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登録日:2024/01/17 Wed 00 23 20 更新日:2024/06/01 Sat 19 05 11NEW! 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 AC AC6 ACVI ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON アーマードコア オーバーテクノロジー ゲーム コーラル技術 マッドサイエンティスト ルビコン調査技研 変態集団 技研 狂人の集まり 研究機関 科学者集団 RI RUBICON III RESEARCH INSTITUTE ルビコン調査技研とは、ゲーム「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」に登場する架空の組織である。 ◎目次 ◎概要 ◎開発品・成果 ◎関連人物 ◎考察 ◎概要 開発惑星「ルビコン3」にかつて存在した研究機関。 英語表記は「Rubicon III Resarch Institute」で、作中ではもっぱら「技研」と呼ばれる。 ルビコンで発見された新たな資源であるコーラルの性質の調査およびコーラルの採掘と実用化の研究、兵器開発などを行っていた。 およそ50年前に起きた星系を巻き込む規模の災害、アイビスの火によって組織自体は滅んだが、彼らの開発した「C兵器」は今もなお残っており、惑星封鎖機構が回収して戦力として利用している。 RaDのシンダー・カーラ曰く「研究に取り憑かれた狂人の集まり」であり、作中に登場する兵器群の有様や、プレイヤーが入手できる技研産ACパーツの解説文、アーカイブ等からもそうした部分を読み取ることができる。 とはいえ作中には技研の全体像や内情についての情報は少なく、組織の実態には謎が多い。 ◎開発品・成果 コーラル関連技術だけでなく、プラズマやパルス兵器にオリジナルのAC、その内装なども手掛ける。 当然だが、アイビスの火以降は活動していない都合上ストーリー開始時点で開発・製造から50年以上が経過したものばかりとなっており、その技術力の高さがうかがえる。 ▽ACパーツ 作中ではフレーム・内装・武器まで一通り制作しているため全身同一メーカー品で揃えられる唯一のメーカーだが、殆どが隠しパーツだったりログハント報酬だったりと入手には一手間掛かる。 どれも高負荷であったり、武器も独特な使い心地である為に気取って技研製品で全身を固めての運用は困難。パーツ単位ではどれも光るものがあるのでアセンブリの選択肢として組み込むのが良い使い方かもしれない。 HALは兎も角EPHEMERA系統は物凄く有機的なシルエットなので組み方次第ではゲテモノ機が出来上がるが… ★IA-C01 EPHEMERA 技研が開発した無人ACのパーツ。滑らかな曲面や蛇腹・集合突起といった、激しく好き嫌いが分かれるであろう生物的な外観が特徴。 一応コクピットがあり有人運用が可能だが、各部の構造・仕様はパイロットの搭乗やヒトによる制御を考慮していないとされている。ある程度の数が生産されていたようで、アイビスの火以前の遺構に残骸が放置されていることも。 ステータス面では中量級のパーツが多いが、どのパーツも共通して重量に対して耐弾防御が低く設定されているのが特徴的。立ち回りか他パーツで補いたいところ。 「EPHEMERA」はギリシャ語で昆虫の「カゲロウ」、もしくは「短命なもの」という意味がある。 ▷IA-C01H EPHEMERA 頭部パーツ。宇宙人を思わせる形状が目を引く。BASHOに次いでワースト2位の重量と高めのEN負荷を持つ高負荷パーツだが、その分APや安定性能など防御関連のパラメータは充実している。 スキャン距離は長めだがスキャンの持続時間より待機時間のほうが長く、必ずスキャンが切れてしまう点に注意が必要。 ▷IA-C01C EPHEMERA コアパーツ。単独トップのジェネレータ出力補正を誇り重量も軽いので機体構成の幅を大きく広げてくれる。代償としてAP・装甲・安定性能がいずれも低く打たれ弱い。 フレーバーテキストには「手動操縦にも対応しているが、人間の搭乗を前提としたコアボックスにはなっていない」と書かれているが、どんな姿勢で搭乗するのだろうか… ▷IA-C01A EPHEMERA 腕部パーツ。耐弾防御以外高めの装甲値とAPを持ち、射撃武器適性・近接武器適性も平均以上確保できている。 腕部積載上限が軽量腕並に低いので、重量武器は持たせにくい。 あのAMIDAにも似た独特の肩部からデザイン的な好みが非常に分かれるパーツ。 ▷IA-C01L EPHEMERA 脚部パーツ。軽量寄りの中量2脚、あるいはその逆とも言える。EN負荷が重いものの、重量に比して良好なAPと積載量が魅力。 耐弾防御がワースト2位なので実弾兵器が痛いのが難点。 ★IB-C03 HAL 826 技研が開発した有人ACのパーツ。アイビスシリーズ最終後継にして唯一の有人機かつ「コーラル破綻に対する最後の安全弁」とされる。 外観はおそらく過去作の白き閃光のオマージュだが(デザイナーも同じ)、よく見るとシルエットが似てるだけで細部がかなり異なる。 小ネタとして、アサルトブーストやコア拡張機能使用後の冷却モード時にコア以外もパーツが変形するという素敵ギミックを搭載。 脚部や肩のスリットが展開し、赤熱した内部フレームが輝くという漢の浪漫が楽しめる。 ▷IB-C03H HAL 826 頭部パーツ。EPHEMERAをマイルドにしたような性能をしており、重量・EN負荷を少し減らして防御面を妥協した具合。スキャン周りも優秀で使いやすい。 一見はヴィクセン(およびリメイク機のYC07-CRONUS)、I-C003-IN、CR-HOGIREに連なる「角飾のようなアンテナが目立つ騎士風の頭部」といった風体だが、 その実態は網目状の装甲からセンサーユニットが覗く異形。どちらかといえばアメンドーズ。 さらに、知覚用の触媒としてコーラルを用いているのか、センサーユニットには赤く禍々しい光が揺らめいている。 この部分はカラーリングで設定できる部分と独立しているため色を変更することは出来ない。 ▷IB-C03C HAL 826 コアパーツ。大柄な見た目通り重量級・高負荷のコアで、穴のない装甲値にAPも高め。ジェネレータ出力補正/供給補正もしっかり確保されている。 ただし姿勢安定がとても低いので、使うにあたっては頭部・脚部の選択肢が狭くなりがち。 アサルトブーストや拡張機能使用時に仏像の光背あるいはデザイナー繋がりでアクエリオンじみたリング状ユニットが立ち上り、とても印象的なシルエットとなる。 ▷IB-C03A HAL 826 腕部パーツ。各種パラメータが軒並み平均値以上確保されている万能型。 ▷IB-C03L HAL 826 脚部パーツ。重量寄りの中量2脚で、姿勢安定性能と積載上限に優れる。 耐爆防御が薄めであること以外に極端な欠点がなく全体的に高性能な脚部である。 ★内装パーツ 先述の通り、すべてのカテゴリのパーツを開発している。エフェメラに用いられるものは「生物の部位」を由来とした名前となっている。 ▷IA-C01B GILLS 「エラ」の名を持つQBリロード特化型ブースタ。無人機に使う前提で「人間の耐G限界を全く考慮に入れていない」とされ、0.3秒という最速のQBリロード時間によりQBを素早く連発できる。 QB推力やQB噴射時間は控えめで、QB一回分の移動距離自体は短いため小刻みな移動になる都合上、距離を動く時の燃費は悪く、ABも苦手。 特に近接推力に至っては全ブースター中ワースト1。プラズマ投射機等の踏み込みモーションが無い、または武器自体に独自のブースターを持ち近接推力の影響を受けないレーザーランス以外の格闘武器は空振る事が多くなるので組み合わせない方が無難。 ▷IB-C03B NGI 001 こちらもAC用ブースタ。特にQB推力と噴射時間に優れ、それ以外の推力も上位でQBリロード保証重量も高い。 しかし、あらゆる行動の消費ENが大きいため息切れも早い。わかりやすい大推力・大消費型で、ENさえなんとかなれば万能。 ▷IA-C01F OCELLUS 「(蜘蛛などの)単眼」の名を持つFCS。ブッチギリに高い近距離アシスト性能を持つ近距離戦特化型で、ミサイルロック補正も低めではあるが最低というわけではない。 EN負荷もそう高くはなく、近距離戦に志向したAC6では非常に強力なFCSとなっている。 ▷IB-C03F WLT 001 万能型のFCS。中距離戦の適正に突出しながら近・遠距離の補正も平均以上に高い。全距離・全武器に不足なく対応できるが、とにかくEN負荷が高い。 情報導体としてコーラルを使用したと明記されており、地味ながらコーラルの可能性を感じさせる存在でもある。 ▷IA-C01G AORTA 「動脈」の名を持つコーラル内燃型ジェネレータ。2種類あるコーラルジェネレータの軽い方で、重量の割にEN出力・EN容量ともに大きくEN射撃武器適正も高い。 コーラルジェネレータに共通だが、供給復元性能と復元時補充ENの関係で運用が特殊なので使用に際しては留意のこと。 ▷IB-C03G NGI 000 おなじくコーラル内燃型ジェネレータ。重量級ではあるもののBAWS以外の他企業製の重量級ジェネレーターと比べればまだ軽〜中量級の採用候補に収まるギリギリで軽く、さらに出力と容量が上昇した。詳しくはジェネレータの項目へ。 こちらはAORTAと違い明確に「試作ジェネレータ」とされている。 ★AC用武器 プラズマやパルス技術を使用した、独特な武器類。コーラルを使用したものも多く、それらはコーラルの群知能に働きかけて制御しているらしい。 コーラルを使用した武器は攻撃属性が「コーラル属性」となっており、敵の装甲値の影響を受けない特性がある。 エフェメラが装備するものは「天体に関連する用語」、HALが装備するものは「WLT」か「NGI」の型番を持つ。 ▷IA-C01W2 MOONLIGHT シリーズ恒例の「MOONLIGHT」の名を冠した光波ブレード。近接武器だが緑色の光の刃を飛ばして遠距離攻撃を行う。チャージ時には巨大な光刃を扇状に飛ばし、水平広範囲を薙ぎ払う。 弾速が遅いものの威力は高く、大きな判定を持った光波が飛んでくる様は攻撃される側としてはかなりの威圧感がある。 レギュ1.06からはジェネレーターのEN武器適性が乗るようになったが、言い換えればジェネレーターを選ぶようになった事で積む為の敷居がやや上がってしまった。 しかし条件(BASHO腕+150ジェネ)を揃えてのチャージ攻撃の破壊力はロマン溢れる物がある。 ▷IA-C01W7 ML-REDSHIFT コーラル発振器。上記MOONLIGHTのコーラル版で赤く輝く光刃を放つ。通称「赤月光」。 モーション等は通常版と同じだが攻撃属性が異なるほか、通常攻撃寄りに調整されている。 レギュ1.06で月光がジェネとの組み合わせに気を使わねばならなくなったがこっちは変わりないので、取り回しのしやすさでは軍配が上がるかもしれない。 なお下記のコーラルライフルの方もだが、名称の「REDSHIFT」は「赤方偏移」という天目学用語で、遠くから届く光がドップラー効果で赤い波長に変異して観測されるという現象のこと。(*1) ▷IB-C03W2 WLT 101 コーラル発振器。ほぼコーラルブレードと言ってよい代物で、真っ赤な光刃で斬りつける。 通常攻撃は上から叩きつけるようなモーションにより縦移動に強く、チャージ攻撃では極太のブレードで前方を薙ぎ払うド派手な攻撃が可能。 ▷IA-C01W1 NEBULA 「星雲」の名を持つプラズマライフル。連射速度が速く高火力だが、弾数が少なく装備負荷も高め。チャージ攻撃では爆発範囲が広がるほか、弾一発あたりの火力も上がるのでチャージして撃つのが基本。 対戦では弾の少なさが問題になりにくく、爆風で回避困難な弾幕を張れるこの武器は対戦における強武器とされていたが、後のアップデートで弱体化を受けチャージ時の火力が下げられている。 ▷IA-C01W6 NB-REDSHIFT コーラルライフル。NEBULAのコーラル仕様で、爆発が多段ヒットする連鎖爆発に変化している。もちろん属性もコーラル属性のため、標的との属性相性を考慮する必要がない。 爆風がフルヒットした時の火力はこちらのほうが高いものの、チャージ時の爆発範囲が小さくなっているため額面通りの火力を出すのは難しい。 ▷IB-C03W1 WLT 011 同じくコーラルライフル。ごく小さな爆発を起こす通常射撃に加え、一段階チャージで爆発範囲と攻撃力の上がった弾を、フルチャージで極太の照射ビームを放つ。 照射ビームは撃ちながら照準を動かすことで薙ぎ払いも可能だが、長時間足を止めてしまううえ照準移動速度も遅くなるため足の速い的に当てるのは至難。 ロマンも装備負荷も悪名高いKRSVに並び、特にEN負荷はKRSVを超えるので、使うならこれを積む前提で機体を組む必要がある。 ▷IB-C03W4 NGI 028 コーラルシールド。他のシールドとは異なり球形のバリアで全方位からの攻撃を防御できるうえ、展開したまま左手を含む射撃武器を自由に使える。ダメージ・衝撃のカット率も良好。 さらにパルス兵装からの干渉も受けず、装備重量も軽め。一応、非常に高いEN負荷と発熱の多さが難点だがそれを含めても強力な装備といえる。 ▷IA-C01W3:AURORA 「極光」の名を持つ光波キャノン。敵を追尾するエネルギー弾を発射する。挙動はミサイルのそれだが、あくまでエネルギー弾なのでミッションで一部の敵が使う対ミサイルデコイの影響を受けない。 特筆すべきはジェネレータのEN射撃武器適性に応じて単発火力が上がり、リロードまでも短縮される(*2)という点。 EN武器は皆そうだが、ジェネレータの選択は機体構成への影響が大きいので機体を組むうえではなかなか悩ましい武器である。 ▷IB-C03W3 NGI 006 コーラルミサイル。文字通りコーラルを内蔵したミサイルで、鈍足・高威力のミサイルという点でシリーズ恒例の大型ミサイル枠。 追尾と推進にもコーラルを使っているらしく赤く輝きながらふらふらと飛翔し、着弾すると大きな爆発が起きる。 ミサイルとしては珍しいことにチャージ攻撃が可能で、チャージ時は威力が上がり爆発範囲も広がるうえ、無数の子弾をバラ撒いて集団で敵を追い回すようになる。 ▽主な使用者 何れもストーリー根幹に関わるのでネタバレ注意(折り畳み) ▷惑星封鎖機構 ウォッチポイント・アルファの深度3、最奥部の高炉の防衛システムの一部として無人型のEPHEMERAを密かに配備していた。 装備はネビュラと月光、両肩に光波キャノンで距離を取っての撃ち合いを主体にしつつ、隙あらば月光もガンガン振ってこちらの接近を阻んで来ようとする。 おまけにコアの拡張機能にはターミナルアーマーをセットしており、相対するミッション「地中探査-深度3」ではチャンバーを破壊したことで暴走を始めた高炉から制限時間内での脱出を強いられる中で、上述の戦法と相まって道連れを狙わんと時間稼ぎをしようとしてくる厄介な相手となっている。 ▷ハンドラー・ウォルター 「ルビコンの開放者」ルートのラスボスとして最後のアイビスシリーズことHAL826一式にコーラルライフルとコーラル発振器、コーラルミサイルにコーラルシールドとコーラル尽くしの武装で固め、大気圏に突入していくザイレムの甲板上で対峙する。 その他のアイビスシリーズとは違いあくまでACの範疇の相手であるものの、火力が非常に高い上に360度を守るシールドのお陰で粘り強い。 距離を離すとミサイルで相手の気を反らしながらコーラルライフルの単射と1段階チャージ撃ちを使い分けつつ、ジワジワ距離を詰めて発振器の一太刀やブーストキックを狙い、スタッガーを取られようものならライフルのフルチャージ照射や発振器のチャージ攻撃を決めようとしてくる。 更には拡張機能にアサルトアーマーまで持っているので、焦って近接を仕掛けようとすればカウンターで叩き込まれることも。 対処を間違えれば瞬く間に消し炭にされるが、全体的に大振り気味な武装ばかりなので一つ一つをしっかり見極め、最小限の被害で抑えていけるようにすれば一番楽なラスボスと言えるかもしれない。 ▷エア 「賽は投げられた」ルートの一環として、アリーナのインテグレーション・プログラムの中でも暗号化等で秘匿されていたACデータの一つとしてEPHEMERAベースの「エコー」という機体データをハッキングして使用、621に模擬戦を頼んでくる。 ネビュラRSに赤月光、肩にはそれぞれコーラルミサイルとコーラルシールドと惑星封鎖機構の使っていたEPHEMERAとウォルターのHAL826の武装それぞれを折衷したような構成で、コアの拡張機能にはパルスプロテクションを装備。 戦法も封鎖機構のEPHEMERAと似ているが、こっちは武装が全てコーラル属性なので火力だけならHAL826に匹敵する程。 後に本ルートのラスボスとの戦いでは窮地に立たされた621の下へエコーの実機を駆り、救援に駆け付けてくれるという熱い展開が待っている。 ▽特殊兵器 すべて自律兵器・無人兵器で、制御や動力にコーラルを使用しているためか「C兵器」と呼ばれる場合もある。作中で型番等が明かされていないものが多く、攻略本や設定資料によって判明したものが大半。 いずれも冗談のような外観・機能を持っており、「狂人の集まり」という評価も頷けるというものである。 ネタバレ注意(折り畳み) ▷IA-13 シースパイダー 「ウミグモ」の名の通り蜘蛛のような外観の大型兵器で、作中では惑星封鎖機構が運用する機体が登場する。 詳細は個別項目 へ。 ▷IA-02 アイスワーム 「氷ミミズ」の名を持つ推定全長1.3kmにもなる巨大兵器。ただ移動するだけで破壊を振りまく怪物である。 あらゆる攻撃を通さない重装甲で身を固め、唯一の弱点である顔面にも二重のバリアを張る鉄壁の防御能力を持ち、無数のミサイルや子機、アサルトアーマーのような範囲攻撃など、攻撃手段も豊富。 詳細は個別項目へ。 ▷IA-05 ウィーヴィル ウォッチポイント・アルファ深層にいる「ゾウムシ」の名を持つ無人機動兵器。ヘリアンサス型より数も少ないが、脅威度はこちらが上。 二足歩行型の上半身にグレネード等を搭載しており、複数で登場した上にとんでもない移動速度で横移動しつつ10連ミサイルやグレネード、果ては飛び蹴りまでして襲ってくる高機動・高火力機体。 おまけにEN・実弾に高い防御力を持ち、3周目のとあるミッションに登場した時はヘリアンサス型と連携しての波状攻撃で数多の621を葬り去った。 ただし、爆発系に対しての防御が低いことと、一定時間走り回ると数秒だけ止まるチャンスがあること、飛び蹴り前後の動きに隙ができる事から決して勝てない相手ではない。 ちなみに実ダメージと武器のカタログスペックを比較して推測される防御力はウィーヴィル・ヘリアンサス共に同じで、おおよそ実弾 1575、EN 1807、爆発 177ほどである。 ▷IE-09 ヘリアンサス ウォッチポイント・アルファ深層を徘徊している「ヒマワリ」の名を持つ自律型破砕機。外見からはコーラルの存在を感じさせないが、コーラルを動力にするC兵器のひとつと思われる。 見た目は巨大な歯車で、そこらを転がりまわる姿に既視感を抱いた621は多いと思われる。 ふざけた見た目とは裏腹にACでは追いつけないほどの超高速で地上を駆け巡り、遠距離からミサイル、近距離で火炎放射、接触すればガリガリ削られて大ダメージのうえ、生半可な銃弾はことごとく弾く重装甲…と走攻守揃った隙のない戦闘能力を誇っており、後述の弱点を突けないと成すすべもなく轢き殺される可能性が高い。なんで自律型の破砕機にミサイルやら火炎放射やらがついてるのか? 加えて、だいたい複数体で固まっており、1体を相手し始めると他の歯車からの襲撃も受ける羽目になる。トドメにやたら硬くて速くて火力も高い重MTまで2体ほど一緒に出てくる始末。 計9体出現するが、全てバトルログ持ちなのでログ収集をするなら各一回は撃破しないといけない。 このミッションの撃破対象ではないため、クリアするだけなら戦う必要は無い。出現する場所の上には橋がかかっており、ここを渡れば襲ってくるのは1体だけで済むのでABなりで突っ切れば完全スルーも可能。 実は側面が弱点であり、そこに攻撃を叩き込むとあっさりとスタッガーして転倒する。都合よく狙えるタイミングは少ないが、火炎放射の最中などは側面をこちらへ向けてくれるので狙い目。 また、跳弾が発生しない爆発属性武器なら側面を狙わなくてもよく通る。高速だが直線的な機動しかしないため、通常の4~10連装ミサイルや4連ハンドミサイルを撃つと面白いように突き刺さるのでお試しあれ。 また馬鹿正直に突っ込んでくるためパルスシールドランチャーに覿面に弱く、二つ積んで撃っているだけで勝手にスタッガーして転がっていく。数少ないパルスシールドランチャーの輝く場面である。ウォッチポイント・アルファ深層に持っていくとアイビス戦で地獄を見るけど 3周目では序盤の分岐ミッションで群れをなして撃破対象として登場し、序盤だからと舐めてかかった多くの621を葬っていった。 余談だがこいつらが転がってくる音に謎の嫌悪感を抱いた方はお気づきかもしれないが、この音はエルデンリングの英雄墓ダンジョンで数多のプレイヤーの命を奪ったチャリオットのSEと同じだったりする。おのれフロム ▷IB-01 CEL 240 ウォッチポイント・アルファ最深部で遭遇する自律兵器。 コーラル破綻を防ぐために開発された安全装置「アイビス」シリーズのひとつだが、作中で登場するアイビスシリーズが少なく、最も印象的なのがこの機体なので単に「アイビス」と言った場合たいていこいつを指している。 ビットによる弾幕でこちらを翻弄しながらブレードやレーザーを叩き込んでくる。 通称ルビコニアンデスキュベレイ(*3)。 搭載されている武器は全てコーラルを用いており、ハンドラー曰く"コーラルに関わる危機を未然に防ぐためのルビコンの安全装置"とも呼ばれる、いわばルビコンの抑止力。 コーラル集積地に近づく621を排除すべく襲いかかってくる。 チャプターボスでありながらラスボスと同等以上の強さを誇り、圧倒的な機動力と広範囲攻撃でなすすべなく倒されたプレイヤーも多い。 移動中はほとんど攻撃が当たらないし一見棒立ちっぽくてもQBでガンガン避けるせいで闇雲に攻撃するとジリ貧となるが、一部の攻撃の前後には明確な隙があるのでそこが狙い目となる。 また苛烈な攻撃の数々も、距離をとって落ち着いて誘導切りをすれば案外あっさり避けられるものが多いので、隙の大きい攻撃が来るまでは距離を離して回避に徹し、チャンスが来たら一気に接近してスタッガーに持ち込んだ上で大火力を叩き込むというのが一つのセオリー。 ある程度慣れれば、高速軽量機で懐に飛び込んでからニードルガンなどで一気にスタッガーを取り、格闘でごっそりAPを持っていく戦術も有効。コイツ自体はスタッガー耐性もAPもボスとしてはさして高くない為、上手くいけばリペアキットを使用するまでもなく畳んでしまえる。 そして、一度倒しても行動パターンが強化&追加されて復活し、一本目のAPを削りきって安堵したプレイヤーを絶望の底に叩き込んでくれる。 逆に、やや脆いことから「次がある」と感じたよく訓練されたプレイヤーもいるかもしれない。 攻撃はより苛烈となるが、基本的なセオリーは最初と変わらないので、慌てて無理攻めをせず丁寧に隙をうかがおう。 なお、実は確定で大きな隙を見せるタイミングがある。ここにチャージ攻撃などを叩き込めれば大幅なタイム短縮になるため、Sランククリアを目指す際は狙ってみよう。(*4) こいつとの戦闘において特徴的なのは、機体そのものもさることながらそのステージの広大さ。 アイスワームのそれと同等かそれ以上であり、そこを縦横無尽に飛び回りながら襲ってくるのだからたまらない。 こちらも対抗して高機動ACに乗った日には作中屈指のハイスピードバトルが繰り広げれられることになる。 名前の由来は3サイレントラインに登場したIBISのセルフオマージュか。 オービットをバラまきながら戦うスタイルもIBISが最後に繰り出した機動兵器「I-CFFF-SERRE」っぽい。 アップデートで誘導が弱体化され、動きの止まる大技を避けてその隙に重い一撃を叩き込むというターン制攻防が採りやすくなった。 誘導以外は特に弱体化されていないようなので、慣れない内は翻弄されることに代わりはないが。 余談だが、追い求めているコーラルが目前だからか、はたまた目をかけた621がアイビスを倒す光景に思うところがあるのか、いつも冷静なウォルターの通信はこの戦闘に限ってかなり興奮気味。さながら授業参観か運動会を応援に来た父親のよう エアも同胞の声がよく聞こえるからか喋りまくるので、二人の様子は実況と解説に例えられたりもしている。 ちなみに他のチャプターボスと違い、「賽は投げられた」ルートでは戦わない。 ▷IB-07 SOL 644 CEL240と同じくアイビスシリーズのひとつ。細く流麗なCEL240とは対照的にマッシブな造形で、ボスに相応しい威圧感を纏う。作中ではレイヴンの火ルートにて621と袂を分けたエアが持ち出し、ラスボスとして立ち塞がった。通称:どすこいエアちゃん号 やはり性能はACの比ではなく、コーラルシールドを展開しながら凄まじい瞬発機動で翻弄しつつコーラル兵器による苛烈な攻撃を仕掛けてくる。 フレームに変形機能(大股を開いたような形態になる事から通称「恥ずかし変形」)が備わっており、飛行形態でコーラルを纏って突進したり、砲撃形態で超出力のビームをぶっ放したりする。 ▽コーラル関連技術・施設 ▷強化人間 旧世代型とされる第6世代までは「Cパルスで人間の知覚を増幅する」技術を用いているようで、描写から脳にコーラルを注入していることは間違いないと思われる。 技研が発祥の技術だがイグアスのような例もいるため、星外にも技術が拡散している模様。 詳細は強化人間の項目へ。 ネタバレ注意(折り畳み) ▷ルビコン技研都市 物語の終盤、Chapter4にて足を踏み入れることになる、全ての始まりともいえる巨大都市。 中央氷原に存在するウォッチポイント・アルファの地下、高度計が機能しなくなるほどの超大深度に隠されていた。 廃墟と化した都市はもはや人が住める状態ではなく、多くの建物は罅割れ崩れ、さらに地盤すらもズタズタに崩壊し、各所で亀裂や陥没により寸断された状態になっている。それでも多くの建物が原形をとどめているのはこの世界の技術力の高さを示すものだろうか。メリニット謹製の大型グレネードにもびくともしないメリよ。 そのような状態でも未だ無人の防衛兵器が生きており、半世紀という時の流れをまるで感じさせない戦闘力でもって侵入者を迎撃してくる。 なお、様々な謎の残る本作でも特に多くの謎を抱えた場所でもある。 なぜこんな地下深くに存在するのか、周囲を照らす陽光の如き明るさはなんなのか、別のミッションでそれが夜のごとく変化しているのはなぜか。 ウォルターが技研都市を見つけた際、「やはりか」と呟いたのはなぜなのか…… ▷バスキュラープラント 上記のルビコン技研都市の中央にそびえ立ち、天蓋のごとく都市の上を覆う超巨大建造物。地中よりコーラルを吸い上げて貯蔵し、そして星外へ運び出す為の設備。 技研が遺した遺産の中でも最大にして最も危険な代物で、初めて621が目撃した時は大深度地下の技研都市に残骸が残っていたいやなんでこんな馬鹿でかいものが地底に埋まってるんだよ程度であったのだが、物語後半でアーキバスが構造を解析、復元される事になる。 復元、伸延されたその姿はルビコンという星に突き刺さる巨大な杭、もしくは宇宙へと枝葉を広げる樹木のようにも見える。 本作に登場する建造物の中ではグリッドさえ凌ぎ、ルビコンの熱圏にまで到達する名実共に最大級の物であり、この世界の建造技術の異常なまでの高さをまざまざと見せつけてくる。 なおバスキュラープラント(Vascular Plant)とは「維管束植物」のこと。外皮下に多数の細管を持つ一般的な植物で、根から地中の水を吸い上げ、幹や葉へ送る構造を持つ。ルビコンの地下を流れるコーラルを吸い上げる様を例えたものだろうか。 また、Vascularとは「血管」を意味するため、血のように赤く、ルビコンの命ともいえるコーラルを吸い上げるPlant「工場」ととることもできる。 ▷ウォッチポイント ルビコン各地に点在する、埋蔵コーラルの観測と流量調整を行っている施設。ウォッチポイント・デルタ、エンゲブレト坑道、ウォッチポイント・アルファの3箇所が登場し、基本的に惑星封鎖機構の管理下にある。 センシングバルブと呼ばれる装置でコーラルを制御しているらしく、このセンシングバルブを破壊されるとコーラルが噴出して一帯が汚染される。地中の支脈で繋がっている遠隔地にも影響を及ぼすらしく、ウォッチポイント・デルタを破壊した際にはベリウス北西部が吹き飛んで消滅し、大陸の形が変わってしまっていた。 ウォルターの発言によれば通常はそこまで大規模なコーラル噴出には至らないらしく、作中ではコーラル潮位が上昇していたためにこうした事態に至った模様。 ◎関連人物 ネタバレ注意(折り畳み) ▷ナガイ教授 かつて技研でコーラルに関する研究を行っていた科学者。 アイビスの火で犠牲になった者の一人であり当然当人が登場することは無いが、ストーリー中では彼が遺した口述筆記のアーカイブがいくつか取得できる。 コーラルの危険性にいち早く気が付き警鐘を鳴らす、第1助手の非人道的研究に懸念を示す、研究に没頭し家庭を顧みなくなった第1助手の息子を引き取ってラボで養育するなど、ACシリーズの科学者キャラとしては稀に見る善良な人物であったようだ。 ある時コーラルの相変異の兆候を観測し、コーラルの爆発的増殖による危機を防ぐべく、苦慮の末に毒を以て毒を制すと言わんばかりにコーラル技術の結晶の一つたるアイビスシリーズを使って星ごとコーラルを焼き払わんとする決断を下し、アイビスの火を熾すこととなる。 またアーカイブの内容から、アイビスの火が一時しのぎでしかないことも、観測を続ける必要があることも認識しており、その意思を受け継いだ者たちがオーバーシアーを結成した模様。ストーリーでは上述のように教授の残した口述筆記をルビコンの各地で入手出来る他、ミッション「集積コーラル到達」ではとある地点に放置されている技研ACの残骸からアイビスの火発生時に撮影された教授の最後の映像記録を取得でき、逆説的にアイビスの火が起きた時にそのACに搭乗していてそのまま残骸が棺桶になってしまっている可能性が考えられている。 ▷第1助手 ナガイ教授の助手の一人。 教授とは正反対にコーラルの研究に取り憑かれ、コーラルの人体投与によってCパルスで人間の知覚を増幅出来るか試みる実験を行うなど、後の強化人間に繋がる事を推し進めていた。 「理屈は通っていても許されるものではない」とナガイ教授が強い難色を示す程、次第にその研究ぶりは非人道的、あまりにも危険性が高い方向へ傾き、更には技研全体もその方向へと向かっていって教授曰く"狂った成果"を次々と生み出してしまう。 妻帯者であり息子が一人いたが、妻子を犠牲にして研究に没頭し、終いには自分自身に対してもコーラルを投与して実験していたフシがあるなど救いようの無いレベルまで堕ちており、残された息子は上述のように教授に引き取られ、アイビスの火が起きる以前に「友人たち」を頼って木星へと渡っている。 その後は教授や技研諸共、アイビスの火に巻き込まれ死亡した模様。 ▷第2助手 ナガイ教授の助手の一人。 若い女性であることと玩具作りを趣味としていること以外の詳細は分かっていないが、狂気に呑まれつつあった技研の中で教授に同調していた側の人物であり、ルビコンを焼き払った後のコーラル観測を託されていた。 技研の生き残りであるが、現在の動向は不明。 仮に生存していればどう見積もっても70〜80代前後の老齢に差し掛かっていると思われるが… ◎考察 ネタバレ注意(折り畳み) ▷パーツの名称 技研製ACパーツの命名法則は一定しておらず、由来は天文学、医療、自然現象、生物学など様々。 そんな中で明確に意味を見出だせないのが「NGI」と「WLT」だが、このふたつは番号違いで何度も使われている。NGIはコーラル研究の第一人者であったナガイ教授から取られていると見て「ナガイ教授が開発に関わったものにNGIと付けているのではないか」とする説もある。とすればWLTは… ▷第1助手とウォルターの関係 断片的に示されるウォルターの経歴と照らし合わせるとこの「第1助手の息子」と符合する点があり、その息子こそ幼き日のハンドラー・ウォルターで、第1助手はウォルターの父親なのではないかと見られている。 ▷第2助手とカーラの関係 カーラの発言や経歴からして第2助手本人であろうというのが有力だが、「アイビスの火の生き残りにしては(容姿が)若すぎる」設定の答えになるような情報が出されていない(*5)ため、ウォルターと同じようにカーラも第2助手の近親者なのではないかという説もある。 ほかには冷凍睡眠などで事が起きるまで眠っていたのではないか?という説も。 カーラが作っているRaD製品と技研製兵器に類似点、更に言えばRaD製品には何処か玩具っぽさが見られることもよく指摘される。 さらに、作中拾えるアーカイブの中に「技研メンバーらしき人々を描いたイラスト」と「ブルートゥ+RaDの面々らしき者達を描いたイラスト」があるのだが、そのどちらにも「髪を結びタバコらしきものを片手に持つメガネの女性」が描かれている。 後者のイラストには「女の人が一番偉くて賢い」「どっかで見たような気がする」というメモも付随しており、作者である戦場画家STVは何らかの理由でカーラらしき女性に見覚えがあるものと思われる。 追記修正は、コーラルに人類の可能性を見出した方にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 建て乙。半世紀前でこの技術力ってイカれてる……。 -- 名無しさん (2024-01-17 01 50 14) コーラルリリースがそもそも技研資料から掘ってきた=技研にはコーラル生命体とその可能性を知っていたものがいることから第1助手はコーラルと最初に交信した結果一人で色々先走ってしまったのではという考察がある あとコーラル生命体が劇中確認できる2体+疑惑1名が軒並み女性人格なのはコーラルに散逸した妻の意識が元になってる説も -- 名無しさん (2024-01-17 09 45 58) ルビコニアン車輪骸骨 -- 名無しさん (2024-01-17 10 56 30) 「Rubicon III Resarch Institute」は正式名称というより単なる英語表記だろう……まあこの世界何語が公用語なのか分からんけど -- 名無しさん (2024-01-17 17 50 51) シュナイダーの頭空力ぶりが発覚してから相対的に変態企業(?)の立場が薄れたイメージが -- 名無しさん (2024-01-17 18 19 59) IA-C01G AORTAのゲーム内説明文は意味が分かると怖い内容。これが試作パーツじゃない恐怖 -- 名無しさん (2024-01-17 19 01 14) ヘリアンサスは第二助手関わっていそう 実際戦うと笑えない… -- 名無しさん (2024-01-17 22 56 54) エフェメラとHAL826の型番を見ると「IA」が無人、「IB」が有人のように見えるけど、それだとCEL240やSOL644も元は有人機ってことでいいのかな -- 名無しさん (2024-01-19 02 12 57) ↑有人操縦対応のエフェメラとHAL826の型番がIA-「C」01、IB-「C」03とあるから、数字の前にCが付くモデルが有人操縦対応型じゃなかろうか。 -- 名無しさん (2024-01-19 14 58 48) 技研全体がコーラル大量消費と利用の流れになってる設定の割に、所長の一声で2日とかからずアイビスの火起こせたのが気になる。全員研究に没頭しすぎてナガイ教授の動きに興味なかったのか? -- 名無しさん (2024-01-20 11 24 01) 教授派と第一助手派に分かれてたのかも -- 名無しさん (2024-01-22 01 02 26) 技研の職員がアイビスの火を止める理由ないじゃろ。止めたら全員死ぬ、止めなかったら避難できるって形なんだし。セリアが技研に確保されてないならリリース計画も実行できないし -- 名無しさん (2024-01-22 01 30 08) 全部推測の域は出ないが、仮にも研究者集団のトップにいるナガイ教授に従う人間がまったくいないとは考えにくいし(というか仮にそうなってたらトップから降ろされてるだろう)、大きく分けてナガイ教授派と第1助手派の2つに派閥が分かれてたと見てる。それなりに協力者がいればアイビスの火は起こせるだろうし、逆に技研が一枚岩じゃなかったからコーラルを焼き切れず一時しのぎにしかならなかったとも考えられる。 -- 名無しさん (2024-02-01 19 11 20) コーラル武器の群知能に働きかけてコーラルに指向性を持たせる技術も元々はコーラルリリースの為の研究の副産物なのかも -- 名無しさん (2024-05-29 10 31 57) ↑2 情報ログでも「アイビスを出せ!」って命令するような文章があったし、協調する部下がいたのは間違いないやろうね -- 名無しさん (2024-05-31 10 27 00) 名前 コメント
