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『ゆっくり呑もうゆっくり酒』 16KB 調理 赤ゆ てんぷらあきさんに約束したやつ ※てんぷらあきさんと随分前に約束した ゆっくり食材ネタです。 『ゆっくり呑もうゆっくり酒』 D.O ぷるぷるぷる、ぶちっ!・・・ぺしょ。 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!きゃわいいれいみゅが、ゆっくちうまれちゃよ!」 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー。」 「ゆゆ~ん。れいむのおちびちゃんたち、とってもゆっくりしてるよぉ~。」 今、私の目の前には、額に茎を生やした1匹の、大型バランスボール並に巨大な成体れいむと、 その周囲に群がる生まれたての赤れいむが・・・えーと、25匹いる。 この赤れいむ達は、私が部屋の一角を柵で囲い、その中で繁殖させた食用ゆっくり達だ。 巨大な母れいむの品種は『れ-108号』。 この品種の特徴は第一に、成体のサイズが標準的なゆっくりより大きく、 そのおかげで一度に、大量の赤ゆっくりを産み落とせることだ。 食用ゆっくりの苗床としては重宝する性能である。 そして第二、これが重要なのだが、いわゆる『はじめてのおちびちゃん』、 初めての出産で産み落とした赤ゆっくりが、通常の赤ゆっくりと比較して格段に美味なのだ。 「しゅーりしゅーり、みゃみゃのほっぺしゃん、あったきゃーい!」 「みゃみゃのかみのけしゃん、ゆっくちだにぇ!ちあわちぇー!」 「れいむのはじめてのおちびちゃ~ん、ぺーろぺーろ、すーりすーり、しあわせー!しあわせー!」 『れ-108号』は、初めて産んだ赤ゆっくりに、過剰なほど愛情を持つよう生み出された品種である。 チューブ入り精子餡を注入されて妊娠したのに何の疑問も感じず、 赤ゆっくり達の誕生を素直に喜んでいるのもいい証拠だろう。 その愛情が産まれる前の赤ゆっくり達に、茎を通じて大量のゆっくり成分を与えるらしい。 それこそが赤ゆっくり達の味を劇的に引き上げる要素になる。 ゆっくりはゆっくりするほど味が悪くなるなどと言われているが、 実のところ、甘みが少なくなる、と言うのが正確だ。 味の深み・コクといったものは、基本的にゆっくりするほど向上する。 生まれたて・新鮮な赤ゆっくりを生で食す場合は、フレッシュなさっぱり味が求められるので、 ゆっくりさせ過ぎたり、逆に苦痛を与えてしまうのはタブーだ。 だが、調理して食べるなら、生まれるまでと生まれて数時間の間は存分にゆっくりさせ、 そこから絶望に落として甘みを引き上げるのが最良の調理法となる。 最高の素材で赤ゆっくり料理を作りたいなら、『れ-108号』はオススメ品種だ。 ぜひ試していただきたい。 さて、この最高の素材を使って今日作る予定のものは、『ゆっくり酒』だ。 実は今日仕込んでも出来上がりは約一ヶ月後と、大変手間のかかる代物なのだが、 私は、それだけの手間をかける価値はあると思っている。 さあ、それでは仕込みの最初から順番に見ていただくことにしよう。 ----------------------------------------------- 「みゃみゃー。れいみゅ、おなかしゅいちゃー。」 「れいみゅも!おなかぺーこぺーこだにぇ!」 「ゆっくちむーちゃむーちゃさせちぇ!」 先ほど茎から生れ落ちたばかりの赤れいむ達は、食用だろうと野生だろうと変わることの無い、 生まれて最初の重要な儀式を、誰に教えられるでもなく順番に行っていく。 茎から離れて地面に着地したら、元気いっぱいに『ゆっくりしていってね!』とご挨拶。 最初にご挨拶を返してくれるのは、当然両親。 まあ今回の場合は母れいむだけだが。 自分に無条件の愛情を注いでくれるであろう母の姿を確認すると、 赤れいむ達はカタツムリ並のよちよち歩きで母れいむに擦り寄り、 『しゅーりしゅーり、ちあわちぇー』と目いっぱいスキンシップをとる。 そこまで終われば、もうお腹はぺこぺこ、さっそく初めてのご飯を催促し始めるのだ。 「おちびちゃん、『ポキッ』このくきさんをたべてね!」 「「「ゆぁーい!むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」」」 この、生まれるまで自分達がぶら下がっていた茎を、 赤ゆっくり達に食べさせる行為も、ゆっくり達にとっては非常に重要な行動である。 適度に甘く、わずかな苦みとシャキシャキした触感を持つ茎を食べることで、 赤ゆっくり達は自然で生きるのに適した味覚に調整される。 草や虫、自然で手に入る食料を(好き嫌いはあるが)美味しく食べることができるようになるのだ。 そしてそれ以上に重要なのが、免疫力の確保である。 生まれたての赤ゆっくりは、この茎を食べることで初めて、 防虫・抗菌作用のある物質を含んだ体液を生成できるようになるのだ。 茎を食べなかった赤ゆっくりは、無菌室で育てでもしない限り、 アリに襲われたり、体にカビが生えたりして数日で死んでしまう。 これは純粋に食品として扱う場合特に重要な性質だ。 新鮮とれたて赤ゆっくりを食べるのでなければ、通常全ての食用赤ゆっくりは、 茎を食べさせるか、茎ペーストを注射してから出荷されるのである。 ともあれ、これで下ごしらえはおおむね完了だ。 ----------------------------------------------- 「ゆぁーい!おしょらとんでるみちゃーい!!」 「ゆぁーん!れいみゅもあしょんでにぇ!」 「はいはい。ゆっくりゆっくり」 ふきふきふき…… 「ちゅっきりー!」 「ゆわーい!れいみゅも、きれいきれいしちぇにぇ!」 「はいはい。ゆっくりゆっくり」 まずはじめに、赤れいむ達を一匹づつ摘まみあげ、清潔な布等で軽く拭いてきれいにしてやる。 清潔なシートの上で出産と(十数分とは言え)子育てをさせていたので、 赤れいむ達ほとんど塵一つついていない清潔さだ。 そうは言っても一応食品なので、全身を清潔にしてやる必要はある。 それに… 「あ、あにゃるしゃん、しゅーりしゅーり…ちゅっきりー!」 「きゃわいいれいみゅが、うんうんしゅるよ!ちゅっきりー!」 体をきれいにしてやるついでに、あにゃる付近を刺激してやり、うんうんの排泄を促すのも大事だ。 本来ならば母ゆっくりが、食後にあにゃるを舌で刺激してやり排泄を促すのだが、 母れいむの唾液で汚されてしまっては、何のために生まれたてを使うのかわからなくなる。 うんうんは要するに劣化餡子なので、味を落とす要因を取り除くなら調理者の手で行う必要があるのだ。 「ゆぅ?ゆっくちだしちぇにぇ!」 「ゆぅ?『フニフニ…コロリ』ゆぁーん、のぼれにゃいー!」 こうして体内体外ともにきれいさっぱりした赤れいむ達は、大きめのボウルにでも入れておく。 生まれたてで這うのがやっとの赤ゆでは、ボウルの内側は登れないので安心だ。 ただ、深めの皿程度では逃げ出されるので注意する必要はある。 「ゆ?お、おにーさん?おちびちゃんをゆっくりかえして『ボグシャッ』ゆべぇ…」 ちなみに『れ-108号』は2度目以降のおちびちゃんからは味が落ちてしまうので、繰り返し使用には向かない。 うるさいし、母体は食べても美味くないので、思い切って使い捨てにしてしまうことをお勧めする。 虐待したいのならば話は別だが。 次の行程にいく前に、赤ゆっくり以外で事前に用意しておくものを紹介しておこう。 まずは口の広いビン、あるいは大きめのタッパーなどの容器。 梅酒を作る時などに使用する容器でいいが、赤れいむを積み重ねるのは勧められないので、 幅が大きくて底が浅い容器の方が効率はいいだろう。 収納場所をとってしまうのが問題だが。 次に、焼酎のオレンジジュース割り。 分量としては、焼酎:オレンジジュース=1:1程度。 オレンジジュースは果汁100%で焼酎もできるだけ上質な物を使って欲しい。 用意するものは以上。 さて、それでは早速作業にかかろうか。 「ゆぅ?『ぷにょり』ゆゆ?ここはゆっくちできりゅの?」 「おしょら『むにゅ』ゆあーん、せまいよ!ゆっくちさせちぇー!」 まずは赤れいむ達を、容器の底に敷き詰めるように並べていく。 ギッチリ詰めてしまうと潰れてしまうので、お互いの肌が触れ合わない程度の間隔に並べるのがコツだ。 赤れいむ達を積み重ねると潰れることもあるので、この段階から十分気をつけてほしい。 そんなわけなので、私の場合底が浅く、幅が広いタッパーを使用しているのである。 そして、赤れいむ達を敷き詰め終わったら、こいつを注ぎ込む。 トポトポトポ… 「ゆっぴゃぁぁああん!おみじゅしゃんはゆっくちできにゃいー!?」 「やめちぇにぇ!?やめ…ゆ?ぺーりょぺーりょ、ちあわちぇー!」 ふむ。 ちなみに、今赤れいむ達の容器に注ぎ込んでいるのは、先ほど用意した、焼酎のオレンジジュース割りである。 別に甘いものではないのだが、不思議とゆっくりは、オレンジジュースの味を好む。 「「「ぺーりょぺーりょ、ごーきゅごーきゅ、ゆっくちー!」」」 最初こそ液体ということで恐れているが、あんよがちょっと濡れたあたりで注ぐのを止めると、 このように幸せそうにジュース割りを飲み続けるのだ。 まあ、これで終わりなはずもないのだが。 ドボドボドボドボ… なぜなら、ジュース割りは赤れいむ達の全身が沈むまで注ぎ込み続けるからである。 「ゆ?ゆぴ?ゆわぁぁあん!やめちぇにぇ!もういっぱいごーきゅごーきゅしちゃよ!」 「ゆっぷ、ゆぷ…ゴポゴポ…ぴ……」 「こぴゅ…ゆ…」 「ゆ…ぴ……」 ジュース割りを程よい分量注ぐと、赤れいむ達は必死にのーびのーびして、 水面から口を出して空気を求める。 この、のーびのーび状態で全身が完全に沈む程度が、ちょうどいい酒量となるのだ。 多すぎても少なすぎても味に影響があるので、この辺は注意して欲しい。 それにしてもこの、水面から空気を求めチロチロと飛び出す舌が、なんとも食欲をそそらせてくれる。 ゆっくり酒にするのでなければ、この舌を切り取って火で軽く炙り、 晩酌の肴にするのだが、それはガマンガマン。 ああ、そうそう。 息ができずに苦しんでいるから舌を突き出しているのでは?と思われるかもしれないが、 それは何の心配もない。 ゆっくりは呼吸ができないと苦しむが、実は生命維持に呼吸など必要としておらず、 空気を口の中に出し入れしているだけなのだから。 息ができなくて苦しんでいるのは、単なるゆっくりの思い込みである。 ただし、ホントにゆっくりが死んでしまうと、ゆっくりの持つ抗菌効果が失われるので 酒が傷んでしまう可能性が大きく、注意が必要だ。 容器内で赤れいむが潰れたり、皮が破けたりしてしまわないように、 細心の注意を払って容器を取り扱うようにしてほしい。 ああ、ちなみに赤れいむ達の体が溶けてしまう心配は無用だ。 普通の水なら溶ける赤れいむ達の体も、オレンジジュースの回復効果によって、 重大なレベルまで脆くなることはない。 多少ふやける程度で済む。 「ゆぷ…こぽこぽ……」 赤れいむ達はしばらくのーびのーびし続けると、5分程度で力尽きて、 最後は完全にジュースの中に沈んでいく。 ここまでくれば、とりあえず作業は完了だ。 今後赤れいむ達はのーびのーびをするほど気力を取り戻すことはなく、 身動きのしづらい水中では変に暴れたりすることもなくなり、 焼酎のジュース割りの中で、ぷかぷかと浮いたり沈んだりするだけの存在となるのだ。 ぷか…こぽ…ぷかり… さて、すっかり静かになったので、普通はこのまま容器を戸棚にしまってしまうのだが、 今回はもう少しだけ中の様子を見てみよう。 中では、きっと赤れいむ達はこんなことをしゃべっている(つもりだ)と思う。 「(ゆ…おみずしゃん…ゆっくちできにゃいよ…)」 「(ゆぅ~、のーびのーびしちゃから、おにゃかぺーこぺーこだよ…)」 「(ゆっくちごーきゅごーきゅしゅるよ!ごーきゅごーきゅ!)」 もはや、赤れいむ達に食事が与えられることはないが、 この状態でも赤れいむ達が餓死することはない。 それは、赤れいむ達のまわりになみなみと存在しているジュース割りが、 貴重な栄養源となるからである。 もちろん、ちゃんとした食事が与えられているわけではないので、 命をつなぐのがやっとで、これ以上成長することも、うんうんを出すこともないのだが。 「(ごーきゅごーきゅ、ごーきゅごーきゅ)」 「(ごーきゅ…ゆ?れいみゅ、ゆっくちしーしーしたくなってきちゃよ!)」 で、飲んだら出すのが生き物である。 「(しーしーしゅるよ!ちゅっきりー!…ゆっぴゃぁぁああん!きちゃにゃいぃぃいいい!?)」 「(な、なにしちぇるの!?しーしーしにゃいでにぇ!…ゆわぁぁあん!?れいみゅもしーしーしちゃいぃぃいい!)」 こうなってしまえば、後は時間の問題だ。 周りが液体に満たされている以上、しーしーをされれば逃げ場はない。 人間からすれば無害な液体であるしーしーも、ゆっくりにとっては汚物でしかないので、 最初は、一番乗りでしーしーをしたれいむをみんなで睨みつけるものである。 だが逃げ場がない以上、やがで全員同じ運命を辿るのだ。 こうして、赤れいむ達はジュース割りに浸されながら、 延々とジュース割りを飲み、しーしーを排泄する、を繰り返し続けるのである。 成長もできず、飛んだり跳ねたりもできず、あいさつもできず、 そしてもちろん、ゆっくりすることもできないまま。 ----------------------------------------------- さて。今日は時間もないので、 先月仕込んで、一か月戸棚で保管していたヤツを見てもらおうか。 コポ・・・コポ・・・ 一か月熟成された『ゆっくり酒』。 見てほしい。 一か月暗い戸棚で寝かせておいただけで、 元はオレンジジュースらしくオレンジ色に濁っていた液体が、 今やブランデーのように、琥珀色に透き通った液体に変容を遂げている。 これこそが、完成品の『ゆっくり酒』なのだ。 「こぽ…ゆぴぃ…」 ぷかり…こぽ…ぷか… ちなみに、一か月放置しておいても当然、中の赤れいむ達は生きている。 赤れいむ達は、この一ヶ月もの間、延々と自分達の体の中で、 焼酎のオレンジジュース割りをろ過し続けていたのだ。 その過程で、ジュース割りはしーしーとの混合物となり、アルコール分だけを維持したまま、 ゆっくりと『ゆっくりのしーしー酒』へと昇華していったのである。 ……飲みたくない? まあ、なんとなくイメージが悪いのは理解できるが、美味いんだよ。ほんとに。 そもそもゆっくりのうんうんやしーしーというものは、ゆっくりにとっては汚物だろうが、 人間からすれば極めて安全な、無菌無毒の食材であり、珍味として喜ぶ美食家も多いのだから。 と、いうわけでこれにて『ゆっくりのしーしー酒』、略して『ゆっくり酒』は完成。 中の赤れいむ達はお役御免である。 酒だけをデキャンタなどに移し、中の赤れいむ達は邪魔なので取り除いてしまおう。 「たしゅけてくれちぇ、ありがちょー」 「ゆっくちー!」 ひと月ぶりに息ができ、言葉を話せる世界に帰ってきた赤れいむ達は、 それはもう幸せそうに感謝のお礼を言う。 自分達を苦しめてきた張本人は、目の前の私だというのに。 で、『ゆっくり酒』だけが目当てならば、このまま赤れいむ達は潰して捨ててしまってもよいのだが、 私としては少々もったいないので、待ったをかけたい。 この赤れいむ達、苦痛でいい感じに熟成されているので、調理しても美味なのだ。 ここで是非試していただきたい食べ方を紹介しよう。 私は『ゆ干し』と呼んでいる、お手軽な食べ方である。 「おにーしゃん!ゆっくちかわかしちぇくれりゅの?ありがちょー!」 「おひさましゃん、ぽーかぽーかして、ゆっくちできりゅね!」 やり方は簡単、清潔な布巾で赤れいむ達の水分を拭き取り、ゴザに広げて日干しするだけである。 普通の赤ゆっくり達であれば、「ひなたぼっこは、ゆっくちできりゅね!」とか言って、 一日中日光浴を楽しむものなのだが、この赤れいむ達は、それで終わりにはならない。 「ゆっくち~…ゆぅ?」 「ゆ?おひさましゃん…にゃんか、へんだにぇ?」 赤れいむ達の体には、いくつか重大な変化が起こっているのである。 「ゆ?にゃんだか、のどがかわいちゃよぉ」 「ゆっくちおうちにもどりゅよ!ゆ…ゆゆ?れいみゅのあんよしゃん?ゆっくちうごいちぇにぇ!」 「ゆわぁぁん!ゆっくちありゅけにゃいぃぃ!」 第一に、生まれてまもなく狭い容器の中に詰められて放置されたため、 長期間の運動不足であんよが全く動かないことだ。 生まれたての赤ゆっくりは、あんよの動かし方も、餡子の使い方も下手なので、 這うくらいしかできないのだが、今の赤れいむ達は、這うことも、身を捩ることもできなくなっている。 「ゆぁぁぁん!?のどがかわいちゃぁぁああ!」 「ごーきゅごーきゅさせちぇぇぇええ!」 「ゆ、ゆぴ!?れいみゅのあんこしゃん、ゆっくちしちぇぇぇええ!」 また、水中生活に体が順応してしまい、水分無しでは急激に乾いていく。 本来ゆっくりは、水中では生きられないのでこんな体の変化は起こり得ないのだが、 オレンジジュースに長期間浸されるという特殊な状況に置かれていたため、 体が多量の水分の中でなければ乾燥してしまうほどに性質が変化してしまうのである。 実に不思議な饅頭生物だが、こういう仕組みなのだから納得してほしい。 とは言っても、赤れいむ達の姿は、苦しむ様子に比べると表面上は大きく変化していない。 お腹のあたりが張りを失い、へにゃへにゃとしているが、可愛らしい赤れいむの姿を維持している。 だが、日干しによる体の変化は、赤れいむ達の体内で起こっているのだ。 体内の水分が表皮の乾燥を防ぐため、ものすごい勢いで外に集中していった結果、 赤れいむ達はほんの十分ばかり日干しにされただけで、餡子の水分をほとんど失ってしまうのだ。 「けぴっ…けふ…おにーしゃ、いもうちょに、おみじゅ…」 「ゆけふっ…のど…かわいちゃ…」 今や赤れいむ達は、ジュース割りの中に沈んでいった時と同様、 舌をぴんっと伸ばして水を求めることしかできなくなっている。 死んでしまうと味が落ちるので、こうなった頃が食べ頃だ。 後はコイツを砂糖醤油など塗って炙るなり、蜜を塗ってさらに乾燥させ保存するなり お好きな方法で召し上がっていただきたい。 「やめちぇ…ゆっくち」 もしゃ・・・もぐもぐ。 ぐびり。 旨い。 サクサクとクッキーのような食感で、甘みはそれより少し強い。 だが、味の深みと酒の香りは市販のお菓子など比較にならない。 それに何より、『ゆっくり酒』に『ゆ干し』はめちゃくちゃ合う! 同じ原料だからだろうか。 いやまったく、ゆっくりという奴らに無駄な部分は何一つない。 最高に効率的な食材だな、いやはや。 ----------------------------------------------- ところで、今日オレンジジュース割りに漬け込んだばかりの赤れいむ達はというと… 先ほどの、苦痛と絶望で消耗し切り、ゆっくりと食べられる先輩赤れいむ達の姿を 目の前でたっぷり見せておいたおかげで、絶望に包まれた素晴らしい表情をしている。 仕込みはバッチリ、来月も素晴らしいゆっくり酒が期待できそうである。 戸棚にしまって…と。 ん? 私は、閉ざされようとしている戸棚の奥の、酒に漬けられた赤ゆっくり達と視線があった。 そこに赤れいむ達らしい活発で自信過剰な笑顔は無い。 ただ、逃れようのない戸棚の暗闇へと沈んでいく、 無表情な、絶望で暗く濁った数十の瞳が、 …実に美味しそうな黒い輝きを蓄え、私の方をぼんやりと眺めていた。 挿絵: 挿絵:
