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【社会】浜松市で祖父と犬の散歩をしていた3歳男児が軽トラックにはねられ死亡【静岡県浜松市】 【豪雨】被災地に記録的豪雨 3歳男児、用水路でおぼれ死亡【宮城県石巻市】
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世の中には「ダイエット」という言葉がありふれています。私は太りたいと思い、いざサイトを探すとなると、筋肉を増やす方法が掲載されていて、脂肪を増やしたいという人はなかなか検索でも見つかりにくいです。そんな人のためにこのサイトを立ち上げました。ぜひ見てください。 このサイトを見るに当たり、注意があります。本当に太りたい方のみ見てください。全てが危険とはいいませんが、中には、危険なものや不健康なやり方などあるかもしれません。 万が一このサイトで掲載されている太る方法で、体が異常を起こしたとしても責任は負いませんのでご注意下さい。 ご自分で判断の上実行してください。 宜しくお願いします。
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ゴールデンウィーク 今年は並びが良く、平日2日休めば、9連休。 しかし、復職後ただでさえ休んでいる日が多いのに、 これ以上休むわけにもいかず、カレンダー通り。 4/28 食材の買出 連休って、休めるかというと、そういうわけではない。 家事が待っているのだ。 4/29 住宅展示場へ足を運ぶ 2年以内に家を購入する予定なので、 大宮近くの住宅展示場へ。 天気の良い日で、お疲れモード。 4/30 衣替えと結婚式二次会 大学のサークル仲間の結婚式。 100人近くいたんじゃないかな? すごい人・人・人! なんだか、二次会って同窓会みたいになるよね。 1年間子育てで参加してなかったので、 みんな色々あったみたい。 結婚してたり、子供がお腹にいたり。 5/1~5/2 仕事 ようやく慣れてきた~! 開発の仕事も少しずつやっていこう。 5/3~5/5 実家 連休名物・道路渋滞につかまる。 一般道なので、横道にそれたら大正解! 2日目は、横浜の日本丸フリーマーケットへ。 子供服を5枚300円で購入。 その後通り雨に遭遇。 娘に洋服をかぶせ、駅まで傘なしダッシュしたが、 娘は熟睡。なかなかの大物っぷり。 夜は姉達が来て、酒盛り。 3日目。父の畑の野菜をもらい、帰途。 今度は、渋滞にはつかまらずV ようやく、あと一日だ!明日は休養日。 といっても、家事はある。
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ぷーれがやりたいゲーム一覧 このページではぷーれがやりたいと言ったゲームをぷーれ自身が忘れないように記載していく。 ぷーれがプレイ後は一覧から消し、ぷーれが新しくやりたいと言ったゲームは追記していくつもりだが、編集者は鶏なので追記を忘れてしまうことが多々あると考えられるゆえ、気付き次第代わりに編集していただけると助かる。 余談だが編集者は@wikiの使い方がよく分からなかったがぷーれwikiのおかげで多少理解できた。ぷーれwikiは神。青色は… やりたいゲーム一覧 カニノケンカ ダイパリメイク 済 ポケダンシリーズ PT済 ホロウナイト済 SEKIRO済 カップヘッド 済 Getting Over It with Bennett Foddy Ghost of Tsushima (ゴースト・オブ・ツシマ) (面白いホラーゲーム) メトロイド ドレッド済 ドラえもん4 のび太と月の王国済 ダークソウルシリーズ (ダークソウル1済) ゼルダの伝説 風のタクト 星のカービィ Wii済 ペーパーマリオRPG ファイナルファンタジー16 and more…
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おひめさまになりたいのッ! おひめさまになりたいのつ【登録タグ:OSTER project VOCALOID 曲 曲お 曲おひ 鏡音リン】 曲情報 作詞:OSTER project 作曲:OSTER project 編曲:OSTER project 唄:鏡音リン ジャンル・作品:VOCALOID カラオケ動画情報 オフボーカルワイプあり オンボーカルワイプあり 関連曲 おひめさまになりたいのッ!/ななれむ コメント 名前 コメント
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全国 大挙して日本を脱出 大地震に恐れをなした在日中国人が成田空港に長蛇の列、日本脱出を図る―日本(レコードチャイナ) 13日、東日本を襲った大震災の影響で、成田空港には祖国に逃げ帰るために長蛇の列を作る在日中国人や留学生の姿が多く見られた。写真は13日午前0時10分(現地時間)、日本から無事帰国を果たした広東省のツアー客358人。 2011年3月13日、東日本を襲った大震災の影響で、成田空港には祖国に逃げ帰るために長蛇の列を作る在日中国人や留学生の姿が多く見られた。華字紙・日本新華僑報(電子版)が伝えた。 記事によると、震災後、成田空港には日本脱出を図る在日中国人が長蛇の列を作った。中には中国行きの航空券が手に入らないことが分かると、「どこの国でもよいから売ってくれ。日本から出られればどこでも構わない」と詰め寄る人も。 無事に12日の中国東方航空(MU)522便で成田空港から上海への帰国を果たした中国人は「余震の影響で出発が1時間ほど遅れた」と話した。また、日本国内を観光中だった中国からのツアー団も急きょ帰国の途についたが、いまだに北海道に足止めされたままの観光客も大勢いるという。(翻訳・編集/NN) ※本記事は中国新聞社の提供記事です。 被災地 被災地で売名パフォーマンス 中国の富豪で慈善家の 陳光標氏 が自国の雲南地震をほっぽらかして、私設救援隊「チーム陳」を結成 日本の東北地方の被災地に入り、大活躍中しているところを無理やり報道させている様子 情報元:ニュース速報板より「【売名】 中国の富豪が被災地で大活躍中 (画像有)」 http //alfalfalfa.com/archives/2616824.html 遺体から金品略奪 【中国人被災者要注意!】陸にうちあがったご遺体から平気な顔をして時計や金品をはずして持っていく中国人被災者。女川でも、野蒜でも、志津川でも起きている。 http //www.twitlonger.com/show/9am9o4 新潟市内 中国領事館が呼びかけ被災地の中国人が新潟に避難中⇒東総合スポーツセンターは「避難所の為臨時休館」貼り紙があるが実際は中国人専用+産業振興センタ+新潟市体育館の3箇所。日本人が混じってる可能性も否定できないが会場内では日本語が聞こえない状態。今シナ3000人位。いっぽう避難してきた日本人は自腹ホテル! 詳細はこちら新潟市中国人難民事件