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レーゼルドーンの開拓者たち 信仰"始祖神"ライフォス "酒幸神"サカロス "器械神"レパラール "月神"シーン "賢神"キルヒア "風来神"ル=ロウド "太陽神"ティダン "騎士神"ザイア "狂神"ラーリス "不死神"メティシエ "腐敗の女神"ブラグザバス "戦神"ダルクレム アイテム・魔法など 幸運のお守り ミュージックシェル 運命の楽譜 浄化の聖印 ホーリーウォーター エンジェルリング 収納スフィア付き魔動バイク 【エアタイトアーマー】 収納ブレスレットfeat.ドラム缶 メイガス 【フェアリーステップ】 魔剣 始祖の恩寵 魔剣 修羅 真実の鏡 その他サンダーバード ソニックスワロー ドルギラス ドラゴンフォートレス ジェイドバジリスク サカロス神拳 コメの杖 麻痺ガス グリーンカード いつもの錬技 貧困 自然 暴れ 放送事故 墾田永年私財法 時間など経過させるものかダイス レーゼルドーンの開拓者たち 登場人物はこちらにて 地名、組織はこちらにて その他はこちらにて 信仰 "始祖神"ライフォス 『汝の隣人を愛せよ。調和の中にこそ、真の平和は生まれる』 『奪うべからず、騙すべからず、殺すべからず。与え、信じ、命を共有せよ』 クーランが信仰している神。古代神。 始まりの剣の一本、第一の剣"調和の剣"ルミエルに触れ、初めて誕生した神。 性格は温厚で、調和と平和、共存を旨とする。 ただし、蛮族には何度も裏切られ続けたため対立姿勢を見せている。 公式で信者が暴走中という、ある意味被害神顧問とも言える状態。 特殊神聖魔法は一癖あるものが多く、低レベルで覚えるものは使いどころが難しい。レベル10で汎用性が非常に高い【グレイス・オブ・ルミエル】を覚えるが、いかんせんそこまでの道のりは険しい。ある意味人には早すぎた神。とはいえ、実際にその境地にたどり着いたのは人族では無かった。 クーランのおかげで始祖神大歓喜。 試練の迷宮で何故か並び立つダルクレムの聖印。ライフォスとダルクレムの関係やいかに? ライフォスの加護を持つ魔剣"始祖の恩寵"がクーランの手に渡る。この神クーランのこと好き過ぎだろ…… セフィリア神聖王国から、北部エイギアへ宣教師が派遣された模様。無茶しやがってw "酒幸神"サカロス 『力よりも、理屈よりも、まずは杯を』 『独占は争いを生む。過ぎたる酒のごとく、身を滅ぼす』 スコールが信仰している神。大神。 幸福と交流を司る神。他者に幸福を与えることで自分も幸福になると説き、積極的に人助けを推奨する。 交流の神である為、特に商人に信仰されている。 サカロスは"炎武帝"グレンダールと並んでグラップラーに信仰されている事でも有名。いずれは宗派グレンダールvsサカロス神拳のドリームマッチも…? データ的に、初期に覚える特殊神聖呪文の【ギャザー】【ドランク】【スタミナ】が兎角優秀。特に【ドランク】はチート級。 もっぱらの悩みは、「サカロスを信仰していれば飲酒が無条件に肯定される」と思われていること。あくまでサカロスが推奨するのは「人との交流」であり、飲酒ではない。 無論嫌がる相手に無理矢理酒を呑ませるなんて論外である。(※ただし【ドランク】は除く) 大破壊の折にコールゴッドされ、ライラの魔剣を折った。ライラにとってはトラウマのような神である。 "器械神"レパラール 『手に技を持て。技にて頂を目指せ』 『語るよりも動き、言葉よりも器を残すべし』 アストリドが信仰している神。小神。 建築や工作、修繕を司る神。テラスティア大陸北部、リーンシェンク地方で信仰されている。 火事で手足を失いながらも義肢で補い技術を鍛え上げた技師がキルヒアに導かれ神への階梯を登ったとされる。 リーンシェンク地方はザルツ西方の半島。フェンディルから徒歩10日でリーンシェンク地方南部の都市に着く。(通常ルキスラ-ダーレスブルグ間が徒歩7~8日) 距離的にはダグニア地方どころかリーゼン地方より近いが、いかんせん知名度が低すぎるせいで大陸南部のルーフェリアより精神的な隔たりが… もともとキルヒア系列でありながらも引き篭もり成分が強い職人肌の神。 そんな中、エイギア地方に個人で神殿まで建てるアストリド、マジレパラールの聖女。 開拓村においては建物が壊れたり道具を自作することも多そうなので納得の信者数だが、それにしても大出世である。 データ類はルールブックやサプリメントではなく、リプレイ『拳と魔封の物語』に掲載されている。 技術を尊ぶ神であることから、特殊神聖魔法も技術にまつわる物が多く、機械式の鍵はピンゾロ以外で、魔法の鍵も達成値比較で勝てば開けることが出来る【アンロック】隠蔽・解除・変装・罠設置の達成値が+2の【スキルフル】隠蔽・解除・変装・罠設置の所要時間を1段階短縮+一般技能が必要な加工判定をプリースト技能で代用できる【クイックワークス】など、ダンジョンアタックなどの道中で有用な呪文が揃っている一方、戦闘に有用な呪文はない。 "不死神"メティシエのコールゴッドを目前にして、アストリドの前にご降臨。メティシエ降臨の阻止を促した。 口下手で人付き合いの苦手そうな、しかし自分の領域においては饒舌というまさに職人の趣を見せた。 歩行するたびにロボっぽい駆動音がしているのは、前述の通り義肢を身につけているからであろうと思われる。 18話開始時に、アストリドによりエイギアの人族集落全てに神殿が建てられる。なにそれこわい。もはや出身地のリーンシェンク地方よりもメジャーになってるだろコレ……。 "月神"シーン 『闇に迷える者に、月の光のごとく手を差し伸べよ』 『傷つき、疲れた者を見捨てるべからず』 ダリアが信仰(本人は神に選ばれた妖星の申し子と言っているが)している神。大神。 "太陽神"ティダンの妻がティダンに導かれて神になったとされている。 夜と夜の安らぎを司り、社会的な弱者に強く信仰されているためナイトメアや流民に広く信仰されている。 慈愛、博愛、癒しを旨とし、貧しいものに積極的に施しを与えるため、慢性的に資金不足。 慈愛を司る割に、他の女神達への対応は割とアレ。 ダリアも御多分に漏れず、資金難により孤児院の個人経営を断念。修道会の共同経営に。 暗視を与える特殊神聖呪文【ナイト・ウォーカー】がとても便利で、本卓でも要所で活躍している。 "賢神"キルヒア 『学び、考え、実践せよ』 『衝動による暴力は害悪なり。思考を停止してはならない』 ジェイクが信仰している神。古代神。 第三の剣"マナの源"カルディアに触れて神となった存在。 謎の追求と知識の研鑽を美徳とし、驚きと閃きを大切にする。 引き篭もりではなくアウトドア派研究者肌の神。そのため冒険者にも広く信仰されている。 現在確認されている神々の中で、唯一の中性神。これも涼がキルヒアを選んだ理由なのだろうか。 最近の卓M@sでは、"殺戮の神"Kill Here様にされてることが多い。いわく、『異教徒と蛮族には、祈りを込めながら頭と心臓に二発づつ鉛玉をぶち込め』 "風来神"ル=ロウド 『風のように、雲のように、留まることなく生きよ』 『己を守るものは、己のみ。弱き者に自由を語る資格なし』 蛮族国家ウルスで信仰されている神。大神。 人族にも蛮族にも広く信仰されている神で、自由と幸運(と自己責任)を司る。「力による支配」を唱えるダルクレムとは対照的に、「力によって支配から逃れ自由を得る」ことを唱える。ある意味"解放の剣"イグニスに最もふさわしい教義かもしれない。 一方で、『好ましく思う者のために命を賭けよ』とも説いている。 イグニス系の神であるが、系譜上はイグニス系とルミエル系のちょうど中間に位置する。そのため、信者はルミエル系の基本神聖魔法を選択することも出来る。 イグニス系選択の信者でも、ルミエル系の神やその信者に対してある程度の理解を示す事が多い。 和マンチのプレイヤーには特殊神聖魔法【ラック】の為に2レベルだけつまみ食いされる事が多い神様。 つまるところGM真美は『敵も普通にラック使うよ』と明言していると言う事である。 と言っても蛮族以上に厄介なアンデッド、ハイレブナントやら魔神やらとの戦いが常になってきた為、あまりル=ロウド神官の敵は出番がないようだ。 ただ、いずれは人族領域への侵攻があるということは間違いない。 ウルスの国教故に、ウルスでは人族であってもル=ロウド神官はそれなり以上に尊敬されている。 正式な葬儀の流儀は、聖印と共に火葬したあと遺灰を風に流すというものである。 "太陽神"ティダン 『太陽のごとく、公明正大に生きよ』 『弱き者に力を、驕れる者に戒めを、死せる者に安らぎを』 ライフォス、キルヒアと並ぶ古代神の一柱。光と豊穣、生命を司る。 妻帯者でありながら、いわゆるエロゲの主人公的キャラ。 農耕神としての側面を持つため、アウグスタ村に小さいながらも神殿がある。 卓m@sでは他卓での扱いの酷さから、この卓のPCへ熱い視線を送っていると専らの噂である。 他卓では、『アンデッドと異教徒には右ストレート』が常識らしい。 17話においてついにイザベルから声が掛かり太陽神大勝利。 と思っていたら19話においてティダン過激派が社会に不満を持つ農民等と結びついてナチ化しつつあることが判明。19-10で起こったダーレスブルグ内乱(通称:大惨事レーゼルドーン大戦)においてはクーデター派が無辜の市民を盾にティダン神殿に立てこもるという事態にまで発展した。 "騎士神"ザイア 『弱き者の盾となれ、秩序を守る剣となれ』 『臆病な心に鉄拳を、卑怯な振る舞いに鉄鎚を』 ライフォスに仕え、その守護を任された神。大神。"炎武帝"グレンダールの弟子でもある。 秩序を重んじる第一の剣系列の神の中でも特に厳格な性格であるため、その名の通り騎士に特に信仰されている。そのため従軍神官としては真っ先に名が挙がる。 元要塞であるためか、オトフリートにもザイア神官はいる。 ティダンと同じく、卓m@sでは他卓での扱いの酷さに定評がある。詳細は「卓ゲm@ster被害神連絡協議会」を参照。 残念ながら、11話終了後の感想戦で真により「選択肢に入っていない」ことが判明し、脱落決定… "狂神"ラーリス 『自由に生きるのも、束縛するのも、自由である』 『汝の望みこそ、汝の求めるべきもの』 主に魔神が信仰する神。大神。 最も謎に包まれた神であり、何時、どのようにして神となったのか、全く伝わっていない。 主な信者が異界から召喚されてくる魔神であるため、彼らと同様に異界の神ではないか、ともいわれている。 街道沿いでラグナカングがラーリス神の召喚儀式をやっている姿も、レーゼルドーンではよくある日常?である。 信者は人族と蛮族を問わずに恐れられるが、稀に人族や蛮族にも信者がいる。 本卓ではマローダーの構成員や竜族にまで信者がいる。 武力を背景として強制改宗を迫る悪質な布教活動を開始。しかしそれを行うことも自由であり、拒否することも自由である。 "不死神"メティシエ 『永遠の命を支えるのは、か弱き無限の魂である』 『永遠を生きる者は、永遠に食らう者である』 死と不死を司る神。大神。 強さのために穢れを取り込むことも推奨する第二の剣の系譜においても異端とされている。 不老不死への渇望から、人族(特に貴族や大商人といった富層)にも隠れ信者はかなり居る。 その信者の操る魔法は、蘇生やアンデッド(ゴーレム)使役など、コンジャラーのそれとよく似ている部分もある。 ノスフェラトゥ達の崇める神であり、彼らならば割と気安く降臨儀式は行える。(実際はノスフェラトゥの内部事情でそこまで手軽ではないが) "腐敗の女神"ブラグザバス 『苦痛の呻き、怨嗟の声、断末魔の叫び。全ては神への供物なり』 『静かに、密かに、広く深く毒の種をまけ』 毒と病を司り、腐敗と疫病をまき散らす死の女神。大神。 第二の剣の系譜の中でも、最も邪悪で危険な神と呼ばれている。 信者も表立った破壊活動はあまり好まず、陰謀を張り巡らせることを好む。 旧ハーゼ浄水場のダムに強力な呪いをかけ、水を汚染させていた。呪いの元のガチっぷりは、どうやらライフォスに連なる魔剣の封印も兼ねていた模様。 さすがにウルスでも忌み嫌われている模様。 "戦神"ダルクレム 『勝つために強くなれ。強さこそが自己の証明なり』 『負けを認めるなかれ。諦めは死と同義と知れ』 解放と破壊を司る神。古代神。 始まりの剣の一本、第二の剣"解放の剣"イグニスに触れ神となった。 蛮族たちのあがめる主神であり、蛮族を生み出した神。 勝利を得るためにはあらゆることを容認するが、卑怯な手段による勝利は価値が低いともしている。 ライフォスの戦略級魔剣"始祖の恩寵"を危険視し、魔剣"修羅(イクサガミ)"でかの剣を封印。更に剣の迷宮自体をブラグザバスが封じていた。 ウルスでも広く信仰されており、ル=ロウド神殿の隣にダルクレム神殿が建設されていることも多い。 アイテム・魔法など 特記事項のあるものをいくつか挙げます。 幸運のお守り 初戦闘で得た戦利品で、冒険者が真っ先に購入するであろう品。良い戦利品を獲得しやすくなる。 そして皆、戦利品の暗黒面に堕ちるのだ… ミュージックシェル TAS歩のお供その1。録音した呪歌をリピート再生できる大柄の貝殻。 「"バード"技能を必要とせずに」「MPを消費せずに」「補助動作で」「使用者が歌唱に専念することなく」「 運命の楽譜 のペナルティを受けずに」呪歌が再生できる優れもの。 【ビビット】を録音してのMP回復術は流石TAS歩としか言いようがない。 時には陽動に使われたりもする。 体力回復用の【ヒーリング】も収録。要塞一つをまるっと回復。 【レジスタンス】、【モラル】、【アトリビュート】の"風"、"土"、"炎"、"水・氷"もゲット。さらなるシェル魔術に刮目せよ。※【アトリビュート】は指定属性の魔法ダメージを上昇させる呪歌。 魔法のMP消費を軽減する呪歌、【リダクション】まで習得。補助動作で【リダクション】を使用し、尋常でない倍率の拡大魔法を放つことが可能に。 エイギアでは街道を移動する際に魔除けとして音楽を流すことが流行している模様。当然、商人達にこれが飛ぶように売れているのだろう。 公式Q Aで効果範囲が「半径10メートル」であるという裁定が出た。しかし、本卓のGM裁定(達成値と効果範囲は録音時の数値に準ずる)は公式裁定前なので、本キャンペーンではGM裁定が有効である。 しかし、知らないうちに公式裁定に合わせた解釈に変更された模様。 運命の楽譜 TAS歩のお供その2。呪歌の効果を二倍にする。 これを見ながら歌うとトランス状態になるが、録音しているならデメリットも無いね! 上位呪歌の楽譜は非常に高価。例を挙げると、【リダクション】の運命の楽譜は10万ガメルもする。当然、通常の冒険者には手が出ない価格である。そんな物をポンと買えるPTって…… 浄化の聖印 信仰の薄い地域で大神と小神の神聖魔法の消費MPが増加するペナルティをなくす聖印。 特殊な聖印を、聖水を用いて一ヶ月かけて浄化させたもの。 ウルスでは、敵対する神の聖印を破壊した残骸を神に捧げ材料にするとされている。 ホーリーウォーター 周囲に振り撒くと知能の低いアンデッドを寄せ付けなくなる聖なる水。 紳士的な意味での聖水ではない。 エンジェルリング 頭に載せると魔法効果で深い眠りにつく。輪が載っているかぎり目覚めることは無く、歳を取ることすらない。 公式リプレイでは、神の分体にすら効く逸品。 本編では使用頻度が高めで、主に犯罪者を無力化の上で官憲に引き渡す用途で用いられている。 収納スフィア付き魔動バイク 補助動作で専用のマギスフィアに魔動バイクを出し入れできる。 魔動バイクは砂浜でも問題なく走れるうえ、特殊攻撃指令でグレネードまで撃てる優れもの。 気分は戦隊ヒーローか平成ライダー。 対応するスフィアがあるならば、スカイバイクも収納可能。 【エアタイトアーマー】 レベル8の魔動機術。空気で防護膜を作成し水中等の悪環境で活動できるようにする魔法。毒の影響も受けなくなる。 基本的にはエルフ以外の種族が水中で活動するために使用される。 本卓では、人族であるため毒に耐性のない麻痺ガス強盗などが、麻痺ガス散布時に使用している。 効果中は【ドランク】をも無効化できるが、魔法なので【ディスペル・マジック】で解除できる。 収納ブレスレットfeat.ドラム缶 収納ブレスレット は身に付けて合言葉を唱えると、ブレスレットの宝石に一つの物をしまえるマジックアイテム。 その大きさ制限は半径1m高さ3m。 よって半径1m高さ3mのドラム缶に物を詰め込めば一つのブレスレットでかなりの量の物を運べる。 これもきっとTAS歩ご用達。 お値段は3万ガメル。こんなアイテムが比較的序盤から活躍しているあたり、訓練されたプレイヤーと特殊卓であるといえる。 メイガス ランクSSスタッフ。ランク効果で、魔法詠唱時にMPの代わりにHPを消費することができる。 HP消費で完全回復魔法の【レストレーション】を使えることから、永久機関とも呼ばれる。 戦利品として獲得したが、12話現在では倉庫入り。 「飽和火力で殲滅」が信条の彼らに永久機関の恩恵が必要となる日は来るのだろうか? 修道会だと、永久機関にするよりもむしろMPでは拡大率の足りない魔法を使用する用途で使われる気しかしない。 【フェアリーステップ】 レベル8妖精魔法。土の妖精が、術者からまっすぐ伸びる橋や階段を作る。 直接的な攻撃能力がないため、通常の卓ではあまり使用例のない魔法。 しかしこの卓では最強武器:地面を操る強魔法である。TAS歩マジTAS歩。 WTにてリストラされてしまった。代替魔法は土ランク9【ゴールドブリッジ】。ほぼ同一効果だが、構造物の大きさに3mまでの制限がついた。 魔剣 始祖の恩寵 セッション15で入手することになった魔剣。その名の通りライフォスの恩寵であり色々と規格外な性能を秘めている。 その特徴をかいつまんで書くと、持ち主が蛮族として扱われなくなり、死者の魂を浄化することができる。さらに必要筋力とランクを変更することも可能。SSランクであれば形状まで変更可能。 更に持ち主がドレイクだった場合は竜化を行うことができるようになる。実質的にクーラン専用の装備である。ただし、竜化中はデータ上一時的にこの剣が失われた扱いになる。竜化状態で武器を持ちたい場合は他に用意する必要がある。 ゲーム的に物凄い強力なダメージボーナスなどがあるわけではないが、世界設定的には相当ヤバイ性能を持っている。実際には聖剣、神剣と呼べる代物。ちなみに、ライフォス聖印としても使うことが出来る。 もちろん武器としての性能も非常に良く、高い汎用性を持つ。性能をフルに生かせるのは「ライフォス神官戦士のドレイク」と言う辺り、ライフォス神のクーラン好き好きオーラが駄々漏れになっていると見る視聴者も。 ライフォスが蛮族との融和を考えていた時代の剣なのではないか、とも、他の者が選ばれたらその者に最適化された性能に変化したのではないかとも言う見方をする意見もある。 始まりの剣でしか壊す事が出来ない。この為、ルミエル第二世代(ライフォスが手にした始まりの剣ルミエルを直接コピーした複製魔剣)の一振りか、それに類する神代の魔剣であると推測される。公式サプリメント「ウィザーズトゥーム」で魔剣の世代に付いて詳細が設定された結果、最大でも「第三世代の魔剣」のうち「祭器」という分類になった。(それ以上のクラスは「神様じゃないと使えない」か「触ったら神様になる」ような代物) なお、「神々が自ら創り上げた、英雄に授ける魔剣」が上述する「第三世代・祭器」で、これに該当する場合、人族、蛮族が手にできる剣で最高のものになる。 ぶっちゃけ、こんなものをドレイクが持っているなんて聞いたら世界中のルミエル系神官がひっくり返るレベルの代物。 しかし、PLの認識は「呪いのアイテム」。持っていると半径100km以内のアンデッドが気合を入れて成仏にくる上、セフィリア神聖王国などの過激派や第二の剣イグニス系の勢力に目を付けられたら戦争の火種になり得るからである。 魔剣である以上、持ち主を選ぶ。仮に持ち主を殺して奪ったとしても、新たな持ち主とはなれないことを付記しておく。 ちなみに、持ち主以外はこの剣の正体を知ることができないようになっている。 もう一つの効果として、主が15レベルならばこの剣を媒介としてルミエルを呼び出すことが可能である。つまり、神の導きによらず始まりの剣に触れることが出来る。この能力により、「神になることが出来る」。具体的には、使用した瞬間に小神クラスの力を得ることが出来る。なお、神のデータは用意されていないので、「小神クラス」が具体的にどれぐらいであるかはデータとして示されていない。真美いわく「データ作ると倒せちゃうからね」ということらしい。 この能力は任意のタイミングで使用可能(PCが死亡していても使用可能)。 本卓では、ハウスルールを利用して限界突破イベントを用意したり、レベル16以上の経験値テーブルを用意することはない。 魔剣 修羅 「イクサガミ」と読む。 始祖の恩寵 と共に試練の迷宮に置かれていた剣で、先にダルクレム側の試練を突破したナイトメアがこれを手にしている。 二重防壁を作り上げ、また砲身に変化して射撃攻撃を行うことができる。 気絶や死亡から回復させる力があるが、持ち主の意識がなければ行使できないので結局回復できない。 始祖の恩寵同様にやはり持ち主を選ぶため、持ち主が戦いに敗れた際に最後の力で自らの魂をダルクレム神の許に送ったあと、持ち主を失った修羅は力を失い、なんの力も持たない残骸だけが残った。 真実の鏡 銀の縁取りをした1m×2mの大柄な鏡。写した相手の本来の姿を映し出す。変装や魔法、特殊能力といったもの全てに効果を及ぼす。 非常に有用なアイテムではあるが、それだけに数が少なく非売品カテゴリー。 ちなみに基本取引価格は千早1,000人分72,000G。 本編では、ウルスがジエイ・カーン解放の代価として公王家に支払っている。 城規模の魔術師ギルドを建てれば非売品アイテムが買えるようになるので、修道会が手にする日も近いかも? その他 サンダーバード レベル5モンスターであるが、レベル詐称と言われるほど、同レベル帯にそぐわない強さを持つ。 登場時点ではPC達が太刀打ちできる相手ではなかったため、戦いを避けることになった。 そのため「エイギアのサンダーバードは通常よりも強い」という風聞が流れることに。 街道沿いで産卵していたが、どうやら孵化後に姿を消したようだ。 ハウスルール上、GMがネームド扱いで固定イベントに出さない限りもう本卓で遭遇することはないだろう。 ネタとして、コメントで「サンダーバード・エイギアス」なるモンスターデータが投稿された。LV10 知名度/弱点値:12/20 弱点:魔法ダメージ+2先制値 23 移動速度 50(飛行) 抵抗(生/精) 13(20)/15(22)胴体 /命 13(20)/打 2d6+14/回15(23)/防 12/HP 62/MP 32翼*2/命 14(21)/打 2d6+12/回14(22)/防 10/HP 53/MP 20特殊能力 〆雷鳴LV10「半径6m/20」雷属性魔法D「2d+16」 ○飛翔II ソニックスワロー わかりやすく言うと、燕である。 レベル11モンスターで、先制値30と移動力200を持つ(1ラウンドで200m通常移動できる)。 ちなみに、スカイバイク騎乗状態のPCが全力移動しても1ラウンドあたり150mなので基本的に逃げられない。 それどころか、種族特性により全力移動中は乱戦エリアを無視出来るため、誰かを囮にして逃げる、誰かを盾にしてターゲットを守るということすら不可能。 スカウトレベル15とるPLなんて滅多に居ないので、基本的にSS級【イニシアチブブースト】を使わなければ先制が取れないと考えて良い。 単なるレベル11野生動物であるが、15レベルPTでも構成によっては死人が出るほどの強敵である。GMのマスタリング如何によっては、格下モンスターを出しながら「確実にPCを殺す」運用も可能ということでもある。「後衛だからメイド服でいいや」と言ってると出現率が上がるらしい しかも、主要な攻撃手段である バードストライク は全力移動後でも使用可能。つまり、600m全力移動して即攻撃可能なわけで、反動を受ける為前衛を倒すのは難しくても、脆い後衛から処理していくのは(GMとして)たやすい。 さらに本卓では暗殺用に訓練済みであった(レベル+1)。もちろんかけらは上限いっぱい投入されていた。 【イニシアチブブースト】でSS級カード(20,000G)を使っても剥ぎ取りは最大で5,000G/1匹。できれば戦いたくない相手である。 ドルギラス 草原でよく草を食んでいるところが観測される大型の動物。ぶっちゃけトリケラトプス。 通常、こちらからけしかけない限り人を襲うことのないおとなしい性格で、反応も中立である。 修道会は無益な殺生を好まないので基本的にこのような無害な動物の相手はしない。 彼が遭遇表で6ゾロを振るとにゅうにゅうず、1ゾロを振るとティダーンズ、7を振ると修道会に出会う模様。 ドラゴンフォートレス レベル15モンスター。通常はキャンペーンのラスボスクラスにされるべき代物。 竜を模した浮遊要塞。百人単位で乗組員を搭載可能とあるが、性格上おそらく無人と思われる。 野良ゆえに、「動く物全てを殲滅」するようにプログラムされている。付近に蛮族がいる気配が全く無かったのはだいたいこいつのせい。 そのサイズゆえにコア部位(頭部)への攻撃障害を持ち、多部位による圧倒的火力で動く物全てを屠る。 そんな物が「野良モンスター」としてランダムエンカウントするとか、この遭遇表を書いた奴は誰だ! とはいえ、距離拡大可能な飽和火力魔法が自慢の修道会にとっては雑魚同然であった。 書いてあることやモンスターレベルとは裏腹に、ソニックスワローよりも危険度が低く思えるのは気のせいだろうか? ジェイドバジリスク 二つの邪眼をもつレベル15の高位蛮族。 かつてミストキャッスルの支配者であった者と同族である。 ウルスに敗れて蛮族領域を追われた三人組が逃亡生活に疲れ果てて嘆いていたところに修道会と遭遇した。 「対話可能な相手には対話を試みる」方針のもとにスコールが会話を試みた結果、相当悲惨な逃亡生活が明らかになった。【サレンダー】の効果もあり、反応も友好的になったためテュールに連れ帰ることに。 曰く、ラーリス宣教師のドラゴンに襲われ、冒険者に執拗に狙われ、モヒカンに頻繁に襲われ、怯えながら逃亡を続け、「世界の果てに生きてる間に行き着いてしまった」と嘆く毎日であった。 モヒカンに怯え続けていた彼らが、目の前で「レッサードラゴンハイレブナント3匹を瞬殺する」様子を見せられてはもはや裏切る発想すら持てないに違いない。 彼らがクーランのようにテュールで人々に受け入れられるようになるかどうかは、今後の行いにかかっているだろう。 レーゼルドーンは、彼らから見ても化物が跳梁跋扈する魔境である。 さすがにGMにとっても「【サレンダー】をかけて対話を試みる」というプレイは想定外だった模様。 テュールで彼らが最初に与えられた修行は、「ルミエル系の神の教えを理解せよ」というものであった。具体的にはレベル1以上のルミエル系のプリースト技能を取得するというものである。 「私兵レベルが14になったらNPCとして私兵に参加させても良い」とされている。彼らの出番ももうすぐだろう。私兵レベルが14になり、更に【クエスト】の成果でプリースト(サカロス)レベル2を取得し、晴れて私兵の仲間入りを果たす。彼らの所属は十二神将ではなく、スコールが自費で個人的に雇っている。そのためにわざわざ専用の防衛施設を別口で購入。なんという面倒見の良さなんだ… 彼らがいると セイクリッドフィールド が展開できないため足手まといだとGMは言う。ぶっちゃけ戦力としてもLv15人族のほうが基本的に強い。と言うか【魔法拡大・数】を持ってないので、多数の敵を相手にするこの卓では非常に戦力として微妙である。(なお、クーランは始祖の恩寵の効果で「ルール上蛮族として扱われない」ので、こうした事態にはならない) サカロス神拳 スコールの得意技にして"酒幸神"サカロスが与えたもうた神の拳である。 挟み撃ちに飛来してきたワイバーン2匹をスコールが特殊神聖呪文【ドランク】で眠らせ、1ラウンド足らずで墜落死させた様子から"サカロス有情破顔拳"の異名を得た。元ネタについてはAC北斗の拳を参照。 以降はスコールが"ドランク"を放つたびに北斗の技として扱われることになる。 当然ながら修道会の私兵にも同様の技を使うことが出来る者がいる。 某東方卓遊戯動画にも継承者が現れた。 コメの杖 大商人Tさんが剣の迷宮から持ち帰った杖。振ると砕け散り、大通りを埋め尽くすほどの米俵が出てくる。 迷宮内においてはトラップアイテムだが、町中では一時の迷惑にはなったが美味しい結果となった。 噂では「穀物が無尽蔵に湧いて出る」と言われていたが、実際は使用時に砕け散るので効果は1回限りである。 麻痺ガス 麻痺ガス強盗やマローダーが人里を襲撃する際に使用する大量殺戮兵器。 全身が麻痺し、呼吸器の麻痺により速やかに死に至る。 使用時は液化した麻痺ガスを袋詰めにし、袋を破ることで散布する。 それはもう麻痺ガスじゃねぇ、ガチの毒ガスだ。 動画内の描写に近い作用と使用方法のガスが現実にもある。おそらくこの麻痺ガスはサリンの事であろう。 グリーンカード アメリカ合衆国における外国人永住権、およびその証明書の通称。 転じて、この卓では"国家的に受け入れられている蛮族"の称号である"人族以上に人族"をダーレスブルグ公国の市民証として扱っている。 いつもの錬技 ジェイクが物理攻撃の前に使用する錬技5種のセット。第10話にて初披露した。 内訳は【マッスルベアー】【キャッツアイ】【デーモンフィンガー】【ジャイアントアーム】【スフィンクスノレッジ】。 効果としては物理攻撃力と命中率を大きく上げたうえ、 魔力撃 の威力まで向上させている。更に防具が マナコート になってからは防護点も上がる。 エンハンサー技能に経験値が割かれるとファイターの成長が遅れる為、本来は高レベルの魔法戦士でないと有効に生かせない(ある程度のレベルまではファイターを一本伸ばししたほうが強い)が、横伸ばし推奨の(最高レベルを伸ばしにくい)この卓では話が別である。 同じく前衛のクーランも似たような構成の錬技を使う事が出来る。 貧困 セッション11で判明した本キャンペーンのラスボス。 言うまでも無く史上最強のラスボスであり、その化身の一つ「失業」ですら倒せる目処が立たない。 これのせいでミストキャッスルでは1日滞在毎に100人の難民が押し寄せてくる。 自然 本キャンペーンの隠しボス。 以前より貧困と並んでその存在が確認されていたが、貧困のラスボス判明によりこちらもボス化。 スコール、ジェイクをして「自然はどうにもならん」「本気になられたら人間は綿クズ以下」と諦めモード。 まあちかたないね。 暴れ 野生モンスターをランダムエンカウントで出す時にこれを付けておけばとりあえずの言い訳にはなる。 これさえ付けておけば、ドラゴンフォートレスでさえ、さりげなくランダムエンカウントで出せる優れもの。 このゲームは「るーみっくわーるど」ではありませんw 通称「暴れ万能説」。最初はせいぜいワニやら象やワイバーン程度だったが、最近では上位蛮族やら上位魔神、上位モンスターのハイレブナントなどが次々と登場しては倒される。 とはいえ、最近では出現に「蛮族が魔動機文明時代の遺跡で誤ってランパートを起動してしまった」「冒険者が誤ってタイラントレギレクスの巣を暴いてしまった」などの理由付けがされるようになっている。 あまりに便利なので、他卓でも使われるようになりつつある。 放送事故 16話途中で約1分半にわたり映像が途切れるという事故が発生。 BGMのみならず、SEが入っていることから、ありがちな「動画時間が狂って何のデータもない空白時間が出来た」のではなく、本来は映像が入っているべき時間であると推測される。 詰め将棋の問題が出たところで途切れたため、コメントで解答予想が行われている。再投稿すると元の動画にあったコメントは失われるため、あえて修正版を作らず本来あるべきはずだった映像は次回の冒頭に流す事になった。 動画終了直前にダイスロール音と回復音が鳴っているので、おそらくは初手にドラゴンの回復を実行したと思われる。 多くの視聴者がさまざまな攻略法を予想したが正解は「事前準備をしてから全力でぶん殴る」だった。あまりにも予想外である。 まあ結局一斉削除によって消えたわけだが・・・ リメイクで放送事故まで再現されるなんて可能性はまあないだろう。 墾田永年私財法 新たに開墾した土地は、開拓者の所有物とする、と謳った法律。 奈良時代に公布され、日本でも開拓ラッシュが起こった。 史実では、墾田永年私財法の施行により富豪や大寺院などが私有耕地を拡大し、力を付け過ぎてきていったため、政府は一旦墾田を禁止した。 時間など経過させるものかダイス 依頼更新時に振る時間経過表。ウルス卓でも導入してよいらしいがPLは可能な限り拒否している。 d66で、1個目(十の位)が単位(1から順に秒/ラウンド/分/時/日/週)で、2個目(一の位)が経過時間である。日付が変わる確率は12/36(1/3)。但しそのうち5/36は14日以上経過するため、序盤で発生すると生活費だけで破産しかねない。PLたちが、生活費免除の条件である「住宅取得」を急いだのはこのためでもある? 一方で時間経過が3時間を切るためMPを回復する暇すらない確率が20/36もあり、うち11/36の確率で経過時間が1分を切る。 平均を取るとちゃんと4~5日経過するのだが、その期待値付近の値が出る確率はきわめて低い。
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登録日:2022/02/19 Sat 21 20 14 更新日:2024/06/15 Sat 02 23 53NEW! 所要時間:約 22 分で読めます ▽タグ一覧 2021年 CAPCOM PS4 PS5 REエンジン Steam Village of Shadows Xbox One Xbox Series X|S とうとう出来た項目 イーサン カプコン ゲーム ゾルダート バイオハザード バイオハザード ヴィレッジ バイオハザード8 バイオハザードシリーズ バイオ村 モロアイカ ライカン 人狼 今度のバイオハザードは怖くな〜い 俺らこんな村いやだLv.100 城 変態村 宇宙一のパパ 工場 村 涙腺崩壊 特異菌 His story comes to a close. ある男のストーリーが結末を迎える ●目次 ◇あらすじ ◇システム●アイテム管理 ●調合 ●武器のカスタマイズ ●商人 ●ガードの仕様 ●フォトモード ●ザ・マーセナリーズ ◇登場人物●村外の人間 ●四貴族と支配者 ●その他 ◇登場クリーチャー・ライカン ・モロアイカ ・ゾルダート ・その他 ◇ステージ・村 ・ドミトレスク城 ・ベネヴィエント邸 ・人造湖 ・森の砦 ・ハイゼンベルクの工場 ・祭祀場 『バイオハザード ヴィレッジ』(Resident Evil Village)とは、カプコンが発売した『バイオハザードシリーズ』の本編タイトル第10作目。 「ヴィレッジ」は「VIl_l_AGE」と表示され、前作の『7』同様、色の異なる部分が『8』であることを現している。 2021年5月8日発売。 基本的なゲームシステムは前作を踏襲しつつ、『4』に寄せたバトル要素の強い作品へと変更。クリア後にはマーセナリーズも用意されている。 『RE 3』と同様にオンライン対戦ゲーム『バイオハザード RE VERSE』が同時収録されており、本編から遅れること2022年10月28日にサービスが開始された。 また、同日から16年後を舞台に成長したローズが主人公となる追加シナリオ「Shadows of Rose」、待望の三人称視点で本編をプレイできる「サードパーソンモード」、ザ・マーセナリーズに大幅な追加要素を加える「ザ・マーセナリーズ アディショナル オーダーズ」を収録したDLC「Winters’ Expansion」が配信された。 前作を購入しなかった理由が「怖すぎるから」ということで、「俺らこんな村いやだLv.100」だの「今度のバイオハザードは怖くな〜い」だのプロモーションがネタ成分多め。 ◇あらすじ ベイカー家の悪夢から3年後。 BSAAによってヨーロッパへ移住したイーサン・ウィンターズは、ミアと共に静かな生活を送り、二人の間には愛娘ローズが生まれていた。 しかし、突如としてクリス・レッドフィールド率いる謎の部隊の襲撃を受ける。 「クリス…どうして!?」 「悪いなイーサン」 その言葉と共に容赦なくミアの身体に銃弾を撃ち込むクリス。 イーサンは気絶させられ、ローズと共にどこかへ移送されてしまう。 イーサンが目覚めると、車は横転しており、ローズの姿はなくなっていた。 雪道を捜索するイーサンの前に、その場には似つかわしくない城を擁する寒村が姿を現す。 謎の老婆にローズがここにいると聞いたイーサンは、ローズを救出するため化物だらけの村に歩み出す。 ◇システム ●アイテム管理 『4』のアタッシュケース式に変更され、前作や『RE 2』などに比べて持てる容量が最初から多めになっている。 後述のデュークから購入することで所持枠の拡張も可能。 前作では調合用の素材やキーアイテムが枠を圧迫していたが、今作では専用枠に変更されているため自由度が向上した。『4』同様に各地で入手できるトレジャーも用意されている。 なお、『4』と違ってナイフも通常アイテムとなっているため枠を圧迫するが、クリア後に解禁される上級の近接武器と入れ替えられる。 ●調合 前作や『RE 2』同様、ガンパウダーやハーブ、薬液などを組み合わせて回復薬や弾薬を調合することが可能。 レシピを入手すれば地雷なども生産可能になる。 ●武器のカスタマイズ 『4』同様、拡張パーツを装備したり、デュークの店で各性能を強化可能になった。 ●商人 謎の男デュークが商人として登場。 『4』の商人同様にアイテムを売買してもらえる他、各地で入手できる食材を持っていって料理を作ってもらう事で能力を強化してもらうことも可能になった。 今作では弾や調合レシピといった商品も扱うようになっている。 ●ガードの仕様 敵の攻撃をガードした直後にガードボタンを押すと、敵を押し返すことが出来るようになった。 敢えて攻撃を受けて押し返すことで道を開くことが可能に。 ●フォトモード 好きな場面でスクリーンショットを撮るためのモード。 画面フィルターやレンズの設定などを行える。スクショ自体は各ハードの機能で撮影する。 一部使用が制限される場面も存在する。 ●ザ・マーセナリーズ お馴染みのサブゲーム。クリア後に解禁される特典ショップで購入することでプレイ可能になる。 ステージを選択して敵を殲滅し、ハイスコアを目指していく。 本編クリア後に解禁される特典ショップで使用できるポイントを稼ぐことが可能。 ◇登場人物 ●村外の人間 ・イーサン・ウィンターズ 前作から引き続き抜擢された本作の主人公。妻帯者で一児の父でもある一般人。 証人保護プログラムにより表向きには死亡したことにされ、ミアと共にヨーロッパへ移住した。 3年の間にクリスによる戦闘訓練を受けており、銃器の扱いも手慣れたものとなっている。 今作でも左腕の小指と薬指を噛み切られて三本指になったり(*1)、手首を切断されたりと散々な目に遭う。 いい加減バイオ世界に慣れてきたのか、今回は前作より更に口が悪い。 ・ローズマリー・ウィンターズ 生後半年と生まれたばかりのイーサンとミアの娘。愛称はローズ。 突如現れたクリスによって連れ去られ、謎の村に拉致されてしまう。 DLCの追加シナリオでは16歳に成長。とある理由から菌根の記憶の世界を冒険することになる。 ・ミア・ウィンターズ イーサンの妻。前作の事件のトラウマがいまだに根強い模様で情緒不安定。 過去の話をするとヒステリーを起こしたり、精神安定剤らしきものを服用する。 他にも不気味な絵本を愛読し、キノコが嫌いになったりしている。 冒頭でクリスに射殺されてしまうが…? ・クリス・レッドフィールド お馴染みシリーズ主人公で、前作でイーサンを救った恩人。 だが突如部隊を引き連れてウィンターズ家を襲撃、ミアを殺し娘を連れ去った。 イーサンとは別に村に潜入し、何かを調査しているようだが…? ●四貴族と支配者 ・教祖 マザー・ミランダ 今作の敵の親玉。鴉の羽根で作られた翼付きのドレスと仮面に身を包んだ謎の女。 村を支配する四貴族を従えており、彼らからは「お母様」「母」と呼ばれている。 村の宗教の教祖であり、人々からも強く信奉されている。 詳細は個別記事参照。 ・吸血鬼 オルチーナ・ドミトレスク 村の象徴となっているドミトレスク城の主で、3m近い巨体を持つ貴婦人。 日本で有名な都市伝説・八尺様を連想させる風貌をしている。 3人の娘たちと城に住み、他者の生き血を啜り猟奇的な行為を繰り返している。 詳細は個別記事参照。 ・人形使い ドナ・ベネヴィエント 人形師の一族であるベネヴィエント家の令嬢。パペットマペットではない 黒子のような姿をしており、心霊人形アンジーを操ってイーサンを翻弄する。 喋っているのはもっぱらアンジーであり本人は滅多にしゃべらない。 