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『まりちゃの冒険』 19KB いじめ 自業自得 変態 妊娠 共食い 野良ゆ 赤ゆ れいぱー 現代 人間なし とりあえず、どうぞ 『まりちゃの冒険』 日も高い昼間。 暖かい日差しが降り注ぐそんな日に、とある公園の片隅にあるとあるダンボールに住むゆっくり一家がいた。 「ゆ、おきゃあしゃんはしゅーやしゅーやねてるんだじぇ!」 「ゆゆ! しょうだね! まりちゃ!」 ダンボールの中で騒いでいるのは先ほどの二匹の赤ゆっくりのまりちゃとれいみゅ。 ピンポン玉程度のまだまだ小さい赤ゆっくりである。 二匹の母親のれいむは二匹がうるさく騒いでいるにもかかわらずグースカと寝ている。 「ゆゆ~ん、これきゃらまりちゃはぼうけんしゅるんだじぇ!」 「ゆゆ! れいみゅもきれいにゃたきゃらものをしゃがしゅよ!」 赤ゆっくりの二匹は遠くを知らなかった。 いつも親の管理下で近所を遊ぶだけ。 父親のまりさはいつも誇らしげに狩りの出来事を話している。 二匹はそんな外にそろってあこがれた。 そんな二匹の憧れへの妄想は留まることを知らない。 綺麗な宝物が外にはあり、美味しいあまあまがある。 そしてきっとゆっくりできることばかりなのだろう。 そんな都合のいいことばかり思い浮かんだ。 きっと世界は自分たちを祝福していて、この世は素晴らしくゆっくりできることばかりだとそう信じて。 そうして特に考えもなしに好奇心のままに親の目をかいくぐり外へ冒険に行くという選択を取った。 好奇心は猫をも殺す。 そんな言葉があるのだ。 猫より遥かに脆弱で、比べるまでもなく愚かなゆっくりが好奇心をむき出しにすることはもはや地獄に行くしかないだろう。 そんなことはつゆ知らず、二匹は呑気に外に出た。 「ゆわー! ゆっくちしてりゅんだじぇ!」 「しょうだにぇ! とってもゆっくちしてりゅよ!」 親が見ていない外は何故がとてもゆっくりしていた。 何故だかそんな気分になったのだ。 ただの気のせいだろうが。 「ゆっ! じゃあ、あっちにょほうにいくんだじぇ!」 「わきゃったよ!」 まりちゃが適当に決めた方へ二匹は進む。 「ゆゆ~ん、まりちゃはぼうけんおうにゃんだじぇ~、とってみょつよいんだじぇ~」 「ゆ~ん、あまあましゃん~、ゆっくちちてにゃいででてきちぇね~」 二匹は能天気に歌いながら前進する。 冒険と称する二匹には全てが広大なものに見えた。 赤ゆっくりにとっては大きく見える地面の亀裂を見れば、崖のように大きく裂けているかのように騒ぎ。 そこらに生える雑草も始めてみる様な凄い草に見え、大発見だと喜んだ。 特に考えもなく進み続けた二匹の歩みは続いた。 「ゆぅ! にゃんてすぎょいぼうけんにゃんだじぇ、だいはっきぇんのれんじょくなんだじぇ!!」 まりちゃはそこらにある景色をまるで未開の地を初めて切り開いている気分だった。 しかし、付き合わされるれいみゅは冒険が目的なのではない、綺麗な宝物とあまあまが目的であり、珍しいモノを見る興奮もすぐに冷めてしまった。 それにより冒険自体に興奮するまりちゃよりも飽きが来てしまい、れいみゅが疲れた表情でまりちゃに言う。 「まりちゃまりちゃ、れいみゅもうちゅかれたよ、おうちきゃえりたいよ……」 「ゆ? なにいってりゅんだじぇ! これきゃらもっちょすぎょいはっけんがまりちゃをまっていりゅんだじぇ!」 興奮しきりのまりちゃはれいみゅの言葉に全く耳を貸さない。 「ゆぅぅ~~~、れいみゅちゅかれたんだよ! もううぎょきたくにゃい!」 れいみゅもまたまりちゃの意見なんて何のその、自分の意見をごり押ししようとする。 「ぷくぅぅぅ! そんにゃわがままいうにゃんて、まりちゃおこりゅんだじぇ!」 「ゆ、ゆぴぃぃぃぃぃ!!! ごめんにゃしゃいぃぃぃ!!」 聞きわけの無いれいみゅにまりちゃは怒りの表現であるぷくーを行う。 赤ゆ同士のけんかの場合、どちらが先にぷくーするかによってほぼ結果が決定する。 やられた方の心は簡単にへし折れるからだ。 「ぷひゅるる~、ゆふん、まっちゃくれいみゅはよわよわなんだじぇ!」 「ゆっぐゆっぐ……」 冒険の一幕に水を差されたまりちゃはここぞとばかりにれいみゅに不満をぶつける。 「いちゅもいちゅもまりちゃのごはんしゃんがおおいときゃおかあしゃんにいったりして あんよもおしょくてうんうんもくしゃいよわよわれいみゅなんてだめだめにゃんだじぇ!」 「ゆぎゅぎゅ……」 まりちゃは日ごろの不満を思い出す。 いつもいつも、母親のれいむは同種であるれいみゅを可愛がっていた。 露骨ではないが、我が儘はいつもれいみゅ優先であり、美味しそうな餌はいつもれいみゅの方が多かった。 駆けっこをして何度も勝ってれいみゅが泣くとまりちゃはいつも怒られた。 そして、まりちゃは思い立つ。 「ゆふん、まりちゃはこれきゃらぼうけんをつづけるんだじぇ! よわよわであんよのくしゃいれいみゅはそこでずっとにゃいてるといいんだじぇ!」 まりちゃとしては、そこで反省していろと軽い意味でそう言った。 しかし、それはれいみゅにとっては死刑宣告にも近い。 「ど、どぼぢでぞんにゃごどいうのぉぉぉぉぉ!」 れいみゅの体力はもうほとんど残っていない。 休み休みでようやく帰れる程度であろう。 しかしそれも二匹で楽しいことを語り合いながらの話だ。 一匹では酷く心細い。 その心細さがれいみゅの体力にまで影響するはずだ。 そのことを知ってか知らずかれいみゅは一匹残して先に進もうとするまりちゃを酷いと思った。 「ゆ! じゃあ、れいみゅはそこにいるといいんだじぇ!」 まりちゃはそう言うと、すたこらさっさと先に進んでしまった。 いきなり行ってしまったまりちゃにれいみゅは反応しきれず、固まった。 心のどこかで、きっとまりちゃは自分のことを慮ってくれると思っていたからだ。 しかし相手は自分が一番の赤ゆである、そんな気が使えるなら口に出すはずの単純ななまものだ。 「ゆ、ゆぇ! まちぇ!」 まりちゃの姿が消えた頃、ようやくれいみゅは再起動する。 まりちゃが向かったであろう方向へ、しかしあんよはもつれ地面に熱いちゅっちゅを交わす羽目になった。 地面も災難である。 れいみゅはボロボロと涙を流し始める。 痛みと辛さと寂しさで、れいみゅの視界はぼやけにぼやけた。 「ゆ、ゆぐゅ、ま、まりぢゃぁぁぁぁぁっぁ!! まっぢぇえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! どぼぢでぇぇぇぇぇぇ!!!!」 汚い面に砂糖水の涙と涎で更に醜く化粧し、れいみゅはただ一匹その場に取り残されたのだ。 「ゆびゃぁぁぁぁぁぁ!!! まりぢゃぁぁぁぁ!! いっぢゃやじゃぁぁぁぁ!! ゆびゃぁぁぁぁぁぁあ!!!」 れいみゅは泣き喚く。 泣けばいつも親のれいむかまりさが慰めてくれる。 しかし、どれだけ泣き喚いても何も来なかった。 「ゆっぐゆっぐ……」 れいみゅは泣き疲れ、そのまま眠ってしまった。 「ゆわぁー! すごいんだじぇ!」 まりちゃはそんなれいみゅのことなんてつゆ知らず、ずんずんと奥へ進んでいった。 何が凄いのかよくわからないまま、とにかく凄いと言い続けるまりちゃ。 流石にもう真新しいモノは何も無いのだが、それでも言うのだ。 しかしそれでも限界はある。 「……もうあきたんだじぇぇぇぇぇぇ!!!」 元々忍耐なんて毛ほども存在しないのだ。 所詮一つの公園なのだ、赤ゆっくり程度の移動範囲でそうそう新しいモノなんて連続で見つからない。 「ゆぅ、もうおうちかえるんだじぇ……」 帰ろう、そう思い、辺りを見渡す。 「……ゆ? ここはどこなんだじぇ?」 全く見覚えのない光景だった。 先ほどまでは気の向くまま思いのままに歩みを進めていたまりちゃだった、特に何も考えず歩いた結果何処が何処だかわからなくなってしまったのだ。 つまる所迷子である。 「そ、そうだじぇ! れいみゅにゃら!」 と周りを見渡す。 「れ、れいみゅ?」 しかし、れいみゅはまりちゃが何処かへ置いていった。 都合のいいこと以外忘れやすいまりちゃはすっかりそのことを忘れていた。 「ゆ、ゆぅぅぅ…… れ、れいみゅぅぅぅぅぅ!! どこなんだじぇぇぇぇえええ!」 不安に駆られまりちゃは叫ぶ。 しかし返事は返ってこなかった。、一人ぼっちの寂しさがまりちゃの身にしみる。 「ま、まりちゃまいごになっちゃったんだじぇ? ……ゆ、ゆぅぅぅぅ」 不安が不安を呼び、まりちゃの目に涙がたまる。 まりちゃは今までのゆん生で一匹になったと自覚するのは初めてのことであった。 「おとーしゃぁぁぁああああん! おきゃーしゃぁぁああああん!! れいみゅぅぅぅうううう!!!」 不安を打ち消すべく、まりちゃは叫ぶ、しかし臨む返事は一向に返ってこない。 吹く風がまりちゃの不安をさらにあおる。 「ゆ、ゆべぇぇぇえええんん、ごめんにゃじゃいぃぃいいい!! まりちゃがわりゅぎゃっだでじゅぅぅうううう!! もうおねしーしーじまぜんんんん!! うんうんもちゃんとおどいれにじまじゅぅぅぅぅ!! にがにがなくさしゃんもちゃんどだべまずぅぅぅぅ!! わぎゃままいいまじぇんんん!! だきゃら! だきゃら!」 果たして 「だれきゃだじゅけでぇぇぇええええ!!」 その願いは果たされるのか。 「んほっ、かわいいまりさねぇ……」 と、随分と粘着質な声が聞こえた。 「ゆ゛っ!」 その声に反応してまりちゃは後ろを向く。 そこには、一匹の成体ゆっくりがいた。 まりちゃと同じ金髪だが埃を取るための様な癖っ毛ではなく、少し土で汚れているがすっとした直毛。 そしてお飾りにはかちゅーしゃがある。 ゆっくりありすというゆっくりだ。 しかし、普通の理知的なありすとは違い、このありすの血走った目にはいやらしさが込められていた。 不安の渦中にいるまりちゃはそのことに気付かない。 「んほぉ、どうしたの? こんなところでないていて」 「ゆぅ、ま、まりちゃは……」 迷子、そう言えばいいのだ。 しかし、プライドだけは無駄に大きいまりちゃである、見知らぬゆっくりに自分が無様だとは思われたくなかった。 「まりちゃは、ぼうけんしてたんだじぇ!」 そう、嘘をついてしまった。 「んほぉ、そうなの、ぼうけんしているならしかたがないわねぇ……」 しかし、すでにありすはまりちゃが迷子だと看破していた。 アレだけ大声で自分は、迷子だと宣伝していたのだ気付かないのは相当の間抜けだろう。 「そ、そうなんだじぇ!」 言ってからまりちゃは後悔する。 しかし、本当のことを言ったら格好悪い、格好悪いのはゆっくりできない。 「そうなの…… そういえば、さっきれいむをひろったのよ」 「ゆっ!」 そのれいむはもしかしたら、妹のれいみゅかもしれない。 まりさはすぐにそう思った。 そして、更に思いついた。 「ま、まりちゃといっしょにぼうけんしていちゃ、いみょうとのれいみゅかもしれにゃいんだじぇ! まっちゃく、まいぎょになりゅなんてにゃんておばきゃなれいみゅなんだじぇ!」 迷子になったのはれいみゅにしてしまうという事だ。 嘘をつくのはゆっくりできない、しかし、格好悪いと思われるのはもっとゆっくりできない。 格好悪さはれいみゅになすりつけることにしたのだ。 「んほぉ、そうなの! ならありすのおうちへいらっしゃい、あわせてあげるわ」 「ゆっ! わかったんだじぇ!」 「なら、いきましょう、ありすのあとについてなさい」 まりちゃはこれで一安心と思いながらありすの後を追うのだった。 「……んほぉ」 先ほどよりも情欲の色を濃くした目のありすの後を。 ありすのおうちは、まりちゃと同じ、ダンボールのおうちであった。 しかし、内装は全く異なっていた。 草で編まれたベット、床に敷かれたタオル、ゆっくりできるキラキラしたもの、更においしそうな食べ物もあった。 まりちゃはそのあまりにゆっくりしたおうちに驚きを隠せなかった。 「ゆわぁぁぁ!!」 興奮するようにおうちを見るまりちゃ。 「んほぉ、れいむはそのべっとでねているわぁ、そうね…… れいむがおきるまでなにかごちそうするわ」 「ゆっ! わかったんだじぇ!」 おいしそうな食べ物の数々、まりちゃは喜色円満な笑みでその言葉に応答した。 「はい、たくさんあるからいっぱいたべていいわよ」 「ゆわーい!」 並べられた美味しそうな食べ物の数々。 紅い実に、芋虫、柔らかそうな草、今まで数えるほどしか食べたことのないお菓子のカスさえあった。 「まりちゃんのしゅーぱーむーちゃむーちゃたいみゅがはじまりゅよ! ゆっくちいただきみゃーしゅ!」 数々の食べ物に目移りしながら、まりちゃは食べる宣言をする。 「むーちゃむーちゃちあわしぇー! はふっはふっ! ぱにぇ! うみぇえ! がーつがーつ! くっちゃくっちゃ!」 勢いよく食べ物を片付けて行くまりちゃ。 何処にそんなに入るのかと、頬張る姿は全く持って品性のかけらも感じさせない。 ありすはそんなまりちゃをニコニコと見つめている。 「げぇぇぇぷ、ちあわちぇぇぇぇぇ……」 最後のお菓子のカスも食べ終わると、まりちゃは疲れていた反動とお腹いっぱい食べた充実感から睡魔がやってきた。 「ゆぅ…… にぇみゅくなってきたんだじぇ…… しゅーやしゅーや……」 「あら、おねむにはいっちゃたのね、まあいいわ、やっぱりまりさはでざーとよねぇ…… んほぉ、とってもとかいはだわぁ あら、よだれがたれちゃった」 長い舌でたれた涎を拭うと、まりちゃを掴みベットへ運ぶ。 そして入れ替わる様にれいみゅをベットから出した。 「んほぉ、ぜんしょうせんよぉ…… んほぉ、もえるわぁ……」 「ゆひゃぁぁぁ、よくねたにぇ! れいみゅのほうせきしゃんのようなおみぇみぇがぱっちりしゃえるよ!」 そして、直後にれいみゅも目覚めたようだ。 「んほぉぉおぉ!! んほぉぉおおぉ!! おちびちゃんもいいわぁあ!」 「ゆんやぁぁぁぁぁああああ! やめちぇえぇぇえええ!!! まりぢゃぁぁぁあああ、だじゅげでぇええええ!!」 そんな声と共に、まりちゃは目覚めた。 「ゆぅ? にゃんにゃんだじぇ…… ゆっくちちてにゃいんだじぇ……」 あまりにゆっくりしていない叫び声とニチャニチャと粘着質な音。 まりちゃの目覚めは不快だった。 そして、その声の方を向くと、それはあまりにおぞましい光景であった。 妹のれいみゅがありすに背後から貫かれている光景だ。 まりちゃは思考停止に陥り、呆然とその光景を見てしまった。 「んほぉぉぉおお! いいわぁ! そうでしょぉおおお、おちびちゃんんん!!」 「いいわげないでじょぉぉおおお!!」 「んほぉぉおおおお!! つんでれなのねぇぇえええ!!」 「ゆんやぁぁぁああああ!!」 そう、まりちゃを助けたありすはれいぱーだったのだ。 それも狡猾に頭の回る常習ゆである。 ただのれいぱーなら、被害を撒き散らしすぐに制裁されるか勝手にすっきり死になるであろうが、このれいぱーありすは違った。 言葉巧みにゆっくりを自宅に連れ込み、そしてことを成す。 ここは公園でもゆっくりが少ない場所だ、もはやそこは治外法権、れいぱーの独壇場である。 そうこうしている内にありすの動きが徐々に小刻みになっていく。 「んほぉ、んほぉ……」 れいみゅも異変に気付いたのだろう。 涙で腫らした目を見開く。 「ゆ、ゆんやぁぁあああ!! やめじぇぇぇええええ!!!」 れいみゅとありすをつなぐぺにぺにが大きく肥大する。 「んほぉぉおおお!! でるわぁ! でるわぁああ!!」 「ゆ゛ん゛や゛ぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「「すっきりぃぃいいい!!!」」 その叫び声を合図に、二匹はビクンビクンと深くつながったまま震える。 「んほぉ……」 震えが収まると、れいみゅの額からするすると蔓が伸びそれと同時にれいみゅが痩せて行く。 目はくぼみ、皺が増え、そして徐々に黒ずんでいく。 「ど、どぼじでぇぇ……」 蔓はある程度伸びたがすぐに成長を止めてしまい、すぐに実をつけ始めた。 「ゆ゛ん゛や゛ぁ……」 力なくれいみゅは言う、蔓に、その先の実に栄養を絞り取られているからだ。 先ほど行動はゆっくりの生殖行動。 本来は成体ゆっくり同士で行うモノだ。 何故成体同士でやるかというと、母体となるゆっくりが未熟だとへその緒である蔓に子供である実ゆっくりに栄養を根こそぎ取られるからだ。 子供のゆっくりでは実ゆっくりが成長できるほどの栄養を保持していない。 そのため、母体が子供の場合、ほぼ100%そのゆっくりとその子供は死に至る。 少なくとも野良や野生では無理である。 そして、蔓も実も黒ずみ、れいみゅは濁った目でまりちゃを見た。 その目は克明に、どうしてアレほど助けてと言ったのに助けてくれなかったという非難が込められていた。 栄養もなく恨み事を考える力もないれいみゅは、ただ末期の言葉を残して死ぬのであった。 