約 1,219,369 件
https://w.atwiki.jp/arabchan/pages/13.html
アラブちゃん 本名:アラブなんたらかんたら 年齢:13才 身長:148センチ 体重:??キロ 口癖:気にしない! 髪色:緑がかった黒 瞳色:緑がかった金 イメージカラー:白×金×緑 一人称:アタシ 他人の呼び方:パーム、チェイン、動物軍団→呼び捨て ローズナイト→ローズナイト様 ブルーローズ→???(未定) ユーキ→ユーキさん 石油王の娘。超お金持ち。基本的に自信満々。 運動神経は抜群だが頭はちょっと残念? あらゆる行動が銭に繋がる超金運の持ち主。 イケメンには目がない。 その他→ツンデレ・ナイペタ・八重歯チラ見せ・ヘソ出し
https://w.atwiki.jp/shinchan_chokinbako/pages/17.html
信ちゃんの鼓笛隊 1988年製作(「協和」) 指揮者 © MANDARAKE INC. トランペット 小太鼓 シンバル
https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/86.html
桃ちゃんが星空を眺められる場所がいいと希望したので、僕らは山下公園まで歩いてきていた。 ここはデートスポットで有名なので周りにはたくさんのカップルで溢れ返っている。 僕と桃ちゃんみたいなお子様にはまだ早そうな場所みたいで、居心地が悪い。 素直に帰るといってくれないとは思うけれど、ここは帰ろうと言い出してみることにしよう。 「桃ちゃん、早く帰らない? ここ、カップルでいっぱいだよ。僕ら確実に浮いてるよ」 「いいじゃん、気にしないの。うちらだってカップルみたいなもんじゃん。ここまできたら、港までいこうよ」 「えぇ~マジでぇ!?」 やっぱり予想通りに帰るとは言ってくれず、桃ちゃんはすたすたと奥へ進んで行く。 やれやれ、桃ちゃんはこういうときは言い出したら何言っても無駄なんだよな。 溜息をこぼしながら、僕は桃ちゃんの隣をしっかりキープする。 こんな危なっかしい場所で一人にしたら、桃ちゃんみたいな可愛い子だと何があるかわからないし危険だ。 「ねぇ、千聖。ほらほら、みてみて。あそこのカップルなんてキスしちゃってるよ。うわぁ~すごぉい」 口元に手をあてて、関西のおばちゃんが面白いものをみつけて喜んでいるみたいにはしゃぐ桃ちゃん。 ベンチに座ってキスしてるカップルをしっかり指でさしてしまっているし。 はぁ、僕がどれだけ心配してるか知らないで本当に呑気な人だな。 「あのさ、キスしてるのを見たらまずいでしょ。それに声が大きいって。見るなら静かにしなよ」 「なになに、その私は見ません的な言い方。自分だって見てるでしょ。見るなら静かにとか言ってさ」 「はいはい。見てました。桃ちゃんほどじっくりは見てないけどね」 「ちさとはまだ子供だねぇ~あれくらいさ、みんな普通にしてるってよ。舞美だってキスしてほしいとか期待してるんじゃないの」 本当に関西のおばちゃんがからかうように肘で僕を小突いてくる。 顔だってどんなことを想像してるのか知らないけど、男の子の僕なんかよりよっぽどいやらしい。 桃ちゃんは僕と舞美ちゃんがキスしたことを知らないのだろうな、この調子だと。 去年のコンサートツアーで実は僕からキスした映像が、ばっちりとDVDに収められているっていうのに。 「舞美ちゃんとキスするっていったって、恋人でもないんだからしようって言って出来るわけないじゃないか。というか、僕だってキスくらいあるよ」 「え、えぇ~あんたがキスしたことあるって見栄張ってるんでしょ。無理しないの」 本当にDVDに入ってるあの映像を見たことがないんだろうな、桃ちゃんは。 僕だって自慢じゃないですが、キスくらいしたことはあるんです。 その先はまだ早いかなって自粛してるけど、いつかは大好きなあの娘と出来たらいいかなって思ってはいる。 それを言うと桃ちゃんが面白がって話がややこしくなりそうなのでここでは内緒にしておこう。 「笑ってるけど、そういう桃ちゃんこそキスくらいしたことあるの? あ、まさかないとか?」 「ちょ、ちょっと~何で中学生のあんたにからかわれなくちゃならないわけ? 