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循環型悲劇症候群 それは、天文学的確率で起こったことではあった。 なにが彼らの世界を繋げたのか。 起こったことの原因を追求する時間は彼らにはなく。 彼らは物語の終着点で産まれる一つの種を どこまでも広大な無意識の海に作った。 偶然にも同じ終わりへと至った幾つもの世界。 終わるならばそこから 新たな物語が産まれるのは必然。 「世界の時間を止めたね」 「ええ」 「君が望んだように私達は君の記憶を閉じよう。 君が今度こそ彼を玉座へと押し上げるために」 「わかった」 「ひとつ訊きたいのだけれど」 「なんだ?」 「君は永劫の狂いを受けいれてまでして 彼という偶像に縋るのかい?」 「黙れ」 ぬばたまの外衣を纏った真なる赤き血の神は 賢人を穿つような眼で睨みつけた。 「狂っているのは世界だ。 だから私が狂うのも許される」 「……そう」 嘆息した賢人は傍らにいる 無邪気な笑みを絶やさぬ悪魔に命じて少女の記憶を閉じ。 神の力の大部分を行使し滅びいく世界の時と壁を再構築した。 それは、あくまで間に合わせのものに過ぎなかったが。 ――――――――。 賢人ヨキは横たわっていたベッドから降りると 慣れた手つきで衣服を脱ぎ去り。肢体を露わにする。 ヨキの常人より白い肌は日光にはあまり映えず ここに見る者がいれば今が夜でないことを惜しんだだろう。 熱が空気へと溶けるまで待っていた椀にためたお湯から タオルをとりだすと寝汗を拭き取り、 じっとりと湿った肌を一新したことに恍惚めいた息をついた。 「オーディンの素体を見つけた」 「お前は背後から声をかけるのがよほど好きなんだね」 着替えたヨキの後ろから聞こえた声に 賢者は皮肉をこめて応えた。 「もうここに存在できるようになったか」 振り返ったヨキが眼にしたのは鏡の中ではなく 確固たる存在感をもって佇む神崎士郎の姿。 「チャンが消費した想波の量は膨大だ」 「しかし、それだけでここに来るのは危険だと思うけどね。 他に想波の闘法を使うのは魔導師だけだ」 「いや…………」 表情を変えず言葉を濁した神崎にヨキは眉を上げた。 「もう一人いる。……正確には二人か」 「そうなのか」 興味深げにヨキは微笑み首を傾げた。 「勇者や革命家、魔王が落ちても依然として 脅威は残っているということだね」 「白薔薇は本当に俺達に協力するのか?」 「……少し、話をしよう。 私のスプンタ・マンユはある人形の魂を喰らった」 静かに、単調な口調で語り始めたヨキに 壁に背を預けた神崎は耳を傾ける。 「その人形は双子の姉と仲睦まじく暮らしていた。 彼女達もいつかは殺しあわなければならない運命にあったが。 恐らくその姉は薔薇乙女ではなく、 本当の意味で人形に近かったのだろう。 停滞と安寧が彼女の正気を保つ術だった」 ヨキの底知れぬ瞳から自嘲の色がほのかに浮かんだが 神崎士郎は何も言わずに賢者を見ていた。 「しかし彼女たちは本能としてローザミスティカを、 己の理想を追い求め続けるよう 刷り込みにも似た意志を持たされてある。 だから少女は、双子の妹である少女は願ったのだ」 そこで一旦、言葉を切ると、 ヨキは歴史の道標の反応を見極めようと目を細める。 茫洋とした、蜃気楼のような男の持つおぞましき欲望は 双子人形の話を聞いて何を想うだろうかと。 「己が己で在り続けるために。 自分は彼女とは正反対の、鏡合わせの闘いをしようと。 激変と狂乱を己の心に抱いていこうとね」 ヨキの話が終わり、何を思考したのか。 しばらく押し黙り、時計の針が鳴らす音だけが室内に響く。 「白薔薇は言っていたな。 己の求めるものは確かな抱擁と肉の感触だと」 「つまり、協力をとりつけるのであれば 提示するのは彼女の願いに 最も近い究極の少女像でいいということさ」 「なるほど、よくわかった」 背を壁から離すと神崎士郎は足元から空気と同化するように ゆっくりと姿を消していく。 