fortunae wenn ihr sie reich glaubtet und sie war arm. Tertium error qualitatis, wenn ihr sie virginem desponsam, als erklärte Jungfrau, heiratet und fandet sie corruptam… BARBIER vortretend laut Ecco ! Ich bezeuge, ich bezeuge, sie hat Umgang gehabt mit einem andern Mann. AMINTA Er ist bestochen, er lügt! Ich habe mit niemand Umgang gehabt als mit meinem ehlichen Gatten. Ich beschwöre es. VANUZZI Das wird sich weisen. Zum Barbier Habt Ihr Zeugen für Eure Anschuldigung? BARBIER Sehr wohl, Euer Gnaden, und sofort zur Stelle. ACHTE SZENE BARBIER geht zur Tür, öffnet sie. Herein treten Isotta und Carlotta in der gleichen Verkleidung wie vordem Hier diese beiden ehrsamen Damen. VANUZZI Könnt ihr bezeugen, dass Lady Morosus Umgang hatte mit einem anderen Mann als Sir Morosus? CARLOTTA Dös man i. Da leist ichs Jurament darauf. ISOTTA Auch ich will es beeiden. BARBIER Ihr seht, hohe Herren! AMINTA Ich lasse mich nicht verleumden, das sind gekaufte Weiber! CARLOTTA Was? Du Gschnaufte, selber hast dich kaufen lassen von dem alten Teppen! ISOTTA Ich verachte die Person zu sehr, um ihr zu erwidern! AMINTA Lüge, Verleumdung! Meine Ehre, meine Ehre! CARLOTTA Die liegt auf m Misthaufen! MOROSUS O Gott, mein Kopf, mein armer Kopf! BARBIER beruhigend Meine Damen, meine Damen, bitte nicht alle zusammen zu sprechen! ISOTTA auf Aminta zutretend Hast du die Stirne, Frech es zu leugnen, Dass du dem ander Zu eigen gewesen Bei Tag und bei Nacht? AMINTA Lüge, Verleumdung! Erbärmliche Lüge! Niemals, nein, niemals Hab ich die Ehre Der Ehe entweiht. HAUSHÄLTERIN vorn an der Seite der Bühne Endlich, endlich Muss es sich klären. Lange schon, lange Wittre ich Unrat, Fühle ich Trug. BARBIER auf der andern Seite der Bühne, sich die Hände reibend Jetzt geht der Wirbel Gut durcheinander, Weiter, nur weiter Wacker spektakelt ! Jetzt geht es famos. MOROSUS ganz gebrochen Dieses Lärmen, dieses Brüllen, Das die Ohren mir zerstückt! Wär nur alles schon zu Ende, Denn sonst werd ich noch verrückt. VANUZZI Meine Herren, meine Damen! 0 keiner hört auf mich! MORBIO Man müsste disziplinariter vorgehen. FARFALLO Oder die Sitzung aufheben. VANUZZI mit dem Stock aufstossend Silentium! AMINTA sich auf den Knien vor den Tisch hinstürzend Richter, schützet meine Ehre! Nur aus Hass, aus Neid und Galle, Dass mich Sir Morosus wählte, Lügen diese frechen Weiber! Bei den Sternen will ich s schwören, Gott im Himmel soll mich hören Niemals hab ich ihn betrogen, Treulich hielt ich ihm die Treu. BARBIER Schon möglich, schon möglich - aber das war insofern nicht schwierig, als Ihr mit ihm bloss zwölf Stunden verheiratet waret. So lange kann sogar ich meiner Alten treu bleiben. Aber vorher, Lady Morosus, vorher - das ist das punctum saliens, der Punkt, welcher springt und im vorliegenden Falle ein wenig stinkt… Zu Vanuzzi Hohes Gericht, ich habe einen weiteren Zeugen bereit, der beeiden kann, die Gunst - dieser tugendhaften Dame in persona genossen zu haben. VANUZZI zu den beiden andern hinüberfragend Doctores? MORBIO Ich stimme bei. FARFALLO Ich stimme zu. VANUZZI So führt ihn vor. NEUNTE SZENE Barbier öffnet abermals die Tür, herein tritt Henry, verkleidet und mit einem falschen Bart, der ihn unkenntlich macht VANUZZI Ihr kennt diese Dame? HENRY Sehr wohl, Eure Lordschaft. VANUZZI Ich meine, seid Ihr näher bekannt gewesen mit ihr… habt Ihr… habt Ihr mit ihr Umgang gepflogen? HENRY Gewiss, Eure Lordschaft! VANUZZI Ich meine … näheren Umgang, dies ist die Frage… Habt Ihr sie näher gekannt… ich meine carnaliter. MORBIO mahnend fragend Carnaliter! FARFALLO ebenso Carnaliter! MOROSUS leise zum Barbier Was heisst das? Carnaliter? BARBIER ebenso leise Fleischlich, Euer Gnaden, fleischlich. HENRY sich verbeugend, leise Jawohl… ich beeide es. VANUZZI zu Aminta Was habt Ihr zu antworten? AMINTA ausweichend Ich habe nie einem andern Manne angehört als meinem Gatten. Ich beschwöre es. VANUZZI Und kennt Ihr diesen Zeugen? AMINTA erregt ausweichend Ich kenne ihn nicht mehr! Ich will ihn nicht kennen. HENRY auf sie zutretend Willst du wirklich mich nicht kennen? Ist dein Sinn so wandelbar? Willst du wirklich Lüge nennen, Dass dein Herz das meine war? Deine Lippen, deine Wangen, Die ich zärtlich oft umfangen, Deine Hand, dein süsses Haar? Sind sie all, die sel gen Stunden Unserer Glut Lind Zärtlichkeit, So vollkommen dir entschwunden, Dass dein Blick den meinen scheut? Nein, Geliebte, o besinn dich, Nicht verleugne deinen Freund! Sieh mein Auge und sieh in dich, Dass uns Liebe neu vereint. AMINTA scheinbar zornig Weg, du Falscher! Weg, Verräter! Lüge blickt aus dir mich an! FrevIer, Heuchler, Missetäter! Prahlerischer, feiger Mann! Wärst du mir doch fern geblieben! Ach, wir unglücksel gen Frau n, Die getäuscht sind, wo sie lieben, Und