約 747,350 件
https://w.atwiki.jp/girlsundpanzer/pages/116.html
+世界観 144 :ソープ野郎:2014/06/30(月) 16 31 39.51 ID 4ZtvqZL5 祝!wiki作成感謝編!男子西住みほ(予定) 一応考えた世界観 男女平等化が進んだ世の中で数多くの仕事や学校、スポーツや等が女性に開放されていったが それとは逆に男性に開放された物もある・・・・その一つに従来女性だけで行われていた武道「戦車道」もそのなかに入る 今でこそ戦車道は数多くの男性が学ぶようになったとはいえ、開放当時の男性の割合は女性を99とすると僅か1という有様であった これは男性を受け入れる道場や学校が極少数であったのも理由に挙げられるだろう そしてその少ない道場に名門西住流の名があった 名門中の名門の西住流が男性に開放された理由は西住宗家の長男西住みほが戦車道の才能が長女の西住まほに匹敵するものであったことが幼少のころ示されたからであったという その西住みほの才能を認め、女学校であったにも拘わらず彼を受け入れたのが戦車道の名門黒森峰女学園であった 黒森峰女学園は戦車道を志す者なら誰でも知っている戦車道の強豪校であった 当時前人未到の10連覇を賭けて少しでも有力な選手を集めることに必死であった黒森峰は西住まほに匹敵する才能の持ち主を見逃すはずは無かった 無論学園内でも賛否両論ではあったが西住まほが入校するまで苦戦の連続で8連覇であったのだが、彼女が入学して副隊長として頭角を現しそれまでの苦闘が嘘のようにあっさり9連覇を達成してしまったのだ 元々彼女は中学生時代も最優秀選手であり才能と言う点では他の選手を圧倒していたのだが入学早々結果を出したのだ・・・そして彼女に匹敵する者がまた入学を希望している・・・・ 不敗黒森峰が現実になりそうなのにみすみす他校に渡すわけにはいかない!と言われれば反対派も黙らざるを得ず黒森峰は男子にも開放されて黒森峰学園となった・・・ ただ男子の入学希望者は西住みほだけだったが・・・ 次の年の全国大会での西住姉弟の実力は凄まじく並み居る強豪を蹴散らしあっさり決勝に進出した時誰もが黒森峰の10連覇を確信した・・・だが10連覇には届かなかった・・・・ 理由は西住みほが試合中に崖から滑落した味方戦車の救出を優先し指揮を放棄してしまったからであった この事は当時かなり物議を醸したものだ・・・ロシア嫌いの者はロシア風の校風のプラウダらしい卑怯な勝ち方だと非難し再試合するように主張した者さえいたくらいだ 無論プラウダ側はその言い草に憤慨して反論したし、何と言っても無線で大会本部に救助要請をしていなかったのも事実であったから同調者はさほど多くは無かった ネットでも大荒れでマスコミも賛否両論であったが結局戦車道協会が下した裁定は覆らず黒森峰は準優勝となった すると黒森峰の西住みほの入学反対派はそれみたことかと賛成派を攻撃してOG会等もそれに同調した それまで女子だけで構成されていたメンバーに入り込み、さらには副隊長になったことをやっかむ者も多かったのだ・・・要するに彼を守るのは極少数であった 無論西住みほの姉のまほは弟を必死に庇ったが肝心のみほの心が折れてしまい、みほは転校してしまった 当時黒森峰の戦車道関係者で西住みほを追い落とすことに関与したものは後に激しい後悔の臍をかむ事になった 何故かというと西住みほが転校先の無名校を率いて黒森峰を撃破し優勝してしまったのだ 男子でも戦車道に優勝できる!この事実は戦車道に内心憧れていた男子を勇気付けて男子を多く戦車道に志させる一因となった そしてこの話は大洗学園戦車道全国大会連続優勝立役者であり後にオリンピック3大会連続金メダリストになった西住みほが如何にしてその生涯の伴侶と結ばれたのかを語る話である って感じで硬く書いたけど、こんな世界観でいきたいですがどうでしょう? 109様 でも無論イチャイチャで書きます! 戦車戦は絶対無いです!WOTの戦場しか知らないし!!(戦車映画は一通り観てますが) 男みぽりんのお相手は予定ではさおりんorゆかりんのどちらかで行こうと思いますが・・・ もし他に希望があればそのキャラでいこうと思います [部分編集] 「祝!wiki作成感謝編!男子西住みほその1」男性化西住みほ×西住まほ3-168 「祝!wiki作成感謝編!男子西住みほその2」男性化西住みほ×武部沙織3-235 「祝!wiki作成感謝編!男子西住みほその3」男性化西住みほ×蝶野亜美3-315 「祝!wiki作成感謝編!男子西住みほその4」男性化西住みほ×ダージリン3-463 「祝!wiki作成感謝編!男子西住みほ番外編 私はちゃんとモテるもん!」武部沙織×武部磯三(さおりん父) 3-584 コメント 最新の10コメントを表示しています。 名前 コメント すべてのコメントを見る リンク・タグミス報告、要望などはWiki要望・報告掲示板に
https://w.atwiki.jp/girlsundpanzer/pages/97.html
ふたなり西住みほ×生徒会×あんこうチーム2-141 ふたなり西住みほ×武部沙織2-271 ふたなり西住みほ×秋山優花里2-357 コメント 最新の30コメントを表示しています。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yaranaioheroine/pages/537.html
[にしずみ みほ] 登場作品:アクタス「ガールズ パンツァー」 ◎ 波間に漂う(完) ○ 凹凸MS特務遊撃隊が一年戦争を生存戦略 ○ パイロットになって一年戦争を生存戦略 ○ 【ファンタジー】やらない夫は人々を導いて我が道を往くようです【安価・あんこ】 ←西住まほ ニに戻る 新田維緒→
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/pages/76.html
東京から大洗までは、電車でどのくらいかかるだろう。 そう思い、インターネットで調べたことがある。 結果は100分ほどだった。友達と語らいながら移動していれば、あっという間に到着する距離だ。 それでも帰ろうとする度に、常に何かが邪魔をして、道を阻んできた。 そうしているうちに、記憶を取り戻してから、一週間が経過していた。 その頃にはいよいよ、西住みほも、この聖杯戦争なる争いから、逃れられないのだろうと観念していた。 (遠いなぁ) 瞬きの間に過ぎ去るような、100分ぶんの距離があまりにも遠い。 目の前にあるはずの学校が、取り戻したはずの学校が、生まれ故郷の熊本よりも、ずっと遠くに感じられる。 今一度調べ直した、電車の乗換案内のホームページを、ぼんやりと見つめながら、みほは思った。 「――そろそろ、考えは固まった?」 そんな彼女の物思いを、背後からの声が遮る。 とはいえかけられた女の声は、友人に向けるような、気さくな響きだ。 声の主は分かっていた。故にみほは驚くことなく、ゆっくりと椅子を回して振り返った。 「ライダーさん」 「ごめんね、邪魔しちゃって。でも、そろそろ一週間くらい経つし、聞いておかなきゃと思ったから」 「いえ、いいんです」 自室に現れた訪問者に、軽く微笑を浮かべて、返す。 聖杯に観測された、英霊の魂を、模倣し現世へと形成した使い魔・サーヴァント。 そんなオカルトめいた存在でありながら、彼女のもとへ召喚された女性は、妙に人間くさく振舞っていた。 もっともそれはそれで、同居するみほにとっては、ありがたい話ではあったのだが。 (この人と一緒に戦うのが、私の巻き込まれた聖杯戦争) 古代ブリタニアの女王、ブーディカ。 それが騎兵(ライダー)の称号を得て、戦車と共にやって来た、西住みほのサーヴァントだ。 とはいえ彼女の乗る戦車は、みほ達が慣れ親しんできた、近代兵器のタンクではない。 小型の馬車のようななりをした、チャリオットと呼ばれる古い兵器だ。 このあたりは、古代戦史に詳しいカエサルの方が、よく知っているかもしれない。 彼女のソウルネームの由来となった、ガイウス・ユリウス・カエサルは、ローマを相手取ったブーディカにとっては、憎むべき怨敵に当たるのだろうけども。 (ここにいたのが、ダージリンさん達じゃなくてよかった) どちらかと言えば、この英霊に相応しい人間は、別にいると思っている。 英国淑女を標榜する、聖グロリアーナ女学院のライバル達の方が、ブーディカと並び立つ姿も様になるはずだ。 とはいっても、これは戦争だ。危険で身勝手な殺し合いだ。 自分が巻き込まれたのは遺憾ではあるが、そうしたベストカップリングが、実現することなく終わったことには、みほは間違いなく安堵していた。 マスターがサーヴァントを引き寄せるのではなく、サーヴァントがマスターを引き寄せる、なんて現象が、本当にあるのかは知らないが。 「それでさ。みほはこれから先、どうする? この聖杯戦争で、どうしたいと思ってる?」 そのサーヴァントが問いかける。 古代の戦場を戦い抜いた、歴戦の英霊が問いかけてくる。 お前はいかにして戦うのかと。 願いを叶える聖杯と、どのようにして向き合うのかと。 「……私は、この戦いには乗れません。勝つためではなく、聖杯戦争を止める……そのために戦いたいと思います」 一拍の間を置いて、口をついたのは、否定だ。 みほは聖杯を手に入れるために、戦うことはできないと、そうはっきりと口にした。 「いくら願いを叶えるためとはいえ、そのために人の命を奪うのは、間違っています」 「うん。まぁ、真っ当な答えだ」 「それに私にも、意地があります。やっと見つけた、私の戦車道を、裏切ることはできません」 これまで共に戦ってきた、全ての人々のためにもと、言った。 願いならとうの昔に叶えた。 大切な仲間達の学び舎は、戦車道大会で優勝することで、何とか守り抜くことができた。 ならば十分だ。望むものは見当たらない。 そうでなくても、利己的な理由で、他人の命を奪うことは、どう考えても許せそうにない。 勝つことだけを考えた、冷徹な戦車道を否定した、西住みほならではの意地だ。 思えば、こんな男勝りな言葉は、初めて使ったような気もした。 「戦車道、か……」 「ライダーさん?」 「ああ、うん。ちょっとね。そんな平和の形もあったんだなって、そう思っただけ」 穏やかに笑いながら、ブーディカは言った。 戦車道がどういうものなのかは、以前に話したことがある。 概念がだいぶ変わったとはいえ、多くの血を啜ってきた戦車が、今は平和な競技にも使われているというのは、大層な驚きだっただろう。 人の命が失われることなく、互いを讃え合う笑顔で、締めくくることのできる優しい戦争。 それは今のみほにとって、かけがえのない大切なものだ。決して穢されてはならない尊いものだ。 