詳細は個別記事参照。 ・怪人 サルヴァトーレ・モロー 湖畔の地域を支配する醜悪な男。四人の中でもっとも人間を逸脱した見た目をしている。 ミランダを「お母さま」「ママ」と呼び、一番忠誠心が高いが一番出来が悪い。 そのため他の貴族にバカにされておりコンプレックスを抱えている。 詳細は個別記事参照。 ・工場長 カール・ハイゼンベルク 工場を取り仕切る粗暴な男。歯車や機械部品を宙に浮かべる超常的な力を操る。 ドミトレスク夫人とは犬猿の仲で、顔を合わせるたびにいがみ合っている。 何かしら事情を知っている素振りを見せるが…? 詳細は個別記事参照。 ●その他 ・行商人 デューク イーサンが村の中で出会った謎の行商人。彼のいる部屋はセーフルーム扱いでボスでさえ入ってこれない。 でっぷり太った巨体ながらあらゆる場所に先回りして、イーサンに商売を持ちかける。『4』の商人は『昔の友』らしい。 ローズを取り戻す方法を教えたりと何かと協力的。肝が据わった性格で、どんな時でも飄々とした物腰を崩さない。 料理の材料を集めたりすると喜び、それを使った郷土料理をイーサンに振る舞ってくれる。 ・預言者 村の中を徘徊する黒い服と髑髏のついた杖を持った老婆。ローズが村にいると告げた張本人。 その後もたびたびイーサンの前に姿を現し、意味深な台詞を残していく。 怪物たちが跳梁跋扈する村の中で全く襲われる事がないが…? ・ゾイ・ベイカー 前作の登場人物でベイカー家唯一の生き残り。 表向きは毒ガスによる災害として事件を処理されたことを不服としており、真実を訴えるため新聞記者となった模様。 本編には登場せず、DLC「トラウマパック」を導入すると彼女が纏めた前作のレポートを読める。 ・イングリド 前日譚にあたる体験版「MEIDEN」で登場したドミトレスク城の牢獄に囚われている少女。 体験版では彼女が主人公となり城からの脱走を目指す。だがその末路は…? ・エヴァ ミランダの実の娘。1909年6月生まれ、スペイン風邪によって1919年8月に命を落とした。 ・エヴリン 前作ラスボス。「とある世界」で再会する事になる。 ●村人達 グリゴリ・スタン イーサンが村で最初に出会った村人である老人。ハンチング帽を被りショットガンで武装している。 自宅で何かから見付からぬよう隠れ潜んでおり、イーサンを「それら」と勘違いして銃撃してしまった。 彼の家で拾えるナイフと手渡された拳銃は、丸腰であったイーサンの大きな助けとなった。 エレナ・ルプ イーサンが村の中で出会った生き残りの女性。 初めてまともに交流がとれた村人であり、怪我を負った父親と共にルイザの元へ避難しようとしていた。 だが誰も門を開けてくれなかった為、納屋で息を潜めて隠れていたところでイーサンと出会う。 排他的な村の中では話が通じるまともな人で、助けてくれたイーサンも屋敷の中に入れてくれるよう頼んだ。 余所者であるイーサンのことを友人と呼び、イーサンとローズの身を案じてくれている優しい女性。 だがいざという時はショットガンで怪物を撃退する姿をみせる。 レオナルド・ルプ エレナの父。髭面のワイルドなイケメン爺。他の村人を助けようとして怪我を負ってしまった。 出会った当初は他の村人同様排他的で、イーサンを「余所者」と嫌っていた。 娘曰く「人を頼るのが苦手」。イーサンと打ち解けた後は老後の話なともしていた。 銃は持っておらず右手に鉈を握りしめている。 ルイザ 村の北東に大きな屋敷を構える初老の女性。放送設備を使って生き残りに避難するよう呼び掛けている。 大扉を開くためのアイテムを託されるなど、地位が高いことが窺える。村の中では珍しく車も所有していた。 他の村人と違い余所者のイーサンの事も受け入れ、ヴァシレという夫がいるが行方不明。 セバスチャン、ロクサーナ、アントン、ユリアン ルイザの屋敷に避難してきていた村人達。 頭に包帯を巻いてたのがセバスチャン、頭巾をかぶって泣いていた未亡人がロクサーナ。 酔っ払い親父がアントン、ショットガンを持って見張りをしていたのがユリアン。 エルネスト 名前だけ出てくる村人。太った行商人(デューク)から外の世界の古新聞を買っていた。 昔、村に滞在した男の事を憶えているので高齢と思われ、イーサンが村に訪れる前に行方不明になっている。 ヨーゼフ・シモン ベネヴィエント家の庭師。楽器職人宅に貼り紙を残している。 オイゲン 赤い煙突の家の住人と思われる。ミランダと四貴族がローズに何をしたのかを目撃していた。 ◇登場クリーチャー ・ライカン 今作のメインクリーチャーであり旧作におけるゾンビ、ガナード、モールデッドに相当する存在。 後述の寄生虫「カドゥ」を植え付けられ特異菌に感染し、適合できなかった村人たちが変異した姿。 ギリシャ語で「人狼」と言うだけあり、鋭い牙と爪を持ち、獣のような素早い動きで獲物を襲う。 ある程度の知能はあるらしく、武器を持っていたり、イベントシーンでは馬に乗る姿も見られる。 多少の例外はあれど基本的には緩慢だったゾンビやモールデッドとは異なり、まさに獣同然の俊敏な動きが特徴。 ステップを織り交ぜた動きで巧みに銃弾を回避し、身長を超える段差を飛び越えるうえに垂直の壁を苦も無くよじ登る身体能力を備えている。 加えて本作のライカンは文字通り数の暴力で襲い掛かってくるため、イーサンは村に着いて早々に手荒い歓迎を受けることになった。 動きが早くて狙いにくい、徒党を組んで集団で攻めてくる、一部は弓矢などで遠距離攻撃を仕掛けてくる等… 雑魚敵ポジションとはいえかなり侮れない強敵となっており、数多くのプレイヤーを苦しめた。 ちなみに難易度が上がるほど攻撃力と耐久力、そしてなによりも素早さが上昇し、脅威度は異常にあがる。 最高難易度では冗談抜きで一瞬視界から消えるほどのステップを繰り出すうえ、ハンドガン程度ではほとんど怯まなくなるため注意が必要。 ライカン(大型) その名の通り、巨体のライカンで頭部に防具、両腕に鉤爪を装備している。 非常にタフであり、おまけに防具を装備した状態ではヘッドショットも効かない。 そのため防具を弾き飛ばさなくてはまともにダメージが通らない。ただし装甲の施されてない胴体や脚部は問題なく攻撃が通る。 最低でもショットガンやパイプ爆弾がないと対応が難しいので、ないときは素直に逃げるのもひとつの手。 ウリアシュ 『5』の処刑マジニを彷彿とさせる大男のライカン。序盤から登場するのも一緒。 巨大なハンマーを装備し、パワー溢れる攻撃を繰り出す。鈍重な見た目に反して大ジャンプしてきたり、ライカンを呼び寄せる。 ちなみに素体となったのはこの村の村長。他と違ってカドゥへの適合性が高かったが知性や自我は結局ぶっ飛んだ。 普通にプレイしていれば初登場時点では倒せないものの、周回プレイで強力な武器を持ち越していれば倒すことは可能。 実績『ジャイアント・キリング』が解除されるが、ストーリーに変化等はない(*2)。 ウリアシュ・ストレージャ ウリアシュの亜種。村長の兄が変異した姿。ストレージャとはルーマニア語で「門番」という意味。 巨大なモーニングスター状の武器を振り回し、正面からの攻撃を弾き返してしまう難敵。 だが例によって背中に弱点が露出している為、仲間の空爆を背中に当てなければまともなダメージを与えることができない …と思われがちだが、実は地道に背中に弾丸を撃ち込み続けることでも撃破は可能。 時間かかるだけで意味は無いけども。 ウリアシュ・ドラク 人喰い鬼と呼ばれるウリアシュの亜種。 こちらは戦斧を装備しており、何故かライカンではなくモロアイカを従えている。 2体登場する中ボス格で戦うのは任意だが、それぞれ宝を護っている。 実は宝だけを回収してトンズラこくこともできる。 ちなみに一応隠しキャラであり、公式からその存在について一切触れられていない。 名前はルーマニア語で「巨大な」を意味するウリアシュに「悪魔」を意味するドラク(DRAC)を繋げたもの。 ヴァルコラック 全身が毛に追われた大型の牙獣型クリーチャー。モローの実験によって誕生したB.O.W.。 ライカンにカドゥの寄生に加え脊髄に狼の血を注入した事で、凶暴な獣と化し「牙獣」と称されるようになった。 その姿はもはやライカン以上に人間の面影が無く、知能もなくなり完全に化け物そのもの。 銃弾に怯みもしないで突っ込んでくる高い耐久力と攻撃力を有するが、巨体ゆえ狭い場所には入ってこれない。 高い所から安全に攻撃しようとしても、軽々と屋根の上に飛び移ってくる。 ちなみに名前はルーマニア語で「狼人間」という意味を持つ。 ヴァルコラック・アルファ ヴァルコラックの強化型。特定の時期にしか戦えない隠しボス的なポジション。身体中に槍が刺さっている。 モローが最初に作って手に負えないと思ったヴァルコラックはこの個体であり、属に言うプロトタイプ。 通常のヴァルコラックに輪をかけて凶暴で、アサルトライフルを打ち込まれても一切ひるまない強敵。 弱点はグレネードや地雷などの爆発物、そしてモローが用意していた特別な武器。 だが倒すには相当な弾数が必要なので、無理に倒そうとするとそれ以降で弾不足に悩まされることも。 見事倒すことができれば『狼よ静かに死ね』の実績が解除される。 ・モロアイカ ドミトレスクによって幽閉された使用人の少女たちが変異した、ミイラのようなクリーチャー。 少女、つまり女性なので胸がある…のだが、手足は灰色で痩せこけ傷だらけ、そして目は隠れ歯はボロボロなので全く可愛くない。 多少知能は残っているのか手にした剣などを使って襲ってくるが、動きは緩慢で耐久力も低い。 尚、モロアイカとはルーマニアの民間伝承に出てくる「女吸血鬼」を意味する(*3)。 余談だが、ヴィレッジの発売前に配信された体験版「MAIDEN」では主人公のとある少女を操作し、ドミトレスク城からの脱出を目指すことになる。 そして本編のドミトレスク城の地下牢にて、彼女の成れの果てと思われるモロアイカが出現する。 MAIDENをプレイし、尚且つモロアイカが落としたあの首飾りを見て衝撃を受けたプレイヤーもいるのではないだろうか。 ちなみに先述の通り基本的には緩慢なのだが、このゲームに登場する他の敵の例に漏れず難易度が上がると極端に動きが早くなる。 そのため最高難易度ではノーマルと比較にならないレベルで素早くなり、一転して脅威となる。 とはいえライカンやハウラーと比較しても劇中では最弱なので、従来作のゾンビ的な存在と言える。 ちなみに火をつけると実績『火達磨』が解除されるが、ストーリーに変化等はない。 サンカ モロアイカの両腕がコウモリの翼のようになったクリーチャー。上空を複数で飛び回り、素早い動きで攻撃を仕掛けてくる。 コンセプトアートによると舌が長いのは敵の血液を吸うために変異したとのこと。要するに蚊である 目の周りはシワだらけで鼻は潰れており、もはや人間の顔ではなくなってしまっている。 どんな変態でもこいつに舐められて喜ぶ猛者はいないだろう。尚、サンカとはルーマニアの民間伝承で「女悪魔」の意。 耐久値が低く獲得できる資金も多めなので、慣れたプレイヤーにとっては空飛ぶアイテムボックス扱い。 ベイラ、カサンドラ、ダニエラ ドミトレスクの娘たち。城における中ボス格。 黒いドレスとフードを纏い、羽虫の群れを引き連れ、羽虫に化身するなどの能力を持つ。 その正体は死体に埋め込んだカドゥから生まれた多数の羽虫が集まり、人の姿に擬態した姿。 羽虫自体が本体であり、攻撃しても一瞬で雲散するため、通常の方法では攻撃が通らない。 詳細はドミトレスクの項目を参照。 ・ゾルダート ハイゼンベルクが生み出した、死体を改造したサイボーグB.O.W.。 なお「ゾルダート」とはドイツ語で「兵士」を意味し、ハイゼンベルクも「鋼の軍団」と称している。 ハウラー ハイゼンベルクよって成人男性の死体から造られた、ゾルダートシリーズのプロトタイプである男性型B.O.W.。 心臓を切り取り、代わりにカドゥを移植、そして脳の代わりに電気信号を送る特殊なヘッドギアを被せてある。 性質はモロアイカとほぼ同じだが、ヘッドギアのおかげでヘッドショットを一度だけ弾く。ハルバード状のガラクタが武器。 死体がベースのため知能は失われており、動きも緩慢で戦闘試験でも三分足らずでライカンにあっさり殺されていた。 ハイゼンベルクには労働力としても扱われてる様で、せっせと岩盤を掘る個体もいる。名前の由来はドイツ語で「喚く者」。 ゾルダート・アイン ハイゼンベルクによって改造された、ハウラーの改良版であるサイボーグ兵士B.O.W.。左腕に装備したドリルを振り回す。 見た目もモロアイカに似ているハウラーと違い、なぜか筋骨隆々のマッシブボディとなっている(*4)。 ハウラー同様のヘッドギアだけでなく、電動ドリルを稼働させるためのカドゥ制御リアクターなる装置により出力・制御を向上させた。 たった一分でライカン3体を皆殺しにする戦闘力を持つが、追加された胸のリアクター自体が弱点にもなっている。 頭部制御装置により攻撃時以外は腕のドリルでガードしているが、ドリルを振り回しながら暴走する個体も存在する。 ゾルダートシリーズでは生産が最も容易なようで、工場内ではこいつが大量に生産、運搬される場面を見ることが出来る。 ちなみに運搬されているコイツを撃つと地下の湖底へと落下していき、実績『シュート・ダウン』も解除されるがストーリーに影響はない。 何十体落としても無限に運搬されているのでいくらでも落とせる。ストレス解消したプレイヤーもいるはず 「アイン」はドイツ語で数字の「1」を意味する。 ゾルダート・ツヴァイ ゾルダートシリーズの一種。ヘッドギアではなく鼻と口を金属製のフェイスシールドで覆っている。 両腕がドリルになっており攻撃力が上がり、リアクターは背中に埋め込まれて狙いにくくしてある改良版。 もっとも怯むと背中を丸見えにするのであまり意味ないのだが 「ツヴァイ」はドイツ語で数字の「2」を意味する。 ゾルダート・ジェット ゾルダートシリーズの一種。 ツヴァイにジェットパックと頭部飛行翼を装備したことで機動力を向上した個体。 短時間の飛行が可能になり、立体的に獲物を追い回せるようになっている。リアクターは右胸。 デザインヒントは『カブトガニ』。両腕のドリルを突き出して突撃してくる。 試作品なのか数はあまり多くない。 ゾルダート・パンツァー ゾルダートシリーズの一種。「パンツァー」はドイツ語で『戦車』以外に『鎧』という意味もある。 全身をアルミ合金製アーマーで覆うことで、弱点が露出しない最強の個体を目指して作られた。 3本の電動ドリルを左右それぞれの腕に装着し、その装甲はあらゆる攻撃を弾く。 だが重装化のせいで動きが鈍く、爆発物でアーマーを剥がされると弱体化する課題が残されている。 (ただし動きは多少素早くなるので、完全に全ての面で弱くなる訳ではない) 遭遇前に倒し方の説明書が手に入る不憫な敵。 シュツルム ハイゼンベルクが改造したサイボーグB.O.W.の一体。工場内で度々イーサンの前に現れては追跡する中ボス。 劇中では三度出会うことになるが、一回目と二回目は逃げるしかない。「シュツルム」はドイツ語で『嵐』。 顔の前面に巨大なプロペラ(羽根はチェーンソーになっている)を装備しており、突進してバラバラにしようとしてくる。 頭部に高出力エンジンを積んだためパワーは圧巻の一言だが、自身で制御がきかないという致命的弱点がある。 こんな見た目ながら閃光弾で目が眩んで弱点を晒しやすくなり、さらに回転する羽根で自身の両腕を切り落としてしまうというドジっ子属性持ち。 ハイゼンベルク曰く「完全な失敗作」。いや、設計段階で気付けよ… 他にも長時間の稼働で熱暴走するなど問題が多い。当初はハイゼンベルクが実父を改造したものという設定があったらしい。 イベントでエンジンを震わせ興奮するシュツルムに、ハイゼンベルクが「おい静かにしてろ!」と怒鳴るのはこれの名残か。 弱点は排気口。赤い制御核は背中に着けられている。 なお、ゾルダートシリーズやシュツルムのデザインについて、リチャード・ラーフォースト監督の映画『武器人間』との酷似が指摘されている。 ・その他 ベビー ベネヴィエント邸で襲ってくる本作最大のトラウマ。屋敷での中ボス格とも言えなくはない。 詳細は個別記事参照。 リビング・ドール ベネヴィエント邸に大量に置かれたドナ手製のヴィンテージ人形。 中に多数の刃物を内蔵していて、かくれんぼで時間切れになると滅多刺しにしてくる。 演出に近い存在だが、後にある場所でザコ敵として登場する。 特異菌 前作に登場したE型特異菌の原種であり真菌(カビ)の一種。村の地下にある菌根を中心に繁殖している。 菌根は赤黒く巨大な胎児のようにも見える不気味な姿をしており、そこから流れ出る「黒いもの」に触れた者の頭に膨大な「死者の記憶」(*5)を流し込む。 尚、E型はE型が取り込んだ者の記憶のみだが、原種はE型を含む特異菌が取り込んだ者全ての記憶を保存している。 特異菌に感染すると菌が体組織を養分として、徐々に細胞を特異菌へと置換されていき、異常な身体能力と再生力を得る。これにより老化も止まる。 この菌が最終的に脳幹まで達してしまうと完全に自我も消失してしまうが、適応者であればこのデメリットはない。 ちなみにE型は最終的にモールデッドのような変異体になってしまうのに対し、原種の感染者はあくまで人の姿を留めているのも特徴。 またE型ほどの精神支配ではないが意識操作をすることも可能で、村人達は普通の人間のまま信仰させられていた(*6)。 村人全員が感染しているはずだが身体能力も再生力も向上しているようにも見えず、その辺も未だ謎に包まれている。 研究報告からE型と原種はDNAが99.95%一致しており、差分は人為的な加工のためと言われている。 E型には血清が存在するが原種にはなく、元に戻せるかどうかは不明。 尚、下記の寄生虫「カドゥ」を植え付けられた感染者の場合は大幅な変異を起こす場合がある。 カドゥ ミランダが研究を効率化する為に線虫から作り出した、特異菌を媒介する寄生虫。 本来線虫はミクロサイズの小さな虫だが、カドゥは30cmぐらいの大きさで菌根に似た胎児のような姿をしている。 『4』『5』に登場したプラーガと似ているが、カドゥは植え付けられた宿主以外の体には入ろうとしない。 ただし特異菌を媒介する為、これを植え付けられたクリーチャーに傷つけられる事で特異菌の二次感染を引き起こす。 移植された者は最初スペイン風邪からも回復しているが、適応できなければ徐々に異常をきたしライカンと化す。 とある研究記録によると複数のカドゥを植え付けられた個体は爆散してしまったらしい。 また逆に安定して融合すると心臓や脳の代りになる擬似臓器のような役割を果たし、機械での制御も可能。 プラーガと違い成人男性以外でも適合し、それどころか死体や無機物さえ植え付ければ操れるという汎用性がある。 尚、カドゥに寄生された宿主が死亡すると身体の一部が結晶化して残ることがあり、村にはそういった人骨も落ちている。 ちなみにアイテム説明によると強い個体ほど結晶化しやすいらしい。 ローズもミランダの手で結晶化して身体を切り分けられていたが、彼女の場合は完全適合者なので特別(*7)。 作中ではモローの実験所にサンプルが置かれていたが、とある人物が回収している。 ◇ステージ ・村 今作の主な舞台となる寒村。すでに住人が全滅したのか、ほとんどの家は廃墟と化している。 農村だった様だが、季節がらか畑は休耕地となっており、城の近くにワイン造り用の葡萄畑がわずかに残るのみ。 マザー・ミランダを教祖とする独自の宗教が信仰されており、中央にはミランダと四貴族を祭った小教会が存在する。 また、村の北西には四体の巨大な石像が立ち並ぶ祭祀場と遺跡が存在する。 『4』と異なり各ステージへの経由地として終盤まで往復することになる。ゲームが進むにつれ探索範囲も広がっていく。 ・ドミトレスク城 ドミトレスクの居城で最初に探索するダンジョン。 城だけあって非常に広大でワインの醸造所や礼拝堂、歌劇場まで存在する。 壮麗な地上階に対し、地下は死体だらけの牢獄が広がり、モロアイカが跋扈する。 杜の近くには村の製材施設がある。 ・ベネヴィエント邸 ドナの住む邸宅。道中にはベネヴィエント家が作り上げた庭園が存在し、花畑に囲まれた墓がある。 高山地帯に存在するため村からはエレベーターで行き来する。今作最大の恐怖ステージでもある。 ・人造湖 村の南に広がる湖。古い集落を沈めたダム湖で、放出用の水門がある。 巨大な風車による発電・粉引き施設があり、漁が行われていた形跡も見られる。 モローの実験場が存在し、粘液のような壁に取り込まれた気持ちの悪いステージ。 ・森の砦 ハイゼンベルクに誘導されたイーサンが訪れた村の北東に位置する製材所近くの遺跡。 かつてはどこかの国の国境を護る砦だったらしい。 現在はライカンの巣となっており、大量のライカンが襲撃してくる。 ・ハイゼンベルクの工場 村の西側にそびえる巨大な工場。 地上の入口こそごく普通の町工場といった雰囲気だが、地下には広大な施設が広がっており、ゾルダートが生産されている。 ハイゼンベルクの仕掛けた猟奇的な死の罠がイーサンを襲う。 ・祭祀場 村の西部にある儀式用の祭祀場。祭壇にはアンブレラ社の社章に酷似したマークが描かれている。 追記修正はトーテムを破壊しながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 人形劇のほうが先に記事になるとは -- 名無しさん (2022-02-19 21 44 41) これは本当にやばかったよ。かっこいいとかそういうレベルを超えちゃったよ -- 名無しさん (2022-02-19 22 16 05) 2周目に入ると序盤のミアの言動に不可解さが分かる。1周目ではプレイヤーもイーサンも7の鬼嫁っぷりからこういう一面もあるんだなって強引に納得してただろうけど -- 名無しさん (2022-02-19 22 25 35) ↑3 これに限らないけど、ストーリーを文字に起こすだけでは作れない記事ほど後回しされがち。投稿者お疲れ様です -- 名無しさん (2022-02-19 22 26 29) 四貴族がそれぞれ50年代、60年代、70年代、80年代のホラー映画の流行をリスペクトしているって考察がとても好きです -- 名無しさん (2022-02-19 22 29 05) VIIは1の焼き直し、VIIIは4の焼き直しって感じ?雰囲気はやっぱりVIIの方が好きだったな。 -- 名無しさん (2022-02-19 22 47 01) ↑2 なんとなくだけど、100年前で時代が止まった村でストーリーが進行するにつれて現代に向かっていく感じがする。時空の止まった異世界に現代人のイーサンが入ったことで村の時間が動き出して、終盤でクリスたち現代の人間が突入し、伝説の怪物ライカンは「現代の脅威B.O.W」という地位に落とされた上で村は破壊され、そこから「未来」の象徴である赤ん坊ローズマリーをつかみ取っていく……ってストーリーなんだと思う -- 名無しさん (2022-02-20 06 37 19) 歴代で一番好きな主人公になったわ いいヨねイーサン -- 名無しさん (2022-02-20 09 11 50) ↑2 最初の頃とか「この村ヤーナムだろ」とか言われるくらい異世界感あったからなあ -- 名無しさん (2022-02-20 09 55 22) もはやギャグに両脚突っ込んでるような回復力そのものが伏線だったという。プレイヤーが突っ込むのも全部想定内だったのかな -- 名無しさん (2022-02-20 19 11 40) アンサラーはシリーズで最も残念な隠し武器だと思う。まずナイフと同じ射程で扱い難い。それでもせめてあの三色性能が一つにまとまってりゃまだ使えん事もなかったろうにな -- 名無しさん (2022-02-20 19 17 26) 実績のナイフマスターを取るのには使えるから(震え声) -- 名無しさん (2022-02-20 22 33 23) バイオで泣くとはなぁ… -- 名無しさん (2022-02-21 10 55 47) イーサンの項目がまだ無いのが意外 -- 名無しさん (2022-02-21 12 35 26) 設定を考察していくと、一番ヘイトを貯めるのは多分ミア。またか、というのといい加減にせい、という突っ込み受けること間違いなし。ゴリスはまじゴリラ過ぎて部下にも窘められて凹むのでまだ余地はある。 -- 名無しさん (2022-02-21 16 40 20) 言うてミアって旦那がカビ人間とわかってても、ちゃんと情交して子供作ってくれる人やで?人の形した怪物とか生理的に無理ってなるのが普通だと思うが。 -- 名無しさん (2022-02-21 21 05 19) クリスやミアの言動は、ギリギリまでストーリーを修正させられたしわ寄せに思えるなあ(没になったエイダとか、デュークの没ムービーとか) -- 名無しさん (2022-02-22 21 48 38) 武器のカスタマイズが後で手に入る奴ほど強い。で面白みがないんだよね。初期ハンドや初期ショットとかフル改造してもあんまり旨味がないし -- 名無しさん (2022-03-10 17 14 12) ↑16 二週目に入ってからの「絵本の怪物はパパがやっつけてやる。」っていう台詞で涙腺が震えたわ。そういうことか!って感じで -- 名無しさん (2022-03-25 23 46 46) 絵本のママ役に当たるキャラってミアというよりクリスじゃねぇか?って思う、冗談抜きで。絵本の内容通りだとゴリラのほうが当てはまるよね -- 名無しさん (2022-03-25 23 55 50) ちょうど発売から1年経ったけど、BSAAに見切りをつけたクリスが殴り込み宣言をした後に何があったのか気になるね -- 名無しさん (2022-05-08 13 30 46) ストーリー後半に差し掛かって、イーサンの正体やらアンブレラのルーツやら過去作の謎が一気に明かされる展開が好き -- 名無しさん (2022-05-18 10 42 50) なまじ4を意識したばかりに物足りなさが目立った惜しい作品。 強制イベントの多さとかムービーゲー並だし、おまけ武器も変にバランス調整されちゃって使ってて楽しくない。マーセナリーズは言うに及ばず。 Re4では不満点解消されてるといいんだけど。 -- 名無しさん (2022-06-03 19 14 09) ゴールドエディションではマーセナリーズにクリス、カール、ドミトレスクがプレイヤーキャラに追加、ローズを主役にした追加ストーリー「Shadow of Rose」、んでTPS視点オプション追加で正式にイーサンの顔が拝めるようになるみたい -- 名無しさん (2022-06-15 13 44 19) ここまでムービー多いとマジで√分岐あった方が良かったろうと思う -- 名無しさん (2022-06-15 14 03 34) バイオ4のような沢山敵を倒すゲーム性を売りにしていたのに、ヴェネビエント邸は言うに及ばず、モロー戦も8割は逃げイベント、ハイゼンベルクは劣化ターミネーターを狙撃するだけのステージだから4のようなアクション性も薄くイベント戦が多いから周回プレイの気力がゴリゴリにそがれた印象が強かった作品。 -- 名無しさん (2022-06-27 23 35 08) やっぱりバイオは実写映画もゲームも超人バトルに落ち着くのね・・・ 4やリベレーションズみたいなスペシャリスト路線が好きだったからこの傾向はほんと残念。 -- 名無しさん (2022-10-28 21 10 00) シャドウオブローズはぜひやってもらいたい。ネタバレになるから詳しくは言えないけど -- 名無しさん (2022-11-02 16 45 57) 何気に「カドゥ」の単独記事はまだないんだね -- 名無しさん (2023-03-01 22 49 24) 「人間+特異菌直接=モールデッド」「人間+カドゥ=ライカン」かと最初思ったけどカドゥ関係ない菌直接の二次感染でもライカンになるし、7の菌は品種改良させられた亜種だからモールデッド化させるんであって原種の菌だとカドゥを介してなくてもモールデッド化せずにライカン化するのかね -- 名無しさん (2023-07-22 15 32 36) 名前 コメント
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「新聞書評(2019.5-)」 (朝日新聞)6.29 (ひもとく)女性の壁 長谷川眞理子 なぜ女性管理職は少ないのか 大沢 け 『東京貧困女子。』 中村 県立 8F367.2ナ 市立367.2ナ 変貌する恋愛と結婚 小林 し (売れてる本)増補 普通の人びと ブラウニング(斎藤) (旧版 あこ) し セレモニー 王(いとうせいこう) もう一人の彼女 川崎(間宮) けだ 皇位継承の中世史 佐伯(出口) けだ 『井上陽水英訳詞集』 キャンベル(西崎) 青森 市立911.6ギ 大学911.66I57C 『迷うことについて』 ソルニット(長谷川) 県立 7F933ソ 大学934.7So34m イタリアン・シューズ 万ける(諸田) けあしろ アイデンティティが人を殺す マアルーフ(本田) あだ 平成家族 朝日(寺尾) しろ (著者)ケルトの魂 鶴岡 けだ (毎日新聞)6.30 (鼎談 夏休みの読書) (江國)ブラックアウト ウィリス あ、オール・クリア ウィリス あ、たのしい川べ グレーアム あ (井波)中国の歴史 陳 7巻 あ、モンテ・クリスト伯 デュマ 岩波文庫 あ (池内)フクロウの家 エンジェル けあだ、明治日本散策 東京・日光 ぎめ 無明 内田吐夢 四方田(鹿島) けだ 歌仙 永遠の一瞬 岡野(持田) あ 習近平の敗北 福島(佐藤) けだ (著者)江藤淳は甦える 平山 あだ (昨日読んだ文庫) 上田美和 「岩宿」の発見 相沢 あし (読売新聞)6.30 (名著60 現代×文芸)No.10 ジャージの二人 長嶋 けあろ (著者)徳川家康と武田氏 本多 け アメリカ人の見たゴジラ、日本人の見たゴジラ 池田(加藤) だ 立憲主義という企て 井上(苅部) けだ 『インド神話物語』 マハーバーラタ(鈴木) 市立929イ ☆人間は意味を求めるが、それは物語のことであろう。 デモクラシーの宿命 猪木(橋本) だ 本当の翻訳の話をしよう 村上(宮下) あ 『はっとりさんちの狩猟な毎日』 服部(本郷) 県立 青森 大学914.6H44 『書物の破壊の世界史』 バエス(三中) 県立 市立020バ 六020バ お前の罪を告白しろ まほ(宮部) けあし 戦禍の記憶 大石 あ (記者が選ぶ) 『7つの人類化石の物語』 パイン 県立 歴史を応用する力 宮城谷昌光 けあ (日経新聞)6.29 (この1冊)『人類、宇宙に住む』 カク(横山) 県立 市立538カ 六538カ (活字の海で)岩波新書 「入門の入門」シリーズ ミクロ経済学 けあだこ、経済数学 けあだこ、ゲーム理論 (かつて)自動車の社会的費用、経済学とは何だろうか、バナナと日本人、格差社会、新自由主義の帰結、ポスト資本主義 (半歩遅れの読書術)坂井修一 森の世界爺 多田 あ (文庫・新書) 『耳鼻削ぎの日本史』 『コケはなぜに美しい』 大石 県立☆写真多く美しい。 日本人はなぜ「頼む」のか 白川 けだ 椿宿の辺りに 梨木(中江) けあし 『鳥と人間の文化誌』 奥野(赤坂) 市立488オ つみびと 山田 けあし FCバルセロナ 常勝の組織学 ヒューズ あ 資本主義と闘った男 佐々木(依田) だ 記憶の箱舟 鶴ケ谷(安藤) けだ インセイン・モード マッケンジー ドゥ・ゴール 佐藤 け (あとがき)ひよこ太陽 田中 けあしろ (広告) 『年金だけでも暮らせます』 7FS591オ 市立591オ 文系でもプログラミング副業で月10万円稼ぐ (朝日新聞)6.22 (ひもとく)沖縄の闘い 上間陽子 『沖縄アンダーグラウンド』 売春街を生きた者たち 藤井 県立 市立368フ 大学368.4F57o 虹の島 目取 け 『宝島』 真藤順丈 県立 7Fシン 市立913シ 六913シ (売れてる本)『資本主義と民主主義の終焉』 平成の政治と経済を読み解く 水野和夫 山口二郎 水野(原) 大学 (サン)312.1Mi96s 公 ☆水野はゼロ金利・ゼロインフレで資本主義の終わりとしているが、ちょっと短絡ではないか。資本主義の問題は格差が世代間で継続されるという構造にあるのではないか。現代文明は化石燃料文明だ。 犬を愛した男 パドゥーラ(西崎) 体罰と戦争 森田(斎藤) けしだ 「身軽」の哲学 山折(横尾) けだみ 『人類、宇宙に住む』 カク(黒沢) テクストと映像がひらく教育学 倉石(本田) だ 公正から問う近代日本史 佐藤(石原) だ 昭和よ、 山藤(保坂) けあし 『安楽死を遂げた日本人』 宮下(武田) 8F490.1ミ 市立490ミ 大学(医)490.15Mi83a 六490ミ (著者)殴り合いの文化史 樫永 けだ (毎日新聞)6.23 渦 大島(渡辺) けあしろ 真実の終わり カクタニ(池澤) けあだ (この3冊)岩宿遺跡発掘70年 安藤政雄選 「岩宿」の発見 相沢 あ 日本旧石器時代 芹沢 あしだ 「旧石器時代」の発見・岩宿遺跡 小管 自治体産業政策の新展開 梅村 天使が見たもの 阿部(荒川) あ 桃源の水脈 芳賀(張) だ 世界地図を読み直す 北岡(山崎) けだみ (著者)Blue ハマナカ けあし (昨日読んだ文庫)江川剛 1984年 オーウェル わたしを離さないで 『直感と論理をつなぐ思考法』 佐宗 県立 8FN336.2サ 大学(サン)336.2Sa81c (読売新聞)2019.6.23 (名著60 現代×文芸)No.9 アイネ・クライネ ナハトムジーク 伊坂 (著者)百花 川村 けあし 『創造された「故郷」』 コスチャショーフ(藤原) 県立 大学238.1Ko88s 徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと ちきりん(坂井) あみ 『万年筆バイブル』 伊東(三中) 県立 7FV589.7イ 市立589イ 大学589.73I89m 日米地位協定 山本(篠田) あだ ?景芳短篇集 白水社(岸本) あし モスクワの伯爵 トールズ(鈴木) けあしろ ライフサイクルの哲学 西平(山内) だ 『人生を変えた本と本屋さん』 マウント(村田) 県立 8F020.4マ 市立020マ 大学020.4Mo96s 新訳 不思議の国のアリス 鏡の国のアリス けこ (日経新聞)6.22 (今を読み解く)黎明期のスマート農業 大泉一貫 『1本5000円のレンコンがバカ売れする理由』 7FS626.4ノ 市立626ノ 『誰も農業を知らない』 プロ農家だからわかる日本農業の未来 有坪 県立 8F610.4ア 市立610ア 大学610.4A77d ロボットAI農業 窪田 け (この1冊)グリーンスパン マラ日ー(奥村) けだ (半歩遅れの読書術)坂井修一 『フェイクニュースを科学する』 笹原 県立 8F361.4サ 市立361.4サ 六361サ 『夢見る帝国図書館』 中島(小山田) 県立 7Fナカ 市立ナカ 大学(サン)913.6N34y 六913ナ ネコ・かわいい殺し屋 マラ(高橋) けだ 『ホモ・サピエンスの15万年』 古澤(太田) 県立 市立361.7フ 大学361.7F94h 江藤淳は甦える 平山(先崎) けあだ 安アパートのディスコクイーン ソーン 三つ編み コロンバに けあし がん免疫療法とは何か 本庶 けあだこ 測りすぎ ミュラー だ (あとがき)歩いて読みとく 地域デザイン 山納 け (短評) 『アマゾン銀行が誕生する日』 田中 県立 『夢みる名古屋』 矢部 青森 市立215ヤ (広告) 『9条入門』 加藤 県立 8F323.1カ 市立323カ 大学210.76Se64.8 人に頼む技術 グラント け 『那須雪崩事故の真相』 阿部 8FX781.6ア 京阪神の地理 ミネルヴァ アウトルック最速仕事術 あ (朝日新聞)6.15 (ひもとく)若者の政治意識 宇野重規 イデオロギーと日本政治 遠藤 け 『朝日ぎらい』 橘 市立309タ 武器としての世論調査 三春 だ (売れてる本)『ベルリンは晴れているか』 深緑(小谷) リーダビリティ溢れる傑作 県立 7Fフカ 市立フカ 大学(医)913.6F72b 六フカ ピカソとの日々 ジロー(横尾) け 湖 ベロヴァー(都甲) けしろ 『境界の日本史』 森崎(呉座) 県立 8F210.2モ 市立210.2モ 大学210.2Mo63k 『ストーカーとの700日戦争』 内澤(武田) 7F916ウ 市立916ウ 『100年かけてやる仕事』 小倉(出口) 県立 市立892オ 平成経済 金子(本田) けだこ コミックソングがJ-POPを作った 矢野(いとうせいこう) だ (著者)『壱人両名』 江戸日本の知られざる二重身分 尾脇 立 8F210.5オ 市立210.5オ 六210オ ☆町人兼武士。まあ、武士は給与の安い公務員だからな。