「……七原秋也が引き継ぎのため、 ハルワタートに喰われた」 「へえ」 「アールマティは――」 「たしかにいたね。 仕留め切れなかったのは大きな痛手だよ」 「それでも“願い”を叶えるのはこの俺だ」 ヨキは滅多に無いことではあるが 神崎士郎の言葉に嘲けりをこめて口の端を歪めた。 「妄執にとらわれた男よ。 おまえもまたあの赤き血の神と 同じ失敗を繰り返すだけだ」 ヨキの背後で浮かぶスプンタ・マンユが 能面の瞳、虚の空洞を歓喜と渇望に歪ませる。 「真の勝利は私が掴む」 【E-4/一日目/午後】 【ヨキ@WaqWaq】 [状態]:ダメージ(中)、疲労(小)、BMによる火傷 (処置済み)、 [装備]:スプンタ・マンユ(玉四つ、ドラグブラッカー、蒼星石のローザミスティカ完食) @WaqWaq、ヒミコのレーダー@BTOOOM!、スタンガン@BTOOOM!、 [道具]: [思考・状況] 基本行動方針:優勝して赤き血の神を抹殺する 1:動く。 ※神の血をあびたことで身体能力大幅上昇 ※どれほどパワーアップしたのかは後続にお任せします 少年よ、我にかえれ 投下順 束の間のコミックショウ PARADIGUM 時系列順 束の間のコミックショウ 弔いのボサ・ノバ ヨキ 賢人は無限の幕、羽織り
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トレーナー:雷雨 ポケモン名:グレイシア(色違い) 言わずと知られてないような嫁こと色グレイシア♀。 トレーナーの悲劇的なネーミングセンスの第一犠牲者。 一ヶ月(位?)かけて捕まえたのは自称「伝説」 ただポケトレ下手なだけなんだけどね!! 色違いだが戦闘能力はその辺のグレイシアには負けてないつもり。 こだわりメガネっ娘になって吹雪をやたら連発する。 実は姫の妹との噂があるとかないとか。 だとすると頻繁にタイマンになるのは仲が悪いせいなのか。
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発狂二段←発狂三段→発狂四段 段位曲 STAGE Lv 楽曲名 BPM 1st ▼7 インフィニット・パラダイムシフト [SINGULARITY] 172-172 2nd ▼7 Bの悲劇 160-160 3rd ▼8 F13 [SAETHER] 1225-225 FINAL ▼8 Castorpollux [SP INSANE] 186-186 コメント 1,2曲目は高TOTAL故にこの難易度にいるようなもので、全体難気味で段位だとかなり強い。4曲目も難しく、★3よりも要求される地力は大分高い気がする -- 名無しさん (2023-05-02 00 17 31) 名前 コメント
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KSイベント 鶏軍団秘話 中つ国 人知れず活躍する鶏達の物語 旅立ちの日 ホビット庄を旅立つ鶏達は飼い主と共にブリー村に向かう 荒野の旅 荒野を走る鶏達の旅路 自由への道 なぜ鶏たちは危険を冒して旅をするのか? 屍を越えて 裂け谷に向かう鶏達に与えられる試練の物語。 葉っぱ農場の奪還 エピソード1 ホビット庄に平和をもたらせ! 鶏達は戦う 一文字違いの悲劇 エピソード2 鶏は北に向かった。 道を間違えてるとは知らず 鶏軍団 北へ 前編 エピソード3 赤い悪魔を探しに旅に出る一行の運命は? 鶏軍団 北へ 後編 オーロラの地へ。
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マルボロの小部屋に戻る [完全ソロ][ハンヒ山][オーガソルジャー]マルボロです。 PART2ですがどうも。 本日の主な戦利品。 シュトラディバリの悲劇→4万ちょいで鍛冶屋売り HP効率69%フルプレ(21) 保存中どうしようかな・・・ HP効率64%ドラスキ(17) 保存中売却よてい HP効率49%ドラスキ(17) 売る つーかね・・・・HP効率くるならLV6にしてください・・・OTZ でも凄い。その運を分けてくれ~!! -- キリイ (2006-07-11 00 12 10)
