約 541,748 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1392.html
935 :ひゅうが:2012/10/29(月) 23 13 18 提督たちの憂鬱ネタSS――「サクラサク?」 ――西暦1949(昭和24)年4月 大英帝国 ドーバーキャッスル 「カタパルト上げ!」 油圧装置を動かす音とともに、思いのほかスムーズに20メートルほどの太いレールは持ちあがって行った。 まるで消防のはしご車のように片方の端を地面においたその物体――カタパルトには、小ぶりなジュラルミンの塊が据え付けられていた。 見守る人々の表情は大きく分けて二つに分けられる。 ひとつはその「機体」に何かすがるような瞳を向ける白人の男たち。彼らの瞳には諦めと希望が複雑に入り混じっている。 もうひとつはよくいって唖然としている。こちらは白人の男たちとは色が違いながらもデザインが似た軍服を着た東洋人たちだ。 東洋人たちはひきつった表情で口を半分開いていた。 「スクランブル発進のため秒読み第1段階省略、発射20秒前!」 「整備員は退避壕へ。警報!」 ウウウウウー、と英国の戦い(バトルオブブリテン)以来英国人のトラウマになりつつあるサイレンが鳴らされ、洗面器のような鉄兜をかぶった兵士やツナギ姿の整備士たちがカタパルトの発射台から駆け足で離れていく。 こうした光景は25メートルほどの間をあけてならぶ同様の発射台10基で同様に見られた。 格納庫を兼ねている中世の城砦「ドーバーキャッスル」のシャッターが閉じられ、その周囲のだだっ広い草原のところどころを構成しているコンクリート打ち放しの上にスプリンクラーから水がまかれはじめた。 カタパルトの上にあるのは小さな機体だ。 全長およそ10メートル。まるで魚雷のような円筒形の先端をドームのように絞り込んだ機体は、遠く極東で華々しくデビューした局地戦闘機「旭光」に似ていなくもない。 機体中央から左右に突き出ている主翼は後退角付きでそれなりに高速を考慮しているようである。 だが、この機体の印象を決定づけているのは機体最後尾から突き出ている水平尾翼だ。 その両端からはコックピットの風防(キャノピー)の高さを越えてなるものかと言わんばかりの小さな垂直尾翼がデンと据え付けられていた。 普通は垂直尾翼というものは機体の後尾から安定を考慮して数メートルは上部に突き出るものである。 だがこの機体はわずかな後退角をつけた垂直尾翼の上端をのこぎりで切り取ったかのように配置しており、そのことがある種の潔さと荒っぽさを両立させていた。 悪く言えば野暮ったく、よく言えば簡易な美がある。 なんとも形容に困る代物だった。 「なんで・・・アレがここにあるんだ?」 秒読みと「発射」準備の光景を見守っていた日本海軍の士官はそう呟いた。 「緊急発進手順に従い、発射用ブースターはカウント2で点火とする。誘導系確認!!」 936 :ひゅうが:2012/10/29(月) 23 14 33 英国人たちは日本人からの視線を意図的に無視しつつてきぱきと手順を進めていった。 何しろこの「お披露目」が失敗すれば、大英帝国の防空は「さらに」頼りない印象を同盟国に与えてしまう。 それだけは避けなければならない。 その思いは、ロンドン郊外スタンモアのベントリー修道院地下からこの光景を見守るヒュー・ダウディング元帥らも彼らもまったく同じだろう。 「発射10秒前。8・・・7・・・6・・・5・・・4・・・」 「なぜ――アレが・・・『桜花』がここにあるんだ!!」 日本海軍の士官は絶叫した。 このとき英国人たちの心に刻まれた『オウカ』。それはまさに、史実と呼ばれる世界において絶望の中から生まれたある機体そのものだった。 いや、より正確にいうのならディープブルーなフリートの世界のそれ、だが。 937 :ひゅうが:2012/10/29(月) 23 15 07 第二次世界大戦後――大英帝国はその本土防空体制に深刻な危惧を抱いていた。 当然だろう。 かつてのバトルオブブリテンにおいてズタズタにされ、ようやく復旧した防空網は急速に高速化が進む欧州の空を守るにはあまりに不足であったのだ。 電子技術に定評のある英国軍らしくRDFの更新こそ進めていたが、迎撃機の問題は深刻であった。 日本海軍のそれをライセンス生産した「烈風」やようやく配備できたターボプロップ戦闘機「烈風改」では、枢軸国が総力を挙げて開発している音速爆撃機に対処することはできない。 さらには烈風改のエンジンを解析して――パクってともいう――開発しているメイドインブリテンのジェット戦闘機「コメット」(ミーティアは日本製97式戦車マーリンの別称としてあまりに有名になりすぎていたため名前は別)の開発は遠心式エンジンゆえに稼働時間や瞬発力において問題が解決できていなかった。 この危機に英国人たちは頭を抱えた。 英国海峡の20マイル向こうにはBC兵器を搭載したドイツ製爆撃機がひしめいているし、それを護衛するメイドイン・カエル喰いどもの戦闘機も物ともに豊富である。 何より先制攻撃という卑怯な戦争遂行において英国人は既に前科があった。同じ手段で復讐されぬとはとうてい思えなかった。 そして何より、はるか極東では日本人たちが超音速迎撃戦闘機を実用化し空の守りにしている。 誰かが言った。「ああ、高射砲のようにジェット機をすぐに空へ上げられれば…」 …血迷った英国人たちは、それを聞いたマッドサイエンティストとともに見事にそのオーダーに答えることにした。 機体は極力簡単な構造で。量産性を保ちつつ生産性を維持するために直線を主とし、応力外板というような贅沢な構造ではなくぶっとい桁の周囲を分厚いジュラルミンで覆う。 エンジンは、ジェットはジェットでも…生産が容易でパルスジェットほど速度に制限がない「ラムジェットエンジン」を採用した。 航続距離? 迎撃機には関係ない。この機体は安く大量に作り、拠点上空で30分も戦えれば十分だ。 