約 220,691 件
https://w.atwiki.jp/babai/pages/24.html
悪夢は、夢が個人的なものである以上、その人が理解せねばならない特別の事柄を示している。そしてその理解は、理解に対する理解(反省)を必要とし――全ては、全ての人が「夢のような」幸福を感じられるような結論へ、善良な人へと導かれるような結論へ為されねばならない。例:民衆は天才に、人民は貴族に、人間は神に、地上は天国に、地球は太陽に、万人はひとつに。 つまり、悪夢に対する勝利は、健全で目覚めた理性にあるのだ。健全で目覚めた理性の鍵は、良心にある。良心は今は――天国で眠っているが、人は地上にあっても目を覚ますことが出来るし、そうならねばならない。そのときは、地上は天国に移行するか、あるいはこの私が地上となって、降り注ぐ良心の王座を、形成するのだろう。 おいおい
https://w.atwiki.jp/mayyugioh/pages/317.html
「センセ、今日は何を見せてくれんだ?」 「ああ、あの子が作った機械をね。結構興味深いわよ」 「あの失敗作の山か? そういやハカセはどこ行ったんだ?」 「そういえば、姿を見てないわね。また新しい機械を作ってるんじゃない?」 笑いながら並んで歩く美琴と英理。 今日は英理の弟子である発明家を笑いに行くようだ。 しかし、肝心の本人はここ数日姿を見せていない。何が起こっているのか、二人は知らない。 「しっかし、このデュエリスト狩りってのはなんなんだ?」 「さあ?」 公園の壁の掲示板。そこに貼られた小さな紙には、巨大な機械族を使うデュエリストによる、デュエリスト狩りが横行している……と書かれている。 「巨大な、機械……? まさか、な。あいつはそんな人間じゃねえや」 「同感ね。抜けてて迷惑ばっかりかけてるけど、根っこはいい子だしね」 ともに知り合いを思い浮かべたようだが、二人ともすぐに否定する。 ……しかし、そんな思いは公園からの爆音で否定されることになった。 「顔、見てみましょうか」 「ああ」 急いでその公園に入っていく。 「あははっ、これも違う。美琴はどこ?」 そこには、ほうほうの体で逃げ出すデュエリストと、二人がよく知った顔。 笑いながら相手を破壊する、朝霧菫の姿があった。 ただ、普段と違っているのは美琴もよく知っている、命従士の衣装を纏っているところ。 今デュエルしていた相手は幸いにも逃げ出せたようだが、病院送りになったデュエリストもおそらく多いだろう。 「ハカセ、あんた……」 「あ、見つけた。美琴……見つけちゃった」 にへらにへらとしまりのない笑顔を浮かべ、歩み寄る。 「迎えに来たのよ。私と一緒に、素敵な世界に行きましょ?」 「……チッ、イっちまってる! センセ、こいつは……」 「わかっているわ。そこね」 デュエルディスクに備え付けられたレーダー。 そこにはその場にいた3人のほかに、もう一人の反応があった。 「あーら、バレちゃった。結構うまくいってたのに」 空間が歪み、人の形が浮かび上がる。そこから現れたのは今まで何度となく戦いを繰り広げた仇敵……リリカの姿があった。 『光学迷彩アーマー』のカードを持って、残念そうに笑う。 「やっぱり、得体の知れないカガクなんて、ダメね」 「お前ッ! まさかハカセを命従士にしたのか!?」 怒りをあらわにし、詰め寄る美琴。 「あら、勘違いしないで? この子は命従士にするには少し賑やか過ぎるわ。 まだ見習いよ。せいぜい命従人形ってところね。着せ替えだけはさせたけど」 その言葉通り、菫の眼光からは意思の輝きは完全に消えている。 今の菫の瞳は、ガラス球をはめ込まれたような人形の目をしていた。 「ご主人、目標を見つけました」 その虚ろな瞳のまま、菫がリリカに傅き、頭を垂れる。 「あらご苦労様、それじゃ、せいぜいがんばって倒してちょうだい?」 「了解しました」 完全に服従の態度でリリカに接する菫に、二人は言葉を失う。 「あなたに勝ったらね、命従士にしてあげる約束してるのよ。タトゥーはどこにしてあげようかしら? そのバカみたいに大きい胸もいいし、肩なんかにも、いや、頬? ふふふっ」 リリカは嘲るように体のさまざまな部分を指差す。 「ふざけんなよ! 見てろ、ハカセは絶対取り返してやる!」 息巻く美琴に、あくまで嘲る態度を崩さずにリリカが返す。 「お人形になるときまで、あなたに謝ってたわよ? ごめん。ごめん……って。 あ。そうそう、ちゃんとその辺もケアしてるのよ。賢いでしょ?」 「どういうこった?」 「まだお人形だから完全には洗脳しきってないの。デュエリスト狩りをさせてたのもこのため。 心はちゃーんと今の自分のしてることを見てるわ。万が一元に戻っても、良心の呵責ってやつ? それに耐えられずにおかしくなっちゃうかもね。 泣きまねしてるだけで簡単に引っかかるほどの、お人よしさんだもん、クスッ」 「っ、リリカァァァッ!!」 人の良心までも踏みにじり、自分のために利用する。そんなリリカの所業に、美琴は怒りを爆発させた。 しかし、今にも飛び掛らんとするのを、さえぎる手があった。 「センセ、止めるな! こいつはアタシがブッ潰す!!」 「そんな状態では勝てるものも勝てないわ。私に任せなさい」 「でも!!」 「しばらく頭を冷やしてなさい。不出来な弟子を教育するのは師匠の役目よ」 そう言われ、少し冷静さを取り戻し一歩下がる。 「っ……わかった。でも、頼むぜ」 「当然よ。さ、始めましょ?」 「でもよセンセ、もしかしたらこれがハカセの……」 かつて自分が操られたとき、悲しい顔を浮かべていたといわれた。 ならば、笑っている菫はこれが本心なのだろうか? そういう疑問が頭をよぎった。 しかし英理は即答する。 「その可能性はゼロね。これが心からの笑顔に見える?」 美琴があらためて見た彼女の笑顔……いや、笑顔というにはあまりにも不自然な表情。 まるで本当の表情を塗りつぶされて、笑顔の面を貼り付けられているようだった。 「そ、そうか。そうだよな! まったく、こんなときまで人騒がせなんだからよ、待ってろ。すぐに叩き起こしてやる!」 「あらあら、本命は隠れちゃうの? つまんなーい」 舌を出しておどけるリリカと美琴の前に、英理が立ちはだかる。 「何とでも言いなさい。さあ……特別授業の時間よ。 バカ弟子と、非行児童のね」 「いいわ、まとめて奪って、命従士にしたげる! 行きなさい、お人形!」 「……仰せのままに」 二人はデュエルディスクを構える。 「デュエル!」 そうして、デュエルが始まった。 「先攻は私がもらうわ。ドロー」 デュエルディスクのシステムにより、先攻に選ばれた英理がカードに手をかけ、ドローする。LPは5000で始まる、少し変則的なデュエルとなった。 そうでもしなきゃすぐ終わっちゃうから、チャンスをあげるとリリカは嘲笑を込めて言った。 「マシンナーズ・スナイパーを召喚。永続魔法カード・機甲部隊の最前線を発動させてもらうわ。そしてカードを2枚伏せて、ターンエンドよ」 英理の背後から、まるで兵舎のような建物が出現する。 さあ、どう出てくるか。まずは様子見といったところである。 「私のターン、ドロー!」 いかにも楽しそうな、しかし無理やり出されているような、そんな菫の声。 「私は、無頼特急バトレインを召喚! そして、マシンナーズ・スナイパーに攻撃!」 「相討ち狙い? いったい何をたくらんでいるのかしら」 攻撃力はお互い1800、暴走する列車が狙撃兵に向かって突進する。 冷静に狙撃兵は車輪を撃ちぬき、制御不能としたが、勢いのまま半回転し狙撃兵もろとも吹き飛ばし爆発した。 「機甲部隊の最前線の効果を発動、私はマシンナーズ・ピースキーパーを召喚するわ」 「ふん……カードを1枚セットし、ターンエンド。エンドフェイズに墓地へ送られたバトレインの効果を発動。 レベル10の機械族・地属性のモンスターを手札に加える。私は深夜急行騎士 ナイト・エクスプレス・ナイトを選択!」 残骸と化した列車から現れた小さな貨物列車が、1枚のカードを菫にもたらす。 藤山英理 LP:5000 手札:3 場:ピースキーパー(守) 伏せ魔法罠2・機甲部隊の最前線 朝霧菫 LP:5000 手札:5 場:伏せ魔法罠1 「破壊をトリガーにサーチ、そこまではいいけど、場を空にするのは何かの作戦かしら? 私のターン、ドロー。」 冷静さを崩さず、カードを見つつ戦略を練る。 「マシンナーズ・ディフェンダーを召喚。ダイレクトアタックよ」 本来は守衛を担当する機械だが、今回は攻撃を仕掛ける。 肩に乗せた機銃が朝霧に向いた瞬間、朝霧は笑みを浮かべた。 「待っていたわ! 手札の除雪機関車ハッスル・ラッセルの効果発動! このカードを手札から特殊召喚して、自分の魔法・罠カードすべてを墓地へ送り、その数に200をかけたダメージを与える! スノー・フォール!」 けたたましい音とともに現れた機関車。菫の場にあった『神の警告』のカードとともに跳ね上げられた雪が、英理を直撃する。 「く……なるほど。カードを1枚伏せて、ターンエンド」 「私のターン、ドローよ!」 うかつであったか。現在のところ、守備力3000の牙城を崩せる手はない。 英理が喋り終わるより早く、菫がカードを引く。 「私は深夜急行騎士 ナイト・エクスプレス・ナイトの効果を発動! 元の攻撃力をゼロにする代わりに、リリースなしで召喚が可能になる!」 電車を背負った騎士が現れ、その電車を走らせる体制にするよう寝そべる。 これにより最上級モンスターがいとも簡単に2体揃ってしまう。 「覚悟はできたかしら? 私はハッスル・ラッセルとエクスプレス・ナイトでオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚!! 狂気の知識が交わるとき、その結晶は死を撒き散らす! 世界に破壊をもたらせ! 超巨大空中宮殿ガンガリディア!」 空から雲を裂き、巨大な建造物が降下する。栄華を極めた宮殿も、今は狂気の温床と化した廃墟にしか見えないが。 「ガンガリディアの効果発動! 相手の場にあるカードを1枚破壊し、相手に1000ダメージを与える! メガトンダイブ!」 ガンガリディアがさらに降下し、英理の場に降りてくる。 先ほど伏せられた次元幽閉ともども、英理を踏み潰し、再び上昇していく。 「ぐううっ……効くわね、これは。でも、これであなたのガンガリディアは攻撃の権利を失うわ」 「そんなことは知っているのよ……これさえ、この素晴らしい力さえあれば、そんなのは無に帰すわ! RUM-バリアンズ・フォース発動!」 「それでいいのよ、お人形。力を貸してあげるわ」 リリカが指をはじくと、菫の手の甲にまがまがしい紋章が姿を現し、同じ紋章が記されたカードが手札から現れる。 「バリアンズフォース……センセ、気をつけろ! 来るぞ!」 一度その力を使った美琴が叫ぶ。あの時も非常に強烈なモンスターが現れた。 しかも今度は母体が母体である。恐ろしさは想像に難くない。 「ガンガリディアでオーバーレイ・ネットワークを再構築! 究極の宮殿よ、すべてを灰燼に帰すために、鎧を纏いて死と破壊の嵐を巻き起こせ! 現れろ、CX-超巨大空中要塞バビロン!!」 ガンガリディアが混沌の渦に飲まれ、新たなモンスターが現れる……はずだった。 しかし、二人の眼前にはそれらしきモンスターは存在しない。代わりに、まるで日が落ちたように暗くなっていく。 「なんだ、空が曇って……いや、違う! 上だセンセ!!」 そのモンスターは、全員の頭上に存在した。まるで太陽を隠すかのように、全員をその巨体の影で覆う。 「あははは! よくやったわお人形。こんな大きいだけのガラクタでも使いではあるのね!」 「攻撃力、3800……なかなか厄介ね」 後ろで戦いを見ながら無邪気に笑みを浮かべるリリカ、それと対照的に渋い表情の英理。現在の両者の明暗を示しているかのようである。 「覚悟はできたかしら? 超巨大空中要塞バビロンで、マシンナーズ・ディフェンダーに攻撃! グロース・シュトラール!」 巨大な砲塔から、それに見合った巨大な光線が放たれ、ディフェンダーに殺到する。 「速攻魔法、月の書! これでディフェンダーを裏側守備表示に変更するわ!」 月の光が降り注ぎ、ディフェンダーは守備の体勢を取る。 しかし、その月光すらも飲み込む暴虐の光は止まらない。瞬く間にディフェンダーは光に飲み込まれ、バラバラになった。 「ディフェンダーのリバース効果を発動。デッキから、督戦官コヴィントンを手札に加えるわ」 「それがどうしたの? バビロンの効果発動よ! 相手モンスターを戦闘で破壊したとき、その攻撃力の半分のダメージを与える! ファイナル・オメガショット!」 最悪の事態は免れたが、今度は英理にバビロンの爆撃が襲い掛かる。攻撃力が少ないのか当たる数が少ないとはいえ、なかなかの脅威だ。 「なかなかきついものがあるわね。最前線の効果で、マシンナーズ・カノンを特殊召喚させてもらうわ」 「攻撃力0のカノンなら、逃れられるとでも思ったの? 甘いわよ! バビロンのもうひとつの効果発動! ガンガリディアをオーバーレイ・ユニットにしているとき、 ユニットをひとつ取り除いてもう1回攻撃が可能になる! リーズィヒ・シュトラール!!」 ユニットによりエネルギーが急速に上昇し、1回目以上の出力を伴ったレーザーが射出。 爆風と煙がフィールドを包み、しばらく互いが見られなくなるほどの光線は、今度はピースキーパーを飲み込んだ。 「脆いわ! さあ、またバビロンの効果発動! ダメージを受けてもらうわよ!」 「ピースキーパーの効果発動……デッキからユニオンモンスター1体を選択し、手札に加える。マシンナーズ・ギアフレームを手札に加える。 そして残念だけど、もう私のデッキにこれより低い攻撃力のモンスターはいない。よって効果は発動しないわ」 爆撃が降り注ぐ中、ピースキーパーのアラートが鳴り響き、それに応じてデッキからモンスターが手に加わった。 「いくら手を増やしても、もうどうしようもないわ! ターンエンドよ」 藤山英理 LP:3150 手札:3 場:マシンナーズ・カノン(守) 伏せ魔法罠1・機甲部隊の最前線 朝霧菫 LP:5000 手札:2 場:超巨大空中要塞バビロン(攻) 伏せ魔法罠1 「センセ……どうすんだ、こいつ……」 ただでさえ攻撃力3800という巨大なモンスター。さらにバーン効果に、2回攻撃と、攻撃に関しては完璧な性能。 バーン効果を読んで出したカノンも裏目に出て、美琴の顔が珍しく、青ざめていた。 「センセなら、なんか考えてるんだろ? 教えてくれよ」 その一言に応える時間を少し置き、口を開いた。 「……わからないわ。いい方法があったら、教えてちょうだい」 「へっ!?」 