約 5,052,200 件
https://w.atwiki.jp/baragakuen-highschool/pages/36.html
https://w.atwiki.jp/baragakuen-highschool/pages/70.html
https://w.atwiki.jp/rozenwiki/pages/49.html
https://w.atwiki.jp/rozenrock/pages/442.html
「夢無月」 Lyric ID 3tCuHWLm0 氏(103rd take) ピンポ~~ン――――オフの日にチャイムが鳴り出す 蒼「はーい、誰?」 薔「私……薔薇水晶です…今日は相談があるの」 蒼「休みなのにどうしたの?」 薔「新しい…曲のことで、蒼星石に手伝ってほしいの」 蒼「ほんとうに薔薇水晶は仕事熱心だね、作曲のことかい?」 薔「いいえ、詞のことです」 蒼「詞…!?……(参ったな、どんな詞なんだろ?怖いな)」 薔「はい、途中まで考えたのですが…どうも詰まってしまって…」 「夢無月」 Lyric Music 薔薇水晶 欠けていく月に 願いは届かない 寂しさ余ってコンブ飴 流れ落ちる星屑は 銀河の彼方でフランクフルト あぁ いますぐ会いたいの 夜風に身を病むほどカラ揚げ君 耳かきみたいな思いでは 遠く色あせたモツ鍋みたいに私を誘う Love You お酒に目薬入れないで ケチャップは多目にオムライス Love You コーラにメントス入れないで 七味は多目に鍋焼きうどん Love You かなわない想いはいつの日も おでんのように煮えていくのね 満ちていく潮は 海から優しさ連れてきて もう鳥取砂丘 花咲く野薔薇は 慈しみ奏でる山手線 あぁ 巡って廻る人の世は 不思議な水飴 アリの巣コロリ サラダ油みたいな涙をみせたら アナタもコンビニ行きましょう Love You 飛んで火にいる夏の虫 網戸ごしに殺虫剤 Love You 秋の気配を感じたら 優しさ半分バファリンよ Love You 冬は寂しい夜の中 春を夢見る乙女はチェケラッチョ 蒼「…相変わらず、す、凄い詞だね」 薔「できれば…これを蒼星石に手直ししてほしいの」 蒼「ぼ、僕に出来るかな?」 薔「お願いします」 そう言うと薔薇水晶は蒼星石に詞を託した。 困りながらも生真面目な蒼星石は必死で詞を治してローゼンメイデン新曲 「夢無月(ゆめなづき)」は完成し、ただいまオリコン1位になっている。 短編連作SS保管庫へ
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/868.html
中地半端ですいません;;時間が○| ̄|_ 「マスター、もぅ僕を一人にしないって約束して」 見たいな感じで(´・ω・`) いやーなれない塗りはめんどくさいですね(´・ω・`) -- maimai (2007-06-29 01 02 00) 俺が落ちた -- 名無しさん (2007-06-29 01 24 54) グレート! -- 名無しさん (2007-06-29 01 35 43) 上手すぎて卒倒した -- 名無しさん (2007-06-29 01 55 13) 泣かないで>< -- 名無しさん (2007-06-29 02 18 09) 上手すぎ萌え死んだ -- 名無しさん (2007-06-30 04 51 03) 俺はお前を1人にしない -- 名無しさん (2007-06-30 12 34 09) 俺たちも翠星石もいるぞ!蒼星石!! -- CATV (2007-07-06 02 32 37) 瞳がきれい -- 名無しさん (2007-07-08 22 23 14) きれい -- 名無しさん (2007-07-18 18 27 52) あたしそうせいせきよ(|0|) -- もんた (2007-07-18 18 29 12) あたしよ -- 名無しさん (2007-07-18 18 30 13) 僕です -- 名無しさん (2007-07-18 18 30 38) 俺の胸でなけwwww -- 名無しさん (2007-07-18 20 45 56) 何泣いているのそーせいせきー -- 雛苺 (2007-07-18 20 54 51) ずーっといてあげるよ -- ううっ (2007-07-19 13 13 24) 誰だ離そうとしたバカマスターは(怒) -- 名無しさん (2009-12-21 02 24 40) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/baragakuen-highschool/pages/31.html
