約 3,013,514 件
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1103.html
「まだだ! まだ私は倒れていないぞディケイドオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」 突如響いた絶叫に慌てて振り向く。居た。鳴滝扮するテラードーパントが。 「ははは! 今の一撃はなかなかだったぞ少年! だが私の命を奪うどころかメモリブレイクさえ起こしてはいない!!」 しつこいぜ。そう呟くセコム番長に剛太は全力で頷いた。 「だが、勝てない相手でもない」 (刀は通じない。だが俺たちがセコム番長の補佐に回れば──… 銃を構えるディエンドの横で秋水は正眼に構えた。 「お?」 やる夫社長ことディケイドの手元でカードが煌いた。扇状に広げた3枚のカード。最初灰色だったそれがみる間に色づいた。 「なんだよ?」 胡乱な目つきで誰何する剛太に「あ、そうか」という声がかかった。そしてディエンドの手の中でも同じ現象が起こった。 「そのカードに……何が?」 怪訝を浮かべる秋水は確かに見た。スーツの中でいぎたない笑みを浮かべる社長と専務を。透視したというより、彼らか ら立ち上るニオイ──剣戟の際に現れる感情の流れ──から察知したというべきか。 「なあ……やる夫よ」 「そうだお! せっかくだからコレを使うお!!」 いいながら彼らはめいめいの方向に向かって歩き始めた。攻撃に移るのかと剛太は思ったが、足取りはひどく軽やかだ。 何を目論んでいるのか。そう思っている間にまず。 ディケイドが、 剛太の背後に、 立った。 「ちょっとくすぐったいお!!!」 【FINAL FORM RIDE】 GOGOGOGOUTA! はたかれた背筋がびらりと開いた。異様な感触に振りむいた剛太は「ひどく見なれた形状」の金属片が跳ね上がってい るのを目撃した。それは2つのふくらはぎの外側にも生えている。「ひどく見なれた形状」の武器を3等分したような形だ。 まるで歯車を3等分したような扇型の金属──…それが剛太の体から生えている! 「え? 何だコレ! どうなってんだ俺の体!!」 「さあ行くお!!!!」 この時起こった出来事を、剛太は終世忘れるコトができなかった。まず首が亀のごとく引っ込んだ。両肘は自発の意思 と関係なく直角に曲がり、両足ときたらその付け根からくの字にひん曲った。そして合わさる扇型。背中に生えていたそれ と両ふくらはぎのそれらは見事に合致し、ある武器を作り上げた。 「な、中村の体が”モーターギア”に変形した!!」 目を見開く秋水の遥か先で浮遊しているのはまさしくモーターギアだった。ひどく巨大な歯車だった。 「ゴーターギアって呼ぶべきかもな商品命名側的に考えて……」 秋水の背中にいやーな汗が流れた。 ディエンドが、 銃を構えて、 背後にいる。 (中村……。俺も後を追うぞ) 泣きたい気分だった。 「痛みは一瞬だ」 【FINAL FORM RIDE】 SYUSYUSYUSYUUSUI! いろいろな音声が銃声によって締めくくられた。胸の中央にチクリとした痛みが走る。それをきっかけに自分の体が剛太 よろしく変質していくのを秋水は止められなかった。背中に無骨な茎(なかご)と下緒と飾り輪が生えた。胸板がシャツごと 180度旋回し顔面を覆いつくしたのに比べたら、両腕が頭上で大きな輪をユーモラスに作ったコトなど比較にならぬ些事で ある。剥き出しになった腹部にはXを描くモールドと、銘。 浮遊感。 秋水の体は宙をキリキリと飛び始めた。つられて舞いあがったソードサムライが内股の限りを尽くす両脛の間に挟み込ま た。そこでようやくこの異様な変形は終わりを告げた。 「こっちはソードシュウスイXってところかな……。銃使いが持つのも変だが」 不承不承といった感じでディエンドが持つ武器はひたすらに巨大な”剣”だった。長身のディエンドの倍はあろうか。 (なんだこの状況) 流石のセコム番長もただ汗を流すばかりである。それは鳴滝も同じだった。 「フザけるなディケイド! そしてディエンド! ライダー以外を! 変形させるなアアアアアアアアアアアアアア!!!」 「ハッ! 知るかお!! どうせやる夫は世界の破壊者だから設定なんざとことん壊してやるお!」 「いいすぎだろそれ……」 馬鹿丸出しで小躍りするディケイドを窘めるディエンドに秋水と剛太は全力で同意した。 「おのれえええ! どうしてこうなった! どうしてこうなった!!」 怒りとともに闇が広がっていく。だがそれより早くゴーターギアに乗り込んだディケイドとディエンドは涼しい顔で突っ込んで いく。歯車は飛んだ。降り注ぐ闇の粘液さえも複雑軌道で避け切って、ついには鳴滝の右上腕部さえ鋭く斬った。更に至近 でリターンバック。激しく揺れながら敵の体のあらゆる部位を斬り刻む。鮮やかに舞い散る火花の中で鳴滝はついに吹き飛 ばされた。呻きながらも辛うじて着地する。だが追撃は終わらない。 「今だッ!!」 飛び降りたディエンドに正中線を斬られ、たたらを踏む冥界の使者。それに迫るは裂帛の咆哮。 【FINAL ATTACK RIDE】 SYUSYUSYUSYUUSUI! 「これが俺と奴の力だあああああああああああああ!」 巨大な剣が横一文字に振りかざされ胸板を大きく斬り裂いた。逆胴に似た石火の軌跡をかいくぐり、ディケイドも飛び込む! 「トドメだお!」 繰り出されたアッパーカットは傷に呻く鳴滝を容赦なく上方へ吹き飛ばした。訪れた自由落下。叫ぶ鳴滝。唸るギア。 ディケイドの右前腕部に密着し旋回する巨大な歯車が、鳴滝の落下地点に待ち構えていた。 (馬鹿め! 私に瞬間移動能力がある事を忘れたか!!) 距離はまだある。マントを翻し消える余裕も……。ほくそ笑む鳴滝に鈍い衝撃が走ったのはこの時だ。 「また逃げようなんざスジが通らねえぜ」 振りかえるとそこには──… 「てめえが仕掛けたケンカだ。最後までやりやがれ」 拳を限界まで硬く大きく肥大させたセコム番長がいた。跳んでいた。 「ホ! いつの間に!」 「知ったことか! 打舞流叛魔(ダブルハンマー)アアアアアアアアアアアアアア!!」 「複数で私1人をボコるのはスジが通っているのかあああああああああああああああ!!!!」 