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〜♪ はなうた口ずさみながらお昼寝。 今日の風は、心地いぃなぁ。 てか、この公園は、なにもかもやさしくできていて ほんと、安心できる。 〜♪ あぁ、でも 心地いぃのは、それだけでもない、、か。 んー、自分ってほんと単純だなぁ、、、 っ! トスンッ。 え、なになに!? 軽い衝撃 お腹の上。 急に現れたのは、小柄で毛並みのよい黒猫。 「・・・・」 「・・・・」 …か、かわいい。 でも、めちゃくちゃ警戒されてるんだけどw 「どしたん、おまえ?」 「ニャー!」 「え、なにって、こっちが聞いてだけどなぁ」 「ニャー」 「あ、おまえ、こっちの子じゃないんか」 「ニャ?」 「ん?のっ、、ち、だけど、、、あぁ、お前のご主人様も、のっちって言うんね」 そう言って、頭撫でようと思って、手をのばしたら、、、 イテッ ひっかかれた。 「ははっ、気ぃ強いなぁw」 「ニャー!!!」 「かっしーみたい」 「ニャァ?」 「ん?あぁ、のっちの大好きな人」 「…」 「ん、、あら、おまえも、かっしーなのか」 そっと、も一度 手を伸ばしたら、今度は抵抗されなかった。 くしゃくしゃ、と さらっさらの、毛並みを撫でる。 「おまえの、ご主人様ってどんな人?」 「ニャ、、ニャー・・ニャッ!」 「ははっ、そりゃ大変だw」 「ニャー」 「うんwでも、大好きなくせにっ!」 「ッ!ニ、ニャァー!!」 痛いイタイイタイ、、、 もう、腕が傷だらけじゃん。 でも、さ 「隠せないんよ?」 「?」 「大切に想うキモチって、ね」 隠せないんだよ? かっしー。 きみはまだ、気付いてないみたいだけど のっちには、わかるんだ。 ココロは嘘、つけないんだもん。 ごまかすことなんてできないよ。 少なくとも、のっちはそうだよ? ぎゅーって、心臓が締め付けられるくせに バカみたいに喜んでんの。 「ツンツンしてたってねぇ」 ま、そこがかわいくって仕方なかったりすんだけど。 なんて。 こんなこと言ったら、ますます叱られるんだろな。 「かっしーのご主人様も、きっと、わかってんだよ」 「…ニャァ・・・」 すっごい冷めた瞳w 会ってみたいよ、キミのご主人様の“のっち”に。 「ん?絶対、それはない、、て?」 なら、どうして キミの鼓動はそんなに、やさしくって 嬉しそうに響いてんの? 「そっかそっか」 あ、、、、 「こっちおいで?」 「ニャ?」 「もうすぐ、いい風がくる」 「ニャァ?」 「そ。きっと、キミを元の世界に帰してくれるよ」 手のひらを差し出すと、おそるおそる ちょこんと、のっかってきた。 「ご主人様と仲良くね」 「ニャー!」 「あ、うんwのっちも仲良くするよ」 なかなかココロ開いてくんないけど、ね。 すっと、細くて長いしっぽが ふわっと、のっちの小指を包んでくれた。 「…ありが、と」 目を閉じて、風の流れに集中する。 キタッ。 ニャッ。 その瞬間、 かわいらしい、黒くてちっさなキミを 空に舞い上げた。 そっと瞼を持ち上げたときには もうキミの姿はなくて。 無事に帰れたかな? 大好きな人のもと、へ。 再び、木の枝に寝っ転がる。 新緑が、きらきら響いて。 あ、また 風が変わった。 もうすぐ 最愛のきみが、くる。
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これは「涼宮ハルヒの改竄 Version K」の続編です。 プロローグ 俺はこの春から北高の生徒になる。 そして明日は入学式だ。 担任教師からは「もう少し頑張らないときつい」と言われたし 親父と母さんは「もうすぐ高校生なんだからしっかりしなさい」と言われた。 はぁ、全く以って憂鬱だね。 さぁ、明日は朝から忙しくなりそうだし、もう寝るとするか。 睡魔が俺の頭を支配する寸前、何故だか「はるひ」の泣き顔が頭をよぎった。 なんであいつの顔が出てくるのだろう? 等という疑問も睡魔に飲み込まれていった・・・ とてもいい夢を見た様な気がする。 どうせなら、現実と入れ替えたいと思うような夢だった。 ん?どうして、夢だって分かるのかって? 何故なら、それは現実ではまずありえないことだったからな・・・ だから夢だって分かる訳さ。 どうやら夢というのは一番いいところで終わるものの様だ。 もう少し見ていたい気もするのだが・・・ 最近、腕がメキメキと上がる妹のボディプレスで俺は目を醒ました。 「妹よ、もう少し優しい起こし方は出来んのか?」 「だって、こうしないとキョン君起きないもんっ!!」 ふむ、どうやら中々起きない俺にご立腹の様だな。 俺が起きたのを確認すると足早に1階へと降りていった。 それを見送った俺は枕元の時計で時間を確認する。 そこで頭が一気に覚醒した。 ヤベッ、寝坊したっ!! 起こしてもらって寝坊してたら、そら腹も立つわな・・・ 妹よ、スマン。 「涼宮ハルヒの入学 version K」 俺は慌てて部屋を出て階段を駆け下りた。 が、その時足が縺れ、俺は豪快に階段を転げ落ちた。 母さんが慌ててリビングから出てくる。 「ちょっと、キョン大丈夫っ!?」 「いって~、初日の朝からこれかよ?ダッセー」 「そんなことどうでもいいわよっ!!それよりちゃんと立てるの?」 「あぁ、大丈夫だ。朝から騒々しくしてスマン」 そう言って俺は立ち上がった。 が、一瞬フラついて壁に手を当てた時、俺の腕に激痛が走った。 「っ痛!」 俺はもう片方の手で痛みが走った腕を押さえた。 「ちょっと腕見せてみなさい」 それを見ていた母さんは、俺の腕を心配そうな顔で見ていた。 「折れてはいないみたいだけど、一応病院に行った方が良さそうね」 「これ位なんて事無いから、大丈夫だ」 と言った俺は母さんにポカっと頭を殴られた。 「確かにただの打撲かもしれないけど、万が一って事があるでしょ?学校には連絡しとくからとりあえず支度だけはしときなさい」 「分かった。朝から面倒掛けてスマン」 「いいわよ。あたしが年取ったらいっぱい面倒掛けてやるんだから。覚悟しておきなさい」 この時ばかりは母親の強さというものが骨身に染みた。 「あぁ、幾らでも掛けてくれ」 「えぇ、そうさせてもらうわ。お父さん帰ってきたらすぐに病院に行くわよ。だからさっさと着替えなさい」 と言いながら俺の寝巻きを剥いできた。 「ちょ、自分で脱ぐからそれだけは勘弁してくれ~」 「何言ってんの?腕怪我してて自分じゃ脱げないだろうと思って手伝ってやってんじゃない。いいから黙って剥かれなさい」 前言撤回したくなってきた。 この人は間違いなく遊んでいる。 そこへ妹が興味を引かれてやってきた。 「何してるの~?」 「なんでもあr「あ、ちょうどいい所へ来たわ。キョンが腕に怪我したから寝巻き脱がすの手伝って」 「そうなの~?キョン君大丈夫~?」 それを聞いた妹は心配そうな面持ちで俺を見てきた。 あぁ、お兄ちゃん想いの妹を持って俺は幸せ者だなぁ等と思っていたら、妹は俺のズボンを引っ張り出しやがった。 ここから 「こ、こら、ズボンを引っ張るんじゃありません。」 「なんで~?ケガしちゃって大変なキョン君のお手伝いしてるだけだよ~」 もはやこの親娘を止められる奴なんかこの世に存在しない事を悟った俺は抵抗を諦めた。 「好きにしろよ、もう」 母さんと妹から強制ストリップショーを敢行させられた俺は無事北高の制服に身を包んでいた。 のだが、それだけでは終わらなかったのである。 現在、母さんは学校と親父に電話を掛けている。 俺はというと、テーブルに座り朝食にありつきたいのところなのだが箸を妹に拘束され、俗に言う「お預け」状態にあった。 俺は俺の箸を強奪して至極楽しそうにしている妹を恨めしい目で見た。 「お母さんが電話終わるまで待ってなさいって言ってたでしょ?」 いったい何なんだこれは?果てしなく嫌な予感がするぞ。 そして母さんが電話から戻ってくると俺の嫌な予感が的中したのだ。 「腕が痛くてご飯もおちおち食べられないキョンのために、あたし達が今日だけ特別に食べさせてあげるわ」 なんですと~っ!? 今、この人はなんて言ったの? って、俺が現実逃避している間に母の手により一口サイズにつまんだ白米が口元まで進攻してきていた。 っく、覚悟を決めるしかないのか? 「最近、キョンったら全然釣れないんだもの。こういう時しかキョンで遊べないもんねぇ?」 「うん、キョン君で遊ぶの久し振りだから楽しい~」 こいつ等、やっぱり遊んでいたのか・・・ 親父、早く帰ってきて俺を助けてくれ。 もう、あなただけが頼りだ。 その時、玄関の方から「ただいま~」と救世主の声が聞こえた。 グッジョブ親父!! と思ったのもつかの間だった。 「なんだ?怪我したっていうから急いで帰ってきたのに、随分羨ましい事してるじゃないか?」 「そう思うんだったら代わってくれ、今すぐに」 「キョンってば冷た~い、あたし達はもっとキョンと仲良くしたいだけなのに」 「キョン君は私達が嫌いなの~?」 なんなんだ、このアホアホ家族は・・・ 「分かった、分かったよ。有難く頂きます」 俺はヤケクソで母さんと妹から運ばれる朝飯を食い尽くした。 「美味しかった?美味しくない訳無いわよね~?」 「あぁ、美味かったよ。もうお腹いっぱいだ、色んな意味でな」 「そう?褒め言葉として受け取っておくわ」 俺の皮肉もどこへやらで母さんはどうやら満足したらしい。 はぁ、やれやれ・・・ 「じゃあ、そろそろ病院行きましょうか」 やっとか・・・長かった。 「おぅ、先にこいつと車で待ってるぞ」 「分かったわ~」 というわけで俺は今親父と二人、車内で母さんと妹を待っている。 「怪我はどうなんだ?そんなに酷いのか?」 「いや、ただの打撲だと思う」 「そうか、あんまり母さんに心配掛けるなよ。あぁ平静を装ってるが、内心はパニック寸前なんだからな」 また迷惑を掛けちまったな。 後できちんと謝ろう。 「あぁ、分かってる。これからは気を付ける」 「あぁ、そうしてくれ。あとたまにはちゃんと話もしてやれ。母さん寂しがってるぞ」 「そうする」 そうだ。普段は強気でいるけど母さんはその実とっても弱いんだ。 俺は母さんをどれ位傷つけたんだろう・・・ 図体ばっかで全然成長出来てないな俺・・・ その時、母さんと妹が車に乗り込んできた。 「ごめ~ん、お待たせ!!さぁ、病院へレッツゴー!!」 母さん、病院はそんなハイテンションで行くところじゃありませんよ・・・ その後、病院へ行って診察してもらった結果やっぱり打撲だった。 それを聞いた時の母さんの安心しきった顔を俺は一生忘れないだろう。 そんなこんなでやっと北高へ着いた。 もう式も終わっていて今はクラス毎にLHRが行われている時間だ。 俺は「もう式も終わってるんだから今日は休もう」と言ったら「ダメ。初日からサボリなんて許さない」と両親から最大級の威圧を与えられ今、受付に向かっている。 俺は片付けを始めている受付で自分の受験番号と名前を述べた。 「受験番号???の○○○○です。事情が合って遅れてしまったのですがクラスを教えて頂けますか?」 「はい連絡は受けています。○○○○さんのクラスは1年5組になります。座席表は教室の入り口に貼ってありますから教室に入る前に確認して下さい。本日は御入学おめでとうございます」 「はい。ありがとうございます」 俺はペコッと頭を下げると1年5組の教室を目指した。 教室のドアの前に立って自分の席を確認した。 どうやら、今教室内ではクラスメイト達が自己紹介をしている様だ。 その時、自分の後ろの席の奴の名前が「涼宮ハルヒ」と書かれていることに気づいた。 へぇ、あいつと同じ名前だなぁ、どんな奴だろ? もしかしてあいつだったりしてね? いや、そんなドラマ的展開はないか。 あいつは今元気でやってんのかなぁ?等と考えつつドアを開けた。 「東中出身。涼宮ハr「遅れてすいませんでした~」 ヤベッ、自己紹介と被っちまった。 とりあえず謝っておくか。 背後から怒りのオーラ出しまくってるしな。 なんか、今日は朝から謝ってばっかりだな、俺・・・ 「あ~、とりあえずスマン」 謝った途端、そいつはこっちを怒り120%で睨みつけてきた。 そこにはすっかり美人になった「はるひ」がいた。 いや、前に会った時も十分美人だったぞ。 今のはそれ以上という意味だ。 って俺は誰に説明してんだ? 俺が見惚れているとハルヒが聞いてきた。 「ちょっとジョン、なんであんたがここにいるのよ?」 おいおい、誰だよそりゃ? 「誰だ?そのジョンというのは?頼むからこれ以上変なあだ名は増やさないでくれ。はるひ」 「じゃあ、あんたはあの時の「あいつ」なの?」 「あぁ、久しぶりだな」 「ホントにね。ってか何であたしの名前知ってんのよ?」 あぁ、周りの目線が冷やかしモードになってきたな。 初日からこれはマズイ、色んな意味で・・・ 「それは話せば長くなるんだが、とりあえず後にしよう」 頭に?マークを浮かべているハルヒに手で周りを見るように促した。 ハルヒは満足出来ないという面持ちだったがとりあえず席に座ってくれた。 はぁ、とりあえず助かった・・・のか? 俺は、このクラスの担任らしい人に挨拶をした。 「遅れて申し訳ありませんでした。ただの打撲で済みました」 「そうか、それは良かった。しかし、打撲だからといって侮っちゃだめだぞ」 「はい、ご心配おかけしました」 「よし、じゃあ席に着け。今は見ての通り自己紹介をしてもらっている最中だ」 「はい」 そう言うと俺は自分の席に着いた。 「じゃあ、今来た○○○○には最後に自己紹介をしてもらう。悪いが涼宮もう一回頼む」 な、なんだって~っ!? まぁ、落ち着こう。 落ち着いてハルヒの自己紹介を聞こう。 「東中出身。涼宮ハルヒ。趣味は不思議探索です、以上」 なるほど、不思議探索ね。 って、不思議探索ってなんだ? 後で聞いてみよう。 こちらに向けられている怒りの視線の理由と一緒に。 そして、本来なら最後のクラスメイトの自己紹介が終わり俺の番がやってきた。 「○○中出身の○○○○です。一年間よろしくお願いしま~す」 なんともありきたりな自己紹介だと自分でも思う。 しかしながら、変にギャグキャラを気取って一年間そのキャラを演じ続けられる自信もない。 今日の予定は全て終わった様でSHRの後、本日は解散となった。 席に座ってボーっとしていると国木田が話しかけてきた。 