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登録日:2024/01/17 Wed 00 23 20 更新日:2024/06/01 Sat 19 05 11NEW! 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 AC AC6 ACVI ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON アーマードコア オーバーテクノロジー ゲーム コーラル技術 マッドサイエンティスト ルビコン調査技研 変態集団 技研 狂人の集まり 研究機関 科学者集団 RI RUBICON III RESEARCH INSTITUTE ルビコン調査技研とは、ゲーム「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」に登場する架空の組織である。 ◎目次 ◎概要 ◎開発品・成果 ◎関連人物 ◎考察 ◎概要 開発惑星「ルビコン3」にかつて存在した研究機関。 英語表記は「Rubicon III Resarch Institute」で、作中ではもっぱら「技研」と呼ばれる。 ルビコンで発見された新たな資源であるコーラルの性質の調査およびコーラルの採掘と実用化の研究、兵器開発などを行っていた。 およそ50年前に起きた星系を巻き込む規模の災害、アイビスの火によって組織自体は滅んだが、彼らの開発した「C兵器」は今もなお残っており、惑星封鎖機構が回収して戦力として利用している。 RaDのシンダー・カーラ曰く「研究に取り憑かれた狂人の集まり」であり、作中に登場する兵器群の有様や、プレイヤーが入手できる技研産ACパーツの解説文、アーカイブ等からもそうした部分を読み取ることができる。 とはいえ作中には技研の全体像や内情についての情報は少なく、組織の実態には謎が多い。 ◎開発品・成果 コーラル関連技術だけでなく、プラズマやパルス兵器にオリジナルのAC、その内装なども手掛ける。 当然だが、アイビスの火以降は活動していない都合上ストーリー開始時点で開発・製造から50年以上が経過したものばかりとなっており、その技術力の高さがうかがえる。 ▽ACパーツ 作中ではフレーム・内装・武器まで一通り制作しているため全身同一メーカー品で揃えられる唯一のメーカーだが、殆どが隠しパーツだったりログハント報酬だったりと入手には一手間掛かる。 どれも高負荷であったり、武器も独特な使い心地である為に気取って技研製品で全身を固めての運用は困難。パーツ単位ではどれも光るものがあるのでアセンブリの選択肢として組み込むのが良い使い方かもしれない。 HALは兎も角EPHEMERA系統は物凄く有機的なシルエットなので組み方次第ではゲテモノ機が出来上がるが… ★IA-C01 EPHEMERA 技研が開発した無人ACのパーツ。滑らかな曲面や蛇腹・集合突起といった、激しく好き嫌いが分かれるであろう生物的な外観が特徴。 一応コクピットがあり有人運用が可能だが、各部の構造・仕様はパイロットの搭乗やヒトによる制御を考慮していないとされている。ある程度の数が生産されていたようで、アイビスの火以前の遺構に残骸が放置されていることも。 ステータス面では中量級のパーツが多いが、どのパーツも共通して重量に対して耐弾防御が低く設定されているのが特徴的。立ち回りか他パーツで補いたいところ。 「EPHEMERA」はギリシャ語で昆虫の「カゲロウ」、もしくは「短命なもの」という意味がある。 ▷IA-C01H EPHEMERA 頭部パーツ。宇宙人を思わせる形状が目を引く。BASHOに次いでワースト2位の重量と高めのEN負荷を持つ高負荷パーツだが、その分APや安定性能など防御関連のパラメータは充実している。 スキャン距離は長めだがスキャンの持続時間より待機時間のほうが長く、必ずスキャンが切れてしまう点に注意が必要。 ▷IA-C01C EPHEMERA コアパーツ。単独トップのジェネレータ出力補正を誇り重量も軽いので機体構成の幅を大きく広げてくれる。代償としてAP・装甲・安定性能がいずれも低く打たれ弱い。 フレーバーテキストには「手動操縦にも対応しているが、人間の搭乗を前提としたコアボックスにはなっていない」と書かれているが、どんな姿勢で搭乗するのだろうか… ▷IA-C01A EPHEMERA 腕部パーツ。耐弾防御以外高めの装甲値とAPを持ち、射撃武器適性・近接武器適性も平均以上確保できている。 腕部積載上限が軽量腕並に低いので、重量武器は持たせにくい。 あのAMIDAにも似た独特の肩部からデザイン的な好みが非常に分かれるパーツ。 ▷IA-C01L EPHEMERA 脚部パーツ。軽量寄りの中量2脚、あるいはその逆とも言える。EN負荷が重いものの、重量に比して良好なAPと積載量が魅力。 耐弾防御がワースト2位なので実弾兵器が痛いのが難点。 ★IB-C03 HAL 826 技研が開発した有人ACのパーツ。アイビスシリーズ最終後継にして唯一の有人機かつ「コーラル破綻に対する最後の安全弁」とされる。 外観はおそらく過去作の白き閃光のオマージュだが(デザイナーも同じ)、よく見るとシルエットが似てるだけで細部がかなり異なる。 小ネタとして、アサルトブーストやコア拡張機能使用後の冷却モード時にコア以外もパーツが変形するという素敵ギミックを搭載。 脚部や肩のスリットが展開し、赤熱した内部フレームが輝くという漢の浪漫が楽しめる。 ▷IB-C03H HAL 826 頭部パーツ。EPHEMERAをマイルドにしたような性能をしており、重量・EN負荷を少し減らして防御面を妥協した具合。スキャン周りも優秀で使いやすい。 一見はヴィクセン(およびリメイク機のYC07-CRONUS)、I-C003-IN、CR-HOGIREに連なる「角飾のようなアンテナが目立つ騎士風の頭部」といった風体だが、 その実態は網目状の装甲からセンサーユニットが覗く異形。どちらかといえばアメンドーズ。 さらに、知覚用の触媒としてコーラルを用いているのか、センサーユニットには赤く禍々しい光が揺らめいている。 この部分はカラーリングで設定できる部分と独立しているため色を変更することは出来ない。 ▷IB-C03C HAL 826 コアパーツ。大柄な見た目通り重量級・高負荷のコアで、穴のない装甲値にAPも高め。ジェネレータ出力補正/供給補正もしっかり確保されている。 ただし姿勢安定がとても低いので、使うにあたっては頭部・脚部の選択肢が狭くなりがち。 アサルトブーストや拡張機能使用時に仏像の光背あるいはデザイナー繋がりでアクエリオンじみたリング状ユニットが立ち上り、とても印象的なシルエットとなる。 ▷IB-C03A HAL 826 腕部パーツ。各種パラメータが軒並み平均値以上確保されている万能型。 ▷IB-C03L HAL 826 脚部パーツ。重量寄りの中量2脚で、姿勢安定性能と積載上限に優れる。 耐爆防御が薄めであること以外に極端な欠点がなく全体的に高性能な脚部である。 ★内装パーツ 先述の通り、すべてのカテゴリのパーツを開発している。エフェメラに用いられるものは「生物の部位」を由来とした名前となっている。 ▷IA-C01B GILLS 「エラ」の名を持つQBリロード特化型ブースタ。無人機に使う前提で「人間の耐G限界を全く考慮に入れていない」とされ、0.3秒という最速のQBリロード時間によりQBを素早く連発できる。 QB推力やQB噴射時間は控えめで、QB一回分の移動距離自体は短いため小刻みな移動になる都合上、距離を動く時の燃費は悪く、ABも苦手。 特に近接推力に至っては全ブースター中ワースト1。プラズマ投射機等の踏み込みモーションが無い、または武器自体に独自のブースターを持ち近接推力の影響を受けないレーザーランス以外の格闘武器は空振る事が多くなるので組み合わせない方が無難。 ▷IB-C03B NGI 001 こちらもAC用ブースタ。特にQB推力と噴射時間に優れ、それ以外の推力も上位でQBリロード保証重量も高い。 しかし、あらゆる行動の消費ENが大きいため息切れも早い。わかりやすい大推力・大消費型で、ENさえなんとかなれば万能。 ▷IA-C01F OCELLUS 「(蜘蛛などの)単眼」の名を持つFCS。ブッチギリに高い近距離アシスト性能を持つ近距離戦特化型で、ミサイルロック補正も低めではあるが最低というわけではない。 EN負荷もそう高くはなく、近距離戦に志向したAC6では非常に強力なFCSとなっている。 ▷IB-C03F WLT 001 万能型のFCS。中距離戦の適正に突出しながら近・遠距離の補正も平均以上に高い。全距離・全武器に不足なく対応できるが、とにかくEN負荷が高い。 情報導体としてコーラルを使用したと明記されており、地味ながらコーラルの可能性を感じさせる存在でもある。 ▷IA-C01G AORTA 「動脈」の名を持つコーラル内燃型ジェネレータ。2種類あるコーラルジェネレータの軽い方で、重量の割にEN出力・EN容量ともに大きくEN射撃武器適正も高い。 コーラルジェネレータに共通だが、供給復元性能と復元時補充ENの関係で運用が特殊なので使用に際しては留意のこと。 ▷IB-C03G NGI 000 おなじくコーラル内燃型ジェネレータ。重量級ではあるもののBAWS以外の他企業製の重量級ジェネレーターと比べればまだ軽〜中量級の採用候補に収まるギリギリで軽く、さらに出力と容量が上昇した。詳しくはジェネレータの項目へ。 こちらはAORTAと違い明確に「試作ジェネレータ」とされている。 ★AC用武器 プラズマやパルス技術を使用した、独特な武器類。コーラルを使用したものも多く、それらはコーラルの群知能に働きかけて制御しているらしい。 コーラルを使用した武器は攻撃属性が「コーラル属性」となっており、敵の装甲値の影響を受けない特性がある。 エフェメラが装備するものは「天体に関連する用語」、HALが装備するものは「WLT」か「NGI」の型番を持つ。 ▷IA-C01W2 MOONLIGHT シリーズ恒例の「MOONLIGHT」の名を冠した光波ブレード。近接武器だが緑色の光の刃を飛ばして遠距離攻撃を行う。チャージ時には巨大な光刃を扇状に飛ばし、水平広範囲を薙ぎ払う。 弾速が遅いものの威力は高く、大きな判定を持った光波が飛んでくる様は攻撃される側としてはかなりの威圧感がある。 レギュ1.06からはジェネレーターのEN武器適性が乗るようになったが、言い換えればジェネレーターを選ぶようになった事で積む為の敷居がやや上がってしまった。 しかし条件(BASHO腕+150ジェネ)を揃えてのチャージ攻撃の破壊力はロマン溢れる物がある。 ▷IA-C01W7 ML-REDSHIFT コーラル発振器。上記MOONLIGHTのコーラル版で赤く輝く光刃を放つ。通称「赤月光」。 モーション等は通常版と同じだが攻撃属性が異なるほか、通常攻撃寄りに調整されている。 レギュ1.06で月光がジェネとの組み合わせに気を使わねばならなくなったがこっちは変わりないので、取り回しのしやすさでは軍配が上がるかもしれない。 なお下記のコーラルライフルの方もだが、名称の「REDSHIFT」は「赤方偏移」という天目学用語で、遠くから届く光がドップラー効果で赤い波長に変異して観測されるという現象のこと。(*1) ▷IB-C03W2 WLT 101 コーラル発振器。ほぼコーラルブレードと言ってよい代物で、真っ赤な光刃で斬りつける。 通常攻撃は上から叩きつけるようなモーションにより縦移動に強く、チャージ攻撃では極太のブレードで前方を薙ぎ払うド派手な攻撃が可能。 ▷IA-C01W1 NEBULA 「星雲」の名を持つプラズマライフル。連射速度が速く高火力だが、弾数が少なく装備負荷も高め。チャージ攻撃では爆発範囲が広がるほか、弾一発あたりの火力も上がるのでチャージして撃つのが基本。 対戦では弾の少なさが問題になりにくく、爆風で回避困難な弾幕を張れるこの武器は対戦における強武器とされていたが、後のアップデートで弱体化を受けチャージ時の火力が下げられている。 ▷IA-C01W6 NB-REDSHIFT コーラルライフル。NEBULAのコーラル仕様で、爆発が多段ヒットする連鎖爆発に変化している。もちろん属性もコーラル属性のため、標的との属性相性を考慮する必要がない。 爆風がフルヒットした時の火力はこちらのほうが高いものの、チャージ時の爆発範囲が小さくなっているため額面通りの火力を出すのは難しい。 ▷IB-C03W1 WLT 011 同じくコーラルライフル。ごく小さな爆発を起こす通常射撃に加え、一段階チャージで爆発範囲と攻撃力の上がった弾を、フルチャージで極太の照射ビームを放つ。 照射ビームは撃ちながら照準を動かすことで薙ぎ払いも可能だが、長時間足を止めてしまううえ照準移動速度も遅くなるため足の速い的に当てるのは至難。 ロマンも装備負荷も悪名高いKRSVに並び、特にEN負荷はKRSVを超えるので、使うならこれを積む前提で機体を組む必要がある。 ▷IB-C03W4 NGI 028 コーラルシールド。他のシールドとは異なり球形のバリアで全方位からの攻撃を防御できるうえ、展開したまま左手を含む射撃武器を自由に使える。ダメージ・衝撃のカット率も良好。 さらにパルス兵装からの干渉も受けず、装備重量も軽め。一応、非常に高いEN負荷と発熱の多さが難点だがそれを含めても強力な装備といえる。 ▷IA-C01W3:AURORA 「極光」の名を持つ光波キャノン。敵を追尾するエネルギー弾を発射する。挙動はミサイルのそれだが、あくまでエネルギー弾なのでミッションで一部の敵が使う対ミサイルデコイの影響を受けない。 特筆すべきはジェネレータのEN射撃武器適性に応じて単発火力が上がり、リロードまでも短縮される(*2)という点。 EN武器は皆そうだが、ジェネレータの選択は機体構成への影響が大きいので機体を組むうえではなかなか悩ましい武器である。 ▷IB-C03W3 NGI 006 コーラルミサイル。文字通りコーラルを内蔵したミサイルで、鈍足・高威力のミサイルという点でシリーズ恒例の大型ミサイル枠。 追尾と推進にもコーラルを使っているらしく赤く輝きながらふらふらと飛翔し、着弾すると大きな爆発が起きる。 ミサイルとしては珍しいことにチャージ攻撃が可能で、チャージ時は威力が上がり爆発範囲も広がるうえ、無数の子弾をバラ撒いて集団で敵を追い回すようになる。 ▽主な使用者 何れもストーリー根幹に関わるのでネタバレ注意(折り畳み) ▷惑星封鎖機構 ウォッチポイント・アルファの深度3、最奥部の高炉の防衛システムの一部として無人型のEPHEMERAを密かに配備していた。 装備はネビュラと月光、両肩に光波キャノンで距離を取っての撃ち合いを主体にしつつ、隙あらば月光もガンガン振ってこちらの接近を阻んで来ようとする。 おまけにコアの拡張機能にはターミナルアーマーをセットしており、相対するミッション「地中探査-深度3」ではチャンバーを破壊したことで暴走を始めた高炉から制限時間内での脱出を強いられる中で、上述の戦法と相まって道連れを狙わんと時間稼ぎをしようとしてくる厄介な相手となっている。 ▷ハンドラー・ウォルター 「ルビコンの開放者」ルートのラスボスとして最後のアイビスシリーズことHAL826一式にコーラルライフルとコーラル発振器、コーラルミサイルにコーラルシールドとコーラル尽くしの武装で固め、大気圏に突入していくザイレムの甲板上で対峙する。 その他のアイビスシリーズとは違いあくまでACの範疇の相手であるものの、火力が非常に高い上に360度を守るシールドのお陰で粘り強い。 距離を離すとミサイルで相手の気を反らしながらコーラルライフルの単射と1段階チャージ撃ちを使い分けつつ、ジワジワ距離を詰めて発振器の一太刀やブーストキックを狙い、スタッガーを取られようものならライフルのフルチャージ照射や発振器のチャージ攻撃を決めようとしてくる。 更には拡張機能にアサルトアーマーまで持っているので、焦って近接を仕掛けようとすればカウンターで叩き込まれることも。 対処を間違えれば瞬く間に消し炭にされるが、全体的に大振り気味な武装ばかりなので一つ一つをしっかり見極め、最小限の被害で抑えていけるようにすれば一番楽なラスボスと言えるかもしれない。 ▷エア 「賽は投げられた」ルートの一環として、アリーナのインテグレーション・プログラムの中でも暗号化等で秘匿されていたACデータの一つとしてEPHEMERAベースの「エコー」という機体データをハッキングして使用、621に模擬戦を頼んでくる。 ネビュラRSに赤月光、肩にはそれぞれコーラルミサイルとコーラルシールドと惑星封鎖機構の使っていたEPHEMERAとウォルターのHAL826の武装それぞれを折衷したような構成で、コアの拡張機能にはパルスプロテクションを装備。 戦法も封鎖機構のEPHEMERAと似ているが、こっちは武装が全てコーラル属性なので火力だけならHAL826に匹敵する程。 後に本ルートのラスボスとの戦いでは窮地に立たされた621の下へエコーの実機を駆り、救援に駆け付けてくれるという熱い展開が待っている。 ▽特殊兵器 すべて自律兵器・無人兵器で、制御や動力にコーラルを使用しているためか「C兵器」と呼ばれる場合もある。作中で型番等が明かされていないものが多く、攻略本や設定資料によって判明したものが大半。 いずれも冗談のような外観・機能を持っており、「狂人の集まり」という評価も頷けるというものである。 ネタバレ注意(折り畳み) ▷IA-13 シースパイダー 「ウミグモ」の名の通り蜘蛛のような外観の大型兵器で、作中では惑星封鎖機構が運用する機体が登場する。 詳細は個別項目 へ。 ▷IA-02 アイスワーム 「氷ミミズ」の名を持つ推定全長1.3kmにもなる巨大兵器。ただ移動するだけで破壊を振りまく怪物である。 あらゆる攻撃を通さない重装甲で身を固め、唯一の弱点である顔面にも二重のバリアを張る鉄壁の防御能力を持ち、無数のミサイルや子機、アサルトアーマーのような範囲攻撃など、攻撃手段も豊富。 詳細は個別項目へ。 ▷IA-05 ウィーヴィル ウォッチポイント・アルファ深層にいる「ゾウムシ」の名を持つ無人機動兵器。ヘリアンサス型より数も少ないが、脅威度はこちらが上。 二足歩行型の上半身にグレネード等を搭載しており、複数で登場した上にとんでもない移動速度で横移動しつつ10連ミサイルやグレネード、果ては飛び蹴りまでして襲ってくる高機動・高火力機体。 おまけにEN・実弾に高い防御力を持ち、3周目のとあるミッションに登場した時はヘリアンサス型と連携しての波状攻撃で数多の621を葬り去った。 ただし、爆発系に対しての防御が低いことと、一定時間走り回ると数秒だけ止まるチャンスがあること、飛び蹴り前後の動きに隙ができる事から決して勝てない相手ではない。 ちなみに実ダメージと武器のカタログスペックを比較して推測される防御力はウィーヴィル・ヘリアンサス共に同じで、おおよそ実弾 1575、EN 1807、爆発 177ほどである。 ▷IE-09 ヘリアンサス ウォッチポイント・アルファ深層を徘徊している「ヒマワリ」の名を持つ自律型破砕機。外見からはコーラルの存在を感じさせないが、コーラルを動力にするC兵器のひとつと思われる。 見た目は巨大な歯車で、そこらを転がりまわる姿に既視感を抱いた621は多いと思われる。 ふざけた見た目とは裏腹にACでは追いつけないほどの超高速で地上を駆け巡り、遠距離からミサイル、近距離で火炎放射、接触すればガリガリ削られて大ダメージのうえ、生半可な銃弾はことごとく弾く重装甲…と走攻守揃った隙のない戦闘能力を誇っており、後述の弱点を突けないと成すすべもなく轢き殺される可能性が高い。なんで自律型の破砕機にミサイルやら火炎放射やらがついてるのか? 加えて、だいたい複数体で固まっており、1体を相手し始めると他の歯車からの襲撃も受ける羽目になる。トドメにやたら硬くて速くて火力も高い重MTまで2体ほど一緒に出てくる始末。 計9体出現するが、全てバトルログ持ちなのでログ収集をするなら各一回は撃破しないといけない。 このミッションの撃破対象ではないため、クリアするだけなら戦う必要は無い。出現する場所の上には橋がかかっており、ここを渡れば襲ってくるのは1体だけで済むのでABなりで突っ切れば完全スルーも可能。 実は側面が弱点であり、そこに攻撃を叩き込むとあっさりとスタッガーして転倒する。都合よく狙えるタイミングは少ないが、火炎放射の最中などは側面をこちらへ向けてくれるので狙い目。 また、跳弾が発生しない爆発属性武器なら側面を狙わなくてもよく通る。高速だが直線的な機動しかしないため、通常の4~10連装ミサイルや4連ハンドミサイルを撃つと面白いように突き刺さるのでお試しあれ。 また馬鹿正直に突っ込んでくるためパルスシールドランチャーに覿面に弱く、二つ積んで撃っているだけで勝手にスタッガーして転がっていく。数少ないパルスシールドランチャーの輝く場面である。ウォッチポイント・アルファ深層に持っていくとアイビス戦で地獄を見るけど 3周目では序盤の分岐ミッションで群れをなして撃破対象として登場し、序盤だからと舐めてかかった多くの621を葬っていった。 余談だがこいつらが転がってくる音に謎の嫌悪感を抱いた方はお気づきかもしれないが、この音はエルデンリングの英雄墓ダンジョンで数多のプレイヤーの命を奪ったチャリオットのSEと同じだったりする。おのれフロム ▷IB-01 CEL 240 ウォッチポイント・アルファ最深部で遭遇する自律兵器。 コーラル破綻を防ぐために開発された安全装置「アイビス」シリーズのひとつだが、作中で登場するアイビスシリーズが少なく、最も印象的なのがこの機体なので単に「アイビス」と言った場合たいていこいつを指している。 ビットによる弾幕でこちらを翻弄しながらブレードやレーザーを叩き込んでくる。 通称ルビコニアンデスキュベレイ(*3)。 搭載されている武器は全てコーラルを用いており、ハンドラー曰く"コーラルに関わる危機を未然に防ぐためのルビコンの安全装置"とも呼ばれる、いわばルビコンの抑止力。 コーラル集積地に近づく621を排除すべく襲いかかってくる。 チャプターボスでありながらラスボスと同等以上の強さを誇り、圧倒的な機動力と広範囲攻撃でなすすべなく倒されたプレイヤーも多い。 移動中はほとんど攻撃が当たらないし一見棒立ちっぽくてもQBでガンガン避けるせいで闇雲に攻撃するとジリ貧となるが、一部の攻撃の前後には明確な隙があるのでそこが狙い目となる。 また苛烈な攻撃の数々も、距離をとって落ち着いて誘導切りをすれば案外あっさり避けられるものが多いので、隙の大きい攻撃が来るまでは距離を離して回避に徹し、チャンスが来たら一気に接近してスタッガーに持ち込んだ上で大火力を叩き込むというのが一つのセオリー。 ある程度慣れれば、高速軽量機で懐に飛び込んでからニードルガンなどで一気にスタッガーを取り、格闘でごっそりAPを持っていく戦術も有効。コイツ自体はスタッガー耐性もAPもボスとしてはさして高くない為、上手くいけばリペアキットを使用するまでもなく畳んでしまえる。 そして、一度倒しても行動パターンが強化&追加されて復活し、一本目のAPを削りきって安堵したプレイヤーを絶望の底に叩き込んでくれる。 逆に、やや脆いことから「次がある」と感じたよく訓練されたプレイヤーもいるかもしれない。 攻撃はより苛烈となるが、基本的なセオリーは最初と変わらないので、慌てて無理攻めをせず丁寧に隙をうかがおう。 なお、実は確定で大きな隙を見せるタイミングがある。ここにチャージ攻撃などを叩き込めれば大幅なタイム短縮になるため、Sランククリアを目指す際は狙ってみよう。(*4) こいつとの戦闘において特徴的なのは、機体そのものもさることながらそのステージの広大さ。 アイスワームのそれと同等かそれ以上であり、そこを縦横無尽に飛び回りながら襲ってくるのだからたまらない。 こちらも対抗して高機動ACに乗った日には作中屈指のハイスピードバトルが繰り広げれられることになる。 名前の由来は3サイレントラインに登場したIBISのセルフオマージュか。 オービットをバラまきながら戦うスタイルもIBISが最後に繰り出した機動兵器「I-CFFF-SERRE」っぽい。 アップデートで誘導が弱体化され、動きの止まる大技を避けてその隙に重い一撃を叩き込むというターン制攻防が採りやすくなった。 誘導以外は特に弱体化されていないようなので、慣れない内は翻弄されることに代わりはないが。 余談だが、追い求めているコーラルが目前だからか、はたまた目をかけた621がアイビスを倒す光景に思うところがあるのか、いつも冷静なウォルターの通信はこの戦闘に限ってかなり興奮気味。さながら授業参観か運動会を応援に来た父親のよう エアも同胞の声がよく聞こえるからか喋りまくるので、二人の様子は実況と解説に例えられたりもしている。 ちなみに他のチャプターボスと違い、「賽は投げられた」ルートでは戦わない。 ▷IB-07 SOL 644 CEL240と同じくアイビスシリーズのひとつ。細く流麗なCEL240とは対照的にマッシブな造形で、ボスに相応しい威圧感を纏う。作中ではレイヴンの火ルートにて621と袂を分けたエアが持ち出し、ラスボスとして立ち塞がった。通称:どすこいエアちゃん号 やはり性能はACの比ではなく、コーラルシールドを展開しながら凄まじい瞬発機動で翻弄しつつコーラル兵器による苛烈な攻撃を仕掛けてくる。 フレームに変形機能(大股を開いたような形態になる事から通称「恥ずかし変形」)が備わっており、飛行形態でコーラルを纏って突進したり、砲撃形態で超出力のビームをぶっ放したりする。 ▽コーラル関連技術・施設 ▷強化人間 旧世代型とされる第6世代までは「Cパルスで人間の知覚を増幅する」技術を用いているようで、描写から脳にコーラルを注入していることは間違いないと思われる。 技研が発祥の技術だがイグアスのような例もいるため、星外にも技術が拡散している模様。 詳細は強化人間の項目へ。 ネタバレ注意(折り畳み) ▷ルビコン技研都市 物語の終盤、Chapter4にて足を踏み入れることになる、全ての始まりともいえる巨大都市。 中央氷原に存在するウォッチポイント・アルファの地下、高度計が機能しなくなるほどの超大深度に隠されていた。 廃墟と化した都市はもはや人が住める状態ではなく、多くの建物は罅割れ崩れ、さらに地盤すらもズタズタに崩壊し、各所で亀裂や陥没により寸断された状態になっている。それでも多くの建物が原形をとどめているのはこの世界の技術力の高さを示すものだろうか。メリニット謹製の大型グレネードにもびくともしないメリよ。 そのような状態でも未だ無人の防衛兵器が生きており、半世紀という時の流れをまるで感じさせない戦闘力でもって侵入者を迎撃してくる。 なお、様々な謎の残る本作でも特に多くの謎を抱えた場所でもある。 なぜこんな地下深くに存在するのか、周囲を照らす陽光の如き明るさはなんなのか、別のミッションでそれが夜のごとく変化しているのはなぜか。 ウォルターが技研都市を見つけた際、「やはりか」と呟いたのはなぜなのか…… ▷バスキュラープラント 上記のルビコン技研都市の中央にそびえ立ち、天蓋のごとく都市の上を覆う超巨大建造物。地中よりコーラルを吸い上げて貯蔵し、そして星外へ運び出す為の設備。 技研が遺した遺産の中でも最大にして最も危険な代物で、初めて621が目撃した時は大深度地下の技研都市に残骸が残っていたいやなんでこんな馬鹿でかいものが地底に埋まってるんだよ程度であったのだが、物語後半でアーキバスが構造を解析、復元される事になる。 復元、伸延されたその姿はルビコンという星に突き刺さる巨大な杭、もしくは宇宙へと枝葉を広げる樹木のようにも見える。 本作に登場する建造物の中ではグリッドさえ凌ぎ、ルビコンの熱圏にまで到達する名実共に最大級の物であり、この世界の建造技術の異常なまでの高さをまざまざと見せつけてくる。 なおバスキュラープラント(Vascular Plant)とは「維管束植物」のこと。外皮下に多数の細管を持つ一般的な植物で、根から地中の水を吸い上げ、幹や葉へ送る構造を持つ。ルビコンの地下を流れるコーラルを吸い上げる様を例えたものだろうか。 また、Vascularとは「血管」を意味するため、血のように赤く、ルビコンの命ともいえるコーラルを吸い上げるPlant「工場」ととることもできる。 ▷ウォッチポイント ルビコン各地に点在する、埋蔵コーラルの観測と流量調整を行っている施設。ウォッチポイント・デルタ、エンゲブレト坑道、ウォッチポイント・アルファの3箇所が登場し、基本的に惑星封鎖機構の管理下にある。 センシングバルブと呼ばれる装置でコーラルを制御しているらしく、このセンシングバルブを破壊されるとコーラルが噴出して一帯が汚染される。地中の支脈で繋がっている遠隔地にも影響を及ぼすらしく、ウォッチポイント・デルタを破壊した際にはベリウス北西部が吹き飛んで消滅し、大陸の形が変わってしまっていた。 ウォルターの発言によれば通常はそこまで大規模なコーラル噴出には至らないらしく、作中ではコーラル潮位が上昇していたためにこうした事態に至った模様。 ◎関連人物 ネタバレ注意(折り畳み) ▷ナガイ教授 かつて技研でコーラルに関する研究を行っていた科学者。 アイビスの火で犠牲になった者の一人であり当然当人が登場することは無いが、ストーリー中では彼が遺した口述筆記のアーカイブがいくつか取得できる。 コーラルの危険性にいち早く気が付き警鐘を鳴らす、第1助手の非人道的研究に懸念を示す、研究に没頭し家庭を顧みなくなった第1助手の息子を引き取ってラボで養育するなど、ACシリーズの科学者キャラとしては稀に見る善良な人物であったようだ。 ある時コーラルの相変異の兆候を観測し、コーラルの爆発的増殖による危機を防ぐべく、苦慮の末に毒を以て毒を制すと言わんばかりにコーラル技術の結晶の一つたるアイビスシリーズを使って星ごとコーラルを焼き払わんとする決断を下し、アイビスの火を熾すこととなる。 またアーカイブの内容から、アイビスの火が一時しのぎでしかないことも、観測を続ける必要があることも認識しており、その意思を受け継いだ者たちがオーバーシアーを結成した模様。ストーリーでは上述のように教授の残した口述筆記をルビコンの各地で入手出来る他、ミッション「集積コーラル到達」ではとある地点に放置されている技研ACの残骸からアイビスの火発生時に撮影された教授の最後の映像記録を取得でき、逆説的にアイビスの火が起きた時にそのACに搭乗していてそのまま残骸が棺桶になってしまっている可能性が考えられている。 ▷第1助手 ナガイ教授の助手の一人。 教授とは正反対にコーラルの研究に取り憑かれ、コーラルの人体投与によってCパルスで人間の知覚を増幅出来るか試みる実験を行うなど、後の強化人間に繋がる事を推し進めていた。 「理屈は通っていても許されるものではない」とナガイ教授が強い難色を示す程、次第にその研究ぶりは非人道的、あまりにも危険性が高い方向へ傾き、更には技研全体もその方向へと向かっていって教授曰く"狂った成果"を次々と生み出してしまう。 妻帯者であり息子が一人いたが、妻子を犠牲にして研究に没頭し、終いには自分自身に対してもコーラルを投与して実験していたフシがあるなど救いようの無いレベルまで堕ちており、残された息子は上述のように教授に引き取られ、アイビスの火が起きる以前に「友人たち」を頼って木星へと渡っている。 その後は教授や技研諸共、アイビスの火に巻き込まれ死亡した模様。 ▷第2助手 ナガイ教授の助手の一人。 若い女性であることと玩具作りを趣味としていること以外の詳細は分かっていないが、狂気に呑まれつつあった技研の中で教授に同調していた側の人物であり、ルビコンを焼き払った後のコーラル観測を託されていた。 技研の生き残りであるが、現在の動向は不明。 仮に生存していればどう見積もっても70〜80代前後の老齢に差し掛かっていると思われるが… ◎考察 ネタバレ注意(折り畳み) ▷パーツの名称 技研製ACパーツの命名法則は一定しておらず、由来は天文学、医療、自然現象、生物学など様々。 そんな中で明確に意味を見出だせないのが「NGI」と「WLT」だが、このふたつは番号違いで何度も使われている。NGIはコーラル研究の第一人者であったナガイ教授から取られていると見て「ナガイ教授が開発に関わったものにNGIと付けているのではないか」とする説もある。とすればWLTは… ▷第1助手とウォルターの関係 断片的に示されるウォルターの経歴と照らし合わせるとこの「第1助手の息子」と符合する点があり、その息子こそ幼き日のハンドラー・ウォルターで、第1助手はウォルターの父親なのではないかと見られている。 ▷第2助手とカーラの関係 カーラの発言や経歴からして第2助手本人であろうというのが有力だが、「アイビスの火の生き残りにしては(容姿が)若すぎる」設定の答えになるような情報が出されていない(*5)ため、ウォルターと同じようにカーラも第2助手の近親者なのではないかという説もある。 ほかには冷凍睡眠などで事が起きるまで眠っていたのではないか?という説も。 カーラが作っているRaD製品と技研製兵器に類似点、更に言えばRaD製品には何処か玩具っぽさが見られることもよく指摘される。 さらに、作中拾えるアーカイブの中に「技研メンバーらしき人々を描いたイラスト」と「ブルートゥ+RaDの面々らしき者達を描いたイラスト」があるのだが、そのどちらにも「髪を結びタバコらしきものを片手に持つメガネの女性」が描かれている。 後者のイラストには「女の人が一番偉くて賢い」「どっかで見たような気がする」というメモも付随しており、作者である戦場画家STVは何らかの理由でカーラらしき女性に見覚えがあるものと思われる。 追記修正は、コーラルに人類の可能性を見出した方にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 建て乙。半世紀前でこの技術力ってイカれてる……。 -- 名無しさん (2024-01-17 01 50 14) コーラルリリースがそもそも技研資料から掘ってきた=技研にはコーラル生命体とその可能性を知っていたものがいることから第1助手はコーラルと最初に交信した結果一人で色々先走ってしまったのではという考察がある あとコーラル生命体が劇中確認できる2体+疑惑1名が軒並み女性人格なのはコーラルに散逸した妻の意識が元になってる説も -- 名無しさん (2024-01-17 09 45 58) ルビコニアン車輪骸骨 -- 名無しさん (2024-01-17 10 56 30) 「Rubicon III Resarch Institute」は正式名称というより単なる英語表記だろう……まあこの世界何語が公用語なのか分からんけど -- 名無しさん (2024-01-17 17 50 51) シュナイダーの頭空力ぶりが発覚してから相対的に変態企業(?)の立場が薄れたイメージが -- 名無しさん (2024-01-17 18 19 59) IA-C01G AORTAのゲーム内説明文は意味が分かると怖い内容。これが試作パーツじゃない恐怖 -- 名無しさん (2024-01-17 19 01 14) ヘリアンサスは第二助手関わっていそう 実際戦うと笑えない… -- 名無しさん (2024-01-17 22 56 54) エフェメラとHAL826の型番を見ると「IA」が無人、「IB」が有人のように見えるけど、それだとCEL240やSOL644も元は有人機ってことでいいのかな -- 名無しさん (2024-01-19 02 12 57) ↑有人操縦対応のエフェメラとHAL826の型番がIA-「C」01、IB-「C」03とあるから、数字の前にCが付くモデルが有人操縦対応型じゃなかろうか。 -- 名無しさん (2024-01-19 14 58 48) 技研全体がコーラル大量消費と利用の流れになってる設定の割に、所長の一声で2日とかからずアイビスの火起こせたのが気になる。全員研究に没頭しすぎてナガイ教授の動きに興味なかったのか? -- 名無しさん (2024-01-20 11 24 01) 教授派と第一助手派に分かれてたのかも -- 名無しさん (2024-01-22 01 02 26) 技研の職員がアイビスの火を止める理由ないじゃろ。止めたら全員死ぬ、止めなかったら避難できるって形なんだし。セリアが技研に確保されてないならリリース計画も実行できないし -- 名無しさん (2024-01-22 01 30 08) 全部推測の域は出ないが、仮にも研究者集団のトップにいるナガイ教授に従う人間がまったくいないとは考えにくいし(というか仮にそうなってたらトップから降ろされてるだろう)、大きく分けてナガイ教授派と第1助手派の2つに派閥が分かれてたと見てる。それなりに協力者がいればアイビスの火は起こせるだろうし、逆に技研が一枚岩じゃなかったからコーラルを焼き切れず一時しのぎにしかならなかったとも考えられる。 -- 名無しさん (2024-02-01 19 11 20) コーラル武器の群知能に働きかけてコーラルに指向性を持たせる技術も元々はコーラルリリースの為の研究の副産物なのかも -- 名無しさん (2024-05-29 10 31 57) ↑2 情報ログでも「アイビスを出せ!」って命令するような文章があったし、協調する部下がいたのは間違いないやろうね -- 名無しさん (2024-05-31 10 27 00) 名前 コメント