verraten, wo sie trau n! VANUZZI Hem, hem! So leugnet Ihr nicht mehr, diesen Mann zu kennen? AMINTA sie wendet sich ab und verhüllt ihr Gesicht Ach… BARBIER laut zu Morosus Sie ist überführt! Viktoria! MORBIO Eure causa ist gewonnen! Ich gratuliere! HAUSHÄLTERIN Ach, ich vergehe vor Freude! CARLOTTA Jetzt hat sie sich sauber eintunkt! ISOTTA So etwas gibt eine verständige Frau niemals zu. BARBIER Vivat Morosus! Viktoria! ALLE Vivat Morosus! Viktoria! Alle umringen den ganz beglückten Morosus MOROSUS allen die Hände schüttelnd Ach, ihr Guten, wie euch danken! Endlich bin ich ihrer ledig - Oh, die Seele blüht mir auf. Niemand ahnt, was ich gelitten, Niemand meine Seligkeit. BARBIER zu Vanuzzi Das Verdikt, Eure Lordschaft! Wir wollen s gesiegelt und geschrieben! VANUZZI mit dem Stock aufstossend und sich erhebend Da der Petent den Beweis erbracht hat, dass seine Gattin Lady Morosus nicht mehr als virgo desponsa in den Ehestand getreten, ist das impedimentum erroris qualitatis gegeben, und ich beantrage, Doctores, seine Ehe für nichtig zu erklären. MORBIO Ich stimme zu. FARFALLO aufstehend Ich opponiere. MORBIO Ihr opponiert? BARBIER scheinbar erschreckt Er opponiert? CARLOTTA ebenso Er opponiert? HAUSHÄLTERIN Er opponiert? ISOTTA ebenso Er opponiert ? MORBIO Er opponiert? MOROSUS Oh Gott, was ist das? Er opponiert? FARFALLO Ich opponiere. Der contractus matrimonii besagt mit keinem Worte, dass die Tugend ante nuptias der Lady Morosus eine conditio matrimoliii gewesen, ergo besteht kein error qualitatis. MOROSUS ängstlich Was will er? Was sagt er? VANUZZI Hem, hem! Rectissime! Der gelehrte Doktor findet nicht in dem contractus, dass Ihr vor der Eheschliessung die Bedingung der virginitas gestellt habt. Zu Aminta Hat Sir Morosus vor der Hochzeit Euch befragt? - AMINTA Mit nichten. VANUZZI Dann liegt kein error vor. Und der Petent ist abgewiesen. Habe ich Eure approbatio, ihr Herrn? MORBIO Approbatio absoluta. FARFALLO Approbatio absoluta. MOROSUS zum Barbier Was sagen sie? Was wollen sie? BARBIER Mir tut s bitter leid, Euer Gnaden, aber sie geben Eurer Bitte nicht nach. MOROSUS Aber sie hat doch mit dem andern geschlafen? Es ist doch bezeugt. BARBIER Aber ante nuptias, Euer Gnaden, vor Euch, und daran haben wir im Kontrakt vergessen. Ihr müsst sie jetzt behalten. MOROSUS Behalten? Ich sie behalten? Das Teufelsweib und noch die Schande dazu? Nein! Nein! Ich lass mich nicht entehren! Ein solches Weib, das noch dazu eine Dirne! Nein, das ist zuviel. Lieber krepieren! Lieber zugrundegehen. Wo sind meine Pistolen? Mein Degen? Einen Strick! Ich geh ins Wasser! Ich stürz mich vom Fenster! Nur keinen Tag mehr mit ihr, keinen Tag! Alle um ihn herum und ihn von seinem Vorhaben abhaltend VANUZZI Bedenkt Euch doch! Herr! Ihr könnt noch appellieren. MORBIO Beruhigt Euch, nichts ist unumstösslich! HAUSHÄLTERIN Gnädigster Herr, schont Euer Leben! BARBIER Wir werden eben noch etwas finden. CARLOTTA Net so gach wegen so einem Weibsbild. ISOTTA Ihr werdet jederzeit Trost finden bei andern. MOROSUS sich losreissend Lasst mich los! Zum Teufel mit euch allen Ihr tötet mich mit eurem Geschrei! Nur Ruhe will ich! Ich ertrag s nicht mehr! Ich ertrag s nicht! Oh, nur niemanden mehr sehen! Nichts mehr hören! Tot sein, weg sein! Ruhe will ich, nichts mehr hören! Ruhe, Ruhe… Er wirft sich in seiner Verzweiflung auf eine Bettstatt, bohrt seinen Kopf unter die Decken und stopft sich die Ohren zu BARBIER hebt die Hand. Es wird plötzlich still. Henry und Aminta werfen die Verkleidung ab, gehen leise an die Bettstatt heran, wo Morosus stöhnend unter den Kissen liegt, und knien beide hin FINALE HENRY kniend eurer Ohm, nicht länger kann ich Eure Not und Sorge schau n. Auf! Ermannt Euch und erwachet Aus dem bösen Ehetraum! Blickt um Euch! Nur Freunde seht Ihr! All die Schrecknis, die Marter ist entflohn, Und um Eure Liebe fleht hier Euer Neffe, Euer Sohn! MOROSUS langsam sich erhebend, wirr um sich starrend, aufatmend Henry! Gott sei Dank, Henry, mein guter Henry! Wo kommst du her? Es war doch erst ein andrer da. Und wer ist die… das ist ja erschreckend das ist ja Timida. HENRY Nein, die wird Euch nimmer plagen, Die ist fort für immerdar. Nur Aminta ist geblieben, Milde, wie sie immer war. AMINTA kniend Wollet gütigst mir verzeihen, Was Euch jene angetan. Und wenn dann ein ganzes Leben Hingegeb ner Kindesliebe Euren Groll beschwichtigen kann, Nehmt als Wahre von den zweien, Nehmt Aminta, die getreue, Nun als Eure Tochter an! MOROSUS Wie? Was? Ich versteh nichts. Aminta ist Timida und Timida ist Aminta? Und sie ist meine Frau und ist deine Frau? Bin ich in ein Rumfass gefallen? Hab ich geträumt? Bin ich betrunken? Und die da, die Richter, die Doctores… HENRY Sind meine Kameraden. Vanuzzi, Morbio, Farfallo