「……もっちょ…… ゆっく…… ち…… ちた…… きゃ……」 完璧に黒ずみ、れいみゅはその短い生涯を終えた。 「れ、れいみゅ……」 れいみゅの非難の目に気付いてか気付かずかまりちゃはガタガタと震えた。 「んほぉ、れいみゅのまむまむもいいけど、まりさがいちばんよぉ」 ねっとりと非常に粘着質な声色そう発言し、ありすは犯し殺したれいみゅから餡子にぬれたぺにぺにを引き抜き、まりちゃと向き合った。 その目は情欲で染まりきり、未だに収まらぬその欲はギンギンになったそのぺにぺにから発せられていた。 「ゆんやぁぁぁあ! くるんじゃにゃいんだじぇぇぇえええ!!」 まりちゃはおそろしーしーを漏らしながら、逃げようと後ろを向く。 だが、あまりの恐怖であんよに力が入らず動かない。 「んほぉ、さそっているのねぇ! いいわぁ!」 はからずとも、まりちゃは尻をブリブリと振り、まるで誘っているかのようにも取れる。 「そーれ! まりさのはじめてをもらうわぁぁあ」 「ゆ゛ん゛や゛ぁあ゛!!!」 ズブリとまりちゃのまむまむには収まりきらないほどの大きさのありすのぺにぺにが半分ほど侵入する。 まりちゃの小さい体躯では、これがあまり体に負担を与えないギリギリのところなのだ。 刺し殺すのはありすの本意ではない、深く突き入れるのを我慢する。 それでもサイズが違う、体を咲くような痛みがまりちゃを襲っているはずだ。 「いじゃいぃいいいい!! ま、まりちゃのばーじんざんがぁぁあああ!!」 まりちゃは痛みと悲しみで大粒の涙を流す。 ありすはまりちゃを貫いた悦びかがくがくと涎を垂らしながら震えている。 「いいわぁ、まりさぁぁあああ、さいこうよぉっぉおお」 ありすはこのまま腰を動かしたいのを我慢し快感で明滅する視界に中枢餡がとろけるような錯覚に陥りながらまりちゃに話しかける。 「んほぉぉお、いいわぁ、まりさぁ、さいこうのまむまむよぉ」 「ゆっぐゆっぐ、いじゃいぃぃ、やめちぇぇぇ……」 あまりの悲しみにまりちゃはだぜすらも語尾につけなくなる。 そんなまりちゃにありすは長い舌を伸ばしまりちゃの口内を蹂躙し始める。 「んほほほぉ、んほほほぉ」 「ゆんやぁああ……」 まりちゃはいやいやと顔振るが、容赦なくありすの舌はまりちゃと舌とからみ合せる。 ありすの口から溢れた生ぬるい涎がまりちゃの背中や髪を汚す。 にちゃにちゃと粘着質な音が辺りに響く。 やがて疲れたのかありすは舌をまりちゃの口から離した。 「ぷはぁ、んほぉお、まりさのはつちゅっちゅももらっちゃったわぁ、これはれもんあじさんよぉ!」 「まりちゃのはつちゅっちゅぎゃぁぁ、びゆっくちにもらわれるはじゅだったにょにぃぃぃぃ……」 ばーじんに続き初ちゅっちゅも奪われたまりちゃは現実を見たくないとばかりにギュッと目をつぶり涙を流す。 その悲しそうな顔がありすの情欲をさらに引き立てる。 なぜこんなにもまりちゃは悲しい顔が似合うのか、何故こんなにもまりちゃを虐めたくなるのか。 ありすのぺにぺにが更に大きくなるのを感じる。 「ゆんやぁあああ!」 それを感じ取ったのか、まりちゃは目を見開き騒ぎ始める。 「んほほほ、まりさがあんまりにもかわいいのがいけないのよぉ」 苦痛で更にゆがむ顔にありすは喜びを得る。 「いいわぁ、いいわぁ」 「ゆぅ……」 ありすはまるで自分のモノだとマーキングでもするかのようにべたべたと唾液が付く舌でまりちゃを舐めまわす。 不覚にもその行為でまりちゃの痛みは少し和らいだようだ。 「はぁはぁ…… もうげんかいよぉ、まりさぁ……!」 愛おしげにまりちゃをべろべろと舐めまわすのは、性欲を抑えておくための行為だったようだ。 荒い息を吐くありすの目はもはや完全に獣である。 「いくわぁ!」 ズブリと、今まで半分ほどしか入れていなかったぺにぺにを完全に埋没させた。 「ゆ゛があ゛ぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 まりちゃは目を見開き口を限界まで開け、喉が潰れるような叫び声を出した。 それでもありすの腰はもう止まらない。 限界までたまった性欲がありすを動かす。 「んほほほほほおおおお!!!」 体液を撒き散らし、目は完璧に理性のかけらもない。 衝動のままに何度も何度もまりちゃに腰を打ちつける。 一瞬の様な何時間もたったかのような、二匹の間の時間の感覚はもはやまともではない。 ありすの動きが徐々に小刻みになり、ついに終わりが来た。 「「ずっぎりぃぃいいいいい!!!」」 先ほどのれいみゅとの行為のときよりも盛大に精子餡を吐き出すありす。 れいみゅと同様に額からニョキニョキと蔓が伸びる、それと同時にまりちゃはやつれていく。 ありすの目に少しだけ理性の輝きが戻る。 「ゆぇぇ、まりちゃおちびちゃんができちゃったよぉ……」 「んほほ、よかったわねぇ、このぼうけんのでてにいれた、こだからよぉ」 「ゆんやぁ…… もうじゃぁぁぁ、ぼんけんにゃんてもうやじゃぁぁ……」 子供ができたという喜びとれいぽぅによってできてしまった悲しみを同時に味わうまりちゃ。 このままでは、蔓は伸び切り実ゆが生る前に死んでしまうのは明らかだ。 「んほぉ、まだまだ、だいにらうんどがあるわよぉ」 そうありすが言うとまりちゃの額に生えた蔓を舌で引きちぎりそのまま口の中に入れ咀嚼した。 あまりの出来事にまりちゃは固まる。 「さっきたくさんたべものをたべたから、まだまだげんきよね! んほほ、たぎるわぁ!」 「ゆぇ?」 先ほどまりちゃにたくさんの餌を与えたのも、このため。 少しでも長く楽しむため。 蔓をとるという行為をしてもいくらかは持ってか行かれてしまう、その分を補強するためだ。 目の前で子供が食べられたという光景にまだ立ち直っていない、まりちゃにありすは宣言する。 「んほぉ! まだまだよぉ! まりさはてんじょうのしみさんをかぞえていればいいわぁ!」 「ゆ、ゆんやぁぁああああ!」 それから何度も何度も、まりちゃは犯された。 「ぼうやべるぅぅぅぅぅ!! ぼうげんにゃんでやめるぎゃらやめじぇぇぇえぇええ!! まりちゃもうやじゃあああああ!!!」 「んほほほぉ! だめよぉ! まりさのぼうけんはこれからなんだから! ゆんごくをみせてあげるわぁ!」 幾度も子供が額から伸び、そのたびにありすに食べらるのであった。 まりちゃの涙も喉も枯れ果てた頃、ありすのれいぽぅはまりちゃが死ぬまで行われた。 残念、まりちゃの冒険はここで終わってしまった。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー 大きく振りかぶったあき http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/2248.html 個人感想掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1283009109/l50 28作目です。 では、最後まで見ていただけたら幸いです。 大きく振りかぶったあき
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塩焼き砲3号/sioyaki cannon 3 テト譜 妥協パターン68.97% パフェ一覧 このテンプレのメリット 理想系形がRiifv3と同形でパフェが見やすい 確定で中開け派生 このテンプレのデメリット 2巡目のソフドロが少し気になる 妥協パターンがTSDに派生できない
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『こわいよ……』 10KB いじめ 虐待 制裁 番い 野良ゆ 赤ゆ ゲス 都会 現代 虐待人間 拷問?いや尋問?いや洗脳?いや… 妙に賢いゆっくりが出ます。気に入らない方は、戻るボタンを押してください。 人間に対する精神的拷問手法をゆっくりに行っています。 もしかしたら自分のことのように思って取り返しのつかなくなる危険もありますので、自己責任にてお読みください。 by こうもんあき ----------------- 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 「おわーびっくりしたあ」 仕事からの帰り道、とぼとぼと道を歩いていると、急に大声で呼び止められた。 何かと思えば、ゆっくりである。 まりさとれいむのスタンダードなつがいだ。 二匹の間に出来たらしい赤ゆを何匹か連れている。 最近のゆっくりどもは口を開けばやれゆっくりさせろだの、あまあまを寄越せだの、はては美ゆっくりを連れてこいだとか、 人間に要求するばかりでまったく人をくつろがせようという気が感じられないゆっくりもどきばかりであったが、 こいつらは開口一番で人をくつろがせようとする辺り、今時珍しい純粋なゆっくりなのかもしれない。 しかし、こいつらの薄汚れた風貌…… どう贔屓目に見ても野良だ。 紛う方無き野良だ。 びっくりするくらい、野良だ。 残念だが、期待はできないな。 都市でのゆっくりの過酷な生存競争を聞いたことはあるが、そんな厳しい環境の中、 よくぞゲス化ゆっくりもどきにならないでおれたな、と思うと目頭が熱くなったり、ならなかったりする。 ごめん、嘘。 全然ならない。 そんな事を考えていると、赤ゆらしきものが声をあげた。 「あいしゃちゅにおへんじしにゃいにゃんて、げしゅなくじゅにんげんだにぇ!」 はい、アウト。 残念ー、こいつらは純粋なゆっくりなんかではなく、ゲスゆっくりでした。 なるほどねえ。 最初から「おい、どれい」だの「くそじじい」だのと言っていれば、会った瞬間に潰されると小賢しく理解したゆっくりでしたか。 第一声から人間を罵倒して潰されるのがゆっくり。 第一声は「ゆっくりしていってね」から入り、小賢しく人間を騙そうとするが浅知恵を見抜かれ潰されるのが、よく訓練されたゆっくりだ。 ワハハ、戦場はゆ獄だぜー。 本ゆん達はすでにゲスを見破られたのに気づいていないようだ。 それどころか、ヒソヒソ声(?)で相談を始めた。 あのー、バカでかい声で相談してるから、全部聞こえてますよ? 「しーっ、おちびちゃん。」 「いまからクズにんげんにめいれいして、あまあまをもってこさせるから、すこしだまるんだぜ」 「さいしょはしたてにでると、ばかでおろかなカスにんげんはすぐにだまされて、れいむたちにあまあまをもってくるからね。」 「ゆぴゅぴゅぴゅ。おお、おりょかおりょか。れいみゅ、かしこくっちぇごみぇんにぇーー!!」 「こうきなまりしゃのうんうんと、くずにんげんのあまあまをこうかんしてやりゅんだじぇ。まりしゃのうんうんにさわれることをありがちゃくおもうんだじぇ!」 「そんなこちょいっちゃらかわいしょうじゃよ。くじゅどりぇいはあちゃまがよわいんだきゃら、おれいをいう『ちのう』もないんじゃよ。」 OK。 即潰。 いいゆっくりも居るなどと思った俺が馬鹿だった。 やはりゆっくりは全てゲス。 死んだゆっくりだけが、いいゆっくりだ! 素早く足を振り上げ、まず赤ゆ共を潰す。 「れいむたちをみてゆっくりできたら、あまあまもってきてね!」 グチャッ、と薄汚い野良ゆっくりにふさわしい、なんとも汚い音がして、アスファルトに餡子の花が咲いた。 「きこえてるのじj…どぼぢでおぢびぢゃんだぢがづぶれでるのおおおおおおおおお!!!!」 「おぢびぢゃんがああああ!!!じじいいいいいい!!なにしやがるのぜええええええ!!!」 「いいか、よく聞け。野良のゲスゆっくりなんぞに産まれても、生涯いいことなんか何も無いぞ。 むしろさっさと潰してやって、次に生まれるときはゲスゆっくりより少しでも価値のあるものに生まれることを願ってやるのが、『ぜんこー』ってもんだ。」 「なにいってるのぜえええええ!!おちびちゃんにはかがやかしいみらいがあったのぜええええ!!!」 「いや、無いよ。」 「そのぜんせかいのちょうてんにたつべくして『えらばれた』おちびちゃんをころしたゲスにんげんは、しぬんだぜえええっ!!」 「だから無いって。」 グチャ 「ぶべらっ!」 そんな誇大妄想的妄言を吐き、こちらに飛び掛ってくるまりさを踏みつけ、潰す。 なぜかまりさの中では先程潰れた赤ゆっくり達は、全世界の頂点に立つ選ばれしゆっくりになっていたようだ。 これまた野良にふさわしい、汚らしい餡子を吐き出したまりさは、中枢餡を踏み抜かれたのか、一瞬の後にはおとなしくなっていた。 「あーあ、マジどうでもいいことを野良ゆっくりに説教して、俺何やってるんだろう。むなしいな。さて、最後お前を潰して終わりか。後片付けがめんどくせーなー。」 このセリフを聞いた親れいむは、これから自分が潰されることを自覚したのか、表情がこわばり、若干青ざめているかのように見える。 大事な大事なおちびちゃんを潰した許しがたいクソ人間が目の前に居るのだが、そのクソ人間に、つがいであるカッコよくて誰にも負けないと思っていたまりさが 瞬殺された現場を目撃したのだ。 「んじゃーね。次はまともな生き物に生まれろよ」 足を振り上げた。 普通のゆっくりであれば戦力の差を理解せず、赤ゆが潰されたことに対して文句を言いながら人間に突っかかってきたであろう。 しかしこの親れいむは人間に対して「最初は下手に出る作戦」を思いつくくらい、(ゆっくりの中では)頭が良かった。 「でいぶじにだぐないいいいいいい!」 「ん?今更命乞い?ダメダメ。野良ゲスがいたら街(俺)の環境(精神)衛生上よくないでしょ」 「のらもゲスもやめまずがらあああああああああ!!」 「超低確率でゲスはやめれるかもしれんが、野良をやめるってどうやって?人間の手を借りないで森に帰れるの?まさかお前みたいな汚い野良ゲスが飼いゆっくりになれると思ってる?」 「でいぶじにだぐない、じにだぐないいいいいいい!!! ころさないでくれるならなんでもします!!ごろざないで!じにだぐないいいいいいいいい!!」 ダバダバとモミアゲを振り乱す、とても醜い姿を晒しやがる。 しかし、あまりにも「死にたくない」を連呼されるので、逆に、少し興味がわいてしまった。 そんなに「死にたくない」なら、死への恐怖を煽るだけ煽ってみよう、と。 「ふーむ、死にたくないってのは、痛いからか?」 「ゆ?」 「死ぬ前の痛みが嫌なのか?じゃあ、痛みすら感じる前に中枢餡を一瞬で潰して殺してやるよ。優しくってごめんね!」 「なにいってるのおおおおおお!!!いたいのもやだけど、しぬのがいやっていってるでしょおおおおお!!」 「じゃあ、お前が言う『死ぬ』ってどういうことだ?」 「!?もうむーしゃむーしゃもすーやすーやもすっきりーもできないことにきまってるでしょおおおおおお!! そんなこともわからないの?ばかなのしぬのおおお!?むしろ、しね!でいぶをゆっくりさせないぐぞにんげんば、じねっ!」 (オイィ!自分は死にたくないって言っておいて、他人には「死ね」かよ。) 「お前は俺に絡んだ時点で、もう二度とそれらは出来ないと運命づけられている。 お前、俺に絡んだ時死んだのか?じゃあお前は、今死んだゆっくりでFAなんだな?」 「みでわがらないのおおおお!?でいぶはいぎでるでじょおおおお!」 「おいおい、お前が言い出したことだろ。まあいい。 じゃあ、殺さないよ。 殺すんじゃなく、永遠に傷めつけてやる。」 「じじいははなしきいてたのおおおおお!? いたいのもいやだっていってるだろうがあああ!! じじいはずのうがまぬけじゃないのおおおお!!?」 「わかっている。 もちろん、俺は無慈悲じゃないから、虐待の前の最期のすーやすーやの時に、餡子を入れ替えて、記憶とゆん格を消してやろう。 お前に分かりやすく言えば、「かわいいおちびちゃんやかっこいいまりさの思い出さん」も「俺にされたゆっくりできない事」も全部頭から消して、 「れいむはれいむだよ」っていうその考える力も取り除いてやるってことだ。 すーやすーやから起きたお前は、自分が誰なのかもわからない。 そして加えられる虐待。 「どぼじで!?でいぶはだれ?ここはどこ?なんでいたいいたいされてるのおおおおお!?」ってなるわけだ。 でも、良かったな。お前は虐待を受けないぞ。 だって、その時のお前はもう今の「れいむ」じゃないんだ。 記憶もゆん格も別ゆんなんだからな。 これさえ聞けば、「現在」、お前はゆっくりできるだろう、れいむ。 お前はお前である限り死なないし、これっぽっちも痛くもない。 お前はただすーやすーやするだけだ。 その後は、今のお前、「れいむ」にとっては、「無」だよ。 何も感じられない。考えられない。考えられないってことすら、考えられないよ。 でも痛くはないし、死にもしないぜ。」 「…ぞ、ぞれって……でいぶは、すーやすーやしたら、もういないってごどじゃ…?」 「はっはっは、お前、よくわかったな。 ゆっくりにしては超賢い。うん?