約 5,816 件
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/185.html
超獣機神(ちょうじゅうきしん)ダンクーガの第1話 宇宙の彼方から、謎の艦隊が地球へと接近する。 母艦の中に、異形の3人の者が現れる。 「デスガイアー、参りました」「ギルドローム、参りました」「ヘルマット、参りました」 3人の前に、彼らの支配者の姿が現れる。 「前線基地が完成したそうだな?」z 「ご報告が遅れましたが、いよいよ銀河第5区攻略のときがやって参りました」「ただちに我ら3人前線基地へ赴き、作戦を開始致します」「ムゲ帝王は心安らかに、戦いをお楽しみください」 「フフフ…… 貴様たちの戦いを見守っておるぞ」 帝国の野望Empire's Desire 未確認飛行編隊地球接近の情報は、ここ、 オーストラリア宇宙士官学校にも伝わっていた。 士官学校の飛行場の片隅。 教官であるシャピロ・キーツと、士官候補生の1人の結城沙羅がいる。 シャピロ「俺は必ずやる。それまで待て」 沙羅「えぇ……」 同じく士官候補生の1人・藤原忍が、戦闘機で空を舞っている。 忍「ん? 何だ、ありゃ? あの2人、この忙しいときに…… ちぇっ」 2人の近くに、忍機が着陸する。 シャピロ「藤原忍。無理だな、その腕では卒業などできんぞ」 忍「うるせぇんだよ! 基地内でのラブシーンには気をつけてくれなくちゃ、お2人さん。さすがの俺も、勘が狂うぜ」 沙羅「忍、隊長に向かって何て口をきくの!?」 シャピロ「藤原。貴様まさか、あの高さから我々が見えたと?」 忍「あぁ。だから手元が狂ったのさ」 シャピロ「フン。操縦だけは抜群だと言われて天狗になっているな? しかし、未熟だ……」 忍「何ぃ、未熟だと?」 シャピロ「今の腕では私の足元にも及ばない。すべての面でな」 忍「何だとぉ!? よぉし、及ばないかどうか試してやるぜ!」 忍がいきなり殴りかかるが、シャピロは軽々とかわし、逆に忍を叩きのめす。 忍「ぐぅっ!?」 沙羅「ふふっ、いい気味」 忍「畜生! この野郎!」 突然の警報音が鳴り響く。 士官学校の校長のもとに、候補生たちが集合する。 校長「緊急事態が発生した。地球防衛ゾーンに接近しつつあった未確認飛行物体の編隊が、地球ベースを攻撃。戦闘状態に入った。地球にも、いつ攻撃が及ぶかもしれん。諸君はまだ訓練の途中ではあるが、この非常事態を避けて通るわけにはいかない。いざというとき、いつでも正規軍の援護ができるように」 地球防衛軍もただちに反応したが、 敵の奇襲には、なすすべもなかった。 アフリカ大陸基地、ヨーロッパ大陸基地、 アジア大陸基地と全滅。 敵の地球兵器を超えた武器の数々に、 地球群は最初の攻撃で大きな打撃を受けた。 侵略軍は「ムゲ・ゾルバドス帝国」と名乗り、 地球に全面降伏を求めた── デスガイアー将軍の乗った艦隊が、月軌道に迫る。 部下「デスガイアー将軍、第3惑星が交信をなお求めていますが」 デスガイアー「放っておけ。すぐ黙らせてやる」 地球の宇宙艦隊が、それを迎え撃つ。 「月を越えることは許さん! それ以上接近すれば、地球艦隊は最大戦力をもって攻撃する!」 たちまち、敵艦隊の攻撃が降り注ぐ。 地球艦隊も反撃するが、あえなく撃沈されてゆく。 その様子を、士官学校で校長や参謀たちがモニターしている。 校長「これではまったく戦いにならん。戦力に差がありすぎる」 シャピロが現れる。 シャピロ「だから『もっと宇宙に目を向けろ』と言ってきたんです」 校長「君は、シャピロ・キーツ?」 シャピロ「そういう私の意見は、国連本部へ届いているんですか?」 参謀たち「シャピロ・キーツ、君は候補生の監督をすべき立場であることを忘れるな!」「我々に口出しすることは許さん!」 ついに地球艦隊が全滅する。 校長「正規軍も、これまでか……」 士官候補生たちに、校長からの出撃命令が下る。 校長「地球の正規軍の戦力には限界がきている。もう諸君の勇気ある戦いを期待するしかない。ただちに正規軍をバックアップして、敵の侵入を阻止せよ」 戦闘機が次々に飛び立っていく中、忍の戦闘機は、整備が終わっていない。 忍「何をモタモタしてるんだ! こっちは急いでるんだ!」 整備兵「お前のいつもの扱いが荒っぽいから、こうなるんだ!」 忍「ちぇっ、連中に先を越されちゃうぜ!」 出撃した候補生たちの中に、シャピロ、沙羅もいる。 シャピロ「素晴しいチャンスが来た! 俺はやる。この惨めな地球人類には愛想が尽きた。この際きっぱりおさらばして、俺は宇宙へと出る。そして、すべての星々を支配し、いずれは、この宇宙の神となってやる」 沙羅「シャピロ、思いがけないチャンスが来たものね」 シャピロ「しかも向こうからな。沙羅、俺は行くぞ」 沙羅「私も行くわ。あなたが行くなら!」 ムゲ帝国の編隊が飛来。戦闘が開始される。 シャピロ「今は相手をしている暇はない!」 沙羅「あっ、待ってよ!」 シャピロ機が敵の攻撃をくぐり抜け、高度を上げてゆく。 沙羅も続こうとするが、敵の攻撃に阻まれる。 沙羅「畜生!」 ようやく忍機が参戦する。 忍「おっ、やってるやってる! 空の戦いってのを、俺が教えてやるぜ!」 敵機の攻撃。 忍機が回避するが、敵機は動きを読んで忍機の前に回りこむ。 忍「ちぇっ、こっちの戦闘フォーメーションをすっかり読まれてら。コンピューターをオフにして、勝手にやらせてもらうぜ! 行くぜ!」 候補生たち「おぉ、忍だ!」「忍が来たぞ!」「よぉし、行くぜ!」 シャピロ「俺は行く。お前たちはこのちっぽけな地球を守るがいい。(だが俺は違う。俺は貴様たちと能力が違う。俺の力は、すべての宇宙を支配するために存在するのだ。俺の力は、絶対の力なのだ) 沙羅、行くぞ!」 沙羅「えぇ!」 忍「あっ、隊長、沙羅? 何考えてるんだ、あいつら?」 シャピロ機が飛び去って行く。 沙羅機が、それを追う。 忍は彼らに気をとられた隙に、攻撃を受けてしまう。 忍「わぁっ!?」 体制を立て直して反撃するものの、目の前の敵に攻撃が通じない。 忍「何だ!? きかねぇ!」 危うく目の前の敵に衝突しかけ、かろうじて回避する。 忍「ふぅ、何て奴だ」 そうしている間にも、シャピロ機と沙羅機が飛び去って行く。 忍「あいつら!? 沙羅、どこへ行く!? 沙羅!」 沙羅「放っといてよ! うっさい!」 忍「敵前逃亡は罪が重いんだぞ!」 沙羅「あんたには関係ないのよ!」 忍「関係ないとは何だ!? 戻らないと撃つぞ! 沙羅、ウソだと思ってるのか? 撃つぞ!」 沙羅「……」 忍「沙羅……!?」 