(前著)刀の明治維新 け (ビジネス)『1本5000円のレンコンがバカ売れする理由』 野口(勝見) (新書) 人は科学が苦手 三井 あ チョムスキーと言語脳科学 酒井 だ 物語は人を救うのか 千野 あ パスタぎらい ヤマザキマリ あ 良い加減に生きる きやたまおさむ (古典百名山 桜庭一樹)ガリバー旅行記 スウィフト 角川文庫 (毎日新聞)6.16 生きながらえる術 鷲田(堀江) あ ルポ 人は科学が苦手 三井(村上) けあだ (この3冊)加藤典洋 西谷修選 戦後的思考 けあ 9条入門 し 君と世界の戦いでは、世界に支援せよ だ 『井上陽水英訳詞集』 キャンベル(沼野) 青森 市立911.6ギ 大学911.66I57C 待機児童対策 八田(大竹) け 美しく呪われた人たち フィッツジェラルド(井波) けあし (著者)とめどなく囁く 桐野 けあし 転生する文明 服部 け (昨日読んだ文庫)酒寄進一 蜜蜂と遠雷 恩田 (読売新聞)6.16 (名著 現代×文芸60)No,8 辻 古井 (著者)『井上陽水英訳詞集』 キャンベル 青森 市立911.6ギ 大学911.66I57C 『ストーカーとの700日戦争』 内澤(森) マキァヴェッリ 鹿子(苅部) け 不道徳的倫理学講義 古田(苅部) だ 皇室財産の政治史 池田(鈴木) だ 天皇の装束 近藤(本郷) あだ 龐居士の語録 山田(加藤) だ 『物語として読む全訳論語決定版』 山田(加藤) 県立 市立123ヤ 大学123.83Y19m 誰そ彼の殺人 小松(宮部) あし スペイン巡礼 渡辺(宮下) だ 殴り合いの文化史 樫永(通崎) けだ 樹の人 滝口 (日経新聞)6.15 (リーダーの本棚)関西棋院理事長 正岡徹 (座右の書)ファウスト 新潮文庫、原著 (その他) 定本 漱石全集 三国志 吉川 免疫学に恋して 山村 糖尿病物語 垂井 低線量放射線は怖くない 中村 エッセイとしての子規 永田 伊予河野氏と中世瀬戸内世界 川岡 『モーゼと呼ばれた男 マイク・正岡』 県立 8F253マ 市立289マ 高尾紳路 不惑の出発 高尾 (この1冊)『人生100年時代の経済』 カフリン(川本) 県立 (半歩遅れの読書術)坂井修一 英語名言集 加島 岩波ジュニア新書 けし ピュリティ フランゼン(越川) けあしろ 庭とエスキース 奥山(飯沢) し 流言のメディア史 佐藤(福間) けだこ 『すべては救済のために』 ムクウェゲ(峯) 県立 8F289.3ム 市立289ム 六289ム 『世にも危険な医療の世界史』 ケイン 県立 市立490ケ 大学(医2F)490.2Ka54y 女性雑誌とファッションの歴史社会学 坂本 け 今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由 ラニアー あだ バチカンと国際政治 松本 (あとがき)『日本の異国』 室橋 県立 市立334ム 在日外国人の知られざる日常 (記事)防災白書 大規模停電を想定した企業間の連携の取り組みを求めた (館内)あしだろ (広告) 『論理学超入門』 プリースト 岩波科学ライブラリー 県立 市立116プ 大学116P93r 超効率勉強法 DaiGo あ 定年をどう生きるか 岸見 あ センスメイキング 文学、歴史、哲学、芸術 『Think Clearly』 県立 8F141.5ト 市立141ド 大学141.5D81t 『the team』 8FN336.3ア 市立336ア (朝日新聞)6.8 (ひもとく) 五代目古今亭志ん生 サンキュータツオ 志ん生一代記 結城 志ん生の食卓 美濃部 あ 志ん生的、文楽的 平岡 け (売れてる本)ウチら棺桶まで永遠のランウェイ けみお(清田) だ 『大英帝国は大食らい』 コリンガム(西崎) ともに悲嘆を生きる 島薗(保坂) あ おまえの罪を自白しろ 真保(諸田) けあしろ 建築史への挑戦 陣内(長谷川) だ 候補者ジェレミー・コービン ナンズ(宇野) けだ 分解者たち 猪瀬(寺尾) だ デジタル経済と税 森信(石川) だ フランス史 ソヴィニ―(出口) けあだ (著者)『しょぼい喫茶店の本』 池田 8FN673.9イ 市立673イ (毎日新聞)6.9 世にも危険な医療の世界史 ケイン(磯田)し 『皇位継承』 歴史をふりかえり変化を見定める 春名(加藤) 県立 8F288.4コ 市立288.4コ 大学288.41Ko31 六288コ (この3冊) 平成の事件 清武英利 罪なくして罰せず 中坊 けあ 『アンダーグラウンド』 村上 チェルノブイリの祈り あれくしぇーびっち けあしだ ここから世界が始まる カポーティ(湯川) けあし ヨーロッパとゲルマン部族国家 クメール(本村) けだ 『流れといのち』 べジャン(養老) 県立 大学401B32n (著書)美智子さま 工藤美代子 (昨日読んだ文庫)中島茂 ・宮沢賢治童話集 し (読売新聞)6.9 (名著60 現代×文芸)No.7 ビリジアン 柴崎(阿部公彦) けし (著者)ジョルジョ・ヴァザーリと美術家の顕彰 古川 柳家喬太郎のヨーロッパ落語道中記 (鈴木) けだ 見えないからこそ見えた光 岩本(橋本) だ 教皇フランシスコ 乗(山内) だ 『暴君』 新左翼・松崎明に支配されたJR秘史 牧(苅部) 県立 8F366.6マ 市立366マ 大学366.62Ma34b ディストピア・フィクション論 円堂(宮部) ネコ・かわいい殺し屋 マラ(三中) けだ 奄美のノネコ 鹿児島大学(三中) だ ルールメイキング 齋藤(坂井) だ 『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』 斉藤(一青窈) 県立 市立911サ 六911サ 『桜狂の譜』 江戸の桜画世界 今橋 県立 市立721イ 大学721.02I42o 知識経営論 (日経新聞)6.8 (今を読み解く)依存症は他人事ではない 松本俊彦 依存症からの脱出 信濃毎日新聞 け ダルク 回復する依存者たち けあだ 『万引き依存症』 斉藤 その後の不自由 上岡 あだ 愛着障害としてのアディクション フローレス だ (この1冊)直観の経営 野中 こ(前著)知識経営論 (半歩遅れの読書術) さかい 太陽の黄金の林檎 ブラッドリ あ 湖 ベロヴァー (奥崎) けあしろ もう一人の彼女 川崎 けだ シンクタンクとは何か 船橋(久保) あだ 殴り合いの文化史 樫永(増田) けだ そしていま、一人になった 吉行 あ 沈黙する教室 ガルスカ み 大阪 加藤 だ プラットフォーマー レイエ (あとがき) 学校を変える 和久田 あ (文庫・新書) 『脳はなにげに不公平』 パテカトルの万脳薬 池谷裕二 県立 8F491.3イ 六491イ 人は科学が苦手 けあ 『独学のススメ』 頑張らない! 「定年後」の学び方10か条 若宮正子 中公新書ラクレ 青森 市立159ワ (広告) 移動力 長倉 一分ミーティング バレットジャーナル だ(医) SDGsの実践 け 自分の頭で考える 松村 け (朝日新聞)2019.6.1 (ひもとく)ノートルダム大聖堂 西永良成 ノートル=ダム・ド・パリ ユゴー だ はるかなノートル・ダム 森有正 高村光太郎詩集 伊藤編 あだ (売れてる本)死にがいを求めて生きているの 朝井(阿部) けあしろ ディスタント ミヤギフトシ(都甲) あし 三つ編み コロンバニ(齊藤) けあしろ 還流する魂 三山(西崎) けだ 「不法」なる空間にいきる 本岡(武田) だ 人外 松浦(石川) けあし 選挙制を疑う レイブルック(間宮) だ 『人喰い ロックフェラー失踪事件』 ホフマン(長谷川) 県立 青森 大学382.24H81h 黒人小屋通り ゾベル(いとうせいこう) し (著者)稽古の思想 西平 (毎日新聞)2019.6.2 完璧という領域 熊川 だ イタリアン・セオリーの現在 テッロージ(橋爪) だ (この3冊)新しい企業組織論 大貫康史編 『ティール組織』 ラルー 県立 学習する組織 センゲ だこ プロフェッショナルの条件 ドラッカー けあだこ 『夢見る帝国図書館』 中島(○巣) 成金融史 西野(藻谷) けだ 人類最年長 島田(小島) けあしろ 東京は遠かった 川本 あ 天皇制と闘うとはどういうことか 菅 検証 平成建築史 け (著者)天の邪鬼のすすめ 下重 し 沈黙する教室 ガルスカ ドイツ映画の原作 けみ (昨日読んだ文庫)大前治 摘録 断腸亭日乗 あだ (読売新聞)2019.6.2 (著者)『伝える人、永六輔』 井上 県立 青森 市立289エ 読了 亡命者たちのの上海楽壇 井口(加藤) しだ あそびうたにするもの よっといで 中脇(通崎) けし あそびうたにするもの このゆびとまれ 中脇(通崎) けし 貿易戦争の政治経済学 ロドリック(篠田) あ 美術の国の自由市民 山梨(宮下) だ 『ノースフライト』 横山(藤原) 県立 7Fヨコ 市立 六913.6ヨコ 分解者たち 猪瀬(尾崎) だ 鶴岡真弓対談集 ケルトの魂 鶴岡(森) けだ 遺伝子・多様性・循環の科学 門脇 けだ (日経新聞)6.1 (リーダーの本棚)地域医療機能推進機構 尾身茂 (座右の書) 無私の精神 小林 あ (その他) わが歩みし精神医学の道 内村 アブラハムの生涯 森有正 なぜ国家は衰亡するのか 中西 こ 最後の親鸞 吉本 あ コンビニ人間 村田 (この1冊)データ資本主義 ビクター(藤田) 人間の認知限界を前提とし、人類最大の発明を調整活動と考えて、課題に挑む け (半歩遅れの読書術)坂井修一 蝿たちの隠された生活 けあしだろ ディストピア・フィクション論 円堂(難波) 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』 アイザックソン(石田) 県立 8F702.3レ 市立702ア 大学702.37L55I principles ダリオ(鹿野) だ 戦争前夜 譚(岡本) あ 逸脱の文化史 小倉 だ 『7つの人類化石の物語』 パイン 県立 科学の女性差別とたたかう サイニー けだ 『食の実験場アメリカ』 鈴木 7FS383.8ス 大学2540 (あとがき)クララ・シューマン 萩谷 け (新書) 父権制の崩壊 橋本 し 激しく考え、やさしく語る 山折 (広告) ビジネスExcel完全版 『パソコン仕事最速時短術115』 六007ハ 衰退産業でも稼げます 藻谷 あ 55歳からの時間管理術 あ 『東大教授が考えるあたらしい教養』 幻冬舎新書 公新書002F56 思考習慣、土台 経済で読み解く日本史 あ 論理学入門 岩波科学ライブラリー し 幸せな職場の経営学 前野隆司 幸福学の第一人者が教える け 地震予知は進化する 村井 深層日本論 工藤 『マネーの魔術史』 県立 8FN338.3ノ 市立338ノ 六338ノ プレゼン資料のデザイン図鑑 けあだ、社内プレゼンの資料作成術 あだ、社外プレゼンの資料作成術 けだ 日野市の職員手帳 (朝日新聞)2019.5.25 (ひもとく)ブラックホール 須藤靖 巨大ブラックホールの謎 本間 け 『ブラックホールに近づいたらどうなるか?』 二間瀬 県立 市立443フ 『ブラックホール戦争』 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い サスキンド 県立 8F421サ 市立 大学443.5Su79 ホーキングは、情報はブラックホール内で失われるとした。 (売れてる本)『ビッグ・クエスチョン』 ホーキング(最相) 県立 市立440ホ 夜のリフレーン 皆川(諸田) けあし 夜のアポロン 皆川(諸田) けあし 長崎の痕 大石(長谷川) あだ 『外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?』 内藤(呉座) 県立 6FY233ナ 市立334ナ 大学366.89N29g 六334ナ 歌は分断を越えて 坪井(寺尾) だ 三船敏郎の映画史 小林(横尾) けだ 真実が揺らぐ時 ジャット(宇野) けだ 古琉球 村井(出口) けだ (著者)逃げ出せなかった君へ 安藤 けあし (毎日新聞) 2019.5.26 敗北者たち ゲルヴァルト(池内) けあしだ ハオ・ジンファン 白水社(中島) けあし (この3冊)ガンダム40周年 氷川竜介選 「ガンダム」の家族論 富野 安彦良和の戦争と平和 杉田 『メカニックデザイナーの仕事論』 大河原 資本主義と倫理 岩井(伊東) だ 『江戸の古本屋』 近世書肆のしごと 橋口(鹿島) 県立 8F024.8ハ 市立024ハ 大学024.8H37e 江戸時代の本屋の仕事には出版以外では古本業務の占める割合が大きかった。 浮沈・踊子 永井荷風 岩波文庫(川本) だ 葛飾土産 永井荷風 中公文庫(川本) (著者)偶然の聖地 宮内 けあし (昨日読んだ文庫)加藤康男 良寛 松本編 角川ソフィア文庫 この世 この生 上田 けあ (読売新聞)2019.5.26 (名著60 現代×文芸)No.6 『川の光』 松浦 県立 7Fマツ 市立 (著者)『数学の贈り物』 森田 県立 「神国」の正統論 斎藤(苅部) だ 徂徠学派から国学へ 板東(苅部) だ 堀田善衛 乱世を生きる 水溜(宮下) 選択と誘導の認知科学 山田(坂井) だ 夜が暗いとはかぎらない 寺地(宮部) けあし 『読む寿司』 河原(通崎) あおもり 市立596カ 大学596.21Ka92y 日本で生まれた中国国歌 久保(加藤) だ 作ること使うこと オードリクール(藤原) だ 僕という容れ物 檀(戌井) メイキングブック 犬ケ島(鈴木) け 『アースダイバー 東京の聖地』、『補増改訂 アースダイバー』 中沢新一 県立 六213ナ 公 (日経新聞)2019.5.25 (この1冊)『PIXAR』 レビー(藤原) 県立 大学778.77L57p (活字の海で)格差・環境問題の処方箋 世界の経済学 50の名著 ボードん け 『世界をダメにした10の経済学』 ヴァフルロース 県立 9F 六331ヴ アダム・スミスはブレグジットを支持するか? けあ (半歩遅れの読書術)楠木建 『大読書日記』 鹿島 台湾物語 新井(酒井) こ 創造と狂気の歴史 松本(小倉) けだ 日本経済 低成長からの脱却 松元 けだ 新しいチンパンジー学 スタンフォード(渡辺) け 現代アメリカ政治とメディア 前嶋 ROEを超える企業価値創造 柳 こ 在日朝鮮人とハンセン病 金 肖像彫刻家 篠田 県立 7Fシ 市立シ 六913シ (あとがき)『レンタルなんにもしない人のなんもしなかった話 7F916レ 市立916レ (文庫・新書) 数学する人生 岡 けあ カムパネルラ 山田 けあしろ 天才の思考 鈴木 (広告) 『死んでも床にモノを置かない。』 須藤 青森 市立597ス ・水切り籠の代わりに吸水クロス 新宿の迷宮を歩く 日本人の勝算 けあこ 『SDGsが地方を救う』 県立 西野 (著作)『魔法のコンパス』 青森 市立779ニ 大学779.14N85m、新世界 あし グーグルが消える日 ギルダー あだ (朝日新聞)2019.5.18 (ひもとく)不登校 稲泉連 学校は行かなくてもいい 小幡 け 不登校でも大丈夫 末宮 けあし 学校へ行きたくない君へ けあし (売れてる本)『そして、バトンは渡された』 瀬尾(藤田) 県立 7Fセ 市立913セ 六913セ イタリアン・セオリーの現在 テッロージ(宇野)だ 『奴隷労働』 巣内(本田) 県立 市立366ス 大学366.89Su73d 『ふたつの日本』 「移民国家」の建前と現実 望月(本田) 講談社現代新書 7FS334.4モ 大学334.41Mo12f パートタイム・デスライフ 中原(都甲) けあ グリーンスパン マラビー けだ 『すべては救済のために』 ムクウェゲ(いとうせいこう) 国境の医療者 NPO(いとうせいこう) けだ 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』 アイザックソン(出口) 酒を食べる 砂野(黒沢) だ (著者)レンタルなんもしない人のなんもしなかった話 7F916レ 市立916レ (文庫)内なる辺境 安部 中公文庫 あ (ビジネス)三度目の日本 堺屋 けあしろ (古典百名山 大澤真幸) 大嘗祭の本義 折口 (毎日新聞)2019.5.19 山海記 佐伯(持田) けあし 『科学する心』 池澤(中島) 県立 8F404イ 市立404イ 大学404I35k (この3冊)渋沢栄一 片桐庸夫選 『現代語訳 論語と算盤』 7FS335.1シ 六335シ 公 雨夜譚 岩波文庫 だ 渋沢栄一近代の創造 けあ 科学の女性差別とたたかう サイン(内田) けだ 『創造された「故郷」』 コスチャショーフ(岩間) 県立 大学238.1Ko88s セレモニー 王(張) (著者)柳家喬太郎のヨーロッパ落語道中記 けだ (昨日読んだ文庫)萩野正昭 ベスト・オブ・マイ・ラスト・ソング あ 『波紋と螺旋とフィボナッチ』 近藤 県立 大学463.7Ko73h 六463コ 『超孤独死社会』 菅野 8F368カ 市立368カ 文化大革命五十年 岩波 けだ (読売新聞) 2019.5.19 (名著 現代×文芸)No.5 かけら 青山 けあろ (著者)リラと戦禍の風 上田 けあし 成功する日本企業には「共通の本質」がある 菊澤(篠田) だ 漢字の字形 落合(三中) あだ 真実が揺らぐ時 ジャット(鈴木) けだ 腐敗と格差の中国史 岡本(加藤) だ コスモス 光用(一青) 厨房から台所へ 志麻(本郷) けあしだろ 選挙制を疑う レイブルック(坂井) だ 『アラフォー・クライシス』 NHK(鈴木) 県立 8F361.6ア 市立361.6ア 大学361.64N69a 六361ア 『懐かしの空き缶大図鑑』 石川(戌井) 県立 青森 (日経新聞)2019.5.18 (リーダーの本棚)海洋研究開発機構理事長 平朝彦 (座右の書) 徳川家康、伊達政宗、三国志 横山まんが、講談社漫画文庫 (その他) 新唐詩選 岩波新書 氷壁、敦煌、ローラン 井上靖 高熱隧道 吉村昭 梅里雪山 小林 ジョン・マン 山本一力 フェルマーの最終定理、暗号解読、宇宙創生 シン 鷲は舞い降りた ヒギンズ あ ジョジョの奇妙な冒険 BoY 梅澤 ヒストリエ 岩明 (この1冊)『第四次産業革命』 シュワブ (半歩遅れの読書術)楠木健 西村 苦役列車、どうせ死ぬ身の一踊り、私小説家の日乗 山海記 佐伯(大澤) 『大英帝国は大食らい』 コリンガム(武田) 市立233コ 純血種という病 ブラどー(横山) け みんなで戦争 重信(一ノ瀬) けだ ボダ子 赤松 けあ 壱人両名 尾脇 しろ 検証 平成建築史 内藤 け 昭和の指導者 戸部 み (あとがき)『しょぼい喫茶店の本』 池田 8FN673.9イ 市立673イ (短評) データ・ドリブン・エコノミー 森川 (広告) 『実行力』 橋下 市立318ハ 大学(サン)336.3H38j 弁護側の証人 小泉 あし 「読まなくてもいい本」の読書案内 橘 あ 『富士山噴火と南海トラフ』 海が揺さぶる陸のマグマ 鎌田浩毅 県立 市立453カ 『深海』 藤倉 県立 市立452シ 『2つの粒子で世界がわかる』 量子力学から見た物質と力 森 県立 市立421モ 量子力学の世界では同じ粒子に区別はない。量子力学では粒子の衝突後は区別がつかないが、波動関数の符号が変わる場合と変わらない場合の2種類がある。変わらない場合はボーズ粒子、変わる場合をフェルミ粒子という。 ボーズ粒子:すべてが同じ状態になりうる、超流動。フェルミ粒子:超伝導。物理では超伝導、工学系では超電導と表記 外資の流儀 中澤 あ 地銀波乱 あだ 『電鉄は聖地をめざす』 都市と鉄道の日本近代史 鈴木 県立 大学686.21Su96d 公 日本の電鉄は神社の参詣がはじまり 『インフラグラム』 港 県立 大学778.04Mi39i アウトルック最速仕事術 あ 『世界最新の太らないカラダ』 ファン 青森 市立493フ 『Think Clearly』 県立 8F141.5ト 市立141ド 大学141.5D81t (朝日新聞)2019.5.11 (ひもとく)統計 重田園江 統計学の日本史 宮川 け 『数値と客観性』 ポーター 『歴史と統計学』 竹内 偶然を飼いならす ハッキング けだ 安全・領土・人口 フーコー けこ (売れてる本)『陰翳礼讃』 谷崎 写真 大川(キャンペる) 県立 市立914.6タ 大学914.6Ta88i 資本主義と闘った男 佐々木(柄谷) けだ 復興から自立への「ものづくり」 飛田(長谷川) けあだ 純血種という病 ブランドー(武田) けだ 小早川隆景・秀秋 光成(呉座) けだ アナザーユートピア 槇(間宮) けだ 小津安二郎 大全 松浦(横尾) だ 戦後日本の道徳教育の成立 トン(本田) けだ 『科学する心』 池澤(黒沢) 県立 8F404イ 市立404イ 大学404I35k (著者)『すごい言い訳!』 中川 県立 青森 六910ナ (文庫 杉江松恋) ゴーストライター オコンネル あし 今昔百鬼拾遺 鬼 京極 推理小説集 名も知らぬ夫 新章 し (毎日新聞)2019.5.12 シュテットル ホフマン(沼野) けだ 『大英帝国は大食らい』 コリンガム(池澤) 市立233コ (この3冊)やなせたかし ○久美子選 『やなせたかし おとうとものがたり』 県立 青森 市立911.5ヤ 『やさしいライオン』 県立 7FJEヤナ 市立JEヤ 六Eヤ 詩集 愛する歌 けあし 歴史学入門 新版 福井 『続 昭和の怪物 七つの謎』 保阪 県立 7FS281.0ホ 『日本の水産資源管理』 方野(松原) 県立 大学662.1Ka82n (著者)トリニティ 窪 あしろ (昨日読んだ文庫)澤井万七美 活版印刷三日月堂 ほし (日経新聞)2019.5.11 (今を読み解く)地域金融魅力向上の道は 家森信善 捨てられる銀行3 橋本 けあだ よみがえる金融 新田 銀行員はどう生きるか 浪川 あ 銀行員大失業時代 森本 あ かわるに、かあらん 高知県地方創生プロジェクトにかけた男たち (この1冊)アメリカの恩寵 パットナム(森本) け (半歩遅れの読書術)楠木健 きょうも涙の日が落ちる 渥美 あろ (文庫・新書) 敗戦日記 三島由紀夫 腐敗と格差の中国史 岡本 だ 西洋人の「無神論」日本人の「無宗教」 中村 Xという患者 ピース(阿部) けあし 人外 松浦(小池) けあし イースタニゼーション ラックマン(○) だ 事大主義 室井(小倉) あだ 藁の王 谷崎 けあし 食から描くインド 井坂 け 天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す ソープ け 貿易戦争の政治経済学 ロドリック けあだ (あとがき)ともに悲嘆を生きる 島薗 けあし (短評) 『アフターデジタル』 オフラインのない時代に生き残る 藤井 尾原 8FN336.1フ1 336.17F57a (広告) シリーズ古代史をひらく 『ダーウィンの「種の起源」』 県立 7FJ46ラ 市立467ラ 六467ラ アンダークラス 橋本 けだ 増補 普通の人びと ブラウニング (×増補 あこ) 庭とエスキース 奥山(堀江) し ぬけ穴の首 廣末(荒川) けあ 『物語として読む全訳論語決定版』 山田 県立 市立123ヤ 大学123.83Y19m 幸福と人生の意味の哲学 山口 (朝日新聞)2019.5.4 (ひもとく)時代を見送る 鷲田清一 昭和のエートス 内田 あし 金時鐘コレクションⅦ幼少年期 (売れてる本)『すごいね!みんなの通学路』 マカーニー(楊) 県立 7FJEスコ 市立Eニ 六Eニ 天皇はいかに受け継がれたか 加藤(保阪) けだ シュテットル ホフマン(西崎) ポーランド・ユダヤ人 けだ 夏の坂道 村木(宇野) あ 言葉の国 イランと私 岡田(出口) けだ 非唯物論 ハーマン(長谷川) だ 『超孤独死社会』 菅野(黒沢) 写真記録 三島由紀夫が書かなかった近江絹糸人権争議 本田(斎藤) だ (著者)完全版 宗教なき時代を生きるため 森岡 (旧 けし) (みる)美しき瞬間 岡上 (ビジネス)『PIXAR』 レビー(清野) (新書) 『「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける』 関 ものがたり西洋音楽 近藤 けあ 科学と非科学 中屋敷 あ ヨーロッパ現代史 松尾 だ 『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』 中川 県立 (古典百名山 平田オリザ)舞姫 森 岩波文庫 (毎日新聞)2019.5.5 ディオゲネスの変奏曲 陳(若島) けあしろ 平成の経済 小峰(大竹) あし (この3冊)定年後 萩原博子選 道をひらく 松下 あ 定年後に読みたい文庫100冊 瀬古 『「10%消費税」が日本経済を破壊する』 藤井 県立 書庫 市立332フ 大学332.1F57j 今こそ真の「税と社会保障の一体改革」を 社会学史 大澤(橋爪) けあ 手で見るいのち 柳楽(中村) けしだ 内村鑑三 関根(村上) しだ (著者)アマゾンのすごい問題解決 佐藤 けあ (昨日読んだ文庫)粥川準二 権力と支配 ウェーバー だこ 韓めし政治学 黒田 『ネオナチの少女』 ベネケンシュタイン 県立 市立946ベ 『台湾名建築めぐり』 老 県立 (読売新聞)2019.5.5 (著者)シュトックハウゼンのすべて 松平 け わたし、定時で帰ります。ハイパー 朱野(本郷) けあし 小説第4次産業革命 不二の(坂井) け パノニカ ロスチャイルド(宮下) けだ 『発酵食の歴史』 フレデリック(三中) 県立 市立383フ 大学383.8F46h まともがゆれる 木ノ戸(一青) しだ 『第6の大絶滅は起こるのか』 生物大絶滅の科学と人類の未来 ブラネン(加藤) 県立 8F457フ 市立457ブ 大学457B71d 敗北者たち ゲルヴァルト(藤原) けだ クレイジーカルチャー紀行 (鈴木) ラデヴァ けだ (日経新聞)2019.5.4 (リーダーの本棚)兵庫県立美術館館長 蓑豊 (座右の書)中国・台湾 やきものの旅 小山 (その他) サマルカンドの金の桃 シューファー だ 東京夢華録 孟 けあしだ 美しきものとの出会い 井上 けあ 敦煌学五十年 神田 だ 対訳 21世紀に生きる君たちへ 司馬 けあだ (この1冊)キッシンジャー ファーガソン(村田) けだ (半歩遅れの読書術)楠十健 道をひらく 松下 あ 血族の王 岩瀬 けあし 飢える私 ゲイ(○木) 死にがいを求めて生きているの 朝井(佐藤) けあし 『生命科学クライシス』 新薬開発の危ない現場 ハリス(佐倉) 県立 大学499.09H33s 『書物の破壊の世界史』 バエス(石田) 県立 市立020バ 六020バ 魔眼の匣の殺人 今村 けあし 第6の大絶滅は起こるのか ブラネン けしだ 『ふたつの日本』 「移民国家」の建前と現実 望月 講談社現代新書 7FS334.4モ 大学334.41Mo12f なぜ女性管理職は少ないのか 大沢 け (あとがき)『進化の法則は北極のサメが知っていた』 渡辺 読了 (短評) 『幻想の経済成長』 ピリング 県立 8F331.1ヒ 市立331ピ セルフドリブン・チャイルド スティクスラード こ (広告) 水だけで落とせる 松澤 1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました スタンリー あ principles ダリオ だ 乱と変の日本史 本郷 あ 壬申の乱と関ヶ原の戦い 本郷 組織行動 鈴木 こ 社会学入門・中級編 稲葉 精読 学問のすすめ 橋本 あ 晩節の研究 河合 あだ 兵隊たちの陸軍史 伊東 あ 江藤淳は甦える 平山 けあだ 日本人の9割がやっているもっと残念な習慣 あ 定年前後「これだけ」やればいい け 『the team』 麻野
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雪という物を見て、人は何を想像するだろう? 人肌に重ねただけで滲み、崩れ、黄金を満たさぬ水の一欠片でしか無くなる儚さ。 一面の白い景色から感じる冬の厳しさ。古くから芸術的な価値を以て意匠となってきた叡智。 物というのは不思議な事に、見る側面や人物によって様々に姿を変える。 しかし情景を重ね、趣を撫でる――自然現象の一つであるという事実は易易と改変出来る物ではない。 しかしながら、これが自然現象と呼んで片付けるには異常な空模様だという事はとうに分かりきっていた。 異質な空気の震え。急速な雲の変化。先刻までは雨が降っていた事を示すかの様に木々は雨露をその葉から静かに垂れ流す。 驟雨であったならばすぐ太陽が照らしても良いものを、逆に曇天の空は暗くなるばかり。 "ウェザー・リポート"による人工的な降雪だろうという結論を導き出すのに、そこまで時間を要するものではない。 直接見なくとも、確信出来る程には彼の行動はそれとなく読めるのだ。 降雪模様に包まれた会場の中、蒼白と憂いと苦笑いを帯びた感情のまま空を眺めるその男。 足取りは重いようで軽いようで、見る者によって様々な印象を受け取らせるだろう。 雪に足跡を残しても、すぐには積もって消えてしまいそうな泡沫の存在。 但し一参加者がその光景を見れば、驚く以外の何事も出来ないに違いないだろう程の異端さを纏っている。 その人物はある物語を紡ぎ、とある物語を夢想し、この会場を作り上げた主催者の一端。 即ち、荒木飛呂彦その人であった。 彼の表情に余裕は微塵も無い。 「目の前に雪にタイヤを取られた車が立ち往生しているから上着を汚してでも助けよう」だとか、 「こんな時に雪が降り積もるのはどう見ても異変だから元凶をとっちめてやろう」だとか、 そんな思考が介在出来る程落ち着いていない、ただただ逼迫した状況に追われている様な危うさ。 差し迫った驚異からの逃亡を図って、行く宛もなくただただ彷徨うだけの放浪のその現場。 導きの灯火は存在せず、ただただ当惑と悲嘆と狼狽と恐怖とその他諸々のマイナスな感情がごちゃまぜになっている。 笑っているのか泣いているのかは本人ですら分からない。グチャグチャなままその一歩その一歩を刻んでいく。 出来る事は歩く事だけ。歩けば舗装された道が目の前に現れるかもしれない、という淡い期待。 云わば遭難者である。 ここまで至らしめた原因、こうなるまでに至った経緯。 それらを想起し自制しようとする度に、あの忌々しい張り詰めたような笑顔が脳を埋め尽くす。 裸体。赤面。先程目にしたあの光景が浮かぶ度に、どうとも言い表せない感情の潮流が巻き起こってしまう。 フェードアウトさせて一刻も早く消し去りたいのに脳の一領域にこびり付いて削れない。 どうして、なんて言葉すらも喉に辿り着けない程澱んだ思考が彼をますます苦しめている。 冷静になりさえすればこの疑念を取り払える展開もあったかもしれないが、そうする事も出来ない嗟傷の中で呻くのが精一杯だった。 そもそも全裸の男を相手に冷静になれというのも無理があるのだ。 露天風呂という場所もルールがあるからこそ見ず知らずの他人とも一緒の湯に浸かれるものの、公共の場ではそうはならない。 ギリシャ彫刻における美と博物館に突如現れた露出狂が違うのは誰だって分かるはずだ。 太田君がもし仮に吹けば倒れそうなあの痩せこけた体ではなく、ルネサンス期の彫刻の様な均衡の取れた美術的な筋肉質の…… ……いや、よそう。 想像するも悍ましい気持ち悪さを堪えて歩みを進める。 太田君にも見付からずに――もっと言えば誰にも見付からずに居たかった。どこに向かっているかもなるべく考えないようにしていた。 それでも当初思っていた通り、足を向けてしまえばこのゲームを根底から覆しかねない場所に歩を進めている自分が居る。 ダメだと思う感情と、太田君と事を交えるよりはマシだという感情。どちらが天使でどちらが悪魔かなんて分かる訳もない。 そもそも人の大勢居る場所に竄入して何になるのだ。逃げるならとっとと逃げてしまえば良いのにそれすらも出来ない。 それに仮に参加者が逆上して殺しに掛かってきた場合も戦闘に入ってこちらの手の内を明かした時点でゲームの進行に支障が出る。 ならば太田君の殺害と引き換えに上手いこと参加者に融通を利かせるか? 答えは否だろう。こと交渉においてこちらが不利になるのが見え見えだ。 わざわざ身を隠しているはずの主催者の一人が動揺しながら姿を現している時点で主催者間で何かあった事に気付かれる。 あそこにはゲームに乗っている参加者は誰一人として居ないのだから、そんな条件を出したところでどうにもならないのだ。 何故考えながら歩いているのだろう。 止まって考えればまだ打開のアイデアに閃けるタイムリミットを稼げるだろうのに。 何故あそこに行けば事態が解決すると信じ込んでいるのだろう。 誰かにこんな話を聞いて欲しくて雪の中を歩いている訳ではないのに。 あと少しで辿り着くという恐怖に己の心を塗りたくられそうになる。 何歩か歩くだけでエリアの境目に立つというのに、その何歩かが出ないという事実がそれを顕著に示している。 恐怖を支配するメソッドなんて作中で書いた身でも、一丁前に恐怖はするものだ。 太田君の男色への恐怖も大概だが、ここまでくるとどちらが上か分かったものではない。 時間経過で恐怖が和らぐかもしれないという希望すらも感じられない。 もしあそこから誰かが出てきたら、と思うと気が気で無くなるだろうという確信を持っている。 そうして立ち竦んで。 やはり一歩が踏み出せなくて。 ブツブツああでもないこうでもないと呟いて。 心臓が跳ねる音を一分間にどれだけ聞いたかも分からくて辟易して。 そして草を掻き分け雪を踏み締める音がして。 「うげぇ、全然違うじゃん。ダレよおっさん」 自分以外の存在が近付いていた事に否応が無しに気が付かされるのだ。 ───────────────────────────── 【午後】C-4 魔法の森 南東部 心身共に疲弊した荒木の前に参加者が現れてしまったという事実。 少女の声。人の集まる場所の近く。太田君の顔。色々な要素が脳裏で鬩ぎ合っては弾け飛ぶ。 危険信号の点滅音はけたたましく耳の奥を揺らして離さず、この事態の緊急性を嫌程かというレベルで訴えていた。 いつもの調子なら接近してくる誰かの存在に気付くのは簡単だろうが、それすらも出来ない程に切羽詰まっていたのだから無理はない。 余程の訓練を積んでいたとしても極限状態に置かれた者が普段通りに振る舞える保証などどこにも無いのだから。 参加者に気付かれたというこの事態この状況は、それ程までに緊張を加速させるに値する。 彼の首の皮一枚で繋がっていた精神性の最後の牙城をいとも容易く壊してしまえる物を秘めていたこの接近劇。 思い付く防衛策は一つしか無かった。 「逃げるんだよォォォ─────ッ!!!!!」 自身の能力を使おうとは全く考えていない、イイ年した男の全力ダッシュ。 鍛え上げられた筋肉と、それを活かせる彼のトレーニング生活はこういう時に功を奏すのだ。 こと逃亡という観念に対して、年甲斐といったプライドは関係無い。 命あっての物種であるし、相手を振り切って追跡を断念させれば事実上の勝利と言っても過言では無い。 逃げるが勝ちというのも走為上という兵法三十六計に記された由緒ある戦法に由来している。 戦って玉砕する心配は皆無でも、相手の姿も確認せずに逃亡に走らせる程の余裕の無さが今の荒木には存在していた。 これからどうするかという展望は存在しないのに。 逃げれば事態が解決する訳でもないというのは嫌でも分かっている。 それでもまずは目の前の参加者から一刻も早く身を隠す事が先決だという考えを脳が思い付く前に実践していた。 姿は見られているだろうけれども、相手が一人の様子ならどうにかこうにかなるに違いないという淡い期待もある。 立場上は主催者なのだから毅然として振る舞うのが最適解だったかもしれないが、そんな心の余裕が無い事はとうに分かりきっている。 だが、結局は幸か不幸かという問題なのだ。 追跡者が逃がしてくれるかどうかはその時になってみないと分からないもので。 荒木の走っていたすぐ後ろの木が何の前触れも無く爆ぜたのはそれから数秒も経っていない事だった。 走りながらも振り返ると眼下に入るは黒い火柱。 火柱と形容するのがやっとな程、ソレはドス黒い揺らぎを風に靡かせながら天に迸らせていた。 バチバチと轟く木の焼け焦げる音が辛うじてそれが炎である事をこれでもかと認識させてくる。 弾け飛ぶ火の粉も怨念の宿ったかのような黒色。焼け焦げる木の姿も火柱と見分けの付かない程の黒炭一色。 視界の数割かが黒色で埋め尽くされて他の色を侵食してゆく、悪夢の様な何か。 こんな能力の使い手は居ないと思考が喧しく叫んでいる。 "マジシャンズ・レッド"の様な万能チートスタンドを配布したスタンドDISCに加えた事実も存在しない。 太田君の揃えた幻想少女達にもこんな炎を扱える該当者は居なかったはずだと記憶が訴える。 「あれェ生きてるのかぁ〜。まぁイイや。殺しちゃえば皆同じでしょ?」 炎の数々によって遮蔽物が取り払われ、焼け焦げた木の後ろから人影が姿を現す。 しかし後方に現れたその姿はどこからどう見ても語られ見せられた藤原妹紅のそれで。 本来であれば白かったはずなのに今や黒く長く暗黒を湛えたその髪と、切り刻まれた痕の残る服装だけが記憶との相違点。 ただ、外斜視を思わせるようなその目の焦点の合っていない様子と口ぶりの危うさが、想定の一参加者と違う事を否応が無しに語っている。 DIOの肉の芽といった精神干渉手段とは別の意味で、何かがおかしいと判断するには充分過ぎる姿。 それどころか、違和感といえば遭遇時の発言。相手の姿を捉えながら誰だと聞いている。 主催者である自分の姿なんか最初のオープニングセレモニーの時点で見ているだろうから分かるはずだという仮定。 そうでなかったとすれば無謀なただの可哀想な少女だが、それはそうとしてもやはりその姿自体が違和感満載だ。 「■■■■───!」 最中、思案をぶった斬るかのような咆哮。 迷いも吹っ切れてくれれば良いのに、あくまで止まるのは頭の回転だけ。 憎悪や怨念を埋め込んで無理矢理発音に押し留めたとも言えるような、そんな惨憺たる声が耳を劈く。 何かがおかしい、何かがマズイ。 違和感や懸念など全て取り去ってしまえるレベルで目の前の少女は壊れているという確信。 ただやはり、主催として参加者を殺しにかかるのはゲーム的に宜しくない。 けれども太田君が目の前に現れる前に早くなんとかしなければならない。 そもそも主催者という立場を投げ捨てるなら後方の相手を一瞬で片付ければ良い話なのに、未だにそれに拘泥している自身もある。 逸る気持ち、焦る気持ち。全てを邪魔だてするかのように目の前の少女は黒く染まった炎を翳して放ってくる。 それでも走る。走る。撒けば事態の根本がが解決する訳では無いと頭の片隅で分かっていても、足が止まらない。 直線的で美的センスを微塵も感じられない弾幕を逃げながら避けるのは弾幕ごっこに精通していなくても余裕らしいが、それでも猶予が無い。 手を出せぬままの膠着状態。しかもこの場所は非常に宜しくない。 そもそも先程向かおうとしていた大人数集まっている場所自体がレストラン・トラサルディー。 逃亡している真っ只中ではあるが、ここから少し歩けば余裕で視界に入ってくる程度には大した距離も無く行けてしまう場所である。 この焦げた匂いや音から誰かが訝しんで様子を見に近付いてくる可能性も否定は出来ない。 もし参加者に見付かった場合、自分の余裕の無さを看過されたらそれはそれでマズイのはさっきも考えた通りなのだ。 しかもよりによってこの藤原妹紅と因縁のある面子もレストランに居る面々には混じっている。 心臓が跳ねる。息のペースが乱れゆく。足が縺れそうになる。思考が纏まらない。 死への恐怖は全く無かった。存在しているのはただただ己の行く末への不安という一点。 この先太田君に転んでも他の参加者に転んでも眼前の参加者に転んでも、残っているのは行先不透明な未来だけ。 どれが一番マシかなんて優劣付けれない。そもそも全てが一番ダメな選択肢のタイ。 このゲームを壊す事だけは絶対に避けたいという、ある意味子供じみたワガママが全てを邪魔しているのだという事に気付けず。 せめて突如反撃のアイデアが閃いてくれさえすれば。 もしくは何事も無かったかのように主催者として振舞う道筋が開かれさえすれば。 されども狂炎は止まない。 雪が降り積もっては溶かされていく。 ―――息を飲む。 選択が、出来ない。 眼前が真っ白になる。 それでも諦めずに足は動かしている。 自身の能力で切り抜けられる方法を漸くその可能性に気付いて模索しようと出来たのは運が良かったのか。 両の眼を見開いた瞬間。 そこには草木の燃え跡が広大に広がるのみで。 藤原妹紅のその姿は、忽然と姿を消していたのだ。 ───────────────────────────── 暴風雨の様に驚異が去ってまだ幾秒しか経っていないのに、体感では分単位で時が進んでいるように思える。 肩で息をしなければならない程に、遅れて吹き出した緊張の糸の縺れという名の楔は深く打ち込まれていた。 突然の転移という目の前に発生した僥倖の原因はいざ知らず、まだ根本的な問題の解決には一切至ってはいないのだ。 藤原妹紅という壊れた参加者が居なくなったからとて他の問題点となる太田君の存在や他の参加者の動向も安全な訳ではない。 どこに逃げれば安全か、確証のある行動は出来ない。―――少なくとも、会場内では。 主催者はパネルから参加者の位置を確認出来るが、それが主催者の位置もパネルに表示されない保証とはならない。 少なくとも大一番を決めるために入念な仕掛けをしているであろう太田君なのだから、そんなミスが無いはずがない。 