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屋上では、一方的な戦闘が繰り広げられていた。 「ぐっ……!!」 サディコ、ラティオー、そしてクルデーレが召喚した魔物たち。 それらの絶え間ない攻撃を、千羽鶴…千羽望はかわし、あるいは防御し続けていた。 「ちっ、しぶてぇ奴だぜ。とっととくたばってくれりゃあいいのによ」 苛立たしげにサディコが毒づくのも無理はない。 既に相当量のダメージが与えられているのにも関わらず、望は倒れないからだ。 殴っても、切り裂いても、傷が瞬時に再生してしまう。 …流石に、右腕を折った時は腕を押さえて呻いていたが。 「…どうやら、自己治癒力を強化する能力者のようですね」 「どうすんだよ。このままじゃ埒があかねー」 「そうでもありませんよ。見てください」 ラティオーが冷静に望を指差す。 細かな浅い傷は既に治っているが、深い傷は治りが遅くなっている。 狼型の魔物に切り裂かれたらしい脇腹は、血も止まっていないのか左手で傷口を強く押さえている。 「…あれがどうしたっていうんだよ」 「お馬鹿。傷の治りが遅くなっているでしょう。つまり長期戦には向いていないということです」 「ばかって言うんじゃねーよ!!…けど、なるほどな。治るよりも早くぶん殴り続けりゃいいってことか!」 「…………。まあ、そうでいいです。それに…」 「っ……?」 急に望の表情が変わった。 右手で口元を押さえ、咳き込んでいる。 実はラティオーは先程カイリの能力を奪い、それを使用しているのだが、望にはそれを知る術はない。 ただ、急な息苦しさに戸惑うだけだった。 「これで、先程までのように防御はできないでしょう」 「へっ、じゃあ遠慮なく!」 動きの鈍った望に向かって、サディコが拳を繰り出す。 その拳は、望の頭を正確に捉えて砕く… 「させねーよ」 …ことはできなかった。 「ぎゃっ!!?」 飛んできた風魔が、横から杖でぶん殴ってサディコを弾き飛ばしたからだ。 ついでに降り立つ際に勢いよく翼を羽ばたかせて風を起こすと、息苦しさの原因は吹き飛び、望は軽く咳き込んでから立ち直った。 「!カザマさん!!あの子は…」 「大丈夫。ちゃんと助けた」 「そうですか…よかった…」 安堵の息を吐く望に、風魔は軽く肩を竦める。 明らかに自分のほうがボロボロであるにも関わらず、見ず知らずの少年の心配をするとは。 「…ほんと、甘ちゃんだな」 「はは…すみません…」 「てめぇっ!!よくもやってくれたな!!!」 サディコの拳が飛んできたが、それはすんでの所で風魔の杖に阻まれた。 「…こっちは引き受けるから、あんたは親玉を」 「……ありがとうございます」 物理攻撃を仕掛けてくるなら杖で打ちすえ、空気に細工をすれば翼を強く羽ばたかせて追い払う。 彼ならば、自分よりもうまく立ち回ってくれるだろう。 望は風魔に軽く会釈すると、クルデーレに向かった。 「なぁに?まだやるつもり?」 「……ええ」 頷く望には、既に傷は見当たらない。 「本気?今のあなたに、私が負けるとでも?」 「………やってみなければ、分かりませんよ」 「分かるわ」 望が数歩近寄った瞬間、クルデーレの手が望の首を掴み、そのまま絞め上げた。 ぐっ、と苦しそうに息を詰まらせるが、それでも首を絞める手の力は緩まない。 「余計な手間をかけさせてくれたわね…それ相応の罰を受けてもらうわよ」 「…………ふ、」 首を絞められ表情を歪める望が、突然苦しげに笑った。 「……何がおかしいの?それとも、狂ってしまったのかしら」 「…いいえ。ただ……僕は、治るだけじゃないんですよ…」 そう言って伸ばされた望の右手が、クルデーレの頬に触れた。 「つ か ま え た」 刹那。 「あぐ――――――――っ!!?」 クルデーレの全身が、激しく切り裂かれた。 咄嗟に手を放して望から距離をとるが、もう遅い。 頬が、肩が、腕が、胸が、脇腹が、脚が、容赦なく切り刻まれて、血を流していく。 骨が悲鳴をあげ、音を立てて破壊される。 「ぐ……」 ついにクルデーレは、膝をついて床に倒れ伏した。 そして、すぐにダメージが目に見えるものだけではないことに気づいた。 体全体が石のように重く、ぴくりと動かすことしかできないのだ。 「……何、を……?」 「…大したことは。僕の負った傷と疲れを、貴女にお渡ししただけです」 その言葉に、クルデーレは疲労で鈍くなる頭をフル回転させて考えた。 おそらく、望には回復能力の他に、傷とかそういうものを他人に移す能力があるのだろう。 それを、あたかも能力で回復したように見せかけて少しずつ蓄積していき、今ここで爆発させたのだ。 しかし、その望も呼吸が荒い。 どうやら、いかな超回復でも失った体力までは回復できないようだった。 「ふ、ふふ……ふふふ…」 「…………」 不気味に笑うクルデーレに、望が何か言おうと口を開いた瞬間、 「――――――てんめえええええええええええええええええっ!!!!!!」 「っ!!」 激昂したサディコが、風魔を押しのけて拳を振り上げ飛び掛かってきた。 望は軽く唇を噛み、なけなしの体力を振り絞ってその拳を避ける。 だが、彼らが戦闘していたのは廃ビルの屋上。 古びて耐久力の落ちたコンクリートが、魔物であるサディコの攻撃、その衝撃に耐えられるはずもない。 サディコの拳が触れた瞬間、限界を迎えた床はその役目を失い一気に崩れ、宙へ飛んだ風魔以外の全てを飲み込んで落ちていった。 冷血と千羽鶴たち 「…無茶しすぎだろ」 (ビルの上空、) (そうぼやく鴉天狗が一人、取り残されていた)
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「……なんか……ダルイな……」 一難去ってまた一難…なんて言葉があるけれど…それってかなり極端な例ではないだろうか そりゃ、少年誌のバトル漫画じゃ次々と新しい脅威の対象やらライバルやらこの後どうなる!! 的な流れを止めちゃいけないってのも理解できるんだよ? ああ、俺もそんなチープな流れは嫌いじゃないさ…でもいざ我が身に降りかかったとなったときはまた別ってもんだ 俗に言う「戦士に休息を」ってやつなのかねぇ? 昔はこんなにくたびれた事なんてなかったんだが…… いかんせん俺も老けたのか? ……嫌だぞ、25の若さで自分の神姫に介護してもらうなんて…… 「なにをボケッとしてるんですか? ご主人様」 「……考え事してるマスターに対してその発言は酷すぎやしないか?」 「そうですか? 『パートナー』としてはもっともな忠告だ…とでも解釈してください」 あなたの中での俺はどんだけポジティブ思考なんですか… そこまで前向きならむしろ憐れ…… 「ん? 出かけるのか?」 「はい、フェレンツェ博士の研究所の方に…」 「ミコとユーナは? 一緒じゃないのか?」 「今日は雄也さんと一緒に『秋葉原、武装パーツめぐり&グルメツアー』なんだとか」 「? ミコかユーナのどちらか一人とならわかるんだが、なんで二人同時なんだ?」 「なんでもお互いにボディガード役を兼ねているらしいですよ?」 前言撤回、俺よりも憐れなヤツがいた たかられ損だな雄也…… 「では行ってきます。夕飯までには戻りますので…」 「あ~待て待てノア」 「? なんですか? なにか急な用事でも……」 「いや……今日は俺も一緒に行くわ」 フェレンツェ・カークランド 35歳 若くしてその天才的な頭脳で英国国立大学の名誉教授にして博士の称号を持つ現代のネット社会における国際的重要人物 『人と神姫のコミュ二ケーション』を題材に超極秘間で研究を行っており、現在、日本を代表する大手技術会社『鳳条院グループ』と共同で『人型神姫インターフェイス』の試作型の開発、運用テストプロジェクトを進行中 妻子あり…………って 「おお、ノアール!! 私の可愛いノッア~~~ル!!!」 「……博士、何度も言いますが私のご主人様は明人さんで、実質的に私は明人さんのものなんですが……私の名前も明人さんに付けて頂きましたし…」 そんな大物人物を誰がこんなオヤジと想像できようか…… これもまたひとつの『恐怖』か? 「おお!! この父を見捨てて違う男の下へと行こうと言うのかい!? 泣いちゃうよ? パパは泣いちゃうんだからね!?」 「……誰がパパですか…」 「しかし、それもまた愛しき娘の巣立ちの日!! いつかは来るその別れ…しかし私にはそのDestinyに打ち勝つ力はない、ああ、まるで私はシ●・アスカのよう……主人公なのに最後は悪役という憐れな運命に……」 “パコッ”っと軽い音 「あでっ!!」 久々にでました、ノアのスリッパツッコミ 自分の父親に対しても容赦ねぇな…(こんな親父だからか?) 「いてて、酷いよノアール~;」 「何、馬鹿なこと言ってるんですか」 「馬鹿とはナンダイ!! パパに向かって!! 私はそんな風に君を育てた覚えは…」 「無いに決まってるじゃないですか。今まで私を育ててくれたのは…明人さんなんですから……」 そうなんだわな 5年前のノアはホント全くの世間知らずで箱入り娘、イチから常識を教え込むのは大変だったなぁ……俺の入浴中に風呂場にスッポンポン(プラス無表情)で入ってきたり ホラー映画のDVD見せたらテレビ画面ごと映ってるゾンビを叩き割るし… なんでもジジイ曰く、ノアは『人型神姫インターフェイス』のなかでもプロジェクト的にはゼロから始めた初号機ってんで、サンプル採集に適さないかも知れないからって最低限の知識以外は初期入力を行ってはいなかったらしい ホント、よくここまで育ったもんだ… これじゃ俺のほうが父親みたいな心境だな…… 「……なんですか? ご主人様」 やっぱり自分も同じことを考えていたんだろうな…… ノアが少し頬を赤くしながらジト目で俺を見てやがる 今日はなにかとデジャヴが多いですね~ノアールさん 「いーや? よくもあんな無防備なノアとの二人暮しの日々に平常心を貫いて耐えたものだと自我自賛」 「……ただのへタレでは無かったのですか…」 「? なんか言ったか?」 