あまりにも予想外の声、記憶の中を探っても、英理が初めて出した弱音。 そんな姿に、思わず固まり素っ頓狂な声を上げる美琴。 「……魔法カード、一時休戦。お互いカードを1枚ドローし、次の相手のターンまでお互いの受けるダメージは0になる」 「逃げるつもり? カガクがどうこう言って、最後は逃げ腰だなんて!」 カードを1枚ドローし、ターンを終える。 次の菫のターンがめぐってくるが、そこでリリカの声が飛ぶ。 「変に動かないでいいわ、もう相手は虫の息なんだから。そこの目障りな鉄クズだけ吹き飛ばしなさいよ!」 「仰せのままに。バビロンでマシンナーズ・カノンに攻撃して、ターンエンド」 英理を守っていた最後の壁も脆く崩れていく。 もはや万策尽きたか。そう思った瞬間、二人の鼓膜を耳障りな笑い声が揺らした。 「あはははは、いい気味よ、何がカガクよ、何が叡智なの? こんなガラクタひとつに負けちゃう叡智なんて、脆すぎるわ! そんなものより、この私の力を込めた人形のほうがよっぽど賢いわ!」 完全に勝利を確信したリリカが、高笑いとともに英理を嘲る。 しかし、その言葉は、消えかけた英理の闘志を再び呼び覚ますには、十分すぎた。 「なめてくれるじゃない……」 「センセ、何か思いついたのか!?」 「まだよ、でも前言は撤回するわ。まだ私は次のドローをしていない。そのドローを含めての戦術を考えないとね。 素晴らしい技術を持った要塞をガラクタと呼び、人の心を塗りつぶして操る。 科学の力を、私の愛弟子を、冒涜したあなたを許すわけには……いかない」 弟子とともに、自らの生涯を捧げたもの。それを踏みにじられて、英理の心は燃え滾っていた。 「せ、んせ……」 その思いは、人形と化した菫に響いたのか。狂喜に満ちていたさっきまでと違う、心を込めた言葉がこぼれた。 「そこで待っていなさい。私のターン……ドロー!」 カードを引き、そのカードを確認する。 「……マシンナーズ・ギアフレームを召喚し、効果発動! デッキからマシンナーズと名のつくモンスター1体を手札に加える。 私は、マシンナーズ・フォートレスを選択するわ。そして……」 「罠カード、強制脱出装置を発動。ギアフレームを手札に戻してもらいま……うわ」 ギアフレームの足元から巨大なバネが現れ、吹き飛び手札に戻った。 「ん? なんでだ? ユニオンするのを警戒でもしてんのか?」 一見美琴には不可解な行動。しかし、英理はこれを見抜いていた。 「わからない? あの子は自分を取り戻しかけているのよ。あの口車が効いたようね。 だからあえて不利になるような行動をしている。さっき、『もらいます』って言いかけたのもそのせいよ」 「ほへー……よくわからねえが、ハカセが戻りかけてるってことでいいんだな!」 「そうよ。罠を無駄遣いさせたってところね。フォートレスと、コヴィントンを墓地へ送り、特殊召喚! 鋼と知識の要塞、無数の策を従えて姿を現せ! マシンナーズ・フォートレス!」 コヴィントンの指揮により、英理を守護するかのように現れる大要塞。要塞同士が対岸でにらみ合う形となる。 「守備表示だから攻撃はできない。カードを1枚伏せてターンエンドよ」 「バカじゃないの? これで時間稼ぎでもするつもり? 自爆特攻のライフももうないから動けない、無様だわ!」 彼女のランク10主体のデッキ、フォートレスを放置して展開されれば、グスタフの砲撃でいずれ負けてしまう。 これは、英理の賭け。心を取り戻した菫ならば、必ず…… 「っ、私の、ターン……ドロー……」 彼女の中で、二つの心がせめぎあう。 手札を何度も見たり、場を見渡したりと不可解な行動をし始める。 「待っているわ、貴方が私の期待通りの答えを出してくれることを」 「攻撃せずに待って、グスタフとかいうオモチャでも作ってやれば終わりよ、さあやりなさい!」 英理は信じた。リリカは命じた。 そして、震える手で、震える声で、菫は叫んだ。 「……バビロンで、守備表示のフォートレスに攻撃!」 「ば、バカ!? 何をしてるの!? やめなさい!」 リリカが止めさせようとするが、一度下した命令は変えられない。 激しい光線が要塞に降り注ぐ。 「バビロンの効果を発動! 戦闘破壊したモンスターの半分のダメージを与える!」 「フォートレスの効果発動。このカードが戦闘で破壊されたとき、相手の場のカード1枚を選択して破壊できる。対象はもちろん、バビロンよ!」 マシンナーズの要塞も、ミサイルや砲弾、レールガンと搭載された武装で猛烈な反撃をバビロンに与える。 その攻撃が交差したとき、激しい光をもたらす。その光が晴れたときには、2つの要塞は跡形もなく消滅していた。 「バビロンの弱点は、耐性が一切ないこと。フォートレスの効果で破壊はできるわ。そしてそれを待っていた…… 忘れたわけじゃないでしょうね。機甲部隊の最前線の効果で、マシンナーズ・ギアフレームを特殊召喚するわ」 「くっ……何をしてるのよ、このボロ人形!」 思い通りに動かない菫に、怒りをあらわに叫ぶリリカ。 自分の所有物だと思っているリリカには、信頼などかけらもなかった。 「そんなに反抗的なら、もう一度体を操ってやるわ!」 ヒステリックに、菫に術をかけるリリカ。 菫の目から、取り戻しかけた光が、顔からは表情が消えていく。 「指1本だけは自由にしたげるわ。何も伝えられないもどかしさを味わいなさい! 言っておくけど私もバカじゃないわよ。字や絵なんて書いたらわかってるわよねぇ?」 唯一自由を維持している指1本。その指1本で、何やら伝えようとしている。 そうしてその指は、何かリズムのようなものを取り始めた。 「苦し紛れに曲でも作ってるのぉ?」 「センセ、これは何やってんだ?」 「何かを伝えようとしているわ。これは……」 意味を知ろうともせず嘲笑うリリカ、意味がわからない美琴、そして、意味を知り始めた英理。 デュエルディスクを腕にかけたその指でとんとんと自らの体を叩いたり、体をひっかくようになぞってみたり。それを何度も何度も繰り返す。 菫の指の動きは、リリカにも美琴にも意味はつかめなかった。しかし…… 「なるほどね」 一人、何か納得した表情の英理。 そうしている間にも操られている菫はデュエルを進める。 「カードを3枚伏せて、ターンエンド」 藤山英理 LP:1900 手札:5 場:マシンナーズ・ギアフレーム 伏せ魔法罠1・機甲部隊の最前線 朝霧菫 LP:5000 手札:1 場:伏せ魔法罠4 「私のターン……あら、ごめんなさいね」 カードをドローするのをわざと手間取り、時間を稼ぐ。急ぐ菫が何かを伝えるための時間を。 そうして菫の指は、強く3回指を叩き、3回体をなぞり、最後にまた3回叩いたところで動きを止めた。 「……ありがとう、教え込んだ甲斐があったってものね。今ドローしたのはサイクロン、これを発動するわ。 私が破壊するのは……一番左、聖なるバリア・ミラーフォースよ!」 見えてもいないカードを宣言し、それに向けてサイクロンを発動する。 旋風に煽られて出てきたカードは……宣言のとおり、ミラーフォース。 「どうして……!?」 「あなた、余裕を見せたんでしょうけど、とんでもない墓穴を掘ったわね。もうフィールドも手札も丸分かりよ。 当てて見せましょうか? たとえば、残った3枚の真ん中に伏せているこけおどしの『臨時ダイヤ』なんてあったわね。手札に持っている1枚は、出せないフォートレスかしら?」 リリカの顔が青ざめる。真偽はもう、この表情から明白だった。 「すっげぇぜセンセ! どうやって当てたんだよ!」 「この子がすべて教えてくれたわ。モールス信号……これも科学の力よ。 人間の叡智と科学は、点と線だけで、意思疎通を可能にしたのよ」 不可解な指の動きは、すべて信号。その信号で菫は、手札や伏せたカードの内容、場所、すべてを英理に伝えたのだ。 「こんなことできるのかよ……あ、じゃあセンセ。ハカセが最後に3つずつやったのはなんなんだ?」 「あれもモールス信号よ。意味は……救難信号、SOS。伝わると信じて、助けてほしいとあの子は願ったのよ。そして、もうその手段は私の手にあるわ」 「なるほどな! よっしゃ、早く助けてやってくれよ!」 「もちろんよ」 そんな二人に、一杯食わされたリリカが激昂する。 「何よ、何よ何よ何よ!! いくら伏せてあるカードがわかったところで、対処できなきゃ同じよ!!」 声を荒げるリリカを無視するように英理がカードを手に取る。 「マシンナーズ・ソルジャーを召喚。効果により、もう1体のマシンナーズを手札から特殊召喚できる。私はマシンナーズ・ディフェンダーを召喚! そして魔法カード、アイアンコールを発動するわ。これにより、墓地のマシンナーズ・スナイパーを召喚。 さらに、伏せていたリビングデッドの呼び声を発動し、督戦官コヴィントンを蘇らせる……さあ、仕上げよ!」 「来るぜ! センセの最強モンスターが!」 「コヴィントンの効果を発動! ソルジャー・スナイパー・ディフェンダーを墓地へ送り、デッキからマシンナーズ・フォースを特殊召喚する! マシンナーズ・フォーメーション!」 コヴィントンが指揮を取り、3体のモンスターは見る間に合体していく。そして、3体は1体の巨大なメカへと姿を変えた。 「ふん、攻撃力4600と言っても、攻撃するのにライフを1000も使うポンコツじゃない! 1回でおしまいのこんなのがカガクの結晶なの!?」 「何とでも言いなさい。さあ、今解き放ってあげるわ! マシンナーズ・フォースのダイレクトアタック!」 「トラップカード、リビングデッドの呼び声。これで、再びバビロンを呼び戻す……」 地底が蠢き、再び巨大要塞が姿を現した。 「攻撃が巻き戻されたわね。ならば、改めてバビロンに攻撃! アナイアレート・シュート!!」 しかしいかにバビロンが巨大モンスターでも、まだ攻撃力が負けている。ならば取る方法は…… 「「速攻魔法、リミッター解除発動!!」」 まったく同時に二人が叫んだ。互いの切り札が、倍の攻撃力を得て戦闘を開始する。 激しく攻撃を行う2機の巨大な機械。しかし、今度はフォースがバビロンの光線を切り裂き、そのままの勢いでバビロンの本体を一直線に貫いた。 今度こそ大爆発を起こし、空中要塞が沈んでいく。 「う、く、くぅ……まだよ、ガラクタが破壊されたくらいで!」 「……貴方、何か忘れていない?」 あくまで強がるリリカに、英理が声をかける。 そこには、まさに起動を終えたギアフレームとコヴィントンの姿があった。 「そんな、そんなまさか!?」 「今度こそ終わりよ、コヴィントンでダイレクトアタック、メタルスカッド!」 コヴィントンが指揮する兵士たちが狙いを定め、菫の手の甲に植え付けられた紋章を打ち砕く。 「そして、ギアフレームのダイレクトアタック! ギアーズクラッシュ!」 その兵士の群れを切り抜けたギアフレームの、巨大な歯車での一撃が菫の体に突き刺さる。 文字通り、糸が切れた人形のようにライフが尽きた菫は崩れ落ちた。 「まったく、いつも手間取らせてくれるんだから、この子は」 藤山英理 LP:900 手札:0 場:マシンナーズ・フォース マシンナーズ・ギアフレーム 督戦官コヴィントン 機甲部隊の最前線 朝霧菫 LP:0 手札:1 場:なし 「ぐぐぐ……この、役立たずッ!!」 倒れた菫に八つ当たりするように蹴りを加え、足早にリリカが去っていく。 「覚えてなさい、もっと質のいいお人形を用意してやるわ!」 もちろんまくしたてるような捨て台詞とともに、である。 「どんなに人形の質がよくても、操るほうの腕が悪くちゃ、ね」 「やっぱセンセはすげえぜ! っと、大丈夫か?」 リリカが去った後、菫に駆け寄ろうとする美琴より早く、英理のデュエルディスクから伸びたワイヤーが菫の体を拘束する。 「な!? センセ、何してんだよ!?」 「……弟子をひとり失いたくはないから、ね。お望みなら舌も噛み切れないようにしてやるわよ」 「あ、そっか。そんなこと言ってたな。まったくあの野郎、とんでもねえ置き土産してったもんだな」 そうして、程なく菫が目を覚ます。 その顔は、目を開けるなり涙でぐしゃぐしゃになっていった。 「わ、私、私っ……取り返しのつかないことを……!」 操られていたとはいえ、無辜の人々を次々と襲い掛かったという事実。 根は優しい菫には、耐えられなかった。 「ハカセ、本心じゃないんだろ?」 「でも、でも……!」 美琴と菫の会話に、英理も割り込む。 「自殺はやめなさい、私が手間取った甲斐もないし、貴方は生きなければならないわ。私からの命令よ。 死んでしまえば、それこそあの子の思う壺よ。すべてを失っても、生き続けるのが貴方の義務」 「死ぬよりつらい日々が待っていたとしても?」 「だとしても、よ」 「忌み嫌われながら生きることなんか、耐えられない……」 「またやり直せばいいのよ」 「無理です先生、もうふり出しには戻れません」 「……いえ、それは思い込みよ。いい? もし明日死ぬとわかっていても、やり直せないことはない。まだまだこれからよ」 そう言われ、涙の量がさらに増す。 「ほら、アタシも協力してやるって。アタシだって同じような目にあったけど、こうして元気なんだからよ! センセだって後始末してくれるし、元気出せよ!」 「うっ、ぐすっ……えぐっ……いいの、かな……」 「もちろんだぜ!」 子供のように泣きじゃくる菫の肩を、バンバンと叩く美琴。 「いつでも、いくらでも、やり直せる。望、これでいいのよね」 誰にも聞こえないつぶやきをした後、菫の顔に近づく英理。 「貴方、発明は失敗ばかりだけど、友達選びは大成功したようね」 「う、うん。あと、先生を選ぶのも、成功しました。これだけは胸を張って……」 「ばか」 ワイヤーを解き、こんと軽く菫の額を指ではじく。 「気付くのが遅いのよ」 「はい、ぐすっ、遅すぎました」 「まったく……さて、どこかで食事でもしましょうか」 「おっ、いいな! もちろんこんなに頑張らせたから、ハカセがおごってくれるんだろうな?」 「あ、うん……たぶん大丈夫、だけど……」 「よし決まり! ほらほら、さっさと行くぜ! うまいイタリアンの店知ってるからよ!」 そうして、3人は立ち上がり、公園を出る。 菫の心とかばんの中には、リリカに強いられた悲しみを上回る嬉しさと、ちゃっかり手に入れたカードたちが詰まっていた。
https://w.atwiki.jp/2ndsrwog/pages/108.html