「キョン、朝から災難だったみたいだね~」 「あぁ、全くだ」 ホント色んな意味で大変だったさ。 「キョン、この後はどうするの?」 さっさと帰って寝たい気もするが、ハルヒと少し話をしようと思う。 まぁ、そんな事を国木田に言えるわけも無く 「あぁ、ちょっと用事がある」 と誤魔化した。 「そうなんだ、じゃあまた明日ね」 「あぁ、じゃあな国木田」 国木田を見送るとハルヒの方に視線を向けた。 「な、何よ?キョン」 ちょ、お前まで俺をそう呼ぶのか!? 俺は「やれやれ」と言いながら溜息をついた。 なんとかやめてくれないものかと微かな希望を持ってハルヒに言った。 「お前も、俺をその名で呼ぶのか?出来たら勘弁してもらいたいのだが」 「いいじゃない。キョンの方が愛嬌があるんだから」 「はぁ、もう好きにしてくれ」 ハルヒの機嫌もどうやら良くなっているようだからな。 「そうするわ。でもホントに久しぶりだわ。キョンはあんまり変わってないわね」 あぁ、俺も朝に自分でそれを思い知ったさ。 「ははは、そうかもな。ハルヒはとっても綺麗になったな。一瞬誰か分らなかったぞ」 ハルヒの顔が段々赤くなっていく。 さて、俺は今なんて言ったんだろうな? え~っと・・・ うわっ、何恥ずかしい事さらっと言ってんだ俺!! 自分の顔が熱くなっていくのが分かる。 その時、ハルヒの携帯が鳴った。 と思ったら俺の携帯も鳴り出した。 発信は母さんか。 何の用だろうな? ハルヒが俺の方を見ているので俺もハルヒを見て無言で頷いた。 ハルヒが電話に出たのを確認して俺も電話に出た。 「あ~、俺だけど」 「あっ、キョン?もう遅いわよ、何してるの?今から昼ごはん食べに行くからさっさと出てきなさい」 「ん、分かった。今から行く」 「ちゃ~んと、ハルヒちゃんと一緒に出てくるのよ、いいわね?一緒に来なかったら昼はキョンの奢りだからね」 「おい、母さん何言t「プチ」 ツー ツー ツー 何で母さんがハルヒがいるって知ってるんだ? さっぱり、理解できん・・・ 隣を見るとハルヒが俺と同じような事を考えてる様な顔をしている。 俺はまた「やれやれ」と溜息をついた。 俺とハルヒは横に並びながら昇降口へと向かった。 昇降口を出ると、親父と母さんがどっかで見た事ある人と話をしていた。 誰だっけ?どっかで見た事あるんだよな。 あっ、あれってまさか・・・ 「キョン、どうしたの?」 一応聞いてみるか・・・ 「あれ、お前のとこの両親だよな?」 「うん、そうだけどそれがどうかしたの?」 だよな、道理で見た事あるはずだ。 「隣に居るのは俺の両親と妹だ」 「ふーん、そうなんだ。って、えぇ、な、何であたしの両親とあんたの両親が仲良く話してんのよ?」 「俺にもさっぱり分からん」 すると妹がこっちに気づいた。 まだ気付くな!まだ心の準備が出来てない!! 「あ~、キョン君達来たよ~」 「や~っと来たの。もう、ハルヒちゃん可愛いから2人の世界に入っちゃうのは分かるけど、少し位周りの事も考えなさいねキョン」 「ですよね~。でもキョン君もあんなに格好良いからハルちゃんが夢中になるのも分かるわ。あたしもあと20歳若かったらキョン君狙ってます」 等と俺の母さんとハルヒの母親が冷やかしてくる。 「ちょ、何勘違いしてるのよっ!?あたし達はそんなんじゃないわよ」 「「ふ~ん」」 「あ~もう!!黙ってないでキョンも何か言ってやりなさいよっ!!」 だめだ。相乗効果で手がつけられなくなっている。 「スマン、ああなると母さんは止まらないんだ。諦めてくれ」 「あんた、苦労してるのね。親からもあだ名で呼ばれてるし」 「分かってくれるか?」 「えぇ、あんたに送ってもらった日からあたしの母さんもあんな感じだから・・・」 「お互い苦労するな」 「全くね。でも、あんたとなら誤解されてもあたしは嫌じゃないけどね」 「え、それはどういう意味だ?」 「なんでもな~いわよっ!!」 そう言って走って行くハルヒの顔は心なしか赤かった。 俺はダブルマザーの元へ走っていくハルヒを追い掛けた。 その後、俺の家族とハルヒの家族とで合同入学祝いが執り行われた。 親たち曰く「祝い事は大勢でやるもの」らしい。 この現場をクラスメイトに目撃されてない事を祈ろう。 「高校生にもなって酒も飲めんでどうする~」 とハルヒの父親が突然絡んできた。 「いや、高校生だから飲んじゃいけないと思うんですが」 必死に抵抗していると、俺の親父まで悪ノリしてきた。 真面目なくせにノリだけはいいからな、親父・・・ ダブルマザーもアテにならないので俺はハルヒにSOS信号を発信した。 ハルヒはテーブルに置いてあった日本酒を一気に飲み干して親父達に言い放った。 「ちょっと、あたしのキョンになにしてんのよっ!?いい加減あたしに返しなさいよっ!!」 は、ハルヒさん、いきなり何を・・・ 親父達がポカーンとしている間に俺は腕の牢獄を抜け出し、慌ててハルヒの手を引いて部屋から脱出した。 俺は中庭に出るとハルヒを備え付けられたイスに座らせた。 こうしてるとあの時みたいだな・・・ あぁ、気まずい。何か話題を振らねば。 「どうしたんだ、いきなり?あんな事言うからビックリしたぞ」 「ん、ごめん・・・」 こうして見るとやっぱりあのときのハルヒだな。 そう思い、俺はハルヒの頭を撫でた。 ハルヒは恐る恐る顔を上げて俺を見上げてくる。 俺はそれに応えるように微笑んだ。 「もう、すっかり元気になったみたいだな。これでも結構心配してたんだぞ?」 「ホントに?ホントに心配してくれたの?」 「あぁ、ホントに心配したぞ」 「ありがと・・・」 突然ハルヒが俺に抱きついてきた。 俺は心臓が止まるかと思うほど驚いていたが、またハルヒの頭を撫でてやった。 ハルヒが俺の胸元から顔を覗きこんできて、愛しさのあまり我慢が出来なくなった俺はそっとハルヒの顔に自分の顔を近づけた。 ハルヒはそれに応えてくれたようで俺の首に両腕を回してきた。 そして俺は目を閉じて待っているハルヒの唇に自分のそれを近づけた。 「あ~、キョン君とハルヒちゃんがちゅーしようとしてる~」 突然の声に驚いた俺とハルヒはばっと離れて声がした方を凝視した。 そこには妹が指を指しながら立っていた。 「妹よ、そこで何をしている?」 「ん~とね、お母さん達がキョン君達帰ってくるの遅いから呼びに言ってきてって」 「そうか、分かった。今から行くから先に戻ってなさい」 「うん、分かった~」 妹が足早に中庭を出て行ったのを見計らって俺はハルヒに話掛けた。 「だ。そうだ。残念だが次回に持ち越しだな」 「そうね、ホントに残念だわ」 「仕方ない。戻るぞ」 「えぇ、そうしましょ」 と言ってハルヒは立ち上がろうとした。 が上手く立ち上がれず転びそうになる。 俺は「やれやれ」と溜息をつきながらハルヒを抱きとめた。 「大丈夫か?またおんぶしてやろうか?」 「大丈夫、歩いていけるわよ」 ハルヒは真っ直ぐ歩けないほどフラフラしていた。 仕方ない。またあれをやるか。 「なんなら、お姫様抱っこでもいいが?」 「そうね、そうしてもらうわ」 これは予想してなかった訳ではないが流石に驚いた。 ハルヒはしてやったりという顔をしている。 こりゃ、一本取られたな。 まぁ、いいか。 「よし、いくぞ」 と言ってハルヒを持ち上げた。 こりゃいかん、これはおんぶ以上に緊張する。 「スマンが、慣れてないから首に掴まっててくれるとありがたい」 ハルヒは俺の言った通りに首に両腕を回しながら文句を言った。 「自分からするっていったんだから、しっかりしなさいよね」 あぁ、なんか懐かしいな、このやりとり。 「おう、任せとけ」 部屋に向かってる最中ハルヒは俺に聞いてきた。 「ねぇキョン、あたし変われたかな?頑張れたかな?」 「お前が自分で変われたって、頑張れたって思うのなら達成出来てるんじゃないか?」 「うん、そうだよね。でもね、あたしを変えてくれたのも、頑張れるようにしてくれたのもキョンなんだよ」 「そ、そうなのか?」 びっくりだ。 俺なんかが誰かの役に立てるなんて。 「うん、そうだよ」 「そうか、それは光栄だね」 「だからキョン、これからずっとよろしくね!!」 「おう、こちらこそよろしくな」 部屋に到着するとみんなビックリしていた。 まぁ、当然だよな。 俺は腕からハルヒを下ろした。 残念そうに見えるのは・・・気のせいじゃないだろう。 ハルヒは何かを思い出したらしい。 ハルヒは制服のポケットからアイロンをかけたハンカチを取り出して俺に差し出した。 「キョン、これ返すわ。いままでありがと」 「ん、あぁ、これか。なんだったらずっと持ってていいぞ」 「ありがと。でも、もう必要ないわ。だって・・・」 「だって?」 聞き返すまでも無いな。 「これからはずっとキョンと一緒なんだからっ!!」 fin エピローグ(ver Hのエピローグ2の続き) 「ねぇ、キョン。さっきの続きしよ?」 「ん?あ、あぁ」 正直俺は混乱しまくっていた。 さっきのってのは、やっぱり料亭でのアレの事だよな・・・ あの時は、雰囲気やら勢いやらがあったが今は違う。 クソッ、どうする俺!? 今、してしまったら歯止めが利かなくなってしまうかもしれない。 俺達、正式に付き合ってるわけじゃないんだからまだそこまでしてしまうのはマズイだろ。 俺はふと、ハルヒの顔を見た。 俺は愕然とした。 そこにさっきまでの楽しそうなハルヒは居なかった。 代わりにいたのはあの日の泣いているハルヒだった。 「あ、その、ハルヒ?」 「そ、そうだよね。あたしはキョンの彼女でもなんでもないんだからそんなの無理よね。あたし一人で勘違いしてた。ゴメンね、無理言って・・・」 どうやら考えていた事が口から出ていた様だな。 俺のバカヤロウっ!!朝、気付いた事が何にも活かされてないじゃないか!! 今日の出来事を全部思い返してみろよ!! 今日、ハルヒは何度も告白してくれて俺はそれに何度も返事してるじゃないか!? あぁ、そうだった。 ハルヒは何度も勇気を振り絞って俺に想いを打ち明けてくれたのに、俺は一度も自分の想いをハルヒに伝えていない。 だったら、今の俺がするべき事は一つだ。 俺はハルヒの肩にそっと手を置いた。 ハルヒは驚いた顔で俺を見ている。 「ハルヒ、ホントにゴメンな。お前は何度も俺に想いを打ち明けてくれたのに、俺はお前になんにもしてやれてない。ホントどうしようもねぇバカヤロウだ」 ハルヒは黙って聞いてくれている。 「あの日からいつも頭のどっかにお前がいた。お前が望むならいつまでだって傍にいてやる。だから、ハルヒもずっと俺の傍にいてくれ。頼む」 ハルヒは、俺が言い終わると同時に抱きついてきた。 「キョン・・・キョン~、・・・ヒック・・・ホントに・・・・ホントにあたしでいいの?あたしなんかでいいの?」 ハルヒは俺の胸でわんわん泣いた。 「当たり前だろ?もう、お前以外なんて考えられない」 俺も涙で何も見えない。 俺はわんわん泣くハルヒを二度と離さないように、壊さないように抱きしめた。 「ハルヒ、好きだよ。愛してる」 「あ・・あたしも・・・グスッ・・・キョンを愛してる・・ヒック・・大好きだよ・・キョンっ!!」 ガキの恋愛だと笑われたって構わない。 俺はもう、生涯ハルヒを離さないっ!! 俺は、ハルヒの頭に手を回し、そっと俺の方へと寄せた。 ハルヒはこちらを向き、まだ涙がたっぷり溜まっている瞼を閉じて待ってくれている。 俺は自分の唇を、ハルヒのそれにくっ付けた。 たったそれだけの行為でこんなにも幸せになれる。 ハルヒの唇からハルヒの想いが流れ込んでくるようだった。 どれ位していただろう・・・ お互いが自然に唇を離し、その余韻に浸っていた。 もう一度と唇を近づけた時、ドア越しに会話が聞こえた。 なんだ?と思っていたらハルヒと目が合った。 どうやら、ハルヒにも聞こえるらしい。 俺とハルヒはそーっとドアに近づき、聞き耳を立てた。 「・・・・・ルヒちゃんはうちのにはもったいない位です。」 「ホントよね。キョンにはもったいないわ」 「そんなこと言わないで下さい。キョン君以外の子にハルヒを上げる気はないんですから!ね、お父さん?」 「そうですよ。十分ハルヒと渡り合っていけます。あの子が私以外の異性であんなに楽しそうに話すのはキョン君だけなんですよ」 「そう言ってもらえると光栄です。これからもうちのをよろしくお願いします」 「あたしからもよろしくお願いします」 「「こちらこそ」」 ハルヒは肩をワナワナさせている。 どうやら大変ご立腹の様子だ。 無論、俺も例外ではないのでアイコンタクトを取ると一緒にドアを物凄い勢いで開けた。 「「さっさと寝ろ~っ!!雰囲気ぶち壊しだ~っ!!!!」」 この後、親たちから散々からかわれたのは言うまでも無い。 はぁ、やれやれ fin エピローグ2 後日談 「そういや、なんであの時ハルヒの両親と一緒に居たんだ?」 俺はふとそんな疑問を母さんにぶつけた。 「あぁ、あれ?とりあえず気分だけでも味わおうと思ってみんなでブラブラ校門の辺りを歩いてたら会ったのよ」 「へぇ、そうなのか?」 「うん、そうなのよ。まぁ、初めから一緒に入学祝いをする計画だったんだけどね」 「ふーん。って、あの時初めて会ったんじゃないのか?」 「違うわよ?えーっと、そうね。もう、3年位の付き合いになるかしら」 「何をどうしたらそうなるのか教えてもらいたいもんだ・・・」 「いいわよ、教えてあげる。あれは、たしかあんたがハルヒちゃんを送った3ヶ月後くらいかしらね。お父さんと買い物に行った時偶然会ったのよ」 何なんだ・・・この因果律は? 「で、そのまま一緒にお昼ご飯食べて仲良くなったわけ。どう?分かった?」 「あぁ、理解した。で、なんでそれを俺に隠してたんだ?」 「だって、親が横槍入れたら上手くいくものも上手くいかなくなるでしょ?」 「なるほど。って納得いかん。って事はあれか?同じ高校に入る事も事前に知ってたのか?」 「もちろん!!でも、まさか同じクラスになるとは思わなかったわ」 そりゃそうだ。そこまで操作出来る訳がない。 「もうあれね?これは運命よね?キョン、あんたハルヒちゃんとチューしたんだからちゃんと責任取りなさいよ?」 「あぁ、そうする」 これからもお互い苦労しそうだ。ハルヒよスマン。 「あぁ、早く孫を抱きたいなー。あたしはハルヒちゃんそっくりの女の子がいいわ。キョン頑張ってね」 もう何を言っても聞きそうにないな・・・ はぁ、やれやれ・・・ fin 涼宮ハルヒの入学 version H