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※ぺにまむ描写を含むので、苦手な方はご注意ください。 ※人間臭いゆっくりが苦手な方もご注意ください。 「むきゅ、ご飯さんいっぱいとれたわね」 「そうね、とかいはなおうちに持って帰りましょう」 山に挟まれた盆地の中、いくつもの群れを擁するゆっくりプレイスがあった。 森はなだらかな起伏に沿って広がり、その葉は紅く染まっている。 秋の山道を踊るように跳ねていくのは、ぱちゅりーとありすのつがいだった。 二匹は狩りちょうどを終えて巣に帰るところだった。 ありすの頭には虫が、ぱちゅりーの帽子には木の実が入っている。 二匹が仲よく歩いていると、 突然ありすが「ゆっ」と呟いて脇道の草むらに入っていった。 ぱちゅりーは草むらの向こうのありすに尋ねる。 「どうしたのよ、何か見つけたの?」 「ぱちゅりー、こっちへきて……」 いぶかしく思いながらも、ぱちゅりーは草を掻き分けて脇道に入った。 ぱちゅりーにはありすの後ろ姿だけが見えていた。 だから、ありすが何をしているのかすぐに気付かなかった。 「ゆふっ、ゆふっ」 「やめちぇぇ~!」 ありすは粘液まみれで小さなゆっくりに全身を打ち付けていた。 その目は血走り、金髪を振り乱している。 ぱちゅりーは驚愕した。 「あ、ありす、何やってるのよ!」 「んほほ、ぱちゅりぃ、あなたもすっきりしましょぉぉぉ!」 「ありす、元にもどって! おねが……い!」 子ゆっくりを無理やりすっきりさせていたありすは、振り返ってぱちゅりーに襲い掛かる。 ぱちゅりーの悲鳴はれいぱーありすの嬌声に掻き消された。 しばらくしてれいぱーありすが道に戻ると、どこからともなくありすたちが現れた。 皆れいぱーばかりだった。 巣穴から、草むらから、木のうろから、どこにいたのかと思うほど大勢のれいぱーが出てくる。 それらのつがいやそばにいたゆっくりたちは、 かつてありすだったれいぱーたちによって残らずすっきりさせられていた。 先頭を行くれいぱーありすに、一匹、また一匹とれいぱーありすたちが合流する。 れいぱーたちはある一つの目的に従って、静かに森を進んでいく。 それは、目に付くゆっくり全てをすっきりし尽くすことだった。 数十年に一度起きるれいぱーの大発生。 れいぱーの発現はありすからありすへ伝染し、いくつもの群れを襲い、 全てのありすが死に絶えるまで終わらない。 かつてない危機がゆっくりプレイスに迫っていた。 子まりさとれいぱー 盆地の中央に広がる草原から藪を挟んだ広い森の中に、ひとつの群れがあった。 木の根元や、石の陰、土の中などにいくつもゆっくりの巣穴が見える。 そのうちの一つ、柔らかい土を掘り抜いた洞窟の中に子まりさの巣はあった。 子まりさは元気よく目を開けた。 隣で眠っている両親を起こさないようにそっと巣の外に出る。 太陽が木々の間から顔を覗かせていた。 朝の光を浴びながら子まりさが大きくのーびのーびをする。 「のーびのーびしゅるよ! もうちょっとでたいようしゃんにとどくにぇ!」 小さな体を精一杯に伸ばす。 伸びきった体がバランスを崩して土の上に倒れかけたとき、 後ろから伸びてきた父まりさのおさげが子まりさを支えた。 「おちびちゃんあぶないよ、きをつけてね!」 「ゆぅ~ゆっくちわかっちゃよ」 父まりさが起きてきていつのまにか子まりさの後ろにいた。 お互いに顔を舐めあって、顔を洗う。 「ぺーろぺーろ! ゆっくりおはよう、おちびちゃん」 「ぺーりょぺーりょ! ゆっくち!」 二匹が穴の中に戻ると、母れいむが待っていた。 母れいむは穴の隅に詰まれていた草を少し噛んで吐き出した。 乾燥した草を口に含んで戻した、簡単な朝食。 「むーしゃむーしゃ! くささんおいしいね!」 「むーちゃ! むーちゃ! ちあわちぇぇぇ~!」 子まりさは三番目の子供だったが、他の兄弟は生まれてから一年以内に れみりゃやゆゆこに食べられて死に、子まりさだけが生き残っていた。 子まりさは、粗末な食事にも顔を輝かせている。 母れいむの唾液でふやけた草は、わずかに甘い味がする。 食べ終わると、父まりさが言った。 「今日は、おちびちゃんといっしょにかりに行こうね」 「ゆゆ! かりきょわいよ!」 「大丈夫、ゆっくりなれていこうね」 「おきゃーしゃんは? おきゃーしゃんはいっちょにくるにょ?」 「みんなでいっしょに行こうね! れいむもおちびちゃんとかりをするよ!」 「ゆわーい!」 母れいむは父まりさが狩りに行っている間、子まりさの面倒を見ていた。 子まりさが成長し母れいむが育児から解放されたため、 一家揃って狩りにいけるようになったのだった。 「おちびちゃんが早く起きちゃったから、今日は早めに狩りに行こうね」 「ゆゆ? まりちゃ、がんばる!」 その日の狩りは子まりさの初めての経験であり、 成ゆんへの重要な第一歩になるはずだった。 彼らが来るまでは。 すっかり顔を出した太陽が草原を眺めている。 草原は群れからは藪を挟んで少しの距離があった。 近くには小さな川が流れ、その向こうには森が広がっている。 遠くには頂上に雪を頂く峰がうっすらと姿を見せていた。 他の群れはまだ来ていない。 この草原は群れの狩場であり、まりさ一家は一番乗りだった。 「ゆっ! ゆっ! しゅごいよぉ~! くさしゃんと、むししゃんと、それから……」 「あんまりお父さんからはなれすぎないでね」 「ゆ? まりちゃはゆっくちしてるよ?」 ゆっくりした花や虫などを見てはしゃぎ、父まりさにたしなめられる子まりさ。 子まりさには、外で見るもの全てが珍しかった。 走り回る息子に注意を向けながら、父まりさは狩れそうな虫を探している。 別の場所では母れいむが地面に落ちた木の実などを集めている。 お互いに視界の届かない場所には行かないようにしている。 捕食種に襲われたとき、警告しあうための行動だった。 草原を跳ね回る子まりさは、変なものを見つけた。 花を咲かせるノコンギクの中の一本が、奇妙に膨れている。 本来花になるはずの花芽にいくつも穴が開きこぶのようなものができている。 それはタマバエの虫こぶだった。 タマバエはヤナギやブナ、ヨモギなどの植物に卵を産み付ける習性があり、 卵を産み付けられた部分は異常発達し、虫こぶとなる。 葉や花など、生みつけられる部位は種類によって様々だが 1~数匹の幼虫は虫こぶの中で育ち、春を迎えると羽化する。 成虫は口がないため2日程度しか生きられず、 雌と交尾し新たな卵を産み付けると死んでいく。 子まりさは珍しい外の景色の中でも、一際変わった形の花を見つけてすっかり興奮していた。 何とかして自分のものにしたいが、まりさの小さな身長ではとても花に届かない。 「はなしゃん、ゆっくちまりちゃにとられちぇにぇ!」 繰り返しジャンプをしたり、のーびのーびをした。 花はそしらぬ顔をして揺れている。 「はなしゃんまりちゃがきらいなのぉ~!? ゆっくちおりてきてにぇ!」 子まりさは顔を真っ赤にして今にも泣きそうになる。 そこへ父まりさが現れた。 おさげで茎の中ほどを押さえて、口まで届いた部分を噛み切る。 あっという間に子まりさの前に折り取られた花が落ちてきた。 「ほら、おちびちゃん、お花さんとれたよ!」 「ゆわぁぁぁ~! おとーしゃんしゅごい~!」 子まりさは体をプルプルと震わせて、父まりさと花に交互に熱い視線を注いでいる。 今にもうれちーちーを漏らしそうなほどに感動している。 「おはなさんはてれやさんだから、ちゃんとおねがいしなきゃだめなんだよ」 「ゆっ、おはなしゃん、ゆっくちありがちょ!」 「よくできたね。じゃあ、次はいもむしさんをとりに行こうか」 「ゆっ! まりちゃはかりのてんしゃいなんだよ! いもむししゃんもちゃんととれるんだよ!」 「はいはい、そうだね」 子まりさは花を帽子の中に大事にしまい、父まりさの後をついていく。 柔らかな風が吹いて二匹の周りの草を揺らした。 ノコンギクの花が静かに二匹の後を見送った。 同じ頃、群れの方角。 藪の中を一匹のゆっくりが走っている。 絡み合う枝葉の間をくぐり抜け、何度も転びそうになりながら必死で飛び跳ね続けている。 荒い息と葉の擦れる音が辺りに響いた。 「わからないよー……どぼじでぇ……!」 長く暗い藪の終わりが見えて、そのゆっくりは光の中に飛び出した。 草むらを跳ねていたバッタが急に動きを止めた。 触覚をうごめかせ、何かを察知したようだ。 素早く伸びてきたおさげがバッタを掴む。 バッタは暴れるが、捕まって頭をかじられてしまった。 父まりさが狩りをしている。 動きの速い虫を捕まえるのは父まりさの仕事だった。 「残りはみんなで食べるよ!」 帽子の中に獲物をしまう。 父まりさのあとをついてきた子まりさは、 前方を行く父まりさが急に止まったので、見事にぶつかった。 「ゆぴ! おとーしゃんどぼちたのぉ!?」 「ばったさんをとったよ、これでゆっくりできるね」 「ゆわ~い!」 子まりさはすぐに笑顔になる。 ころころと表情が変わり、子供らしく感情の起伏がはっきりしていた。 二匹が母れいむのいるところに戻ろうとしたその時、藪ががさりと音を立てた。 中から一匹のちぇんが勢いよく現れる。 「ゆわぁぁぁぁぁ!」 何かから逃げてきたようだ。 ちぇんの体には細かい傷が無数に走り、折れた茎が何本も生えていた。 帽子に枝や葉がくっついている。 まりさ一家を見るなり、あらん限りの大声で叫んだ。 「れいぱーがきたよぉぉ! むれが、むれが……! ゆけほっ!」 「ちぇん、どぼじだのぉ!? おちついてねぇぇ!」 「ゆぅ……?」 父まりさが慌てて駆け寄る。 子まりさは何だかゆっくりしていないゆっくりが現れたとそのときは思った。 しかしすぐに事態の重大さを思い知ることになる。 ちぇんの言葉を聞いて、父まりさが青ざめた。 「む、むれがぜんっめつっしちゃったぁぁぁ!?」 「れいぱーありすが、いち、にい、たくさんきたんだよー! すぐにこっちにもくるんだよー!」 「ゆゆっ、おちびちゃんとれいむを……」 そう言いかけたとき、父まりさはかすかな振動を感じた。 それは徐々に大きくなっていき、やがて地鳴りのような重低音が草原に響く。 藪の向こうから聞こえてくるその音は、ゆっくりできない何かの襲来を告げていた。 「ゆぎゃあああああああああ! もうぎだぁぁ!」 ちぇんは真っ青になって、その場から逃げ出した。 父まりさも家族に注意を呼びかけた。 「れいむ! おちびちゃん! にげるよぉぉぉ!」 父まりさが子まりさと母れいむを追い立てるように走り、あっという間に藪のそばから離れる。 少し離れたところにいた母れいむは、もみあげで子まりさをひょいと持ち上げると頭の上に乗せた。 「ゆゆ……おきゃーしゃん、おとーしゃん、どうちたのぉ……?」 返答はない。 皆逃げるのに精一杯で、子まりさの小さな声は誰にも聞き取れなかった。 両親に囲まれてゆっくりした草原で宝物を見つけたり、虫を追っていた 幸せな時間が、あっという間にどこかへ行ってしまった。 子まりさは胸の餡子が押し潰されるような不安を感じた。 地響きはどんどん大きさを増していく。 さっきまで父まりさがいた場所の近くの藪の奥で何かが一度だけ動いた。 次の瞬間、藪の一部が爆発したようにはじけ、れいぱーありすの集団が姿を現した。 「「「んんっほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉぉ!!!」」」 何十体というれいぱーありすが獲物を求め猛進していた。 血走った目はあらぬ方向を向き、 常に反り立ったままのぺにぺにからは精子餡が迸っている。 れいぱーありすたちの周囲には土煙のようなものが巻き起こっている。 彼らの撒き散らす精子餡がれいぱーたちの体にぶつかって弾け、 霧のように空中へ舞い上がっているのだった。 「うー☆ ごはんさんどこなんだどー」 一匹のれみりゃがれいぱーたちの真上を飛んでいる。 漂ってくる煙をもろに浴びてしまった。 「う、うわぁぁぁぁ! ざぐ……っ……!」 付着した精子餡が茎を生やして、れみりゃはあっという間に黒ずんだ。 バランスを崩して墜落したその体を、れいぱーありすの一匹が 口でキャッチしてそのまま飲み込んだ。 隊列の後方では精子餡の霧によってにんっしんっする者もいたが どういうわけか、少々茎が生えても死なずに走っている。 同種の出す精子餡に耐性があり、精子餡をまともに浴びてもそれほど茎が生えないためだった。 草原を走っていたまりさ一家は、振り返った先にいるれいぱーを見た。 あれに捕まれば最後、死ぬまですっきりさせられる。 まりさ一家は必死で逃げた。 「ゆふっ、ゆふっ、か、かわさんがみえたよ!」 「おちびちゃん、もうちょっとだよ!」 川は静かに流れていた。 水深は浅く、流れも速くない川だった。 それでもゆっくりにとっては絶望的な深さだった。 先に着いていたちぇんは、渡る方法が見つからず焦っていた。 追いついたまりさ一家の後ろに、今にも追いつきそうなれいぱーの集団を見て叫ぶ。 「れいぱーがきたぁぁぁ!」 ちぇんの脳裏に先ほど群れを襲撃された時の光景が浮かび上がってくる。 地響きが襲い、れいぱーの雪崩が群れを覆う。 平和な群れはあっという間に、ゆっくりたちの悲鳴と精子餡が飛び交う地獄と化した。 四方をれいぱーに囲まれ、逃げ場のない状態ですっきりを強要されるみょん。 まむまむとあにゃるにはすでに前後のれいぱーたちのぺにぺにが突き込まれ、 みょんの体内に精子餡を途切れなく注ぎ込こむ。 「ふぃすとふぁっぐぅぅ! すっきり……やべで……あかちゃんできぢゃうぅぅ」 すぐそばに落ちている小枝をくわえようとしてもがくと、 皮が触れあったところから茎が生えてきた。 れいぱーの粘液は触れるだけでにんっしんっする。 「こえだざぁぁん! どぼじでこっちきてくれないみょん!?」 小枝はうんともすんとも言わず転がっている。 「ゆ……ぐ……」 みょんは耐えることしか出来なかった。 既にいくつもの茎が生え、肌は黒ずみ始めている。 れいぱーたちの宴は続いた。 別の場所では、二匹のれいぱーありすが一匹のまりさを奪い合っている。 それぞれまりさの髪とあんよを口にくわえて引っ張り合う。 まりさは体を上下に引き絞られ強制的にのーびのーび状態になっていた。 「いだいいだいぃ! ま゛りざのがみのげとあんよひっぱらないでぇぇ! ゆっぐりでぎないぃ!」 「わたしとすっきりしましょぉぉ!! んほぉぉ!」 「まりさはわたしととかいはなあいをかたるのよぉぉ!」 まりさの皮がちぎれて二匹と一匹は横に吹っ飛んだ。 「あぁああぁぁ……ま゛りざのかもしかさんのようなあんよがぁぁ」 れいぱーにくわえられていた部分が破れて餡子が漏れ出している。 まりさはもう歩くこともできず、ただれいぱーにされるがままになっていた。 そこへしつこくれいぱーありすが這いよってきて、再びまりさにかみついた。 もう片方も負けじと引っ張り返す。 「まりさぁぁ! あら? なんだかあまいあじがするわぁぁ!」 「ゆ、ゆぎゃあ!? やべでぇ! ま゛りざのあ゛んごだべないでぇぇ!」 あんよにかみついたれいぱーの口に、 まりさの破れた場所から出てきた餡子が偶然入った。 髪がちぎれて、そこからも餡子が露出する。 「んほぉ! こっちもあまいわぁぁ!」 「どぼじでごんなごどずるのぉぉ……」 その甘さに、二匹は当初の目的を忘れてまりさを貪りあった。 まりさは生きながら体を少しずつちぎられて食べられた。 後には精子餡でべとべとになった帽子だけが残った。 群れのいたるところで同じような光景が繰り広げられている。 巣の中にいた赤ゆたちは、れいぱーに無理矢理すっきりさせられるか、まとめて大量の精子餡をかけられた。 つがいは、それぞれの見ている前で嫌がりながられいぱーたちにすっきりさせられた。 冬篭もりのために溜めた食料は、れいぱーの激しいエネルギー消費を賄うために食べ尽くされた。 それは、ゆっくりたちの死体も同様だった。 森の片隅で平和に暮らしていた、何の罪もないゆっくりたちの群れは 一瞬にして壊され、何もかも奪い尽くされた。 後には何も残らなかった。 ちぇんはつがいのらんと木のうろの中で体を寄せ合って震えていたが、 そこにもれいぱーはやって来た。 「んっほほほぉ! おいしそうなえものねぇぇ!」 ちぇんよりふた回りは大きい巨体を揺らして近づいてくる。 「わからないよぉー……」 「ちぇん! にげろ!」 らんが飛び出してれいぱーに体当たりをした。 れいぱー程ではないが体が大きく、力も負けないほど強い。 れいぱーありすは吹っ飛ばされた。 「らんしゃまぁぁぁ!」 「おちびちゃんをたのむ!」 らんはれいぱーの群れに単身突っ込んでいった。 いくら希少種のらんでも、同じくらいの強さのれいぱーに囲まれて無事ではいられない。 さらに一匹にぶつかってカスタードを吐き出させたが、 寄ってたかってすっきりさせられ、茎が生えてしまっていた。 「ごめん、らんしゃま……!」 ちぇんは頭に3匹の赤ちぇんと赤らんを乗せて走り出した。 らんに似た子は一匹しか生まれなかった。 ちぇんはれいぱーのいないところまで走ると、足を止めた。 赤ちぇんと赤らんは頭の上で泣いている。 目の前でらんがれいぱーたちに襲われるところを見たのだから仕方なかった。 ちぇんは赤らんを尻尾で掴んで目の前に掲げた。 「らんしゃまのぶんまで、この子たちをそだてるよー……」 その時、木の陰から何かが飛んできて赤らんにかかった。 一匹のれいぱーが飛ばした精子餡が尻尾の上の赤らんに命中していた。 「おちびちゃぁぁぁぁん!?」 「んほほ、すないぷせいこうだわぁー!」 赤らんはちぇんが精子餡を拭い取る暇もなく、ちぇんの見ている前で しおしおとしぼみ、黒ずんでいった。 「ぉきゃぁ……しゃ……もっ……ょ……ゆ」 「あ……あ……あ……あ」 ちぇんは死んでいく赤らんに何もすることが出来なかった。 すでに茎は身体中を覆い尽くしている。 無理に引っこ抜けば、赤らんはご飯粒しか残らなくなってしまう。 茎が邪魔で体を舐めることすら出来ない。 もし舐めていたら、ちぇんにも茎が生えていただろう。 ちぇんは動かなくなった我が子をそっと地面に置いた。 ひどい絶望感で体が動かなかった。 だから、その次の事態にもとっさに対処できなかった。 「よきゅもちぇんのいもうちょをー!」 「おねえしゃんをかえちぇー!」 「れいぴゃーはゆっくちちね!」 頭の上の赤ちぇんが、前方のれいぱーに挑みかかっていく。 よたよたと跳ねる三匹の赤ゆは、れいぱーの格好の餌食だった。 「お、おちびちゃん! やめてね! いっちゃだめだよー!」 「んふぉ! んふぉぉぉぉぉ!」 れいぱーがぺにぺにをひと薙ぎすると、びゅぐっという音がして 精子餡が半円状に発射される。 それは一列に並んで向かってきていた赤ちぇんたちに見事に降りかかった。 「ゆぴぇぇ! いきができにゃいぃ!」 「これとっちぇぇ!」 「わきゃらな……」 たちまち茎が生え、黒ずみ、赤らんと同じ運命を辿る。 ちぇんは予想外の事態にただ呆然としていた。 その場でじっとして、滂沱の涙を流す。 「わからないよー……おちびちゃん、どうじでぇ」 れいぱーが近づいてくる。 ちぇんはとっさに藪の中に逃げ込んだ。 そのときにはもうれいぱーの放った精子餡がちぇんの体に付着していた。 たちまち茎が伸びてくるが、藪の中を走っているうちに、折れていった。 絡み合った枝葉に引っ掛かって身体の表面に傷はついたが 餡子が全て無くなるよりはましだった。 ちぇんは思った。 自分はれいぱーの脅威を赤ゆにちゃんと教えていただろうか? もし教えていれば、赤ちぇんは死なずに済んだかも知れない。 逃げている間じゅう、暗い後悔がちぇんのチョコを満たした。 藪を抜けたところで、まりさ一家に出会った。 運良く群れを離れていた、最後の家族だった。 「おとーしゃん! れいぴゃーがきちゃよぉぉぉ!」 ちぇんは子まりさの声で現実にかえった。 行く手は川に阻まれ、後ろにはれいぱーが迫っている。 「ごめん……おちびちゃん……ごめんね。 らんしゃま、らんしゃまのこども……まもれなくてごめんなさい」 ちぇんはれいぱーの只中に突っ込んだ。 素早く高く跳躍し、れいぱーのかちゅーしゃを口でくわえて奪った。 たちまちそのれいぱーに他のれいぱーの攻撃が集中する。 「まりさたちは、いまのうちににげてね! わかれよー!」 「んほぉぉぉぉ!」 れいぱーの声で後半がかき消される。 ちぇんの抵抗にれいぱーは怒ったのか、その巨体でぺにぺにごとちぇんに体当たりした。 「ゆぎゃぁぁ!」 ちぇんの体が舞い上がり、穴の空いた皮からチョコが飛び散る。 そのまま勢いよく川に投げ出された。 ちぇんの体がぷかりと浮かび上がるが、水に翻弄されるばかりで泳げない。 水面から顔を出したり尻を出したりしてくるくると回転していたが やがて皮に水が染みこんでいき、重くなった身体は水底に沈む。 最後に一つとぷんと沈んだきり、ちぇんは浮かび上がってこなかった。 そんなちぇんの姿を見ていた父まりさは決意を固めた。 まりさ一家に残された時間はわずかしかない。 母れいむの頭の上にいた子まりさを地面に下ろす。 「おちびちゃん、よく聞いてね。お父さんたちはおちびちゃんをにがすよ」 「ゆ……?」 「おぼうしで川さんをわたってね。れいぱーも川さんの向こうまでは追ってこれないよ」 「おとーしゃんとおかーしゃんはぁぁぁぁ!?」 「おちびちゃんを逃がすので精一杯なんだよ、ゆっくりりかいしてね」 「やじゃぁぁぁぁ! おとーしゃんとおかーしゃんといっしょがいいぃぃ!」 子まりさは聞きいれなかった。 無理もなかった。 生まれて一年くらいしか経っておらず狩りも今日から覚えるはずだった。 まだまだ親に甘えたい時期だった。 「おちびちゃん、言うことを聞いてね!」 「やじゃぁぁぁ!」 父まりさは子まりさの帽子をとると水に浮かべた。 流されないように押さえながら子まりさ自身もそれに乗せる。 「……おぼうしはまだ教えてなかったね。でもおちびちゃんならきっとだいじょうぶだよ」 「まりしゃものこりゅううう!」 子まりさは父親のおさげをくわえて離そうとしなかった。 母れいむが困った顔をする。 「おちびちゃん!」 父まりさはぷくーをした。 子まりさは初めて見る父親の本気のぷくーに怯えた。 「ゆぴぃぃ!」 子まりさは叫んだ。おさげを離した。 父まりさがにっこり笑って帽子を一度だけ押すと、帽子は水面を滑って岸を離れた。 その後ろかられいぱーたちが迫っていた。 「おとーしゃぁぁぁん! おきゃーしゃぁぁぁぁぁん! ゆわあああああああ!」 子まりさを乗せた帽子は、れいぱーが来る前に川を渡った。 帽子は大きく傾くこともなく、川の流れに乗って進んだ。 子まりさは反対側の岸にたどり着いていた。 その間に、子まりさは両親が無理矢理すっきりさせられ、茎が伸びて全身が黒ずむところを見た。 見ていても何も出来なかった。 帽子はすでに川岸から遥かに離れていたし、子まりさはオールを持っていなかった。 優しかった母れいむのふかふかの顔が、見る影もなくしぼんで真っ黒になった。 よく遊んでくれた父まりさのおさげは、れいぱーの一匹に隈なくしゃぶられて食べ尽くされた。 押し寄せるれいぱーの圧力に耐え切れず、死体は川に落ちて流された。 いっしょに何匹かのれいぱーも落ちたが、全体から見れば少ない数だった。 子まりさは逃げるように帽子を降りると、かろうじて頭に被せた。 びしょびしょになった帽子は重かった。 両親の最期の場所から目を逸らすように、岸を離れた。 川から少しでも遠くへ行きたかった。 後ろを振り返る余裕はなかった。 れいぱーたちは父まりさたちをすっきりさせた後も止まらなかった。 後から後から押し寄せるれいぱーが川べりのれいぱーを押しのけ、 自らも川に突進しては沈んでいく。 全てのれいぱーが沈みきった頃、川の下流はカスタード色に染まった。 水中はありすだったゆっくりで埋め尽くされている。 水面にゆらゆらと金髪が舞い上がって日光に反射していた。 それらを見ているものは誰もいなかった。 