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/1165.html
蒼「ふう~。改正されっちゃったら僕らどうなるんだろうね」 珍しく、弱気な蒼星石。 翠「大丈夫ですぅ。クビになっても翠星石が養ってやるですぅ」 だから、大丈夫ですぅと、翠星石は胸を叩いて言った。 蒼「ははっ。もう、クビなのは決まってるんだね。…やっぱりそうだよね」 どんどん暗くなる蒼星石。 翠「そんなことねぇですぅ。蒼星石がクビなわけねぇですぅ」 蒼「お世辞はいいよ」 翠「お世辞なんかじゃねぇですぅ」 強く言い放つ。 蒼「翠星石」 翠「いいからよく聞きやがれですぅ。蒼星石は、みんなに慕われてるいい先生ですぅ。だから、そんな…こと…言うなですぅ」 彼女の頬には、涙が流れていた。 蒼「翠星石」 翠「蒼星石が辞めないといけないなら翠星石も一緒に辞めてやるですぅ」 声を振り絞ってそう告げた。 蒼「ごめんよ、翠星石」 翠「なんで、蒼星石が謝るんですかぁ」 蒼「君をまた泣かしちゃったからね」 翠「泣いてなんかねぇですぅ」 もう、涙と鼻水でぐっちゃの顔で、精一杯の強がりを言う。 蒼「そうなのかい?」 翠「そうですぅ」
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/741.html
マ「さてと、どうやってチームを分けようか。」 集まったのは声を掛けたドール達のほかにはみっちゃんとのりが来た。 ジュンは腹痛を理由に欠席だそうだ。今腹痛なのか未来で腹痛になるのを危惧してなのかは分からない。 あと巴は残念ながら部活の関係で都合がつかなかったそうだ。 土鍋やらカセットコンロやらはみんなの家からかき集めたのを合わせれば十分に足りそうだ。 真「私達は姉妹で組むわ!」 マ「ドール達だけでって事?」 真「そうよ、別に問題は無いわよね?」 マ「・・・そうだね、それがいいかもしれないしね。」 銀「どういうことかしらぁ?」 マ「まあ・・・姉妹の親睦を深めてくれれば周りとしても結構ってとこかな。」 真「と、いう訳で話は通ったわよ。」 金「ここまではカナの策どおりね!」 真「これで後は自分達が食べられる物さえ作れば勝ちよ!!」 雛「みんなで一気に食べちゃうのー!」 翠「チビ人間がフケなきゃもっと楽勝だったんですがね。」 蒼「でもこれってさ、勝っても奪い合い、負けたら共倒れじゃない?全員が各チームに分散すれば誰かしらもらえたのに。」 真「な!」 銀「なんですってー!」 翠「蒼星石、なんでそれを早く指摘してくれないですか!」 蒼「いや、マスターと家で準備してたから君達がそんな相談してたなんて知らなかったし。 って言うか、それ位は誰か気付きなよ。」 全員が全員、当然自分が貰うものと思っていたのか誰もその穴に気付かなかったようだ。 翠「このバカカナ!!どうしてくれるですか。」 金「うぅっ、ごめんなさいかしらー!」 真「取り乱すのではないわ!とにかく勝てばくんくんストラップは手に入るのだわ!!」 銀「そうね、後のことは後で考えればいいわ。」 雛「まずはなんとしても勝つのー!!」 蒼「なんかお鍋を楽しむという目的が見事なまでにどっか行っちゃったね。」 銀「とりあえず私は乳酸菌飲料ぶち込んどくわ。」 金「やっぱ卵焼きかしら♪」 雛「苺ジャムー!」 翠「翠星石のスコーンで決まりですね♪」 真「あなた達いったい何を生み出す気よ!」 蒼「君が持ってるのはなんだい?」 真「ダージリンよ。」 蒼「・・・お茶会?」 マ(蒼星石の忠告を思い出して隔離しておいて良かった・・・) の「じゃあ私達も作りましょうか。」 マ「そうですね。」 翠「はっ!私達だけで組むと残りの三人で組んだ時にクッキングクイーンのりとあのお料理大好き人間がタッグに・・・。」 