殴り飛ばされ、世にも情けない声を上げながら鳴滝は。 【FINAL ATTACK RIDE】 GOGOGOGOUTA! 「これがやる夫たちの団結の力だおおおお!!」 鳴滝は巨大な歯車に巻き込まれ、破砕された。(団結と言いさえすればリンチも許されるのである!) 爆音が採石場に響いた。 緑色の炎に炙られながら、ディケイドは手を叩き呟いた。 「さっきお前はやる夫たちの旅がここまでといったようだけど」 「それはお前の方だったな。そう──…」 / _ -‐ /. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ,/ , ´ ./ \ / ,/ / \ / / ./ \ 絶望がお前の / /. __ ./ .._ _ \ l ノ. / .ヽ l ; ´⌒\,, ;、、、/⌒` l / / l. , | ;;( ● ) ノヽ ( ● );; | ./ / .,-‐、 l _ _ } .l ´" ", " "´ l ; / ∠,,,,,.」 -‐、 ! \ . . ( j )、 , ´ _.. !;_,, -‐ "", .-‐ ⌒ヽT l \ `ー-‐ ´`ー-‐ ′ / ヽ-‐ ´ ゞ-‐ "/ __ノ l ! ./ヽ ,イ ヽ γ / ! , / `\ ``ー- -‐ "´ / / \ ヽ ´L_⊥ -―--- -< ハ \ _//´ , _ -‐ 、\ l i ,) λ `‐-、_∠ l / ` \ ゝ , -― ´ ̄ ̄  ̄ヽ /.ヽ / . . . .λ ィ / ` ノl _ ,イ \ /! ヽ .∧ . . ./ ヽ ./ l / / !l、 _ -‐ ´ ! ヽ , ! \! ..〉‐〈 ∨/l ヽ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) | (__人__) ゴールだ……。 | ` ⌒´ノ .| } ,. -- 、 . ヽ } ,. ´イ } ヽ ノ , _,. / l/r´ ̄}} ,. ´ , / ヽ!〈 r´ ヽ--―― 、 ,. 、 __ --‐ ´ ,. ム.、 ト| !、 ,.- `丶 、 _ -―ヤ´ ,. ./.リヽ `┴`キ (、 ` ー-/ _/` ー- ,. ´ . /ニ/,. 、 \ / { / / _ -‐´ . / イ-ヽ=\ ,\ / __ ∨ / ̄ ,. ¨ヽ `ー― イノ__〈.イ/ `丶、 -、 / \ ヽ{. `〈ー一 ー― ´ } イ´ / /`7ヾ、 / ヘ、 \ ,.イ , - ´ / / ム. ヽ、 ヾ ヘヽ. \ , , 一 ´ / _, -┴ /-イ ∧ ヽ. ヘ. \ ト----‐ ´ r ´ / _ -‐ ´ /_{ ∧ ヽ ヘ_,\ ∨ / ,.‐ ´ ,.-く ̄f≧! `丶 、 ヽ } ∧ ∨  ̄ `ー 、 / , ´ ,! ; ! `丶、 ヽ "" .l ∧ ∨ 「いや、だからこの世界侵食すんなって」 「そうだな」 変身を解いた彼らの横で尻もちをつきながら、剛太と秋水は激しく息をついた。 心から思う。もう嫌だ。ネコがうろつているような気もしたがきっと幻覚だ。 「つぅかあのオッサン爆発したけどいいのかよ! いろんな意味で!」 「あー大丈夫だお。炎が緑色だお? じゃあありゃワームだお」 「ワーム?」 「要するに人間に擬態する怪物だ。だからアレは偽物の鳴滝だな」 「怪物なら仕方ねえ! とっとと店に戻って報酬のプリンを喰うぜ!」 「なーお」 そして一同は店に戻ってきた。 「剛太クン! 良かった……無事だったのね」 彼を一番困らせたのは、店に戻るなり両手を掴んで帰還を喜ぶ桜花だった。(とっくにスペアのメイド服に着替えていた) よく見るとまなじりにはうっすら涙が浮かんでいる。6月の雨よりしっとりとした声音かつ縷縷綿綿な言葉を要約すると、 「秋水クンを助けにいってくれたのは嬉しいけど無茶(※ 別世界じみた変な場所へ行くこと)しないで」 で、何だか無茶な理屈がたぶんに入り混じっている。 (いやお前、助けにいかなかったらいかなかったで責めるだろうが。だいたい、弟消えた時に『気丈ぶってるけど実は心配 でたまりません』って表情(カオ)してたの誰だよ) 「アナタのコトも随分心配してたわよ」 「うんうん」 ヴィクトリアと沙織の様子からすると演技ではなく本当に心配していたらしい。 「あーもう。分かったから離せって。人が見てるだろうが」 「そ、そうね。ごめんなさい……。ウワサになって津村さんの耳に入ったら迷惑だものね」 いやにしおらしい様子で手を放した桜花はなんだかションボリしてもいるようだった。 どうしろと。無性に腹を立てる剛太をしばし眺めた秋水は生真面目な様子で手を打った。 「もしかすると君はいま、自己嫌悪に陥っているのか?」 ──「俺は! 女泣かすような奴は大っ嫌いだ!!」 ある人はいった。「時に正論は暴論よりも人を怒らせる」。 一見マジメに紡がれただけの言葉は、悪い意味で琴線に触れてしまったらしい。 「てめェ! からかってんのか!」 「いや。先ほどの君の言葉からそうではないかと思っただけだ。他意はない」 秋水は秋水で涼しい顔だ。マジメなようだが実は案外ちょっとからかっているのかもしれない。 いまにも胸倉を掴まれそうになりながらも、怒り狂う剛太を涼やかな目で見ている。 「え? え? 何の話してるの?」 桜花だけはおろおろと男2人を見比べた。先ほどの剛太の啖呵などまったく知らないのだろう。 秋水はチラリと剛太を見ると、正に破顔一笑。「馬鹿! 言うな!」という言葉も物ともせず、爽やかに相好を崩した。 「なんでもない。こっちの話だよ。姉さん」 ややあって。 気だるく腰掛けた剛太はまるで試合直前のように粛然と座る美剣士に言葉を投げた。 「……なあ」 「なんだ」 「どうしてさっき俺の言葉チクらなかったんだ?」 「姉さんに伝えない方が君のためだと思ったからだ」 つってもなあと剛太は頭に手を当てた。 「でもお前、武藤の妹のあだ名の件で俺にハメられたじゃねーか。仕返ししたくなるだろ? 普通はそうだろ。な?」 少し考え込んだ秋水はややはにかんだ微笑を浮かべた。なにこいつこんな顔できるのと垂れ目が軽く見開かれた。 「実の所、わずかだが仕返しも考えた」 「オイ」 「だがあれは俺の過失だ。