きっとブーディカも、そんな風に、受け止めてくれたのだろうか。 「……うん。みほの気持ちは、よく分かったよ。だからあたしでよければ、手伝ってあげたいと思う」 「いいんですか? 聖杯を使う権利は、確かサーヴァントのライダーさんにも……」 「あたしはいいんだ。ブリタニアが平穏でありますように……って願いは、きっと聖杯がなくても、叶えられるものだから」 望みならある。 けれどそれは必ずしも、聖杯にかけるべきものではない。 現代の大英帝国に生きる、ブリタニアの子供達が、きっと自分達の手で、叶えることができることだ。 戦車道に青春をかけ、互いに肩を組んで笑い合う、西住みほ達がそうであるように。 「だけど、道は険しいよ。申し訳ないけれどあたしは、割と地味な英霊だから、苦戦しちゃうこともあるかもしれない」 「私達の戦いは、いつだってそうでした」 ライダーさんが頼りないという意味ではないですよ、と付け足しながら、みほは言う。 これまでの道のりも、決して楽なものではなかった。 ゼロから戦車道を始める仲間達。強豪校にはとても敵わない、余り物のオンボロ戦車。 それでも皆で力を合わせ、小さな勇気を束ねながら、頂を目指して駆け上がっていった。 自分だけのためだったなら、決して越えられなかった壁も、想いを重ねて飛び越えていった。 どんな異常な状況下でも、それだけは変わらないと思えるものだ。 「それだけじゃない。これは戦車道とは違う。下手を打てば死んでしまう。そういう戦いだよ、聖杯戦争は」 「っ」 それでも、ブーディカから釘を差された時、一瞬、体が強張った。 そうだ。戦車道と違うということは、つまりはそういうことでもある。 殺すことが目的ではないから、戦車は戦車しか狙わない。 たとえ視界を確保するために、戦車長が身を乗り出していても、砲弾が当たることは滅多にない。 そんな幻想を吹き飛ばすのが、正真正銘の戦争なのだ。 姿を晒した戦車長へ、これ幸いと狙いを定め、容赦なく命を奪うのが、聖杯戦争というものなのだ。 故に敗北は死に直結する。 誰かの命を奪うだとか、奪わないだとかだけではない。自分自身の命ですらも、奪われてしまう戦いなのだ。 「……覚悟の上です」 それでも、決意は曲げなかった。 不利が死のリスクを高めるとしても、引き下がるわけにはいかないと、言った。 両手を膝の上で揃え、まっすぐにブーディカを見据えながら、西住みほはそう宣言した。 「………」 しばし、英雄は沈黙する。 本物の戦を未だ知らない、高校二年生の少女を、真剣な面持ちで見据える。 そこに何を見ているのか。あるいは何を見定めているのか。それはみほには分からない。 「……今分かった気がする。あたしがどうして、君のところに呼ばれたのか」 意外にも、次の一言は、笑顔と共に放たれていた。 世間知らずの青二才を、けれど英雄は責めることなく、穏やかな微笑と共に受け止めていた。 呆気に取られたみほのもとへ、ブーディカはゆっくりと歩み寄る。 そして両手を優しく伸ばし、みほの両手を包み込むと、自身の胸の高さへと運ぶ。 「ごめんね。意地悪なこと聞いて怖がらせて、無理に我慢させちゃった。きっと色々と、いっぱい溜め込んじゃう子だったんだね」 そう言われて、みほは初めて、自分の手が震えていたことに気がついた。 死への恐怖を悟らせまいと、無意識に震えを己が手で抑えて、胸の内を隠していたのだ。 また、誤魔化して背負い込んでしまった。 これまでずっとそうしてきたように。もうそうする必要はないのだと、仲間に縋っていいのだと、理解させられたはずだったのに。 「大丈夫だよ、無理しなくても。お友達はいないけど、みほの弱さと心細さは、代わりにあたしが受け止めてあげる」 沈黙し平静を保つことが、強さだと思っているのなら、そんなものは必要ない。 心が壊れるくらいなら、弱くてみっともない姿を、晒してくれて構わない。 右手をみほの手から離し、そっと頭を撫でながら、言う。 「頼りない勝利の女王でも、泣いてる子供を守るくらいなら、きっとできるはずだから」 私はそうやって生きてきた。 その想いに殉じて散った。 そうして英霊の座に召されても、私のやることは変わらない。 そういう性分であるのなら、守るために戦いたいという、その心に従って戦う。 女の子一人守れないようでは、勝利の二つ名を名乗る以前に、英雄として人として、きっと失格だと思うから。 そう宣言するブーディカの姿は、何よりも眩しく、美しかった。 その優しさと気高さは、現代にまで語り継がれる、伝承の英雄に相応しいものだった。 「あ……」 駄目だ。泣きそうだ。 久々にそんなことを思った。熱を持った目頭が、雫で潤むのを感じた。 同年代の仲間達に、勇気づけられたことはある。 しかし背の高い大人の女性に、こうして暖かく包み込むように、慰められたのはいつぶりだろう。 これが母性というものならば、ちゃんとした戦車道に取り組むよりも、ずっと前に見たきりかもしれない。 未だ仲直りできていない、凛々しくも厳しい母親が、かつて見せてくれた優しさ。 もしかしたら、心の底で、ずっと求めていたかもしれない記憶が、フラッシュバックして心を揺さぶる。 「君の友達のところには、責任持って送り届ける。だから力を合わせて、笑顔で帰ろう。みほを待っている人達のところへ」 膝をつき、みほを抱き寄せながら、ブーディカは優しく言葉をかけた。 神話の時代に燦然と輝く、大英雄にも負けないほど強く。 泣きじゃくる子供を優しくなだめる、一人の母親のように暖かく。 ぽんぽんとみほの背を叩く、古のブリタニアの女王の言葉が、今は何よりも頼もしかった。 「……はい」 待ってくれている人達がいる。 それは大洗女子学園に、共に通った仲間達。 それは遠い熊本の故郷で、自分を想ってくれているかもしれない家族。 その人達に会うためにも、絶対に帰らねばならないと思った。 この英雄の心遣いを、無駄にしてはいけないと思った。 死後の安寧を妨げられ、聖杯を使う権利も阻まれてなお、手を差し伸べてくれた彼女にも、応えなければならないと誓った。 一筋の涙を流しながらも、ブーディカの体を抱き返す、西住みほの顔は、笑っていた。 【クラス】ライダー 【真名】ブーディカ 【出典】Fate/Grand Order 【性別】女性 【属性】中立・善 【パラメーター】 筋力:C 耐久:B+ 敏捷:C 魔力:D 幸運:D 宝具:B+ 【クラススキル】 対魔力:D 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 騎乗:A 騎乗の才能。幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。 【保有スキル】 女神への誓い:B 古代ブリタニアにて信奉されていた、女神アンドラスタへ捧げる勝利の誓い。 ブリタニアを害する存在――特に当時敵対していた、ローマの英霊に対して、ダメージ補正が加えられる。 戦闘続行:A 往生際が悪い。 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 【宝具】 『約束されざる守護の車輪(チャリオット・オブ・ブディカ)』 ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:? 最大捕捉:? 自らと同じ「勝利」の名を冠する片手剣。 たが、あくまで勝利を確約するものではない。可能性のみをもたらす不完全な戦車。 真名解放と共に結界を展開し、味方を守ることができる。守護者に相応しい堅牢な宝具。 『約束されざる勝利の剣(ソード・オブ・ブディ力)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 自らと同じ「勝利」の名を冠する片手剣。 だが、かの星の聖剣とは異なり、勝利も約束されない。完全ならざる願いの剣。 優れた威力を誇る剣だが、セイバークラスで現界しなかったが故か、特別な効果を有してはいない。 【weapon】 盾 ラウンドシールドを装備している。 【人物背景】 一世紀での古代ブリタニアの若き戦闘女王。ブリテンの「勝利の女神」の伝説となった人物。 衣装はゲーム中シナリオに準拠し、第2段階のものを着用している。 夫であるプラスダクス王の死後、自身と国、そして二人の娘を蹂躙された彼女は、国の守護とローマへの復讐を誓う。 若き戦いの女王となったブーディカはローマに対して反旗を翻し、諸王をまとめ上げ、大規模な反乱を巻き起こした。 その反乱はローマに衝撃と大打撃を与えたが、最後にはネロの軍勢に敗北し、落命した。 ただし、近代以降の英国において篤く祀られている彼女は、過去の戦いの折の激しさを失っている。 英霊として在るブーディカは、本来の彼女、すなわち慈愛の女としてこそ剣を振るう。 ブリタニアを、故郷を想う、母の力として。 【サーヴァントとしての願い】 強いて言うなら、ブリタニアの平穏。 【基本戦術、方針、運用法】 ザ・中位サーヴァントと呼ぶべき性能。本人も自虐した通り、派手な戦果は期待できない。 マスターがその戦術眼を最大限に発揮できれば、勝利の可能性もなくはないのだが、生憎と今回の目的は、積極的に勝ちにいくことではない。 生存能力の高さは折り紙つきなので、しぶとく攻撃を耐えつつ、好機をうかがうことを心がけよう。 「絶対金枠鯖なんかに負けたりしない!(キッ)」という心意気こそが肝要である。 【マスター】西住みほ 【出典】ガールズ&パンツァー 【性別】女性 【マスターとしての願い】 聖杯戦争を止める 【weapon】 なし 【能力・技能】 騎乗(戦車) 戦車の乗組員としてのスキル。車長のスキルを保有する。 少なくとも高校一年生の頃には、既に車長を担当していた。 軍略 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。 ただし、あくまで人死にの出ない、競技による戦闘においての話である。 時に慎重に、時に大胆に。たとえ限られた兵力であっても、戦術と腕を尽くして、十二分に活用することができる。 もっとも、その下地となっているのは、西住流の正統派戦術であり、常に奇策に走りたがるわけではない。 【人物背景】 関東の県立大洗女子学園に通う、高校二年生の少女。 熊本に本拠を置く戦車道の名門・西住流の次女でもある。 長らく戦車道から遠ざかっていた、大洗女子学園の戦車道チームを再建させ、全国優勝へと導いた。 非常に温和で優しい人物。戦車を降りている時は、ふわふわしていて、むしろ危なっかしい印象すら与える。 ひとたび戦車に乗れば、西住流仕込みの、冷静沈着な隊長へと早変わりする。 かつてはその優しさ故に、チームを敗北へ追い込んでしまったこともあるのだが、 現在は人命・勝利の双方を両立する判断を、冷静に下せるようになっている。 決して勝利を諦めはしないが、それ以上に、仲間を見捨てることをしない。何だかんだで芯の強い人物。 好きなマスコットキャラクターは、喧嘩を売ってはすぐボコボコにされるヘタレキャラ・ボコられグマ(通称ボコ)。 コンビニが好きで、用がなくとも30分くらい、品揃えや値段の変化を眺めて楽しむことができるという、奇っ怪な趣味を持つ。 【方針】 人殺しは絶対にしない。聖杯戦争を止める方法を探す。 候補作投下順 Back 藤田茂&ライダー Next ディー&アーチャー