シナリオ攻略 第12話「テリウス出奔」⇦ 第13話「野心の代償」 ⇨ 第14話「邪神の胎動」 作戦目的 出現条件 勝利条件 1. ソディウム級移動要塞の撃墜。 最初から 敗北条件 1. ハガネの撃墜。 最初から SRポイント獲得条件 2ターン以内にガーリオンを撃墜する。 最初から 備考 ソディウム級移動要塞のHP80%以下or4EPで敵増援が出現 味方ユニット 機体 メインパイロット 出現条件 備考 ハガネ テツヤ 初期配置 アルブレード・カスタム イング 初期配置 G・リボルヴァー装備 出撃部隊選択×10 初期配置 敵ユニット 機体 メインパイロット 出現数 出現条件 Lv HP 最大射程(P) PP / 資金 アイテム 備考 N H N H ソディウム級移動要塞 カークス 1 1 初期配置 18 45000 46500 8(1) 12 / 15000 大型ジェネレーター 指揮官L32回行動 ガーリオン オレグ 1 1 初期配置 18 19500 20250 6(3) 6 / 2900 ランドリオン ノイエDC兵 5 5 初期配置 15 4800 5550 7(2) 2 / 2100 ガディフォール カークス兵 10 12 初期配置 15 5800 6550 7(2) 4 / 2700 ブローウェル カークス兵 4 3 初期配置 15 5100 5850 6(2) 4 / 2300 ガディフォール カークス兵 5 6 敵増援 15 5800 6550 7(2) 4 / 2700 攻略アドバイス ガーリオンはこちらに突っ込んで来て、撤退もしないのでSRポイントの獲得は簡単。 カークスは敵増援と共に突っ込んで来るが、ハガネをひたすら狙ってくるので対処は楽。ただし2回行動持ちなので注意。レイヴンコンビなら射程外から一方的に攻撃できる。 ガーリオン(オレグ)を撃墜せずにクリアするとカークス軍を見限って逃走する。 戦闘前会話 カークス:マサキ、テュッティ、ミオ、セニア、プレシア、テツヤ(フェイル)
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/96.html
覚悟のススメ ◆KZj7PmTWPo 「――っはあ! は、はぁ……っ。くっ、う……くそ!」 熱の篭もった荒ぶる吐息に悪態を孕ませながら、静まり返った夜の住宅街を岡崎朋也が駆け抜ける。 額から流れ落ちる汗を煩わしそうに手の甲で拭い、有らん限りの力で大地を蹴り飛ばす。 彼の肩に下げられたデイバックが乱暴に揺れる様は、切羽詰った今の状況を代弁しているかのようだった。 ――冗談ではない。 訳が分からぬ内に孤島へと拉致されて、やりたくも無い狂的な催し事を無理無体に要求されているのだ。 こちらの都合は一切考慮せず、更には決して歯向かえぬ様、爆破装置の首輪までも装着されている始末。 納得できるはずもないのだが、強要する側も了承を得ようなどと思ってはいないのだろう。 寧ろ箱庭で行われる面白可笑しい殺人遊戯を、それこそ茶飲み話を興じるかのようにして楽しんでいるのではないか。 憎たらしくも殺意が湧いてくるが、主催側の目的や動機を真剣に考えている暇もない。危ぶまれた命を守ることに精一杯なのだ、それも無理のない話である。 碌に年を重ねていない朋也とて、殺し合えという横暴な理由でむざむざと死にたくはない。 今まで日々平穏に生きてきた彼だが、変わらずにはいられない世界には嫌気が差していた。一人取り残されるのが嫌で、躍起になっていたとも言える。 自宅にいても父親との確執は相変わらずだし、学校に登校しても気に喰わないことばかりだ。 唯一の暇潰しと言えることは、同級生の春原陽平を扱き下ろして退屈を凌ぐ程度でしかなかった。 目的も無く、ただ怠惰に暮らしていた筈が、突拍子も無い出来事に巻き込まれた末にこの孤島に立たされている。 不満ばかりを抱えた世界が、どれほど尊重できるものかを改めて気が付いた。 現状に拒絶ばかりして、見放されて辿り着いた場所がこの殺し合いの場だとしたら、余りにも甘えが過ぎたのではないだろうか。 後悔は時既に遅し。この理不尽な非現実は、駄々を捏ねた拍子に、禁忌の境界線へと踏み込んだ自分自身に責任があるような気がしてならない。 ――それは錯覚。気弱になった精神が、起こり得る現実から目を逸らす逃避でしかない。 つまりは起こるべくして起こった、運命のようなものだと受け入れるのだ。 ここで単に運が悪かったなどと言われてしまうと、幾らなんでも哀れすぎて報われない。 それを強く意識させるのは、現在の状況に原因の一端があると言えた。 早い話が、彼は追われていた。 思考が纏まりきらぬ内に一人の男性と遭遇し、朋也にとっては程度の低い質問を男より寄せられたのだ。 幾つかの質疑応答の後――問答無用で襲われた。律儀に答えた朋也からは有力な情報が得られなかったために、最早用無しといった具合にだ。 素早い動きで背後に回りこまれ、呆気なく首元を絞められた。 放っておけば絞殺行為による窒息死は免れなかったのだが、こうして生きている以上は事無きを得たのではあるが。 (――あの時は運が良かったな……。あれは銃声、か? 物騒極まりないが……助かった) 男に殺されかかった寸前に、決して遠くない位置から甲高い音が夜の沈黙を切り裂いたのだ。 恐らくは銃声。凶行に走っていた男もそうだが、意識が散漫となっていた朋也もその音に僅かな驚きを見示した。 男が力を緩めた瞬間は、事態を好転する絶好の機会。後方にいた男の顔面へと頭突きを喰らわし、命辛々抜け出すことに成功したのだ。 だが、一時的に開放されたからといって、危機から完全に脱したとは言い難い。 男の立ち回りや雰囲気からして、まともに相対しても勝ち目がないことは薄々感づいていた。躊躇無く殺しに掛かったのだ。覚悟の度合も別格である。 ならば、取るべき最良の行動は言わずもがな。三十六計逃げるに如かずだ。 直撃した鼻を押さえる男には目もくれず、制止を含んだ怒声を振り切って逃走を計ったのだった。 しかし、大人しく諦めて見逃かと思えば、否。逃げた朋也に引導を渡すべく、追跡するに決まっている。 一時凌いだとはいえ、歴然の身体能力によって即座に捕縛されるに違いない。男に追いつかれぬ様、より早くより工夫して逃げ延びなければならなかった。 圧倒的な能力差と理不尽な不運に塗れるも、朋也は幸運からも決して見放されてはいなかった。彼の傍に転がる一条の希望。 それは、より早く移動する為の術である。 「はっ、はぁ! は……っ!」 朋也はその身を乗せた金属の板に重心を乗せ、簡易のハンドルにしがみ付きながら大地を蹴って滑走させる。 彼のバックから転がり出た支給品の一つ、それがこのキックボードだ。 逃走手段を欲していた朋也にとって、何とも都合の良い道具であった。不運の中の幸運とはよく言ったものだ。 自らの足より断然速度が出るキックボードは体力の節約にも一役買い、且つ折り畳み式のために使い勝手も非常に良い これさえあれば、男との距離を引き離すことが楽にこなせそうだ。その確信に、朋也は何度も速力を加えてはボードに乗るといった風に動作を繰り返していた。 ――いけると思った。これだけ苦労しているのだ。追い縋ることも難しい速度は、男を諦めの境地へと至らせたに違いないという自己満足に浸らせるのだ。 何処まで走れば安全なのかは見当もつかないが、何時かは安住の地へ避難できると信じて無心に足を動かした。 時間を忘れて住宅路の走行に没頭していたのだが、前ばかりに気を取られ、背後に気を配ることを疎かにしていたことが失策である。 ――背後に迫る軽快な足音を、無警戒にも完全に聞き落としていたのだから。 グチュリという、筆舌に尽くしがたい擬音が朋也の耳朶を打つ。 次いで、脇腹に灼熱の激痛が走った。 「――っがぁ……っ!?」 バランスを崩し、思わず転倒する。 キックボードから身体を投げ出され、コンクリートに強く肩を打ちつけた。 苛ただし気に舌を打つ音が、後方から一際大きく聞こえる。望む狙いが逸れて、気分を害しているのだろうか。 朋也は噴き出した脂汗にも構わずに、鈍痛を続かせる脇腹へと手を触れた。 触れてから後悔する。掌が生暖かい感触に包まれて、服の上からでも否応無しに負傷したことを知らしめたからだ。 被害は脇腹部分の上着を破っただけに止まらず、朋也の肉を無残にも抉っていた。 ――何かに貫かれた? いや、何かが通過したのか。――解らない。遠方から攻撃されたのだから、飛び道具を持っているということだろうか。 だが、一つだけ疑いようのない明確な事実なら解る。 ――絶体絶命ということだ。 襲撃者がこれ幸いとばかりに歩を進めて接近する様子に、朋也は慌てて立ち上がる。吹き飛んだキックボードへと、覚束ない足取りで駆け寄った。 今この走行手段を失うわけには行かないのだが、何も危険を冒してまで回収する程の物でもない。 ボードを手元に戻すことだけが理由ではなく、朋也の目的はその先。 ――一軒の二階建て家屋だ。 「くっ……」 進行方向にあったボードを鷲掴む。そのまま家の扉を勢いに任せて開け放ち、転がるようにして室内へと飛び込んだ。 扉に施錠がされていなくて幸いだった。室内へと土足で上がりこみ、足を縺れさせながらフローリングの床を駆ける。 ――扉の鍵は、敢えて閉めなかった。 光が消沈した室内は酷く暗かったが、何度も躓き額を打ちけながら二十畳程度のリビングへと辿り着く。 瞳を凝らして内装を確認後、朋也は床面から天井の高さまである大きな窓――ハイサッシに目を留めた。 すぐさまハイサッシへと飛び付き、もどかしそうに指を掛けて開け放つ。 錆のない縁を大きな窓が無音で滑り、芝生で統一された小奇麗な中庭が視界に映された。 そこから逃走するのかと思いきや、中庭を一瞥しただけであっさりと背を向ける。デイバックを傍に置いて、あろうことか座り込んでしまった。 一見恐怖によって腰を抜かしたのか、もしくは諦めがついて脱力したかのように見えただろう。 ――ただ一部、眼光を除いて。 腰を落とした朋也の瞳に動揺や焦燥の色は窺えず、覗くのは燃え滾る凶暴な眼光。 彼は霞も諦めてはいなかった。後退するのはもう止めだ。 こちらは殺されかけた。今も尚、煩わしくも命を狙われている。 ならばどうする? 相手が匙を投げるまで根気強く逃走するのか? はたまた哀願して同情を誘う? 靴でも舐めるか? ――全てふざけろ。 どうして自分だけが被害者の役割を課せられなくてはならないのだ。この孤島では互いの権利は平等で、立場は同じ筈だろうに。 無抵抗に流されるなど誰が決めた。狩られる小物に甘んじる必要など始めからなく、元より両者が狩人だ。躊躇う余地など何処にもあるものか。 別に御大層な生きる目的が有る訳ではないのだが、理由も無く他人の糧になってやるなど酷く癪に障る。 いい気になって追い回す輩に、相応の報いを与えてやらなくては気がすまない。 今回の境遇が運命だというのなら、それは唾棄すべき愚かな逃避。 ただ単に運の巡りが悪いというのなら、その悪運を持って我武者羅に覆して見せる。 ――何を賭しても生き延びるのだ。意味不明の思惑に絡まって、価値も無く死ねるものか。 逃げ回っても勝機が見出せないのならば、徹底的に抗戦あるのみだ。 倒れ伏すにしても、悪くて道連れだ。妥協も甘えも認めない。 朋也の胸中から、凄惨な黒い衝動が鎌首をもたげる。 先方は殺し合いを御所望だ。執着のない世界だが、それでも帰還するためには筋を通さねばならない。 男は殺意を向けた。よって、朋也は執行を許す免罪符を手にしたことになる。 ――これは正当防衛だ――殺してしまえ。 痛みを堪えるためか、朋也は一度だけ強く奥歯を噛みしめる。 大きく息を吸い、口火を切った。 「お、おい! 俺は殺し合いをするつもりなんか無いんだよ! どうして襲うんだ……っ!?」 震えが走り、必死になって誤解を解く表面上とは別に―― (――さあ、来てみろクソ野郎……!) 内心では、友好的な態度は微塵も残っていなかった。 だが、身体の震えは決して演技という訳ではない。 焦りや緊張の中で、少なからず彼の身体は興奮に打ち震えていた。 傍から見れば、袋小路に追い詰められた状態なのだ。迎撃に失敗すれば、間違いなく命の保障は無い。 朋也はデイバックに手を差し入れ、冷たい金属の感触を今一度確かめる。 (これでなんとか……) 彼が備える最終手段は、唯一手持ちの中では攻撃を可能とする道具だ。 効力が期待できるのは、ある程度接近していなくてはならない。 つまり先程の弱気な発言は、敵を誘き寄せるための方便に過ぎないのだ。 強気な態度で怒鳴った所で、準備が周到に施されていると勘繰られてしまう。 警戒心が異常に強い者ならば、どちらにしたって無用心には近寄らない。それに関しては祈るしかないのだが。 一応、朋也には必死扱いて逃げ回った末に負傷したという、ある意味敗北必至の状況を醸し出しているのだ。 抵抗する気力が薄れ、何の力も無い弱者が命乞いをしていると勘違いしてくれれば儲け物である。 追い詰めた獲物に止めを刺すべく、少しの油断を抱えてリビングに踏み込んでくれれば体勢が整う。 険しい視線をリビングへと通じる廊下に寄せていたその時、暗闇がゆらりと陽炎のように揺れた。 (――来たっ!) ゴクリと唾を呑む。その音が余りのも大きかったので、自分の企みが察せられたのではないかと一瞬不安に駆られる。 しかし、その不安は悪い意味で杞憂であった。 精悍な顔立ちの男は姿を現して直ぐに、朋也を襲ったであろう凶器の矛先を向けていたのだから。 (ボーガン!? あれに撃たれたのか……) 無骨で物々しい塊に背筋を凍らせる。仮に突き刺さっていれば、鏃が肉体に喰い込み引き抜くことすら困難を極めるであろう。 激痛に苦しむ自分の姿を想像すると、今更ながらに冷や汗を感じずにはいられなかった。 そんな物騒な凶器を男は躊躇いもなく放出し、現在も自分を射抜かんと照準が合わされている。 朋也の企みなど介せずに、正しく問答無用とばかりに射殺す算段なのだろう。 言葉を掛けるでもなく、早々と逝かそうと目元を細めた男へ向けて、今一度声を張り上げた。 「ま、待ってくれよ!」 この後に及んで懇願かと、男は朋也の往生際の悪さに肩を竦めた。 助命を聞き届ける様子は無いが、辞世の句程度ならば発言を許すといった具合だ。 罪の無い少年を殺すことに一抹の不憫さを感じ入るといった、少なくとも良心の呵責には苛まれているようである。 根っからの悪人と言う訳では無さそうだが、今の朋也には知ったことではない。 今だけは高みから余裕綽々で精々哀れんでいろと、胸中で毒付いた。 「アンタ確か……目元を白い仮面で覆った男を探しているんだよな?」 「…………」 「確かにそいつは見てない。事実だ。……だけど、アルルゥって奴なら見たぞ」 「……なに?」 ――喰い付いた。 男の風貌は、見た限り普通の人間とは言えそうになかった。何処かの幻想世界のように耳が長かったためだ。 更に名簿を予め確認しておいた時に目を留めたものが、日本人とは言えぬ名前の数々。 完全な想像に過ぎないのだが、それらの不思議な名前は、亜人に属する者達の名前ではないのだろうか。