約 5,052,212 件
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/481.html
ガチャ マ「………。」 蒼「お帰りなさいマスター!ご飯できて…ってマスター?…」 マ「…え?あぁ…ただいま…。」 蒼「……元気ないみたいだけど……なにかあったの?」 マ「いや…なんでもないぞ蒼星石。それより飯にしてk」 蒼「マスタアァァ!!隠しても無駄だよ!……僕でよければ相談乗るよ!?」 マ「……変な心配させて悪いな。いや最近仕事に身が入らないって言うか…」 蒼「……マスター………僕のせいだ…」 マ「(うっ始まった…)」 蒼「僕がいつも……ますたぁに……無理言うから……ひぐっ……う…」 マ「泣くな!………確かに蒼、お前のせいだ。」 そう言うと俺は蒼を静かに抱き上げた。 蒼「…………へ?」 マ「君が頭から離れない」 蒼「……!!!やだ…ますたぁのバカ…」 そういうと彼女はキスをした。
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/418.html
「いまからソウを食おうと思う」 面と向かい、ソウに告げるとソウは体を少しビクッとさせこちらを兎のような目つきで見上げた 「とりあえず…」 少し抵抗したが、難無く青いのをひん剥く。柔らかい 「ふふふ…」 綺麗な美しい肌だぜ 感動を味わってからすぐ、俺はその綺麗な肌へ二本の指を立てる すると、直ぐ様じわっと甘い汁が溢れる バニラだろうか…あまりの美味しさにあっという間に平らげてしまった 「うまかったよ、ソウ…」 「マスター…? どうしたの? 独り言?」 物陰から体を半分だけ出してこちらを伺う蒼星石 「うおっ!? そ、蒼!?いつの間に!?」 「今来たばっかりだけど…。なぁにソレ?アイス?」 「…あ、あぁ。蒼も食べる?」 「え…僕の分もあるの…?」 「当たり前じゃん。じゃ取って来るね」 そう言って俺は爽アイスをゴミ箱へ投げ入れ、冷蔵庫へ向かった
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/915.html
マ「最初に言っておく!オレはかーなーりーマジだ!マージマジマジーロだ!!」 銀「言葉の意味はよく分からないけどとにかくすごい自信ね。」 金「カナは最初にルールを言って欲しいかしら。」 マ「さっきのじゃ分からなかった?」 蒼「ちょっとややこしかったり、曖昧だと感じたりする箇所はあったかな。」 マ「じゃあまとめます。」 真「そうね、明文化しておいた方が後々に揉めずに済むわ。」 マ「じゃあ書面に起こしておこう。」 真「任せなさい。ホーリエ、文書を用意して。」 マ「おお、早い。流石はダイレクトメール作りの達人!」 以下がその内容のまとめ。 ☆ルール★ ・隠れる時間は15分、探す時間は60分 ・姿を発見されたものは失格となる ・探すのを薔薇乙女の能力で妨害するのは禁止! ・1対1の勝負が原則である ・我が家がリングだ! 真「それでどうかしら?」 マ「んー・・・これで大丈夫じゃないかな。」 真「それなら他の皆にも渡して確認してもらって頂戴。」 マ「どう?」 銀「我が家ってどこまで?例えばこの家の上空数十メートルとかもあり?」 マ「えーと、無しの方向でお願いしたい。」 蒼「家屋に接触してるって条件にすれば?」 薔「その場合・・・庭は・・・どうなりますか?」 マ「敷地内もOKでいいんじゃない?地面に触れてれば。ただ誰かに見つからないようにね。」 翠「かくれんぼなのにパンピーに見つかるなんて奴は流石に居ませんよ。」 雪「隠れるために何か破壊しても罪に問われませんか?」 マ「ごめん、勘弁して。」 真「自分で責任を持てる範囲になさい。」 マ「まあ直してくれればいいんだけどさ・・・でも家中廃墟みたいにして隠れられても困るし。」 そんな中を探し回ると想像しただけで精神力が削られそうだ。 金「隠れないで逃げ続けるのはあり?」 