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池上祐一のスランプ 「……詰まった」 ある日曜の昼下がり、仕事部屋である書斎で尻尾をだらりと下げた私は困った様にポツリと漏らした。 目の前の机の上には真っ白な原稿用紙。年季の入った愛用の万年筆も今は所在無さ気に机の上に転がっている。 創作活動を行う者であれば、必ず一回は訪れる意欲・モチベーションが湧かなくなる状態。その名はスランプ。 私、御堂 謙太郎はかれこれ三日前から、このスランプと言う名の悪魔に苦しめられていた。 「こまったな…」 『片耳のジョン』の新作の構想を練り始めた所までは良かった。 しかし、ある所まで行った所で行き詰まってしまい、それによってモチベーションが急落してしまった。 むろんの事、私はそれを解消すべく書斎の本でも読んだり、窓の外の景色を見るなど気分転換を図るもなしのつぶて。 結局、書き進めるべき筆はぴたりと止まり、そのまま三日も無駄な時間を過ごしてしまった。 いかん…これではいかん。このままでは次の作品を楽しみにしてくれている読者に大変な迷惑がかかってしまう。 もし、こんな事で発売が延期にでもなってしまったら、あの白いイヌの少年もさぞ尻尾を垂らして落胆してしまう事だろう。 私は編集部や印刷所には幾ら迷惑をかけても構わないが、作品を愛してくれる読者だけは大事にしたいと思っているのだ。 ……と、こんな事が万が一、私の元担当である妻、利枝に知られでもしたら大変な事だ。余計な事は考えないに限る。 「どうした物か…」 気が付けばつい口からぽろぽろと漏れ出てしまう愚痴を塞ぐべく、 私は愛用のパイプをパイプポーチから取りだし、パイプの中へ刻んだ煙草の葉を丁寧に詰める。 そして詰めた煙草の表面全体を焦がす様にオイルライターで点火しつつ、パイプを咥えてぷかぷかと小刻みにニ、三服。 炭化しながら膨張し、盛り上がってきた煙草の葉をダンパー(煙草の葉を均す為の器具)で軽く均等に押さえて準備完了。 後は、マウスピースを噛み潰さぬ様に軽く牙で保持して、煙草の片燃えに注意しつつ心行くまで煙草の味を楽しむだけ。 このパイプ煙草は口に咥えて火を付けるだけの紙巻煙草に比べて、 準備から吸い終わった後の処理までの手順が非常に厄介かつ面倒ではあるが、 その面倒さこそが、煙草を吸う、と言う行為を実感させるのだと私は勝手に思っている。 それに、何より見た目が格好良いではないか。 それは兎も角、今はこのスランプに陥った状況を如何するか、煙草を味わいつつ考えるとしよう。 何時もならば、ここは毛皮も尻尾も無い血の繋がらぬ息子の行動観察と行きたい所だった。 息子は肉親である今は亡き親友の若い頃に似て結構やんちゃで、見ていて決して飽きさせない魅力がある。 私がモチベーション不足に陥った時は、何時もこの血の繋がらない息子の魅力に助けられたと言っても良いくらいだ。 だがしかし、私は昨日しがた、その息子本人から『俺の事を本に書かないでくれ!』と厳重注意を受けたばかり。 よって、息子の行動観察と言う案は没。モチベーション回復には結構効果的なのだが……至極残念である。 ならば、別のモチベーション回復法を探さねばならない訳だが……。 ――と、そうだ! 何時もは卓が出掛けて居ない時に使っているあの方法を使うとするとしよう。 あの方法は息子の行動観察に比べ、少々金が掛かってしまうのが難点だが、今は背に腹は換えられない。 「行くか」 思い立った私はパイプの中の煙草が全部灰になる最後まで吸い切ると、 キチンと手入れした上でパイプポーチへと戻して鞄へ放りこみ、その鞄を手に書斎を出るのであった。 「あら? あなた、お出かけ?」 階段から居間を通る私に声を掛けるは、上機嫌に立てた黒い尻尾をゆらゆらと揺らす我が妻――利枝。 恐らく、妻は庭で取り入れた洗濯物を運んでいる最中なのだろう、その両手に衣服が詰まった籠を抱えていた。 取りあえず、私は妻の問い掛けに答える代わりに軽く尻尾を振って見せる。妻は笑顔一つ浮かべ、 「あなたの事だから多分、執筆作業が行き詰まったから何時もの場所へ、って所ね?」 「む、むぅ…」 流石は我が妻、私のやろうとしている事をズバリと言い当ててくれる。思わずマズルから漏れる感嘆の呻き。 私は人から良く考えが読めないと言われる、しかし妻は長年連れ添ってきたからだろうか、私の考えを簡単に言い当てる。 それも、私は何も態度に示していないにも関わらずだ。これぞ女のカン、と言う物なのだろうか? これでは浮気なんとてもじゃないが出来やしない。……もっとも、する気も無いが。 「まあ、そう言う事をするのも良いけど。あなた、くれぐれも原稿を”落とさない”様にね?」 「……ぐ、心掛けておく」 去り際の妻から笑顔で釘を刺されてしまった。それも五寸釘サイズの釘をぶすりと。重さを増す我が尻尾。 ぬう……これでは何が何としてもモチベを回復せざるえないではないか……! 流石は私の妻、かつては作家の首を真綿で締める鬼担当として、同業者から悪鬼羅刹の如く恐れられてきただけはある。 普段、妻は何処までも優しい聖母の様なケモノなのだが、こと仕事の事となると一転、聖母の顔から般若の顔へと代わる。 特に、原稿の締めきりが間に合わない時となると、妻はそれこそ地獄の鬼すらも尻尾巻いて逃げ出す程の修羅となる。 ……因みに、妻の言う『原稿を落とす』というのは、作家の原稿が締め切り日に間に合わない事を指す。 もし、これで締め切りに間に合わなかったら……その事を想像するだけで尻尾を股の間に引っ込めてしまいそうだ。 「あれ? 親父、どっか行くの?」 妻の尻尾を見送った後、少しげんなりとした物を感じつつ数歩歩いた所で。 居間のソファで寝転がってゲームをしている血の繋がらぬ息子――卓がこちらに気付き、声を掛ける。 むろんの事、私は妻の時と同様に、何も応えない代わりに尻尾を軽く揺らして見せる。 しかし、それだけでも卓にとっては充分な返答だったらしく、ゲームをしていた手を止めて意外そうな表情で問う。 「へぇ、出不精の親父が出かけるなんて珍しいな、どんな風の吹きまわしなんだ?」 息子よ……それはお前が自分の事を本に書くなと私へ注意したからだ。 だが、その言葉は声に出さず胸の内に止めて置き。只、何も言わず静かに息子の目を見詰めるだけにしておく。 私は余計な事を言って事を荒立てるのが嫌いなのだ。そう、良く言うであろう、口は災いの元と。 「……よ、良く分からないけど、俺、何か親父の気を悪くするような事言ったか?」 如何も見詰める私の目に不穏な物を感じたのか、困った様に苦笑いを浮べる息子。 しかし、私は何の一言も返す事も、そして尻尾を動かす事も無く、只じっと息子の目を見詰めるだけにしておく。 当然、そんな私の反応に息子は更に困惑するのは必至で、 「お、おい、親父…本当に何かあるなら言ってくれよ! 何も言わないってのが一番気になるじゃないか!」 しかし、私は必死に問いかける息子へぷいとそっぽを向いて、そのまま何も言わず、すたすたと玄関へと向かう事にする。 さぁ、我が息子よ、これから答えの無い問題で散々悩むといい。これは私の楽しみを取り上げた罰だ。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ……… 頭を抱える息子を置いて意気揚揚と玄関を出た私は、 イヌ系種族用のゴーグルタイプのヘルメットをかぶり、愛車に跨って目的地に向けてひた走る。 愛車の名のベスパ(スズメバチ)の名の由来ともなった、2ストロークエンジンの甲高い排気音が耳に障るが、 何分、このバイクは友人から譲り受けたウン10年前の中古――いや、骨董品だから仕方が無い。 一応、そろそろこんな排ガス規制云々以前の品にとっとと見切りを付けて、新しいバイクに買い換えようとは思っているが、 元来から出不精な私に、その機会が訪れるのは今暫くは無さそうである。 「秋、か……」 走る道の先、空一杯に広がる鰯雲をみて、私はようやく今が秋だと言う事に気が付いた。 私は余程の事がない限り出掛ける事が無い上、一旦執筆作業に没頭すると時間の流れと言うものをすっかり忘れてしまう。 確か、以前に私が出かけたのは桜が花開く季節だった気がする。…あれから五ヶ月以上も出掛けていなかったのか、私は。 ううむ、次から原稿が出来た時はバイク便任せにせず、自らの足で出版社へ持っていくべきか? ―――いや、多分、無理だな。その時の私も面倒臭がってまたバイク便任せにする筈だ。 「……ついた」 そんな愚にも付かぬ事を考えつつ、息子よりも付き合いの長い中古バイクで走る事小1時間、 私が到着した場所は、中央大通りからやや外れた通りに面するビルとビルの間に挟まる様にして佇む一軒の喫茶店。 軒先に吊り下げられた木製の看板には、やや掠れたペンキの文字で『喫茶・フレンド』と書かれてあった。 その店横の駐輪場の柱へ愛車をチェーンで繋ぎ、私は脱いだヘルメットを片手に尻尾を揺らしていざ鎌倉。 「いらっしゃい…――と、おや、御堂の旦那さんじゃないか。こりゃ随分と久しぶりだねぇ」 カランコロンとベルを鳴らしつつドアを開けるや、カウンターで皿を磨いていたオヤジさんがこちらに気付き声を掛ける。 私はオヤジさんに向けて、ああ、とだけ応え、そのまま『フレンド』での何時ものお気に入りの場所へと足を向ける。 目指す場所は、店内で一番奥まった場所にある大通りに面した窓際、大通りを行くケモノや車を一望できる喫煙席である。 「ふむ」 良かった、どうやら先客はいない様だ。これで心置きなくモチベ回復が図れそうである。そう思うと心なしか尻尾も軽い。 ここは場所が良いのか、偶に私と同じ目的?の客が占有している時があり、下手すれば数時間は席が空く事が無い。 もし、そうなっていれば、私は耳を伏せて涙を飲んで、一つ隣の禁煙席に座らなければならなかった。 そう、私の様な愛煙者にとって、煙草を味わえない時間と言うのは苦痛に他ならないのだ。 ……閑話休題。 今はタバコが吸える吸えない云々の事より、肝心要のモチベ回復が先である。 息子の行動観察に続く私のモチベ回復法、それはズバリ、この喫茶店の窓から見える通りを行く人々の観察である。 意外に理解されない事ではあるが、通り行く人々を観察するとその人、そのケモノそれぞれの人生が見えてくる。 あの毛並みをヨレヨレにして疲れた様に歩くクマのサラリーマンは、仕事や家庭で相当苦労しているのだろう、とか あの尻尾を立てて軽やかにスキップするネコの少年は、これから彼女との待ち合わせ場所に向かっているのだろう、とか 道行く人々の様子から、その人が如何言うケモノで、そしてその人がこれから何をするのかを想像するのが楽しいのだ。 私が作家を志している大学生の頃は、何時もこの喫茶店でこうやってモチベ回復を図っていた事を思い出す。 それに、今行き詰まっている事を解消するにも、この人々の行動観察は実に都合が良い。 と言うのも、私の物語作りは中核となる登場人物の構想から始まると言っても過言ではない。 先ずは人物設定を作り、その次にその人物――彼らが登場する舞台を作り、その中で彼らが動く大まかな流れを作る。 そして、その後は彼らの事情や細かな舞台設定、犯人が行うトリックにその他諸々の肉付けをしていって、 最後に誤字や矛盾が無いか如何かを何度か読み返す事でしっかりと推敲し、問題が無ければ完成、となる。 しかし、それが最初の人物作りの時点で上手く行かないとなると……後は考えなくても分かるだろう。 今の私を悩ませているスランプのそもそもの原因こそ、この登場人物の構想の行き詰まりにあった。 何分、今まで22作も書き続けていた為か、自分の中にあるキャラ作りにおけるパターンもマンネリ気味になりつつある。 この前なんか、名前だけが違うだけでほぼ同一の人物を出しそうになった事もあった……無論、寸での所で書き直したが。 そんなマンネリ気味な人物作りのパターンを打破する為にも、この人々の行動観察は必要不可欠なのだ。 しかし、息子の行動観察に比べると……いや、今は出来無い事を望んだって仕方が無い。 「……」 それにしても、何時もながら思うがこの喫茶店は雰囲気が良い。 鼻に感じるは、忙しなく時間が流れる外界から切り離された、独特のゆったりとした空気。 そして、何時来ても変わらぬ、そう、まるで流れ行く時代の川から三日月湖の如くぽつんと取り残された店内の光景。 あの古い型の留守番電話は確か、私が作家デビューした頃にオヤジさんの奥さんが購入した物。まだあったとは…。 気配りの効くオヤジさんのエアコンの操作で空調も程よく効いて、残暑の厳しい盛りでも舌を出す事無く快適に過ごせる。 偶に、余り素行の宜しくなさそうな学生達も訪れる事があるが、それもこの雰囲気のスパイスと思えばさして気にならない。 まあ、なんだかんだと言いながらも、私はこの店が気に入っている事は間違い無いだろう。 さて、くだらない話はさて置いて、これから楽しい時間だ。そう考えると自然と尻尾を振ってしまう。 はてさて、これから如何言う人物が私の前を通り掛かり、如何言うケモノ模様を見せてくれる事やら、非常に楽しみである。 「……マスター、コーヒーのブラック」 「あいよ、御堂の旦那さん」 そして、心の中でこれからの事に想いを馳せつつ 早速、通り掛ったオヤジさんへ注文を行うと、私はパイプ煙草を吸う準備を始めるのであった。 それから時間も過ぎて、時計の針がLの字を示す頃、 5杯目のコーヒーをお代わりした私は、数分程前に頼んだホットケーキの到着を待ちつつ順調にモチベ回復を進めていた。 この店の窓から見える通りは狭さの割りに人通りがそれなりにあるので、人々を観察するのに事欠く事は無い。 今も、私の目の前には多くの人が通る。クマの親子連れ、杖をついた人間の老人、携帯片手の虎の女子高生、 そして暇そうに周囲を見回す何処か見覚えのある白いイヌの初老男性…――目が合った。 「……拙い」 私が痛恨の呟きを漏らすとほぼ同時、 白いイヌの初老男性――”奴”は嬉しそうに尻尾を振ると、早速、店の入り口へと向かったらしく、私の視界から姿を消す。 多分、今の私の尻尾はだらりと垂れ下がっている事だろう。もう今直ぐにも会計をすませてこの店を後にしたくなった。 だが、今更逃げ出そうとしたとしても、恐らくは会計しているうちに店に入ってきた”奴”と出くわす可能性は高い。 よって、私に出来る事は唯一つ――これから起きる事を受け入れる。それだけだった。 「……」 取りあえず、せめて気を落ち着かせようと、私は咥えていたパイプを置いて、コーヒーを一口啜る。 しかし、何時もならば香り高く美味しい筈のコーヒーは、この時は泥水のような味にしか感じなかった。 「やや! こんな所でコーヒーを飲んでいる方は池上先生!」 そして、私にとって永遠にも等しい十秒が経った所で、 何処か軽薄さの混じった聞き覚えのあるわざとらしいくらいの大声が、ぺたりと伏せている私の耳を容赦無く震わせる。 思わず、私をペンネームで呼ぶな! と”奴”へ吠え掛かりたくなったが、ここは静かな喫茶店の店内。我慢するしか他が無い。 せめて他人のフリをしようと窓の外を見ている私の努力も虚しく、”奴”の匂いと足音がずかずかとこちらへ迫ってくる。 「いやー、まさかこんな所で池上先生に出会えるなんて、本当に奇遇だなぁ!」 「……」 そして、私のテーブルの向かい側へ無遠慮に座った”奴”が、ばたばたと尻尾を振りながら嬉しそうに言った。 それに対し、私はと言うと、折角回復し掛けたモチべがスカイダイビングの如く奈落の底へ急降下して行くのを感じていた。 嗚呼、私のやる気が、モチベーションが、”奴”の所為で塵と消えて行く……。 ―ーここで、私、御堂 謙太郎と”奴”との関係を説明するとしよう。 ……本当は”奴”の事を説明なんぞしたくは無いが。分からない人もいるから今回は特別だ。 ”奴”の名は犬上 裕。”奴”は詩集作家とジャンルこそ異なっているが、私と同じ出版社に所属する作家をやっている。 そして、”奴”は私の大学生時代の同期であり、それと同時に”奴”は私の事を親友といって憚らない。 無論、私にとっては”奴”は親友ではなく腐れ縁でしかないのだが……。 大学生の頃、私は元来から一匹狼な気質だった為か、一人で行動する事を好み、常に一人でいる事を望んだ。 そんな私と行動を共にした他の同期達は決まって『狼らしくない』『協調性が無い』と文句を言い、 挙句に幼馴染の親友からは『お前は相変わらずだな』と苦笑されたが、私はさして気にしなかった。 そうして数ヶ月も経つ頃には同期達も私の性質を理解したらしく、敢えて私へ関わろうとする者は次第に少なくなって行った。 だがしかし、”奴”――犬上 裕だけは違った。 ”奴”は私の何処に興味を持ったのか、私の行く先々に尻尾を振りながら付いて周り、私の心の平穏を乱し続けた。 当然、一人でいる事を望む私は幾度となく”奴”を拒絶するのだが、 幾ら無視されようとも、幾ら邪険に扱われようとも、時には尻に蹴りを加えられようとも、 ”奴”は微塵も気にする事なく、それ所か私の事を親友とまで言い出す始末。本当に手におえない奴だった。 それでも私には希望はあった。そう、大学さえ卒業出来れば”奴”との縁は自然と切れる筈! と当時の私は考えていた。 しかし無情にも、運命は私の味方とはならず、それ所か私へ反旗を翻した。 大学を卒業後、作家デビューを果した私を待ち受けていたもの、 それは同じく作家デビューを果し、尻尾を大回転させて私へ挨拶する”奴”の姿だった。 この時ほど私は、運命の女神とやらが現実に存在するのなら、その喉元へ食付いてやろうかと考えた事はなかっただろう。 以来、この腐れ縁はカーボンナノチューブの如きしぶとさで頑丈に切れる事無く、何時までも繋がり続けている。 ……無論、私の意思を蔑ろにして。 「ホットケーキセットをお待ちのお客様、お待たせしました~」 どうやら物思いに耽っている内に、頼んでいたホットケーキが出来あがったようだ。 やれやれ、”奴”さえ来なければもう少し落ちついて食べれていたのだろうが……。 「おお、池上先生も中々気が効きますな? わたし、ちょうど甘い物を食べたい所だったんですよ」 イヌのウェイトレスがホットケーキを置くなり、”奴”は其処へ間髪いれずフォークを伸ばす。 ――って、ちょっと待て、それはお前の為に注文した物ではないぞ!? それにペンネームで呼ぶな!! 「をや? 如何したのだい? 池g…ゴホン、謙太郎君」 「……」 やっと気付いたか、と言わんばかりにばかりに、私はホットケーキの一枚を切り分けている”奴”を睨む。 しかし、”奴”は私の睨みを変に解釈したらしく、ホットケーキを食べつつパタパタと手を振って抜かす。 「あーあー、気にしなくても良いよ。残す事無く全部食べてあげるから」 そう言う意味じゃない!! 人の物を勝手に食うなと良いたいんだ!! ――っと、落ちつけ、落ちつけ、御堂 謙太郎。怒るな、怒るな、御堂 謙太郎。 私はこんなくだらない事で直ぐに毛を逆立てて牙をむくようなケモノじゃあない筈だ。冷静になれ、私! そうだ、ホットケーキくらい”奴”に食われたとしてももう一度注文すれば済む事じゃないか。 そう思った私は早速、ホットケーキをもう一セット頼む事にする。 「ホットケーキ一つ」 「あ……それが本当に申し訳ありませんが、お客さま。 ホットケーキは先ほどので材料を切らしてしまって、マスターが買いに行っている所でして……。 その為、ご注文から出来あがるまで只今から約30分ほど掛かりますが……それでも宜しいでしょうか?」 「……いや、もう良い」 しかし、犬のウェイトレスから申し訳無さ気に帰ってきた答えは、私を落胆に追い込むには充分過ぎる物であった。 なんでこう言う時に限って材料が切れるのだろうか? どうやら、今日の私は幸運の女神から見放されている様である。 いや、たまたま出掛けた喫茶店で会いたくない”奴”と出くわした時点で、私の運は地の底に落ちてしまったのだろう。 なんだか無性に腹立たしくなってきたので、”奴”がホットケーキの最後の一枚に手をつける前に皿ごと奪取しておく。 「あれ?、君も本当は食いたかったのかい? いや、済まんね」 済まんねって……そもそもこのホットケーキは私が頼んでいた物だぞ? それを取り返すのは当然の事だ。 と、”奴”へ突っ込むのも虚しいので、私は何も言わずホットケーキを切り分けて口にするだけにしておく。 だがしかし、”奴”は何する訳でもなく、ただニコニコ顔でホットケーキを黙々と食べる私の様子を眺めていたりする。 ”奴”は私の仏頂面何ぞ眺めて何が面白いのだろうか? 時折、”奴”の精神構造が分からなくなる事がある。 そんな私の考えを知ってか知らずか、”奴”はニコニコ顔のままで言う、 「そう言えば、君がホットケーキを食べている姿を見て思い出したけど、 この前……と言ってももう何ヶ月か前の話だけど、わたしの息子が君に世話になったそうじゃないか」 「……?」 ……なんだその脈絡の無い話の振り方は。 いや、それ以前に、私の家にお前の息子が遊びに来た事とホットケーキに何の関連があるのだ? そんな私の疑念が尻尾に見えていたらしく、”奴”は付け加える様に 「いや、息子から聞いた話だと、君の家でホットケーキをたらふくご馳走になったらしくてね。 それで、君がホットケーキを食べているのを見て、ふとそれを思い出した次第でね」 なんだ、そう言う事か。だったらそうだと早く言って欲しい物だ。これだからこいつと話していると疲れる。 確かに妻の利枝は客に手作りのケーキを振舞うのだがその量が半端ではない。とにかく多過ぎるのだ。 聞いた話では、妻がケーキ作りを習った先生はあるスィーツショップの店主だとか言っていたが…まさか、その先生の影響か? そう、私が物思いにふけっているとはつゆ知らず、”奴”は少し声を潜めて問いかけてくる。 「所で健太郎君、その時……息子は君に失礼な事とかしなかったかね? 息子はああ見えて結構気難しい所があってね、ひょっとしたら君に何か失礼な事を言ってなかったか心配なんだよ」 「…………」 ”奴”の息子――以前、卓が私の大ファンの子だと言って連れてきた犬の少年。確か、名はヒカルといったか。 彼は文学に対して何処までも純粋で、本と言う存在の全てを愛していた私の若い頃を彷彿とさせる少年だった。 その彼の白い毛並みと犬上、という姓で、何となく尻尾にピンと来ていたが、本当に”奴”の息子だったのだな。 なんというか……如何してこんな”奴”の遺伝子からあんな良い子が出来たのか正直、遺伝子の不思議を感じてしまう。 そう考えると自然と漏れ出る溜息、すると”奴”はそれを不穏な物と受け取ったのか血相を変えて 「え? ちょ……まさか、本当にヒカルが君へ何かしたって言うのかい……?」 「……違う」 「へ? 違う? でも、なら何故溜息を?」 「…………」 ”奴”の疑問に私は何も答えず、ただ、思いっきり憐憫を込めた眼差しを送ってやる。 暫くの間、”奴”は私の眼差しの意味を考えていたようだが、どうやら考えるのを止めたらしく、 「まあ良いか」と漏らした後、何事も無かったかの様に話題を別の物へ切り替えてきた。 「そう言えば、息子の話で思い出したけど、2ヶ月ほど前にエッセイ本を出してね、これが結構売れてるんだよ。 特にわたしと同じ年代の男性の間で好評らしくてね、何でも聞く所によると、妻帯者の苦労話に共感を覚える、とかね」 「……そうか」 ああ、そう言えば、確かそんな本を妻が持って帰ってきていたな……? だが、どうせこいつの事だから、くだらない事しか書いていないだろうと思ってまだ読んではいなかったが。 後で暇が出来たら1、2ページほど目を通してみるとしよう。 「まあそれで、その好評に付きって所でエッセイの2作目を書く事になったんだけどねぇ……。 それが途中まで書いたのは良いんだけど、ちょっとした事で行き詰まっちゃってね。いやぁ困った困った」 「…………」 ……そうは言うが、私の目には全然困っている様に見えないのは気の所為だろうか? 同じく執筆に行き詰まっている私にしてみれば、この状況で尻尾を振れるこいつの能天気さが少しだけ羨ましく感じる。 「ま、そう言う訳で、家でぼさぁっとしているのもなんだし、 何かエッセイに書ける良いネタが無いかと、そこら辺をぶらぶらと歩いてたんだけどね。 まさかこの場所で君に会えるとは夢にも思って無かったよ。いやぁ、偶然と言うのも恐ろしいもんだねぇ」 ああ、その事に関しては私も同感だ。 まさか会いたくも無い”奴”と殆ど同じ考え同じ事情同じ理由で、ここで出くわす事になるとは夢にも思って無かったよ。 つくづく偶然とやらが恨めしく感じる。本当に偶然の女神がいたなら、その喉を思いっきり食い破りたい気分だよ。 「そうだ! これから書くわたしのエッセイの2作目に君も出してやろう。どうだ、嬉しいだろ!」 「…………」 「んんぅ~? なんだか嬉しくなさそうだね? そうか、分かったぞ! 出演料が欲しかったんだね。 まあ、君も金を稼がなくては奥さんに怒られるからね。よぉし、ここは大盤振る舞いとして100円あげよう! どうだ、嬉しいだろう? 謙太郎君」 さっきから私は何も言っていないのに、こいつは勝手に話を進め始めている……ここは昔と殆ど変わってはいないな。 そう言えば私が大学生の頃も、この場所で”奴”とこう言う”噛み合わない”やり取りをやっていたのを思い出す。 大学生の私が黙ってメロンソーダを啜っている向かいの席で、同じく大学生の”奴”が勝手に話を進めて勝手に決定する。 それがあの頃の大学の帰りの喫茶『フレンド』にて、毎日の様に繰り広げられた光景だった。 ああ、なんだか思い出していると急にメロンソーダが飲みたくなったな……。 「百円はいらない」 「……へ?」 「代わりにメロンソーダ」 「ま、まあ、それで君が良いって言うなら私が注文しておくけど……おねーさーん、メロンソーダ一つ!」 私の急な心変わりに”奴”は少しだけ戸惑ったのだろう。注文する”奴”の尻尾が少しだけ逆立っていた。 材料切れだったホットケーキと違って、メロンソーダは材料が有り余っているらしく、 ”奴”の注文から程無くして、私の目の前のテーブルによく冷えた『出演料』が鎮座した。 早速、ストローを啜るとメロンの香りと共に口腔へ冷たさと爽やかな刺激が広がる、相変わらずここのメロンソーダは美味い。 無論、これも既製品なのは分かっているのだが、ここの雰囲気が一味プラスさせているのだろう。 「君のことだから、てっきり断ってくる物だと思ってたんだけどね……意外だなぁ」 「…………」 黙って『出演料』をストローで啜る私へ、”奴”は酷く意外そうに漏らす。 しかし私は何も言う事無く、ちらりと”奴”を一瞥してフンと鼻を鳴らすだけ。”奴”への返答はこれで充分。 端から見れば冷たい様にも見えるが、これも大学生の頃の私と”奴”の間ではおきまりのやり取りだ。 むしろ、大学生の頃の方が冷たくあしらっていたと言えるだろう。 「父さん…こんな所で何やってるのさ」 ぼんやりと過去を振り返っていた所で、何処か呆れを入り混じらせた声が私と”奴”の耳を揺らす。 ゆっくりと声の方向に視線を向けると、其処には”奴”と同じ白い毛並み、同じふさふさの尻尾を持つイヌの少年の姿。 それに気付いた”奴”はわざとらしいくらいに大げさに驚くリアクションを取って 「おぉ、我が息子よ! 何故こんな所に?」 「それを聞きたいのはぼくの方だよ。何で父さんが池が…ゲホン、卓君のお父さんと一緒に居るのさ」 ”奴”へジト目を向けて問う彼は”奴”の息子の犬上 ヒカルだった。 恐らくこの『フレンド』の二件隣にある『尻尾堂』で本を買っていたのだろう、 彼は店の名前が印刷された紙袋を大事そうに脇に抱えていた。 しかし、こう目の前にしてみると、姿形はともかくとして性格は”奴”と殆ど正反対だと感じてしまう。 ひょっとすると、彼は”奴”を反面教師にして育ったのかもしれないな? 「いやぁ、実は言うと彼は私の大学時代の親友でね。 次のエッセイ本に書くネタを探していたら、たまたまこの場所で彼と会ってね。 せっかく懐かしい場所であったならばと思って、彼とこうやって旧交を深めている所だったんだよ」 「……父さん、それは本当?」 「本当だって。…私は大学の頃からの親友だよな。なぁ、謙太郎君?」 「…………」 こらこら、確かにお前とは大学の頃は同期だったが、私は今でもお前の事は親友とは思っていないのだぞ? 唯一、私が親友と認めている人物は後にも先にも卓の実の父親である彼一人だけだ。こいつには其処を分かって欲しい。 ついでにいえば、息子のヒカルから疑いの眼差しを向けられているのに気付いてもらいたい物だ。 「全く、父さんはもう……ごめんなさい、卓君のお父さん」 「謙太郎で良い」 「え…? あ、なら謙太郎さん。その、ぼくの父がご迷惑をかけませんでしたか?」 私の指摘にヒカルは一瞬戸惑ったものの、直ぐに言い直して私へ心配げに問いかける。 その様子に私が、彼は本当に良い子だな。と感心した所で、空気の読めない”奴”が横から口を挟んできた、 「迷惑かけるとはご挨拶だね、ヒカル。私は彼と……」 「父さんは黙ってて」 「(´・ω・`)」 しかし、言い切る間も無く息子に一喝されて、”奴”は親に叱られた子イヌの様に耳と尻尾をしょぼくれさせる。 その父子のやり取りを眺め、私はメロンソーダをひと啜り。氷が溶けたのだろうか、ソーダの味が少し薄まっていた。 「とにかく、その、ぼくの父が謙太郎さんに迷惑掛けたなら父に代わってぼくが謝ります、だから……」 「構わん」 「……へ? それって?」 おずおずと謝り始めた所での私の一言に、一瞬だけきょとんとした表情を浮かべるヒカル。 確かに”奴”はかなりうざったらしい事に代わりは無いが、しかし、息子には罪は無い。 しかし、ヒカルが次のリアクションに移る前に、またも空気の読めない”奴”がヒカルの背をぽんと叩いて、 「おぉ、よかったじゃないか、ヒカル。謙太郎君は許すと言ってくれているぞ」 「ああ、良かったぁ…って、許してもらうのは父さんの方でしょ!」 「あれ? そうだったけな?」 ”奴”の言葉に一瞬、安堵しかけて即座にツッコミを入れるヒカル。後頭掻きながらおどけた調子で笑う”奴”。 なんだかんだ言いながらも、二人とも同じように尻尾を緩やかに振っているその姿は紛れも無い父子の姿であった。 ……をや? この父子の様子を見ていたら何だか急に創作意欲が……。 ふぅむ、そう言えば今まで書いてきた作品に出てきた登場人物には無かったな、”このタイプ”の人物は。 ひょっとすると、今までマンネリの渦中にあった『片耳のジョン』に新風を巻き起こすかもしれん。 そう考えると急に気分が乗ってきた。何となく尻尾も軽く感じる。これは少しばかり礼をせねばなるまい。 「チョコパフェ二つ」 「あれ? 珍しいね、君がそんなのを注文するなんて」 「ちょ、父さん!」 「…………」 私の突然の注文の意向を掴めなかったのか、 ”奴”は息子の制止も構わず珍しい物を見るように目を丸めて首を傾げて見せる。 しかし私は何も答える事も反応する事も無く、静かに注文された品が出来あがるまで待つ事にする。 そして、それから程無くして、イヌのウェイトレスの営業スマイルと共に運ばれてきたパフェを父子へ差し出して言う。 「出演料だ、食え」 『……??』 いよいよ私の意向が理解出来なくなったのか、父子共々テーブルに置かれたパフェを前に目を白黒させていた。 ”奴”には私から奢って来る事が余程信じられなかったのだろう、パフェに鼻を近づけてスンスンと匂いを嗅いでいたりする。 ”奴”がこうなってしまうのも無理も無い、何せ大学生の頃から今まで、私から”奴”へ奢った事なんてそれこそ皆無だったのだ。 それがいきなり私がパフェを奢ってくるとなれば、流石の”奴”でも少しは考えたり疑ったりしてしまうであろう。 「ん、ん~と、何だかよく分からないけどパフェ頂くよ? 本当に良いんだね?」 「え、えっと…あの、その、謙太郎さん、パフェ頂きます……?」 「ああ、構わん」 頭一杯に疑問符を浮かべた父子に私は一言だけ答えると、 食事の代金をメロンソーダの分だけ抜いてテーブルへ置き、さっさと尻尾を揺らして席を後にする。 もう少しこの父子の観察を続けていたい所ではあったが、こうやっている間にも創作意欲は湯水の如く湧き出し続けている。 もうとにかく時間が惜しい、早く家に帰って執筆作業に移りたい。嗚呼、白い原稿用紙が私を待っている。 「……変な謙太郎君」 立ち去る間際、きょとんとした顔をしている”奴”が漏らした言葉が妙に耳に残った。 その後、逸る気持ちを抑えながら家に帰宅した私は早速自室に篭り、執筆作業を再開。 今までの鬱屈が嘘だったかの様に溢れ出す創作意欲は留まる事を知らず、瞬く間に原稿用紙は文章で埋め尽くされてゆく。 時間を忘れ、毛繕いを忘れ、風呂に入る事も忘れ、食事する事すらも忘れ、私はただ、ひたすらに執筆に没頭し続けた。 そして、それから三日後、いいかげん心配し始めた卓が自室のドアをたたき始めた頃。 私の前には、『片耳のジョン』最新作の原稿が完成した状態で鎮座していた。 ただ、その頃の私はと言うと、空腹と疲労の波状攻撃によって完全に気を失っていたのだが。 この本の試し刷りが出来あがった時、犬上父子は知る事になるだろう。……あの時、私の言った『出演料』の意味を。 そして、それと同時に私は卓から『こう言うのも無しだ!』と厳重注意される事にもなるだろう。 何せ、シリーズ23作目となる作品のタイトルは、ずばり『探偵と白イヌの父子』なのだから。 さて、これを見た時、”奴”はどう言う表情を浮かべる事か。それが楽しみで仕方が無い。 ”奴”も私をエッセイのネタに使うと言っていたのだ、だからこう言う意向返しをしてやっても良いだろう。 そう、”奴”は親友ではなくとも、一応は友達ではあるのだから。 ―――――――――――――――――――――了――――――――――――――――――――― 参考:謙太郎のバイクのモデル http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB Old_Vespa.jpg
