約 1,301 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/51424.html
登録日:2022/6/26 Sun 10 10 05 更新日:2024/07/08 Mon 00 07 54 所要時間:約 28 分で読めます ▽タグ一覧 おねショタ もんぱら参戦作 エロゲー エロ同人ゲーム ゲーム ミンワ モンスター娘 三枚のおふだ 三枚のおふだシリーズ 人外化が進む主人公 名作 白念 逆レイプ 逆転ナシ は、は始める前に言っておく!これは真剣勝負だ! ふー…ふー… 無論、分かっているであろうな! !? あ、えと……負けても破廉恥な行いは無し…ですか? 大馬鹿ものぉ!! 負けたら、犯される! 勝ったら犯してよし!! そっ、それが武人と武人のぉ…♪真剣勝負というものだッ…! 『三枚のおふだ鼎 コドクの妖己』とはミンワ氏が作成したモンスター娘+おねショタを主題にした同人ゲームである。 <概要> <前作からの変更点> <あらすじ> 登場キャラクター<前作から引き続き登場するキャラクター> <コドクの妖己初登場のキャラクター><五行の妖魔> <蠱毒の壺の妖魔> <後日談イベントにのみ登場する妖魔> <概要> 三枚のおふだシリーズの三作目。 涙あり笑いあり感動ありの基本を押さえたシナリオは相変わらずなものの、「山の皆に住民として認めてもらおう」というややライトな目標だった前作と比べるとややハードなシナリオが特徴。 ゲームボリュームは前作からさらに膨れ上がり、価格も1320円と、ようやくボリューム相応なものに。 もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPGとコラボを果たしたのも本作で、あちらに出張するおふだキャラは本作以後をモチーフにしている。 こちらでも本作クリア後に相互コラボシナリオ『三枚のおふだfeatもんむす・くえすと!鏡合わせの英雄譚』が解禁されるためもんぱらをやったことのない人はこれを機に初めて見るのもオススメ。 <前作からの変更点> 舞台がまほろば山から生きて帰れるかもわからない蟲毒の壺へと移ったことにより、個性豊かな会話で楽しませてくれた妖狐やコダマの愉快なモブキャラ達は登場しない。 冒険を進めるうちに仲間となった妖魔達とはそれなりの頻度で会話できるため、孤独感は少ないものの、全体的に閉塞感が強い世界観を冒険することとなる。 『根競べ』の仕様が大幅に変更された。 「妖魔から逃げることで相手の気力を削って勝利する」という大本は変わらないがシステムが抜本的に変わっている。 本作では三枚のおふだで戦闘中に相手の部位を封じるのではなく、事前に相手の部位を封印できる法具を装備し、休憩ではなく練気によって溜めた気で術を駆使して体力を回復しつつ距離を取るようになった。 逆に言うと事前に有用な法具を装備していないと苦戦を強いられる形になっているのだが、封印すべき部位を間違えるとそれだけで敗北に繋がりかねなかった前作に比べると、相手の動きさえ見切れれば基本システムだけで何とかやりくりできるようになっている。 白念が術師として成長したことの裏返しではあるのだが、慣れないうちは次々と溜まっていく練気に翻弄されるかもしれない。 また冒険が進むにつれて白念の霊力が上昇し、それに応じて様々な妖術を習得する。 妖術は事前に使いたいものを1種類だけ「装備」するようになっており、相手に応じてその妖術を使い分けていくことで有利に戦える。 ……作中でもツッコまれているが、前作まで大活躍だった三枚のおふだはあまり使わない。 一応特定の妖術と組み合わせれば有利になる場合もあるにはあるのだが、装備しているだけで気力を消費するというデメリットが目立つため、道中で手に入るより高性能の法具の陰に隠れがち。 なんというタイトル詐欺。 <あらすじ> 一度、死線を潜るとな… 自分がどこまでやれるか不安になってくるものだ お前もそうなのではないか? 前作の戦いの後に、晴れてまほろば山の一員として受け入れられた白念だったが、彼は焦っていた。 あの戦いの中で覚えた、眼前に迫る確実な「死」。 その死の恐怖を振り払うため、もう二度と仲間を危険にさらさないため、より大きな力を付けようと無我夢中で修行を繰り返していた。 そんなある日、白念の前に謎の老人が現れた。 「この壺にこそ今のお前が求めてやまない力がある」 そう語った後、老人は怪しげな壺を残して姿を消す。 そして壺の中から「もう一人は嫌……」という悲しげな少女の声が聞こえてきたと思うと―― ●蟲毒の壺 本作の舞台。 数百年前に、世界中から集まった有力な術師によって作られた異空間であり、壺の中とは思えない程広大で、内部には五行の妖魔の故郷を再現した多様な空間が広がっている。 最大の特徴はその空間の性質そのもの。 通常、妖魔は人間から精力及び霊力を奪うことができるが、あくまでも「人間から妖魔」という一方通行でしかない。 しかしここでは空間内部に張り巡らされた術式によって、妖魔を打ち負かした人間は、その妖魔から霊力を奪うことができるのである。 最強の妖魔狩りを目指す術者たちの手によって作られたはいいものの、その後数百年間行方知れずとなっていたが…… 壺の主に「五行の妖魔全てに打ち勝てば壺から出られる」と言われた白念は、とりあえずここに住まう五行の妖魔達の相手をすることとなる。 ●五行の妖魔 陰陽五行思想における世界の構成する5つの属性「木、土、火、水、金」の力を秘めた妖魔達。 前作まで登場した妖魔は全て日本出身の、いわゆる「妖怪」だったが、本作に登場する妖魔は世界各地から集められており、国際色豊かな面子となっている。 かなり長いこと壺の中で共に過ごしてきたものの、属性の違い故か、それぞれ距離を取っていてあまり仲は良くない。 登場キャラクター <前作から引き続き登場するキャラクター> ■白念 主人公。愛すべき妖魔のおやつ。 相変わらず師匠のマガツとスケベな修行をしながら他の妖魔に貪られているが、本作の彼はやややさぐれ気味。 前作のラストで崩落事故に巻き込まれて谷底に落下した際、明確に己の死を意識してことから以前のように戦うことが出来なくなってしまっている。 また、山の妖魔に仲間として受け入れられたことで「もう二度と仲間の命を危険に晒すわけにはいかない」という強迫観念にも近しい使命感を抱くようになる。 その結果「死の恐怖を拭い去るほどの力が欲しい」「どんな敵からも仲間を守れるだけの力が欲しい」という二つのコンプレックスを拗らせ、 マガツが止めるのも聞かず、心身を削りながら修行を繰り返す危険な状態に陥っていた。 そして今回の蟲毒の壺の中で、彼の理想を叶えるための「選択」に迫られることになる。 作者のミンワ氏曰く、今までの彼は「命がけで他人を守れる」という精神を最初から持っているという、ある意味では薄っぺらいヒーローともいえる存在だったとのこと。 言い換えれば自分の命を粗末にしていた彼が、死の恐怖を背負った今「本当にお前はやれんのか!?」と以前出来ていたはずの事をもう一度問い直されることになる。 ……とまぁシリアスな面が目立つ本作だが、エロゲ主人公としての本質は相変わらずで、新たに会う妖魔の誘惑にもコロッと負けかける部分はいつも通りの白念くんなのでその点は安心である。 また、妖術習得時の喜びのダンスが可愛らしいと評判。 Hシーンの特徴としてはミンワ氏の画風の変化もあって前作にも増して更に彼自身が妖艶さに磨きがかかっており「俺はもう妖魔じゃなくて白念で抜いているのかもしれない……」と道を踏み外すユーザーがさらに増えた。 『十二妖女』の冒険の後に本格的な修行を開始したおかげで、妖術師としてかなり成長しており、ある程度術を使いこなせるようになっている。 コダマから習った華のような身のこなしによりとてつもない距離を跳躍したり、強力な妖力で作られた幻術も「幻術破り」で無効化可能。 中でも「拳穿の術」によって凄まじいパンチ力を身に着けており、自分の身長と同じくらいの岩なら一撃で粉砕できる。 壺の中で霊力を増して成長した際にはさらに無茶な真似をしており、数十mはある巨大妖魔に格闘戦を挑みまともなダメージを与えるという凄まじい芸当を披露する。 「無力な人間だから妖魔から逃げるしかない」という前提はもはや崩れ去っているが、あくまでも平和的解決を望む彼にとって『根競べ』は非常に使い勝手がいい物なので、逃げ主体の戦い方を変えるつもりはない様子。 ■マガツ 白念の憧れの最強お師匠様。当初の白念の目的は「マガツ様の門限までに帰って夕飯作ってあげなきゃ」というしょうもないものだった。嫁かお前は。 今までは白念の心強い後ろ盾としていつも見守ってくれていたが、本作ではお留守番。 前作・前々作はまほろば山という彼女の庇護があった舞台であったが故に、一部の例外を除けば敗北してもあまり悲惨な目に遭わずに済んでいたのだが、本作で負けるとえげつない最期を迎えることも。 本格的な修行を開始したはいいものの、妖術の修業と題しておきながら結局スケベなことをされたり 「妖術師の本懐は気合」という精神論重視な体当たり気味な教育方針なせいで、白念からもたまに渋い顔をされることも。 ただしその一見雑に見える修業のお陰で白念がメキメキと実力を上げているのは事実だったりする。 ちなみに白念には「動きが鈍くならないよう余計な筋肉は付けないように」と指導しており、 そのおかげで彼の身体は修行をこなしている今もなお、まるで女性のようにしなやか且つ丸みを帯びた体つきを維持している。グッジョブお師匠様。 本作発売と同時期にミンワ氏のサークルから「蜜指しごき/柔紙に屈服自慰 鬼師匠の甘声とろかし(三枚のおふだvoice)」という彼女を題材にした18禁同人音声ドラマが発売された。 CVは井上果林で、900MB以上の容量でおふだ3枚分(330円)というお買い得価格である。 ■やまちち 白念の頼れる相棒。 前作ではシナリオ、サポート、戦闘に至るまで八面六臂の大活躍だったが、今回はお留守番。 後日談イベントでは久しぶりに彼女と勝負をすることになるが、実は「根競べ」をするのは本作が初。 ■花狐 白念の花嫁。花狐の名前が付いたのは本作が初。 マガツややまちちとはまた違った形の「正妻キャラ」が板についてきており、白念がどれだけ他の妖魔とまぐわってても眉一つひそめずにどんと構えるいいお嫁さんである。 逆に言うと師匠であり長老であるマガツと嫁である彼女が「いくらでも好きに襲ってください」というスタンスなせいで、白念は山の共用肉バイブになってしまっているともいえるのだが。 ようやく嫁キャラらしくなってきたはいいものの、残念ながらお留守番。 ■友達のあかなめ お相撲大好きな白念の友達。例によってお留守番。 本編開始の数日前に雨で住んでいた洞窟が崩れてしまい、白念に「暇があったら瓦礫の片づけを手伝ってくれないか」とお願いした所、 「申し訳ありませんが修行があるので……」と断られてしまう。 彼女自身はそれほど気にしてなかったものの、友人の頼みを蹴って自身の修業を優先してしまうあたり、如何に白念に余裕がないのかが推し量れる。 ■アズキ 数少ない白念の人間の友達。言うまでもなくお留守番。 前作の騒動で人間であることのコンプレックスは克服しており、白念に対しても変な対抗意識は見せなくなり、ツンデレチックな間柄に。ただし逆レイプに関しては遠慮がない。 正月イベントでは貰ったお年玉を新しい服を買えるのを楽しみにしていた。可愛い。 ■大明海 白念の因縁の敵。超A級バストの凄腕退魔師。 山の妖魔を皆殺しにしようとあれだけの凶行を働いたにも関わらず、マガツの温情で三食付きの牢獄生活中。 前回の奇跡的な脱出劇もあって警備が厳重になっており、彼女自身も大それた悪事を働くのは半ばあきらめている。 一応年末年始等では監視付きで行事に参加させてもらえる模様。大らかすぎないかまほろば山。 実は蟲毒の壺製作者の一員だったことが判明。壺が作られた本当の理由とその問題解決に取り組んでいたことが明らかになる。 もっぱら回想シーンでのみ活躍が描かれていたが、後日談イベントでようやく監視下の中にありながら本領を発揮する。 <コドクの妖己初登場のキャラクター> <五行の妖魔> ■アプサラス 天竺に住む水の精の妖魔。本作では木の属性をつかさどる精霊としても扱われている。 粘液を帯びた青白い肌をした、細身の少女のような姿をした妖魔で、魅惑的な舞による誘惑で多くの男を虜にしてきた。 高飛車で高慢な性格で、久方ぶりに来訪した人間である白念に対しても高圧的な態度で誘惑術をかけてくる。 ぶっちゃけ本格的な『根競べ』におけるチュートリアルのような相手なのであまり強くはない。 敗北後は自身の霊力を全て奪わなかった白念を「甘い事」と言いながらもその力を認め、退散しようとする。 しかし実は壺に入る前に聞こえてきた孤独を嘆く声は彼女の物で、本当は寂しがりやな性根を刺々しい態度で覆い隠しているだけ。 そのことを見抜いた妖魔たらしの白念が「一人じゃ心細いので付いてきてくれると嬉しいんですが……」とお願いすると「少しだけですわよ~♪」と実に嬉しそうに道案内役を受け持ってくれる。 最初のうちは「あくまでも案内するだけで力を貸すわけではない」というスタンスだったものの、次第に白念に心惹かれるようになる。 ■ヴァンパイア ルーマニアに住む吸血鬼。地の属性をつかさどる妖魔。誰にでも尊大な態度を取る故にアプサラスには嫌われている。 灰色の肌に赤髪の細身の女性で、被膜のようなドレスを身に纏っている。手に握る剣を触媒に魔術を使う。 曰く、純血の吸血鬼の名家に生まれた二百万年の時を生きる上位種の吸血鬼。 その強力な魔力で餌たる人間を虜にする誘惑術や魔術を操る。 その他にも吸血鬼全体の特性として、血を吸われている人間は性的な快楽を覚えてしまい、次第に抵抗できなくなってしまう。キモ笠みたいっすね。 しかし実際の所、名家の生まれの上位吸血鬼というのは事実だが、本当は100年も生きておらず、吸血鬼としてはおろか、妖魔としても非常に若い個体。 尊大な態度も見栄が半分、自信の無さの裏返しが半分と言ったところで、本音ではルーマニアの実家に早く帰って家族と再会したいと願っている箱入り娘である。 霊力と誘惑術はさておき、戦闘力は五行妖魔の中でも最弱らしく、虚勢を張ることで己の弱さを知られないようにしていた様子。 白念に負けた際には全力で命乞いをするが、その気がないとわかると尊大な態度で感謝しつつ、彼に同行するようになる。 ■ワルキューレ 北欧神話のヴァルハラの天女。火の属性を司る妖魔。 ピンク色の長髪の豊満な女性で、本作に登場する妖魔の中では最も人間に近い容姿をしている。 アプサラス、ヴァンパイアと貧乳妖魔に連勝し、若干調子に乗りつつあった白念にとってドストライクな巨乳のお姉さんであり、わかりやすいくらいに動揺していた。 彼女が担当するエリアはかつてのヴァルハラを再現しており、勇猛果敢だった戦士たちの魂が無数に存在しているが、そのいずれもが彼女に性的に甘やかされて骨抜きになってしまっている。 初戦では白念を堕落させるような甘い誘惑術で攻めてくるが、一度勝利すると白念を戦士として認める。 戦乙女としての凶暴性を全開にし、手にした長槍を駆使してガチバトルを仕掛けてくる。 密着モードですら愛撫ではなくアームロックによる失神を狙うという徹底ぶり。 敗北後は思う存分槍を振るえたことに感謝しつつ、白念に己の命と霊力を捧げようとするも、 彼にその気がないとわかると「負けてダメになってしまった後は私の胸で甘えさせてあげる」と述べつつ同行者となる。 ■クラーケン 海に住む巨大なイカ。水の属性を司る妖魔。 本作に登場する妖魔の中で最も人外要素が高く、イカの胴部分が文字通りイカ腹の少女のような姿をしてこそいるものの、触腕を含めた全体的なシルエットは巨大なイカそのもので、前作の白羽を上回るほどの巨躯。 海にいた頃は野生動物そのものの生活を送っており、人間とも一般的な妖魔とも大分異なる価値観を持つ。宿敵はマッコウクジラだとか。 その一方、知性は人並み以上にあり、会話による意思疎通も可能。一人称はフルル。語尾もフルル。 長い触腕を疑似餌にし、そこから大量の淫気を発することで多くの男を誘惑して精気を吸い上げるという狩りを行う。 淫気を一定以上吸った男は正気を失い、触腕の疑似餌が艶めかしい美女に見えるようになり、そこに喜んで精を捧げるようになってしまう。 傍から見ると無数の吸盤の付いた白い肉塊に自分の下半身を無我夢中で擦り付け続けるながら果てるというおぞましい最期を迎えることになる。 単純な実力は五行の妖魔の中でも最強で、壺製作に携わった有力な術師も多数彼女の犠牲になった模様。 これだけの実力者であるが、釣りの要領で海から引き揚げられてそのまま壺に封印され、海を模した空間に解き放たれたため、そもそも壺に閉じ込められているという自覚すらなかった。 初戦は根競べではなくギミック要素が無数に仕込まれたステージを進行することで勝利となるが、一度霊力を奪われたことでサイズが人間大まで縮小。 白念に敵対の意志がないことがわかると「自分を打ち負かした優れたオス」として認め、つがいになろうと逆レしてくるので結局根競べをする羽目に。 他の妖魔同様もう一度勝利すると大人しくなってくれるものの、価値観が違いすぎて「根競べで敗北した」という概念すら理解できない始末。 しかし業を煮やしたアプサラスによって白念を諦めるよう説教された際に 「白念は自分と交尾する以上に大切なことがある →その白念と付かず離れず共にいるアプサラスは、白念のことを悪く言いつつも白念と交尾しないように叱ってくる →要するに白念とアプサラスはつがい →白念にとっては自分よりアプサラスと交尾するのが大切 →自分はアプサラスとの生存競争に負けた」 という野性的超推理を披露し勝手に敗北を認めた。 以後は小さい身体のまま白念に同行することになる。 ■ブンプク 日本出身の化け狸。金の属性を司る妖魔。 ぽちゃの領域に足を踏み入れているムッチムチの爆乳、それでいて体毛が非常に目立ち、妖狐以上にケモ度が高い獣人お姉さんという、 白羽やクラーケンのような人外要素強めな妖魔とはまた違う方向で人を選ぶ妖魔。ただしおっぱい星人白念はその爆乳がかなり刺さった様子。 見た目とは裏腹に憶病なものの、見た目通りにオープンスケベ。文字通りケダモノのような性行為を楽しむが、誘惑に関しては狸らしく強かに人をたぶらかす。 化け狸は本来狸の里に籠ってひっそりと暮らしている種族なのだが、彼女は好奇心を抑えきれず、外の世界に飛び出し、商人として日本各地を旅していた。 妖魔らしく色仕掛けは使うこともあるものの、妖術や淫気を使って不利益を押し付けるような商売はしないというこだわりがあるらしい。 商いの相手は殆ど人間で、道中で妻帯者や年端のいかない少年やらを性的な意味で食い散らかして気ままに旅をしていたものの、 悪目立ちしすぎた為か裏切りにあって捕まってしまい、この壺の中へと連れられた。 壺が作られた本当の理由を把握している数少ない存在で、それ故に「例え壺の中で勝ち進んだとしても、術者も五行妖魔も生きて帰るのは不可能」と怯えていた。 当初は白念に対しても全く敵意を見せず、自分から霊力を捧げて勝手に敗北を認める始末。 しかしながら白念が壺の主と明確に敵対したことで態度を一変。 「どうせ生きて帰れないのなら最期くらい好き放題享楽にふけってやる」と、他の五行妖魔同様、自分の受け持つエリアで白念とまぐわうためにあの手この手で誘惑にかかる。 根競べで白念に敗北後した後はとうとう終わりかと諦めかけるも、壺の主達の強大な力を前にして諦めず、更に一度は敵対した自分の身をも守ろうとしてくれた白念を目にして考えを改める。 以後白念の「戦いは自分に任せてくれればいい」という約束の下、彼に同行する。 他の五行妖魔達は試練終了後に離脱してしまうので、後半部のヒロインポジションを担当することになる <蠱毒の壺の妖魔> ■獏 かつて壺の主に仕えていた妖魔。ゆったりとした中華風の衣装を纏った紫肌の妖魔。衣装をペロンとめくると中身は当然ながらスタイル抜群。 現在は存在せず幻術の世界にその幻影のみが登場する。 練気システムを交えた根競べのチュートリアルを務める相手であり、初見でも無対策で余裕で勝てる。 勿論負けたらきちんと敗北シーンは用意されている。 メカクレ美女としては中々秀逸なデザインをしているので、序盤を除くとこれと言った出番がないのが残念な所。 ■猫将軍(びょうしょうぐん) 壺の主の双牙の一人。暴風の右牙。 名前の通り猫の妖魔で、割れた腹筋が美しい引き締まった肉体の褐色肌の獣人妖魔。ケモ度はかなり低く、殆ど猫耳美女。 実直な性格の武人で、逃げ主体の白念の戦いについても高く評価しており、最初から全力で襲い掛かってくる。 壺の主に対しては深い忠誠心を持っている一方、性根は優しく、野望のために同胞である妖魔を犠牲にすることを心苦しく思っている。 投擲用の輝く剣を手に白兵戦で戦う戦士であり、壺の主の「牙」となるだけあって高い戦闘力を持つ。 壺の主の実験によって体の中に陰陽の力を融合しており、スタミナが無尽蔵に回復し続けるという強力な力を持つ。 そのためスタミナ切れを狙う『根競べ』で戦う白念の天敵とも言える存在である。 ……はずなのだが『陰陽』とは要するにふたなり、もとい両性具有のことであり、その股間には後天的に付けられた立派な男根がぶら下がっている。これじゃタチ将軍である。 しかも実験の代償で「陰陽の毒」が体内に生じるようになり、その影響で極端に性欲が強く、 少し他の妖魔の淫気を吸うだけでも正気を失いかけてしまい、日常的に凶屍の身体で発散することで何とか堪えている。 ブンプクの提案でその弱点を突く……すなわち白念を対おちんぽ妖魔用に改造。 要するにブンプクが白念の菊門を念入りに開発してメス堕ちさせることで甘い嬌声を出せるようにして誘惑。正気を失わせることで勝つというぶっ飛んだ作戦で挑むことになる(*1)。 このアホ過ぎる作戦がものの見事に成功してしまい、白念の誘惑に屈した彼女は精神の乱れから陰陽の力が発揮できずスタミナが回復しなくなった。 ……が、そんな物知ったことかとばかりに全力で彼の尻を狙いに来るので、ようやくいつもの根競べで迎え撃つことができる。 しかしここで一度勝利してしまうと陰陽の毒が限界に近づき発狂、あたり一帯を壊しながら悶絶する。 そして再戦時には本当にごくごくわずかに残っていた武人の誇りも尊厳も完全にかなぐり捨て、白念の尻ではなくちんぽ、即ち女の妖魔として逆レイプを完遂しようと仕掛けてくる。 ここで勝利するとようやく諦めてくれるが、昂りに昂った陰陽の毒は完全にピークを迎えてしまい、ひたすらにもだえ苦しみ始める。 白念「じゃあ、手で…」 猫将軍「尻!!!」 結局根競べで勝利したにもかかわらず白念が尻を差し出すことで欲求を発散してなんとか正気を取り戻す。 冷静になった彼女は白念の力を認めると同時に、以前から疑問を抱いていた壺の主の『少数の犠牲の上に成り立つ平和』に対する疑問から意気投合。 改めて白念の動向に関心を示し、同行者となる。 ちなみに、前述した通り、陰陽の力は興奮状態だと全く発動できない……というか作中で最弱妖魔のあかなめの誘惑に負けてそのまま貪られるという非常にアレな醜態を晒している。 ■凶屍(きょうし) 壺の主の双牙の一人。不動の左牙。 キョンシーの妖魔で、青い肌をした爆乳美女。 ブンブクほどではないものの、マガツややまちち等の爆乳妖魔に比べると腹周りにやや脂が残ったムッチリ体型。キョンシーではあるが原典のようなゾンビ要素はない。 クールで淡々とした性格で、表情の変化は極めて少ない。 本人は「私は猫ほど忠誠心があるわけではない」と述べているが、本心では相方の猫将軍と壺の主を大切に思っている。 蟲毒の壺の計画の成就については半ば諦めていたものの、猫将軍と壺の主が無事に過ごせるならそれでいいと思っていた。 しかし白念の出現によって計画が再起動してしまい、再び壺の主が己の身を犠牲にし始めたことを心苦しく思っている。 そのため白念を骨抜きにして堕落させることで計画を無に帰そうと勝負を挑んでくる。 同じ牙である猫将軍には「天性の淫魔」と恐れられ、誘惑術においては壺の主ですら自分より上と認める程。 淫靡な体つきも非常に刺激的ではあるが、最大の特徴は全身からあふれ出る膨大な淫気。 人間・妖魔問わず一定時間以上彼女の側にいるとその身体から溢れた凶悪な淫気に呑まれ(*2)、我を忘れて彼女の身体を貪り、その極上の肢体で果ててしまう。 突っ立っているだけで相手にした人間は勝手に堕ちてしまうため、妖魔でありながら自発的な誘惑はおろか愛撫をしたことすら殆どない。 白念も初めて対面した際にはその淫気に一瞬で意識を持って行かれ、気が付いたら彼女を押し倒していたほど。 根競べにおいても彼女自身は一切その場から動かず、淫気による誘惑を必死に堪える形で戦うこととなるが、短時間であまりにも大量の淫気を放出すると彼女もスタミナを消費してしまうようで、懸命に距離を保ち続ければ勝利できる。 古代の妖魔として長い年月を生きてきたものの、彼女の誘惑に屈しなかったのは白念が初めてだったとのこと。 それをきっかけに白念をかつてない強敵と見なし、二度目の戦いでは生まれて初めて本気の勝負、即ち自分から人間を追いかけて犯しにかかる妖魔本来の在り方でもって挑んでくる。 ちなみこの手の展開にありがちな「慣れないやり方で戦おうとする分いつもより弱い」的なことは全然なく、ゲーム的な純粋な難易度で言うなら本作最難関の相手。 高得点狙いの無装備勝負を挑もうとするとほぼ運ゲーと化す。 ここで勝利すると一旦姿をくらますが、再登場時には猫将軍同様白念のことを認め、改めて彼に味方する。 ■妲己 猫将軍と凶屍を従える蟲毒の壺の主。豊満で青白い肌をした美女で、頭から二本の角を生やしている。 額には『天眼』と呼ばれる第三の目が付いており、これを駆使した強大な妖術を操る。 普段は物腰柔らかで茶の湯を楽しむ穏やかな気質だが、目的のためなら己を含むどんな犠牲をも払うという行き過ぎた使命感の持ち主。 その正体はかつて古代中国において妖魔王として君臨した伝説の妖魔。真の姿は怪獣のように巨大な九つの尾を持つ妖狐。 全盛期には大陸の妖魔のほぼ全てを力で支配することで、人間と妖魔との調和を保っていた。 しかし伝説の妖魔と言えど老いには勝てず、力の衰えと共に妖魔を抑えきれなくなってしまい、人間と妖魔の関係悪化を招いてしまう。 衰えた力を補うため、自ら率いた勢力と当時の中国の王朝との間に同盟を結び、人間との関係改善を図ろうとしていた。 だが、同盟自体は上手く言ったものの、同盟を結んでいた当時の王朝が戦乱の中で倒されてしまい、巻き込まれた妲己自身も重傷を負ってしまう。 この時に樹立した新王朝によって旧王朝と一緒に悪者扱いされ、その中で『人間を誑かす妖艶な女狐』という定番のイメージが語り継がるようになってしまった。 長い事姿をくらませるが、まだ人と妖魔の間に調和を取り戻すという目的を諦めておらず、そのために蟲毒の壺計画を始動する。 蟲毒の壺は彼女が人間の術師たちを陽動・洗脳して作り上げたものであり、その真の目的は全盛期の力を取り戻して、妖魔達に調和をもたらすことにある。 通常、妖魔は人間から霊力を奪うことができてもその逆ができないし、妖魔が妖魔の霊力を奪うことも不可能である。 しかし蟲毒の壺の中では人間が妖魔を打ち倒せば霊力を奪うことができる。 それは即ち、妖魔から霊力を奪った人間の霊力を奪うこと、即ち人間を介することで妖魔から妖魔の霊力を奪うことが可能となる。 妲己はこれを利用し、世界各地から集めた五行の妖魔から五行の力を全て取り入れることで全盛期の力を取り戻そうとしていた。 しかし、計画の途中、自分たちが利用されていることに気付いた大明海を含む一部の壺製作術者たちの反乱によって失敗。 あと一歩のところまで追いつめられるも、言葉巧みに言いくるめることで術者達と取引を結び、壺ごと自身を数世紀の間封印することで手打ちとする。 しかしながら太古の妖魔にとっては数世紀の封印など些末な問題であり、敵対してた術者達が寿命を迎えた後、再び活動を開始し、その中で白念に目を付けた。 「人間と妖魔の調和」を目指している白念はまさに彼女にとって理想の術者。 当初の目的通り白念を通じて五行の力を取り入れて全盛期の力を取り戻し、かつてのように人と妖魔の調和を取り戻してもよし。 逆に自分が犠牲になることで、白念が五行の力と自身の妖魔王の力を手に入れることでその宿願を果たさせてもよかったのである。 しかし、アプサラス達を犠牲にすることを白念が了承するわけもなく、他の妖魔同様対立。 そのまま立ち向かっても彼女が持つ天眼の力の前には無力なため、壺の中の記録から『天眼潰しの札』を作ることになるのだが…… + 終盤のネタバレ注意 天眼潰しの札は文字通り妲己の天眼の力を封じる力があるが、あくまでも発動ごとに一時的に封印できるのみ。 必要になるのは依り代となる紙、そこに五行の力と人間の生命力、即ち寿命を注ぐ必要があるのだ。 過去の記録によると妲己討伐を目論んだ術者達は妲己を倒すために30年分の寿命が必要と見なし、分割してそれぞれ数年の寿命を払うことで札を完成させた。 実際、記録によるとその札を用いることで妲己を追い詰めることには成功していたのだが、複数人で奉げる寿命を分割できた過去の術者たちと違い、白念は独りで30年の寿命を注がなくてはならなかった。 死の恐怖が染みついた白念は、かつてのように簡単に自らの命を捧げることができず(*3)、大義のために同胞はおろか、己の命さえ捧げる覚悟を決めている妲己にひたすら揺さぶられる。 しかし、妲己によって「大義のために犠牲を払う覚悟」を強いられた際、己の無力さを痛感。 そしてその無念から「誰かのために誰かの命を捧げていい権利など自分は持ち合わせていない。自分が犠牲にしていい命は自分の命だけ」と恐怖を克服。 30年どころか己の持つ寿命のほぼすべてを注ぎ込むことで『真・天眼潰しの札』を完成させる。 妲己は全てを投げ打った白念と死闘を繰り広げ、一度は勝利を掴みかけるも「器の違い」によって敗北することとなる。 その後、戦いの中でこと切れていた白念に対し、蟲毒の壺の流儀に従ってその命を捧げることになる。 <後日談イベントにのみ登場する妖魔> + 最終版ネタバレ注意 ■空殻 壺の中から白念達と一緒に現れた謎の白狐が変化した姿。 ツクモが装置を用いて妖力を、白念が妖術で自身の精力を注いだ結果生まれた、妲己によく似た少女。 『空殻』とは中身が何も無いという意味。お茶の出涸らしのように同様に無価値な己を自虐しつつ名乗った。 「妖魔として存在していられるギリギリ」と称される程に弱い妖力しか持たず、異様なまでに腰が低く謙った喋り方をする。(*4) その出自や見た目ゆえに山の妖魔達は警戒し、猫将軍は妲己に似ているからこそどう対応すべきか悩み 凶屍にいたっては「この素性の知れない小娘のせいで私たちの信用が下がるのよ」と嫌悪感を表しながら殴り飛ばしたほど。(*5) 彼女は妲己の生まれ変わりなのか、あるいは…… 「キミってさ。お師匠様がいる・・・とか小耳にはさんだけど?」 「え・・・?ああ・・・はい。」 「どんなお師匠様なんや?」 「え?どんな・・・?うーん、すごく優しくて、凛とした強さをお持ちの方ですよ。」 「教え方も的確で、お陰様で私は・・・」 「女やろ。」 「えっ・・・!?」 「それも美人で色っぽいやろ。乳もデカい。」 「なっ・・・何故わかるんです・・・?」 「わかるで。そりゃ・・・キミ、彼女の事言うとき・・・デレデレしとる。相当、ご熱心なんやな。」 「い、いやいやその・・・私たちはそんな不純な関係では・・・!」 「ふぅん。まぁええわ。キミの美人師匠の顔を拝んでみたいわ。ここを出たら紹介してな。」 「・・・ええ。それはも勿論。頑張って脱出して、追記・修正もしましょう」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] タヌキの名前はブン"プ"クですぜ -- 名無しさん (2022-06-27 11 02 07) 散々強すぎて人間やめてるとか色々言われてた白念だったけどエピローグでマジで人間やめちゃったよね -- 名無しさん (2022-06-27 18 27 40) 白念君は天眼の力でもう肉体的にも能力的にも妖怪の域になっちゃった(メタ的に言うならもう妖怪に逆レイプされるよわよわ少年の枠を超えた)からね。後日談のあと山を下りた白念君の修行の旅はこれからも続いてゆく…… ってオチで完結させたほうが一番綺麗な形ではある。 -- 名無しさん (2022-06-28 21 39 12) 同じ非道働き組なのに大明海は生きてて妲己は死んだのは、妲己がもうダメな奴に成り果ててたってことなんだろうか。決戦終盤の妲己は計画のこと忘れて死にたくない一心に見えた -- 名無しさん (2022-07-07 01 02 15) ↑アップデートされたエピローグを見るんだ -- 名無しさん (2022-07-07 01 29 28) 白念は中性的な外見・物腰とは裏腹に、漢の行動してて大好きだわ -- 名無しさん (2023-02-16 00 50 15) ここでシリーズ打ち止めなのが悲しい・・・と思ってたけど凶死ちゃんの音声作品出るらしくて嬉しいやったー! -- 名無しさん (2023-02-16 01 04 24) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jujin/pages/853.html
池上祐一のスランプ 「……詰まった」 ある日曜の昼下がり、仕事部屋である書斎で尻尾をだらりと下げた私は困った様にポツリと漏らした。 目の前の机の上には真っ白な原稿用紙。年季の入った愛用の万年筆も今は所在無さ気に机の上に転がっている。 創作活動を行う者であれば、必ず一回は訪れる意欲・モチベーションが湧かなくなる状態。その名はスランプ。 私、御堂 謙太郎はかれこれ三日前から、このスランプと言う名の悪魔に苦しめられていた。 「こまったな…」 『片耳のジョン』の新作の構想を練り始めた所までは良かった。 しかし、ある所まで行った所で行き詰まってしまい、それによってモチベーションが急落してしまった。 むろんの事、私はそれを解消すべく書斎の本でも読んだり、窓の外の景色を見るなど気分転換を図るもなしのつぶて。 結局、書き進めるべき筆はぴたりと止まり、そのまま三日も無駄な時間を過ごしてしまった。 いかん…これではいかん。このままでは次の作品を楽しみにしてくれている読者に大変な迷惑がかかってしまう。 もし、こんな事で発売が延期にでもなってしまったら、あの白いイヌの少年もさぞ尻尾を垂らして落胆してしまう事だろう。 私は編集部や印刷所には幾ら迷惑をかけても構わないが、作品を愛してくれる読者だけは大事にしたいと思っているのだ。 ……と、こんな事が万が一、私の元担当である妻、利枝に知られでもしたら大変な事だ。余計な事は考えないに限る。 「どうした物か…」 気が付けばつい口からぽろぽろと漏れ出てしまう愚痴を塞ぐべく、 私は愛用のパイプをパイプポーチから取りだし、パイプの中へ刻んだ煙草の葉を丁寧に詰める。 そして詰めた煙草の表面全体を焦がす様にオイルライターで点火しつつ、パイプを咥えてぷかぷかと小刻みにニ、三服。 炭化しながら膨張し、盛り上がってきた煙草の葉をダンパー(煙草の葉を均す為の器具)で軽く均等に押さえて準備完了。 後は、マウスピースを噛み潰さぬ様に軽く牙で保持して、煙草の片燃えに注意しつつ心行くまで煙草の味を楽しむだけ。 このパイプ煙草は口に咥えて火を付けるだけの紙巻煙草に比べて、 準備から吸い終わった後の処理までの手順が非常に厄介かつ面倒ではあるが、 その面倒さこそが、煙草を吸う、と言う行為を実感させるのだと私は勝手に思っている。 それに、何より見た目が格好良いではないか。 それは兎も角、今はこのスランプに陥った状況を如何するか、煙草を味わいつつ考えるとしよう。 何時もならば、ここは毛皮も尻尾も無い血の繋がらぬ息子の行動観察と行きたい所だった。 息子は肉親である今は亡き親友の若い頃に似て結構やんちゃで、見ていて決して飽きさせない魅力がある。 私がモチベーション不足に陥った時は、何時もこの血の繋がらない息子の魅力に助けられたと言っても良いくらいだ。 だがしかし、私は昨日しがた、その息子本人から『俺の事を本に書かないでくれ!』と厳重注意を受けたばかり。 よって、息子の行動観察と言う案は没。モチベーション回復には結構効果的なのだが……至極残念である。 ならば、別のモチベーション回復法を探さねばならない訳だが……。 ――と、そうだ! 何時もは卓が出掛けて居ない時に使っているあの方法を使うとするとしよう。 あの方法は息子の行動観察に比べ、少々金が掛かってしまうのが難点だが、今は背に腹は換えられない。 「行くか」 思い立った私はパイプの中の煙草が全部灰になる最後まで吸い切ると、 キチンと手入れした上でパイプポーチへと戻して鞄へ放りこみ、その鞄を手に書斎を出るのであった。 「あら? あなた、お出かけ?」 階段から居間を通る私に声を掛けるは、上機嫌に立てた黒い尻尾をゆらゆらと揺らす我が妻――利枝。 恐らく、妻は庭で取り入れた洗濯物を運んでいる最中なのだろう、その両手に衣服が詰まった籠を抱えていた。 取りあえず、私は妻の問い掛けに答える代わりに軽く尻尾を振って見せる。妻は笑顔一つ浮かべ、 「あなたの事だから多分、執筆作業が行き詰まったから何時もの場所へ、って所ね?」 「む、むぅ…」 流石は我が妻、私のやろうとしている事をズバリと言い当ててくれる。思わずマズルから漏れる感嘆の呻き。 私は人から良く考えが読めないと言われる、しかし妻は長年連れ添ってきたからだろうか、私の考えを簡単に言い当てる。 それも、私は何も態度に示していないにも関わらずだ。これぞ女のカン、と言う物なのだろうか? これでは浮気なんとてもじゃないが出来やしない。……もっとも、する気も無いが。 「まあ、そう言う事をするのも良いけど。あなた、くれぐれも原稿を”落とさない”様にね?」 「……ぐ、心掛けておく」 去り際の妻から笑顔で釘を刺されてしまった。それも五寸釘サイズの釘をぶすりと。重さを増す我が尻尾。 ぬう……これでは何が何としてもモチベを回復せざるえないではないか……! 流石は私の妻、かつては作家の首を真綿で締める鬼担当として、同業者から悪鬼羅刹の如く恐れられてきただけはある。 普段、妻は何処までも優しい聖母の様なケモノなのだが、こと仕事の事となると一転、聖母の顔から般若の顔へと代わる。 特に、原稿の締めきりが間に合わない時となると、妻はそれこそ地獄の鬼すらも尻尾巻いて逃げ出す程の修羅となる。 ……因みに、妻の言う『原稿を落とす』というのは、作家の原稿が締め切り日に間に合わない事を指す。 もし、これで締め切りに間に合わなかったら……その事を想像するだけで尻尾を股の間に引っ込めてしまいそうだ。 「あれ? 親父、どっか行くの?」 妻の尻尾を見送った後、少しげんなりとした物を感じつつ数歩歩いた所で。 居間のソファで寝転がってゲームをしている血の繋がらぬ息子――卓がこちらに気付き、声を掛ける。 むろんの事、私は妻の時と同様に、何も応えない代わりに尻尾を軽く揺らして見せる。 しかし、それだけでも卓にとっては充分な返答だったらしく、ゲームをしていた手を止めて意外そうな表情で問う。 「へぇ、出不精の親父が出かけるなんて珍しいな、どんな風の吹きまわしなんだ?」 息子よ……それはお前が自分の事を本に書くなと私へ注意したからだ。 だが、その言葉は声に出さず胸の内に止めて置き。只、何も言わず静かに息子の目を見詰めるだけにしておく。 私は余計な事を言って事を荒立てるのが嫌いなのだ。そう、良く言うであろう、口は災いの元と。 「……よ、良く分からないけど、俺、何か親父の気を悪くするような事言ったか?」 如何も見詰める私の目に不穏な物を感じたのか、困った様に苦笑いを浮べる息子。 しかし、私は何の一言も返す事も、そして尻尾を動かす事も無く、只じっと息子の目を見詰めるだけにしておく。 当然、そんな私の反応に息子は更に困惑するのは必至で、 「お、おい、親父…本当に何かあるなら言ってくれよ! 何も言わないってのが一番気になるじゃないか!」 しかし、私は必死に問いかける息子へぷいとそっぽを向いて、そのまま何も言わず、すたすたと玄関へと向かう事にする。 さぁ、我が息子よ、これから答えの無い問題で散々悩むといい。これは私の楽しみを取り上げた罰だ。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ……… 頭を抱える息子を置いて意気揚揚と玄関を出た私は、 イヌ系種族用のゴーグルタイプのヘルメットをかぶり、愛車に跨って目的地に向けてひた走る。 愛車の名のベスパ(スズメバチ)の名の由来ともなった、2ストロークエンジンの甲高い排気音が耳に障るが、 何分、このバイクは友人から譲り受けたウン10年前の中古――いや、骨董品だから仕方が無い。 一応、そろそろこんな排ガス規制云々以前の品にとっとと見切りを付けて、新しいバイクに買い換えようとは思っているが、 元来から出不精な私に、その機会が訪れるのは今暫くは無さそうである。 「秋、か……」 走る道の先、空一杯に広がる鰯雲をみて、私はようやく今が秋だと言う事に気が付いた。 私は余程の事がない限り出掛ける事が無い上、一旦執筆作業に没頭すると時間の流れと言うものをすっかり忘れてしまう。 確か、以前に私が出かけたのは桜が花開く季節だった気がする。…あれから五ヶ月以上も出掛けていなかったのか、私は。 ううむ、次から原稿が出来た時はバイク便任せにせず、自らの足で出版社へ持っていくべきか? ―――いや、多分、無理だな。その時の私も面倒臭がってまたバイク便任せにする筈だ。 「……ついた」 そんな愚にも付かぬ事を考えつつ、息子よりも付き合いの長い中古バイクで走る事小1時間、 私が到着した場所は、中央大通りからやや外れた通りに面するビルとビルの間に挟まる様にして佇む一軒の喫茶店。 軒先に吊り下げられた木製の看板には、やや掠れたペンキの文字で『喫茶・フレンド』と書かれてあった。 その店横の駐輪場の柱へ愛車をチェーンで繋ぎ、私は脱いだヘルメットを片手に尻尾を揺らしていざ鎌倉。 「いらっしゃい…――と、おや、御堂の旦那さんじゃないか。こりゃ随分と久しぶりだねぇ」 カランコロンとベルを鳴らしつつドアを開けるや、カウンターで皿を磨いていたオヤジさんがこちらに気付き声を掛ける。 私はオヤジさんに向けて、ああ、とだけ応え、そのまま『フレンド』での何時ものお気に入りの場所へと足を向ける。 目指す場所は、店内で一番奥まった場所にある大通りに面した窓際、大通りを行くケモノや車を一望できる喫煙席である。 「ふむ」 良かった、どうやら先客はいない様だ。これで心置きなくモチベ回復が図れそうである。そう思うと心なしか尻尾も軽い。 ここは場所が良いのか、偶に私と同じ目的?の客が占有している時があり、下手すれば数時間は席が空く事が無い。 もし、そうなっていれば、私は耳を伏せて涙を飲んで、一つ隣の禁煙席に座らなければならなかった。 そう、私の様な愛煙者にとって、煙草を味わえない時間と言うのは苦痛に他ならないのだ。 ……閑話休題。 今はタバコが吸える吸えない云々の事より、肝心要のモチベ回復が先である。 息子の行動観察に続く私のモチベ回復法、それはズバリ、この喫茶店の窓から見える通りを行く人々の観察である。 意外に理解されない事ではあるが、通り行く人々を観察するとその人、そのケモノそれぞれの人生が見えてくる。 あの毛並みをヨレヨレにして疲れた様に歩くクマのサラリーマンは、仕事や家庭で相当苦労しているのだろう、とか あの尻尾を立てて軽やかにスキップするネコの少年は、これから彼女との待ち合わせ場所に向かっているのだろう、とか 道行く人々の様子から、その人が如何言うケモノで、そしてその人がこれから何をするのかを想像するのが楽しいのだ。 私が作家を志している大学生の頃は、何時もこの喫茶店でこうやってモチベ回復を図っていた事を思い出す。 それに、今行き詰まっている事を解消するにも、この人々の行動観察は実に都合が良い。 と言うのも、私の物語作りは中核となる登場人物の構想から始まると言っても過言ではない。 先ずは人物設定を作り、その次にその人物――彼らが登場する舞台を作り、その中で彼らが動く大まかな流れを作る。 そして、その後は彼らの事情や細かな舞台設定、犯人が行うトリックにその他諸々の肉付けをしていって、 最後に誤字や矛盾が無いか如何かを何度か読み返す事でしっかりと推敲し、問題が無ければ完成、となる。 しかし、それが最初の人物作りの時点で上手く行かないとなると……後は考えなくても分かるだろう。 今の私を悩ませているスランプのそもそもの原因こそ、この登場人物の構想の行き詰まりにあった。 何分、今まで22作も書き続けていた為か、自分の中にあるキャラ作りにおけるパターンもマンネリ気味になりつつある。 この前なんか、名前だけが違うだけでほぼ同一の人物を出しそうになった事もあった……無論、寸での所で書き直したが。 そんなマンネリ気味な人物作りのパターンを打破する為にも、この人々の行動観察は必要不可欠なのだ。 しかし、息子の行動観察に比べると……いや、今は出来無い事を望んだって仕方が無い。 「……」 それにしても、何時もながら思うがこの喫茶店は雰囲気が良い。 鼻に感じるは、忙しなく時間が流れる外界から切り離された、独特のゆったりとした空気。 そして、何時来ても変わらぬ、そう、まるで流れ行く時代の川から三日月湖の如くぽつんと取り残された店内の光景。 あの古い型の留守番電話は確か、私が作家デビューした頃にオヤジさんの奥さんが購入した物。まだあったとは…。 気配りの効くオヤジさんのエアコンの操作で空調も程よく効いて、残暑の厳しい盛りでも舌を出す事無く快適に過ごせる。 偶に、余り素行の宜しくなさそうな学生達も訪れる事があるが、それもこの雰囲気のスパイスと思えばさして気にならない。 まあ、なんだかんだと言いながらも、私はこの店が気に入っている事は間違い無いだろう。 さて、くだらない話はさて置いて、これから楽しい時間だ。そう考えると自然と尻尾を振ってしまう。 はてさて、これから如何言う人物が私の前を通り掛かり、如何言うケモノ模様を見せてくれる事やら、非常に楽しみである。 「……マスター、コーヒーのブラック」 「あいよ、御堂の旦那さん」 そして、心の中でこれからの事に想いを馳せつつ 早速、通り掛ったオヤジさんへ注文を行うと、私はパイプ煙草を吸う準備を始めるのであった。 