haben die Verkleidungen abgestreift und stehen in demütiger Haltung da MOROSUS Wie? Was? Kameraden… am Ende gar von jener Schmierantenbande? Habt ihr… habt ihr euch vielleicht gar einen Narren aus mir gemacht? Eine Posse mit mir aufgespielt, und ich bin gar nicht verheiratet, ich war gar nicht richtig verheiratet? Er greift nach seinem Stock Wie? Was? Ihr erlaubt euch Spässe mit mir, Sir Morosus? Das werd ich euch heimzahlen, ihr Banditen! Mich habt ihr wie einen Esel geschunden, mich an der Nase geführt, dass ich Blut schwitzte! Mich habt ihr gehetzt wie ein Wildschwein und so gehusst, dass ich mich aufhängen wollte… Plötzlich aus seiner Wut umschlagend und furchtbar zu lachen anfangend Hah, hah! Aber grossartig habt ihr das gemacht, ihr Burschen! Grossartig, grossartig! So mich altes Seekalb hineinzulegen, ihr frechen Landratten, ha, ha! Ganz recht habt ihr gehabt, Narren gehören gekämmt und Dummheit geprügelt. Ah, ihr Burschen, ihr Burschen, das hätt ich nie gedacht, dass ihr so fixe Kerle seid. Zu Vanuzzi Warst du am Ende auch der Pfarrer, der mich getraut hat? VANUZZI noch ganz ängstlich Allerdings. MOROSUS ihn umarmend Dann warst du der pfäffischeste Pfaff, den ich je gesehen. Zu Morbio und Farfallo Und du der advokatischeste Advokat, und du der mauserigste Notar meiner sechzig Jahre. Er umarmt sie. Zu Carlotta und Isotta Und ihr, Kinder, famos, famos, wie ihr einen Mann betrügen könnt, jede kriegt einen Kuss. Nein, so mir das Fell zu gerben, ausgezeichnet! Ich hab euch bitter Unrecht getan, aber fortan will ich eure Kunst respektieren, in all eure Operas will ich gehen, und wenn ihr so mich zum Lachen bringt, wie ich heute mich selber auslache, dann kriegt ihr fünfzig Guineen in blankem Golde. Zu Aminta Ach, du Kalfakterin, wie entzückend du bist, seit du wieder süsse Augen machst. Fast hätt ich Lust, dich noch einmal zu heiraten. Aber nein - keine Angst, ich bin kuriert, für immer kuriert und von allem! jetzt weiss ich erst Es gibt nichts Besseres, als mit guten Menschen heiter zu sein. Zur Haushälterin Heda! Wein her, wir wollen eine Flasche trinken auf den dümmsten Narren von England und auf die frechsten Burschen und hübschesten Frauen des Königreichs! Zu den Schauspielern Und ihr, wenn ihr dazu Musik machen wollt, mich ficht s nicht mehr an, spektakelt soviel ihr wollt Wer einmal eine schweigsame Frau gehabt, der kann allen Lärm auf der Welt vertragen. Also vorwärts und los! Er setzt sich mit Aminta und Henry an den Tisch. Sein Platz ist derselbe, den früher Vanuzzi als Chief-Justice einnahm, rechts sitzt Aminta, links Henry. Die Schauspieler haben sich im Hintergrund aufgestellt und beginnen, mit gleichzeitigen Tanzfiguren, zu singen und Musik zu machen VANUZZI Die Ihr feindlich aufgenommen, Unsre Kunst, sie grüsst Euch jetzt, Denn kein Mahl ist je vollkommen, Dem sie nicht die Becher netzt. MORBIO Ohne sie glänzt keine Freude, Ohne sie erglüht kein Glück Ewig sind verschwistert beide, Holde Liebe und Musik! ISOTTA Nur wo sie die Schwingen breitet, Wird Gemeinsamkeit zum Fest, Tor drum jeder, der der sie meidet, Selig, wer sie walten lässt. CARLOTTA Selig, wer sich ihr verbindet Und sein Herz den Tönen gibt. Selig, wer sie in sich findet, Und begnadet, den sie liebt. FARFALLO Jeden Gram kann sie bemeistern, Schmerz und Schwermut lindert sie, Hellster Geist von allen Geistern Gottes Hauch, du, Melodie! BARBIER Mach auch diesem, der dir grollte, Wiederum die Seele weit, Schenk ihm endlich deine holde Erdenschwester Heiterkeit! ALLE MITEINANDER Alles Frohe, alles Schöne Sir Morosus immerdar! Alles Frohe, alles Schöne Unserm vielgeliebten Paar! Freude ihm, der Freude scheute, Heiterkeit, die er gehasst, Ewig sei sie so wie heute Hier in diesem Haus zu Gast. Morosus, tiefgerührt, hat dem Gesange zugehört und dankt nach allen Seiten. Auf ein Zeichen Vanuzzis treten die Sänger an die Tür zurück VANUZZI Und nun Freunde Ausgesungen! Junges Glück bleibt gern allein. Ist uns dieses Spiel gelungen, Soll s nur neuer Ansporn sein, Allen Danks, den wir errungen, Immer wieder wert zu sein. BARBIER Und jetzt rasch und heimlich weiter, Nicht gesäumt und nicht gestört! Rechter Spass bleibt dann nur heiter, Wenn er nicht zu lange währt. Sie haben die Tür geöffnet und verschwinden ganz leise mit Knixen und Verbeugungen, einer nach dem andern HAUSHÄLTERIN Noch ein Wunsch für frohe Stunden… MORBIO Ein paar Takte noch Musik… FARFALLO Eine letzte leise Runde… VANUZZI … Und schon ziehn wir uns zurück. CARLOTTA Einen Knix noch… ISOTTA … Ein Verneigen… VANUZZI… …Einen Gruss… FARFALLO … Ein letztes Wort … VANUZZI … Und dann Stille nur und Schweigen… BARBIER … Und jetzt sind wir endlich fort. LETZTE SZENE Der Barbier hat die Tür hinter sich geschlossen, es ist