草原が終わり、走っている子まりさの目の前に森が立ちはだかる。 川向こうからこっちは子まりさの知らない場所だった。 そもそも狩場に来たのさえ今日が初めてだった。 森は暗く、恐ろしい雰囲気だった。 子まりさは勇気を出して踏み込んだ。 子まりさは小さな虫の声や葉ずれの音を聞いた。 気の早いゆっくりたちはもう冬籠りを始めている。 あちこちの木の根元に結界が張られているが、子まりさはそれに気がつかなかった。 子まりさはかつての境遇を思った。 両親と一緒に暖かい土中のゆっくりプレイスで冬を越す。 お腹が空いたらおかあさんの採ってきた木の実や虫さんを食べ、 両親のゆっくりしたほっぺたに囲まれて春までゆっくり過ごす。 今日までと何ら変わらない日々が続くはずだった。 今の子まりさには、ご飯も寝床もない。 ただ森の中をあてもなく進んでいく。 虫や小動物などの様々な生き物の気配はするが、 子まりさの未熟な感覚ではどこにいるのか全くわからなかった。 やがて小さな洞窟を見つけた。 入り口は子ゆっくり一匹が通るのがやっとの小さな穴だった。 いちばん奥まで行くと少し広がった空間がある。 子まりさは腰を落ち着けて、穴から空を眺めた。 ぼーっとしていると、そのうち空腹になった。 帽子から先ほど取った宝物の菊の花を取り出した。 それを見た瞬間、子まりさの目に父まりさの顔が浮かぶ。 つい先ほどまでの幸せな記憶が蘇ってきた。 父まりさの力強いおさげ。 母れいむの笑顔。 その間には自分がいた。 子まりさは涙をこぼさなかった。 子まりさにとって、過去の光景こそが現実だった。 全てを失い、空腹で一人森の中をさまよっている現状を認めたくなかった。 花を食べたら、それを認めたことになる気がして、どうしても食べられなかった。 代わりに壁の奥を掘って食べるものを探した。 柔らかい土で子まりさにも何とか掘ることができた。 しばらく掘り進むとミミズを見つけた。 この洞窟の前の住人も、こうやってご飯をとっていたのかもしれないと思った。 無理やりミミズを腹に収めると、少しだけ気力がわいてきた。 まだ自分の身に起こったことを全て受け止めるだけの心の余裕はなかったが、 つい先ほどまでの暗い気持ちからは抜け出せた気がした。 子まりさは洞窟の中から空を見上げた。 森に入ってきたときは気付かなかったが、 色づく木々の葉が狭い洞窟の入り口いっぱいに見えた。 その隙間からのぞく太陽が眩しい。 傾いてきた太陽が穴の中を照らし、子まりさの身体に当たった。 子まりさは丸く切り取られた森の景色を、何と呼んでいいのかわからなかった。 「ゆっくりしている」とは少し違う気がした。 きれいな石さんや輝くちょうちょの翅の模様を見た時と同じ感覚だと思ったが、 それを何と表現するのかはわからなかった。 景色につられて、ふらふらと子まりさが外に出ようとしたとき、 洞窟の奥に置いた花がかさりと音を立てた。 子まりさは立ち止まって振り返った。 何もなかった。 子まりさが再び外に出ようとしたとき、それが飛び込んできた。 それは子まりさの顔の寸前で止まった。 先端から透明な砂糖水が一滴たらりと地面に落ちる。 卵色のぷくぷくと太った棒が洞窟の入り口から 子まりさのいる場所までのスペースを占拠していた。 それはれいぱーありすのぺにぺにだった。 洞窟の入り口に覆い被さったれいぱーありすは ぺにぺにを一旦引っ込めると、めちゃくちゃに穴の入り口から突き入れを繰り返した。 がりがりと土が削られ、空気の弾ける音が響く。 「んっほぉぉぉぉぉ――――ッ! ゆぺろろろろぺろろろぺろォ――ん! とかいはねェ――ッ」 子まりさは恐怖に声も出ない。 かろうじてぺにぺにの先が当たらないように後ずさった。 ぺにぺには子まりさを突き殺さんばかりの勢いで 差し込まれているが、洞窟の奥までは入ってこれない。 「でていらっしゃい、ありすととかいはなあいをかたりましょぉぉぉ!」 子まりさは知らなかったが、あまりにも大量のありすが 一度に川になだれ込んだ結果、川の中にゆっくりにも渡れる場所が出来ていた。 飛び石のように同じありすの死体を踏みつけながら、 れいぱーありすは子まりさを追ってきたのだった。 子まりさは穴の奥に身を潜めた。 帽子を目深にかぶり、ぷるぷると身体を震わせている。 体を縮こまらせて、とにかくぺにぺにに触れないようにした。 触れれば両親のように、体中から茎が生えて永遠にゆっくりできなくなってしまう。 「まりさはいないよ! ここにいないよ!」 永遠とも思える時間が過ぎて、子まりさが顔を上げると、ぺにぺにはなくなっていた。 一瞬夢かと思ったが、洞窟の壁のあちこちに付着した精子餡がそうではないことを告げていた。 まりさは、このままここでじっと待とうかと思った。 全ての事から目をそらして、安全かどうかもわからない洞穴の中で震えて過ごすこともできる。 だがそれは嫌だと思った。 外にはまだれいぱーがいるだろう。 出て行けば、自分は間違いなく両親のように殺される。 だがたった一人でれいぱーの軍団に向かっていったちぇんや、 自分を逃がしてくれた両親のように、最後まで立ち向かうことならできる。 小さな覚悟が子まりさの恐怖に凍えた心を溶かした。 まりさは宝物の花をお守り代わりに、外へ出た。 穴の外では二匹のれいぱーありすが争っているところだった。 片方のありすは体が小さいがぺにぺにが大きかった。 最初に子まりさを襲ったありすのほうが体が大きかった。 互いに、子まりさとどちらがすっきりするかで争っていた。 「あのま゛りざはわだしのものよぉぉぉ!! いなかもののれいぱーにはわたさないわぁぁ!」 「ぞっぢごぞれいぱーでしょおぉぉぉ! ゆっくりしねぇぇ!!」 相手の体のいたるところにぺにぺにを突き刺し、カスタード塗れになって 争っている姿は子まりさの目から見てもゆっくりできていなかった。 それは最早ゆっくりではなかった。 れいぱーという怪物だった。 まりさは自分の中に、わずかな怒りと闘志が満ちてくるのを感じた。 頭の中の餡子がすっと冷えて、冷静に相手を見ている自分に気付いた。 子まりさはもう震えていなかった。 子まりさの見ている前で、最初のありすがもう小さいほうのありすの目にぺにぺにを突き刺した。 精子餡が注ぎ込まれ、小ありすの口と片方の目を押し出した穴から精子餡が噴出した。 あのまま穴の中にいたら、ぺにぺにから噴出した精子餡をかけられていたかも知れない。 小ありすは息絶えた。 その体から茎が伸び始める頃には、最初のれいぱーありすはこちらに向き直っていた。 「んほほ、「でれき」にはいっておちびちゃんのほうからでてきてくれたのねぇ~!」 「まりちゃはつんでれじゃないもん!」 まりさは鋭く一言反論すると、踵を返す。 少しでも長く生き延びるために、逃げ出した。 「むだよぉぉ、そんなちいさなあんよでにげきれるとおもってるのぉぉぉぉ」 れいぱーは、余裕を持っている。 体格差は五倍以上あり、子まりさに勝ち目はないように見えた。 「ゆっ、ゆっ」 子まりさは必死にれいぱーから遠ざかろうとするが、その歩みは遅い。 れいぱーが数回大きく跳ぶと、その距離はあっけなく縮まった。 子まりさの行く手をふさぐように大きな体を揺らしている。 「おちびちゃんのきつきつのあにゃるをゆっくりあじわってあげるわぁぁ」 「もう、おまえなんか、きょわくないよ……」 その瞬間が、子まりさの待ち望んでいたものだった。 れいぱーが自分を仕留めるために、ぺにぺにをゆっくりと突きつける時。 もっとも敏感な部分が、攻撃してくれと言わんばかりに子まりさの目の前にあった。 「きゅらえぇぇぇ!」 子まりさは精一杯の勇気を振り絞って跳んだ。 大きく口を開けて、芋虫のようなぺにぺにに噛み付いた。 これ以上ないというくらいにあごに力を込めて、ぶら下がった。 「ゆぐぅぅぅぅ! うううぅぅぅ!」 「んほぉぉぉぉぉ!」 ぺにぺにが上下左右に大きく振られるが、子まりさは必死に食いついた。 噛み付き続ければ、ダメージを与えられる、そう信じて。 だが次に発せられたれいぱーありすの言葉に、子まりさはショックを受けた。 「んほぉ、とかいはなわざねぇぇぇ! ぎこちなさがたまらないわぁぁ!」 れいぱーありすは痛がる様子もなく、むしろ心地よい刺激を受けていた。 普通のゆっくりがドスに勝てないのと同じように、 子まりさがれいぱーと化したありすに勝てるわけがなかった。 子まりさの全力の抵抗は、ありすにとってゆっクスの前戯と大して変わらなかった。 絶望する暇さえなく、ぺにぺにから精子餡が放たれた。 子まりさの口の中を一瞬で満たした精子餡は、その周りから溢れる。 圧力に耐え切れなくなった精子餡が、栓を抜いたシャンパンのように噴き出る。 その栓となった子まりさは遠くまで吹き飛ばされた。 子まりさの体が木の幹にぶつかるべしゃりという音が聞こえた。 あっという間に子まりさの体は茎に覆われた。 父まりさが希望を託し、ひとつの群れの最後の生き残りの子まりさは、 れいぱーありすに歯形すらつけられずに死んだ。 ありすは子まりさだったものの残りかすを舌でぺろりとすくって飲みこむ。 「ふぅー、とかいはだけど、ちょっぴりものたりないわね」 れいぱーありすは子まりさの側に落ちていた花を見つけた。 吹っ飛ばされた時にとれた帽子から落ちたものだった。 「これもたべてあげるわ!」 れいぱーありすは一口で花を丸呑みにした。 その目はなおぎらぎらと輝き、ぺにぺにもいっそう反り立っている。 森の中にその歩みを阻むものはなかった。 れいぱーありすは、新たな獲物を探して走り始めた。 この群れのありすが一匹でもれいぱーありすに触れれば そこかられいぱーが発現し、れいぱーはありすのいる限り増えていく。 やがてまりさ一家のいた群れの惨劇が再現されるのは間近だった。 数時間後、れいぱーありすは冬籠り中のゆっくりに狙いをつけていた。 木の幹の根元にあるうろに木の枝が立てかけられている。 冬篭り用の結界だった。 「とかいはなおうちねぇぇ、ありすがもらってあげるわぁぁ!」 体当たりで結界をぶち破り巣に侵入する。 中には、突然の闖入者に驚愕して固まるまりさとぱちゅりーがいた。 赤ゆたちは目を見開いて、今にも死にそうな程驚いている。 赤ぱちゅりーの一匹がクリームを吐いた。 「えれえれえれ……」 「おちびちゃん!」 「れ、れいぱーだぁぁ!」 逃げようにも、唯一の出口はれいぱーありすが塞いでいた。 哀れな獲物に精子餡を注ぎ込もうと一歩巣に近づく。 「んふぉふぉ、すぐおわるわぁぁ、てんじょうのしみでもかぞえてなさいぃぃ」 「こっちくるなぁぁ!」 まりさがれいぱーの前に立ちはだかる。 れいぱーありすは愚かなまりさから先にすっきりしようとぺにぺにを伸ばした。 その時、れいぱーありすは急激な腹痛を感じた。 身体の中で何かがうごめいているような感覚がある。 その場でのたうちまわるれいぱーありすとぽかんとする巣の中のゆっくりたち。 「いだいわぁぁ! なにごれぇぇ! おながのなががぁぁ!」 そのうち痛みはどんどん激しくなり、一瞬も耐えられないほどになった。 白目をむき、全身から砂糖水を搾り出している。 「ゆごぉ……ゆぐげぇぇあ゛あ゛あ゛あ゛!! どがいはなありずがぁ、どぼじでごんなめ゛に゛い゛い゛い゛い゛い゛!!」 れいぱーありすの体内には、子まりさの持っていた花が消化されずに残っていた。 その虫こぶから、何かが這い出てこようとしている。 それはタマバエの幼虫だった。 冬に枯れる植物に産み付けられた幼虫は、 秋までに大きく育ち、その後虫こぶを抜け出し地中で繭を作る。 今まさに、虫こぶを出ようとする幼虫たちがありすの体内で暴れまわっている。 やがてれいぱーありすの目といわず口といわず、 半透明の幼虫がカスタードまみれになって出てきた。 眼球がぽろりと地面に落ちた。 「ありずのおべべぇぇ!」 れいぱーありすのぺにぺにが醜く膨れ上がる。 「ゆぐがががが! ありずのじま゛んのべにべにがぁぁぁ!」 ぺにぺにの先端が弾け、一匹のタマバエの幼虫が飛び出した。 同時に大量の精子餡が飛び出す。 「ゆぎっひぃぃぃっぃ……」 れいぱーありすはぴくぴくと全身を震わせて、言葉にならない呻きを発している。 最後の幼虫はクリームを振り落とすと、居心地のよい地中を求めて這って行った。 後には、両目とぺにぺにを失ったれいぱーありすだけが残された。 「ゆふひぃ……なんだがずっぎりじだいわぁ……いだいのにどぉじでがじらぁ……」 れいぱーありすが起き上がる。 幽鬼のようなその執念が、黒くくぼんだ両の眼窩に燐光となって凝縮されているようにも見える。 動こうとするたび、ぺにぺにのあった場所の穴からカスタードが迸り、しぼんだ体に激痛が走った。 「いるのねぇ、まりざぁ、わだじとずっぎりじまじょぉぉぉぉ」 先ほどまでの感覚を頼りにまりさをすっきりさせようとする。 しかしぺにぺにが使えない今となっては、嫌がるゆっくりをねじ伏せてれいぽぅすることもできない。 一匹だけでは、囲んで無理矢理すりすりすることもできない。 すっきりすることしか考えていなかったれいぱーは、 自らの貪欲さによってすっきりすることを奪われた。 その上なおすっきりを求めるれいぱーは、 ゆっくりたちの目にこの上なく醜く映った。 「何だかわからないけど……まりさたちのおうちにかってに入ってきたれいぱーは、さっさと出て行ってね」 「んほぉぉ、どぉじでぞんなごどいうのぉぉ!」 「じぶんかってなことばかりいうからよ! とかいはだなんて、じょうだんじゃないわ、むきゅ」 「ばぢゅでぃーでもいいわぁぁ、ずっぎりしましょぉぉ」 「まりさのぱちゅりーにへんなこといわないでね!」 まりさはれいぱーありすの大きな体を押しのけて巣の外まで運んだ。 抵抗する力は残っていなかった。 れいぱーありすが放り出されると、結界は再び閉じられた。 「だれか……ずっぎりじでよぉぉ」 空には水をたっぷり含んだ雲が垂れ込めていた。 ぽつりぽつりと降り始めた雨は、やがて本格的に振り出した。 雨粒がれいぱーありすの皮をうがち、カスタードを溶かす。 もの言わぬれいぱーありすの体は降りしきる雨の中で形を失っていく。 先ほどの巣の中では、子ぱちゅりーが震えていた。 「むぴゅ? れいぴゃーさんはどうちたの?」 「大丈夫、もう来ないわ」 「もしまた来ても、お父さんがまもるからね。おちびちゃん」 まりさは子ぱちゅりーに寄り添った。 ぱちゅりーも近づき、お互いに体を温めあう。 木のうろの中のゆっくりの一家は、ずっとそうしていた。 もう誰にも邪魔されることはなかった。 雨音が強さを増した。 雨はかつて群れがあった場所にも降り注いだ。 茎の生えた死体も、辛うじて生き残った赤ゆも、全て押し流されていく。 川の水面には波紋が立ち、今はもう水底のありすたちは見えない。 草原はざわざわと草が波立ち、静かに雨が降っている。 れいぱーありすだったものの残骸は、雨に流されて跡形もなくなっていた。 雨が止んで、晴れ間が見えた。 再び太陽が草原を照らした。 ゆっくりプレイス全体を揺るがすれいぱーの大発生は、 一つの群れが壊滅したことで終わりを告げた。 やがて草原にも他のゆっくりがやってくるだろう。 藪の向こうに群れを作り、そこで数を増やすだろう。 全てが元通りになっても、その陰に小さな子まりさがいたことを、 今はもう静かに揺れるノコンギクの花しか知らない。 了 あとがき ゆっくりが勇気を出すようなお話が好きで、 今回挑戦してみましたが、上手く書けたか自信がありません。 読みづらいところがあったらすいません。 感想や指摘などいただけると嬉しいです。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 898 赤ゆ焼き ふたば系ゆっくりいじめ 928 贈り物 挿絵:M1
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注意 虐待はありません。タイトル通り! なのにゆっくりは苦しむ。不思議! 俺設定の嵐。ゆっくり我慢してね!!! 元虐待お兄さんの暇つぶし やあ、僕は元虐待お兄さん。 元が付いているのは、もう虐待をやめてしまったからさ。 理由は…なんでだろうね? 人の目が気になったからなのかもしれない。 命を奪うのが怖くなったからかもしれない。 楽しくなくなったからかもしれない。 他の虐待お兄さんを見て、ちょっと引いてしまったからかもしれない。 虐待しすぎて、ゆっくりに愛着が湧いてしまったからかもしれない。 そのすべてかもしれないし、どれでもないかもしれない。 唯一つ確かなことは、今の僕にゆっくりを虐待したいという意欲がないということだ。 虐待をやめてから時間を持て余すようになった僕は、時々、近所の河川敷でゆっくりの観察を行っている。 ゆっくりなんかを見ていて何がおもしろいのか、と思う人もいるかもしれないが、これがなかなかおもしろい。 泣き声や仕草が不快だと言う人は耐えられないかもしれないが、この河川敷のゆっくりの多くは優良な個体であるため、イライラさせられることが滅多にないのである。 勿論、その理由はある。 簡潔に言えば、河川敷は家族連れ多いから、である。 具体的に言うと、ゲスゆっくりはピクニックに来ていた家族連れの弁当を狙い、保健所へ直行することになるからだ。 対する、善良なゆっくりや身の程を知る利口なゆっくりは、人に迷惑をかけないように行動するため、保健所生きを間逃れるのである。 人間側からしてみても、折角遊びに着たのにそれをゆっくりごときに邪魔されては堪らないので、意図的にゆっくりを避けて行動する。 そのため、ますますゲス以外のゆっくりが生き残ることになるのである。 果てさて、理由はどうあれ休日の真昼間から河川敷にやって来た僕。 今日僕が観察するのは、川の側で日向ぼっこをしている、成体一匹に赤ゆ五匹のゆっくり一家だ。 この家族の珍しいところは、赤ゆに連れ添っている成体ゆっくりが、まりさであるということである。 通常、ゆっくりの狩は今の時間帯のような日の高い時に行われる。 ということは、この時間帯に赤ん坊の面倒を見ているこのまりさは、珍しいことに一家の大黒柱ではないということである。 無論、母親役のゆっくりが何らかの理由でいなくなってしまったため、代わりに父親が面倒を見ることは、よくある。 しかし、そのような場合でも、狩を行う時間帯は変わらないため、眼前の光景の様に子供と戯れている余裕は無い。 すなわち、僕の見つけたこのまりさは、お母さんであるということである。 「「「「「ゆっゆっゆ~~~」」」」」 さらに驚きなのは、赤ゆっくりがれいむ三匹とまりさ二匹であるということ。 そう、この家族の父親はれいむなのだ。 一般的なゆっくりとは逆の夫婦関係を持つこの一家。 このことから、この家族の両親ゆっくり二匹が優秀なゆっくりであることが分かる。 なぜならば、ゲスなまりさほど父親になりたがり、無能なれいむほど母親になりたがるからである。 まりさは、ゲスになるほど自分を偉大だと思い込み、束縛を受けるにんっしんっを嫌う。 れいむは、無能になるほど働く気力をなくし、楽して養ってもらえる駄目妻になりたがる。 勿論、すべての父まりさと母れいむが駄目であるということではない。 しかしその逆、ゲスな母まりさと無能な父れいむということは成り立たないのである。 まあ、そんなことはどうでも良くて、僕はまりさ一家の観察を続ける。 「す~り、す~り」 「「「しゅ~り、しゅ~り」」」 「ゆっ!、まりしゃもしゅ~り、しゅ~りしちゃいよ!!!」 「このおはなしゃん、しゅごくゆっきゅりしちぇるよ!!!」 「ゆふふふ、ほら、まりさもす~り、す~り」 「ゆ~ん、しゅ~り、しゅ~り」 「「れいみゅもしゅ~り、しゅ~りしゅるよ!しゅ~り、しゅ~り」」 「む~しゃ、む~しゃ、ちあわちぇー!!!」 「ゆ?、れいみゅおねーちゃんにゃにたべちぇるの?」 「おはなしゃんだよ!!!みつさんがいっぱいでとっちぇもあみゃいよ!!!」 「「「「あみゃあみゃしゃん!?!?!?」」」」 「「れいみゅもたべりゅー!!!」」 「「まりしゃもー!!!」」 「うん、いっしょにたびぇよ!!!」 「「「「「む~しゃ、む~しゃ、ちあわちぇー!!!」」」」」 「ゆふふふ、おちびちゃんたち、たべすぎたらだめだよ」 「「「どうちて~?」」」 「「れいみゅおなかいっぱいたべちゃいよ!!!」」 「おなかいっぱいになったら、おとーさんのあつめたばんごはんがたべれなくなっちゃうでしょ」 「「「「「ゆっ!、ゆっきゅりわかっちゃよ!!!」」」」」 終始こんな感じだ。 声がでかいものだから、そこそこ離れた場所にいる僕にも声が聞こえてくる。 虐待お兄さんがいたら速攻で餡の海が形成されそうではある。 まあ、人目が多いこんなところへ来ている虐待お兄さんなんて滅多にいないのだけど。 しかし、どうにも、まあ、日差しが、ね、心地よくて… はい、寝てしまいました。 気が付けば二時間も時間が跳んでいました。 例のまりさ一家はまだいるのだろうかと思って目線をやると、一塊になって眠っている。 どうやら、彼女達も昼寝の時間だったらしい。 などと思っていると、急に空が翳る。 見上げれば、分厚くて、壮大な黒雲。 にわか雨がやって来た。 慌てて傘を取り出し準備は万端。 観察を続けていると、降り出した雨が親まりさの頬を叩きだす。 「ゆ…う?」 冷たい粒に起こされて、ゆっくりと目を開けるまりさ。 途端に目に飛び込んでくる雨、雨、雨。 「ゆううううううううう!!!」 悲痛な叫びが、辺り一面に響き渡る。 「ゆう…おきゃーしゃんどおしちゃの?」 「「ちゅべちゃい!!!」」 「ゆっ!、あめしゃんだよ!!!」 「きょのままだちょゆっきゅりできにゃいよ!!!」 まりさの悲鳴に飛び起きた子供達も、目の前に振りそそぐ水滴の群れに慌てふためく。 「みんな!!!ゆっくりしないでおうちにかえるよ!!!」 「「「「「ゆっくりわかっちゃよ!!!」」」」」 