約 747,356 件
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/6334.html
《西住 みほ(202)》 キャラクターカード 使用コスト2/発生コスト2/赤/AP20/DP20 【制服】/【戦車道】 このカードが登場した場合、このターン、自分が次にプレイする「西住 みほ」1枚は、使用コスト-4を得る。 このカードは、自分の【戦車道】を持つキャラが10枚以上いる場合、+20/+20を得る。 (わたしも一生懸命落ち着いて冷静に頑張りますので、みなさん頑張りましょう!) ガールズ&パンツァースペシャルパックで登場した赤色・【制服】【戦車道】を持つ西住 みほ。 登場した時に次にプレイする西住 みほの使用コストを4減らす効果、自分の【戦車道】キャラが10枚以上いる時にAP・DPが20上昇する効果を持つ。 軽減値が非常に高く、《西住 みほ(P017)》以外の西住 みほ全てをノーコストで出せる。 コスト5の《西住 みほ(P017)》もコスト1位になるので使いやすい。 出すだけなので使いやすい。 また、条件はかなり難しいが、実質AP・DP40のキャラになる。 ただしその枚数は10枚と非常に多く、サポートエリアを駆使しても容易ではない。 発動させれば強力なので、なるべく発動させたい。 《武部 沙織(205)》《五十鈴 華(213)》《秋山 優花里(219)》《冷泉 麻子(226)》とサイクルをなし、対象が異なるだけで効果は全く同じ。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは第10話「クラスメイトです!」でのみほのセリフ。 関連項目 《武部 沙織(205)》 《五十鈴 華(213)》 《秋山 優花里(219)》 《冷泉 麻子(226)》 【戦車道】 収録 ガールズ&パンツァースペシャルパック 02-002 パラレル 編集
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/5228.html
《西住 みほ(008)》 キャラクターカード 使用コスト0/発生コスト2/赤/AP0/DP0 【制服】/【戦車道】 このカードは、アプローチに参加した場合、デッキの下に移る。その場合、手札から「西住 みほ」1枚を場に出すことができる。 (わたしは……助けたかったの、チームメイトを。だから、それでいいんだよね!) ガールズ&パンツァーで登場した赤色・【制服】【戦車道】を持つ西住 みほ。 アプローチした時にこのカードをデッキの下にバウンスし、手札の西住 みほ1枚を場に出す効果を持つ。 アプローチすれば西住 みほを場に出すことができる。 このカードはデッキに戻るので、AP・DP0を気にする必要はまったくない。 もちろん即座に追撃可能なので、AP・DPが高い西住 みほを出せば効果的。 このカードはコスト0と軽いので、実質コスト軽減ともいえる。 西住 みほをメインとするデッキなら採用して損はない。 《武部 沙織(015)》《五十鈴 華(036)》《秋山 優花里(053)》《冷泉 麻子(079)》とサイクルをなし、それぞれ効果が共通している。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは第10話「クラスメイトです!」でのみほのセリフ。 関連項目 《武部 沙織(015)》 《五十鈴 華(036)》 《秋山 優花里(053)》 《冷泉 麻子(079)》 収録 ガールズ&パンツァー 01-008 パラレル 編集
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/6319.html