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/209.html
西住みほ ライダー ◆7ajsW0xJOg 時に、少女は夢を見る。 それは暗く冷たい水中へと沈む夢だ。 濁った水に絡まる四肢を動かし、漂う泡を掻き分け、水底に落ちていく鋼鉄を追いかけた。 痛みはあった。だけど迷いは無かった。 背後に残した大事な何か、これまで守り続けていたもの、勝利へ繋がっていた道を振り返ることなく。 少女は水中に身を投げ出して、必死に追いかけていた。 落ちていく鋼鉄を。 後に、その決断を否定され。 何かを諦めることになるとしても。 何かに失望することになったとしても。 その時、少女は迷わなかった。 過去の夢。 時間は止まっている。 冷たい水の中。 一度だけ。 脳裏に。 ただ一つの教えを聞いた。 『撃てば必中、守りは堅く、進む姿は乱れなし』 その時、少女が裏切ることになった教えの声を。 『鉄の掟、鋼の心、それが西住流』 ▼ ▼ ▼ 小さな部屋に響き渡るアラームの音。 「……ん……」 そうして今、ベッドの上で目を覚ました少女――西住みほ――の目覚めは決して、快適なものとは言えなかった。 「……っ!」 跳ね起き、時計に手を叩き付けるようにして目覚ましを止める。 「あ」 そして大急ぎで服を脱ぎかけたところで、気が付いた。 「そっか」 部屋の風景を見まわして。 「もう家じゃないんだ」 声は一人暮らしの部屋に、小さく響いた。 ▼ ▼ ▼ 西住みほは良く晴れた空の下、歩き慣れた道で学校へと向かう。 彼女はこの通学路をとても気に入っていた。 途中で通るパン屋の匂い、実家の近くには無かったコンビニ、帰りがけに寄れるアイス屋さん。 どれも好きで、だけどそれを楽しむには大切な友達の存在が欠かせない。 「西住さん。おはよう」 道中、声をかけてくれたクラスメイトの友達に、彼女も挨拶を返す。 「おはようございます」 この学校に転校してきたばかりの頃は、友達が出来るか不安だった。 引っ込み思案な性格もあって上手く周囲に溶け込めなかった。 通学路、友達と一緒に登校する同級生を羨ましく見ていることしか出来なかった。 だけど今は違う。 あの日『誰か』に教室で声をかけてもらった事をきっかけに、沢山の友達が出来た。 最初に、誰に声をかけてもらったのか、その記憶がいまいち曖昧ではあるけれど、 こうして今日も、友達に言葉をかけてもらえる。 「え……っと」 目の前の友達の名前を言葉にしようとして。 「西住さん。選択必修、楽しみだね」 不意に投げられた言葉に思考が途切れる。 ――選択必修、ああそういえば先日、履修申告用紙が配られたんだっけ。 「西住さんも私と同じ、『香道』にしたんでしょ?」 ――そう香道。一度はそれに丸をつけて……一度? 鞄の中から用紙を取り出してみると、確かに香道にだけ丸がついていた。 他に、目を引くような授業も無い。 ――だけど……なんだろう……何か他に……あったような。 自分の内側に在る不自然な思考が引っ掛かる。 ボタンを掛け違ったような、小さなズレ。 無視してもいいはずなのに、無視できない何か。 ――変、だな。 今朝、妙な夢を見たせいだろうか。 不意に眩暈がした。 少し体調が、おかしい。 「着いたね。西住さん」 「え?」 俯いた顔を上げると、すでに校門が目の前にあった。 「じゃあ、私は職員室に寄っていくから、また後でね」 「あ、うん」 あいまいに返事を返して、下駄箱で友達と分かれる。 ただ一言最後に言い残し、彼女は快活に去っていく。 「具合悪いなら、保健室に行ったほうがいいよ?」 その背中を見ながら思った。 どうしてだろう。 なぜなんだろう。 彼女の名前が思い出せない。 確か自分は、クラスメイト全員の名前と誕生日を憶えていた筈なのに。 その後も、気分が優れることは無かった。 体調不良に加え、常に強烈な睡魔に襲われ続け、授業中に何度も眠ってしまいそうになった。 最近見続けている妙な夢のせいか。 気持ちよく起きれたことが、もう随分ない。 ちゃんとした睡眠が取れていなかったのだろう。 そして遂に、選択必修を次に控えた歴史の授業で、彼女の意識は闇に落ちた。 ▼ ▼ ▼ こぽこぽと鳴る水音。 冷たい水温。 濁る視界の先には巨大な鋼鉄の塊。 ――ああ、またこの夢。 そうして、『西住みほ』は自己を取り戻す。 この夢を見ている間だけ、全ての記憶を取り戻す。 正しい現状認識を得る。 これは夢であって夢じゃない。 実際に起こった過去の記憶。 だから、そう、これこそが現実(しんじつ)だ。 夢とは、つい先ほどまでいた日常(あちら)だ。 西住みほにとっての、かつての理想。 友達がいて、■■道がない世界。 嘘の世界、架空の世界、データの世界。 そこから覚めればどうなるか。 知っていた。分かっていた。 聖■は全ての知識を授けてくれたから。 マ■ター、サー■ァント、魔■。 なに一つ理解できないのに、理解させられた。 ■杯によって、強制的に。 だからもう、ルールは分かっている。 システムは把握している。 西住には、聖■戦争に参戦する資格がある。 あと必要なものはただ一つ。 この嘘の日常(ゆめ)から覚めようという決断ひとつ。 水中に沈んでいく鉄塊――戦車――を、西住は追いかける。 それは後悔なのだろうか。 今でも彼女には分からない。 ただ、脳裏に浮かぶ言葉が一つ。 『撃てば必中、守りは堅く、進む姿は乱れなし。 鉄の掟、鋼の心、それが西住流』 ああ、そうだった。 ――撃てば必中。 そう在ろうとした。 ――守りは堅く。 そう在ろうとした。 ――進む姿は乱れなし。 そう在ろうとしていた。 ――鉄の掟。 分かっていた。だけど……。 ――鋼の心。 それだけは、それだけは、どうしても持つことが出来なかった。 「私は、たすけたい」 西住は鋼鉄に手を伸ばす。 そうして届く、やっと届く、瞬間。 全ての記憶が、弾けた。 ――ね、名前で呼んでいい? 少しずつ、増えていく友達の名前。 ――私、戦車道やります!! いつかの、自身の決断。 ――負けたら我が校はなくなるんだぞ!! そして、唐突に知らされた真実。 「私は。そうだ、私は、あの時」 そして最後の記憶。 雪の進軍。 運命の準決勝。 後に引けない戦い。 追い詰められた教会の中で。 ――これ、なんだろう? 拾い上げた十字の木片が。 「っ―――――――!」 流れこむ記憶の奔流に、少女は叫び声をあげながら目を覚ました。 ▼ ▼ ▼ その後、どうやって保健室にたどり着いたのかは分からない。 ただ、授業中に椅子から転げ落ちた西住を覗き込むクラスメイトの顔は誰一人として記憶になく。 ああ、やっぱりこっちが夢だったのかと、改めて自覚ことだけは記憶していた。 頭が割れるような頭痛と、夢見るようなN■C達の目から逃れる為に、 教室を飛び出し、そうして、たどり着いた保健室には誰もいなかった。 ベッドに潜り込み、体を丸める。 全身が気怠い。 体が何かと繋がっていて、それに力が吸い取られていくように。 ――サー■ァントの召喚が行われかけている。 水に沈むの夢の中でだけで維持できた記憶が今も在ることに驚きはない。 もう、目覚めかけていることを自覚しているから。 今は沈む夢よりも、孤独な日常(ゆめ)の方が怖かった。 真ん中のベッドで左右を見ても、あの日一緒に来てくれた友達はいない。 布団にくるまり、目を閉じる。 そうすればまたあの夢の世界に行くのだと信じて。 ▼ ▼ ▼ 時に、其れは夢を見る。 一面赤に染まった空の下。 硝煙の匂いが充満し、炎が大地を覆い尽くす。 呆気にとられて、少女は停止する。 その夢はいつも見る夢とは違った。 冷たい水中とは真逆の、熱く激しい、これは炎に焼かれる鋼鉄の夢だった。 熱が、頬をかすめていく。 漂う大量の血の匂い。 耳に聞こえる音は、全て凄惨一色だ。 剣を突き刺す音。 銃弾が撃ち込まれる音。 そして、放たれる砲の轟音。 赤い空の下。 破壊、破壊、破壊の繰り返しが行われる無限の悪夢。 それは戦争。 西住みほの知る戦いとは、似ているようで全く違う。 この赤い夢は、少女の知らない本物の戦火だった。 直感的に理解する。 誰かの夢を、自分は今、見ている。 誰かの、心を覗いている。 西住みほの知らない誰かの。 戦い続けた誰かの、殺し続けた誰かの。 ――かつて英雄と呼ばれた、一人の男が見た夢を。 それは、終焉を望む記憶。 駆け抜けた戦場。辿り着いたと夢想した安息。 この手にしたと信じていた栄光は、次の戦場に臨む起点でしかなかったという愚かしさ。 要らない。もうあれは要らない。 血の赤も、骨の白も、焼け爛れる肉の黒も腹から噴き出る臓腑の灰も。 銃剣の煌き弾丸のメタル。軋む戦車の振動に塹壕の饐えた匂い。 避けられぬなら今一度だけ、また全霊をもって殺戮するしか術はなく。 「俺は繰り返す俺を殺さぬ限り終われない」 ▼ ▼ ▼ そうして、少女は夢から浮上した。 体を起こし周囲を見回す。 いつの間にか自らの服装は女子高の制服から戦車搭乗服(パンツァージャケット)へと変わっており。 保健室だった部屋の雰囲気も、ガラリと変化していた。 いつの間に夜になっていたのだろう、窓から差し込む青白い月の光。 電子的な煌きが室内の壁を照らし、水槽の内側ような、どこか幻想的な景色になっている。 静謐に染められた冷たい部屋は、少しだけ、牢屋に似ていた。 異常を発露した世界に、しかし、西住は驚かない。 何故ならこの場所は最初から異常だった。 これが、本来の姿なのだ。 招かれた時、最初に教えられたことを思い出しただけ。 そして何より、今は思考がいっぱいになっていたから。 見回した部屋の隅に見つけた――― 「―――」 『鋼鉄』の姿に。 鋼の心。 少女がどうしても手に入れられなかった物の、具現に。 部屋の隅、足を投げ出して座る漆黒の壮漢。 少女の前に、男は一人、そこに居た。 一分の隙も無く着こなした黒い軍装、その内側にある極限まで鍛え上げられた肉体は鋼と形容するに相応しい。 古代の彫刻の如き芸術性と、荒ぶる武威の完璧なる融合が在った。 そして奈落のように暗い眼は、どこまでも人間味のない冷たさを感じさせ、それはさながら機械のような――― 「あなたは……」 見えない力に背を押されるように、少女は立ち上がっていた。 頭痛は既に無い、意識はクリアだ。 