「いえ、何でもあり…」 「NO~~~!!! それではあれかい!? つまりはだね、『私をアナタ色に染めてください、ご主人様(ハート)』ってヤツなのかい? そうなのかい? ノアール。そうだとしたらパパもう本気で泣いちゃうよ? パパは本気と書いて『マジで』泣いちゃうんだから……」 “パコォッ!”再び軽い音……って、心なしかさっきよりも音が鋭い 「あでっ!!!」 本日二本目のノアのスリッパツッコミ つうか流暢な日本語でなにを言っとるんだ、このオッサンは…… 「まったく、このダメ親父は……」 「……三人の時もこうなのか?」 「はい、ですがいつもはユーナがツッコミ役です。」 「……なんで?」 「コレの相手は疲れますので、任せてあります。」 ……ついにはコレ扱いされる天才博士ってどうよ? 「……んで、もうメンテもサンプルデータ回収も終わったんだろ?」 「ん? あぁ、メンテナスに関してはなんの問題も無いよ。むしろ良好ってとこかな…」 「そうなのか?」 「いや、私に聞かれましても……」 「……明人君、ちょっと……」 「? なんですか?」 手招きされて今いる博士の書斎の隅まで連れて行かれる… 「いや、なんてことはないのだがね? その………最近何かあった?」 「は? いきなりなんですか?」 「いやちょっと気になることが…」 なぜかあまりハッキリしない博士 「まぁ、心当たりぐらいはいくつか……」 なにせうちの『かしまし娘達』だからな… 「その中でも最近まで起こらなかった…特別な事って無かったかい?」 「特別な事…ですか? そうですね……俺がまたナノロットに乗った事ぐらい…ですかね…」 「!!! ほんとかい? すまないがその事、もう少し詳しくお願いできるかい?」 やけに真剣になった博士にしばし押され気味になってはいたが、俺はこの前の葉月の誕生日パーティでの出来事を博士に説明した 「……なるほどね……そんなことが…」 あらかた説明し終わると今まで黙って話を聞いていた博士はそう呟いた 「それで?」 「はい? それでって……これで終わりですけど…」 「ああ、そうじゃないんだ、これからだよ。これから君はどうするんだい?」 「これから……」 俺は思い返してみる ノアの言葉、葉月の言葉 ゴレの残した『2つ名の示す意味』というセリフ そして、俺と敵対するであろう…アイツのことを…… 「……分かりません。まだ俺には何とも言えない…」 「……そうか…でもひとつだけ覚えておいて欲しいんだ…」 「…なんですか?」 「君はこれから激しい戦いに巻き込まれて行くかもしれない。しかしそれは君の過去との決別だ。なにが起ころうと誰も君を責めたりはしない、むしろ君のために力を貸してくれる人間や神姫はいっぱいいる……もちろんノアールやミコやユーナ…それに私もね…」 「博士……」 「だから忘れないで欲しい、確かに君は『死の恐怖-スケイス-』でもあるが『橘 明人』であり……彼女らのかけがえの無いマスターでもあるということを……」 そういってノアの方に目線を向けるフェレンツェ博士 その顔は今まで見た中で一番父親らしい顔であった… 「わかしました…でもなんで何かあったって解かったんです?」 「ん? いやーそれがね~、さっき調べたサンプルデータに出てたんだが…ノアールの可動情報伝達系、つまり人間で言うと心拍数にあたるところなんだが…その数値が急激に上昇する傾向が多く出ていてねぇ……」 「!! それってなにかやばいんじゃ…」 「いやそれが、その上昇時というのは主に2パターンあって、ひとつは戦闘中などの激しい運動をしたときなんだが…これはいつもとかわらない。ノアールは明人君と一緒に神姫バトルに参加してるしね」 「そうなんですか……もうひとつは?」 「もうひとつは…ふふふふ、これがまた可愛いんだよ。なんと!! 『数値が急激に上昇するときにはある人物のことを見ている』っていうデータが残っていてね? つまり、その人を見ると心臓がドキドキしてきて止まらない~ってやつ? カッワイイよねぇ~」 「はぁ……あのノアがですか………」 いつも淡白な表情してることが多いからな………って、い、いいいぃ!!!! 「それで最近何か急展開が起きたのかと……ま、あれなんだけどね? もちろんその人物っていうのは他でもない……」 「は、博士、う、後ろ! うしろぉぉぉ!!」 「? なんだい、これからいい所なの……」 “ブオン!!”という音と共に迫り来る 「…………に?」 “ドッンガラガッシャァァァァァン!!!!”っとぶつかる 「あwせdrftgyふじこlp;!!!!!!」 ノアがぶん投げたのは長椅子型のアンティークソファー それに押し潰されながら博士は虫の息のようだ 「はぁ、はぁ…はぁ、はぁ……この……ダメ、親父は…はぁ、はぁ…」 珍しく息を切らすノアの顔はまたコレも珍しいほどに真っ赤に染まっていた 「お、落ち着け、ノア」 「………ふぅ、……はぁ……帰りますよ、ご主人様」 小さな声でつぶやいたノア 「え? もういいのか? 最後に挨拶ぐらい…」 「い・い・か・ら・か・え・り・ま・す・よ?」 「……はい…」 そういって踵を返すノア……こ、怖えぇ……いつもより声が低すぎだろ… 俺もノアの後に続いて部屋の出口の方へと向かう 「の、ノアール……いまさら…素直になれない…そんなクール系ツンデレもまた…も…」 “ヒュン!!”飛ぶ “パコン!!!”当たる 「萌ヴェッ!!!??」 “ガクッ”ご臨終… ノアの投げたスリッパが頭に当たって力尽きる国際的重要人物であった……… 追記 「………なにをやっとるんだ、お前らは…」 「オウ! ア~ニキぃ!! おっ帰り~♪」 「にゃはははは!! 今日のツアーの二次会だよ~ん♪」 「お邪魔しています、明人さん」 「ん? おう、リャンか、久しぶりだな」 「ええ、この前は何かと騒がしかったもので…」 「ところで……この山の様なお酒の空瓶は一体どこから…」 「ぜ~んぶ雄也サンの奢りなんだよ~にゃはははは!!」 「明人先輩…う、うぅ…俺は、俺はぁぁぁ!!」 オイオイ絡み酒かよ…どうせ有り金ほとんどたかられたんだろ? 「す、スイマセン明人さん;ほら、マスター!! しっかりして下さい!!」 「ほぅらぁ~~、あ~にぃきぃもぉ~」 「おい、ちょ、ちょと待てユー…じゃない、優奈!! お前それ一升瓶…」 「問答無用ぉ!! 姉さんと二人っきりでデートとは…何事かぁぁ!!」 「そーだそーだ! なにごとかぁ!! にゃははははは!!」 「明人先輩~俺は、俺はぁぁぁぁぁ!!」 「あ~もう!! 三人そろって俺に群がるなぁぁぁぁぁぁ!!」 「………はぁ…やっぱり、かしまし娘ですね…」 だからノアールさん、あなたも含まれてるんですってば!! 続く メインページへ このページの訪問者 -
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2969.html
「何なんだ、ここは?」 大阪の城最上階で、1人寂しくソファーに腰かける。 さっき不可解な放送が首輪から流れた瞬間、ここに来ていた。 まあ、それは別にどうでもいい。殺し合いに乗るって決意は結局変わらないんだから。 (……スタンガンが無えな。まあ、代わりに銃が貰えたから良しとするか) さっきまで持っていたデイパックの代わりに、新しいデイパックが何故か机の上に置かれていた。 それを開けたら、この銃が入っていたという訳だ。 「ま、スタンガンより強ければ何でもいいさ」 いまさら銃が支給された所でうろたえる必要もない。 第一、あの最期に聞いた放送で奴は言っていた。 ――そこでも殺し合いやってるしな…。 つまり、ここもさっきと大して変わらない状況だと言うことだ。 「……ところで、さっきから隠れてこっちを覗いているのは誰だ?」 「あ、バレてたのか……」 扉を開けて、男が入ってくる。 「まあ、そっちに座れよ」 「それじゃあ、遠慮無く」 その男は、遠慮がちに自分の正面に腰かけた。 すかさず、全身をチラ見して武装していないか調べる。 ……特に目だった武装はしていない。この分なら、攻撃しても反撃される可能性は低いだろう。 「自己紹介は……別にいいだろ?ここでお別れなんだし」 「え?」 あっけに取られている男の眉間に、いきなり弾をブチ込む。 あまりに突然のこと過ぎたようで、相手は悲鳴を上げる暇も無く死んでいった。 眉間に開いた風穴から、とめどなく血が溢れて床とソファを濡らす。 「まったく、赤の他人だってのに、何でこうも乗せられちゃうのかね」 まあ、死んでしまった今じゃ、本人に聞くこともできないが。 そうしている内にも、部屋に血の臭いが充満して行く。こんなところに長居は無用だ。 「とっとと次のヤツ見つけるか」 【一日目・深夜/A-1:大阪の城最上階】 【ガイエル・アゼリン@途中参加者】 [状態]:健康 [装備]:FN ファイブセブン(9/10) [所持品]:支給品一式、予備マガジン×3 [思考・行動] 基本:とりあえず、優勝を目指す 1:次の獲物でも探しに行くか ※アノーマリー探知機の存在に気づいていません。また、ルールを確認していません お守りを貰った人@途中参加者 死亡】 「……」 ガイエルが部屋を飛び出して行ったのを確認して、もう1つの机の下から這い出てくる。 自分も、気がついたらこの部屋にいた。 状況の整理をしようとした時に、誰かが歩いてくるのを感じ取り、咄嗟に机の下に隠れたのだった。 (……あいつ、こいつのデイパックを持って行かなかったのか) 男の遺体の傍らに、血が付いたデイパックが放置されている。 気づかなかったのか、それとも興味が無かったのか。 (この人には悪いが……貰って行くぞ) できるだけ自分に血が付かないように気を付けてデイパックを開ける。 中には、自分に支給された物と変わらない、所謂「基本支給品」とやらが入っている。 しかし、そんな物はどうでも良い。目的は、この中にあるであろうランダム支給品だ。 