そして武装は…大戦後に余剰となっていたボフォースの40ミリ機関砲をダウングレードして搭載するか、日本人の知恵にならって爆撃機を相手にするロケット弾(無誘導だがジャイロだけはつけた)を搭載しよう。 降着装置はいざとなればソリを使えばいい。…いや別にゴムはあるからゴムタイヤでもいいのだが気分は大事(?)だ。 え?ラムジェットは一定の速度がないと始動できない? 火薬ロケットで加速すればいい。カタパルトも使えば滑走路に左右されずに打ち上げられる。 装置は大型高射砲のものを転用できるだろう。 なんとも男らしい決断だった。 こうして誕生した機体は、その頑丈さゆえに期間限定の与圧が可能になるといううれしい副産物を伴いつつ完成した。 打ち上げが間に合わない事態やトラック輸送に備えて尾翼の長さは「ランカスター」(連山改のライセンス生産型)の爆弾倉におさまるほどに切り詰め、構造を簡易化しつくした「それ」は名前の命名さえされぬままこうしてお披露目の時を迎える。 不幸にもそれが、ある海軍士官(転生者)の叫んだ名前を定着させることになってしまう。 ――報告を聞いた夢幻会員の、特に嶋田あたりのSAN値を激減させるロイヤルブリティッシュ・エアクラフト製迎撃戦闘機「オウカ」はこうして生まれたのであった。 ――ロイヤルブリティッシュ・エアクラフト(王立航空工廠)高高度迎撃戦闘機「オウカ」 【性能諸元】 全長:10.62m 全幅:8.82m(後退角9度) 全高:1.50m 重量:5.52トン 最大速度:毎時1080km(リヒート・加速用ロケット使用時) 航続距離:550km 武装:ボフォース40ミリ機関砲1門(装弾数200発) ないし空対空ロケット弾16発 乗員:1名 その他:簡易電波探知機(地上レーダー連動)搭載 地上配備型と爆撃機搭載の空中待機型は共通 938 :ひゅうが:2012/10/29(月) 23 15 53 【あとがき】――というわけでNew!氏のステキな思いつきをもとに考えてみましたw 続かないw
https://w.atwiki.jp/militarycrafter/pages/29.html
イユゥージ社会主義共和国連邦(露 люди Социалистические республики)はローレシア大陸北部の広大な地域を領域とし、MTOの盟主を務める社会主義国である。 1 概要 国名 イユゥージ社会主義共和国連邦(英 People s Socialist Federal Republic) 略号 PSFR/イ連 公用語 ロシア語 首都 サンクトペテルブルク 最大の都市 モスクワ 最高会議幹部会議長 ヴェニアミン・アズレートヴィチ・ミーシン(Вениамин Азретович Мишин) 面積 22,402,200km² 人口 293,047,571人 通貨 ルーブル 建国 1991[1] 国の標語 Пролетарии всех стран, соединяйтесь!(万国の労働者よ、団結せよ!) 国歌 Интернационал(インターナショナル) 国花 カモミール [1]イユゥージ社会国(社会主義)は1922年建国。アルレリア連邦(資本主義)は1954年建国。 2 プラウダ新聞 3 軍備 イユゥージ社会主義共和国連邦軍 MTO及びイ連構成国の主力たる強力、強大な軍隊。一兵卒一人一人にまで磨き上げられた精鋭である。 地上軍 大量の戦闘車両を保持し、その戦力は世界で肩を並べるものはいない。強力な戦車を始め最新の装備が揃う。 海軍 ARCLの空母機動戦略に対し、ミサイルによる飽和ドクトリンを採用し、大中小のミサイル艦、ミサイル搭載型軽空母により構成される。 空軍 多くの爆撃機を運用し、敵地殲滅を基本とする。練度の高いパイロットが操縦する戦闘機によるドッグファイトは圧巻だ。 国土防空軍 ミサイル、敵機などの迎撃を任務とする軍。そのため強力な迎撃戦闘機を配備し、いついかなる時でも対応できる体制ができている。 戦略ミサイル軍 核ミサイル分野を担当する軍。その力は、戦争への抑止力となっている。 4 国際 +... 所属機構 ミール条約機構 同志の集い 仮想敵国 ファンタシア合衆国 宿敵 環アイリア諸国連盟 資本主義の豚
https://w.atwiki.jp/wiki1_kai/pages/12.html
七賀原 芳彦 キャラクター クラス 機械化兵 ナビゲーター なし 出 自 実験体 特 徴 強靭な肉体(HP+2) 境 遇 古参兵 年 齢 42 性 別 男性 経験値 5 初期アガペー 607 現在アガペー 587 ロゴス 36 パトス 0 能力データ 能力値 ギア戦能力値 本人能力値 【肉体】 12 (8) 【感覚】 13 (8) 【理知】 5 (3) 【聖霊】 6 (6) 【階級】 4 (4) 【HP】 18+10 負傷ゲージ 地上戦 HP18/軽傷8/重傷4/致命2/死亡1 七賀原(HP30/20軽8重4致2死1) ダーザイン ダーザイン[名前] からの(感情) [自己 ]からの(執着) ■■■■○ [上官 ]からの(信頼) ■■■○○ [司 ]からの(闘争心) ■■■○○ [マリア ]からの(有為) ■■■○○ 技能 ◆肉体 運動 Lv1 回避 Lv4 格闘戦闘 Lv4 白兵戦闘 Lv3 ◆感覚 射撃戦闘 Lv4 整備 Lv1 探知 Lv1 砲術戦闘 Lv1 ◆理知 情報処理 Lv1 誘導兵器 Lv1 事情通 Lv1 調達 Lv1 ◆聖霊 意志力 Lv1 エーテル Lv1 芸事 Lv1 話術 Lv1 ◆階級 軍略 Lv1 陳情 Lv1 軍装 《軍装》 技能 命中修正 ダメージ 回数 方式 射程 隠匿 備考 ラグナレク 射撃戦闘 -2 +6 8 S 60m 1 なし 弐弐六式拳銃 射撃戦闘 +1 +3 16 S 50m 2 なし G36 射撃戦闘 +1 +8 7 SF 60m - なし 《アイテム》 軍制服一式(計HP+10) 携帯電話 インプラント:皮下装甲(HP+10) SA/特技 《SA/特技》 技能 タイミング 難易度 修正 対象 射程 