忍がためらいながら放った銃撃が、沙羅機のエンジンを掠める。 沙羅「シャピロ!?」 忍「沙羅、早く戻れ! 戻るんだ!」 沙羅「シャピロ…… あなたなら、きっとやるわ!」 シャピロ機が空の彼方へと消え、沙羅機の高度が次第に下がって行く。 忍「何とか、基地まで帰れよ……」 次々に敵機が数を増す。 忍「こんなに来たんじゃ、やってられねぇ! みんな、引き揚げろ! 命を無駄にするこたぁねぇぞ」 飛行場で、沙羅が空を見上げている。 忍「ちっ、あいつめ」 忍が沙羅に近づく。 忍「沙羅、どうするつもりだったんだ?」 沙羅「……」 忍「シャピロはどこへ行ったんだ? 敵に寝返ったのか?」 沙羅が振り向きざまに、忍に平手打ちを見舞う。 忍「この野郎、自分のしようとしたことも考えねぇで、よくも! 2人してどうするつもりだったんだ!? 隊長は俺たちを裏切ったのか!?」 沙羅「……あ、あんたなんかにわかりっこないわよ!」 忍「何だとぉっ!?」 沙羅が涙をこぼしながら、走り去って行く。 忍「あの女、何考えてるんだ!?」 校長と参謀たちの会議。 参謀たち「このまま、指を咥えて見ているのですか?」「このままでは、地球は完全に奴らに制圧されてしまいます!」 校長「仕方がない…… とにかく、国連の決定を待つのだ」 忍が現れる。 忍「失礼します。報告します。隊長は行方不明。その他、戦死32名です」 校長「そうか…… シャピロ・キーツは、やられたのか?」 忍「……」 校長「どうしたんだ、キーツは?」 忍「隊長は…… 我々を見捨てて、逃亡しました」 校長「何ぃ!?」 忍「校長! どうなるんですか、地球は!?」 校長「国連が緊急会議を開いている。その結果を待つしかない」 忍「ったく、だらしねぇんだから! こんなに地球が脆いとは思わなかったぜ!」 参謀「藤原!」 忍「よく、そう澄ましこんでいられますね。俺は負けるのが大っ嫌いなんだ!」 参謀「藤原!」 シャピロはムゲ帝国に投降し、過酷な拷問を受けている。 敵兵「言え! なぜここへ来た? ただ逃亡して来たわけではあるまい?」 シャピロ「貴様たちに話しても意味がない…… 支配者に会わせろ」 敵兵「口の減らぬ奴、ムゲ帝王にそう簡単に会えると思っているのか? 言え! 逃亡者を装って、我らの軍団を霍乱するつもりだったんだろうが!」 シャピロ「貴様…… 会わせんと後悔することになるぞ」 敵兵「えぇい、捕虜の分際で!」 シャピロ (沙羅…… なぜだ? なぜついて来なかった……?) デスガイアー「発進準備だ。向こうの軍はどうした?」 部下「地球は抵抗の気配も見せないそうです」 デスガイアー「そうか。完全制圧も目の前だ!」 あくる日。 飛行場に1人佇む沙羅を、忍が見つける。 忍「あっ、こんなところにいたぜ。何すねてんだい? お嬢さん」 沙羅「人のことは放っといてよ!」 忍「そうはいくか! お前には言いてぇことがいくらでもあるんだ」 沙羅「うっさい! 勝手に吠えてな!」 忍「隊長はどこへ行った? お前は確かについて行こうとしたんだ。知らねぇわけがねぇだろ?」 沙羅「あいつは、勝手に行っちまったのさ」 忍「じゃあ、2人で何をしようとしたんだ? ……まさか?」 沙羅「そうさ! その通りさ!」 忍「呆れてものも言えねぇや…… こんなときに、2人でピクニックなんて冗談が過ぎるぜ」 沙羅「馬鹿にするのかい!?」 忍「そんなことはないさ。ただ…… ん?」 突然、忍が沙羅に抱きついて横っ飛び。 沙羅「な、何すんのさ!?」 空から砲撃が轟く。 ムゲ帝国の編隊が飛来し、飛行場に停まっている戦闘機を次々に破壊してゆく。 至急、仕官学校側も迎撃を開始するが、敢無く学校が破壊されてゆく。 最初の一撃で 地球に大きなダメージを与えたムゲ帝国軍は、 アメリカ五大湖付近へと基地を置いた。 破壊されつくした士官学校。 忍たち「閉鎖!?」 校長「残念だが、ここは閉鎖だ。諸君はそれぞれ、正規軍の残存部隊へ加わってもらい、抵抗戦を続けてもらうことになる」 忍「ちっ……」 校長「藤原くん、君は特別機甲部隊に配属だ」 忍「特別機甲部隊?」 校長「スーパーテクノロジーの先進国である日本に、その機甲部隊がある。その名を『獣戦機隊(じゅうせんきたい)』という」 忍 (獣戦機隊……?) その夜。 星空を見上げる忍のもとに、沙羅がやって来る。 忍「ん?」 沙羅「助けてもらったことは…… 忘れないよ」 忍「……あぁ」 仲間たちのジープがやって来る。 仲間「忍! 102方面へ行くぞ!」 忍「あぁ! ……じゃ、元気でな」 沙羅「……えぇ」 忍がジープに乗り、荒野へと走り去る。 忍「獣戦機かなんか知らねぇが…… やってやるぜ!」 (続く)
https://w.atwiki.jp/lord_of_vermilion/pages/157.html
機甲単がこのデッキに当たった場合、どうしても勝てるイメージが出来ないんですが…。 足が遅いので先に石にたどり着くことが出来ず。 戦闘力は…メインのヴォーパルバニーとサブのワーウルフを入れ替えたら、正直戦闘でもどうしようもない。 体力が減っても、パワーズ→グレンデルのコンボで何とか出来ますし…極端な話、エクセレントだけでも勝てると思います。 申し訳ないのですが、さすがに対抗策としては…と言わざるを得ないと思いますが。 -- (名無しさん) 2008-07-28 12 02 40 俺は機甲単が勝てると思うけどな。機甲単の場合メンバーは「ベガ、フォーマルハウト、スピカ」とかが普通でしょ。 先に石に辿り着いても少なくとも炎範囲のベガとフォーマルハウトがいるんだから火力では負けないと思う。 制圧はじめてトラップがあったらもう手が出せないし。 -- (名無しさん) 2008-07-28 12 24 27 すみません、1行目の「スピカ→アルタイル」で。 -- (上) 2008-07-28 12 26 24 正直、機甲単でこのデッキに負けるビジョンが見当たらない。 雷も複数攻撃も居ないしそもそもベガとフォーマルハウトの炎範囲攻撃+炎Wトラップで消し飛ぶ連中である。 パワーズ→グレンデルコンボについても、上の人も言っているとおりアルタイルによるブーストでこちらのトラップを先に打ち込めば何もさせぬまま消し炭にできる。 -- (名無しさん) 2008-07-28 15 45 08
https://w.atwiki.jp/bahamut/pages/84.html
概要 オメガの脅威 概要 属性:炎・氷・雷・闇 耐性:炎・氷・雷 弱点:無 部位破壊属性:氷(上腕) 状態異常 スロウ:雷 ストップ:炎 スリップ:氷 オメガの脅威 巨獣を壊せ!