君を恨む筋合いはない。第一、君の戦い方には学べる部分が多い。……それに」 「それに?」 「君は姉さんの戦友になれるかも知れない。だからあの言葉は伏せるべきだ。少なくてもそうする事が敬意だと俺は思っている」 「あっそ」 唇を尖らせながら剛太はメニュー表を取り、やや熱心な様子で眺め始めた。 またも訪れる沈黙。もっとも秋水はもう剛太との間に生じる会話の空白に慣れているらしい。そういう石像のように背筋良く 座りながら粛然と店内の様子を見ている。 やがて料理名と価格とアレルギー表示とカロリー値の羅列が垂れ目の歓心を買わなくなったようだ。プラスチックか何か で硬くコーティングされたメニュー表がテーブルの上に放り落された。 そして頬杖をついた剛太は、少し所在投げに呟いた 「どれでも今の所持金で買えるけどさ、お前、好きな物はなんだよ?」 「?」 「…………おごってやるよ。礼と詫びな。でもコレで貸し借りなしだぞ」 端正な瞳をいやにあどけなく見開いた秋水の口元に嬉しそうな笑みが広がった。 「渋茶」 「じゃあそれな」 そしてそれを飲み干し、現在に至る。 「にしても一体なんだったんだあの戦いは」 「夢という事にする他ない」 卵焼きをぱくつきながら2人は何度目かの溜息を漏らした。 やる夫社長たちはというと相変わらず店内をうろついている。 「くそ! やっぱテラーのガイアメモリ見つからないお!」 「倒したはいいがメモリがないって危なすぎるだろ! 回収するかメモリブレイクしないと!」 「だからといってこの僕まで呼ばないで下さいよ! 僕は忙しいんです!」 「うっさいできる夫! てめえクウガだからってサボりすぎだお!」 「でもテラー倒したんでしょ? じゃあ大丈夫ですよ。アレ以上のガイアメモリなんてそうある訳」 「るせえ! そういってこう、アレを強化した白面とか大魔王バーンのガイアメモリとか出てきたらどうすんだお!」 「それを抜きにしてもシニガミハカセとかあったしなあ。他の世界の強豪の記憶が来たらどうする?」 「はは。まさか。ありえませんよそんなの」 例の採石場の世界とメイドカフェはまだ繋がっているらしく、彼らは行った来たりしながら何か探しているようだった。 「あのー。秋水先輩」 おずおずとした声に秋水が振り返った。つられて振り返った剛太は卵焼きを吹いた。 「この学生服なんだけど、やっぱり洗って返した方がいいよね」 だぼだぼとした学生服から白い太ももを半ばまで露出したまひろが困ったように眉を潜めている。 先ほどの戦闘の際、「服だけを溶かす都合のいい粘液」を浴びて全裸になった彼女はその時借りた服をずっと着ている らしかった。 (いや、まず適当な服に着替えろよ。なんでずっと学生服なんだよ) 天然の恐ろしさをむざむざと見せつけられる思いだった。実際彼女は学生服の上着一枚という姿が相当恥ずかしいらし く、先ほどから必死に胸元を抑え、裾をなるべく下の方に下の方にと小さな拳で懸命に引っ張っているようだった。洗う云々 よりまず生地が延びる心配をしろ。剛太はそう叫びたかった。 「そ、そうだな。洗って貰った方が、いい」 (面喰らってる面喰らってる) 笑いをこらえるのも大変だった。 ぎこちない口調の秋水は傍目でも分かるほど、目のやりどころに困っている。 それが面白くて仕方ないので、剛太はまひろに着替えるよう促さない。 「そ、そうだよね」 「だだだが、汚いとかそういう意味ではなく、君の心証を考えた場合そうすべきだと思っただけであって」 「う、うん。分かってるよ! 変なネバネバがついちゃってるし秋水先輩の服が溶けちゃったら悪いから。ね。ね」 また今日も卵焼きの吹きカスを拾い集める作業が始まるお……ディケイドの口真似をしながら剛太は赤絨毯の上を這い ずりまわった。何かもう頭上の会話はどうでも良かった。簡単にいうと、同じ場所にいるのはいたたまれない。剛太は本当、 身を以て知っている。ストロベリートーク中の男女という奴がいかに周りを見ていないかを。例えばすぐ傍にいる後輩を無 視して「キミが死ぬ時が私の死ぬ時だ!」みたいな文言吐く先輩だっている。 胸が痛い。滝のような涙がばーっと溢れた。それでも居ながらにして忘れ去られるよりはまだ良かった。赤絨毯の上で 卵焼きのカスを拾い集めている方が楽だった。惨めだが度合いはまだ少ない。 斗貴子との共同任務を粉砕され変な世界で闇に潜って変形させられた今日という日は本当、サイアクだった。 「ネバネバが心配なら入浴した方がいい。ちょうどあの銭湯も近い」 「銭湯……?」 頭上でアニメアニメした声が息を呑んだ。しばらくの沈黙は「んぬぬぬぬ」みたいなじれったい声の地響きによって打破さ れた。 「いやあーっ! 一緒に銭湯とか! 秋水先輩のエロスー!!」 遠ざかる足音。待ってくれという気配。どうやらまひろは勝手な勘違いで去っていったらしい。 (はいはいバカップルバカップル) 「なーお」 目の前をブルーの毛(実際には灰色に近い)をしたネコが行き過ぎた。「卵焼き喰うか」と差し出しかけた剛太は目を点に した。ネコはすでに口に何かをくわえている。手を伸ばす。不機嫌な鳴き声とともにネコは走り出した。片付けに追われるメ イドたちの間を抜けて修理中で開きっぱなしの自動ドアをくぐり、街の雑踏に消えていった。 「待ってくれ! 一緒にとは言っていない! ただ薦めただけで──!!」 秋水も立ち上がってまひろを追いかけていった。もちろん、彼は釈明に必死で「学生服1枚の女子を追いかける」挙措の 異常さに気付いていない。そのまま間違って女子更衣室に飛び込んで、着替え中の女子たちに悲鳴を上げられ、後々まで ヴィクトリアにねちっこく小馬鹿にされるが──… それはまた、別のお話。 「すまないねミック。私の落し物を探させてしまって」 「なーお」 「しかし屋台に忘れてしまうとは……実は若菜も落としていたのだがね。これでは叱れないよ」 「なーお」 雑踏の中で飼い主にあやされながら、ミックと呼ばれたブルーのネコは満足そうな鳴き声を上げた。 「やっぱりプリンは最高だぜ」 隣の席で”らしからぬ”デザートを舌鼓を打つセコム番長にお冷を継ぐと、桜花は剛太の前にふわりと着座した。 「カッコ良かったわよ。あの人についてった剛太クン」 「うるせェよ」 「秋水クン助けてくれてありがとう。