金「みっちゃんも料理は得意かしらー♪」 銀「あなた喜んでどうするのよぉ。ほんとにほんとにおばかさぁん。」 金「な、カナは馬鹿じゃないかしら!取り消しなさいよ。」 み「きゃーー!ぷんすか怒るカナもかわいいわー!!エプロン姿もナイスよ。あっ、他のみんなももちろん可愛いわよーー!!」 みっちゃんは一人でハッスルして写真を撮りまくっている。 翠「とりあえずコイツはなんとかなったですね。」 真「あとはあの二人・・・。」 蒼「なんか揉めてない?」 のりとマスターが珍しくお互いに引き下がらず何かを主張している。 の「この時期ですし、やっぱりチゲですよ!」 マ「いや、やはり和風の寄せ鍋がいいと・・・。」 の「唐辛子はカプサイシンも入っていて健康的なんですよ。」 マ「健康?脂肪燃焼?何の事です?普通にバランスよく食品を摂ればそんなの平気ですよ。」 翠「非常にどうでもよい事で争ってますね。」 蒼「だんだんとエスカレートしてきたような。」 真「感情的になってきたわね。」 の「私が太ったって言いたいんですか?そりゃ最近ちょっと食欲が旺盛ですけど・・・。」 マ「言ってませんし、思ってもいませんよ。別に食べただけじゃやせませんよってだけで。」 の「失礼ですね、ちゃんと部活で汗水たらしてますよ!」 マ「だったら・・・チゲにこだわる必要も無いんじゃないですか?」 の「・・・・・・。」 マ「・・・・・・。」 の「どうやら・・・これまでのようですね。」 マ「ええ、雌雄を決する時が来たようですね。」 の「私のチゲとあなたの寄せ鍋で勝負です!!」 マ「望むところ!!」 銀「熱いわねえ。」 雛「これが船頭多くして船山に登るってやつなのね。」 真「雌雄を決するも何もオスメスは初めっから決まってるのだわ。」 翠「くだらない冗談を言ってる場合じゃありませんよ。あの二人がマジになってるのはそれはそれで厄介ですよ。」 金「結局どう転んでも困りものなのね。」 蒼「おかしい・・・みんなで楽しく鍋をつつこうともはや誰もしていない・・・。」 次へ 前へ
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/921.html
水銀党→蒼星石に心変わりした俺がご飯食べてる時におもいついた>< 多分続く。 水銀燈は俺の嫁!? ー1st stageー 「うわ・・マジかよ。」 まさかとは思っていた。 先日「まきますか?まきませんか?」なんて電話がかかってきて・・ てっきりイタズラだと思ってた でも・・これ・・ 「明らかに・・カバンだよなぁ?その・・ローゼン・・メイデンの。」 ぶつぶつぼやきながら俺はテーブルにどっしりと乗ったそれを観察する もしかしたら俺を殺すための誰かの罠かもしれない あけた瞬間に何かの仕組みで家ごと爆発するかもしれないし 毒ガスが噴射されるかもしれない・・ 「どうしようかな・・」 しかし目の前にあるのはあの憧れのローゼンメイデンのカバンだ まきますかの質問もモチロン即答だった しかもその時はイタズラだとか考える前に口がそう喋っていた これは・・もう・・ 「えーい!どうなっても知らん!限界だ!『開けるね』!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「う・・うーん・・」 ―――だんだんと・・ゆっくりと、手足に感覚が戻ってくる ――静かに目が開いて久しぶりの朝日が瞳にさしてくる ―ああ・・ボクはまた・・目覚められたんだ・・。 「・・やぁ。あなたが・・ボクを目覚めさせてくれたんですか?」 「・・おう。」 なんだか無愛想だなぁ。というか目の前で人形が動いてるのに驚かないのかな? もしかして先に翠星石が目覚めたのかな? ボクは辺りを少し見渡してみた。・・近くに彼女の鞄は無い。 「あの・・すいません。」 「ん?」 「ボクのカバンと一緒に・・もう一つ鞄がありませんでしたか?」 「ああ・・翠星石か。そういやお前らっていつも一緒なんだっけ・・でも鞄は無かったぞ、お前の一つだ。」 そんな馬鹿な 翠星石とボクはいつも同じところで目覚めたはず・・ なんだろう・・とても・・不安だ。 この人が・・ウソを吐いてる? 翠星石にびっくりして捨てたり・・壊してしまったりした? いや・・確かに無愛想だけどそこまでの悪人には見えない。 