代償 効果 リミッター解除 なし いつでも なし なし 自身 なし HP4 失敗ダイス分を振り直す - 攻撃 - ガンフー 射撃 メジャー 対決 -2 1体 至近 L3 ダメージ修正+7 距離外射撃 なし 攻撃宣言 なし なし 1体 視界 L1 射程距離外へ攻撃可能 制圧射撃 射撃 メジャー 対決 なし 範囲 武器 なし 1エンゲージ射撃可能 - 防御 - 反射防御 なし 常時 なし なし 自身 なし なし 防御判定の判定値+2 - 移動 - バーンナウト なし 常時 なし なし 自身 なし なし 移動距離が2倍 機体データ <参伍式迎撃戦闘機"飛影"> 種別:戦闘機(能力値修正:肉4/感5/理2/装24) HDP:翼2×2 乗員:1 軽:12 重:6 致:3 死:1 全力移動:(聖霊×1000m)×2 =12000m(12km) 戦闘移動:{(聖霊×100m)+500m}×2= 2200m(2.2km) アーマーメント 種別 使用武器 修正 ダメージ 回数 方式 射程 隠匿 位置 対天使 35mm大型機関砲 搭載火器 射撃戦闘 -2 +15(軽) ∞ F 2.5Km -- 翼 × 35mm大型機関砲 搭載火器 射撃戦闘 -2 +15(軽) ∞ F 2.5Km -- 翼 × 20mm機関砲 搭載火器 射撃戦闘 -1 +12(-) ∞ F 1Km -- 翼 × 12.7mm機関砲 搭載火器 射撃戦闘 -1 +11(-) ∞ F 0.8km -- 翼 × 7.62mm機関砲 搭載火器 射撃戦闘 +2 +10(-) ∞ F 0.8km -- 翼 × 名前 コメント 七賀原 芳彦 HP18/8/4/2/1 装甲12/6/3/1 もどる
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1391.html
902 :ひゅうが:2012/10/29(月) 17 48 05 提督たちの憂鬱ネタSS――「旭光の栄光~或いはある復讐の成果~」 ――西暦1947(昭和22)年11月 大日本帝国 三沢基地 空を白刃が駆けてゆく。 青空を切り裂いているのは大きな機体だった。 俗に鉛筆と称される細長い胴体の中央部から空気取り入れ口が開き、17.8メートルの機体の先端はいかにも高速を発揮できそうなふうに絞り込まれている。 見る者が見たのなら今はなきアメリカ合衆国が1920年代に大量生産したSFパルプマガジンに出てくる宇宙船のようだといったことだろう。 機首からはさらに1メートル近くもピトー管が伸びている。 そして全長の半分以下という小さな二重デルタ主翼は、コクピット横から斜め下にのびる小さな先尾翼や垂直尾翼上端から左右にのびるもうひとつのT字水平尾翼とともに全体的にシャープな印象をさらに際立たせていた。 一昔前の四発陸上攻撃機なみの大きさであるのに、一目見ただけで高速であることが分かるというのはまさにデザインの妙であるといっていいだろう。 そして耐熱合金製の機体そのままの銀色の外見はシンプルで、空気取り入れ口の左右を染め抜く日の丸を際立たせている。 工業デザインの極北を極めた機能美は見る者を一目で虜にしていた。 「音速突破!!」 地上の追跡電探をにらんでいた管制官が叫ぶ。 数十秒遅れて遠雷のような音が滑走路に轟くが、地上から空を見上げる白衣と軍服、若干の背広の集団は拍手をしない。 数年前に成し遂げられていた音速の突破は当然だと彼らは考えているのだ。 彼らが作り出したものは「その程度」ではおさまるはずがない。 倉崎・ライカミングが作り出した耐熱合金をふんだんに使用した「ネ‐1079(試作名称KRk-J-79)」ターボファンエンジンは再点火装置アフターバーナー使用時に推力8560キログラムという凄まじい高性能を発揮できる。 現在の日本海軍の主力、四式艦上戦闘機「疾風」の発動機の3倍以上というこの発動機は亡命ユダヤ人ゲルトハルト・ノイマンと空技廠の種子島時安大佐、そして耐熱合金の専門家小林速雄博士が心血を注いで完成させたもので、「疾風」用に健全さを優先させた発動機とは違い4年をかけた熟成期間の甲斐もあってその性能はまだまだ余裕がある。 音速突破は当然といったところだった。 「現在、速度マッハ1.5…」 冬の青空、はるか上空に雲を曳く「それ」はさらに速度を増していく。 「行け…」 設計主任者は拳を握りこんだ。 三菱の技術者である彼は、この機体のためにいくつもの月日を代償にした者の一人だった。 「翼面積は3割増しにした…」 男は一人呟く。 周囲の技術者や軍人たちは慣れているのか気にせずに、追跡カメラから送られてくるカラー画像やレーダーに見入ったままだ。 「翼取り付け角も工夫したし、カナードもある。機動性不足、武装取り付け箇所の不足なんてありえないはずだ…」 速度はマッハ1.9に達し、いよいよ彼は生唾を呑む。 「耐熱合金の採用、冷却機構の全面再設計。オーソドックスなJ‐79の構造はそのままにアップグレードしたのだから成熟度は十分以上…TF-30の搭載すら考慮したスペースにはいささか勿体ないが…」 「マッハ1.97…98…99!」 管制官が叫ぶ。 「マッハ2!」 おおおお!と歓声が巻き起こった。 マッハ2…時速にして2448キロ。 実用型戦闘機としてこの数字は驚異的である。 「おめでとうございます!!」 企画段階から設計主任に協力してきた陸海軍の担当者が主任に握手を求める。 「ありがとう。でもまだ…」 主任は片手で彼らを制し、最大速度に達しようとしている機体の状態を管制官に尋ねた。 「速度は?」 「マッハ2.36です。どうします?山科はまだ行けると言っていますが。」 「いや。十分だ。機動性に問題は?」 「素直なものだそうです。96式なみとはいきませんが迎撃機というよりまるで艦戦なみだと。」 主任はニヤリと笑った。 903 :ひゅうが:2012/10/29(月) 17 48 38 「速さは十分。機動性も確保。速度のみを求めてデータリンクやミサイルがないなんてもう誰にもいわせないぞ…」 「は、はぁ…。」 