約 5,052,196 件
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/325.html
いいかぁ! 蒼星石を見て悶えるやつは、正常だ! 蒼星石を見て泣いてしまうやつは、訓練された正常だ! 自分でも何言ってるか分からねぇぜ! ┌──┐ i二ニニ二i i´ノノノヽ))) Wリ゚ -゚ノリ お帰りんこ、ますたぁ。 //\ ̄ ̄ ̄\ 今日も一緒に寝る? // ※.\___\ \\※ ※ ※ ※ ※ヽ \`ー──────ヽ ページ作成に関して ページを新規作成するときはWikiモードで編集を選んでほしい、 リンクやまとめが楽だからね、 18禁SSやグロ等はSS一覧にリンクするときに注意書きを添えてくれると助かる。 蒼星石の日記 http //info.from.jp/mu/robom.cgi?nono=4433 現行スレ in VIP 蒼星石とお話しないかい? http //ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1152782178/ ※基本的にスレはsage進行です。絵・SS投下大歓迎です。 蒼星石とお話しないかい?仮置き避難所 http //jbbs.livedoor.jp/anime/3890/ 誰の嫁かということについて はっきりとは決まっていない。蒼い子は皆の者、 俺の嫁とか言ってるやつは大抵ジジイ抱いてる。 最近は梅岡先生大忙し。
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/84.html
蒼星石先生 蒼星石先生1 蒼星石先生2
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/547.html
ヤバイ。蒼星石ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。蒼星石ヤバイ まずあのルックス。もう可愛いなんてもんじゃない、異常に可愛い。 可愛いとかいっても 「真紅何体分?」とかもうそんなレベルじゃない 何しろあの性格。スゲェ!でもお父様だとか関係ないの、もうミーディアムの関係とか超越してる。 しかも蒼デレって新ジャンル、ヤバイよ蒼デレだよ。 だって普通は可愛い子ってワガママじゃん。大体のマンガとかゲームとかそうじゃん、可愛くたって他とキャラ被ってたら萎えるっしょ。 ワガママなのに、戦闘になったらいっつも主人公に守られ続けだとかウザイっしょ。 だから蒼星石はいい子だ、話しが分かる。 でもレンピカはヤバイ。そんなの気にしない。ジジィ選びまくり。俺がこうしてレスしてる間も次の蒼星石のマスターはどのジジィにしようかとか考えてんだよ。 レンピカがって書いたけど、もしかしたら蒼星石がかもしんない。でもそしたら。 「でも、あんなに可愛いんだよ?」 って事になるし、蒼星石がジジ専なのかは誰にも分からない、ヤバイ。そんなミステリアス可愛すぎる。 あと、頭がいい、かしこさ2000くらい。ドラクエで言うと「きれもの」並。ヤバイ、可愛すぎ。普通に手紙とか日本語で書けるし。ヤバイ。 それに結構強い、スカウターとかそんなんじゃない。 なんつっても蒼星石は接近戦しかない。遠距離技とか無いし。 もしうちらが鋏だけ持って戦えとか言われたら放棄したり、投げつけてみたり、あきらめてみたりするのに。 蒼星石は全然平気。鋏を鋏のまま扱ってる、凄い、ヤバイ。 とにかくお前等も蒼星石のヤバさについてもっと知るべきだと思います。 そんなヤバイ蒼星石に悶えてるお前等とか超偉い。もっと頑張れ、超頑張れ。
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/159.html
