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「ふたば系ゆっくりいじめ 370 秋の恵み/コメントログ」 命乞いするヤツを踏みにじるのは…最高にゆっくりできるね!! -- 2010-06-28 00 33 01 狩り鬼意山の、 「え?無理」 の台詞に吹いたw -- 2010-06-29 09 21 29 赤ゆの泣き声は最高!! -- 2010-08-05 10 03 10 人間は絶滅すべき -- 2010-08-26 14 51 18 山の持ち主からすれば山菜やマツタケを食い荒らすゆっくりは 凶悪な害獣なんだろうな -- 2010-09-29 23 00 23 君達だって狩の獲物が命乞いしたとしても耳を貸さないだろ?僕にとってこの赤ゆっくりは狩の獲物なんだよ 真理だなぁと、思わず感心した。 このお兄さんわかっていらっしゃるな。見ていてすっきりー! -- 2010-10-07 18 06 13 増えるだけ増えて貴重な山菜から優先的に食い荒らすとか ほんと性質悪い害獣だな -- 2010-10-14 13 50 18 ゆっくりがいる山に山菜とかきのことかを望むのがそもそもの間違いだと思う。 そういうのを求めるならゆっくりは全部駆除しないと。 -- 2011-01-17 07 50 22 野生ゆっくりを食べる時はせめて洗いましょう -- 2011-03-22 11 42 53 まったくもってゆっくりは不快な存在だな 共存関係でもありがたいと思わないのか? 街でゴミ漁り、お家宣言、食物や虫の乱獲、ゲス行為、同属喰い、自己優遇・・ 罪深すぎるな、確かに人間の悪い部分もあるかもだが、ここまではない 「ゆっくりだっていきてるんだよ!」に対し「死ね!」としか言いたくない -- 2011-11-02 23 48 56 もし現実にゆっくりがいたら? ↓ ごく僅かな優秀なもの・希少種以外は殲滅に限るね! ゆっくりだって生きてるんだよ!っていう倫理観を喚くことができるんなら、他の生き物や人間との付き合い方を考えられるはずなんだが、…所詮、唯我独尊主義、自分さえよけりゃそれでいいあんこ脳なんだね。 ゆっくりが生きてるだけで悪いってのには、賛成。こういう考え方は原罪って言うんだよね。 -- 2012-09-12 06 11 23 食べ物とかは全て人間さんに差し上げる?ゆっくりの食べ物は人間が食えないものばっかだからいいです -- 2012-10-08 10 39 27 ゆっくりは現実世界にいたらいいと思う え、?何に使うのって? もちろん虐待 -- 2016-02-06 16 20 43 野良と野生は駆逐し尽くせ!!(善良以外) -- 2018-02-01 21 25 45
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贈り物 ※虐待薄め ※視点がころころ変わって読みづらいかも 1 虐チョコ 同じ職場にずっと気になっている人がいる。 しかしなかなか親しくなるきっかけがない。 そこでバレンタインデーに俺から彼女にチョコを渡すことにした。 ゆっくりを使った逆チョコならぬ虐チョコだ。 休日を利用して、材料集めに向かう。 ちぇん種は準通常種として比較的安価でペットショップなどで扱われているが、味は個体差が激しい。 通常野生のゆっくりは衛生面や未消化物の混入などの問題があるため、食用に使うのは避けられている。 その点実ちぇんのチョコレートは野生でも癖がなく、 独特のすっきりした甘味があるためお菓子の材料などによく使われている。 一説では、生まれた直後に実ゆが食べる茎に雑味成分が入っているとも言われ、 純粋な実ちぇんのチョコレートは茎に成っている時期にしか採れない。 このため通常のゆっくりに比べてコストが高くなり、 工場などで大規模に生産する以外の方法が難しい。 個人がちぇんを繁殖させて実ちぇんを採ろうとしても 一回に採れる量が5~6匹で少なすぎるため、 お菓子屋さんなどで買い求めるのが普通になっていた。 俺の場合、渡す人は彼女だけなので、実ちぇんは少なくていい。 野生のちぇんを捕まえてきて、適当なゆっくりとすっきりーさせる。 できた実ちぇんをチョコの材料に使えばいい。 夜、冬眠に失敗した野生のゆっくりたちがいる森に俺は来ていた。 おそらくその群れは春を待たずに全滅するだろうが、 その前に少しちぇんを拝借することにした。 懐中電灯で辺りを照らしながら進んでいくと、 獣道の途中で二匹のまりさが喧嘩をしていた。 「まりざがじゃまするからおぼうしがとんでっちゃったでしょぉ~!」 「まりざわるくないのぜ! あのおさがわるいのぜ!」 二匹とも帽子をつけていない。 野生にしては珍しいが、仲間割れで失ったのだろうか。 おさげで相手を叩いたりかみついたりして取っ組み合っている。 一匹のまりさのおさげをつかんで持ち上げた。 「おそらをとんでるみたい!」 「にんげんはじゃまするなだぜ! このまりさはまりさがこらしめるんだぜ!」 手に持ったまりさを地面のだぜまりさに振り下ろす。 「ゆべ!」 「ゆぎゃあ!」 二回目で餡子が飛び散り、 三回目で歯が折れて目が飛び出した。 四回目で手に持ったまりさのおさげがちぎれて、二匹とも虫の息になっていた。 「いぢゃいぃ……」 「ばりざのおめめざんどこいっだの……ででぎでねぇ……」 とどめに二匹を潰すと、冷たい風が吹いて、くしゃみが出た。 出来る限り厚着をしてきたが、気温は下がる一方だ。 早めに用事を済まそう。 しばらく歩くと大きな梅の木が見える場所に出た。 ここに来るまでは見なかったが、この場所にだけ生えているのだろうか。 梅の花が一輪だけ咲いていた。 近くの巣穴を覗くと、ゆっくりのつがいがいる。 れいむとまりさのつがいだった。 二匹ともぐっすりと寝ていて、その側には赤ゆが四匹いる。 赤まりさと赤れいむが二匹ずつだ。 れいむの頭にはなぜか茎がついていた。 この時期にすっきりをするとは、無計画にも程がある。 そのまま放置してもいいが幸せそうな寝顔が妙にムラムラきたので、 周りの土を集めて巣穴の入り口を塞いだ。 上に大きな石を転がして乗せれば冬篭り用結界の完成だ。 ただし内側からはどうやっても開けられない。 俺はその場を去った。 梅の木の根元に近づくと、二匹のゆっくりが眠っている。 ちぇんとみょんのつがいだった。 ちぇんの頭にも茎がついていて、実ちぇんが成っている。 この群れはすっきりしまくっているのか? と俺は不思議に思った。 しかしまあ、丁度いいや。 そっと手を伸ばして茎をもぎとる。 するとみょんが目を覚ました。 「みょんのおちびちゃんになにするみょん!」 「いてっ」 小さな枝をくわえて、必死に俺の手に突き立ててくる。 冷えた指に固い枝の感触が少し痛かった。 俺は小枝を掴んで、みょんの口の中に押し込んだ。 「むぐっ!」 みょんの後頭部らしき場所から枝の先が突き出る。 人間で言えば延髄を貫かれた状態だが、 中枢餡を傷つけるには至らなかったらしくまだ生きている。 「おちびちゃんとちぇんはっ、みょんがまもる、みょん……」 中身を吐きながらこちらをにらみつけるみょん。 死にかけの体でなお人間に抗おうとする姿は勇ましいが、 串刺しにされて宙吊りになっている状態では滑稽なだけだった。 手首をひねってみょんの口の中に指を入れる。 五本の指を全て押し込むと、中で握りこぶしを作った。 みょんの口が目いっぱいまで広がり端が裂ける。 「ゆぐふぐごぉぉ!!」 そのまま手を広げると伸ばした指が皮を突き破った。 口の端の傷口が広がり、みょんは真っ二つになった。 下半分がぼとりと地面に落ちる。 ちぇんも目を覚まし、周りの惨状に気付いた。 つがいのみょんは上顎から下がなくなっており、 頭の茎は人間に奪い取られている。 「みょおおん! どぼじでぇぇ! わぎゃらないよぉ~!」 ちぇんの帽子で手を拭く。 「やべでね! ちぇんのおぼうしがぁ~!」 帽子がなくて寂しがっているようなので、 帽子の代わりにみょんの上半分を頭に乗せてやった。 「ゆわ゛あ゛あ゛ぁぁ~!!」 半乱狂になっているちぇんを軽く殴って大人しくさせる。 チョコを吐いて苦しがっているが、死にはしない。 家に持ち帰り、野良まりさとすっきりーさせた。 ちぇんは拒んだが、ハッスルしているまりさに押しかかられて、 結局実ゆを実らせてしまった。 「みょん、みょん、どこいったの……わからないよ……」 まりさに後ろからすっきりをさせられている間、ちぇんはずっとみょんの姿を探していた。 巣穴で起こったことがいまだに信じられないようだ。 見て見ぬふりをして茎をもぎ取ると、実ちぇんをいただいた。 お菓子屋さんで買ってきたものも含めて、これで材料は揃った。 グラニュー糖と水飴に水を加えたものを鍋で充分に熱し、 ブランデーの入ったボウルに注ぐ。再びボウルから鍋に移す。 むやみに攪拌しないよう、容器を移し替える過程で自然に混ざるようにする。 できあがった液体をスポイトに入れて、足焼きした実ちぇんの中にひとつひとつ詰めていく。 「おちょーしゃん、おきゃーしゃん、どこぉ~!?」 「にゃんでうごけにゃいにょぉ~! わきゃらにゃいよぉ~!」 そのうち、もともとろれつの回らない赤ゆの口調がさらに怪しくなってきた。 「にゃ、にゃんだかきもちよくなっちぇきちゃよぉ~」 「おちょら! おちょ! とんぢぇる!」 ブランデーが中のチョコと混じって、実ちぇんは正常な活動ができなくなっていた。 そのうち中枢餡が溶け出して、実ちぇんたちは静かに永遠にゆっくりした。 冷蔵庫で冷やせば、即席ブランデーボンボンの出来上がりだ。 お菓子作りなんてやったことがないのでこれが精一杯だが、 無事に気持ちが伝わればいいのだが。 完成したちぇんを箱に詰めて、俺は当日を待った。 2 バレンタインですっきり 時間は少し戻り、男が群れを訪れる前。 長のぱちゅりーはない頭を抱えていた。 保存のきく食料が集まらなかったこの群れは冬篭りができず、 今まで全滅こそしなかったものの、凍死するゆっくりは後を絶たない。 次にもう一度気温の低い日が来たら全滅する可能性もある。 そしてもう一つ深刻な問題が群れにはあった。 深刻な食糧不足である。 2月も半ばにさしかかろうとするこの時期、山でとれる餌は少ない。 「むきゅ~ん、どうすればいいのかしら」 ぱちゅりーは群れのゆっくりたちを集めて、意思統一をはかることにした。 森の木々が開けた場所に様々なゆっくりたちが集まる。 「かわいいれいむのおちびちゃんにゆうっせんってきにごはんをあげてね! ごはんが足りないならまりさがとってくるよ!」 「どぼじでそんなこというのぉぉ~!」 「んほぉぉぉ! すっきりできるならごはんなんていらないわ! んっほおぉ!」 「わからないよ~!」 「ちーんぽ」 ゆっくりたちは各々の主張を繰り返すが、有意義なものは一つとしてない。 見かねたぱちゅりーが宣言した。 「しょうがないわ、すっきりーをきんしします」 群れが一瞬静かになったかと思うと、あちこちから悲鳴があがった。 「どぼじでぇぇぇ~!?」 ぱちゅりーが諭すように話し始める。 「むきゅ、あかちゃんが生まれるとそのぶんごはんもひつようになるわ。 でも、いまはわたしたちが食べるぶんだけでせいいっぱいなのよ」 「そんなのまりさがとってくればいいでしょっ! れいむはりっぱに子育てしなきゃいけないんだよ! りかいしてね!」 れいむは群れの状況を理解せず、自らの子供を増やし育てることだけを主張した。 ぱちゅりーがたしなめる。 「あなたが子育てをしても、むれ全部がゆっくりしてしまったら誰がえさをとってくるの? あなたはえさをとれないし、おちびちゃんもまだかりはできないでしょう」 「ゆうう! なにをいってるのかわからないよ!?」 「……そうね、あなたにはむずかしかったかもね」 ぱちゅりーは諦めて話を進めた。 「とにかく、すっきりーはきんし。けっこんっもだめよ。わかったわね」 「は~い……」 「どぼじでぇ~!」 消沈した雰囲気の中で、れいむの叫び声だけが空しく響く。 木の陰からその様子をうかがっている人間がいた。 男が群れを訪れる前に、同じように群れに来たもう一人の人間だった。 その手には手袋がつけられている。 人間は離れたところからじっとゆっくりたちの様子をうかがっていた。 やがて集まったゆっくりたちが各々の巣穴に帰りだすと、人間はその後を追った。 森には、一本だけ梅の木があった。 ここ数日の暖かさで花を一輪だけ咲かせているが、それ以上は増えていない。 夜になり、昼間に騒いでいたれいむとまりさは巣穴の中にいた。 それは、梅の木の近くの巣穴だった。 まりさは赤ゆたちを寝かしつけている。 「ゆぴ~。ゆぴ~」 幸せそうな顔をした赤ゆの寝顔が横に四つ並んでかすかに上下している。 赤まりさと赤れいむが二匹ずつだった。 「おちびちゃんたち、やっとす~やす~やしたのぜ」 「ゆふ~ん、ま・り・さ。すっきりしよぉ~」 「ゆゆ? なにいってるの? おさがすっきりしちゃだめっていってたでしょぉ!?」 「れいむは今すっきりーしたいんだよ! どぼじでそんなこというのぉ~!?」 れいむが自分の言い分を通そうとするが、まりさは拒んだ。 体を押し付けて迫るれいむを何とか避ける。 れいむが迫るとまりさが避ける、の繰り返しだった。 二匹がぬとぬとと揉めているところへ、巣の外から声が聞こえた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆゆ! だれなの?」 まりさたちが入口をみると、そこには一匹のゆっくりがいた。 いや、それは先ほどの人間だった。 人間は、ゆっくりの姿を模した手袋をつけていた。 ゲームセンターの景品にありそうな安物だった。 その手袋をつけた手だけを、小刻みに動かしながら声色をつかう。 巣の中のれいむたちには、まるで手袋が喋っているかのように見えていた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆぎゃぁぁ! こないでねぇ~! まりざはおいじぐないよぉ~!」 「ゆうぅ~、れいむたちのあいのいとなみをじゃましないでね!」 「おきゃーしゃん、ねむれないよぉ~」 突然現れた、よくわからないゆっくりに、思い思いの反応をするゆっくりたち。 赤ゆたちもその騒ぎに起き出してきた。 人間は、わけもわからず騒ぐまりさに問いかける。 「すっきりしたくないの? れいむはすっきりしたがってるよ?」 「ゆ……でも……おさが」 「これでも?」 人間がまりさの体を後ろから掴んで揺すぶる。 目を見開いてぽかんとした表情のまま揺られていたまりさの顔が、 次第に緩み、目がとろんとしてきた。 「ゆゆゆゆゆぅっふ~ん」 「素直になっちゃえよ、ほらあああ」 「ゆふぁ~ん、れいむ、まりさなんだかきもちよくなってきたよぉ~」 「まりさ、すっきり! すっきりしよっ!」 振動によって興奮状態になったまりさは、もはや自制心を失っていた。 れいむの求めにも素直に応じる。 そして濃密な餡子の絡み合いが始まった。 「んほぉぉぉ~!」 「すごいよ、れいむぅ~!」 「ぴゃぴゃ……みゃみゃ……?」 「なにやってりゅにょぉ~! きょわいよぉ~!」 赤ゆたちは親達のあられもない姿を目の当たりにしてぷるぷると小刻みに震えている。 赤まりさの一体はおそろちーちーを漏らした。 やがてすっきりを終えると二匹は眠りに落ちた。 れいむの頭には茎が生えて実ゆが成っている。 赤ゆも泣きつかれて再び寝ている。 その頃には人間の姿は見えなくなっていた。 梅の木の根元。 ちぇんとみょんが寄り添っている。 冷たい風が二匹の肌を撫でて、思わずちぇんは声をあげた。 「ゆひゃ~さむいよぉ~」 「けっこんっすればふたりでいっしょのおうちでねられるみょん」 「おさがけっこんっはだめだっていってたんだよー」 「そんなのかんけいないみょん……! みょんはちぇんといっしょにもっとゆっくりしたいんだみょん!」 「ちぇんもだよー……でも、おさのいうことはきかなきゃいけないんだよーわかってねー」 ここでもゆっくりたちの問答が繰り返されている。 まだつがいになっていない若いゆっくりのようだ。 ぱちゅりーの出したおふれによって、二匹の間にすれ違いが生じていた。 そこへ再び人間が現れた。 「何でもいいから、早くすっきりしていってね!」 人間は木の陰に体を隠し、手袋だけをちぇんたちに見えるように動かしている。 二匹にはそれが、宙に浮かんでいるように見えた。 「ゆわぁぁぁ~! おそらをとんでるゆっくりがいるよぉ~!」 「ち、ち、ちぇんをきずつけたらゆるさないみょん! あっちいけ!」 みょんが小枝を口にくわえて振り回しながらその場で飛び跳ねる。 当然人間の持っている手袋には届かない。 「落ち着いて聞いてね! けっこんっしたいんでしょう?」 「ゆゆゆ、どうしてしってるの?」 「自然とわかるんだよ」 「す、すっごいよー!」 (まあ、さっきから木の裏にいたんだけど) 人間は内心をごまかして続ける。 「好き同士なら、問題ないよ。いっぱいすっきりしていってね!」 「そうだみょん! いいこというみょん!」 「わからないよー、おさとどっちがただしいのー?」 みょんは無責任に賛同し、ちぇんは悩んでいる。 (面倒くさいな、早くやってしまえ) 人間は木の陰から出した足の爪先でちぇんを軽く揺らした。 潰さないように気をつけながら細かい振動を与えていく。 「わわわわからないよよぉぉー」 「ちぇん、どぼじだのぉ~!」 「ゆひゃぁん、み、みょん、みにゃいでぇ~」 「ちぇん、な、なんだか、すっごくかわいいみょん! はずかしがってるかおが、たまらないみょん! みょんのはくろーけんがのーびのーびしてきたみょん!」 (単純だなぁ、こいつら) 人間が後ろから軽く爪先で押すと、ちぇんは体ごとみょんにぶつかり、 待ち構えていたみょんの固く尖ったぺにぺにがそのまむまむに潜り込んだ。 「ゆぺ! だめぇ~」 「ちぇんっ! もうがまんできないちーんぽ!」 二匹は折り重なるように倒れ込み、そのまますっきりーを始めた。 ちぇんの頭には、もう茎が生え始めていた。 くっつきあう二匹を残して、人間はその場を離れた。 その後も人間は群れのいたるところですっきりを勧めて回った。 その様は、かつてのローマ帝国で士気が下がるとして兵士達の結婚が禁じられたとき、 ひっそりと彼らと若い娘を結婚させた聖ウァレンティヌスのようであった。 ただし、こちらの人間は半強制的にすっきりをさせていたが。 人間の目的は、すっきりで生まれる実ゆだった。 聖ウァレンティヌスのご利益かどうか、ゆっくりたちはかつてなくすっきりを繰り返した。 群れには大量の実ゆが生まれている。 後はそれを回収するだけでよかった。 しかし、その目論見は一匹のゆっくりによって暴かれようとしていた。 「そこまでよ!」 人間は懐中電灯を手に森の中の獣道を歩いていた。 そこへむきゅーんという音とともに、人間の前にぱちゅりーが躍り出る。 「わるいにんげんさんのたくらみは、ぱちぇがみやぶったわ!」 人間は立ち止まった。 ぱちゅりーの側には二匹のまりさがいる。 ゆっくりたちにすっきりをさせている姿を見て先回りをしたようだ。 「ゆっへっへ、おさにさからうとはばかなにんげんなのぜ」 「まりさたちがやっつけてやるよ! こわがってね!」 だが人間はぱちゅりーの帽子をいとも簡単に奪ってしまった。 「ゆんやぁぁぁ! ぱちぇのおぼうしがえじでぇ!」 「おさぁぁ! どぼじでぇぇ!?」 「こいつ、群れの長かな? ちょうどいいからこれ借りてくよ」 人間は帽子を被ると、二匹のまりさに向かって言った。 「お飾りのない、ゆっくりできないぱちゅりーがいるよ?」 「ゆゆ? おさ、いつのまにそっちへいったのぜ!?」 「ゆっ、こんなところにゆっくりできないぱちゅりーがいるよ!」 まりさたちは、長が急に消えて現れたので少し戸惑った。 なんだか高い所にいるし、声も違うみたいだ。 しかし、長は長。その言葉の意味するところに従った。 「ゆっくりできないくずはせいっさいっなのぜ!」 「むぎょ!」 ぱちゅりーは押し飛ばされて木の根元にぶつかった。 クリームを少し吐いた。 「ゆべ……わだじはおざよっ……ばりざぁ」 「おさはあっちだぜ! なにいってるんだぜ!」 「ゆぎゅぷぁっ!」 まりさがぱちゅりーの上に乗ると、中身が全て口とあにゃるから飛び出す。 