周囲が男が発する黒いオーラに若干引く中、彼はくつくつと笑う。 彼の「前世」において「最後の有人戦闘機」と呼ばれた「それ」の原型が持っていた欠点は、彼が作り出した新たなる翼には最初から存在してない。 「悔しかろうドイツ人…もうこの娘(こ)を未亡人製造機なんて呼ばせない。そしていくら欲しがったとしてもこの娘をお前たちは手に入れることはできないのだ!!」 完全に周囲がドン引きになる中、「静まれ、邪気眼!!」と一人芝居をしながら設計主任は高笑いした。 ――第二次世界大戦後、日本陸海軍は枢軸軍が開発中の全翼音速爆撃機「ホルテンHo-HXVIII」に対抗すべく超音速迎撃戦闘機の開発を計画した。 海軍が誇るジェット戦闘機「疾風」であれば迎撃は可能であるが、いささか不安が残る。 そのためすくなくとも超音速、可能であれば音速の二倍程度の最大速度を持つ迎撃戦闘機を軍は欲したのである。 1944年末時点ですでに実験機を用いたマッハ2の突破は為されており、技術的には容易とはいかないが可能性は十分。 構築されたばかりの自動防空システムとのリンクや対爆撃機用空対空誘導弾の搭載という新機軸を盛り込んだこの「昭和20年度試作局地戦闘機計画(20試陸戦計画)」はこうして始動したのであった。 開発を担当したのは能力に余裕のあった三菱とノースロップ社、そしてエンジンメーカーであるライカミング・倉崎発動機。 三者は高速発揮のために「中型エンジン2発を並列装備し推力を確保する」という常とう手段をとらず、あえて「大推力エンジン単発を搭載し機体の直径を絞り込む」ことを選択。 これにあわせて最新のトランジスタを用いた電子装備を長い機首に詰め込むこととした。 絞り込まれた機体の機動性を増すために技術陣は機体前部に補助翼を追加し、さらに当初設計の台形翼から翼面積を3割ほど増加させた二重デルタ翼に、これに通常の水平尾翼を垂直尾翼の上端に置くという前例のない選択をする。これは当初批判を受けたものの実機においては大きな称賛を受けることとなる。 さらに翼面積の増大と取り付け角変更で増加したハードポイントは当初から6発のミサイルを搭載することができた。 エンジンはオーソドックスな単軸式の構造を採用したかわりに圧縮機に動翼(可変ピッチプロペラのようなもの)を全面採用、さらに実用化されたばかりのチタン合金をふんだんに使用した大型のターボジェットエンジンである。 しかし開発陣はそれに飽き足らず、推力10トンを越えることを目標に新たなターボファンエンジンを開発しており、機体はある程度の余裕をもって設計されていた。 誕生時「未来を先取りした」「三菱鉛筆」と称される「キ‐104」こと8式戦闘機「旭光」はこうして誕生したのであった。 余談ながら、この機体を見たある夢幻会員は――「なんで栄光じゃなくて旭光なんだ?」という謎のコメントを残している。 ――三菱・ノースロップ 8式戦闘機(局地戦闘機/迎撃戦闘機)「旭光」12型 【性能諸元】 全長:17.8m 全幅:8.75m 全高:5.37m 翼面積:31.56平方メートル 乾装重量:8105キログラム 全備重量:15250キログラム 発動機:ネ‐1079(試作名称KRk-J-79)×1基 推力:8560キログラム 最大速度:マッハ2.3(常用時はマッハ2) 実用上昇限度:1万8300メートル 航続距離;3500km(燃料4200キログラム+増槽2400キログラム) 武装:20ミリリボルバーカノン2基(機首) 空対空誘導弾6発 904 :ひゅうが:2012/10/29(月) 17 50 54 【あとがき】――「そうだ、三菱鉛筆を作ろう」と思ったので一本投下いたしました。 緒元は発展型のものを改変しております。
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/1523.html
戦闘機動:A (スキュテス) 騎乗状態での戦闘に習熟している。 騎乗状態での攻撃判定及びダメージにプラスボーナス。騎乗していない状態での戦闘力が減少するというデメリットが存在する。 戦闘機動:B+ (レーグ) 騎乗状態での戦闘に習熟している。 騎乗状態での攻撃判定及びダメージにプラスボーナス。 騎乗していない状態での戦闘力が減少するというデメリットが存在する。 また、堅い信頼関係で結ばれた戦友と相乗りすることで互いにより強力な戦闘力を発揮する。 戦闘機動(馬):B (赤兎馬) 騎乗状態での戦闘に習熟している。 騎乗状態での攻撃判定及びダメージにプラスボーナス。 騎乗していない状態での戦闘力が減少するというデメリットが存在するが、常時人馬一体(?)状態である彼にはデメリットにならない。 戦闘機動:C+ (ラモラック(リメイク)) 馬上戦ではアーサー王麾下随一の腕前。騎兵として召喚されていないため現在はランクダウン中。 騎乗状態での攻撃判定及びダメージにプラスボーナス。 騎乗していない状態での戦闘力が減少するというデメリットが存在する…筈なのだが徒歩でも無類の強さを発揮するため弱体化の程度は微々たるもの。
https://w.atwiki.jp/wadaisenryaku2/pages/207.html