それから時間も過ぎて、時計の針がLの字を示す頃、 5杯目のコーヒーをお代わりした私は、数分程前に頼んだホットケーキの到着を待ちつつ順調にモチベ回復を進めていた。 この店の窓から見える通りは狭さの割りに人通りがそれなりにあるので、人々を観察するのに事欠く事は無い。 今も、私の目の前には多くの人が通る。クマの親子連れ、杖をついた人間の老人、携帯片手の虎の女子高生、 そして暇そうに周囲を見回す何処か見覚えのある白いイヌの初老男性…――目が合った。 「……拙い」 私が痛恨の呟きを漏らすとほぼ同時、 白いイヌの初老男性――”奴”は嬉しそうに尻尾を振ると、早速、店の入り口へと向かったらしく、私の視界から姿を消す。 多分、今の私の尻尾はだらりと垂れ下がっている事だろう。もう今直ぐにも会計をすませてこの店を後にしたくなった。 だが、今更逃げ出そうとしたとしても、恐らくは会計しているうちに店に入ってきた”奴”と出くわす可能性は高い。 よって、私に出来る事は唯一つ――これから起きる事を受け入れる。それだけだった。 「……」 取りあえず、せめて気を落ち着かせようと、私は咥えていたパイプを置いて、コーヒーを一口啜る。 しかし、何時もならば香り高く美味しい筈のコーヒーは、この時は泥水のような味にしか感じなかった。 「やや! こんな所でコーヒーを飲んでいる方は池上先生!」 そして、私にとって永遠にも等しい十秒が経った所で、 何処か軽薄さの混じった聞き覚えのあるわざとらしいくらいの大声が、ぺたりと伏せている私の耳を容赦無く震わせる。 思わず、私をペンネームで呼ぶな! と”奴”へ吠え掛かりたくなったが、ここは静かな喫茶店の店内。我慢するしか他が無い。 せめて他人のフリをしようと窓の外を見ている私の努力も虚しく、”奴”の匂いと足音がずかずかとこちらへ迫ってくる。 「いやー、まさかこんな所で池上先生に出会えるなんて、本当に奇遇だなぁ!」 「……」 そして、私のテーブルの向かい側へ無遠慮に座った”奴”が、ばたばたと尻尾を振りながら嬉しそうに言った。 それに対し、私はと言うと、折角回復し掛けたモチべがスカイダイビングの如く奈落の底へ急降下して行くのを感じていた。 嗚呼、私のやる気が、モチベーションが、”奴”の所為で塵と消えて行く……。 ―ーここで、私、御堂 謙太郎と”奴”との関係を説明するとしよう。 ……本当は”奴”の事を説明なんぞしたくは無いが。分からない人もいるから今回は特別だ。 ”奴”の名は犬上 裕。”奴”は詩集作家とジャンルこそ異なっているが、私と同じ出版社に所属する作家をやっている。 そして、”奴”は私の大学生時代の同期であり、それと同時に”奴”は私の事を親友といって憚らない。 無論、私にとっては”奴”は親友ではなく腐れ縁でしかないのだが……。 大学生の頃、私は元来から一匹狼な気質だった為か、一人で行動する事を好み、常に一人でいる事を望んだ。 そんな私と行動を共にした他の同期達は決まって『狼らしくない』『協調性が無い』と文句を言い、 挙句に幼馴染の親友からは『お前は相変わらずだな』と苦笑されたが、私はさして気にしなかった。 そうして数ヶ月も経つ頃には同期達も私の性質を理解したらしく、敢えて私へ関わろうとする者は次第に少なくなって行った。 だがしかし、”奴”――犬上 裕だけは違った。 ”奴”は私の何処に興味を持ったのか、私の行く先々に尻尾を振りながら付いて周り、私の心の平穏を乱し続けた。 当然、一人でいる事を望む私は幾度となく”奴”を拒絶するのだが、 幾ら無視されようとも、幾ら邪険に扱われようとも、時には尻に蹴りを加えられようとも、 ”奴”は微塵も気にする事なく、それ所か私の事を親友とまで言い出す始末。本当に手におえない奴だった。 それでも私には希望はあった。そう、大学さえ卒業出来れば”奴”との縁は自然と切れる筈! と当時の私は考えていた。 しかし無情にも、運命は私の味方とはならず、それ所か私へ反旗を翻した。 大学を卒業後、作家デビューを果した私を待ち受けていたもの、 それは同じく作家デビューを果し、尻尾を大回転させて私へ挨拶する”奴”の姿だった。 この時ほど私は、運命の女神とやらが現実に存在するのなら、その喉元へ食付いてやろうかと考えた事はなかっただろう。 以来、この腐れ縁はカーボンナノチューブの如きしぶとさで頑丈に切れる事無く、何時までも繋がり続けている。 ……無論、私の意思を蔑ろにして。 「ホットケーキセットをお待ちのお客様、お待たせしました~」 どうやら物思いに耽っている内に、頼んでいたホットケーキが出来あがったようだ。 やれやれ、”奴”さえ来なければもう少し落ちついて食べれていたのだろうが……。 「おお、池上先生も中々気が効きますな? わたし、ちょうど甘い物を食べたい所だったんですよ」 イヌのウェイトレスがホットケーキを置くなり、”奴”は其処へ間髪いれずフォークを伸ばす。 ――って、ちょっと待て、それはお前の為に注文した物ではないぞ!? それにペンネームで呼ぶな!! 「をや? 如何したのだい? 池g…ゴホン、謙太郎君」 「……」 やっと気付いたか、と言わんばかりにばかりに、私はホットケーキの一枚を切り分けている”奴”を睨む。 しかし、”奴”は私の睨みを変に解釈したらしく、ホットケーキを食べつつパタパタと手を振って抜かす。 「あーあー、気にしなくても良いよ。残す事無く全部食べてあげるから」 そう言う意味じゃない!! 人の物を勝手に食うなと良いたいんだ!! ――っと、落ちつけ、落ちつけ、御堂 謙太郎。怒るな、怒るな、御堂 謙太郎。 私はこんなくだらない事で直ぐに毛を逆立てて牙をむくようなケモノじゃあない筈だ。冷静になれ、私! そうだ、ホットケーキくらい”奴”に食われたとしてももう一度注文すれば済む事じゃないか。 そう思った私は早速、ホットケーキをもう一セット頼む事にする。 「ホットケーキ一つ」 「あ……それが本当に申し訳ありませんが、お客さま。 ホットケーキは先ほどので材料を切らしてしまって、マスターが買いに行っている所でして……。 その為、ご注文から出来あがるまで只今から約30分ほど掛かりますが……それでも宜しいでしょうか?」 「……いや、もう良い」 しかし、犬のウェイトレスから申し訳無さ気に帰ってきた答えは、私を落胆に追い込むには充分過ぎる物であった。 なんでこう言う時に限って材料が切れるのだろうか? どうやら、今日の私は幸運の女神から見放されている様である。 いや、たまたま出掛けた喫茶店で会いたくない”奴”と出くわした時点で、私の運は地の底に落ちてしまったのだろう。 なんだか無性に腹立たしくなってきたので、”奴”がホットケーキの最後の一枚に手をつける前に皿ごと奪取しておく。 「あれ?、君も本当は食いたかったのかい? いや、済まんね」 済まんねって……そもそもこのホットケーキは私が頼んでいた物だぞ? それを取り返すのは当然の事だ。 と、”奴”へ突っ込むのも虚しいので、私は何も言わずホットケーキを切り分けて口にするだけにしておく。 だがしかし、”奴”は何する訳でもなく、ただニコニコ顔でホットケーキを黙々と食べる私の様子を眺めていたりする。 ”奴”は私の仏頂面何ぞ眺めて何が面白いのだろうか? 時折、”奴”の精神構造が分からなくなる事がある。 そんな私の考えを知ってか知らずか、”奴”はニコニコ顔のままで言う、 「そう言えば、君がホットケーキを食べている姿を見て思い出したけど、 この前……と言ってももう何ヶ月か前の話だけど、わたしの息子が君に世話になったそうじゃないか」 「……?」 ……なんだその脈絡の無い話の振り方は。 いや、それ以前に、私の家にお前の息子が遊びに来た事とホットケーキに何の関連があるのだ? そんな私の疑念が尻尾に見えていたらしく、”奴”は付け加える様に 「いや、息子から聞いた話だと、君の家でホットケーキをたらふくご馳走になったらしくてね。 それで、君がホットケーキを食べているのを見て、ふとそれを思い出した次第でね」 なんだ、そう言う事か。だったらそうだと早く言って欲しい物だ。これだからこいつと話していると疲れる。 確かに妻の利枝は客に手作りのケーキを振舞うのだがその量が半端ではない。とにかく多過ぎるのだ。 聞いた話では、妻がケーキ作りを習った先生はあるスィーツショップの店主だとか言っていたが…まさか、その先生の影響か? そう、私が物思いにふけっているとはつゆ知らず、”奴”は少し声を潜めて問いかけてくる。 「所で健太郎君、その時……息子は君に失礼な事とかしなかったかね? 息子はああ見えて結構気難しい所があってね、ひょっとしたら君に何か失礼な事を言ってなかったか心配なんだよ」 「…………」 ”奴”の息子――以前、卓が私の大ファンの子だと言って連れてきた犬の少年。確か、名はヒカルといったか。 彼は文学に対して何処までも純粋で、本と言う存在の全てを愛していた私の若い頃を彷彿とさせる少年だった。 その彼の白い毛並みと犬上、という姓で、何となく尻尾にピンと来ていたが、本当に”奴”の息子だったのだな。 なんというか……如何してこんな”奴”の遺伝子からあんな良い子が出来たのか正直、遺伝子の不思議を感じてしまう。 そう考えると自然と漏れ出る溜息、すると”奴”はそれを不穏な物と受け取ったのか血相を変えて 「え? ちょ……まさか、本当にヒカルが君へ何かしたって言うのかい……?」 「……違う」 「へ? 違う? でも、なら何故溜息を?」 「…………」 ”奴”の疑問に私は何も答えず、ただ、思いっきり憐憫を込めた眼差しを送ってやる。 暫くの間、”奴”は私の眼差しの意味を考えていたようだが、どうやら考えるのを止めたらしく、 「まあ良いか」と漏らした後、何事も無かったかの様に話題を別の物へ切り替えてきた。 「そう言えば、息子の話で思い出したけど、2ヶ月ほど前にエッセイ本を出してね、これが結構売れてるんだよ。 特にわたしと同じ年代の男性の間で好評らしくてね、何でも聞く所によると、妻帯者の苦労話に共感を覚える、とかね」 「……そうか」 ああ、そう言えば、確かそんな本を妻が持って帰ってきていたな……? だが、どうせこいつの事だから、くだらない事しか書いていないだろうと思ってまだ読んではいなかったが。 後で暇が出来たら1、2ページほど目を通してみるとしよう。 「まあそれで、その好評に付きって所でエッセイの2作目を書く事になったんだけどねぇ……。 それが途中まで書いたのは良いんだけど、ちょっとした事で行き詰まっちゃってね。いやぁ困った困った」 「…………」 ……そうは言うが、私の目には全然困っている様に見えないのは気の所為だろうか? 同じく執筆に行き詰まっている私にしてみれば、この状況で尻尾を振れるこいつの能天気さが少しだけ羨ましく感じる。 「ま、そう言う訳で、家でぼさぁっとしているのもなんだし、 何かエッセイに書ける良いネタが無いかと、そこら辺をぶらぶらと歩いてたんだけどね。 まさかこの場所で君に会えるとは夢にも思って無かったよ。いやぁ、偶然と言うのも恐ろしいもんだねぇ」 ああ、その事に関しては私も同感だ。 まさか会いたくも無い”奴”と殆ど同じ考え同じ事情同じ理由で、ここで出くわす事になるとは夢にも思って無かったよ。 つくづく偶然とやらが恨めしく感じる。本当に偶然の女神がいたなら、その喉を思いっきり食い破りたい気分だよ。 「そうだ! これから書くわたしのエッセイの2作目に君も出してやろう。どうだ、嬉しいだろ!」 「…………」 「んんぅ~? なんだか嬉しくなさそうだね? そうか、分かったぞ! 出演料が欲しかったんだね。 まあ、君も金を稼がなくては奥さんに怒られるからね。よぉし、ここは大盤振る舞いとして100円あげよう! どうだ、嬉しいだろう? 謙太郎君」 さっきから私は何も言っていないのに、こいつは勝手に話を進め始めている……ここは昔と殆ど変わってはいないな。 そう言えば私が大学生の頃も、この場所で”奴”とこう言う”噛み合わない”やり取りをやっていたのを思い出す。 大学生の私が黙ってメロンソーダを啜っている向かいの席で、同じく大学生の”奴”が勝手に話を進めて勝手に決定する。 それがあの頃の大学の帰りの喫茶『フレンド』にて、毎日の様に繰り広げられた光景だった。 ああ、なんだか思い出していると急にメロンソーダが飲みたくなったな……。 「百円はいらない」 「……へ?」 「代わりにメロンソーダ」 「ま、まあ、それで君が良いって言うなら私が注文しておくけど……おねーさーん、メロンソーダ一つ!」 私の急な心変わりに”奴”は少しだけ戸惑ったのだろう。注文する”奴”の尻尾が少しだけ逆立っていた。 材料切れだったホットケーキと違って、メロンソーダは材料が有り余っているらしく、 ”奴”の注文から程無くして、私の目の前のテーブルによく冷えた『出演料』が鎮座した。 早速、ストローを啜るとメロンの香りと共に口腔へ冷たさと爽やかな刺激が広がる、相変わらずここのメロンソーダは美味い。 無論、これも既製品なのは分かっているのだが、ここの雰囲気が一味プラスさせているのだろう。 「君のことだから、てっきり断ってくる物だと思ってたんだけどね……意外だなぁ」 「…………」 黙って『出演料』をストローで啜る私へ、”奴”は酷く意外そうに漏らす。 しかし私は何も言う事無く、ちらりと”奴”を一瞥してフンと鼻を鳴らすだけ。”奴”への返答はこれで充分。 端から見れば冷たい様にも見えるが、これも大学生の頃の私と”奴”の間ではおきまりのやり取りだ。 むしろ、大学生の頃の方が冷たくあしらっていたと言えるだろう。 「父さん…こんな所で何やってるのさ」 ぼんやりと過去を振り返っていた所で、何処か呆れを入り混じらせた声が私と”奴”の耳を揺らす。 ゆっくりと声の方向に視線を向けると、其処には”奴”と同じ白い毛並み、同じふさふさの尻尾を持つイヌの少年の姿。 それに気付いた”奴”はわざとらしいくらいに大げさに驚くリアクションを取って 「おぉ、我が息子よ! 何故こんな所に?」 「それを聞きたいのはぼくの方だよ。何で父さんが池が…ゲホン、卓君のお父さんと一緒に居るのさ」 ”奴”へジト目を向けて問う彼は”奴”の息子の犬上 ヒカルだった。 恐らくこの『フレンド』の二件隣にある『尻尾堂』で本を買っていたのだろう、 彼は店の名前が印刷された紙袋を大事そうに脇に抱えていた。 しかし、こう目の前にしてみると、姿形はともかくとして性格は”奴”と殆ど正反対だと感じてしまう。 ひょっとすると、彼は”奴”を反面教師にして育ったのかもしれないな? 「いやぁ、実は言うと彼は私の大学時代の親友でね。 次のエッセイ本に書くネタを探していたら、たまたまこの場所で彼と会ってね。 せっかく懐かしい場所であったならばと思って、彼とこうやって旧交を深めている所だったんだよ」 「……父さん、それは本当?」 「本当だって。…私は大学の頃からの親友だよな。なぁ、謙太郎君?」 「…………」 こらこら、確かにお前とは大学の頃は同期だったが、私は今でもお前の事は親友とは思っていないのだぞ? 唯一、私が親友と認めている人物は後にも先にも卓の実の父親である彼一人だけだ。こいつには其処を分かって欲しい。 ついでにいえば、息子のヒカルから疑いの眼差しを向けられているのに気付いてもらいたい物だ。 「全く、父さんはもう……ごめんなさい、卓君のお父さん」 「謙太郎で良い」 「え…? あ、なら謙太郎さん。その、ぼくの父がご迷惑をかけませんでしたか?」 私の指摘にヒカルは一瞬戸惑ったものの、直ぐに言い直して私へ心配げに問いかける。 その様子に私が、彼は本当に良い子だな。と感心した所で、空気の読めない”奴”が横から口を挟んできた、 「迷惑かけるとはご挨拶だね、ヒカル。私は彼と……」 「父さんは黙ってて」 「(´・ω・`)」 しかし、言い切る間も無く息子に一喝されて、”奴”は親に叱られた子イヌの様に耳と尻尾をしょぼくれさせる。 その父子のやり取りを眺め、私はメロンソーダをひと啜り。氷が溶けたのだろうか、ソーダの味が少し薄まっていた。 「とにかく、その、ぼくの父が謙太郎さんに迷惑掛けたなら父に代わってぼくが謝ります、だから……」 「構わん」 「……へ? それって?」 おずおずと謝り始めた所での私の一言に、一瞬だけきょとんとした表情を浮かべるヒカル。 確かに”奴”はかなりうざったらしい事に代わりは無いが、しかし、息子には罪は無い。 しかし、ヒカルが次のリアクションに移る前に、またも空気の読めない”奴”がヒカルの背をぽんと叩いて、 「おぉ、よかったじゃないか、ヒカル。謙太郎君は許すと言ってくれているぞ」 「ああ、良かったぁ…って、許してもらうのは父さんの方でしょ!」 「あれ? そうだったけな?」 ”奴”の言葉に一瞬、安堵しかけて即座にツッコミを入れるヒカル。後頭掻きながらおどけた調子で笑う”奴”。 なんだかんだ言いながらも、二人とも同じように尻尾を緩やかに振っているその姿は紛れも無い父子の姿であった。 ……をや? この父子の様子を見ていたら何だか急に創作意欲が……。 ふぅむ、そう言えば今まで書いてきた作品に出てきた登場人物には無かったな、”このタイプ”の人物は。 ひょっとすると、今までマンネリの渦中にあった『片耳のジョン』に新風を巻き起こすかもしれん。 そう考えると急に気分が乗ってきた。何となく尻尾も軽く感じる。これは少しばかり礼をせねばなるまい。 「チョコパフェ二つ」 「あれ? 珍しいね、君がそんなのを注文するなんて」 「ちょ、父さん!」 「…………」 私の突然の注文の意向を掴めなかったのか、 ”奴”は息子の制止も構わず珍しい物を見るように目を丸めて首を傾げて見せる。 しかし私は何も答える事も反応する事も無く、静かに注文された品が出来あがるまで待つ事にする。 そして、それから程無くして、イヌのウェイトレスの営業スマイルと共に運ばれてきたパフェを父子へ差し出して言う。 「出演料だ、食え」 『……??』 いよいよ私の意向が理解出来なくなったのか、父子共々テーブルに置かれたパフェを前に目を白黒させていた。 ”奴”には私から奢って来る事が余程信じられなかったのだろう、パフェに鼻を近づけてスンスンと匂いを嗅いでいたりする。 ”奴”がこうなってしまうのも無理も無い、何せ大学生の頃から今まで、私から”奴”へ奢った事なんてそれこそ皆無だったのだ。 それがいきなり私がパフェを奢ってくるとなれば、流石の”奴”でも少しは考えたり疑ったりしてしまうであろう。 「ん、ん~と、何だかよく分からないけどパフェ頂くよ? 本当に良いんだね?」 「え、えっと…あの、その、謙太郎さん、パフェ頂きます……?」 「ああ、構わん」 頭一杯に疑問符を浮かべた父子に私は一言だけ答えると、 食事の代金をメロンソーダの分だけ抜いてテーブルへ置き、さっさと尻尾を揺らして席を後にする。 もう少しこの父子の観察を続けていたい所ではあったが、こうやっている間にも創作意欲は湯水の如く湧き出し続けている。 もうとにかく時間が惜しい、早く家に帰って執筆作業に移りたい。嗚呼、白い原稿用紙が私を待っている。 「……変な謙太郎君」 立ち去る間際、きょとんとした顔をしている”奴”が漏らした言葉が妙に耳に残った。 その後、逸る気持ちを抑えながら家に帰宅した私は早速自室に篭り、執筆作業を再開。 今までの鬱屈が嘘だったかの様に溢れ出す創作意欲は留まる事を知らず、瞬く間に原稿用紙は文章で埋め尽くされてゆく。 時間を忘れ、毛繕いを忘れ、風呂に入る事も忘れ、食事する事すらも忘れ、私はただ、ひたすらに執筆に没頭し続けた。 そして、それから三日後、いいかげん心配し始めた卓が自室のドアをたたき始めた頃。 私の前には、『片耳のジョン』最新作の原稿が完成した状態で鎮座していた。 ただ、その頃の私はと言うと、空腹と疲労の波状攻撃によって完全に気を失っていたのだが。 この本の試し刷りが出来あがった時、犬上父子は知る事になるだろう。……あの時、私の言った『出演料』の意味を。 そして、それと同時に私は卓から『こう言うのも無しだ!』と厳重注意される事にもなるだろう。 何せ、シリーズ23作目となる作品のタイトルは、ずばり『探偵と白イヌの父子』なのだから。 さて、これを見た時、”奴”はどう言う表情を浮かべる事か。それが楽しみで仕方が無い。 ”奴”も私をエッセイのネタに使うと言っていたのだ、だからこう言う意向返しをしてやっても良いだろう。 そう、”奴”は親友ではなくとも、一応は友達ではあるのだから。 ―――――――――――――――――――――了――――――――――――――――――――― 参考:謙太郎のバイクのモデル http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB Old_Vespa.jpg
https://w.atwiki.jp/hikoushiki/pages/59.html
+由比正雪の乱 由比正雪の乱 1651年に家光が死去すると、その後を継いだのは長子家綱だったが、幼すぎるため会津藩主保科正之が補佐官として登場する。 そんな中、江戸の軍学者由比正雪が、大乱をおこす計画を立てた。火事を起こし、慌てる将軍の家臣たちを打ち取る計画であった。 ところが、いまだに理由はわからないが、この計画は漏えいする。江戸で待機していた彼の同心は捕えられ、駿府に潜伏していた正雪は自害した。 理由は正雪の遺書からは、政治の乱れを憂い、怒る人民を代表して蜂起したとされている。だが、牢人の救済という理由があるかもしれないので、結局のところはわからない。 国家の転覆を狙ったクーデターは日本で何件か起きた(大塩平八郎の乱、五・一五事件、二・二六事件)が、成功したものは数少ない。 この由比正雪の乱もまたそうであるが、この乱が与えた影響は小さくなかった。幕府はこれを牢人の扱いのひどさに起因する蜂起とみた。 牢人というのは失業した武士であり、彼らを放置すれば危険であることはだれでもわかる。しかし、幕府は彼らを放置していた。 幕府は会議を開き、末子養子の禁を緩めるに至った。 由比正雪の乱が起きてまもなく、次々と乱が続いた。幕府はこれらの事件を牢人によるものとして、牢人たちの名前をいちいち記録することにした。 彼らの活動は君主への尊敬を薄めるキリスト教の思想によるものかという説があるが、結局のところはわかっていない。 (ほたるゆき) +明暦の大火 明暦の大火 江戸の町において火事は、つねに人々の脅威だった。庶民だけでなく幕府でさえも必死になる事態だ。 だからこそ乱を起こすときは放火、と定番化されていたのだろう。 それゆえ、江戸の人々は火事が起こらぬよう、つねに注意を払っていた。 1654年には玉川上水が完成し、水路の通る町ができるようになった。また1655年には細かい防火令が出された。 しかし、こうして対策を取っているにもかかわらず、火事がなくなることはなかった。 明暦3年――1657年、「明暦の大火」と名付けられる大火事が起こる。日蓮宗の本妙寺において、供養のために焼いていた振袖が舞い上がり、寺の屋根を焼いた。 その炎は風に乗り、瞬く間に江戸中に広がった。数日雨が降っておらず、乾燥していたためなす術がなかったのだ。 人々は逃げるが、焼死したり、川に逃げ込んだため溺死・凍死するものが多く、火事がはじまって間もなく9600人近くが亡くなった。 翌日になると火は弱まったように見えたが、まだ消えていなかった。火は火薬に燃え移り、再び猛火を巻き起こした。 火が消えたあと、江戸の町を見た人々は驚いた。ほとんど廃墟になっており、火事によって異様な形になった無数の死体が転がっていたらしい。 こんな状況下で火事場泥棒が蔓延し、このおかげで巨大な財産を築いたものも少なくなかった。 明暦の大火での死者は不明である。しかし、少なくとも3万人、多くとも10万人ではないかと言われている。 先ほど、この火事は寺から起きたものだと述べた。しかし、同時に放火したものがいたのだということも判明した。 彼らは普通に捕まったものだけでなく、密告によって逮捕されたものもいた。警察制度が固まっていなかった当時、密告制によって犯人を捕らえることが多かったのだ。 しかし、たとえ犯人でも仲間がいたことを密告をすれば、密告したものは褒美を与えられた。そのせいで、本来犯人だったものが許されるケースがあったのだから、考えものである。 このころ江戸では、供待所(主人を待つところ)での喫煙を禁止するなどの対策が取られた。一方で、「柴垣」というものが流行し、そこでは「人々の欲望が火事を大きくした」と述べられている。 火事の後、大雪が降った。火事の前は雨が降らなかったのに、だ。 食べものがなく餓死するものや、寒さで凍死するものが後を絶たない。幕府は寺にお金を与えて、死者たちを供養させた。 また、大火による米価の高騰を抑え、飢民のために安く払い下げた。また、一般物価も払い下げていたことが記録されている。 人々の救済だけでなく、幕府は思い切った改革を行った。町においては道路の幅を広げたり溜池を作る、屋根に土を塗るなど、火の足が遅くなる工夫を凝らした。 火消役も改められ、火事への迅速な対応ができるようにした。新しく生まれた火消役は定火消役と呼ばれ、それに続いて町火消が作られた。 忠臣蔵で有名な浅野内匠頭長矩(あさの たくみのかみ ながのり)の祖父である浅野長直は、火消であることを誇りに思っていた。 彼は家臣にも徹底的に火消の作法を教え込み、家臣もそれに従っていた。 この主君と家臣の強い絆こそが、後に忠臣蔵を引き起こしたのかもしれない。 <補足> ○振袖 現在では未婚女性が着用する、もっとも格式高い着物。袖が長い。 しかしかつては、男性も着用していたらしい。 ○明暦の大火 別名「振袖大火」「振袖火事」とも言われる。その理由について。 振袖を着た寺小姓(僧侶の補佐、僧侶の夜の相手として寺にいる美少年)に恋をした女性が、同じ振袖を作ってもらった。 ところが寺小姓はやがて女性の目の前から姿を消し、女性はやがて心を病んで死去。彼女が着ていた振袖は、質屋に出された。 質屋から振袖を買い取った女性が振袖を身に付けると、その振袖の持ち主と同じ年で亡くなった。つぎに買い取った女性もまた、同じ年で死亡。 不気味なこの振袖を供養してもらうことになり、本妙寺に手渡された。 その供養中、火のついた振袖が舞い上がった。その煙から、最初に死んだ女性の顔が浮かび上がったという話がある。 こうして、明暦の大火がはじまった。 (ほたるゆき) +旗本奴と町奴 旗本奴と町奴 正雪のように直接的な反抗ができない人々は、他の人間とは異なるいでたちをしてみせ、それによって体制への反抗を見せた。この人々をかぶき者と言う。そのような人々はあちこちで乱行を行い、故に幕府の取り締まる所のものとなり、縁者も含め多くの者が処罰の対象となった。 そもそも、島原の乱にて戦乱が収束すると、武を以て鳴らす武士は瞬く間に居場所がなくなっていった。その結果、彼らは悪所通いや乱行に出、また小姓との男色に走り、かぶき者へとなったのである。最初は旗本出身の者が多く、やがてそれを真似する町人も現れるようになった。 彼らの中には、信義・侠気を重んじるという独特の価値観を有するようになる人々がいる。彼らを奴(やつこ)といい、言葉も奴詞という独自のものを使った。彼らは狼藉も度々行い、故に騒擾の原因ともなっている。 そしてこのような文化は地方にも広まっており、各藩も禁制を打ち出している。綱吉代となると取り締まりは厳しくなり、次々に罰せられることなる。 彼らは体制への反抗者として、庶民の間にもてはやされることとなるが、それは庶民の代弁者として形作られた偶像であり、その本質は弱者を虐する存在でしかなかった。 (Spheniscidae) +江戸八百八町 江戸八百八町 この時期の江戸の町は一気に発展する。江戸の町へ来た外国人たちが驚いているように、当時江戸は世界有数の都市であり、人口は百万に近いものであったと考えられ、そのうち半分が武士であった。 その土地の6割は武家地であり、2割が町人地である。彼らはその職能に応じて集住し、故に紺屋町・鍛冶屋町などの町名も生まれている。明暦の大火以後の江戸町整理の後、漸次江戸の町は拡張され、その町の数は900を数えた。 その広い町を統括するのが町奉行であり、おおよそ北と南の二つが置かれた。奉行の下には与力25騎・同心100人が従っており、それぞれ与力は裁判の補助を、同心は警察の補助を行った。同心は前科人を金で雇って捜査を行わせており、彼らは目明しと呼ばれている。 町奉行の指令を受けて具体的に事務を行うのが町年寄であり、その元で町名主が実際に町人たちへ命を伝えた。町名主は1つの町に1人とも限らず、数人いる町もあれば、月行事町と呼ばれる、輪番制の町もあった。 町人という言葉は、広義には町全体に住む者を指すが、実際はもっと意味はせまい。そもそも江戸の町に住む人々には、土地を持つ"地主・地主の命を受けて家賃徴収等を差配する"家守"・土地を借りて家を建てた"地借"・家も借りる"店借"と分けられる。狭義の町人はそのうち前者ふたつを指す。家の貸し借りの際には五人組や地主の裁可を必要とし、そのために身元は充分調べられた。それゆえに不審なものは入り込みにくく、治安の安定化を齎した。 他、治安維持のためには辻ごとに辻番が置かれたが、これは次第に名目化して役に立たなかった。また火災防止のために自身番というのもおかれ、これは家主の輪番制からやがて雇用するように変化する。 町に於いては、間口の長さに応じて税が賦課され、それは地主・家守が対象となった。彼らは税を払う代わりに公民権を認められ、税を払わぬ地借や店借は権利も認められなかった。 この町人たちの元で働くのが、奉公人である。この主従関係はかなり重いものであり、その間での争いは常に主が優先された。 江戸の町は常に水が不足しており、それゆえ水道が通されていた。中でも玉川上水は重要な役割を果たしているが、その開削の由来は数説あって一定しない。また、この水道の為に地脈が止められ、火災が呼び起こされるという風聞から上水が廃された所もある。 町人として一人前になるには、時間が非常に掛かるものであり、それまでは妻帯すら許されず、家を構えることも許されなかった。 (Spheniscidae) +夜の世界、新吉原 夜の世界、新吉原 徳川家康が江戸に幕府を開いて以来、江戸八百八町、全国一の城下町が形成されていき、その中には旗本や町人が遊ぶ傾城屋、つまり遊女と遊ばせる店も方々に開業していた。 傾城屋を営んでいた庄司甚右衛門は、彼の店が江戸城普請の為に召し上げられるに際し、江戸中の傾城屋を1箇所に集めるように請願して、これを許された。こうして江戸南東部の芦の生い茂る湿地を開いて出来たのが葭原、字を改めて「吉原」と呼ばれる遊郭である。またこの甚右衛門は吉原で「おやじ」と呼ばれ、庄司の家は代々吉原の町名主を勤めた。 寛永19年、ここで働いていた遊女達の記録がある。容姿良く、歌の上手く、扇を持って一節舞う最上の遊女、太夫が75名、それに次ぐ格子が31人で、これは京都では天神と呼ばれた。その下は端、端女郎、局女郎などと呼ばれるのが881人に上ったという。その他にも手伝い役の「かぶろ」や遊女の指南役である「鑓手」など多数の者が働いていたようだ。 さて1656年、吉原を御用地として召し上げられる事が通達され、吉原の傾城屋・また遊女を揚げて遊ぶ揚屋は、浅草田んぼの一角、日本堤のあたりに移転することになった。これに際し幕府は、1万5千両を与え、夜間営業を許可、町役の免除、また江戸中にあった、吉原の商敵であった風呂屋を悉く取り潰すなどの特典を与えた。こうして明暦の大火後1657年に吉原の店々は移転し、新吉原として再出発した。 しかし、余りに町はずれに位置する新吉原は交通の不便の為、江戸町内の手近な茶屋等に町人の客を取られ、加えて武家財政の困窮が影響して衰微し始めた。 そこで新吉原は町奉行に訴え出て、江戸中の茶屋を新吉原に移転させた。これら官許の遊郭以外からやってきた遊女は張りが無いので、他の遊女と差別して散茶女郎などと呼ばれた。このころからは、この散茶女郎などの安い遊女が増え始めた。 さて、この遊郭で遊ぶには多額の金銭に加え、男の器量、そして暇が必要であった。 最初に吉原に入ったときは最低10両の祝儀を持っていかねばならなかったし、2回目以降も太夫であれば2,30両の心付け、その他の店員にもそれぞれチップを必要とし、年末には4,50両に及ぶ贈り物をしなくては相手をしてもらえなかった。 これだけ金銭を費やしても、遊女達を楽しませるだけの器量が無ければ見向きもしてもらえず、また吉原へ行く前には前もって茶屋に通いつめて、女の扱い方を学ばねばならなかったのである。 多額の金銭が流れ、華々しく見える吉原や京都の傾城屋街島原であったが、そこで働く遊女達の大半は貧苦の為に身売りをしてきた者たちであった。彼女らは家族に金銭の渡る代わりに働いているのである。遊女達が自由になれるのは、なじみの客に身請するときだけであった。しかし大抵はそんな幸運に巡り合えるでもなく、太夫になっても次第に客も離れてゆき、格子、局と身を落とし、暗い生活を送るのであった。 (hanaze) +殉死の禁 殉死の禁 4代将軍家綱は、病弱であったが穏和な性格であり、また自制のできる将軍であった。その元、松平信綱・保科正之ら老中たちは集団合議で政治を行っており、これが機能した15年は日本史上珍しい時代であったと言える。またこの家綱治下では災害が続発し、その対応に幕府は追われる。また旗本・御家人の窮乏は次第に酷くなっている。 家綱が出した施策としては、殉死の禁止がまず挙げられる。この当時、主君に殉じて切腹する殉死が流行を見せており、家綱はこれを抑えようとしたのである。既に一部の大名は殉死禁止令を出していたが、それが幕府の法として正式に定められ、堀田正信が家綱に殉死したことを以て江戸時代の殉死は断絶する。また人質として重臣の子弟を江戸に置く制度も緩められた。既にこれらのことで忠誠を確かめる必要はなかったのである。 一方旗本の困窮は酷く、その身分を売るものまで現れていた。幕府はこれを禁止し、代わって役料を給付している。これは職務に付随して与えられる米のことであり、遂行に多額の支出を要する職務に多く支給された。 家綱治世後半は、有力者の死去に伴って酒井忠清が大きな力を握るようになる。その権勢故に彼は"下馬将軍"とさえ呼ばれた。 家綱には子供がいなかった。それゆえ、彼が危篤となると次代の将軍が問題となった。ここで忠清は有栖川宮幸仁親王を立てようとしたが、老中に反対され、弟・綱吉が選ばれた。この忠清の意見は、既に将軍が徳川一族でなくともよくなったという事実を示しており、つまり幕府とは将軍よりも機構そのものに重点が置かれていたのである。 (Spheniscidae) +東廻りと西廻り 東廻りと西廻り この時代、町人に対して倹約令が度々発布されている。これは則ち、町人が華美に走りがちであったということを示しており、つまりは都市での消費が増加していたということを表している。 このころあった寛文の大火では、人々は家財を地面に埋めるという形で防火を図り、故に被害はそれほど大きくならなかった。またこれに伴って、将軍の親衛隊に当たる番士に休暇が与えられるなどされる。これは、幕府の官僚機構が整ってきたことを良く表している。また、このような大火は江戸の町における最大の消費であり、幕府らは大きな出費を迫られることとなる。 江戸の繁栄に伴って、江戸は多額の物資を要することとなる。これに伴い、上方から船で物資を運ぶことが行われるようになった。これは、菱垣廻船・樽廻船と呼ばれ、大坂を中心として大きく栄えた。幕府はこの海運に対しても不正を禁じる法を出しており、これは商人の協力もあって徹底、結果として海運は安定した運送として確立される。 このような海運の拡大に大きな役割を持ったのが川村瑞賢である。彼は伊勢の百姓に生まれたが、その才幹によって次第になりあがり、明暦の大火の際に木曽の材木を大量に買い付け、江戸へ売りさばいたことで大きな利益を得て大商人となった。 その彼に目を付けたのが、財政が窮乏しつつあった幕府である。幕府は遠隔地の天領からの年貢米運送に困っており、その改革を行わせたのである。瑞賢はこれに応えて、東東北から銚子・三崎を経由する東廻り航路、西東北から日本海・下関・大坂を経由する西廻り航路を開拓した。これによって、大消費地である江戸・上方と生産地である地方とが直結されることと為り、その結果として日本全国が一つの経済領域として成立した。 都市での莫大な消費は、生産の発達を呼び起こした。それに伴う運送の発展は、元禄時代を支える一つの大きなファクターだったといえる。 (Spheniscidae) +天下の台所、大阪 天下の台所、大阪 大坂、とくに中之島・北浜は、日本経済の心臓だった。 ドイツ人医師ケンペルによると、大坂は娯楽の町であったことも述べられている。 この地が幕府の直轄地になると、幕府はただちに大坂城の修復をはじめた。10年を費やす大事業だった。 ここに赴任し、城中の警護、および西国大名の監視を行うのが、大坂城代である。 後に大塩平八郎がこの城を占拠しようと挙兵したが、失敗。大坂城の警備の強さが証明されることになった。 この地大坂の民政を仕切っていたのは、大坂町奉行と呼ばれる人だった。 ただし、事実上支配していたのは惣年寄と呼ばれる人々だった。彼らは糸割符なども務めたが、これは慶長年間に糸割符の役を務めた町人が引き継いだかららしい。 この町人から選挙によって町年寄が選ばれ、彼らを補佐する役として町代が作られた。 町代は公事場の手伝いをしたものの、その仕事が増えると専任の惣代が作られるようになる。 1634年、大坂に住む人々が払う税(地子銀)が免除された。 同じころ、大坂は浮き沈みの激しい地として知られていた。 貧しい人がいる一方で、商人として栄える人々もいた。ではこのような人々が携わる商業は、どのように発展してきたのか。 まず、蔵屋敷。ここは各藩の物資を保管する場所である。ときに町人にはここの管理を任されることもあった。そして、それを藩の了承を得たうえで販売するのである。 また、町人の中には大名に対して金貸しを行っているものがいた。 そしてなにより大きいのは、蔵米の販売を任されていたことだろう。 こうして大坂は天下の台所として認知されてきたのだが、これに対する反論がある。 大坂が市場経済の中心だったという証拠は、わずかな期間に限定されたものしかない。そこからは江戸もまた大市場になっているので、江戸と大坂の2つともが中心的市場だという意見である。 だがそれでも、日本中の生産物が大坂に集められていたことには変わりない。 結局のところ大坂を天下の台所と呼ぶのは、この形態こそがゆえんではないだろうか。 (ほたるゆき) +犬公方 犬公方 徳川綱吉は、戌年生まれの将軍である。 綱吉は就任してからまもなく、越後騒動と呼ばれるお家騒動についての決断を改めた。 綱吉は民の苦痛を減らし、幕府自身も倹約を掲げるなど、家綱とは対称的な政治を行った。 庶民だけでなく大名に対しての取り締まりも厳しくなり、緊張した状態が続くようになった。 そうなると、大名たちも安息を得ることができなかった。いつ、だれの身になにがおこるかわからないからだ。 1683年には厳しい制限令が出され、服だけでなく輸入品にも制限が加えられた。 江戸市民には評判が悪かったが、もし彼らが贅沢をすると、以下のような弊害が予測できる。 江戸市民が裕福になる。 ⇒武士がたくさんお金を使うから。 ⇒武士が農民に対して厳しい搾取をするようになる。 だからこそ、倹約はよいことだという意見もあった。江戸市民の不満が、すぐに悪政に繋がるとは限らないのだ。 また、ちょうどこのころ、大老の堀田正俊が刺殺される事件が起きた。理由は複数あるものの、正俊の方針が受け入れられなかったからと言われている。 将軍の綱吉自身も彼を疎んじていたらしく、この事件後、大老を置かなくなった。自分の方針を貫くためだ。大老の代わりに台頭するのが、側用人と呼ばれる人々だった。 側用人の中で有名な人物としてあげられるのが、柳沢吉保である。彼は本来 親藩の土地か、幕領として定められていた土地を受け取るなど、ずいぶんと寵愛されていた。 これだけでも綱吉の個性がずいぶんと発揮されているが、他にも特徴的なことがある。外様大名や旗本を幕府の役職に就任させたことだ。 じつはほかにも、小唄・踊り・音曲などの芸能を、家臣にさせたり自ら演ずることもあったらしい。ドイツ人医師ケンペルも、その犠牲になっている。 これだけでは済まない。ストッパーになる存在がいないのをいいことに、自由気ままに改易・減封を行った。 家綱の時代で減っていた改易・減封は、家綱の時代に大増加を迎えたのだった。 そして極めつけは生類憐みの令である。家綱の考えがそのまま反映されたこれは、彼が死ぬまで続いた。 これを続けるために必要な費用は、江戸をはじめとする関東の町人が負担させられることになった。 (ほたるゆき) +湯島の聖堂と貞享歴 湯島の聖堂と貞享歴 徳川綱吉は非常に学問好きな将軍だった。林信篤ら儒学者に命じて学問(主に儒学)が広く普及するようにしたのも彼だった。 家綱が朝廷の崇拝や、親孝行に力を入れたのも、儒学の影響と切り離すことができない。 家綱が朝廷に対して忠誠を誓ったためか、家光時代までの緊張した朝幕関係は回復しつつあった。6代将軍家宣のときには、さらに回復する方針が固められた。 このように書いてみると、まるで家綱の時代から学問がはじまったようだが、そうではない。すでに家康が藤原惺窩を招いて、彼の門人である林羅山を儒官にしているように、家康からすでに学問ははじまっていた。 この羅山は家光にも仕えていた。1630年には尾張の徳川義直が、彼のために孔子堂を建てている。釈奠(孔子をまつる儀式:せきてん)が翌年に行われてから、儒学者の地位は高まるようになった。 1633年には光地院崇伝に任されていた「武家諸法度」や外交文書のことが、林家に任されるようになった。 1688年、孔子堂(改造され、聖堂となる)が上野から昌平坂に移された。 上野にあった寛永寺から遠ざかったため、仏教と朱子学の関係はここで切れた。理由は、聖人を祀るのに仏の近くではまずいからだという。 これももちろん綱吉の指示によるものだ。綱吉が学問好きであったことがわかるエピソードである。 また、学問好きの綱吉の指示により、たくさんの出版物が世に出回った。 それに触発され、各地の大名も学問を志すようになった。結果、たくさんの出版物が完成した。徳川光圀の、『大日本史』が有名である。 彼が藩主を務める水戸藩では、これ以外のものとしては天皇を支持する書物がいくつも書かれた。これが幕末になって、尊王思想を高める原因であったと言われている。 また、学問が広まったことにより、学者が多く産出される結果となった。 武功によって出世できないので、学問によって出世を狙ったのだ。 まとめると、以下のようになる。 朱子学者:山崎闇斎(垂加神道を開く) 陽明学者:熊沢蕃山 古学者:荻生徂徠 古義学者:伊藤仁斎 またこの元禄時代、非常に出版が盛んだったため、学問もまた盛んになったと考えられる。 江戸以前から印刷については変化してきており、慶安ごろからは木版印刷がほとんどである。 日本語には漢字が多いことや、挿絵の流行により、活字印刷が厳しくなりつつあったのだ。 ところでこの元禄時代、貞享暦という暦法が採用されることになった。安井算哲が提唱したもので、当時のものとしては非常に正確だった。 時差などの、地理的な状況が計算されていたためだと思われる。 (ほたるゆき) +忠臣蔵 忠臣蔵 元禄14年3月14日、播州赤穂藩主浅野内匠頭長矩が、江戸城殿中にて高家旗本の吉良上野介義央を切りつけた。石高は低くとも、名門たる高家の吉良の驕った態度が怒りを買ったようであるという。 浅野長矩は殿中抜刀の罪で切腹となり赤穂藩は改易となったが、一方の吉良家には何の咎めもなかった。 これに憤る急進派の遺臣達は、すぐさまの仇討を唱えた。しかし赤穂で藩政を見ていた筆頭家老大石内蔵助は御家再興のチャンスを伺うべきだ、と抑え、方々に御家再興を嘆願しつつ時機を待った。彼は赤穂城の引き渡しが済むと京都山科へ移住している。 江戸にいる急進派堀部安兵衛らは幾度となく内蔵助に敵討ちの催促をする手紙を送っていたが、穏便派の内蔵助も、浅野長矩の養子だった浅野大学長広が広島藩に永預かりとなったことで御家再興の望みが断たれると、もはや討ち入りのみ、と思い急進派との対立も解消された。 これまでに討ち入りのメンバーから脱落した者も多く、300余名の家臣中、130名あまりが討ち入りに名乗りを上げていたが、最終的に47名となった。 彼らは翌15年12月14日に吉良屋敷に討ち入り、手向かいする者16名を切り捨て、23名を傷つけて吉良上野介を首級を挙げ、そのまま主君浅野長矩の眠る泉岳寺へ詣でた。そこから彼らは細川・松平・水野・毛利の4家に留め置かれた。 そして、義ではあるが、私の論である。長矩が殿中で抜刀し罰された事について、吉良氏を仇として公儀の許し無く騒動を起こした、という荻生徂徠の進言をとった幕府評定所の判決により切腹を申しつけられた。 彼らの行為は江戸期よりその善悪を論ずるもの多々あったが、綱吉犬公方の治下、吠えたてる犬にも逆らえぬ、抑圧された気分の民衆は、法を破ったという非難以上に忠義の武士達を慕った。 (hanaze) +窮乏する財政 窮乏する財政 まず、以下の表を見ていただきたい。財政に関するものである。 ○=財政よし △=財政が傾きはじめる ▽=財政が危機 家康 ○:貿易、金銀の発掘が盛ん。 秀忠 ○:非常に多くの財産あり。 家光 ○:日光東照宮を造り、11回もお参りするが、破たんはしていない。 家綱 △:明暦の大火により、貨幣が溶ける。また、その後処理のため、莫大な資産を投じる。 綱吉 ▽:諸大名への御なり・下賜品の増大、寺院への莫大な援助。 これより先はこの章の主題から外れるので、割愛する。 この表を見ると、5代将軍綱吉が財政窮乏の原因であるかのように書かれている。 綱吉時代、幕府の財政が窮乏する原因は、以下のような4つが理由が大きい。 1、諸大名への御なり、下賜品の増大。 ∟近親者を支援して救助することや、下賜品の増大を頻繁に行った。 2、役料制の復活。 ∟役料制とは、主君から知行をもらい、それに応じて軍役を負う制度。これにより、基準となる家禄以下のものにも、定額の給与が与えられた。 3、寺院への援助。 ∟綱吉はあらゆる宗派に敬意を示し、寺社の救済などに当て、たくさんの資金を投じた。 4、悪貨の鋳造 ∟金銀の量が減っているため、貨幣を造りなおして量を増やした。勘定吟味役の荻原重秀が将軍に勧めたことによる。 これによりインフレが起こり、金融上の動揺が起きる。 しかも、この状況において災害が連続で起こった。1707年のことだ。東海道から四国・中国に及ぶ地震、富士山の噴火である。 勘定吟味役荻原重秀はこれに対して資金を投じたと言われているが、実際には横領したのではないかといわれている。 彼の存在もまた、財政窮乏の原因の1つかもしれない。 幕府が財政の破たんを目前にした1708年、綱吉はこの世を去った。 (ほたるゆき) +元禄模様 元禄模様 元禄時代、倹約の傾向であるにもかかわらず、女性が身を飾る文化が生まれつつあった。 たとえば帯。本来帯は前で結ぶものだが、このころからは後ろで結ぶことが流行した。 このように、元禄時代には女性がある意味最も栄えた時代だと考えられる。絵画史上で、女性が最も多く題材にされたのもこの時代である。 また、男性の中にも飾りを行った人もいる。たとえば、若衆という少年。彼は男色の性行為において受け手になる人物である。 この時代、芸能者の多くは芸能よりも、売色の仕事をすることが多かった。相手を誘うので、飾りは一生懸命やらなくてはいけないのだ。 槍や刀の時代はおわり、お金が力を持つ世の中になった。建築も入札制になり、奉行に渡す礼物がなければ、ほぼ落札できない。 このシステムこそが、幕府の財政を窮乏させていると新井白石は述べる。通常は安くできる工事も、このような原因から、過剰な資金が必要になったからだ。 幕府はたくさんの資金を散布しなくてはならず、金座・銀座は貨幣をたくさん鋳造した。結果、インフレーションが起きた。 幕府の財政危機は、目前に迫っていた。 幕府と結びついていた大商人たちは次々と没落した。また、この時代、大きな商人が没落していることが明らかになっている。 大名にお金を貸し、踏み倒されるからだ。大名たちも余裕がなくなり、返済ができないのだ。 損をした町人の中には、別の大名に貸して元をとろうとするものもいる。そういった人々は、またもや踏み倒されて破産する。 大名ならたくさんお金を持っているだろうという考えこそが、彼らを破滅に至らせるのだ。 金座や銀座が貨幣鋳造によって安泰するに対して、呉服屋は悲惨な状況下にあった。 今まではオーダーメイドで服を作っていたのに、倹約の流れのせいで注文が減り、店をたたむものが多かった。 ところが、のちに財閥となる三井は違った。 堅実な方法で和歌山の徳川家に大名貸しを行い、両替や、新田開発を行った。こうした用心深い政策のおかげで、三井は潰れることなく、今日まで残っていると言える。 ところで、このころ、農民の税が重かったのはご存じだと思う。 だが、一方で、商人たちの税は実質0だったことはご存じだろうか。 この体制に異を唱えた人物はいたが、真摯に受け止めたものは幕府にはいなかった。これにより、商人たちは力を持つようになる。 彼らに大して税をかけたのは田沼意次であり、株仲間の結成を許した。特権を与える代わりに、税をとったのだ。 この体制こそが、農業の発達妨害・消費の異常発達を促進し、元禄の華美な文化を作り出したと考えられる。 (ほたるゆき) +絵の世界と侘の境地 絵の世界と侘の境地 桃山時代に全盛を極めた狩野派も、狩野探幽以降は下り坂となる。一方で、土佐派や琳派が勃興していくことになる。また布に自由な柄を染めつけられる友禅がこの時期に現れ、大きな流行を見た。 また浮世絵もこの時代に出現する。肉筆で描かれ高価だった絵は、こうして版画となることで数が出回るようになり、庶民の手にもわたるようになる。 藝術がこうして庶民の間に広がるのはまさにこの時代であり、藝術の面ではこれまでとは異なった時代が来たと言うことができるだろう。 またこのような動きは歌の世界でも見られた。これまで古今伝授の伝統が否定され、自由に解釈され、また歌われるようになったのである。こうした動きの原因の一つには、印刷技術の向上に伴う書籍出版の広がりが挙げられる。 このような状況の中で誕生したのが芭蕉である。彼は日本の古典や唐詩に親しみ、また参禅もしている。そうして俳諧の中から人生の究極を掴みだそうとしたのである。彼は幾度も旅に出ており、その中で人生を旅そのものと捉え、そこに自己を捕えんとしていく。 芭蕉の書く旅行記は芭蕉自身の創作の手が入っており、全てが事実ではない。またその態度は、現実の生活の中に風雅の世界を見出すにすぎぬもので、その点では現実逃避的である。時代の圧迫に対して、芭蕉は現実も変化する物々の一つと断じ、その中で普遍の真理を求めようとしたのである。 (Spheniscidae) +一代男と曽根崎心中 一代男と曽根崎心中 この当時、三十三間堂では端から端に矢を放つ通し矢が盛んであり、一日で何本通すかが競われた。これと同じくして一日で俳諧を何句詠むるかということ競われ、これは井原西鶴が一日で二万句詠んで決着となった。 この西鶴が才を尤も顕著に示したのが、小説である。彼が最初に書き始めたのは好色物と呼ばれる、男女の情を描いたものであった。この中で西鶴は、人の世が思いがけぬ転回をすることを、見事に描きだしている。 また西鶴は、武家物・町人物も書いているが、特に町人物の『胸算用』では才智では如何ともしがたき社会を描いており、西鶴の文学性を示す。 この時期、浄瑠璃も流行を見せる。とりわけ、近松門左衛門が脚本を書き、竹本義太夫が人形操作をした際には大きな評判となった。彼らは最初竹本義太夫を座元としたが、後に竹田出雲が代わっている。 近松の描くものは人情と義理の相克が表に出ており、中でも世話物と呼ばれる、人間の心情に主題を置いた作品群は評価が高い。 近松はまた歌舞伎の作品も書いている。戦国末の女歌舞伎に淵源を持つ歌舞伎は、風俗取り締まりの影響でこの時期には大人の男が演じる野郎歌舞伎となっていた。歌舞伎では坂田藤十郎や市川団十郎が名を馳せている。 この浄瑠璃・歌舞伎のような、一般庶民が広く楽しむことのできる藝術の誕生が、まさに元禄時代の特色だったということができるだろう。 (Spheniscidae)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/39397.html