でも無茶しちゃダメよ」 ふふと笑いながら桜花は滑らかにケーキを切り分けた。ひどく丸くてクリームの上にキウイやオレンジやイチゴが鮮やかに 乗っている高そうなケーキである。渋茶購入によって実はすっかり寂しい財布を思い剛太は汗を流した。 「注文したかそれ? してないよな。いっとくけど勝手に買わせておいて代金払えとかナシだぞ」 「サービスよ。だって剛太クンカッコ良かったから。それとも甘いお菓子は嫌い?」 「別にどうでも」 「じゃあどうぞ」 扇型のケーキが小皿に乗ってしなやかな手つきで配膳された。 その形に先ほどの馬鹿馬鹿しい変形を思い出し、剛太は一瞬顔をしかめたが──… (まあ、いっか) 斗貴子との共同任務がフイにされ色々散々な思いをした一日だったが、矜持らしきものはそれなりに貫けたとは思う。 ちなみに斗貴子の方は任務を終え、小一時間もすれば寄宿舎に戻るらしい。数分前に見たメールを反芻しながら、剛太 はひどく高そうなケーキにフォークを伸ばした。 少しだけ、元・信奉者の双子の姉妹への感情が和らいでいる。 そんな気がした。 ♪ジャージャージャー ジャージャ-ジャー (イントロっぽい何か) > ____ / \ / ⌒ ⌒\ / ( ⌒) ( ⌒)ヽ 剛太。ここからがお前の本当の旅だお。 l ⌒(__人__)⌒ | \ |r┬‐| / / ` ⌒´ ヽ / ̄ ̄\ / ヽ、_ \ (●)(● ) | お前には俺らがついてるだろ常考。 (__人__) | ( | . { | ⊂ ヽ∩ く | 、_ \ / ) | |_\ “ ./ ヽ、 __\_/ _.. ‐'' ‐ 、 ,r \ / ⌒ ヽ, もう呼ばないで下さいよ。僕は蝶・忙しいんです。 ( ●) `― ..i i. ( ●) | \ _´___ / \`ー ´ __/ よこいちれーつのちぇいす……> 「だから侵食すんじゃねええええええええええええええええええええええ!!」 オーロラをくぐり別の世界へ旅立つ3人については怒鳴り声で見送った。 「次の世界はなんでしょうね」 「さあな」 「どんな敵でも世界でも構わないお! どうせ鳴滝が相手だし、楽勝だお!!」 「だな!」 明るく笑いながら彼らはまた一歩踏み出した。旅はまだ……続く。 「私の影武者はやられたか。だが! 次のイデオンの世界こそ貴様の墓場だディケイド!」 黒い、黒い空間で。 「テラーは負けたがこれならば確実に貴様を葬れる! 楽しみだぞディケイド!」 鳴滝は化石状のUSBメモリを押した。そして響くその名前。 「ゲッターエンペラー」 今、史上最大の戦いが幕を開けようとしていた……!!
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/4152.html
《水中散歩をしなイカ!?》 イベントカード 使用コスト1/発生コスト2/青 [アプローチ/自分] 自分の『侵略!?イカ娘』のキャラ1枚は、ターン終了時まで+20/+20を得る。 侵略!?イカ娘で登場した青色のイベントカード。 自分の『侵略!?イカ娘』キャラ1枚のAP・DPが20上昇する効果を持つ。 『侵略!イカ娘』キャラ専用のコンバットトリック。 コスト1だが、上昇値は20と高め。 使い勝手は悪くなく、<侵略!イカ娘>なら採用する価値があるだろう。 カードイラストは娘TYPE2012年1月号の版権絵。 関連項目 『侵略!イカ娘』 収録 侵略!?イカ娘 02-046 パラレル 編集
https://w.atwiki.jp/popoporenmei/pages/56.html
果てしない砂漠 ポタ出現場所 ティアメスの道 秘密入口 ティアメスの道 クリア後報酬 ○○○Exp 必要スキル - 攻略 攻略情報カキコ ティアメスの聖地 ポタ出現場所 - 秘密入口 - クリア後報酬 ○○○Exp 必要スキル - 攻略 果てしない砂漠の続き。 ティアメス戦
https://w.atwiki.jp/utchem11/
2011年度・東京大学理学部化学科Wiki ここはタイトル通り2011年度理化生の為のWikiです。 Wikiなので自由編集可能です。好きにページ作って結構。 物化のページつくったよ。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (chara.jpg) そしてこの顔である お知らせ・宣伝 ガイダンスがあります 4/4(水)11 30~2階講義室にて 講義は翌4/5(木)から始まるようです。 北海道の思い出 by チャラ長 1.まばゆい太陽の光が 車道を砂漠に変えた 南に映る人の街が怖くて 北に見えた海が優しく揺れる 儚さとせつなさで傷ついて 疲れ果てた道の駅 ベンチに座る君のしぐさはもどかしく 痛みを消し去る天上の声 君が差し出したポテトの袋が開いて 沁み渡る“うす塩”が心を癒やす ☆あのときからあの味はsanctuary 二度と戻らない永遠のal dente ※ 愛のムチで しばかれて 愛のムチで しばいて 2.去りゆく太陽の軌跡が 街を透明に染める 携帯を気にする君の横で 僕は財布の心配をしていた 途切れぬ人ゴミの中で 夜空が穏やかに回る 電話をして震えている君が 忘れたように ぼんやりと泣いた 君が囁いた運命の塩味感じて 鏡の世界で二人は笑った ☆ くりかえし 未来と将来をはき違えてたけれど 不幸ぶるのは好きじゃないから ※ くりかえし
https://w.atwiki.jp/gundamwar/pages/692.html