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守りたいもの(前編) ◆AJINORI1nM 深夜、植物園。 照明は点いておらず、ガラス張りの天井から月明かりが差し込んでいる。 植物達に囲まれた芝生の上。 支給品の確認を終えたレイラがそこに居た。 小学校低学年だろうか。 美しい青紫色の髪を持つ、幼い少女だ。 髪の毛と同じ色の服を着ており、胸には月の模様が描かれている。 奇妙なことに、彼女の頭からは二本の小さな角が生えていた。 (どうして私はまだ人間界に居るのかしら……) 彼女は、千年に一度行われる、魔界の王を決める戦いに参加する魔物の子の一人だ。 と言っても、彼女の戦いは千年前に終わっている。 千年前の戦いで、ゴーゴンという魔物の子に敗北してしまったからだ。 敗北の原因はゴーゴンの放った術、『ディオガ・ゴルゴジオ』。 この術は魔物の子を魔本に閉じ込め、石板に変えてしまう恐ろしい術だったのだ。 ディオガ・ゴルゴジオをその身に受けたレイラの体は、魔本と共に石板に変わる。 魔本が燃えて魔界に帰る事もできず、彼女は冷たい体のまま、永い時を人間界で過ごす事となった。 しかし、彼女の戦いから千年後。 再び行われた魔界の王を決める戦いの参加者、ゾフィスによって、彼女にかけられていた石化の呪いは解かれる事になる。 自由を取り戻した彼女は、人の心を操るゾフィスのやり方が間違っている事に気付いていた。 そのため、心を操られている人間達、そしてゾフィスに脅され、戦わされている千年前の魔物達を解放するためにやって来たガッシュ達に彼女は協力し、 見事ゾフィスの悪行を打ち砕く事に成功したのだった。 その後、今の戦いに千年前の戦いの参加者である自分が関わるべきではない、 パートナーとして力を貸してくれたアルベールを戦いに巻き込みたくないという気持ちから、 清麿に自分の魔本を燃やしてもらい、魔界へと帰ったのだ。 ……そのはずだったのだが、何故かまだ自分は人間界に居る。 千年もの時が経っているとはいえ、魔界と人間界を間違えるはずがない。 今自分が居る場所は間違いなく人間界だ。 それに、とレイラは自分の右腕に目を向ける。 手首に付けているブレスレットは月明かりを反射しており、腕の中には一冊の本が抱えられていた。 青紫色をした、燃やされたはずのレイラの魔本だった。 確認してみると、説明書にある通り自分で本が読め、威力は下がっているが呪文も発動した。 これはどういうことだろうか。 魔界の王を決める戦いに参加する魔物の子は、自分の魔本を人間のパートナーに託し、術を唱えてもらわなければ術が発動しない。 自分で術を唱えたとしても、本来ならば何も起こらないはずなのだ。 そもそも、レイラの魔本は燃えたはずである。 一度燃え始めた魔本の火を消すことはできない。 レイラの魔本は、灰も残さず確かに消滅した。 もしや自由に術を発動できないように、制限として新たに魔本を用意したのだろうか。 だとしたら、敵は相当な力を持っていることになる。 魔物の術を制限する魔本は、『神』と呼ばれる正体不明の存在が作ったもので、王を決める戦いもその『神』が主催するのだという。 故に、『王を決める戦い』は『神の試練』と呼ばれる事がある。 参加する魔物の子は魔界の魔物達が決めることができるが、『神の試練』自体のルールを変える事は不可能と言って良い。 例え魔界の王であっても、『神の試練』を受けない事を決定できても魔本等の仕組みを改定する事はできないのだ。 ましてや新しく作るとなれば、それこそ『神』の如き力が必要となる。 (まずいわね……。これほどの力を持つ者が相手となると、この殺し合いに参加しているやつらもかなりの力を持っていると見て間違いないわ。 ガッシュや清麿達が無事でいられるかどうか……) ガッシュ・ベル。高嶺清麿。ナゾナゾ博士。パルコ・フォルゴレ。 彼女を石化の恐怖から、ゾフィスの呪縛から救い出してくれた恩人達。 共にデモルトと戦った仲間達である。 今度は私が彼等を救う番だ。 この殺し合いは魔界の王を決める戦いとは関係ないものだろう。 現に、魔本を燃やされ敗退した自分が、パートナーもなく人間界に存在しているのだ。 これが王を決める戦いとは無関係となれば、自分が手を貸すことになんの問題もない。 必ず、ガッシュ達をこのふざけた場所から救い出して見せる。 そう固く決意したレイラはリュックを背負い、仲間達を探すために行動しようとした。 その時である。 突然、植物園の照明が一斉に点いたのだ。 いきなりの強い光に、レイラは一瞬目を覆った。 そんなレイラに向かって、入口の方から声がかけられる。 「近くで魔力を感じたから来てみれば……。あなた、魔族ね?」 レイラは声のした方を見る。 入口に居るのは女性だ。 見た目は人間だが、人間ではないとレイラは判断した。 女性の頭から、昆虫のような触覚が二本伸びているからだ。 人間に触覚は存在しない。 「魔物!?」 レイラはと咄嗟に身構える。 敵か味方かはまだわからない。 もし敵であれば、今ここで倒さなければならない。 ここで逃がせばガッシュ達を危険な目に遭わせることになるからだ。 それだけはさせてはならない。 女性はゆっくりとレイラに近づいてくる。 手には魔本を持っていないため、術を発動させる心配はないだろう。 しかし、魔物はその身体能力の高さも脅威になりえる。 油断はできない。 「そう身構えなくてもいいじゃない。ちょっと訊きたいことがあるだけよ」 「……訊きたいこと?」 「ええ、アシュタロスって名前のお方をしらないかしら?」 「……知らないわ。ここで誰かと出会ったのはあなたが最初よ」 「そう……」 と、呟くと同時に女性の手がこちらを向く。 その手から腕の太さはある光線が放たれ、レイラに向かって一直線に伸びる。 いきなりの攻撃ではあったが、警戒していたレイラはなんとか避けることができた。 光線はさっきまでレイラが居た場所へ直撃し、地面を大きく吹き飛ばす。 爆発した地面は土の塊を弾丸のような速さで四方八方へ撒き散らし、その一つがレイラの体に激突してしまう。 「ぐっ……!」 土の塊が激突した箇所が痛む。 人間の体ならば内臓破裂か、そうでなくても骨を砕いていたかもしれない。 だが、魔物の体は頑丈だ。 