マ「別にいいんじゃない?」 雛「ふぅん・・・。」 マ「他には?」 薔「見つかってしまったら・・・どうすれば・・・。」 マ「ああ、そう言えば・・・どこかに固まっててもらう?」 真「別に連れ回せばいいんじゃない? あなただってグルがどうとか心配してるみたいじゃない。」 マ「まあその方がありがたい。」 疑う訳でもないが、彼女達ならその気になれば目を盗んで何か出来てしまうだろう。 曲がりなりにも目の届くところに居てもらった方が安心だ。 翠「それってこいつの手下みたいにして働けって事ですか?」 翠星石が露骨に嫌そうな顔をする。 薔「それだと・・・『1対1の勝負』に抵触するような・・・。」 マ「まあその条項はノリで入れただけだし、邪魔しなきゃ正直どうでもいいけどね。」 真「あなたの好きにすればいいんじゃないの? 自分以外の誰かが勝つのが自分に不利益をもたらすかもしれないんだし。」 マ「情報を聞いたりしてもいいのかな?」 真「構わないと思うわ。ただ、答える義務は無いし、それを鵜呑みにしていると足元を掬われるかもね。」 雛「誰かと協力してて聞かれてうそをついたり、わざと誰かにうその作戦を教えたりってこと?」 真「そうよ。撹乱のために知らず知らずに利用されてるかもしれないわ。」 金「なんだかみんなが敵に見えてきたかしら。」 銀「そうねぇ、『お願い』とやらの矛先が自分に向きかねないんですものね。 状況に合わせて動くべきね。まぁ私は単独でも見つかるつもりなんて無いけどぉ。」 雪「あの・・・その『お願い』というのも良く分からないんですが。」 雪華綺晶が手を挙げておずおずと尋ねてきた。 真「勝者へのご褒美、あなたの場合は自分が時間内に見つからなければ貰える権利よ。」 マ「簡単に言うと勝者は敗者の誰か一人を指名して要求を通せるんだよ。 ・・・僕の場合はドール達8人全員に対してでいいんだよね?」 真「勝利条件が厳しいからそれでいいと思うわ。」 金「誰か一人ってのは例えば私なら翠星石にとかでもいいのかしら?」 真「そうよ。ただ、翠星石が敗者、見つかってしまった場合に限ってね。」 翠「なんか言いたい事があるんですか?デコ助野郎。」 金「べ、別になんにも無いかしら!」 翠「ホントですかぁ?」 金「強いて言えば一応カナがお姉さんなんだからサン付けでなくてもせめて名前で呼んで欲しいかしら。」 翠「翠星石のように妹から尊敬されるような姉になってから言えです。」 蒼「・・・・・・。」 銀「で、それってどんな内容でもいいのぉ? 例えば真紅に姉妹全員を倒してそいつらのローザミスティカを寄越しなさい、とかぁ。」 水銀燈がおふざけとも本気とも判断しかねる表情で怖い事を言った。 マ「・・・無しにして欲しい。」 真「無理ね。さっき言ったけど、自分だけじゃ出来かねる事は無理よ。 本人にその気があれば出来る事じゃないと。」 銀「あらぁ、あなたならその気になれば出来るんじゃなぁい?」 真「どうかしら・・・少なくとも私はそこまで戦える程に強くはないと思うわ。特に心が、ね。」 銀「ふん、使えない。じゃあ乳酸菌飲料100年分とかは?」 マ「人を破産させる気か。」 真「別に構わないんじゃない?」 マ「ちょっとぉ!!」 真「その気になれば出来るでしょ?」 マ「経済力がそこまで強くないんですが。」 金「借金とか・・・みっちゃんならいいところ知ってると思うかしら。」 マ「真面目な顔して言わないでよ。」 翠「要は全員見つけちゃえばいいんですよ。」 翠星石が無責任な事を言う。 が、確かにその通りだ。 それ以上は特に疑問も無いようで、そんなこんなでようやく話がまとまった。 マ「じゃあ合意と見てよろしいですね!?」 真「それでは始めましょう。」 マ「ちょっと待った、15分後に目覚ましと携帯のタイマーをセットしておく。」 翠「随分と念入りですね。」 マ「そりゃあ正念場だからね。」 真「そう。じゃあセットが終わったら壁を向いて目を隠しててね。」 マ「分かった。」 