男の姿をこの目で見たからこそ、初めて立てられる推測だ。 アルルゥという名前を選出したのは、響きからして恐らく女性且つ、名簿では最上段に記載されていたといういい加減な理由なのだが。 分の悪い賭けもいいところではあるが、喰い付いた以上は同郷関係者なことは間違いない筈だ。 朋也にとって、男が攻撃の手を一瞬緩めてくれるだけでよかった。相手が興味を示す事柄ならば、引き合いの内容に目的との因果関係は無いのだ。 とんとん拍子に進む自身の浅はかな思惑に、内心ほくそ笑む。 「市街地の外で……一度だけ見かけたんだ」 「……今更だな。どうして先程言わなかった?」 「アンタが仮面の男のことだけを聞いて、襲い掛かってきたからだろうがっ!」 不備は碌に話も聞かなかった其方にあると、大袈裟とも言える態度で激昂したように叫んだ。 男は苦々しく押し黙るも、すぐさま訝しげに眉根を顰める。 「それで? 何を聞き、何を見た? 一体何時頃で――」 「――そ、そうだ。そいつから預かったものがあるんだ――」 男の言葉を遮る形で、朋也はデイバックへと手を差し込んだ。 迂闊な言動を吐いてぼろを出してしまえば全てが水の泡。望む回答は持ち得ないのだから、無闇に口を開かせる訳にはいかなかった。 早鐘のように鳴る心音を誤魔化すように、バックに突っ込んだ腕を忙しなく上下させる。 それは男からすれば不審な行動とも取れるのだが、人間は死の危険を感じると酷く饒舌になるという。 自分の立場を少しでも有利にせんと、必死になって貢物を献上しようとする切実な姿に見えなくもないのだ。 「…………」 殺すのは後からでも遅くはない。そう思ったのか、バックを漁る朋也を腕を組んで見下ろした。 キックボードに乗っても尚、強靭な身体能力で追い縋れる実力者なのだ。仮に襲われても、素早い身のこなしで迎撃できるという余裕の表れだろう。 ――その慢心こそが、朋也を勝利の確信へと至らせた。 伏せた憫笑を噛み殺し、デイバックに差し込んだ腕を引き抜いた。 ――円状のピンが抜けて、信管が作動した手榴弾を握って。 男の方へと、無造作に放った。 「――そら! 爆発するぞ!!」 「な――っ!?」 男が驚愕に喉を詰まらせ、注意が一瞬朋也から逸れる。 放った当の本人はというと、その隙にまんまと開け放たれた窓から中庭へと脱出していた。 すぐさま地に伏せる。 ――直後、凄まじい爆音と熱風が朋也の頭上を通過した。 大地を振動させる轟音と、刹那に輝く爆炎は住宅地一帯を包んだのではないだろうか。 爆音が収まった数秒後、硬直させていた力を弛緩させて顔を上げる。 正直、予想外の威力だが有用性は期待できた。 立ち回り次第によっては、襲い来る強者の駆逐も容易に行えることだろう。 利きが悪くなった聴覚の具合に顔を顰めながら、痛む脇腹を押さえて立ち上がる。 惨状を省みるならば、男は無傷とは言い難いのではないか。 爆散したリビングの様子に、彼は口許を吊り上げてざまあみろと悪態付いた。 立場を逆転させる下克上を成し遂げて、愉快な優越感に浸らせる。罪悪感など、そこには一片たりとも存在しない。 ――だが、実際は紙一重のタイミングであった。 暗闇の中で手榴弾の存在を認識してもらうために、敢えて挑発するように進言したのだ。 発生した隙を狙って離脱する考えは、男が惑わされなかったら意味のない行為となる。 一歩間違えれば、背を向けた途端に矢で射抜かれてお陀仏となっていたことだろう。 手榴弾を放った位置も絶妙であった。全後方、どちらに進路を取るかという迷いが手榴弾の遅延時間を稼ぐことに繋がるのだ。 当然自分に近すぎれば意味はないし、男に近すぎれば距離を離さんと中庭へと飛び込むだろう。つまりは、朋也の方角へと。 手榴弾の存在に気付かずに矢を放ち、狙撃された朋也と共に爆散して心中という場合もあったのかも知れない。 だが、現に生き残ったのは自分だ。仮定の話など、勝者の前では霞みゆく妄想に過ぎない。 この世界が弱肉強食だと言うのなら――やってやる。 「――こんな所で、死ねるかよ……!」 夜空へと恨み言を吐き散らし、荷物を抱えて走り出す。 自身が引き起こした散々たる有様の住宅には、一切の感慨も後悔も感じ入ることはなかった。 彼の脳裏に渦巻くのは、執着する生への柵と道理のない展開に対する激しい憎悪。 相反し合う二つの感情を抱えて、彼は夜の住宅地へと消えていった。 ◆◆◆◆ 「くっ、ごほっ、ほっ……! やってくれる――!」 爆発で木屑諸々が吹き荒れた室内に、人影が揺らめいた。 男――オボロは咳き込みながら傍に立てたテーブルを蹴り倒し、中庭に向かって疾駆する。 風圧で荒れた中庭へと目線を走らせるも、人の気配は既にない――逃げられた。 オボロは不快気に舌を打つ。 ――油断はしていなかった筈だ。だが、警戒を怠ってしまったのか。 逃走劇を放棄した朋也には不審な点も多かったし、逃走経路と思わしき大きな開口部の出窓にも注意を向けてはいた。 ――罠。そうと解っていながら強行した理由は、やはり慢心がこびり付いていたのだろうか。 結果、虚偽の妄言に時間を許し、牙を突き立てられたのだ。迂闊であった。 早々と止めを刺しておけば良かったと、今更ながらに悔やまれる。 本来ならば、朋也が一度転倒した時が絶好の機会だったのだ。可能であったのならば、オボロとてそうしていた。 彼に支給された武器は、弦を一度引き絞ればそのまま維持できるクロスボウだ。 ボルトという太く短い矢を装填することにより、通常の弓とは比べるまでもない威力を叩き出す便利な代物である。 飛距離や貫通性も悪くはないのだが、ただ一点。それこそが致命的な欠点であった。 ――連射が利かないのだ。一度撃てば、装填に時間が掛かるという短所は、追撃戦には極めて不向きといえる。 有効活用するならば的が固定される攻城戦なのだが、どちらにしても近接戦闘を好むオボロには不釣合いな武器であった。 刀剣類さえ支給されていれば、反抗の猶予も与えぬ内に瞬殺できたものを。――無い物ねだりだが。 更には不可解な現象もある。身体に纏わり付く制限の重みだ。 弱体化した所為で、大した速さでもない珍妙な移動道具に追いつくことにも一苦労であり、朋也の突飛な行動に対応する反射速度までもが衰えていた。 放たれた奇怪な爆発物には、横に倒したテーブルを防壁として何とか事態を凌いだ。危機を敏感に察知できたのは、やはり塩を送った朋也の言動にある。 確かに、朋也が爆発物の存在を口に出して言わなければ、単なる球体が転がってきただけだと気にも留めなかったのかもしれない。 彼が敢えて知らせたのは、やはり信じるべきかそうでないかの戸惑いを生じさせる策だったのだろう。 だが、その発言を虚言と切って捨てるには余りにも危険であった。 仮にはったりだとしても、その間発生した僅かな時間内で、能力が高いオボロからは到底逃げ切れる筈がないと理解していたはずだ。 ならば、叫んだ「爆発するぞ」という言葉は、朋也が逃げる上では爆発してもらわないと都合が悪い。 爆撃される可能性に身を置いたまま無視して追撃するか、はたまた一抹の危険性を信じて身を伏せるかの二肢択一。 オボロが下した決断は、念を置いての保守的な考え。要は一時追撃は諦め、止む無く安全面を優先したのだ。 ――ちなみに理由としては、何てことはない。戦乱の中で磨き上げられた直感に縋っただけのこと。 感性までもが一般的な水準に落とされていたら、恐らく爆発によって一撃で昇天していただろう。 ともかく、落ちるに落ちた身体能力は遺憾の極みだ。鍛え上げた能力を、無情にも奪われたのだから。 培った能力を取り戻したいが、如何ともし難い。 オボロは直情的が故に、頭で物を考えることが得意ではなかった。 策を練る役目は、何時だって兄貴分であるハクオロの領分だ。 今までも万事上手く事を運ばせ、決して悪い結果にはならなかった。 自身の役割など、そんな彼を戦力的に補佐する以外には用途も価値も見出せない。 だからこそ、尊敬するハクオロに貢献するべく前線に立つのだ。 それは、此度の状況とて何ら変わることはなかった。 脱出方法を捻り出すのはハクオロで、戦うしか能の無い自分は彼の安全面を考慮しなければならない。 単純明快。つまりは、害を及ぼす可能性のある参加者を少しでも減らして、危険性を無くしていくしかないのだ。 そう心に決めた結果が先程の失態なのだとしたら、自分の決意など張子同然である。 獲物が不憫に感じた。罪悪感も確かにあった。 だが、後ろ向きな同情心に引き摺られて、取り返しの付かない事態に陥れば、損害を被るのは誰なのだろうか。 ――決まっている。自分が補助仕切れないせいで、ハクオロを危険に晒してしまう。万が一に殺されでもしたら元も子もない。 自身の取るに足らない葛藤など、ハクオロの身の安全の上では下らぬことだ。 こういう時に役に立たずして、一体何時役に立つといえるのか。 ハクオロは、オボロが殺人に手を染めることを決して喜ばないだろう。そんなことは先刻承知だが、それでも押し通す。 国にとっても自分達にとっても、彼はなくてはならない必要な存在なのだ。己の命を天秤にかけるまでもなく、その重みを誰よりも理解している。 オボロ一人が修羅の道へと歩むだけで、ハクオロに向けられる悪意が少しでも払拭されるのならば、喜んで茨の道へと踏み込もう。 それが、この殺伐とした環境下で恩を返せる唯一のことだ。 可能性のある参加者、即ち全参加者は始末に値する対象である。 目撃者は発見次第、有用な問答による情報の抽出。その後は有無を言わさず、予断も躊躇も必要ない。 朋也を逃がしたのは痛手だが、そう遠くには言っていない筈だ。再び追走して接触しさえすれば、口封じには事足りる。 その前にオボロの出で立ちが口伝で広がっていれば厄介だ。関係者の人間へ、逆恨みとして襲われでもしたら目も当てられない。 よって、殺人手法は今度こそ迅速に。 スッと冷酷な表情を浮べ、大きく大地を蹴った。 夜の空気を切り裂いて、一人の男が疾走する。 「――ユズハ……待ってろよ。すぐに戻るからな」 必ず還ってみせる。 ハクオロ達と共に、愛する妹が待つあの世界へ。 【F-4 住宅街/1日目 深夜】 【岡崎朋也@CLANNAD】 【装備:キックボード(折り畳み式)】 【所持品:手榴弾(残4発)・支給品一式】 【状態:脇腹軽症(痛み継続)・興奮】 【思考・行動】 1:何が何でも生き延びる。 2:悪意があると感じれば、容赦なく攻撃。 3:少しは知人の安否が気になる。 4:オボロが探していたハクオロのことを警戒。 【備考】 オボロは死んだ、もしくは瀕死だと勘違いしています。 【オボロ@うたわれるもの】 【装備:クロスボウ(ボルト残9/10)】 【所持品:支給品一式(他は不明)】 【状態:全身に擦り傷・普通】 【思考・行動】 1:朋也を追跡後、始末する。 2:ハクオロ、エルルゥ、アルルゥ、トウカ、カルラなどといった例外を除いた参加者の排除。 3:ハクオロと一度合流。(殺し合いに進んで参加していることは黙秘) 【備考】 彼らが驚いた銃声は、水澤摩央が朝倉純一へ向けて撃った時のものです。 手榴弾の爆音は、当たり一帯に響き渡りました。 028 笑顔の向こう側で 投下順に読む 030 廃止鉄道の夜 028 笑顔の向こう側で 時系列順に読む 032 最高なお先真っ暗 岡崎朋也 052 許せる嘘か? 許されざる嘘か? オボロ 047 悲しい決意
https://w.atwiki.jp/hanrei/pages/162.html
被告人を無期懲役に処する。 未決勾留日数中200日をその刑に算入する。 押収してある折りたたみナイフ1丁(平成16年押第205号の1)を没収する。 理 由 (被告人の身上,経歴等) 1 被告人は,高校卒業後,シナリオライターを目指して専門学校に進んだものの,次第に授業をさぼるようになり,平成8年10月に中途退学してからは,運送会社や酒類販売会社でアルバイトをしたり,ラーメン店で働いたりしていた。しかし,平成16年2月にラーメン店を辞めてからは,全く仕事に就くことなく,時折求職のためにハローワークに通うなどするほかは,自宅で,昼ころに起き出して,母親の作ってくれる食事を摂り,テレビを見るなどしながら,無為に過ごす生活を送っていた。 2 被告人は,家族として,祖母,両親及び弟妹がいたが,飲食店の家業に没頭して厳格な父親とは,幼いころから折り合いが悪かったほか,少年時に,祖母や妹の小銭を盗んだことをきっかけに,祖母らとも口をきかなくなった。また,被告人は,両親に無断で専門学校を退学した後は,母親からも見放されたように感じるとともに,働かせようと口うるさく注意してくる母親を疎ましく思い,避けるようになって,弟以外の家族からの孤立感を深めていった。 3 他方,被告人は,専門学校時代にパチスロを覚えてからはこれにのめり込み,パチスロ代として,小遣いだけでは足りず,同級生の鞄から金を盗むようになり,専門学校を中退した後も,アルバイトとして働いた給料をつぎ込むばかりか,同僚のトラックから金を盗んでパチスロ代に充てることもあった。また,被告人は,平成11年ころからは,複数の消費者金融業者から借入を繰り返すようになったが,平成14年ころには,借入限度額を超えてしまい,消費者金融業者から新たな借金ができなくなったことから,遊興費等が必要になると,勤務先から給料を前借りしたり,弟や同僚等から借金をしたりするようになった。 4 なお,被告人は,平成12年1月ころ,父親が購入した埼玉県児玉郡a町大字bc番地d所在の建売住宅に家族と共に入居して,本件犯行当時まで居住していた。 (第1の窃盗の犯行に至る経緯) 1 被告人は,平成16年2月にラーメン店を退職した後,程なくして手持ちの現金をすべてパチスロに使い果たし,その後は,パチスロは我慢して,たばこ代を上記ラーメン店で一緒に働いていたアルバイト学生のほか,それほど親しくもなかったその友人の大学生からも借りるようになった。しかし,被告人は,パチスロへの欲求が次第に高じて,同年7月31日ころ,上記大学生に,生活が苦しいなどと言って頼み込み,同年8月7日を返済期限として4万円借りることに成功した。 2 しかし,被告人は,その翌日には,同人から借りた4万円をパチスロで費消してしまい,直ちに上記借金の返済に窮することになった。そのため,被告人は,家族から,自宅の筋向かいにある後記A方居宅が旅行のため留守であることを耳にするや,パチスロで遊ぶための資金欲しさもあって,同居宅への空き巣を計画した。 (罪となるべき事実) 第1 被告人は,平成16年8月1日午後8時ころ,埼玉県児玉郡a町内のA方居宅に,風呂場の窓の施錠を外して侵入し,そのころ,同所において,同人ほか2名所有の現金約39万1000円及びストッキング2枚(時価合計約40円相当)を窃取した。