地下空間のマッピングもされているのだから、そちらに逃げて座標だけ誤魔化すのも不可能である。 だが焦る思考に早く解を出せと責め立てる傍ら、視界にノイズが走った事実もしっかりと視神経から脳に行き届いていた。 瞬間、空間の一部が歪んで何かを形作ってそれは人型で見覚えのある帽子を被っていて――― 「荒木先生、大丈夫ですか!!」 その声と同時に思考が全て停止し、髪も全神経までもが震え上がる程の悶え。 背筋が凍った。それ以上に最適な表現はこの世に存在しないと言っても過言ではない。 運動後にかく気持ちの良い汗ではなく、雪やこの森自体の湿気に後押しされた、ゾッとするような気持ち悪さ。 振り返るまでもない。眼前に彼が居る。何も無かったはずの空間に突然転移して現れたのをこの目がはっきり捉えてしまっている。 一難去ってまた一難とも言うべきか。しかも先程の藤原妹紅以上の災難否、災害。 肌色を見せているのは腕と顔だけで、一糸纏わぬ裸体は存在しない。着衣の乱れや着崩しも見受けられない。 それにあの張り付けたような笑みを浮かべていない、ただただ心配している様に思えるその顔。 その数点に安堵して、それよりも大きな問題がある事に身が竦む。 「お、太田君!!??どど、どうしてこここに!!それにふ、服……!!??」 太田が目の前に居る現実が到底受け入れられずに、吐き出した言葉はギリギリで体を為しているだけのしどろもどろ。 体が驚愕したままわななき、足を滑らせてそのまま尻餅を付く醜態まで晒してしまう。 後方には焼け焦げた木の痕。立っていれば飛び越えられるだけの障害物も、今となれば追い詰めるのに都合の良い袋小路。 精神的にも肉体的にも逃げ場の無い、袋の鼠を追い詰める為の単純な行き止まりの完成である。 雪に足を掬われたのだ。立ち上がるまでのコンマ数秒。この状況で目の前の狂人が事を起こす可能性は否定できない。 いや、近くにレストランがあって参加者が来るかもしれない状態でそんな危険な事をするだろうか? 首を縦に振るのはこんな危機的状況では無理だ。 この男には、やると言ったらやる………『スゴ味』があるッ! 「服、あぁ……先程は人を出迎えるのに失礼な格好ですみません。一際礼節を欠いておりました」 弔意を示すかのような凛とした真剣な声。ハンチング帽を腕に携え、そのまま腰を軽く曲げた姿勢。 目の前の男のそれがアレやソレとは断じて関係が無いのは最早明白で、逆に白色の靄が掛かったのは荒木の思考の方だった。 汗も拭えない緊迫した状況に水を指すかのような謎の行為。この隙に逃げようとは出来ない気迫も揃って何がなんだか分からず。 やっとの事で足の筋肉を呼び起こし、雪の上に静かに靴先を下ろす。立てば事態が動くかと思ったが、そうでもないらしい。 謎が謎を呼び、頭は混迷に至る。真っ白で意味も定まらぬ言葉をちぐはぐに繋ぎ合わせて、事態の解決を図ろうとする。 そして漸く、その意味しているものが誠心誠意の謝罪の姿勢である事に遅れて気付くのだ。 それでも疑念は拭えない。 「し、しかし……僕が来ると分かっていながらあんな……つい裸になったと……」 「そこについては……その、パソコンの中身をつい見られるのではないかと恐れて慌ててしまって……」 「パソコンがな、なんだって言うんだ」 「……すみません、正直に申し上げます。ある事に使う為に参加者の座標を移動させられるツールを作成してました」 「それを、見られたくなかったのかい、太田君は……」 「ええ、荒木先生には無断でやっておりましたので……」 数秒の沈黙。雪のしんしんと降る音すら聞こえてきそうな程の静けさが辺り一面に広がった。 その無音のひと時がが二人の間では相当に気まずいものであったのは言うまでもない。 確かに俄かに信じ難い言い分でもある。妻帯者という立場をカモフラージュに事を及ぼうとした可能性のある人間の弁明だ。 向こうの初期作品でこちらのネタを流用したのが家庭を持つ前だという事実を踏まえると信憑性があるようにも思えてくる。 しかしながら、確かに考えてみればそんな与太話とも思えるトンチキ新説のシリーズよりは明らかに信用に足りるのも事実で。 精神的な拠り所を喪いかけた思索を再び元の状態に立て直せるのならそうした方が良い、という瓦解を恐れる心もそれを受け入れるのに一役買っていた。 一人は冷静さを欠いた結果あられもない痴態を晒し、もう一人はそれを見て冷静さを更に欠いた結果絶句して焦燥感に囚われ。 傍から見れば変な確執という短い語彙で締め括られるこの有様でも、太田や荒木にとって紛れもない大問題。 それを冷静になって飲み込んでみれば、後々酒のタネになるだけの笑い種。傍目八目とはよく言ったものである。 古今東西、諍いというのはどうやって解決するかは結局当人達に委ねられるのだ。 それがたまたまこんな逃走劇までしでかすとは先刻までの自身に聞いても要領を得ないだろう。 「まさかこんな所で一人歩いていらっしゃったのも、もしかして頭を冷やすため、だったり……?」 「……無粋だよ太田君」 無論、先程までの醜態を悟られるのは荒木にとっては御免被る事態である。 乱れた息を整える為に軽く深呼吸をすると、ひらひらと舞う雪の粉が息に掻き乱されるのがなんとも風流に思えてくる。 しかし冷静になると次第に呼気の冷たさが身に染みてくるようになり、ついさっきまでの自分自身をどこか他人事のように荒木は感じていた。 それと同時に余裕の出てきた心のスペースに羞恥心といった感情も戻ってきているのもまた同じく。 取り乱してあらぬ事に思い至った自分自身。浅ましくも悍ましい妄想など、思い出すも憚られるに決まっていよう。 逆に一刻も早く忘れてしまいたい。穴があれば入ってそのまま顔を隠したい、そんな心の疚しさは止まらない。 そんな先程の自分の焦りを追いやるかのように、今更になって気付いた疑問点が口を衝いて出ていた。 「しかし太田君こそだ。何故わざわざこんなところまで来たんだい?」 「その……ただのお節介です。先程の行為への謝罪というのもありましたけども」 「ふむ」 太田の言葉から一拍して、そうかと気付く。 どうやら頭の回転軸も次第に元に戻ってきているようだ。 「ははーん、なんとなく話が読めてきたぞ。まず君は僕と藤原妹紅の座標が一定間隔を取って移動していたのを見た。 そして万が一を危惧して、開発していたツールで藤原妹紅の座標だけをどこかに移動させた。 事の次第はこうなんじゃないかな?」 「荒木先生、お見事です。いやはや、短い会話からここまで類推されてしまうとは……」 「けれども第二回放送前に単独で移動していたであろう藤原妹紅を移動させているのは戴けないな。 あれも君の仕業だろう?」 「……面目の無い事です」 顔を軽く俯かせた太田の方をふと見ると、手にちょっとした箱が抱えられているのが目に入った。 最初は謝罪のつもりもあったのだろうから、こういう時に菓子折りを持っていても不思議では無いのかもしれない。 箱自体は菓子折りにしてはやや厚みを帯びた形状をしているが、大きさとしては熨斗紙を付けても見栄えするくらいには大きい。 確かに通例的に菓子折りは挨拶と一緒に渡すのが礼儀という文章を目にする機会はあるだろうが、こんな雪の下では少々不格好である。 そのような大きさの箱を片手で軽々しく持っているにも関わらず、この細く折れそうな身体をした太田という男は若干のミステリーだとも荒木は思った。 そんな考えは露知らず。 荒木の目の動きを察したのかどうかは分からないが、太田は喜々とした表情で箱に手を掛けた。 蓋にまで指が至れば、いよいよ後は御開帳を待つだけである。 「これは太田君らしい立派な"菓子折り"じゃぁないか」 箱が開封されれば中には衝撃吸収材に包まれた、謹製だろう目を引く手作りラベルが目を引く赤ワインが一本鎮座していた。 まず目を引くのはロゼワインの様な透き通る綺麗さではなく、これぞ赤ワインと表現したいかの如く外果皮の赤紫の表現の強い色艶。 雪下の薄暗さで行うテイスティングだからとは言え、手に取ってまじまじと見ても透明さも兼ね備えたワインレッドは変わらず。 これ程の色合いならば渋さもたけなわ、フルボディの格をふんだんに味わえるだろうと胸が躍るのを感じずにはいられない。 ビンの下に目線を動かすと、当然と言わんばかりに沈殿した澱がワインとの境界線を見事に引いていて、素人目でも上質な物だと認識出来る。 それも当然か、太田が選んだ酒なのだ。ビール党であろうとも、酒には手を抜かない男だろうという期待が大きい。 「ふむ……やっぱり露天風呂で言っていたように、他者の行動に倣って感情を募らせようというわけかな。 太田君のようなチャレンジ精神も中々に含蓄がある、そういう姿勢は取り入れていきたいものだね」 「ンフフフ、そう言って戴ければ用意した甲斐があるってもんです」 そう言って太田はハンチング帽に手を掛ける。 いつもの帽子の下にはまたいつものハンチング帽が顔を覗かせ―――その上にはお誂え向きなワイングラスが二つ。 まるで買ってきたばかりと言わんばかりに、クシャクシャになった紙がグラスの中に押し込まれている。 初めからこんな時の為だけに用意したとしか思えない周到さに荒木は口元を手で隠して苦笑い。 「いやいや荒木先生、幾ら僕でも機会が来るまでずっと待つなんてそんな事出来ませんよ。 これは姫海棠はたてにさっき"ウェザー・リポート"の制限の若干の解除を頼まれてふと思い立ったんです。 湯に浸かりながらの酒ときたら、次は荒木先生と雪見酒でもご一緒したいなと」 「確かに彼女は彼と同行していたね。ルールに抵触しない限りの主催者としての譲歩、か。全く太田君らしいな。 しかしわざわざ僕と酒を飲みたいが為だけにそんな提案を了承したのかい?」 「かもしれませんね、彼女に丸め込まれてしまったというのも大きいのですが…… ま、彼女の記事の次号次々号への期待の前払いでもありますから」 全てに思いを馳せるかの様な表情を浮かべながら、煌々とした声色で語る太田。 その瞳は少年時代の憧憬を見るかのように爛々と輝いているものの、独特の妖光をも放っている。 筋骨とは全くの無縁の様な体をしながらも、その実力や妖しさは荒木に引けを取らない雰囲気を醸し出している。 少なくとも、このゲームに掛ける情熱と酒への情熱という一見して別物の二つを奇妙なレベルで共存させている様は荒木以上のものであった。 楽しむ事を第一条件に多少の円滑な進行を取り払う姿は、さながら彼の目を通して見たジョセフ・ジョースターに近い。 これはあのジョセフも念入りに好かれるわけである。隠しきれない遊び心にもたまには与るべきだろう。 「そこまで言うなら君からの酒の招待、受けないわけにはいかないな。 太田君のさっきの失態は……水に、いや酒に流そうじゃないか」 「ありがとうございます、荒木先生」 荒木の持つグラスにとぽとぽ、とワインが注がれていく。 濁りを排した丁寧な色が無色透明なガラスの器に注がれ染まり、清く澄みわたる空の様に広がる。 ふむ、とグラスを静かに回すと中のワインもつられてゆっくりとその回転に追随していった。 ワインについて聞き齧った知識だけでも、重ね重ね良質なものだと分かっていく様には感嘆さえ覚えようか。 だが早く一口含みたい気持ちはそっと堪える必要がある。まだ空のグラスがもう一つあるのに、先に飲んでしまうのは失礼だ。 荒木は一旦グラスを雪の上に置いて、ワインの注ぎ手と受け手を交代した。 「あのシーンのジョニィとジャイロは聖なる遺体を全て失った後でしたが…… そういえば僕らは何も失ってませんでしたね」 「このゲームだとそりゃあ失う物も差し出す物も中々無いからね」 「ンフフ、それもそうです」 雪の中に乾いた音が一つ、丁重に響いた。 それはさほど大きくもなく、会場のどの参加者の耳に入る事も無く。 男二人の乾杯の音頭は人知れず幕を開けたに過ぎない。 「それじゃあ、『ネットにひっかかってはじかれたボールに』乾杯しようか」 「ええ」 クイッ、とグラスが傾けられて中のワインが下へ下へ。 喉を軽く鳴らし、その爽やかのようで重い味わいに舌鼓を打つ。 他の参加者が近くを通り過ぎるかもしれない、という懸念材料も今だけはどうでもよく。 先程の確執も恥も一旦脇道に逸らして。 ただ、持って来たワインに感銘を寄せていた。 ───────────────────────────── 【午後】D-3 旧地獄街道 光の対義語は、と聞かれたら闇と答えるのが通例だろう。例えそれが作麼生と説破の様な場でも変わらないはずだ。 神がそう宣えば追聯したその二つの概念が生まれ、そこに交えぬ境界線が発生する。 そして互いが互いを嫌悪し合って元の黙阿弥に戻れなくなる。 世間の常識がそれを身に着けていない者を迫害する様に。 世間体を維持出来ない者がそこを離れざるを得ない様に。 異常者が健常者の様に振舞うのを忌避する様に。 この一面に広がる建物群の空間もその境界線の一つ。 幻想郷にて越えてはならぬラインを跨ぎかねない者達の収容房にして楽園。 旧地獄という、幻想郷に馴染めない妖怪にとっての不可侵の砦。 「何よあのオッサン、凶悪なツラして逃げやがって……しかもドコよここ」 太田に位置座標を飛ばされた藤原妹紅も、そのど真ん中に居た。 彼女もまた闇であり、異常の側の存在。本来であれば厭われるべき忌まれる者の側。 しかし不思議なもので、異常というのはあくまで観測者の倫理観に全てを委ねられる尺度の一つ。 彼女自身にとっては自分自身こそが唯一無二の正常性を担保出来る存在で、他の全てが異常なのだ。 暗闇に目が慣れて、その内光が何かを忘れてしまったら、もう二度と戻れない深淵の世界。 彼女の瞳に映る光は、一周回って闇になってしまった。 眼前に現れた主催者の顔ももう覚えていない。 あるのは醜い生への渇望だけ。 誰も自分に害しそうな敵が周囲に居ない事を確認してから、妹紅はその大通りを注意深く歩き始めた。 建物の雰囲気は、普通にどこにでもありそうな木造家屋ばかり。時折家っぽくない建物もあるが、基本的には住宅地。 しかしこの空間の天井は不気味で、天蓋は高く衝いた厚い岩盤に覆われ、隙間一つ無く太陽光の一筋すら届かない。 にも関わらず家々の軒先に吊るされた赤提灯の一個一個が周囲を照らしており、黄昏時の様な明るさを常に演出している。 しかし本来あるべき妖達の姿はどこにも無く、従ってそれらの纏う酒乱のアルコール臭ささえも漂っていない。 あるのはお祭り気分に取り残された建物の数々と、藤原妹紅の一人だけ。 孤独な旅路に輩は必要ない。 そう、輩なんて居ないのだ。 なのに。 『貴方しか居ない世界で果たして誰がアナタをマトモだって証明してくれるの?』 「うるさいうるさい、マトモじゃないお前が口を挟まないでよ」 また誰かが後ろから口を挟む。自分以外ここには居ないのだから、これはきっとマボロシなんだ。そうに決まっている。 けれども手を変え品を変え、時折こうやって当たり前のような質問をされる。 同じ声で同じ語調で私に付き纏ってちっとも離れてくれやしない。私にずっと付いてくるお前の方がよっぽどマトモじゃないっての。 頭は痛むし全てが散々だし、進んでも進んでも同じような建物しかない。 少し遠くに行けば立派な色とりどりの建物があるのは見えるけど、あそこに蓬莱の薬は無い気がする。 輝夜にはあんな豪華絢爛なのは似合わない。もっとドブ臭い場所の中で蠢いていた方がアイツらしい。 「例えばこんなボロ納屋の中に居たりは〜?」 なんかそれっぽい建物の扉を開けてみる。ハズレ。ただの小屋。 ヒトの跡すら感じられない程に冷え切っていて、扉を開け放った瞬間に冷たい空気が外に流れ込んできた。 おかしいな。こんな所こそ輝夜にお似合いだし、ここに輝夜が居れば自ずと蓬莱の薬を取り戻せるはずなのに。 いや、でもたまにはこういう場所で休まないとまたさっきの誰かみたいに逃げられる様な気がする。 誰かが来て殺されるのは嫌だからあまり眠りたくはない。蓬莱の薬を取る前に死ぬのは勘弁だ。 畳に腰を下ろしたまま壁にもたれ掛かって、片膝を立てる。こうすると眠りが浅くなって何かあればすぐに起きれる。 「……?」 前もこんな体勢をした事があった気がする。よく覚えていない。 よく覚えていないのは頭痛のせいだ。私に悪いところなんてない。 生きようとしているだけなのにそれが悪いことなわけがない。 『■紅。アン……もうマ■■じゃ■……。い……■■実を見■■……』 私を糾弾するな。 …。 何も聞こえない。 何も聞きたくない。 意識を闇に溶かす。目を瞑れば光は入らない。 何も間違ってないのに。 ───────────────────────────── 【午後】D-3 旧地獄街道 【藤原妹紅@東方永夜抄】 [状態]:発狂、記憶喪失、霊力消費(小)、黒髪黒焔、全身の服表面に切り傷、浅い睡眠中、濡れている [装備]:火鼠の皮衣、インスタントカメラ(フィルム残り8枚) [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:生きる。殺す。化け物はみんな殺す。殺す。死にたくない。生きたい。私はあ あ あ あァ? 1:蓬莱の薬を探そう。殺してでも奪い取ろう。 2:―――ヨシカ? うーん……。 [備考] ※普通の人間だった時代と幻想郷に居た時代の記憶が、ほんの僅かに混雑しております。 ※再生能力が格段に飛躍しています。 ※第二回放送の内容は全く頭に入ってません。 ※C-4境界線の鉄塔とレストラン・トラサルディーの真ん中ぐらいの位置で主催者二人が酒盛りをしています。 197:雪華に犇めくバーリトゥード 投下順 199:紅の土竜 196:COUNT DOWN “ONE” 時系列順 200:星屑になる貴方を抱きしめて 188:太田がやってくる 荒木飛呂彦 :[[]] 192:雨を越えて 太田順也 :[[]] 174:誰殺がれ語ル死ス 藤原妹紅 205:一世の夢と名も無き鳥
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索引PDF 項目のあるもの(pp.47-56) 契沖(俗姓、下川。字、空心。法名、契沖、契冲。) 新井白石(名、君美。字、在中。号、白石。) 荷田春満(姓、荷田、羽倉。名、東丸、東万侶、東満、春満。) 賀茂真淵(氏、岡部。名、春栖、政躬、政藤。通称、荘助、参四、衛士。号、県居。) 富士谷成章(通称、千右衛門。字、仲達。号、咸章、層城、北辺。) 本居宣長(幼名、小津富之助。名、栄貞。字、健蔵。俗称、春庵、舜庵、中衛。) 平田篤胤(旧姓、大和田。幼名、正吉。元服して胤行、のち篤胤。) 橘守部(本姓、飯田。幼名、旭敬、吉弥。通称、蓬壺、地庵、椎本。) 東条義門(法名、霊伝。号、白雪楼。) 狩谷棭齋(名、望之。幼名、真末。字、卿雲、求古。別名、蝉翁、常閑堂、六漢老人。) 大槻文彦(本名、清復。号、復軒。) 上田万年 保科孝一 山田孝雄 松下大三郎 橋本進吉 金田一京助 東条操 時枝誠記 佐藤喜代治 (N.A.) 索引 1 アーネスト・サトウ 会沢正志斎 愛雀軒 アイソーポス 相田二郎 相原少 饗庭篁村 青江秀 青木昆陽 青木輔清 青木捨夫 青木千代吉 青木文蔵 青田節 青野季吉 青柳秋生 青柳毅 青山霞村 青山茂春 赤城毅彦 赤染衛門 赤羽学 赤堀又次郎 赤松青龍軒 赤松梅龍 赤松法印 秋篠安人 秋田雨雀 穐田定樹 秋田喜男 秋永一枝 秋庭清嘯 秋葉安太郎 秋元不死男 秋元守英 秋山清 秋山虔 秋山正次 秋山洋一 芥川龍之介 アグロン 朱楽菅江 浅井了意 朝川善庵 朝倉治彦 朝倉尚 朝寝坊夢楽 朝野鹿取 浅野健二 浅野三平 浅野信 朝日奈知泉 朝日文左衛門重章 浅見和彦 浅見絅斎 足利衍述 足利光氏 足利義稙 足利義輝 足利義晴 足利義尚 足利義政 足利義満 足利義持 飛鳥井雅章 アストン 安住敦 麻生磯次 愛宕八郎康隆 足立梅景 足立鉞蔵 阿直岐 アットウッド 渥美かをる 敦慶親王 姉小路基綱 姉崎正治 阿仏尼 阿部秋生 阿部次郎 阿部清哉 阿部漸 阿部俊子 阿部知二 阿部友之進 安部貞任 安部宗任 阿部正弘 阿部みどり女 安部元雄 安倍能成 阿部隆一 アポロニオス・デュスコロス 雨海博洋 天中原長常南山 天野清 天野俊也 天野義廣 雨森芳洲 綾小路俊資 荒井郁 荒井源司 新井小枝子 新井守村 新井白蛾 新井白石 新井無二郎 荒川惣兵衛 荒川秀高 荒川文平 荒川義泰 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池上祐一のスランプ 「……詰まった」 ある日曜の昼下がり、仕事部屋である書斎で尻尾をだらりと下げた私は困った様にポツリと漏らした。 目の前の机の上には真っ白な原稿用紙。年季の入った愛用の万年筆も今は所在無さ気に机の上に転がっている。 創作活動を行う者であれば、必ず一回は訪れる意欲・モチベーションが湧かなくなる状態。その名はスランプ。 私、御堂 謙太郎はかれこれ三日前から、このスランプと言う名の悪魔に苦しめられていた。 「こまったな…」 『片耳のジョン』の新作の構想を練り始めた所までは良かった。 しかし、ある所まで行った所で行き詰まってしまい、それによってモチベーションが急落してしまった。 むろんの事、私はそれを解消すべく書斎の本でも読んだり、窓の外の景色を見るなど気分転換を図るもなしのつぶて。 結局、書き進めるべき筆はぴたりと止まり、そのまま三日も無駄な時間を過ごしてしまった。 いかん…これではいかん。このままでは次の作品を楽しみにしてくれている読者に大変な迷惑がかかってしまう。 もし、こんな事で発売が延期にでもなってしまったら、あの白いイヌの少年もさぞ尻尾を垂らして落胆してしまう事だろう。 私は編集部や印刷所には幾ら迷惑をかけても構わないが、作品を愛してくれる読者だけは大事にしたいと思っているのだ。 ……と、こんな事が万が一、私の元担当である妻、利枝に知られでもしたら大変な事だ。余計な事は考えないに限る。 「どうした物か…」 気が付けばつい口からぽろぽろと漏れ出てしまう愚痴を塞ぐべく、 私は愛用のパイプをパイプポーチから取りだし、パイプの中へ刻んだ煙草の葉を丁寧に詰める。 そして詰めた煙草の表面全体を焦がす様にオイルライターで点火しつつ、パイプを咥えてぷかぷかと小刻みにニ、三服。 炭化しながら膨張し、盛り上がってきた煙草の葉をダンパー(煙草の葉を均す為の器具)で軽く均等に押さえて準備完了。 後は、マウスピースを噛み潰さぬ様に軽く牙で保持して、煙草の片燃えに注意しつつ心行くまで煙草の味を楽しむだけ。 このパイプ煙草は口に咥えて火を付けるだけの紙巻煙草に比べて、 準備から吸い終わった後の処理までの手順が非常に厄介かつ面倒ではあるが、 その面倒さこそが、煙草を吸う、と言う行為を実感させるのだと私は勝手に思っている。 それに、何より見た目が格好良いではないか。 それは兎も角、今はこのスランプに陥った状況を如何するか、煙草を味わいつつ考えるとしよう。 何時もならば、ここは毛皮も尻尾も無い血の繋がらぬ息子の行動観察と行きたい所だった。 息子は肉親である今は亡き親友の若い頃に似て結構やんちゃで、見ていて決して飽きさせない魅力がある。 私がモチベーション不足に陥った時は、何時もこの血の繋がらない息子の魅力に助けられたと言っても良いくらいだ。 だがしかし、私は昨日しがた、その息子本人から『俺の事を本に書かないでくれ!』と厳重注意を受けたばかり。 よって、息子の行動観察と言う案は没。モチベーション回復には結構効果的なのだが……至極残念である。 ならば、別のモチベーション回復法を探さねばならない訳だが……。 ――と、そうだ! 何時もは卓が出掛けて居ない時に使っているあの方法を使うとするとしよう。 あの方法は息子の行動観察に比べ、少々金が掛かってしまうのが難点だが、今は背に腹は換えられない。 「行くか」 思い立った私はパイプの中の煙草が全部灰になる最後まで吸い切ると、 キチンと手入れした上でパイプポーチへと戻して鞄へ放りこみ、その鞄を手に書斎を出るのであった。 「あら? あなた、お出かけ?」 階段から居間を通る私に声を掛けるは、上機嫌に立てた黒い尻尾をゆらゆらと揺らす我が妻――利枝。 恐らく、妻は庭で取り入れた洗濯物を運んでいる最中なのだろう、その両手に衣服が詰まった籠を抱えていた。 取りあえず、私は妻の問い掛けに答える代わりに軽く尻尾を振って見せる。妻は笑顔一つ浮かべ、 「あなたの事だから多分、執筆作業が行き詰まったから何時もの場所へ、って所ね?」 「む、むぅ…」 流石は我が妻、私のやろうとしている事をズバリと言い当ててくれる。思わずマズルから漏れる感嘆の呻き。 私は人から良く考えが読めないと言われる、しかし妻は長年連れ添ってきたからだろうか、私の考えを簡単に言い当てる。 それも、私は何も態度に示していないにも関わらずだ。これぞ女のカン、と言う物なのだろうか? これでは浮気なんとてもじゃないが出来やしない。……もっとも、する気も無いが。 「まあ、そう言う事をするのも良いけど。あなた、くれぐれも原稿を”落とさない”様にね?」 「……ぐ、心掛けておく」 去り際の妻から笑顔で釘を刺されてしまった。それも五寸釘サイズの釘をぶすりと。重さを増す我が尻尾。 ぬう……これでは何が何としてもモチベを回復せざるえないではないか……! 流石は私の妻、かつては作家の首を真綿で締める鬼担当として、同業者から悪鬼羅刹の如く恐れられてきただけはある。 普段、妻は何処までも優しい聖母の様なケモノなのだが、こと仕事の事となると一転、聖母の顔から般若の顔へと代わる。 特に、原稿の締めきりが間に合わない時となると、妻はそれこそ地獄の鬼すらも尻尾巻いて逃げ出す程の修羅となる。 ……因みに、妻の言う『原稿を落とす』というのは、作家の原稿が締め切り日に間に合わない事を指す。 もし、これで締め切りに間に合わなかったら……その事を想像するだけで尻尾を股の間に引っ込めてしまいそうだ。 「あれ? 親父、どっか行くの?」 妻の尻尾を見送った後、少しげんなりとした物を感じつつ数歩歩いた所で。 居間のソファで寝転がってゲームをしている血の繋がらぬ息子――卓がこちらに気付き、声を掛ける。 むろんの事、私は妻の時と同様に、何も応えない代わりに尻尾を軽く揺らして見せる。 しかし、それだけでも卓にとっては充分な返答だったらしく、ゲームをしていた手を止めて意外そうな表情で問う。 「へぇ、出不精の親父が出かけるなんて珍しいな、どんな風の吹きまわしなんだ?」 息子よ……それはお前が自分の事を本に書くなと私へ注意したからだ。 だが、その言葉は声に出さず胸の内に止めて置き。只、何も言わず静かに息子の目を見詰めるだけにしておく。 私は余計な事を言って事を荒立てるのが嫌いなのだ。そう、良く言うであろう、口は災いの元と。 「……よ、良く分からないけど、俺、何か親父の気を悪くするような事言ったか?」 如何も見詰める私の目に不穏な物を感じたのか、困った様に苦笑いを浮べる息子。 しかし、私は何の一言も返す事も、そして尻尾を動かす事も無く、只じっと息子の目を見詰めるだけにしておく。 当然、そんな私の反応に息子は更に困惑するのは必至で、 「お、おい、親父…本当に何かあるなら言ってくれよ! 何も言わないってのが一番気になるじゃないか!」 しかし、私は必死に問いかける息子へぷいとそっぽを向いて、そのまま何も言わず、すたすたと玄関へと向かう事にする。 さぁ、我が息子よ、これから答えの無い問題で散々悩むといい。これは私の楽しみを取り上げた罰だ。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ……… 頭を抱える息子を置いて意気揚揚と玄関を出た私は、 イヌ系種族用のゴーグルタイプのヘルメットをかぶり、愛車に跨って目的地に向けてひた走る。 愛車の名のベスパ(スズメバチ)の名の由来ともなった、2ストロークエンジンの甲高い排気音が耳に障るが、 何分、このバイクは友人から譲り受けたウン10年前の中古――いや、骨董品だから仕方が無い。 一応、そろそろこんな排ガス規制云々以前の品にとっとと見切りを付けて、新しいバイクに買い換えようとは思っているが、 元来から出不精な私に、その機会が訪れるのは今暫くは無さそうである。 「秋、か……」 走る道の先、空一杯に広がる鰯雲をみて、私はようやく今が秋だと言う事に気が付いた。 私は余程の事がない限り出掛ける事が無い上、一旦執筆作業に没頭すると時間の流れと言うものをすっかり忘れてしまう。 確か、以前に私が出かけたのは桜が花開く季節だった気がする。…あれから五ヶ月以上も出掛けていなかったのか、私は。 ううむ、次から原稿が出来た時はバイク便任せにせず、自らの足で出版社へ持っていくべきか? ―――いや、多分、無理だな。その時の私も面倒臭がってまたバイク便任せにする筈だ。 「……ついた」 そんな愚にも付かぬ事を考えつつ、息子よりも付き合いの長い中古バイクで走る事小1時間、 私が到着した場所は、中央大通りからやや外れた通りに面するビルとビルの間に挟まる様にして佇む一軒の喫茶店。 軒先に吊り下げられた木製の看板には、やや掠れたペンキの文字で『喫茶・フレンド』と書かれてあった。 その店横の駐輪場の柱へ愛車をチェーンで繋ぎ、私は脱いだヘルメットを片手に尻尾を揺らしていざ鎌倉。 「いらっしゃい…――と、おや、御堂の旦那さんじゃないか。こりゃ随分と久しぶりだねぇ」 カランコロンとベルを鳴らしつつドアを開けるや、カウンターで皿を磨いていたオヤジさんがこちらに気付き声を掛ける。 私はオヤジさんに向けて、ああ、とだけ応え、そのまま『フレンド』での何時ものお気に入りの場所へと足を向ける。 目指す場所は、店内で一番奥まった場所にある大通りに面した窓際、大通りを行くケモノや車を一望できる喫煙席である。 「ふむ」 良かった、どうやら先客はいない様だ。これで心置きなくモチベ回復が図れそうである。そう思うと心なしか尻尾も軽い。 ここは場所が良いのか、偶に私と同じ目的?の客が占有している時があり、下手すれば数時間は席が空く事が無い。 もし、そうなっていれば、私は耳を伏せて涙を飲んで、一つ隣の禁煙席に座らなければならなかった。 そう、私の様な愛煙者にとって、煙草を味わえない時間と言うのは苦痛に他ならないのだ。 ……閑話休題。 今はタバコが吸える吸えない云々の事より、肝心要のモチベ回復が先である。 息子の行動観察に続く私のモチベ回復法、それはズバリ、この喫茶店の窓から見える通りを行く人々の観察である。 意外に理解されない事ではあるが、通り行く人々を観察するとその人、そのケモノそれぞれの人生が見えてくる。 あの毛並みをヨレヨレにして疲れた様に歩くクマのサラリーマンは、仕事や家庭で相当苦労しているのだろう、とか あの尻尾を立てて軽やかにスキップするネコの少年は、これから彼女との待ち合わせ場所に向かっているのだろう、とか 道行く人々の様子から、その人が如何言うケモノで、そしてその人がこれから何をするのかを想像するのが楽しいのだ。 私が作家を志している大学生の頃は、何時もこの喫茶店でこうやってモチベ回復を図っていた事を思い出す。 それに、今行き詰まっている事を解消するにも、この人々の行動観察は実に都合が良い。 と言うのも、私の物語作りは中核となる登場人物の構想から始まると言っても過言ではない。 先ずは人物設定を作り、その次にその人物――彼らが登場する舞台を作り、その中で彼らが動く大まかな流れを作る。 そして、その後は彼らの事情や細かな舞台設定、犯人が行うトリックにその他諸々の肉付けをしていって、 最後に誤字や矛盾が無いか如何かを何度か読み返す事でしっかりと推敲し、問題が無ければ完成、となる。 しかし、それが最初の人物作りの時点で上手く行かないとなると……後は考えなくても分かるだろう。 今の私を悩ませているスランプのそもそもの原因こそ、この登場人物の構想の行き詰まりにあった。 何分、今まで22作も書き続けていた為か、自分の中にあるキャラ作りにおけるパターンもマンネリ気味になりつつある。 この前なんか、名前だけが違うだけでほぼ同一の人物を出しそうになった事もあった……無論、寸での所で書き直したが。 そんなマンネリ気味な人物作りのパターンを打破する為にも、この人々の行動観察は必要不可欠なのだ。 しかし、息子の行動観察に比べると……いや、今は出来無い事を望んだって仕方が無い。 「……」 それにしても、何時もながら思うがこの喫茶店は雰囲気が良い。 鼻に感じるは、忙しなく時間が流れる外界から切り離された、独特のゆったりとした空気。 そして、何時来ても変わらぬ、そう、まるで流れ行く時代の川から三日月湖の如くぽつんと取り残された店内の光景。 あの古い型の留守番電話は確か、私が作家デビューした頃にオヤジさんの奥さんが購入した物。まだあったとは…。 気配りの効くオヤジさんのエアコンの操作で空調も程よく効いて、残暑の厳しい盛りでも舌を出す事無く快適に過ごせる。 偶に、余り素行の宜しくなさそうな学生達も訪れる事があるが、それもこの雰囲気のスパイスと思えばさして気にならない。 まあ、なんだかんだと言いながらも、私はこの店が気に入っている事は間違い無いだろう。 さて、くだらない話はさて置いて、これから楽しい時間だ。そう考えると自然と尻尾を振ってしまう。 はてさて、これから如何言う人物が私の前を通り掛かり、如何言うケモノ模様を見せてくれる事やら、非常に楽しみである。 「……マスター、コーヒーのブラック」 「あいよ、御堂の旦那さん」 そして、心の中でこれからの事に想いを馳せつつ 早速、通り掛ったオヤジさんへ注文を行うと、私はパイプ煙草を吸う準備を始めるのであった。 それから時間も過ぎて、時計の針がLの字を示す頃、 5杯目のコーヒーをお代わりした私は、数分程前に頼んだホットケーキの到着を待ちつつ順調にモチベ回復を進めていた。 この店の窓から見える通りは狭さの割りに人通りがそれなりにあるので、人々を観察するのに事欠く事は無い。 今も、私の目の前には多くの人が通る。クマの親子連れ、杖をついた人間の老人、携帯片手の虎の女子高生、 そして暇そうに周囲を見回す何処か見覚えのある白いイヌの初老男性…――目が合った。 「……拙い」 私が痛恨の呟きを漏らすとほぼ同時、 白いイヌの初老男性――”奴”は嬉しそうに尻尾を振ると、早速、店の入り口へと向かったらしく、私の視界から姿を消す。 多分、今の私の尻尾はだらりと垂れ下がっている事だろう。もう今直ぐにも会計をすませてこの店を後にしたくなった。 だが、今更逃げ出そうとしたとしても、恐らくは会計しているうちに店に入ってきた”奴”と出くわす可能性は高い。 よって、私に出来る事は唯一つ――これから起きる事を受け入れる。それだけだった。 「……」 取りあえず、せめて気を落ち着かせようと、私は咥えていたパイプを置いて、コーヒーを一口啜る。 しかし、何時もならば香り高く美味しい筈のコーヒーは、この時は泥水のような味にしか感じなかった。 「やや! こんな所でコーヒーを飲んでいる方は池上先生!」 そして、私にとって永遠にも等しい十秒が経った所で、 何処か軽薄さの混じった聞き覚えのあるわざとらしいくらいの大声が、ぺたりと伏せている私の耳を容赦無く震わせる。 思わず、私をペンネームで呼ぶな! と”奴”へ吠え掛かりたくなったが、ここは静かな喫茶店の店内。我慢するしか他が無い。 せめて他人のフリをしようと窓の外を見ている私の努力も虚しく、”奴”の匂いと足音がずかずかとこちらへ迫ってくる。 「いやー、まさかこんな所で池上先生に出会えるなんて、本当に奇遇だなぁ!」 「……」 そして、私のテーブルの向かい側へ無遠慮に座った”奴”が、ばたばたと尻尾を振りながら嬉しそうに言った。 それに対し、私はと言うと、折角回復し掛けたモチべがスカイダイビングの如く奈落の底へ急降下して行くのを感じていた。 嗚呼、私のやる気が、モチベーションが、”奴”の所為で塵と消えて行く……。 ―ーここで、私、御堂 謙太郎と”奴”との関係を説明するとしよう。 ……本当は”奴”の事を説明なんぞしたくは無いが。分からない人もいるから今回は特別だ。 ”奴”の名は犬上 裕。”奴”は詩集作家とジャンルこそ異なっているが、私と同じ出版社に所属する作家をやっている。 そして、”奴”は私の大学生時代の同期であり、それと同時に”奴”は私の事を親友といって憚らない。 無論、私にとっては”奴”は親友ではなく腐れ縁でしかないのだが……。 大学生の頃、私は元来から一匹狼な気質だった為か、一人で行動する事を好み、常に一人でいる事を望んだ。 そんな私と行動を共にした他の同期達は決まって『狼らしくない』『協調性が無い』と文句を言い、 挙句に幼馴染の親友からは『お前は相変わらずだな』と苦笑されたが、私はさして気にしなかった。 そうして数ヶ月も経つ頃には同期達も私の性質を理解したらしく、敢えて私へ関わろうとする者は次第に少なくなって行った。 だがしかし、”奴”――犬上 裕だけは違った。 ”奴”は私の何処に興味を持ったのか、私の行く先々に尻尾を振りながら付いて周り、私の心の平穏を乱し続けた。 当然、一人でいる事を望む私は幾度となく”奴”を拒絶するのだが、 幾ら無視されようとも、幾ら邪険に扱われようとも、時には尻に蹴りを加えられようとも、 ”奴”は微塵も気にする事なく、それ所か私の事を親友とまで言い出す始末。本当に手におえない奴だった。 それでも私には希望はあった。そう、大学さえ卒業出来れば”奴”との縁は自然と切れる筈! と当時の私は考えていた。 しかし無情にも、運命は私の味方とはならず、それ所か私へ反旗を翻した。 大学を卒業後、作家デビューを果した私を待ち受けていたもの、 それは同じく作家デビューを果し、尻尾を大回転させて私へ挨拶する”奴”の姿だった。 この時ほど私は、運命の女神とやらが現実に存在するのなら、その喉元へ食付いてやろうかと考えた事はなかっただろう。 以来、この腐れ縁はカーボンナノチューブの如きしぶとさで頑丈に切れる事無く、何時までも繋がり続けている。 ……無論、私の意思を蔑ろにして。 「ホットケーキセットをお待ちのお客様、お待たせしました~」 どうやら物思いに耽っている内に、頼んでいたホットケーキが出来あがったようだ。 やれやれ、”奴”さえ来なければもう少し落ちついて食べれていたのだろうが……。 「おお、池上先生も中々気が効きますな? わたし、ちょうど甘い物を食べたい所だったんですよ」 イヌのウェイトレスがホットケーキを置くなり、”奴”は其処へ間髪いれずフォークを伸ばす。 ――って、ちょっと待て、それはお前の為に注文した物ではないぞ!? それにペンネームで呼ぶな!! 「をや? 如何したのだい? 池g…ゴホン、謙太郎君」 「……」 やっと気付いたか、と言わんばかりにばかりに、私はホットケーキの一枚を切り分けている”奴”を睨む。 しかし、”奴”は私の睨みを変に解釈したらしく、ホットケーキを食べつつパタパタと手を振って抜かす。 「あーあー、気にしなくても良いよ。残す事無く全部食べてあげるから」 そう言う意味じゃない!! 人の物を勝手に食うなと良いたいんだ!! ――っと、落ちつけ、落ちつけ、御堂 謙太郎。怒るな、怒るな、御堂 謙太郎。 私はこんなくだらない事で直ぐに毛を逆立てて牙をむくようなケモノじゃあない筈だ。冷静になれ、私! そうだ、ホットケーキくらい”奴”に食われたとしてももう一度注文すれば済む事じゃないか。 そう思った私は早速、ホットケーキをもう一セット頼む事にする。 「ホットケーキ一つ」 「あ……それが本当に申し訳ありませんが、お客さま。 ホットケーキは先ほどので材料を切らしてしまって、マスターが買いに行っている所でして……。 