母まりさの一喝一つ、それだけで子供達は落ち着きを取り戻し、安全地帯へ駆けていく。 「ゆっくり!ゆっくり!」 「「「「「ゆっきゅり!ゆっきゅり!」」」」」 彼女達の向かう先に目線を向ければ、ビニールシートのかけられた大きな段ボール箱が転がっている。 おそらく、これが彼女達のお家なのだろう。 「ゆっくり!ゆっくり!」 「「「「「ゆっ…きゅり!ゆっ…きゅり!」」」」」 ここからでは良く分からないが、跳ね具合を見る限り、どうやら赤ゆっくり達は限界が近いようだ。 とはいえ、このペースなら何とか大事に至る前にお家に到着するだろう。 観察している側としてみれば、それでは面白みが無くつまらないのだが…あ、赤まりさの帽子が脱げた。 慌てて帽子を拾おうとするが、雨で緩んだ身体では上手く帽子を拾えない。 拾えた時には、まりさは十分に動くことができなくなっていた。 更に不幸なことにこのまりさ、一家の一番後ろを走っていたため、誰にもこの事態を気付いていないのだ。 「ゆっくりただいま!!!」 「「「「ゆっ…きゅりついちゃよ!!!」」」」 その間に、先を行っていた家族達はお家に辿り着いている。 「おちびちゃんたち!!!おかあさんがぺーろ、ぺーろするからゆっくりあつまってね!!!」 「「「「ゆっ…きゅりわかっ…ちゃよ!!!」」」」 早速、子供達の身体に付着した水滴を取り除く母まりさ。 それと同時に、ぺーろ、ぺーろ、による刺激が赤ゆ達に尿意を催させ、水分の排泄を促す。 もっとも、その姿自体は僕からは見えないのだが。 「しーしーすりゅよ!!!」 「「れいみゅも!!!」」 「まりしゃも!!!」 声がしたかと思うと、入り口とは反対側のダンボールが持ち上がる。 どうやら彼女達一家はそこをトイレとして使っているらしい。 お家の外なのに擬似的に屋根があるという、なかなかに立派なトイレだ。 「「「「ゆ~~~、しゅっきりー!!!」」」」 長い緩やかな声の後に聞こえたすっきりー。 どうやら過分な水分は殆ど排出できたようだ、吸収したばかりだというのに、この短時間で。 流石ゆっくり、滅茶苦茶単純な構造だ。 「これぢぇゆっくりでき…ゆっ!!!」 しかしその時、一匹の赤ゆっくりが悲鳴を上げた。 「どぼじでぼでーぢゃんがおじょどにいどぅのおおおおおお!!!」 どうやら、帽子を落としたまりさに気付いたようだ。 途端に騒がしくなるお家の中。 「ばでぃざああああああ!!!」 「ぼねーぢゃーーーん!!!」 「おぎゃーしゃん、ばやくいもうぢょをだずげであげちぇね!!!」 「「ゆわーん、ゆわーん」」 子供達に言われるまでも無く、母まりさはお家を跳び出す。 雨は既に小振りとなり、後数秒もあれば止んでしまうであろう。 言い換えれば、例の赤まりさは雨の降り注ぐ間をすべてお家の外で過ごしていたことになる。 「おじびぢゃん!、ゆっぐでぃじでね!!!」 「ゆっ…」 涙声の母まりさの帽子のつばが、赤まりさを雨から隠す。 赤まりさは、まだ息があった。 息こそあるが、明らかに手遅れであった。 「「おでーぢゃーん!!!」」 「「ばでぃさあああ!!!」」 他の赤ゆ達も死の淵にあるまりさの元へ駆け寄る。 その頃には、雨は上がっていた。 「じっかりじてね!!!」 「「ゆっぎゅりじようよ!!!」」 「「あめしゃんはもうやんだからもうだいじょうぶぢゃよ!!!」」 必死に励ます親子五匹。 それしか、できることがないのだ。 「ゆっ…ゆっ…」 「ゆっくりしていってね!!!、ゆっくりしていってね!!!、ゆっくりしていってね!!!」 「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!、ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!、ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」」」」 「ゆっ…ゆっ…ゆう…ゆっく…」 「おかーさんだよおおお!、ゆっくりしようよおおお!」 「ゆう…ゆう…おきゃあしゃ…」 「ゆっくりしていってね!!!、ゆっくりしていってね!!!、ゆっくりしていってね!!!」 「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!、ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!、ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」」」」 「…ゆっく……もっちょ…ゆっきゅり…しちゃ……かっ………ちゃ……よ………」 「ゆっくりしていってね!!!、ゆっく…でぃ…ゆっく……おじびぢゃーーーん!!!」 「「ぼねーぢゃーーーん!!!」」 「「ばでぃざあああ!!!」」 遂に訪れた別れの時。 家族の死に涙する親子。 その姿に、僕は笑みを堪え切れない。 そうだ。 僕はこれを求めているのだ。 虐待を行う前から、虐待を行っていた時にも、虐待をやめた今でも、僕はこれを求めているのだ。 誰も悪くない。 ただ脆弱であるが故に訪れる不幸。 それを、恨むでもなく、責めるでもなく、ただ悲しむ純粋な心。 虐待されたゆっくりでは見られない。 ゲスなゆっくりにも見られない。 純粋な不幸を嘆く姿。 ああ、この姿を見るたびに思う。 僕はゆっくりを好きなのだと。 好きで好きで堪らなく、その悲痛な泣き声を聞きたいのだと。 ゆっくりを苦しめたいんじゃない。 苦しめられているゆっくりを見たいんじゃない。 苦しんでいるゆっくりを見たいのだと。 平穏(ゆっくり)を望む、脆弱で、温かな心を持った生物が、どうしようもない、誰も悪くない、純粋な不幸に晒され、苦しみ、悲しみ、嘆き、それでも、永遠に得ることのできない平穏を求め続けるその姿勢。 そんな素敵なものを見せてくれるゆっくりが、僕は大好きなのだ。 素敵なものも見れたし、今日はもう帰るとしよう。 今度は、どのゆっくりが僕に素晴らしい悲しみの表情を見せてくれるのだろうか。 その時を、ゆっくり待つことにしよう。 一週間後、同じ場所を訪れると、子ゆっくり四匹と戯れる成体まりさがいた。 子れいむ三匹に子まりさ一匹、例の親子のようだ。 雨が降ったことで若干心配していたが、まりさが子守をしているということは、どうやら父れいむも無事だったらしい。 「ゆゆゆ~」 「「「「ゆゆゆ~」」」」 音程の狂った歌が聞こえる。 今日の降水確率はゼロパーセント。 雨の不幸は、本日はお休みのようだ。 しかし、それ以外にも多くの不幸がゆっくりを待ち受けている。 野球のボールが飛んでくるかもしれない。 どこかの犬のおもちゃにされるかもしれない。 他にも、色々、それこそ数え切れないほどにその理由はある。 その時まで、つかの間の平穏を、ゆっくりしていってね!!! このSSに感想をつける
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更新乙。 -- 2008-12-12 13 32 38 切り替え乙です 俺の知ってる範囲では非東方ゆっくりAAが元キャラヘイトのために作られているという印象はないな むしろそのキャラが好きだからAAバリエーションを増やしたくて作ってる感じ ついでにいうとゆっくりAAだからといってスレ毎の設定なんてもんはついてなくて、 単に元キャラAAの一種としか扱われてない -- 2008-12-12 14 12 05 乙です 食べられるのが平気だからこそ、粗末に扱われるのがなによりの虐待になるのだ! ところで虐待する人間がむかつく場合ってどんな言動のがある? あいにく自分がそう感じたものがないから、参考にしたい。 -- 2008-12-12 14 12 50 だからこそ虐待SSに使用しちゃダメだろ、非東方ゆっくりは。 虐待側がムカつく場合 やってることがただの悪党。 だけならまだしも逆恨みとかでゆっくりを虐待するなど近寄りたくないような人だったり、ホントに善良なゆっくりを陥れるような奴が言われてたりする、 -- 2008-12-12 14 17 51 時々みかけるよな。人間が行う虐待は悪趣味な行為で、 やってる事そのものは基本悪事だと自覚してないような書き込み -- 2008-12-12 14 22 07 たいちょ氏ひさしぶりだなぁ あのまりさの可愛さは愛ででも通用しそうなレベル、ナデナデしてぇ -- 2008-12-12 14 40 09 虐待側がムカつくなら読むなよ糞制裁厨 -- 2008-12-12 14 41 02 東方キャラ出るSSは基本読まないが、たいちょの霊夢が出てくるSSは最高に良かったよー あのゆっくり2匹は可愛いなあ -- 2008-12-12 14 42 16 虐待側が悪い奴だと、正義の俺様を実感できないよね(´・ω・`) とにかくゲスで汚いゴミクズみたいなゆっくりが煽らないとダメだよね(´・ω・`) -- 2008-12-12 14 45 34 そもそもファンタジーであることすら忘れてるやつは通院をお勧めしたいわ(笑) -- 2008-12-12 14 57 48 (´・ω・`) -- 2008-12-12 15 06 27 顔文字やめれ。 -- 2008-12-12 15 10 14 サディスティックな描写とヘイトによる排他暴力を混同して叩くのは 虐待スレ荒らしの古典的論法だから構っちゃ駄目だよ -- 2008-12-12 15 13 24 制裁厨と制裁厨死ねって言ってる奴死ね -- 2008-12-12 15 40 23 そして誰もいなくなった -- 2008-12-12 15 50 06 制裁モノが好きなのは勝手だけど何故かそういう奴はスレで作品貶すんだよね 自分は正義であり悪への制裁は全て許されるという愛護派的な傍若無人さがある それがウザいだけで別に制裁作品そのものは注意書き入れてくれればいいよ -- 2008-12-12 15 58 50 人間虐待したいとか言い始めるキチガイばっかだから -- 2008-12-12 16 04 49 俺は真性のクズだから人間虐めしたいという気持ちもわかるが、思ってるだけならまだしもそれを言ったら戦争だろうが!ってカイジが言ってたから言わない。 -- 2008-12-12 16 07 47 虐待を正当化できる理由なんてないということを自覚した方が良いよね もともと異常な趣味なんだから取り繕わない方が楽しめると思う -- 2008-12-12 16 14 03 愛が足りないぜ -- 2008-12-12 16 17 32 とりあえずこのウィキとスレの主旨を見直せよ、犯罪だの言ってる奴は -- 2008-12-12 16 21 18 実際のところ 今の虐スレの虐待派と制裁派の割合ってどれくらいなんだろう 虐待派:3 制裁派:7くらいかな? -- 2008-12-12 16 25 47 ぬるいじめ派を忘れるな。 -- 2008-12-12 16 33 47 ゆっくりがゆっくりできなければ何でもいい派です -- 2008-12-12 16 37 14 くっだらねえ派閥論争イラネ -- 2008-12-12 16 39 32 虐待派 制裁派 ぬるいじめ派 東方厨 東方アンチ ゆっくりアンチ ゆっくり愛誤団体 愛で虐両刀 派閥大杉だな -- 2008-12-12 17 10 33 もーがまんできにゃいよー!! ここでしーしーとうんうんしゅるね!! -- 2008-12-12 17 12 16 2008-12-12 17 12 16 派閥にいれてもらえなかったからってアピールすんな糞尿厨w -- 2008-12-12 17 24 38 虐めるのが楽しいから虐待する派閥は無いんですか…… -- 2008-12-12 17 28 12 不毛な話題の時は話題の転換が必要だ。 つまりカレーの出番だ。 シーフードはカレーらしさと魚貝類の味が混じるが好きだ。 -- 2008-12-12 17 29 33 金曜日といえばカレーだな 銀座カレー中辛買ってこなきゃ -- 2008-12-12 17 30 14 ちょっとカレー食ってくるノシ -- 2008-12-12 17 34 29 レイパーありすを可能な限りレイパーモードで虐待する方法ってないのだろうか…。 あと無理やり孕まされたゆっくりを母子共に処分or結実した赤ゆを処分して精神的 ダメージ与える、って無理かな?あいつら決まった巣や食糧、パートナー持たないみたいだし、 精神的ダメージ与えれそうな叩きどころってこれくらいしかないんだが…。 -- 2008-12-12 17 37 02 クラムボンさんって個人サイト持ってないんですか? 前にもここで質問したんですけど、知らない間に流れてて 回答も出てないみたいなんで、知ってる方いましたら よろしくお願いします。 -- 2008-12-12 17 38 27 虐待派や虐殺派にも、それがアブノーマルで、非道な 行為と自覚した上で楽しむ派と、ゆっくりは すべからく悪で腐ってるから虐待・虐殺は正当と 言う、虐待・虐殺正当化派がいると思う。 制裁派との違いは、なんの落ち度も無いゆっくりが 人間に虐待される展開でも、ゆっくりはゆっくりで ある時点でこうなるべきで、人間側が正しいと言う点。 -- 2008-12-12 17 40 17 群れて行動するレイパーありすの中には、レイプして 生まれた子供がありす種なら仲間に入れてレイパーに 育て上げるなんて事をする連中がいるってSSがあった気もする -- 2008-12-12 17 42 11 カレーと言えばこの前初めてカレー専門の店行ったんだが調子こいて激辛頼んだら吐くほど辛い上にナンだけ先に食い終わってしまい必死にカレーを飲むハメになりました。うまかったです。 -- 2008-12-12 17 43 01 群れて行動するレイパーが頼まれて行動するレイパーに見えてそれはどんな職業だと思ってしまった -- 2008-12-12 17 43 39 カレーにジャガイモを入れるやつは個人的には気に喰わん。 具体的に言うと序盤のバブルスライムぐらい -- 2008-12-12 17 44 29 プロレイパーありす。ゆっくり同士、時には一部の 人間から依頼を受けて、目標のゆっくりをレイプする ありす。レイプ時は他のレイパーありすのような狂態 を見せる事もあるが、この狂態も演技に過ぎず、 すっきり中も完全に冷徹な思考をして、依頼に 応じた形式のレイプを遂行する。 -- 2008-12-12 17 46 50 カレーの話とかつまんない 馬鹿なの? -- 2008-12-12 17 47 49 レイパーが流行った時は普通のありすがまったく出てこなくなってたなあ 個人的にレイパーありすは加工場が品種改良した種だっていうのが一番しっくり来る -- 2008-12-12 17 48 05 2008-12-12 17 38 27 個人サイトはないはずだけど勝手にゆっくり系全般の絵を保管してる(かなり充実した) 海外サイトはあるよ ただし虐待絵の保管に関しては、このwikiの規約に合わないから過去に却下された上に、 それを破って保管庫を作った奴が非難された歴史もある 海外の無断転載は作者さんの許可が無い時点でグレーもいいとこだしね そもそもクレクレとか安易にまとめを要求する行為は嫌われる傾向にあるので スルーされた理由を考えて自重しておくれ -- 2008-12-12 17 49 02 最近はとかいはこーでぃねいとの方は見かけないなあ -- 2008-12-12 17 49 34 とかいは(笑)なありすは大好き みんなもっととかいはになるべき -- 2008-12-12 17 52 51 とかいはがはかいはに見えた -- 2008-12-12 17 53 14 そういえばカレーまんのゆっくりっていないね -- 2008-12-12 17 57 07 クラムボンの個人サイトは無いと思うけどyukkuri.shiteitte.netで タグclammbonを見ればほぼ全収録されてると思う -- 2008-12-12 17 57 40 2008-12-12 17 49 34 とかいは、やすうけあいはしないのよ!! ごきんじょとのつながりをだいじにするのよ!! -- 2008-12-12 18 02 40 「こんなきたないぼうしなどこうしてやるわー!」ビリビリ 「ゆ゛ぅーー!!おがーざんのおぼうじがぁーーー!!」 「ゆおー!さすがありすさんだー!」 「これがまかいはのこーでぃねーとなのかー!」 「ちちくさいがきはすっきりー!してやるわー!」 「やべでぇぇぇぇ!!」 「おやのいひんのまえでれいぷだとー!」 「まじはんぱねーぜ!さすがありすさんだぁー!」 (ちがう……!ありすがやりたいのはこんなこーでぃねーとじゃないのに……!) -- 2008-12-12 18 04 18 ひゃぁ、レイパーはウザイから瞬殺だぁぁぁぁぁぁぁぁ! っ美まりさ型殺ゆっくり剤付着人形×20 -- 2008-12-12 18 07 23 プロのレイパーというと、 レイプマンという漫画をだな -- 2008-12-12 18 09 58 一昔前のザウスの得意技だったな -- 2008-12-12 18 11 42 2008-12-12 18 11 42 モレスターバイトかぁぁぁぁぁぁ!! -- 2008-12-12 18 13 54 レイパー設定は顔が可愛くなくて嗜虐心をくすぐられないから使う気無いな -- 2008-12-12 18 26 00 とかいは(笑)は極上の笑顔でやってるから面白いんだよな -- 2008-12-12 18 27 47 いつも笑顔でニコニコレイプ これなら可愛かろう -- 2008-12-12 18 30 12 2008-12-12 18 30 12 うっう~~♪ はんてんぐだどぉ~~♪ -- 2008-12-12 18 33 01 そもそもぺにまむ嫌いだから顔が可愛くてもレイパーは無いわ -- 2008-12-12 18 33 42 俺も同上。 増えるにしてもスリスリまでが許容範囲。 ぷろめてうす状態で増えれるもこたんが実に使いやすい……。 -- 2008-12-12 18 35 50 2008-12-12 17 57 07 辻斬り妖夢譚に出てるよ ゆっくりゆかりんはカレーまんらしい -- 2008-12-12 18 36 50 ぺにまむ以前からレイパーはいたけどな すりすり強要だけだからそこまで醜悪ではなかったかもしれないが -- 2008-12-12 18 37 59 ゆかりんはカレーマンだったり納豆饅頭だったり忙しいな ところでカレー納豆って美味いよな -- 2008-12-12 18 56 43 旨いか!? 納豆に餅ってどうよ? -- 2008-12-12 19 00 28 納豆ラーメンは麺食ってるときはうまいぜ -- 2008-12-12 19 01 23 ありすか・・・ AA作ったやつの顔もあんなかんじなのかな -- 2008-12-12 19 31 02 納豆に持ちは正月に実家でよく食べたな -- 2008-12-12 19 39 34 旅館とかの朝食でおかずに納豆と生卵と海苔が出ると必ず一品余るんだ… -- 2008-12-12 19 42 29 2008-12-12 19 31 02 俺の描くゆっくりはそれなりに可愛いと言われるが俺自身はバイト先の 休憩室とかで親しくないオタクと二人きりになると顔だけでビクビクされる こっそりこんな変態絵書いててDQN性のかけらもないのに・・・ -- 2008-12-12 19 42 58 2008-12-12 19 42 58 あなたがレイパーナメクジの人だったらうける いや俺は好きな絵だけどね! -- 2008-12-12 19 44 13 カレー納豆の話じゃないのかよ? でも納豆に餅は普通にアリじゃね? -- 2008-12-12 19 49 50 カレーは納豆だけじゃなくて、納豆とチーズをトッピングするとよい -- 2008-12-12 19 53 48 顔に似合わぬ絵を描く男といえばヒョードル -- 2008-12-12 19 55 38 2008-12-12 19 55 38 即ググッてきたがパネェwゆっくり描いてくれ -- 2008-12-12 19 57 34 ありなのかぁ……それにしても時折ここが何のチル裏なのか忘れちまうな。 -- 2008-12-12 20 09 03 かの藤岡弘も仮面ライダー初期の頃は毎朝 丼飯に納豆を卵をかけた物を二杯食べて 撮影に行ってたらしいな -- 2008-12-12 20 11 44 辛党は辛いものが好きな人の事じゃ無いよ 酒が好きな人のことだよ -- 2008-12-12 20 21 30 2008-12-12 18 26 00 俺がレイパーありすを虐待したいと思う理由は レイプ後のニコニコ笑顔でしあわせー!にしてるところをめちゃくちゃにしたいから つまり家族で微笑ましい笑顔をしてるゆっくり一家を虐待するのに近い あーレイプ後にすっきりしてるありすの顔面を陥没させてえ -- 2008-12-12 20 40 04 大人しく家族ゆっくり虐待してろよ そしたらアンチに荒らされることもないのに -- 2008-12-12 21 19 56 アンチに絡まれたくないから虐待しないなんてのは男のやる事じゃねぇ 虐りたい時に虐りたい奴を虐りたいだけ虐るのが俺達だろう -- 2008-12-12 21 26 12 それは別に勝手だが、TPOくらいは弁えておいてくれ -- 2008-12-12 21 29 46 虐スレでありす虐待するのにTPOをわきまえる必要が? -- 2008-12-12 21 31 13 ありすばっかりにんきがあってずるいよ!! れいむたちのこともはなしてね!!! -- 2008-12-12 21 34 11 意外にリボンが美味しかったよ、歯ごたえがあって。 -- 2008-12-12 21 35 28 目玉を舌で穿り出すのがまた楽しいんだよね -- 2008-12-12 21 36 43 歯もコリコリしてていける -- 2008-12-12 21 52 40 でもぶっちゃけパチュが一番美味しいと思う 生くりぃ~~~む!!! -- 2008-12-12 21 53 34 ディープキスで中身のクリームを吸いだすんだ -- 2008-12-12 21 57 06 赤ありすと赤ぱちゅりーをサックサクのシュー生地に挟んでがぶりといきたい -- 2008-12-12 21 58 05 ぱちゅは生クリーム種と紫蘇餡種がいるなあ -- 2008-12-12 21 58 44 「むきゅ!このこしそあんよ!」 「むっきゅー!なまくりーむじゃないぱちゅりーなんてぱちゅりーのおちびちゃんじゃないわ!」 「なきゃみのちがういもうちょとはゆっくちできにゃいよ!」 「ゆっきゅりあっちいっちぇにぇ!」 「もうこっちこにゃいでほちいんだじぇ!」 「むきゅー!どうちてしょんなこちょいうにょー?!」 -- 2008-12-12 22 02 19 2008-12-12 22 02 19 「ぺにぺにちーんぽっ……」 (と、なぐさめる「みょん」という語尾で喋る 親に捨てられたくそみそな子) -- 2008-12-12 22 04 07 この時期、ケーキを作るのにパチュリーが大量生産されてそうだよね。 ぱちゅりーけーき おいしくできましたーとか言って。 え? 紫蘇? ヤダヤダ! そんな匂いがきつそうなのなんてパチュじゃないやい といいますか、紫蘇餡って何ぞ(?_?)うまいの? -- 2008-12-12 22 05 04 紫蘇餡→脳 クリーム→体 -- 2008-12-12 22 05 17 個人的にはあまり聞かない始祖餡よりも、 紫芋餡のがよかったんじゃねーのと思う -- 2008-12-12 22 06 48 乳製品にアレルギーのある人でも安心な、ぱちゅりー 生クリームやありすカスタードクリームを使用した ケーキやシュークリームなんてな -- 2008-12-12 22 08 18 2008-12-12 22 08 18 それネタにできそうだなw -- 2008-12-12 22 10 33 また追加されてるな 収録編集の人乙です -- 2008-12-12 22 13 34 ふたばの虐スレが目も当てられない惨状な件 -- 2008-12-12 22 17 52 なんかもう2ch虐スレ化してるなww -- 2008-12-12 22 19 17 ふたばの虐スレが目も当てられない惨状な件 ふたばは虐スレじゃなくて総合スレなんだぜ 若干虐待成分が濃ゆいがな -- 2008-12-12 22 20 31 最近スレが静かになったと思ったら テンプレも読めない馬鹿どもが移動してたのか -- 2008-12-12 22 37 33 向こうは絵を回収しにいくと思えば -- 2008-12-12 22 48 26 gy_uljp00272.jpg ペットの糞の始末をしない飼い主は死んでくれ yga_uljp00015.png 子ゆっくりは何で潰れてるんだろう? 芋虫が見えるから寄生されたって事かな あんなになるまで気づかない親もどうかと つかの間の悲劇って言う題名とシチュエーションが合わないんだよな -- 2008-12-12 22 56 02 2008-12-12 22 56 02 ygaの方は閉じの人が昔書いたのを転載してるだけじゃない? タイトルも勝手につけたものかと -- 2008-12-12 23 04 21 そうか転載か 題名が内容とずれてると思ったんだよな 大所帯の人続き描いてくれないかな 全部潰すまでやってくれないとw あほが叩きすぎるから描いてくれなくなったなら悲しい -- 2008-12-12 23 09 37 ありすは手前で霊夢潰してるお兄さん側らしいし、あれで一通り潰れたんだろ。 しかしかなり癖の強い絵だったからなあw 特定されん程度にしろよ?作者さんw -- 2008-12-12 23 14 48 あの人今ふたばで描いてるね。レイパーありすの人もあっちに移ったみたいだけど ふたばの方が気軽に投稿できてやりやすいのかな、ちょっと寂しい -- 2008-12-12 23 16 54 ふたばのゆっくりスレ何とかした方が良くないか? 虐コラ上等とか他諸々酷い発言あるし。 俺には具体的にどうすりゃ良いか分からんが、 アンチが物凄い勢いで噛み付いて来てるぞ。 -- 2008-12-12 23 17 18 向こうはあっちの管理人が何とかするんじゃね こっちは無関係と言い張ればいいだけのような -- 2008-12-12 23 20 11 あっちは絵師にとって元々使いやすい掲示板だしな>ふたば 絵投下しながら雑談可能ってのが絵師にとって最高だからね -- 2008-12-12 23 21 41 何とかって言われても ここのテンプレで持ち出し禁止ってなってるのに それすら守れない馬鹿はここの住人であること自分で放棄してるとしかいえない で、干渉するのもこのテンプレ的にNG どうしようもなくね? ぶっちゃけそんな馬鹿なんてほんとに知らん -- 2008-12-12 23 23 42 あっちはあっちこっちはこっち 隔離スレなんだから大人しく引き篭もってるのが一番良い -- 2008-12-12 23 25 30 どうにかって、いったいどうするんだか 何言ったって無駄だろ -- 2008-12-12 23 37 18 削除済みのssを勝手にアップされるのは不味いな -- 2008-12-12 23 43 02 ああ、分かったよ、どうしようもないんだな。マニュアル人間が。 そんなんだから馬鹿が増えてアンチも増えるんだよ糞が。 -- 2008-12-12 23 49 19 もーがまんできにゃいよー!! ここでしーしーとうんうんしゅるね!! -- 2008-12-12 23 50 16 バカがバカが増えるとか言ってりゃ世話ねーな -- 2008-12-12 23 50 47 文句ばかり言わずに、具体的にどうすればどんな効果があるとか言ってみろよ無能が -- 2008-12-12 23 51 37 2008-12-12 23 49 19 じゃ、馬鹿なわたくし達に道を指し示してくださいませ -- 2008-12-12 23 51 44 2008-12-12 23 49 19 まあ、落ち着けよ 落ち着いたら2008-12-12 23 50 16のうんうんでも食べるといいよ -- 2008-12-12 23 52 41 他所の板にこっちから干渉してどうすんのさ? 僕は優良虐スレ民ですよ僕はこんな酷い事はしませんよとか言うわけ? 馬鹿か? -- 2008-12-12 23 54 14 対案も出さずに文句ばっかり。 はて、どこかで・・・ -- 2008-12-12 23 55 12 2008-12-12 23 49 19 マニュアルにとらわれないカッコいい貴方、早く案を出してね! 虐待スレの救世主になってね! -- 2008-12-12 23 58 00 対案ねえ… スルーしとけって言ってんだよ それ以外の名案があるなら提示してくれ -- 2008-12-12 23 58 29 マニュアルに頼らない……ああ、オートマか -- 2008-12-12 23 58 54 まりさ「もんくだけいうおじさんはゆっくりきえてね!」 -- 2008-12-12 23 59 04 マニュアル人間っていうレッテル張りの意味がわからん ぐうたらとか、無責任という言葉ならわかるが なぜにマニュアル人間なのか まるで中学生が大人を批判するかのような表現 -- 2008-12-13 00 00 36 オートマだとどうしてもレースゲーで負ける やっぱりマニュアルじゃないとね -- 2008-12-13 00 04 48 wikiって日付が変わるときに重くなるよな -- 2008-12-13 00 04 58 AT限定免許の男の人って・・・ -- 2008-12-13 00 10 11 俺NT限定免許だから、キュべレイとか乗れるし -- 2008-12-13 00 12 46 最近AT限定で乗れるトラックすらある時代だけどな -- 2008-12-13 00 13 04 MT限定じゃなくてACも乗りてえ -- 2008-12-13 00 13 52 つ -50000C -- 2008-12-13 00 14 17 ゆっ!このきたいでまけるはずないよ! -- 2008-12-13 00 18 23 ときに寝てたらネオ・ゆかりぞんとかいう恐ろしい夢をみたんだ。 全包囲の少女臭……… -- 2008-12-13 00 18 41 2008-12-13 00 18 23 かんせいとう!!ゆっくりしないでえんごしてね!!! -- 2008-12-13 00 19 49 また非ゆっくりすとS級か -- 2008-12-13 00 19 54 2008-12-13 00 18 23 何で旧ザクでフリーデンの前に出てくるの? 死ぬの? -- 2008-12-13 00 20 23 2008-12-13 00 12 46 俺はNTR限定だぜ? -- 2008-12-13 00 21 19 「みんなゆっくりタイミングをあわせるんだぜ」 「「ゆっくりりかいしたよ!!!」」 「くらえ!ゆっくりドススパーク」 「「「どーしてぺだるふめないのぉぉぉぉぉぉ」」」 -- 2008-12-13 00 22 13 それでも俺はセイバーフィッシュに乗り続けようと思う -- 2008-12-13 00 23 11 ちょwwwうでまりささりげなくハイメガwwwww -- 2008-12-13 00 23 44 うでまりささんまじぱねぇwww -- 2008-12-13 00 24 54 ゆっくりいじめ系1680 ゆっくりうぃどー ゆっくりいじめ系1722 ゆっくりうぃどー ダブってるぽいな このあと追加するなら番号は1722からでいいのかね -- 2008-12-13 00 25 03 胎生ゆっくりの出産シーンで、産道が広がるのに ぎちぎちとかみちみちとか擬音がついたり、 親ゆっくりが思いっきり踏ん張ってるのが殆どだが… 軟らかい赤ゆなら絶対潰れるよな圧力で -- 2008-12-13 00 31 13 まりさがぱちゅりーの子供を産んだりしたらそれこそブッ潰れそうだ -- 2008-12-13 00 32 46 ここで逆転ホームラン 親は自らの意志で赤ゆを潰さないために必死で産道をこじ開けてる だから踏ん張ってるときにふっと息を吹きかけてやったりすると・・・ -- 2008-12-13 00 33 39 ブチュッ! -- 2008-12-13 00 37 40 と見せかけて何故かビーダマン式に勢い良く飛び出す! -- 2008-12-13 00 39 27 頭を押さえつけて飛び出させると赤ゆにカーブがかかるんだな -- 2008-12-13 01 06 39 クッションになろうと踏ん張ってた親の脇をすり抜けて壁に叩きつけられる赤ゆ -- 2008-12-13 01 20 40 まりさ大好きあき何で書いてるの? ロダ自体におくのは別に咎められんけど -- 2008-12-13 01 23 33
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『ある記念日』 15KB 虐待 調理 赤ゆ 現代 虐待人間 餡娘ちゃんおめでとうございます 注意書き *誤字脱字があるかも知れませんがご容赦を *虐待内容はあっさりです *過去のSSに登場した人物・ゆっくりがでます *ネタが被ってたらごめんなさい 『ある記念日』 ここはどこにでもある様な田舎の一軒家、その家の茶の間では一組の男女とその飼いゆっくり達が集まっていた 「さぁ!先輩!みんな!!お祝いするっス!!!!!!」 「ちょっと待て、何の脈略も無く祝うって言われても困るんだが?それにその祝うのとお前の後ろにあるソレは関係あるのか?」 「とうめいなはこさんとれいむたちがたくさんみょん」 男が指差した方向には男の飼いゆっくりで赤い目の銀バッチようむの言う通り、加工所産の透明な箱に詰められたゆっくりがいた 「まさかとは思うがそいつ等を祝うのか?」 「うー?れいむたちのおいわい?」 男と男のもう1匹の飼いゆっくりである銀バッチ胴付きふらんが首を傾げながら女に問いかけた 「いやいや、この子達『を』祝うんじゃなくこの子達『で』祝うっス!きめら丸ー、アレを持ってきて欲しいっス」 「承知しました」オオ、リカイリカイ 女は男の質問に笑顔で答えながら女の飼いゆっくりである金バッチきめら丸に何かを持ってくる様に依頼し きめら丸は積み重なった透明な箱の陰から一枚のパネルを取り出して女に渡した 「本日の主役はこの子っス!!!!!」 女は渡されたパネルを男とその飼いゆっくり達に見える様に設置した パネルには恐らく8歳程度と思われる白衣を着た赤っぽい髪の毛の少女が小さいダイヤル式金庫を持っている姿が描かれていた 「んー?何処のどちらさんだ?」 「うー?にんげんさんのおちびちゃん?」 「だけど、どこかでみたことがあるようなきがするみょん」 「どうして誰も分からないんっスか!!!!我らがアイドル餡娘ちゃんですよ!餡娘ちゃん!!」 男達の反応に驚いた女はパネルに描かれた少女について説明を始めた 「加工所公式マスコットっス!加工所産商品とかのパッケージとか取扱説明書にも載ってるっスよ!」 「あー、そうなのか?・・・・あ、本当だ」 男がたまたま近くにあった加工所産ゆっくりフードの袋を手に取ると、パッケージにはパネルと同じ少女が描かれていた 「それで、あんこちゃんのなにをおいわいするみょん?」 「本日2月17日は餡娘ちゃんの誕生日っス!」 「うー、おたんじょうびのおいわいなのさ!」 「そう!日頃から加工所にはお世話になってるんでその感謝の意味も込めて餡娘ちゃんのお誕生会を行うっス」 女からの説明を受けた男は再び女が持ってきたゆっくりに視線を戻して問いかけた 「祝いの理由は分かった、だがそれとこのゆっくり共は何の関係があるんだ?」 「何言ってるんすか?お誕生日会と言えばケーキ、ケーキと言えば甘味、甘味と言えばゆっくりっス!」 「で?」 「お姉さんはゆっくりでケーキを作ってそれでお祝いをしたいそうなんです」オオ、チョウリチョウリ 要領を得ない女の答えに替わってきめら丸が箱詰めされたゆっくりの使い道を説明した 「まぁ、そんな訳で本日はオーソドックスにデコレーションケーキを作るっス!」 男達は茶の間から台所へと場所を移し、女の進行の下でケーキ作りを開始しようとしていた 「なぁ、ケーキを作るのは良いがこの家に苺とかないぞ?」 「それなら心配ご無用!今日のケーキはフルーツ系は一切無しでスポンジケーキ以外はゆっくりだけっス!」 「うー!がんばってつくるのさ!」 「それじゃ、役割分担を発表するっスよー」 女は持ってきた材料(ゆっくり)を男達の前に並べて行く 「先輩はこのぱちゅりー達でホイップクリームを作ってもらうっス!」 「了解、中身を搾り出してハンドミキサーでかき混ぜればいいんだな?」 「いや、それだとすぐに永遠にゆっくりして甘さが足りないんでぱちゅりーを生かしたまま振り回して欲しいっス」 女は男の前に箱に入れられたぱちゅりーを2匹置くと、腕を上下に振るジェスチャーをしながら作業内容を伝えた 「生きたままって随分と難しいうえにしんどい注文を」 「そこは先輩の腕を信用してるからっスよ!片方は硬めにお願いするっス~」 そう言うと女は他の材料を持って飼いゆっくり達の所へ向っていった 「さて、そこまで期待されたらがんばらないといけないな」 男は独り言を呟きながら透明な箱から1匹のぱちゅりーを取り出した 「むきゅー!やっとでられたわ!まったくもりのけんじゃをあんなところにとじこめるなんてゆっくりしてないわ!」 「まずはー、中身が漏れない様にしないといけないか」 「けれどぱちぇはかんっだいだからしゃざいとばいしょうのあまあまでゆるしてあげひぎぃ!!」 男は喚くぱちゅりーを無視し、女が置いていった返しの付いた小さな楔をぱちゅりーのまむまむとあにゃるそれぞれに突き刺した 「いだいいいいいい!!!どっでえええ!ごれどぶぎゅううううう」 「良し!中身が漏れそうな所は全部塞いだし、気合を入れて頑張りますか!」 更に男はぱちゅりーの口が開かないようにしっかりと握ると勢い良くぱちゅりーを振り始めた 「(むぎゅうううう!!ぎもぢわるいいいいい、いだいいいゆっぐりでぎないいいいい)」 口を塞がれて中身を吐く事も出来ず、差し込まれた楔の痛みのせいですっきりーする事も出来ないままぱちゅりーは振られ続けた 「さー、ふらんちゃんときめら丸にはコレをお願いするっス!」 男に作業を伝えた女は飼いゆっくり達の前にれいむとまりさを1匹ずつとありすを2匹持ってきた 「この組み合わせからするともしや?」オオ、ハンショクハンショク 「その通りっス!ありすをレイパー化させてれいむとまりさを襲わせるから生えてきた茎を摘んで欲しいっス」 「うー、つんだくきはどうしたらいいの?」 女はふらんときめら丸に作業内容を伝え、ふらんからの質問にオレンジ色の液体の入ったコップを用意しながら答えた 「摘んだ茎はこの成長促進剤入り特製オレンジジュースに挿して欲しいっス」 「うー!ゆっくりりかいしたのさ」 「それでは作業に取り掛かるとしましょう」オオ、ハジマリハジマリ 「あー、今回使うのはれいむ種とまりさ種だけだからありす種は間引いて大体15~20位欲しいっス」 「「はーい」」 ふらんときめら丸の返事を聞きながらコップを設置し、次の作業へ移ろうとするとようむが近づいてきた 「おねーさん、ようむはなにをすればいいみょん?」 「ようむちゃんにはきめら丸達が摘んだ茎から生まれたちびちゃん達のお世話をして欲しいっス」 「おせわみょん?」 生まれたゆっくりはすぐに食材として加工されるものと思っていたようむは女の返答に頭と言うか全身を傾げた 「そうっス!生まれたちびちゃん達にこれを食べさせて太らせて欲しいっス」 そう言うと女はコップを置いたテーブルにようむを乗せ、その隣に『栄養過剰!特濃ゆっくりフード大型種用』を横倒しに置いた 「中身はちびちゃんでも食べれる様に砕いてあるからこのスプーンで中身を取り出すと良いっス」 「ゆっくりりかいしたみょん!」 女からプラスチックスプーンを受け取ったようむはいつでも赤ゆっくりの誘導が出来るようにコップの前に陣取りその時を待った 「それじゃコッチは任せるっスよ~、私は食器とかの準備をしてくるっス」 「「「ゆっくりいってらっしゃーい」」」 女が飼いゆっくり達にその場を任せて立ち去るとふらんときめら丸は作業を開始した 「さて、まずはれいむとまりさを動けないようにしないといけませんね」オオ、テイシテイシ 「うー、それならふらんにまかせるのさ!きめらまるはまりさをはこからだしてあんよをこっちにむけてほしいのさ」 きめら丸はふらんに言われた通りに箱からまりさを取り出すとあんよをふらんに向けるように差し出した 「やめるのぜー!まりささまにこんなことしてただじゃすまないのぜーーーー!」 「うーそれじゃ、いくのさ!」 「はなせええええ!まりささまにこんなことしてただですむといだいいいいいいいいいいいいい」 必死に抵抗するまりさだったがきめら丸の拘束から逃れる事は出来るはずも無く、まりさのあんよにふらんの指が突き刺さった 因みに胴付きふらんは自身の指先の皮の硬さをある程度変えられ、硬く尖らせた指先で獲物を突き刺したり引き裂いたりできるのだ 「あまり刺し過ぎると中身が出てしまいますよ?」オオ、シンパイシンパイ 「ふふふ、ふらんのてくにっくをなめてもらってはこまるのさ!さしたゆびさんをさーらーにーーーー」 「ゆびゃああああああ!まりさのしゅんっそくのあんよがあああああああ」 ふらんは刺した指を動かし、まりさのあんよに1本の切れ目を入れた 「これでもう、まりさのあんよはこんてにゅーできないのさ!」 「それでは続いてれいむにもお願いしますね」オオ、ゾッコウゾッコウ 「はなせえええ!れいむはもっとゆっくりするんだあああ!!」 「かっとかっとかっとかああああああっとおおおおおおお!!」 「ゆぎゃあああああああああああああ」 ふらんによってあんよを破壊された2匹は無事に饅頭製造機に生まれ変わることが出来たのだった 一方、ようむは饅頭製造機から摘まれた茎から小饅頭が落ちるのを万全の体制で待っていた 「そろそろ、おちそうだみょん」 女が用意した成長促進剤入りオレンジジュースのお陰で茎に付いた極小饅頭はあっという間に小饅頭サイズに育ち この後自分たちに襲い掛かる恐ろしい運命など露とも知らず、小饅頭達は次々と地獄へ生れ落ちていった 「きゃわいいれいみゅがゆっくちうまれちゃよ!」 「りりしいまりちゃもうまれちゃのじぇ!」 「ゆっくち~」 「ゆー?おきゃーしゃん?おとーしゃん??どきょいっちゃの?」 「おちびちゃんたちゆっくりしていってみょん!ようむはようむだみょん!」 茎に付いていた小饅頭があらかた落ちきった頃を見計らってようむが挨拶をしながら小饅頭達の前に姿を現した 「れいみゅはれいみゅだよ!ゆっくちしていっちぇね!」×たくさん 「まりちゃはまりちゃなのじぇ!ゆっくりしていっちぇね!」×たくさん その挨拶に本能のままに挨拶を返し、全ての小饅頭達はようむの方に向き直った 「ようむはおちびちゃんたちのおとーさんとおかーさんからおちびちゃんたちのおせわをおねがいされたみょん」 「ゆ?れいみゅのおちょーしゃんとおきゃーしゃんはどきょにいりゅの?」 