https://w.atwiki.jp/aquarianagetcg/pages/3279.html
Break Card [[ダークロア]] 5F/9C 鬼♂/[[サイボーグ]]♂ 6/7/7 【“テイガー”のみ[[ブレイク]]可能。】 [[ペネトレイト]] ≪あなたの任意の、この[[キャラクター]]のアタック目標となったプレイヤーの[[支配キャラクター]]1人≫は、このキャラクターの[[アタック宣言]]に対して[[ガード宣言]]する。その際、そのプレイヤーは通常のガード宣言を行うことができない。 No.EX0137 Rarity R Illustrator 絵師名 Expansion エクスパンション名 カード考察 相手キャラクターをガード宣言させる効果を持つカードはこれまでにも数枚登場していたが、このカードの性能はそれらとは一線を画す。 最大の特徴は、強制的にガード宣言を行わせた後、アタック目標のプレイヤーが通常のガード宣言をできない点。 これまで存在していた類似した効果を持つカードは、軒並み通常のガード宣言を許容しており、ガード側は任意に別のキャラクターを用いてガード宣言することが可能だった。 しかしこのカードは通常のガード宣言を行えない効果を持っているため、たとえ相手にこのキャラクターをあっさり倒せるようなキャラクターが居ても、割り込む余地が存在しない。 さらに、一般的なブレイクカードにおける最大サイズである4ファクターの超大型さえ凌ぐ、脅威の5ファクターサイズを持ち、サイズで追従することが出来るのはヨルムンガンドなどのごく一部のブレイクカードに留まるという事実も見逃せない。 ペネトレイトを持つこともあり、相手の補給線を形成するキャラクター達を指定してバトルしていけばそれだけで凄まじいダメージを叩き込むことが出来るだろう。 またブレイクスルーを与えれば、相手のノンブレイクキャラクターを指定し続けるだけで確実にアタックを通すことが出来る上、同じキャラクターを何度も指定し続けられるので、ガード宣言させる相手に困ることもない。 しかしこのカード、魅力も大きいが問題点も大きすぎるほどに大きい。 まず第一に、コストがべらぼうに高い。 単純に9コストかかるだけでも充分重いというのに二段ブレイクであり、下段を立てるだけでも4F/4Cを要求される。 合計で13コストが必要となり、素体となるキャラクターと下段、このカードまで合わせるとそれだけで16枚のカードを消費する。 デッキの最大枚数が60枚なので、ただ立てるだけでデッキの4分の1以上が飛んでしまう計算だ。 専用の構築を行ってもここまでブレイクし切れるかどうか難しいという有様である。 また、上記に比べればどうということのない欠点だが、相手のキャラクターが全員精神攻撃力を持っている場合などは、1発殴った時点ですぐ相打ちなどという醜態をさらしてしまう危険もある。 加えてガード側の処理こそ特殊だが、アタック宣言することに変わりはないため、都市構造崩落やシャドウスラッシュにも弱い。 このように凄まじいロマンととんでもない非現実性を兼ね備えており、真のロマンカードと呼んでいい存在である。 普通に使うのは、ほとんど無謀といっていいかもしれない。なにしろ原作でもギャグルートのネタキャラなのだから。 どうしてもこのカードを活かしたい場合でも、フランチェスカ・アルフェッカのエフェクトを使うなどするのが無難だろう。 関連カード 赤鬼“テイガー” アストラルヒート「キングオブテイガー」
https://w.atwiki.jp/src_c_material/pages/172.html
lixeira 管理人 bryophyta素材区分 W 備考 SanFrancisco~遠い異国の果て~ 管理人 夜人素材区分 P 備考 turnK 管理人 健朗素材区分 U 備考 青き星空の彼方 管理人 レイフィスト素材区分 U 備考 江東電気鉄道社 管理人 イギリス超特急素材区分 PU 備考
https://w.atwiki.jp/mshoolmatome/pages/102.html
抹消
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/2753.html
ギルドスは、宇宙人ではなかった。巧妙に作られた、ロボットだったのだ!ギルドスが宇宙人ではなかったことにショックを受けたブッチーは、自分の体を検査していた。 ブッチーが自分の部屋で体を調べている。ケンプたちは、それを部屋の外から見ていた。 ブッチー「あっ! このデータは……」 モニターに機械仕掛けになったブッチーの体内が映された。 ブッチー「やっぱりダス…… わしも、わしもロボットダス。ギルドスと同じロボットだったのダスよ……」 頭を抱えて嘆くブッチー。 アシュラ、ケンプ、マゼンダが驚愕し、顔を見合わせる。 ブッチー「知らなかったダス、わしのこの美しいボデーラインの下が、こんなになっていたなんて……! いや、待てよ。そんなはずは…… わしは、わしは確かにチブチ星人、ブッチーなのダス!!」 ブッチー涙の大暴走!! ブッチーがビアスに詰め寄る。 ブッチー「ビアス様! ビアス様、わしにはチブチ星に生まれ、学び育った過去があるのダス。それなのに…… ロボットだなんて、これは一体、どういうことダスか!」 ビアス「その過去の記憶も私が作ったのだ」 ブッチー「ええぇ!?」 ビアス「お前が、宇宙の天才・チブチ星人として、完璧に振る舞えるようにな」 ブッチー「あの、その、何故宇宙人でもないのに、宇宙人などと……」 ビアス「あれを見よ」 広間の壁面に、爆死したギルドスを除いた4人の点数が表示された。 ビアス「宇宙人の天才が出現したとなれば、地球人の天才も負けてはおれん。お前たちの出現が良い刺激となって、ケンプたちは成績を上げた」 ケンプ「やはり俺たちこそが、ビアス様の真の弟子だったんだ」 ブッチー「そんな…… わしらはただケンプたちの成績を上げるために利用されていただけだなんて!」 ビアス「たわけ!! お前の正体が何であろうと、お前がボルトのために働かねばならぬことに変わりはない! やるのか、やらんのか!?」 ブッチー「ひええぇ……」 ビアス「誰に作られたかを忘れるな。お前如きの命、私の胸先三寸でどうにでもなるのだ!」 ビアスがリモコンを操作すると、ブッチーの体が浮き上がった。 ブッチー「ビアス様、やりますダス! はい、やります!」 ビアスがブッチーを降ろす。 ブッチー「全力を尽くして、やりますダス!」 街中で人々が逃げ惑う。 ブッチー「のけのけぃ!」 ブッチーと頭脳獣ボーソーヅノーがローラースケートで暴走していた。 ブッチー「オラー、ジャマだジャマだ!」 ボーソーヅノーが出した槍をブッチーとボーソーヅノーが抱える。 ブッチー「ボーソーヅノー! 突撃だ-!」 車から人が逃げ出し、ブッチーとボーソーヅノーは車を破壊した。 ブッチー「見たか、これが『暴走破壊作戦』ダス!」 ブッチーとボーソーヅノーは飛び上がって、ビルを破壊していく。 ブッチー「行けー、ボーソーヅノー! 誰もわしらを止められんダス。片っ端からぶっ壊したるダスよ」 ブッチーとボーソーヅノーはビルの屋上に着地したが、屋上の縁に躓き、ビルから落下。しかし無傷で着地し、暴走を続ける。 ブッチー「思い知ったか人間ども!」 ライブマンの基地・グラントータスのモニターに、ブッチーの暴走が映される。 コロン「みんな大変、大変よ! 早く止めないと、町中大混乱だわ」 めぐみ「ブッチー……」 ブッチー「思い知れ人間ども! もっともっと走って走って、走りまくるダス。のけのけ~ぃ!」 ブッチーとボーソーヅノーの前に、ライブマンがチェーンを張った。 レッド「暴走を止めるんだ」 イエロー「よし!」 ブルー「OK!」 ブッチー「もうこうなったら、わしは暴走人生一直線ダス!」 