銀「そうね、私達の方も念のためにしばらく監視させてもらうわ。」 水銀燈が自分の人工精霊を出す。 蒼「マスターを疑うのかい?」 銀「あらぁ、禍根を残さないためよ。ゴネそうなのも居るしぃ。」 そう言って真紅の方をちらりと見た。 真「私は必要ないと思うけど、別にいいんじゃない?」 銀「まあいいわ。メイメイ一人で十分よね。 途中で見つからないように私のところへ戻って来なさい。」 メイメイがうなずく様に上下に飛ぶ。 マ「よし、セットできた。じゃあ今から15分間ね。」 一同が真剣な顔でうなずいた。 自分はそれを見て壁に向き直り顔を腕で隠す。 どたばたと忙しなく駆ける音、慎重にそろそろと移動する音。 否応無く聴覚に集中させられ、いろいろな音が聞こえる。 どこかで何かを開けてごそごそとする音・・・変な物を発掘されたらどうしよう。 遠くから聞こえる何かが割れるような音・・・一応直す方法はあるとはいえ物は丁重に扱って欲しい。 なんだかこうしていると心が落ち着かない。 準備の時間は10分にするんだったかな。 なんだかセルゲーム開催を待つセルの気分だ。 仕方ない、無事に全員を見つけてお帰り願った時にどうするかでも考えて現実逃避するか。 そうだな・・・やっぱ久し振りに蒼星石と・・・二人きりで・・・・・・ちょっと大胆だったかな・・・ ・・・・・・まあ良いではないか、良いではないか・・・・・・いやー、困っちゃうなあ・・・ 『そ、蒼星石だよ。蒼星石だよ。蒼星石だよ。』 マ「あぁっ、ごめんなさい!!・・・ふぅ、僕は馬鹿か。」 鳴り出した携帯の着信音、と目覚ましのアラームに現実に引き戻された。 振り返ると当たり前だが誰も居ない。 メイメイの姿もなく、辺りはしんと静まり返っていた。 マ「よし、全員見つけ出して強制送還だ!!」 いよいよ各人の願いを賭けた戦いが始まった。 -残り時間:60分- 残ったドールは・・・8人
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/772.html
2007年4月14日(土) 7 45 優雅に鼻歌を奏でながら朝食の二人分のサラダにドレッシングをかけ、トーストが焼け るいい匂いがしてきた所で丁度目覚し時計が鳴り出した。マスターの部屋からだ。予想通 り、目覚しなんかには熟睡したマスターを起こす事なんて不可能だった。とりあえず僕は 意味もなく叫び続けるその騒音発生装置を止めに行く。 ……うわあ。その部屋の惨状に僕は思わず声を漏らす。一言で言えば、汚い。寝相が悪 すぎるのだ。大体枕から九十度も離れるなんて実際ありえるの? っていうか蹴飛ばした 毛布で本棚の本を四、五冊蹴落とすとか実際人としてありえる事なの? ……ありえるん だね、マスターなら。僕は溜息をつく。 目覚し時計の息の根を止めてから僕は考え込む。さて、今日はどうやって起こそうか… …僕は思案を重ねる。白雪姫みたいにキスして起こせたら最高なんだけど、あいにくマス ターはそんな程度で起きるタマじゃない。かといってこないだネットで見た「辞書を頭上 に落とす」って手もどうかと思う。っていうか、こないだやったんだっけあれ。あの時は 散々マスターに怒られたんだよね……「ギャルゲーの世界と一緒にするな!」だってさ。 でも僕みたいな女の子が居候してくるなんてのも相当ギャルゲーの世界だと思うんだけど ……いけないいけない、そんな事言ってたら僕の存在意義がなくなっちゃうじゃないか。 変な考えから気をそらすためにマスターから目を離した時、あるものが僕の視界に入っ た。フライングV。マスターのよく弾いているエレキギターだ。――そうだ、今日はこれ で行こう。僕は新しい悪戯を思いついた子供のようにくすくすとほくそ笑む。 んっ……重たいな、やっぱ僕の身長じゃ。それに胸の所にストラップが挟まって妙に窮 屈な感じ。あうう、最初にギターを担ぐんじゃなかった……僕はひとまずギターを床に置 いてからラジカセをセットする。