(同年11月15日付け追起訴状記載の公訴事実) (第2の強盗殺人等の犯行に至る経緯) 1 被告人は,上記第1の窃盗の犯行によって,多額の現金を手にしたものの,上記4万円の借金を返済した残りの金をすべてパチスロにつぎ込んで,同月10日ころにはその金も底を尽いてしまった。ところが,被告人は,久し振りにパチスロに興じたこともあり,かえって欲求が強まり,同月31日ころ,再度,前記大学生に借金を申し込んだところ,同人は,渋りながらも,同年9月4日までに必ず返済する約束で5万円を貸してくれ,「早くいい仕事が見つかるといいですね。Xさんだったら,絶対いい仕事見つかりますよ。」などと言って励ましてくれた。被告人は,比較的親しかった元同僚のアルバイト学生らでさえ,自分を見捨てているのに,その大学生が無理をしてまで金を貸してくれ,励ましてさえくれたことに恩義を感じ,どうしても約 束どおりに金を返さなければならないと考えた。 2 しかし,被告人は,新たに借り受けた上記5万円も,翌日には,パチスロで全額を費消してしまったが,家族や知人から新たに金を借りる当てはなかったため,再び返済に窮することとなった。そこで,被告人は,何としても約束の期日に上記借金を返済するとともに,パチスロで遊ぶ資金も早急にできるだけ多く手にしたいとの思いから,いろいろ検討した結果,前記第1の犯行で味を占めたこともあって,これと同様に空き巣をして現金を手に入れることを思い立った。そして,被告人は,その計画を練るうち,同月2日夜,およその家族構成を知っており,駐車車両の状況から在宅の有無も確認できるなど,空き巣に入ることが容易に思われた,自宅の筋向かいで前記A方居宅の隣に当たる後記B方居宅に侵入することを決めた。 3 さらに,被告人は,犯行の際に顔を見られれば,自分が犯人であるとすぐにばれてしまうと思い,同家の主婦から顔を見られた場合には,同女を殺すしかないと考えるに至った。そのため,被告人は,犯行当日の同月3日昼ころ,凶器として後記折りたたみナイフを取り出し,書類ケース内に入れて隠したほか,室内に指紋を残さないためのタオルや手袋代わりのショートストッキングも用意した。 4 そうこうしていると,後記判示第2の1の強盗殺人の被害者であるB(以下,単に「被害者」ということがある。)が自動車を運転して帰宅したが,被告人は,その駐車方法を見て,被害者がすぐに出掛ける予定のないことを知った。そこで,被告人は,被害者を殺害して金員を強取することを決意し,既に用意していた後記折りたたみナイフを隠した前記書類ケースを脇に抱え,タオルを首に巻き,ショートストッキングをジーパンのポケットに入れ,動きやすい運動靴を履いて,後記B方居宅に向かった。 (第2の1の強盗殺人の被害者の身上,経歴等) 省 略 (罪となるべき事実) 第2 被告人は, 1 B(当時38歳)を殺害して金品を強取しようと企て,平成16年9月3日午後1時30分ころ,埼玉県児玉郡a町内のB方居宅に赴き,町内会から防犯用資料を届けに来たと装って,同女に玄関ドアを開けさせて侵入し,同所において,同女に対し,殺意をもって,その胸部,頸部及び背部を所携の折りたたみナイフ(刃体の長さ約9.8㎝。平成16年押第205号の1)で9回突き刺し,その頸部を右手や所携のタオルで絞めつけ,その頭部にどんぶりを打ちつけるなどの暴行を加え,よって,そのころ,同所において,同女を頸部等の刺創群による失血により死亡させて殺害し,同女所有又は管理の現金約1万3120円,クレジットカード2枚,運転免許証1通,ギフト券1枚等在中の財布1個(時価合計約1270円相当),現金約50円等 在中の財布1個(時価約100円相当)及び預貯金通帳8通,キャッシュカード6枚等在中のポーチ1個(時価約100円相当)を強取した。(同年10月6日付け起訴状記載の公訴事実第1) 2 業務その他正当な理由による場合でないのに,上記1記載の日時・場所において,上記折りたたみナイフ1丁を携帯した。(同第2) (証拠の標目) 省 略 (法令の適用) 省 略 (量刑の理由) 1 事案の概要 本件は,被告人が,知人に対する借金の返済資金とパチスロの遊興費欲しさから,自宅筋向かいの民家に空き巣に入ったという住居侵入・窃盗(判示第1),次いで,この犯行に味を占めて,同様の動機から強盗殺人目的で自宅筋向かいの別の民家に侵入し,同家の主婦を殺害して現金等を強取したという住居侵入・強盗殺人(判示第2の1),さらに,その際,凶器の折りたたみナイフを携帯したという銃砲刀剣類所持等取締法違反(判示第2の2)の各事案である。 2 被告人の責任を基礎付けるべき事情 (1) 本件各犯行は,周到な準備に基づく計画的な犯行であり,その態様は,凶悪かつ残忍で悪質極まりないものである。 ア まず,判示第2の犯行に先立ち,被告人は,金員を早急に安全かつ確実に奪う方法についていろいろ思いを巡らせた上,およその家族構成を知っているなど,空き巣に入ることが容易に思われた,自宅の筋向かいの被害者宅に侵入することを決め,その際,顔を見られた場合には,家人を殺すしかないと考えて,犯行道具として,凶器の折りたたみナイフ,これを隠すための書類ケース,室内に指紋を残さないためのタオルやショートストッキングを用意した上,被害者の動静を見極めてから,動きやすい運動靴を履いて被害者宅に向かったものであり,周到な準備に基づく計画的な犯行ということができる。 イ また,判示第2の住居侵入の犯行において,被告人は,あたかも町内会の関係者が防犯用資料を届けに来たように装って,凶器である折りたたみナイフを中に隠した書類ケースを脇に抱えて被害者宅の玄関先に赴き,インターホンを鳴らし,「町内会の者ですけど」と言って,被害者に玄関ドアを開けさせ,「Xです」と名乗り,「最近物騒なので,防犯関係の資料があるので,玄関先よろしいでしょうか」と言って玄関内に侵入しており,被害者を安心させて確実に玄関内に侵入する手口として,誠に巧妙であり,町内会への帰属意識や防犯意識に付け込む卑劣かつ狡猾な犯行でもある。 ウ(ア) 次いで,被告人は,判示第2の強盗殺人の犯行において,「最近,不審な人は見なかったですか」などと話しかけ,上記書類ケースの中から資料を探し出すような振りをしながら,利腕の左手で折りたたみナイフを取り出して逆手に持ち,いきなり被害者の胸部や頸部を続けざまに3回突き刺し,驚いた被害者が,悲鳴を上げながら被告人の左肘をつかみ右腕にかみつこうとするなど,必死に抵抗するや,被害者の背中を所構わず5回突き刺している。次いで,被告人は,玄関方向に逃走しようとした被害者の手をつかみ引き戻して仰向けに転倒させた上,被害者の頸部を右手で絞めつけ,被害者の身体の上に馬乗りとなって,その頸部を1回突き刺し,さらに,室内を物色後,被害者が少し動いてうつ伏せになっているのを認めるや,とどめを刺そ うとして,タオルをねじってから被害者の頸部に巻きつけ,力を込めて絞めつけたり,どんぶりを被害者の後頭部に強く打ちつけて,3枚ものどんぶりを割るなどしている。 しかも,被告人が犯行に用いた折りたたみナイフは,刃体の長さが約9.8㎝,厚さが約0.3㎝の鋭利で強固な刃物であり,峰の握り手に近い約4.5㎝の部分がのこぎり状になるなど,極めて殺傷能力の高いもので,その刃体部分全体が体内に刺入したことがうかがわれる。そして,前頸部中央の刺創は左内頸動脈及び左椎骨動脈を切断し,前胸部中央下端の刺創は心臓(右心室前壁)に達し,背部左側上半の刺創は左肺に達し,背部右側上半及び下半の各刺創はいずれも右肺下葉に達しているのである。 このように,被告人は,全く無防備の被害者に対し,極めて殺傷能力の高い凶器を用いるなどして,それぞれが単独で致命傷を与え得るような苛烈な攻撃を多数回にわたり被害者の身体の枢要部である頸部や胸部,背部に集中的に加え続けており,その態様は,執ようかつ一方的で,極めて凶暴にして残忍なものである。 (イ) しかも,被告人は,被害者が血まみれとなって倒れ込んでいるというのに,その場に放置したまま,家具類の戸棚や引き出し,押し入れ,更には,仏壇の引き出し,冷蔵庫の中までくまなく物色して回り,判示のように,現金等の入った被害者の財布,預貯金通帳やキャッシュカード等の入ったポーチを強取しているほか,学習机付近から被害者の長男である小学生の財布まで強取しているのである。このように,被害者に与えた致命的なダメージや自ら引き起こした凄惨な状況を殊更に無視し,その長男が受けるであろう大きなショックにも全く思いを致すことなく,あくまで現金を奪い取ることに執着固執する被告人の姿勢は,余りにも冷酷非情,無慈悲無神経で,殺伐とした被告人の精神状態を如実に示すものとみるほかない。 エ 判示第1の犯行についてみても,被告人は,筋向かいの民家が旅行のために留守であることを知るや,窓ガラスを割る道具として灰皿をタオルで包んで持参し,隣接する店舗の塀の死角となっている風呂場の窓の格子を外して,タオルで包んだ灰皿でガラスを割り,施錠を外して同家内に侵入した上,これまた,室内をくまなく物色して回り,判示のように,多額の現金等を窃取している。このように,住居侵入・窃盗の犯行も,計画的な犯行であるとともに,被告人の自己中心的な姿勢を示すものであり,かつ,その態様は誠に手慣れたもので,この種事犯の累行性さえうかがわせるものである。 (2) また,本件各犯行の結果は,余りにも重大である。 ア(ア) 判示第2の強盗殺人の被害者は,平穏な家庭の主婦であり,外出先から帰宅直後,被告人の邪な意図など露ほども知らずに玄関ドアを開けただけで,何らの落ち度もありようはずがないのに,最も安全であるべき自宅の玄関において,突然に本件凶行に遭遇したのである。しかも,被害者は,必死に抵抗し,逃げ出そうとしたのも空しく,繰り返し身体にナイフを突き立てられて多数の重傷を負わされ,首を絞められ,挙げ句の果てに頭にどんぶりをたたきつけられた結果,前認定のような致命傷も含め,多数の創傷を負って,理由さえ分からないまま,無惨にも命を落とさざるを得なかったのであり,その被った肉体的苦痛はもとより,精神的衝撃や恐怖感,絶望感は察するに余りある。また,被害者は,学校を卒業後,就職して結婚し一児をもう けて,夫や子供との平和な家庭を作り,本件当時は,自らパート勤務に出て夫を助け,良き妻,良き母として,堅実に家庭を守っていたものであり,将来も引き続き夫と共に幼い長男の成長を見守ろうとしていたのに,本件犯行により理不尽にもその望みを絶たれ,当時38歳という人生の半ばで,突然に命を絶たれた無念さは想像を絶するものがある。 (イ) 被害者の遺族の被害感情は,もとより峻烈である。 a 被害者の長男は,被告人が被害者宅から退去してから約1時間後に,小学校から帰宅して,玄関を入るやいきなり,血の海の中で倒れている母親を発見して,当時未だ10歳という年齢でありながら,母親を助けようと,その身体を仰向けにして傷を確認した上,救急車を呼び,父親に連絡を取るなどしたというのである。このような残酷極まりない体験が,幼い長男に深い心的外傷を生じたであろうことは疑いなく,事件からしばらくは涙も見せず気丈に振る舞っていたという長男が,その後,不眠に苦しみ,物音や影におびえ,精神的に不安定な症状を呈しているというのは,誠に痛ましい限りである。 b また,被害者の夫は,いつものように出勤し,事件直前に,被害者と電話で夕食を何にするかという他愛もない会話をした後,我が子から,被害者が血だらけで倒れているという連絡を受け,慌てて帰宅したところ,変わり果てた姿の被害者と対面することとなったものであり,その被った精神的な衝撃や苦痛も甚大である。 c そのうえ,直接の財産的被害は1万円余りとはいえ,被害者の自宅は,被害の現場となって,玄関付近が血の海となったばかりか,怪我を負った被告人が室内をくまなく物色して回ったため,あちこちに血が飛び散って,住み続けることが不可能になってしまった。そのため,被害者の夫や長男は,事件後は,被害者の実家に居候することを余儀なくされた上,住宅ローンの負担も残るのであって,その財産的被害も重大である。さらに,被害者の遺族やその関係者の生活に与えた悪影響も多大なものがあるが,被告人やその家族からは誠意ある慰謝の措置が未だ講じられていないのである。 d そうしたこともあり,被害者の夫が,「どんなに謝罪しても,どんなに反省しても,妻は戻ってきません。私たち家族3人の生活は戻りません。妻の命を奪って,自分は生きようとすることは認めません。殺される理由など何一つない妻の命を,自分勝手な理由で突然に奪った殺人者を,私と息子は,一生許すことができません。妻が受けたと同じように,被告人を殺したいです。殺人という取り返しの付かないことをした被告人には,極刑以外考えられません。」と述べ,被害者の実母や兄も,同様に被告人に対する極刑を希望していることにも,十分な理由があるというべきである。 (ウ) 加えて,本件強盗殺人は,白昼の閑静な住宅街で,主婦が無惨に殺害され,しかもその犯人が筋向かいに住んでいたという衝撃的な事件として広く世間に報道されたもので,社会一般,とりわけ犯行現場の周辺住民に与えたであろう恐怖感や不安感も軽視することはできない。 イ また,判示第1の犯行の被害金額は,起訴されているだけでも合計約39万1000円と多額である。しかも,その被害者家族は,数日間の旅行中に,室内を徹底的に荒らされて,現金等が盗まれたばかりか,その犯人が後に強盗殺人事件さえ敢行していることを知ったのであり,財産的被害のみならず,精神的衝撃も大きく,結果は重いというべきであって,被告人の父親から被害弁償を受けた現在においても,その被害感情はなお厳しいものがある。 (3) そして,犯行の動機は誠に身勝手なものであり,犯行に至る経緯にも酌むべき事情は認め難く,被告人の犯罪性向は誠に顕著である。 ア(ア) 本件各犯行に至る経緯は,前判示のように,被告人が,専門学校時代からパチスロにのめり込み,その後,アルバイト等の職を転々とする間も,パチスロにうつつを抜かして借金を重ねるなど,金銭的に極めてルーズな生活を続けた挙げ句,最後に勤めていたラーメン店を辞めた後は,仕事に就くこともなく,自宅に引きこもる自堕落な生活を続けていたところ,収入が途絶えたこともあって,しばらくはパチスロから遠ざかったものの,再びパチスロへの欲求が高じて,知人の大学生に頼み込んで2度にわたり借金をしたが,いずれもわずか1日で使い果たしたために,何としてもその返済資金を得るとともに,パチスロで遊ぶ金も手にしたいとの衝動に駆られて,判示第1の住居侵入・窃盗,判示第2の住居侵入・強盗殺人等の各犯行を相次いで 敢行したというものである。 (イ) このように,社会からも家族からも孤立していた被告人が,唯一,苦しい懐具合にもかかわらず金を融通してくれ,温かい励ましの言葉さえ掛けてくれた知人に恩義を抱いて,同人への借金は何としても返済したいという思いがあったことも理解できないではない。 しかし,仮にそのような事情があるにしても,被告人は,家業の飲食店を手伝うなりアルバイトをするなりして,容易にその返済資金を稼ぐことができたのであるから,強盗殺人はもとより,空き巣についても,被告人にとり酌むべき事情とみることは困難である。まして,被告人が借りた金は,パチスロで遊ぶための遊興費であり,しかも,被告人は,全く働こうともせずに,生活に困っているなどとうそを付いて2回も借り受け,そのいずれも,わずか1日の遊興に使い尽くしていることからすると,借金を返済しようとする姿勢も,知人に対する誠意というより,唯一の金づるをつなぎ止めておくための方策とみることもできる。 そしてそもそも,被告人が孤立無援の状態に陥ったのは,被告人の怠惰で無責任な生活態度に原因があるのであり,被告人が,自ら働くなど犯罪以外の方法で借金の返済資金を調達することを真摯に考えた様子もなく,盲目的に本件一連の犯行に突き進んでいることからすると,被告人は,周囲と隔絶した自堕落な生活を続ける中,わずか5万円の借金を返済し,自分がパチスロに興じる資金を得るためなら,他人の命を奪うことすら厭わないという,独善的で反社会的な価値観を培った結果,極めて安易に本件のごとき重罪を決意したものとみざるを得ず,その動機は甚だ短絡的かつ身勝手なもので,酌量の余地などありようはずがない。 イ(ア) また,被告人は,自宅の筋向かいに住む家族が旅行に出掛けたことを知るや,特にためらった様子もなく,同家に空き巣に入ることを決意して,判示第1の住居侵入・窃盗の犯行に及んだだけでなく,容易に多額の現金が手に入ったことに味を占めて,同様の手口による近隣住居への空き巣の犯行を計画している。しかも,その計画を策定するうち,被告人は,犯行の最中に同家の主婦が帰宅した場合や,同女が初めから在宅している場合を想像し,そのときには,顔を見られた以上殺すしかないと考えるに至り,現に被害者が帰宅して出掛ける予定のないことを見知るや,町内会から防犯用資料を届けに来たように装って玄関内に立ち入った上,大声を出される前に,ナイフで心臓を一突きにして殺すことまで決意している。さらに,被告人は,筋 向かいに住む主婦である被害者の正面から,いきなりその胸部を突き刺しただけでなく,被害者が抵抗し,あるいはその息があると見るや,更に苛烈な攻撃を多数回にわたり被害者に加え続けている。そして,自らの犯行により被害者を惨殺して凄惨な場面を現出しているのに,屋内をくまなく物色し,被害者の財布などを次々に奪い取った後,逃走して自宅に帰ると,すぐに財布の中身を確認して,思いのほか強取した現金が少なかったことを嘆きながら,これを元手にパチスロで儲けようとしてその現金をパチスロに使い果たしたというのである。 (イ) このように,被告人は,金を得たいとの思いから,特に良心の呵責に苦しむ様子もなく,次々と犯行計画を重大かつ凶悪な方向へと発展させ,犯行に際しても,思いつく限りの残虐極まりない攻撃を歯止めなく繰り出して,被害者の死亡という重大な結果を発生させているのであって,利欲のためには他人の生命でさえも顧みないその姿勢は,おぞましささえ感じさせるものである。しかも,被告人が,少年時の家庭内での盗みに始まり,通学先や勤務先でも窃盗事件を起こしたと供述していることにも照らすと,被告人自身が述べているように,当時の被告人には人間として当然の善悪の判断が全く欠落していたとみるほかはなく,被告人の犯罪性向は誠に顕著である。 (4) 被告人の犯行後の情状も劣悪である。 ア 被告人は,判示第1の住居侵入・窃盗の犯行後,被害者方に再度侵入して,徹底的に指紋や足跡を拭き取るとともに,悪戯半分で風呂場や洗面所の水道を出しっ放しにして,被害者家族を不安にさせている。また,犯行後は連日のようにパチンコ店に通い,犯行で手にした40万円近い現金も,わずか10日前後の間に費消し尽くしている。 イ また,被告人は,判示第2の住居侵入・強盗殺人の犯行後,強取した現金をわずか1日で費消したのみならず,警察による捜査が開始されるや,その隙をついて,強取した現金以外の物品,犯行時に身につけていて血の付着したジーパンや靴を川などに投棄し,凶器である折りたたみナイフを草むらの中に埋めて隠匿し,弟や知人にアリバイ作りのための口裏合わせまで依頼するなど,罪証隠滅工作に奔走している。 ウ さらに,被告人は,警察官から当日の行動を聴かれても,その矛盾点を付かれて言い訳できなくなるまで,虚偽のアリバイを主張して犯行を否認しているのであって,犯行後の情状も劣悪である。 (5) そうすると,被告人の刑事責任は極めて重大といわざるを得ない。 3 被告人のために酌むべき事情 他方,被告人は,本件について,自ら事件の詳細まで包み隠さず供述し,被害者やその遺族には本当に申し訳ないことをしたと述べるなど,遅きに失するとはいえ,真摯な反省の態度を示し,強盗殺人の被害者の冥福を祈りながら,悔恨の日々を送っており,その中で,被害者の遺族に対する謝罪の手紙をしたためて,弁護人に託している。また,被告人の父親が,判示第1の住居侵入・窃盗の被害者に対し,被害弁償として要求金額どおり40万円を振込送金したほか,当公判廷に出廷して,今後とも強盗殺人の被害者の遺族にも謝罪を続けるとともに,被告人が社会復帰した際には引き取って,その更生に協力する旨約束している。自ら招いた窮状とはいえ,本件の背景には,被告人が家庭内で孤立感を深めていたという事情もあったとうかがわれる。被 告人は,未だ28歳と比較的若く,前科前歴がない。その他被告人のために酌むべき事情も少なからず認められる。 4 結 論 しかしながら,これら被告人のために酌むべき事情を十分考慮に入れても,本件強盗殺人事件における結果の重大性,犯行態様の凶悪性,残忍さ,動機の身勝手さ,厳しい被害感情,社会的影響の大きさ等に照らすと,無期懲役刑から更に酌量減軽する余地はないのであって,被告人を無期懲役に処することにより,残りの生涯を通じて被害者の冥福を祈らせ,これをもって本件犯行の罪責を償わせるのが相当である。 よって,主文のとおり判決する。 さいたま地方裁判所第二刑事部 (裁判長裁判官中谷雄二郎,裁判官蛯名日奈子,裁判官髙嶋由子)
https://w.atwiki.jp/tes5/pages/264.html
2012-04-13~2012-04-16 大学に講師たくさんいるんだから授業パートもっと増やして欲しかった。ハリポタみたいの期待してた。 -- (名無しさん) 2012-04-13 00 00 17 吟遊詩人大学もすげー期待した・・・何だよアレ。「声」が重要な要素としてあるのに、なぜ吟遊RPできんのじゃー! -- (名無しさん) 2012-04-13 00 28 49 ヘッドセットを使ったカラオケ吟遊詩人RP。下手だと酒場の酔っぱらいが敵対 -- (名無しさん) 2012-04-13 00 32 37 ↓2 シールドスペル教えてくれるトルフディルは闇の魔法からの防衛術枠(黒幕)でw -- (名無しさん) 2012-04-13 00 33 48 ↓3でした -- (名無しさん) 2012-04-13 00 34 00 楽器も各種あったし、街中で演奏して稼げるに 違いないと真っ先にソリチュードに行ったもんだよ… -- (名無しさん) 2012-04-13 00 36 32 楽器にもレベルがあって、話術スキルと組み合わせたりレアな楽曲入手したりして稼げると思ってた。 -- (名無しさん) 2012-04-13 00 40 46 アンカノは実はいい奴なツンデレスネイプ枠で -- (名無しさん) 2012-04-13 00 51 43 むしろ音楽スキルとかあればよかったのに。マク○ス的な方向性で歌で戦闘を鎮めたり仲間にしたり・・・あれ、幻惑魔法にもそんなのあったな -- (名無しさん) 2012-04-13 01 34 15 グレイビアードみたくドヴァの声も常人には何かと危険性があるのかもよ。 -- (名無しさん) 2012-04-13 02 17 23 竜の歌で、パーンの竜騎士思い出しちゃったよ。クトゥルフじゃないが、このシリーズからもちょこちょこネタ拾ってそうだな。 -- (名無しさん) 2012-04-13 03 14 50 全体通して見ると、やれる事少ないんだよね。木こりにはちょっと感動したけど、吟遊詩人プレイは本気で残念に思う。 -- (名無しさん) 2012-04-13 03 24 52 元々PCゲームだからねぇ・・・MODを入れて初めて開ける世界なのかもね、自分なりのRPを余すところなく堪能するのはコンシューマだと難しい。 -- (名無しさん) 2012-04-13 03 35 18 吟遊詩人スキルみたいなのは、非戦闘時用でも良かったかもね。戦闘前に勇ましい歌を唄うと、聞いている範囲内の人の戦闘スキルが一定時間少し上昇するとか、愛の歌を唄うと一定時間好感度上がる(話術up)とか、敵対されにくくなるとか。高レベルになると森で非敵対状態の動物や虫が集まってくるとか。(そして狩りをする残虐詩人) -- (ヘボイスターヘボ丸) 2012-04-13 03 37 33 Fable2のリュート演奏みたいなのあると楽しかったかもw -- (名無しさん) 2012-04-13 04 50 52 CKやMODのないCS版では下手するとSkyrimよりFable2のが自由度上かもわからんね -- (名無しさん) 2012-04-13 05 01 39 ↓できるアクションの数はFable2の方が上かもしれんが、RPの幅の広さや世界を旅している感覚は断然Skyrimだと思うよCS版でもね。 -- ( ) 2012-04-13 05 49 07 elonaとかの自由度も凄かったからなぁ。でも、そこにいるって言う感覚は、スカイリムでないと味わえないと思うんだ。興味本位でHUD非表示でやってみたら、雪景色の美しさにビックリしたよ。ちょっと不便だけど、それ以来ステータスの表示は要らないと思えるようになった。 -- (名無しさん) 2012-04-13 07 51 50 ドヴァキン「内戦なんてくだらねぇぜ!俺のシャウトを聴けぇーッ!」 -- (名無しさん) 2012-04-13 09 01 03 突撃ラブハートですね、わかります -- (名無しさん) 2012-04-13 09 34 44 フレーバーアイテムは大事だと思うがやっぱり楽器は演奏してこそ、だよなぁ…。 -- (犬臭い猫) 2012-04-13 10 20 45 ↓3 衛兵「すまないがその、叫ぶのをやめてもらえないか」 -- (名無しさん) 2012-04-13 10 21 36 ↓ドヴァキン「それは残念だ。まだ言いたいことがあったのに」 -- (名無しさん) 2012-04-13 10 36 05 ドヴァキンさんがTRY AGAIN!TRY AGAIN!ってシャウトしながらタムリエルが平和になっていくのを想像したら実にシュール・・・サルモールも故郷に帰っていくんだろう? -- (名無しさん) 2012-04-13 15 41 43 エレンウェン「デ・カルチャー…」 -- (名無しさん) 2012-04-13 15 53 04 「あれが今話題の超時空ドラゴンボーン、ドヴァカちゃんです!」 -- (名無しさん) 2012-04-13 18 42 08 カジートで人狼化は違和感があるので、二足歩行のサーベルキャットにならせてほしいニャー -- (名無しさん) 2012-04-13 19 16 13 もはや違う病気だ… -- (名無しさん) 2012-04-13 19 27 44 ふむふむ、つまり犬歯が伸びればいいと?ならば吸血病しかあるまい。おまえが歯をむきだす表情…ふにゃんになるな -- (名無しさん) 2012-04-13 19 34 19 蜂蜜酒を一度飲んでみたいけど、スーパーとかには売ってないんだよねぇ…仕方ないから赤ワイン飲みながら酔いどれプレイ中。 -- (名無しさん) 2012-04-13 19 40 57 ↓4 しゃーない。今度、ハーシーンっちゅう、その道のプロを紹介したるから、お願いしてみ? -- (名無しさん) 2012-04-13 19 43 01 1.5パッチ、水中が凄い見やすくなったな。濁った海からハワイアンな海になった -- (名無しさん) 2012-04-13 19 44 47 ハチミツ酒アマゾンでふつーに売ってた。 それは別としてパッチいれたらロード画面のスプリガンが発光するだけじゃなくて金色に光り輝いてた。これがキナレスの力か・・・ -- (名無しさん) 2012-04-13 21 02 30 ハチミツ酒、近所の舶来品の店に売ってて飲んだけど、甘くてなかなか美味しい。 -- ( ) 2012-04-13 22 14 07 「当ててやろうか。誰かに心を盗まれたな? 」 「…はい!」 -- (名無しさん) 2012-04-13 23 21 31 なんで気持ちのいい連中じゃろう -- (名無しさん) 2012-04-13 23 33 08 いつもニコニコ貴方の隣に這い寄る混沌ムジンチャレフト -- (名無しさん) 2012-04-13 23 36 53 (「・ω・)「うー!(/・ω・)/にゃー!(「・ω・)「うー!(/・ω・)/にゃー! -- (名無しさん) 2012-04-14 00 28 10 スカイリムには「普通」の猫っていないよな… -- (名無しさん) 2012-04-14 02 08 18 いとこが猫を飼っていたとかよく言ってるから設定ではいるんだろうな -- (名無しさん) 2012-04-14 02 34 34 ↓「スカイリムの猫」って本が作中に実在するんだけど(日本語に喧嘩売ったな、俺)、カジートとサーベルキャットしか項目が無かった。 -- (名無しさん) 2012-04-14 02 40 26 ↓犬に「ミーコ」ってつけちゃう土地がらだからなー -- (名無しさん) 2012-04-14 03 21 04 ↓確証はないけど、それ日本人の感覚じゃないのかな?