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――――― 姫子「…」 律「おう!わりぃ!遅くなった!!」ッタッタッタ 姫子「あ…ううん…別に…待ってないし…って!?」 律「ん?」 姫子「田井中くん…でいいんだよね?」 律「あぁ?そうだけど…え?なに?俺、ついに人間としても認識されづらくなってきた?」 姫子「いや…そういうんじゃなくて…その…カチューシャ…」 律「あ!どうりで走ってて前髪が邪魔だと思ったんだよ!! …って、つーことはカチューシャ忘れたのか!?くそっ!!ムギか和が明日持ってきてくれうように祈っとこう…」 姫子「…」 律「ん?なんだよ、立花、人の顔じろじろ見やがって…そんなにおかしいか!?」 姫子「え?…い、いや、おかしくないよ?」 律「ははは、お世辞とか別にいいぞ?おかしいと思ってんだろ、どーせ」ケラケラ 姫子「そっ…そんなこと思ってないよ!!」 律「おおう!?いきなり大声だすなよ!?びっくりするじゃねーか!!」 姫子「あ、…ご、ごめん…」 律「へへ…まぁ…おかしくないなら別にいいや、あんがとな、立花」ヘヘヘ 姫子「あ…う、うん…」 姫子「」ハッ 姫子「あ、は、はい、これ!」スッ 律「ん?…あ、これ!!ストロベリーシュガーミルク!!」 律「なんで?」 姫子「いや…いつも待ってくれてるときに飲んでるなぁ~って思って見てた…から…」 律「そかっ!!サンキュ~」へへっ 律「じゃあ、帰るか!」 姫子「あ…」 姫子「…うん」 19通りめ 律和梓純 終わり 唯『わ~~!見てみて!!おっきな入道雲がでてるよぉ~~!!』 『あ、ちょっと、そんな後ろ向きながら歩いてたら危ないって』 唯『だいじょぶ、だいじょーぶ!転ばないから!!』ブイッ 『その自信はいったいどこからくるのやら…それにしても入道雲ほんとにキレー…つか、すっごいでかいなぁ…』 唯『ね!もう夏なんだね!』 『まぁ、…夏というか、お互い夏休みだからこうして会えてるんだけどね』 唯『いつもスカイプしてるからあんま久しぶりな気がしないけどね!…それにねぇ~』 『まぁ、久しぶりな気がしないのはたしかに。…?』 唯『私がもし転びそうになっても、ちゃんと助けてくれるんでしょ?』エヘヘ 『っ!?な、なに言ってんだよぉ!?』 唯『ふふふ、照れない照れない』 『照れてない!!というか、そんなタイミングよく助けるなんてできないからちゃんと前向いて歩こうよ!?』 唯『えへへ』 『なんで怒ってんのに笑ってんの!』 唯『いやー、そんなこと言ってても、いざとなったらちゃんと助けてくれるんだろうなぁ~って思って』 『…いやー、入道雲がキレーダナー』 唯『ふふ…だね。でも、入道雲が月だったらもっとうれしいセリフなんだけどなー』 『…』 『…ゆい』 唯『んー…なに、あ』 ~~ 唯「ぬふぇ!?」ガバッ 紬「トンちゃん、ご飯おいしい?」パラパラ 唯「え?え?ここどこ?あれ?…あれ?入道雲は?」キョロキョロ 紬「はい、ごちそうさまでしたっと。あ、唯ちゃん起きた?」 唯「…え?あ、ムギちゃん…」 紬「ん?お茶飲む?あと、ここは部室よ」 唯「あ…、私、いつのまにか寝てたんだ…お茶のむ」 紬「じゃあ、淹れるわね。起こそうと思ったんだけど、ものすごく気持ちよさそうに眠ってたから」 唯「…そっすか」 紬「そっす♪」 ――――― 唯「ふはぁ~」 紬「ふわぁ~」 唯「あ、ムギちゃんつられあくび」エヘヘ 紬「えへへ、唯ちゃんにつられちゃった」 唯「今日部活ないから1人で練習しようって思ってきたけど、…まぁ、寝てたけど。ムギちゃんが来てくれたからよかったや~」ゴクッ 紬「それは私の煎れたお茶が飲めるから?」 唯「ん~、それはどうかなぁ~」ニヤニヤ 紬「えー」 唯「えへへ、うそうそ!冗談だよムギちゃん!ちゃんとムギちゃんが来てくれたことがうれしいんだよ~」 紬「ん、もう…イジワルだなぁ…唯ちゃんは…」 唯「えへへ…」 紬「今日どうして部活休みなんだろうね?」 唯「さぁ…でも、最近ちょっときまづかったからちょうどよかったかも」ゴクッ 紬「そうね。りっちゃんと、澪ちゃん…大丈夫かな?」ゴクッ 唯「りっちゃん、姫子ちゃんのこと好きなのかな? 澪ちゃんいるのに、バイト帰りに一緒に帰るとか正気の沙汰じゃないよね」 紬「姫子ちゃんは…りっちゃんのこと、どう思ってるのかな?」 唯「あー、どうなんだろうね。彼女いる男の子にそんな風に一緒に帰ってもらってて」 紬「やっぱり…好きなのかな?」 唯「…かな?なんか少女マンガみたいな三角関係だね~」 紬「あー…そうね。少女漫画みたい。幼馴染で付き合ってる設定とか」クスッ 唯「こうゆう時って、たいてい幼馴染同士が元の鞘に戻るだけで、もう1人はカマセみたいな役割になるよね」 紬「そうそう。女の子2人ともがかわいくて頭も良いのに、 その2人が好きになるのがたいして顔がよくない優しいだけがとりえの平凡な男の子っていう設定も王道よねぇ~」 唯「もう何回も見たパターンなのに、登場人物が違うってだけでついつい見ちゃうんだよねー。 結末なんてわかりきってるようなもんなのにー」 紬「それが商売よ、唯ちゃん!」 唯「それが商売かー、大人はこわいね~、ムギちゃん」エヘヘ 紬「…あ!」 唯「ん?どったの?」 紬「王道って言えば、やっぱり初恋よね!!」 唯「うん?まぁ、そうだね。扱いやすい題材ってのでもあるんじゃないかな?」 紬「違うの違うの!もう漫画の話じゃなくて!!」 唯「?」 紬「りっちゃんと澪ちゃんってお互いに初恋さん同士?」 唯「あぁ、そっちね。澪ちゃんは…どうなんだろう。りっちゃんは、初恋は澪ちゃんだって言ってたよ」 紬「やっぱそうなのねー。でも、澪ちゃんみたいにかわいい子とずっと一緒にいるんだから、 好きにならないほうがおかしいわよね」ムムム 唯「…ねぇねぇ」 紬「うん?なにかしら?」 唯「ムギちゃんの初恋っていつ?」 紬「私の初恋…?」 唯「うん。そうだよ。ムギちゃんの初恋」ニッコリ 唯「まさか和ちゃんが初恋なわけじゃないでしょ?」 紬「それはそうだけど…でも、随分小さいときのことだから聞いても全然楽しくはないと思うよ?」 唯「楽しいかどうかじゃないんだよ、ムギちゃん!!私が聞きたいの!!」 紬「…まぁ、本当に対したことじゃないから言えるんだけどね…聞く?」 唯「うん!おせーて!おせーて!!」ワクワク 紬「えっとね」 唯「うんうん!」 紬「…いくつだったかな…多分、3才か4才くらいだったと思うんだけど…」 唯「3才…随分早いんだね…もっと小学校ぐらいかと思ってた」 紬「ふふっ。そのときに、父の会社が主催のクラシックのコンサートに行ったの」 唯「クラシックコンサート…!!一気に話が上流家庭だよ!!」 紬「それぐらいから私はピアノを習っていたし、 勉強の一環ってことでいまならクラシックも聞いてもいいんだけど、 そんなまだ3、4才の時に聞いてもあの頃はまだクラシックのよさってよくわからなくて」 唯「うんうん」 紬「それに…まだ暗いところが怖かったの。演奏中はステージを残して会場のライトはほとんど消えてしまってたから、すごく怖くて」 唯「あー、3才くらいならまだ怖いよね。私もよく憂に夜中にトイレ一緒についてきてもらってたもん」 紬「そうよね…やっぱり怖いわよね…ん?」 唯「?」 紬「…ううん。聞き間違いってことにしておくわ。そのコンサートホールには、私がよく行くし、 行くと必ず怖くなってホールから出たがってたから託児所が出来てて。もちろん、一般の人も利用してたけど」 唯「へー」 紬「でね、いつもみたいにその一室に斉藤さんに連れてってもらったの」 唯「斉藤さん?」 紬「あ、斉藤さんは私が小さい頃からお世話してくれている執事さんね」 唯「」 唯(なんかムギちゃん家の話ってすごいなー。 なんでか無性に和ちゃん家の浴槽に一心不乱にザリガニを入れてたあの頃の私に説教しに行きたい気分だよ…) 紬「いつもは誰もいなくて、私は1人で遊んでたんだけど、その日は先客がいてね」 唯「先客…」 紬「私がいつも1人で遊んでるおもちゃでその子が遊んでて…。 別に私のおもちゃってわけじゃなかったんだけど、ほら、自分が使ってたり、 とっておきの認定をしちゃったものって妙に愛着ってわくじゃない?」 唯「ううん?」 紬「えっとね…、たとえば…行きつけのファーストフードで必ず座っちゃう窓際の席とかさ、あるでしょ?」 唯「あ、うん!」 紬「なんていうか・・・別に自分の席でもないし、予約とかもないから早いもの順で誰でも使っていいはずなのに、 いざ誰かに使われてたらちょっと、自分の空間を害された気分になっちゃわない?」 唯「あるね・・・ものすごいわかるよ、それ・・・」 紬「よかったわかってくれて。 だからね、そのとき、幼心にものすっごくそういう気分になっちゃって。『そのおもちゃ私のなのに!!』って」 唯「ふんっふんっ」 紬「でも、普段大人しか周りにいなくて、自分と同じ年の子とあまり接する機会がなかったから、 どうすればいいのかわからなくて・・・話かけることもしないで、ただその子のこと、横からジーって見てたの」 唯「ちょっと、想像したらシュールだね、その空間」 紬「で、ジーっと見てたら、おもちゃばっか見てたその子がやっろ私のこと気づいてくれて。こっちに顔を見せてくれたのね」 唯「うんうん。それで?っていうか、初恋の人いつでてくるの?」 紬「恋に落ちました」 唯「」 唯「えぇえーー!?え!?ていうか、その子がムギちゃんの初恋の人なの!?」 紬「うん。だって・・・かわいかったんだもん。 顔見た瞬間にそれまでその子に感じてたモヤモヤ感なんてどっかいっちゃった!」 唯「へぇー。メンクイなんだね。そうみえないけど・・・」 紬「そうかな?」 唯「そうだと私は今の話を聞いて思いました」 紬「うーん。自分としては顔というより心とかで好きになってるつもりなんだけどな」 唯「その子とはどうなったの?」 紬「どうもなってないわ。ただコンサートが終わるまで一緒に遊んだだけ。名前も知らないし、それから1度も会ってないの」 唯「ほえぇ~。ムギちゃんの初恋ってなんだか、少女マンガみたい・・・」 紬「えへへ。ほんとにね。自分で言っててそう思ってた」 唯「でも、なんかいいね。そういう淡い思い出みたいな恋って・・・」 紬「・・・唯ちゃんは?」 唯「ん?」 紬「唯ちゃんの初恋って、どんなの?やっぱり、少女漫画みたいなの?」 唯「・・・」 紬「・・・」 唯「んー・・・どうかな。私のは・・・少女マンガっていうより、夜中にやってるしょっぼいB級映画のそれかな」エヘヘ 紬「?」 唯「まぁ・・・少女マンガでもありきたりすぎて、 誰も見向きすらしなくなったうすっぺらな設定っていうか、さ」ヘヘヘ 紬「そうなんだ・・・」 唯「・・・もうすぎたことだし。それより・・・ムギちゃん!!」 紬「?」 唯「お茶のおかわりおねがいっ!」ニコッ 20通りめ 唯と紬 終わり 16
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498 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/08(日) 12 30 21.72 ID Yir5KIBz0 488 マオ「所詮、自分で作ってないガンプラや!どこまでの性能があるか自分でもわかっとらへん!!」 三代目メイジンカワグチ「ガハァ!」 チナ「血を吐いた!」 きらら「メイジンが血ぃ吐いた!ダメだったんだ! 『ガンプラバトル上位陣って割と自分でガンプラ作ってなくね?』とか突っ込んじゃダメだったんだ!『ミニ○駆のレースに親父マシンで出るみたいなことメイジンがやっていいの?』とか突っ込んじゃダメだったのよ!!」 499 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/08(日) 12 47 36.83 ID EHacOWWr0 498 コウ「刹那~、ガンプラ作ろうぜー」 刹那「……………………………………」ガリガリガリ コウ「…あれ? 無反応?」 シン「勉強中だよ」 コウ「ええっ!」 ガロード「自分でガンダム作らないとダメなんだってさ。 リアルの方の」 コウ「はぁっ!? そんなの無理じゃ」 アムロ「ん?」←νガンダムの基本設計やった人 コウ「…あー」 シン「例外っちゃあ例外なんだけどね」 503 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/08(日) 14 48 59.53 ID L3elT4g/0 499 刹那「俺は……ガンダムになる……!」ガリガリガリガリ アムロ「動機がどうであれ、それで刹那の成績が上がるのなら兄として応援するぞ」 コウ「参考書を貸すことはいいと思うけど、それ間違いなく高校の範囲の本じゃないだろ!?」 ガロード「ガンダムが関われば刹那兄もあんなに勉強できるんだ…」 シン「文系科目は全く上がらなそうだけどね…」 509 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/08(日) 18 01 45.74 ID TVF0MA2k0 500 メイジン「ザクアメイジング?あぁ、ユウキ・タツヤ君の作品だね。アレは素晴らしい作品だ…ワタシジャナイヨ?チガウヨ?」 マオ「アメイジングエクシアも元々PPSE製作やしね」 レイジ「セイと最後戦りあったときもアランに修理任せっきりだったしな。メイジンってガンプラ作らなくてもいいんだな」 メイジン「ガハァ!」 チナ「あぁっ!アメイジングエクシアがメイジンの吐血を浴びて真っ赤に!」 きらら「あれは…ダークマター!?」
