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「あなたの口から説明はいらない、言い訳もいらない」 「何を言っているんだい、モンモランシー」 「感づいていないとでも思ったの? あなたの二股に」 「ギーシュ様? それってどういう…」 「あああ、これはだね、ケティ」 ヒュ!! バギァ 「あがんッ…あがッ、あがッ」 メシッ ブシャア ギーシュの頬にグーの手がめり込んだ 噴き出す鼻血ッ ぶざまにひっくり返ったギーシュに、モンモランシーは冷たい目つきだけを向けた 「言い訳はいらないと言ったでしょう そして…さよなら あなたはつくづく最低の男だったわ」 「え? ああっ」 ケティを引っ張っていくモンモランシー 彼女の口から事情をキッチリ説明してやるつもりなのだろう… とり残されたギーシュはざわつく観衆の中 注目の的になっていた 「なぁにが『ボクは薔薇だよ』、だよなあ」 「サイテーね」 「モンモランシー 最近、夜に出歩いてたのって もしかして…」 「自分で恋人の浮気調査とはなあ、フビンな」 「人を見る目ないんじゃないの アレとつきあう時点で」 「いやいや グラモンは武門の名家だぞ 一応」 「ウワサだと父親も色の道では剛の者だとか」 「なに? 五男とか五女とかまで作るの? …浮気で」 「それもフシギじゃないかもなあ アレを見てると」 笑われている…侮辱されているぞ ギーシュ・ド・グラモンッ それも自分のことだけならいざ知らず 家のことまで 本来ならケティとモンモランシー 二人の間のことだけですんだはずだったのに… それを、それを こんなッ ゆるせん キサマはゆるせん …キサマ、というのは…… ギーシュは周囲を見回し、やがて視線をひとつに固定させた あれは確かルイズの使い魔 平民とはとてもいえない謎パワーを持ったやつ そうだ、こいつが皆を連れてきたんだッ キサマ…きみさえいなければッ! 「…きみィ」 やつはスットボけてまわりをキョロキョロ見渡す そこまでぼくを愚弄するのか? 「あなたみたいよ」 「えぇ、オレ?」 キュルケに言われてやっと気がついた「フリ」か まあいい、耳をカッポじって聞いてもらおう 「キミのせいで二人のレディの心が傷つけられたじゃないか どうしてくれるんだい…えぇ?」 「オ、オレのせい…?」 「この礼儀知らずの平民が… こんな深夜に走り回って衆目を集めるとはよほどの野蛮人だな あまつさえモンモランシーをこんなところへ連れてくるとは」 「なんだ、おいっ、一方的にッ」 「いいかい? 知られたくない秘密を暴こうとする無粋なヤツはな… この世の汚物だ、いてはならないッ!!」 ビシィッ 薔薇を取り出し、口にくわえる 青銅のギーシュ 戦闘体勢ッ!! 「払わせてやるッ 彼女らの魂の尊厳、その代償を―――ッ」 「むっ、ムチャクチャ言ってんじゃねェーよ このスケコマシの坊ちゃんタレ! てめーのこと全部タナに上げやがってよぉぉ――」 「そうだそうだー」 「みっともないぞぉー ギーシューッ」 鼻血がタラリ… うるさいッ ひっこみなんぞつくものか こいつのせいって言ったらこいつのせいなんだからなッ 「決闘だッ」 さて仗助である こんなアホな言いがかりにつきあってやるつもりはモチロンなかった 次のセリフはこうだった 「勝手にやってろよ、一人でッ」 だがそれよりも先に口を開いたのは隣のルイズ 「な、なに勝手なこと言ってんのよ」 「キミは黙っていたまえ、ゼロのルイズッ」 「ゼロは関係ないでしょ ゼロは―――ッ 人の使い魔をキズものにされちゃ、黙ってられないわよッ」 この一言がテキメンに仗助の気を変えた もはや逃げ場がないということもあったのかもしれない ならばこれはせめてもの抵抗というわけだ 「決闘だな? …いいよ、受けてやる」 「おまえ、勝手にッ」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「だれがテメーの召使いになったよ?」 立ちふさがったルイズを仗助は軽く突き飛ばした 明確な拒絶の意を込めて また尻もちをついたルイズは少しぼんやりしたあと 涙をぽろぽろ流し始めた…心底、くやしそうな顔で だが仗助に言わせてみれば、かまってられるかボケ、だった その肥大しまくった自我とかなんとかをこの機会に叩き直しやがれ 本気でそう思った 「表に出たまえ」 「…ああ、どこでもいいぜ…」 ギーシュの後に続こうと歩き出し 泣くルイズの横を通り過ぎると 一緒にいた赤毛の女が呼び止めてきた 「ちょっと」 「なんスか…」 「あいつは『青銅』のギーシュ。 見栄っ張りの小心者だわね」 「…それが?」 「すでにあなたは手の内をさらしてるでしょ。 だから公平じゃないと思っただけ。 ま、受けた以上は勝ちなさいな。 負けたら死ぬと思ってね…」 仗助は軽くうなずいて、小走りでギーシュを追いかけた そのあとから聞こえてきた声は、よく聞き取れなかった… 「…あたしとしても、投資をムダにしたくないものねー さてと、タバサ、タバサ…あの子も呼びましょっと」 今は夜中である トリステイン魔法学院の教師にしてトライアングルメイジであるコルベールは いつもであれば自分の研究に没頭している時間帯であったが 三日前のあの事件から別な考え事に支配されていた…すなわち、ルイズの使い魔である (先例のない危険な存在が召喚されたと思った 生徒を守るためになら殺しもいとわぬつもりだった) 見た目は人間だが、あのおそるべき破壊力ッ 人間の頭と兜を融合させる奇っ怪な能力 そんなものがいきなり暴れ出したのだ あの時点での判断が間違っていたとは思わない…だが (その本質は万物を修復する『癒し』の力だったというのか…) 高レベルのメイジであれば、建物の修復程度はわけなくこなせる しかし、それと同じノリで 死に瀕した人間を一瞬で元通りに修復するわざなど 水系統のスクウェアメイジでもできるかどうか… ともあれ、その力でルイズ・ド・ラ・ヴァリエールを救ったことに変わりはないのだ そして彼女は『多額の賠償金』を支払い、彼にコントラクト・サーヴァントを行った 今も昏々と眠り続けているだろうあの使い魔が目覚めたとき 自分は一体、彼をどのように扱うべきなのだろうか? 古い文献をあたって必死で類似例を探してみるが、今日も努力はムダだった 仕方ない、寝るか そう思って、ふと窓の外を見てみると 「…なんだ、生徒達…どうした?」 コルベールは魔法の杖を持ち、外に飛び出すことにした 二十人以上の野次馬が見守る中 仗助とギーシュの決闘は始まろうとしていた 「…月が、ふたつ…」 ゴシゴシ ゴシ 「…消えねぇ~~~ 空から消えねぇ~ ありえねぇッ」 「何をやっているんだねッ! 今さら怖じ気づいてもムダだからなッ」 空を見ながら必死で目をこすっていた仗助は 準備万端のギーシュに怒られた 「いや、よぉ~ 見ろよ空ッ 月がふたつってオカシイだろ――」 「勝負をはぐらかそうというのかい、卑怯者がッ もういい、勝手に始めさせてもらうッ」 「え…」 仗助の身体がフワリと浮かび上がった およそ6メートルくらいの高さだろうか? 下を見ると、ギーシュが薔薇を振っているのが目に入る 「こ、こいつは…」 「コモン・マジックのひとつ、レビテーションさ 魔法入門、基礎中の基礎だな そしてキミにはこれで充分ッ」 「うおおッ?」 浮かび上がったところから加速をつけて 一気に地面に叩きつけられる仗助 背中から落ち、肺の空気が全て追い出される 「うぐ、げほぁッ…」 建物の三階付近から落下しているのと、ほぼ同等ッ 並の人間が無事でおれるわけがない 「…さて、先手はぼくがいただいたわけだが 次はキミが来たまえ このままやられるのは無念だろう」 「だれ、が てめえに」 「ん…そういえばキミ、髪型はどうしたんだい? あの、なんというのか…『貧乏ったらしい鳥の巣』みたいな」 落下の衝撃のあまりうまく起きあがれない仗助に あろうことか、禁句を持ち出すギーシュ・ド・グラモンッ おそらくは、わかってやっているッ プッ…プッ… 「どこの田舎か知らないが…あんな頭をしている時点でお里が知れるってわけだねぇー もっとも! 見世物小屋にでも持っていけば喜ばれるかも…だがね」 プッチ~~ン 落下の痛みを怒りが凌駕ッ 仰向けの姿勢のまま飛び上がり、仗助は殴りかかるッ 「てっめぇ~~ ドララァァ―――ッ」 「怒ったな、あの時と同じようにキレて本気を出したな だけどムダだなぁ―――ッ!!」 見えない拳が到達するよりはるか遠い距離から ギーシュは再び薔薇…魔法の杖を振っていたッ 宙に浮き上がり 固定される仗助 届かない…何もできないッ 「そぉれ もう一回ッ」 ドゴォ 「ぐぇぇぇッ…!」 また落下 治ったばかりの身体がつぶれるように血を吹いた (あいつは『青銅』のギーシュ 見栄っ張りの…小心者 なるほど、いかにもな戦法ッスねぇ~~ だが、マジにどうする? 手も足も出ねぇよッ) また身体の浮かび上がる最中、ギーシュをするどく睨み付けた仗助だったが 今のところ、できることはそれだけだった
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99 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/09(月) 11 01 02 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編6 1/2 ――1 “帝國”復活の一報は、 大協約 に参加する諸国にとって凶報の名こそ相応しいものであった。 世界は乱れ、貧困が蔓延していようとも、兎も角、そこに平和があったのだから。 60年の太平。 それが喪われようとしているのだから。 大協約 の中枢はチューリッヒ。 そこでは多くの大使達が深刻な顔で話し合っていた。 多くの人間が、様々な外交を経験してきた老獪な人間が多かったが、それでも半世紀も前の亡霊が 蘇ってきた事への不安が、その思考力や判断力を鈍らせていたのだ。 だが、なかでも一際表情の悪い集団があった。 ガルム大陸東部域やロディニア大陸西部域の国家の大使たちだ。 その共通点は1つ。 平成日本が出した外交使節団を追い払い、威圧して追放し、そして虐殺した国家の大使であったのだ。 「真坂、この様な事になるとは」 真っ青な顔で、酒を呷る大使。 「“帝國”の出現、それも、伝説どおりに圧倒的な軍事力を持っている連中だ」 「わが国も、詐欺師の類かと思っておったのですがな………」 彼らが、平成日本の使節団に対して乱暴狼藉に及んだのは理由があった。 過去に何度もあったのだ。 “帝國”からの使者を自称した者たちが。 曰く―― “帝國”が復活しました。同盟国を求めています。 “帝國”を消滅から呼び戻す方法を発見しました。協力してもらえれば“帝國”はどの様な対価すらも 貴方がたへと支払うでしょう。 “帝國”は消滅しておりません。只、 大協約 と協定を結んだだけです。そしてもう直ぐ、協定は 期限切れとなります。今が、同盟の時です。 どの言葉も、その最後は同じだった。 ソレを成すには手間が掛かり、最初には少しばかり投資が居る、と。 そして騙された人間が投資をしたら、その後、見事に遁走するのだ。 “帝國”詐欺。 或いは “帝國”からの使者 騒動とも呼ばれる事件が、幾度もあったのだ。 それ故に、平成日本からの使者も、その類と判断したのだ。 「考えるだに恐ろしい。“帝國”は呆れる程のプライドが高かったと言う。我らの祖国の無礼に………」 「海沿い故に、あの伝説のYamatoに国を焼き払われるかもしれませぬな」 1隻で1国を焼き払う事の出来るフネ、焔の王を僕とする戦列艦、それが戦艦。 その中でも最も恐ろしい力を持っていたとされる魔のフネ、Yamato。 どの国も、海に面していたが故に、恐ろしさを痛感していた。 だが、その中でも一際暗い顔をした大使が居た。 「貴方がたはまだ良い。追い払っただけだ。わが国は………」 悄然と肩を落とし、呟く。 彼の祖国であるカチン王国では、大使と称した面々を捕殺したのだ。 止める、諌める声もあったそうだが、気の短く若い当主は、それらを受け入れず、殺害を命じた。 詐欺師どもへの一罰百戒である、として。 捉えられ、そしてフネの見える場所で殺された平成日本の外交使節団。 悲鳴を上げ、小便を撒き散らして命乞いをして、首を刎ねられた人が居た。 毅然として、カチン王国の判断の誤りを指摘して首を刎ねられた人が居た。 震えて、何も出来ぬままに首を刎ねられた人が居た。 外交使節団を乗せた船に武装は無かった。 護衛すらも居なかった。 洋上では、海賊対策の面から海上保安庁の大型巡視船が付き添っていたが、港の傍へとは近づかせ ていなかった。 威圧を与えては宜しく無いと判断してである。 100 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/09(月) 11 01 37 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編6 2/2 外務省は甘く見ていたのだ、この世界の事を。 そして同時に、外交と云う自らの権限に、自衛隊や海上保安庁、そして警察と云った外部の人間を 携わらせたく無かったのだ。 その結果が、12名の職員の捕殺であった。 外務省にとって、余りにも大きな授業料だったと言えるだろう。 「戦争ですかな」 「その可能性は高いですな」 ここまでの非礼を働かれて、素直に引くような国家を彼らは知らない。 だからこそ、蒼い顔を付き合わせたいたのだ。 「何とかせねば、このままでは国を失いますぞ」 「ですが………何を対価と赦しを請えば」 「そもそも、 大協約 は、“帝國”との個別交渉を禁じている。簡単ではないですぞ」 個別交渉の禁止は当然だろう。 そもそもが対“帝國”用なのだ。 結束を固める為、或いは抜け駆けを禁じて一蓮托生の状態へとなる為にも、そんな事が許される 筈も無かった。 「軍団を呼ぶしかありませんか………」 軍団、 大協約 の正規軍に動いて貰えば、国は護れるかもしれない。 が、その代償として軍団から、下手な戦争をするよりも遥かに巨額、法外と言える資金協力を要請 されるのだ。 その巨額さは、いっそ開戦して、即座に降伏して、賠償金を払った方がマシでは無いかと思う程であった。 何とも悩ましく、そして簡単に選べる選択肢では無かった。 彼らの悩みは尽きる事が無かった。
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[[ローマを継ぐ者(1) ../ローマを継ぐ者(1)]] [[ローマを継ぐ者(2) ../ローマを継ぐ者(2)]] ここまでのあらすじ [#qd187bda] ブルグントの逆襲 [#d9c549db] 騎士道一直線 [#vfea651a] 潮の満ちるとき [#gf54186c] ここまでのあらすじ フランス遠征中に沙悟浄から宣戦を受けたアウストラシア。キュウリ畑を守るため自慢の射手が立ち上がる。 ブルグントの逆襲 前世紀の戦争でアウストラシアに打ちのめされたブルグント王国。だがここに来て急速に力を盛り返して来た様だ。まず900AD、2体の騎士が無防備な占領地ソワソンに接近。近くの都市から増援を送るのも難しく、アウストラシアは同市をネウストリアに返還する。半ば戦略、半ば意地である。続いて904AD、今度は騎士8体を含むブルグント軍17ユニットがポワティエに肉迫するが、こちらもネウストリアに割譲して占領を回避。敵の嫌がる事をするのが戦争である。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (liberatepoitiers.jpg) 910AD、ブルグント軍はウィーンに接近。先の17ユニットがそのまま東進したと見られる。この都市の守衛は約半数をパリへの増援に引き抜いたため残りは9体。パリへ移動中の軍団を急いで呼び戻す。ウィーンに最も近い都市は帝都メスであるが、こちらはこちらでビザンツ軍19ユニットが迫っているため援軍を送る余地が無い。直後、投石器の一斉砲撃でウィーンの防御力が0%に低下する。912AD、ブルグントの総力を挙げた突撃。パリ行き部隊の帰還は間に合ったものの、戦闘は13勝3敗1分けと籠城にしてはやや厳しい結果になった。翌ターンの914AD、ウィーンから兵を出撃させ生き残りの騎士を殲滅。8人目の偉大な将軍が誕生。 騎士道一直線 この世界の騎士が大いに強化されているのは先に述べた通りだが、生産条件もまた厳しい。「職業軍人」の先にシナリオ独自技術「宮廷作法」というものがあり、これとシナリオ独自施設の訓練キャンプがあって初めて騎士を導入できる。アウストラシアにおける職業軍人の研究は8世紀後半に始まったのだが、厳しい財政事情のため10世紀の現在に至るも未完了である。だが近年の市場・銀行建設ラッシュにより国庫収支が改善、加えて図書館も主要都市に建設され産出ビーカーが増加。更に折り良く偉大な商人が誕生、アウストラシア最初の黄金期を発動した。914AD、錆付いた時代の針が回りだす。 ビザンツの猛攻はなおも続き、オルデンブルグ・メス・ウィーンの3都市を繰り返し襲撃。とりわけ922ADのウィーン包囲はブルグントの投石器とビザンツのカタクラフトが巧みに連携、駐留部隊はかなりの被害を余儀なくされた。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (garrisonvinneat922ad.jpg) 930AD 最初の騎士がウィーンに到着。接近していた鎚鉾兵に攻撃を仕掛け勝利 932AD ウィーン防衛戦。優勢 934AD 領内に突入して来たブルグントの騎士をアウストラシアの騎士が迎撃、勝利 アウストラシアの騎士は生産時点でLV6。一方ビザンツ側の騎士とカタクラフトはLV3で、直接対決すると89.6%の確率で前者の勝利となる。これを受けてアウストラシアは戦術を一部転換。ウィーンに駐留する騎士を出撃させ包囲軍を攻撃、攻城兵器を含め全滅させた。東部国境から侵入するバイエルン軍の騎士に対しても同種ユニットで機動防御。都市に守備部隊を常に張り付けておく必要が無くなり、20ユニット以上の余剰兵力が生まれた。 反撃の時を静かに待つ。 潮の満ちるとき 938AD、これまで沈黙を守っていた北イタリアのランゴバルド王国が突如アキテーヌ・ネウストリアに侵攻。2度の大戦で疲弊したアキテーヌ軍にこの侵略を止める術は無く、開戦早々地中海に面する都市ルルドを明け渡した。 ランゴバルドは他の文明が戦争に明け暮れている間全力で拡張と内政を進め、アルプスから東欧に跨る大文明に成長していた。このままフランスを制圧すればメガパワーの一角として台頭して来る公算が大きい。同じくフランスの支配権を狙うアウストラシアとしては見過ごせない事態だが、今出来るのはビザンツと全力で戦う事だけである。 戦いが進むに連れ、アウストラシアの防御正面はかなり絞られて来た。バイエルン軍は中部のオルデンブルグに、ビザンツ・ブルグント軍は西部のウィーンに攻撃を集中。20ユニット前後のスタックが切れ目無く押し寄せ、守備のアウストリア軍と激闘を演じている。946AD、10人目の偉大な将軍として孫子が誕生。同年ウィーン防衛戦にてカタクラフトの累計撃破数100を達成する。度重なる激戦によりアウストラシア領内の厭戦感情が確実に増加、およそ人口の60%に相当する不幸が発生し、やむなく文化税率を20%から30%に引き上げる。税収の減少分は商人の雇用で埋め合わせ戦争中の財政破綻を回避。東西ローマ帝国のどちらが先に窒息するかの勝負だ。 968AD、ローマ大戦が始まって1世紀。100年前と同じくビザンツはカタクラフトで突撃し、アウストラシアは重弩兵で守る。だが違っているのは戦力比だ。ブルグントの手駒は騎士4体の突撃を最後にほぼ枯渇、ビザンツも複数都市を同時攻撃する余力は無くなった。一方アウストラシアは重弩兵61体と騎士38体を保有、都市に充分な守備兵を残しても40ユニット以上を自由戦力として敵地に送り込める。 970AD、アウストラシアは反撃を開始。自由戦力全てをウィーンから出撃させブルグントに侵攻。目標はかつて占領しながらビザンツの横槍を受けて手放した都市、ウォルムスだ。 974AD、ウォルムス攻略作戦。防備は長弓兵2、長鉾兵2、騎士1、投石器2である。攻城兵器が都市防備を破砕、重弩兵と騎士が続けざまに突撃。2ユニットの犠牲を出したが首尾良く占領に成功した。11人目の偉大な将軍が誕生。西部に新たな拠点を得たことで機動防御の効率が改善、パリの守備隊を減らして自由戦力に組み込む。 982AD、ネウストリア独立。アキテーヌの惨状が響いたか。 984AD、12人目の偉大な将軍が誕生。籠城戦術から騎士による迎撃に切り替えた事で将軍ポイントの獲得が大幅に加速された。 990AD、アキテーヌがランゴバルドに降伏。 992AD、ウォルムスから攻撃部隊が出撃。ブルグントの王都オルレアンに直進。 996AD、オルレアン攻略戦。アウストラシア41ユニット、ブルグント18ユニットの決戦。18勝3敗で制圧に成功。 998AD、ブルグント王国残り3都市。アウストラシアは2都市同時攻略作戦を発動、自由戦力を二手に分けて進撃させる。 1002AD、マコン攻略・破壊。ブルグント残り2都市。13人目の偉大な将軍が誕生する。北方ではアングロサクソン軍がパリ付近に上陸するが、鎚鉾兵1と投石器5という貧弱な編成であった。騎士を派遣して殲滅。バイエルン軍、アウストリア東端のオスナブリュックに接近。 1004AD、アングロサクソン軍が再び上陸。今度は重弩兵中心だったが騎士による殲滅を逃れる事は無かった。同王国と和平が成立、約500ゴールドを賠償金として獲得。 1006AD、オスナブリュックにて迎撃戦。ユニットの質では勝ったが地形効果に阻まれ9勝3敗。同年、ブルグント王国のリヨンを攻略。10勝0敗で占領し、完全に破壊する。ブルグント残り1都市。ビザンツ軍40ユニットがアルルを出撃、ウィーンへ行軍。アウストラシアの騎士は手薄になったアルルを強襲、1ユニットを犠牲に同市を破壊した。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (destroyarles.jpg) アウストラシア軍の強さの秘密は練度である。ケルンで生産される騎士は最初から27~35の経験値を有しており、作戦行動の直前に最適な昇進を選ぶ事で高い勝率を維持。彼我が同数であれば無敵に近い。だが連戦連勝をいいことに敵地での戦闘を重ねた結果、厭戦率が120%以上にまで高まった。人口17人の都市で21人が寡婦になる始末である。文化税率40%でも幸福を維持できず、練度の低い騎士を反乱鎮圧に回さざるを得なくなる。もはやこれ以上の戦争継続は不可能と判断、1008ADを以ってアウストラシアはビザンツと和平。見返りとして1500ゴールド強を受け取った。 東西ローマによる2度目の戦いは西の勝利で幕を閉じた。期間は一世紀半、戦死者は敵味方合わせて703ユニットに及ぶ総力戦であった。1ユニットは古代ローマの1個軍団に概ね相当するので戦闘員だけで421万人の犠牲という事になる。ちなみにアウストラシアの人口は1567万人。 ここまでの戦闘成績:839勝80敗 偉大な将軍:13人 宗教評価点:127 [[ローマを継ぐ者(4) ../ローマを継ぐ者(4)]]につづく