ただ全身の生命力が常に消えていくような感覚に襲われている。 何よりも、突如現れた漆黒の男が恐ろしくないかと聞かれたら嘘になる。 それでも体が勝手に動く。 ゆっくりと、ゆっくりと、おそるおそる歩いて、男の目の前に、立った。 ――だけど、思ったより怖くないのはなぜだろう。 西住は自問する。 きっと男が人間よりも、彼女が慣れ親しんだ鋼鉄に――『戦車』に、あまりにも似た印象を与えるからだろうか。 「―――」 男は黙して語らない。 座ったままピクリとも動かない。 死んでいるのだろうかとすら思えた。 だから少女は無意識にしゃがみこみ―― 「―――――」 ぺたり、と。 男の胸元に、そっと手を置いた。 夢じゃない現実のいつか、古びた戦車に手を触れた、あの時のように。 「……よかった」 心臓の鼓動はない。 呼吸の音すら聞こえない。 だけど確かに、そこにはまだ熱が在ったから。 「まだ、生きてる……」 そう言って、顔を上げた時、初めて男と目が合った。 「――ぁ」 やっと冷静になった頭と、自分の行為と、今の状況を振り返り。 声を上げながら離れようとして。 「――問おう」 鉛のような重量を伴った声に、全身が硬直させられていた。 ここで初めて口を開いた男は少女の目を真っ直ぐに見つめている。 冷たい、冷たい眼の奥に、確かに宿る熱(せつじつ)を込めて。 「お前が俺のマスターか?」 その答えがきっと、最後の切符になるのだと、少女は正しく理解していた。 頷けば彼が生き抜いた戦場へ。 首を振ればもう一度、あの優しい夢の中へ。 此処がどういう場所かは聖杯に教えてもらっている。 だから自分がどれだけ弱者なのかも分かっている。 戦いになれば、きっと負けるだろう。 ここから先は本物の『戦場』だ。今まで体験してきた『嗜み』とは違う。 殺し殺されの鉄火場。 最後まで生き残れるとは、正直思えない。 だから、頷くか、首を振るか、どちらが己にとって正しい道なのか。 それは今更、明らか過ぎて、迷う余地もなく。 ――いつか、自分の道に失望した。 だから降りた。ずっと歩んでいた道から逃げ出した。 そうして手に入れた安寧を。 「はい、私が貴方のマスターです。よろしくお願いします。ライダーさん」 少女は再び、自らの意志で捨て去った。 痛む左手の甲。 刻まれた令呪が誓いの証。 ――いつか、もう一度、進むと決めた道があった。 友達が出来て、仲間が出来て、大切なものが出来た。 共に、勝ちたいと願った。 だけどあの日、雪の降る準決勝、圧倒的劣勢、追い詰められた教会で迫る敗北の最中、誰かが言った。 『ここで負ければ終わり』だと。 もう、おしまいなのだと。 その時、偶然掴んだ木片に、いったい何を願ったのか、忘れない。 「まだ、終わりたくない」 一度は逃げ出した道でも、それでも、ここで終わりたくない。 終わらせたくない。 そして―― 「まだ、続けたいんです」 だからもう、ここに居ちゃいけないと。 夢から覚めて、あの場所に戻らなくちゃと、強く思う。 「帰るために、お願いします。私に力を貸してください」 頭を下げて、少女は自らの従者(サーヴァント)に願う。 殺したくはない。 戦いたくもない。 だけど、帰りたいから。 『続けたい』から、手を貸して欲しいのだと。 そんな、少女の、ちっぽけな願いに、 「――了解(ヤヴォール)。マスター」 漆黒の男は応えた。 「聖槍十三騎士団黒円卓第七位ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン。 ――お前の願い、必ず叶えよう」 暗い瞳の奥に、赤く苛烈な、戦場の景色を映しながら。 彼はその、誓いと共に。 「だからマスター。お前は――」 ただ一つの、彼の渇望(ねがい)を口にした。 「俺に唯一無二の終焉をくれ」 ▼ ▼ ▼ 実のところ少女は正しく理解していた。 自らの脆弱さ。 出自が魔術師の家計ではないどころか、 そもそも魔術の片鱗さえ存在しない世界から招かれた『西住みほ』は、マスターとして限りなく無適正。 魔力供給という、聖杯戦争で求められるもっとも重要な役割において、彼女は致命的な欠陥を抱えている。 身の丈に合った弱いサーヴァントを呼び出せば、その弱さをカバーできず敗死する。 かといって単に強いサーヴァントを呼び出せば、その強さを扱いきれず結果は同じだ。 この場所に呼ばれた時点で詰み。生き残る見込みはほぼ無い。 最弱のマスターと言って過言ではないだろう。 勝ち目など、やはり無いのだろう、と。 しかし実のところ、少女はまだ理解していなかった。 自らが何を呼び出してしまったのかを。 その圧倒的に他とズレた強さの質を。 純粋に、純真に、『終わり』のみを求めた彼の宝具(そうぞう)が、何を現出させるのかを。 ―――終焉の幕引き(デウス・エクス・マキナ)。 全てに幕を引く渇望の具現。 『聖杯戦争の根幹』すら破壊可能の異端。 剣呑極まりない、ご都合主義の機械仕掛けが今、少女のちっぽけな願いを、不可能な願いを叶えるために起動する。 それは、さながら戦車進軍の如く。 ―――パンツァー・フォー。 少女は『続ける』為に。 男は『終わらせる』為に。 ――この時。 今宵この場所で、世界を滅ぼす一組の主従(レギオン)が胎動を開始した。 そのことを知る者は、まだ一人も存在しない。 【クラス】 ライダー 【真名】 ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン@Dies irae ~Amantes amentes~ 【パラメーター】 筋力B(A+) 耐久C(B+) 敏捷D(C+) 魔力D(B+) 幸運D(C) 宝具EX ※マスターからの魔力供給が微弱な為、宝具以外の全ステータスが一段階から二段階程ダウンしている。 【属性】 中立・中庸 【クラススキル】 対魔力:D 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 本来はC相当のランクを持つが、マスターの魔力供給が微弱な為このランクに落ちている。 騎乗:C 乗り物を乗りこなす能力。 ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン(以降『マキナ』と表記)にとっては、彼自身が騎乗する宝具(せいいぶつ)そのものである。 スキル自体のランクはライダーとしては低いものの、黄金の獣を除き聖遺物との最高の融和性を誇る彼は、 誰よりも自身の体を駆動させることを得手とする。 【保有スキル】 心眼(真):A 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 守護騎士:E 他者を守る時、一時的に防御力を上昇させる。 かつて英雄だったマキナは国を、民を、守るために戦った。 しかしその記憶は既に希薄であるためランクは低い。 鋼鉄の腕 A 機械の肉体。戦闘続行と勇猛のスキルを複合したような特性を持つスキル。 彼はその機械の肉体により、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。同時に精神干渉を無効化し、格闘ダメージを向上させる。 【宝具】 『機神・鋼化英雄(デウス・エクス・マキナ)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:- マキナの聖遺物であり、彼そのもの。 その素体は彼が生前に搭乗していたティーゲル戦車。そのため彼の皮一枚下からは完全な機械である。 第二次大戦末期にヴェヴェルスブルク城で行われた万人規模の魂の殺し合い、蟲毒において、 他の魂を全て殺害・吸収した最後の生き残りである魂、その片割れを利用して形作られた、聖遺物であり生体兵器。 内部には、蟲毒の勝者であるマキナの人格が個我として存在している。 総数六万以上もの魂を内包した聖遺物であり、特殊発現型である彼はこれを常時全身に展開している。 前述の通り、彼自身が宝具であり、彼の肉体による攻撃は全て、後述する『渇望』の効果がある程度付随する。 一切の対物対魔対属性防御を無視して貫通する鋼の拳。 マキナの攻撃には、如何なる盾も鎧も意味を為さない。 『人世界・終焉変生(Midgardr Volsunga Saga)』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 エイヴィヒカイトにおける創造位階。 「唯一無二の終焉をもって自らの生を終わらせたい」 というマキナの渇望が具現した、彼自身を終焉の極点へと変生させる求道型の究極である。 己の存在を死そのものと化し、触れた者に死を与える。 誕生して一秒でも時間を経ていたものならば、物質・非物質を問わず、例え概念であろうともあらゆるものの歴史に強制的に幕を引く。 この状態のマキナの拳が壊すのは生物も器物も知識も概念も等しく内包している時間、積み上げた物語という歩みと、その道である歴史そのもの。 如何なるものであれ生誕より僅かでも時間が経過している限り、たとえコンマ百秒以下であっても、その歴史を粉砕する。ゆえに防御が絶対に不可能な文字通りの一撃必殺。 曰く、「幕引きの一撃」。 一撃一撃が正しく必殺。 その上、何発でも連射可能。 攻勢に出る限り、黒騎士(ニグレド)は無敵である。 しかし現状、マスターの魔力供給が微弱な為、この宝具の使用は極力控えることが推奨される。 仮に使用した場合、使用期間を極短時間以内に抑えなければ、急激な魔力消費によりマスターの肉体に著しい悪影響を与え、最悪の場合死に至らしめることになりかねない。 それほどにこの宝具は規格外であり、同時にマスターの素養が低いことを意味している。 【weapon】 「機神・鋼化英雄」 前述した彼の宝具と同名の彼の肉体。 ライダーのクラスである彼が繰る、彼そのものたる鋼鉄の戦車である。 エイヴィヒカイトの摂理において特殊発現型である彼は常時形成位階であり、この武装を展開している。 あくまで彼の内側で渦巻く理の片鱗であるためか、常時展開されているにも拘らずこの状態では魔力消費がほぼ無い。 非常に燃費の良い武装と言える。 【人物背景】 聖槍十三騎士団黒円卓第七位・大隊長、ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン。 筋骨隆々とした体に無精髭を生やした寡黙な男。重戦車を思わせるような鋼鉄の戦士。 無駄な戦いを嫌い殺し合いもあまり好まないが、戦いにおける確かな矜持を持ち合わせる在り方はまさしく『英雄』。 「黒騎士(ニグレド)」の称号を持つ黒円卓幹部格、近衛三騎士、大隊長の一人。 騎士団員には専ら「マキナ」あるいは「マキナ卿」と呼ばれる。 黒円卓結成の際、第七の席・天秤の座が埋まらなかったことから副首領メルクリウスが首領ラインハルトの「城」の内に存在した魂たちを殺し合わせて作り出された存在。 