これくらいの衝撃で動けなくなるほど、レイラの体は柔(やわ)ではない。 レイラは体制を建て直しながら、服に描いてある月の模様に手をかざす。 すると、月の模様が立体的に浮き出て小さな杖へと変わり、レイラの手の中に収まった。 杖の先端には、顔の描かれた三日月が付いている。 この、一見するとおもちゃに見えてしまう小さな杖がレイラの武器だ。 この武器はレイラの術を発動させるための起点となり、術を制御するための重要な役割を持っている。 例え壊れたとしても、体の一部のようなものなので、しばらく休めば再生する。 レイラは眼前の敵を鋭く見据える。 やはり、女性の手に魔本は見当たらない。 魔本の発光現象も確認できなかった。 魔物であるならば、魔本がなければ術を発動させる事はできないはずである。 遠くで呪文を唱えるパートナーの存在も否定できないが、術の狙いと発動のタイミングが絶妙だった。 詠唱の声が聞こえない距離から、ここまで動きを合わせることが可能だろうか。 もしかしたら、とレイラは一つの結論に至る。 「まさか、大人の魔物も居るっていうの!?」 「あら、じゃああなたは子供なのかしら?」 そう言うや否や、女性は再び光線を放ってきた。 「くっ!」 レイラは横に跳んで光線を避ける。 防御の術もあるが、パートナー無しの術では威力が低下する。それは確認済みだ。 さっき見たこの光線はギガノ級の威力を持っていた。 防御力の低下した防御呪文でギガノ級の術を防げるとは思っていない。 レイラは植物の生い茂る中へと突っ込んでいく。 それと同時に、後ろから地面が爆ぜる爆音が聞こえた。 レイラは植物に身を隠して走りながら、相手の姿を確認する。 相手がこちらを見失っている今がチャンスだ。 レイラは植物の合間から、敵を狙って呪文を唱える。 青紫色の魔本が輝きを放った。 「ミグロン!」 レイラの持つ杖の先端から、鞭のような光が伸びる。 レイラの術の中でも最弱の術だが、最速の攻撃呪文でもある。 「えっ?」 女性がレイラの攻撃に気付いた時にはもう遅かった。 最速の攻撃を避けることも防御することも出来ず、まともに食らってしまう。 ミグロンは最弱の術ではあるが、人間を倒すには十分な威力を持っている。 例え相手が魔物であっても、少しは痛手を負わせることができるだろう。 しかし── 「……何よこれ。弱過ぎて話にならないじゃない」 女性の体には傷一つ付いてはいなかった。 それどころか、痛みすら感じていないらしい。 レイラの攻撃が、まるでそよ風であるかのように通用していない。 「ミグロン!」 植物群の中を移動しながら、レイラは再び呪文を唱える。 光の鞭が再度女性に突撃した。 「こんなものが効くわけないでしょう」 女性は攻撃を避けようともしない。 そもそも、避ける必要がないのだ。 女性の体にミグロンがぶつかるが、女性は痛くも痒くもなかった。 それでもなお、茂みの中を走りながらレイラは術を唱え続ける。 「ミグロン!」 「そこね!」 女性は声のした方へ向けて光線を放つ。 ミグロンを消し飛ばしながら、光線はレイラへと迫っていった。 (今よ!) この瞬間をレイラは待っていた。 光線が到達する前に大きく上方へと飛び上がる。 光線は草木を吹き飛ばしながら、レイラがさっきまで居た空間を通り過ぎて行った。 上空から、レイラは敵へと杖の照準を合わせる。 女性は攻撃を放った直後で隙ができている。 今まで放った術には心の力をそれほど込めてはいない。 この最大のチャンスを勝利へと変えるために温存してある。 今出せる最大攻撃呪文にありったけの心の力を込め、レイラは呪文を叫んだ。 「ラージア・ミグセン!!」 レイラの叫びと同時に、レイラの持つ杖の先端の三日月が巨大化する。 巨大化した三日月は杖から離れ、敵へ向かってその巨体を突撃させた。 「なっ!?」 今まで避ける必要のない攻撃ばかりで油断していた。 今から動いたところでもう間に合わない。 「このっ!!」 女性──ルシオラは、迫りくる三日月に向けて自分の腕を叩き付けてその身を守ろうとする。 上空から放たれたことにより、三日月には重力の加速まで付いている。 質量と速度を持った、これまで受けたものよりも桁違いの攻撃だった。 三日月がルシオラに激突すると、大きな衝突音が園内に響いた。 地面に降り立ったレイラは、三日月が敵に激突したのを見届ける。 魔本もなくあれだけの術を放つ魔物だ。 大人の魔物と見てまず間違いない。 一体どうやって魔界から人間界に魔物を呼び寄せたのか。 そういえば、とレイラは敵が呪文の詠唱をせずに術を発動させていた事を思い出す。 例え魔本に縛られなくとも、魔物の術の発動には呪文を叫ぶことが必要不可欠なはずだ。 この千年でそういうことはなくなったのだろうか。 そう思った矢先の事だ。 ラージア・ミグセンの衝突で立ち込めていた土煙りの中から、一条の光が放たれた。 ギガノ級の威力を持った光線がレイラに直撃し、その小さな体は茂みの奥にまで吹き飛ばされてしまった。 ラージア・ミグセンの直撃を受けたにもかかわらず、土煙りの中から出てきたルシオラからはダメージを受けている気配が全くない。 「びっくりしたけど、あんな攻撃で私を倒せると思ったの?」 (そん…な……。ラージア・ミグセンが……効いてないなんて……) 弱体化しているとはいえ、レイラの持つ術の中でも高威力を誇る攻撃だ。 それなのに傷一つつけられないとは。 レイラはぎり、と歯噛みする。 茂みが自分の姿を隠しているが、この場所に次の攻撃がくるのは時間の問題だ。 今の自分の力ではこの敵の力に遠く及ばない。 だが、ここで諦めるわけにはいかない。 私は仲間達を救うと決めた。 目前の敵は殺し合いに乗っている。 この敵を放っておけば、仲間達に必ず襲いかかるだろう。 それだけはさせてはならない。 自分がここで倒して見せる。 仲間達は、私が守る! 傷ついた体で、レイラは自分の右腕、その手首に目を向けた。 そこにあるのは金属製のブレスレット。 名を、『輪廻』という。 この支給品は、使用者の肉体年齢を操作する効果があると説明書には記されていた。 これを使って成長すれば、自分の術は今より強い威力を発揮できるかもしれない。 だが、この『輪廻』を使うことには多少の躊躇い(ためらい)があった。 使用した際に副作用があるのだ。 輪廻は使用者の実年齢に関する記憶を奪い、操作された年齢を本当の自分の年齢と確信させてしまう。 知識までは奪われないため、ガッシュ達の顔と名前は覚えていられるかもしれない。 しかし、それも教科書に載っている偉人程度の記憶になってしまうだろう。 それは知り合いではなく、ただ知っているというだけのもの。 輪廻を使えば自分の姿は変わってしまう。 その上ガッシュ達との関係性を忘れてしまえば、敵対してしまう可能性が出てくる。 