《西住 みほ(203)》 キャラクターカード(サポート) 使用コスト2/発生コスト2/赤 【制服】/【戦車道】 [メイン/自分] [↴]このターン、自分が次にプレイする【戦車道】を持つキャラ1枚は、使用コスト-1を得る。 [メイン/自分] [↴]自分の【戦車道】を持つキャラが10枚以上いる場合、「西住 みほ」1枚は、ターン終了時まで+50/+50を得る。 (お姉ちゃん、やっと見つけたよ、わたしの戦車道。) ガールズ&パンツァースペシャルパックで登場した赤色・【制服】【戦車道】を持つ西住 みほ。 次にプレイする【戦車道】キャラの使用コストを1減らす使用型テキスト効果、自分の【戦車道】キャラが10枚以上いる時に西住 みほのAP・DPを50上昇させる使用型テキスト効果を持つ。 1つ目の効果はコスト軽減。 軽減値は小さめだが、毎ターンノーコストで使えるので強力。 コスト1以下の【戦車道】キャラをノーコストで展開できる。 2つ目の効果は強化効果。 条件はかなり難しいが、満たせばなんと+50の強化が可能。 AP・DP10の西住 みほでさえ、AP・DP60のキャラになるので非常に強力。 ただしその枚数は10枚と非常に多く、サポートエリアを駆使しても容易ではない。 しかし条件さえ満たせば毎ターンノーコストで発動できるようになるため、うまく使えば非常に強力。 どちらも休息状態にして発動する使用型テキスト効果なので、基本的にどちらか一つを選択することになる。 活動状態にするカードがあれば、両方発動させることが可能。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは第12話「あとには退けない戦いです!」でのみほのセリフ。 関連項目 《五十鈴 華(213)》 【戦車道】 収録 ガールズ&パンツァースペシャルパック 02-003 パラレル 編集
https://w.atwiki.jp/kakuitayaoi/pages/44.html
50 :風と木の名無しさん:2009/03/20(金) 04 04 43 ID kWG04dVsO 801総受けの同人→801寄り 突発OFF「801に会いたい!俺っち今から801に会いに行くから!」 運営「ダメです。会わせません」 突発OFF「なんでだよ!いーじゃん別に!会わせろよ!」 運営「お断りします」 突発OFF「む~…てかなんで運営にそんな事言われなくちゃいけねーんだよ! お前801の何なんだ!?何の権利があってそんな事言ってんだよ!」 運営「権利?そんなもの、私が運営だからに決まっているでしょう」 突発OFF「はぁ?意味わかんねーし!とにかく俺っちは801に会いたいんだ!だからそこどけよ!」 運営「口で言っても分からないならもう実力行使しかありませんね。 いいでしょう、私に盾突いた事を後悔しなさい」 突発OFF「えっ?」 数時間後 801「あれ?突発OFFと連絡取れなくなってる…なんで?」 同人「ああ、何か運営が規制させたらしいぜ」 801「運営が?どうなってんだ?これじゃあ突発の意味がなくなるだろ」 同人「……さぁな、まっ俺の勘では運営のただのヤキモチってオチだとは思うけどねー」 続く 51 :風と木の名無しさん:2009/03/20(金) 04 08 33 ID kWG04dVsO 続き 801「ヤキモチ?誰が誰に?」 同人「………自分で考えれば?」 801「なっなんだよそれ?ケーチ!」 同人「ケチで結構、俺は敵に情けを掛けるほど優しくはないんだよ」 801「意味わかんねーし」 同人「ハァ~、鈍感って罪だよな~」 801「黙れ変態」 同人「お前に言われたくねーよ。で、セフレの突発OFFとも連絡取れなくなってますけど? その行き場のない性欲をどうしますか801さん?」 801「うっ煩いな!他にセフレはいくらでも居るんだ!お前に心配される覚えはない!」 同人「あっそ、……ならさぁ、相手俺にしない?」 801「ハァ?」 同人「セフレになってやるよ、お前がいいなら俺は別に構わない」 801「何言ってんだお前は、遂に頭でも沸いたか?俺とお前は同志だ!俺は何があってもお前にだけは手は出さねーよ」 同人「殊勝な心掛けな事で…(だから運営は俺には何もしてこないわけなんだけどな…) まいったねどーも…」 801「なんだよ?何か言ったか?」 同人「何でもねーよ、それより〆切りヤベーから手伝ってくんね?」 801「またかよ!」 同人「どうせセックスしかやる事ねーんだろお前? だったら人の為になる事でもしてその底知れない欲を振り払ってしまえ」 801「勝手なこと言ってんなエロ漫画描きが……まぁいいけど、賃金上げろよな」 同人「さーて、やるぞー!」 801「人の話を聞けー!」 同人「(いつか、俺の事を見てくれるまでは…)まっ、今はこれでいっか」 801「良かねーよ!時給50円は安すぎだろ!おい!同人!待ちやがれコラッ!」 END 無駄に長くてサーセン