蠱毒の壺の中で勝ち残った最後の魂。 彼から分たれたもう1つはメルクリウスが手を加え、ツァラトゥストラとなった、故にツァラトゥストラを唯一無二の戦友と見なし「兄弟」と呼ぶ。 死者であり、死を奪われた彼は、ただひたすらに自らの「唯一絶対の死」を求めており、死者の生を否定し唯一至高の終焉を尊んでいる。 しかし、その身はラインハルトの戦奴として無限に甦るため彼の求める死の安息を得ることができない。 自らの兄弟たるツァラトゥストラとの全力の戦いの果てに至高の終焉を得るため、彼は戦奴の身となり終焉の時を待ち続けていた。 それは聖杯によって英雄として呼び出されたとしても同様。 繰り返される英霊召喚のシステムは彼の渇望たる「唯一絶対の死」を冒涜しており、戦奴の身と状況を全く同じくする。 解放される為ならば、たとえ聖杯戦争の根幹を破壊しても構わない意思を持つ。 彼は彼の渇望の為、絶対にこの戦争で死ぬわけにはいかず、その先に在る聖戦、至高の終焉を目指し戦い続ける。 なお生前の記憶はほぼ残っておらず、既に自分の名前すら覚えていない。 ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲンとは単なる称号である。 つまり彼には今の彼となる以前の名、真の真名とも言うべき名が存在するはずだが、彼自身が忘却しているためかマスターにさえそれを読み取る事は出来ない。 転じて、現在の真名が看破されても然したる不都合が無いという利点になっている。 【サーヴァントとしての願い】 唯一無二の終焉によって、死者としての生を終える。 【基本戦術、運用法、方針】 自らを騎乗物とし徒手空拳で戦闘を行う彼は、ライダーのクラスとしては少々異質な存在と言えるだろう。 彼は戦場における重戦車。人型の戦争兵器である。 現在は著しく減衰しているが、ステータスもそれに伴って本来は非常に戦闘向きなものとなっている。 あまりに剣呑すぎる宝具と相まって、攻勢に出る分には基本無敵と言って相違ない。 単純に敵へぶつけるだけでも相応の被害を見込めるが、現在のマスターがその運用法を実践した場合、長くもたないことは明白。 ではいかに彼を運用するのか。それこそが、主の腕の見せ所であろう。 方針は一つ。マスターを守護し、生存すること。 英霊という戦奴の鎖から解放される。 その為ならば、聖杯戦争そのものを終焉させることを厭わない。 【マスター】 西住みほ@ガールズ パンツァー 【参加方法】 全国大会準決勝プラウダ高戦時。 圧倒的劣勢の際に立てこもった教会の中にて、拾い上げた『ゴフェルの木片』により半強制的に参戦させられた。 【マスターとしての願い】 元の世界に帰り、友達と戦車道を続けたい。 【weapon】 「戦車(パンツァー)」 彼女が元居た場所で慣れ親しんだ武装にして装甲。 走る鋼鉄の塊。 元は第一次世界大戦に編み出された塹壕突破を目的とした戦闘車両。 そこから第二次世界大戦に渡り、様々な形状の戦車が開発され、活躍していった。 キャタピラにて力強い無限軌道を実現し、弾丸を弾き返す鋼の装甲を纏い、そして一撃必殺の砲火を撃ち放つ。 その姿は正に陸戦の華。 戦車道の家元の出身たる彼女は、その戦術指揮に非常に長けている。 この聖杯戦争における彼女の『戦車』が一体何であるか、それは語るまでもないだろう。 【能力・技能】 魔術師としての適性は極端なまでに低レベル。 魔術の血統に生まれなかった事、彼女の居た世界観が魔術から遠いところに在った事などが起因している。 その為、マスターとして最も大事な役割である『魔力供給』が覚束ないという、致命的な欠点を晒している。 現状では自分で自分を守る手段も乏しく、サーヴァントへの魔的な援護も微弱な魔力供給で手一杯という有様。 端的に言って足を引っ張っている状態であるが、彼女が完全に無力なマスターなのかと問われればそうではない。 彼女の真価は指揮官および軍師の適性として発揮される。 元居た世界のでの乙女の嗜み『戦車道』にて、 集団戦の判断力、戦術眼において抜きんでたものを持ち、その卓越した指揮力を発揮してきた。 彼女以外全員が戦車道素人という状態の大洗女子学園が、全国大会準決勝まで駒を進め得たのは偏に彼女の指揮あってのこと。 時に冷静に、時に思い切った戦術で彼女は劣勢を覆す。 戦車道名家西住流の次女としての経験だけでなく、本人の才も含めた手腕。 しかし彼女の戦術は本来の西住流から見れば邪道らしく、本人は自分の戦車道を見つけたいと願っている。 曰く、みんなで勝利する戦車道。 力を合わせられる仲間(チーム)が集った時、彼女の秘めたる力、そして恐ろしさは初めて、敵へと発揮されるだろう。 総じて、黒騎士(ニグレド)の主としては少々荷が勝ちすぎている感は否めないが、 同時にこと『戦車』を扱うにおいて、彼女以上の手腕を見せられる者はそう居ない。 【人物背景】 戦車を用いた『戦車道』と呼ばれる武道が女子のたしなみの一つとされ、競技として発展している世界出身。 高校2年生の16歳。誕生日は10月23日、てんびん座、血液型はA型。 熊本県熊本市出身。茨城県立大洗女子学園 あんこうチーム Ⅳ号戦車D型 戦車長。大洗女子学園唯一の戦車道経験者であり、隊長も務める。 引っ込み思案で人見知りだが、誰よりも友達想い。 戦車道以外では、電柱にぶつかったり、机から落としたものを拾おうとしてモノが机やら引き出しやらからばらばら落ちるなど不器用でドジっ娘の面がある。 座右の銘は、「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である(アウグスト・フォン・コッツェブー)」 由緒正しい戦車道の名家である西住家(西住流家元)の出身。母は西住しほ、姉に西住まほがいる。 元は名門校黒森峰女学園で副隊長を務めていたが、とある事件が切っ掛けで戦車にトラウマを抱え、戦車道を避けて茨城県立大洗女子学園に転校してくる。 しかしみほの出自を知っている生徒会により選択必修科目として戦車道の選択を余儀なくされ、一度は失意するもの、友人である沙織と華の影響もあり再び戦車道へと向き合うことを決意。 戦車に乗り込むといつもの頼りない感じから一転、人が変わったように凛々しい優秀な戦車長となる。 【方針】 生存重視、可能なら仲間を集めたい。
https://w.atwiki.jp/sazae_yaruo/pages/89.html
>... \ ..、. / , | .....、 / / | 、. ,.. / |\ >-.. / / / | |/ | | 、 \. , ' , | | / / / | / | | l | l \ \ | / | l'.| ̄`ヽ .|/ | | l | l | \ \ | | | |ヘ{' _z`≧ ハ/ / .| l | | \ , | | l .,4'’,77 {_,`マ´` |' .|_/ | ̄ | /| | ∧ {ヘ {〈 { {i{ fj i} ー_jミ、 | / | ∧| | | | | ∧ { へ、` ゚ー… {fj} }. | / | / }. \{∧∨ 、 \八\ , ー }/ ', /}/. \\ \ 、 > | ∨. {ヘ \ \{ , ⌒Y i | \ | l、 \ 、 / .}/ ,.' / | }∧ 、 >- 、 _ / ., 令 ∧| / }_/へ | _ / } /} / j'. _, , , .| \{ | >/ニニニ`ヽ/ // zzzz≦7// |. ヽ{/ /ニニニニニ∨ /' ニニニ// .| / ./ニニニニニニ '. ニニ// |_ / _/ニニニ/ニニニニ. ニニニー'´ ̄ヽ_./⌒ヽ{ニ<´ ̄ニニニニニニ} 【西住みほ】『英霊:エーリッヒ・フォン・マンシュタイン』 第二次世界大戦時のドイツ陸軍元帥。タイム紙評『我らの最も恐るべき敵』。ドイツ農民の生まれ。ゲルトルート・バルクホルン(トゥルーデ)とは幼少時からの親友。猪突しがちなトゥルーデの制御役。フランス・スペインでの反乱の余波を受け、ドイツ国中で農民の反乱が発生。帝国軍団長ダンの農民への殺戮を聞き、友人を守るため、生まれ故郷のフランクフルトでトゥルーデと共に決起。反帝国を掲げたドイツ国民共和国の大統領トリューニヒトの招聘により、トゥルーデに巻き込まれる形でドイツ国民共和国に参加。そこでトリューニヒトの思想に心酔。熱心なトリューニヒト信者となる。トリューニヒト自身の指揮により対帝国軍に対し連戦連敗であったが、追い込まれたリューベックにおいて実戦の総指揮を取る。帝国軍のダン・やんねぇ香軍に対し、補給が途絶え略奪に兵を分散した機を狙い、トゥルーデと連携し『バックハンドブロウ』作戦を決行。帝国軍に初めて勝利し、ハンブルグを奪還する。・ステータス政治:B 謀略:B 統率:S 武勇:B 魅力:B 幸運:B・所有スキル【後手からの一撃(バックハンドブロウ)】 敵軍の補給限界点を見極め、最適な反撃ができる。
https://w.atwiki.jp/yuifellowship/pages/371.html
/. . . . . . . . . .\. . . ` 、 . . / . . ∧. . . . . . . . . . . __ /. . . i . | .| . . .\ . . |. . . . . ____ \ '´⌒ヽ. / /. . . | . | .| \ \ー-. 、 | . . .│ . / |i " )_,,, _. . . . | . | / | \_|\__\ ト. . . | │ み や |i ヽ . . .|_ i イ∨ ,二..._ `|. . . . | ふ 戦 ほ っ |i / ・ i . i . 从∨ ,.二. ^⌒~ヾリ. /|/ . | え 車 ち た |i t. .|. ∧ 〃⌒^ , /// 厶イ. ./ . | る が ゃ ね |i 〃 ●. ゙ 小. /// _ |. . . . < よ ん |i r一 ヽ ) \| ム r } |/ . . / | !! ! |i | i ∀"丶 入人 、 __,ノ / . /|/ | |i | i ノi . . . 介 . . イ゙ . ./ | |i ニ| |二二◎,イ . . . ./| /` ト --<|∨ . ./ | |i i i ヽ | | . . | │ | 厶 . / | li }.∨\ . ∨イ⌒7 ∠xく_____ \____ |i |./⌒\__\ く─-- --」ノ //厂\ __ / / ⌒`)⌒) \\ マニニニニニ7 /// `. ,ノ フr フ メ / ノ }\ 二 、 ┼ /二 イ / │┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【TIPS】:欧州最高の将軍 ロマリア皇帝に口説かれ、大将軍に就任 北ロマリア自由都市連盟のヤン・ウェンリー、ガリアのナポレオンなど数々の名将を破る 同僚には、能力的に少し劣るだけのお姉ちゃんもいる 大国ロマリア皇帝の全面的な信任を得て、部下は最精鋭に鍛え抜いている 装備と物資も、好きなだけ使えるから、普通の人間の軍隊だと無理 ヤンでさえ、みほが大将軍になってからは追い返すのがやっと 他の将軍だと戦って生き残ることさえ難しい みほと戦う時は、一騎当千を大勢揃えるしかない┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 能力 戦術120 マンシュタイン流戦術 18段 得意技は、バックハンドブロウ【報復のきらめく剣】。 スキル 機動防御戦術。縦深攻撃。縦深防御。 高速機動。中央突破背面展開。半包囲。 統率【戦線範囲????キロ】、統率【兵力???万】 パックフロント、一点集中砲火、秩序ある撤退、予備兵力再編、城塞攻撃……