レンピカも何の迷いも無く「巻く」と答えたと言ってたし・・ ボクらの事を知っていて好意を抱いてるのは確かみたいだけど・・ 「・・もしかして俺がウソを吐いて捨てた。とか思ってる?」 「え・・?あ!いえ!すいません!そんなこと・・無い・・と言ったら・・ウソになるんですけど・・」 うう・・相手の心を見透かすのはボクの仕事なのに・・ボクが見抜かれてしまった・・ 「そりゃそんな心配そうな顔してりゃわかるって・・でも俺はウソは言ってないぞ。本当にお前だけだ。」 彼は真摯な瞳でボクにそれを訴えた それを見た時ボクは・・なんていうか・・頭じゃなくて心で納得できた・・?というか・・ とにかく、彼の言葉がウソではないと信じられた 「すいません・・無礼なことを・・」 「いや、いいんだけどよ。」 「さて・・それじゃ。」 ボクは彼に左手の薬指を差し出した。 「薔薇の誓いを・・」 彼はボクらの事を大分理解してくれてるみたいだ 薔薇人形「ローゼンメイデン」どこから情報が流れたか知らないけど・・ 今の人の世、特に日本では知ってる人は知っているらしい。 「あのさ・・」 彼が申し訳無さそうな、複雑そうな顔をした。 「はい?」 「これってやっぱり俺がネジ巻いたら・・俺が契約しなきゃダメなの?」 ? どうしたというんだろう。 「えっと・・いえ、一応しなくても良いとは思うんですけど・・」 「あの・・俺さ・・水銀燈・・銀様と・・契約したいんだよね。」 間 「・・・は?」 「いやその・・俺水銀党員でさ・・銀様に是非とも罵ってもらいたくて・・」 呆れた。 まさかドールを指名するなんて 今の日本の人って・・みんなこうなのかな? 水銀燈のマスターになりたいだなんて・・ 「えーっと・・その・・」 「やっぱ・・ダメ・・かな?」 もはや彼の瞳には哀願のようなモノがこめられていた なんだって彼女の様な残虐趣味の娘を指名するのだろう・・ というか、どこまでボクらの事を知ってるんだこの人は 「俺さ、あのテーブルの上に乗った鞄を見た時もう「銀様が入ってる!」とか想いこんじゃってさ・・ いや、君のことが嫌いなわけじゃないんだよ。うん。でもやっぱり俺は銀様が良いというか・・ね?」 もはや子供の駄々みたいになってきてしまっている。 何故か瞳にはうっすらと涙みたいなのもたまってきてるし・・ 「はぁ・・正直言うと、呆れました。」 「ですよねー・・」 彼は自虐的にそう言って苦笑いした。 「でも・・契約はしなくても良いと思います。」 ボクがそう言った途端に彼はぱぁっと明るい顔をして立ち上がった 「本当に!?」 最初はあんなに無愛想だったのにコロコロと表情の変わる人だ。 そう思うとなんだか笑ってしまいそうになる。 「ええ。ネジを巻いてくださって・・ありがとうございます。」 ボクはそう言ってペコリと頭を下げた 彼の元に水銀燈が来るかどうかはわからない・・ でも何だか彼の滑稽さを見てると応援してあげたくなってしまう 「でも・・お前は大丈夫なのか?契約しなくても・・」 「大丈夫ですよ。きっとどこかで翠星石も目覚めているから・・彼女を探してみます。」 正直言うと不安だ、彼女が目覚めている確証なんて無い。 でも・・きっとどうにかなるさ・・大丈夫。 「それじゃあ・・会えるといいですね、水銀燈に。」 ボクはそう言ってにこっと笑いカバンに乗った 「あ・・その・・ごめんな。なんか。」 彼はとてもすまなそうな顔をして謝ってくれた 全く・・本当に子供みたいな人だな・・ 「いいんですよ。翠星石を見つけたら、またこちらに挨拶に来ますね。本当にありがとうございました。」 ボクはそう言ってカバンを浮かせ外へと飛び出していった 大丈夫。きっとすぐに見つかるさ。そうしたらこの人にまた会いに来よう でも・・水銀燈のマスターになったら、敵になっちゃうのかな? ボクはそんなことを思いながらこの広い町の空へと駆け出した 当ての無い待ち人を探しに・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 雨が降ってる あいつが・・蒼星石が外に出てってから2時間くらい経っていた。 「なんだか・・可哀想なこと・・しちゃったな。」 俺はそう呟いて狭い部屋の壁にもたれかかった 「イメージと大分違ったな、蒼星石。」 