ぺちゃんこになった皮を踏みにじりながら、まりさは誇らしげに言った。 「おさ、ゆっくりできないぱちゅりーをせいっさいっしたのぜ!」 「えらいえらい」 人間は関心が無さそうに言うと、二匹のまりさの帽子をとりあげた。 「なにするのぉぉ~!?」 「かえすんだぜ、おさでもまりさのおぼうしとったらしょうちしないんだぜ!」 人間はまりさの帽子のほつれを見つけた。 おそらく木の枝か何かにひっかけてできた傷が走っている。 そこに指を突っ込んで、一気に引き裂いた。 人間はただの布切れになったそれをもう一つの帽子と共に地面に落とす。 「ゆんやぁぁぁ~!」 「バイバイ、仲良く分けなよ」 「おまえなんておさじゃないぃぃ! むこういってね! ぷくー!」 「ぷくー! だぜぇぇ!」 人間は森の中へ消えた。 残された二匹のまりさは、泣きながら人間が消えた方角にぷくーを繰り返していた。 やがて無駄だと気付いたまりさが落ちている帽子を拾おうと歩き出す。 そこへ、だぜまりさがまりさに軽く体当たりして、邪魔をした。 「なにやってるんだぜ?」 「なにって、おぼうしさんひろうんだよ、ばかなの?」 「……それはまりさのだぜ、まりさにわたすんだぜ」 「なにいってるのぉぉ~!? まりさのはそっちにあるでしょぉ!」 「おぼうしさんがこんなになっちゃったらゆっくりできないでしょぉ~!まりざのをよこしてね!」 二匹は帽子をそっちのけにして喧嘩を始めた。 やがて梅の木を揺らした強い風が吹いて、ぼろぼろになった帽子の切れ端と、 まだ無事な帽子が両方飛んで行った。 「……あ」 帽子のない二匹は固まったまま呆然としていた。 取っ組み合いになるまで時間はかからなかった。 翌日、長の招集で集まったゆっくりたちの中には、頭に実ゆの成った茎をつけた個体が目立った。 昨夜の人間が巣穴にいたゆっくりたちのほとんどにすっきりーをさせたためである。 本来なら巣穴の中で休んでいるのだが、長が全てのゆっくりにわけ隔てなく 集まるように言ったためこうして広場に集まっているのだった。 長は辺りのゆっくりを見回すとこう言った。 「おちびちゃんを頭につけている人は、こっちに来なさい」 何匹かのゆっくりはびくっと震えた。 長の言いつけを守らずにすっきりーした結果、 群れのゆん口は一気に増えてしまった。 そのことで長に怒られると思ったからである。 昨夜の不思議な訪問者のことは群れの誰もが知っていたが、 長に話しても信じるとは思えなかった。 「あ、やっぱりちぇんだけでいい」 何故自分たちだけなのかわからないまま、ちぇんが長の前に並んでいく。 長はちぇんの頭についている茎を毟り取っていった。 「ゆああぁぁ~! ちぇんのゆっくりしたあかちゃんがぁ~!」 「どぼじでこんなことするのおぉ~!」 「わぎゃらないよぉ~!」 長は実ゆを潰さないように気をつけながら、茎をまとめて集めていく。 そして全ての茎をちぎり終わると、クーラーボックスに実ゆだけを丁寧に収めていく。 一匹のちぇんが疑問に思って尋ねた。 「おさ、おちびちゃんをいったいどうするの? わからないよー……」 「ん? そうか、もう帽子はいらないんだ」 長は帽子を脱ぎ捨てると、立ち上がってクーラーボックスを背負った。 そこにはさわやかな笑顔のお姉さんが立っていた。 「じゃあね。実ゆくれて、ありがとう」 昨夜からゆっくりたちをすっきりさせまくり、無事に目的の 実ちぇんを手に入れたお姉さんは、山を下りて行った。 後には、呆然とするゆっくりたちだけが残されていた。 3 当日 バレンタイン前日の夜、お姉さんは台所にエプロン姿で立っていた。 「ふんふ~ん」 台所には所狭しと調理器具が並べられている。 誰かのために手作りチョコを作るようだ。 お姉さんはクーラーボックスから大量の実ちぇんを取り出した。 「わきゃ、わきゃらにゃいよ~」 「ぶるぶるしゅるよぉ~」 何匹かは辛うじて生きているが、ひどく衰弱している。 お姉さんは一匹一匹からチョコを搾り出し、ボウルに入れた。 「ぷぎゅ!」 「やめちぇにぇ! やめちぇ……ぴきゅっ」 尻尾をつかみしごき上げるようにして中身を押し出すと、 飛び出したチョコがボウルの中に落ちる。 お姉さんは苦労して全てのちぇんの中身をボウルに入れた。 取り出したチョコを二つに分け、片方を湯せんにかける。 店売りのぱちゅりー種の生クリームを煮たものをもう片方のボウルに注ぎ、泡立て器で混ぜる。 しばらく涼しいところにおき、ちょうどよい固さになったら絞り袋に入れて搾り出す。 棒状のチョコを冷蔵庫で冷やし、固まったら包丁で一定の大きさに切っていく。 団子のような塊を手のひらで丸め、きれいな球にした。 湯せんにかけて溶かしたチョコレートを手につけ、 チョコレート球を転がしてコーティングしていく。 表面がまんべんなくチョコで覆われたら、 バットの中に入れたシナモンパウダーと粉砂糖を混ぜ合わせたものの上で転がす。 お姉さんが8個の生トリュフを作り終えたときには、深夜になっていた。 「よしっ! 間に合った!」 手で汗を拭うお姉さんのおでこにチョコが少しついた。 達成感がお姉さんの胸を満たした。 お姉さんはどきどきした気分で眠りについた。 翌朝、お姉さんが出勤すると、午前中なのになぜかみんな出払っていて二人きりだった。 お姉さんは意を決して、目的の男にチョコを渡すことに決めた。 「あの……」 男に声をかけると、わずかに肩を震わせて振り向いた。 「あっ、き、今日バレンタインですよね」 声が裏返った。 「これ、よかったらもももらってください」 「じゃあ俺からも……」 男が、箱を取り出して私に見せた。 お姉さんはぽかんとしていた。 「ただのブランデーボンボンだけど、一応自分で作ってみたんだ……もしよかったら」 お姉さんはこくこくと頷く。 「あ、嫌いだった?」 ぶるぶると首を横に振る。 「あーよかった。いらないって言われたらどうしようかと」 「私も……貰ってもらえてよかったです」 その後お姉さんと男は一緒に昼食に行った。 同じ群れに実ゆを採りに行ったことなどで盛り上がった。 どちらも楽しそうに笑っていた。 その日は数日前からの暖かさから一転、過去最大の冷え込みを記録した。 二人を祝福するように、例年より遅めの雪が降ってきた。 雪は街も野山も白く染めて、ゆっくりたちの群れにもやって来た。 「じゃぶいよぉ~!」 「ゆきしゃんきょわいぃ~! まりちゃのうえにこないでにぇ!」 「おざぁ~! どごいっちゃっだのぉ~!?」 群れのゆっくりたちは長を失い、どうすればいいかわからないままうろたえていた。 寒さで動けなくなるもの、巣にこもったまま凍死するもの、 全ての上に平等に雪は覆い被さった。 冬篭りに失敗した群れは、こうして全滅した。 その後二人はいい雰囲気になったところで、食後に男から貰ったボンボンを食べて 酔ってぶっ倒れたお姉さんを男が慌てて介抱したが、それは別のお話。 終わり 前作に感想くれた方、どうもありがとうございました。 小ネタのつもりが長くなってしまいました。 感想や指摘などいただけると幸いです。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 898 赤ゆ焼き
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注意書きです。 1 駄文です。 2 希少種優遇です。 3 人間は少ししか出ません。 4 他の作者様の作品と似ている可能性があります。 5 少し理不尽かもしれません。 それでもOKという方のみ、どうぞ。 そこは、ゆっくり達が暮らしている何の変哲もない森の中。 只今の時刻は深夜の2時。ゆっくり達だけでなく、他の野生動物のほとんどが寝静まっていました。 昼間のゆっくり達のにぎやかな光景とは打って変わって、ただただ、何も無い暗闇に覆われた世界となっていました。 そんな暗い森の中を、人型の生き物がふわふわと飛んでいました。 森の木の隙間から、満月の光が差し込み、その生き物の姿を照らしだします。 その生き物は、どうやら女の子のようです。 黒を基準とした服装。 胸元には銀色に光るバッジ。 口の端から除く八重歯。 ショートカットのきらびやかな金髪。 お札のような赤いリボン。 そして、その女の子は、 「おなかすいたのかー」 と呟きました。 その生き物は、胴付きのゆっくりるーみあだったのです。 これは、純粋で美味しい食べ物を求める、ちょっとグルメなゆっくりるーみあの物語です。 「あなたは、食べてもいい○○○○?」 作者:ぺけぽん このるーみあは森の近くの一軒家に住んでいる、愛でお兄さんの飼いゆっくりでした。 お兄さんはるーみあをとても可愛がっており、るーみあもお兄さんの事が大好きでした。 その関係はとても良好で、飼い主とペットと言うよりも、家族と言った方がいいでしょう。 ですが、るーみあには一つだけ不満な点がありました。 「るーみあ、ご飯だよ」 そう言ってお兄さんが差し出すのは、B級ゆっくりフードでした。 「わはー、いただきますなのかー」 るーみあはそのゆっくりフードをぱくぱく食べます。 「美味しいかい?るーみあ」 「うん、おいしいのかー」 お兄さんの問い掛けに、るーみあはそう答えました。 しかし、るーみあは内心少しだけ不満でした。 このお兄さんは料理が苦手で、食事のおかずは大抵スーパーで買った総菜物を食べていました。 るーみあの食事は大抵がゆっくりフード。 その種類こそ変わる事はありますが、さすがにいつもゆっくりフードばかり食べていては健康に悪いです。 他に食べる物と言えば、お兄さんと同じ総菜物か、レトルト食品。 るーみあは、『自然の味』がする食べ物を食べたかったのです。 しかし、自分がわがままを言えば、お兄さんは困ってしまいます。 ですので、るーみあはその事をお兄さんに黙っていました。 そんなるーみあには、お兄さんには言えない秘密が一つだけありました。 夜。お兄さんが寝静まった頃に、るーみあはこっそりと気付かれないように家を抜けだします。 そして近くの森の中を徘徊して回るのです。 るーみあは夜行性で、昼間は大抵のんびりしている事が多いので、眠たくはありませんでした。 何故森の中を徘徊するのか。 それは、森の食べ物を探して食べるためです。 るーみあは今まで何回も森に生えているキノコや木の実、花や果物を食べていました。 それらはるーみあが好きな『自然の味』そのものでした。 そして現在。 今夜もるーみあは美味しい食べ物を求めてふわふわ飛んでいました。 ……ですが。 「みつからないのかー」 かれこれ1時間ほど探していましたが、今回は目当ての食べ物がなかなか見つかりませんでした。 当然、毎回必ず美味しい食べ物を見つける事が出来る訳ではありません。こういったハズレの日もあるのです。 そんな日にはどうするのか。るーみあはある対策を練っていました。 「しょうがない、ほかのゆっくりとたべものをこうかんしてもらうのかー」 るーみあは野生のゆっくりの巣を探し始めました。 数分後、さっそく最初の巣を見つける事が出来ました。 「こんばんはなのかー」 るーみあは薄暗い巣の中へ挨拶しました。 「むにゃ……。こんなよなかにだれなのー?わからないよー……」 寝ぼけ眼で巣の中から出てきたのは、成体サイズよりも少し小さめなゆっくりちぇんでした。 このちぇんは最近一ゆ立ちしたばかりで、まだ子供っぽさが抜けていませんでした。 本来ならこんな真夜中だからこそ、その声に対して警戒すべきなのですが、寝ぼけていた事もあるため、ちぇんはそのままのそのそ出てきてしまいました。 「みかけないゆっくりなんだねー、だれなのー?」 「るーみあはるーみあなのかー」 「るーみあっていうんだねー、わかるよー」 「そーなのかー」 「うんうん、わかるよー」 「わはー」 傍で聞いていると何とも脱力してしまいそうな会話ですが、本ゆん達はお構いなしで続けます。 「るーみあはおなかがすいてしまったのかー。すこしでいいからなにかたべものをわけてほしいのかー」 「え?たべものを?」 るーみあの突然の物乞いに対し、ちぇんは少し悩みましたが……。 「わかったよー。こまっているゆっくりはほおっておけないんだねー」 ちぇんは巣の中に戻って、キノコを一つるーみあに差し出しました。 「ありがとうなのかー」 るーみあはちぇんにお礼を言い、そのキノコをぱくぱく食べ始めました。 「おいしかったのかー」 キノコはあっと言う間にるーみあのお腹の中へ入って行きました。 「おれいにこれをあげるのかー」 るーみあはスカートのポケットの中から、ビー玉を一つ出して、ちぇんにあげました。 「わー!とってもきれいなんだねー!もらっていいのー?」 「いいのかー。きのこのおれいなのかー」 「ありがとう、いいゆっくりなんだね、わかるよー」 るーみあはちぇんに手を振りながら去っていきます。 るーみあはなかなか食べ物が見つからない場合、こうして野生のゆっくりの巣を訪問して、家から持ってきた物を物々交換して食べ物を手に入れているのです。 強奪なんて悪いゆっくりがする事。世の中はギブアンドテイク。 るーみあはそう考えていました。 しかしるーみあはまだ満足していません。 キノコは美味しかったのですが、さすがにそれだけでは腹は膨れません。 るーみあは別のゆっくりの巣を探しました。 次に見つけたのは、先程のちぇんの巣よりも少し大きめの巣でした。 「こんばんはなのかー」 るーみあは薄暗い巣の中へ挨拶しました。 「むきゅう……、なんなの、こんなよるおそくに……」 「とかいはじゃないわね……」 寝ぼけ眼で巣の中出てきたのは、番のぱちゅりーとありすでした。 「むきゅ!?なんなのこのゆっくりは!?みたことがないわ!」 「なんだかふらんににているわ!おねがいだからたべないでぇ!」 二匹は今まで見た事が無いるーみあに対して、酷く怯えていました。 「こわがらなくてもいいのかー。るーみあはちょっとおなかがペコペコだから、なにかたべものをわけてほしいのかー」 「むきゅ!?」 「ありすたちを……、たべないの……?」 「たべたりしないのかー」 るーみあのその言葉にぱちゅりーとありすは少しだけ落ち着きを取り戻しました。 「むきゅ……、ありす」 「……そうね、いまたべものをもってくるわね」 ここは逆らわない方がいいと考えた二匹は、巣の中へ戻って、近くの小川で獲った小魚を差し出しました。 「ありがとうなのかー」 るーみあはぱちゅりーとありすにお礼を言い、その小魚をぱくぱく食べ始めました。 「おいしかったのかー」 小魚はあっと言う間にるーみあのお腹の中へ入って行きました。 「おれいにこれをあげるのかー」 るーみあはスカートのポケットの中から、飴玉を数個だして、二匹にあげました。 「むきゅ……?」 「も、もらっていいの……?」 「いいのかー。さかなのおれいなのかー」 「……」 「……」 るーみあはぱちゅりーとありすに手を振りながら去っていきます。 二匹はポカンとしたまま、るーみあの背中を見続けていました。 「さっきのさかなはとってもおいしかったのかー」 るーみあは先程の小魚の味に満足していました。 しかしるーみあはまだ満足していません。 小魚は美味しかったのですが、さすがにそれだけでは腹は膨れません。 るーみあは別のゆっくりの巣を探しました。 次に見つけたのは、先程のぱちゅりーとありすの巣よりもさらに大きめの巣でした。 「こんばんはなのかー」 るーみあは薄暗い巣の中へ挨拶しました。 しかし返事はありません。 「こんばんはなのかー!」 それでも返事はありません。 「……おじゃましますなのかー」 業を煮やしたるーみあは、巣の中へ上がり込む事にしました。 「ZZZ……ZZZ……」 「ゴー……ゴー……」 巣の中には、番のれいむとまりさがいびきを立て、よだれを垂らしながら寝ていました。 れいむの方はどうやら胎生にんっしんっしているらしく、かなり腹が膨れていました。 「こんばんはなのかー!!」 先程よりも大きな声でるーみあは挨拶しました。 「んぐ……、いったいなんなのぜ……」 「う~ん……、あまあま……」 やっと二匹は起き出しました。 「こんばんなの『なんなのぜおまえはぁぁぁぁ!?』『こんなよるおそくに!ばかなの!?しぬのぉぉぉぉ!?』……あう」 二匹の怒号に、るーみあは少し気後れしてしまいました。 「かってにまりさとれいむの『すいーとほーむ』にはいってくるんじゃないのぜぇぇぇぇ!?」 「ふほうしんにゅうだよ!?ばかなの!?しぬのぉぉぉぉ!?」 「ごめんなさいなのかー」 酷い言われようですが、勝手に入ったのは事実。るーみあは素直に謝る事にしました。 「じつはるーみあはちょっとおなかがへって『しったことじゃないのぜぇぇぇぇ!』『でていけこのこそどろぉぉぉぉ!』……うぅ」 二匹は両目をぎらつかせ、歯ぐきをむき出しにして怒り出しました。るーみあはその表情に少し怯えてしまいました。 「……ここにチョコレートがあるのかー。これをあげるからなにかたべものをわけてほしいのかー」 「……ふん!いいのぜ、そのあまあまさんをくれるならかんがえてやってもいいのぜ?」 「わかったらはやくあまあまちょうだいね!ばかなの!?しぬの!?」 るーみあは二匹にチョコレートを差し出しました。 「うっめ!これむっちゃうっめ!」 「ぱねぇ!まじぱねぇよこれ!」 二匹はそのチョコレートをかなり意地汚く食べ始めました。 「それじゃあなにか『はぁぁぁぁ!?こんなのでたりるわけがないのぜぇぇぇぇ!?』……え?」 まりさのその言葉にるーみあは面喰ってしまいました。 「いまのはまりさとれいむの『すいーとほーむ』にかってにあがりこんだいしゃりょうなのぜぇぇぇぇ!?」 「そんなこともわからないの!?ばかもここまでくるとかわいそうだね!」 「……じゃあ、このキャンディーをあげるのかー」 るーみあは残りの飴玉を全部二匹に差し出しました。 「むーしゃむーしゃ!めっちゃしあわせぇ!」 「へぶんじょうたい!まじうめぇ!」 二匹はその飴玉を意地汚く舐めもせずに噛み砕いて食べ始めました。 「たべも『いったいなにをいっているのぜぇぇぇぇ!?』……」 「まりさは『かんがえてやっても』いいといたのぜぇ!だれも『あげる』なんていってないのぜぇ!」 「れいむはにんっしんっしてるんだよ!?れいむにやさしくするのはとうぜんのことでしょう!?」 二匹のその言動はまさにゲスそのものでした。 「……どうしてもくれないのかー?」 るーみあの周囲の空気が少しだけ変わりました。 ですがその事に二匹は気が付きません。 「あたりまえなのぜぇ!ばかなおまえがわるいんだぜぇ?」 「わかったらさっさとかえってね!かえらないとせいっさいっするよ!?」 「……ねぇ」 「「ゆ?」」 るーみあは八重歯をむき出しにしながら、微笑んでこう言いました。 「あなたは、たべてもいいゆっくり?」 「「……!?」」 つい先程までるーみあを馬鹿にしていた二匹は、何か冷たいモノを感じ、後ずさりしました。 おかしい。何かがおかしい。 二匹は直感的にそう感じていました。 目の前のゆっくりは明らかに馬鹿そうなゆっくりだったはず。 なのに。 今、目の前にいる、コイツは、何? この二匹でも分かる位、るーみあの雰囲気は先程とはガラリと変わっていました。 先程の、のほほんとした表情は消え去り、『エモノ』を目の前にした、自分達が恐れる捕食種のような表情になっていたのです。 「ゆ、ゆっへっへ!な、なにをいっているのぜぇ!?」 それでもまりさはるーみあに虚勢を張り続けました。 「ま、まりさをたべる?やれるもんならやってみるのぜぇぇぇぇ!!」 先手必勝。殺らなければ殺られる。そう感じたまりさは渾身の体当たりをお見舞いしようとるーみあに突撃しました。 「あなたは、じゃま」 そう呟いたるーみあは、腕を軽く振りました。 その腕に当たったまりさは。 「ぶべらあぁっ!?」 勢いよく壁にぶち当たり、そのままずるずると落ちて行きました。 二匹は知りませんでした。 今まで馬鹿にしていたるーみあが。 捕食種の一種である事に。 「ま、まりさぁぁぁぁ!?」 「ゆ……ゆぐ……」 れいむは突然の出来事に数秒間、餡子脳がフリーズしてしまいましたが、まりさの変わり果てた姿を見て、絶叫しました。 まりさは先程の一撃で餡子の三分の一を口から吐き出し、体は大きくへこみ、片方の眼球が飛び出てしまっていたのです。 それでもまりさはまだ死んでいません。 これが幸か不幸かは、まりさしか知りませんでした。 「やりすぎたかな?」 