天才ってやつか? まあいいや。 とにかく、すーやすーやしたら、お前は精神的に死ぬってことだよ。 さーて、ゆっくりがすーやすーやせずにいられるのはいつまでかなあ。」 れいむのモミアゲをつかんで、家に持って帰る。 このれいむはどんな醜態をみせてくれるだろうか。 ゲスゆっくりにふさわしい姿を見せつけてくれよ。 「ゆぎゃあああああ!!だずげでねっ、だずけt…いやだあああああ!!じにだぐないいい!!こわいいいいいい!!はなしてええええええ!!」 ……… ここは家族を潰した憎いクソじじいの家。 ウトウトしかけては、死の恐怖に苛まれ、ハッと目覚める。 もう丸3日すーやすーやしていない。 髪はボサボサ、肌は荒れ荒れ。 目は餡走って頬はこけている。 しかし、ここで睡魔に負けてすーやすーやしたら、肉体は生きていたとしても、精神は死ぬ。 ……精神の死というのは、すーやすーやもむーしゃむーしゃもできない肉体の苦しみよりも辛いことというのか。 れいむにはそれがわからぬまま、ただ「すーやすーやしたら、死ぬ」という餡子の囁きに、とんでもなくゆっくりできない恐怖と絶望を味あわされるのであった。 怖い。 死ぬのは、れいむがれいむでなくなるのは、ただひたすら怖い。 こんな苦しみを感じてなお、れいむの「生」には意味があったというのか。 そもそも、何も考えずいつも普通に行っていたすーやすーや。 すーやすーやで一旦れいむの意識は途絶えるが、起きた後、別ゆんになっていないという保証は? こんなこと、じじいに絡むまで考えたこともなかった。 じじいの家に連れてこられたこの三日間、れいむはむーしゃむーしゃもすーやすーやもすっきりーも、勿論出来ていない。 こんなの、れいむは生きているって言えるの?? !!? …だからって、むーしゃむーしゃやすーやすーややすっきりーが好きなだけできてれば、生きてるって言える? ああ、誰か教えて…… どうせいつか永遠にゆっくりしてしまうのに、ゆっくりが生きる意味って、何? れいむが今までしてきたことって、何の意味もない事だったの!? ……… そこまで考えて、ついにれいむは限界を迎えた。 れいむの最期の叫びはこうであった。 「ぐるじいいいいい!! けどずーやずーやじだぐないいいい!! …じぬのっで、ごれよりぐるじいの? もう、らぐになりだいよ…… でも、じにだぐないよ……こわいよ…こわいよ……じにだぐ…ない… ゆっぐり、じで、いっ…で……n…こわいy…すーや、すーゃ…」 いやー、すごい。 ゆっくりって睡眠を3日も我慢できるんだな。 宣言通り、耐えきれずにすーやすーやしたから、餡子の入れ替えを行ってやろう。 しかし、その後は宣言と違う。 記憶とゆん格が新しくなったれいむには、虐待を加えるのではなく、前のれいむと同じことをささやいてやる。 すなわち、 「虐待を受ける前の最期のすーやすーやをして、起きたら、餡子を入れ替えちゃうから、記憶もないし、お前はいないよ。まあ、『お前は』虐待されないで、良かったね。」、と。 ----------------- 新作10個 anko1952 ゆイアン・メイデン anko1966 剥製れいむ anko1974 森の賢者は論理がわかる anko2025 うみのいえ anko2033 蜂起 anko2034 蜂起 Side 人間 anko2052 博物館 anko2128 ゆっくりさまさま anko2176 ゆー気清浄機 anko2201 ゆーゴマ
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『しゅっさん祝い』 6KB いじめ 野良ゆ 赤ゆ 虐待人間 いつもの小ネタです。 「かわいいれいむが、いまらかしゅっさんするよ!だからおいわいをちょうだいね!!」 公園で昼食をとっていると、足元に汚い塊が現れた。 薄汚れている割にはムッチリと太った体系をしたゆっくりが、何故か得意そうにニヤつきながら私を見上げている。 「あんた野良ゆっくりでしょ?番はどうしたの?それに何で私がお祝いしないといけないの?」 「つがい?れいむはしんぐるまざーだよ!だーりんのまりさは、じぶんのむのうさをなげいて、おたべなさいをしたんだよ! ね?れいむは、とってもかわいそうなゆっくりでしょ?だから、せかいのみんなで、いたわらないといけないんだよ!!」 野良れいむは独自の理論をにやけ顔で私に語る。 どの辺が可哀想なのかも解らないが、何故世界中で面倒を見なくてはならないのかも解らない。 どうしてゆっくりという奴は、無駄に自信満々なのだろうか? そんな事を考えていると、野良れいむが私に向かって底部を見せる様に仰け反った。 「おしゃべりは、ここまでだよ!かわいいれむが、しゅっさんするよ!おちびちゃんを、しっかりうけとめてね!それがおわったら、おいわいをちょうだいね!!」 野良れいむが偉そうにそう言うと、底部がミチミチと音を立てて開き始める。 広がっていくその穴からは、キラキラと目を輝かせた赤ゆっくりが顔を見せた。 「ゆゆ!かわいーれーみゅが、ゆっくちうまれりゅよ!せかいのみんにゃで、おいわいしちぇね!」 生まれながらに親と同じ思考回路なのか、得意げに眉を吊り上げて宣言する赤れいむ。 私は少し腹が立ったので、弁当の割り箸についている爪楊枝を取り出して赤れいむを突付いた。 「ゆっぴゃ!いっちゃい!いっちゃい!やめちぇよぉぉぉぉ!どーしちぇ、れーみゅをいじめりゅのぉぉぉ?!ゆんやぁぁぁぁぁ!!」 爪楊枝で突付くたびに大声を張り上げて、涙をこぼす赤れいむ。 私は突付くのを一旦止めると、赤れいむの目の前で爪楊枝を構える。 「ほら、このまま生まれるとこれに刺さるわよ?あんた達が生まれたって、誰も祝福なんてしないわよ?!だからさっさと生まれて死になさい!」 「ゆっびゃぁぁぁぁぁ!どーしちぇぇぇぇぇ?!れーみゅ、うまれちゃくないぃぃぃ!みんにゃでおいわいしちぇよぉぉぉ!ゆえぇぇぇぇぇん!!」 このまま生まれると爪楊枝に刺さる事が解ったのか、赤れいむは急に身を捩って暴れ出した。 「ゆっごぉぉぉ?!ゆぶるぅぅぅぅ!おなかがいだいぃぃぃぃ!おとびちゃぁぁぁん!なにじでるのぉぉぉ?!さっさとゆっくりうまれてねぇぇぇぇ!!」 流石に母体にも負担が掛かるのか、野良れいむは両目を見開いて涙と変な汗をダラダラと流し始める。 苦しそうに歯を食いしばりながら、揉み上げをワサワサと激しく動かすその姿は気持ち悪いの一言に尽きる。 「ぶっぎゅぉぉぉぉ?!やべでぇぇぇぇぇ!れーみゅ、うまれりゅぅぅぅぅぅ!!ちくちくいやぁぁぁぁぁぁ!!」 どうやっているのかは解らないが、赤れいむも両目を見開いて歯を食いしばりながら、必死に外に出ないように堪えている様だ。 そこで私はある事が気になった。 これだけ力を入れているこの状態で、爪楊枝で突付いたらどうなるのだろうと。 思いついたら即実行。 力んでいる赤れいむの口の下辺りを爪楊枝で突付いてみた。 「ゆっぴぃぃぃぃ!いっちゃいぃぃぃぃ!れーみゅのばーじん、まむまむしゃんがぁぁぁぁ!ゆびぇぇぇぇぇぇん!ひどいよぉぉぉぉ!!」 ブルブルと震えながら悔しそうに涙を流す赤れいむ。 私は赤れいむに突き刺した爪楊枝を引き抜いた。 「ぶしゅるるるぅぅぅぅ?!ぶびゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 力んでいたところに親れいむのまむ圧も加わったせいか、赤れいむはまむまむから勢い良く餡子を噴出させた。 奇声を上げてどんどん萎んでいく赤れいむは、干し柿のような姿になるとポロリと親れいむから生れ落ちた。 「ぶびゃ…び…びび…ゆっくぢ…じだが…ぶ………」 赤れいむは、産声の変わりにお別れの言葉を呟いて、動かなくなった。 ゆっくりのくせに一度もゆっくりする事も出来ず、赤れいむは死んだ。 「ぶひぃぃ!やっどうまれ…ゆっぎぃぃぃ!まだだ!まだうばれるぅぅぅぅぅ!」 そんな事とは知らない親れいむは、出産が終わり安堵の表情を浮かべるが、休む間もなく再び産気づく。 広がったままのまむまむから、新たな弾が装填されるかの様に顔を見せる赤ゆっくり。 「きゃわいーまりちゃが、ゆっくちうまれりゅよ!みんなで、おいわいしゅるのじぇ!!」 姉と同じ台詞を吐いて、得意そうに目を輝かせる赤まりさ。 私は二発目が発射される前に親れいむを動かした。 角度、方位、風向きを計算して狙いをつけて親れいむを固定する。 親れいむは出産に気が向いているため、私が動かしている事に一切気がついてない様子。 そして秒読み開始だ。 5、4、3… 「かわいーまりちゃが、おしょらをとんでりゅぅぅぅ!うまれちゃのじぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 ベチャ!ポトッ! 勢い良く生まれ出た赤まりさは放物線を描いて飛んでいくと、ゴミ箱の中に消えていった。 汚らしい音を立ててゴミ箱の中にぶつかったので、様子を見に行ってみた。 ゴミ箱の中には、片目が飛び出して餡を吐いている赤まりさが、ガタガタと震えて涙を流していた。 「がびゃ…びゃ…ここ…どきょ…どぼじ…いだ…い…ゆ…っぢ…」 「ここはゴミ箱よ。生まれてすぐにゴミ箱行きなんて、流石ゴミ饅頭ね。あんた達なんか生まれても、祝ってくれないのよ」 「しょ…しょん…な………まり…ちゃ…ごみじゃ………ゆ…ぢ…じだが…び…」 私の言葉を聞いた赤まりさは、力なく目の前のゴミを見つめるとそのまま動かなくなった。 私は赤まりさが死んだのを見届けると、息を切らせている親れいむの元に戻った。 「ゆひー…ゆひー…じぬかとおもっだよ………さあ、おちびちゃん、ゆっくりして………ゆおぉぉぉぉ?!おとびちゃん?!どこいったのぉぉぉぉ?!」 「何処見てるのよ?ほら、あんたの後ろよ。そこに汚いのがあるでしょ?」 「ゆうぅぅぅ?!なにいってるのぉぉぉぉ?!おちびちゃんは、きたなくな………ゆっがぁぁぁぁぁ?!なにごれぇぇぇぇぇ!!」 親れいむは私が指差した方を向くと、唾を撒き散らしながら大声を上げた。 萎れてはいるが、リボンで我が子を判別できたのだろう。 親れいむは揉み上げをワサワサと動かして、変わり果てた姿の我が子を見て涙を流した。 「死んでるわよそれ。残念ね、これで出産祝いは無しね」 「ゆっがぁぁぁぁぁぁん!おちびちゃんが、しんでるぅぅぅぅ!!ゆおぉぉぉぉ!どぼじでぇぇぇぇぇ!!」 私は号泣する親れいむを放置して、職場に戻ろうと歩き始めた。 「ま、まっでぇぇぇぇ!!でいぶがかわいそうでしょぉぉぉぉ?!かわいそうだとおもっだら、おみまいをちょうだいねぇぇぇぇ!!」 なるほど、そう来たか。 何処までも厚かましいゆっくりだ。 私は萎れた赤れいむの残骸をゴミ箱に捨ててから、親れいむを持ち上げた。 「ゆわぁぁぁぁ!おそらをとんでるうぅぅぅ!!わかったよ!かわいそうなれいむを、かいゆっくりにしてくれるんだね!さすが、くそどれいはよくわかってるよぉぉぉ!!」 私はそんな親れいむを、思いっきり空に放り投げた。 高く中に舞い上がった親れいむは、そのままゴミ箱の中に落下していった。 「ゆわぁぁぁぁぁ!おそらをとんでるみたぁぁぁぁぁぁ 『グチャ!!』 ぶびゃ?!」 着地の衝撃であんよが潰れ、片目が行き追い良く飛び出した親れいむは、ガタガタと震えて呻き声を上げている。 昼休みの一時を楽しませてもらったお礼に、形を残しておいたままゴミに出してあげた。 この公園に来ると、毎日違うアホなゆっくりとの出会いがあるから面白い。 完 徒然あき 挿絵:車田あき
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証明写真の焼き増し、高いなぁ・・と思ったことありませんか? 就職活動や転職活動で提出する履歴書。 その履歴書に必ずと言っていいほど貼る証明写真、ありますよね? あれって何気に高いと思ったことありませんか? 街の写真屋さんに証明写真の焼き増しに行くと、1枚350円とか本当に高いところだと1枚600円なんてお店も あるそうです。。3cm×4cmの顔写真が1枚600円だなんて驚愕しました。 高いのを我慢して焼き増しして、気合いを入れて履歴書書いて、企業に提出。 結果は残念ながら不採用・・。でも履歴書に貼った写真は返って来ない・・。 応募すればするだけ、1枚何百円もする証明写真が必要なのです。 今のご時世、就職活動といえば何十社と受けることは珍しくありません。 50社受けたとすると、証明写真も50枚は必要になります。 1枚350円だとすると、写真代だけでなんと17500円もかかってしまうのです!! こんな状況に、なんとか就職活動をする皆さんの力になりたい。 お金のことを気にしないで、どんどん積極的に就職活動をしてもらいたい。 そんな思いから、履歴書サイズの証明写真の焼き増し専門店 焼き増し屋 が 生まれました。 焼き増し屋では、1枚最安50円という破格の値段で証明写真を提供しております。 100枚プリントしてもたったの5000円です。 安いからといって、手は抜きません。高画質プリントで多くの就職活動生に 喜んでいただいております。 焼き増し屋では、写真屋さんで撮ってもらったデータCDの画像から 安く大量に証明写真の焼き増しが出来ます。 また万が一、証明写真のデータが無くても、証明写真の残り1枚さえあれば、 プリントからでも焼き増し可能です。 開店当時から口コミで多くの就活生のみなさんにご注文頂いております。 就職活動・転職活動される方のお役に立ちたい。 証明写真焼き増し専門店 焼き増し屋 http //www.yakimashiya.com/
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・3回目 ・ふたばスレの若本声のゆっくりという電波を受信した人のを盗聴して書きました。 ・ネタを提供してくれた方、ありがとうございます。 ・虐めてない。 ・ていうかSSじゃない。 ・ヨロシクオネガイシマス 『ゆっくりの声質についての実験、実証及び考察』 著:(餡子に塗れていて読みとれない) ゆっくりは喋る饅頭である。 それは、人間が普段何気なく喋るのと同じくらいに当たり前だがただ、良く考えてみてほしい。 饅頭がどうしたら、喋ることが出来るのだろう? 人間の場合、喉にある声帯を動かし空気(自分の声は、骨も)を振動させることでその空気の波を耳が感知して、声として認識する。 一方ゆっくりには、声を出す為の声帯に似た器官が未だ発見されてない。 では、何故ゆっくりの声を我々に聞こえるのか。 ゆっくりの表皮は、我々が日頃食すだろう饅頭の皮や大福の餅の部分等、様々な食物(主に、包むもの)と酷似していること、そしてそれが耳としての役割を有するのはゆっくり(緩慢獣は恰好が良すぎと思うが)解剖の分野ではメジャーである。 他にも、眼球は杏仁豆腐と黒ゴマプリンであることや髪は細い飴細工を結いあわせたようなものだと言うことも判明しているが、今回はその表皮の裏側。 人間にとって内皮と呼ばれる場所が重要である。 ゆっくりというのは、カタツムリのように雌雄同体であり生殖活動に於いては、普段は下腹部内部に存在する子宮の役割を持つ生殖器を反転させる事で、雄の生殖器をあらわにする。 この反転というのが、焦点である。 表皮が耳としての役割ならば、内皮こそ声帯の役割なのではないだろうか? ゆっくりの口腔内には、唾液線と共に無数の微小な空洞を無数確認出来る。それはきっと震わせた空気が循環する為の物だろう。 これを実証出来れば、私の知名度も………。 ※上記は、主題ではないので一時保留しておくことにする。 ゆっくりの声を聞いたことがない者は、現代社会に於いていないだろう。 彼女達(彼らでもあるかもしれないが敢えて彼女達とする) は姦しく、特に野生化した者達は様々な場所で、騒音や死体などの公害として疎まれているのは周知の事実である。 今回は、その内の騒音被害を最小限に抑えることが出来るかもしれないものである。 ゆっくり達は、我々と同じ言葉を喋ると言われているが本来なら彼女達はただ『ゆっくりしていってね!!!』という鳴き声をあげる生物だった。 彼女達は、繁殖する過程で人間の言葉を進化と捉えたらしく。 近年の、傍若無人な振る舞いをするゆっくりが増えたのは、人間の言葉の表面をなぞっただけの何の意味も持たない言葉ばかりを覚えてしまった為だろう。 意味もない言葉。つまり、ただの音としての言葉である。 ゆっくりの発する声の周波数を調べたところ、全てが一致した。 それは、ゆっくりが人間のような感情の強弱がないままに、声を発している証拠に他ならず、この事は、実験への足掛かりになった。 ゆっくりの進化とは、ウイルスのように高速であり、親から子へ直接、知識が受け継がれる。 