そう思って、取り出したのは……普通に店に売っているようなパンだ。 しかし、どう考えても普通の物とは違う点が1つある。 それは……異常なほど堅い、と言う点だ。 「パンにしては堅い、いや堅すぎる」 友人が、前に自分にくれた日本のおみやげ、「堅パン」を思い出す。 あいつが言うには、『日本のフクオカで買った』と言っていたが……。 これも、あの堅パンの一種なのだろうか?試しに、ちょっとかじりついてみる。 ガチッ……とパンを噛んだとは思えない音を立てる。こんなに堅いのでは、食べられそうに無い。 仕方無く、妙に堅いパンを自分のデイパックに仕舞い、再度男のデイパックを調べる。 (……これ以外は特に無いようだな) 自分にも支給されていたPDA等以外はめぼしいものも見当たらなかった。 別に同じ物を2つ持っていても、あまり意味は無い。デイパックごとここに置いて行く事にした。 ついでに、撃たれた男もソファの上に寝かせて、目を閉じさせてやる。 見ず知らずの相手だが、放置しては悪い……そう思ったからだ。 時間があるなら、ここを出て埋葬する事も出来るが、生憎自分には時間が無い。 「……さっきの奴……野放しにはして置けない」 【アンドレー・アヴェルチェフ@途中参加者】 [状態]:健康 [装備]:なし [所持品]:支給品一式、不明支給品×2(確認済み)、"bread"@S.T.A.L.K.E.R. [思考・行動] 基本:ゲームに乗るつもりはない 1:さっきの奴を追跡し、できれば無力化したい ※アノーマリー探知機の存在に気づいていません。また、ルールを確認していません ※大阪の城最上階にお守りを貰った人の遺体とデイパック(ランダム支給品なし)が置かれています ≪支給品紹介≫ 【"bread"@S.T.A.L.K.E.R.】 お守りを貰った人に支給。 ゲーム内で3つしか確認されていない謎のパン。 パンの癖に食べられない。超堅いからか、それとも食品サンプルなのか。
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「ここはGTS。ぐろーばるなんとか…っていう名前で、ここで世界中の人とポケモン交換ができるんだってさ。」 俺の主人は嬉しそうにそう話していた。 「すごいね!」 フフ、と笑いモンスターボールに俺をしまい、その建物の中に入っていった。 カウンターの受付の前でボール越しの俺に話しかける。 「ごめんね。僕、友達作るの苦手で…。本当は、ここに君を預けるの怖いんだ。 誰かが君を連れていっちゃうんじゃないかって。でも、君も強くなりたいもんね。」 主人が俺を進化させようと決意したのは公園で見かけたポケモントレーナー同士のバトル。 そのバトルに俺の同族、進化した姿である、赤いポケモンがいた。奴の圧倒的な強さに俺も主人も魅了された。 ―ねえ、『ストライク』。君も、やっぱり―、『ハッサム』になりたいの? 俺は、ゆっくりと頷いた。 初めて出会ったあの日から。ずっと俺は、いや、俺達は強くなりたいと思ってきた。 色んなトレーナーと戦い、色んなポケモンと戦い、ジムリーダーとかいう強いトレーナーとも戦った。 遠くまで旅をすることは無かったがこの辺りではかなり強い方だと思う。 主人が持たせてくれたメタルコートをじっと見つめ、今までの主人との事を思い出す。 スピアーに追い回されたり、バタフリーに痺れ粉捲かれたり、カイロスにビビって腰抜かしたり…。 本当に情けない主人だと我ながら思う。俺が強くならなければ誰がこのヘタレを守ってやれるんだ? だけど俺が進化するには他のトレーナーと交換をしないといけないらしい。 虫ポケモンとばっかり遊んでいたせいかもしれないが、このヘタr…気弱で大人しい主人は友達がいない。 交換する相手がいなければ進化もできない。…かと思ったら、このGTSとか言う施設を使えば進化できるそうだ。 一旦預けてすぐに引き取れば通信交換したのと同じ事が起きるらしい。 「絶対に誰も引き取らない条件にして…っと。これなら大丈夫だ!」 元々ここは『ポケモンを交換するための施設』だから、俺が見知らぬ他人のポケモンと交換される危険がある。 それが最大の問題だ。だから主人はここを利用するのをためらっていたが、あり得ない条件を設定すれば 交換されるはずが無いと考え、ついに決心してここに来たのだ。 …それにしても、なんでいちいち交換しないと進化できないんだろうな。 野生のイワークなんて長い年月をかけてハガネールになるって聞いたことあるぞ。 「すぐに迎えに行くからね、バイバイ ストライク!」 俺の入ったボールが受付の人間に預けられる。そして電子空間の中に放り出された。 五分くらい経った頃だろうが。急に体が上に吸い上げられるような感覚に襲われる。 その途端、体が急激に熱くなる。体の中のエネルギーが一気に沸騰するようだ。 俺にはよくわからんが、通信の際のデータとメタルコートが反応して身体が…やっぱわからん。つまりは成功したんだ。 引き取られた俺はすぐさまボールから出された。やれやれ、進化するのも手間だな。 目の前には人間が立っている。よう、待たせたな、と顔を上げてあいつを…? !? 違う。あいつじゃない…!嘘だろ…まさか、失敗したのか…? その男は何やら機械を取り出して俺の体を調べ始める。 「ちっ、折角タダでハッサムが手に入ると思ったら勇敢とかクズじゃねーかよ!!!! しかも野生かよ。大方どっかの友達いないかわいそーなガキが預けたんだろうな。ざまぁ!! 一応個体値も調べっか…。なんだよ、振ってあるじゃねーか。面倒くせぇ…。」 見知らぬ男は訳のわからない事を口走りながら俺の頭を押さえつけて、無理やり木の実を捻じ込む。 おい何をする!やめろ!苦しい…。抵抗しようとするが力が入らない。 その時、男の上着の裏に八個の金属製の飾りが見えた。確か、あいつも二、三個持ってたハズ…。 でも形が違う。それにあいつの持っていたバッジはキラキラ輝いていた…。 この男のそれは、酷く汚れて、くすんで、全く輝いてはいなかった。 「たったの1V!他も糞個体値だし親にも使えねぇ!!あーあ、所詮GTSなんてこんなもんだよな。」 でもこないだ掴まされた改造ポケモンを処分できたし、まあいいか。」 気味の悪い笑みを浮かべた後、その男は俺を再びボールに収め、数刻が過ぎ、 ―そして、不意に俺の体は宙に投げ出された。 「あばよゴミムシ!!!」 俺の目に映ったのは赤い翼と青い体のポケモンに乗るその男がケラケラ笑う姿だった。 おいっ!待てよ!!!お前は一体誰なんだ!?あいつはどうしたんだ!? そんな事よりも、俺は、今、落 ち て い る ? 慌てて羽根を動かすが、ブウゥンと音が鳴るだけだ。体が重い。上から凄い力で押さえつけられてるようだ。 ああ、そうだ。あいつが言っていた。 『進化すると体が頑丈になる代わりに、重くなってスピードが落ち上手く飛べなくなる』と。 進化したら飛ぶ練習をしようね、そう言っていたあいつの笑顔が頭に浮かんだ。 あいつは、今頃どうしたんだろうな。俺がいなくなって、ピーピー泣いてるのかな。 だからちゃんと友達を作れって言ったのにな…。俺の言葉が通じる訳が無かったんだが。 こうして見知らぬ土地で見ず知らずの人間に捨てられて、誰にも知られず死んでいくのか…。 俺は 死ぬのか―? 俺は死ぬのか?おれは しぬのか?死ぬ?死? 消える?『俺』が無くなる?存在が? ふざけるな!どうして俺が!!俺がいなくなったら、誰があいつを、あいつを――ッ! ―しかし無情にも、重力は彼を地へと引き寄せるのだった。 4代目スレ 110-113
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スレ25-159 159 :名無しさん@HOME:2009/10/07(水) 09 23 35 0 義兄家は去年の春に転勤から戻って社宅住まい。 うちの下の子と義兄家の上の子が同い年の年長組で仲が良い。 うちの上は小学生、義兄家下は年少組。 月曜日、先生の研修発表で年少組だけ休みの日だった。 義兄嫁から電話で今から行って良い?と言われて忙しいから断わったら何か態度が変 もう一回断わったら「実はね」と言いだしたのが 今、義兄家下の子とその友達親子も一緒だからそっちの庭で遊ばせて~! やっとできた年少ママ友だけど社宅には呼べないしいつも呼んで貰うばかりで気詰まりなの! いつも義兄家上子ちゃんも友達とかも遊ばせてくれるじゃない、お願い! や、年長の付合いなら私もかぶってるからうちで遊ぶの歓迎だけど見知らぬ年少さん親子はナシだろ… 断わって周囲のママに根回ししたけどそのことで今義兄嫁が絶賛怒り狂い中… はあ、早く転勤してどっか行けばいいのに。 160 :名無しさん@HOME:2009/10/07(水) 09 35 32 0 159 根回しってどんなことをしたの? 家で遊ばせて、は図々しいけど社宅は騒音厳禁でしょ? 甘えが過ぎるけど少し気の毒かな 167 :名無しさん@HOME:2009/10/07(水) 12 25 46 0 160 社宅でもきちんとした親子なら呼べますよ。 うちの上の家がたまに呼んでるらしいけど、言われないと分からない。 一軒家でも騒音問題はあるから気の毒とかって簡単には言えない。 161 :名無しさん@HOME:2009/10/07(水) 09 59 37 0 義兄嫁は断られたから白状したけど勝手に友達親子を連れて来る気でいたわけだし 子供同士は仲が良くても親には元々良い感情を持ってなかったみたいだね。 図々しいから誰からも呼んでもらえなくなったというのが現実だったりして。 162 :名無しさん@HOME:2009/10/07(水) 10 01 48 0 159 えらく怒り狂っていたので変な風に撒かれたら嫌だし 重なってる年長園ママに先に説明したのは 名字一緒だけど「旦那の兄のお嫁さん」だよって事と うちは私の実親と二世帯同居(だから名字が違う)であって旦那の親じゃないよってこと。 前者は「え~?