そんな悲惨な状態になっているまりさを見て、るーみあは涼しそうな表情をしたまま呟きました。 まずい。まずい。 れいむは焦りました。 こんな弱そうなゆっくりは、まりさの相手ではない。 そう思っていたのに。この現状はなんだ。 れいむがそんな事を考えている内に、るーみあはつかつかとれいむの方へ歩いてきました。 「ま、まって!まってね!れいむたちがわるかったよ!たべものはおくのほうへあるから、すきなだけもっていってね!」 素直に食べ物を差し出せば、こいつも満足して帰るだろう。れいむはそう考えていました。 「もういいわ、そんなの」 現実は非情でした。 「や、やめ、やめてねぇぇぇぇ!?れいむをころさないでぇぇぇぇ!?」 「ころさないよ」 「……ゆ?」 殺されるものとばかり思っていたれいむは正直驚きましたが、自分は助かると解釈したれいむは少し強気になりました。 「ゆ、ゆふふふ!だったらあんしんしたよ!でもれいむはゆるさないよ!」 「……」 「まりさがあんなふうになっちゃったんだから、いしゃりょうとしてもっとあまあ」 「うるさい」 るーみあはそう言いながら、れいむの右目に指を突き立てました。 「ゆぎゃあぁぁぁぁっ!?」 そしてるーみあはれいむの右の眼球を引っこ抜き、その眼球を少し舐めました。 「まずい」 れいむの眼球をそう評価したるーみあは、眼球を地面に叩きつけ、踏み潰しました。 「……ゆ、ゆぎぃ、れ、れいむの、だいやもんどのようなおめめがぁ……」 「……」 るーみあは、今度はれいむの膨れた腹を殴りつけました。 「ゆぶげあぁっ!?」 凹ませない程度に、手加減しながら何度も何度も殴りつけました。 「や、やべ……、ぢんぢゃう、あがぢゃ、ぢんぢゃう……」 それでもるーみあは殴り続けます。 「ゆ!?ゆぎぃぃぃぃ!?」 れいむは急に、殴られている痛みとは違う痛みを感じました。 それは、まさに陣痛でした。 るーみあは何度もれいむの腹を殴る事により、無理矢理出産を早める事に成功したのです。 今、るーみあの頭の中には、赤ゆっくりを食べる事しかなかったのです。 それを確認したるーみあは、殴るのを止めました。 「う、うばれる……!でいぶのあがぢゃん、うばれるぅ……!」 れいむの産道がミチミチと音を立てて開きました。 その産道から顔を覗かせているのは、ふてぶてしい笑顔の赤れいむでした。 「ゆっ!!」 スポン、と音を立てて、赤れいむが飛び出しました。 「ゆっきゅりちていってにぇ!」 赤れいむはれいむに最初の挨拶をしました。 ああ、れいむの可愛い赤ちゃん。れいむとそっくりで本当に可愛いよ。 さっそくすりすりしてあげなければ。そしてお歌を聞かせてあげて、一緒にご飯を食べて、お昼寝して……。 れいむは赤れいむを目の前にして現実逃避をしていました。 「……」 るーみあは無言で赤れいむを手に取ります。 「ゆゆ~ん、きゃわいくっちえごめ~んにぇ!」 「……」 るーみあは無言で、赤れいむの両目に指を突き立てました。 「ゆぴいぃぃぃぃっ!?」 「!?お。おちびちゃあぁぁぁぁん!?」 赤れいむの甲高い金切り声の悲鳴を聞いて、れいむはようやく現実へと帰って来ました。 「れいみゅのおめめぎゃあぁぁぁぁ!!いぢゃいぃぃぃぃ!!」 「……」 るーみあはその赤れいむの半分を食いちぎりました。 「ゆぎいぃぃぃぃ!?」 「おちびちゃぁぁぁぁん!?」 赤れいむの体をむしゃむしゃ食べていたるーみあですが……。 「まずい」 そう一瞥すると、まだ息のある赤れいむを壁に投げつけました。 ビチャっと音を立て、赤れいむはただの餡子の染みになりました。 「おちびぢゃ……い、いぎぃっ!?」 れいむには自分の娘の死を悲しんでいる暇はありませんでした。次の出産が来たのです。 産道から顔を覗かせたのは、やはりふてぶてしい笑顔の赤まりさでした。 「ゆっ!!」 スポン、と音を立てて、赤まりさが飛び出しました。 「ゆっきゅりちていってにぇ!」 赤まりさはれいむに最初の挨拶をしました。 「……」 るーみあは無言で赤まりさを手に取ります。 「ゆゆっ!?なんなのじぇ!?まりちゃをはにゃしゅんだじぇ!しぇっしゃぃっしてやるのじぇ!」 「……」 るーみあは無言で、赤まりさの髪の毛の三分の二を引きちぎりました。 「ゆぎゃぁぁぁぁ!?」 「おちびちゃぁぁぁぁん!?」 「まりちゃのしゃらしゃらへあーぎゃぁぁぁぁ!!いぢゃいぃぃぃぃ!!」 「……」 るーみあはその赤まりさの半分を食いちぎりました。 「ゆぎいぃぃぃぃ!?」 「おちびちゃぁぁぁぁん!?」 赤まりさの体をむしゃむしゃ食べていたるーみあですが……。 「まずい」 そう一瞥すると、まだ息のある赤まりさを壁に投げつけました。 ビチャっと音を立て、赤ゆはただの餡子の染みになりました。 「おちびぢゃ……い、いぎぃっ!?」 れいむには自分の娘の死を悲しんでいる暇はありませんでした。次の出産が来たのです。 産道から顔を覗かせたのは、やはりふてぶてしい笑顔の赤れいむでした。 「ゆっ!!」 スポン、と音を立てて、赤れいむが飛び出しました。 「ゆっきゅりちていってにぇ!」 赤れいむはれいむに最初の挨拶をしました。 「……」 るーみあは無言で赤れいむを手に取ります。 「はなちぇぇ!!れいみゅをゆっきゅりちゃちぇりょおぉ!!」 「……」 るーみあは無言で、赤れいむの尿道に勢いよく指を突き刺しました。 「ゆぴゃあぁぁぁぁ!?」 「おちびちゃぁぁぁぁん!?」 「れいみゅのぷりちーにゃみゃむみゃむぎゃぁぁぁぁ!!いぢゃいぃぃぃぃ!!」 るーみあはその赤れいむの半分を食いちぎりました。 「ゆぎいぃぃぃぃ!?」 「おちびちゃぁぁぁぁん!?」 赤れいむの体をむしゃむしゃ食べていたるーみあですが……。 「まずい」 そう一瞥すると、まだ息のある赤れいむを壁に投げつけました。 ビチャっと音を立て、赤れいむはただの餡子の染みになりました。 「なんでぇぇぇぇ!?なんでごんだごどずるどぉぉぉぉ!?」 れいむは叫びました。 自分の娘をただ殺されるだけならまだしも、むごい方法で傷つけられ、半分食われて殺されているのですから、当然と言えば当然でしょう。 「なんで?なんでって……」 るーみあはれいむや赤ゆ達に対して怒りを感じている訳ではありません。 るーみあ自身に加虐癖がある訳でもありません。 「こうすれば、おいしくなるとおもったから」 生まれたばかりの赤ゆを痛めつければさらに美味しくなる。 ただ、それを実行しただけでした。 「でもだめだね。ぜんぜんまずいよ、れいむのあかちゃん」 「ゆがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 れいむは発狂する寸前でした。体と精神のダメージに限界が近づいているのです。 ……しかし。 「ひぎぃぃぃぃっ!?」 れいむの出産はまだ終わりません。 産道から顔を覗かせたのは……。 「んぴょおぉぉぉぉっ!!」 「な、なんでありすなのぉぉぉぉっ!?」 今にも産まれそうな赤ゆは、れいむでもまりさでもなく、ありすでした。 しかもその赤ゆは既にレイパーであり、目をギラつかせてぺにぺにをおっ立てていました。 何故本来産まれるはずの無いありすが産まれそうなのか。その答えは簡単でした。 数日前に、れいむは夫であるまりさが狩りに言っている間に、浮気相手であるありすと既にすっきりしていたからです。 その後にまりさともすっきりし、何食わぬ顔で今まで過ごしていました。 ありすともすっきりしたという事は、ありすの子供も産まれる事になるとも知らずに。 何より最悪なのは、その子供にレイパーの因子があった事でした。 「……」 さすがにるーみあは、その赤ありすを食べようとは思いませんでした。 ですが、このまま産ませても、色々と面倒な事になりそうです。 そう思ったるーみあは。 「よいしょ」 「!?ゆ、ゆぎゃぁぁぁぁっ!?」 れいむを前に倒して、出産をさせないようにしたのです。 「ひぃっ!?いぎっ、いぎぃぃぃぃっ!?」 れいむにしてみればたまったものではありません。 このままでは赤ありすを産めずに延々と出産の痛みを味わなければいけないのですから。 「……もういいかな」 るーみあはそろそろお腹も膨れてきたので、家に帰る事にしました。 ……後半はあまり美味しい物が食べれなかったのが心残りでしたが。 るーみあはれいむとまりさの『すいーとほーむ』を後にしました。 「もどしてぇっ!もどしてぇぇぇぇっ!!」 後ろで、れいむの悲痛な叫び声を聞き流しながら。 「ゆ、ゆぎぎぎぃぃ……」 るーみあが立ち去ってから1時間後。 れいむは未だに前に倒れたままでした。 最初のような痛みこそないものの、このままでは確実に死んでしまう。れいむはそう考えていました。 「ゆぐうう……、どうずればいいどぉ……」 れいむは餡子脳をフル活用して考えていました。 ……そして。 「ゆ!ぞうだ!よごにだおれればいいんだぁ!」 起き上がれないなら、体を横に捻らせればいい。れいむはなんて天才なんだろう。 そんな考えは大抵ならもっと早く思いついているようなものですが、そこは餡子脳。れいむは自分のひらめき(笑)に自己陶酔していました。 「ゆっ、ゆぐぅ……、ゆんんんっ!!」 れいむは持てる力を振り絞り、体を横に捻らせました。 ズボッ!! 「うぎゃがぁぁぁぁっ!?」 今までの音よりもはるかに大きな音と痛みがれいむを襲いました。 ……が、それは一瞬の事でした。 倒れたままのれいむの目の前には……。 「「ゆゆ~ん!ゆっきゅりちていってにぇ~!!」」 二匹の赤れいむと赤まりさと。 「んぴょぉぉぉぉ!!」 自分たちから少し離れた所でぺにぺにをおっ立てている赤ありすの姿でした。 どうやら赤ありすの後ろにまだ産み終えていない赤ゆがいたそうで、三匹同時に産まれたようでした。 ……まずい。 もう自分の腹の中に赤ゆっくりの存在は感じず、痛みは治まりましたが、今が危険な状況である事には変わりありませんでした。 このままではあの赤ありすに襲われてしまう。どうしよう、どうしよう……。 「おい!このくちょびゃびゃあ!きゃわいいれいみゅをみゅちちゅるにゃあ!」 「まりちゃはおにゃきゃがちゅいたんだじぇ!ちゃっちゃとあみゃあみゃしゃんをよういしゅるんだじぇ!」 自分達に向かっていつまでも挨拶しない赤れいむと赤まりさは口汚くれいむを罵倒しました。 ……この糞餓鬼共め。れいむがこんな状態でなければ今すぐにでも瞬殺しているのに。 れいむには既に赤ゆ達に対する母性(笑)を放棄していました。 何とかしてあの赤ありすから逃れなければ。 「「おいぃぃ!?きいてりゅ「ありす!このくそがきどもなられいぽぅしてもいいよ!」ゆっ!?」 「んぴょっ!?」 自分の娘達を囮にして自分は逃げる。 れいむは親として最低の手段を選びました。 「「ゆんやぁぁぁぁっ!?ありちゅだぁぁぁぁっ!!」」 赤れいむと赤まりさは今頃になって赤ありすの存在に気が付きました。 「んぴょぉぉぉぉっ!!」 赤ありすは待ってましたとばかりにこちらへ突進してきました。 「「このくちょびゃびゃあぁぁぁぁっ!!」」 「ゆふふっ!!くそがきどもはれいむのためにしんでねっ!!」 もはやこのゆっくり達の間に親子の絆は存在しませんでした。……いや、赤ゆの言動を見る限り、初めからそんなものは無かったのかもしれません。 「んぴょぉぉぉぉっ!!」 「「ゆんやぁぁぁぁっ!?」 赤ありすが赤れいむと赤まりさに飛びかかる……かと思われましたが。 「なんでこっぢにぐるどぉぉぉぉっ!?」 赤ありすは赤れいむと赤まりさには目もくれず、れいむの方へ突っ込んできたのです。 赤ありすが突っ込んで来たのは……。 「んぴょぉぉぉぉっ!!みゃみゃのみゃむみゃむのにゃかはときゃいはにぇぇぇぇっ!!」 「うぎゃあぁぁぁぁっ!?」 計6匹もの赤ゆっくりを産んで、まだ閉じきっていないれいむの産道でした。 約1時間もの間、外に出れずにれいむの産道の中で興奮していた赤ありすは、居心地の良さを感じてしまっていたのです。 しかし、れいむにとってはたまったものではありません。 再び産道を、しかもかなり乱暴に犯されているのですから、その痛みはかなりのものです。 「ゆぎゃぁぁぁぁっ!?お、おちびどもぉぉぉぉっ!!だずげろぉぉぉぉっ!!」 れいむは先程見捨てたばかりの娘達に助けを求めました。 しかし。 「「げ~りゃげりゃげりゃ!!いいきみだにぇ!!」 そんな自分勝手なれいむを助けるはずがありませんでした。 その時です。 「ぼうやべでぇぇぇぇ!?」 巣の入り口付近で存在を忘れられていたまりさの叫び声が聞こえました。 赤ありすを除く全員が声の方へ目を向けると……。 「やべでねぇぇぇぇっ!?ばりざのあんごずわないでぇぇぇぇっ!?」 「うー、あまあまー!」 捕食種であるれみりゃが、半死状態のまりさの命の餡子を吸っている光景でした。 「「「れ、れみりゃだぁぁぁぁっ!?なん(にゃん)でぇぇぇぇっ!?」」」 れいむ達は信じられないといった表情で叫びました。 しかし、れいむ達は先程まで大声で悲鳴を上げたり罵倒したりしていました。 ただでさえ夜は捕食種ゆっくりの世界だというのに、そんな事をするのは自殺行為以外の何物でもありません。 「や、やべでね!ありす!れみりゃがいるんだよぉ!?」 れいむは赤ありすに自分を犯すのを止めるよう言いました。……しかし。 「んぴょぉぉぉぉっ!!」 レイプする事以外頭に無い赤ありすに、そんな制止は聞えません。 「れいみゅがおにぇえちゃんにゃんだよ!まりしゃがおとりになっちぇにぇ!」 「にゃにいっちぇりゅんだじぇ!まりちゃがおにぇえちゃんにゃんだじぇ!」 「「ちにぇにゃんていうげちゅはちにぇぇぇぇっ!!」」 赤れいむと赤まりさは、父親であるまりさが襲われている内に逃げればいいものを、自分が助かろうと互いを罵り合い、必要の無い殺し合いを始めていました。 「やべろぉぉぉぉっ!!」 「んぴょぉぉぉぉっ!!」 「ゆっゆっゆっ……」 「れいみゅにょきゃわいいもみあぎぇしゃんぎゃぁぁぁぁっ!?」 「まりしゃにょちゃくまちぃあんよしゃんぎゃぁぁぁぁっ!?」 もはやこのゆっくり一家に、救いはありませんでした。 「ふあ~あ……、よく寝た……」 時刻は朝の7時。お兄さんはいつも通りの時間に目が覚めました。 「さて、朝飯の準備をしないとな……」 お兄さんは冷蔵庫の中から、牛乳とシ○アルを取り出しました。 「お~い、るーみあ、ご飯だぞー」 お兄さんはるーみあの部屋へ行きました。 お兄さんが部屋のドアを開けると……。 「すぅ……すや……」 そこには、ベッドの上ですやすやと可愛らしい寝顔で寝ているるーみあがいました。 「もうたべられないのか……」 その寝言にお兄さんは少し笑ってしまいました。 「……もう少し寝かせるか」 きっとるーみあは幸せな夢を見ているのでしょう。 途中で起こすのも可哀想だと思ったお兄さんは、部屋を後にしました。 るーみあがお兄さんの家に戻ってきて、手を洗ってから寝ようと台所へ行った時でした。 テーブルの上に本が一冊置いてありました。 「?」 るーみあが気になってその本を読んでみると……。 その本には、様々な料理の作り方が載っていました。 実はお兄さんは、会社からの帰り道で、このまま総菜やレトルトをおかずにご飯を食べるのも体に悪いと感じ、簡単な料理レシピを本屋さんで購入していたのでした。 その本に載っている料理は、るーみあが今まで見た事が無い食べ物で一杯でした。 「……おにいさんが、このごはんをつくってくれるのかー?」 るーみあはその本をあらかた見終えた後、手を洗って部屋に戻り、パジャマに着替えて、ベッドの中へ潜りこみました。 今日はあんまり美味しい物を食べる事はできなかったけど。 明日は、美味しい物が、食べられるといいな。 るーみあはそんな小さな期待を胸に秘めながら。 ゆっくりと、目を閉じました。 END あとがき 反省点です。 1 まりさの制裁分が足りなかったかも……。 2 きめぇ丸ともみじのSSを期待していた方、御免なさい。いつか必ず載せますので。 3 赤ゆっくりの台詞が読みにくいったらありゃしない! 結論 るーみあは腹ペコキャラだ!と思い、このSSを書きました。 一応他にネタはあるのですが、このSSは一番まとめやすいなぁと思ったので最初に書きました。 テスト終わった!ヒャッハァ!……と思いながら久々に来てみると、色々と機能が変わっていて戸惑いました。 ゆっくりボタンもいいのですが、私としては、皆様の感想を読ませて頂くのが一番嬉しいです。 このSSを読んで、ゆっくりボタンを押して頂ければ幸いです。 これからも頑張りますので、宜しくお願いします。
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森から群れが消えた日(前編) 23KB 虐待-普通 駆除 駆除らしい駆除を目指してみる 『森から群れが消えた日(前編)』 D.O 「れいむたちのおはなしを、ゆっくりきいてね!」 「ゆっくりきいてね!!」×31 ここは、とある山のふもとにある、森に囲まれた小さな農村。 季節は夏の半ばということもあり、森が近いとはいえ畑仕事も楽ではない時期だ。 そんな中、突然村中に響き渡るような大声を出されては、注目しない方が難しいというものである。 村人達は農作業中であった手を止め、その、大きな声の聞こえた方向に視線を集めた。 「ゆっくりしていってね!!」×32 そこには、30匹以上のゆっくりの集団。 山や森の近くにある農村なら、どこでも見られる光景だった。 村人達の口から、ため息が漏れる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「みんな!れいむのおはなしを、ゆっくりきいてね!」 その日の朝、山の中、とはいえ比較的人間さんの活動域に近い森で暮らす、 とあるゆっくりの群れで、長を務めているれいむがとてもゆっくりできる提案をしたのが始まりだった。 「れいむ・・・のおちびちゃんが、おやさいさんがたべたいっていってるんだよ!!」 「むきゅ?おやさいさんって、にんげんさんがひとりじめしてる?」 「そうだよ、その『おやさいさん』だよ!」 「わかるよー。おやさいさんは、すっごくゆっくりできるってきいたよー。」 「れいむ・・・のおちびちゃんもだよ!だからみんなで、にんげんさんのところにいくんだよ!!」 「それなら、まりさももゆっくりいくのぜ! おやさいさんをもってかえるなら、たくさんでいったほうがいいのぜ!」 「ゆっくりりかいしたよ!」×30 どうせ行くなら、みんなで行こう。 人間さんがお野菜さんをくれても、持って帰れないではゆっくりできない。 そう提案したまりさも含め、この場にいるゆっくり達は、体格のよい働き盛りのゆっくり達だ。 狩りの中心メンバーである以上、群れそのものの中心メンバーと言ってもよい。 そんな訳なので、この集まりでの決定は自然、群れ全体の決定事項となる。 と言うことでこの日、群れのおとな達みんなで人間さんの村に行く事になったのだった。 ちなみに、人間さんはお野菜さんを分けてくれないかもしれない、という考えが浮かぶゆっくりは、 この群れには居なかったようである。 「むきゅきゅ~ん。まりさ、おべんとうさんもじゅんびできたわ。」 「おとーしゃん、ゆっくちいってらっしゃい!」 「ゆーん、おちびちゃん。きょうのばんごはんは、たのしみにしててね~。」 さすがにおちびちゃん達や、その世話をする母親役までは連れて行かないまでも、 群れ全体の1割に当たる、約30匹のゆっくりが参加した森の外への大遠征だ。 もう少し議論の余地があってもおかしくないところなのだが、そこはゆっくり。 空が晴れ渡っていることで気分も軽くなったのか、不安を見せるゆっくりすらおらず、 遠征準備も鼻歌混じりで、遠足のような雰囲気ですらあった。 「おさ!」 「なんなの?まりさ。」 「まりさのおちびちゃん、そだちざかりだから。おやさいさんも、たっくさんほし・・・」 「しんぱいないよ!きっと、むれのおちびちゃんみーんなが、おなかいっぱいたべれるよ!」 「ゆっくりりかいしたのぜ!!」 ・・・実のところ、群れのゆっくりプレイスは食糧難などとは程遠く、 わざわざ人間さんからお野菜さんをもらう必要など全く無いのである。 ただ、長れいむが遠征を思いついたきっかけである噂、 森のゆっくりの間に広く知れ渡っている噂として、 人間さんは、お野菜さんというゆっくりした食べ物が生える、 特別なゆっくりプレイスを独占している、という話があった。 