レイラは仲間達を、自分を救ってくれた恩人達を守りたいのだ。 敵になってしまえば本末転倒である。 そんな迷いが生じているレイラの周りを、複数の光線が横切った。 ルシオラの光線の正体は霊力の奔流だ。 自身の膨大な霊力を収束し、目標に向かて放出する。 それは腕からだけでなく、周囲の空間から複数の霊波を放出させることも可能である。 ルシオラは止め(とどめ)とばかりに、レイラの居る一帯に向けて幾条もの光線を放っている。 レイラに迷っている時間はない。 ここでこの敵を倒さなければ、仲間達に危害が及ぶのだ。 それは絶対に許されない。 許してはならない。 輪廻を使用してしまった場合の保険として、名簿には仲間の事を記述している。 ガッシュ。清麿。ナゾナゾ博士。フォルゴレ。 思い出すのは、短い間ではあったが共に戦った仲間達の姿。 あの仲間達の命を、こんなくだらない場所で失わせるわけにはいかない。 仲間達に危機を齎す(もたらす)敵を、野放しにしてはならない。 大丈夫、あの仲間達と敵対することなど絶対に起こらない。 そう、信じている。 思いを固めたレイラは、輪廻を発動させる。 今よりも強い自分。 眼前の敵を倒せる力を身に付けた自分。 レイラの体が、変化し始めた。 「……何?」 攻撃を続けていたルシオラは違和感を感じていた。 強力な魔族であるルシオラは、魔力や霊力といったものを感じ取る能力を持っている。 例え相手が茂みに身を隠していようと、その位置を把握することが可能だ。 だが、その探知能力は優れているわけでもない。 感じ取ることができるのは強力な霊能力者や魔族の力のみで、普通の人間程度の霊力や浮遊霊のような魂までは感知できない大雑把なものである。 今の攻撃もレイラ本人を直接狙っているのだが、魔力の気配が消えていない。 攻撃が外れてしまっているのだろう。 まだ生きているのは確実だ。 気配が移動していない事から、動けないのかもしれない。 だとすれば、霊波の無駄撃ちを続けるよりも、近付いて確実に仕留めた方が賢明だ。 そう思った時であった。 魔力の気配が強くなったのだ。 場所からして、その源が少女であることは間違いない。 しかし、疑問が湧き上がる。 突然魔力が上昇したのはどういう訳か。 今まで力を隠していたのだろうか。 それとも、何か支給品を使ったのだろうか。 何をしたのかはわからないが、何かをしたのは確かだ。 面倒なことになる前に息の根を止める。 ルシオラはレイラが居るであろう場所に向けて、五条の霊波を放った。 わざわざ何かをしている相手に近づく必要もない。 五条の光が気配のする場所を襲い、地面も草木も全てを吹き飛ばす。 土煙りが濛々(もうもう)と立ち込める中から、何者かが飛び出した。 飛び出してきた人物は、さっきまで戦っていた小柄な少女ではない。 二十歳と思しき(おぼしき)、若い女性だ。 この女性は何者なのか。 突然この場に現れた他の参加者であろうか。 いや、それは違うとルシオラは思う。 この女性には既視感を覚えるからだ。 女性の手には、先程の少女と同じ青紫色の本と小さな杖が握られている。 服装も、少女の服をそのまま大きくしたかのようにそっくりな作りであり、髪型や髪の色までもが少女と同じである。 頭から生えている角は少女の角よりも大きいが、少女が成長すればこれくらいの大きさになっていることだろう。 この女性は、先程の少女とあまりにもそっくりなのだ。 女性が少女と同一人物であるとの判断は一瞬でついた。 現に、女性の顔からは少女の面影が見て取れる。 姿を変える魔族など珍しいものではない。 「それがあなたの本当の姿ってわけね!」 「あら、じゃあ私は今までどんな姿をしていたのかしら?」 どうやらまとも答える気はないらしい。 だが、相手がどんな姿に変わろうと、ルシオラのやる事は変わらない。 「訊いているのは──」 ルシオラはレイラの動きに合わせて腕を動かす。 腕の先に霊力を収束させた。 「──こっちの方よ!!」 ルシオラの腕から光が放たれる。 しかし、レイラの動きは少女の時とは比べ物にならない程速くなっていた。 近距離での高速移動に加え、先程までの少女の速度を想定していたルシオラは、レイラの動きを完全に捉える事ができなかった。 ルシオラが放った光線はレイラが通り過ぎた空間を空しく(むなしく)通過し、植物園に破壊の爪跡を残すに終わる。 レイラは攻撃直後の隙を衝き、ルシオラの真横を取ると同時に杖を構えた。 「ラージア・ミグセン!」 レイラの持つ杖から、巨大化した三日月が放たれる。 至近距離からの攻撃だ。 霊波で迎撃できる時間はない。 「このっ!」 ルシオラは力任せに片腕を三日月にぶつける。 先程と同じ攻撃と思い直接受けたが、威力も強度も格段に跳ね上がっている。 一度受けた攻撃とは言え迂闊な事をしたか、と一瞬肝を冷やしたが、体へのダメージはさほど感じられない。 このまま押し切っても問題はないと、腕に込めた力を更に強める。 三日月を砕きながらレイラへと強引に狙いを定め、そのまま霊波を放出した。 光の線は狙い通りの場所へ向かって突き進む。だが、そこにレイラの姿は存在しない。 巨大な三日月の陰になって気付かなかったが、レイラはラージア・ミグセンを放った直後に行動を再開していたのだ。 ルシオラから放出された光は木々を吹き飛ばし植物園の壁すら貫くも、目標であったレイラの気配はすでに植物群の中。 レイラのおおよその位置は掴めるものの、所詮はそれまでだ。 ルシオラの探知能力では、絶えず移動している気配を正確に捕捉することはできない。 「ちょこまかと!」 感じられる気配に向けて再度霊波を放つ。 しかし、無駄撃ちの回数を増やしただけで、目標にはかすりもしない。 ここまできて、ルシオラは苛立ちを覚え始める。 最初は楽な相手と思っていた。 事実、あちらの攻撃はこちらに効かず、逆にこちらの攻撃はあちらに効いている。 間違っても苦戦するような相手ではない。 それなのに、攻撃を直接当てることができたのは一度だけ。 それ以降は無駄な力を浪費してし続けている。 ルシオラは、どうやってこの敵を確実に仕留めるかを考えあぐねていた。 「……攻撃が効いていないわね」 レイラは園内を疾走しながら考える。 敵の様子を見る限り、敵がダメージを負っているようには感じられなかった。 ラージア・ミグセンはレイラの術の中でも高い攻撃力を有している。 だというのに、それが相手を倒す足がかりにすらなっていない。 連続で攻撃できれば勝機も出てくるかもしれないが、レイラの術はどれも杖による三日月の操作の術である。 小さな術ならば連続攻撃も可能だが、大きな術はその要である三日月を飛ばすのだ。 三日月が回復するまでの間、次の攻撃は不可能であった。 