てっきり159さん側の血縁だと思ってた」てママがいたので言っておいて良かったと思った。 163 :名無しさん@HOME:2009/10/07(水) 10 18 42 0 162 義兄嫁って、旦那の兄弟の嫁さんの親が住んでる家なのに、 自分だけでなく赤の他人の子も連れてって遊ばせてもらおうとしてたんか! それなのに朝いきなり電話でホスト側に都合を聞いてきたってこと? そーれーはー…今回のことで溝が広がってかえって良かったかもね。 もし今回のことを飲んでたら、ぜったいに託児所代わりにされてたよ。 「あなたのお母さんに孫が沢山いる贅沢を味わわせてあげる」とか言って。 164 :名無しさん@HOME:2009/10/07(水) 10 41 39 0 163 託児所替りは嫌だよ~ そういえば義兄嫁今お腹大きいからいいタイミングだったかも? 根回しにあなたは卒園だけどうちはこれからなのに!と怒ってるけど知らん。 うちの親は自営で今も仕事して忙しいわサークル活動してるわで 孫と戯れるより夫婦で旅行に行く人たちなのでよその孫には用ないし。 旦那から義兄に釘刺してもらっとこう。 165 :名無しさん@HOME:2009/10/07(水) 11 00 05 O どんなに親しくしてても相手の親がいるなら手土産と挨拶必要だよね。 義兄嫁の友人が気を遣うだろうよ。 友人親子の事を考えてもGJ。 根回しも悪口言ってないし。 166 :名無しさん@HOME:2009/10/07(水) 11 49 57 0 関係ない家に連れて行かれて接待とかされても気詰まりなだけだわ。 Next→25-239
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トクトクと、ティーカップに水が注がれていく。 グラスの半分ぐらいまで注がれたその水は一瞬盛り上がるかのように動くと、やがて表面張力により静かに平穏を取り戻した。 と、次の瞬間に水面が波を立て始めた。 辺りには風もなく、またカップ自体が動いたわけでもない。 ではなぜ波が立ったのだろうか? それは、そのティーカップを持っている男に秘密があった。 カラフルな色彩の派手なシルクハットをかぶり、口元には綺麗に整えられた口ひげを蓄えたその紳士の名はウィル・A・ツェペリ。 彼には常人にはない、とある『能力』を持っていた。 それは、『波紋法』というもの。 東洋に古くから伝わる呼吸法により、その身体の血液エネルギーを蓄積させ、生命エネルギーを活性化させる特殊な力であった。 それによって生まれるエネルギーは太陽の波動と同じ力を持っており、強い波紋エネルギーは吸血鬼や屍生人といった怪物を倒す事が出来る。 また、その活性化したエネルギーを持って病人を治療したりすることもできる、極めて優れた能力であった。 手にしたティーカップの水面が揺れるのも、『波紋』によるもの。 この波の動きは周りの生体エネルギーを察知し、それを伝えるレーダーとなる。 深淵の闇に閉ざされた見ず知らずの場所に置いても、ツェペリはこの場にいる何者かの存在に気づいていた。 今ツェペリがいるその場は地図で言うところのB-8に存在する、サンモリッツ廃ホテルだった。 当初はその暗闇と不気味な佇まいに困惑したものの、段々と目が慣れてきた今は探索をしている。 『波紋法』の達人であるツェペリにはこのような芸当は朝飯前であった。 (この感じからして、恐らく吸血鬼や屍生人ではなさそうだのう……男、それも青年、数は一人…といったところかな。) 水面の波の動きが示すままに、ツェペリが向かった先は使われなくなってどのくらいたったのかはもう分からない厨房だった。 明かりもついておらず、暗闇が支配するその場には人がいるとは到底思えなかった。 しかしツェペリの手の中にあるティーカップは、静かに波を描いていた。 「誰かおらんか?私はウィル・A・ツェペリ男爵と言う者だ。この殺し合いなんかには乗る気は毛頭ないからここにいる者、出てきてくれないかな?」 暗闇に向かって声をかけると、少しの間ののちに闇が少し動いたかのように見えた。 「……本当デスカ?」 「ああ、本当だとも。」 「……ソウデスカ。それナラ」 その言葉ののちに、闇の中から白い影が現れた。 よくよく眼を凝らしてみると、どうやらその人物は純白のコック服を着た青年であった。 怯えてはいるが、錯乱はしていないようであった。 「…私ノ名はトニオ、トニオ・トラサルディーと言いマス。」 「そうか、君はこの殺し合いには……」 「エエ、乗る気ハ有りまセン。」 「そうかそうか、じゃあよろしく頼むな、トニオくん。」 右手を差し出したツェペリに対して、トニオはその右手をじっと見つめていた。 「…どうしたのかね?トニオくん、ちゃんと洗ってあるぞ。」 「ツェペリサン……貴方……」 差し出された掌をしげしげと眺めるその様は、ツェペリでなくとも少々不思議に見えただろう。 だがそんなツェペリをよそにトニオはツェペリの掌を見ていた。 「あ、あのー、トニオくん?」 「素晴ラシイ!貴方のヨウナ『健康』ナ人に出会ッタのは初めてデス!」 「…は?」 突然のトニオの発言に、ツェペリは一瞬呆然となってしまった。 「…あ、スイマセン……実ハ私、掌デその人ガ『健康』かドウか分かるんデス。」 「ほほう。」 「イヤハヤ、正直驚きマシタ。貴方ニハ是非私の料理ヲ食べて頂きたいデス。」 「それは楽しみだ……だがトニオくん、一ついいかね?」 「何でショウ?」 ツェペリは何も言わずに、トニオに手に持ったティーカップを見せた。 その中にある水面は、まだ波を立てていた。 その様子にトニオは不思議そうな表情を見せたが、そんなトニオにツェペリはそっと囁いた。 (……この建物の中に『誰か』が入ってきたようだ。) ビリ、と空気が震えたような感覚を二人は覚えた。 【B-8 サンモリッツ廃ホテル・1日目深夜】 【ウィル・A・ツェペリ】 [能力] 『波紋法』 [時間軸] ジョナサンと出会う前。 [状態] 健康 [装備] ウェストウッドのティーカップ(水が少量入っている) [道具] 基本支給品(水微量消費)、不明支給品×1(確認済) [思考・状況] 基本行動方針:主催者の打倒 1.入ってきた何ものかを警戒。 2.吸血鬼や屍生人が相手なら倒す。 3.協力者を探し、主催者を打倒する。 【トニオ・トラサルディー】 [能力] 『パール・ジャム』 [時間軸] 杉本鈴美を見送った直後 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 基本支給品、不明支給品×1~2(確認済) [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いから脱出したい。 1.入ってきた何ものかを警戒。 2.ツェペリサンを信頼、いずれ彼に料理をふるまいたい。 [備考] 何者かがサンモリッツ廃ホテルに入ってきました。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 前話 登場キャラクター 次話 GAME START ウィル・A・ツェペリ 48 虚言者の宴 GAME START トニオ・トラサルディー 48 虚言者の宴
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スレ43-946 946 :名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/04(木) 22 32 43.46 0 厄介な話なのでお暇な方だけお付き合いください。 旦那親はもともとひとり親家庭で、今はそのひとり親だった義母も亡くなってます。 旦那は次男で7才上に兄、1才下に妹がいる中間子です。 旦那兄=義兄は長男意識というか父がわりの意識が強い方だと思います。 うちは旦那がそういうのを面倒がるので数年一回の義母の法事の時くらいしか会いません。 義兄嫁から私宛に相談の連絡がありました。 義兄嫁母が痴呆で、実家に介護に行くそうです。 その間、義兄家の子供たちを預かって欲しいと言われました。 夏休みですが介護の邪魔になるので連れていけないそうです。 その時はちょっと考えさせてと答えて、その夜に旦那から義兄へ断ってもらいました。 そしたら義兄嫁が私のことを恨んでます。 断ったのは旦那なのに… 義母が病気になったときに2年間自宅で介護したのは私一人だったんだからと恩に着せようとして鬱陶しいです。 私が結婚したときはすでに自宅介護じゃなくて義母は入院してました。 だから恩きせがましいのは間違ってる気がするんです。 もう一回旦那から義兄に断ってもらうか、諦めて義兄の子供を夏休み期間預かる(嫌です)か まとめてシカトして隣町の実家へ帰っちゃうか… はっきり言って義兄嫁の実家なんか赤の他人だし知らないよ~と思う自分がいます。 947 :名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/04(木) 22 50 56.70 0 >もう一回旦那から義兄に断ってもらうか、諦めて義兄の子供を夏休み期間預かる(嫌です)か >まとめてシカトして隣町の実家へ帰っちゃうか… どれも違う。義兄夫婦の件はすべて旦那に丸投げであなたはスルーがよい。 948 :名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/04(木) 22 53 00.97 0 946 恨んでるって具体的にどういうことなんだろう? 断ったのに諦めてないの?子は何歳なの? いずれにせよそんな数回しかあったことないような子預かるなんて無理でしょう。 つーか義兄なにやってんだ…。 949 :名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 10 44 35.49 0 946 下手に946さんが動くより、このまま旦那に任せればいいよ。 