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カルバード共和国 Republic of Calvard 基本情報 カルバード共和国 Republic of Calvard カルバード共和国の位置黄緑色は係争地のクロスベル州 略名 共和国、カルバード 国章 三つ葉のクローブ 国歌 ホワイトクローブの誓い 位置 ゼムリア大陸西部及び中央部 首都 首都イーディス 政府 元首 カルバード共和国第22代大統領サミュエル・ロックスミス(1196-1207)第23代大統領ロイ・グラムハート(1207-) 代表 - 建国 七耀暦1100年 登場作品 【空】FC・SC・3rd【零】【碧】【閃】I・II・III・IV【創】【黎】【暁】 関連組織 カルバード共和国軍 黒月 ヴェルヌ社 カルバード共和国(-きょうわこく、Republic of Calvard)はゼムリア大陸西部及び中央部に位置する共和制国家である。 大陸最大規模の国土と人口を有する大国であり、大陸西部においてはエレボニア帝国と並び二大国として国際的に認識されている。空の軌跡FCより登場し、カルバード共和国編である黎の軌跡では物語の舞台となった。 -目次- 名称 歴史 地理 政治 地方行政区分 経済 交通 国民 宗教 教育 文化 カルバード共和国に関係のあるキャラクター このページに登録されているタグ 名称 「革命によって、王政を打ち倒して成立した共和制国家」という成り立ちから、現実のフランス共和国をモチーフにしていることが作中各所(地名や固有名詞におけるフランス語)で窺える他、政治的・文化的な背景では「移民を受け入れて拡大した民主主義の大国」であるアメリカ合衆国的な要素も多々取り込まれている。 他にもカルバート共和国の地名や関連名称などの固有名詞には、恒星の名が用いられる事も多かった。 歴史 七耀暦以前 七耀暦以前の古代ゼムリア文明は現カルバード共和国領内でも繁栄していたと推測され、七耀暦1202年には共和国領内にて巨大な像が出土している。 七耀暦1188年頃に、共和国北西部のヴィシー郡クレイユ村近隣の巨石遺跡から、古代ゼムリア文明時代の物と思われる全高10アージュ程の像が出土。その後、七耀教会が回収した。 王政時代 中世においては王政のカルバード王国により統治されており、西方のクロスベルの地を巡って西の大国エレボニア帝国と幾度となく衝突していた。 王政時代末期、大陸東部の巨大国家神聖皇国イスカの崩壊による東方人移民の流入、エレボニア帝国のクロスベル併合、国内の大飢饉、王国の財政破綻など様々な問題から末期的状態に陥り、《カルバード民主革命》による王政の打倒へと繋がる。 七耀暦1100年5月にシーナ・ディルクとその同志らに率いられた《革命解放軍》が王国の主要都市の一つであったイーディスで決起。イーディス市街戦に勝利を収めると王国各地で革命に呼応した蜂起が発生し、同年12月に王都オラシオンが陥落。カルバード王国は滅亡した。 民主化革命による共和国成立 七輝暦1100年、民主化革命によって王政が打倒され、共和制に移行。民主国家《カルバード共和国》が建国される。 革命による建国前後の時代、革命勢力(後の共和国政府)によって数々の非合法的な活動や工作が行われた事が知られている。 民主化運動の影の功労者に大陸を動かした女性著名人として名高いシーナ・ディルクという人物がいる。 また王政時代後半より徐々に国内に増え始めた、カルバードの更に東側であるゼムリア大陸東部からの移民である東方人の勢力が革命に大きな役割を果たした。 革命直後、エレボニア帝国の貴族領邦軍の侵攻を受ける。恐らく王政を打破した革命勢力に対して武力による干渉戦争を起こしたものと推測される。 1100年代初頭、新体制による社会改革によって国力を飛躍的に増大させた共和国は、エレボニア帝国統治下のクロスベル州の領有権を主張し、帝国との間に全面戦争が勃発。 1134年、共和国と帝国の両国の政治的妥協による合意の下、係争地であったクロスベルは両国の共同委託統治の自治州化。両国を宗主国としたクロスベル自治州の発足。 以後、エレボニア帝国との間に全面戦争こそ発生はしなかったが、小規模な武力衝突は度々発生した。 《導力革命》後 共和国における導力革命は、導力革命の父であるクロード・エプスタイン博士の三高弟の一人ラトーヤ・ハミルトン博士を中心に工学都市バーゼルから始まった。中世からの伝統的な学術機関であったバーゼル理科大学とバーゼル市の工房職人らによって後に共和国最大の企業にして導力器メーカーとなるヴェルヌ社が作られる。 エプスタイン博士の主導で共和国首都イーディスに観測施設《トリオンタワー》が建設される。 1187年、共和国領海内にて客船《エテルナ号》が沈没。リベール王国の王太子、ユーディス殿下夫妻も犠牲となった。 1192年、エレボニア帝国によるリベール王国侵攻(《百日戦役》)が勃発。想定を遥かに上回る帝国軍の進軍速度によって、早期にリベールのほぼ全土が占領された為、共和国は有効な手段を講じるタイミングを失い、友好国であり事実上の同盟国であったリベールを結果的に見捨てる形となってしまう。 帝国軍に対するリベールの反抗作戦が開始された後は、共和国は様々な手段で帝国を妨害し、国際社会で帝国の侵略行為を非難声明を発表すると共に、国境沿いに共和国軍を展開させてリベール側での参戦となる軍事介入を示唆した。これらの共和国の動きは《七耀教会》や《遊撃士協会》の勧告と共に帝国側への圧力となり、講和への下地となったとされている。 (もっとも、この時点で既に帝国=リベール間では《ハーメルの悲劇》の一件の隠蔽を条件とした停戦・講和が合意されていたと思われる) 1190年代後半、カルト教団《D∴G教団》による凶悪事件が共和国内で頻発するが、政界上層部の弱みを握る教団に対して共和国政府は有効な対応に動くことはできなかった。 1196年、共和国議会共和党議員であったサミュエル・ロックスミスが共和国大統領選挙にて第22代大統領に選出。ロックスミス政権は1207年までの10年以上に渡る長期政権となった。 1198年、遊撃士協会を中心した各国の捜査機関が合同で《D∴G教団》の殲滅作戦を行う。共和国内を蝕んでいた教団は一掃される。 1199年、エレボニア帝国による帝国東部国境のガレリア要塞へ大量破壊兵器《列車砲》を配備によって、共和国=帝国間の緊張が深刻化。クロスベル自治州を挟んで両国が大規模な軍事演習を頻繁に行うなどの示威行動が活発化した。 1202年〜1203年(空の軌跡FC・SC・the 3rd) 1203年、共和国は帝国とリベールと共に三か国間の《不戦条約》を締結。帝国の列車砲配備により緊張が高まっていたクロスベル問題は一時沈静化した。(空の軌跡SC 第3章) 1204年(零の軌跡・碧の軌跡・閃の軌跡・II) 1204年6月、エレボニア帝国との係争地の一つである《ノルド高原》の共和国軍基地が、帝国の反体制テロ組織《帝国解放戦線》に雇われた傭兵団による砲撃を受ける。同様の攻撃を受けた帝国側のノルド高原ゼンター門駐留の帝国軍第三機甲師団との間で局地的な武力衝突の危機となるものの、共和国=帝国両国の政府による外交取引によって軍事衝突は回避される。(閃の軌跡 第3章) 8月、クロスベル自治州にて開催された《西ゼムリア通商会議》にサミュエル・ロックスミス共和国大統領が共和国の国家元首として出席。同月31日の会期2日目においてテロ組織《反移民政策主義》の襲撃を受けるものの、共和国政府からの依頼を受けた黒月貿易公司クロスベル支社によってテロリストは身柄を拘束される。(碧の軌跡 第2章) 10月24日、一方的な独立を宣言し、共和国の在クロスベル資産を凍結したクロスベル自治州(自称・クロスベル独立国)政府に対し最後通牒を送り、同日16時にエレボニア帝国と協調して共和国軍はクロスベルへの軍事介入を行うものの、クロスベル側の反撃により失敗。(碧の軌跡 第4章) 1205年1月、エレボニア帝国によるクロスベル侵攻・占領(クロスベル戦役)を受けて、共和国政府は帝国を激しく非難。共和国軍は空挺機甲師団を投入しクロスベルの奪還を図るも悉く失敗に終わる。(閃の軌跡II) 以後、両国関係は近年で最悪のものとなり、クロスベルやノルド高原といった国境地帯(係争地)において軍事衝突が頻発。共和国政府は在エレボニア帝国大使を本国に召還。 3月9日、共和国軍第二空挺機甲師団《カノープス》、エレボニア帝国領クロスベル州となったタングラム丘陵にて帝国軍第九機甲師団《シュナイゼル》大隊及び帝国領クロスベル総督府所属の機甲兵部隊《リゼルヴァー》と交戦。 帝国総督府の臨時武官《灰色の騎士》リィン・シュバルツァーの搭乗する《灰の騎神》ヴァリマールに圧倒され、撤退する。(閃の軌跡II 外伝) 1205年〜(閃の軌跡III・IV) 1205年秋、エレボニア帝国のノーザンブリア自治州侵攻(《北方戦役》)とその後の帝国領への併合に対して、共和国政府は帝国を一貫して非難した。 著しい軍備拡張とそれを背景に周辺諸国の併呑を続ける帝国との国力の差は日に日に大きくなり、国内情勢においても大きな問題を抱える共和国は厳しい立場に置かれる。 特に帝国の軍備拡張の目的が共和国との全面戦争であることは理解に容易く、共和国は帝国の戦争計画、特にその開戦予定日を把握すべく様々な手段を講じた。 一例として、帝国東部にて共和国政府の情報機関である中央情報省と帝国軍情報局の間で繰り広げられた諜報戦や共和国軍特殊部隊《ハーキュリーズ》の帝都ヘイムダルへの潜入が挙げられる。(閃の軌跡III 第2章 第4章) クロスベル戦線の戦況から読み取れる通り、1205年3月の時点で既に共和国軍は軍事技術の差から帝国軍に劣勢であり、特に帝国が動員を開始し国家総力戦体制を整えた1206年夏の時点では、開戦すれば敗戦は必至との判断がなされていた。 そんな緊迫した情勢下で行われた大統領選挙で現職サミュエル・ロックスミス大統領が野党《愛国同盟》のロイ・グラムハート候補に敗北し、半年後の政権交代が確実となった。与党共和党と政権基盤は不安定化し、着実に開戦へと突き進む帝国に対し、共和国は有効的な対策を講じる事は出来なかった。 共和国の一縷の希望のなったのは、帝国の反政府軍ヴァイスラント決起軍を主宰するミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン公女の計画し、共和国のみならず大陸諸国へと水面下で打診された対帝国包囲網の構築であり、任期残り少ないロックスミス大統領はその政治生命と共和国の命運を賭けてこの計画に乗ることとなる。 国境の緩衝空域を飛行する戦艦《パンタグリュエル》に各国首脳を招いた会合にて、共和国はリベール王国、レミフェリア公国、その他の大陸諸州、帝国内の反体制派らと共に対帝国包囲網《千の陽炎(ミル=ミラージュ)》作戦に合意。 この合意により連合軍の最高司令官はリベール王国軍のカシウス・ブライト中将が指名され、共和国軍の指揮権が他国の軍人に委ねられることとなったが、既に単独で帝国と戦っても勝機が存在しない共和国にとっては受け入れざるを得ない条件であった。 9月1日正午、共和国領内への侵攻を開始した帝国軍を迎え撃つ形で戦端が開かれる。 翌2日、開戦を主導した帝国宰相ギリアス・オズボーンの死により帝国軍と連合軍の間で停戦が合意。 2日間といえども共和国が帝国と全面的に交戦した事実は変わらず、最小限に抑えることは出来たが軍民双方に被害が出た。 停戦合意後、帝国軍の撤退したクロスベル州(この時点では帝国領)への共和国軍の進駐に関してリベール王国やレミフェリア公国などから自制を求められ、共和国政府はこれを了承した。 この共和国政府の決定に伴い、クロスベル州は結果的に実質的な再独立を手にする事となったが、帝国臨時政府の撤退命令を無視した旧クロスベル総督府治安維持部隊(《衛士隊》)が武装蜂起し、クロスベル州を占拠した。 事件は帝国軍の一部隊が引き起こした事から、その収拾は帝国政府に委ねられたが、停戦直後の国際情勢に配慮して直接的な介入が困難な状況下で交渉は長引き、占拠事件は長期化する。 共和国に対する帝国の開戦事由となった皇帝暗殺未遂事件と帝都における事件について、共和国が無関与であることが帝国側から公表されると国内世論は沸騰する。 ロックスミス政権は国内世論を上手く抑えて帝国との賠償交渉をまとめ、天文学的と評される額の賠償金を帝国が支払うことで合意。 1207年〜(創の軌跡・黎の軌跡) 前与党にして伝統的保守政党である共和党を総選挙で地滑り的に下し、政権与党の座についた《愛国同盟》のロイ・グラムハートが第23代共和国大統領に就任。 グラムハート政権は帝国との賠償交渉により手に入れた賠償金を原資に、一部ではバラマキとも評される大胆な経済政策を行い、共和国に”かつてない繁栄”と表現される歴史的な好景気を到来させた。 また前年より3か月半に渡って長期化するクロスベル州における旧帝国軍部隊の武装占拠事件に対して、共和国軍の軍事介入が示唆されていたが、2月14日に旧クロスベル警察及び警備隊によってクロスベル市は解放された。 その後、クロスベル州の今後について関係国間で協議が行われ、クロスベル州の自治州としての再独立が決定。 旧宗主国である帝国のクロスベルに対する主権放棄に併せる形で、共和国もクロスベルに対する主権と宗主国としての権利を放棄し、七耀教会総本山のアルテリア法国が宗主国となる新しい自治州として再独立案に賛同する。 地理 共和国西部では国境の大部分をエレボニア帝国と接している他、キュレー河を境に属州クロスベル州(係争地)と、南西部ではリベール王国とも国境を接している。北西部ではエレボニア帝国との係争地である《ノルド高原》、レミフェリア公国、オレド自治州と接している。 一方で共和国東部は、北東部は自由都市圏と呼ばれる都市国家が割拠する地域と接し、南東部ではシーリーン砂漠を経てエルザイム公国と接している。 共和国東部の国境地帯の殆どは天山山脈とイシュガル山脈といった二つの大山脈が聳えており、国境を超えた先の状況は判然としない。 また、二つの大山脈は大陸中部と東部の地理的な境界とされ、山脈の合間に位置する龍來は大陸東部への玄関口とされる。 政治 『自由・平等・友愛』を掲げる共和国の法規範《共和国憲章》の下、共和国の行政権は共和国大統領を行政府の長とする共和国政府が担い、立法権を民選議会である共和国議会が担う。 自由主義・民主主義的な政治体制が根付いている。 共和国の建国以後、幅広く移民を受け入れており、特に東方人の移民が多い。 移民の受け入れによる人口規模の拡大に伴う国力の成長は、エレボニア帝国と対立する上での共和国の優勢な点ではあるが、同時に人種差別などの移民問題という大きな内政問題を抱え込む結果となった。 1204年8月の《西ゼムリア通商会議》では、反移民を掲げるテロ組織《反移民政策主義》によるロックスミス大統領襲撃事件を引き起こし、同年10月の共和国経済の大混乱に乗じて共和国全土の規模で暴動が起きる騒擾事態となった。 1190年代後半の《D∴G教団》によって起こされた数々の凶悪事件において共和国は最大の被害者であった。 この事件の解決には共和国出身の高名な遊撃士ジン・ヴァセックも関わっている。 共和国の人口は1202年時点でリベール王国の5倍とされている。 情報機関として大統領直属の《ロックスミス機関》が設立された後、共和国政府の官庁として《中央情報省》(CID Central Intelligence Division)に引き継がれた。 外交 共和国の外交戦略から切っても切り離せない存在であるのは、西に位置する隣国エレボニア帝国であり、帝国とは西ゼムリアの覇権を巡って争う二大国の関係にある。 共和国の建国以前より続くクロスベル問題を始め、両国の各地での領有権争いは度々直接戦火を交える戦争へと発展しており、両国の関係は非常に悪い。 もう一つの隣国であるリベール王国は共和国にとって友好国であり、事実上の同盟国でもある。1192年のエレボニア帝国によるリベール侵攻(《百日戦役》)以後は、拡大・強大化する帝国への備えもあり共和国とリベールの関係は更に深まった。 但し、リベールは二大国間の争いに関しては中立的な立場を国是として維持しており、数々の国際問題においても必ずしも共和国の立場を支持している訳ではない。 一方で共和国より東側に位置する諸国とも関係は深く、大陸中東部のエルザイム公国とは旧王政時代より文化や技術・学問といった様々な面で交流が盛んな歴史的な友好国である。 1202年、リベール王国のアリシア2世女王によって提案され、共和国、帝国、リベールの3カ国間で結ばれた《不戦条約》では、『問題解決に武力を用いない』事が明記され、一触即発の状態にまで悪化していた帝国との対立を一時的に沈静化の方向へ改善させた。 1204年、クロスベル自治州の提案で開催された《西ゼムリア通商会議》ではエレボニア帝国と共に宗主国としてクロスベルへ更なる圧力を掛けるに至った。両宗主国の圧力はクロスベルを追い詰めてしまい、結果的にクロスベル独立を掲げたディーター・クロイス市長を中心とする、クロスベル独立運動に火を付けてしまう。 1205年のエレボニア帝国によるクロスベル侵攻・占領(クロスベル戦役)以後、帝国との関係は近年で最悪のものとなり、数十年ぶりの両国の全面戦争も時間の問題となった。 1206年の《ヨルムンガンド戦役》の停戦合意によって、長年の宿敵でもあった帝国から賠償金を得た上で、共和国を圧倒する巨大な軍備を有していた帝国に対して軍縮協定を受諾させた事は共和国にとって大きな外交的勝利となり、実質的に大陸西部の主導権を獲得した。 翌1207年のグラムハート政権成立後、増大する国力を背景に更なる軍備拡張を推し進め、共和国は大陸西部のみならず大陸東部を含めた”ゼムリア大陸全土”を主導すると宣言するに至った。 少なくともリベール王国とエレボニア帝国、エルザイム公国との間には正式な外交関係が存在し、リベール王国では王都グランセルの北街区に、エレボニア帝国では帝都ヘイムダルのサンクト地区にカルバード共和国大使館が所在する。 また、共和国首都イーディス五区・オーベル地区にはリベール王国大使館とエルザイム公国大使館が所在する。 軍事 (詳細は別項カルバード共和国軍を参照) 共和国の国防は国家正規軍であるカルバード共和国軍によって担われる。 大陸西部の覇権を巡って争う二大国の軍隊として、共和国軍は総兵力約80万(1206年)とエレボニア帝国軍と並び大陸でも最大級の規模・実力を誇る。一方で、1202年頃には優秀な空軍を有するリベール王国軍と比較すると空軍は『張子の虎』という批評もあった。 地方行政区分 共和国の地方行政区分として、州(Province)と郡(Arrondissement)といった区分がなされている他、首都イーディスとその近郊を”首都圏”と呼称している。 州 首都圏 オージュ州(共和国南西部) Province the Saint-Trois(サントロワ州・共和国北東部) Province de LeMay(ルメイ州・共和国南部) ヴィシー郡(共和国北西部) 主要都市 首都イーディス 共和国の首都。エレボニア帝国の帝都ヘイムダルと同規模か、少し劣る規模の大都市とされる。 その人口は79万人と大陸西部では2番目の大都市。 アルタイル市 共和国西部、クロスベル自治州との国境沿いに位置する都市。 大河キュレー河に面する港湾都市であると共に、大陸横断鉄道の駅を有する等、共和国の西の玄関としての性格も有する。 晴れた日にはクロスベル市の超高層ビルディング《オルキスタワー》を望むことができ、お披露目以降、アルタイル市の観光客は増加した。 焼き栗が土産の名物とされる。 市の近郊には、1190年代後半に幼児誘拐・人身売買等で大陸中に悪名をとどろかしたカルト教団《D∴G教団》の”ロッジ”という教団施設が存在した。 クロスベル市までの所要時間は鉄道で35分。 煌都ラングポート 共和国領内の大都市。 共和国編の「黎の軌跡」以前では、東方人街と呼ばれた。 その名の通り住民には東方系移民が多く、東方系料理の三ツ星レストランも所在する。 共和国の闇社会に多大な影響力を持つ《黒月》の本拠地が置かれる。 1203年には、《黒月》と猟兵団《赤い星座》の間で市街戦の形相となる大規模な抗争が発生する等、治安はお世辞にも良いとは言えない。 小説《賭博師ジャック》の舞台となった。 アンカーヴィル 共和国領内の都市。 山間部に位置する為、真夏でも冷涼な気候だが、「それなりの数」の企業が所在し、都市の規模は大きい。 また山間に向かって白い街並みの市街地が広がる一方、大河に面した港や市場なども存在する。 共和国首都までは長距離バスが出ている。 小説《陽溜まりのアニエス》の舞台となった。 主要都市一覧 都市名 地方行政区分 位置 人口 備考 首都イーディス 首都圏 中央部 約790,000人 首都 煌都ラングポート ルメイ州 南部 約550,000人 共和国第二の都市 旧王都オラシオン サントロワ州 北東部 約280,000人 共和国第三の都市 その他の都市一覧 都市名 地方行政区分 位置 備考 アルタイル市 不明 西部 アンカーヴィル市 不明 中央部 遊興都市サルバット 不明 南東部 工学都市バーゼル オージュ州 南西部 温泉郷・龍萊 不明 東部 東部国境 マルテ市 不明 南東部 ディジョン市 ルメイ州? 南東部 ボーメ市 サントロワ州? 北東部 メッセルダム市 不明 北部 クレイユ村 ヴィシー郡 北西部 経済 大陸西部から中央部に跨る広大な国土と膨大な人口、導力器メーカーとして名高いヴェルヌ社の存在から、共和国はその経済規模も大陸最大規模だと考えられる。 大規模な株式市場や先物市場が存在したが、1204年10月に一方的に独立を宣言したクロスベル自治州による共和国の在外資産凍結に端を発した大恐慌によって共和国経済は大混乱に陥った。 また1201年にも共和国の相場は大暴落しており、国内外の資産家に多大な影響を与えた。 七耀暦1207年に成立したグラムハート政権の大胆な経済政策の下、共和国は歴史的好景気を迎え、同年には大陸最大の経済規模を誇るに至った。 産業 共和国の産業は詳しくは明らかになっていないものの、ヴェルヌ社の製造する導力器製品は諸外国に輸出されている。 また、伝統的な工芸品なども有名である他、溶剤として製造業に利用されるガソリンをリベール王国へ輸出している事から、大規模な油田と石油化学工場を国内に有していると考えられる。 主な企業 ヴェルヌ社(ヴェルヌ・グループ) 共和国の巨大総合技術メーカー。 帝国のラインフォルト社と双璧をなす武器・兵器開発の老舗として有名。導力革命以後、様々な製品の研究・開発を行っている。 C・エプスタイン博士の三高弟の1人である、L・ハミルトン博士が顧問を務めていた。 黒月 共和国の闇社会を牛耳る巨大犯罪組織。 《長老》達によって運営されている。 九龍グループ 《黒月》の表向きの企業。移民系資本最大のグループ企業。傘下に九龍銀行や九龍ホテルなどを有する。 タイレル通信 共和国の報道機関。 《西ゼムリア通商会議》にクロスベル市へ記者を派遣していた。 イートン通信社 アンカーヴィルのローカル誌を発行する新聞社。 サンセット通り近くに所在する。 バンク・オブ・イーディス《BoE》 共和国最大の銀行。 大陸横断鉄道公社 大陸横断鉄道を運営する国際的公社。共和国首都イーディスに本社を置く。 カルバード鉄道 共和国の国内の鉄道路線を運営する鉄道会社。 交通 共和国では導力車が交通の主流となっており、西ゼムリア諸国の中においても導力車の普及率が最も高い。 これは共和国を代表する導力器メーカーであるヴェルヌ社が、世界で初めて導力車を開発した老舗としての技術力を有し、また系列傘下の《四大ライセンシー》と呼ばれる導力車製造専門企業群が共和国国内の導力車市場において競争の中で発展していることと無関係ではないと思われる。 鉄道 国際路線である《大陸横断鉄道》が共和国の国土を東西に横断している他、国内路線としての《カルバード鉄道》が首都イーディスと国内主要都市を結んでいる。 また、首都イーディスには《イーディス市営地下鉄》が各街区を結び、首都市民の足となっている他、古都オラシオンの市内では導力トラムが運行されている。 航空 国内主要都市には空港が存在し、定期飛行船も運行されている。 海運 共和国南部はテティス海に面しており、リベール王国やその更に西のエレボニア帝国との海上交易路となっている。 共和国より西側の国々にとっては東方文化の玄関口としても知られ、多くの東方由来の品々を舶来品として西方へ送った。 国民 共和国は様々な民族の移民の受け入れによって拡大してきた国家であり、現在進行形で大陸東部から移民が流入している。また、共和国生まれの市民の中でも移民にルーツを持つ市民が多く、東方系民族や中東系民族以外にも、大陸西部の諸外国からの移民も存在する。 代表的な民族として東方人が挙げられ、王政時代末期の頃から不毛化する大陸東部より多くの人々が共和国領へと移民しており、民主化革命にも革命勢力の一角に関わった民族であった。 過去の経緯から東方人は民族的な同胞意識が強く、共和国国内では東方人街、共和国の宗主権下のクロスベル自治州ではクロスベル市の東通りなどが代表的なエスニックタウンである。 またカルバード土着の民族(便宜的にカルバード人とする)と移民の民族の間で移民問題が表面化しており、《反移民政策主義》という反政府組織は共和国の内外でテロ事件を起こしている。 宗教 大陸西部の諸国と同じく多くの国民が、七耀教会が崇めている《空の女神》を信仰している。 但し、大陸東部及び中東部からにルーツを持つ移民が多い共和国では大陸の東部様式の七耀寺院も多く、それらの東方式寺院では《翼の女神》や《天上聖母》を信仰する。(空の女神と同一視されているが、礼拝や教義の様式にいくつかの差異がある) 教育 諸外国と同じくほぼ全ての子供が、七耀教会または七耀寺院]の初等教育機関である「日曜学校」と呼ばれる枠組みにて教育を受けるものと思われる。 他、首都イーディスには共和国きっての名門校アラミス高等学校が存在し、同校は共和国の各界で活躍するエリートを数多く輩出している。 高等教育機関としては工学都市バーゼルに所在するバーゼル理科大学、古都オラシオンのオラシオン大学が存在する。また、かつての王政時代にはイーディスに王立大学が存在した。 文化 食文化 大陸西部から中央部にまで及ぶ共和国の国土は広大であり、内包する食文化は数多い。 共和国西部から首都イーディスの位置する大陸西部の伝統的な西方料理が主流であるが、南部の煌都ラングポートは大陸最大の東方人街を有す共和国第二の都市であり煌都式の東方料理の中心地である。また、中東部のエルザイム公国に近い遊興都市サルバッドでは中東系市民が多く伝統的な中東料理が供される。 他にも共和国北東部の古都オラシオンでは、旧王政時代の伝統を製菓の分野に生かすクインシー社が存在する。 文学 《賭博師ジャック》とその続編《賭博師ジャックII》は共和国の東方人街(おそらく煌都ラングポート)を舞台にした小説である。 またクロスベル自治州で出版された《陽溜まりのアニエス》も共和国のアンカーヴィル市を舞台にしている。 音楽 共和国では伝統的にシャンソンが人気のある音楽分野であるが、近年は諸外国から様々な様式の音楽を取り入れ、首都イーディスなどの若者の間で人気を博している。 大陸中東部に近い共和国南東部では伝統的な民族音楽も聴くことができる。 祝祭日 毎年12月3日は共和国の革命記念日であり、《革命記念祭》が催され、全土で祝日となる。 スポーツ 導力車を用いたスポーツレースが人気を博しており、共和国内の都市には娯楽施設としてレース場が建設され、人気を博している。 首都イーディスの12区はグランサーキットと呼ばれる大規模なレース施設である。 カルバード共和国に関係のあるキャラクター キャラクター/カルバード共和国 ヴァン・アークライド(裏解決屋) アニエス・クローデル(アラミス高等学校所属) フェリ・アルファイド(猟兵団クルガ戦士団所属) アーロン・ウェイ リゼット・トワイニング(マルドゥック総合警備会社所属) カトル・サリシオン(バーゼル理科大学所属) ジュディス・ランスター(女優) ベルガルド・ゼーマン エレイン・オークレール(正遊撃士、カルバード共和国遊撃士協会所属》) ルネ・キンケイド(共和国政府中央情報省所属) ジン・ヴァセック(正遊撃士、カルバード共和国遊撃士協会所属》) キリカ・ロウラン(リベール王国遊撃士協会、ツァイス支部窓口、共和国政府《ロックスミス機関》室長) エルザ・コクラン(駐リベール大使・共和国政府外交官 王都グランセル・カルバード共和国大使館) ドージェ(商人・共和国出身 リベール王国ヴォルフ砦) ウォルター議員(共和国議会議員) リカーダ夫人(ウォルター議員の妻) ベニチオ(参事官・共和国政府外交官 王都グランセル・カルバード共和国大使館) ヤクモ(駐在官・共和国政府外交官 王都グランセル・カルバード共和国大使館) ファラ(職員・共和国政府外交官 王都グランセル・カルバード共和国大使館) レン・ブライト(アラミス高等学校所属) ロイド・バニングス(共和国在住経験有) リン(正遊撃士、遊撃士協会クロスベル支部所属) マーロウ(共和国臨検官、クロスベル駅駐在) サミュエル・ロックスミス(大統領・カルバード共和国国家元首) ユーリ(カルバード共和国国籍、《ハイブラッズ》のリーダー) レジー(カルバード共和国国籍、《ハイブラッズ》のメンバー) サイクス(カルバード共和国国籍、《ハイブラッズ》のメンバー) パーカー(タレイル通信記者) グリッド(共和国国籍、クロスベル市在住) サザーク(共和国国籍、クロスベル市中央広場・百貨店《タイムズ》店員) フェン(共和国国籍、クロスベル市東街区《龍老飯店》店員) サツキ(共和国出身、エレボニア帝国へ帰化。帝都ヘイムダル・ヴェスタ通り在住) アミア(共和国国籍、駐エレボニア帝国共和国大使館の書記官の娘) レノ(共和国軍・特殊部隊《ハーキュリーズ》所属) リーガン(共和国軍大尉・特殊部隊《ハーキュリーズ》所属) アルツ(共和国軍・特殊部隊《ハーキュリーズ》所属) コーディ・マクミラン(共和国軍・特殊部隊《ハーキュリーズ》所属) カエラ・マクミラン(共和国政府中央情報省特務少尉・特殊部隊《ハーキュリーズ》所属) ハンフリー(共和国政府中央情報省中尉・特殊部隊《ハーキュリーズ》所属) ゼムリア大陸の国家・自治州・地域 大陸西部 リベール王国エレボニア帝国カルバード共和国クロスベル自治州 大陸北部 レミフェリア公国ノーザンブリア自治州ジュライ市国 大陸中央部 アルテリア法国レマン自治州オレド自治州エルザイム公国ヴァリス市国自由都市圏 ゼムリア大陸とは異なる世界観 帝国(那由多の軌跡) このページに登録されているタグ カルバード共和国 国家・自治州