信じられない。あのね、ありますよ。それくらい」 「そっちこそ無理しちゃって~いいんだよ。僕の前だからって見栄張らなくてさ。素直になっちゃいなよ」 さっきはそっちからからかってきたんだから、これでおあいこだぞ。 僕がからかったからか、桃ちゃんはいつもベリーズにからわれてるときみたく騒ぎまくっている。 「あははは、やっぱりないんだ~桃ちゃんキスしたことないんじゃん。子供だねって言葉、そっくりあげるね」 「くぅ~ガキんちょのあんたに言われることになるとはね。あぁ~悔しい~もぉ~こうなったらキスした経験でっちあげてやる」 「それは嘘つきになるよ。泥棒の始まりだからね。いけないんだ~」 僕が調子に乗っていたことがいけなかったのかもしれないけど、ああいう不意打ちはよくない。 桃ちゃんは反撃もしてこないでじっとみつめてきたかと思うと、僕の頭を掴んで自分の唇を近づけてきた。 スローモーション映像をみている感覚で近づいてくるのがはっきりとわかるのに抵抗できない。 くっつく、なんて思ったときには時すでに遅し。 桃ちゃんの唇で僕の唇はふさがれていた。 ←前のページ 次のページ→
https://w.atwiki.jp/shinchan_chokinbako/pages/24.html
大きくなった信ちゃん 新聞配達 おまわりさん ブレザー・スタイル 八百屋さん © MANDARAKE INC.
https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/81.html
とにかく最高のライブだった。 僕は聴きこんだアルバムの曲を唄ってもらえたこともあって、ファンの人たちと一緒になって踊った。 ライブが始まるとこんな調子だったから、舞美ちゃんたちがどうやってライブを楽しんでいるかなんて気にならなかった。 アテロビが続いていても、こんな風にライブが出来たかは怪しいから、羨ましい気持ちもなくはない。 それでも楽しめたのはBuono!の三人からも楽しいオーラが伝わってきたからだ。 愛理、雅ちゃん、桃ちゃん、最高のパフォーマンスをありがとう。 昼と夜の公演が終わり、僕は桃ちゃんに言われた通りに楽屋に向かおうと裏口に回った。 裏口では機材を運びだすスタッフさんが大勢いて、まさに今終わったんだなと実感してしまった。 さっきまでは僕も横浜BLITZの中ではしゃいでいたはずなのに、今ここにいるのはいまいちピンとこない。 まだライブが終わって後すぐとなって、体が飛び出しそうな興奮がある。 今なら何だって出来そうな気分になった僕は、帽子を目深に被ったまま警備員さんの前を通った。 当然のことながら呼びとめられ、ここから先は関係者以外禁止と機械がインプットされた言葉しか話さない印象しかない。 僕は仕方なしに帽子をとり、岡井千聖であることを証明する。 たまたま警備員さんが僕の顔を覚えていてくれたから、案外あっさりと通してもらえた。 中に入っても、後片付けをするスタッフさんの忙しさは変わらず、慌ただしく動き回っている。 スタッフさんを見ていたら、自分だけ完全にプライベートで遊びで来ていることを思って恥ずかしくなる。 手に握っていた帽子を目深に被り直して、楽屋まで走った。 Buono!の楽屋前までくるとドアをノックをしようとした手が止まった。 中からはBuono!の三人の声以外に、千奈美ちゃんや舞美ちゃんの声が混じっている。 そうか、舞美ちゃんたちが来ていることをすっかり忘れていた。 このまま、僕がノックしていいんだろうか? ふとこんな疑問が出てきてしまったのだけれど、どうしようか。 スタッフさんのこともあって恥ずかしさはあったから、急きょ桃ちゃんをメールで呼び出すことにした。 『件名:ちょっと楽屋前まで来て よm(。・ω・。)mろm(。-_-。)mしm(_ _)mく 楽屋の前まで来ているから、悪いんだけど出てきてもらえないかな? 皆には内緒ね 千聖』 中からは桃ちゃんがトイレ行ってくると言いだす声が聞こえてきた。 どうやらメールをすぐに確認してくれたみたいで、楽屋の前まで出てくれるらしい。 楽屋のドアが開き、中からきょろきょろと周りを確認する桃ちゃんの頭がみえる。 