紫電改 局地戦闘機 移動力 13 索敵範囲 3 燃料 70 索敵海中 1 生産資金 2400 搭載 可能 防御力 対空 58 対地 18 対艦 35 搭載武器 武器名称 対司 対空 対装 対非 対艦 対潜 射程 優先 1 2 3 4 20mm機関砲 10 120 20 40 0 0 1 16 9 6 6 - 250kg爆弾 20 0 50 80 30 0 1 1 0 1 0 - NOT - - - - - - - - - - - - タンク - - - - - - - - - - 1 - レイテ会戦、インド攻防戦から登場。 雷電から進化可能、震電に進化可能。 二式飛行艇の川西航空機が、水上機の強風を改良に次ぐ改良で 実用化した紫電を、更に改良したのが紫電改。 この改良の度に雲泥の差があるのも面白い所。 陳腐化したゼロ戦の後継機として開発されていた烈風の開発遅延に しびれを切らした海軍により、乙戦(迎撃戦闘機)だったのが、 登録はそのまま実質的に甲戦(制空戦闘機)として運用された、 前線でも歓迎された名機である。 (よってゲーム上の区分「局地戦闘機」で合っている) 最後の航空戦勝利を得た343空の活躍で有名な機体で、四式戦疾風とほぼ互角。 ただ対空防御力がなぜか7低く、地味に痛い。 菊水一号作戦ではその差で米軍にボコボコにされる。 弾数が多いのがせめてもの救い。 が、爆装しても増槽つけても十分な弾数があり、燃料と移動力もかなり高い。 長距離飛行して地上部隊の防空するもよし、長時間滞空して制空権維持するもよし、 爆装して戦闘攻撃機とするもよし。 進化先は優秀だが欠点もあり、その欠点を丁度補充できる能力というバランス。 対戦闘機はやや弱めだが汎用性は高いので、足りない分は熟練度と運用で補おう。 震電のために否応なく主力となるゼロ戦の後継機。 空母に乗るのは、史実で艦上機として使う予定があったのを反映したと思われる。 仮想キャンペーンでは、空母が使えないため艦載機である意味はないが、広大で 空港の確保に難儀するマップが多いため、この航続力と弾数は非常に助かる。 進化先の有望さもあり、疾風を押しのけて主力戦闘機にする人も多いのでは。
https://w.atwiki.jp/legacy75/pages/100.html
ワイバーン フィニプスは飛龍連邦の航空機メーカー、ワイバーン・エアクラフト社が連邦空軍向けに開発した戦闘機。「フィニプス」とはフィーラアマツバメのフィーラ語読み。 正式名称 ワイバーン フィニプス 種別 要撃機 製造国 飛龍社会主義連邦 全長 18,11m 全幅 10,75m 全高 5,44m 空虚重量 10,500kg 最大離陸重量 15,250kg 最高速度 マッハ2,02 エンジン 飛龍重工製 F10-YHI-20B×1基 航続距離 約1,150km 実用上昇限度 18,000m 武装 赤外線誘導長距離空対空ミサイル×2 乗員 1名 運用状況 退役 概要 当時空軍は社会主義国からライセンス生産した迎撃機を使用していたが、旧式化が目立ち始めると軍は新型の国産戦闘機の開発を要求した。 大戦時から戦闘機を製造していたワイバーン社は超音速迎撃戦闘機の開発に着手。飛行テスト時に国産機で初めてマッハ2を超え、フィニプスの名で採用された。 機体には尾翼つきデルタ翼を採用し、機体前方にはレドーム兼用ショックコーン付きのインテークが設けてある。飛龍重工製の大出力エンジンを機体後方に搭載。 固定武装は搭載せず、長距離対空ミサイルの運用に特化したミサイルキャリアとして運用された。 速度性能は良好であったが一方で運動性能・航続距離が犠牲とされており、発展性も乏しかったことから後継機のワイバーン デルタホークが配備されると急速に姿を消した。 一部では八月戦争において反政府軍が改良を加えて使用したという情報もある。 形式 F.33 試作機。 フィニプス F.1 初期量産型。空中給油装置が付加された。 フィニプス F.2 新型レーダーを搭載し、主翼に脱着式増槽が標準装備された。 フィニプス S 陳腐化したフィニプス F.2の近代発展型で、ロケットブースターによるゼロ距離発進能力が付加され、新型レーダー・新型エンジンへの換装が予定された。 ※試作のみ フィニプス KG 八月戦争において反政府軍が使用したとされる機体。空対地ミサイルと大口径機関砲を搭載し、速度性能を生かした一撃離脱戦法によって政府軍側に少なからず被害を与えたとされる。 戻る
https://w.atwiki.jp/wadaisenryaku/pages/754.html
紫電改 局地戦闘機 移動力 13 索敵範囲 3 燃料 70 索敵海中 1 生産資金 2400 搭載 可能 防御力 対空 58 対地 18 対艦 35 搭載武器 武器名称 対司 対空 対装 対非 対艦 対潜 射程 優先 1 2 3 4 20mm機関砲 10 120 20 40 0 0 1 16 9 6 6 - 250kg爆弾 20 0 50 80 30 0 1 1 0 1 0 - NOT - - - - - - - - - - - - タンク - - - - - - - - - - 1 - レイテ会戦、インド攻防戦から登場。 雷電から進化可能、震電に進化可能。 二式飛行艇の川西航空機が、水上機の強風を改良に次ぐ改良で 実用化した紫電を、更に改良したのが紫電改。 この改良の度に雲泥の差があるのも面白い所。 陳腐化したゼロ戦の後継機として開発されていた烈風の開発遅延に しびれを切らした海軍により、乙戦(迎撃戦闘機)だったのが、 登録はそのまま実質的に甲戦(制空戦闘機)として運用された、 前線でも歓迎された名機である。 (よってゲーム上の区分「局地戦闘機」で合っている) 最後の航空戦勝利を得た343空の活躍で有名な機体で、四式戦疾風とほぼ互角。 ただ対空防御力がなぜか7低く、地味に痛い。 菊水一号作戦ではその差で米軍にボコボコにされる。 弾数が多いのがせめてもの救い。 が、爆装しても増槽つけても十分な弾数があり、燃料と移動力もかなり高い。 長距離飛行して地上部隊の防空するもよし、長時間滞空して制空権維持するもよし、 爆装して戦闘攻撃機とするもよし。 進化先は優秀だが欠点もあり、その欠点を丁度補充できる能力というバランス。 対戦闘機はやや弱めだが汎用性は高いので、足りない分は熟練度と運用で補おう。 震電のために否応なく主力となるゼロ戦の後継機。 空母に乗るのは、史実で艦上機として使う予定があったのを反映したと思われる。 仮想キャンペーンでは、空母が使えないため艦載機である意味はないが、広大で 空港の確保に難儀するマップが多いため、この航続力と弾数は非常に助かる。 進化先の有望さもあり、疾風を押しのけて主力戦闘機にする人も多いのでは。