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+由比正雪の乱 由比正雪の乱 1651年に家光が死去すると、その後を継いだのは長子家綱だったが、幼すぎるため会津藩主保科正之が補佐官として登場する。 そんな中、江戸の軍学者由比正雪が、大乱をおこす計画を立てた。火事を起こし、慌てる将軍の家臣たちを打ち取る計画であった。 ところが、いまだに理由はわからないが、この計画は漏えいする。江戸で待機していた彼の同心は捕えられ、駿府に潜伏していた正雪は自害した。 理由は正雪の遺書からは、政治の乱れを憂い、怒る人民を代表して蜂起したとされている。だが、牢人の救済という理由があるかもしれないので、結局のところはわからない。 国家の転覆を狙ったクーデターは日本で何件か起きた(大塩平八郎の乱、五・一五事件、二・二六事件)が、成功したものは数少ない。 この由比正雪の乱もまたそうであるが、この乱が与えた影響は小さくなかった。幕府はこれを牢人の扱いのひどさに起因する蜂起とみた。 牢人というのは失業した武士であり、彼らを放置すれば危険であることはだれでもわかる。しかし、幕府は彼らを放置していた。 幕府は会議を開き、末子養子の禁を緩めるに至った。 由比正雪の乱が起きてまもなく、次々と乱が続いた。幕府はこれらの事件を牢人によるものとして、牢人たちの名前をいちいち記録することにした。 彼らの活動は君主への尊敬を薄めるキリスト教の思想によるものかという説があるが、結局のところはわかっていない。 (ほたるゆき) +明暦の大火 明暦の大火 江戸の町において火事は、つねに人々の脅威だった。庶民だけでなく幕府でさえも必死になる事態だ。 だからこそ乱を起こすときは放火、と定番化されていたのだろう。 それゆえ、江戸の人々は火事が起こらぬよう、つねに注意を払っていた。 1654年には玉川上水が完成し、水路の通る町ができるようになった。また1655年には細かい防火令が出された。 しかし、こうして対策を取っているにもかかわらず、火事がなくなることはなかった。 明暦3年――1657年、「明暦の大火」と名付けられる大火事が起こる。日蓮宗の本妙寺において、供養のために焼いていた振袖が舞い上がり、寺の屋根を焼いた。 その炎は風に乗り、瞬く間に江戸中に広がった。数日雨が降っておらず、乾燥していたためなす術がなかったのだ。 人々は逃げるが、焼死したり、川に逃げ込んだため溺死・凍死するものが多く、火事がはじまって間もなく9600人近くが亡くなった。 翌日になると火は弱まったように見えたが、まだ消えていなかった。火は火薬に燃え移り、再び猛火を巻き起こした。 火が消えたあと、江戸の町を見た人々は驚いた。ほとんど廃墟になっており、火事によって異様な形になった無数の死体が転がっていたらしい。 こんな状況下で火事場泥棒が蔓延し、このおかげで巨大な財産を築いたものも少なくなかった。 明暦の大火での死者は不明である。しかし、少なくとも3万人、多くとも10万人ではないかと言われている。 先ほど、この火事は寺から起きたものだと述べた。しかし、同時に放火したものがいたのだということも判明した。 彼らは普通に捕まったものだけでなく、密告によって逮捕されたものもいた。警察制度が固まっていなかった当時、密告制によって犯人を捕らえることが多かったのだ。 しかし、たとえ犯人でも仲間がいたことを密告をすれば、密告したものは褒美を与えられた。そのせいで、本来犯人だったものが許されるケースがあったのだから、考えものである。 このころ江戸では、供待所(主人を待つところ)での喫煙を禁止するなどの対策が取られた。一方で、「柴垣」というものが流行し、そこでは「人々の欲望が火事を大きくした」と述べられている。 火事の後、大雪が降った。火事の前は雨が降らなかったのに、だ。 食べものがなく餓死するものや、寒さで凍死するものが後を絶たない。幕府は寺にお金を与えて、死者たちを供養させた。 また、大火による米価の高騰を抑え、飢民のために安く払い下げた。また、一般物価も払い下げていたことが記録されている。 人々の救済だけでなく、幕府は思い切った改革を行った。町においては道路の幅を広げたり溜池を作る、屋根に土を塗るなど、火の足が遅くなる工夫を凝らした。 火消役も改められ、火事への迅速な対応ができるようにした。新しく生まれた火消役は定火消役と呼ばれ、それに続いて町火消が作られた。 忠臣蔵で有名な浅野内匠頭長矩(あさの たくみのかみ ながのり)の祖父である浅野長直は、火消であることを誇りに思っていた。 彼は家臣にも徹底的に火消の作法を教え込み、家臣もそれに従っていた。 この主君と家臣の強い絆こそが、後に忠臣蔵を引き起こしたのかもしれない。 <補足> ○振袖 現在では未婚女性が着用する、もっとも格式高い着物。袖が長い。 しかしかつては、男性も着用していたらしい。 ○明暦の大火 別名「振袖大火」「振袖火事」とも言われる。その理由について。 振袖を着た寺小姓(僧侶の補佐、僧侶の夜の相手として寺にいる美少年)に恋をした女性が、同じ振袖を作ってもらった。 ところが寺小姓はやがて女性の目の前から姿を消し、女性はやがて心を病んで死去。彼女が着ていた振袖は、質屋に出された。 質屋から振袖を買い取った女性が振袖を身に付けると、その振袖の持ち主と同じ年で亡くなった。つぎに買い取った女性もまた、同じ年で死亡。 不気味なこの振袖を供養してもらうことになり、本妙寺に手渡された。 その供養中、火のついた振袖が舞い上がった。その煙から、最初に死んだ女性の顔が浮かび上がったという話がある。 こうして、明暦の大火がはじまった。 (ほたるゆき) +旗本奴と町奴 旗本奴と町奴 正雪のように直接的な反抗ができない人々は、他の人間とは異なるいでたちをしてみせ、それによって体制への反抗を見せた。この人々をかぶき者と言う。そのような人々はあちこちで乱行を行い、故に幕府の取り締まる所のものとなり、縁者も含め多くの者が処罰の対象となった。 そもそも、島原の乱にて戦乱が収束すると、武を以て鳴らす武士は瞬く間に居場所がなくなっていった。その結果、彼らは悪所通いや乱行に出、また小姓との男色に走り、かぶき者へとなったのである。最初は旗本出身の者が多く、やがてそれを真似する町人も現れるようになった。 彼らの中には、信義・侠気を重んじるという独特の価値観を有するようになる人々がいる。彼らを奴(やつこ)といい、言葉も奴詞という独自のものを使った。彼らは狼藉も度々行い、故に騒擾の原因ともなっている。 そしてこのような文化は地方にも広まっており、各藩も禁制を打ち出している。綱吉代となると取り締まりは厳しくなり、次々に罰せられることなる。 彼らは体制への反抗者として、庶民の間にもてはやされることとなるが、それは庶民の代弁者として形作られた偶像であり、その本質は弱者を虐する存在でしかなかった。 (Spheniscidae) +江戸八百八町 江戸八百八町 この時期の江戸の町は一気に発展する。江戸の町へ来た外国人たちが驚いているように、当時江戸は世界有数の都市であり、人口は百万に近いものであったと考えられ、そのうち半分が武士であった。 その土地の6割は武家地であり、2割が町人地である。彼らはその職能に応じて集住し、故に紺屋町・鍛冶屋町などの町名も生まれている。明暦の大火以後の江戸町整理の後、漸次江戸の町は拡張され、その町の数は900を数えた。 その広い町を統括するのが町奉行であり、おおよそ北と南の二つが置かれた。奉行の下には与力25騎・同心100人が従っており、それぞれ与力は裁判の補助を、同心は警察の補助を行った。同心は前科人を金で雇って捜査を行わせており、彼らは目明しと呼ばれている。 町奉行の指令を受けて具体的に事務を行うのが町年寄であり、その元で町名主が実際に町人たちへ命を伝えた。町名主は1つの町に1人とも限らず、数人いる町もあれば、月行事町と呼ばれる、輪番制の町もあった。 町人という言葉は、広義には町全体に住む者を指すが、実際はもっと意味はせまい。そもそも江戸の町に住む人々には、土地を持つ"地主・地主の命を受けて家賃徴収等を差配する"家守"・土地を借りて家を建てた"地借"・家も借りる"店借"と分けられる。狭義の町人はそのうち前者ふたつを指す。家の貸し借りの際には五人組や地主の裁可を必要とし、そのために身元は充分調べられた。それゆえに不審なものは入り込みにくく、治安の安定化を齎した。 他、治安維持のためには辻ごとに辻番が置かれたが、これは次第に名目化して役に立たなかった。また火災防止のために自身番というのもおかれ、これは家主の輪番制からやがて雇用するように変化する。 町に於いては、間口の長さに応じて税が賦課され、それは地主・家守が対象となった。彼らは税を払う代わりに公民権を認められ、税を払わぬ地借や店借は権利も認められなかった。 この町人たちの元で働くのが、奉公人である。この主従関係はかなり重いものであり、その間での争いは常に主が優先された。 江戸の町は常に水が不足しており、それゆえ水道が通されていた。中でも玉川上水は重要な役割を果たしているが、その開削の由来は数説あって一定しない。また、この水道の為に地脈が止められ、火災が呼び起こされるという風聞から上水が廃された所もある。 町人として一人前になるには、時間が非常に掛かるものであり、それまでは妻帯すら許されず、家を構えることも許されなかった。 (Spheniscidae) +夜の世界、新吉原 夜の世界、新吉原 徳川家康が江戸に幕府を開いて以来、江戸八百八町、全国一の城下町が形成されていき、その中には旗本や町人が遊ぶ傾城屋、つまり遊女と遊ばせる店も方々に開業していた。 傾城屋を営んでいた庄司甚右衛門は、彼の店が江戸城普請の為に召し上げられるに際し、江戸中の傾城屋を1箇所に集めるように請願して、これを許された。こうして江戸南東部の芦の生い茂る湿地を開いて出来たのが葭原、字を改めて「吉原」と呼ばれる遊郭である。またこの甚右衛門は吉原で「おやじ」と呼ばれ、庄司の家は代々吉原の町名主を勤めた。 寛永19年、ここで働いていた遊女達の記録がある。容姿良く、歌の上手く、扇を持って一節舞う最上の遊女、太夫が75名、それに次ぐ格子が31人で、これは京都では天神と呼ばれた。その下は端、端女郎、局女郎などと呼ばれるのが881人に上ったという。その他にも手伝い役の「かぶろ」や遊女の指南役である「鑓手」など多数の者が働いていたようだ。 さて1656年、吉原を御用地として召し上げられる事が通達され、吉原の傾城屋・また遊女を揚げて遊ぶ揚屋は、浅草田んぼの一角、日本堤のあたりに移転することになった。これに際し幕府は、1万5千両を与え、夜間営業を許可、町役の免除、また江戸中にあった、吉原の商敵であった風呂屋を悉く取り潰すなどの特典を与えた。こうして明暦の大火後1657年に吉原の店々は移転し、新吉原として再出発した。 しかし、余りに町はずれに位置する新吉原は交通の不便の為、江戸町内の手近な茶屋等に町人の客を取られ、加えて武家財政の困窮が影響して衰微し始めた。 そこで新吉原は町奉行に訴え出て、江戸中の茶屋を新吉原に移転させた。これら官許の遊郭以外からやってきた遊女は張りが無いので、他の遊女と差別して散茶女郎などと呼ばれた。このころからは、この散茶女郎などの安い遊女が増え始めた。 さて、この遊郭で遊ぶには多額の金銭に加え、男の器量、そして暇が必要であった。 最初に吉原に入ったときは最低10両の祝儀を持っていかねばならなかったし、2回目以降も太夫であれば2,30両の心付け、その他の店員にもそれぞれチップを必要とし、年末には4,50両に及ぶ贈り物をしなくては相手をしてもらえなかった。 これだけ金銭を費やしても、遊女達を楽しませるだけの器量が無ければ見向きもしてもらえず、また吉原へ行く前には前もって茶屋に通いつめて、女の扱い方を学ばねばならなかったのである。 多額の金銭が流れ、華々しく見える吉原や京都の傾城屋街島原であったが、そこで働く遊女達の大半は貧苦の為に身売りをしてきた者たちであった。彼女らは家族に金銭の渡る代わりに働いているのである。遊女達が自由になれるのは、なじみの客に身請するときだけであった。しかし大抵はそんな幸運に巡り合えるでもなく、太夫になっても次第に客も離れてゆき、格子、局と身を落とし、暗い生活を送るのであった。 (hanaze) +殉死の禁 殉死の禁 4代将軍家綱は、病弱であったが穏和な性格であり、また自制のできる将軍であった。その元、松平信綱・保科正之ら老中たちは集団合議で政治を行っており、これが機能した15年は日本史上珍しい時代であったと言える。またこの家綱治下では災害が続発し、その対応に幕府は追われる。また旗本・御家人の窮乏は次第に酷くなっている。 家綱が出した施策としては、殉死の禁止がまず挙げられる。この当時、主君に殉じて切腹する殉死が流行を見せており、家綱はこれを抑えようとしたのである。既に一部の大名は殉死禁止令を出していたが、それが幕府の法として正式に定められ、堀田正信が家綱に殉死したことを以て江戸時代の殉死は断絶する。また人質として重臣の子弟を江戸に置く制度も緩められた。既にこれらのことで忠誠を確かめる必要はなかったのである。 一方旗本の困窮は酷く、その身分を売るものまで現れていた。幕府はこれを禁止し、代わって役料を給付している。これは職務に付随して与えられる米のことであり、遂行に多額の支出を要する職務に多く支給された。 家綱治世後半は、有力者の死去に伴って酒井忠清が大きな力を握るようになる。その権勢故に彼は"下馬将軍"とさえ呼ばれた。 家綱には子供がいなかった。それゆえ、彼が危篤となると次代の将軍が問題となった。ここで忠清は有栖川宮幸仁親王を立てようとしたが、老中に反対され、弟・綱吉が選ばれた。この忠清の意見は、既に将軍が徳川一族でなくともよくなったという事実を示しており、つまり幕府とは将軍よりも機構そのものに重点が置かれていたのである。 (Spheniscidae) +東廻りと西廻り 東廻りと西廻り この時代、町人に対して倹約令が度々発布されている。これは則ち、町人が華美に走りがちであったということを示しており、つまりは都市での消費が増加していたということを表している。 このころあった寛文の大火では、人々は家財を地面に埋めるという形で防火を図り、故に被害はそれほど大きくならなかった。またこれに伴って、将軍の親衛隊に当たる番士に休暇が与えられるなどされる。これは、幕府の官僚機構が整ってきたことを良く表している。また、このような大火は江戸の町における最大の消費であり、幕府らは大きな出費を迫られることとなる。 江戸の繁栄に伴って、江戸は多額の物資を要することとなる。これに伴い、上方から船で物資を運ぶことが行われるようになった。これは、菱垣廻船・樽廻船と呼ばれ、大坂を中心として大きく栄えた。幕府はこの海運に対しても不正を禁じる法を出しており、これは商人の協力もあって徹底、結果として海運は安定した運送として確立される。 このような海運の拡大に大きな役割を持ったのが川村瑞賢である。彼は伊勢の百姓に生まれたが、その才幹によって次第になりあがり、明暦の大火の際に木曽の材木を大量に買い付け、江戸へ売りさばいたことで大きな利益を得て大商人となった。 その彼に目を付けたのが、財政が窮乏しつつあった幕府である。幕府は遠隔地の天領からの年貢米運送に困っており、その改革を行わせたのである。瑞賢はこれに応えて、東東北から銚子・三崎を経由する東廻り航路、西東北から日本海・下関・大坂を経由する西廻り航路を開拓した。これによって、大消費地である江戸・上方と生産地である地方とが直結されることと為り、その結果として日本全国が一つの経済領域として成立した。 都市での莫大な消費は、生産の発達を呼び起こした。それに伴う運送の発展は、元禄時代を支える一つの大きなファクターだったといえる。 (Spheniscidae) +天下の台所、大阪 天下の台所、大阪 大坂、とくに中之島・北浜は、日本経済の心臓だった。 ドイツ人医師ケンペルによると、大坂は娯楽の町であったことも述べられている。 この地が幕府の直轄地になると、幕府はただちに大坂城の修復をはじめた。10年を費やす大事業だった。 ここに赴任し、城中の警護、および西国大名の監視を行うのが、大坂城代である。 後に大塩平八郎がこの城を占拠しようと挙兵したが、失敗。大坂城の警備の強さが証明されることになった。 この地大坂の民政を仕切っていたのは、大坂町奉行と呼ばれる人だった。 ただし、事実上支配していたのは惣年寄と呼ばれる人々だった。彼らは糸割符なども務めたが、これは慶長年間に糸割符の役を務めた町人が引き継いだかららしい。 この町人から選挙によって町年寄が選ばれ、彼らを補佐する役として町代が作られた。 町代は公事場の手伝いをしたものの、その仕事が増えると専任の惣代が作られるようになる。 1634年、大坂に住む人々が払う税(地子銀)が免除された。 同じころ、大坂は浮き沈みの激しい地として知られていた。 貧しい人がいる一方で、商人として栄える人々もいた。ではこのような人々が携わる商業は、どのように発展してきたのか。 まず、蔵屋敷。ここは各藩の物資を保管する場所である。ときに町人にはここの管理を任されることもあった。そして、それを藩の了承を得たうえで販売するのである。 また、町人の中には大名に対して金貸しを行っているものがいた。 そしてなにより大きいのは、蔵米の販売を任されていたことだろう。 こうして大坂は天下の台所として認知されてきたのだが、これに対する反論がある。 大坂が市場経済の中心だったという証拠は、わずかな期間に限定されたものしかない。そこからは江戸もまた大市場になっているので、江戸と大坂の2つともが中心的市場だという意見である。 だがそれでも、日本中の生産物が大坂に集められていたことには変わりない。 結局のところ大坂を天下の台所と呼ぶのは、この形態こそがゆえんではないだろうか。 (ほたるゆき) +犬公方 犬公方 徳川綱吉は、戌年生まれの将軍である。 綱吉は就任してからまもなく、越後騒動と呼ばれるお家騒動についての決断を改めた。 綱吉は民の苦痛を減らし、幕府自身も倹約を掲げるなど、家綱とは対称的な政治を行った。 庶民だけでなく大名に対しての取り締まりも厳しくなり、緊張した状態が続くようになった。 そうなると、大名たちも安息を得ることができなかった。いつ、だれの身になにがおこるかわからないからだ。 1683年には厳しい制限令が出され、服だけでなく輸入品にも制限が加えられた。 江戸市民には評判が悪かったが、もし彼らが贅沢をすると、以下のような弊害が予測できる。 江戸市民が裕福になる。 ⇒武士がたくさんお金を使うから。 ⇒武士が農民に対して厳しい搾取をするようになる。 だからこそ、倹約はよいことだという意見もあった。江戸市民の不満が、すぐに悪政に繋がるとは限らないのだ。 また、ちょうどこのころ、大老の堀田正俊が刺殺される事件が起きた。理由は複数あるものの、正俊の方針が受け入れられなかったからと言われている。 将軍の綱吉自身も彼を疎んじていたらしく、この事件後、大老を置かなくなった。自分の方針を貫くためだ。大老の代わりに台頭するのが、側用人と呼ばれる人々だった。 側用人の中で有名な人物としてあげられるのが、柳沢吉保である。彼は本来 親藩の土地か、幕領として定められていた土地を受け取るなど、ずいぶんと寵愛されていた。 これだけでも綱吉の個性がずいぶんと発揮されているが、他にも特徴的なことがある。外様大名や旗本を幕府の役職に就任させたことだ。 じつはほかにも、小唄・踊り・音曲などの芸能を、家臣にさせたり自ら演ずることもあったらしい。ドイツ人医師ケンペルも、その犠牲になっている。 これだけでは済まない。ストッパーになる存在がいないのをいいことに、自由気ままに改易・減封を行った。 家綱の時代で減っていた改易・減封は、家綱の時代に大増加を迎えたのだった。 そして極めつけは生類憐みの令である。家綱の考えがそのまま反映されたこれは、彼が死ぬまで続いた。 これを続けるために必要な費用は、江戸をはじめとする関東の町人が負担させられることになった。 (ほたるゆき) +湯島の聖堂と貞享歴 湯島の聖堂と貞享歴 徳川綱吉は非常に学問好きな将軍だった。林信篤ら儒学者に命じて学問(主に儒学)が広く普及するようにしたのも彼だった。 家綱が朝廷の崇拝や、親孝行に力を入れたのも、儒学の影響と切り離すことができない。 家綱が朝廷に対して忠誠を誓ったためか、家光時代までの緊張した朝幕関係は回復しつつあった。6代将軍家宣のときには、さらに回復する方針が固められた。 このように書いてみると、まるで家綱の時代から学問がはじまったようだが、そうではない。すでに家康が藤原惺窩を招いて、彼の門人である林羅山を儒官にしているように、家康からすでに学問ははじまっていた。 この羅山は家光にも仕えていた。1630年には尾張の徳川義直が、彼のために孔子堂を建てている。釈奠(孔子をまつる儀式:せきてん)が翌年に行われてから、儒学者の地位は高まるようになった。 1633年には光地院崇伝に任されていた「武家諸法度」や外交文書のことが、林家に任されるようになった。 1688年、孔子堂(改造され、聖堂となる)が上野から昌平坂に移された。 上野にあった寛永寺から遠ざかったため、仏教と朱子学の関係はここで切れた。理由は、聖人を祀るのに仏の近くではまずいからだという。 これももちろん綱吉の指示によるものだ。綱吉が学問好きであったことがわかるエピソードである。 また、学問好きの綱吉の指示により、たくさんの出版物が世に出回った。 それに触発され、各地の大名も学問を志すようになった。結果、たくさんの出版物が完成した。徳川光圀の、『大日本史』が有名である。 彼が藩主を務める水戸藩では、これ以外のものとしては天皇を支持する書物がいくつも書かれた。これが幕末になって、尊王思想を高める原因であったと言われている。 また、学問が広まったことにより、学者が多く産出される結果となった。 武功によって出世できないので、学問によって出世を狙ったのだ。 まとめると、以下のようになる。 朱子学者:山崎闇斎(垂加神道を開く) 陽明学者:熊沢蕃山 古学者:荻生徂徠 古義学者:伊藤仁斎 またこの元禄時代、非常に出版が盛んだったため、学問もまた盛んになったと考えられる。 江戸以前から印刷については変化してきており、慶安ごろからは木版印刷がほとんどである。 日本語には漢字が多いことや、挿絵の流行により、活字印刷が厳しくなりつつあったのだ。 ところでこの元禄時代、貞享暦という暦法が採用されることになった。安井算哲が提唱したもので、当時のものとしては非常に正確だった。 時差などの、地理的な状況が計算されていたためだと思われる。 (ほたるゆき) +忠臣蔵 忠臣蔵 元禄14年3月14日、播州赤穂藩主浅野内匠頭長矩が、江戸城殿中にて高家旗本の吉良上野介義央を切りつけた。石高は低くとも、名門たる高家の吉良の驕った態度が怒りを買ったようであるという。 浅野長矩は殿中抜刀の罪で切腹となり赤穂藩は改易となったが、一方の吉良家には何の咎めもなかった。 これに憤る急進派の遺臣達は、すぐさまの仇討を唱えた。しかし赤穂で藩政を見ていた筆頭家老大石内蔵助は御家再興のチャンスを伺うべきだ、と抑え、方々に御家再興を嘆願しつつ時機を待った。彼は赤穂城の引き渡しが済むと京都山科へ移住している。 江戸にいる急進派堀部安兵衛らは幾度となく内蔵助に敵討ちの催促をする手紙を送っていたが、穏便派の内蔵助も、浅野長矩の養子だった浅野大学長広が広島藩に永預かりとなったことで御家再興の望みが断たれると、もはや討ち入りのみ、と思い急進派との対立も解消された。 これまでに討ち入りのメンバーから脱落した者も多く、300余名の家臣中、130名あまりが討ち入りに名乗りを上げていたが、最終的に47名となった。 彼らは翌15年12月14日に吉良屋敷に討ち入り、手向かいする者16名を切り捨て、23名を傷つけて吉良上野介を首級を挙げ、そのまま主君浅野長矩の眠る泉岳寺へ詣でた。そこから彼らは細川・松平・水野・毛利の4家に留め置かれた。 そして、義ではあるが、私の論である。長矩が殿中で抜刀し罰された事について、吉良氏を仇として公儀の許し無く騒動を起こした、という荻生徂徠の進言をとった幕府評定所の判決により切腹を申しつけられた。 彼らの行為は江戸期よりその善悪を論ずるもの多々あったが、綱吉犬公方の治下、吠えたてる犬にも逆らえぬ、抑圧された気分の民衆は、法を破ったという非難以上に忠義の武士達を慕った。 (hanaze) +窮乏する財政 窮乏する財政 まず、以下の表を見ていただきたい。財政に関するものである。 ○=財政よし △=財政が傾きはじめる ▽=財政が危機 家康 ○:貿易、金銀の発掘が盛ん。 秀忠 ○:非常に多くの財産あり。 家光 ○:日光東照宮を造り、11回もお参りするが、破たんはしていない。 家綱 △:明暦の大火により、貨幣が溶ける。また、その後処理のため、莫大な資産を投じる。 綱吉 ▽:諸大名への御なり・下賜品の増大、寺院への莫大な援助。 これより先はこの章の主題から外れるので、割愛する。 この表を見ると、5代将軍綱吉が財政窮乏の原因であるかのように書かれている。 綱吉時代、幕府の財政が窮乏する原因は、以下のような4つが理由が大きい。 1、諸大名への御なり、下賜品の増大。 ∟近親者を支援して救助することや、下賜品の増大を頻繁に行った。 2、役料制の復活。 ∟役料制とは、主君から知行をもらい、それに応じて軍役を負う制度。これにより、基準となる家禄以下のものにも、定額の給与が与えられた。 3、寺院への援助。 ∟綱吉はあらゆる宗派に敬意を示し、寺社の救済などに当て、たくさんの資金を投じた。 4、悪貨の鋳造 ∟金銀の量が減っているため、貨幣を造りなおして量を増やした。勘定吟味役の荻原重秀が将軍に勧めたことによる。 これによりインフレが起こり、金融上の動揺が起きる。 しかも、この状況において災害が連続で起こった。1707年のことだ。東海道から四国・中国に及ぶ地震、富士山の噴火である。 勘定吟味役荻原重秀はこれに対して資金を投じたと言われているが、実際には横領したのではないかといわれている。 彼の存在もまた、財政窮乏の原因の1つかもしれない。 幕府が財政の破たんを目前にした1708年、綱吉はこの世を去った。 (ほたるゆき) +元禄模様 元禄模様 元禄時代、倹約の傾向であるにもかかわらず、女性が身を飾る文化が生まれつつあった。 たとえば帯。本来帯は前で結ぶものだが、このころからは後ろで結ぶことが流行した。 このように、元禄時代には女性がある意味最も栄えた時代だと考えられる。絵画史上で、女性が最も多く題材にされたのもこの時代である。 また、男性の中にも飾りを行った人もいる。たとえば、若衆という少年。彼は男色の性行為において受け手になる人物である。 この時代、芸能者の多くは芸能よりも、売色の仕事をすることが多かった。相手を誘うので、飾りは一生懸命やらなくてはいけないのだ。 槍や刀の時代はおわり、お金が力を持つ世の中になった。建築も入札制になり、奉行に渡す礼物がなければ、ほぼ落札できない。 このシステムこそが、幕府の財政を窮乏させていると新井白石は述べる。通常は安くできる工事も、このような原因から、過剰な資金が必要になったからだ。 幕府はたくさんの資金を散布しなくてはならず、金座・銀座は貨幣をたくさん鋳造した。結果、インフレーションが起きた。 幕府の財政危機は、目前に迫っていた。 幕府と結びついていた大商人たちは次々と没落した。また、この時代、大きな商人が没落していることが明らかになっている。 大名にお金を貸し、踏み倒されるからだ。大名たちも余裕がなくなり、返済ができないのだ。 損をした町人の中には、別の大名に貸して元をとろうとするものもいる。そういった人々は、またもや踏み倒されて破産する。 大名ならたくさんお金を持っているだろうという考えこそが、彼らを破滅に至らせるのだ。 金座や銀座が貨幣鋳造によって安泰するに対して、呉服屋は悲惨な状況下にあった。 今まではオーダーメイドで服を作っていたのに、倹約の流れのせいで注文が減り、店をたたむものが多かった。 ところが、のちに財閥となる三井は違った。 堅実な方法で和歌山の徳川家に大名貸しを行い、両替や、新田開発を行った。こうした用心深い政策のおかげで、三井は潰れることなく、今日まで残っていると言える。 ところで、このころ、農民の税が重かったのはご存じだと思う。 だが、一方で、商人たちの税は実質0だったことはご存じだろうか。 この体制に異を唱えた人物はいたが、真摯に受け止めたものは幕府にはいなかった。これにより、商人たちは力を持つようになる。 彼らに大して税をかけたのは田沼意次であり、株仲間の結成を許した。特権を与える代わりに、税をとったのだ。 この体制こそが、農業の発達妨害・消費の異常発達を促進し、元禄の華美な文化を作り出したと考えられる。 (ほたるゆき) +絵の世界と侘の境地 絵の世界と侘の境地 桃山時代に全盛を極めた狩野派も、狩野探幽以降は下り坂となる。一方で、土佐派や琳派が勃興していくことになる。また布に自由な柄を染めつけられる友禅がこの時期に現れ、大きな流行を見た。 また浮世絵もこの時代に出現する。肉筆で描かれ高価だった絵は、こうして版画となることで数が出回るようになり、庶民の手にもわたるようになる。 藝術がこうして庶民の間に広がるのはまさにこの時代であり、藝術の面ではこれまでとは異なった時代が来たと言うことができるだろう。 またこのような動きは歌の世界でも見られた。これまで古今伝授の伝統が否定され、自由に解釈され、また歌われるようになったのである。こうした動きの原因の一つには、印刷技術の向上に伴う書籍出版の広がりが挙げられる。 このような状況の中で誕生したのが芭蕉である。彼は日本の古典や唐詩に親しみ、また参禅もしている。そうして俳諧の中から人生の究極を掴みだそうとしたのである。彼は幾度も旅に出ており、その中で人生を旅そのものと捉え、そこに自己を捕えんとしていく。 芭蕉の書く旅行記は芭蕉自身の創作の手が入っており、全てが事実ではない。またその態度は、現実の生活の中に風雅の世界を見出すにすぎぬもので、その点では現実逃避的である。時代の圧迫に対して、芭蕉は現実も変化する物々の一つと断じ、その中で普遍の真理を求めようとしたのである。 (Spheniscidae) +一代男と曽根崎心中 一代男と曽根崎心中 この当時、三十三間堂では端から端に矢を放つ通し矢が盛んであり、一日で何本通すかが競われた。これと同じくして一日で俳諧を何句詠むるかということ競われ、これは井原西鶴が一日で二万句詠んで決着となった。 この西鶴が才を尤も顕著に示したのが、小説である。彼が最初に書き始めたのは好色物と呼ばれる、男女の情を描いたものであった。この中で西鶴は、人の世が思いがけぬ転回をすることを、見事に描きだしている。 また西鶴は、武家物・町人物も書いているが、特に町人物の『胸算用』では才智では如何ともしがたき社会を描いており、西鶴の文学性を示す。 この時期、浄瑠璃も流行を見せる。とりわけ、近松門左衛門が脚本を書き、竹本義太夫が人形操作をした際には大きな評判となった。彼らは最初竹本義太夫を座元としたが、後に竹田出雲が代わっている。 近松の描くものは人情と義理の相克が表に出ており、中でも世話物と呼ばれる、人間の心情に主題を置いた作品群は評価が高い。 近松はまた歌舞伎の作品も書いている。戦国末の女歌舞伎に淵源を持つ歌舞伎は、風俗取り締まりの影響でこの時期には大人の男が演じる野郎歌舞伎となっていた。歌舞伎では坂田藤十郎や市川団十郎が名を馳せている。 この浄瑠璃・歌舞伎のような、一般庶民が広く楽しむことのできる藝術の誕生が、まさに元禄時代の特色だったということができるだろう。 (Spheniscidae)