僕は桃ちゃんに最低限聞こえる声でこっちまで来てと呼びかけた。 声を聞き、桃ちゃんは僕の居場所を発見して小指を立てながら走ってきた。 「もう、普通に楽屋に来ればいいじゃん。中には舞美たちもいるんだからさ」 「僕だけ遊びで来てるようなものだから、気まずいかなぁ~と思ってさ。そうそう、ライブ招待してくれてありがとう」 「うん、そうそう、まずはそこだよ。どうだった?」 最初は呼び出されて面倒そうだった桃ちゃんも、ライブのことになると目を輝かせて食いついてきた。 ライブを見に呼んだのだから、感想は気になって仕方なかったはずだ。 僕はありのままに桃ちゃんに感想をぶつけていた。 聞いていた桃ちゃんは最高の一言を聞き、「照れるじゃん」と照れ臭そうに笑い出した。 やっぱり桃ちゃんは笑顔が最高に可愛いなぁ。 「千聖がそう言ってくれるとはねぇ~お姉さん、とっても嬉しいかも」 「桃ちゃんが僕にお姉さんって言うの聞いたのは久々だ。そう言えば、そんなこともあったかなって感じがするよ」 「もぉ~私はキッズに入った時から、あんたのお姉さんだと思ってたよ。世話のかかる弟が増えたなって」 「世話がかかるとか言うけど、ベリーズのメンバーからみたら桃ちゃんこそ世話のかかるお姉ちゃんだよ」 「言ってくれるねぇ~私はあんたよりもしっかりしてるつもりだけどねぇ~」 桃ちゃんはそう言って腕を組んで、片方の口をうんとつり上げて不敵に笑い出す。 僕も負けじと桃ちゃんと同じポーズをして、鼻についた笑い方をして「どこが」と一言返す。 「あらあら、お姉さんは何でもお見通しなんですからね。舞美のことを好きなんだって千聖?」 「どこで聞いたのか知らないけど、それがどうかしたの?」 舞美ちゃんのことを話題に上げられるのはすごく勘弁してほしい。 それで怖気づいたら桃ちゃんの思うつぼなので、僕はゲキハロで培った演技力をフルに発揮させて見得をはる。 「それがどうかした? 面白いこというじゃない、ぼうや。私は舞美があんたをどう思ってるかも知ってるんだから」 「へぇ~じゃあ教えてもらいたいな」 「教えてあげてもいいけど、あんたがショック受けそうだからやめておくね」 「本当かな? 知らないくせにそう言って僕を騙そうとしているんじゃないの?」 「本当に知ってるから言ってるの。舞美は私の友達でもあるんだから、知ってて当然じゃない」 桃ちゃんが舞美ちゃんと仲がいいとは初耳だ。 確かにちょくちょくみかけていたけれど、友達にはあんまりみえなかったな。 いっつも桃ちゃんが一方的に舞美ちゃんに話しかけている場面しかみていないせいかもしれないけど。 「友達の桃ちゃんは何を知っているって言うのかな?」 「舞美があんたを好きってことよ・・・はっ、しまった・・・内緒にしておくはずだったのに」 自分で言った後、事の重大さに気づいた桃ちゃんは口を手で塞いでその場で地団駄を踏みはじめた。 「迂闊だったわ、あんた姑息ね」 「いや、ただ単に桃ちゃんが馬鹿なだけだと思うけど・・・」 「まぁいいわ。あんたも成長したってことで褒めてあげるから」 精一杯の強がりをみせる桃ちゃんは、これはこれで可愛いのでほおっておく。 「私がライブに呼んだっていうのも、それに関連したことっていえば関連したことなんだけどね」 「あ、そう言えばどうして僕を呼んだのかははっきりしてなかったもんね」 「あんたをね、舞美に相応しい男かどうか試してあげる」 桃ちゃんはまた腕を組んで偉そうにこう言うのだった。 ←前のページ 次のページ→
https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/77.html