952 :名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 13 40 23.15 0 義兄嫁からしたら旦那兄弟に介護2年の恩を返せ、旦那弟が返せないなら 嫁が代わりに返せって話なんだろうけど、義実家の介護問題に嫁は関係ないよね。 「介護の時の借り」という意味では旦那には関係あるかな? とは思うから自分は目立たないようにふるまって旦那に処理させるのがいいと思うよ。 処理させた結果として子供を預かる事になっても、「私の労力で勝手に借りを払うな。」 とつっぱねてもいいし、田崎真珠(例です)で手を打つもよしだけど、「自分がやる筋ではない。」 という線引きはしっかりしておいた方がいいと思う。 953 :946[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 14 42 07.89 0 厄介な話にお付き合いありがとうございます。 義兄嫁の実家のことはわからないです。立ち入った話するほど親しくないです。 義兄家の子は小学生の女児と園児の男児双子の3人です。 実家なんだし夏休みだからまとめて連れていったらいいのに… 恨んでいるのは、私が子供の世話をしない限り実家にいけないからみたいです。 親御さんが一人痴呆で、もう一人が倒れたので今すぐ自分の実家にいかないといけないのに、 義兄が夜勤もある交代制の仕事で子供の長い夏休み期間を対応できない。 嫁いできた父だから泊りがけであずけるような友達もいない(それが普通だと思います) 義妹は転勤族で飛行機の距離だから戦力外。 だから、義兄嫁の考えでは私が引き受けない限り出かけられない →引き受けてくれないから行けない→恨んでいる。 あと私が「少し考えさせて」と保留にして、旦那から義兄に断ったのも義兄嫁の考えではありえないようでした。 「考えさせて」と言った私本人が、結論も直接義兄嫁に言うべきだって考えみたいです。 私は旦那側の親戚(義兄嫁の実家は親戚じゃないかもしれませんが)のことは旦那がしたらいいと思ってるので考え方の基本が違うんだと思います。 旦那は兄弟付き合いをめんどくさがってしない方なので実際どうなってるのかとかは、あまりよくわからないですが… 義母の介護のことは家の名義やその他で義兄と話が済んでいるから私には関係ないと言ってました。 いつも旦那に任せているので今回私に直接連絡と指名が来たので驚いでキョドってるところもあるとは思います。 今まで通りで行こうと思うんですが、相手の必死さが少し怖いんです。 954 :名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 14 56 28.68 0 953 うん、なにより殆ど知らない親戚の家に預けられちゃう子供が気の毒だ。 介護しながらでも危ないところにいかないように注意して、目の届く所に置いておこうって思うよ。 預かるったって泊まりでしょ?病気や怪我させたりすんの恐いわ。 自分の姉妹の子ならガハハで済ませられる気がするけど、全くの他人じゃないかw無理って押し通していいよ 955 :名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 15 02 47.03 0 親御さんが一人痴呆で、もう一人が倒れたので今すぐ自分の実家にいかないといけないのに、 これで焦って煮詰まって視野が狭くなってるかも 一人っ子とかなら余計に追い詰められてるとかさ てか、義兄は何やってるんだよ いくら夜勤で休めないからって丸投げとかアリエナス 956 :名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 15 15 14.02 0 旦那から義兄に 「お前の嫁さんに電話を掛けさせるな。何か話があるときはお前から俺に直接いえ」と言ってもらえばいい。 スレ44 7 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 19 34 49.64 0 前スレの946で厄介な話を書いた者です。 あの後ものすごいグチャグチャで何から書いていいか判らないほどでした。 大雑把ですが中間のご報告させていただきます。 金曜日に再度義兄嫁から、義兄嫁が実家の介護に行く間、義兄家の子供3人を我が家で預かって欲しいと頼まれ断りました。 私達はもともとこの週末私の両親達とスポーツ観戦兼ねて1泊で温泉に行く予定があって留守になります。 もし留守を知らないで子供たちを置いていかれたら、熱中症など恐ろしいことになると思ったので留守を伝えました。 そして土曜日に義兄嫁は、トンデもないことをしでかしました。 義兄が出勤した後、子供3人に手紙持たせて交番に行かせて、自分は実家に出発していきました。 (一応あとで確認したところでは、すぐそばまで送って交番に入るまでは見守っていたそうですが…) 手紙には私の家の住所と私の携帯の連絡先が書いてあったそうで、義兄家の連絡先は一切なし。 警察から最初に我が家に連絡が入った時点で、義兄に連絡してその後の対応は義兄に任せました。 義兄嫁は義兄に呼ばれてすぐ戻ってきたようで、ならなんでムチャクチャをしたのかと… 旦那が一度だけ義兄嫁と電話で話しましたが、義兄が仕事を辞めるのが怖かった、と泣いて話にならないそうです。 おかげで我が家は週末の外出もつぶれ、子供達だけ両親に連れていってもらう羽目になりました。 義兄は離婚も視野に入れるといい、我が家は旦那と相談して本気で絶縁を考えている最中です。 8 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 20 01 08.02 0 だから義兄嫁を相手にせずに、話はすべて旦那から義兄にしろよ。 9 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 20 08 50.99 0 離婚したらしたで甥姪の面倒を見させられる機会が出てきちゃいそうだけど。 10 名前:7[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 20 39 10.63 0 すみません… 金曜の後は基本的には旦那と義兄で話してたのですが 義兄が話の途中で義兄嫁(戻ってきていた)に電話を渡してしまって会話になっていたのです。 なんで義兄が電話を渡したのか真意は分かりません。 ただ、その義兄の行動で我が家は義兄嫁個人ではなく義兄家丸ごとと絶縁を考え始めた次第です。 絶縁してしまえば義兄家が離婚しようが子供の世話を頼まれるいわれはなくなると思っています 11 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 21 05 54.53 0 渡したんじゃなくて奪われたのでは?>受話器 12 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 21 48 21.42 0 義兄嫁が電話に出たら叩き切ればよかったのに。 13 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 21 53 19.83 0 7 育児板の「うちは託児所じゃない」スレ知ってる? まとめで対策読むことをオススメする 絶縁=引越し・電話番号変更・連絡先教えないくらいやらないと この義兄嫁なら平気で子供たちを玄関放置していくかもよ 14 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 22 06 37.60 0 13 出来ることなら引っ越しが一番だよねえ 18 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 23 12 42.87 0 最悪を考えて対処法だけでも考えておくのがベストじゃない? 義兄の対応がいまいちよくわからないし、どう転ぶかわからない 19 名前:7[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 23 21 43.12 0 13 ありがとうございます。 育児板の「うちは託児所じゃない」スレを見て、そこからまとめのページに飛んで夫婦で読みました。 さすがにそこまではされないと思います。 今回の義兄嫁は交番からの連絡後に私達がすぐに義兄を呼ぶと思っていなかったみたいで(根拠不明) 義兄嫁から我が家に、実家に向かっているのに義兄から呼び出されたから助けて欲しいと連絡が何度かあり、 そういうお付き合いじゃないので断っているうちに義兄が帰宅した次第です。 義兄嫁は結局その日のうちに戻れたようなんで人騒がせだなぁ、と。 義兄が迎えに行ったときは子供達は交番近くの託児施設に居て警察と児童相談所の職員さんと託児所の先生に謝ったようです。 大騒ぎになってしまい、我が家も家族の外出を邪魔されて迷惑を被りました。 旦那が心配して義兄にいろいろ聞いたみたいですが、今回は義兄嫁の暴走で義兄の本意ではなく、 「万が一、会社を首になろうが、(弟家に)迷惑はかけない!」と断言してくれたそうなので あの「託児所じゃない」スレのような怖い騒ぎにはならないのでは…と思います 20 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 23 28 57.55 0 19 乙かれ、本当に乙かれ様です。 交番に自宅連絡先のみ持たされた子供達ってだけで、十分「託児所」案件だよ。 義兄嫁、本当にひどい事をする。子供達はどんなに嫌だったろう。 辛かったろうな。母親にそんな変な事命令されて。 そこまでするなら、普通に実家に連れて行きゃ良かったのに。 