外国ではどうなんだろう あと犬の名前と言えば、"タイバー"と"イスミール" -- (名無しさん) 2012-04-14 03 36 05 昼間グレイムーア砦近辺にて 「ドーンブレイカーって時々刀身全体が光ってるけどなんでだろうなー」なんて考えながら街道を歩いていたら、前から狼男が…恐る恐る近づいてみたらシンディングだった。話しかけたら「おはようございます」って挨拶された。シンディングお前…昼間あったらグッドイ~ブニング!じゃろがぃ! -- (名無しさん) 2012-04-14 04 21 16 ↓続き 何となくその散歩中のシンディングの後を追っていったら「ブローテッドマンの洞窟」へ戻っていった。「何だよ人里には出ないと誓ったくせに外散歩してたのかよ」とか思いながら洞窟に入るとそこには…もう一人のシンディングが!…増えるのはルイス・レットラッシュだけじゃなかったみたい -- (名無しさん) 2012-04-14 04 43 33 シセロもたまに、ネズミに猫を食わせるとかトンチンカンなこと言ってるな。アヒャヒャヒャ -- (名無しさん) 2012-04-14 04 54 49 ↓7いとこが飼ってる猫=カジートって思ってしまった。カジート飼いならすとか中々のやり手・・・ -- (名無しさん) 2012-04-14 06 24 41 ヒモと情夫(婦)と考えるとごく自然 -- (名無しさん) 2012-04-14 06 33 57 箱版パッチマダー? -- (名無しさん) 2012-04-14 08 55 41 召喚魔法にドゥーマー・センチュリオン・マスターを加えてほしいよギギガギゴ!! -- (名無しさん) 2012-04-14 10 00 59 オブジェ化してる巨大マッドクラブを発見 パッチでこういうやつらと戦うことができればなー 死の従徒を使える範囲を増やしてほしい なぜ一部の人型だけなんだ・・・ -- (名無しさん) 2012-04-14 10 24 49 ↓割と定期的にその報告を聞くが、そういう場所を纏めてスカイリムの名所巡り、みたいなページを誰か作成してくれないかなー(期待) -- (名無しさん) 2012-04-14 10 26 36 ルシエンとか従者連れてると、その土地土地で旅行ガイドめいた発言してくれるよな -- (名無しさん) 2012-04-14 10 44 00 ↓3それってカイネの試練で戦うアレじゃないか -- (名無しさん) 2012-04-14 14 29 51 カジートはアルゴニアンと一緒に奴隷にされてた歴史があるからな・・・ -- (名無しさん) 2012-04-14 15 48 32 素手攻撃に最も優れる種族を奴隷にするのって暴徒鎮圧一番難しいんじゃないか・・・w反乱起こった瞬間そこら中でバックドロップ見れそうだな・・・ -- (名無しさん) 2012-04-14 18 07 28 ぁぁ・・・アルドゥイン様の熱いのが・・・いっぱい、いっぱいに死ぬほど注ぎ込まれる///・・・・・ファイアブレスが -- (名無しさん) 2012-04-14 18 19 08 武器がなくても爪で戦うカジート、ヒストスキンで超回復するアルゴニアン 武器なくても強いな・・・ -- (名無しさん) 2012-04-14 18 42 02 水が綺麗になったかな? -- (名無しさん) 2012-04-14 18 52 59 酒が旨くなったかな? -- (名無しさん) 2012-04-14 20 15 57 アルゴニアンも素手強いからカジートの利点は猫耳くらいだな -- (名無しさん) 2012-04-14 20 17 18 夢中の歩みから目覚め目に入ったのは…何故か全裸で倒れているオークの侵略者と、それを見下ろすエランドゥルでした。まさか、あの爺さんにそんな趣味があったなんて。 -- (名無しさん) 2012-04-14 20 50 55 アルゴニアンも素手が強いなんて初耳だが… -- (名無しさん) 2012-04-14 21 23 07 カルセルモ爺さんがドワーフロボ作れるようになるとかいうDLC出たら即買いだな…。多分部品集めにドワーフダンジョン走り回ることになるけど。 -- (犬臭い猫) 2012-04-14 21 50 11 ↓9 まあ、現在世界レベルのトップアスリートが数多くいる人種も、歴史的には奴隷にされていたわけで。 -- (ヘボイスターヘボ丸) 2012-04-14 22 09 07 ↓3 俺使ってたとき普通に人間より強かったよ?カジートと同等かは知らんけど -- (名無しさん) 2012-04-14 22 14 42 ↓10 アルドゥインは一説によるとメスなんだが・・・ -- (名無しさん) 2012-04-14 22 45 25 弓のフィニッシュムーブって一人称だと見れないんだな・・・ -- (名無しさん) 2012-04-14 23 20 14 非鍛冶符呪強化の可愛い猫ちゃん盗賊プレイ。Lv.23で、ペイル・ブレイドとナイチンゲール装備手に入れた辺りで、漸く街道の旅でマトモにタイマン腫れる感じになってきたなー。序盤を拳と隠密短剣で乗り越えようとすると、いざタイマン状況になったとききつかった。牙猫と氷の生き霊あたりにコロコロ殺される。 -- (ヘボイスターヘボ丸) 2012-04-14 23 40 42 きついとか言うなら難易度下げたらいいよ。修行僧なのかよ。 -- (名無しさん) 2012-04-14 23 43 41 下2そのきつさが盗賊プレイの醍醐味だよ。自分がしくじった時の緊張感を楽しむんだよ。 -- (名無しさん) 2012-04-14 23 49 48 ↓9獣人は人間やエルフより素手攻撃力が高い、カジートはさらに爪ボーナスがあるのでアルゴニアンよりも強い -- (名無しさん) 2012-04-15 00 41 06 ↓3 ↓2の言うとおり、別に「最初から楽に敵に勝てる事」を楽しみたいんなら、わざわざ隠密メインの盗賊プレイなんか始めないよ。 -- (ヘボイスターヘボ丸) 2012-04-15 00 47 56 マゾも大変だな・・ -- (名無しさん) 2012-04-15 00 51 47 てかそもそも、タイマンで楽勝で勝てる難易度、キャラ育成する場合、隠密上げる意味があんま無いじゃない。隠れなくても勝てるんだし。盗賊クエとかの特別なイベントでもないと、隠密必至な場面もあまりないし。最初にメインをクリアしたキャラが鍛冶符呪上げてタイマンほぼ無敵になったから、そのじゃないプレイスタイルにしようとして始めたのに、難易度下げたら意味無くなっちゃうし。そうやって自分なりのプレイスタイルを模索できるのがスカイリムの面白いところなんだから、なんでもかんでも「じゃあ難易度下げれば」って、味気ない。 -- (ヘボイスターヘボ丸) 2012-04-15 01 00 13 カルセルモ爺は結局、生身の女に走りやがってなあ。メス型ドワーフロボ作ってくれよぅ -- (名無しさん) 2012-04-15 02 08 34 カルセルモってジジイの癖に元気だよな。あの年でアレとかw -- (名無しさん) 2012-04-15 02 17 29 そしてそれに応える女も女だよな、枯れ専かよwまあ打算的な性格らしいから、遺産とか地位目当てっぽいけど・・・これでいいのかマーラ様!? -- (名無しさん) 2012-04-15 02 45 34 猫使ってると尻尾の動きを見る為にカメラを尻尾が見やすい位置にしてしまう -- (名無しさん) 2012-04-15 02 52 12 内戦クエ後のマーラクエはストームクローク側だと大変だぞ -- (名無しさん) 2012-04-15 04 17 34 自分でキツい状況作ってそれをミサワばりに「猫ちゃん盗賊プレイキツいわー」とか書き込む意味って何があるの?そもそもひとりよがりな造語とか誤字とか直せよ。言語障害でも持ってんのか -- (名無しさん) 2012-04-15 05 22 11 ↓まずお前も目を治せ。次にトップを読め。確かに過度な誤字脱字には、推敲ヨロって気持ちは分かる。が、旅宿だしさ。俺強にしろ俺弱にしろスカイリムのロールプレイ位は良いんじゃね?どうしてもスルーし難いなら編集板で聞いてみたら? -- (名無しさん) 2012-04-15 06 33 41 ここは旅の宿、スカイリムを冒険する者の旅の出来事を語る場所、他人の旅の内容にいちゃもんつけるのは違うだろうな -- (名無しさん) 2012-04-15 08 09 50 まぁ仲良くやろうや…。ここは他と比較しても叩かれにくくて平和な環境が売りなんだから -- (名無しさん) 2012-04-15 08 20 37 メス型ドワーフロボ…映画「メトロポリス」みたいな…ゴクリ。 -- (犬臭い猫) 2012-04-15 09 22 57 ドロッセル的な女体ロボなのかな。おっぱいミサイルついてるあだけのドワーフ・スフィアとかだったら嫌だなw -- (名無しさん) 2012-04-15 09 31 50 メイド服着たセンチュリオンとかだったら胸熱だな。 -- (名無しさん) 2012-04-15 09 40 08 男物、女物の装備(服)を別アイテムにして、性別関係なく装備できたらなぁ…ぐへへ -- (名無しさん) 2012-04-15 10 30 07 盗賊プレイしてると”やっぱ殺すなかれ”って感情芽生えるから一党に入りずらい...まぁ仲間と弱気ものからはスリまくってるけどね -- (名無しさん) 2012-04-15 10 49 47 ↓”殺すなかれ”でした -- (名無しさん) 2012-04-15 10 50 39 ウェディングドレスって、最近の風潮で胸元ザックリあいてるのを予想してたが全然色気ないな。むしろ料理人のチェニックの方が異様にセクシー。 -- (名無しさん) 2012-04-15 11 40 43 実写版「スカイリム」 吟遊詩人・リンジーの旋律 ようつべでこのキーワードで検索しちくり→ Skyrim- Peter Hollens Lindsey Stirling -- (名無しさん) 2012-04-15 13 29 10 ハイエルフの体格をムキムキにしたらすごい威圧感が。錬金台とか使うと画面が狭ぇww -- (名無しさん) 2012-04-15 13 43 03 ↓2 ツッコミどころすげえ多いがw衣装とロケーションがパねええ! -- (名無しさん) 2012-04-15 14 17 51 自宅飾り付け、生物入りの瓶、レアな酒類、金のインゴット山積み、と色々やったが本は盲点だった! 夢中の歩みとかレアな本は勿論だけど、見栄えのいい本って無いものかな?、とりあえずお腹いっぱいのハチミツ酒でも呑んでから考えるか -- (名無しさん) 2012-04-15 18 21 11 ↓スキルブックとかシリーズもの(バレンシア女王伝とか)コンプするのはどうだろうか? -- (名無しさん) 2012-04-15 18 27 10 ディベラ像集めとかは楽しいぞ -- (名無しさん) 2012-04-15 18 29 09 シリーズものは達成感ありそうでいいですね!、ディベラ像集めかぁ、大量に集めて無造作に転がすのも悪くなさそうだし、御二方、ありがとう、イスミールにかけて!、早速各地を廻って来る! -- (名無しさん) 2012-04-15 18 33 45 盗賊ギルド制覇した!!マスターの装備期待してたのにデルビンとかが着てる黒い奴かよ・・・・・・ -- (名無しさん) 2012-04-15 19 41 58 私もギルマス殿の鎧一式よりリンウェの鎧一式の方が好きかな。あれ解呪した時のシャドウ~の付呪できるように早くしてほしい。 -- (名無しさん) 2012-04-15 20 19 38 某不滅の人と巨人に喧嘩を売りに逝って来た。不滅の人が定期的に視界から消えててワロタwホワイトランの入り口までおびき出すとハメ殺せることに気付いて勝てた。 -- (名無しさん) 2012-04-15 20 45 16 ↓2シャドウシリーズ付呪できるようになったらかなり強いよね。普通の弓術上昇とか片手ダメージ上昇より効果高い上にダブル付呪で重ねれば素晴らしい攻撃力に -- (名無しさん) 2012-04-15 21 00 25 やっぱり巨人の後ろから近付いてバックスタブするのは怖いわ。 -- (名無しさん) 2012-04-15 21 09 20 ホワイトラン近くに女エルフの死体が転がってるんだが、久しぶりに行ってみるとオエンガルさんが座り込んで死体の胸をさすってた!何を言っているかわからないと思うが、以下略(笑) -- (名無しさん) 2012-04-15 21 56 28 巨人さんと言えば、ドラゴン討伐の仕事を請け負ったときに役立ってもらってる。ただ、ドラゴンが死んだ後、引き続きドヴァを殴りに来るのがたまにいて、ゴールドや素材を取り損なってしまうことが。まあ、実際に働いてるのは彼らなので文句も言いにくいw -- (名無しさん) 2012-04-15 22 12 27 駄目元で武器を閉まって無防備になると、巨人さんの警戒が消える事がありますよ -- (名無しさん) 2012-04-15 23 00 05 ドラゴンズリーチの白骨浮いてる池に泳いでる鮭はきっと人肉啄ばんでるからナミラの使徒の家にこっそり置いてきた俺優しい -- (名無しさん) 2012-04-15 23 47 57 ↓あれって生活用水兼ねてるのかな? 一応井戸と下水が別にあるけど、ギルダーグリーンの養分にはなってそう -- (名無しさん) 2012-04-16 01 15 22 ↓満開のギルダーグリーンの下には死体が埋まってるって噂があるとかないとか・・・ -- (名無しさん) 2012-04-16 01 49 32 そう言や、ジョンドレレの「ギルダーグリーンに起きていることは茶番だ」というセリフ。何が茶番なのか結局よくわからんかった。 -- (名無しさん) 2012-04-16 02 33 51 ルシエンさんを召還して、メインクエストを進めていた時のこと。「聖域へ戻らねば… 闇の一党が危ない!」と、お察しの通りクエスト終盤のかなりピンチな段階で、元KYはかなり焦っている様子。しかしドヴァーキンはそんな彼を余所目に、ハイフロスガーにて帝国と反乱軍の休戦協定を結ぼうとしていた。「さあ、ドラゴンボーンよ。席に着け」と、アーンゲールに言われるがまま、席に着くドヴァーキン。するとその瞬間、ルシエンが分解して灰になってしまった。伝説の暗殺者がスネた瞬間である。 -- (名無しさん) 2012-04-16 07 11 48 ↓2治癒の手で回復させてやると「その程度で私より優れているつもりか?」