vollkommen still geworden. Morosus mit Aminta und Henry allein an dem Tische MOROSUS strahlend beglückt sich in den Sessel zurücklehnend Wie schön ist doch die Musik - aber wie schön erst, wenn sie vorbei ist! Er trinkt behaglich ein Glas Wein und blickt Aminta lange an Wie wunderbar ist doch eine junge, schweigsame Frau, - aber wie wunderbar erst, wenn sie die Frau eines andern bleibt! Wie schön ist doch das Leben, - aber wie schön erst, wenn man kein Narr ist und es zu leben weiss! Ah, meine Guten, grossartig habt ihr mich kuriert, noch nie hab ich so glücklich mich gefühlt… Er zündet sich eine Pfeife an und bläst behaglich den Rauch vor sich hin Ach, ich fühle mich unbeschreiblich wohl. Nur Ruhe! In den Sessel zurückgelehnt, fasst mit der Rechten und Linken dankbar die Hände Amintas und Henrys Nur Ruhe! Aaah - - - Aaah - - - Aaah! - - - この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@ Aiko Oshio Strauss,Richard/Die schweigsame Frau
https://w.atwiki.jp/oper/pages/237.html
Salomes Tanz Die Musikanten beginnen einen wilden Tanz. Salome, zuerst noch bewegungslos, richtet sich hoch auf und gibt den Musikanten ein Zeichen, worauf der wilde Rhythmus sofort abgedämpft wird und in eine sanft wiegende Weise überleitet. Salome tanzt sodann den »Tanz der sieben Schleier«. Sie scheint einen Augenblick zu ermatten, jetzt rafft sie sich wie neubeschwingt auf. Sie verweilt einen Augenblick in visionärer Haltung an der Zisterne, in der Jochanaan gefangen gehalten wird; dann stürzt sie vor und zu Herodes Füßen. <ヘロデ> Ah! Herrlich! Wundervoll, wundervoll! (Zu Herodias) Siehst du, sie hat für mich getanzt, deine Tochter. Komm her, Salome, komm her, du sollst deinen Lohn haben. Ich will dich königlich belohnen. Ich will dir alles geben, was dein Herz begehrt. Was willst du haben? Sprich! <サロメ> (süß) Ich möchte, daß sie mir gleich in einer Silberschüssel ... <ヘロデ> (lachend) In einer Silberschüssel – gewiß doch – in einer Silberschüssel ... Sie ist reizend, nicht? Was ist s, das du in einer Silberschüssel haben möchtest, o süße, schöne Salome, du, die schöner ist als alle Töchter Judäas? Was sollen sie dir in einer Silberschüssel bringen? Sag es mir! Was es auch sein mag, du sollst es erhalten. Meine Reichtümer gehören dir. Was ist es, das du haben möchtest, Salome? <サロメ> (steht auf, lächelnd) Den Kopf des Jochanaan. <ヘロデ> (fährt auf) Nein, nein! <ヘロディアス> Ah! Das sagst du gut, meine Tochter. Das sagst du gut! <ヘロデ> Nein, nein, Salome; das ist es nicht, was du begehrst! Hör nicht auf die Stimme deiner Mutter. Sie gab dir immer schlechten Rat. Achte nicht auf sie. <サロメ> Ich achte nicht auf die Stimme meiner Mutter. Zu meiner eignen Lust will ich den Kopf des Jochanaan in einer Silberschüssel haben. Du hast einen Eid geschworen, Herodes. Du hast einen Eid geschworen, vergiß das nicht! <ヘロデ> (hastig) Ich weiß, ich habe einen Eid geschworen. Ich weiß es wohl. Bei meinen Göttern habe ich es geschworen. Aber ich beschwöre dich, Salome, verlange etwas andres von mir. Verlange die Hälfte meines Königreichs. Ich will sie dir geben. Aber verlange nicht von mir, was deine Lippen verlangten. <サロメ> (stark) Ich verlange von dir den Kopf des Jochanaan! <ヘロデ> Nein, nein, ich will ihn dir nicht geben. <サロメ> Du hast einen Eid geschworen, Herodes. <ヘロディアス> Ja, du hast einen Eid geschworen. Alle haben es gehört. <ヘロデ> Still, Weib, zu dir spreche ich nicht. <ヘロディアス> Meine Tochter hat recht daran getan, den Kopf des Jochanaan zu verlangen. Er hat mich mit Schimpf und Schande bedeckt. Man kann sehn, daß sie ihre Mutter liebt. Gib nicht nach, meine Tochter, gib nicht nach! Er hat einen Eid geschworen. <ヘロデ> Still, sprich nicht zu mir! Salome, ich beschwöre dich sei nicht trotzig! Sieh, ich habe dich immer lieb gehabt. Kann sein, ich habe dich zu lieb gehabt. Darum verlange das nicht von mir. Der Kopf eines Mannes, der vom Rumpf getrennt ist, ist ein übler Anblick. Hör , was ich sage! Ich habe einen Smaragd. Er ist der schönste Smaragd der ganzen Welt. Den willst du haben, nicht wahr? Verlang ihn von mir, ich will ihn dir geben, den schönsten Smaragd. <サロメ> Ich fordre den Kopf des Jochanaan! <ヘロデ> Du hörst nicht zu, du hörst nicht zu. Laß mich zu dir reden, Salome! <サロメ> Den Kopf des Jochanaan. <ヘロデ> Das sagst du nur, um mich zu quälen, weil ich dich so angeschaut habe. Deine Schönheit hat mich verwirrt. Oh! Oh! Bringt Wein! Mich dürstet! Salome, Salome, laß uns wie Freunde zu einander sein! Bedenk dich! Ah! Was wollt ich sagen? Was war s?... Ah! Ich weiß es wieder!... Salome, du kennst meine weißen Pfauen, meine schönen weißen Pfauen, die im Garten zwischen den Myrten wandeln. ... Ich will sie dir alle, alle geben. In der ganzen Welt lebt kein König, der solche Pfauen hat. Ich habe bloß