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これは「涼宮ハルヒの改竄 Version K」の続編です。 プロローグ 俺はこの春から北高の生徒になる。 そして明日は入学式だ。 担任教師からは「もう少し頑張らないときつい」と言われたし 親父と母さんは「もうすぐ高校生なんだからしっかりしなさい」と言われた。 はぁ、全く以って憂鬱だね。 さぁ、明日は朝から忙しくなりそうだし、もう寝るとするか。 睡魔が俺の頭を支配する寸前、何故だか「はるひ」の泣き顔が頭をよぎった。 なんであいつの顔が出てくるのだろう? 等という疑問も睡魔に飲み込まれていった・・・ とてもいい夢を見た様な気がする。 どうせなら、現実と入れ替えたいと思うような夢だった。 ん?どうして、夢だって分かるのかって? 何故なら、それは現実ではまずありえないことだったからな・・・ だから夢だって分かる訳さ。 どうやら夢というのは一番いいところで終わるものの様だ。 もう少し見ていたい気もするのだが・・・ 最近、腕がメキメキと上がる妹のボディプレスで俺は目を醒ました。 「妹よ、もう少し優しい起こし方は出来んのか?」 「だって、こうしないとキョン君起きないもんっ!!」 ふむ、どうやら中々起きない俺にご立腹の様だな。 俺が起きたのを確認すると足早に1階へと降りていった。 それを見送った俺は枕元の時計で時間を確認する。 そこで頭が一気に覚醒した。 ヤベッ、寝坊したっ!! 起こしてもらって寝坊してたら、そら腹も立つわな・・・ 妹よ、スマン。 「涼宮ハルヒの入学 version K」 俺は慌てて部屋を出て階段を駆け下りた。 が、その時足が縺れ、俺は豪快に階段を転げ落ちた。 母さんが慌ててリビングから出てくる。 「ちょっと、キョン大丈夫っ!?」 「いって~、初日の朝からこれかよ?ダッセー」 「そんなことどうでもいいわよっ!!それよりちゃんと立てるの?」 「あぁ、大丈夫だ。朝から騒々しくしてスマン」 そう言って俺は立ち上がった。 が、一瞬フラついて壁に手を当てた時、俺の腕に激痛が走った。 「っ痛!」 俺はもう片方の手で痛みが走った腕を押さえた。 「ちょっと腕見せてみなさい」 それを見ていた母さんは、俺の腕を心配そうな顔で見ていた。 「折れてはいないみたいだけど、一応病院に行った方が良さそうね」 「これ位なんて事無いから、大丈夫だ」 と言った俺は母さんにポカっと頭を殴られた。 「確かにただの打撲かもしれないけど、万が一って事があるでしょ?学校には連絡しとくからとりあえず支度だけはしときなさい」 「分かった。朝から面倒掛けてスマン」 「いいわよ。あたしが年取ったらいっぱい面倒掛けてやるんだから。覚悟しておきなさい」 この時ばかりは母親の強さというものが骨身に染みた。 「あぁ、幾らでも掛けてくれ」 「えぇ、そうさせてもらうわ。お父さん帰ってきたらすぐに病院に行くわよ。だからさっさと着替えなさい」 と言いながら俺の寝巻きを剥いできた。 「ちょ、自分で脱ぐからそれだけは勘弁してくれ~」 「何言ってんの?腕怪我してて自分じゃ脱げないだろうと思って手伝ってやってんじゃない。いいから黙って剥かれなさい」 前言撤回したくなってきた。 この人は間違いなく遊んでいる。 そこへ妹が興味を引かれてやってきた。 「何してるの~?」 「なんでもあr「あ、ちょうどいい所へ来たわ。キョンが腕に怪我したから寝巻き脱がすの手伝って」 「そうなの~?キョン君大丈夫~?」 それを聞いた妹は心配そうな面持ちで俺を見てきた。 あぁ、お兄ちゃん想いの妹を持って俺は幸せ者だなぁ等と思っていたら、妹は俺のズボンを引っ張り出しやがった。 ここから 「こ、こら、ズボンを引っ張るんじゃありません。」 「なんで~?ケガしちゃって大変なキョン君のお手伝いしてるだけだよ~」 もはやこの親娘を止められる奴なんかこの世に存在しない事を悟った俺は抵抗を諦めた。 「好きにしろよ、もう」 母さんと妹から強制ストリップショーを敢行させられた俺は無事北高の制服に身を包んでいた。 のだが、それだけでは終わらなかったのである。 現在、母さんは学校と親父に電話を掛けている。 俺はというと、テーブルに座り朝食にありつきたいのところなのだが箸を妹に拘束され、俗に言う「お預け」状態にあった。 俺は俺の箸を強奪して至極楽しそうにしている妹を恨めしい目で見た。 「お母さんが電話終わるまで待ってなさいって言ってたでしょ?」 いったい何なんだこれは?果てしなく嫌な予感がするぞ。 そして母さんが電話から戻ってくると俺の嫌な予感が的中したのだ。 「腕が痛くてご飯もおちおち食べられないキョンのために、あたし達が今日だけ特別に食べさせてあげるわ」 なんですと~っ!? 今、この人はなんて言ったの? って、俺が現実逃避している間に母の手により一口サイズにつまんだ白米が口元まで進攻してきていた。 っく、覚悟を決めるしかないのか? 「最近、キョンったら全然釣れないんだもの。こういう時しかキョンで遊べないもんねぇ?」 「うん、キョン君で遊ぶの久し振りだから楽しい~」 こいつ等、やっぱり遊んでいたのか・・・ 親父、早く帰ってきて俺を助けてくれ。 もう、あなただけが頼りだ。 その時、玄関の方から「ただいま~」と救世主の声が聞こえた。 グッジョブ親父!! と思ったのもつかの間だった。 「なんだ?怪我したっていうから急いで帰ってきたのに、随分羨ましい事してるじゃないか?」 「そう思うんだったら代わってくれ、今すぐに」 「キョンってば冷た~い、あたし達はもっとキョンと仲良くしたいだけなのに」 「キョン君は私達が嫌いなの~?」 なんなんだ、このアホアホ家族は・・・ 「分かった、分かったよ。有難く頂きます」 俺はヤケクソで母さんと妹から運ばれる朝飯を食い尽くした。 「美味しかった?美味しくない訳無いわよね~?」 「あぁ、美味かったよ。もうお腹いっぱいだ、色んな意味でな」 「そう?褒め言葉として受け取っておくわ」 俺の皮肉もどこへやらで母さんはどうやら満足したらしい。 はぁ、やれやれ・・・ 「じゃあ、そろそろ病院行きましょうか」 やっとか・・・長かった。 「おぅ、先にこいつと車で待ってるぞ」 「分かったわ~」 というわけで俺は今親父と二人、車内で母さんと妹を待っている。 「怪我はどうなんだ?そんなに酷いのか?」 「いや、ただの打撲だと思う」 「そうか、あんまり母さんに心配掛けるなよ。あぁ平静を装ってるが、内心はパニック寸前なんだからな」 また迷惑を掛けちまったな。 後できちんと謝ろう。 「あぁ、分かってる。これからは気を付ける」 「あぁ、そうしてくれ。あとたまにはちゃんと話もしてやれ。母さん寂しがってるぞ」 「そうする」 そうだ。普段は強気でいるけど母さんはその実とっても弱いんだ。 俺は母さんをどれ位傷つけたんだろう・・・ 図体ばっかで全然成長出来てないな俺・・・ その時、母さんと妹が車に乗り込んできた。 「ごめ~ん、お待たせ!!さぁ、病院へレッツゴー!!」 母さん、病院はそんなハイテンションで行くところじゃありませんよ・・・ その後、病院へ行って診察してもらった結果やっぱり打撲だった。 それを聞いた時の母さんの安心しきった顔を俺は一生忘れないだろう。 そんなこんなでやっと北高へ着いた。 もう式も終わっていて今はクラス毎にLHRが行われている時間だ。 俺は「もう式も終わってるんだから今日は休もう」と言ったら「ダメ。初日からサボリなんて許さない」と両親から最大級の威圧を与えられ今、受付に向かっている。 俺は片付けを始めている受付で自分の受験番号と名前を述べた。 「受験番号???の○○○○です。事情が合って遅れてしまったのですがクラスを教えて頂けますか?」 「はい連絡は受けています。○○○○さんのクラスは1年5組になります。座席表は教室の入り口に貼ってありますから教室に入る前に確認して下さい。本日は御入学おめでとうございます」 「はい。ありがとうございます」 俺はペコッと頭を下げると1年5組の教室を目指した。 教室のドアの前に立って自分の席を確認した。 どうやら、今教室内ではクラスメイト達が自己紹介をしている様だ。 その時、自分の後ろの席の奴の名前が「涼宮ハルヒ」と書かれていることに気づいた。 へぇ、あいつと同じ名前だなぁ、どんな奴だろ? もしかしてあいつだったりしてね? いや、そんなドラマ的展開はないか。 あいつは今元気でやってんのかなぁ?等と考えつつドアを開けた。 「東中出身。涼宮ハr「遅れてすいませんでした~」 ヤベッ、自己紹介と被っちまった。 とりあえず謝っておくか。 背後から怒りのオーラ出しまくってるしな。 なんか、今日は朝から謝ってばっかりだな、俺・・・ 「あ~、とりあえずスマン」 謝った途端、そいつはこっちを怒り120%で睨みつけてきた。 そこにはすっかり美人になった「はるひ」がいた。 いや、前に会った時も十分美人だったぞ。 今のはそれ以上という意味だ。 って俺は誰に説明してんだ? 俺が見惚れているとハルヒが聞いてきた。 「ちょっとジョン、なんであんたがここにいるのよ?」 おいおい、誰だよそりゃ? 「誰だ?そのジョンというのは?頼むからこれ以上変なあだ名は増やさないでくれ。はるひ」 「じゃあ、あんたはあの時の「あいつ」なの?」 「あぁ、久しぶりだな」 「ホントにね。ってか何であたしの名前知ってんのよ?」 あぁ、周りの目線が冷やかしモードになってきたな。 初日からこれはマズイ、色んな意味で・・・ 「それは話せば長くなるんだが、とりあえず後にしよう」 頭に?マークを浮かべているハルヒに手で周りを見るように促した。 ハルヒは満足出来ないという面持ちだったがとりあえず席に座ってくれた。 はぁ、とりあえず助かった・・・のか? 俺は、このクラスの担任らしい人に挨拶をした。 「遅れて申し訳ありませんでした。ただの打撲で済みました」 「そうか、それは良かった。しかし、打撲だからといって侮っちゃだめだぞ」 「はい、ご心配おかけしました」 「よし、じゃあ席に着け。今は見ての通り自己紹介をしてもらっている最中だ」 「はい」 そう言うと俺は自分の席に着いた。 「じゃあ、今来た○○○○には最後に自己紹介をしてもらう。悪いが涼宮もう一回頼む」 な、なんだって~っ!? まぁ、落ち着こう。 落ち着いてハルヒの自己紹介を聞こう。 「東中出身。涼宮ハルヒ。趣味は不思議探索です、以上」 なるほど、不思議探索ね。 って、不思議探索ってなんだ? 後で聞いてみよう。 こちらに向けられている怒りの視線の理由と一緒に。 そして、本来なら最後のクラスメイトの自己紹介が終わり俺の番がやってきた。 「○○中出身の○○○○です。一年間よろしくお願いしま~す」 なんともありきたりな自己紹介だと自分でも思う。 しかしながら、変にギャグキャラを気取って一年間そのキャラを演じ続けられる自信もない。 今日の予定は全て終わった様でSHRの後、本日は解散となった。 席に座ってボーっとしていると国木田が話しかけてきた。 「キョン、朝から災難だったみたいだね~」 「あぁ、全くだ」 ホント色んな意味で大変だったさ。 「キョン、この後はどうするの?」 さっさと帰って寝たい気もするが、ハルヒと少し話をしようと思う。 まぁ、そんな事を国木田に言えるわけも無く 「あぁ、ちょっと用事がある」 と誤魔化した。 「そうなんだ、じゃあまた明日ね」 「あぁ、じゃあな国木田」 国木田を見送るとハルヒの方に視線を向けた。 「な、何よ?キョン」 ちょ、お前まで俺をそう呼ぶのか!? 俺は「やれやれ」と言いながら溜息をついた。 なんとかやめてくれないものかと微かな希望を持ってハルヒに言った。 「お前も、俺をその名で呼ぶのか?出来たら勘弁してもらいたいのだが」 「いいじゃない。キョンの方が愛嬌があるんだから」 「はぁ、もう好きにしてくれ」 ハルヒの機嫌もどうやら良くなっているようだからな。 「そうするわ。でもホントに久しぶりだわ。キョンはあんまり変わってないわね」 あぁ、俺も朝に自分でそれを思い知ったさ。 「ははは、そうかもな。ハルヒはとっても綺麗になったな。一瞬誰か分らなかったぞ」 ハルヒの顔が段々赤くなっていく。 さて、俺は今なんて言ったんだろうな? え~っと・・・ うわっ、何恥ずかしい事さらっと言ってんだ俺!! 自分の顔が熱くなっていくのが分かる。 その時、ハルヒの携帯が鳴った。 と思ったら俺の携帯も鳴り出した。 発信は母さんか。 何の用だろうな? ハルヒが俺の方を見ているので俺もハルヒを見て無言で頷いた。 ハルヒが電話に出たのを確認して俺も電話に出た。 「あ~、俺だけど」 「あっ、キョン?もう遅いわよ、何してるの?今から昼ごはん食べに行くからさっさと出てきなさい」 「ん、分かった。今から行く」 「ちゃ~んと、ハルヒちゃんと一緒に出てくるのよ、いいわね?一緒に来なかったら昼はキョンの奢りだからね」 「おい、母さん何言t「プチ」 ツー ツー ツー 何で母さんがハルヒがいるって知ってるんだ? さっぱり、理解できん・・・ 隣を見るとハルヒが俺と同じような事を考えてる様な顔をしている。 俺はまた「やれやれ」と溜息をついた。 俺とハルヒは横に並びながら昇降口へと向かった。 昇降口を出ると、親父と母さんがどっかで見た事ある人と話をしていた。 誰だっけ?どっかで見た事あるんだよな。 あっ、あれってまさか・・・ 「キョン、どうしたの?」 一応聞いてみるか・・・ 「あれ、お前のとこの両親だよな?」 「うん、そうだけどそれがどうかしたの?」 だよな、道理で見た事あるはずだ。 「隣に居るのは俺の両親と妹だ」 「ふーん、そうなんだ。って、えぇ、な、何であたしの両親とあんたの両親が仲良く話してんのよ?」 「俺にもさっぱり分からん」 すると妹がこっちに気づいた。 まだ気付くな!まだ心の準備が出来てない!! 「あ~、キョン君達来たよ~」 「や~っと来たの。もう、ハルヒちゃん可愛いから2人の世界に入っちゃうのは分かるけど、少し位周りの事も考えなさいねキョン」 「ですよね~。でもキョン君もあんなに格好良いからハルちゃんが夢中になるのも分かるわ。あたしもあと20歳若かったらキョン君狙ってます」 等と俺の母さんとハルヒの母親が冷やかしてくる。 「ちょ、何勘違いしてるのよっ!?あたし達はそんなんじゃないわよ」 「「ふ~ん」」 「あ~もう!!黙ってないでキョンも何か言ってやりなさいよっ!!」 だめだ。相乗効果で手がつけられなくなっている。 「スマン、ああなると母さんは止まらないんだ。諦めてくれ」 「あんた、苦労してるのね。親からもあだ名で呼ばれてるし」 「分かってくれるか?」 「えぇ、あんたに送ってもらった日からあたしの母さんもあんな感じだから・・・」 「お互い苦労するな」 「全くね。でも、あんたとなら誤解されてもあたしは嫌じゃないけどね」 「え、それはどういう意味だ?」 