あんなに表情豊かな娘だとは思わなかった。 俺のイメージではもっと厳格で・・ネガティブな表情しかしないような・・ あんなに優しくにっこり笑えるとは思ってもいなかった。 「見つかってるかな・・翠星石。」 何だか悪い想像しか浮かばない もし見つかってないとしたら・・この・・雨の中。 そう思ったときにはもう駆け出してた。 嵐のような大雨の中、せっかく持った傘も差さずに そういや・・あの電話の時も・・こんな感じだったっけかな・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「・・・・・き!」 ――ダレだろう、ボクを呼ぶのは 「・・・う・・・き!」 ――翠星石? 「・・・うせ・・い・・き!」 ――いや違う・・男の人の声? 「そう・・・い・・き!」 ――じゃあ・・お父様・・・それとも・・ 「蒼星石!」 「ます・・たぁ・・?」 数時間前に会ったのに懐かしいその顔が ボクの目の前に居てくれた。 「馬鹿野郎・・!こんなビショ濡れになって公園のベンチの下なんかで・・! 俺の家に戻ってくれば良かったろうが!」 彼はそう言ってボクを抱きしめてくれた。 瞳には・・涙。 「ごめん・・ごめんな!俺のせいだよな・・!俺が・・最初から!お前と・・契約・・して・・やれば!」 ボクを抱きしめる腕が一層強くなる。 それと比例するように彼の涙の量は増えてゆき、やがて零れだした 「だい・・じょう・・ぶ・・だよ・・ネジ・・が・・また切れる・・だ・・け・・」 ボクは動かすのすら辛くなった手を彼の頬にあて、涙を拭いた 「な・・かない・・で・・ぼ・・くなんかの・・た・・め・・に。だいじょ・・う・・ぶ、ま・・・た・・少し・・カバン・・で・・ ねむ・・る・・・だ・・け・・」 「だから馬鹿だつってんだよ!」 体がびくっと震える 背中に違和感 これは・・ネジ? 「ほら、左手出せって。」 そう言うと彼は 強引にボクの左手を顔までもっていき 優しくくちづけをした。 「あ・・」 「これで俺の力がお前に送られるんだろ?ネジも巻いたし・・とりあえずは安心だな。」 そう言うと彼は子供のように無邪気な笑みを浮かべた 「な・・なんで!どうして!?あなたは・・水銀燈を・・!」 「ったく・・ほっとけねぇだろうが。」 少しゆるんでいたボクを抱く腕がまたぎゅっと強くなる。 「こんな子供みたいに無茶して意地はっちまう馬鹿は、ほっとけねぇって。な。」 「あ・・・」 気付けばボクの頬にも涙が流れていた。 なんで・・なんでこんなに優しいの?この人は・・ 馬鹿で・・子供なのは・・あなたのほうじゃないか・・っ 「それにさ」 彼はまるで悪巧みを思いついた極悪人のような顔をした 「お前と翠が同じマスターばかりってことは、ローゼンメイデンって多重契約できるんだよな?」 まさか。 「つまりお前と契約してもまだ銀様と契約するチャンスはあるわけだ! それに・・お前と居た方がきっと銀様と会える確立もあがるだろ!?うっはー!俺天才!夢がひろがりんぐwww」 「・・・本当に呆れた。」 そう言ってボクは深いため息をついた。 「まったく・・なんでこんな人のドールになってしまったんだろう。」 「いやいや・・そう言いながらまだ契約してないのに気付いた時『ます・・たぁ?』って呼んでくれたろ?」 !!! 彼がニヤニヤしながらボクの顔をのぞきこんだ それと同時にボクの顔がどんどん赤面していく 「いや!あの!あれは・・意識が朦朧としてたからで!ちっ・・違くて!」 「あっはっは!隠さなくてもいいって!つまり最初に会った時から俺にマスターになって欲しかったんだろ? いやぁモテる男は辛いねぇ!あっはっはっは!」 「ち・・違うんだってば!ボクはそんな・・聞いてよ!あの・・その・・とにかく違うんだって!ねぇ!」 「あはははははは!そうやって意地をはるのは翠星石のキャラだろ?素直になった方が可愛いって!」 そう言うと彼はボクの帽子を外して自分の頭に乗せ、ボクの頭を優しく撫でてくれた 「ひゃあ!?」 「ははは!顔が真っ赤だぜお嬢さん?」 彼は意地悪そうにそう言いより一層強くボクの頭を撫でた 「だから・・うぐっ・・ぅっ・・・はう・・ち・・ぁぅ・・違うんだってばー!もう・・マスターの・・マスターの馬鹿あああああ!」 ボクはそう言いながら、しっかりボクを抱いてくれている彼・・マスターの腕をぎゅっと掴んでいた。 つづく・・かも