hundert. Aber alle will ich dir geben. (Er leert seinen Becher) <サロメ> Gib mir den Kopf des Jochanaan! <ヘロディアス> Gut gesagt, meine Tochter! (Zu Herodes) Und du, du bist lächerlich mit deinen Pfauen. <ヘロデ> Still, Weib! Du kreischest wie ein Raubvogel. Deine Stimme peinigt mich. Still sag ich dir! Salome, bedenk, was du tun willst. Es kann sein, daß der Mann von Gott gesandt ist. Er ist ein heil ger Mann. Der Finger Gottes hat ihn berührt. Du möchtest nicht, daß mich ein Unheil trifft, Salome? Hör jetzt auf mich! <サロメ> Ich will den Kopf des Jochanaan! <ヘロデ> (いきり立って) Ach! Du willst nicht auf mich hören. Sei ruhig, Salome. Ich, siehst du, bin ruhig. Höre (leise und heimlich) Ich habe an diesem Ort Juwelen versteckt, Juwelen, die selbst deine Mutter nie gesehen hat. Ich habe ein Halsband mit vier Reihen Perlen, Topase, gelb wie die Augen der Tiger. Topase, hellrot wie die Augen der Waldtaube, und grüne Topase, wie Katzenaugen. Ich habe Opale, die immer funkeln, mit einem Feuer, kalt wie Eis. Ich will sie dir alle geben, alle! (Immer aufgeregter) Ich habe Chrysolithe und Berylle, Chrysoprase und Rubine. Ich habe Sardonyx- und Hyazinthsteine und Steine von Chalcedon. – Ich will sie dir alle geben, alle und noch andere Dinge. Ich habe einen Kristall, in den zu schaun keinem Weibe vergönnt ist. In einem Perlmutterkästchen habe ich drei wunderbare Türkise wer sie an seiner Stirne trägt, kann Dinge sehn, die nicht wirklich sind. Es sind unbezahlbare Schätze. Was begehrst du sonst noch, Salome? Alles, was du verlangst, will ich dir geben – nur eines nicht Nur nicht das Leben dieses einen Mannes. Ich will dir den Mantel des Hohenpriesters geben. Ich will dir den Vorhang des Allerheiligsten geben ... <ユダヤ人達> Oh, oh, oh! <サロメ> (荒々しく) Gib mir den Kopf des Jochanaan! (Herodes sinkt verzweifelt auf seinen Sitz zurück) <ヘロデ> (無気力に) Man soll ihr geben, was sie verlangt! Sie ist in Wahrheit ihrer Mutter Kind! (Herodias zieht dem Tetrarchen den Todesring vom Finger und gibt ihn dem ersten Soldaten, der ihn auf der Stelle dem Henker überbringt) <ヘロデ> Wer hat meinen Ring genommen? (Der Henker geht in die Zisterne hinab) Ich hatte einen Ring an meiner rechten Hand. Wer hat meinen Wein getrunken? Es war Wein in meinem Becher. Er war mit Wein gefüllt. Es hat ihn jemand ausgetrunken. (Leise) Gewiß wird Unheil über einen kommen. <ヘロディアス> Meine Tochter hat recht getan! <ヘロデ> Ich bin sicher, es wird ein Unheil geschehn. <サロメ> (an der Zisterne lauschend) Es ist kein Laut zu vernehmen. Ich höre nichts. Warum schreit er nicht, der Mann? Ah! Wenn einer mich zu töten käme, ich würde schreien, ich würde mich wehren, ich würde es nicht dulden!... Schlag zu, schlag zu, Naaman, schlag zu, sag ich dir ... Nein, ich höre nichts. (Gedehnt) Es ist eine schreckliche Stille! Ah! Es ist etwas zu Boden gefallen. Ich hörte etwas fallen. Es war das Schwert bes Henkers. Er hat Angst, dieser Sklave. Er hat das Schwert fallen lassen! Er traut sich nicht, ihn zu töten. Er ist eine Memme, dieser Sklave. Schickt Soldaten hin! (Zum Pagen) Komm hierher, du warst der Freund dieses Toten, nicht? Wohlan, ich sage dir Es sind noch nicht genug Tote. Geh zu den Soldaten und befiehl ihnen, hinabzusteigen und mir zu holen, was ich verlange, was der Tetrarch mir versprochen hat, was mein ist! (Der Page weicht zurück, sie wendet sich den Soldaten zu) Hierher, ihr Soldaten, geht ihr in die Zisterne hinunter und holt mir den Kopf des Mannes! (Schreiend) Tetrarch, Tetrarch, befiehl beinen Soldaten, daß sie mir den Kopf des Jochanaan holen! (Ein riesengroßer schwarzer Arm, der Arm des Henkers, streckt sich aus der Cisterne heraus, auf einem silbernen Schild den Kopf des Jochanaan haltend, Salome ergreift ihn. Herodes verhüllt sein Gesicht mit dem Mantel. Herodias fächelt sich zu und lächelt. Die Nazarener sinken in die Knie und beginnen zu beten.) <サロメ> Ah! Du wolltest mich nicht deinen Mund küssen lassen, Jochanaan! Wohl, ich werde ihn jetzt küssen! Ich will mit meinen Zähnen hineinbeißen, wie man in eine reife Frucht beißen mag. Ja, ich will ihn jetzt küssen, deinen Mund, Jochanaan. Ich hab es gesagt. Hab ich s nicht gesagt? Ja, ich hab es gesagt. Ah! Ah! Ich will ihn jetzt küssen... Aber warum siehst du mich nicht an, Jochanaan? Deine Augen, die so schrecklich waren, so voller Wut und Verachtung, sind jetzt geschlossen. Warum sind sie geschlossen? Öffne doch die Augen, erhebe deine Lider, Jochanaan! Warum siehst du mich nicht an? Hast du Angst vor mir, Jochanaan, daß du mich nicht ansehen willst? Und deine Zunge, sie spricht kein Wort, Jochanaan, diese Scharlachnatter, die ihren Geifer gegen mich spie. Es ist seltsam, nicht? Wie kommt es, daß diese rote Natter sich nicht mehr rührt? Du sprachst böse Worte gegen mich, gegen mich, Salome, die