約 2,634,811 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/4643.html
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4337.html
ドクン、 ドクン、 ドクン、 ドクン。 心臓の音が一段と大きくなったのがわかった。 朝。 妹のフライングボディープレスで夢の世界から文字通り無理矢理たたき起こされた。 「キョンくん、起きてー」 順番が違うだろと突っ込んだ記憶がある。 朝ごはんはちゃんと食べたし、歯も磨いた。制服に着替えて、いつもと同じ時間に家を出た。 普通の一日の始まり、昨日と同じような内容の朝。 うんざりさせられるハイキングコースの途中で谷口と国木田と一緒になり、その後谷口のバカの話(ほとんどナンパの話だった)に付き合わされて。 その後、国木田に彼女ができたらしいという話を聞いて、むちゃくちゃ驚いて。え? 鶴屋さん? 道行く女の子に声をかけては振られる谷口を置き去りにして教室へ向かった。 岡部の話は覚えていないが、ハンドボールの中東の笛がどうのこうのと話していた気がする。未だに根に持っている様だ。ハンドボール部顧問だしな。 で、午前中はそんな感じで。 昼飯を食って。 昼飯の内容は……、お袋の目玉焼き弁当で、シャケの塩焼きで。 午後の古文の授業はまるで睡眠を誘う呪文の様に聴こえて。 月曜日なのに火曜日の時間割を持ってきた俺は、古泉に数学Aの教科書を借りて。長門に生物の教科書を借りて。 ハルヒはハルヒで、特段変わった点もなく、という話もおかしいのだが、普通のハルヒだった。何が普通なのかは、それぞれの意見を尊重する事にしよう。 強いて言うならば、古泉が閉鎖空間へ向かうような状況にならなければ、未来的にヤバイ事も起きない様子で。 放課後のSOS団の活動も至って平和的に終わって、下校の時は夕陽が綺麗で。 袖を引っ張られて、長門に誘われて……。 そうだ、長門だ。 さっき長門は俺に何と言った? 記憶が正しければ付き合ってくれみたいな事を言ってなかったか? ホワイ? なぜ? もう、俺の頭の中は軽くパニック状態だった。 とにかくそんな頭を落ち着かせようと、今まであった事を整理する。 今朝は普通に登校して……、って。それはさっきやっただろ! 落ち着け、落ち着くんだ俺。 webにつづく! って、続かねえよ! そうさ、これはジョークだ。長門流のジョークってやつさ、いつかの孤島の時もそうだっだろ? 「え、あ。な、長門。な、何だって? すまん、もう一度言ってくれないか?」 混乱した頭から発信された言葉は、なんとか俺の口から搾り出されて、どうにかこうにか無事に長門の耳へと届いたらしい。 俺の言葉を咀嚼するように、長門は定規で計らないとわからない程首を傾けた。いや、この場合、分度器か。どうしたんだ俺、しっかりしろ。 長門検定一級とか言っていた自分を殴ってやりたい、それは一体どういうポーズですか長門さん! 声を大にして叫びたい衝動にかられた。いや、実際そんな事できやしないのだが。 長門は、抑揚の無い声で、やはりもう一度同じ言葉を呟いた。 「付き合ってほしい」 それが、俺への長門の頼み。 なのだろうか。 確かに英語にすれば 「I want……」 であるからして、それは間違いなく頼みなのだろう。 頭の中を同じ言葉がグルグルと回る。 ああ、もうだめです。 何ですかコレ、何なんですかコレ。 魔法の呪文ですかコレ。俺のマジックポイントをゼロにする呪文ですかコレ。 なんだか俺がどんどんダメなヤツになっていってる気がする。 自分が考えていることの意味がわからない。 いや、意味など既に無いのかもしれないが。 五分だろうか、いや、十分だろうか。それとも一時間だろうか。 実際にはおよそ三十秒くらいの間にそんな事を考えていた。 自慢じゃないが、俺は生まれてから付き合った事なんか一度も無いのだ。告白された事もない、ミヨキチのは例外な。 だから、それがこんな突然やってくるもんだなんて思っていなかった。 こういうのはドライブの後、夜景をバックに言うもんじゃないのか? しかも男の方から言うんじゃないのか? 世の中のカップルっていう存在を不思議に思っていたが、なるほど、カップルってのはこうしてできるものなんだと妙に納得してしまった。 冷静になって考えれば、おかしな話だと思う。いやでも、突然こんな事を言われて冷静になれる人間がいたらいますぐ俺の目の前に来て欲しい。 変な汗が背中を伝う。 