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悲壮なPの悲劇染みた一念発起かと思わせていきなりの「猫耳」発言で吹いた あとどうしてもスレ内の感想を見た後に読んだのでPの壮大な夢オチな気がしてならない(いきなりの自己過大評価から始まるとか -- (としあき) 2012-03-26 23 25 21 異世界とつながった世界では芸能界でも鬼才と呼ばれる者たちの受けるショックも大きいのかなと。もし鬼才と異世界の者が邂逅したらどのような革命が起こるんでしょうか -- (名無しさん) 2014-03-02 16 59 43
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ぷっすま テレビ欄 ▽まだまだ続く!水着に着替えたら後半戦!彅スケ大興奮!!!可愛い女芸人がセクシーショット連発!ノブコブ徳井がついに本領発揮?!さらに、ノブコブ吉村をまさかの悲劇が襲う!! 女芸人が水着に着替えたら 後編 進行:堂真理子 ゲスト:陣内智則 平成ノブシコブシ 5 まちむすめ あゆ ナギスケ ストラックアウト 6 えりんぎ おだいらつかさ ゲスト 赤 女教師 セルフ亀甲縛り 7 ゆーびーむ☆ ゲスト 8 アルバトロス しん ナギスケ スイカドレス 9 アルミカン 高橋沙織 ナギスケ 浴衣 前編:2017/08/25 リンク 名前 コメント
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「うぅ・・・うあぁ熱い!熱いよお姉ちゃん!」 「しっかりしてマルコ!ああ、どうすれば・・・」 全身汗だくになりながら高熱にうなされる少年。 ―――3日前 昼間、マルコは遊びに行くと言って村の隣にある森に入ったまま行方がわからなくなった。 やがて夜になってから姉のミリーがそれを心配して村人総出の捜索を始めたところ、明け方になって大きな木の下で倒れているマルコが見つかったのだった。 そしてその日を境に、マルコは40度の熱を出してうなされ続けていた。 「だめじゃ、毒蛇に噛まれたのか、虫に刺されたのか、はたまた植物毒か・・・全く原因がわからん」 「お願いです、マルコを・・・弟を助けてください!」 「原因がわからなければ治しようがない。すまぬがワシの手には負えんよ・・・」 「そんな・・・」 村の医者に見放され、ミリーは絶望に苛まれていた。 日一日と、マルコは衰弱していく。小さな少年の死は時間の問題だった――― コンコン・・・ 「はい」 4日目の朝、苦しそうに喘ぐマルコをベッドに残し、ミリーは突然の訪問者を迎え入れた。 「おはようミリー、ちょっといいかな?」 訪ねてきたのは村に住む1人の学者だった。地域の伝説や伝承については村の長老よりも博識だというが、今までミリーとマルコには全く関係のない世界の人間だったし、お互いに言葉を交わしたことも無かった。 「あの・・・どういったご用件でしょうか?」 学者をマルコの呻き声が聞こえない別の部屋に通すと、ミリーは不安げに聞いた。 すると、彼は懐から一冊の本を取り出した。大分古ぼけた印象のあるそれは、いつか長老の家の書架で見かけたことのある伝承について書かれた本だった。 「君の弟のことだが・・・治す方法があるかもしれない」 突然予想外のことを言われ、ミリーは困惑した。 「治す・・・?弟を治す方法があるんですか?」 その問に、学者は黙って本を手に取った。付箋の貼ってあるページを開き、ミリーに見えやすいように本を回してテーブルの上を滑らせる。 「ひや・・・く?」 