何でもそのお野菜さんは、山の恵みより格段に味がよく、 とても、とてもゆっくりできる食べ物らしい。 それは、山で助け合いながら暮らす群れゆっくりからすると、 とてもゆっくりしていない話だった。 みんなでゆっくりするから、ゆっくり出来るのに・・・。 人間さんも、もっとゆっくりしたらいいのに・・・。 れいむだって、お野菜さん、むーしゃむーしゃしたいのに・・・。 無論、そんな訳のわからない理由で野菜をねだられる農家のほうは、いい迷惑だったのだが。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− そんな訳で長れいむ一行がたどり着いたのが、冒頭で述べた山のふもとの農村であった。 「おやさいさんを、れいむたちにもちょうだいね!れいむたちもゆっくりしたいよ!」 「ゆっくりちょうだいね!」×31 森の食べ物は森の生き物(ゆっくり)全員の物。 それは、長れいむについてきた、森ゆっくり達の間では常識であった。 この要求も、ごく当たり前のことを宣言しているに過ぎない。 ただし長れいむだけは、さすがに長になるだけあり、多少異なる考えも持っている。 「(・・・くちでいってわけてくれるなら、さいしょから、ひとりじめなんてしないよ・・・)」 頭数をそろえて山から降りてきたのは、何もお野菜さんを持って帰るためだけではない。 実際に闘うつもりまでは無いにしても、威嚇の意味も考えてのことであった。 いずれも腕(?)に覚えのある成体ゆっくり。 それが、数をそろえて無言の圧力を加えながら、言葉ではあくまでも優しく交渉する。 長れいむは、なかなか外交を心得ているというべきだったかもしれない。 「・・・・・・。」 心底うんざりした顔をしていた村人達だったが、 その中の若手10名程が顔を見合わせると、うんうんと頷いて畑の脇にある倉庫に入っていった。 「ゆっゆーん!あそこにおやさいさんがあるのぜ!?ゆっくりー!」 「おちびちゃんも、たっくさん、むーしゃむーしゃできるね!」 「にんげんさんは、ゆっくりできるねー。」 人間さんはまだ、一言も話してくれていないが、どうやら交渉は上手くいったようである。 早くも目的が達成できそうなことに、大満足の森ゆっくり達。 比較的用心深い長れいむも、群れで待つみんなのおちびちゃん達や、自分の家族の喜ぶ顔を思い浮かべて、 ついでに自分の食欲も満たせるという、ゆっくりとした未来に思いを馳せ始めていた。 「(ゆふふ。これでむれのみんなも、もっとゆっくりできるね。もりからでてきて、ほんとによかったよ。)」 ・・・だが、倉庫から出てきた村人達が手に持っていたのは、お野菜さんではなかった。 倉庫から出てきた10名程の村人のうち、 半数が手に持っていたのは、風呂場で使うような木製の『すのこ』。 彼らは、それが何だかわからず首をかしげる、ゆっくり遠征隊数十匹の真後ろ、 森の方に回り込むと、逃げ場をすのこで塞いでしまった。 突然自分達のゆっくりプレイスへの道に、木製の壁が出来たことに戸惑う森ゆっくり達。 そして、すのこの壁の反対側、畑の方に、倉庫から戻ってきた残り半数が立ちふさがった。 こちらの村人達が手に持っているのは、おとなの手首程の太さをした木の枝、 それの、手で持つ部分に革紐を巻き付けたもので、棍棒、あるいはバットのような道具だった。 森ゆっくり達は、手に棍棒を持つ村人達の顔を見上げ、 その時、初めて妙な雰囲気に気づいた。 ・・・人間さんの目、死んじゃったゆっくりの目にそっくり・・・ 「ゆっくりし」 ぐしゃっ! そして、村人達の沈黙に耐えられなくなったまりさが声を出した瞬間、 そのまりさの頭上に、棍棒の一撃が振り下ろされた。 長れいむは、自分の目の前で潰れたまりさを見て、 何が起きたのか、よく理解できなかった。 餡子の飛沫を頬に浴びて、これがゆっくり出来ない状況である事だけは早くも理解していたが、 頭の中が真っ白になってしまい、これからどうすればいいのかさっぱり浮かんでこない有様だった。 長ですらこの調子である。 他の森ゆっくり達など、5秒たっても10秒たっても、 茫然としたまま身動き一つ、声一つ立てる事が出来なかった。 潰れたまりさの隣にいた、ちぇんが村人の一人に抱き上げられるまで。 「お前らのゆっくりプレイスの場所を教えろ。」 「わ、わきゃら『ひゅっ!・・・べしゃんっ!』・・・びぇ・・・?」 とにかくゆっくり出来ない相手である事は察したちぇんが、答えを拒否しようとした瞬間、 その村人は、両手で勢いよくちぇんを地面に叩きつけた。 「びゅ・・・わ・・・がっ・・?」 あんよから思い切り地面に叩きつけられたちぇんは、 まるで地面に饅頭を叩きつけたかのように、あんよがぐしゃぐしゃに砕け散り、 両目玉は勢いよく飛び出しどこかへ飛んでいっていた。 痙攣を続けてはいるが、どう見ても致命傷である。 ちぇんがどうなってしまったか、それを凝視している森ゆっくり達は、頭では理解していた。 だが、心に立て続けに衝撃を受けた森ゆっくり達は、まだ声一つ立てることができない。 その間に、ちぇんの隣にいたありすが、さっきと同じ村人に抱きかかえられた。 「場所、教えるか?」 「こ、こんなのとかい『ひゅっ!・・・べぢゃんっ!』びゃっ・・・・・・」 余計な事を言おうとしていたありすは、後頭部から地面に叩きつけられた。 「い・・ながも・・・の・びぇ・・・」 ありすもちぇん同様、目玉はどこかへ飛んでいっていた。瀕死だった。 違いと言えば、砕け散ったのがあんよか後頭部か、と言う点だけである。 村人に躊躇は無かった。 議論する猶予も与えなかった。 森ゆっくり達の意思など、誰も気にしていなかった。 そして、ありすの隣にいた、長れいむの順番が回ってきた。 「次、お前は教えるか?」 「ゆ・・・ぎ・・・」 そして答えを待ちもせずに、すっ、と長れいむを持った両手が振りかぶられた瞬間、 ガチガチに固まっていた長れいむの口から、泣き叫ぶような大声で、 「ゆぁぁぁああ!?おぢえまずぅぅぅぅぅううう!!」 と、村人達の望む返答が発せられたのであった。 長れいむは、質問をしていた村人の後ろに立っていた、別の村人に手渡された。 そして、他の森ゆっくり達の方を振り返ったその村人は、最後の質問をした。 「で、他にも教えたくなったヤツはいるか?」 この結果、10数匹の森ゆっくり達が、 村人のあんよに身を擦り付けて『教える』と答え、生き延びた。 そして、その他残りの全員は、 「ゆっ!『ぽゆんっ』ゆっ!『ぽゆんっ』・・・かべさん!おねがいだからどいてね!」 すのこの壁に何度も体当たりしたり、 「ゆぁぁ。ゆっくりこっちこないでぇぇ・・・」 すのこまで後ずさり、必死で村人から逃げようとしたり、 「ゆぅぅうう!!みんなは、まりさがまもるよ!ぷくーっ!!」 渾身のぷくーによって、人間さんを追い払おうとしたり、 各々無駄な行動を取り続けた挙句、 ぐしゃっ!ぐちゃぐちっ!ぶしゅぐちぐちゃびちゃぢゅぐぢゅごすごすっごっごっ! 棍棒がゆっくりを殴っているのか、地面を殴っているのかわからなくなるまで、 徹底的に叩き潰されたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− それから少し経った頃、群れのゆっくりプレイスでは・・・ 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー。」 「おちびちゃんったら、こんなにおくちよごして。ぺーろぺーろ。」 「ゆぁ~ん。しゅっきりー。ゆっくちごちそうしゃま~。」 お昼ごはんを終えたゆっくり親子達が、各々のおうちでゆっくりと過ごしていた。 この群れは、今から数ヶ月前の春、10匹ほどで移住してきた新しい群れである。 その後、ゆっくりの特徴でもある活発な繁殖活動によって、 現在では成体が80匹、赤ゆ子ゆ合わせて300匹程の、中規模の群れにまで膨れ上がっていた。 産めよ増やせよという流れは今も続いており、今後も増え続けることは確実であっただろう。 「ゆ、ゆっぐぢぶれいずは、ごっぢでずぅ・・・」 「・・・・・・ぅぇ。」 村人達10人ほどがそれぞれ棍棒や土木作業用のシャベルを持ち、 長れいむの案内で群れのゆっくりプレイスにやってきたのだが、 目の前の光景を見てさらにうんざりした表情を浮かべることになった。 見渡す範囲にすっぽり収まる程度の、大して広くも無いゆっくりプレイスであった。 だが、そこに生える大きな木々の根元、ほぼ全てにおうちの入り口と思われる穴が見える。 それらの穴はいずれも、木の枝や小石を乱雑に積み上げた奥に隠されていた。 入り口を木の枝や小石で隠すコレは、おうちを外敵から隠すために作る『けっかい』と呼ばれるものだ。 この森では、こんなモノを作る習性を持つ生物はゆっくり以外いない。 しかも、木の根元だけでは場所が足りなかったのか、 大きな石の下や、斜面に穴を掘っておうちにしているものも多い。 その数はどう少なく見積もっても50以上あった。 お昼時ということもあり、外を出歩いているゆっくりが居ないのがせめてもの救いだ。 饅頭を追いかける手間まで加わると、日のあるうちに村に帰れるか心配な数である。 そして、村人達の作業は静かに開始された。 「ゆーん。おとーしゃん、まだなのじぇ~。」 「むきゅむきゅ、まだおひるよ、おちびちゃん。ゆっくりまっててね。」 「むきゅ~ん。ぱちぇもおやさいしゃん、たのちみ~。」 この木の根元のおうちでは、ぱちゅりー一家がおうちでゆっくりしながら、 つがいであるまりさを待っていた。 おうちには子ぱちぇと子まりさ、さらに先日生まれたばかりの、5匹の赤ゆっくりまで居る。 「しゅーやしゅーや・・・むっきゅり」「ゆぴ~・・・ゆぴ~。」 「むきゅきゅ。いもうとたちはゆっくりしてるわよ。おねえさんたちも、ゆっくりまっててね。」 「ゆ~ん。ゆっくちりかいしちゃよ。」 赤ゆっくり達は、食べて、寝て、ゆっくり育っていくことがお仕事だ。 それだけに一層、妹達の寝顔は、姉である子ゆっくり達でも顔をほころばさずにいられない、 とてもゆっくりしたものであった。 お昼ごはんを食べ終わってお昼寝中の妹達の姿を見て、子まりさも子ぱちぇも、 お野菜さんへのワクワクを抑えつつ、一緒にお昼寝してゆっくりと過ごすことにしたのであった。 「(むきゅん。ぱちぇとまりさのおちびちゃん。とってもゆっくりしてるわ。)」 がさっ、がさっ・・・ その時母ぱちゅりーに、外で何かが歩く音が聞こえてきた。 「むきゅ?まりさ?」 まりさが帰ってきたのかと入り口に振り返った瞬間、 ドスッ!! 『けっかい』を勢いよく貫いておうちに飛び込んできた太い棍棒が、 母ぱちゅりーの右目に突き刺さった。 母ぱちゅりーの右目をも貫通したそれは勢いを全く緩めず、 おうちの一番奥に積まれた備蓄食料の山にまで突き刺さる。 「む・・・ぎゅ・・?」 「お、おきゃーしゃん?」 ズボッ! そして、突っ込んできた時同様、勢いよく引き抜かれる棍棒。 母ぱちゅりーは棒を引き抜かれた勢いで前のめりに倒れたまま、 残った左目の視線も定まらずぶるりっ、と震えるばかり。 子ぱちぇも赤ゆっくり達も、突然の轟音と目の前で起こった事の衝撃に、 身震いすら出来ず母ぱちゅりーを見上げていた。 「お・・・きゃーしゃん?しゅ、しゅーり、しゅーり・・・ゆっく」 それでも最年長の子まりさだけは何とか動き出し、 右目を失った母ぱちゅりーにすーりすーりしながら、声をかけようとした。 ドスッ! その子まりさの頭上を、棍棒の二撃目が貫いた。 「ゆ・・・お、おぼうち。まりしゃの・・・?」 食料の山に再び突っ込まれた棒の先に、 子まりさの引き裂かれたお帽子がぶら下がっていた。 そして、そのお帽子には、金色のゆっくりした髪の毛と、餡子もたっぷりと巻き込まれ・・・ 「ゆ、ゆぴぇぇ!?おにぇーちゃんのあたまが、なくなっちゃぁぁああ!!」×5 「ゆ・・・まり、しゃ・・・いぢゃぃぃ・・」 「むきゅぅぅぅううう!?まりしゃ!ゆっく」 ぱちゅりー一家が泣き叫び続ける贅沢は、それ以上与えられなかった。 ドスッ! 「ぴぇっ・・!?ぴぃ・・!」 3回目。 ドスッ!ドスッ! 「ぴゃぁぁっ!おぼうち・・!!」 4回目。5回目。 「・・・・!!・・!?・・・」 ドスッ!ドスッ!ドスッ・・・ 容赦ない棍棒の雨は、母ぱちゅりーを穴だらけにし、 子まりさや子ぱちゅりーの体を削ぎ、 赤ゆっくり達をかすめながら、降り止むまで10回以上続いた。 そこに生命の存在など許さないかのように・・・ 「かじょくの・・あいどる・・まもりゅのじぇ・・・」 もそっ、もそっ・・・ 容赦ない突きの雨の中、子まりさは何とか生き延びた。 体の大きな母ぱちゅりーはともかく、 子ゆっくり、赤ゆっくりならば、よほど運が悪くなければ棒が直撃することはない。 子まりさは、自分自身は頭頂部を削り取られ瀕死ではあったが、 無傷で助かっていた赤まりさ2匹と赤ぱちゅりー1匹をベッドに載せたまま、 力を振り絞っておうちの奥へと運び込もうとしていた。 「ゆぴぇーん。おにぇーちゃん、ゆっくちさせちぇー。」 「ゆ、ゆっくちまっててにぇ・・・」 ぺしょ・・・もにょもにょ 「ゆぁーん。ゆっくちさせちぇー。」×3 「ゆぅぅ・・あとで・・ゆっくちぷれいしゅに、つれてっちぇ・・あげりゅから、まっちぇ・・」 だが、完全に怯えきった赤ゆっくり達は、もしょもしょとベッドから転がり出し、 姉の制止も振り切り必死でおうちの外に這い出す。 そして赤ゆっくり達は、おうちの入り口にそびえる巨大な2本の柱を見た。 「ゆ、ゆぅ?しゅーり、しゅーり。」 赤まりさは、生まれてから今までおうちを出たことは無いにしても、 一度だけならおうちの外を見たことがあった。 その時は、こんなところに柱は立っていなかったことを憶えている。 それは、村人の足だった。 「ゆーん?ゆっく」 そして3匹仲良く上を見上げた瞬間、赤ゆっくり達は、 自分達の真上から巨大な板状の金属が降ってくるのを見た。 ぐちっ。 「ゆっく・・・まっちぇ・・あぶにゃ・・・・・・ゆぅ?」 最期の力を振り絞っておうちから這い出した子まりさが見たものは、 自分が必死で助けようとしていた3匹の妹達、そのお飾りと餡子をべっとりと貼り付けた、 一本のシャベルだった。 そして子まりさは、そのまま全てを諦めたかのように崩れ落ち、 涙を一滴だけこぼした後、2度と覚めない眠りについたのであった。 その3分後、かつてゆっくりしたぱちゅりー一家が住んでいたおうちには、 赤ゆっくり3匹の命を奪ったシャベルによって土が詰め込まれていった。 お飾りを失った赤ゆっくり2匹と、お腹を削り取られ瀕死だった子ぱちゅりーは、 叫び声を上げる暇も与えられず、おうちの奥に隠れたまま、 母ぱちゅりーと一緒に木の養分となっていったのである・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あのぱちゅりーのつがいであったまりさは、ある意味では幸運だったかもしれない。 まりさは村人に最初に話しかけ、これから何が起こるかもわからないまま潰された、 一番最初に命を失ったまりさだった。 まりさはさぞかし幸福な気持ちで生を終えたことであろう。 まりさは、自分以外の遠征隊の運命も、群れの運命も、家族の最期も、 何一つ見ることなく永遠にゆっくりすることができたのだから。 そして生き延びた長れいむは、まりさとは全く逆の苦しみを味わうことになった。 「・・・・・・ふむ。」 長れいむを連れた村人二人が、茂みの奥に大きな石が積まれた場所をじっと見ている。 大きな石の隙間に、おうちの入り口であろう穴が見えた。 当然入り口は木の枝などで塞いであったが、 だからこそ疑いようもなく、ゆっくりのおうちである事を理解していた。 「・・・ちぇにぇ・・っくちー・・」 「・・いむ・・っくり、おやさい・・・」 中からは、いかにも家族団らんと言った感じの声が聞こえてくる。 外の様子などなにも気づいていないようであった。 一方、長れいむの方は全くゆっくり出来ていなかった。 「ゆぁあ!?やめてね!ゆっくりさせてね!れいむのはにーと、ゆっくりしたおちびちゃんなんだよ!」 村人達は事情を察したが、だからどうにかしてやる訳もない。 騒がれて、中のゆっくりに気づかれても面倒とばかりに、 長れいむは猿ぐつわを噛まされ、背負い籠の中に突っ込まれた。 村人達もこの手のおうちには慣れていた。 ゆっくりは雨に弱い。 だだっ広い地面に浅い穴を掘っただけでは、雨の日に雨漏りで家族全滅もありえる。 だからこそ茂みの中に穴を掘っている訳で、 つまりこの手のおうちの天井は、そんなに分厚くできていない。 村人達はおうちの入り口の後方50cmあたりの、 地面をポンポンと叩いて、中に空洞がある事を確かめていた。 そして・・・ 「おとーしゃん!れいみゅ、はやくむーちゃむーちゃしちゃいよ!」 「はやくおやさいしゃん、もってきちぇにぇ!」 「おちびちゃん!おとーさんは、むれみんなのためにがんばってるんだよ!!ゆっくりまってあげてね!」 「ゆぴぃぃいいい!?どうしちぇそんなこというにょぉぉおお!?」×8 「ゆーん。まりしゃもいっしょにいきたかったのじぇ~。」 「ゆふふ、だいじょうぶだよ。おちびちゃんは、おとーさんのつぎに、おさになるんだからね。 おとーさんをみならって、いつかにんげんさんのところにも、みんなをつれていくんだよ。」 「ゆっくちりかいしちゃのじぇ!」 おうちの中には、長れいむのつがいである母まりさと、 元気一杯わがまま一杯の8匹の赤ゆっくり、 そして将来は群れのリーダーへと期待されている子まりさがいた。 長れいむ自慢の、群れの長にふさわしい、ゆっくりした家族達だった。 おうちの中だって群れの長にふさわしい内装であった。 床一面に河原から持ってきた丸い石が敷き詰められ、 その上にふかふかの干草が敷かれている。 平たくスベスベの石のテーブルもあり、貯蔵庫の脇には台所(と称する配膳スペース)まである。 これほど快適なおうちは、群れの中だけでなく、森の他の群れを探してもそうはないであろう。 また、赤ゆっくり達のために作られた干草製のベッドは、一般的な鳥の巣型どころか枯れ草の山と言ってよく、 そこに赤ゆっくりが潜り込んで眠る様は、おがくずの中に鶏卵を埋めた様子に近い。 もしょもしょ・・もしょ・・・ 「ゆぴゅぴ~・・・ゆっくち~・・。」 「(ゆふふふ。とってもゆっくりしたすーやすーやだね。おちびちゃん、ゆっくりしていってね。)」 ワガママを言っていたかと思えば、次見た時には天使の寝顔を見せている赤ゆっくり達。 高級鶏卵のように大切に包まれた赤ゆっくり達は、群れの明るい未来そのものであるかのようだった。 とんっ・・・とんっ・・・ そのおうちの天井から、何やら物音が聞こえてきた。 一家はよく知っていた。 おうちの上を跳ねる音、これは、大黒柱の長れいむが帰ってきた音だということを。 「ゆぅぅん!れいむがかえってきたよ!」 「ゆわーい!ゆっく」×9 ざくっ!!ばらららっ!! その瞬間、天井がシャベルの一撃により突き破られた。 母まりさは、頭に降り注いだ土に咳き込みながら、 自分の右頬あたりに妙な冷たさと異物感を感じる。 そして、自分の右側に振り返ると、巨大な金属の板が母まりさの頬を縦に大きく切り裂いていた。 だが、それ以上にゆっくり出来ない光景が目の前にはあった。 ・・・シャベルが突き刺さった場所は、赤ゆっくり達のベッドのど真ん中だったのだ。 赤ゆっくり達は眠っている所に土が降り注ぎ、ゴホゴホとせき込んでいる。 そして、 「お・・ちびちゃ・・・?」 シャベルがずぼりと引き抜かれると、そこにはゆっくりした寝顔のまま、 『お食べなさい』したかのように見事に真っ二つになった2匹の赤れいむがいた。 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆぁぁあああああ!?おぢびぢゃん!おだべなざいしちゃだめぇぇええ!?」 ざくっ!!ばらばらぁぁあああん!! その母まりさの目の前に、シャベルが再び突き刺さった。 その瞬間、十文字に貫かれた天井はその強度を完全に失い、 赤ゆっくり達のベッドの上に容赦なく降り注いだ。 「ゆぁぁぁああ!?どうぢで、どうぢでぇぇええ!?」 母まりさは気づかない。 天井が完全に崩落したおうちを、見下ろしている瞳がある事を。 「おちびちゃん、ゆっくりしないでたすけるからね!ゆっくりまっててね!」 