ある日の夜。俺は缶ビールを飲んでいた。 「もうマスター、飲みすぎです。飲みすぎはよくないですよ。」 確かに、もう三本目だった。だがまだその三本目はまだ半分位残っていた。 そこで、俺は思いついた。 「なあ蒼。そう思うなら、この残りのビールを飲んでくれよ。」 「ええー。流せばいいじゃないですか。」 「そんなの勿体無いじゃないか。」 「…。それに、僕お酒飲んだことないからどうなるかわからないし…」 「ビール位で大したことにならないだろ。それに酔ったとしても、受け止めてやる。」 そんな俺の期待の眼差しに負けたのか、蒼星石は観念したようだった。 「じゃあ、飲むよ…」 渋々缶ビールを持った蒼星石。少しためらった後、一気に飲み始めた。 「お、おい。なにも一気に飲むことないだろ。」 「プハァ。はい、飲んだよ…。あれ?何だかフワフワする…?あれれ…?」 そう言って、蒼星石はテーブルに突っ伏してしまった。 「蒼…?」 ビールでこんなになるとは、ドールは酒に弱いのか?まずいことしちゃったかな? しばらくして… 分岐点。「蒼星石のあなたに対するストレス度は?」 ①低い ②中くらい ③高い
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/289.html
暑い。布団の上で寝ている俺に、そういった印象を今の季節が感じさせる。まだ6月中旬だが、ずいぶん暑い。 去年もこれぐらい暑かったのか、と考えているうちに目が完全に覚める。それでもまだ半覚醒である脳は、我が体に本能的に時計を見るよう指示をする。 それに俺の体は、人間に必死にこびる犬のように従順に動く。見ると時計の針は10時を過ぎていた。8時には蒼星石が必ず起こしにきてくれるはずだ。 俺は時計の電池がないとか、針を見間違えたなど考えながら時計をにらんでいたがどう見ても10時だった。 ふと蒼星石が眠っている鞄があるはずの方向に目をやる。 「あれ・・・?」 俺は意識もしないのにつぶやく。なぜなら、あるはずの鞄がそこにはないからだ。 蒼星石がついに、俺のイビキと寝相の悪さに愛想を尽かし、鞄の位置を変えたのかと思いつつも居間へと赴く。 しかし居間にも台所にも、帽子をかぶった小さく愛らしい人影は見ることができなかった。どうしたものかと、俺はPCの電源ボタンに指をかけた瞬間、聞きなれたガラスの破裂音が轟く。 それはほかでもない、蒼星石の双子の姉である翠星石だった。 「呼ばれて飛び出て以下略ですぅ」 いつものように理不尽な言い訳(?)を吐きながら鞄から這い出してくる。 「なあ、翠星石。」 俺はかつてない胸騒ぎを感じ、質問することにした。 「蒼星石を・・・知らないか?」 その問いかけにワラジムシを見るような目で"遂に狂ったですこのイカレポンチ"的な波動を俺に感じさせる翠星石。 「蒼星石・・誰ですか、それは」 「誰って、お前の双子の妹だろ。第四ドールの・・・」 「第四?第四ドールは真紅ですぅ。それに翠星石には双子の妹なんていないですぅ」 馬鹿な。第四ドールは蒼星石のはず。それがなぜ存在しないことになっているんだ。 そうか、わかったぞ。みんなで蒼星石を隠して俺を驚かす、そう、ドッキリカメラでもやるつもりなのだろう。 「んなわけねーです。本当に知らないんですぅ。」 「ならなんでお前がここにいる?蒼星石が居なくちゃ、ここにいる意味もないだろう?」 「年若くしてボケが回ってるんですか!?いいです、翠星石が親切に存在意義を唱えてやるです」 そう言われ、俺は数十分ほど翠星石の話を聞かされた。 聞いた話によるところ、翠星石のマスター(仮にA)と俺は親しい友人関係にあって、以前Aが翠星石をつれて俺の家に遊びにきたとき以来、翠星石はちょこちょこ俺が自殺しないように(おそらく建前)窓ガラスをぶち破って訪問している。 「何だ、何かわけがわからない。お前のマスターとは会ったことはあるが、親しい友人でもなんでもないぞ。」 「まったく、昨日が何月であったさえ忘れているようなレベルのボケですぅ。 ・・・気分が害されたです。今日はこれで勘弁してやるです」 そういい切った後、翠星石はさっさと鞄に乗り込んで、生存していたもう片方のガラスをぶち破って帰っていった。 その日、俺はこれまでにない倦怠感に襲われ、植物人間の如くずーっと寝そべっていた。たとえるなら昨日まで元気だったパソコンがHDDごとぶっ壊れた感じだ。 しかし、そんな俺でも腹がすく。何かを作ろうと冷蔵庫の調査をすることにした。 