嫌なのか? 俺は。 いや、嫌ではない。むしろ嬉しいくらいだ。その時はただ、あまりに突然のことで頭がついてこなかったのだろう。 エジプトの土産品らしき謎のオブジェが俺を見つめている。 なんなんだ、なんなんだよ。何か文句あんのかよ、俺はオブジェを睨みつけた。 きっとハルヒあたりに今の表情を見られたら、きっとアホ面と言われるに違いない。 鏡が無いので残念ながらそのアホ面は拝めないが。 ごくり、と。喉が鳴った。 心臓の音がうるさい。 ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ。 ああ、張り裂けそうだ。 ひょっとしたらもう張り裂けてるんじゃないかとさえ思った。 でも俺が生きているという事はたぶん大丈夫なんだろう。 ひょっとしたらこの音、聴こえてるんじゃないだろうか? 長門だしありえない話ではない。 だとしたらすごく恥ずかしい。真っ赤になった顔がさらに赤くなる。 今の俺はたぶんイエローモンキーじゃなくて、レッドモンキー。 帰り道の途中、あの時の事を振り返る。 なんで、俺はあんな事を言ったんだろう。 「す……、少し考えさせてくれないか?」 回らない脳みそがはじき出した答えが、どうしてこれだったんだろう。 あきらかに逃げの回答だろ、俺は頭を抱えた。 その時、長門はその表情を全く変えずに頷いた。 俺の目にうつる長門は、いつもの長門だった。 長門の目にうつる俺は、どうだっただろうか。 それがいつもの俺である自信は一ミリグラムもない。 月がひょっこりと顔を出していた、俺を嘲り笑うようなウサギ。 ああ、そうだよ。俺はこんなヤツだよ、ダメな男だよ。ウサギに向かって呟く。そうでもしないとやってられない気がした。 いつもの道が違って感じる。 振り返る長門のマンションは、そこだけ切り取った写真の様で。 今俺がどうしてこの場所に居るのか、どうやって長門の家を出てきたのか。 情けないが覚えていない。 正直に言おう、俺は臆病者だ。 俺は、恐いのだ。 仕方ないだろ。 なぁ、長門。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「キョンくーん? ごはんだよー、ハンバーグだよー!」 「ごーはーんー、冷めちゃうよー?」 「キョンくーん? キョンくーん?」 階段の下から聞こえてきた妹の声が、どんどん近くなり。 部屋の前で言った言葉も聞こえなくて。 ほっぺたを抓られて俺は我にかえった。 どうやら思考がどこか別の次元へ飛ばされていたらしい。 しかも、着替えたとばかり思っていたが俺はまだ制服姿だった。 「え、あ。どうしたんだ?」 「ごはんだよー?」 まじまじと俺の目を見つめる妹。 何かついてるか? 「あ、あぁ。すまんな。今行くよ」 「? 変なキョンくーん」 グサリとその言葉が突き刺さる。やはり今の俺は変なのだろう。 いつも一緒に居る妹がそう感じたのだから、まず間違いなくそうなのだろう。 今日の晩飯、ハンバーグ。俺の大好物。これさえあればご飯は三杯ほどおかわりできるといっても過言ではない。 しかし、晩飯のハンバーグがどんな味だったか、イマイチ思い出せない。ただ、旨かったのは覚えている。ごはんも、おかわりした。 朝比奈さん曰く「いただきます」という言葉の意味は、あなたの命を私の命にさせていただきますという事らしい、それは今も未来も変わらないらしい。 料理を作ってくれた人はもちろん、その元になる植物、肉や魚にも感謝するという意味も込められているらしい。 俺はその日ほど心を込めて「いただきます」と言った日は無かった。もちろん「ご馳走様」もだ。 最近給食費を払っているのだから子供に「いただきます・ごちそうさま」を言わせないで欲しいというモンスター・ペアレンツがいるらしいが、正直俺にはそいつらが狂っている様にしか思えない。 風水で悪いから修学旅行の行き先を変更しろなんていうトンデモ親が居るらしい。 笑う事を通り越して呆れてしまう。 いやいや、人事ではないのだ。 うちの親に限ってそんな事は無いだろうが、いつか自分がそうなってしまわないとも限らない。 ん……? という事は俺は子供を授かるのか? 誰の? なぜかタラリと汗が背を伝うのを感じた。 冷静にしようと努めるが、妹からさんざん変だの可笑しいだの言われた挙句。 親父やお袋からも妹と同じ事を言われてしまった。 あんな事があった後に冷静になれるわけないだろ、告白されたんだぞ。 無理だ、平常心なんてどっかに海外出張しちまった。 