Tochter der Herodias, Prinzessin von Judäa. Nun wohl! Ich lebe noch, aber du bist tot, und dein Kopf, dein Kopf gehört mir! Ich kann mit ihm tun, was ich will. Ich kann ihn den Hunden vorwerfen und den Vögeln der Luft. Was die Hunde übrig lassen, sollen die Vögel der Luft verzehren ... Ah! Ah! Jochanaan, Jochanaan, du warst schön. Dein Leib war eine Elfenbeinsäule auf silbernen Füßen. Er war ein Garten voller Tauben in der Silberlilien Glanz. Nichts in der Welt war so weiß wie dein Leib. Nichts in der Welt war so schwarz wie dein Haar. In der ganzen Welt war nichts so rot wie dein Mund. Deine Stimme war ein Weihrauchgefäß, und wenn ich dich ansah, hörte ich geheimnisvolle Musik ... (In den Anblick von Jochanaans Haupt versunken) Ah! warum hast du mich nicht angesehen, Jochanaan? Du legtest über deine Augen die Binde eines, der seinen Gott schauen wollte. Wohl! Du hast deinen Gott gesehn, Jochanaan, aber mich, mich hast du nie gesehn. Hättest du mich gesehn, du hättest mich geliebt! Ich dürste nach deiner Schönheit. Ich hungre nach deinem Leib. Nicht Wein noch Apfel können mein Verlangen stillen ... Was soll ich jetzt tun, Jochanaan? Nicht die Fluten, noch die großen Wasser können dieses brünstige Begehren löschen ... Oh! Warum sahst du mich nicht an? Hättest du mich angesehn, du hättest mich geliebt. Ich weiß es wohl, du hättest mich geliebt. Und das Geheimnis der Liebe ist größer als das Geheimnis des Todes ... <ヘロデ> (leise zu Herodias) Sie ist ein Ungeheuer, deine Tochter. Ich sage dir, sie ist ein Ungeheuer! <ヘロディアス> (stark) Sie hat recht getan. Ich möchte jetzt hier bleiben. <ヘロデ> (steht auf) Ah! Da spricht meines Bruders Weib! (Schwächer) Komm, ich will nicht an diesem Orte bleiben. (Heftig) Komm, sag ich dir! Sicher, es wird Schreckliches geschehn. Wir wollen uns im Palast verbergen, Herodias, ich fange an zu erzittern ... (Der Mond verschwindet) (Auffahrend) Manassah, Issachar, Ozias, löscht die Fackeln aus. Verbergt den Mond, verbergt die Sterne! Es wird Schreckliches geschehn. (Die Sklaven löschen die Fackeln aus. Die Sterne verschwinden. Eine große Wolke zieht über den Mond und verhüllt ihn völlig. Die Bühne wird ganz dunkel. Der Tetrarch beginnt die Treppe hinaufzusteigen) <サロメ> (無気力に) Ah! Ich habe deinen Mund geküßt, Jochanaan. Ah! Ich habe ihn geküßt deinen Mund, es war ein bitterer Geschmack auf deinen Lippen. Hat es nach Blut geschmeckt? Nein! Doch es schmeckte vielleicht nach Liebe ... Sie sagen, daß die Liebe bitter schmecke ... Allein, was tut s? Was tut s? Ich habe deinen Mund geküßt, Jochanaan. Ich habe ihn geküßt, deinen Mund. (Der Mond bricht wieder hervor und beleuchtet Salome) <ヘロデ> (sich umwendend) Man töte dieses Weib! (Die Soldaten stürzen sich auf Salome und begraben sie unter ihren Schilden) Der Vorhang fällt schnell. Ende. Salomes Tanz Die Musikanten beginnen einen wilden Tanz. Salome, zuerst noch bewegungslos, richtet sich hoch auf und gibt den Musikanten ein Zeichen, worauf der wilde Rhythmus sofort abgedämpft wird und in eine sanft wiegende Weise überleitet. Salome tanzt sodann den »Tanz der sieben Schleier«. Sie scheint einen Augenblick zu ermatten, jetzt rafft sie sich wie neubeschwingt auf. Sie verweilt einen Augenblick in visionärer Haltung an der Zisterne, in der Jochanaan gefangen gehalten wird; dann stürzt sie vor und zu Herodes Füßen. HERODES Ah! Herrlich! Wundervoll, wundervoll! (Zu Herodias) Siehst du, sie hat für mich getanzt, deine Tochter. Komm her, Salome, komm her, du sollst deinen Lohn haben. Ich will dich königlich belohnen. Ich will dir alles geben, was dein Herz begehrt. Was willst du haben? Sprich! SALOME (süß) Ich möchte, daß sie mir gleich in einer Silberschüssel ... HERODES (lachend) In einer Silberschüssel – gewiß doch – in einer Silberschüssel ... Sie ist reizend, nicht? Was ist s, das du in einer Silberschüssel haben möchtest, o süße, schöne Salome, du, die schöner ist als alle Töchter Judäas? Was sollen sie dir in einer Silberschüssel bringen? Sag es mir! Was es auch sein mag, du sollst es erhalten. Meine Reichtümer gehören dir. Was ist es, das du haben möchtest, Salome? SALOME (steht auf, lächelnd) Den Kopf des Jochanaan. HERODES (fährt auf) Nein, nein! HERODIAS Ah! Das sagst du gut, meine Tochter. Das sagst du gut! HERODES Nein, nein, Salome; das ist es nicht, was du begehrst! Hör nicht auf die Stimme deiner Mutter. Sie gab dir immer schlechten Rat. Achte nicht auf sie. SALOME Ich achte nicht auf die Stimme meiner Mutter. Zu meiner eignen Lust will ich den Kopf des Jochanaan in einer Silberschüssel haben. Du hast einen Eid geschworen, Herodes. Du hast einen Eid geschworen, vergiß das nicht! HERODES (hastig) Ich weiß, ich habe einen Eid geschworen. Ich weiß es wohl. Bei meinen Göttern habe