その知識の伝達の一部に、声を変質させる知識を食い込ませることが成功すれば、ゆっくりの声をまったく別の物に変えることが出来るかもしれない。 それが、今回の主題である。 この実験が成功したならば、野生のゆっくりの叫ぶ声を抑えられ騒音被害を限りなく小さくすることが出来、ゆっくりの愛玩生物としての地位もある程度向上するだろう。 ※以下、テープレコーダーも交えて記述。 「ヒャハぁ!! 実験だッぁ」 「実験だぁッ。は良いんですが教授。内容がいまいち分からないのですけれど」 「フグタくぅん。君はもぅ少し利口だと思っていたんがねぇぃ・・・」 「福田です。それ、物真似なんですか。似てないですよ」 「そぉんなことより実験だ実験。対象は、おうたとかいうふざけた騒音を出すくーさーれ饅頭れいむだ」 「ああ、声を変えることが出来るのかですか・・・本当にやるんですか?」 「なんの為に私が、こぉの私がわざわざあの有名な声優であるW氏の物真似をしていると思うのだ? やらない訳にもいかんじゃあないかねキミぃ」 「なんか変なオカマの男声になってるからやめてください」 「・・・正直、すまんかった気を取り直して、サンプルは?」 「はい。餡子を入れ替えて記憶を除去したれいむですが、お隣りのゆっくり耐久性のテストをしている研究グループが、快く譲ってくれました」 「彼らも、この実験が成功すれば自分の好きな声優の声を聞けるからな。乗り気なのだろう」 「好きな声優の断末魔を聞きたいファンっていろいろどうかと思いますが・・・」 「名前はそうだな・・・ゆっくろいどとかどうかね?」 「クリ○トン社から訴えられること間違いなしでしょうね・・・。そんなことより、実験を開始しましょうよ。教授」 「うむ。では、始めるとしよう」 「ゆっくり・・・ゆっくりしていってね?」 透明な箱には、一匹の成体れいむが、キョトン顔で入っている。 れいむは自分自身が、ゆっくりであるということ以外の記憶をすべて失っている。 先程助手が言った通り、れいむの身体を機能させる内臓であり、記憶を脈々と受け継ぐ脳髄でもある餡子を全て、ゆっくり由来ではない市販の餡子と取り替えたからである。 言わば、白紙のノートである。 このれいむから、子孫へ声の知識を受け継がせることで、最終的に望みの声を出させる。 今回は、私の敬愛するW氏の歌を拝借しての実験である。 許可はとってないが自腹で買ったので、訴えられてもただ実験中に聞いていただけと言い張ることにしよう。(この記述は隠匿するべきだろう) れいむの前面には、ビデオデッキ付きアナログのブラウン管テレビが置いてある。地上波デジタル放送によって御払い箱になったものを助手が持ってきたものである。 そこには既に、ビデオが入れてあり、この再生ボタンを押せばたちまちW氏の歌が流れ、透明な箱の中のれいむは強制的にそれを聞くことになる。 「では、始めてくれ」 「リモコンのボタンくらい自分で押しましょうよ・・・」 助手が再生ボタンを押すと軽快な音楽と共にW氏の特徴的な歌が始まった。 映像に映し出されたV字の魔物に対して、れいむはキリッとした顔になり、 「ゆっくりしていってね!!!」 と言うと、その状態のまま固まってしまった。 微動だにしないゆっくりとただただメロンの良さを歌うアニメ。シュールである。 「・・・教授。これ本当に実験ですか?」 「身体は繁殖機能排泄機能を備えたゆっくりとはいえ、中身は、原初のゆっくりに近いのだろう。反応が見込めないのは仕方ない。それに実験は始まったばかりだ。さあ、早く巻き戻して巻き戻して」 「・・・なんでこんな人に師事してるんだろう・・・」 助手のぼやきは、知らないふり。それが教授である。 数時間、映像を流しては巻き戻して流しては巻き戻してを繰り返した。 さすがの餡子脳にも、口ずさむ程度には歌が定着しているだろう。 続いて、ゆっくりを代替わりさせねばならない。 「繁殖用のゆっくりはあるかね?」 「加工場から一つ、まりさを譲ってもらいました」 「では、交尾させよう」 「・・・教授。原初のゆっくりは細胞分裂のように増殖するのでは? 生殖器を使用しての妊娠は出来るんですか?」 「中身が純粋無垢なゆっくりでも、身体はきちんと今時のゆっくりだ。出来ないことはないだろう」 「はあ・・・そうですか・・・じゃあ、まりさ投入します」 助手は、目が血走って、変な汗を全身から出しながら猛々しくアレがそそり立つまりさを透明な箱に入れた。 「・・・。フグタ君。このまりさ少しおかしくないかね?」 「福田です。繁殖用のまりさですから性欲に基づくこと以外の行動を行わないように改良されているそうですよ。正直、キモいから触りたくなかったんですけど」 「れいむを万が一、死亡させられると困るんだが・・・」 「殺さない程度に、胎内妊娠させるようです」 「そうか。なら、れっつらゴー」 「かけ声が古いです・・・教授」 懐古厨。それが教授である。 少し手狭になった透明な箱。 その中でれいむとまりさは、愛を育んでいる。 といっても、頑張っているのは醜い顔で砂糖水を撒き散らすまりさだけで、れいむは、ニヒルなあの顔から変わらずマグロである。 「れいむぅッ!!! さいっこうっの・・・まむまむなんだぜえ! もっとっもっとまりさにいきるじっかんを・・・くれぇなのぜっ!!」 「・・・・・・」 「なんでれいむはすっきりしそうじゃないんだぜええぇ・・・!?」 れいむが喜んでいないと思い、一層、激しく責め立てるまりさ。 ・・・何故だか、倦怠期の夫婦のような哀愁を漂わせていて、胸が苦しいのだが。 「教授。もう帰って良いですか。なんで、せっかくの休日を潰してまで饅頭のまぐわい見てるんですか私達は・・・」 「まあ、待ちなさい。ほら、もうそろそろ終わりそうだから」 絶頂間近なのだろう。まりさがより一層、激しく責め立てれいむまで小刻みに振動している。 「れいむぅッ。っ・・・のぜええぇ!!! すっき」 まりさが絶頂を迎えると同時に、遺伝子を伴った白餡がれいむの胎内へ吹き出した瞬間、まりさは爆散した。 「・・・」 「・・・」 餡子が、我々はもちろん研究室全体にも飛び散り、重要書類をねこそぎ駄目にした。このレポートも、実はこの時に書きなぐったものである。 「・・・何故、まりさが爆発したのだ・・?」 「加工場の職員が、あの醜さに当てられて虐待を始めるのを防ぐ為の措置とのことです」 「その技術は、是非公開してほしいものだな・・・」 「そんなことより、教授。れいむに変化が」 れいむの方を見てみると、れいむの下膨れがいつもより大きく膨らんでいる。 「妊娠したようだ」 「成功ですね」 「ああ。赤ゆが形成されるのは一、二日だ。根気よく観察しよう」 「・・・帰らせてくださいよ」 「駄目」 二日後。 れいむは、赤ゆまりさを出産した。 二日間の状態は、通常時の出産と変わらなかったが、出産した時の赤ゆの産声であるはずの声だけが違っていた。 「ゆぅっくりぃしていっってねぇッ!!!」 W氏の声ではなく、口調を赤ゆまりさが喋った。 「・・やりましたね」 「ああ、やったね」 これが今回の結果のようである。 現在、実験は継続中であるが。 ゆっくりの声を変えられる兆しは、見えたかと思う。 その兆しから、新しいゆっくりの形が生まれるまで研究は終わらないのである。 「教授。後半面倒だからって簡略しといて、最後だけ綺麗事言わないでください」 「正直、すまんかった・・・」 アトガキ ト●でメロンです。ぶるあぁぁぁぁ!!の元ネタの曲からです。 内容は、ろくに調べもせずに書いたのでボロボロとぼろがでます。 うん・・SSを書く程度の能力もない・・・。 すみません・・・・。 ご読了ありがとうございました。 【妄想で書いたもの】 かり ・ふたば系ゆっくりいじめ 963 ト● どろわ ・つんつんつんつくつんつくつんつん ぬえ ・山女って可愛いよね
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塩焼き砲5号 このテンプレのメリット はちみつ砲と同じ形(パフェ見やすいやつ)が2巡目セットアップがはちみつ砲より高い93.33% このテンプレのデメリット 妥協が弱い
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ゆっくりラブラブバンジー 11KB 虐待-普通 理不尽 姉妹物 赤子・子供 都会 現代 虐待人間 うんしー SS2作目です。今回も人間とゆっくりどっちつかずの内容になってしまいました。すみません。 「ゆわあああん」 「おきゃーしゃーん」 「こわいよー」 「ゆんやー」 さっきから盛大に泣き声を上げているのは、皆さんもちろんご存じの生きた饅頭ゆっくりだ。 大きさはソフトボールからピンポン球までのいわゆる子ゆっくりや赤ゆっくりで、まりさが5、れいむが4の全部で9匹(ってゆっくりは匹じゃなくて個かな)だ。 その見ているだけでいらつく大小の饅頭が泣きわめきながらのっかっているのは、それほど大きくない川にかかる橋の欄干の手すり、そこに横一列に並んでいるのだ。 欄干の幅はソフトボール大のまりさよりは大きいもののけっして十分な広さではない、そのため下手に動くと5メートル下の川に真っ逆さま、 しかも全員川の方を向いていることで、ただでさえ臆病な子ゆっくりや赤ゆには餡子も凍る恐怖を全身で感じているのだろう、みんな仲良くおそろしーしーと涙、よだれを盛大に垂れ流している。 「バンジーバンジー!」 「バンジーバンジー!」 その後ろで心底嬉しそうに叫んでいるのは小学四年生の男の子と女の子の二人組、近所でも評判の仲良しさん、とっしくんとゆっきゃんちゃん(アダナです)だ。 もうお判りかもしれないが手すりの上に子ゆっくり達を並ばせてたのはこの二人だ。二人は、近所の公園に巣を作っていたゆっくり家族を襲ってここまで連れてきたのだ。 「とっしくん!今度は失敗しないでよ!ひもが切れて川に落ちたらバンジージャンプが成立しないんだからね!」 「今度は大丈夫だよ、親は重すぎてたこ糸が切れちゃったけどさあ、子ゆっくりは軽いからね」 とっしくんはそういいながら人の良さそうな笑顔を浮かべ、同級生のゆっきゅんちゃんより少し小柄な体をかがめながら、輪っかになっているたこ糸をのばし欄干の上から一番小さな赤まりさを手にとって縛り上げていく。 「ぐるじいいよお!だじゅげでー!おねいしゃん!おきゃあしゃあん!」 「やべでええ!わがやのあいどるすえっこまりちゃをいじめないでええ!」 「ゆびいいい!どぼじでぞんにゃことするにょー!」 狂ったように泣き叫ぶ姉妹の子ゆっくりとたこ糸を巻かれていく赤まりさ、だがしかし、とっしくんはメガネの奥の瞳を輝かせるだけで、相変わらず笑顔のまま全く動じることなく作業を進めていく 「ゆんやあああ!じにたくだいよー!ゆっくちざぜでよー!」 「おどおしゃーん!おがあざああん!」 「ゆっくちー!ゆっぐじいい!」 「喧しいわあああ!」 ビリビリビリ! まるで落雷がおちたような怒号が響き渡った、 叫んだのはとっしくん、じゃなくて身長148センチショートボブの黒髪、お目々ぱっちりの小学校でも評判の美少女にして、スレンダーなのに何故かバスト88(Gカップ)のゆっきゅんちゃんだ。 どちらかといえば大人しいとっしくんを引っ張っているのはいつも彼女だ。おまけに少年ゆ虐拳を習っているなど近所でも有名なゆ虐少女。 まあそうはいっても彼女が虐待するのはしょせん害獣のゆっくりだし、それ以外では自分より小さな子供やお年寄りにも優しく礼儀正しく接する彼女を悪く言う人はいない。 「大人しくしてないと全員今すぐ川にブチ落とすぞおお!」 そのあまりの迫力に泣き喚いていた子ゆっくり達は一瞬にして黙り込む、たこ糸で縛られている最中のあいどる末っ子まりちゃでさえ、とっしくんの手の中でビクリとその体を跳ね上げたくらいだ。 「おまえらのくず親みたいに川の中で永遠にゆっくりしたくなけりゃ大人しくしろお!バンジージャンプが成功すれば約束通り助けてやるわあ!」 そう叫ぶと鉄製の手すりをその小さな拳でガン!と叩いた。信じられないことにその一撃は手すりが微かに揺れて、上に乗っている子ゆっくりがほんの少し飛び上がるほどの威力があった。 と、同時にゆっきゅんちゃんの88のGカップも激しく揺れた。 同時に(あ、ブラが少しずれちゃった… とっしくんは… 良かった気づいてないわね、ゆっきゅんったら恥ずかしい!)と、そう思いながら少しほほを赤らめる とっしくんはそんなゆっきゅんちゃんの乙女な動揺に気づきもせず、相変わらず人の良さそうな笑顔を浮かべて、末っ子まりちゃに結んだたこ糸の結び目を点検していた。 足焼きもしないのに手すりの上で子ゆっくりが、泣き喚くほど恐怖にさらされているのに逃げ出しもしないで一列にならんでいるのは、ひとえにゆっきゅんちゃんのこの鬼のような迫力のためである。 ほんの小一時間前には公園の植え込みでゆっくりした「しあわせー」にひたっていた屑饅頭家族、しかし文字通り来襲したゆっきゅんちゃんのミニスカートから伸びた細い足でキック一閃、 ダンボールのおうちをバラバラに破壊されて放り出され、その上で自分たち子ゆっくりにとって誰よりも頼もしい存在だった親ゆっくりのまりさとれいむは、 何の抵抗も出来ずゆ虐美少女の踵落としとローキックの連続攻撃で秒殺(半殺しだけど)にされるのを見せつけられた。 ズタボロの親共々ここまで連れてこられた時にはただおびえ泣くだけの子ゆっくりたち、そして「今日はゆっくりでバンジージャンプごっこしようよ、とっしぃくん(ハート)」とゆっきゅんちゃんが提案し、 同意したとっしくんがまず親まりさをたこ糸で縛り上げ躊躇うことなく橋から突き落とした。 「おそらをとんでるみたいいいいいい」 親まりさが定番の馬鹿な叫び声を上げ真っ逆さまに落下した。すると少し遅れて大きな水音が聞こえた。 「あれ、ひもが切れちゃった」 「もう、とっしくんたらあ、」 「ごめん」 二人は手すりから身を乗り出して水面を見つめるが、親まりさは二度と浮かんでこなかった。得意のお帽子もたこ糸でぐるぐる巻きにされていたので使いようがない。 「死んじゃったね」 「もう、信じられない!」 「ゆんぎゃあああ!」 「おどおおじゃあああん!」 「ゆぎぎぎぃ!れいむはまりさのかたきをとるよ!おちびちゃんをたすけてゆっぐりするんだああ!」 恐怖の絶叫を上げる子ゆっくり達、そして怒り狂った親れいむがボロボロの我が身を奮い立たせて、ボヨンボヨンと跳ねてゆっきゅんちゃんに飛びかかった。 「ふん!」 「ぼぎゅうああ!!」 まるでハエを追い払うように裏拳をほとんど無意識に親れいむの顔にたたきつけるゆっきゅんちゃん、彼女は加減したつもりだったが果たして親れいむの顔は見事なほど真ん中からへし折れるようにして歪んだ。 同時に両目が勢いよく飛び出し、砂糖細工の歯が飛び散った。そして口から目からそれを追うように中身の餡子が噴出する。 「あ、しまった! やりすぎちゃった」 「もっぎょ… ゆっぎゅりぃぃ…」 親れいむは断末魔のつぶやきをのこし顔面を殴られた勢いで、橋の欄干をあっさり越えて川面にダイブしていった。水しぶきと水音が親れいむの死に花を添えた。 「おきゃああじゃあああん!」 「ゆんびゃあああ!」 欄干の隙間越しに水面をのぞき込んで残された子ゆっくりや赤ゆが泣き叫ぶ、その後ろでゆっきゅんちゃんが仁王立ちすると「ち、もう少し楽しませてくれると思ったのに… まあいいわ、こらおまえら!これで私たちに逆らったらどうなるか判ったわね!」と、大人もひるむような残忍な声で恫喝した。 ただとっしくんだけは「もうすこし短くしたほうが、ああ、でも残ったのは子ゆっくりだけだからあと50?くらいは…」と、ゆっきゅんちゃんの迫力も全く気にせずたこ糸の長さの調節に没頭していたが。 そうして橋の欄干その手すりに乗せられるまでは大人しかった子ゆっくりだったが、眼前に親が沈んだ川面が見える場所で、カトンボよりも貧弱な自制心はあっという間に瓦解して再び泣き喚き始めたのだった。 「…ち、くそまんじゅうが」 ゆっきゅんちゃんは獣が唸るような低い声で呟く、決してとっしくんには聞こえないようにして。 しかしその顔には残忍な笑顔が自然に浮かんでくる、彼女はまさしくゆ虐小学生だ、怯え泣く子ゆっくりの声も彼女にはちょっとした音楽だ。 「よーし、できたよゆっきゅんちゃん!」 「ほんとお?とっしきゅうん(ハート)」 自分の暗黒面を悟られないようにことさら媚びを浮かべた声で答えるゆっきゅんちゃん、もちろんとっしくんは全然気づいていない。 「じゃあいくぞ」 「バンジーバンジー!」 「ゆびゃあああ!やじゃあああ!」 勢いよく川に向かっておちる末っ子まりちゃ、悲鳴だけは上げられるように口の部分はよけて巻かれたたこ糸、とっしくんもまた未来の虐待鬼意さんにふさわしい周到さだ。 「まりちゃあああ!」 落下する末っ子まりちゃを見て悲鳴を上げる姉妹達、その誰もがまりちゃの死を覚悟した。