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~1931年~  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <ローズ王国 5~6月収支> 労働者 比率 生産性 生産高 税率 税収 生産性ペナルティ 一次産業(農林水産) 105.0万人. 52.2% 1.6 336.0万£ 64.5% 216.7万£ 二次産業(製造業) 34.0万人 16.9% 1.6 108.8万£ 64.5% 70.2万£ *需要不足▼0.2 三次産業(商業サービス) 19.0万人 9.4% 1.2 45.6万£ 64.5% 29.4万£ *需要不足▼0.3 官僚 17.5万人 8.7% - - 兵士 25.6万人 12.7% - - 合計 201.1万人 100.0% 490.4万£ 316.3万£ 非労働者 602.8万人 総人口 803.9万人 (+1.7万) 起債 +51.6万£ 内政 ▼51.0万£ 継続 ▼16.0万£ 税収 +317.3万£ (+36.7) 賠償金 + 2.0万£ (カールスラントより) 行政費 ▼108.0万£ (▼7.4 医療:LV2低め、教育:LV3.2普通、汚職・非効率:普通) 軍事費 ▼112.4万£ (▼2.2) 国有企業 + 2.0万£ (+1万£/月 ゲンドウ食品) 国債返済 ▼66.0万£ (国債残高 3919.7万£ 月利0.4%(月利払い15.9万£) 国債返済 ▼ 0.6万£ (国債残高 13.8万£ 月利0.5%(月払い0.3万£) 国債返済 ▼ 4.2万£ (国債残高 65.7万£ 月利0.6%(月払い2.1万£)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 収支 +14.6万£ 繰り越し金 9.3万£  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 期末国庫 +23.9万£ 人口増加率:+0.21%/月 (自然増+0.29%、移民▼0.08%) 電化率 :63% (+ 3%) 鉄道敷設率:82% (+26%) <内政チート> ゲンドウ食品: 収支+11700£ 保存食品、味の素、SPAM、ヤクルト、フリーズドライ、インスタントラーメン ゲンドウ出版: 収支+ 100£ 愛国おもちゃ、ウノ、モノポリ ~継続費~ 合計▼8万£/月 電化投資 (▼3万£/月-継続-) *電化率+3%/月 都市計画・道路や集団住宅を作成 (▼2万£/月-継続-) *都市過密問題回避、観光価値アップ 貴族ビジネススクール (▼1万£/月-継続-) *貴族有能化、自由主義化 職業訓練校 (▼1万£/月-継続-) *非労働者が労働人口に+0.1万人/月 中央党に補助金 (▼1万£/月-継続-) *中央党支持○  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~行政費の内数~ 警察力強化 (▼1万£/月-継続-) *治安・防諜・抑圧アップ、汚職ダウン 医療レベル2 4万£/月 (レベルアップに+4万£) 費用:2/2/4/8/16/32…… 子供にヤクルト支給 (▼2万£/月-継続-) *人口増加率+0.15%/月 教育レベル3 8万£/月 (レベルアップに+8万£) 費用:2/2/4/8/16/32…… ~軍事費の内数~ 軍隊にSPAM (▼1万£/月-継続-) *前線の兵士の忠誠アップ 情報部 (▼1万£/月-継続-) *諜報・防諜アップ 軍隊近代化 (▼2万£/月-継続-) *戦車、飛行機、トラックの自動更新  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~1931年5~6月~ 1850年 1900年 1950年 2000年 農業:有畜複合農業 ⇒ 機械化農法 ⇒ (20%)緑の革命 ⇒ 近郊園芸農業 工業:工場制手工業 ⇒ 工場制機械工業 ⇒ (10%)機械化大量生産 ⇒ (1%)混流生産方式 商業:銀行と市場 ⇒ (60%)大企業と独占 ⇒ 混合経済 ⇒ 情報革命  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 19世紀 第一次大戦 第二次大戦 冷戦期 21世紀 ドクトリン:(実用化)三兵戦術 ⇒(実用化)塹壕戦/浸透戦術 ⇒(95%)電撃戦 ⇒ 空地統合戦 ⇒ RMA 歩兵装備:(実用化)ライフル歩兵 ⇒(実用化)機関銃兵 ⇒(30%)機械化歩兵 ⇒ 携行式ミサイル ⇒ 先進歩兵装備システム 機甲装備:(実用化)胸甲騎兵 ⇒(30%)初期型戦車 ⇒ (10%)戦車 ⇒ 主力戦車 ⇒ 第4世代主力戦車 航空装備:(実用化)気球 ⇒(80%)複葉機 ⇒ レシプロ機 ⇒ ジェット機 ⇒ ステルス 海上装備:(実用化)前弩級戦艦 ⇒(研究中)ド級戦艦 ⇒ 空母 ⇒ 原子力艦 ⇒ イージス艦 <継続効果> 貴族財閥: 【大企業と独占】 +10%/月 あと5か月 軍事近代化: 【初期型戦車】 +5% 【機械化歩兵】+5% 【複葉機】 +5% を毎月得る 【電撃戦】 +10% 【機動防御】 +10% を毎月得る カイゼン : 【混流生産方式】 +?% (条件発揮待ち) <技術開発> ボーナス分野【数学・物理学・原子力・工学・計算機科学・経済学・金融学・気象学・心理学・政治学】 電波研究枠: 1) 空き 2) 空き 3) 空き 4)-8万£/月必要(累計14万)- 5)-16万£/月必要(累計30万)- <研究者不要チート> 王立重工業 : 空き 貴族財閥 : 空き ゲンドウ食品: 空き ゲンドウ出版: 空き 参謀本部 : 機動防御ドクトリン +5%/月 (現在65%) <2軍> ケインズ研究会 -開発済みリスト------------------------- 純酸素上吹き転炉 フリーズドライ カイゼン ローズ快速戦車一号(BT-2+無線) 味の素、SPAM、ヤクルト、ウノ、モノポリ、インスタントラーメン <軍事ドクトリン> 【機動防御】 強力な予備兵力を高速転用して敵の侵攻を破砕する。 【戦略爆撃】 敵の生産力を空爆で破壊して戦わずして勝つ。 【肉弾突撃】 分隊規模での敵陣地への浸透及び戦術判断。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~1931年5~6月末~ ~民衆院~ i l | | | | i l | , . ´ `ヽ. | | | i l | { ,r- 、、、,, } . | | | i , -‐‐‐、、 { !,、、,, ,,、、iリ | | | 選挙結果です。 i ,イ. ,ィィ''゙゙゙ヽミ! { ! ー' ;ー' リ | | | i Vソ' ノ jj! ヾ!, `ー' j´ . | | | 自由党は支持基盤の弱体化により i い´''' 〈"´リ ト、 ''ニ' イト、`''''' ''""""  ̄,′`ヽ 終盤一気に支持を失いました。 i `ト、 ノ! __ __ __ __ _/. rゝ=く. . `ー- 、、、,, ,' ! i rト`ーイヘ / ⌒, /. L__ 」. . ヽ 平等党は地道に支持を伸ばして第三党に躍進。 i ノ ヘYY/. .``ー‐ 、、 i /. . ',__ _ , .. . ´ . `ー'. . . . .ヽ! /. . . ! `` 国民戦線もゲリラ対策を評価されて議席増です。 i. . . }| !. . . / ̄| /. . l| 〉. . / 〈 与党の中央党は支持基盤の農民が '. . . ,r一 1 ,′. . . レ' ', 重税で苦しんで一斉に離反、大敗です。 〉. . . / ー ‐! / . . . . レ'"´ ̄ヽ /. . . L, 、__」 / . . . . . . ! 連立与党の国家人民党は低迷していましたが i. . , ヘヽ_. . . i /. r-r-、. . . . , -‐- 、. . ! 終盤の主張明確化と産業育成路線が /. . / l〈 -- ``Y. . ! 〈. 「 ヽ ト、レ'"´ Y. . l 支持されて、ほぼ議席を維持しました。 ヽ. ヽV"´ ノ. . . ノ V ノ L|ノノ. レ'"´ ノ. . ノ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄三三 三三 三三 三三三三 三三 三三三 三三 三三 三 三三三 三 三 三 三三三三  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 党名 派閥 議席数 支持率 闘争性 国王への忠誠 クーデター確率 自由党 自由派 13議席↑(+8) 13%↓(-6) 激烈↑ 普通↓ 小 平等党 平等派 17議席↑(+12) 17%→( -) 高い 高め↓ 国民戦線 軍事派 16議席↑(+4) 16%↑(+4) 普通 高い→ 中央党 宗教派 25議席↓(-25) 25%↓(-11) 普通↑ 高い↓ 国家人民党 貴族派 29議席↓(-1) 29%↑(+13) 普通↑ 熱狂的↑ *闘争性が高く、国王への忠誠が低いとクーデターを起こします *支持率が高いと議席が増えます。またクーデターが成功しやすくなします。
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▼目次 国力国力上昇手段 金収入 支出 人事加入と離脱 関係と好感度 外交降伏勧告 破壊工作 コメント 合戦以外の知識を集約。 国力 基本収入、武将コスト合計、最大兵士数に直結する重要パラメータ。 表示される国力は支配地域の国力の合計+10。 武将のコストが国力を上回ると収入が半分になり、新規武将の加入イベントが発生しなくなる。序盤から中盤では最優先で上げねばならない。ただし終盤は武将人数が30人で頭打ちになるので国力が余るようになる。(難易度次第ではそうでもないが) 国力上昇手段 開発(国力+1)は、建設必要値が現在の国力×3。行動数1を消費するので開始直後は難しいが、大満足ボーナスで行動回数が3になる頃にはやり易くなる。コストが安く内政力の高い一般武将を集めておくとよい。終盤でコストが気にならなくなったらターンを消費してまでやる必要はない。 朝倉義景の友好度を信頼まで上げると全領地の国力が+1される。 柴田勝家のロリコン道の2回目でよーいちろーを殺すと尾張の国力が+1。 中っ国のパンダで国力+2(定期的に再生する)。初期が奇数なので開発または上記の朝倉義景を使って早めに偶数にしておくと簡単に30まで上げる事ができる。 開発上限は一律で30。それ以上開発、イベントで上げても30に修正される。 金 兵士の補充、募兵に必要。軍事力に直結する。 収入 継続的収入 基本収入=国力×60。 技能「商売人」=基本収入×5%。 アイテム「頭金地蔵」(プルーペット)、「半金地蔵」(東海道で探索25)、「全金地蔵」(ダンジョンでランダム入手)=それぞれ基本収入×10%。 技能「財テク」=基本収入を得る前に、現在の金×4%を入手。ただし、入手できる最大値は2000。したがって、金50000以上あれば財テク持ちが1人居れば2000上限入手となるので、財テクは1人で後は商売人をつけた方がお得 一時的収入 地域イベント「臨時徴収」=1国につき1回のみ。徴収金額は2000+(100×領有後経過ターン数)で、5000で最大となる。同時に学習書を攻→防→知→攻……の順で入手。 迷宮「佐渡金山」(佐渡)制覇で5000。 伊賀と交戦中、大和の地域イベント「??? 犬飼のものは俺様のもの」で2000。 各地に現れる「まんぼう狩り」一回につき 5000。 戦闘時、足軽の略奪スキルで国力×10の収入。ただし、1戦闘につき1回。 支出 買い物、開発、工作などには金が不要。 足利家からの賠償請求(回数*45)があるが、足りなければ有り金全部払うだけで不足分は無視される。 したがって、全収入を軍事費につぎ込んでよい。 ただし、技能「財テク」の利子収入を確保するために残金を50000以上に保つのが望ましい。 大部隊を全快させるには多額の金が必要になる。 この支出を減らすために、百薬の超酒などの回復アイテム・大満足ボーナス「兵士の補充費が-1」を活用する。 人事 このゲームでは合戦でも内政でも武将の質が物を言う。配下武将は30人しか持てないので、いかに良将を多く揃えるかがポイントとなる。 加入と離脱 合戦で捕獲したり、勢力制圧時に捕虜にした武将を捕虜コマンドで勧誘するのが一般的。 大満足ボーナスでの援軍、地域コマンドでの勧誘、イベントでの自動加入などでも武将は増える。 技能「落ち武者狩り」を持っているキャラが参戦していると捕獲率が上がる。 技能「手加減突撃」で攻撃した相手が全滅すると捕獲率が上がる。 手加減突撃は当てるだけで効果有り、後はその部隊を何でもいいので壊滅させれば良い。 1戦闘で討死or捕獲できるのは基本的に2名まで。 パッチ1.03では手加減攻撃を命中させた相手に限り別枠で何人でも捕獲できる。 味方武将が合戦で全滅すると討死する可能性がある。 部隊壊滅によるチェックは「不死身稲荷の御守り」で予防可能。 ランス、香姫は部隊全滅で必ず討死し、即座にゲームオーバーとなる。 パッチ1.03以降は香姫に「不死身稲荷の御守り」を装備させれば討死しない。 暗殺系技能(暗殺、武将狙撃)は予防不可で、しかも討死率は比較的高い。 パッチ1.02β以降は暗殺に対し、技能「暗殺防御」である程度予防可能。 個人戦では体力0になっても討死せず、その戦闘/迷宮で使えなくなるだけである。 自国武将が30人いる状態で強制加入武将が現れると、現在いる武将がランダムで1名離脱する。 乱丸ばっかり離脱することから、初期リストの順かも 戦姫は数ターン合戦に出さないと離脱する。 キャラクリを付ければ離脱しなくなる。 蘭ルート・猿殺しルートの島津との交戦時は女性キャラが引き抜かれることがある。(愛情状態なら大丈夫) パッチ1.03では信頼までセーフ(となっているが、バグかなにかでうまく実装されてないらしい) 関係と好感度 好感度を貯めると武将が好感度ボーナスでパワーアップできる。新技能の習得などは戦況を一変させる威力があるので、優先的に行いたい。 関係 関係は下から順に「険悪」「普通」「信頼」「愛情」の4段階。男性キャラおよび一部の女性キャラは信頼までしか上がらない。関係が下がることはない。関係が険悪でも武将が離脱する心配はない。 好感度は8段階で、0/7から7/7まで。初期値は0/7。7/7まで上げて地域イベントで各武将のイベントを選択すると関係が1段階上昇する。汎用キャラはリストの上位1名しか出てこない。 好感度の上昇 地域イベントで各武将のイベントを選ぶ。好感度が7/7でない時には好感度+1。ターン冒頭イベントとして自動的に実行される場合もある。 合戦に出す。参戦した武将のうち、ランダムで一人の好感度+1。 キャラクリがついた武将を、ランスと一緒に合戦に出すと好感度+1。キャラクリ済が複数いる場合はその内一人のみ。 アイテム「JAWSな屏風(+1)」「達人の太鼓(+2)」「狩野A徳の掛け軸(+3)」「千利Qの茶碗(+4)」で上昇。(余った分の持ち越しはない) 好感度ボーナス 関係向上の有無に関わらず、好感度7/7の時に地域イベントで武将を選択すると好感度ボーナスでパワーアップできる。内容は以下から選択。 ステータスの上昇(7→8、8→9はコスト+1~+4、難易度による) (防御技能習得前のみ)防御技能を習得 (攻撃技能1強化前のみ)攻撃技能を変更 (攻撃技能2習得前のみ)攻撃技能を習得 (特殊技能習得前のみ)特殊技能を習得 (特殊技能習得後のみ)特殊技能を変更 兵士数+100 武将のLvを+2(限界Lvは超えない) 但しランスに関してのみ、ランスの特殊技能はシィルがいる間は「自動回復(シィル)」で固定なので「特殊技能を習得/変更」は選択肢に現れない。 好感度を上げる時の注意点 好感度7/7でのみ起こる???イベントがあるが、アイテムで無理やりそれ以前に起こるイベントを見ていないと以前のイベントが優先されてしまう。この場合関係が上昇せずに好感度だけが0/7に戻り、再び7/7まで上げ直さないといけなくなる。アイテムで好感度を上げまくった時に起こりやすい。 特に沖田のぞみの信頼7/7を逃すとランスが行動できない状態が続いて苦しくなる。 外交 一般に言われるのは「遠交近攻」だが、本作では隣接しない国には何もできない。 逆に遠くにある国を落としたいときに、隣接国を降伏勧告で盾とする「遠攻近交」の策が有効になることがある。 対象国 案件 交渉値 必要条件 原 宣戦布告 10 原 宣戦布告 - 他国フェイズ足利と交戦中 原 降伏勧告 18 砦2つ以上を占拠 足利 宣戦布告 足利 宣戦布告 - 他国フェイズプレイヤー選択(賠償金拒否) 徳川 宣戦布告 13 徳川 降伏勧告 30 徳川からの宣戦でない 伊賀 宣戦布告 15 伊賀 降伏勧告 18 伊賀周辺国のうち4つを支配復興後も可 浅井朝倉 宣戦布告 13 浅井朝倉 宣戦布告 - 他国フェイズプレイヤー選択 浅井朝倉 降伏勧告 15 砦1つ以上を占拠発禁堕山の雪姫拒絶後 種子島 宣戦布告 16 種子島 降伏勧告 20 柚原柚美を捕獲 毛利 宣戦布告 12 武田 宣戦布告 6 明石 宣戦布告 13 ちなみにどの国も、他国フェイズで1度でもその国のイベントが起こった後でないと宣戦布告できない。 通常は一定のターン経過で各国のイベントが起こるが、それより早く織田領土が隣接した場合もその国の最初のイベントが起こるようになっている。 降伏勧告 外交のコマンドは交戦中の国に対する「降伏勧告」のみ。 降伏勧告は交渉値が足りていれば自動的に成功し、相手国は従属国となる。 強固な城の攻略を行わず、短期間で勢力を潰せるのがメリットである。 敵勢力は従属国へは侵攻しないので、この点を利用して自国領を守る壁を形成する事が可能。 相手国の主要武将が織田軍に加入しないので長期的にはデメリットになる場合も。 制圧時に起こるHイベントが発生しなくなるので、満足度の上昇が見込めない。 その国の元々の国力は加算されるが、国力アップ(+1)は実行できず、地域イベント「臨時徴収」も行えない。 従属国が寝返ることがある。武田か魔軍と交戦状態になると徳川が寝返る。また、魔軍に制圧されて敵対することもある。 合戦が発生した時、自軍に従属国から増援がランダムで出現することがある。 武将は汎用で、兵種は国固有(原 弓兵、足利 巫女、浅井朝倉 僧兵、上杉 女武士、伊賀 忍者、徳川 武士、他補完求む)。 出撃枠からの削除は可能だが、消した武将を再配置は出来ない。 破壊工作 以下の効果が順番に現れる。工作員が捕まることはないので有効活用すること。 政治的混乱が起き、相手国はそのターンで合戦ができなくなる。ただし、難易度★以上では起きても攻めてくる場合がある。 相手国の総兵力が20%減少する。 相手国の武将を一人暗殺する。 政治的混乱は武田の連続攻撃も打ち消せるので、決まれば効果は大きい。 魔軍の5連続攻撃は、織田フェイズのイベントで発生している扱いなので、打ち消せないです。そのターンの魔軍フェイズの攻撃がなくなります。 コメント 表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。