登録日:2018/05/02 Wed 12 40 22 更新日:2024/07/08 Mon 07 44 27 所要時間:約 17分で読めます ▽タグ一覧 CERO_Z指定神話 ←ZはゼウスのZ NTR NTR被害者 これはひどい ギリシャ神話 スケコマシ ゼウス ヘラ ムネモシュネ ヤリ捨て ユダヤ被害者の会 レイパー レイプ 一覧項目 下半神 不倫 不義の子 伝承 全恥絶倫の神 凌辱 外道 女たらし 女性関係一覧 嫉妬 子沢山 孕ませ 孕ませ神 強姦 性別を超えた聖母の愛(性) 恥の多い生涯を送ってきました 悪魔 拉致監禁 暇を持て余した神々の遊び 汚い誠 沢越止 炎の孕ませ万能神 獣姦 略奪愛 異種姦 神 神は死んだ 神話 穴があったら挿れたい 絶倫 誠でも助走をつけて殴るレベル 邪神 鬼畜 鬼畜の所業 ギリシャ神話の主神ゼウスは人も神も従え宇宙に君臨する偉大な統治者であるが、 それ以上に愛多き神としてもよく知られている。 彼は自分に妻がいようと相手が人妻であろうと、一度これと見定めた相手なら 神の力を存分に操り手段を問わずものにしてしまい、子を孕ませてしまうのである。 さらにあくまで自分を拒む相手には残酷な仕打ちを行ったりなど、その奔放さはとどまることを知らない。 この項目ではゼウスと性愛関係を結んだ、もしくはその標的として選ばれた人物たちを取り上げる。 個別項目が存在する人物もいるため、以下の項目とあわせて参考にしてほしい。 ●関連項目 ゼウス ヘラ(ギリシャ神話) ティターン十二神 ●目次 【妻たち】○メティス ○テミス ○ヘラ ○ディオネ 【愛人たち】○女神・妖精たち●デメテル ●ペルセポネ ●アフロディテ、ガイア ●ムネモシュネ ●アステリア ●レト ●エウリュノメ ●マイア ●エレクトラ ●タユゲテ ●アイギナ ●プルートー ○人間たち●ニオベ ●カリスト ●エウロペ ●セメレ ●イオ ●レダ ●ラミア ●アンティオペ ●ダナエ ●ラオダメイア ●プロトゲネイア ●アルクメネ ○番外●ガニュメデス ●テイレシアス 【妻たち】 ゼウスと正式な婚姻関係で結ばれた女性たち。 当然ながら全員が女神、それもティターン神族直系の高貴な血筋を持つ大女神たちである。 彼女らはゼウスとの間にこれも高名な神・妖精らの子をつくり、自らもその知恵や手腕でもって主神たるゼウスを支える役目をまっとうした。 しかし彼女らも、必ずしも恵まれた生涯を送ったとは言い難い。 彼女らはオリュンポス12神の長であるゼウスにとって、自らの地位を脅かしうる政敵にもなりえたからだ。 彼女ら自身ももとから力ある女神であり、さらに産まれてくる子次第では父をもしのぐ勢力を身につけてしまいかねない。 事実ヘラはゼウスに対して、他のオリュンポスの神々と示し合わせて造反したことさえあるのだ(ヘカトンケイルの項目参照)。 そのためゼウスからの処遇も酷薄なものになることが多く、メティスのように事実上粛清されてしまった神もいる。 ○メティス ゼウスの最初の妻となった智慧の女神でオケアニデス(*1)のひとり。 アテナの母とて知られる。 ゼウスに助力してクロノスの腹から兄弟たちを吐き戻させ、ティタノマキアの勝利に貢献。 その後ゼウスに妻として迎えられる。 (ゼウスから逃げまわったあげく孕まされたという伝承もある) しかしウラノスとガイアの「メティスの子が男児であればゼウスの地位を脅かすだろう」 という予言を恐れたゼウスによって丸呑みにされてしまった。 しかしすでに胎内に宿していた娘アテナが父ゼウスの額を打ち割って誕生。 メティス自身もゼウスと一つになって彼の体内から助言を行うようになり、 夫と娘が彼女の叡智と力を引き継いでいくことになる。 ○テミス ゼウスの二番目の妻でティターン十二神のひとりである法と掟の女神。 メティスなき後のゼウスは妻として叔母であるテミスを選び、彼女との間に 時間の三女神ホーライ三姉妹と運命の三女神モイライ三姉妹をもうけた。 テミスは彼女らを産みだすことで自然界に秩序をもたらしたのである。 ゼウスが正妻としてヘラを選んだ後も、ゼウスの側近として傍らに立ち、 神の法に背くものらの名をゼウスに伝えていたとされる。 ○ヘラ ゼウスの三番目の妻で、彼の正妻として広く知られている。 しかしそのなれそめは、すでに妻帯していたゼウスが彼女のあまりの美しさに心奪われなりふり構わず手を出そうとしたのであって、あまりきれいなものとは言えない。 ヘラはそのゼウスのアプローチに際して「正式に妻として迎えていただけるのなら」と返答。 ゼウスは泣く泣くテミスと別れ、ヘラを妻とした。泣きたいのはテミスだと思うんですが このエピソードが示す通りヘラは婚姻という契約を守護する女神である。 ゼウスの愛人たちへの処罰が手厳しいのはこのためであろう。 詳しくは個別項目を参照されたし。 ○ディオネ ウラヌスとガイアの娘でティターン神族のひとりである天空の女神。(*2) ティターン十二神は彼女を加えて十三神とされることもある。 その名はゼウスの女性形とも言われており「女ゼウス」という異名を持つ。 地方によっては彼女はゼウスの妻とされ、ふたりがともに同じ祭壇で祀られていた。 一説によるとアフロディテはゼウスと彼女の娘だという。 【愛人たち】 正式な婚姻によってでなく、ゼウスと性愛関係を持った(もしくはその対象となった)女性たち。 多くの場合はゼウスが無理矢理迫った結果である。 女神や妖精など天の住人達はもちろん、人間も数多くその毒牙にかかっており 少女に人妻、さらには美少年までもがそのえじきとなった。 彼女らもまたゼウスとの間に神、もしくは英雄となった子らをもうけている。 しかしいかに相手が最高神とはいえ道ならぬ恋であり望まぬ婚姻であったことは変わらず 多くの場合母子は自分たちの境遇を悲しみ、家族や世間からの扱いもまた冷たいものであった。 何より正妻であるヘラからの仕打ちは苛烈を極めた。 ヘラは夫であるゼウスに向けるものよりもはるかに激しい嫉妬心・復讐心を愛人やその子らに向けた。 そして過剰とも思える残酷な罰を母子らに科したのである。 ○女神・妖精たち ●デメテル 言わずと知れたオリュンポス十二神のひとり、ゼウスの姉であり妹である大地母神。 ゼウスと臥所(ふしど)をともにし(あるいは無理やり手籠めにされて)、若き乙女の神コレー・・・ つまり後のペルセポネを産んだ。 ●ペルセポネ こともあろうかゼウスの娘であり、兄貴の嫁である彼女も、ゼウスと交わり子を産んだという伝承が存在する。 それはギリシャ神話の密儀の一つ「オルフェウス教」における伝承である。もうハデスは謀反起こした方がいいんじゃないかな… ゼウスはペルセポネに蛇の姿で迫り、彼女との間に少年神ザグレウスをもうけた。 しかしザグレウスはヘラの怒りを受けて差し向けられた巨人たちにバラバラに引き裂かれ食い荒らされてしまう。 だが心臓だけはかろうじてアテナの手によってゼウスに届けられ、そしてゼウスに飲みこまれた。 その後ゼウスはセメレと交わり、ザグレウスの心臓はディオニュソスのものとして再誕したのだという。 ちなみに、ゼウスが娘である彼女に手を出したのはこれが最初で最後ではない。 奴はなんとハデスに化けてペルセポネのベッドに侵入し、交わった事もあるのだ。 その結果生まれたのが、悪夢の女神・メリノエである。 彼女は残酷な事にゼウスとハデス両方の性質を受け継いで、白黒の斑の姿をしていたという。 ●アフロディテ、ガイア 半人半馬の獣人ケンタウロスの起源となった伝承のひとつとして、ゼウスを父親とするものがある。 海の泡から誕生したアフロディテは流れに任されるままキプロス島へとたどりついた。 はたせるかな、その美しさに目を奪われたゼウスがその後を追って上陸。 しかしアフロディテは身をひるがえし、ゼウスの追跡を振り切ってしまう。 思いを遂げられなかったゼウスは大地(ガイア)に先走り汁をほとばしらせた。 その大地から生じたのがケンタウロスであるという。 ちなみにこうして誕生したキプロス島のケンタウロスは牡牛の角を持っているのが特徴。 ●ムネモシュネ ウラヌスとガイアの娘でティターン十二神のひとりである記憶の女神。 ゼウスと九日間のあいだ夜をともにし、文芸の女神ムーサ(ミューズ)の九姉妹を産み落としたとされている。 詳しくは個別項目を参照のこと。 なお彼女がゼウスを受け入れたのは時系列的にはデメテルを手籠めにした後であったが、 ムネモシュネも娘のムーサたちもゼウスを恨むことも、またヘラ含めた他の神々らからうとまれることもなかった。 その後もムネモシュネはエレウテールの丘にあるじとして住みつづけ。ムーサたちはオリュンポス山につつがなく迎え入れられた。 ●アステリア ティターン十二神のコイオスとポイベの娘で、レトの姉妹。ヘカテーの母ともされる。 ゼウスに気に入られて鷹の姿で追い回されたあげく、自ら変じたともゼウスに変えられたともされるが ウズラの姿になってみずから海に飛びこんで(ゼウスに海にほうりこまれて)しまう。 その海には浮島ができ、後述のレトが身を寄せたとされるオルテギュア島となった。 珍しく未遂となった例。 ●レト ティターン十二神のコイオスとポイベの娘でアステリアの姉妹。 ウズラの姿になったゼウスに近づかれて双子をはらんでしまう。 これを知ったヘラは、さらにその双子が「最も輝かしい神となる」という予言を聞いて大激怒。 レトに「ひとすじでも日が差したことのある場所では子を産んではならない」という呪いをかける。 子を産める場所を探して世界をさ迷い歩き疲れ果てたレトは、とある海岸へとたどりついた。 すると見る間に、目の前に島が浮き上がってきた。 この島こそ海に身を投げたアステリアの化身オルテギュア島(*3)だった。 ヘラの仕打ちに流石に同情したポセイドンが海底から島を浮上させると同時に、大嵐を起して日の光を遮ったのである。 レトはこの海底から浮かび上がってきたこれまで一度も日の差したことがない島で出産の準備を整えた。 しかし、ヘラの怒りは止む事が無く、自らの娘でお産の神エイレイテュイアに命じて出産を妨害させた為にレトは大嵐の島でボロボロになって陣痛に苦しむ羽目に落ちってしまう。 遂にゼウスとヘラ、そしてポセイドンの母神レアが娘の暴走に歯止めをかけるべく出馬してエイレイテュイアを引っ張り出して事態を収拾した。 その双子の神こそアポロンとアルテミスの兄妹である。 ●エウリュノメ メティスと同じくオケアニデスのひとり。 ゼウスとの間に美の三女神カリス三姉妹をもうけた。 彼女らもムーサ九姉妹らと同様罰せられはせず、アフロディテの侍女としてオリュンポス山に迎えられている。 エウリュノメはのちに、ヘラに実の子でありながらその醜さを疎まれ海に投げ捨てられたヘパイストスを、 母であるテテュスとともに保護し育てている。 ●マイア ティターン神族であるアトラスの娘で、プレアデス七姉妹のひとり。 ヘラが寝こんでいる隙を見計らってこっそりと夜這いしてきたゼウスに孕まされてしまう。 そのせいで闇から闇に暗躍する盗人の神ヘルメスを産むこととなった。 マイアは後に熊にされたカリストの息子アルカスをかくまい育てている。 ●エレクトラ エレクトラというとミケーネ王女のほうが有名だが、こちらはティターン神族であるアトラスの娘でプレアデス七姉妹のひとり。 彼女もゼウスとの間の子のイアシオン・ダルダロスもこれといって罰を受けたりはしていない。 ただ息子のイアシオンはデメテルの愛人となったせいで嫉妬したゼウスに雷で撃ち殺されてしまった。 他人には厳しいゼウスである。 ●タユゲテ ティターン神族であるアトラスの娘で、プレアデス七姉妹のひとり。 マイア、エレクトラの姉妹。 ゼウスの寵愛を受け、一子ラケダイモンをさずかる。 ラケダイモンはその後娘ラコ二ア王の娘スパルタをめとい、スパルタ国の建国の父となった。 ●アイギナ 河のニンフで、河の神アソポスの娘。 父に溺愛されていたが、大鷲に姿を変えたゼウスに連れ去られてしまう。 アソポスは道すがらシジフォスに手がかりを聞く(*4)などして娘が無人島にいることをつきとめた。 しかしいざのりこまんとしたところ、ゼウスの雷で追い払われてしまう。 邪魔者のいなくなったゼウスは今度は炎となってアイギナを包みこみ悠々と犯してしまう。 そしてアイギナは後に冥界の裁判官となるアイアコスを産んだのである。 その島は後にアイアコスが母親の名を付け、おだやかに治めていたが 憤懣やるかたないヘラによって疫病がばらまかれ島民のほとんどが死に至ってしまう。 すかさずゼウスは島にいたアリを人間に変えてアイギナ島を再建したという。 ●プルートー 冥府の神のほうではなく、ベレキュントス山のニンフでクロノスの娘。 神々へのもてなしに息子の煮込み肉を出したせいで永遠の飢えと渇きにさいなまれることになったタンタロスの母親。 息子はやらかしているが、彼女にはこれといった懲罰のエピソードは見当たらない。 ○人間たち ●ニオベ 人間たちの最初の王とも、最初の人間であったとも言われるポロネウスの娘。 ゼウスが手をつけた最初の人間の娘だとされる。 ゼウスとの間に都市アルゴスの開祖となったアルゴスをもうける。 (百眼巨人の方とは別人) ●カリスト アルカディア王リュカオンの娘で、処女神アルテミスの侍女。 アルテミスに化けたゼウスに純潔を散らされ孕まされたあげく、それがアルテミスに露見して熊に変えられてしまう。 このあたりの経緯はアルテミスの項目を参照。 その後、彼女とゼウスの息子アルカスはマイアにかくまわれ、立派な若者に成長した。 ある日アルカスは森の中で熊に出会い、これを仕留めようと弓を引く。 しかしその熊こそかつて別れた母親のカリストであった。 ゼウスはとっさにアルカスを子熊に変え、ふたりを天上に星座として掲げたのである。 しかしヘラはこのふたりが天上に来ることをよしとしなかった。 ヘラは自分の養父母である大海の神オケアノスとテテュスに、この親子が海に降りて休むことの無いようにと願った。 海神の夫妻はこの願いを聞きとどけ、それ以来カリストとアルカスは沈むことのないおおぐま座・こぐま座として北天をめぐっているのだという。 ●エウロペ フェニキアの王女でセメレの叔母に当たる。 大変美しい姫君で、ひと目でゼウスの心を奪ってしまった。 ゼウスはヘラに知られず思いを遂げるため、白い牡牛に化けてエウロペに近づく。 ゆっくり時間をかけて警戒心を解き、エウロペが自ら自身の背中に腰かけたところで ついに牡牛となったゼウスは海へ天へと駆けだした。 ゼウスはヘラの目を欺くため四方八方を飛び回ったすえ(*5)、風光明媚の島クレタ島に降り立って正体を明かしエウロペに迫った。 エウロペもついにはこれを受け入れ、ゼウスとの間に三人の息子たちをつくった。 ゼウスはエウロペと息子らをクレタ島の王アステリオス(*6)に託し、さらに青銅巨人タロスを贈り島を守らせた。 この三人の息子らが後のクレタ国王ミノス、優れた手腕で兄を支えたクレタの立法家ラダマンテュス、リュキア王サルペドンである。 後にこれらの行いはヘラも知るところになるが、精強をもって知られるクレタ国の軍勢と タロスによって守られたエウロペとその息子たちにはどうしても手を出せなかった。 そしてその怒りは親族であるセメレのもとに向かっていくことになるのである。 ●セメレ エウロペの兄弟であるテーバイ国王カドモスの娘で、エウロペの姪。 エウロペを見つけるまで帰ってくるなと事実上王国を追放されたカドモスは、 各地を放浪したのちにアポロンの守護を受けてテーバイ国を打ち立てた。 そして、建国時にアレスの飼い竜を殺した事で一時期不興を受けていたアレスとも和解し、 アレスは娘のハルモニアを降嫁させ、カドモスは義父のアレスを国の守護神として尊崇する契約を結んだ。 カドモスの娘である王女セメレは叔母であるエウロパ、母であるハルモニア、祖母であるアフロディーテ、そして曾祖母であるヘラと同じく大変美しい女性で、 その美しさを目に止めたゼウスは人間の若者に化けて王宮に忍びこむ。 首尾よくセメレのもとにたどりついたゼウスが正体を明かし思いを告げると、セメレはこれを歓喜して受け入れる。 そして逢瀬をつづけていくうち、セメレはゼウスとの子をその身に宿した。 またしても同じ血筋のものに夫の心を奪われたヘラの怒りはおさまらない。 彼女はこの上なく残酷な復讐を思い立ち、セメレの乳母に化けて彼女にそっと耳打ちをする。 ほどなくして訪ねてきたゼウスに、身重のセメレはこう切り出す。 「あなたさまとの愛のあかしをいただきたく願います」 「どのようなものでも授けよう、冥府の河(ステュクス)に誓って」 「わたくしと愛の契りを交わしてくださいませ。― ヘラさまをお迎えになるのと同じ姿で」 ゼウスは己とセメレがヘラの罠に陥れられたことをさとった。 しかし冥府の河(ステュクス)への誓いはゼウスであってもひるがえすことはできない。 ゼウスはたとえようもなく苦々しい面持ちで寝室へと入っていき、真の姿を現し・・・ あわれセメレは愛する男の身から放たれた雷に打たれて焼け死んだのである。セメレーも常人より強靭な半神の肉体の持ち主だったが、流石に至近距離からゼウスの雷を受けては即死を免れなかった。 しかしその胎内の子はかろうじてヘルメスによって救い出され、ゼウスの太ももに縫いこまれて育てられた。 それから三か月を経て誕生したのが、酩酊と狂乱の神ディオニュソスである。 相手が神とは言え、道ならぬ恋を嬉々として受け入れた数少ない女性。 そして、曾祖母の怒りを買って曾祖父の電撃で焼き殺されると言う数奇な最期を遂げた。 しかし、神の女王でもある曾祖母の面子を傷つけて不倫した罪は性質が悪いと判断されたのか、ハデスとペルセポネによってタルタロス(無間地獄)送りの判決が下され、息子がハデスとペルセポネを渾身の力作・ギンバイカを献上して宥めるまで壮絶な責め苦を受け続ける事になった。 ●イオ 城塞都市アルゴスにてヘラに仕えていた女神官。領内を流れていた河の神イナコスの娘。 彼女に目をつけたゼウスは、父であるイナコス河のほとりを歩いていたところを暗闇で覆い隠して手籠めにしてしまった。 すぐさまヘラに見つかりその場を押さえられそうになってしまうが、ゼウスはとっさにイオを牝牛の姿にしてごまかす。 「どうしたヘラ、ここにはわたしとただの牛しかおらんぞ」 「・・・ただの牛ですか。 それならわたしがいただいてしまってよろしいですね?」 こうしてゼウスのごまかしを逆手に取ってまんまとイオをさらっていったヘラは、 ゼウスであっても取り返せぬよう百眼巨人アルゴスを見張りにつけた。 アルゴスは全身にある百の目を順番に眠らせることで、本人はけして眠ることななく寝ずの番を続けることができた。 ゼウスはイオを解放させるため息子のヘルメスを遣わせる。 ヘルメスはおしゃべりと葦笛の音色でどうにかアルゴスを眠らせ、その首を討ち取った。 しかしすかさずヘラがアブを放ってイオを刺させる。 牛の姿のイオはほうぼうを逃げまどい、ナイル川のほとりでようやく人の姿に戻った。 ゼウスの嘆願をうけたヘラが怒りをおさめ、ようやくイオから手を引いたのである。 イオはここでゼウスとの息子エパポスを産み落とし、このエジプトの地の女神となったのだという。 ●レダ スパルタ王テュンダレオスの妻で、スパルタ王妃。 地上におけるゼウスの最後の愛人である可能性が高い。 ある日レダは鷲に追われ飛びこんできた白鳥をかくまう。 しかしその白鳥こそがレダを見初めたゼウスであった。 気づけばレダは白い羽の下に組み伏せられ・・・ レダはその晩、夫のテュンダレオスとも愛を交わした。 その結果彼女は二個の卵を産み落とす。 その中からはのちに双子座となるカストルとポルックス兄弟、 そして美しいヘレネとクリュタイムネストラの姉妹が誕生したのである。 この婚姻については直接的な懲罰はレダにもその子らにも下されていない。 寧ろ、ヘラの要請に応じて若年のカストルとポルックスがイアソンの仲間に加わった逸話もあり、ヘラの権威を尊重していて協力的だったので少なくとも男子二人に対してはヘラも悪意を抱いていなかった可能性が高い。 しかしこのとき卵から生まれた子ら・・・ 神(ゼウス)の血を引くポルックスとヘレネ、人間(テュンダレオス)の血を引いたカストルとクリュタイムネストラは 大きな戦乱をときに巻き起こしときに巻きこまれ哀しくも壮絶な人生を送ることになるのである。 ●ラミア ポセイドンの息子ベーロスが自らの母リビュエとの間につくった娘で、リビアの女王。 ゼウスと恋に落ち子宝に恵まれたが、ヘラの怒りを受けて子供らをすべて殺された上に怪物へと変えられてしまう。 個別項目を参照。 ●アンティオペ テーバイ王ニュクテウスの娘。サテュロス(*7) の姿をしたゼウスと交わり、ゼトスとアムピオンの双子を産んだ。 父王ニュクテウスはこの道ならぬ交わりに激怒。 アンティオペは幼い子を逃し国を逃れるが、捕らえられ奴隷とされてしまう。 ゼトスとアムピオンは母を救い出し王を倒し、テーバイの王となったのである。 ●ダナエ アルゴス王アクリシオスの娘でアルゴス王女。前述のタユゲテは曾祖母に当たる。 アクリシオス王は「孫に殺されるだろう」という予言を恐れダナエを地下室に閉じこめた。 そのダナエのもとに黄金の雨となったゼウスが忍び入り、彼女の上に降りそそいで子をなした。 その子が後にメデューサ退治などで名を知られることになるペルセウスである。 彼女も直接の罰は受けていないが、最終的にペルセウスに救われるまで苦難の人生を送ることになる。 そしてアクリシオスはペルセウスが競技会で投げた円盤に当たって死んだ。 ●ラオダメイア 天馬(ペガサス)に乗って空を駆けた英雄ペレロフォンの娘。 前述したエウロペの息子サルペドンは、彼女とゼウスの子であるという伝承もある。 彼女は後にアルテミスに射殺されたと言われている。 ●プロトゲネイア プロメテウスの息子であるデウカリオンの娘。 ゼウスとの間に、のちにエリス地方の王となったアエトリオスをもうける。 ●アルクメネ ミケーネ王女でペルセウスの孫娘に当たる。叔父であるアンピトリュオンを夫とした。 しかし夫が出征した隙に夫の姿で帰ってきたゼウスに体を任せてしまう。 ゼウスはその日の夜の長さを三倍にしてしっぽりと楽しんだ。 翌日、予言者テイレシアスの言葉によりそれを知ったアンピトリュオンは それでもアルクメネを妻として選び、その晩に彼女をかき抱く。 そして彼女はゼウスの子と夫の子を同時に身ごもった。 ゼウスは我が子が英雄ペルセウスの血統から生まれることを喜び、 「これからペルセウスの血筋より最も早く産まれてくる子をミケーネの王とする」 と神々の前で誓言する。 それを聞いたヘラは嫉妬にかられ、アルクメネの出産を遅らせようと画策。 娘であり腹心である出産の女神エイレイテュイアアルクメネの子を胎(はら)の中に押しとどめさせるよう命じた。 さらには運命の三女神モイライたちにまで自分の企てに力を貸すよう強要する。 ゼウスでさえ侵せない権能を持つ彼女らもヘラのあまりの剣幕に押されて承諾。 ヘラ自身含めた出産に関わる女神らが一致団結してアルクメネのもとへ押し寄せ、彼女の出産を妨害しにかかった。 しかしアルクメネの侍女ガランティスがここで機転を利かせ「奥様の子が産まれました!」と大声をあげる。 エイレイテュイアが驚き様子を見ようとしたときに力がゆるみ、その隙に無事アルクメネは出産することができた。(*8) そうして産まれてきたのがゼウスの子、大英雄ヘラクレス。 そして一日違いの弟であるアンピトリュオンの子イピクレスである。 しかしその後も母子ともにヘラの怒りをまともに受け、筆舌に尽くしがたい苦難の道を歩んでいくことになる。 ヘラはヘラクレスに狂気を吹きこみ、自身の子と弟の子を惨殺させる。 そしてヘラクレスは彼と入れ違いに誕生しミケーネ王となったエウリュスティスのもとで 贖罪のために過酷な勤めを果たすことになるのである。 ヘラクレスが苦しみに満ちた生涯を終えた後、彼の子らはエウリュスティスとの間に戦争を起こす。 エウリュスティスはあえなく討ち取られ、その首はアルクメネのもとへ送られた。 アルクメネは息子をさげすみ苦しめつづけた男の首に手をかけ、両の目をえぐりとったという。 なお、彼女が人間としてはゼウス最後の愛人となった。(*9) 詳細はヘラクレス、ヘラの項目を参照。 ○番外 直接性愛関係があったわけではない、もしくはあったかどうかさだかでないが、 性愛に関連したことがらでの、ゼウス夫妻の被害者たち。 ●ガニュメデス トロイアの王子で絶世の美少年。 鷹の姿のゼウスにさらわれて神々の、あるいははゼウスただ一人の杯に神酒(ネクタル)をそそぐ給仕役になった。 あくまでヘラクレスの妻となったヘベの代役としてらしいが、ゼウスと♥♥♥な関係であったとの説も根強い。青春の神になった。 ●テイレシアス 竜牙兵(スパルトイ)ウダイオスの子であるエウレエスと、アテナに仕えた妖精(ニンフ)カリクロの間に産まれた息子。 山のなかで見かけた互いの身をからめあう蛇を杖で打ったところ女性となってしまった。 のちにもう一度同じ蛇たちを打って男性に戻る。 ゼウスとヘラが「男と女、どちらのほうが♡♡♡で得られる快感が大きいか」で口論となった時に意見を求められ 「女の方が10倍ようございます」と答えてしまった。 そのせいでヘラの怒りをかって盲目にされてしまう。 神が一度くだした罰はたとえゼウスでも無かったことにはできないため、 ゼウスは失った視力のかわりにとテイレシアスに予言の力を授けた。 この力によりテイレシアスは、のちにナルシスの末路などを予言して名声を得たのである。(*10) おまけ ●アンケート調査この項目で取り上げられた人物のなかで、最も悲惨だと思った人物に投票をお願いします。 投票の理由ほか感想などありましたら、よろしければコメント欄まで。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 アルクメネ 9 (31%) 2 ヘラ 5 (17%) 3 ラミア 5 (17%) 4 カリスト 4 (14%) 5 レダ 2 (7%) 6 アイギナ 1 (3%) 7 イオ 1 (3%) 8 セメレ 1 (3%) 9 テイレシアス 1 (3%) 10 アステリア 0 (0%) 11 アンティオペ 0 (0%) 12 エウリュノメ 0 (0%) 13 エウロペ 0 (0%) 14 エレクトラ 0 (0%) 15 ガニュメデス 0 (0%) 16 タユゲテ 0 (0%) 17 ダナエ 0 (0%) 18 テミス 0 (0%) 19 ディオネ 0 (0%) 20 デメテル 0 (0%) 21 ニオベ 0 (0%) 22 プルートー 0 (0%) 23 プロトゲネイア 0 (0%) 24 ペルセポネ 0 (0%) 25 マイア 0 (0%) 26 ムネモシュネ 0 (0%) 27 メティス 0 (0%) 28 ラオダメイア 0 (0%) 29 レト 0 (0%) その他 投票総数 29 追記・編集は責任あるお付き合いをしてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 注目すべき点は多くが地域や建国のエピソードに関わっているところ、つまりはその地域を征服したときにゼウスの身内とするために作られた話だということがわかる -- 名無しさん (2018-05-02 14 17 22) まあ、ゼウスの浮気癖が王達が俺ゼウスの子孫だから、俺もゼウスの子孫だからとどいつもこいつもゼウスの子孫だと言った為ってのは有名な話だしな -- 名無しさん (2018-05-02 14 41 35) ゼウスにヤられそうになったら、ヤられる前に一か八かヘラの元に駆け込んでみるのはどうだろう -- 名無しさん (2018-05-02 15 02 59) ↑ヘラがキレるに決まってる。彼女の嫉妬はなぜか「夫を惑わせたやつ」に向く。しかしバリエーション豊かだなー(棒) ゼウスはもういい加減、自身の変身の力で絶世の美女を作れば良いと思うの。こうして見るとヘラも結構抜けてるな。「産むなボケ」ではお話にならないのもあるけど -- 名無しさん (2018-05-02 15 57 34) 溜まったら発散させたくなる 雷だもの byぜうす -- 名無しさん (2018-05-02 16 03 17) テイレシアス「解せぬ」 -- 名無しさん (2018-05-02 19 09 03) テイレシアスが盲目&予言者になったのはアテナの裸を見てしまったからという説も。 -- 名無しさん (2018-05-02 19 32 05) ヘラとかいう神話でも中々類を見ないヤンデレ女神 -- 名無しさん (2018-05-02 19 57 05) タグがえらいことになってるがw自分も付け加えたいwww -- 名無しさん (2018-05-02 23 45 53) ↑タグは自分ひとりで大量につけちゃってます;; 大半がゼウスの項目からの流用です。 追加してもらえるのであればどんどん追加してもらえるとありがたいです。 -- ページ作成者 (2018-05-03 00 52 24) こうして見るとヘラもゼウスに負けず劣らずの外道だよなw 割と類友な夫婦だと思うわ -- 名無しさん (2018-05-03 08 47 11) ペルセポネの件が事実だとすると、色んな創作でハデスがゼウスに謀反を起こそうとした理由もわかる気がする -- 名無しさん (2018-05-03 10 46 32) これにはアルケイデス君もにっこり -- 名無しさん (2018-05-03 11 45 06) ゼウス「動物の姿なら許されると思った」 -- 名無しさん (2018-05-03 15 37 21) このクソッタレ野郎は何故かフィクションの世界でも善キャラとして登場するんだよな -- 名無しさん (2018-05-03 20 59 20) 需要があったんだからしょうがないね -- 名無しさん (2018-05-03 22 52 58) 偉い人の都合で、こんな話が盛りだくさんになったゼウスこそが悲惨なのでは。とは思うのだが、詳しい事は知らない故に「ゼウスのそういう部分が、全部そういう事情というわけでもないのだろうか?」と思うと「最も悲惨」とまではいかないかもしれないか -- 名無しさん (2018-05-04 09 14 43) ↑まあ、そのあたりはあくまでネタとしてとらえるべきでしょうね。各地ともゼウスの名を借りてハクをつけたかった一方、偉そうにふんぞり返るゼウスつまり中央都市の価値観が鼻持ちならなかったのでしょうから。 ゼウスの破天荒な神話は、そういう地方都市の屈折した感情のたまものだと自分は思ってます。 -- ページ作成者 (2018-05-04 21 47 56) まぁ、アーサー王(円卓の騎士)のように二次設定三次設定の被害者ではあるな -- 名無しさん (2018-05-07 10 54 54) ちんこの擬人化とまんこの擬人化に振り回されるお話 -- 名無しさん (2018-05-07 15 04 29) 木星の衛星の名前の由来について調べてみたら、分かった限りでも21個がゼウスの浮気相手で度肝を抜かれた…… -- 名無しさん (2018-06-14 11 19 33) テイレシアスの件はゼウスがヘタクソってことなんじゃあ・・・ -- 名無しさん (2018-07-09 08 34 47) ↑2 ゼウスの愛人=元は地方の女神とか王様の家の人ってことだからオケ -- 名無しさん (2018-07-09 08 44 11) 謎の星人「ハッハッハー! 全国の女たらしは私の地球侵略計画に利用させようぞ!」 -- 名無しさん (2018-09-05 21 51 12) 謎の星人「悪役ならともかく、女たらしや愛を引き裂く者、メスを孕ませる者も地球侵略に使えるぞ! 良い話しだと思わないかね諸君!」 -- 名無しさん (2018-09-05 21 53 14) ↑ エボルト...? -- 名無しさん (2020-12-27 21 41 38) 聖闘士星矢でしかギリシャ神話の知識は無いが、ラダマンティス、ミーノス、アイアコスは全員ゼウスの息子だったのか……。 -- 名無しさん (2020-12-27 23 21 53) ちなみに、方々から盛られるより前。神話初期でもゼウスの浮き話は多い。家はゼウスの血を引いてるという逸話を作る際に大体浮気になるのはやっぱり「その方がゼウスの話として自然」だと考えられたからなのだろう -- 名無しさん (2020-12-28 13 05 21) ぶっちゃけ諸悪の根源はヘラだよなぁ…ゼウスは女癖悪いけど直接の害はないし -- 名無しさん (2021-01-19 04 56 52) ゼウスとヘラの共同作業だよね。 -- 名無しさん (2021-07-13 11 23 52) ↑2 望まぬ妊娠出産育児を害と言わないと -- 名無しさん (2021-09-30 15 33 20) セメレの件からしてゼウスとヘラとは雷全開で子作りしてたのか?神様って強いな -- 名無しさん (2021-11-07 19 28 40) ペルセウスの母、ダナエも追記してほしいです。 -- 名無しさん (2021-11-07 19 58 14) 高度な変身能力や時間操作といった神の御業をダメな方向に活かしまくっている… -- 名無しさん (2021-11-08 18 32 29) ぶっちぎりでアルクメネかわいそう。 -- 名無しさん (2022-07-25 11 29 37) ゼウスがやりたい放題しただけならまだしもヘラが追い打ちかけてくパターンほんとひで -- 名無しさん (2023-02-15 11 18 48) 美女は神に魅入られるか怒りを買っていなくなるので、古代ギリシャには美人が殆んどいないという説 -- 名無しさん (2023-05-22 19 38 29) 最高神の姿か?これが....。 -- 名無しさん (2023-05-22 19 42 38) 最高神もその正妻もやってることがむごすぎる。 -- 名無しさん (2023-10-19 19 18 38) テイレシアスの件はつまりゼウスが下手くそってことなんじゃ…セメレの件を参照するとヘラと交わう=雷の姿でやる時はヘラ側には快楽もへったくれもないのかもしれん -- 名無しさん (2023-10-19 20 14 09) さすがのアポロン様とアルテミス様もヘラ様に復讐しようなんて考えは浮かばんかったか。 -- 名無しさん (2024-05-06 07 15 54) こうやって見るとGod of Warでクレイトスさんがやった行いは正しかった、と。 -- 名無しさん (2024-05-06 08 27 12) そんなゼウスですらあきらめざるを得なかったテティスさんパネェ -- 名無しさん (2024-07-08 07 24 49) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hanrei/pages/411.html