しかし水面に衝突する寸前たこ糸がピンと張り詰め、まさにすれすれで末っ子まりちゃは文字通り死の淵からよみがえった。 「さて引き上げるぞ」 「すごいわ、さすがとっしくん!ほんとに水面ギリギリね」 「そ、そんなこと… でもゆっきゅんちゃんが喜んでくれて嬉しいよ」 「もう、ゆっきゅん、QNQNししゃううう!」 そういってとっしくんの背中越しにGカップの胸をぐりぐり押しつけるゆっきゅんちゃんは、みるみるうちに耳まで赤くなるとっしくんの反応に(ああん、やっぱり下着は着けない派でいたほうがよかったかなあ)と思っていた。 「よし引き上げ完了… あれ?」 手すりの上に引き上げられた末っ子まりちゃ、だがその小さな目は焦点を失いその小さな口はだらしなく開かれ「げっげっげらげら」と妙な声を上げ続けていた。 「あーあ、中枢餡が恐怖で焼き切れちゃったんだな、やっぱり赤ゆはひ弱だなあ」 「まりじゃあああ!」 「じどいよー!」 いっせいに泣き叫ぶ姉妹の子ゆっくり達、その中で末っ子まりちゃだけが相変わらず「げげげ」と呻くような声をだし小さな体が時折びくりと震えるだけだった。 「これじゃもういじってもしょうがないな、ぽい」 とっしくんはそういうと末っ子まりちゃを投げ捨てた。 小石がおちたようにささやかな水柱が一瞬上がり末っ子まりちゃは消えた。 「ゆぎゃああ!ぎゃわいいあいどるまりちゃがああああ!」 「だずけるっえいっだのにいいい!」 「ゆんぎゃあああ!」 一際でかい声で泣き喚き出す子ゆっくり姉妹。 すると「ごんにゃひどいこどするにんげんしゃんはゆるざないよ!ぶくー」と、一匹の子れいむが二人に向かって威嚇する、恐怖を克服しての無謀な行為。 そして「にんげんしゃんはあやばってね!まりちゃをはやぐたずげでねええ!」と涙声で叫んだ。 「ふん」 愛情表現に水を差されたゆっきゅんちゃんがむっとした声を吐き、ついと右手を伸ばすと抗議の声を上げていたれいむにデコピンを喰らわした。 「ゆぎゃっ!」 「れいびゅー!」 「おねいじゃーん」 「まりさのいもうどがあああ!」 短い悲鳴を上げてくるくると回転しながら手すりから落下する子れいむ、それを見て絶望の悲鳴を上げる姉妹達。勇敢な子れいむは「おそらをとんでるみたい」とかいう時間もなく軽い水音を立てて親と末っ子まりちゃの後を追った。 「ゆんやー!」 「どぼじでえええ!」 「もうやだあああ!おうじがえるううう!」 「まったくQNQNタイムを邪魔すんじゃないわよ!」 そういって泣き叫ぶ子ゆっくり達をどう猛で冷酷な光を宿した瞳でにらむゆっきゅんちゃん。 その時彼女の携帯がこの場の雰囲気にそぐわない軽いメロディを奏でた。 「あっママからだ」 不意に普通の小学生にもどるゆっきゅんちゃん、とっしくんはと言えば彼女の過剰なスキンシップ?から解放されて、ほっとしたような残念のような顔をして「よしじゃあ次だ」といい、 相変わらず泣き喚いている子ゆっくりの一匹オレンジ大の子れいむを掴んだ。その時。 「あのねえ、とっしくん」 「ん、どうしたの?」 「ママがね、パイを焼いたからもう帰ってきなさいって、ねえ一緒にうちに来てパイ食べようよ、あと今日の算数の宿題も教えてくれたらゆっきゅん嬉しいなあ」 もじもじと赤い顔をしてそういうゆっきゅんちゃん、さっきまで子ゆっくり達を恐怖のどん底に叩き込んでいたとは思えない変わりようだ。 「ほんとう、ゆっきゅんちゃんのママのパイは美味しいからなあ、でもいいの?」 「もうやだ!とっしくんたら遠慮何てしないでよ!」 「じゃあ帰ろうか、もちろん宿題はまかしといてよ!」 「わーい、ゆっきゅん嬉しい!」 「でもこいつらどうする?」 とっしくんに鷲掴みされた子れいむは涙と恐ろしーしーを盛大にまき散らしながらじたじたと暴れていた。手すりの上の姉妹達も相変わらず泣き震えていた。 「もう、どうでもいいけどなあ」 「じゃあこんなのはどうだろう」 「ふんふん、素敵!さすがとっしくんね!」 耳打ちされた提案に大喜びでとっしくんの二の腕に抱きつくゆっきゅんちゃん、今度はそこにGカップバストをグリグリと… 二人が去った箸の欄干、その手すりには一本のたこ糸が結ばれていた。そしてそのたこ糸にはあの生き残りの子ゆっくり姉妹達がまるで干し柿のよう、数珠つなぎに縛り付けられていた。 「ぎょわいよー!」 「ゆっぐじいいいい!」 「だれきゃまりしゃをたじゅけてぇぇ!」 「けらけらけら」 一番下には長女のソフトボール大のまりさが水面すれすれになって結ばれていた。その上には妹たちが悲鳴を上げ続けていた。なかにはあの末っ子まりちゃのように恐怖で狂ってしまった者までいた。 「なんとかひもさんをひっぱってうえにあがるよ!そしてみんなをたすけるよ!」 一番下の姉まりさはそう叫ぶと必死に顔を動かして自分を縛っているたこ糸を咥えようとする、だがそのやり方で状況が好転することは先ず無いだろう。 かえってたこ糸が激しく揺れて、上の妹たちは恐怖感が倍増されますます泣き喚き身をよじるため、やがて振り子のように干し柿ならぬ干し子ゆっくり達は左右に揺れ始めた。 そして欄干の手すりにたこ糸が擦られていく、さらに悪いことに周辺の木の枝や橋上にカラスが集まってきた。 栄養満点の饅頭が沢山吊り下がっているのをスルーできるほど彼らは寛容ではない、たとえたこ糸が切れなくても子ゆっくり姉妹には別の地獄が待っていた。 あるいは今すぐたこ糸が切れて全員水中にダイブした方が、カラスに躍り食いされるよりはましかもしれない。 「みんな、なかないでね、まりさが、おねえちゃんがきっとたすけるからね!」 「ゆんやー」 「おねいじゃああん!ゆびいいい」 「へへへ、ケラケラケラ」 「ぎょわいよー」 吊るしゆっくりの泣き声が夕暮れの川面に響き渡り、それに唱和するようにカラスたちの鳴き声もまた響き渡った。 挿絵 byゆんあき 挿絵 by全裸あき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る こうゆうのも面白そうだ -- 2018-06-24 12 56 20 とっしくんが羨ましすぎる -- 2013-12-22 03 08 44 皆…『叫んだのはとっしくん、じゃなくて身長148センチショートボブの黒髪、お目々ぱっちりの小学校でも評判の美少女にして、スレンダーなのに何故かバスト88(Gカップ)のゆっきゅんちゃんだ。』って最初に書いてあるではないか… -- 2012-11-17 17 23 27 小学生がゆっくりいじめ..... -- 2012-09-15 22 50 06 1枚目wwwwこええええええww てか、一瞬女かと思うほどだな、とっくんwww -- 2012-07-29 22 21 16 ↓↓↓ 胴付=巨乳とか妄想膨らましすぎワロタwww そんな俺設定作っちゃうなんてどんだけHENTAIなんだよwww -- 2011-02-11 18 27 18 ↓5 本文を見る限りは顔は2枚目で体は1枚目が正しい気がするぜ -- 2010-12-12 17 50 34 くっ、小学生でリア充なんて… とっくん代われ! 恐怖で焼き切れる所が面白かったなぁ お空飛んでるみたいとかじゃないのかw -- 2010-11-27 19 52 30 小学生でバスト80台とかどう考えても只の胴付きじゃねえかww -- 2010-09-05 22 17 05 俺は前者のゆっきゅんちゃんのがポイント高いわ。 -- 2010-08-28 10 31 56 とっしくん俺と代わってくれ、マジで! -- 2010-08-28 01 17 45 ゆっきゃんちゃんの絵がw どっちが本当なのw 俺はロリコンだから後者を選ぶ! -- 2010-08-28 01 05 07 ↓ゆっくりうんぬん言ってる場合じゃない小学生でリア重とか死ねばいいのに?マジ死んでください! 彼女いない歴がうん十年の俺に喧嘩を売っているんですねわかります。 -- 2010-08-21 17 34 06 うざいなあ -- 2010-08-07 00 36 18 ↓釣果 -- 2010-07-26 18 09 37 ↓じゃあ、こんなところに来るなよ…… ネットには他にも楽しいところが沢山あるし、現実にもあるだろ こうやって俺みたいなすぐ反応する厨房をみて楽しむっつーならわかるけど あまり良い趣味じゃないぜ -- 2010-07-26 09 39 03 にんげんさんひどいよ…ゆっくりだっていきてるんだよ… -- 2010-07-13 18 41 45
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ゆっくり工作セット 16KB 虐待-いじめ 飼いゆ 現代 ゆっくりって結構器用だと思う 「こらっ!部屋を汚すなって言ってんだろ!!」 「ゆぁーん!れいむ、よごしてなんかないぃぃいいい!?」 「ゴミ箱倒しやがって!それにティッシュも1箱丸ごと中身バラ撒きやがって!!」 「れいむのおうちなのにぃぃいい!?べっどさん、がんばっでづぐっだのぉぉ!」 「うるせぇ、お仕置きだ!ひゃっはー!!」 「あんよぺんぺんやめでぇぇぇええ!!」 飼いゆっくりが、部屋を荒らして困る、と言う話はよく聞く。 相当厳しくしつけても、たとえバッジ持ちだとしても、 この癖ばかりはなかなか治らないとの事だ。 というのも実際のところ、ゆっくり自身に部屋を汚している自覚が無いのが問題なのである。 ゲスが家屋侵入して部屋を荒らすののは訳が違うのだ。 なぜなら、飼い主から見れば明らかに部屋を散らかしているこの行動、 これは、ゆっくりの本能に根づいた行動だからなのである。 『ゆっくり工作セット』 D.O 部屋を荒らしているつもりはない、となると一体何をやっているのか。 ・・・・・・それは『工作』である。 ゆっくりは本能的に、工作を行う事が大好きなのだ。 野生のゆっくりが穴を掘り、木の枝や小石を積み上げて、 かなりの労力をかけておうちを作ることは知られている。 それが町中ともなるとさらに手が込んでおり、木箱やダンボール、ブルーシートやビニル袋まで使って それこそ公園を住処とする人間さんと同レベルのおうちを作ることもある。 おうちだけなら鳥でもモグラでもビーバーでも作るだろうが、ゆっくりの場合それだけではない。 ベッドと称しては、赤ゆっくりのお布団用に、枯れ草で編んだとりかごを作ったり、 様々な道具を木の枝や葉っぱ、土や石を使って作成することも多い。 生活に余裕さえあれば、特に必要も無いのに玩具の類を自作したりすることだってある。 脆弱な体を守るため、ゆっくりしたいという欲求を何とか満たすため、 ゆっくりせずに必死に工夫する内、『工作』が本能にまでなってしまったのだろうか。 自分だけで作った、自分だけの何かを手に入れることは、 あの無力な饅頭達にとって、この上ない大きな喜びなのかもしれない。 ともあれ、ゆっくりを飼い、しかも無理な調教をしないで仲良くやっていこうと思ったら、 この本能とも上手く折り合いをつけていくしかないのである。 ・・・と言う研究結果が公式に発表されてからどれくらい経ったか。 ついにそんな、ゆっくりの本能的な欲求に目をつけたとある玩具会社が、 飼いゆっくりから爆発的な人気を集めることになる新製品を開発したのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『ゆっくり工作ブロックセット・赤ゆっくり用』 パッケージにそう書かれているこの人気商品。 私も予約待ちの末、ようやく手に入れることができた。 バケツのような容器に、山盛りで入ったこの玩具は、 見た目はスポンジ製の積み木、といった感じだ。 形は円柱・直方体・Y字型・その他様々。 何となく、森でも手に入る木の枝や小石っぽく見えないでもない物が多い。 素材はスポンジっぽい外見だが、実際はもう少し硬く重く出来ている。 とは言えそこはゆっくり向け玩具。 少なくともゆっくりが怪我をするようなものではないので、 安心して使用させることは出来るようだ。 表面を触ると低粘着性でペトペト指にくっつき、 2つのブロックをグッと押し付けあうと、少し叩いたくらいでははがれない。 中に磁石が仕込んであるタイプもあり、この粘着力とあわせると、 ゆっくりがちょっと押したり引いたりくらいではバラバラにならないほど頑丈にくっつく。 それでいて、何度くっつけはがしてを繰り返しても、 壊れもしなければ粘着性も落ちないという優れものだ。 ゆっくりに与える玩具に大事なもの、 安全性、強度、耐久性、いずれも備えた、さすがのヒット商品である。 赤ゆっくり向けから成体向けまで、サイズにも種類が豊富なのだが・・・ とりあえず今回は、我が家のゆっくり達に合わせたサイズにしてみた。 ガシャガシャガシャ・・・ 「ゆゆ?このいししゃん、ゆっくちしちぇるにぇ!」 「このえだしゃんも、とっちぇもときゃいはよ!」 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー!」 我が家の飼いゆっくり達から見ると、本物の小石や木の枝に見えるのか・・・。 とにかく気に入ったようで何よりだ。 ちなみに私の家では、4畳半一間の和室を丸ごと飼いゆっくりスペースにして、 20匹の赤ゆっくりを飼っている。 飼っているのだから当然だが、私はゆっくりの事が好きだ。 種類はれいむ・まりさ・ありすと、リーズナブルな3種。特にこだわりは無い。 ただ、この数でサッカーボールサイズまで成長されてはさすがにきついので、 成長抑制剤のお世話になる事にしており、 生後3カ月現在でもこいつらはピンポン玉サイズのままだったりする。 これまでこのゆっくり部屋に置いていたのは、 全員用のベッドとして座布団を一つ、餌を入れた小皿、ハムスター用の給水器、トイレ用の皿、以上。 毛糸を玉にして与えたり、ピンポン玉をいくつかくれてやったりしていたが、 活発なまりさ種以外は食いつきがイマイチだったので、 今回奮発して、この人気商品を購入した、と言うわけである。 「ゆぁーい!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 色とりどりのブロックに群がる赤ゆ達。 みんな、これまで見た事のない物が与えられて、 目をキラキラと輝かせながらブロックにすーりすーりしたり、 端っこを噛んでみたり、上に乗って跳ねてみたりしていた。 説明書によると、後は放っておいていいらしいので、部屋の外から観察する事にする。 「しゅーりしゅーり、ゆゆーん!やわらかくっちぇ、ゆっくちー!」 「いろもきれいにぇ!とっちぇもときゃいはだわ!」 「ゆぅ~・・・」 赤ゆっくり達が思い思いに新しい玩具でゆっくりする中、 1匹の赤まりさが何やら考え事をしている風な態度をとっていた。 「ゆふぅ~ん・・ゆ?どうしちゃの?まりしゃ。」 「ゆぅ~・・・ゆゆっ!ゆっくちおもいついちゃよ!!」 「びっくりー!!おおごえださにゃいでにぇ!?」×19 「ゆっくちはこぶよ!ゆっくち!ゆっくち!」 「ぽかーん・・・ゆっくちなにしちぇるの?」×19 表情を先ほどまでよりさらに輝かせた赤まりさは、 ブロックの中でも平べったい長方形、かまぼこ板状のものを口に咥え、 部屋の端っこに立てかけた。 「ゆっくち!もっとはこびゅよ!ゆっくち!ゆっくちー!」 さらに、立てかけた板を補強するように、周囲に小石サイズのブロックを置き、 板がずれたり倒れたりしないように固定していった。 ・・・・・・。 「ゆっくちかんせいしちゃよ!!」 「ゆ、ゆわぁ~。」×19 「ここはまりしゃのおうちだよ!ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!」 それは、壁に板を立てかけただけの、どうという事も無い工作物だった。 だが、その板の裏側の陰に赤まりさが身をうずめると、 それは確かに、これまで赤ゆっくりが見た事も無い、実にゆっくりしたおうちであったのである。 そしてその瞬間、他の赤ゆっくり全員が、驚きとも喜びとがごちゃ混ぜになった感情を、一気に爆発させた。 「しゅっごーい!!しゅっごくゆっくちしちぇるよーっ!!」 「ゆふ~ん。しょれほどでもありゅよ!」 「とっちぇもときゃいはよ!・・・ゆっ!ありしゅもおうちつくりゅわ!!」 「ゆっくちつくりゅよっ!!えいっえいっ!ゆー!!」×19 そこから先の、赤ゆっくり達のとった行動は、普段ののんびりゆっくりした姿と見違えるような、 実に活気と想像力にあふれた創作活動であった。 「このえだしゃんは、れいみゅがつかうよ!」 「このいししゃんは、ありしゅがこーでぃねーとしゅるわ!」 「ゆぁーん。まりしゃもえだしゃん、ほちいよー!」 多少ケンカもあったようだが、 みんな、一心不乱に工作に取り掛かっている。 