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793 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/22(月) 22 48 40 ID sVWolwVr 大河内の自宅の周りには塀が建てられている。 自宅の敷地内にも道場が建てられているらしく、次の曲がり角までその塀は続いている。 塀に沿って歩きながら、別れ際に大河内の言った言葉を思い出す。 「決戦は月曜日ね・・・」 その言葉はおそらく、『交際の申し込みを月曜日にする』ということだろう。 確信は持てないが、なんとなくそんな気がする。 大河内が俺に対して好意を持っていることは薄々感づいていた。 『練習のあとに一緒に帰ってほしい』と頼み込んできただけだったら、自分の勘違いだと思っていただろう。 しかし大河内はいろいろな面で俺に関わろうとしてきた。 ときどきではあるが俺に弁当を作ってきてくれたこと。 メールアドレスを交換してから毎朝おはようのメールを送ってくること。 休日に大河内家の道場で家族と一緒に剣道の練習をしようと頼んできたこと。 あのときは大河内兄に防具をつけたまま便所まで追い込まれた挙句閉じ込められたり、 絵に描いた様な巨漢である大河内父から、高速の突きを受けてむちうちになったりと散々だった。 あの日、唯一嬉しかったことは大河内母の作る昼食の豚汁が言葉にできないほど美味だったことだけだ。 まさにアメとムチ。豚汁とむちうち。 一回行ったきりだが、また今度行ってみるとしよう。今度は医者同伴で。 それは置いておいて。 そんな大河内の姿勢に俺も段々惹かれていき、気づいたら異性として好きになっていた。 なぜ今まで告白しなかったかというと、一緒に練習をして談笑しながら帰るという関係が心地良かったからだ。 だがそれも月曜日で終わらせる。こっちから先に告白して、あいつの驚いた顔を拝むことにしよう。 もし俺の勘違いだったとしても構わない。 俺は大河内のことが好きだから告白するのだ。 794 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/22(月) 22 49 40 ID sVWolwVr 俺の家は大河内の家から国道を挟んで向こう側にある。 国道とはいえ俺の住む町は都市部とは違い九時ごろになるとほとんど車が通らない。 だからいつもは横断歩道が赤でも車が来なければ渡っていた。 その日は右側百メートルくらい向こうから車が来ているだけだったのでいつものように渡った。 『ドサッ』 向かい側の歩道に着いたときに後ろから物音がした。 振り向くと、同じ高校の女生徒が手提げバッグの中身を落としてそれを拾っているのが見えた。 右からは車が迫っている。止まる様子は、ない。 (ズクン。) 心臓が締め付けられるのを感じた。 引き返すな。間に合わない。このまま止まっていろ。そう言っていた。 それでも恐怖で上手く動かない足を動かし、引き返した。 もしかしたら助けられるかもという小さな望みが体を動かした。 女生徒の左側で急停止。 腰を落として、しゃがんでいる女生徒の腰に右手を回し、引き寄せる。 この時点で車は二メートル前に迫っていた。視界が光で埋め尽くされる。 考える時間はなかった。 反射的に道路についた左手を軸にして両足で地面を蹴り、 体を移動させることができたのはまぐれ、もしくは運が良かったと言うべきだろう。 車が一瞬前に自分たちのいた空間を通り過ぎる。と同時に俺は衝撃を受けた。 最初にゴォンという音と一緒に頭に激痛が走り、 次に鉄の匂いときつい香水の匂いがして、 最後に左手から、骨を伝って嫌な音が脳に届いた。 『ぐきゃ』 その音を最後に、 俺は意識を手放した。 795 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/22(月) 22 50 37 ID sVWolwVr 月曜日。 大河内桜は早起きして台所で料理しながら変な歌を歌っていた。 「うっなばら♪ うっなばら♪ うっなばらせ~んぱい♪ きょうのおかずはハンバーグ~♪ ポテトサラダもたっくさんいれて~♪ ニ~ンジンもいっぱいいれました~♪ ぜ~んぶ た~べてくださ~いね~♪ さ~いごはわたしをたべちゃって~♪」 歌の内容のとおり、憧れの海原英一郎の心を射止めるための弁当を作っているのだ。 メインのおかずは一番得意なハンバーグ。 以前手作り弁当を食べてもらったときに一番の好評を得ていた。 食卓では定番のメニューだが時間がかかるため、朝作ることはほとんどない。 だが今日だけは別である。愛の告白という最重要イベント。 少しでも勝率をあげるためにはどんな労力も厭わないのだ。 「じゃあ、行ってきます!」 母に見送られ大河内桜は勇み足で歩き出した。 憧れの人が待つ学び舎という名の決戦場へ向かって。 796 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/22(月) 22 52 49 ID sVWolwVr 今私は屋上で先輩を待っている。 学校の屋上と言えば昼食をとる学生たちで賑わうものだというイメージがあるが、 この高校は安くて美味しい料理を出す学食や、テーブルが設置されている中庭もあるので人が滅多にこない。 告白するには絶好の場所だ。 朝、先輩の下駄箱に 『屋上で待ってます。一緒にお弁当を食べましょう。 桜』 と書いた手紙を入れておいたから先輩はきっと来てくれる。 でも、さすがに先輩も今日この場で告白されるとは思わないはずだ。 もし、告白したら・・・ 「先輩。私は、先輩のことが好きです。初めて会った日から好きでした! 私を先輩の恋人にしてください!」 「えぇっ!え、あ、いやなんでていうかそういうのはもっとこう 長くお知り合いになってからのほうがいいのではないかと思うのだが。」 「もう私たちが知り合ってから10ヶ月目です。十分にお知り合いですよ。」 「し、しかしだな今月号の保健便りにも思春期の恋愛ではキスを許してしまうと 男が発狂してその先へ行ってしまうということが書いてあってだな つまり何が言いたいかというとだな俺とお前がそういう関係になった場合 俺が狂人にならないとは言えないわけでだな。」 「いい、ですよ。」 「ぇ?」 「私のファーストキスも、初めても、全部先輩にあげます。 ・・・先輩。私、本気ですよ。」 「・・・・・・・・・。 ・・・大河内。実は、俺もお前のことが―――――― 797 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/22(月) 22 53 20 ID sVWolwVr 「大河内?来てるのか?」 「『そして私たちは顔を寄せ合い』って、へぁっ!?」 先輩の声が後ろから聞こえた。振り向くと左肩を壁に当ててもたれかかっている先輩がいた。 心臓が高鳴る。顔が紅くなるのがわかる。 まずい。いざとなると頭が回らない。えーと、『私のファーストキスも、』じゃなくて! そう!まず一緒にご飯を食べるんだった。告白はそのあと。 「手紙、呼んでくれたんですね。じゃあ、一緒にお弁当食べましょう。」 「待ってくれ。その前に言っておきたいことがあるんだ。」 「ぇ?」 まさかさっきの妄想が本当に? 嘘、え。やだ、嬉しい。どうしよどうしよ。 いや、落ち着け私。先輩の告白の言葉を脳に永久保存するために耳を澄ますんだ。 「大河内。実は俺な・・・」 くるっ! 「この間の夜、事故った。」 ・・・じこった? なんですかそれ。どこの国の言葉ですか?もし日本語だとしたらどの地方で流行っている告白の言葉ですか? しかし次の瞬間私は凍りついた。 先輩が体の後ろに回していた左手を私に見せる。 左手が、包帯でぐるぐる巻きにされていた。 798 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/22(月) 22 54 22 ID sVWolwVr あの夜にあった出来事を大河内に話すことにした。 こいつには話しておいたほうがいいだろう。 「国道でうちの高校の女生徒が車に轢かれそうになってて、俺が助けようとしたんだ。 どうにか女生徒は無事だったけど、俺は左手をタイヤに踏まれて、この通りさ。」 明るい口調で喋ったつもりだったが、大河内の表情はさらに険しくなった。 「女をかばって、先輩が怪我をした、ってことですか」 「まあ、そういうことだ。」 事故のあとに目を覚ました俺は病院のベッドに寝ていた。 目を覚ました俺を見て両親は緊張の糸が切れたように座り込んだ。 聞くところによると、ガードレールの柱に頭を打って倒れていた俺を見て救急車を呼んでくれたのは 俺がかばった女生徒ではなく、散歩途中のおばさんだったらしい。 横断歩道に潰れた携帯電話や化粧品が転がっていただけで 女生徒らしき人影は見当たらなかったそうだ。 車はそのまま走り去ってしまったらしく、警察が調べてはいるが 人を直接轢いたわけではないので特定は難しいとのこと。 怪我の具合を聞いてみたところ、脳波や頭蓋骨・脊椎などに異常は無かったらしい。 「ただ・・・」と言葉を切った母の視線が俺の左手に向けられていた。 それにつられて見た自分の左手は、包帯に包まれて楕円形になっていた。 それを見て嫌な予感がよぎる。 軽く人差し指を動かしてみようとするが、動かない。ああ、やっぱりか。 左手が、まったく動かなくなっていた。 799 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/22(月) 22 55 15 ID sVWolwVr ここまでの話を聞いた大河内の表情は、絶望の色に染まっていた。 「右手は動くし、左手は薬を飲んでおけば日常生活に問題はないから学校には通うことにしたんだ。 ちょっと不便だけどな。」 「・・・・・・・・・そうですか。」 いつもの明るい声も暗く沈んでいる。 何を言っても元気を出してくれないのではないだろうか。 「・・・完治は、するんですか?」 「医者の話では骨は元通りになるそうだ。 ただ以前のように動くかは経過を見ないとわからないってさ。」 「・・・・・・・・・そうですか。」 声を聞くたびに俺の気分まで落ち込んでいく。 こいつのこんな顔は見たくなかった。 (今告白したら元気、出してくれるかな。) 馬鹿か俺は。 ここまで落ち込んでいる人間にそんな話をしたら嫌われるに決まっている。 「あー、とりあえず弁当食べないか?作ってきてくれたんだろ?」 「・・・はい。すいません先輩。 私、急用を思い出しました。・・・失礼させていただきます。」 そう言って大河内は俺に弁当の包みを渡すと屋上から去っていった。 あとには俺一人が残された。 その弁当は確かに美味かった。 ハンバーグまで入っているということは相当に力を入れて作ったんだろう。 でも。 「二人で食べたらもっと美味しいんだろうな。」 誰もいない屋上でそんなひとり言をつぶやいた。 800 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/22(月) 22 56 06 ID sVWolwVr 先輩を屋上に残し、ゆっくり屋上のドアを閉めて、・・・そしたらもう我慢の限界だった。 (なんで!なんでなんでなんで!どうしてこんなことになってるのよ!) 声には出さないけど心の中では絶叫が響きわたっている。 いま自分がどんな表情をしているのかわからない。でも、きっと子供が見たら泣くのは間違いない。 絶望と、怒りと、悲しみが混沌を生み出している。なにがなんだかわからない。 くらくらする。眩暈がする。足がもつれて、階段を踏み外してしまった。 「いっっつう・・・うく、くぅ・・・うっうぅぅ・・・」 泣き出してしまった。痛みからではない。悲しみが堰をきって押し寄せてきたからだ。 先輩の左手が動かなくなった。そのうえ、元通りになるかはわからない。 直る可能性もある。でも、もし直らなかったら。 「そんな・・・そんなこと、考えちゃ、だめ・・・うぅぅ、く、ふ・・・ いや、そんなの・・・いや。だ、って、もしそんなぁ、ふぁ・・・ことに、なったら・・・」 先輩は剣道部をやめてしまう。 つまり、先輩とのつながりが無くなってしまうということ。 今まで私は先輩と『剣道部の後輩』としてしか付き合ってこなかった。 お弁当を作ることができたのも『後輩』だったから。メールでの話題も『剣道』のことばかり。 家に呼べたのも一緒に『剣道の練習』をすることができたから。 それは先輩が剣道部員だから成り立っている関係だった。 先輩に対して学校の上級生として接することもできるのかもしれない。普通の女の子なら。 でも私には無理。今までの人生で男の子とは『剣道』を通してしか関わらなかった。 そう。『剣道』が無ければ何もできないような臆病者なんだ。私は。 801 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/22(月) 22 56 50 ID sVWolwVr だからこそこの関係を早く終わらせようと思ったし、告白する勇気も持てた。 それなのに、こんなことになるなんて。 「辞めないで・・・せんぱい。やめないで・・・ 私は、うなばらせんぱいが、いないと・・・もう、だめなんです・・・ 好きです・・・好きです・・・好きぃ、で、すぅ、う、ふぇぇぇ・・・」 ならなぜ告白をしなかったの?毎日そのチャンスがあったのに。 後悔してももう遅い。そう思うともっと悲しくなる。 「なんでぇ。なんでこんなことに、なっちゃったのよぉ・・・ ふぇ、えぇぇぇぇぇん・・・こんなの、やだよぉ・・・ どうしてせんぱいは、変なおんななんか、かばって・・・・・・、ぇ?」 ・ ・ ・ 女? そうだ。変な女が轢かれそうになっていて、それを先輩が助けて、そして怪我をした。 涙が止まる。 意識が覚醒する。体が軽い。心も軽い。 そう。あの夜。 「その女が、居なければよかったのに・・・」 いまさらその女をどうにかしても先輩の左手はすぐには回復しない。でも。 「その女に、報いを・・・」 助けてもらった恩も忘れ、立ち去るような人間には。 「その女に、■を・・・」 まずは探さなければ。その女を。 「・・・誰、なのかしらねぇ・・・」
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青山さんの講演会へ行き,氏のホームページを見て、皆さんの言ってることがどういうことか全くわからず、ネットにのめり込みました。 - 名無しさん 2010-06-30 22 21 51 このサイトで左翼思想が - 名無しさん 2010-07-01 03 23 24 このサイトで「左翼思想が悪」であることがわかりました。 - 名無しさん 2010-07-01 03 25 26 実は「麻生とかwww」な人間だったが現与党に変わったあたりから可笑しくないか?と⇒ニコニコで麻生系動画にはまる⇒何でこんなに好かれてるんだ?で、色々読み漁り、当時自分も批難してた故・中川氏のことも調べ始める といった感じでした。 - 名無しさん 2010-07-01 20 21 09 集団ストーカー被害に遭ってからネットの情報等で真実を知った。ニュース等の不可解な事件はホボ奴等の仕業と睨んでいる。 - 名無しさん 2010-07-02 06 15 52 8年程前から現在もまだ集団ストーカーの被害に遭っており、情報をネット等で調べて。居住地が在日の地域だとの認識もそれまで全く無く、周りは皆日本人だと思い込んでいた。私の場合は身内が黒幕。893と繋がりのある国会議員を親戚に持つ在日の嫁が親の実家に入り込んでから本格化。嫁は893関係者若しくは組織の上層部なのだろう、旦那が調子に乗って自分には出来ない事は無いと豪語している。 - 名無しさん 2010-07-02 06 31 19 続きです。祖父・祖母共に間接的に殺されました。祖母は頭がおかしくなった事にされ、精神病院に強制入院させられました。祖母は、二度と家に帰る事は無いだろうと見舞いにいった母に話したそうですが数年後その通りになりました。障害者手当てやらの不正受給も目的の一つでしょう。その他にも相当な金が入ったようで、その病院に多額の寄付をしています。現在は私の家族3人がターゲットです。近隣住民の殆んどは帰化している在日のようです。彼らは組織的な行動をとりターゲットの私たちの周りで農薬等の薬物類をさり気なく撒きます。ニオイで察しがつきます - 名無しさん 2010-07-02 06 53 03 続きです。家の場合は、母が祖父祖母の何かを盗んだ事にされています。真犯人は別の身内です。不当な事をされたりすると誰しも声をあげて反論するかと思いますが、それが奴等の狙いです。騒がせて頭がおかしい等のレッテルを貼ろうという算段です。実際ニオイの件で祖母の入れられた病院に入れられそうになりました。ですが彼らの思惑通りに行かなかった為被害はエスカレートしています。近隣スーパー等も在日のテリトリーなので私達が購入出来る物もまともな物はありません。全て何かしらの工作済みの商品と入れ替えをしています。商品を見ればそれとなく違和感を覚えるのでわかります。店員だけでは無く客を装った在日が店内で入れ替えと農薬等の薬品を散布します。昨今の筋弛緩剤の紛失や盗難も、ターゲット散布ga生命保険制度も犯罪の温床だと感じます。私たちは身内に無断でかけられているようです。おそらく最終目的は、その保険金ではないかと思います。 - 名無しさん 2010-07-02 07 24 21 入力ミスの為続きです。筋弛緩剤の紛失や盗難もターゲットへの散布・直接殺人につかわれているのではと考えます。時々、身体に異常を感じる薬品の散布がある為。 - 名無しさん 2010-07-02 08 03 09 ある方のメルマガを読み、my日本のホームページを閲覧したところマスコミの隠蔽体質を知り本当に怒りを感じ、さらにこのままでは日本が危ないということを実感しています。 - えん 2010-07-02 19 44 38 故・中川大臣の酩酊会見の様子と報道のあり方。フィギュアスケートの採点と報道のあり方。そして口蹄疫。 - 名無しさん 2010-07-02 23 24 25 フィギュアスケートの八百長女王がきっかけ。政治とか、本当に上辺だけしか知らなかった自分を恥じた。もうマスコミは信用しない!!気付けてよかった。皆に感謝です・・・! - ななす 2010-07-03 01 18 12 ttt - 名無しさん 2010-07-03 05 54 32 バンクーバーオリンピックの女子フィギュアで疑問を持ち、赤松口蹄疫事件で確信に変わりました。 - 名無しさん 2010-07-03 12 20 27 家族ぐるみの付き合いをしていたオーストラリアに移住していたイタリアンが愛国心を強烈に叩き込んでくれた。それまでは反日教育の賜物で、愛国心の欠片もなかった。その後は佐山聡総監で完全に洗脳から目覚めた。ここまで来てしまった国を取り戻すのは容易ではない。 - 猪木魂 2010-07-03 16 55 23 前回の選挙、首相は誰になっても問題だらけでかわらないし選挙行っても無駄wとか思って選挙も行かなかったのですが、激しく後悔してます。