約 703,233 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1796.html
◆ 皆さんのSSを読み、触発されて初投稿に至った次第です ◆ 拙い文章だとは思いますが、感想フォーム等を参考に、今後の改善に努めたいと思います ◆ 性的描写あり ◆ 虐待よりもギャグの方が目に付くかもしれません、こんな筈じゃなかったのに・・・! ◆ 実は一作目が頓挫して二作目を投稿してるのは内緒 『にんっしんしたゆっくりを虐待したい。』 そう思い立ったのはつい最近のことだ。 通常の虐待に行き詰まりを感じ、僕にゆ虐を教えてくれた先輩にアドバイスを請うたところ にんっしんしたゆっくりの虐待を薦められたのである。 にんっしん虐待・・・そういうのもあるのか! やはり先人達は偉大だ。 『新しい命の誕生を踏み躙る・・・その背徳感と、目の前で赤ん坊の命をもぎ取られたあいつらの顔がたまらないのよ! 』 嬉々として語る先輩の顔は、ある意味神々しかった。 でも饅頭に命っていう概念はあるのかな? 「ただいまだぜ。れいむ、きょうもたっくさんえさをとってきたんだぜ! 」 「ゆゆっ、まりさはさすがだね! かりのめいじんだよ! 」 「ゆっへん! それほどでもないんだぜ! それよりいっぱいたべて、げんきなあかちゃんをうむのぜ! 」 「まりさ・・・」 「れいむ・・・」 「「す~りす~り・・・ゆゆぅ~♪」」 今回の虐待には、我が家の軒下に(勝手に)住んでる番のこいつらを使おう。 二匹の大きさはおよそバスケットボール程、そして都合の良いことに、れいむは胎生にんっしんをしている。 ちなみに、まりさの言う『えさ』とは僕がこいつらが餓死しないようわざわざ庭に置いておいた生ごみのことだ。 そりゃたっぷり取れるわな。 「はいはい、お楽しみのところちょっと失礼しますよ。」 「ゆゆっ、にんげんさんはゆっくりできないよ! まりさ、なんとかしてね! 」 「まかせておくんだぜ、れいむ! まりさにかかればにんげんさんなんていちころぎゃぶぅっ!? 」 やかましいので、ハエタタキで二、三発殴りつけて黙らせておく。 大抵のゆっくりにとって、『人間=ゆっくりできない』程度の認識らしい。 相手の強さを測る能力なら、イヌやネコにも備わってるって誰かの右手が言ってた気がするが・・・。 こいつらは一体どうやって野生動物として生き延びてきたのだろう。 ・・・いや、動物などと言っては生命に対する冒涜かもしれない。口を謹んでおこう。 「まりさ、まりさ! しっかりしてね! 」 「ゆぴぃ・・・からだじゅうががんがんするのぜ・・・」 ハエタタキの振動はゆっくりの全身に伝わる。 つまり、頭部のみで構成されるゆっくりの体が脳震盪を起こした形になるのだ。 加えて、ゆっくりは体全体が聴覚器官の役割を果たしているため、その衝撃は計り知れない。 まりさがおとなしくなったところで、二匹を虐待部屋に連行する。 「にんげんさん、れいむとまりさをゆっくりはなしてね! れいむはにんっしんしてるんだよ!? 」 「だから苛めるんだよ! ゆっくり理解してね! 」 「どぼじでぞうなるのぉぉぉぉぉ!? 」 軽く会話のキャッチボールも済ませたところでさぁ虐待だぁ! さて、取り出しましたるは特製アイテム「にんっしん促進薬」。 要はレイパーと名高いアリスの特濃体液汁だ。 こいつを注射器にセットし、やや内角をねらい・・・ 「ゆゆっ? おにいさん、なにそれ? なんだかゆっくりできなさそうだよ・・・」 えぐりこむように打つべし! 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁ!? 」 あ、いけーねいけね。針全部刺しちゃったよ。 薬は注入されたみたいだからいっか。 「ゆがぁ・・・? ぽんぽんさんがへんだよぉ・・・」 れいむの膨れ上がった下腹部が蠕動を始めた。 早くも薬が回り始めたらしい。次の段階に移らねば。 先輩によれば、通常は『まむまむ焼き』で産道を塞ぐらしいが・・・。 今回はもう少し趣向を凝らすことにする。 アイテムその2、「ゆっくり用瞬間接着剤(小麦粉製)」の登場だ。 「さーて、れいむちゃんの下のお口はどこかなー? 」 顎の中腹よりやや下辺り、不気味にひくひくと蠢く穴があった。 穴があったら入るのが男ってもんだぜ! ま、入るのは僕じゃないけどね。 「ゆぅぅぅぅ!? れいむのぷりてぃーなまむまむになにするのぉぉぉぉぉぉ!? 」 「はいはい、良い子だからおとなしくしようねー」 れいむのぷりてぃー(笑)なまむまむに接着剤を流し込む。 これで子供は産めず、出産の時には産道が広がる代わりにまむまむを激痛が襲うことになる。 あ、そうだ。あにゃるの中にも接着剤流し込もう。こいつら適当な体の構造してるからな。 尻から産まれた桃太郎なんて駄洒落にもならん。 「ゆっ・・・はなせぇぇぇ! れいむにさわるなぁあぁぁ! 」 腹部を庇っているせいか、れいむがこちらにあにゃるをぷりぷりと振りかざしてきた。 わっしとばかりにそれを掴み、興味本位であにゃるに中指を突っ込んでみる。 たまには違う穴でもいいよね! 「ゆぴ・・・? おにいさん、ゆびぬいてぇぇぇぇぇぇ! 」 「ふふふ・・・コリコリ弾力のある中枢餡に触っているぞぉ、れいむ・・・」 指を少し下げると、丸っこい感触のものがあった。これが赤ちゃんかな? あにゃるに親指と人差し指も突っ込み、可能な限りに拡大し、れいむの胎内に向かって叫んだ。 「ゆっくりしていってね!!! 」 『ゆっ・・・して・・・ね・・・』 僅かだが反応があった。胎教ってきっとこうやるんだな。勉強になった。 予定通りあにゃるも固めておく。 「ゆひゅぅ、ゆひゅぅ・・・れいむ、もうおこったよ! にんげんさん、ゆっくりしないでかくご・・・ゆぎぎぎ・・・! 」 れいむを解放してしばらくすると変化が起こった。いよいよ出産の時がきたのだ。 「うっ、うっ、うばれるうぅぅぅ・・・!? 」 下膨れた顔に、もこもこと隆起する二つのテニスボール大の凹凸。どうやら二匹の子宝に恵まれていたようだ。 れいむのまむまむが塞がれているため、出る場所がわからずに戸惑っているに違いない。 「ゆぎぃ・・・あがぢゃん、もうちょっとゆっくりじでいってね・・・」 でなければ、親の腹から生れ落ちようとはしないはずだ。 「れいむ、れいむ! いまたすけるのぜ! 」 ハエタタキに殴られて、先程まで無様に失神していたまりさが駆け寄り、必死に介抱しようとする。 が、この状態でゆっくりに出来ることなどたかが知れている。 「ど、どうなってるのぜ・・・!? れいむのまむまむはどこなのぜ!? 」 「ゆがぁぁぁ・・・でいぶのあがぢゃん、おねがいだがらうごがないでね・・・」 博識な皆様方ならご存知だとは思うが、ゆっくりの出産時に飛び出す子供の勢いは中々のものだ。 原理は知らないが、例えるならば腹の中でパチンコ玉を撃つ様、と言ったところか。 その衝撃が、内側かられいむの腹部に加えられているのだ、痛みは推して知るべし。 「でいぶのおなががぼごぼごしてるぅぅぅ! きもい! おもにはらがぎぼいぃぃぃぃぃ! 」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉ!? ばでぃざはでいぶのおむござんでじょぉぉお!? ごどものぜぎにんどっでぇぇぇ! 」 二匹が昼ドラめいた会話を繰り広げる中、れいむの懇願も虚しく赤ゆっくりは外に出ることを止めようとはしなかった。 れいむのもっちりでっぷりとした腹部がメリメリとひび割れていく。 出産の勢いは母胎の強度に勝ったようである。 「うがぁぁぁ! おやをぐるじめるようなあがぢゃんはうまれないでゆっぐりじねぇぇぇ! 」 同時にれいむの自己愛も母性(笑)に打ち勝ったようだ。 胎児にとっては産まれることなど無意識の行動であろうに。 「もっと・・・ゆっぐりじだがっだ・・・」 断末魔の声にかぶさり、ブチブチと母親の胎を食い破りながらも、赤ゆっくりが生れ落ちた。 「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!! 」」 赤れいむと赤まりさの番が産声をあげたが、 「れいむ!? おへんじしてよ、れいむぅぅぅ! 」 遺された親まりさは動揺して構う余裕はなかったようだ。 エイリアンの如く産まれた子供を前に、そりゃ冷静で居られるわけがないわな。 ・・・あ、そうだ。赤ゆっくり同士も胎生にんっしんさせてみよう。 オレンジジュースに浸しながらドッキングさせれば、栄養不足で死に至ることもないはずだ。 「ほ~ら、ご飯でちゅよ~。」 「ゆぴぃっ!? 」 「ゆひっ!? 」 先程の特濃アリス汁を赤ゆっくりに注射し、溺れない程度のオレンジジュースで満たされた容器に浸しておく。 「さぁ、お次はすっきりしましょうねー。」 「れいむぅ・・・。ゆ? おちびちゃんはすっきりしちゃだめだよぉぉぉぉ!? 」 やっと気付いたようだがもう遅い。親まりさには剣山という特等席を用意しておいた。 彼女には、生れ落ちて間もない我が子同士が交尾するのを、心行くまで見ていてもらおう。 「ゆぎゃぁぁぁ!? までぃざのあんよがぁぁあ!? 」 「ほーらおちびちゃん、す~りすり~♪」 「「ゆ・・・ゆゆっ? 」」 赤ゆっくりの番に振動を与え、強制的に発情させる。 子供でも一応発情する事は先達が証明済みだ。 「にゃ、にゃんだかからだがあちゅくなってきちゃよ・・・? 」 「まりちゃ、もうがまんできにゃぃぃぃ! 」 つくづく単純な体構造してるな、ゆっくりって。 しかし普通に交尾させるだけじゃつまらないな。 まりさのぺにぺににとんがりコーンでも被せておくか。 うん、実にお洒落なルーデサックじゃないか! 滑稽だよ、まりさ。 「いれりゅよ、れいみゅ・・・」 「はやくちてぇ・・・れいみゅのきょきょのうじゅきをしじゅめてよぉ、まりちゃ・・・」 そんな僕の気遣いを知ってか知らずか、いそいそと交尾の準備を始める二匹。 この台詞回し、こいつら本当に赤ん坊か。 既に二匹の体表はぬめぬめとした粘液に覆われ、電灯の光を受けて怪しく輝いている。ぶっちゃけきもい。 人間で言う四つん這いの格好になった赤れいむのまむまむに、 赤まりさが己の股間に聳え立つとんがりコーンを荒々しく挿入する。 「ゆゆ? れいみゅのきょきょはなんだきゃきゃたくてゆっきゅりできないよ? 」 「いちゃぃいいぃ! さけちゃうううぅ!? 」 各々勝手に感想を漏らしつつも、ぬちゃぬちゃと音をたてながら体を重ねあう。 前後運動が激しくなり、聞こえてくる音が更に濁ってきた頃。 「ゆふっ、ゆふっ、れいみゅ、ちょろちょろ、だちゅよ? 」 「ぽんぽんがごりごりしゅるよ、いぢゃいよぉぉぉ!!」 「「すっきりぃいぃぃぃぃぃぃぃ!!! 」」 二匹が絶頂を迎えた。 「ゆぐっ、ぐずっ、ばでぃざの、あがぢゃんがぁぁぁ・・・」 深い悲しみに包まれた親まりさは目から砂糖水を垂れ流している。 さぁ、第二ラウンドと行こうか! 親まりさを剣山から外し、赤ゆっくりのいる容器に放り込む。 荒い息の赤ゆっくりに、再び薬を打ち込んで発情させる。 今度は己の親が性欲の捌け口となるのだ。 おっと、とんがりコーンも忘れちゃいけねぇぜ。 赤まりさのはれいむの体内に残ってしまったようなので、二匹それぞれに被せておこう。 「ゆけけけけ・・・おかしがいのありちょうなまりちゃがいるのじぇ」 「うしろはれいみゅがもらっちゃよ! 」 「やめてね、やめてねおちびぢゃん・・・ゆぎぃっ!? 」 薬のせいか、生まれ持った性質なのか、赤ゆっくりの口調はゲスのそれに近いものとなっている。 それにしても子供の交尾を見せられた挙句、その子供に犯される親の心境は之如何に。 加えて前からも後ろからも、生殖にはとても向かない異物を挿入されているのだ、肉体的な苦痛も大きい。 「ゆふぅ、まりちゃのここはゆるゆるだよ? とんでもないばいたじゃにぇ!」 「やめちぇといいながらもていこうしにゃいなんて、いんらんなのじぇ! 」 「ゆっぐ、ゆっぐ、おぢ、び、ぢゃん・・・」 突かれる衝撃で喘ぎながらも我が子に懇願する親の姿は、子供の目には映らなかったようだ。 悲しみに打ちひしがれてはいるものの 「「「ずっぎりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」」」 不思議とここだけは声を合わせるんだよなぁ。 先程と比べてその声には疲労が滲んでいるが。 「ゆげぇっ・・・もう、すっぎりは、いやだよ・・・」 赤ゆっくりが吸収したため、容器にオレンジジュースはもう僅かしか残っていない。 親まりさは餡子を吐き、生まれたことを、或いは生み出したことを嘆きながら絶命した。 それと入れ替わるように、赤れいむの産道がみちみちと開き始める。 「ゆぎゅ!? う、うばれりゅよぉぉ・・・」 産道からゆっくりのふてぶてしい顔が覗き、次の瞬間。 「れいみゅのあきゃちゃん、ゆっきゅりうまりぇて・・・ゆぴぃっ! 」 赤れいむの体が四散した。胎内の赤ゆの成長が、特濃汁によって異常に促進された結果である。 成体ならともかく、赤れいむの体では自分の体ほどもある赤ゆの出産には耐えられなかったのだ。 「ゆ? ゆ!? にゃにがおこっちゃの!? 」 「ゆっくりしちぇいっちぇにぇ! 」 「・・・は? 」 流石に驚いて声をあげてしまった。新たに生まれた赤まりさ(孫まりさと言うべきか)の生殖器が・・・ 「「どぼじでどんがりゴーンなのぉぉぉぉぉぉぉぉ!? 」」 ● 「ひっさつのどりるぺにぺにをくらうのぜ! 」 「ゆぎゃぁぁぁ、もうゆるぢでぐだざぃぃぃぃ!! 」 「おにぇーちゃん、すごーい!! 」 「ゆぷぷぷ、にきゅべんきはぶじゃまだにぇ!! 」 結局、意図せずして新種の開発に成功してしまった僕は、彼らを新たな虐待道具として使うことにした。 ちなみに成長した赤まりさはとんがりコーン専用の肉便器として現役を貫いている。ま、今は貫かれてるけどね。 呆れたことに、奴らはとんがりコーンを介して生殖行為を行ったため、その特徴をも子に引き継いでしまったらしい。 しかもこのとんがりコーン、あたかもドリルの様に回転するのだ。 従って、貫かれる側は体内の餡子をかき混ぜられ、五臓六腑を引っ掻き回されたような錯覚に陥るのだという。 無論、まむまむとの間に擦過傷も発生し、その痛みも尋常なものではないだろう。 「さぁ、つぎにつらぬかれたいやつはだれなのぜ? 」 さぁ、次はこいつでどんな虐待をしようか? おやつのとんがりコーンを口に含みながら、僕は新たな虐待方法を考えることにした。 * 完- <あ・と・が・き> 深夜のテンションって怖いですね、次からはちゃんとプロット立ててから書こう、うん・・・。 もっと精進せねば。
https://w.atwiki.jp/namata-kame/pages/157.html
私ってリーダーじゃない、だからみんなを平等にしなきゃって思うんだよね。 ほら、特に佐藤なんかは構ってあげないと、余計になにしだすかわかんないから、 そばに寄ってきたら相手をするの、とにかく子供なんで他愛もない事してるだけなんだけどね。 そうしたら生田がね、焼くのよ焼きもちを。 確かにさ、カメと入れ替わってた間はあんなことやこんなこともしちゃったし、 まして生田の初めても頂いちゃってるしね‥‥ もちろん私だって生田の事は可愛いしさ、大事に思ってるよ、ずっと一緒にいたいし‥‥ でも、それとこれとは別なんだよね。 一応あの娘もわかってはいるみたいで、その時は知らん顔してはいるんだけど チラッてこっち見た時の目がね、もう可愛いのよ。 なんていうかな、すがるような甘えるような、わかるかなぁ。 だからさぁ、ついついしちゃうんだよね、あえて生田のそばで。 そりゃ自分でも思いますよ、二十歳過ぎた大人が中学生に焼きもち焼かせて喜んでるなんてなにやってるかなって。 だけどその後がまた可愛いんだもん。 二人になってもいつみたいに甘えてこないの。 少し間空けて座ったりなんかしてさ、そっぽ向いて何気なく話そうとしてるんだけどね 顔をこっち向かせると涙目なんだよね、もうキュンキュンしちゃうくらい可愛くて。 たまらなくて、ギュッて抱き締めちゃうんだよね 。 耳元で優しく好きなのは衣梨奈だけだよって囁くと、泣き声でホントって… もうね、たまんないよ、可愛くて可愛くて ずっとこのままでいて欲しいな