そのページには、村の南に聳える山に万病をたちどころに治してしまう幻の秘薬がある、という内容の文章が載っていた。赤黒い液体のようなものがガラスのビンに入っている様子が、荒いイラストで描かれている。 「そうだ。だが残念なことに、赤い液体だということしか分からないんだ」 そして、思いついたように付け足す。 「もしかしたら何かの樹液か果汁の類なのかもしれない」 「でも・・・これは伝承なのでしょう?」 「確かにそうだ・・・だが、医者に見放されてしまった以上、何か他に手があるかね?」 学者のその言葉に、ミリーは南の山に秘薬を探しに行く決意を固めた。 「わかりました。私が行って確かめてきます」 「君が・・・?君が行くっていうのか?」 学者はとんでもないという風に手を振った。 「馬鹿を言っちゃいけない。あの山は険しい岩山だし、所々に深い裂け目もある。とても1人じゃ無理だ」 「でもマルコのためよ。私のたった1人の家族ですもの、他人にはまかせられない」 毅然としたミリーのその態度に、学者は引き下がらざるを得なかった。 「わかった・・・でも無茶はするなよ。彼にとっても、君がたった1人の家族だってことを忘れるな」 「ええ、ありがとう」 学者が帰ると、ミリーはすぐに支度を始めた。液体を溜められる小さなビンを持ち、登山の準備をする。 「待っててマルコ。きっと治してあげる」 すっかり準備を終えて家を出たとき、空には既に夕焼けが広がっていた。 「ミリー」 年老いた村の長老が、家の前でミリーを呼び止めた。 「話は学者の彼に聞いた。本当に1人で行くのか?」 「はい。私のいない間、マルコをお願いします」 「神の御加護があらんことを・・・」 長老が十字を切った。ミリーは一礼して答えると、南に聳える巨大な岩山に向かって歩き出した。 「はあ、はあ・・・」 山の麓に辿りつき、きつい岩の坂を登り始めたのは深夜になってからだった。 辺りはすでに真っ暗になり、手にした松明の炎だけがミリーの周辺を照らしていた。 時々せり出した小岩に躓き、手足を擦り剥いた。だが、立ち止まるわけにはいかない。 マルコは今日明日にも力尽きるかもしれない身なのだ。 ふと、何気なく足を踏み出そうとして下を見たマリーはぞっとした。 そこには、まるで地の底にまで続くかのような巨大な岩の割れ目がパックリと口を開けていた。 「あ、危なかった・・・」 穴を迂回しようとした刹那、山肌を吹き降ろす突風がミリーに叩きつけられた。 「きゃっ!」 ミリーは突然の風にバランスを崩した。 そして、体勢を立て直そうと地面を強く踏ん張った・・・はずだった。 だがそこには地面ではなく、冷たく犠牲者を飲み込む岩のクレバスがあった。 「きゃあ!いや、いやあぁぁぁ!!」 ふっと体が重力から解き放たれた気がした。 大きく裂けた岩の割れ目に、ミリーはあっという間に飲み込まれていった。 数時間後、ミリーは真っ暗な闇の中で目を覚ました。 瞼を開けても何の変化もない漆黒の世界。手にしていたはずの松明はどこかへ消えていた。 「ここは・・・ああ、なんてこと・・・」 かなりの高さから落ちたはずだったが、ミリーは不思議と体に大した痛みを感じなかった。 だが、どこかわからない真っ暗な空間に閉じ込められ、彼女は深い絶望に襲われた。 「運がよかったな、人間の娘よ」 その時突然、大気を震わせるような大きな声が辺りに響いた。 「え!?」 驚いて辺りを見回すが、どこを見ても何も見えない。謎の声は更に続けた。 「私の体の上に落ちなければ、命はなかっただろう」 「体の・・・上?」 その時、ミリーが落ちてきた穴から突如月明かりが降り注いだ。淡く白い光が周囲をほんのりと照らす。 そして、ミリーは見た。目の前にいる巨大な生物を。 毛皮のような柔軟な黒い皮膚に覆われ、背中にも黒いたてがみと翼を背負った巨大なドラゴンが、彼女を見下ろしていた。 「ひっ・・・!」 ミリーはあまりの驚きに声を上げた。だが、息が詰まり後が続かない。 「案ずるな娘。殺しはせん」 そうは言うものの、ドラゴンの目には妖しい輝きが宿っていた。 