冷蔵庫を開け、肉が保管されているチルド室を見てみる。そこには蒼星石御用達の肉屋から買ってきたレバーがあった。 何か急に懐かしくなり、そのレバーの入ったパックを手にとる。なぜかパックのビニール面にメモが張られていた。 "後ろを振り向くとお前は"とある。その先は俺の指で隠れていて見ることはできない。何も感じなかった俺は指をメモの上から外した。 そこには・・・ と、俺はその文字を垣間見る前に後ろに何者かが居る気配を感じ取った。思考に左右されず、本能が勝手に俺の体を振り向かせる。 「ど、どうしたの、マスター?鬼気せまるような表情だったけど・・・」 栗色のショートヘアをなびかせ、両腕で猫を抱えている彼女は少々困惑しつつも、俺の目をしっかりと見ている。 彼女、そう。蒼星石は今、俺の目の前に存在している。うれしさと驚きが心の中で水と油のようにせめぎあう。 「マスター、顔色悪いよ?貧血気味なの?」 と蒼星石は貧血気味だと俺の健康状態を決め付ける。そしてそれに付け込むかのように片手にぶら下がっていたスーパーの袋から、レバーのパックを披露する。 「今日はマスターの好きなレバニラ炒めだよ」 蒼星石は楽しそうに言うが、どうやら助詞の使い方を間違えている。「は」ではなく「も」だ。なぜなら昨日もおとといもレバニラ 炒めだったからだ。そんな俺をよそに蒼星石はさっさと調理をはじめる。 「あ、そうだマスター。」 「んあ?」 「心配してくれてありがとう」 そう言うと蒼星石は再び顔を背けて調理の続きをする。しばらく脳で情報処理をしていたが、結果、やはり今回のことはドッキリカメラに近い何かということが判明した。 結局その後から蒼星石のいるいつもの日常に戻った。普段はなんとも思わなかったが蒼星石という存在の大きさを思い知らされた1日であった。
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/477.html
「マスター、名前ってのは大事なんだよ。」 蒼星石が意味ありげな表情に、これまた意味深な言葉を乗せる。 「名前には力があるんだ。イキモノでもモノでもその名を冠することによって、その名を持つモノと同じ 力を持つこともできる。」 そう語りながら蒼星石は俺が手渡した金属バットに、油性ペンで字を書いているようだ。俺はというと、 まったく話が見えてこない。 しばらくすると蒼星石が油性ペンのふたを閉めた。キュ、と耳障りな音の後、蒼星石がバットを右手で 掲げ、俺に見せ付けた。 バットには“斬鉄剣”と書かれていた。 「ま、まさか・・・!」 俺の予測通り、蒼星石はそれをスイカに向かって一閃させた。ヒュッ、とバットとは思えない音がし、スイカが 真っ二つに割れる。しかし普通に割れるはずもなかった。スイカのごつい皮だけが真っ二つとなり、紅い中身 は無傷で皿の上に巨大な腰を据えていた。 「持ち主の斬りたい時にだけ斬れる、これが名刀だよね、マスター。」
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/535.html
LV0 蒼星石?どうせただの第4ドールだろ?どうでもいいよ… LV1 絵はあんまり萌えアニメっぽくないな。ってか梅岡は何で出てくんの? LV2 髪型は綺麗だな。翠星石もツンデレだし結構いいかも。 LV3 蒼星石って女神じゃね?理想の嫁って感じ・・・ LV4 信頼度微の蒼星石ってかわいいな。Sなところもいい・・・ LV5 梅岡って嫁宣言するたびに出てきてうぜぇ。梅岡死ね! LV6 梅岡結婚してくれ! LV7 やべぇ蒼星石最高!蒼星石と水さえあれば生きていける! LV8 蒼星石と結婚した!俺は蒼星石と結婚したぞ!! LV9 やっぱ蒼星石は最高だわ MAX 蒼星石とちゅっちゅしたいよぉ~
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/792.html