主 文 被告人を懲役20年に処する。 未決勾留日数中450日をその刑に算入する。 理 由 (罪となるべき事実) 被告人は, 第1 わいせつな行為をする目的で女児を略取しようと企て,平成13年5月30日午後4時50分ころ,佐賀県神埼郡a村b番地所在のA方東側路上において,下校途中のB子(当時10歳)に対し,同児を持ち上げて,同所に停車中の普通乗用自動車の運転席ドアから同車両内に押し込むなどの暴行を加えて同児を略取しようとしたが,同児が大声を出すなどして抵抗したため,その目的を遂げなかった 第2 わいせつな行為をする目的で,同年7月7日午後零時25分ころ,福岡県甘木市c番地所在のC方西側路上において,下校途中のD子(当時10歳)に対し,その腹部を手拳で殴打し,同児を抱え上げて,同所に停車中の普通乗用自動車のトランクの中に押し込むなどの暴行を加え,直ちにトランクを閉めて同車両を発進させて同児を略取した上,同市d番地所在のE方から南方約160メートル先の山林に至り,同日午後零時35分ころから同日午後2時35分ころまでの間,同所において,同児が13歳未満であることを知りながら,同児を全裸にして地面に寝かせ,強いて同児を姦淫し,その際,同児に約1週間の治療を要する会陰裂傷の傷害を負わせた 第3 窃盗の目的で,平成15年6月28日ころ,佐賀県三養基郡e町f番地所在のe町立e小学校校長Fが看守する同校校舎に無施錠の北校舎2階窓から侵入した上,同校舎3階教室において,上記F管理にかかる水着4着(平成16年佐賀地検領第464号符号1号ないし4号。時価合計約4000円相当)を窃取した 第4 わいせつな行為をする目的で,同年10月15日午後5時35分ころ,福岡県大牟田市g町h丁目i番地所在のG方南方約130メートル先路上において,帰宅途中のH子(当時7歳)に対し,同児を持ち上げて,同所に停車中の普通乗用自動車の運転席側後部ドアから同車両内に押し込むなどの暴行を加え,直ちに同児を自己の支配する同車両内に乗せたまま同車両を発車させて略取した上,そのころから同日午後7時5分ころに同市j町k丁目l番地所在のI方北側路上で同児を解放するまでの間,同市内又はその周辺に停車させた同車両内において,同児が13歳未満であることを知りながら,同児に対し,同児を全裸にし,その陰部をバイブレーター様の異物で弄び,その口腔内に自己の陰茎を含ませ,その状況を所携のデジタルカメラで撮影するなどした 第5 わいせつな行為をする目的で,同年11月4日午後3時30分ころ,佐賀県鳥栖市m町n番地所在のJ神社東側路上において,下校途中のK子(当時9歳)に対し,同児を持ち上げて,同所に停車中の普通乗用自動車の運転席ドアから同車両内に投げ入れるなどの暴行を加え,直ちに同児を自己の支配する同車両内に乗せたまま同車両を発車させて略取した上,そのころから同日午後5時ころに同市o町p番地所在のL方西側路上で同児を解放するまでの間,同市内又はその周辺に停車させた同車両内において,同児が13歳未満であることを知りながら,同児に対し,その下着を脱がせ,その陰部を手指で弄び,その状況を所携のデジタルカメラで撮影するなどし,その際,同児に対し,約1週間の治療を要する第1度会陰裂傷の傷害を負わせた 第6 わいせつな行為をする目的で,平成16年2月20日午後4時15分ころ,同市q町r番地所在のM方北側路上において,下校途中のN子(当時9歳)に対し,同児を持ち上げて,同所に停車中の普通乗用自動車の助手席側後部ドアから同車両後部座席に押し込むなどの暴行を加え,直ちに同児を自己の支配する同車両内に乗せたまま同車両を発車させて略取した上,そのころから同日午後5時ころに同市s町t番地所在のO方東側路上で同児を解放するまでの間,同市内又はその周辺に停車させた同車両内において,同児が13歳未満であることを知りながら,同児に対し,その下着を脱がせ,その陰部を手指で弄び,その状況を所携のデジタルカメラで撮影するなどした 第7 わいせつ目的略取,強制わいせつ及び強制わいせつ致傷の各罪により,佐賀地方裁判所に起訴され,同裁判所裁判官の発付した勾留状により,佐賀県鳥栖市u町v番地所在の代用監獄である佐賀県鳥栖警察署留置場に被告人として勾留され,かつ,未成年者略取の罪の被疑者として,同裁判所裁判官の発付した勾留状により同留置場に勾留されていた者であるが,同留置場から逃走しようと企て,同年4月11日午後7時35分ころ,同留置場内において,同署警務課留置管理係所属の警察官巡査長P(当時25歳)に対し,その右目付近を手指で突き,その頸部に腕を回して同人を投げ倒した上,同人の頸部に腕を回して締めつけ,その両目付近に手指を押し付けるなどの暴行を加えて逃走を図るとともに,上記暴行により,同人に対し,全治までに約2週間を要する右眼結膜出血・角膜びらん等の傷害を負わせたが,同人が非常ベルを吹鳴させたことにより駆け付けた同署勤務の警察官に取り押さえられたため,逃走の目的を遂げなかった ものである。 (証拠の標目) 略 (事実認定の補足説明) 第1 被告人及び弁護人の主張 被告人は,判示第2のうち強姦致傷の事実について,第3回及び第19回公判において同事実に係る起訴状記載の公訴事実について認める旨の陳述を行い,弁護人もこれを受けて,同公訴事実については姦淫行為の態様も含めてすべて争わない旨の意見を述べているが,一方で被告人は,被告人質問において,「自慰をし,陰茎を勃起させて,被害者の女性器に挿入しようと試みたが,陰茎が挿入できるほどの硬さにはならず,挿入できなかった。再び自慰をして射精し,手指を被害者の女性器に挿入して精液を塗りつけた。」旨,姦淫行為が既遂に至った点を否認するような供述をしており,犯行態様についての認否が必ずしも明確ではない。 また,被告人は,判示第7のうち加重逃走未遂の事実について,第1回公判においては逃走目的を争わなかったが,その後の被告人質問において,逃走目的はなかった旨供述し,弁護人もこれを受けて,被告人は逃走する目的で暴行を加えたものではなく加重逃走未遂罪は成立しない旨主張している。 したがって,以下,判示第2の強姦致傷の犯行態様及び判示第7の逃走目的の有無について,補足して説明する。なお,被告人は,公判廷において,判示第1,第2,第4ないし第6の各事実につき,いずれも自己の性欲を満足させるつもりではなかった旨供述しており,この点についても補足して説明する。 第2 判示第2の強姦致傷の犯行態様 1 被害者供述(甲242ないし245)の要旨 下校途中,路上に車を止めてその後ろに立っていた男から声をかけられ,いきなり腹部を拳で1回殴られ,抱え上げられて車のトランクの中に入れられ,トランクを閉められた。すぐに車が走り出し,私がトランクの中で叫んだりトランクを内側から叩いたりしていたところ,何分間か走った後に車が止まり,トランクが開いた。男が,私に「それ以上騒いだら殺す。」と言ったので,本当に殺されるかもしれないと思い,怖くてたまらなかった。男は私の口にガムテープを貼り,また,私の目にガムテープを当てて頭に巻き付けるようにして貼り付けた。その後,男がトランクを閉めて,再び車が走り出した。しばらくして車が止まり,トランクが開いた。男は私を抱え上げてトランクから出し,地面に下ろして,「服を全部脱げ,靴も脱げ。」と言った。私はさきほど男から「殺す。」と言われていたため,恐ろしくて全裸になった。男は私に「そこに寝ろ。」と言い,私が地面に仰向けに寝ると,私の口に貼ったガムテープだけを外して,私の口にキスをしたり,胸や膣を指で触ったり,口の中に陰茎を入れたりした。男は,私の上に乗り,私の足を左右に開いて陰茎で私の陰部を触っていたが,その後,陰茎を私の膣の中に入れた。このとき私は痛くてたまらなかったので,「痛い。」と言ったが,男から「黙っとけ。」と言われ,殺されるのが怖かったので我慢していた。また,このとき男は両手で私の胸を触っていた。その後,男は「誰かに助けを求めたら殺す。」と言い,私の目に貼ったガムテープを剥いで私の脱いだ半ズボンを私の頭からかぶせ,立ち去った。陰部が痛くてたまらなかったので見ると,出血していた。 2 被害者供述の信用性 本件被害が被害者にとって極めて衝撃的かつ強烈な印象を残す出来事であったことが容易に推察されるところ,被害者供述は具体的かつ詳細で,その内容は被害直後からほぼ一貫しており,特段不自然,不合理な点も見当たらない。また,性体験のない満10歳の幼い被害者が,実際には受けていない虚偽の被害態様を具体的に供述できるとは考え難く,そのような虚偽供述をあえて行うべき動機も窺われない。被害者は,被害当時目にガムテープを貼られて視界を遮られており,膣内に陰茎が挿入される状況を見てはいないが,陰部に痛みを感じた時点における自らの体勢と感じ取った犯人の位置・体勢,さらにはその直前の犯人の加害状況から判断して前記のとおりの供述をしたものと解され,格別不自然な点は見当たらない。さらに,被害者の膣内容物に混在していた精液から被告人と同型のDNAが検出されていること,被害直後に被害者を診察した松元敏博医師は被害者の負った会陰裂傷の原因につき姦淫によってできた傷と考えるのが自然である旨供述していること,被害者の母親が「本件直後に娘が『男のオチンチンが私のオチンチンの中に入った。とても痛かった。』と言うのを聞いた。」旨供述していることからも,前記第2の1の被害者供述が強く裏付けられる。 以上より,被害者供述の信用性は非常に高いというべきである。 3 被告人供述 被告人は,捜査段階では本件犯行を否認しており,公訴提起後,第3回公判において公訴事実を認める旨の陳述をしたものの,被告人質問においては前記のとおり姦淫行為を否認するような供述をし,第19回公判においては,再び「公訴事実中,『姦淫し』とある部分については争わない。」旨述べている。 被告人供述は,姦淫行為の態様という核心部分について,信用性の高い前記被害者供述と矛盾し,前記松元の医学的所見とも整合しない上,合理的な説明なく変遷している。なお,被告人は,「被害者の女性器に陰茎を挿入したことはない。姦淫したという状況を作り出すため,自慰をして射精し,指を被害者の女性器に挿入して精液を塗りつけた。」旨供述しているが,このような意図や行為態様は極めて不自然であり,被害者の膣内容物に混在していた精液から被告人と同型のDNAが検出されたという客観的状況に合わせんがための不合理な弁解にすぎないと考えられる。 したがって,姦淫行為の態様についての被告人供述は信用することができない。 4 当裁判所の認定事実 以上より,信用性の高い被害者供述に基づけば,本件姦淫行為は既遂であったといえるので,前記「罪となるべき事実 第2」記載の事実が認められる。 第3 判示第7の逃走目的 1 前提事実 関係各証拠によれば,前提事実として以下の事実を認定することができる。 犯行に至る経緯 被告人は,休日は警備に隙ができるという認識のもと,休日に,留置場内に被害者以外の留置担当警察官がいなくなったときを見計らって,被害者に対し,房の外の洗面台で手を洗わせてほしい旨執拗に懇願して房の鍵を開けさせ,房の外に出て本件犯行に及んだ。 犯行状況 被告人は,被害者の右肩口付近を左手で掴んだ上,右手指で被害者の右目付近を複数回突き,さらに,被害者の頸部に右腕を巻き付けて同人を床に投げ倒し,倒れた被害者の頸部に左腕を巻き付け,右手指を被害者の両目付近に強く押し当て,抵抗して立ち上がった被害者の股間付近を膝蹴りし,再び被害者を床に投げ倒して馬乗りになり,倒れた被害者の頸部に腕を巻き付けた。そして,被告人を制圧しようとした被害者の股間付近を膝蹴りし,右手指で両目付近を複数回突き,被害者がようやく被告人の両腕を背後に回して房に入るよう促しても,被告人は足を踏ん張ってこれを拒んだ。被害者は,救援を要請するためいったん被告人から離れ,非常ベルが設置された看守台に向かった。この間,被告人は,被害者が所持していた留置場出入口の鍵を含む鍵束が床に落ちていたのでこれを拾い,被害者がしゃがみ込んで看守台の下部に設置された非常ベルを押している際,同鍵束を同台の上に置いて,同台の引き出しを次々と開け,その中を物色した。同引き出しには,留置場出入口を通らずとも外に出ることができる運動場出入口及び非常口の鍵が入っていた。 犯行後の状況 被告人は,犯行理由を尋ねた警察官小川千秋に対し,「現実から逃れるため。留置場から逃走するため。」と答え,また,本件犯行日を選んだ理由については,当直の担当が被害者であり,被害者には隙があるし,また,被害者は妻帯者ではなく独身であったので,自分が逃げたことにより被害者が処分を受けてもその家族にまで迷惑をかけることにはならないと思った旨答えた。 2 当裁判所の認定事実 前提事実のとおり,被告人があえて警備の隙を狙って本件犯行を行っていること,暴行態様が非常に強度で危険かつ執拗なものであること,被害者から制圧されかかっても足を踏ん張って房に入ることを拒んだり,留置場出入口の鍵を含む鍵束を拾ったり,鍵が入っていることが容易に窺える看守台の引き出しを物色したりしたこと及び犯行後の言動から,被告人が逃走目的を有していたことが強く推認される。 この点,被告人は,被告人質問において「逃げ出そうという気持ちはなかった。交際相手に自分のことを諦めさせるためにやった。」等と弁解して逃走目的を否認している。しかし,交際相手に自分との交際を諦めさせるために,留置担当の警察官に暴行を加えたとの論理にはあまりにも飛躍があって到底理解し難く,被告人の弁解はそれ自体極めて不自然・不合理というほかない。また,被告人は,捜査段階及び第1回公判の冒頭手続においては逃走目的を争わず,被告人質問においても「一瞬だけ,ふっと,逃げたろか,看守らにダメージ与えたろかという意識が芽生えた。」などと逃走目的を認めるような供述もしており,結局,逃走目的についてはあいまいで一貫性のない供述に終始している。 したがって,被告人の弁解は前記推認を妨げるものではなく,被告人は逃走する目的をもって被害者に対して暴行を加えたものと認められ,判示のとおり,加重逃走未遂罪が成立する。 第4 判示第1,第2,第4ないし第6の性的意図 被告人は,判示第1,第2,第4ないし第6の各犯行に至った動機につき,被告人質問において,「自己の性欲を満足させるためではない。」旨供述しているが,関係各証拠によれば,いずれの犯行態様も被害者の性的自由や羞恥心を著しく侵害するものであることは外形的・客観的に明らかであり,被告人においてもこの点について十分認識していたものであることからすると,かかる客観的事情から,被告人の性的意図は優に認められ,いずれの犯行においても犯意に欠けるところはない。 (法令の適用) 罰条 判示第1の所為平成17年法律第66号による改正前の刑法228条,225条 判示第2の所為 わいせつ目的略取の点上記改正前の刑法225条 強姦致傷の点行為時においては平成16年法律第156号による改正前の刑法181条(その長期は同改正前の刑法12条1項による。),177条後段に,裁判時においてはその改正後の刑法181条2項(その長期は同改正後の刑法12条1項による。),177条後段に該当するが,これは犯罪後の法令によって刑の変更があったときに当たるから刑法6条,10条により軽い行為時法の刑による。 判示第3の所為 建造物侵入の点刑法130条前段 窃盗の点刑法235条 判示第4及び第6の各所為 各わいせつ目的略取の点平成17年法律第66号による改正前の刑法225条 各強制わいせつの点行為時においては平成16年法律第156号による改正前の刑法176条後段に,裁判時においてはその改正後の刑法176条後段に該当するが,これは犯罪後の法令によって刑の変更があったときに当たるから刑法6条,10条により軽い行為時法の刑による。 判示第5の所為 わいせつ目的略取の点平成17年法律第66号による改正前の刑法225条 強制わいせつ致傷の点行為時においては平成16年法律第156号による改正前の刑法181条(その長期は同改正前の刑法12条1項による。),176条後段に,裁判時においてはその改正後の刑法181条1項(その長期は同改正後の刑法12条1項による。),176条後段に該当するが,これは犯罪後の法令によって刑の変更があったときに当たるから刑法6条,10条により軽い行為時法の刑による。 判示第7の所為 加重逃走未遂の点刑法102条,98条 傷害の点行為時においては平成16年法律第156号による改正前の刑法204条に,裁判時においてはその改正後の刑法204条に該当するが,これは犯罪後の法令によって刑の変更があったときに当たるから刑法6条,10条により軽い行為時法の刑による。 科刑上一罪の処理 判示第2の罪につき刑法54条1項後段,10条(一罪として重い強姦致傷罪の刑で処断) 判示第3の罪につき刑法54条1項後段,10条(一罪として重い窃盗罪の刑で処断) 判示第4及び第6の各罪につき刑法54条1項後段,10条(一罪として重いわいせつ目的略取罪の刑で処断) 判示第5の罪につき刑法54条1項後段,10条(一罪として重い強制わいせつ致傷罪の刑で処断) 判示第7の罪につき刑法54条1項前段,10条(一罪として重い傷害罪の懲役刑で処断。ただし,短期は加重逃走未遂罪の刑のそれによる) 刑種の選択 判示第2及び第5の各罪につき有期懲役刑を選択 併合罪加重刑法45条前段,47条本文,10条(刑及び犯情の最も重い判示2の罪の刑に平成16年法律第156号による改正前の刑法14条の制限内で法定の加重) 未決勾留日数の算入刑法21条 訴訟費用の不負担刑事訴訟法181条1項ただし書 (量刑の理由) 1 事案の概要 本件は,被告人が,下校途中の女児(当時10歳)をわいせつ目的で略取することを企て,車に押し込もうとするなどの暴行を加えたが同児が抵抗したためその目的を遂げなかったわいせつ目的略取未遂の事案(第1事件),わいせつ目的で下校途中の女児(当時10歳)を自動車のトランク内に押し込むなどの暴行を加えて略取した上,同児を強いて姦淫して加療約1週間の傷害を負わせたわいせつ目的略取・強姦致傷の事案(第2事件),窃盗目的で小学校に侵入した上,女子用スクール水着4着を窃取した建造物侵入・窃盗の事案(第3事件),わいせつ目的で帰宅途中の女児(当時7歳)を自動車内に押し込むなどの暴行を加えて略取した上,同児に強いてわいせつな行為をしたわいせつ目的略取・強制わいせつの事案(第4事件),わいせつ目的で下校途中の女児(当時9歳)を自動車内に押し込むなどの暴行を加えて略取した上,同児に強いてわいせつな行為をして加療約1週間の傷害を負わせたわいせつ目的略取・強制わいせつ致傷の事案(第5事件),わいせつ目的で下校途中の女児(当時9歳)を自動車内に押し込むなどの暴行を加えて略取した上,同児に強いてわいせつな行為をしたわいせつ目的略取・強制わいせつの事案(第6事件),警察署留置場内に拘禁中に留置担当の警察官である被害者に暴行を加えて逃走しようとするとともに同人に全治約2週間を要する傷害を負わせたが,他の警察官に取り押さえられたため逃走の目的を遂げなかった加重逃走未遂・傷害の事案(第7事件)の各事案からなる。 2 第1,第2,第4ないし第6事件 犯行に至る経緯及び動機 被告人は,高校卒業後,アルバイトを転々としていた平成11年ころから,女児に対する性犯罪を起こそうという考えを抱き始め,平成13年5月からは実際に女児を物色して自動車で徘徊し始めて,連続して第1事件と第2事件を起こした。さらに,平成14年からは,交際する女性が以前通っていた英会話教室で外国人講師から性的いたずらを受けていたという話を聞き,このことを警察に相談したものの,被告人の期待していた対応が得られなかったことなどに不満を募らせて,女児に対する性犯罪を起こせば世間や警察に危機意識を持たせることができるなどと屈折した考えも抱くようになった。被告人は,同年10月,福岡県警察官を拝命したが,警察官として勤務しながらも,女児に対する性犯罪を起こすという考えを捨てず,平成15年10月から同16年2月にかけて,連続して第4ないし第6事件を起こした。 実際に姦淫又はわいせつ行為に及んだ第2,第4ないし第6事件の犯行態様を見ると,いずれの事件においても,被告人は,被害女児を全裸又は陰部を露出した状態にした上,第2事件では姦淫行為にまで及び,第4ないし第6事件では被害者の膣内に手指やバイブレーター様の異物を挿入するなどして弄び,勃起した自己の陰茎を口淫させ,被害者の口腔内で射精までしているほか,わいせつ行為の状況を所携のデジタルカメラで克明に撮影し,その画像の一部をパソコンのハードディスク内に保存していた。 さらに,被告人は,第2事件と第4事件との間に行われた第3事件において,小学校に侵入して女子用のスクール水着4着を選別して窃取し,これを当時住んでいた警察の寮の自室に保管していた。また,実家や寮の自室に,女児を性愛の対象として扱った漫画,雑誌,デジタル画像等を大量に保管していた。 被告人は,一連のわいせつ関連事件の犯行の被害者がいずれも女児である点について,自分の性別が男性であるということで犯行の相手を女性に決めたのかという質問に対し「そうだと思います。」「性犯罪以外には思いつかなかった。」等と述べており,自らの性的な傾向が各犯行に反映していることを否定していない。他方で,被告人は,「小児性愛」という言葉の意味を「大人と性交渉できないので小中学生を性欲の対象とすること」ととらえ,高校生以上の女性との性交渉がある自分は小児性愛にはあてはまらないなどと主張しているが,一連のわいせつ関連事件の特異な経緯及び犯行態様や,上記漫画等の保管状況からすれば,被告人が女児に対する偏執的な性的関心・欲求を有していたことは明白であって,一連のわいせつ関連事件はかかる性的欲求を満たすためになされたものと考えられる。 この点について,被告人は,幼少時より確執のあった父親に対する復讐心や,第4事件以降は,子供を狙った性犯罪に対する世間や警察の意識を覚せいさせることが一連のわいせつ関連事件の動機であると説明している。しかしながら,父親に対する復讐や,世間や警察の意識を覚せいさせるために,なにゆえ女児を対象とした性犯罪を繰り返し敢行したのか合理的な説明は何らなされておらず,被告人が説明する動機は論理に著しい飛躍があって不自然極まりなく,およそ一連のわいせつ関連事件の動機とは考えられない。 以上のとおり,被告人は女児に対する自らの性的欲求を満たすために一連のわいせつ関連事件を敢行したと認められ,その動機,経緯に酌量すべき事情は一切ない。 犯行態様 被告人は,あらかじめ車で下見をして女子小学生の下校状況をつぶさに観察した上,自己の犯行であると発覚しにくいよう,ありふれた白色の乗用車を使用し,容貌の特徴を変えるために眼鏡をかけ,目撃者が少ないと思われる雨の日に,抵抗されにくい小学校低学年の女児を探して徘徊し,狙いを定めた被害女児が一人きりになる場所まで先回りし,同児から自動車のナンバーが見えにくいような角度で駐車して待ち伏せた上で第1事件に及んでおり,非常に用意周到である。その犯行態様も,いきなり被害女児を抱え上げて自動車内に押し込もうとする乱暴なものである。 第2事件において,被告人は,犯行を成功させるため,被害女児の目や口を塞ぐためのガムテープをあらかじめ準備して,計画的に犯行に及んでいる。その略取態様は,一人歩きの被害女児を待ち伏せていきなりその腹部を手拳で殴打し,身体ごと抱え上げて車のトランクに押し込むという非常に乱暴なものである。さらに,被害女児が助けを求めてトランク内で泣き叫ぶと,同児の目と口をガムテープで塞いで「騒いだら殺す。」と語気鋭く申し向けるなど冷酷な脅迫を加え,完全に畏怖して抵抗できなくなった同児を略取現場から約5キロメートルも離れた人けのない山中に至り,同児を全裸にして地面に寝かせ,同児の口元のガムテープのみ剥がしてその口に接吻したり自己の陰茎を口淫させたりし,同児の乳房や陰部を弄んだ上,痛がって悲鳴を上げる同児に「黙っとけ。」と言い放って容赦なく姦淫し,同児の陰部に多量の出血を伴う裂傷を負わせた。このような犯行態様は,被害女児の人格を著しく踏みにじる残忍かつ卑劣なものであって悪質極まりない。また,犯行後,被害女児に強く口止めし,全裸の同児の頭にズボンをかぶせたままその場に放置し,自己の精液の付着した同児の肌着等を持ち去って逃走し,これらの肌着等を自宅に隠匿後,処分して証拠隠滅するなど,事後の情状も非常に悪質である。 第4ないし第6事件において,被告人は,あらかじめ下見をして人けのない場所をいくつか犯行候補地として探しておいた上で,自動車で徘徊中に狙いを定めた被害女児らを待ち伏せし,計画的に各犯行に及んだ。いずれの略取態様も,いきなり抱え上げて自動車に押し込んだり投げ入れたりするという乱暴なものである。さらに被告人は,被害女児らの着衣を脱がせてその陰部を手指等で弄び,勃起した自己の陰茎を無理矢理口淫させるなどして欲しいままに同児らを弄んだ上,犯行状況を所携のデジタルカメラで克明に撮影し,第5事件の被害者に対しては陰部に出血を伴う裂傷まで負わせており,このような犯行態様は,被害女児らの人格を著しく傷つける残忍,陰湿かつ卑劣なものである。また,被害女児らを解放する際には口止めをし,犯行時の着衣等を捨てたり犯行に用いた自動車内を清掃するなどして証拠隠滅を図っており,事後の情状も悪い。 被害結果 以上のような残虐かつ卑劣極まりない犯行の犠牲となった,わずか7歳から10歳の幼い被害女児らの肉体的・精神的被害は極めて甚大であり,さらに,被害当時は幼かった被害女児らが,今後,わいせつ被害の意味を理解したとき,本件各犯行がその人格形成に及ぼす影響も非常に深刻である。被害女児らの家族も,愛する娘や妹がこのようなむごい仕打ちを受けたことで,多大な精神的苦痛を被っている。 第1事件の被害女児は,たまたま抵抗が功を奏して未遂にとどまったものの,見知らぬ男性からいきなり抱え上げられて略取されそうになった恐怖は強く,被害後は父親をも怖がるなどしており,その精神的被害は大きい。 第2事件の被害女児は,いきなり腹部を殴打され,抱え上げられて自動車のトランク内に押し込まれ,必死で助けを求めて大声で泣き叫ぶや,目と口をガムテープで塞がれた上に「殺す。」とまで言われて脅迫され,生命の危険を感じて全く抵抗できなくなり,極度の恐怖で精神的に極限まで追いつめられていたと察せられる。さらにその後,被害女児は,人けのない薄暗い山中で,なす術もなく卑劣な性的虐待にさらされ続けて約1週間の加療を要する会陰裂傷の傷害を負わされた上,上着と肌着を持ち去られて頭からズボンをかぶせられた状態で犯行現場に放置されたのであり,わずか10歳の幼い被害女児が強いられた肉体的苦痛のみならず極度の恐怖・絶望など精神的苦痛の甚大さはまさに筆舌に尽くし難いものである。被害女児は,被害後,苦痛のあまり被害のことを忘れるよう努めてきたが,現在でも,見知らぬ男性に道を尋ねられただけで本件被害状況が思い出されて息苦しくなるなどしており,その精神的被害の影響は極めて深刻である。 第4事件の被害女児は,帰宅途中にいきなり略取され,ガムテープで目隠しをされて恐怖のあまり全く抵抗できないまま,被告人の卑劣な性的虐待にさらされ続けたものであり,その肉体的・精神的苦痛は甚大である。被害女児は,被害後も,被告人を強く恐れ,同人から口止めされていたために,本件が捜査機関に発覚するまでの約5か月間にもわたって,誰にも被害を打ち明けることすらできずにたった一人で苦しんでいたもので,その精神的重圧は相当なものであったと認められる。現在も情緒不安定な状態が続いており,その精神的被害の影響は重大である。 第5事件の被害女児は,下校途中にいきなり略取され,足を殴打されるなどして恐怖のあまり全く抵抗できないまま,被告人の卑劣な性的虐待にさらされ続けて約1週間の加療を要する会陰裂傷の傷害を負わされたものであり,その肉体的・精神的苦痛は極めて甚大である。被害女児は,被害後,それまで懐いていた父親を避けたり,被害状況が夢に出てきて就寝中にうなされるなどしており,その精神的被害の影響は深刻である。 第6事件の被害女児は,下校途中にいきなり略取され,恐怖のあまり全く抵抗できないまま,被告人の卑劣な性的虐待にさらされ続けたものであり,その肉体的・精神的苦痛は甚大である。被害女児は,被害後,一人で留守番をすることも怖がるなどしており,その精神的被害の影響は重大である。 以上の被害状況からも明らかなように,本件各犯行の被害女児ら及びその家族が被告人に対して極めて峻烈な処罰感情を抱いていることは,本件各犯行の凶悪さ及び被害の甚大さに照らしても,至極当然のことである。 また,本件各犯行は,いずれも帰宅途中の幼い女児を標的とした卑劣で悪質なものであるばかりか,第4事件以降は,あろうことか,このような悪質な犯罪を取り締まって国民のために社会の安全を守ることこそをその第一の職責とすべき現職警察官によって起こされたという,まさに耳を疑うような衝撃的なものであり,本件各犯行が地域住民に与えた驚き,怒り,不安は甚大である。そして,幼い子供を標的とした悪質な犯罪が後を絶たない今日の社会情勢を考えれば,本件各犯行のような凶悪犯罪の社会的影響は深刻であり,一般予防の必要性も極めて高く,被告人において一段と強い非難を免れない。 このような重大な被害結果にもかかわらず,被告人はいまだに被害弁償等慰謝の措置を何ら講じておらず,その具体的な見込みも立っていない上,犯行動機に関して責任転嫁とも受け取れる弁解に終始して被害関係者の感情をさかなでにするなど,真摯に反省しているとは到底認められない。 3 第3事件 被告人は,警察学校在学中,女子用のスクール水着を狙って夜間に小学校の敷地内に入り,校舎2階の渡り廊下部分によじ登って校舎2階の無施錠の窓から校舎内に侵入し,女子用のスクール水着を物色し,4着を選んで窃取すると,これらを警察の寮の自室に持ち帰って隠匿保管していた。被告人は,その動機につき「第2事件の証拠品を処分してしまったため,自分と第2事件とを結びつける状況を作り出そうと思った。」などと不合理な弁解に終始しているが,その態様や被告人の性的傾向から,本件がいわゆる色情盗であることは明白であり,その動機に酌量の余地はない。犯行態様も悪質で,被害弁償等慰謝の措置もなく,現職警察官による犯行という点で社会的影響も看過できない。 4 第7事件 被告人は,佐賀県鳥栖警察署留置場に勾留中,逃走を企て,警備が手薄になると認識していた休日に,被害者が一人になったときを見計らって,房の外に出るために巧妙に策を講じるなどした上で本件犯行に及んでおり,本件は非常に計画的かつ狡猾なものである。被告人は,被害者に対して両目付近を手指で突く,頸部に腕を巻き付けて投げ倒す,身体を押さえつける,股間付近を膝蹴りするなどの激しい暴行を執拗に加え続けており,その犯行態様は非常に粗暴かつ危険で悪質である。被害者は全治約2週間を要する傷害を負わされており,その身体的被害も軽微とはいえない。被告人は,公判廷において,本件は交際相手に自分のことを諦めさせるためにやったなどと不合理な弁解をしており,本件を真摯に反省しているとは認め難く,被害弁償等慰謝の措置もない。 5 まとめ 以上の各犯行の経緯及び動機,犯行態様,被害結果等に照らせば,被告人の刑事責任は極めて重大である。また,特に一連のわいせつ関連事件は被告人の特異な人格に深く根ざしていると思われるところ,被告人はいまだ自己の内面を直視して内省を深めるには至っていないことから,同種再犯に及ぶおそれも大きい。 したがって,被告人が公判廷において本件事実関係の大半を認めるに至ったこと,年齢が比較的若く前科がないことなど,被告人のために酌むべき事情を十分考慮しても,主文のとおり量刑するのを相当と判断した。 (求刑 懲役20年) 平成18年3月14日 佐賀地方裁判所刑事部 裁 判 長 裁 判 官 坂 主 勉 裁 判 官 下 津 健 司 裁 判 官 稲 吉 彩 子
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/3978.html
登録日:2012/03/10 Sat 20 12 59 更新日:2024/07/10 Wed 01 07 03 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 インド 三大宗教 三教 三法印 上座部仏教 仏教 大乗仏教 天部 如来 密教 戦争の種にならないことで有名 ←ということもなかった 明王 本地垂迹 生きている人のための宗教 神を持たない宗教 菩薩 諸行無常 釈迦 開祖は最近立川で家計簿とにらめっこする毎日 ざっとした概要 仏教ってなに? 哲学っぽい宗教。仏となるための教え。これを説き始めたのは、釈迦(シャカ)族の王子ゴータマ・シッダールタ。 日本では古くに神仏習合(=神道との融合)をして、今に続いている。 日本では、確かに外来に由来する神道(信仰)の一部という感覚で取り入れられたが、扱いについては暫くは坊さん達による研究、国家守護の為の学門という扱いで一般人向けでは無かった。 仏教の側面には多神教・アニミズム・汎神論がある。同時に、一神教・無神論・虚無主義・楽観主義・反神秘主義・反形而上学なども。 仏ってなに? 「悟りを得た者」を指す語。仏陀(ブッダ)、特に悟った後のゴータマを指す。 「仏」の語が指すものは他に、死者・絶対者・無・虚無・虚空・霊・魂・八百万の神的存在・あらゆる全てなど多種多様。 もう少し細かい概要 仏教とは何か? 元々の目的は、自らが仏になること。元々の形態は、実践的思想と思想の実践。 教団化した後の大乗仏教も目的は同じなのだが、解脱があくまでも個人的な体験である(と思われる)以上、一度の人生での修行の完成をあくせく急いで目指すよりも、来世を繰り返す中でいつかの人生での解脱を目指して日々を正しく生きる事が何よりも大事である。……とされるようになった。 僧の身ならばついでに困ってる人でも助けられる位にまでなれば御の字である。 世の中には苦しか無いが、原因を突き詰めていくと凡ては有るけど無いも同じだと御釈迦様がお気づきになった時に仏教は産声を上げたのだと、仏教では考える。 宗教学・神話学の研究によると、もともとの初期仏教の教義(特に知識階層向けの教義)は、信仰するべき神を持たない。しかし現在の仏教は、前述のように多神教や一神教などの神秘主義的・形而上学的な側面も持っている。 この理由は、仏教が象徴的な「師」を崇拝しているためである。この「師」は例えば、開祖のゴータマ、ゴータマ像から派生した仏(如来・菩薩・明王)、神々(天部)である。 こうした多面性は、仏教のベースがインド神話(古代インド哲学)であることも理由である。 歴史学から見ても、その影響力は大きい。しかし、西洋では長らく中途半端に知られていた。例えばかつての西洋では、ブッダは古代ローマの神、エチオピア人、またはマーキュリー(ヘルメス)と同一視されていた。さらには仏教の虚無主義的な面ばかり注目したことで、イエス・キリストの打破を目指す悪魔崇拝だと誤解されることさえあった。 この辺は大乗仏教が伝わった日本でも勘違いされている事だが、本来の仏教の目的は仏様を拝む事では無いのである。 これを分析し再評価する人々が現れ始めたのは、近代になってからである。オリエンタリズム・民俗学・文化人類学からの注目が高まり、さらに哲学や社会思想が仏教を取り入れた。 自然科学的な哲学は、仏教の開祖であるブッダ(ゴータマ)を、超常者でなく哲学者と見なしている。 一方で現代でも世界宗教の一つであるし、物語やファンタジーにも影響を与え続けている。(*1) 仏とは何か? 空(インド哲学)の項目もあるように、この世の真実に目覚めた人のこと。 故に如来、仏陀である。(意味は同じ) 前述の通り多義的な存在。古代インドや初期仏教では基本的に「悟りを得た者」だったが、後に神格化・神秘化が進み、多種多様な神話や宗教と融合するに至った。 その結果、仏教には相反する無数の性質が含まれるようになった。例えば、 一神教としての仏教 仏教とキリスト教には類似性がある。端的には、「景教」はキリスト教ネストリウス派から始まり、仏教と融合していった。景教の広まった地域には、中国はもちろんとして、日本も含まれると推測されている。 アジアでは一神教(キリスト教)そのものも広まっていった。日本ではイエズス会による布教があり、神仏習合の文化に加わっている。例えば、唯一神は「大日」と日本語訳され、大日如来と同一視された。 (なお神仏習合によって、大日如来は日本神話の最高神かつ皇祖神である「天照大御神」と同一視されていた。また、明治維新による近代化以降では、神道の一神教化(≒国家神道化)および、天皇の唯一神化が進められた。 例えば、帝国大学の宗教学者の加藤玄智は、「日本に於きましては天皇陛下に対し奉る時は吾々臣民は絶対的服従でありますが、西洋に於きましては、歴史的に神に対して絶対的服従を要求されて居ることになつて居ります」と発表した。) 汎神論としての仏教 例えば、四字熟語に「 一切皆仏 」「一切皆空」(いっさい全ては仏=空)とある。真理と虚偽、強と弱、金と塵、あらゆる物事さえも仏と見なす仏教思想には、二項対立や多元論をまとめる一元論がある。「生滅即不生滅」「万物同根」「是非一体」「有無一体」とも。 これだけではイミフすぎるが、そもそも敗北や死も「仏」なのが仏教である。 「解脱は名づけて虚無といふ。虚無はすなはちこれ解脱なり。解脱はすなはちこれ如来なり」 滅びること(= 寂滅 )は仏に成ること(=成仏)、と仏教では説かれる。というのも、成仏・虚無・虚空はまとめて「ニルヴァーナ」(nirvana)と表現されるため。仏や僧侶の滅びも寂滅・入滅という。 元々の仏教では、仏であるゴータマが死んだ(=80年の生を終えて涅槃(ニルヴァーナ)に入った)ことを、寂滅・入滅という。 「仏」が「成仏」するという話にハァ?となるかもしれない。だが、そもそも仏教や多神教では前後の論理展開がぶっ飛んでいるのがザラ。例えば、大黒天(=シヴァ)は「殺害、剃刀、殺されたもの」("the killing" "the razor (that kills)" "that which is killed")という異名がある。 あなたは”時”にして、悪い時、未熟な時、熟し過ぎた”時”。 あなたは殺害、剃刀、殺されたもの。 あなたは助力者にして敵対者。そしてこの両者の破壊者。 (山際素男訳『マハーバーラタ』第7巻 159ページ 三一書房) Thou art Time, thou art bad time, thou art time that is premature, and thou art time that is over-mature. Thou art the killing, thou art the razor (that kills), and thou art that which is killed. Thou art the auxiliary and thou art the adversary, and thou art the destroyer of both auxiliaries and adversaries. ( Mahabharata Book 12, Section 285(CCLXXXV) ) なぜ加害側と犠牲側が同一なのか? そもそもなぜ「A」と「Aでないもの」が同一なのか? 説明は全くないが、ともかくそういう一体化がインド的思想・仏教である。 言わば「逆もまた真なり」。 そこに説明をつけたり解釈を加えると、仏教の哲学的側面が強まってくる。 この辺も空(インド哲学)で説明出来てしまう。 ざっくり言うと、仏になること(=解脱)とは、束縛から解き放たれることである。 象徴的・神秘的に言うと、輪廻の輪から外れて二度と自分の望まぬままに生まれて来る事の無いことである。 生き物に限らず、生きとし生ける物は自分の生の形を選べない。 人の身ばかりか神や魔すらが生まれもった宿業や属性から逃れられないが、仏のみはそれすらからも自由なのである。 因果応報や宿業、善いことをすれば来世が報われる、悪い事をすると地獄に落ちるといった事が仏教的な戒めとして語られるが、本来の仏教にそんな思想は無い。 と云うより、それらのインド的な運命論から逃れる道として御釈迦様が見出したのが仏教(=仏に到る道)なのである。 つまり、人としての釈尊の死も何らおかしいものではなく、悟りを拓いた釈尊は浄土を開き輪廻を超越した“仏”と“成”ったのである。 己は最初から『無我』であり、この世は『空』である。 釈尊は二度と自らの望まぬままに生まれてくることは無い。 この境地と同じ処に行こうと云うのが“教え”なのだ。 根本的な教典を紐解けば大乗仏教の基本も同じである。 よって宗教としての仏教の本質とは御釈迦様の言葉の積極的な解釈と普遍化によって、それを学ぶ人間皆で御釈迦様に近い所に行こうとする行為なのだとも言える。 日本では最初は国家の守護を担う役目を担わされ、現在では生を終えた人を彼岸に送る宗教として定着しているが、それを仏教の本来の道から外れた道と呼ぶのもまた違う。 仏教とはあくまでもその時に生きる人を救う為の思想であり、世の姿もまた時と共に刻々と変わるものだからである。 仏の教えに触れたものが正しく生きる道を選んだとするのならば、それは間違いなく仏の道に沿った行いであるし、 仏の名により救われた衆生が自分もどんな形であれ、仏の道に沿いたいと願うならば、そこには貴賤も差別も性差も年齢の差も無いからである。 細かい経緯 ■仏教 『仏教』は紀元前6~5世紀頃にインド(というより現在のネパール)で誕生した、成道者(仏陀)たるシャカ族出身の偉大なる王、ゴータマ・シッダールタが開いた世界三大宗教の一つ。 誕生したインドでは隣接するイスラム教徒と、排斥したバラモン教が姿を変えたヒンドゥー教徒による激しい攻撃を受け滅亡寸前となったが、 対岸のスリランカやタイ、ヒマラヤのチベット、中国を経て朝鮮半島や日本と云う、東アジアに信仰が広がった。 ※インドに関しては吸収によるヒンドゥー化と云うのが正しい模様。 根本的な世界観が共通しているのである。 特に日本では、道教の影響を受けて変化した大陸仏教から更に、日本古来の神道と結びつく等の独自の進化を遂げており、 他地域の仏教とは大きく形態を変えているのが特徴である。 現在の総信者数は約4億6千万人と、三大宗教では第3位。 実はヒンドゥーに信者数では負けているのだが、インドにのみ限定されるヒンドゥーに対して、 他地域の文化圏に強い影響を与えた歴史により三大宗教に数えられている。 インドでは滅亡寸前と云うのは事実だったが、近年では再びバラモン教に根付くカースト制度への反発から仏教に回帰する傾向も見られる様だ。 また、ハリウッド俳優を初め西欧人にも仏教徒である事を公言する人も増えている。 【起源】 シャカ族の王子として何不自由ない暮らしをしていたシッダールタ王子が29歳の時に「自らの満ち足りない心(苦)」を晴らすべく家と妻を捨て、 バラモン教の修行者となったのが始まり。 しかし、バラモンの厳しい苦行の中でも疑問は解けず(断食、片足立ちによる生活…etc.)、6年目にして苦行を「無駄」と看破しネーランジャラー川で身を清め、 村娘スジャータの乳粥で腹を癒やすと菩提樹の下で瞑想に入り、 「この世の全ては複雑に他の物と結びつき、自由にならないのが本当なのに、愚かにも執着を持ち手放したくない等と願うから思い悩むのだ、 ならばその原因を見定め、それへの執着を捨てる事が出来れば幸福(輪廻から解放される)になれる」……と云う真理を悟る。 ……これが仏教の基本原則であり、教えの基本である。 後の大乗仏教で極楽往生を目指す、六道輪廻からの解脱を目指すと云う思想が誕生しているが、 結局の所はこの真理を悟り、仏陀となった釈迦牟尼(シャカ族の聖者)の思想を多くの人が実現出来る様に分かり易いイメージを後付けしただけに他ならない。 この真理を得るべく御釈迦様が得たのが「中道」の思想であり、これは「どちらにも属さない境地」を示す。 無論、優柔不断を奨励している訳では無く、自らの意志で真理を見極め、確固たる自分であれ……と説いているのである(己の解答に否定に否定を重ね、己の存在を疑う程に突き詰めても尚、答えを投げ出さない事で漸く答が見えるかな?と云う境地である)。 この「中道」を貫く為に示した道が「八正道」、 上記の宿縁と解脱を4段階に分けて説明したものを「四諦」と云う。 ……さて、偉大な聖人の誕生を危惧して瞑想の邪魔に訪れた「魔羅(マーラ様)」をも退け真理を得た御釈迦様だが、 当初は自分が至った境地が他人に理解する事は不可能と考え、自分一人の胸の内に閉まっておくつもりだった(実際に伝わったかどうかは怪しい)。 ……しかし、真理の達成の後の更なる瞑想の最中に、バラモン教の最高神である創造主ブラフマー(梵天)が御釈迦様の下に現れ、 その真理を万物の生命に伝える事を懇願(梵天勧請)。 これにより、神をも自らの思想に従えた御釈迦様が、自らの真理により世の中の苦しみを無くそうと旅に出たのが教義の起こりとなったのである。 【大別】 仏教は大まかに分けると上座部仏教と大乗仏教に二分できる。 またこの二系統に加えて、チベット仏教を第三の系譜として区分されることもある。 以下に、その違いをざっくり説明してみる。 ■上座部仏教 開祖の釈迦に倣い、修行により世の凡る苦難と執着からの解放により仏(如来)となるのを目指す。 スリランカやタイ、東南アジアと南方に派生した為に南伝仏教ともいう。 もっとも、後には現地の信仰と結び付き大乗仏教のような形態となっている。 上座部とは、釈尊の弟子の内の古参の派閥から派生したと云う意味であり、彼らが集会で上座に座っていたことから付けられた。 言うなれば、本来の形式を守りたい保守派の呼び名であったのである。 基本経典を古代インド言語のパーリ語で記したことから「パーリ仏教」ともいわれる。 ■大乗仏教 原始仏教のうち、修行者では無い信者をも救うべくとの考えから生まれた大衆部仏教が形を整えられたもの。 中国で当地の道教思想・儒教思想を取り込む等、伝わった土地の思想も取り込みつつ大勢を救う道を示すのが特徴。 バラモンの神秘思想が取り込まれた発展型である秘密仏教(密教)や、釈尊に倣い瞑想の中で真理を悟ろうとして生まれた禅も含まれる。 要は、釈尊の言葉の積極的な解釈と研究により個人のみで修行を完成させるのではなく、知識を皆で共有したり、それを利用して僧ではない信徒にも悟りの道を拓こうという改革派の呼び名である。 三大宗教としての仏教とは、この大乗仏教の分派と発展により根付いた歴史だと言える。 なお、上記の上座部仏教を南伝と呼ぶのに対して、こちらを北伝仏教ともいう。 ■チベット仏教 原始仏教のうち、ヒンドゥー教に飲み込まれる少し前の仏教がチベットに伝来したもの。 上座部仏教(南伝仏教)とはインド古来の仏教の教えを継ぐ点で共通項があるが、南伝系は釈迦没後から初期の教えを土台とするのに対し、 チベット系は釈迦没後より数世紀を経て密教などが発展した、いわゆる後期インド仏教を受け継いだ点で異なる。 広義の大乗仏教に含まれるが、大乗仏教の主流をなす漢籍仏教とは相互に影響がほとんどないのが特徴。 チベットからモンゴル、満洲族など、主にユーラシア大陸北部に広まった。 ※大勢を救う大乗仏教に対し、修行者自身しか救われない上座部仏教を小乗仏教と呼んでいた時期もあるが、現在では侮蔑語とされる為に自重するのが正しい。 上座部仏教の立場からすれば念仏を唱えるだけで修行者以外も救われる大乗仏教に一家言ある所であろう。 尚、元来は釈迦は現世の苦しみを救う事のみを説いている為に死者や霊魂、死後の世界の概念等は存在していなかったのだが、 大乗仏教に於いては地獄や極楽の概念が生まれている。 ※より正確にはインド哲学の根付いた社会で生まれたので、来世や輪廻、霊魂の有無は「当たり前」の所からスタートしている。 釈尊が呪術を否定したのも、本質を見失い修業が疎かになるのを戒めた為で、身辺を守る祈祷や在家信徒の願いによっては弟子達にも呪術は許していたそうである。 【主な用語】 ■仏陀 本名はゴータマ・シッダールタ。 梵名シャーキ(釈迦)。 仏陀とは「成道者(真理を悟った者)」と云う尊称で、古代インドの聖者の事で仏や如来と同じ意味となる。 日本での通称は釈尊、御釈迦様、釈迦牟尼。 29歳にして修行の道に入り、35歳で真理を悟って以降、80歳で入滅するまで45年に渡り布教に努めた。 釈迦とは出身部族の名前であり、釈迦牟尼とは“シャカ族の聖者”と云う意味である。 歴史上、仏陀と呼べるのは御釈迦様しか居ないのだが、仏教では世界は人間如きには計れない程に長い時間を循環すると考えているので、 釈迦以前にも6人の仏陀が居ると説かれた(釈迦を含め「過去七仏」と呼ぶ)。 釈迦の教えが完全に忘れ去られる末法の世界には、弥勒菩薩が未来の仏陀として降臨すると予言されている。 ちなみに、よくインド人扱いされるが、生まれたのはネパールである。 ■阿羅漢 原意は「資格を有する者」。施しや尊敬を集めるに足るある一定の域に達した修行者を指す。 学説も様々で大本の確たる定義も定かではないが、 大乗仏教に関しては「成道者だが、自ら開眼した仏陀と違い、他の聖者からの教えを受けて悟りを開き解脱した者」としている。 釈尊その人に「自分と同じ域に達した」と認めた500人の直弟達である五百羅漢と「過去七仏」を区別するといった意味をもつ定義だが、 宗派によって解釈はバラバラ。 ■三法印 仏教に於ける人生に於いて知って、目指すべき三つの基本原則。 諸行無常 世の凡ての物は絶えず変化し留まる事は無い。 諸法無我 世の凡ては因縁により生じ、何物も独立はしないと云う事。 涅槃寂静 煩悩を断ち切り涅槃に至れば、凡て無問題。 ■三蔵 中国では『西遊記』でも有名な偉い坊さんの名前としても引き継がれているが、経蔵、律蔵、論蔵の三種の基本教典の形態の事。 経蔵 御釈迦様の言葉を纏めた物。大乗仏教や密教の各根本教典も含まれる(釈迦の言葉の解釈と扱われる為)。 律蔵 仏教教団の守るべき戒律を纏めた物。 論蔵 仏典の注釈書。 この三蔵をマスターした僧侶を「三蔵法師」という。そのため西遊記の玄奘のほかにもこの称号を得た僧侶はいる。 ■六波羅蜜 安心して彼岸に渡る為の修行法を6段階に分けて解説した物。 布施波羅蜜 財や仏の教えを施し安心を与える。 持戒波羅蜜 戒律を守る。 忍辱波羅蜜 苦難に耐える。 精進波羅蜜 仏道を極めるべく努力する。 禅定波羅蜜 瞑想により精神を養う。 般若波羅蜜 真理に至る智慧を得る。 ※般若とは仏教用語で「智慧」の意味。 ■六道輪廻 天道 人間道 修羅道 餓鬼道 畜生道 地獄道 ……の六道を指し、解脱をするまでは輪廻の転生の輪を廻り続けると云う大乗仏教の思想。 あるいは、輪廻は空間的事象や死後に赴く世界ではなく、心の状態を示しているともされる。 「神」の住む天道も衆生の一つに過ぎず死後はまた閻魔の裁きを受けて六道のいずれかに転生する。 仏教の天道では悟りを啓くこともできないし死すらある。 更に上位に仏の世界が位置するが、本来的には上位と云うより完全に輪廻から外れた世界であり、これを浄土と云う。 【仏の種類】 ※本来の仏とは釈迦のみだが、仏教の成立によりバラモン教の神々や仏教の教義の解釈に伴い、様々な仏が考え出された。 尚、人が死後に仏や神になるのは一神教でないなら割とある。(*2) ■如来 梵名 タターガター 上記の様に本来「仏」とは如来のみを指す言葉であった。 成道者たる仏陀を指す言葉だが、大乗仏教の成立と派生により、様々な思想上の「仏」が生まれた。 釈迦に倣い、シンプルな修行者の姿をしているが、思想上の最高仏である大日如来のみは王者として煌びやかな冠と衣を纏う。 ■菩薩 梵名 ボーディーサットヴァ 元来は修行中の釈迦が神格化された存在で、 転じて如来の前段階にある仏や、自らも修行中の身でありながら、衆生を救うべく菩薩の位置に留まる(と、された)仏をこう呼ぶ様になった。 菩薩とは梵名を漢訳した菩提薩埵を略したものである。 