ブッチーとボーソーヅノーがチェーンに引っかかるも、そのままレッドファルコンとイエローライオンを引きずっていく。 レッド「暴走族の真似なんて、許さないぞ!」 ブッチー「どけ! お前らに暴走族の気持ちが分かってたまるものダスか。わしは走らなくてはいられないのダス!」 ブッチーは涙を流していた。 レッド「くっ、ライブラスター!!」 レッドファルコンがライブラスターでブッチーを撃つ。 ブッチー「おわっ!」 ブッチーとボーソーヅノーが転倒。 ブルー「ファルコン、ライオン!」 レッド「ブッチー!」 ブッチーがパンチでライブマンをねじ伏せる。 イエロー「どうなってんだ? 今日のブッチーは、いつものブッチーと違うぞ!」 ブッチー「ひひひひ、分かるダスか? 破れかぶれは強いのダスよ。目ン玉リボルバー!!」 ブッチーは目から光線を撃とうとしたが、泣いている目からは発射できなかった。 ブッチー「見えない……? 皆が見えない、見えない……」 ブルー「泣いている…… 涙で、目ン玉リボルバーが効かないんだわ……」 ブッチー「……ボーソーヅノー!」 ボーソーヅノーが槍から光線を撃ち、ブルードルフィンと巻き込まれたブッチーが吹き飛んだ。 変身が解けためぐみがブッチーを見付けるも、爆発と共にブッチーの体が火花を吹き、皮膚が裂けて機械がはみ出てきた。 めぐみ「あっ!! やっぱり、ブッチーもギルドスと同じロボットだったんだわ」 ブッチー「あ~、嫌ダス、嫌ダス! こんな姿、見たくないダスよ!」 ブッチーは何かを聞いて、そちらへ向かった。 ブッチー「あ、この歌は……」 噴水の前で、アベックがラジカセで音楽を聴いていた。 ブッチー「いや~、思い出すダスなぁ。わしが初めて地球へやって来た時(*1)……」 出てきたブッチーを見て、アベックは逃げ出した。 ブッチー「……いや、今にして思えば、地球へ来たと思い込んでいたに過ぎなかったんダスけど…… その時、わしの歌を妨害した曲ですわ。だけど、なんでやろ? なんでこんなに惹かれるんダスか? あ~、ついついリズムに乗っちゃうな~……」 ブッチーが踊り始める。 ヅノーベースではブッチーのその様をビアスが見ていた。 ビアス「減点300点」 ブッチーの得点が減点され、350点となった。 ブッチー「ええ曲ダスな~、本当に」 アシュラが飛び蹴りでブッチーを蹴り飛ばし、音楽が止まった。 ブッチー「何をするダスか!?」 アシュラ「馬鹿め! お前はもう300点も減点されてしまったのだぞ」 ブッチー「何ダスって!? 300点も!? ひぇ~、大変ダス、そいつは大変ダスよ~! 大変だ~!!」 ブッチーが暴走を再開した。 コロン「早く止めないと、被害は広がるばかりよ!」 ブッチー「点数を稼ぐダス! それそれそれ~!」 ブッチーが不意に止まった。 ブッチー「何だ、あの音楽は? あっちだな」 ブッチーは音楽の聞こえてくる方に向かった。 そこで、めぐみがショルダーキーボードを弾いていた。 ブッチー「あっ、めぐみ!」 めぐみ「踊りましょう、ブッチー」 ブッチー「な、何だと?」 勇介たちは離れて、めぐみを見ていた。 めぐみ「歌は、切ない気持ちを慰めてくれるわ。踊りは、何もかも忘れてさせてくれる。今のあなたに、なんて言っていいかわかんないけど…… あたしに出来ることと言ったら、あなたと一緒に、何もかも忘れて音楽を楽しむだけ。暴走したり、破壊したりするより、あなたも本当は、歌って踊ってたいんでしょ?」 めぐみの暖かい言葉に号泣しながら何度もうなずくブッチー。 それを見て、ついにビアスの怒りが爆発した。 ビアス「ブッチー、0点!!」 めぐみが手を差し伸べる。 めぐみ「ブッチー。さ、踊りましょ」 ブッチー「め、めぐみさん」 ブッチーがめぐみの手を取ろうとした所でボーソーヅノーが突っ込んで、弾き飛ばした。 めぐみ「アシュラ!」 アシュラ「ブッチー、貴様はもう0点だ!」 ブッチー「ギェーッ、0点、0点!? 0点ダスか!?」 アシュラ「クズめ。貴様のような奴はクズに相応しく、この俺がスクラップにしてやるぜ!!」 勇介たちが飛び出して、アシュラの前に立ちふさがった。 勇介「アシュラ! ブッチーとめぐみには指一本触れさせないぞ!!」 丈「めぐみ、ここは任せろ!」 アシュラ「何ぃ?」 めぐみ「さぁ、急いで!」 ブッチーの手を引いてめぐみが逃げ出した。 アシュラ「待て!」 丈「イエローライオン!!」 丈たちが変身し、追おうとするアシュラとボーソーヅノーを阻む。 アシュラ「逃がさんぞブッチー! サイバー分身!!」 シュラー三人衆「シュラー!!」 アシュラが分身体・シュラー三人衆を出現させてめぐみとブッチーを包囲する。 ブッチー「めぐみさん危ない!」 めぐみ「ブッチー!」 ブッチーがシュラー三人衆の攻撃からめぐみを庇う。 シュラー三人衆が追い打ちをかけようとするも、レッドファルコンが割り込んで防いだ。 めぐみ「さぁ、今のうちよ! 急いで」 めぐみはブッチーを連れて、海へと来た。 めぐみ「ほら、ブッチー、海よ」 ブッチー「めぐみさん、わしはもうダメダス……」 めぐみ「何言ってるの! まだ一緒に踊ってないでしょ? 元気出して、ほら、思い出の海で、一緒に踊ろう」 ブッチー「そうダスな…… 海はいいダスなぁ……」 ビアス「……愚か者め!」 すっかりほだされてしまったブッチーを見たビアスが吐き捨てるようにつぶやき、リモコンのスイッチを入れる──。 ブッチー「うわっ!!」 めぐみ「ブッチー!? どうしたの、ブッチー!!」 ブッチー「あ、危ないダス!!」 ブッチーがめぐみを突き飛ばした。 ブッチーの体が爆発を起こし始める。 めぐみ「ブッチー!!」 ブッチー「ワシは、ビアスに作られたことを呪ったダス。でも、めぐみさん……」 めぐみから逃げるように遠ざかるブッチー。 めぐみ「ブッチー……!!」 ブッチー「めぐみさん…… あなたに会えただけでも良かったダスよ……! さようなら~!!」 ブッチーが手を振りながら倒れ、大爆発──。 めぐみ「いやああああああ!! ブッチー…… ブッチー!!」 そこにアシュラたちも現れ、アシュラがはなむけの言葉を贈る。 アシュラ「さらば、哀れなライバルよ…… 劣等生は消え去るのみ。ボルトは我ら真の天才に任せておけ」 めぐみ「アシュラ!!」 去ろうとするアシュラをめぐみが呼び止めた。 めぐみ「一体、貴方たちの先には何があるっていうの!?」 アシュラ「真の天才としての名誉と、栄光!! それに決まってるではないか!!」 めぐみ「ブッチーの怒りと悲しみ、あたしが代わって晴らしてやるわ。ブルードルフィン!!」 めぐみがブルードルフィンに変身。レッドファルコンたちも駆け付ける。 レッド「超獣戦隊!」 ライブマン「ライブマン!!」 戦闘員のジンマー兵も現れ、ライブマンとボルトの戦いが始まった。 ライブマンがボーソーヅノーとシュラー三人衆のコンビネーション攻撃を食らう。 イエロー「ジェットスケボー!」 イエローライオンがジェットスケボーに乗った。 イエロー「いくぞ、スケボーアタック!!」 イエローライオンのジェットスケボーでの体当たりがボーソーヅノーに炸裂。 ブルー「ドルフィンアロー!!」 さらにブルードルフィンのドルフィンアローの3連射がボーソーヅノーを射抜く。 レッド「バイモーションバスターだ!!」 グラントータスからバイモーションバスターが転送され、5人がそれをキャッチ。 ライブマン「バイモーションバスター!!」 バイモーションバスターから撃ち出された3色のエネルギー波がボーソーヅノーに炸裂! ボーソーヅノーがあおむけに倒れながら爆発する。 そこにガッシュが現れる。 ガッシュ「ギガ・ファントム」 ボーソーヅノーが巨大な姿となって蘇生される。 何も言わず引き上げるガッシュ。 ブラック「バイソンライナー!!」 グリーン「サイファイヤー!!」 バイソンライナーとサイファイヤーが出撃。 ブラック「行くぞ!」 