「なんでもな~いわよっ!!」 そう言って走って行くハルヒの顔は心なしか赤かった。 俺はダブルマザーの元へ走っていくハルヒを追い掛けた。 その後、俺の家族とハルヒの家族とで合同入学祝いが執り行われた。 親たち曰く「祝い事は大勢でやるもの」らしい。 この現場をクラスメイトに目撃されてない事を祈ろう。 「高校生にもなって酒も飲めんでどうする~」 とハルヒの父親が突然絡んできた。 「いや、高校生だから飲んじゃいけないと思うんですが」 必死に抵抗していると、俺の親父まで悪ノリしてきた。 真面目なくせにノリだけはいいからな、親父・・・ ダブルマザーもアテにならないので俺はハルヒにSOS信号を発信した。 ハルヒはテーブルに置いてあった日本酒を一気に飲み干して親父達に言い放った。 「ちょっと、あたしのキョンになにしてんのよっ!?いい加減あたしに返しなさいよっ!!」 は、ハルヒさん、いきなり何を・・・ 親父達がポカーンとしている間に俺は腕の牢獄を抜け出し、慌ててハルヒの手を引いて部屋から脱出した。 俺は中庭に出るとハルヒを備え付けられたイスに座らせた。 こうしてるとあの時みたいだな・・・ あぁ、気まずい。何か話題を振らねば。 「どうしたんだ、いきなり?あんな事言うからビックリしたぞ」 「ん、ごめん・・・」 こうして見るとやっぱりあのときのハルヒだな。 そう思い、俺はハルヒの頭を撫でた。 ハルヒは恐る恐る顔を上げて俺を見上げてくる。 俺はそれに応えるように微笑んだ。 「もう、すっかり元気になったみたいだな。これでも結構心配してたんだぞ?」 「ホントに?ホントに心配してくれたの?」 「あぁ、ホントに心配したぞ」 「ありがと・・・」 突然ハルヒが俺に抱きついてきた。 俺は心臓が止まるかと思うほど驚いていたが、またハルヒの頭を撫でてやった。 ハルヒが俺の胸元から顔を覗きこんできて、愛しさのあまり我慢が出来なくなった俺はそっとハルヒの顔に自分の顔を近づけた。 ハルヒはそれに応えてくれたようで俺の首に両腕を回してきた。 そして俺は目を閉じて待っているハルヒの唇に自分のそれを近づけた。 「あ~、キョン君とハルヒちゃんがちゅーしようとしてる~」 突然の声に驚いた俺とハルヒはばっと離れて声がした方を凝視した。 そこには妹が指を指しながら立っていた。 「妹よ、そこで何をしている?」 「ん~とね、お母さん達がキョン君達帰ってくるの遅いから呼びに言ってきてって」 「そうか、分かった。今から行くから先に戻ってなさい」 「うん、分かった~」 妹が足早に中庭を出て行ったのを見計らって俺はハルヒに話掛けた。 「だ。そうだ。残念だが次回に持ち越しだな」 「そうね、ホントに残念だわ」 「仕方ない。戻るぞ」 「えぇ、そうしましょ」 と言ってハルヒは立ち上がろうとした。 が上手く立ち上がれず転びそうになる。 俺は「やれやれ」と溜息をつきながらハルヒを抱きとめた。 「大丈夫か?またおんぶしてやろうか?」 「大丈夫、歩いていけるわよ」 ハルヒは真っ直ぐ歩けないほどフラフラしていた。 仕方ない。またあれをやるか。 「なんなら、お姫様抱っこでもいいが?」 「そうね、そうしてもらうわ」 これは予想してなかった訳ではないが流石に驚いた。 ハルヒはしてやったりという顔をしている。 こりゃ、一本取られたな。 まぁ、いいか。 「よし、いくぞ」 と言ってハルヒを持ち上げた。 こりゃいかん、これはおんぶ以上に緊張する。 「スマンが、慣れてないから首に掴まっててくれるとありがたい」 ハルヒは俺の言った通りに首に両腕を回しながら文句を言った。 「自分からするっていったんだから、しっかりしなさいよね」 あぁ、なんか懐かしいな、このやりとり。 「おう、任せとけ」 部屋に向かってる最中ハルヒは俺に聞いてきた。 「ねぇキョン、あたし変われたかな?頑張れたかな?」 「お前が自分で変われたって、頑張れたって思うのなら達成出来てるんじゃないか?」 「うん、そうだよね。でもね、あたしを変えてくれたのも、頑張れるようにしてくれたのもキョンなんだよ」 「そ、そうなのか?」 びっくりだ。 俺なんかが誰かの役に立てるなんて。 「うん、そうだよ」 「そうか、それは光栄だね」 「だからキョン、これからずっとよろしくね!!」 「おう、こちらこそよろしくな」 部屋に到着するとみんなビックリしていた。 まぁ、当然だよな。 俺は腕からハルヒを下ろした。 残念そうに見えるのは・・・気のせいじゃないだろう。 ハルヒは何かを思い出したらしい。 ハルヒは制服のポケットからアイロンをかけたハンカチを取り出して俺に差し出した。 「キョン、これ返すわ。いままでありがと」 「ん、あぁ、これか。なんだったらずっと持ってていいぞ」 「ありがと。でも、もう必要ないわ。だって・・・」 「だって?」 聞き返すまでも無いな。 「これからはずっとキョンと一緒なんだからっ!!」 fin エピローグ(ver Hのエピローグ2の続き) 「ねぇ、キョン。さっきの続きしよ?」 「ん?あ、あぁ」 正直俺は混乱しまくっていた。 さっきのってのは、やっぱり料亭でのアレの事だよな・・・ あの時は、雰囲気やら勢いやらがあったが今は違う。 クソッ、どうする俺!? 今、してしまったら歯止めが利かなくなってしまうかもしれない。 俺達、正式に付き合ってるわけじゃないんだからまだそこまでしてしまうのはマズイだろ。 俺はふと、ハルヒの顔を見た。 俺は愕然とした。 そこにさっきまでの楽しそうなハルヒは居なかった。 代わりにいたのはあの日の泣いているハルヒだった。 「あ、その、ハルヒ?」 「そ、そうだよね。あたしはキョンの彼女でもなんでもないんだからそんなの無理よね。あたし一人で勘違いしてた。ゴメンね、無理言って・・・」 どうやら考えていた事が口から出ていた様だな。 俺のバカヤロウっ!!朝、気付いた事が何にも活かされてないじゃないか!! 今日の出来事を全部思い返してみろよ!! 今日、ハルヒは何度も告白してくれて俺はそれに何度も返事してるじゃないか!? あぁ、そうだった。 ハルヒは何度も勇気を振り絞って俺に想いを打ち明けてくれたのに、俺は一度も自分の想いをハルヒに伝えていない。 だったら、今の俺がするべき事は一つだ。 俺はハルヒの肩にそっと手を置いた。 ハルヒは驚いた顔で俺を見ている。 「ハルヒ、ホントにゴメンな。お前は何度も俺に想いを打ち明けてくれたのに、俺はお前になんにもしてやれてない。ホントどうしようもねぇバカヤロウだ」 ハルヒは黙って聞いてくれている。 「あの日からいつも頭のどっかにお前がいた。お前が望むならいつまでだって傍にいてやる。だから、ハルヒもずっと俺の傍にいてくれ。頼む」 ハルヒは、俺が言い終わると同時に抱きついてきた。 「キョン・・・キョン~、・・・ヒック・・・ホントに・・・・ホントにあたしでいいの?あたしなんかでいいの?」 ハルヒは俺の胸でわんわん泣いた。 「当たり前だろ?もう、お前以外なんて考えられない」 俺も涙で何も見えない。 俺はわんわん泣くハルヒを二度と離さないように、壊さないように抱きしめた。 「ハルヒ、好きだよ。愛してる」 「あ・・あたしも・・・グスッ・・・キョンを愛してる・・ヒック・・大好きだよ・・キョンっ!!」 ガキの恋愛だと笑われたって構わない。 俺はもう、生涯ハルヒを離さないっ!! 俺は、ハルヒの頭に手を回し、そっと俺の方へと寄せた。 ハルヒはこちらを向き、まだ涙がたっぷり溜まっている瞼を閉じて待ってくれている。 俺は自分の唇を、ハルヒのそれにくっ付けた。 たったそれだけの行為でこんなにも幸せになれる。 ハルヒの唇からハルヒの想いが流れ込んでくるようだった。 どれ位していただろう・・・ お互いが自然に唇を離し、その余韻に浸っていた。 もう一度と唇を近づけた時、ドア越しに会話が聞こえた。 なんだ?と思っていたらハルヒと目が合った。 どうやら、ハルヒにも聞こえるらしい。 俺とハルヒはそーっとドアに近づき、聞き耳を立てた。 「・・・・・ルヒちゃんはうちのにはもったいない位です。」 「ホントよね。キョンにはもったいないわ」 「そんなこと言わないで下さい。キョン君以外の子にハルヒを上げる気はないんですから!ね、お父さん?」 「そうですよ。十分ハルヒと渡り合っていけます。あの子が私以外の異性であんなに楽しそうに話すのはキョン君だけなんですよ」 「そう言ってもらえると光栄です。これからもうちのをよろしくお願いします」 「あたしからもよろしくお願いします」 「「こちらこそ」」 ハルヒは肩をワナワナさせている。 どうやら大変ご立腹の様子だ。 無論、俺も例外ではないのでアイコンタクトを取ると一緒にドアを物凄い勢いで開けた。 「「さっさと寝ろ~っ!!雰囲気ぶち壊しだ~っ!!!!」」 この後、親たちから散々からかわれたのは言うまでも無い。 はぁ、やれやれ fin エピローグ2 後日談 「そういや、なんであの時ハルヒの両親と一緒に居たんだ?」 俺はふとそんな疑問を母さんにぶつけた。 「あぁ、あれ?とりあえず気分だけでも味わおうと思ってみんなでブラブラ校門の辺りを歩いてたら会ったのよ」 「へぇ、そうなのか?」 「うん、そうなのよ。まぁ、初めから一緒に入学祝いをする計画だったんだけどね」 「ふーん。って、あの時初めて会ったんじゃないのか?」 「違うわよ?えーっと、そうね。もう、3年位の付き合いになるかしら」 「何をどうしたらそうなるのか教えてもらいたいもんだ・・・」 「いいわよ、教えてあげる。あれは、たしかあんたがハルヒちゃんを送った3ヶ月後くらいかしらね。お父さんと買い物に行った時偶然会ったのよ」 何なんだ・・・この因果律は? 「で、そのまま一緒にお昼ご飯食べて仲良くなったわけ。どう?分かった?」 「あぁ、理解した。で、なんでそれを俺に隠してたんだ?」 「だって、親が横槍入れたら上手くいくものも上手くいかなくなるでしょ?」 「なるほど。って納得いかん。って事はあれか?同じ高校に入る事も事前に知ってたのか?」 「もちろん!!でも、まさか同じクラスになるとは思わなかったわ」 そりゃそうだ。そこまで操作出来る訳がない。 「もうあれね?これは運命よね?キョン、あんたハルヒちゃんとチューしたんだからちゃんと責任取りなさいよ?」 「あぁ、そうする」 これからもお互い苦労しそうだ。ハルヒよスマン。 「あぁ、早く孫を抱きたいなー。あたしはハルヒちゃんそっくりの女の子がいいわ。キョン頑張ってね」 もう何を言っても聞きそうにないな・・・ はぁ、やれやれ・・・ fin 涼宮ハルヒの入学 version H
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「…………もちゃ……………… ……アもちゃん……………… アもちゃん!!」 「っはぁっ!!!……はぁっ……はぁっ……」 「やった……!起きた!!良かった……!! アもちゃん!もう起きないかと思ったよ!」 目を覚ますと、そこにはみんながいた。 よく見ると皆目が潤んでいる。 オレを心配して、泣いてくれてたのか。 「あー、心配かけて、その、悪かった。 みんな、ありがとな」 途端に、みんなが驚いた顔でこっちを見る。 ……オレ、なんか変な事言ったか? 「アもちゃんが、素直にお礼を言うなんて… これはお赤飯ものじゃないっ!?」 「だいじょうぶっ!?アもちゃん、 やっぱりどこか頭でも打ったんじゃ……!」 「てめぇら……人を何だと思ってんだ!!」 …………………… ……………………………… ………………………………………… 「……なぁ。Dr.マッドは……あの後、 どうなったんだ?」 「………………うん。アもちゃんとDr.が正面から ぶつかり合った時……すごいパワーが溢れ出して、 みんなも吹き飛ばされそうになったの。 それが収まった後慌てて見に行ったら、 アもちゃんもDr.も倒れてて…………。 Dr.は、その…………もう、ダメだった」 「………………そうか」 Dr.マッドを、倒す。 そのつもりでずっと戦って来たのに、 本当に死んでしまったと知るのは、 あまり気持ちの良いものではなかった。 無我夢中だったが、 オレ達は目的を果たした。 後は、純乃の符号の力を借りて別世界へと 移動するだけだ。 Dr.マッドがいなくなった今、 世界の消滅は秒読みのはずだ。 今のところ大きな崩壊は起きていないが、 ずっと続いている世界の揺れは、 少しずつ強くなっている気がする。 「なぁライジング。 移動の準備はもうできてるのか?」 「うん。純乃ちゃんが、装置のところで待ってるよ。 もう、大丈夫そう?」 「あぁ、もう普通に歩ける。 行こう、もたもたしてると逃げ遅れちまう」 …………………… ……………………………… ………………………………………… 「では、行くぞ。 全員、しっかり手を繋いだか?」 純乃の符号は本来、相手をランダムに別次元に飛ばすだけの能力だ。飛ばす先の指定はできず、また1人を飛ばすだけで凄まじいエネルギーを使う。 だからこそ、Dr.の時空転移装置が重要なキーになる。これを使って移動先の時空を指定し、なおかつ必要なエネルギーを肩代わりしてもらうのだそうだ。 「飛ばす先の世界は、現実の世界に限りなく近い別時空だ。現実の世界にはもう1人のお前たちがいるからな、そこに飛ばしてしまっては同じ人間が2人いる事になり、大問題に なってしまう。だからこそ……」 「能書きはいいからよ、さっさと飛ばしてくれよな。 世界が崩壊しかかってるんだぜ」 「ちょ、ちょっとアもちゃん! 純乃ちゃんは私達を助けようとしてくれてるのに……!」 「…………いや、彼女の言う通りだ。 事は一刻を争う。……では、飛ばすぞ。 忘れ物はないか?」 「あっ、そういえば……」 はもはもに、天国みたいな場所で言われた事を思い出した。 「はもはもに、礼を頼まれたんだった。 ……ありがとうな、純乃。 オレ達を助けてくれて。お前がいなかったら、 オレ達は世界と一緒に消える運命を 受け入れるしかなかった」 「……ッ!!…………あぁ、気にするな。 礼には及ばない。 さぁ、今度こそ忘れ物はないか!? 装置を起動させるぞ!」 皆が頷く。 …………ん、待てよ。 この方法だと、純乃はどうやって別世界へ移動するつもりなんだ? 「なぁ、純乃。お前はこの後 どうやって…………」 「さよならだ、みんな。 