もし冷静になれるヤツがいたら今すぐ来い、対処法を教えてくれ。 もう一度言うが、決して長門の事は嫌いなんじゃない。 長門の事が、嫌いなワケないだろ。俺は、あいつの事が好きだ。 好き。 たった二文字が、とても重い言葉の様に感じる。 言ってしまえば、時間にして一秒にも満たないのだろう。 何せたった二文字しかないのだ。 書いてみても、読んでみても二文字しかないのだ。 俺は、自分の部屋に戻ると。 明かりを消して、ベッドに潜り込んだ。 夢の世界に逃げるしかない。 ようするに、現実逃避だった。 朝日、早朝、ハイキングコースにて。 「よ、キョン」 「おはよう、キョン」 ポンと肩を叩かれて振り返る、谷口と国木田だった。 最近この時間に会うことが多い。 おっす、おはよう。 数歩歩いた所で、 「キョン、どうしたの? なんか変だよ?」 谷口よりも先に俺を変だと言ったのは国木田だった。 たしかに中学からの付き合いで高校ではクラスも同じだという腐れ縁だが、俺ってそんなにわかりやすいのか? 「キョンは自分で自分がポーカーフェイスだとか思ってるみたいだけど、実際そんな事ないよ?」 「ははっ、言えてるな。お前結構顔に出るタイプだぞ? さすらいのナンパ師の俺が当ててやろう……、女だ」 ドキ。 「はは、そんなまさか」 「そうだよな、キョンに限ってそんな事は……」 悪かったな。 「え?」 あ。 「まさか」 「そうなの? キョン」 まさか自分で墓穴を掘るとは……。 今の俺は相当まいってるらしい。 昼休み、屋上。 持ち物、弁当。 介添人、国木田、谷口。 谷口の肩には「本日の主役」という襷がかけられている、宴会場かここは。 「で、詳しく聞かせろよ」 谷口のテンションが高い、いつになく。 アンパンを持つ手に力が入っている。 「詳しくと言われてもだな」 言葉に困った。ああ、困ったさ。ありのままを話してもいいのだろうか。 いや、別に二人を疑うわけではないのだが、噂というものはどこから広まるかわからないし。 万が一長門に迷惑の掛かるような事にならないとも限らないわけで。 「相手は誰だ? クラスメイトか? 涼宮か?」 谷口が矢継ぎ早に質問を連発する。 「ハルヒじゃない」 首を横に振った。 「へぇ。そうなんだ、涼宮さんじゃないんだ」 ミートボールを食べながら、国木田は少し驚いていた様子だった。 なんだ? 俺がハルヒの事を好きと思ってたのか国木田は。 「じゃあ誰だ? 朝比奈先輩?」 こういう時だけ無駄にカンの良い谷口だ。SOS団関連という事を鋭く突いてくる。 俺はもう一度首を横に振った。 ていうか、何この尋問。 取調室ですかココは。 俺の基本的人権はどうなってるんですか。 弁護士を呼んでください! 弁護士! 「じゃあ、誰?」 国木田、お前はいいよな。鶴屋さんという彼女ができて。 俺の話なんかよりも、俺はお前の話が聞きたいよ。 「涼宮でも朝比奈さんでもないとすると……」 「長門さん?」 その名前に、とうとう俺の首は縦に振られた。 「マジで?!」 谷口が立ち上がる、無駄に拳を突き上げて。 国木田に至っては箸からミートボールを落としてしまった。 そんなに驚かなくてもいいだろ。 「おいおいおいおいおいおい、キョン。あのAランクマイナーの長門有希かよ! くぅ、キョンといい国木田といい! 俺が幸せになる順番はいつ回ってくるんだ!」 「へぇ、長門さんと付き合ってるんだ、キョン」 驚きを隠せない二人には悪いが。 「いや、実はだな」 まだ、返事をしてないんだよ。 はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ?! という谷口の声が木霊した。もはや絶叫と言っても良かった。「本日の主役」である谷口は、両膝をついて項垂れている。 落ちてしまったミートボールを拾ってティッシュに包みながら、なんで? と聞いてくる国木田の冷静さを、俺は見習うべきなのだろう。 くそう。 「実はな、付き合って欲しいって言われたんだ」 「長門さんに?」 谷口が再起不能なので、俺は国木田に話す事にした。 「そうなんだ」 頷く。 俺はさっきから首をよく振る、仕草が長門みたいだと思った。 「で、キョンは何て言ったの?」 「……、少し。考えさせてくれって」 「そっか」 国木田はそう言うと一呼吸置いて。 「でも、仕方ないと思うよ。気が動転しちゃってだんだよ、きっと」 たしかに、動転していた自信はある。 「それで、キョンはどうなの?」 「どう、とは?」 「長門さんのことさ」 「長門の……、こと」 「嫌いなの?」 「まさか」 「じゃあ、好きなの?」 