今日は静岡の浜松で℃-uteのコンサートがあり、私たちは新幹線に乗って静岡までやってきた。 あいにくの雨で、遠くから会場まで来てくれたファンの人たちのことも気が掛かりだけど、一番の心配は我がリーダーだ。 今、会場でリハーサルを行っているのは私を含め六人なのだ。 舞美ちゃんは遅刻して私たちと同じ新幹線に乗り遅れ、まだ新幹線の中にいる。 リーダーなのにおっちょこちょいで頼りないところがある舞美ちゃんは、それでも℃-uteには大事なリーダーだ。 私個人としても、舞美ちゃんはいつまで経っても本当のお姉ちゃんみたいに思っている。 千聖とのことは嘘なんだと言ってほしいけど、嘘じゃないことは自分自身がよくわかる。 だから、今もこんなに苦しい想いをしているんだもの。 その苦しい思いをちょっとでも取り除きたいくせに、私は今、千聖を尾行した。 千聖はリハーサル中もずっと気にしていた、舞美ちゃんの現在の様子をマネージャーさんに尋ねいている。 「マネージャーさん、舞美ちゃんはまだなのかな?」 「そうね、同行してるスタッフの話だとあと一時間くらいってことだけど。千聖は舞美がそんなに心配?」 そわそわとして落ち着きなくリハーサルをしていたせいで、千聖はスタッフさんから集中していないと注意されていた。 それでも、舞美ちゃんが心配で仕方なかったから、こうしてマネージャーさんを探し回っていたのだろう。 舞美ちゃんの心配をする千聖の顔は真剣そのもので、今日みた顔で一番力がある。 そんなに舞美ちゃんが心配なの? もしも、私が舞美ちゃんみたく遅刻したら千聖は心配してくれるよね。 「うん、やっぱりリーダーいないとしまらないからさ。舞美ちゃんに全力で走ってこいって伝えといてよ」 「ふふっ、はいはい。千聖、休憩もうすぐ終わりだからステージに戻る」 「はぁ~い」 舞美ちゃんがいつ来るのか、それがわかると嬉しそうな顔でリハーサルに戻っていった。 千聖、私があなたから離れたんじゃないよ、あなたが舞美ちゃんにくっついていっちゃっただけなんだよ。 ギュっと張り裂けそうになる胸を抑え、私も千聖を追いかけてリハーサルに戻る。 まだ諦めちゃダメだ、チャンスならこれからどんどんあるんだから。 「休憩おわり、リハーサル続きやるよ!!」 客席からスタッフさんの声が会場いっぱいにこだまする。 私は笑顔の千聖をチラチラと眺めながら、自分の立ち位置についた。 舞美ちゃん、気持ちなら私は負けないからね。 「お待たせ~ごめんねぇ~皆」 あれから一時間、慌てた様子で会場に舞美ちゃんが到着した。 舞美ちゃんが到着する頃には、私たちはリハーサルを通しで何度もやって疲れていた。 ジャージ姿でステージに上がってきた舞美ちゃんに、皆が遅いぞと声をかけつつ、笑顔で出迎える。 私もそうしたかったけど、怒りたい気持ちが胸の中をグルグルと渦を巻いている。 遅刻をしてきて笑顔で謝られても全然許す気にならないし、何よりあんなに千聖の気持ちを独占してしまうのが許せない。 私だって、お姉ちゃんのことは許してあげたい。 でもね、やっぱり千聖をいきなりかっさらっていくのはダメなの。 「もぉ~そうやって皆が甘やかす。だから、舞美ちゃんは遅刻するんだよ。舞美ちゃんも舞美ちゃんだよ」 「どうしたの、舞ちゃん?」 皆が一人勝手に怒る私をおかしなものを見る目でみてくる。 私一人を除いて皆が許しているよ、と空気を醸し出しているのに、私だけが怒っているから浮いてしまう。 何さ、もう知らない。 「舞ちゃん、ごめんね。お姉ちゃん、お寝坊さんだったね」 「いいよ、ちょっと怒ってみたかっただけ。それよりリハーサルの続きをするんでしょう」 はぁ、舞美ちゃんの到着で一層激しく降るようになった雨に、私の悲しみの涙もちょっぴり混じっているのかもしれない。 そう思いながら、私はリハーサルに頭を切り換えた。 次のページ→
https://w.atwiki.jp/amachan/pages/15.html
JJガールズ(じぇいじぇいがーるず) 足立ユイと天野あきによるアイドルユニットの初期の名称。 北三陸の方言「じぇ」に由来する。 2009年3月お座敷列車の運行を機に、「潮騒メモリーズ」に改名された。 右手を上に伸ばし、左肘を曲げて「J」の形を作る決めポーズも存在した。 K3NSP合同サミット(けーすりーえぬえすごうどうさみっと) 北三陸市の観光活性化策を話し合うための会議。 毎月第1日曜日に観光協会で開かれる。 「北三陸をなんとかすっぺ」の略。 参加者は、北三陸駅の大向駅長、吉田副駅長、観光協会の菅原会長、栗原、足立ヒロシ、 海女クラブの天野夏会長、漁業協同組合の長内組合長夫妻、商工会の今野会長夫妻、 琥珀愛好家の小田、まめぶ汁愛好家の安部(2008年9月まで)。 進行は、菅原観光協会会長または大向駅長が務める。 5時だべわんこちゃんねる 岩手こっちゃこいテレビ かっけー 幸来 北三陸秋祭り 北三陸駅 北三陸高校 北三陸市 北三陸鉄道 北の海女 喫茶リアス / スナック梨明日 じぇ 潮騒のメモリー 潮騒のメモリーズ 袖が浜 南部ダイバー