https://w.atwiki.jp/yaruoyugioh/pages/73.html
ここは住民の作成したオリジナルカード案を作成するページ(カテゴリー用)です。 気軽にご参加ください。 モンスター用のページその1はこちら 魔法用のページその1はこちら 罠用のページはこちら EXデッキ用のページはこちら テンプレート カード名 種類 レベル 属性 種族 ATK DEF 効果 元ネタ 例 寝坊助の門番 通常モンスター レベル2 地属性 戦士族 ATK/1000 DFE/1000 効果:なし 元ネタ:紅美鈴(東方紅魔郷) モンスター R戦闘機アローヘッド 効果モンスター レベル4 光属性 機械族 ATK/1500 DEF/800 効果:このカードは1ターンに1度波動カウンターを1つ置くことができる。(最大2つ)このカードは波動カウンターをすべて取り除いた場合ダメージ計算時のみ攻撃力を取り除いたカウンターの数×500アップすることができる。 元ネタ:R-TYPE) R戦闘機POWアーマー 効果モンスター レベル3 光属性 機械族 ATK/500 DEF/700 効果:このカードが破壊され墓地におくられた場合デッキ・墓地からスタンダードフォースを手札に加えることができる。 元ネタ:R-TYPE バイド粒子 チューナー・効果モンスター レベル1 闇属性 機械族 ATK/100 DEF/200 効果:このカードが召喚に成功した時、自分の墓地からレベル4以下の「R戦闘機」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。 元ネタ:R-TYPE 魔法 スタンダードフォース 装備魔法 「R戦闘機」と名のついたモンスターのみ装備可能。装備モンスター1体の攻撃力は500ポイントアップする。装備モンスターは1ターンに1度まで、戦闘では破壊されない。装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する事ができる。 フォースシュート 速攻魔法 自分フィールド上に表側表示で存在するスタンダードフォースを除外することによりフィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する。この効果で除外したカードは、エンドフェイズ時にフィールド上に戻る。 EXデッキ R戦闘機バイドシステム シンクロモンスター レベル5 闇属性 アンデット族 ATK/1500 DEF/0 効果:機械族チューナー+チューナー以外の「R戦闘機」と名の付いたモンスター1体以上このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。このカードがモンスターを攻撃したダメージステップ終了時、そのモンスターにバイドカウンターを1つ置く事ができる(最大1つまで)また、相手モンスターに乗っているバイドカウンターを全て取り除く事でバイドカウンターが乗っていたモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備できる。このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力の半分の数値分アップする。このカードは3ターンが経過すると破壊される。 元ネタ:R-TYPE コメント 自分が編集中に他の人が編集を完了していた場合、 そのままページ保存をすると他の人がやっていた編集が消えてしまうので注意しましょう。 (2013-11-06 01 41 11) テーブル内の改行は「 b★r()」←★を消す、で行ってください (2013-11-05 10 49 10)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/8741.html
登録日:2012/05/21(月) 12 13 54 更新日:2023/04/22 Sat 09 32 43 所要時間:約 12 分で読めます ▽タグ一覧 343空 ポジション的には実はリック・ドム 兵器 名機 変態兵器 川西飛行機 戦闘機 新兵でも扱えるゲルググ 新兵でも扱える高性能機 日本海軍 海軍航空隊 紫電 紫電改 自動空戦フラップ 航空機 軍事 魔改造 局地戦闘機「紫電」とは、川西飛行機が開発した日本海軍の局地戦闘機(*1)にして、事実上の制空戦闘機。 有名な「紫電改」は紫電に魔改造を施した紫電二一型の事を指す。 太平洋戦争末期、連合国軍新鋭機の飛躍的高性能化に伴って急速に陳腐化する零戦の事実上の後継制空戦闘機。 日本機としては高速・重武装・重装甲でありながら機動性も高く、当時質・量共に圧倒されていた米軍戦闘機にある程度対抗できる能力を持った機体だったが、 生産数が圧倒的に少なく、また投入された時期も遅く戦局を変えるまでには至らなかった。 ●仕様● エンジン 誉二一型(1990馬力) 武装 7.7mm機銃×2、20mm機銃×2(一一型)/20mm機銃×4(二一型)、20ミリ機銃×4、13ミリ機銃×2(三二型) 250kg爆弾×2または60kg爆弾×4 特殊装備 自動空戦フラップ 燃料タンク自動消火装置 コクピット防弾ガラスなど 米軍のコードネームは「George」(紫電は11、紫電改は21とサブタイプ別されている)。 ◆開発◆ 太平洋戦争序盤こそ活躍した零戦であったが、1943年8月を境に次々と出てくる高性能米軍機の前にはい雑魚~!とフルボッコされていく。正統後継機たる烈風は一向に完成せず、試作段階にすら到達しない有様であった。 戦線の急激な後退と、陸上における後継機と目された雷電も不調だらけで量産を行えなかった。 その少し前、、日本海軍は飛行艇・水上機メーカーから転身を図っていた川西航空機の提案を承諾していた。 水上戦闘機「強風」の、陸上戦闘機への再設計。これが後の「紫電」である。 こうして完成した紫電だが、やはり水上機からの無理な改造や、メーカー自体の陸上機開発経験の無さが原因で思うような性能がでない。 