三日月の回復に要する時間は数秒にも満たない。 しかし、その数秒が勝負の行方を左右する事をレイラは理解している。 戦闘における一秒の遅れは、自身が敗北するのに十分な時間となるのだ。 「せめて、パートナーが居れば……」 パートナー。 無意識に口を吐いた自分の言葉に、レイラは何か懐かしいものを感じた。 パートナーとは魔本を読むことのできる人間のことで、魔界の王を決める戦いにおける重要な存在である。 パートナーが居なければ魔物の子は術が出せず、圧倒的不利な状況に陥ってしまう。 魔界の王を決める戦いは魔物ならば誰でも知ってることであり、この程度の知識は魔界の一般常識だ。 魔物の中には、パートナーを術を唱えるためだけの存在と考える者も居るが、そうではないことをレイラは知っている。 どうしてかはわからない。 それでも、術を唱える役割とは違う、もっと別の、大切な何かを『パートナー』という言葉からレイラは感じ取っていた。 もしかしたら、自分は魔界の王を決める戦いに参加していたのかもしれないとレイラは思う。 かもしれないというのはここに連れてこられる以前の記憶が自分にはないからだ。 思い出そうとしても、霞がかかったようにぼんやりとしてしまっている。 わかることは、自分が何者かということと、殺し合いの場に居るという今の状況。 そして、目の前の敵を倒さなければならないという、湧き上がる思いだけだ。 この気持ちはどこからくるのか。 あの敵は攻撃力、防御力共に高い。 自分の力で太刀打ちできないのは明白だ。 普通ならば、逃げるのが得策だろう。 敵わない(かなわない)敵に向かっていくのは愚行以外の何物でもない。 そこまでわかっているのに、不思議と逃るという考えを自分で否定してしまう。 逃げれば大切なものを失ってしまう。あの敵を倒さなければ必ず後悔する。 その強い思いがレイラをこの場に留めていた。 退く気はない。 が、敵を倒すには力が足りない。 この状況をどうやって打破するか、そう考えていた時だった。 謎の声が、レイラに呼びかけた。 ◆ ◆ ◆ ルシオラはこの状況を打破することを決めた。 敵の気配はわかるが、目視できなければ攻撃を当てることは難しい。 ならば、障害となる植物を先に薙ぎ払ってしまえば良い。 まずは気配の進行方向にある草木を霊波で吹き飛ばす。 ルシオラから放たれた光が通り過ぎた後には、開けた空間が出来上がった。 これならば敵が飛び出した瞬間に狙い撃つ事が可能だ。 次に、気配のやや後方に向けて霊波を放つ。 気配の周りの見通しを良くし、隠れられる場所を徐々に無くしていく。 敵は姿を見せるのを躊躇っているのか、残った茂みの中で動きを止めている。 後は炙り出すだけだ。 目の前の一帯にむけて、全ての草木を一掃しようと霊波を放った。 その時、初めて聞く声がルシオラの耳に届く。 女の声ではない。 若い、少年のような声だ。 その声はレイラの気配のする辺りから聞こえてきた。 だが、感じられる気配は一つだけだ。 また姿を変えたのか、それとも霊力の低い他の参加者が居たのか。 どちらにしろ関係ない。 ルシオラの放つ光が、レイラを隠していた植物達を消し飛ばす。 破壊音の後には、背の高い木や身を隠す茂みがほとんどなくなっている。 少し木屑が舞っているが、自分から見てやや右寄りの位置に立っている青紫色の服を視認することができた。 あの場所から残っている植物群までには、十分な距離がある。 動きが速くなっているといっても、狙いを付けて攻撃を当てることは可能と判断する。 問題は先程聞こえた声の主だ。 目の前の敵に、姿が変わった様子はない。 しかし、他に人影は見当たらない。 答えはすぐに見えた。 黒い羽の生えた不気味なものが、レイラの近くで宙に浮いていたのだ。 (あれは通信鬼……!) 通信鬼。 魔界に棲む低級の鬼で、同種間ならば例え異界であろうと音声の伝達ができる存在である。 主に魔族が、その名の通り離れた相手との通信に使用している。 通信鬼自体の霊力は非常に低い。 茂みから一人の気配しか感じられないのも当然のことだった。 その通信鬼から、先程聞こえた声と同じ人物の声が発せられる。 『左手の茂みに向かえ! そこが一番近い!』 「了解よ!」 レイラは通信鬼から発せられた声に応じると、全速力で動き出そうと足を曲げる。 「仲間が居たのね!」 確かに、レイラの立つ位置からはそちらの茂みが一番近いだろう。 だが、声が丸聴こえである。 これでは『今からそこに移動するから狙い撃ちにしてくれ』と言っているようなものだ。 ルシオラは、レイラから見て左手、ルシオラから見て右手へと腕を動かす。 レイラは持てる力の全てを使い、地面を蹴って一気に跳躍した。 レイラから見て右手、ルシオラから見て八時の方向へと最大速度で体を飛ばす。 「はっ!? どういうこと!?」 ルシオラは右に動かし始めた腕を急いで左へと戻すが、一度動かした腕はそう簡単にはレイラの速度に追いつけない。 もう片方の腕を使うにしても、一度収束しかけた霊力を移動させるのは、何もしていない状態から霊力を収束させるよりも数瞬遅れるのだ。 その上、レイラは地面を駆ける平面の動きではなく、斜め上方に飛び上がる立体の動きをした。 茂みに向かって地を駆けると予想していたルシオラの攻撃は、レイラに当たることなく植物園を破壊する。 (信用してなかったってこと!? まさか右と左を間違えたってオチじゃないでしょうね!) ルシオラはレイラが跳んだ先へ急いで振り返る。 まだレイラは空を跳んでいる途中で、着地はしていない。 距離は遠いが、あれならば攻撃を当てることなど簡単だ。 この一撃で確実に仕留める。 そう思いを強めたルシオラは、五条の光をレイラに向けて放出した。 まだ殺し合いの序盤と言う事もあり力を抑えていたが、今回の光の束には今までよりも多く霊力を込めている。 今度こそは外さない、と未だ空中に居るレイラを睨みつける。 レイラはルシオラの攻撃を予期していたかのように、体制を変えてルシオラの方を向いていた。 術で迎撃するために、迫り来る光に向かって杖を構える。 心の力が注ぎ込まれた魔本が輝きを放ち、呪文が叫ばれた。 「ミシルド!」 ◆ ◆ ◆ ルシオラは視界の端で何かが輝くのを捉えた。 植物園の奥。高さ三メートル程の土手の上だ。 そういえば、とルシオラは思い出す。 この敵は攻撃を放つ時、持っている本が光り輝き、そして攻撃の名前であろう言葉を叫んでいた。 しかし、今のレイラの手元には杖しかなく、あの青紫色をした本がいつのまにか消えている。 その事に気付くと同時に、ルシオラの耳に遠くから叫び声が届いた。 レイラの声ではない。通信鬼から聞こえた少年の声だ。 