その為、ご注文から出来あがるまで只今から約30分ほど掛かりますが……それでも宜しいでしょうか?」 「……いや、もう良い」 しかし、犬のウェイトレスから申し訳無さ気に帰ってきた答えは、私を落胆に追い込むには充分過ぎる物であった。 なんでこう言う時に限って材料が切れるのだろうか? どうやら、今日の私は幸運の女神から見放されている様である。 いや、たまたま出掛けた喫茶店で会いたくない”奴”と出くわした時点で、私の運は地の底に落ちてしまったのだろう。 なんだか無性に腹立たしくなってきたので、”奴”がホットケーキの最後の一枚に手をつける前に皿ごと奪取しておく。 「あれ?、君も本当は食いたかったのかい? いや、済まんね」 済まんねって……そもそもこのホットケーキは私が頼んでいた物だぞ? それを取り返すのは当然の事だ。 と、”奴”へ突っ込むのも虚しいので、私は何も言わずホットケーキを切り分けて口にするだけにしておく。 だがしかし、”奴”は何する訳でもなく、ただニコニコ顔でホットケーキを黙々と食べる私の様子を眺めていたりする。 ”奴”は私の仏頂面何ぞ眺めて何が面白いのだろうか? 時折、”奴”の精神構造が分からなくなる事がある。 そんな私の考えを知ってか知らずか、”奴”はニコニコ顔のままで言う、 「そう言えば、君がホットケーキを食べている姿を見て思い出したけど、 この前……と言ってももう何ヶ月か前の話だけど、わたしの息子が君に世話になったそうじゃないか」 「……?」 ……なんだその脈絡の無い話の振り方は。 いや、それ以前に、私の家にお前の息子が遊びに来た事とホットケーキに何の関連があるのだ? そんな私の疑念が尻尾に見えていたらしく、”奴”は付け加える様に 「いや、息子から聞いた話だと、君の家でホットケーキをたらふくご馳走になったらしくてね。 それで、君がホットケーキを食べているのを見て、ふとそれを思い出した次第でね」 なんだ、そう言う事か。だったらそうだと早く言って欲しい物だ。これだからこいつと話していると疲れる。 確かに妻の利枝は客に手作りのケーキを振舞うのだがその量が半端ではない。とにかく多過ぎるのだ。 聞いた話では、妻がケーキ作りを習った先生はあるスィーツショップの店主だとか言っていたが…まさか、その先生の影響か? そう、私が物思いにふけっているとはつゆ知らず、”奴”は少し声を潜めて問いかけてくる。 「所で健太郎君、その時……息子は君に失礼な事とかしなかったかね? 息子はああ見えて結構気難しい所があってね、ひょっとしたら君に何か失礼な事を言ってなかったか心配なんだよ」 「…………」 ”奴”の息子――以前、卓が私の大ファンの子だと言って連れてきた犬の少年。確か、名はヒカルといったか。 彼は文学に対して何処までも純粋で、本と言う存在の全てを愛していた私の若い頃を彷彿とさせる少年だった。 その彼の白い毛並みと犬上、という姓で、何となく尻尾にピンと来ていたが、本当に”奴”の息子だったのだな。 なんというか……如何してこんな”奴”の遺伝子からあんな良い子が出来たのか正直、遺伝子の不思議を感じてしまう。 そう考えると自然と漏れ出る溜息、すると”奴”はそれを不穏な物と受け取ったのか血相を変えて 「え? ちょ……まさか、本当にヒカルが君へ何かしたって言うのかい……?」 「……違う」 「へ? 違う? でも、なら何故溜息を?」 「…………」 ”奴”の疑問に私は何も答えず、ただ、思いっきり憐憫を込めた眼差しを送ってやる。 暫くの間、”奴”は私の眼差しの意味を考えていたようだが、どうやら考えるのを止めたらしく、 「まあ良いか」と漏らした後、何事も無かったかの様に話題を別の物へ切り替えてきた。 「そう言えば、息子の話で思い出したけど、2ヶ月ほど前にエッセイ本を出してね、これが結構売れてるんだよ。 特にわたしと同じ年代の男性の間で好評らしくてね、何でも聞く所によると、妻帯者の苦労話に共感を覚える、とかね」 「……そうか」 ああ、そう言えば、確かそんな本を妻が持って帰ってきていたな……? だが、どうせこいつの事だから、くだらない事しか書いていないだろうと思ってまだ読んではいなかったが。 後で暇が出来たら1、2ページほど目を通してみるとしよう。 「まあそれで、その好評に付きって所でエッセイの2作目を書く事になったんだけどねぇ……。 それが途中まで書いたのは良いんだけど、ちょっとした事で行き詰まっちゃってね。いやぁ困った困った」 「…………」 ……そうは言うが、私の目には全然困っている様に見えないのは気の所為だろうか? 同じく執筆に行き詰まっている私にしてみれば、この状況で尻尾を振れるこいつの能天気さが少しだけ羨ましく感じる。 「ま、そう言う訳で、家でぼさぁっとしているのもなんだし、 何かエッセイに書ける良いネタが無いかと、そこら辺をぶらぶらと歩いてたんだけどね。 まさかこの場所で君に会えるとは夢にも思って無かったよ。いやぁ、偶然と言うのも恐ろしいもんだねぇ」 ああ、その事に関しては私も同感だ。 まさか会いたくも無い”奴”と殆ど同じ考え同じ事情同じ理由で、ここで出くわす事になるとは夢にも思って無かったよ。 つくづく偶然とやらが恨めしく感じる。本当に偶然の女神がいたなら、その喉を思いっきり食い破りたい気分だよ。 「そうだ! これから書くわたしのエッセイの2作目に君も出してやろう。どうだ、嬉しいだろ!」 「…………」 「んんぅ~? なんだか嬉しくなさそうだね? そうか、分かったぞ! 出演料が欲しかったんだね。 まあ、君も金を稼がなくては奥さんに怒られるからね。よぉし、ここは大盤振る舞いとして100円あげよう! どうだ、嬉しいだろう? 謙太郎君」 さっきから私は何も言っていないのに、こいつは勝手に話を進め始めている……ここは昔と殆ど変わってはいないな。 そう言えば私が大学生の頃も、この場所で”奴”とこう言う”噛み合わない”やり取りをやっていたのを思い出す。 大学生の私が黙ってメロンソーダを啜っている向かいの席で、同じく大学生の”奴”が勝手に話を進めて勝手に決定する。 それがあの頃の大学の帰りの喫茶『フレンド』にて、毎日の様に繰り広げられた光景だった。 ああ、なんだか思い出していると急にメロンソーダが飲みたくなったな……。 「百円はいらない」 「……へ?」 「代わりにメロンソーダ」 「ま、まあ、それで君が良いって言うなら私が注文しておくけど……おねーさーん、メロンソーダ一つ!」 私の急な心変わりに”奴”は少しだけ戸惑ったのだろう。注文する”奴”の尻尾が少しだけ逆立っていた。 材料切れだったホットケーキと違って、メロンソーダは材料が有り余っているらしく、 ”奴”の注文から程無くして、私の目の前のテーブルによく冷えた『出演料』が鎮座した。 早速、ストローを啜るとメロンの香りと共に口腔へ冷たさと爽やかな刺激が広がる、相変わらずここのメロンソーダは美味い。 無論、これも既製品なのは分かっているのだが、ここの雰囲気が一味プラスさせているのだろう。 「君のことだから、てっきり断ってくる物だと思ってたんだけどね……意外だなぁ」 「…………」 黙って『出演料』をストローで啜る私へ、”奴”は酷く意外そうに漏らす。 しかし私は何も言う事無く、ちらりと”奴”を一瞥してフンと鼻を鳴らすだけ。”奴”への返答はこれで充分。 端から見れば冷たい様にも見えるが、これも大学生の頃の私と”奴”の間ではおきまりのやり取りだ。 むしろ、大学生の頃の方が冷たくあしらっていたと言えるだろう。 「父さん…こんな所で何やってるのさ」 ぼんやりと過去を振り返っていた所で、何処か呆れを入り混じらせた声が私と”奴”の耳を揺らす。 ゆっくりと声の方向に視線を向けると、其処には”奴”と同じ白い毛並み、同じふさふさの尻尾を持つイヌの少年の姿。 それに気付いた”奴”はわざとらしいくらいに大げさに驚くリアクションを取って 「おぉ、我が息子よ! 何故こんな所に?」 「それを聞きたいのはぼくの方だよ。何で父さんが池が…ゲホン、卓君のお父さんと一緒に居るのさ」 ”奴”へジト目を向けて問う彼は”奴”の息子の犬上 ヒカルだった。 恐らくこの『フレンド』の二件隣にある『尻尾堂』で本を買っていたのだろう、 彼は店の名前が印刷された紙袋を大事そうに脇に抱えていた。 しかし、こう目の前にしてみると、姿形はともかくとして性格は”奴”と殆ど正反対だと感じてしまう。 ひょっとすると、彼は”奴”を反面教師にして育ったのかもしれないな? 「いやぁ、実は言うと彼は私の大学時代の親友でね。 次のエッセイ本に書くネタを探していたら、たまたまこの場所で彼と会ってね。 せっかく懐かしい場所であったならばと思って、彼とこうやって旧交を深めている所だったんだよ」 「……父さん、それは本当?」 「本当だって。…私は大学の頃からの親友だよな。なぁ、謙太郎君?」 「…………」 こらこら、確かにお前とは大学の頃は同期だったが、私は今でもお前の事は親友とは思っていないのだぞ? 唯一、私が親友と認めている人物は後にも先にも卓の実の父親である彼一人だけだ。こいつには其処を分かって欲しい。 ついでにいえば、息子のヒカルから疑いの眼差しを向けられているのに気付いてもらいたい物だ。 「全く、父さんはもう……ごめんなさい、卓君のお父さん」 「謙太郎で良い」 「え…? あ、なら謙太郎さん。その、ぼくの父がご迷惑をかけませんでしたか?」 私の指摘にヒカルは一瞬戸惑ったものの、直ぐに言い直して私へ心配げに問いかける。 その様子に私が、彼は本当に良い子だな。と感心した所で、空気の読めない”奴”が横から口を挟んできた、 「迷惑かけるとはご挨拶だね、ヒカル。私は彼と……」 「父さんは黙ってて」 「(´・ω・`)」 しかし、言い切る間も無く息子に一喝されて、”奴”は親に叱られた子イヌの様に耳と尻尾をしょぼくれさせる。 その父子のやり取りを眺め、私はメロンソーダをひと啜り。氷が溶けたのだろうか、ソーダの味が少し薄まっていた。 「とにかく、その、ぼくの父が謙太郎さんに迷惑掛けたなら父に代わってぼくが謝ります、だから……」 「構わん」 「……へ? それって?」 おずおずと謝り始めた所での私の一言に、一瞬だけきょとんとした表情を浮かべるヒカル。 確かに”奴”はかなりうざったらしい事に代わりは無いが、しかし、息子には罪は無い。 しかし、ヒカルが次のリアクションに移る前に、またも空気の読めない”奴”がヒカルの背をぽんと叩いて、 「おぉ、よかったじゃないか、ヒカル。謙太郎君は許すと言ってくれているぞ」 「ああ、良かったぁ…って、許してもらうのは父さんの方でしょ!」 「あれ? そうだったけな?」 ”奴”の言葉に一瞬、安堵しかけて即座にツッコミを入れるヒカル。後頭掻きながらおどけた調子で笑う”奴”。 なんだかんだ言いながらも、二人とも同じように尻尾を緩やかに振っているその姿は紛れも無い父子の姿であった。 ……をや? この父子の様子を見ていたら何だか急に創作意欲が……。 ふぅむ、そう言えば今まで書いてきた作品に出てきた登場人物には無かったな、”このタイプ”の人物は。 ひょっとすると、今までマンネリの渦中にあった『片耳のジョン』に新風を巻き起こすかもしれん。 そう考えると急に気分が乗ってきた。何となく尻尾も軽く感じる。これは少しばかり礼をせねばなるまい。 「チョコパフェ二つ」 「あれ? 珍しいね、君がそんなのを注文するなんて」 「ちょ、父さん!」 「…………」 私の突然の注文の意向を掴めなかったのか、 ”奴”は息子の制止も構わず珍しい物を見るように目を丸めて首を傾げて見せる。 しかし私は何も答える事も反応する事も無く、静かに注文された品が出来あがるまで待つ事にする。 そして、それから程無くして、イヌのウェイトレスの営業スマイルと共に運ばれてきたパフェを父子へ差し出して言う。 「出演料だ、食え」 『……??』 いよいよ私の意向が理解出来なくなったのか、父子共々テーブルに置かれたパフェを前に目を白黒させていた。 ”奴”には私から奢って来る事が余程信じられなかったのだろう、パフェに鼻を近づけてスンスンと匂いを嗅いでいたりする。 ”奴”がこうなってしまうのも無理も無い、何せ大学生の頃から今まで、私から”奴”へ奢った事なんてそれこそ皆無だったのだ。 それがいきなり私がパフェを奢ってくるとなれば、流石の”奴”でも少しは考えたり疑ったりしてしまうであろう。 「ん、ん~と、何だかよく分からないけどパフェ頂くよ? 本当に良いんだね?」 「え、えっと…あの、その、謙太郎さん、パフェ頂きます……?」 「ああ、構わん」 頭一杯に疑問符を浮かべた父子に私は一言だけ答えると、 食事の代金をメロンソーダの分だけ抜いてテーブルへ置き、さっさと尻尾を揺らして席を後にする。 もう少しこの父子の観察を続けていたい所ではあったが、こうやっている間にも創作意欲は湯水の如く湧き出し続けている。 もうとにかく時間が惜しい、早く家に帰って執筆作業に移りたい。嗚呼、白い原稿用紙が私を待っている。 「……変な謙太郎君」 立ち去る間際、きょとんとした顔をしている”奴”が漏らした言葉が妙に耳に残った。 その後、逸る気持ちを抑えながら家に帰宅した私は早速自室に篭り、執筆作業を再開。 今までの鬱屈が嘘だったかの様に溢れ出す創作意欲は留まる事を知らず、瞬く間に原稿用紙は文章で埋め尽くされてゆく。 時間を忘れ、毛繕いを忘れ、風呂に入る事も忘れ、食事する事すらも忘れ、私はただ、ひたすらに執筆に没頭し続けた。 そして、それから三日後、いいかげん心配し始めた卓が自室のドアをたたき始めた頃。 私の前には、『片耳のジョン』最新作の原稿が完成した状態で鎮座していた。 ただ、その頃の私はと言うと、空腹と疲労の波状攻撃によって完全に気を失っていたのだが。 この本の試し刷りが出来あがった時、犬上父子は知る事になるだろう。……あの時、私の言った『出演料』の意味を。 そして、それと同時に私は卓から『こう言うのも無しだ!』と厳重注意される事にもなるだろう。 何せ、シリーズ23作目となる作品のタイトルは、ずばり『探偵と白イヌの父子』なのだから。 さて、これを見た時、”奴”はどう言う表情を浮かべる事か。それが楽しみで仕方が無い。 ”奴”も私をエッセイのネタに使うと言っていたのだ、だからこう言う意向返しをしてやっても良いだろう。 そう、”奴”は親友ではなくとも、一応は友達ではあるのだから。 ―――――――――――――――――――――了――――――――――――――――――――― 参考:謙太郎のバイクのモデル http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB Old_Vespa.jpg
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+由比正雪の乱 由比正雪の乱 1651年に家光が死去すると、その後を継いだのは長子家綱だったが、幼すぎるため会津藩主保科正之が補佐官として登場する。 そんな中、江戸の軍学者由比正雪が、大乱をおこす計画を立てた。火事を起こし、慌てる将軍の家臣たちを打ち取る計画であった。 ところが、いまだに理由はわからないが、この計画は漏えいする。江戸で待機していた彼の同心は捕えられ、駿府に潜伏していた正雪は自害した。 理由は正雪の遺書からは、政治の乱れを憂い、怒る人民を代表して蜂起したとされている。だが、牢人の救済という理由があるかもしれないので、結局のところはわからない。 国家の転覆を狙ったクーデターは日本で何件か起きた(大塩平八郎の乱、五・一五事件、二・二六事件)が、成功したものは数少ない。 この由比正雪の乱もまたそうであるが、この乱が与えた影響は小さくなかった。幕府はこれを牢人の扱いのひどさに起因する蜂起とみた。 牢人というのは失業した武士であり、彼らを放置すれば危険であることはだれでもわかる。しかし、幕府は彼らを放置していた。 幕府は会議を開き、末子養子の禁を緩めるに至った。 由比正雪の乱が起きてまもなく、次々と乱が続いた。幕府はこれらの事件を牢人によるものとして、牢人たちの名前をいちいち記録することにした。 彼らの活動は君主への尊敬を薄めるキリスト教の思想によるものかという説があるが、結局のところはわかっていない。 (ほたるゆき) +明暦の大火 明暦の大火 江戸の町において火事は、つねに人々の脅威だった。庶民だけでなく幕府でさえも必死になる事態だ。 だからこそ乱を起こすときは放火、と定番化されていたのだろう。 それゆえ、江戸の人々は火事が起こらぬよう、つねに注意を払っていた。 1654年には玉川上水が完成し、水路の通る町ができるようになった。また1655年には細かい防火令が出された。 しかし、こうして対策を取っているにもかかわらず、火事がなくなることはなかった。 明暦3年――1657年、「明暦の大火」と名付けられる大火事が起こる。日蓮宗の本妙寺において、供養のために焼いていた振袖が舞い上がり、寺の屋根を焼いた。 その炎は風に乗り、瞬く間に江戸中に広がった。数日雨が降っておらず、乾燥していたためなす術がなかったのだ。 人々は逃げるが、焼死したり、川に逃げ込んだため溺死・凍死するものが多く、火事がはじまって間もなく9600人近くが亡くなった。 翌日になると火は弱まったように見えたが、まだ消えていなかった。火は火薬に燃え移り、再び猛火を巻き起こした。 火が消えたあと、江戸の町を見た人々は驚いた。ほとんど廃墟になっており、火事によって異様な形になった無数の死体が転がっていたらしい。 こんな状況下で火事場泥棒が蔓延し、このおかげで巨大な財産を築いたものも少なくなかった。 明暦の大火での死者は不明である。しかし、少なくとも3万人、多くとも10万人ではないかと言われている。 先ほど、この火事は寺から起きたものだと述べた。しかし、同時に放火したものがいたのだということも判明した。 彼らは普通に捕まったものだけでなく、密告によって逮捕されたものもいた。警察制度が固まっていなかった当時、密告制によって犯人を捕らえることが多かったのだ。 しかし、たとえ犯人でも仲間がいたことを密告をすれば、密告したものは褒美を与えられた。そのせいで、本来犯人だったものが許されるケースがあったのだから、考えものである。 このころ江戸では、供待所(主人を待つところ)での喫煙を禁止するなどの対策が取られた。一方で、「柴垣」というものが流行し、そこでは「人々の欲望が火事を大きくした」と述べられている。 火事の後、大雪が降った。火事の前は雨が降らなかったのに、だ。 食べものがなく餓死するものや、寒さで凍死するものが後を絶たない。幕府は寺にお金を与えて、死者たちを供養させた。 また、大火による米価の高騰を抑え、飢民のために安く払い下げた。また、一般物価も払い下げていたことが記録されている。 人々の救済だけでなく、幕府は思い切った改革を行った。町においては道路の幅を広げたり溜池を作る、屋根に土を塗るなど、火の足が遅くなる工夫を凝らした。 火消役も改められ、火事への迅速な対応ができるようにした。新しく生まれた火消役は定火消役と呼ばれ、それに続いて町火消が作られた。 忠臣蔵で有名な浅野内匠頭長矩(あさの たくみのかみ ながのり)の祖父である浅野長直は、火消であることを誇りに思っていた。 彼は家臣にも徹底的に火消の作法を教え込み、家臣もそれに従っていた。 この主君と家臣の強い絆こそが、後に忠臣蔵を引き起こしたのかもしれない。 <補足> ○振袖 現在では未婚女性が着用する、もっとも格式高い着物。袖が長い。 しかしかつては、男性も着用していたらしい。 ○明暦の大火 別名「振袖大火」「振袖火事」とも言われる。その理由について。 振袖を着た寺小姓(僧侶の補佐、僧侶の夜の相手として寺にいる美少年)に恋をした女性が、同じ振袖を作ってもらった。 ところが寺小姓はやがて女性の目の前から姿を消し、女性はやがて心を病んで死去。彼女が着ていた振袖は、質屋に出された。 質屋から振袖を買い取った女性が振袖を身に付けると、その振袖の持ち主と同じ年で亡くなった。つぎに買い取った女性もまた、同じ年で死亡。 不気味なこの振袖を供養してもらうことになり、本妙寺に手渡された。 その供養中、火のついた振袖が舞い上がった。その煙から、最初に死んだ女性の顔が浮かび上がったという話がある。 こうして、明暦の大火がはじまった。 (ほたるゆき) +旗本奴と町奴 旗本奴と町奴 正雪のように直接的な反抗ができない人々は、他の人間とは異なるいでたちをしてみせ、それによって体制への反抗を見せた。この人々をかぶき者と言う。そのような人々はあちこちで乱行を行い、故に幕府の取り締まる所のものとなり、縁者も含め多くの者が処罰の対象となった。 そもそも、島原の乱にて戦乱が収束すると、武を以て鳴らす武士は瞬く間に居場所がなくなっていった。その結果、彼らは悪所通いや乱行に出、また小姓との男色に走り、かぶき者へとなったのである。最初は旗本出身の者が多く、やがてそれを真似する町人も現れるようになった。 彼らの中には、信義・侠気を重んじるという独特の価値観を有するようになる人々がいる。彼らを奴(やつこ)といい、言葉も奴詞という独自のものを使った。彼らは狼藉も度々行い、故に騒擾の原因ともなっている。 そしてこのような文化は地方にも広まっており、各藩も禁制を打ち出している。綱吉代となると取り締まりは厳しくなり、次々に罰せられることなる。 彼らは体制への反抗者として、庶民の間にもてはやされることとなるが、それは庶民の代弁者として形作られた偶像であり、その本質は弱者を虐する存在でしかなかった。 (Spheniscidae) +江戸八百八町 江戸八百八町 この時期の江戸の町は一気に発展する。江戸の町へ来た外国人たちが驚いているように、当時江戸は世界有数の都市であり、人口は百万に近いものであったと考えられ、そのうち半分が武士であった。 その土地の6割は武家地であり、2割が町人地である。彼らはその職能に応じて集住し、故に紺屋町・鍛冶屋町などの町名も生まれている。明暦の大火以後の江戸町整理の後、漸次江戸の町は拡張され、その町の数は900を数えた。 その広い町を統括するのが町奉行であり、おおよそ北と南の二つが置かれた。奉行の下には与力25騎・同心100人が従っており、それぞれ与力は裁判の補助を、同心は警察の補助を行った。同心は前科人を金で雇って捜査を行わせており、彼らは目明しと呼ばれている。 町奉行の指令を受けて具体的に事務を行うのが町年寄であり、その元で町名主が実際に町人たちへ命を伝えた。町名主は1つの町に1人とも限らず、数人いる町もあれば、月行事町と呼ばれる、輪番制の町もあった。 町人という言葉は、広義には町全体に住む者を指すが、実際はもっと意味はせまい。そもそも江戸の町に住む人々には、土地を持つ"地主・地主の命を受けて家賃徴収等を差配する"家守"・土地を借りて家を建てた"地借"・家も借りる"店借"と分けられる。狭義の町人はそのうち前者ふたつを指す。家の貸し借りの際には五人組や地主の裁可を必要とし、そのために身元は充分調べられた。それゆえに不審なものは入り込みにくく、治安の安定化を齎した。 他、治安維持のためには辻ごとに辻番が置かれたが、これは次第に名目化して役に立たなかった。また火災防止のために自身番というのもおかれ、これは家主の輪番制からやがて雇用するように変化する。 町に於いては、間口の長さに応じて税が賦課され、それは地主・家守が対象となった。彼らは税を払う代わりに公民権を認められ、税を払わぬ地借や店借は権利も認められなかった。 この町人たちの元で働くのが、奉公人である。この主従関係はかなり重いものであり、その間での争いは常に主が優先された。 江戸の町は常に水が不足しており、それゆえ水道が通されていた。中でも玉川上水は重要な役割を果たしているが、その開削の由来は数説あって一定しない。また、この水道の為に地脈が止められ、火災が呼び起こされるという風聞から上水が廃された所もある。 町人として一人前になるには、時間が非常に掛かるものであり、それまでは妻帯すら許されず、家を構えることも許されなかった。 (Spheniscidae) +夜の世界、新吉原 夜の世界、新吉原 徳川家康が江戸に幕府を開いて以来、江戸八百八町、全国一の城下町が形成されていき、その中には旗本や町人が遊ぶ傾城屋、つまり遊女と遊ばせる店も方々に開業していた。 傾城屋を営んでいた庄司甚右衛門は、彼の店が江戸城普請の為に召し上げられるに際し、江戸中の傾城屋を1箇所に集めるように請願して、これを許された。こうして江戸南東部の芦の生い茂る湿地を開いて出来たのが葭原、字を改めて「吉原」と呼ばれる遊郭である。またこの甚右衛門は吉原で「おやじ」と呼ばれ、庄司の家は代々吉原の町名主を勤めた。 寛永19年、ここで働いていた遊女達の記録がある。容姿良く、歌の上手く、扇を持って一節舞う最上の遊女、太夫が75名、それに次ぐ格子が31人で、これは京都では天神と呼ばれた。その下は端、端女郎、局女郎などと呼ばれるのが881人に上ったという。その他にも手伝い役の「かぶろ」や遊女の指南役である「鑓手」など多数の者が働いていたようだ。 さて1656年、吉原を御用地として召し上げられる事が通達され、吉原の傾城屋・また遊女を揚げて遊ぶ揚屋は、浅草田んぼの一角、日本堤のあたりに移転することになった。これに際し幕府は、1万5千両を与え、夜間営業を許可、町役の免除、また江戸中にあった、吉原の商敵であった風呂屋を悉く取り潰すなどの特典を与えた。こうして明暦の大火後1657年に吉原の店々は移転し、新吉原として再出発した。 しかし、余りに町はずれに位置する新吉原は交通の不便の為、江戸町内の手近な茶屋等に町人の客を取られ、加えて武家財政の困窮が影響して衰微し始めた。 そこで新吉原は町奉行に訴え出て、江戸中の茶屋を新吉原に移転させた。これら官許の遊郭以外からやってきた遊女は張りが無いので、他の遊女と差別して散茶女郎などと呼ばれた。このころからは、この散茶女郎などの安い遊女が増え始めた。 さて、この遊郭で遊ぶには多額の金銭に加え、男の器量、そして暇が必要であった。 最初に吉原に入ったときは最低10両の祝儀を持っていかねばならなかったし、2回目以降も太夫であれば2,30両の心付け、その他の店員にもそれぞれチップを必要とし、年末には4,50両に及ぶ贈り物をしなくては相手をしてもらえなかった。 これだけ金銭を費やしても、遊女達を楽しませるだけの器量が無ければ見向きもしてもらえず、また吉原へ行く前には前もって茶屋に通いつめて、女の扱い方を学ばねばならなかったのである。 多額の金銭が流れ、華々しく見える吉原や京都の傾城屋街島原であったが、そこで働く遊女達の大半は貧苦の為に身売りをしてきた者たちであった。彼女らは家族に金銭の渡る代わりに働いているのである。遊女達が自由になれるのは、なじみの客に身請するときだけであった。しかし大抵はそんな幸運に巡り合えるでもなく、太夫になっても次第に客も離れてゆき、格子、局と身を落とし、暗い生活を送るのであった。 (hanaze) +殉死の禁 殉死の禁 4代将軍家綱は、病弱であったが穏和な性格であり、また自制のできる将軍であった。その元、松平信綱・保科正之ら老中たちは集団合議で政治を行っており、これが機能した15年は日本史上珍しい時代であったと言える。またこの家綱治下では災害が続発し、その対応に幕府は追われる。また旗本・御家人の窮乏は次第に酷くなっている。 家綱が出した施策としては、殉死の禁止がまず挙げられる。この当時、主君に殉じて切腹する殉死が流行を見せており、家綱はこれを抑えようとしたのである。既に一部の大名は殉死禁止令を出していたが、それが幕府の法として正式に定められ、堀田正信が家綱に殉死したことを以て江戸時代の殉死は断絶する。また人質として重臣の子弟を江戸に置く制度も緩められた。既にこれらのことで忠誠を確かめる必要はなかったのである。 一方旗本の困窮は酷く、その身分を売るものまで現れていた。幕府はこれを禁止し、代わって役料を給付している。これは職務に付随して与えられる米のことであり、遂行に多額の支出を要する職務に多く支給された。 家綱治世後半は、有力者の死去に伴って酒井忠清が大きな力を握るようになる。その権勢故に彼は"下馬将軍"とさえ呼ばれた。 家綱には子供がいなかった。それゆえ、彼が危篤となると次代の将軍が問題となった。ここで忠清は有栖川宮幸仁親王を立てようとしたが、老中に反対され、弟・綱吉が選ばれた。この忠清の意見は、既に将軍が徳川一族でなくともよくなったという事実を示しており、つまり幕府とは将軍よりも機構そのものに重点が置かれていたのである。 (Spheniscidae) +東廻りと西廻り 東廻りと西廻り この時代、町人に対して倹約令が度々発布されている。これは則ち、町人が華美に走りがちであったということを示しており、つまりは都市での消費が増加していたということを表している。 このころあった寛文の大火では、人々は家財を地面に埋めるという形で防火を図り、故に被害はそれほど大きくならなかった。またこれに伴って、将軍の親衛隊に当たる番士に休暇が与えられるなどされる。これは、幕府の官僚機構が整ってきたことを良く表している。また、このような大火は江戸の町における最大の消費であり、幕府らは大きな出費を迫られることとなる。 江戸の繁栄に伴って、江戸は多額の物資を要することとなる。これに伴い、上方から船で物資を運ぶことが行われるようになった。これは、菱垣廻船・樽廻船と呼ばれ、大坂を中心として大きく栄えた。幕府はこの海運に対しても不正を禁じる法を出しており、これは商人の協力もあって徹底、結果として海運は安定した運送として確立される。 このような海運の拡大に大きな役割を持ったのが川村瑞賢である。彼は伊勢の百姓に生まれたが、その才幹によって次第になりあがり、明暦の大火の際に木曽の材木を大量に買い付け、江戸へ売りさばいたことで大きな利益を得て大商人となった。 その彼に目を付けたのが、財政が窮乏しつつあった幕府である。幕府は遠隔地の天領からの年貢米運送に困っており、その改革を行わせたのである。瑞賢はこれに応えて、東東北から銚子・三崎を経由する東廻り航路、西東北から日本海・下関・大坂を経由する西廻り航路を開拓した。これによって、大消費地である江戸・上方と生産地である地方とが直結されることと為り、その結果として日本全国が一つの経済領域として成立した。 都市での莫大な消費は、生産の発達を呼び起こした。それに伴う運送の発展は、元禄時代を支える一つの大きなファクターだったといえる。 (Spheniscidae) +天下の台所、大阪 天下の台所、大阪 大坂、とくに中之島・北浜は、日本経済の心臓だった。 ドイツ人医師ケンペルによると、大坂は娯楽の町であったことも述べられている。 この地が幕府の直轄地になると、幕府はただちに大坂城の修復をはじめた。10年を費やす大事業だった。 ここに赴任し、城中の警護、および西国大名の監視を行うのが、大坂城代である。 後に大塩平八郎がこの城を占拠しようと挙兵したが、失敗。大坂城の警備の強さが証明されることになった。 この地大坂の民政を仕切っていたのは、大坂町奉行と呼ばれる人だった。 ただし、事実上支配していたのは惣年寄と呼ばれる人々だった。彼らは糸割符なども務めたが、これは慶長年間に糸割符の役を務めた町人が引き継いだかららしい。 この町人から選挙によって町年寄が選ばれ、彼らを補佐する役として町代が作られた。 町代は公事場の手伝いをしたものの、その仕事が増えると専任の惣代が作られるようになる。 1634年、大坂に住む人々が払う税(地子銀)が免除された。 同じころ、大坂は浮き沈みの激しい地として知られていた。 貧しい人がいる一方で、商人として栄える人々もいた。ではこのような人々が携わる商業は、どのように発展してきたのか。 まず、蔵屋敷。ここは各藩の物資を保管する場所である。ときに町人にはここの管理を任されることもあった。そして、それを藩の了承を得たうえで販売するのである。 また、町人の中には大名に対して金貸しを行っているものがいた。 そしてなにより大きいのは、蔵米の販売を任されていたことだろう。 こうして大坂は天下の台所として認知されてきたのだが、これに対する反論がある。 大坂が市場経済の中心だったという証拠は、わずかな期間に限定されたものしかない。そこからは江戸もまた大市場になっているので、江戸と大坂の2つともが中心的市場だという意見である。 だがそれでも、日本中の生産物が大坂に集められていたことには変わりない。 結局のところ大坂を天下の台所と呼ぶのは、この形態こそがゆえんではないだろうか。 (ほたるゆき) +犬公方 犬公方 徳川綱吉は、戌年生まれの将軍である。 綱吉は就任してからまもなく、越後騒動と呼ばれるお家騒動についての決断を改めた。 綱吉は民の苦痛を減らし、幕府自身も倹約を掲げるなど、家綱とは対称的な政治を行った。 庶民だけでなく大名に対しての取り締まりも厳しくなり、緊張した状態が続くようになった。 そうなると、大名たちも安息を得ることができなかった。いつ、だれの身になにがおこるかわからないからだ。 1683年には厳しい制限令が出され、服だけでなく輸入品にも制限が加えられた。 江戸市民には評判が悪かったが、もし彼らが贅沢をすると、以下のような弊害が予測できる。 江戸市民が裕福になる。 ⇒武士がたくさんお金を使うから。 ⇒武士が農民に対して厳しい搾取をするようになる。 だからこそ、倹約はよいことだという意見もあった。江戸市民の不満が、すぐに悪政に繋がるとは限らないのだ。 また、ちょうどこのころ、大老の堀田正俊が刺殺される事件が起きた。理由は複数あるものの、正俊の方針が受け入れられなかったからと言われている。 将軍の綱吉自身も彼を疎んじていたらしく、この事件後、大老を置かなくなった。自分の方針を貫くためだ。大老の代わりに台頭するのが、側用人と呼ばれる人々だった。 側用人の中で有名な人物としてあげられるのが、柳沢吉保である。彼は本来 親藩の土地か、幕領として定められていた土地を受け取るなど、ずいぶんと寵愛されていた。 これだけでも綱吉の個性がずいぶんと発揮されているが、他にも特徴的なことがある。外様大名や旗本を幕府の役職に就任させたことだ。 じつはほかにも、小唄・踊り・音曲などの芸能を、家臣にさせたり自ら演ずることもあったらしい。ドイツ人医師ケンペルも、その犠牲になっている。 これだけでは済まない。ストッパーになる存在がいないのをいいことに、自由気ままに改易・減封を行った。 家綱の時代で減っていた改易・減封は、家綱の時代に大増加を迎えたのだった。 そして極めつけは生類憐みの令である。家綱の考えがそのまま反映されたこれは、彼が死ぬまで続いた。 これを続けるために必要な費用は、江戸をはじめとする関東の町人が負担させられることになった。 (ほたるゆき) +湯島の聖堂と貞享歴 湯島の聖堂と貞享歴 徳川綱吉は非常に学問好きな将軍だった。林信篤ら儒学者に命じて学問(主に儒学)が広く普及するようにしたのも彼だった。 家綱が朝廷の崇拝や、親孝行に力を入れたのも、儒学の影響と切り離すことができない。 家綱が朝廷に対して忠誠を誓ったためか、家光時代までの緊張した朝幕関係は回復しつつあった。6代将軍家宣のときには、さらに回復する方針が固められた。 このように書いてみると、まるで家綱の時代から学問がはじまったようだが、そうではない。すでに家康が藤原惺窩を招いて、彼の門人である林羅山を儒官にしているように、家康からすでに学問ははじまっていた。 この羅山は家光にも仕えていた。1630年には尾張の徳川義直が、彼のために孔子堂を建てている。釈奠(孔子をまつる儀式:せきてん)が翌年に行われてから、儒学者の地位は高まるようになった。 1633年には光地院崇伝に任されていた「武家諸法度」や外交文書のことが、林家に任されるようになった。 1688年、孔子堂(改造され、聖堂となる)が上野から昌平坂に移された。 上野にあった寛永寺から遠ざかったため、仏教と朱子学の関係はここで切れた。理由は、聖人を祀るのに仏の近くではまずいからだという。 これももちろん綱吉の指示によるものだ。綱吉が学問好きであったことがわかるエピソードである。 また、学問好きの綱吉の指示により、たくさんの出版物が世に出回った。 それに触発され、各地の大名も学問を志すようになった。結果、たくさんの出版物が完成した。徳川光圀の、『大日本史』が有名である。 彼が藩主を務める水戸藩では、これ以外のものとしては天皇を支持する書物がいくつも書かれた。これが幕末になって、尊王思想を高める原因であったと言われている。 また、学問が広まったことにより、学者が多く産出される結果となった。 武功によって出世できないので、学問によって出世を狙ったのだ。 まとめると、以下のようになる。 朱子学者:山崎闇斎(垂加神道を開く) 陽明学者:熊沢蕃山 古学者:荻生徂徠 古義学者:伊藤仁斎 またこの元禄時代、非常に出版が盛んだったため、学問もまた盛んになったと考えられる。 江戸以前から印刷については変化してきており、慶安ごろからは木版印刷がほとんどである。 日本語には漢字が多いことや、挿絵の流行により、活字印刷が厳しくなりつつあったのだ。 ところでこの元禄時代、貞享暦という暦法が採用されることになった。安井算哲が提唱したもので、当時のものとしては非常に正確だった。 時差などの、地理的な状況が計算されていたためだと思われる。 (ほたるゆき) +忠臣蔵 忠臣蔵 元禄14年3月14日、播州赤穂藩主浅野内匠頭長矩が、江戸城殿中にて高家旗本の吉良上野介義央を切りつけた。石高は低くとも、名門たる高家の吉良の驕った態度が怒りを買ったようであるという。 浅野長矩は殿中抜刀の罪で切腹となり赤穂藩は改易となったが、一方の吉良家には何の咎めもなかった。 これに憤る急進派の遺臣達は、すぐさまの仇討を唱えた。しかし赤穂で藩政を見ていた筆頭家老大石内蔵助は御家再興のチャンスを伺うべきだ、と抑え、方々に御家再興を嘆願しつつ時機を待った。彼は赤穂城の引き渡しが済むと京都山科へ移住している。 江戸にいる急進派堀部安兵衛らは幾度となく内蔵助に敵討ちの催促をする手紙を送っていたが、穏便派の内蔵助も、浅野長矩の養子だった浅野大学長広が広島藩に永預かりとなったことで御家再興の望みが断たれると、もはや討ち入りのみ、と思い急進派との対立も解消された。 これまでに討ち入りのメンバーから脱落した者も多く、300余名の家臣中、130名あまりが討ち入りに名乗りを上げていたが、最終的に47名となった。 彼らは翌15年12月14日に吉良屋敷に討ち入り、手向かいする者16名を切り捨て、23名を傷つけて吉良上野介を首級を挙げ、そのまま主君浅野長矩の眠る泉岳寺へ詣でた。そこから彼らは細川・松平・水野・毛利の4家に留め置かれた。 そして、義ではあるが、私の論である。長矩が殿中で抜刀し罰された事について、吉良氏を仇として公儀の許し無く騒動を起こした、という荻生徂徠の進言をとった幕府評定所の判決により切腹を申しつけられた。 彼らの行為は江戸期よりその善悪を論ずるもの多々あったが、綱吉犬公方の治下、吠えたてる犬にも逆らえぬ、抑圧された気分の民衆は、法を破ったという非難以上に忠義の武士達を慕った。 (hanaze) +窮乏する財政 窮乏する財政 まず、以下の表を見ていただきたい。財政に関するものである。 ○=財政よし △=財政が傾きはじめる ▽=財政が危機 家康 ○:貿易、金銀の発掘が盛ん。 秀忠 ○:非常に多くの財産あり。 