マスコミなんて信用できませんね。 - 名無しさん 2010-07-04 01 47 14 ああ、申し訳ない。2010-07-01 20 21 09 の続きでした。 - 名無しさん 2010-07-04 01 48 47 10年以上前、とある焼肉屋で顔見知りになったパチンコ屋の社長に「そやなぁ・・あと10年ほどしたら日本の人かわいそうやわ」と言われてからどこか頭の片隅に「コイツら何か企んでるな」という思いがありました。そして、2008年、2ちゃんの書き込みに「大変な法案が決まりそうです。おまいらたしけて・・・」の書き込み、 - 名無しさん 2010-07-04 04 03 22 【上の続きです】カキコからマジ臭を察知した漏れは、すかさずリンクにアクセス、それは国籍法改正案問題の解説動画でした。私は「文民侵略だな、」と本能的に確信しました。それからが救国活動の日々です。 - 名無しさん 2010-07-04 04 09 24 薄々テレビでの首相批判に疑問を持ち始めた頃に読んだ某擬人化漫画がきっかけで国ついて調べている内にここへとたどり着いた - 名無しさん 2010-07-04 09 35 14 自分の場合は、ネットや実生活で見ず知らずの他人に個人情報を仄めかされたこと、脅されたこと、つきまといをうけたこと、ある会社の社長(韓国の歌を好んで聴いていた)から、退職後も執拗に交友関係や人間関係を含め根回しみたいなものを受け続けていることがきっかけで、某ジャーナリストのC○Aの支配代理人が○○なのだ、という暴露話をネットで見ていろいろなHPで情報を集めて本当ではないかと思いました。 - 名無しさん 2010-07-06 09 41 09 国歌を歌えないという友人がいて驚いた。そんで調べて・・・なかんじ。小学校の頃から校歌ともども歌い続けたら普通覚えると思ったが、そうではなかったらしい - 名無しさん 2010-07-07 00 54 10 政治ブログ等を見てです。 - 名無しさん 2010-07-07 11 04 41 朝日新聞やらNHKを見るのを止めてネットで情報を取るようにしたら洗脳が解けた。youtubeや2ちゃんねるなどは有用です。 - 名無しさん 2010-07-07 14 02 05 ニコニコ動画のミコスマ関連動画。本当に驚いたし、今でもショック。 - 名無しさん 2010-07-07 14 37 04 昨年の麻生バッシングでマスコミの異常さが気になってYou Tubeで民主党の正体の動画から気づき、確信をもったのは例のフィギュアでしたね。さすがにマスコミに対して悪寒が走り、ブログで民主党の裏法案を知った・・・とういうところです。 - うさ 2010-07-07 16 53 30 1位じゃなきゃ駄目なんですか?2位じゃ駄目なんですか。レンホウ発言から民主党の危なさに気付く - 名無しさん 2010-07-07 18 07 39 「美味しんぼ」「創竜伝」などの本を読んで腹が立ったからです。それ以前も小中高校時代の図書館の子供向け歴史マンガや小説も。その後、ネットで中韓のことや黄文雄、金美齢、渡部昇一の本、嫌韓流、ワック出版の雑誌、正論等を読んで覚醒しました。両親や弟妹の反日発言、韓流・中国(華流)びいきに嫌気が差していましたし、「チャングムの誓い」を始めとする韓流時代劇の持ち上げぶり、最近の「坂の上の雲」、ETVなどでNHKが異常だと思いました。小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」は中学の頃に読んだ初期の内容は覚えてないですが後で読み返して参考にしました。チャンネル桜の動画も非常に参考になりました。マスコミの偏向報道といえば最近の麻生氏への暴言・不人気捏造、民主党の政権交代持ち上げもおかしかったけど田母神氏へのバッシングが私には印象的でした。 - 愛国志士さん 2010-07-08 02 06 57 安倍晋三元総理へのバッシング報道がきっかけです。既にネットはやっていたので、あの叩かれ方の真相を知ることができました。朝鮮絡みに熱心だったり、パチンコ利権に手をつけようとするとバッシングされるこの国のマスコミの異常さに気が付き、テレビを見なくなったことで洗脳が解けたように思います。 - 名無しさん 2010-07-08 17 46 51 麻生首相に対しての漢字の読み間違いバッシングがトップニュースになった頃には既に完全に覚醒していたので、毎日はらわたが煮えくりかえる思いをしていました。 - 名無しさん 2010-07-08 17 48 11 ネットの書き込みで「中韓は反日」というのを見かけ、なんで日本のことが嫌いなんだろう?と思ったことが切欠で色々調べてみました。 - 名無しさん 2010-07-09 01 44 52 椿事件を知り 今のテレビの報道と重なり恐ろしくなりました。 - 名無しさん 2010-07-09 16 54 48 住んでいる自治体が民主党の牙城、そこの病院で診療拒否を立て続けにされたこと、です。「二言目には、市民の皆様のため。うそだろう。お前たちの飯のためだけじゃないか。このまま市民はみんな命の危機にさらされます。 - かげちゃん 2010-07-10 17 47 50 何気なくネットで見て色々調べている内に、自分がいかにメディアや日教組に洗脳されていたか…世の中と無知がいかに恐ろしいかを知りました… - なつ 2010-07-10 19 41 09 ニコニコ動画で子供手当て法案の強行採決をやる動画を見て、こんな連中に日本の政治を任せてはいけないと思ったのがきっかけです。その後、赤松口蹄疫で畜産関係の仕事をしている父が苦しんでいるのを見て、確信というか怒りに変わりました。 - 名無しさん 2010-07-10 23 34 40 DAYS JAPANを見て日本のマスメディアと情報差を感じたから。自分の無知さに絶望し、広く学ぶことがいかに重要かということも分かった。 - 名無し 2010-07-11 01 55 12 麻生さん叩きのとき。さすがにこれはおかしいだろと思って色々ネットで調べてみたら・・・。それまでは民主党にやらせてみたらとか思ってたくらいなので完全に騙されてました。選挙権を得て、先の衆院選が初選挙初投票だったので、これより前に選挙権を持ってたら民主党に投票してたかと思うと恐ろしい。 - 名無しさん 2010-07-11 16 59 50 以前は報道番組を好んで視聴し、平成21年8月に執行された衆議院議員選挙も民主党に投票した事をすごく後悔している。知らなかったでは済まされない。日本を無くしてはいけない。 - 日本国民 2010-07-12 02 18 34 日韓ワールドカップの時。異常なまでに韓国プッシュするテレビ各局&在日韓国人が日本敗戦に喜びまくっていたところを見て韓国が嫌いになり、ネットで韓国の反日教育を知り、マスコミが情報操作されていることに気づきました。怖いです。 - 名無しさん 2010-07-13 04 47 32 スッキリ!!で香山リ○が与党が過半数届かなかったのは国民が悪いといわんばかり - 東京都民は愚民 2010-07-13 09 12 29 私も見てはらわたが煮え返りました テレビは恐ろしいです - 名無しさん 2010-07-13 09 47 56 民主党が選挙で国民の信を問わず、隠ぺいしつつ、政権とったら猛烈に進めた外国人参政権や国籍改正法、国会法改正などの独裁政治、日本の子供に借金させて外国人へ無差別に配る子供手当等の異常な日本人差別政策に疑問を持って。 - alwaysrich 2010-07-13 10 42 53 小沢と鳩山の不正献金の関係者が相次ぎ11人も不審死を遂げたのに、検察も警察もマスコミも一切報道しないし、追及さえしないから、怒りを感じる。これでは正義が捻じ曲げられてしまう。また、民主党の独裁と売国法案による社会主義革命政治に国民が参院戦でNOを突き付けたのに、まだ菅や仙石は、極左赤軍テロリストのような日本終了政策ばかりを推進している悪魔のような千葉恵子を、選挙で国民からNOを突き付けられ、落選したにもかかわらず、法務大臣職に続投させたから! そこまでして、進行中の日本人弾圧組織を千葉恵子につくらせたいのか。そこまでして、民主は、日本を崩壊させ、国民を愚弄し、日本人を弾圧して、中国朝鮮に売り渡したいのか! 民主党打倒! 真の保守しか日本を守れない! 民主党は一刻も早く朝鮮に帰れ! - rebecca 2010-07-13 10 47 12 NHK、フジテレビ、日テレ、TBS、テレ朝・・・毎日毎日、韓国ドラマの洪水で、日本人を文化的に洗脳して、親韓に仕立て上げているのが露骨だから。南北朝鮮は、中国のまねして、日本の領土を不法占拠して、略奪しようとしており、またウソで金をせびろうとしている。他国なのに、日本の教科書や教育を捏造させようとし、また、挙句の果てに、日本人でもないのに参政権よこせ! よくもなあ、いい加減にしろ! この南北朝鮮の犯罪と卑劣な行為の数々を日本の大衆に知らせないように、知らせないように、メディアは工作している。その一環として、電通がでっちあげた、韓流ブームがあった。ブームといっても、そんなに視聴率も良くないし、日本人のほとんどが韓国ドラマは嫌い。頭からっぽで、ひまで、知性の低いおばちゃんだけにしか支持されてない。ほとんどの知性ある日本人は、韓流に嫌悪感さえ感じており、電通とマスコミと民主党の作為だと気がつきつつある。電通と書くTV局の韓国の押し売りには、本気で、吐き気がする。公害だ。もうやめてくれ! - Sunday 2010-07-13 10 55 14 新型インフルエンザのワクチンから調べ始めて,ソフトバンクのなぜお父さんは犬?で調べるうちに覚醒した。今は「子宮がん - 名無しさん 2010-07-13 20 09 48 すみません。子宮頸がんワクチンの危険性で検索してみてください。 - 名無しさん 2010-07-13 20 13 36 元親友による創価学会の執拗な勧誘と児童ポルノ改正およびネット規制法案です。 - 名無しさん 2010-07-13 23 39 07 フィギュアスケートの点数疑惑、そして麻生議員、故中川議員に対する報道のされかたと、鳩山、小沢の報道のされかたのあまりの違い。 - 名無しさん 2010-07-14 12 26 33 フィギュアスケートの浅田真央のマスコミでの取り上げ方が異様だなと。そのあと民主党のやたら外国人参政権、それから - 名無しさん 2010-07-14 23 02 17 菅内閣に初入閣した蓮舫参議院議員が、許しがたい人間性をもっていることを知ったのがきっかけです。かつて小泉内閣時代に、1年生議員だった蓮舫議員が猪口邦子少子化担当大臣(当時)に対して、言い放った発言。「あなたなんかに障害者の子供をもつ親の気持ちがわかるはずない」という。 ~与謝野馨衆議院議員が生放送のTV番組(6月7日)で、キャスターに促されて発言した~ このTV番組はリアルタイムで見ていました。与謝野議員は、明治の歌人与謝野鉄幹・晶子夫婦の孫。そんな人が、言葉を選ぶことも忘れ、「...言いやがった」と放った言葉。さすがに鈍感なワタシも『何かある』と感じました。 当時も含めて、TV報道では蓮舫氏を持ち上げているが、『蓮舫 猪口邦子』で動画サイトを検索して...。まさに与謝野議員が言ったとおり、ひどい態度と言動がそこにありました。小さな画面でも確認できました。まるで阿修羅のような目つきと態度だけでも許しがたいが、功名心丸見え。こんなひどい悪行があるのに、党首・幹事長ともに最大の賛辞を繰り返している。そんなことから、完全には見捨てていなかった民主党に疑いをもつようになり、民主党の裏マニフェストを知ることとなりました。 - 京都生まれの中年 2010-07-15 20 14 05 以前から、マスコミには黒い正体が隠されてる気配を感じ、マスコミの正体を知りたくて検索し、ここに辿り着いて、マスコミの正体に衝撃を感じた。 - 名無しさん 2010-07-17 20 08 34 学会2世で20歳半ばまで公明と学会のやることに対して何も疑問を持たずに生きてきたけど、次第にカルト臭くさくなり身を引き普通の人間に戻れた。今までの失敗を同じ人に遭わせたくない。 - 父が右翼で母が創価の息子 2010-07-25 22 25 31 「神の系譜・竜の源・高句麗 西風隆介」で韓国の文化泥棒を知る。半分フィクションだと思っていたが「嫌韓流」で本当の事だと分かり、ひっくり返る。その後はネットで色々調べ、今はチラシ配りの一人。 - 名無しさん 2010-07-18 14 23 13 教科書問題といい正しい歴史が見えてこないこと。そして最近分かったことは日本の政治が狂ってるのにおかしいと思い、ネットを見てその理由が明らかになった。 - 名無しさん 2010-07-18 18 09 33 新ゴーマニズム宣言(小林よしのり著)を読んだのがきっかけ。その後調べていくうちに・・・ - 名無しさん 2010-07-19 01 08 19 オリンピックの浅田選手より金メダルの韓国選手を持ち上げ特番までやっていたのを観て驚愕しました。唯一、日本人らしく浅田選手をたたえていたのはテレ東だけ。それでもテレ東さえ世界でがんばる日本人を紹介する番組に韓国芸能人を呼んでいて裏切られた気がしました。 - 名無しさん 2010-07-19 21 27 11 小学生の時、日教組の教育方針に疑問を感じ、中学生になって人権擁護法を知り、それから少しづつパソコンで調べていると、日本が危ないと気付いた。 - ポタピス 2010-07-19 21 45 31 韓国ドラマを観て違和感を感じ、韓国について調べているうちに嫌韓になり、同じように統治した台湾の人はなぜ親日なんだろうという疑問にぶつかり、「日本人はとても素敵だった」という台湾の人が書いた本を読んで一気に目が覚めました。その本のお陰で日本がおかしい、大変な事になってると気づきました。今は、自分の子供に正しい日本の歴史を教えています。 - 名無しさん 2010-07-20 12 50 37 FXをやっていてポンド円の値動きの激しさを追いかけるため、 - 名無しさん 2010-07-21 00 26 36 すみません。間違ってエンター押してしまいました。-激しさを追いかけるため、一分足を3日3晩追いかけていました。だんだん一分足が人の姿に見えてきて波動で値動きが決まっていると解釈するにいたりました。人生うまれてはじめて寝食を忘れた瞬間でした。どうにかして生きていこうと思ってからは怒涛のごとく今までの洗脳を力強く解除してくれています。 - 40代 2010-07-21 00 36 31 なぜ?韓国フィギュア選手ばかり?特に浅田選手への扱いが醜いくらいひどい。そしたら出るわ出るわ、パチンコ漬けに始まり 電通に占領されている日本のマスゴミ、韓国に媚る民主党。もはや仇撃ちとしか思えない隣国の狂気に恐ろしくなりました。このままでは日本が無くなるのでは? - 40代 主婦 2010-07-21 22 46 39 大阪市、公立中学。シナ帰りの教師が息子の担任になり、 - 在来種日本人 2010-07-23 01 32 52 すみません。途中で切れたので続き- - 在来種日本人 2010-07-23 01 38 30 大阪市、公立中学。シナ帰りの教師が息子の担任になり、理不尽なことだらけに憤慨するも一個人では何も解決できず。組織には負けます。シナ人、朝鮮人生徒の一方的ないめには甘く、逆に何の非もない、やられる方(日本人)がなんくせつけられ責められ、ありえない。それで日教組を検索してたどりつきました。ありがたいサイトです。夏休みの奨励本は毎年、従軍慰安婦など自虐史観本のオンパレード。とにかく学校での理不尽な出来事は異常なので世間に発信しなければとHPかブログをはじめようと思っています。他にもカスゴミや世の中全体から日本が危ないと日々感じています。 - 名無しさん 2010-07-23 01 40 09 韓国はなぜ反日か?を読んで。あとはフィギュア。 - 名無しさん 2010-07-23 14 13 03 金美齢さんの「私が日本人になった訳」を読んで、台湾やアジアを併合していた日本が、それぞれの国を白人支配から守るため、それぞれの国にダムや道路をつくり、衛生状態を良くし、教育をし、白人支配から独立する精神を植えつけた事を知りました。 - ぷーみん 2010-07-25 12 03 31 中学生の頃、社会の勉強になると思って買った、小林よしのりの「戦争論」を読んでから。内容を全て鵜呑みにするつもりはないが、社会への関心が一気に高まったきっかけになった。 - 大学生 2010-07-26 16 52 30 2ちゃんねるのばぐ太って人のレスがよく荒らされていたが、朝日からのアクセスを禁止にしたら荒れなくなったから - さかむに 2010-07-26 18 22 51 周囲や親戚に旧日本軍関係者が多く、小学生の頃は日本を悪者と信じ込んでいたが、話を聞いているとあまりにも学校で教えていることと食い違う上に説得力があるので徐々に疑問を感じ始め高校生の頃から関係者の資料の検証を始め自ら調べ始める。すると学校で教えていることが大嘘であることや、一部在日韓国人(呉善花女史など)の著書を読んでいるうちに日本が如何に危険な状況に曝されているかを知り、また保守系の人々の主張のほうが正しいという確信を持つに至る。余談ながらその過程でアメリカの偽善も知るようになった。 - kinshisho 2010-07-26 22 49 37 安倍前総理への酷いバッシングで。それ以前に靖国神社参拝に関する報道に疑問を持っていて、それからインターネットで調べて気付きました。 - 名無し 2010-07-27 15 22 37 今までニコニコ動画で民主党の政策が危険なことはうっすら知っていたが、2ちゃんねるが今年の3月に韓国からF5アタックを受けたことを知り、目が覚めた。それまでは、日本のこと嫌いな韓国人も、韓国のこと嫌いな日本人も一部の人たちと思っていた。けれど、犯罪と知りながら簡単に外国にサイバーアタックを仕掛ける韓国人の多さに驚愕した。それからは2ちゃんを見始めたり、他サイトや国会中継を見たりしている。TVや新聞記事の偏りにも気付くようになった。チラシ配りや口コミも盛大にしている。自分の中に眠っていた愛国心にも気付くことができた。 - ななし 2010-07-28 21 34 18 ソフトバンクのCMに出てくるお父さんは何で犬なの?調べたら韓国の食文化やら反日教育やら驚くことばかり、生活保護をこれ以上外国人に申請させるくらいなら鎖国したい。日本がつぶれませんように! - 主婦 2010-07-30 00 01 18 フィギアスケートの報道を見るたびに浅田選手と韓国選手を比較する報道が多いのでうんざりしていたところ、ヤフコメの投稿欄の書き込みを見て色々勉強した結果、韓国の反日教育や日本に対する態度に驚くと共に目が覚めました。それまでは韓国に興味がなかったから気にしてませんでした。最近は子供のころに教育関係の仕事をしていた両親から日教組についてや韓国人の残虐性についての話を聞かされていたのを思い出しました。 - 名無し 2010-07-30 12 12 33 マスゴミが本来の日本の姿を壊す - 山賊 2010-07-30 17 32 30 自分の場合は、ネットや実生活で見ず知らずの他人に個人情報を仄めかされたこと、脅されたこと、つきまといをうけたこと、ある会社の社長(韓国の歌を好んで聴いていた)から、退職後も執拗に交友関係や人間関係を含め根回しみたいなものを受け続けていることがきっかけで、某ジャーナリストのC○Aの支配代理人が○○なのだ、という暴露話をネットで見ていろいろなHPで情報を集めて本当ではないかと思いました。 - 名無しさん 2010-07-06 09 41 09 つづきです、いまも追い込み、いやがらせ工作はとどまるところがありません。被害報告などを書き込んだ3ちゃんねるのスレです。なにかしら関係があるのではと自分では考えています。参考にどうぞ。ttp //news.3ch.jp/test/read.cgi?bbs=seiji key=1270122060 last=-1 nofirst=false - 名無しさん 2010-07-31 09 17 44 2006年の北朝鮮テポドンのテレビ報道で、速報とその後のニュースでの違いがあまりにもひどく、報道規制を肌で感じたことから。 - もち 2010-07-31 19 54 46 家庭教師(大学生)から日本が危ないという事を教えてもらいました! - 名無しさん 2010-08-01 18 53 58 その家庭教師は大学生でありながら素晴らしい。1952生まれで恥ずかしい。中学高校時代の社会国語で覚える本が「デカメロン」「千夜一夜物語」「金瓶梅」等ほとんどエロ本であった。おかしいと感じた。左翼の言っていることが理解できなくてそんなに悪い所か見てくるつもりで自衛隊に入隊した。すごいところだぞ。間違いなく命を賭けてる。安い給料で大変だったがなんとかなった。安倍元総理の「戦後レジウムからの脱却」についてのマスコミは意味がわからないという。安倍総理を助けた中川氏の・・・・・。自民党にメールを入れてみてくれ。個人名を入れるとなにがしかの反応がニュースで読み取れる。安倍議員に管の騎兵隊内閣について高杉晋作は左利きでない旨メールを入れると、林議員が代表質問で追及していた。 - masa 2010-08-01 22 56 30 フィギアスケートの浅田真央に対する報道に違和感を感じて反日民主党にたどりつきまいた。 - さと 2010-08-04 16 08 55 02W杯、仙台民としてアズーリへの仕打ちは許せない。 - 名無しさん 2010-08-18 01 17 16 靖国参拝をなぜに他国が批判し、なぜに日本人がいちいち反応するのかということ、子供の頃は南京大虐殺が本当にあって中国にひどいことをしたという思いがありましたが、成長するにつれてそれは真実ではないということ、GHQ占領政策を理解したこと、子供の入学式で学校の先生が国歌を斉唱せず、校歌は大きな声で歌ったことを目にしてからです。効果は君が代を日本は罪をかぶせられていることがわかりました。日本は恥の文化、罪を真っ先に感じるのは欧米の特徴ですから。 - くにうみ神話 2010-08-01 22 15 26 あ - あ 2010-08-11 10 01 19 反日朝鮮については、引揚者である母より聞いていた。朝鮮総督府の恩恵を仇で返す朝鮮人に嫌悪感を感じる。飲み屋で出くわしたら、さっさと帰るようにしている。彼らの女性客へのセクハラが目に余る。 - ブルーリボン 2010-08-02 21 25 38 「もう黙ってはいられない」を読んでから - D 2010-08-02 21 31 16 2002年W杯の偏向報道がきっかけです - トリノ 2010-08-03 17 08 42 バンクーバーのフィギュアスケートから。ニコ動→2chなどで情報を仕入れ、愛国心に火がついた。 - 2人の子持ち 2010-08-06 12 17 29 彼氏から色んな話を聞いてから。未だによくわからないことだらけですが、彼に色々教えてもらいながら、自分も危機感を高めていきたいと思っています。 - 道産子 2010-08-06 23 52 10 インターネット上で反日の実態を知り、自分の受けてきた教育があまりにも自虐と反日と虚構に偏って居たので、その反動 - ななっし 2010-08-07 11 13 37 あと、瀬戸内海での事故と愛媛丸の事故のマスコミの報道の比較。偏向報道にも程がある。 - ななっし 2010-08-07 11 14 39 父親の影響は大きいので、生まれながらそういう思想でした。自分も子供に同様の教育をしたいです。 - 名無しさん 2010-08-08 22 23 58 マスコミがおかしいと思いネットで調べた結果気づいた - 名無しさん 2010-08-11 03 26 25 2年半前の「人権擁護法案」「児ポ法改正」騒動で目を覚まし、反日の実態を知るきっかけになりました。 - 名無しさん 2010-08-11 14 24 22 その続きです。 私はネットをやり始めてから5年半経つが、「人権擁護法案」…とあるweb素材サイトのお知らせ欄を見て知り、「児ポ法改正」…日本ユニセフの二次規制キャンペーン報道でその組織の正体を知ることができました。 - 名無しさん 2010-08-11 14 35 39 ネットサーフィン中、偶然騒音おばさんの事実に行き着き、深く探っていったら、マスコミの捏造・偏向報道に行き着き、更に反日の実態を知ることとなりました。現在慌てて日本の近代史勉強中です。 - FUG 2010-08-11 20 00 18 小泉政権移行のマスコミたたきを見てきたときからです - かになべ 2010-08-11 21 56 21 旅行に行くと、色んな国で日本人というだけで多くの人に親切にされるから。 - 名無しさん 2010-08-14 09 48 38 右翼と左翼の違いを調べてる途中、色々なサイトに行き、いつのまにか目が覚めた - 厨房 2010-08-14 11 35 28 小泉総理の時からのマスコミの自民叩き、民主擁護を目にしたから。-工房 - 名無しさん 2010-08-15 13 30 25 今年の一月頃、ヤフーニュースからサーチナへ。韓国ブログが面白く、 - 名無しさん 2010-08-16 13 44 50 今年の一月頃、何も知らなかった私は、ヤフーニュースから偶然サーチナへ。韓国のブログが面白く、日本がどう思われているか調べようとネットサーフィン。”韓国はなぜ反日か?”のサイトが一番強烈。それで完全に覚醒。すっかり反韓の志士となる。 - 名無しさん 2010-08-16 13 54 41 終戦記念日の報道の際にNHK(日本反逆放送)の報道で、総理の挨拶をカットし「日本はアジアの国々に多大な損害を与え」と決まってそこだけ放送した。 - 通りすがり 2010-08-18 16 54 06 1998年に本屋に積んであった「戦争論(小林よしのり)」を暇つぶしに立ち読みして、本当に泣きながら、目が覚めた。 - 名無しさん 2010-08-18 17 07 18 フィギュアでの真央ちゃん叩きのヨナ擁護で、実は圧力が掛っているのでは?と思った。目を覚まさせた決定打は口蹄疫のブログ。そのブログをきっかけに民主党について色々調べていく過程で裏を知った。 - k 2010-08-18 19 15 38 36歳のオッサンだけど皆さん比較的最近だね、人のこと言えないけど - 名無しさん 2010-08-18 20 51 14 自分の場合は、ネットや実生活で見ず知らずの他人に個人情報を仄めかされたこと、脅されたこと、つきまといをうけたこと、ある会社の社長(韓国の歌を好んで聴いていた)から、退職後も執拗に交友関係や人間関係を含め根回しみたいなものを受け続けていることがきっかけで、某ジャーナリストのC○Aの支配代理人が○○なのだ、という暴露話をネットで見ていろいろなHPで情報を集めて本当ではないかと思いました。 - 名無しさん 2010-07-06 09 41 09 つづきです、いまもその大坂の挑戦系ヤクザ不動産会社社長の追い込み、いやがらせ工作はとどまるところがありません。被害報告などを書き込んだ3ちゃんねるのスレです。なにかしら関係があるのではと自分では考えています。参考にどうぞ。今後もできるだけ勤務先や就職活動時の不思議な出来事、人間関係への介入、心理的経済的な追い込みを少しづつでもレスできればと思います。ttp //news.3ch.jp/test/read.cgi?bbs=seiji key=1270122060 last=-1 nofirst=false - 名無しさん 2010-07-31 09 17 44 - 名無しさん 2010-08-20 22 43 01 高校生です。2009年夏の総選挙でマスコミの報道に違和感を覚えた。そんなに民主党が良いの?って思ってネットでマニュフェストとか調べてる最中、麻生さんの功績を知った。もともと好きだった麻生さんが自分の中で「尊敬する人物」になった瞬間だったよ。敵はマスコミですね。 - ぱんだぱんだ 2010-08-21 19 13 35 天皇陛下政治利用 30日ルール無視 小沢か会見が目覚めたきっかけ - ガチャ子 2010-08-21 21 39 18 とある雑誌で中国が日本の自衛隊が所持するイージス艦の情報をハニートラップを駆使して得ているという記事を見つけて目が覚めました。 - tak 2010-08-21 23 00 51 小林よしのりさんの天皇論を読んで、日本人であることを誇りに思うようになり、もっと真実を知りたくなりました。 - 会社員 2010-09-05 10 12 23 去年の参院選まで全く関心がありませんでした - まゆみ 2010-08-21 23 21 54 マスコミの政治についての報道が物足りなかったので。 - 名無しさん 2010-08-23 17 09 09 きっかけは泥酔会見ばかりで国際会議の内容を報道しないマスゴミ、決定打は鳩の脱税を追及しないマスゴミの違和感 - 名無しさん 2010-08-24 02 03 51 鳩山と小沢についての報道で、追求しなかったので。 - 名無しさん 2010-08-24 22 58 32 政権交代前、民主党の「日の丸切り裂き事件」を知って自分の中の何かが切れました。それまで政治なんて興味なかったのに、自分にも愛国心あったんだな… - 名無しさん 2010-08-25 00 50 15 外国人が差別されるのは当たり前だと、なぜか韓国人だけは特別にうるさいなと思っていた。 - 雄一 2010-08-25 13 17 43 区別されるのは当たり前だけど、差別されるのが当たり前だとは、いくら何でも思ってない - 名無しさん 2010-08-26 08 19 29 高杉晋作の伝記みたいな本を読んで感動。その後今の日本人について色々考え、調べてるうちに行き着いた。 - 慎 2010-08-26 02 09 22 「日本は世界的に見れば比較的良いように見られているんだ。」「第二次大戦で日本は負けてよかった?んな訳ねーよ。」などの私の高校のかつての担任の言葉。 - 祐 2010-08-26 17 30 45 学校の授業を聞いて、歴史で「ん?」と思えるところが合って、先生に聞いた。「ネットで調べるといい」といわれ、それを調べていくうちにこのページを見つけて。 - アフロもどき 2010-08-27 21 00 21 中川昭一さんの「もうろう(?)会見」。大きな成果を上げた事は報道されなかった不自然さ。奥様までバッシングする異常さ。 - うなぎいぬ 2010-08-27 22 25 46 近所のお兄さんが教えてくれた。知った時は凄い腹がたったよ。 - 名無しさん 2010-08-28 01 03 04 2009年の選挙前は全然政治に興味なかったけど、 - 名無しさん 2010-08-28 13 22 41 なんとなく麻生さんに好感を持っていた。それでネットで麻生太郎と調べてみると、このページにたどりつきました。感謝しています。 - 名無しさん 2010-08-28 13 24 51 ↑途中で切れてしまってすいません - 名無しさん 2010-08-28 13 25 20 フィギュアスケートでのキム・ヨナの異常ヨイショに加え、朝真央の低評価。素人目にもおかしいと思うのに! - 名無しさん 2010-08-30 19 53 54 80年代のドラマか?っていう程度のつまんないドラマを平然と流すテレビに疑問を持った。 - 主婦 2010-08-31 13 29 05 私はCSのスカパーの桜CHです。最初は朝生の逆な報道をしていて面白いと思いました。でも靖国神社の英霊の写真を見て、先祖の軍服姿を思い出し、これはみなきゃいけないCHだと思い、契約しました。そこには驚愕な真実があり、今まで常識だと思っていた歴史認識がくつがえされました。あとは、韓流ドラマのマスコミの異常な褒めっぷり。私にはドラマ事体、突っ込みどころが多くて笑いながらみてたのに、みんな感動したとすべてのTV放送がいってるので疑問に思った。あとはアジアカップの異常なまでの史那サポの日本たたき!なんで今更過去のことを蒸し返すのかと怒り心頭でした。そのときに石原都知事が「日の丸」を焼くことは許せない。民度が低いといったのでそうなのか、と日の丸の重要さがわかりました。 - 奈々 2010-08-31 23 39 36
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深沢郁 あなたの街で
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ピンポーン、ピンポンピンポンピンポンピンポーン!! 朝からけたたましく鳴り響くチャイム。そうか、もうこんな時間か。 急いで支度をしてドアを開けると、そこには隣の住人の姿があった。 翠「おっそいです!翠星石がわざわざ尋ねてきてやってるんだから、3秒以内にドア開けやがれですぅ!!」 彼女は、ここに最近引っ越してきた私立有栖学園の教師で、名前を翠星石という。 俺の会社と方向が一緒なことから、次第に話をするようになり、今では一緒に途中まで出勤する仲になった。 翠「さあ、早く自転車こぎやがれですぅ!これじゃ遅刻しちまうですぅ!!」 そういって自転車の後ろに乗り、俺の肩に手を乗せる翠星石。 仕方なしに、ふらふらと自転車をこぐ俺。翠星石がそのスピードの遅さに檄を飛ばす。 翠「なんですか!そのザマは!!ちゃんと朝飯食ってきやがったんですか!?」 (あなた)「いや…いつも会社でメシ食うんですよ…俺…」 翠「全く、だからこんな危なっかしい運転になっちまうんです。しゃーねーな、今度から朝はうちで食べていきやがれですぅ。」 (あなた)「えっ!?マジっすか!?おっしゃー!!」 翠「か、勘違いするなです!おめーに倒れられると私が困るから、そうしてやるだけです!せいぜい感謝しやがれですぅ!!」 (あなた)「まあ、でもおかげで元気でたかも…!じゃあ飛ばしますよ!!」 そういって思いっきりペダルをこぐ俺。その急なスピードの変化にびっくりしたのか、注意をうながす翠星石。 翠「ちょ、ちょっと早いですよ!もっとゆっくり…」 怖くなってきたのか、ギュッと俺をつかむ翠星石。かすかに、背中に何か柔らかい物が当たっている感触がある。 それににやけていると、後ろから車のクラクションが2回鳴り響く。 見ると、コルベットと思われる車から銀髪の女の人が顔を出し、僕らを冷やかしはじめた。 銀「なぁに?それがあなたの彼氏かしらぁ、翠星石ィ…♪朝からずいぶんお盛んねぇ…♪」 翠「ち、違うです!こんなやつ、何でもないですぅ!!」 そういうと自転車から飛び降り、顔を真っ赤にして学校へ走っていってしまった。 …もしかして、あの反応はまんざらでもない?今度食事にでも誘ってみようかなぁ…と考えながら、俺は会社へと急いだ。 今日は、何か良い事が起きそうだ…。そんな予感を感じながら。 完
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692 未来のあなたへ5 sage 2009/01/11(日) 02 07 31 ID Q/D96k9j コンコン 「どうぞ」 「失礼します」 「おや、誰かと思ったら優香君じゃないか。よく此処がわかったね」 「藍園さんに伺いました。こんにちは、片羽先輩。こちらお土産です」 「おっと、ありがとう。鉢植えだね、飾っておくよ」 「それにしても、変わった部屋ですね」 「ああ、僕の部屋に入る人は大抵そう言うんだ。ちょっと、らしくないからね」 「体に障ったりはしないんですか?」 「大丈夫。僕の問題は別のところにあるからね」 「なるほど。というと?」 「ふふん。恋することのできない病、さ」 「は?」 「ところで榊君は一緒ではないんだね」 「ええ、まあ。私も、帰る時に思いついただけで、兄さんは違う学校ですから」 「なるほど。特に一緒に来る理由はない、ということかい?」 「そうです」 「優香君は。お兄さんとは、あまり仲は良くないのかな」 「兄さんに聞いたんですか?」 「まあね。榊君は、自慢の妹だとベタ褒めだったよ」 「兄さんは兄さんで、私は私です。別に、わざわざ……仲良くする必要は、ないと思います……が」 「なにか苦しそうだけど大丈夫かい、優香君」 「問題ありません」 「つまり一般的な兄妹の距離感、ということだね。僕はてっきり、何か榊君を恨んでるのかと思ったよ」 「……何を根拠に」 「ああ、気分を害したなら謝るよ。わざわざ来てくれた客人に不躾過ぎたね。この通り」 「いえ、頭を下げられても困ります。それより何故、そう思ったんですか?」 「まあ、そこは環境と勘、さ」 693 未来のあなたへ5 sage 2009/01/11(日) 02 08 33 ID Q/D96k9j 片羽先輩が学校に来なくなって一週間が経った。 あの人とはまだ、連絡が取れない。 「はあ……」 「なんだなんだ榊。今日も冴えねーな」 「ああ……ん、まあな」 「あの先輩にフラれたのがそんなにショックなのかよ。もう一週間なんだし、いい加減吹っ切ったらどうだ?」 「フラれてねーよ!」 「どおお! 落ち着け榊! ギブギブ!」 「そんなんじゃなくて……連絡が取れないだけだよ」 「それをフラれたってーか自然消滅って言うんじゃね?」 「………」 「絞めんなって! わかった、なら会いに行けばいいじゃねーか!」 「先輩のクラスも見て来たんだけど、どうも休んでるみたいでさ……それも心配なんだよなあ……」 「風邪でもこじらせてんじゃね? まだ六月に入ったところだけどよ」 「かもしれないけどさ……だったらお見舞いぐらい行きたいよ」 「家、知ってんのか?」 「わからない……徒歩通学だから、学校の近くだとは思うんだけど……先輩のクラスに行っても教えてくれなかったし」 「あー、個人情報だから仕方ねーな。ていうか、上級生のクラスに毎日顔出してたのかよ。必死すぎ」 「美術部にも顔を出したけど、先輩の家は知らなかったし……あの人、友達いないみたいだ……」 「ふーん。人当たり良さそうな先輩だったけどなあ。美人だし」 「はあ……」 教室での昼休み。