「……」 返答に困った。 とても、困った。 「……、正直。わからんのだ。好きか嫌いかと聞かれたら間違いなく好きだ。嫌いなわけあるもんか、でも。その好きってのが、……わからないんだ」 「わからない?」 「あぁ」 俺は両手を上げる。古泉みたいなポーズを取ってみた。 あいつは身長も高いし、顔もファッション雑誌に載っていてもおかしくないレベルだから。それに色恋沙汰に詳しそうだし、真似てみれば俺も何か解るかもしれないと思ってやってみたが、無意味だった。 むしろ少し恥ずかしい。 ああ、くそ。あいつのニヤケ顔が浮かんでくる。 俺はそれを心の消火器で消した。ケシゴムも総動員させた。 「そっか、キョンって。今まで誰とも付き合った事ないんだよね?」 そうだよ。 「そういうの、苦手そうだもんね。でも、悩む事は悪くないと思うよ、しっかり悩んで、キョンなりの答えを導けばいいんじゃないかな?」 国木田の裏表の無い言葉に、俺は感動した。感動という言葉さえ今はチープに聞こえてしまうかもしれない。 俺は、正直二人の事(主に谷口だが)を疑っていたのだ。そんな自分を殺してやりたい。 「いつでも相談してよ、僕でよければ力になるよ」 国木田、お前と友達で入れたことを俺は誇りに思う。 「本日の主役」は、燃えたよ……、燃え尽きた。とか言ってリングの隅で灰になっていた。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4335.html
・ 勘違いLOVERS 1 ・ 勘違いLOVERS 2 ・ 勘違いLOVERS 3 ・ 勘違いLOVERS 4
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4336.html
古泉はまだ来ていない、朝比奈さんもだ。ハルヒはさっきからネットサーフィンに夢中。 で、俺はする事もなくぼーっとしていたワケで。部室内には長門が規則的にページをめくる音だけが響いていたのだが、という長門さん? 一体あなたはどれだけ速読のスキルがあるのですか? いつも意識してなかったが、こう静かだと。本をめくる音が大きく聴こえる。その速い事速い事。宇宙製アンドロイドってのは、みんなこうなのかね? 長門が読書を好きなのは、そう設定されたからだろうか? それとも長門が自分で見つけた好きな事なのだろうか? そんな事を考えていた。ようするにそれくらい暇って事だ。 「ねえキョン」 ハルヒがふと思い出したように、俺を呼んだ。 「何だよ?」 ちょっとこれ見なさいよと画面を指差した。 何かと思って覗いてみると、webニュースの一面を飾っていた記事が表示されていた。『堂々、白昼の犯行』とか『現代のルパン三世』とか、そんな文字が躍っていた。 なんだ? まさか銀行強盗するつもりじゃないだろうな? 「そんなワケないでしょ」 ハルヒはハルヒで、ある意味「普通の」常識を持っている。 いつかの孤島の時にそれはもう実証済みだった。こいつが犯罪を望むわけなんかない、わかっているがつい釘を刺しときたくなる。なぜって? 言わずもがなだ。 「プロの犯行よね、犯行時間は三分。人質を誰一人傷つける事無く、逃走経路も完璧」 「まぁな。良いか悪いかは別として、どの世界にもプロフェッショナルってのが居るんだよな」 「プロねえ……、キョン。あんたにも何か才能ないの? マジックとか」 「俺にそんな才能があればとっくにTVに出演していると思うぞ」 「何よ、つまらないわね」 それきりハルヒはネットの世界へと入り込んで出てこなかった。 コンコン、ノックのする音で誰が来たのかわかる。SOS団でノックをする習慣があるのは俺か古泉だけだしな。 ハルヒが入って良いわよと応えると、そいつはいつものニヤケ顔でやってきた。 「遅れまして、申し訳ありません」 特に悪びれた様子もなく、椅子に座る。 古泉が遅れてくるのはいつもの事だ、今更誰もそれを咎めたりはしない。というか、そんな規則はSOS団には存在しないしな。 規則もクソも、ハルヒの思いつきで始まった様なもんだ。長門や古泉曰く、キッカケを与えたのは俺らしいが。俺にそんな自覚が芽生えたのは、もっとずっと後のことになる。 今日は将棋でもどうですかという古泉の言葉に、そのまま頷いた俺であった。 金で飛車を取る。つーか、こんな序盤で飛び込んでくるなよ。 「そういえば、見ましたか?」 「何をだ」 桂馬の高跳び歩の餌食って言葉を知らんのか。 みるみるうちに古泉の駒が少なくなる。 「最近めっきり見る機会も減りましたが、昨日のマジック特集ですよ」 「ああ、セ○とかMr.