特に機体安定の悪さと工作精度の低さ、中翼という構造から二段引き込み式にした脚部の脆弱さが致命的であり、その配備部隊では機体事故による殉職も相次いだ。 しかしフレームは局地戦闘機らしく頑強であり、機銃の命中率はゼロ戦を凌ぎ、速度もゼロ戦52型よりはマシと言える最高速度585km/hであったため、 新鋭機を子供のように欲しがっていた上層部はとにかく配備を急いだ。 ここでメーカーである川西航空機が思いついたのは……。 そうだ、もう一度魔改造しよう 機体中央を主翼が貫く中翼から、機体下部に主翼がある低翼へ…… 生産も容易になった(工数は約2/3に)為、この改造自体は成功だったと言えるが、もはや水上機からの再設計で手間を省くというコンセプトから言えば本末転倒である…… こうしてほぼ別機として完成した機体がN1K2-J紫電二一型、通称「紫電改」である。 ◆実戦◆ 紫電改は愛媛松山第343航空隊に優先して配備された。343空は戦後の人気漫画『紫電改のタカ』の影響で、『エースを集めた最強部隊』と思われがちだが、 エース、あるいはベテランの隊長と成績は良いが経験不足の新兵といったのが実態であった。 かの有名な1945年3月19日の松山上空の迎撃戦では、 源田指揮官が中央へ報告した戦果は撃墜約60機、日本軍の底力見たかコノヤローという伝説が広く知られているが、 戦後両軍の「損害数」を日米の資料から確認すると、米軍機の第三四三(343)空との戦闘での損失は14機。その内、撃墜によって失われた機数は8機とされている(残りは帰投後損傷により廃棄)。 343空側の損害は13機であるため、ひいき目に見ても互角、日本側の奇襲ということを考慮すれば敗北と言ってもいい。 この後も散発的な戦闘があり、米軍機との空戦もあったが終始押され気味で損害も拡大。 終戦時には稼働機体は10機ほど、隊員も100名近く失われ、実質的な壊滅状態になっていた。 零戦と違って、コクピットに相応の防弾装備があり(零戦も52型まで来ると相応の防弾装備はあったが)、燃料タンクに被弾しても自動で消火してくれる。 速度は米軍機にこそ劣るが旋回性能はよく、急降下・急上昇性能はもちろん、火力も零戦を上回っていた。 しかし新兵がまともに戦えたいちばんの理由は無線使用の編隊戦法と自動空戦フラップの存在である。 ◆新兵でもエース並み? 飛行機が旋回する時に離着陸に使用するフラップを使うと急旋回できることは知られており、実際エース級は使っていた。 現在はフライバイワイヤ技術により自動化されているが、命懸けの空戦中に片手離して失速の危険があるシビアな操作できるのは、 スーパーパイロットかニュータイプくらいのものである。それを自動で行うのが自動空戦フラップである。 制御装置自体は水銀を使った計器で、不時着した際には取り外して捨てられるなど機密保持もバッチリ(*2)。 ただし、戦闘中パイロットの意図しない瞬間に作動し、機体が浮き上がる為にベテランにはこれを嫌ったものもいた。 ◆戦後◆ しかし日本の工業力の低下、良燃料の不足は深刻で、飛べない機体や運転制限下で測定されたカタログスペックすらでない機体が頻出するようになってしまった。 それでも343空は飛び続けるが、一部隊だけでどうにかなる状況でもなく隊長クラスの戦死も相次いだ。 紫電改の生産数は415機。 疾風すらも特攻に使用された中、航続距離の問題などから幸運にも特攻機には使用されなかった。 それでも一度、話は来たそうだが立ち消えになったそうだ。 仕方がないので343空以外の部隊の分で特攻に用いる話が持ち上がったが、そもそもそれだけの数が確保できなかったのでオジャンになったな。 グダグダもいいところである。 ◆余談 343空の一連の武功があまりにも有名となった故か、近年の長崎原爆投下に関するNHKのドキュメンタリー番組である仮説が起てられた。 陸軍の諜報部が原爆に関する情報を握りつぶさなければ、海軍に情報が伝わって、長崎に移動していた343空が絶対阻止してくれたのに!陸軍はどこも悪どい集団だ! と。 同番組では当時の陸軍諜報部将校が『上の連中に原爆投下の情報を握りつぶされた! 私の情報さえ伝わっていれば長崎原爆投下は防げたんだ!』 と嘆きに近い証言をしており、当時、長崎に343空が移動していた事も取り上げていた。 しかし長崎原爆投下時の343空は機体の整備日であったし、その時には同隊が誇ったエースパイロット達はほぼ戦死。 隊長陣最後の生き残りであった菅野直も8月1日に消息不明となっており、死に体も同然。ついでに言えば、その日隊員は近くの山へハイキングに行っていた。 ◆バリエーション◆ ○一一型系 生産数は1043機。 一一型 胴体に7.7mm機銃×2、翼下パイロンに20mm機銃×2。 7.7mmのため火力不足が否めない。 一一甲型 7.7mm→翼内20mmに。 火力は上がったが、運動性は相変わらず。 一一乙型 翼内20mm×4に。 パイロンをやめたので最高速は紫電改と遜色ない……どころか上回る。 ○二一型系 これ以降がいわゆる紫電改。 二一型 初期生産型。 縦安定性が過剰(真っすぐ飛ぼうとする力が強すぎる)。 二一甲型 垂直尾翼を改良。運動性が良好となる。 三一型 機首に13mm機銃×2を追加。重武装。 三二型 三一型に艦載機装備を取り付け、艦載機化したもの。信濃が就役した暁には艦載機になるはずだった。信濃が出港後に即、撃沈されたのでお流れに。 この他にもたくさんの試作(計画のみ)がある。 なかには上記のように艦上戦闘機に改装し、空母「信濃」で離着陸試験を行った機体もあり、そのまま信濃の艦載機になる予定だった。 ◆逸話◆ 終戦後には米軍に接収されたが、引き渡し飛行中監視の米軍機(F4U)は振り切られそうになった。 もっとも、この話には監視の米軍機が実戦装備だったのに対して紫電改は武装を全て外された軽荷重状態、かつ米軍もあえて追おうとはしなかったというオチがある。 