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日本が最後の一兵まで戦う覚悟ならアメリカは日本を無条件降伏させることは不可能だったんですか? 原爆の投下があったかないかでオリンピック作戦の有無は変わったんでしょうか 日本軍の兵士が降伏して捕虜になった事がバレた場合、その兵士の家族が社会的制裁を受けるって本当ですか? ソビエトの満州侵攻の際、関東軍って居留民を助けることなく一番に逃げ出したと巷で言われていますが、信じていいのかな? アメリカに負けたのは、物資力や軍事力ではありません。皇国史観が、民主主義に負けたのです。 ポツダム宣言は無条件降伏ではなくて有条件降伏だったって本当でしょうか? 太平洋戦争末期にソ連の捕虜になった日本人の中で、男はソ連の女兵士にレイプされたという話を聞いたのですが本当ですか? 大戦後に日本国が賠償金を払った国を教えてください。 第二次世界大戦での日本の降伏って、原爆投下とソ連対日参戦のどちらのほうが決め手になったのでしょうか? 山本五十六元帥は、戦犯訴追されたでしょうか。 関東軍って70万人以上いたのに何故あっという間にソビエトにやられたのですか? 日本軍はマリアナ沖海戦で破れ,サイパン,テニアン,グァムが落ちた時点で何故,降伏し講和条約を結ぶような政策をとらなかったのですか? 日本はいつごろから降伏の検討はじめたの? 太平洋戦争でどうしてアメリカは日本の希望通りの一億総玉砕をさせなかったんですか? 日本は天皇陛下の命の保障を条件に降伏したと聞いたけど、ポツダム宣言内に天皇の命の保障を行う旨の分が無い様なのですが、命の保障を条件に降伏ってのはうそですか? イタリアが第2次大戦の戦勝国として,日本が降伏の調印式をした戦艦「ミズーリ」の上に来てたって本当ですか? 山下将軍が,連合国記者たちの圧倒的無罪予想に反して死刑になったのはなぜなのでしょうか? 仮に東京裁判において当時の日本の国内法を適用するとしたら,A級戦犯として裁かれた人々は何らかの形で有罪の判決を受ける可能性はあったのでしょうか? ドイツや日本の部隊が降伏の軍使を送ってきた時、ソ連兵は何故即座に撃ち殺したのでしょうか? 関東軍の話です。南方に移動する最中に終戦になったというのは本当ですか? 仮に昭和20年8月15日に停戦に至らなかったとしたら、何日後くらいに本土決戦になっていたのでしょうか? 終戦の日がお盆時期なのは偶然ですか? 終戦になり米軍が降伏勧告に来たとき、降伏の交渉にあたった海軍部隊副官・中村虎彦中佐の対応ぶりに感服した米司令官は何に感服したのですか? 韓国が二次大戦終了後、戦勝国となったというのは本当ですか? 何で日本あんな屈辱的な条約を飲んだんですか? 第二次大戦末期に、駆け込みで日本に宣戦布告してそのままの国って有るんでしょうか? 「巣鴨の刑務所」とは一体なんですか? 第二次世界大戦でアメリカが日本に原爆を落としたのは、日本の土地をロシアに取られないため? 太平洋戦争中期に日本の軍部は絶対国防圏を定めたわけですが、あ号作戦でマリアナで完敗し、サイパンを奪取されて絶対国防圏は崩れたわけですから、 なんで東京裁判では陸軍に重く海軍に軽かったのでしょうか? シベリアに強制連行された日本兵は日中戦争で徴兵された人も連れて行かれたんですか? 1946年の極東委員会について質問です。 アメリカは原爆を落とす前に忠告をほのめかすようなことはなかったのですか? 宮城事件ですが、当時の憲兵隊はいったい何をやっていたんでしょうか? 終戦時に近衛師団と厚木航空隊で反乱が起きたのは有名ですが、ほかに大規模な部隊で反乱・決起行動を行った例というのはあるのでしょうか? よく「原爆投下が無くても海上封鎖を続ければその内日本は降伏した」と言われますが、そうなったら大量の餓死者が出るんじゃないんですか? 日本の軍部や政治家は、「本土決戦」をどのように捉えていたのでしょうか? 連合国と講和の可能性はあったの? バーンズ回答は「国体の保障」に暗黙の了解をしていたの? サイパン戦で負けたあとに、高松宮が「陛下、もう勝ち目は100%無いから講和を」と言ったのに、昭和天皇が「もう一度大戦果を挙げてからでないと難しい」と言ったの本当ですか? 原爆投下されなければ、日本は降伏する気になりませんでしたか? 耐え難きを耐え忍び難きを忍び…って玉音放送の一部だよね? ソ連は北海道に侵攻するつもりだったの? 先の大戦で日本が降伏せず、本土決戦を行っていたらいつまでもちましたか? 日本政府がソ連に米英との講和の仲介を働きかけていたのは諜報機関が無能だったから? 玉音放送の後も戦おうという人たちはいなかったんですか? 市町村レベルでは「終戦の詔勅」はどの時点で、どの程度の関係者に事前に通達されていたのですか? 太平洋戦争末期、戦略爆撃の後に行われたB-29の機雷散布が実質日本にとどめを刺したと聞きました。 外地で一番遅くまで、旧軍の組織を維持していた部隊(いわば最後の旧軍)はどこ? 復員するまで外地にいた部隊は、武装解除されてもずっと旧軍のままの組織、命令系統でいたの? 中央政府の意向を無視して日中戦争を引き起こして戦線を拡大しまくった関東軍が、なんであんなにもあっさりと終戦と停戦を受け入れたの? 日本が最後の一兵まで戦う覚悟ならアメリカは日本を無条件降伏させることは不可能だったんですか? 最後の一人まで殺されちゃったら、誰が降伏するの?っていう突っ込みじゃだめかな。 冗談はさておき、ゲリラ戦をやるには通常 1.休養や訓練が可能な安全地帯 2.地元住民の支持 3.武器や弾薬、食料などを供給してくれる大国の支援 の三つが不可欠といわれます。 アフガンのムジャヒディンにとってはパキスタンが安全地帯にあたり ソ連軍およびその傀儡政府への反発から、住民からの支持が得られ かつアメリカや他のムスリム諸国による大規模な援助がありました。 終戦間際の日本軍じゃ、せいぜい住民の支持くらいしかないので、 到底ゲリラ戦の継続は不可能じゃないでしょうか? (61 予備語学陸曹見習い) ベトナム戦争をモデルケースとして考える事は可能でしょうか? 檜山 良昭という人の書いた「日本本土決戦」という本を読みましょう。 ほぼ、この本に書いてあるのと同じ展開になったはず。 (93 570) ベトナム戦争時の中ソのような潤沢な支援をしてくれる国が無いし、 アメリカも政治的配慮なんてことはせず遠慮無しで来るので、 ベトナムを参考にするのは無理があると思われ。 (93 571) 原爆の投下があったかないかでオリンピック作戦の有無は変わったんでしょうか アメリカ側の言い分(トルーマンの演説)では「オリンピック作戦を不要にするために原爆を投下した」とのこと (76 534) 日本軍の兵士が降伏して捕虜になった事がバレた場合、その兵士の家族が社会的制裁を受けるって本当ですか? 対戦国の赤十字が日本赤十字に捕虜にしたというのを 通達して、その結果あーだこーだというのはあったらしいな。 真珠湾の酒巻少尉の場合もそういうパターンだと聞いたことがある。 何の本で読んだか思い出せないのでソースは出せない。ごめん (85 216) いわゆる「村八分」レベルの社会的制裁なら有りうると思うが、漏れは実状を 書いた資料は知らないでつ。 ただ、捕虜になった日本兵を尋問する際の最も効果的な脅し文句は 「白状しないとお前が捕虜になったことを日本へ知らせるけど、それで良いの?」 だったらしいでつ。 (文藝春秋「日本兵捕虜は何をしゃべったか」より) (85 241) ソビエトの満州侵攻の際、関東軍って居留民を助けることなく一番に逃げ出したと巷で言われていますが、信じていいのかな? 関東軍の各要塞守備隊は最後まで頑強に抗戦、赤軍を足止めする事に成功しています。 また、樺太及び千島諸島での抗戦が無ければ北海道は人民共和国になっていたでしょう。 (91 196) まあ実際は南方戦線に戦力を抽出しちゃったおかげで、精強ソ連軍相手にしちゃ、ろくに戦える兵力が残ってなかったってのが正解。 残ってた連中は 196 にもあるように、猛烈な抵抗を見せたのもいる。「虎頭要塞」あたりでぐぐってみてくれ。 もちろんとっとと逃げちゃったヤツもいたんだが… (91 199) アメリカに負けたのは、物資力や軍事力ではありません。皇国史観が、民主主義に負けたのです。 このような主張をしている人をがいるのですが彼の言う事は正しいのでしょうか? そもそも皇国史観と民主主義が正面から対立する概念なのか? (93 317) 史観というか、国家・国民のシステムでも効率の悪いものだったし、 それとは別に資源も軍事力も無かった。 それらは互いに連動し、影響を与え合うナマモノだから、 民主主義のみを取り出して勝敗の最大の理由にはできない。 例えば民主主義とはほど遠い旧ソビエトでも、 民主主義国家の代表を自称するアメリカと 半世紀にわたって軍事的均衡を維持できていました。 仮に戦前の日本が超良質の民主主義国家だったとしても やっぱりアメリカ相手には勝てなかっただろうし。 (そういう国ならそもそもあんな無謀なことはしなかったでしょうけれど) (93 318) 非常に価値観が絡むので、ここですべき質問ではないかもしれません。 ただ、よく旧軍と米軍の対比で言われているのは、 旧軍は、兵站管理の観念が著しく欠如していた。 行動にあたっての計画の前提になるべき、情報収集・分析を軽視していた 戦闘においても精神主義と白兵突撃に偏重し、火力や科学的態度を軽視しすぎた 精神主義偏重の傾向は、米軍のようにドクトリンを柔軟に変更・発展させるための学習的態度をスポイルした …などということでしょう。 これらは、皇国史観と民主主義などという価値以前の問題でしょう。 軍事における科学的態度や合理性の欠如・不足が敗因だったと言えるのではないかと思われます。 まあ精神主義の偏重に皇国史観が影響を与えているとも言えるでしょうけれど…。 (93 319) ポツダム宣言は無条件降伏ではなくて有条件降伏だったって本当でしょうか? 第13条にはっきり「無条件降伏」って書いてありますね。 (94 44) 太平洋戦争末期にソ連の捕虜になった日本人の中で、男はソ連の女兵士にレイプされたという話を聞いたのですが本当ですか? 歌手で元浪曲師の三波晴夫はソ連抑留時代に女性士官にケジラミの治療をする からフンドシを下ろせっといわれてスッパダカになったらレイプされたそうです。 (108 48) 大戦後に日本国が賠償金を払った国を教えてください。 賠償金の一般的な定義、つまり戦勝国による敗戦国からの徴収、という意味であれば サンフランシスコ条約によって連合国側は対日賠償請求権を放棄しており、 したがって払われた賠償金はありません。 (109 system) 極東委員会の主張は、GHQと違って「国民投票の実施」を要求したと聞きましたが、本当ですか? 憲法の制定については、「国民の自由意志を明確に表す方法による」と極東委員会は考えていました。 また、何故極東委員会の主張が無視されたのですか? GHQと極東委員会の関係については、豊下楢彦『日本占領管理体制の成立』 岩波書店でも読んでください。 かなり詳しく述べられています。 あと、国会における第9条の論争は、日本国憲法案が衆議院に上程される時から既に起きていたというのは本当ですか? 憲法第九条に関する想定問答集を法制局が作成してることからして本当。 ポインタは面倒だから示さない。本気で勉強したいと思ってるんだったら 国立国会図書館のwebページにある「日本国憲法の誕生」読めばいい勉強になると思う。 (109 172) 第二次世界大戦での日本の降伏って、原爆投下とソ連対日参戦のどちらのほうが決め手になったのでしょうか? 間違いなくソ連参戦。 軍の一部ではソ連を仲介にして連合国との和平交渉を進める案があったから、 それが反故になったソ連参戦は日本の戦意を砕いた。 (111 26) ちょっと調べればわかることですが、原爆の投下は日本首脳部の戦争指導に、 ほとんど影響を与えていません。 それに対して、ソ連の参戦は非常に大きな打撃を与えています。 理由は 26氏の言うとおりです。ただ、軍の一部ではなくて、政府全体が、 ソ連を仲介とした和平交渉に一縷の望みをつないでいたわけですが。 (111 29) 原爆投下がほとんど政府の戦争指導に影響しなかったってのはどうかね? たしかに1発目の後は「こんなの一回こっきりに決まってる」てんで 影響はあまり無かったかもしれんが、2発目の後は 「やばい、3発目、4発目の可能性がある。 次を東京に落とされたら国体の継続が(ry」ってのがあった。 (111 47) 山本五十六元帥は、戦犯訴追されたでしょうか。 されていません。 (116 798) 関東軍って70万人以上いたのに何故あっという間にソビエトにやられたのですか? 戦争末期、関東軍は南方に精鋭を引き抜かれガタガタだった。 ソ連軍は大量の優秀な戦車を保有し、機甲戦力で圧倒的な差があった。 砲兵戦力においても圧倒的な差があった。 勝てる理由が存在しない。 (124 709) 赤軍が投入できる戦力が限られ こちらの戦力がそれなりに充実してれば ある程度戦えるのは北方での戦いが 一応証明してるのかな (124 710) 1.関東軍の精鋭部隊、装備の優れた部隊は、南方戦線に増援として送られたり本土決戦 に備えて日本本土に引き上げられたりして関東軍は全体的に戦力、装備が低下していた 2.既に日本が負けかけてることは関東軍の将兵も察していたので、戦意が極端に低く、 ソビエト軍の侵攻開始と共に総崩れになった 3.なにより軍首脳部が一番に逃亡してしまい、指揮系統が崩壊していた為 マトモな作戦指揮がなされず、各個撃破された 4.ソビエト軍の兵力、装備は圧倒的で、戦う前から勝負がついてる状態 といったところ。 正直、精鋭部隊が充分な装備で事前にソビエト軍の侵攻を察知し防戦を準備していても、 装備(特に戦車の性能差が圧倒的)、兵力(特に砲兵の兵力差が壮絶だった)で勝り、 ドイツとの戦闘で経験豊富なソビエト軍仁対しては鎧袖一触だっただろう。 ただ、在満邦人を避難させる時間を稼ぐことぐらいはできたかもしれない。 一応、徹底的に抵抗しソビエト軍を足止めした部隊も存在はした。(虎城要塞、で検索するべし (124 711) 関東軍 24個師団、1個旅団、9個独立混成旅団、2個戦車旅団 航空機230機 兵力約75万人(実質8個師団程度の戦力) ソヴィエト 80個師団、40個戦車、機械化旅団、(戦車5250両) 32個飛行師団航空機5171機 総兵力約157万人 (124 712) 関東軍からは以下の部隊が抽出されました(昭和19年10月以降 昭和19年 10月第23師団(ルソン)、12月第12師団(台湾)、 昭和20年 1月第71師団(台湾)、3月第11師団(四国)第25、57師団(九州) 戦車第1師団(本土)、第111、112師団(南朝鮮) 穴埋めの為に20年初頭から121~128師団までの8個師団と4個旅団を編成。 5月には中国戦線より軍司令部1個、4個師団を編入 更に在郷軍人25万人を動員しています。 全般に装備が貧弱で関特演時の1/2~1/3程度の火力しかなかったようです。 (124 713) 711 内蒙古での独立混成第2旅団(響兵団)も入れていただければと (124 714) 日本軍はマリアナ沖海戦で破れ,サイパン,テニアン,グァムが落ちた時点で何故,降伏し講和条約を結ぶような政策をとらなかったのですか? ウェデマイヤー・レポート(ウェデマイヤー著「第2次大戦に勝者なし」)によれば チャーチルとルーズベルトが無能だったから。 無条件降伏など要求しなかったら早期講和が可能だったはずであり、 ソ連の牽制にもなって冷戦そのものもなかったはずだとしている。 ナポレオン戦争と第一次世界大戦を比べても、民主主義は戦争には強いが、 戦争の理性的解決には不向きだとわかる。 激高した民衆がいかに困ったものかは日露戦役で経験ずみ。 講和と言うのは負けている側から切り出す場合、それ相応に不利な条件となるのは当然ですし 国民は未だ日本が勝っていると信じ込まされており 更にさほど大規模な戦闘を経験していない陸軍が講和を受け入れるとは考えられません。 「日本」と簡単に一言で言っても、意思決定に国内の複数の組織や人間の考えが絡んできて 単純に決定を下せるものではありません。 また米国側にしても、フィリピン等の植民地を押さえられた状態での講和を受け入れるのは困難でしょう。 その後の戦いの惨禍や犠牲が結局は空しかったという考え方は、全て戦後に生きる我々だからこそ可能なものであり それを持って 「あの時戦いをやめていれば」 と軽々に考えるのは、後世に生きる我々の傲慢と言えるかも知れません。 (270 925-968) 日本はいつごろから降伏の検討はじめたの? 昭和20年4月くらいからはソ連経由での講和が模索されてるけど、 ソ連経由の講和が絡まない方法での降伏が検討されてるのは 昭和20年8月くらいから。 1945年2月に近衛文麿が天皇に降伏交渉を上奏。 しかし天皇は「もう一度戦果をあげてからでないと話は難しいと思う」と拒否。 (実際8月でさえクーデター騒ぎが起っているし・・宮城事件) その後の半年のうちに、沖縄戦、各地の空襲、原爆投下があって、南方戦線でも多数の餓死が発生。 多くの日本の戦死者、とくに民間人犠牲者のほとんどはこの半年に集中して死んだ(- 人 -) (降伏遅すぎスレ176-178) 太平洋戦争でどうしてアメリカは日本の希望通りの一億総玉砕をさせなかったんですか? 日本の希望通り まずこれが間違い。 戦争末期の日本の上層部の意図は有条件降伏を勝ち得るまでの継戦派と 無条件降伏を呑んでも終戦にしたい講和派に分かれていた。 が、両派とも可能ならば有条件の方が望ましかったのはいうまでもない。 それが可能だったかどうかは別として。 一方、アメリカの上層部は政治的にも自由が利く無条件降伏を強いる方針で ほぼ固まっていたといってよい。 アメリカにとってみれば日本の敗北は必至だったので、 わざわざ妥協してもメリットがなかった訳だ。 で、アメリカとしては勝ちが決まっている以上、 余計な消耗や政治的な負い目を背負いたくない。 民族浄化が目的の戦争だった訳でも無し、 もし日本が無条件降伏してくれる事になったなら それ以上の戦いは無意味でしかないからな。 つまり一億玉砕とかいうのは国民を煽ってただけ? 朝日新聞がね (初心者スレ472) 日本のマスコミも政治家も軍部も天皇も 責任があるのは間違いないだろう (軍事板FAQ作成本部2) 日本は天皇陛下の命の保障を条件に降伏したと聞いたけど、ポツダム宣言内に天皇の命の保障を行う旨の分が無い様なのですが、命の保障を条件に降伏ってのはうそですか? ウソっていうか、そのへん複雑なんですよ。 日本側「天皇制は維持できるんならポツダム宣言を受領するよ」 連合国「天皇および政府の国家権限は連合国最高司令官にsubject toされるものとする」 日本・外務省「subject toは「制限の元におかれる」だよ。天皇制維持はOK、さあ調印しようぜ」 日本・陸軍省「subject toは「隷属する」だ!天皇制は維持できない!徹底抗戦だ!」 まあなんとかなったのですが、「天皇制の保証」があったのかなかったのかは微妙な所です。 外務省の絶妙な訳はともかく、subject toってのはわりと強い言い方ですので 「保証はされてはいなかった」というのが実際でしょう。 一応ダレスを通じて保証めいたものはあった。 ただ天皇を処分しようとする親中派がいたから、 完全にアメリカ内部がまとまってたわけではない。 グルーなんかが必死で頑張ってくれたおかげでなんとかなったけどね。 (162 357-358) イタリアが第2次大戦の戦勝国として,日本が降伏の調印式をした戦艦「ミズーリ」の上に来てたって本当ですか? イタリアは戦勝国とは言えません.. 終戦直前にイタリア内でファシスト党政権を倒したことから,「敗戦」したのは「ファシスト・イタリア」であり,それを倒したイタリアは「戦勝国」だ,ということになってはいますが,ソ連に1億ドル,アルバニアに5000万ドル,エチオピアに2500万ドル,ギリシャに1億5000万ドル,ユーゴスラビアに1億2500万ドルの賠償金を支払い,全ての海外植民地を失い,トリエステは1953年まで連合国の占領下に置かれるなど,実質的には敗戦国扱いでした. 「ミズーリ」の調印式に代表を送った連合国は,合衆国,中華民国,大英帝国,ソビエト連邦,オーストラリア連邦,カナダ連邦,フランス共和国,オランダ王国,ニュージーランド自治領の9カ国で,イタリア王国は含まれていません. (永遠の青 ◆V9k1yZSe4M in 世界史板) 山下将軍が,連合国記者たちの圧倒的無罪予想に反して死刑になったのはなぜなのでしょうか? マッカーサーの個人的な復讐. 彼が総督時代に貯めた個人資産が山ほどあるフィリピンで,最後の最後まで粘られたから,心中は穏やかでは無いだろう. マッカーサーとマッカーサー一族はフィリピンでマニラを中心に一大コンツェルンを築いていた. 中心に親族が経営する高級ホテルと銀行があり,フィリピン経済の一角を占めていた. 日本軍はフィリピンでのアメリカ権益を解体した. マッカーサーはこのせいで,合衆国での多数派工作に失敗しており,合衆国議会や大統領を経由させず,直接海軍に接近して自分の目標を通すというテクまで編み出している. 後,自分がやったマニラへの無差別爆撃を彼に押し付ける為. 他にも,海軍部隊が,将軍の出したマニラ無防備都市宣言に従わず居残ってやったマニラ防衛戦,果ては末端の兵士の残虐行為まで押し付けた. こう言う公私混同は,マッカーサーを知る者にとっては別段珍しくない. フィリピン上陸を格好良く写す為に上陸後に撮影させたり,その時の銅像を作ったりと,枚挙に暇が無い. 故に下は一兵卒,上は大統領にまで嫌われた. 仮に東京裁判において当時の日本の国内法を適用するとしたら,A級戦犯として裁かれた人々は何らかの形で有罪の判決を受ける可能性はあったのでしょうか? 例えば陸軍,海軍刑法などで有罪を宣告されることとなったんでしょうか? 東京裁判とは違う日本の自主的な裁判で有罪の判決を受ける可能性はありました. 日本側にはもともと自主裁判による戦犯処理の構想がありました. ポツダム宣言の第十条に戦争犯罪人の処罰が明記されていることや,ドイツのニュルンベルク裁判の開廷に関する情報などから日本でも同様の戦犯処理が行われるであろう事は予想されていました. 45年9月11日に東條英機などが逮捕されるに至った後,9月13日には重光外相がマッカーサーに自主裁判の申し入れが行われましたが,マッカーサーはこれを拒否しています. その後も「バターン死の行進」の責任者であるとされた本間雅春中将の礼遇停止など,自主裁判を行う動きを見せますが,これらはすべて徒労に終わっています. (名無し軍曹◆Sgt/Z4fqbE) ドイツや日本の部隊が降伏の軍使を送ってきた時、ソ連兵は何故即座に撃ち殺したのでしょうか? 1)敵の降伏を認めないという、命令が下されていた。 2)政治将校がいたりして、教条的な戦闘に終始していた軍隊なので、 現場で対応する事が不可能なくらいに硬直した命令体系が、そうさせた。 3)下手にものを考えると、粛清される可能性が大きくなるから。 こんな感じでしょうか。 (25 26) 関東軍の話です。南方に移動する最中に終戦になったというのは本当ですか? 関東軍は大戦勃発から徐々に南方へと抽出されています。 昭和19年以降は在満師団17個のうち10個が南方に転用されました。 故に、将校は中隊長一名の歩兵中隊とか砲兵連隊なのに砲はないと言う状況になりました。 此処にいたって、関東軍は守りに転じました。 年末には僅か精鋭4個師団のみ。 それも昭和20年3月には転出し、関東軍は根こそぎ動員を掛けざるを得なくなりました。 24個師団を作りましたが、それまでの精鋭を1として当時の戦力は8.5個分にしかならなくなっています。 (26 眠い人 ◆ikaJHtf2) 同様に大陸に派遣された戦車連隊も、戦車を南方に抽出され戦車のない 戦車連隊になり、所属兵員は海軍に配属されました。 機械に明るいだろうっていう理由で、学童疎開輸送船の機関部員になり 無事復員し、去年末他界なされました。 第17戦車連隊第3中隊で、戦友会は白梅会でした。形見分けで資料(戦後の 会報など)を頂きました。中にはシナで作戦別の戦死者数もありました。 まだ全部見てませんが、中国での記録は少ないようです。 オモシロイのはお袋ので、赤十字引き揚げ作戦の簡単な記録かな。 (26 一等自営業 ◆kawD31MU) 仮に昭和20年8月15日に停戦に至らなかったとしたら、何日後くらいに本土決戦になっていたのでしょうか? 米軍の本土上陸は9月下旬から10月に予定されておりました (36 814) 終戦の日がお盆時期なのは偶然ですか? お盆に重なったのは、偶然としか言い様がありません。 原爆投下のタイミングは、ソ連の対日参戦をけん制するものでしたし、ソ連の対日参戦 は、ナチスドイツの降伏と不可分だからです。 (38 111) 終戦になり米軍が降伏勧告に来たとき、降伏の交渉にあたった海軍部隊副官・中村虎彦中佐の対応ぶりに感服した米司令官は何に感服したのですか? 海兵同期の吉田俊雄氏が氏を激賞しており、光文社NF文庫の「指揮官たちの太平洋戦争」などの 著作にたびたび掲載されているので、それを読んでいただいたほうが早いと思います。 ttp //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769821344/qid=1043672271/sr=1-11/ref=sr_1_2_11/250-3012153-1122634 大雑把に言えば、武装解除を担当した米軍が守備隊に戦利品として日本国旗などを要求した際、 中村氏は米軍指揮官に要求の非礼さを説き、米軍が自分の非を認め、中佐の言に感服したというところでしょうか。 (62 174) 韓国が二次大戦終了後、戦勝国となったというのは本当ですか? 大韓民国の建国は1948年。それまでは半島は日本の領土。 (61 855) 亡命政府らしきものが、上海にあり(後に重慶に疎開)軍隊らしきものも存在していたらしいが 1945年に大韓民国の成立がなかったことでわかるように 泡沫組織だったらしい。 (61 859) サンフランシスコ講和条約を調印した国は日本を含む46カ国です。 その中には大韓帝国もしくは大韓民国は含まれていません。 また、日本と韓国には日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約 (日韓基本条約) が締結されており、戦争状態などではありません。 (61 868) 何で日本あんな屈辱的な条約を飲んだんですか? 理由はいろいろあるけれど、戦争は全滅するまでやるようなモンではない。 人間はケモノじゃないんだから理性で引き際を悟れる。それでもあれは遅すぎたかも知れんが。 ふつう、戦争で自軍の損害が総数の10%を超えたら、勝っていても手放しでは喜べない。 自軍被害が全体の15%を越えたらもう危険、20%を越えたらレッドゾーン。30%に達したら降伏すべき。 状況にもよるが、一応はそれくらいの感覚でいたほうがいいよ。ゲームじゃないんだし。 (66 78) 第二次大戦末期に、駆け込みで日本に宣戦布告してそのままの国って有るんでしょうか? 確かソ連(ロシア)とは講和条約が締結されていないはずです。 (68 眠い人 ◆gQikaJHtf2) 「巣鴨の刑務所」とは一体なんですか? 巣鴨プリズンは東京裁判の際に戦犯の収容所となりました あなたのおじいさんは、おそらくBC級戦犯だったのではないでしょうか? ただ、憲兵隊員が戦犯に問われた例は極めて珍しいというか、私は実例を 知らないので違っているかもしれません (75 600) 第二次世界大戦でアメリカが日本に原爆を落としたのは、日本の土地をロシアに取られないため? 原爆を落としたため、その後始末のため、日本はアメリカの支配下になった。 原爆投下には一般的に ソ連を牽制するため 日本本土での地上戦(本土決戦)を避けて日本を屈服させるため 原子爆弾の実地実験 などを中心に、さまざまな理由付けが史家によって行われています。 ただ、 原爆を落としたことの後始末 という説は寡聞にして聞きません(「後始末」の指す意味も明確ではないですし)。 ネット上では一般的に受け入れられがたい説も跳梁していますので、 何でもネットに頼るより、素直に冷戦前後を扱った歴史書を 探すことをお薦めします。概説書から始めるのでも構わないので。 (91 90) そうだね。原爆の投下と関わりなく半島の分割は決定されていた。 日本もそうなる恐れはあったが、当時既にその萌芽を見せていた 東西対立の結果、太平洋で主導権を握っていた西側陣営に属することになった。 というところでしょう。もう半年早ければ、ソ連の占領軍が 北海道に傀儡政権をでっち上げていたかも知れず。