ざばっ 「ふうう・・・・」 その日蒼星石は洗面器の風呂に入っていた。 がらっ 「?!」 ずるっ ばちゃーーーーん マ・蒼星石? 蒼・ごぼごぼ・・・・ごふっふぁ・・・・ふ・・た・・あふぁふふぇふえ・・・・ 蒼・はっマスター? マ・蒼星石! どうやら蒼星石はマスターに助けてもらっていたのだ 蒼・ハっ服きてる・・・・・・・まさか・・・ 翠・蒼星石!! 蒼・翠星石?なんで・・・・・ マ・大変だったそうだよ服きせるのが・・・ 蒼・よかった・・・・・・ マ・もう落ちるなよ 蒼・はあい・・・・ そして・・・・ 翠・そーせーせきっ一緒に寝るですよっ! 蒼・え・・・えええ?う・・・・うん そして二人はおんなじ鞄で寝たという・・・・ 終わり 続きはこんど
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/796.html
皆何処まで耐え切れるかな タイトル「脱ぎ脱ぎ蒼星石」 「暑いよ、蒼星石」 「暑いですね、マスター」 今は夏。暑い日差しがガンガン差し込み部屋の温度を上げていく。 近くに留まっているのか、蝉の声がいつもより喧しい。 「今何度?」 「えーっと・・・34度です・・・」 くそぅ、忌々しい太陽め。馬鹿な太陽・・・おバカSUN。 思いついた下らない駄洒落に一人で笑いを堪える。横で蒼星石が不思議そうな顔で見つめてきた。 大して面白くも無い駄洒落にも笑えるのはきっと暑さのせいだろう。 室内の温度は34℃。無理も無い。6畳一部屋で窓一つのアパートに二人もいるのだ。 「蒼星石、すまないな。お前にまで暑い思いさせちゃって」 学生なので贅沢な暮らしはできない。クーラーなど夢のまた夢、扇風機ぐらいなら買えそうだがスペースが無い。 つまりは団扇で我慢しろという事なのだが、扇ぐとその分の反動で余計に暑くなる。 残る手段は昔から言われている「心頭滅却すれば火もまた涼し」だが、そんな事できればクーラーなど発明されず 今深刻な地球温暖化などで世界中の偉い人達が頭を抱えたりはしないのだ。 以前ならこの時期はパンツ一丁が当たり前なのだが、蒼星石がいるためそれは控えている。 仮にも女の子な為、どんな反応されるか大体予想はつくしな・・・。 時刻は丁度正午。ここを乗り切れば幾分か楽になる。ここが正念場だ。蝉の声が一段と五月蝿くなる。 二人とも狭い部屋で一言も話さずにじっとしている。ふと蒼星石の方を見る。 汗はかいていないが、暑さのせいだろうか頬が紅潮している。 「ふぅ」と少し艶っぽいような蒼星石の溜め息が聞こえる度、俺はナニかを必死に抑えていた。 「蒼星石。お前は女の子だからこう暑くちゃたまらんだろう。どこか涼しいところへ行って来いよ」 「いえ、マスターが我慢しているのに、僕だけそんな事はできません」 「行水」という言葉が頭に浮かんだが、今月は水道代がピンチな事に気付き、その言葉は悲しく崩れ去った。 暑さを紛らわす為に、蒼星石と話をしようとしたが、どうにも話のネタが浮かばない。 そうこうしている内に、蒼星石がスッと立ち上がると、少し恥ずかしそうに言った。 「マスター、少しお見苦しい姿を見せてよろしいでしょうか?」 「何だ?まぁ構わないが・・・」 そう言うと蒼星石は靴を脱ぎ、白いニーソックスに手を掛けた。 「蒼星石?何してるの?」 「あまりに暑いんで、ソックスを脱ごうと思いまして」 そう言うと俺の見ている前でソックスを少しづつ脱ぎだした。突然の行動に俺は言葉が出なかった。 一気に、ではなく少しづつというのが何と言うか・・・色っぽかった。 「(落ち着け!これは孔明の罠だ!!)」 「ふぅ、これで少し涼しくなったよ」 心の中で必死に言い聞かせている内に、両足とも脱ぎ終えたらしく再び視線をやったときには既に蒼星石の素足が露になっていた。 普段は見ることの出来ない蒼星石の素足を凝視してしまった。 「さっきから僕の脚ばかり見てるけど、そんなに球体関節が珍しいの?」 「えっ?あ、まあそうだな。普通じゃ見られないしな」 気になってるのはその素足な訳で。幸い蒼星石はまだ気付いていないらしいが、もし気付かれたら何をされるか分かったものではない。 目を逸らそうと努力するが、やはり体は正直な訳で、気付くと脚に視線が行ってしまっていた。 「ふふ、まさかそんな事言って、実は脚を見てるんじゃないのかな?」 「そんな事あるかよ。ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」 思いっきり当たってます。 「でも恥ずかしくないのか?俺男なんだぜ」 「別に僕は人形だから、人間の男の人に見られても恥ずかしいとは思わないよ」 「そうなのか」 思いの他大胆な蒼星石に少し驚いた。蒼星石は何とも思っていなくても俺には何とも無くないから困る。 時刻は正午半。俺は寝転がりながら素足のまま昼食を作る蒼星石の後姿を見つめていた。 火を使っているためかさっきより気温が上昇している。 「ふぅ、暑いなあ」 昼食を作りながら蒼星石が呟く。温度計に目をやると、35℃を指していた。 蝉の声が遠くから聞こえるようになった頃、昼食が出来上がった。 蒼星石と昼食を取っているが、こう暑くては喉を通らない。 「ご馳走様」 「あんまり減ってないね。美味しくなかった?」 「暑いからラップしといて、後で食べるよ」 時刻は一時。先程よりほんの少し楽になったが、それでもまだ暑い。 蒼星石が団扇でパタパタと扇いでいる、蒼星石に当たり損ねた風が 蒼星石の匂いと共に俺に当たった。 暫くすると扇ぐのを止めてまたスッと立ち上がると、今度は胸元のリボンに手を掛けた。 「蒼星石、どうした?」 「ケープを脱ごうと思うんだ」 「なんと!!」 リボンをスルスルと解くと、ケープとリボンを丁寧に折りたたみ鞄に仕舞った。 ケープを脱いだ為、白いシャツとお洒落な黒いコルセット、それに蒼星石の綺麗な撫で肩が見えるようになった。 「はあ、やっぱりケープがないと楽だなあ」 「そ、そうなのか」 「肩が自由になるからね」 ソックスだけでなくケープまで脱いだだと!!落ち着け、素数を数えて落ち着くんだ。 まだ慌てるような時期じゃないって仙道さんもいってるじゃないか。 蒼星石は何も考えていない!暑いから脱ぐんだからな! 「はあ、大分涼しくなったよ」 「それはようがす、ははは・・・」 落ち着け、言動がおかしくなってきている。それに視線が脚から腰に行っている。 腰!腰!腰! 足を崩して座っているから余計に腰が強調されている。それにケープとソックスは脱いでも 帽子を脱がないというのがまた何とも言えない。 「ちょっとマスター、何処見てるのさ」 「え?」 「さ、さっきから変なところに視線を感じるんだけど」 「いや、綺麗だなと思ってさ」 「ふふ、褒めても何も出ないよ」 ふう。これ以上ここにいると本当に蒼星石に何かしてしまうかもしれん。 暑いけど外に出て頭冷やすか・・・ 「でもこの格好中途半端だなあ」 「?」 「いっその事服も脱いじゃおうかな・・・ふふ」 ここで俺の意識は途絶えた。 「ちょっとマスター!起きてよ!」 「ん・・・ああ」 目を覚ますと心配そうな顔で見つめる蒼星石の姿があった。 「大丈夫?急に倒れるから心配しちゃったよ」 「服、全部着たのか」 「何言ってるの。僕は始めから服なんか脱いでないよ」 「でもさっきソックスとケープ脱いでて・・・」 「嫌だなあ。夢だよ、きっと」 そう言うと蒼星石は台所へ夕食の準備をしに行った。俺はというと、あれは夢だったのかと 疑っているうちに眠くなりそのまま眠りについた。 「ふふ、少し刺激が強すぎたかな・・・」 台所で人参を切りながら呟いた蒼星石の言葉は、深い眠りの途中の俺には聞こえなかった。 fin
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/257.html
マ:『半日程度ならまぁ、なんとかな・・・。 しかし何で俺に頼むんだ? ・・・そうか。 うう~む。わかった。それじゃまたな。』 俺は電話を切った。 マ:「ふぅ。」 軽く息を吐き居間に戻る。 蒼星石は居間のソファの上で本を読んでいた。料理の本だ。 俺は蒼星石の後ろに回り本を覗く。 チンジャオロースの作り方のページだった。 いつか作ってくれるんかな。これは楽しみですな。 マ:「なぁ、蒼星石。」 俺はそのまま後ろから呼びかける。 蒼:「なに、マスター?」 蒼星石は本から目を離し、振り返ってくれた。 マ:「赤ちゃん好きか?」 蒼:「え?」 俺は黙って蒼星石の顔を覗き込む。 蒼:「あ、うん。赤ちゃん、好きだけど・・・。」 俺の急な問いかけに蒼星石は困惑気味のようだ。 