こちらが隣の部屋でその様子を見ながら感心している間に、 早くも各々が想像力の限りを尽くして組み上げている、立派なおうちが作られていった。 「まりしゃのおうちだよ!ゆっくちー!」 「ゆわぁ!かっこいいにぇ!まりしゃのおぼうちしゃんみちゃーい!」 「ゆっへん!」 ある赤まりさは、いくつかの長い棒状のブロックをテント状に組み、 その周りにさらに、平たいブロックをかぶせていき、 円錐・あるいは竪穴式住居風とも言えそうなおうちを作り上げていた。 一方ありすも面白い。 「これはときゃいはな、てーぶるしゃんにぇ!」 「ありしゅのゆっくちした、そふぁべっどしゃんよ!」 柵でも作るようにブロックで円を作り、その内側を『都会派にコーディネート』しているらしい。 ここが人間の家の中で、雨や風を防ぐ必要が無いと理解しているのか、 それとも機能性よりインテリアデザイン重視なだけなのか。 「ここはありしゅのおうちよ!ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」 色・形の異なるブロックをキレイ並べて、 豪華な居間を作ってしまった。 ほとんどの赤ゆっくりは協力し合ったりせず、自分専用のおうちやら遊び場やらを作っているあたり、 『自分で作った自分だけのモノ』と言う所が大事なのだろうか。 この習性が、野生ゆっくりの群れが数年で必ず崩壊する原因なのかもしれない。 だが、そんな悪く言えば利己的、良く言って独立志向の高いゆっくり達の中でも、 協力し合っている赤まりさと赤れいむがいた。 こちらはこちらでゆっくりらしい理由でのようだが。 「おうちができたりゃ・・・まりしゃといっしょに、ゆっくちしようにぇっ!」 「まりしゃ・・・れいみゅは、まりしゃとずっとゆっくちしちゃいよ!」 「れいみゅ・・・ちゅっちゅしちぇいい?」 「まりしゃぁ・・・ちゅっ!」 まあ、お熱いことで。 まあ、なんと言うか、ゆっくりにとって『おうち』と言うヤツは、 おとなの証であり、財産であり、ステータスだと言う事なのだろう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− それから半日・・・ 途中に休憩とお昼寝を挟みつつ、赤ゆっくり達が作業を終えた頃には、 部屋の中は縄文人の集落のような姿に様変わりしていた。 「ゆぅ~。ゆっくちしちぇるよぉ。」 「まりしゃのおうち・・・しゅーりしゅーり、ちあわちぇ~。」 「ひろばしゃんも、ゆっくちしちぇるにぇ。」 集落は、中心に広場を持ち、その周囲に各々のおうちが、 そのさらに周囲には、柵のつもりか細長いブロックで囲いまで作ってある。 そしてどの赤ゆっくり達も、自分の、あるいは自分達のおうちの中でゆっくりしている。 しかも、単にごっこ遊び、秘密基地遊びというわけではない。 「むーちゃむーちゃ・・ち、ち、ちあわちぇー!」 最初におうちを作った赤まりさは、餌皿からペレット状の餌をお帽子に入れて運び、 おうちの中までわざわざ持ってきてからむーしゃむーしゃしている。 自分のおうちの中での食事は、さぞやゆっくり出来るのであろう。 その瞳には涙すら浮かんでいた。 入り口を木の枝型のブロックでしっかりと閉じたおうちの中では、 先ほどのれいむ&まりさ夫婦(と言うには幼すぎるが)が愛をささやき合っているのが聞こえる。 「れいみゅ・・・おちびちゃんのための、べっどしゃんもつくろうにぇ。」 「ゆぅ~ん、きがはやいよぉ。さきに、ごはんしゃんをあつめてにぇ。」 「まりしゃは、かりのめいじんさんにゃんだよ!ゆっくちまかせちぇにぇ!」 狩りなどした事があったとは驚きだが、早くも子作りする気満々らしい。 やはり、自分のおうちを持つと言うのは、ゆっくりにとって、おとなの証なのかもしれない。 「ゆっくちすべりゅよ!『ころころころっ!』ゆっくちー!」 「おーびのーび!ゆわぁぁ・・・おしょらとんでるみちゃーい・・・」 中央の広場には、長方形のブロック数個で組み上げた滑り台らしきものまで完成し、 数匹の元気な赤ゆっくり達が、キャッキャと遊んでいた。 滑り台の一番上は、ブロック数段分の高さであり、 その上でのーびのーびすれば、遥かかなた、部屋の隅々まで見渡せるのであろう。 数匹の赤ゆっくり達が、のーびのーびしながら口を半開きにして景色を眺めていた。 赤ゆっくり達はみんな、目をキラキラ輝かせ、表情は幸せーそのもの。 それは、玩具を与えた私自身ですら、胸の奥に暖かいものがこみ上げてくるほどゆっくりした姿だった。 少し値の張る玩具だとは思っていたが、買ってあげて、本当に良かったと思う。 ふむ。時間も夕方、そろそろ私も部屋に入っていい頃だろう。 ガラッ! 「おーい、お前達!随分がんばったなー!」 「ゆ!?おにーしゃん!ゆっくちしちぇっちぇにぇっ!!」×20 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「・・・さて。」 がっしゃーん!! 「ゆ・・・・ゆぴゃぁぁあああああああ!?」 と、言うわけで、赤まりさが壁にブロックを立てかけて作ったおうちを、 さっそく蹴り壊してやった。 「ゆぴゃぁぁあああん!!どうしちぇそんなことしゅるにょぉぉおおお!?」 「ゆぴぃいいい!?ゆっくちさせちぇぇぇええ!」 さらに、広場の中心に作ってあった滑り台も、 赤ゆっくり達が怪我しないように床に下ろしてあげてから、 念入りに分解してやる。 「はーい。お片づけお片づけ。」 パカッ!ペリッ!ガシャガシャ・・・ 「ゆぴぇぇえええ!?しゅべりだいしゃんがぁぁああ!?」 ありすの都会派で解放感抜群のお部屋も、インテリア一個一個を拾い上げ、無慈悲に回収してあげる。 「ありしゅのとかいはなそふぁしゃん、てーぶるしゃんがぁぁああ!?」 「てか、工夫が足りんな。並べてるだけだし。」 「ゆぁぁ・・ときゃいはな・・・こーでぃねーと・・・ゆぇぇん。」 とんがり帽子そっくりなテント型のおうちでは、制作者の赤まりさが、 中に入って渾身のぷくーをしていた。 「ゆっくちどっかいっちぇにぇ!ぷっきゅー!!」 別に迫力などかけらも感じないが、このまま壊してしまうと中の赤まりさも怪我してしまう。 こんな時は・・・ 「あったあった、これこれ。」 私の手に握られたのは、『ゆっくり工作ブロックセット』に同梱されている、 『ゆっくり確保用トング・赤ゆっくり用』。 「ゆぁーん、つかまにゃいでぇぇ・・・おしょらとんでるみちゃ」 「そーい!」 がしゃーん! 「ゆんやぁぁああああ!!まりしゃのゆっくちしたおうちがぁぁあああ!!!」 新婚のまりさ&れいむのおうちも、同様に2匹を引きずり出して、 目の前で徹底的に蹴り壊してあげる。 「ゆぁぁぁああん!!まりしゃとれいみゅの、あいのすがぁぁああ!!」 「このおうちで、おちびちゃんをうむっちぇ、やくそくしちゃのにぃぃ!!」 「ふーむ。この2匹、明日去勢しとくか。」 ・・・・・・破壊、破壊、破壊。 こうして赤ゆっくり達が作り上げたゆっくりプレイスは、完成した5分後には、 この世界から永遠に消え去ったのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『ゆっくり工作ブロックセット・注意書き』 ゆっくり達が作った工作物は、飼い主の皆さんにとっても大変魅力的なものでしょう。 でも、それらの工作物は、なるべく完成させたその日のうちにブッ壊してあげて下さい。 ゆっくりは、『自分で作った自分だけのモノ』を手に入れてしまうと、 非常に強い独占欲と独立心を持つようになってしまいます。 ・・・飼いゆっくりとしては、少し扱いにくくなってしまうんですね。 だから、変に愛着を持たないうちに、バラバラにブッ壊してあげちゃって下さい。 きっと、物を作る喜び、作った物の儚さ、ついでに飼い主さんとの力関係などを、 しっかりと学んでくれることでしょう。 ちなみに、目の前で思い切りよくバラバラに壊してあげると、なお効果的です。 ※解体作業は気分爽快ですが、1日1回までにしておきましょう。 あまり繰り返し過ぎるとトラウマになって、ブロックで遊んでくれなくなっちゃいますよ。 【製造元:ゆっくり加工所】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「片づけ完了!じゃ、また明日な!!」 「ゆ・・・ゆんやぁぁあああん!!」×20 そんなわけで、泣かせるのは悪いと思わなくもないが、 あいつらはあくまでも飼いゆっくりなのだ。 私は工作セットの説明書にある注意書きに従い、しっかりお片づけしてあげると、 部屋の隅っこに廃材置き場のようにブロックを寄せて、部屋の電気を消した。 うん、気分爽快。 「ぐしゅ・・・ゆっくちつくりゅよ・・・」 「ゆぅぅ・・もっとがんじょうなおうちしゃん、つくろうにぇ・・・」 「ゆっくちぃ、ゆっくちぃ・・ゆぇぇん・・・」 泣きながらもめげてはいないようだ。 うん、やっぱりゆっくりは可愛いと思う。 そして10分も経った頃部屋の前を通ると、 カチャカチャとブロックを動かす音が、夕日に赤く染まる部屋の中から聞こえてきていた。 そしてさらに30分後には、真っ暗な部屋の中で、 キャッキャとはしゃぎながら工作を続ける声が聞こえてくる。 どうやらあの玩具、相当気に入ってもらえたようだ。 ・・・・・・明日もしっかり片づけてあげないとな。 挿絵 byゆんあき 挿絵 by儚いあき 餡小話掲載作品 その他(舞台設定のみ共有) ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 854 ごく普通のゆっくりショップ ふたば系ゆっくりいじめ 873 ゆっくり向けの節分 ふたば系ゆっくりいじめ 924 みんな大好きゆレンタイン ふたば系ゆっくりいじめ 934 暇つぶし ふたば系ゆっくりいじめ 943 軽いイタズラ ふたば系ゆっくりいじめ 1016 お誕生日おめでとう! 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 753 原点に戻ってみる ふたば系ゆっくりいじめ 762 秋の実り 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけはそうでもない) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道(おまけ) 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 734 未成ゆん(おまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 678 飼われいむはおちびちゃんが欲しい(おまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけ) 夏-1-6. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけ) 夏-1-7. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 冬-2. ふたば系ゆっくりいじめ 910 寒い日もゆっくりしようね 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(仮) ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた ふたば系ゆっくりいじめ 807 家出まりさの反省 D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆっくりできるね! れいむ このぶろっくさんであそんでみたいよ -- 2021-04-10 15 48 40 いや、このお姉さんは影狼じゃないのか…? -- 2016-05-11 16 09 49 どうしてホモが湧いてるんですかねぇ……(歓喜) -- 2014-01-21 13 55 44 これはたまらん たまらん -- 2014-01-13 23 05 14 これはいいwwwww -- 2013-09-09 13 58 18 おねにーさんはかわいいね!ゆっくりできるよ! -- 2013-07-29 20 44 16 多分この人はロリコン(ショタコンも?)なんだろうなぁとか思ったり -- 2013-06-17 14 59 23 ↓ホモは帰って、どうぞ(迫真) -- 2012-06-01 22 56 27 この飼い主獣派ね!レイプしてぇ・・・ -- 2012-05-05 23 12 06 まるで俺の幼稚園の頃みたいだな -- 2012-03-09 19 40 47 このおねえさんはちぇんのしんかけいっなんだねーわかるよー -- 2011-10-08 21 47 21 ヒャッハアアァァーーーーー!!!!! ごみはお方付けだああぁぁーーー! -- 2011-09-15 19 42 06 名作だwww -- 2011-02-06 07 20 21 がちゃーん、と壊す所に吹いたw これは、おもしれー!www -- 2010-12-08 13 53 41 つうか飼い主さんは俺っ娘なんですねw -- 2010-12-01 07 53 59 飼い主とこいつらをまとめて殺したいな -- 2010-11-29 02 55 13 かわえええええええええ赤ゆかわえええええ かわいすぎていじめ殺してええええええええええええ -- 2010-11-28 21 02 01 すばらしい -- 2010-08-23 16 58 44 あーー かわいいわぁ こいつら いいわぁ -- 2010-08-06 20 12 50 これは面白いけど・・・ どうやら私には赤ゆはどう頑張っても飼えない事が解った 絶対諸共にぶっ潰す揺ぎ無い自信があるw -- 2010-07-30 00 32 58
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『ゆっくりは幸せな夢を見るか?』 30KB 制裁 自業自得 群れ 飼いゆ 野良ゆ ゲス 希少種 独自設定 失礼します とある日の昼下がり、一人のお兄さんが道を歩いていた。 「あー、やっぱり針は怖いし痛いなぁ」 お兄さんは腕の絆創膏を抑えながら、そんなこと呟く 「ま、たまには人の役に立つことをしないとな」 このお兄さん、先程献血を済ませたばかりなのである。 動機としては不純なもので、献血後に貰えるジュースとお菓子が目当てだった。 そして今、お兄さんのバッグにはその戦利品が入っていた。 「あのおっちゃん飲めないっていうのにどんどんくれたなぁ。 お菓子もこんなにくれちゃって」 「ゆ!? あまあま!?」 「あまあまはすべてまりささまのものなんだぜぇぇぇぇぇ!」 なんでお菓子なんて単語をこんな道端で言ったのだろうか。 数秒前の自分をお兄さんは本気で殴り飛ばしたくなった。 お兄さんの目線は少し先にある公園の入口に向いていた。 公園といえば野良ゆっくりが居ると思え、と言われているのをすっかり失念していたのだ。 しかもゆっくりは甘いものを本能レベルで求めている。 それはゲス個体になればなるほど、顕著であり。 「おいじじい! れいむにあまあまをよこせ! もってるのはしってるんだよ! はやくしないとせいっさいっだよぉぉぉぉぉぉ!」 「ゆっふっふ まりささまにころされたくなかったらさっさとおかしをだすんだぜじじい!」 ご覧の通りである。 成体のゆっくりれいむとまりさが即座に茂みから飛び出してきてこのセリフだ。 その上ゆっくり特有のかなきり声でがなりたててくるのだから、うっとうしいことこの上ない。 ばいんばいんと跳ねながら催促する様すぐさまぶち殺したくなるのが普通だ。 ゆっくりは極めて脆弱である、しかしこのお兄さんは手を出そうとしない。 「ちっ、持ってねぇよ」 「もってるのはしってるんだよぉぉぉ!! ころされたいのぉぉぉぉぉ?!」 「はやくだすんだぜげすじじぃぃぃぃぃ!」 お兄さんは何故か手を出さない。 理由は簡単、献血の後に激しい運動は禁物なのである。 成体ゆっくりにもなれば重さはそれなりにある、潰したゆっくりはゴミ箱へがマナーなのだ。 だからといってこのままというのも面倒である。 下手すればここを通る度に絡まれそうだ。 ふと、お兄さんは腕の痛みで良い案が閃いた。 少し凝った方法でこいつらを痛めつけてやろうと。 「すまんすまん、お菓子はもう全部食べちゃったんだ」 「ゆぎぃぃぃ! どれいのくせになまいきだよっ! しんでつぐなえっ!」 「すぐにまりささまがせいさいしてやるんだぜぇぇぇぇぇ!」 「まぁ落ち着けよ。今からお前らがたくさんのあまあまが手に入る方法を教えてやるからさ」 「ゆっ! ゆっくりしないではやくおしえろ! このくず!」 