存在しない人間 [部分編集] 刻の末裔 / エクステンションブースター OPERATION O-C10 赤 2-4-0 R (自動A):自軍プレイヤーは、ユニットをプレイすることができない。 (自動D):ダメージ判定ステップ終了時に、全ての自軍ユニットを廃棄する。 (自軍攻撃ステップ):《(0)》自軍ジャンクヤードにある、赤の指定国力を持つ、ユニット1枚とキャラクター1枚を、1つのセットグループとして、自軍配備エリアにリロール状態で出す。 赤いユニットと赤いキャラクターをセットで釣る効果を持つオペレーション。 毎ターン無償の愛を撃てる、と考えれば分かりやすいか。それ以外のユニットを展開できなくなるというデメリット付き。 赤の大型ユニットと強力なキャラクターを4国で出せると考えればダメージレースを制するという点で優位に立てる。ダメージ判定ステップ終了時に自軍ユニットが全て廃棄されてしまうので防御ががら空きになってしまうがそこはコマンドでカバーするべきであろう。 このカードでの廃棄は待機中の効果では無いのでダメージ判定ステップ終了時までにこのカードを除去できればこのカードで釣ったユニットは場に残る。例えば薄情な選択や行き過ぎた思想でこのカードをコストとして廃棄すれば一種のブーストとして機能する。 また1枚制限や重複しないを持っているわけでは無いので、複数枚あれば2枚、3枚とユニットを展開できる。 デメリットである自軍ユニットの廃棄も転向やトランス状態で敵軍ユニットを奪えば一種の除去として機能しデメリットをメリットに変えることができる。 多くのリセット効果は攻撃ステップに使う効果であるため、このカードはそれらと相性が良い。 例えば核の衝撃後にユニットを展開できるので、露払いとしても機能する。 恫喝とは特に相性が良く、自軍攻撃ステップにこのカードのテキストをプレイ、カットインして恫喝をプレイすることによって、キャラクターの乗った自軍ユニットのみを残し、場をリセットするコンボが成立する。 欠点は事前の準備に手間がかかること。 4ターン目でこのカードを出し大型ユニットとキャラクターを釣る事がこのカードの魅力の一つなので、なるべく早いターンに手札にあるユニットとキャラクターをジャンクヤードに落とす必要がある。赤で手札をジャンクヤードに落とす手段といえば内憂外患や極秘調印式、知られざる全容などが挙がるがどれもジャンクを増やす手段として上手く使うのは難しい。 又、デメリットの存在も相まってオペ割りやジャンク除去には特に気をつける必要がある。 特にヴァリアブルでこれらのカードがほぼメインから入ってくる青、茶、白のデッキが流行っている環境ではカウンターをしっかり握っておく等、意識しておく必要がある。 EB3環境ではマリーダ・クルスを使いまわす手段として採用されている。この場合はユニットパワーに頼る必要が無いので、4~5国力のユニットを普通にプレイしてマリーダをセットし、その後このカードをプレイする流れになる。成立すれば毎ターン、マリーダで場のカードを破壊することが出来る。 且つダメージ判定ステップのフリータイミング外で破壊されるので、カードやテキストのプレイで破壊を無効にする事ができない。 制限されるのは「ユニットのプレイ」である。ドライセン(ラカン・ダカラン機)の自動B能力などは制限されない。 廃棄する効果はリングエリアを含まない。 赤の指定国力を持つデュアルユニットを釣ることも可能。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9711.html
18歳、世間では花の女子大生と言われていたお年頃。 なんで花なんだろーか。 一番輝いてる時期だから? 別に、スポットライトがあたってるのは大学生の時期だけじゃない気がするよ。 私の場合は、高校のときが一番輝いてたかな。 何をしよう、何かしなきゃと思い、初めて奮起できたから。 一期一会という言葉があるけど、私が出会ったのは一期一生の音楽。 音楽との出会いは、人との出会いに変わり、自分自身との出会いに繋がった。 なーんてね。ちょっとかっこよく表現してみたり。 うん、私にもできること、見つけたんだよ。 でも、大学生になってから、みんなで毎日お茶を飲みながら活動することはできなくなった。 高校の時みたいに、放課後という時間が決まってない。 みんなそれぞれ、違うコマに授業があったりバイトがあったりして、 いつも一緒ってわけにはいかなくなっちゃった。 ボックス席は持ってるけど、たまに一人ぼっちの時もある。 そんな時は、どうでも良いメールをみんなに送ることもしばしば。 今は、一人暮らしをしているからなおさら、人恋しいのかもしれない。 だから、一体感のあった高校生の時が一番、なのかな。 大学は大学で楽しいけれど、『なにか』が物足りないのかも……。 そんなことを考えながら、私はスパゲティをお腹につめ込んだ―― 唯「今日で大学生生活が始まってから四ヶ月も過ぎたよ……」 今は、7月24日のお昼。場所はN女子大食堂。 入学式、サークル勧誘、新入生歓迎会、前期の試験期間、 さまざまな出来事があって、 カーニバルが過ぎ去ったような気分の中、私は呟いた。 律「珍しく暗いな唯、お腹でも壊したか?」 りっちゃんは、もう大学に慣れきってる。 授業をサボって遊びにいくこともしょっちゅう、まぁ私もだけど。 唯「私たち! 大学生なんだよ!」 大学生だから出来る楽しいことってなにかないんだろうか、 そんなことを考えちゃう。 律「いや、そんなもん、今更だろうが、なぁ、澪」 りっちゃんの横には澪ちゃん。 この二人は相変わらず仲良しで大体いつも同じ講義を取って行動している。 澪「そうだな、明日から本格的な夏期休暇だしな、それにしても大学の休暇は期間が長すぎる……」 澪ちゃんは、りっちゃんがサボるのをあまりよく思っていない。 ときどき、連れ戻しに大学を抜けたりもする。 律「大体2ヶ月近くもあるからな、高校より1ヶ月分多い。 天国だなあ、いやはははは」 澪「暢気だな律は。遊んでばっかりだと大学生活もあっという間に終わってしまうぞ」 律「ばっか澪、今遊ばないでいつ遊ぶんだよ! 私は30過ぎて自分磨きとかほざいてる女にはなりたくないわ!」 澪「そこまで極端なことは言っていないだろ、ただ最初から遊んでると、 後で単位とかが足を引っ張るかもしれないんだ」 ぐさり、そんな疑音が心を刺していった! 痛い、その言葉は痛すぎるよ澪ちゃん。 だ、大丈夫、1年目でちょっと単位が足りなくてもまだ3年間もあるんだから! 律「ふっふっふ、万能美少女田井中律に穴はないのだよ……っ!」 澪「試験の情報を教えてくださいと私に頼み込んできたのは誰だったっけ?」 唯「あはははっ、それでこそ、りっちゃんだよ」 律「やかましいわ! そーゆう唯はどうなんだよ、ちゃんと単位取れそうか?」 唯「んー? 半分くらいは取れるんじゃないかな」 澪「おいおい、半分って……唯も締めるとこは締めないと、時間は限られているのだから」 澪ちゃんは、大人になっていってる、私は現在のことしか考えてないけど、 彼女は、もう少し先のことまで見通してる、そんな気がした。 