如来に比べて衣装が煌びやかなのは、王子であった釈迦の姿になぞらえた物。 観世音菩薩や地蔵菩薩などが有名。 ■明王 本来は密教独自の尊格だが首位の不動明王や愛染明王は一般層にも信仰される。 如来が姿を変えた者、或いはその従者であり、悪魔や悪竜、悪鬼と云った救い難き者も仏陀の教えに力づくでも導き救う。 菩薩と同じく煌びやかな衣装を纏うが、戦闘専門らしく忿怒相で武器を携えた姿が多い。 持明者(マントラを操る者)の王者と云う意味。 ■天部 バラモン(ヒンドゥー)の神々が釈迦の説法に感銘を受けて帰依(屈伏)した存在。 本来は密教独自の尊格だが、多様な現世利益の効能から日本の神々に混じり熱い信仰を得る。 仏教を広める存在では無い為に地位は低いが、非常に祟りが多く、本格的な信仰や扱いが難しい鬼神の類も多い。 四天王や、その主の帝釈天、弁才天等が有名。 民間信仰にも良く取り入れられ、神社で日本由来の神様と仲良く祀られたりもしている。 ■垂迹神 仏教の仏や神が神道や民間伝承の神と集合した存在。 古事記の神々は実は仏教の尊格の変身であるとするのが基本形だが、日本独自の尊格も生まれている。 「権現」や「明神」とは元々は垂迹神を指す言葉である。 ぶっちゃけた話が、各文化圏に適応すべく土着神とのすり合わせを行う、多神教で良く見られる習慣といったもの。 ■三身 大乗仏教における、仏の3種の在り方。三身説とも呼ばれ、仏教を大衆向けに体系化する過程で生まれた解釈の一つ。 元々二身と定義されていた他、「そもそも完全な一である仏を分けて考えるべきではない」という意見も昔からあるが、主として次のように定義される。 ■応身 仏が衆生を救済すべく、教えを広めるために現世に現れた姿。分かり易く化身とも言われる。 その代表とされるのが生前の釈尊。 ■報身 仏陀となるための修行を成し、完全な功徳を備えた身。悟りを開いた者が入滅した、正真正銘の不滅の成道者。 神格化された釈尊である釈迦如来や大乗仏教の代表的な如来である阿弥陀如来や薬師如来がこれ。 つまり、既に修行を経て仏となった者を指す。 ■法身 仏陀の教えそのものとしての仏の身。要は、教えが不滅たる仏の身体ないし存在そのものである、という解釈に基づく。 教えの中に釈尊その人の人格や、そこから来る更に深い理解を得ようという発想から生じた概念とも言われる。 仏教の成り立ちの起源を釈尊以前にまで遡るばかりか、宇宙開闢をも越えた平行世界的な観点から見出だそうとした「華厳経」の盧遮那仏や、更にそれをも発展させたと考えられる、多元宇宙的な概念をも内包する密教思想の根源仏である大日如来をこう呼ぶのは、宇宙その物の法則とも呼ぶべき天然自然の理が釈尊を誕生させたのだ……と考えられた為。 つまりは宇宙の根元と=としての仏の本性こそが「空」であり、宇宙その物である故に、そこに存在する凡ての物もまた、等しく仏となり得る証となるのである。 【仏教の登場人物や教義をモチーフとした作品】 ブッダ(手塚治虫) 聖☆おにいさん(中村光) 仏ゾーン(武井宏之) 孔雀王(萩野真) 阿佐ヶ谷zippy(岩佐あきらこ) 悟れ!弥勒ちゃん(ぼるぴっか) 一休さん 西遊記 女神転生シリーズ 女犯坊(滝沢解) 追記・修正は自らの成すべき生き方を見つけ、輪廻より解き放たれてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ブッダがある男をジゴクから助け出すため、切れやすい蜘蛛の糸を垂らした。ナンデ? -- 名無しさん (2013-12-15 06 24 23) ↑地獄に居たそこ男が「かつて小さい蜘蛛を助けたことがある」から、その小さい蜘蛛に見合った救いを差し伸べた。更に言えば、「蜘蛛の糸が切れないようにと、男が自分の下の奴らを蹴落とそうと暴れた所為で、蜘蛛の糸が切れた」。つまり「自身に固執せずに、広い心をもつか無心で上り続けていれば、蜘蛛の糸は切れなかった可能性が高い」。お釈迦様が男の人間性をテストして、男は落第だった。それだけ -- 名無しさん (2013-12-15 06 36 12) 有名な「日本人に見つかった結果」の一例。日本に伝来していきなり魔改造の洗礼を受けた。 -- 名無しさん (2014-01-03 21 45 51) ↑個人的には浄土信仰辺りから日本の仏教は(本家から見て)おかしくなり始めた気がする -- 名無しさん (2014-01-03 22 06 30) 世界に先駆けて 坊さんの妻帯許可と女人解禁やったんだよな 日本仏教 -- 名無しさん (2014-01-03 22 15 11) 水戸黄門なんかは儒教を勉強してたから「仏教は仏教、神道は神道できちんと分けろや!」とか言ってたそうな。 -- 名無しさん (2014-01-03 22 19 25) ↑まあ彼が信奉してる南朝の国教自体が…立川… -- 名無しさん (2014-01-03 22 22 13) そう言えば今開祖がルームシェアしてるのも立川だな -- 名無しさん (2014-01-03 22 27 33) 福井県の爺さんが 家が熱心な真宗門徒なのに 先祖が織田信長と 一緒に一向宗を駆逐したとか自慢げに話してたな 宗門にも色々あるんだな -- 名無しさん (2014-01-23 19 26 16) うーんゲイのサディストってタグ外れないものか。ニンジャスレイヤー限定だし。なんか辛い(;w;) -- 名無しさん (2014-09-23 16 04 33) 執着捨てんのなんて死んでからいくらでも出来るし、生きてる間は俗物でいいや。 -- 名無しさん (2014-09-23 16 22 20) 江戸時代、檀家や寺請けやらで権威持って好き勝手やっていたのは悪い……かもしれないが悪いのは俗な坊主であって建物や巻物や仏像に何の罪があったって言うんだ。 -- (2015-02-11 23 32 39) アブラハム宗教とは違って、金と絡むイメージがなくていいですね -- 名無しさん (2015-02-11 23 43 00) 悟るなんて俺にはできないが、不貞寝ぐらいならできる -- 名無しさん (2015-11-20 14 39 01) ↑浄土真宗のターゲットまんまじゃないかw -- 名無しさん (2015-11-26 23 29 27) 資産は持たないけど修行場を使う権利はもらうよ! 寄進することは徳だよ!ってあたり現代仏教の基礎はできてたような気もする -- 名無しさん (2016-10-06 16 23 42) ↑リアリストの集団ですから。 -- 名無しさん (2016-10-06 18 39 44) 調べてもわかんなかったからここに書き込むんだけど、千手観音って男?女? -- 名無しさん (2016-10-06 21 16 32) 観音は両性というから、千手観音も多分両性具有か無性 -- 名無しさん (2016-10-06 21 46 59) ふたなりかぁーっ!! -- 名無しさん (2016-10-06 22 09 51) ↑観音は一応男性設定だが、変化観音には女身も多いので実質両性になれる。チベットだと女神なのに日本だと白衣観音になってたりするし、観音自体も元々が女神らしい。 -- 名無しさん (2016-10-06 22 36 06) 執着を捨ててもいいけど、どうせならそれをいい方向に活かしませんか?(by密教) -- 名無しさん (2016-10-10 22 40 43) 悟りを開くには執着を捨てろと言われたので悟りを開くという執着を捨てました -- 名無しさん (2016-10-26 19 44 12) それもまた悟りへの道 -- 名無しさん (2016-10-26 19 47 44) なんか一時の感情とかで揺れ動いたりせず、理性で物事を判断できるようになる……みたいなイメージだけど少し違うのかな -- 名無しさん (2016-11-12 01 58 06) ↑怒りや憎しみの感情が沸いたとしても、それすらも原因を探ってしまおうってのが正しいと思う。別にネガティブな感情や欲望も捨てろとは言ってないんだよね。それに振り回されてるのは愚かだけど、突き抜ける程にその感情に自分が突き動かされる原因を探ってそっちから自分と世の中の関係の解答を見つけちゃったらそれも悟り(そこまですると元の行為もしたくなくなってるだろうってのもあるが)。 -- 名無しさん (2016-11-12 02 10 31) 確かピーター・ウェラー(ロボコップ演じた人)は仏教徒で、年に何回か日本に来てると聞いたな。あと、私見だけど他の宗教に比べると、幾分は規制というか規則は少ないんだな。 -- 名無しさん (2016-11-12 06 46 45) 「ざっとした概要」が加筆されすぎて全然ざっとしてないから、8割9割は「細かい経緯」へ移動させた方がいいと思う -- 名無しさん (2017-03-04 18 04 19) ↑24そもそも天部に女神がいたり仏陀自信妻も息子もいるのに弟子が結婚禁止・女人禁制とかおかしい話ではあるわけだが -- 名無しさん (2017-05-29 17 18 15) ↑ブッダは認めてたが、後の教団が「女居ると修行にならねー!!」て騒ぎだしたのが始まりらしいね。修行がなってないなあ。 -- 名無しさん (2017-05-29 18 29 39) ↑ 龍樹「まったくだな」 -- 名無しさん (2017-06-18 01 41 29) ウルティマIVにも登場していたな。外見は「偉大な哲学者」 -- 名無しさん (2019-05-10 15 52 34) ケン・イシカワ時空では仏の名を冠するものが出たら虚無の戦いに引き込まれる -- 名無しさん (2021-07-27 12 20 55) ↑まあ、ゲッター線も積極的に選んだ相手に悟ることを迫ってくる宇宙の意思と解釈出来るし。 -- 名無しさん (2021-07-27 14 02 17) 日蓮宗(正宗)は日本の他宗派からするとやはり異質なのかな(揉めそうなので揉めない程度にレスあったらよろしくお願いします) -- 名無しさん (2022-01-19 19 01 04) 他宗教にもいえるのだけれど、仏教って長い歴史のなかで蓄積され紡がれた知識があるから現代で文字通りどんな人間にたいしても何がしかの解釈をあたえられる(その宗教の知識の範囲内で)し世間的にもうけがいい反面で、某小説いわく「それで“本人”は救われるからな(被害者はべつとして)」ともいえるのだよね(ちなみに不可知論者) -- 名無しさん (2022-03-16 23 19 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wikiwiki2/pages/547.html
『今週はこれを読め(2019.1-)』 VOL.360 2019.12.25 楽しく読めて役に立つ『からだと病気のしくみ講義』はサルでも読める医学書だ! 『こわいもの知らずの病理学講義』 仲野 県立 8F491.6ナ 市立491ナ 大学491.6N39k 公 『(あまり)病気をしない暮らし』 『おしゃべりながんの図鑑』 病理学から見たわかりやすいがんの話 県立 8F491.6オ 市立491オ 麻酔で意識が落ちた時、何が起こっているのか──『意識と感覚のない世界 実のところ、麻酔科医は何をしているのか』 プリスビロー 県立 市立494プ 大学494.24P95i 『世にも危険な医療の世界史』 県立 市立490ケ 大学(医2F)490.2Ka54y 『無敗の男 中村喜四郎 全告白』竹のようなしなやかさを特徴とする組織づくり289ナ 並の人ではない。 (これから出る本 2020年1月) 『言語化力』 (言葉にできれば人生は変わる) 県立 青森 六336ミ 『秋篠宮家の子育て』 『言語化力』 県立 青森 六336ミ 『羽生結弦を生んだ男 都築章一郎の道程』 7FS784.6ツ ×『NHKスペシャル 戦争の真実シリーズ3 731部隊の真実』 『定年後のお金』 貯めるだけの人、上手に使って楽しめる人 県立 7FS591ク 大学2577 中公新書 『特攻隊員の現実』 7FS210.7イ 市立210.7イ 『運命の絵』 けあし ×『理学博士の本棚』 『 「共に生きる」ための経済学』 7FS330.4ハ 『見えない絶景 深海底巨大地形』 県立 7FS452.8フ 市立452フ 大学452.8F65m 六452フ 『FULL POWER』 科学が証明した自分を変える最強戦略 六159ハ 名前の哲学 (講談社選書メチエ) けだ 『無形資産が経済を支配する』 資本のない資本主義の正体 市立332ハ 『世界を変えた150の科学の本』 県立 8F402ク 六402ク 『CIA裏面史』:薬物と洗脳、拷問と暗殺 県立 市立391キ 大学(サン)391.6Ki48c 『聖なるズー』動物性愛者と過ごした日々、語り合うことで生まれる自由 県立 8F367.9ハ 市立367.9ハ 性倒錯者 だれもが秘める愛の逸脱 [図説]“特殊性欲"大百科――“ビザール"の生態学 東京が生んだ奇跡、代官山『HILLSIDE TERRACE 1969-2019』 残像のモダニズム――「共感のヒューマニズム」をめざして け VOL.359 2019.12.18 喪失が連鎖する時代の怖さ 『つけびの村』 県立 8F368.6タ 市立368タ 『聖なるズー』動物性愛者に密着取材!近来稀な問題作 県立 8F367.9ハ 市立367.9ハ ×動物王国ノクターン (角川文庫) 『我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの 』生命を司るメカニズムの「多様性」 県立 市立579フ 『地球の歴史』(上中下合本) (中公新書) 7FS450カ1-3 大学2938-2940 『しらふで生きる 大酒飲みの決断』生きることは寂しい、だからこそ酒を断つ 県立 7Fマチ 市立914.6マ 『2030年の世界地図帳』を買ったのは、どういう人たちなのか? 市立 六304オ 『1兆ドルコーチ』 シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え 県立 8FN336.3シ 大学336.3Sc5i 『ビジネスエリートが実践している 異文化理解の全テクニック』 県立 8FN336.4サ 市立336サ 六336サ 『地面師たち』 県立 7Fシン 市立913シ 六913シ セックス難民 ピュアな人しかできない時代 (小学館新書) 星野佳路と考えるファミリービジネスの教科書 日本の科学は失速状態 『誰が科学を殺すのか 科学技術立国「崩壊」の衝撃』 市立409ダ 六409ダ 『科学立国の危機』 失速する日本の研究力 県立 大学409.1To83k 公 『科学者が消える ノーベル賞が取れなくなる日本』 県立 8F409.1イ 市立409イ 『この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代』歴史の進歩とは何か 県立 8F369.2ア 『宇宙から帰ってきた日本人』あの名著から36年、宇宙は近くなりにけり 8F538.9イ 市立538イ 六538イ 『宇宙からの帰還 』(中公文庫) 市立 7F書庫 VOL.358 2019.12.11 『奥東京人に会いに行く』えっ? ここが東京? あなたの知らない東京の横顔 青森 大学(サン)291.36O33o 公 VOL.357 2019.12.04 『ドライバーレスの衝撃――自動運転車が社会を支配する』 県立 『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』日本経済再生のカギは「中小企業神話」の克服にあり 県立 動物を愛し性を意識する人々 『聖なるズー』 県立 8F367.9ハ 市立367.9ハ VOL.356 2019.11.27 天才プログラマーにして闇社会の帝王、超大金持ちにしてドケチ。その男の名はル・ルー。ドラマ化決定の『魔王 奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男』は超弩級のノンフィクションだ! 7F933ラ 『謎の独立国家ソマリランド』 そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア (集英社文庫) 県立 8F302.4タ 市立302タ これから出る本 2019年12月 日韓激突-「トランプ・ドミノ」が誘発する世界危機 (中公新書ラクレ (673)) 『めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門』改訂第3版 『これからの会社員の教科書』 社内外のあらゆる人から今すぐ評価されるプロの仕事マインド71 8FN336タ 大学336.49Ta11k 『日中の興亡2025』 あ 『「共に生きる」ための経済学』 『わが子をAIの奴隷にしないために』 『地雷を踏むな』 『理学博士の本棚』 『佐藤栄作』 村井 だ 『相撲協会死亡診断書 貴乃花追報の真相と角界改革論』 スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(『プログレッシブ キャピタリズム』) 利益はみんなのために 大学332.53St6p 公332.53St6 『「人間とは何か」はすべて脳が教えてくれる 思考、記憶、知能、パーソナリティの謎に迫る最新の脳科学』 ノーデンゲン 県立 8F491.3ノ 市立491ノ 『地球に降り立つ』 新気候体制を生き抜くための政治 ラトゥール 県立 市立519ラ 『秘密資金の戦後政党史』 米露公文書に刻まれた「依存」の系譜 県立 8F315.1ナ 市立315ナ 大学(サン)315.1N26h☆米国・ソ連の資金が日本の政党に流れた 羽生結弦を生んだ男 都築章一郎の道程 (集英社新書) あ 『野生化するイノベーション 日本経済「失われた20年」を超える 』イノベーションに今、何が起きているのか 『未来の社会学』 (河出ブックス) 市立304ワ 経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究〈上〉 (岩波文庫) だ 持続可能なコーヒー栽培を目指して──『世界からコーヒーがなくなるまえに』 県立 8F617.3レ 市立617レ(以前もあったのか?) 『土・牛・微生物』 文明の衰退を食い止める土の話 県立 8F615.7モ 大学613.56Mo38t 『「してはいけない」逆説ビジネス学』読むと起業したくなくなる? 傷だらけ試行錯誤の説得力 川田 『野球消滅』「メジャー」が「マイナー」へと変わる時、何が起きているのか 7FS783.7ナ ×プロ野球ビジネスのダイバーシティ戦略 改革は辺境から。地域化と多様化と独立リーグと 『中南米野球はなぜ強いのか』――ドミニカ、キュラソー、キューバ、ベネズエラ、MLB、そして日本 青森 『「地元チーム」がある幸福』 スポーツと地方分権 (集英社新書) 県立 7FS780.2タ 巨人ファンはどこへ行ったのか? 『美味しい進化 食べ物と人類はどう進化してきたか』 県立 8F383.8シ 市立383シ 六383シ VOL.355 2019.11.20 『悩めるローマ法王 フランシスコの改革』バチカンでいま何が起きているのか ローマ法王 (角川ソフィア文庫) 『バチカン株式会社』 金融市場を動かす神の汚れた手 県立 8FN338.2ヌ 市立 『消された信仰 「最後のかくれキリシタン」--長崎・生月島の人々』 県立 8F198.2ヒ 市立198ヒ 大学(サン)198.22H71k 六198ヒ 『パワースポットはここですね』あなたにもきっと「ここ」と思える場所がある! 青森 市立291.09タ 大学291.09Ta33p 『定年入門』 『「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー』 (新潮文庫) 県立 7FスポーツX783.7タ 市立783タ 大学783.7Ta33 バイリンガル・アート情報紙『ON BEAT』 ONBEAT vol.11 『義足と歩む ルワンダに生きる日本人義肢装具士』ジェノサイドから25年、ルワンダの今 県立 7FJ30マ 市立302マ 『イノベーターズⅠ・Ⅱ 天才、ハッカー、ギークがおりなすデジタル革命史』AIはどこから来たのか? そしてどこへ行くのか? 六007ア 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』 ウォルター・アイザックソン 【文春e-Books】 県立 8F702.3レ 市立702ア 大学702.37L55I 『スティーブ・ジョブズ』 1 (講談社+α文庫) 県立 8F289.3シ 市立289ジ(原著G2801I) 大学289.3J56 六289ジ 『LNG 50年の軌跡とその未来』巨大ビジネスの誕生秘話 県立 LNGは再生可能エネルギーのベストパートナー。 VOL.354 2019.11.13 『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』難問と相対する白熱の全記録 け 『危機と人類』を買ったのは、どういう人たちなのか? 市立209ダ 六209ダ 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考 日経テクノロジー展望2020 世界を変える100の技術 けあ 『ポバティー・サファリ イギリス最下層の怒り』 (新書企画室単行本) 県立 『動物たちが教えてくれた「良い生き物」になる方法』 モンゴメリー(諸田) 県立 8F480.4モ 市立480モ 大学480.4Mo38d 歴史人物怪異談事典 けあ ろ(館内) 『2050年のメディア』ジャーナリズムの変化は足元から 県立 市立070シ 六070シ 勝負の分かれ目【上下 合本版】 (角川文庫) あ DNA鑑定とFACT 『DNA鑑定 犯罪捜査から新種発見、日本人の起源まで』 県立 市立498.9ウ 高次元空間を見る方法 次元が増えるとどんな不思議が起こるのか (ブルーバックス) けし 『作曲の科学』 美しい音楽を生み出す「理論」と「法則」 (ブルーバックス) 県立 6FY740テ 市立761デ 『海峡に立つ 泥と血の我が半生』生臭い社会を駆け抜けた「フィクサー」の半生 県立 8F289.2キ 市立289キ 大学(サン)289.2Ky1k ジャレド・ダイアモンドが導き出す、危機の枠組み──『危機と人類』 市立209ダ 六209ダ VOL.353 2019.11.06 『ミヤザキワールド 宮崎駿の闇と光』 スーザン・ネイピア 県立 8F778.7ミ ×『AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望』AIが突きつける「人間とは何か?」という根源的な問い 『ガール・コード プログラミングで世界を変えた女子高生二人のほんとうのお話』ギークな女子高校生2人の痛快サクセスストーリー 県立 青森 大学798.5H96g 『テクノロジー思考 技術の価値を理解するための「現代の教養」』テクノロジーが変革する世界で我々はどう思考すべきなのか 蛯原 県立 大学504E14t 『奴隷船の世界史』それは過去完了では語れない、近代そして現代世界の暗部 布留川 岩波新書 県立 7FS316.8レ 大学1789 公 『アインシュタインの旅行日記―日本・パレスチナ・スペイン』天才物理学者が見た日本人と日本文化 県立 8F289.3ア 市立289ア 大学(サン)291.09E39e 公 『「カッコいい」とは何か』 平野 しびれる体験 7FSヒラ 公 講談社代新書 見えなくても、聞こえなくても、映画を一緒に楽しむ『夢のユニバーサルシアター』 県立 青森 『地図と読む 現代語訳 信長公記』さらに読みやすくなった"信長の一代記"の現代語訳 ×『マゾヒストたち 究極の変態18人の肖像』 VOL.352 2019.10.30 『愛という名の支配』 田嶋陽子 わたしたちを幸せにするフェミニズム 県立 市立 タピオカドリンクがヤクザの資金源に?『教養としてのヤクザ』 7FS368.5ミ 『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源』「密漁ビジネス」を追う 県立 市立368ス 大学(サンライズ)662.1Su96s 暴力団 (新潮新書) けあ 著者インタビュー『哲学と宗教全史』出口治明氏 み 『この作家この10冊2』 僕の担当は「沢木耕太郎」 けあ 『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』 ”広島のマザー・テレサ”の知られざる半生 8F289.1ナ 市立289ナ 大学289.1N36A 真の教育、オックスフォード大学にあり『教え学ぶ技術 問いをいかに編集するのか』 苅谷 大学1436 ・オックスフォード大の学部の学生:チュートリアル:問いと課題文献(10冊ほどの著作や論文)から毎週10枚ほどのエッセイ。(議論を展開) 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫) だこ グローバル化時代の大学論1 - アメリカの大学・ニッポンの大学 - TA、シラバス、授業評価 (中公新書ラクレ) グローバル化時代の大学論2 - イギリスの大学・ニッポンの大学 - カレッジ、チュートリアル、エリート教育 (中公新書ラクレ) こ オックスフォードからの警鐘 - グローバル化時代の大学論 (中公新書ラクレ) み 『教えることの復権』 (ちくま新書) 7FS370.4オ 市立 大学370.4O64o 公 CD付 英語喉 50のメソッド 恐竜ってなんでこんなにおもろいねん!の三冊 『恐竜の世界史 負け犬が覇者となり、絶滅するまで』 市立457ブ 六457ブ 『恐竜博士のめまぐるしくも愉快な日常』 市立 『恐竜まみれ 発掘現場は今日も命がけ』 均衡としての汚職──『コラプション なぜ汚職は起こるのか』 県立 大学368.6F28c 公 『黙示録 映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄』プロデュースのスリルと快楽 け VOL.351 2019.10.23 ×『亜細亜熱帯怪談』前代未聞の新ジャンル!現代アジア怪談ルポルタージュの誕生 『前世への冒険』 ルネサンスの天才彫刻家を追って (知恵の森文庫) 7FB916モ 普通の生活 (角川文庫) 景山民夫 あ 『仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術』不完全である勇気を持って、最低限で止める あ 『成功術 時間の戦略』 (文春新書 (443)) 公159Ka31 京大・鎌田流 一生モノの時間術 あし ×・一生モノの超・自己啓発 京大・鎌田流 「想定外」を生きる 『タネの未来 僕が15歳でタネの会社を起業したわけ』 『食べるとはどういうことか』 世界の見方が変わる三つの質問 (かんがえるタネ) 6FY238フ 市立383フ 六383フ 『プリンシピア 自然哲学の数学的原理』世界の大古典は、案外簡単に読めるもの 『プリンシピア 自然哲学の数学的原理』 全3冊合本版 (ブルーバックス) 県立 市立423ニ 世界がわかる理系の名著 (文春新書) 一生モノの受験活用術――仕事に効く知識とノウハウ(祥伝社新書464) VOL.350 2019.10.16 『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』私にもあった女性差別の驚き 北村 県立 青森 市立902キ 『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』それは「平成の八つ墓村事件」なのか? 県立 8F368.6タ 市立368タ 『津山三十人殺し』―日本犯罪史上空前の惨劇 (新潮文庫) 7FB326.2ツ 無名科学者の挑戦から読み解く『エネルギー400年史』 六501ロ 『トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉』を買ったのは、どういう人たちなのか? 青森 大学366.62N86t 『暴君』 新左翼・松崎明に支配されたJR秘史 牧 JR労組秘史 県立 8F366.6マ 市立366マ 大学366.62Ma34b 教養としてのヤクザ (小学館新書) あ ×・襲撃 裏社会で最も恐れられた男たち 『外国人ヒットマン』 市立 『水道が危ない』 (朝日新書) 市立518ス 『電源防衛戦争』――電力をめぐる戦後史 県立 『つけびの村』山口連続殺人事件の真相、噂は続くよ、どこまでも 県立 8F368.6タ 市立368タ 悲劇のランナーが遺したことば『円谷幸吉 命の手紙』 松下 県立 7FX782.3ツ 市立782マ 敗れざる者たち (文春文庫) け 『アベベ・ビキラ』 「裸足の哲人」の栄光と悲劇の生涯 ジューダ (草思社文庫) 県立 市立 VOL.349 2019.10.09 『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』膨大な弱いつながりを見つめ直し人間らしく生きる哲学 県立 六007ニ 『僕らはそれに抵抗できない』 「依存症ビジネス」のつくられかた 県立 8F493.7オ 市立493オ 『精密への果てなき道 シリンダーからナノメートルEUVチップへ』「精密さ」の果てに到達した自然界の「不精密さ」の価値 県立 市立502ウ 大学(サン)502W76s 六502ウ 『クラカトアの大噴火』 県立 市立 『世界を変えた地図』 ウィリアム・スミスと地質学の誕生 県立 8F455.0ウ 『「戦場のピアニスト」を救ったドイツ国防軍将校 ヴィルム・ホーゼンフェルトの生涯』憎悪と暴力の渦の中で人間愛を失わなかった男 県立 8F289.3ホ 大学289.3H91V 六289.3ホ 十二人を殺害し五〇人を暴行、百件以上の強盗を行った最悪の殺人鬼──『黄金州の殺人鬼──凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』 県立 7F933マ 大学936Ma23o 『殺人犯はそこにいる』 (新潮文庫) 『撫で肩の男』―ロシアの殺人鬼を追って 市立 ×『経済学はどのように世界を歪めたのか』経済学はなぜリーマンショックを予見できなかったのか? アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書) けし VOL.348 2019.10.02 『国境を越えたスクラム』なぜ彼らは日本代表として戦うのか けだ 『史上最恐の人喰い虎――436人を殺害したベンガルトラと伝説のハンター』悲しき猛獣は、なぜ生まれたか? 県立 8F489.5ハ 『慟哭の谷』 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫) 『羆嵐』 (新潮文庫) 『人を襲うクマ』 遭遇事例とその生態 カムエク事故と最近の事例から 『カラー版 シベリア動物誌 』(岩波新書) 『真面目にマリファナの話をしよう』空前のブームの最前線で、いま何が起きているのか 8F368.8サ 大学368.8Sa45m ×幸福になるためのワンコイン投資(ただし税別) 『逃げろ 生きろ 生きのびろ! 』 生きるって、なに? し 『ガンジス河でバタフライ』 (幻冬舎文庫) 6FY71 市立 ダライ・ラマに恋して (幻冬舎文庫) あ 『思いどおりになんて育たない 反ペアレンティングの科学』あれこれ子育てに悩んだら、真っ先に読んだらいい け セルフドリブン・チャイルド 脳科学が教える「子どもにまかせる」育て方 こ モンスターマザー ―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い― (新潮文庫) けあし 毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫) だ VOL.347 2019.09.25 悪に科学で踏み込む──『悪について誰もが知るべき10の事実』 ショウ 県立 8F141.6シ 市立141シ 『「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実』個人の実感ではなく、データの分析を重視すること 山口 県立 7FS367.3ヤ 大学367.3Y24k 公 育休は1年がベスト。3年はいらない。 出口さんの大著『哲学と宗教 全史』は一気読み けあし 『哲学と宗教全史』を買ったのは、どういう人たちなのか? み 経済学はどのように世界を歪めたのか 経済ポピュリズムの時代 未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来 (PHP新書) けあ 『人口で語る世界史』 県立 8F334.2モ 市立334モ 大学(サン)334.2Mo74j 六334モ ラグビー知的観戦のすすめ (角川新書) け 英文 詳説世界史 WORLD HISTORY for High School 山川出版 『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』緩くつながり、ときに裏切り、香港で見たアングラ経済の姿 県立 大学334.42O24c VOL.346 2019.09.18 『哲学と宗教全史』読み終えたとき、旅がはじまる 出口著 けあ 全世界史 上巻 (新潮文庫) 出口著 あ イスラームの歴史 - 1400年の軌跡 (中公新書) あだこ 『生物の中の悪魔』我々の中にもいるかも知れない「マクスウェルの悪魔」 けあ 『交通誘導員ヨレヨレ日記』人生の縮図そのものの悲哀 県立 青森 市立673カ 六673カ 『脱出老人』 フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人たち (小学館文庫) 8F334.4ミ 市立334ミ 地図帳は、愛玩物であり夜空である 『地図帳の深読み』 県立 8F448.9イ 市立448イ 新詳高等地図 (Teikoku’s Atlas) 帝国書院 これが実話だなんて!『大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件』 県立 7F933シ 大学936J64d Walter Rothschild The Man, the Museum and the Menagerie 『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』日本型雇用慣行は、なぜこれほどまでに変わらないのか 県立 7FS362.1オ 市立362オ 大学362.1O26n 『暴力と不平等の人類史 戦争・革命・崩壊・疫病』平等は破壊の後にやってくる けあ 気候と人間の歴史 I 〔猛暑と氷河 13世紀から18世紀〕 (気候と人間の歴史(全3巻)) け ×・ハミルトン アメリカ資本主義を創った男 (上)(下)巻セット 『韓国 内なる分断 葛藤する政治、疲弊する国民』これを読まずに韓国政治を語ってはいけない あ VOL.345 2019.09.1 『月下の犯罪』一九四五年三月、レヒニッツで起きたユダヤ人虐殺、そして或るハンガリー貴族の秘史 バッチャーニ(保阪) 名門一族の秘められた罪をめぐる極私的ノンフィクション 県立 8F234.7ハ 大学946B27g 第2次世界大戦中のユダヤ虐殺にかかわる一族の歴史を明らかに 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 未来は彼らの手の中にある! 県立 8F376.3フ 市立376.3ブ 大学 『僕らはそれに抵抗できない』 「依存症ビジネス」のつくられかた』誘惑に勝てないのは意志が弱いせいじゃない 県立 8F493.7オ 市立493オ 『ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する』 この宇宙を作ったのは神か? それとも科学者か? 県立 8F443.9メ 市立 大学(サンライズ)443.9Me61u 『宇宙が始まる前には何があったのか? 』(文春文庫) 県立 8F443.9ク 市立443ク 『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』――人間原理と宇宙論 (講談社現代新書) 7FS443.9ア 市立443ア 三体 作者 劉 慈欣 けあしろ 時間とはいったいなんなのか?──『時間は存在しない』 けあしろ 『すごい物理学講義』 県立 8F420ロ 市立420ロ 『人類の意識を変えた20世紀 アインシュタインからスーパーマリオ、ポストモダンまで』 け VOL.344 2019.09.04 「性」を選んで生きるということ~桜木紫乃の『緋の河』、モデルは同郷のカルーセル麻紀だ ろ 『ペニスカッター』 性同一性障害を救った医師の物語 県立 BL古典セレクション3 怪談 奇談 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を買ったのは、どういう人たちなのか? 『上級国民/下級国民』 橘 (小学館新書) 県立 7FS361.8タ 市立361.8タ 『奴隷船の世界史』 布留川 岩波新書 県立 7FS316.8レ 大学1789 公 『「ハッピーな部活」のつくり方』 (岩波ジュニア新書) 県立 6F12ナ 『掃除婦のための手引き書』 ルシア・ベルリン作品集 県立 7F933ヘ 市立933ベ 六933ベ 『マイ・ストーリー』 オバマ 県立 8F289.3オ 市立289オ 大学289.3O11m 六289オ 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 不都合な真実から目を背ける人たち けあしろ 『脳は楽観的に考える』 8F141.5シ 市立141シ 『フェイクニュースを科学する』 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ (DOJIN選書) 県立 8F361.4サ 市立361.4サ 六361サ 影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか けあろ 『PRE-SUASION』 影響力と説得のための革命的瞬間 チャルディーニ 2017 8F361.4チ 大学361.45C71p 『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』世界の裏社会から見えてくる、犯罪者の思考と人間の深い業 けあだ 『生物学キーワード事典 生きものの「なぜ」を考える』ネット検索では得られない”大人の絵本”の知的大冒険 け セミが最期に見ているのは?『生き物の死にざま』 県立 8F481.7イ 市立481イ 六481イ 『ハダカデバネズミ』―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの) 県立 6FY248 市立489ヨ 大学489.47Y86 『人生の諸問題 五十路越え』笑いながら読んで考える「悩まない生き方」 青森 『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』 (講談社現代新書) VOL.343 2019.08.28 『クロード・シャノン 情報時代を発明した男 』情報時代の本質とその未来を考えるために けだ 「ついで」に回す香港のアングラ経済 『チョンキンマンションのボスは知っている』 県立 大学334.42O24c 『21世紀の楕円幻想論』 その日暮らしの哲学 県立 市立330ヒ 『転がる香港に苔は生えない』 (文春文庫) 数百分の1の時間で追体験すべき『ストーカーとの七〇〇日戦争』 7F916ウ 市立916ウ ×・ストーカー病―歪んだ妄想の暴走は止まらない― 『「ストーカー」は何を考えているか』 (新潮新書) 県立 7FS368.6コ 六368コ 『アスペルガー医師とナチス 発達障害の一つの起源』現代の精神医学とナチス 光と闇の意外なつながり 県立 市立493シ 大学 ナチの児童安楽死に手を貸した VOL.342 2019.08.21 『哲学と宗教全史』「稀代の読書家」立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長による3000年にわたる人類の哲学と宗教の全史 けあ 『死の海「中河原海岸水難事故」の真相と漂泊の亡霊たち』あの日、彼女たちは何を見たのか? けだ 『死に山』 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相 県立 7FX786.1ア 大学786.18E37s 人喰い (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズIII-8) けあだ 『那須雪崩事故の真相』 銀嶺の破断 8FX781.6ア 『慟哭の谷』 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫) 県立 7FB489.5キ 『心。』を買ったのは、どういう人たちなのか? 稲盛著 あし ジャニーズは努力が9割 (新潮新書) あ 「人を動かす人」になれ! すぐやる、必ずやる、出来るまでやる (単行本) あ 『昭和天皇の声』 県立 7Fナカ 市立913.6ナカ 『老いる自分をゆるしてあげる。』 県立 8F383.8シ 市立383シ 六383シ 『本業転換』 既存事業に縛られた会社に未来はあるか 山田 県立 大学336.1Y19h 『兵士に聞け 最終章』「戦後」を旅した24年 けあし 『恐竜の世界史──負け犬が覇者となり、絶滅するまで』 失われた世界の新たな歴史 市立457ブ 六457ブ 『恐竜の教科書』 最新研究で読み解く進化の謎 県立 8F457.8ナ 市立457ナ 大学457.87N28k 公 DVD付 新版 恐竜 (小学館の図鑑 NEO) あ 『『シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略』 洞田貫 アカウントの品格とは 県立 8F706.9ト 『欲望の資本主義3 偽りの個人主義を越えて』GAFAが支配する世界における人間の自由とは? けあ 『売上を、減らそう。』 たどりついたのは業績至上主義からの解放 中村朱美(佰食屋) 給与が同じなのに5時間も早く帰れる経営 県立 8FN673.9ナ 大学673.97N37u プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫) 吉森教授の そろそろ『仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう』の話をしよう けだ 宇宙誕生の謎を解き明かしつつある人々の話──『ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する』 VOL.341 2019.08.07 すべては“心”に始まり、“心”に終わる。『心。』 あし 生き方 けあしろ 生き方 特装版―人間として一番大切なこと 老舗×伊勢×ADHD×空手×酵母 =『発酵野郎! 世界一のビールを野生酵母でつくる』 青森 嘘いうなっ! 誰も何も学んでないやないか? 『人生で大切なことは泥酔に学んだ』 県立 8FA280ク 檸檬 (角川文庫) 『文人悪食』 (新潮文庫) 県立 7F910.2ア 市立 暗い好奇心を満たす豪華絢爛の著『犯罪学大図鑑』 県立 8F368.6ハ 市立368ハ 『ことばにできない宇宙のふしぎ』「宇宙と人間」を楽しむ大人の絵本 県立 8F404サ 市立404サ 六404サ 『翻訳できない世界のことば』 県立 8F804サ 市立804サ 大学801.4Sa62h 六804サ 『誰も知らない世界のことわざ』 県立 8F388.8サ 市立388サ 『発酵野郎! 世界一のビールを野生酵母でつくる』著者はまちがいなく、ボクを超えるADHDだ 青森 『人生で大切なことは泥酔に学んだ』 県立 8FA280ク ×そうだ、夏休みには伝記を読もう! 『生命科学者たちのむこうみずな日常と華麗なる研究』 ×・仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう 『こわいもの知らずの病理学講義』 仲野 県立 8F491.6ナ 市立491ナ 大学491.6N39k 公 『(あまり)病気をしない暮らし』 県立 あおもり 市立490ナ 『エピジェネティクス』――新しい生命像をえがく (岩波新書) 県立 7FS467.3ナ 大学文庫1484 『ベストセラー伝説』 本橋 予想外のヒットを生む、変わらない「ぶれない心」 県立 7FS023.1モ 大学023.1Mo83b 『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』2019年のNo1新書 成毛 県立 7FS391.2オ 市立391オ 大学1785 公 『沢東の大飢饉』毛 史上最も悲惨で破壊的な人災 1958-1962 ヒトラー(上) 1889-1936 傲慢 け VOL.340 2019.07.31 『SHIFT:イノベーションの作法』あたまが自然と動きだす論文集 『ファスト スロー』 あなたの意思はどのように決まるか? 意思決定の理論と技法―未来の可能性を最大化する だ ブレイクスルー思考―ニュー・パラダイムを創造する7原則 け 「デザイン思考」を超えるデザイン思考 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文 『今日われ生きてあり 知覧特別攻撃隊員たちの軌跡』 け 『少年ゲリラ兵の告白 ?陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊』 (けあ) 『無人の兵団』 AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争』現実の政治と軍事に即したロボット兵器の未来 県立 8F559シ 『自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス インスピレーション 』は、生きるヒントの玉手箱だ! 