「はやくしないとえいえんにゆっくりさせるのぜぇぇぇぇぇ!」 お兄さんは怒りを必死に堪える。 ここで頭に血が昇ったらまた病院のお世話になりかねないし、なによりゆっくりの前だ。 ゆっくり特有のお気楽極楽超短絡思考回路によって。 “れいむのゆっくりっぷりにじじいがしんだよ!” “さすがゆっくりしてないにんげんだね! おぉおろかおろか” とか言い出して増長しかねない。 こういうゲスどものせいで必要のない被害が出ても困るのでお兄さんは必死に堪える。 「明日この公園に……あー、けんけつようすぃーが来るからさ、それに乗るだけでいいんだよ」 「それにのったらあまあまがもらえるんだね! さすがれいむだよ!」 「ほんとうじゃなかったらせいっさいっ! なのぜぇぇぇ? わかってるんだろうなくそどれいぃ ゆぁぁぁん?」 「……ああ、本当だ。たくさんのあまあまがもらえるよ」 こうして口八丁でれいむとまりさを宥め透かし、お兄さんは家へと戻る。 そして材料を揃えてゆっくりとその準備を始めた。 「材料はこれでよし、後はあいつに手伝ってもらうか」 お兄さんは携帯電話でどこかへと電話をかけ始めた―― そして翌日。 準備を完全に済ませたお兄さんは再びあの公園へと脚を運ぶ。 公園の隅では多くのゆっくり、れいむやまりさ、ぱちゅりーにみょんやちぇん、居るわ居るわゆっくりの群れ。 と、お兄さんの姿を見ると一匹のまりさが跳ねながら罵声を飛ばしてきた。 恐らく昨日のまりさであろう。 「ゆっ! おっそいのぜくそじじぃ! もうすこしおそければえいえんにゆっくりさせるところだったのぜぇ?」 「ああ、それは済まないね」 「むきゅ まりさ にんげんさんにそんなくちのききかた……」 「ぱちゅりーはだまっててね! このくそじじいはれいむとまりさのどれいなんだよ!」 「ぱちゅりーはくちのききかたをきをつけるんだぜぇ? まりさがにんげんさんにめいれいすればぱちゅりーなんてすぐなんだぜぇ?」 「むきゅう……」 「そうなんだねー まりさはすごいんだねー わかるよー」 「そんなこともわからないなんてぱちゅりーはとんだいなかものね!」 「ゆっくりできないおさだみょん! にんげんなんてゆっくりにはかなわないみょん!」 「ゆぷぷぷ ゆっくりできないおさのぱちゅりーはあとでれいむがたっぷりせいさいしてあげるよ!」 どうやらこの公園ではゲス化が進行しているらしい。 本来ぱちゅりーのようなゆっくりがこのような街では生きていくには賢いのだが。 お兄さんがそんなことを考えていると、あのまりさが大声で叫んだ。 「ほら! このまりささまのいうとおりだったんだぜ! こんどからこのまりさがこのむれのおさになるべきなんだぜ!」 ああ、とこれでお兄さんは理解した。 昨日このまりさを潰さなかったせいで、この群れのゲス化が一気に進んだのだ。 あのまりさが昨日の内に“にんげんをどれいにした”とか何とかを群れの連中に言いふらしたのだろう。 ゆっくりとは元来、人間をゆっくりしてないというわけのわからない基準を持って見下す愚かな饅頭だ。 そして見下すことにゆっくりを感じるという悪質極まりない性質を持つので一度相手を見下せるとなるとすぐに調子に乗る。 それがこの様だ。 もっとも、とお兄さんは集まっているゆっくりの外縁部に目を向けた。 「にんげんさんがまけるとはおもえないのぜ……」 「だめだよまりさ きこえちゃうよ」 「みんなとかいはじゃないわ……」 「おかしいんだねー わかるよー」 「おさのいうとおりだみょん にんげんをどれいになんてできるわけないみょん」 と、このように人間と力関係を理解しているものも居る。 お兄さんが鬼ではないが、だからと言ってゲスを見逃すほどでもない。 昨日生意気な口を利いたれいむとまりさを殺してしまえばそれでよかったのだが気が変わった。 少なくとも自分のせいで群れがゲス化したのだから、少しは群れの為になるようなことをしようと。 「よし、じゃああまあまが欲しいゆっくりはこのすぃーにのってねすぐでいいよ!」 とお兄さんは群れの前に箱を置いた。 かなり大きめのサイズのすぃーの上にこれまた大きな段ボール箱が置かれている簡素なもの。 側面にはご丁寧に成体ゆっくりサイズの扉が一つ付いており、入口には『けんけつじょ』なんてことまで書かれている。 「さぁ、あまあまが欲しいゆっくりはこの中に入ってね!」 お兄さんが叫ぶ。 我先にとゆっくりたちがその扉に突入しようとするものの、あの例のまりさが叫ぶ。 「まつんだぜ! わなかもしれないんだぜ!」 「どうしてそんなことを言うんだまりさ?」 「まりささまはしってるんだぜぇ? くそにんげんはゆっくりにかてないからいつもひきょうなてをつかってくるのは」 「おやおや、信用されてないね」 「どれいごときにだまされるまりささまじゃないのぜ! おい! れいのをつれてくるんだぜ!」 すっかり長気取りのまりさが叫ぶと一匹のみょんが茂みへと消えていく。 その様子を見ていて青ざめたのはぱちゅりーだ。 今にもクリームを吐きそうな勢いでおろおろしている。 「どうかしたのかぱちゅりー?」 「に にんげんさん あのこだけは……」 「どれいもぱちゅりーもだまってるんだぜぇぇぇ! せいっさいっされたいのぜぇぇぇ?」 まりさの一声でぱちゅりーとお兄さんに群れ中のゆっくりの視線が集まる。 多くのゆっくりの見下し侮蔑してくる目にぱちゅりーはクリームを吐きそうになる。 一方でお兄さんはどこ吹く風だ、当たり前である。 そこへ一匹のみょんが帰って来た。 頭に乗せているのは……なんとびゃくれん種の赤ゆっくりである。 「おさ! つれてきたみょん!」 「すぐにそのくずびゃくれんをなかにいれるんだぜ!」 「これも みほとけのさだめなのですね……」 「むっきゅううううう」 今にも吐きそうなぱちゅりー。 しかし、何故あのぱちゅりーはびゃくれんを庇うのか? びゃくれん種はいわゆる希少種であり、成体ゆっくりにもなればゆっくりでも一、二を争う強さを持つらしい。 更にはカリスマまで備えると言うのだからとてつもない。 そう、そういうゆっくりだからこそ、びゃくれん種には敵が多い。 まりさ種やみょん種は強さに固執するあまりびゃくれんを殺したがる。 ちぇん種はきめぇ丸程ではないにしても、自分より速いびゃくれんに嫉妬する。 ぱちゅりー種は自分より賢いびゃくれん種が気に入らないなど。 例を挙げればキリがない程びゃくれん種には通常種内には敵が多い。 それにびゃくれん種はゆうか種と同じお飾りを持たないゆっくりということもある。 これだけ述べたが産まれた場所が通常種の群れであっても、善良な群れならば共存するらしいのだが、どうにもゲス資質があったここの連中には土台無理だろう。 ならば何故びゃくれんが? 「おい、あのびゃくれんは誰の子だ?」 「むきゅう あのびゃくれんは……」 「すこしはまりささまのためにやくにたつんだぜくずびゃくれん! せめてものおやこうこうなんだぜ! このまりささまのためにしねてしあわせなんだぜ!」 「せっかくうんでやったんだからせめてれいむたちのためにしんでね すぐでいいよ!」 驚いた。 なんとあのびゃくれんはあのまりさとれいむの赤ゆだったのだ。 所謂チェンジリングという取り替え子。 しかし……何故取り替え子が、しかも何故びゃくれん種の赤ゆが生き残っているのか? 普通なら植物型妊娠なら間引くなりしそうなものなのだが。 それに“ぼせい”というれいむ種特有の同種優先主義なら尚更生まれる前に殺されていてもおかしくない。 いや、今はあのびゃくれんの出生は今はどうでもいい。 それに、あの箱の中にびゃくれんを入れたところで別にお兄さんは構わないのだ。 「さぁ! はいるんだぜこのくず!」 「みほとけはうえたとらにそのみをさしだしました ならばわたしも」 「ごちゃごちゃいってないではやくいけっていってるでしょぉぉぉぉぉ!」 びゃくれんが扉を開けて入って行く。 群れ中のゆっくりが固唾を飲んでその行く末を見詰める。 が、中からは何も声は聞こえてこない……。 一分、二分経っても中からは何も聞こえてこない。 ゆっくりたちがおかしいぞと騒ぎ始めそうになった時、お兄さんはゆっくりとけんけつようすぃーの上の蓋を開けて中の様子を見る。 「ありゃ、びゃくれん寝ちゃってるなぁ。そりゃあんなふかふかのベッドならすぐ寝てしまうよな」 そんなことを呟く。 これで安全であると証明されたも同然だ。 あのびゃくれんでさえゆっくりして寝てしまうのだ、ならばびゃくれんよりゆっくりしている自分たちがあの中でゆっくりできない筈がないと。 まりさを始めた多くのゆっくりたちが血走った眼で扉を凝視する。 しかし、外縁部の善良なゆっくりとぱちゅりーは見たのだ。 上の蓋をお兄さんが閉める瞬間に、何かをポケットの中へと入れたのを。 「これで罠はないってわかったね。じゃ、誰が入るの?」 「ここはれいむがいちばんだよ!」 「とかいはのありすにするべきだわ!」 「ちぇんにきまってるんだね わかれよー」 「みょんがさいしょだみょん!」 「しずかにするんだぜ!」 押し合いへし合い甲高い不快指数急上昇の大合唱を止めたのはあのまりさだ。 「ここはおさであるこのまりささまがさいしょにはいるんだぜ!」 「それはおかしいみょん! このみょんが――」 「このむれでさいしょにくそにんげんをどれいにしたのはだれなんだぜぇ?」 「みょん?!」 「じゃあいぞんがないならまりささまがはいるのぜ!」 典型的なゲスだな、とお兄さんは思う。 よくもまぁ、こんな妄想を根拠に話を進められる辺りゆっくりの凄さはあるのだろう、そうお兄さんは内心で皮肉る。 そしてまりさが箱の中に入って行く。 一分、反応が無い。 今度はゆっくりが騒ぎ始めるのは早かった。 もう安心だと緩みきっているから警戒心などないのだ。 どうせまりさは中でゆっくりと眠っているのだろう。 そう考えて次に入るのは誰かと争いだしたのだ。 「つぎはちぇんなんだねー わかれよー」 「つぎはありすにきまってるじゃないこのいなかもの!」 「ここはもりのけんじゃであるぱちゅりーよ! むきゅ!」 「なにいってるのぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 今度この騒ぎを止めたのはあのまりさの番でもある例のれいむだ。 「つぎはまりさのつまであるれいむのばんがふつうでしょぉぉぉぉ!? ばかなのぉ!? しぬのぉ!? ゆっくりしてないのぉぉぉぉぉ!?」 れいむの剣幕に誰もがたじろぐ。 愚か者ほど声が大きいと言うが、さもありなんと言ったところか。 「ゆふっ おろかおろか こんなこともわからないからばかはきらいだよっ! わかったられいむをしゅくっふくっするんだねっ!」 群れに妄言をまき散らしながられいむが扉の中へと入って行く。 そしてそのまま何もない時間が過ぎていく、わけがなかった。 れいむが箱の中へと消えて30秒後、突如中から叩く音がしたのだ。 何があったのか頭だけの全身を震わせる群れのゆっくりたち。 もちろん、お兄さんは訳知り顔で頷いているだけである。 「ああ、中のあまあまがなくなったんだんだね。すぐに補充するよ」 そう言ってお兄さんは近くのベンチに座っていたお兄さんに向かって手を振った。 そのお兄さんはめんどくさそうに立ち上がると、大きな袋を持ってきて一言。 「はいはい。あまあまの補充をしますよー。次誰が入るか決めといてねー」 とやる気のない声でけんけつようすぃーの上の蓋を開けた。 そして袋の中身を箱の中に入れて、また“何か”を袋の中に詰めていく。 そう、詰めているのだ。 何が詰められているのかはわからないが、あきらかに入れる前より蓋を閉めた時の方が袋が大きい。 それに気付いた者はごく僅か。 群れの長であるぱちゅりーをはじめとする善良なゆっくりたちと、このすぃーの仕掛け人であるお兄さんのみ。 明らかにゆっくりできない雰囲気を、長ぱちゅりーは感じ始めていた。 がちゃがちゃと騒いでいた群れのゆっくりたちも少しずつその数を減らしていった。 二匹消えるごとにあのお兄さんが補充すると言って袋に“何か”を詰めていく。 そして、今。 最後まで取り残されていた一匹のまりさが箱の中へと入って行く。 「まりさに始まりまりさに終わる、か」 お兄さんがそう呟いた時には、その場に居るのは極僅かなゆっくりのみ。 長のぱちゅりーと、それに従う賢い個体だけだ。 その群れというよりはただの集合体に近いそのグループを代表して、ぱちゅりーが声を上げた。 「お、おにいさん なかでなにがおこってるの?」 「ん? 気付いてたのか?」 「むきゅう いくらなんでもきづくわよ」 「そうか。まぁ見せても良いけど、中身を吐かないように気を付けてな」 「むきゅ? それってどういう――」 お兄さんがおもむろにすぃーの上に置いてあった段ボールに手を掛け、そのまま取り払う。 すぃーの上に乗っかっていたのは加工所特製透明な箱。 安くて頑丈更には防音加工済みという多くの人から愛されるベストセラーの一品だ。 そして、その中に居たのは長い銀髪を結い、赤と青のエキセントリックな帽子が特徴の胴無しえーりん。 これまた紫色の髪とウサギの耳のようなお飾りが特徴の胴無しうどんげが居る。 更には先ほど入ったばかりのまりさが―― 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!」 「な、な、なんで……」 「わぎゃらにゃいよぉぉぉぉぉ!」」 「どうしてふらんがここにいるのぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 ゆっくりにとって最凶にして最悪の捕食種、胴付きふらんがまりさの餡子を吸い上げていた。 お兄さんは親切にも箱の上部を取って中の声が群れ全体に聞こえてやるようにする。 中から聞こえてくるのは悲惨な最期を知らせるまりさの声だ。 「ゆ゛……ずわないで……あんござんずわ……」 「うー! うるさい!」 「……ゆ゛っ!」 「ふらん! もういいわ」 「うー。わかった」 「うどんげ。これでさいごだから、おねがいね」 「はい、おししょうさま」 うどんげの赤い眼が光り、餡子を吸われてすっかり細くなったまりさの目と合う。 瞬間、まりさが急に活力を取り戻す。 「まりさ……さまはぁ……さいきょうっ! なのぜぇ……」 どうみても致死量クラスの餡子を吸われている筈なのにそんなことを呟きだすまりさ。 だが、さすがに限界が来たのかそれ以上をまりさが話すことはなかった。 光の灯っていない、死んだ眼で虚空を見つめるばかりだ。 「終わったか?」 先程から袋持って往復していたお兄さんがやってくる。 「ああ。終わったよ」 「じゃあ俺はこいつらを連れて帰るからな」 「そうか。ありがとよ」 「いいさ。素材が増えたしな」 「すまないな、群れの処理まで押し付けて」 「気にするな。半分は趣味だ」 趣味が仕事だからいいんだよ、そう言って補充係の役目をしていたお兄さんがまりさを袋に詰める。 そして取り漏らしが無いかを確認する。 「よし、忘れ物は無し。じゃ、帰るぞ」 「うー。わかった」 「うどんげ、いきなさい」 「はい! ではいきますよ!」 袋を持ったお兄さんの後ろをふらんが飛び、えーりんとうどんげがすぃーに乗ってついて行く。 残されたのは仕掛け人のお兄さんと残ったゆっくりのみ。 訳が分からないと言う風にぱちゅりーはお兄さんに尋ねる。 「むきゅう? どういうことなのにんげんさん?」 「どういうことって? この群れからゲスは一掃され、一斉駆除の危機は遠ざかり――」 「むきゅっ!? いっせいくじょってどういうこと!?」 「あんな人様に迷惑をかけるようなゲスまりさとれいむの番が居たんだ。下手すりゃお前ら一斉駆除だぜ?」 お兄さんは群れが如何に一斉駆除の危険に晒されていたかをぱちゅりーに説いてやる。 あのまりさとれいむの番が自分に何を言ってきたか、群れがゲスの資質を持っていたことの危険性。 人間の気まぐれや考え方などをなるべく噛み砕いて教えてやる。 全てが理解できたなどとは到底思えない。 だが、如何に危険な状態であったかはぱちゅりーにもできていたようだった。 「むきゅ……むれもだいぶへったけど むれのみんながいなくなってないだいじょうぶよね」 「そうだ。これから頑張ればいい。あ、そういえば……あのびゃくれんはいったいなんだったんだ?」 「むきゅ それははなせばながくなるわ……」 ぱちゅりーの話を要約すればこうだ。 あの赤びゃくれんは間違いなくあのれいむとまりさの番だそうだ。 例の二匹はこの群れ一番のゲスであり、ゆっくり殺しから他ゆんの食糧強奪、果ては家の乗っ取りに破壊等々。 悪行の数々を行っていたが決定的な証拠は出さず、長でも手を出せないようなあくどい個体だったらしい。 