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/351.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 156 ゆっくりに選ばせる青年/コメントログ」 たのしめた -- 2010-02-24 02 16 53 ゲスは制裁 いいゆっくりは救う この手の小説はきもちいい -- 2010-04-08 21 17 03 因果応報ってすばらしい -- 2010-04-17 21 47 55 なんか爽快 -- 2010-06-05 01 37 52 いいね -- 2010-06-06 10 45 08 虐待は好きだけどいいゆっくりは幸せになってもいいと思います -- 2010-06-18 01 28 27 とかいはなおにいさんね!! -- 2010-06-19 06 15 18 これは良かった -- 2010-06-30 12 56 34 こういうのは良いね たしかにあまあまだね。嘘は付いていない -- 2010-06-30 17 31 41 さっかりんww -- 2010-09-11 21 43 59 いいなぁ。 本当にゆっくりが存在するなら私はこういう事がしたい でも赤ゆは全部潰す^q^ -- 2010-09-21 02 58 14 やっぱり制裁派多いようだな -- 2010-09-27 01 06 36 こんな大人になりたい -- 2011-05-28 20 00 59 いいや性格がいいゆっくりも殺して悪いゆっくりも殺すほうが気持ちいい -- 2011-09-19 14 29 39 いい話だぁ -- 2012-03-20 20 53 09 普通に良いお兄さんだった・・・ 最近のは必要以上に殺しすぎるから困る -- 2012-10-03 00 26 23 有益な奴は残す いいね あ、でいぶは絶滅な -- 2014-07-30 22 52 43
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4406.html
『まりさはかりのてんっさい!! 』 18KB 観察 不運 越冬 番い 赤ゆ 自然界 人間なし 第三者視点で見たゆっくりの生活です。よろしくお願いします。 恵みの秋。 そう、秋の恵みは生きているもの全てに等しく訪れる。 人間にも、動物にも、そして……ゆっくりにも。 しかし、ゆっくりは気付かない。 自然に対する畏怖を持たないということがどれほど恐ろしい事かを。 「ゆっゆっ!」 今、こうして野山を駆け回るまりさも同様である。 群れ一番の狩りの名人、自他共に認められる優秀まりさ。 番であるれいむに、生まれてきたおちびちゃんたちの為に、まりさは駆ける。 おいしいものをこの秋のうちに集めなければ厳しい冬を越すことが出来ないのだ。 そうして野山を駆けるまりさは大好物であるキノコを見つけた。 すーっと息を吸い込んでその香りを楽しむまりさ。 ゆっくりは鼻の無い外見ではあるが、全身が感覚器のようになっており身体全体でその香りを楽しむことができる。 まりさは文字通り、全身を使ってキノコの香りを存分に吸い込んだ。 「ゆっ! ゆゆ~ん! いいかおりさんだよ! ゆっくりしたきのこさんだね! まりさたちにたべられてね!」 そういっておさげでキノコを引き剥がしにかかるまりさ。 茶色く傘の広い地味なキノコはゆっくりの非力な力でもすぐに剥がれた。 そのまま、まりさは自慢のとんがり帽子の中に狩りの成果を溜め込んでいく。 「おさぱちゅりーがいってたもんね! はでないろのきのこはあぶないって! ゆゆ~ん! こんなじみでゆっくりしているきのこさんはだいじょうぶだよ!」 余程教育が行き届いた群れなのだろう、ぱちゅりーがしっかりと危険なキノコの見分け方を教えている辺り、群れとしては優秀だ。 そして、その教育をしっかりと覚えているまりさ自身の優秀さもある。 少しだけ重くなった帽子の感触ににんまりしつつ、まりさはまた野山を駆ける。 贅沢のできない生活だからこそ、妻や子供たちにたまにはいいものを食べさせてあげたい。 自己中心的なゆっくりには珍しく、父性に溢れているまりさだった。 「ゆっ! このしろいきのこさんはゆっくりしてるね! まりさにしゅうっかくっされてねすぐでいいよ!」 またもキノコを見つけたまりさ。 本当にこの山は恵みに満ち溢れているのだろう。 まりさが優秀であるのを抜きにしても、キノコがこのように多く取れるのは例年でも珍しい。 「ゆぅ~! こんなにきのこさんがとれるのはきっとまりさたちがいっぱいゆっくりしてるからだね! とうっぜんっだよぉ!」 まりさが叫ぶ。 野生の森の中でそんなことを叫ぶのは、天敵であるれみりゃや野生動物を引き寄せることになりかねない。 が、運のいいことにそんなまりさの叫びを聞いた存在は無く、まりさの命が危険に晒されることはなかった。 「さすがまりさだねっ!」 くるっとその場で回って一回転、帽子をおさげで押さえつつ、星が飛んで見える様なウィンク。 妻であるれいむを落とした必殺の悩殺ポーズを披露するまりさ。 最早このまりさの世界に敵はいないも同然である。 なぜならまりさはとてもゆっくりとしているのだから。 しかし、いくら優秀と言えども夜は危険なものだ。 木々の間に降り注ぐ陽の光が薄くなり始めたのを察知したまりさは群れに戻る為にひた走る。 ぽよんぽよんと跳ねながら、家族の待つ家へと帰っていくまりさ。 「ゆゆっ!?」 と、突然まりさの視界の中に毒々しいキノコが現れた。 危険だと示すような真っ赤な傘には白い斑点がまとっており、如何にも毒々しい。 そんなキノコが円になって群生しているのを見ると、怪しいことこの上ない。 どこからどう見ても毒キノコであろう。 しかし、まりさは勇猛果敢にもそのキノコに近付いて行き。 「ゆふぅ~もうおどろかさないでよ! そんないろしてたってだめだからね! ぱちゅりーいってたもん どくじゃないきのこさんにはむしがよるって!」 そういってキノコを収穫し始めた。 ぱりゅりーのいう毒キノコの見分け方の一つ、虫が食っているキノコは大丈夫。 その言葉を信じてまりさはキノコを収穫していく。 そして群生していたその赤いキノコをすべてとり終わった頃にはまりさの帽子もすっかり膨れ上がっていた。 「ゆっ ゆっ ちょっとおもいけどまりさはがんばるよ!」 全てはれいむの為に、全てはゆっくりとしたおちびちゃんの為に。 まりさが群れへと帰りついた頃には太陽も山の向こうへと降りようとしていたところだった。 この時間帯にもなれば多くのゆっくりが巣の中へと戻っている。 どうやらまりさは群れの中でも最後に帰って来たゆっくりのようだ。 誰にも知り合いに会うことなく、まりさは巣へと戻る。 けっかいを外して、大きな声でまりさは叫んだ。 「ゆっくりただいま!」 「ゆっくりおかえりだよぉぉぉぉぉ!」 そういうと涙目のれいむがまりさに体当たりするかのように抱きつく。 もみあげでまりさの存在を確かめるかのように身体を撫でるれいむ。 くすぐったいのか思わず笑い声をあげるまりさ。 「ゆっ ゆふふふふ! くすぐったいんだぜれいむ それにおちびたちもみてるんだぜ はずかしいよ」 「ゆっ! ご ごめんねまりさ!」 顔を真っ赤にして離れるれいむ。 その後ろからは赤れいむと赤まりさが父であるまりさの帰宅を喜んでいた。 「おきゃあしゃんはあまえんぼうしゃんなんだにぇ!」 「まりちゃ! まりちゃはじぇんじぇんしゃみしゅくにゃきゃったんだじぇ! ほんとうだじぇ!」 「ゆゆ~ん! おちびがしっかりしていてまりさもうれしいよ!」 そう言って家に入りながら、まりさはおさげで赤ゆっくりたちを撫でてやる。 その間れいむはけっかいを直し終えており、まりさに今日の狩りの成果を尋ねる。 「きょうはどのくらいのしょくりょうがとれたのまりさ?」 「ゆっ! きいてねれいむ! きょうはたくっさんっきのこさんがとれたんだぜ!」 「ゆゆっ!? きにょこしゃん!? まりちゃきにょこさんたべちゃいよぉぉぉ!」 「ゆふふ がまんしてねおちび きのこさんはふゆさんのときにたべるからね」 「もうまりしゃはゆっきゅりしてにゃいんだから もっちょゆっきゅりしようよ?」 姉であるれいみゅになだめられるまりちゃ。 ゆっくりしていないといわれ泣き出すまりちゃをあやすれいむ。 母であるれいむがまりちゃにつきっきりなのを見て、そっとれいみゅを抱き寄せてやるまりさ。 誰も寂しい想いをする者が居ない、理想の一家。 巣の中では確かに暖かい時間が流れている。 このゆっくりとした、とても幸せな時間を感じながらまりさは食糧貯蔵庫の中身を思い出した。 まりさが取って来た越冬用の食糧はもう十二分にある。 それに加えてこの大量のキノコだ。 赤ゆっくりが居るといえど、何の問題もなく越冬が出来るだろう。 まりさはそう確信していた。 そして、それでもなお、まりさは頑張ろうと決意するのである。 越冬の為に巣に籠るその直前まで、愛する家族の為に頑張ろうと。 まりさは野山を駆ける。 冬の気配も近づき、時に吹く冷風がまりさを震え上がらせようとも、まりさは決して止まらない。 まりさの持つ家族への愛が、まりさを駆り立てるのだ。 しかし、現実は時として想いを裏切る。 「ゆゆぅ? きのこさんもどんぐりさんもみあたらないよぉ ゆっくりしないででてきてね!」 まりさは叫ぶ。 まりさはゆっくりしているんだから、ゆっくりしているまりさの為に食料が出てくるのは当然なのだ。 しかし、そんなことがあろうはずがない。 越冬の為に多くのゆっくりが狩りに力を入れていたのだ、群れにほど近い場所では最早食料などあるはずがない。 折角出て来たのに何も得ずに帰るのは嫌だ、まりさはそう思いさらに森の奥へとあんよを進めるのであった。 まりさは跳ねる、誰の為に? れいむの為に、おちびちゃんの為に、ただひたすら。 そして、奥へ奥へと進むうちに、まりさはついに見つけた。 この秋最後にして最上級の獲物になるであろう、とてもゆっくりとしたキノコだ。 燃える情熱の炎のような赤い色はれいむのゆっくりとしたおりぼんさんのよう。 そんなキノコがこん棒状から幾重にも枝分かれしており、まるでまりさを誘うよう。 食べたらおいしいよ、おいしいよ、と。 「ゆわわわわぁ……れいむみたいにゆっくりしたきのこだよぉ……」 まりさはこんなキノコを初めて見た。 長の話にも出てきたことがないとてつもなくゆっくりしたキノコとの初の対面に、まりさは心を震わせる。 ぱちゅりーの、派手なキノコは危ないという言葉がまりさの脳裏をよぎるのだが、それすらも掻き消すようなゆっくりをまりさは感じていた。 こんなにゆっくりしたキノコなのだ、おいしくないわけがない、毒なわけがない。 こんなキノコが見つけられたのも、まりさがかりのてんっさいっ!だからだ、と自画自賛しつつ、まりさはおさげで早速収穫にかかるが……。 どうしたことだろう、今までのキノコと違い肉質がとてつもなく固い。 やれやれとまりさは思う。 「ゆっくりしすぎだよきのこさん でもそんなにゆっくりしてないでまりさたちにたべられてね! すぐでいいよ!」 そんな自分本位なことを言いながら、まりさは己の砂糖菓子の歯を煌めかせた。 本当はこんなことはしたくなかったが仕方ない。 一旦歯で噛み切って持ち帰ろう。 まりさはゆっくりと口を広げて、歯を下ろした。 瞬間、まりさの頭に鈍器でぶん殴られたかのような痛みが走る。 舌の上に広がる味はとてつもない苦味であり、苦味の後には今まで経験したことの無い痛みが疼き始めていた。 「ゆげぇぇぇ! これどくはいっ……」 まりさはすぐさま危険を感じ吐き出そうとするも、急な苦味が回りすぎたせいかキノコを吐き出すことができない。 急速に消化されていくキノコ。 吐けないのならば消化してうんうんにしてから出せば良い、まりさの身体が選んだその防衛本能は、優秀であったかもしれない。 だが、全てが遅すぎた。 そう、まりさがかじる前に、その防衛本能が働いていれば。 「…………!」 まりさが苦痛のあまり声にならない声を漏らす。 「……あっ……が……えべぇっ!?」 口の端から少量の餡子を吐きだし、なお生き延びようとする。 あにゃるからは水の様な餡子が吹き出し、まりさのあんよを濡らしていく。 だが、まりさにそれを不快と感じる暇も無い。 今やまりさは地獄の苦しみを味わい始めているのだから。 まりさの持つ、野生の中でも失う事の無かったもちもちとした肌は完全に爛れてしまい、見る影もなくなっていく。 苦しそうに呻く姿はまともに呼吸ができてない証拠である。 動くこともさえも満足にできず、まりさは苦痛の中でれいむの姿を思い出す。 かえるよぉ……まりさは ぜったいにかえるよぉ…… まりさは必死になってあんよを動かす。 絶対に生きて還るという想いだけをあんよにのせてただ動かす。 しかし、それも最早意識だけだ。 既にまりさの髪の毛は抜け落ち、爛れた皮も地面の上に落ちて行き、残されたのはただの餡子玉である。 そんなまりさだったものに、優しく風が一撫でしていき、冬の訪れをまりさの上に残して行った。 「まりさ……」 雪が降り始めたのを見て、れいむはそっとけっかいを閉じた。 雪が降ってしまえばゆっくりのあんよは水を吸い、使い物にならなくなる。 それは即ち死だ。 恐らく、狩りの途中で死んでしまったのだろう。 れいむはそう結論付けた。 「おきゃあしゃん おとうしゃんは? おとうしゃんはどうしたのじぇ?」 心配そうに、れいむの顔を覗きこむまりしゃ。 父であるまりさのように立派になるんだといつも意気込んでいたその姿に、まりさの姿が重なる。 不意に、こぼれそうになった涙をこらえて、れいむは気丈に微笑む。 「おとうさんはね ちょっとがんばりすぎたからすこしゆっくりしてからかえってくるって」 「そうなのじぇ? でみょおとうしゃんはがんびゃりすぎたのじぇ ゆっきゅりしちぇてもしきゃたにゃいのじぇ」 そう言いながら姉れいみゅの元へと跳ねていくまりちゃ。 嘘をついてごめんね、とれいむはまりちゃに謝りながら、今日はまりさのとってきてくれたキノコを食事にしようとれいむは思った。 父を失ったことを伝えるには早すぎるし、父が居なくともすこしでもゆっくりしてほしいという、れいむの願いであった。 「ゆゆ~ん! きょうはとくっべつっにきのこさんだよ!」 「やったのじぇ! きにょこしゃんなのじぇ!」 「ちょっと おちちゅきなしゃいまりちゃ みっちょもにゃいよ!」 れいむと赤ゆっくりたちの前に置かれるキノコは茶色く地味な色合いであったが良い香りを放っていた。 それだけで十分ゆっくりできると思いながら、れいむは均等にキノコを配っていく。 「きょうだけのとくっべつっだからね しっかりとあじわってね」 「うん! まりしゃすぎょくゆっきゅりたびぇるにぇ!」 「ゆ ゆん! わきゃったきゃらはやきゅだべしゃせてぇ!」 大人ぶってまりちゃを窘めていたれいみゅも、キノコを目の前にしてはその見栄もすぐに瓦解した。 父まりさから受け継がれたキノコはゆっくりできるという記憶がしっかりと、れいみゅにも継承されていたのだ。 涎を撒き散らす赤ゆっくりたちを、ゆっくりとした笑みで眺めていたれいむはこれ以上待たせるのも可哀想だと思い。 「ゆっくりいただきます!」 「ゆっきゅりいただくのじぇ!」 「ゆっきゅりいただきましゅ!」 食事の挨拶をした。 秋の恵み、キノコにかぶりつく一家。 全身で味を噛み締めるように、噛み締めるように……。 「むーしゃ むーしゃ それなりー……」 「むーちゃ むーちゃ はじゃわりしゃんはいいにょにあじは……」 「むーちゃ むーちゃ もんきゅいわにゃいのまりちゃ」 香りもよく歯触りも良かったが、味はいまいちだったらしい。 食べかすを撒き散らしながら一家はキノコの味にそんな評価を付けた。 しかし、これから長い冬の生活が始まるのだ。 逆に味が悪くてよかったかもしれないとれいむは思うのだった。 