まさかとレイラに意識を戻すと、レイラの目の前に三日月型の盾が出現し、五条の光線を防いでいた。 「そんな!」 ルシオラは驚愕する。 この攻撃は、これまでの霊力の節約のために抑えて撃っていた霊波とは違う。 確実に相手を消し飛ばすための攻撃だ。 それを、あんな顔の描かれたおかしな盾で防がれるなどありえない。 ルシオラは攻撃の出力を更に上げる。 流石に耐えきれなくなったのか、三日月の盾に亀裂が走り始める。 だが、ルシオラもこれ以上の連続した霊力の放出は限界だった。 一旦攻撃を終わらせ、再度霊力を収束させる。 その間に、レイラは土手へと着地していた。 ルシオラの居る場所から土手までは距離がある上、植物が邪魔をし見通しが悪い。 今までは、障害物のない空中は格好の的になるため飛ぶ事を控えていたが、相手の居場所がわかる今ならば問題はない。 ルシオラは見通しの良い空中に飛び上がると、土手へと目を向ける。 土手の上は木々の間隔も広く、敵の姿を見失うこともないだろう。 目を凝らして見れば、土手にはレイラの他にもう一人、少年の姿があった。 年の頃は十二歳に見える。 少年の手には、青紫色のレイラの魔本が収まっていた。 自分が少年の存在に気付けなかったということは、ただの人間だろうか。 力を隠している魔族や霊能者の可能性もあるが、関係ない。 アシュタロス様以外の者は全て葬るだけだ。 ルシオラは再び収束した霊力を土手に向かって放出する。 もう手加減はしない。 本気で放たれた六条の光が、二人目掛けて直進した。 「ラージア・ミグセン!!」 少年が呪文を唱えると同時に、レイラの杖からラージア・ミグセンが放たれる。 今までのラージア・ミグセンとは違う。 前回のものよりも一周り大きくなった三日月が、光の束へと突き進む。 「こんな……こんな馬鹿な事が……!!」 ルシオラは、目の前で起こっている事が信じられないでいた。 本気で放った霊波の束が、三日月を破壊できないどころかその進撃を止める事すらできていないのだ。 アシュタロス様の眷属である自分の本気が押し負けている。 まさか相手はアシュ様に匹敵する力を持っているとでも言うのか。 「くっ!」 霊力の放出を止め、空中で三日月を避ける。 このままでは拙い(まずい)。 どういう訳かは知らないが、敵の力が格段に上がっている。 それも、アシュ様の脅威に成りえる程の力だ。 今ここで倒さなければ、アシュ様に害を成す危険性がある。 アシュ様の行く手を阻む者は全て排除する。 それが眷属たる自分の役目であり、存在している理由だ。 この命は、アシュ様のためだけに在るのだ。 一連の行動を見た限りでは、やはりあの二人は仲間であるらしい。 知り合い同士が呼ばれていることは、私とアシュ様、最初の広場の様子で察しはついていた。 敵の攻撃にはあの本と技の叫びが必要ということも、今までの戦いから想像がつく。 おそらく、空中で少年の元へ本を投げ飛ばしたのだろう。 あの青紫の髪の女は、通信鬼で仲間と連絡を取り合った後に不可解な行動をとったが、結果的にに仲間の所へ無事に到達している。 あの通信自体が罠だったと考えるのが妥当だろう。 いつの間に一連の行動を伝え合ったのか疑問に思うところだが、今は保留だ。 敵はもはや雑魚から難敵にまで強くなっている。 しかし、こちらにも奥の手はある。 ルシオラの手には勾玉が握られていた。 一見するとただの装飾具に見えるが、『竜の牙』と呼ばれる変幻自在の神の剣だ。 ルシオラは竜の牙に自身の霊力を込める。 竜の牙はルシオラの霊力によってその形を変え、騎乗槍へと変貌した。 ルシオラはその槍を構えると、少年目掛けて一気に加速する。 攻撃役である女の方は、本が無ければその力を発揮する事ができない。 ならば、先に本を持つ者を狙うのは当然のことだ。 ルシオラが猛スピードで迫っているというのに、少年はその場を動こうとしない。 レイラは少年を守るように移動し、ルシオラへ杖の照準を合わせる。 少年の持つ青紫色の魔本が、術を発動さるために輝き始めた。 (かかったわね!) ルシオラは、敵が自分の術中に嵌まった事で勝利を確信した。 彼女は蛍の化身である。 その能力は光を操り幻影を作りだすこと、そして獲物に麻酔し昏倒させることだ。 空中を飛ぶルシオラは光が生み出した幻影。 本物はすでに二人の背後に回り込んでいる。 光を操り姿を消したルシオラを、二人が視認することは不可能だ。 幻影に集中している今が好機。 ルシオラは手に持つ竜の牙を構え、縦に並んでいる二人を貫こうと襲い掛かった。 そして、その動きに呼応するかのように少年が呪文を叫ぶ。 (えっ?) 少年が呪文を叫び始めると同時にレイラの体が振り返る。 レイラの杖は、見えないはずのルシオラを完全に捉えていた。 「ミグロン!」 杖から放たれた光の鞭がアルの頭上を通り過ぎ、ルシオラ目掛けて突進する。 動き始めたばかりのルシオラの体では、今更回避行動をとっても間に合わない。 とっさに竜の牙を盾にしようとするが、最速の術であるミグロンを防ぐにはもう遅かった。 光の鞭は、ルシオラの体へ打撃となって突き刺さる。 「がはっ!」 衝撃で空気が体の外へと押し出された。 この術までもが強化している。 痛みはあるが、内臓へのダメージはない。 ルシオラの幻影はまだ二人に向かって突き進んでいたが、レイラの体を通り抜けるとそのまま霧散した。 まるで最初から幻影であると知っていたかのように、二人はそれに対する反応を示さない。 気付かれていたのか。 一体、どこで計略に気が付いたのだろう。 それに、姿を消している自分の居場所を、どうやって知ることができたのか。 見当も付かないが、それを考えている時間はない。 撤退か、反撃か。 まだ自分の姿は消えているが、退けば大きな攻撃で狙われる危険がある。 少年の方はおそらく人間だ。 この近距離であの巨大な三日月を出せば、どう考えても少年にまで被害が及ぶ。 まさか自らの危険を省みずに、そんな大技を叫ぶ事はないだろう。 ここは無理矢理にでも接近し、反撃へ転じるべきだ。 先程の光の鞭は耐えられる。 こちらには竜の牙がある。 大丈夫だ、問題ない。 ルシオラは崩れた体制を立て直し、反撃に出ようとした。 だが、ルシオラが体制を立て直す前に少年が指示を出す。 「レイラ! そのままだ!」 「わかったわ!」 「ラージア・ミグセン!」 言いながら、少年は横へと移動する。 呪文が言い終わると同時に、レイラの杖の先端にある三日月が巨大化し、切り離される。 先程まで少年が立っていた空間すら飲み込むまでに巨大化した三日月は、ルシオラ目掛けて突撃を開始した。 (嘘でしょっ!?) 一体何を考えているのか。 この至近距離でこんな技を遣えばどうなるかなど、子供でも想像できるはずだ。 