マイクスタンドにマイクを取り付けてから(そういえば 何でマスターの家にはこんなに使いもしない機材が揃ってるんだろう?)、僕は再度フラ イングVを背負う。――さあライブの始まりだ。 1、2、3、 ラジカセからマスターの寝室にギターの音色、というより爆音が響く。マスターが飛び 起きる。僕は気にせず歌い出す。 「アイ フェルラ イィボウ!」 「うわわわっ?!」 僕の歌声にマスターが飛びのく。歌ってるのはART-SCHOOLのEVILだ。確かボーカルギタ ーの木下さんは「悪魔を呼び寄せるような唄を作りたかった」って言ってたっけ。条件反 射的に耳を塞ぐマスターを尻目に僕は歌い続ける。 「アイ フェダ イーボウッ!」 「な、なな、何だよ朝から! おい蒼星石!」 いやあ楽しいね、大声で歌うってのは。マスターは布団をかぶり必死に抵抗するも完全 に覚醒してしまったのは明らかで。どうやら二度寝の心配もないらしい。 「はいになってぇー、ゆかにふるっさあ!」 と、僕が歌い終わると文字通り灰と化して床に転げ落ちたマスターが抗議の声を上げる。 「蒼星石……お前、起こし方ってのがあるだろ……」「気にすんなって! だって普通に やったんじゃマスター全然起きないじゃん」「だからって朝っぱらからギター炸裂させる こたぁないだろ!」マスターが僕を捕まえようとするのを上手くかわしながら僕はキッチ ンへと向かう。やっと朝食の時間だ。今日は何て言って言い訳しようかな。僕は口元の笑 みを隠しきれないでいた。 ふと、僕は窓の外を見る。窓の外には公園の木々、部活へと走る生徒、そして太陽―― ああ、これは何て美しい気持ちだ。 と、その時――急に後ろから抱きしめられた。腕の感触。伝う体温。僕はその腕にそっ と身を預ける。 「ほらっ、捕まえたぞ! ったく……いつまでも調子に乗ってるとそのうち俺だって――」 僕は振り向きざまにマスターの唇を自分の唇で塞いだ。くちづけと共にふっと時が止ま る。触れ合わせた唇から、絡め合ったその腕から、マスターの体温が伝わって僕はその中 に溶けていく。 どれくらいの間そうしていただろう。僕はしばらくの間見終わった夢のように惚けてい た。 「おい、朝飯にするぞ……おい蒼星石、聞いてんのか?」 「――え? あ、うん!」 とっさに僕は反応できなかった。僕は慌ててマスターの後を追う。 「ったく、今回は許してやるが、今度あんな事したら――許さないぞ」 マスターは僕に目を合わせようともしない。そんなマスターの顔を覗き込むと案の定真 っ赤になっていた。ふふっ、可愛いなあほんと。 「あ。何、人の顔見て笑ってんだよ!」 「なーんでもなぁい。ささっ、朝食にしよっ」 「納得いかねえなあ……」そうぶつくさ言いながらも席につくマスター。 「それとさ、」マスターが急に言った。 「え、何?」 「ああいう事する時は先に言えよな。その……心の準備って奴が」 「わかった、じゃあ今度は『水の中のナイフ』歌うね」 「そっちじゃねえよ! ……キスの話だ!」 わかってるってば。僕の大好きなマスター。 「と、とりあえず飯が先だ、この事は後で話そう」 では、いただきます。 マスターのメモ EVIL ART-SCHOOL 2ndAlbum「LOVE/HATE」より。
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/147.html
絵板ムズカシス -- a (2006-04-28 19 25 53) 蒼星石の(ry -- 名無しさん (2006-04-28 20 26 15) (///) カワユス -- 名無しさん (2007-03-29 16 33 28) か・・・かわいい -- 名無しさん (2007-03-29 17 45 35) 本当に可愛いデスネ -- 名無しさん (2007-03-29 18 10 37) 大ダメージ -- 名無しさん (2007-03-29 22 17 54) 撫で撫でしたいのは俺だけ? -- 名無しさん (2007-03-29 23 47 48) プロじゃないですか -- 名無し (2007-03-30 12 18 29) なでなでして舐め舐めしたい -- 名無しさん (2007-03-31 09 14 21) へたくそ…嘘♪ 今日はエイプリルフール♪ 本当はめっちゃ可愛い???? -- 名無しさん (2007-04-01 16 20 13) あぁ畜生抱っこしてあげたい -- 名無しさん (2007-04-05 14 21 13) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/635.html
マ「温泉旅行、ですか?」 渡されたプリントに軽く目を通す。 み「そう、ネットの『人形同好会』のオフ会で旅行に行くのよ。」 マ「費用は安いみたいですけど・・・また変な時期にやるんですね。」 み「そうなのよ。せっかく新入りさんが小規模のツアーを利用して企画してくれたんだけど、 ツアーの日程が悪かったせいもあって思いのほか人が集まらなくって。参加者を集めたいのよ。」 マ「はあ、そういう事ですか。」 呼び出されて来てみると、既に真紅に翠星石も来ていた。 翠「ところで蒼星石はどうしたですか?」 マ「なんか夕飯の仕度だか下ごしらえだかで手が離せないから少し遅れるってさ。」 翠「そうですか、それは好都ご・・・いや、お気の毒様・・・いやいや、残念ですねえ・・・くひひひ。」 マ「?まあ、もうすぐ来るとは思うからもうちょっと待っていてよ。」 翠星石の反応がなにやら腑に落ちない。 マ「あれ?そういえば雛苺もいないんだね。」 翠「チビ苺がいたら騒いでまとまる話もまとまりませんからね。あいつは今日は留守番ですよ。」 マ「相変わらず遠慮のない事をする・・・。」 真「まあ仕方ないわね。それぞれの役割みたいなものがあるのだわ。」 マ「ふうん・・・。で、その温泉旅行にみんなで参加しようというお誘いでしたよね。」 とりあえず話を本題へと戻す。 み「そうなのよ。出来ればローゼンメイデンとその関係者のみんなで行けたらなあ、って。」 マ「お誘いはありがたいんですがそんなに大勢参加できるんですか?」 み「ところがねえ、四人分しか確保できなかったの。」 マ「へえ、四人分。ところでそれってどんな旅行なんですか?部外者がオフ会なのに混じっていいんですか?」 み「その紙にもあるけどツアーは総勢六人で二泊三日ね。まあ初日と最終日はほとんど移動だけで終わっちゃうみたい。 もちろん同好会のメンバーで行くんだけど・・・」 マ「あの・・・途中ですみませんが、ちょっと待って下さい。」 み「何かしら?」 マ「六人中四人がみっちゃんさんの関係者でいいんですか!?」 そもそもそんな少人数でも人が集まらないなら、まず計画を変更するべきだと思うのだが。 み「ええ、最初はしばらく経っても私も入れて三人しか集まっていなかったのよ。 それじゃ寂しいし、って私が知り合いの人形好きの子を二人連れて行かせてもらうという事にしたの。」 マ「あれ?それじゃあ三人では?」 み「流石に一人で過半数占めるのは気が引けて・・・だからまだ残っていたもう一人分は別のハンドルで参加希望を出したの。」 マ「はい?」 み「えーとね、自演用の別ハンドルがあるの。そっちの性格は大人しめにしてあるからあなたなら丁度いいわ。」 うわあ・・・この人ダメな大人だ・・・。 しかも全然気が引けてないし。オフ会を私物化する気満々で結局残り全部取っちゃってるし。 マ「・・・それに成りすませば同好会メンバーとして参加できるって事ですか。」 み「そうそう。どうせみんなの本名とかは秘密だし、平気だから。」 マ「でもオフ会で親睦を深めるならその辺が話題になるんじゃ。」 み「今回はそういったのは一切無しなのよ。地位とか立場に関係なく気楽にやれるように、って。」 マ「はあなるほど、一理あるかもしれませんね。じゃあハンドルネームで行動するんですか?」 み「まさか。そんな事したらネット上の関係がギスギスしかねないじゃない。」 