家光 ○:日光東照宮を造り、11回もお参りするが、破たんはしていない。 家綱 △:明暦の大火により、貨幣が溶ける。また、その後処理のため、莫大な資産を投じる。 綱吉 ▽:諸大名への御なり・下賜品の増大、寺院への莫大な援助。 これより先はこの章の主題から外れるので、割愛する。 この表を見ると、5代将軍綱吉が財政窮乏の原因であるかのように書かれている。 綱吉時代、幕府の財政が窮乏する原因は、以下のような4つが理由が大きい。 1、諸大名への御なり、下賜品の増大。 ∟近親者を支援して救助することや、下賜品の増大を頻繁に行った。 2、役料制の復活。 ∟役料制とは、主君から知行をもらい、それに応じて軍役を負う制度。これにより、基準となる家禄以下のものにも、定額の給与が与えられた。 3、寺院への援助。 ∟綱吉はあらゆる宗派に敬意を示し、寺社の救済などに当て、たくさんの資金を投じた。 4、悪貨の鋳造 ∟金銀の量が減っているため、貨幣を造りなおして量を増やした。勘定吟味役の荻原重秀が将軍に勧めたことによる。 これによりインフレが起こり、金融上の動揺が起きる。 しかも、この状況において災害が連続で起こった。1707年のことだ。東海道から四国・中国に及ぶ地震、富士山の噴火である。 勘定吟味役荻原重秀はこれに対して資金を投じたと言われているが、実際には横領したのではないかといわれている。 彼の存在もまた、財政窮乏の原因の1つかもしれない。 幕府が財政の破たんを目前にした1708年、綱吉はこの世を去った。 (ほたるゆき) +元禄模様 元禄模様 元禄時代、倹約の傾向であるにもかかわらず、女性が身を飾る文化が生まれつつあった。 たとえば帯。本来帯は前で結ぶものだが、このころからは後ろで結ぶことが流行した。 このように、元禄時代には女性がある意味最も栄えた時代だと考えられる。絵画史上で、女性が最も多く題材にされたのもこの時代である。 また、男性の中にも飾りを行った人もいる。たとえば、若衆という少年。彼は男色の性行為において受け手になる人物である。 この時代、芸能者の多くは芸能よりも、売色の仕事をすることが多かった。相手を誘うので、飾りは一生懸命やらなくてはいけないのだ。 槍や刀の時代はおわり、お金が力を持つ世の中になった。建築も入札制になり、奉行に渡す礼物がなければ、ほぼ落札できない。 このシステムこそが、幕府の財政を窮乏させていると新井白石は述べる。通常は安くできる工事も、このような原因から、過剰な資金が必要になったからだ。 幕府はたくさんの資金を散布しなくてはならず、金座・銀座は貨幣をたくさん鋳造した。結果、インフレーションが起きた。 幕府の財政危機は、目前に迫っていた。 幕府と結びついていた大商人たちは次々と没落した。また、この時代、大きな商人が没落していることが明らかになっている。 大名にお金を貸し、踏み倒されるからだ。大名たちも余裕がなくなり、返済ができないのだ。 損をした町人の中には、別の大名に貸して元をとろうとするものもいる。そういった人々は、またもや踏み倒されて破産する。 大名ならたくさんお金を持っているだろうという考えこそが、彼らを破滅に至らせるのだ。 金座や銀座が貨幣鋳造によって安泰するに対して、呉服屋は悲惨な状況下にあった。 今まではオーダーメイドで服を作っていたのに、倹約の流れのせいで注文が減り、店をたたむものが多かった。 ところが、のちに財閥となる三井は違った。 堅実な方法で和歌山の徳川家に大名貸しを行い、両替や、新田開発を行った。こうした用心深い政策のおかげで、三井は潰れることなく、今日まで残っていると言える。 ところで、このころ、農民の税が重かったのはご存じだと思う。 だが、一方で、商人たちの税は実質0だったことはご存じだろうか。 この体制に異を唱えた人物はいたが、真摯に受け止めたものは幕府にはいなかった。これにより、商人たちは力を持つようになる。 彼らに大して税をかけたのは田沼意次であり、株仲間の結成を許した。特権を与える代わりに、税をとったのだ。 この体制こそが、農業の発達妨害・消費の異常発達を促進し、元禄の華美な文化を作り出したと考えられる。 (ほたるゆき) +絵の世界と侘の境地 絵の世界と侘の境地 桃山時代に全盛を極めた狩野派も、狩野探幽以降は下り坂となる。一方で、土佐派や琳派が勃興していくことになる。また布に自由な柄を染めつけられる友禅がこの時期に現れ、大きな流行を見た。 また浮世絵もこの時代に出現する。肉筆で描かれ高価だった絵は、こうして版画となることで数が出回るようになり、庶民の手にもわたるようになる。 藝術がこうして庶民の間に広がるのはまさにこの時代であり、藝術の面ではこれまでとは異なった時代が来たと言うことができるだろう。 またこのような動きは歌の世界でも見られた。これまで古今伝授の伝統が否定され、自由に解釈され、また歌われるようになったのである。こうした動きの原因の一つには、印刷技術の向上に伴う書籍出版の広がりが挙げられる。 このような状況の中で誕生したのが芭蕉である。彼は日本の古典や唐詩に親しみ、また参禅もしている。そうして俳諧の中から人生の究極を掴みだそうとしたのである。彼は幾度も旅に出ており、その中で人生を旅そのものと捉え、そこに自己を捕えんとしていく。 芭蕉の書く旅行記は芭蕉自身の創作の手が入っており、全てが事実ではない。またその態度は、現実の生活の中に風雅の世界を見出すにすぎぬもので、その点では現実逃避的である。時代の圧迫に対して、芭蕉は現実も変化する物々の一つと断じ、その中で普遍の真理を求めようとしたのである。 (Spheniscidae) +一代男と曽根崎心中 一代男と曽根崎心中 この当時、三十三間堂では端から端に矢を放つ通し矢が盛んであり、一日で何本通すかが競われた。これと同じくして一日で俳諧を何句詠むるかということ競われ、これは井原西鶴が一日で二万句詠んで決着となった。 この西鶴が才を尤も顕著に示したのが、小説である。彼が最初に書き始めたのは好色物と呼ばれる、男女の情を描いたものであった。この中で西鶴は、人の世が思いがけぬ転回をすることを、見事に描きだしている。 また西鶴は、武家物・町人物も書いているが、特に町人物の『胸算用』では才智では如何ともしがたき社会を描いており、西鶴の文学性を示す。 この時期、浄瑠璃も流行を見せる。とりわけ、近松門左衛門が脚本を書き、竹本義太夫が人形操作をした際には大きな評判となった。彼らは最初竹本義太夫を座元としたが、後に竹田出雲が代わっている。 近松の描くものは人情と義理の相克が表に出ており、中でも世話物と呼ばれる、人間の心情に主題を置いた作品群は評価が高い。 近松はまた歌舞伎の作品も書いている。戦国末の女歌舞伎に淵源を持つ歌舞伎は、風俗取り締まりの影響でこの時期には大人の男が演じる野郎歌舞伎となっていた。歌舞伎では坂田藤十郎や市川団十郎が名を馳せている。 この浄瑠璃・歌舞伎のような、一般庶民が広く楽しむことのできる藝術の誕生が、まさに元禄時代の特色だったということができるだろう。 (Spheniscidae)
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登録日:2022/6/26 Sun 10 10 05 更新日:2024/01/09 Tue 17 26 14NEW! 所要時間:約 28 分で読めます ▽タグ一覧 おねショタ もんぱら参戦作 エロゲー エロ同人ゲーム ゲーム ミンワ モンスター娘 三枚のおふだ 三枚のおふだシリーズ 人外化が進む主人公 名作 白念 逆レイプ 逆転ナシ は、は始める前に言っておく!これは真剣勝負だ! ふー…ふー… 無論、分かっているであろうな! !? あ、えと……負けても破廉恥な行いは無し…ですか? 大馬鹿ものぉ!! 負けたら、犯される! 勝ったら犯してよし!! そっ、それが武人と武人のぉ…♪真剣勝負というものだッ…! 『三枚のおふだ鼎 コドクの妖己』とはミンワ氏が作成したモンスター娘+おねショタを主題にした同人ゲームである。 <概要> <前作からの変更点> <あらすじ> 登場キャラクター<前作から引き続き登場するキャラクター> <コドクの妖己初登場のキャラクター><五行の妖魔> <蠱毒の壺の妖魔> <後日談イベントにのみ登場する妖魔> <概要> 三枚のおふだシリーズの三作目。 涙あり笑いあり感動ありの基本を押さえたシナリオは相変わらずなものの、「山の皆に住民として認めてもらおう」というややライトな目標だった前作と比べるとややハードなシナリオが特徴。 ゲームボリュームは前作からさらに膨れ上がり、価格も1320円と、ようやくボリューム相応なものに。 もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPGとコラボを果たしたのも本作で、あちらに出張するおふだキャラは本作以後をモチーフにしている。 こちらでも本作クリア後に相互コラボシナリオ『三枚のおふだfeatもんむす・くえすと!鏡合わせの英雄譚』が解禁されるためもんぱらをやったことのない人はこれを機に初めて見るのもオススメ。 <前作からの変更点> 舞台がまほろば山から生きて帰れるかもわからない蟲毒の壺へと移ったことにより、個性豊かな会話で楽しませてくれた妖狐やコダマの愉快なモブキャラ達は登場しない。 冒険を進めるうちに仲間となった妖魔達とはそれなりの頻度で会話できるため、孤独感は少ないものの、全体的に閉塞感が強い世界観を冒険することとなる。 『根競べ』の仕様が大幅に変更された。 「妖魔から逃げることで相手の気力を削って勝利する」という大本は変わらないがシステムが抜本的に変わっている。 本作では三枚のおふだで戦闘中に相手の部位を封じるのではなく、事前に相手の部位を封印できる法具を装備し、休憩ではなく練気によって溜めた気で術を駆使して体力を回復しつつ距離を取るようになった。 逆に言うと事前に有用な法具を装備していないと苦戦を強いられる形になっているのだが、封印すべき部位を間違えるとそれだけで敗北に繋がりかねなかった前作に比べると、相手の動きさえ見切れれば基本システムだけで何とかやりくりできるようになっている。 白念が術師として成長したことの裏返しではあるのだが、慣れないうちは次々と溜まっていく練気に翻弄されるかもしれない。 また冒険が進むにつれて白念の霊力が上昇し、それに応じて様々な妖術を習得する。 妖術は事前に使いたいものを1種類だけ「装備」するようになっており、相手に応じてその妖術を使い分けていくことで有利に戦える。 ……作中でもツッコまれているが、前作まで大活躍だった三枚のおふだはあまり使わない。 一応特定の妖術と組み合わせれば有利になる場合もあるにはあるのだが、装備しているだけで気力を消費するというデメリットが目立つため、道中で手に入るより高性能の法具の陰に隠れがち。 なんというタイトル詐欺。 <あらすじ> 一度、死線を潜るとな… 自分がどこまでやれるか不安になってくるものだ お前もそうなのではないか? 前作の戦いの後に、晴れてまほろば山の一員として受け入れられた白念だったが、彼は焦っていた。 あの戦いの中で覚えた、眼前に迫る確実な「死」。 その死の恐怖を振り払うため、もう二度と仲間を危険にさらさないため、より大きな力を付けようと無我夢中で修行を繰り返していた。 そんなある日、白念の前に謎の老人が現れた。 「この壺にこそ今のお前が求めてやまない力がある」 そう語った後、老人は怪しげな壺を残して姿を消す。 そして壺の中から「もう一人は嫌……」という悲しげな少女の声が聞こえてきたと思うと―― ●蟲毒の壺 本作の舞台。 数百年前に、世界中から集まった有力な術師によって作られた異空間であり、壺の中とは思えない程広大で、内部には五行の妖魔の故郷を再現した多様な空間が広がっている。 最大の特徴はその空間の性質そのもの。 通常、妖魔は人間から精力及び霊力を奪うことができるが、あくまでも「人間から妖魔」という一方通行でしかない。 しかしここでは空間内部に張り巡らされた術式によって、妖魔を打ち負かした人間は、その妖魔から霊力を奪うことができるのである。 最強の妖魔狩りを目指す術者たちの手によって作られたはいいものの、その後数百年間行方知れずとなっていたが…… 壺の主に「五行の妖魔全てに打ち勝てば壺から出られる」と言われた白念は、とりあえずここに住まう五行の妖魔達の相手をすることとなる。 ●五行の妖魔 陰陽五行思想における世界の構成する5つの属性「木、土、火、水、金」の力を秘めた妖魔達。 前作まで登場した妖魔は全て日本出身の、いわゆる「妖怪」だったが、本作に登場する妖魔は世界各地から集められており、国際色豊かな面子となっている。 かなり長いこと壺の中で共に過ごしてきたものの、属性の違い故か、それぞれ距離を取っていてあまり仲は良くない。 登場キャラクター <前作から引き続き登場するキャラクター> ■白念 主人公。愛すべき妖魔のおやつ。 相変わらず師匠のマガツとスケベな修行をしながら他の妖魔に貪られているが、本作の彼はやややさぐれ気味。 前作のラストで崩落事故に巻き込まれて谷底に落下した際、明確に己の死を意識してことから以前のように戦うことが出来なくなってしまっている。 また、山の妖魔に仲間として受け入れられたことで「もう二度と仲間の命を危険に晒すわけにはいかない」という強迫観念にも近しい使命感を抱くようになる。 その結果「死の恐怖を拭い去るほどの力が欲しい」「どんな敵からも仲間を守れるだけの力が欲しい」という二つのコンプレックスを拗らせ、 マガツが止めるのも聞かず、心身を削りながら修行を繰り返す危険な状態に陥っていた。 そして今回の蟲毒の壺の中で、彼の理想を叶えるための「選択」に迫られることになる。 作者のミンワ氏曰く、今までの彼は「命がけで他人を守れる」という精神を最初から持っているという、ある意味では薄っぺらいヒーローともいえる存在だったとのこと。 言い換えれば自分の命を粗末にしていた彼が、死の恐怖を背負った今「本当にお前はやれんのか!?」と以前出来ていたはずの事をもう一度問い直されることになる。 ……とまぁシリアスな面が目立つ本作だが、エロゲ主人公としての本質は相変わらずで、新たに会う妖魔の誘惑にもコロッと負けかける部分はいつも通りの白念くんなのでその点は安心である。 また、妖術習得時の喜びのダンスが可愛らしいと評判。 Hシーンの特徴としてはミンワ氏の画風の変化もあって前作にも増して更に彼自身が妖艶さに磨きがかかっており「俺はもう妖魔じゃなくて白念で抜いているのかもしれない……」と道を踏み外すユーザーがさらに増えた。 『十二妖女』の冒険の後に本格的な修行を開始したおかげで、妖術師としてかなり成長しており、ある程度術を使いこなせるようになっている。 コダマから習った華のような身のこなしによりとてつもない距離を跳躍したり、強力な妖力で作られた幻術も「幻術破り」で無効化可能。 中でも「拳穿の術」によって凄まじいパンチ力を身に着けており、自分の身長と同じくらいの岩なら一撃で粉砕できる。 壺の中で霊力を増して成長した際にはさらに無茶な真似をしており、数十mはある巨大妖魔に格闘戦を挑みまともなダメージを与えるという凄まじい芸当を披露する。 「無力な人間だから妖魔から逃げるしかない」という前提はもはや崩れ去っているが、あくまでも平和的解決を望む彼にとって『根競べ』は非常に使い勝手がいい物なので、逃げ主体の戦い方を変えるつもりはない様子。 ■マガツ 白念の憧れの最強お師匠様。当初の白念の目的は「マガツ様の門限までに帰って夕飯作ってあげなきゃ」というしょうもないものだった。嫁かお前は。 今までは白念の心強い後ろ盾としていつも見守ってくれていたが、本作ではお留守番。 前作・前々作はまほろば山という彼女の庇護があった舞台であったが故に、一部の例外を除けば敗北してもあまり悲惨な目に遭わずに済んでいたのだが、本作で負けるとえげつない最期を迎えることも。 本格的な修行を開始したはいいものの、妖術の修業と題しておきながら結局スケベなことをされたり 「妖術師の本懐は気合」という精神論重視な体当たり気味な教育方針なせいで、白念からもたまに渋い顔をされることも。 ただしその一見雑に見える修業のお陰で白念がメキメキと実力を上げているのは事実だったりする。 ちなみに白念には「動きが鈍くならないよう余計な筋肉は付けないように」と指導しており、 そのおかげで彼の身体は修行をこなしている今もなお、まるで女性のようにしなやか且つ丸みを帯びた体つきを維持している。グッジョブお師匠様。 本作発売と同時期にミンワ氏のサークルから「蜜指しごき/柔紙に屈服自慰 鬼師匠の甘声とろかし(三枚のおふだvoice)」という彼女を題材にした18禁同人音声ドラマが発売された。 CVは井上果林で、900MB以上の容量でおふだ3枚分(330円)というお買い得価格である。 ■やまちち 白念の頼れる相棒。 前作ではシナリオ、サポート、戦闘に至るまで八面六臂の大活躍だったが、今回はお留守番。 後日談イベントでは久しぶりに彼女と勝負をすることになるが、実は「根競べ」をするのは本作が初。 ■花狐 白念の花嫁。花狐の名前が付いたのは本作が初。 マガツややまちちとはまた違った形の「正妻キャラ」が板についてきており、白念がどれだけ他の妖魔とまぐわってても眉一つひそめずにどんと構えるいいお嫁さんである。 逆に言うと師匠であり長老であるマガツと嫁である彼女が「いくらでも好きに襲ってください」というスタンスなせいで、白念は山の共用肉バイブになってしまっているともいえるのだが。 ようやく嫁キャラらしくなってきたはいいものの、残念ながらお留守番。 ■友達のあかなめ お相撲大好きな白念の友達。例によってお留守番。 本編開始の数日前に雨で住んでいた洞窟が崩れてしまい、白念に「暇があったら瓦礫の片づけを手伝ってくれないか」とお願いした所、 「申し訳ありませんが修行があるので……」と断られてしまう。 彼女自身はそれほど気にしてなかったものの、友人の頼みを蹴って自身の修業を優先してしまうあたり、如何に白念に余裕がないのかが推し量れる。 ■アズキ 数少ない白念の人間の友達。言うまでもなくお留守番。 前作の騒動で人間であることのコンプレックスは克服しており、白念に対しても変な対抗意識は見せなくなり、ツンデレチックな間柄に。ただし逆レイプに関しては遠慮がない。 正月イベントでは貰ったお年玉を新しい服を買えるのを楽しみにしていた。可愛い。 ■大明海 白念の因縁の敵。超A級バストの凄腕退魔師。 山の妖魔を皆殺しにしようとあれだけの凶行を働いたにも関わらず、マガツの温情で三食付きの牢獄生活中。 前回の奇跡的な脱出劇もあって警備が厳重になっており、彼女自身も大それた悪事を働くのは半ばあきらめている。 一応年末年始等では監視付きで行事に参加させてもらえる模様。大らかすぎないかまほろば山。 実は蟲毒の壺製作者の一員だったことが判明。壺が作られた本当の理由とその問題解決に取り組んでいたことが明らかになる。 もっぱら回想シーンでのみ活躍が描かれていたが、後日談イベントでようやく監視下の中にありながら本領を発揮する。 <コドクの妖己初登場のキャラクター> <五行の妖魔> ■アプサラス 天竺に住む水の精の妖魔。本作では木の属性をつかさどる精霊としても扱われている。 粘液を帯びた青白い肌をした、細身の少女のような姿をした妖魔で、魅惑的な舞による誘惑で多くの男を虜にしてきた。 高飛車で高慢な性格で、久方ぶりに来訪した人間である白念に対しても高圧的な態度で誘惑術をかけてくる。 ぶっちゃけ本格的な『根競べ』におけるチュートリアルのような相手なのであまり強くはない。 敗北後は自身の霊力を全て奪わなかった白念を「甘い事」と言いながらもその力を認め、退散しようとする。 しかし実は壺に入る前に聞こえてきた孤独を嘆く声は彼女の物で、本当は寂しがりやな性根を刺々しい態度で覆い隠しているだけ。 そのことを見抜いた妖魔たらしの白念が「一人じゃ心細いので付いてきてくれると嬉しいんですが……」とお願いすると「少しだけですわよ~♪」と実に嬉しそうに道案内役を受け持ってくれる。 最初のうちは「あくまでも案内するだけで力を貸すわけではない」というスタンスだったものの、次第に白念に心惹かれるようになる。 ■ヴァンパイア ルーマニアに住む吸血鬼。地の属性をつかさどる妖魔。誰にでも尊大な態度を取る故にアプサラスには嫌われている。 灰色の肌に赤髪の細身の女性で、被膜のようなドレスを身に纏っている。手に握る剣を触媒に魔術を使う。 曰く、純血の吸血鬼の名家に生まれた二百万年の時を生きる上位種の吸血鬼。 その強力な魔力で餌たる人間を虜にする誘惑術や魔術を操る。 その他にも吸血鬼全体の特性として、血を吸われている人間は性的な快楽を覚えてしまい、次第に抵抗できなくなってしまう。キモ笠みたいっすね。 しかし実際の所、名家の生まれの上位吸血鬼というのは事実だが、本当は100年も生きておらず、吸血鬼としてはおろか、妖魔としても非常に若い個体。 尊大な態度も見栄が半分、自信の無さの裏返しが半分と言ったところで、本音ではルーマニアの実家に早く帰って家族と再会したいと願っている箱入り娘である。 霊力と誘惑術はさておき、戦闘力は五行妖魔の中でも最弱らしく、虚勢を張ることで己の弱さを知られないようにしていた様子。 白念に負けた際には全力で命乞いをするが、その気がないとわかると尊大な態度で感謝しつつ、彼に同行するようになる。 ■ワルキューレ 北欧神話のヴァルハラの天女。火の属性を司る妖魔。 ピンク色の長髪の豊満な女性で、本作に登場する妖魔の中では最も人間に近い容姿をしている。 アプサラス、ヴァンパイアと貧乳妖魔に連勝し、若干調子に乗りつつあった白念にとってドストライクな巨乳のお姉さんであり、わかりやすいくらいに動揺していた。 彼女が担当するエリアはかつてのヴァルハラを再現しており、勇猛果敢だった戦士たちの魂が無数に存在しているが、そのいずれもが彼女に性的に甘やかされて骨抜きになってしまっている。 初戦では白念を堕落させるような甘い誘惑術で攻めてくるが、一度勝利すると白念を戦士として認める。 戦乙女としての凶暴性を全開にし、手にした長槍を駆使してガチバトルを仕掛けてくる。 密着モードですら愛撫ではなくアームロックによる失神を狙うという徹底ぶり。 敗北後は思う存分槍を振るえたことに感謝しつつ、白念に己の命と霊力を捧げようとするも、 彼にその気がないとわかると「負けてダメになってしまった後は私の胸で甘えさせてあげる」と述べつつ同行者となる。 ■クラーケン 海に住む巨大なイカ。水の属性を司る妖魔。 本作に登場する妖魔の中で最も人外要素が高く、イカの胴部分が文字通りイカ腹の少女のような姿をしてこそいるものの、触腕を含めた全体的なシルエットは巨大なイカそのもので、前作の白羽を上回るほどの巨躯。 海にいた頃は野生動物そのものの生活を送っており、人間とも一般的な妖魔とも大分異なる価値観を持つ。宿敵はマッコウクジラだとか。 その一方、知性は人並み以上にあり、会話による意思疎通も可能。一人称はフルル。語尾もフルル。 長い触腕を疑似餌にし、そこから大量の淫気を発することで多くの男を誘惑して精気を吸い上げるという狩りを行う。 淫気を一定以上吸った男は正気を失い、触腕の疑似餌が艶めかしい美女に見えるようになり、そこに喜んで精を捧げるようになってしまう。 傍から見ると無数の吸盤の付いた白い肉塊に自分の下半身を無我夢中で擦り付け続けるながら果てるというおぞましい最期を迎えることになる。 単純な実力は五行の妖魔の中でも最強で、壺製作に携わった有力な術師も多数彼女の犠牲になった模様。 これだけの実力者であるが、釣りの要領で海から引き揚げられてそのまま壺に封印され、海を模した空間に解き放たれたため、そもそも壺に閉じ込められているという自覚すらなかった。 初戦は根競べではなくギミック要素が無数に仕込まれたステージを進行することで勝利となるが、一度霊力を奪われたことでサイズが人間大まで縮小。 白念に敵対の意志がないことがわかると「自分を打ち負かした優れたオス」として認め、つがいになろうと逆レしてくるので結局根競べをする羽目に。 他の妖魔同様もう一度勝利すると大人しくなってくれるものの、価値観が違いすぎて「根競べで敗北した」という概念すら理解できない始末。 しかし業を煮やしたアプサラスによって白念を諦めるよう説教された際に 「白念は自分と交尾する以上に大切なことがある →その白念と付かず離れず共にいるアプサラスは、白念のことを悪く言いつつも白念と交尾しないように叱ってくる →要するに白念とアプサラスはつがい →白念にとっては自分よりアプサラスと交尾するのが大切 →自分はアプサラスとの生存競争に負けた」 という野性的超推理を披露し勝手に敗北を認めた。 以後は小さい身体のまま白念に同行することになる。 ■ブンプク 日本出身の化け狸。金の属性を司る妖魔。 ぽちゃの領域に足を踏み入れているムッチムチの爆乳、それでいて体毛が非常に目立ち、妖狐以上にケモ度が高い獣人お姉さんという、 白羽やクラーケンのような人外要素強めな妖魔とはまた違う方向で人を選ぶ妖魔。ただしおっぱい星人白念はその爆乳がかなり刺さった様子。 見た目とは裏腹に憶病なものの、見た目通りにオープンスケベ。文字通りケダモノのような性行為を楽しむが、誘惑に関しては狸らしく強かに人をたぶらかす。 化け狸は本来狸の里に籠ってひっそりと暮らしている種族なのだが、彼女は好奇心を抑えきれず、外の世界に飛び出し、商人として日本各地を旅していた。 妖魔らしく色仕掛けは使うこともあるものの、妖術や淫気を使って不利益を押し付けるような商売はしないというこだわりがあるらしい。 商いの相手は殆ど人間で、道中で妻帯者や年端のいかない少年やらを性的な意味で食い散らかして気ままに旅をしていたものの、 悪目立ちしすぎた為か裏切りにあって捕まってしまい、この壺の中へと連れられた。 壺が作られた本当の理由を把握している数少ない存在で、それ故に「例え壺の中で勝ち進んだとしても、術者も五行妖魔も生きて帰るのは不可能」と怯えていた。 当初は白念に対しても全く敵意を見せず、自分から霊力を捧げて勝手に敗北を認める始末。 しかしながら白念が壺の主と明確に敵対したことで態度を一変。 「どうせ生きて帰れないのなら最期くらい好き放題享楽にふけってやる」と、他の五行妖魔同様、自分の受け持つエリアで白念とまぐわうためにあの手この手で誘惑にかかる。 根競べで白念に敗北後した後はとうとう終わりかと諦めかけるも、壺の主達の強大な力を前にして諦めず、更に一度は敵対した自分の身をも守ろうとしてくれた白念を目にして考えを改める。 以後白念の「戦いは自分に任せてくれればいい」という約束の下、彼に同行する。 他の五行妖魔達は試練終了後に離脱してしまうので、後半部のヒロインポジションを担当することになる <蠱毒の壺の妖魔> ■獏 かつて壺の主に仕えていた妖魔。ゆったりとした中華風の衣装を纏った紫肌の妖魔。衣装をペロンとめくると中身は当然ながらスタイル抜群。 現在は存在せず幻術の世界にその幻影のみが登場する。 練気システムを交えた根競べのチュートリアルを務める相手であり、初見でも無対策で余裕で勝てる。 勿論負けたらきちんと敗北シーンは用意されている。 メカクレ美女としては中々秀逸なデザインをしているので、序盤を除くとこれと言った出番がないのが残念な所。 ■猫将軍(びょうしょうぐん) 壺の主の双牙の一人。暴風の右牙。 名前の通り猫の妖魔で、割れた腹筋が美しい引き締まった肉体の褐色肌の獣人妖魔。ケモ度はかなり低く、殆ど猫耳美女。 実直な性格の武人で、逃げ主体の白念の戦いについても高く評価しており、最初から全力で襲い掛かってくる。 壺の主に対しては深い忠誠心を持っている一方、性根は優しく、野望のために同胞である妖魔を犠牲にすることを心苦しく思っている。 投擲用の輝く剣を手に白兵戦で戦う戦士であり、壺の主の「牙」となるだけあって高い戦闘力を持つ。 壺の主の実験によって体の中に陰陽の力を融合しており、スタミナが無尽蔵に回復し続けるという強力な力を持つ。 そのためスタミナ切れを狙う『根競べ』で戦う白念の天敵とも言える存在である。 ……はずなのだが『陰陽』とは要するにふたなり、もとい両性具有のことであり、その股間には後天的に付けられた立派な男根がぶら下がっている。これじゃタチ将軍である。 しかも実験の代償で「陰陽の毒」が体内に生じるようになり、その影響で極端に性欲が強く、 少し他の妖魔の淫気を吸うだけでも正気を失いかけてしまい、日常的に凶屍の身体で発散することで何とか堪えている。 ブンプクの提案でその弱点を突く……すなわち白念を対おちんぽ妖魔用に改造。 要するにブンプクが白念の菊門を念入りに開発してメス堕ちさせることで甘い嬌声を出せるようにして誘惑。正気を失わせることで勝つというぶっ飛んだ作戦で挑むことになる(*1)。 このアホ過ぎる作戦がものの見事に成功してしまい、白念の誘惑に屈した彼女は精神の乱れから陰陽の力が発揮できずスタミナが回復しなくなった。 ……が、そんな物知ったことかとばかりに全力で彼の尻を狙いに来るので、ようやくいつもの根競べで迎え撃つことができる。 しかしここで一度勝利してしまうと陰陽の毒が限界に近づき発狂、あたり一帯を壊しながら悶絶する。 そして再戦時には本当にごくごくわずかに残っていた武人の誇りも尊厳も完全にかなぐり捨て、白念の尻ではなくちんぽ、即ち女の妖魔として逆レイプを完遂しようと仕掛けてくる。 ここで勝利するとようやく諦めてくれるが、昂りに昂った陰陽の毒は完全にピークを迎えてしまい、ひたすらにもだえ苦しみ始める。 白念「じゃあ、手で…」 猫将軍「尻!!!」 結局根競べで勝利したにもかかわらず白念が尻を差し出すことで欲求を発散してなんとか正気を取り戻す。 冷静になった彼女は白念の力を認めると同時に、以前から疑問を抱いていた壺の主の『少数の犠牲の上に成り立つ平和』に対する疑問から意気投合。 改めて白念の動向に関心を示し、同行者となる。 ちなみに、前述した通り、陰陽の力は興奮状態だと全く発動できない……というか作中で最弱妖魔のあかなめの誘惑に負けてそのまま貪られるという非常にアレな醜態を晒している。 ■凶屍(きょうし) 壺の主の双牙の一人。不動の左牙。 キョンシーの妖魔で、青い肌をした爆乳美女。 ブンブクほどではないものの、マガツややまちち等の爆乳妖魔に比べると腹周りにやや脂が残ったムッチリ体型。キョンシーではあるが原典のようなゾンビ要素はない。 クールで淡々とした性格で、表情の変化は極めて少ない。 本人は「私は猫ほど忠誠心があるわけではない」と述べているが、本心では相方の猫将軍と壺の主を大切に思っている。 蟲毒の壺の計画の成就については半ば諦めていたものの、猫将軍と壺の主が無事に過ごせるならそれでいいと思っていた。 しかし白念の出現によって計画が再起動してしまい、再び壺の主が己の身を犠牲にし始めたことを心苦しく思っている。 そのため白念を骨抜きにして堕落させることで計画を無に帰そうと勝負を挑んでくる。 同じ牙である猫将軍には「天性の淫魔」と恐れられ、誘惑術においては壺の主ですら自分より上と認める程。 淫靡な体つきも非常に刺激的ではあるが、最大の特徴は全身からあふれ出る膨大な淫気。 人間・妖魔問わず一定時間以上彼女の側にいるとその身体から溢れた凶悪な淫気に呑まれ(*2)、我を忘れて彼女の身体を貪り、その極上の肢体で果ててしまう。 突っ立っているだけで相手にした人間は勝手に堕ちてしまうため、妖魔でありながら自発的な誘惑はおろか愛撫をしたことすら殆どない。 白念も初めて対面した際にはその淫気に一瞬で意識を持って行かれ、気が付いたら彼女を押し倒していたほど。 根競べにおいても彼女自身は一切その場から動かず、淫気による誘惑を必死に堪える形で戦うこととなるが、短時間であまりにも大量の淫気を放出すると彼女もスタミナを消費してしまうようで、懸命に距離を保ち続ければ勝利できる。 古代の妖魔として長い年月を生きてきたものの、彼女の誘惑に屈しなかったのは白念が初めてだったとのこと。 それをきっかけに白念をかつてない強敵と見なし、二度目の戦いでは生まれて初めて本気の勝負、即ち自分から人間を追いかけて犯しにかかる妖魔本来の在り方でもって挑んでくる。 ちなみこの手の展開にありがちな「慣れないやり方で戦おうとする分いつもより弱い」的なことは全然なく、ゲーム的な純粋な難易度で言うなら本作最難関の相手。 高得点狙いの無装備勝負を挑もうとするとほぼ運ゲーと化す。 ここで勝利すると一旦姿をくらますが、再登場時には猫将軍同様白念のことを認め、改めて彼に味方する。 ■妲己 猫将軍と凶屍を従える蟲毒の壺の主。豊満で青白い肌をした美女で、頭から二本の角を生やしている。 額には『天眼』と呼ばれる第三の目が付いており、これを駆使した強大な妖術を操る。 普段は物腰柔らかで茶の湯を楽しむ穏やかな気質だが、目的のためなら己を含むどんな犠牲をも払うという行き過ぎた使命感の持ち主。 その正体はかつて古代中国において妖魔王として君臨した伝説の妖魔。真の姿は怪獣のように巨大な九つの尾を持つ妖狐。 全盛期には大陸の妖魔のほぼ全てを力で支配することで、人間と妖魔との調和を保っていた。 しかし伝説の妖魔と言えど老いには勝てず、力の衰えと共に妖魔を抑えきれなくなってしまい、人間と妖魔の関係悪化を招いてしまう。 衰えた力を補うため、自ら率いた勢力と当時の中国の王朝との間に同盟を結び、人間との関係改善を図ろうとしていた。 だが、同盟自体は上手く言ったものの、同盟を結んでいた当時の王朝が戦乱の中で倒されてしまい、巻き込まれた妲己自身も重傷を負ってしまう。 この時に樹立した新王朝によって旧王朝と一緒に悪者扱いされ、その中で『人間を誑かす妖艶な女狐』という定番のイメージが語り継がるようになってしまった。 長い事姿をくらませるが、まだ人と妖魔の間に調和を取り戻すという目的を諦めておらず、そのために蟲毒の壺計画を始動する。 蟲毒の壺は彼女が人間の術師たちを陽動・洗脳して作り上げたものであり、その真の目的は全盛期の力を取り戻して、妖魔達に調和をもたらすことにある。 通常、妖魔は人間から霊力を奪うことができてもその逆ができないし、妖魔が妖魔の霊力を奪うことも不可能である。 しかし蟲毒の壺の中では人間が妖魔を打ち倒せば霊力を奪うことができる。 それは即ち、妖魔から霊力を奪った人間の霊力を奪うこと、即ち人間を介することで妖魔から妖魔の霊力を奪うことが可能となる。 妲己はこれを利用し、世界各地から集めた五行の妖魔から五行の力を全て取り入れることで全盛期の力を取り戻そうとしていた。 しかし、計画の途中、自分たちが利用されていることに気付いた大明海を含む一部の壺製作術者たちの反乱によって失敗。 あと一歩のところまで追いつめられるも、言葉巧みに言いくるめることで術者達と取引を結び、壺ごと自身を数世紀の間封印することで手打ちとする。 しかしながら太古の妖魔にとっては数世紀の封印など些末な問題であり、敵対してた術者達が寿命を迎えた後、再び活動を開始し、その中で白念に目を付けた。 「人間と妖魔の調和」を目指している白念はまさに彼女にとって理想の術者。 当初の目的通り白念を通じて五行の力を取り入れて全盛期の力を取り戻し、かつてのように人と妖魔の調和を取り戻してもよし。 逆に自分が犠牲になることで、白念が五行の力と自身の妖魔王の力を手に入れることでその宿願を果たさせてもよかったのである。 しかし、アプサラス達を犠牲にすることを白念が了承するわけもなく、他の妖魔同様対立。 そのまま立ち向かっても彼女が持つ天眼の力の前には無力なため、壺の中の記録から『天眼潰しの札』を作ることになるのだが…… + 終盤のネタバレ注意 天眼潰しの札は文字通り妲己の天眼の力を封じる力があるが、あくまでも発動ごとに一時的に封印できるのみ。 必要になるのは依り代となる紙、そこに五行の力と人間の生命力、即ち寿命を注ぐ必要があるのだ。 過去の記録によると妲己討伐を目論んだ術者達は妲己を倒すために30年分の寿命が必要と見なし、分割してそれぞれ数年の寿命を払うことで札を完成させた。 実際、記録によるとその札を用いることで妲己を追い詰めることには成功していたのだが、複数人で奉げる寿命を分割できた過去の術者たちと違い、白念は独りで30年の寿命を注がなくてはならなかった。 死の恐怖が染みついた白念は、かつてのように簡単に自らの命を捧げることができず(*3)、大義のために同胞はおろか、己の命さえ捧げる覚悟を決めている妲己にひたすら揺さぶられる。 しかし、妲己によって「大義のために犠牲を払う覚悟」を強いられた際、己の無力さを痛感。 そしてその無念から「誰かのために誰かの命を捧げていい権利など自分は持ち合わせていない。自分が犠牲にしていい命は自分の命だけ」と恐怖を克服。 30年どころか己の持つ寿命のほぼすべてを注ぎ込むことで『真・天眼潰しの札』を完成させる。 妲己は全てを投げ打った白念と死闘を繰り広げ、一度は勝利を掴みかけるも「器の違い」によって敗北することとなる。 その後、戦いの中でこと切れていた白念に対し、蟲毒の壺の流儀に従ってその命を捧げることになる。 <後日談イベントにのみ登場する妖魔> + 最終版ネタバレ注意 ■空殻 壺の中から白念達と一緒に現れた謎の白狐が変化した姿。 ツクモが装置を用いて妖力を、白念が妖術で自身の精力を注いだ結果生まれた、妲己によく似た少女。 『空殻』とは中身が何も無いという意味。お茶の出涸らしのように同様に無価値な己を自虐しつつ名乗った。 「妖魔として存在していられるギリギリ」と称される程に弱い妖力しか持たず、異様なまでに腰が低く謙った喋り方をする。(*4) その出自や見た目ゆえに山の妖魔達は警戒し、猫将軍は妲己に似ているからこそどう対応すべきか悩み 凶屍にいたっては「この素性の知れない小娘のせいで私たちの信用が下がるのよ」と嫌悪感を表しながら殴り飛ばしたほど。(*5) 彼女は妲己の生まれ変わりなのか、あるいは…… 「キミってさ。お師匠様がいる・・・とか小耳にはさんだけど?」 「え・・・?ああ・・・はい。」 「どんなお師匠様なんや?」 「え?どんな・・・?うーん、すごく優しくて、凛とした強さをお持ちの方ですよ。」 「教え方も的確で、お陰様で私は・・・」 「女やろ。」 「えっ・・・!?」 「それも美人で色っぽいやろ。乳もデカい。」 「なっ・・・何故わかるんです・・・?」 「わかるで。そりゃ・・・キミ、彼女の事言うとき・・・デレデレしとる。相当、ご熱心なんやな。」 「い、いやいやその・・・私たちはそんな不純な関係では・・・!」 「ふぅん。まぁええわ。キミの美人師匠の顔を拝んでみたいわ。ここを出たら紹介してな。」 「・・・ええ。それはも勿論。頑張って脱出して、追記・修正もしましょう」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] タヌキの名前はブン"プ"クですぜ -- 名無しさん (2022-06-27 11 02 07) 散々強すぎて人間やめてるとか色々言われてた白念だったけどエピローグでマジで人間やめちゃったよね -- 名無しさん (2022-06-27 18 27 40) 白念君は天眼の力でもう肉体的にも能力的にも妖怪の域になっちゃった(メタ的に言うならもう妖怪に逆レイプされるよわよわ少年の枠を超えた)からね。後日談のあと山を下りた白念君の修行の旅はこれからも続いてゆく…… ってオチで完結させたほうが一番綺麗な形ではある。 -- 名無しさん (2022-06-28 21 39 12) 同じ非道働き組なのに大明海は生きてて妲己は死んだのは、妲己がもうダメな奴に成り果ててたってことなんだろうか。決戦終盤の妲己は計画のこと忘れて死にたくない一心に見えた -- 名無しさん (2022-07-07 01 02 15) ↑アップデートされたエピローグを見るんだ -- 名無しさん (2022-07-07 01 29 28) 白念は中性的な外見・物腰とは裏腹に、漢の行動してて大好きだわ -- 名無しさん (2023-02-16 00 50 15) ここでシリーズ打ち止めなのが悲しい・・・と思ってたけど凶死ちゃんの音声作品出るらしくて嬉しいやったー! -- 名無しさん (2023-02-16 01 04 24) 名前 コメント