ライブマン「OK!」 バイソンライナーにブラック・レッド・イエロー、サイファイヤーにグリーン・ブルーが乗り込む。 ブラック「合体!」 ブラック、グリーン「ボクサーディメンション!!」 レッド「完成!」 ライブマン「ライブボクサー!!」 バイソンライナーとサイファイヤーがライブボクサーへと合体した。 ボーソーヅノーは両肩のパトランプを光らせ、槍でライブボクサーを突くも、ライブボクサーは槍に飛び乗って、ボーソーヅノーを殴り飛ばす。 レッド「ライブボクサー、」 ライブマン「ミラクルビッグブロー!!」 エネルギーを込めた必殺パンチが炸裂! ボーソーヅノーが爆発四散し、最期を遂げる。 ブッチーとめぐみが海で歌って踊る──めぐみはそんな光景を思いながら、海を見ていた。 めぐみ「踊ってあげたかった。ブッチーと、心ゆくまで……」 丈「あいつのためにも、ビアスを倒そうぜ」 勇介「早く平和な世界を取り戻すのさ。ブッチーが願った、楽しく歌って踊り続けられるような世界をな」 鉄也「そうだよ。それがブッチーへの最大の供養になるさ」 純一「元気出して、めぐみさん!」 果たして、そんなに平和で楽しい日が地球に蘇るのは、いつの日であろうか。残る3人の天才──ドクター・ケンプ、ドクター・マゼンダ、ドクター・アシュラの作戦の恐ろしさを想像して、さらなる激しい戦いを予感するライブマンであった。 つづく
https://w.atwiki.jp/lord_of_vermilion/pages/327.html
こんな感じにして種族別ページがあったらいいんじゃね?と思った。 でデッキのページには流行ってるものとか実際に全国で使われてるもののみを掲載。 マイナーなものや、過去のものになってしまったデッキはこっちのページに掲載しておく感じで。 まあ三国志のWikiを参考にしたんだけど、どうだろう? -- (名無しさん) 2008-12-17 23 54 50 高い攻撃力に低い攻撃力? 確かにそれぞれの種族の得手、不得手が分かるページがあるといいかも -- (名無しさん) 2008-12-18 00 23 03 GJ 種族の特徴として「ニーズヘッグ以外」3速以上っていうのを追加してくれ -- (名無しさん) 2008-12-18 00 26 25 ニーズメインってやっぱ微妙だよね…2速ってのが愛染と比べると使いづらいし。 てかバニーかクァールもしくは両方連れて4速で直接踏んだ方が手っ取り早いのか…。 ニーズ、カトブレパス、ワーウルフ、バニー、ハーピ、パワーズとか妄想したがパワーズを持って居ない現実orz -- (名無しさん) 2009-01-06 15 51 20 新バージョンになってもニーズヘッグは空気以下だな…。 激ワータイガーが光複とかだし、特殊技も使えるし。 メフィスト以上に空気な気がする -- (名無しさん) 2009-02-14 04 22 50 しかし、最近はニーズ愛染で一発封印後アルカナダッシュのデッキがチラホラとでて来てるため そこまで空気気味とは言えない。 -- (名無しさん) 2009-03-07 11 57 02 バグベア忘れんなよw -- (名無しさん) 2009-05-13 13 34 34
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/2166.html
武装頭脳軍ボルトのドクター・アシュラは、大教授ビアスに切り捨てられ、天才の頭脳を失い、人間・毒(ぶす)島(じま) 嵐(あらし)に戻ってしまった。 入院先の病院で、嵐が指を折って数を数えている。 嵐「4+8は…… えーと、えーっと…… わ、わぁっ、できん!! 俺はやっぱり、指が足りねぇと計算ができねぇんだ!」 自嘲する嵐。 ライブマンの面々が見舞いに来る。 勇介「完全に元の毒島 嵐に戻ってるぞ……」 嵐「なんて俺は間抜けなんだ……」 一方、ボルトの本拠地ヅノーベースでは、幹部の中で最後まで残ったドクター・ケンプとドクター・マゼンダが話し合っていた。 マゼンダ「アシュラもまた、利用されてただけだったなんて」 ケンプ「一体、ビアス様は何を考えておられるのか……」 そこに大教授ビアスとガードノイド・ガッシュが現れる。 ビアス「彼ら(*1)はみんな、君たちの競争相手としての役割を果たしたに過ぎないのだ。過酷な競争をさせてきたが、私は最初から、君たち2人に期待していたのだ…… その期待に応え、君たちは才能を伸ばした! 素晴らしき若者たちよ……」 ビアスがケンプとマゼンダの顔に触れる。 直々に称賛の言葉を受けて、2人の頬が緩む。 ビアス「見たまえ……」 得点表はケンプ、マゼンダ、共に920点。 ビアス「千点頭脳まであと少し! どちらが先に千点になるか…… 頑張りたまえ、若き天才たちよ」 町はずれの教会に、かつてボルトに参加したものの、嵐と同じように無能の烙印を押されて切り捨てられ、ライブマンとの戦いの果てに人間に戻ったドクター・オブラーこと尾村 豪がいる。 人間に戻って改心した豪はキリスト教に帰依し、日々、贖罪のために祈りを捧げていた。 その時、ボルトのボフラー戦闘機の編隊が教会のある町を爆撃し始めた。崩れる教会。 ビル群が炎上し、人々が逃げ惑う。 病院からその光景を目撃したライブマンが駆け出す。 勇介「みんな、行くぞ!」 鉄也「おう!」 めぐみ「OK!」 嵐「おのれぇ、ビアスめぇ!!」 丈「待て、嵐! 無茶するな! やめろ!」 窓から飛び出そうとする嵐を必死に引き止める丈。 オトコ嵐! 最後の戦い 嵐「ビアスめぇーっ!!」 制止を振り切り、がむしゃらに瓦礫の中を走る嵐。それを追う勇介たち。 次々に砲撃が降り注ぎ、爆炎が上がる。吹き飛ばされ、転がる嵐。 すぐさま起き上がった嵐の目の前で、爆炎が何かに吸い込まれるように消えていく。 嵐「……どうなってんだ!?」 爆炎を吸い取った「何か」がいる場所へ向かう嵐。 そこには頭脳獣バトルヅノーがいた。 純一「頭脳獣!」 身構える嵐。 バトルヅノーの右腕が火炎放射器に変化し、激しい火炎を吹き出す。 丈「危ない、嵐!!」 丈が飛び出し、火炎攻撃に苛まれる嵐をかばう。 バトルヅノーの腕や頭が武器に変化し、ガスや光線を放って勇介たちを襲ってきた。 めぐみ「一体、どうなってるの!?」 ドクター・ケンプも現れる。 ケンプ「フッハッハッハッハ! 教えてやろう。頭脳獣バトルヅノーはな、自分自身で武器を作り出すことができるのさ。灼熱の炎を吸って、灼熱の火炎放射器を…… 猛毒ガスを吸って、ガス噴射装置を! バトルヅノーは俺が作った、究極の最強頭脳獣なのだ!!」 バトルヅノーの両肩と腰に武器が増設される。その姿はまさに動く要塞と言うべきである。 バトルヅノーが左掌からミサイルを連射。それをかわして勇介たち5人がライブマンに瞬間変身を遂げる。 ライオン「ライオンバズーカ!」 イエローライオンがライオンバズーカで先制攻撃を見舞う。 しかしバトルヅノーはその攻撃を吸収、左腕をバズーカ砲に変化させ、イエローライオンに砲撃を返してきた。 吹き飛ばされるイエローライオン。 ライオン「うわぁっ!?」 ドルフィン「しっかりして!」 ビアス「素晴らしい頭脳獣だ。ケンプ、960点を与えよう」 ケンプの得点表が加算される。 ケンプ「もはや千点頭脳は俺に決まったも同然! どうだ、嵐、羨ましいか? とは言ってももうお前のようなバカには、縁のない世界のことだがな」 嵐「黙れ、黙れぇ!!」 嵐が果敢にバトルヅノーに挑むが、あっさりと吹っ飛ばされる。 ケンプ「バカは引っ込んでろ! ……恐獣ケンプ!!」 ケンプも獣人態の恐獣ケンプに変身。バトルヅノーとの連続攻撃がライブマンを襲う。 恐獣ケンプ「まさに最高傑作の頭脳獣! おぉ…… こんなものを作り出すとは、我ながら己の頭の良さに、惚れぼれするぜ!」 嵐「この野郎ぉぉ!!」 