行けば行ったでどうにでもなったと思うけどなぁ。 あなたも本当に嫌だったろうし辛かったね。鬱陶しくもあっただろうし。 大変だろうけど、少しはゆっくり休んでね。 22 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 23 35 41.25 0 19 お疲れ様 義兄だけでもまともそうで良かった。 邪推だけど、義兄嫁は子供を交番にあずけてから 素直に実家に向かわず交番付近に待機して様子を伺っていた気がするw 運良く思惑通りに7さんが子供を受けだしに行ってくれたらそれ確認して実家に長期滞在とかさw 24 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 23 59 41.82 0 そんな事するくらいなら連れてった方が早いと思うんだが。 もう既に目的と手段が逆転してる気がする。 で義兄嫁がこんな事してても義兄嫁実家から連絡が無いということは 既に妹がサクッと入院やヘルパーの手配を整えてるというオチもありそう。 25 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/08(月) 00 03 34.44 0 義兄嫁的には自分が大変なんだから周囲も「大変」を担うべき!なんじゃないかと 27 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/08(月) 00 55 55.38 0 警察もいい迷惑だわな 28 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/08/08(月) 06 51 53.13 0 兄嫁としては自分が大変なんだから 旅行くらい我慢して子供預かってと思ったんだろうな。 妬みも入っていそう。 数年に一度くらいしか会わない相手に 断られても強引に子供を預けるのはありえない。 夫婦で話し合って決めるならまだしも兄は弟から断られてあきらめていたようだし。 Next→スレ44
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スレ243より 366 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 13 51 04.67 0 見合いの相手から 「父が余命残り少ないので早く結婚して安心させたい」とせかされてすぐ結納 なのに挙式前に義父死亡 喪中につき式は延期だよねと思っていたら 「亡き父のためにも早く~」で式強行 そしたらとんでもない不良債権だったわ 急ぐとろくなことがないしせかせるヤツはたいてい詐欺師 367 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 14 05 05.18 0 366 さて、kwsk聞かせていただこうか 370 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 14 16 59.69 0 近親の喪中に挙式強行ってだけで、非常識さがわかるね 余命幾ばくもない近親のために段取りを急ぐのは珍しくないし、 結婚を意識して付き合ってきたカップルならむしろ親孝行だけど、 それでも挙式が間に合わずに亡くなってしまったら、普通は延期するよな 371 名前:366[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 14 32 19.49 0 370 そのとおりだと思う 父が夫(になる男)をいさめてくれたんだけど 「檀家になってる寺の和尚に頼んで特別に祈祷?してもらうから」とまで言われて… 「そんなにまでして私と結婚したいんだ」で舞い上がった自分が情けない ほんとうにほんとうにいろいろあったんで メモ帳まとめるのにどんだけかかるかと… とりあえず急ぎ過ぎたためにわからなかったことの最初の二点あげておく 河童ハゲだったことと上げ底靴で身長ごましてたこと これがすべての始まりだったw 379 名前:366[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 16 18 05.02 0 元がついてからだいぶ経つんでかなりウロになってるところもある ツジツマの合わないとこは勘弁して ひとつめは「お金」の問題 見合いの仲介をしてくれた人に財産問題について訊いてもらったんだけど それは財産のあるなしより 自分の親族で相続をめぐって大騒ぎになったことがあって そういうことが一番苦手というか嫌いだったから 夫には4人の姉がいて 義父の余命を考えたら、嫁いですぐ相続問題に巻き込まれることも考えられるわけで そしたら「家と土地はもう『生前贈与?』で、長男である夫のものになっているから問題は起こらない」ということだった でもそれは嘘だった 新婚旅行から帰ってくるなり、もめごとが始まった 夫は病床の義父に、「すべてを長男に」という遺言状を書かせていた そのことを姉たちは知らされていなかったので、大変驚き、腹を立てていた 380 名前:366[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 16 26 58.95 0 続き でも、遺言状があるだけでは相続はできなくて 「遺言執行人」という役割の人が必要なんだって 普通は弁護士とかに頼むものなんだろうけど 夫は依頼料をケチって新妻(私のことです)にさせようとした 「そんなことできない(法律に疎い&義姉たちから何を言われるかわからない)」と抵抗したけど 「名義だけだから」と説得され、書類にサインした それから後は、遺産をめぐる義姉たちや他の親族とのゴタゴタで新婚生活はめちゃめちゃ 私的にはそうだけど、夫的には「充実した新婚時代」だったらしい 義姉たちと不仲で、親戚からも総スカンを食っていた夫にとって 私はやっと手に入れた唯一の味方だった (そのわりには大事にされてなかったやんけ←自己ツッコミ) 381 名前:366[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 16 36 04.03 0 さらに続き で、何がエネかというと 義姉たちと私がうまくいかないようにしくんだこと (後だしすいません。義母は結婚話が起こるよりずっと前に亡くなっています) 共通の敵を持つことで、私を自分に縛りつけておきたかったんじゃないかな 「姉が『学生時代に貸してやった金を返せ』としつこく責めるんだ。 未成年の弟に援助したのを返せなんてヒドイよね? 『夫の借金は妻の借金。嫁の退職金を差し出せ』と言うんだよ」 なんてことを言われて、私は「ひどい姉さんたちだ」と思ってた 実は学生時代の借金というのは奨学金で、夫が払わないので連帯保証人の長姉が立て替えたもの もちろん長姉は、夫に対しては 「うちも苦しい。立派な稼ぎがあるんだから立て替えたものを返して」とは言ったが 私まで巻き込むつもりはなかった ほかにも、夫の語る「姉たちの悪口」に「そうなんだ」とあいづちを打っただけなのに それをぜんぶ私が言ったことにされてたり 義姉が送ってくれた娘へのプレゼントもこっそり捨てたり もっとボロイものとすり替えたりしてた 「こんなもの送ってくるなんて非常識!」と私に言わせたかったらしい 私はヘタレなので思っても言わなかったが、言わないでよかった 382 名前:366[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 16 39 07.80 0 これで最後です 長いわりに大したことなくてごめん これらのことは 私が経済的DVに耐えかねて、三歳の娘を連れ、夫のもとを逃げ出してから 義姉たちと会う機会があってわかった (証人=義父の弟&お寺の和尚さん) 遺産相続についても、姉たちが怒っていたのは 夫が姉たちに義父の世話を丸投げして金も出さず、あまり見舞いにも来なかったくせに 弱っている義父を脅して遺言状を書かせたから そして檀家寺へのお布施とか法要のお礼なんかは 都合のいいときだけ「無宗教」になってばっくれたから 本当にケチで金に汚い人だった 私の退職金もうまいこと言われて半分くらい巻き上げられたし その金を取り戻そうとジタバタしてたら逃げそこなったかもしれないので 金を取られたままであることに対する批判は甘んじて受けます ちなみに夫には水虫もあったことがのちにわかった 水虫はうつっても非常識がうつらなくてよかったと思う 385 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 17 07 01.86 0 まあ、結婚前の盲目状態はどんな聡明な人にも起こりうること 多少のモヤッとには寛容で行こうよw むしろ結婚前に、相手のボロが見えた時点で逃げ切れた人は その人の賢さ以上に運の良さがあるとして思えないよ 386 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 17 18 30.09 0 お見合いだと分かりやすい不良物件はまずないから騙されるよね 391 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 18 18 50.53 0 ハゲなら許せるが借金関係で嘘は許せない。不良債権なんぞいらんわw 392 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 18 32 11.16 P 366は託児スレの人なのかなー乙でした 音量UPされたのは3歳の娘さんか・・・絶縁オメでした 【イイ加減ニ汁】うちは託児所じゃない85【玄関放置】より 486 名前:名無しの心子知らず[sage] 投稿日:2011/06/11(土) 22 40 20.83 ID BHUw2+qy 474 うちの旦那は適当に話してる。 