食事もそこそこに、机に突っ伏してため息をつく。 この一週間、ため息ばかりついている気がする。 ため息の原因を何とかしようと、できる限り動き回ってみたけど、結局手がかりは得られなかった。 最初は。部活を尋ねていけば、先輩の友達にでも住所を聞けるかと思ったけれど。柳沢の言うとおり、先輩に友達がいないのは誤算だった。 携帯は、やっぱりずっと電源が切れていて。それでも、毎日何回も短縮を押し、メールを打ってしまっている。 それでも諦められず、毎日先輩のクラスに顔を出したり、先輩と一緒に話した場所をうろついてるけど。傍から見ればストーカーなのかもしれない。 けれど……会いたかった。先輩に、会いたかった。 元々、連絡の途切れることが多い人だったけど。一週間も会えないというのは初めてだ。 いや……携帯番号を交換する前は、普通にそれくらいは開いていた。そのときは何てこともなかったけど、今はこんなにも、胸が掻き毟られる。 なんでだろう。 何度も、何度も。日曜日の最後、別れ際に笑った先輩の姿を思い出す。そのときの言葉を思い出す。 『それじゃ榊君。また会おう』 『はいっ。また明日』 あのときの俺は。なんの疑いもなく、次の日もまた片羽先輩に会えると思っていた。 けれど今思えば先輩は、また明日という約束に答えなかった。 あの人は、次の日に会えないと知っていたんだろうか。 けれど、また会おう、と言っていたじゃないか! あの人の声が、聞きたかった。片羽先輩らしく、また胸を張ってほしかった。 けれど、今の俺には待つことしかできなくて。ああ、先輩に会いに行きたい、会いに行ければいいのに。 「となると、後は夜中に職員室に忍び込んで名簿を盗み出す! とかどうだ?」 「するわけないだろ……」 「ホントにしおれてんなあ。そこはツッコめよ」 「はあ……」 「後はそーだな。あー、そういやボーリングのとき、あっちの方向って言ってたよな」 「そういえばそうだけど。方向だけわかっても仕方ないだろ、どれだけ行けばいいのかもわからないし……」 「いや、ほら。たしか優香ちゃんの友達が、一緒に帰ってたじゃん。途中の道順ぐらいならわかるんじゃね?」 「!」 694 未来のあなたへ5 sage 2009/01/11(日) 02 08 59 ID VA84KB75 そうだ……そうだ! あの日、晶ちゃんは先輩と一緒に帰ったんじゃないか! もしも晶ちゃんの家のほうが遠かったなら、先輩の家まで付き添ったかもしれない! そうだ、聞こう。今すぐ聞こう。落ち着け、俺。 晶ちゃんは携帯を持ってはいない。連絡を取るには放課後中学校に行くしか……いや、この時間なら! 自分の携帯を取り出し、アドレスから短縮を呼び出してプッシュする。 PRRRRRRR PI 『もしもし。なんですか、兄さん』 「優香! 晶ちゃんに代わってくれないか!?」 「教えてよかったんですか?」 「不本意ですが、知らない場所で暴発されるより適度に発散した方がマシでしょう。私も放課後に向かいます」 「しっかし、榊先輩切羽詰ってましたよねー。アレはもう惚れてんじゃ?」 「……釣橋効果の一種かと思います。対象への不安を、恋愛感情と混同しているのではないでしょうか」 「なーるほどー。にしても、思い込んだら一直線なところに、ちょっと血の繋がりを感じましたよ」 「兄妹ですから」 「話は戻るんですが。榊先輩も物好きですよね。知り合って間もない先輩をそこまで気にかけるなんて、やっぱり外見は偉大だってことでしょうか」 「おそらく突然の不在期間で、幻想を膨らませてしまったのでしょう。実際に会えば幻滅しますよ。男女関係というのは、適度に離れた方がうまくいくものです」 「え、その発言は妹キャラ的にどうなんですか?」 「私が兄さんに与えるイメージは完璧です。幻滅だなんて、ボロを出すような真似はしませんよ」 「なんか色々墓穴を掘っている気がしないでもないですが。まあ、参考にさせてもらいますから、適度に頑張ってくださいねー」 695 未来のあなたへ5 sage 2009/01/11(日) 02 09 51 ID VA84KB75 先輩に会うため、早退した。 もちろん。本来なら、その日の放課後まで待って、晶ちゃんに教えてもらった住所に向かうべき、だということはわかっている。 けれど、居ても立ってもいられなかった。あと二時間、我慢するなんてとてもできなかったのだ。 柳沢には盛大に呆れられたけど、体調不良ということで口裏を合わせてくれた。感謝。 校門前で、ちょうど来ていたバスに飛び乗る。 自分でも。 自分でも、こんなに片羽先輩に会いたい気持ちが募っていたなんて、思いもしなかった。 教室からバス停まで走りきったせいだろうか、動悸が激しい。どきどき、どきどき。 けれど動悸が激しいのは、もしかしたら運動のせいだけではないのかもしれない。体温が高いのは、陽気のせいだけではないのかもしれない。 夕陽の中で交わされた、妹の会話を思い出す。 『それは、男女として、ですか?』 『んー、どうかな。それはまだわからないけど。今は、普通に話してるだけで十分かな』 あの時、何気なく口にした言葉は、本音だった。 先輩との会話が、勉強ばかりの日々をどれだけ潤してくれたことか。陳腐な物言いだけど、失って初めて気付いたんだ。 バスの停留所案内を見て、自分が何処で降りるべきか確認する。 市立病院。 それが、晶ちゃんから聞いた、先輩のいる場所だった。 うららかな初夏の日差し。 そよ風にはためく、クリーム色のカーテン。 窓から臨む青い空。ざあざあと伝わる、街の発するざわめき。 ある平日の昼間、市立病院の個室で。 片羽桜子はベッドに腰を降ろして、イーゼルに立てかけられたカンバスに筆を走らせていた。 服装は水色の入院着。膝の上には使い込まれたスケッチブック。窓際にはサフランの小さな鉢植え。 壁の一面には彩色の終わったカンバスが何枚も立てかけられ、反対の一面には画材が積まれている。その上には、ハンガーに掛けられた制服。 病室らしく清潔に保たれてはいるが、まるで画家のアトリエのような一室だった。 「ふう」 一息ついて、片羽桜子が筆を置く。小休止。 テーブルに置かれた水を飲み、自分で肩を揉みながら窓の外を見やる。 そのまましばらく病院の庭を眺めていた彼女は、おや、と目を丸くする。 見覚えのある後輩が正門に止まったバスから飛び出して、正面玄関に走っていくのを発見したのだった。 「おお、まだ授業中のはずなんだが……若いなあ、榊君」 696 未来のあなたへ5 sage 2009/01/11(日) 02 10 44 ID Q/D96k9j 「片羽先輩っ、大丈夫ですかっ!」 「やあ、いらっしゃい榊君。ひとまず水でも飲んで落ち着いたらどうかな、ほら」 「あ、はい」 ごくごくごく。 ……あれ? 「落ち着いたかな?」 「じゃなくて! その、先輩……」 「ん? ああ。季節の変わり目だから入院してたけど、体調については大分良くなったよ。あと二三日で登校できるんじゃないかな」 「そ、そうなんですか。よかったあ……」 先輩の無事を確認して、へなへなと力が抜けた。此処まで走ってきた疲労がもろに出て、自分の膝に両手をつく。がっくり。 なでなで、とベッドに半身を起こした先輩が手を伸ばして、俺の頭を撫でた。 「ふふん。榊君は可愛いな。よしよし」 「や、やめてくださいよぅ」 わたわたと先輩とじゃれつく。ああ、癒されるなあ…… いや、男としてどうなんだ榊健太、飼い犬みたいな扱いを受けるというのは。まあ心地よいしどうでもいいか。 けど自分で言うのもなんだけど、先輩はちょっと落ち着きすぎじゃないだろうか。俺は平日の昼間に、学校を早退していきなり訪ねてきたんだから、もうちょっと驚いてもいい気がする。 「なに。この窓から正面玄関に入る君が見えただけだよ。さっきは驚いたとも。授業はちゃんと受けないと損だよ」 「ご、ごめんなさい。けど、先輩が入院してるって聞いて。いても立ってもいられなくて」 「入院なんて僕にとっては実家帰りみたいなものさ。珍しい話でもなし、気にしないでいいよ」 「珍しくもないって……あ。もしかして、時々携帯が通じなかったのは」 「ああ。病院では通話禁止だからね。榊君も電源は切らないとダメだからね」 「あ、すみません」 あたふたと携帯電話を取り出して電源を切る。 けど、そうか。先輩が時々連絡途絶するのは、病院にいるから、だったのか。 けれど逆に考えるなら、電話が通じない間は。先輩は入院、もしくは通院していたことになる。 それは……かなりの頻度だ。 平均して、一週間に二日は連絡が取れない日があったのだから。下手をすれば、学校と同じぐらい病院にいることになる。 そんなに、悪いんだろうか。 改めて先輩を見る。白い肌、長い髪、痩せた体、細い指。水色の病院着を着た先輩は、確かに美人ではあるけれど、紛れもない病人だった。 ベッドの脇にはカンバスと三脚、壁際には先輩の描いたと思わしき色とりどりの絵や、画材。窓際には花の鉢植え。壁にかけられているのは、見慣れた高校の制服。 この部屋は確かに、先輩の帰るべき場所だった。けれど、ここは病室なのだ。 観察の中でふと、壁に立てかけられた一枚の絵が目に付いた。見覚えのある絵柄。 「あれ? 先輩。この絵って……もしかして、雨の日にスケッチした、桜の絵ですか」 その絵は間違いなく。桜の季節が終わる頃、あの雨の日に。先輩と一緒に見た、雨に打たれて花びらの散った桜だった。あの時感じた悲しさが蘇る。 「ああ。入院中は暇だからね。昔から、退院中に書き溜めたものに筆を入れて時間を潰してるんだよ」 「…………」 言われて見てみれば。 壁に立てかけてある絵は、みんな俺にも見覚えのある内容ばかりだった。 夕陽に染まる校舎、人の居ない教室、サッカーに励む生徒、桜が満開の公園、青い空と町並。 この人は。 この人は、昔から、ずっとそうやって生きてきたのか。 絵に書かれた内容は、なんてことはない日々の風景ばかりだった。町を歩けば、学校に通えば、当たり前に目にすることのできる風景。 俺にとっては、当たり前すぎて辟易するほどの、ありふれた景色でしかない。 けれど、この人にとっては。この人の生きてきた道程にとっては。 当たり前の風景は。体の弱さと戦って、退院して、薬を飲みながら日々を過ごして、やっと見られるものなんだ。 限られた、その時間に。この細い体で、この細い指で。できるだけ多く描くだけの価値があるものなんだ。 胸の中に、暖かいものと、冷たいものが、同時に満ちて溢れた。 ああ。 697 未来のあなたへ5 sage 2009/01/11(日) 02 12 01 ID VA84KB75 「う、う、う、う、う……」 「な、待て。ちょっと待て榊君。何故、突然泣き出すんだ」 「ご、ごめんなさい。でも……」 「え、えーと。そうだな、とりあえずほら、落ち着きたまえ」 あたふたと先輩の渡してくれたハンカチを受け取り、ぐしぐしと顔を拭う。なんてみっともない、なんてみっともない。この人の前で泣き出すのは二度目だ。 けれど、胸に満ちた感情はなかなか収まらず、しばらくしてようやく衝動は引いていった。消えるのではなく、胸のどこかに、収まる。 珍しく慌てていた先輩も、目に見えてほっとしたようで。 「やれやれ。体に悪いんだから、あまり驚かせないでほしいな。全く、榊君は泣き虫だなあ」 「ご、ごめんなさい……」 「よくわからないが。僕の絵で泣くほど感動してくれたのかな? もしそうなら、端くれとはいえ絵描き冥利に尽きるけどね」 自分で言っておきながら、先輩はあまりそうとは思っていないようだった。どちらかといえば冗談の調子だ。 俺には絵の善し悪しはよくわからないけれど、先輩の絵は普通に上手だと思う。 俺が泣いてしまったのは、絵の内容そのもののせいじゃない。これらの絵が示す、片羽桜子という人の生き方に、だ。 「いえ。先輩の絵はすごく上手だと思いますよ。なんというか、先輩らしくて」 「ふふん、ありがとう。一応、昔からの趣味だからね。褒められると嬉しいよ」 華奢な胸を張って、片羽先輩が笑う。 気付く。 俺は、先輩と話したくて。学校を早退してまでここに来たと思っていたけれど。 俺がこの人から貰っていたのは、言葉だけじゃなかった。 日々の生活は手応えがなくて。未来のことを考えると、辛いことがいくらでも思い浮かんで挫けそうになるけれど。 片羽先輩の。胸を張って、軽く笑って、この世の全てに相対しているその空元気に。俺は、何度も勇気付けられてきたんだ。 空元気だ。 片羽先輩は、優香のような完璧人間じゃない。俺と同じかそれ以上に、弱い部分を抱えた人だ。未来に対して、不安を抱かないわけがない。 それでも、この人は胸を張って笑っている。それなら、俺だって笑っていられるかもしれない。 人間は。どんなに不完全でも笑ってさえいられるなら、人生に堂々と相対できるということを。片羽先輩は、自らの生き方で教えてくれている。 この人に会えて良かった。 「先輩」 「なんだい、榊君」 「俺、先輩に会えて良かったです」 「なんだい、その唐突に死にフラグな台詞は。まあ、僕も榊君に会えて良かったと思ってるよ」 「そのうちでいいですけど。迷惑でなければ、俺も描いてくれませんか?」 「それは……悪くないね。うん、悪くない。いや、喜んで描かせて貰うよ」 698 未来のあなたへ5 sage 2009/01/11(日) 02 13 06 ID VA84KB75 放課後。 榊優香が藍園晶と別れて柔道部に休む旨を伝え、下駄箱で靴を履き替えたところ。 ぶつんとスニーカーの紐が切れた。 「…………」 しばし沈黙してから、榊優香は鞄からGPS受信機を取り出した。兄の鞄に仕込んだ発信器の電波を受信するもので、携帯よりもかなりごつい。 起動。発信器の座標確認……榊健太の公立高校。 確認を終えた彼女は受信機を鞄にしまい、紐はそのままにして靴を履いた。 目的地である病院へのルートを思い浮かべながら、校門を抜けたところで。 しゅたた、と。電柱の陰から飛び出してきた黒猫が目の前を横切った。 「…………」 しばしの沈黙後、榊優香は携帯を取り出して一番上の短縮を押す。 『お客様のお掛けになった電話番号は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っておりません……』 榊優香は携帯を耳に当てたまま硬直した。 仮説1 榊健太は何らかの事情で高校に残っており、携帯は偶然電池切れ。 仮説2 榊健太は発信機の入った鞄を学校に置いて病院にいる。 「!」 榊優香は即座に、目標地点に向けて駆け出した。 途中、通りがかったアパートの脇に止めてある自転車の鍵がちゃちと見るや、ドライバー(マイナス)を鍵穴に突っ込んで鞄で一撃。がしゃんと鍵が外れた自転車に盗み乗った。この間僅か五秒。 目撃者は幸運にも居なかったが、居ても同様の行動を取らなかったかどうかは定かではない。最短ルートを検索し、しゃかしゃかと立ち漕ぎをする。 激しい運動に息を弾ませながら、彼女は一人呟いていた。 「っ……どうして……!」 どうして。 既に病院にいるとしたら、時間的に榊健太が放課後になってから病院行きのバスに乗ったとは考えにくい。ならば授業を早退したのだろう。この論理は明解だ。 その理由は、それだけ片羽桜子が心配だったからだろう。他に動機などありはしない。この論理もまた明解。 彼女が納得できないのは。どうして、そこまで、片羽桜子を大事に思っているのか、という点だった。 自分が、榊優香がいるというのに。 確かに片羽桜子と、容姿に於いては同レベル……いや、百歩譲って僅かに劣っているかもしれない。けれど他のあらゆるスペックに於いて、上回っているという自負が彼女にはあった。 頭脳も、運動能力も、戦闘能力も、性的魅力も、胸囲も、精神力も、社会性も、耐久力も、全て。勝っているはずなのだ。 全く違うタイプだというのなら比べようがないかもしれないが、この目で見るに二人の持つ方向性は同じのはずだ。 なのにどうして、劣った方を大事にするのか。 「どうしてっ……!」 その時道半ばで。向かい側から歩いてくる榊健太を発見。 急ブレーキしながらハンドルを切った。道路を横断。途中で迫る障害物を回避回避。 甲高いブレーキ音とクラクションを尻目に、榊優香は目を丸くした兄の元に到着した。 「にい……はーっ、はーっ……さん」 「ななななな、なにやってんだよ優香! 大丈夫か危ないじゃないか!?」 「問題、ありません……ふぅ」 ハンドルに体を預けて肩で息をする榊優香。優等生のイメージなど、どこかに飛んでいってしまっていた。 とはいえ、外面を取り繕うことに関しては年季が違う。深呼吸数回とハンカチで、普段の落ち着きを取り戻した。今更かどうかはさておき。 「兄さん。病院は?」 「あ、ああ。もう行って来た。さっきまで先輩と話してたんだけど、診察の時間になったから帰ることにしたんだ」 「授業を早退して、ですか」 「う」 「兄さん。兄さんは私が今まで散々言ってきた、学生の本分というものを理解しているんですか。放課後に何をしようが勝手ですが、学生として授業を無断で欠席するなどと……」 がみがみ。 以後五分にわたり説教タイム。 あーあーあー、と耳を押さえながら榊健太は自宅に向かって歩き出す。後ろからきこきこと自転車を引きながら、妹が続く。 699 未来のあなたへ5 sage 2009/01/11(日) 02 13 52 ID VA84KB75 しばらくして、ようやくS気を満足させた榊優香が一息をつく。それを見計らって、兄は話題を変えようと話しかけた。 「そういえば。その自転車、どうしたんだ?」 「急いでいたので。一日だけ友達から借りました」 「へえー。そうだ、どうせなら二人乗りで帰るか? 俺が漕ぐからさ」 「ん……危なっかしいですね。体力も衰えてるでしょうし、大丈夫ですか?」 「んなおじいさんみたいに扱うなって。大丈夫だよ、ほら。どいたどいた」 ひょい、と榊健太が妹を押しのけてサドルにまたがる。榊優香はやれやれ、という顔だけして喜び勇んで荷台に腰掛けた。横座りである、無論。 「まあ、私も少々疲れましたから利用させてもらいますが。転倒したら迷わず逃げますからね」 「はいはい」 妹が兄の原に両腕を回す。落ちないようにという名目で強く、広い背中に上半身を押し付ける。計算。以前よりも胸は大きくなっているはず。いや、胸筋だから硬いのか? 知ってか知らずか。兄はよいしょと声をかけて、自転車を漕ぎ出した。 日は傾き始めていたが、まだ夕方には遠い。青空の下、二人乗りの自転車は家路を辿る。 「そういえば。お見舞いに行かなくてもいいのか? わざわざ自転車まで借りたのに」 「また後日にしておきます。ここで兄さんと別れて病院に行くというのも、非効率的ですし」 「んじゃ、また明日にでも一緒に行くか」 「明日ですか? 病人に対して、毎日押しかけるのも迷惑ですよ」 「う、そうかな」 ぐい、と角を曲がるときは二人一緒に体を傾ける。押しa付けられる体と体。 制服に包まれた兄の背中は、彼女が普段妄想する通りの広さと暖かさがあった。 地面をかむ車輪と、ゆっくりと漕がれるペダルの、一定のリズム。 穏やかな気分で、目を閉じる。久しぶりに、本当に久しぶりに、彼女は一切の計算をやめた。 頬を撫でる風さえも、自分達を祝福しているような気分。 「こうして二人乗りなんて、初めてじゃないでしょうか」 「んー、そうかもな。