嵐が恐獣ケンプに挑むが、生身の人間の力はまったく通用しない。 恐獣ケンプ「しつこいぞ、ザコめ!」 片手であしらわれ、殴り飛ばされる嵐。 恐獣ケンプ「こんな下品な言葉は使いたくないのだが…… バカは死ななきゃ治らねぇようだな!!」 嵐「おのれぇぇぇっ!!」 バトルヅノーが嵐に狙いを定める。 ライオン「嵐っ!」 とっさにイエローライオンが盾となり、自ら砲弾を浴びる。 ドルフィン「ライオン!?」 ファルコン「ライオン!!」 さらにライブマンの面々にも砲撃が浴びせられ、一同は爆炎の中に消える。 コロン「ライブマン、応答せよ!」 丈が目を覚ますと、そこは廃墟同然の教会。 豪が松葉杖を突きながら、水を運んでくる。 丈「豪じゃないか!」 豪「気がついたのか? ……水を」 丈「ありがとう……」 放心状態の嵐もいる。 豪「一体、どうしたんだ?」 丈「元へ戻っちまったんだ。アシュラはギルドスたちと同じように、作られた天才に過ぎなかったんだ」 豪「ビアス…… どこまで恐ろしいことを……!」 丈が嵐にも水を分けようとする。 丈「嵐、ほら……」 しかし再び、ボルトの爆撃が開始され、教会内にも火の手が上がる。 丈は嵐を背負い、豪と共に避難しようとするが、瓦礫で扉が閉ざされてしまう。 豪「もう、駄目だぁ!」 丈「諦めるな!」 丈が力づくで、瓦礫をどかす。 丈「嵐を頼むぞ」 豪「丈! やめろ、死にに行くようなもんだぞ?」 丈「バカ! 罪のない人間がたくさん殺されてんだぞ!」 豪「でも…… あんな凄い奴らと、どう戦うというんだ!?」 丈「豪…… やっぱりお前は頭が良すぎるんだな……」 豪「えっ……?」 丈「全てが見えすぎて…… だから敵わないと思ってしまうんだ! 心配すんなって、俺はいつだって根性だけで戦ってきた。そしていつも切り抜けてきたんだ…… 頼むぞ」 戦場へ駆け出した丈の前に、ケンプとバトルヅノーが立ちはだかる。 ケンプ「丈、生きていたのか!」 丈「この地球はみんなのもんだ。1人や2人の天才の勝手にはさせやしないぜ!」 ケンプ「フン、お前らの台詞はいっつもワンパターンだ。そんな台詞は聞き飽きたぜ! スプリットカッター!!」 丈がケンプの攻撃をかわして飛びかかろうとするが、バトルヅノーの炎を浴びてしまう。 しかし丈は傷ついてもなお、バトルヅノーに何度も挑んでゆく。 豪が教会の中で、その様子を見つめている。 豪「丈っ!!」 その声で、嵐が我に返る。 豪「丈…… すまん、丈…… 俺がもっと強くて、もっと勇気があれば……」 松葉杖を握りしめる豪。 嵐が、そんな彼の肩をポンと叩く。 嵐「豪、4+8はいくつだ?」 豪「12だけど、なぜそんなことを?」 嵐が満足げに頷く。 嵐「答えを知りたかったんだ。これで思い残すことは無くなったぜ」 豪「えっ……?」 嵐「豪よ。俺たち、妙な人生だったなぁ……」 嵐は満面の笑みを見せ、教会から駆け出す。 丈はバトルヅノーの攻撃を浴び続け、もはや満身創痍。 ケンプ「とどめを刺せ!」 左腕を構えるバトルヅノー。 その時、嵐の投げつけたドラム缶が、バトルヅノーに叩きつけられる。 丈「嵐……」 嵐「言ったはずだぜ、落とし前は俺がつけるとな。ビアスに見せてやるぜ、俺みたいなバカでも、貴様らには負けねぇことをなぁ!!」 ケンプ「行け、バトルヅノー」 嵐がさらにドラム缶を投げつけるが、バトルヅノーはそれをたやすく跳ね返し、ビームの雨を降らせる。 バトルヅノーの攻撃で丈とは別の地点に吹き飛ばされ、倒れ伏している勇介とめぐみのもとへ、コロンが駆けつける。 コロン「みんなぁ! めぐみ、しっかりして! 勇介、勇介!」 勇介「う…… 鉄也と純一は!?」 鉄也と純一を探す3人。 鉄也と純一は失神したまま木に引っかかっていた。 嵐「野郎っ!!」 嵐は鉄パイプを振りかざし、必死にバトルヅノーに挑む。 丈も、ケンプも、そして豪も、固唾を飲んでその様を見つめている。 生身の人間では頭脳獣に敵わないにもかかわらず、嵐は何度もバトルヅノーに挑み続ける。 ついに鉄パイプがへし折れるが、嵐は素拳を握りしめて立ち向かってゆく。 嵐「えぇやぁ──っ!!」 嵐が胴にまともに攻撃を食らい、ついに崩れ落ちる。 とどめを刺そうと迫るバトルヅノー。 そこへレッドファルコンが駆けつけ、バトルヅノーにキックを見舞う。 ドルフィン「嵐!」 バイソン「嵐!」 ファルコン「ケンプ! 俺たちが相手だ!」 丈「イエローライオン!」 丈もイエローライオンに変身する。 ケンプ「身の程知らずのバカどもが、わざわざ死にに来るとはな。歓迎するぜ…… 恐獣ケンプ!!」 ファルコン「行くぞ!!」 ケンプも恐獣ケンプに変身。戦闘員のジンマー兵たちも参戦する。 ブラックバイソンがバトルヅノーに挑むが、毒ガス攻撃を浴びてしまう。 バイソン「うわぁっ!」 サイ「バイソン!」 ドルフィン「しっかり!」 やはりバトルヅノーは手ごわい。その猛攻が、再びライブマンを責め苛む。 倒れ伏している嵐の目に、近くの小屋が映る。 「火気厳禁」「危険物」の看板──。 嵐が傷ついた体を引きずり、必死にその小屋へ向かう。 恐獣ケンプとバトルヅノーの連続攻撃の前に、ライブマンは為す術もない。 恐獣ケンプ「思い知ったか! 貴様らがいくら足掻いたところで、所詮我ら天才には敵わんのだぁ!!」 万事休す──その時! 嵐「待てぇぇ!!」 傷だらけの嵐が現れる。 両手にはダイナマイト、胴にもびっしりとダイナマイトの束が巻かれている。 嵐「見てろよ、ビアスぅぅ!!」 嵐がバトルヅノー目がけて突進する。 恐獣ケンプはその気迫に、言葉を失う。 バトルヅノーが砲撃を放つが、爆発の雨の中、嵐は捨て身で突進する。 嵐「うぅおおぉぉ──っっ!! でやああぁぁ──っっ!!」 嵐が、バトルヅノーに体当たりする。 バトルヅノー諸共、自ら大爆発──!! ライブマン「嵐っ!!」 豪「嵐ぃぃ……!!」 もうもうと立ち込めた爆炎がやむ。 そこには、肉片一つ残されていない。 豪「嵐……」 恐獣ケンプ「お、おのれぇ! よくも、俺の最高傑作の頭脳獣をぉ!!」 そこにガッシュが現れる。 ガッシュ「ギガ・ファントム」 バトルヅノーが巨大な姿となって蘇生される。 何も言わず引き上げるガッシュ。 ファルコン「ライブボクサー!!」 巨大ロボ・ライブボクサーが飛来する。 ライブマンが乗り込み、巨大バトルヅノーに挑む。 バトルヅノーの攻撃が炸裂し、ライブボクサーが倒れ伏す。 ファルコン「みんな、頑張れ!」 ライオン「バカ正直に向かってくのも、嵐に捧げる戦いらしくていいぜ!」 ライブボクサーが力を振り絞って立ち上がり、バトルヅノーに反撃のパンチを見舞う。 ファルコン「いくぞ!」 ライブマン「ミラクルビッグブロー!!」 エネルギーを込めた必殺パンチが炸裂! バトルヅノーが爆発四散し、最期を遂げる。 激しい雪と風の吹きすさぶ中、勇介たち5人が立ちすくむ。 めぐみ「毒島 嵐…… 急に天才にされ、また元に戻ったり…… 最大の被害者は、あの人かもしれないわね……」 『俺たち、妙な人生だったなぁ……』 廃墟となった戦場跡の片隅に、小学生のものと思しきランドセルがある。 子供らしい字で「ぼくのゆめ」を語る作文。 紙面が血で滲んでいる。 丈「罪のない子まで…… 人を虫けらのように扱うなんて…… ビアスめ、絶対に許さねぇぞ!!」 鉄也「ケンプたちはなぜこんなひどいことをしてまで、千点頭脳を目指すんだ!?」 勇介「みんな、これからが本当の戦いだ。だが…… 絶対に負けるわけにはいかないんだ!」 勇介たちを物陰から見つめる豪。 そしてヅノーベースの最奥部「ヅノールーム」では、千点頭脳となった脳髄が入ることになっている空のカプセルをいとおしそうに撫で、ビアスがほくそ笑んでいる──。 勇介の言葉通り、まさにこれからが、本当の天才たちとの最後の戦いが始まるのだ。来たるべき厳しい戦いを暗示するような、激しい雪と風の中に、いつまでも立ち尽くす、ライブマンであった。 つづく ※ この続きは超獣戦隊ライブマンの第47話をご覧ください。