「お前のような娘がなぜ1人でこんな山を登っているのだ?」 「お、弟を・・・弟を助けたいんです」 ミリーはようやく衝撃から立ち直ると、おずおずと言った。 「この山に万病を治す秘薬があると聞いて・・・探しに来たのです」 「フン、秘薬か・・・」 ドラゴンはしばらく何かを考えているようだったが、やがて口を開いた。 「娘よ、朝までの数時間、私の慰み者になるというのなら秘薬のありかを教えてやろう」 「え・・・?」 「お前の体を私に差し出すのだ」 そんな・・・これまで守ってきた貞操をこんな怪物に・・・でも、マルコを救うためには・・・ 「ほ、本当に・・・秘薬のありかを教えてくれるのですね・・・?」 「無論だ」 ミリーは意を決した。そして服を脱ぐと、冷たい岩の地面に体を横たえた。 「フン・・・そうまでして助けたい命ということか」 ドラゴンはそう言いながら、巨大な体でミリーに覆い被さった。 そしてミリーの体を押さえつけると、ゆっくりと肉棒を彼女の膣に差し込んだ。 「覚悟はよいな・・・?」 そう言うと、ドラゴンはミリーの返事を待たずに腰を振り始めた。 グシュッ、グボッ、ヌチッ・・・ 巨大なドラゴンの肉棒が突き入れられる度に、ミリーの体に苦痛とも快感ともつかぬ感覚が流し込まれた。 「ああ、あ、うあぁ・・・」 激しい痺れの奔流に、ミリーは体を捩って悶えた。 だが、ドラゴンはさらに彼女のふくよかな乳房に長い舌を這わせ始めた。 「うああっ!」 突如敏感な頂きを舌の先で突つかれ、彼女の体がビクンと跳ねる。 だが、巨大なドラゴンに組み敷かれている今、彼女に許されているのは喘ぐことだけだった。 キュッ 「ああっ!」 舌が乳頭に巻き付き、さらに乳房にも巻き付けられた。根元からもみしだくような振動が加えられ、更に舌の先端がキリッと締め上げられている乳頭を弄んだ。 「ひぁっ、あ~~~~~~~~!」 胸の丘陵を蹂躙するドラゴンの舌に耐え切れず、彼女は絶頂を迎えた。 膣がギュッと締まり、熱い愛液が噴き出す。 「ククク・・・そろそろ、私のも味わってもらおうか」 そう言うと、ドラゴンは快楽の絶頂で悶えるミリーの膣内に熱湯のように熱く滾る精を放った。 「あああ!あぐ、うあああぁ~~!!」 体の内側を焼かれるような苦しみに、ミリーはついに気を失った。 翌朝、彼女は目を覚ました。ドラゴンは既にミリーを解放し、天井から降り注ぐ光の中で佇んでいた。 「気がついたか娘よ」 ミリーはまだ意識が朦朧としていたが、不意にマルコのことを思い出した。 「あの、秘薬のありかは・・・」 ミリーがそう聞くと、ドラゴンは腕を振り上げた。鋭い爪が指の先から伸びている。 そして、光が一閃した。ミリーは恐怖に思わず身を縮めた。 だが、爪はドラゴン自身の腕を切り裂いていた。 真っ赤な鮮血が傷口から滴っている。 「さあ、持っていくがよい」 ミリーはその様子に呆気に取られていたが、ようやく事態を察した。 ドラゴンの腕から滴る血が、彼女の追い求めていた秘薬なのだ。 彼女は急いで荷物から小ビンを取り出すと、その血を掬った。そして、厳重に蓋をして布に包んだ。 「あ、ありがとうございます!」 ミリーはそういうと、山の中腹に口を開けた洞窟から外に出ようとした。 その時、背後からドラゴンの言葉が聞こえてきた。 「娘よ、我らの血は病んだ者には薬になるが、そうでない者には毒となる。決して飲ませてはならぬぞ」 ミリーは一度ドラゴンの方を振りかえった。そして1度頷くと、足早に山を下り始めた。 ミリーが村に辿りついたのは昼過ぎだった。 とにもかくにも、マルコのもとに急ぐ。蹴り開けるように家の扉を開け、マルコの部屋へと走る。 だが、今までずっと聞こえていたマルコの苦しむ声が聞こえなかった。 まさか・・・ ミリーは緊張と恐怖に胸が張り裂けそうになりながら、マルコを覗き込んだ。 マルコはぐったりと力なくベッドに横たわっていた。 「マルコ?マルコッ!?」 