しかし、攻撃は既に放たれた後だ。 攻撃を防ぐために、ルシオラは迫り来る三日月へ向けて竜の牙を突き立てる。 三日月を迎え撃つは、神の剣たる竜の牙だ。 ルシオラの膨大な霊力で発動している今ならば、いかなる攻撃であろうと防げないものは存在しない。 そう、本来の状態であれば、威力が段違いになっているラージア・ミグセンとはいえ、竜の牙で防ぐことができただろう。 だが、ルシオラは崩れた体制でこれを迎え撃ったのだ。 力を出し切れない状態では、ラージア・ミグセンを完全に無力化することはできなかった。 上手く力を伝えられなかったせいか、竜の牙は三日月の一部を砕いただけに終わり、残りの大半部分に押し切られてしまう。 (そん……な……) ラージア・ミグセンの勢いは、ルシオラに激突するだけでは止まらない。 ルシオラごと地面にその身を沈みこませ、土手の一部を雪崩のように崩してしまった。 直撃を受けたルシオラの体を痛みが襲う。 今まで経験した事のない激しい痛みだ。 光を操り姿を隠していたが、今の衝撃でそれも解けてしまっている。 敵の姿を確認するが、二人の姿はどこにも見当たらない。 三日月を放った直後、巻き添えを喰らわないように少年──アル・ボーエンを抱えたレイラは大きく後退し、 土手から離れた場所へと降り立っていたのだ。 (ダメだわ……。私の力じゃ……とても………) ルシオラはこの二人に勝利するのは無理だと判断した。 突然跳ね上がった力。 幻影を看破する方法。 全てが謎である。 今や自分と相手の力関係は逆転し、圧倒的に不利な状況に陥っていた。 今はまだ殺し合いが始まったばかり。 強力な敵にいつまでもこだわっているのは効率的ではない。 この会場内には、竜の牙のような強力な支給品がまだまだ多くあると思われる。 ここは一度撤退し、他の弱い参加者から支給品を奪い、二人を倒せるだけの力を用意してから再戦した方が得策だろう。 問題はアシュ様がこの二人と戦う事になってしまった場合だが、アシュ様は自分とは比べ物にならないほど強い。 仮に不利な状況に陥ったとしても、撤退し体制を立て直す聡明さを持ち合わせておられる。 どのような人物が相手であろうと、アシュ様が倒される可能性など無に等しい。 まずは参加者を減らしながら、力を集める事が先決だ。 そう考え、撤退しようとしたその時である。 「レイラ、あいつ逃げようとしているぞ」 「ダメよ。逃がすわけにはいかないわ」 「ああ、僕もあんな危険な奴を野放しにする気はない」 「それじゃあ、お願いできるかしら、アル」 「無論だ。僕を誰だと思っている」 確かに、ルシオラは逃げようとしていた。 しかし、行動どころかその素振り(そぶり)すらまだ見せてはいない。 いや、それ以前にこの位置ならば自分の姿を見ることもできないはずだ。 それなのに、考えが敵の二人に読まれてしまっている。 投下順で読む 前へ:ホームラン 戻る 次へ:守りたいもの(後編) 時系列順で読む 前へ:悪魔~デモン~ 戻る 次へ:守りたいもの(後編) キャラを追って読む GAME START ルシオラ 032-b 守りたいもの(後編) GAME START レイラ GAME START アル・ボーエン ▲
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#blognavi 震災からの復旧、復興を研究開発や教育面から後押ししようと、東北の各大学が積極的に動き始めた。 地震に伴う揺れで研究棟、実験機材が大きな被害を受けた東北大は落ち着きを取り戻し、全学的な組織「災害復興新生研究機構」を創設した。 被災地から求められるさまざまな要望に対し、学部の領域を超えて解決策を提案する。防災と減災システムの確立、地域医療再生、環境エネルギー、情報通信再構築、産学連携による新産業創出など七つのプロジェクトの推進を掲げる。 福島県立医大は、放射線医療の教育体制を築くため、長崎大と広島大から専門家を副学長として招いた。福島第1原発事故による住民の外部・内部被ばく、作業員らの緊急治療に対応できる受け皿を目指す。 「地域における知の拠点」として専門の立場から解決を図る姿勢は評価したい。ただ、いずれも理念先行型の印象が否めず、成果が表れるには数年以上かかるとみられる。 プランの肉付けを急ぐ一方で、宮城、福島両県など自治体の復興計画と食い違わないよう、綿密に擦り合わせをしながら進めてほしい。 東北大復興機構の中で早期の成果が期待できるのは、「マリンサイエンス」の分野だ。6月中旬、津波被害を受けた宮城県南三陸町などで、ウニとアワビの生態系がどう変化したか海中調査を行った。餌となる海藻群落の復活に向けた処方箋を示すという。漁業者が最も知りたがる情報と思われる。 失われた市街地の再生を建築学の視点から支援する動きも始まった。東北大大学院工学研究科は石巻市と包括連携協定を結び、移転計画や機能的な街づくりなど復興計画に関わる。 教授や若手が研究室から現地に飛び出し、一緒に汗をかいている。後に続く研究者がもっと増えることを期待したい。 福島県立医大の人材育成策は、3月の原発事故発生の際、対応できる専門スタッフや医療体制が整っていなかったことの反省を踏まえている。 2人の副学長は、それぞれ臨床と基礎研究を担当する。長期に及ぶ原発事故収束までの作業工程をにらみつつ、即戦力の養成を急いでもらいたい。 宮城教育大は、被災地の学校で学ぶ児童生徒の学習を支援、疲弊した教員をサポートしている。7月から「復興支援センター」を母体に教員と研究者を送り込んでいる。家庭、教育環境の変化によって心の病を抱える子どものケアなど、息の長い取り組みになろう。 政府の復興構想会議が6月末にまとめた「提言」に、大学の役割が盛り込まれている。東北の製造業が得意とする電子部品と最新技術を融合した世界規模の新規事業創出、キャンパスを活用した職業訓練などをうたっているが、やはり長期間を要するものが目立つ。 大学は将来的なプラン作成と、すぐに地域に還元できる支援を並行して行える実践的な態勢づくりにまい進してほしい。 (河北新報 2011年08月04日木曜日 http //www.kahoku.co.jp/shasetsu/2011/08/20110804s01.htm) カテゴリ [ニュース] - trackback- 2011年08月04日 09 37 48 #blognavi
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もどる 被災地に到着した自衛隊の前に厨二病が登場したときにありがちなこと 2 名前:古川光平 ◆OMATA/kvBA [小俣(^w^)ガブガブ] 投稿日:2011/03/21(月) 12 06 12.78 ID HvT3TYNz0 敬礼