https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/85.html
横浜の街を男の子と並んで歩くなんて、とってもロマンチックで胸躍る展開なのにそうはならない。 なれるはずがない。 たとえるなら、いとこの男の子に憧れのお姉さんとして好かれていたのが、久しぶりに会ってみたら別のいとこを好きになっていた、というところか。 千聖もいつまでも子供ではないのだから、好きな女の子ができて当然だし、私がそれを束縛する理由があってはならない。 なのに、そう割り切れない自分が二人の恋路の応援を拒否している。 二人がうまくいけば、きっと私から離れていってしまう気がして、心配でたまらない。 相思相愛だけにお互いの気持ちがわかったら、すぐにでも結ばれるだろう。 恋人となった二人が、私がいくらメールをしても相手をしてくれないことや休日に会ってもくれない、そんな気がするのだ。 二人の性格を考えればそれはありえない、と言い聞かせても自分には悪い方向にしか先が予想できない。 どうしてこうも私って人間はネガティブなんだろう、そう思わずにはいられなかった。 「ねぇ、千聖はいつまでも変わらずに私をお姉ちゃんって思ってくれる?」 「え? そ、そりゃ~まぁね。桃ちゃんはいつまでも僕のお姉ちゃんだよ。大丈夫」 駅から離れ、ネオンの光が届かない場所まで歩いてきていた。 小さい私たちではそんな場所を歩くのが心許ないけど、星の光をじっくりと見上げるにはこちらの方が都合がいい。 ネオンのギラついた光よりも、弱々しくても温かい自然の光が今はほしかった。 「本当かなぁ。あんた、最近だとえりかちゃんによくお姉ちゃんって抱きついてるじゃん」 「なぁんだ、桃ちゃんも結構みてるんだね。えりかちゃんはえりかちゃんだよ。エッチなのがたまにキズだけどさ」 「私なんかよりもよっぽどお姉ちゃんらしいもんね。えりかちゃんはえりかちゃんって言っても、えりかちゃんの方がいいんでしょ?」 「やけに引っかかる言い方だなぁ~大丈夫だって。桃ちゃんは友達みたいなお姉ちゃんでいいじゃない」 友達、か。 お姉ちゃんの前に友達がつくんだ。 えりかちゃんには本当のお姉ちゃんと接してるみたいに甘えたりするくせに。 いくら℃-uteのメンバーでいつも一緒でも、キッズに入りたての頃みたいに甘えてきてほしい。 桃ちゃん、桃ちゃんって飽きるくらいに言ってほしい。 口では友達みたいなお姉ちゃん、と言ったところで私なんかよりも℃-uteのメンバーをとるくせに。 舞美にしたってそうだ。 「彼氏が出来ても、桃との友情は変わらないよ。ずっと友達」 女同士の友情って脆いってよく聞くよね、と話を振ったときに聞かせてくれた言葉である。 舞美は恥ずかしさを感じても、最後までやり遂げる意志の強い子だ。 私も舞美にあわせて、「やだぁ~嬉しいこと言ってくれるじゃん。桃も一緒だからね」と返しておいた。 嘘をつくので下手な舞美のまっすぐな言葉を忘れることができそうにない。 なのに、私は二人とも去ってしまわないか心配でならないからこそ、こうして念を押しての確認に入っているのだ。 「千聖、友達なら友達で困ったことがあったら相談しろよぉ。舞美のことなら私がよく知ってるんだからさ」 不安を押し殺し、私はありったけの力で自然な笑顔になるよう努めていた。 少しでもお姉ちゃんらしく振舞おうと精一杯の努力だった。 ←前のページ 次のページ→
https://w.atwiki.jp/with_momochan/pages/19.html
桃ちゃんの詩集 また ゼミ論をここにアップ blankimgプラグインエラー:ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。