母まりさの目に映るのは、完全に崩れ落ちた天井の土に埋まりながら、 苦しそうにもそもそ身動きする赤ゆっくり達の姿だけ。 土に埋まったとはいえ潰されてしまったわけではないのだから、今なら全員助けられる。 母まりさは歯で赤ゆっくり達を傷つけないように、舌を使って丁寧に土を掻き分けていった。 ぐぢゃっ!! そして、その目の前に村人の足が突き刺さった。 「たすけ・・・ゆ?」 その足が持ち上がった下には、大きな足跡だけが残った。 母まりさの前に、動く物はなにも残っていない。 「ゆ、ゆ、ゆぅぅぅ?おぢびぢゃ・・・?」 ざくっ!ざくっ!! その頭上に、さらにシャベルが3回、4回と突き刺さる。 母まりさは、自分の体がおうちと一緒にバラバラに解体されていくのを、 放心状態で受け止め続けていた。 そして、どれほどシャベルが降り注ぐのを眺めていたか、 母まりさも顔面以外のほとんどが土に埋まってしまっていたそのとき、 突然、母まりさ自身も失念していた、最後の希望がおうちから飛び出した。 「ゆぴゃぁぁああ!!ゆっくちにげりゅよ!ゆっくちぃぃいい!!」 それは、家族が埋まり、潰され、母が切り刻まれながら土に混ざっていくのを見ながらも、 生き延びるために息をひそめ続けていた、子まりさであった。 崩れた地面が緩い坂となったのに気付いた子まりさが、 おうちから逃げ出すチャンスと判断し、決死の覚悟で駆け上がったのだった。 「に・・げてね・・・おちびちゃんだけで、も、・・ゆっくりしてね・・・」 駆ける。駆ける。駆けあがる子まりさ。 シャベルの雨もいつのまにか降り止み、全ては子まりさに道を開いたかの様であった。 「まりしゃは、まりしゃはとくべつなんだよ!ゆっくち、むれのおさになりゅんだよ!ゆっくち!ゆっくちぃぃいい!!」 そして、子まりさが地上にたどり着いた瞬間見たものは、 ゴルフスイングの構えでシャベルを振りかざした人間さんだった。 ぱしんっ! 周囲に、まるで饅頭をシャベルで引っ叩いたかのような、乾いた音が響いた。 母まりさが、自分の上に再び振りかざされたシャベルを見たとき、 そこには、子まりさの物であったお帽子と、餡子のような何かがへばりついていた。 母まりさはそれから、全てを諦めたように静かになった。 その上から2度、3度、と母まりさを狙っているのかどうかもわからないシャベルの先端が降り注ぎ続け、 5度目で母まりさも永遠にゆっくりし、 10度目で親子仲良く、周囲の土に完全に混ざりきった。 長れいむの家族達も、群れの他の家族と分け隔てなく平等に、未来を永遠に失ったのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 長れいむは、たった半日で、過去・未来、全ての『ゆっくり』を失った。 結局お野菜さんは、一欠片ももらえなかった。 ゆっくりした群れも、長れいむの宝物であった家族も全て奪われた。 ・・・そして、長れいむの命も例外ではなかった。 長れいむと生き残りの10数匹は、群れの最初の犠牲者達と同様、 地面に思い切り叩きつけられた挙句、棍棒で形も残らないほどぐしゃぐしゃに叩き潰された。 結局、人間に関わろうと考えた瞬間から、長れいむ達の未来は一つしか残されていなかったのである。 「ゆぁぁあああ!?れいむ、もっどゆっぐぢぢだいぃぃいい!ゆっぐ」 べしゃんっ!・・・ ぐしゃっ!ぐちゃぐちっ!ぶしゅぐちぐちゃびちゃぢゅぐぢゅごすごすっごっごっ・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「・・・・・・はあ。」 村人達からため息がこぼれる。 それもそのはずだ。 春になってから、すでにゆっくりの襲撃は5度目。 月に一度は駆除をしている。 だが、駆除しても駆除してもやってくるのだ。 おまけに、放置した場合の被害も恐ろしい。 今回のような恐喝まがいの要求が通らないと見るや、 今度は昼夜を問わず畑にゆっくりが侵入してくるようになる。 網や柵で畑を囲んでも、下に穴を掘ったり、柔軟な体を生かして隙間から侵入してきたり。 子ゆっくり程度の大きさとなると、完全に侵入を防ぐのはほぼ不可能だ。 結果待っているのは、畑一面に生えている野菜が、残らず傷モノにされるという地獄なのである。 ・・・根本的な解決を求め、村人達は今日も頭を抱えていた。 【後編に続く】 挿絵 by儚いあき D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 狩猟部隊編成してもこの害獣どもを全滅させるのは難しそうだな -- 2018-08-26 11 55 25 善良虐待やなくてよかったわ ゲスは潰す。はっきりわかんだね -- 2016-11-21 22 42 23 れいむなんかが長ってだけで駄目群れ確定。 -- 2015-05-06 06 09 56 田舎に住んでるから農家に同情 しゃべる害獣とかホントに勘弁してほしいな -- 2014-05-11 20 56 41 ↓本当にヤバいのは他人の飼いゆとか善良虐待するのを喜んでる連中だけどな。 -- 2012-11-28 00 32 09 ↓↓すみませんが愛で派の基地外さんは黙っててもらえませんか^^; -- 2012-10-13 12 08 26 月一駆除とは大変だなぁ それだけ豊かな自然なんだろうね 野菜も旨いがゆっくりも多い この世界の高原野菜は高級品だろうなぁ -- 2012-08-30 22 47 15 この作者は本当に下衆だな。ゆっくりを害獣にする背景を作っておいて思う存分虐待する。 -- 2012-06-12 15 25 40 ↓↓ばっかお前ゆっくりなんぞ案山子にしたらカラスとか寄ってくんだろ -- 2012-03-01 18 21 31 れいむが長の時点で全滅フラグwww おやさいを取りに行くのでry -- 2011-10-17 02 03 45 ↓ 森の入り口でかかしの頭をやらせるのはどうだ? -- 2011-08-30 13 44 09 降参した10匹は適度に虐待した後、他の群れへの見せしめにしなくちゃだめだよ。 殲滅したら次が来るじゃん。 -- 2011-07-13 23 24 52 まりさが母親とは珍しいな -- 2011-01-30 20 08 10 まさに害頭! 豊かな森に住んでる癖に恐喝してくるような奴等は皆殺しで良いよ。 こんなのが月例行事とは人間さん大変だねー(;; -- 2010-10-20 17 59 03 いいね いいね 幸せをぶち壊すのは どんどんやっちゃいましょう! -- 2010-10-09 00 16 30 幸せ一家の赤ゆ潰しとかすごくゆっくりできるよぉ -- 2010-10-07 05 10 47 もっと赤ゆを無残にぶち殺してください! -- 2010-07-30 13 22 09 幸せ絶頂の糞袋の赤ゆが無様にぶッ殺されるのは本当にゆっくりできますw -- 2010-07-21 05 02 39 面白かった。 -- 2010-06-18 03 26 25
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【焼き芋奉行】永井 加奈子 (中) 最終更新日時 2021/04/26 20 43 51 このページを編集 ★ 覚醒前画像▼ 属性 レア 守備適性 - - - - - △ - 〇 - ◎ - キャラ総評 これまで見せてなかった真剣な眼差しに秘めた、熱き想いと勝利への執念。 妥協を許さず、決して揺らぐことはない確固たる意志。 自分のため、そしてチームのためにバットを振り続けた彼女の両手には、今… 火バサミと食べかけの焼き芋。これはいけない!熱き心はプレーで見せてくれ! ホーム画面では、おいしい焼き芋の作り方を伝授してくれる。ハチナイはお料理ナビのアプリだった…? 永井自身ではSRのmk-1、SSRのアマダーに続く3枚目の花属性。 mk-1に比してより確実性で上回ること、及び、特に得点圏や7回以降に輝けることが大きな特徴。恒常SR打者としてでならばトップレベルの打撃性能といえるだろう。また、打順起用縛りがないこともプラス要素といえる。 ただしその分、守備面はザル。試合終盤は守備固め(あるいは代走)の起用が強く推奨になる。 守れないなら、打ち勝てばいい。相手投手をほっくり焼き上げてしまおう! 試合評価 * ミート パワー 走 力 守 備 備考 素パラメータ 3424 4046 3342 2293 恒常スキル後パラメータ 3724 5246 3742 2293 得点圏 +500 +500 +200 - 安打2本以上 +200 +200 +200 - 5回以降リード +600 - - - 7回以降 - +600 +600 -300 最大バフスキル後パラメータ 5024 7526 4742 1993 「タイミングの問題」確率発動時 最大バフスキル後パラメータ(奥義覚醒後) 5224 7826 4742 1993 「タイミングの問題」確率発動時 +チームスキル発動条件 チームスキル発動条件 * チームスキル 発動ライン 限界突破数 信頼ランク ミ パ 走 守 重量打線・先鋒 走3500 - - 1 - - 超重量打線・中堅 パ4200 - 1 - - - - - - - 5-5 重量打線・殿 ミ3500 1 - - - - - - - - 4-4 天満月,万能打線・中堅はLv100なら凸と信頼度無しで発動する。鉄壁のセンターライン,鉄壁の外野陣は凸とすこ7では発動しない。 他のSR永井と比較すると、『打撃面は』あまり尖ったパラメータは無い分、目立った欠点も無し。 試合が進むにつれ、自身とチームが打てば打つほど強化されるので、 最大バフ時は自慢のパワーだけではなくミート・走力も高水準となる。死体蹴りなら任せろ! …反面、守備はバフなしどころか、「捨て身の秘奥義」発動時はさらにマイナス。 レベルMAXで守備2000程度のセンターとかウッソだろお前 デレスト評価 メニュー ランク カード名 属性 力 速 技 効果 練習メニュー ★★★ タイヤ引き 花 40 25 0 - 追加メニュー ★★★ マシンバッティング 花 35 0 17 - 追加メニュー - - - - - - - 特殊メニューはないものの、使いやすい★3花練習を2種類持っている。 シェイプアップ大作戦での「捨て身の秘奥義」取得時は自身の花練習が邪魔になるので、 チュリカス椎名や初期わかをオーダーに入れることをおススメするで。 スキル解説 ランク 野手スキル名 条件 効果 入手可能デレスト1 入手可能デレスト2 ★★★ 豪打の奥義+(条件あり) 打席時 自身のパワーが超バツグンに上昇し、ミートが大幅に上昇する 絆の結晶(極);1 ★★ 捨て身の秘奥義 7回以降 自身の守備が少し減少するが、走力・パワーが超大幅に上昇する シェイプアップ 36-14-14 水平線 45-19-19 ★★ 豪打の奥義 打席時 自身のパワーが超大幅に上昇し、ミートが上昇する キャプテン代理 36-5-0 水平線 36-0-0 ★ 走力の極意 なし 自身の走力が大幅に上昇する 楽/清/踏/代/練/い/一/シェ/重 - ★ 追撃の極意 打席時/5回以降/勝っているとき 自身のミートが超大幅に上昇する 練習なくして 一本足 ★ 心頭滅却の極意 打席時/走者が得点圏にいるとき 自身のミート・パワー・走力が少し上昇する 踏み出す勇気 シェイプアップ ★ 野手筋力強化の極意 なし 自身の走力がわずかに減少するが、パワーが超大幅に上昇する いつもの二人 小麦色の世界 ★ 投手威圧の心得 打席時 敵投手のコントロールを少し減少させる ★ 爆裂の心得 なし 自身のパワーが少し上昇し、三振率がわずかに減少する 重なる気持ち 小麦色の世界 ★ パワーの基礎 なし 自身のパワーがわずかに上昇する 極意以上は全て自身へのバフ&少々のデバフ効果。 5回、7回と回を追うごとに打撃力が大幅にパワーアップするで!守備?知らん 才能 才能名 Lv 条件 効果 タイミングの問題 7 ときどき/打席時 自身のパワーが超絶に上昇する 連打◎ 5 打席時/チームの前打席の結果がヒットのとき 自身のミートが超大幅に上昇し、学力が上昇する チャンス◎ 5 打席時/走者が得点圏にいるとき 自身のパワー・ミートが上昇する 勢い◎ 5 打席時/試合中ヒットを2本以上打っているとき 自身のミート・パワー・走力が少し上昇する 「タイミングの問題」が確率発動なのをはじめ、全て条件付きなのがネック。 自身や周りが打つほど強化されるので、百花繚乱や千紫万紅などの打撃特化オーダーとの相性は良い。 セリフ集 +押すと開きます 状況 セリフ ホーム ふふっ、落ち葉よし!火の準備よし!いよいよ焼き芋の時間だよ~! バケツも用意したし、火、点けるね!あ、待って!まだサツマイモは入れちゃダメ! 美味しい焼き芋を作るには、お芋を入れるタイミングも大切なんだから! 料理は火力が命って、咲ちゃんもいつも言ってるよ!えっ、それは中華の話…? それじゃ、火力というよりは、火加減かなぁ?じっくりゆっくり、焼き上げるのがポイントなんだ! 火が弱くなってきたら、濡れ新聞紙とアルミホイルに包んだ、お芋を入れるよ! あ、美奈子ちゃん!まだ食べちゃダメ!そんなにすぐには焼きあがらないよ! 焼き加減のことは私に任せて!待っててね、お芋さん…私が美味しく、育ててあげるから! 試合 試合前 じっくりと、準備してきたことをやりきるよ! 開始 あわてないあわてない、野球も焼き芋も、焦りは禁物だよ! カットイン通常 やきいも~! カットインターニングポイント - 勝利 ねぇみんな!勝利のお祝いに、焼き芋、なんて…どうかな…? やったぁ!うれしくって、胸がホクホクだよ~! 敗北 うぅ…いつもより体が重たかったような…もしかして、食べすぎちゃった? デレスト 特訓 この練習が終わったら焼き芋…しっかりお腹を減らせて焼き芋…焼き芋…焼き芋…焼き芋~~~!! 特訓!?も、もっとゆっくりじっくり育てていこうよ~~ "永井 加奈子 "の他シーンをチェック! アイコンタップorクリックで"UR"各ページへ アイコンタップorクリックで"SSR"各ページへ アイコンタップorクリックで"SR"各ページへ コメントフォーム ログを開く 名前
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竹取り男とゆっくり 10(最終回・中編) まりさのあにゃる噴水の横で、何かに目覚めた男が強烈な存在感を発揮していた。 「ゆぶゔゔゔ!!?? どすはぎゃくさつおにいさんとはゆっくりできないよお!! ゆっくりしんでねええええええええええっ!!!」 キュバアァァァァァァ!! キュバアァァァァァァ!! キュバアァァァァァァ!! 連射されるドスパーク。 男はケモノのような身のこなしでドスパークを避けながら群れの中に飛びこむと、布袋から伸縮性の竹槍を取りだした。 「おらあ!」 男の槍が、足元でマゴマゴしていたれいむの口から後頭部を貫く。 「おぼおっ!!?」 さらに、飛びかかってきたまりさの口から後頭部を貫く。 「ゆぼおっ!!?」 またまた、襲ってきたありすの口から後頭部を貫く。 「ごぼおおおっ!!?」 仲良く槍に刺さった赤、黒、黄色のオーソドックス3匹……春らしい三色団子(饅頭だけど)の出来上がりだ! 「いっただっきまぁぁぁっす!!」 皮を食いやぶり、グッチャグッチャと中身を食い荒らす男の姿に、群れのゆっくりは両眼を見開いて震えあがった。 「ごちそーさまでしたぁ!!」 「「「「「「「「ゆぎゃーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」 前線にいたゆっくりは恐怖で逃げ出した。 だが人間の足にかなうはずもなく、ふん捕まえられて一方的に中身を味見されて終わった。 ズドォォォォォォォォォォォォン……!! 「「「「「「「「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛っ!!?」」」」」」」」 大爆発が起こるたびに、無数の饅頭が空を舞う。 仲間などおかまいなしに放たれるドスパークはゆっくりをはねあげ、男の身を何度も焦がした。 「どぼじであたらないのおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!????」 固定砲台・ドスまりさが叫ぶ。 男は俊敏に動けないドスの弱点をついて、その背後へ背後へと回ってドスパークを避けつつ、ゆっくりを駆逐していたのだ。 「れいむたちとゆっくりできないにんげんはゆっくりしんでね! ゆげえっ!!?」 体当たりしようとしたれいむが、縦に一閃されて真っ二つになる。 れいむの右目は左半身を、左目は右半身を……生き別れになった自分自身を凝視しながら、地面に中身をぶちまけた。 「ありすは"ふくへい"だからこうげきしないでね! そろーり…そろーり…ゆぎゅぽっ!?」 身を伏せて忍び寄っていったありすは、一撃も加えないうちに踏み潰された。 踏まれた瞬間に寒天質の目玉が飛び出し、ぽっかり開いた穴からカスタードが噴き出した。 「ゆぎゃーっ!! あたまがいだいよぉ!! ばでぃざのおぼうしがぁ!! あだまがああああ!! おぼうじがああああ!!」 不用意に近づいて男の振りまわす槍に頭を切り飛ばされたまりさ。 フタのない餡子壷となったまりさは、傷の痛みと帽子を失ったダブルショックに苛まれながら、黒々としたツブ餡をあふれさせた。 「ゆゆっ? れいむをもちあげないでね! ゆっくりやさしくおろしてね!」 男は布袋から竹トンボを取りだすと、捕まえたれいむの脳天に埋めこんで主軸を回した。 「ゆぎゃあああ!! でいぶおそらをとんでるみたいぃぃ ぃ ぃ ぃ ぃ ……」 回転する竹トンボであさっての方向へ飛んでいったれいむは、どこかに墜落して餡子を撒き散らした。 「ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ! ゆっくりできないじじぃはさっさとどっかにいってね!」 「ここはまりさのゆっくりぷれいすだぜ! いたいめにあいたくなかったらしっぽをまいてにげだすんだぜ!」 「ここはありすのゆっくりれじでんすよ! いなかもののじじぃはさっさとでていってね!」 直接攻撃するのが怖いのか、遠巻きになって竹取り山をおうち宣言する3匹。 男は布袋から竹の水鉄砲を取りだすと、3匹に向かって辛子水を発射した。 「ゆ! おみずさんだよ!」 「ゆっくりのむんだぜ!」 「ごーくごーく!」 さっきまでの罵倒はどこへやら、3匹は嬉しそうに敵の水を飲みはじめたが、急に目を見開いたかと思うとブバッと噴き出した。 「ゆげぇっ!! からいいいい!! ゆっくりできないいいいいい!!」 「ぐぞじじい!! ばでぃざにあやまれえええええ!!」 「れでぃーにどくをのませたわねえ!? このいなかも…の…………ゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っ」 自分から飲んだくせに抗議を始めた3匹は、すぐに痙攣をはじめてから白目を剥いてショック死した。 「あでぃずのばでぃざがああああああ!!!!」 もはやどのまりさか分からないが、長年ゆっくりしてきたつがいを殺されて怒り狂ったありすが、歯茎をヒン剥いて飛びかかってきた。 男は餡子と砂糖汁でナマクラになった槍を投げ捨てると、飛んできたありすをキャッチした。 「ガブッ!」 「ゆんやぁっ!! あでぃずの"ももじり"があぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 おしりを噛みちぎられたありすは、生きたまま中身を吸い上げられて目玉をギュルンギュルン回した。 「おまえ、味も食感もゲロ悪!」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおお!!!??」 投げ捨てられたありすは一命を取りとめたかに見えたが、後続の仲間に押し潰されて地面を黄色く染めた。 「うっうまれるっ!! みんなっ、でいぶのあかちゃんがうまれるよおおおおおおおおおおおお!!!!」 戦場で産気づいた目立ちたがり屋の胎生にんっしんっれいむが、唸り声をあげて赤ちゃんをひり出していた。 