なんか生々しい話だなあ・・・。 まあ発言者の情報があると発言内容を色眼鏡を通して見てしまうというのは分かるが。 マ「確かに今まで通りにはいかなくなりかねませんよね。」 だったら何のためにオフ会なんてやるんだという疑問は残るが・・・。 み「でしょ?だから今回はみんな本名を秘密にして偽名を考えて行くの。」 マ「じゃあ旅行会社の人だけが素性を把握しているんですね。」 み「今回のはその手の企画物めいた集まりって事で交渉して、それも無しにしてもらったんですって。すごい徹底ぶりよねえ。」 なんだか無茶苦茶な・・・旅行会社もそれでいいのか?保険とかも自己責任になるだろうし。 確かに最近はネットでの知り合いがつるんで変な事したりもするみたいだけどさあ・・・。 参加者が少なかったのはその辺の胡散臭さ、面倒さも関係しているんじゃなかろうか。 マ「それで・・・今日のは参加メンバーに関しての相談とかですか?」 みっちゃんさんと金糸雀は当然参加するのだろう。 後の二人分を自分と蒼星石、あるいはジュン君と誰かもう一人でどうするかという事だろうか。 マ「残り二人しか枠がないんだったら僕らはご遠慮しますよ。」 自分が参加したら場合によってはネカマ発見とかでちょっとした騒ぎになりそうだし。 しかも旅行の間だけとはいえ、人形を愛好する男というのも肩身が狭そうで嫌だ。 ジュン君も同じかもしれないが、まあのりちゃんや巴ちゃんに代わってもらってもいいだろうし。 金「ところがどっこい、策士であるカナが既に名案を考えてあるかしらー!」 マ「名案?」 ものすごく嫌な予感がする。 自信満々な辺りが特に。 金「カナたちが子供として参加すれば参加できる人数がとても足りないかしら。」 マ「うん。」 金「だからカナたちは人形として参加するかしら♪」 マ「はあ、なるほど。それなら人間四人で行動して鞄を持って移動すれば、ドール五人もみんな行けるわけだ。」 珍しく本当に名案ぽいのでちょっと感心する。 金「どっこい、これだけじゃあないかしら。」 マ「え?」 再び嫌な予感がする。 真「移動中もずっと鞄の中に閉じこもっていては、このツアーの売りである明媚な風景を拝めないのだわ。」 翠「せっかくの旅行も楽しさが半減って訳ですよ。」 マ「つまり、みんなをむき出しで持ち運びながら参加する形を取るって事?・・・で、メンバーは?」 真「みっちゃん、のり・・・そしてあなたとジュンよ。」 マ「へ?」 何も男を二人とも入れんでも・・・。どっちかを巴ちゃんにした方がいいのではないだろうか。 真「あら、不服なの?あなたも蒼星石と行けるじゃない。」 マ「確かに二人分の旅費としては破格だし、そりゃあ行けた方がうれしいけどさ。 まず疑問なんだけどみんなして人形を持っていたら人目を引かない?しかも僕は男だよ?」 ただでさえ目立つだろうに男二人に人形を抱えてろだなんて拷問の一種かと。 み「その点は大丈夫ですよ。なんせ人形同好会の面々が参加するツアーですから。 みんな自分のお気に入りの人形を持参して見せ合う事になってるんです。 むしろみんなも人形を外に出した状態で旅行するんじゃ・・・。」 どんなツアーだ、どんな。想像するとものすごく奇怪な光景だ。 マ「・・・で、僕とジュン君にもみんなを抱えて参加しろ、と。」 真「あら、あなた、愛しの蒼星石を放っておくつもり?」 マ「いや・・・それは嫌だけど、男が人形抱えてたら流石に異様だろうし。」 やはりどう考えても好奇の視線は避けられないだろう。 翠「てめえはその程度の男だったですか・・・なら構わないですよね・・・。」 金「んっふっふ。そこで登場するのがカナの奇策なのかしら・・・。」 マ「な、なんか二人とも笑顔が怖い・・・。って何で詰め寄ってくるのさ!?」 真「・・・やっておしまいなさい。」 真紅が静かに命令を下す。なんだか分からんがとにかくヤバイ! どっちだ?二人の一挙手一投足に全神経を集中する。 どっちも能力を使うのに必要な道具はまだ出していな・・・。 