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登録日:2022/6/26 Sun 10 10 05 更新日:2024/01/09 Tue 17 26 14NEW! 所要時間:約 28 分で読めます ▽タグ一覧 おねショタ もんぱら参戦作 エロゲー エロ同人ゲーム ゲーム ミンワ モンスター娘 三枚のおふだ 三枚のおふだシリーズ 人外化が進む主人公 名作 白念 逆レイプ 逆転ナシ は、は始める前に言っておく!これは真剣勝負だ! ふー…ふー… 無論、分かっているであろうな! !? あ、えと……負けても破廉恥な行いは無し…ですか? 大馬鹿ものぉ!! 負けたら、犯される! 勝ったら犯してよし!! そっ、それが武人と武人のぉ…♪真剣勝負というものだッ…! 『三枚のおふだ鼎 コドクの妖己』とはミンワ氏が作成したモンスター娘+おねショタを主題にした同人ゲームである。 <概要> <前作からの変更点> <あらすじ> 登場キャラクター<前作から引き続き登場するキャラクター> <コドクの妖己初登場のキャラクター><五行の妖魔> <蠱毒の壺の妖魔> <後日談イベントにのみ登場する妖魔> <概要> 三枚のおふだシリーズの三作目。 涙あり笑いあり感動ありの基本を押さえたシナリオは相変わらずなものの、「山の皆に住民として認めてもらおう」というややライトな目標だった前作と比べるとややハードなシナリオが特徴。 ゲームボリュームは前作からさらに膨れ上がり、価格も1320円と、ようやくボリューム相応なものに。 もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPGとコラボを果たしたのも本作で、あちらに出張するおふだキャラは本作以後をモチーフにしている。 こちらでも本作クリア後に相互コラボシナリオ『三枚のおふだfeatもんむす・くえすと!鏡合わせの英雄譚』が解禁されるためもんぱらをやったことのない人はこれを機に初めて見るのもオススメ。 <前作からの変更点> 舞台がまほろば山から生きて帰れるかもわからない蟲毒の壺へと移ったことにより、個性豊かな会話で楽しませてくれた妖狐やコダマの愉快なモブキャラ達は登場しない。 冒険を進めるうちに仲間となった妖魔達とはそれなりの頻度で会話できるため、孤独感は少ないものの、全体的に閉塞感が強い世界観を冒険することとなる。 『根競べ』の仕様が大幅に変更された。 「妖魔から逃げることで相手の気力を削って勝利する」という大本は変わらないがシステムが抜本的に変わっている。 本作では三枚のおふだで戦闘中に相手の部位を封じるのではなく、事前に相手の部位を封印できる法具を装備し、休憩ではなく練気によって溜めた気で術を駆使して体力を回復しつつ距離を取るようになった。 逆に言うと事前に有用な法具を装備していないと苦戦を強いられる形になっているのだが、封印すべき部位を間違えるとそれだけで敗北に繋がりかねなかった前作に比べると、相手の動きさえ見切れれば基本システムだけで何とかやりくりできるようになっている。 白念が術師として成長したことの裏返しではあるのだが、慣れないうちは次々と溜まっていく練気に翻弄されるかもしれない。 また冒険が進むにつれて白念の霊力が上昇し、それに応じて様々な妖術を習得する。 妖術は事前に使いたいものを1種類だけ「装備」するようになっており、相手に応じてその妖術を使い分けていくことで有利に戦える。 ……作中でもツッコまれているが、前作まで大活躍だった三枚のおふだはあまり使わない。 一応特定の妖術と組み合わせれば有利になる場合もあるにはあるのだが、装備しているだけで気力を消費するというデメリットが目立つため、道中で手に入るより高性能の法具の陰に隠れがち。 なんというタイトル詐欺。 <あらすじ> 一度、死線を潜るとな… 自分がどこまでやれるか不安になってくるものだ お前もそうなのではないか? 前作の戦いの後に、晴れてまほろば山の一員として受け入れられた白念だったが、彼は焦っていた。 あの戦いの中で覚えた、眼前に迫る確実な「死」。 その死の恐怖を振り払うため、もう二度と仲間を危険にさらさないため、より大きな力を付けようと無我夢中で修行を繰り返していた。 そんなある日、白念の前に謎の老人が現れた。 「この壺にこそ今のお前が求めてやまない力がある」 そう語った後、老人は怪しげな壺を残して姿を消す。 そして壺の中から「もう一人は嫌……」という悲しげな少女の声が聞こえてきたと思うと―― ●蟲毒の壺 本作の舞台。 数百年前に、世界中から集まった有力な術師によって作られた異空間であり、壺の中とは思えない程広大で、内部には五行の妖魔の故郷を再現した多様な空間が広がっている。 最大の特徴はその空間の性質そのもの。 通常、妖魔は人間から精力及び霊力を奪うことができるが、あくまでも「人間から妖魔」という一方通行でしかない。 しかしここでは空間内部に張り巡らされた術式によって、妖魔を打ち負かした人間は、その妖魔から霊力を奪うことができるのである。 最強の妖魔狩りを目指す術者たちの手によって作られたはいいものの、その後数百年間行方知れずとなっていたが…… 壺の主に「五行の妖魔全てに打ち勝てば壺から出られる」と言われた白念は、とりあえずここに住まう五行の妖魔達の相手をすることとなる。 ●五行の妖魔 陰陽五行思想における世界の構成する5つの属性「木、土、火、水、金」の力を秘めた妖魔達。 前作まで登場した妖魔は全て日本出身の、いわゆる「妖怪」だったが、本作に登場する妖魔は世界各地から集められており、国際色豊かな面子となっている。 かなり長いこと壺の中で共に過ごしてきたものの、属性の違い故か、それぞれ距離を取っていてあまり仲は良くない。 登場キャラクター <前作から引き続き登場するキャラクター> ■白念 主人公。愛すべき妖魔のおやつ。 相変わらず師匠のマガツとスケベな修行をしながら他の妖魔に貪られているが、本作の彼はやややさぐれ気味。 前作のラストで崩落事故に巻き込まれて谷底に落下した際、明確に己の死を意識してことから以前のように戦うことが出来なくなってしまっている。 また、山の妖魔に仲間として受け入れられたことで「もう二度と仲間の命を危険に晒すわけにはいかない」という強迫観念にも近しい使命感を抱くようになる。 その結果「死の恐怖を拭い去るほどの力が欲しい」「どんな敵からも仲間を守れるだけの力が欲しい」という二つのコンプレックスを拗らせ、 マガツが止めるのも聞かず、心身を削りながら修行を繰り返す危険な状態に陥っていた。 そして今回の蟲毒の壺の中で、彼の理想を叶えるための「選択」に迫られることになる。 作者のミンワ氏曰く、今までの彼は「命がけで他人を守れる」という精神を最初から持っているという、ある意味では薄っぺらいヒーローともいえる存在だったとのこと。 言い換えれば自分の命を粗末にしていた彼が、死の恐怖を背負った今「本当にお前はやれんのか!?」と以前出来ていたはずの事をもう一度問い直されることになる。 ……とまぁシリアスな面が目立つ本作だが、エロゲ主人公としての本質は相変わらずで、新たに会う妖魔の誘惑にもコロッと負けかける部分はいつも通りの白念くんなのでその点は安心である。 また、妖術習得時の喜びのダンスが可愛らしいと評判。 Hシーンの特徴としてはミンワ氏の画風の変化もあって前作にも増して更に彼自身が妖艶さに磨きがかかっており「俺はもう妖魔じゃなくて白念で抜いているのかもしれない……」と道を踏み外すユーザーがさらに増えた。 『十二妖女』の冒険の後に本格的な修行を開始したおかげで、妖術師としてかなり成長しており、ある程度術を使いこなせるようになっている。 コダマから習った華のような身のこなしによりとてつもない距離を跳躍したり、強力な妖力で作られた幻術も「幻術破り」で無効化可能。 中でも「拳穿の術」によって凄まじいパンチ力を身に着けており、自分の身長と同じくらいの岩なら一撃で粉砕できる。 壺の中で霊力を増して成長した際にはさらに無茶な真似をしており、数十mはある巨大妖魔に格闘戦を挑みまともなダメージを与えるという凄まじい芸当を披露する。 「無力な人間だから妖魔から逃げるしかない」という前提はもはや崩れ去っているが、あくまでも平和的解決を望む彼にとって『根競べ』は非常に使い勝手がいい物なので、逃げ主体の戦い方を変えるつもりはない様子。 ■マガツ 白念の憧れの最強お師匠様。当初の白念の目的は「マガツ様の門限までに帰って夕飯作ってあげなきゃ」というしょうもないものだった。嫁かお前は。 今までは白念の心強い後ろ盾としていつも見守ってくれていたが、本作ではお留守番。 前作・前々作はまほろば山という彼女の庇護があった舞台であったが故に、一部の例外を除けば敗北してもあまり悲惨な目に遭わずに済んでいたのだが、本作で負けるとえげつない最期を迎えることも。 本格的な修行を開始したはいいものの、妖術の修業と題しておきながら結局スケベなことをされたり 「妖術師の本懐は気合」という精神論重視な体当たり気味な教育方針なせいで、白念からもたまに渋い顔をされることも。 ただしその一見雑に見える修業のお陰で白念がメキメキと実力を上げているのは事実だったりする。 ちなみに白念には「動きが鈍くならないよう余計な筋肉は付けないように」と指導しており、 そのおかげで彼の身体は修行をこなしている今もなお、まるで女性のようにしなやか且つ丸みを帯びた体つきを維持している。グッジョブお師匠様。 本作発売と同時期にミンワ氏のサークルから「蜜指しごき/柔紙に屈服自慰 鬼師匠の甘声とろかし(三枚のおふだvoice)」という彼女を題材にした18禁同人音声ドラマが発売された。 CVは井上果林で、900MB以上の容量でおふだ3枚分(330円)というお買い得価格である。 ■やまちち 白念の頼れる相棒。 前作ではシナリオ、サポート、戦闘に至るまで八面六臂の大活躍だったが、今回はお留守番。 後日談イベントでは久しぶりに彼女と勝負をすることになるが、実は「根競べ」をするのは本作が初。 ■花狐 白念の花嫁。花狐の名前が付いたのは本作が初。 マガツややまちちとはまた違った形の「正妻キャラ」が板についてきており、白念がどれだけ他の妖魔とまぐわってても眉一つひそめずにどんと構えるいいお嫁さんである。 逆に言うと師匠であり長老であるマガツと嫁である彼女が「いくらでも好きに襲ってください」というスタンスなせいで、白念は山の共用肉バイブになってしまっているともいえるのだが。 ようやく嫁キャラらしくなってきたはいいものの、残念ながらお留守番。 ■友達のあかなめ お相撲大好きな白念の友達。例によってお留守番。 本編開始の数日前に雨で住んでいた洞窟が崩れてしまい、白念に「暇があったら瓦礫の片づけを手伝ってくれないか」とお願いした所、 「申し訳ありませんが修行があるので……」と断られてしまう。 彼女自身はそれほど気にしてなかったものの、友人の頼みを蹴って自身の修業を優先してしまうあたり、如何に白念に余裕がないのかが推し量れる。 ■アズキ 数少ない白念の人間の友達。言うまでもなくお留守番。 前作の騒動で人間であることのコンプレックスは克服しており、白念に対しても変な対抗意識は見せなくなり、ツンデレチックな間柄に。ただし逆レイプに関しては遠慮がない。 正月イベントでは貰ったお年玉を新しい服を買えるのを楽しみにしていた。可愛い。 ■大明海 白念の因縁の敵。超A級バストの凄腕退魔師。 山の妖魔を皆殺しにしようとあれだけの凶行を働いたにも関わらず、マガツの温情で三食付きの牢獄生活中。 前回の奇跡的な脱出劇もあって警備が厳重になっており、彼女自身も大それた悪事を働くのは半ばあきらめている。 一応年末年始等では監視付きで行事に参加させてもらえる模様。大らかすぎないかまほろば山。 実は蟲毒の壺製作者の一員だったことが判明。壺が作られた本当の理由とその問題解決に取り組んでいたことが明らかになる。 もっぱら回想シーンでのみ活躍が描かれていたが、後日談イベントでようやく監視下の中にありながら本領を発揮する。 <コドクの妖己初登場のキャラクター> <五行の妖魔> ■アプサラス 天竺に住む水の精の妖魔。本作では木の属性をつかさどる精霊としても扱われている。 粘液を帯びた青白い肌をした、細身の少女のような姿をした妖魔で、魅惑的な舞による誘惑で多くの男を虜にしてきた。 高飛車で高慢な性格で、久方ぶりに来訪した人間である白念に対しても高圧的な態度で誘惑術をかけてくる。 ぶっちゃけ本格的な『根競べ』におけるチュートリアルのような相手なのであまり強くはない。 敗北後は自身の霊力を全て奪わなかった白念を「甘い事」と言いながらもその力を認め、退散しようとする。 しかし実は壺に入る前に聞こえてきた孤独を嘆く声は彼女の物で、本当は寂しがりやな性根を刺々しい態度で覆い隠しているだけ。 そのことを見抜いた妖魔たらしの白念が「一人じゃ心細いので付いてきてくれると嬉しいんですが……」とお願いすると「少しだけですわよ~♪」と実に嬉しそうに道案内役を受け持ってくれる。 最初のうちは「あくまでも案内するだけで力を貸すわけではない」というスタンスだったものの、次第に白念に心惹かれるようになる。 ■ヴァンパイア ルーマニアに住む吸血鬼。地の属性をつかさどる妖魔。誰にでも尊大な態度を取る故にアプサラスには嫌われている。 灰色の肌に赤髪の細身の女性で、被膜のようなドレスを身に纏っている。手に握る剣を触媒に魔術を使う。 曰く、純血の吸血鬼の名家に生まれた二百万年の時を生きる上位種の吸血鬼。 その強力な魔力で餌たる人間を虜にする誘惑術や魔術を操る。 その他にも吸血鬼全体の特性として、血を吸われている人間は性的な快楽を覚えてしまい、次第に抵抗できなくなってしまう。キモ笠みたいっすね。 しかし実際の所、名家の生まれの上位吸血鬼というのは事実だが、本当は100年も生きておらず、吸血鬼としてはおろか、妖魔としても非常に若い個体。 尊大な態度も見栄が半分、自信の無さの裏返しが半分と言ったところで、本音ではルーマニアの実家に早く帰って家族と再会したいと願っている箱入り娘である。 霊力と誘惑術はさておき、戦闘力は五行妖魔の中でも最弱らしく、虚勢を張ることで己の弱さを知られないようにしていた様子。 白念に負けた際には全力で命乞いをするが、その気がないとわかると尊大な態度で感謝しつつ、彼に同行するようになる。 ■ワルキューレ 北欧神話のヴァルハラの天女。火の属性を司る妖魔。 ピンク色の長髪の豊満な女性で、本作に登場する妖魔の中では最も人間に近い容姿をしている。 アプサラス、ヴァンパイアと貧乳妖魔に連勝し、若干調子に乗りつつあった白念にとってドストライクな巨乳のお姉さんであり、わかりやすいくらいに動揺していた。 彼女が担当するエリアはかつてのヴァルハラを再現しており、勇猛果敢だった戦士たちの魂が無数に存在しているが、そのいずれもが彼女に性的に甘やかされて骨抜きになってしまっている。 初戦では白念を堕落させるような甘い誘惑術で攻めてくるが、一度勝利すると白念を戦士として認める。 戦乙女としての凶暴性を全開にし、手にした長槍を駆使してガチバトルを仕掛けてくる。 密着モードですら愛撫ではなくアームロックによる失神を狙うという徹底ぶり。 敗北後は思う存分槍を振るえたことに感謝しつつ、白念に己の命と霊力を捧げようとするも、 彼にその気がないとわかると「負けてダメになってしまった後は私の胸で甘えさせてあげる」と述べつつ同行者となる。 ■クラーケン 海に住む巨大なイカ。水の属性を司る妖魔。 本作に登場する妖魔の中で最も人外要素が高く、イカの胴部分が文字通りイカ腹の少女のような姿をしてこそいるものの、触腕を含めた全体的なシルエットは巨大なイカそのもので、前作の白羽を上回るほどの巨躯。 海にいた頃は野生動物そのものの生活を送っており、人間とも一般的な妖魔とも大分異なる価値観を持つ。宿敵はマッコウクジラだとか。 その一方、知性は人並み以上にあり、会話による意思疎通も可能。一人称はフルル。語尾もフルル。 長い触腕を疑似餌にし、そこから大量の淫気を発することで多くの男を誘惑して精気を吸い上げるという狩りを行う。 淫気を一定以上吸った男は正気を失い、触腕の疑似餌が艶めかしい美女に見えるようになり、そこに喜んで精を捧げるようになってしまう。 傍から見ると無数の吸盤の付いた白い肉塊に自分の下半身を無我夢中で擦り付け続けるながら果てるというおぞましい最期を迎えることになる。 単純な実力は五行の妖魔の中でも最強で、壺製作に携わった有力な術師も多数彼女の犠牲になった模様。 これだけの実力者であるが、釣りの要領で海から引き揚げられてそのまま壺に封印され、海を模した空間に解き放たれたため、そもそも壺に閉じ込められているという自覚すらなかった。 初戦は根競べではなくギミック要素が無数に仕込まれたステージを進行することで勝利となるが、一度霊力を奪われたことでサイズが人間大まで縮小。 白念に敵対の意志がないことがわかると「自分を打ち負かした優れたオス」として認め、つがいになろうと逆レしてくるので結局根競べをする羽目に。 他の妖魔同様もう一度勝利すると大人しくなってくれるものの、価値観が違いすぎて「根競べで敗北した」という概念すら理解できない始末。 しかし業を煮やしたアプサラスによって白念を諦めるよう説教された際に 「白念は自分と交尾する以上に大切なことがある →その白念と付かず離れず共にいるアプサラスは、白念のことを悪く言いつつも白念と交尾しないように叱ってくる →要するに白念とアプサラスはつがい →白念にとっては自分よりアプサラスと交尾するのが大切 →自分はアプサラスとの生存競争に負けた」 という野性的超推理を披露し勝手に敗北を認めた。 以後は小さい身体のまま白念に同行することになる。 ■ブンプク 日本出身の化け狸。金の属性を司る妖魔。 ぽちゃの領域に足を踏み入れているムッチムチの爆乳、それでいて体毛が非常に目立ち、妖狐以上にケモ度が高い獣人お姉さんという、 白羽やクラーケンのような人外要素強めな妖魔とはまた違う方向で人を選ぶ妖魔。ただしおっぱい星人白念はその爆乳がかなり刺さった様子。 見た目とは裏腹に憶病なものの、見た目通りにオープンスケベ。文字通りケダモノのような性行為を楽しむが、誘惑に関しては狸らしく強かに人をたぶらかす。 化け狸は本来狸の里に籠ってひっそりと暮らしている種族なのだが、彼女は好奇心を抑えきれず、外の世界に飛び出し、商人として日本各地を旅していた。 妖魔らしく色仕掛けは使うこともあるものの、妖術や淫気を使って不利益を押し付けるような商売はしないというこだわりがあるらしい。 商いの相手は殆ど人間で、道中で妻帯者や年端のいかない少年やらを性的な意味で食い散らかして気ままに旅をしていたものの、 悪目立ちしすぎた為か裏切りにあって捕まってしまい、この壺の中へと連れられた。 壺が作られた本当の理由を把握している数少ない存在で、それ故に「例え壺の中で勝ち進んだとしても、術者も五行妖魔も生きて帰るのは不可能」と怯えていた。 当初は白念に対しても全く敵意を見せず、自分から霊力を捧げて勝手に敗北を認める始末。 しかしながら白念が壺の主と明確に敵対したことで態度を一変。 「どうせ生きて帰れないのなら最期くらい好き放題享楽にふけってやる」と、他の五行妖魔同様、自分の受け持つエリアで白念とまぐわうためにあの手この手で誘惑にかかる。 根競べで白念に敗北後した後はとうとう終わりかと諦めかけるも、壺の主達の強大な力を前にして諦めず、更に一度は敵対した自分の身をも守ろうとしてくれた白念を目にして考えを改める。 以後白念の「戦いは自分に任せてくれればいい」という約束の下、彼に同行する。 他の五行妖魔達は試練終了後に離脱してしまうので、後半部のヒロインポジションを担当することになる <蠱毒の壺の妖魔> ■獏 かつて壺の主に仕えていた妖魔。ゆったりとした中華風の衣装を纏った紫肌の妖魔。衣装をペロンとめくると中身は当然ながらスタイル抜群。 現在は存在せず幻術の世界にその幻影のみが登場する。 練気システムを交えた根競べのチュートリアルを務める相手であり、初見でも無対策で余裕で勝てる。 勿論負けたらきちんと敗北シーンは用意されている。 メカクレ美女としては中々秀逸なデザインをしているので、序盤を除くとこれと言った出番がないのが残念な所。 ■猫将軍(びょうしょうぐん) 壺の主の双牙の一人。暴風の右牙。 名前の通り猫の妖魔で、割れた腹筋が美しい引き締まった肉体の褐色肌の獣人妖魔。ケモ度はかなり低く、殆ど猫耳美女。 実直な性格の武人で、逃げ主体の白念の戦いについても高く評価しており、最初から全力で襲い掛かってくる。 壺の主に対しては深い忠誠心を持っている一方、性根は優しく、野望のために同胞である妖魔を犠牲にすることを心苦しく思っている。 投擲用の輝く剣を手に白兵戦で戦う戦士であり、壺の主の「牙」となるだけあって高い戦闘力を持つ。 壺の主の実験によって体の中に陰陽の力を融合しており、スタミナが無尽蔵に回復し続けるという強力な力を持つ。 そのためスタミナ切れを狙う『根競べ』で戦う白念の天敵とも言える存在である。 ……はずなのだが『陰陽』とは要するにふたなり、もとい両性具有のことであり、その股間には後天的に付けられた立派な男根がぶら下がっている。これじゃタチ将軍である。 しかも実験の代償で「陰陽の毒」が体内に生じるようになり、その影響で極端に性欲が強く、 少し他の妖魔の淫気を吸うだけでも正気を失いかけてしまい、日常的に凶屍の身体で発散することで何とか堪えている。 ブンプクの提案でその弱点を突く……すなわち白念を対おちんぽ妖魔用に改造。 要するにブンプクが白念の菊門を念入りに開発してメス堕ちさせることで甘い嬌声を出せるようにして誘惑。正気を失わせることで勝つというぶっ飛んだ作戦で挑むことになる(*1)。 このアホ過ぎる作戦がものの見事に成功してしまい、白念の誘惑に屈した彼女は精神の乱れから陰陽の力が発揮できずスタミナが回復しなくなった。 ……が、そんな物知ったことかとばかりに全力で彼の尻を狙いに来るので、ようやくいつもの根競べで迎え撃つことができる。 しかしここで一度勝利してしまうと陰陽の毒が限界に近づき発狂、あたり一帯を壊しながら悶絶する。 そして再戦時には本当にごくごくわずかに残っていた武人の誇りも尊厳も完全にかなぐり捨て、白念の尻ではなくちんぽ、即ち女の妖魔として逆レイプを完遂しようと仕掛けてくる。 ここで勝利するとようやく諦めてくれるが、昂りに昂った陰陽の毒は完全にピークを迎えてしまい、ひたすらにもだえ苦しみ始める。 白念「じゃあ、手で…」 猫将軍「尻!!!」 結局根競べで勝利したにもかかわらず白念が尻を差し出すことで欲求を発散してなんとか正気を取り戻す。 冷静になった彼女は白念の力を認めると同時に、以前から疑問を抱いていた壺の主の『少数の犠牲の上に成り立つ平和』に対する疑問から意気投合。 改めて白念の動向に関心を示し、同行者となる。 ちなみに、前述した通り、陰陽の力は興奮状態だと全く発動できない……というか作中で最弱妖魔のあかなめの誘惑に負けてそのまま貪られるという非常にアレな醜態を晒している。 ■凶屍(きょうし) 壺の主の双牙の一人。不動の左牙。 キョンシーの妖魔で、青い肌をした爆乳美女。 ブンブクほどではないものの、マガツややまちち等の爆乳妖魔に比べると腹周りにやや脂が残ったムッチリ体型。キョンシーではあるが原典のようなゾンビ要素はない。 クールで淡々とした性格で、表情の変化は極めて少ない。 本人は「私は猫ほど忠誠心があるわけではない」と述べているが、本心では相方の猫将軍と壺の主を大切に思っている。 蟲毒の壺の計画の成就については半ば諦めていたものの、猫将軍と壺の主が無事に過ごせるならそれでいいと思っていた。 しかし白念の出現によって計画が再起動してしまい、再び壺の主が己の身を犠牲にし始めたことを心苦しく思っている。 そのため白念を骨抜きにして堕落させることで計画を無に帰そうと勝負を挑んでくる。 同じ牙である猫将軍には「天性の淫魔」と恐れられ、誘惑術においては壺の主ですら自分より上と認める程。 淫靡な体つきも非常に刺激的ではあるが、最大の特徴は全身からあふれ出る膨大な淫気。 人間・妖魔問わず一定時間以上彼女の側にいるとその身体から溢れた凶悪な淫気に呑まれ(*2)、我を忘れて彼女の身体を貪り、その極上の肢体で果ててしまう。 突っ立っているだけで相手にした人間は勝手に堕ちてしまうため、妖魔でありながら自発的な誘惑はおろか愛撫をしたことすら殆どない。 白念も初めて対面した際にはその淫気に一瞬で意識を持って行かれ、気が付いたら彼女を押し倒していたほど。 根競べにおいても彼女自身は一切その場から動かず、淫気による誘惑を必死に堪える形で戦うこととなるが、短時間であまりにも大量の淫気を放出すると彼女もスタミナを消費してしまうようで、懸命に距離を保ち続ければ勝利できる。 古代の妖魔として長い年月を生きてきたものの、彼女の誘惑に屈しなかったのは白念が初めてだったとのこと。 それをきっかけに白念をかつてない強敵と見なし、二度目の戦いでは生まれて初めて本気の勝負、即ち自分から人間を追いかけて犯しにかかる妖魔本来の在り方でもって挑んでくる。 ちなみこの手の展開にありがちな「慣れないやり方で戦おうとする分いつもより弱い」的なことは全然なく、ゲーム的な純粋な難易度で言うなら本作最難関の相手。 高得点狙いの無装備勝負を挑もうとするとほぼ運ゲーと化す。 ここで勝利すると一旦姿をくらますが、再登場時には猫将軍同様白念のことを認め、改めて彼に味方する。 ■妲己 猫将軍と凶屍を従える蟲毒の壺の主。豊満で青白い肌をした美女で、頭から二本の角を生やしている。 額には『天眼』と呼ばれる第三の目が付いており、これを駆使した強大な妖術を操る。 普段は物腰柔らかで茶の湯を楽しむ穏やかな気質だが、目的のためなら己を含むどんな犠牲をも払うという行き過ぎた使命感の持ち主。 その正体はかつて古代中国において妖魔王として君臨した伝説の妖魔。真の姿は怪獣のように巨大な九つの尾を持つ妖狐。 全盛期には大陸の妖魔のほぼ全てを力で支配することで、人間と妖魔との調和を保っていた。 しかし伝説の妖魔と言えど老いには勝てず、力の衰えと共に妖魔を抑えきれなくなってしまい、人間と妖魔の関係悪化を招いてしまう。 衰えた力を補うため、自ら率いた勢力と当時の中国の王朝との間に同盟を結び、人間との関係改善を図ろうとしていた。 だが、同盟自体は上手く言ったものの、同盟を結んでいた当時の王朝が戦乱の中で倒されてしまい、巻き込まれた妲己自身も重傷を負ってしまう。 この時に樹立した新王朝によって旧王朝と一緒に悪者扱いされ、その中で『人間を誑かす妖艶な女狐』という定番のイメージが語り継がるようになってしまった。 長い事姿をくらませるが、まだ人と妖魔の間に調和を取り戻すという目的を諦めておらず、そのために蟲毒の壺計画を始動する。 蟲毒の壺は彼女が人間の術師たちを陽動・洗脳して作り上げたものであり、その真の目的は全盛期の力を取り戻して、妖魔達に調和をもたらすことにある。 通常、妖魔は人間から霊力を奪うことができてもその逆ができないし、妖魔が妖魔の霊力を奪うことも不可能である。 しかし蟲毒の壺の中では人間が妖魔を打ち倒せば霊力を奪うことができる。 それは即ち、妖魔から霊力を奪った人間の霊力を奪うこと、即ち人間を介することで妖魔から妖魔の霊力を奪うことが可能となる。 妲己はこれを利用し、世界各地から集めた五行の妖魔から五行の力を全て取り入れることで全盛期の力を取り戻そうとしていた。 しかし、計画の途中、自分たちが利用されていることに気付いた大明海を含む一部の壺製作術者たちの反乱によって失敗。 あと一歩のところまで追いつめられるも、言葉巧みに言いくるめることで術者達と取引を結び、壺ごと自身を数世紀の間封印することで手打ちとする。 しかしながら太古の妖魔にとっては数世紀の封印など些末な問題であり、敵対してた術者達が寿命を迎えた後、再び活動を開始し、その中で白念に目を付けた。 「人間と妖魔の調和」を目指している白念はまさに彼女にとって理想の術者。 当初の目的通り白念を通じて五行の力を取り入れて全盛期の力を取り戻し、かつてのように人と妖魔の調和を取り戻してもよし。 逆に自分が犠牲になることで、白念が五行の力と自身の妖魔王の力を手に入れることでその宿願を果たさせてもよかったのである。 しかし、アプサラス達を犠牲にすることを白念が了承するわけもなく、他の妖魔同様対立。 そのまま立ち向かっても彼女が持つ天眼の力の前には無力なため、壺の中の記録から『天眼潰しの札』を作ることになるのだが…… + 終盤のネタバレ注意 天眼潰しの札は文字通り妲己の天眼の力を封じる力があるが、あくまでも発動ごとに一時的に封印できるのみ。 必要になるのは依り代となる紙、そこに五行の力と人間の生命力、即ち寿命を注ぐ必要があるのだ。 過去の記録によると妲己討伐を目論んだ術者達は妲己を倒すために30年分の寿命が必要と見なし、分割してそれぞれ数年の寿命を払うことで札を完成させた。 実際、記録によるとその札を用いることで妲己を追い詰めることには成功していたのだが、複数人で奉げる寿命を分割できた過去の術者たちと違い、白念は独りで30年の寿命を注がなくてはならなかった。 死の恐怖が染みついた白念は、かつてのように簡単に自らの命を捧げることができず(*3)、大義のために同胞はおろか、己の命さえ捧げる覚悟を決めている妲己にひたすら揺さぶられる。 しかし、妲己によって「大義のために犠牲を払う覚悟」を強いられた際、己の無力さを痛感。 そしてその無念から「誰かのために誰かの命を捧げていい権利など自分は持ち合わせていない。自分が犠牲にしていい命は自分の命だけ」と恐怖を克服。 30年どころか己の持つ寿命のほぼすべてを注ぎ込むことで『真・天眼潰しの札』を完成させる。 妲己は全てを投げ打った白念と死闘を繰り広げ、一度は勝利を掴みかけるも「器の違い」によって敗北することとなる。 その後、戦いの中でこと切れていた白念に対し、蟲毒の壺の流儀に従ってその命を捧げることになる。 <後日談イベントにのみ登場する妖魔> + 最終版ネタバレ注意 ■空殻 壺の中から白念達と一緒に現れた謎の白狐が変化した姿。 ツクモが装置を用いて妖力を、白念が妖術で自身の精力を注いだ結果生まれた、妲己によく似た少女。 『空殻』とは中身が何も無いという意味。お茶の出涸らしのように同様に無価値な己を自虐しつつ名乗った。 「妖魔として存在していられるギリギリ」と称される程に弱い妖力しか持たず、異様なまでに腰が低く謙った喋り方をする。(*4) その出自や見た目ゆえに山の妖魔達は警戒し、猫将軍は妲己に似ているからこそどう対応すべきか悩み 凶屍にいたっては「この素性の知れない小娘のせいで私たちの信用が下がるのよ」と嫌悪感を表しながら殴り飛ばしたほど。(*5) 彼女は妲己の生まれ変わりなのか、あるいは…… 「キミってさ。お師匠様がいる・・・とか小耳にはさんだけど?」 「え・・・?ああ・・・はい。」 「どんなお師匠様なんや?」 「え?どんな・・・?うーん、すごく優しくて、凛とした強さをお持ちの方ですよ。」 「教え方も的確で、お陰様で私は・・・」 「女やろ。」 「えっ・・・!?」 「それも美人で色っぽいやろ。乳もデカい。」 「なっ・・・何故わかるんです・・・?」 「わかるで。そりゃ・・・キミ、彼女の事言うとき・・・デレデレしとる。相当、ご熱心なんやな。」 「い、いやいやその・・・私たちはそんな不純な関係では・・・!」 「ふぅん。まぁええわ。キミの美人師匠の顔を拝んでみたいわ。ここを出たら紹介してな。」 「・・・ええ。それはも勿論。頑張って脱出して、追記・修正もしましょう」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] タヌキの名前はブン"プ"クですぜ -- 名無しさん (2022-06-27 11 02 07) 散々強すぎて人間やめてるとか色々言われてた白念だったけどエピローグでマジで人間やめちゃったよね -- 名無しさん (2022-06-27 18 27 40) 白念君は天眼の力でもう肉体的にも能力的にも妖怪の域になっちゃった(メタ的に言うならもう妖怪に逆レイプされるよわよわ少年の枠を超えた)からね。後日談のあと山を下りた白念君の修行の旅はこれからも続いてゆく…… ってオチで完結させたほうが一番綺麗な形ではある。 -- 名無しさん (2022-06-28 21 39 12) 同じ非道働き組なのに大明海は生きてて妲己は死んだのは、妲己がもうダメな奴に成り果ててたってことなんだろうか。決戦終盤の妲己は計画のこと忘れて死にたくない一心に見えた -- 名無しさん (2022-07-07 01 02 15) ↑アップデートされたエピローグを見るんだ -- 名無しさん (2022-07-07 01 29 28) 白念は中性的な外見・物腰とは裏腹に、漢の行動してて大好きだわ -- 名無しさん (2023-02-16 00 50 15) ここでシリーズ打ち止めなのが悲しい・・・と思ってたけど凶死ちゃんの音声作品出るらしくて嬉しいやったー! -- 名無しさん (2023-02-16 01 04 24) 名前 コメント