今から味の良い物を食べすぎて、舌が肥えてしまったらこの先大変だからである。 「ゆー でもまりさがとってきたものだからしっかりたべてねおちびちゃん」 「ゆん! おとうしゃんみたいににゃるきゃらしっきゃりたびぇるよ!」 「れいみゅも! れいみゅも! おきゃあしゃんみたいににゃるからにぇ!」 瞳を輝かせ、自分の将来の栄光を信じて疑わないその姿は、れいむを限り無くゆっくりさせた。 そして思わず、瞳から涙が一筋流れたが、幸運にも子供たちに気付かれることはなかった。 ゆっくりとした生活、まりさは戻ってこなくとも、守って行けるとれいむは思っていた。 そう、思っていた。 「ゆっびぇぇぇぇぇぇ!」 「いちゃいぃぃぃぃ! いちゃいよぉぉぉぉ!」 深い眠りにつこうとしていたれいむの耳に届いたのは愛する子供たちの悲痛な叫び声であった。 れいむは跳ね起きて眠っていた子供立ちの姿を見た。 れいむは叫ぶ。 「どうしてぺにぺにがたってるのぉぉぉぉ!?」 れいむの目に飛び込んできたのは、赤ゆたちのそそりたつぺにぺにである。 そのぺにぺには異常なまでに赤く腫れ上がり、見るからに痛そうだ。 いや、ぺにぺにだけではない、全身が虫に刺されたかのように赤く腫れ上がっていた。 こういうときはどうするか、ゆっくりとっての唯一の治療は舐めることである。 れいむはできうる限り優しく、痛みを取り除いてやろうという思いを込めてれいみゅに舌を触れさせた瞬間。 「あちゅいぃぃぃ! いちゃいぃぃぃ! やめちぇぇぇぇぇぇえぇぇ!」 「ゆゆっ!? どうしたのおちびちゃん!?」 「やめちぇぇねぇぇえ! ふぅふぅしないでぇぇぇえ!」 「うぎょくにゃぁぁぁ! いじわるなかじぇはしゃっしゃとしにゅんだじぇぇぇぇ! ゆっびぃぃぃ!」 治療行為である筈の舌でのぺろぺろが、それどころか余計に子供に苦痛を与えていた。 しかも何もしていないはずのまりしゃにまで波及している。 こんな時はどうするか、越冬中の今、群れの長であるぱちゅりーに頼めるはずもない。 こうなったらゆっくりとしたおいしいものを食べさせるだけ。 れいむは食糧庫に向かい手当たり次第の物を口に含み、痛みを訴える我が子の為に食料を噛み砕く。 そしてその中には、まりさが取ってきていた真っ赤な傘に白い斑点を持つキノコが混じっていた。 「ゆゆゆゆぅ!? うっめぇぇぇえぇぇ! なにこれ!? うますぎるぅぅぅぅ!? しししししあわせぇぇぇぇえぇ!」 れいむの舌に、今まで味わったことの無い旨味が駆け抜ける。 それは思わずうれしーしーを漏らし、あにゃるからだらしなく餡子を出してしまうほどの旨味。 雷に打たれるほどの衝撃、ゆっくり風に言えばいくさんに打たれるほど衝撃か。 それはともかくれいむの頭は一瞬にしてその旨味に囚われた。 もう、れいむに子供たちの叫び声は聞こえない。 「うっめ! これめっちゃうっめ! まじぱねぇ!」 「ゆびぃぃぃ! いちゃい いちゃいよぉぉぉぉ!」 「もうやじゃ! こんにゃいちゃいにょれいみゅいやだよぉぉぉ! だれきゃれいみゅをきょろしてよぉぉぉ!」 「うっめぇぇぇ! ししししあわせぇぇぇえぇぇぇ! れいむしあわせだよ しあわせだよまりさぁぁぁぁぁ!」 子供たちは泣き叫び死を願い、母親は食料を狂ったように貪り食う。 あまりのキノコのおいしさに、れいむの餡子からは何もかもが失われ快楽だけを求めるようになってしまっていた。 これが、今夜まで幸せだった家族の末路だ。 れいむは気付くことなく食べ続けていく、越冬用の食糧が無くなっていくことに、子供たちが助けを求めていることに。 れいみゅもまりちゃも痛みのあまり気付かない、助けてくれるはずの親がここには居ないことを。 「しにちゃいぃぃぃ! もうまりちゃをきょろしてぇぇぇぇぇ! いちゃいのいやいやいやいやじゃああああああ!」 「れいみゅもぉぉぉぉぉ! れいみゅみょきょろしちぇぇぇぇぇぇ! もういちゃいのいやじゃぁぁぁぁぁ!」 「はふはふ ぱっね まじぱんねぇ! うますぎる! れいむしあわせすぎてごめんねぇぇぇ!」 幸せをアピールするように踊り狂うれいむと、痛みのあまりももだえ苦しむれいみゅとまりしゃ。 この狂乱の宴は続く、れいむが眠りにつくまで、れいみゅとまりしゃが永遠に眠るまで。 「ゆっ!? ゆっくりおきるよ! のーびのーびするよ! れいむ かわいくってごめんねぇ!」 れいむが起き、身体を伸ばしてからのウィンク。 今は亡きまりさを惚れさせた、必殺のアピールポーズである。 そして、れいむはようやく現実を認識した。 「どうしてちょぞうこにしょくりょうさんなくなってるのぉぉぉぉぉぉ!?」 涙を流し唾を吐き散らかしてれいむが叫ぶ。 貯蔵庫の中にはもう何も無かった、ゆっくりとしたキノコも、どんぐりも、何もかもが。 自分で食べたと言う記憶すら、れいむにはない。 それだけの衝撃が、れいむの餡子を駆け抜けたからである。 「ゆぅ でもだいじょうぶだよ! れいむならしょくりょうがなくてもえっとうできるよ! かわいいかわいいおちびちゃんもいるからね! れいむゆうしゅうでごめんねー!」 ゆっくりどころか自我を崩壊させるほどの味を前にして、多くの記憶が消え去ってしまったのだろう。 あれほど苦しんでいた子供たちの記憶すら、れいむの頭には残っていなかった。 だから、れいむは目の前の現実が理解できない。 「どぼじでおちびじゃんしんじゃってるのぉぉぉぉぉぉぉ!」 この世のものとは思えない苦悶の表情を浮かべて、れいみゅとまりちゃは餡子を吐いて絶命していた。 どこを見ているのかもわからない、光を失った真っ黒な瞳。 いつも丁寧に手入れされていたさらさらの髪の毛は、急激にストレスを受けたせいか真っ白になり、ところどころ抜け落ちている。 口の端から残った泡状の餡子の後が、どれだけ苦痛を訴え続けていたかよくわかる。 それでも、れいむは前向きだった。 「ゆぅ どうしてなのかはわからないけど れいむはひげきのひろいんさんになっちゃたんだね」 あ、とれいむは声を上げた。 れいむが悲劇のヒロインならば、白馬の王子が駆けつけるのが世界の理なのだ。 そう、群れ一番の狩りの達人であるまりさが、れいむを助けに、れいむを助けに。 「まりさぁぁぁ! れいむここにいごぼぉっ!?」 れいむのまりさを呼ぶ声は、最後まで放たれることはなかった。 れいむの口を塞いだのは自分自身の命の源である餡子。 その大量の餡子が、れいむの意志とは関係なく逆流していく。 「ごぼじでぇぇぇ!? ばんごばんべばびでぇぇぇ!?」 れいむが溢れ出ていく命に声をかけるが聞き入れられることはない。 驚いたことに、一家族が余裕で越冬できるだけの食料を食べていたにも関わらず、れいむの餡子は質が悪かった。 スポンジのようにスカスカな、命が抜けきってしまったかのような餡子。 吐いて無くとも、食料があろうともれいむの先は短いと一目でわかってしまうほどに。 「どぼじで……どぼ……じで……」 れいむは必死に考える、どうしてこんなことになってしまったのかを。 だが、それを思いつく前よりれいむの命のが潰える方が早いだろう。 れいむは知らない、この群れの多くが後にれいむたちのような末路を辿ることを。 れいむは知らない、まりさが優秀すぎるあまりに、この群れの最初の犠牲者になったことを。 秋の恵みは、誰に対しても公平に訪れる。 しかし、自然に畏怖の念を忘れてはならない。 恵みの中には不心得者をも殺す猛毒が、静かに仕込まれていることを。 ―了― 劇中で出たキノコ(登場順) ドクササコ ドクツルタケ ベニテングダケ カエンタケ 話の都合上潜伏期間を意図的に短くする、症状の併発などがあります。 しかし、それが違うだけで人間もほぼ同じ症状が起きるのでキノコの誤飲・誤食にはご注意ください。 書いたもの anko4299 ゆっくりは幸せな夢を見るか? anko4309 野良ゆっくりを飼うということ
https://w.atwiki.jp/ykansatu/pages/13.html
自宅自宅居間キッチン 風呂 トイレ 水槽 生育スペース 大型スペース バルコニー 暖炉 クリスマスツリー 自宅寝室ミニチュアハウス・本棚 自宅和室テラリウム 小瓶 森ダンボール 巣穴 山岳 水溜り 雪 ショップ コメント(編集できない場合やメモなどに) 自宅 自宅居間 最大20頭生育可能 滞在で時間経過が発生する キッチン シンク、冷蔵庫、フライパン、電子レンジがある シンクは常時少量の水が入っている 冷蔵庫は中に食料が入っており、ゆっくりに与えることができる フライパンと電子レンジは冷蔵庫の食料などを焼くことができる 加熱食料をゆっくりに与えると寿命が伸びるとのこと 加熱しすぎて炭になると逆に毒なので注意 ゆっくりをフライパンや電子レンジで加熱するとダメージが与えられる 電子レンジでチンすると体が赤黒くなっていき、最終的には消し炭になる 風呂 浴槽と洗面器があり、常時少量の水が入っている。水道で満タンにできる バイオレンスモードではお飾りが帽子系以外のゆっくりは ダメージを受ける 浴槽のへりは赤ゆが入り込む隙間があるので注意したい トイレ 水洗レバーをタッチすると動作する ゆっくりが流されてしまうので注意 水槽 水上生存可能な種を入れて観賞できる バイオレンスモードではお飾りが帽子系以外のゆっくりは ダメージを受ける ドスサイズのゆっくりは当たり判定の関係で 近づいただけでダメージを受けてしまう 生育スペース それぞれ固定給餌床有。赤ゆ育成用や 目標とする繁殖形態に合わせた管理が可能 大型スペース ガラス仕切り、固定給餌床有 バルコニー 外飼い用。ゆっくりは外の花を摂食可能 旧版では庭だったが1.5.4gからビルに移転し バルコニーとなった 暖炉 タッチすると火がつく ゆっくりが近づくと燃えてしまうので注意 クリスマスツリー v1.6aから新規追加 ゆっくりを引っ掛けて飾りにすることができる その際に微量ながらダメージ判定がある 自宅寝室 最大20頭生育可能 滞在で時間経過が発生する ミニチュアハウス・本棚 見えない仕切りがあるのか、入ったゆっくりは出てこない 但し押されるなどの動作で出ることがある 自宅和室 最大20頭生育可能 滞在で時間経過が発生する テラリウム 主にMicro~Middle迄の水槽。草・水・穴ぐら有 中の草は摂食させられる 作者によると1.4系をコンセプトにしたとのこと 小瓶 主にMicro・Small用の飼育瓶。草つきで摂食させられる 1.5.3系までは和室入口の代わりに飼育室があり、そこにあった 森 野生ゆっくりが出現。お兄さんの周辺中距離にスポーン? 距離が離れすぎたゆっくりはデスポーンする 森は山岳に囲まれ、山頂の反対側は終点となり 見えない壁が存在。超えることはできない 時間経過は発生せず、夜行くとずっと夜のまま ダンボール 中にゆっくりがスポーンしやすい? 基本的にB・Cのゆっくりが殆ど。(稀にSやAがいる) ダンボールは破壊も可能 巣穴 1.5.4gから巨大化し、お兄さんが入れるように なった。(初期は小型で入れなかった) 内部にS・Aのゆっくりがいること多し 果物が貯蔵されているが、入手は不能 ダンボールと違い破壊不可能 山岳 山は少しづつだが登っていくことが可能で 山頂に達することもできる 旧Verでは山頂から落下したり、落下したゆっくりを カメラで追うとマップ未生成の異次元に突入したが 現行Verでは落下してもマップは保持される 落下ゆっくりを追うとワイプアウトしてカメラが戻る 水溜り お飾りが帽子系以外のゆっくりはダメージを受ける(バイオレンスモード) v1.6aで廃止された 雪 自宅居間の水槽付近から行くことができる 森と同じく野生のゆっくりが出現するが、 胴付きが出現しやすくなっている ショップ ゆっくりの売買が可能。商品はこたまりさや わさ種など希少価値の高いものが出やすい 価格はゆっくりの種・飾り・ランク・サイズで決まり 産まれたてのこたれみりゃでは6万Pほどになる コメント(編集できない場合やメモなどに) 名前 クリスマスツリーのやつどうやって引っかかるの? - 名無しさん (2020-06-30 19 26 18) 学校ステージを復活させて下さい。 - 名無しさん (2019-05-02 16 32 37) ↓学校は今無いはず - wsdfっds (2019-02-14 20 33 23) ステージ学校の項目がないな - 名無しさん 2016-12-03 00 13 45 を夢その言葉お前に返してやる - 名無しさん 2016-11-23 19 54 09 居間の暖炉、タッチすると火がついてそれきゆっくりが触れるとゆっくり燃えるで - 名無しさん 2016-10-30 16 54 28 山って登れるの?全然登れないんだけど - ゆっくりジパング 2016-03-19 13 43 27 お風呂のどすまりさが不覚にもかわいい - 名無しさん 2016-01-31 13 51 53 ↓の訂正。を夢、死ねっていっちゃダメだろ。 - 名無しさん 2015-09-21 16 11 37 ↓↓↓死ねっていっちゃあかんやろ。 - 名無しさん 2015-09-21 16 10 35
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2698.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1292 ドスの数え方/コメントログ」 久々にいいの読めました。人間の都合で使い潰されるゆっくりの描写がいいですね。是非次も書いてください! -- 2010-06-01 22 09 45 裏切ったれいむを希望通り生かしておくのが残酷で好き -- 2010-06-07 02 40 35 うんw良作wゆっくりは何もかも人間の為だけに消費されて奪われて、潰されて逝くのがいいねw -- 2010-06-07 18 13 10 これは実にいい。ただのいじめ虐待じゃなくてゆっくりin現代における消費考察がちゃんとされてる辺りが -- 2010-06-18 05 44 52 調子こいた馬鹿ゆを絶望させるのって、超たのしー! -- 2010-06-21 18 25 15 おもしろかった。 -- 2010-06-21 22 49 30 よかったじゃないか!クソの役にも立たないゴミが人間様に貢献できるようになるなんて! -- 2010-07-12 23 47 11 おもしれえこれ、絶望する姿は最高です。 -- 2010-08-20 23 06 04 似たような話は結構あるけど、げすの群れをドスまで含めて有効利用というのはなかなかないと思う。 面白かったです。 -- 2010-11-02 04 59 13 最後の赤ゆを虐殺した台詞を書いてくれたら最高だった いずれにせよすごい名作 -- 2010-11-03 19 15 22 面白い!とてもゆっくりできた! -- 2011-01-06 02 15 07 面白れぇ! どすきのこの栽培とか赤ゆっくりの生産とかとっても便利だなぁ。 どすって、役に立つ良いゆっくりだよね!(笑) -- 2011-01-16 10 37 17 素晴らしい・・・・・ とってもすっきりできました!! -- 2011-01-29 09 08 35 妬ましい・・・・・その文才が妬ましい・・・・・パルパルパル ドスって人間の役に立てたんですね! とても面白く読ませていただきました^^ -- 2011-03-30 11 42 04 誤字脱字まみれだどもゆっくりできたんだどぉ~☆ -- 2012-09-23 07 28 00 橋姫いたぞ↓ -- 2015-09-28 22 12 17 めっちゃおもしろい! -- 2018-06-18 09 51 15
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2316.html