マ「いっ!?」 その時、自分の四肢を捕らえるツルが伸びつつあるのに気づいた。 雛「ほいさっさ、なのー!」 家具の陰から雛苺が飛び出してきた。今まで隠れていたようだがまったく気づかなかった。 伏兵であった雛苺の苺わだちで床にがっしりと体を固定されてしまった。まるでガリバーだ。 真「ふぅ、ドールとミーディアムは波長が合うらしいけど・・・あなたたちって本当に素直よね。」 マ「いったい・・・何をするつもり?」 薄ら薄ら勘付いてはいるものの聞いてみた。 金「ふっふっふ、男の人だと異様なら女の人が持てばいいかしらー?」 翠「ひょろっちい貧弱な体つきの上、女々っちい顔つきをしてますからきっとてめえも似合うですよ。」 マ「“も”ってまさか・・・。」 禍々しい笑顔を浮かべる二人の後ろからは、みっちゃんさんが手にアレな物を持って迫ってきている。 ・・・この場の自分以外、完全にグルだ。 真「安心なさい。」 こちらに言い聞かせるように真紅が優しく言う。ひょっとしてこれはドッキリとか・・・。 真「あなたは声もそんなに低くないからちょっと練習すれば大丈夫よ。」 そう言って親指を立てた。 はい、一縷の望みもボッシュート。 み「きゃーー、人間をいじるのもちょっと面白ーーーい!今度は大きいからやり甲斐ありそー♪」 マ「すると・・・やはりジュン君はすでに・・・。」 翠「見ろです人間!あれが新(ニュー)・ジュンの雄姿ですよ!」 その言葉と共に、隣の部屋から自分より先にここへ呼ばれていたと思しきジュン君が連れられてくる。 マ「やっぱり・・・。」 もはや抵抗する気力も無いのだろう、なんだかぐったりとしてされるがままだ。 ジュン君は普段薔薇乙女が着ているようなドレスを着せられ、頭にはでっかいリボンまでつけられている。 顔には良く見ると薄化粧まで施されていて、ご丁寧にも苺わだちが後ろ手に拘束し続けていた。 マ「なんか似合ってるね・・・。」 ジ「そんなこと言われてもうれしくないです・・・。」 力のない返事があった。 み「はーい、次はあなたの番ですよー♪」 マ「ひぃぃっ、蒼星石助けてーーーー!!!」 そんな悲鳴も空しく、みっちゃんさんの手にした化粧道具が顔面を暴れ回るのだった。
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/447.html
蒼星石、おやつの時間だよ 今日のおやつは俺が真面目に商品化を考えてるバナナ飴だ。 (りんご飴のようにバナナを飴でコーティングしたもの) さあ、周りの飴をちゅぱちゅぱ舐めながら食べてくれ 蒼「ちゅぱっ・・・ちゃぷっ・・・んっ・・・まふはぁのばななおぃひぃ・・・」 (マスターの(作った)バナナおいしい・・・) マ「そうかよかった・・・あっ、もう(中のバナナが)出そうだ」 蒼「えっ、もう出ちゃうの?まだ舐めてたかったのに・・・ねえ、噛んでいい?」 マ「え、ちょっ、アッー」 蒼「キャッ・・・バナナの中からなにか出た・・・」 マ「それはバナナの中に隠し味として入れた高カカオホワイトチョコソースだ」 蒼「うぇぇん苦いよマスター・・・」 マ「マズかったか?」 蒼「ううん、苦いけど・・・マスターの(作ったもの)だから美味しい・・・」
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/558.html
マ「ただいまー」 蒼「お帰りなさいマスター」 マ「はい、おみやげ」 蒼「…また大福を買ってきたんですか?ほどほどにしないと体を壊しますよ」 マ「そんなこと言うなよ、今日のは新商品だ」 蒼「えっ新商品!?」 マ「食べたいだろう?」 蒼「う…そう言ってまた買ってくるつもりでしょう」 マ「いらないなら俺が全部たべちゃうぞ?」 蒼「あっだめ!」 マ「食 べ た い ん だ ろ ?」 蒼「ぅぅ…はい」 マ「素直でよろしい。じゃあいっしょに食べよう」 蒼「あ、小さい。これなら僕でも食べやすいな」 マ&蒼「いただきまーす」 マ「んむ、これは…」 蒼「真ん中に生クリームが入ってる」 マ「まるで蒼星石だな」 蒼「え?僕とこの大福、どこか似ていますか?」 マ「見た目は小さくてぱっとしなくても中身はとっても甘くて魅力的なところ」 蒼「み魅力なんて僕には無いですっそれに食べても甘くないですよ!」 マ「他の奴らが気づいてないだけだよ」 蒼「そんなこと…でも、そういうことを言ってくれるのは翠星石とマスターだけだから ちょっとだけ、嬉しい、かな。ありがとう、マスター」