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/5210.html
《西住 みほ(002)》 キャラクターカード 使用コスト4/発生コスト1/赤/AP30/DP30 【戦車道】 [アプローチ/自分] [0]このカードがアプローチに参加している場合、デッキの上のカード5枚を見て、その中にある使用コストの値が2以下の【戦車道】を持つキャラ1枚を抜き出し、サポートエリアに出す。その後、残りのカードを任意の順番でデッキの下に移す。 (敵包囲網を突破する、ところてん作戦を開始します。パンツァーフォー!) ガールズ&パンツァーで登場した赤色・【戦車道】を持つ西住 みほ。 アプローチ中にデッキの上のカード5枚を見て、その中からコスト2以下の【戦車道】キャラ1枚をサポートエリアにリクルートし、残りのカードを任意の順番でデッキの下に移す使用型テキスト効果を持つ。 《戦車、乗ります!》を内蔵している。ただしサーチ範囲・枚数・対象に制限がある。 リクルーターであり、アプローチ中にサポートキャラを増やすことができる。 休息状態で場に出すと言ったデメリットはないが、サポートエリアに出るので追撃できない。 《西住 みほ(003)》との相性は抜群で、条件を満たしやすくなる。 《西住 みほ(003)》を使うデッキなら採用して損はないだろう。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは第9話「絶体絶命です!」でのみほのセリフ。 関連項目 《戦車、乗ります!》 《西住 みほ(003)》 《西住 みほ(P012)》 収録 ガールズ&パンツァー 01-002 パラレル 編集
https://w.atwiki.jp/gup-br/pages/107.html
「は?」 異様な光景であった。西住みほは立ち上がっていた。ゆらゆらと、頭よりも首が彼女の上に来ている、力なく浮き上がり揺れるように彼女の手足が持ち上がっていく。その身体にはまったく西住みほの自我から切り離されていて、まるで天上の意志あるものが人形を操るように、彼女の手足を吊り下げていた。 ノンナさん。どこからか声がする。ノンナは喉が引き攣りそうになるのを必死に押し留めた。 揺れるだけの西住みほの肉体とは違う、しかし、西住みほの声をした何かがノンナに語り掛けている。そしてその声は、決して反論を許さない厳かな重力を含んでおり、この世を生きる者にとって従わざるを得ない権威を伴ってノンナに呼びかけていた。 ──お姉ちゃんを殺しましたね。 怯む気持ちを抑えながら、引き金を引こうとした手から軽機関銃が消えている。投げつけたはずの角谷杏の姿もなく、水浸しになったベッドも、濡れてくしゃくしゃになった仕切りもなく、差し込んでいる日の光さえ消えて、暗闇の中で、奇妙に吊るされた西住みほとノンナの姿だけが残っている。 配信された拷問映像から、犯人のおおよその体格は推定可能です。私は、暗記が得意でした。あなたもご存じですね。友人の誕生日はすべて記憶しています、おおよその身長や体重くらいは見た姿からわかります。 一度目の映像。私は深くは観察してはいませんが、部屋の間取りと日光の角度、遠方から聞こえていた爆発音。聖グロリアーナの方の大砲、もしくは場所を探るための意図的なそれ、音が聞こえてくる方角と映像で流れる音のタイムラグから、映像の位置を辿ることは技能を持つ者には容易でした。 プラプラと声に従って西住みほの身体が揺れる。身体を支える糸がノンナにも見える。糸ははるか上方の闇の向こうにまで繋がっていて、どれだけ目を凝らしても見えないように思えた。 そして、それはあなたにも分かっていた。あの映像は単なる示威行動ではなく、一定の条件を満たしているものを刈り取る罠。