必死で呼びかけると、マルコが薄っすらと目を開けた。 「・・・あ・・・お姉ちゃん・・・」 「ああ、よかった・・・さあ早くこれを・・・」 急いでドラゴンの血の入った小ビンを取り出す。 「だめ・・・もう僕何も・・・見え・・・」 高熱に霞む視界の中で、ミリーが何かを叫んでいるのが聞こえる。 「お願い!飲んで!お願いだから、マルコ!」 「ごめんね・・・お姉ちゃ・・・」 ミリーが今まさにマルコの口の中へドラゴンの血を流し込もうとした時、マルコはそう言ったかと思うとガクリと力尽きた。 「マルコ?マルコ!?そんな・・・嘘でしょ?目を覚まして!マルコ!」 ミリーは必死で弟の名前を呼んだが、彼が返事をすることは2度となかった。 「ああ・・・そんな・・・」 ミリーはペタンと床にへたり込んだ。 間に合わなかった。あと10秒・・・いや、あと5秒早ければ助けられたかも知れないのに・・・ あそこで躓かなければ・・・もっと早く走っていれば・・・もっと早く目覚めていれば・・・ 間に合わなかった理由が次々と頭に浮かんでは消えていった。だが、全てが遅すぎた。 「間に合わなかった・・・役に立たなかった・・・ごめんね・・・マルコ」 大切な物を失ってまで手に入れた秘薬。だが、それを飲む前にマルコは息絶えてしまった。 「ああ、あああああぁ・・・」 床に突っ伏したまま、ミリーは泣き崩れた。 どれくらい泣いていただろうか。ミリーは、ふと手にした小ビンを見てドラゴンの言葉を思い出した。 ―――我らの血は病んだ者には薬になるが、そうでない者には毒となる・・・ もう生きていけない。真っ暗な悲壮感に打ちひしがれ、ミリーは深紅のドラゴンの血を一気に飲み干した。 「ああっ!」 痙攣したミリーの手から空になった小ビンが滑り落ち、乾いた音を立てて砕け散った。 つづく
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大東亜戦争 敗戦記念日も近付いてますし、改めてフォロワーの皆様に「バシー海峡」を知っていただけたらと 山本七平botまとめ バシー海峡① https //t.co/kGZ7i7L4Au バシー海峡② https //t.co/0eTwKBzOTi バシー海峡③ https //t.co/pGjjtR47mi バシー海峡④ https //t.co/4ma5wiatL4 https //t.co/9GM5yEvRLK — 素顔に戻ろう/新潟市内で唯一素顔で街を歩く男 (@tomtomtomy3) August 3, 2021 私も本を読むまでは知りませんでしたし、日本人の中で知っているのは百人千人レベルかもしれません。あまりに日本人的な行き方でありそれゆえ触れられることがないのでしょう。 戦中を題材にした70年代の著書でありながら今起こっている事象にことごとく当てはまってしまう。教科書にすべき本ですよね — 素顔に戻ろう/新潟市内で唯一素顔で街を歩く男 (@tomtomtomy3) November 21, 2021 ■ バシー海峡の日本人②アウシュヴィッツを越える太平洋戦争の悲劇 「ゆかしき世界(2016.11.26)」より / 太平洋戦争中、日本軍の兵士だった小松真一さんが、自身の戦争体験を書いた「慮人日記」という本で、日本がアメリカに負けた原因を21あげている。 前の記事で、その中の1つ「バアーシー海峡の損害と、戦意喪失」について紹介した。 バシー海峡とはフィリピンと台湾の間にある約100kmの海峡のこと。 このバシー海峡では戦争中、10万人から26万人もの日本人が命を失ったと言われている。 これは、東京大空襲や広島・長崎の原爆投下と同じぐらいの犠牲者数だ。 当時、多くの日本兵を乗せた輸送船がフィリピンに向かっていた。 でもこの時、日本軍は制海権を確保していなかった。 だから、アメリカ軍の潜水艦の魚雷によって、日本兵を満載した輸送船は簡単に沈められていった。 魚雷が命中してから輸送船が沈没するまでにかかる時間は約15秒。 