今日も「何でいつも自転車掃除してるの?~」に対して、「日本代表で3バックは無いだろう」と返してビックリした。 その後もシステムの話や、ご贔屓のチームの移籍に関してしゃべり通し。 放子ちゃんが他の質問しても「お母さん美人?何やってんだ?お父さんの仕事は?」とか逆に質問攻め。 満足したのか呆れたのか、すぐ帰ってくれました。 500 名前:名無しの心子知らず[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 09 37 58.51 ID MlP88eg+ 498 私はコレを長男にやって、嫁に蹴られた。 良いじゃんかよー。新聞読みたかったんだよー。 509 名前:名無しの心子知らず[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 13 56 35.03 ID gSK2fqW8 [1/2] 500パパは わが子@乳児が泣きだしたら 見てたテレビの音量を上げた元旦といい勝負だと思う 510 名前:名無しの心子知らず[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 14 14 06.03 ID 3WdOiaGM [3/4] 元か・・・・ 音量UPって跳び蹴りもアリだな よかったらチラ裏あたりでKWSK 515 名前:名無しの心子知らず[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 17 39 46.54 ID gSK2fqW8 [2/2] 510 チラ裏じゃないし育児話でもないけど 元旦についてはエネスレに書いてきたとこ
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Thing-Thing 3 part59-494,495 494 :Thing-Thing 3:2012/01/16(月) 01 55 50.21 ID nS2P81g90 さらに続編。Diseased Productionsのフラッシュゲーム「Thing-Thing 3」。http //www.diseasedproductions.net/thingthing3.html 会話シーンなどが取り入れられ、ストーリー性が少し増した。 前作の後になんとか逃走に成功し、隠遁していたらしい主人公、ナンバー154。 その元に、見ず知らずの謎の人物から通信が入る。 「緊急事態で、貴方の助けが必要なのです」と訴える通信相手。 「なぜ自分に?ただの一般市民だ」と、とぼける主人公だが 「ひどい嘘ですね。貴方が『システムコープ』によって造られた生物兵器であることは判っております」 と返される。 主人公の素性や、主人公を製造した組織の名前すら把握しているようだ。 「自分に何をしろと?システムコープに目をつけられている。外に出ても奴らの傭兵部隊が押し寄せてくるぞ」 と訴えても 「『Poseidon』と『Zeus』を倒した貴方は最強の兵器であるといえるでしょう。 システムコープの雑兵など、問題にならないはずです。」 と指摘された。 (どうやら前作のラスボスのアンドロイドが、前々作で名前だけ登場した『Zeus』だったようだ。) この通信相手が連絡をとってきた目的を聞く気になったナンバー154だが、 詳細は落ち合った後で伝える、とはぐらかされてしまう。 ひとまず、システムコープの企業城下町であるサンセットシティで合流することとした。 サンセットシティでは案の定、システムコープの兵士達が無数に現れて攻撃してくる。 兵士達を倒しつつビル街やコンビナートをくぐりぬけると、またあの謎の相手から通信が入る。 これまで話をはぐらかしてきた相手に苛立ちを覚えつつ目的を再度問うと、 「私の目的、それは、貴方を殺すことです」 と明かした。 自分を殺害しようとしている相手はたくさん居るが、なぜこのような手間を取って呼び寄せ、わざわざ自らの手で殺そうとするのか?その理由を問う。 「あなたは『システムコープ バイオウェポン プロジェクト ナンバー154』でした。 そして私は、『システムコープ バイオウェポン プロジェクト ナンバー153』だったのですよ。 我々二つのプロジェクトは、それぞれ個別の目標の元に開発されていました。 貴方は歩兵の進化系として開発され、体が無数の銃弾を受けたとしても流体力学的衝撃を抑えることで、機能をほとんど失わずに活動し続けることができるのです。 一方私は、機動装甲兵器のパイロットとして開発されました。知覚機能を強化されており、周囲の環境を完全に把握できます。 ……私こそがシステムコープの最強の兵器なのです!貴方にはここで果てていただきます!」 どうやら、生物兵器としての優秀性で自分が勝っていることを証明したい……というところらしい。 歩行戦車のような兵器に搭乗して襲い掛かってくるが、倒されてやる義理も無いので打倒する。 495 :Thing-Thing 3:2012/01/16(月) 01 57 09.41 ID nS2P81g90 ナンバー153「……成程。どうやら貴方こそが、より優れた生物兵器だったようですね。 しかし、通常なら銃弾をものともしない貴方でも、零下の温度下ではどうでしょう?」 そう捨て台詞を吐き、こちらを地下の冷凍施設に落とす。 そこはシステムコープの秘密研究施設になっているようだった。警報が鳴り、傭兵達が押し寄せてくるが これまでどおり突破していく。その先ではナンバー153が再び現れた。 ナンバー153「私では貴方を殺せないのかもしれません。ですから、あなたに対抗しうる他の者に登場願いましょう。 私が生物学廃棄物処理場から拾い上げてきた『アルファ級 バイオ・メカ プロジェクト ナンバー1053』、 コードネームは『Vahl dreig』。『Hades』のプロトタイプですよ。 彼の思考回路は傷んでいて、少々気が触れているようです。 ですから私は急いでお暇させていただきますよ。どうぞお楽しみください!」 そう言ってドラゴンのような機械兵器をけしかけて去って行った。だがやはり主人公はこの『Vahl dreig』をも倒してしまう。 ナンバー153「……感銘しました。アレすらも退けるとは。まあ、想定の範囲内ではあり、問題はないのですが。 あなたが居る場所はバイオ廃棄物格納庫です。 脱出を試みても良いですが、鋼鉄の防護壁で非常に強化されておりますので無駄でしょうね。 いつか『Hades』モデルが最終完成したら貴方にお見せしに来るかもしれませんね。 いや……そこでそのまま腐っていただくかもしれませんが? おっと、本当にもう席をはずさなくてはならない時間です。それでは、ご滞在お楽しみください。」 主人公とまともにやりあうのは得策ではないと考えたのか、地下にこのまま閉じ込めて封印してしまうつもりのようだ。 「Thing-Thing 3」……END 「Thing-Thing 4」へ続く。 ちなみに現在、Diseased ProductionsのウェブサイトではThing-Thing 4まで公開されているようです。
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/350.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1293190574/72-81 ――ジャリ 乾いたアスファルトを力強く踏みしめながら歩く。 ここは秋葉原駅電気街口。外に出るとすぐ目の前には大型電機店があり、数十メートル先に進むと 今や秋葉原では漫画やアニメなどを取り扱っていることで有名な某店舗が姿を現す。 さらにこの先の中央通りやそこからそれた裏路地へ進むと、これまたアニメや漫画、さらには フィギュアやコスプレ衣装などを売る店やパソコン本体やその部品、アクセサリを取り扱う店がが所狭しと並んでいる。 そう、ここは電気街であると同時に「オタク」の街でもあるのだ。そこに、一人の美少女が現れた。 「……ようやくこの地に辿り着くことができましたわ」 いつかの西部劇ものの映画のように砂混じりの風が吹き荒れた……ようにみえたのはさておき そう呟いた彼女はその場にそぐわない恰好をしていた。 地味なワイシャツにどこにでも売っているジーンズパンツ、そして頭にバンダナを身につけた時代外れの彼女の名は槇島沙織。 身長が百八十センチメートル以上もある彼女が道を歩くと道行く誰もが立ち止り茫然自失した。 おかしな格好をしてもその美貌は健在のようである。 「長かった……お家の行事で数ヶ月も空けてしまわれましたが、今やっと抜けることができました」 長く出かけることができなかった辛さからか、彼女は目を潤ませていた。 「ぐすっ……懐かしんでいる場合ではありませんでしたわね。もう戦争は始まったばかりですわ」 沙織はターゲットとなる店に目を向けた。 そこはラジオやフィギュアなどが売られている某会館とアニメのDVDや漫画、グッズなどが売られ 特定の日にはイベントも開催される某店舗が構えていた。 「まずはそこのラ○オ会館! コト○キヤへ赴き限定フィギュアをゲットしますわ! 次はそこのゲー○ーズ! イベント配布整理券を早めに受け取ること! あとは中央通りに出て……もう時間が勿体ないですわ! 待っててね、わたくしのグッズたち~!!」 彼女はにやけ顔で猛ダッシュで目標へと駆け抜けていった。 道行く人々は目を点にしながら未だ呆然としていた。 某メイド喫茶。 ポスターを掲げたリュックサックを椅子の上に置き、箱に入った戦利品のフィギュアを よだれを垂らしながら息遣いを荒くしながら見つめていた。 