きめぇ丸?いいえしゃめい丸です 15KB 虐待-普通 愛で ギャグ 小ネタ 理不尽 差別・格差 変態 駆除 飼いゆ 野良ゆ 希少種 都会 現代 独自設定 タイトル道理にゆっくりしゃめい丸がでます ・この話には愛でられるゆっくりと悲惨な目にあうゆっくりが出てきます。愛でが嫌いな方は読まないほうがいいかも ・賢い胴付きゆっくりがでます。漢字を使って喋るので違和感を感じる方はお控えください ・これを書いたのはHENTAIあきだよ!HENTAIが嫌いな人は読まないでね! ・作者に都合の良い独自設定があります ・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!! 暗い路地裏にゆっくりの家族がいた。狩りの上手い父まりさにお歌の上手な母れいむ、そしてやんちゃな子まりさだ。 人間にも迷惑をかけずこの路地裏でひっそりと、しかし幸せに暮らしていた。 これからもこの生活は続くと家族の誰もが思っていたが、所詮ゆっくりでありその幸せはあっけなく終わる。 同じ路地裏に住んでいたありすが飼いゆっくりをレイプしたのだ。そのため人間はこの路地裏に住むゆっくりの駆除を決める。 結果幸せに暮らしていたこの家族も殺された。家族を守ろうとしたまりさは人間に潰されて死んだ。 子供を守ろうと子まりさを口に隠したれいむは蹴られたが、子まりさと共にかろうじて生きている。 「おちびちゃん・・・だいじょうぶ?」 「まりさはだいじょうぶだよ!おかあさんゆっくりなおってね!」 そう言って子まりさはれいむをぺーろぺーろして傷を治そうとする。もちろんそんなことで治るはずがない。 「れいむはもうだめだよ・・・これからはおちびちゃんだけでいきてね・・・」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおお!まりさはまだおかあさんといっしょにいたいよおおお!」 泣きながら母れいむに体をすーりすーりする子まりさ。そこにカシャッっという乾いた音と光が響いた。 「あやややや、これは良いシーンですね。ずばり母と子どもの悲しき別れですね。」 声をする方に振り替える子まりさ。そこには胴付きのきめぇ丸がいた。 「ゆわああああああああ!きめぇ丸だああああああああ!」 驚いて声をあげる子まりさ。れみりゃ、ふらんと同じ餡子に染みついているゆっくり出来ない記憶。 そのゆっくり出来ない動きはある意味捕食者以上の恐怖だ。 「失礼なこと言わないでください!きめぇ丸じゃなくて清く正しいしゃめい丸です!」 「わふぅ!わふわふ!」 抗議の声をあげるのはしゃめい丸と足もとにいるゆっくりもみじだ。紅い頭巾に丸くて白いぼんぼん。 背中からはカラスのような黒い羽が生えているが、その顔にはあのどこか小馬鹿にする笑みは浮かんでいない。 「きめぇ丸じゃないの?それならおかあさんをたすけてあげてね!」 「どれどれ、あややこれはひどいですね~。」 蹴られて顔が陥没しているれいむを珍しそうに見ながら首から下げるデジカメで写真を撮る。 その顔はどこか楽しそうである。 「おねがいします!おかあさんをたすけてください!」 「いいですよ、でも一つ条件があります。」 そういうとしゃめい丸は肩から提げているショルダーバッグからオレンジジュースを取り出す。 そうして少しだけオレンジジュースをれいむに垂らす。 「なんだかすこしだけいたくなくなったよ。」 「おかあさん!だいじょうぶなの!」 「どうです?私の取材に協力してくれたらこのオレンジジュースはあなたにあげますよ?」 そういってしゃめい丸は子まりさにこの辺で野良ゆっくりが多くいる場所や餌場を案内するように頼む。 子まりさはこの提案を断れるはずがなく、しゃめい丸の取材に協力することにした。 れいむはまだ動けるほどは回復しておらず、とりあえずここで隠れて待つことになった。 取材の始めはまずこの辺のゆっくり達が狩りと称するごみあさりをするゴミ捨て場だ。 ここには飲食店が多く、あまりゆっくり対策もしておらずゆっくりにとっては貴重な餌場である。 「ここがまりさたちのかりばだよ!ここにはおいしいものがたくさんあってゆっくりプレイスなんだよ!」 「なるほど。確かに野良ゆっくり避けのネットもありませんね。これは問題ですね~。」 難しい顔をしながらしゃめい丸は愛用のデジカメで写真を撮る。横ではもみじが退屈そうに欠伸をしている。 「いまならにんげんさんはいないわ!ゆっくりいそいでごはんさんをあつめるのよ!」 「「「わかったよぱちゅりー!」」」 ちょうどその時、ぱちゅりーとその他多くのゆっくりが食糧集めのためにゴミ捨て場にやってきた。 ぱちゅりーの指示のもとにゴミ袋を破り中身をかき出し、ごみ箱を倒しその中身を漁っていく。 「またゆっくりか!?いい加減ゴミを散らかすのは止めやがれ!」 ゴミ箱を倒す音に気づいたのか、店から主人と思われる男が出てくる。 人間の出現に気づいたのかぱちゅりーは慌てて他のゆっくりに指示を出す。 「むきゅ!にんげんさんよ!みんないそいでにげるわよ!」 「逃がすかこの野郎!ゆっくり苦しんで死ね!」 そう言うと男は手に持ったスプレーを逃げようとするゆっくりに振りかける。 このスプレーは加工所特製のゆっくり駆除用のものだ。別に殺すわけでないが、スプレーに含まれる辛み成分により ゆっくり達を痛みで足止めして確実に殺すための物である。 「まりさのじまんのあんよがいたいいいいいいいいい!」 「からだがちくちくするよおおおおおお!だれかかわいいれいむをたすけてねえええええ!」 「めがみえないよおおお!らんしゃまああああああ!」 「ありすのとかいはなかおがああああああああ!」 体を襲う激痛によって逃げることが出来ずに悶える野良ゆっくり達。 一匹ずつ袋に入れ確実に潰していく男は、元凶であるぱちゅりーを掴みあげる。 「にんげんさん!ぱちゅはかいゆっくりなのよ!だからころしたらおにいさんがだまっていないわ!」 「こんな薄汚れた飼いゆっくりがどこにいる!どうせ何かして捨てられたんだろう!」 確かにこのぱちゅりーは飼いゆっくりであった。しかし飼っていたお兄さんの大事な書類をよだれで汚してしまい、 怒り心頭なお兄さんによって窓から放り捨てられてしまったのだ。 何とか生き残ったものの、こうして野良ゆっくりの参謀として生きてきたのだ。 「ぱちゅはすてられてなんてないわ!ただちょっとおこられておうちにかえれないだけよ!」 「そういうのは捨てられたって言うんだよ!ほらさっさと潰れろ!」 そうして同じようにぱちゅりーを袋に入れて足で念入りに潰す。ゴミ漁りをしていたゆっくりを片付けると、 男は一部始終を写真に撮っているしゃめい丸達に気づく。 「なんだお前達もこいつらの仲間だったのか?そうなら一緒に潰すぞ。」 「違いますよ、私たちは今取材中なんです。このまりさは案内役でして、証拠にバッジもありますよ。」 そういって頭巾に着いている金バッジを見せつけるしゃめい丸。 それを見て男は野良ゆっくりに向けていた険しい顔から、温厚で優しそうな顔になる。 「なんだ金バッジのゆっくりだったのか。ああいう野良は嫌いだが、頭の良いゆっくりは大好きだよ。」 「褒めてくれてありがとうございます。ところでゆっくり避けのネットを張った方がいいと思いますが?」 しゃめい丸に言われて男は照れたように頭を掻く。 「そうなんだがつい面倒で後回しにしてしまうんだよ。忠告どうりこんどはちゃんとネットを張るかな。」 照れ隠しなのかしゃめい丸ともみじにクッキーを渡す男。 「いいんですか、クッキーなんて貰って?」 「いいよいいよ、物臭な俺に注意してくれたお礼さ。そっちの犬みたいなゆっくりと食べてくれ。」 「わふわふ!」 美味しそうに貰ったクッキーを食べる二匹。その様子を羨ましそうにみるまりさ。 「まりさにもあまあまちょうだいね!」 「え?何でですか。これはあのおじさんが私たちにくれたんですよ?それにあなたにはちゃんと 報酬をあげますから我慢してくださいね。」 「ゆっくりりかいしたよ・・・」 悔しそうに声をだすまりさ。その顔にははっきりと無念さが出ている。 その顔に気付いているのかいないのか、しゃめい丸は次の場所に案内するように言う。 「ここはみんなであそぶばしょだよ!おともだちのありすもここにすんでるよ!」 ここは公園であり、町に住むゆっくり達にとっては優良物件でもある立地だ。 ただ他と比べれば人間との接触や駆除の具合も多いので、住むのは便利だが命の保証はない。 そのことに気付いているゆっくりは大抵どこかに引っ越すが、ほとんどのゆっくりはここは離れない。 「もみじどうですか?どこかにゆっくりはいますか。」 「わふぅぅぅ、わふ!わふぅ!」 鼻(?)をくんくんさせて匂いを嗅ぐもみじは、匂いを感じたのか走り出す。 慌てて追いかけるしゃめい丸とまりさ。もみじがいたのは段ボールで作った一般的なゆっくりの家だ。 「ゆわああああああ!ありすうううううう!」 「あやややや、これはまたひどいですね~。」 段ボールにあったのは黒ずんで死んでいる、一匹のれいむと子ありすだった。 このれいむはレイパーによって無理やりすっきりーさせられて生まれたありすを、シングルマザーとして立派に育てていた。 ありすはそんな母を自慢していつか立派な都会派になるとまりさに言っていた。 「わふううう!わふ!わふ!」 「忘れてましたね、もみじ。よくやりましたよ。いーこいーこ。」 褒めてくれといわんばかりに尻尾を振ってアピールするもみじを、しゃめい丸は頭を撫でる。 そうしながらも、片手はしっかりと写真を撮っている。 「だれがこんなことをしたの!まりさがはんにんをせいっさいするよ!」 「勇ましいですけど、これきっと人間さんがやったことですよ?あんよが焼かれてますし。」 そう言って死んだれいむとありすを引っくり返すしゃめい丸。そのあんよは真っ黒に焦げている。 直接的な死因はれいぱーによるすっきりー死だが、実際にこれをしたのはおそらく虐待お兄さんであろう。 良く見れば所々に殴られたような跡もあり、れいむのお飾りには挟みによる切れ込みもあった。 「どぼぢでにんげんざんはごんなごどするのおおおおおお!?」 「私に言われても困りますよ。虐待お兄さんでしょうから、きっと楽しいからでしょう。」 泣きわめくまりさにやれやれと言わんばかりに頭を激しくシェイクするしゃめい丸。ここら辺にはやはり共通するのか。 「それよりまりささん、もっとありすに近づいて泣いてください。そうすればもっと良い画になるので。」 「できるわけないでしょおおおおおお!」 どこかの報道記者の様にまりさに無茶を言う。死んでゆっくりできない匂いがするありすに近寄りたくなく拒否するまりさ。 その拒否に対して冷たい目でまりさを見るしゃめい丸。 「いいですかーまりささん。これも取材協力の一つなんですよ?協力してくれないとお母さんは治せませんよ。」 そう言われると断ることが出来ないまりさ。泣く泣く死んだありすに近づき泣き続ける。 「いいですよーまりささん!もっとこう悲愴な感じですりすりしてくれるといいんですが。」 さすがにそれは勘弁してくれとまりさが頼んだことと、満足したこともありこれ以上の写真は撮らないことにした。 満足していると、れいむの頭から生えていた赤ゆが一匹だけ無事だったのか生まれおちた。 「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!」 お決まりの挨拶をする赤れいむ。しかしその挨拶に答える者はいなかった。 「もみじ、今日のご褒美ですよ。その赤ゆは食べちゃってもいいです。」 「わふぅ!」 嬉しそうに一鳴きすると、もみじは一口で赤れいむを食べてしまった。 「あかちゃんはたべちゃだめでしょおおおおおおおお!」 「といってもこの赤ゆは親もいませんし、遅かれ早かれ死んじゃいます。だったら食べられたほうが幸せですよ。」 赤れいむを食べたもみじに抗議するまりさに、しゃめい丸は冷静に反論する。 ある意味饅頭として食べられたほうが、この赤れいむも幸せなのかもしれない。 納得はいかないが、確かにそうかもと思うまりさはひとまず黙る。 お友達のありすの死をみるという最悪な形だったが、まりさの取材協力はなんとか終わった。 こうしてまた路地裏に戻ってきたまりさとしゃめい丸にもみじ。 「御苦労さまでした。これは報酬のオレンジジュースですよ。」 「ゆわーい!これでおかあさんはたすかるよ!」 約束道理にオレンジジュースを貰い喜ぶまりさ。さっそく母親を呼ぼうと路地裏で声を響かせる。 「おかあさん!ゆっくりしないででてきてね!まりさがあまあまをもってきたよ!」 だがその声に返事を返す声は聞こえてこなかった。おかしいなと思いまりさがもう一度声をあげようとすると、 もみじが何かに反応したのか、まりさのお家だった段ボールに近づく。 「わふぅぅぅぅぅ!わふわふ!」 「あや~またですか。今日は随分と死体と出会いますね。」 何だか嫌な予感がしてまりさは自分のお家を覗いてみる。そこには体を食いちぎられて絶命した母れいむがいた。 おそらく中身が出ていたこともあり、匂いに連れられて犬か猫でも寄ってきたのだろう。 「おかあさああああああああああん!なんでええええええ!?せっかくあまあまさんがあるのにいいいいい!」 せっかく大変な思いをしてまであまあまを手に入れたというのに、肝心の母親がこうではさすがに オレンジジュースでも回復は無理だろう。そこまでれいむの姿は酷かった。 「おねがいじまず!はやくおかあさんにあまあまさんをがげでくだざい!」 「無理だと思いますが、まあ一応かけますよ。」 諦めきれずにオレンジジュースをかけるように頼むまりさ。言われてオレンジジュースをかけるが、その体はぴくりとも動かない。 体が半分無く、眼球も飛び出しているようで生き返るような生命力はゆっくりにはない。 「取材も終わりましたし、そろそろお兄さんのお家に戻りましょうかもみじ。」 「わふ!」 帰ろうとするしゃめい丸ともみじにまりさは必死に助けを求める。 「まってええええ!まりさをひとりにしないでえええええ!ひとりじゃいきていけないよおおおおおお!」 「やれやれそんなことですか。もう貴方と私は何の関係もありませんよ。」 冷たくしゃめい丸はしっかりとまりさに向かって言い放つ。 そしてもみじを手に抱えると、その翼で飛んで行ってしまう。後にはまりさ一匹が路地裏に取り残された。 「何か声がすると思ったら、まだゆっくりがいたのか。本当に野良はしぶといな。」 まりさを発見したのは加工所の人間だった。恐怖に震えて動けないまりさが最後に見たのは自分を潰す大きな足であった。 加工所の人間は潰したまりさをゴミ袋に入れると、段ボールにも死体があることに気づき一緒に中に入れる。 「お兄さんただいま戻りました!たくさんスクープさんが撮れましたよ!」 「がんばったみたいだな。もみじもお手伝いしてえらいぞ。」 飼い主であるお兄さんに撫でられ二匹は幸せそうに顔を緩める。 しばらくそのままゆっくりしてから、しゃめい丸はお兄さんに向けて元気よく言う。 「お兄さんありがとうございます!さっそくですが早く新聞を作りましょう!」 「そうだな。それじゃあさっそく始めるか。」 新聞とは同じきめぇ丸やしゃめい丸達を飼っている飼い主が集まる場で見せ合う、飼い主との共同作業の作品だ。 もちろん本格的な新聞などでなく、写真の横にその時の様子などを書いた学級新聞のようなものである。 発表された作品は、それぞれの飼い主たちの投票でその時の最優秀賞が決まる。 「こんどこそ私が一番になりますよ!きめら丸さんなんかには絶対負けません!」 「そうだな、こんどこそ一番になろうな。」 前回の最優秀賞はきめら丸の宇宙から見た地球の新聞だ。そのコメントにきめら丸は 「こんな綺麗な所に私たちは住んでいるのですね、おおかんどうかんどう」 まあそのきめら丸は飼い主ともども黒服のエージェントに連れて行かれ行方不明なのだが。 おそらく何所かで仲良く暮らしているだろう。 「今回のテーマは野良の厳しさとその被害です!社会派なテーマですから注目もあるはずです。」 そう言って今日撮ってきた子まりさの姿や、ゴミ漁りをするぱちゅりー達の写真を確認するしゃめい丸。 お兄さんが写真をプリントアウトし、紙に貼り付け一生懸命に横にコメントを書いていく。 「じゃあ新聞も出来たし、いつもの撮影会を始めよう。」 