マ:「そりゃ、良かった。」 俺はそう言うとソファに座ってテレビを点ける。 蒼星石はますます訳がわからないといった表情になる。 蒼:「マスター、赤ちゃんがどうかしたの・・・?」 マ:「実はなぁ、ベビーシッターを頼まれちゃったんだよ。」 蒼:「ベビーシッター・・・?」 マ:「俺の友人の赤ちゃんなんだが、その友人の都合で今度の土曜にウチで預かることになってなぁ。」 蒼:「赤ちゃんを・・・?」 マ:「まぁ、預かるのは半日だけだから。」 蒼:「赤ちゃんが、ウチにくるの?」 マ:「ああ。」 蒼:「赤ちゃん・・・。」 蒼星石の表情が綻び、目が輝きだした。 どうやら赤ちゃん、本当に好きみたいだな。引き受けて良かった。 マ:「蒼星石は赤ちゃんのお世話したことあるか? 俺は無いんだが。」 蒼:「赤ちゃんのお世話は、僕もないなぁ・・・。」 マ:「さよか。じゃあちょっと色々と調べたりとかしないとな。」 蒼:「うんっ。」 蒼星石が張り切っている。 蒼:「あ、あの、マスター。」 マ:「どした?」 蒼:「恥ずかしいんだけど・・・僕・・・。」 マ:「我慢してくれ。ほ~らよ~しよし。」 蒼:「うう・・・。」 蒼星石を赤ん坊に見立てて抱っこしてゆする俺。 マ:「ベロベロバ~!」 蒼:「うう、僕は赤ちゃんじゃないよぉ・・・。」 マ:「わかってるって。あくまで『練習』な。」 蒼星石はその大きさから赤ん坊役にぴったりだ。 蒼:「うう・・。」 俺は引き続き蒼星石をあやす。 こんな感じかな、抱き方は。 マ:「じゃ、次はオシメ取り替えましょうね~。」 蒼:「えぇ!?」 テーブルの上に蒼星石を仰向けに寝かせる俺。 蒼:「だ、駄目! マスター!」 蒼星石が目をつぶりながら激しくイヤイヤをする。 俺は蒼星石から手を離し、一歩下がる。 蒼:「いやだ! ぼ、僕はちゃんと・・・!」 俺はさらに離れてジ~っと蒼星石を見やる。 蒼:「こ、心の準備とかもできてないし・・・!」 ・・・・。 俺が何もせず、ただ眺めているだけなのに全く気付かない蒼星石。 マ:「あの~。」 蒼:「あ、あれ・・・?」 蒼星石がやっと俺の呆れ顔に気付いた。 マ:「おいおい、本当にやるわけないだろ。 軽い冗談のつもりだったんだけど。」 蒼:「あ、あぅぅ・・。」 もう蒼星石の顔は真っ赤っかだ。 マ:「心の準備、できるの?」 蒼:「ばかぁ!」 この後、蒼星石の機嫌を直すのに追われ、二度と赤ちゃん役はしてくれなかった。 んで、土曜日、朝の自宅前にて。 マ:「んじゃ、いってらっしゃい。気をつけてな~。」 赤ん坊とオムツやら何やらを託され、俺は友人を見送った。 俺は腕の中の赤ん坊を見やる。生後七ヶ月の元気な女の子だ。 友人曰く、全く人見知りしないらしい。 赤ん坊はキャッキャと何が面白いのか喜んでる。 本当に人見知りしない子だな・・・。 俺は玄関の扉を開ける。 マ:「蒼星石~、 赤ちゃんだぞ~。」 朝から赤ちゃんに会いたくてウズウズしてたからな。 蒼星石が俺の元に駆け寄ってきた。 俺は屈んで蒼星石に赤ん坊がよく見えるようにする。 蒼:「あいちゃん、いらっしゃい。初めましてっ。」 赤ん坊に挨拶する蒼星石。赤ん坊の名前は事前に伝えていた。 あ:「ぶ、ばぶっぶ。」 あいちゃんも蒼星石に挨拶しているようだ。 蒼:「か、可愛いね、マスター。」 赤ん坊の仕草に蒼星石は興奮気味だ。 マ:「居間に移動しよう。」 居間に移り、俺はあいちゃんを赤ん坊用の籠に横たえる。 蒼:「可愛いなぁ・・・。」 ・・・・・。 俺と蒼星石は赤ん坊の顔をしげしげと長いこと眺める。 マ:「赤ん坊の顔は見飽きないっていうけど本当だな。」 蒼:「うん。」 マ:「蒼星石、赤ちゃん、抱っこしてみるか?」 蒼:「僕が・・・? 大丈夫かな。」 身長80cmほどの蒼星石にとっては確かに不安があるかもしれない。 マ:「俺も手伝うから大丈夫だよ。」 蒼:「でも、抱っこって、どうすればいいのかな?」 いつも抱っこされる側の蒼星石は、抱っこする側の心得が無いらしい。 マ:「ん~、首に負担を掛けないように注意かな。本に書いてあった通りに抱けば大丈夫だよ。」 蒼:「う、うん。」 マ:「緊張せず、リラックスしてな。 