「ゆ゙ゔ~っ!! ゆ゙ゔ~っ!! でいぶのあがぢゃんをゆっぐりみていってねえええええええええ!!!」 「その赤ゆ、よこせ」 出産宣言を聞きつけてやってきた男の姿に、れいむは「ゆ゙っ!?」と驚愕した。 「ゆひいっ!? おにいざんなんがよんでないよぉ!! あがぢゃんででごないでねええ!!! ゆっぐじながにもどっでねええええ!!!」 れいむは必死に産道を閉じて赤ゆっくりを押し戻そうとしたが、男はすばやく穴に手を突っこんで赤ゆっくりの数をさぐった。 「「「ゅっ…! ゅっ…!」」」 撫で回されるのを嫌がってゆんゆんと身をよじっていた3匹の赤ゆっくりを、産まれる前にプチプチプチッと握りつぶす。 「やめてね! あかちゃんがゆっくりできないでしょ! ……ゆ? ゆ? ゆゆっ? れいむのあかちゃんがかんじられなくなったよ? どうして?」 だが、産道から小さなカチューシャやリボンが餡子汁に乗って流れてきたのを見た瞬間、れいむはすべてを悟った。 「あ、あかちゃんが……れいむのかわいいあかちゃんがっ……せかいでいちばんゆっくりしてたあかちゃんがっ……」 もう二度と赤ちゃんとゆっくりできないと理解したれいむ。 「あかちゃんと……いっしょにゆっくりしたかった………………カハァ」 れいむは魂のようなものを吐いて動かなくなった。 男は赤ゆっくり3匹分の餡子で気分転換すると、長い舌を垂らして絶望死しているれいむを残し、もとの戦場に戻っていった。 「れいむはしにたくないよ! もぉおうちかえるぅ! どいてね! どいてね! どぼじでどいてぐれないのぉぉぉぉぉぉ!!?」 「ゆぅぅぅぅ! まりさのおぼうしがなくなっちゃったよ! だれかもってないのぉぉぉ!?」 「ちょっとそこのれいむ! ありすにきやすくさわらないでね!」 戦場は大混乱だった。 「面倒だ!」 隙間なく群がるゆっくりに嫌気がさした男は、布袋から折りたたみ式の竹馬を取りだすと、その上に乗ってデタラメに闊歩した。 「ゆぎゃんっ!」 「ゆぎぃ!?」 「ゆぶしっ」 「ゆげぇ!」 「ゆぼぉ!?」 一歩踏み出すたび、竹馬に踏みぬかれたゆっくりの悲鳴が面白いように聞こえた。 男の通った後には、潰れたゆっくりの皮や餡子、カスタードが混ざり合って甘ったるい匂いを放っていた。 ここへきてやっと劣勢だと気づいたドスまりさ。 長く生きているためドスパーク用のキノコはまだまだあるが、ゆっせゆっせと狙った方向へ体を動かしているうちに疲れてしまった。 「ゆ゙ふぅぅぅっ! どすはつかれたからゆっくりきゅうけいするよお! れいむしょうぐん、でばんだよおおおおお!!」 「おぉでばんでばん!」 ありす将軍に匹敵する、これまた巨大なゆっくりれいむが応えた。 「みんな、じゅんびはいいね!?」 「「「「「「「「「ゆーっ!!!」」」」」」」」」 れいむ将軍の合図で、男の前に9匹の胎生にんっしんっれいむがズラリと並んだ。 本当はもう1匹いたはずなのだが、なぜか行方不明だった。 「ゆっ! ゆっくりさくせんをかいししてね!」 れいむ将軍が合図した瞬間、 「「「「「「「「「ゔ …… ゔ ば で どぅ (うまれる)ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ!!!!!!」」」」」」」」」 9匹のにんっしんっれいむが一気に産気づいた。 れいむたちは集団でミチミチミチミチと9つの産道を広げたかと思うと、この世のものとは思えない醜悪な顔でおたけびを上げながら、 赤ゆっくりを次々にしゅっさんっしていった。 「まだだよぉ!! きゅーとなあかちゃんまだまだうまれるよぉぉぉぉぉぉ!!!」 まだ産み終わらないれいむは、ネバつく餡子汁を噴き散らしながら息張っていた。 「……ゆゆ! さくせんかんりょうだね! ゆっくりようすをみようね!」 しばらくして、任務を終えた9匹のれいむは、ふた回りも小さくなって産後の余韻にひたっていた。 一方男の足元では、湯気でも立ちそうな20匹前後の赤ゆっくりがとてもゆっくりした姿(ゆっくり視点)でウニウニと小さな体を振っている。 「ゆっくちちていっちぇにぇ!」 「ゅ~! ゅ~!」 「ゆっくちーん♪」 「ゅっゅっ! ゅっゅっゅっ!」 「ゆ? おじちゃんはゆっくちできりゅひちょ?」 これは、生まれたばかりのゆっくりした赤ちゃんを見せて敵を骨抜きにするという、れいむ将軍の恐るべき作戦のひとつである。 だが… 「ヒャッハァ!! 赤ゆだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 竹馬から両手を広げてダイブする男。 なにもわからない赤ゆっくりは、飛んできた男に目を輝かせた。 「ちゅご~い! おしょらをとんでりゅみちゃい~~~♪」 ドザンッ! ぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぃっ!! 「「「「「「「「「ゆぎゃあああ!!!?? でいぶのあ゙がぢゃんがあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」」」」」」」」」 産後のゆんゆん気分から一転、赤ゆっくり全滅地獄に転落した母れいむたちが絶叫する。 「うっめ! 赤ゆ超うっめ! やっぱ産みたて最高!」 「ゆぐううううっ!! よぐもでいぶのあがぢゃんをっ!!!」 「あんなにゆっぐりじでだのにぃ!!!」 「ゆっくりごろしいいいいい!!!」 「ごろずぅっ!! でいぶがぜっだいごろじでやるうっ!!!」 赤ちゃんをミンチにされて食べられ、怒り狂った母れいむたちが凄まじい形相で迫ってくる。 だが、しゅっさんっで体力を失い、体を引きずることしかできないゆっくりれいむの始末など、男には造作もなかった。 赤ゆっくりにくわえ、特務を与えた9匹の部下がいとも簡単に粛清されたのを見て、れいむ将軍は怒り狂った。 「れいむはおこったよ!! みんなのかたきうちだよ!! とむらいがっせんだよ!!」 そう叫びながら、目から餡子汁を飛ばしてボヨヨンボヨヨンと飛び跳ねてくる。 男は布袋から竹の切り株(以下、火炎竹)とマッチを取りだした。 この火炎竹には油が入っていて、火をつけて投げることで対象物を燃焼させる、いわゆる火炎瓶のようなものだ。 もちろん、れいむ将軍はただの竹の切り株だと思っている。 「ゆゆ? そんなのでれいむをたおせるわけないでしょ! おじさんばかなの!? あんこのうなの!?」 ボハァッ!! 「ゆぎえ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁぁぁぁあ゙ぁあ゙ぁあ゙ぁあ゙ぁ!!!!???」 火だるまにされたれいむ将軍は、醜い悲鳴をあげてゴロンゴロンと転がった。 しかし小麦粉でできた皮が油を吸収しているため、どんなに転がっても火は消えなかった。 「ゆがあ゙あ゙あ゙!! ゆがあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!! だずげでえっ!! はやぐううっ!! あづいよおおお!! んごおおおおおっ!!」 最初は激しく暴れていたのに、しだいにぐったりとなってゆくれいむ将軍。 「あづいい…もっどゆっぐりじだいいい…かひっ…かひぃっ…きひぃっ! ひくっ……ひくっ…………………ゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っ」 燃えさかる炎に焼きつくされ、とうとうビクンビクンと痙攣をはじめる。 まっ黒な特大焼き饅頭となったれいむ将軍は、全身から湯気をたてながら、その数年間のゆん生を終えた。 「れいむの丸焼き、一丁上がりだ」 焦げた皮を剥がすと、ホクホクした熱い餡子が露出する。 全身大ヤケドの苦痛で甘くはなっていたが、高齢のゆっくりにありがちな餡子のパサパサ感はぬぐえず、非常に残念な味だった。 男がムダにデカい焼き饅を蹴っ飛ばすと、ゴロンと転がって群れのほうを向いた。 あんなに大きくてゆっくりしていたれいむ将軍の凄惨な死にざまに、群れのゆっくりはぷるぷる~っと震えていた。 「……やっぱりれいむはいなかものね! ありすがでるわよ!」 「ゆゆ!? ありすのとうじょうだよ!」 「ゆっくりまかせるよ!」 「きょうもありすはとかいはだね!」 群れのナンバーワン・ありす将軍の出陣に、ゆっくりの士気がよみがえった。 「また年増か」 「どぼじでそんなこというのぉぉぉ!? あでぃずはもぎたてのぷるぷるよおおおおお!!??」 「まぁいい、かかって来い」 「ゆっくりかくごしてね! しんのとかいはのありすが、おにいさんを"きょうふのゆんどこ"におとしてあげるわよ! ゆんっ!!」 先手必勝とばかりに、ありす将軍はその巨体で男を突き飛ばし、倒れた体に乗っておさえつけた。 「ゆっくりかもん!」 「「「「「「「「ゆっくりとりつくよ!!」」」」」」」」 ありす将軍の合図で、成体ありすが次々に飛び乗ってくる。 これは、大量のゆっくりありすの重みで敵を押し潰そうという、ありす将軍が考案した恐るべき作戦のひとつである。 取り付いたゆっくりありすの数が増すにつれて、まるい大きな黄色いかたまり…ありす団子が形成される。 細胞のようにボコボコした団子の表面……それらはすべて、ありすのおしりだった。 「ゆふふふ。おもいでしょ? くるしいでしょ? ありすのごーじゃすなぼで~に、ゆっくりつぶされていってね!!」 ゆっくりありすもこれだけの数になるとかなり重い。 男は振りほどくのを諦め、全身をブルブルと震わせた。 まるで発作を起こした患者のように、激しく体を揺すった。 「むむむむむむほほほほほほっっっっっ!!!!????!?!?」 最初に発情したのは、男に一番近いありす将軍だった。 男の振動はありす将軍を介して、まわりのありすにも伝播していった。 「むほ?」 「むほ!」 「むほぉ!?」 「むほーっ!!」 外周に向かって発情してゆくありす団子。 個々の体からは透明な粘液がにじみ出し、ありすたちは互いの粘液ですべって落ちていった。 そうして崩れたありす団子の一角から、男は無事に脱出した。 周囲には、ヌチョヌチョしながら熱い吐息を漏らしている危険な状態のありすの群れ。 「おい、あそこにまりさがいるぞ」 男はあっちでお昼寝しているドスまりさを指した。 ほてった体を持て余していたありすたちは、ドスを見るなり一斉に飛んでいった。 「「「「「「「「「「どすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっ!!!!」」」」」」」」」」 「むーにゃむーにゃ…………ゆっぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!!?????」 疲れて眠っていたドスは、たくさんのグッチョリありすに取り付かれて悲鳴をあげた。 みんなドスにすっきりさせてもらおうと、夢中で体を擦りつけている。 その中央に陣取って、ドスのまむまむと思われる場所を激しく擦っているのがありす将軍だった。 「どすぅ!! おっきくてすてきよぉ!! あでぃずのらぶあんどぴーすをうけとってねえええ!!」 「どおしてこんなことするのおおおおおお!!!?? ゆっくりやめてねえええええええええ!!!」 ず~りず~り! ず~りず~り! 「ゆふん!! ゆふん!!」 「どぼじでやめでぐれないのおおおお!!!?? ごんなごどざれだらゆっぐりできないでじょおおおおおおおおおおお!!!!」 もうこんなありすとはゆっくりできないと思ったドスは、体を激しく揺さぶって振りほどいた。 「まぁどすったら!! ほんとうは"どえす"だったのねえ!!?? でもあでぃずは"でぃーぶい"だってへっちゃらよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 「もういやだよお!! どすはありすなんていらないよお!! ゆっくりあっちにいってねええええ!!」 「つんでれなどすもだいすきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!???」 ドスパークを撃ちこまれた発情ありすたちは、集団で炭素と化した。 (後編)?へ
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竹取り男とゆっくり 10(最終回・中編) まりさのあにゃる噴水の横で、何かに目覚めた男が強烈な存在感を発揮していた。 「ゆぶゔゔゔ!!?? どすはぎゃくさつおにいさんとはゆっくりできないよお!! ゆっくりしんでねええええええええええっ!!!」 キュバアァァァァァァ!! キュバアァァァァァァ!! キュバアァァァァァァ!! 連射されるドスパーク。 男はケモノのような身のこなしでドスパークを避けながら群れの中に飛びこむと、布袋から伸縮性の竹槍を取りだした。 「おらあ!」 男の槍が、足元でマゴマゴしていたれいむの口から後頭部を貫く。 「おぼおっ!!?」 さらに、飛びかかってきたまりさの口から後頭部を貫く。 「ゆぼおっ!!?」 またまた、襲ってきたありすの口から後頭部を貫く。 「ごぼおおおっ!!?」 仲良く槍に刺さった赤、黒、黄色のオーソドックス3匹……春らしい三色団子(饅頭だけど)の出来上がりだ! 「いっただっきまぁぁぁっす!!」 皮を食いやぶり、グッチャグッチャと中身を食い荒らす男の姿に、群れのゆっくりは両眼を見開いて震えあがった。 「ごちそーさまでしたぁ!!」 「「「「「「「「ゆぎゃーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」 前線にいたゆっくりは恐怖で逃げ出した。 だが人間の足にかなうはずもなく、ふん捕まえられて一方的に中身を味見されて終わった。 ズドォォォォォォォォォォォォン……!! 「「「「「「「「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛っ!!?」」」」」」」」 大爆発が起こるたびに、無数の饅頭が空を舞う。 仲間などおかまいなしに放たれるドスパークはゆっくりをはねあげ、男の身を何度も焦がした。 「どぼじであたらないのおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!????」 固定砲台・ドスまりさが叫ぶ。 男は俊敏に動けないドスの弱点をついて、その背後へ背後へと回ってドスパークを避けつつ、ゆっくりを駆逐していたのだ。 「れいむたちとゆっくりできないにんげんはゆっくりしんでね! ゆげえっ!!?」 体当たりしようとしたれいむが、縦に一閃されて真っ二つになる。 れいむの右目は左半身を、左目は右半身を……生き別れになった自分自身を凝視しながら、地面に中身をぶちまけた。 「ありすは"ふくへい"だからこうげきしないでね! そろーり…そろーり…ゆぎゅぽっ!?」 身を伏せて忍び寄っていったありすは、一撃も加えないうちに踏み潰された。 踏まれた瞬間に寒天質の目玉が飛び出し、ぽっかり開いた穴からカスタードが噴き出した。 「ゆぎゃーっ!! あたまがいだいよぉ!! ばでぃざのおぼうしがぁ!! あだまがああああ!! おぼうじがああああ!!」 不用意に近づいて男の振りまわす槍に頭を切り飛ばされたまりさ。 フタのない餡子壷となったまりさは、傷の痛みと帽子を失ったダブルショックに苛まれながら、黒々としたツブ餡をあふれさせた。 「ゆゆっ? れいむをもちあげないでね! ゆっくりやさしくおろしてね!」 男は布袋から竹トンボを取りだすと、捕まえたれいむの脳天に埋めこんで主軸を回した。 「ゆぎゃあああ!! でいぶおそらをとんでるみたいぃぃ ぃ ぃ ぃ ぃ ……」 回転する竹トンボであさっての方向へ飛んでいったれいむは、どこかに墜落して餡子を撒き散らした。 「ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ! ゆっくりできないじじぃはさっさとどっかにいってね!」 「ここはまりさのゆっくりぷれいすだぜ! いたいめにあいたくなかったらしっぽをまいてにげだすんだぜ!」 「ここはありすのゆっくりれじでんすよ! いなかもののじじぃはさっさとでていってね!」 直接攻撃するのが怖いのか、遠巻きになって竹取り山をおうち宣言する3匹。 男は布袋から竹の水鉄砲を取りだすと、3匹に向かって辛子水を発射した。 「ゆ! おみずさんだよ!」 「ゆっくりのむんだぜ!」 「ごーくごーく!」 さっきまでの罵倒はどこへやら、3匹は嬉しそうに敵の水を飲みはじめたが、急に目を見開いたかと思うとブバッと噴き出した。 「ゆげぇっ!! からいいいい!! ゆっくりできないいいいいい!!」 「ぐぞじじい!! ばでぃざにあやまれえええええ!!」 「れでぃーにどくをのませたわねえ!? このいなかも…の…………ゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っ」 自分から飲んだくせに抗議を始めた3匹は、すぐに痙攣をはじめてから白目を剥いてショック死した。 「あでぃずのばでぃざがああああああ!!!!」 もはやどのまりさか分からないが、長年ゆっくりしてきたつがいを殺されて怒り狂ったありすが、歯茎をヒン剥いて飛びかかってきた。 男は餡子と砂糖汁でナマクラになった槍を投げ捨てると、飛んできたありすをキャッチした。 「ガブッ!」 「ゆんやぁっ!! あでぃずの"ももじり"があぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 おしりを噛みちぎられたありすは、生きたまま中身を吸い上げられて目玉をギュルンギュルン回した。 「おまえ、味も食感もゲロ悪!」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおお!!!??」 投げ捨てられたありすは一命を取りとめたかに見えたが、後続の仲間に押し潰されて地面を黄色く染めた。 「うっうまれるっ!! みんなっ、でいぶのあかちゃんがうまれるよおおおおおおおおおおおお!!!!」 戦場で産気づいた目立ちたがり屋の胎生にんっしんっれいむが、唸り声をあげて赤ちゃんをひり出していた。 「ゆ゙ゔ~っ!! ゆ゙ゔ~っ!! でいぶのあがぢゃんをゆっぐりみていってねえええええええええ!!!」 「その赤ゆ、よこせ」 出産宣言を聞きつけてやってきた男の姿に、れいむは「ゆ゙っ!?」と驚愕した。 「ゆひいっ!? おにいざんなんがよんでないよぉ!! あがぢゃんででごないでねええ!!! ゆっぐじながにもどっでねええええ!!!」 れいむは必死に産道を閉じて赤ゆっくりを押し戻そうとしたが、男はすばやく穴に手を突っこんで赤ゆっくりの数をさぐった。 「「「ゅっ…! ゅっ…!」」」 撫で回されるのを嫌がってゆんゆんと身をよじっていた3匹の赤ゆっくりを、産まれる前にプチプチプチッと握りつぶす。 「やめてね! あかちゃんがゆっくりできないでしょ! ……ゆ? ゆ? ゆゆっ? れいむのあかちゃんがかんじられなくなったよ? どうして?」 だが、産道から小さなカチューシャやリボンが餡子汁に乗って流れてきたのを見た瞬間、れいむはすべてを悟った。 「あ、あかちゃんが……れいむのかわいいあかちゃんがっ……せかいでいちばんゆっくりしてたあかちゃんがっ……」 もう二度と赤ちゃんとゆっくりできないと理解したれいむ。 「あかちゃんと……いっしょにゆっくりしたかった………………カハァ」 れいむは魂のようなものを吐いて動かなくなった。 男は赤ゆっくり3匹分の餡子で気分転換すると、長い舌を垂らして絶望死しているれいむを残し、もとの戦場に戻っていった。 「れいむはしにたくないよ! もぉおうちかえるぅ! どいてね! どいてね! どぼじでどいてぐれないのぉぉぉぉぉぉ!!?」 「ゆぅぅぅぅ! まりさのおぼうしがなくなっちゃったよ! だれかもってないのぉぉぉ!?」 「ちょっとそこのれいむ! ありすにきやすくさわらないでね!」 戦場は大混乱だった。 「面倒だ!」 隙間なく群がるゆっくりに嫌気がさした男は、布袋から折りたたみ式の竹馬を取りだすと、その上に乗ってデタラメに闊歩した。 「ゆぎゃんっ!」 「ゆぎぃ!?」 「ゆぶしっ」 「ゆげぇ!」 「ゆぼぉ!?」 一歩踏み出すたび、竹馬に踏みぬかれたゆっくりの悲鳴が面白いように聞こえた。 