小学校の頃が一番自転車使ってたけど、昔から優香はなんていうか大人びてたしな」 「老けていた、と言いたげですね」 「ああ、そうかも」 「そういう兄さんは、昔からガキッぽいところが抜けませんね」 「ひでえ! ……ってまあ、お互い様か。考えてみれば俺たち、正反対な性格してるよな」 「それは私が心から感謝することの一つですね」 「うおい!」 その言葉に嘘はない。榊優香は心から感謝している。 比翼連理。 互いに互いを補い合う在り方の形。榊健太とそのような形で生まれてきたことに、榊優香は心の底から感謝する。 欠けた自分を補う欠片を持つのが、この榊健太であることに。榊優香は心の底から感謝している。 そんな妹の心を、兄は知らず。 そして妹もまた、兄の心を知らなかった。 「……なあ、優香」 「はい。なんですか、兄さん」 「俺……好きな人ができたよ」 『もしも兄さんに好きな人ができたら、私に――――― 700 未来のあなたへ5 sage 2009/01/11(日) 02 15 02 ID VA84KB75 その日の夜。 僕……片羽桜子は、市立病院の個室にて午後九時に就寝した。 早すぎると言うなかれ。今日は榊君の相手もしたし、何よりずっと絵を描いていた。 休憩を挟みながらとはいえ、結構集中力を使うんだよ、創作活動というのは。 そもそも消灯時間が午後九時だし、入院しているなら体力の回復が優先されるべきじゃないか。 入院中に趣味に熱中しすぎで倒れたなんて、本末転倒の見本にされてしまうよ。 まあとにかく。僕は午後九時に就寝したわけだ。ぐう、とね。 そして、ふと深夜――おそらくは午前一時頃に目を覚ました。 何故か? トイレ……おっと失敬。花摘みは就寝前に行っていたので、それは肉体的欲求ではなく精神的欲求だったのだろう。 もっと言えば虫の知らせ、第六感、そんなものの仕業と思われる。さておき。 目を覚ました僕は、ベッドの上で覆い被さる人影に押さえつけられていた。 「――――!」 驚いたよ、そりゃ驚いたさ。 思わず心臓が止まってしまいそうになるほどだった。悲鳴を上げようにも、口元は手で塞がれていたけどね。 だって想像してみなよ。何事もなく一日が終わって、夜中にふと目が覚めたら。真っ暗な病室で、誰かに押さえ込まれてるんだよ。 しかもその上 「助けを呼んだら殺す。抵抗したら殺す」 こんなことを言われてみなよ。これはもう凄まじい恐怖だね。 ただ、その声を聞いて更なる驚愕が僕を襲ったんだ。やれやれ、強すぎる感情は体に毒なんだけどね。 なにしろ、その声には聞き覚えがあったんだから。 折り良く、雲が流れて月光がカーテンの間から差し込んだ。闇に慣れていた僕の目に映ったのは 榊優香君だった。 「…………」 「――――」 信じられるかい? 僕はまた大声を上げそうになったよ。まあ、口元は押さえられていたけどね。 優香君は中学校のセーラー服を着ていた。まあ、紺一色は夜中での迷彩効果は高いかもしれない。 僕を押さえつけている体勢は、布団の上からお腹に乗り、両膝で僕の両腕を押さえ、左手で口を押さえている。 柔道の技なんだろうか。とにかく、僕の四肢は布団と膝に押さえられて、とても満足な動きはできそうになかった。 優香君は、空いた右手でベッドの脇にあるスイッチ……ナースコールを手にとって、そっと手の届かない場所に置いた。さっき自分で言った通り、まず助けを呼ぶ手段から潰していくらしい。 僕はといえばその間、なんとか興奮と驚愕を落ち着かせようと努力していた。 クールになれ、片羽桜子。落ち着いて素数を数えるんだ。素数は孤独な数字。この僕に勇気を与えてくれる。 2、3、5、7、11、13、17,19、23、28、いや違う29だ……ふう。落ち着いて状況を整理してみよう。 状況から判断するに。優香君が病院に忍び込み、消灯後まで人目をやり過ごし、その上で僕の部屋に押し入ってきた、ということになる。正気だろうか。 僕の記憶が確かなら、看護婦の見回りは三時間ごと。そして午前一時という時間感覚が確かなら、後二時間は見回りは来ない。 おっと、今は看護師と言うんだったね。失敬。 具体的な危険についてだが、警告を受けたということは下手を打たなければ殺されることはなさそうだ。僕もまだ命は惜しいんで、これは非常に助かる。 では彼女の目的は何なのか、というと。これが全く謎なのだった。まあ、優香君が話してくれるだろう。 「…………」 す、と。試すように僕の口元から手が離され、喉に当てられる。軽く絞められた。ぐえ。いつでも絞め殺せるというパフォーマンスらしい。 僕が叫びださないのを確認してから、彼女はこの場に来た目的を、口にした。 「兄さんに……これ以上、近づくな。でなければ……殺す。このことを誰かに話しても、殺す」 ……ああ。 「なるほど。つまり君は、榊君のことを異性として愛してる、ということか」 701 未来のあなたへ5 sage 2009/01/11(日) 02 16 58 ID Q/D96k9j 驚きではなかった。 何故かって? まあ、それは環境と勘、さ。 榊君から話を聞いていて、どうも彼の人生に優香君が何かと働きかけているようだ、ということはわかっていた。進学とか勉強法とかね。 わからないのは動機だが、あんな働きかけは並大抵の労力じゃできやしない。しかも本人には気付かれずに、だ。執念としか言いようがない。 であるなら、考えられる動機は二つ。榊君にとてつもない恨みを抱いていて、その復讐だという線。 榊君の人生に影を落とす以上、僕としてはこの線だと疑っていたが。どうもこんな風に脅迫にかかるのでは、もう一つの可能性のほうが高そうだ。 即ち、愛ゆえに。 「どうしてそれが、榊君の人生に影を落とすような真似をするのかわからないが。今こうしてるのは、どう考えても嫉妬に狂った末の行動だからね」 「……っ! 私は、兄さんの人生に、影など落としていない……っ!」 「ああ。そういえば愛とは独占欲を伴うものだったね。となると、榊君を進学校に入れさせた理由も説明がつく。いや、すっきりしたよ」 「……今となっては、後悔していますよ」 「榊君と会えたんだ。僕は感謝しないとね」 僕が答えると、優香君の目付きが一際暗く、沈んだ。 腰につけたポシェットを後ろ手で開くと、凶器の柄が幾本も飛び出す。小型ハンマー、ドライバー、ペンチ、ナイフ、釘。 あ、あれ、柔道って素手でやるんじゃなかったっけ……? 右手を宙に浮かせ、指を鉤爪のように曲げて、優香君が言葉を搾り出す。 「片羽先輩も……兄さんが好きなんですか」 ……おや? 「待ってくれ、優香君。『も』ということはつまり、榊君は僕のことが好きだと言うのか?」 「……っ!」 ザン!と 優香君がポシェットから抜き出したドライバー(マイナス)が、僕の顔の真横、枕に突き刺さった。 ……や、薮蛇だった。今更ながら、ものすごく怖かった。落ち着け、素数を数えるんだ。 運動能力の圧倒的な差で、反応すらできなかったのだが。それが優香君には余裕と取れたようだった。 呟く。 「夜中に押さえ込まれて、殺すと脅されて、随分余裕があるのですね」 「いや、怖がってるよ。けどまあ、常に平静であらんとするのが僕の信念でね」 「……どうして、兄さんは、貴女のような人を……」 ふむ。 どうやら、榊君が僕のことを好きだというのは、ガセネタではないようだった。だからこそ、こうして今日忍び込んできたのだろうし。 まあ、言われてみれば榊君の態度に思い当たる節もないではない。また泣き出したり、絵を描いてくれと頼まれたりね。 ただ、それがどうしてなのか。 どうして、榊君は僕のことを好きになったのか。 そんなものは弓を持った天使でなければわからない……と言いたい所だが。実は推測がないわけでもなかった。 「前にも言ったが。性的魅力では僕よりも君のほうが遥かに上だよ」 「っざけ……!」 「いや、落ち着きたまえ。侮辱してるわけじゃないんだ、ただの事実だからね」 今度はペンチを抜いて振りかざした優香君を必死で止める。日曜大工用具の、そんな斬新な使い方は絶対体験したくない。 それにしても普段の優等生振りとは掛け離れた激情だ。ぱっと見の方向性は似ていても、中身は僕とは正反対だな。 「逆に言えば、僕と君とは外見の方向性は似ている……それが問題だったんだろうね」 「なにを……」 「まあ推測だよ。君のことだから、日々弛まず気づかれないよう榊君にアプローチしてきたんだろう」 間違った勉強の方法論を教え込んだのと同じように。正しいかはさておき、優香君は日々の努力を怠らないタイプだな。 「そしてその効果は出ていたはずだ。君は客観的に見ても、魅力的だからね」 「嘘をつくな! なら、兄さんは、どうして、私でなく、貴女なんかを……!」 「代償行為だよ」 ぴたりと。 優香君が動きを止めた。 頭のいい彼女のことだ。今の言葉で、どういうことか、完全に理解したのだろう。 「欲しいものが手に入らない時。代わりに似たものを手に入れることで欲求を満たす心理的防衛機能。それが代償だ」 「私が……妹だから……」 「そう。榊君は優香君に強い魅力を感じていた。だが優香君は榊君にとって妹であり、恋愛対象にはできなかった。そこで榊君は」 「無意識に。タイプが似ている貴女を……好きになった、ということですか」 「推測だがね」 「…………!」 702 未来のあなたへ5 sage 2009/01/11(日) 02 18 07 ID VA84KB75 優香君が天井を仰いで絶叫した。声を出すわけにも行かず、音はすべて胸の中で噛み殺し、ただ無言で。 まあ……この推測が正しいなら。思いっきり優香君の自爆だからね。彼女は彼女なりにプライドがあるようだし、衝撃も大きいだろう。 そして。 しばらくして、優香君はまた僕を見下ろし……ペンチを構えなおした。 「……みんな殺す」 おいおいおいおいおい。 「私が妹である限り、代わりを求めるというのなら……兄さんに近付く女は、みんな殺してやる」 そう断言した彼女の瞳は。 僕から見ても……ああ。君も、か。 「絶望の向こうには何がある?」 「自由です」 そうだ。 絶望とは何処にも行き場のないということ。行くべき道全てが、閉ざされているということ。 だからこそ、それを乗り越えたとき。その絶望を受け入れたとき、人は自由になれる。 その境地は、無敵だ。 たが、まあ……だとしても。僕もまだ、命が惜しいんだ。 「待ってくれ、優香君」 「待ちません」 だよね。 優香君がペンチを振り上げる。どうも狙いは喉のようだ。まずは助けを呼ばれないように声を潰すというわけか。この期に及んで冷静だね。 だが。冷静だというのは良いことだ。まだ、僕の言葉で止まる余地はある。さて、もったいぶっている暇はないようだ。言ってしまおう。 「僕は榊君と恋人同士になるつもりはないよ」 ぴたりと、優香君の動きが止まった。 後はもう、賭けだ。これを侮辱か嘘か出任せと受け取り、激情と狂気に身を任せるなら僕はまあ高い確率で殺される。 だが。優香君とは、多少なりとも話はした。僕がどういう人間か、僅かなりとも見抜くかどうか。彼女の知性を信じるしかない。 そうして。 「……何故、ですか」 勝った。 「僕は重度の心臓病でね。過度の興奮は心臓に負担をかけ、死を招く。ホラー映画も、過度の運動も、過激なアトラクションも、そして性的興奮……性交も、全て医者に禁じられているんだ」 「言っただろう。僕は恋することのできない病にかかってる」
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580 未来のあなたへ New! 2008/11/20(木) 12 34 27 ID MqbWZ1Et 私には兄がいる。 我が家の家族構成は、父、母、兄、私の四人で成り立っている。それと飼っている猫が一匹、名前はミケ(♀)。 隠し子や義理の親子関係といった、特殊な関係性はない。どこにでもある普通の家族構成だ。 父は隣町の商社に勤めている。会社の規模は中堅で、役職は部長。 理性の抑制が強い人で、私は父が怒鳴るのをほとんど見たことがない。 感情をあまり表に出さないけれど、実際は人並み以上の倫理を備えている。そんな人だ。 私の性格は父に似た部分が多いと思う。 私は父とは普段あまり話さない。とはいえ、それは嫌い合っているわけではなく、ただお互いに無口なだけだ。 時折、疑問に思ったことを質問としてぶつけてみたり、議論めいたやりとりをすることもある。 父の論理は明瞭公平で、納得できなかったことはほとんどない。母や兄では、議論が成り立たないという面もあるけれど。 私はそんな父を好ましく思っている。いや、言い変えよう。私は父のことを信頼している。 母は父より二歳年下で、家事を引き受けながら昼間は近所のスーパーマーケットでパートタイマーをしている。 父とは反対に、感情をすぐ表に出す人で、涙もろく情に弱い。 とても騙されやすい人で、一度などは振り込め詐欺の被害に遭いかけたこともあった。あと、通販で役に立たないものを買うのと、新聞を何部も取るのはやめてほしい。 私と母との間柄は、一般的な親子というよりも友達同士の感覚に近い。 休日はよく一緒に買い物や遊びに行くし、会話の調子も上下ではなく対等なものだ。ただし躾に関しては、それなりに煩い。 少なくとも、母ならば私のクラスメイトと一緒に遊んでも、エネルギッシュという点では引けを取りはしないだろう。 どちらかと言えば大人しい性質の私は、そんな母に疲れてしまうこともしばしばだった。 けれど母に抱く感情は決して嫌悪ではない。むしろ、最も仲のいい人間とさえ言えるだろう。 父と母の夫婦仲は良好な方だと思う。 言い争っていることもある(大抵声を張り上げているのは母だけ)けれど概ねは翌日何事もなかったかのように会話をしているし。 週に二度、夫婦で食事に行くのも基本的に欠かしたことはない。 たまに思うのだけれど。あの正反対な性格の二人が、一体どうして結婚などできたのだろう。それとも、結婚とは案外そういうものなのだろうか。 自身のことも記そう。 榊優香。女。十四歳。中学二年生。 背丈は平均よりも高い方。髪は背中に届くまで伸ばしている。プロポーションは……まあどうでもいいよね。 総合的な外見に関しては、周囲からは高評価を受けている。けれど自分が美人かどうかなど、実感が湧いたことはない。 学力は上の中といったところになる。理系に強く、文系にはやや弱い。運動はそれほど得意ではない、というよりも苦手だ。 性格に関しては、よく他人には冷血優等生等と言われる。何事も論理的に判断するから、そういった評価を受けているのだろう。それについては父の影響と言う他はない。 そんな評価と性格だからか、友人は少ない。昼食を一緒に取るクラスメイトがいるけれど、よく話すのはその子ぐらいだ。 前述した通り、私の家族に問題はない。兄については後述するが、十分以上に善人と言える人柄だ。 むしろ境遇としては恵まれた方に部類するだろう。私はきっと、生き易い世界に生まれてきた。 けれど、境遇にも遺伝にも問題がないならば、私はどうしてこのような人間になってしまったのだろう。 私は兄が好きだ。 私はあの人を、異性として求めている。 581 未来のあなたへ New! 2008/11/20(木) 12 36 42 ID MqbWZ1Et 兄は私よりも一つ上だ。十五歳。中学三年生。 背丈は平均よりもやや低い。昔から、クラスで一列に並ぶと五番目くらいになる人だった。私よりは高いけれど、その差はあまりない。 本人は背丈のことをとても気にしていて、指摘するとすぐに怒る毎日牛乳を飲んでいたり、微笑ましい努力は行っているけれど、今のところ結びついてはいないようだ。 背が低いからひ弱かといえばそんなことはなく、体つきはかなりがっしりした方だろう。私とは違って運動が得意で、中学に入ってからはサッカー部に所属している。 代わりに勉強は苦手で、成績はいつも低空飛行。赤点を取ることもしばしばで、そういう時は母に派手に怒られているのをよく見かける 性格は、一言で表すのなら純朴。よく笑い、よく泣き、嘘が簡単に顔に出て、すぐに落ち込んで、すぐに立ち直って、人を根拠なく信じて、裏切られて、馬鹿で能天気で、けれど傷つき易くて、 だからこそ他人の痛みがわかる人で、優しくて、強くて、それは他人を傷つけるような強さではなく、真実心の強い人で、それから、それから…… 客観的に見るのなら、兄は大して魅力的な人間ではないのだろう。 頭が悪くて馬鹿でお調子もの。サッカー部ではレギュラーだけど、派手な活躍をするでもなく。男女問わず付き合いは多いけれど、異性としては良い友人で終わる、そんな人。 世間一般と私自身と、どちらの評価が歪んでいるのかと言えば、それは私の方だろう。針小棒大にも程がある。 あの人を私以上に評価する人間は、きっと他にはいないだろう。今までも、これからも。 容姿一つを鑑みても、兄には秀でたものはない。低い背丈、ごわごわの短髪、大ざっぱな顔立ち。 けして不細工ではないけれど、見惚れるような美形ではない。それが客観的な評価というものだろう。 けれど私にとっては、少女マンガに出てくるような理想的な造形が、兄の姿形なのだ。 低い背丈も、針金のような短髪も、がっしりした手足も、日に焼けた肌も、頑丈な骨格も、絆創膏を張った膝も、誰も触れたことのない唇も、全て、全て。 もしも他人に話せば、趣味が悪いの一言で済ませてしまうだろう。けれどそんなものではない。そんな生易しいものではない。 幼い頃から形成されてきた私の人格に、ぽっかりと空いた空白の形が、兄なのだ。 私は昔から、感情の起伏が少ない人間だった。 他の人が怒ったり泣いたりするような場面でも、私は「ふうん」と流すだけだった。 それは私自身に危害が及んでも同じことで、転んでも叩かれても怒られても、泣いた覚えはない。 物事に対する態度も同じで、定められた水準を淡々とこなしていくだけだった。そこには達成感などありはしない。挫折感も、ありはしない。 喜怒哀楽、快楽と苦痛、それら全ては私にとって動機足りえない。 多分私は鈍感なのだろう。 生まれつき痛みに強いということは、けして誇れるようなものではない。他人の痛みも実感できない人間は、容易く他人を傷つけられる。 本来の私は、殺人鬼ではないだろうかと……思うときがある。 それでも それでも私が曲がりなりにも、不適合者として社会から逸脱しないでいられるのは。 兄のおかげだ。すぐに泣いて、すぐに怒って、すぐに笑う、兄のおかげだ。 私の前で、物事に対して人並みの反応をする兄がいたからこそ、私は人並みの基準というものを学ぶことができた。 私の前に、誰に対しても気を使う兄がいたからこそ、私は痛みと倫理の価値というものを知ることができた。 そして何より。兄がいるからこそ、私はこの場所にいることを望んでいる。 今、私が、友達付き合いをするのも、勉強をするのも、学校に通うのも、息をするのも、生きているのも、全て。 喜怒哀楽、快楽と苦痛、それら全ては私にとって動機足りえない。だから私は理性で自己を規定し、その枠の中で動く。 私は、自分の命自体には価値など感じていない。死に対する恐怖も、無視できる大きさにすぎない。生よりも死を選ぶべきだと理性が判断すれば、躊躇なく実行できる。 私は、生きているという理由だけで、生き続けるという行動を行うことはできない。 私が生き続けているのは、ここに兄がいるからだ。兄がいないのなら、こんな場所にいる理由はない。生きている理由はない。 