また、「米軍が整備を行い、良質なオイル・燃料を入れて模擬空戦を行ったところどの米軍機も紫電改に勝てなかった」というものがあるが、そもそもこんなテストは行われていない。米軍の下で整備された紫電改が689㎞/hを出した、という話が日本の一部書籍に掲載されたことはあるが、紫電改の性能テストなど行われていないし、この数値は陸軍の四式戦闘機・疾風が軽荷重状態で記録したものである。 紫電改の最高速度680km/h説は自由フランス軍のエースパイロットで戦後に国会議員になったピエール・クロステルマンの著書『空戦』が元になっており、米軍・英軍の資料と米軍が翻訳した日本軍の資料、連合軍パイロットからの聞き取りを整理して「紫電改と1944年型のP51が高度6000mで同程度の最高速度が出た」→「1944年型P51の高度6000mでの最高速度の記録が680km/h」との根拠から結論付けた数値、即ちカタログスペックが分かっている機体との比較から推算したもので直接測定したものでは無い事を著者本人が記載している。 米軍が本腰を入れてテストしたのは太平洋方面で主敵だった零戦と、強力な邀撃機として爆撃機隊に恐れられていあ二式戦闘機・鍾馗、四式戦闘機・疾風くらいのものだった。 日本軍機の常として、局地戦闘機でありながら高高度戦闘能力は不足しており、B29相手では上昇されると手が出せない。高高度戦闘は雷電あたりに任せていた。 量産が始まった時期に重要工業地帯の名古屋を襲った東南海地震と本土空襲も重なって烈風が完成しても量産不可能というショッキングなニュースに、 悲痛な悲鳴を上げる日本海軍によって烈風用に用意していた生産ラインを全部割り当てた上で次期主力戦闘機に抜擢された。 実際の運用目的が制空戦闘機となったのはこの決定によるもの。 烈風の設計者の堀越二郎は自身の最後の作を日陰者に追いやるも同然のこの決定に怒ったが、誉エンジンを搭載した烈風が、零戦すら下回る520㎞/hしか出せなかったとあっては仕方ないとも言えよう……。 アメリカに接収された機体は長い間軍基地の入り口や敷地内で展示物として野ざらしとなっていたが、そのうちの3機は近年補修され博物館などで展示されている。 他、愛媛県の御荘湾から引き揚げられた機体が愛媛県愛南町に復元展示された。 20mm機銃や機銃弾などの装備品も残っており展示されている。 追記・修正は紫電を愛する方、お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 紫電も「つなぎ」としては悪くない機体だったのだが、紫電改があまりにも出色なのでな・・・でも陸軍の疾風と比べるとさすがに・・・ -- 名無しさん (2014-11-26 10 50 55) 343空は新資料とのクロスチェックで俗説の大戦果は疑わしいという話が出てたなあ -- 名無しさん (2014-11-26 14 42 29) 米軍側の記録も正確でない(記録が焼却された)という評論家の証言があるから、20機から30機前後は落とせた可能性はあるらしい。343空といえど中核は学徒動員の若年兵だから戦果は差し引いて考えるべきだろう -- 名無しさん (2014-12-12 16 55 30) 戦争に遅刻するという兵器として評価にすら値しないことになった烈風とは違って実際に奮戦した機体だが、創作物での存在感は薄い -- 名無しさん (2014-12-13 20 01 13) 強い機体は美しいを体現している戦闘機だと思う。一目見て、強そうに見えて実際に強い -- 名無しさん (2015-01-14 12 49 36) F4Uを振り切ったって話しあるけど、日本のカタログスペックはある程度武装や燃料を積んだ状態、米軍機のカタログスペックは武装や燃料を極限まで落とした状態で計測してたんで、スペック600km/hに満たない紫電改が実戦部隊では600km/h以上をバンバン出したとか零戦52型にF6Fが追いつけなかったとかそういう逸話は結構あるんだとか -- 名無しさん (2015-02-03 22 41 14) 大戦時の日本軍機の最高傑作は陸軍が「疾風」海軍が「紫電改」で決まりだろうね。 -- 名無しさん (2015-02-08 23 45 31) ↑ただ2つに共通してるのがあの「誉」を搭載してることなんだよなあ。もうちょっと稼働率が上でそこそこ出力が出る発動機はなかったもんかな -- 名無しさん (2015-07-20 11 57 28) 紫電改はともかく紫電は坂井三郎の言うとおり産廃もいいとこだろう。酷評されて当然の性能だからこそ紫電改が出来たわけで -- 名無しさん (2015-08-05 18 01 41) 日本機はペラ直径が小さめで、加速力に優れるから、一時的に抜き去っているケースはままある。ただし、最高速度は遅くなるので、基本最高速で突っ込んでくる一撃離脱に対しては分が悪い。 -- 名無しさん (2016-10-28 09 21 59) 紫電改が成功できたのは割と自由に作れたからもあるな。烈風はいろんな意味でがんじがらめだったから -- 名無しさん (2016-11-17 22 08 42) ↑海軍「零戦より早くて、同じぐらい身軽な戦闘機作ってね!あとエンジンは誉でwww」こんな感じだっけ? -- 名無しさん (2016-11-17 22 48 48) ↑10それを加味してもF6Fにも負け越してるのが実態みたいだね。湾沖航空戦が顕著だがこの時代の戦果報告は実態の数倍に膨れるのは日米ともによくある事。343空だけ源田氏の報告通りの戦果を信じられて来たのは戦局には何一つ影響の無い戦いだったから真面目に検証もされてなかったからかな。 -- 名無しさん (2016-12-13 12 32 17) 創作だけど、音速雷撃隊で桜花の護衛に参加してたのが印象的。 -- 名無しさん (2021-02-09 17 58 23) 無印紫電の太い胴体も好き -- 名無しさん (2021-11-12 21 33 36) 名前 コメント