状況を判断できるだけの冷静さを持ち、場所を暴くだけの知性が有り、罠と分かっていても突入できるだけの正義感、親しい友人かあるいはまったくの善意で人を助けようと考えられる人。 おおよそ当てはまるのは、各校の隊長たち及び一部の生徒。そしてそれはたまたま西住まほだった。 姉の名前を呼ぶ声が流れると、世界がノイズを放った。不快な揺れが場にいる者の脳を揺さぶる。 ただし、あの映像による罠にはリスクが存在していました。罠を仕掛けた自分と同じ学校の生徒が助けるために飛び込んできてしまう可能性。C-4から6には乗っている生徒が集まっていることはお互いに認識している。あの場では奇妙な協調関係が構築されていたかもしれませんが、脅威度が高い人物を排除できるならば容易に裏切ったはず。 隊長だけで言うならば、アンチョビ、西絹代、西住まほ。この三人は飛び込むことは容易に予想できます。ミカは同じ高校の可愛がってる生徒がやられた以上飛び込む。ダージリンとケイは可能性が有る、可能性が有る以上実行にはリスクが高い。カチューシャはどうでしょう。 ──飛び込むと思いますか。ノンナは首を横に振った。侮辱とは思わない。地吹雪のカチューシャはリスクが高い状況で自らを危険に晒すことは決してしない。冷徹な知性と神域に等しいカリスマで、プラウダという巨大な身体を相手にぶつけ、その上で削り勝つのがあの人だ。 そう、ただ。ここまでは心理的印象でしかないですね。……その後あなたが病院で武部沙織、五十鈴華、ケイ──世界に強いノイズ、声が飛び飛びになる──三名を襲撃しました。この病院は台地です。侵入経路は限られています。そして、あなたの移動経路は一つしかない。D-5からの坂道しか。なぜなら、あなたはD-3からE-3に移動中の隙だらけの逸見エリカを殺害できておらず──砂嵐──F-3を通過している時点のケイとも戦闘を行わず、同じくF-3からF-4を経由し移動しているカチューシャとも合流できていない。あなたは北もしくは東から病院に来た。 北のどこから来たのでしょう。あなたが病院に居ると目される時刻にもC-4から爆発音は響いています。あなたには以前からこの爆発音を聞いていたはず。つまりどこから移動するにしても殺傷力の高い武器を保有しているC-4の方と衝突することは避けたはずです。あなたはD-5から来た。 そして、開始時期から爆発音や銃声が響き渡るこの町で、逃げ場のない港に引きこもるなんて考えられませんよ。またそれ以前に、南から来たということもない。もし来ていたら西さんはもっと早くに亡くなり、カチューシャさんの拡声器はあなたのものになっていたでしょうから。 あなたはC-6にいたんです。あそこからこの病院にやってきたんです。 声は完全にノンナの行動を把握していた。ノンナは身震いする。本当に見ていたかのように語るその声が、この世のすべてを見通す千里眼の持ち主にのように思える。ともすればその在り方は本当にこの世に君臨した軍神なのだろうか。 軍神、軍神。ノンナは声の正体に気が付いた。この声は"西住みほの才能"だ。彼女に宿っている余人をもって代えがたき才能──戦車道に携わる誰もがかくあれかしと望んだ西住みほという偶像が、みほという人格の枷を破って出てきているのだと思った。誰もが届かない天頂に至った彼女の才能が、遂に主従を逆転し、糸を解して絶望に沈んでいる西住みほを動かしている。 しかし──ノンナは尋ねた。 「なぜC-6でまほさんが亡くなったとわかるのですか? あなたは名簿も地図も見ていないはずでしょう」 その瞬間、西住みほの首がゆっくりと持ち上がった。力をなくして揺られるままだった四肢には生気が戻り、ゆっくりとその瞳には光が戻ってきた。 わかりますよ。私もこの町に来てから随分と時間が経ちました。その間、ずっと努力してきたんです。この町になじもうって、この町の一員になろうって。……あの映像の部屋がこの町のどこの民家かぐらいわかりますよ。 それに、西住まほなんですよ。高校戦車道、西住流……いえ、私が誇る、私が本当に尊敬していて、本当に大好きなお姉ちゃんなんですよ。 「死にません。お姉ちゃんは。これ以外の方法で……」 上がった顔のその表情は、今にも溢れようとする悲しみを必死に抑えようとしている顔で。 