この輸送船には、およそ3000人の日本兵が乗っていたという。 15秒の間に、3000人の命がなくなったことになる。 これは、殺人工場といわれたナチス・ドイツのアウシュヴィッツ強制収容所での「殺人能率」をも上回る。 (※mono....以下略、詳細はサイト記事で) ■ 日本はなぜ負けるのか バシー海峡の悲劇 「3.11後・空気の正体(2016-07-03)」より / 故山本七平氏は1921年(大正10年)生まれで、対米戦争が始まった翌年の1942年21歳の若さで徴兵され、フィリピンの戦争で砲兵隊将校として戦闘に参加、終戦後は現地で米軍の捕虜となり、収容所の中で持ち前の語学力を見出されて通訳などをしていたが、現地で重い病を患い、昭和22年に復員後も長い間闘病生活を続けていた。その後、30代中頃になって自宅で出版社山本書店を立ち上げ、当初は主に聖書関係の翻訳を中心に本を出していたが、その合間に「日本人とユダヤ人」というエッセイ書を書き著し、これが一世を風靡することになった。この本は1970年の出版であるから、山本七平49歳のときである。 (※mono....中ほど略) いうまでもなく山本七平は在野の人物であり、どこかの大学の教員をやっていたわけではないので、系統的な専門知識があったわけではない。彼が学んだのは主に小さいころから馴染んでいた聖書と、そして復員後に闘病生活を続けながら読んだ多くの江戸期の文献であった。当時は江戸期の文献が神田の古書店などでただ同然のような価格で売られていたので、山本はいつしか文語調や漢文の古文書を難なく読みこなせるほどのレベルに達していた。 なぜ一素人がそんな難解な本にのめりこんでいったのかというと、前にも紹介した通り、山本七平が終生追い求め続けた「現人神」の由来を知るためであった。但し、山本七平が現代人にとって極めてユニークである点は、彼自身が意図したものよりもおそらくはるかに重要な「或る仕事」をなそうとしたことにあると思えてならない。その「或る仕事」とは戦前と戦後を通観して日本人の思想や行動パターンを明らかにしようとしたことだ。 (※mono....全文を転載したいほどだが、それはしない。是非読まれんことを。) / ミッドウェーの敗北で一挙に形勢の悪くなった日本はガダルカナル島、ソロモン島、ニューギニア、サイパンなどを失い、米軍の攻撃は徐々に本土に向けて北上していた。その途上で大激戦を繰り広げるのがフィリピン諸島であった。バシー海峡というのは台湾とフィリピンの間にある役150キロの海峡であるが、この海峡を航海する日本の輸送船がアメリカ潜水艦にことごとく沈められたという悲劇である。沈没した船は200隻以上、その為になくなった日本人は10万人以上と見積もられている。 小松真一氏はこのバシー海峡の悲劇を日本の敗因の一つとみなしているわけだが、それはミッドウェーの敗北が敗因であったという分析とは意味の違う分析である。このバシー海峡の悲劇が意味しているのは、作戦がそもそもなく、潜水艦に狙われているということが明白であるにもかかわらず、明けても暮れても作戦の変更もできない大本営とその部下たちの無策、無能、無謀さにある。この戦いが象徴しているのは、まさに戦争に突っ込んだ日本人の無謀さであり、無計画さである。 山本七平は次のように書く。 ドイツ人は明確な意図をもち、その意図を達成するための方法論を探求し、その方法論を現実に移して実行する組織を作り上げた。たとえ、その意図が狂気に等しく、方法論は人間ではなく悪魔が発案した思われるもので、その組織は冷酷、無情な機械に等しかったとはいえ、その意図と方法論とそれに基づく組織があったことは否定できない。 一方日本はどうであったか。当時日本を指導していた軍部が本当は何を意図していたのか。その意図はいったい何だったのか。おそらく誰にも分るまい。というのは日華事変の当初から、明確な意図などはどこにも存在していなかった。ただ常に相手に触発されてヒステリックに反応するという「出たとこ勝負」をくりかえしているにすぎなかった。 (※mono....以下略) .