「ハァ…ハァ…やっぱりこのキャラクターはミニミニな衣装が最高ですわ。 はみ出してしまわれてもおかしくない格好で必殺技をぶっ放つ……なんて萌えるのでしょう」 セクハラおやじがここにいた。 店員のメイドや周囲の客は最初こそ格好が変であれど、彼女の美貌に釘付けになっていたが まるで他人を気にしない彼女の夢中っぷりにドン引きしていた。 「ハァ…ハァ…そしてこの足……ハッ!? い、いけない、つい夢中になってしまいましたわ!」 ま、気にしない♪今日のところは満足ですわ♪と頭の上にも音符があるように今日は気分上々のようである。 とりあえず頼んでおいたコーヒーを一口飲み、軽い食事をしようとメニューに手を伸ばそうとしたら、レジの方から騒がしくなっていた。 沙織は気になって近づいて覗いてみると、男の店員と客とで揉めている様だ。 「どういうことかしら? 折角こんなところまで足を運んできたというのに、サービスがなっていないんじゃないの?」 「ですからお客さん、そのサービス券はつい先日有効期限を切らしてしまいまして、もう使えないのですよ。 申し訳ありませんがお引き取り願いませんかね?」 「はぁ~……たった先日切らしただけで使えない、おまけにわざわざ足を運んだ客を追い払おうとする。来るメイド喫茶間違ったかしら?」 「はぁ~~~………シクシク…」 男の店員はレジの向こう側にいる他の店員の方を見る。しかし誰も彼に助け船を出す者はいなかった。 それだけその客に対応する自信がなかったのだろう。 沙織は店員と揉めていた客に注目していた。 長髪かつ黒髪で身長は一般女子中学生より低め、服は黒一色のパーカーに白の線が入った有名スポーツ会社のジャージを着た上から下まで黒一色の「少女」だった。 沙織は口をω(こんなふう)にしてニヤけていた。なにかを企んだようである。 「で、どうなの? このサービス券が使えるまで私は帰らないわよ?」 「ですから~」 「申し訳ございませ~ん♪ この子はわたくしの妹でして、探していたのでしたがこんなところにいたなんて。 連れていくので今までのことはなかったことにしてくださいな♪」 「えっ……そういうことでしたら」 「なっなんのつもりでムグッ」 沙織は少女の口を塞ぎ抱きながら自分の席へと戻った。 少女は口を抑えている手をほどこうとするが思った以上に力が強くそのまま為すがままになっていた。 ポンッと隣の椅子に座られて少女はいかにも不機嫌さを表していた。 「で、これはどういうことかしら? 見ず知らずの赤の他人を強引に連れてきた、この状況を詳細に説明してもらいましょうか?」 「まあまあ、いいではないですか。そのお詫びと言ってはなんですが、ご一緒にお食事というのはどうでしょうか?」 「食事……ま、まあ詫びならば付き合わないことはないわね」 「ふふふ、ではメニューをどうぞご覧あれ」 「むぅ……じゃあオレンジジュースを」 「ふむ、幼い女の子の○蜜、ですか。ではわたくしは」 「えっと……私の耳が腐ったのかしら? 今幻聴が聞こえたような気がしたのだけれど」 「まあ、幻聴だなんて。軽いジョークのつもりでしたのに」 「そのようなジョークを振られる私の身にもなってほしいわ。全く、やっぱり変えるわ。ロイヤルミルクティーを」 「はぁ、男性の○○ミルクですか。ではわたくしは」 「……ごめんなさい、選択ミスだわ。コーヒーを」 この後も色々と沙織の暴走発言が飛び交う中、しばらくして ホットコーヒーとホットティー、さらにはクッキーやケーキなどの洋菓子が六品も持ち込まれた。 「えっ……わ、私こんなの注文してないわよ? あの店員、さっきの件へのあてつけかしら?」 「いえいえ、これはわたくしが注文したものですの。さあ、遠慮せず召し上がれ」 「こ、こんなに? あなたが? い、いくらなんでもここまでしてなんて誰も……」 「いいですのよ。これはわたくしがしたくて行ったことなのですから。 さあ、飲み物が冷めちゃいますのでそろそろ召し上がりましょう」 「ちょ、ちょっと……はぁ、いただきます」 さっさと飲み物に口をつける沙織を見て、少女は呆れながらも 目の前にある煮詰めたりんごがのっているタルトに手を伸ばした。 フォークでザクザクと分け、口に放り込む。 ――美味しい…… 思わず顔が緩みそうだった。自然と一口、また一口とフォークが進んでいく。 気がつけば二つ目のケーキに口をつけていた。 「どうでしょうか、美味しいでしょう? ここのメイド喫茶のお菓子は美味しいと評判なのですよ」 無我夢中でケーキを頬張っていた黒猫は沙織の声で我に返り、慌てて口元をナプキンで拭いて平然を装った。 「ま、まあまあ美味しかったわ。やっぱりこの喫茶店を選んだのも間違いじゃなかったようね」 「ふふふ、まあそういうことにしましょう。……ところで、先ほどから気になることがあるのですが」 「なにかしら?」 「ケーキも美味しいですが、よくみるとあなたのほっぺたも 弾力がマシュマロみたいにありかつ柔らかそうでとても美味しそうですわ」 「ブッ!……いきなり何を言い出すの…!?」 「それにこんなに可愛らしい容姿をしているのだからそんな地味な格好ではなくもっと女の子らしい服を着なさいな。 例えば少し風が吹いただけでチラリとめくられるひらひらのミニスカートとか」 「そんな恰好をしている貴女に地味とは言われたくないわ。……というか、貴女、こういう風に言われたことはない?」 「エロ親父のような性格ねって」 「エロ親父のような性格だなってさ」 「んもうっどうしてわかったのですか?」 ところ変わってメイド喫茶とはガラッと変わりモダンな空間が漂う喫茶店で沙織と彼女はお茶をしていた。 今、沙織はメイド喫茶(オタクであることをばれないようにメイドがいることを伏せて)で とある少女と出会った時のことを彼女に話している最中であった。 「何でってわかりやす過ぎだからだろ。あんたは可愛い女の子を見るとデレデレするしな」 「失礼な! そんなことは」 「あ、後ろに小学生の女の子が二人」 「え!? どこ! どこですの!?」 「釣られてんじゃん……ほらよだれ吹きなってば」 「うぅ……騙しましたわね…」 自業自得じゃん、と彼女は呆れながら笑っていた。沙織は口をε(こんなふう)にしてすねてしまったようだ。 「それはいいとして、それでその後その子はどうしたんだ?」 「はぁ、それから……」 「んもうっ、さっきはエロ親父なんて言ってひどいですわ、プンプンッ」 「既にその話し方からして雰囲気を醸し出しているじゃない。 まあツッコみどころが多くて私は面白いからいいけど」 「毒舌が炸裂してますわね。……それで、楽しんでもらいましたか?」 「……そうね、予想以上に楽しめた、とだけ言わせてもらうわ」 「それは良かったですわ」 沙織はいつものように満面の笑みで少女に言った。 少女は気恥ずかしさからか沙織から顔を背けていてどんな顔をしているかよくわからない。 今はメイド喫茶を退出して、帰りの電車に乗るために駅に向かって歩いているところだった。 「で、でも、やはり貴女には悪いことをしたと思ってるわ。 メイド喫茶ではあんなに振る舞われたし……待って。 見ず知らずの人間に対するあの振る舞い、その話し方。貴女、もしかして……」 続きを言おうとしたが、沙織に口元を人差し指一本で抑えられてしまって しゃべることができない。そして沙織は自身の口にも人差し指を添えて「シーッ」と合図をしているようだった。 「そこまでです。これ以上の言及はやめましょう。お互い触れない方がいいでしょうし」 少女は沙織の表情を見る。先ほどの満面の笑みとは違う、何か得体の知れないものに取りつかれている様な暗い影が潜んでいる笑顔だった。 はたから見るとあまり変わらない惹かれるような笑顔に見えるのだが。 少女はフッと口を歪ませ、暴君の王女のようにニヤリと笑った。 「……そうね。お互い、知られてはいけない領域、他人が知らない方が幸せな『事』もあるでしょうしね」 「そういうことです」 沙織は先ほどの表情と変わらずに頷いた。 この後、二人は無言のまま歩き続けていた。お互いの顔を見ずに。 その時の彼女ら顔は他の通行人が見ると怖がられるぐらい影の残った無表情だった。 「……貴女」 「……なんでしょうか」 「貴女には心から信頼できる『友達』は、いるのかしら」 「……ええ、いますよ。一人だけですが」 「……そう、それならその友達は大切にしなくてはね」 少女は薄く微笑みながら沙織に向かって言った。少女が見せたこの日初めての笑顔かもしれない。 しかし沙織は無表情のままで、少女を一瞥もせずに前だけを見て歩いていた。 メイド喫茶の時とは逆の関係になったかのように。 この後、彼女らはほとんど会話もないまま駅まで歩き続けた。 「………」 「沙織」 「………」 「沙織ってば!」 「……え? なんですの?」 「なんですの、じゃないよ! さっきから呼んでるのに全然返事しないんだから。 だからその後その子とはどうしたんだよ?」 「……ええ、帰りに趣味の話とかして帰りましたわ」 「なんだぁ~それだけかよ、つまんないの。ちなみにその子はどんな趣味持ってたんだ?」 「え~と、マスケラを」 「マスケラ?」 「あ! 違います! 『マスカラ』をそろえることらしいですわ!」 「ふ~ん、けっこう変わってるんだなその子。つーかそんなに慌てるなよ。 あんたが間違えることなんて日常茶判事なんだしさ」 「そ、そうですわね! な、何をしているんでしょう、わたくしは!」 「お、おい、大丈夫かよ……そういえば、あんた稽古あるとか言ってたけど大丈夫なの?」 「あ! 申し訳ございません! お先に失礼いたします!」 いつもの恒例の「もっと無礼講でいこうぜ…」と言いたくなるぐらいの 丁寧な挨拶とお辞儀もせず、沙織は荷物を持つと急いで店から退出した。 「はいよっと~。珍しいな、あいつがあんなに焦るなんて。なにかあったのかな?」 彼女はコーヒーを一口すする。熱はだいぶ冷めてぬるま湯程度の温かさだった。 苦みを楽しむのも半減してしまったようだ。