抱いてる側がリラックスしてないと赤ちゃんもリラックスできないって本に書いてたし。」 蒼:「うん。」 そして、俺は蒼星石にそうっと赤ん坊を託す。 蒼:「・・・。」 リラックスしろと言ったのだが、蒼星石は真剣な表情だった。 蒼星石は赤ん坊を抱きかかえる。 あ:「ばぶぶ・・・。」 俺は赤ん坊がずり落ちないよう両手で補助をしたが 蒼:「あ、やっぱりちょっと怖いや。落としちゃいそう、マスター。」 蒼星石が俺に無理だと目でも訴えかける。 俺は蒼星石から赤ん坊を受け取った。 マ:「ふむ・・・。」 蒼:「僕、やっぱり、小さいからうまく抱っこできないよ・・・。」 う~む。 マ:「じゃあ蒼星石、座りながら抱っこしてみよう。 ソファーの背もたれまで腰掛けて。」 蒼:「え? うん。」 蒼星石は言われた通りソファーの背もたれまで深く腰掛ける。 マ:「じゃ、膝に赤ちゃん乗せるからな。」 これなら赤ん坊を落とす心配もない。 俺はそうっと赤ちゃんを蒼星石の膝に乗せる。 蒼:「・・・・。」 再び緊張の面持ちになる蒼星石。 マ:「そんな強張らないでいいから、リラックスして・・。」 それでも蒼星石は恐る恐る赤ん坊を抱き抱える。 マ:「重くない? 大丈夫か?」 蒼:「ちょっと重たいけど、今度は大丈夫。」 ついに蒼星石は赤ん坊を抱っこすることができた。 蒼:「柔らかい・・・。あと、とてもいい匂いがする・・・。」 赤ん坊特有の乳臭さだな。 あいちゃんは蒼星石の腕の中で大人しくしてくれている。 蒼:「・・・・。」 蒼星石は感無量といった感じだ。もう緊張もしてないようだ。 やがて、赤ん坊を抱く蒼星石の表情がとても穏やかで、目は優しいものになっていることに気がついた。 まるで、聖母のような・・・。 蒼星石のこんな表情を見るのは初めてだった。 俺は、何か神聖なものを見ているような気がした。 マ:「・・・・。」 蒼:「・・・赤ちゃんを抱っこできて、とても嬉しい。僕、憧れてたから。ありがとう、マスター。」 マ:「え、あ、うん。」 我に返る俺。 蒼:「赤ちゃんがくたびれるといけないから、そろそろ籠に戻そうよ。」 マ:「あ。ああ、そうだな。」 友人から渡されたメモに目を走らす。そろそろ授乳の時間だ。 マ:「蒼星石、粉ミルクからミルク作れる?」 蒼:「うん、一応作り方調べたけど。」 マ:「作ってみたい?」 蒼:「うん。」 マ:「んじゃ、任せるよ。」 蒼星石はさっそく用意に取り掛かった。 蒼:「どうかな? マスター。」 マ:「どれどれ。」 俺は哺乳瓶を受け取り、育児の本に目を通しながら確認する。 哺乳瓶の消毒は済ませてある。 粉ミルクも完全に溶けてるな。 ミルクを少し垂らして温度を確認。うむ、適温だ。 マ:「OKですな。」 蒼:「ふぅ、真紅の飲む紅茶を淹れるときよりも数倍神経を使ったよ。」 マ:「はは、お疲れ様。」 俺は赤ん坊を膝に抱えミルクを飲ませる。 ゴク、ゴク、ゴク・・・ 蒼:「わぁ、よく飲んでるね。」 蒼星石も自分の作ったミルクを美味しそうに飲む赤ん坊を見て嬉しそうだ。 マ:「お腹空いてたんだな。」 授乳が終わり、げっぷをさせようとするが マ:「なかなかげっぷしないな・・・。」 俺は赤ん坊の背中をさする。 しないときは無理にさせず、寝かせておいてもいいそうだが・・・。 あ:「けぷ・・・。」 蒼:「あ、今したね。」 マ:「ふむ。」 やがて、オシメの交換になった。 俺がオシメを取り除くと蒼星石が汚れをふき取る。 マ:「え~と、こうか?」 新しいオシメを履かせたいのだが、うまい具合にいかない。 うう~む、ここを留めるのかな? なかなか難しい。 蒼:「こうじゃないかな?」 マ:「あ、そうだ。よく知ってるな、蒼星石。」 蒼:「ふふ、勉強したからね。」 その後も俺と蒼星石は甲斐甲斐しく世話を焼いた。 それから一時間後。 赤ん坊は敷き布団の上ですやすやと眠っている。 赤ん坊の寝顔も蒼星石には興味津々のようで、飽きることなくそれを眺めていた。 そして、さらにしばらくした後、蒼星石が俺の元にくる。 蒼:「あいちゃん、あと少しで帰っちゃうんだよね。」 俺は時計を見る。 マ:「ああ、あと30分もすれば迎えがくるな。」 蒼:「そう・・。」 