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Battestin, Martin C. 1966. "Fielding and Master Punch in Panton Street", Philosophical Quarterly 45. Bevis, Richard. 1990. "Fielding s Normative Authors Tom Jones and the Rehearsal Play." Philological Quaterly 69.1 55–70. Engetsu, Yuko. 2010. 「人の世は仮面舞踏会か演劇か―フィールディングの興行師ハイデッガー批判―」『十八世紀イギリス文学研究[第4号]―交渉する文化と言語』東京:開拓社. 374-. Hume, Robert D. 1988. Henry Fielding and the London Theatre 1728-1737. Oxford Clarendon Press. Hunter, J. Paul. 1975. Occasional Form Fielding and the Chains of Circumstance. Baltimore The Johns Hopkins University Press.) Keymer, Thomas. 2007. "Fielding s Theatrical Career." In The Cambridge Companion to Henry Fielding, ed. Claude Rawson. Cambridge Cambridge University Press, pp. 17-37. Lewis, Peter. 1987. Fielding s Burlesque Drama Its Place in the Tradition. Edinburgh Edinburgh University Press. Noguchi, Tatehiko. 能口盾彦. 2010. 「バラッド・オペラと政界抗争の舞台裏―フィールディングの場合―」『十八世紀イギリス文学研究[第4号]―交渉する文化と言語』東京:開拓社. 352-373. The Author s Farce (作者の笑劇) Engetsu, Yuko. 圓月優子. 1998. 「笑う作者を笑う笑劇--『作者の笑劇』に関する一考察--」[The Farce Mocking the Mocking Author A study of Author s Farce.] 『同志社大学英語英文学研究』69 1-23. Hassall, Anthony J. 1974. "Fielding s Puppet Image", Philosophical Quarterly 53. The Covent-Garden Tragedy (『コヴェント・ガーデンの悲劇』) Editions Trussler, Simon. ed. 1969. Burlesque Plays of the Eighteenth Century. The Tragedy of Tragedies (Tom Thumb) (『悲劇中の悲劇』) Editions Trussler, Simon. ed. 1969. Burlesque Plays of the Eighteenth Century. Taylor, W. D. and Trussler, Simon. ed. 1969. Eighteenth Century Comedy. Oxford Oxford University Press. 名前 コメント