兄は普通の人だから、私は物心ついてからずっと、普通の人間のフリを続けている。 私は、私に欠けている全てを持った兄を想うことで、ようやく普通の人間になれるのだと思う。 582 未来のあなたへ New! 2008/11/20(木) 12 37 16 ID MqbWZ1Et そうしてずっと生きてきた。 疲労しない、といえば嘘になる。けれど私にとっては、疲労感は動機にはならない。 それよりも未来のことを考えると、理性がひび割れるような思いがする。論理的な矛盾があるからだ。 この生き方を、私はいつまで続けることができるのだろう。 兄にはまだ、恋人はいない。客観的に見れば、異性として大して魅力的ではないからだ。そして兄自身、恋人を作ることに積極的ではない。私はその二つの事実に、深く深く感謝する。 けれどこれから先は、どうなるかわからない。いいや、いつかは必ず、兄には恋人ができるはずだ。それが一カ月先か、十年先かまでは不明なだけだ。 兄を誰かに奪われることを考えると、私の理性は軋みを上げる。胸がかきむしられる様な思いがする。それが、普通の人間にとっては絶望と言うべきものなのだろう。 ならばどうするのか。先に私が、兄を奪ってしまえばいいのか。 けれど理性は考える。仮に兄と恋人同士になったとして、その後はどうするのか。 兄妹の行為は近親相姦に当たる。両親や知人にどう説明する? ずっと秘密にしておくのか? 結婚は? 戸籍は? 出産は? 子供にはなんと言う? 授業参観は? 保護者面談は? 近所付き合いは? 社会の中で、生きていくのなら。その間ずっと、秘密を維持しなくてはならない。 いや、私はいい。秘密を守ることによる不安も心労も、私ならば塵に等しい。そんなものは喜んで享受しよう。 けれど、それを兄にまで背負わせるというのか。普通の人間であるあの人に。日の当たる場所で笑っているあの人に。 近親相姦の罪を、背負ってまで、あの人はきっと笑ってはいられない。 論理の矛盾だ。 私の欲する通りに動いたとき、私は兄の最も大切なものを奪ってしまう。 何故なら私はあの人の妹であり、私があの人に望むのは罪のない笑顔だから。 ……どうして私は、あの人の妹に生まれたのだろう。 妹でさえなければ、あの人を貶めることもなく一つになれたのに。 兄に逢うことがなければ、私は矛盾もなく殺人鬼でいられたのに。 こんな人間でなければ、私はただの妹でいられたのに。 運命などというものはなく、全ては偶然にすぎないと私の理性は知っている。 けれど、それでも。運命を呪わずにはいられない。 そもそも、どうして私は兄を異性として求めているのか。 ただの家族として、妹として求めることができたのなら、こんな矛盾を抱えることもなかったのに。 客観的に見れば、兄は異性としては大して魅力的ではない。ならば通常、他の人間に異性としての興味を持っても良いはずだ。 家族に対する愛情と、異性に対する愛情は、本来分けられるものなのだから。 けれど私は、兄以外の人間に抱かれることを考えると吐き気がする。 どんな理想化した偶像が相手でも、犯され孕まされる段になると、私の想像力は悲鳴をあげて停止する。愛液など、一滴たりとも分泌はされない。 その後はどうしようもなく兄の匂いを求めたくなる。なりふり構わず抱きついたことさえあった。 583 未来のあなたへ New! 2008/11/20(木) 12 38 59 ID MqbWZ1Et 恋愛感情と性欲は、イコールではないにしろ密接な関係がある。 前述と矛盾するようだが、私はよく自慰をする。快楽に溺れているわけではない、と思う。あまり気持ちの良いものではないからだ。私はおそらく不感症の類だろう。 それでも私はほぼ毎日のように自分を慰める。場所は自室のベッド、道具は使わない。妄想の対象はいつも兄だ。 前から後ろから貫かれ、組み敷かれ組み敷き、あるいは抱き合って、愛を囁かれ、精子を植え付けられるという妄想。 奇妙かもしれないが、そういった行為の中でも快楽は少ない。けれどそれよりも、胸がひどく満たされて、絶頂に至る。 鑑みるに、私はとても性欲の強い人間なのだろう。ただし肉体的なものよりも、精神的な欲求の方がはるかに強い。 そういえば小学三年生の時、テストで高得点を取って兄に頭を撫でまわされた時。雷に打たれように、体がびくびくと震えたことがあった。勿論、第二次性徴を迎える前だ。 幼い頃から私は手のかからない子供らしかったが、その時点で絶頂に至るだけの性欲というものを備えていたことになる。とんだ優等生もあったものだ。 そして、この時点で推測が成り立つ。 すなわち、私の恋愛感情の正体は。幼い頃から備わった精神的に並外れた性欲を、たまたま近くの人間に向けただけではないのだろうか。 …… ……推測を否定する材料はない。 だとすれば私は、生まれついての異常者であり、兄は不運な犠牲者でしかないというのか。 兄のことを思うのならば、そんな異常は即刻排除してしかるべきだろう。 兄のことを思うのならば、そんな歪んだ性欲は他に向けるべきだろう。 あの人のことを思うのならば。 けれど私は……この期に及んで、何一つとして兄のことを思いやってなどいない。 全て自分の都合だ。 傍にいたいのも、笑顔を望むのも、自らを慰めるのも、性欲を向けるのも、感情を求めるのも、笑顔が失われるのを恐れるのも、全て、全て。 身勝手極まる私の都合にすぎない。 私の中には、そのような自分を最悪と判断する理性はあっても、断罪する良心など存在しないのだ。 いくら普通の人間のフリをしていても、私にそのような良心が真に根付くことはなかった。 やはり私は、人間として決定的に欠けている。 けれど……いや、だからこそ 私は、私に欠けている全てを持った兄を求めるのだろう。 諦めることも、進むこともできず、論理の矛盾を抱えたまま、私は今もここにいる。 普通の妹のフリをして、兄の後ろに。 この場所で兄を見ていれば、私の胸には暖かいものが満ちる。まるで普通の人間のように、他人を思いやることさえできた。 私の自我にぽっかりと空いた、良心や倫理のあるべき欠落。兄の存在だけが、その空虚を満たしてくれる。 けれど未来に目を向ければ理性が悲鳴を上げる。いずれ訪れる終わりから、ただひたすらに私は逃げるしかない。 いずれ、兄に恋人ができたのなら。 今の私は間違いなく壊れる。そして、何かを壊して、進むのか退くかを選ばなければならない。それは未来の私が選ぶことだ。 だからこの文章は、一種の遺書のようなものだ。 いずれ壊れ、二度と訪れない、今のこの気持ちを残すためのものだ。 未来の私(あなた)へ それでも私は、この日々の暖かさに感謝します。 私はきっと、幸せだったから。
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埋め込みできる動画とURLを載せる事しかできない動画があるのは何故かしら? 2022年5月3日 料理は愛とはいうけど火加減だよね? じゃがいもを切る際に 「これまずね。頸動脈を切る感じで……」 2022年5月29日 【雑談枠】タイムリミットは1h!マシュマロを食べつくせ!! https //youtu.be/z1OZ1LtPhlo?t=589 マリアさんの大切なものを聞かれて 「財政力ですね。やっぱり財がないとダメなので」 2022年6月12日 【初!耐久配信】歌を歌って、CH登録者さん+50人目指すぞー!!👼🎤🎵 https //youtu.be/aEbq96o8VnA?t=437 初手君が代 2022年7月30日 【二部構成!一部歌枠編】夏の歌枠もやって裁判にも参加したいならどっちもやればいいじゃない!👼🎤🎮 初手君が代 2022年7月30日 【二部構成!】夏の歌枠もやって裁判にも参加したいならどっちもやればいいじゃない!👼🎤🎮 https //youtu.be/UGRjZSotIlQ?t=1400 視聴者のババァすげぇと言うコメントに対し 「このババァは何度でも不死鳥のように蘇るんだぜ。ババァはフェニックス」 2022年8月14日 【参加型配信】朝からのんびりルーレットに従え! 10時間続く狂気配信。開始30分も経たずにアクセル全開 「早く堕ちて!あなたが堕ちたら私は救われるの」 2022年8月22日 【Fall Guys】ランダム語尾縛りでやってみよー!※罰ゲーム有、人数多かったら参加型移行!『新人Vtuber/マリア・アムネア』 https //youtu.be/armgHkju19s?t=930 視聴者にゴールを祝福され感謝するも、他プレイヤーがゴール前で飛び跳ねている姿を見て 「優しすぎるでござる。この世界。愛せるでござるな。何遊んでるでござるか!?さっさとゴールするでござるよ!」 2022年8月26日 【steam版モンハンライズ】モンハンライズの世界にブラックマリアを誕生させたいんです👼 https //youtu.be/WmBUJv6nQ9I?t=6328 モンハンキャラクリ中に真理に到達する。 「モンハンで一番な大事な事は、アフロ揺れる事」 2022年8月30日 【雑談】もう。。。八月くん行ってしまうんだね…👼⛅ 『新人Vtuber/マリア・アムネア』 https //www.youtube.com/watch?v=Y5s2K56XrRg t=2825s 迷走 「どこにも行かないで……マリアちゃんのそばにいて」
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このページはこちらに移転しました あなたとコンビに 作詞/にゅる キム兄のコラボ弁当を食べてみる よく分からない ファミマ社長弁当を食べてみる 何故出しゃばった スパイシーチキンはスパイシーしすぎ 明らかに体に悪い コンビニの歌なんてネタが思い付かない FM ラジオかよ ラジオじゃない ファミリーマート 略したらファミマ ファミマ ファミマ 早口で言うと噛むよね でもオニギリが旨いよね 名前は忘れたけど 通勤途中に2箇所ある あああ ファミリーマート ふぉえばー 谷田川ー (このページは旧wikiから転載されました)
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『ぷでぃんの真実』 28KB 考証 変態 群れ 捕食種 希少種 自然界 うんしー ぷでぃん、それは至高のあまあま ・これが・・・お前の欲した真実だあああああああああああああああああああ!!!! ・ネタ被り・・・あったらごめんなさい、いや一応調べたけど・・・ ぷでぃんの真実 麦茶あき 「うー☆ぷでぃーん♪」 れみりゃが言っている「ぷでぃん」とはもうわかっていると思うが人間がおやつとして食べているあのプリンのことである。 数多のゆっくりれみりゃはこのプリンを求めて生き続け、 人間などに喧嘩を売りボコボコにされようともプリンを求める。 通常のゆっくりがあまあまを求めるのとそう変わらないれみりゃの本能だ。 例えば最近は見かけないがれみりゃも普通のゆっくりたちのようにあまあまを要求してくることがある。 例:1れいむの場合 「おいくそじじい!かわいいれいむにあまあまよこしてね!!いますぐでいいよ!!」 「雑魚が」 「ゆぎゃああああああああああああ!!!どおじでごんなごとするのおおおおおおおおおおおおお!!!??」 例:2まりさの場合 「じ・・にんげんさん、まりさにあまあまをわけてほしいんだぜ」 「燃えろ粗大ゴミ!!!」 「ゆぎゃああああああああああああああああああ!!!!あづいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!??」 例:れみりゃの場合 「うー☆ここはれみぃのこーまかんなんだどー♪どれいはゆっくりしないでれみぃにぷでぃんをよこすだどー♪」 「・・・・・・・・・・・・・・で?」 「いだいいいいいいい!!!??ざぐやああああああああああああああああああああああ!!!」 とこんな感じだ。 ここで気になることがある、それはゆっくりにとってあまあま=最高の食べ物、 れみりゃにとってぷでぃん=最高の食べ物という図式になるのだが、 何故れみりゃはぷでぃんなのか? れみりゃも他のゆっくり同様、甘いものは大好きだ。 ならあまあまと言ってもいいし、甘いものが欲しいならぷでぃんでなくてもいいはずだ。 なのにれみりゃは何故ぷでぃんを求めるのか? その真相を今ここで明かそう。 とある森の中、ここにれみりゃの巣があり、そこには胴なしのゆっくりれみりゃが住んでいた。 さて、このれみりゃがその真相を明かすのに相応しいれみりゃなのだが、 実はわけがある。 このれみりゃは番もちであり、その番は胴なしのゆっくりさくやなのだ。 「おじょうさまーおきよつけくださいましー」 「うー☆わかったどー♪」 この二匹が出会ったのは偶然である。 たまたまゆっくりを狩りをしていたれみりゃが散歩中だったさくやを見つけて親しくなった。 そして二匹の性格上のこともあり、二匹は夫婦となった。 このれみりゃは運がいいれみりゃであることは間違いない。 希少種で野生にはほとんど存在しないゆっくりさくやを番にできたのだから。 気持ち的ならちぇんがらんを番にできて喜んだのと一緒だろう。 元来れみりゃ種はさくやを求める習性がある。 ボコボコにされ窮地に陥った時、さくやの名を呼ぶ。 会った事のない自分の従者だが本能がそうさせるのだ。 さくや自身もれみりゃを求める習性がある。 いつか愛するお嬢様のためにと世界を歩き回っているのだ。 れみりゃが狩りに行ったことを確認し、さくやは巣の中を掃除する。 ゆっくりさくやはメイドのカチューシャをつけているせいか、メイドらしい行動をする。 れみりゃのためにこーまかんを清掃し、家具や藁を並べ、うんうんを片付ける。 実はうんうんの片付け方だけおかしいのだがそれは後に話すとして、 掃除をし終えた頃、狩りから戻ってきたれみりゃが食料のゆっくりれいむやまりさを連れてきた。 「うー☆ただいまなんだどー♪」 「おかえりなさいませ!おじょうさま!!」 「はなしてね!!れいむはおいしくないよ!?」 「そうだよ!まりさはまずいかられいむをたべてね!」 「どぼじてそんなこというのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」 「じゃあおりょうりたのむんだどー、れみぃはこいつらのおうちからつかえそうなものとちびっこいのをもってくるだどー」 「わかりましたわ」 れみりゃは連れて来たれいむとまりさのお家に再び戻り家に使えそうな物がないか探しに行った。 それにこのれいむたちのお家には生まれたばかりの赤ゆっくりがおり、 親を先に自分の巣の中に持って行こうと置いてきたのだ。 何故赤ゆっくりを先に狙わなかったか、理由は動けないことでもあるがもう一つ理由がある。 「さて、おじょうさまのためにおりょうりしなくては」 「「ゆっ?」」 スパッ 「「いだいいいいいいいいいいいいいいい!!!??でいぶ(ばりざ)のあんよがああああああああああああああああああああああああ!!!!」」 「あとはいためつけるだけですわ」 ぶすっ!ぶすっ! 「やべでええええええええええええええええ!!!いだいよおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 「でいぶだずげてええええええええええええええええええええええええ!!!」 「ふざけるなあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 さくやはれいむとまりさを自分で作ったペーパーナイフであんよを切り、 中身の餡子を甘くするためにれいむたちを痛めつけている。 これを繰り返しておけばれみりゃが帰ってくる頃には中身は甘くなっているだろう。 ペーパーナイフはさくやが自分で作ったもので木の枝を削って加工したナイフである。 作るには相当の技術が必要であり、近いものならみょんのろーかんけん位だ。 そんなこと繰り返している間にれみりゃがれいむたちの家から使えそうなものと、 赤ゆっくりを入れた藁を持ってきた。 「そ、それはおちびちゃんのべっとさんだよおおおおお!!?なんでここにあるのおおおおおおおおおおおおお!!!??」 「ま、まりさだけでもたすけてね・・・・?」 「まったく、ひどいくろぼうしですわね・・・」 「うー☆ちょっとおもかったどー」 「おつかれさまですわおじょうさま。おりょうりのほうはできておりますのでそちらをおたべになってください」 「わかったどー☆」 れみりゃは狩りの疲れを癒すため親まりさの中身をちょっとだけ吸った。 ちゅううううと吸われたまりさは番のれいむに助けを求めたが無視された。 「なんで?!」と驚いているがさっき自分が言った事をもう忘れているようだ。 さくやはれみりゃが持ってきたものを整理した。 石、木の枝、藁、赤ゆっくり。 石はいらない、木の枝と藁は使えそうなので取って置き、赤ゆっくりたちを今日のご飯にすることにした。 「さすがおじょうさまですわ、こんなにたくさんのごはんさんをとってくださるなんて」 「きょきょどきょー?」 「みゃみゃー」 「ゆっくちー・・」 「おちびちゃあああああああああああん!!!にげてえええええええええええええええええ!!!」 「うるさいど」 「ゆぎゃ!?」 赤ゆっくりはゆっくりがよくごはんを並べるテーブルと称して作った葉っぱの上に乗せられた。 別にそのまま食べられていいのだがそこはさくやのプライドが許さない。 れみりゃのメイドとして綺麗に御もてなしするのだ。 「おじょうさま、あかゆっくりでございます」 「うー☆さっそくたべるだとー♪」 「「「「ゆ?」」」」 パクッ!ちゅうううううううううううううう・・・・・・・・ 「ゆぎゃあああああああああ!!!れいみゅのあんきょしゃんしゅわにゃいでえええええええええええええええ!!!」 「おちびちゃああああああああああああああああああん!!!!!」 ちゅるん!・・・ぺらぺら・・・ 赤れいむは餡子を吸われて死んでしまった。 「「「おねえしゃんがあああああああああああああああああああああああああ!!!!??」」」 「おちびちゃんがああああああああああああああああああああああああああ!!!??」 「おいしいどー☆」 実の姉が食われたことに怯える赤ゆっくりたち。 れいむはなんとか助けようとするがあんよを傷つけられてるため動けない。 「まりちゃたべりゃれちゃきゅにゃいよおおおおおおおおおおおおお!!!」 「たびぇりゅんにゃられいみゅをたべちぇにぇ!!」 「どびょじでしょんなきょちょいうにょおおおおおおおおおおおおおおおおお???!!」 「うー♪すききらいはだめだどー、のこさずたべるからあんしんするだどー」 「「「ゆぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」」」 そう言われて赤ゆっくりたちはみな食べられてしまった。 残った皮はさくやが食べて後片付けをする。 れいむは死んでしまった赤ゆっくりたちのお飾りを見て泣きながら名前を叫ぶがもう遅い、赤ゆっくりたちは死んだのだ。 まりさはれみりゃに吸われた余韻がまだ残っていて顔が青ざめている。 ここかられみりゃの食後のデザートが始まる。 デザートとはもちろんアレである。 