マ:「淋しいか?」 蒼:「うん・・・。」 すっかり情が移ってしまったようだな。 その時、玄関のチャイムが鳴った。 マ:「む。」 インターホンに出ると、赤ん坊を預けた友人だった。 予定より早く帰れたらしい。 マ:「蒼星石、赤ん坊の迎えきちゃったよ。」 蒼:「・・・・。」 突然の、予定より早い赤ん坊とのお別れに蒼星石は少しショックのようだ。 俺は友人に少しだけ待っててもらうようインターホンで頼んだ。 俺と蒼星石は赤ん坊の方へ向かう。 赤ん坊は先ほどと少しも変わらず眠っていた。 蒼:「・・・・。」 蒼星石は食い入るように赤ん坊を見つめる。 マ:「もう、いいかい?」 蒼:「うん・・・。」 俺は赤ん坊を起こさないよう、そうっと抱き上げた。 蒼:「マスター、あの・・。」 マ:「ん?」 蒼:「ううん、なんでもない・・。」 マ:「・・・・。」 俺は赤ん坊を抱いたまま蒼星石の前でゆっくり両膝を床に着き、姿勢を低くした。 マ:「蒼星石、両手を差し出して。」 蒼:「僕は、ソファーに座りながらじゃないと抱っこできないよ?」 マ:「大丈夫だから。」 俺が力強く言うと、蒼星石は両手を差し出した。 俺は蒼星石の両腕に赤ん坊を乗せる。 もちろん蒼星石だけでは支えきれないから俺はそのまま手を離さない。 マ:「もっと、寄り添って。」 俺と蒼星石が両手で赤ん坊を支え、挟んでいる形になる。 マ:「短い時間だったけど、この子は俺と蒼星石に育てられたわけだな。俺達の子供だ。」 友人に聞かれたらどう思うだろう。まぁ、あいつならわかってくれるさ。 蒼:「僕たちの子供・・・?」 マ:「ああ。でももう本当のお父さんお母さんの所へ帰っちゃうけどな。 でも俺達が育てた事実は消えない。俺達の子供だ。」 蒼:「・・・。」 蒼星石は赤ん坊を見つめる。そして、俺に顔を向ける。 蒼:「わかったよ、マスター。」 そう言いながら蒼星石がふっと笑ってくれた。 俺の突拍子のないタワゴトを笑ってくれたんだろうか、それとも・・・。 蒼:「・・・マスター、はやくしないとお友達の人が待ってるよ。」 マ:「そうだな。」 そうして、あいちゃんは親御さんのところへ帰っていった。 しかし、手の掛からない子だったなぁ。 もしかしたらそれを見越して俺に預けたのかもしれないな。 そんな風に思いながら居間でくつろいでると蒼星石がやってきた。 俺に何かを言いたそうだが、口ごもってる。 んん? マ:「どしたの?」 意を決したように蒼星石は言った。 蒼:「僕は赤ちゃんを産めないけど、マスターは赤ちゃん欲しい、かな?」 俺はドキリとする。 ついにきたか、この質問。いつかされるんではないかとうっすら思っていた。 マ:「いや・・・別に欲しくないよ。」 もし、欲しいって言ったら蒼星石はどう思うだろうか。 ろくでもない結果になりそうな気がする。 蒼:「僕に気を遣ってないかな?」 マ:「遣ってないよ。」 蒼:「本当?」 マ:「本当に本当。」 蒼:「本当に赤ちゃん欲しくないの?」 マ:「欲しくないね~。」 蒼:「マスター、あいちゃんをあんなに抱っこして可愛がってたのに?」 どんなにしつこく聞かれても、怒ってはいけない。これは怒ってはいけない質問だ。 マ:「あらあら、蒼星石さん、赤ちゃんに嫉妬ですか?」 蒼:「え、・・そ、そんなことないよ!」 マ:「しょうがないな~、蒼星石は!」 俺は蒼星石を無理矢理抱っこする。 マ:「ほらほら、よしよしよし。」 蒼:「や、やめてよ。こんな抱っこは嫌いだよ。」 俺の急なリアクションに蒼星石は戸惑った。 俺はそのまま蒼星石の耳元で囁く。 マ:「君がいるだけで俺は充分なんだよ。本当に。」 蒼:「! マスター・・・。」 別に子供を残せなくてもいい。 俺が君の記憶に色んな思い出を残せるならば、俺はそれで充分だ。 マ:「それに、子供は蒼星石一人で手一杯だしな~!」 と俺は急におどけた声を出した。 蒼:「マスター?」 マ:「蒼星石は俺に言わせればまだまだガキンチョだからね~。 だから他に子供なんていらないや。アッハッハ!」 呆気にとられる蒼星石だったが 蒼:「もう、マスター! ・・・マスター、ありがとう・・・。」 永遠の恋人が俺を抱き締め返してくれた。 終わり