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/497.html
「マスター、あのね…。今までずっと黙ってたことがあるんだ…」 「な、なんだ? 黙ってたことって…」 唐突に話を振られて、ちょっとどぎまぎするマスター。 うつむき加減でぽつぽつ話す蒼い子の様子からして、どうやら深刻な話題のようです。 「ビックリしないでね、マスター…。実はね、僕…。 もうとっくにローザミスティカを奪われているんだ…」 「な、なんだって! でも、それならどうして…。いや、それ以前に、奪ったのは誰なんだ…?」 「もう! …マスターってば、鈍感なんだから…」 蒼星石はちょっとむくれたように、可愛らしく頬を膨らませ、続けます。 「ローザミスティカは僕の<こころ>。…それはとっくに、マスターに奪われてしまったんだ…。 だって…そうじゃなきゃ…こんなに…いっつもマスターのことで、胸がいっぱいになるはず、ないもん…」 いつものようにうつむき加減で、ぽつぽつと話す蒼い子のほっぺたが、 ほんのりときれいな桜色に染まっていました。 おしまい
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/900.html
生徒A「先生…今日の北朝鮮のミサイル発射の事件って、具体的にはどんな事件なんですかね?各国の事情とかを絡めて、説明してもらえると嬉しいんですが…」 蒼星石「え?うーん…ちょっと説明しづらいんだけど、多分こんな感じかなぁ…」 きたちょーせん(翠星石)「ええい!もう我慢ならん!!おばかにほん!腹立ち紛れに、これでもくらいやがれですぅ!!」 にほん(雛苺)「ふーんだ!そんなの当たらないのよー!!きたちょーせんのばーか!!」 きたちょーせん(翠星石)「きぃぃぃぃぃぃ!!ちゅーごく!おめーも何とか言いやがれですぅ!!」 ちゅーごく(蒼星石)「きたちょーせん!今回は君が悪いぞ!!」 きたちょーせん(翠星石)「ちゅーごく…!貴女まで…!!」 かんこく(金糸雀)「…ふっふっふ…。この隙に、楽してズルして、にほんの『けいざいすいいき』いただきかしらー!!」 生徒A「…な、なるほど…。」 蒼星石「…で、これからは多分、この人たちがこんな感じで出て来ると思うんだ…。」 あめりか(雪華綺晶)「…ケンカ?ケンカしてるの…?ねぇ…私も参加していい…?」 ろしあ(水銀燈)「ふぅん…面白いことしてるじゃなぁい♪…さぁて、私はどっちに付こうかしらぁ?」 いーゆー(真紅)「…みんな子供ね。」 こくれん(薔薇水晶)「あの…みんな、そんな事してる場合じゃ…。ねぇ…授業(人道支援など)…。授業…早く進めないと…。ねぇ…みんな…聞いて…」 蒼星石「…どう?分かった…かな?」 生徒A「は、はぁ…とてもよく…」 蒼星石「で、ここでの問題は、『あめりか』が『こくれん』のお姉さんってことなんだ。実は、国連が生まれたのは本当にアメリカが原因なんだよね…。だから、あまり大きなことが言えないんだ。そして、他の人たちも話を聞こうとしない…」 生徒A「ふんふん…」 蒼星石「…でも、ある一定の我慢を超えると…」 こくれん(薔薇水晶)「…いい加減にしなさい!!」 生徒A「…こくれんが、怒るんですね…。」 蒼星石「そう。…そうなれば、話はすぐに解決するんだろうけど…とにかく、早く平和な世の中に戻るといいね…。」 生徒A「…全くです。」 おしまい