原爆投下云々よりも 日本が8月15日まで粘ったことが、統一された日本を保証した といってもばちは当たらないでしょう。 (91 91) 日本政府は別に粘った訳じゃない。 和平工作でソ連を当てにしていたら、そのソ連に攻め込まれたので、 やむなくポツダム宣言を受け入れただけ。 当時の外交関係者のそれに関する本を読んでごらん。 もしソ連の侵攻が遅れていたら、第3の原爆投弾もありえただろうし、 九州上陸作戦ないし関東上陸作戦が行われていた可能性もある。 (91 95) ちなみにソ連軍は日本が無条件降伏したあとも平気で侵攻を続けている。 不凍港目当てに北海道を狙っていたからね 北海道に赤旗が立たなかったのは占守島で大失敗したから (91 100) 太平洋戦争中期に日本の軍部は絶対国防圏を定めたわけですが、あ号作戦でマリアナで完敗し、サイパンを奪取されて絶対国防圏は崩れたわけですから、 なぜこの時点で大本営は敗戦を認めなかったのでしょうか? 絶対国防圏ってのは、ひょっとしてただのお題目にすぎなかったと? まあ、お題目、建前といってしまえばそれまでなんですが…。 とは言え、東條内閣の倒閣運動に繋がっているわけですから、 決して政治的な衝撃は小さくありませんでした。 (同時期のインパール戦の敗北と合わせてになりますが) 海軍も空母を失って大敗勢の上、 ようやく飛び立てるくらいにまで育てた、 空母艦載機の搭乗員に壊滅的ダメージを受けました。 実際のところ、もはや敗戦を認めてもおかしくはない状況です。 実際、東條内閣の倒閣によって成立した小磯内閣は、 ソ連およびスイスを和平の仲介を打診し始めます。 しかしながら、少なくとも英米は1943年のカイロ宣言で、 枢軸国の無条件降伏まで戦争を継続するという路線で一致していました。 そして、ソ連はソ連で、日本の和平仲介の要請をのらりくらりの態度でいなし、 その一方で、対独戦の貫徹を期しています。 そして、よほど対独戦の状況が悪くもならない限り、基本的には反枢軸の態度は、 揺るぎがなかったでしょう。 すなわち、絶対国防圏を突破されたことで敗勢を認めて、和平したい… しかし、各国は、もうそんなことは認めない… そういう外交条件、戦略条件となっていたわけです。 (95 173) なんで東京裁判では陸軍に重く海軍に軽かったのでしょうか? 陸・海以前に東京裁判は戦争責任を追求したモノだから。 実際は戦争責任つーか見せしめ的要素が強いことは今日もよく知られていますが。 (99 331) 戦争責任は別に戦った当事者だから罰するというようなものではないから。 海軍が米国の主な相手だから海軍を主に罰する、なんて無意味な事はしない。 処罰された人の役職、果たした役割で見るように。 (99 339) アメリカは「シビリアンコントロール」を重視していますが それを根底から覆す「統帥権」の徹底排除のため陸軍に 比重を置いたものと本で読んだ事があるなぁ (99 342) 有罪の判定を受けた訴因別に調べれば役職が低い被告の極刑の理由もわかる。 ちなみに開戦時の軍令部総長、永野修身は裁判中に病死しているのでセーフだとは限らない。 (99 348) シベリアに強制連行された日本兵は日中戦争で徴兵された人も連れて行かれたんですか? いらっしゃると思います。そういった方々は、一度除隊後再召集・再々召集を受けて 戦地に送られた人です。 兵士は除隊後予備役に編入されましたが、これは即召集が可能であり再召集・再々召集を 受けた方は多くいました。 徴兵された日本人の学歴はどうなのですか? ピンきりです。尋常小学校しか出ていない人もいれば、学徒出陣で出征した一兵卒の大学生もいますし。 最も、当時の日本では中学以上に進学するものはそう多くいませんでしたが。 陸軍では中学校以上を卒業しているものには可能な限り幹部候補生の試験を受けさせて 士官や下士官への道を開いていました。 10代20代なのですか? 徴兵は満20歳からです。ただし昭和18年から満19歳に繰り下げになりました。 パイロットや戦車兵など専門教育が必要な部隊には18~19歳の兵士もいました。 再召集・再々召集を受けた方には30代の方も多く、末期(昭和18年以降)には45歳までは 徴兵が可能だったため、(当時として)かなりの年配の方もいたようです。 (105 名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE) ソ連軍が満州に侵攻した時点で関東軍に属し、かつ捕虜または投降した軍人が抑留された。 戦前及び中期までは関東軍は帝国陸軍でも精鋭部隊だったが、南方の戦況の悪化に伴ってどんどん兵員を引き抜かれた。 さらに末期には本土決戦に備えさらに兵力が引き抜かれたため、 現地に入植していた日本人から徴兵する状態になっており、戦力は大幅に減少していた。 たとえば司馬遼太郎(本名福田定一)が将校として勤めていた戦車部隊も、末期に日本に呼び戻されている。 このため侵攻直前まで民間人だったのに、徴兵されたばかりにシベリア抑留の憂き目に会った日本人も多い。 (105 509) 1946年の極東委員会について質問です。 各国が日本国憲法を策定する際、極東委員会の主張は、GHQと違って「国民投票の実施」を要求したと聞きましたが、本当ですか? また、何故極東委員会の主張が無視されたのですか? 当時の日本を実行支配していたのは米軍のGHQで、極東委員会は単なる勧告機関に過ぎないので マッカーサーが眉を逆立てると何を言っても無視される無力な存在に過ぎません またマッカーサーは朝鮮戦争で失態を犯すまでは米大統領のトルーマンですら取り扱いに困るほど 絶対的権威を得ていたまさに「現人神」的存在だったのです (109 166) アメリカは原爆を落とす前に忠告をほのめかすようなことはなかったのですか? やってるよ 日本向けの放送や宣伝工作ビラで、近く戦争の行方を決定づける新兵器を投入するって 繰り返し警告してて、日本側にも新兵器とは原爆ではないかと推測した人も少なからずいた でも、当時の日本じゃいつどこに核を投下されるか完全にわかっていてもどうしようもなかったさ (367 812) 宮城事件ですが、当時の憲兵隊はいったい何をやっていたんでしょうか? 森師団長・白石中佐殺害した畑中少佐は、クーデター沈静後も昼に自決するまで皇居周辺でビラまきなどをしていたようですが。 事件参加者達もとくにお咎めが無いようですが、首相官邸を襲撃しようとした国民神風隊のある学生は警察に逮捕されて 実刑判決服役したらしいですが・・・軍人はOKで民間人はダメだったんですかね 陸軍省は基本的に終戦時の違法行為はすべて不問に付す方向で動いていたようです。 したがって、海軍や民間人と比べて訴追者がほとんどいないという結果になっています。 国民新風隊を率いた佐々木武雄大尉は右翼団体との繋がりがあったためかねがね警戒されていましたが、 鈴木首相宅襲撃の後はいったんは憲兵隊に出頭したものの、原部隊での監視が妥当として 返された後に逃亡しています。 ところが民間人グループは警視庁に引き渡されてしまい、裁かれて実刑判決をうけて服役しました。 佐々木大尉は憲兵隊や警察に追われたものの逃亡に成功、放火の時効まで逃げ切って 後に大山量士を名乗り、 「亜細亜友の会」の理事長を務めています。 (358 567 名前:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE) 終戦時に近衛師団と厚木航空隊で反乱が起きたのは有名ですが、ほかに大規模な部隊で反乱・決起行動を行った例というのはあるのでしょうか? 有名なところでは、佐々木武雄大尉が率いた「国民新風隊」がありますね。 横浜警備隊の隊長だった佐々木予備大尉は、終戦の動きを聞いて首相官邸を襲う計画を立てましたが、 彼の上官はかねてから彼の不審な動きを警戒していたために、彼の部下はほとんど その計画に賛同せず、やむを得ずわずかな兵と、勤労動員に来ていた学生その他の民間人と共に 首相官邸と鈴木首相私邸に重油をまき放火、鈴木邸が全焼しています。 その後彼らはいったんは憲兵隊に出頭したものの、原部隊での監視が妥当として返された後に逃亡しています。 ところが民間人グループは警視庁に引き渡されてしまい、裁かれて実刑判決をうけて服役しました。 佐々木大尉は憲兵隊や警察に追われたものの逃亡に成功、放火の時効まで逃げ切って 後に大山量士を名乗り、 「亜細亜友の会」の理事長を務めています。 (525 911 名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE) 比較的組織的な例としては、茨城県水戸の教導航空通信師団の例があります。 陸軍航空通信学校を部隊風の編制に切り替えた師団で、 そのうちの教導通信第二隊の学生100人が、16日夜に師団司令部などを襲撃し将校若干を殺傷。 翌17日に中隊長の一人(少佐)が指導して、学生400人を集めて武装させ1個大隊を編成。 水戸駅で列車をハイジャック、東京へ向かって上野駅手前で下車し、上野公園を占拠しました。 その後、近衛師団の決起組などと連絡を取ろうとし、廃帝・皇太子即位なんて檄を飛ばしたり。 どうも突発的行動だったようで、近衛師団がとっくに鎮圧されていたことを知らなかったようです。 かえって近衛師団決起騒ぎの関係者である石原参謀が説得に派遣されてきています。 航空本部の説得も受け、恭順派が多数になるのですが、 一部に強硬派が残っており、石原参謀を射殺。 その射殺犯は恭順派によりその場で斬殺。残る強硬派も自決して、反乱部隊は水戸へ帰還しました。 その後、大隊を指揮した少佐はじめ反乱に関与した幹部3人は、自決勧告を受けて自決。 中心人物が全員死亡するという悲惨な結末になり、今でも事件の詳細は不明です。 なお、師団長は、玉音放送直後に不穏な空気の部隊を捨てて単身上京してしまっており、 司令部襲撃の際の難は逃れていますが、重謹慎15日の懲罰処分を受けています。 (525 981 ◆yoOjLET6cE) よく「原爆投下が無くても海上封鎖を続ければその内日本は降伏した」と言われますが、そうなったら大量の餓死者が出るんじゃないんですか? 餓死者数の推計まであるかはわからんが、 まとまった研究では、アメリカの戦略爆撃調査団がまとめたものがある。 大井篤が資料にしてるのも主にこれ。 終戦前6月頃に日本の内閣がまとめた「国力の現状」って資料もあるようで、 ある程度は参考になると思う。 あとは農林水産関係の統計データからの研究もあるかもしれないが、知らぬ。 ちなみに、1945年の作況指数は、 統計上のマジックもあるのかも知れんが、67というとんでもない数字になってる。 (598 920) 日本の軍部や政治家は、「本土決戦」をどのように捉えていたのでしょうか? とにかくただひたすら抵抗して、「大日本帝國」が一日でも1秒でも長く続けばいいと思っていたのか 莫大な損害を与えて、講和する時にすこしでも条件をよくする為の材料にしようと思っていたのか? それと、関東地方が制圧されたら、長野の松代もそんなに安全な所ではないと思うのですが、大本営はまた疎開したのでしょうか? 「大日本帝國」が一日でも1秒でも長く続けばいいと思っていた人、 講和の際、国体=天皇の地位の保証を得るため、連合国軍に損害を与えたかった人、 とりあえずなんか前動続行の人など、色々居たかと思われます。 これらの合計が講和を考えていた人よりも多かった、という感じかと。 また1945年6月までに 軍令を司る方面軍司令部 軍政を司る軍管区司令部 行政を司る地方総監府 がそれぞれ設置されまして、中央からの命令が途絶した後も抗戦を継続できるように なっていましたので、よしんば大本営はなくてもどうにかなったかも知れませんです。 (324 541) 前段については後者です。 全世界の中で日本だけが戦っている、しかも、本土で米軍は大損害を与えられている と言う状態を作ることによって、米国の中の人たちに厭戦気分を蔓延させ(実際、硫黄島 の戦いや沖縄戦でそうなりかけた)、講和に持って行こうとしています。 勿論、国体は護持するというのが絶対条件です。 後者は、最後は建前上、一億玉砕ですから、この地が事実上最後の抵抗線になった 可能性があります。 但し、玉座自体はほかにも日光に皇太子がおりますので、更に抵抗を行う可能性は あるかもしれません。 ただ、首都より地方の方が厭戦気分が強いのでその辺がどう作用するかわかりませんが。 (324 眠い人@出張先 ◆gQikaJHtf2) 連合国と講和の可能性はあったの? ミッドウェー海戦で勝利してたら・・とか アメリカの主張はハルノートであり、ミッドウェー後には新造艦が大挙して完成する ミッドウエーに上陸すると兵站が維持できんのですわ。 あとミッドウェー占領ぐらいで講和しようとするなら、 講和条件はハルノートかそれ以上の譲歩が必要になりますです。 1943年11月の段階でカイロ宣言がでていますから、それ以降の講和は無理だと思います。 カイロ宣言の内容 「右の同盟国(引用者註:米・英・中)の目的は、日本国から、1914年の第一次世界戦争の開始以後において 日本国が奪取し又は占領した太平洋における一切の島しょを剥奪すること、並びに満州、台湾及び澎湖島のような 日本国が清国人から盗取した一切の地域を中華民国に返還することにある。 日本国はまた、暴力及び貪欲により日本国が略取した他の一切の地域から駆逐されなければならない。 前記の三大国は、朝鮮の人民の奴隸状態に留意し、朝鮮を自由かつ独立のものにする決意を有する。 」 (317 316-323) バーンズ回答は「国体の保障」に暗黙の了解をしていたの? 「日本国民が自由に表明する意思」という表現で、「国体の保障」をしているの? http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%84%E3%83%80%E3%83%A0%E5%AE%A3%E8%A8%80 天皇免訴が決まったのは、終戦後のことでそもそもバーンズ回答が曖昧すぎると 御前会議でも再度問い合わせろという意見があったんだよ。 御前会議のメンバーも免訴も国体の維持も何の保障もないことは理解して 決をとったから、同数になり、天皇の決断に繋がってるんだよ。 さらにいうと戦後、GHQは検閲を行って、日本国民の自由な意見の発表を 制限してたわけだし、何の保障にもなってないよ。 (650 746) サイパン戦で負けたあとに、高松宮が「陛下、もう勝ち目は100%無いから講和を」と言ったのに、昭和天皇が「もう一度大戦果を挙げてからでないと難しい」と言ったの本当ですか? ソースは? 藤田尚徳『侍従長の拭想』 http //hc6.seikyou.ne.jp/home/okisennokioku-bunkan/okinawasendetakan/syowatennohatugen.html http //web.sfc.keio.ac.jp/~gaou/cgi-bin/mondou/html/009630.html 原爆投下されなければ、日本は降伏する気になりませんでしたか? 本土決戦のために設置されていた広島の第二総軍司令部が一瞬にして壊滅したことに より、ある種の諦めに似たムードが形成されたのは事実です。 仁科研の調査により原子爆弾と判明した時点で陸軍は爆撃されたら白いシーツやレイン コートを着用すれば熱線によるやけどは防止できると発表し、原爆は1発だけだろうから 怖れるるに足らずとの見解でしたが、長崎に2発目が投下され陸軍の強気ムードも一気に 瓦解しました。陸軍大臣であった阿南大将も降伏条件について話し合うことが可能になった (652 639) 耐え難きを耐え忍び難きを忍び…って玉音放送の一部だよね? 「終戦の詔書」というのが正しい。 俗に言う「玉音放送」というのは、 「天皇陛下による大日本帝國臣民への終戦の詔書」 をラジオで放送したもの、ということ。 本来は天皇陛下が肉声で語ったものを放送することを「玉音放送」 と言うのであって、この「終戦の詔書」だけが「玉音放送」ではない。 (295 82) ソ連は北海道に侵攻するつもりだったの? 保阪正康氏の本土決戦に関する著作を読めばわかることですが、 ソ連の太平洋艦隊とウラジオストクに待機している200機の爆撃機が 1945年9月に北海道侵攻することは「決定事項」でした。 それを止めさせたのがトルーマン大統領による「原爆落とすぞ」という最後通告でそ。 (666 763) 先の大戦で日本が降伏せず、本土決戦を行っていたらいつまでもちましたか? 仮想戦記よりややマシな程度だが、米軍がやった本土決戦のシミュがいくつか翻訳されている まぁもっとも楽観的な、いや米軍からみれば悲観的か、結果でも日本は1947年まで持たない そして北海道、東北、北関東辺りまでソ連に占領されているという推測が多いから 米ソ代理戦争は朝鮮半島でなくて、日本が舞台になるだろうな (292 163) 日本政府がソ連に米英との講和の仲介を働きかけていたのは諜報機関が無能だったから? 「諜報機関が無能」ではありませんでした。 スウェーデン駐在陸軍武官がソ連参戦の情報を報告しています。 陸軍内部で握りつぶされて、鈴木総理には届かなかったようですが。 「小野寺電報」とは終戦間際、小野寺信帝国陸軍武官が任地スウェーデンからヤルタ協定によりドイツ降伏三ヶ月後、 ソ連が対日参戦に参加するとの密約の内容をポーランド亡命政府の情報網から入手し陸軍参謀本部に送った秘密電報である。 あのルーズベルトの天皇宛親電を握りつぶした瀬島龍三氏もこの電報の行方を、そして誰が握りつぶしたかを知らないと語り、永遠の眠りに着かれた。 小野寺電の中にはしばしば国運を左右するものがあり、軍事機密扱いとなって握りつぶされた可能性があると元陸軍の方は語っているらしいが」 下記、小野寺秘密電を参照ください。 http //plaza.rakuten.co.jp/pinkladylove/diary/201004200000/ http //elamor.blog61.fc2.com/blog-category-13.html (671 霞ヶ浦の住人 ◆1qAMMeUK0I*一部修正) 玉音放送の後も戦おうという人たちはいなかったんですか? 終戦の終戦詔書(所謂玉音放送)を阻止して戦争継続を図ろうとした人たちはいた。 陸軍の一部中堅幹部が起こしたもので、終戦前夜(8月14日夜)、近衛師団長森越中将を 殺害して偽命令を出し、近衛師団を出動させて15日未明、皇居を占拠するとともに、別動 隊がNHKや鈴木貫太郎首相官邸・私邸及などを襲撃。 NHKにある詔書の録音レコードを奪い、ラジオ放送を阻止しようとしたが、目的のレコード を発見できないままに夜が明けてしまい、鎮圧。首謀者らは自殺して終わった。 (286 777) 市町村レベルでは「終戦の詔勅」はどの時点で、どの程度の関係者に事前に通達されていたのですか? 「流言・投書の太平洋戦争」と言う本をご一読ください。 基本的には、前日のラジオ放送で、「重大放送」が有ると言うことは国民に知らしめられていました。 また、当日朝のニュースでは、天皇陛下が直々にマイクの前に立つと言うことを知らせています。 また、政府はポツダム宣言受諾決定の直後から敗戦後の治安と秩序維持のため、取締まり方針を策定し、 8月14日には、その最終方針を全国に通達しています。 そこには、「廟議決定の方針を曲解し又は異議を唱え、或いはこれに矛盾するが如きもの」、「政府の態度、 方針、時局を誹謗するが如きもの妄りに既往の戦争責任者の追求」等の言動が抑圧対象となり、右翼、左翼 関係者、朝鮮人に対する視察を強化するよう求めています。 更に新聞社に対しても、新聞の配達は玉音放送の後に行うように厳重に指導されていました。 ちなみに、空襲を受けた地域とそうでない地域では、国民の時局の受け止め方に温度差が非常に あり、地方の代議士などでは、政府の弱腰を批判する発言をしています。 確か、米国戦略爆撃調査団の世論調査では、日本国民の25%が、戦争には勝つと考えていたそうです。 (168 眠い人 ◆gQikaJHtf2) 太平洋戦争末期、戦略爆撃の後に行われたB-29の機雷散布が実質日本にとどめを刺したと聞きました。 この機雷散布の被害についてはあまり聞かないのですが、どういった状況だったのでしょうか? 出先なので具体的な数値は出せませんが、 「飢餓作戦」「スターベーション作戦」でぐぐってみてください。 関門海峡は繰り返し敷設され、いくら掃海しても間に合わない状態でした。 瀬戸内海全体でも被害が出てますし 佐世保・舞鶴も封鎖されています。 博多・仙崎・敦賀・七尾・伏木・新潟・酒田・船川など、 日本海の主要港が主な標的で、八戸が最後に掃海完了となりました。 (174 鷂 ◆53cmjHPmWw) 外地で一番遅くまで、旧軍の組織を維持していた部隊(いわば最後の旧軍)はどこ? 支那派遣軍や南方軍等の日本軍の主要な軍は、大抵9月中には降伏している 外地の主要な軍として最後に降伏したのは10/25の台湾だが、連絡が行き届かない末端の小島なら、降伏を知らずにいるかもしれん (俺初質スレ2049 542) 復員するまで外地にいた部隊は、武装解除されてもずっと旧軍のままの組織、命令系統でいたの? 指揮官が降伏に同意すれば、当然その指揮官は指揮権を喪失する つまり降伏時点で全員が降伏相手の捕虜になるから、もう日本軍としての命令系統は存在しない 降伏相手の指示に従うだけだ (俺初質スレ2049 558) 中央政府の意向を無視して日中戦争を引き起こして戦線を拡大しまくった関東軍が、なんであんなにもあっさりと終戦と停戦を受け入れたの? 1945年時点での関東軍は、ソ連参戦の場合は満州国の3/4は放棄して朝鮮国境付近で 持久という方針であったから。大本営もソ連軍侵入で早々に作戦目的を「皇土朝鮮の保衛」に 切り替えている。 (俺初質スレ50505 984)