ノンナが糸から解き放たれこらえきれなくなったようにあふれる彼女の感情をを認識したと同時に、周囲の景色が絶対なるものに奪われていた光を取り戻し、現実へと立ち返っていく。 ──気が付けば同じ状況である。西住みほは相変わらず動いていないし、武部沙織は死んでいる。あのクソはみほの足元で汚い水につかりっぱなしだ。 (……臨死体験?) 手元の軽機関銃の重さを認識してから、意識が戻ってきてくれたことに彼女は安堵する。本願を果たせないままで、幻覚を見ながら往生していたのなら、カチューシャとの間にいたたまれない雰囲気が生まれていたに違いない。 (……彼女の才能に感謝ですね) 才能が見せて来たのか、ノンナ自身が勝手に見ていたのかはわからない。西住みほの無意識の防衛機構のようなものだったのかもしれない(人間離れしすぎですね……)しかしながら、行き過ぎた衝撃と緊張は心臓の鼓動を止めるどころか早めてくれたようで、彼女の命脈はいまだに保たれている。少なくとも西住みほを始末して、このクソに地獄を見せられるぐらいには。 (あなたの才能はあなたを幸せにしなかったみたいです) до свидания、ミホーシャ、親愛なる方の名称を引っ張りながら、再び軽機関銃の引き金に力を込める。躊躇することはない。妨げるものも、彼女の親愛なる友人は冷たい物体として彼女の動きを妨げて、見当違いな信奉者は、痛みと絶望に震えながら自分の貧弱さを噛み締めている。プロセスは、完了、のはずなのだが、一片引っかかることは── (彼女の才能がこれで終わるだろうか) 銃撃を撃ち放ちながら、浮かび上がる思考は、果たしてその通りに、西住みほの肢体がしなやかに跳ね上がった瞬間、一気に色を濃くした。 (снова、もう!) また幻覚を見せられているのか? そう思うほど俊敏な動きで西住みほが跳ねる。おっつけ追っかけの銃口はその豹のようなしなやかな動きについていけない。先に放たれていたはずの銃弾はとっくに彼女がいないところを通過していた。隣にカチューシャがいたら、口をあんぐりと開けて、ふざけるんじゃないわよとぷりぷりしていただろうなとノンナは思った。……クラーラは、拍手をして…… ノンナは虚空を睨んだ。いかにもあの世に持っていかれそうな思考を切り替える。まだ、彼女の近くには二つの重荷が纏わりついている。彼女の性格からして、見捨てることはできないはずだ──遅い。みほはベッドを足で引き倒して両手で杏を掴み上げてその陰に押し込んで、沙織を抱えて立ち上がり、こちらを見据えている。 (五十鈴華といい……) 彼女たちのチームは人外魔境か。この分ではほかの少女たちもどんな強者なのか分かったものではない。武部沙織を有無を言わさずに始末できてよかった。彼女の死体は五十鈴華の足を引っ張りそしてこの軍神の枷になっていてくれている。 影になって伺い知ることが出来ない西住みほの顔、再び撃ち放つ軽機関銃の弾丸──、雲間から太陽が覗く。水浸しになっている床が太陽光を反射して輝きだす。ノンナの目が眩む。彼女に相対する少女の姿をしたものが、完全に掻き消える。辛うじて機能している耳が再びベッドを引き倒す。放たれる鉄の弾幕は誰にも当たらず壁に穴を穿つ。目の前で汚れたカーテンが降りた。ノンナは銃撃をやめた。カーテンの隙間から誰にも触れられない瞳が覗いた。 (運まで味方につけたのですか) 彼女は呆れたように体を弛緩させて、身震いして恐怖に身体を硬直させた。そして、ない交ぜにした闘志を叩きつけるようにそれを睨みつけ、"それ"を見た。 (……полубог?) 果たして、その瞳が含む神聖さは。先ほどの幻覚が思い浮かぶ。天を仰いで、ずっと目を凝らしてなお、影すら掴ませなかったあの絶対なる存在を。誰もが思い見上げ仰ぎ見るであろう才能、その戦いに関して傑出し並び得るものがいないであろうそれを。 ノンナはカチューシャのことを思い浮かべた。彼女と出会った時のことを、彼女の横顔を、そして瞳を覗いた。……大丈夫だ。ノンナの中心にはカチューシャが居座っている。決してあのようなものに心を持っていかれたりしない。 しかし、もしも順序が逆だったら、カチューシャより前にあなたのその瞳を見ていたなら──。 (あなたに惹かれていたかもしれませんね) 目の前の存在、半神半人を打倒しなければならない。ノンナは小さく瞬きをする。そうしなければ彼女の神を奪われた復讐を遂げることが出来ない。幸いにして、人知を超えた存在が憑いていようとも彼女の肉体は人間だ。銃撃を与えれば死ぬ。おそらく。 そして、彼女には明確に足を引っ張る存在がいる。彼女は常にそれらを、彼女より速い、おそらく、速い銃弾から庇い続けなければならないということ。ただ、彼女は今無手である。引き倒したベッドのどれかに弱点を隠している。 ベッド自体は数秒銃撃を浴びせ続ければ貫通する。しかし、それは彼女の接近を許すことと同義だ。対格差から角谷杏を圧倒することが出来たノンナでも、さすがに無傷の戦車道隊長には叶わない。たちまち引き倒されて、武器を奪われる。 直接みほを狙うか。しかし、死に瀕しるせいか先ほどから反応が悪いノンナが、神懸かりのみほに対して、放つノープランの銃弾が当たるだろうか。カチューシャと触れ合ってきたノンナにはそれがどれだけ不可能なことなのか分かった。一番乗っているときのカチューシャなら、戦場を散歩したところで弾は当たらないだろう。ならば、目の前の半神半人には──。 (……半神半人) 再び、ノンナの脳内にカチューシャの顔が浮かんだ。それは些細なノンナのからかいに怒っているあどけない顔だった。自分の腰ほどまでしかない背丈の、無垢で可愛らしい少女のような趣味の女性。神懸かり的なカリスマを持ち、誰よりも上に立つ者としての責任感を秘めていた隊長。 (…………あああああああ) ノンナはその時初めて気が付いた。彼女を死に追いやったのは自分であると。自分という存在がカチューシャの神聖さを傘に着て振舞ったことが、結果としてカチューシャの神聖さというヴェールを剥ぎ取り、彼女の人間としての側面を露出させてしまったのだ。そうでなかったら、そもそもカチューシャに銃を向けることなどできないはずで、カチューシャも自身の危機を感じ取り、事前に回避できたはずなのだ。それができなかったのは、つまり自分がカチューシャの神聖性を損なったからに他ならない。 (ああああ、ごめんなさいカチューシャ、ごめんなさい) ……彼女は、もっと単純な理由を無視した。誰でも思いつくであろう、"自分が人を殺したせいで、カチューシャが死んだ"ということを。というよりも無意識に無視した。今になってそんなことを考えてしまえば、もはや指一本動かせなくなることは昭からだった。 一通りの懺悔を心中で終えると、ノンナは復讐を遂げること以外の思考を脳から消し去った。いかにして目の前の偽神を人に引きずり降ろして殺すかだけを考える。 再び太陽が雲の隙間から顔を出し、辺りが俄かに輝きだす。 カーテンの隙間の人影が動き出す。ノンナが構えた銃口の先には、ベッド。再び銃弾が吐き出され始める。人影がが走り寄ってくる。ノンナはそれを視界に入れさえしない。ただ、裏に何があるのかもわからないベッドを狙う。接近した人影がノンナにタックルする。ノンナが体制を崩す。機関銃は離さない。銃弾も止まない「……めて」(みほさん)影がノンナの銃を持つ手を抑えようとする。ベッドを弾が貫通し始める。「やめて」(喧嘩に慣れていませんね)ノンナがうつ伏せになって、ただ銃だけを撃ち続ける。西住みほがノンナの腕を折らんとする勢いで負荷をかける。銃弾は止まらない「やめて!」(あなたは優しすぎる) 銃弾の雨は完全にベッドを貫通していた。裏にあったものを完全に破壊しつくす。・ ノンナの顔に温かい雫が落ちた。みほの涙だった。ノンナは先ほどまでの雰囲気がほとんど消えてしまったその瞳をじっと見つめて訴えかけた。 (もうとっくに気が付いていたでしょう? 賢いあなたが気が付かないわけがない) (あなたは優しい、しかし、人間関係という面に関しては恐ろしいほど無垢だ) (決してそれを認めないことは友情ではありませんよ) 一番奥のベッドの裏から角谷杏が飛び出した。そして、みほに向かって叫んだ。 「西住ちゃん、」 ああ、会長……。 「西住ちゃん!」 言わないで 「もう死んでる! 武部ちゃんはずっと前から死んで──!」 果たして、角谷杏の見た光景は。 西住みほは、泣いていた。親を探して泣く子供のように。