唯「だーいじょうぶ、だーいじょうぶ、まだ序盤だから、 音楽で例えたらまだイントロ中だよ!」 律「いや、Aメロ投入してるだろ、少なくとも曲の八分の一は過ぎた」 唯「じゃあインスト曲ってことで!」 律「おいおい、どっちにしろダメじゃねーか」 唯「えへへ……ねぇ、夏休み中はどう活動するか決めようよ~」 律「うーん、今ムギがいれば夏休みの計画とかも立てられたんだけどなー」 ムギちゃんは今日、集まれなかった。 私たちは、週に最低1回は全員が集まれる機会を作ろうと提案していた。 今日はその日だったけど、どうしても外せない用事ができちゃったみたい。 唯「寂しいよー、なんだか~」 律「泣くな唯、このサンドイッチやるから」 りっちゃんから貰ったのは玉子サンド。 パン生地と同じくらい厚さのある玉子はとってもボリューミー。 遠慮なく食べていく。 唯「ありがとぉ~」 澪「……でも、困ったな、2ヶ月もの長期休暇の予定をどうするか」 律「バイトとサークル活動だけじゃつまらないよなあ」 りっちゃんのバイトは派遣の仕事だ。 音楽イヘント系、レストラン、新規オープンでのコンビニなど、なんでも挑戦している。 活動的なりっちゃんには合っていると思う。 唯「私、提案します!」 玉子サンドを食べ終えたので、手を挙げた。 澪「どうぞ」 唯「合宿がしたいです!」 律「まあ、妥当な線だろうな」 反対意見はなかった、安心。 なら、もっと突っ走ってみようかな。 律「今年はどこ行くんだろうな、まぁムギの別荘次第になると思うけど」 唯「私、提案します!」 今度は両手を挙げた。 澪「……どうぞ」 唯「現地でライブがしたいです!」 律「それもいい案だが、まず、何処にいくか決めないといけないな」 唯「ムギちゃんは何処へ! かむばーっくムギちゃーん!」 律「そういや、ムギどこに行ってるんだっけ?」 澪「私も知らないな、日本にいることは確かだと思うが」 「…………」 三人で沈黙する。 周囲の喧騒が、やけに耳に響いたよ。 澪「とりあえず、練習でもするか」 唯「そうだね」 大学のキャンパス内には多くのサークルボックスが存在している。 その内のひとつを、私たち「放課後ティータイム」という学内公認音楽サークルが占領している。 サークルリーダーは変わらずりっちゃん。 あとのサークル部員は私と澪ちゃんとムギちゃん。 桜高で、あずにゃんが加入する前の4人だった。 楽器部屋に置いてあった、りっちゃんのドラムを引っ張り出して音楽練習室を借りる。 私、澪ちゃん、りっちゃんの3人が準備を整え、目線を合わせる。 律「よーし、まずは『Don't say"lazy"』からな」 これは大学に入ってから新しく作った曲。 ボーカルは完全に澪ちゃんのみ。 ギターパートは簡単だったからすぐに覚えられた。 私やればできる子だし! 律「ワンツースリーフォー、ワンツースリー」 演奏してみるものの、 やっぱり3人だけじゃ、音の数と粒が足りないよー。 それは、他の2人も同じだったみたいだ。 澪「うーん、やっぱりムギと、もう一人ギターがいてもいいかもしれないな……」 もう一人のギター、それはかつて5人だった名残。 最近は、メールくらいしかやり取りをしてないあずにゃんの顔が浮かんだ。 唯「でも放課後ティータイムは……」 澪「わかってる、わかってるよ唯、梓以外に追加させるメンバーはいない、だろ」 澪ちゃんは、ちゃんとわかってくれていて安心した。 そうだよ、あずにゃん以外の誰が、代わりを務められるのかな。 唯「うん、やっぱりあずにゃんじゃないと放課後ティータイムじゃないよ」 澪「でも、梓はもういないんだぞ。来年私たちと同じ大学に来るのかも不確定だし」 唯「あずにゃんは来るよ、絶対」 澪「……随分な自信だな、何か確信してることでもあるのか?」 唯「なんか頭の片隅に引っかかる記憶があってね、 あずにゃんは私たちを追ってくるんじゃないかと」 澪「じゃあ、電話で聞いてみるか、高校生は既に夏休みだろうからな」 律「夏期講習とかあったらどうすんだよ、澪」 りっちゃんにしてはまともな発言。 澪「……メールにしておくか」 携帯を開き、手早くメールを送る澪ちゃん。 すると、私の携帯のバイブレーションが反応した。 唯「……あれ? 私にもメール着た」 画面を開くとFrom 澪ちゃんとなっていた。 唯「澪ちゃん?」 澪「いいから、中を見ろ」 メールには『唯が聞くべき』と、書いてあった。 どうやら、澪ちゃんが送ったメールは私宛だった。 お返しはもちろんメールで。 絵文字だけで打ち込み、送信。 数秒後、澪ちゃんの携帯がブルブルブルって震えた。 澪「『猫ハート』ね、これまた唯らしい文だな」 唯「澪ちゃんもにゃんにゃん、だよ」 律「いや、意味解らんからっ!」 唯「りっちゃんは……ねこじゃないなー」 澪「唯は、犬っぽいな」 唯「えー、それ和ちゃんにも言われたよー」 律「じゃあ間違いないな」 澪「そうだな、幼馴染がそう評価するなら間違いない」 唯「わたしは、動物ならきっと狼だよ」 律「それはない」 唯「澪ちゃんまで、もー、二人とも意地悪だよー、狼さんかっこいいじゃんー」 律「かっこいいのかもしれないが唯っぽくはない」 唯「……私っぽい動物ってなんでしょうか」 澪・律「犬」 二人は声を揃えて答えた。 そうして、今日は動物談義でサークル活動を終えたのであった。 中身なんてこれっぽちもないけど、いつもの放課後ティータイムっぽくて、やっぱり楽しい。 ――大学の隣駅にあるアパートの一室が、私が今、住んでいるところ。 1Kの家賃は6万5千円。親に出して貰っている。 女性管理人で女子学生専用フロア、防犯カメラ、インターネット設備あり。 バス・トイレ別、ガスキッチン、フローリング、バルコニー付き。 りっちゃんと澪ちゃんも、私のマンション近くに住んでいる。 というか、二人はルームシェアをしていた。 対し、私は一人だった。 唯「あーあ、久しぶりに憂の手料理が食べたいな」 一人暮らしを初めて、何が一番面倒くさかったのかといえば、間違いなく食事だった。 一日三回の料理がまるで修行みたい。 食べるのは好きだけど、作るのは嫌い。 毎日料理作ってた憂って、もしかして超人なのかな。 