君たちの歩む未来に、栄光の光が輝く事を祈っている」 おい!! まさか、アイツ……!!! 「純乃ちゃん!!まさか、最初からここに残るつもりで…………!!」 装置が起動し、オレ達は光に包まれる。 ライジングや他の女児が慌てて外に出ようとするが、光の帯のようなものに阻まれ、 出る事ができない!! 「意味もなくここに残るわけじゃないさ。 ……いくら装置の後押しがあっても、 私の符号で全員を別世界に移動させるのは 不可能だ。……私の命を、燃やし尽くさない限りは、な。 なに、元々私は現実には存在しない人間だ。 気に病む事はない。 君たちは、十分私の心を救ってくれた。 これ以上を望むのは、贅沢というものさ」 グォン、グォン、 グォングォングォン……! 時空転移装置の駆動音が鳴り響き、 オレ達の身体がふわりと浮き上がる。 まばゆい光が周りを包み、もう外の光景は見えなくなる。 「純乃ちゃんっ……!!」 光の隙間から、一瞬…… 純乃の晴れやかな笑顔が見えた気がした。 バシュウウゥン!!!! …………………… ……………………………… ………………………………………… カチ、コチ、カチ、コチ。 カチッ。 「………………はっ!!」 目を、開ける。 身体を起こすと……そこは、オレ達が見慣れた場所だった。 「ここ……青空学園、だよね……?」 オレ達が知る学園とは少し違っているが、 ほとんど同じ建物だ。 となると、ここは。 もう、さっきまでいた夢の世界とは違う、 別の世界なのか? 「わたし達、助かったんだね。 …………だけど、純乃ちゃんが…………」 ライジングの言葉に、皆が押し黙る。 アイツは、最初っから自分が助かるつもりはなかったのか。 オレ達を助けるためだけに、命を捨ててまで符号を発動してくれたのか……。 「………………………………」 しんみりとした沈黙が流れる。 気にしても仕方ないのは分かっている。 だけど、アイツや、はもはもの犠牲のおかげで 自分たちは助かったと喜ぶ気分には、 今はとてもじゃないがなれなかった。 …………ぃ………… 「……ん?何か、聞こえないか?」 「え?なんだろ、この世界の人が こっちに気付いて来たのかな」 ……ぉーぃ………… ……おーい!みんな───!………… 「え……あれ、って…………」 「何で……!どういう事だ……!?」 「みんな───!! 良かった、やっと会えたよー!!」 「は……はもはもちゃん!?」 第10章(後編)へ
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←前の月 現在のページ 次の月→ 2010年09月 2010年10月 2010年11月 計170曲 2010-10-01 (4) エコー・トーン / 頑なP Another world / ささP,かすみP トコヤミ / nakanoise 残響 / (´^ω^`)P 2010-10-02 (7) 無い / (仮)P 心内助走 / bibuko FEEL / もちっとあいす toy / アルテミスP 君の手、僕の手 / 40㍍P 自由奔放 / PELIE Hello, Goodbye / 毎夜P 2010-10-03 (3) 悪いことはしちゃいけないよ / きくお little flames / まももP 終末蜃気楼 / 五字熟語P 2010-10-04 (8) ブラックコーヒー / 霊長類P ハートレス・マトリョーシカ / Calo Danca de Amor / Rin(ぎん) Would you marry me? / えぃ 2 31 / raytona Liam / 単色P Knife / れるりり クラウン / KulfiQ 2010-10-05 (6) Raining Star / よだれP バッドアンサー / 夕焼けP エメラルド / ホワホワP Spiral / ゆきな Solitary queen / ミュムP Six steps / 恋竹林 2010-10-06 (2) WildCard / テラ小室P かくれんぼ / buzzG 2010-10-07 (9) ルービックキューブ / モナカ ハッピー・ラボ / TRI-ReQ お砂糖mogmog / かめりあ 新銀河的吟遊少女 / MELiSSA 僕らの倍音 / 鍵盤無双P トップシークレット / すこっぷ さよなら愛しき人 / 堤逢叶 Kung-fu Girl / 大福P ミレニア / カナタ 2010-10-08 (6) ムーンライト / オカメP モカ / めざめP ウソツキ / ひらまる うさぎヨーグルト / SOLIDIO Oval Blue / solareca ユメクモ / 実谷なな 2010-10-09 (1) RAIN / Maki(偽善者P) 2010-10-10 (7) Addicted / Doofus-P 彩 / とんびP mix your love / nyan_nyan コスモノート / nana(Sevencolors) スミレの絵本 / kous 幻想少女と童話の森 / トーマ ブラックキャット / ヒートン 2010-10-11 (8) 限定的世界 / 五字熟語P 21XX / 21世紀P α / ゴジマジP Dear Ensemble / minjta フレラレタク▲レタア / k_zero+A 蝉時雨の季節に君を想うということ / フミ Specification / 蝶々P sleep / co 2010-10-12 (5) 独裁ジェット / 家の排水溝が詰まって溢れて水たまりP 花喰鳥と恋する少女 / てをには ホノカ / アリエP 月光食堂 / ぬー 愛色 / レアホースP 2010-10-13 (9) いくつもの愛の言葉 / 毛ブラP らぶぱい / とめP コイノウタ / かずくんP 水色の街 / ファンド sunset / らいだーP The Grooviest Girl In The World / あつぞうくん tell me darling / marukinZ Parade Song / はやくP イキサキ / ヨンモジP 2010-10-14 (5) サンピ / ラマーズP ショットガン・ラヴァーズ / のぼる↑P 其処に在る未来 / ゆよゆっぱ Precious Days / yusukeP トモダチレシピ / アクセルP 2010-10-15 (5) Heart in / kuna 夢のかけら / solareca エゴロジスト / T-POCKET 北風と太陽 / ワタルP ネトゲ廃人シュプレヒコール / さつきがてんこもり 2010-10-16 (3) stage! / たーP ぽかぽか / こまん わがままな毎日 / 816 2010-10-17 (12) undoll / atre しょうねんのこえ / ひぃP grAvIty / ミルクP トラベリングムード / whoo finite element -Mirror DoLLs- / SHIKI 夕暮れ落ち葉とイノセンス / パイパンP marry go round / USK Last song / 乙P solid heart / ぺぺろんP 黒い翼は好きですか? / くちばしP 純情スワロー / くらP MarBle / なきゃむりゃ 2010-10-18 (8) Sweet Sugary Dog / yua さよならさんかく / osu -MAGIC- / effe キミオモイ / mnm hollowly / オカメP Oneroom Cube / U-skeP 睡眠浴 / morlbon ClicE / とーま 2010-10-19 (3) born tonight / MeichanP 恋時間 / ちょむP 青と黄色と緑のトリ物語 / Sっちー 2010-10-20 (4) 黒いつばさ / フェイP MONSTER / sakuP 百合と流星群 / wataru - 奏 - / もじゃぶた 2010-10-21 (3) 秋の夜長にワガママを / デッドボールP KVLR / AVTechNO SKY brain LOVE / NIYMORIY 2010-10-22 (6) まよいごと / take 猫舌クレイジー / らいおお アカガネ / nakanoise Sorrow / Wonder-K キモノ・ドレス / ポン酢P crack / keeno 2010-10-23 (5) またあした / ふわりP イロナパネラ / ceresP 3476メトロ -SAYONARA EDIT- / kochoP 極悪人 / 164 37,0℃の恋 / れたP 2010-10-24 (6) まよなかにおはよう / ARuFa 楽園~raku en~ / sa3sa3 Sing / agrooveP ステア / T-POCKET drift apart / Ageha TARARURA* / rlboro 2010-10-25 (4) ケセラセラ / 彩音P SPACE VOYAGER / となさ 嘘吐きの隣で / uzP fall into a trance / オカメP 2010-10-26 (5) BAISIN×シー・オブ・サイレンス / チーズP 真夜中のアトリ / 猫虫P 不透明なジェラシー / U-skeP 花へ辿る糸 / 糞田舎P 天気雨 / kous 2010-10-27 (7) iStar / 此糸ウルヱ テトテ / TABれっと 3 Years Back / Wonderlandica カラレス / ゆにP 透明なシンパシー / U-skeP 浮遊高度 / ぴか丸♪ My Last Moment / どん 2010-10-28 (4) The word no one will hear / Wonder-K くそったれな夢と宝物 / レアホースP 楓 ver.2.0 / Clean Tears 浄夜 / 堤逢叶 2010-10-29 (3) After a sad dream / ◆◆◆◆◆P ひかりホログラフ / トルバP Eclair~消えた貴女のための鎮魂歌~ / マチゲリータP 2010-10-30 (7) ピアノ弾きの歌 / 九九P 電脳雲ヲ昇ル彼女ハ笑ウ / AIR田 Dear Home Town / しもつき クラウドチャンバー / sho_soar 繰り返し一粒 / 猫虫P 忘れ傘 / あむざ 音の架け橋 / アルテミスP 2010-10-31 (5) 雪が積もる日 / Culb-Ru ne 46610 / M.A.T Re coil / Ghost SHE IS SYNTHESIZER / クヌースP WONDERER / 走るP
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基本情報(MGG) ルーム https //www.showroom-live.com/ONLYVOICE_116 名前 meru 番号 なし ニックネーム めるちゃんなどなどお気軽にお呼びください((((ノ。・ω・。)ノ♡ ファンマーク 🐏💭 ファンネーム めるんぱん ルーム挨拶(入室) こんめる ルーム挨拶(退出) おつめる Twitter https //twitter.com/meru51385054 YouTube https //www.youtube.com/channel/UCAeUAoErmFeMeaq3bhPg8oQ 配信タグ #meruのゆるうた ファンアートタグ #気づいてめるちゃん 決勝順位 XX位 決勝獲得ポイント XXpt 面接審査 ZOOMで実施 面接日付 2022年8月下旬~9月上旬 面接結果発表時期 2022年9月26日(月)23 59までに、イベントページにて発表。 2次審査内容 3Dアバター使用によるパフォーマンス審査 2次審査日付 2022年10月DD日 2次審査結果発表時期 2022年11月30日(水)までにイベントページにて発表。 2次審査特典(3名以上) ①メタバースガールズグループとしての活動権獲得 ②オリジナルソングのレコーディング権獲得 ③オリジナルソングのMusic Video制作権獲得(ONLY VOICE公式YouTubeチャンネルにて公開) ④オリジナルソングの配信リリース権獲得 2次審査内容 メタバース空間でのパフォーマンス、ライブ配信における人気度、ONLY VOICE事務局による評価を合算し、ファイナリストの中からグランプリを決定 MV楽曲収録時期 2022年11月~2023年1月 オリジナルソング 「●●」(20YY年MM月DD日公開) 2次審査結果 【ONLY VOICE】 メタバースガールズグループイベントページ:https //www.showroom-live.com/event/onlyvoice2_lasta 【ONLY VOICE】公式Twitter:https //twitter.com/onlyvoice_gig agehasprings The Lab.ホームページ:https //community.camp-fire.jp/projects/view/230500 as gig labelsホームページ:http //ageha.net/lab/as-gig-labels/ キャラクターデザイン凪白みとTwitter:https //twitter.com/lemon_mito?s=20 t=AlsrtDMuIOvNhoac6ijeKQ キャラクターデザインによりTwitter:https //twitter.com/nyorinyori?s=20 t=QIpUveQiEftBmZ2tFyy8Gw キャラクターデザインむりょたろTwitter:https //twitter.com/muryou_tada?s=20 t=VRAC2VVgLwc8qZUIlrv0aA 目次 詳細情報(ONLYVOICE MGG)自己紹介(メタバースガールズグループオーディション) ファンによる紹介(メタバースガールズグループオーディション) 配信タイムテーブル(ONLYVOICE MGG) 活動の記録(メタバースガールズオーディション)ONLYVOICE MGG 決勝イベント期間(2022年7月27日~8月7日) 基本情報 詳細情報自己紹介(Vsingerオーディション) ファンによる紹介(Vsingerオーディション) 配信で歌った曲(抜粋)2021年9月15日現在 歌った曲リスト𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧 活動の記録(Vsingerオーディション)スタートダッシュ期間(2021年8月13日~20日) 予選イベント期間(2021年8月24日~9月5日) 予選後決勝までの期間(2021年9月6日~9月9日) 決勝イベント期間(2021年9月10日~9月19日) 3次審査 グランプリ審査 詳細情報(ONLYVOICE MGG) 自己紹介(メタバースガールズグループオーディション) 7/27 18 00 - 8/7 21 59までの 決勝からもう一度参加します! 