https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/80.html
会場に入り、チケットで指定された席のある二階の階段をあがっていく。 Buono!のライブだけあって、会場内にはあらゆるところにファンの人たちが群がっている。 中には僕がコンサート中にステージからたまにみかける、コスプレをしたファンの人たちもちらほらいる。 他にも暴走族が着る特攻服に『夏焼雅』と刺繍した人や自作のTシャツを着ている人も多い。 皆の気合いがコスプレから伝わってくるようで、僕も今日は三人をいっぱい応援してあげたくなった。 よし、思い切り声を張り上げて応援してあげなくっちゃ。 席についた僕は、桃ちゃんに会場に着いたことを知らせたくてメールを送ってみた。 ライブ開始が近いから携帯をいじっているヒマなんてないだろうけど、知らせないよりは全然いいと思う。 『件名:会場についたよぉ~ 桃ちゃん、Buono!一周年おめでとう。(*・∀・)ノ゙ 。+・。゚ * 。・+。・゚*゚ オメデトォ ♪♪♪♪ 会場の中はもう満員のお客さんでいっぱいだよ。 今日のライブの成功を祈ってるよ。期待してるからね 千聖』 メールを送り終えた僕は、することもなくなり会場の中をぐるっと見まわしていた。 男のファンの人たちが大勢いる中で、ひと際目立つ可愛い女の子たちをみつけて目が奪われてしまう。 桃ちゃんたちを見にきたのに何をやってるんだ、と自分でも思うけれど、悲しいかな、男の子だから気になって仕方ないのだ。 僕は手前にいる少年っぽい顔つきでショートカットの女の子から観察してみた。 どことなくベリーズのキャプテンに似ていて、笑顔や仕草なんて本人そのものに見えるから見入ってしまう。 その隣にいるのは千奈美ちゃん、そのさらに隣にはりーちゃん、奥には舞美ちゃんとなっきぃまでいる。 待てよ、似た人がこんなに大勢集まるわけはないんだから、そうなるとあそこにいるのは本人たちか。 桃ちゃんはそんな事ちっとも教えてくれなかったぞ。 舞美ちゃんたちに背中を向けて、どういうことか考え込む僕宛てに桃ちゃんからメールが届く。 『件名:期待しちゃいなぁ( ̄ー ̄)ニヤリッ おぉ~ちゃんと来てくれたみたいで嬉しいよ(●* 凵<p喜q)*゜・。+゜ 今日は記念日だから、最高の日にするんでヨロシク!! ちゃんと見ておくんだよぉ~ライブが終わった後、楽屋で待ってるからね 桃』 慌てて携帯を開いて確認するけれど、メールにも舞美ちゃんたちが来るとは一言も書いていない。 関係者席にいるんだから事務所の人は知っているはずだし、桃ちゃんが知らないはずはないんだけれどおかしいな。 わざと僕を驚かせたいから教えないとかいう事なら、質の悪い悪戯で笑って許せない。 会ったら桃ちゃんにビシッと言ってやらなければいけないな、と決心する。 桃ちゃんは自分では結構大人だと言い張るくせに、やってることは案外子供じみたものが多い。 昔はあれで案外お姉さんやっていたのに、今ではすっかりよく喋るうるさいキャラクターで通っている。 僕にしたってやんちゃな部分が未だにあるけれど、桃ちゃんの場合は周りが大きくなるにつれて子供な部分が強調される。 そのせいなんだろうか、僕は次第に桃ちゃんがお姉ちゃんに見えなくなってしまった。 次第に仲の良い異性の友達に思えてきて、気づいたら舞美ちゃんを好きになっていたというわけだ。 一番の原因はやっぱり二人が別のグループに入って会えなくなったのが大きいんだとは思う。 待っている間は随分長く感じられたけれど、あっという間にライブ開始の時間となった。 幕が上がり始め、今や会場全体が期待と緊張のピークに達し、三人の登場を今か今かと我慢しきれずにいる。 メンバーの名前を呼ぶファンの人たち数人に釣られて、輪唱みたいにメンバーの名前が会場に響く。 がやがやと騒がしい中でようやく幕が上がりきり、メンバーが見えてきたと思ったら、いつのもの位置に三人がいない。 三人はどこと慌てていると、ギターを持った愛理、ベースを持った雅ちゃん、ドラムを前にして座っている桃ちゃんがいた。 予想外のことに皆が驚いている間もなく、三人の演奏で熱いライブが始まった。 ←前のページ 次のページ→