男の通った後には、潰れたゆっくりの皮や餡子、カスタードが混ざり合って甘ったるい匂いを放っていた。 ここへきてやっと劣勢だと気づいたドスまりさ。 長く生きているためドスパーク用のキノコはまだまだあるが、ゆっせゆっせと狙った方向へ体を動かしているうちに疲れてしまった。 「ゆ゙ふぅぅぅっ! どすはつかれたからゆっくりきゅうけいするよお! れいむしょうぐん、でばんだよおおおおお!!」 「おぉでばんでばん!」 ありす将軍に匹敵する、これまた巨大なゆっくりれいむが応えた。 「みんな、じゅんびはいいね!?」 「「「「「「「「「ゆーっ!!!」」」」」」」」」 れいむ将軍の合図で、男の前に9匹の胎生にんっしんっれいむがズラリと並んだ。 本当はもう1匹いたはずなのだが、なぜか行方不明だった。 「ゆっ! ゆっくりさくせんをかいししてね!」 れいむ将軍が合図した瞬間、 「「「「「「「「「ゔ …… ゔ ば で どぅ (うまれる)ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ!!!!!!」」」」」」」」」 9匹のにんっしんっれいむが一気に産気づいた。 れいむたちは集団でミチミチミチミチと9つの産道を広げたかと思うと、この世のものとは思えない醜悪な顔でおたけびを上げながら、 赤ゆっくりを次々にしゅっさんっしていった。 「まだだよぉ!! きゅーとなあかちゃんまだまだうまれるよぉぉぉぉぉぉ!!!」 まだ産み終わらないれいむは、ネバつく餡子汁を噴き散らしながら息張っていた。 「……ゆゆ! さくせんかんりょうだね! ゆっくりようすをみようね!」 しばらくして、任務を終えた9匹のれいむは、ふた回りも小さくなって産後の余韻にひたっていた。 一方男の足元では、湯気でも立ちそうな20匹前後の赤ゆっくりがとてもゆっくりした姿(ゆっくり視点)でウニウニと小さな体を振っている。 「ゆっくちちていっちぇにぇ!」 「ゅ~! ゅ~!」 「ゆっくちーん♪」 「ゅっゅっ! ゅっゅっゅっ!」 「ゆ? おじちゃんはゆっくちできりゅひちょ?」 これは、生まれたばかりのゆっくりした赤ちゃんを見せて敵を骨抜きにするという、れいむ将軍の恐るべき作戦のひとつである。 だが… 「ヒャッハァ!! 赤ゆだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 竹馬から両手を広げてダイブする男。 なにもわからない赤ゆっくりは、飛んできた男に目を輝かせた。 「ちゅご~い! おしょらをとんでりゅみちゃい~~~♪」 ドザンッ! ぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぷちぃっ!! 「「「「「「「「「ゆぎゃあああ!!!?? でいぶのあ゙がぢゃんがあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」」」」」」」」」 産後のゆんゆん気分から一転、赤ゆっくり全滅地獄に転落した母れいむたちが絶叫する。 「うっめ! 赤ゆ超うっめ! やっぱ産みたて最高!」 「ゆぐううううっ!! よぐもでいぶのあがぢゃんをっ!!!」 「あんなにゆっぐりじでだのにぃ!!!」 「ゆっくりごろしいいいいい!!!」 「ごろずぅっ!! でいぶがぜっだいごろじでやるうっ!!!」 赤ちゃんをミンチにされて食べられ、怒り狂った母れいむたちが凄まじい形相で迫ってくる。 だが、しゅっさんっで体力を失い、体を引きずることしかできないゆっくりれいむの始末など、男には造作もなかった。 赤ゆっくりにくわえ、特務を与えた9匹の部下がいとも簡単に粛清されたのを見て、れいむ将軍は怒り狂った。 「れいむはおこったよ!! みんなのかたきうちだよ!! とむらいがっせんだよ!!」 そう叫びながら、目から餡子汁を飛ばしてボヨヨンボヨヨンと飛び跳ねてくる。 男は布袋から竹の切り株(以下、火炎竹)とマッチを取りだした。 この火炎竹には油が入っていて、火をつけて投げることで対象物を燃焼させる、いわゆる火炎瓶のようなものだ。 もちろん、れいむ将軍はただの竹の切り株だと思っている。 「ゆゆ? そんなのでれいむをたおせるわけないでしょ! おじさんばかなの!? あんこのうなの!?」 ボハァッ!! 「ゆぎえ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁぁぁぁあ゙ぁあ゙ぁあ゙ぁあ゙ぁ!!!!???」 火だるまにされたれいむ将軍は、醜い悲鳴をあげてゴロンゴロンと転がった。 しかし小麦粉でできた皮が油を吸収しているため、どんなに転がっても火は消えなかった。 「ゆがあ゙あ゙あ゙!! ゆがあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!! だずげでえっ!! はやぐううっ!! あづいよおおお!! んごおおおおおっ!!」 最初は激しく暴れていたのに、しだいにぐったりとなってゆくれいむ将軍。 「あづいい…もっどゆっぐりじだいいい…かひっ…かひぃっ…きひぃっ! ひくっ……ひくっ…………………ゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っ」 燃えさかる炎に焼きつくされ、とうとうビクンビクンと痙攣をはじめる。 まっ黒な特大焼き饅頭となったれいむ将軍は、全身から湯気をたてながら、その数年間のゆん生を終えた。 「れいむの丸焼き、一丁上がりだ」 焦げた皮を剥がすと、ホクホクした熱い餡子が露出する。 全身大ヤケドの苦痛で甘くはなっていたが、高齢のゆっくりにありがちな餡子のパサパサ感はぬぐえず、非常に残念な味だった。 男がムダにデカい焼き饅を蹴っ飛ばすと、ゴロンと転がって群れのほうを向いた。 あんなに大きくてゆっくりしていたれいむ将軍の凄惨な死にざまに、群れのゆっくりはぷるぷる~っと震えていた。 「……やっぱりれいむはいなかものね! ありすがでるわよ!」 「ゆゆ!? ありすのとうじょうだよ!」 「ゆっくりまかせるよ!」 「きょうもありすはとかいはだね!」 群れのナンバーワン・ありす将軍の出陣に、ゆっくりの士気がよみがえった。 「また年増か」 「どぼじでそんなこというのぉぉぉ!? あでぃずはもぎたてのぷるぷるよおおおおお!!??」 「まぁいい、かかって来い」 「ゆっくりかくごしてね! しんのとかいはのありすが、おにいさんを"きょうふのゆんどこ"におとしてあげるわよ! ゆんっ!!」 先手必勝とばかりに、ありす将軍はその巨体で男を突き飛ばし、倒れた体に乗っておさえつけた。 「ゆっくりかもん!」 「「「「「「「「ゆっくりとりつくよ!!」」」」」」」」 ありす将軍の合図で、成体ありすが次々に飛び乗ってくる。 これは、大量のゆっくりありすの重みで敵を押し潰そうという、ありす将軍が考案した恐るべき作戦のひとつである。 取り付いたゆっくりありすの数が増すにつれて、まるい大きな黄色いかたまり…ありす団子が形成される。 細胞のようにボコボコした団子の表面……それらはすべて、ありすのおしりだった。 「ゆふふふ。おもいでしょ? くるしいでしょ? ありすのごーじゃすなぼで~に、ゆっくりつぶされていってね!!」 ゆっくりありすもこれだけの数になるとかなり重い。 男は振りほどくのを諦め、全身をブルブルと震わせた。 まるで発作を起こした患者のように、激しく体を揺すった。 「むむむむむむほほほほほほっっっっっ!!!!????!?!?」 最初に発情したのは、男に一番近いありす将軍だった。 男の振動はありす将軍を介して、まわりのありすにも伝播していった。 「むほ?」 「むほ!」 「むほぉ!?」 「むほーっ!!」 外周に向かって発情してゆくありす団子。 個々の体からは透明な粘液がにじみ出し、ありすたちは互いの粘液ですべって落ちていった。 そうして崩れたありす団子の一角から、男は無事に脱出した。 周囲には、ヌチョヌチョしながら熱い吐息を漏らしている危険な状態のありすの群れ。 「おい、あそこにまりさがいるぞ」 男はあっちでお昼寝しているドスまりさを指した。 ほてった体を持て余していたありすたちは、ドスを見るなり一斉に飛んでいった。 「「「「「「「「「「どすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっ!!!!」」」」」」」」」」 「むーにゃむーにゃ…………ゆっぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!!?????」 疲れて眠っていたドスは、たくさんのグッチョリありすに取り付かれて悲鳴をあげた。 みんなドスにすっきりさせてもらおうと、夢中で体を擦りつけている。 その中央に陣取って、ドスのまむまむと思われる場所を激しく擦っているのがありす将軍だった。 「どすぅ!! おっきくてすてきよぉ!! あでぃずのらぶあんどぴーすをうけとってねえええ!!」 「どおしてこんなことするのおおおおおお!!!?? ゆっくりやめてねえええええええええ!!!」 ず~りず~り! ず~りず~り! 「ゆふん!! ゆふん!!」 「どぼじでやめでぐれないのおおおお!!!?? ごんなごどざれだらゆっぐりできないでじょおおおおおおおおおおお!!!!」 もうこんなありすとはゆっくりできないと思ったドスは、体を激しく揺さぶって振りほどいた。 「まぁどすったら!! ほんとうは"どえす"だったのねえ!!?? でもあでぃずは"でぃーぶい"だってへっちゃらよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 「もういやだよお!! どすはありすなんていらないよお!! ゆっくりあっちにいってねええええ!!」 「つんでれなどすもだいすきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!???」 ドスパークを撃ちこまれた発情ありすたちは、集団で炭素と化した。 (後編)へ
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俺妄想と設定多数注意 軽い交尾表現有り 人里離れた山の奥。 そこにはぱちゅりーが統治する中規模の群れがあった。 村に侵入して好き放題暴れまくるゲスが居なかった事もあり、 この群れは人間に対して害が無いと言う事で、駆除対象にはならなかった。 長のぱちゅりーは人間に関わることを是としなかったし、最適な生き方を仲間に伝えている。 ここは素晴らしいゆっくりプレイスとして、未来永劫ゆっくり出来ると信じていた。 しかし、そんな良好な餌場を天敵が放って置く訳が無い。 「ゆーん!きょうもいっぱいとれたね!」 「きちょうなくだものさんもとれたよっ!」 「ふかふかのくささんもいっぱいだね!」 頬袋を一杯にしたれいむが急いで帰り道を跳ねる。 今日はご近所さんのまりさとありすで一緒に狩りに出た。 まりさの帽子もパンパンに膨らみ、十分な収穫を手に入れることが出来て大満足のご様子。 ありすも念願のベットを作れるので終始笑顔でゆっくりとしていた。 れいむもご機嫌だった。 滅多に食べれない貴重な果物がたくさん取れたのだ。 それに加えて、滅多に口に出来ない甘い蜜も少しばかり手に入る。 これはいざと言う時の薬に使える高級な物。 会心の狩りの成果にゆっくり達は満足そうにゆっくりと微笑む。 跳ねるスピード上げて、急いで家路に向かう。 「これでおちびちゃんもゆっくりできるね!」 「おなかいっぱいむーしゃむーしゃできるよ!」 「すてきなべっとですーやす-やするよ!」 三者三様に素敵な未来を思い浮かべてゆっくりと妄想に耽る。 そんな事を考えていたら全てのゆっくり達の足が止まっていた。 これはイケナイ!と思い直して帰り道を急ぐ。 今日は沢山の物で浮かれてしまい、遅くまで狩りをしてしまった。 辺りはもう闇に包まれている。 長のぱちゅりーから、暗闇に出歩くのはゆっくり出来ない。と言う事を聞いて育ってきた。 これは、群れのゆっくり達全員が理解している基本的な規則。 闇は確かに怖い。 だが、夜に見える星空も大好きな世代のゆっくり達にとって、夜は恐れる物も少なくなっていた。 要するに危機感が足りないのだ。 平和すぎるこの山奥ではそんなに恐れることは無い。 「ゆ?なにかあかいのがみえるよ?」 「こっちにむかってくるよ?」 「?」 だが…、 そんな平和な暮らしもここまでの様だ。 「ゆっ!?」 「ゆん!」 「………………!?」 れいむとまりさは何かに弾かれて転がっていく。 その時貴重な果物が口と帽子の中で潰れてしまった。 美味しい果汁がれいむの口の中で広がり、まりさの帽子からダラリと垂れてくる。 「ぶつかるのはやめてねっ!れいむのくだものさんがつぶれちゃったよ!」 「おぼうしがだらだらになっちゃったよ!」 「…………………ゅ……。」 抗議をするが辺りは真っ暗。 加害者が何処にいるのかが解らない。 「ゆ?ありすはどこ?おへんじしてね。」 「どこにいったの?ゆっくりしていってねっ!」 「………………ゅ…ぁ…。」 微かな声を聞いてチラリと上を見上げたれいむ達。 そこには赤い目を輝かせる見たことが無い生き物と。 苦痛の表情で中身を吸われ続けているありすが木の上に居た。 「ゆぇえぇぇぇぇぇぇぇっ゛!?」 「いったいなんなのぉおぉぉぉぉっ゛」 「ぶ。」 ありすが木の上から地面に落ちる。 口の中に収納してあった獲物が空中で散らばった。 ありすは中身を殆ど吸われて虫の息だ。 もう長くは無いだろう。 このままずっとゆっくりするまで地面とキスをし続ける。 口からベットになる予定のふかふかの草は、 吸われる際の苦痛で草をかみ締めた事により、ベチャベチャになって地面にばら撒かれていた。 楽しそうな笑顔でゆっくり夢を語っていたありすは、 もう居ない。 「ゆんやぁあぁぁぁぁっ!?おうちかえるぅうぅぅぅぅぅぅっ゛!!! 」 「こないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ゛!?」 赤い瞳が空中で線となり、れいむ達に迫る。 逃げようと必死に飛び跳ねていくが、所詮ゆっくり。 その狩人に叶うわけが無い。 白く尖った牙が眼前に映し出される。 もうそこで運命は決まった。 「ゆぁあぁぁぁぁっ!?いだいぃぃぃぃぃぃっ゛!!! 」 「れ…れいぶぅうぅぅぅぅぅぅぅっ゛!?」 口からボロボロと物を落としながられいむは空中で吼える。 れいむの頬が見た事の無い何かに齧られて、宙に浮いていた。 涙を流しながら身を捩るが、深く噛み付いている牙を外すことが出来ない。 「ほっぺがいたぃいぃぃぃっ!?ゆっぐちはなじでぇえぇぇぇっ!?」 「れいぶをがえじでねっ!?ゆっぐぢでぎないよっ゛!」 地面を跳ねながら必死に叫ぶまりさ。 しかし、その願いが伝わることは無かった。 れいむを口に加えたまま宙を反転して飛び去っていく。 「おちびちゃぁあぁぁぁぁぁあん!?まりざぁぁぁぁぁぁっ!!! 」 「まってね!まっでね!?まっでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ゛!!!?? 」 れいむが叫んだ最後の遺言は家族に直接伝わらないまま、漆黒の空へと消え去った。 まりさは痛む足を引きずりながら、まだ懸命に後を追う。 涙を地面に零しながら自分の非力差を悲観していた。 まりさは群れで最速なのが自慢だった。 そんな自分がれいむとありすを救えない。 あっという間に大切なご近所さんがずっとゆっくりしてしまった。 もう追う事も出来なくなる。 どこへ去っていったのかも解らない。 心も体もボロボロになったまりさは、満身創痍で群れへと帰る。 れいむとありすの死を伝える為に。 昨夜遅くまで帰って来ないまりさ達を心配していた家族達。 ご近所で集まり夜明けまで待っていたらしい。 朝方に無事に帰って来て、ホッとしたのもつかの間、そこにはまりさしか居なかった。 事情を聞いてただ事では無いと長の所へと向かう。 まだ家族達はれいむとありすの死を信じられなかった。 「むきゅ!?それはれみりあだわっ!」 長のぱちゅりーは報告を受けて飛び上がる。 よほど恐ろしい存在なのだろう その顔は恐怖に歪んでいた。 「あれほどよるはきけんだといったのに!」 「………ゆぅ…。」 まりさは項垂れる。 まさかこんな事になるとは思わなかった。 死に直面する緊急事態にまで発展するとは夢にも思っていなかった。 夜なんかより、まだ雨さん方が危険だと今まで認識していたまりさ。 考えは180度覆された。 ありすを帽子から出して、事情を詳しく説明し始めたまりさを目の辺りにしたゆっくりの群れは、 「まりさが何かしたのか!?」との疑惑で群れがいきり立つ。 だが、その疑念は直ぐに晴れる事となる。 ありすの体に鋭い何かの後が痛々しく残っている証拠と、 そして、中身が全く残ってない状況がまりさの疑いを晴らした。 どう考えてもゆっくり技では無い。 生き残ったまりさを責めるゆっくり達は居なかった。 生還して帰還した事が奇跡なのだ。 「みゃみゃがぁぁぁぁぁぁっ゛!?」 「うわぁあぁぁぁっ!ありすぅうぅぅぅっ゛!?」 「れいむぅうっ゛!?うそだぁあぁぁぁっ゛!?」 赤ゆ達はれいむの番に寄り添い泣き崩れていた。 ありすの番はペラペラになった"元"ありすに顔を擦りつけながら叫ぶ。 家族は悲しみを胸に宿し咆哮し続ける。 それを見ながらまりさは鎮痛の思いで一杯だった。 そんなまりさに番のありすが優しく肌を触れてくる。 大丈夫だよと。 頑張ったねと。 まりさも無言で涙を流した。 その流れは止まる事なく湧き出て地面の染みを広げていく。 まりさの風体はボロボロで逆に勇敢に戦ったと群れでは賞賛される。 でも、まりさはその賞賛を受け入れることは無い。 誰も救えなかった救えない自分は無能だと、まりさは自分自信を責め続けた。 その後、長は群れと緊急会議を行う。 夜には外に出歩かないで、れみりあに会ったらゆっくりせずに逃げる事を、強く群れに訴えた。 群れのゆっくり達は、悲惨な被害にあった家族の悲痛な叫びをする姿を横目で見ながら、 『ゆっくりりかいしたよっ!』と声を揃えて合意する。 そして、群れはそれぞれ帰宅した。 これから狩りがあるのだ。 活きていく為には必要不可欠の行動。 ビクビクしながら外へと飛び出していくゆっくり達。 「うー☆うーっ☆」 「ゆわぁあぁぁぁぁっ゛!? れいぶのほっぺさんがぁあぁぁぁぁっ!?」 とある場所の洞穴の中。 日の光を拒むかの様に奥へと引きこもるゆっくり達。 漆黒の翼をパタパタ動かしながら甘い餡子に舌鼓を打つ、れみりあ。 頬がゴッソリ噛み砕かれて、恐怖と痛みに震えるれいむ。 「れいむはしにたくない!やめてねっ!ゆっくりさせてねっ!?」 「うーっ☆」 「いやぁあぁぁぁっ゛!れいむのあんこさんすわないでぇえぇぇぇっ゛!?」 捕食者が中身をジュルジュルと飲み干す。 れいむは白目になりながらだらしなく口を開けて涎を垂れ流す。 止めを刺さず、ジックリと獲物を舐るように味わっていく。 この苦しみが未来永劫続くかと思っていたれいむは、 一部の皮と飾をこの世に残して、ようやく涅槃へと旅にでた。 れいむの遺品を捕食者はゴミを片付けるかのように、部屋の隅へと放り投げる。 その場所がこれからの廃品置場に決まったらしい。 腹が膨れて満足そうな顔をしたれみりあは、欠伸をした後、狩りをする夜まで眠りにつく。 この悲痛な断末魔が森に響いていた。 それを聞いたゆっくり達は恐れおののいた。 恐怖と言う魔物が、ゆっくり達の心に住み着いた事で、狩りの成果が落ちる要因となってしまう。 そして、狩りに向かうゆっくりが激減し、庭に生える苦い草を齧る家庭環境が日に日に増える。 長のぱちゅりーは頭を抱えるしかなかった。 「………ゆぅ。」 「まりさ…。ゆっくりしていってね。」 木の根元に巣を構える一家。 親友のれいむとありすを失って元気が無いまりさを、番が慰める。 あれからまりさは目に見えて痩せてしまった。 負い目を感じているのだろう。 あれから死んでしまった家族に少々の食べ物を分け与えている。 まりさを責める気持ちは一切無く、家族達は要らないと断っているが、 強引に無理矢理置いていってしまうらしい。 そして、れみりあと再戦する為に、夜に出かけるようになった。 「危険だからやめてねっ!」と説得しても辞める気配が無い。 