2度目のオーディション 全力で頑張りますので皆様の夏を私にください どうか応援してもらえると嬉しいです よろしくお願いします 合格して今回こそ夢を掴み取りたいです! 『目指せ誰よりも愛の溢れるVsinger!』 Vsingerプロジェクト、ONLYVOICE候補生として、毎日成長中!🐏💭 歌うことと話すことが大好きで、色んなジャンルを楽しく歌っております たくさんの人に出会えって貰えるようにひとつひとつの言葉に愛をこめて! 皆様の毎日に少しでも癒しをお届けできるように💐 『よろしければ古参なっちゃいませんか?』 ファンによる紹介(メタバースガールズグループオーディション) 配信タイムテーブル(ONLYVOICE MGG) 日付 配信開始 配信終了 星集め 星捨て 備考 活動の記録(メタバースガールズオーディション) ONLYVOICE MGG 決勝イベント期間(2022年7月27日~8月7日) 2022年7月27日(水)18 00-19 00 カラオケ配信 いきなり623,764pt獲得、2位との差558,355ptでスタート。昨年からの大きな成長、格の違いを見せつける。凄いわ… 21 00-22 30 カラオケ配信 874,411pt 23 55-24 25 弾き語り配信 1,262,473pt 2022年7月28日(木) 9 00 - 9 30 弾き語り配信 1,319,041pt 12 00-12 30 カラオケ配信 1,381,487pt 15 00-15 30 カラオケ配信 1,433,408pt 18 00-19 00 カラオケ配信 1,560,921pt 23 55-24 25 弾き語り配信 1,614,356pt 2022年7月29日(金) 9 00 - 9 30 弾き語り配信 1,700,501pt 12 00-12 30 カラオケ配信 1,755,516pt 15 00-15 30 カラオケ配信 1,809,558pt 18 00-19 00 カラオケ配信 1,904,401pt 23 55-24 25 弾き語り配信 1,972,597pt 2022年7月30日(土) 9 00 - 9 30 弾き語り配信 2,021,533pt 12 00-12 30 カラオケ配信 2,078,197pt 15 00-15 30 カラオケ配信 2,122,903pt 18 00-19 00 カラオケ配信 2,227,428pt 23 55-24 25 弾き語り配信 2,287,543pt 2022年7月31日(日)9 00 - 9 30 弾き語り配信 2,327,491pt 12 00-12 30 カラオケ配信 2,380,914pt 15 00-15 30 カラオケ配信 2,439,723pt 18 00-19 00 カラオケ配信 2,516,445pt 23 55-24 25 弾き語り配信 2,631,735pt 2022年8月 1日(月)9 00 - 9 30 弾き語り配信 2,683,947pt 12 00-12 30 カラオケ配信 2,760,088pt 15 00-15 30 カラオケ配信 2,846,408pt 18 00-19 00 カラオケ配信 2,964,735pt 21 00-21 45 カラオケ配信 3,124,730pt※この日より配信時間変更 2022年8月 2日(火)9 00 - 9 30 弾き語り配信 3,177,438pt 12 00-12 30 カラオケ配信 3,280,070pt 15 00-15 30 カラオケ配信 3,366,222pt 18 00-19 00 カラオケ配信 3,418,532pt 21 00-21 45 カラオケ配信 3,631,625pt 基本情報 ルーム https //www.showroom-live.com/ONLYVOICE_116 名前 meru 番号 116 ニックネーム めるちゃんなどなどお気軽にお呼びください((((ノ。・ω・。)ノ♡ ファンマーク 🐏💭 ファンネーム めるんぱん ルーム挨拶(入室) こんめる ルーム挨拶(退出) おつめる Twitter https //twitter.com/meru51385054 nana ID 10023746 YouTube https //www.youtube.com/channel/UCAeUAoErmFeMeaq3bhPg8oQ ツイキャス https //twitcasting.tv/meru51385054 マシュマロ (削除済み) 配信タグ #meruのゆるうた ファンアートタグ #気づいてめるちゃん スタートダッシュ期間 5万ポイント達成(特別ルームサムネイル獲得)、フォロワー27人 予選ブロック B 予選順位 1位(決勝進出) 予選獲得ポイント 2,432,667pt 決勝ブロック C 決勝順位 1位(3次審査進出、他14名進出) 決勝獲得ポイント 3,547,328pt 3次審査内容 面接審査(東京都内もしくはオンラインで実施) 3次審査日付 2021年9月28日 3次審査結果発表時期 2021年10月中に【ONLY VOICE】 VSingerプロジェクトのイベントページにて発表。 3次審査特典(2~3名) ①agehaspringsグループのプロデュースによるオリジナルソングのレコーディング権(1コーラス)獲得 ②VSingerとしてMV出演権獲得 ③VSingerとしての活動権獲得 3次審査結果 合格(ファイナリスト進出 2021年10月29日(金)17 00発表) グランプリ審査内容 YouTubeに公開したMV反響、ライブ配信における人気度、ONLY VOICE事務局による評価 MV楽曲収録日 2021年11月25日(金) オリジナルソング 「ユーフォルビア」https //www.youtube.com/watch?v=tjmV7puKlJ8 t=3s(2021年12月21日公開:削除済) グランプリ発表時期 2021年12月29日(水)23 59までに、【ONLY VOICE】 VSingerプロジェクトのイベントページにて発表。 2022年1月31日までに発表に変更(2021年12月21日)。 グランプリ特典(1名) ①as gig labelsバックアップのもと、VSingerとしての活動権獲得 ②オリジナルソングを配信リリース(2022年3月までにリリース予定) MV楽曲評価 再生回数:3,631回 いいね:130 チャンネル登録者数:82人 コメント:29(2022年1月30日時点) グランプリ審査結果 グランプリ獲得ならず(グランプリ:さながら(027))2022年1月31日午後12 31発表 【ONLY VOICE】 VSingerプロジェクトのイベントページ:https //www.showroom-live.com/event/onlyvoice_1 【ONLY VOICE】公式Twitter:https //twitter.com/onlyvoice_gig agehasprings The Lab.ホームページ:https //community.camp-fire.jp/projects/view/230500 as gig labelsホームページ:http //ageha.net/lab/as-gig-labels/ キャラクターデザイン美和野らぐTwitter:https //twitter.com/rag_ragko 詳細情報 自己紹介(Vsingerオーディション) ONLY VOICEオーディションの2次審査に参加中! たくさんの人に出会えって貰えるように愛をこめて歌います!🙆🏻👌✨ おしゃべりも大好きです💗 呼び方、めるちゃんなどなどお気軽にお呼びください((((ノ。・ω・。)ノ♡ 予選までから決勝まで!たくさん推して貰える様に頑張ります、よかったら立ち寄っていってください👾👾💓 1番めざして頑張ります!(๑و•̀ω•́)و ファンによる紹介(Vsingerオーディション) ✨本格派シンガー。特にアップテンポで盛り上がる曲では、聴く人の魂を揺さぶることができる。 ✨雑談をはさみながら曲を淡々と歌う姿はまさに歌うために生まれてきたような人を感じさせる。 ✨配信中にときどき「お腹すいた」を連発するが、喉だけではなく全身を使って歌う理想的な歌い方をしている証拠と思われる。 ✨魚はサバが好きで、マグロは苦手。白米も苦手。 配信で歌った曲(抜粋)2021年9月15日現在 ヨルシカ 花に亡霊 春泥棒 雨とカプチーノ 風を食む ただ君に晴れ だから僕は音楽を辞めた 嘘月 ヒッチコック 思想犯 雲と幽霊 ノーチラス 夜行 心に穴が空いた 準透明少年 あの夏に咲け 靴の花火 負け犬にアンコールはいらない 又三郎 藍二乗 憂一乗 パレード 初月、某、月明かり HoneyWorks ファンサ 同担☆拒否 誇り高きアイドル 金曜日のおはよう 私アイドル宣言 世界は恋に落ちている ヒロイン育成計画feat.涼海ひより(CV... Vsinger YuNi Winter Berry 透明声彩 Mrs. GREEN APPLE アウフヘーベン Hug CHEERS umbrella 我逢人 Others カブトムシ(aiko) 恋のスーパーボール(aiko) もっと(aiko) 正しくなれない(ZUTOMAYO) 彷徨い酔い温度(ZUTOMAYO) 脳裏上のクラッカー(ZUTOMAYO) ヴァンパイヤア(DECO*27) おじゃま虫(DECO*27) 弱虫モンブラン(DECO*27) 逃げ水(乃木坂46) 帰り道は遠回りしたくなる(乃木坂46) 裸足でSummer(乃木坂46) 星丘公園(Hump Back) LILLY(Hump Back) クジラ(Hump Back) たばこ(コレサワ) 恋人失格(コレサワ) ライオン(May n/中島愛) 星間飛行(ランカ・リー=中島愛) 炎(LiSA) 紅蓮華(LiSA) 貴方の恋人になりたいのです(阿部真央) ストーカーの唄~3丁目、貴方の家~(阿部真央) 気になるあの娘(相対性理論) 地獄先生(相対性理論) 心做し(蝶々P) 心拍数#0822(蝶々P) いーあーるふぁんくらぶ(みきとP) サリシノハラ(みきとP) タバコ(FOMARE) Lani(FOMARE) 月明かり、浮かぶ君(DIALUCK) あの街まで(DIALUCK) ダーリンダンス(かいりきベア) 千本桜(黒うさP) Alice/古川本舗P Calc.(ジミーサムP) ハッピーシンセサイザー(Easy Pop) secret base~君がくれたもの~(ZONE) 春を告げる(yama) 変わらないもの(奥華子) 夜のピエロ(Ado) YUME日和(島谷ひとみ) 風になる(つじあやの) only my railgun(fripSide) ドライフラワー(優里) 夏祭り(Whiteberry) メランコリック(Junky) セプテンバーさん(RADWIMPS) ゆるふわ樹海ガール(ネクライトーキー) イト(クリープハイプ) 怪物(YOASOBI) anima(ReoNa) もしも(カネヨリマサル) エンヴィキャットウォーク(トーマ) God knows…(涼宮ハルヒ(平野綾)) 残酷な天使のテーゼ(高橋洋子) CRAZY FOR YOU(kylee) KING(KANARIA) ありふれた言葉(きのこ帝国) カワキヲアメク(美波) Perfect Day(supercell) 恋人ごっこ(マカロニえんぴつ) ヨワネハキ(MAISONdes) 怪獣の花唄(Vaundy) フォニイ(ツミキ) 創聖のアクエリオン(AKINO) swim(04 Limited Sazabys) 異邦人(久保田早紀) アイネクライネ(米津玄師) 煙(Saucy Dog) glow(keeno) なごり雪(いるか) 青いベンチ(サスケ) フォニイ(ツミキ) 煙(Saucy Dog) スターライトパレード(SEKAI NO OWARI) ドラマみたいだ(My Hair is Bad) 前前前前(RADWIMPS) 愛のうた(ストロベリー・フラワー) テル―唄(手嶌葵) うまぴょい伝説(ウマ娘) シル・ヴ・プレジデント(P丸様。) Together(あきよしふみえ) 歌った曲リスト𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧 活動の記録(Vsingerオーディション) スタートダッシュ期間(2021年8月13日~20日) ■2021年8月17日 YouTubeに「シンデレラ」歌ってみたを投稿
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蝶々舞う レア度 SSR 図鑑グループ 森羅万象 コーデ効果 攻撃力+80、生命値+1050 色染め 可能 入手方法 浮生秘宝 華服特徴 女性 男性 髪型 【蝶々】可愛さ662、簡素さ620 【飛花】純真さ662、簡素さ620 衣服 【花園】可愛さ875、色気832 【花の恋】純真さ875、洒脱さ832 装飾品 【恋心】可愛さ747、高貴さ662 【恋ひ思ふ】純真さ747、高貴さ662 イメージイラスト