8F159.4ホ 市立159ボ 大学159.4B64j 『世界を変えた50人の女性科学者たち』 県立 7FJ40イ 市立J402イ 大学402.8I24s 六402イ 『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』 県立 市立J780イ 六780イ 『キリン解剖記』 (ナツメ社サイエンス) 県立 市立489グ 六489グ 『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』 獰猛な集団がもくろむ「人間の嗜好」の数式化 大学778.06Ke13n(サ) 『NETFLIXの最強人事戦略』 自由と責任の文化を築く 大学336.4Ma13n(サン) 『amazon 世界最先端の戦略がわかる』 県立 8FN673.3ナ 市立673ナ 『宇宙の覇者』 ベゾスvsマスク 県立 大学538.9D46u 自律型兵器に関する、一般読者向けの最良の道案内となるノンフィクション──『無人の兵団』──AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争』 vol.339 2019.07.24 『日本の異国』「共に生きる」とは、どんな社会なのか? 県立 市立334ム 在日外国人の知られざる日常 読了 思わず二度見してしまう『おならのサイエンス』 県立 8F491.3ケ 市立491ゲ 六491ゲ ヒョウ柄に金箔押しのド派手カバー『仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう』は”真の大阪”を知るためのバイブルだ! 『世界の覇権が一気に変わる 『サイバー完全兵器』水面下で激化する、国家間の新たな戦争 県立 8F391.6サ 市立391サ 大学391.6Sa63s 『習慣の力〔新版〕』変えるためのコツは、意外とシンプル (旧版 あ) 祝 直木賞受賞!!『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』書店で周りに並べてほしい文楽関係本 けあしろ マンガでわかる文楽 あらすじから見どころ、歌舞伎との違いまで全部わかる ろ 『文楽へようこそ』 (実用単行本) ×・赤川次郎の文楽入門―人形は口ほどにものを言い (小学館文庫) 『あやつられ文楽鑑賞』 (双葉文庫) 8F777.1ミ 市立777ミ 『浄瑠璃を読もう』 義太夫を聴こう け 『もう少し浄瑠璃を読もう』 橋本治 県立 7F912.4ハ 市立912.4ハ ×・週刊誌記者 近松門左衛門 最新現代語訳で読む「曽根崎心中」「女殺油地獄」 (文春新書) 恋する文楽 (ちくま文庫) けあし 能・文楽・歌舞伎 (講談社学術文庫) けし 『仏果を得ず』 三浦 文楽大夫 県立 7Fミウ 市立 一の糸 (新潮文庫) とうざい 田牧 合邦の密室 『人間、やっぱり情でんなぁ』 竹本住大夫 県立 8F777.1タ 市立777タ うたかた 中野 文楽の家 竹本 文楽・六代豊竹呂太夫 五感のかなたへ 一日に一字学べば…… 文楽のすゝめ 文楽芸談 三味線 竹澤團七 橋寿のつぶやき 火色の文楽 コミック 全3巻セット 簑助伝 『土門拳全集〈6〉文楽』 土門拳文楽 全集6 県立 市立(書庫大型)748ド6 ☆おじいちゃんだらけ 『ニュータイプの時代』を買ったのは、どういう人たちなのか? 8F159.4ヤ 大学159.4Y24n 『Think CIVILITY』(シンク シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である 県立 8FN336.4ホ 大学336.49P82t 『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』 GAFAを超える最強IT企業 大学778.06Ke13n(サ) Mobility 3.0 ディスラプターは誰だ? 繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション) けだ 日本エロ本全史 人の可能性をひらく「エイブルシティ」に何を見るか:トランスローカルマガジン『MOMENT』創刊号 信じられないけれど奇跡ではない ”みんなの学校” 『「ふつうの子」なんて、どこにもいない』 県立 『「みんなの学校」が教えてくれたこと』 学び合いと育ち合いを見届けた3290日 (教育単行本) 市立 VOL.338 2019.07.17 『サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す』魚を捌いて市場に出向いて、日本の魚文化を体験しよう 県立 『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』 県立 『僕とぼく 妹の命が奪われた「あの日」から』 「佐世保小6殺害事件」被害者の兄ふたりの“その後” あろ 『謝るなら、いつでもおいで』 佐世保小六女児同級生殺害事件 (新潮文庫) 県立 8F368.7カ 市立368カ 『ハイエンドトラベル』 発想と創造を生む新しい旅の形 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』』天才 その二面性 県立 8F702.3レ 市立702ア 大学702.37L55I 『真実の終わり』米国きっての書評家が警告する民主主義の危機 けあだ 『資本主義はどこに向かうのか 資本主義と人間の未来』 VOL.337 2019.07.10 偉大な力にすっぽりと包まれる本 『友情2』 あし 『友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』 県立 7FX783.4ヒ 市立 大学783.48Y34y 郡司芽久の『キリン解剖記』は研究の真骨頂だ! 『巨大生物解剖図鑑』 (SPACE SHOWER BOOKs) 『フタバスズキリュウ もうひとつの物語』 佐藤 県立 『アインシュタインの旅行日記 日本・パレスチナ・スペイン』天才物理学者の日記にある日本の"今"と"昔" けあし 「『こわいもの知らずの病理学講義』につまずいた人、必読!」ってどういう意味やねん! 『おしゃべりながんの図鑑』 病理学から見たわかりやすいがんの話』 県立 8F491.6オ 市立491オ 『こわいもの知らずの病理学講義』 仲野 県立 8F491.6ナ 市立491ナ 大学491.6N39k 公 医者がマンガで教える 『日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』 青森 市立494コ 大学494.5Ko73 がん外科医の本音 (SB新書) あ 『迷いを断つためのストア哲学』現代人が共感しやすい「普通」の感覚の哲学 だ 人文文化と科学文化の融合──『なぜ脳はアートがわかるのか 現代美術史から学ぶ脳科学入門』 カンデル 県立 市立701カ 大学701.4Ka51n VOL.336 2019.07.03 『人生で大切なことは泥酔に学んだ』悲しいかな、酒を呑んでしくじったところで人生は終わらない 県立 8FA280ク 『骸骨巡礼 イタリア・ポルトガル・フランス編』身も蓋もありません(『骸骨考 イタリア・ポルトガル・フランスを歩く』 けあしろ) 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』を買ったのは、どういう人たちなのか? 『美しき愚かものたちのタブロー』 原田マハ 県立 7Fハラ 市立 書き換えられた聖書 (ちくま学芸文庫)(『捏造された聖書』) アインシュタインの旅行日記 日本・パレスチナ・スペイン あし 『サリエルの命題』 県立 7Fニ 市立ニ 六913ニ 『王家の遺伝子』 DNAが解き明かした世界史の謎 (ブルーバックス) 県立 7FS469.4イ 市立469イ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ヒップでポップで、最高にかっこいいパンクなかあちゃんにインタビューしてきた! 『女たちのテロル』 青森 市立 労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱 (光文社新書) こ アナキズム・イン・ザ・UK――壊れた英国とパンク保育士奮闘記 (ele-king books) 『どもたちの階級闘争』子――ブロークン・ブリテンの無料託児所から 『チャヴ 弱者を敵視する社会』 市立 大学361.85J72c 花の命はノー・フューチャー DELUXE EDITION (ちくま文庫) 『流れといのち』 万物の進化を支配するコンストラクタル法則』生命の知恵の結晶 県立 大学401B32n 『地球の歴史』 鎌田 自分が楽しいから書くのが一番『読みたいことを、書けばいい。』 県立 8F816タ 市立 スター・ウォーズ エピソードV/帝国の逆襲 [Blu-ray] フレディVSジェイソン [DVD] インディ・ジョーンズ 最後の聖戦[AmazonDVDコレクション] [Blu-ray] 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』 古賀 (星海社新書) 市立816コ ・書こうとするな、翻訳せよ。 『ストーカーとの七〇〇日戦争』勇気ある行動が教える、社会の硬直性の破り方 7F916ウ 市立916ウ 高校生山岳部員たちの命を奪った雪崩事故は何故おきた ”『那須雪崩事故の真相』 銀嶺の破断” 8FX781.6ア 生と死のミニャ・コンガ (ヤマケイ文庫) あ 『空へ』 エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか クラカワー 7F933ク 市立 1996年5月の悲劇 映画『エベレスト3D』 『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』 (ヤマケイ文庫) 『八甲田山 消された真実』 『死に山』 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相 VOL.335 2019.06.26 『世界が動いた決断の物語』【新・人類進化史】 県立 青森 市立141ジ 六141ジ 歴史を動かしたプレゼン(新潮新書) 『決断』 会社辞めるか辞めないか 成毛眞 7FS159.4ナ 『世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史』 『世界を変えた6つの「気晴らし」の物語』【新・人類進化史】 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』無類に面白い!少年の成長物語 物語はいかに、どれほどこの世界に影響を及ぼしているのか──『物語創世』──聖書から<ハリー・ポッター>まで、文学の偉大なる力』 県立 市立902プ 大学902P96m 『世界の辺境とハードボイルド室町時代 』歴史学者と探検家の目 けあ 絶滅寸前のインド仏教復活!その立役者は……『世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う』 市立188.5シ 『世界のへんな肉 』(新潮文庫) 『破天』 インド仏教徒の頂点に立つ日本人 山際素男 市立188.5ヤ 求道者(サンガ新書) 『流れといのち 万物の進化を支配するコンストラクタル法則』物理学から見えてくる生命の新しい景色 『流れとかたち』――万物のデザインを決める新たな物理法則 市立401ベ 『流れ』――自然が創り出す美しいパターン2 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) かたち――自然が創り出す美しいパターン1 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) けしだ 究極のリサーチ!『アフリカの難民キャンプで暮らす』 だ 『富士山はどうしてそこにあるのか』 地形から見る日本列島史 美しい地形には、賞味期限がある 県立 フィリピン海プレートが相模トラフ、駿河トラフに接してぶつかる場所 『富士山噴火と南海トラフ』 海が揺さぶる陸のマグマ 鎌田浩毅 (ブルーバックス) 県立 市立453カ VOL.334 2019.06.19 『食の実験場アメリカ ファーストフード帝国のゆくえ』躍動感あふれる創造の歴史 7FS383.8ス 大学2540 『社長の条件』日本企業のガバナンスのあるべき姿を示す経営改革の集大成 あみ 『両利きの経営』 8FN336.1オ 公・成熟事業と新規事業の両方で競争に打ち勝つ 『キン肉マン「超人」』初回限定ケース版 』を買ったのは、どういう人たちなのか? 市立 『Think clearly』 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 県立 8F141.5ト 市立141ド 大学141.5D81t 教育と愛国――誰が教室を窒息させるのか あ 社長の条件 あ 『呪いの言葉の解きかた』 県立 青森 市立361ウ 大学361.45U44n 六361ウ 世界の危険思想 悪いやつらの頭の中 (光文社新書) け 『ストーカーとの七〇〇日戦争』ストーカーは病気である! ストーカー病―歪んだ妄想の暴走は止まらない― 『「ストーカー」は何を考えているか』 (新潮新書) 県立 7FS368.6コ 六368コ 『ストーカー』 「普通の人」がなぜ豹変するのか 小早川 県立 7FS368.6コ 大学368.6Ko12s 公 VOL.332 2019.06.12 『「うつ」は炎症で起きる』 「それは体の問題」という新たな視点 県立 『みんなの「わがまま」入門』小さな声を社会につなぐ方法論 青森 市立309ト とまどわないペリカン 『ハシビロコウのすべて』 市立488ハ ”Dr. ヤンデルの病院選びーヤムリエの作法" を読んで病院選びの達人をめざそう け 『準備せよ。 スポーツ中継のフィロソフィー』スポーツの名場面を生み出す制作者の哲学 田中 県立 大学699.65Ta84j 『1本5000円のレンコンがバカ売れする理由』バカ売れのヒントは経営学ではなく民俗学? 7FS626.4ノ 市立626ノ 『138億年宇宙の旅』 県立 8F443.9カ 市立443ガ 大学443.9G17h 六443ガ 忘れ去られしカオスな物語群にどっぷり浸かる『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』 けあ VOL.331 2019.06.05 多様なイラストレーションによって彩られた、奇想小説執筆ガイド──『ワンダーブック 図解 奇想小説創作全書』 ヴァンダミア 県立 『わたしは哺乳類です母乳から知能まで、進化の鍵はなにか 県立 8F489ト 市立489ド 六489ド 大学489D91w 文学を語ることばで科学を語る。『科学する心』 池澤 県立 8F404イ 市立404イ 大学404I35k 『サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す』 県立 『捨てられる銀行3』「変わらない」道を選んだ、未来と向き合わない銀行 あ 『幻の料亭 「百川」ものがたり』「百川」に「咄々」する 市立 『世にも危険な医療の世界史』を買ったのは、どういう人たちなのか? 県立 市立490ケ 大学(医2F)490.2Ka54y 『歴史を変えた100冊の本』 県立 8F028ク 六028ク 脱税の世界史 け 人類の起源、宗教の誕生 ホモ・サピエンスの「信じる心」が生まれたとき (平凡社新書) 『京大変人講座』 常識を飛び越えると、何かが見えてくる (単行本) VOL.330 2019.05.29 リッツ・カールトン本にハズレなし『伝説の創業者が明かす リッツ・カールトン 最高の組織をゼロからつくる方法』 あ 『スターバックス成功物語』 8FN673.9シ 市立 大学335.13Sc8 『スターバックス再生物語』 つながりを育む経営 県立 8FN673.9シ 市立 大学673.98Sc8 「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方 けあ 『リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』 高野 県立 8F689.8タ 市立 公 『140字の戦争 SNSが戦場を変えた』 市立3198ハ 『7つの人類化石の物語古人類界のスターが生まれるまで』 県立 読めば気分が…、医学譚全61話 『爆発する歯、鼻から尿―奇妙でぞっとする医療の実話集』 け 『世にも危険な医療の世界史』 『世にも奇妙な人体実験の歴史』 ノートン(出久根) 人類のために 県立 8F490.7ノ 市立 『本当にあった医学論文2』 『ヘンな論文』 8F049サ 市立049サ 大学049Sa65h 『さあ、バリアフリー温泉旅行に出かけよう!』経験豊富な温泉ライターが教える安心で安全な“楽しみ方” 県立 7FT291.0ヤ 市立291ヤ 六291ヤ 『宇宙と宇宙をつなぐ数学』未来からやってきた数学理論 県立 六412カ 加藤教授が、この理論について詳しく解説したYouTube動画が公開 https //www.youtube.com/watch?v=fNS7N04DLAQ 望月教授のブログもかなり面白い https //plaza.rakuten.co.jp/shinichi0329/ 『執念深い貧乏性』無意識の隷属状態からいかに抜け出すか 大人が買わざるを得ない図鑑 『キン肉マン「超人」初回限定ケース版 (学研の図鑑)』 『キン肉マン「超人」』 (学研の図鑑) 市立 VOL.329 2019.05.22 『性と欲望の中国』 安田 爆買いから爆セックスへ 県立 八九六四 「天安門事件」は再び起きるか しだ 『数学者が検証! アルゴリズムはどれほど人を支配しているのか? ~あなたを分析し、操作するブラックボックスの真実』正しく付き合うために、知っておくべきこと 『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』 『人喰い ロックフェラー失踪事件』精神世界と現代社会、両者間の深刻な断絶 県立 青森 大学382.24H81h 『世にも危険な医療の世界史』 『異文化理解力』――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養 大学336.49Me95 六336メ 『眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎』 祝 復刊!!『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』 青森 市立 『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』 (星海社新書) VOL.328 2019.05.15 狙うは女と口『ユダヤの商法』 あ 『成功はゴミ箱の中に』 レイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 県立 市立 50歳過ぎてからのベンチャー 孫・柳井が尊敬する 勝てば官軍(新装版) し 『トッカイ バブルの怪人を追いつめた男たち』 清武英利 バブルの後始末はまだ終わっていない 青森 市立324キ 六324キ 『実験思考 世の中、すべては実験 』本の値段を読者に委ねてみたら… 松本人志松風’95 『死ぬこと以外かすり傷』 箕輪厚介 青森 市立159ミ 大学159.4Mi47s 六159ミ・NewsPicks Books 月額サービス(NewsPicks アカデミア) 『流れといのち』 万物の進化を支配するコンストラクタル法則』 『ネオナチの少女』ドイツに根づくナチズムという悪夢 県立 市立946ベ 『バブル 日本迷走の原点』時代を見事に描き切った総括、形をかえた自伝 県立 8F332.1ナ 市立332ナ 大学(サン)332.1N16b 六332ナ 「社長のおくりびと」が書いた 『0円で会社を買って、死ぬまで年収1000万円』 VOL.327 2019.05.08 『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』その何気ない行動が、ゾウの生死を分ける 県立 8F659.7ミ 市立659ミ 六659ミ 密猟象牙 (ナショジオ・セレクション) 『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』 県立 市立368ス 大学(サンライズ)662.1Su96s 『人質の経済学』 県立 市立368ナ 大学368.6N49h 『ゆるカワ日本美術史』日本独自のアート 矢島 県立 7FS702.1ヤ 祥伝社新書 『へそまがり日本美術』 禅画からヘタウマまで 府中市美術館 県立 『メモの魔力』や『FACTFULNESS』 けあしだ を買ったのは、どういう人たちなのか? (『メモの魔力』併読本) 『THE TEAM』 麻間 『情報だけ武器にしろ。』 お金や人脈、学歴はいらない! 堀江貴文 ポプラ新書 7FS159ホ☆・ビジネスモデルやコンピュータ関連の専門書を数百冊読む・お金の教養本 インベスターZ、経済ってそういうことだったのか会議、武士の家計簿、日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 あ 『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』 バルファキス 県立 6FY233フ 市立330フ 大学330.4V43c 公 はじめに余剰ありき。国家と宗教は必須。農奴の商品化。 『メリハリ美筋ボディー 』 『苦しかったときの話をしようか』 あだみ 『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる東大作文』 けあ 『疑う力』 「常識」の99%はウソである 堀江 青森 市立 『論理的思考のコアスキル』 だ (『FACTFULNESS』併読本) 『直感と論理をつなぐ思考法』 県立 8FN336.2サ 大学(サン)336.2Sa81c 『そして、バトンは渡された』 県立 7Fセ 市立913セ 六913セ 『調べる技術 書く技術』 佐藤優 7FS002.7サ 『シーソーモンスター』 伊坂幸太郎 県立 7Fイサ 市立イサ VOL.326 2019.04.24 『ビッグ・クエスチョン』 <人類の難問>に答えよう』を買ったのは、どういう人たちなのか? 県立 市立440ホ 『ナショナルジオグラフィック にわかには信じがたい本当にあったこと』 (NATIONAL GEOGRAPHIC) 県立 青森 市立404ナ 『世にも美しき数学者たちの日常』 市立410ニ 六410ニ 火星無期懲役 (ハヤカワ文庫SF) 協力と裏切りの生命進化史 (光文社新書) 天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(上) 偶然を支配した男のギャンブルと投資の戦略 け 『へんちくりん江戸挿絵本』日本絵画がもつ へんちくりんな「ゆるさ」 県立 日本医学の大恩人になりかけた男『ウイリアム・ウイリス伝』 薩摩に英国医学をもたらした男 山崎 県立 新装版 白い航跡(上) (講談社文庫) けあしこ 『アダム・スミスはブレグジットを支持するか?』彼らはなぜ偉大なのか? あ 『掃除で心は磨けるのか いま、学校で起きている奇妙なこと』ある特定の方向へ誘導する教育の問題 杉原 県立 大学372.1Su34 VOL.325 2019.04.17 『苦しかったときの話をしようか』新刊超速レビュー み 働く君に贈る25の言葉 けあしろ ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 こあ 『わたしが「軽さ」を取り戻すまで シャルリ・エブドを生き残って』死を免れた女性漫画家の“その後” け シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 (*1) あこ 最近海外の人が増えたなあ。そんな人は『ふたつの日本』を。 7FS334.4モ 大学334.41Mo12f 『「在日」外国人』―35ヵ国100人が語る「日本と私」 江崎ほか 市立 大学 公 『ファンタジーランド 狂気と幻想のアメリカ500年史』現実と幻想とが混在してきた歴史 県立 8F253ア 市立235ア 大学(サン)253A46f 公 『西洋の自死』 移民・アイデンティティ・イスラム 『団地と移民』団地をみればこの国の未来がわかる 課題最先端「空間」の闘い 安田 大学サン365.35Y62d 『オルレアンのうわさ』 女性誘拐のうわさとその神話作用 モラン 県立 市立 公 VOL.324 2019.04.10 『超孤独死社会』 特殊清掃の現場をたどる』つらく、悲しく、身近に迫る死 8F368カ 市立368カ 『孤独死大国』 予備軍1000万人時代のリアル 県立 8F368カ 市立368カ 語りえぬ言葉たち 『あわいゆくころ』 けあ 『企業ファースト化する日本 虚妄の「働き方改革」を問う』働き方「改革」は「改悪」になるのか 竹信 県立 大学366.11Ta64k 公 『人喰い ロックフェラー失踪事件』マイケルはなぜ喰われたのか? 県立 青森 大学382.24H81h 冒険歌手 珍・世界最悪の旅 み 『ヤノマミ』 (新潮文庫) VOL.323 2019.04.03 『日本人の勝算 人口減少×高齢化×資本主義』 アトキンソン 日本経済再生のための提言書 県立 8F332.1ア 市立232ア 大学 公立 ・最低賃金を引き上げる、人材育成トレーニング 『ロケット・ササキ ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正 』こんなスケールの大きい日本人が本当にいた 『持たざる経営の虚実』経営文学に支配された、平成30年間の企業経営 だ 『両利きの経営』 「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く 8FN336.1オ 公・成熟事業と新規事業の両方で競争に打ち勝つ 『宅配がなくなる日』 同時性解消の社会論 県立 青森 市立675マ 六675マ 『森瑤子の帽子』「女であること」と向き合い続けた作家の生涯 県立 7F910.2モ 市立910.268モ 身近なれど未知なる障害『吃音 伝えられないもどかしさ』 県立 8F496.9コ 市立496コ 公 『きよしこ』 重松清 県立 7Fシケ 市立シゲ 大学913.6Sh28k 『どもる体』 (シリーズ ケアをひらく) VOL.322 2019.03.27 生産性をあげるための必殺技 ”どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門” 何があっても「大丈夫。」と思えるようになる 自己肯定感の教科書 あ 『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』 本のない原初の図書館から空想上の図書館まで──『図書館巡礼 「限りなき知の館」への招待』 六010ケ 『書物の破壊の世界史』――シュメールの粘土板からデジタル時代まで 県立 市立020バ 六020バ 『もっと言ってはいけない』社会でタブー視される残酷な真実を問い直す 7FS304タ 大学304Ta13m(サン) 『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』を買ったのは、どういう人たちなのか? けあだ 『プーチンの実像』 朝日新聞国際報道部ほか 朝日新聞 県立 市立 『西洋の自死』 移民・アイデンティティ・イスラム 『アパレル・サバイバル』 県立 市立673サ 大学673.36Sa25a 六673サ 『OODA LOOP』(ウーダループ) 県立 六336リ 『敗者の生命史38億年』 県立 市立461イ 大学(サン)461I52h 六461イ 『生命科学クライシス』 新薬開発の危ない現場 ハリス 県立 大学499.09H33s 心理学の7つの大罪 け では、あの犠牲とは何だったのか?『生かされなかった八甲田山の悲劇』 県立 8FA390イ 市立 大学A396.21I89i 『八甲田山 消された真実』 VOL.321 2019.03.20 『幻想の経済成長』 県立 8F331.1ヒ 市立331ピ 『クリエイティブ・ラーニング』 創造社会の学びと教育』学ぶことの遠い将来を見定める 大学370.4Ku61 『学びとは何か』 〈探究人〉になるために (岩波新書) 県立 7FS141.3イ 大学 公 スキーマを理解しないと、言っていることが理解できない。 『両利きの経営』 二兎を追いながら、双方を高いレベルで実現していく 8FN336.1オ 公・成熟事業と新規事業の両方で競争に打ち勝つ 二度と帰らない 昭和ノスタルジー『夜間飛行』 北迫 県立 青森 『政治に口出しする女はお嫌いですか?』独裁者が恐れた「女の武器」とは? け 『山口晃 親鸞 全挿画集』五木寛之「親鸞」連載で全開になった山口晃ワールド 『地磁気の逆転』地球に刻まれた歴史を読み解く 県立 大学450.12Mi59c(サン) 『チェンジング・ブルー』――気候変動の謎に迫る (岩波現代文庫) 『三つの石で地球がわかる』 岩石がひもとくこの星のなりたち (ブルーバックス) VOL.320 2019.03.13 ご近所助け合いをする『樹木たちの知られざる生活』 あ 『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』アマゾン創業者とテスラ創業者。宇宙ビジネスの覇者になるのは? 県立 大学538.9D46u 『イーロン・マスク 未来を創る男』 『amazon』 世界最先端の戦略がわかる 『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』 『1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法』高邁な理想主義がなぜ失敗するのか? 『吃音 伝えられないもどかしさ』吃音者の著者が当事者たちの現実に迫る 県立 8F496.9コ 市立496コ 公 遊牧夫婦 はじまりの日々 (角川文庫) あ 『中国でお尻を手術。』 近藤雄生 県立 7FT292.2コ 市立292コ きよしこ (新潮文庫) 重松 けあしこ 青い鳥 (新潮文庫) 重松 柔らかな白い部分に触れる 『誰も教えてくれないイベントの教科書』 テリー植田 県立 『ソッカの美術解剖学ノート』全クリエイターにおすすめ け VOL.318 2019.02.27 完璧なるガイドブック『ニッポン47都道府県 正直観光案内』を片手に旅に出よう! 県立 7FT291.0ミ 市立291.09ミ 『晴れた日は巨大仏を見に』 (幻冬舎文庫) 巨大仏が林立 県立 7FT291.0ミ ジェットコースターにもほどがある (集英社文庫) あこ 『無脊椎水族館』 宮田珠己 県立 青森 ザ・古墳群~百舌鳥と古市 全89基 齢90を超えてなお新しい作品を生み出し続けた芸術家の人生──『スタン・リー マーベル・ヒーローを創った男』 ボブ・バチェラー 県立 『妻のトリセツ』を買ったのは、どういう人たちなのか? あし 女の取扱説明書 (SB新書) し 天皇陛下のプロポーズ あ 近代東京の地政学 青山・渋谷・表参道の開発と軍用地 『限界都市 あなたの街が蝕まれる』 (日経プレミアシリーズ) 県立 大学318.7G34 都市のスポンジ化、老朽マンション 『天才を殺す凡人』会社を舞台装置にした物語論としての面白さ 千の顔をもつ英雄〔新訳版〕上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) あ 神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 『最後の頭取 北海道拓殖銀行破綻20年後の真実』銀行の本分 河谷 8FN338.6カ 大学338.61Ka98s VOL.317 2019.02.20 『お金の流れで読む日本と世界の未来』歴史は少しずつ形を変えながら、似たような形で反復する FS333.6ロ ファイナンシャル・タイムズ、誰も目をつけていないものを買う、AIとブロックチェーン 楽しくてためになる『胎児のはなし』 けし (009)『産後クライシス』 (ポプラ新書) 原爆投下の決断者は『まさかの大統領』だった け 『原子爆弾 1938~1950年』――いかに物理学者たちは、世界を残虐と恐怖へ導いていったか? 『民主主義の死に方 二極化する政治が招く独裁への道』 県立 8F311.7レ 大学311.7L57m 『シドロモドロ工作所のはじめてのお彫刻教室』豆腐とちくわとそうめんを彫ってみよう! 六713タ 『めんそーれ!化学 おばあと学んだ理科授業』本当の学びとは何か? 岩波ジュニア新書 県立 6FY243モ 市立889 『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』歴史を加速させる男たちの熱いストーリー 県立 大学538.9D46u 『吃音 伝えられないもどかしさ』誰にでも居場所がある社会をつくるために 県立 8F496.9コ 市立496コ 公 予測精度の向上が、ビジネス戦略に破壊的な転換をもたらす──『予測マシンの世紀 AIが駆動する新たな経済』 県立 8FN336.1ア 大学336.1A19y VOL.316 2019.02.13 ちばてつやの見た中国 『ひねもすのたり日記』 総員玉砕せよ! (講談社文庫) 『あの戦争から遠く離れて』 私につながる歴史をたどる旅 (新潮文庫) 『戦争中の暮しの記録―保存版』 『堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?』いよいよ新時代に突入か! 寿司の世界と世界の寿司 県立 青森 『NHKラジオ深夜便 絶望名言』 頭木弘樹 明けない夜もある 県立 7F902.7エ 市立902エ 『BL古典セレクション2古事記』八百一万(やおいよろず)のボーイズラブ! 『誰も農業を知らない』 プロ農家だからわかる日本農業の未来 有坪 プロ農家の声に耳をすませば 県立 8F610.4ア 市立610ア 大学610.4A77d 『スーパーカブは、なぜ売れる』世界で1億台! 超ロングセラーの秘密 県立 8F537.9ナ 市立537ナ 『東海道ふたり旅 道の文化史』エッセイの名手が読み解く知的でビジュアルな東海道五十三次 けあし 特命全権大使米欧回覧実記 1 普及版 アメリカ編―現代語訳 1871-1873 (1) け 『ビジネスの限界はアートで超えろ!』右脳と左脳が融合 増村 県立 大学(サン)336Ma68b VOL.315 2019.02.06 『ぼくと数学の旅に出よう 真理を追い求めた1万年の物語』「数」に秘められた歴史と驚異、そして情熱 県立 6FY241ロ 市立410ロ 大学410.2L36b 六410ロ 『情熱でたどるスペイン史』めまいがするほど複雑な歴史を、「情熱」という養分で解き明かす 県立 6FY223イ 『パスタでたどるイタリア史』(岩波ジュニア新書) 県立 6FY238 市立699 六383イ 公383.8I33 『お菓子でたどるフランス史』 (岩波ジュニア新書) 県立 6F238イ 市立757 『森と山と川でたどるドイツ史 』(岩波ジュニア新書) 県立 6FY223イ 市立817 『王様でたどるイギリス史』 (岩波ジュニア新書) 県立 6FY223イ 市立847 『新天皇 若き日の肖像』 み 『NEW POWER』ニューパワーで世界を変革する指南書 8FN336.1ハ 大学361.5H51n 『原節子の真実』 8F778.2ハ 市立778ハ 『モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』”でっちあげ”を超える悪夢 けあし 『でっちあげ』 (新潮文庫) VOL.314 2019.01.30 『肉声 宮崎勤30年目の取調室』初めて明かされた「肉声」が語る真実 県立 市立368ヤ 大学368.61Y65n フジテレビはどうやって宮崎の取り調べ録音テープを入手したのか。 『記憶術全史 ムネモシュネの饗宴』温故知新の読後感 県立 8F230.5ク 市立230ク 大学141.34Ku96k 知的生産の技術 (岩波新書) 『ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』 『記憶力を強くする』―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス) 『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』を買ったのは、どういう人たちなのか? 県立 8F002.7フ 市立002フ 大学002.7R72f 『縄文時代の歴史』 (講談社現代新書) 県立 8FA212ヤ 公 縄文時代のふるさと 篠田 『新版 日本人になった祖先たち』 縄文時代の遺跡は台地だけでなく低地にまで及んでいる。 世界と日本の今がわかる さかのぼり現代史 (だからわかるシリーズ) あ 『日本人の勝算 人口減少×高齢化×資本主義』 デービッド・アトキンソン 東洋経済新報社 2019.1 県立 8F332.1ア 市立232ア 大学 公立 ・最低賃金を引き上げる、人材育成トレーニング 『無敗の王者 評伝ロッキー・マルシアノ』 マイク・スタントン 県立 7FX788.3マ 市立788ス 大学788.3Ma51S キッシンジャー超交渉術 だ トラブルを未然に防ぎたいなら ”『巨大システム 失敗の本質』”を読め! 8F509.8ク 『失敗の本質』―日本軍の組織論的研究 (中公文庫) 『地球外生命と人類の未来──人新世の宇宙生物学』 地球外文明を探すことでわれわれ自身を救え 県立 市立440フ 『時間と宇宙のすべて』 『共犯者 編集者のたくらみ』「志」より「部数」を重視、あの編集者の仕事術 県立 つまらない仕事を減らせ──『NO HARD WORK!』 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』 大学159.4F47n VOL.313 2019.01.23 『生き残る判断 生き残れない行動』知識も準備も経験も、危機を察知できてこそ活きる 県立 8F369.3リ 市立369リ 『人はなぜ逃げおくれるのか』―災害の心理学 (集英社新書) 7FS369.3ヒ 市立 正常化バイアスなど 『核兵器』テクノロジーの世紀にこそ学ぶべき核兵器の恐ろしさ 多田将 県立 『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』ファクトで満たせば、世界に希望が溢れ出す 『あなたが世界のためにできる たったひとつのこと』 〈効果的な利他主義〉のすすめ 『反共感論』 社会はいかに判断を誤るか ブルーム 県立 市立141フ 大学141.6B58h 『ファスト スロー』(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) VOL.312 2019.01.16 『文藝春秋作家原稿流出始末記』この原稿は”だれ”の”なんという作品”なのか?! 県立 市立024ア 『肉筆で読む作家の手紙』 青木 県立 アメリカ特殊部隊の戦い方を変えた『ドローン情報戦』 県立 8F396.2ヘ 市立396ベ 『ハンター・キラー』 アメリカ空軍・遠隔操縦航空機パイロットの証言 『無人暗殺機』 ドローンの誕生 『世界の無人航空機図鑑』 軍用ドローンから民間利用まで 県立 8F538.6ト 『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』地球レベルの悲観と、事業レベルの楽観と 県立 大学538.9D46u 『イーロン・マスク』 未来を創る男 『ジェフ・ベゾス』 果てなき野望 『Xプライズ宇宙に挑む男たち』 ガスリー 県立 8F538.9カ 『陸軍と厠』もし、あなたが戦場で便意をもよおしたら VOL.311 2019.01.09 残業武勇伝を塗り替えろ! 『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?』 中原 大学366.32N33z 『ならず者たちのギャラリー 誰が「名画」をつくりだしたのか? 』 県立 8F706.7フ 市立706フ 大学706.7H85n 『サザビーズで朝食を 競売人が明かす美とお金の物語』 フック 県立 青森 大学706.7H85s 『印象派はこうして世界を征服した』 県立 8F723.0フ 市立723フ 大学723.05H85 『辞書編集、三十七年』ことばを編むとき、人間模様が見えてくる あ 『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来』ドヤ顔で行ったら、浦島太郎だった 大学007.3Ko39b 『核兵器』極小の世界が生み出す、極大の破壊力のメカニズム 多田将 県立 『文系と理系はなぜ分かれたのか』単純だが、悩ましい分類のこれまでとこれから 県立 7FS002オ 大学002O51b 公 『理系バカと文系バカ』 (PHP新書) 『理系に学ぶ。』 「文系力」こそ武器である (詩想社新書) 『学問のしくみ事典』 茂木監修 県立 実録自伝!旧ソ連の女ゴルゴ13 ”『最高の女性狙撃手 レーニン勲章を授与されたリュドミラの回想』” 県立 市立289パ 『白い死神』
https://w.atwiki.jp/rnoa/pages/28.html