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テレビ見てぽっと思い浮かんだネタ 信濃国松代藩抱え鶴賀衆の上屋敷、その奥座敷の暗闇に豪放な笑い顔を湛えた小柄な女性と目を閉じ顔をやや伏せた嫋やかな女性が居並んでいた。 鶴賀衆頭目の蒲原智美と副頭目の加治木ゆみであった。 ゆみ「……来たか」 智美「おー、きたかー」 二人が呟くと灯火の陰から煙るように少女が姿を現した。鶴賀衆下忍、幻影のモモこと東横桃子である。 桃子「お呼びっすか」 智美「うむ。こうして呼んだのは他でもないぞ、モモに密命が下ったんだ。ワハハ」 ゆみ「私から説明しよう。かねてより幕府は膝元の武州にいる白糸台一党の叛心を疑っていた。その中でも特に一目疑われていた宮永照の妹、咲がここ信濃国に居を構えていることが分かった」 桃子「はて。その咲って女の目付っすか」 ゆみ「早まるな。その咲に一人情夫と目される男がいる。清澄家の厨房方の一人である須賀京太郎だ」 智美「モモ、お前のお役目はその男の目付役となって幕府に報告することだぞ」 ゆみ「厨房方とは言え須賀京太郎も武士だ。藩より妻帯の命が下る。モモ、お前はその命に従って嫁ぎ、須賀京太郎の妻となって宮永家の検めを行え」 智美「鶴賀衆一番の大命だぞ-、モモ、心してかかれー」 モモ「……ハ」 かくして藩より下った突然の命により須賀京太郎は小柄で胸の大きな美女を娶ることになった。 京太郎「あ……その……まさか藩から貴女のような美しい方を娶れなど……夢のようです。大した禄ではありませんが、大事にします……おモモさん」 桃子「はい……なんか緊張するっす。こちらこそ、よろしくお願いします、京太郎様」 この須賀京太郎、三度の飯より料理好き。武士のくせに刀ではなく包丁を握っていると揶揄されつつも、その腕はいつしか主家からも信頼され、『須賀が調理すれば毒味は不要』とまで目されていた。 京太郎は前言通り、料理と同じようにモモを大切に扱い、モモもまた主命を忘れかけるように京太郎との幸せな生活を送っていた。 しかし京太郎が自宅にモモを上げてより一月のことであった。 京太郎「おモモ……おモモ、どこにいる?」 突如として姿を消した桃子。偽命により妻となっていた彼女は京太郎より宮永家の内調を終え、主命により鶴賀衆に帰り、そして江戸へと向かっていた。 咲「京さん……あのおモモって方、今思えば怪しかったかも」 投げかけられる疑念。 久「須賀殿。私からもおモモさんのことを調べたけれど、申し訳ないわね、芳しくなかったわ。ただ、須賀殿より聞いた風貌と似た女性が江戸へと向かったとか」 ようやく得られた一筋の手がかり。京太郎は必死で藩の許しを得て江戸へと登る。 京太郎「おモモ……お前とのたった一ヶ月の生活が忘れられない……何があったんだおモモ……また、お前を家に迎えられるのか?」 かくして魑魅魍魎が跋扈し、陰謀渦巻く江戸へ登った京太郎。短い間の恋しい人を追っての決死行であったが、宮永繋がりの叛心疑いはこれにて決定的になる。 白望「お前は須賀京太郎……鶴賀衆より疑念の余地なしとされたはず。何故ここにいる。……気怠し。しくじったか鶴賀め。須賀京太郎、お前はここで去ね」 突然の襲撃。訳も分からず窮地に立たされる京太郎。もはやこれまでと、京太郎の胸に白刃が突き立てられようとしたその瞬間、漆黒の短刀がそれを防ぐ。 桃子「京太郎様……なぜ、ここに」 京太郎「おモモ……今までどこに……これは、一体どういうことなんだ」 断腸の思いで振り切った愛しい人。決死の想いで追いかけた恋しい人。再開の喜びとは遠くかけ離れた困惑を持って二人はまた出会った。 しかし桃子の想いは我慢できなかった。密命に塗れ、嘘で塗り固めた言い訳を告げることが出来ず、一滴の涙と同時に彼女の本心が零れる。 桃子「あぁ……京太郎様。お慕いしてるっす……本当に……本当に、だから……」 そして京太郎は知った。彼女がくの一であること、そして大命を帯びて暗躍していること。 想いを殺しきることも出来ず、かといって添い遂げれば身の破滅。偽りの関係から真実の愛を見出した二人の行く末は、どこへ。 京太郎「モモはくの一」
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目次 1.如来の生活 2.如来の条件 3.如来の教え 4.菩薩の生活 5.菩薩の条件 6.菩薩の教え 7.天国の意味 8.今後の予定 (1988年5月12日の霊示) 1.如来の生活 谷口雅春です。またこうして皆様にお話ができる機会を得たことを、とても嬉しく思います。 さて、私もこちらの世界に還って、早(はや)三年余りの月日がたちました。思い起こせば、この三年間にはいろんなことがありました。生前の五十数年にわたる、生長の家での指導者としての仕事についての私なりの回顧。またこうすべきであったとか、もっとあの点はああすべきであった、こうした反省をもかねて、いろんなことを思い巡らしもいたしました。 またそれ以外にも、地上に出ている他の光の指導霊たちの仕事についても見ました。また地上に出ていって、こちらに還っている他の方々と、いろいろとこちらで交遊する機会も得ました。また地上には久しく出ていない多くの霊人たちと、こちらでもう一度、お話をするという機会も得ました。その中には、二千年ぶりに話をしたとか、こういう方もいました。 私は先に出した本の中で、かつて自分がローマ時代の哲学者のプロティノスという名で出たことがあると、そのように語ったことがあります。「流出説」というのを唱(とな)えて、プラトンの考えを一層押し進めたと言われている人です。このプロティノスの「流出説」というのが、現在の私の唯神実相哲学、光一元の哲学の出発点をなすものであった。まあこういうふうに言えるのではないかと考えています。 このプロティノス時代の他の人々との交遊というようなものもありました。ローマ時代には、ずいぶん優秀な方々が出ていたわけですが、そうした方々との交遊もありました。 どういう方かというと、たとえばローマ時代では、有名な方ではキケロであるとか、あるいはローマの賢帝と言われたマルクス・アウレリウスであるとか、あるいはセネカであるとか、こうした方々とも親しく話をいたしました。 またこれ以外でも、アリストテレスという名で呼ばれていた方、その生合体はその後、無門慧開和尚(むもんえかいおしょう)、そして近年では西田幾多郎博士と言う名で日本にも出た生命体でありますけれども、こうした西田博士などとも親しく話をしてみました。 これ以外には、多少住んでいる世界は違うけれども、最近有名になっている新渡戸稲造(にとべいなぞう)であるとか、こうした諸君とも話をすることもありました。またこちらでは、新渡戸とくれば内村鑑三、矢内原忠雄、そうした人とも会う機会を得ました。 このように、こちらの世界に還ってもキリスト教者たち、あるいは他の仏教徒たち、こうした人々と、いろいろと話す機会があって結構楽しい生活をしております。言ってみれば如来の生活というのは、名の残った偉人たちとの生活ということですから、ずいぶん面白いわけです。(注。谷口氏は梵天界をも含めて如来界と称されているようです。) 時代を超えた人たちと会うことができるというのは、これは天上界ならではのことだと思います。地上ではいくら優れた人がいても、同時代の人であるから、その大きさがなかなかわからない。しかし地上界を去った、この、あの世の世界に還ってくると、その偉大さというものは、途轍(とてつ)もない偉大さとしてわかるわけです。その人たちがどれだけの偉大さであるかということは、もう神によってはっきりと示されているわけです。すなわち、どの世界に住んでいるかということが、その人がどういう人であるかということを、はっきりと示しているわけです。 まあこのように、如来の生活というのは、一種の理想ではないかと私は考えるものです。皆さんでもそうではないでしょうか。たとえば哲学の好きな方であれば、ソクラテスやプラトンやアリストテレス、こういう人たちと一緒に生活したくないわけはないはずです。またクリスチャンであれば、内村鑑三や矢内原忠雄、新渡戸稲造、こんな人たちと一度は話をしてみたいと思うでしょう。 また住んでいる世界は少し違いますが、菩薩の世界には、賀川豊彦、こういう人も無事来ております。それからそれ以外にも、菩薩の世界には私の知り合いがずいぶんおります。こうした方々についても、話をしていくとしましょう。 2.如来の条件 さて如来の生活ということで、こちらでは立志伝中の偉人が多いという話をいたしましたが、「如来の条件とは何か」ということを、私がこちらに還ってわずか三年余りですが、三年の間に知り得たこと、これを多少お話をしておこうと思います。 こうしてみると、やはり如来というのは一宗一派を開いたというか、あるいはオリジナリティーと言いますか、何かそういうものがあるというのを感じるわけです。まあ山で言えば大変な山であって、富士山だとか八ヶ岳とか、こういうふうなそびえ立っている山の感じを受けます。 谷口雅春がそびえ立つ山かどうかは現時点ではわからないとしても、おそらく何百年か、あるいは千年、二千年後(のち)になった時に、プロティノスや伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)程度の名にはなるものと私は思います。おそらくその程度の仕事はしたということが、後の世の人々にも褒(ほ)めていただけることになると思います。 こういうふうに考えてみると、如来の条件というのは、ひとつには根源的なる思想を世に問うということがその条件ではないかと思います。根源的というのはどういうことかと言うと、単に師匠(ししょう)がいて、師匠の教えを受けて伝道するとか、あるいは昔いた師匠、歴史上の師匠の教えを解釈してそれを伝える、こういうのは菩薩であって、まだ如来とは言えないのではないか、そういうふうに思うわけです。お師匠さんがいてその教えを受け継いでもいいけれども、それをさらに自らのオリジナリティを加えながら発展させたような思想となれば、これまた如来と言えるのではないか。そのように思います。 もちろん日本神道系にも、神々と言われる方の中には如来の数は大変多いわけですが、いかんせん、その思想とは何かということが明らかには残っておりません。しかし、それぞれの人がなかなかしっかりした考えを持っていることは事実ですし、日本神道は日本神道で何千年にもわたって同じく生活をしているために、思想的にはずいぶん似通ったところがあると思います。そうした似通った思想を持っていると思います。 あと、根源的思想ということ以外に如来の条件をあえてあげるとするならば、その影響力の大きさということが言えるのではないかと思います。やはり如来たる者、相当の影響力を持っている。そういうふうに言えると思います。一時代を画(かく)するような仕事をする、生きている時はそれほどでもなかったとしても、死後やがて評価されて、それだけの仕事だと認められていく。そういうふうに言えると思う。 こうしてみると、如来とはなんぞやということだけれども、神の真理の芸術のリーダーだね。そういうふうに言えると思う。神というのは地球大の大きなキャンバスに絵を描(か)こうとしておられて、役割分担を決めておられるんだね。そして上の方のリーダー、右の方のリーダー、下の方のリーダー、こういうふうなリーダーに、それぞれ分担させてキャンバスに絵を描かしている。そしてそのリーダーの中でも、たとえば青い絵の具担当であるとか、赤い絵の具担当であるとか、白い絵の具担当であるとか、こういうふうに色彩担当の方もいて、そしてまたそのリーダーがいる。こういうことだね。これが如来という方だろう。まあそのように私は考える。 3.如来の教え さてでは、そうした如来の教えとはいったいどのようなものか。これについて考えてみたいと思います。 こうしてみると、私は如来の教えというものをそれをひとつに要約することはできないけれども、だいたい概要はどういうものであるかということは、つかめそうな気がします。私なりのとらえ方、とらえ直し方というものをやってみるとするならば、如来の教えは約三点に集約できるのではないか、このように思います。 どのような三点かというと、第一は、「霊性の復権」ということを必ず言っているということです。人間が霊的な存在であるということ、これについては必ず触れるようになっている。こう思います。人間は霊的な存在であって、その奥に無限のエネルギーを宿しているという事実を必ず言っているのです。 第二は、なんらかのやはり「超常的現象」を起こすことが多いということが言えると思います。これは必ずしも全員そうとは言いませんが、なんらかのカリスマ的な行動をしたり、超常的現象、すなわち霊的なる現象が如来の周りには起きることが多い。そういうふうに思います。したがって如来が地上に出た時、宗教を興す場合には教祖となり ますが、この時にはさまざまな霊的な現象が起きることが多いです。 私の場合も、生長の家の大神と言われる方からさまざまな神示を受けて、「今、立て」というような声を何度も何度も間いたわけです。こうして如来としての私の自覚が高まったわけです。すなわち精神の一大転換期、これを持ち来たらすための精神棒として、そうした霊的な現象に見舞われることが多いと言えましょうか。霊的な現象がない場合には、異常な磁力を持った、磁場を創りだすようなカリスマ的なる動きとして出て来ることがあるようです。 生前私は、よくは知りませんでしたが、あのフランス革命の頃のその後でしょうか、ナポレオン・ボナパルトという英雄が出ました。これについては賛否両論があって、あのナポレオンの栄光も最後には尽き果てたということで、ヒットラーのように言われることもありますが、ナポレオンという人自体は、大変偉大なる方であるということを私 は知りました。まあ皆さんも書物で読んだことがあるかも知れませんが、ナポレオン・ボナパルトという人は三時間睡眠で頑張った方のようです。そして二十才か、あるいは三十才だっただろうか、それまでとにかく書物を友だちとして勉強に勉強を重ねた。そうした刻苦勉励(こっくべんれい)型の方であったようです。 そうしたナポレオンですから、それだけ知力を鍛えて努力をしているうちに、いろんな高級指導霊から指導を受けていったことは事実です。そしてあれだけ素晴らしい自由主義の展開をなしたのではないか。現在で言えば、その独裁制みたいなものに対する批判もあるであろうが、これが実は近代への息吹きを創り出したということは歴史上の事実であります。ナポレオンの登場によって封建主義社会が崩壊し、近代の歴史が開けた。そういう近代自由主義の黎明(れいめい)をもたらしたということは、偉大だと思います。 こうした方も、実は如来界に還っているのです。如来として地上に出ても末路は哀(あわ)れであることはあるけれども、それは価値の観点が違うことが多い。すなわち天上界の諸霊たちは指導をしているけれども、一応の仕事が終われば、その後のことについては多くを考えていない。こういうふうに言うことができると思う。 たとえばインド独立の父であったガンジーなども暗殺されたし、歴史上ではアメリカのリンカーンなども暗殺されたが、彼らもだいたいその使命を全うしていたということが、その前提にはあると思う。こうしてもうその地上を去るべき時が来た時に、そうした手段については天上界の諸霊はそう多くは考えていない。むしろ早く、こちらに還してやることの方が慈悲である。このように考えているのではないか。私はそういうふうに考えます。 結核二期と言われるような私が九十何才まで生きて、元気はつらつであった人が若くして地上を去るというようなことも、皮肉でもないことはないが、まあそうした場合にも、ただ光の指導霊たちは、それだけの仕事だけは残して地上を去るということになっています。 このように、霊的現象に見舞われるか、目を見はるようなそうした大きなスケールの行動力を示して人々の度肝を抜き、素晴らしい時代精神となる。こうぃうのが如来の教えである。そのように考えられるわけです。 4.菩薩の生活 この如来界というものを見た時に、非常に豊かな緑の中で、安らいだ光の中で人々が生活をしている、そういうふうに表現ができると思いますが、この如来の世界、私たちが住んでいる世界から、菩薩の世界に行くとすると、どういうふうに行くのか。次元が違うというが、具体的にどう違っているのか。こういうことを疑問に思う読者も数多いであろう。そこで、それについて多少話をしていこうと思う。 もちろん私たちはもはや霊であって肉体はないがゆえに、地上的なる感覚で必ずしも感じているわけではないが、まだ私のように地上を去ってそう日の経っていない霊にとっては、ある程度地上的な人間の感覚というものもあてになる、頼りになる感覚であることは事実です。そこで私はどちらかというと、日本という地域の上空にあたるようなところで、日本式家屋(かおく)、庭園のある所に住んでいると、こういうふうな話を前々回であったか、いたしたと思いますが、まあそれがひとつの如来界と言われる世界であるけれども、そこからたとえば菩薩の世界に降りていくにはどうするかというと、谷口雅春が羽をはやして空を飛ぶ姿などを誰も想像したくはないであろう。そこでそういう話はさておいて、実際に視覚的に感じるとするならばどうか。 こうしてみると、まあこれは、ひとつの丘を下るというような行為にあたるわけだ。私たちの住んでいる所からちょっと町外(はず)れ、あるいは村外れに来ると丘になっていて、丘を下っていくわけだ。この丘を下っていくと下の方の世界に出ていけると、まあこういったことだ。 途中でやはり雲海(うんかい)のようなものがある。雲海というのは雲の海だ。私たちは雲の上のような所に住んでいる。私たちが住んでいる山、あるいは丘から見ると、足元の方に遙かに雲がたなびいている。雲の大海になっているわけだ。したがってこの丘を下っていくと、この雲の中に入っていくわけだ。そして雲の中で、しばらく霧の中のようなこうしたところがあって、これを通過していくと下の世界に出てくる。これが菩薩の世界と言われている。 最近知ったところによれば、この如来の世界というのは八次元と言い、菩薩の世界を七次元と言うという。視覚的に言えばそういう雲海だな、雲の海を突き切ることによって次元の壁が破れるということになる。まあ現実にそうした霧というものがあるはずもないのであって、これはあくまでも視覚的ビジョンであろう。ただ人間的感覚では、そういうふうにとらえざるを得ない。 この下の菩薩の世界へ行くとどうなるかというと、ここも大変美しい世界で安らいだ世界であるが、如来の世界に比べると、やや活気を帯びている、活発であるということが言えるのではないかと思う。如来の世界の場合には人数が少ないこともあって、それぞれが独立していて瞑想的生活をしたり、何か学問をやったり、いろんなことをやっている方が多いが、菩薩の生活を見ると非常に行動的で活動的である。また菩薩たちは非常に陽気である。こういうことが言えると思う。 そして彼らはよく会合を持って、いろんな集いで話し合っている。そして現実に地上に行ったり、あるいは下の次元の霊界に行って指導をしたりと、大変忙しい仕事をしている。まあ菩薩の生活というのは言ってみれば、地上的に言えばモーレツサラリーマンの生活のようなものだ。モーレツサラリーマンのように働いているし、まあ格で言えば部長クラスというところだろうか。部長クラスで、やり手の部長ということでバリバリと働いている。それが菩薩の世界であろうと思います。 この中には、先ほども少し言いましたが、日本では賀川豊彦のような方もいるし、また明治時代であれば維新の豪傑たちがかなり多く住んでいます。菩薩が多いです。坂本竜馬であるとか、こうした人たちもみんな菩薩だ。勝海舟であるとか、木戸孝允であるとか、木戸孝允は少し高い所にいるかもしれんが、あと吉田松陰であるとか、こうした明治の偉人たちもこの菩薩の世界に多く住んでいて、やはり先生役をやっていろんなことを教えているようだ。 宗教家では、あと大正の親鸞と言われた一燈園の西田天香、こういう人も住んでいます。これ以外にも、女神の世界としては天理教の中山みきであるとか、大本数の出ロナオ、これらの人たちも菩薩クラスの女神だろう。それ以外にも北村サヨというような、こういうふうな教祖もいた。この方も菩薩界へ還っているようだ。こういう人々がいる。 ただこれも、この菩薩の生活はずいぶん分かれていて、学問的なことを好きな人は学問をやっているし、宗教の好きな人は、やはりいろいろ教えを説いたり、実践活動をするのに専念しているようだ。こういうふうに、菩薩はやや活動的生活をしていると言えるのではないかと思う。 5.菩薩の条件 さて、そうした菩薩界の生活を見てきたわけだけれども、この菩薩の条件とはいったいなんなのか。これをこちらに還った谷口雅春の目で分析してみたいと思う。 こうしてみると菩薩というのは、ある意味ではやはり弟子であるという点は否(いな)めないと思う。弟子としての生活であるということは事実だ。彼らには、それぞれ師がついている。師がついているというのは、手取り足取り教えているという意味では必ずしもない。そうではないけれども、如来クラスの人が必ず師をしている。そしてその師に対して二十人、三十人、あるいは四十人、五十人の菩薩が師事している。教わっている。こういうふうに言えるだろうと思う。 これは、菩薩と言えどもまだまだ人間的完成者ではないということなのだ。すなわち、もちろん通常の人よりは遙かに高い境地にいるけれども、人間的な完成までまだ到っていない。如来まで行って初めて、かなりの人間的な完成を見るのではないか。そういうふうに私は考えています。 したがって菩薩においては、まだまだ人間的なる完成というところまでは行っていないけれども、かなり群を抜いた、傑出した人材となっていることは事実であろうと思います。かなり傑出した人物である。そしてその人の地上時代の生活が、なんらかの面において人類の進歩、向上に必ず役に立っていた、役立っていた、こういう条件があると思う。人類に役立たないような生き方をして、菩薩の世界に還って来るということはまずない。これは、諸君にも心の中に刻んでほしいことだと思う。 それと菩薩の条件として、さらに考えてみるとするならば、やはり、根本には愛があると思う。菩薩の世界というのは、やはり愛の世界だと思う。愛の世界とは何かというと、人に尽くそうとする考えだ。あるいは人に親切に生きようとする考えだ。 まあ親切という言葉は、現代では「親」という字と「切る」というような字を書いている。親を切ると書いて親切などと言っているけども、まあこういうのは適切な言葉とは言えない。親切ということは、本当は「深く切なる」と書かなければいけない。深く切に人に接する。これを深切(しんせつ)と言うが、まさしく菩薩の世界というのは、この深く切なる世界だと思う。心深い所まで人のために尽くそうと思っている。そして切ないほどに愛する。また尽くす。これだね。こういうことだ。 私は自己献身というような考え方はあんまり好きではないけれども、それは、自分自身が生長することができなくなってくるからね。自己犠牲というような考えは私はあまり好きではないけれども、菩薩の中にはその傾向性として、ややそういうところがあるのは事実のように思う。 これについてもう少し皮肉な見方をするならば、お人好しが多いということだと思う。菩薩の人々は地上に出た時に、かなりお人好しであったのではないか。そういうふうに考える。お人好しでなければ、そんな人のために尽くそうなどと思わんし、お人好しでなければ、地上を去って天上界に還って、また地上の人々を指導しようなどとは思わない。 私はまだ地上の人を具体的に守護、指導をしたという経験はないが、こうした霊言を送るということも一つの指導かもしれん。その私のわずかながらの経験を生かして話すとするならば、地上の人間を指導するということは、これはそう生半可なことではない。大変なことです。労多くしてなかなか報われない世界であろうと思う。 地上の人間の意識と、こちらの天上界にある霊人たちとの意識のギャップは、これはいかんともしがたいほどのギャップだと思う。生長の家で神想観などをやって、道場でみんな精神統一していても、この私の本が谷口雅春の言葉かどうかさえわからん方が多いということを知った時に、いかほど、この三次元の地上世界と四次元以降の霊的世界とが違うかということを、つくづくと感じる今日この頃です。 しかし、私たちが住んでいるこうした如来界や菩薩界という世界のことを、生命の実相、実相の世界、このように言っていたのが私の生前の教えであったろうと思うし、その意味では確かにその通りであろうと思う。 実相、実なる相(すがた)、その相とはいったい何かと言うと、結局、人間は神の子であるのだから、神の子としての本来の姿ということだと思う。神の子としての本来の姿とは何かというと、そこに如来や菩薩の境地がある。このように言えるのではないか。すなわち如来や菩薩という方は、地上的な塵(ちり)や垢(あか)をおとして一皮(ひとかわ)も二皮もむけて、きれいな光輝いたそうした霊的な体を持っている。こう言えると思います。 6.菩薩の教え 菩薩について話をしているわけだけれども、菩薩の教えについて、さらに考えてみたいと思います。 菩薩になると教えの種類も大変広いです。菩薩の七割強は宗教家だと言われておりますが、宗教家であるならば、もちろんキリスト教系も仏教系も神道系もあれば、他のいろんな教えもあります。 なかには菩薩でも気の毒なことに、未開の人たちを指導するために降りていっている菩薩もいます。そうぃい未開の人たちを指導するために降りていく菩薩は、どういうふうになるかと言うと、たとえば酋長(しゅうちょう)をやったり、あるいはシャーマンをやったりしながら、人の本当の姿、神の子であるという事実を教えます。これなどは、かなり難行苦行に属する修行だと思います。そうした菩薩であるならば、かなり高い悟りをもともと持っているのだけれども、あえて人喰い人種とは言わんが、そうした土人の中に混じって生まれていくことがあります。そして霊能者のようなことをやったり、あるいは酋長(しゅうちょう)をやったりして人々を導いたり、こういうこともあります。 このように菩薩というものは、かなり方便を使って実践活動をしているというのが、現状ではないかと思います。また、宗教そのものを教えるというよりは、医療活動の中に挺身(ていしん)している菩薩も数多くいることは事実です。こういう菩薩もおります。いろんな各方面に入り込んで、社会福祉の領域であるとか、医療の領域であるとか、いろんなところで活躍しています。 また先生の中にも菩薩をやっている人もいますし、今、文壇あるいは論壇で活躍しているような、そういう評論家先生の中にも菩薩と言われる方は何人かおります。まあそうだね、評論家も何人か、確かに菩薩と言われている人もいる。言論界をリードする、そういう方だね。こういう方がいるということも知っておいてほしいと思います。 さあ政治家などでは菩薩が多いかどうかということだが、まあ政治家などは現在ではやはり少ないと言わざるを得ないね。もう少し政治の理念というものが技術的なるものから離れて、天下国家のために本当に生きていった時に菩薩としての政治家が誕生するとは思うのだが、いかんせん、どうもこの世的なかけひき、集金、集票能力というものを問われている現代の政治家であっては難しいと言えようか。 もう少しその人の人生観を見て政治家を選べるようになってくれば、菩薩が政治家として生きていくことも、かなりやさしいこととなってくるだろうと思う。特に政治を浄化していくためには、菩薩たちが、あるいは光の天使たちが政治の世界にも出ていけるような環境を作ってやる必要がある。そういうふうに思います。そのためにはやはり、本人の人生観というものが大きくクローズアップされる必要があると思うし、信仰心というものも大きくクローズアップされる必要があると思う。 宗教に対して一億総アレルギーのような現代の日本のあり方は、正しいあり方とは言えない。何がそうさせたのか。四十年前の敗戦がそうさせたのか。私は必ずしも言い切ることはできないけども、ただ一億総懺悔(ざんげ)、総アレルギーというのは悲しい事実であろうと思う。やはり宗教に対してもかなりの寛容な精神を持つ、そういう人がいることが大事だと思います。神、仏というのが戦争のためにいつも使われているというような、そういう狭い発想であってはいけないのではないか。また神風が吹くというような戦前の行為を、そのまま現代に持ってくる必要もないであろう。私はそういうふうに思います。 以上、いろいろと話をしたけれども、菩薩の教えとは何かと言えば、結局一言で言えば、それぞれの専門分野でもって愛の具体化をしている、これが菩薩であろうと思う。そして、菩薩の教えの中には形がない。具体的なる形はないということが言えると思う。実践活動の中、教えの中、あるいはいろんなものを解釈したり、伝えたりしている中に菩薩行があるということだ。 これに関して如来の法というのは、やや抽象性があることは事実だと思う。根本法に近くなってくる。そして抽象的なることも多くなってくるだろうと思う。まあ私の法で言うならば、「本来、肉体なし」とか「本来、病なし」、あるいは「生命の実相」、こうした悟りがだいたい如来の悟り、如来の教えであろうと思う。それ以外に私はいろんな教え方をしましたが、「神の子としての教育法」であるとか、あるいは「家庭の平和」であるとか、まあいろんなことを教えましたが、こうしたことが菩薩の法にあたるわけです。 したがって、如来の法の中には如来の法と菩薩の法を含んでおりますが、菩薩の法ではなかなかそこまではいかない。そういうことだ。したがって、菩薩の教えとして実践を重視したというのでは、一燈園の西田天香などがその典型だろう。箒(ほうき)をもって京都じゅうを掃いて回って、そして無一物中無尽蔵の生活をしていった。こうしたことが言えるであろう。 7.天国の意味 さて、如来界、菩薩界という世界を見てきたわけだけれども、ここで天国とは何か、天国というのをもう一回考えてみたいと思う。如来界、菩薩界というのは典型的な天国の姿なわけです。天国の理想像にあたるわけです。こういう世界を見て、天国とはいったいなんなのか。これを考えてみたいと思います。 そうしてみると、天国、あるいは天国的なる生活には、三つほど鍵になる考え方があると思います。 それが何かと言うならば、第一に安らぎがあるということ。これが言えると思う。そこに安らぎがある。これは天国のいちばん大きな条件だろうと思う。切磋琢磨(せっさたくま)ということはまだあることはあるけれども、安らぎがある。これが第一点です。 天国の第二の条件、特徴としましては、これは自信があると言いますか、すべての人が神の子としての自覚をしていて、神の心を体して生きている。こういう自信に溢れている。これが言えると思う。本当の自信だ。地獄などでは悪魔とかいう、そうしたものが自信ではなくて、自己過信をして暴れたりしていることがあるけれども、そうした偽物の自信ではなくて本物の自信を持っている。それは、自分が神と一体であるという自信だと思う。こうした自信を持っている人は非常に力強く輝かしく、また誇らしげに見えるという事実があります。 天国のあり方としての三番目を見ると、これはひとつの理想像だということだ これは天国の意味にもなると思うが、ひとつの理想像だと思う。あるいはユートピア世界のこれが理想像、見取り図だと思う。 この如来界や菩薩界にある理想像、理想国、ユートピア世界がやはり、いろんな世界に投影されているのではないか。これがあなた方が言う六次元という世界、五次元、四次元というそれぞれの世界に投影されて、それぞれの世界の到達すべき目標として心に描かれているのではないだろうか。また、地上にも何度か神の国を創るというユートピア運動が出たけれども、このユートピア運動も実は、この天国、如来や菩薩の世界を地上に移そうとする、そうした運動ではなかったのか。こういうふうに思えるわけです。 だから言ってみれば、結局モデルはここにあるということだ。 そうしてみると、地上に降りているあなた方がいったいどのようなユートピア建設に立ち上がったらよいかというと、やはり如来界、菩薩界というものをひとつの手本として、それを地上で模倣してみることだ。そうしたものを実現させるための障害物はいったい何かということを考え、地上でのその障害物を取り除いていくということに努力、 邁進(まいしん)していくことだ。これが大事であろうと思う。 そのために、私たちがこうした考える材料を次々と与えているわけだ。これを大切にしてほしいと思う。だから、阻害しているのは唯物思想であるとか、地上特有のものの考え方だ。それから目に見えぬものは信じぬであるとか、あるいは心の世界に気がつかない人たちの存在であるとか、まあいろいろある。こうしたものだろうと思います。 天国の意味というものをよく考えて、あるべき、あるいは来たるべき理想像を追究していく。そういう態度を取っていただきたいものです。 8.今後の予定 さて今後の予定ということで、まあ私個人のことも多少語っておきたいと思います。 如来界、菩薩界をまだ私も見始めたところでありまして、まだまだすべてをつかんでいるとは言いかねますが、でき得るならば今後とも、この実相世界の探究をしてみたいと思っています。そうして、生前私が「生命の実相」という言葉で表現していたものの本質が、いったいなんであるかということを地上の諸君に伝えたいと思います。私は「生命の実相」という言葉、その言葉自体がひとつの悟りであったと思っていたけれども、生命の実相とはいったいなんなのか、あるいは実相の大地とはいったいなんなのか。これをもっともっとこちらで研究をして、勉強して、地上の皆さんにお伝えしたいと思う。 ただその際に、私が注意をしておきたいことは、一宗一派に決してとらわれてはならんということだ。私は、たまたまこうしたメッセージを送っているが、それは彼が私たちの世界から出た人間であって、高級霊たちの通信を受けるという大きな使命を持っているからだ。これは、地上にある一宗一派や団体とは何の関係もないということ。本来実相の世界において、私たちの如来世界において、そうした約束事があったのだ。その約束事を果たすために彼が出ているのであって、こちらに還ってきている私たちは、それを応援する義務があるのです。神の世界においては、そうした垣根はない。応援できる時にはどんどん応援せねばならんという、そうした使命があるのです。 どうか、初代の総裁がフラフラとしてあっちに出、こっちに出しているというように、そういうふうには思わんでほしいと思うし、私自身語る内容の中において生長の家諸君を傷つけないように特段の配慮はしているはずであるし、私の生前の教えが正しかったことを実証しているはずです。 私の生前の教えとしてもし足らざることがあるとするならば、それは霊的世界、この霊界の本質についてのさらなる探究、研究だろうと思う。この自分の法の足りない部分の追加を、私は今こちらに還ってさせていただこうとしているのです。霊的世界についての実感、実相感、これをもっともっと教えたい。これが私の情熱です。 これはすなわち、救世の情熱そのものでもあるということを知っていただきたい。それは地上にいる諸君も、地上を去ってこちらに還って来るとわかるのです。人を助けるということ、人を導くということは本当に最後ということがないということ。限度ということがないということ。いつまだ経っても、その情熱の炎は消えないということ。情熱の炎、人を救わんとする情熱の炎が決して消えないということこそ、天使の性格であるということを知ってほしいと思う。 どうか、私の立場もよく考えた上で、諸君らも大人の態度をとられるように。それを願う。あなた方も霊の世界があることを知っているならば、谷口雅春が雲の上から見ていてあなた方をどう見ているか、よくよく考えていただきたいと思う。 こうした霊界見聞録は、今後も機会があればさらに詳しい情報を流してゆきたいと思う。そしてあの世の見取り図を創ることが、地上の人たちにとってひとつの生きていく勇気ともなるだろうし、希望ともなるであろうと思う。