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Fallout 4/コンパニオン 一緒に旅をしてくれる仲間の一覧。今回はキュリーを人造人間としてカウントすると13人+2機+1匹。 今作では好感度システムが採用されており、善行や薬物摂取など、特定の行動で増減する。好感度が最大になると専用Perkを入手可能。一部のコンパニオンは個人クエストをクリアしない限り好感度が最大にならない、もしくは最大になってもクリアしない限りPerkを入手できない。 なお、あくまで好感度最大がPerkの入手条件であり、ロマンスは入手条件ではない。今作は同性ともロマンス可能。 武器と対応する弾薬やグレネードを持たせ、装備させることで使ってくれる。防具も同様に渡して装備させる。ただし、初期装備以外の銃は撃てば弾が減るため、たまに補給が必要となる。初期装備と同じ弾薬の銃でもダメ。 また、コンパニオンは基本的にトリガーハッピーなので弾薬の消費が激しい。オートマチック銃器なら渡した弾薬をすぐに使い切ってしまう。自前の銃器を使用させる場合なら、セミオート、できればハンティングライフルなどの高DAM低DPS銃器を持たせたい。 コンパニオンに限らずNPCの仕様として、反動を無効化し、基本腰だめ撃ちで撃つ模様。ツーショットなどの反動が大きい武器も問題なく扱える反面、ストックなどが付いた武器は苦手。自前の武器を持たせる場合はストックを外したピストル仕様にしておくと良い。 コンパニオンによってはそこら辺の死体から武器を剥ぎ取ったり、荷物に持たせておいた武器を勝手に使う場合もある。装備させた覚えのない武器を持っていたからといってバグではないのでご安心を。 DLC第1弾 Automatron の導入で、ロボットワークベンチを利用してエイダ、コズワース、初期キュリーをアップグレードできる。もはや何でもありと言えるほど原型無視でアップグレードできる上、装備する武器は初期装備扱いであり弾薬を消費しない。 破壊された防具は戦闘終了時に復活する。また、戦闘中にダウンした場合はスタンガンロボット修理キットで回復できる。 デメリットとして、一度でもアップグレードしてしまうと二度と帽子を装備できなくなる。 また、経験値にも影響するとかしないとか (要検証) コンパニオンコズワース (Codsworth) CV:岩崎ひろし ドッグミート (Dogmeat) パイパー・ライト (Piper) CV:世戸さおり パラディン・ダンス (Paladin Danse) CV:板取政明 ディーコン (Deacon) CV:斉藤次郎 X6-88 ニック・バレンタイン (Nick Valentine) CV:牛山茂 ジョン・ハンコック (John Hancock) CV:黒田崇矢 ロバート・ジョセフ・マクレディ (Robert Joseph MacCready) CV:菅原雅芳 ケイト (Cait) CV:藏合紗恵子 キュリー (Curie) CV:榊原奈緒子 ストロング (Strong) CV:桂一雅 DLCのコンパニオンエイダ (ADA) オールド・ロングフェロー (Old Longfellow) ポーター・ゲイジ (Porter Gage) リンク コンパニオン コズワース (Codsworth) CV:岩崎ひろし これで何にでもタックルできますね 機種 Mr.ハンディ、男性人格 武器 火炎放射器、電動ノコギリ 防具 山高帽、トリガーマンのボーラーを装備可 好感度最大で入手するPerk 【Robot Sympathy】ロボットエネルギー兵器に対して10のダメージ耐性を得られる ロマンス なし デフォルト待機場所 サンクチュアリ 関連クエスト Out of Time 仲間にする方法 When Freedom Calls クリア後コズワースと会話。またはコンコード周辺まで行った後サンクチュアリに戻ってコズワースと会話 S.P.E.C.I.A.L. STR.9、PER.10、END.7、CHA.7、INT.9、AGI.10、LUK.7 好感度の上げ方 武器・防具の改造、善行全般 好感度の下げ方 一般市民殺害、ドラッグ使用、窃盗、報酬を上げる 人物像 戦前に主人公が所有していたMr.ハンディ。本人曰く「ゼネラル・アトミックスの最高級品」。ロボットには入所権が与えられないため Vault 111 には入れなかったが、サンクチュアリが山の下に面していたためか、あの核の炎を生き残っていた。その後210年もの間、ただひたすら主人の帰りを待ち続けていた。ロボットでありながら本作屈指の常識人であり、(主に Fallout 3 のMr.アンディのせいで) 猟奇的なイメージしかなかったMr.ハンディの評価を覆した執事ロボの鑑である。その善人ぶりは、他のMr.ハンディが全員ポンコツの不良品かと思うほど。ロボットのくせに咳払いしたり、驚いたり、口笛を拭いたり、嫉妬したり、鼻歌を歌ったり、(Mr.ハンディ特有のくだらない) 科学ジョークを言ったりと、他コンパニオンと比較して感情表現がやたらと豊富。 備考 最大荷物重量150、話しかけると綺麗な水をくれる。家庭用ロボットなので重火器を装備していないが、近接のノコギリで果敢に立ち向かってくれる。一方で火炎放射器はあまり使わないため、狭い場所での戦闘になると射線を塞いでくれることもしばしば……。戦前の価値観を持っているので、ダーティな選択肢を行うと好感度が下がる傾向にある。作業好きらしく、何か作るだけで好感度が上がるので、稼ぐなら物づくりをしよう。錆び付いているだけで完全な姿を保っているように見えるが、足のカバーが一本だけ外れている。コンコードのクエストをクリアしなくてもコンコード周辺まで行って戻れば専用のダイアログで仲間にすることができる。DLC Automatronでは腕の追加やアサルトロン化、果てはセントリーボット化迄新規オートマトロン同様の改造が可能な上、コンパニオンの不死属性によりパーツは破壊されない。通常のオートマトロンだとただ発射するだけでも壊れることがある不安定なレーザーガトリングや不安定な爆発ミニガンといった武装も永久に壊れないため、最終的には最強のコンパニオンとなりうる。DLC Automatron で改造対象に「選んだ」時点(無改造でも)で帽子は装備不可になるので注意。難易度 Survival ではロボット修理キット (DLC Automatron で追加) なしでは彼を回復させることができないため、Automatron を導入していない場合は連れ歩き続けるのは難しい。 台詞集 (驚愕) わぁ!びっくりしました!(奮戦) 電動ノコギリを喰らいなさい!(親心) チャイルドハンディが無いのは残念です。私もパパになりたかったです(歓喜) やったー!(期待) 次にレイダーを見かけたら教えてください。ゴミを片付けて差し上げましょう(安堵) 私に吐き気という設定がないことに感謝します(乾杯) 乾杯!(遭遇) おやおや、デスクローですねぇ(洒落) クマりましたねぇ!(口笛) ♪~~~♪♪~♪~~♪~~♪(発見) お? ハッハッハー!(高所) 高い場所は好きではないと、言いませんでしたか? ドッグミート (Dogmeat) (あくび) 犬種 ジャーマン・シェパード・ドッグ、オス 武器 なし 防具 各犬用防具・各バンダナ・溶接ゴーグルを装備可 好感度最大で入手するPerk 好感度Perkがない代わりに汎用Perk「Attack Dog」が存在する (Rank3まで)。 ロマンス なし デフォルト待機場所 レッドロケット・トラックストップ 関連クエスト Reunions 仲間にする方法 レッドロケット・トラックストップを訪問後会話 S.P.E.C.I.A.L. STR.4、PER.14、END.4、CHA.4、INT.8、AGI.14、LUK.4 好感度の上げ方 なし 好感度の下げ方 人物像 レッドロケット・トラックストップに行くだけで仲間にできるお手軽な子。特にイベントもなく一発で主人公に懐くため相当人懐っこいものと思われる。連邦内では少し有名らしく、ニック・バレンタインがその嗅覚を高く評価している。他NPCとの会話中さりげなくカメラ内に入り、空気の読まない行動をする。ちなみに発売前のオフィシャルトレーラーで主役を務めたキャラである。 備考 最大荷物重量150。犬用の防具を装備できる。ドッグミートのみ連れている状態でも Lone Wanderer が発動する。敵を発見すると唸り声を上げながらその敵に向かってゆっくりと近づく。アイテムを見つけるとそれをくわえて拾ってくる (ドッグミートの所持品に入る)。コンテナを見つけると吠えた後、その場所まで案内したりしてくれる。これらは冒険中にランダムで行うが、ドッグミートと直接会話すれば任意のタイミングで実行できる。他コンパニオンはプレイヤーの背後を追従するのに対し、ドッグミートは常にプレイヤーの移動先へ先回りしようとする。役立つこともあるが、死体に重なってアイテム入手を邪魔したり、逃げ道を塞いだり、交換のために近づくプレイヤーから距離を取って会話選択肢を消滅させたりすることもある。戦闘では人型の敵 (グール・人造人間・SM) に噛み付いて、短時間動きを止めてくれる。近接攻撃も行うが威力は非常に低い。今回のドッグミートはこちらに合わせてステルスモードに入る。ステルスプレイの邪魔になることはなくなった。レッドロケット・トラックストップでのみ見られるモーションがある他、テディベアを渡すと遊んだりもする。 パイパー・ライト (Piper) CV:世戸さおり おいおい!自分で始末が付けられない事を始めるなよぉ! 人物 女性、新聞記者 武器 10mmピストル 防具 記者キャップ、レッドレザー・トレンチコート 好感度最大で入手するPerk 【Gift of Gab】説得の成功時や新たなロケーションを発見したときの獲得経験値が2倍になる ロマンス あり デフォルト待機場所 ダイアモンドシティ パブリック・オカレンシズ 関連クエスト Story of the Century 仲間にする方法 ダイアモンドシティで話しかける S.P.E.C.I.A.L. STR.5、PER.10、END.7、CHA.9、INT.7、AGI.10、LUK.8 好感度の上げ方 開錠、人助け(特にダイアモンドシティ内のクエストが効果高)、平和的行為、ミニッツメン・レールロードに協力 好感度の下げ方 窃盗、一般市民殺害、報酬を上げる、BOS・インスティチュートの手助け、他のキャラクターを口説いたり、ロマンスしたりすること、人肉食 人物像 ダイアモンドシティで新聞記者を営む。鬼のように気が強い勝気な女性。何がゆえであれ虚偽と、虚偽に甘んじる人間を激しく嫌う。常に真実を求めてあちこちつつきまわすためか、ダイアモンドシティの留置所が特等室になったり毒を盛られたりしたこともあるらしい。また、マクドナウ市長からは激しく疎んじられている。全女性NPCの中でも5本の指に入るほど整った顔立ちをしているが、その性格から美人というよりはお○ぱいの付いたイケメンである。連れ歩いていると各地の集落で取材を始める。 備考 話しかけると食べ物をくれる。善行全般で好感度が上がるほか、鍵開けを行っても上昇する。意識しなくても自然と上がっていくので、全コンパニオン中で最も好感度上げが簡単だと言える。デフォルト武器の10mmピストルがNPCの仕様と相性が良く、火力は心許ないもののガンガン当ててくれるので、戦闘でも頼りになる一人。 パラディン・ダンス (Paladin Danse) CV:板取政明 私にパワーアーマーとレーザーライフルをくれたら、世界を相手にしてやる 人物 男性、B.O.S.パラディン 武器 ライト・オーソリティ 防具 BOS IV T-60dパワーアーマー (頭部なし)→X01 IIパワーアーマー(頭部なし) 好感度最大で入手するPerk 【Know Your Enemy】フェラル・グール、スーパーミュータント、人造人間に対するダメージが20%増加する ロマンス あり デフォルト待機場所 プリドゥエン→監視施設ブラボー 関連クエスト Blind Betrayal 仲間にする方法 Tour of Duty クリア S.P.E.C.I.A.L. STR.5、PER.10、END.8、CHA.8、INT.8、AGI.10、LUK.7 好感度の上げ方 パワーアーマー/ベルチバードの使用、武器/防具/パワーアーマーの改造、ミニッツメン・BOSへの協力。Blind Betrayal クリア後でないと友好度は最大化しない 好感度の下げ方 グール・スーパーミュータント・人造人間の肩をもつ行動・言動、一般市民殺害、薬物中毒、他のNPCとのロマンス、人肉食 人物像 ブラザーフット・オブ・スティール所属で、階級はパラディン。前作・前々作のクロスやベロニカと違って根っからの軍人。キャピタル・ウェイストランド出身で、好感度を上げるとリベットシティについて語ってくれる。 備考 パワーアーマーを着込んでユニークレーザーライフルで武装しており、全コンパニオンの中でも最強の戦闘能力を誇る。どこぞの近接大好きスターパラディンとはえらい違いである。好感度最大で入手できるPerkも非常に強力な効果を持つ。さすがは今作真のヒロイン。唯一ヘルメットのみ装備していないが、(他の部位を含めて) 自前のものを渡して装備させられる。パワーアーマーを装着しているからか、壁に隠れるなどの回避行動を取らずに銃を連射する。パワーアーマーはあらゆる近接武器を片手で振るうという特色をもつため、両手武器でも振りが速くなり、スタンスーパースレッジを装備させると近接の鬼と化す。他コンパニオンと違ってパワーアーマー着用の指示が出せず、直接装備品にアーマーパーツを渡して△(Y)ボタンで装備させる。彼の装備したパーツは装備品扱いのためパーツ破損が起きず、しかも改造したMODの効果は得られるという非常に優れた特徴を持っている。ただし、初期装備のPAパーツは、ダンスの所持品に表示されない。それでも重量だけは存在してるので、自前のパーツを付けさせると所持重量がPAパーツだけでほぼ満杯になってしまい、荷物係としてはまるで役に立たなくなる。なお、関連イベントで見逃す選択肢を選んでも、BOSと敵対するルートを選ぶと仲間から外れてしまうので注意。拠点に置いていた場合は文字通りただのカカシになってしまう。 ディーコン (Deacon) CV:斉藤次郎 みんな待ってくれぇ、トゲが刺さった 人物 男性、レールロードのエージェント 武器 ハンティングライフル 防具 洗濯された部屋着(他色々) 好感度最大で入手するPerk 【Cloak Dagger】ステルスボーイの持続時間が40%増加、ステルスアタックのダメージが20%増加 ロマンス なし デフォルト待機場所 レールロード本部 関連クエスト Tradecraft 仲間にする方法 Tradecraft クリア S.P.E.C.I.A.L. STR.5、PER.10、END.7、CHA.9、INT.8、AGI.10、LUK.8 好感度の上げ方 開錠、ハッキング、平和的行動、人造人間を助ける 好感度の下げ方 一般市民殺害、ドラッグ使用、報酬を上げる、人肉食 人物像 レールロードのエージェントで、その実力はレールロードNo.1。皮肉屋の嘘つきで、同行中も事あるごとにいろいろ言ってくるが、その背景には悲しい過去がある。のだが、奇言奇行が激しいせいでプレイヤーからは面白おかしいハゲのおっさん扱いである。レールロードと敵対するルートを選ぶと彼とも敵対してしまうので、好感度はルート分岐の前に上げておこう。 備考 こちらが服・アーマーを装備させていない場合、一定周期/特定エリアで服装が変わる。その種類はユーティリティカバーオール・白衣・ロードレザーなどとピンキリで、またサンクチュアリはミニッツメンの服、ダイアモンドシティではDCガード審判用プロテクターと、場所によっても変化する。防御値まで変わっているかは不明。髪型もハゲの時とヅラ着用の時があり、時折帽子も被る。出会う前や非同行時に、ダイアモンドシティセキュリティやグッドネイバー住人に変装していることがある。ただしサングラスはそのままなので一目瞭然。 X6-88 頑張ってその臭いを洗い落としてくださいね 人物 男性、人造人間、インスティチュートのコーサー 武器 インスティチュートライフル 防具 コーサー制服、パトロールマンのサングラス 好感度最大で入手するPerk 【Shield Harmonics】エネルギー攻撃に対して+20のダメージ抵抗を得る ロマンス なし デフォルト待機場所 インスティチュート内のSRB 個人クエスト なし 仲間にする方法 Mankind-Redefined クリア後。SBRにいる (なぜかリベルタリア手前のナハント埠頭にいる場合がある) S.P.E.C.I.A.L. STR.8、PER.10、END.9、CHA.7、INT.9、AGI.10、LUK.7 好感度の上げ方 パワーアーマー使用、ハッキング、インスティチュートの手助け、武器や防具の改造 好感度の下げ方 他勢力の手助け、裸、ドラッグ使用 人物像 インスティチュートのコーサーで、他のコーサーと同じく丁寧な言葉遣いが特徴。リベルタリアでの主人公の戦いぶりに心酔し、尊敬して同行を申し出るようになる。アヨいわく「えげつない性能」らしいが、他コーサーともども、所持武器の威力が弱いため正直そうでもない。映画『ブレイド』のウェズリー・スナイプスにそっくり。コーサー含めインスティチュートはウェイストランド人を路傍の石ほどにも思っていないため、無実の民を虐殺しようが盗みを働こうが決して好感度が下がることはない。好感度が下がる「他勢力の手助け」には、BOSやミニッツメンと言ったメインクエストに関わる勢力だけでなく、アトムキャッツやダイヤモンド・シティ住民、ヌカワールドレイダースやニュークリアスCoAと言ったサイドクエストだけの勢力も含まれるので注意。 備考 話しかけるとフュージョン・セルをくれる。他のインスティチュート・コーサーのように戦闘時にステルスボーイは使ってくれない。レールロードの本部に連れていくと問答無用でレールロード・メンバーが敵対状態になる。インスティチュートと敵対してもBOSルート以外であれば別の居住地に移動させておくと敵対しない。壊滅後も仲間として連れ歩ける。 ニック・バレンタイン (Nick Valentine) CV:牛山茂 世界中の悪党どもが俺と、あんたの存在を知ることになるだろう 人物 男性、人造人間、探偵 武器 パイプリボルバーピストル 防具 汚れたトレンチコート、フェドーラ帽 好感度最大で入手するPerk 【Close to Metal】ハッキングの試行回数が+1され、締め出された際の待機時間が50%減少する ロマンス なし デフォルト待機場所 ダイアモンドシティ バレンタイン探偵事務所 個人クエスト Long Time Coming 仲間にする方法 Unlikely Valentine クリア S.P.E.C.I.A.L. STR.5、PER.7、END.8、CHA.8、INT.16、AGI.10、LUK.8 好感度の上げ方 ハッキング、人助け、人造人間をかばう選択肢を選ぶLong Time Coming クリア後でないと友好度は最大化しない 好感度の下げ方 (善人に対して)悪態をつく選択肢を選ぶ、一般市民殺害、人肉食 人物像 戦前の警官の記憶を植えつけられて捨てられた2.5世代の人造人間で、ダイアモンドシティにて探偵業を営んでいる。人造人間ではあるがコズワースと並ぶ常識人であるため、人造人間嫌いの多いダイアモンドシティでも受け入れられている。ちなみに主人公とは同世代。 備考 トレンチコートに強い愛着をもっているため、パワーアーマー以外の一切の防具の装備・変更が不可能。メインクエストの進行状況によっては、離別時に指定した拠点ではなく特定の場所 (メモリー・デンなど) に向かう場合がある。別れた後見つからないという人はメインクエストを進めてみるのも手。Master のターミナルでもロックを解除することもできる (100%ではない) ので、ハッキングが苦手な人は連れて行ってみよう。ハッキング中にも専用のセリフをしゃべってくれる。ヘアピンを渡せばロックピックもやってくれる。防具を装備できない分ここらへんで優遇されている。メインクエスト Shattered を終わらせないと個人クエストが発生しないほか、その個人クエストをクリアしない限り好感度がMAXにならない点には注意を。 ジョン・ハンコック (John Hancock) CV:黒田崇矢 フェラル気分で全開だぜ! 人物 男性、グール、グッドネイバーの市長 武器 ダブルバレルショットガン(ソードオフ) 防具 三角帽、赤いフロックコート 好感度最大で入手するPerk 【Isodoped】Rad値250以上の場合、クリティカルメーターが20%速く蓄積される ロマンス あり デフォルト待機場所 グッドネイバー 旧議事堂 個人クエスト なし 仲間にする方法 The Big Dig をクリア後、ハンコックに話しかける S.P.E.C.I.A.L. STR.5、PER.10、END.8、CHA.9、INT.14、AGI.10、LUK.8 好感度の上げ方 ドラッグ使用、悪党の始末、他者を助ける選択肢を選ぶ、裸 好感度の下げ方 窃盗、一般市民殺害 人物像 名前は独立戦争時に活躍したジョン・ハンコックをあやかって名乗ったもの。声は神室町のヤクザ。グッドネイバーの市長だが、殺しの感覚を鈍らせないために主人公に同行する。 備考 話しかけると各種薬物をくれる。攻撃は射撃メインだが、オートマチックでなくても近付きながら乱射する傾向があるので、弾の消費には注意が必要。コンパニオンの中では珍しく非同行中に不死属性がないので、拠点に置いておく場合は襲撃による死亡に注意を。また、薬物を持たせ続けていると過剰摂取で死ぬことがある。特に拠点に置いておいた場合、ワークショップの薬物を勝手に使って勝手に死んだりする。同じアウトサイダーのケイトと違って善行で好感度が上がるので、結構上げやすい。裸でファストトラベルを繰り返せば簡単に上げられる。 ロバート・ジョセフ・マクレディ (Robert Joseph MacCready) CV:菅原雅芳 あ? アーマーの音がうっさくて聞こえねーなー? 人物 男性、傭兵 武器 ハンティングライフル 防具 マクレディの帽子、マクレディのダスター 好感度最大で入手するPerk 【Killshot】V.A.T.S.での頭部への命中率が20%上昇 (現Ver.でバグは修正済) ロマンス あり デフォルト待機場所 グッドネイバー サードレール 個人クエスト Long Road Ahead 仲間にする方法 グッドネイバーのサードレールで250キャップ支払って契約 (説得で200) S.P.E.C.I.A.L. STR.5、PER.6、END.6、CHA.5、INT.5、AGI.5、LUK.7 好感度の上げ方 窃盗、スニークキル、値段交渉、子供を助ける選択肢を選ぶ個人クエストをクリアしないと好感度が最大にならない。 〜マス・パイク・インターチェンジ 499/1000、〜メッドテックリサーチ 999/1000 好感度の下げ方 平和的な選択肢を選ぶ 人物像 Fallout 3 に登場した、リトル・ランプライトのマクレディ市長がムンゴになった姿。狙撃手としての腕前を買われガンナーと仕事をしていた。当時12歳、本作はFO3の10年後が舞台であるため、現年齢は22歳。ムンゴになったもののFO3での小生意気な性格・言動は変わっていない。つっこみは空気を読まず時に辛辣、ロマンス会話ではプレイヤーが恥ずかしくなるほど純情。妻帯経験はあるがメンタルは少年のそれである。 備考 話しかけると各種弾薬をくれる。デフォルト武器のハンティングライフルがNPCの仕様と致命的に相性が悪く、スナイパーなのにノーコンという悲しいことになっている。なお、契約時に支払ったキャップは後に返還される。コンバットゾーンに連れていくと、常連であった発言をし、ケイトを連れてマクレディに同行を依頼すると、憧れの人に出会ったファンのような発言をする。 ケイト (Cait) CV:藏合紗恵子 あんたの物はアタシの物だよねェ、ダーリン? 人物 女性、コンバットゾーンのケイジファイター 武器 ダブルバレルショットガン(ロングバレル) 防具 コルセット 好感度最大で入手するPerk 【Trigger Rush】体力が25%未満の場合アクションポイントがより早く回復する (バグで体力ではなくAPが25%以下になった際に回復速度が上がる) ロマンス あり デフォルト待機場所 コンバットゾーン 個人クエスト Benign Intervention 仲間にする方法 コンバットゾーンを訪れ、その他クエストをクリアする。 S.P.E.C.I.A.L. STR.5、PER.10、END.7、CHA.7、INT.7、AGI.10、LUK.7 好感度の上げ方 薬物の摂取 (個人クエストクリア前)、飲酒、窃盗、開錠、値段交渉、裸 好感度の下げ方 薬物の摂取 (個人クエストクリア後)、平和的・人道的選択肢、ミニッツメンの誘拐クエスト&退治クエストを受ける、人肉食 人物像 コンバットゾーンという店でショーファイターをしている女性。ショーとは言っても完全な殺し合いである。彼女の過去は壮絶の一言であり、刹那的で粗暴な性格している。また、その過去から逃れるために薬物に依存している。乱暴な言動が目立つが、好感度MAXおよびロマンス後には盛大にデレる。 備考 鍵開けが得意で、ヘアピンを持たせれば難易度 Master の鍵にも挑んでくれるが、成功率はレベル依存らしく低レベルでは失敗が多い。なお、ケイトに開錠させた場合、不法開錠でもなぜかNPCに咎められない。これを利用すると、家屋侵入のあるクエストで多少楽ができたりもする。一般的な善行では好感度が上がらず、犯罪に片足を突っ込んだ行動・言動で好感度が上がるため、通常プレイではなかなか好感度を上げにくい。彼女を同行させる際はミニッツメンのクエストは受けないようにしよう。しかも個人クエストをクリアすると、薬物摂取では上がるどころか下がるようになってしまう。ただし抜け道もあり、面倒なら裸でファストトラベルを繰り返すとよい。 キュリー (Curie) CV:榊原奈緒子 敵の皆様は処分されました 機種 Ms.ナニー→第3世代人造人間、女性人格 武器 レーザーピストル→レーザーライフル 防具 好感度最大で入手するPerk 【Combat Medic】1日に1回、体力が10%を下回った時に100ポイント回復する ロマンス あり デフォルト待機場所 Vault 81 個人クエスト Emergent Behavior 仲間にする方法 Hole in the Wall で行ける旧Vault 81研究区画で会話 S.P.E.C.I.A.L. Ms.ナニー→STR.4、PER.4、END.4、CHA.4、INT.11、AGI.4、LUK.4人造人間→STR.5、PER.4、END.4、CHA.4、INT.4、AGI.4、LUK.4 好感度の上げ方 平和的・人道的な選択肢、慈善活動 好感度の下げ方 一般市民殺害、薬物中毒、報酬を上げる、他のNPCとのロマンス 人物像 シークレット Vault でひたすら病原菌研究をし続けていた、医療用の特殊なMs.ナニー。名前は感染症脆弱性診断技術ロボット (CVRIE=Contagions Vulnerability Robotic Infirmary Engineer) の略で、本人曰くマリア・スクウォドフスカ=キュリーも由来とのこと。出会った当初はMs.ナニーだが、人間が持つ突然の閃きを得るために、自身の記憶やシステムを人造人間の体に移植する。英語版ではフランス訛りの英語を話す。日本語版ではそれを再現するためか、敬称が「Mr.」「Ms.」ではなく「ムッシュー」「マダム」になっている。あまりにも長く Vault にいすぎたためか、いずれかの Vault に入ると露骨に嫌がる。 備考 定期的にスティムパックをくれる。Ms.ナニー時代はレーザーピストルを武器にして戦うが、家庭用ロボットのMs.ナニー、それも医療用なので、戦闘能力は大して高くない。人格移植後は素の人造人間の所持品だったと思われるレーザーライフルを使うようになるが、別にこだわりがあるわけではなく、敵の死体から積極的に武器や弾薬を奪って使いたがる傾向がある。また、接近されるとなんと拳で殴りかかる。なるべく強めの近接武器を渡してあげよう。なお人造人間化後で、かつコベナントのクエストを住民が敵対しない形でクリア後に連れて行ってしまうと結局全員から攻撃を受ける事になるので注意。 ストロング (Strong) CV:桂一雅 ストロングは何かを叩きのめしたい 人物 男性、スーパーミュータント 武器 スレッジハンマー 防具 各スーパーミュータント用防具を装備可 好感度最大で入手するPerk 【Berserk】体力が25%以下の場合、近接ダメージが+20%増加する ロマンス なし デフォルト待機場所 トリニティ・タワー 個人クエスト なし 仲間にする方法 Curtain Call クリア S.P.E.C.I.A.L. STR.24、PER.12、END.8、CHA.1、INT.6、AGI.18、LUK.1 好感度の上げ方 人間 (レイダー、ガンナーなど含む) を殺害する、人肉食、窃盗、ミニッツメン無限クエスト、バージルとの会話時にストロングに賛同する選択肢を選ぶ 好感度の下げ方 開錠、パワーアーマー使用、ベルチバード使用、説得選択肢、バージルとの会話時にバージルに賛同する選択肢を選ぶ 人物像 シェイクスピアのマクベスを誤って解釈した結果、"人間のやさしさというミルク"の秘密を探りより強くなるために人間と行動することにしたスーパーミュータント。Fallout 3 のフォークスと異なりスーパーミュータントそのままの性質であるため、事あるごとに人間に対しての不平不満を言いまくる。ボストン空港に待機させると特殊な会話をつぶやく。 備考 最大荷物重量270、話しかけると各種肉をくれる。スーパーミュータントなので装備できるものに制限が掛かっている。防具はスーパーミュータント用の物を装備可能。武器はコンバットライフルとパイプリボルバーが装備できない。ミニ・ニュークを持たせてもスーサイダーはしてくれない。ステルス状態になれないので、すぐに敵に発見される。ただステルス判定はコンパニオンとプレイヤーそれぞれで行われるので、プレイヤーが見つかっていなければステルスアタックは可能。拠点に置いた際の発言頻度が他コンパニオンに比べてやたら高く、プレイヤーがそばにいると絶え間なくしゃべるのでかなり、というか死ぬほどうるさい。鍵開けで好感度が下がる。ただ人間の敵と戦うだけで (表示されないが) ガンガン上昇していくので、あまり気にする必要はない。パワーアーマーを着るとき、すぐそばにいると好感度が下がる。着たまま行動したり、修理したりするのは問題ない。バージルに血清を渡した際とバージルが人間に戻った後の会話の際、ストロングを引き連れていると独特の会話と選択肢が発生する。このとき、バージルに賛同する選択肢を選ぶと好感度が低下する。逆にストロングに賛同する選択肢を選ぶと、好感度は上がるが、一方でバージルと敵対関係になる。慎重に選ぼう。会話の内容を聞く限りではストロングは人間に戻りたくないらしい。 DLCのコンパニオン エイダ (ADA) 素晴らしい飛び散り方でしたよ! 人物 女性、改造アサルトロン 武器 レーザーライフル、アサルトロンクロー 防具 工業用アーマー、工業用ストレージアーマー 好感度最大で入手するPerk なし ロマンス なし デフォルト待機場所 レッドロケット・トラックストップ 個人クエスト なし 仲間にする方法 Mechanical Menace クリア S.P.E.C.I.A.L. 好感度の上げ方 なし 好感度の下げ方 なし 人物像 DLC第1弾『Automatron』で追加されたロボットコンパニオン。メカニストに襲撃されたキャラバンの最後の生き残りであり、メカニストを倒し、殺された友人たちの仇を討つため主人公に同行する。メカ系コンパニオンに共通する人格者であり高潔な思想と倫理観を持つ。旧世界の科学者やレイダーはエイダさんのクローのオイルでも煎じて飲むべきだろう。アサルトロンベースではあるが、穏やかな性格といい愛嬌のある話し方といい、AIに限って言えばむしろMs.ナニーに近い。本職が本職だからなのか、そこかしこでジャンクを拾い集める主人公に好意的な反応を示す数少ないコンパニオンでもある。ちなみに話しかけるとコンクリートなどのジャンクをくれることがある。 備考 最初からプロテクトロンの脚、セントリーの右腕、ストレージアーマーを取り付けられたキャラバン仕様のサポートロボット。初期装備としてレーザーとクローを持っているものの性能自体は低く、アサルトロンのレーザーも装備していない。クエストの進行に伴い強制的に改造を施す場面が何度かあり、その上敵がMODを頻繁に落とすため、初期状態で連れ回すプレイヤーは滅多にいないと思われる。とは言え、さすがにキャラバン仕様だけあって総重量だけは330と飛び抜けて高いため、良いMODが手に入るまで胴体と脚部はいじらないのもいいかもしれない。コズワースと同様、MODを最大限まで強化すればコンパニオン中最高クラスの強さになる。また、各種MODの換装によって様々な支援能力やロックピック能力・ハッキング能力を獲得するため、汎用性も非常に高い。スニーキングができないのが大きな欠点だが、その分ステルスフィールドを装備することで味方のステルス性を向上させることができるのでそれほど気にならない。しかし、そもそも女性人格であることからアサルトロンのまま強化するプレイヤーも多い。(他のオートマトロンもそうだが)射撃の威力、近接攻撃の威力はプレイヤーのPerkに連動するので、取り付けたパーツによっては期待した効果が見込めないこともある。オートマトロンのクエスト進行中に会話を行う際、肯定的な選択肢を選ぶことで付近にいるコンパニオンの好感度に影響を与える。肯定的な選択肢を選ぶことで、ストロングとケイトとの好感度は下がるが、一方で彼ら以外のコンパニオンとの好感度は上昇する。 オールド・ロングフェロー (Old Longfellow) あるのは銃と酒、それと機転だ。これまで必要なものはそれだけだった 人物 男性、ファー・ハーバーの猟師 武器 レバーアクションライフル 防具 ハンターのロングコート 好感度最大で入手するPerk 【Hunter's Wisdom】動物と海の生物のダメージ耐性とエネルギー耐性を25%減少させる。 ロマンス なし デフォルト待機場所 ロング・フェローの山小屋 個人クエスト なし 仲間にする方法 Walk in the Park をクリアする S.P.E.C.I.A.L. STR.5、PER.7、END.7、CHA.7、INT.7、AGI.10、LUK.7 好感度の上げ方 飲酒、値段交渉 好感度の下げ方 ドラッグの使用、窃盗、ボランティア的行動、ファー・ハーバーの住人に敬意を払わない、チャイルド・オブ・アトムに協力する 人物像 DLC第3弾『Far Harbor』で追加されるコンパニオン。ファー・ハーバーに住む猟師。自他ともに認める変わり者だが、一度認めた相手にはとても好意的に接してくれる。お酒が大好きで気分がいいと突然歌い出したりする陽気な爺さん。しかし、他の多くのコンパニオンと同様に彼も辛い過去を背負っている。また、エイダと同じくジャンク拾いに肯定的で「俺に言わせればガラクタなんてものはない、全てに使い道がある」という当ゲームシステムをそのまま言い表した台詞まで言う。 備考 初期装備がレバーアクションライフルのため攻撃力は高め。ファー・ハーバーから受けられるクエストはほとんどが値段交渉可能なため、好感度を早く上げたいなら彼を連れていくといい。また、ファー・ハーバーと敵対した場合は彼とも敵対してしまうので、ファー・ハーバーを壊滅させるつもりなら、それより先に好感度をMAXにさせておいたほうが良い。 ポーター・ゲイジ (Porter Gage) お前はもう死んでいる 人物 男性、レイダー 武器 ハンドメイドライフル 防具 ゲイジのアーマー 好感度最大で入手するPerk 【Lesson in Blood】キル時に5%の獲得経験値アップ、10のダメージ耐性を得る ロマンス あり デフォルト待機場所 Nuka-Town USA, Fizztop Grille 関連クエスト Taken for a Ride、An Ambitious Plan、The Gland Tour?、Home Sweet Home 仲間にする方法 An Ambitious Plan をクリアする S.P.E.C.I.A.L. STR.7、PER.9、 END.7、 CHA.3、 INT.6、 AGI.8、 LUK.7 好感度の上げ方 ロックピック、窃盗、武器の改造、ヌカワールドのレイダーに協力 好感度の下げ方 薬物を使う、飲酒、善行 人物像 DLC第6弾『Nuka-World』で追加されるコンパニオン。子供の頃にウェイストランドの流儀を理解した後、各地を放浪してレイダーとなった。今作のレイダーの中でもとりわけ知的で、自身の能力を冷静に評価した上で組織内での立ち位置を見極めようとする。Vault や戦前の遺物に関する知識も一通り持ち合わせており、サバイバル経験も豊富。なのだが、戦闘になるとハイテンションになり某世紀末アニメの名言を吐くなど、やはり彼も本質的には享楽的なレイダーである。レイダーらしく物作りをする気がなくジャンク拾いは否定的。また、入植地を陥れる側なので入植地の手助けをすると好感度が下がる。組織のボスに忠誠を尽くす参謀という立ち位置から、悪属性側のブレストン・ガービーともいえる。 備考 ハンドメイドライフルはオートなので攻撃力は高い。ゲイジのアーマーが重いので初期の積載量は低い。ヌカタウン内限定な上に品揃えも悪いが、同行中に売買ができる(当然キャップも取られる)。バグか仕様か、彼の眼帯はインベントリに含まれておらず、こちらがゴーグルなどを装備させると外れてしまい装備させられなくなる。パワーアーマーを装備させた状態で売買を開き、売りに出されているゲイジのアーマーを買い取った後でパワーアーマーから出させれば再び装備してくれる。 リンク 英wiki