ich es geschworen. Aber ich beschwöre dich, Salome, verlange etwas andres von mir. Verlange die Hälfte meines Königreichs. Ich will sie dir geben. Aber verlange nicht von mir, was deine Lippen verlangten. SALOME (stark) Ich verlange von dir den Kopf des Jochanaan! HERODES Nein, nein, ich will ihn dir nicht geben. SALOME Du hast einen Eid geschworen, Herodes. HERODIAS Ja, du hast einen Eid geschworen. Alle haben es gehört. HERODES Still, Weib, zu dir spreche ich nicht. HERODIAS Meine Tochter hat recht daran getan, den Kopf des Jochanaan zu verlangen. Er hat mich mit Schimpf und Schande bedeckt. Man kann sehn, daß sie ihre Mutter liebt. Gib nicht nach, meine Tochter, gib nicht nach! Er hat einen Eid geschworen. HERODES Still, sprich nicht zu mir! Salome, ich beschwöre dich sei nicht trotzig! Sieh, ich habe dich immer lieb gehabt. Kann sein, ich habe dich zu lieb gehabt. Darum verlange das nicht von mir. Der Kopf eines Mannes, der vom Rumpf getrennt ist, ist ein übler Anblick. Hör , was ich sage! Ich habe einen Smaragd. Er ist der schönste Smaragd der ganzen Welt. Den willst du haben, nicht wahr? Verlang ihn von mir, ich will ihn dir geben, den schönsten Smaragd. SALOME Ich fordre den Kopf des Jochanaan! HERODES Du hörst nicht zu, du hörst nicht zu. Laß mich zu dir reden, Salome! SALOME Den Kopf des Jochanaan. HERODES Das sagst du nur, um mich zu quälen, weil ich dich so angeschaut habe. Deine Schönheit hat mich verwirrt. Oh! Oh! Bringt Wein! Mich dürstet! Salome, Salome, laß uns wie Freunde zu einander sein! Bedenk dich! Ah! Was wollt ich sagen? Was war s?... Ah! Ich weiß es wieder!... Salome, du kennst meine weißen Pfauen, meine schönen weißen Pfauen, die im Garten zwischen den Myrten wandeln. ... Ich will sie dir alle, alle geben. In der ganzen Welt lebt kein König, der solche Pfauen hat. Ich habe bloß hundert. Aber alle will ich dir geben. (Er leert seinen Becher) SALOME Gib mir den Kopf des Jochanaan! HERODIAS Gut gesagt, meine Tochter! (Zu Herodes) Und du, du bist lächerlich mit deinen Pfauen. HERODES Still, Weib! Du kreischest wie ein Raubvogel. Deine Stimme peinigt mich. Still sag ich dir! Salome, bedenk, was du tun willst. Es kann sein, daß der Mann von Gott gesandt ist. Er ist ein heil ger Mann. Der Finger Gottes hat ihn berührt. Du möchtest nicht, daß mich ein Unheil trifft, Salome? Hör jetzt auf mich! SALOME Ich will den Kopf des Jochanaan! HERODES (auffahrend) Ach! Du willst nicht auf mich hören. Sei ruhig, Salome. Ich, siehst du, bin ruhig. Höre (leise und heimlich) Ich habe an diesem Ort Juwelen versteckt, Juwelen, die selbst deine Mutter nie gesehen hat. Ich habe ein Halsband mit vier Reihen Perlen, Topase, gelb wie die Augen der Tiger. Topase, hellrot wie die Augen der Waldtaube, und grüne Topase, wie Katzenaugen. Ich habe Opale, die immer funkeln, mit einem Feuer, kalt wie Eis. Ich will sie dir alle geben, alle! (Immer aufgeregter) Ich habe Chrysolithe und Berylle, Chrysoprase und Rubine. Ich habe Sardonyx- und Hyazinthsteine und Steine von Chalcedon. – Ich will sie dir alle geben, alle und noch andere Dinge. Ich habe einen Kristall, in den zu schaun keinem Weibe vergönnt ist. In einem Perlmutterkästchen habe ich drei wunderbare Türkise wer sie an seiner Stirne trägt, kann Dinge sehn, die nicht wirklich sind. Es sind unbezahlbare Schätze. Was begehrst du sonst noch, Salome? Alles, was du verlangst, will ich dir geben – nur eines nicht Nur nicht das Leben dieses einen Mannes. Ich will dir den Mantel des Hohenpriesters geben. Ich will dir den Vorhang des Allerheiligsten geben ... DIE JUDEN Oh, oh, oh! SALOME (wild) Gib mir den Kopf des Jochanaan! (Herodes sinkt verzweifelt auf seinen Sitz zurück) HERODES (matt) Man soll ihr geben, was sie verlangt! Sie ist in Wahrheit ihrer Mutter Kind! (Herodias zieht dem Tetrarchen den Todesring vom Finger und gibt ihn dem ersten Soldaten, der ihn auf der Stelle dem Henker überbringt) HERODES Wer hat meinen Ring genommen? (Der Henker geht in die Zisterne hinab) Ich hatte einen Ring an meiner rechten Hand. Wer hat meinen Wein getrunken? Es war Wein in meinem Becher. Er war mit Wein gefüllt. Es hat ihn jemand ausgetrunken. (Leise) Gewiß wird Unheil über einen kommen. HERODIAS Meine Tochter hat recht getan! HERODES Ich bin sicher, es wird ein Unheil geschehn. SALOME (an der Zisterne lauschend) Es ist kein Laut zu vernehmen. Ich höre nichts. Warum schreit er nicht, der Mann? Ah! Wenn einer mich zu töten käme, ich würde schreien, ich würde mich wehren, ich würde es nicht dulden!... Schlag zu, schlag zu, Naaman, schlag zu, sag ich dir ... Nein, ich höre nichts. (Gedehnt) Es ist eine schreckliche Stille! Ah! Es ist etwas zu Boden gefallen. Ich hörte etwas fallen. Es war das Schwert bes Henkers. Er hat Angst, dieser