○リックとかのヤツか。そういえば妹がビデオ取ってたな」 その後朝比奈さんが来て、長門の本を閉じる音で何事もなくその日の活動が終了した。 何事もなくという言葉がこれほど有り難いもんだって事を、俺はしみじみと思う。 何せ宇宙的、未来的、はたまた超能力者的な事件が起こらない。こんな平和な日は無いと思う。古泉あたりは、閉鎖空間が発生しなくて良いだろう。 結局、将棋は古泉の三連敗。してやったりという顔の古泉、なんでだよ。こいつの弱さは、うん。もうコメントする気力も沸かん。 ある意味で生まれもった才能なのかもしれない。絶対ギャンブルをやってはいけない人種だと思う。古泉に限ってそんな事は無いと思うが。 下校途中。 夕焼けが眩しい。 登りはもうメンドクサイだけの坂なのだが、帰りはこうして町の景色を一望できる。北高に入って良かったと思える点の一つだ。情緒ある町の景色、うん。素晴らしい。 それはハルヒや朝比奈さんも同じだったらしく。 「わぁ……。夕陽が綺麗ですねえ」 と、可愛いボイスが聴こえる。いえ、あなたの方が綺麗ですよとは死んでも言えない気がする。古泉ならサラリといえてしまうのだろうが。 そんな景色に見とれていると、くいくいと右の袖を引っ張る弱い力を感じた。長門だ。 「どうした?」 「あなたに頼みたい事がある」 頼み? 頼み……、長門が困っているという事なのだろうか。 それは宇宙的に困っているという事であり、ひいては世界的にみてマズい事……という事に繋がりそうな嫌な予感がしたのだが、その心配は杞憂だった様で。 「ハルヒの事か? また何か宇宙的にマズい事が起こったとか?」 「違う。涼宮ハルヒは関係ない、わたしの個人的な理由」 「そうか」 「そう」 「で、頼みって?」 「それは、わたしの家に着いてから」 今から一人暮らしの女の子の家に向かうというのに、ここでほっとするのも可笑しい話だが。俺はほっとしていた。 というのも、先週まで世界がひっくりかえる様な事件に関わっていたからだ。さすがにこうも連続してそんな事態に陥った時、普通に振舞える自信がない。 ハルヒ的変態パワーとは関係ないという事で、俺は軽い気持ちで長門のマンションへと向かった。 いつだったか、初めて長門の部屋に来た時よりも随分と物が増えている事に驚きを隠せない俺であった。 聞けばハルヒや朝比奈さんと遊ぶ事があるらしく、その時に二人が持ってきたものを置いているとの事だった。 可愛いくまさんの人形や、女の子らしいポップな洋服なんかが置いてある。おそらくそれらは朝比奈さんがもってきたものであろう。 エジプトの土産品らしき謎のオブジェや、ナスカの地上絵の航空写真。これは十中八九、ハルヒが持ってきたもんだろう。 まぁとにかく、殺風景だった部屋には物が存在し。カーテンの色も変わっていた。少しは人間らしさが出ている部屋に、俺は少しだけ安堵した。 長門だって、宇宙製アンドロイドという点を除けば女子高生なのだ。もっとそれらしい生活を送ってもいいんじゃないかと思う。ハルヒの監視だけでは疲れるだろうし。 「飲んで」 入れてくれたお茶を飲む。前飲んだのよりも美味しい気がする。前は正直味わっている余裕なんか無かったもんな、色んな意味で。 で、ひょっとして。 また未来だか過去だかの俺が眠っているんじゃないかと思って例の部屋の事を聞いてみた。 「誰もいない」 良かった。 「ところで長門よ、今日はどうしたんだ?」 本題を切り出す。頼みって何だ? 「付き合って欲しい」 は。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/4645.html
https://w.atwiki.jp/girlgame/pages/2114.html
STORM LOVER 夏恋!!、STORM LOVER 2nd の攻略対象。 (主人公はそれぞれ異なる) 【STORM LOVER 夏恋!!】 主人公の臨海学校先である海でバイトする少年。 働き者だが人当たりが悪く狡猾な守銭奴。 挑発的な口調で話しかけてくるなど性格の悪さを露骨に出してくる。 人を転がすのが上手く、かなりの嘘つき。 偏食家で好き嫌いが多い。 【STORM LOVER 2nd】 セントルイス大学に通う一年生。 守銭奴な所は相変わらずで、現在も様々な場所でアルバイトをしている。 以前よりも毒舌に磨きがかかっている。 名前 七尾 椎名 (ななお しいな) 年齢 身長 体重 誕生日 血液型 声優 岡本信彦 該当属性 クール、毒舌家、黒髪、大学生(2ndのみ) 該当属性2(ネタバレ) 『』