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/737.html
←前回へ とりあえずここまではクリアーだ。 いろいろと不安の多いお芝居ではあったが、レンピカ達が見張ってくれ合図を送ってくれたおかげでうまく動けた。 蒼星石を囮にして犯人をおびき出すことにはなんとか成功したのだ。 さてと、ここからが本番だ。 今回の事は警察が犯人捜しに積極的になってくれるような類の事件ではないのだ。 しらばっくれられたりうやむやにされたら終わりだ。 そして決定的な証拠というものが無い以上、これからのやり取りでボロを出してもらうしかない。 それには相手が精神的に立ち直る前に、動揺しているところを一気に畳み掛けるのが一番だろう。 マ「昨日この場所であんな所業に及んだのもあなただったんですね。」 些細な問いかけだがそれでも慎重に言葉を選ぶ。 いろんな可能性を想定し、それこそ何百回と繰り返しシミュレートしてきたがやはり本番は緊張する。 「ち、違います!私じゃあ・・・ありません。」 即座に否定する。まあやっているにせよそうでないにせよ当然の反応だろう。 これで自分から積極的に身の上話でも交えて語り出してくれたら楽なのだが。 相手だってなんとか誤魔化そうと必死なはずだ。 決してこちらの手の内を一気に出し切ってしまってはいけない。 限られた手札を小出しにして最大限に有効利用しなくては。 マ「そんな物を手にして言ったところで説得力はありませんよ・・・黒崎さん。」 黒「・・・・・・。」 黒崎さんは何も答えない。 このままだんまりを決め込むつもりなのか、それとも何か弁解を考えているのか。 山「黒崎さんが・・・私のキャサリンを?」 マ「ええ、おそらくは。」 愛する人形を傷つけられた山田さんが黒崎さんを睨みつけた。 山「ひどい!あんな事をできるなんて悪魔よ!!」 すごい剣幕で罵倒する。 黒「ち、ち、違います・・・私では・・・」 山「どこからどう見たってあなたの仕業じゃない!それに今度は青木さんの蒼星石ちゃんまで狙うなんて!」 黒「た、確かに・・・・・・それは認めます。でも・・・ほ・・・他は、違います、私じゃありません。」 山「何が言いたいのよ!」 み「それって・・・昨日までの事件の犯人は別に居るって事?」 みっちゃんさんが口を挟む。 他の皆には一種のグルだと悟られぬように適当に相槌を打ってもらうように言い含めてある。 黒「そ、そうですそうです!便乗してこんな大それたことを企ててしまいましたが・・・まだ何もやっていません。 ど、ど、どうか・・・信じてください!」 山「信じられるわけがないでしょ!!」 梅「確かに・・・この状況ではその言葉を聞き入れるわけにはいきません。」 み「いずれにせよそういう事をしでかしても平気な人間って事よね。」 黒「う、うう・・・。」 梅「黒崎さん、私のエリザベスもあなたが・・・。」 黒「違う!そんなのは関係ない、私は無実だ!!」 だんだんと切羽詰った感じになってきた。 梅「すみませんが、とてもじゃありませんが信じられません。なんでこんな事を・・・。」 マ「その件に関してなんですがね、ちょっといいですか?」 桜花さんに一声かけ、耳打ちするときのポーズをとる。 梅「あの・・・どうしたんですか?」 マ「桜花さんが悩まされているというストーカー・・・その事で少々確認したい事が・・・。」 み「何か皆の前じゃ話しにくい事?なら気にしないでこっそり話して。真相につながるかもしれないんだし。」 梅「では・・・。」 みっちゃんさんの言葉に促されて桜花さんが僕の手に耳を近づけてくれる。 マ「例のストーカーなんですが、ひょっとして・・・」 梅「えっ!?」 桜花さんが虚を突かれたという声を上げた。 その他の面々の顔にも驚愕の色が現れる。 無理も無い、自分だって今の今まで半信半疑だった。 しかしこれで確信が持てた。 自分の考えは果たして正しかったのだと。 マ「ひょっとして・・・そんなの最初から居なかったんじゃありませんか?」 言いながら一同の視線が集中する自分の右手に目を向ける。 そこにはたった今桜花さんから掠め取ったウィッグがつかまれていた。 続きへ