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ニュース 5月分 最新ニュースはこちら 7月以降の記事の検索はこちらへ岩手県立図書館 新聞記事引用 6月分 5月分 ※本文削除済み、タイトルのみ 4月分 ※本文削除済み、タイトルのみ 3月分 ※本文削除済み、タイトルのみ index 2011年5月31日 福祉避難所閉鎖、不安抱え移動 岩手・山田 避難道の充実を切望 山田町で住民懇談会 2011年5月30日 「山田の牡蠣くん」限定復活 盛岡で6月発売 東日本大震災:ジンギスカンで、被災者を元気づけ-山田 2011年5月29日 漁業再開へ、山田湾の海底調査 多数の流木確認 5月末で在宅避難者へ配給終了 山田町、不安の声も 2011年5月28日 カキ養殖用洗浄機のエンジンを修理 山田町 2011年5月27日 「希望、やっと見えた」はまなす学園、近く仮設住宅建設 岩手・山田町 復興計画策定へ初会合 釜石と山田で 2011年5月26日 被災地で花火…26日現在 市街地にウミネコ営巣 山田・宝来橋そば 【山田】仮設住宅の入居者抽選 倍率20倍の所も 秋篠宮ご夫妻 山田町を訪問 上演、是か否か…苦悩 岩手・山田大沢小の「海よ光れ」 2011年5月25日 伊賀地域からボランティア続々と「息の長い支援を」 居酒屋 再開に向け仮設店舗建設中 2011年5月24日 山田町が高台移転を検討 27日から住民懇 2011年5月23日 山田町 復興ビジョン来月末に発表 思い出、きれいに…震災で汚れた写真を洗浄 1、2年生に通学指導 岩手・山田南小 【山田】被災者励ますシンセサイザー キムさん慰問演奏 80歳画家、絵筆再び…震災テーマに制作 被災者「思い出」きれいに 岩手で写真回収、ボランティア洗浄 2011年5月22日 津波耐えた藍染め見て 漁港など描写、盛岡で展示 【山田】和歌山の皆さん、ありがとう 派遣隊見送る 2011年5月21日 【山田】友好の炊き出し熱く 千葉・香取市が振る舞う 川崎の主婦故郷・岩手の園児に手製バッグ 思わぬ感謝状 ママ友胸熱く 2011年5月20日 白鵬らが来月、被災地を慰問へ 「大工の命」提供に涙 阿智建築組合員ら、岩手・山田町訪れ 2011年5月19日 沿岸の医療体制「回復に3年以上」 県が工程表 荒波、漁船の破損相次ぐ ニーズに応じ被災地支援 高校野球 被災の山田高が元気な姿…積極打撃及ばず敗退 東日本大震災:精神疾患入院患者、8割が被災者 ストレスで悪化か 2011年5月18日 東日本大震災 三陸海岸復興へ国立公園に再編 環境省方針 県の仮設住宅、許可得られず119戸着工中止-山田と釜石で 一人で患者49人…医療過疎の町を奔走 児童対面「よろしくね!」避難先で2小学校が授業 2011年5月17日 被災地に和みの花火を 大槌と山田で東京の有志企画 NYで被災地の子供たちメッセージ展 被災地での活動を報告 日赤和歌山の医師ら つなごう希望:東日本大震災 下関・唐戸で「ONEDAY・PICNIC」 2011年5月16日 被災の子どもへ教育基金 山田町、元首相の理念掲げ 被災逃れた水田で田植え…岩手山田町 マッコウクジラの骨格標本無事だった 2011年5月15日 クジラの標本、復興の象徴に 山田町、損傷軽く修復へ 岩手・記者リポート 善意生かす仕組みを 思い出の写真洗浄 伊勢で市民ボランティア20人 2011年5月14日 山田町に教育基金設立 寄付活用し遺児支援 漁業再建、難題山積み=湾内にがれき10メートル、船も不足 伊賀発の復興支援ツアー 「ボラパック」参加して 避難所でバレエ公演 岩手出身のバレリーナ 2011年5月13日 被災地へ5人派遣 印南町が壮行式 親族DNA採取場所を一部訂正 行方不明者、身元特定で県警 2011年5月12日 【山田】久々に会えた 避難所を出て地域住民交流会 ボランティア継続的に あの時から2カ月…大沢小・子供たちの日記 巨大テントで共同店舗 来月4日オープン-山田町商工会 DNA提供呼び掛け 県警、身元特定へ親族に バスで直行ボランティア 飯田市社協が募集 2011年5月11日 つくばのご当地ヒーロー「舞神双嵐龍」、岩手・山田町向け支援物資募る アディダス、震災支援を中間報告-物資寄贈は8万点超える 極真会館松井館長と日本代表が被災地・岩手県を訪問、現地道場生と稽古も行う 被災者ケア「長期的に」村上医師、遺族の悲嘆レクチャー 商工会が共同店舗 支援の巨大テント活用し 2011年5月10日 活動報告 看護師のスワルティさん、母国の民謡で心のケア 山田町、当面建築制限せず 住民判断での自粛促す 【山田】久しぶり「おかわり」小中学校で弁当給食 2011年5月9日 <記者から>被災者の心 大切に報道 被災者に役立つ新聞 山田町臨時職員・竹内さんが編集 「いつか心のケア専門に」=インドネシア人看護師が活動報告 「父の銀杯、見つけたい」=自宅跡地で高齢男性 被災前の姿で写真集 ツイッターで呼び掛け 2011年5月8日 震災で亡くなった母に…カーネーション下さい 被災地ボランティア 刻々と変化、現地のニーズ 2011年5月7日 位牌・賞状・母子手帳…持ち主待つ「思い出」展示 山田 浅草の人力車夫走る 岩手県山田町 粋なボランティア 避難生活、ブラジャー不足深刻 なまはげ和太鼓で激励 被災文化財の保護へ 5団体が状況把握や修復 【山田】餅つきで元気づけ ぬいぐるみショーなども 避難所で折り鶴を作り続け3000羽 被災者に励ましの声 両陛下が岩手を訪問 2011年5月6日 両陛下、岩手の被災者激励=余震に「落ち着いて」―釜石、宮古の避難所訪問 2011年5月5日 岩手県山田町大沢小、大沢中の子どもたち 平塚共済病院の山崎啓一医師、岩手・山田町で医療支援 両親死亡、不明の子供少なくとも132人に 2011年5月4日 連休中にボランティア、遠野に664人結集 種カキ回収、養殖もう一度 山田の漁業者 森林1669ヘクタール失う 3県で 2011年5月3日 大工道具、全国から続々…ツイッターで支援の輪 流れる廃材、見えた光 津波から生還の消防団員 70代女性2人 仮設で「離れたくない」 2011年5月2日 「幻のハート屋根」写真あった 震災5日前に運転手撮影 5年生が臨時バスの「案内課長」 学校調理施設被災の県内8市町、完全給食は来月以降 2011年5月1日 【山田】保育所に手作りバッグ 出身の吉田さん寄贈 被災地を取材して 復興への思い強く=片平知宏 そばで被災者応援 新十津川の同好会員ら 本文削除済み アクセス解析