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雪という物を見て、人は何を想像するだろう? 人肌に重ねただけで滲み、崩れ、黄金を満たさぬ水の一欠片でしか無くなる儚さ。 一面の白い景色から感じる冬の厳しさ。古くから芸術的な価値を以て意匠となってきた叡智。 物というのは不思議な事に、見る側面や人物によって様々に姿を変える。 しかし情景を重ね、趣を撫でる――自然現象の一つであるという事実は易易と改変出来る物ではない。 しかしながら、これが自然現象と呼んで片付けるには異常な空模様だという事はとうに分かりきっていた。 異質な空気の震え。急速な雲の変化。先刻までは雨が降っていた事を示すかの様に木々は雨露をその葉から静かに垂れ流す。 驟雨であったならばすぐ太陽が照らしても良いものを、逆に曇天の空は暗くなるばかり。 "ウェザー・リポート"による人工的な降雪だろうという結論を導き出すのに、そこまで時間を要するものではない。 直接見なくとも、確信出来る程には彼の行動はそれとなく読めるのだ。 降雪模様に包まれた会場の中、蒼白と憂いと苦笑いを帯びた感情のまま空を眺めるその男。 足取りは重いようで軽いようで、見る者によって様々な印象を受け取らせるだろう。 雪に足跡を残しても、すぐには積もって消えてしまいそうな泡沫の存在。 但し一参加者がその光景を見れば、驚く以外の何事も出来ないに違いないだろう程の異端さを纏っている。 その人物はある物語を紡ぎ、とある物語を夢想し、この会場を作り上げた主催者の一端。 即ち、荒木飛呂彦その人であった。 彼の表情に余裕は微塵も無い。 「目の前に雪にタイヤを取られた車が立ち往生しているから上着を汚してでも助けよう」だとか、 「こんな時に雪が降り積もるのはどう見ても異変だから元凶をとっちめてやろう」だとか、 そんな思考が介在出来る程落ち着いていない、ただただ逼迫した状況に追われている様な危うさ。 差し迫った驚異からの逃亡を図って、行く宛もなくただただ彷徨うだけの放浪のその現場。 導きの灯火は存在せず、ただただ当惑と悲嘆と狼狽と恐怖とその他諸々のマイナスな感情がごちゃまぜになっている。 笑っているのか泣いているのかは本人ですら分からない。グチャグチャなままその一歩その一歩を刻んでいく。 出来る事は歩く事だけ。歩けば舗装された道が目の前に現れるかもしれない、という淡い期待。 云わば遭難者である。 ここまで至らしめた原因、こうなるまでに至った経緯。 それらを想起し自制しようとする度に、あの忌々しい張り詰めたような笑顔が脳を埋め尽くす。 裸体。赤面。先程目にしたあの光景が浮かぶ度に、どうとも言い表せない感情の潮流が巻き起こってしまう。 フェードアウトさせて一刻も早く消し去りたいのに脳の一領域にこびり付いて削れない。 どうして、なんて言葉すらも喉に辿り着けない程澱んだ思考が彼をますます苦しめている。 冷静になりさえすればこの疑念を取り払える展開もあったかもしれないが、そうする事も出来ない嗟傷の中で呻くのが精一杯だった。 そもそも全裸の男を相手に冷静になれというのも無理があるのだ。 露天風呂という場所もルールがあるからこそ見ず知らずの他人とも一緒の湯に浸かれるものの、公共の場ではそうはならない。 ギリシャ彫刻における美と博物館に突如現れた露出狂が違うのは誰だって分かるはずだ。 太田君がもし仮に吹けば倒れそうなあの痩せこけた体ではなく、ルネサンス期の彫刻の様な均衡の取れた美術的な筋肉質の…… ……いや、よそう。 想像するも悍ましい気持ち悪さを堪えて歩みを進める。 太田君にも見付からずに――もっと言えば誰にも見付からずに居たかった。どこに向かっているかもなるべく考えないようにしていた。 それでも当初思っていた通り、足を向けてしまえばこのゲームを根底から覆しかねない場所に歩を進めている自分が居る。 ダメだと思う感情と、太田君と事を交えるよりはマシだという感情。どちらが天使でどちらが悪魔かなんて分かる訳もない。 そもそも人の大勢居る場所に竄入して何になるのだ。逃げるならとっとと逃げてしまえば良いのにそれすらも出来ない。 それに仮に参加者が逆上して殺しに掛かってきた場合も戦闘に入ってこちらの手の内を明かした時点でゲームの進行に支障が出る。 ならば太田君の殺害と引き換えに上手いこと参加者に融通を利かせるか? 答えは否だろう。こと交渉においてこちらが不利になるのが見え見えだ。 わざわざ身を隠しているはずの主催者の一人が動揺しながら姿を現している時点で主催者間で何かあった事に気付かれる。 あそこにはゲームに乗っている参加者は誰一人として居ないのだから、そんな条件を出したところでどうにもならないのだ。 何故考えながら歩いているのだろう。 止まって考えればまだ打開のアイデアに閃けるタイムリミットを稼げるだろうのに。 何故あそこに行けば事態が解決すると信じ込んでいるのだろう。 誰かにこんな話を聞いて欲しくて雪の中を歩いている訳ではないのに。 あと少しで辿り着くという恐怖に己の心を塗りたくられそうになる。 何歩か歩くだけでエリアの境目に立つというのに、その何歩かが出ないという事実がそれを顕著に示している。 恐怖を支配するメソッドなんて作中で書いた身でも、一丁前に恐怖はするものだ。 太田君の男色への恐怖も大概だが、ここまでくるとどちらが上か分かったものではない。 時間経過で恐怖が和らぐかもしれないという希望すらも感じられない。 もしあそこから誰かが出てきたら、と思うと気が気で無くなるだろうという確信を持っている。 そうして立ち竦んで。 やはり一歩が踏み出せなくて。 ブツブツああでもないこうでもないと呟いて。 心臓が跳ねる音を一分間にどれだけ聞いたかも分からくて辟易して。 そして草を掻き分け雪を踏み締める音がして。 「うげぇ、全然違うじゃん。ダレよおっさん」 自分以外の存在が近付いていた事に否応が無しに気が付かされるのだ。 ───────────────────────────── 【午後】C-4 魔法の森 南東部 心身共に疲弊した荒木の前に参加者が現れてしまったという事実。 少女の声。人の集まる場所の近く。太田君の顔。色々な要素が脳裏で鬩ぎ合っては弾け飛ぶ。 危険信号の点滅音はけたたましく耳の奥を揺らして離さず、この事態の緊急性を嫌程かというレベルで訴えていた。 いつもの調子なら接近してくる誰かの存在に気付くのは簡単だろうが、それすらも出来ない程に切羽詰まっていたのだから無理はない。 余程の訓練を積んでいたとしても極限状態に置かれた者が普段通りに振る舞える保証などどこにも無いのだから。 参加者に気付かれたというこの事態この状況は、それ程までに緊張を加速させるに値する。 彼の首の皮一枚で繋がっていた精神性の最後の牙城をいとも容易く壊してしまえる物を秘めていたこの接近劇。 思い付く防衛策は一つしか無かった。 「逃げるんだよォォォ─────ッ!!!!!」 自身の能力を使おうとは全く考えていない、イイ年した男の全力ダッシュ。 鍛え上げられた筋肉と、それを活かせる彼のトレーニング生活はこういう時に功を奏すのだ。 こと逃亡という観念に対して、年甲斐といったプライドは関係無い。 命あっての物種であるし、相手を振り切って追跡を断念させれば事実上の勝利と言っても過言では無い。 逃げるが勝ちというのも走為上という兵法三十六計に記された由緒ある戦法に由来している。 戦って玉砕する心配は皆無でも、相手の姿も確認せずに逃亡に走らせる程の余裕の無さが今の荒木には存在していた。 これからどうするかという展望は存在しないのに。 逃げれば事態が解決する訳でもないというのは嫌でも分かっている。 それでもまずは目の前の参加者から一刻も早く身を隠す事が先決だという考えを脳が思い付く前に実践していた。 姿は見られているだろうけれども、相手が一人の様子ならどうにかこうにかなるに違いないという淡い期待もある。 立場上は主催者なのだから毅然として振る舞うのが最適解だったかもしれないが、そんな心の余裕が無い事はとうに分かりきっている。 だが、結局は幸か不幸かという問題なのだ。 追跡者が逃がしてくれるかどうかはその時になってみないと分からないもので。 荒木の走っていたすぐ後ろの木が何の前触れも無く爆ぜたのはそれから数秒も経っていない事だった。 走りながらも振り返ると眼下に入るは黒い火柱。 火柱と形容するのがやっとな程、ソレはドス黒い揺らぎを風に靡かせながら天に迸らせていた。 バチバチと轟く木の焼け焦げる音が辛うじてそれが炎である事をこれでもかと認識させてくる。 弾け飛ぶ火の粉も怨念の宿ったかのような黒色。焼け焦げる木の姿も火柱と見分けの付かない程の黒炭一色。 視界の数割かが黒色で埋め尽くされて他の色を侵食してゆく、悪夢の様な何か。 こんな能力の使い手は居ないと思考が喧しく叫んでいる。 "マジシャンズ・レッド"の様な万能チートスタンドを配布したスタンドDISCに加えた事実も存在しない。 太田君の揃えた幻想少女達にもこんな炎を扱える該当者は居なかったはずだと記憶が訴える。 「あれェ生きてるのかぁ〜。まぁイイや。殺しちゃえば皆同じでしょ?」 炎の数々によって遮蔽物が取り払われ、焼け焦げた木の後ろから人影が姿を現す。 しかし後方に現れたその姿はどこからどう見ても語られ見せられた藤原妹紅のそれで。 本来であれば白かったはずなのに今や黒く長く暗黒を湛えたその髪と、切り刻まれた痕の残る服装だけが記憶との相違点。 ただ、外斜視を思わせるようなその目の焦点の合っていない様子と口ぶりの危うさが、想定の一参加者と違う事を否応が無しに語っている。 DIOの肉の芽といった精神干渉手段とは別の意味で、何かがおかしいと判断するには充分過ぎる姿。 それどころか、違和感といえば遭遇時の発言。相手の姿を捉えながら誰だと聞いている。 主催者である自分の姿なんか最初のオープニングセレモニーの時点で見ているだろうから分かるはずだという仮定。 そうでなかったとすれば無謀なただの可哀想な少女だが、それはそうとしてもやはりその姿自体が違和感満載だ。 「■■■■───!」 最中、思案をぶった斬るかのような咆哮。 迷いも吹っ切れてくれれば良いのに、あくまで止まるのは頭の回転だけ。 憎悪や怨念を埋め込んで無理矢理発音に押し留めたとも言えるような、そんな惨憺たる声が耳を劈く。 何かがおかしい、何かがマズイ。 違和感や懸念など全て取り去ってしまえるレベルで目の前の少女は壊れているという確信。 ただやはり、主催として参加者を殺しにかかるのはゲーム的に宜しくない。 けれども太田君が目の前に現れる前に早くなんとかしなければならない。 そもそも主催者という立場を投げ捨てるなら後方の相手を一瞬で片付ければ良い話なのに、未だにそれに拘泥している自身もある。 逸る気持ち、焦る気持ち。全てを邪魔だてするかのように目の前の少女は黒く染まった炎を翳して放ってくる。 それでも走る。走る。撒けば事態の根本がが解決する訳では無いと頭の片隅で分かっていても、足が止まらない。 直線的で美的センスを微塵も感じられない弾幕を逃げながら避けるのは弾幕ごっこに精通していなくても余裕らしいが、それでも猶予が無い。 手を出せぬままの膠着状態。しかもこの場所は非常に宜しくない。 そもそも先程向かおうとしていた大人数集まっている場所自体がレストラン・トラサルディー。 逃亡している真っ只中ではあるが、ここから少し歩けば余裕で視界に入ってくる程度には大した距離も無く行けてしまう場所である。 この焦げた匂いや音から誰かが訝しんで様子を見に近付いてくる可能性も否定は出来ない。 もし参加者に見付かった場合、自分の余裕の無さを看過されたらそれはそれでマズイのはさっきも考えた通りなのだ。 しかもよりによってこの藤原妹紅と因縁のある面子もレストランに居る面々には混じっている。 心臓が跳ねる。息のペースが乱れゆく。足が縺れそうになる。思考が纏まらない。 死への恐怖は全く無かった。存在しているのはただただ己の行く末への不安という一点。 この先太田君に転んでも他の参加者に転んでも眼前の参加者に転んでも、残っているのは行先不透明な未来だけ。 どれが一番マシかなんて優劣付けれない。そもそも全てが一番ダメな選択肢のタイ。 このゲームを壊す事だけは絶対に避けたいという、ある意味子供じみたワガママが全てを邪魔しているのだという事に気付けず。 せめて突如反撃のアイデアが閃いてくれさえすれば。 もしくは何事も無かったかのように主催者として振舞う道筋が開かれさえすれば。 されども狂炎は止まない。 雪が降り積もっては溶かされていく。 ―――息を飲む。 選択が、出来ない。 眼前が真っ白になる。 それでも諦めずに足は動かしている。 自身の能力で切り抜けられる方法を漸くその可能性に気付いて模索しようと出来たのは運が良かったのか。 両の眼を見開いた瞬間。 そこには草木の燃え跡が広大に広がるのみで。 藤原妹紅のその姿は、忽然と姿を消していたのだ。 ───────────────────────────── 暴風雨の様に驚異が去ってまだ幾秒しか経っていないのに、体感では分単位で時が進んでいるように思える。 肩で息をしなければならない程に、遅れて吹き出した緊張の糸の縺れという名の楔は深く打ち込まれていた。 突然の転移という目の前に発生した僥倖の原因はいざ知らず、まだ根本的な問題の解決には一切至ってはいないのだ。 藤原妹紅という壊れた参加者が居なくなったからとて他の問題点となる太田君の存在や他の参加者の動向も安全な訳ではない。 どこに逃げれば安全か、確証のある行動は出来ない。―――少なくとも、会場内では。 主催者はパネルから参加者の位置を確認出来るが、それが主催者の位置もパネルに表示されない保証とはならない。 少なくとも大一番を決めるために入念な仕掛けをしているであろう太田君なのだから、そんなミスが無いはずがない。 地下空間のマッピングもされているのだから、そちらに逃げて座標だけ誤魔化すのも不可能である。 だが焦る思考に早く解を出せと責め立てる傍ら、視界にノイズが走った事実もしっかりと視神経から脳に行き届いていた。 瞬間、空間の一部が歪んで何かを形作ってそれは人型で見覚えのある帽子を被っていて――― 「荒木先生、大丈夫ですか!!」 その声と同時に思考が全て停止し、髪も全神経までもが震え上がる程の悶え。 背筋が凍った。それ以上に最適な表現はこの世に存在しないと言っても過言ではない。 運動後にかく気持ちの良い汗ではなく、雪やこの森自体の湿気に後押しされた、ゾッとするような気持ち悪さ。 振り返るまでもない。眼前に彼が居る。何も無かったはずの空間に突然転移して現れたのをこの目がはっきり捉えてしまっている。 一難去ってまた一難とも言うべきか。しかも先程の藤原妹紅以上の災難否、災害。 肌色を見せているのは腕と顔だけで、一糸纏わぬ裸体は存在しない。着衣の乱れや着崩しも見受けられない。 それにあの張り付けたような笑みを浮かべていない、ただただ心配している様に思えるその顔。 その数点に安堵して、それよりも大きな問題がある事に身が竦む。 「お、太田君!!??どど、どうしてこここに!!それにふ、服……!!??」 太田が目の前に居る現実が到底受け入れられずに、吐き出した言葉はギリギリで体を為しているだけのしどろもどろ。 体が驚愕したままわななき、足を滑らせてそのまま尻餅を付く醜態まで晒してしまう。 後方には焼け焦げた木の痕。立っていれば飛び越えられるだけの障害物も、今となれば追い詰めるのに都合の良い袋小路。 精神的にも肉体的にも逃げ場の無い、袋の鼠を追い詰める為の単純な行き止まりの完成である。 雪に足を掬われたのだ。立ち上がるまでのコンマ数秒。この状況で目の前の狂人が事を起こす可能性は否定できない。 いや、近くにレストランがあって参加者が来るかもしれない状態でそんな危険な事をするだろうか? 首を縦に振るのはこんな危機的状況では無理だ。 この男には、やると言ったらやる………『スゴ味』があるッ! 「服、あぁ……先程は人を出迎えるのに失礼な格好ですみません。一際礼節を欠いておりました」 弔意を示すかのような凛とした真剣な声。ハンチング帽を腕に携え、そのまま腰を軽く曲げた姿勢。 目の前の男のそれがアレやソレとは断じて関係が無いのは最早明白で、逆に白色の靄が掛かったのは荒木の思考の方だった。 汗も拭えない緊迫した状況に水を指すかのような謎の行為。この隙に逃げようとは出来ない気迫も揃って何がなんだか分からず。 やっとの事で足の筋肉を呼び起こし、雪の上に静かに靴先を下ろす。立てば事態が動くかと思ったが、そうでもないらしい。 謎が謎を呼び、頭は混迷に至る。真っ白で意味も定まらぬ言葉をちぐはぐに繋ぎ合わせて、事態の解決を図ろうとする。 そして漸く、その意味しているものが誠心誠意の謝罪の姿勢である事に遅れて気付くのだ。 それでも疑念は拭えない。 「し、しかし……僕が来ると分かっていながらあんな……つい裸になったと……」 「そこについては……その、パソコンの中身をつい見られるのではないかと恐れて慌ててしまって……」 「パソコンがな、なんだって言うんだ」 「……すみません、正直に申し上げます。ある事に使う為に参加者の座標を移動させられるツールを作成してました」 「それを、見られたくなかったのかい、太田君は……」 「ええ、荒木先生には無断でやっておりましたので……」 数秒の沈黙。雪のしんしんと降る音すら聞こえてきそうな程の静けさが辺り一面に広がった。 その無音のひと時がが二人の間では相当に気まずいものであったのは言うまでもない。 確かに俄かに信じ難い言い分でもある。妻帯者という立場をカモフラージュに事を及ぼうとした可能性のある人間の弁明だ。 向こうの初期作品でこちらのネタを流用したのが家庭を持つ前だという事実を踏まえると信憑性があるようにも思えてくる。 しかしながら、確かに考えてみればそんな与太話とも思えるトンチキ新説のシリーズよりは明らかに信用に足りるのも事実で。 精神的な拠り所を喪いかけた思索を再び元の状態に立て直せるのならそうした方が良い、という瓦解を恐れる心もそれを受け入れるのに一役買っていた。 一人は冷静さを欠いた結果あられもない痴態を晒し、もう一人はそれを見て冷静さを更に欠いた結果絶句して焦燥感に囚われ。 傍から見れば変な確執という短い語彙で締め括られるこの有様でも、太田や荒木にとって紛れもない大問題。 それを冷静になって飲み込んでみれば、後々酒のタネになるだけの笑い種。傍目八目とはよく言ったものである。 古今東西、諍いというのはどうやって解決するかは結局当人達に委ねられるのだ。 それがたまたまこんな逃走劇までしでかすとは先刻までの自身に聞いても要領を得ないだろう。 「まさかこんな所で一人歩いていらっしゃったのも、もしかして頭を冷やすため、だったり……?」 「……無粋だよ太田君」 無論、先程までの醜態を悟られるのは荒木にとっては御免被る事態である。 乱れた息を整える為に軽く深呼吸をすると、ひらひらと舞う雪の粉が息に掻き乱されるのがなんとも風流に思えてくる。 しかし冷静になると次第に呼気の冷たさが身に染みてくるようになり、ついさっきまでの自分自身をどこか他人事のように荒木は感じていた。 それと同時に余裕の出てきた心のスペースに羞恥心といった感情も戻ってきているのもまた同じく。 取り乱してあらぬ事に思い至った自分自身。浅ましくも悍ましい妄想など、思い出すも憚られるに決まっていよう。 逆に一刻も早く忘れてしまいたい。穴があれば入ってそのまま顔を隠したい、そんな心の疚しさは止まらない。 そんな先程の自分の焦りを追いやるかのように、今更になって気付いた疑問点が口を衝いて出ていた。 「しかし太田君こそだ。何故わざわざこんなところまで来たんだい?」 「その……ただのお節介です。先程の行為への謝罪というのもありましたけども」 「ふむ」 太田の言葉から一拍して、そうかと気付く。 どうやら頭の回転軸も次第に元に戻ってきているようだ。 「ははーん、なんとなく話が読めてきたぞ。まず君は僕と藤原妹紅の座標が一定間隔を取って移動していたのを見た。 そして万が一を危惧して、開発していたツールで藤原妹紅の座標だけをどこかに移動させた。 事の次第はこうなんじゃないかな?」 「荒木先生、お見事です。いやはや、短い会話からここまで類推されてしまうとは……」 「けれども第二回放送前に単独で移動していたであろう藤原妹紅を移動させているのは戴けないな。 あれも君の仕業だろう?」 「……面目の無い事です」 顔を軽く俯かせた太田の方をふと見ると、手にちょっとした箱が抱えられているのが目に入った。 最初は謝罪のつもりもあったのだろうから、こういう時に菓子折りを持っていても不思議では無いのかもしれない。 箱自体は菓子折りにしてはやや厚みを帯びた形状をしているが、大きさとしては熨斗紙を付けても見栄えするくらいには大きい。 確かに通例的に菓子折りは挨拶と一緒に渡すのが礼儀という文章を目にする機会はあるだろうが、こんな雪の下では少々不格好である。 そのような大きさの箱を片手で軽々しく持っているにも関わらず、この細く折れそうな身体をした太田という男は若干のミステリーだとも荒木は思った。 そんな考えは露知らず。 荒木の目の動きを察したのかどうかは分からないが、太田は喜々とした表情で箱に手を掛けた。 蓋にまで指が至れば、いよいよ後は御開帳を待つだけである。 「これは太田君らしい立派な"菓子折り"じゃぁないか」 箱が開封されれば中には衝撃吸収材に包まれた、謹製だろう目を引く手作りラベルが目を引く赤ワインが一本鎮座していた。 まず目を引くのはロゼワインの様な透き通る綺麗さではなく、これぞ赤ワインと表現したいかの如く外果皮の赤紫の表現の強い色艶。 雪下の薄暗さで行うテイスティングだからとは言え、手に取ってまじまじと見ても透明さも兼ね備えたワインレッドは変わらず。 これ程の色合いならば渋さもたけなわ、フルボディの格をふんだんに味わえるだろうと胸が躍るのを感じずにはいられない。 ビンの下に目線を動かすと、当然と言わんばかりに沈殿した澱がワインとの境界線を見事に引いていて、素人目でも上質な物だと認識出来る。 それも当然か、太田が選んだ酒なのだ。ビール党であろうとも、酒には手を抜かない男だろうという期待が大きい。 「ふむ……やっぱり露天風呂で言っていたように、他者の行動に倣って感情を募らせようというわけかな。 太田君のようなチャレンジ精神も中々に含蓄がある、そういう姿勢は取り入れていきたいものだね」 「ンフフフ、そう言って戴ければ用意した甲斐があるってもんです」 そう言って太田はハンチング帽に手を掛ける。 いつもの帽子の下にはまたいつものハンチング帽が顔を覗かせ―――その上にはお誂え向きなワイングラスが二つ。 まるで買ってきたばかりと言わんばかりに、クシャクシャになった紙がグラスの中に押し込まれている。 初めからこんな時の為だけに用意したとしか思えない周到さに荒木は口元を手で隠して苦笑い。 「いやいや荒木先生、幾ら僕でも機会が来るまでずっと待つなんてそんな事出来ませんよ。 これは姫海棠はたてにさっき"ウェザー・リポート"の制限の若干の解除を頼まれてふと思い立ったんです。 湯に浸かりながらの酒ときたら、次は荒木先生と雪見酒でもご一緒したいなと」 「確かに彼女は彼と同行していたね。ルールに抵触しない限りの主催者としての譲歩、か。全く太田君らしいな。 しかしわざわざ僕と酒を飲みたいが為だけにそんな提案を了承したのかい?」 「かもしれませんね、彼女に丸め込まれてしまったというのも大きいのですが…… ま、彼女の記事の次号次々号への期待の前払いでもありますから」 全てに思いを馳せるかの様な表情を浮かべながら、煌々とした声色で語る太田。 その瞳は少年時代の憧憬を見るかのように爛々と輝いているものの、独特の妖光をも放っている。 筋骨とは全くの無縁の様な体をしながらも、その実力や妖しさは荒木に引けを取らない雰囲気を醸し出している。 少なくとも、このゲームに掛ける情熱と酒への情熱という一見して別物の二つを奇妙なレベルで共存させている様は荒木以上のものであった。 楽しむ事を第一条件に多少の円滑な進行を取り払う姿は、さながら彼の目を通して見たジョセフ・ジョースターに近い。 これはあのジョセフも念入りに好かれるわけである。隠しきれない遊び心にもたまには与るべきだろう。 「そこまで言うなら君からの酒の招待、受けないわけにはいかないな。 太田君のさっきの失態は……水に、いや酒に流そうじゃないか」 「ありがとうございます、荒木先生」 荒木の持つグラスにとぽとぽ、とワインが注がれていく。 濁りを排した丁寧な色が無色透明なガラスの器に注がれ染まり、清く澄みわたる空の様に広がる。 ふむ、とグラスを静かに回すと中のワインもつられてゆっくりとその回転に追随していった。 ワインについて聞き齧った知識だけでも、重ね重ね良質なものだと分かっていく様には感嘆さえ覚えようか。 だが早く一口含みたい気持ちはそっと堪える必要がある。まだ空のグラスがもう一つあるのに、先に飲んでしまうのは失礼だ。 荒木は一旦グラスを雪の上に置いて、ワインの注ぎ手と受け手を交代した。 「あのシーンのジョニィとジャイロは聖なる遺体を全て失った後でしたが…… そういえば僕らは何も失ってませんでしたね」 「このゲームだとそりゃあ失う物も差し出す物も中々無いからね」 「ンフフ、それもそうです」 雪の中に乾いた音が一つ、丁重に響いた。 それはさほど大きくもなく、会場のどの参加者の耳に入る事も無く。 男二人の乾杯の音頭は人知れず幕を開けたに過ぎない。 「それじゃあ、『ネットにひっかかってはじかれたボールに』乾杯しようか」 「ええ」 クイッ、とグラスが傾けられて中のワインが下へ下へ。 喉を軽く鳴らし、その爽やかのようで重い味わいに舌鼓を打つ。 他の参加者が近くを通り過ぎるかもしれない、という懸念材料も今だけはどうでもよく。 先程の確執も恥も一旦脇道に逸らして。 ただ、持って来たワインに感銘を寄せていた。 ───────────────────────────── 【午後】D-3 旧地獄街道 光の対義語は、と聞かれたら闇と答えるのが通例だろう。例えそれが作麼生と説破の様な場でも変わらないはずだ。 神がそう宣えば追聯したその二つの概念が生まれ、そこに交えぬ境界線が発生する。 そして互いが互いを嫌悪し合って元の黙阿弥に戻れなくなる。 世間の常識がそれを身に着けていない者を迫害する様に。 世間体を維持出来ない者がそこを離れざるを得ない様に。 異常者が健常者の様に振舞うのを忌避する様に。 この一面に広がる建物群の空間もその境界線の一つ。 幻想郷にて越えてはならぬラインを跨ぎかねない者達の収容房にして楽園。 旧地獄という、幻想郷に馴染めない妖怪にとっての不可侵の砦。 「何よあのオッサン、凶悪なツラして逃げやがって……しかもドコよここ」 太田に位置座標を飛ばされた藤原妹紅も、そのど真ん中に居た。 彼女もまた闇であり、異常の側の存在。本来であれば厭われるべき忌まれる者の側。 しかし不思議なもので、異常というのはあくまで観測者の倫理観に全てを委ねられる尺度の一つ。 彼女自身にとっては自分自身こそが唯一無二の正常性を担保出来る存在で、他の全てが異常なのだ。 暗闇に目が慣れて、その内光が何かを忘れてしまったら、もう二度と戻れない深淵の世界。 彼女の瞳に映る光は、一周回って闇になってしまった。 眼前に現れた主催者の顔ももう覚えていない。 あるのは醜い生への渇望だけ。 誰も自分に害しそうな敵が周囲に居ない事を確認してから、妹紅はその大通りを注意深く歩き始めた。 建物の雰囲気は、普通にどこにでもありそうな木造家屋ばかり。時折家っぽくない建物もあるが、基本的には住宅地。 しかしこの空間の天井は不気味で、天蓋は高く衝いた厚い岩盤に覆われ、隙間一つ無く太陽光の一筋すら届かない。 にも関わらず家々の軒先に吊るされた赤提灯の一個一個が周囲を照らしており、黄昏時の様な明るさを常に演出している。 しかし本来あるべき妖達の姿はどこにも無く、従ってそれらの纏う酒乱のアルコール臭ささえも漂っていない。 あるのはお祭り気分に取り残された建物の数々と、藤原妹紅の一人だけ。 孤独な旅路に輩は必要ない。 そう、輩なんて居ないのだ。 なのに。 『貴方しか居ない世界で果たして誰がアナタをマトモだって証明してくれるの?』 「うるさいうるさい、マトモじゃないお前が口を挟まないでよ」 また誰かが後ろから口を挟む。自分以外ここには居ないのだから、これはきっとマボロシなんだ。そうに決まっている。 けれども手を変え品を変え、時折こうやって当たり前のような質問をされる。 同じ声で同じ語調で私に付き纏ってちっとも離れてくれやしない。私にずっと付いてくるお前の方がよっぽどマトモじゃないっての。 頭は痛むし全てが散々だし、進んでも進んでも同じような建物しかない。 少し遠くに行けば立派な色とりどりの建物があるのは見えるけど、あそこに蓬莱の薬は無い気がする。 輝夜にはあんな豪華絢爛なのは似合わない。もっとドブ臭い場所の中で蠢いていた方がアイツらしい。 「例えばこんなボロ納屋の中に居たりは〜?」 なんかそれっぽい建物の扉を開けてみる。ハズレ。ただの小屋。 ヒトの跡すら感じられない程に冷え切っていて、扉を開け放った瞬間に冷たい空気が外に流れ込んできた。 おかしいな。こんな所こそ輝夜にお似合いだし、ここに輝夜が居れば自ずと蓬莱の薬を取り戻せるはずなのに。 いや、でもたまにはこういう場所で休まないとまたさっきの誰かみたいに逃げられる様な気がする。 誰かが来て殺されるのは嫌だからあまり眠りたくはない。蓬莱の薬を取る前に死ぬのは勘弁だ。 畳に腰を下ろしたまま壁にもたれ掛かって、片膝を立てる。こうすると眠りが浅くなって何かあればすぐに起きれる。 「……?」 前もこんな体勢をした事があった気がする。よく覚えていない。 よく覚えていないのは頭痛のせいだ。私に悪いところなんてない。 生きようとしているだけなのにそれが悪いことなわけがない。 『■紅。アン……もうマ■■じゃ■……。い……■■実を見■■……』 私を糾弾するな。 …。 何も聞こえない。 何も聞きたくない。 意識を闇に溶かす。目を瞑れば光は入らない。 何も間違ってないのに。 ───────────────────────────── 【午後】D-3 旧地獄街道 【藤原妹紅@東方永夜抄】 [状態]:発狂、記憶喪失、霊力消費(小)、黒髪黒焔、全身の服表面に切り傷、浅い睡眠中、濡れている [装備]:火鼠の皮衣、インスタントカメラ(フィルム残り8枚) [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:生きる。殺す。化け物はみんな殺す。殺す。死にたくない。生きたい。私はあ あ あ あァ? 1:蓬莱の薬を探そう。殺してでも奪い取ろう。 2:―――ヨシカ? うーん……。 [備考] ※普通の人間だった時代と幻想郷に居た時代の記憶が、ほんの僅かに混雑しております。 ※再生能力が格段に飛躍しています。 ※第二回放送の内容は全く頭に入ってません。 ※C-4境界線の鉄塔とレストラン・トラサルディーの真ん中ぐらいの位置で主催者二人が酒盛りをしています。 197:雪華に犇めくバーリトゥード 投下順 199:紅の土竜 196:COUNT DOWN “ONE” 時系列順 200:星屑になる貴方を抱きしめて 188:太田がやってくる 荒木飛呂彦 :[[]] 192:雨を越えて 太田順也 :[[]] 174:誰殺がれ語ル死ス 藤原妹紅 205:一世の夢と名も無き鳥