振り返って泣いている彼女に、角谷杏は何をすればいいのかわからなかった。実際に、彼女にやってあげられることは何もなかった。彼女にできたことはただ見ていることだけだった。みほの腹部が朱色に染まるまで。 「うわあああああああああああ!!」 角谷杏の叫び声を背に、ノンナは弾が切れた軽機関銃をガシャリとその場に捨てた。あれだけ撃っていたにもかかわらず、浴びせられたのはたった2発の銃弾のみ──。身震いして、倒れた西住みほを見る。当たった弾は致命傷ではない。しかし、大量に出血している。動かさないで適切な処置をしなければ10分ほどで血が足りず出血多量で死ぬだろう。 そして、この病院のあるエリアは──。あと15分前後で禁止エリアだ。 (どう考えても動かせるまで間に合いませんね) (さあ、選んでください。角谷杏) (西住みほを連れ出して殺すか。彼女を治療して爆死させるか) (彼女が死んだらどうします。へらへら笑います? わあわあ泣きます?) (それとも、彼女の意志でも継いでみますか……ああ、そうだ) 力が抜けていき、倒れるのを待つだけだった彼女の身体が止まった。 (もう一つ、希望を折っておきましょう) 胸元にあるスマートフォンを取り出す。横たわりうつろな目をして腹部から血を流す西住みほを撮影する。ベッドの裏にいる、爛れて、弾痕が開いた武部沙織の死体と一緒に。 (武部沙織さん) 思えば、ここまで才能ある者たちを引き付けるとは、五十鈴華は彼女のために死を顧みず抵抗したし、西住みほは死んでいるのにも関わらず彼女を守ろうとした。 (随分おモテになりますね。……あなたこそ彼女たちのрокова́яかもしれません) (守ろうとした者が皆破滅しているという点においても、ね) 埒も開かないことを考えながら、スマートフォンの操作を終える。そこかしこで電子音が鳴る。 この瞬間、武部沙織の死体と死にゆく西住みほの写真は広報権によって配信された。 (これで、この会場からは希望が消えるでしょう。角谷杏が遺志を継ぐことも出来ない) 作業を終えて全身の力が抜ける。どちゃりと水浸しの床に崩れ落ちる。ノンナは目を閉じる。 (カチューシャ、今からあなたの御許に向かいます) (あなたの御許で犯してすべての罪を償います) (本当にごめんなさい、カチューシャ) 荒い息がする。ノンナは目を開ける。角谷杏が銃を向けて立っている。 (可哀そうに、あなたはこれからなんの希望もない荒野を彷徨うのですね) (神も英雄もいない荒野を……) (彷徨って彷徨って、疲れ果てて、絶望の声をあげて……) 「сожалетьЙ」 その頭部を銃弾が通過して、彷徨う狂信者は動かなくなった。 【ノンナ 死亡】 ※ ※ ※ 時系列順 Back 西住へ──あなたのための殲滅戦 Next 人でなしと子供たち 投下順 Back 西住へ──あなたのための殲滅戦 Next 人でなしと子供たち
https://w.atwiki.jp/gup-br/pages/48.html
◆wKs3a28q6Q氏 話数 タイトル 登場人物 005 知ってたよ。 角谷杏 、アンチョビ 013 星に想いを ケイ、西住みほ、赤星小梅 021 名前のない少女達/名無しになった男達 ルクリリ、直下さん、脇にヘッツァーがいるぞ子、辻康太(文科省役人) 025 迷中少女突撃団 五十鈴華、西絹代、ローズヒップ、澤梓 037 THE HIGH-KNOWS クラーラ、磯辺典子、秋山優花里、ホシノ、大野あや、河西忍、佐々木あけび、エルヴィン 039 スーサイドする脱兎 澤梓 043 地獄の骸骨船 クラーラ、秋山優花里、ホシノ、ルクリリ、ニルギリ 049 大人になんてなるもんか 角谷杏、アンチョビ、ケイ、福田、ノンナ、西住みほ、逸見エリカ、武部沙織 登場させたキャラ 回数 登場人物 2回 角谷杏、アンチョビ、ケイ、西住みほ、澤梓、秋山優花里、ホシノ、クラーラ、ルクリリ 1回 赤星小梅、直下さん、脇にヘッツァーがいるぞ子、辻康太(文科省役人)、五十鈴華、西絹代、ローズヒップ、磯辺典子、大野あや、河西忍、佐々木あけび、エルヴィン、ニルギリ、福田、ノンナ、逸見エリカ、武部沙織 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/8831.html