そんな個体だからこそ、食料を大量に貯め込むことが出来たから二人が行った妊娠は……。 「胎生妊娠か」 「そうなの」 街ゆの多くは胎生型妊娠より植物型妊娠を好む。 植物型は多産であり、赤ゆが生まれるのも早いからだ……というのは半分正解だ。 実際は間引きやすいからである。 赤ゆというのは何より無駄飯食らいの低燃費だ。 無駄に動き、無駄に泣き叫び、無駄にエネルギーを消費しては食事を求め泣き叫ぶ。 だから間引く。 赤ゆが減ればその分必要とする食事量は減り、親にも赤ゆにも食事が行き渡り生存率は高くなる。 それに比べて胎生妊娠は母体にかかる負担も大きいながら、母体がより多くの食事を求めるという困った事態がある。 赤ゆは生まれた時から子ゆサイズに近く、生存確率も高いがやはり赤ゆ並みの無駄飯食らい。 さらに母体は妊娠期間中はもちろん、出産後にも多くの食事を必要とするケースが多い。 その為に全体的に見ると胎生型妊娠よりも間引きを前提とした植物型妊娠の方が必要食事量は少ないのだ。 これも、まったく学ばないとされるゆっくりが街に生き延びる上にようやく獲得した知恵である。 話を戻そう。 「そうか。でも胎生型妊娠をするのは他にこの群れではなかったんだろう?」 「そうよ いきるために だからみんなめずらしがったの」 「で、自分がゆっくりする為に群れに言い触らしたのか」 「むきゅ そのとおりよ」 ゲスという個体は何よりも自分がゆっくりすることを史上とする。 だから、群れ中の他ゆんから尊敬と羨望の眼差しを得る為に胎生型妊娠を行った。 もちろん自分たちがゆっくりするだけの食糧をあらゆる手段で集めた上で。 だが、その結果生まれたのが、取り替え子である赤びゃくれんだった。 「潰そうとしたんだろうな、当然」 「むきゅ でもそのときにはむれじゅうにしゅっさんのほうこくがいきわたっていたから……」 「潰せなかった、か」 ゆっくりにも最低限のルールはある。 その一つが同族殺しだ。 群れに所属するゆっくりが同族殺しを行えば、それは即座に制裁の対象となり殺されるのが当然だ。 だがもちろんこれにも例外があり、植物型妊娠中の実ゆを殺しても同族殺しにはならないという。 学者の間では最初の挨拶が親と子供の間で成された時にゆっくりとして生まれた、と判断されると唱える者も居る。 それはさておき。 「そう そこでびゃくれんをあのまりさとれいむがつぶしたらゆっくりごろしとしてせいさいするつもりだったわ」 「成程な。なんとなく読めて来たぞ」 今まで好き放題していたまりさとれいむにぶつかったのは赤びゃくれんという小さくとも巨大な壁だ。 赤びゃくれんはゆっくりできない、しかし殺せば群れに殺されるのは明白だ。 それにびゃくれんを産んだ、というびゃくれんなんかを産んだゆっくりとして内心、他の群れのゆっくりから侮られていてもおかしくない。 ゆっくりできない、だがその原因である赤びゃくれんを殺せば自分が死にゆっくりできなくなる。 そのジレンマの中でフラストレーションが溜まり、その果てに……あれだけのゲスが軽率にも人間の前に姿を現した。 そういうことだ。 「むきゅ だからあのまりさがにんげんさんをつかってびゃくれんをころそうとしていたのはすぐにきづいたわ」 「そうだろうな。肩の荷が降りるかのように罵倒してたし」 「でも にんげんさんはびゃくれんをたすけたんでしょ?」 「ん? まぁな」 そう言ってお兄さんはポケットから赤びゃくれんを出す。 ハンカチにくるまれたびゃくれんは深い眠りについていた。 「ほんとうわね びゃくれんにしんでもらってはこまるの」 「どういうことだ? お前らの大体は――」 「とりかえこのゆっくりをそまつにあつかうとばちがあたるっておかあさんからきいたことがあるの」 「……なんだって? そんな事が伝えられてるのか?」 「そう こううんだからこそ いきのこるためにたゆんをぎせいにするんだって」 「じゃあなんで取り替え子は幸運を呼ぶってことになってんだ?」 「だって みんなしあわせなら ゆっくりするでしょ そしたらじぶんもゆっくりできるからじゃない?」 まさかぱちゅりーに物を教わることになるとは思わなかったお兄さんだが素直に感心する。 ぱちゅりーの言ってることはつまり『情けは人の為ならず』という諺の通りだ。 他人に掛けた情けが巡り巡って自分へと戻ってくるというのが、取り替えは幸運を呼ぶという伝承の正体なのだろう。 逆に粗末に扱えばそれが巡り巡って自分に戻ってくるとは、よくできている。 いや、そう考えると『因果応報』という方が正しいか。 「で、この子はどうする……って、群れには居にくいか」 「そうね できればにんげんさんがつれていってくれたらありがたいっていうのがぱちぇのほんねなの」 ぱちゅりーは溜め息を吐いた。 そこには、群れをまとめることの苦悩に満ち溢れていた。 「ほんとうはみんなそのこをせいさいしたがっていたの でも とりかえこだからぱちぇにはそれがゆるすことができなくて だから」 「群れもストレスを溜めてゲス化の下地を作ってた、って訳か……」 「ゆっ! おにいさん!」 「おいおい、急にどうした?」 ぱちゅりーとの会話を神妙な顔で聞き入っていた他のゆっくりたちが割り込んでくる。 どうしたというのだろうか。 その顔つきからは決心したという表情がありありとわかる。 まさかまだゆっくりできないから殺せというよなゲスが居るのか、とお兄さんは思った。 が、その予想は大きく外れた。 「おちびちゃんはわるくないよ! れいむはそうおもうよ!」 「そうなんだぜ! まりさもそのおちびはおなじゆっくりだとおもうんだぜ!」 「でも ほかのみんなはりかいしてくれなかったんだよー わからないよー」 「みょんもちょっとへんかもとおもうけど だからといってころしていいりゆうにはならないみょん!」 「けれどもここにいてはいなかものにころされるかもしれないから おねがい にんげんさんのかいゆっくりにしてあげて」 「むきゅ ぱちぇからもおねがいするわ」 そう言って皆が頭を地面にこすり付ける様な土下座をする。 さすがのお兄さんも呆然とした。 多くの野良が憧れる飼いゆっくりの座を、このびゃくれんが得るように頼むと言うのは異例といってもいい。 何か打算的な心があるのかもしれないが、考えの全てを口に出すようなゆっくりがこうも黙って土下座し続けるのは尋常ではない。 お兄さんは別にゆっくり全てが嫌いなわけではない。 善良であったり、分を弁えているものまで潰すような真似はしない、だから。 「わかった。俺が責任を持って育てる」 「むきゅ ありがとうおにいさん」 ぱちぇに続いて他のゆっくりからもありがとうの言葉が贈られる。 相変わらずの甲高い声であったが、不思議と不快感のない声であった。 「まぁ、たまにはここにも様子を見に来るから。一応こいつの生まれ故郷だしな。なんかあったら言ってくれ」 「むきゅ ありがとうにんげんさん」 「言っとくが、俺はゲスには厳しいからな」 「それはしっかりとわかったわ それじゃあね にんげんさん」 「またな」 そうしてお兄さんは再び赤びゃくれんをポケットの中に入れて、家の方へと歩き始めた。 公園のゆっくりたちも茂みの中へと帰って行き、各々の生活へと戻っていく。 お兄さんのポケットの中で眠る赤びゃくれん。 彼女は幸運を持ったゆっくりであることに間違いはないであろう。 今はただ、生まれて初めての温もりを感じてゆっくりと眠るだけである。 「そんなわけないのぜぇぇぇ!」 お兄さんの背中から声がする、ヤバい、と振り返るより前にまりさの体当たりがお兄さんの脚に当たった。 そのままの態勢で前へと倒れ込むお兄さん。 道に倒れ伏すと同時に、赤びゃくれんはお兄さんの胸板とアスファルトに挟まれて一瞬で生涯を終えた。 それはまだマシな方だろう。 これからお兄さんにはまりさの制裁が待っている。 あの、最初にふらんに食われたはずのまりさがお兄さんの上に乗っていた。 憤怒の形相、例え何を言っても許さないと言う表情で。 「どれいのぶんっ! ざいっ! でまりささまをだましてぇぇぇ! しねっ! しねっ!」 「や……やめっ……!」 「うるさいのぜぇ! さいっ! きょうっ! のまりささまじゃなければいまごろしんでたのぜぇ!」 「がっ……!」 まりさに背中で跳ねられてお兄さんの肺には息が入らない。 命乞いも許されない、折れた肋骨が肺に刺さり口からは血の泡が吐き出され始めていた。 とてつもない激痛の中、お兄さんは今までの生涯を思い出す。 生まれてから死ぬまで随分と短かったが、どうしてあんなことをしてしまったのだろう。 もったいぶらずにお菓子を上げてさえいればこんなことには……。 目の前が真っ暗になっていく―― 「ゆふーようやくしんだのぜ ばかなどれいなんだぜ おとなしくまりささまのいうことをきいておけば」 遂に動かなくなったお兄さんの上でまりさが一息つく。 そしてその憎悪は次の目標へと。 「つぎはあのむれなんだぜぇ もうゆるさないのぜぇ ぜんゆんをすっきりどれいにしてすっきりしさせてやるんだぜぇ……!」 殺しをしたことで気が立っているのか、まりさのぺにぺにが小さく立ち上がりはじめていた。 この憎悪をどうしてやろうか。 ただそれだけをまりさは考えて跳ねていく。 全ては復讐の為、正義は我にあるかの如く咆哮する。 「ぜっっったいにっ! ゆっくりさせてやらないんだぜぇぇぇぇぇぇ!」 「うー! おきろ! ゆめはおしまいだ!」 「ゆっ!?」 どこからか声がした。 愚かにもまりさに危害を加えようとして返り討ちにしてやったふらんの声だ。 何故だ、なぜ生きている!? まりさは混乱する。 「うー! うしろをみろ!」 声に言われるまま振り返る。 そこに居たのは先ほど自分が殺したはずのお兄さんだ。 何故、どうして、殺したはずなのに何故あいつは立っている、なぜ大事そうにあのびゃくれんを抱えている!? まりさは跳ねていく、もう一度殺してやろうと。 だがその前に、あの、殺したはずのふらんが現れた。 「どくのぜ! ふらんなんかまりささまのあいてにならな――」 「うー! じぶんのすがたをよくみてみろ!」 「……ゆ? ゆ ゆ ゆ ゆわわわわ!」 まりさの身体。 まりさのあんよは動かない、まりさの綺麗なおさげはどこにもない、自慢の帽子はどこにもない、流れる様な金髪も既にない。 ない、ない、ない。 まりさにはすべてがない。 何故か。 まりさは全て思い出してしまったのだ、目の前のふらんに全てを取られたことを。 「―――――! !!」 全てを思い出したまりさは喋れない。 そんな元気は既にない。 まりさを象るものは中枢餡とほんの少しだけ残った餡、それだけだ。 「うー! しぬのはおまえだ!」 根源的な恐怖、種としての恐怖、本能に刻まれた恐怖が捕食種ふらんと相対したまりさに襲い掛かる。 次に来るのは痛み。 薄い皮はふらんの打撃を抑えるには何の役にも立たず、中枢餡に直接その痛みを伝える。 人間で言うなら薄皮一枚の下の神経網に火箸を当てられるようなもの。 想像を絶する痛みがまりさに襲い掛かる。 声にならない叫び、思考はまとまることもなし。 中枢餡が非ゆっくり症を引き起こし吐餡を引き起こしても、それを起こすために必要な餡子はない。 口をすら開くこともできない絶望。 最後の望みはふらんに中枢餡を破壊されることだが、ふらんの絶妙な力加減は中枢餡を破壊せず、死の安寧すら許さない。 正に地獄。 死ぬよりも恐ろしい責め苦を、まりさは味わっていた。 「はっはっは、そうか。あの赤ゆは元気か」 公園の群れのゆっくりたちの多くを連れて帰ったあのお兄さんは誰かと電話をしていた。 その周りには七匹ものの胴付きふらんが飛び回っている。 「なに、お前の話のおかげで面白い“夢”が見させられたよ。はっはっは、そう怒るな。あいつは今、責めてる最中だしな」 その後二言三言言葉を交わすと、お兄さんは電話を切った。 受話器を置いてえーりんに話しかける。 「どうやらこいつらがやる気らしい。耐えれそうなのはいるか?」 「はい。12ばん、38ばん、45ばん、78ばん、79ばん、81ばん、90ばんのゆっくりがだいじょうぶかと」 「よーし、いってこい」 「うー!」 「おにいさん、あんまりおおいとうどんげのふたんになるので……」 「わかってる。今日は無茶をさせても大丈夫だろ? また数日のスパンを取るさ」 「ええ。わかってくださってるならいいのです」 そうしてえーりんは他のゆっくりたちの様子を見て回る。 そこにいるのはれいむにまりさ、ぱちゅりーにちぇんやみょんといったゆっくりたちが多く居た。 彼女らは様々な理由でここに来た。 彼女らは皆、ふらんに死ぬギリギリ前まで中身を吸われている。 しーしーもうんうんも出せないほどに中身を吸われ、死ぬ手前でありながら、異様な事に彼女らは皆至福の顔で微笑んでいる。 ただ、阿鼻叫喚地獄さながらの叫び声をあげる八匹のゆっくりたちを除いて。 ここはゆっくりにとっての地獄と人は言う。 えーりんはゆっくりにとっての医者である。 だからこそえーりんにはゆっくりの死ぬ寸前を見極められる。 その指示を受けてふらんはゆっくりの中身を吸い上げるのをやめる。 そして出来上がるのが薄くなったゆっくりだ。 えーりんはゆっくりたちが死ぬか死なないかを見極め、死なないように管理する。 うどんげはその真っ赤な「きょうきのひとみ」でゆっくりたちにやすらぎを与える。 必ず覚める残酷な、しかしとても優しく美しい偽りの夢。 その夢の中でゆっくりたちは幸せを感じ、ゆっくりと過ごすことが出来る、 だからここのゆっくりたちは死なない。 夢の中で食事も、排泄も、すっきりもすべて思いのままなのだ、永遠に究極のゆっくりを味わうことが出来る。 だがその夢が覚めれば彼女らは現実へと戻ってくる。 ふらんはその現実への案内人。 ふらんの声で目が覚めるように、ゆっくりたちには暗示がかけられている。 彼女に一声かけられれば夢は醒め、現実を理解し、地獄を思い出す。 そして次に訪れるのは拷問。 限界のその先、死の一歩手前を強制的に維持させた上での拷問を永遠に続けていく。 一匹のありすが、そんな地獄の中で幸運にも死を迎えようとしていた。 ふらんの打撃が、少しばかり強すぎたのである。 それでも尚、打撃を与えようとするふらん。 遂に死を迎えると思われたその時、えーりんの一声がふらんの腕を止めた。 えーりんがうどんげを呼び、うどんげは死に体のありすと目を合わせる。 「も゛っ……ゆ……」 「うどんげ!」 「はいっ!」 「ゆっ………………ゆぅ……」 ありすはうどんげの力によって再び夢を見始めた、砂糖菓子のように、甘く、美しく、そして儚い夢を。 死なないように、されど回復し過ぎない絶妙な量のオレンジジュースをえーりんはありすに注射する。 これで、ありすは生き延びることになった。 この部屋の中で、またいつか起こされて、痛みに晒されることが確定したのだ。 誰が言ったか、この部屋はゆっくりにとっての地獄である。 だがそれは逆に言えば、良質な餡が取れると言う事でもある。 ゆっくりはゆっくりできなくなるほど中身の餡が甘くなっていく。 逆にゆっくりするとコクが深まり、味が良くなっていくという性質を持つ。 しかしゆっくりしすぎると甘みもコクも薄れていくが、この部屋では心配ない。 ゆっくりし過ぎる前に、ゆっくり達は夢の世界から覚めるからだ。 そうしてこの部屋からとられた中枢餡はとてつもない値段で取引されている。 だからお兄さんは彼らを養ってやれる。 この部屋で平穏に死ねるゆっくりは八匹のふらんとえーりんとうどんげのみ。 他は全て、お兄さんが興味を失くすか商品にすると決めたゆっくりしか死ぬことはない。 この部屋の主はお兄さん、誰が呼んだか吸血鬼鬼威惨。 理由は八匹ものふらんを飼っているからだとか、自分は何もせずに利益を吸い上げているからだとか。 だが、合理的な人間だとも言われている。 ゆっくりの相手をゆっくりにさせ、人の相手は自分でする。 そんな吸血鬼鬼威惨はとあるれいむとまりさを見る。 れいむは今、幸せな夢の中に居て、隣のまりさはふらんに痛めつけられている。 あの番のゲスゆっくりだ。 あのゆっくりの最後を、吸血鬼鬼威惨は既に決めている。 友人がこれから飼う、あの赤びゃくれんが死んだ時にあのゆっくりは殺してやろう。 うどんげにその幸福な一生を見させた後に、その命を終えさせてやろう。 そして、この部屋の存在理由を教え込んだ上で、無価値に死んでもらう。 そう考えると、吸血鬼鬼威惨はコーヒーを一口飲んだ。 ―了― 初投稿です。 いきなり再投稿をやらかしてしまい申し訳ありませんでした。 献血してきたのでそれの小ネタにしようとしたらいつの間にかこうなりました。 次はびゃくれんを愛でたいです。 制作・投稿に辺り作家交流チャットの方々には大変お世話になりました。 この場を借りて御礼を申しげたいと思います、本当にありがとうございました。 お目汚し失礼しました。