https://w.atwiki.jp/ariden/pages/118.html
/. . . . . . . . . .\. . . ` 、 . . / . . ∧. . . . . . . . . . . /. . . i . | .| . . .\ . . |. . . . . / /. . . | . | .| \ \ー-. 、 | . . .│ | . . . . | . | / | \_|\__\ ト. . . | │ i. |. . . .|_ i イ∨ ,二..._ `|. . . . | |. |. . i . 从∨ ,.二. ^⌒~ヾリ. /|/ . │ . | . .|. ∧ 〃⌒^ , /// 厶イ. ./ . . ヽ八 . ゙ 小. /// _ |. . . / \ \| ム r } |/ . . / /丶 入人 、 __,ノ / . /|/ / . . . 介 . . イ゙ . ./ 厶イ . . . ./| /` ト --<|∨ . ./ | | . . | │ | 厶 . / ∨\ . ∨イ⌒7 ∠xく_____ /⌒\__\ く─-- --」ノ //厂\ ,′ \\ マニニニニニ7 /// `. | }\ 二 、 ┼ /二 イ / │┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃名前:西住みほ┃性別:女性┃ランク:☆☆┃配合回数:0┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃HP:-┃基礎ダメージ:↑┃ランダムダメージ:↓┃敏捷力:-┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃《特技名/説明》┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┃固定攻撃 ┃敵に基礎ダメージを与える┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┃ランダム攻撃┃敵にランダムダメージを与える。ただし1は攻撃失敗となり0ダメージ。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┃作戦┃このキャラのHPを1にした後、味方単体の全スキルの発動回数を1にする。1戦闘1回。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃《タイプスキル/発動回数/説明》┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┃軍神┃1┃登場時、味方全体の敏捷力を+5┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
https://w.atwiki.jp/ffwm/pages/135.html
無題(西住みほ&キャスター) 西住みほは困惑していた。身の回りの全てに、この世界の全てに。 学校に行き、授業を受け、友人と他愛もない会話を交わし、家に帰る。なんの変哲もないこの日常。 いつかの彼女がずっと望んでいたこの生活。あまりにも平凡なこの世界の中に、ただ一つだけ、ぽっかり空いた穴のように足りないものがあった。 「戦車……どこかで乗れないかなあ」 そう、この世界には戦車が足りない。それもM1エイブラムスや10式のような現用の主力戦車ではなく、シャーマンやティーガー、Ⅳ号戦車のような第二次世界大戦で活躍したような古き良き戦車たちが。 彼女にとって戦車とは日常の一部であり、極端に言ってしまうなら靴や鞄のような、日常的に着用する道具と同じくらい当たり前に存在するはずの物であった。それが、この世界には無い。 戦車とは女性が乗るものであり、戦車道は乙女の嗜み。彼女の居た世界ではそれが常識だった。 戦車道とは武芸の一つである。第二次世界大戦の時代までに制作された戦車に乗り込み、部隊を組んで勝利を競い合う。試合には実弾を用いるが、戦車の車内は特殊なカーボンに保護されているので危険性は全くない。 彼女はこの戦車道で多くの敵を打ち倒し、そして友情を築いてきた。いわば彼女の青春の象徴でもあるのだ。単に趣味の一つを失ったという程度の落胆では済まされない。 どうして仲良くなったのかもわからない友人と別れ、西住みほはひっそりとため息を吐いた。懐からスマートフォンを取り出し、戦車というワードを検索する。 99999999980件のウェブページが見つかりましたという表示に彼女はむしろ表情を曇らせた。この世界にも戦車は存在している。ただ、今の私と同じように、『私』とはかけ離れたどこかへ行ってしまっただけなのだ。 西住みほは聖杯戦争の参加者である。彼女はこちらの世界に呼び出されてから、僅か一日足らずで予選を突破した。戦車の無い世界は彼女にとって空が桃色であるような、海が黄色であるような、大地が虹色であるような、そんな違和感に溢れた世界であった。 彼女は懐から白紙のトランプを取り出した。元々これはⅣ号戦車の車内で見つけたものだ。大学選抜との試合の数日後、自動車部から整備が終わったからⅣ号の確認をしておいてくれと頼まれ、通信手席の影からこれを見つけた。 そして気付いた時にはこのスノーフィールドの地で、至って平凡な女子高生としての生活を送っていたのだ。 「聖杯戦争。万能の観測機、ムーンセルオートマトンの支配権を争う、魔術師たちの命を懸けた戦い……」 声に出して確認してみてもやはり実感が湧かない。聖杯もムーンセルも魔術師も戦いも、耳慣れない言葉ばかりだ。別に、自分には聖杯に望む願いなんてものはない。それも敵を、ヒトを殺してまで叶えたい願いなんてものは……。 「あわっ!?」考え事をしながら歩いていた為か、なにかにぶつかってしまったようだ。感触からして人じゃないみたいだけど……と、彼女は顔を上げた。 予想に反して、目の前にいたのは確かに人間だった。彼女が頭をぶつけたのはスーツを着た人間の胴体部分であった。西住みほがもう少しだけ目線を上げようとした瞬間、ソレは彼女の眼前に現れた。 「……えっ?」 彼女の視界が赤く染まる。目の前には赤く脈打つ何かがあり、木の枝のようなものがソレをしっかり掴んでいる。 どうやら木の枝は人間で言う手と同じ役割を持つ器官で、赤い何かが紛れもなくヒトの心臓であると彼女が理解したその時、耳を裂くような甲高い鳴き声がして、心臓は真っ赤な血を飛び散らせながら破裂した。 「きゃああああああああああ!」 「■■■■■■■■■■■■!」 顔中にこびり付いた血液を拭うこともせず、西住みほは駆け出し、理解した。 これが聖杯戦争なのだと。自分には相手を殺す理由がなくとも、相手には自分を殺す理由があるのだと。 彼女は脇目も振らず逃げていく。元来た方向はダメだ。あっちには学校があり、仮初とは言え友達がいる。 幸いにもこのあたりは人通りも少ない。森の方向に逃げれば、木の陰に隠れてなんとか逃げ延びれるかもしれない……! 怪物――鴉を人間大にして羽毛を全て取り除いたようなその生物は、どうにも注意が散漫であるようだ。先程の死体から得た部位を啄んだり、両手で弄びながら自分をゆっくりと追いかけてくる。 彼女は様々な理由から込み上げる吐き気に耐えながら必死に走り続け、なんとか郊外の森までたどり着いた。 森に着いた彼女はできるだけ木が多く、草の茂っている方向に向かう。足跡を残さないよう、柔らかい腐葉土ではなく木の葉の上を走る。 元の世界において、彼女は幼い頃から戦う術を叩き込まれ、誇りを賭けた戦いを何度も勝ち抜いてきた。一度覚悟さえしてしまえば恐怖を感じることもなくなる。この異常事態において、西住みほは驚くほどに冷静だった。 大きな茂みを抜ける。今なら怪物の方からこちらの動きを見ることは出来ない。彼女は近くの草むらの下にうずくまり口を抑えた。 怪物の耳障りな鳴き声が近付く。心臓が高鳴ると同時に、否応なしに先程の惨状が思い出される。涙が溢れそうになるのを必死で堪えながら、彼女は決して怪物の動向から眼を離さなかった。 怪物が動く。 木の葉がひらりと舞って西住みほの目の前に落ちる。 怪物はそれを一瞥し、木の葉に向き直し不気味な足取りで歩を進める。彼女はそれを見ることしか出来ない。 怪物は身を屈め木の葉を拾った。 それをしげしげと見つめ、針のような指先で切り刻んだ後、聞くだけで脳を掻き乱されるような怪笑を上げながら森の入口へと戻っていった。 彼女はほっと胸をなでおろし、怪物の姿が見えないのを確認して茂みから這い出た。 体に付いた木の葉を振り払い、自分が無事に生きていることを再認し、そして、鋭く縦に切り付けられた自分のふくらはぎを確認した。 「■■■■■■■■■■■■■■■■――――――!」 突然、森そのものが狂ったような笑い声。西住みほは半狂乱になりながら、もう一度辺りを見渡した。 木という木、草という草、茂みという茂み全てが、例の怪物の声で笑っている。 後ろを見ると、先程まで隠れていた茂みは肉塊のようなモノに変貌し、醜悪な笑みを浮かべながら彼女の脚に鋭い爪を立てていた。 「あ、ああ、あ、……なんで」これは初めからそういう狩りだったのだ。善良な一般市民を見つけ、この森まで追い込み、集団で襲い魔力を効率よく抽出する。 それが美しい女であれば尚の事いい。女の悲鳴は彼らにとってなによりも甘い慰みになる。 彼らはここまで、何の狂いもなく完璧な計画を遂行してきた。 彼らの算段に誤りがあるとすればそれは―――――― 「正義の味方って奴も中々難儀なものだ。マスターのピンチにこうも遅れて駆けつけることしか出来ないなんて」 ――――――彼らの見定めた、無力で蹂躙されるだけの獲物が、自分たちと同じ人外を従える存在であったことか。 