「おじょうさま、ぷでぃんでございます」 「うー☆ぷでぃーん♪」 そこにあるのはぷるんとした形をした紛れもないプリン。 出されたプリンに喜ぶれみりゃはプリンの味を味わうようにちょっとずつ食べた。 「うーおいしいどー♪さくやはすごいどーまいにちぷでぃんをもってきてくれるんだどー♪」 「おほめのことばありがとうございます」 褒められて嬉しそうな顔をするさくや。 しかし、ここで疑問に思う。 このプリンはどこから持ってきたのか? 実はこれ、さくやのうんうんなのだ。 ゆっくりさくやの中身はプリンなのである。 ゆっくりのうんうんは中身の古い部分を排出し、体外へと出す。 中身から出たので排出されるうんうんも中身と同じものである。 さくやはれみりゃに見られないよう、うんうんをし自分のうんうんをれみりゃに食べさせていたのだ。 何故さくやが愛するれみりゃにこんなことするのか、 理由としてはうんうんも食べれなくはないのだがこれもまた一つ。 (はあ、はあ・・・・おじょうさまがわたしのうんうんをたべてうれしそう・・・) 自分のうんうんを食べているれみりゃに性的興奮をするため。 たらー・・・ 「うー?さくやー、またはなじでてるどー?」 「はっ!?もうしわけございません、おじょうさま・・・すぐに・・・」 さくやは垂れでたキャラメルソースを即座に拭い取る。 どういうわけかゆっくりさくやはれみりゃに性的興奮をするとこのようにキャラメルソースの鼻血を出す。 この時のさくやはとてもゆっくりできるという。 ゆっくりさくやはれみりゃが大好きであるがその愛情は少し異常なところがある。 どの位異常かというと舐め舐めしたいと思ったりれみりゃのうんうんを食べたり、 もういっそのことすっきりしたいと思っているくらい。 ようはゆっくりさくやは愛するれみりゃに自分のうんうんを与えて性的興奮をしたいのだ。 愛すべきものに自分のうんうんを与えるのはどうかと思うが、 ゆっくりさくやがこのようなことをするのは今から昔のこと・・・ 昔、れみりゃとさくやは当然のように番になり、狩りをし、子を成し、生活していた。 もちろん現在でもあることだがそのような個体は今では見かけなくなっている。 主な原因としては外部からの天敵による影響だろう。 ふらん、ゆゆこ、れてぃ、人間といった様々な弱肉強食の強者たちがれみりゃの群れや巣を襲い、その数を減らしていった。 中でも一番に減ったのはさくやである。 れみりゃを守るために自ら囮になってその命を散らしていった。 つまり今生き残っているゆっくりさくやはそんな野生の争いに巻き込まれなかったものか、生き残ったものたちなのだ。 逃げ延びたれみりゃは番を失い、子を成すことができなくなったが、 何年か経つにつれ自分で妊娠できる個体が現れるようになった。 単位生殖、それがれみりゃが自分の子孫を残すために取った行動である。 番がいなく、一人で子供を育てるのは大変だったがなにせ自分たちが食べているのはあのゆっくりだ。 いくらでも湧いて出る。 通常種の繁殖力がれみりゃ種を生き繋いでいったのだ。 おかげでれみりゃは今も生きておりその数を増やしている。 単位生殖するれみりゃは今もいるが昔のれみりゃの子孫かもしれない。 一方で困ったのがさくやだ。 生き残ったさくやはれみりゃと離れ離れになってしまい会う事すら叶わない。 仕方なく辺りを彷徨っていたら捕食種のめーりんと出会う。 この二匹は何故か相性がよく番になることがあり、一部のさくやはめーりんと番になり子を成していった。 ただめーりんは通常種から見下されているため巣を襲撃されて一家全滅があり、なかなか数を増やすことができなかった。 さくやが希少種になった原因はこれかもしれない。 さて話が逸れてしまったが何故さくやがれみりゃに自分のうんうんをあげるのか。 何故れみりゃはぷでぃんが大好きなのか、その真相を話そう。 事の発端はまだれみりゃとさくやが番になるのが当たり前の時代。 れみりゃは狩りをして他のゆっくりを捕食していった。 群れで狩りを行い、毎日のようにあまあまを食べていた。 しかし、ある日そのゆっくりが群れの周りから急激に数を減らして食糧危機に陥ることがあった。 そのようなことが起こる前にれみりゃたちは群れで他の場所に引越しをするのだが、 群れは一つではなく引越ししたところにいたゆっくりたちの数が少なく、 食べる量を減らさなくてはならなかった。 「うー・・・おなかすいたどー・・・」 「おおきいほうはたべちゃだめだどー・・・ちいさいほうをたべるだどー・・・」 「でもおなかがみたされないどー・・・」 れみりゃたちは食べれるゆっくりを減らさないよう赤ゆ、子ゆっくりばかり捕食していった。 しかし、れみりゃは大きい、つまり成体になったゆっくりを食べるのを好む。 いつもなら痛めつけて中身を吸い尽くすのに小さいゆっくりは脆いため過度な虐待ができない。 さらにはちょっとしか食べれないあまあましか食べていないため日に日にストレスは溜まりお腹を空かせていった。 一方でさくやたちは至って健康。 あまあましか食べれないれみりゃとは違い、その辺の雑草も平気で食べるさくやたちにとって空腹とは無縁のものだった。 しかし、このままではれみりゃたちが死んでしまう。 番のさくやたちはそんなれみりゃたちをなんとかしようとあまあまであるゆっくりを探すが、 どれもこれも子供を作ったばかりや、ここはゆっくりできないと感じ取り別の場所に引っ越してしまったゆっくりばかりだった。 ゆっくりさくやたちは野苺を集めなんとかれみりゃたちの空腹を満たそうとするが、 取りすぎてしまい野苺も無くなってしまった。 本当にどうしようかと思ったときある一家の赤れみりゃが空腹で死に絶えそうになった。 「ぅー・・・・お・・・おにゃかしゅいちゃどー・・・」 「あああ、どうしましょおおおおお!!」 困惑するさくや。 番のれみりゃは今狩りに行っておりこの場にはいない。 食料も少ない中、こういった赤れみりゃや子れみりゃが餓死することが多くなった。 今まさにそのようなことになりそうな状況である。 「し、しかたありませんわ・・・・ここはこのさくやめがおたべなさいを・・・」 さくやがゆっくりの特性である「お食べなさい」をやろうとした。 そうすればこの赤れみりゃは救えるだろうがその代わりさくやが死ぬことになる。 「お食べなさい」を実行しようとしたとき赤れみりゃは何かに向かって這いずっていた。 「ぅー・・・・・」 「???おちびちゃん・・??」 「むーちゃ・・むーちゃ・・・」 「!!?」 赤れみりゃが食べたものはさくやのうんうん。 意識が朦朧としている中、何か食べるものはないかと辺りを見渡していた赤れみりゃ。 その目にさくやのうんうんが映ったのだ。 普段はれみりゃたちに見られぬよう、うんうんをしていたさくや。 しかしここ最近は赤れみりゃが空腹でいつ倒れそうかわからなかったため処分するのを忘れていた。 意識がはっきりしないのでそれがうんうんだと理解できずに一直線に被りついた。 「だ、だめですわ!そんなばっちぃものをおたべになっては・・・・!」 「むちゃむちゃ・・・・??!」 赤れみりゃが目を見開いた。 さくやは本能的にうんうんを食べてしまった嫌悪感で中身を吐き出してしまうんだと理解し、 そんな光景を見ないために目をギュッと閉じた。 だが吐き出したのは中身ではなく。 「ちあわちぇだどおおおお!!!」 「・・・・・・・・・・・・・・え?」 幸せに満ちた歓喜の声だった。 「おいちぃどー!おなかいっぴゃいになっちゃたどー!」 「??・・・・・・???」 「お、おちびちゃん・・・?へ、へいきなんですの・・?うんうんたべて・・?」 「うー?まんまはなにいっちぇるだどー?あんなにおいちぃものがうんうんなわきぇないどー」 「・・・・・・・・ええー・・とっ・・」 さくやはわけがわからなくなった。 何故うんうんを食べて平気なのだと。 それもそのはず、さくやはれみりゃたちに隠れてうんうんをしていたためどんなうんうんをしているかわかるはずもない。 というよりあんなにおいしいものがうんうんであるはずがないと都合の良い思考が赤れみりゃにそうさせた。 「うー、おいちかったどー。まんまーあれなんてあまあまだどー?」 「え?」 「いつものあまあまじゃなっきゃったどー、とっちぇもおいちいどー♪おちえてほしいどー」 「ええええ??!」 どうやら赤れみりゃは自分が食べたあまあまはさくやが取ってきたものだと勘違いしてしまってるようだ。 困惑するさくや、「自分のうんうんだ」なんて言ってしまったが勘違いされている。 どうしようかと考えた末、ある言葉が頭に浮かんだ。 「え、えーと・・・それはぷりんですわ!」 「う?ぷでぃん?」 「え?・・・・そ、そうぷでぃんですわ!」 「うー☆ぷでぃんー♪」 ぷでぃんと連呼しながら喜ぶ赤れみりゃ。 その時、ちょうど番のれみりゃが狩りから帰ってきた。 「た、ただいまだどー・・・・・・・・・・・・・・うう?なにかあっただど?」 「あっ、おじょうさま」 「うー♪ぱぅぱおかえりだどー」 「う?!おちびちゃんがげんきになってるだどお??!どういうことだど??!」 「うー♪まんまがぷでぃんをもってきちぇくれちゃんだどー」 「ぷ、ぷでぃん?!それはなんなんだどー??!」 「ぷりゅんぷりゅんでおいちかっただどー♪」 赤れみりゃは親に自慢げに食べた感想を述べた。 話を聞いているうちにれみりゃ自身もだんだんぷでぃんが食べたくなってきた。 「うー!さくやー!れみぃもぷでぃんたべたいどおおおおおお!!」 「ええええ??!そんなきゅうにいわれても・・・」 ほんとに急に言われてもだ。 なにせぷでぃんはさくやのうんうん、出せと言われても出せないものは出せない。 「ぷでぃん!ぷでぃん!」 「・・・・・・う~!わかりました・・・・あしたのちょうしょくにかならずだします!」 「う~♪」 仕方なくさくやは明日の朝食にうんうんぷでぃんを作る・・いや出すことを決めた。 もちろん本人たちの目の前ではなく隠れて作る・・・出すつもりだ。 翌朝、普段の朝食の赤ゆっくりを食べ終えてさくやはれみりゃにぷでぃんを差し出した。 その時のぷでぃんは出したばっかりなのか生暖かく、艶がよかった。 これにはれみりゃも驚いてよだれを垂らしている。 「お、おいしそうだど・・・・」 「う?にゃんかれみぃがたべたちょものとちがうようにゃ・・・」 「き、きのせいですわ・・」 若干焦りながらも誤魔化すさくや。 昨日赤れみりゃが食べたうんうんぷでぃんは出したのがお昼ごろで、 赤れみりゃが食べたのは夕方あたりであったため色が微妙に違っていた。 「じゃあさっそくたべるど」 むしゃむしゃ・・・・・・ れみりゃがぷでぃんを食べていく。 「・・・・・・・・・・・・う?!」 「お、おじょうさま?!」 ぷでぃんの正体がうんうんだと気づいて中身を吐きそうになると思いきや・・・ 「し、しあわせえええええええええええええええええええええだどおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 とてつもなく甘いものを食べたときに喜ぶゆっくりらしい歓喜の声をあげた。 「おいしいんだどおおおお!!!こんなおいしいものはじめてたべただどおおおお!!」 「うう!!れみぃもたべりゅどおおおお!!」 赤れみりゃも我慢できずにぷでぃんに被りつく。 昨日食べたぷでぃんの味がそんなによかったのか、もうぷでぃんは無くなってしまった。 「う~☆さくやはすごいどー♪こんなおいしいものをもってくるなんてすごいど~☆」 「しゅごいど~☆」 「そ、そんな・・・・」 れみりゃに褒められて照れてしまうさくや。 まあ、実際はうんうん出してそれを差し出しただけなんだが・・・ それかられみりゃはさくやがくれたぷでぃんのことを群れのれみりゃたちに話した。 どんな味か、どんな触感か、どんな形をしているか自慢げに話した。 「ううう!!れみぃもた、たべてみたいどおおお!!」 「うらやましいど!!」 「さくやー!れみぃにもぷでぃんをもってきてほしいんだどおおおお!!」 「ええ??!いきなりそんなこといわれましてもー!!」 「どうしたらいいんでしょう・・・ぷでぃんなんてものはみたこともきいたこともありませんし・・・」 「でも、おじょうさまがごきぼうなさっているからさくやたちでなんとかするしか・・・」 「「「「「ゆーん・・・・・・・」」」」」 困るさくやたち。 見たことも聞いたこともないものを持ってくる、無理な話だ。 あのれみりゃの話からしてさくやが持ってきてくれたと言っていた。 だとすれば番のさくやがぷでぃんのことを何か知っているだろう。 さくやたちはあのれみりゃの番のさくやを探した。 その噂のさくやはお家の中で清掃をしていた。 赤れみりゃも群れの子供たちと一緒に遊びに出かけているから都合がよかった。 早速聞きだすことにする。 「で、そのぷでぃんとやらはどうやっててにいれたのかしら?」 「・・・・・・・・・・」 「こたえなさい、われらがおじょうさまのためでもあるのよ」 「それにぷでぃんというものがあればおじょうさまのくうふくをみたすこともできるはず・・・」 「しょくりょうなんもかいひできますわ」 「うう・・・」 「さくや!」 「わかりました・・・おはなしします・・・」 さくやはぷでぃんのことを話すことにした。 群れのれみりゃたちに見られず、聞かれないところまで行き、全てを話した。 「・・・・・・・・・そのはなしはほんとうなの・・・?」 「・・・・・はい・・・・・」 「なんてことを!!あいするおじょうさまにじぶんのうんうんをたべさせるなんて!!」 「でも・・・ぷでぃんをたべてくれたおかげでおちびちゃんはしなずにすんだのよ?!」 「ゆぐっ・・・」 「たしかに・・・・・」 さくやの言葉にさくやたちは黙ってしまう。 このさくやの赤れみりゃは本当に危険な状態だった。 あのままうんうんぷでぃんを食べていなければ恐らくは餓死で死んでいただろう。 それほど危険な状態だった。 だが、それでもれみりゃにうんうんを食べさせることなどメイドとしてのプライドに泥を塗るようなもの。 自分の排泄物を主人に食べさせるなど最早メイドとしての誇りはない。 「ですが・・・おじょうさまにぷでぃんをたべさせたつみはこのみでつぐないます・・・このさくやめをせいさいしてください・・・」 「・・・・・・・・・・・っ・・・」 「ま、まって!たしかにそうしなければおじょうさまはしんでいたかもしれないのよ!?」 「いいのよ、さくやはもう・・・」 「・・・・・せいさいはなしよ」 「え?」 「あなたがいなくなったらおじょうさまとおちびちゃんはどうするの?しゅじんをけがさせて、じぶんはにげておじょうさまをくるしめるき?」 「そ、そんなこと・・・」 「わかったらむれにのこりなさい、あなたがせいさいされたってぷでぃんがわたしたちのうんうんだってことはかわらないわよ」 「はい・・・」 とりあえず制裁はなしという形でさくやは群れに残ることになった。 しかしこれからが問題だ。 群れのれみりゃたちはぷでぃんを食べたがっている。 ぷでぃんは実はさくやたちのうんうんでしたなんて言って信じてもらえるだろうか。 いや、もらえない。あのさくやの赤れみりゃがいい例だ。 では、目の前でうんうんをしてぷでぃんがうんうんだということをばらすか? これも駄目だ、れみりゃの前でうんうんするなどメイドとして失格だ。 どうしよう、どうやってぷでぃんのことを伝えようかとさくやたちは悩んでいた。 「・・・・・・・・いっそのこと、ぷでぃんをおじょうさまにあたえるってことで・・・」 「あなたね!」 「いえ、そうするしかないでしょうね」 「え?!ほんき??!」 「ほかにてがある?ぷでぃんがうんうんだというじじつはかわらない、だったらもうたべてもらうしかないわよ。うんうんだということはだまって」 「そ、そんな・・・」 「きもちはわかるわ、でももしぷでぃんをたべれなかったおじょうさまたちがとるこうどうかんがえたら・・・」 「う・・・・たしかに」 もし群れのれみりゃたちがぷでぃんを食べれなかったらどうなるだろうか。 間違いなくれみりゃたちは騒動を引き起こすだろう。 ぷでぃんだけ食べれたれみりゃ一家を集団リンチし、番のさくやにぷでぃんを持ってこさせようとするだろう。 それだけは駄目だ、群れの仲間通しの争いなどさくやたちは考えたくもない。 もうぷでぃんをれみりゃたちに献上するしか道は残されなかった。 さくやたちはうんうんを出すため周りにある雑草をたらふく食べた。 雑草はそこらじゅうにあるためすぐに満腹になった。 お腹がぽんぽんになり、うんうんが出そうになる。 「さあ、みんなやるわよ・・・・」 「ええ・・」 「「「「「「うんうんすっきりー!!!」」」」」」 もりんっ! ぷでぃんうんうんが出てきた。 雑草をいっぱい食べたおかげで大量、かつ大きいうんうんが出た。 どこからどう見ても人間がおやつとして食べてそうなプリンそのものだった。 「・・・・・・これがぷでぃんですの・・?」 「ええ」 「これをおじょうさまにたべさせるのね・・・・・・・」 ぷでぃんを葉っぱの上に乗せ運んでいくさくやたち。 動いただけでぷるんと揺れるぷでぃん。 ただ運ぶだけならいいのだがこれはうんうん、さくやたちはうんうんの匂いに耐えながら運んでいく。 しかし、これから自分たちがすることに比べれば容易いものだった。 群れに着きれみりゃたちの前にぷでぃんを並べる。 初めてぷでぃんというものを見たれみりゃたちは目を輝かせよだれを垂らしていた。 「お、おいしそうだど・・・・」 「こ、こんなにいっぱいあるだど・・・」 「さあ、おたべになってくださいまし!」 「「「「「「いただきますだどおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」」 むしゃむしゃとかぶりつきぷでぃんを食べていくれみりゃたち。 なにせろくな食事をしていないのだ、それはもう空腹のゆっくりが生ゴミに食らいつくように。 大量にあったぷでぃんの山はもう無くなってしまい、れみりゃたちは満腹になった。 「おなかいっぱいだど~」 「ぽんぽんだど~」 「う~・・・」 満足いったれみりゃ。 甘くてぷるんぷるんしていてお腹を満たした感覚。 あんなにおいしいものだとは思わなかったぷでぃん。 れみりゃたちはぷでぃんが大好きになった。 「またたべたいど~」 「さくやーつぎもたのむだどー」 「わ、わかりました・・・」 それから群れは食料に悩むことはなかった。 なにせさくやたちがうんうんをしてそれを食べさせるだけなのだから。 雑草もそこらじゅうにある、もう食料に悩むことはない。 しかし、さすがの雑草も食べ過ぎるとなくなっていくものだ。 どうしたらいいかと考えたさくやたちはれみりゃたちがしたうんうんを自分たちで食べることにした。 一部のさくやたちは何故と反論したがれみりゃが自分たちのうんうんを食べているのだ、 自分たちも食べなくてどうすると言われ全員同意した。 この考えは良かった。 なにせうんうんを片付けられるし、食べた分は自分たちのうんうんでぷでぃんができる。一石二鳥だ。 それと一匹のさくやが気づいたことだが、れみりゃたちがうんうんを食べているところを想像したら、 急にまむまむがQUNときてしまったのだ。 それとどういうわけか鼻血も出るようになった。 これが群れのさくや中に広まり、れみりゃに対しての異常な愛着を持つようになった。 