「おとーさんとおかーさんはゆっくりプレイスでおちびちゃんたちをまってるみょん」 「まりしゃはおかーしゃんにあいたいよ!」 「あんしんするみょん!すぐにおちびちゃんたちもゆっくりプレイスにいけるみょん!けど、そのまえに」 ようむは小饅頭達の質問に適当に答えながら横倒しにされたゆっくりフードの袋にスプーンを差し込んで中身を取り出した 「まずはたっくさんむーしゃむーしゃするみょん!おかわりもまだまだあるからえんりょはいらないみょん」 「「「「「ゆわーーーーーーー」」」」」 「まりちゃがいちばんのりなのじぇ!!」 「ゆゆ!!!れいみゅがさきにむーしゃむーしゃしゅるんだよ!!」 山のように盛られたゆっくりフードに目を輝かせた小饅頭達は我先にとゆっくりフードへと進んでゆく 「むーしゃむーしゃ!じ、じあわぜえええええええええええええええ」 「うめぇ!!!まじうめぇ!!!」 「がーつがーつ!へぶんじょうたいなのじぇええええええ」 ゆっくりフードの山に群がる小饅頭達は何かに取り付かれた様に一心不乱にゆっくりフードを貪る 「そんなにいそがなくてもまだまだおかわりはあるみょん」 「もっちょ!もっちょれいみゅにちょうだいね!!」 「ゆっくちしないでごはんしゃんをよこすのじぇ!」 「はふっ!はふっ!しまふっ!!」 「げぷーーーーー」「もうたべれにゃいよー」 「こーろこーろするのじぇー」「すーやすーやするよ!」 限界までゆっくりフードを食べた小饅頭達はナスビ型に肥え、その場で好き勝手にゆっくりし始めた 「ようむちゃーん、そっちの具合はどうっスかー?」 「ごらんのありさまみょん」 「うん、良い感じのサイズっス」 「ゆーん?おねーしゃんはだれ?」 次の作業の準備を終えた女がようむの様子を見に現れると小饅頭達は一斉にそちらに視線を向けた 「おちびちゃんたちはよーくきくみょん、このおねーさんはおちびちゃんたちをゆっくりプレイスにつれていってくれるみょん」 「ゆゆー!おきゃーしゃんたちにやっとあえりゅんだね!」 「ゆっくちしにゃいでまりしゃをゆっくちプレイスにつれていくのじぇ!」 「え?ゆっくりプレイスっスか?・・・・・・あー、そう言うことっスか!」 ようむと小饅頭のやり取りを見て状況を察した女は側に置いていたステンレス製のボウルを手に持ちながら話し出した 「今からみんなをゆっくりプレイスに連れて行くっス!」 「ゆーーーー!!」×たくさん 「だけど、いっぺんに全員は連れて行けないから2回に分けて連れて行くっスよ!」 「ゆっくりりかいしたよ!」×たくさん 女は慣れた手つきでナスビ型小饅頭を10個ほどボウルの中へと移しそのまま台所にあるガスコンロの前へとやって来た 「それじゃ、みんな!ゆっくりプレイスへ行ってゆっくりしていってねっス!」 「ゆー!れいみゅ(まりしゃ)おそらをとんでるみたーい!」×たくさん そして、ボウルを逆さにしコンロの上に置いてある鍋へと小饅頭達を放り込んだ ジューーーーーーーー 「「「「ひぎゃあああああああああああああああ」」」」 鍋の中は熱せられた油で満たされており、小饅頭達は悲鳴を上げながら油の中を暴れまわる 「あじゅいのじぇえええええ」 「ごぼばっ!!ごばっ!!!」 「たずげべぇえええ」 油から逃れる為に必死で身体を動かすが当然のごとく鍋から逃れる事などできず、そのせいで反転し全身くまなく油を浴びてしまう そんな事を繰り返していると油の熱で目玉は破裂し歯は溶け、口の中は焼け爛れ喋る事すら出来なくなって行く 「いやー、自分で綺麗に揚がってくれるなんて楽っスね~」 その様子をにやにやしながら眺める女にホイップクリーム作りを終えた男が話しかける 「おーい、クリームは完成したんだが次は何をすればいいんだ?」 男はそういうと2匹のぱちゅりーを女に手渡しながら辺りを見回した 「それなら向こうに残ってるちびちゃん達の処理をお願いするっス」 「オーダーは?」 「殺さず、ぺにまむあにゃるとあんよ破壊のアマ舌斬りでお願いするっス」 「了解、おーい!ふらん!ちょっと手伝え!」 「うー!」 男はふらんを呼ぶと慣れた手つきで残っていた小饅頭の処理を開始し、ふらんもソレを手伝い始めた 「おねーさん、つぎはなにをするみょん?」フ、フランダーーーーーーー! 「次はそろそろ仕上げに入るっスよー」レイミュハマダシニチャクユギャアアアアアアア そう言うと女は鍋から揚げ饅頭を取り出し、男が準備したぱちゅりー2匹とスポンジケーキを用意した 「まずはー、スポンジケーキを半分にするっス」マリシャノシュンッソクノアンヨギャアアア 「みょーん!おねーさんのほうちょうさんさばきはすごいみょん!」オメメギャアア!ナニモミエナイノジェエエ 「次は半分にしたケーキの下の方にクリームを塗るっス」ヤメチェネ!レイミュノマムマムニヒドイコトシナイデユンヤーー! 女はぱちゅりーを引っ繰り返し、あんよに円を描くように切り目を入れて切り離しゴムベラで中身のクリームを取り出した 「流石先輩、良い感じのクリームっス」マリチャノオオオオオアニャルシャンニヘンナコトシナイデエエエ そのクリームをケーキの切断面に均等になるように塗り終えると今度は完成した揚げ饅頭をまな板の上に並べ始めた 「こんどはなにをするみょん?」ユンヤー!モウユックチデキニャイイイイ 「こうするっス」 女は揚げ饅頭を5ミリ間隔で輪切りにし、切ったものをクリームを塗った部分に綺麗に並べていく 「そして、並べ終わったらまたクリームを塗るっスよー」 クリームを塗り終わるとその上に避けてあったケーキを乗せ、今度はケーキ全体をクリームでコーティングし始めた 「更に別のぱちゅりーを使ってデコレーションするっス!」 もう1匹のぱちゅりーのあにゃるに市販の絞り袋に付いている金具を取り付け、金具の方向へ中身を絞っていく 「うー!おねーさんこっちはおわったのさ!」 ケーキのデコレーションが終わった頃、残りの小饅頭が入ったボウルを持ったふらんが女の所へやって来た 「お疲れ様っス!完成したらもって行くから皆は茶の間で待ってて欲しいっス」 「「ゆっくりりかいしたのさ」みょん」 女はボウルを受け取るとふらん達に戻るように伝え、最後の仕上げに取り掛かった 「うー、たのしみなのさ」 「お姉さんの料理はとてもおいしいんですよ」オオ、ビミビミ 「お待たせしたっス~」 女は完成したケーキを持って茶の間に現れ、飼いゆっくり達は身を乗り出してケーキを眺めた 「へー、中々良い感じのケーキだな売り物にしても良いんじゃないか?」 「えへへ、そんなに褒めても飲み物位しか出ないっスよ」 「まぁ、これを買うのは虐待鬼意惨達位でしょうけどね」オオ、コワイコワイ 完成したケーキは一見どこにでもありそうな生クリームのデコレーションケーキだがトッピングとして足焼きをされ 目と舌を切れ取られうめき声を上げる赤ゆっくりが乗っており、その内の3匹には火の付いたローソクが刺さっていた 「それじゃ、切り分けるか」 「そうっスね!あ!流石にようむちゃんときめら丸にはこのケーキは厳しいと思ったから別なのを用意してあるっス」 「ゆっくりしょっぷさんのごほうびけーきさんみょん!」 女は作ったケーキとは別に飼いゆっくり用に作られたケーキを取り出しようむときめら丸の前に置いた 「なら、このケーキは3等分でいいのか?」 「何言ってるんっスか!今日の主役を忘れてるっス!4等分っス!」 男はケーキを4等分にすると女とふらん、そして餡娘ちゃんの前にそれぞれ置いた 「うー!それじゃたべるのさ!」 「まだっス!まずは餡娘ちゃんをお祝いしてからっス!」 「おいわいはなにをするみょん?」 「誕生日のお祝いって言ったらあれしかないっス!お誕生日の歌っス!」 女の手拍子に合わせて男達は餡娘ちゃんを祝福する為に歌い始めた 「「「「「ハッピーバースデートゥーユー、ハッピーバースデートゥーユー」」」」」 「「「「「ハッピーバースデーディア餡娘ちゃーん、ハッピーバースデートゥーユー」」」」」 「「「「「ヒャッハー!!!」」」」」 こうして餡娘ちゃんの誕生日は各地で盛大に行われ、虐待鬼意惨達の雄叫びとゆっくり達の悲鳴で彩られて行くのであった あとがき 餡娘ちゃんお誕生日おめでとうございます 底辺作家からのささやかなプレゼントです あるあきの今まで書いた物 anko1826 『殴る』 anko1842 『伝える』 anko1862 『蹴る』 anko1989 『ある日の午後』 anko2040 『加工所in宮城』 anko2238 『ある山で』 anko2269 『ある公園で』 anko2492 『ある秋のゆっくり』 anko2581 『ある赤い目のゆっくり 前編』 anko2670 『ある赤い目のゆっくり 後編』 anko2834 『ある男の気分転換』 anko2871 『加工所in宮城 2』 anko2942 『ある幸せなゆっくり』 anko3024 『ある騒がしい午後』 anko3297 『ある遊びとれいむ一家』 anko3454 『ある選ばれたモノ達』 anko3473 『あるすーぱーむーしゃむーしゃたいむ』 anko3618 『あるドアとゆっくり』 anko3856 『ある迷信』
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塩焼きチキン 電気屋でテトリス99の広告を見てテトリスを始める。 2019年12月、ぷよテトDS版購入。 2020年4月、ぷよテトS購入。 2020/11/14 たちばな*PGさん開催の段位戦に参加し、同率2位、2段に昇格 ぷよテトDS版 レート8900(最大ワールドスターS) ぷよテトS レート13000(グラマス) ぷよテトS ビッグバンモード最大49連勝 そこそこのBT厨。開幕テンプレ困ったらBT砲 好きなキャラはあやしいクルークとサタンです。 使用開幕一覧 開幕TSD リライアブルTSD(優先) はちみつ砲 MKO積み パラレルDT BT砲 いんたい砲 合掌TSDパフェ(妥協気味) SDパフェ(妥協気味) TTパフェ(妥協気味) DT砲(妥協気味)
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SHio焼き砲 テト譜 このテンプレのメリット 塩焼き砲3号と牡蠣積み2号の理想形が組める ホールドの割にセットアップ確率が高い(Jで確定) このテンプレのデメリット 両方妥協が微妙
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Can ゆー defend? 後編 30KB 虐待-普通 悲劇 理不尽 赤子・子供 現代 虐待人間 今までで一番長いです。 書いた人 ヤリまむあき 書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 703 ゆー具 ふたば系ゆっくりいじめ 708 売ゆん婦 ふたば系ゆっくりいじめ 717 売ゆん婦2 ふたば系ゆっくりいじめ 723 売ゆん婦3 ふたば系ゆっくりいじめ 730 ゆー具 鬼畜眼鏡編 ふたば系ゆっくりいじめ 772 情けはゆっくりの為ならず ふたば系ゆっくりいじめ 798 売ゆん婦4 ふたば系ゆっくりいじめ 867 Can ゆー defend? 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 960 Can ゆー defend? 中編 ふたば系ゆっくりいじめ 962 他ゆん事 『Can ゆー defend? 後編』 一、 地面に染み付いた黒い餡子となった子れいむ。 生前の愛らしい姿は土と混ざり、何処がどの部位だったか、最早皮以外区別がつかない。 まりさの耳には、子れいむのゆっくりできたおうた、そして死ぬ寸前の濁った声が残っていた。 (なんで? おちびちゃんのおうたはとってもかんどうできたのに、なんでにんげんさんはおちびちゃんをあんなひどいめにあわせたの? どうしておちびちゃんがころされなきゃいけないの?) どうしてあのおうたが少年達の心を揺さぶらなかったのか。 まりさなりに考えた結果、結論を出した。 「わかったよ……」 「分かった? 何が?」 顔を上げたまりさの顔は、理不尽に心優しい我が子を奪われた憎しみに染まっていた。 憎しみで相手が殺せたら、と思っているであろう。 「……にんげんさんたちは、どうしようもないげすなんだね!!」 「ゲス?」 「にんげんさんは、あんなにゆっくりしてたかわいいおちびちゃんがうたったとってもじょうずなおうたをきいたのに、もうひとりのおちびちゃんをはなしてくれなかったよ!! ありすにあやまらなかったよ!! それどころかおちびちゃんのおくちをちぎって、おちびちゃんがおうたをうたえないようにして、こ、ころしちゃったんだよ!! これがげすじゃなかったらいったいなんなのぉおおおおお!? どうみたってげすでしょぉおおおおおお!!!」 興奮しているせいで大変聞き取りにくい話だったが、内容を整理するとこういうことだ。 良心の呵責があるならば、あんなに感動的な歌を聴いておいて悔い改めない筈が無い。 すぐさま子れいむの要求を呑み、これまで一家や群れの仲間達に対しての罪を謝罪するのが当然だ。 それなのに少年達は、寛大にも彼等を許そうとした子れいむを惨殺した。 これが鬼畜の所業でなかったら一体なんだと言うのか。 一応、話の筋が通っていないというわけではない。 「ふうん、そんなこと考えてたんだ」 「わかったらおちびちゃんをかえしてよぉおおおおお!! できないでしょ!? ゆっくりはね、しんじゃったらずっとゆっくりしたままなんだよ!? おちびちゃんでもそんなことしってるのに、にんげんさんはわからなかったのぉおおお!?」 「れいむがぽんぽんをいためてうんだのにぃいいいい!!」 「れいみゅのおうたはすごかったんだよ!! あのおうたがもうきけにゃいなんて、しぇかいのそんしつだよ!!」 「ゆぇえええええええええん! おにぇーちゃぁああああん!!」 まりさ一家が拙いながらも死んだ子れいむの命の尊さを少年達に訴えかける。 人間にとってまりさ達ゆっくりの命など、羽のように軽いということにまだ気がついていないのだろうか。 「いや、俺達だって知ってたけど」 「しってておちびちゃんをころしたの!? だったら、にんげんさんはくずだよ!! あくまだよ!! ゆっくりでなしだよ!!」 「当然だ、ゆっくりじゃないからな」 少年達は、命が一度失われたら二度と戻らないことを理解していた。 理解してやったというなら、彼等は救いようの無い極悪人だ。 許してはおけない、しかし、先程自分の攻撃がまったく少年達に通用しなかった事を考えると、どうしても彼等に制裁を加えることに対し二の足を踏んでしまう。 そうなっては無駄死にだ。 (ごめんね、おちびちゃん。まもるっていったのに……。おちびちゃんのかたきもとれないまりさは、だめなおとうさんだよ……) こうなっては、できるだけ下手に出て残りの家族だけでも守るしかない。 腹に据えかねても、まりさは彼等に勝てないのだから。 「に、にんげんさん。まりさたちのだいじなかわいいかわいいおちびちゃんをころしたことは、ゆるしたくないけどゆるしてあげるよ」 「まりさ!?」 れいむがまりさの言葉に驚き声を荒げる。 「れいむはだまっててね! ……まりさだって、ほんとはこんなげすゆるしたくないけど、みんなをまもるためなんだよ!!」 「ゆぅ……」 全身の震えからまりさの苦渋が見て取れる。 屈辱や憎悪を押さえ込み、奥歯を噛み締めていた。 「だから、だからもうまりさたちにかまわないでほしいよ!! まりさたちは、ここでゆっくりしてただけなんだよ!! むしさんやおはなさんをたべて、しずかにくらしてただけだったんだよ!! にんげんさんにめいわくなんてかけてなかったよ!!」 事実上の敗北宣言だった。 「おとーしゃん、こんなのってないよ……」 子まりさは少年の掌の中で悔し涙を流す。 その感触は握っていた少年を不快にさせ、ほんの少しまた力が込められた。 「ゆぎいいいいいい!!」 「おちびちゃん!! まりさは、まりさたちにひどいことしないでっていったよ!! ゆるしたくないけどゆるしてあげるっていったよ!! だからさっさとおちびちゃんをはなしてね!!」 まりさ達からすれば認め難い条件を呑んでやるというのに、なぜこの人間達はまだおちびちゃんを解放しないのだろう。 そういう肝心な所で上から目線な態度が更に状況を悪化させているのに、それを止めようとしない。 「クロボウシ、お前の話には間違いがある。一つは、あのチビ赤リボンのおうたとやらが騒音だということを理解していないことだ」 別の少年が赤ゆ達に近づき、傍にいたれいむが反応できないほどの速度で彼女達を奪い去る。 気がついた時には、赤ちゃん達は少年の手の中にいた。 「「おしょりゃをとんでりゅみちゃい!!」」 「「おしょりゃをとんでりゅみちゃい!! ……ここきょわいよぉおおお!! おろしちぇええええ!!」」 急に高所に持ち上げられて視線の高さ驚き、状況も理解できず暢気に喜んでいる赤れいむ二匹に怯える赤まりさ二匹、危機感は赤まりさの方が強いようだ。 「あかちゃぁああああん!!」 「れいむのあかちゃんかえせぇえええええ!!」 これで子供達全員がゆん質にされてしまった。 それより、子れいむのおうたが雑音だというのはどういうことか。 ゆっくりしていない人間は芸術に対する感覚すら狂ってしまっているのかもしれない。 「あんなものが歌なら、それこそ鳥の鳴き声の方がましだぜ」 「にんげんさんのおみみはくさってるの!?」 まりさは子れいむの名誉のために少年に反論する。 あれは、確かにゆっくりできたおうただったのだから。 「じゃあ、お前等が言う上手な歌の基準はなんだ?」 「かわいいおちびちゃんがうたったおうたがへたなはずないでしょ!! とりさんなんかといっしょにしないでね!!!」 それはまりさ達にとっての確定事項。 多少親馬鹿の贔屓目もあるが、ゆっくりにとって自分達がゆっくりした生活をしているということは存在意義にも関わることで、おうたはいわば“文化”なのだから。 時々聞こえる鳥さんのおうたは、五月蝿いだけでちっともゆっくりできない。 「おもいっきり身内贔屓じゃん。それを言うなら、お前等ナマクビマンジュウごときが出す雑音と歌を混同するなよ」 少年は赤れいむの一匹の左右のもみあげをつまみ、振り子のように揺らし始める。 前後への運動を加えらることで赤れいむのもみあげには自身の全体重が掛かるが、双方のもみあげを掴んでいるので負荷は分散されすぐに千切れるほどではなく、長く悲鳴と痛みに耐える表情を楽しめる。 主にれいむ種とぱちゅりー種に使われる緩めの虐待方法だ。 「いぢゃいいいいいいっ!! れーみ゛ゅのもみあげしゃんちぎれちゃぅううううう!!! おにぇがいだからはにゃしちぇえええええ!!!」 「手、離してやってもいいけどさ。そしたらお前落ちるぞ? 痛いぞ? それでもいいって言うんなら離してやるけど」 赤れいむは尻をぷりんぷりんと振って痛がる。 自慢のゆっくりしたもみあげは、今や己を苦しめる枷となっているのだ。 そして、言われたように少年の手から落ちたらどうなるだろうか? (ちにちゃくにゃい!! れーみゅはおにぇーちゃんみちゃいにちにちゃくにゃいよ!!) 姉のように、ぐしゃぐしゃに潰れてしまうのだろう。 赤れいむも己の危機に気がつき、少年に命乞いをする。 「はにゃさにゃいでぇえええええ!! おちたりゃれーみゅちんじゃうよぉおおお!!」 「ほほう、ならばもっと強く、落ちないように引っ張ってやろう」 ぐいっ、とさらにもみあげが引っ張られる。 髪の根元が何本か抜ける感触がした。 「ゆびぃいいいいい!!」 「おお、いい声だ。お前、お姉ちゃんなんかよりよっぽど歌上手いんじゃね? 俺等はこっちの方が好みだぞ」 赤れいむの悲鳴は、少年達にとっての音楽。 少なくともおうたのような雑音より楽しめることは間違いない。 「いたがってるよ!! やめてあげてね!!!」 「あかちゃんがないてるでしょぉおおおおお!! それのどこがおうたなのぉおおおおお!?」 まりさとれいむの訴えは通じない。 やがて、耐久力の限界に達したもみあげが遂に音を立てて両方とも千切れた。 「ゆ゛ぅううっ!!!」 赤れいむは宙を舞う感覚を一瞬味わい、柔らかい背中から地面に落ちた。 ぺしゃっ、という軽い音だが、赤れいむにとっては体内の餡子が全て吐き出されそうなほどの衝撃である。 その口の端からは黒い餡子が流れ始めた。 子れいむのもみあげを持った少年は、まるでゴミのようにそれらを放り捨てる。 「あかちゃぁああああんっ!!! なおってね!! ゆっくりしないでなおってね!!」 まだ赤れいむには息がある、手遅れではない。 今度こそ可愛い子供を死なせるものか。 「れいむはあかちゃんをぺーろぺーろしてなおしてあげてね!! まりさはそっとあかちゃんをひっくりかえすよ!!」 「わかったよ!!」 少年達はまりさ達の行動を阻みはしない。 無力なゆっくりがどこまで希望を捨てずにいられるか楽しんでいるのだ。 それゆえまりさとれいむだけはあえて捕獲しておらず、自由に動けるようにしている。 一応ゆん質がいるのだから無謀な行動はしないだろうし、逃げたら逃げたで楽しめるのだ。 「まりさのあかちゃん!!! まりさがたすけてあげるからね!!!」 まりさ達には家族愛という概念があるのか、子供を見捨てるようなことはせずひたすら傷ついた赤ちゃんを助けようとしている。 親としてはそれでいいのかもしれないが、さっさと見捨てて逃げ出して、また新しい子供を作った方が生存率が高い。 どうしようもなく貧弱なナマモノとしては、自分達の能力を弁えていない間違った生き方だ。 「おちょー、しゃ、れーみゅ、いちゃい……」 「あかちゃん!! いたいのいたいのとんでけー、だよ!!!」 「ぺーろぺーろ!!! あかちゃんのせなかさんはゆっくりしてね!!!」 