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5 :名無しさん:2013/11/24(日) 00 25 02 ドテラ撫子さんでわかる?戦間期~日露戦争 講和会議、そして戦後へ 参謀本部「哈爾浜とその後の追撃戦時なのですが」 ドテラ撫子さん「何かありましたか?」 参謀本部「輜重車の荷台に鹵獲した機関銃を据え付けた機動銃車や、重迫撃砲を搭載した機動重迫車なるものが現地改造で配備されてまして」 小人さん(な、なにそのテクニカル馬車…) ドテラ撫子さん「それは…ええと、きっとフス派もびっくりでしょうね」 参謀本部「ある分隊などこれでロシア軍を追撃し『逃げるのはロシア兵だ!撃ってくるのは訓練されたロシア兵だ!』などと叫びながら機関銃を撃ちまくっており…」 ドテラ撫子さん「……なにか釈明は?」 小人さん(ありません。ごめんなさい。……別ベクトルの痛い子部隊が誕生するなんて…) なお、これら現地改造の思いつき兵器が後に、この日本の戦闘車両のご先祖になってしまうとは、さすがの小人さんも気づきませんでした。 「発想は悪くなかったと思うが、やはり馬がやられたら終わりだし、馬がおびえることもあるというのがな」 「馬だから使い勝手がいかんのだ。自動車でやってみたらどうだろう」 「自動車だって敵弾で放熱器などがやられただけで動けなくなるぞ」 「うーむ、放熱器や発動機の配置は工夫すればいいな。それとそこそこの厚さでいいから装甲板を張ったら機関銃も怖くないぞ」 「悪くないが重量増によって足回りへの負担が大きいだろう。地盤が軟弱だと擱座しかねん。あとタイヤがパンクしても同じだ」 「ふーむ。そうだ。蒸気トラクターではこんな機構を使っていたな…」 (中略) 小人さん(なんでリトル・ウィリーめいた初期戦車っぽいものができてんだよォォォォォ!!) ドテラ撫子さん「おお、これはびっくり」 まあこれは少しばかり後の話ですが。 6 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 25 49 ガンマンさん「では、会議を始めようか。(前回のこともあって再指名されて良かったぜ!あのままだったら歴史に汚名を残すところだった!)」 ドテラ撫子さん「さて、今回のお話が実り多いものでありますように」 しろくまくん「……(蒼白)」 ジョンブルさん(顔色が悪いか?元から白いからよく分からん…あ、側頭部に禿ができているな) ガンマンさん「あー、今回の講和会議に関して今回の戦争の主因となった地域の主権者もオブザーバーとして参加している。ただし発言権はないので、問われない限り喋るな」 チャイナさん「……(所詮は夷狄同士のなれ合いの場アル。大清を招くにしては野蛮すぎるアルよ!まずはワタシに跪くところから始めるべきアル!)」 チョゴリアン「……(ウ、ウリはこんな会議に呼ばれた事なんてないニダ…すごく緊張してきたニダ!これじゃ喋れといわれても喋れないニダ!)」 ドテラ撫子さん 「捕虜の相互交換。 関東州租借権および鉄道敷設権の譲渡。 満州に敷設されたる東清鉄道及び南満州支線に関する権利の譲渡。 朝鮮の中立化の確認と相互保証。 アムール州およびレナ川領域とそれ以東を割譲。これには樺太も含みます。またこれらの土地から完全同化を選ばない住民を6ヶ月以内に永久退去させること。退去に関する費用等はそちら持ちで。 ロシア陸海軍の満州および割譲地域よりの退去。なお、こちらが鹵獲した艦艇などは自力航行に必要な最小限の修復を行った後、引き渡します。また、黄海にて沈没した船は、実費で引き上げて引き渡しても構いません。 また賠償金として30億円の支払い。10億円分は即金。残りは分割で構いません。 (ロシアが弱体化しすぎると次で困ると小人さんがいってますので、手加減しておきますね)」 小人さん(全然手加減になってないような気もするけど、緩衝地帯を手に入れるには仕方ない…よね?) しろくまくん「そ、それは法外……(あ、足下見られてるクマ!)」 ガンマンさん「おい、そぃっ!(足を踏まれた!?)」 ジョンブルさん「(君、ここは我慢しておきたまえ。私が口をきいてやるから)」 ガンマンさん「(む…それはうまくいくんだろうな?)」 ジョンブルさん「(うむ。その件自体には快諾を貰っている。詳細は聞いていないが、期待しておきたまえ)」 ガンマンさん「(なら、いいか。満州利権以外はろくに何もない土地ばかりだ。どうだっていい)」 ドテラ撫子さん「あ、ならまだ続けます?大興安嶺トンネルの爆破は独立機動第一旅団が阻止しましたし、次は海拉爾ですね。そしてチタですか?それともウランウデ?イルクーツク?あ、包囲してるウラジオを粉砕するのを先にしたほうがいいですか?もしくはハバロフスクを踏みつぶしてからのほうがいいでしょうか?あるいはそちらの野戦軍をあと何度か消滅させればいいでしょうか?(にっこにっこ)」 ジョンブルさん「(……意外に嗜虐的なところがあるんだな)」 ネーデルさん「(だからあまり怒らしちゃ駄目だよ?)」 ガンマンさん(調子に乗りすぎじゃないか?いやしかし熊には退去して貰わないと困るしな…) しろくまくん「ク……(残念ながらこれ以上戦争は続けられないクマ…こぐまにも諭されたクマ…)」 ドテラ撫子さん「く?(首傾げ)」 しろくまくん「ク、クマの負けクマァ~!!(血涙)」 ドテラ撫子さん「では、先の条件で仕舞いにしましょう」 しろくまくん「ど、どうしてこうなったクマーッ!!(ばたり)」 7 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 26 19 チャイナさん「アイヤー!ちょっと待つアル!満州が日本大鬼のものになってしまうアルよ!こんなことは許されないアルよ!!(トラウマから来る反射反応)」 ガンマンさん「おい、黙れよ。人様の会議を邪魔してんじゃあない!」 ジョンブルさん「その通り。君は所詮オブザーバーだ。許す許さないをいえる立場ではない。それとも、満州の権益を今すぐ買い戻すのかね?即金で」 チャイナさん「う、ぐぐぐぐぐ……そ、そんな金はないアル…(いまにみておれアルよ!いつか大清の底力を見せてやるアル!!)」 ガンマンさん「なら手間を取らせるな。さ、続けるぞ」 ドテラ撫子さん「そうですね。権益については、これから私のほうにも存念がありますので…」 ジョンブルさん「ふむ。我々列強に実りある内容であればいいのだがね」 チョゴリアン「……(あ、あの清が子供扱いニダ!列強怖いニダ!ここは目立たないように存在感を消して…でもそれがこれからもうまくいくか分からないニダ!どうすればいいニダ?)」 この戦争で日本が得たシベリアの領域は、とある史実世界におけるロシア極東連邦管区に類似します。 ドテラ撫子さん「英蘭米に引き受けていただいた戦時国債に関して。この返済については、本講和会議条約で私が得た満州利権の譲渡によって充てるものとしたいのですが」 ガンマンさん「な、何を言ってるんだ?」 ネーデルさん「うん、それは嬉しいね!(事前の打ち合わせ通りだね)」 ジョンブルさん「いいのかね?それでは君の手に残るのは寒冷な土地ばかりじゃないか。満州利権はいらないと?(何食わぬ顔)」 ドテラ撫子さん「私は安全保障上の理由をもって戦争をしたのですし、戦争目的は達しています。名目上の賠償金も、緩衝地帯も手に入れましたし。満足ですよ?(それに、満州利権なんて引きこもるのに邪魔になりますしね)」 ガンマンさん「……すまない。お前を誤解していた!いい奴だったんだな!」 ジョンブルさん(こいつチョロすぎないか…?) ネーデルさん(本当にチョロいなー) ドテラ撫子さん(なんかチョロいですね…?) 8 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 26 55 ドテラ撫子さん「ええと割り当てとしては、まず英国には関東州の租借権を。ただし蘭米にも適度な使用料で利用できることをお約束下さい」 ジョンブルさん「うむ。まあよいとも」 ネーデルさん「うん、同盟国が優先されるのは仕方ないよね!」 ガンマンさん「…っあ…そ、そうだな。(ごねてみようとと思ったのに封じられた。くそう)」 ドテラ撫子さん「次に関東州外の南満州鉄道支線および東清鉄道の利権については、各国への割り当てで…こんなところでどうでしょうか?」 ガンマンさん「おっ。これは思ったよりうちへの割り当てが多いな」 ネーデルさん「僕の国債購入額からするとこんなものかな?」 ジョンブルさん「うーむ…まあ関東州もあるし、納得はしよう」 ドテラ撫子さん「ここはアメリカを優先しました。鉄道王ハリマン氏らの多大な支援もあったのですし」 ガンマンさん「ほお。そりゃありがたい」 ドテラ撫子さん「ただ、この割り当て案の替わりと言っては何ですが、アメリカには、ハワイ王国の中立化についてこちらと協同で確認し、保証をしていただきたいのですが」 ガンマンさん「むぅ…それは…少し考えさせてくれ。(戦争はしたくないって事か?日本にとっては、ハワイは太平洋における朝鮮半島というつもりか?だがこっちもフィリピンとグアムの安全性の問題もあるしな…)」 ドテラ撫子さん「日英同盟に関して気になるようですし、そうですね……次回の更新で、アメリカ特約条項を入れるのはどうでしょうか?」 ジョンブルさん「そうだね…アメリカに関しては『アメリカ側から戦争を望まない限りに於いて、即時参戦義務は発生しない』というのでどうかね?」 ドテラ撫子さん「それであれば、私も構いませんが…」 ガンマンさん「おっ、それなら受け入れようか。俺だって戦争はしたいわけじゃない。満州利権があればなおさらだ!」 ジョンブルさん(『アメリカ側から宣戦布告しない』でなく『アメリカ側から戦争を望まない』というのが肝なんだがな…) ドテラ撫子さん(米西戦争の勃発経緯を考えると、この程度の備えは必要ですね) ドテラ撫子さん「これにて、私が清国利権に興味を抱いていないことは明らかになったと考えます。私は安全保障上の理由をもってのみ、ロシア帝国に戦いを挑みました。それについては、皆様に分かっていただけたと思います」 チャイナさん「も、もしかしてワタシは友人を間違ってたアルか…?」 ドテラ撫子さん「あ、他の列強の皆さん。先に行ったとおり、私は清国利権に興味はありませんので。我が国の安全保障に影響を与えない限り、あとは好きにして下さい」 チャイナさん「えっ」 ドテラ撫子さん「なめた真似をしたらやっぱり報いがあるものですよ(にっこり)」 チョゴリアン(ウリへの中立侵犯を看過したことニダね……中立?ムム…これニダ!) チャイナさん「やっぱりこいつは日本大鬼アルゥーッ!!」 ゲルマニアさん「ほう、それはいいことを聞いた」 マリアンヌさん「あらあら、よろしいのかしら?」 ジョンブルさん(我が英国の基本戦略は『分割して統治せよ』だ……さて、覚悟して貰うぞ?) 9 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 27 26 チョゴリアン「れ、れ、列強のみなしゃん!こ、講和が終わったところでウ、ウリに発言の機会をいただきたいニダ!お時間は取らせませんニダ!」 ガンマンさん「む?(そちらの仕込みなのか?)」 ドテラ撫子さん「(いえ、私じゃないですよ?…はて?)」 ガンマンさん「ああ、いいだろう。少しなら構わない」 ジョンブルさん「ふむ」 チョゴリアン「あ、ありがとうごじゃいましゅニダ!ウ、ウリはこれで、大日本帝国、露西亜帝国、大清帝国の三国に、ちゅり、中立を保証された国になったニダ!」 チャイナさん(な、なぜワタシが三番目なのアルか!?属国のくせに許せないアル!) ガンマンさん「ああ、たしかにそうだな。(おいそこ、黙ってろよ?)」 チャイナさん(うぐぐぐ……) チョゴリアン「ウ、ウリは、いつだって中華の宗主国に押さえつけられてきたニダ!」 マリアンヌさん(小国には良くあることですわね) チョゴリアン「でも、日清戦争で、長年の頸城から解き放たれ、清からも、日本からも中立であることを求められたニダ!」 ゲルマニアさん(そこがよく分からない。どうして属国にしなかったんだ?) チョゴリアン「中立!ウリの長い歴史でも、こんな概念はなかったニダ!不安と思った立場だったニダ!でもなってみると心安らかだったニダ!」 ネーデルさん(中華っていったい何をやってたんだ?) チョゴリアン「いつしか、中立こそ我が国是だと思うようになったニダ!(ちらっ)」 ドテラ撫子さん(えっ) チョゴリアン「だからこそ、ウリは、これからも、どんな戦争でも、ずっと中立であることを宣言するニダ!」 ジョンブルさん「どんな戦争でも…つまり、永世中立。ふむ。なるほど…君としてはどうなのかね?」 ドテラ撫子さん「えーっと…私は条約に定められたとおり、中立を保証しますが…(あれぇ?)」 ジョンブルさん「ならば同盟国のよしみだ。私も中立を保証しよう。(関東州の安全化も必要だろうしな)」 ネーデルさん「満州権益に参加してるし、僕も中立保証すべきだね」 ガンマンさん「俺もか?…致し方ない、俺もモンロー主義の範囲を逸脱しない範囲で保証する。(クソ!日本は思ったより外交巧者だな!)」 チョゴリアン(ウリは、ウリはやったニダ!やりきったニダ!!) ドテラ撫子さん(あれぇー?どうしてこうなったー?まあ損をするわけではありませんが…) チャイナさん(よ、よってたかってワタシから属国を取り上げようなど!夷狄ども!許せんアル!いつか見てろアル!!) 10 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 28 26 しろくまくん「ううーん…うーん…クマッ!」 ドテラ撫子さん「おや、ようやく起きましたか。もう会議は終わりましたよ」 しろくまくん「クマッ!クマァッ!なんでおまえがそこにいるクマ!(起き抜けに一番見たくない奴クマ!)」 ドテラ撫子さん「……まあ、あなたが起きるのを待っていただけなんですが」 しろくまくん「ク…クマ?(じりじり)」 ドテラ撫子さん「あー、別になにかするわけでもないですよ?一言だけ。これから大変になるかもしれませんが、亡命でしたら受け入れますから」 しろくまくん「な、何を言っているクマ…!?」 ドテラ撫子さん「いずれ、分かるかもしれません。共産主義にはご注意を。連中は過去を否定することが原点です。ああいうのは、好きません。それでは…」 しろくまくん「あ、どうもご丁寧クマに…???」 ジョンブルさん「む。そういえば、賭けに勝ったのを忘れていたな」 ネーデルさん「次に備えての貸しにしておけばいいんじゃない?」 ジョンブルさん「次か。起こると思うかね?」 ネーデルさん「起こるさ。欧州ってのはそういうところでしょ?」 ジョンブルさん「そうか。そうだな。ではそうしておこう…」 ドテラ撫子さん「ふー…東シベリアと沿海州で日本海とオホーツク海を事実上内海化しましたし、それらに加え新須賀、台湾、海南島、それと太平洋の諸島!それに朝鮮半島やハワイ王国も中立化しましたし!これだけの外郭地帯があれば、来世紀まで思う存分引きこもれますね!やっと私の時代がやってきたっ!私はやり遂げましたっ!では、お休みなさい!」 安全を脅かすものは、例えそれが列強であっても容赦なく粉砕する東洋の優しい(かなり誤解)巨人。そんな巨人が易々と引きこもれると思っているあたりが、他人からどう見られるかにあまり頓着しない撫子さんの駄目なところです。 ジョンブルさん「英日同盟は何が起ころうとも堅持せねばならない。かの国を世界から切り離すのは、世界にとっても危険なのだから…」 アユタヤさん「独立を守るためにも日本に接近しなければ。かの国ならフランスをも掣肘できるはず…」 オスマンさん「あのロシアをあそこまで叩きのめすとは。かの国は、列強の圧迫に耐えている我々の希望になるかもしれない…」 気がつかないうちに時代の寵児になっていた撫子さんが放っておかれるわけがないのでした。 (おはり) 11 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 28 57 その後のろしあ☆ しろこぐまさん…しろくまくんがレッドベアーのテロに倒れた際の『逃げるクマ!東に!』との言葉に従って必死に逃げました。その後、白雪降りしきるタイガで、寒くて眠くなったので藪に潜り込んだしばらくあと『なんとなくこの辺に違和感が…フィーッシュ!』と引っ張り上げたドテラ撫子さんにより保護されました。危ないところでしたね。気がついたらこたつのなかだったのでびっくりしたことでしょう。 最初、ドテラ撫子さんについてしろくまくんから聞いていた話のせいで、思わず乙女の尊厳を根本から破壊しかねない行為を働いたりしてドテラ撫子さんに洗濯の手を煩わせていましたが、そのうち餌付けされたようです。いつしかドテラ撫子さんの膝の上にのってこたつに入る仲になりました。 そして極東シベリアを『国境警備でちょっともてあますような気がしなくも…』と思ったドテラ撫子さんにより、ウラジオ周辺とカムチャッカおよび重要利権を除いたそれらをもとに、ロシア帝国の後継国家である極東ロシア帝国の主として君臨することになりました。そのせいか、とろとろ紅白内戦中のロシアからじゃかじゃか亡命者が来ました。幼女ですけど。 「ぬくいくまー…あぅー、そこなでちゃくすぐったいくまー…」 「レッドベアーころすべし。じひはない…くま」 レッドベアー…しろくまくんが決定的に民衆を敵に回していなかったのに暴力的に政権を奪ったせいか、内戦ということを除いても国内情勢は不穏なため、内戦が長引きました。利敵行為を働く不届き者(レッドベアービジョン)を粛正していたら凄い勢いで極東に向けて資本と人材が流出。ロシア中枢を押さえたことで白軍をなんとか押し返し共産主義国家は建設できたものの、ひいき目にいっていってロシアの抜け殻となってしまいました。 白軍からしてみれば、正統なる主の元に戻るために鉄道路線を確保し、志を同じくする人々とともに順次鉄道を破壊しつつ撤収していただけなのですけどね。 なお、ロシア帝国の後継国家を自称するものの、連続性をもった極東ロシアの存在のため、こちらを認めている国家は少数派です。 むしろドテラ撫子さんとしろこぐまさんとジョンブルさんとネーデルさん連名で『不当に収奪したロシア帝国資産について返還を求める。返還するまで資産価値にインフレ率を加算する』と毎年通告されている始末です。 「どうしてこうなったベアー!」 12 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 29 31 以上です。Wiki転載OKです。 ようやく終わりました! いやもう展開を考えるよりネタを仕込むのに手間を取られまして。 ドテラ撫子さんを考案した方には、ひとかたならぬ感謝を。 どうか私の書いた撫子さんが、イメージに大きく壊していないことを祈りつつ。
https://w.atwiki.jp/hanrei/pages/216.html
世界デザイン博覧会の準備及び開催運営に関して,名古屋市と控訴人A1協会とは実質的にみて準委任的な関係にあり,控訴人A1協会の事務処理は委任の本旨に従うものであり,支出も適正なものだったのであるから,基本財産と入場料収入等だけでは賄いきれない費用は名古屋市において負担すべき義務があったものと認め,不足費用による赤字を回避する目的で名古屋市が控訴人A1協会から同博覧会で使用された施設及び物品を買い受けた各契約の締結において,控訴人A2に裁量権の逸脱,濫用があったものとは認められないとして,差戻しに係る部分につき,原判決を取り消して,名古屋市の住民である被控訴人らが名古屋市に代位して控訴人A2及び控訴人A1協会に求めた損害賠償金等の支払請求を棄却した事案 主 文 1 原判決主文3項及び6項中,本件差戻しに係る部分をいずれも取り消す。 2 被控訴人らの請求(ただし,上記本件差戻しに係る部分)をいずれも棄却する。 3 本件差戻しに係る部分の訴訟費用及び参加により生じた費用(いずれも第1審,差戻前の第2審,上告審及び差戻後の第2審のものを含む。)は,すべて被控訴人らの負担とする。 事実及び理由 第1 当事者の求めた裁判 1 控訴人ら 主文と同旨 2 被控訴人ら (1) 本件控訴をいずれも棄却する。 (2) 本件差戻しに係る部分の訴訟費用(第1審,差戻前の第2審,上告審及び差戻後の第2審の訴訟費用)は,すべて控訴人らの負担とする。 第2 事案の概要 1 本件は,名古屋市の住民である被控訴人らが,名古屋市は控訴人A1協会から世界デザイン博覧会(以下「デザイン博」という。)で使用された施設及び物品を違法に買い受けたなどと主張して,地方自治法(平成14年法律第4号による改正前のもの。以下「法」という。)242条の2第1項4号に基づき,名古屋市に代位して, (1)(「当該職員」に対する損害賠償請求) 市長の職にあった控訴人A2,助役の職にあったC及び収入役の職にあったDに対し,各自,第1審判決別紙(一)契約一覧表の各契約金額欄の合計額に相当する10億3631万9324円(及び不法行為の結果発生後である各訴状送達日の翌日以降の遅延損害金)の損害賠償金を名古屋市に支払うよう求め, (2)(当該行為の相手方に対する損害賠償請求又は不当利得返還請求) 控訴人A1協会に対し,10億3631万9324円(及び不法行為の結果発生後である訴状送達日の翌日以降の遅延損害金)の損害賠償金あるいは不当利得金を名古屋市に支払う(返還する)よう求めた住民訴訟である。 2 第1審判決 第1審判決の内容は,次のとおりであった。 (1) 控訴人A2に対する請求については, ア 本件訴えのうち,第1審判決別紙(一)契約一覧表 49 (契約金額738万0403円。なお,第1審判決別紙(一)契約一覧表に記載の契約をまとめて「本件各契約」といい,そのうちの個々の契約を個別に特定して論ずる場合には,同表の番号を付して「本件契約 49 」のように表記する。)の契約に係る損害賠償請求の訴えの部分を却下し, イ 名古屋市に対する10億2893万8921円(本件各契約の契約金額の合計額から本件契約 49 のそれを控除した残額に相当する額)及び平成2年9月7日以降の年5分の割合による遅延損害金の支払を命じた。 (2) Cに対する請求については, ア 本件訴えのうち,本件契約 49 の契約に係る損害賠償請求の訴えの部分を却下し, イ 名古屋市に対する3530万5629円(本件契約⑱の契約金額に相当する額)及び平成2年9月8日以降の年5分の割合による遅延損害金の支払を命じ, ウ その余の請求は棄却した。 (3) Dに対する請求については, ア 本件訴えのうち,本件契約⑲ないし 23 及び 49 (以上契約金額合計798万3159円)の各契約に係る損害賠償請求の訴えの部分を却下し, イ 名古屋市に対する10億2833万6165円(本件各契約の契約金額の合計額から本件契約⑲ないし 23 及び 49 のそれを控除した残額に相当する額)及び平成2年9月16日以降の年5分の割合による遅延損害金の支払を命じた。 (4) 控訴人A1協会に対する請求については, ア 名古屋市に対する10億3631万9324円の支払を命じ, イ その余の請求(遅延損害金の支払請求部分)を棄却した。 3 第1審判決に対し,控訴人ら及びCは,いずれも,その敗訴部分の取消し,被控訴人らの請求の棄却を求め,Dは,敗訴部分の取消し,主位的には被控訴人らの訴えの却下を求め,予備的に被控訴人らの請求の棄却を求めて控訴した。 4 差戻前の第2審判決 差戻前の第2審判決は,Dの控訴のうち,被控訴人らの訴えの却下を求める部分は棄却したものの,控訴人ら,C及びDの第1審敗訴部分を,次のとおり変更した。 (1) 控訴人A2に対する請求について,本件契約 26 から 34 までの契約に係る部分は棄却し,その余の本件各契約(本件契約 49 を除く。)に係る部分についても損害額の認定を改め,結局,名古屋市に対して支払うよう命じた金額を,10億2893万8921円及び平成2年9月7日以降の年5分の割合による遅延損害金,から2億1000万円及び平成2年9月7日以降の年5分の割合による遅延損害金に変更した。 (2) Cに対する請求はこれを棄却した。 (3) Dに対する請求はこれを棄却した。 (4) 控訴人A1協会に対する損害賠償請求について,本件契約 26 から 34 までの契約に係る部分は棄却し,その余の本件各契約に係る部分についても損害額の認定を改め,結局,名古屋市に対して支払うよう命じた金額を,10億3631万9324円から2億1000万円に変更し,さらに不当利得の返還請求は全部棄却した。 5 差戻前の第2審判決に対し,被控訴人ら及び控訴人らがそれぞれ上告及び上告受理の申立てをした。 最高裁判所は,被控訴人ら及び控訴人らの各上告をいずれも決定により棄却した。 また,被控訴人ら及び控訴人らの各上告受理申立てについては,いずれも上告審として受理するとともに,理由中の一部を排除する旨決定した。 6 上告審判決 (1) 控訴人A2に対する請求については,被控訴人ら敗訴部分のうち,本件各契約のうち本件契約 26 から 34 まで(差戻前の第2審判決において請求棄却),及び本件契約 49 (第1審判決において却下)に係る部分を除く部分と,控訴人A2の敗訴部分をいずれも破棄して,名古屋高等裁判所に差し戻した。そして,被控訴人らのその余の上告を棄却した。 したがって,控訴人A2に対する請求については,本件各契約のうち本件契約 26 から 34 まで及び 49 に係る部分を除く部分が差戻後の第2審である当審での審理の対象となる。 (2) Cに対する請求については,同人は法242条の2第1項4号にいう「当該職員」に該当しないから,Cに対する訴えは不適法であると判断し,まず,本件契約⑱に係る請求部分については,その請求を棄却した差戻前の第2審判決を破棄し,そのうえで本件各契約のうち本件契約 49 に係る部分を除く部分(第1審で請求が認容された本件契約⑱の部分と,第1審で請求棄却とされた本件契約①から⑰,⑲から 48 及び 50 の各部分)につき,第1審判決を取り消してその請求に係る訴えを却下した。 以上により,Cに対する訴えはいずれも却下で終了した。 (3) Dに対する請求については,被控訴人らの上告を棄却した。 以上により,Dに対する本件契約⑲ないし 23 及び 49 に係る部分の訴えは却下により,本件各契約のうちその余の部分(本件契約①から⑱, 24 から 48 及び 50 )に係る請求は請求棄却により終了した。 (4) 控訴人A1協会に対する請求(遅延損害金の支払請求を除く。)については,被控訴人らの敗訴部分のうち,本件各契約のうち本件契約 26 から 34 まで(差戻前の第2審判決において請求棄却)に係る部分を除く部分と,控訴人A1協会の敗訴部分をいずれも破棄して,名古屋高等裁判所に差し戻した。そして,被控訴人らのその余の上告を棄却した。 したがって,控訴人A1協会に対する請求(遅延損害金の支払請求を除く。)については,本件各契約のうち本件契約 26 から 34 に係る部分を除く部分が,差戻後の第2審である当審における審理の対象となる。 7 前提となる事実 争いのない事実,証拠(甲3,4,11ないし15,16の1ないし9,17,18,20,22,24,29ないし33,乙1の1,2,2ないし11,12の1,13ないし18,26及び27の各1,30及び31の各1,2,32ないし34の各1,35ないし37,39ないし45,47,49,51ないし307,313,316ないし319,321,丙2,5,7,8の1ないし4,9,10,13ないし71,第1審証人E,同F,同G,同H,同I,同J,同K,同L,同M,控訴人A2,第1審におけるC,同D)と弁論の全趣旨によれば,以下の事実が認められる。 (1) 名古屋市と控訴人A1協会との関係 ア 名古屋市は,市制百周年の記念事業としてデザイン博を開催することとし,名古屋市議会に設置された市制百周年記念事業促進特別委員会等を通じて検討を重ね,昭和61年12月26日,デザイン博の準備及び開催運営を行うことを目的とし,存続期間を昭和65年(平成2年)3月31日までとして控訴人A1協会が設立された。 イ 控訴人A1協会の会長(理事)には市長である控訴人A2が,副会長(理事)には助役であるCが,監事には収入役であるDが,専務理事及び常務理事には市幹部職員がそれぞれ就任し,事務局も市職員を中心に構成された。 控訴人A1協会の寄附行為によると,控訴人A2が会長として控訴人A1協会を代表する権限を有し,控訴人A1協会の運営に関する重要な事項は理事会において決することとされていた。また,愛知県や経済団体等の協賛を得る等の目的からこれらの団体の参加を得て設立段階の基本財産2250万円を確保し,うち名古屋市が1000万円を拠出した。 ウ デザイン博は,平成元年7月15日から同年11月26日まで開催されたが,控訴人A1協会の収入は後記の本件各契約の代金を含めると265億3500万円,支出は263億2500万円であり,差額2億1000万円の残余金が生じた。控訴人A1協会は,平成2年3月28日,理事会において上記残余金を名古屋市に寄付する旨決議し,同月31日に解散した。 (2) 本件各契約締結に至る経緯 ア 控訴人A1協会が残余財産を有償譲渡することは当初予定されていなかったが,平成元年9月頃,全会期中のデザイン博の入場者数総計が当初見込んでいた数に達しない状況となり,入場料収入等だけではデザイン博の開催運営経費を賄いきれないことが判明したため,控訴人A1協会は,収支が赤字となることを回避するために施設及び物品を転用することの検討を開始し,転用する施設等の確定,転用先の調整,転用条件の設定などを行い,同月中旬から下旬にかけて,控訴人A1協会の基本財産の出資者である名古屋市,愛知県,N管理組合,O会議所及びP連合会に対して,転用可能施設一覧表を示して購入を依頼した。 名古屋市においても控訴人A1協会の収支が赤字となることを回避する目的で同月から各局において具体的な購入物件の検討を開始したが,各局から購入希望の出された物件の数が少なかったため,同年10月16日に開かれた幹部会において,各局に対して購入物件を増やすよう要請がされた。 イ 名古屋市と控訴人A1協会との間で,購入物件の価格について協議された結果,建築物で移設を要するものについては,控訴人A1協会が取得価格を基に評価して提示した転用評価額に0.5を乗じた価格で,それ以外のものについては転用評価額に0.9を乗じた価格で,それぞれ名古屋市が買い受けることとなった。さらに,名古屋市は,控訴人A1協会の要請により,撤去,運搬に要する経費を代金に加算して支払うこととした。 ウ 名古屋市は,平成元年11月27日から平成2年2月15日にかけて,控訴人A1協会から,同控訴人がデザイン博で使用した施設及び物品を代金総額10億3631万9324円で買い受けた。上記買受けに際して締結された契約は50件あり,各契約につき市の担当部局,契約年月日,契約金額及び目的物は,第1審判決別紙(一)契約一覧表のとおりであった。 (3) 本件各契約の行為者等 ア 名古屋市において,本件各契約を締結する旨の意思決定は,第1審判決別紙(二)のとおり,本件契約⑯, 36 及び 39 については控訴人A2が行ったが,他の契約(本件契約 49 を除く。)については助役以下代決規程(昭和39年達第51号。以下「本件代決規程」という。)等に基づき代決により行われ,本件契約⑱についてはCが代決により行った。また,本件各契約(本件契約 49 を除く。)の締結は,第1審判決別紙(三)のとおり,いずれも本件代決規程等に基づき代決により行われた。 イ 控訴人A1協会において,本件各契約の締結は,本件契約⑩,⑯,⑰, 34 , 36 及び 45 については控訴人A2により行われたが,その他の契約の締結は,処務規程に基づき控訴人A2に代わって決裁する権限を有する者により行われた。 ウ 本件各契約(本件契約⑲から 23 まで及び 49 を除く。)の支出負担行為に関する確認は,第1審判決別紙(五)のとおり,Dあるいは収入役室副収入役以下代決規程(昭和41年収入役達第1号)に基づき副収入役及び審査課長により行われた。 エ 本件契約 49 は,地方公営企業である水道事業の業務に係るものであり,名古屋市を代表する権限を有する管理者である水道局長が名古屋市を代表して締結したものであり,その業務に関する出納を行う権限も管理者が有している(地方公営企業法8条1項,27条)。 また,本件契約⑲から 23 までは,地方公営企業である病院事業の業務に係るものであり,管理者の権限は出納に関するものを含め当該地方公共団体の長が行うものとされている(同法34条の2,27条)。 オ 本件各契約(本件契約 49 を除く。)のうち契約金額が200万円を超えるものについてのみ契約書が作成され,いずれも控訴人A2が名古屋市長として市を代表するとともに同時に控訴人A1協会の会長として同控訴人を代表して契約を締結する旨記載されている。 (4) 本件各契約締結後の市議会及び控訴人A1協会の行為 ア 平成2年3月22日に開催された名古屋市議会の市制百周年記念事業促進特別委員会において,本件各契約に関する議論がされた後,同委員会に付議された事件の審査を終了することが議決され,同月26日に開かれた本会議においても,その旨議決された。 イ 名古屋市議会における平成2年度一般会計予算の審議に際して,同予算には本件各契約によって名古屋市が取得した物品の活用のための予算が含まれていたが,平成2年3月15日に開かれた名古屋市議会の総務民生委員会において,本件各契約に関する質疑がされた後,同予算のうち同委員会関係部分を可決する旨の議決がされ,同月20日開かれた本会議において,同予算が可決された。 ウ 名古屋市議会の一般会計等決算特別委員会において,平成元年度の決算を認定することが議決され,平成2年12月18日に開かれた本会議において,同決算が認定された。 エ 平成2年3月29日に開かれた控訴人A1協会の第13回理事会において,本件各契約による収入を含む平成元年度の収支決算書が議題とされ,同収支決算書が承認された。 (5) 本件各契約の目的物 ア 本件契約 26 から 34 までの目的物は,白鳥公園に設置された造形物,噴水等であり,名古屋市が控訴人A1協会から購入した後もそのまま公園施設として利用されている。 イ 本件契約⑯の目的物は,デザイン博開催期間中,名古屋城会場に設置された音響効果を考慮した仮設建築物である本丸ステージである。その建設工事費総額1億4487万1000円のうち建築物自体の材料費は5000万円程度である。本丸ステージは,本件契約⑯の締結後,新たに9000万円の追加費用をかけて東山公園内に休憩所及び倉庫として再築されたが,再築までの間,解体された材料が野積みで放置され,再築後の屋根の材質は従前のものと異なっている。 ウ 本件各契約の目的物の中には,上記以外の建造物として,車庫,鉄骨造平屋,便所,休憩所,営業施設等があるが,これらは,特段そのデザインが優れているとはいえないものや,デザイン都市を創造する等の名古屋市の施策の推進に大きな効果があるとまでは認められないものである。また,これらの中には,移設に当たり相当額の設置工事,建設工事を要すると見られるものがあり。これらの建造物の購入価格は,控訴人A1協会が設定した建築工事費用等を含む価格の65%相当額のものが大半を占め,中には80%を超えるもの,さらには購入価格が控訴人A1協会が設定した価格を超えるものもみられる。 エ 本件各契約の目的物の中には,上記以外の品として,放送用機器,ベンチ,大型電光表示板,電話交換機,クーラー,樹木,投光器,フラッグポール,交通サイン,ごみ箱,すいがら入れ等があるが,これらは,特段そのデザインが優れているとはいえないものや,デザイン都市を創造する等名古屋市の施策の推進に大きな効果があるとまでは認められないものである。これらの物品の購入価格は,控訴人A1協会が設定した価格の95%から98%相当額のものが大半を占め,中には購入価格が控訴人A1協会が設定した価格を超えるものもみられる。 8 差戻前の第2審判決の内容と,破棄差戻しの理由 上告審において取り上げられた上告理由のうち,控訴人ら及び被控訴人らに関係する部分は以下の3点であった。 (1) 双方代理と民法108条,116条の類推適用について ア 差戻前の第2審判決は,被控訴人らの主張していた双方代理の禁止違反について,本件各契約(本件契約 49 を除く。)は,控訴人A2が,名古屋市長として名古屋市を代表し,控訴人A1協会の会長として同控訴人を代表して契約を締結したものであるところ,利益相反の関係が認められるから,本件各契約(本件契約 49 を除く。)の効力は直ちに名古屋市に帰属しないが,本人にあたる地方公共団体(名古屋市。この場合,追認すべき機関は名古屋市議会となる。)がその行為を追認したものと認められるから,本件各契約(本件契約 49 を除く。)の効果は名古屋市に帰属するに至ったものと認めた。 イ 上告審判決は,被控訴人らの上告理由の1つとされた,双方代理と民法108条,116条の類推適用について,次のとおり判断した。 a 普通地方公共団体の長が当該普通地方公共団体を代表して行う契約締結行為であっても,長が相手方を代表又は代理することにより,私人間における双方代理行為等による契約と同様に,当該普通地方公共団体の利益が害されるおそれがある場合がある。そうすると,普通地方公共団体の長が当該普通地方公共団体を代表して行う契約の締結には,民法108条が類推適用されると解するのが相当である。そして,普通地方公共団体の長が当該普通地方公共団体を代表するとともに相手方を代理ないし代表して契約を締結した場合であっても同法116条が類推適用され,議会が長による上記双方代理行為を追認したときには,同条の類推適用により,議会の意思に沿って本人である普通地方公共団体に法律効果が帰属するものと解するのが相当である。 b そして,本件各契約(本件契約 49 を除く。)は,控訴人A2の双方代理行為により締結されたものであるが,名古屋市議会は,控訴人A2を会長とする控訴人A1協会との間で本件各契約(本件契約 49 を除く。)が締結されたことを十分認識して,審査や議決をしたということができるから,本件各契約(本件契約 49 を除く。)を追認したということができるし,控訴人A1協会においても,同様に追認があったということができ,この点に関する差戻前の第2審判決の判断は是認できる。 (2) 本件各契約の締結についての裁量権の逸脱,濫用について ア 差戻前の第2審判決は,本件各契約(本件契約 26 から 34 までを除く。)の締結について,赤字回避の目的に基づき,必要性に欠けたり,価格の相当性に欠けたりした建造物,物品等を購入したもので,実質的には補助金を正規の手続を経ずに支払うことと同一の行為と評価できるから,裁量権の逸脱,濫用があったものと認めた。 イ 上告審判決は,控訴人らの上告理由の1つとされた,本件各契約の締結における裁量権の逸脱,濫用について,次のとおり判断した。 a 名古屋市は,市制百周年の記念事業としてデザイン博を開催することとし,市議会に設置された市制百周年記念事業促進特別委員会等を通じて検討を重ね,愛知県や経済団体等の協賛を得る等の目的からこれらの団体の参加を得て設立段階の基本財産2250万円を確保し,デザイン博の準備及び開催運営を行わせることを唯一の目的として期間を限って控訴人A1協会を設立したのであり,控訴人A1協会の運営も市職員を中心として行われたのであって,控訴人A1協会において上記検討を受けてデザイン博の実際の運営を行ったところ,入場者数が想定していた数字を下回る見込みとなり,デザイン博の入場料収入等だけではデザイン博の開催運営経費を賄いきれないことが判明し,控訴人A1協会の赤字を回避する目的で本件各契約が締結された。 b 上記事実関係に基づいて考えると,デザイン博は名古屋市の事業として行われたのであって,名古屋市は,控訴人A1協会の設立に際し,控訴人A1協会に名古屋市の基本的な計画の下でデザイン博の具体的な準備及び開催運営を行うことをゆだねたものと解することも可能であり,両者の間には実質的にみて準委任的な関係が存したものと解する余地がある。そうであるとすれば,名古屋市が,控訴人A1協会に対し,同控訴人がデザイン博の準備及び開催運営のために支出した費用のうち,名古屋市が控訴人A1協会にゆだねた範囲の事務を処理するために必要なものであって基本財産と入場料収入等だけでは賄いきれないものを補てんすることは不合理ではなく,名古屋市にその法的義務が存するものと解する余地も否定することができない。そして,上記の点は,本件各契約の締結に裁量権の逸脱,濫用があったか否かを判断するうえで,重要な考慮要素となるというべきである。 c そうすると,デザイン博の準備及び開催運営に関する名古屋市と控訴人A1協会との関係の実質,控訴人A1協会が行ったデザイン博の準備及び開催運営の内容並びにこれに関して支出された費用の内訳を検討しなければ,本件各契約の締結について裁量権の逸脱,濫用があったかどうかを判断することはできない。 d しかるに,差戻前の第2審は,上記の点を確定しないまま前記のとおり判断しているのであって,その判断には,判決に影響を及ぼすことが明らかな法令の違反がある。 (3) 損害の算定方法について ア 差戻前の第2審判決は,損害の算定方法について,違法な売買契約の結果生じたであろう地方公共団体の財産状態と,かかる売買契約がなかった場合に地方公共団体に生じたであろう財産状態とを対比してその差額をもって損害と解すべきであるところ,控訴人A1協会の残余財産2億1000万円は本件各契約に基づき違法(実質的には補助金を正規の手続を経ずに支払うことと同一の行為と評価できる。)に名古屋市から逸出したまま名古屋市に返還されておらず,本件各契約が締結されなくても交付せざるを得ないことになった補助金の額は明らかではないから,この2億1000万円に相当する額ついては損害にあたるものと認めた。 イ 上告審判決は,損害の算定方法について,次のとおり判断した。 a 仮に,本件各契約(本件契約 26 から 34 までのを除く。)の締結について,裁量権の逸脱,濫用があったものとすれば,これらにより名古屋市に生じた損害は,名古屋市が支払った代金額と同市が取得した財産の価額との差額により算定すべきである。 また,名古屋市が控訴人A1協会に対して補助金を交付するには,公益上の必要があり(法232条の2),かつ,予算に計上して議会の議決を経なければならないことからすれば,差戻前の第2審のいう補助金交付の蓋然性のみでは本件各契約により名古屋市に損害が生じたことと同市が控訴人A1協会に対する補助金の支出を免れたこととの間に相当因果関係があると認めることはできない。 b そうすると,本件各契約により名古屋市に2億1000万円の限度で損害が生じたものとする差戻前の第2審の上記判断は,損害額の算定の方法を誤り,さらに十分な根拠なく補助金の支出を免れたとするものであり,判決に影響を及ぼすことが明らかな法令の違反がある。 c 他方,名古屋市は,本件各契約により施設及び物品を取得しており,これらの施設及び物品の客観的価値は損害の算定にあたり考慮されるべきである。上記の物件がいずれも無価値であるとの事実は確定されておらず,むしろ記録によれば上記目的物の中には一定の客観的価値を有するものが含まれていることが窺われる。そうすると差戻前の第2審の上記判断には,判決に影響を及ぼすことが明らかな法令の違反がある。 9 当審における主要な争点 (1) 以上を前提にすると当審においては,本件各契約(本件契約 26 から 34 までを除く。)の締結に裁量権の逸脱,濫用があったと認められるかが第1の争点となる。具体的には,以下のとおりである。 ア デザイン博の準備及び開催運営に関する名古屋市と控訴人A1協会との関係の実質において,準委任的な関係が認められるか否か。 イ 控訴人A1協会が行ったデザイン博の準備及び開催運営の内容とこれに関して支出された費用が,名古屋市が控訴人A1協会にゆだねた範囲の事務を処理するために必要なものであったか否か。 ウ 以上の判断を踏まえたうえで,本件各契約(本件契約 26 から 34 までを除く。)の締結に裁量権の逸脱,濫用があったと認められるか否か。 (2) 本件各契約(本件契約 26 から 34 までを除く。)の締結に裁量権の逸脱,濫用があったと認められる場合には,名古屋市が支払った代金額と同市が取得した財産の価額との差額を算定することによって算出する損害額が幾らかになるかが第2の争点となる。 10 上記主要な争点に関する当事者の主張は,別紙1のとおりである。 第3 当裁判所の判断 1 当裁判所は,本件各契約(本件契約 26 から 34 までを除く。)の締結について,裁量権の逸脱,濫用があったものとは認められず,被控訴人らが主張するその他の違法事由も認められないから,被控訴人らの控訴人A2に対する請求(本件各契約のうち本件契約 26 から 34 まで及び 49 に係る部分を除く部分),控訴人A1協会に対する遅延損害金の支払請求を除く請求(本件各契約のうち本件契約 26 から 34 までに係る部分を除く部分)はいずれも棄却すべきものと判断するが,その理由は以下のとおりである。 2 上記前提となる事実,証拠(乙317,丙76ないし80,82,83の1ないし3,84の1及び2,85,86の1ないし4)及び弁論の全趣旨によれば,以下の事実が認められる。 (1) 控訴人A1協会設立までの経緯 ア 名古屋市は,昭和57年度から市制百周年記念事業の準備を始動させ,昭和58年6月1日には,名古屋市制百周年記念事業連絡会議(以下「連絡会議」という。)を設置し,昭和61年までに13回の幹事会が開催され,その後,同年11月4日に発足した市制百周年記念事業推進本部(助役であったCが本部長)が設置されたことから,連絡会議は発展的に解消した(丙76)。 また,名古屋市は,昭和58年10月31日施行の要綱に基づき,名古屋市制百周年記念事業懇談会(市長が委嘱した学識者など各界各層の代表である28名で構成されていた。以下「懇談会」という。)を設置し,同懇談会は,昭和59年8月6日,基本構想案を了承し,同日,名古屋市長に対して「名古屋市制100周年事業にかかる基本的な構想について」という見だしで報告をした。そして,この基本構想案における記念事業の大綱のなかには「文化,産業など多様な要素を包含し,名古屋の個性と伝統,明日への可能性をみつけ,国際的な広がりを持ったふれあいの中で新しい世紀にむけての夢と勇気を育む壮大な催し(例えば,特色ある博覧会)を,メイン・イベントとして開催するとともに,催しにちなんだ施設を残す。」として,特色ある博覧会をメイン・イベントとして開催することが盛り込まれていた(丙76)。 イ 名古屋市は,昭和59年9月から10月にかけて市民討議を行い,既になされていた市民提案,懇談会の基本構想案,市民討議を基に,市制百周年記念事業の内容の検討を進め,昭和60年11月には,事務局案を集約し,昭和61年1月には,関係局長による会議に提案をして大筋了解が得られたことから,名古屋市議会に設置された市制百周年記念事業促進特別委員会(昭和60年10月9日設置,以下「特別委員会」という。)において,記念事業の公表をした(丙76)。 この公表された事務局案においても,「博覧会の開催(メイン・イベント)」として「生活・文化・産業の各面にわたって,国際的に発信力を持ちうる博覧会を開催する。具体的内容は,協議会B(仮称)において検討する。」と記され,特色ある博覧会をメイン・イベントとして開催することが盛り込まれていた(丙76)。 ウ そして,博覧会の主題を何にすべきかの検討における検討項目として,①市民の生活文化の向上に貢献できるもの,②産業・経済の発展に寄与できるもの,③国際化の推進に寄与できるもの,④将来の名古屋のまちづくりに貢献できるもの,⑤先進性があり前例のないもの,等が掲げられていたところ,その間の昭和60年8月26日にICSIDワシントン会議において,世界デザイン会議を1989年(平成元年)に名古屋市で開催することが内定したことを承けて名古屋市議会の特別委員会や,名古屋市内部の連絡会議等が協議のうえ,名古屋市は,昭和61年4月22日,名古屋市の市制百周年記念事業のメイン・イベントとして世界デザイン博覧会を開催することとし,その構想を報告・公表した(丙80)。 エ 「協議会B」は,昭和61年4月1日に設立された任意団体で,「昭和64年に名古屋市制100周年を迎えるのを契機に,未来への夢と勇気をはぐくみ,新しい名古屋を築きあげてゆくためのイベント等の取り組みを,市民,団体,行政機関等多様な実施主体によって多彩に展開する運動の企画・推進を図ることを目的」とし,事務所は名古屋市役所庁舎内(名古屋市a区bc丁目d番e号)に置かれ,役員として会長には名古屋市長が,副会長には名古屋市助役,その他各種団体の代表者4名が,監事には名古屋市収入役と愛知県出納長が充てられ,事務局職員は名古屋市からの出向職員で構成される団体であった(丙78,79)。 協議会Bは,昭和61年4月23日,「世界デザイン博覧会(仮称)」計画委員会(構成員は合計24名の学識経験者)を発足させ,名古屋市が明らかにしたデザイン博の構想(丙76〔p40〕)をもとに,博覧会の名称,テーマ,基本理念,会場計画等を検討し,昭和61年8月26日付けで「世界デザイン博覧会基本計画」を作成した(丙77)。 「世界デザイン博覧会基本計画」の骨子は,以下のとおりであった。 ①名称 「世界デザイン博覧会」 ②テーマ 「ひと・夢・デザイン-都市が奏でるシンフォニー」 ③基本理念 〈時代はデザインの力を求めている〉,〈世界に発信するデザインの役割〉及び〈都市が奏でるシンフォニー〉と題して,それぞれ「デザイン」の人類史的な意義と社会的な役割の重要性等が述べられている。 ④会期 昭和64年7月から同年11月(120日間程度) ⑤会場計画 博覧会自体を一つのデザイン表現として位置づけ,白鳥会場,名古屋城会場,及び名古屋港会場の三会場を各々異なった特色を持つ空間構成と造形イメージの博覧会場とすること。 ⑥その他 演出計画・催事計画・広報計画等の分野別に,視覚的なプレゼンテーションシステム,情報提供,交通システム等の整備,「デザイン」等を意識したイベントの展開,「デザイン」を活かした生活文化の提案に向けた広報活動の展開等々 (2) 名古屋市と控訴人A1協会等との関係,控訴人A1協会の活動等 ア 控訴人A1協会は,昭和61年12月26日,デザイン博の準備及び開催運営を行うことを目的とし,存続期間を昭和65年(平成2年)3月31日までとして設立された。 控訴人A1協会の会長(理事)には市長である控訴人A2が,副会長(理事)には助役であるCが,監事には収入役であるDが,専務理事及び常務理事には市幹部職員がそれぞれ就任し,事務局も市職員を中心に構成された。 控訴人A1協会の寄附行為によると,控訴人A2が会長として控訴人A1協会を代表する権限を有し,控訴人A1協会の運営に関する重要な事項は理事会において決することとされていた。また,愛知県や経済団体等の協賛を得る等の目的からこれらの団体の参加を得て設立段階の基本財産2250万円を確保し,うち名古屋市が1000万円を拠出した。 控訴人A1協会は,協議会Bが作成した「世界デザイン博覧会基本計画」,「世界デザイン博覧会事業計画策定調査報告書」をもとに,昭和62年12月,「会場計画の基本方針」「名古屋城会場計画」「白鳥会場計画」「名古屋港会場計画」「資料」から構成される「世界デザイン博覧会会場基本設計報告書」をまとめた(丙80)。 イ デザイン博は,平成元年7月15日から同年11月26日まで開催されたが,その準備及び開催運営の具体的内容は,「世界デザイン博覧会公式記録」(丙80)及び「市制百周年記念事業活動記録-名古屋市-」(丙76)に記載のとおりであった。 そして,控訴人A1協会の会長であった控訴人A2は,平成2年3月26日(審査終了日)までの間,名古屋市議会に設置された特別委員会において,デザイン博の準備・開催状況について定期的に報告をしていた(乙317,丙76)。 ウ 協議会B,控訴人A1協会の収支と名古屋市の負担 a 名古屋市は,デザイン博の実施に当たっては,控訴人A1協会のほか,任意団体として協議会Bを設立して,両者の連携のもとにデザイン博を準備・実施したが,両組織の収支の概要は,別紙2のとおりであった(丙83の1ないし3,84の1及び2,85,86の1ないし4)。 b 名古屋市から協議会Bに出向した職員は,デザイン博の準備・運営に関わる業務に従事するとともに,その多くは控訴人A1協会からその協会組織上の役職・職名も与えられていたが,同人らに対する給与は,控訴人A1協会からは全く支給されず,専ら,協議会Bから同協議会の名で各職員宛に支給されていた(丙82)。 そして,協議会Bに対しては,上記人件費の全額(22億6644万0846円)に加え,多額の補助金が名古屋市から交付され,その総額は,昭和61年度から平成元年度までを通じて,別紙2のとおり,合計32億円余に上った。 c 名古屋市は,控訴人A1協会を設立するために貸付金というかたちで1億円を拠出し,控訴人A1協会設立準備会を設立した。同準備会を構成していた者の多くは名古屋市の職員であり,同準備会は主に控訴人A1協会の設立準備手続を行い,控訴人A1協会の成立(昭和61年12月26日)とともにその業務を終えて,その後解散した(丙85)。 名古屋市は,昭和61年度から平成元年度までの4年度において,別紙2のとおり,控訴人A1協会へ約26億4000万円の補助金を交付した。 なお,デザイン博事業の準備・運営の中心的業務・職務を担当していたのは協議会Bの職員であり,上記のとおり,その人件費(約22億6000万円)はその全部を名古屋市が負担しており,控訴人A1協会固有職員のために支出された人件費の総額(平成2年3月31日まで)は,2億0129万1070円であった。 d 控訴人A1協会の収支については,同控訴人の監事Q(当時・愛知県出納長)及び同R(当時・S銀行代表取締役会長)らの監査報告書(丙86の1),同T(当時・愛知県出納長)及び同U(当時・S銀行代表取締役)らの監査報告書(丙86の2ないし4)において,「事業報告及び収支決算について監査したところ,その内容は適正なものと認めます」とされていた。 エ 控訴人A1協会の収入は本件各契約の代金を含めると265億3500万円,支出は263億2500万円であり,差額2億1000万円の残余金が生じた。控訴人A1協会は,平成2年3月28日,理事会において上記残余金を名古屋市に寄付する旨決議し,同月31日に解散した。 なお,上記寄付については,「通商産業大臣の許可」を得る必要があったが(寄附行為36条。