ルノア語名詞辞書 名詞 あい 藍=ハリ 愛=ワフ 愛情=フィオラ 愛人=ケレ 哀愁=セパ 愛国=フィケ 哀悼=ポレ あお 青=アオ 蒼=コラ 青菜=セミル 煽り=コラポ あか 赤=アカ 垢=ポティ 赤字=ネハト 赤身=カラピ あき 秋=アキ 空き=ポコラ 飽き=ヒアティ 空き缶=ポカ 空き地=タポティ あく 悪=ウィラ 灰汁=ヌレ 悪魔=ウィラハ 悪霊=ウィラテ 悪妻=カポラ 悪相=ウィラセ 悪人=ウィラパ 悪臭=ウィラファ あさ 朝=アサ 麻=アサ あざ=ロマ アサリ=アサリ あし 足=セア 葦=セリカ 味=メネ 明日=ソポフ アシカ=カサカ あせ 汗=アセ あぜ道=ポトコ あた 辺り=レファ 当たり=ペリファ 仇=パタラ 仇討ち=パタラケ あて あて=アテ 当て身=カピラ あと 後=アト 跡=アト 痕=アト あな 穴=アナ 穴場=アナパ あに 兄=ニカ あね 姉=ネカ あひ アヒル=アヒル あへ 阿片=ヘレネ あほ アホ=アホ あま 海女=マペ あみ 網=ミ あみだくじ=ミセラ あめ 雨=ピピカ 飴=レレ あゆ 鮎=ネセカ 歩み=ティカ あら アラ=アラ 荒波=アラナミ あり 蟻=アリ アリクイ=アリキ ある アルコール=アルコル あろ アロハシャツ=アロハセティ アロマセラピー=アロマセラピ あわ 泡=アワ アワ踊り=アワラキ あん 杏=プア い 胃=イ いい 委員長=テポカ いえ 家=ティケ 家路=ティペロ いか いか=イカ 以下=キル 異界=ライパ 怒り=ウィオラ 碇=イカリ イカ墨=イカモ 雷=ライ 医学=ポイ 医学者=ポイティカ 医学誌=ポイコ いき 息=キ 意義=ティラハ 粋=ウィカ 意気投合=ワラフ 生霊=キテ 生き血=キメティ いく イクラ=イクラ 育児=トポイ いけ 池=ピティマ 生け作り=ナハトゥ 意見=ルペ 違憲=フカ いこ 憩いの場=アピルハ 意気地=プイプイ いさ 遺産=フィリア 胃酸=エレテ いさかい=ウィリパ 勇ましさ=オワラカ いし 石=カティカ 意思=セリメ 医師=ポイト 意志=セメ 維持=ティマ 意地=レタ いじめ=ウィラカ 偉人=エラフィト 異人=テフィト 威信=オルカ 維新=メセ 維新志士=メセフィト いす 椅子=コラセ 泉=ミピハ いせ 伊勢=イセ 異性=メト 威勢=カルア いそ 依存=マロコ 依存心=マロコルキ 急ぎの用=ハイティ いた 板=イタ 痛い奴=テト 板ばさみ=イタリ 偉大=ワカ いち 位置=イティ イチョウ=ヒラリ 胃腸=ポコラ いて イデオロギー=ティキ 遺伝=モロ 遺伝子=モト 遺伝学=モトマナ 遺伝工学=モトマカ 遺伝学者=モロト いと 糸=イト 井戸=ミピピ 営み=メネア いな いなり寿司=ティケト いに 委任=アタファ いぬ 犬=イヌ イヌイット=ワカタ いね 稲=イネ いの いのしし=オポイ 祈り=アイアイ いは 位牌=トマ いふ 畏怖=プルカ いほ イボ=ポティ いま 今=イマ 居間=トゥラハ いみ 意味=セ 移民=モコ いも 芋=モイ いら イラク=パカラ いり 入り江=テリメ いる イルカ=イルカ いろ 色=イロ 色気=モモ いわ 岩=ココ いん 印象=ケセラ 印ろう=カオラ 引導=タタオ 淫行=ヌルポ インド=ライナ インク=ポタ 隠者=モオトコ 陰湿=ウィラモ 淫売=ヌルポタ 引退=ライラ インコ=ピピア インポテンツ= 因果= 引火=ポアト インカ=テカ 淫靡=ヌルポイ 飲料水=ミピコ 飲酒=ラワ う うい ウィーン=ウィヌ ういろう=ピア うい奴=クルル うう ウーロン茶=ウロタ ウーロン杯=ウロハ うえ 上=ウエ 上様=ウエサマ 植木=ウエキ 植木鉢=ウエキパ 飢え=マファ 飢え死に=ウィラマ 上戸彩=ウエトア うお ウォン=イポ ウォン高=オパ うか 迂闊=アパラ 迂回=ルイピ うき 浮き輪=プカプカ 雨期=ピティキ 浮き沈み=プカモ うく ウクライナ=ライナ うけ 受け狙い=ケイパ 右傾化=プイカ 受身=ムタマ 受け手=ラケ 受け(⇔攻め)=ウケ うこ ウコン=ウコ ウコンの力=ウコティ うさ 憂さ晴らし=オウラ ウサギ=サピオ ウザイ奴=ケカ うし 牛=モ 後ろ=ポイ 後ろ指=オラカ 蛆虫=ムルカ 牛飼い=モト うす 臼=コリ うずき=アウラ うそ 嘘=ウィルカ 嘘つき=ウィルカト うた 歌=ウタ うたれづよさ=ペペロ うち うちわ=フィファ 内輪もめ=ロコモ 討ち死に=ファリマ 打ち首=ルパカ 打ち首獄門=ルパカネ うつ 鬱=ウウ うつ病=ウウポ 鬱火病(ファビョン)=ファポ うて 雨天決行=カイカ 腕=ファラ 腕輪=ファラナ うと うどん=トゥルル うな うなぎ=ヌルウ うなじ=ウナア うなり声=ウウア うな重=ヌルウパ うに ウニ=ウニ うぬ うぬ(ハッピーバースデイ)=ウヌ うね うねり=ウネリ うの UNO=ウノ 右脳=ウノオ 右脳教育=ウノロイ うは 右派=ウハ 乳母=ルパ 乳母車=ルパカ うふ ウブ=ペペ うほ うま 馬=ヒヒ 馬面=ヒヒラ 馬小屋=ヒヒケ 旨み=ウマミ 馬並み=ウマナミ うまい棒=ウマイポ うみ 海=サパ 膿=ヌエ ウミウシ=サパモ うむ うめ 梅=ウメ うめき声=アウ 梅焼酎=ウメコ ウメッシュ=ウメメ うも 羽毛=モフ 羽毛布団=モファ うよ 右翼=ウパタ うら 裏=ウラ 裏方=ウラカタ 恨み=ウィオラ ウラン=ウラア うり 瓜=ウリ 売り切れ=ウリキレ 売り増し=ウリマケ うる うるし=ケケア ウルルン島=ウルル うるせー奴等=ペラカ うれ 売れ残り=ウレノコリ うろ うろ覚え=ウロポ うん 運=ムイカ 運の尽き=ムカパ 運試し=ムイカカ 運命=ムイリ 運命論=ムイロ 運命の赤い糸=ムイカピ ウンコ=モナポ 運動=セカ 運動能力=セカラ 運動会=セカポポ え 絵=エ 柄=カティ えい エイ=エイ 映画=カタ 栄華=オアカ 栄光=オアラ 営利=カティ 栄冠=オアポ 永劫=ウィポコ 英語=ウララ エイベックス=エペ 衛星=エセロ 衛生=ピクル 衛生兵=ピクルト 栄養=マウマ 栄養剤=マウマカ 栄養士=マウマト 映像=ティロフォ 映像論=ティロロ えう エウレカセヴン=エレカ えか 絵描き=エカキ 笑顔=ハラカ えき 駅=エキ 駅員=エキト 液=ポタマ 疫病=エケ エキス=ピティラ えく エクボ=ハラポ えこ エコロジー=エコロ エゴ=エポ エコー=エコオ えさ 餌=エサ えし 壊死=ケペラ 餌食=ワラ えす エス=ティティ エスキモー=エキモ エスカルゴ=カルポ エスタックイブ=タプイ えそ 壊疽(えそ)=ウィレ 蝦夷=ポクル 蝦夷地=ポクルティ えた エタノール=エタノル 枝=ポキ 枝分かれ=ポキア 枝切りバサミ=ポキイキ えち 越後=エティ えつ エッチ=エティ 悦楽=アラカ えて エデンの園=ピララ えと 干支=エト 江戸=コパ 江戸っ子=コパト えね エネルギー=エネル えの エノキ=エノキ えは エバ=モタ エヴァンゲリオン=エリオ 絵はがき=ピラマ えひ えび=プリマ えふ 絵踏み=エフミ えほ エホバ=ポポ エホバの証人=ポポト えま 絵馬=エマ えみ 笑み=エミ えら えら=エラ えり 襟=エリ 襟元=エリモト えろ エロ=エロ エロゲ=エロピコ エロビデオ=エロミ エロチカ=エロティカ エロ本=エロポ えん 円=マル 円高=マルコ 円安=マルペ お 尾=ピキ 緒=カハ おあ オアフ島=オアフラ おい 甥=オイ 老い=ティマ オインク=カパパ お岩さん=ウラハ おいた=ムカヒ おう 王=ファラオ 王妃=ファラメ 王子=ファラコ 王女=ファラメ 王族=ファラタ 王宮=ファラトコ 王道=ファラミティ 応答=ハラカ 王国=ファラモコア オウム真理教=ポア 横隔膜=ハコマ 王宮=オパ おえ 嗚咽=ウワハ おお 大家さん=ロピト 大間=オマ 大間のマグロ=オマタ オーブ=ポライ おか おかか=ナパコ お母さん=マハマ お菓子=パカ おき 沖=オキ お気に入り=プラティ 置き忘れ=モリカ おく 奥さん=マピティ 遅れ=オロサ おけ 桶=オケ おこ 興り=オコリ 驕り=エヘマ おごり=コポラ おさ オサマビンラディン=オサマ おし おしん=カパ おじさん=ポイアヒ おじいさん=テテパ おしんこ=ムアカ おしり=モモ おす 雄=アトゥ お吸い物=ピラタ おせ おせち料理=パカファ おそ オゾン=マリキ オゾン層=マリキソ おた オタク=オタ お題=ティラコ おち オチ=ポエ おちんちん=マラ おつ おつり=ティリカ おっぱい=パイパイ オッカーマン博士=オカマハ おて おでん=ミポラ 汚点=ウィラマ 汚泥=ムイ お天道様=ヒピカ おと 音=オト 大人=オトナ 踊り=ライファ 踊り子=ラファト おな 同じ=ティラ 同い年=ラナ オナニー=ヌルポ おに 鬼=ポカリ 鬼が島=ポカラ 鬼嫁=ポカマ 鬼婆=ポカパ おにぎり=マイモ おね おねーさん=ネネ お願い=エアパ おの 斧=オノ おのろけ話=ヘレペ 小野妹子=イモコ おは お婆さん=パティハ おばさん=ロイココ オハイオ州=オハイオ おひ 帯=ピティ おふ オフ=オフ おへ おべべ=ファイ おほ お盆=トト オホーツク海=オホカ お坊さん=トポコ お坊ちゃま=パマナ 覚え書き=カティル おま おまけ=オマケ おまる=オマル おみ おみくじ=コイトカ おむ オムツ=モトゥペ オムツ交換=モトゥペラ おめ お面=オメカ おめかし=パパカ おも 重り=オモリ 重し=フィカ お守=マリタ 思い出=トアトア おや 親=ポロカ おやつ=マウハ 親分=ファハタ 親父=コラケ おゆ お湯=ポミティ おら オランウータン=オラウ おり 檻=オリ おりこうさん=オリコ おる おれ オレンジ=オレミ オレンジレンジ=パカマ オレゴン州=ケハカ お礼=オレイ おろ おわ 終わり=キト お椀=オワカ おん 音符=ワイパ 音楽=ララ 音階=ララカ 音頭=アハノイ 温度=ポポ 御曹司=ミリネア おんぶ=オイパ 御の字=ノト 恩=ラピティ 恩人=ラピト 音響=ティララ 温床=モファマ か 蚊=カ かあ かあちゃん=カカ カート=カト カースト制度=カポラ カード=ペラコ カールルイス=ルルイ ガードマン=カタラ ガーデニング=サカリ かい 貝=カイ 貝殻=カイパカ 階層=ロトゥ 回想=アファ 改装=パティファ 海草=フィミラ 会話=ソ 回答=ハパリ 海外=キアマ 回廊=ポリキ 開花=カイカ 怪獣=エア 回収=カリパ 怪人=キリティ 乖離=カイリ 開放=パラト 解放=ケティパ 快方=コトゥラ 介抱=パハティ 開封=ポコマ 海流=リパ 解体=カタ 回覧板=コロコ 解剖=ハパ 海上=ミルカ 海上保安庁=ノコホ 会場=レカパ 海軍=ミポカ 海岸=ミセル 開眼=アラテ 海難事故=ミピティ 開示=パテロ 傀儡=カイラ 改心=カマテ 解禁=カイキ 回線=カイセ 開戦=ポルカ 害虫=ウィラトゥ 害悪=ウィラトゥカ 外務省=ハカハ 害獣=ルルケ 外観=パヒテ 開始=ハファト 開会=ハイテ 買い手=キポト 絵画=エルコ 解明=ポラハ 改正=ケレメ 改悪=トゥラ 外圧=キティキ 改造=ペレコ 街道=トゥキ 改善=パカラ 会見=ウィトゥ 改憲=リリファ 開閉=カイヘ 改姓=カイセ 快晴=コレル 改訂=フィプ 海底=カテ 海馬=カパ 改ざん=サカリ 回路=カイロ 皆無=ハルマ 買い物=カモロ 害=ウィリア 海鮮チラシ=マハマ 解消=ウルキ 外相=アパカ 外傷=イタタ 改装=レワカ 甲斐性=ルワカ 甲斐性なし=ルワカナイ 買春=マコリ かう かえ 替え玉=パマル 火炎=ポポロ 火炎瓶=ポポロキ 帰り道=ナラミ 帰り際=ナラキ かお 顔=カオ 顔つき=カトゥキ 顔なじみ=カナミ 香り=カオリ 花王=ハナオ かか 鏡=ミラ かかし=ワラト かかと=カカト 加害者=マルキ カカァ殿下=カカテ 係り結びの法則=ロティキ かき 柿=カキ 牡蠣=カキ 鍵=カティル 鍵師=カティルト 餓鬼=ポコ カキ氷=ナコリ かく 核=パハカ 家具=リキ かぐや姫=マルピキ がく(絵画の)=ケリ 隔離=ポロハ 閣僚=トリピカ 確認=マキリ 確証=マキナ 各地=コティ 各省庁=トト かけ 掛け算=カケハ 掛け値=カケネ 崖=ホイコ 賭け=カケ 影=ファラハ 影武者=ラハト 崖っぷち=ピキティ 陽炎=エルポ 加減=メメコ かこ 過去=カコ 加工=ケマフ 下降=ホイマ かご=カパラ 加護=マモリ 火口=カコフ 囲い=カコイ 過言=カタラペ かさ 傘=カサ 風上=フィウエ 風下=フィタ 傘立て=カサタテ 風車=フィルマ 火災=カサイ 家財道具=ケイマ ガザ地区=ポティ ガサ入れ=ワラカ 火山=フィマサ かし 可視光線=ミカリ 餓死=ペコル 家臣=ケト 過信=キトラ 臥薪嘗胆=カハリ 歌人=ウタヒト 餓死者=ペコルト 家事=ケロコ かす カス=ティリ ガス=メラファ ガス欠=ファトゥケ ガスタンク=ファライ 数=ヒフミ かすみ=ポワラ 加水=ミマリ かせ 風=フウ 風邪=ウィラフ ガセネタ=コポラ カセットテープ=カトペ 加勢=カセイ 火星=メラホ 火星人=メホト かそ 過疎=リアラ 過疎地=アロコ 家族=ポカラ 家族思い=ラモイ 加速=フィリイ 火葬=ポホレ 仮想敵国=ポロカ 画像=ルカ 画像診断=ルカフ 家族ぐるみ=ポラナ かた 肩=カタ 肩こり=カタコリ 形=マイラ 課題= 肩パット= 加担= 塊= 肩身の狭い思い=カモイ 加担=カラフィ 花壇=ハロコ かち 価値=ピキ 勝ち=ハト 価値観=ピキラカ 家畜=ポイコ 勝ち逃げ=ハトマ 勝ち負け=ハトマケ かつ カツ=ミティマ 勝手=クアラ 葛藤=アモイ 合体=ワタイ 滑走路=リセロ カツ丼=マカテ カッコウの巣=リティパ 合点承知の助=ラカ 河童=ミフィト 学校=ナペル 滑舌=ペレハ 学会=ナパロ カッコよさ=カサラ 学級=ナペリカ かて 糧=カテ 家庭=カワイ かと 角=トゥリキ 果糖=マウト 加藤=ヘキラ 下等=エカ 過度=ポルコ 蚊取り線香=カトリ かな 要=カナメ 金具=カネラ 悲しみ=ポロリ 家内=カナイ かに カニ=カニ 果肉=ロミヒ 加入=ハルパ かぬ カヌー=カヌウ かね 金=カネ 金目の物=カネメ 鐘=コポイ 金持ち=カナパ 金は天下のまわり物=ルイカ 可燃性=モエ 加熱=モアティ かの 可能=ウリコ 化膿=ウィモラ 叶姉妹=オパイ かは カバ=アパ カバン=パロモ かひ カビ=モワカ カビルンルン=モルル 過敏=フィラハ 花瓶=ハピコ 加筆修正=コア かふ カブ=マルパ 株=ネルコ 株式=ネリキ 株券=ネペラ かぶりもの=ホポラ かぶれ=メラコ 家風=カフワ 下部組織=ウモコ 歌舞伎=ヘマハ 花粉症=ハパリ 花粉=ハポ かへ 壁=タコイ 花弁=ハペリ 貨幣=カヘイ かほ かぼちゃ=パキモ 家宝=カホウ かま 鎌=カマ 釜=カマ 蟷螂=カマキリ ガマガエル=ケロ カマイタチ=カマフ かまってちゃん=カマテ カマンベールチーズ=マロア カマド=ヒロコ かみ 神=アルテ 紙=ペル 髪=カミ 加味=プイテ 仮眠=モロイ 過眠症=ネルネ かむ かめ 亀=カメ 仮面=ポポロ 亀井=カトラ 加盟=カメイ 仮名=カナ 亀田=カメタ 画面=ヒオマ カメラ=カメラ カメラマン=カメラト かも 鴨=カモ 家紋=ケルア かや 蚊帳=カマケ かゆ かよ 歌謡曲=ララタ 通い妻=アルメ から 殻=カラ ガラス=ラピキ 柄=キト ガラス細工=ラピキラ カラス=カカラ かり 狩り=カリ カリ=ティラ かりんとう=ピキピ 下流=カル 借り手=カリテ 我流=ワレル かる 軽井沢=カルワ カルタ=カルタ カルマ=カルマ かれ カレー=ピリカラ 枯れ葉=カレハ 枯葉剤=カレハポ 可憐=ミピキ カレイ=カレイ 加齢=トリフィ かろ 過労死=カロポ 画廊=エティ 過労=カロワ 家老=オイケ かん 缶=ティポ 缶けり=ティケリ 癌=ウィラ 感情=ピラ 感情移入=ピラハ 干渉=オイ 鑑賞=ミル 緩衝地帯=ポワティ 緩衝材=ポワラ 官僚=ヘペケ 漢方薬=カポ 関東=トイロ 官房長官=ワタラ 貫禄=オポマ 観測=ミルカ 慣習=キマリ 観衆=ミルト 監督=オセリ 監修=キオラ カントン包茎=カホカ 肝臓=フィルモ 韓国=ファポ 感動=ピラリカ 勘当=ワカレ 観光=ミルキ 官庁=ホポイ かんちょう=ノロポ 館長=ポコハ かんぴょう=ウイラ 看病=ウィミリ ガン(鳥)=パタカ ガンモ=モアル 感想=ヘレカ 乾燥=カラカラ 感じ=ピティル 漢字=ヌイ 感じ方=ピカタ 肝心=オリコ 寛容=ワイワ 鑑定=ミルテ 官邸=エラエ 関係=アカラ 完成=パラハ 関税=リネポ 感銘=ピリサ 眼光=メヒカリ ガンダム=ウィカ 感激=ハピピ 寛大=オワモ 乾杯=カティリカ 完備=ホリピ 甘美=アマミ 関数=キトロ 願望=メポイ 願掛け=ネヘマ 完成品=モリオ 完全=ミティティ き 気=キヒ 木=キ きあ 気合=キアイ 気圧=キヒトゥ きい 奇異=キイ キイチゴ=アミ キーセン=メロ きう 気運=ロイラ きえ 帰依=セパ きお 記憶=モリカ キオスク=ウリパ 気温=アリピ きか 気化=キカ 帰化=キカ 機会=キカイ 機械=キカイ 機関車=カサラ 機関=カサマ 気管=フィロコ 期間=アイハ 帰還=ロパ きき 危機=ポリカ 危機感=ポリケ 機器=キキ 聞き込み=キキコミ きく 菊=パヒカ 器具=ロモイ 危惧=ロア きけ 危険=ワキファ 棄権=ネレトゥ 期限=ホアカ 起源=ポイヒ 機嫌=マカカ 機嫌取り=カリマ 紀元前=ソノト 奇形=キケイ きこ 木こり=キコリ 機構=キコウ 気候=ヒカコ 寄港=ポトコ 記号=ヌイカ 帰国=マラハ 帰国子女=カイテ 帰国者=カエタ きさ 記載=キサイ 鬼才=オニロ 奇才=オカイ 妃=キサキ きし 岸=トリカ 騎士=パワイ 棋士=セラカ 鬼神=オニカミ キジ(鳥)=パタキ 記事=カキコ 生地=タイリ きす キス=モイモ 傷=アイタ 傷跡=アイト きせ 規制=キセイ 帰省ラッシュ=キセラ 寄生=キセイ 寄生虫=ロロコ 奇声=キア キセル=キセル 着せ替え人形=ポワハ 気絶=カロ 季節=ハラパ 季節風=ラパフ きそ 基礎=トゥトゥ 寄贈=カフイ 規則=ピピレカ きた 北=キタ 北風=キタフ 北島=キタマ 期待=キタイ 期待はずれ=キタイペ 期待通り=キタロ 鬼太郎=コポ きち 基地=イルミ 基地外=キティ きつ キツツキ=キトゥトゥキ 奇怪=キカイ キック=ケリ 拮抗=キリキタ 亀甲縛り=カメキ キツネ=ホフ きて 規定=キテイ 機転=ラタコ 汽笛=ポロポ きと 祈祷=キトウ 祈とう師=キトト 起動=ウィリコ 軌道=ワイア 機動=ウリキ 気道=フィパ 既得権益=ペキリ 危篤=ロイト きな 黄な粉=キナコ 機内=キナイ 機内食=キナイポ きに 記入=カキコ きぬ 絹=キヌ 絹糸=キヌイト きね 記念=クアラ 記念品=カパラ 記念碑=ティキル 記念物=プロイ きの 昨日=キノオ キノコ=キノコ きは 気迫=オラ 希薄=ウペセ 起爆装置=ポティ 牙=カパフ きひ 忌避=キヒ 気品=リパカ 機敏=ルワカ きびだんご=モルイ 奇病=リオロ きふ 寄付=キフ 気分=ピカイ 気分転換=ティルカ 器物損壊罪=ポイリ きへ 詭弁=ケレハ きほ 基本=セ 希望=ピア キボンヌ=ホイ きま 決まり=キマリ 決まり事=キマリコ きみ 黄身=キミ 棄民=キタミ 奇妙=ヘキ きむ 金=キモ キムチ=プティ きめ 記名=カキナ きも 鬼門=オニポ きや キャンディー=ロロ きゆ きゅうり=アレ 給仕=コリ 休止=リリピ 急死=オワタ 急行列車=トレイ 牛肉=リモロ 牛乳=トゥパ 急速=ヒウパ 休息=ネルポ 休刊=ネルカ 休館=キハ 急患=ポイリコ 給料=ココヒ 休職=トゥトゥ 求職=ワエ 給食=モルオ 休養=オマオ 給与=ヒカ きよ 教員=オロコ 教育=ポポホ 教師=ティティア 強靭=モリコ 狂人=ヒアカ 教科書=キキマ 教科=ロトコ 起用=ポティラ 器用=ポリティコ 恐竜=リコリコ 教習=ロトロ 教習所=ティアポ 教授=ティリモ 恐怖=ワタレ 教務=タリキ 狂犬病=イヌポイ 局長=ケレケラ 極限=ルカルカ 教室=コリメコ 恐慌=プティプティ 強行突破=オラハ 教皇=ポポロ 共鳴=ワエウィ 協会=トロコ 教会=マサオ 境界=コウタ 境界性人格障害=モハメ 共感=コノト 教官=クイリ 共産主義=メレメレ 教訓=コルコル 巨人=オキト 許可=オポリ 許容=アイア 虚構=ウソ 巨根=ウィオキ 競争=コヒティ 強調=ムイカ 協調=トリニ 巨峰=ニウニ 拠出金=ヌラカ 居住=イルイル 距離=ティタ 距離感=ティタフィ きら きり キリン=ノイロ 気流=エアル キリギリス=ナマケ 気力=ハリキ 器量=ポコノ きる きれ 切れ端=リメキ 切れ痔=イテケ 切れ目=ティウ 切れ方=キレカタ きろ 帰路=キロ 記録=トロリコ きわ きん 金=ピカネ 菌=ウモ 禁猟=ハト 均衡=キロプ 近郊=プコレ 近海=プカサ 金塊=ピカマ 金貨=ピカイ 近畿地方=トゥロア 金山=カネマ 近況=コイコ 金字塔=ティエティエ 金賞=ピコナル 勤労感謝の日=オトゥカレ 勤労=ワハ 緊急=エマイ 金玉=ティポコ 僅差=フイフイ 禁止=メ キンモクセイ=キモセ く 区=リリ 句=キキ くあ クアンティンタランティーノ=フィヒ くい 杭=クイ くい(が残る)=クイ クイーン=クイメ 食いだめ=クイタメ 食いすぎ=パ 食いしん坊=パマパ クイズ=ピコイ くう クウちゃん=ティワワ 空前絶後=ホウファ 空襲=ホレレ 空論=ポレレ 空港=トゥレレ 空欄=ピレレ 空砲=コファラ くえ クエスチョンマーク= ハハラ くお クオーク=ピファラ クオリティー=レレカ くか くき 茎=レレキ 釘=キウィウィ 区切り=トトキ 苦境=ウィウィ 苦行=トゥイトゥイ くく 九九=ハタハタ くけ 公家=アコミ くこ くさ 草=フサフサ 鎖=カティラ クサビ=ワハル 臭み=ポウマ くし 櫛=トウィ 串=コウィ くじ=ペペ 鯨=ロカエ 苦心=ロロコ 具志堅=ポコサ 苦渋の選択=ウイリカ くす クスの木=ポアピ クズ=ポイタラ くすみ=ホキ 薬=レパ 薬屋=レパロ 葛=モサ 葛湯=モサミア くせ 癖=キア 曲=テア 曲者=セア 苦戦=メア くそ 糞=モコ 糞野郎=モポコイ くた 管=フリヒ 九段下=イイハ 下り=ワエ 百済=ホルホル くち 口=パカラ 口止め料=フォルテ 口調=ファレケ 朽ち木=ケレキ くつ 靴=ハキハキ 靴屋=キハキハ 苦痛=イタイタ くて 句点=フイホ 口伝=フィホ くと 句読点=テリティコ 工藤=オアピ 久遠=テレサ 駆動=カマハ 口説き文句=トゥリル くな 苦難=ナカファ 宮内庁=ミリピア クナイ=アピピ くに 国=モコア 国造り=モコアノイ 苦肉の策=ヘポラ くぬ くね くねり=ネウネウ くの 苦悩=ウオイ くは クパァ=クパァ くひ 首=イピカ 首塚=アカピル くふ 工夫=レアタ 区分=パルル くへ くほ 窪み=ヘルポ 窪塚=タイマ 窪地=タイモ くま 熊=オトゥキ クマ=エレテ くみ 組=トピ 区民=ウイカ 汲み水=ポリコ くむ くめ 工面=トポポ 久米=ワレ くも 雲=コワ 蜘蛛=サラ 苦悶=モウワ 公文式=フィコ 曇り空=トリキ くも膜下出血=パパラ くや 悔やみ=クアミ くゆ くよ くら 蔵=ホア 位=ティル 倉井=ティロ 暮らし=ケリル クラマ天狗=ケマイ クラミジア=ラミア くり 栗=ホファ 栗拾い=カマナ クリリン=ニニキ クリトリス=リトリ クリスチャン=カミノラ クリスマス=リリイ クリスタル=ピリキタラ クリック=カティル くる 車=ルマ 車椅子=ルマイ 狂い咲き=パパラパ クルミ=パリア くるみ割り人形=パリアカ 苦しみ=ウウラ 狂い死に=ケアラ クルクルパーマ=ルルパ くれ 暮れ=アイアイ クレー射撃=パラタカ クレーム=コイポ くろ 黒=ポライカ 黒木=ポライキ 黒岩=ポライワ 黒田=ポライタ 苦労=ウロロ 苦労人=ウロト 黒字=ポラティ くわ クワ=キメア くん 勲章=ピタラ 勲功=ピタリ 訓=キエタ 訓戒=ワラウ くん製=キエキエ け 毛=ケ けあ ケア=ワワ 毛穴=ケアナ けい 軽薄=ケイハ 刑=ケイ 刑法=ケイホ 刑罰=ケイパ 刑事裁判=ケイサ 刑事事件=ケイケ 警察・警察官・警官=マポ 景観=ミケラ 警察署=マポロ 警視庁=マポロコ 計算=キサ 計算機=サピコ 刑務官=ミルマポ 啓蒙思想=トカ 警棒=トゥイラ 敬老の日=フイラ 軽装=ルイラ ケインコスギ=ケコイ 軽度発達障害=ポカパ 敬天愛人=マサトゥイ 形状=ケテオ 経験=ケケラ 経験値=ケケラティ 啓示=プリモ 形而上=アフトゥル 形勢逆転=ポヌ 傾向=コイケ 敬礼=ケイレイ 系統=ケイトウ 携帯電話=ペラピキ 形態=ケイタイ 警戒=ケイカイ 形骸=カラタカ 競馬=ウマウマ 競輪=リケリケ 軽量=ヘタロ けう 稀有=ケウ けえ けお けか 怪我=テテカ 化外の地=カケナティ けき けく けけ 怪訝=アロメ けこ けさ 今朝=ケサ 袈裟=ケサ 毛さき=ケサキ けし 芥子=アポポ 消しゴム=セイロ 消し屋=セイカ 化身=ケカカ けす けせ 気仙沼=ピプコ けそ けた 桁=ケタ 毛玉=ケタマ けち ケチ=ケティ けつ ケツ=プウ 決=ケト 結界=ケカイ 結晶=モケロ 決勝=ケハト 血漿=ティミ 結婚=アワセ 結腸=トホコ 結集=アテトゥ 結束=ノマニ 結果=ケカ 血統=ケウト 結党=ケウト 決闘=ケウト 血糖=ティトゥ 血糖値=ティトゥティ 欠損=クエラ 欠陥=プレラ 欠陥品=プレヒ 結婚式=アワセキ 決済=ケサイ 血流=ティル 血縁=ティナマ 決行=カハコ 血行=ティウ 欠航=プコ 欠番=ヘルパ 血判=ティピタ 結合=マタリ 結成=ウェケ 血税=クレハ 決定=タトゥピ 決意=タトイ 欠点=ペケラ 毛づくろい=ケトロ けて けと 毛唐=ケトウ けな けに けぬ けね 懸念=ネケ 懸念事項=ネケティコ けの けは けひ 検非違使=フイフイ ケビンコスナー=ケコナ 仮病=ウソポ けふ けへ ケベック州=ムイモ けほ けま けみ ケミカル=ケミカル けむ 煙=ケムリ 煙玉=ケムタマ 毛虫=ケニニ けめ けも けや ケヤキ=キケティ けゆ けよ けら けり 蹴り=ケリ ける けれ けろ けわ けん 剣=ピ 県=ペ 券=ヘ 件=キ 剣士=ピト 犬歯=イヌハ 検死=ウィウィトゥ 堅持=ティケ 検事=ティケ 剣術=ピモコ 堅実=コウコ 研修=ハヒ 権力=オリキ 謙譲語=モサ 献上=トロイ 喧騒=パアパア 憲法=ポアラ 県庁所在地=プトゥピ 健康=コウケ 剣豪=ピオト 嫌韓流=ホルホルヤ 検証=クイラ 憲章=プイリ 剣道=ピティミ 建造=タテルコ 建造物=タテタモ 健在=イピピ 憲兵=ケペ 懸命=ケメ 研磨=ケマ 喧嘩=オラオラ 献花=ハナヤリ 賢者=アタマイ 堅牢=カタロア 研究=ピロカ 研究所=ピロコ 研究者=ピロト 権利=ラ こ 弧=コ こあ コア=コア こい 恋=コイ 鯉=コイ コイン=マリピカ コイル=ウィアロ コインランドリー=アロタキ 恋心=コイココロ こう 高校=コウコウ 高校生=コウコウセイ 口論=オラコ 口頭弁論=コトロ 向上=ウエウエ 工場=カタコタ 甲状腺=ロイロ 交流=コワル 功労=コワロ 功労者=コワロト 功労賞=コワロパ 航空=クオコ 口腔=ティナカ 口腔外科=ティカポ 好調=ハイオ 校長=ポアラ 交渉=ホアリ 構造=コリパ 構造物=タテモ 高層=タケ 工学=コマナ 光学=コマナ 考古学=ココマナ 高額=キラタカ 公園=コソノ 構想=フェリリ 考証=カラコリ 口承=ピキリテ 公娼=ヌルポメ 校章=ホイココ 公称=ポナポナ 工事=コキティ 公人=オアト 皇国=スメラモコア 広告=トゥピラ 公国=オアモコア 興国=オコモコア 後輪=アトワ 降臨=オリタ 公衆=オティト 口臭=コモワ 皇太子殿下=メラコ 皇太子妃=メラヒ 皇族=メラタ 皇統=メラティキ 高等=ポリアカ 皇居=メラトコ 公共=オオヤケ 公共広告機構=オキコア 孝行息子=コウコ 航行=コウコウ 高級=ティララ 行動=ササラ 坑道=モコミティ 公道=オアミティ 講堂=フィラティ 皇道=メラミティ 校風=コフ 後輩=コウヘ 公開=コウケ 後悔=コウケ 口実=トゥティコ 航海=ウミキ 公害=オアウィラ 功罪=イトゥミ 公庫=オアコ 後者=アトモノ 校舎=ケリタ 公社=ポトゥラ 高射砲=パパパ 交差=サカフ 黄砂=コウサ 講座=カイマナ 口座=カネモリ 攻防=オラモリ 広報=ウホコ 後方支援=トカタケ 好評=キピオ 公表=オアミセ 公務=オアメトゥ 効力=キキリキ 硬貨=コウカ 効果=コウカ 降下=コウカ 工事=ウィウィ 工事現場=ウィウィトコ 考案=ウィカハ 公安=コモラ 香味焙煎=カオラキ 購買=カイカイ 購買力=カイカリ 更新=カラタカ 行進=ノピピ 交信=マティマティ 亢進=ケワカ 公営=オアナミ 構成=ナルタ 公正=オタタ 攻勢=オラセ 後世=アトヨ 高齢=タカカ 恒例=マリケ 好例=アレヨ 交霊=レマティ 香料=ピリカラ 荒涼=ヒカラピタ 交換=トカエコ 好感=ラフィル 高官=ラマカハ 公館=オアトロ 降参=ユルセラ 厚顔無恥=トゥカムティ 睾丸=タマタマ 抗がん剤=コウィラキ 航空機=ソラプカ 高麗ニンジン=ウオリア 降格=プイポ 口角=ニマリキ 甲殻=カタココ 甲殻機動隊=カタココタイ 工具=カティマ 耕具=セセマ 高次脳機能障害=ポワリカ 広告塔=ミロコレ 恍惚=ワポラ 甲骨文字=キハヌピ コージー富田=トミタ 講師=フィティキ 公使=オアトゥカ 孔子=マサル 子牛=コモ 後進国=アトモコア 公平=オアヘラ 光景=ヒカリケ 口径=オルマキ 後継者=トゥキフィ 貢献=ハラタイラ 後見人=アトミト 公明党=ソウカ 高知県=メリリコ 黄河=キミピ 香水=オリミピ 洪水=アフミピ 高慢=オタカ 香典=ケテティカ 公然=キラタキ 交尾=ハアハア 工費=ウィカネ 公費=オヤカ 公民=オヤタミ 講壇=ハイヨ 交番=イルマポ 工芸品=ウィウィコル 講和=コウワ 校門=ケツアナ 硬派=コウハ 交際=ヒティピ 高邁=コウマイ 皇后=メラロヒ 後半=アトハフ 甲板=フネウエ 好感度=ラフィロ 交代=コウタイ 効能=コウノウ こえ 声=コエ 肥溜め=モポコロコ 声なき声=コエメコエ コエンザイムQ10=コエサテ こお 氷=コオリ コート=コト コオロギ=コオロギ コース=キフトゥ コーラン=アラ コーヒー=カフィ こか コカ=コカ コカイン=コカマリ コカコーラ=コカコラ 股間=ウマレル 古賀=コカマコト こき コキントウ=ポリポリ 呼吸=パファハ こく 黒人=クロヒト 国力=モコリキ 国選弁護士=モコペラ 国富=モコトミ 国民=モコタミ 国営=モコイト 国体=モコタイ 国風=モコイフ 国連=モコトゥラ 国連事務総長=モコトゥラサ 国際=モコティカ 国情=モコネ 国技=モコイキ 国使=モコトゥカ 酷使=オラトゥカ 酷評=オライ 国外=モコテ 国産=モコミ 国産品=モコミピ コクーン=トゥワトゥワ 国宝=モコアホ 克明=ハキリカ 国名=モコアナ 国語=エル 刻印=クアカ 刻銘=アマイ 国道=モコミティ 国防=モコモリ 国防総省=モコモロコ 国威=モコイ 孤軍奮闘=オララコララ 小熊=コトゥキ 告知=トゥカリピ 告白=トコイ 黒点=ロプトゥ こけ 苔=コケ コケン=レトゥピコ 固形物=カタモ こけし=ウィカラ こげ加減=ファカファカ ここ ココナッツ=ナトゥ ココリコ遠藤=ココリコエ ココス=パラパカ 古今東西=カララカ 心=ココロ 心遣い=ココトゥカ 心持ち=ココモティ 心待ち=ココマティ 心得=ココロエ 心地=ココティ 小言=サイティ こさ 御座=ファイ 古参=フルマイ 小雨=コサメ こし コシヒカリ=ウマコメ 小嶋=フェミ 個人=ポラキア 故人=ヘルカイ 古事記=ラタカ 乞食=クレクレ 小姑=ナピナピ 呼称=ファロヨ 故障=コワレ 胡椒=ファピ 小じわ=イアウア 孤児=ヒトリコ こす コスタリカ=カリタコ こせ 戸籍=コセキ 個性=コセイ 個性的=コセイテキ こそ こそ泥=コソリピ 小僧=ピルポ 姑息=プアプア こた コタツ=トゥコタ 古代=フルイ 古代人=フルイト 答え=コタエ 木霊=キレ 固体=コタイ 小太刀=ティサピ 木立=タティコ 古代史=フルイカ こち 固着=カタトゥ 誇張=テカト こつ コツ=トゥコ 骨盤=ホネウケ 骨髄=ホネピ 骨格=ホネカタ 国会=モコアカイ 国会議事堂=モカイロコ 骨董品=フルイヒ 国交=モコアカ 国交正常化=マカティ 滑稽=コカコ 骨法=ホネポ 骨密度=ホネサコ 国境=モコサカ 国家=モコアケ 国家間=モコアケリ 木っ端微塵=パラパラ コックさん=マイモコ 酷寒=サムイ コットン=モファファ こて 小手=コテ 固定=コテイ 古典=カイファラ こと 事=ロコ 琴=コト 小鳥=コトリ 子供=コ 今年=ハレロ 小道具=コトゥカ こな 粉=コナ こ泣き婆=ナキロメ こに こぬ こね コネ=コネ この 好み=パリポ こは 小林=コパ 小バエ=ティコ 小判=カネカネ 琥珀色=コハ 湖畔=ミリナト コバルト=ポロタパ 小鉢=コハティ 小針=コハリ 小春日和=コハルヒヨリ こひ 媚=ウィティ 小瓶=プリリ こふ コブ=ポラウ 古文=ファハカ 子分=コワケ 古墳=ヌフコ コブクロ=レケペケ 拳=カルタマ 古風=フルフイ 小振り=ティピキラ 小降り=コフリ こへ こほ こま 駒=コマ 駒回し=コママリ 駒遊び=コマロキ 困り事=コマリコ こみ コミック=ミコポ コミケ=コミケ 混み具合=ミリポイ コミンテルン=コミテ こむ こむら返り=コムラカ こめ 米=コメ 米作り=コメトゥ コメディアン=ハハト こも 顧問=ハルカ 子守り=コモリ こや 小屋=ロピカ 小山=ロイロイ 子役=コハコハ こゆ こよ 雇用=ワイカト コヨーテ=ラカラカ こら コラ=コラ 古来=コライ コラボレーション=コラポ こり コリン星=コリンセイ 凝り性=セロコティ こる これ コレラ=コレラ ころ 殺し=コロコロ こわ 小技=アタ こん 昏睡状態=モアモア コント=アハハ コント集=アハハトゥ 根性=セオラ 梱包=トゥトゥ 困窮=アウィラ 混在=クワイカ こん棒=ポカリコ 混合=クワクワ コンドーム=ピタリコ コンジローム=プティプティ 根気=テテラ 根底=ケラピコ 金平糖=ピキリキ 今週=テケテケ 今度=テコルカ さ さあ サーズ= サーモグラフィー= さい 差異= 最古= サイ(動物)= 最高=オア 細胞= 最大= 最小= 最良= 最後= 宰相= 斉藤= 債務= 再会= 再起動= 才能= 才覚= 財布= 再選= 賽銭= 最善= 最強= 最愛= 妻帯者= 再現= 再建= 災害= 裁縫= 再来= 栽培= サイモン&ガーファンクル 最上階= 最優秀賞= サイン= 債権= 再編= 最中= 最多= サイボーグ= 宰相= さう さえ さお 竿= さお竹屋= さか 左官屋= 坂= 性= 境= 堺= 佐賀= 盛りの付いた雄= 差額= 魚=エリ さき 先= 詐欺= 詐欺師= サギ= 砂金= 先取り= さく 策= 柵= 桜= 策謀= 作成= 作戦= 作物= 策略= さけ 酒= sage= 叫び= 酒飲み= さこ ささ 笹= サザンオールスターズ= サザンクロス= ささくれ= さざ波= ささまき= 佐々木= サザンカ= ササミ= さし さじ加減= サジ= 刺身= 砂上の楼閣= さす サスマタ= させ 左遷= させ子= さそ サソリ= さた サダムフセイン= さち さつ 札束= 殺傷= 殺到= 颯爽= サッカー= 殺人= 殺意= 殺菌= 撮影= さて 査定= さと 里= サド= 佐藤= 砂糖= 悟り= さな サナダムシ= サナトリウム= さに さぬ 讃岐うどん= さね さの 左脳= さは 左派= 砂漠= サバイバル= 裁き= さひ サビ= さふ サブマシンガン= さへ 差別= さほ 作法= サボり= さま サマータイム= さみ サミット= さむ 寒さ= サムスン= 侍= さめ 鮫= 鮫肌= さも さや 鞘= サヤエンドウ= さゆ 左右= さよ 左翼= さら 皿= 皿洗い= さらし首= さらし者= サラ金= さり サリン= サリーちゃん= さる 猿= さる高貴なお方= 猿回し= 猿まね= 猿知恵= 猿山= され さろ サロン= さわ さん 参加=ハト 参加者=ハタ 賛成=セナ 賛同= 参考= 散歩= 参照= 山椒= 三唱= 参上= 惨状= 山荘= 三浪= 参拝= 参詣= 産経新聞= 参謀= 山河= 酸化= 傘下= 賛歌= 惨禍= 産婦人科= 賛美歌= 酸性雨= 酸化物= サンショウウオ= 三流= 算数= 散開= し 主語=ア 正体=フォミ 支配=コル 支配者=コルマ 修正=イピ 指示=アサ 地獄=アル す せ そ た 他=アルト 他人=アルタ ち 直接=ミフラ チャンネル=テポ つ て 訂正=カサ と 途中 =パ 独立=テト な に 日本=ヒノモト ぬ ね の は 始まり=カト ひ 独り旅=テコ ふ プレゼント=アレナ へ 変化=マ 返事=ソ ほ 翻訳=エセル 方法=トセ ま み む め 名詞=アサ 雌牛=リ も 文字=アルプイ や ゆ よ ら り 了解=オ リンゴ=ミ る れ レス=ソ ろ わ を ん が 学生=ムトカ ぎ ぐ げ 言語=エルト ご 語=ポ ざ じ 自由=シフ 順番=サセト 譲渡=アレナパ ず ぜ 全員=ティト ぞ 造語=ぺトラ だ 団結=ルノア ち゛ 地獄=アル つ゛ で ど 動詞=オ ば び ぶ 文章=プセ べ ぼ ぱ パクリ=テオ
https://w.atwiki.jp/harukaze_lab/pages/160.html
竹槍念仏 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)妙竹林《みょうちくりん》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)州|猿橋《えんきょう》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)※[#感嘆符疑問符、1-8-78] ------------------------------------------------------- [#8字下げ]一[#「一」は中見出し] 「面妖な坊主だぜ」 「…………」 「妙竹林《みょうちくりん》だ、慥《たしか》にやってやがる」 「何でございますか」 「分らねえかい――?」 甲州|猿橋《えんきょう》から大月へ向う合《あい》の宿《しゅく》、東の方からやって来た旅支度の二人の若者がある。一人は素っ堅気の二十五六になる色の小白い温和しそうな男、その伴れが妙なとりあわせで足捌き眼の配り――どう見ても渡世人だ。 「それ、あの坊主よ」 と渡世人の方が、五六間さきを行く托鉢僧を顎でしゃくった。 「と云っても定吉さんは堅気者だから分るめえが、あの坊主めさっきから博奕《ばくち》を打っていやあがる」 「へえ――博奕を?」 「猿橋の茶店で休んでいたときあの坊主が前を通っただろう、あの時からどうも妙だなと思っていたんだ。見ねえ――今度はあそこの豆腐屋へ立つぜ」 と云っている間に、例の托鉢僧は町並にある豆腐屋の店先へ錫杖《しゃくじょう》を停めた。 「それ見ねえ、当ったろう」 「ですが辰次郎さん、どうして豆腐屋の前へ立つのが分ったのでございますか」 「餅屋は餅屋さ。お! 目と出たな」 辰次郎は托鉢僧が喜捨を受けて歩き出すのを見ると、何を思ったか小走りに追いかけて行った。 「おいおい坊さん」 と声をかけた。托鉢僧は立停まって、網代笠《あじろがさ》の縁へ手をかけながら振返った。 「拙僧かな――?」 「如何にも拙僧さんだ」 「何ぞ御用か」 「さっきからずっと拝見しているが、だいぶ半目が出るようだね」 「――何を仰有《おっしゃ》る」 「隠してもいけねえ、此方《こっち》あ商売人なんだ、どうだい今度あ己らが丁と行こう」 網代笠の中で托鉢僧はぎくり[#「ぎくり」に傍点]とした。然しすぐ微笑にまぎらせて、 「どうも拙僧にはお手前の云うことがよく分らん、半とやら丁とやら、それは俗に袁彦道《えんげんどう》とか申す類の符牒かの――?」 「ふざけなさんな」 辰次郎はせせら笑って、「猿橋から此方《こっち》、おまえさんが托鉢に寄る家はみんなとっかかりから半目に当る家ばかり、お布施の出ねえ時は丁目の家のまえで頭あ下げていた、どうだい――違ったかい坊さん」 「あはははは煩悩彰眼雖不見《ぼんのうしょうげんすいふけん》」 「なんだと?」 「怒ってはいかぬ、拙僧自分をたしなめたじゃ。仏に仕うる身が托鉢中になんで左様な振舞をしましょうぞ、みなお手前が自分の眼で見る障碍《しょうげ》なのじゃ――鳥は鳥様に見る、あははははは皆是煩悩でござるよ」 「おっと待ちねえ」 「いや、御縁もあらば又――」 「待ちねえったら、おい、坊さん」 袖を振切った托鉢僧は、呆れている辰次郎を後に錫杖を鳴らせながら立去った。追いついて来た定吉が――見ると辰次郎、腕組をして眤と托鉢僧の後姿を見送っている、 「どうしました辰次郎さん」 「うーん」 辰次郎は呻った。「あの坊主は唯者じゃあねえぞ、己《おい》らの止めるのを振切って行った後恰好、一分の隙もねえ構えだ、あの網代笠の下にゃあきっと戒名のある雁首が載っているぜ」 「左様でございますかねえ」 定吉は興も無さ相に、「それはまあ兎も角、もう日が傾きはじめましたから、少し急ごうじゃございませんか」 「心得てるってことよ、此処まで来りゃあ大月まではひと跨《また》ぎ、相手の勘八は谷村《やむら》から逃げも隠れもしやあしねえ、まあ己らにずんと任せて置きねえ」 「はい、それは分って居ります」 「それからの」 辰次郎は声をひそめて、「大月へかかれば向うの縄張り内だ、迂濶につまらねえ事を口走っちゃあならねえぜ」 「――はい」 「どこまでも吉田の浅間詣り、宜いな」 「大丈夫でございます」 「さあ行こう。だがあの坊主め――どうも納得のいかねえ野郎だ」 小首を傾げながら歩きだした。 [#8字下げ]二[#「二」は中見出し] 「――無尽意菩薩。白仏言世尊観世音菩薩。云何遊此娑婆世界云何……」 吉田道を大股にやって来た例の托鉢僧は、声低に看経《かんきん》しながら谷村《やむら》へかかる手前の辻を左の方へ折れて行った。 谷村新田《やむらしんでん》に一念寺という寺がある、相州《そうしゅう》藤沢|遊行寺《ゆぎょうじ》を総本山とする時宗の末寺で、檀家も少し参詣人も無く、ひどい貧乏寺で、つい先頃までは大月の西念寺の住持がかけもちにしていた無住同様の破寺《やれでら》であったが、半年前、本山から廻されて一人の僧が住持として住むようになった、これが――例の托鉢僧である。 ところでこの住持、法名を自念と云うそうだが、不思議なことに住んで半年まだ誰もその顔を見た者がない、寺にいても外へ出るにも決して頭の網代笠をとったことがないのだ、寝る時にはまさか笠のままでもあるまいが、貧乏寺のことで飯炊き一人いないからそれも分らぬ。 「妙なお住持さんだね」 「全くさ、殊に依ると鼻っ缺けででもありゃあしないか」 「それとも入墨者か」 などと飛んだ噂の出ることさえある、併し当の自念は黙然として行い澄ましていた。 「――而為衆生説法。方便之力其事云何……。仏告無尽意菩薩」 錫杖を突きながら、黄昏《たそがれ》の道を寺へ戻って来た自念和尚、納所《なっしょ》の裏手へ廻って井戸水を汲み、草鞋を解いて洗足、 「善男子。若有国土衆生応以仏身得度者観世音菩薩――と来た、即現仏身。而為説法。応以辟支仏身……か」 いつかお経が口拍子になって来た。 「猿橋で会った野郎は厭な野郎だ、得度者。即現辟支仏身――だ、而為説法。応以声聞身。得度者。即現声聞身……と来らあ」 「あの――和尚さま」 いきなり背後から声をかけられて、自念は吃驚《びっくり》しながら振返った。丸顔のぽっちゃりとした愛くるしい娘が、風呂敷包を持って微笑しながら立っている、 「おお是はおきい[#「おきい」に傍点]どの」 「お斎《とき》がもう無い時分と存じましたので、又すこしばかり持って参じました」 「それはそれは、毎《いつ》も御親切に忝のうござるな、どうか納所の方へ――いますぐ参りまするじゃ」 「――はい」 と娘はいそいそ納所へ入って行った。 寺の東に当る百姓茂右衛門というのが仏性《ほとけしょう》で、自念が来るとから米味噌の喜捨についていた。初めは堅く辞退したが――和尚さまにあげるのではなく仏様への志だから、と云って茂右衛門は絶えず娘のおきい[#「おきい」に傍点]に持たせては喜捨を続ける、そこで今は断りもならず受けているのであった。 「やあ済みませぬのう」 自念が入って行くと、娘は甲斐甲斐しく米櫃を出して、持って来た米を入れ、別の包みの麦を棚へあげなどしているところだった。 「それから此処へお菜を少し」 「おお是はみごとな――」 「わたくしの手作りで美味しくはございませぬ、ほんのお口汚しに」 「何から何までお心添え忝ない、お志有難く頂戴いたしまするじゃ」 「お恥しゅうございます」 娘は風呂敷をはたいて、畳むでもなく折るでもなく、手で揉みながら暫くもじもじしていたが、自念が奥へ去ろうとするのを見ると思い切ったように、 「あの――和尚さま」 しどろに声が顫える、網代笠を衣たまま自念は不審そうに娘を見下した。おきい[#「おきい」に傍点]は懸命に、 「あの――一念寺のお宗旨は、あのう……奥さまをお貰いなすっても、宜いのだ相でございますのね」 「左様、時宗では別に妻帯を禁じてはいませぬが、それがどうか致しましたか」 「否、あの――」 娘は一時にかあっ[#「かあっ」に傍点]と血が頭へせきあがるのを感じ、思わず両の袂で面を蔽うと、会釈も忘れて走るように外へ去って行った。 自念は茫然とその後姿を見送っていたが、やがてどかりと其処へ腰を落し、 「――いけねえ」 と呻くように呟いた、「ちっと前から様子がおかしいと思っていたら、やっぱりあの娘は己《おい》らに……ああ!」 自念は卒然と立上った。 そして駈けるように本堂へやって来ると、燈明をあげることも忘れ、数珠の音も荒々しく声高に誦経を始めた。しかし忽ち絶句して、手にした数珠を取落す、 「駄目だ!」 と悲痛に云って突伏した。 [#8字下げ]三[#「三」は中見出し] 「――仏様」 自念は仏前に身を顫わせて、「どうか私《あっし》を叩き直して下さい、昼は昼で托鉢をしながら、つい我を忘れて知らぬ間に独り博奕。また唯今はあの娘のひと言を聞いて、やくざな気持が暴れ出しました。私《あっし》は娘の言葉を聞いたとたんに、自分もいつかあの娘を……否え、どうか私《あっし》を、私《あっし》の性根を叩き直して」 と胸を絞るように叫ぶと――その時、寺の西にある竹藪のあたりで、 「ひ!」 と云う悲鳴が聞えた。 懺悔で夢中だった自念の耳にも、鋭い悲鳴はびんと響いた。はてな――と首をもたげるところへ紛れもない女の声で、 「誰か来て、助けて」 と云う叫び。それが正しく今帰って行ったおきい[#「おきい」に傍点]の声と気がつく、とたんに自念は本堂をとび出す、下駄を突っかける間もなく裸足で、錫杖を右手に外へ――。 「誰だ――」 喚きながら駈けつける。竹藪の前に男が三人、二人がかりで娘を抱きすくめようとしている、自念は嚇として錫杖を執り直しながら、 「何をするのだ、馬鹿者め」 と駈け寄る、鼻先へ、 「待ちねえ待ちねえ」 と傍に控えていた頭分らしい一人が、ぬっと自念の前へ立ち塞がった。 見ると是が大変な奴だった。体は六尺に余り筋骨逞しく、羅漢が辛子を舐めたような醜い赭っ面で、横鬢の禿げあがった眼の鋭い――まあ気の弱い者なら見たばかりでひきつけ[#「ひきつけ」に傍点]を起し相な男だ。これは谷村に住んでいる博奕打の貸元で美須屋《みすや》勘八という奴、子分の五六十人はあろうというくらいの勢いを持っていながら、渡世人仲間からも嫌われている有名なあぶれ者だった。 「待ちねえ和尚さん」 勘八は仁王立ちになって、「出家《しゅっけ》の身で錫杖などを抱え込み、おまえさん一体どうしようと云うのだ」 「それよりその娘を何とさっしゃる」 「はっはっは、この娘かい。こいつはの、男一人の寺から夕闇まぎれにこっそり出て来やがったから、今ちいっと痛めているところなんだ」 「ば、馬鹿な事を」 「何が馬鹿な事だ、例え相手は坊主でも、一人住いの暗がりへ、お百姓衆の娘っ子が忍んで来るなんていけっ太え遣り方だ、外の土地なら知らねえ事この勘八さまのお縄張り内で、そんな猥らな真似は見逃せねえんだ」 「それはお前の思い違いじゃ、この娘さんは東の茂右衛門殿の家の者で、寺へ斎《とき》の物を喜捨に来て下すったのじゃ」 「そんな甘口をそうかと肯く勘八様じゃあねえ、黙ってすっ込んでいねえとお前も一緒にしょ曳いて行くぜ」 「無法な事を――」 「無法は初めから承知の上だ」 歯を喰い反らして喚きたてた。 自念の総身がびりりと顔えた、思わず右手の錫杖をぐいと握り直したが――ぐっと歯噛みをしながら懸命に耐える、はち切れそうな怒りを抑え抑え、 「そう一概に云われては、拙僧も当惑をするが、では――どうであろう勘八殿、拙僧の方でお顔の立つように仕るが、それで御勘弁は願えまいか」 「顔を立てる――と云うのか」 「多分には参らぬが、本山よりの祠堂金《しどうきん》が僅ばかりござる、それで今日のところはお見逃しに預りたいが」 「そんなら代物《しろもの》を見せねえ」 金と聞いて勘八舌なめずりをした。 自念は寺へ取って返したが、すぐに紙包を持って戻って来た。勘八は遠慮なく受取ってばりばりと包を明けて見る、――山吹色の小判で三十両、意外な大金。 「へっへっへ、おい坊さん」 勘八は俄に卑しく笑って、「一念寺は貧乏寺だと聞いていたが、寺の内証と娘の懐内は明けて見なけりゃあ分らねえ、大層まあ有福だね」 「それで御勘弁下さるかの」 「ならぬ勘忍駿河の帝釈、出来ねえところだが折角だ、ことは一つ眼をつぶってあげやしょう。やい、――野郎共、もうその阿魔にゃあ用はねえ放してやれ」 「へえ、さあ行きやがれ」 突放されてよろめくおきい[#「おきい」に傍点]、自念は思わずそれを援け止めて、笠の内から温く、 「もう大丈夫、安心さっしゃれ」 と労わるように囁いた。 「それじゃあ和尚さん、あとはしっぽりおやんなせえ、またお邪魔にあがりますぜ。ああ勘八様はお慈悲な人だ、わはははは」 大口あけて笑いながら、勘八は子分を伴れて立去った。 [#8字下げ]四[#「四」は中見出し] 「――和尚さま」 三人の足音が遠のくと、おきい[#「おきい」に傍点]は崩れるように自念の胸へ顔を伏せた。 