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飲み会なう。【のみかいなう。】 タイトルは仮(?)。 瑛士 公輝、加藤、斗真、熊木、卓也 飲み会なう 俺は今非常にイライラしている 今日は成人組で飲み会だ 成人してない子達は参加出来ないアダルティーな飲み会 …そう、メンバーがメンバーだから、余計にアダルティー 若干一名アダルトというよりシニアと言った方が近いが本人は気にしてるからキレるだろうしその人を憧れてると言うアイツも怒るだろうから口にはしない 「公輝ー!」 ほら、まただよ 何回でも公輝公輝って連呼しやがって 卓也君、さっきからキミ公輝にベタベタ触りすぎ つーか何で恋人繋ぎする必要あるんですか? 公輝も困ってますよ、離しやがれ 「前田ー」 ほーら今度は卓也君の反対側で公輝の右隣に座っている翔君がお呼びですよ 公輝とお互いに名字呼び捨てにして呼び合って、明らかに特別扱いしちゃってます この前さり気なくキスしてんだよこの人 そんでさり気なく肩組んでんじゃねーよ、触んな 「公輝、はい、お酒来たよ」 そう言って今度は斗真が向かい側に座っている公輝にお酒を手渡ししてそのまましばらく手を重ねたり公輝がお酒を口にした後に「俺もちょうだい」と間接キスをしたりし始める 斗真のせいで公輝はどうやら大分酔ってきている様子で、顔が赤い 公輝を酔わせて微笑んで何を考えてるんですかね、斗真君 顔が赤くなっている公輝に斗真は公輝の左頬に触れて 「公輝、赤くなっちゃって可愛い。酔っちゃった?」 なんて微笑んだり 「…違うもん。酔ってないもん」 とか酔っていつもより甘えたな口調になりながらアヒル唇して否定する公輝は凄い可愛いけど公輝の左隣で公輝と恋人繋ぎしている卓也君が 「公輝可愛い」 と言って公輝に触れる斗真の手を振り払って頬にキスしようとしたりそれを卓也君の反対側で公輝の右隣に座っている翔君がさせまいと公輝を自分の方へ引き寄せて公輝が体制崩れて倒れかかっちゃうのを抱きしめたりするのを俺はただイライラしながら四人から少し離れた所から見てるだけしか出来ずに居る 本当なら俺も公輝を独占したい 本当なら今すぐ公輝を連れ出してホテルに連れ込んでやりたいっつーかヤりたい けど争奪戦に混ざるのは大人げないとも思う 今混ざるのは少し遅い気もするし そう思っているのはどうやら俺だけではなくて 俺よりもその四人から離れたところに座り一人黙々とビールを飲んでいる加藤さんも時々公輝達の様子をチラ見している 加藤さんも本当は公輝を独占したくてあわよくばヤりたくていつも「抱いてやろうか」とアピールして 公輝が断ってもまだ言うから公輝もだんだん可哀想に思っちゃってそのうちOK出しちゃいそうな凄く危険な人物なのに 公輝はそんな加藤さんを憧れてるとか言うし加藤さん加藤さん連呼するしいつも会う時は深夜で二人きりだったりするから密会みたいだし 何であんなおっさんがいいんだよとか言ってやりたいけど公輝が加藤さんを好きとかじゃなくあくまでも憧れだと本人は思ってるし俺もそれを信じたいから言うに言えないし もっと俺を見ろよとか言いたいけど公輝はモテるから女の子の対応にもいっぱいいっぱいなのに今みたいに男からもモテてそれどころじゃないのが分かってるし瑛士うぜーとか思わないだろうけど思われたら嫌だから言えないでいる 「前田ー俺の事どう思ってるー?」 翔君が公輝を抱きしめながら訊くと公輝は微笑んで「好きー」とか即答しちゃって翔君は満足そうに公輝の頭を撫でていて 公輝自身は可愛いけどその発言に闘争心がメラメラと燃え上がった卓也君が 「俺はー?」 と訊いてまたしても公輝が笑って「好きー」とか答えると強引に引っ張って翔君から引き離して今度は自分の方へ抱き寄せて 「俺も公輝の事好きだよ、ここに居る誰よりもずっと」 とか言っちゃって公輝が「ホントに?ありがとう」とか言って嬉しそうにしてるのを今度は斗真が 「公輝、俺の事は?」 とか訊いてまたしても公輝が微笑んで「好きー」とか言ったら 「公輝、おいで」 と自分の隣へと呼んで、公輝が言われた通り隣に来た途端公輝を抱きしめて前髪をかきあげて額にキスした 「おでこじゃなくて、口にちゅー、してくんないの?」 公輝がそんな問題発言しちゃったから斗真は大喜びで 「仕方無いなぁ、公輝がそんなに俺とチューしたいならしてあげる」 とか言ってディープキスしちゃって 卓也君が無理矢理二人を引き離して 「公輝大丈夫?消毒しなきゃ!」 とか言ってまたしてもディープキスして 今度はそれを翔君が引き離して 「前田は俺とキスしたいよねー?」 なんて返事も聞かずにディープキス イライライライラ 公輝は酔ってるから仕方無いけどお前等やりたい放題しすぎムカツク しかもディープキスとかふざけんじゃねー 公輝に「大丈夫か?」と訊くと「俺、ちゅー好きだもん」とか微笑んじゃって周り悩殺 気付いたら俺ちょっと勃っちゃってこのままじゃやばい でも今ほっといたら公輝は犯されてしまうかも知れないけど加藤さんがそんな事させないよな?止めてくれると願って自分は席を立った 「…ふぅ」 居酒屋のトイレで抜いたのは初めてだ 手を洗おうとトイレの個室を出るとそこでまさかの公輝に会った 「うわっビックリした」 「あ、瑛士だー」 公輝が微笑んで抱きついてきた 「ちょちょちょ、待って!手洗わせて!」 「んー」 抱きついてくれるのは嬉しいが何より今は抜いたばかりなので抱きしめるわけにはいかない 公輝は素直に従って離れてくれた いつもより丁寧に時間をかけて手を洗う 「公輝、皆と一緒に居たんじゃないの?」 「うん。でも、トイレ行ってくるって抜けてきた」 「よくそんな簡単に抜けて来れたな」 「すぐ戻ってくるから待っててって言ったら抜けてこれたよ」 「そっか」 「今日、瑛士とあんまり話してないって思ったから抜けてきたんだー」 えへへーなんて笑って公輝が言うから可愛すぎてまたちょっと勃ってしまう 「瑛士、もういい?」 「え?」 「ぎゅーってしていい?」 「勿論!」 喜んで! と心で叫んでいると公輝が俺に抱きついてきた 酔ってるからフラフラしてて俺が支えててあげないと危ない 「瑛士、あったかーい」 普段の公輝とは違った積極的で可愛い公輝 いつもより、可愛い 凄くヤりたい さっき公輝で抜いたばかりだから勃たないと思っていたのに俺の分身はあっさり勃ってしまった やっぱり妄想じゃなくて本物がいい 「ん…瑛士」 「ん?」 「おっきくなってる…?」 公輝が俺を上目で見ながら俺の分身に触れる 触れられて余計にそこが熱を持つ 「…公輝のせいだぜ」 「俺の…?」 「おいで」 公輝を連れてもう一度個室へと戻る ドアを閉めて鍵をかけると公輝に口付ける つい数分前に斗真や卓也君や翔君とキスしていたのを思い出し、イラっとしてつい荒っぽいキスになってしまう 「ん…ぅ…んん」 公輝が苦しそうに俺の服をギュッと握る 唇を離すと公輝がトロンとした目で俺を見ていた 「公輝…」 「ん…?」 「俺の事、好き?」 「好き」 きっとそれは他の皆と同じだろうけど ―― 「ん…っふ…」 「はぁ…公輝…うっ…」 本当は今すぐヤりたかった しかしここは居酒屋 仕方無いので大きくなった俺の分身を公輝にフェラして貰っている 公輝とこんな事をしたのは初めてだった しかしずっとずっとしたかった事ではある 「あー…イクッ…イク…!!」 ――― ― 「おかえり前田!遅かったけど大丈夫?」 戻るなり卓也君達に睨まれた 二人一緒に戻って来たからだろう すぐ戻ると言った愛しの公輝がなかなか戻って来なかったから心配していたのだろう 今から探しに行こうとしていた様子だった 「瑛士君と一緒だったの?犯されてない?大丈夫?」 「瑛士君にそんな勇気無いヘタレだから大丈夫でしょ」 斗真がさらりと悪口を言う 「うん、大丈夫ー」 公輝は笑っていた 「おい瑛士君、何処行ってたの?」 座っていた席に戻るなり卓也君に尋ねられた 「トイレ」 「公輝も連れて?」 「公輝が後で来たんだよ、たまたま」 翔君も疑いの目で俺を見ながら言う 「瑛士君はへたれだから無いと思うけど、本当に公輝に何もしてないだろうな?」 「ああ」 斗真に至っては完全に俺を睨んでいる 公輝にはしてないから間違いじゃない 「おいお前等静かにしろよ」 加藤さんの発言に皆が加藤さんの方を見る そこには加藤さんの手を恋人繋ぎして加藤さんにもたれかかり眠っている公輝の姿があった 「ずるーい!何で加藤さんなんだよー」 卓也君がぶうたれている 他の二人も言葉にはしてないが不満ではあるが羨ましいとも思っているようで、それは表情に出ていた 「疲れてんだろ。ゆっくり休ませてやれ」 加藤さんが優しく公輝の髪を撫でる 加藤さんの公輝を見る目はまるで愛しい恋人を見つめる者のようで 酷く、気持ち悪かった 「公輝は俺が連れて帰るからお前等もう帰ってもいいぜ」 加藤さんがお持ち帰り発言をする 「加藤さんと公輝を二人っきりにさせるわけにはいきませんよ」 卓也君が加藤さんを睨む 「そうですよ、加藤さんこそ毎日忙しくて疲れてますよね?帰ってゆっくり休んだらどうですか?公輝は俺が責任持って連れて帰りますから」 斗真が相手を思っての発言のようにお持ち帰り発言をした 「いやいや斗真君も毎日忙しいでしょ?前田は俺が連れて帰るよ」 翔君が少しイライラした様子で言う 「君達は公輝との付き合い浅いから公輝の事分かってあげられないでしょ?俺が連れて帰るよ」 「それを言ったら瑛士君が一番付き合い長いでしょ」 「そうだ、瑛士君の家に連れて行こう」 「あ?二人っきりにさせるつもりか?いくらヘタレでもそれは危険なんじゃねーの」 「皆で行けばいいじゃん!瑛士君の部屋大きいし。一人暮らしだし。いいよね?瑛士君」 「別にいいっちゃいいけどさ…」 本音で言うと、公輝以外帰ってよし あえて口には出さない 俺の部屋に着いて公輝をベッドで寝かせる 少ししたら卓也君がベッドのそばで寝始めてしまった あれだけ騒いでいたのだから疲れたのだろう 「じゃあ俺は前田の隣に…」 「おい待て。誰がそれ許すと思う?」 翔君が公輝の隣で寝ようとすると斗真がそれを引き留めた 「じゃ、ここは家主の俺が」 「いやいやいくら瑛士君がへたれでもそれはダメ。ここは一番安全な俺が」 「おめーのどこが安全なんだ」 「………俺らも近くで寝るか」 「そうだね」 こうして俺達も卓也君の近くで寝ることになった 翔君と斗真もはしゃいでいたからか早々と眠ってしまった 今、寝ないでいるのは俺と加藤さんの二人だけ 話す事は無い というか話したくない 気持ちよさそうに眠っている公輝を見て、そのそばで眠っている三人に毛布をかける ふと加藤さんと目が合った 「…その…何だ…ええと」 「何か用ならさっさと言ってくれません?」 「…家に邪魔して悪かったな」 加藤さんが頭を掻きながら言う 「別に。公輝を家に連れて帰るついでですから」 「そうか。…あのさ」 「まだ何か?」 「俺、そろそろ帰るわ。仕事もあるし」 「そうですか」 「おっさんが飲み会混ざってて悪かったな」 「いえ」 「…加藤さん、本当は、行きたくなかったの?」 突然第三者の声が聞こえて驚いてそちらを見る 寝ていたはずの公輝が起きていた 「公輝。寝てたんじゃ」 「目、覚めちゃった。なぁ加藤さん、本当は行きたくなかったの?…俺が、無理やり連れてきちゃったの?だったら、ごめん…」 公輝がベッドそばで寝ている三人を避けてベッドから降りる 「…ちげーよそんなんじゃねーって」 「本当に?」 公輝が加藤さんに近づいて問う 「ああ。俺がそんな気を遣うと思うか?」 「…分かんない」 「いい加減俺の事分かれよガキ」 加藤さんが優しく笑って公輝の頭を撫でる 「もう行くの?」 「そろそろ行かないと間に合わなくなるからな」 「お仕事、頑張ってね」 「ああ。お前はゆっくり寝ろよ」 「うん。おやすみ。いってらっしゃい」 「おやすみ。いってきます」 加藤さんが名残惜しそうに公輝の頭を撫でるのを止めた 「…じゃあ、お邪魔しました」 加藤さんはそう言って俺の家を出ていった …あえて、何も言わずに空気を読んでいたけれど 加藤さんと公輝のやりとりが本当は凄く羨ましかった 公輝は加藤さんを憧れてるって言ったけど、どう見ても憧れなんかじゃないよな…なんて …やっぱり、加藤さんは嫌いだ 「あ、え、あれ、もしかして俺瑛士のベッド占領してた?」 公輝の声に我に返る 公輝が俺を見ていた 「え?ああ…別にいいって」 「ごめん!俺、床で寝るから!」 「いやいやそんな事させたら俺こいつらに殺される」 70パーセントぐらい本気で言ったのだが公輝はそれを冗談ととったのか、笑った 「…どうせなら、一緒に寝る?」 「え、でも…瑛士、それでいいの?」 「いいよ。二人で寝ても全然狭くないし。一人で寝るよりあったかいだろ?」 「…でも、俺、寝相悪いかも」 「だーいじょうぶだって。さっきまでだって全然寝相良かったし。っつーか今更俺等の間でそんなの気にしなくていいだろ?それに俺は公輝と一緒に寝たいなー…?」 「…じゃあ、そうする」 その言葉に心の中でガッツポーズをした 「…公輝、もっと近く来いよ」 電気を消して二人揃ってベッドへ入る 近くで寝ている三人が起きないか不安だったが、どうやらぐっすり眠っているようだった 「え、でも…」 「何だよ恥ずかしいの?」 「…だって、瑛士とこんな近距離で寝たことないし」 「…公輝」 「ん…」 公輝があんまりにも可愛いから、堪えきれずキスをする 舌を入れると、向こうから求めるように絡められた ベッドの中で公輝を抱きしめると、お互いの心音が伝わって聞こえた 「え、いじ…な、んでキスなんか…」 キスを終えて、公輝が赤くなって言った ああもう、そうやって可愛い顔して だからこんなにハマっちゃう奴が増えるんだよ 「好きだよ、公輝。だーいすき。…今日だけでいいからこうやって抱きしめたまま寝てもいい?」 「…うん」 「ありがとう。…明日起きたら斗真達にぶっ殺されるなー…」 「斗真達?ってここにいる斗真と熊木と卓也?」 「うん」 「そんな事しないって。皆良い奴だもん」 「…だといいな」 「うん。…おやすみ、瑛士」 「おやすみ、公輝」 もう一度だけ、今度は触れるだけのキスをして俺達は眠った ――― ― 朝、俺は三人に叩き起こされた (おい。どういう事か説明しろ) (夜這いはダメだと思うんだ、瑛士君) (公輝に何してんだ!)