もみあげを失い、すっかりゆっくりできない風貌になった赤れいむ。 そんな子にも変わらぬ愛情を示すまりさ達。 「間違い二つ目。お前等ちっとも可愛くないから」 「ふざけたこといわないでね!! まりさとれいむのおちびちゃんたちはみんなかわいいんだよ!!!」 「ふーん。なら、今そこに転がってる汚いのは本当に可愛いのか?」 「「ゆっ!?」」 少年の問いに即答できなかったまりさとれいむ。 確かに、今の赤れいむはぼろぼろでとても可愛いとは言えない。 もみあげはなく、飾りも汚れてしまっている。 だがここで即座に否定しないということは、少年の言葉を認めてしまっているのと同義。 「……れーみゅ、きゃわいくにゃいにょ? ……れーみゅ、いらにゃいこにゃにょ?」 赤れいむは何も言わない両親に縋るような瞳を向ける。 ここで自分の存在を認められなかったらどうしようと、その瞳は不安で涙に濡れていた。 「そ、そんなことないよ!! ま、まりさのあかちゃんがかわいくないなんてことないよ!!」 「も、もみあげさんがなくてゆっくりできなくなっちゃったけど、それでもれいむのあかちゃんなんだよ!!」 「俺は、こいつが可愛いかどうかを聞いたんだ。もう一回聞くぞ、本当に可愛いのか?」 両親は必死に少ない語彙の中から言葉を捜し、場を取り繕おうとする。 だが、少年は灰色の回答を許さなかった。 あくまでも今の赤れいむが可愛いかそうでないかということだけを尋ねる。 「ゆぅ……」 「可愛くないとは言いたくない、けど、どう見ても可愛いとは言えないんだな。 よかったな、ちび赤リボン。お前が可愛くないことはお前のお父さん達のお墨付きだぞ。自分が可愛くない事が分かっただろ? そんなお前は、生きる価値が無いんだよ。りきゃいできりゅ?」 ストレートな悪意はそのまま赤れいむへの害となり、未熟な精神を傷つけた。 大好きな両親に自分の存在を肯定してもらえず、瞳からは生気が失われる。 生きようとする意志が感じられなくなり、 「あかちゃぁあああん!! おねんねしちゃだめだよ!! いまおねんねすると、ずっとゆっくりしちゃうんだよぉおおお!?」 赤れいむはゆっくりと瞼を閉じていく。 眠くてしょうがないのだ。 それに、さっきから背中から熱い何かが漏れ出していた。 「まりさ!!! おちびちゃんのあんこさんがとまってくれないよおおお!!!」 たたでさえ薄い赤ゆの皮は、衝撃ですっかり脆くなっていた。 そんな部分を懸命に舐めたらどうなるか、れいむは我が子を救おうと必死だったのだろうが、それは赤れいむの命を縮めるだけだった。 唾液が皮をふやけさせ、舌は皮を破ってしまったのである。 「れーみゅ、おねんね、しゅるにぇ……」 少しの間寝息を立てた後、赤れいむは静かに逝った。 その死に顔は、本来自分を優しく包み込んでくれる筈の両親から否定されたことによる諦観がはっきりと現れていた。 二、 赤れいむが死んだことを認められないまりさとれいむは、その亡骸の前で呆然としていた。 「こいつ等自分で子供に止め刺してやんの!」 「可哀想だねー」 何を言う、赤ちゃんに大怪我をさせたのはお前達じゃないか。 あんなに痛そうに泣いて、もみあげだってお前達が奪ったんじゃないか。 「ゆがぁあああああああああっ!! あかちゃんがしんだのはにんげんさんたちのせいでしょぉおおお!? まりさとれいむは、あかちゃんをたすけようとしただけだったのに!!」 肉体的な死因は主に少年達によるものだが、赤れいむが真に絶望したのは両親からの否定だったことをあくまでも理解しようとしない。 もう少し思い知らせてやる前に希望を与えてやろうと、少年達は子まりさを解放することにした。 「ほれ」 「ゆ? おとーしゃぁああああん! おかあしゃぁああああん! まりしゃこわかったよぉおおお!!」 そっと地面に降ろされた子まりさは、振り返ると両親の元に跳ねていった。 よほど怖かったのだろう。 「おちびちゃん! よしよし、よくがまんしたね!」 「おとーしゃん、れいみゅが、まりしゃのいもうとがぁああああ!!」 子れいむと赤れいむの死を悼む子まりさは、れいむのもみあげに撫でられながら嗚咽を漏らす。 自慢の俊足が敗れ、二人の妹達は殺されてしまった。 でも、絶対に人間には敵わないのだ。 純粋なスピードだけなら負けないのに。 「おい、小さいクロボウシ。ゲームをしよう」 「ま、まりしゃになんのようなにょ?」 「お前、俊足が自慢なんだってなぁ? だったらご自慢のスピードでこいつを助けてみろよ」 少年達の一人が子まりさを指名する。 その指先には、一緒に追いかけっこをして遊んだ妹の赤まりさが握られていた。 「おにぇーちゃぁあああん!! まりちゃをたちゅけちぇにぇえええええええ!!!」 「いもうとをいじめないでにぇ!! まりしゃにできることならするから、はやくたすけてあげてにぇ!!」 「まあまあ、話を聞けよ。ルールは簡単だ、こいつを落とす。それをお前が受け止めればこいつは返してやる。 でも、落ちる前にお前が受け止められなかったらそのまま地面に激突。単純だろ?」 子まりさは今度こそ自分の土俵で勝負できると思った。 なるほど、これなら勝敗を決めるのは純粋にスピードのみでそこに何らかの不正が介入する余地は無い。 人間の恐ろしいほどの力だって関係ないのだ、勝つ可能性は充分にある。 でも、もし間に合わなかったら妹は死んでしまうのではないか? 「ちなみに、勝負から逃げたらこいつはすぐ潰す。ゆっくりと、じわじわ苦しめて潰す」 「ゆぴぃ!?」 子まりさの逡巡を見抜いたかのようなタイミングで少年が話を続ける。 赤まりさは明確な処刑宣告に悲鳴を上げ、それが子まりさに決断をさせた。 「わかったよ! まりしゃ、やるよ!! にんげんしゃんにかっていもうとをとりもどすよ!!」 「そうこなっくっちゃ」 「おちびちゃん! まりさがかわるよ!!」 「駄目駄目、親の介入は禁止」 見かねたまりさが代わりに勝負を受けようとするが、それは不可能である。 これは、子まりさ自身が持つ“俊足”に対する自信をぶち壊すための遊び(ゲーム)なのだから。 「いいか、この線の後ろからスタートしろ」 「わかったよ!」 少年は地面にバットで一本の線を引き、スタートラインを作る。 そこと赤まりさの落下点と思われる場所はそう距離があるわけではなく、そんなに無茶な条件ではないと感じられた。 「俺が腕を振り上げたらスタートしていいぞ」 「かんたんだにぇ! にんげんしゃんに、こんどこそまりしゃのしゅんそくのしんかをみせてあげるよ!!」 子まりさは自信満々で、赤まりさにも笑顔を振り撒く。 「もうちょっとまっててにぇ! おねーちゃんのおぼうしさんでやさしくうけとめてあげりゅよ!!」 「ゆゆーん! おにぇーちゃんありがちょー!!」 赤まりさは大好きな姉に全幅の信頼を向け、自分が助かると疑ってすらいない。 「おちびちゃんならできるよ!」 「がんばってね! れいむたちがついてるよ!!」 まりさとれいむも、ゲームの条件が酷い物ではないと思ったのか、子まりさに全て任せる事にしたらしい。 自分達がしゃしゃり出て人間の機嫌を損ねたらいけないと判断したようだ。 「それじゃ、いくぞ」 少年が腕をゆっくりと振り被って赤まりさを自分の頭上まで持ち上げようとする。 赤まりさは先程よりさらに高くなった視界から見える世界に驚くが、これも姉が自分を助けてくれるまでの辛抱だと思って楽しむことにしたようだ。 (しゅっごくたかいにぇ!!) またスタートでの加速のために身体を曲げていた子まりさも、妹達をこ全ての方法で助け出してみせる、と考えていた。 自分が勝ったら人間さんは悔しがる筈、その後に挑発すれば、自分に有利なこのゲームを継続させる事ができる、と。 「ゆぅっ……!」 遂に少年の腕が頂上に達する。 それがスタートの合図となり、ほぼ同時に子まりさは走り出した。 フライングではなく、ほぼ完璧なスタート。 このまま順調に行けば、赤まりさが落ちてくる前に落下予測地点へと先回りできて悠々と妹を受け止められる。 だが、 「大地にっ、還れぇえええええええっ!!!」 「おしょりゃびゅっ!?」 少年は全力で赤まりさを握った腕を振り下ろし、彼女を落下予測地点へと寸分の狂いもなく投げた。 それは、もう投げるどころか叩きつけると言った方が正しかっただろう。 ゆっくり程度の反応速度では追いつくことすら許されず、赤まりさは地面に餡子色の花を咲かせ、数テンポ遅れてそこに到達した姉の顔にべったりと中身を付着させた。 風圧で、赤まりさのものだった帽子がやや離れた場所に落ちる。 「綺麗に弾けたな」 「ゆ? ま、まりしゃのいもうとは……?」 確かに妹は少年の手から離れた、それは分かっている。 なら、ここにいなくてはいけない赤まりさは一体何処に消えてしまったのか。 子まりさはきょろきょろと前後左右にせわしなく顔を向ける。 それは、赤まりさが潰れた瞬間を視認してしまったことを誤魔化す為の虚しい行為であった。 「あ、あかぢゃんがぁあああああ!?」 「ひどいぃいいいいい!! またしんじゃったよぉおおおおお!!!」 後ろから見守っていたまりさとれいむは、三匹めの我が子が殺されたことを嘆く。 両親の言葉を聞いた子まりさも、赤まりさが死んだことをようやく認めた。 「まりしゃは、しゅんそくで……。はやくて……。いもうともたすけて……」 自分の俊足は、肝心な時に何の役にも立たなかった。 なら、こんなあんよに何の意味があるのだろう。 妹一人すら救えない、こんなあんよに。 「何が俊足だよ。全然駄目じゃん」 「……ゆぐっ」 「そんなスピードでよく助けるだとか守るとか言えたもんだ、笑わせる」 「ゆぇええええええん!!!」 恥も外聞もなく、子まりさは泣き叫んだ。 信じていたものが、誇りが、思い上がりが打ち砕かれ、後には何も残らない。 「そんな役立たずな足は……」 「ゆえっ?」 少年の一人が子まりさを摘み上げると、そのあんよと顔の境目にハサミの刃を滑らせる。 「ゆひぃっ!!」 冷たい金属の感触は無機質な恐怖感を与えるものだった。 その刃にはクリームがついていてべとべとしており、子まりさの前にも誰かゆっくりがゆっくりできない目に遭わされたのだろうと分かってしまった。 そして、勢い良く刃は子まりさのあんよを切断する。 「ゆ゛ぎゃぁああああああっ!!!」 ざくっ、と小気味良い音がした後には、子まりさのあんよは体から離れていた。 「まりじゃの、まりじゃのがもじかのようなびぎゃぐがぁあああああ!!!」 己の命とお飾りと、同じくらい大切なあんよ。 それは永遠に子まりさから奪われた。 「いらないよなぁ?」 あんよは地面に投げ捨てられると、少年に踏まれ執拗なまでに磨り潰される。 よほどゆっくり風情に速さが足りないと侮辱されたことが頭にきたのだろう。 「まりざゆずりではんざむなおちびぢゃんの、ずまーどなあんよぐぅぁあああああ!!!」 「どぼじでごんなごどずるのぉおおおおお!?」 「勝負に負けたから罰ゲーム」 「そんなごどぎいでないよぉおおお!?」 「そりゃそうだ、今初めて言ったんだから」 両親の相手はほどほどに切り上げ、子まりさの餡子が零れ落ちないように地面に降ろす。 その際に、中身が直に地面と接触するような置き方をし、子まりさに苦痛を与える。 「い゛っ! い゛っ!!」 人間で言うなら、腰から下を切り落とされて臓器が露出したものを何の手当ても受けず、雑菌だらけの地面に置かれると言った方がその痛みの程度が伝わりやすいだろうか。 気が狂いそうな痛みが断続的に続き、今にも体を揺すって暴れたくなる衝動を必死に抑える子まりさ。 中身が失われたら、それは己の死に繋がることを本能的に分かっているのだろうか。 「でかいのに忠告するぞ。そいつ、下手に動かすと死ぬから」 「「ゆ゛うっ!?」」 まさに子まりさへと駆け出す寸前だった両親は、少年の忠告を聞いて思い止まる。 さっき赤れいむを過失によって死なせてしまったばかりなのだ。 「じゃあどうすれば……」 「放っておけば?」 自分がしておいて実に無責任なことを言う。 しかし、子まりさを少しでも長く現世に留めておきたいならば放っておく事が一番だった。 ゆっくりの治療などではかえってずっとゆっくりさせてしまうことになりかねないからだ。 ただ、それが本当に子まりさへの愛情になるかは疑問が残る。 一刻も早く楽にしてあげたほうが良いのかもしれない。 「そうそう、間違い三つ目。お前等、俺達に迷惑掛けてないって言ったな?」 「そ、そうだよ!! なのにどうしてこんな」 「生きてるだけで迷惑なんだよ。俺達だけじゃなくて、この地球上の生き物皆にとって」 「「ゆゆゆっ!?」」 それを言うなら人間もある意味ゆっくりと同じ部類に分類されるかもしれない。 だが幼い少年達は、まるで何処かの国のように彼等だけの理屈を強引にまりさ達へと押し付ける。 「そうだ、今俺達地球防衛軍ごっこやってるんだよな」 「うん。やっぱりこいつ等駆除するのって、地球の為になるんだね」 「善は急げだ、他のも手っ取り早く始末しよう」 のた打ち回って苦しむ子まりさを尻目に、少年達は淡々と“遊び”の続きの為の準備を始めた。 三、 五体満足な子供達は、赤れいむと赤まりさが一匹ずつ。 少年達は二匹を見比べると、赤れいむをチョイスした。 「赤リボンにしよう。さっきの奴の雑音がまだ耳に残っててすっげーむかつくから」 「どうちてぇえええええ!?」 子れいむの渾身のおうたは、赤れいむに八つ当たりの矛先を向けさせてしまった。 とんでもないとばっちりである。 「きゃわいいれーみゅがこまってりゅんだよぉおおお!!! おちょーしゃんもおかーしゃんもどーちてたちゅけてくれにゃいにょぉおおお!?」 他力本願だが、無力な赤ゆにとって両親はこの場で唯一頼れる存在なのだ。 姉達の内一人は死に、もう一人はかろうじて生きてはいるが動けない状態とどうしようもない。 「おねがいです!! れいむににたおちびちゃんはもう、そのあかちゃんしかいないんですぅううう!!! だからころさないでくださいぃいいい!!!」 自分に似た可愛い娘はもう赤れいむしかいない。 必死で何度も土下座をするれいむ。 上から目線だった言葉遣いも敬語になり、今までとは違う。 「分かったよ。殺さなきゃいいんだな?」 「はい! ありがどうございまずぅううう!!!」 「何勘違いしてやがる」 「ゆ?」 少年は正義の味方というより悪人らしい笑顔を浮かべると、赤れいむを持って近くに生えている木まで近付く。 「にゃにしゅるにょ!?」 「お前のお母さんが泣いて頼むもんだから、死刑だけは勘弁してやるよ」 丁度良い細さの枝を探し当てると、 「奥義、百舌鳥の早贄!!!」 「えげぇえええええっ!!!」 赤れいむの口を枝が貫く。 少年が強引に赤れいむを枝に突き通したのだ。 傷ついたのは口と、貫通した背中の傷だけなので餡子は漏れず、すぐに死に至ることはない。 モズは獲物を食べもせず木の枝に突き刺したままにすることがあるという。 この光景はまさしくそれに近いものがあるだろう。 もっとも、残酷さはそれを軽く上回っているが。 「一瞬で殺してやることもできたんだけどな、お前のお母さんが余計なこと言うから」 「れ、れいむのせいなの!?」 「ああ、可哀想に」 棒読みで少年がれいむを非難する。 「れ、れいむはあかちゃんを……」 「次はクロボウシな」 悲嘆に暮れるれいむを無視し、最後の赤ちゃんが標的にされた。 「もう、やめでぇえええ!!!」 「嫌だね」 もう何度懇願しただろう、まりさの願いはまたも黙殺される。 赤まりさは、夫婦にとっての最後の希望なのだ。 唯一五体満足で、少年達が思い止まればこれからもゆっくりできる可能性がある。 子まりさはあんよをうしなってもう動けないし、木の枝に縫いとめられて奇妙なオブジェと化した赤れいむはもう助からない。 だから、この赤ちゃんだけは……! 「痛いことはしない、でも、じわじわ苦しめてやる」 「ひゃみぇひぇひぇ! ひゃいひゃひょおひゅひ!!」 (やめちぇにぇ! まりちゃのおくち!!) チューブのようなものを咥えさせられ喚く赤まりさ。 抵抗していると、チューブの中から苦い液体が放出された。 形容し難い味が口内いっぱいに広がっていく。 (にぎゃいぃいいい!!! まじゅいぃいいい!!! こりぇどくはいっちぇりゅ!!!) 甘味を好むゆっくりの味覚にとって絶対に受け付けない味。 いや、およそ生きとし生けるものにとって、その味を好む物は存在しないだろう。 (こんにゃまじゅいもにょまりちゃにのましゃりゅなんちぇ!!) 文句を言ってやろうと口を開けようとすると、違和感を感じる。 (ゆ!? ゆゆ? ゆゆゆ!?) どうやっても口が開かないのだ。 「成功したか」 赤まりさが口に入れられたもの、それは瞬間接着剤。 口が小さい赤ゆに対してならそんなに多くの量を消費せず、容易に口腔を接着できるのだ。 これで、赤まりさは一生口を開く事ができなくなった。 それは、食事もできないということであり、死を意味する。 「ほれ」 「あかちゃん!!」 まりさの目の前に赤まりさが返還されるがうんともすんとも言わず、ただ涙を流し続けるだけだった。 「あかちゃん! しゃべれないの!?」 こくり、と体を前に倒す赤まりさ。 我が子達に待ち受ける暗い運命に、まりさは呻いた。 四、 これで、今生きているまりさの子供達の中で無事な者は誰一人いなくなった。 「よくも……」 落ち込んでいるまりさの耳に、これまでに一度も聞いた事が無い程低いれいむの声が聞こえた。 「よくも、れいむのかわいいかわいいおちびちゃんたちをぉおおおおおおっ!!!」 れいむが少年達に向けて特攻していたのだ。 人間に勝てないことはこれまでのことで分かっている、しかし理性を感情が上回ったのだ。 憎しみが導くままに、歯を剥き出しにして少しでも彼等に手傷を負わせてやろうとしたのだ。 おちびちゃん達の苦しみを、少しでも! こんなゲスにおちびちゃん達は理不尽に殺されて、傷つけられたんだ! 「だめだよ……」 まりさは、この次に起こる事を半ば予想していた。 「まって……」 少年がバットを流れるような動作で構えて、れいむが地面を蹴って飛び上がった。 「おねがいだから……」 少年の上半身が捻られ、バットがれいむ目掛けて襲い掛かる。 「やめてぇえええっ!!!」 それは、どちらに向かっての言葉だったのだろうか。 愛するれいむか、はたまた憎き少年か。 いずれにせよ手遅れだった。 「げべぇええええええっ!!!」 吸い込まれるように、れいむの体に少年のバットが直撃した。 上顎から上は衝撃で吹き飛び、後方にいたまりさと赤まりさに餡子や皮がまるでシャワーのように降りかかる。 勢いを失って落ちた下顎はしばらく舌をびくびくと痙攣させていたが、やがてその動きも止まった。 「れいむぅうううううううううううっ!!!」 たった今れいむを撲殺した少年は額を拭う仕草をして、 「正当防衛だからな」 と言った。 まりさは、結局家族を誰一人守れなかったのだ。 「あ……。ゆぁあっ……!」 呆然としている間に帽子が奪われ、ハサミで切り刻まれる。 「これで、お前はもうゆっくりできない」 「……して」 「え?」 「まりさを、まりさたちをころしてください……」 家族を誰一人守れない父親は、存在価値が無いのだ。 子まりさ、赤まりさ、赤れいむも長くはあるまい。 寧ろ、もう生きていたくないのだ。 早くあの世に行ってまた家族で皆仲良く暮らしたい。 今のまりさの願いはそれだけだった。 「どうする?」 「ん~」 少年達は考えながら時計を見て、 「却下」 それだけを告げた。 「……なんで? にんげんさんなら、まりさたちをころすなんてかんたんでしょ!?」 頼みもしないのに散々まりさ達を傷つけて殺したくせに! 「もう疲れた」 「それに、自分から殺してって言われたから萎えた」 「ていうか、飽きた」 「腹減ったし」 子供は飽きっぽいのだ。 勝手な理由で行動し、勝手な理由でそれを止める、自由気儘な存在。 その行動の対象が、今回偶々まりさ達一家やその所属していた群れだっただけの話。 ゆっくりにはどうしようもない、天災みたいなものだ。 「じゃーな」 「生きてたらまた会おうぜ」 「元気でなー」 「楽しかったぜ」 遊ぶだけ遊ぶと、少年達は足早に立ち去って行った。 彼らは家に戻り、暖かい夕食を食べて心地良い疲れと共に熟睡することだろう。 「……ゆ、ゆがぁああああああああああああああああああああああああっ!!!」 後には、ほんの少し前までとてもゆっくりしていたまりさ一家の成れの果てが残された。 五、 緩慢な動作でまりさは動き始めた。 「おちびちゃん……」 子まりさは、蟻に群がられていた。 自慢の俊足もあんよが失われていては逃げられず、餡子が漏れないように体を僅かに揺らすしか抵抗手段はない。 それなのに、蟻は小さい体を生かして地表から直接子まりさの体内に潜り込んで餡子を奪っていくのだ。 「ありざんやめでぇえええ!! まりじゃのあんごもっでがないでぇえええっ!!」 普段は遊び感覚で獲物としていた蟻、そんな矮小な存在に、今自分が捕食されようとしている。 「もうありざんたべまぜん!! だからやめでぇええええ!!!」 内側から侵食される恐怖を味わう子まりさを、まりさは救う事ができない。 子まりさ目当ての夥しい数の蟻から、赤まりさを守ることで手一杯だったのだ。 「おとーじゃんだじゅけでぇえええ!! なんでたじゅげでぐれないのぉおおお!! おがーじゃあああん!! れいみゅぅううう!!」 もう意識が混濁して喚き散らすことしかできず、子まりさは蟻達の栄養となるしかなかった。 真っ黒な塊と化し、声さえ出せなくなりながらも死ぬまでには翌日までかかり、貪られ続けたのである。 「ごめんね……」 赤れいむは、夕暮れ近くになってやってきたカラスにその身を啄ばまれていた。 何でも食べるカラスにとって赤ゆっくりはご馳走である。 「からすさんはおちびちゃんをたべないでね!! ぷくぅううううううっ!!!」 