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/2752.html
前回、年老いた姿となったビアスは、よろけながら、ヅノーベースの奥に作られた秘密の部屋「ヅノールーム」に来た。 部屋の中には、人間の脳髄が納められたカプセルが12個、ビアスの玉座を円形に囲む形で並んでいる。 カプセルの1つは、まだ空のまま。 ビアスが震えながら玉座に腰掛け、ヘッドギアを頭に装着。すると、周囲のカプセルが光りだし、脳髄からエネルギーがビアスに流れ込み、ビアスは元の姿に戻った。 ビアスは、脳髄の無い空のカプセルを見る。 ビアス「最後の1個、急がねばならん…… それも、最高の頭脳…… 千点頭脳!!」 ビアスは弟子たちのいる広間に戻った。 マゼンダ「ビアス様! 一体どちらにいらしておいでだったのですか?」 ビアス「たわけ!! お前たちこそこんな所で何をしている。お前たちは片時も勉強を忘れてはならぬ身であろう──ガッシュ!」 ガッシュの目が光り、広間の壁に各々の点数が映し出される。 ドクター・ケンプが850点、ドクター・マゼンダが820点、ドクター・アシュラとギルドスが800点タイ、ブッチーが650点で最下位。 ギルドス「冗談じゃねえ! そんな点数、消してもらおうじゃねえか」 ブッチー「あ~、ギルドス! 何を言うダスか」 ギルドス「ブッチー、びくつくことはないぜ。大教授ビアスなんて偉そうなことを言っていたが、その正体は人間じゃないか!」 ブッチー「えっ、人間!?」 ビアスの目元が少しだけ震える。 ギルドス「地球一の天才か何か知らんが、地球なんてこの宇宙の片隅にあるちっぽけな星にしか過ぎないんだ。それに比べ俺たちは、宇宙の天才なんだぜ? その俺たちに点数を付けたり命令したり、おこがましいと思わぬか!?」 ブッチー「う、う~ん…… いや、そういえば……」 ビアス「ふふふ、ふははははは…… これはこれはギルドス殿、大変な自信ですな。だがそこまで仰るからには、余程凄いところをお見せ願えるのでしょうな」 ギルドス「ギルドカオス、ファントムエネルギー放射!!」 ギルドスが頭脳核にカオスファントムエネルギーを浴びせ、頭脳獣ギルードヅノーを作り出した。 マゼンダ「はっ!?」 ケンプ「自分の力で、頭脳獣を作るとは……」 ギルドス「頭脳獣・ギルードヅノー」 ブッチー「いやー、ははは……」 ギルドス「我がギルド星人の不滅の生命力を得て生まれし頭脳獣によって、ライブマンを1人ずつ片づけてみせる。まず最初のターゲットは、グリーンサイこと相川純一!!」 怪!? ギルドス最期の姿 その頃純一は、松葉杖の子供・翔の歩行訓練に、翔の姉の由紀と一緒に付き合っていた。 純一「翔くん、ガンバレよ!」 由紀「翔、ダメよ、最初からあきらめちゃ。やってみなきゃ。さあ、おいで、お姉ちゃんの方へ」 翔「ダメなもんはダメなんだ。いくらやったってダメなんだよ」 由紀「ねえ翔、純一さんもね、あなたと同じ歳の時に、同じような怪我をしたの。でも、純一さんは頑張ったの。そして…… これは内緒だけど、今じゃライブマンなのよ」 翔「ライブマン!?」 純一「初めは辛い。ちっとも進まなくて嫌になる。でもね、そこを我慢して少しずつ頑張っていけば、必ず良くなるんだよ」 由紀「そうよ、貴方だっていつかは純一さんのように強くなれるのよ」 ギルドス「それはどうかな?」 攻撃と共に、ギルドスとギルードヅノーが現れる。 ギルドス「あれがターゲットだ」 翔「純一さん!」 純一「任せとけ、俺はグリーンサイだ! 行くぜ、グリーンサイ!!」 純一がグリーンサイに変身した。 翔「あっ、グリーンサイ!」 ギルドス「頭脳獣ギルードヅノーに勝てると思っているのか!」 森の中で、グリーンサイとギルードヅノーが戦う。 翔「純一さん!」 ギルドス「フン」 グリーンサイがギルードヅノーに投げ飛ばされた。 グリーン「うわぁぁぁぁ……」 グリーンサイは資材置き場まで投げ飛ばされ、鉄骨に叩きつけられた。 ギルドス「見たか、ギルードヅノーのパワー! ギルードヅノー、とどめだ」 ギルードヅノーがカッター状の武器を取り出した。 グリーン「おのれっ! サイ、カッター!!」 グリーンサイがサイカッターをギルードヅノーに投げるも、武器に弾き飛ばされた。 ギルドス「そんなものが効くものか!」 しかし、弾き飛ばされたサイカッターは、ギルドスたちの頭上の電線を切り裂き、電線がギルドスとギルードヅノーに落ちてきて、2人がスパークを食らう。 ギルドス「うわっ!」 グリーン「今だ!! てやああぁ!!」 グリーンサイの投げつけたサイカッターがギルードヅノーに炸裂し、バラバラに粉砕した。 ブッチー「ああぁ……」 アシュラ「おいおいブッチーくん、どこが宇宙の天才なんダスか?」 落胆するブッチー。 翔と由紀の所に純一が戻ってきた。 由紀「大丈夫ですか、純一さん」 純一「任せなさいって! 見事にやっつけてやったからな。もうジャマはさせないぞ。さあ翔くん、出来るかな?」 翔「僕、頑張るよ。そうしたら、きっとお兄ちゃんのようになれるね」 純一「ああ! なれるとも」 由紀「翔……」 翔が歩行訓練を再開した。 由紀「ありがとうございます、純一さん」 純一「ライブマンだということがこんな風に役に立って、僕も嬉しいよ」 一方、ギルドスはギルードヅノーの破片を拾い集めていた。 ギルドス「ギルド星人の不滅の生命力の恐ろしさ、思い知らせてやるぞ。蘇れギルードヅノー!!」 ギルドスがギルードヅノーの破片に目からの光線を当てると、そこからギルードヅノーが再生した。 ブッチー「どうダス、どうダス!? 見たダスか、ギルドスの威力! ギルドス、宇宙一~!!」 アシュラを押しのけて声援を送るブッチー。 純一「さあ、頑張って!」 純一たちに再び攻撃が飛んできた。 純一「何者だ!」 ギルードヅノーが出現。 純一「ギルードヅノー!!」 翔「お兄ちゃん、やっつけたと言ったじゃないか!」 純一「やっつけた…… 確かにやっつけたんだ」 ギルドスも来た。 ギルドス「ハハハハハハ! 宇宙の天才・ギルド星人ギルドスの科学力と生命力は、お前如きの常識を遙かに超えているのだ。純一、今度こそ地獄へ送ってやるぜ」 純一「おのれぇ!」 ギルドス「やれ!」 純一はギルードヅノーと戦うも敵わず、舌を巻き付けられ、振り回された。 純一「グリーンサイ!!」 純一がグリーンサイに変身する。 グリーン「サイ、カッター!!」 グリーンサイがギルードヅノーにサイカッターを投げるも弾かれ、ギルードヅノーにエネルギーを纏った武器を投げつけられた。 グリーン「うわっ!!」 グリーンサイの変身が解け、純一が倒れる。 翔「純一さんが…… 純一さんが、負けちゃった!」 ギルドス「とどめだ!」 そこにレッドファルコンとブラックバイソンが飛び出してきて、ギルードヅノーに飛び蹴りをするも、弾き飛ばされた。 ブルードルフィンとイエローライオンが純一に駆け寄る。 ブルー「純一! 大丈夫?」 純一「ああ……」 ギルドス「丁度いい。お前らも一緒に地獄へ行け!」 ギルードヅノーの攻撃がライブマンに炸裂した。 レッド「うわっ!」 ギルドス「ハハハハハ!!」 そこへコロンの乗るランドクーガーが駆け付けた。 コロン「クーガーバルカン!!」 ランドクーガーのクーガーバルカンが炸裂し、ギルドスが吹き飛ばされ、ギルードヅノーも粉砕される。 ギルドス「おのれ、また邪魔が! ふふふ、だがな、まだまだだぞ。蘇れギルードヅノー!!」 ギルドスがギルードヅノーの破片にエネルギーを注ぐ。 純一「翔くん! 翔くーん!」 純一が翔の元に向かったが、翔は悲しい目で純一を見て、由紀に背負われて去っていく。 純一「翔くん!!」 肩を落とす純一。 由紀「きゃあ!!」 