彼らは突如現れ、そして己の分身を軽々と消滅せしめたその存在を、まずはゆっくりと観察した。 赤い外套を身に纏ったソイツは、どうやら自分たちではどうしようもないほど強大な力を持った存在らしい。両手に携えた双剣は鋭く、同朋は一刀の下に両断された。 しかし。怪物は一斉に下卑た笑みを浮かべる。コイツの武器はただのこれだけ。己らが同時に襲いかかればそのうち対応できなくなる。 一撃でも浴びせればそこから加速度的に動作は鈍っていくはずだ。 それに――新たに現れたコイツも、どうやらとびきり美しい女であるらしい。 「■■■■、■■■■■■■■」 怪物は一斉に標的に向かって飛びかかる。赤い外套の少女は舞うように動き、それらを切り刻む。 右、左、前、後。四方から襲い来る怪物を少女は一点の狂いもない動作で切り捨てる。 西住みほはそれを見つめることしか出来なかった。恐怖に怯えて動けなかったのではない。 赤い外套の少女、自身のサーヴァントである彼女は自分を守るように立ち回っており、下手に逃げようとすればそれは、西住みほの所持する唯一の戦力の消耗を早めることになると気付いていたからだ。 サーヴァントはそれを察し、身動き一つ取らない自分のマスターを見てふと笑った。 彼女は完全な一般人であり、戦闘能力は全く期待できないだろう。しかし。決して悪くはない。自分の分を弁えるということは、何においても重要だ。 「そろそろかな」サーヴァントは呟く。僅かにだが、自分の動作に乱れが生じている。 怪物はそれを察知したのか、徐々に分身の数を増やして彼女を圧し潰そうと動き始めた。 「しっかり掴まってて、マスター」彼女は西住みほを抱きかかえ、そして跳躍した。 「あの、えっと、ありがとうございます」西住みほはぺこりと首だけを動かし、自らのサーヴァントに頭を下げた。 「いや、感謝される筋合いは無いと思う。私があなたを助けるのは当たり前のことだし、何より間に合ってないから」 サーヴァントは西住みほの傷口を見て目を伏せた。「話は後にしよう」 彼らの数メートル下では怪物たちがひしめき、宙に舞う二人を指差してケタケタと嘲笑している。追い詰められて跳躍するとは愚の骨頂。空中では方向転換もできず、そのまま落下するしかない。 しかし、サーヴァントはそれを承知の上でこの行動を選択した。 彼女は目を閉じ、記憶の奥底を潜るように辿る。 メモリの海の中からおぼろげな記憶が浮かび上がってくる。 桃色の髪に青い着物、狐の耳に麗しい美貌。どこか別の世界で彼女と共に戦った相棒―― 「――――――来て、キャスター!」 瞬間、彼女の姿が変わった。しなやかな体躯は女性らしい豊満なシルエットに。白黒の双剣は消えてなくなり、代わりに握るのは数枚の札。 彼女がそれを投げつけると札から白氷が生じ、怪物たちの動きを封じるように絡みつく。 そして彼女が怪物たちの中央に着地した時、彼女の装いはまたも変化していた。 赤いドレス。お姫様が着るようなふわりとしたスカート。しかしその手には、華美な装いに不似合いな、真紅の大剣が握られていた。 「てえええええいっ!」 鋭い一閃。マスターを小脇に抱えたまま、彼女は片手のみで怪物の群れを文字通り切り抜けた。 そしてもう一度怪物の側に向き直る。多数の同朋を失った彼らは怒りの咆哮を上げ、もぞもぞと身を寄せ合っていた。肉体が溶け合い、一つの塊となっていく。 本来の姿に戻って一気に決着を付けるつもりだろう。 好都合だ。彼女はもう一度、赤き外套を纏った姿に変化した。 ――体は剣で出来ている 彼女は呟いた。 血潮は硝子で、心は鋼 瞼を閉じ、精神を集中させる。 幾度の戦場を越えて不敗 水の中に落ちた小石を拾うように、 ただの一度も敗走はなく ただの一度も停滞はない 彼女は自分と、自分に最も近い誰かの在り方を見つめ直す。 彼の者は友と二人 熾天の座で未来(ゆめ)を想う 人の十倍はあるだろうか、巨躯の生物が彼女を睨む。 故に その道程に答えなど求めず 怪物の鋭い爪が彼女へ振り下ろされる、その寸前 心が折れようとも、剣は常に手の中に在る 枯れ木の森は一瞬にして、朽ち果てた剣の点在する荒野に成り果てていた。 『無名・固有結界』 彼女はいつからか手に握った双剣で爪を防ぎ、攻撃の勢いを利用して怪物の背中へと回り込み白刃を突き立てる。 「■■■■■■■――――――!」 怪物が苦悶の声を上げるのを意に介さず、彼女は白刃を蹴り、更に深く捻り込みながら跳躍する。 空に浮かぶ歯車を蹴り、彼女は高度を上げていく。 彼方には青白い月。月光に照らされて、宙に舞う彼女がその手に握るのは―― 「――投影開始、永久に遥か黄金の剣(トレースオン、イマージュライナー)」 星の聖剣が怪物を焼き尽くす。この輝きの前ではいかなる悪もカタチを保てない。怪物は声を上げる時間すら無く消滅した。 「……ふう」そうして彼女が着地した時には既に、荒れ果てた荒野は元の薄暗い森に戻っていた。 彼女の服装はまたも別のものに変化している。今回のソレは赤い外套でも、奥ゆかしい着物でも、豪奢なドレスでもない。 薄茶色の、何の変哲もない学生服だった。彼女はへたり込む自らのマスターに手を差し伸べ、柔和な笑顔を浮かべて言った。 「サーヴァントキャスター。真名は岸波白野。これからよろしく、私のマスター」 ◆ 「あの、本当にありがとうございました!」 西住みほは自分の手を取り、何度も頭を下げる。数えているだけで、みほの土下座に近いお辞儀はこれでもう六度目だ。 いや、こっちこそ本当にお礼はもういいから! それよりも怪我は大丈夫かと、私はみほのふくらはぎに視線を向けた。 コードキャストの効果で既に傷は塞がっているが、なにしろみほは生身の人間だ。 この世界も電脳空間である以上、効力は以前のものとなんら変わりないはずだがそれでも心配になる。 マスターを守りきれなかった不甲斐なさから顔を伏せる私に、彼女は困ったような表情を浮かべ、手をひらひらと振りながら言った。 「うん、もう大丈夫です。全然平気です。えっと……キャスター、さん?」 気軽に白野と呼んでくれていい。一応これが真名だけど、知られたところでどうなるものでもない。 むしろ私の場合、キャスターというクラス名を隠しておくほうが戦略上重要だ。 「戦略上……」先の戦いを想起させるその言葉に、みほは表情を曇らせた。 ……気持ちは痛いほどわかる。彼女はおそらく、命のやり取りなんてものとは無縁の生活を送っていたのだろう。 それが何かの間違いでこんなところに来て、現状を咀嚼しきれないままに戦闘に巻き込まれた。あちらのムーンセルでさえ聖杯戦争の参加自体は自由意志だったと言うのに、全くふざけた話だ。 私は深く息を吐いた。すると彼女はその意味を勘違いしたのか、びくりと肩を震わせて、潤んだ瞳でこちらの顔色を伺っている。 先程の戦闘中、狂笑に囲まれながらも眉一つ動かさなかった姿とは似ても似つかないこの怯えよう。一体どちらが本当の西住みほなのだろうか? 「あの、えっと、さっきの、その、生き物はどうなったんでしょうか」 怯えながらも彼女は現状把握に努めようと必死だ。 敬語は使わなくていい、おそらくみほと私は同じくらいの年齢――はい、コールドスリープ中の時間経過なんてノーカウントです。気持ちはまだまだ十代だから!――みたいだし、と伝えてから、私は少し考えを巡らせた。 みほの話から推察するに、あいつらはかなりこの「狩り」に手慣れていたようだ。 おそらく何度も似たような凶行を繰り返していたのだろう。となると少なからず目撃者もいるはずだし、神秘の秘匿に重きを置いているらしいこちらのムーンセルが黙ってはいないだろう。 おそらくだが、今夜日付が変わる頃には、あの怪物のマスター共々監督役に始末されているのではないだろうか? 「……やっぱり、本当に死んじゃうんだ」 みほ? 「私は……私には願いなんてないけど、生きるためには殺さなきゃいけないなんて、こんなの絶対におかしいよ。 なんで人を傷つけなきゃいけないの? どうして人を殺さなきゃいけないの? きっと、これから会う人達だって、さっきみたいに殺すことをなんとも思わない人しかいないんだ。 そんな人達が望むような、命を潰してまで叶える願いに価値なんてあるわけがない……!」 彼女は大粒の涙を流しながら、口から自分だけを傷付ける刃を吐き出している、それは止め処なく、余りにも痛々しい。 自分たちが手を下さなくともいずれ死ぬ運命だったと慰めたところで、彼女はきっと自分を責め続けるのだろう。 ああ、やっぱりこのマスターは私に似ている。自分が傷つけられることもそうだけど、なにより覚悟のない自分が、自分以外を傷つけることをなによりも心配している。 ……でも、だけど一つだけ、訂正しなければならない箇所がある。 「西住みほ。あなたが生きたいと祈るのと同じくらい、あなたが人を殺したくないと思うよりもよっぽど強く、人を殺してでも何かを成し遂げたいと願う人たちを私は何人も見てきた。 彼らには倫理を放棄してでも、良心を押し殺してでも、友人の命を乗り越えてでも、それでも成し遂げたいと願う望みが在った。 それを――誇りがないと、あなたは笑うのか」 初めは覚悟も何もない、遊び半分みたいな戦いだった。 友達を失い、これが本当に戦争なのだとようやく気づいた。 海の底から空を目指すにつれて、私はいろんなものを打ち倒し、踏みにじり、乗り越えてきた。 私が戦った/殺した相手はみんな、それぞれ譲れない信念を胸に抱いていた。 命を賭けた戦いの中で、自分の持っていない何か、岸波白野の知り得ない何か持った人たちを、私はただ生きたいという理由で全部潰してしまった。 ――それが、間違いだったとは思わない。彼らの望みと同じくらいに、私の叫びも意味があるものだったはずだ。 だけど、だからこそ、彼らの望みを価値のないモノのように扱わないでほしい。 聖杯戦争なんてカタチじゃなければずっと友達でいられたかもしれない、あの人たちの夢を笑わないでほしい。 みほは押し黙って、自分の言うべき言葉を探している。うん、その姿勢だけで私はもう何も言うことはない。 別に私の考えが絶対的に正しいわけじゃない。他者を犠牲にしてまで叶える願いに価値がないという思想も、それはまたきっと別の正解なのだろう。 ただ、さっきのような殺戮を楽しんでいるやつとは別に、覚悟を持って戦う人もいると言いたかっただけなのだ。 「……うん、本当にありがとう。沙織さ……じゃなかった白野さん!」 七回目のお辞儀。沙織さんって誰だ? と一瞬思ったけどそれはまあ、追求しないでおこう。 何しろここまで来て初めて見たみほの笑顔だ。無粋な茶々入れでこれを曇らせるのはあまりにも野暮というもの。 最弱のマスターとサーヴァントの旅路の、せめて門出くらいは笑顔で迎えよう。 ――ねえ、アーチャー。