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レーゼルドーンの開拓者たち 信仰"始祖神"ライフォス "酒幸神"サカロス "器械神"レパラール "月神"シーン "賢神"キルヒア "風来神"ル=ロウド "太陽神"ティダン "騎士神"ザイア "狂神"ラーリス "不死神"メティシエ "腐敗の女神"ブラグザバス "戦神"ダルクレム アイテム・魔法など 幸運のお守り ミュージックシェル 運命の楽譜 浄化の聖印 ホーリーウォーター エンジェルリング 収納スフィア付き魔動バイク 【エアタイトアーマー】 収納ブレスレットfeat.ドラム缶 メイガス 【フェアリーステップ】 魔剣 始祖の恩寵 魔剣 修羅 真実の鏡 その他サンダーバード ソニックスワロー ドルギラス ドラゴンフォートレス ジェイドバジリスク サカロス神拳 コメの杖 麻痺ガス グリーンカード いつもの錬技 貧困 自然 暴れ 放送事故 墾田永年私財法 時間など経過させるものかダイス レーゼルドーンの開拓者たち 登場人物はこちらにて 地名、組織はこちらにて その他はこちらにて 信仰 "始祖神"ライフォス 『汝の隣人を愛せよ。調和の中にこそ、真の平和は生まれる』 『奪うべからず、騙すべからず、殺すべからず。与え、信じ、命を共有せよ』 クーランが信仰している神。古代神。 始まりの剣の一本、第一の剣"調和の剣"ルミエルに触れ、初めて誕生した神。 性格は温厚で、調和と平和、共存を旨とする。 ただし、蛮族には何度も裏切られ続けたため対立姿勢を見せている。 公式で信者が暴走中という、ある意味被害神顧問とも言える状態。 特殊神聖魔法は一癖あるものが多く、低レベルで覚えるものは使いどころが難しい。レベル10で汎用性が非常に高い【グレイス・オブ・ルミエル】を覚えるが、いかんせんそこまでの道のりは険しい。ある意味人には早すぎた神。とはいえ、実際にその境地にたどり着いたのは人族では無かった。 クーランのおかげで始祖神大歓喜。 試練の迷宮で何故か並び立つダルクレムの聖印。ライフォスとダルクレムの関係やいかに? ライフォスの加護を持つ魔剣"始祖の恩寵"がクーランの手に渡る。この神クーランのこと好き過ぎだろ…… セフィリア神聖王国から、北部エイギアへ宣教師が派遣された模様。無茶しやがってw "酒幸神"サカロス 『力よりも、理屈よりも、まずは杯を』 『独占は争いを生む。過ぎたる酒のごとく、身を滅ぼす』 スコールが信仰している神。大神。 幸福と交流を司る神。他者に幸福を与えることで自分も幸福になると説き、積極的に人助けを推奨する。 交流の神である為、特に商人に信仰されている。 サカロスは"炎武帝"グレンダールと並んでグラップラーに信仰されている事でも有名。いずれは宗派グレンダールvsサカロス神拳のドリームマッチも…? データ的に、初期に覚える特殊神聖呪文の【ギャザー】【ドランク】【スタミナ】が兎角優秀。特に【ドランク】はチート級。 もっぱらの悩みは、「サカロスを信仰していれば飲酒が無条件に肯定される」と思われていること。あくまでサカロスが推奨するのは「人との交流」であり、飲酒ではない。 無論嫌がる相手に無理矢理酒を呑ませるなんて論外である。(※ただし【ドランク】は除く) 大破壊の折にコールゴッドされ、ライラの魔剣を折った。ライラにとってはトラウマのような神である。 "器械神"レパラール 『手に技を持て。技にて頂を目指せ』 『語るよりも動き、言葉よりも器を残すべし』 アストリドが信仰している神。小神。 建築や工作、修繕を司る神。テラスティア大陸北部、リーンシェンク地方で信仰されている。 火事で手足を失いながらも義肢で補い技術を鍛え上げた技師がキルヒアに導かれ神への階梯を登ったとされる。 リーンシェンク地方はザルツ西方の半島。フェンディルから徒歩10日でリーンシェンク地方南部の都市に着く。(通常ルキスラ-ダーレスブルグ間が徒歩7~8日) 距離的にはダグニア地方どころかリーゼン地方より近いが、いかんせん知名度が低すぎるせいで大陸南部のルーフェリアより精神的な隔たりが… もともとキルヒア系列でありながらも引き篭もり成分が強い職人肌の神。 そんな中、エイギア地方に個人で神殿まで建てるアストリド、マジレパラールの聖女。 開拓村においては建物が壊れたり道具を自作することも多そうなので納得の信者数だが、それにしても大出世である。 データ類はルールブックやサプリメントではなく、リプレイ『拳と魔封の物語』に掲載されている。 技術を尊ぶ神であることから、特殊神聖魔法も技術にまつわる物が多く、機械式の鍵はピンゾロ以外で、魔法の鍵も達成値比較で勝てば開けることが出来る【アンロック】隠蔽・解除・変装・罠設置の達成値が+2の【スキルフル】隠蔽・解除・変装・罠設置の所要時間を1段階短縮+一般技能が必要な加工判定をプリースト技能で代用できる【クイックワークス】など、ダンジョンアタックなどの道中で有用な呪文が揃っている一方、戦闘に有用な呪文はない。 "不死神"メティシエのコールゴッドを目前にして、アストリドの前にご降臨。メティシエ降臨の阻止を促した。 口下手で人付き合いの苦手そうな、しかし自分の領域においては饒舌というまさに職人の趣を見せた。 歩行するたびにロボっぽい駆動音がしているのは、前述の通り義肢を身につけているからであろうと思われる。 18話開始時に、アストリドによりエイギアの人族集落全てに神殿が建てられる。なにそれこわい。もはや出身地のリーンシェンク地方よりもメジャーになってるだろコレ……。 "月神"シーン 『闇に迷える者に、月の光のごとく手を差し伸べよ』 『傷つき、疲れた者を見捨てるべからず』 ダリアが信仰(本人は神に選ばれた妖星の申し子と言っているが)している神。大神。 "太陽神"ティダンの妻がティダンに導かれて神になったとされている。 夜と夜の安らぎを司り、社会的な弱者に強く信仰されているためナイトメアや流民に広く信仰されている。 慈愛、博愛、癒しを旨とし、貧しいものに積極的に施しを与えるため、慢性的に資金不足。 慈愛を司る割に、他の女神達への対応は割とアレ。 ダリアも御多分に漏れず、資金難により孤児院の個人経営を断念。修道会の共同経営に。 暗視を与える特殊神聖呪文【ナイト・ウォーカー】がとても便利で、本卓でも要所で活躍している。 "賢神"キルヒア 『学び、考え、実践せよ』 『衝動による暴力は害悪なり。思考を停止してはならない』 ジェイクが信仰している神。古代神。 第三の剣"マナの源"カルディアに触れて神となった存在。 謎の追求と知識の研鑽を美徳とし、驚きと閃きを大切にする。 引き篭もりではなくアウトドア派研究者肌の神。そのため冒険者にも広く信仰されている。 現在確認されている神々の中で、唯一の中性神。これも涼がキルヒアを選んだ理由なのだろうか。 最近の卓M@sでは、"殺戮の神"Kill Here様にされてることが多い。いわく、『異教徒と蛮族には、祈りを込めながら頭と心臓に二発づつ鉛玉をぶち込め』 "風来神"ル=ロウド 『風のように、雲のように、留まることなく生きよ』 『己を守るものは、己のみ。弱き者に自由を語る資格なし』 蛮族国家ウルスで信仰されている神。大神。 人族にも蛮族にも広く信仰されている神で、自由と幸運(と自己責任)を司る。「力による支配」を唱えるダルクレムとは対照的に、「力によって支配から逃れ自由を得る」ことを唱える。ある意味"解放の剣"イグニスに最もふさわしい教義かもしれない。 一方で、『好ましく思う者のために命を賭けよ』とも説いている。 イグニス系の神であるが、系譜上はイグニス系とルミエル系のちょうど中間に位置する。そのため、信者はルミエル系の基本神聖魔法を選択することも出来る。 イグニス系選択の信者でも、ルミエル系の神やその信者に対してある程度の理解を示す事が多い。 和マンチのプレイヤーには特殊神聖魔法【ラック】の為に2レベルだけつまみ食いされる事が多い神様。 つまるところGM真美は『敵も普通にラック使うよ』と明言していると言う事である。 と言っても蛮族以上に厄介なアンデッド、ハイレブナントやら魔神やらとの戦いが常になってきた為、あまりル=ロウド神官の敵は出番がないようだ。 ただ、いずれは人族領域への侵攻があるということは間違いない。 ウルスの国教故に、ウルスでは人族であってもル=ロウド神官はそれなり以上に尊敬されている。 正式な葬儀の流儀は、聖印と共に火葬したあと遺灰を風に流すというものである。 "太陽神"ティダン 『太陽のごとく、公明正大に生きよ』 『弱き者に力を、驕れる者に戒めを、死せる者に安らぎを』 ライフォス、キルヒアと並ぶ古代神の一柱。光と豊穣、生命を司る。 妻帯者でありながら、いわゆるエロゲの主人公的キャラ。 農耕神としての側面を持つため、アウグスタ村に小さいながらも神殿がある。 卓m@sでは他卓での扱いの酷さから、この卓のPCへ熱い視線を送っていると専らの噂である。 他卓では、『アンデッドと異教徒には右ストレート』が常識らしい。 17話においてついにイザベルから声が掛かり太陽神大勝利。 と思っていたら19話においてティダン過激派が社会に不満を持つ農民等と結びついてナチ化しつつあることが判明。19-10で起こったダーレスブルグ内乱(通称:大惨事レーゼルドーン大戦)においてはクーデター派が無辜の市民を盾にティダン神殿に立てこもるという事態にまで発展した。 "騎士神"ザイア 『弱き者の盾となれ、秩序を守る剣となれ』 『臆病な心に鉄拳を、卑怯な振る舞いに鉄鎚を』 ライフォスに仕え、その守護を任された神。大神。"炎武帝"グレンダールの弟子でもある。 秩序を重んじる第一の剣系列の神の中でも特に厳格な性格であるため、その名の通り騎士に特に信仰されている。そのため従軍神官としては真っ先に名が挙がる。 元要塞であるためか、オトフリートにもザイア神官はいる。 ティダンと同じく、卓m@sでは他卓での扱いの酷さに定評がある。詳細は「卓ゲm@ster被害神連絡協議会」を参照。 残念ながら、11話終了後の感想戦で真により「選択肢に入っていない」ことが判明し、脱落決定… "狂神"ラーリス 『自由に生きるのも、束縛するのも、自由である』 『汝の望みこそ、汝の求めるべきもの』 主に魔神が信仰する神。大神。 最も謎に包まれた神であり、何時、どのようにして神となったのか、全く伝わっていない。 主な信者が異界から召喚されてくる魔神であるため、彼らと同様に異界の神ではないか、ともいわれている。 街道沿いでラグナカングがラーリス神の召喚儀式をやっている姿も、レーゼルドーンではよくある日常?である。 信者は人族と蛮族を問わずに恐れられるが、稀に人族や蛮族にも信者がいる。 本卓ではマローダーの構成員や竜族にまで信者がいる。 武力を背景として強制改宗を迫る悪質な布教活動を開始。しかしそれを行うことも自由であり、拒否することも自由である。 "不死神"メティシエ 『永遠の命を支えるのは、か弱き無限の魂である』 『永遠を生きる者は、永遠に食らう者である』 死と不死を司る神。大神。 強さのために穢れを取り込むことも推奨する第二の剣の系譜においても異端とされている。 不老不死への渇望から、人族(特に貴族や大商人といった富層)にも隠れ信者はかなり居る。 その信者の操る魔法は、蘇生やアンデッド(ゴーレム)使役など、コンジャラーのそれとよく似ている部分もある。 ノスフェラトゥ達の崇める神であり、彼らならば割と気安く降臨儀式は行える。(実際はノスフェラトゥの内部事情でそこまで手軽ではないが) "腐敗の女神"ブラグザバス 『苦痛の呻き、怨嗟の声、断末魔の叫び。全ては神への供物なり』 『静かに、密かに、広く深く毒の種をまけ』 毒と病を司り、腐敗と疫病をまき散らす死の女神。大神。 第二の剣の系譜の中でも、最も邪悪で危険な神と呼ばれている。 信者も表立った破壊活動はあまり好まず、陰謀を張り巡らせることを好む。 旧ハーゼ浄水場のダムに強力な呪いをかけ、水を汚染させていた。呪いの元のガチっぷりは、どうやらライフォスに連なる魔剣の封印も兼ねていた模様。 さすがにウルスでも忌み嫌われている模様。 "戦神"ダルクレム 『勝つために強くなれ。強さこそが自己の証明なり』 『負けを認めるなかれ。諦めは死と同義と知れ』 解放と破壊を司る神。古代神。 始まりの剣の一本、第二の剣"解放の剣"イグニスに触れ神となった。 蛮族たちのあがめる主神であり、蛮族を生み出した神。 勝利を得るためにはあらゆることを容認するが、卑怯な手段による勝利は価値が低いともしている。 ライフォスの戦略級魔剣"始祖の恩寵"を危険視し、魔剣"修羅(イクサガミ)"でかの剣を封印。更に剣の迷宮自体をブラグザバスが封じていた。 ウルスでも広く信仰されており、ル=ロウド神殿の隣にダルクレム神殿が建設されていることも多い。 アイテム・魔法など 特記事項のあるものをいくつか挙げます。 幸運のお守り 初戦闘で得た戦利品で、冒険者が真っ先に購入するであろう品。良い戦利品を獲得しやすくなる。 そして皆、戦利品の暗黒面に堕ちるのだ… ミュージックシェル TAS歩のお供その1。録音した呪歌をリピート再生できる大柄の貝殻。 「"バード"技能を必要とせずに」「MPを消費せずに」「補助動作で」「使用者が歌唱に専念することなく」「 運命の楽譜 のペナルティを受けずに」呪歌が再生できる優れもの。 【ビビット】を録音してのMP回復術は流石TAS歩としか言いようがない。 時には陽動に使われたりもする。 体力回復用の【ヒーリング】も収録。要塞一つをまるっと回復。 【レジスタンス】、【モラル】、【アトリビュート】の"風"、"土"、"炎"、"水・氷"もゲット。さらなるシェル魔術に刮目せよ。※【アトリビュート】は指定属性の魔法ダメージを上昇させる呪歌。 魔法のMP消費を軽減する呪歌、【リダクション】まで習得。補助動作で【リダクション】を使用し、尋常でない倍率の拡大魔法を放つことが可能に。 エイギアでは街道を移動する際に魔除けとして音楽を流すことが流行している模様。当然、商人達にこれが飛ぶように売れているのだろう。 公式Q Aで効果範囲が「半径10メートル」であるという裁定が出た。しかし、本卓のGM裁定(達成値と効果範囲は録音時の数値に準ずる)は公式裁定前なので、本キャンペーンではGM裁定が有効である。 しかし、知らないうちに公式裁定に合わせた解釈に変更された模様。 運命の楽譜 TAS歩のお供その2。呪歌の効果を二倍にする。 これを見ながら歌うとトランス状態になるが、録音しているならデメリットも無いね! 上位呪歌の楽譜は非常に高価。例を挙げると、【リダクション】の運命の楽譜は10万ガメルもする。当然、通常の冒険者には手が出ない価格である。そんな物をポンと買えるPTって…… 浄化の聖印 信仰の薄い地域で大神と小神の神聖魔法の消費MPが増加するペナルティをなくす聖印。 特殊な聖印を、聖水を用いて一ヶ月かけて浄化させたもの。 ウルスでは、敵対する神の聖印を破壊した残骸を神に捧げ材料にするとされている。 ホーリーウォーター 周囲に振り撒くと知能の低いアンデッドを寄せ付けなくなる聖なる水。 紳士的な意味での聖水ではない。 エンジェルリング 頭に載せると魔法効果で深い眠りにつく。輪が載っているかぎり目覚めることは無く、歳を取ることすらない。 公式リプレイでは、神の分体にすら効く逸品。 本編では使用頻度が高めで、主に犯罪者を無力化の上で官憲に引き渡す用途で用いられている。 収納スフィア付き魔動バイク 補助動作で専用のマギスフィアに魔動バイクを出し入れできる。 魔動バイクは砂浜でも問題なく走れるうえ、特殊攻撃指令でグレネードまで撃てる優れもの。 気分は戦隊ヒーローか平成ライダー。 対応するスフィアがあるならば、スカイバイクも収納可能。 【エアタイトアーマー】 レベル8の魔動機術。空気で防護膜を作成し水中等の悪環境で活動できるようにする魔法。毒の影響も受けなくなる。 基本的にはエルフ以外の種族が水中で活動するために使用される。 本卓では、人族であるため毒に耐性のない麻痺ガス強盗などが、麻痺ガス散布時に使用している。 効果中は【ドランク】をも無効化できるが、魔法なので【ディスペル・マジック】で解除できる。 収納ブレスレットfeat.ドラム缶 収納ブレスレット は身に付けて合言葉を唱えると、ブレスレットの宝石に一つの物をしまえるマジックアイテム。 その大きさ制限は半径1m高さ3m。 よって半径1m高さ3mのドラム缶に物を詰め込めば一つのブレスレットでかなりの量の物を運べる。 これもきっとTAS歩ご用達。 お値段は3万ガメル。こんなアイテムが比較的序盤から活躍しているあたり、訓練されたプレイヤーと特殊卓であるといえる。 メイガス ランクSSスタッフ。ランク効果で、魔法詠唱時にMPの代わりにHPを消費することができる。 HP消費で完全回復魔法の【レストレーション】を使えることから、永久機関とも呼ばれる。 戦利品として獲得したが、12話現在では倉庫入り。 「飽和火力で殲滅」が信条の彼らに永久機関の恩恵が必要となる日は来るのだろうか? 修道会だと、永久機関にするよりもむしろMPでは拡大率の足りない魔法を使用する用途で使われる気しかしない。 【フェアリーステップ】 レベル8妖精魔法。土の妖精が、術者からまっすぐ伸びる橋や階段を作る。 直接的な攻撃能力がないため、通常の卓ではあまり使用例のない魔法。 しかしこの卓では最強武器:地面を操る強魔法である。TAS歩マジTAS歩。 WTにてリストラされてしまった。代替魔法は土ランク9【ゴールドブリッジ】。ほぼ同一効果だが、構造物の大きさに3mまでの制限がついた。 魔剣 始祖の恩寵 セッション15で入手することになった魔剣。その名の通りライフォスの恩寵であり色々と規格外な性能を秘めている。 その特徴をかいつまんで書くと、持ち主が蛮族として扱われなくなり、死者の魂を浄化することができる。さらに必要筋力とランクを変更することも可能。SSランクであれば形状まで変更可能。 更に持ち主がドレイクだった場合は竜化を行うことができるようになる。実質的にクーラン専用の装備である。ただし、竜化中はデータ上一時的にこの剣が失われた扱いになる。竜化状態で武器を持ちたい場合は他に用意する必要がある。 ゲーム的に物凄い強力なダメージボーナスなどがあるわけではないが、世界設定的には相当ヤバイ性能を持っている。実際には聖剣、神剣と呼べる代物。ちなみに、ライフォス聖印としても使うことが出来る。 もちろん武器としての性能も非常に良く、高い汎用性を持つ。性能をフルに生かせるのは「ライフォス神官戦士のドレイク」と言う辺り、ライフォス神のクーラン好き好きオーラが駄々漏れになっていると見る視聴者も。 ライフォスが蛮族との融和を考えていた時代の剣なのではないか、とも、他の者が選ばれたらその者に最適化された性能に変化したのではないかとも言う見方をする意見もある。 始まりの剣でしか壊す事が出来ない。この為、ルミエル第二世代(ライフォスが手にした始まりの剣ルミエルを直接コピーした複製魔剣)の一振りか、それに類する神代の魔剣であると推測される。公式サプリメント「ウィザーズトゥーム」で魔剣の世代に付いて詳細が設定された結果、最大でも「第三世代の魔剣」のうち「祭器」という分類になった。(それ以上のクラスは「神様じゃないと使えない」か「触ったら神様になる」ような代物) なお、「神々が自ら創り上げた、英雄に授ける魔剣」が上述する「第三世代・祭器」で、これに該当する場合、人族、蛮族が手にできる剣で最高のものになる。 ぶっちゃけ、こんなものをドレイクが持っているなんて聞いたら世界中のルミエル系神官がひっくり返るレベルの代物。 しかし、PLの認識は「呪いのアイテム」。持っていると半径100km以内のアンデッドが気合を入れて成仏にくる上、セフィリア神聖王国などの過激派や第二の剣イグニス系の勢力に目を付けられたら戦争の火種になり得るからである。 魔剣である以上、持ち主を選ぶ。仮に持ち主を殺して奪ったとしても、新たな持ち主とはなれないことを付記しておく。 ちなみに、持ち主以外はこの剣の正体を知ることができないようになっている。 もう一つの効果として、主が15レベルならばこの剣を媒介としてルミエルを呼び出すことが可能である。つまり、神の導きによらず始まりの剣に触れることが出来る。この能力により、「神になることが出来る」。具体的には、使用した瞬間に小神クラスの力を得ることが出来る。なお、神のデータは用意されていないので、「小神クラス」が具体的にどれぐらいであるかはデータとして示されていない。真美いわく「データ作ると倒せちゃうからね」ということらしい。 この能力は任意のタイミングで使用可能(PCが死亡していても使用可能)。 本卓では、ハウスルールを利用して限界突破イベントを用意したり、レベル16以上の経験値テーブルを用意することはない。 魔剣 修羅 「イクサガミ」と読む。 始祖の恩寵 と共に試練の迷宮に置かれていた剣で、先にダルクレム側の試練を突破したナイトメアがこれを手にしている。 二重防壁を作り上げ、また砲身に変化して射撃攻撃を行うことができる。 気絶や死亡から回復させる力があるが、持ち主の意識がなければ行使できないので結局回復できない。 始祖の恩寵同様にやはり持ち主を選ぶため、持ち主が戦いに敗れた際に最後の力で自らの魂をダルクレム神の許に送ったあと、持ち主を失った修羅は力を失い、なんの力も持たない残骸だけが残った。 真実の鏡 銀の縁取りをした1m×2mの大柄な鏡。写した相手の本来の姿を映し出す。変装や魔法、特殊能力といったもの全てに効果を及ぼす。 非常に有用なアイテムではあるが、それだけに数が少なく非売品カテゴリー。 ちなみに基本取引価格は千早1,000人分72,000G。 本編では、ウルスがジエイ・カーン解放の代価として公王家に支払っている。 城規模の魔術師ギルドを建てれば非売品アイテムが買えるようになるので、修道会が手にする日も近いかも? その他 サンダーバード レベル5モンスターであるが、レベル詐称と言われるほど、同レベル帯にそぐわない強さを持つ。 登場時点ではPC達が太刀打ちできる相手ではなかったため、戦いを避けることになった。 そのため「エイギアのサンダーバードは通常よりも強い」という風聞が流れることに。 街道沿いで産卵していたが、どうやら孵化後に姿を消したようだ。 ハウスルール上、GMがネームド扱いで固定イベントに出さない限りもう本卓で遭遇することはないだろう。 ネタとして、コメントで「サンダーバード・エイギアス」なるモンスターデータが投稿された。LV10 知名度/弱点値:12/20 弱点:魔法ダメージ+2先制値 23 移動速度 50(飛行) 抵抗(生/精) 13(20)/15(22)胴体 /命 13(20)/打 2d6+14/回15(23)/防 12/HP 62/MP 32翼*2/命 14(21)/打 2d6+12/回14(22)/防 10/HP 53/MP 20特殊能力 〆雷鳴LV10「半径6m/20」雷属性魔法D「2d+16」 ○飛翔II ソニックスワロー わかりやすく言うと、燕である。 レベル11モンスターで、先制値30と移動力200を持つ(1ラウンドで200m通常移動できる)。 ちなみに、スカイバイク騎乗状態のPCが全力移動しても1ラウンドあたり150mなので基本的に逃げられない。 それどころか、種族特性により全力移動中は乱戦エリアを無視出来るため、誰かを囮にして逃げる、誰かを盾にしてターゲットを守るということすら不可能。 スカウトレベル15とるPLなんて滅多に居ないので、基本的にSS級【イニシアチブブースト】を使わなければ先制が取れないと考えて良い。 単なるレベル11野生動物であるが、15レベルPTでも構成によっては死人が出るほどの強敵である。GMのマスタリング如何によっては、格下モンスターを出しながら「確実にPCを殺す」運用も可能ということでもある。「後衛だからメイド服でいいや」と言ってると出現率が上がるらしい しかも、主要な攻撃手段である バードストライク は全力移動後でも使用可能。つまり、600m全力移動して即攻撃可能なわけで、反動を受ける為前衛を倒すのは難しくても、脆い後衛から処理していくのは(GMとして)たやすい。 さらに本卓では暗殺用に訓練済みであった(レベル+1)。もちろんかけらは上限いっぱい投入されていた。 【イニシアチブブースト】でSS級カード(20,000G)を使っても剥ぎ取りは最大で5,000G/1匹。できれば戦いたくない相手である。 ドルギラス 草原でよく草を食んでいるところが観測される大型の動物。ぶっちゃけトリケラトプス。 通常、こちらからけしかけない限り人を襲うことのないおとなしい性格で、反応も中立である。 修道会は無益な殺生を好まないので基本的にこのような無害な動物の相手はしない。 彼が遭遇表で6ゾロを振るとにゅうにゅうず、1ゾロを振るとティダーンズ、7を振ると修道会に出会う模様。 ドラゴンフォートレス レベル15モンスター。通常はキャンペーンのラスボスクラスにされるべき代物。 竜を模した浮遊要塞。百人単位で乗組員を搭載可能とあるが、性格上おそらく無人と思われる。 野良ゆえに、「動く物全てを殲滅」するようにプログラムされている。付近に蛮族がいる気配が全く無かったのはだいたいこいつのせい。 そのサイズゆえにコア部位(頭部)への攻撃障害を持ち、多部位による圧倒的火力で動く物全てを屠る。 そんな物が「野良モンスター」としてランダムエンカウントするとか、この遭遇表を書いた奴は誰だ! とはいえ、距離拡大可能な飽和火力魔法が自慢の修道会にとっては雑魚同然であった。 書いてあることやモンスターレベルとは裏腹に、ソニックスワローよりも危険度が低く思えるのは気のせいだろうか? ジェイドバジリスク 二つの邪眼をもつレベル15の高位蛮族。 かつてミストキャッスルの支配者であった者と同族である。 ウルスに敗れて蛮族領域を追われた三人組が逃亡生活に疲れ果てて嘆いていたところに修道会と遭遇した。 「対話可能な相手には対話を試みる」方針のもとにスコールが会話を試みた結果、相当悲惨な逃亡生活が明らかになった。【サレンダー】の効果もあり、反応も友好的になったためテュールに連れ帰ることに。 曰く、ラーリス宣教師のドラゴンに襲われ、冒険者に執拗に狙われ、モヒカンに頻繁に襲われ、怯えながら逃亡を続け、「世界の果てに生きてる間に行き着いてしまった」と嘆く毎日であった。 モヒカンに怯え続けていた彼らが、目の前で「レッサードラゴンハイレブナント3匹を瞬殺する」様子を見せられてはもはや裏切る発想すら持てないに違いない。 彼らがクーランのようにテュールで人々に受け入れられるようになるかどうかは、今後の行いにかかっているだろう。 レーゼルドーンは、彼らから見ても化物が跳梁跋扈する魔境である。 さすがにGMにとっても「【サレンダー】をかけて対話を試みる」というプレイは想定外だった模様。 テュールで彼らが最初に与えられた修行は、「ルミエル系の神の教えを理解せよ」というものであった。具体的にはレベル1以上のルミエル系のプリースト技能を取得するというものである。 「私兵レベルが14になったらNPCとして私兵に参加させても良い」とされている。彼らの出番ももうすぐだろう。私兵レベルが14になり、更に【クエスト】の成果でプリースト(サカロス)レベル2を取得し、晴れて私兵の仲間入りを果たす。彼らの所属は十二神将ではなく、スコールが自費で個人的に雇っている。そのためにわざわざ専用の防衛施設を別口で購入。なんという面倒見の良さなんだ… 彼らがいると セイクリッドフィールド が展開できないため足手まといだとGMは言う。ぶっちゃけ戦力としてもLv15人族のほうが基本的に強い。と言うか【魔法拡大・数】を持ってないので、多数の敵を相手にするこの卓では非常に戦力として微妙である。(なお、クーランは始祖の恩寵の効果で「ルール上蛮族として扱われない」ので、こうした事態にはならない) サカロス神拳 スコールの得意技にして"酒幸神"サカロスが与えたもうた神の拳である。 挟み撃ちに飛来してきたワイバーン2匹をスコールが特殊神聖呪文【ドランク】で眠らせ、1ラウンド足らずで墜落死させた様子から"サカロス有情破顔拳"の異名を得た。元ネタについてはAC北斗の拳を参照。 以降はスコールが"ドランク"を放つたびに北斗の技として扱われることになる。 当然ながら修道会の私兵にも同様の技を使うことが出来る者がいる。 某東方卓遊戯動画にも継承者が現れた。 コメの杖 大商人Tさんが剣の迷宮から持ち帰った杖。振ると砕け散り、大通りを埋め尽くすほどの米俵が出てくる。 迷宮内においてはトラップアイテムだが、町中では一時の迷惑にはなったが美味しい結果となった。 噂では「穀物が無尽蔵に湧いて出る」と言われていたが、実際は使用時に砕け散るので効果は1回限りである。 麻痺ガス 麻痺ガス強盗やマローダーが人里を襲撃する際に使用する大量殺戮兵器。 全身が麻痺し、呼吸器の麻痺により速やかに死に至る。 使用時は液化した麻痺ガスを袋詰めにし、袋を破ることで散布する。 それはもう麻痺ガスじゃねぇ、ガチの毒ガスだ。 動画内の描写に近い作用と使用方法のガスが現実にもある。おそらくこの麻痺ガスはサリンの事であろう。 グリーンカード アメリカ合衆国における外国人永住権、およびその証明書の通称。 転じて、この卓では"国家的に受け入れられている蛮族"の称号である"人族以上に人族"をダーレスブルグ公国の市民証として扱っている。 いつもの錬技 ジェイクが物理攻撃の前に使用する錬技5種のセット。第10話にて初披露した。 内訳は【マッスルベアー】【キャッツアイ】【デーモンフィンガー】【ジャイアントアーム】【スフィンクスノレッジ】。 効果としては物理攻撃力と命中率を大きく上げたうえ、 魔力撃 の威力まで向上させている。更に防具が マナコート になってからは防護点も上がる。 エンハンサー技能に経験値が割かれるとファイターの成長が遅れる為、本来は高レベルの魔法戦士でないと有効に生かせない(ある程度のレベルまではファイターを一本伸ばししたほうが強い)が、横伸ばし推奨の(最高レベルを伸ばしにくい)この卓では話が別である。 同じく前衛のクーランも似たような構成の錬技を使う事が出来る。 貧困 セッション11で判明した本キャンペーンのラスボス。 言うまでも無く史上最強のラスボスであり、その化身の一つ「失業」ですら倒せる目処が立たない。 これのせいでミストキャッスルでは1日滞在毎に100人の難民が押し寄せてくる。 自然 本キャンペーンの隠しボス。 以前より貧困と並んでその存在が確認されていたが、貧困のラスボス判明によりこちらもボス化。 スコール、ジェイクをして「自然はどうにもならん」「本気になられたら人間は綿クズ以下」と諦めモード。 まあちかたないね。 暴れ 野生モンスターをランダムエンカウントで出す時にこれを付けておけばとりあえずの言い訳にはなる。 これさえ付けておけば、ドラゴンフォートレスでさえ、さりげなくランダムエンカウントで出せる優れもの。 このゲームは「るーみっくわーるど」ではありませんw 通称「暴れ万能説」。最初はせいぜいワニやら象やワイバーン程度だったが、最近では上位蛮族やら上位魔神、上位モンスターのハイレブナントなどが次々と登場しては倒される。 とはいえ、最近では出現に「蛮族が魔動機文明時代の遺跡で誤ってランパートを起動してしまった」「冒険者が誤ってタイラントレギレクスの巣を暴いてしまった」などの理由付けがされるようになっている。 あまりに便利なので、他卓でも使われるようになりつつある。 放送事故 16話途中で約1分半にわたり映像が途切れるという事故が発生。 BGMのみならず、SEが入っていることから、ありがちな「動画時間が狂って何のデータもない空白時間が出来た」のではなく、本来は映像が入っているべき時間であると推測される。 詰め将棋の問題が出たところで途切れたため、コメントで解答予想が行われている。再投稿すると元の動画にあったコメントは失われるため、あえて修正版を作らず本来あるべきはずだった映像は次回の冒頭に流す事になった。 動画終了直前にダイスロール音と回復音が鳴っているので、おそらくは初手にドラゴンの回復を実行したと思われる。 多くの視聴者がさまざまな攻略法を予想したが正解は「事前準備をしてから全力でぶん殴る」だった。あまりにも予想外である。 まあ結局一斉削除によって消えたわけだが・・・ リメイクで放送事故まで再現されるなんて可能性はまあないだろう。 墾田永年私財法 新たに開墾した土地は、開拓者の所有物とする、と謳った法律。 奈良時代に公布され、日本でも開拓ラッシュが起こった。 史実では、墾田永年私財法の施行により富豪や大寺院などが私有耕地を拡大し、力を付け過ぎてきていったため、政府は一旦墾田を禁止した。 時間など経過させるものかダイス 依頼更新時に振る時間経過表。ウルス卓でも導入してよいらしいがPLは可能な限り拒否している。 d66で、1個目(十の位)が単位(1から順に秒/ラウンド/分/時/日/週)で、2個目(一の位)が経過時間である。日付が変わる確率は12/36(1/3)。但しそのうち5/36は14日以上経過するため、序盤で発生すると生活費だけで破産しかねない。PLたちが、生活費免除の条件である「住宅取得」を急いだのはこのためでもある? 一方で時間経過が3時間を切るためMPを回復する暇すらない確率が20/36もあり、うち11/36の確率で経過時間が1分を切る。 平均を取るとちゃんと4~5日経過するのだが、その期待値付近の値が出る確率はきわめて低い。