「あややや、やっぱり今日もするんですね。正直ちょっと恥ずかしいのですが。」 お兄さんの用意した撮影会用の服に着替える。今日の服装は体操着にブルマだ。 もちろん頭には紅白帽とお兄さんに抜かりはない。 「いいぞしゃめい丸!もっとこう楽しそうな感じでとび跳ねるんだ!」 注文を受けて飛び跳ねるが、その顔は少し恥ずかしそうだ。お尻にブルマが食い込んでつい気になるのだ。 この写真も同じ飼い主同士でお披露目し、誰が可愛いかを決めるもう一つの発表会では常にこのしゃめい丸が一位だ。 そんなことがあるとは知らずに、しゃめい丸はこの先もお兄さんの被写体となる。 おまけ きめぇ丸への進化? 「さぁ今夜も愛のある営みを始めようかしゃめい丸!」 「おおひわいひわい。まったくお兄さんは絶倫ですね。」 「誰だお前!?」 「おおひどいひどい。いつもあんなに愛してくれたというのにそんなことを言うのですか?」 「俺が飼っているのはしゃめい丸だぞ!なんだそれがきめぇ丸になってるんだよ!」 「私に言われても困ります。気づいたらこうなっていたんですよ。」 「そんな・・・。あの写真でときめいて必死で買った俺のしゃめい丸が・・・」 「顔が変わっただけでそんなに落ち込まないでください。いつものようにしこっていいのよ?」 「誰がしこるか!?」 しかし顔が変わった以外にも何故か体もグラマーになっているきめぇ丸に、お兄さんのオンバシラもつい反応してしまう。 顔が変わっても俺のしゃめい丸だということにして、その日お兄さんときめぇ丸は情熱的な夜を過ごす。 しかしこの変化を不思議に思い、お兄さんは同じきめぇ丸・しゃめい丸愛好会に聞いてみると驚きの事実が分かる。 どうやらこの会の半数のきめぇ丸は元々しゃめい丸であったが、お兄さんと同じように急にきめぇ丸になっていたのだ。 過剰な愛は毒なのか、ピュアな飼い主だけにしゃめい丸は居続けるのであった。 後書き 東方新作が出るようなので記念にしゃめい丸で書いてみました。 ちなみにおまけのきめぇ丸はSS中のしゃめい丸じゃないから安心してね! 某王様のきめぇ丸を見るとついむらむらしてしまうHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 HENTAIあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る あややややややややぁ -- 2021-05-07 18 49 59 きめら丸は宇宙空間で何を撮影してしまったんだ!? -- 2018-03-27 19 13 23 しゃめい丸カワイイ! -- 2011-08-29 11 41 06 な、なんだって~~!! それじゃあすべてのきめぇ丸はみんなそういう事の結果うまれたのか~~!? -- 2010-12-20 21 57 11 しゃめい丸かわいいよしゃめい丸 -- 2010-12-06 00 47 16 きめぇ丸ェ… -- 2010-10-30 17 42 45 しゃめい丸<<<<超えられない壁<<<<<きめぇ丸 きめぇ丸可愛いよきめぇ丸 -- 2010-10-07 04 58 47 もみじは狼じゃないのか -- 2010-09-29 18 58 53 きめぇ丸拾って来たいな -- 2010-07-09 20 44 30 きめぇ丸、超絶かわいい… -- 2010-06-27 12 24 42
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3655.html
『ゆっく死ー』 11KB 虐待 制裁 愛情 自業自得 仲違い 家族崩壊 親子喧嘩 番い 野良ゆ 子ゆ 都会 現代 楽しんでいただければ… 「ゆぎいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」 れいむが苦痛に顔を歪める。 「がんばるのぜれいむ!!あとすこしなのぜ!!!」 正面でまりさがおぼうしを構えながら、れいむを励ます。 「ゆ゙っ!!うま、う………うばれる゙ゔゔゔゔゔゔゔ!!!!!!!!!!!」 れいむが絶叫をあげたその瞬間、体内から赤ゆが弾き出された。 出てきた赤ゆをまりさがキャッチし、優しく抱き上げる。 「れいむ!やったのぜ!!おちびちゃんがうまれたのぜ!!!」 「ゆひぃ、ゆひぃ……、れいむのかわいいおちびちゃん………」 まりさのぼうしに抱かれた赤ゆが、ふるふると動き出す。 「れ、れいむ!!」 「まりさ!!」 れいむとまりさは赤ゆをじっと見つめ、その瞬間を待つ。 しばらく震えていた赤ゆの目がぱちりと開き、れいむとまりさを見上げる。 『ゆっくちちていっちぇにぇ!!!』 「「ゆっくりしていってね!!!」」 あるゆっくりの番に、新しい命が誕生した。 「れいむ!このおちびちゃんはせかいでいっちばんゆっくりしたゆっくりにするのぜ!!」 「ゆゆ~~ん!れいむのおちびちゃんはとぉ~~~~ってもゆっくりしてるよぉ~~~~」 「ゆくち!ゆっくち!!ゆっくちぃ~~~~!!!」 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 「ゆっくちのひ~♪ のびのびのひ~♪ ちあわちぇ~なまいにちぃ~♪」 「ゆぅ~ん!おちびちゃんのおうたさんはとってもゆっくりできるよぉ~!」 「さすがれいむのおちびちゃんなのぜ!!まりさはかりにいってくるのぜ!!!」 「ゆっくりいってらっしゃい、まりさ!」 「おとーしゃん!ゆっくちいってらっちゃい!!」 「ゆっ!ゆっくりいってきますのぜ!!」 公園の一角にある茂み、そこに一つのダンボールが置いてある。 中からまりさが跳ねて出てきた。 このダンボールはゆっくりが住んでいるおうち。 まりさが一生懸命探してやっと見つけた、念願のマイホームなのだ。 れいむと、おちびちゃんと。 これ以上ない幸せな家庭を築いたまりさは、より一層狩りでたくさんのごはんを手に入れようと心に誓い、マイホームを後にした。 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ」 まりさは元気よく跳ねながら、自分の狩場へと急ぐ。 おうちから狩場。人間なら1分とかからない距離だが、それでもゆっくりにとってはそこそこの長旅。 力強く地面を蹴り、まりさは前へと進む。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆぅ。やっとまりさのかりばにとうっちゃくっ!したのぜ!!」 険しい道のりを乗り越えたような表情を浮かべ、自身に酔うまりさ。 ちなみにまりさが”狩場”と称しているこの場所、コンクリートでスペースを造られたゴミ捨て場である。 「ゆっ、えーっと………あ、あったのぜ。」 近くに落ちていた木の枝を加え、まりさがゴミ袋の山に立ち向かう。 「まりささまのすーぱーかりうどたいむがはじまるのぜっ!!」 こうして、ゴミ袋に木の枝を刺して穴を開ける、まりさの”狩りの時間”が始まった。 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 『ぬぅあ~~疲れたぁ~~~~』 帰宅途中の人間が歩いている。どうやら疲れているようだ。 『あー、家まで遠いんだよなー…ちょっと公園で休んでいくか。』 人間は公園に入り、少し奥にあったベンチに座る。 『ふぅ、この時間は公園も静かでいいな……』 人間が自然の音に耳を傾ける。 風が吹き抜ける音、葉の擦れる音、ゆっくりのおうた…… 『……おうた?』 人間の耳に、一つだけ不快な雑音が割り込んできた。 「………ち~……………わせ~~!!」 それほど遠くない場所から、ゆっくりの声が聞こえてくる。 『はぁ………まったく、静かにしてくれよな~。』 安らぎの時間を邪魔された人間は立ち上がって、その原因を探す。 茂みの奥にダンボールを発見。 その中から、ゆっくりの声が聞こえてくる。 『おーい、誰かいるかー?』 人間がダンボールに向かって話しかける。 「ゆっくりのひ~、まったりの……………ゆ?だれかよんだ?」 ダンボールの中から成体れいむと子れいむが姿を現す。 「ゆっ!にんげんさん、ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくちちていっちぇにぇ!!」 『はいはい、ゆっくりしていってね。』 人間は形式的にあいさつを交わす。 『あのさぁ、ちょっとうるさいから静かにしてもらえるかい?』 「ゆゆっ!?れいむたちはおうたのれんしゅうをしてただけだよ?」 『あぁ、だから歌の練習をやめてくれないか?うるさいんだ。』 「どうして?おうたさんはとってもゆっくりできるんだよ?」 母れいむが不思議そうな表情で人間に問いかける。 『だから、その歌がうるさいの。わかった?』 なかなか理解しないゆっくりに、人間のストレスが徐々に蓄積されていく。 「おうたさんはゆっくりできるんだよ?……そうだ!にんげんさんもおちびちゃんのうたをきけばゆっくりできるよ!!」 「れいみゅのしぇかいいちゆっくちしたびしぇいでゆっくちちてにぇ!!!」 『いや、歌なんて聞きたくないからとにかく静かに』 「ゆっくちのひ~♪ のびのびのひ~♪ ちあわちぇ~なまいにちぃ~♪」 人間の言葉など無視するかのように子れいむが歌いだす。 「ゆゆぅ~~~ん!!おちびちゃんのびせいはとってもゆっくりできるよぉ~~~~~!!」 母れいむは我が子に酔いしれている。 「ゆっくち~のまいにち~♪ しぇ~かい~はしあわせ~♪」 「とぉ~~~ってもゆっくりできるよぉ~~~!!ね?にんげんさんもゆっくりでき」 『ふざけるなぁッ!!!』 人間がダンボールを蹴り飛ばす。 中に入っていた新聞紙や木の葉が空を舞う。 「ゆあああああぁぁぁぁぁ!!??!?れいむのかいみんおふとんさんがあああぁぁぁぁ!!!!!!!」 「ゆぴぃっ!?!?」 突然の出来事に動揺するれいむ親子。 『さっきから黙れって言ってるのがわかんねぇのか!!!』 「ゆえ~~~~~ん!!!!きょわいよ~~~~~~~!!!!」 怒りの表情をむき出しにする人間を見て、子れいむが怯えて泣き出す。 「にんげんさん!!おちびちゃんがこわがってるよ!!やめてあげてね!!!」 『はじめっからお前らが黙ってりゃそれでいいんだよ!!!!』 「ゆひぃ!?」 人間に睨まれ、親れいむもたじろぐ。 「れいむ!どうしたのぜ!?」 「まりさ!!」 「おちょーしゃん!!!!」 狩りから帰宅したまりさが異変に気づき、急ぎ足でれいむたちのもとへ駆け寄る。 「まりさ!このにんげんさんがいきなりおうちをこわしちゃったんだよ!!」 「のぜ……?」 まりさが奥に目をやると、そこには家具をまき散らし、いびつな形と化したマイホームが無惨に転がっていた。 「まりさのいっせいいいちだいのおしろがああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」 つい先ほどまで威風堂々と佇んでいたまりさの家が、みるも哀れな事に。 「ゆおおおおぉぉ!!!げすなにんげんはせいっさいするのぜええぇぇぇ!!!」 怒りに満ちたまりさが渾身の一撃を人間に食らわせようと、体当たりをしかける。 『効かねぇんだよカスが!!!!』 まりさの跳ねるタイミングに合わせ、人間が強烈な蹴りを入れる。 「ゆぎひぃっ!!?」 まりさの推進力と人間の脚力が組み合わさり、まりさは十メートル近く飛ばされた。 「まりさあああぁぁぁぁぁ!!!!!」 「おちょーしゃん!!!!」 一家の大黒柱が綿のように飛ぶ様を見て、れいむ親子の心に絶望が広がる。 『うわ汚っ!!!こいつ生ゴミあさってやがったな!!??』 異臭を放つ泥が、人間の足に貼りついていた。 『クソ饅頭がッ……!!』 怒りの頂点に達した人間は、近くにいたれいむ親子を標的に定めた。 「ゆわ、ゆわわわわ……」 親れいむも子れいむも、おそろしーしーを噴き出してただ怯えていた。 「れいむっ!!!!にんげんさんからにげるのぜ!!!!!!」 遠くからまりさの叫び声が飛んできた。 「ま、まりさ……?」 「おとーしゃ……?」 「れいむ!!!!!!」 「「!!」」 まりさの一喝で我を取り戻すれいむ親子。 「ゆっ!おちびちゃん!!にげるからおかあさんについてきてねっ!!!」 親れいむが跳ねて逃げ出す。 子れいむも後に続こうとするが、まだ体が小さいせいか一歩一歩の距離が狭い。 「おちびちゃん!!ゆっくりしないではやくにげるんだよ!!!!!」 母れいむが叫ぶ。 「……ゆ?おかーしゃん???」 突如子れいむが立ち止まる。 「おちびちゃん!ゆっくりしないでぇぇぇぇ!!!!」 「おちびいぃぃぃ!!!なにやってるのぜええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」 親まりさと親れいむが叫ぶ。 「りぇいみゅはしぇかいでいちばんゆっくちちたゆっくちなんだよにぇ?」 子れいむが親ゆっくりに質問を投げかける。 「そんなことどうでもいいからゆっくりしないでね!!!」 「はやくにげるのぜえぇぇぇぇ!!!!」 必死になって子れいむを呼ぶまりさとれいむ。 しかし、子れいむにその言葉は聞こえてなかった。 (れいむはゆっくりしてるよ?) (れいむはせかいでいちばんゆっくりしたゆっくりだって、おとうさんはいってたよ?) (れいむのおうたさんはとってもゆっくりできるって、おかあさんはいってたよ?) (ゆっくりしてるれいむは、ゆっくりしてるよ?) (どうしてゆっくりしたらいけないの?) (ゆっくりできるゆっくりがゆっくりしてるゆっくりじゃないの?) (ゆっくりしてないゆっくりはゆっくりしてないよ?) 子れいむは完全に止まってしまった。 「おちびぢゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!!!!!!」 親れいむが必死に呼びかけるが、子れいむは全く返事をしない。 「ゆがあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!おがあざん゙のいゔごどをぎげな゙いげずはぜいっざいずるよお゙お゙ぉぉぉ!!!!!!!」 パニックに陥った親れいむが、子れいむに体当たりをする。 「ゆぴぃ!!?」 子れいむの体が数十センチ跳ね飛ばされ、ころころと転がる。 「やめるのぜれいむ!!!」 まりさがれいむを止めようと必死に跳ねながら近寄る。 「ごの゙っ、ごの゙げずなぢびがあ゙あ゙あ゙!!!!」 親れいむがもみあげで子れいむのリボンを剥ぎ取る。 「い゙ぢゃい゙っ!!!!!」 髪の毛ごとむしり取られ、子れいむの頭に丸くハゲた部分ができた。 「ぐずぢびが!!!」 親れいむは子れいむのぴこぴこを掴むと、一気に左右へと引き伸ばした。 ブチブチッ、と子れいむのぴこぴこが根本から千切れる。 「ゆぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!」 りぼんとぴこぴこを失った子れいむは、あまりの激痛に歪んだ悲鳴をあげることしかできない。 「ごの゙っ!ごの゙げすちびが、がぼっ」 親れいむの口から、木の枝が飛び出してきた。 背後でまりさが涙を流しながられいむを見つめる。 「れいむ…………」 まりさは口に加えた木の枝を、れいむの体から一気に引き抜く。 中枢を破壊されたれいむは、痛みを感じる間もなくその場に崩れ落ちた。 「お……おちょーしゃ………」 「おちび。もうだいじょうぶなのぜ……まりさがおちびをまもっ」 人間の足が、親まりさに振り下ろされる。 一瞬で圧力を限界まで高められたまりさの体は、ビチョリと弾け飛んだ。 汚い餡子の花火の跡地に、子れいむは取り残された。 『あっはははははははは!!!!!!』 「………………………ゆ?」 見上げると、そこにはとってもゆっくりした表情の人間がいた。 『いやぁー、とっても面白いものを見せてもらったよ!!!』 「………れいみゅ、ゆっくちちたゆっくちだよにぇ?」 すでに思考を停止したはずの子れいむが、満足そうに笑っている人間に問いかける。 『ああ、とってもゆっくりしてたよ!』 人間が楽しそうに返事をする。 その陽気につられて、れいむの顔にも笑いの表情が戻る。 『そうだ、れいむにお礼をしないとね。』 「ゆっ?おれい??」 『そう、お礼。れいむにはとっても楽しませてもらったから、苦しまないように潰してあげる。』 「…………ゆ?」 子れいむが見上げると、空が落ちてきていた。 ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/757.html 『普段は「ゆっくりしてね」と言われているのに、緊急時は「ゆっくりしないで」と言われ、違和感に気づいてしまったゆっくり』を書きたかった さ、挿絵とかあこがれるなぁ…(チラッ) 改善点等を教えていただけるとうれしいです by お受験あき ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1280375581/ 挿絵:
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3012.html
・うんうんとしーしーがあります。 ・一応ゲス制裁ものになるかとは思います。 ・よろしければどうぞ、お読みくださいますよう。 青年が畑を耕していると、いつものようにあの忌々しい生首が、そろーりそろーり、などと言って寄ってきた。 無言で近づくと、おなじみ紅白リボンと黒白とんがり帽子の組み合わせ。おまけで赤ゆ共が付いてきている。 青年は一言も発さず、後ろから赤ゆ共を踏み潰した。せめて断末魔くらい言えるように、力を加減して。 「ゆぴゃっ!」 「ゆべぇ!」 「ゆびゅぅ!」 赤ゆの断末魔で振り向いた親に、ぐちゃぐちゃに潰された我が子だったものをみせつけてやる。 「ああああああああああああ!れいむのあかちゃんんんんんっ!!どぼじゅっ!?」 「や、やめてね!?まりさをはなしてね!?」 騒ぐ親のうちれいむは踏みつけ、まりさは持ち上げ、思案する。 新しく罠を掛けておいたから、今日辺り捕まっていることだろう。 とはいえ、このゆっくりもなかなかのサイズだから、ただ潰すのではもったいない。 一分ほど考えて、青年は言った。 「よし決めた。お前達も人の役に立ててやるとしよう・・・」 青年は畑仕事から帰ると、すぐに蔵に作った罠を確認した。 蔵の外壁に子ゆっくりが頑張って跳ねれば届く高さに穴を開け、地面よりいくらか深くした底には、柔らかい藁を 敷いておく。最後に適当な野菜やら餡子やらを置いておけば、ゆっくり共が勝手に入ってくるのだ。 造りとしては、蔵の中に部屋が一つあるような感じだ。 さて、今回もしっかりと掛かっている。成体二匹、子ゆっくり四匹のゆっくり家族だ。 ちなみに内訳はというと、れいむとまりさの番に、子ゆっくりがれいむ二匹とまりさが二匹。 罠に落ちたというのに、呑気にいびきなぞかいて眠っている。呆れるほど愚かなナマモノだ。 「さて、さっそく始めるか・・・」 青年は一人呟くと蔵に入り、蔵の中に作られた罠の小部屋の扉を開けた。 侵入者にも気づかず、ゆっくりは眠っている。 惰弱で、愚かな、屑みたいなナマモノが、平和な面をして眠りこけているのを見て、青年は思わず舌打ちをした。 なんでこんな連中が・・・ そんな気持ちを抑え、青年は可能な限り加減してまとめて蹴り飛ばし、ゆっくり共を叩き起こした。 「ゆゆゆゆっ!」 転がりながら目覚めた親まりさは、さっそく人間に言葉で噛み付いてくる。蹴り飛ばされたことには気づいていないらしい。 「・・・ゆっ!?おいじじい!ここはまりささまたちのゆっくりぷれすなんだぜ!さっさとでていくんだぜ!」 「ぷくぅー!ばかなじじいはゆっくりしないでさっさとでてってね!さもないといたいめにあうよ!」 番のれいむもさっそく膨れてこちらを威嚇している。言葉遣いから察するに、今回のはなかなかのゲスのようだった。 「痛い目、ねえ・・・」 毎度のことながら、このときばかりはどうしても笑ってしまいそうになる。 それでもなんとか笑うのを堪え、足元で馬鹿面をして膨れているまりさとれいむを無視して、子ゆっくりに目をやる。 「やはりまだちょっと小さいか・・・もう少し待つとするか」 それだけ呟くと、青年は部屋を出て行った。餌はまだしばらく持つだろうから、今日はもう何もしなくていいだろう。 念のため罠の入り口を封じに外に回ると、中から能天気な会話が聞こえてきた。 「あのばかづらしたじじいはまりささまたちにおそれをなしたんだぜ!ここはめいじつともにまりささまたちのゆっくり ぷれいすなんだぜ!」 「それにしても、あのにんげんほんとあたまのわるそうなかおしてたね!おかあさん!」 「ほんとうだね!おまけにかわいいれいむたちにあまあまのひとつももってこないなんて、ばかでぐずでぶれいなさいていの くずだったね!」 「ゆゆっ、そうだ!こんどあいつがきたら、ゆっくりまりさたちのどれいにしてやるのぜ!」 「ついでにうんうんとしーしもかけてやろうね!ばかなにんげんにはおにあいだよ!」 「「げーらげらげらげら!!!」」 外に出られないけどどうしようという意見が一つも上がらない、というのは流石と言えば流石だ。 壊滅的な頭の悪さ、絶望的な力の無さ、にもかかわらず、自分達が至高の存在だと思い込める。 正直、うらやましいくらいだ。無論、あんな屑になりたいなどとは、欠片も思いはしないけれども。 そんなことを考えながら穴を塞ぐと、ゆっくり共の会話は聞こえなくなった。 「一週間・・・いや、そんなにいらないな。三日か四日で十分だろう・・・」 そう呟いて、青年は母屋へと向かっていった。青年にはまだ、いろいろとやらねばならないことがあるのだ。 翌日、青年は畑から戻ると、前日捕らえたゆっくり一家の様子を確認するため、蔵の部屋を開けた。 「おいじじい!もうたべものがないんだぜ!ゆっくりしてないでさっさともってくるんだぜ!」 「かわいいれいむたちをうえじにさせるきなの?ばかなの?しぬの?」 「どれいのくせにゆっくりしすぎだよ!あまあまもわすれないでね!」 「あまあまもってきたら、とくべつにまりさのしーしーのませてやるのぜ!」 こちらから用もないのに、ゆっくりみたいな下等ナマモノと会話しても始まらないので、適当に相槌だけ打っておく。 そうしながら、青年は子ゆっくりのサイズを持ち上げて確認していた。 「ゆううううぅ!ばかなどれいがきたないてでれいむにさわらないでね!」 「かとうせいぶつのにんげんごときが、まりささまたちにふれるなんてひゃくねんはやいんだぜえええぇぇ!」 叫びながら親まりさが体当たりしてくるが、もちろん効きはしない。気にせずに子れいむをじっくりと観察する。 「ふむ・・・やはり、あと三日くらいで充分だろう」 呟いて、子れいむを置いてから一旦部屋を出ると、いくらかの野菜屑とゆっくりの中身の餡子を持っていった。 ゆっくり共には上等過ぎる食事だが、まあいいだろう。 ちなみに餡子の元となったゆっくりは畑に近づいていたゆっくりであり、問答無用で叩き潰した。 「ようやくもってきたのかだぜ!どれいにゆっくりするけんりなんてないんだぜ!」 「ばかなどれいにはかわいいれいむのうんうんをたべさせてあげるから、ゆっくりかんしゃしてね!」 そんな言葉を無視して、青年は部屋を出た。扉を閉めれば、もうゆっくり共の汚い言葉は聞こえない。扉は厚く造ってあるのだ。 蔵から出ると、別のまりさが偉そうではあるが、雀の涙程の知性すら感じさせない顔を晒していた。 「おいそこのじじい!ここをまりじゅぶぅぇ!!」 「もう間に合ってるよ。蛆虫めが」 青年は躊躇せずそのまりさを踏み潰し、潰れた饅頭を適当に蹴飛ばしておいた。 さすがに少々イラッとしていたのかもしれない。 「ず・・・ずびばぜ・・・じょうじ・・・のっでば・・・じだ・・・だずげで・・・ぐだざ・・・」 中心部から外れたせいか、顔の半分をぐしゃぐしゃに踏み潰されながらも、かろうじて息があるようだった。 潰れていないほうの目から滝のように涙を流し、必死に助けを求めている。 まあ、放っておけばいいだろう。明日か明後日には虫達が掃除しておいてくれるだろうから。 そんなことを考えて、青年は母屋へと帰っていった。今日もまだまだ、忙しいのだ。 三日後、今日も青年は畑からの帰り、あのゲス親子の様子を見に来た。 あれからあの番はすっきりー!をしたようで、れいむの頭にはピンポン玉のような赤ゆが七匹もぶら下がっていた。 それをネタにして、さらなる餌の増量を要求してきたが、悉く無視した。赤ゆになど用はないからだ。 「あいかわらずぐずなどれいなんだぜ!さっさとごはんをおいてここからでていくんだぜ!」 「うんうんたべるくらいしかのうのないくそどれいは、あかちゃんのためにもっとあまあまもってきてね!」 いつ俺がお前の糞なんぞ喰らったんだよ、とは思っても口にしない。ゆっくりの妄想にいちいち付き合ってたら 脳みそがいくつあっても処理しきれない。 そんなことなど露知らず、ゆっくりの青年に対する嘲りは続く。 「ほんとうにかわいそうなにんげんだね。れいむたちがつかってやってるんだから、ゆっくりかんしゃしてね」 「おお、むのうむのう」 「おお、おろかおろか」 親れいむとまりさはぶよぶよにたるんだ、醜い顔をぐちゃりと歪めて嘲笑している。 その表情はまるで溜まりに溜まった肥溜めの表面のようで、今にも不快な匂いが漂ってきそうだ。 一方の子れいむと子まりさ二匹ずつはというと、こちらは栄養が全て成長に回ったのだろう。成体ゆっくりと いっていいほどのサイズになっていた。 表情の醜さは、親と対して変わらないが。とはいえ、これで準備は整った。 「ふむ・・・とりあえず腹ごしらえでもするか」 そう言うと青年は、にんっしん!している親れいむに手を伸ばして、 「ゆっ!?」 頭から生えている茎を、乱暴に毟り取り、実っている赤ゆを二匹まとめて口に放り込んだ。 「ゲスのガキのわりには、なかなかの味じゃあないか」 事態が飲み込めず、硬直していたゆっくり達は、赤ゆが四匹食べられた辺りでようやく我に返ったようだった。 「ゆがああああああああああ!!くそどれいがなにしてやがるんだぜえええええええええ!!」 「かとうせいぶつごときがあかちゃんをたべるなああああああああ!」 「しね!くずどれいはゆっくりしないでさっさとしねえ!」 「やつざきにしてやるのぜえええええええ!」 赤ゆ七匹全部を食べ終えて腹も幾らか膨れ、青年はとりあえずゆっくり共を全部蹴り飛ばした。 今度は加減などせず、思い切り。 「「ゆぶしゃああぁ!?」」 壁にしたたかに叩きつけられ、ゆっくり共は餡子を少し吐き出した。 何だ?今この奴隷に何をされた?何故下等生物の人間如きに、自分達ゆっくりが蹴り飛ばされたのだ? わからないわからないわからない。 混乱しているゆっくり親子に、青年は冷たく吐き捨てる。 「あまり調子に乗るんじゃあない。この便所のタンカスどもが」 「てめええええええええぇぇ!!ころしてやるんだぜええええぇぇ!!うんうんいかのどれいがああああぁぁ!!」 「ごみくずがあああああぁぁ!!ゆっくりこうかいさせてやるううううぅぅ!!」 「かとうせいぶつがゆっくりにかてるとおもってるのかだぜえええええぇぇぇ!!」 親まりさを先頭に、ゆっくり共が憤怒の表情で飛び掛ってくる。ぽよんぽよんと、饅頭ボディを空しく叩きつけている。 「どうした?そんなもんじゃ下等生物で奴隷の人間は殺せないぞ?」 「ころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるぅううう!!!」 今度は噛み付いてきた。だが、青年の皮膚はおろか、服すら貫くことはできない。 青年は声を上げて笑った。ありありとした侮蔑を込めて。 「ほおら、ご主人様、殺すんじゃないんですかぁ?頑張ってこの奴隷めを殺してくださいよ?」 「ゆぎぎぎぎぎぎぃぃ・・・」 親まりさは顔を真っ赤にして、全身の力を込めて青年の足に齧りつく。これほどの力を振り絞ったことは、ゆん生でも なかったことだ。だが、にもかかわらず、自分達に遠く及ばぬはずの人間は、さらに大声で嘲笑している。 「ははははっ!どうした、殺すんだろ?ほら、殺せよ!?殺してみろよ!?殺して下さいよぉ!?」 ぐしゃり、と音がして、親まりさの砂糖細工の歯が数本、砕け散った。まりさは力なく、ずるずると崩れ落ちた。 そんな親の様子を見て、子ゆっくりも愕然として、足から口を離した。 怒りと、それ以上の絶望と、わずかの恐怖に包まれて、ゆっくり達は思った。何故だろう、と。 どうしてこんな人間如きが殺せないのだろう?ゆっくりはこの世で最高の生物で、人間はゆっくりに仕える愚かで 無力な生物のはずなのに、どうして? そんなことを思っていると、再び人間の足が飛んできて、壁に叩きつけられた。 「ふん・・・生物ですらない役立たずの駄饅頭如きが、ずいぶんと好き勝手言ってくれたもんだ」 再び冷淡に言い捨て、青年は近くにいた子れいむを拾い上げると、小刀を懐から取り出した。 「どれいごときが・・・まりささまのこどもに・・・ふれるな・・・だぜ」 苦しそうに息を吐きながら力なく言うまりさを一瞥して、青年はゆっくり達に告げた。 「安心しろ。今から役立たずのお前らゆっくりを、人の役に立ててやる」 そう言って、持っていた子れいむの、ちょうど人間でいう眉間から鼻下まで、さっくりと切り開いた。 小刀をしまうと、突然の痛みに叫び声すら挙げられず、涙を流す子れいむに開けた穴に、青年は手を突き入れた。 「ゆ゛がっ!ゆ゛ぎっ!ゆ゛ぐっ!ゆ゛げっ!ゆ゛ごっ」 手が奥へとめり込んでいく毎に、子れいむは痙攣し、短く機械的に呻き声を挙げる。 他のゆっくりは痛みと混乱と恐怖で声も挙げられなかった。 恐らく、容量の少ない餡子脳では、青年が今、何をしているのか理解出来ていないのだろう。 「ゆ゛びいぃぃっ!?」 突然、一層激しく子れいむが痙攣した。限界まで目を見開き、ぱくぱくと口を開けて、何かを訴えようとしていた。 さすがに子れいむの異常に気づいたのか、再びゆっくりが騒ぎ出す。 「ど、どうしたの!?れいむのこどもになにしてるのおおおおぉぉ!?」 「どれいがああぁぁ!!おねえちゃんをはなすんだぜえええええぇぇ!!」 「めいれいしてるだろうがあああぁぁ!!きけよくそじじいいいいぃぃ!!」 「さっさときたないてをはなせえええええぇぇぇ!!」 青年は答えず、子れいむから手を引き抜いた。 「っ・・・・・・・・・・・・・・・!?」 声にならない呻き声を挙げると、恐怖に震えていた子れいむの目はぐるりと回転して白目になり、がちがちと 歯を鳴らしていた口はだらしなく開き、舌がだらりと垂れっぱなしになった。 用済みになった子れいむの残骸を、青年はぽいと足元に投げ捨てると、その元に他の家族達が駆け寄ってきた。 「ちびちゃんだいじょうぶ!?いまおかあさんがぺーろぺーろしてあげるからね!?」 「おねえちゃんゆっくりしてえええぇぇ!?」 母れいむが必死に穴の開いた子れいむを舐めているが、子れいむは時々痙攣するのみ。それもたちまち弱まっていく。 どうでもいいけど、この場面でゆっくりしてって、死ねって言ってるみたいだな。 そんなことを考えつつ、青年は子れいむから取り出したものを、腰に下げた袋にしまうと、煙草に火をつけた。 「おちびちゃんゆっくりしてねっ!?ゆっくりしてねええぇぇ!?」 「ゆわああああん!ゆわああああん!」 青年が煙草を吸っている間、母れいむはひたすらに子れいむを舐めていたが、子れいむが目を覚ますことはない。 外傷は確かに深かったが、ゴキブリ並みのしぶとさを持つゆっくりはこの程度ではすぐには死なない。 だが、中枢餡を抜き取られたとなれば、話は別だ。 ゆっくりのあらゆる機能を司る中枢餡を失えば、生命機能を維持することが出来なくなり、ゆっくりはただの顔つき饅頭となる。 その結果が、もう痙攣することすらなくなった、子れいむの残骸だ。 「・・・どれ、俺もぺーろぺーろしてやるよ」 青年はひょいと子れいむの残骸を持ち上げると、おもむろに引き千切り、中身を舐めた。 「ぺーろぺーろ・・・って、駄目だ。クソまずいな」 実際には、子れいむの餡子はいい味になっていた。 