しょうがないから、ありすは腹が痛くて調子が悪いと嘘をついた。 そして、その嘘が功を成す。 今夜は久しぶりに家の中で、まりさと一緒に過ごしていた。 優しい言葉を掛けてくれるまりさを、こんな所で失う訳にはいかない。 ありすは、もう無茶をしない様に根気良く説得をしていた。 そんな夜。 しかし平和は。 一瞬にして崩れた。 叫び声を聞いた近所のゆっくりが巣の外に飛び出した。 そこには空中を飛んでいく二つの影。 「まりぃざぁあぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?」 口を餡子だらけにしたれみりあが、ありすを咥えながら夜空を疾走していく。 それを唖然と見守るゆっくり達。 初めて眼にしたその恐怖の存在にパニックを起こす。 狂ったように泣き叫んで巣へと逃げ帰る。 そして、隅に蹲ったまま眠れない夜を過ごした。 もう安全な所は存在しないのだ。 翌朝。 ある木の根を利用した巣穴の中で、凄惨な姿のまりさが発見された。 余りの残酷さに同胞達の吐く餡子で床が黒く染まる。 これを受けて巣の戸締りがされることになった。 しかし、ゆっくり達の戸締りは簡易的な草や枝で覆われた粗末な物。 そんな偽装を容易く突破して進入してくる捕食者。 確実に群れは追い込まれていた。 「ゆー。ゆっくりのむよ。」 群れから遠く離れた小川のほとりで、喉を潤す一体のゆっくり。 俗に言う、群れに受け入れられないゆっくり。 罪を犯した親の子供達が大半に値する。 同属殺しは罪を犯していない子供に対しては認められていない。 そこで間接的に関わりあえない様にする為に、追放の処置を施す。 後は、野たれ死のうが不遇な子供を宿そうが知った事では無い。 追放されたこのゆっくりは一人で生きてきた。 食べ物に困ることはあまり無い。 この辺は他のゆっくりが居ない為、食料が豊富なのだ。 「ごーくごーく。」 薄暗くなった曇り空の夕方。 ゆっくりは喉をならして水を喉に通す。 その時、ふと薄い影が視界を覆う。 曇り雲に隠れる太陽が完全に沈んで居ないので、夜にはまだ早い。 疑問に思って顔を上げた目の前には。 綺麗な赤い目をした漆黒の翼を持つゆっくりが、妖艶に微笑んでいた。 「ゆーっ!おそらをとんでいるみたいっ!」 れみりあの頭の上で叫ぶゆっくり。 目の前に絶景がパノラマで広がる。 木々の上を飛んで行く夢のような光景に感動していた。 「すごいねっ!とってもゆっくりできるよ!」 「うーっ☆」 お友達になったこのゆっくりはなんて素晴らしいのだろうか! お空を飛べるなんて凄すぎるよっ! そんな事を考えながら、興奮するゆっくり。 終始笑顔で堪能していたが、空の旅を終えて、ある岩場の穴へと2体は入っていく。 薄暗い穴の中で不安になるゆっくり。 そんな落ち着き無く移動しているゆっくりの目の前に、黒い塊が差し出された。 「むーしゃ。むーしゃ?……しっしあわせーーーーっ!」 それは今まで食べたことが無い程のご馳走だった。 森にある果物とは比較にならない。 花を食べた時に感じる蜜の味を濃縮した様な、素晴らしい甘味。 こんな美味しい物が世の中にある事にゆっくりは感動する。 それから数日間この巣穴で一緒に暮らすことになった。 毎日出てくる素晴らしい黒い物体。 たまに白かった時もあったが、それも濃厚な甘露で黒い物体に引けを取らない。 そして、お空の散歩。 曇り空の夕方限定だが、地面を跳ねている時よりずっとゆっくり出来た。 日中、お外に出られない岩場の高い所で過ごしている為、この開放感が癖になっていく 甘い食べ物と空の散歩で、疑問を感じることなく日々を過ごしていく。 「れみりあっ!あかちゃんうんでねっ!」 「うーっ!うーっ!うーっ!」 巣穴の奥で赤ちゃん作りに励むゆっくり達。 「すっきりぃいぃぃぃぃっ!!! 」 「うーーーーーーーーーっ!!! 」 れみりあの腹がプックリと膨れる。 子供を無事授かったようだ。 感極まって涙が溢れるゆっくり。 「かわいいあかちゃんがうまれるといいねっ!」 「うー☆」 「ゆっくりたべてねっ!」 「うーうー☆」 黒い食べ物を愛するれみりあに渡すゆっくり。 赤ちゃんの為に栄養をつけて貰いたい一身で、自らの分を渡す。 (これからは自分が狩りに行かねばならない!) そんな事を強く思い、ある種の心構えをしていたゆっくり。 しかし、愛するれみりあは、 「ゆっ!いたいよっ!?ゆっくりやめてねっ!?」 ゆっくりの頭に噛みつき、 「ゆっくりしてねっ!あたまをかまないではなしてねっ!?」 宙に強制的に浮かばされる。 その後、れみりあは外に出て、下にある岩場の穴へと向かう。 ペッ!と、れみりあの口から離されて床を転がっていくゆっくり。 部屋の奥の柔らかい何かにぶつかって、ようやく止まる。 「れみりあ!なにするの!?ゆっくりできないよ!」 「うー☆」 ゆっくりが抗議しても笑顔のままのれみりあ。 流石に腹が立ったのであろう。 口に空気を一杯に詰め込んで威嚇し始めた。 「ぷーっ!いいかげんにしないとおこるよっ!」 「うーーーっ☆」 そんな威嚇は全く通用せずに体当たりを受けて逆さまに転がるゆっくり。 起き上がろうとするが、焦りからか体勢が安定しない。 ゆらゆらと不規則に体が揺れる。 「ゆっ!ゆっくりおこして…ね……?」 逆さまになった視界に肌色の物体が飛び込んできた。 先程ぶつかったであろう柔らかいクッション。 そこには。 自分と同じゆっくりが山の様に積み上げられていた。 「ゆっ!?ゆゆっ!?なんでぇえぇぇぇっ゛!?」 目を疑った。夢じゃないかと。 でも悲痛な瞳が訴えかけてくる。 まだ死にたくなかったと。 これは現実だと認識した。 こんな残酷な事をしたのは、れみりあなのか? それを問いただそうと目を向けたが、そこには急接近しているれみりあが。 白く尖った牙が煌く。 それを見たゆっくりの体が竦む。 何かしらの抗議が訴えを起そうとして口を開いたその時、 ゆっくりの足に深々と鋭利な八重歯が突き刺さった。 「ああぁぁぁあっ!?あんよさんがぁぁぁぁっ゛!? やめでぇえぇぇぇっ゛!ぴょんぴょんできなぐなっちゃうぅぅぅぅっ゛!!!?? 」 牙を付きたてられた後、そのままビリビリと皮を引き裂かれた為に、足の裏はボロボロになっていた。 跳ねる事はおろか、動く事すら間々なら無いだろう。 「どぼじでごんなごどずるのぉおぉぉぉっ!?」 訴えなど何処吹く風の様に、柔らかいベットに向かうれみりあ。 ふわふわの寝床に腰掛けて夢の世界に旅立つ。 「あしさんがいたいよ!おなかもすいたよ!ゆっくりしたいよ!」 必死に足を動かそうとするが、全く動かない。 ジワジワと足の裏から餡子がもれて来る。 逆さまの状態だったゆっくりは、その黒い命が零れるのを恐れた。 そのまま微動にしなくなる。 餡子を失わない為に。 「ゆぅうぅぅぅぅっ゛!ゆっぐぢじだいよぉおぉぉぉっ゛!?」 涙が髪の毛に伝わりグズグズになっていく。 泣きたくないのに涙が溢れてくる。 段々髪の毛がベトベトしてきて肌に張り付く。 ゆっくり出来ない頭髪に悲しくなって、また涙が溢れてくる。 その悪循環。 その離れたベットでスヤスヤとれみりあは眠る。 大事な我が子が入った腹を羽で優しく包みながら。 このゆっくりは種ゆっくりに過ぎなかった。 事がすんだら、出産をする為の栄養となる無駄の無いシステム。 この対象者を選別する時は群れから逸れたゆっくりを狙う。 自分の姿に恐れるのならば、その場で食べればいい。 そうでない場合は? 巣穴に連れて帰り飼い殺しにすればいい。 美味しいあまあまと空の開放感を与えて自分を信頼させる。 後は子供を作らせれば用済みだ。 相手の赤ちゃん種は腹の中で、れみりあの赤ちゃんが平らげてくれる。 生まれる事はない。 万が一生まれてきても、直ぐ誰かの腹の中に納まるだけだ。 運悪くその種に生まれついた不幸な命に未来は存在しなかった。 ゆっくりは逆さまになりながら、荒い息で苦痛に耐える。 このゆっくりにも未来は存在しない。 生まれ出る赤ちゃんの顔を見る事も無いまま、れみりあの栄養となって消えた。 暗闇の中で蠢くゆっくりの集団がある。 「むきゅー。ゆっくりにげるわっ!」 「そろーり!そろーり!」 「ゆっくりすすむよっ!」 大きな声で騒がしく進むゆっくり達。 最近大量に仲間が居なくなった後、れみりあの襲撃が無くなったのだ。 ゆっくり達は喜んだが、長のぱちゅりーだけは違った。 『わたしたちがふえてからまたおそいにくるつもりなのよっ!』 その言葉を聞いて青ざめるゆっくり達。 これはイカンと引越しを決意した。 「ゆっくりとおくまできたね!」 「ここまでくればあんしんだね!」 「ゆっくりしようねっ!」 早朝から出発して夜まで行進してきたゆっくりの群れ。 流石にここまで来れば安心だろうと、新しい巣作りを始めた。 クタクタだが、巣が無ければ雨が降って来た時に命が危険に晒される。 背に腹は変えられない。 「ゆん!いっぴゃいむーちゃむーちゃちゅるよっ!」 「おいちいねっ!」 「ぴゃぴゃのびゅんものこちてあげちぇね!」 「ゆっきゅりりきゃいちたよっ!おにぇえちゃん!」 赤ゆ達は持ってきた食料を口にする。 今日丸一日何も食べていなかったのだ。 全部平らげ様としてる所を互いに嗜めて、親の分を残す。 その気配りだけで、親達の胸とお腹が満たされていく感触で一杯になった。 「いいこにそだってるよ!おちびちゃんたちは!」 「そうだね!ゆっくりできるねっ!」 そんな親馬鹿の言葉があちこちで上がり出す幸せな光景。 そこに、 「むーちゃむーちゃ……ゆびっ!?」 「ぺーりょぺーりょ!ゆぶっ゛!?」 「ゆ?どうちたの?」 「おにぇえちゃん?きゃくれんぼはちゅるにはくらちゅぎりゅよ?」 赤い閃光が二筋闇夜に走る。 「ゆんやぁぁぁぁぁぁっ゛!?はなちてぇえぇぇぇっ゛!?」 「りぇいむはたべちぇもおいちくないよぉおぉぉぉっ゛!?」 赤ゆの声が暗闇に響き渡る。 空の上には大事な赤ちゃんと、少し大きい赤ちゃんが浮いていた。 「やめてねっ!ゆっくりはなしてねっ!」 「みゃみゃぁっ!?たちゅけてぇえぇぇっ゛!?」 「いたがってるよっ!?はやくはなしてあげてねっ!」 「ゆっ…?びやぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!!!?? 」 「あああっ!?あがぢゃんがぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!!!?? 」 ベチャリと赤ゆだった物が地面へと落下。 親は大急ぎで赤ゆに駆け寄る。 だが、幾ら呼びかけても、ぺーろぺ-ろしても、息を吹き返すことは無かった。 「どっでもゆっぐぢじだあがぢゃんだっだのにぃいぃぃぃっ゛!」 悲しみにふける親達。 空を飛ぶ小さな物に制裁を加えんとするゆっくり達の一部。 そんな憎悪渦巻くゆっくりの群れの中。 長のぱちゅりーだけは青ざめていた。 れみりあは何故姿を消していたのか? その答えが目の前を飛んでいた。 赤ゆを手当たり次第にキズ付けて思うが侭に中身を吸っている、 全部で4体の子れみりあ。 出産の為、狩りに出てこれなかったのだ。 あらかじめ餌を確保しておいて巣穴に篭っていたらしい。 最近姿を見ないから安心しきって、のこのこと夜まで移動していたツケが回ってきた。 ゆっくりとした結果がこれだよ! 群れは、致命的なミスを犯した。 夜になる前に巣穴に閉じ篭るべきだった。 あれから頑強な壁を作れる位に技術が進歩していたのに。 これではその意味が無い! 好きなだけお食べなさい状態じゃないか!? ぱちゅりーは自分の失態を悔やんだ。 しかし、後の祭りとはこの事を刺すのだろう。 向こうの暗闇から、大きい影が空を切り裂きながら飛行してきた。 口には干乾びたゆっくりを加えている。 それを宙に放り捨てて、大きく口を開いてぱちゅりーに接近してくる。 「うっ!?うわぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?? むぎゅっ!?」 「うーーーっ☆」 出産した直後のれみりあはお腹を空かせていた。 遠慮なくぱちゅりーの中身を吸いながら次の獲物を物色する。 端目には愛する我が子が、元気に狩りに興じている。 なかなか優秀。 将来が楽しみだ。 れみりあはそんな事を考えながら、夜空を疾走する。 ゆっくり達は命乞いをしながら逃げ惑う。 中には勇敢に立ち向かう物を居たが、そんな輩は親れみりあに真っ先にゆっくりさせられた。 食べる為ではなく、殺す為の一撃。 漆黒の空間にゆっくりの丸いフォルムが無残に歪んで、弾け飛ぶ。 心が恐怖と絶望に彩られ、群れ全体に感染していく。 我先にと未完成の巣穴へと向かう。 だけど、頭かくして尻隠さず。 体半分突っ込んだ所で、尻を齧られ無理矢理巣穴の外へ引きずり出された。 そして、家族の目の前でジックリと食われていく。 余りのパニック状態で木々に強くぶつかり命を落とす物。 口に赤ちゃんを隠したが、悲惨な現状に歯を食いしばってしまい、赤ゆを噛み砕く親。 そんな地獄の光景が深夜に展開されていた。 れみりあは、まだまだ食べ足りない。 お腹一杯になったら一番おいしそうなゆっくりを紅魔館に持って帰ろう。 そして、明日の朝食を素晴らしい赤ちゃん達と一緒に食べよう。 赤く光る目の奥で、今後の予定の算段をする。 笑みを深めて新たな獲物に牙を立てる。 夜の狩りはまだまだ始まったばかりだ 終 「れいむとまほうのいた」「朝ゆっくり」 「金バッチ品質保障証」 「合わせ鏡の奥」 「まりさは優秀な劇団員」「ゆっくり( )が大好きだっ!」 「ぬし」 「無限輪」 「スィーらいせんす」 このSSに感想を付ける
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『自販機 The day before yesterday』 5KB 虐待 小ネタ いたづら 番い 野良ゆ 赤ゆ 都会 現代 小ネタですよ 誰しも子供の頃に生き物で遊んだことはあるだろう。 正確を期する表現を使うなら、決して少なくはない元男子小学生たちは虫などの小動物を玩具として一時の遊 興のために消費した経験があるだろう、ということだ。 残酷、なのだろう。 遊びで殺される生き物たちにとっては、迷惑、などという言葉では生ぬるいにもほどがある仕打ちである。 だが、子供はそうやって生と死を、命の大切さを知っていく、そういう側面もあるには、ある。 その少年たちの間では、赤ゆっくりや仔ゆっくりを何かに詰める遊びがはやっていた。決してゆっくりには助 け出すことのできない、当然自力では脱出できない場所に詰め込むのだ。 例えば、自販機の硬貨取り出し口。ここには茎から落ちたばかりの大きさの赤ゆっくりが向いている。しかし 生まれたばかりの赤ゆっくりはとても柔らかくもろい。ほんの少し力加減を間違だけで潰れてしまうので、潰さ ずに詰めることのできる少年は職人と呼ばれ尊敬を受ける。 国道沿いに林立する自動販売機。どう見ても小学校低学年のその少年は、職人の称号を手に入れるための練習 中だった。 「やべぢぇぇぇぇ! まりちゃちゅぶれりゅぅぅぅ!」 「うるせー。潰されたくなかったらおとなしく入れ」 硬貨取り出し口に赤まりさを押し込もうとしている。他にも赤れいむと赤まりさが合計五匹ほどいたのだが、 ことごとく失敗して潰してしまい、この赤ゆっくりが最後の一匹だった。 もっとも、無くなったらまた作らせればいいだけなのだが。 なので親は二匹とも底部を切り裂き、逃げられないようにしてある。 とはいえそれでも一応は最後の挑戦というわけで、慎重に慎重に赤ゆっくりの丸い体をひしゃげさせながら、 僅かな隙間から押し込んでいく。押し込む途中、赤ゆっくりに少しずつ中身を吐かせながらやるのがコツだと、 上手な友人からアドバイスを受けていた。 「やぁぁぁべぇぇぇでぇぇぇぇ! れいぶのあがぢゃんをいじべないでぇぇぇぇ!」 「やべで! やべでにんげんざんやべで! がわいいおぢびぢゃんなんでず! まりざどれいぶのはじべでのお ぢびぢゃんなんでずぅぅぅぅ!」 「うるせー気が散る。…こいつなかなか吐かねー」 「ちゅびゅっ! まぢ…ぢゃ…ちゅぶ…ちゅ…ぢゅびぇ……びゅっ」 「あー」 「…も…ぢょ…ゆ…ぐぢ…」 赤まりさの目玉を押さえていた指先がほんの少しだけずれた。 直後、圧力に耐えかねて赤まりさの目玉が飛び出した。 赤まりさは中身を吐くまいと死にものぐるいで歯を食いしばっていた。そのことがかえって災いした格好であ る。 歯を食いしばったまま叫べる理由は誰にも分からない。 無意識に舌打ちが出る。 「てめーらが騒ぐから、失敗したじゃんか…よっ!」 「ゆぶぉっ!」 少年は腹いせに親れいむの顔の中心を思い切り蹴りとばす。 れいむを選んだ理由は特にない。強いて言えば、仔を産んだのがれいむだから、程度の理由になるのだろう。 蹴りとばされたれいむは何度もバウンドしながら車道に転がり出た。タイミング良く走ってきたトラックのタ イヤに巻き込まれる。 断末魔の悲鳴は上がらなかった。 れいむは潰れた。自分の体がタイヤとアスファルトの間で踏みにじられ引き伸ばされ押し潰されすり潰され、 道路上にはじけた小麦粉と餡子の混合物と化したことも気がつかないまま。 タイヤの溝に詰め込まれた役立たずのゆっくりだったモノは、シルクスクリーンよろしくアスファルトに等間 隔でタイヤパターンを刻印するインクの役目を、しばらくは果たすだろう。 少年は赤まりさが潰れた直後から呆けた顔のままで硬直している親まりさの帽子で、手にこびりついた赤まり さだったモノをぬぐう。その帽子が学校の防火バケツに四六時中引っかかっている雑巾より汚いことに今さらな がら気がついて、少年は顔をしかめながら自販機の上に帽子を投げ上げた。ふわりと自販機がまりさの帽子をか ぶる。 しばらくはその自販機に挨拶をするゆっくりが何匹もいることだろう。 帽子を取られたことでようやく再起動のスイッチが入ったのだろうか、まりさが動揺と狼狽を驚愕と恐怖を混 ぜ合わせた表情で周りを見た。 「ゆっ? え? え? おちび? おぼうし? まりさの? おちび? ゆえ? れいむ? おぼうしのおちび? れいむのまりさ? ゆあっ? おちびのれいむのおちび? おぼうしのまりさ? おちびおちびちびまりまりさ れいむおぼうちおぼうちおぼうちまりちゃまりまりまりゅゅあああああああああ!?」 「はぁ? なに言ってんのかわかんね」 少年は子供ながら器用に片方の眉を跳ね上げ、さらには二度三度と小刻みに上下する。 ゆっくりは同時に複数の事象を認識、理解することができないとされる。潰れた赤ゆっくりと蹴りとばされた ツガイと取られた帽子、意識の再起動まではなんとか済ませたものの、それらはまりさの認識可能な範囲を軽く 越えていた。あっさりとオーバーフローを起こしたまりさの思考回路は、長い長い逡巡の末、ようやく一つの解 決策を見いだす。 「どぼじでえええええええええ!」 すなわち、思考そのものを放棄し短絡的に解答を誰かに教えてもらう、という解決方法を。 だが、無論、いない。 答えてくれるものなどいない。 このまりさに限らず、ゆっくりの疑問に答えてくれる人間など、よほどの博愛主義者か、よほどの暇人か、あ るいは言葉でゆっくりを追い詰めることを好む人間くらいだろう。 当然ながらこの少年も答えたりはしない。 だって。 子供は忙しいから。 おもしろいこと、楽しいこと、おかしいこと、うれしいこと、くやしいこと、難しいこと、興味があること。 やること、やりたいこと、次から次と現れて尽きることはない。 だからゆっくりの疑問などというどうでもいいことは、本当にどうでもいい。 それは存在していないのと同義だった。 「んーと、次は何すっかな。マンホールの穴に詰めるかなぁ。それか踏切の隙間に詰めるかなぁ」 それっきりまりさへの興味を失ったのだろう、いっけねーまた赤ゆつかまえなきゃ、などと少年はぶつぶつと つぶやきながら歩き始める。その少年の背中に、やや斜めにずれた視線を送ったまま、まりさはつぶやき続けた。 どぼじで。 どぼじで。 どぼじで。 つぶやき続けていた。 応えるものは、無い。 思いがけなく挿絵をいただいてから、何か書かねばと思っているのですが なかなか筆が進みませぬ。ネタばっかり溜まっていく… なのでスミマセン。セルフパロディっぽくでっち上げてしまいました。 書いたモノ anko3400 自販機 anko3403 WP