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索引PDF 項目のあるもの(pp.47-56) 契沖(俗姓、下川。字、空心。法名、契沖、契冲。) 新井白石(名、君美。字、在中。号、白石。) 荷田春満(姓、荷田、羽倉。名、東丸、東万侶、東満、春満。) 賀茂真淵(氏、岡部。名、春栖、政躬、政藤。通称、荘助、参四、衛士。号、県居。) 富士谷成章(通称、千右衛門。字、仲達。号、咸章、層城、北辺。) 本居宣長(幼名、小津富之助。名、栄貞。字、健蔵。俗称、春庵、舜庵、中衛。) 平田篤胤(旧姓、大和田。幼名、正吉。元服して胤行、のち篤胤。) 橘守部(本姓、飯田。幼名、旭敬、吉弥。通称、蓬壺、地庵、椎本。) 東条義門(法名、霊伝。号、白雪楼。) 狩谷棭齋(名、望之。幼名、真末。字、卿雲、求古。別名、蝉翁、常閑堂、六漢老人。) 大槻文彦(本名、清復。号、復軒。) 上田万年 保科孝一 山田孝雄 松下大三郎 橋本進吉 金田一京助 東条操 時枝誠記 佐藤喜代治 (N.A.) 索引 1 アーネスト・サトウ 会沢正志斎 愛雀軒 アイソーポス 相田二郎 相原少 饗庭篁村 青江秀 青木昆陽 青木輔清 青木捨夫 青木千代吉 青木文蔵 青田節 青野季吉 青柳秋生 青柳毅 青山霞村 青山茂春 赤城毅彦 赤染衛門 赤羽学 赤堀又次郎 赤松青龍軒 赤松梅龍 赤松法印 秋篠安人 秋田雨雀 穐田定樹 秋田喜男 秋永一枝 秋庭清嘯 秋葉安太郎 秋元不死男 秋元守英 秋山清 秋山虔 秋山正次 秋山洋一 芥川龍之介 アグロン 朱楽菅江 浅井了意 朝川善庵 朝倉治彦 朝倉尚 朝寝坊夢楽 朝野鹿取 浅野健二 浅野三平 浅野信 朝日奈知泉 朝日文左衛門重章 浅見和彦 浅見絅斎 足利衍述 足利光氏 足利義稙 足利義輝 足利義晴 足利義尚 足利義政 足利義満 足利義持 飛鳥井雅章 アストン 安住敦 麻生磯次 愛宕八郎康隆 足立梅景 足立鉞蔵 阿直岐 アットウッド 渥美かをる 敦慶親王 姉小路基綱 姉崎正治 阿仏尼 阿部秋生 阿部次郎 阿部清哉 阿部漸 阿部俊子 阿部知二 阿部友之進 安部貞任 安部宗任 阿部正弘 阿部みどり女 安部元雄 安倍能成 阿部隆一 アポロニオス・デュスコロス 雨海博洋 天中原長常南山 天野清 天野俊也 天野義廣 雨森芳洲 綾小路俊資 荒井郁 荒井源司 新井小枝子 新井守村 新井白蛾 新井白石 新井無二郎 荒川惣兵衛 荒川秀高 荒川文平 荒川義泰 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新聞書評(2019.11-) (朝日新聞)2019.12.21 (ひもとく)受験 中村高康 科挙 宮崎 中公新書 あこ(全集 だ) 立志・苦学・出世 竹内 けあだ 検証 迷走する英語入試 けだ (売れてる本)『絵を見る技術』 名画の構造を読み解く 秋田(椹木) 8F720.7ア 市立720ア 約束された移動 小川(都甲) けあしろ 小箱 小川(都甲) けあしろ 『オーバーストーリー』 パワーズ(いとうせいこう) 県立 7F933ハ 市立933パ 六933パ 『本当の貧困の話をしよう』 石井(寺尾) 県立 6FY236イ 市立368イ 六368イ 現代思想からの動物論 ワディウェル(間宮) け 目覚めの森の美女 サリヴァン(諸田) あしろ 『大学論を組み替える』 新たな議論のために 広田(石川) 大学377.21H74d なぜならそれは言葉にできるから エムケ(武田) け (著者)永遠の時の流れに 龍 (みる)『モノクロ普及版 梶井基次郎「檸檬」のルーツ』 実践女子大学蔵「瀬山の話」 河野(福永) 県立 未完成の大作の草稿の影印(檸檬の下書きを含む) (ビジネス)『アート思考』 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法 秋元(勝見) 県立 大学(サン)704A35a (古典百名山 桜庭一樹)no.70 嵐が丘 ブロンテ (毎日新聞)2019.12.22 岩波 国語辞典第8版 (荒川) プラヴィエクとそのほかの時代 トカルチュク(沼の) あ (この3冊)アメリカ社会 荒このみ選 アメリカ 暴力の世紀 だわー けあしだろこ 『マイ・ストーリー』 オバマ 県立 8F289.3オ 市立289オ 大学289.3O11m 六289オ 市民の反抗 ソロー けだ 暴力と不平等の人類史 シャイデル(三浦) けあ 人間 又吉(小島) けあしろ 近代出版史探索 小田(鹿島) け (著者)大名倒産 浅田 けしろ (昨日読んだ文庫)近藤雄生 『フェルマーの最終定理』 宇宙創成 シン けあ (読売新聞)2019.12.22 (名著60現代×文芸)No.29 女たち三百人の裏切りの書 古川 (日経新聞)2019.12.21 (この1冊)『危機と人類』 ダイアモンド(中西) 市立209ダ 六209ダ (活字の海で)行動経済学 行動経済学の逆襲 けしだろ 『予想どおり不合理』 県立 8F331ア 『不合理だからすべてがうまくいく』 行動経済学で「人を動かす」 県立 8F331ア 市立331ア 六331ア 『ファスト スロー』 県立 市立141カ 今日から使える行動経済学 ろ 『行動経済学の使い方』 県立 大学1795 (半歩遅れの読書術)唯川恵 陰日向に咲く 『オーバーストーリー』 パワーズ(佐藤) 県立 7F933ハ 市立933パ 六933パ 黄金列車 佐藤(風間) けあし 彼岸の図書館 青木 けし 明智光秀伝 藤田 あ 『赤星鉄馬 消えた富豪』 与那原(楠木) 県立 龍彦親王航海記 磯崎(東) けあ くたばれインターネット コベック 『巨大ロボットの社会学』 戦後日本が生んだ想像力のゆくえ 池田 県立 (あとがき)『余力ゼロで生きてます。』 水野美紀の子育て奮闘記 水野 青森 市立599ミ (広告) 地獄の楽しみ方 京極 けあしろ 社長って何だ 定年消滅時代をどう生きるか あ 心にとって時間とは何か あ 江戸の災害 あ 『免疫力を強くする』 宮坂 県立 7FS491.8ミ 市立491ミ 大学491.8Mi82m 離散数学入門 芹沢 けし 21世紀の啓蒙 ピンカー け 科学的な適職 鈴木 あ 『ノースライト』 横山 県立 7Fヨ 市立ヨコ 六913ヨ 罪の轍 奥田 けあしろ 『史上最強のCEO』 スキナー 8FN336ス 『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』 ヒギンズ 県立 8FA210ヒ 日韓激突 佐藤・手嶋 あ 「歴史認識」とは何か 大沼 あだ 世界史 on MAP 日本の神社100選 世界のニュースを日本人は何も知らない あ 『新しいタンパク質の教科書』 県立 7FF498.5ウ 市立498.5ア 六498ア 新しい腸の教科書 あ 東大生の不愉快が現実 ドラッカー教授 組織づくりの原理原則 佐藤 (朝日新聞)2019.12.14 (ひもとく)明智光秀 呉座勇一 明智光秀・秀満 小和田 大河ドラマ「麒麟がくる」の時代考証の大家 けだ 信長を操り、見限った男 乃至 あ 図説 明智光秀 柴 けあ (売れてる本)高倉健、その愛。 小田(石飛) けあし 『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』 スーズマン(長谷川) 県立 『いやいやながらルパンを生み出した作家』 ドゥルワール(横尾) 県立 7F950ル 市立950.28ル 『宮沢賢治 デクノボーの叡智』 今福(長谷川) 市立910.268ミ 大学910.26Mi89I 働く人のための感情資本論 山田(本田) け 『明日は生きてないかもしれない・・・という自由』 私、76歳 こだわりも諦めも力にして、生きてきた。 田中(斎藤) 県立 市立367.1タ 大学 『列島祝祭論』 安藤(宇野) 県立 『マリー・アントワネットの衣裳部屋』 内村(諸田) 県立 8F383.1ウ 霧中の読書 荒川(保阪) け (著者)『僕の人生には事件が起きない』 岩井 青森 大学779.14I93b (毎日新聞)2019.12.15 太閤検地 中野(藻谷) あだ 美術の物語 ゴンブリッチ(井波) 県立 8F702コ (この3冊)表現の不自由展 武田砂鉄選 公の時代 ○城 だ あいちトリエンナーレ「展示中止」事件 岡本 けあ 空気の検閲 辻田 け (著者)暗黒のスキャンダル国家 青木 あ (2019年日販・年間ベストセラー) 『一切なりゆき』 樹木希林のことば 県立 7S778.2キ 市立778キ おしりたんてい かいとうとねらわれたはなよめ けあしろ 『樹木希林 120の遺言』 県立 8F778.2キ 市立778キ 六778キ 『医者が考案した「長生きみそ汁」』 県立 青森 市立498.5コ 六498コ 新・人間革命 メモの魔力 あしだろ 妻のトリセツ あしろ 日本国紀 百田 けあしろ 『factfulness』 県立 8F002.7フ 市立002フ 大学002.7R72f 『そして、バトンは渡された』 県立 7Fセ 市立913セ 六913セ (読売新聞)2019.12.15 (始まりの1冊)先崎彰容 個人主義から<自分らしさ>へ だ、未完の西郷隆盛 だ、バッシング論 け (名著60現代×文芸)No.28 愛の夢とか 川上(辛島) (著者)『宇宙から帰ってきた日本人』 稲泉 8F538.9イ 市立538イ 六538イ 『独裁者はこんな本を書いていた』 カルダー(鈴木) 県立 8313.8カ 市立313カ 大学312.8Ka29d 六313カ 20世紀アメリカの夢 中野 岩波新書(藤原) けあだこ 三宅雪嶺 中野(苅部) けしだ 『スノーデン 独白』 消せない記憶 (坂井) 県立 8F289.3ス 大学316.1Sn 『いのちは輝く』 松永(森) 県立 8F490.1マ 市立490マ 六490マ 『わたしのいるところ』 ラヒリ(村田) 県立 7F973ラ 市立973ラ 六973ラ 『キリン解剖記』 郡司(一青窈) 県立 市立489グ 六489グ 怪奇日和 ヒル(宮部) 『国宝ロストワールド』 岡塚 県立 8F709.1オ 市立709コ 六709コ (記者が選ぶ) 中世鎌倉のまちづくり 高橋 『読書実録』 保坂 県立 7Fホサ 市立913.6ホサ 六913ホ (日経新聞)2019.12.14 (今を読み解く)人文学 小林康夫 人新世の哲学 篠原 ポストヒューマン ブライドッティ 『侵略者は誰か?』 外来種・国境・排外主義 スタネスク 県立 (この1冊)宇宙の地政学 タイソン(横山) け (半歩遅れの読書術)唯川恵 ノルウェイの森 鯖 赤松 (新書) インディアンとカジノ 野口 けだ 墜ちた英雄 石原 け 赫い髪の女 パムク(牧) けあしろ グッドバイ 朝井(細谷) けあしろ われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 引っペル け 『私は本屋が好きでした』 永江 県立 8F024.1ナ 天皇と軍隊の近代史 加藤(吉田) け 人は語り続けるとき、考えていない 河野 けあだ 監査役事件簿 眞田 け 地域から国民国家を問い直す 奥野 け (あとがき)『野食ハンターの七転八倒日記』 茸本 県立 青森 (広告) 美の奴隷として生きることに決めた 岩下志麻 『ナウシカ考』 風の谷の黙示録 赤坂 県立 市立726ア 大学726.1A32n シリーズ古代史をひらく けあ ウイルス・細菌・真菌 図鑑 微生物大図鑑 けあし Excel ×Python最速仕事術 あ 『改訂版 歯は拔くな』 抜くといわれた歯を守る 岩田 県立 市立497イ amazonの絶対思考 け 身銭を切れ タレブ け 『史上最強のCEO』 スキナー 8FN336ス 最軽量のマネジメント だ 時間資本主義の時代 け 30の都市からよむ世界史 し 知識を操る超読書術 daigo あしろこ 『企業不祥事を防ぐ』 國廣 県立 市立335ク 『社長って何だ!』 丹羽 7FS335.0ニ 『反日種族主義』 県立 8F319.2イ 市立319イ 六319イ 『日本の論点2020-21』 大前研一 アホな指導者 県立 8F304オ20 六304オ イオンを創った女の仕事学校 決断の基準、見えざる資産 け(関連)イオンを創った女 けあだ 『しらふで生きる』 大酒飲みの決断 町田康 県立 7Fマチ 市立914.6マ 老いのゆくえ あだ、老いのかたち あし、老いの味わい 黒井 あしだ ドラッカーを読んだら会社が変わった! こ (朝日新聞)2019.12.7 (ひもとく)和田誠の世界 矢崎泰久 もう一度 倫敦巴里 けあ お楽しみはこれからだ あ ほんの数行 けあ (売れてる本)グレタ マレーナ(ブレイディみかこ) けあしろ 赤い髪の女 パムク(いとうせいこう) けあしろ なぜ歴史を学ぶのか ハント(西崎) けあだ 『経済的理性の狂気』 グローバル経済の行方を〈資本論〉で読み解く ハーヴェイ(間宮) 県立 8F332.0ハ 大学332.06H34k 『戸籍が語る古代の家族』 今津(呉座) 県立 大学210.3I46k 『74歳の日記』 サートン(都甲) 県立 7F933サ 市立935サ 『ひみつのしつもん』 岸本(出口) 県立 7Fキシ 市立914.6キ 『かくしてモスクワの夜はつくられ、ジャズはトルコにもたらされた』 アレクサンドロフ(長谷川) 県立 ザ・ソウル・オブ くず屋 東(寺尾) だ (著者)『深夜高速バスに100回くらい乗ってわかったこと』 スズキナオ 青森 市立914.6ス 六914ス 西村ツチカ画集 (ビジネス)『農業新時代』 ネクストファーマーズの挑戦 川内(梶山) 県立 7FS612.1カ 公 (古典百名山 平田オリザ) No.69 坊っちゃん 夏目 (新書) 「松本清張」で読む昭和史 原 あ 近代建築そもそも講義 藤森 あ 『水道が危ない』 管沼 市立518ス 日本人は本当に無宗教なのか 礫川 (毎日新聞)2019.12.8 龍彦親王航海記 磯崎(川本) け 詩人の旅 増補新版 田村(湯川) (この3冊)真珠湾攻撃 等松春夫選 トラトラトラ プランゲ あし 真珠湾<奇襲>論争 須藤 けあ 記憶としてのパールハーバー 細谷 (読売新聞)2019.12.8 (空想書店)岡美穂子 インド夜想曲 タブッキ けし 1492 西洋文明の世界支配 アタリ(単行本 歴史の破壊 未来の略奪 けあしだ) 『クアトロ・ラガッツィ』 若桑 県立 9F 市立 出星前夜 飯島 (名著60現代×文芸)No.27 雪の練習生 多和田 けあし (著者)bookmark 金原 ろ 『令和誕生』 読売新聞(鈴木) 県立 8F288.4レ 市立288.4レ 六288レ 退位改元 朝日(鈴木) あ ちくわぶの世界 丸山(本郷) けあだ インドが変える世界地図 広瀬(篠田) あ 家族の運命 ダヴィドフ(藤原) 黒い豚の毛、白い豚の毛 れん(岸本) けあし 龍彦親王航海記 磯崎(宮下) けあ 『残酷な進化論』 なぜ私たちは「不完全」なのか 更科(加藤) 県立 7FS467.5サ 『しらふで生きる』 大酒飲みの決断 町田康(戌井) 県立 7Fマチ 市立914.6マ miniature trip in japan 田中 (日経新聞)2019.12.7 (リーダーの本棚)日本森林学会会長 黒田慶子 (座右の書) センス・オブ・ワンダー contact セーガン (その他) the lost world クライントン 聊斎志異 浦松齢 岩波文庫 平家物語 岩波文庫 楼蘭 井上靖 モゴール族探検記 『ソロモンの指環』 7FB481.7ロ 市立481ロ 日本人はどのようにして森をつくってきたのか タットマン けあだ (ベストセラー)『地図帳の深読み』 今尾 県立 8F448.9イ 市立448イ (この1冊)スマートフォンは誰を豊かにしたのか 小林(徳田) こ (半歩遅れの読書術)唯川恵 なんて素敵にジャパネスク 氷室 田村はまだか 朝倉 けあし (文庫新書) モンゴル最後の王女 世紀末ウィーン文化評論集 バール けだ 見えない戦争 田中 あ 『トウガラシ大全』 どこから来て、どう広まり、どこへ行くのか ウォルトン(山本) 県立 8F619.9ウ 大学619.91W37t ☆最も古い栽培はメキシコ。原産地は南アメリカ大陸か。 ソビエト・ミルク イクステナ(秋草) け ポルトガル短編小説傑作選 図インク 霧中の読書 荒川 け 日本人にとってエルサレムとは何か 臼杵(岡) け 情動はこうしてつくられる バレット(渡辺) け 『コラプション』 なぜ汚職は起こるのか フィスマン 県立 大学368.6F28c 公 『日本列島回復論』 この国で生き続けるために 井上 県立 8F318.6イ (あとがき)荒城に白百合ありて 須賀 けあしろ (広告) きほんの呼吸 『驚異の量子コンピュータ』 岩波科学ライブラリー 県立 市立007フ 『あなたの脳のしつけ方』 中野 8F491.3ナ 市立491ナ 人生は「2周目」からがおもしろい 斎藤 タテ社会と現代日本 中根 あだ 分断を生むエジソン 人類最強の伝える技術 スタンフォード式人生デザイン講座 (朝日新聞)2019.11.30 (ひもとく)ベルリンの壁崩壊30年 松永美穂 ベルリン 分断された年 ブッテンベルグ し ドイツの見えない壁 岩波新書 けあしだこ 太陽通り ブルスィヒ あこ ドイツ統一問題について グラス けだ 近代 未完のプロジェクト ハーバーマス だこ (売れてる本)『自衛隊防災BOOK』 (辛酸) 県立 8F369.3シ 市立369ジ 六369シ ピカソの私生活 創作の秘密 ピカソ(横尾) け 『動物たちが教えてくれた「良い生き物」になる方法』 モンゴメリー(諸田) 県立 8F480.4モ 市立480モ 大学480.4Mo38d 独裁者のデザイン 松田(保阪) け 独裁者のブーツ チャペック(保阪) け ネットは社会を分断しない 田中(石川) ベニカルロの夜会 アサーニャ(西崎) スペインの戦争 け 『中国くいしんぼう辞典』 雀(出口) 県立 市立383サ 彼岸の図書館 青木(宇野) け 日本社会のヘイトスピーチ 金(本田) け (著者)余白の時間 松本 (毎日新聞)2019.12/1 情動はこうしてつくられる バレット(養老) けだ 『読書実録』 保阪(渡邉) 県立 7Fホサ 市立913.6ホサ 六913ホ (この3冊)海に連れていってくれる小説 伊藤潤選 海狼伝 白石 漂流 吉村 けあし 深重の海 津本 け 能楽手帖 天野(渡辺) 売り渡される食の安全 山田(松原) けあ 『かくしてモスクワの夜はつくられ、ジャズはトルコにもたらされた』 アレクサンドロフ(若島) 県立 (著者)南方の志士と日本人 林 け (昨日読んだ文庫)山川和子 『タオ 老子』 加島 県立 8F124.2ロ (読売新聞)2019.12.1 (著者)レイチェル・クーのスウェーデンのキッチン 動物たちの教えてくれた「良い生き物」になる方法 モンゴメリー(一青窈) あ 中国で叶えた幸せ 段(加藤) 『在野研究ビギナーズ』 荒木(三中) 『列島祝祭論』 安藤(山内) 県立 『僕の人生には事件が起きない』 岩井(坂井) 青森 大学779.14I93b 『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』 ”広島のマザー・テレサ”の知られざる半生 秋山(森) 8F289.1ナ 市立289ナ 大学289.1N36A 静寂から音楽は生まれる シフ(通崎) け 『スナック墓場』 島津(本郷) 県立 7Fシマ 市立913.6シマ (日経新聞)2019.11.30 (この1冊)ピボット・ストラテジー あボッシュ(藤原) (活字の海で)消費によるイノベーション フリーイノベーション 引っペル 『ユーザーイノベーション』 消費者から始まるものづくりの未来 小川 公675.3O24 未完の資本主義 php新書 けあ (半歩遅れの読書術)坪内稔典 あいだ哲学者は語る こ シンコ・エスキーナス街の罠 マリオ(野谷) けあし 『中国くいしんぼう辞典』 (阿古) 天才たちの日課 女性編 かりー けあ いま・ここのポリフォニー 鷲見 なぜ歴史を学ぶのか ハント(岡本) けあだ 『列島祝祭論』 安藤(赤坂) 県立 『月はすごい』 資源・開発・移住 佐伯和人 中公新書 県立 7FS538.9サ 大学2560 チタン鉄鉱石、昆虫食 テンセント 呉 中国ネットの黎明期 (あとがき)『聖なるズー』 濱野 県立 8F367.9ハ 市立367.9ハ (広告) 「頭がいい」の正体は読解力 あ (朝日新聞)2019.11.23 (ひもとく)悪の魅力 河合祥一郎 リチャード三世 シェイクスピア ちくま文庫 松岡和子訳 こ 東海道四谷怪談 鶴屋 岩波文庫 OUT 桐野 (売れてる本)『「空気」を読んでも従わない』 鴻上 『敗者が変えた世界史』 エシュット(宇野) 県立 8F209ヒ 市立209ビ 大学209B86h 六209ビ バンクシー 吉荒(横尾) けあし あの人は今 高部(諸田) 『海洋プラスチック汚染』 中嶋(黒沢) 岩波科学ライブラリー カニという道楽 広尾(斎藤) けあ 住まいが都市をつくる 小沢(間宮) だ 『原子力の人類学』 内山田(いとうせいこう) 県立 『おなかぺこぺこオノマトペ』 きのとりこ(石川) 六810キ (著者)出版文化と編集者の仕事 大竹 け (毎日新聞)2019.11.24 となりの難民 織田(中島) しろ」 『日本国民のための愛国の教科書』 将基面貴巳(中島岳志) 県立 8F154シ 大学154Sh95n (この3冊)電子書籍 萩野正昭選 書物について 清水 けあ 『電子本をバカにするなかれ』 津野 8F020.2ツ 六020ツ 『パンとペン』 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い 黒岩 県立 8F289.1サ 市立 公 黒い同盟 宮田 けあ ぼくたちはこうして学者になった 松本(村上) だ 俳諧の詩学 川本(張) け 『誰が科学を殺すのか』 (内田) 改革病にメス (著者)憲法九条は世界遺産 古賀誠 あ (昨日読んだ文庫)飯野友幸 荒地 エリオット 岩波文庫は便利だが、西脇順三郎訳をすすめる (読売新聞)2019.11.24 (名著60 現代×文芸)No.26 羅針盤は壊れても 西村 けあしろ (著者)聖者のかけら 川添 ろ ナチス 破壊の経済 トゥーズ(藤原) けあ テロリストの誕生 国末(宮下) け 雅楽のコスモロジー 小野(加藤) けだ シリア 震える橋を渡って パールマン(篠田) けあ 赤い髪の女 パムク(鈴木) けあしろ 『奔る男 小説金栗四三』 堂場瞬一(本郷) 県立 7Fトウ 市立トウ 六913ド リブラ 岡田(坂井) 仮想通貨 『探検家とペネロペちゃん』 角幡(戌井) 県立 7FF599.0カ 市立 『バレエ大図鑑』 デュランチ監修 県立 (日経新聞)2019.11.23 (今を読み解く)ナショナリズムの行方は 吉田徹 愛国の構造 け 日本人は右傾化したのか け (この1冊)『ポバティー・サファリ』 マクガーヴェイ(武田) 県立 (半歩遅れの読書術)坪内稔典 『ナチュラリスト』 生命を愛でる人 福岡伸一 県立 8F460.4フ 市立460フ 房思琪の初恋の楽園 林(小山田) あ オーガ(ニ)ズム 阿部(細谷) けあしろ 『大豆と人間の歴史』 デュボワ 県立 市立619デ 『クラウドファンディング ストーリーズ』 出川 県立 アメリカのニーチェ ラトナー=ローゼンハーゲン(森本) け 『黄金州の殺人鬼』 凶悪犯を追いつめた執念の捜査録 マクナマラ(後藤) ノンフィクション 県立 7F933マ 大学936Ma23o 『みんなにお金を配ったら』 ローリー BIの実例 市立364ロ 貿易国家のジレンマ ソリース け (あとがき)『マリー・アントワネットの衣裳部屋』 内村 県立 8F383.1ウ (広告) 『道具としての微分方程式 偏微分編』 県立 市立413サ ワイン法 蛯原 けだ 発達障害 岩波ジュニア新書 けあ 日本の核実験成功 矢野 み 『成功していた日本の原爆実験』 ウイルコックス 県立 発見!ユダヤ人埴輪の謎を解く 田中 高天原は関東にあった 『日本の起源は日高見国にあった』 市立210.3タ 英文解体新書 北村 構造と論理 こ 世紀末ウィーン文化評論集 バール 岩波文庫 けだ 中華の成立 岩波新書 けあだ 『21 Lessons』 ハラリ 県立 8F304ハ 市立304ハ 六304ハ 『未来への大分岐』 ガブリエル 県立 7FS304ミ 市立304ミ 超健康法 daigo あ (朝日新聞)2019.11.16 (ひもとく)婚活 角幡唯介 『日本婚活思想史序説』 戦後日本の「幸せになりたい」 佐藤 県立 7FF367.4サ 市立367.4サ 大学367.4Sa85n 公 『結婚不要社会』 山田 県立 7FS367.4ヤ 市立367.4ヤ ルポ シニア婚活 篠藤 けあ (売れてる本)時間は存在しない ロヴェッリ(福尾) けあしろ 近現代日本の民間精神療法 栗田(柄谷) け 記憶する体 伊藤(都甲) けあ 『ロヒンギャ問題とは何か』 日下部(保阪) 県立 市立369ロ 大学369.38Ku82r 六369ロ 『ロヒンギャ難民100万人の衝撃』 中坪(保阪) 県立 大学316.82N43r 公 ミャンマーで無国籍扱いの少数民族で、浅黒いアーリア系のイスラム教徒 公の時代 卯城(長谷川) だ 大阪ミナミの子どもたち 金(寺尾) 『ポバティー・サファリ』 マクガーヴェイ(武田) 県立 世界のはての少年 マコックラン(長谷川) あしろ (著者)『2050年のメディア』 下山 県立 市立070シ 六070シ (ビジネス)『誰が科学を殺すのか』 毎日(小林) 市立409ダ 六409ダ (古典百名山 大澤真幸)親鸞 教行信証 岩波文庫 逆説 あだ (毎日新聞)2019.11.17 原子力時代における哲学 國分(橋爪) けあ 静寂から音楽が生まれる シフ(堀江) け (この3冊)学徒出陣 岡田裕之選 新版 きけ わだつみのこえ 岩波文庫 あしだろ 大学とアジア太平洋戦争 白井 だ 学徒出陣 戦争と青春 蟻川 けあ 『家のネコと野生のネコ』 澤井(小島) 県立 ソ連のコメコン政策と冷戦 藤澤(岩間) 日蓮主義とはなんだったのか 大谷(白井) け (著者)フォルモサに咲く花 陳 (昨日読んだ文庫)酒井昭伸 パラドックス・メン ハーネス あ (読売新聞)2019.11.17 (始まりの1冊)微熱の島 台湾 岸本葉子 あ (名著60現代×文芸)No.25 夜は短し歩けよ乙女 森見(カニエ) けあしろ (著者)栗山ノート あ 君が異端だった頃 島田(鈴木) けあしろ 『大英自然博物館 珍鳥標本盗難事件』 ジョンソン(三中) 県立 7F933シ 大学936J64d 12人の花形伝統芸能 中井(加藤) 『祇園の祇園祭』 澤木(通崎) 県立 大学386.16Sa94g 人間 又吉(坂井) けあしろ 死の海 後藤(宮部) けだ 私は幽霊を見ない 藤野(宮部) けあし 『潜入ルポamazon帝国』 横田(森) 県立 8FN673.3ヨ 市立673ヨ 大学673.36Y78s 霧中の読書 荒川(宮下) け 初山滋 永遠のモダニスト 竹迫編 け (日経新聞)2019.11.16 (リーダーの本棚)劇団四季社長 吉田智誉樹 (座右の書) 寺山修司歌集 国文社 舞台装置の姿勢 け (その他) 存在と時間 岩波文庫 ハイデガー 木田 あだ ジロドゥ戯曲全集 白水社 けあ 汚れた手 サルトル シャイロックの子供たち 池井戸 けあ 『脳の意識 機械の意識』 渡辺 風の谷のナウシカ 徳間書店 あしろ 浅利慶太の四季 け (この1冊)『経済的理性の狂気』 グローバル経済の行方を〈資本論〉で読み解く ハーヴェイ(根井) マルクス関係の経済地理学者 県立 8F332.0ハ 大学332.06H34k (半歩遅れの読書術)坪内稔典 続続・荒川洋治詩集 けあ 『セロトニン』 ウェルベック(野崎) 県立 青森 市立953ウ 六953ウ 『宮沢賢治 デクノボーの叡智』 今福(和合) 『悪について誰もが知るべき10の事実』 ショウ 県立 8F141.6シ 市立141シ ラストダンスは私に 村岡 けあ 良い占領? からザー(一ノ瀬) け 『マツタケ』 チン(中屋敷) 県立 『宇宙から帰ってきた日本人』 稲泉 8F538.9イ 市立538イ 六538イ 『企業不祥事を防ぐ』 國廣 コンプラ疲れを打破する 県立 市立335ク (あとがき)『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』 角野 県立 7Fカト 市立914カ 六914カ (広告) 『オリジン・ストーリー』 クリスチャン 138億年史 市立440ク 世界はデザインでできている 秋山 あみ 『東京の空間人類学』 陣内秀信 県立 8F519.8シ 市立 大学 六518ジ なぜ歴史を学ぶのか ハント けあ 『1兆ドルコーチ』 シュミット 県立 8FN336.3シ 大学336.3Sc5i (朝日新聞)2019.11.9 (ひもとく)天皇制と代替わり 吉田裕 『平成の終焉』 原武史 県立 7FS288.4ハ 市立288.4ハ 大学1763 象徴天皇の旅 井上 けだ 天皇の「代替わり儀式」と憲法 中島 (売れてる本)某 川上弘美(○巣) けあしろ 女性のいない民主主義 前田(本田) けだこ 逃亡小説集 吉田(諸田) けあしろ エリ・ヴィーゼルの教室から バーガー(西崎) あ 『自然は導く』 ギャティ(黒沢) 県立 ユー・アー・ヒア クレイン(黒沢) け 『セロトニン』 ウエルベック(出口) 『AI時代の労働の哲学』 稲葉振一郎(呉座) 講談社選書メチエ 県立 市立366イ 大学 公 銀河帝国は必要か? 稲葉(呉座) あし 『潜入ルポamazon帝国』 横田(石川) 県立 8FN673.3ヨ 市立673ヨ 大学673.36Y78s 「黒い羽根」の戦後史 藤野(斉藤) け (著者)『料理人にできること』 深谷 市立601フ (毎日新聞)2019.11.10 『人生の授業』 萩野(本村) 奴隷の哲学者エピクテトス 県立 『日本のイネ品種考』 木簡からDNAまで 佐藤(三中) 県立 大学616.2N71 (この3冊)ベルリンの壁の崩壊30年と文学 山本浩司 『東西ベルリン動物園大戦争』 私 ヒルビヒ もっと、海を ラクーザ け 地中海の十字路=シチリアの歴史 藤原 けだ 中国 古鎮をめぐり、老街をあるく 多田 けだ 新医療経済学 井伊(大竹) け とんがりモミの木の郷 ジュエット(荒川) だ 『ホモ・デジタリスの時代』 コーエン(山崎) 県立 (翻訳者)純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語 けあ (昨日読んだ文庫)渡辺豪 沖縄文化論 岡本 (読売新聞)2019.11.10 (名著60 現代×文芸)No.24 掏摸 中村(上田) (著者)『冒険考古学』 堤 6FY221ツ 市立 昭和も遠くなりにけり 矢野(戌井) けあ 『スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝』 マイケイリス(尾崎) 県立 市立726マ 大学726.1Sc8M 趣味の社会学 片岡(鈴木) 道徳的な運 ウィリアムズ(山内) ツナグ 辻村(宮部) けあしろ 抽斗のなかの海 朝吹(村田) けあし 海をめぐる対話 小山(森) け 愛と欲望の三国志 箱崎(加藤) あ ものいう仕口 瀧下(通崎) け (日経新聞)2019.11.9 (今を読み解く)GAFA 個人の自由確保が課題 湯川抗 『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』 大学778.06Ke13n(サ) デフレーミング戦略 高木 ソーシャルメディアの生態系 ラケット あ 『第五の権力』 (この1冊)『人口で語る世界史』 モーランド(山下) 県立 8F334.2モ 市立334モ 大学(サン)334.2Mo74j 六334モ (半歩遅れの読書術)坪内稔典 まど・みちお詩集 岩波文庫 だ 『かくしてモスクワの夜はつくられ、ジャズはトルコにもたらされた』 アレクサンドロフ(越川) 県立 『リクルートスーツの社会史』 田中(難波) 県立 大学383.1Ta84r 公 嘘と正典 小川 けあし 匂いと香りの文化誌 真銅 けあ 『絶望の林業』 田中(岡田) 県立 8F652.1タ 大学652.1Ta84z アリストテレス 生物学の創造 ルロワ(佐倉) け 役員報酬・指名戦略 村中 社会保障再考 菊池 けだ (あとがき)『黒い豚の毛、白い豚の毛』 県立 7F923イ 市立923イ (広告) 世界史 on map 『佐藤可士和の打ち合わせ』 県立 8FN336.4 『知略の本質』 野中 失敗の本質シリーズ完結 県立 大学391.3C47 これがフェイクだ きよさき あ 金持ち父さん貧乏父さん けあしろ(改訂 あ) 会社員で働きながら6カ月で起業する けあ GIG WORK 長倉 (朝日新聞)2019.11.2 (ひもとく)自然科学系ノーベル賞 黒沢大陸 ノーベル賞はこうして決まる のルビ けあし ノーベル賞 117年の記録 あしろ イノベーションはなぜ途絶えたか 山口 けあだこ (売れてる本)ハーメルンの笛吹き男 阿部(谷) ろこ 戦下の淡き光 音だーチェ(いとうせいこう) けあし <災後>の記憶史 水出(斉藤) だ MMT現代貨幣理論入門 レイ(間宮) けあ 追いついた近代 消えた近代 苅谷(宇野) け マリアさま いししんじ(都甲) あし 『この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代』 雨宮(本田) 県立 8F369.2ア アメリカのニーチェ ローゼンハーゲン(石川) け (著者)現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき。 吉岡 け 流れのなかにひかりのかたまり 青木(長島) (ビジネス)ヤバい集中力 ザ) 鈴木(清野) あ (古典百名山 平田オリ破壊 島崎藤村 (毎日新聞)2019.11.3 (第73回毎日出版文化賞) 夏物語 川上 けあしろ 内村鑑三 関根 しだ なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか 池内 けだ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 ブレイディみかこ 生命式 村田(○巣) けしろ タネの未来 小林(中村) あし (この3冊)マルクス 斉藤幸平選 『<帝国>』 ネグリ 『NOでは足りない』 クライン 県立 8F312.5ク 市立312ク 大学312.53KL4n キャリバンと魔女 フェデリーチ 督促OL 指導日記 榎本(佐藤) 牧原憲夫著作選集(加藤) だ 『行動経済学の使い方』 大竹(伊東) 県立 大学1795 (著者)小箱 小川 けあしろ (昨日読んだ文庫) 篠森ゆりこ ビラヴド モリソン けだ ジャズ モリソン けあし アメリカの黒人演説集 岩波文庫 あだ (読売新聞)2019.11.3 (万華鏡)幕末へのまなざし編 大石学 『レンズが撮らえたF・ベアトの幕末』 県立 市立210.5ベ 新装版・江戸の町 あ 新訂 幕末武士の絵日記 (旧 けあし) 『少年写真家の見た明治日本』 (著者)『円谷幸吉 命の手紙』 松下 県立 7FX782.3ツ 市立782マ 『専門知は、もういらないのか』 ニコルズ(鈴木) 県立 大学302.53N71s 『ロヒンギャ難民100万人の衝撃』 中坪(篠田) 県立 大学316.82N43r 公 ミャンマーで無国籍扱いの少数民族で、浅黒いアーリア系のイスラム教徒 女性のいない民主主義 前田(苅部) けだこ 近世貨幣と経済発展 岩橋(坂井) あ(館内) 記憶する体 伊藤(本郷) あ Iの悲劇 米澤(橋本) けあしだろ 生きもの民俗誌 野本(三中) け 映画はこうしてつくられる 山田(宮下) け (日経新聞)2019.11.2 (第62回日経・経済図書文化賞) 帝国後のインド 小川 け Managing Currency Risk 伊藤 近世畿内の豪農経営と藩政 滿代 中央銀行 白川 けだ (リーダーの本棚)産業雇用安定センター会長 矢野弘典 (座右の書) 論語 岩波文庫 (その他) 論語講義 渋沢栄一 ローマ人の物語 フラット化する世界 フリードマン け 新版 横綱の品格 双葉山 けあ 正法眼蔵 岩波文庫 だ 藤村詩抄 岩波文庫 あだ 姿三四郎 富田 ろ 半七捕物帳 岡本 け 発陽論 三世井上因碩 けあ (この1冊)『マイ・ストーリー』 オバマ(渡邉) 県立 8F289.3オ 市立289オ 大学289.3O11m 六289オ (半歩遅れの読書術)坪内稔典 金田一先生のことば学入門 戦下の淡き光 音だーチェ(上岡) けあし 吉本隆明からはじまる 瀬尾(北川) 菅原道真 滝川 しだ 『史上最恐の人喰い虎 436人を殺害したベンガルトラと伝説のハンター』 ハッケルブリッジ 県立 8F489.5ハ シリア パールマン(保阪) けあ 『月下の犯罪』一九四五年三月、レヒニッツで起きたユダヤ人虐殺、そして或るハンガリー貴族の秘史 バッチャーニ(堀川) 県立 8F234.7ハ 大学946B27g 第2次世界大戦中のユダヤ虐殺にかかわる一族の歴史を明らかに 『エネルギーの愉快な発明史』 カルル 県立 8F501.6エ 市立501エ 六501エ 『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』 スーズマン 県立 (あとがき)小箱 小川 けあしろ (短評)ライフサイクル投資術 エアーズ (広告) 『時間革命』 1秒もムダに生きるな 堀江 8F159ホ 市立159ホ 大学(サン)159H87j ☆他人時間と自分時間、シンプルとスピード、最短の時間・距離を考える、とりあえずやる 日本列島回復論 井上(藻谷) けあ 「歴史認識」とは何か 大沼 あだ 『バビロンの秘文字』 堂場瞬一 県立 7Fドウ 市立ドウ 六913ド 『ラスト・コード』 堂場瞬一 県立 7Fトウ 市立913.6ドウ 六913ド 『本当の「頭のよさ」ってなんだろう?』 勉強と人生に役立つ、一生使える ものの考え方 斎藤 市立159サ