だが、思い切りわざとらしく顔を歪め、ペッと中身を吐き捨て、灰皿代わりに煙草をもみ消して、足元に投げ捨てた。 「ほーら、代わりにぐーちゃぐーちゃしてやろう」 と言って、楽しげに残骸を踏みにじってやった。 青年が足を上げると、そこにあったのは最早なんだかよくわからない、ぐちゃぐちゃの黒い物体だった。 「ああああ・・・あ・・・れいむの・・・ちびちゃん・・・ちびちゃんがあ・・・」 母れいむと、残り一匹になった子れいむは、がたがたとその場で震えていた。 一方、父まりさと子まりさ二匹は・・・ 「おい、逃げようったって無駄だぞ。黒白野糞饅頭めが」 「ゆひぃぃぃぃ!?」 案の定、家族を見捨てて我先にと逃げ出そうとしていた。回り込んで家族の下へと蹴飛ばしてやる。 「ばりざああああああぁぁ!?どぼじでにげようどじでるのおおおおおぉぉ!?」 「まままままりさはしにたくないんだじゃびゅぁっ!?」 「黙ってろよ。お前らに言い争いする権利なんてないんだから」 今度はれいむ達も一緒に蹴り飛ばす。 「れれれれれいむはわるくないよ!?まりさがむりやりゅびゅべぇぇ!?」 「責任転嫁するなよ。紅白血便饅頭」 母れいむを蹴り飛ばす。ついでに子れいむも蹴飛ばしておいた。 そして青年は、今度は子まりさを掴み上げる。 「やだやだやだやだやだやだああああぁ!!はなぜええええぇぇ!!」 先ほどの子れいむへの仕打ちを見て、これから起こることはわかっている。子まりさは必死に暴れるが、青年の 手から逃れることなど出来ない。 「そうだな・・・お前はてっぺんから引き抜いてやろう」 にやりと笑うと、子まりさの帽子を毟り取り、めちゃくちゃに踏み潰す。 「まりさのおぼうしがあああああぁぁ!?」 「きたねえ帽子なんかより自分の心配しろよ・・・お徳用投売り餡子脳が」 さくっと子まりさの頭のてっぺんを切り裂き、先ほどと同じように、ゆっくりと手をめり込ませていく。 「ぎいいいいいいいいぃぃぃ!やべ、やべでええええぇぇぇ!いだいのぜええええええぇぇ!」 「やめてください、だろ?」 「やべ!っで!ぐだざ!いぃ!?」 「やだよ馬鹿。人間が饅頭の言うことなぞ聞けるか」 「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!ぞんなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ!!」 やがて中枢餡に触れると、激しく痙攣しだした。そして、 「もっど・・・ゆっぐり・・・じだがっ・・・だ・・・」 とだけ言い残し、それきり動かなくなった。中枢餡が引き抜かれたのだ。 動かなくなった子まりさは、こちらも用済みとばかりに、ぞんざいに投げ捨てた。 捨てられた子まりさだったものが、めちゃくちゃな方向を向いた光のない目で、家族をぼんやりと見据えていた。 最早どのゆっくりも、叫ぶ気力すらなくし、惨たらしい死を前にして怯えていた。 ゆっくり達はもう、目の前の青年を奴隷だなどとは思っていなかった。 何故忘れていたのだろう。人間はゆっくりよりも強く、ゆっくり出来ない存在だということを。知らなかったわけではないのに。 だが、目の前に転がっていた快楽が、全てを消し去った。そして青年はゆっくりにとって、快楽を満たす奴隷へと 一瞬ですり替わったのだ。 奴隷から一転、今や青年はゆっくり達にとっての絶対者だ。脅迫はもちろん、取引も、命乞いも、一切が通用しない。 ただ嬉々として自分達の中身を抉り出し、自分達の身体をごみのように扱う。 ゆっくり達に出来ることはもう、じわじわと殺される順番を、ゆっくりと待つことだけだった。 「さあて、次はどいつにするかな・・・」 青年の手が伸びる。また誰かが殺されるのだ。 「はい、こいつも終了、と」 青年は母れいむだったものを蹴飛ばすと、いよいよ最後となった父まりさへと手を伸ばした。 まりさの顔はぼこぼこになっていた。帽子は部屋の隅っこで、今や家族だったもののごみと一緒にぐちゃぐちゃに 固まっている。歯は噛み付いたときに数本が折れていたし、片目が蹴り飛ばされた拍子に潰されていた。 「ゆひいいいいいぃぃ!」 青年に捕まれた途端、まりさはうんうんとしーしー漏らしをしてしまった。 「ず、ずびばぜん!ずびばぜん!」 慌てて藁にこぼれている、自分の漏らしたうんうんとしーしーを舐め取る。 先ほどうんうんとしーしーを漏らした子れいむは、死ぬ前に顔の形が残らないほどに殴られ、歯を全て折られ、 舌を引き抜かれたからだ。 そして、子まりさと母れいむも恐怖でうんうんとしーしーを漏らし、それを舐め取らされた。 無論、それで許されることなど、ありはしないが。 「お前は・・・そうだな。後ろからにしようか」 そう言うと、青年はぼろぼろになったまりさの金髪を乱暴に引き千切り、むき出しの饅頭肌に小刀を入れた。 「お・・・おねがいだから・・・まりさだけはたすけて・・・たすけて・・・ください・・・」 無駄だと分かりきっているはずなのに、まりさは命乞いをする。おそらく、あるいは自分だけは助けてもらえるかも、 などと心のどこかで信じきっているのだろう。 「ふん、そうだなあ・・・」 青年の指がむき出しの餡子をなぞる度、まりさの全身がびくっと震える。 「ま、無理だな」 ずぶずぶずぶ、という音を立て、指が、ついで手のひらが、まりさの内部へとめり込んでいく。 「ゆがっ!あがっ!がっ!あやばりばずっ!あやばりばずっ!がらっ!」 「別に。あやまってほしいなんて思ってないし。とりあえず死んでくれよ」 青年の手首までがまりさの中に入っていた。戯れに、外側の餡子をぐるぐるとかき回す。 「ゆぁあびゅええええええぇぇぇぇ!!」 自分の中身をかき回されるという、到底体験し得ない種類の痛みに、まりさは絶叫した。 痛みとともに、死にたくないという思いがどんどん膨らんでいく。 そしてついに、指が中枢餡へと触れた。 全身に電流が走ったような激痛が、まりさを襲った。 死ぬ、死んじゃう。いやだ、死にたくない。 「わかるか?これがお前の中枢餡・・・いってみればお前自身だよ。こいつを抜いたら、お前は死ぬんだ」 「い、いやだ・・・じにだぐ・・・ない・・・」 「助けてほしいのか?」 「だずげで・・・ほじい・・・でず・・・」 青年の手のひらが、まりさの中枢餡を包んだ。びくびくと、まりさの全身が痙攣した。痛みは、もうなかった。 「ど・・・どれいになりばず・・・なんでもじまず・・・だがら・・・だがら・・・」 助けてください助けてください助けてください助けてください助けてください助けて・・・ 「いらないよ。お前みたいな馬鹿で愚図で無礼な、下等ナマモノの屑奴隷なんて。だから・・・」 たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけ・・・ 「死ね」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 自分の中心にあるものが、ぎゅっと握られ、引き抜かれようとしていた。 死ぬ、殺される。嫌だ、死にたくない。助けて。嫌だ。嫌だ。 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだい 青年は最後の中枢餡を大事にしまうと、かつてまりさだったものをぞんざいに蹴り飛ばした。 数日間の怠惰と飽食で膨れ上がった歪な身体は、ごろんごろんと重たそうに転がっていく。 転がっていく先は、かつて家族だものの残骸。今はもう、小麦粉の皮と餡子のかたまりでしかない。 明日にでも汚れた藁と一緒にごみの山を処分しなければならない。 でも、とりあえず今やるべきことではなかった。 青年は軽く伸びをすると、蔵を出て、母屋へと向かった。 さあ、もう一頑張りだ。 そう思って、肺に溜まった甘ったるい空気を押し出して、新鮮な空気を思い切り吸い込んだ。 その翌日・・・ 「おーい、おやつの時間だぞ」 扉を開けた先にいるのは、布団から身体を起こし、本を読んでいる幼い少女。 青年にとっては、最愛の娘だ。 「今日はなあに、お父さん?」 「今日はな、昨日のうちにおはぎを作ってみたんだ。おいしいぞ」 少女はうれしそうに微笑んだ。父の作るおはぎは彼女の大好物だ。 「たくさんあるから、ゆっくり、たくさん食べなさい」 「はあい。うれしいなあ、お父さんのおはぎ」 きっかけは単純なことだった。 彼の幼い娘は生まれた頃から病弱で、あまり布団から離れることが出来なかった。 母親も病弱だったので、娘を産んですぐに死んでしまった。 以来、青年は一人で畑を耕し、時には村人の様々なことを手伝いながら、娘の薬代を稼いだ。 その間、自分でもいろいろと調べ、精の付くものを探してきては、娘に食べさせてやっていた。 それが予想外の副業になったのは、青年にはうれしい誤算だった。 だが薬も、食べ物も、なかなか効果が現れない。そんなときだ、ゆっくりのことを思いついたのは。 ゆっくりはすさまじい繁殖力を持つ上に、かなりの生命力も持っている。 その源が、ほんの一握りの餡子、中枢餡だ。そのことを知った男は、藁にもすがる気持ちで、畑に侵入した ゆっくりから、中枢餡を引きずり出した。それが始まりだった。 以来青年はゆっくりのことをいろいろと調べ上げた。特に、ゆっくりは苦痛や恐怖を与えると味が上がり、 快楽を満たしてやると味が落ちる、というのは面白かった。 いろいろと体験させてやれば、案外効能が上がるんじゃないか、そう思い、実際に試みたりもした。 効果がある・・・のかどうか、それはいまいちわからない。だが、最近娘は食欲が出てきたように思えるし、 心なしか顔色も良くなってきている。ゆっくりの中枢餡を食べさせてからだ。 だとしたら、止める理由はとりあえず見当たらない。それがほとんど信仰のようなものだとしても。 娘の身体が丈夫になるのなら、ゆっくりなぞいくら殺そうがかまわない。結果地獄に落ちたとしても、 かまうものか。 たとえ間違っていても、歪んでいるとしても、それが自分に出来ることだと、青年は信じていた。 「ねえ、お父さん?」 「・・・ん、なんだ?」 「今度さ、お父さんが大丈夫なとき、どこか出かけたいな。最近なんだか調子がいいの」 そう言って微笑む娘に、父親は目を細めて、うれしそうに答えた。 「ああ、いいとも。遠くは無理だけど、お弁当も作ってどこかに行こう」 さあ、早くあの小部屋の藁とごみの山を片付けて、新しい藁を敷き、新しい餌を置かなければならない。 娘の身体が良くなるまで、あの罠は続けなければならないのだから。 今度は、ストレートに饅頭にでもしようかな・・・ そんなことを考えて、若い父親は娘の側で、一時の休憩に身を委ねていた。 ※私の駄文を読んでくださっている方、もしいらっしゃいましたら、誠にありがとうございます。 ※ゆっくりのモツ抜きをやってみたかっただけです。毎度駄文申し訳・・・ ※それにしても、文体やストーリーの区別がなかなかつけられない。重ね重ね申し訳・・・ ※それでは、ご覧頂きまして誠にありがとうございました。 【過去の駄文】 ・草抜き ・契約を結ぼう ・もしもゆっくりに出会ったら
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3028.html
これは、育児放棄? そんなもんじゃないんだぜ!! 後編その2でカットした部分です お兄さんに赤まりさたちの教育を任された、ゆっくりゆうかの視点です。 彼の虐待部屋にたどり着くまでの間に、ゲスと判断された妹まりさがどんな目にあっていたのか気になる方はどうぞ。 赤ゆ言葉が多いです。一応翻訳もつけていますが、ご注意ください。 所変わって、こちらはゆっくりゆうか率いる赤まりさたち。 赤ゆたちは解放感溢れる外の空気と土の感触が嬉しいのか、早速駆け回って遊び回っている。 しかしいつまでも自由にさせるわけにもいかない。それらを見渡すと、ゆうかは早速畑や野菜について説明を始めた。 通常、野菜は勝手に生えると信じているゆっくりたちの固定観念を覆すのは容易なものではない。 本来ならばこの赤まりさたちも、早々とゆうかの説明に異論を唱えただろう。 だが、今回はそのようなことは起きない。 赤ゆたちは元母親のゲスまりさによって、姉を半死半生にされたうえ捨てられたからだ。 母とはいえ、自分たちを売ったゲスまりさへの信頼などとうに放棄している。 しかも、先ほどまで散々とお兄さんからゲスまりさの教えについて指摘されていた。 それにより赤ゆたちは、今まで母まりさの教えてくれたこと全てにも疑いを持ち始めていたのだった。 お兄さんから知恵を授けられた同族、ゆっくりゆうかの指導。頼るものを失った赤ゆたちの縋るべきものは、最早彼女しかいない。 そうなればどんな話でも鵜呑みにするだろう。そこを利用すれば、赤まりさたちの価値観を塗り替えるのは容易いことだ。 お兄さんたちの計画など露ほども知らない姉まりさたちは、彼の考え通り素直に彼女の説明に耳を傾けていた。 対するゆうかは、真面目に聞いているとはいえ、本音を言えばしっかりと赤ゆたちに畑の仕組みを説明をしたかった。 しかしまだ幼い赤まりさ達ではそれを理解することは難しいと判断し、畑はあくまでも人間の所有物であることと、野菜は育てるものだということのみを教えるにとどめたのだった。 「ゆぅ……、まりしゃたちがまちぎゃっちぇたよ……」 「おやしゃいしゃんはかっちぇにはえにゃいんだにぇ……」(お野菜さんは勝手に生えないんだね) 「どりょぼーしゃんはゆっきゅりできにゃいよ!!」(泥棒さんはゆっくりできないよ) 「そういうこと。……いい? わかった?」 「「「「「ゆっきゅりりきゃいしちゃよ!!」」」」」」 おおまかではあるが必要最低限の説明を終えたゆうかに対し、赤まりさたちは声を揃えて返事をした。 中には理解出来たことで反省する様な個体もいる。それらはすべて、お兄さんが印をつけた赤まりさたちであった。 やはり、このゆっくりたちはただの餡子脳というわけではないらしい。 だが、どの世界にも落ちこぼれと言うものは存在した。 印をもらえなかった赤まりさたちはすぐにゆうかの話に飽きて、走り回って遊んだり昼寝を始めていた。 酷いモノは説明されたばかりだというのに、早速庭に生えていた花にかじりついている。 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇえええええ!!」 「まりざなにじでるのおおおおおおおお!?」 驚いたのはそれを見つけた印まりさたち。 慌てて花を食べていたまりさに駆け寄っていく。名前の方で呼んだことから、問題を起こしたのは妹だろう。 ちなみにその花はたんぽぽだ。いずれ間引かなければならないモノだったので、あえてゆうかは何も言わない。 むしろ、これはちょうどいいきっかけになると判断する。 「ゆーかのおにぇーしゃんからおしえられたでしょおおおお!?」(ゆうかのお姉さんから教えられたでしょ!?」 「しっちぇりゅよ!! じぇんぶまりしゃのためにありゅんだよにぇ!!」(全部まりさのためにあるんだよね?) 「ぞんなわげないでじょ!? おはなじぎいででよおおおおお!!」 決心した直後に出鼻をくじかれた印のある姉まりさ達。そりゃ泣きたくもなるだろう。 姉のまりさと違い、問題のまりさには全く話が通じていない。やはりゲスの餡子を色濃く継いでしまっていたようだ。 先ほどのお兄さんの判断とこの状況を見て、ゆうかは冷静に考える。 「きょきょをまりしゃのゆっきゅりぷれいしゅにすりゅよ!! みんにゃでていっちぇね!!」(まりさのゆっくりプレイスにするよ。みんな出ていってね) 「「「どおじでぞんなごどいうのおおおおお!?」」」 「おいしいおはにゃしゃんも、おやしゃいしゃんも、みんにゃまりしゃのちゃめにあるんだよ!?」(お花さんもお野菜さんも、みんなまりさのためにあるんだよ) 「「「ぢがうでじょおおおおおおおお!?」」」 「うるちゃいよ!! おねーしゃんたちがまりしゃのちゃめにがんばっちぇね!! できにゃいにゃらちね!!」(まりさのために頑張ってね、できないなら死ね) ゆうかの説明を丸っきり無視する形で、好き勝手に喋る妹まりさ。 