丙3),本件に係る住民監査請求の申立てがなされ,当時,通産省商務室の博覧会専門官からは,控訴人A1協会の債権債務が確定しないままでの上記寄付の許可は困難との見解が示されたため,その許可申請は留保したままとなった(弁論の全趣旨)。 3 争点に対する判断 (1) 争点(1)アについて ア 名古屋市と控訴人A1協会との関係について a 名古屋市は,昭和57年度から市制百周年記念事業の準備を始動させ,市民からの提案,懇談会からの報告(基本構想案),市民討議などを踏まえて記念事業の内容を集約したが,その中に特色ある博覧会をメイン・イベントとして開催することが盛り込まれていた。その後,平成元年に名古屋市で世界デザイン会議が開催されることが内定したことを承けて,名古屋市は,昭和61年4月22日,名古屋市の市制百周年記念事業のメイン・イベントとして世界デザイン博覧会を開催することとし,協議会Bを設置して「世界デザイン博覧会基本計画」を作成した。そしてこの経緯を踏まえ,上記基本計画を具体化してデザイン博の準備と開催運営をするという目的のもと,昭和61年12月26日,期間を平成2年3月31日までと限って控訴人A1協会が設立された。同控訴人は,上記基本計画をもとに「世界デザイン博覧会会場基本設計報告書」を作成し,デザイン博の準備・開催運営をしたが,その具体的内容は「世界デザイン博覧会公式記録」(丙80)及び「市制百周年記念事業活動記録-名古屋市-」(丙76)に記載のとおりであった。 b また,控訴人A1協会は,その役員に控訴人A2(会長),助役C(副会長),収入役D(監事)ら市幹部職員が就任し,事務局職員も市職員を中心に構成されており,控訴人A1協会の会長であった控訴人A2は,平成2年3月26日(審査終了日)までの間,名古屋市議会の特別委員会において,デザイン博の準備・開催状況について定期的に報告をしていた。さらに,名古屋市は,控訴人A1協会に対し,出向した市職員の給与約2億円を含む補助金等として約26億円を交付し,同控訴人とともにデザイン博事業の準備・運営の中心的業務を行っていた協議会Bに対しても出向した市職員の給与約22億6000万円を含む補助金等として約32億円を交付するなどしており,デザイン博の準備・開催運営に対し,人的にも物的にもこれを全面的に支えていた。 c したがって,控訴人A1協会は,名古屋市から,市制百周年記念事業のメイン・イベントであるデザイン博につき,名古屋市の基本的な計画の下でその具体的な準備及び開催運営を行うという事務を委託され,その委託の本旨に従ってこれを継続的・統一的に実行したものということができ,しかも入場料収入等では不足する費用についてはその大半を名古屋市からの補助金等で賄っていたという両者の関係に照らせば,その間には実質的にみて準委任的な関係があったものと認められる。 イa 被控訴人らは,名古屋市と控訴人A1協会との関係は,請負的な関係と解すべきである旨主張する。すなわち,協議会Bの作成した「世界デザイン博覧会基本計画」は,名称・テーマ・会期・目標入場者数等が抽象的概括的に決められていただけであり,名古屋市は,控訴人A1協会に対し,デザイン博というイベント(=仕事)の完成を依頼したのであり,それを承けて控訴人A1協会は,具体的な事業計画の策定から準備・開催運営までの全てを行い,また,それによる利益も同控訴人に帰属するとされていたのであるから,名古屋市と控訴人A1協会との関係は請負的な関係にあったと解すべきであるというのである。 b しかしながら,名古屋市は,控訴人A1協会に対し,名古屋市の基本的な計画のもとで,デザイン博の具体的な事業計画の策定を含む準備や開催運営という統一的な事務処理を委託し,かつ,同控訴人を人的にも物的にも支えていたという実態や,さらに控訴人A1協会に対して報酬,あるいはそれに見合うものを与えることを予定していないこと(そもそも,控訴人A1協会は存続期間が定められているうえ,残余財産については,本財団と類似の目的を持つ他の法人又は団体に寄付することとされている。)に照らすと,被控訴人らが主張するように,名古屋市と控訴人A1協会の関係を,控訴人A1協会の計算のもとで仕事を完成させるという請負的な関係と見るのは相当ではない。被控訴人らの上記主張は採用することができない。 (2) 争点(1)イについて ア 上記のとおり,デザイン博は,名古屋市において構想し,協議会Bを設置して作成した基本計画が基礎になっており,これが委託の本旨に相当するものと解されるところ,控訴人A1協会は,その基本計画をもとに「世界デザイン博覧会会場基本設計報告書」をまとめて,デザイン博の具体的な準備・開催運営を行ったのであり(その内容は「世界デザイン博覧会公式記録」及び「市制百周年記念事業活動記録-名古屋市-」に記載のとおりであった。),それは委託の本旨に従ったものであったと認められ,この認定を左右するに足りる具体的な主張・立証はない。 イ そして,控訴人A1協会の収支については,同控訴人の監事Q(当時・愛知県出納長)及び同R(当時・S銀行代表取締役会長)らの監査報告書(丙86の1),同T(当時・愛知県出納長)及び同U(当時・S銀行代表取締役)らの監査報告書(丙86の2ないし4)において,「事業報告及び収支決算について監査したところ,その内容は適正なものと認めます」とされており,これらによればその支出についても適正なものであったと推定されるところ,これに疑問を抱かせるような具体的な主張・立証はない。 ウ したがって,名古屋市と控訴人A1協会との間に,実質的にみて準委任的な関係があり,控訴人A1協会の行った事務処理はその委託の本旨に従ったもので,それに伴う支出についても適正なものであったと認められるのであるから,委託者の費用償還義務(民法650条1項,2項)の規定に照らせば,控訴人A1協会が基本財産と入場料収入等だけでは賄いきれない費用については名古屋市において負担すべき義務があったものと解するのが相当である。 (3) 争点(1)ウについて 以上を前提に本件各契約(本件契約 26 から 34 を除く。)の締結に裁量権の逸脱,濫用があったか否かについて検討する。 まず,上記のとおり,控訴人A1協会が基本財産と入場料収入等だけでは賄いきれない費用については名古屋市において負担すべき義務があったものと解するのが相当であるから,本件各契約の締結が控訴人A1協会の赤字回避のためであったことをもって,直ちに違法なものであったと評価することはできない。 そして,控訴人A1協会には存続期間が平成2年3月31日までと時間的な制約があるところ,本件各契約の目的物については,前提となる事実記載のとおり,直ちに利用方法を見出すことが困難なもの,再利用に相当の費用を要するもの,通常一般においても取得可能なものなども含まれていたという特殊性があり,さらにその量にも鑑みれば,第三者への売却には相当な困難が伴うことが予想された。他方,売却できなかった場合でも,名古屋市は不足する費用を負担すべきことに変わりはないうえ,当事者間の実質的な関係からすれば,それらの施設及び物品は名古屋市に移転することになるものとも考えられ(民法646条2項),これらを勘案すると,目的物の必要性,価格等の点を,本件各契約の締結における裁量権の逸脱,濫用を判断するうえで重視することはできない。 さらに,当事者間の実質的な関係からすれば,名古屋市が本件各契約に基づき支払った代金は,委託者の費用償還義務の履行に相当し,過分であった2億1000万円については,最終的に控訴人A1協会に帰属するのではなく,同控訴人が名古屋市に対して返還すべき義務を負担することになるものと解されるうえ(民法646条1項),既に控訴人A1協会は,平成2年3月28日にこの2億1000万円を名古屋市に寄付することを決議しているのであるから,上記2億1000万円が過分であったことも,本件各契約の締結における裁量権の逸脱,濫用を判断するうえで重視することはできない。 したがって,以上を総合すると本件各契約(本件契約 26 から 34 を除く。)の締結に裁量権の逸脱,濫用があったとは認められない。 (4) 被控訴人らの予備的な主張について 被控訴人らは,名古屋市と控訴人A1協会との間に準委任的な関係が認められたとしても,本件各契約の締結には裁量権の逸脱,濫用が認められるとしてるる主張するので,以下検討する。 ア 被控訴人らは,名古屋市と控訴人A1協会との間の契約は行政契約であるから,地方自治法138条の2,同法2条14項,地方財政法4条1項の各規定に照らすと,デザイン博が赤字となった場合,無条件に赤字補てんが許されることにはならないのであって,その合理性を支える根拠が示される必要があると主張する。 しかしながら,上記で認定判断のとおり,控訴人A1協会は,名古屋市からの委託を受けて,デザイン博の準備及び開催運営を行い,その準備及び開催運営は名古屋市の委託の本旨に従ったものであり,また,それに伴い支出された費用も適正なものだったのであるから,結果として基本財産と入場料収入等だけでは賄いきれない費用を名古屋市が負担することは,実質的には準委任契約における費用償還義務の履行にほかならず,そこには十分な合理性が認められるのであって,被控訴人らの上記主張は理由がない。 イ 被控訴人らは,デザイン博の赤字の発生は,控訴人A1協会の債務不履行によるものであるから,その損害は受託者である控訴人A1協会の責任と計算で補てんすべきもので,名古屋市にその赤字を補てんする義務はない旨主張する。 しかしながら,名古屋市と控訴人A1協会との間に,実質的にみて準委任的な関係が存し,控訴人A1協会が名古屋市に対して善管注意義務を負担していたとしても,委任を受けて行ったデザイン博の準備及び開催運営においては,上記の認定判断のとおり,その内容は委託の本旨に従うものであり,その支出に不適正なものがあったとは認められないのであるから,結果として収支が赤字になったからといって控訴人A1協会に債務不履行があったとは認められない。したがって,被控訴人らの上記主張は採用できない。 ウ 被控訴人らは,仮に,赤字が不可避的であり,それを名古屋市が最終的に負担しなければならなかったとしても,控訴人A1協会としては,委託者である名古屋市の支出をできる限り防ぐため,施設及び物品をまず名古屋市以外の第三者に対して売却することを検討すべきであったにもかかわらず,同控訴人はこれを怠り,他方,名古屋市としても,第三者に売却されていれば購入する必要がなかった施設及び物品を漫然と購入したのであるから,そこには裁量権の逸脱,濫用が認められると主張する。 しかしながら,上記のとおり,そもそも名古屋市としては控訴人A1協会に対し,基本財産と入場料収入等だけでは賄いきれない費用を補てんする義務があったものと解されるうえ,控訴人A1協会には存続期間が定められており早期に対処する必要があり,他方,本件各契約の目的物については,前提となる事実記載のとおり,直ちに利用方法を見出すことが困難なもの,再利用に相当の費用を要するもの,通常一般においても取得可能なものなども含まれていたという特殊性に鑑みれば,名古屋市において,控訴人A1協会に対し,第三者への売却の努力を求めず,価格設定について厳密な査定をしないまま契約の締結に及んだとしても,本件各契約(本件契約 26 から 34 までを除く。)の締結に裁量権の逸脱,濫用があったということはできない。被控訴人らの上記主張は採用できない。 エ 被控訴人らは,名古屋市は,控訴人A1協会の赤字を解消するに必要かつ十分な金額で施設及び物品を購入すれば足りたにもかかわらず,通常の取引価格を無視した異常な価格で施設及び物品を購入して,控訴人A1協会に2億1000万円もの剰余を生じさせたのであって,このような本件各契約の締結には裁量権の逸脱,濫用があったことは明らかである旨主張する。 しかしながら,上記で認定判断のとおり,名古屋市と控訴人A1協会との間には,実質的にみて準委任的な関係が認められ,名古屋市が本件各契約に基づき支払った代金は,実質的には委託者の費用償還義務の履行に相当するのであるから,過分であった上記2億1000万円については,最終的に控訴人A1協会に帰属するのではなく,同控訴人が名古屋市に対して返還すべき義務を負担することになるものと解されるうえ(民法646条1項),既に控訴人A1協会は,平成2年3月28日にこの2億1000万円を名古屋市に寄付する旨決議しているのであるから,控訴人A1協会に2億1000万円の剰余が生じたことを前提とする被控訴人らの上記主張はその前提において採用できない。 (5) 被控訴人らのその余の主張について ア 目的の不法について 被控訴人らは,本件各契約の締結について,目的の不法を主張する。 確かに,前提となる事実記載のとおり,本件各契約は控訴人A1協会の収支が赤字となることを回避するためになされたものと認められるが,この点を踏まえ検討しても,本件各契約(本件契約 26 から 34 までを除く。)の締結について裁量権の逸脱,濫用は認められないことは上記判断のとおりであって,被控訴人らの主張は理由がない。 イ 随意契約による違法について 被控訴人らは,本件各契約を随意契約によって締結したことの違法性を主張する。しかし,前提となる事実記載のとおり,本件各契約の目的物の特徴,売り手側の存続期間に制限のあったこと等の事情を考慮すると,名古屋市がこれらをまとめて,競争の方法によって購入するのが困難なものとして随意契約によったことは裁量の範囲内のことであり違法とは認められない。 ウ 議会の議決を経なかった違法について a 被控訴人らは,次のとおり主張する。 名古屋市においては予定価格8000万円以上の動産の買入れをしようとするときは,議会の議決を経なければならない(議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例3条)。本件各契約は,すべてデザイン博に使用された施設等を目的とした売買契約であるから,名古屋市は,議会の議決を経たうえで一括して一個の売買契約で,仮に,しからずとも,本件契約⑩ないし⑰,本件契約 35 ないし 38 ,本件契約 39 ないし 48 は,それぞれまとめて1つのものとして契約締結をすべきであった。しかるに名古屋市はこの議会の議決を経るという手続を回避するために50個の契約に分割して売買契約を締結した。したがって,本件各契約は条例上必要な議会の議決を経ていないから,違法,無効なものである。 b しかしながら,本件各契約の目的物は多種多様なものであり,利用形態,利用目的,設置場所等が異なっているのであるから(乙1〔枝番を含む。以下も同様とする。〕ないし307,丙7,8),これらを一括して一個の売買契約を締結すべきものとまでは認められないし,本件契約⑩ないし⑰,本件契約 35 ないし 38 ,本件契約 39 ないし 48 について,各部局でまとめて1つのものとして契約締結をすべきものとも認められない。 また,名古屋市において,議会の議決を回避するために分割して売買契約を締結したということを認めるに足りる証拠はなく,名古屋市議会は,控訴人A1協会との間で本件各契約が締結されたことを十分認識して,前提となる事実(4)ア,イ記載のとおり審査や議決をしたのであるから,本件各契約の締結を追認したということもできる。 c したがって,被控訴人らの上記主張は理由がない。 エ 代決権限を有しない者が代決した違法について a 被控訴人らは,次のとおり主張する。 本件契約⑩,⑮,⑰, 41 , 43 及び 45 には,契約の目的物に「工事用材料」に当たるものは含まれておらず,契約の目的物は全て「物品」に当たるから,本件契約⑩,⑰, 43 及び 45 については市長が,本件契約⑮及び 41 については助役が,それぞれ購入の意思決定をすべきであった。 しかるに,購入の意思決定は原判決別紙(二)名古屋市行為者一覧表(1)
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CpT-78 "アルヴァーミア" CpT-78 "Alvaemia" 車輌情報 車種 主力戦車 運用者 皇立陸戦隊晋迅共和国陸軍ルフィスマ陸軍フェレス陸軍センリーネ陸軍 製造者 ヴルニト重工業 製造期間 1714年 - 現在 運用期間 1715年 - 現在 製造数 1,750輌 車体諸元 目次 全長 10.35m(増槽含) 車輌史 設計 装備 固定兵装 補助兵装 派生型 CpT-78PH CpT-78M 比較表 関連項目 車体長 8.3m(増槽含) 全幅 3.77m 全高 2.65m 乗員 4名 空虚重量 48,000kg 戦闘重量 52,700kg 懸架方式 トーションバー方式 装甲諸元 防護装置 ShF-2スモークディスチャージャー 装甲材質 SVN-78 複合装甲 増加装甲 - 砲塔装甲厚 上面49.76mm展望塔49.76mm前面RHA換算対HEAT670mm対APFSDS430mm防盾同上mm側面57.2mm+空間背面57.2mm 車体装甲厚 上面57.2mm前面RHA換算対HEAT670mm対APFSDS430mm側面57.2mm背面57.2mm底面49.76mm 機関諸元 エンジン ヴルニト・ローレス1 V12ターボ付ディーゼル1基 エンジン出力 1,500馬力×1基 整地速度 75km/h 不整地速度 47.6km/h 燃料 ディーゼル燃料1.5kL 航続距離 450km 増槽航続距離 600km 車輌史 CpT-78は、ファタ・モルガナ帝国の主力戦車。CpT-66の後継として開発された第3世代に分類されるMBTであり、同車種にて有用性が証明された射撃管制、電子機器を介した状況把握支援などの機能を発展させている。更にこれらをシステム的に一元化、統合管理することで更に戦闘能力が向上している。 独立戦争の直前に開発が完了しており、かつCpT-66の製造工場がワーレリア女皇領のみに所在していたことから本土の工場で集中的に製造されている。最終的に1000輌に近い数が配備されたが、独立戦争終結後には軍備縮小の煽りをもろに受けて大幅に削減され、現在の陸戦隊では発展型を中心に260輌程度が運用されている。 設計 複合装甲はCpT-66m2で採用されている為、本車種からの新技術には該当しない。 装備 固定兵装 固定兵装 名称 基数 44口径125.84mm滑腔砲シェスター1 1基 IP-30S 7.8mm機銃(砲塔上部) 1基 IP-30AM 7.8mm機銃(主砲同軸) 1基 補助兵装 補助兵装 名称 情報処理 MSV-30 統合コンピュータ 射撃管制 NSS-21 射撃管制装置 MVM7052”レシェカ2” レーザー測距儀 RR-1 風向風速センサー 補助装備 EVK-95M 車長用TVカメラ ShF-2煙幕弾発射筒 派生型 CpT-78PH CpT-78PH 14A計画により設計が開始されたCpT-78の改良型。PHは標準重装甲(Pahmd Herrdanva)型のことであり、砲塔前面を延長してより大型で防御力に秀でたSVN-80型複合装甲を搭載し、更にセンリーネ内戦のような非正規戦での生残性を考慮してRWSやAPSなどの新兵装を採用、また計画再開後には大陸戦争にてワーレリア連邦軍によって実用性が証明されたC4Iへの対応を行なったものである。 開発開始直後にワーレリア独立戦争が勃発したことで計画が停滞し、その終結後から2年経過した1722年から再開されたものの、同戦争での敗戦に伴う賠償金や不況によって当初予定されていた予算は大幅に縮小され、更に想定されていたセンリーネ内戦などの非正規戦に投入される可能性が極めて低くなったことから遅延を繰り返し、最終試作車両の完成は28年までもつれ込んだ。翌29年から陸戦隊及び開発中から販売契約を締結していた旧植民地各国への量産第1バッチ、計37輌の引き渡しが始まったものの、ほどなくしてサスペンションの破損やアクティブ防護システムの作動不良などの不具合の報告が相次いだ。ただでさえ開発期間の長期化などで調達費用が高騰していたにも拘わらずこのような不具合が残っていたことは購入した各国の大不興を買い、ヴルニト社は対応に追われることとなる。 しかし当のファタ・モルガナ軍部側は戦略戦術構想の変化や開発遅延により本車への興味を失っており、本車の開発が完了しない内から既に次期MBTの入札公告を行なうなど露骨な行動を取っていた。当然軍部は改良の面倒を見ることを嫌がったものの、旧植民地圏との関係性に配慮する女皇府によって改良は継続する運びとなった。しかし議会はこれに目を付けて女皇府を批判し、軈て本車の改善は開発元であるヴルニト社が独力で継続する状態になる。そのヴルニト社内でも次期MBT計画に注力すべきであるとの意見が強く、経営層からの圧力によって改良作業は完全に停滞してしまった。 1730年、ヴルニト社は全ての不具合が改善されていないにも拘わらず本車の改良作業の中止を宣言した。 CpT-78M CpT-78M 14A計画の頓挫から5年後の1735年に計画されたCpT-78の最新改良型。Mは改良型を意味する符号である。 78PHの失敗により旧植民地圏からの大批判を受けながらもファタ・モルガナの戦車開発は完全新規設計のファシアナートテラーレ計画に一本化された。しかしながらそのファシアナートテラーレは1735年に開発参加企業の一角であったオルミクス工業と当時のUGYAF(皇立陸上兵器開発統制局)局長のアレミエラ・フォールの汚職事件(ファシアナートテラーレ事件)によって完成は絶望的となった。そこで一度は見捨てられたCpT-78に白羽の矢が立ち、要求性能を現在の水準に引き上げる為の改良計画が急遽スタートされる。 自動装填装置や装甲モジュールなど、ファシアナートテラーレの開発で培われた技術がキックバックされる形で組み込まれており、また搭乗員削減に伴う車体と砲塔と縮小と軽量素材への変更により元の性能と同水準を維持しつつおよそ7トンの軽量化に成功している。また主砲はより軽量で高腔圧に対応した新型のものとなっており、原車両の主砲より高威力、54口径砲と同水準の威力を砲身を延伸せずに実現しているとされている。 試作車両は1741年に完成し、量産車は1743年から陸戦隊のCpT-78をアップグレードする形で配備が進んでいる。 比較表 1750年代のMBTの比較 名称 Cz 67 Chrnie VK416C2 CpT-78M 画像 開発形態 新規 改良 改良 全長 9.1m 11.6m 9.75m 全幅 3.4m 3.8m 3.5m 全高 3m 4m 2.7m 重量 47.7t 58.5t 45.7t 主砲 AShYa-44N 45口径124mm滑腔砲 レクテラス L9A 55口径120mm砲滑腔砲 Shestae3M 44口径125.84mm滑腔砲 副兵装 ShAT ShO-27 13mm重機関銃 GNGP 12.8mm重機関銃 Ko-20 13mm重機関銃(砲塔上部)IP-30AG 7.8mm機銃(主砲同軸) APS ラテイネ設計局Lt59A直接迎撃型APS 【APS名称】 - 装甲 Ln378モジュール式複合装甲(砲塔正面・車体正面) 複合装甲 SVN-83K モジュール式複合装甲 エンジン Pja500 4サイクル8気筒ターボチャージドディーゼル S1180V型8気筒エンジン ヴルニト・ミレフォレス1 水冷8気筒ターボ付ディーゼル エンジン出力 1300馬力/1400rpm 1500hp/【回転数】 1300hp/2400rpm 懸架方式 ハイドロニューマチック・サスペンション ハイドロニューマチック・サスペンション 油気圧式 最高速度 70km/h(整地)55km/h(不整地) 75km/h 75km/h(整地) 乗員数 3名 3名 3名 装填方式 自動 自動装填 自動 C4I Pjina 52PM FiA-ANCER 30M-TthAW5 名称 40系アヴァンコリー T-23 65式戦車 アーチカーミントMi2 セゴットVr1 画像 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (【図面ファイル】) 開発形態 新規 新規 【開発形態】 改良 改良 全長 【全長】m 10.4m 【全長】m 8.7m 11.6m 全幅 3.4m 3.4m 【全幅】m 3.61m 3.4 全高 【全高】m 2.4m 【全高】m 2.23 4.2m 重量 49t 62t 【重量】t 55.2t 65t 主砲 L-RB 45口径130mmライフル砲 【主砲】 47口径125.84mm滑腔砲 54口径125.84mm滑腔砲 副兵装 【副兵装】 AG-7 15mm重機関銃LPP-F57C 8mm軽機関銃 【副兵装】 FG-20 7.78mm機関銃 VA-91 12mm重機関銃VA-70 8.62mm軽機関銃 APS 【APS名称】 - 【APS名称】 - - 装甲 モジュール式複合装甲 FD-HA4A 複合装甲 【装甲】 複合装甲+ERA 複合装甲 エンジン 水冷V型10気筒ディーゼル VCD-31 【エンジン】 液冷V12ディーゼル エンジン出力 1500ps/2300rpm 1,520hp 【馬力】/【回転数】 1,500hp/2,700rpm 懸架方式 油気圧式 トーションバー式 【懸架方式】 ハイドロニューマチック トーションバー式 最高速度 75km/h 76km/h 【最高速度】km/h 70km/h 70km/h 乗員数 3名 4名 【乗員数】名 4名 3名 装填方式 自動装填 手動 【装填方式】 手動 自動 C4I 【C4Iシステム名】 ROL5 【C4Iシステム名】 AGAW-2 関連項目