「はあはあ・・・おじょうさま・・・・」 「ああ・・・・さくやのうんうんをおいしそうに・・・・・・・・」 「・・・・・・なんかさくやのおかおがこわいど・・・」 れみりゃたちのうんうんで食べ続けているうちに雑草もまた伸び初め、餌となるゆっくりも増えだした。 久しぶりに狩りに行き運動するれみりゃたち、平和だったゆっくりプレイスが突如阿鼻叫喚に変わりゆっくりたちは絶望の色に染まった。 「うー☆いっぱいいるだどー♪」 「ぷでぃんもいいけどこっちのあまあまもいいんだどー♪」 「すききらいはだめだどー☆」 「こっちこないでえええええええええええええええええええええええええ!!!!」 「どぼじでええええええええ???!なんでれみりゃがここにいいいいいいいいいいい!!?」 「わからないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!??」 「むきょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 狩りで獲って来たゆっくりたちはどれもおいしかった。 なにせ幸せの絶頂から一気に恐怖のどん底に叩き落されたのだ、さぞ甘かろう。 こうしてこの群れは弱肉強食の争いに巻き込まれるまで平和に続いた。 れみりゃたちは番のさくやたちがぷでぃんというおいしいものを持ってきてくれることからますますさくやが好きになった。 ぷでぃんはとってもおいしいもの、さくやがいればぷでぃんが食べれる、そしてさくやはとっても優しい、そう頭に刻み込まれた。 れみりゃがさくやを異様に求めるのはこれらが原因だと思われる。 そしてこれからのことになるのだが、長い年月が経ち、その本能が現代に伝わるまでれみりゃたちにとってぷでぃんとは至高のあまあまとなった。 群れがバラバラになりさくやとも別れてしまい、人生の中でさくやとも会う機会がほとんど無くなってしまったが、れみりゃたちの間でこんな言い伝えが広まった。 ぷでぃんを持つれみりゃ、それ即ちさくやを従者に持ち、威厳ある立派なこーまかんに住んでいるカリスマと世代を渡って伝えられた。 故に求めるのだ、ぷでぃんを。己のカリスマと自分を慕う従者を手に入れるために。 己がゆっくりするためのぷでぃんへの執着心。 これらの要因が今を生きるれみりゃたちに異様にぷでぃんを求めさせる原因となったとさ・・・・ もっともぷでぃんを手に入れたからといってそこにこーまかんもさくやもいなければ意味はないのだが。 再び現代。 あのれみりゃとさくやの間に子供ができ一年。 もう独り立ち十分な大きさになった。 れみりゃがさくやにすっきりしよと言ったときれみりゃに向かって鼻血を盛大に吹いてしまうことがあったがそれはよた話。 子れみりゃ、子さくやはこれから別れる親たちに涙を流していた。 「うー・・ぱぅぱー・・・まんまー」 「うー、おちびちゃんげんきにいきるだどー」 「おかあさま・・・」 「だいじょうぶよ、あなたはりっぱなメイドになれるわ」 別れのす~りす~りをし、独り立ちしていった子ゆっくりたち。 その背中が見えなくなるまで見届け続けた。 「いっちゃったどー」 「あのこたちならだいじょうぶですわおじょうさま」 「そうだどー、きっとだいじょうぶなんだどー」 れみりゃたちはお家の中に入っていき二世代目の子供を作ろうとしていた。 子れみりゃは辺りを見渡し、安全なお家がないか探していた。 いつかれみりゃは立派なこーまかんを持ち、番をさくやにして何不自由ない生活を送りたいと夢見ていた。 「うー☆さっそくおうちをつくるだどー」 「ゆんゆゆん、ゆんゆゆん♪」 「う?あのこえは・・・?」 向こうからさくやがやってきた。 母のさくやでも妹のさくやでもない、他ゆんのさくや。 「あら?まさかそこにおりますのはれみりゃおじょうさま?!」 「そうだどー☆」 「お、おじょうさまあああああああああ!!!」 れみりゃを発見して喜ぶさくや。 それはれみりゃとて同じ、独り立ちして早々さくやに会った。 「あ、あのおじょうさま・・・もしよろしければさくやめをおつかえさせていただきませんか・・?」 「うー☆よろこんでだどー♪」 「あああ、うれしゅうございますうううううう!!!」 こうして出会ったさくやと共に暮らすことになったれみりゃ。 「うー、れみぃぷでぃんがたべたいどー♪」 「ぷでぃんですね!わかりました!」 もちろんぷでぃんとは・・・ (はあはあ・・・・・おじょうさまにさくやめのうんうんを・・・・) これのこと。 子さくやもある夢がある。 母のような立派なメイドになること、父のようなカリスマ溢れるれみりゃと一緒に暮らすこと。 「さて、どちらにいきましょうか・・・・」 「うー☆」 「あら?もしかしてあのこえは・・・・・・」 向こうかられみりゃがやってきた。 父のれみりゃでも姉のれみりゃでもない、他ゆんのれみりゃ。 「う?もしかしてそこにいるのはさくやだどー?」 「はいっ!さくやでございますおじょうさま!!」 「うー☆さくやー♪」 さくやを発見して喜ぶれみりゃ。 それはさくやとて同じ、独り立ちして早々れみりゃに会った。 「うー・・・さくやーもしよければれみぃといっしょにくらさないだどー?」 「も、もちろんですわ!」 「うー♪」 こうして出会ったれみりゃと共に暮らすことになったさくや。 「うー、れみぃぷでぃんがたべたいどー♪」 「ぷでぃんですね!わかりました!」 お家を決めたら早速ぷでぃんを作ろうと思うさくや。 もちろんぷでぃんとは・・・ (はあはあ・・・・・おじょうさまにさくやめのうんうんを・・・・) これのこと。 あとがき HENTAIとうんうんばっかしか書いてないような気がする・・・・・ 虐待しなければ・・・虐待ィ・・・・虐待ィ・・・・ 今まで書いた歪み 加工所本部 前編・後編 れいむその後 まりさその後 14番れいむのその後 れみぃと野良豆ゆっくり 前編・後編 あいつらの違い れいむはいい飼いゆっくりさ 折れた「ぐんぐにる」 ドスれいむ 追われるれいむ ゆなら HENTAIお姉さんとクイーンありす 消費期限切れのお菓子を与えてみた HENTAIたちの無双劇 HENTAIフルコース 小舟のお家
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617 名前:あなたのために 第二話 ◆PLalu2rSa. [sage] 投稿日:2009/05/12(火) 00 41 20 ID 93m2XEnV マサトくんと、マサキ先輩は同じクラブで出会いました。 当然ながら私もマサトくんと同じクラブに入ったのですが、そこで私たちが一番初めに打ち解けたのがマサキ先輩でした。 きっかけは簡単です。 マサトとマサキ。たった一文字違いの名前という事で二人は部内で話題になりました。 秋津マサトと若槻マサキ。 女性でマサキ、というのはなんだか珍しいです。 でも、マサキ先輩はその名前に負けないくらい変わった人でした。 黒髪の長身に、整った顔立ちに能面のような無表情を張り付けた、絶世の美人。 それが、誰が見てもマサキ先輩の外見を評した時の言葉です。 ・・・でも、中身はまるで変なのです。 どれだけ変なのかは、先ほど見て頂いた通りなのですが・・・。 その日、私たち3人は一緒にお弁当を食べていました。 マサトくんとマサキ先輩が意気投合してからと言うものの、こうやって三人で食べるのが習慣になっているのです。 「最近、この付近で起こっている殺人事件は知っているかい?」 昼食時だというのに、マサキ先輩はそんな話を切り出しました。 この方の殺人鬼好きは本当に困ったもので、食事中だろうと何だろうと、構わず話題に乗せてこられます。 「マサキ先輩、その話、昨日も聞きましたけれど・・・?」 しかも、話題はここら一帯で起こっている、とある連続殺人事件の事なのです。 マサトくんが言うように、マサキ先輩は昨日も同じ話をされていました。 本当に先輩は殺人鬼が好きなようで、いつもこんな話ばかりされています。 「おや、そうだったかい?・・・まぁ、いい。で、その殺人事件の話なんだけど」 マサトくんは先輩の話を聞くために、私が作らせて頂いたお弁当を突く箸を止めてしまいました。 毎日、マサトくんのお母様に代わって、朝食と一緒に用意させていただくお弁当。 先程マサトくんが箸で持ち上げようとしていたおかずは、私の血液を隠し味にした卵焼きです。 血の生臭さとかは味付けで完璧に消してあるので、絶対に気づかれないのはわかっているのです。 けれども、マサトくんが私の卵焼きを口の中に入れる瞬間をこの目でしっかりと焼きつけておきたい。 そう思って、マサトくんがお口に運ぶのをドキドキしながら見つめていたのに。 いまや、マサトくんは私が作ったお弁当などすっかり上の空で、マサキ先輩のお話に聞き入っています。 618 名前:あなたのために 第二話 ◆PLalu2rSa. [sage] 投稿日:2009/05/12(火) 00 45 27 ID 93m2XEnV ・・・仕方が無いので、私は自分のお弁当を片づける事にしました。 「と、言う訳で氷室さんも気をつけた方がいい。特に夜道は危ないからね・・・氷室さん?」 「えっ・・・?」 突然、マサキ先輩に声をかけられて、私はびっくりしてしまいました。 思わず、掴んでいたミートボールを床に落としてしまいます。 「ああ、もったいないな。折角の美味しそうなミートボールが台無しだね。何か考え事でもしていたのかい?」 私は転がったミートボールを、ポケットから取り出したティッシュで包み、拾いあげました。 別に大好物と言う訳でも無いのですが、確かにもったいないです。 それにしても、マサトくんがマサキ先輩とのやりとりに夢中で、私のお弁当を食べて頂けない。 その事で、考え事をしていたなんて、とてもお二人には言えません。 「ごめんなさい。ちょっと、ぼーっとしていたら、突然声を掛けられてびっくりしてしまいました」 「そうかい。じゃあ、先程の話は聞いていなかったようだね?」 マサキ先輩は、相変わらずの能面のような無表情でそう言われました。 正直、怒っているのか、怒っていないのか、私では何も読み取れません。 もしかして、マサトくんなら、先輩の喜怒哀楽が手に取るようにわかるのでしょうか? 「ごめんなさい。聞いていませんでした。・・・それで、どのようなお話だったのでしょうか?」 本当の事を言えば、私はマサキ先輩のお話は、オカルト的なお話ばかりで苦手なのです。 けれど、このままお話を無視するわけにもいきません。 マサキ先輩のお話を聞いていなかった私が悪いのですから。 私は先程のお話をもう一度お聞かせ頂く事にしました。 「ほら、最近さ、大学生の女の人が殺される事件が続いてるだろう?・・・僕らは高校生だけど、気をつけた方がいいって話をね?」 意外な事に、答えてくれたのはマサトくんの方でした。 しかも内容は最近、近所で横行している殺人事件のお話。 マサトくんのおっしゃるとおり、私たちの街では女子大生が定期的に喉を切り裂かれて惨殺される、という事件が起こっていました。 「私の安全を心配してくださったのですか?ありがとうございます。・・・それなのに聞き流してしまって・・・本当に申し訳ありません」 私はマサトくんとマサキ先輩、二人に向って深々と頭を下げました。 まさか私の身の安全を心配していただいていた、なんて。 それなのに私は、マサトくんが私のお弁当を味わってくれない事に・・・嫉妬、していたなんて・・・自分が恥ずかしいです。 619 名前:あなたのために 第二話 ◆PLalu2rSa. [sage] 投稿日:2009/05/12(火) 00 48 12 ID 93m2XEnV 「そんな大げさに謝らなくても。本当にミクは丁寧なんだから」 そうは言うものの、最近付近で起こっている連続殺人の被害者はみんな歳ごろの若い女性なのです。 私も両親から常々気をつけるように言われておりますとおり、いつ被害者になってもおかしくありません。 ですから、その事を気にかけてくれたお二人を無視していたのは、非常に良くない事です。 ・・・ふと、マサキ先輩を見ると、私の方をじっと見つめておられます。 能面のような筈の表情のマサキ先輩の口元が、心なしか吊り上っているような気がします。 なんなのでしょうか?どうして私はこの方に見つめられているのでしょうか? 「フフフ・・・相変わらず氷室さんは面白いなぁ。マサトもそう思うだろう?」 「マサキ先輩、私の何が可笑しいのでしょうか?」 よく分からず人から笑われるのは、決して心地の良いものではありません。 思わずマサトくんを見てしまいましたが、彼の顔はマサキ先輩に釘付けで、何も窺う事が出来ません。 それどころか、マサトくんのその表情を見て、私の心は張り裂けそうになってしまいます。 どうしてなのかは・・・わからないのですが。 「いやいや、馬鹿にしているつもりは無いんだよ。ただ、君のその言葉使いと態度・・・いくら聞いても中々慣れるものじゃないね。・・・いや、微笑ましくて結構なんだが」 「うーん。僕はミクのこの性格は昔からのものなんで、全然違和感無いんですが、流石に先輩はありますか?」 なるほど、どうやら私のこの、ですます調の事を言ってらっしゃるようです。 マサトくんが言っているとおり、昔から私はこのですます調に丁寧語なので、今更変える事が出来ないのです。 子供の頃はマサトくんしかお友達が居なかったので、自分の喋り方がおかしい事に気が付かず、両親からもこれと言って指摘も無かったので、今に至るのです。 「うん、もう凄い違和感があるね。最初はなんて他人行儀な娘かと思ったよ。いやはや氷室さんを見ていると楽しいなあ」 マサキ先輩は能面のような無表情で、私には全然楽しそうには見えません。 でも、馬鹿にされている訳では無くて良かったです。 むしろ私たちと居る事を楽しんでくれているようで。 ・・・余りにも無表情過ぎて、とても楽しんでいるようには見えないのですが。 「そう言えば二人は幼馴染なのだったね?」 「ええ。ミクとは生まれた時からずっとですね。家が隣なんで」 そうです、私とマサトくんは同じ病院で生まれました。 生まれた時からずっと一緒に居るので、マサトくん無しの生活は全く考えられません。 620 名前:あなたのために 第二話 ◆PLalu2rSa. [sage] 投稿日:2009/05/12(火) 00 51 22 ID 93m2XEnV マサトくんは、昔から私にとって大切な人ですから、今こうしてお世話させていただける事が凄く幸せなんです。 「なら、いざと言う時は恋人のマサトが氷室さんを守ってくれる訳だ。なら、私の忠告は杞憂だったかな?」 ・・・マサキ先輩の言葉に、私は思わずピクリ、と反応してしまいました。 こ、恋人同士なんて、そんな・・・恐れ多いと思います! 私とマサトくんは所轄ただの幼馴染で、そんな、恋人だなんて・・・なれたら、なれたらどんなに幸せでしょうか? でも、きっと、恋人同士だなんて恐れ多くてなれないけれど、だけど・・・。 マサトくんは、私を守ってくれますよね? 殺人鬼に、もしも私が襲われたら、守ってくれますよね? だって、私たちはお互い大切な幼馴染なんですから、ね? ・・・けれど、それを慌てて否定したのはマサトくんでした。 「あ、いや。ミクとは幼馴染なだけで。・・・きっといつか僕より素敵な男性が現れて、守ってくれますよ」 私はテレビを見ていました。 テレビでは連日ニュース番組で例の連続殺人が報道されています。 剃刀の刃で被害者の喉元を一裂きして現場を立ち去る・・・。 証拠も目撃証言も無く、増える一方の被害者たち・・・。 こんな恐ろしい事が出来る犯人さんはきっと、すごく怖い人に違いありません。 「また被害者が出たそうですよ。怖いですね、マサトくん・・・」 ・・・返事はありません。 だって、ここにマサトくんは居ませんから。 今頃、マサトくんはマサキ先輩と何処かに遊びに行っているのでしょう。 私は一人寂しくマサトくんのお家で留守を守っているしかありません。 だって、マサトくんのお母様にお家の事も頼まれているんですもの。 「どうして犯人さんは女性ばかりを狙うのでしょうか?」 ・・・またまた、返事はありません。 家の中に、私の声がむなしく響くだけです。 今頃マサトくんは、マサキ先輩に告白して、恋人同士になっている筈です・・・。 今日、家を出る前のマサトくんは私が今まで見た事の無いくらいおめかしして、出かけて行きました。 あのとても輝かしい笑顔で告白されたなら、全ての女性は断ることが出来ないでしょう。 私はマサトくんのお部屋から持ってきた、彼の枕を左手で強く抱きしめました。 621 名前:あなたのために 第二話 ◆PLalu2rSa. [sage] 投稿日:2009/05/12(火) 00 53 58 ID 93m2XEnV マサトくんの匂いがして、とっても気分を落ち着けることが出来ます。 「なるほど、面白い考えですね・・・女性ばかりを狙うのは怨恨のせいですか・・・」 テレビでは、犯罪心理学の権威、という方が犯人像を必死に推理されています。 その方によれば、犯人さんは、女性に対し何らかの怨恨を持つ人間、との事です。 「マサトくんはどう思われますか?・・・一体誰がこんな事をしているのだと思われますか?」 ・・・そうですね。マサトくんはいま、お家にいらっしゃらないんでした。 私も薄々気が付いていた事なんですが、マサトくんはマサキ先輩の事が、好き・・・・だそうです。 昨日の夜、私の部屋に思いつめた表情で、マサトくんはやってきたのです。 そして、マサキ先輩が好きだと言う事を伝えられ、どうしたら良いのかアドバイスをしてほしい、と言われました。 私は何故だか目の前が真っ暗になって、気絶してしまいそうになりました。 だけれども、大切なマサトくんが、私に助けを求めてきているのです。 それに答えない訳にはいきません。 私は精一杯のアドバイスと、励ましをマサトくんに捧げました。 マサトくんがマサキ先輩の事が好きだと言うのならば、私も全力でそれを応援するべきです。 だって、それが、マサトくんのお世話を任されている、私の義務というものでしょう? 「あ、あれ?私、・・・なんで手首から血が流れているんでしょう・・・?」 私は、自分の右手首から血が流れ出ているのに、今更ながら気がつきました。 どうして、私の手首は切り裂かれているんでしょうか?訳がわかりません。 しかも、私のすぐ傍に、血の付いた化粧用剃刀が転がっているではありませんか。 これで私は自分の手首を切りつけたのですか? 何故、そんな事をしなければならないのでしょうか。 「・・・自殺なんていけませんよね、マサトくん。私はこれからもマサトくんのお世話をする為に生きていかなくてはならないのですから。ね、そうですよね、マサトくん?」 そうです、私はこれからもマサトくんのお世話をして、尽くして生きていかなければなりません。 だって、マサトくんのお母様からお世話をする事をお願いされていますし。 何より、毎日のお世話をマサトくん自身が望まれているんですから。 ねぇ、そうですよね?マサトくん・・・。 例え、マサトくんに恋人が出来たとしても、それは揺らぐことない真実です。 私はマサトくんのお世話をする事に、人生のすべてを捧げると、そう誓ったのですから。 マサトくんに恋人が出来たのなら、お二人が幸せになる為に全力でお力添えをしなければ・・・。