唯「今日も、カップラーメンでいいや……」 私は、どうしようもなくダメ人間ならぬ、ダメダレディーだった。 料理なんか簡単だよ、と一人暮らしを始めた初日は、思っていた。 だけど二日目で諦めたよ。あとは冷凍食品やレトルトカレー、カップラーメンの日々。 たまに、りっちゃん達が一緒に食べようと誘ってくれるときもあるけど、毎日じゃない。 一人暮らしの人には格安で食事を作ってくれるサービスがあればいいのに……。 そもそも、一人暮らしをすると自宅で相談を持ちかけた時、 すんなり両親からOKを貰えたのが原因だよ。 ――回想するとこんな感じ。 それは、大学合格が決まった後、冬休みの出来事だった。 夕食を食べたあと私は、両親に話を切り出した。 唯「私、一人暮らしがしたい!」 母「……いいわよ。物件は早めに探しなさい、春になると良い物件はもう空いてないから」 唯「やっぱりダ――あれ? いいの?」 母「ええ、唯ちゃんも成人するのだし、最近、よく頑張っていたから大丈夫よ、ねえあなた」 父「……そうだな、唯もついに大学生か……時間が経つのは早いな母さん、 つい最近まで子どもだと思っていた唯が……こんなにも立派に成長して父さん嬉しいぞ!」 唯「やったー、じゃあ明日から物件探すの手伝ってー」 憂「……ちょっと待って!」 唯「憂?」 憂「お姉ちゃんが一人暮らし? 家を出る? 許可? 何を言っているのかな」 唯「憂……」 憂「お姉ちゃんがいなくなったら……私、わたし……どうしたらいいか……」 母「憂ちゃんは本当にお姉ちゃんっ子ねえ、今は寂しいかもしれないけど、 憂ちゃんも来年になったら、唯ちゃんと同じ大学に行けばいいじゃない」 憂「……お姉ちゃん、本当に一人暮らしするの? どうしても自宅からは通えないの?」 唯「ここからだと片道2時間くらいかかるし、 やっぱり現地から通ったほうが効率よさそうなんだよね、 りっちゃんと澪ちゃんも家を出るって言ってたし」 憂「…………うん、わかった、律さんや澪さんも近くに住むなら、少しは安心できるかも」 父「唯、一人暮らしは、想像以上に大変だ。 無理そうだったら、いつでも戻ってきなさい」 唯「ありがと~、憂もお父さんも」 そうして私は今の物件を見つけ、一人暮らしを決行するのだった。 ――回想終了。 唯「憂の手料理が食べたいよ~~~~っ」 夏休みの間だけでも、自宅に帰ろうかな……。 カップラーメンを啜りながら、携帯電話を弄る。 そういえば、あずにゃんにメール送らないと。 なんて送ればいいのかな? 『大学はどこ受けるのかにゃ? にゃんにゃん』 頭悪そうだよ。 『受験生という人生の荒波に揉まれながらあずにゃんはどこを揉まれたい?』 変態さんだし、意味がわからないよ。 『あずにゃんの第一志望は何処?』 やっぱりシンプルに聞くのが一番だよね。 送信ボタンを押―― 『ピンポーン』 チャイムが鳴った。 誰だろう、変な人じゃなきゃいいけど……。 玄関穴から訪問相手の顔を見る。 すぐに不安は解消された。 唯「あ、ムギちゃん!」 私はすぐさま鍵を開け、ムギちゃんを家の中に入れた。 紬「ごめんね、こんな時間に」 唯「いいっていいって……ってケーキ!? ムギちゃん、ありがとう~」 手に持った、どこかの喫茶店で買ったとおぼしきデザードが無性にありがたい。 言葉にならないくらい優しさが身に沁みた。 紬「もう食事は……ん? 唯ちゃん、何食べてるの?」 唯「カップラーメンだよ」 紬「そ、それはもしかしてインスタントラーメンってもの?」 唯「うん」 紬「……ちょ、ちょっと貰ってもいいかな、一度食べてみたいと思っていたの~」 こんなのでよかったらいくらでもどうぞー、と差し出しショートケーキを貰う。 美味しい? と私が聞くと、不思議な味って答えが返ってきた。 インスタントはあまり舌に合わなかったのかな? ケーキを食べ終えてから、ムギちゃんがポツリと話し出した。 紬「りっちゃんや澪ちゃんにはもう話したんだけど、重大なお知らせがあって……」 俯きがちに声のトーンを低くして話し出すムギちゃんに、急に不安を覚える。 ムギちゃんのこんな暗い声なんて聞いたことないよ……。 ……ッ! まさか、ムギちゃん脱退!? 留学!? 嫌だよそんなの、私たち、まだバンド続けたいよ。 なんとかして引き止めないと―― 紬「(実は……今年利用できる別荘がハワイくらいしかなくて……)」 唯「…………え?」 紬「(ごめんなさい! 国内で賄うつもりだったのだけど、パスポートは持ってるかしら?)」 唯「ハワイ……? パスポート……?」 ――――というわけで私は今、オアフ島にいます。 青い海! 澄み切った空! アロハダンス! ココナッツジュース! ビバハワイ! ビバワイキキビーチ! ハロー、ファインセンキューアンジュー! あっはっはっはっはっは―― 紬「唯ちゃん、唯ちゃん、帰ってきてー」 唯「……はっ、ここは家?」 紬「よかった、無事に戻ってきた……」 唯「それで、ハワイはいつ行けるのかなっ!」 紬「え? なーにハワイって? 今年は天橋立の別荘しか使えなくって……」 全部、私の妄想か。 せつないよお……。 唯「ところで、天橋立って何処なのかな?」 そもそもどう聞いたらハワイと間違えるのかな、私疲れてるのかな? 紬「京都よ~」 唯「やったー、京都の和菓子がまた食べられるよー」 紬「い~っぱい、楽しもうね!」 唯「そうだムギちゃん! 今夜ここに泊まっていかない?!」 聞きたいことがいっぱいあるし、寂しいから! 紬「ごめ~ん唯ちゃん、ちょっとやり残した仕事があって」 唯「うぅ~、今夜も一人身だよ~」 紬「どうせならりっちゃんとこに泊めてもらったら~?」 すぐさま電話を手に取り、コール。 2コール目で繋がった。 唯「……もしもし、りっちゃん? 今夜泊まっていってもいい?」 紬「唯ちゃんすごい……」 唯「ありがとー、じゃあ今から着替え持ってそっちのアパート行くからー、うんじゃあねー」 通話終了。 さすがりっちゃん、二つ返事でOKだった。 2
https://w.atwiki.jp/rinn/pages/61.html