「おきい[#「おきい」に傍点]殿」 「――どうしましょう」 娘はおろおろと、 「あの人に見込まれたからは、この後ともどんな難題を持ちかけられるか知れませぬ、今だから申上げますけれど、あの勘八は以前から度々わたくしに厭なことを云い寄って居りました」 「そうだったか、それで今日も跡を跟《つ》けて来たのだな――なんと云う……」 「あんな男のこと故、どんな事を世間へ触れ歩くか知れませぬ、わたくしは構いませぬが和尚さまがどんなに御迷惑をなさいましょう、それを思うとわたくし――」 「おきい[#「おきい」に傍点]殿!」 いじらしさに胸を衝かれて、我にもなく娘の肩を引寄せたが、はっと気付いて押し放し、瞑目しながら口の内で低く、 「煩悩彰眼雖不見」 と三唱え、やがて静かに云った、「御心配なさるな、根のない噂は弘まるより消えるが早いと申す、決して気に病まぬが宜い――さ、時刻も大分遅れたゆえ家で案じていよう、お帰りなさい」 「はい、それでは……」 残り惜しげな娘の眼を、わざと見ぬ振りに、自念は寺へと大股に戻って行った。 その夜は明けるまで、本堂から「念彼観音力」と誦する声が絶えなかった。そして明る日も、自念は托鉢に出ずに終日仏前に看経《かんきん》を勤めて暮らした。 本来|仏性《ぶっしょう》でない者が発心しての精進苦行、煩悩塵界に生きて来た身には、風声雨響にも心がゆらぐであろうに、ましてや火に油を注ぐような障碍《しょうげ》が次々と出て来ては、まだ固らぬ道心の兎もすれば崩れかかるのは是非もなき事であろう――然し、自念は懸命に、妄念を払って得脱しようと、本尊仏の前を去らず、まる二日のあいだ食を絶って誦経《ずきょう》に専念した。 そのあいだに幾度か、おきい[#「おきい」に傍点]の訪う声も聞いた、眼のくらむような飢えも感じた、合掌した手や、端座した脛の痺れに、全身の骨まで徹る苦痛も味わった。 「なにくそ、是くらいの事で負けてどうする、昔の高僧智識は五十日も断食苦行したと云うではないか、これからだぞ!」 これからだぞ、と自分と自分に鞭打ちながら勤行をつづけていた。 二日めの夜のこと、本堂の前に当って、不意に自念を呼ぶ娘のけたたましい声がした。丁度いま水を飲みに立とうとした耳へ、鋭く響く、 「和尚さま、大変です、どうか来て」 と叫ぶ声。ぎょっとした自念――また勘八が来たかと思って、ふらふらする足を踏みしめながら出てみると、庭先に娘が、 「何処かのお人が血だらけになって此処に倒れています、どうか来て見てあげて下さいまし、早く」 急きたてるように叫んだ。 自念が下りて行って見ると、娘の足下に若者が一人倒れている、跼《かが》んでぐいと肩を押すと、低く呻きながら若者は半身をあげた、――娘の差出す提灯で、べったり血にまみれた顔。 「これ、どうなすった」 「お、お助け下さい」 若者は嗄れた声で絶え絶えに、「後から追って来る者がございます、どうか私をお匿い下さいまし」 「おきい[#「おきい」に傍点]殿手を――」 自念はそう云って娘の手を藉りると、若者を援け起して庫裡の内へ担ぎ込んだ。行燈へ灯を入れて、手早く若者の着物を脱がして見たが、着物が処々引裂けているにもかかわらず、体には別に傷所はない、おきい[#「おきい」に傍点]の汲んで来た水で血を洗う――頭に二ヶ所、それも血の割には浅傷だった。 「是なら、なに大した事はない。おきい[#「おきい」に傍点]殿済まぬがそこの行李から薬箱を出して、それに晒木綿《さらし》がある筈だから出して下され、このくらいの傷なら拙僧の手当てでも充分じゃ」 「あ、後から、誰か来は致しますまいか」 若者は全身を慄わせながら囁いた。自念は笠の内で微笑しながら、 「安心さっしゃれ、拙僧がいれば誰が来ようと最早大丈夫じゃ」 「有難う存じます、有難う存じます」 「さあ、少ししみる[#「しみる」に傍点]が動かぬようにの」 娘の手助けで、手際よく傷の手当てをし、晒木綿できりきり頭を巻き終ると、自念は自ら床を延べて若者を寝かした。 「これで宜いから兎に角落着いてひと眠りさっしゃれ。なに大丈夫決して案ずることはない、訳は明日聞こう、ではゆっくり休むが宜い」 「和尚さま、わたくしは……?」 「誰か来でもすると面倒じゃ、おきい[#「おきい」に傍点]殿は早く帰らっしゃれ、――どうして又この夜分に寺へなど来られた」 「休みなしのお勤めゆえ、お粥など拵えて進ぜるが宜い――と父が申しましたゆえ」 「それは忝ない、が――勤行中は食を断つつもりなれば、左様な心配をして下さるな、では早くお帰りなされ」 「はい、それでは」 と娘は会釈して帰って行った。 [#8字下げ]五[#「五」は中見出し] 「なに、相手は美須屋《みすや》勘八――※[#感嘆符疑問符、1-8-78]」 「――はい」 その明る朝だ。 傷の痛みがひいたというので、粥を啜らせた後、どうした訳でと聞くと若者の口を衝いて出た名が、又しても其だった。 「訳を聞こう」 「どうかお聞き下さいまし」 若者は起直って、「私は江戸八丁堀の炭問屋、小倉屋五郎兵衛の甥で定吉と申します。私に一人の兄がございました、幼い頃から勝負事が好きで十八九の年には到頭やくざ仲間に入って了いました」 「――うむ」 「そんな訳で、ながいこと音信不通で居りましたが、半月ばかり前のことでございます、兄とは同じ渡世の辰次郎というのが参りまして兄が殺されたとしらせて呉れました」 長次郎の話を手短に記せば。 定吉の兄吉之助と辰次郎は一年ばかり旅を廻って甲州へ入り、谷村《やむら》の美須屋勘八が大賭場を張っていると聞いて、或る夜ふらりと客になった。ところが其の夜ひどく当って、一刻ばかりの内に百二三十両も勝ったのである――その帰り途、良い機嫌で笹子川の流を聴きながら二人がやって来ると、不意に暗闇から十四五人の人数がとび出して、 「賭場荒しだ、たたんで了え」 と襲いかかった。 辰次郎はとっさに身を躱して、笹子川の崖を転げ落ちたが、吉之助は長脇差を抜いて向ったため膾《なます》のように斬殺されて、勝った金は勿論、胴巻までそっくり掠われて了った。 「幾らやくざ同志とは云え、話を聞けばあんまり卑怯な遣り方です――博奕打ちでも兄は兄、現在手にかけた相手を知ってみれば、弟として例え一太刀でも恨んでやるのが兄への功徳と……辰次郎さんも勧めますし私も覚悟をきめ、お店へは内証でぬけてきました」 「辰次郎という人も一緒にか」 「はい――実はゆうべも申上げようかと存じましたが、三日前に猿橋の宿はずれで、和尚さまにお会い申しました」 「――と、云うと?」 「托鉢においでなすった途中で、貴方に話しかけた者のあるのをお忘れでございますか」 「おお、それではあれが」 「その辰次郎でございました」 自念はその奇遇に驚くよりも、話の先が知り度かった。定吉は口を継いでし 「あれから大月に宿を取って、二日ばかり美須屋の様子を窺い、ゆうべ何やら祝い事があるとか、酒盛りをして早く寝ると聞きましたので、辰次郎と一緒に思い切って踏込んだのですが――私という足手まといがいた為か、残念ながら子分達に取巻かれて辰次郎は斬殺され、私は生命《いのち》からがら逃げだしました」 「うーむ」 「堅気育ちの意気地なさ、敵《かたき》を前にしながら一太刀恨むことも出来ず、逃げだした自分が今では口惜しくてなりませぬ――お察し下さいませ……」 聞いている自念の拳が、膝の上でぶるぶると顫えだした。我慢しても、我慢しても突上げて来る怒りだ、 「――畜生、あの外道め……」 食いしばった歯のあいだから思わず洩れる呻き。とたんに! はっ[#「はっ」に傍点]と気がついた自念は、驚く定吉には眼もくれず、いきなり立って本堂へ走り込んだ。 「いけねえ、いけねえーッ」 胸を掴んで仏前に坐る、「此処で挫けちゃあ何にもならねえ、ええ、頑張れ」 と夢中で数珠を押揉みながら、声を張上げて誦経を始めた。 凄じい声だ、骨身を削る声だ、心の内に涌き上る妄念を掻消そうとする必死の声だ、併し――最早それは残念ながら長くは続かなかった。 「うーむ」 誦経の声がやんだ。 「ああ、畜生、駄目だ、もう駄目だ、己《おい》らにゃあ是以上の我慢は出来ねえ」 破れるように叫ぶと、手にした数珠がびっ[#「びっ」に傍点]と断れ、五十四の水晶珠が霰のように飛び散った。 自念は庫裡へ戻って来た、 「定吉さん――とか云ったね」 「はい」 「これから出掛けるんだ、少し傷には無理だろうが起きなせえ」 がらりと変った僧の態度に、定吉はきょとんとして見上げるばかり。 「ど、どう致しますので――?」 「どうする? お前さんの兄貴と辰次郎さんの敵を討ちに行くのさ」 「げ、そ、それは」 「心配しなさんな、己《おい》らが立派に討たせてやらあ、美須屋勘八の五人や十人、束になって来ても驚くこっちゃあねえ、さあ支度だ」 自念はがっちりと立った。 [#8字下げ]六[#「六」は中見出し] 半刻ばかり後だ。 美須屋勘八は子分を三人ほど伴れて谷村《やむら》の地はずれ、俗に地蔵畑という、小さな地蔵堂の境内へ入って来た――西側は崖で、その下には笹子川が泡を噛んで流れている。 「美須屋殿、ようおいでじゃな」 勘八と子分達がお堂の前へ来ると、網代笠を冠って錫杖を右手に、ぬっと一念寺の和尚が現われた。 「や、お前は一念寺の――」 「自念でござる」 勘八は驚いたらしい。 「それじゃあ呼出しの状を寄来したのはお前さんかい」 「左様さ、おきい[#「おきい」に傍点]殿の筆跡を借りる方が分りが早いと存じてな、ちょいと仏家の方便というやつを用いましたじゃ、お当が外れて誠にお気の毒、まあ赦さっしゃれ、あはははは」 「人を茶にしゃあがるな」 勘八は喚きたてた、「偽手紙など使やあがって何の用だ、此方は忙がしい体だ、用があるならさっさと云え」 「催促までもなく申上げるがの」 自念はにやりとして「今日は美須屋勘八を男と見込んで御無心があるのじゃ」 「無心だと――? この坊主め、このあいだの金でも惜しく成りやあがったのか」 「いや、金なら此方から進上じゃ」 「気味の悪い声を出しやあがる、金でねえ無心たあ何だ、云ってみろ――だがの、美須屋勘八は鬼と云われた通り者だ、下手な御託をつかやあがっても迂濶と甘口に乗る相手じゃあねえぞ、何だ無心てえのは?」 「実はな……」 自念は落着き払って云う「誠に申兼ねたがお手前の首が頂戴し度いのじゃ」 「な、な、何だと――?」 「定吉さん、此方へ出ておいで」 自念が振返って呼んだ。 お堂の蔭から定吉が、襷鉢巻に裾をからげ、右手に脇差を抜いて現われた、頭の巻木綿と何方が白い――という蒼白めた顔、膝っこぶしはもうがたがた慄えている。 「や! 汝《うぬ》あ昨夜の若造だな」 「騒ぎなさるな。このお方の兄さんで吉之助という人が、この春お手前の手にかかって殺されなすった、その敵が討ち度いと云わっしゃるのじゃ、どうか一つ厭であろうが肯いてやって頂き度いがの、どうだろう」 勘八はだだっと二三歩さがった。 「き、貴様は何者だ、坊主!」 勘八は裂けるように、「笠をぬげ、執り成し恰好――唯の坊主じゃあねえ筈だ、笠をぬいで面あ見せろ」 「脱いでも宜いかの」 「――――」 自念はさっと網代笠をはねた。 謎の顔が現われた、半年のあいだ誰一人として見たことの無い顔が――若い、まだ二十七八であろう、色の浅黒い鼻筋の通った、眉の濃い唇の緊まった顔、然も剃りあげた大額にはありありと三日月形の向う疵。 「脱いだらどうする」 自念の声ががらりと変った、「笠を脱ったらどうするんだ、美須屋勘八――手前が井戸の蛙でも、波世人なら名ぐれえは聞いていよう、如何にも己《おい》らは唯の坊主じゃあねえ、戒名を名乗ってやるから耳をかっぽじってよく聞いて置け、江戸で相政《あいまさ》、上州で国定、駿河で清水と極めのついた、次郎長親分の身内でも、大政小政の両兄哥は縄張り持ち、己なんざあ下っ端だが向う不見《みず》の半太郎と、ちったあ海道筋に名を売った男だ、荒神山の大喧嘩で額に受けた向う疵、遠慮は要らねえずっと這い寄ってとっくり拝み奉れ――やいやい、何をへどもどしやあがるのだ。綽名にとった向う不見が祟り、大親分の勘当を受けて発心した半太郎、飛んでもねえ洒落っ気から頭を丸め、一年ばかり辛棒して来たが、やくざの風上にも置けねえ手前の行状を聞いちゃあ、黙ってお経を読んでいることあ出来ねえ、土地の蛹虫、世間の蚰蜒《げじげじ》、どうでも首を貰わにゃならねえ。やい勘八、度胸を定めて地獄へ堕ちろ」 「何を云やがる、清水の身内とありゃ相手に不足はねえ、若造諸共引導を渡してやるから、さあ――来やあがれ」 「その口を忘れるな、そーれ※[#感嘆符二つ、1-8-75]」 びゅっと錫杖をしごいた。 「野郎共、ぬかるな※[#感嘆符二つ、1-8-75]」 喚いて置いて、勘八――抜討ちにぱっ[#「ぱっ」に傍点]と斬りつけた。半太郎は躱しもせずに錫杖を返して横殴りに払う、苛って勘八が、 「――野郎!」 と突っかかる。その時下手の者が、抜きつれて左右から詰寄った。 [#8字下げ]七[#「七」は中見出し] 「定吉さん、逃げていねえよ」 半太郎は後へ叫んで、「さあ来い、こう長脇差《ながどす》の光るのを見ちゃあ嬉しくって耐《こら》えられねえ、腹の底からぞくぞくとして来やあがる、やっぱり無頼《やくざ》はいいもんだ――それ※[#感嘆符二つ、1-8-75]」 びゅん! と風を切る錫杖。 「ぎゃっ!」 息をついていた子分の一人が、脳天を砕かれて血反吐《ちへど》を吐きながらすっ飛ぶ。 「やりやあがったな」 と勘八が、捨身の無法。 「だあーっ」 と踏込んで来る出端、体を開いて、のめるやつを後ろざまに頸の根へ、錫杖の石突を返してびゅん[#「びゅん」に傍点]! と一本、 「うっ!」 呻いてつんのめる、踏込んだ半太郎、 「この外道面《げどうづら》め」 と脾腹へもう一撃、「定吉さん、兄貴の敵《かたき》だ早く止《とど》めを刺しねえ」 「――――」 「定吉さん、止《とど》めだ」 慄えながら定吉が、隠れていたお堂の横から走って出る、半太郎は錫杖を執り直して、残った二人の子分の方が振返った、 「やい三下、何を慄えていやあがる、手前《てめえ》っちの親分は己《おい》らが仕止めた、口惜しかったら斬って来い、来ねえか」 「――な、何を……」 「屁っぴり腰をして態あねえぞ、親分が親分なら子分も子分、二人っきりじゃ心細くてかかれめえ、早く帰《けえ》って身内を集め、束になって押して来い――己《おら》あ逃げも隠れもしねえ一念寺で待っているから、装束でもしてやって来い」 何と云われも、相手は口答えひとつ出来なかった。半太郎は鼻で笑って、 「済んだかい、定さん」 と振返る、「うん、宜し宜し、形だけで沢山だ、それで兄さんも浮ばれるだろう――済んだら行こうぜ」 気の上ずっている定吉を援け起こし、 「待っているぞ」 とひと言。木隅《でく》のように突っ立っている子分の者を後に、半太郎は定吉を促して悠々と街道の方へ立去った。 ――――――――――――――――― 「……或値怨賊繞。各執刀加害。念彼観音力。咸即慈心……か」 一念寺の本堂。仏前へ手行李をひろげて、半太郎はいま法衣と着物の着換え中だ。――吉田道で定吉に金を与え、江戸へ帰らせると、その足で戻って来たばかり。 「或遭王難苦。臨刑欲寿終。念彼観音力。刀尋段段壊――とくらあ、ねえお釈迦さん、お前《めえ》さんとも随分つきあって来たが、己《おい》らあたった今から盃を返《けえ》すぜ、お経の文句に嘘あねえと云うが、まるで駄ぼら[#「ぼら」に傍点]ばかりじゃねえか、観音力を念ずれば怨賊も慈心を起し、悪者の抜いた刀あ段々に砕ける――? へっ! お前さんも商売だろうが嘘の灰汁《あく》がちっとばかりひど過ぎるぜ」 腹へきりきりと晒木綿《さらし》を巻く、 「世の中にゃ悪い奴がいて、お経の百万遍をあげたってへえちゃら[#「へえちゃら」に傍点]な面《つら》あしている、そんな野郎にゃあ大蔵経をひっくり返して見せるより、脇差《どす》に物を云わせる方が早仕舞だ、或囚禁枷鎖。手足被※[#「木+丑」、第3水準1-85-51]械。念彼観音力。釈然得解脱――かね、置きやあがれ」 半太郎は着物の裾をからげてきりりと上締め、襷をかけ坊主頭に鉢巻をとすると、悪口を続けながら足拵えをして、ふいっと出て行ったが間もなく手頃の竹を一本伐って来た。 「呪詛諸毒薬。所欲害身者。念彼観音力――どっこいしょ、と」 戒壇に腰を下して、竹の枝を払い、穂尖を作って竹槍を仕立てた。 「退き口は富士、お山開きにゃあ早《はえ》えが、清水港へは一本筋だ、大政の兄哥にお詫びを頼んで、伸び伸びと無頼《やくざ》本性――ええ畜生、もう沼津の鰻と剣菱の匂いが鼻に来やあがる、念彼観音力……だ、心残りはおきい[#「おきい」に傍点]坊だが、何方《どっち》にしたって添い遂げられねえ因縁とすれやあ、結句こうなるのが互いの仕合せよ」 半太郎の眼は一瞬うるみを帯びた――が、思い切って頭を振ると、すっくり立上って竹槍に素振りを呉れた。 「おきい[#「おきい」に傍点]さん、おさらばだぜ」 とあっさり呟いた時、どっと前庭の方へ人の駈込んで来る足音がした。 「来やあがったな」 と半太郎はにやり笑って、「数珠を操っての念仏看経、これからは数珠無しの竹槍念仏――どれお勤めを始めようか」 大股に出て行って、正面の明り障子をぱっと蹴放す、庭へ詰めかけていた頭数――ざっと二三十の群が、 「わあーっ」 とどよめいて左右に散った。 広場へ仁王立ちになった半太郎、南を仰げばくっきりと澄みあがった空に、まるで手招きでもする如く富士の山が晴れて見える。――あの向うには清水港があるんだ! 群がる敵を前に、半太郎の唇はにんまりと微笑を描いた。 底本:「幕末小説集」実業之日本社 1975(昭和50)年1月10日 初版発行 1979(昭和54)年2月15日 五版発行 底本の親本:「キング」 1936(昭和11)年8月号 初出:「キング」 1936(昭和11)年8月号 ※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
https://w.atwiki.jp/divine_revelation/pages/59.html
目次 1.反省修行の場としての四次元世界 2.あの世へ還ると「過去を映す鏡」に自分の一生が映し出される 3.自分の一生をスクリーンで観て、自分が何処へ行くかが分かる 4.地獄の特訓コースの実態 5.五次元霊界の人びとは職業を持っており、一般的な人が多い 6.六次元神界には、学者や専門家が多くいる 7.菩薩界の方があの世へ還った時は、神界で反省することが多い 8.如来界の方は、ほとんど元いた世界ヘ一直線に還ってくる 9.六次元の上段階からいる光の天使 10.菩薩の役割は、如来が出る時に、如来を助けて法を広めること 11.日本神道系には、諸如来、諸菩薩の方がたが多く出ている 12.仏教系の諸如来、諸菩薩の方がた 13.古代中国の諸如来、諸菩薩の方がた 1.反省修行の場としての四次元世界 世界を去ったあとの四次元世界、この四次元というのが、幽界(ゆうかい)と言われています。 この世界は死んですぐ間もない方がたが来ているところです。まだ、ここでは人間は、肉体ではないらしいということが、朧(おぼろ)げに分かっているくらいの人が行くところです。これは幽界なんです。だから幽界というのは、他次元世界に渡ってくる人の準備するところ、まあ収容所です。そういう地上的な垢(あか)、塵(ちり)を落とすための修行所として、あるいは控えの間として、用意されているのが四次元なんです。 地上で偉かった人でも、いったんはここ四次元界に入ることが多いんです。四次元、幽界世界のことについて語ると、ここがいろいろ分かれまして、有名な閻魔(えんま)大王さんというのがいて、お前はあっちへ行け、こっちへ行け、お前は地獄へ行け、と言っている、と言ったら嘘であります。そういうことはありません。そういうことは無いんですが、いったん幽界というところへ来て、またよほどの悪人なら、真逆(まっさか)さまに地獄へ堕ちちゃうんですけど、それほどの悪人でもない普通の人というのは、まだまだどういう人生を、自分が送ったか分からないから、肉体をぬぎ捨てて、霊体として、まず四次元へ来ます。その時に、その本人の守護、指導霊たちが、まず肉体からの離脱、そして四次世界への誘導というのをします。この場合、必ず導きの人が来ます。 そして四次元世界へ来まして、自分の親しかった人で、あの世に先に来ている人が、その人の死ということを知って、まず迎えに来るんです。なつかしいお父さん、お母さんなんかが出迎えに来ちゃったり、あるいは、親戚の人、友だちとか、こういう人がいっぱい寄って来るんです。 そして、そういう人を見たら、「あれ、この友だちは交通事故で確か死んだはずだし、父ちゃんは二十年前に亡くなったし、母ちゃんも十五年前に亡くなったはずだ。それが出て来るということは、どうやら俺も死んだらしい」こういうことが分かるように、そういうことのために、知っている人で親しい人が普通は来るんです。 そして、そういう人に交わって、いろいろ話をして、それからまた守護霊たちが来て、何かと説得しまして、「あなたは地上にいた時には、こういう生活をしていたんですよ。だから、自分自身の一生というものを、もう一回振り返ってみなさい」こういうことをいろいろ言われるんです。そしてまた、お父さんやお母さん、あるいは、兄弟たち、亡くなった人たちも、霊界の先輩として、さまざまなアドバイスをするんです。「この世界は、こういう世界だから、よく守護霊の言うことを聴いて、道を選ぶんですよ」とか、「よく還ってきたね」とか、いろんなことを、みんな言ってくれます。それぞれ霊界では、一年生ですからなんにも知りません。だから人から聴くことだけがすべてです。 地上に生きていた時に、高橋信次の本を読んで、あの世のことを勉強している人はいいですけれどそれ以外の人は、なんにも分からないから一年生です。私の本を読んで勉強している人は、まあこれは、教科書ガイドかなんか読んで勉強したような人ですから、他人より良く分かっているんです。予習していますからね。こういう人は、分かっているけれど、それ以外の人は分からないから、まず人の意見を聴いて勉強するということになります。 そして守護霊は、その人が仏教徒なら、仏数的な教え方で、「あの世というのがあるんですよ。天国や地獄があるんですよ」ということを教えていきます。そして、人間としての正しいあり方、というのを教えていきます。また、その人がクリスチャンなら、キリスト教系の霊たちが来て、イエス様がおっしやったことに照らして、「こういう生き方が本当なんですよ。天国、地獄はこうなんですよ」と、こんなことを教えてくれます。 2.あの世へ還ると「過去を映す鏡」に自分の一生が映し出される そしてあなた方、チベットの『死者の書』とか、あんなので「瑠璃玻(るりは)の鏡」とか、こういうのを読んだことあると思うんです。まあ、人間死んであの世へ還ると、その人の一生を映し出すスクリーンみたいのが出てきて、あなたの七十年、八十年の人生をスクリーンでバーッと映してしまうんです。あっという間に。これはこの世と違って、七十年、八十年かからないんです。ほんの短時間の間に、あなたの一生のドラマというのは、そのスクリーンに映されるんです。隠しだては、絶対何もできないんです。 「だれも知らない、俺だけが知っている」なんて思っても、たとえば、「あそこで本を一冊万引きしたけれども、そのことはだれも知らないし、だれにも見つからなくて、うまいこといったなあ」なんて思った、忘れていることまで出てきます。あるいは、パチンコ屋へ入って、パチンコ玉一つ拾って、たまたまそれを打ち込んだらチューリップが開いちゃって、入って儲(もう)かったなんていう、こんなのが全部出てきます。本人が忘れているような、えーあんなことがというようなことまでね。 あるいは、コーヒーの自動販売機に百円玉入れて、一杯六十円だからお釣リが四十円のはすが、手に取ってみたら十円玉が五個出てきた。「あ、十円儲かった」と。前の人のだと思いながらそっと財布に入れた。こんなのもみんな分かっちゃいます。それでその人の一生は、総ざらいです。 また、ある人がヨガの先生をやろうなんて、ハチマキしちゃって、一生懸命ヨガのポーズをして、逆立特訓器を使い始めたりする。そんなのも分かっちゃうし、あるいは、ある人が、私は幼い時に健康体ではなかったから、どうやら食べ物で治そうなんて考えて、もう肉は食べまい、もう肉食は止めて菜食ばかりにしよう、なんて野菜ばかり買物している姿とか、こんなのがみんな出てくるんです。 その瑠璃玻(るりは)の鏡は、過去を映す鏡とも言います。スクリーンでず。まあ鏡というのは、昔の人は鏡というたとえでしか分からなかったんですが、現代風に言えばスクリーンです。立体映画みたいなもんです。もうその人の人生がすべて、出てくるんです。そういうふうにして、いろいろな人が、守護、指導霊も見ているし、友だちや親戚、先生、親兄弟みんな寄って来て、見るんです。そしてその人の生涯が、映し出されます。 その時に、「あいつ二枚目だと思って、女の子を次つぎ騙(だま)しているな。また今度入って行くぞ。ああまた、これは渋谷だな。渋谷のラブホテルだ。ああまた入って行く。ああ植え込みの中に入って行った。安い方に入ったな。隣りのホテルは高いから、あいつ安くしようとして、安い方の三千円の方に入ったな」なんて、こんなことがみんな分かっちゃうんです。そういうことがすべて分かります。 あるいは、行った行為だけでなくて、心に思っていることまで分かるんです。あなた方四コマ漫画で、主人公が"あのやろう゛なんてつぶやいているのがセリフで出てきますね。これまで出てくるんです。たとえば子供の時だったら、先生がいて教えています。そして、手を「ハイ、ハイ、ハイ」と子供が上げます。ところが、自分を当ててほしかったのに、違う子が当てられた、そして、「何とかちゃん、よくできましたね。その通りです」なんて言われて、「あの野郎、俺だって知っていたのに、本当は俺の方が手をあげるの早かったのに、先生が気がつかなかっただけなんだから」なんて腹の中で思っているのが、これがその姿を見ると、風船みたいに口からプーップーッと出てきて、その中に言葉が書いてあるんです。四コマ漫画みたいな感じです。思っていることが全部分かっちゃうんです。 そこで皆さん、バイブル、聖書を一回くらい読んだことあるでしょう。イエス様が言われているでしょう。「心にて姦淫(かんいん)した者は、実際に姦淫したのと同じである」とか、あるいは、「心の中で泥棒したものは、泥棒と同じだ」とこんな厳しいことをキリストは言っています。「クリスチャンて大変だな、ここまではできない」なんて言ってるけど、こんなの人ごとじゃないんであって、心に思ったことが全部出てくるんです。 3.自分の一生をスクリーンで観て、自分が何処(どこ)へ行くかが分かる だから、やがてみんなその映画が終る頃には、自分が何処(どこ)へ行くか、大体分かってくるんです。「これは天国行けそうにないな」と分かります。 まあ、高橋信次なんて、そんなに偉くないと思ったけれど、彼の人生自体はいろいろな人がみんな知っていると。みんな知っているけれど、地獄で消滅させるほどは悪くないな。だから、天上界へ行かしてもいいんじゃないか。と、一応皆さん評価してくれるわけです。 ところが、普通の人で、やりたい放題やって生きてきたら、他の人と比較されると、大体分かってくるわけです。映画を観ると、みんなの拍手の数を見れば大体分かるわけです。客がパラパラとしか手を叩(たた)かない。「こりゃどうもダメだな」と分かってくるわけです。そして、そのあとですね、守護、指導霊と問答が始まるわけです。「お前どうだ、自分の人生を観たか」「観ました」「どうだ、恥すかしいか。恥すかしくないか」まあたいていの人は、恥すかしくて、顔を真っ赤にして、「こんなことは、もっと早く教えてくれりゃよかったのに。もっと早く教えてくれたら、私だって真当(まっとう)な人生歩んでましたよ」と言うんですが、手遅れなんです。 そうはいかない。それは本人の不勉強ですよ。生きていた時だって、材料はいくらでもあったんだから。たとえば、私の本を少しでも読めば、あなた、真当な生き方が書いてあるんだから。その通り生きればいいのに、そんなものは迷信だ、なんて勝手に決めつけて。決めつけたのはだれですか、本人ですよ。本人の責任です。本人が勝手に決めつけて、「霊界なんかあるものか、人生この世限りだ。人より偉くなれば、この世的に偉くなればそれでいいんだ。人より金が儲かればそれでいいんだ」と、これだけで人生渡ってきたんです。そのツケは、だれが払うんですか。自分が払わないでだれが払いますか。だれも払ってくれる人はいませんよ。そして、あの世の霊界人たちに、そうぃう唯物的な生き方をしたのを、全部見られます。 そして、こういう心を調和した霊たちと、自分は一緒に暮らせるかな、とよくよく考えてみます。ダメですね。一緒に暮らせません。それで、守護霊と相談して、「どうも守護霊さん、私は皆さんがいられるようなところへは、行けないようです」「よく気づいたね。そうならあんたどうする。他にこういう特訓コースかあるよ」特訓の一覧表がバッと出ます。 4.地獄の特訓コースの実態 はい、これが地獄の特訓です」地獄の特訓十三日コースじゃなくて、地獄の特訓二百年コースか、百年コースか、五十年コースがあるわけです。「さあ、どのコース君歩むかね」「まあ私は、二百年くらいかかりそうですな」「そうでしょうね。あんたなら二百年分くらい悪いことしていますね。じゃこのいちばん厳しいコースを一発いってみるか」「まあ一つ頑張ってみますわ」「何処(どこ)から入るかね」「そうですね、悪いことをいっぱいやったけど、私は強盗やったわけじゃないから、そんなところへ行きたくないし。それほど暴力は好きじゃなかったね。ただ、女の子が好きで、どうもちょっと遊び過ぎたかもしれない。大分泣かしちゃった。子供の二、三人産ましちゃったかも分からない。よく知らないところだけど、ちょっとこの辺に行こうかな」「じゃああなた、血の池地獄へでも行ってきなさい」ということで、まずここから入リます。 血の池地獄で、どぼどぼ、どぼどぼと血の中で喘(あえ)げばいいんですよ。やがて悟ってくるわけです。そして血の池地獄を卒業すると、ホッとして、「まあ、これでいいかな」と思うと、まーだまーだ、あなたそれくらいじゃ「地獄いいとこ一度はおいで。一度来たなら出さないよ」と。血の池終っただけでは、すまないんですよ。「ちょっと隣りの地獄もあるんじゃない」って言われて、血の池から上がって五十年くらいしてやれやれと思って出てきたら、「ちょっと隣りの地獄へ行っておいで」なんて言われて、隣りに行くと、今度は畜生道だったりします。 動物地獄、動物界ですね。ここへ行くとまあ、野獣みたいなのがいっぱいいるわ、いるわ。そして何をしているかと思ったら、なんかオットセイみたいな格好になっちゃって、顔を見たら人間ですよ。「あら、何とか君じゃないの。君何してるの」「いや、オットセイみたいになっちゃって大変なんだよ」「何が大変なんだよ、あんたオットセイみたいになって」「いや何だか知らないけど、雌(めす)見たら無性(むしょう)に追いかけたくなっちゃって」とか言って、オットセイみたいな体になっちゃって、でぶでぶと。そして、モウモウモウ言いながら、腰かなんかこう体を動かしちゃって、雌を一生懸命追いかけているわけですよ。 こんな動物界っていうか畜生道へ行って、ハッと気がつくと、なんか自分も変ってきたなんて思うと、今度は犬みたいな格好になっちゃって、自分が。「あらまあ、自分が犬みたいになっちゃったわい」と思うと、犬みたいな格好をしています。すると急に、ヒュッと目の前に雌犬が出てきて、それがまあ可愛い顔しちゃって、どこかの美容室の先生みたいに可愛い顔しちゃったりして、急になんか追いかけたくなったりして、キャン、キャン、キャン、と追いかけて行ったりして。こんなこと五十年くらいやるんです。 ああ終りました。「やれやれ、どうやら俺もこれで天国かな」と思うと、まだまだ地獄はあります。「こっちへいらっしゃい」なんて言われて、今度は、そっちへ行ったら無頼漢(ぶらいかん)地獄なんていって、無頼漢、まあ、やくざ者が多いところへ行きます。「俺、こんなところに用ないはずだけど、おかしいな」なんて思うと、そんなことないですね。六十年、七十年生きてくると、けっこう人を非難したり、やっつけたり、陥(おとしい)れたり、貶(おとし)めたりしているんです。「ああしまった、そんなこともやったっけ」それで、そういうところでまた特訓を受けるわけです。人を傷つけることが、どれほど罪深いことか、自分自身が納得するまで取り組みます。 こうして、ここを終るとやっと、また元の幽界へ還ってきて、「ああ大変でした。守護霊さん二百年たちました。やっと私は、出てきましたよ」「おお御苦労だったな。やっとお前も、まともな人間みたいな顔になってきて。お前の過去を償(つぐな)うには、これで十分だろう」と。「そろそろ普通の人間の生活するか」ということで、四次元の中でもちょっといいところもあるんです。幽界の中でも、精霊界(せいれいかい)っていいまして、人間が霊だということを、やや悟った人たちが行くところがあるんです。今度はこういうところに入って行きます。 ここを限りに生まれ変ってくる人もいるし、またこれから五次元、六次元と進化してくる人もいます。こういったところは、また他の人もいろいろ教えているだろうから、まあ詳しくは説きませんけど、人間が、死後、しばらくたどる過程は、こんなものです。ところが、こういうふうな人は、地獄へ行く人ですけれど、こうじゃない人もいるんです。 5.五次元霊界の人びとは職業を持っており、一般的な人が多い たとえば、あの世へ行って、まず四次元へ入って幽界の中で、自分の生きてきた人生を反省します。「自分は、学者として立派に勉強しました。いいことしました。大学の教授として、いろんな人の尊敬を集めました」「ああ良くやったね。ところであなた魂って知っていた」「いや魂は、よく知りませんでした」「じゃあ、魂の勉強をしてみるかい」ということで、守護霊の特訓を受けて、魂って何か、ということがだんだん分かってくる。「ははん、人間は霊的存在だったんだ」と。そういう人は、五次元の霊界へ入って行きます。そして五次元の方がたと、霊的な生活をします。日常生活をします。 ところがその人は、学者さんですから、どうもまわりの人と話をいろいろしていると、ちょっと違う。まわりの人は、あの世でもまだ五次元くらいだといろんな職業を持っているんですね。大工さんしてみたり、農業やってみたり。まあ魚屋さんというのは成り立たないけど、いろんな職業やっているんです。住んでみて、まわりの人を見ると、「どうも一般的な人が多いな、普通人が多いな。どうも俺と話が合わないな。どうやら俺が行くところは違うみたいだな」と思っていると、また守護霊とか指導霊が出てきて、「それはその通り、あなたはいろいろ勉強して学者だから、学者がいるところ、学者村へ連れて行ってあげましょう」それで六次元へ連れて行ってくれます。 6.六次元神界には、学者や専門家が多くいる そこは、六次元神界です。ここへ行くと、いろいろな専門家がいっぱいいます。とくに神界の下段階、中段階では、元大学教授だとか、いろいろな元何とかの専門家とか、こんな人がいっぱいいるんです。こういう専門家ばっかりいるところです、六次元というところは。ここへ行って、自分の話が合うような人のところへ連れて行かれるんです。その人と大体同じレベルのところへ行くんです。ここは神学者なんかもけっこう多いんです。 ただ六次元でも、上段階になってくると、もうこれは、光の天使の予備軍です。ですから、もうちょっと心の世界、あるいは、魂の世界を悟らないといけないんです。しかし、生きていた時に、私の本を読んで勉強していた人は、悟りも旱いだろうけど、あの世へ行ってはじめて、魂があるということを知ったような人じゃ、なかなかいけません。大体六次元の下段階、中段階を限度として、もう一回生まれ変ってきます。そして、魂ということを勉強していきます。まあ、こういうのは、普通よりちょっと優れた人といえましょう。 7.菩薩界の方があの世へ還った時は、神界で反省することが多い もっと優れた人は、たとえばその人が、この世で最初から高級霊としての使命を持って生まれてきた人です。ある人は、たとえば宗教家として生まれてきました。こういう人は、生きていた時に、生命の限りを尽くして仏教の真理、あるいはキリスト教の真理、そういうものを説いて、人びとを教えて、そして還って来ます。こういう人は、途中の四次元幽界にはとどまってなくて、たいてい元いた世界へ還ってくるんです。 しかし、それも教えに誤りがなくて、ちゃんと説いた人なら、菩薩界なら菩薩界ヘ一直線に還ってくるけれど、たいていの人は、ちょっと下位のところで、もう一回勉強するんです。菩薩界くらいの人だったら、地上に出て修行すると次は、神界くらいに還ってくるんです。神界くらいに還ってきて、いったん光の天使としての自分の在り方というのを振り返って、心の垢(あか)を落として、菩薩界に上がっていくんです。あるいは、本当に間違わずに地上でやった人は、まっすぐ元いた世界へ還ることもあります。 8.如来界の方は、ほとんど元いた世界ヘ一直線に還ってくる 如来界の人なんて、たいてい如来界に還ってきます。これは、やはり大分違いますね、先生の役割ですから。如来というのは、地上というか、全霊界で四、五百人しかいませんから。それほど優れた方がたですから、こういう方がたは、そんなに迷うことは滅多にありません。たいていは一直線に還ってくるし、如来界の方が地上に出る時は、通常、あの世の守護、指導霊が直接指導していますから、そんなに狂いはないんです。 そういうことで、まあ如来界に一直線に還ってきて、あの世で、いろんな如来たちと話をして、自分の教え方に間違いなかったかどうか、そういうことを反省します。あるいは、他の人といろいろ議論して、今後こうした方がいいとか、いろんなことを勉強します。こういうふうに、段階が変っています。 9.六次元の上段階からいる光の天使 七次元の菩薩界には、二万人近い諸菩薩かおりますが、そのすぐ下の六次元神界の上段階には、光の天使として数えられるような人というのが、一億人から二億人ぐらいいます。あるいは、上段階というよりも上々段階あたりから光の天使がいるといってもよいでしょう。 (注 六次元神界全体では数十億入の人口がいるが、上々段階にいる光の天使は一、二億人である) このあたりは、神様とよばれる人がすいぶん多いんです。生きていた時に、まあちょっとすごいなという人が神界の上段階です。これはと目を引くような人、これはと思うような人、ほとんどが指導者です。あるいは、学者であったり、いろいろなその道で超一流を窮(きわ)めた人というのは、大体、神界上段階の方なんです。 彼らは、人類の進化を早める、というような特別の使命を持った方がたです。このように神界の方というのは、人類の進化速度を速めるという使命を持っているんです。ですから、もちろんそのために、ダニ退治の殺虫剤を開発した人もいたかもしれないですけれど、薬なら薬、工学なら工学、それから今なら飛行機とかロケットとか、こんなものを研究している人の中にも、もちろん神界上段階の方もいらっしゃるし、光の天使に近い方もいらっしゃると思います。こういう宇宙時代ですから、宇宙開発のために、そういう方もきっと今降りているはすです。宇宙飛行士なんかも中にはいるかもしれません。 あるいは、そういうのではなくて、古色蒼然(こしょくそうぜん)とした宗教家をやっているかもしれないし、いろいろですけれど。大体この神界の住人である条件は、別に仏教、あるいは神道とか、そういう宗教じゃなくてもいいんですが、この世的に優れた指導者となるということです。これが神界です。 そして、神界の上段階で、アラハンという境地かありまして、菩薩に入るための準備段階の境地のことを言います。菩薩行、まあ菩薩行というのは愛ですね。自分というものをなくしていって、人に対する奉仕、愛、尽力、こうしたもののために生きる、仏教を知って。そういうものが菩薩ですけれど、こういう菩薩になる前の境地で、神界の上段階にアラハンの境地があります。 10.菩薩の役割は、如来が出る時に、如来を助けて法を広めること そして、菩薩になるとご存知のようにいろいろな、仏教なら仏教の歴史の中に出てきた諸菩薩がいます。あるいは、キリスト教系では、キリスト教の立て直しをずいぶんやった方がた、あるいはそれ以外にも有徳な菩薩の方がたがいっぱいいます。菩薩の中には歴史に名前が残っていない方もいっぱいいます。 現在、日本にも諸菩薩がずいぶん出ています。明治時代にも数十人出ましたけれど、現在、一九八〇年代後半の日本に、今日本に生きている諸菩薩が数十名おります。けっこう多いんです、菩薩の数は。そうですね、私の霊眼に映ずる限り、見てみますと四、五十人出ています。今の日本にもけっこう出ています。アメリカという国にもけっこう出ていて、百人くらいいます。やっぱりこういう時代ですからね。あそこも大変な先端の国ですから。 菩薩の役割っていうのは、だいたい想像がつくでしょうけれど、如来が出る時に如来を助けて法を広める、とこういう仕事をしています。あるいは、如来が出られないような時にも、時どき地上に出てこられては、法の種を残していきます。 鎌倉時代で言えば、栄西、親鸞、こういう人もそうです。あるいは、道元さんという方も、菩薩界の方だったのですが、私の生前の本の中で神界の人だと言っている箇所があるので、道元ファンに悪いから、今、訂正しておきます。 もう一人、日蓮聖人についても訂正をしておきましょう。私は生前、S学会の教えと、日蓮聖人の教えとを同一視して批判したことがありますが、日蓮聖人ご自身は、もともと八次元如来の霊格を持っておられる方であり、現在はお役目上、七次元と八次元の境にある梵天界(ぼんてんかい)で最高責任者として、諸菩薩の教育、指導に当たっておられるご様子です。これ以外にも鎌倉時代では、一遍上人(いっぺんしょうにん)という人がおり、この方は菩薩界上段階に今はおられます。 あるいはもっと前、平安時代になると、空海、こういう人がいます。空海さんという方も偉くて、この人はどっちかというと如来ですね。ほとんど如来と言ってもいいでしょう。もう、梵天ではなくなってきています。まあ如来界に足を入れています。 まあ平安時代にも、偉い人はいっぱいいました。 11.日本神道系には、諸如来、諸菩薩の方がたが多く出ている もうちょっと前になると、卑弥呼(ひみこ)の時代です。卑弥呼を中心として、いろんな諸如来、諸菩薩が出ています。もちろん、神話の中にも現在では分からないけど、日本神道系にも如来の方がいっぱい出ています。日本神道もけっこう偉いんですよ。如来界の方だっていっぱいいらっしやいますから。他の宗教では、そんなにでていません。だから日本神道は、けっこう格が高いんです。 天之御中主之神、この方は偉い方です。まあ八次元なんですけれど、八次元では最上段階、もう九次元とどっちが、どっちかというくらいのところにおられます。ですから、天之御中主之神様というのは、キリスト教で言うと、大体ミカエルと同じくらいの立場にある方です。キリスト教系では、大天使としてミカエルがいます。この天使長ミカエルは、日本神道系で言うと、天之御中主之神と大体同じ格です。このくらいなんです偉さが。 それから、天照大御神様、こういう方もいらっしゃいます。この方も女性の方としては、もちろんトップです。女性霊団、この大霊団の中で女性が何十億人、何百億人いるからちょっと分からないけど、天照大御神様というのは、女性霊団の中では最高峰です。もちろんいちばん偉いんです。 女性で天照様と同じくらいの格の方というのは、あと、二人か三人くらいしかいません。しかも、日本ではなく外国の女性霊です。まあ、そういう方、日本神道系にも偉い諸如来、諸菩薩の方がたが何十人、何百人います。だからけっこう立派な団体なんです。こういうふうに高級霊団というのがあります。 12.仏教系の諸如来、諸菩薩の方がた 仏教系の方ではもちろん、二千六百年前にゴーダマ・ブッダ、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)が生命を持って以来、大如来ですね。九次元界のゴーダマ・ブッダが肉体を持って以来、いろいろな方が出ました。如来界の方もインド時代に出ています。ゴーダマ・ブッダの時代にも、何人か如来というのが出ています。たとえば、阿閃(あしゅく)如来とか、あるいは、仏教系の方は誤解される恐れがありますけど、大日如来という方もいらっしゃいました。これは、まだ別の機会で話しますが、古くからの大日信仰、大日意識というのは、また別にあるんですけど、これとは違って、まあ大日如来と言われた方が、やはりインド時代にいたんです。 それ以外にも、維摩居士(ゆまこじ)というか、維摩っていう方がいましたが(注 維摩経の維摩詰(ゆいまきつ)のこと)この方もかなり偉い方で、如来ではないけれども、梵天でした。こういう方もいます。 あるいは、時代を下ってくると、竜樹(りゅうじゅ)菩薩がいます(注 二~二世紀頃のインドの人。大乗仏教の宣揚に貢献)竜樹菩薩も、大ボサターです。こういう方がいるし、天台智覬(てんだいちぎ)、天台大師も梵天界にいます。七次元、八次元の間の梵天界に天台智覬という方はいらっしゃいます。 13.古代中国の諸如来、諸菩薩の方がた 古代中国では、孔子様がいます。孔子様も、私の本の中では誤りがありましたので訂正しておきますが、孔子様っていう方は、九次元界、太陽界の方です。孔子様という方が出られて、それから老子。老子という方も偉い方で、この方は八次元の方ですけど、八次元のかなり高いところに今、おります。 あるいは、孔孟(こうもう)って言いますから孟子様。孟子という方がいらっしゃいます。孟子様は如来じゃないんですが、菩薩界の上段階におられます。あと荘子。孔老孟荘の荘子、この方も菩薩界上段階の方です。 それから墨子(ぼくし)さんという方がいます。まあ、儒墨(じゅぼく)と言われて、儒教と墨教(ぼくきょう)ということで、けっこう孔子の時代は、墨教というのは流行(はや)ったんですけれど、それはキリスト教系の愛を説いているんです。この方は知られてないですけれど、墨子さんというのは、イエス様の分身なんです。私も、これは著書の中で触れていませんでしたけど、如来界の方で、墨子さんという方がいらして、イエス様の分身です。こういう人が出ています。今から二千何百年前に。まあこの人の教えを読めば、イエス様の教えそのものです。まったく同じです。こういう方が出ています。 こういうふうに、高級霊団というのは、いろいろな時代に、如来、あるいは、宇宙界の大如来というのを中心にしていろいろな菩薩が出て、世の中を救っています。こういう転生輪廻をやっています。こういう地球計画のもとにやっているわけです。