《西住 みほ(P021)》 キャラクターカード(サポート) 使用コスト1/発生コスト2/赤 【制服】/【戦車道】 このカードが登場した場合、自分の捨て札置き場にある「西住 みほ」1枚をサポートエリアに出す。 [メイン/両方] [↴]このカードをデッキの下に移す。その場合、このターン、自分が次にプレイする【戦車道】を持つキャラ1枚は、使用コスト-4を得る。 きゃらスリーブコレクションデラックス ガールズ&パンツァー 劇場版で登場した赤色・【制服】【戦車道】を持つ西住 みほ。 登場した時に自分の捨て札置き場にある西住 みほ1枚をサポートエリアに復活させる効果、このカードをデッキの下に移すことで、次にプレイする【戦車道】キャラの使用コストを4減らす使用型テキスト効果を持つ。 1つ目の効果は復活効果。 登場させるだけで西住 みほを復活させることができる。 ただしサポートエリアに出すため、そのままではアプローチ・妨害はできない。 そのため、サポートキャラの西住 みほを選択すると効果的。 《西住 みほ(201)》との相性もいいので、積極的に活用したい。 他にも、《西住 みほ&武部 沙織(P020)》を出すのにも利用できる。 捨て札置き場に置いて復活させ、メインエリアに移すカードを使えば、普通に出すよりコストを節約できる。 2つ目の効果はコスト軽減。 軽減値が4と非常に高く、コスト4以下の【戦車道】キャラをノーコストで出せるようになる。 もちろん、《西住 みほ&武部 沙織(P020)》との相性もいい。 バウンスしてしまうので、使うタイミングは選びたい。 カードイラストは描き下ろし。 関連項目 《西住 みほ&武部 沙織(P020)》 収録 きゃらスリーブコレクションデラックス ガールズ&パンツァー 劇場版 P-021 プロモカード 編集
https://w.atwiki.jp/gup-br/pages/49.html
◆RlSrUg30Iw氏 話数 タイトル 登場人物 007 王の器 福田、カチューシャ 012 サムシングフォー/加速度的虚無或いは虚無的加速度 アッサム、オレンジペコ、カエサル 020 鉄血/マルマン・チェッダ カルパッチョ、アキ、西住まほ 、ミカ、阪口桂利奈、ノンナ、ナオミ、河嶋桃、島田愛里寿、ダージリン 023 蟻の路 ケイ 027 当事声跡共相高 逸見エリカ、西住みほ 031 霜と烏/Мороз и Ворона クラーラ、磯辺典子、秋山優花里、ホシノ 登場させたキャラ 回数 登場人物 1回 福田、カチューシャ、アッサム、オレンジペコ、カエサル、カルパッチョ、アキ、西住まほ 、ミカ、阪口桂利奈、ノンナ、ナオミ、河嶋桃、島田愛里寿、ダージリン、ケイ、逸見エリカ、西住みほ、クラーラ、磯辺典子、秋山優花里、ホシノ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/6885.html
《西住 みほ(P012)》 キャラクターカード 使用コスト4/発生コスト2/赤/AP30/DP30 【制服】/【戦車道】 このカードが登場した場合、デッキの中を全て見て、その中にある【戦車道】を持つキャラ1枚を抜き出し、サポートエリアに出す。その後、デッキをシャッフルする。 (な……なんかよくワカらないことになってる……。) プロモカードで登場する赤色・【制服】【戦車道】を持つ西住 みほ。 登場した時に自分の【戦車道】キャラ1枚をデッキからサポートエリアに出し、デッキをシャッフルする効果を持つ。 【戦車道】専用のリクルーター。デッキのどこからでも【戦車道】キャラをリクルートできる。 休息状態で場に出すと言ったデメリットはないが、サポートエリアに出るのがネック。 《派手な登場》などでメインエリアに移す必要があるので、サポートキャラをリクルートするのも手。 そのため《西住 みほ(003)》との相性は抜群で、条件を満たしやすくなる。 プロモカードのみ存在し、店舗予選の上位賞。 カードイラストは描き下ろし。 関連項目 《西住 みほ(002)》 収録 ガールズ&パンツァー P-012 プロモカード 編集