https://w.atwiki.jp/livetube/pages/492.html
配信名 over clock ジャンル MTG 性別・年齢 20代後半 マイク あり 配信者ページ http //livetube.cc/over+clock ▼実況作品名など MTG しいたけ栽培実況 配信中の名言・迷言・口癖 合計: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/1381.html
このページはこちらに移転しました I love you 作詞/一(にのまえ) 君を愛すのに 理由なんて要らないだろ 僕は君が好きなんだ これだけで十分なんだ I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you 好きになるのに 理由なんてないだろ 君の事好きだから 君に気持ち伝えたいんだ I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you 好きだから 気持ち伝わるまで叫ぶんだ 好きだから この気持ち変える事は不可能なんだ 好きだから 抱きしめたいんだ 君を愛してる I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you I love you・・・ (このページは旧wikiから転載されました)
https://w.atwiki.jp/keroro00innovator/pages/3994.html
With Love With Love アーティスト Love Yell 発売日 2018年7月18日2018年8月28日(配信) レーベル 日本コロムビア CDデイリー最高順位 1位(2018年7月18日) 週間最高順位 1位(2018年7月24日) 月間最高順位 7位(2018年7月) 年間最高順位 76位(2018年) 初動総合売上 20116 累計総合売上 35995 週間1位 収録内容 曲名 アーティスト タイアップ 視聴 1 With Love Love Yell THE IDOLM@STER シンデレラガールズスターライトステージ テーマソング 2 銀河図書館 鷺沢文香(M・A・O) THE IDOLM@STER シンデレラガールズ キャラソン 3 always 関裕美(会沢紗弥),荒木比奈(田辺留依),村上巴(花井美春),藤原肇(鈴木みのり),喜多見柚(武田羅梨沙多胡) CD/総合ランキング 週 月日 CDシングル 総合シングル 順位 週/月間枚数 累計枚数 順位 週/月間枚数 累計枚数 1 7/24 1 20116 20116 1 20116 20116 2 7/31 10 5277 25393 16 5277 25393 2018年7月 3 25393 25393 7 25393 25393 3 8/7 13 2698 28091 23 2698 28091 4 8/14 14 1918 30009 1918 30009 5 8/21 12 1882 31891 1882 31891 6 8/28 12 3868 35759 19 3868 35759 7 9/4 236 35995 236 35995 2018年8月 17 10602 35995 37 10602 35995 関連CD Stage bye Stage リトルリドル
https://w.atwiki.jp/animesongs/pages/3699.html
仮面ライダーW Love♡Wars 作詞 藤林聖子 作曲 鳴瀬シュウヘイ 編曲 鳴瀬シュウヘイ 歌 Queen Elizabeth レコード AVCA-29704/B:Queen Elizabeth「Love♡Wars」板野盤(Amazon) AVCA-29705/B:Queen Elizabeth「Love♡Wars」河西盤(Amazon) AVCA-29706/B:Queen Elizabeth「Love♡Wars」風都盤(Amazon) AVCA-29707:Queen Elizabeth「Love♡Wars」白抜きハートマーク盤(Amazon) AVCA-29849/50/51/52/53/54/B:仮面ライダーW Special CD-BOX(Amazon) 備考 Queen(板野友美)/Elizabeth(河西智美)