どうにかして説得しようと試みる印付きまりさたちだが、問題の赤まりさはもう会話もしたくないのか、別の花を探し始める。 「やっぱり、げすのこね……」 ぼそりと呟いたゆうかの声が、その場の赤まりさ全員の耳に届いた。 「ぜんぜんはなしきいてないわね。ゲスだからかしら。そうね、ゲスじゃむりよね。だってゲスだもの」 問題のまりさへ向けていた視線が全てゆうかに注がれる。それを彼女は見下すような表情で受け止めていた。 ゲス発言していたまりさも、驚いた表情で振り返っていた。そして、頬を膨らませて怒りをあらわにする。 そんなまりさを、ゆうかは何も言わずただにやにやと見下ろすだけだ。 「ぷくー!! まりしゃはげすじゃにゃいよ! みんにゃがやきゅたたじゅにゃんだよ!!」(みんなが役立たずなんだよ) 「「「どぼじでぞんなごどいうのおおおお!!!」」」 「ゆぅ……、まりしゃ、そんなこといったらだめだよ……」 そう言って近づいてきたのは、一体の印付きまりさ。足を引きずっていることから長女だろう。 ほぼ這う様にして移動するため、蝸牛と同じような速度である。 姉にしてみれば、妹のことを思っての注意であるが、それを問題のまりさは面白くなかったようだ。 姉まりさを正面から睨みつけた次の瞬間、失われた目に向けて全力の体当たりをお見舞いする。 姉とはいえ、互いにほぼ同時に生まれた関係。二匹のサイズに違いはほとんど見られない。 小さいながらも妹の体当たりを受けた姉まりさは、歩く速度の倍以上でころころとゆうかの方へ戻ってきた。 「ゆぎゅっ……!?」 「「「おねえじゃああああああああん!?」」」 「げらげらげら! しょんにゃゆっきゅりできにゃいきゃらだのおにぇーしゃんにゃんてまりしゃはいりゃないよ!!」(そんなゆっくりできない身体のお姉さんなんてまりさはいらないよ) 「「「「どぼじでええええ!?」」」」 あまりにも身勝手な妹の言葉に、ただ涙目で声をあげる姉まりさたち。 しかもその自由(身勝手)な姿に羨望を抱いた別の妹たちが、問題のまりさの方に感化されてしまった。 残りの3体も、揃って自分たちを守ろうとした姉に向けて罵詈雑言を放つ。 「ゆっきゅりしにぇ! ゆっきゅりしにぇ!!」 「ゆ! しょうだにぇ! ゆっきゅりできにゃいおねーしゃんにゃんていらないにぇ!」 「まりしゃもおはなしゃんむしゃむしゃしゅりゅよ! むーちゃ、むーちゃ!!」 「「「「ゆああああああああああん!!!!」」」」 妹たちの傍若無人にショックを隠せない姉たちは、ただ泣くだけ。 その様子を、ゆうかは冷たい眼差しで見つめていた。そして落ち着いた頭で、冷徹な判断を下す。 お兄さんは印のない赤まりさ達のゲスさを抑えられればと考えていたようだが、これらから推測するに矯正は無理だろう。 残念ながら、この妹たちにはゲス度しか無い。 教育したくとも、そもそも知性と理性が欠けたゆっくりなのだ。ゲス-ゲス=ただの餌用饅頭にしかすぎない。 ならばせめて、出来のいい姉たちへの反面教師として役立てることにしよう。 矯正が無理だと判断した場合の対処法として、ゆうかはお兄さんから伝えられた内容をそのまま口に出した。 「『ははおやそっくりね。ゲスばかりでゆっくりできないわ』」 「「「「「ゆっ!?」」」」」 「『ははおやとおなじゲスまりさとは、とてもゆっくりできないのよ』」 「ま、まりしゃたちはあんにゃにょとちぎゃうよ!?」 「『あなたたちはやっぱりいらないわ』」 「ま…まっちぇ、おにぇーしゃん、すちぇないで……!」 「げすまりさはきらいなの、よらないで」 お兄さんから伝えられた言葉を復唱するゆうか。 台所での出来事を思い出して、赤まりさ達は全身を硬直させる。 そんな中で真っ先に反応したのは、妹に体当たりされた姉まりさだった。 それをゆうかは素の感情で拒絶する。元々彼女もゲスは嫌いなのだ。 姉まりさに非はなくとも、まりさ種自体を嫌っているので躊躇しない。 「お、おねーしゃん、まっちぇね。まりしゃとしゅりしゅりしちぇね?」(まりさとすりすりしてね) 「げすまりさはきたないの、さわらないで」 次に理解したのも、別の印付きまりさだった。 妹まりさのせいで、ゆうかが怒ったと思ったらしい。 どうにか機嫌を直してもらうため、すりすりして親愛の情を伝えようと近づくが、それすら拒絶されてしまう。 もう少しで肌が触れ合うというところで、ゆうかはそれを後ろに跳ねて避ける。 体当たりをしないのは、お前たちに触りたくないからだというのをアピールするかのように。 そもそもゆうか種はドSではあるが、無闇に他のゆっくりを潰すような真似はしない。 捕食種なりの強さ故に、うっかり攻撃しようものなられいむ種やまりさ種ではすぐに潰してしまうことがあるからだ。 それではすぐ終わってしまうため楽しめない。 だからこそ彼女たちは、暴力を振うよりも苦しむゆっくりを見ることに楽しみを見出す傾向が強い。 このゆうかも同じように、そしてお兄さんのように言葉でゆっくりを惑わすタイプだった。 また捕食種特有の身体能力は、狩りの得意なまりさ種よりも高い。体力知力、どちらにおいても普通のゆっくりでは敵わないのだ。 幼い赤まりさがかなうなど、到底無理な話である。 それでも諦めきれないのか、印付きのまりさたちはゆうかを追いかけ続けた。 最初はただ見ているだけだったゲス赤まりさたちも、ただ事ではないと感じ、輪の中に乱入してきた。 前後左右。あらゆる方向から赤まりさ達はゆうかへ飛びつこうと奮闘する。だがゆうかはそれを避けることで全て拒絶した。 「ゆええええん!! どおぢでしゅりしゅりしちぇくりぇないの!?」 最初に疲れて泣き出したのは、問題を起こしたまりさだった。 つられて全ての赤まりさたちも泣き始める。 まともに動けない長女まりさは、姉として耐えているようだが、その目にはたっぷりの涙。 そろそろ潮時だろう。ゆうかはお兄さんからトドメとして用意された言葉を発する。 「『ゲスなゆっくりがいるからよ。いなければよかったのにね』」 その言葉に、全ての赤まりさの視線が一体の妹に集中する。 言わずもがな、対象は最初に花を食べた妹まりさだ。 「ゆぁ……ま、まりしゃはちがうよ!? そにょまりしゃだよ!?」 「ち、ちぎゃうよ!? まりしゃはちゃべちぇないよ!?」 「うりゅしゃいよ!! まりしゃはいもうちょにゃんだよ!? いちびゃんきゃわいいんだよ!!」 早速他の姉妹に罪をなすりつける妹まりさ。慌てたのは、無実の赤まりさである。 すぐさま否定するが、それを妹まりさは怒鳴りつけて黙らせた。 それらをゆうかは無視して話を続ける。 「いっぴきゲスがいると、みんなおなじゲスにみえるのよ」 「ち、ちぎゃうよ……まりしゃは……」 「だって、おなじははおやでしょ?」 「あ、あんにゃのおやじゃ……」 「じゃあ、あなたたちのおかあさんはだれ?」 「ゆ……ゆぁ…」 「わたしはゲスがきらいなの」 「……ま、まりしゃたちも……?」 「だいきらいよ、ゲスまりさ」 「「「「「「ゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!?」」」」」」 お兄さんが付けた心の傷に、今度はゆうかが言葉の爪を立てる。 せっかく助けてもらったのに……。姉まりさをはじめ、赤まりさたちはショックを隠せない。 それと同時に、赤まりさたちの心に燻り始めるとある感情。 最初に泣き止んだのは、長女まりさだった。ゆうかの一言に、思うことがあったのだろう。 いや、そもそも反応しやすい言葉を選んだのはお兄さんだ。正確には釣れたといったほうが正しい。 「おねー……しゃん?」 「……なに?」 「まりしゃたちがげしゅじゃなきゃったりゃ、きりゃいになにゃない?」(まりさたちがゲスじゃなかったら嫌いにならない?) 「………………そうね、考えてあげる」 「わかっちゃよ! まっちぇちぇね!!」 ゆうかは決して安易な肯定をしない。あくまでも可能性の一つとして示唆しておく。 それでも長女まりさはゆうかの言葉に一筋の光明を見出したようだ。 動かない片足を引きずって、最も泣き喚いている問題の妹へと再び近づいていく。 欠伸の出るほどに遅い移動だが、確実に距離を詰めていく。 今度は心配や思いやりの感情からではない。その残された片目に宿る物は、濁った憎悪。 他の赤まりさたちも、やがて一匹二匹と泣き声が収まるに連れて妹まりさへ近づいていく。 「ゆえええええええん!! ゆあああああああん!! みんにゃまりしゃのいうきょちょきいちぇよおおおお!!」 「うるしゃいよ!!」 「ゆびぇっ!?」 妹まりさの泣き声を遮ったのは、別の印付きの赤まりさだった。 長女まりさがされた時のように顔に体当たりをして、妹を弾き飛ばす。 「きょのげしゅ!!」(このゲス) 「おみゃえにょしぇいで!!」(おまえのせいで!!) 「ゆべっ!! ゆびぇ!?」 転がった先にも他の姉妹が待ち構えており、各々罵りながら問題の妹へ暴力を振るう。 「しにぇ!! しにぇ!!」 「おみゃえにゃんかいもうちょじゃにゃいよ!!」(お前なんか妹じゃないよ!!) 「ゆげぇ…、ゆ……げぇれ…」 四方八方あらゆる角度からの体当たりを受け、あっという間に弱っていく妹まりさ。 その表情は、どうして自分がこんな目にあうのか理解できないようだった。 やがて、その輪に追いついた長女まりさが妹まりさの傍へ寄る。 「お、おねーちゃ……たしゅけ……」 「げしゅはちんでね」(ゲスは死んでね) 「みゃりちゃのおびょうじぎゃああああ!?」(まりさのお帽子があああ!?) 完全な拒絶。動かない身体を引きずりながらも、長女まりさは憎き妹の帽子を噛みちぎった。 自分が見捨てた姉に、今度は自分が見捨てられる形となった妹まりさ。 姉以上に動けなくなった体を痙攣させて、帽子の破片へと近づいていくが、それを他の姉たちが妨害する。 「いいきみだにぇ!! ばきゃはちね!!」(いい気味だね) 「おみゃえにゃんきゃしんじゃえ!!」 「ぼうしぎゃにゃいきゃら、ゆっきゅりじゃにゃいにぇ!!」(帽子がないからゆっくりじゃないね) 「おお、みじめみじめ」 「ばーきゃばーきゃ!!」 「ゆっきゅりできにゃいげしゅはちね!!」(ゆっくりできないゲスは死ね) 「まりしゃのおぼうじがえじぇえええええ!!」 ひたすら続く姉たちの体当たりの中、破れた帽子をどうにかかき集めようとする妹まりさ。 だがすでに帽子を成していた素材はコマ切れとなり、土の色と混ざり合って探すことは不可能になっていた。 そして目に見えて弱っていく妹まりさへの暴力は、さらに加速する。 「おみゃえのぼうちにゃんきゃ、もうにゃいよ!!」(お前の帽子なんかもう無いよ) 「ゆ……ゆげぇ…、まりしゃのぼーちしゃ……」 「ゆっ!! あんきょしゃんはいちゃよ、きちゃないにぇ、しにぇ!!」(餡子さん吐いたよ、汚いね) 「ゆひゅ……ひゅ…ま、まりしゃきちゃなく……」 「きちゃにゃいよ!! おみゃにゃんきゃだいきりゃいだ!!」(汚いよ、お前なんか大嫌いだ!!) 賢い個体ではあるが、やはりゲスの餡子だけある。 長女まりさをはじめ、弱っていく妹に対し、最早姉妹であった時の感情は無くなっているようだ。 むしろ元凶への制裁という正当性が集団心理で生まれているのか、弱っていく饅頭を見て笑みを浮かべている個体さえいる。 お兄さんの言った通りになった。その様子を傍観しているゆうかは、内心驚きを隠せないでいた。 彼がゆうかに伝えたのは、ゲスと不必要を強調して印付きの赤まりさを貶せというものだった。 お兄さんは台所で赤まりさ達の親に見捨てられたというトラウマを植え付け、また軽蔑すべき親と同列に扱うことで過度なジレンマを与えることに成功した。 すると、「あんなのと自分は同じ」というそれは、赤まりさたちに強く根付くこととなり、ゲスと呼ばれることに強い抵抗感を見せるようになった。 これにより、ゲスを繰り返し否定することで赤まりさ達にはゲスという存在を憎むように仕向けることができるのである。 自分たちはあの母とは違う。赤まりさ達は母を否定するように行動するだろう。 だが、お兄さんやゆうかは赤まりさ達をゲスとしてしか扱わない。 「自分は違う。けれど、ゲスとして見られる」 何度否定しても、お兄さんたちは全く相手にしてくれない。 ならばどうすればいいか。餡子脳は幼いながらも考えるだろう。 そんな中、特に長女まりさの視界に映ったのは、問題の妹まりさであった。 印を付けられなかった妹まりさは、見事ゲスの素質に恵まれていた。 「まりさ種はゲスでしかない」 繰り返し教えられたことで、ただでさえジレンマを抱えた赤まりさ達は餡子脳を存分に刺激されたことだろう。 同時に印のある赤まりさ達にとって、妹まりさは目の上のたんこぶになったに違いない。 注意しても言うことを聞かないならば、あとは力づくである。 本来ならば暴力に訴えることは無かったのかもしれないが、そもそも親がゲスなのだから仕方ない。 まりさ種特有の賢さと、粗暴さを含む深層のゲスさが相まってしまったが故に、考えが極論に至ってしまったのだろう。 最初は注意していた長女まりさも姉妹の情よりゲスへの憎悪が優ったようで、帽子を破り捨てるなど徹底した拒絶を示した。 「こいつみたいなゲスがいなければ、お兄さんもお姉さんも、自分たちをゲス呼ばわりしなくなる」 全員が迷いなく妹まりさへ襲いかかったところを見る限り、その考えは一緒だったのだろう。 全ては、お兄さんの計画通りに誘導された結果であった。 「ゆげぇ……、やべじぇね……、がわいいまりじゃが……ゆごえっ!?」 「いいきゃげんしゃべりゅにゃ!!」 「うるしゃい!!」 「きちゃにゃい!!」 「ぶしゃいきゅ!!」 「げしゅが!!」 小さな身に憎しみを込めて、姉まりさ達はお仕置きを続けている。 だがそれも、すでに制裁の域を超えて遊びと変化しているようだった。 「ゆぴゅっ! ……ゆひゅ……ぴゅっ!? ぴゅ……ぇぷっ!?」 「げらげらげら!! きょのげしゅ、あんきょはいちぇるよ!!」(このゲス、餡子吐いてるよ) 「きちゃないにぇ!! きちゃないにぇ!!」 妹のまりさももう限界だろう。身体は殆ど黒ずみ、時折餡子を噴き出しては痙攣するだけである。 もちもちだった饅頭の肌は、ぶよぶよに潰れている。餡子が汚らしく口元にこびり付き、円らな瞳(爆笑)は半分ほど押し出されていた。 それでもまだ「遊び」足りないのか、姉まりさたちは妹から噴き出した餡子を踏みつぶし、土を口に含んでは潰れかけた体へとぶつける。 「ゆびゅ…だじゅぎぇ、じに……だ、ぎゅ…にゃ……」 「にゃにいっちぇるきゃわきゃんにゃいにぇ!!」 「しょうだにぇ! だきゃらもっちょしぇいしゃいしゅりょ!!」(だからもっと制裁するよ) 「やべじぇ……おにぇ…じゃ…まりじゃ………ゆげぇっ」 「うるしゃいよ!!」 「おみゃえはしゃべりゅな!!」 さすがのゆうかも顔をしかめるしかない。制裁の意味がわかって言っているのか。 これではどちらがゲスかわかりやしない……。 とにもかくにもお兄さんに言われた通り、ゲスと判断されたまりさには別の用事があるらしいのでそろそろ止めるべきだろう。 ゆうかは近くにあった植物の茎を咥えると、それを振っていまだ妹まりさを囲んでいた姉たちを全て吹っ飛ばす。 ゆぎゃ!? と姉まりさ達は悲鳴を上げるが、手加減はしっかりしているのでダメージはないはずだ。 ゆうかは茎を離すと、何事かと自分を見上げる赤まりさ達を睨みつけた。 その捕食種特有の眼差しに、小さな饅頭達は言葉を失う。 「これじゃおべんきょうなんてむりね、おにいさんのとこにもどるよ」 「ゆっきゅりりきゃいしちゃよ!!」 そう答えたのは、印の付いていない赤まりさ。 「そうね、ちゃんとりかいできるゆっくりはゲスじゃないわ」 ゆうかは頷きながら近くに生えていた葉っぱを咥えてくると、それを地面に敷いて妹まりさを乗せるように指示する。 姉まりさ達が言われた通りに行動したのを確認すると、ゆうかは自分についてくるよう言って、お兄さんの家へと戻り始める。 「おねーじゃ……だじゅげ…」 その間、餡子を吐きながら助けを求める赤まりさを彼女は一度も振り返ることはなかった。 たまにゆうかの目を盗んで、姉たちが唾を吐きかけてくるのを、妹まりさは涙を流して受け続けていた。