Sklave. Er hat das Schwert fallen lassen! Er traut sich nicht, ihn zu töten. Er ist eine Memme, dieser Sklave. Schickt Soldaten hin! (Zum Pagen) Komm hierher, du warst der Freund dieses Toten, nicht? Wohlan, ich sage dir Es sind noch nicht genug Tote. Geh zu den Soldaten und befiehl ihnen, hinabzusteigen und mir zu holen, was ich verlange, was der Tetrarch mir versprochen hat, was mein ist! (Der Page weicht zurück, sie wendet sich den Soldaten zu) Hierher, ihr Soldaten, geht ihr in die Zisterne hinunter und holt mir den Kopf des Mannes! (Schreiend) Tetrarch, Tetrarch, befiehl beinen Soldaten, daß sie mir den Kopf des Jochanaan holen! (Ein riesengroßer schwarzer Arm, der Arm des Henkers, streckt sich aus der Cisterne heraus, auf einem silbernen Schild den Kopf des Jochanaan haltend, Salome ergreift ihn. Herodes verhüllt sein Gesicht mit dem Mantel. Herodias fächelt sich zu und lächelt. Die Nazarener sinken in die Knie und beginnen zu beten.) SALOME Ah! Du wolltest mich nicht deinen Mund küssen lassen, Jochanaan! Wohl, ich werde ihn jetzt küssen! Ich will mit meinen Zähnen hineinbeißen, wie man in eine reife Frucht beißen mag. Ja, ich will ihn jetzt küssen, deinen Mund, Jochanaan. Ich hab es gesagt. Hab ich s nicht gesagt? Ja, ich hab es gesagt. Ah! Ah! Ich will ihn jetzt küssen... Aber warum siehst du mich nicht an, Jochanaan? Deine Augen, die so schrecklich waren, so voller Wut und Verachtung, sind jetzt geschlossen. Warum sind sie geschlossen? Öffne doch die Augen, erhebe deine Lider, Jochanaan! Warum siehst du mich nicht an? Hast du Angst vor mir, Jochanaan, daß du mich nicht ansehen willst? Und deine Zunge, sie spricht kein Wort, Jochanaan, diese Scharlachnatter, die ihren Geifer gegen mich spie. Es ist seltsam, nicht? Wie kommt es, daß diese rote Natter sich nicht mehr rührt? Du sprachst böse Worte gegen mich, gegen mich, Salome, die Tochter der Herodias, Prinzessin von Judäa. Nun wohl! Ich lebe noch, aber du bist tot, und dein Kopf, dein Kopf gehört mir! Ich kann mit ihm tun, was ich will. Ich kann ihn den Hunden vorwerfen und den Vögeln der Luft. Was die Hunde übrig lassen, sollen die Vögel der Luft verzehren ... Ah! Ah! Jochanaan, Jochanaan, du warst schön. Dein Leib war eine Elfenbeinsäule auf silbernen Füßen. Er war ein Garten voller Tauben in der Silberlilien Glanz. Nichts in der Welt war so weiß wie dein Leib. Nichts in der Welt war so schwarz wie dein Haar. In der ganzen Welt war nichts so rot wie dein Mund. Deine Stimme war ein Weihrauchgefäß, und wenn ich dich ansah, hörte ich geheimnisvolle Musik ... (In den Anblick von Jochanaans Haupt versunken) Ah! warum hast du mich nicht angesehen, Jochanaan? Du legtest über deine Augen die Binde eines, der seinen Gott schauen wollte. Wohl! Du hast deinen Gott gesehn, Jochanaan, aber mich, mich hast du nie gesehn. Hättest du mich gesehn, du hättest mich geliebt! Ich dürste nach deiner Schönheit. Ich hungre nach deinem Leib. Nicht Wein noch Apfel können mein Verlangen stillen ... Was soll ich jetzt tun, Jochanaan? Nicht die Fluten, noch die großen Wasser können dieses brünstige Begehren löschen ... Oh! Warum sahst du mich nicht an? Hättest du mich angesehn, du hättest mich geliebt. Ich weiß es wohl, du hättest mich geliebt. Und das Geheimnis der Liebe ist größer als das Geheimnis des Todes ... HERODES (leise zu Herodias) Sie ist ein Ungeheuer, deine Tochter. Ich sage dir, sie ist ein Ungeheuer! HERODIAS (stark) Sie hat recht getan. Ich möchte jetzt hier bleiben. HERODES (steht auf) Ah! Da spricht meines Bruders Weib! (Schwächer) Komm, ich will nicht an diesem Orte bleiben. (Heftig) Komm, sag ich dir! Sicher, es wird Schreckliches geschehn. Wir wollen uns im Palast verbergen, Herodias, ich fange an zu erzittern ... (Der Mond verschwindet) (Auffahrend) Manassah, Issachar, Ozias, löscht die Fackeln aus. Verbergt den Mond, verbergt die Sterne! Es wird Schreckliches geschehn. (Die Sklaven löschen die Fackeln aus. Die Sterne verschwinden. Eine große Wolke zieht über den Mond und verhüllt ihn völlig. Die Bühne wird ganz dunkel. Der Tetrarch beginnt die Treppe hinaufzusteigen) SALOME (matt) Ah! Ich habe deinen Mund geküßt, Jochanaan. Ah! Ich habe ihn geküßt deinen Mund, es war ein bitterer Geschmack auf deinen Lippen. Hat es nach Blut geschmeckt? Nein! Doch es schmeckte vielleicht nach Liebe ... Sie sagen, daß die Liebe bitter schmecke ... Allein, was tut s? Was tut s? Ich habe deinen Mund geküßt, Jochanaan. Ich habe ihn geküßt, deinen Mund. (Der Mond bricht wieder hervor und beleuchtet Salome) HERODES (sich umwendend) Man töte dieses Weib! (Die Soldaten stürzen sich auf Salome und begraben sie unter ihren Schilden) Der Vorhang fällt schnell. Ende. (libretto Oscar Wilde / Hedwig Lachmann) Strauss,Richard/Salome