直後、由紀と翔を連れてギルドスとギルードヅノーが現れた。 勇介「頭脳獣!!」 ギルドス「ギルド星人の生命は不滅と言ったのがまだ分からぬか。行け」 由紀が突き飛ばされる。 ギルドス「純一、子供の命を助けたくば一人で来い!」 由紀「あっ、翔!! 翔っ!!」 ギルドスとギルードヅノーが翔を連れて去って行った。 勇介「みんな行くぞ!」 純一「みんな待ってくれ! 俺一人に行かせてくれ」 めぐみ「そんな体じゃ無理よ!」 純一「でも、俺が行かなければ翔くんは……」 鉄也「それは分かってるけど、みすみずお前がやられるのを見てられるかよ」 丈「あの頭脳獣はただの頭脳獣じゃないぜ」 純一「俺はね、ただ翔くんを助けるためだけに行くんじゃないんだ。翔くんを歩けるようにしてやりたいんだ! 俺もね、翔くんと同じ歳の時、同じような怪我をして、辛いリハビリを受けたんだ。だから…… 翔くんを見てたら放っておけなかったんだ!」 ギルドスとギルードヅノーは翔を連れて、採石場にいた。 ギルドス「思いの他手間取っているな」 そこへグリーンサイが来た。 ギルドス「来たな…… グリーンサイ! 今度という今度こそ地獄に送ってやるぞ!」 グリーン「翔くん、見ていてくれ。これがグリーンサイだ!!」 グリーンサイがギルードヅノーに突っ込んでいく。 グリーン「いやああ──っ!!」 グリーンサイの角がエネルギーを纏う。 そして飛び上がっての角での頭突きをギルードヅノーに炸裂させ、爆破・粉砕した。 勇介たちも隠れて、様子を見る。 鉄也「やったじゃないか!」 ギルドス「ダメだダメだ! 何度やっても私の生命力は不滅。体の一部があれば蘇るのだ! 蘇れギル―ドヅノー!!」 ギルドスの手からの光線でギルードヅノーが再生した。 めぐみ「あんなことになってたなんて!」 ギルドス「分かったか、ギルド星人不滅の生命力の恐ろしさ!」 グリーン「おのれぇ!!」 グリーンサイが岩を握り砕いた。 グリーン「でぇ──いやぁっ!!」 グリーンサイがライブラスターの剣モードでギルードヅノーを滅多切りにして、粉砕した。 ギルドス「蘇れギルードヅノー!!」 ギルドスがギルードヅノーを再生させる。 グリーン「おのれっ!! サイカッター!!」 サイカッターの一撃がギルードヅノーを粉砕。 ギルドス「蘇れギルードヅノー!!」 ギルドスがギルードヅノーを再生させる。 グリーン「ライブラスター!!」 ライブラスターの銃撃がギルードヅノーを粉砕。 ギルドス「蘇れギルードヅノー!!」 ギルドスがギルードヅノーを再生させる。 そしてギルードヅノーの口からの光線がグリーンサイに直撃した。 グリーン「うわあ──!!」 鉄也「純一が危ない!」 丈「このままじゃやられちまうぜ!」 めぐみ「ギルドスがいる限り、頭脳獣を倒すことは出来ないわ」 勇介「純一は、翔くんのために頑張ってるんだ。信じよう、純一を!」 由紀も採石場に駆け付ける。 グリーン「たーっ!!」 グリーンサイがパンチを繰り出すも、ギルードヅノーのカウンターで弾き飛ばされた。 グリーン「わーっ!!」 翔「お兄ちゃん…… 僕のために……」 ギルードヅノーの爪がグリーンサイを切り裂いた。 グリーン「うわっ!!」 翔「やめて、お兄ちゃん!! お兄ちゃーん!!」 翔が立ち上がり、グリーンサイに駆け寄った。 翔「もういいよ! やめてお兄ちゃん!!」 グリーン「動けた……! 動けたじゃないか!!」 翔「……うん!!」 由紀「翔が…… 翔が歩いたわ!」 勇介「今だ!!」 勇介たちが瞬間変身して岩陰から飛び出し、レッドファルコンのファルコンセイバーとブラックバイソンのライブラスターがギルードヅノーを切り裂いた。 ブルー、イエロー「ダブルライブラスター!!」 ブルードルフィンとイエローライオンのダブルライブラスターがギルードヅノーを粉砕。 ギルドス「蘇れギルードヅノー!!」 ギルドスがギルードヅノーを再生させる。 レッド「行くぞ! バイモーションバスターだ!!」 グラントータスからバイモーションバスターが転送され、5人がそれをキャッチ。 ライブマン「バイモーションバスター!!」 バイモーションバスターから撃ち出された3色のエネルギー波がギルードヅノーに炸裂! ギルードヅノーがうつ伏せに倒れながら爆発する。 ギルドス「ああっ…… ギルードヅノーよ蘇れ!!」 ギルドスが破片に光線を撃つも、ギルードヅノーは再生しなかった。 ギルドス「どうしたことだ!? ギルードヅノーよ蘇れ!! ……何故蘇らん!? 何故だ、私の生命力は不滅のはずなのに、何故!?」 ギルドスの声が変わり始めた。そして体からも火花を吹き、爆発が起こる。 傷ついたギルドスの体からは、なんと機械が露出している。 ギルドス「ああっ、どうなっているんだ……」 ブルー「ロボット……!」 ギルドス「私の体はどうなってるんだ……!」 レッド「ギルドスはロボットだったんだ……」 ブッチー「ロボットぉ!? ギルドスが……!? あ、ああぁ……!!」 ヅノーベースのケンプたちも動揺を隠せない。 特にブッチーが激しく動揺し、ビアスに縋りつく。 ブッチー「ビアス様!! ビアス様、どういうことダスか!? ビアス様!!」 ビアスは何も答えずにほくそ笑んでいる──。 ギルドス「私が、私がロボットだなんて……! 宇宙人ではなかったのか……!?」 ギルドスがよろけながら、その場を離れる。 そこにガッシュが現れる。 ガッシュ「ギガ・ファントム」 ギルードヅノーが巨大な姿となって蘇生される。 ギルドスには目もくれずに引き上げるガッシュ。 レッド「ライブボクサー!!」 ライブボクサーが飛来し、ギルードヅノーが戦う。 ライブボクサーはパンチでギルードヅノーを殴り飛ばすも、ギルードヅノーの武器の投げつけと体当たりを食らい、倒れ伏す。 レッド「ライブロボ!!」 続いてライブロボが飛来。 レッド「合体・スーパーライブディメンション!!」 ライブマン「完成! スーパーライブロボ!!」 ライブロボとライブボクサーが合体、スーパーライブロボとなる。 ギルードヅノーはスーパーライブロボに武器を投げつけるも、スーパーライブロボは受け止めて投げ返し、致命傷を与えた。 レッド「スーパービッグバースト!!」 とどめのスーパービッグバーストが炸裂し、ギルードヅノーは最期を遂げた。 スーパーライブロボの胸のライオンの顔が勝鬨の咆哮を挙げる。 純一たちが戻った時、ギルドスは崖の上にいた。 ギルドス「知らなかった…… 私の体の中がこんなになっていたとは…… 何故、何故だ!? 私は宇宙一の天才、不滅の生命力を持つギルド星人ギルドスではなかったのか……!? どういうことなのか……!? ああっ……」 ギルドスが崖から転落する。 めぐみ「あっ!!」 ギルドス「ビアス!! 教えてくれぇぇぇぇぇ……!!」 そして、大爆発──。 めぐみ「純一…… あなたの翔くんを助けようという気持ちが、不滅の生命力に勝ったのよ」 純一「うん」 めぐみ「そして、ギルドスの正体も暴いたんだわ」 純一「でも、どうして宇宙人でもない者が、宇宙人の天才なんて名乗ってたんだろう?」 勇介「ケンプたちは天才ぶりを競い合っている。もしかすると、その競争相手に作られたのかもしれないな……」 丈「となると、ギルドスを作ったのはビアスか!」 鉄也「じゃあ、ブッチーだって……」 当のブッチーはギルドスの死を心から嘆き悲しみ、激しく泣き叫んでいる。 自分を待ち受ける運命さえ知らずに──。 ブッチー「ギ、ギルドスが…… 死んじまったダス……」 あまりのことにケンプたちさえも言葉を失う中、ビアスだけは不敵な笑みを崩そうとはしなかった。 敵、味方、そして本人さえも知らなかったギルドスの正体。ライブマンは、ビアスの科学力の恐ろしさを思い知らされると同時に、ビアスが果たして何を考えているのか、言い知れぬ恐ろしさを覚えるのであった。 つづく ※ この続きは超獣戦隊ライブマンの第44話をご覧ください。