痛む体に鞭打って威嚇をするが、地面から見上げるだけでは当然カラスに太刀打ちできず、赤れいむがカラスの胃に収まるのを黙って見ているだけだった。 「……」 赤まりさを口に入れて巣の中に帰り、眠りにつく。 ご飯を食べる気分ではなかったし、食事ができない赤まりさの前で一人だけ夕食をとるのは憚られたからだ。 そうすれば、今日の事は悪夢で、目が覚めればまたゆっくりした家族の顔があるのだと儚い希望を抱きながら。 六、 目が覚めたまりさはおうちの中を見渡すと、そこには赤まりさしかいなかった。 現実は厳しく、夢ならばどんなによかったか。 「おはようあかちゃん……」 「……」 赤まりさは返事ができなかったが、目線を返す。 やはり食事をしていないから弱っているようだ。 「おとうさんは、だれかいきてるゆっくりがいないかみてくるよ。いいこにしててね」 「……」 外に出ると、昨日の惨劇の爪痕が色濃く残っていた。 れいむと子供達の死体は捕食されて幾らか減ってはいたが、それでも凄惨な光景だった。 「ゆ、ゆげぇえええっ!!!」 まりさはあまりの気分の悪さに餡子を吐き出し、荒い呼吸をする。 ありすの死体も、虫が集って直視できない状態になっていた。 その場から逃げ出すように急いで広場へと向かう。 「みんな、いない……」 そこも似たような有様で、息をしているゆっくりは一匹もいなかった。 比較的まともな形で死んでいるものはまだ良い方だったぐらいだ。 「……」 ありすのおうちだったところにも足を運んでみたが、やはりそこにも絶望しか残っていなかった。 ぱちゅりーは死んでいて、その付近には、彼女とありすの一粒種になる予定だった筈の赤ちゃんらしき死体が転がっているだけ。 これで、まりさの知り合いは皆死んでしまった事になる。 「ただいま……」 とぼとぼとおうちに帰ると、赤まりさは目を閉じていた。 「あかちゃん、おねむなの?」 舌で舐めると、こてん、と転がったまま微動だにしない。 「あかちゃん? おとうさんだよ?」 呼びかけても一向に起きない。 赤まりさは、餓死したのだ。 「みんな、しんじゃったよ……」 おうちは、相変わらず立派だった。 でも、大切な物は。 「れいむも、おちびちゃんたちも、ゆっくりぷれいすもなくなっちゃったよ」 家族や群れのゆっくりした仲間がいてこそのゆっくりプレイス。 「まりさは、なにもまもれなかったよ。やくそくしたのに、まもれなかったよ……。まりさは、まりさは……」 広くなったおうちの中で、まりさの呟きだけが何時までも聞こえていた。 七、 一方、まりさ一家を悲しみが襲った日、家に帰った少年の一人は用意されていた夕食を母親と食べていた。 「今日お父さん遅くなんの?」 「そうみたいね」 「今日はな、俺、地球を守ってたんだぜ」 「この子は訳分からないこと言って……」 溜め息をつく母親に、誤解されないよう分かりやすく説明する。 「えーと、地球防衛軍ごっこだよ。森入ってゆっくり殺して遊んでたんだ」 「何だ、いつもと似たようなことしてただけじゃないの。また大袈裟な」 人間にとって、このようなことは日常茶飯事なのであった。 餡庫始まってもう一年になるんですね。 この道に興味持って半年未満の自分ですが、おめでとう、とだけ言わせて貰います。 ふたば系ゆっくりいじめ保管庫見たら売春婦4に新しい挿絵が! 儚いあき様、有難うございます!! Can ゆー defend? 中編の子れいむのマクロスの奴パクったおうた、あれ自分で口ずさみながらチェックして書いてたんですが、親に聞かれて恥かいたのは黒歴史。 ヤリまむあきでした。 ヤリまむあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る この世にゆっくりが居れば罪のない虫が殺される事もないと思った作品でした -- 2012-02-07 14 08 23 す、す、すっきりーー!!!!めっちゃ最高だよ!!!パネェQNQNだよ!!! あー面白かったww子供の虐待は明るくて後味が爽やかでいいよね! やっぱり変にこった設定や虐待方法がなくても丁寧に心を壊していく虐待は最高だね 話や構成もとても丁寧かつしっかりと練りこまれていて奇抜さ無いけどとても重厚な読み心地でしたw ゲス制裁も面白いけど、やはり私はゆ虐の王道たる善良理不尽虐待が大好きです♪ -- 2011-11-16 06 19 24 鬼威家の親戚の子かな? -- 2011-08-11 19 12 22 ↓中国行ってスナッフビデオでも見てろよエイユウ志望様 -- 2011-07-20 15 33 27 どっちもゲス 人間のクソガキを鬼意山がブチ殺して「お前らクソガキもゆっくりも同じゴミなんだよ!」とか、そういう面白い展開無いかな -- 2011-03-11 19 25 56 子供達がマクロスを汚すなとか言ってるけど、その年齢でマクロスを網羅してるのか?しかも三人とも? にわかのガキがマクロスFだけ見て言ってるんだったら腹立つな。 -- 2011-01-21 21 58 24 ゆっくりできたよー! 童心の遊びってこんな感じか。 昔苛めた虫も喋れればこういう事を言ってたのかな? …いやゆっくりと比べたら虫に失礼か -- 2010-12-05 22 19 35 これは嫌だ -- 2010-10-13 18 30 42 子供たちは善良を自称するゲス饅頭軍団から森の生き物たちを守ったんだよ…… 食べ物がいくらでもあるとのたまう饅頭どものことだ、調子にのって無計画に森の生き物を食い尽くすに違いない 行き詰まった宇宙生物どもはやがて必ず人間の街を侵略するだろう。その危機を未然に防いだんだ -- 2010-09-22 00 34 50 ゆっくりに守れるものなんてあるの? -- 2010-08-31 10 31 21 「あかちゃん! しゃべれないの!?」 何でか解らないけどこういう台詞が凄くゆっくりできる ピンチのゆっくりが感傷的な台詞を言うのは余裕ありそうで嫌だが、必死な状況確認は胸が熱くなるな 「あかちゃん」というのもGOOD -- 2010-08-18 10 04 16 ゲスいじめは悪をこらしめるってゆーいわゆる勧善懲悪ってかんじだけど善良なゆっくりいじめはほんといじめてる感がある。 -- 2010-08-17 10 15 49 善良なゆっくりのほうが虐待しがいがあると思うな。いかにもいじめてますってかんじがいい。 -- 2010-08-06 10 54 51 ガキうぜぇw 鬼意山の無慈悲な虐待のほうが面白いな -- 2010-08-05 22 30 27 子供って、こういう昆虫を面白がって殺したりするの 一回はやるものですよね。面白かったです。 ゲスなゆっくりだったらもっと良かったかも。 -- 2010-07-23 02 43 17 いいお話でした。ゆっくりー。 -- 2010-07-10 12 11 39 ゴミ掃除くらい誰でもするでしょ -- 2010-06-30 00 44 17 日常茶飯事ってw -- 2010-06-22 16 26 02 ゆっくりできたよ -- 2010-06-14 03 30 16 ゆっくりはどうでもいいけど、このガキがむかつきすぎてゆっくりできないぃいいいい -- 2010-04-17 04 20 52
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ぷはーRIMすき 基本情報 配信名 せんよう ジャンル アラド戦記 osu! LoL 性別・年齢 男・? マイク 有 相方 AOTIN他 配信時間帯 オールラウンド ブログ 無課金戦記 Twitter Sir1000 osu! こ↑こ↓ 今日は - 人完全無課金になり 昨日は - 人が完全無課金になりました せんよう詳細 ●アラド戦記配信者 ●1月4日現在サーバーはカインにて活動している ●主に60chや31chに出没 ●メインは至尊1の物理退魔師 ●東方Projectが好き ●他の配信に顔をよく出す アラド戦記プレイヤーでは非常に珍しい完全無課金のプレイヤー。 あのさぁ・・・イワナ、書かなかった? 配信中の名言・迷言 「チーム尊に負ける決闘厨とかやる気あんの?」 「死の宴(真顔)」 「言っとくけど俺ホモじゃないから」 紅玉よ、我に力を。蒼玉よ、我に智を。 白玉よ、我に技を。橙玉よ、我に活を。 碧玉よ、我に清を。 修羅の五玉よ…我に力を貸し給え…! 不動明王陣ッ!! 主のステータス 喋り C アラド A osu! B LoL B 曲のセンス B 無課金力 S
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プレミアムゆン ~餡子~ 10KB 観察 考証 実験・改造 野良ゆ 赤ゆ 子ゆ 独自設定 ゆぶぶ ドキュメンタリー風 二行作 ゆっくり、脆弱かつ不可思議な生き物。近年、その驚くべき生態が明らかになりつつあります。 『YHKスペシャル・プレミアムゆン』 この番組はそんなゆっくり研究の最先端をご紹介致します。 なお、当番組の内容はいずれも研究途上のものであり、いわゆる独自設定であることをご了承下さい。 『YHKスペシャル・プレミアムゆン ~餡子・儚き生命に秘められた驚きのメカニズム~』 ある野良ゆっくりが、廃材置場で暮らしています。れいむ種が4匹。3匹が赤ゆで、もう1匹も子ゆっくりです。 どんな生き物においても赤子は食欲の体現者。ゆっくりならばなおさらです。3匹の幼きれいむも、空腹を訴え続けています。 しかし、どんなに泣いても叫んでも、親ゆらしき姿は現れません。恐らく、子供を残してずっとゆっくりしてしまったのでしょう。 子ゆっくりの姉は、妹達のいるところから少し離れて、何やらもぞもぞと体を動かしています。盗み食いでもしているのでしょうか。 カメラを寄せて、その動きを見てみましょう。 なんとこのれいむ、トタン板の端で自分の頬を傷付けています。割れてギザギザになった破片が皮膚に食い込む度、その顔が苦痛に歪みます。 見れば、姉れいむの表皮には到るところに自傷の痣が残されています。どれも餡子の手前で止まっているものの、浅い傷ではありません。 痛みには恐ろしく弱い生饅頭。そのショックは当然、体を蝕んでいきます。 姉れいむが遂に、ゆぶぶと餡子を吐き出しました。吐餡と呼ばれる、深刻なストレス状態です。 しかしこのれいむは、一風変わった行動に出ます。自分の餡子をアイスクリームの蓋めがけて吐いているのです。 吐餡が落ち着いたのか、紅饅頭が上下に伸びて息を整えています。 しばしの後、姉れいむは蓋の縁をくわえ、満載された餡子ごとずーりずーりと運んでいきます。 たどり着いた先は、3匹の妹。姉が自分の中身を差し出すと、赤ゆ達は大喜びで食らい付きます。 餡子で汚れた妹の顔。それを、姉は青ざめたままにこやかに眺めています。 姉れいむは這いつくばりながら、またも妹から離れます。そして、自分は辺りに生えている雑草を舐め取り、長い時間をかけて咀嚼していくのです。 この映像は、世話品大学の雨宮助教授が撮影したものです。 助教授は、ゆっくりの暮らしぶりについて研究しています。ゆっくり種の社会生活から、生態の秘密を探ろうとしているのです。 今回も、土地の所有者の許可の元、半月に渡って隠しカメラで野良れいむ姉妹を撮り続けました。 雨宮助教授に、お話を伺います。 「どうやられいむ達は、親なしでの生活を強要されているようです。原因までは分かりません。 そこで子供だけの狩りとなるのですが、4匹のうち3匹が赤ゆ。しかも、この赤ゆは既に舌が肥えているようですね。 撮影初日には、姉がペースト状の草を与えていたのですが、全て吐き出してしまいました。 次に姉れいむの取った行動は、ご覧の通りです。もしかしたら、親も同じような行動を取っていて、それを真似たのかもしれません。 それにしても、ゆっくりとしては理に適った行動といえます。仮におたべなさいや類似する方法で餡子を与えるとなると、回数は大幅に限られてしまいます。 しかしこの吐餡による方法なら、幾度も上質のあまあまを与え続けることができるのですから」 そもそも、吐餡とはどういったメカニズムで起るのでしょうか。 そのきっかけは強いストレスであることは知られています。加えて今までの説では、『ゆっくりできない記憶を餡子と一緒に吐き出している』とされてきました。 しかし、世話品大学は少し変わった視点から、吐餡を探ろうとしています。 強いストレスを受けたゆっくりの餡子は甘くなる。彼らはこの定説からとらえ直すことにしました。 生きた餡子の糖分が上がるのは、これまでストレスによりホルモンバランスが変化するためとされてきました。 しかしそれが『甘くなる』ということと、どう結びつくのか。何故、苦くなったり辛くなったりしないのか。世話品大学の研究陣は頭を悩ませました。 その疑問に一石を投じたのは、大学の重鎮・滋賀教授の呟きでした。 「ストレスの対極は、リラックスではないか。ならば、ゆっくりにとってのリラックスとは?」 その言葉がカギとなりました。ゆっくりが最もリラックスできること、それは甘いあまあまを食べることです。 そこから、こういった仮設が導き出されたのです。 まず、強いストレスを感じた餡子は、ゆっくりが最も好むあまあまに近い物質に変化します。 そして、それを口内を通じて排出しようとします。『吐餡』です。 この時、吐しゃ物が口内を通過する時に感じる甘味によって、ストレスを和らげているのではないか、という説です。 雨宮助教授は語ります。 「端的にいえば、『あまあまを食べている気になって、嫌なことを忘れようとしている』ということです。 ゆっくりしていない記憶が吐しゃ餡に含まれているという説は、吐しゃ餡を食べたゆっくりがストレス状態になることから考えられたものです。 しかしいくら甘味とはいえ、目の前で醜く吐き出されたものを食べれば強いストレスを受けるのも当たり前です。 だからこそ冒頭の野良れいむは、こっそりと吐餡をしていたのでしょう。現場さえ見られなければ、姉が持ってくるのは単なるあまあまなのですから」 さらに、この吐餡新説は、ゆっくりのショック死の解明にも繋がるといいます。 以下は、世話品大学がまとめたレポートによるものです。 ショック死のパターンは2つ。まずは、過剰な吐餡による出餡多量死です。 これは、激甚なストレスを打ち消そうとする余り、次々に口蓋めがけて変換されたあまあまが排出されるために起る現象です。 そしてもう1つは、吐餡を伴わない完全なショック死です。 ここに、あるゆっくり実験のデータがあります。使われたのは、1つの茎に実った2体の実験用まりちゃです。 まりちゃの茎は採取後、特殊な砂糖水に付けられて、生れ落ちるまでの期間を調整されています。 落下までの間、このまりちゃ達には催眠を施しました。 まず過去の実験時に録音したゆっくりの断末魔を延々と流し、潜在意識化に刷り込みます。 そして、オルゴールが鳴るとそれを徐々に思い出すように、チャイムが鳴ると全て一気に思い出してしまうように暗示をかけたのです。 ある日、遂にまりちゃが生れ落ちました。ほぼ2匹同時です。 「「ゆっくちしていっちぇね!!!」」 ただちに1匹を透明な小箱に入れ、睡眠ガスで眠らせます。 「ゆ? まりちゃのいもーちょは?」 どうやら箱に入った方が妹だったようです。 妹を案じる可愛い姉まりちゃに向けて、オルゴールを鳴らします。 「ゆげぇ・・・にゃにきょれ・・・」 心休まるメロディーが、姉まりちゃにとっては地獄の旋律となりました。減らず口を叩く間もなく、まりちゃは吐餡を繰り返します。 「もっちょ・・・」 断末魔も言い終えぬまま、短いゆん生は幕を閉じました。体は萎み、お飾りさえ飲み込むほどの吐しゃ餡がまりちゃを包んでいます。 じっくりと締め上げるような深いストレスが、このような事態を招いたのです。 次は、妹まりちゃの番です。まずは小箱に覚醒ガスを吹き込みます。 小箱の蓋を開けると、まだ寝ぼけ眼のまりちゃが、研究員に向かってご挨拶をしようとしました。 「ゆ・・・ゆっきゅりおひゃよ」 すかさずチャイムを鳴らします。一気に突き抜けるようなストレスを呼び起こすものです。 すると、妹まりちゃは『おひゃよ』と言った表情のまま、固まってしまいました。どうやら、一撃でショック死したようです。 この2匹のまりちゃの成分を調べたところ、姉の吐しゃ物と同じものが、妹の体内にみっちり納まっていることが分かりました。 つまり、姉がじわじわとあまあまを吐き出したのに対し、妹は一瞬にして体内があまあま化してしまったのです。 あまりにも急激なストレスは、排出運動に必要な分の餡すらも変換してしまうようです。 生きている饅頭が一瞬で単なる饅頭に変わる。これも、ゆっくりならではの生態なのです。 ゆっくりの餡子は、或いは幹細胞に近いものなのかもしれません。運動も思考も記憶も切れ目のない1つの餡子で行われ、しかも時には食料にさえ変わります。 未だ分からないことだらけのゆっくり餡ですが、これを医療分野に役立てようとする動きがあります。 世話品大学でも、筋肉や神経が渾然一体となったこの餡黒物質を使って、義手を作ろうとしています。 まず、シリコンで作られた外装の中に、大学で培養された生餡子を詰め込みます。 生餡子はペットボトル内で育てられた、半融解状態で生きているゆっくりです。目や口などのグロデスクな器官はなく、栄養チューブで育てられた純粋な餡子生物です。 この餡子が詰まった腕の付け根に、制御チップを埋め込まれた中枢餡を取り付けます。制御チップは体内から流れる信号や物質に反応し、餡子の腕を動かすのです。 未だ臨床にはほど遠いものですが、既に簡単なものをつかむことには成功しています。 ただ、普通のものとあまあまを並べると、スリのような速度であまあまを取ってしまう不具合があり、この調整に難航しているそうです。 大学の滋賀教授は、ゆっくり餡の医学的な可能性を認めつつも、ある懸念を表します。 「・・・ゆっくりはその餡によって、消化も解毒も心肺機能も賄います。 これは、将来においてゆっくり餡を臓器として利用できる可能性も示唆していると私は考えます。 しかし、もし人間の体内を餡で補うようなことになれば、人間と胴付きゆっくりの境界はどうなるのでしょうか。 そして、餡子でできた体は簡単に傷付き、簡単に修復します。この簡便性は生命の尊厳を脅かしかねません。 近い未来、人造人間ならぬ餡造人間が現れた時、我々の研究はどう評価されるのでしょうか・・・」 YHKは取材の最終日、再び雨宮助教授の元を訪れました。 「ゆっくり餡による臓器の生成ですか。 私は息子を医学部に通わせているんですがね。医者になっていざ体を切ったら中身が餡子だった、なんて馬鹿な目には合わせたくないですね」 そう言いながら、雨宮さんは我々にあのVTRの続きを見せてくれました。 映し出されたのは廃材置場。微笑んだまま動かない姉れいむ。文字通り、ずっとゆっくりしてしまっているようでした。 「所詮、子ゆっくりです。あのような生活に耐えられるわけはなかったんです。 赤れいむどもですか? いつの間にかいなくなってましたね。 餌をくれなくなった姉を見捨てて、どこかに行ってしまったのか。それとも守ってくれるものが死んで、自分達も後を追う羽目になったのか」 それでも、姉れいむの死に顔は幸せそうでした。敢えて自分を傷つけて得た餡子によって、幼い妹をゆっくりさせたれいむ。 或いはその場しのぎであり、自己満足であったかもしれません。 しかし、今、れいむは正にゆっくりしています。それは『ゆっくり』という感情で動くお饅頭にとって、最も望ましいゆん生だったのかもしれません。 『YHKスペシャル・プレミアムゆン ~餡子・儚き生命に秘められた驚きのメカニズム~』 製作著作:YHK(ゆっくり放送局) 脚本:二行 協力:世話品大学 (有)砂利廃材 『プレミアムゆン』、いかがでしたでしょうか。 この春には、『プラネットゆース ~密林の戦争~』も公開予定です。知られざる秘境で展開する脅威。ご期待下さい。 (終) 【過去作】 ※YHKアーカイブス 本作 ふたば系ゆっくりいじめ 840 プラネット・ゆース ~ドスまりさ~ ふたば系ゆっくりいじめ 675 プラネット・ゆース ~きめぇ丸~ ふたば系ゆっくりいじめ 658 緊急特別SS ゆっくり割れる窓ガラスさんの謎 ふたば系ゆっくりいじめ 594 プラネット・ゆース(うーぱっく&すぃー) ※世話品市のカオスな面々 ゆんやー ふたば系ゆっくりいじめ 947 はげの復活(上) ふたば系ゆっくりいじめ 428 はげの行進 ※ほんの少し未来の話 nue082 「現実には起こりえない話」 ふたば系ゆっくりいじめ 1146 ゆっくりしていただけの群れ ふたば系ゆっくりいじめ 906 蟷螂の斧 ※単発物近作 ふたば系ゆっくりいじめ 1124 おひさまさんをつかんでしまった ふたば系ゆっくりいじめ 1059 でか帽子まりしゃと姉まりしゃ ふたば系ゆっくりいじめ 1055 さげゆん ※続編準備中 ふたば系ゆっくりいじめ 560 なずーりんに祝福を ふたば系ゆっくりいじめ 796 Detroit Yugyaku City 2 ※どろわ&ぬえ draw006 「パラダイゆch」 nue079 「素晴らしき世界」 nue059 「スキャット・ゆん・ジョン」 nue022 「ゆナッフTV」 nue009 「ブラックペーパー・チャイルド」 その他の作品に関しては、ふたばSS@WIKIの『二行の作品集』をご覧下さい。 餡娘ちゃんとWIKIあき、感謝。 二行の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 赤ゆっくりにあまあま食べさせたら餓死するか、同属殺しのゆっくりにしかならないだろうに・・ -- 2010-08-20 01 58 43