□DB2が起動しない時 検証環境などで、DB2を起動しているとrebootした際に、起動できなくなっていることがある。 database maneger が起動していないなどと言われるのだが、原因はホスト名が解決できない場合が多い。 DNSを設定していない場合は、取り合えず下記ファイルに、hotstnemeコマンドで返ってくる名前を登録する。 /etc/hosts
https://w.atwiki.jp/poketetsunovel/pages/172.html
「果てしない旅へ(はてしないたびへ)」とは、ポケモンノベル内の短編ノベル集にて掲載されている作品である。作者はアヤカ。 жжжжжж目次жжжжжж 概要 あらすじ 登場人物 データ 関連項目 リンク жжжжжжжжжжжжжжж 概要 一人称で書かれた作品である。 ポケ徹短編企画のお題【たびだち】に投稿された。 あらすじ 登場人物 データ 2010年11月27日掲載 関連項目 アヤカ リンク 果てしない旅へ(短編ノベル集)
https://w.atwiki.jp/livingdeaddoll/pages/459.html
series31~35一覧に戻る 没年月日 無し ポエム(原文) Galeras is made of pure unholy fire Her only purpose is to raise the flames higher Not happy with simply watching all of you burn But rather feeling your bones to ashes they turn ポエム(日本語訳) ガレラスは純粋な邪悪の炎からできている 彼女の目的は炎を高く立ち上らせることだけ ただ全てが焼き尽くされるのを見てるだけじゃつまらない あなたの骨が灰へとなるのを感じていたい 死亡証明書(原文) No death date As she only lies dormant A changing of the seasons? Or everlasting torment 死亡証明書(日本語訳) 彼女は死んでなどいない ただ休んでいるだけ 季節の変わり目だから? それとも消えることのない永遠の苦しみか 付属品 無し 備考 名前はコロンビアにある火山の名前から。
https://w.atwiki.jp/airu_ob/pages/544.html
ドラゴンクエスト10雑記TOPへ 最速と最強 皆さんいかがドラクエライフをお過ごしでしょうか。 先週の土曜日にチーム内でドルボレースのイベントがありました。 各5周してトータルタイムと最速タイムを狙います。 1周目の角を曲がったところでスライムベスに当たり大幅タイムロスwww 3周目と4周目は4 58とまあまあ。 結果はトータル3位でした。 リーダーから金のチキ坊をいただきました。ありがとうございました♪ レース前にトータルでも10周くらいしかしてなかったけどなんとか3位になれてよかったです。 一応、上手な人の動画やブログなどで研究だけはしてから臨みましたwコース取りとかダッシュのポイントなどですな。 4 50切るタイムとか各ブログでよく見るけどすごいなあ。 相当走り込んでるんだろね。 トータル1位はキムさん、最速タイムはキムさんとみななさんでした。 きっと血の滲むような努力をしたことでしょう!www おめでとうございました! 自分はもうおなかいっぱいなので第二回があるかわからないけどそれまではいいかなw レースゲームと言うからにはマリカーまでとはいかなくてももう一工夫欲しかったです。 さて、買い物はもう次の聖守護者までしないと書いたけど買っちゃいましたww 日曜日にブラグランキング1位のホイミソさんがまだ聖守護者Ⅲを倒してない人と一緒にやって討伐しようという企画をされたので参加してきました。 ⇒概要はコチラ 結局はダイスで高い目の人だけ参加する形で自分は数回やりましたが参加出来ませんでしたw ですが同時に緑玉を出していたので普通に野良で誘われて6飯くらい行きました。 1番惜しかった結果は時間切れで両ボスとも赤字までいきました。 これはいけるんじゃないかと思ったけど終盤グダリ気味になってダメw 終盤は攻撃もキツくなるし集中力もキツいけど切らさないでやらないと到底クリアは難しいでしょうね。 ただ野良の人と組んでて思ったのは自分のPSがまだまだなのにこんなこと言うのもアレですが上手い人と組まないと勝てないと言うこと。 まぁ当たり前っちゃあ当たり前かw自分含め周りも未熟だったらクリアは無理よね。 ただ明らかにカカロンが消えてから更新してたりとか葉っぱ撒かないとかPS以前の問題な人も中にはいたり・・・。 如実にタイムにも全滅の度合いにも表れてましたね。 上手い人の行動でたまにあったのは置き葉っぱや置き運命or審判をしてくれること。 これをすることによって僧侶の天使が活きたまま蘇生されるので僧侶のあの「フワーーン」と宝珠MAXに 入れてても遅いアクションをしなくて済むのでかなり助かりますwww 敵の行動を読んでないと出来ないことなのでかなりの手練れじゃないと出来ません。 あとホイミソさんはYouTubeで生配信をしながらやっててそこで知ったんだけど 僧侶の出荷(未討伐の人と一緒にやって勝たせる意味)するのが一番大変だそうですw 自分は僧侶用の装備しかないので僧侶だしやってて楽しいのでこのまま何とか僧侶でやりますw 楽なのは天地みたい。カカロン切らさないのとひたすら鳴動封魔ですからね。 野良でやっててこのご時世いつ晒されるかわからないと言うのに適格にアドバイスをしてくれた神がいらっしゃいました。 その中で足は身かわしより素早さの方が良いとのアドバイスが。 戦闘終了後に速攻でバザーにて確保。 準々理論だけどいいっしょwてかまだ強化してないけど。 確か500万くらい。 これとセットでクイックケーキですね。 要は少しでも早く天使の守りをする為。 でも最速天使してもボコられることありますけどww 野良検索で見てても身かわしの方が多い感じ。 どっちがいいんだ?w そんなわけで今更ながらハイエンドバトルを楽しんでます! と言うのもあと2週間くらいで次の聖守護者が配信されるからですね。 それまでには何とかクリアしたい! そして今日はⅢ(最強)の日。リーダーなんとか出荷してくだせ~~w ではでは皆さんも良きドラクエライフを!! ▲ Total -