あなたと同じ霊基(カラダ)になって、ようやくあの時のあなたの気持ちが少しわかった気がする。 きっと今の私のように、大きな不安と、少しばかりの期待で胸が張り裂けそうだったのだろう。 ……大丈夫、あなたのように、きっと私も、上手く彼女を導いてみせるから。 【マスター】西住みほ 【出典】ガールズアンドパンツァー 【人物背景】 大洗女子学園に通う女子高生であり戦車道の名門「西住流」の娘。人が傷つくのを見るのが苦手な、至って普通な優しい女の子。 元は黒森峰女学園という戦車道の名門校で副隊長を努めていたが、自身の行動が全国大会での敗因となり戦車道を引退。翌年には大洗女子学園に逃げるように転校した。 戦車道のない高校に転校したことで、もう戦車に乗らなくて済むことに安堵するみほだったが、ひょんなことから復活した大洗女子学園戦車道に半ば強制的に加入。隊長としてほぼ全員が素人の部隊を指揮することになる。 【能力・技能】 普段は至って普通の女子高生だが、試合(戦闘)時には人が変わったように冷静になり、大抵のことには動じなくなる。 どんな時でも勝利を諦めない精神力が取り柄。 また、幼いころからの修練によって培われた戦術眼と天性の直感はまさしく西住流の名に恥じない物であり、特に多数対多数の大規模な戦闘においてその指揮能力を遺憾なく発揮する。 【マスターとしての願い】 元の世界に帰る。 【方針】 他者を傷つけること無く聖杯戦争を生き残る。 当面の目的は同盟を組んでくれそうな相手を探すこと。 【出典】fate/extra(CCC) 【CLASS】キャスター 【真名】岸波白野 【属性】中立・善 【ステータス】筋力E 耐久EX 敏捷E 魔力D 幸運D宝具EX 【クラス別スキル】 陣地作成:D 魔術師として自らに有利な陣地を作り上げる。 岸波白野の場合、元から存在する屋内の敷地をマイルームと呼ばれる空間に作り変えることが可能。 元がどんなに荒れ果てた場所であろうともゆったりくつろげるようになる素敵なスキル。もちろん戦闘では役に立たない。 道具作成:E 魔力を帯びた器具を作成できる。 岸波白野の場合、観葉植物や写真立てなど、マイルームに飾るための小物のみ作成可能。 殺伐とした聖杯戦争に癒しをもたらすニクいやつ。もちろん戦闘では役に立たない。 【保有スキル】 専科百般 EX ここではないどこか、今ではないいつかに行われた月の聖杯戦争。その優勝者としての権能。 平行世界におけるムーンセルのデータベースを参照することができるほか、自分の所持していないスキルでもランクC以上の習熟度で使用できる。 ただし一度に使用できるスキルは一つだけであり、英霊固有のスキル、もしくは怪力などの直接肉体に作用するスキルは使用できない。 また、宝具発動中にはこのスキルの使用自体が不可能となる。 ムーンセルは平行世界も含めた全ての事象、人物を記録しているため、データ閲覧の権能は即ち真名看破も内包する筈だが、こちらの世界のムーンセルの妨害により、 聖杯戦争優勝の段階で岸波白野が存在を知り得ないサーヴァントの情報は閲覧不可となっている。 「全てを知っている」のではなく、あくまでも「多くを知ることができる」状態。 今はどの知識が必要か、また、得た知識をどのように活用するかは岸波白野が選択すべき領分である。 カリスマ EX サーヴァントの心を掴む才能、あるいはイケ魂A+++ ある世界では薔薇の暴君を骨抜きにし、ある世界では抑止力の父性を引き出し、またある世界では日本三大化生が一角をみこっと一目惚れさせた。 稀代のサーヴァントたらし、狙った獲物は逃さない、百発百中のジゴロ。 悪属性以外のサーヴァントに対して幸運判定を行い、成功した場合は岸波白野とそのマスターに対しての戦闘行動を一度だけ躊躇させる。 マスターが行動を促すか、ある程度の意志力さえあればサーヴァントは即座に行動を再開できるが、初撃の行動を完了するまでの間対象のステータスは1ランク低下する。 理性の無いバーサーカーや、善人であろうとも強い決意を抱いた者に対しては効果がない。 また、話術判定や交渉においても有利な補正が付加されるが、この効果はマスターが相手の場合でも適用される。 沈着冷静 A 永劫の責め苦に耐えた者、終わりの見えぬ放浪を終えた者にのみ与えられるスキル。 ランクB+以下の精神に干渉する宝具、スキルを全て無効化し、ランクA以上の効果でも大幅に影響を軽減させることができる。 仄暗い闇の中。心身を押し潰すような圧力に耐えながら、仲間の諦観を耳にしながら、しかし彼女は前に進むことを決して辞めなかった。 今はまだ終わりではない、ここはまだ結末ではない。心の奥底から湧き上がる、意志の力だけが彼女を動かした。 魔術 C 魔術を一通り習得したことを示すスキル。 岸波白野の場合、神秘が枯渇した世界の電子魔術、コードキャストを操る。 ステータスを一時的に上昇させるgain_str, gain_con, gain_mgi、傷を癒すhealなどの基礎的なコードキャストが使用可能。 不屈の意志 EX あらゆる苦痛、絶望、状況にも絶対に屈しないという極めて強固な意志 肉体的、精神的なダメージに耐性を持つ。ただし、幻影のように他者を誘導させるような攻撃には耐性を保たない。 一例を挙げると「落とし穴に嵌まる」ことへのダメージには耐性があるが、「幻影で落とし穴を地面に見せかける」ということには耐性がついていない。 【宝具】 『超越すべき夢幻の運命(fate/extra)』 月の聖杯戦争優勝者としての能力。 彼女が越えてきたあらゆる命、彼女が摘み取ったあらゆる願い、彼女が刈り取ったあらゆる可能性を、ムーンセルは彼女を媒体として発現させる。 ムーンセルの権能を用いて自身にサーヴァントの霊基データをダウンロードし、霊基を無理やりそのサーヴァントのものに変化させる。 彼女のサーヴァントであった無銘のアーチャー、または平行世界で契約を結んだセイバーのネロ・クラウディウス、キャスター玉藻の前の武装、ステータス、スキル、戦闘技術を再現できる。 また、専科百般以外の岸波白野のスキルも変身後に受け継ぐことができる。 しかし平行世界へデータを送信する都合上、データの劣化は免れないため、全ステータスとスキルのランクは1ランク低下、宝具の真名開放も不可能となる。 ただし、岸波白野が自ら契約したサーヴァントである無銘のアーチャーに変化する際のみ、劣化したデータを岸波白野自身の記憶(おもいで)で補うことができ、この能力低下は発生しない。 『無名・固有結界』 岸波白野とアーチャーの絆の象徴。完成された「正義の味方」の心象風景に影響を与えられるほど、無銘という男が彼女に心を許した証。 厳密には宝具ではなく、魔術として完成された無限の剣製に岸波白野が入り込んでいるだけであり、彼女自身が固有結界という魔術を行使できるわけではない。 固有結界内では投影魔術の精度が飛躍的に上昇し、ランクこそ落ちるがエクスカリバーなど神造兵器の投影すら可能となる。 一応、アーチャー変身時以外でもこの固有結界は使用できるが、そもそもアーチャーの姿以外では投影魔術の行使自体が不可能であるため無駄に魔力を消費するだけで終わる。 【weapon】 宝具使用時には姿に応じた様々な戦法を使用する反面、本来の姿では武器を持って戦うことはまず無い。 一応攻撃用のコードキャストも習得しているが、せいぜい使い魔の撃退に使用する程度で、英霊相手にはほとんど効果がないため使用する場面はまず見られない。 肉体的にも生身の人間と変わりなく、常時コードキャストを使用することでなんとか身体能力がサーヴァント基準でのEに到達するかといったところ。 ただし、精神的な耐久力だけは並のサーヴァントを凌駕する。聖杯戦争で培った精神力が彼女の唯一の、または最強の武器であると言える 【サーヴァントとしての願い】 みほの成長を導き、彼女が元の世界に帰る手助けをする。 【人物背景】 別の世界で行われた月の聖杯戦争の優勝者。 元は一般NPCがなんらかの要因から自我を獲得しただけの存在であり、元となった人物は世界の何処かで病による昏睡状態に陥っている。 トワイスを打ち破りムーンセル中枢に侵入した後、彼女の存在が消滅するその刹那の瞬間にムーンセルから取引を持ちかけられ、これを受諾。 万能の観測機は岸波白野に英霊としての器を与え、スノーフィールドへ送り出した。 ムーンセルの要求は事象選定の障害となる別世界のムーンセルの排除。 報酬は今回の聖杯戦争で失われたすべての命の救済、及び次回聖杯戦争のシステム改定。 元から存在しない、失われてすらいない「彼女」自身はどうあっても消滅し、岸波白野の元になった人間だけが残る定めである。 【方針】 聖杯戦争に優勝するため、善良そうなマスターかサーヴァントを見つけて同盟を持ちかける。 トーナメント制ではない、つまり必ずしも殺し合わなければいけないわけでないこの聖杯戦争の形式に少し安堵している。
https://w.atwiki.jp/chozetsu00/pages/55.html
_. ,. . .―…- . . " \ / \ . . . i { ヽ ヽ / ト ト Vハ . i { | \ 斗―- } | i ハ { ` ゝ \Ⅵ i | | .イ⌒ { fう下ト} } i | | i 从{,ィうハ 弋ツ 〉 ノ | | { | f代ツ 、 イ リ へ Ⅵ 八 i ト 、 ┐ イ ル( 人{ \ト込い、 V ノ . / / / } /` ー…=イ ソ 个. _ イ / イ / ___ / ノ / ノ / ノイ /レ^爿__ Ⅳ{ /ル<二二>- _/ / / イ. / ノレ( // /二二二二二二二ニ/ /__/ / ___ (' ノ/ イ⌒ミy斤…=ミ〈二二二二二二二/ { < ̄ _) ,仁ノ二ニ_joニ二二ニニ二二二( ̄ ̄¨¨´  ̄ ̄\ j/ー>ニ二二二二二_二\二ニ=ー=ニ入 ノ ィ⌒ヽ __) _‐ニ/二二二二二二二ト二イ'^`ーニ二二∧ー…'^ー┬彡j __{ニニ{o‐二二二二二二ニjニ二/ \二二二>ー…≦ニ/ ― --「ニ二二二二二从ニニ_ニニ二二二二ニ_‐ニ二/ `¨¨¨ ̄ ̄ ̄´ / j |二二二二二二二Vニゝニ二二二二ニ<ニ二/ ど__ ィ二二二二ニニニニ}二i‐ニ二 ̄ニ二二二ニ/ ゝイノノア⌒\二二ニ―  ̄{ー=io二二二二二二ニY  ̄ ∧ニi二二二二二ニ\V{ _二ニj二二二二二二ニ〈_\IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII<きんつば高校>ロボトル部の二年生。プロをも脅かす、学生メダロッター“BIG4”の一人で、次期ロボトルクイーンと目される。名門きんつばロボトル部の歴史の中でも最強と謳われるメダロッター。 【使用メダロット】 [〉? [〉? 【タッグ必要名声】 21 【タッグ必要友好度】 39