との罵られる。ツンデレモーリスすき -- (名無しさん) 2012-04-16 07 45 11 ↓2 技が自然体で決まるあたり、高位のドSとお見受けします。 -- (名無しさん) 2012-04-16 11 50 35 嗚呼、何たることか定命の者たちよ... -- (名無しさん) 2012-04-16 13 19 52 うむ悦いぞなかなかにドS -- (名無しさん) 2012-04-16 13 21 14 座ったらポンと灰になっちゃったんですよ。私だけかな。 -- (名無しさん) 2012-04-16 13 38 37 マンモスの鼻が置いてあるとドキッとする。なんかデカいミミズみたいな、かなりショッキングな気持ち悪さ。 -- (名無しさん) 2012-04-16 13 54 45 なんで鼻しか食べないんだろうっていうか、なんで鼻食べるんだろうw -- (名無しさん) 2012-04-16 14 04 15 ↓動物は一番よく使うところが一番美味いんだ。 -- (名無しさん) 2012-04-16 14 56 36 マンモスを解体すれば肉とか皮とか相当な量が手に入るはずだけどな -- (名無しさん) 2012-04-16 15 08 44 ↓5 自分も、和平会談に死の従徒連れていったら、着席と同時に「うゎー」(×2)の声とともにポックリ逝ってしまったな -- (名無しさん) 2012-04-16 15 17 00 とうとうアルドゥインを倒したぞ!それは良いんだが、何時までたってもドラゴンが飛び去って行かない。待機してもそのままだったんで、折角だからと頂上に陣取ってたドラゴンの背中によじ登ってみたwドラゴンを間近で堪能出来て至福のひとときだったとさ。 -- (名無しさん) 2012-04-16 16 05 58 ↓ きっと懐かれてるんだよ。 -- (名無しさん) 2012-04-16 16 31 40 オーソーンのクエ終わらせて、大学に戻ってきたらファラルダがみんな集めてめっちゃ長い話をしてた、こんなイベント5ヶ月たった今見られるとは、、、 -- (名無しさん) 2012-04-16 17 31 11 ↓3 うろこの間に入り込んでる寄生虫などを取ってもらおうと思っている。 -- (名無しさん) 2012-04-16 17 59 28 マンモス皮装備とかマンガ肉とか獲れたらいいのになとぞ思ふ。 -- (名無しさん) 2012-04-16 18 08 05 マンモスを鼻しか食べないのは、僕の中では 「他の部位は筋肉が固過ぎてまともな調理法じゃ食えたもんじゃないから」 と脳内解釈している。 -- (ヘボイスターヘボ丸) 2012-04-16 18 59 59 ↓あながち間違いではないかもしれんな、熊肉もかなり硬くて噛み切るのは辛いらしいし、マンモスクラスなら…って事か -- (名無しさん) 2012-04-16 19 09 17 ↓確かに、クマからは爪と毛皮しか採れないな。 -- (名無しさん) 2012-04-16 19 42 47 巨大生物からはどっさり素材とれないと物足りない~ -- (名無しさん) 2012-04-16 19 58 58 ↓ドラゴンの鱗と骨が重くてどれだけ迷惑か忘れたか -- (名無しさん) 2012-04-16 20 35 01 マルカルスの宿屋に入ったところ、聞き慣れたメロディを聞き慣れない声が。誰?…お、お、オグマンド先生じゃありませんか! 口だけ詩人かと思ってましたすません。渋さが光るナイスなバリトンでしたよ。それにしても、何故マルカルスに? -- (名無しさん) 2012-04-16 20 38 36 マンモスの生肉:重さ200キロ -- (名無しさん) 2012-04-16 21 22 24 一度ある程度のクエをクリアしてから、別キャラで改めに始めると、同じ場面でも全然違う印象になる事とか多いよね。マルカルス正門入ってすぐ起きるアレとかで、肉屋が「まったく、この街にあんなキチガイが紛れ込んでるなんて…」 とかコメントするの、ちょまておまえ、って気分になる。そういう突っ込みどころの用意の仕方とか、多面的な物事の見せ方とか、このゲームは凄く巧い。 -- (ヘボイスターヘボ丸) 2012-04-16 22 06 39 100人食べてもだいじょーぶー♪ -- (名無しさん) 2012-04-16 22 13 30 やっぱりナミラだ♪ -- (ヘボイスターヘボ丸) 2012-04-16 22 16 32 ↓6「とれない」と「とれるけどとらない」は違うじゃん TESは「やれるけどやらない」ができるタイプのゲームだから俺もでかい生き物からいっぱい取れたほうが嬉しいと思うな -- (名無しさん) 2012-04-16 22 50 47 一応、巨大生物からは「でっかいたましい」が取れるので、それを擬似的な満足感としてる。符呪やらないプレイだと関係ないけどね。 -- (ヘボイスターヘボ丸) 2012-04-16 22 54 54 ↓5 2周め以降は「アルドメリ自治領に故郷を売っただと?わかった、連行したまえ。彼女の居場所は…」という展開を、良心の呵責なく選べるようになる。 -- (名無しさん) 2012-04-16 22 59 01 ↓そういえば俺は、引き渡さない選択をまだしていないっ…! -- (ヘボイスターヘボ丸) 2012-04-16 23 03 15 ↓アルドメリのスパイだな!首から看板をかけて荷馬車でゆられて行くがいい!♪あーるーはれた、ひーるーさがり、ハンマーフェルへむかーうみちー(r -- (名無しさん) 2012-04-16 23 31 04 ↓ドナドナ吹いたw -- (名無しさん) 2012-04-16 23 44 24 ドヴァドヴァ ドーヴァー ドーヴァァァァ♪ -- (名無しさん) 2012-04-16 23 49 34 サーディアも結婚可能なら気合入れて戦うんだが。引き渡すほうが楽だよなぁ。 -- (名無しさん) 2012-04-16 23 55 28
https://w.atwiki.jp/bokunowaku/pages/4.html
どこにでもある普通の公園の池だと思ってくれていい。 岸には5、6艘のボートがつながれている。 ちょっといいのはここが山に囲まれた高原で、元々人も少ないけど平日なおかげで静寂そのもの、池の水が山からの湧き水なんで冷たく透き通ってるってことだ。 夏の昼下がり。 街にいたらきっと今頃雑踏と蝉の声で気が狂ってるだろうな。 池の真ん中まで来ちゃってるから強い日差しを避けるものがないけれど、ボートの中に寝転んでると背中がひんやりして気持ちいい。 風がないから波もないし水が冷たすぎるせいか蚊もでない。 空、真っ青だな。 なんにも考えない。 寝てるような起きてるような。 心の平安、リラックス、癒し。 これこそ望んでたもの。 でも少し経てば気づいてしまうんだ。 わざわざボートに乗らなくても心安らぐことはできるんだよな。 先のことは考えない、終わったことは忘れる。 ただこれだけのことなんだ。 「さて」 体を起こして周りを見渡す。 視線の先に遠く人影の見えない岸、二本のオールは水面に横たわりながらぼんやり空を見上げてる。 どこからか忍び込んでくる水はただひっそりとボートを下に向かって引っ張っている。 結局やることは一つしかないんだよな。 -
https://w.atwiki.jp/artifact_magicaloss/pages/978.html
中身一覧 公式紹介ページ>愛心の宝箱 提供割合 ハートブレイクサイズ:8% 愛護の指輪:10% ハートフルボックス:10% 愛執の首飾り:11% 愛憎の籠手:11% ハートボムブレスレット:12% ハートバルーン:12% フレイムレイピア:26% 入手場所 パペットガーディアン バレンタインイベント Ⅲの塔 ドロップモンスター ショコドリュアス(ドリフト) 開錠価格:1,000s ハートブレイクサイズ 武器種 サイズ 特殊 サイズ型 攻撃力 7 魔力 - 属性 火40% 攻撃速度 7 備考 材質:銀 攻撃範囲 60 状態異常 炎上20% 称号 傷心(しょうしん)の~ クリティカル 火15% 売買 可 愛護(あいご)の指輪 種類 マジックアイテム 魔力 ダイアモンド1ルビー1トルマリン1 耐性 麻痺25%炎上25%めまい25% 称号 愛護の~ 備考 - 売買 不可 愛護の双指輪 耐性 麻痺50%炎上50%めまい50% 魔力 ダイアモンド2ルビー2トルマリン2 備考 - 称号 ? 合成材料 愛護の指輪×2 愛護の三連指輪 耐性 麻痺75%炎上75%めまい75% 魔力 ダイアモンド4ルビー4トルマリン4 備考 - 称号 ? 合成材料 愛護の双指輪×2 ハートフルボックス 種類 マジックアイテム 魔力 ダイアモンド1サファイア1 状態異常 - 称号 ~いいひと 備考 周囲を15回復、俊足15分 売買 不可 エフェクト 魔力をこめると自分と周囲の仲間を長めに素早くし一瞬で体力を回復する 愛執(あいしゅう)の首飾り 種類 マジックアイテム 魔力 ルビー1トルマリン1 耐性 火25%雷25% 称号 愛執の~ 備考 - 売買 不可 愛執の二連首飾り 耐性 火50%雷50% 魔力 ルビー2トルマリン2 備考 - 称号 ? 合成材料 愛執の首飾り×2 愛執の三連首飾り 耐性 火75%雷75% 魔力 ルビー4トルマリン4 備考 - 称号 ? 合成材料 二連首飾り×2 ハイ以降変化のない部分は記載なし 愛憎(あいぞう)の籠手(こて) 種類 マジックアイテム 魔力 ゾイサイト1ルビー1 攻撃力 10 備考 - ガード可能属性 闇攻撃火攻撃 称号 愛憎の~ 状態異常 石化5%炎上5% 売買 不可 愛憎の二連籠手 攻撃力 20 魔力 ゾイサイト2ルビー2 状態異常 石化10%炎上10% 称号 ? 備考 - 合成材料 愛憎の籠手×2 愛憎の三連籠手 攻撃力 40 魔力 ゾイサイト4ルビー4 状態異常 石化20%炎上20% 称号 ? 備考 - 合成材料 愛憎の二連籠手×2 ハイ以降変化のない部分は記載なし ハートボムブレスレット 種類 マジックアイテム 魔力 ルビー1トルマリン1 状態異常 炎上・麻痺 称号 〜ラブハンター ダメージ状態異常時間 ?(?秒) 売買 不可 備考 - エフェクト 魔力をこめるとハートの爆弾が飛ぶ ハイハートボムブレスレット 魔力 ルビー2トルマリン2 称号 ? ダメージ状態異常時間 ?(?秒) 備考 - 合成材料 ハートボムブレスレット×2 ゾアハートボムブレスレット 魔力 ルビー4トルマリン4 称号 ? ダメージ状態異常時間 ?(?秒) 備考 - 合成材料 ハイハートボムブレスレット×2 ハートバルーン 種類 アクセサリー 称号 うきうき~ 備考 - 売買 不可 反映部位 背後 エフェクト ? ラブハートバルーン 備考 - 称号 ? エフェクト ? 合成材料 ハートバルーン×2 ラブプリハートバルーン 備考 - 称号 ? エフェクト ? 合成材料 ラブハートバルーン×2 フレイムレイピア 武器種 レイピア 特殊 レイピア型 攻撃力 2 魔力 - 属性 火50% 攻撃速度 13 備考 - 攻撃範囲 40 状態異常 炎上10% 称号 炎の~ クリティカル - 売買 可 ハイフレイムレイピア 攻撃力 3 称号 炎の~ 状態異常 炎上15% 備考 - 合成材料 フレイムレイピア×5 ゾアフレイムレイピア 攻撃力 4 称号 炎の~剣士 状態異常 炎上20% 備考 - 合成材料 ハイフレイムレイピア×5 ギガフレイムレイピア 攻撃力 5 称号 炎の~剣士 状態異常 炎上25% 備考 - 合成材料 ゾアフレイムレイピア×5 セントフレイムレイピア 攻撃力 6 称号 炎の~達人 状態異常 炎上30% 備考 - 合成材料 ギガフレイムレイピア×5 アートフレイムレイピア 攻撃力 7 称号 炎の~剣聖 状態異常 炎上40% 備考 - 合成材料 セントフレイムレイピア×5 攻撃速度、攻撃範囲は強化しても変わらない。全て売買可 ハイ以降変化のない部分は記載なし 家具 愛心(あいしん)の宝箱(大)・(小) 材料 盗賊の鍵×1、愛心の宝箱×1 サイズ(大) W?×D?×H? サイズ(小) W?×D?×H? フレイムレイピア 材料 フレイムレイピア×1ゴールドリキュール×1 サイズ W?×D?×H? 参照家具カタログ 125
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/507.html
最初の使者 ◆OSPfO9RMfA 今日の お昼ご飯は 配点(100ptの菓子パン)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 本多・正純は極貧だ。 悲しいまでに極貧だ。 故に、今日のお昼ご飯は100ptの菓子パン一個のみである。 100ptだ。120ptではない。 空を見上げる。漂う雲が、菓子パンに見えてくる。 「……いかんいかん」 正純は首を振って気を引き締める。 一緒に昼食を食べようと誘ってくる友人を振り払ってまで屋上まで来たのだ。 周りに人がいないことを確認すると、通神帯《ネット》を使用する。 即座にライダーのサーヴァント、少佐が出た。 ●副会長 『私だ。少佐、通達は聞いたか?』 ●戦争狂 『あぁ、聞いたとも。教会でのヘルプ対応、残数28人、B-4での重大なルール違反、違反行為“この冬木の街の日常を著しく脅かすこととなる場合”の徹底。なんともまぁ、ずぼらでマヌケな対応だ』 少佐が人を煽り、人を食ったような口調で言うのはいつものことだ。しかし、彼は過小評価も過大評価もしたりしない。故に、その理由が気になった。 ●副会長 『と、言うと?』 ●戦争狂 『B-4で表向きに何か異常があったとは聞いていない。そして、彼女らルーラーも具体的に事件や犯人を突き止められないのだろう。あんなのはただのハッタリだ。児戯にも劣る。案外、出し抜くのは簡単かも知れないぞ?』 ●副会長 『なるほど』 正純もあの通達の不自然さは感じていた。ルール違反があったのなら、忠告などせずさっさと引導を渡せば良いだけである。それを全体放送の通達に混ぜて言うのは、彼女らの状況が不利な証拠だ。 彼女らのポーカーフェイスなどの交渉能力、証拠を探すための捜査能力はそう高くない。つまり、交渉の場を作れさえすれば、こちらがアドバンテージを得たまま進められる可能性もある、ということだ。 ●戦争狂 『もっとも、あまりにも稚拙すぎて罠じゃないかとは思うがね』 ●副会長 『ですよねー』 まぁ、無理もない。 ●副会長 『他に何か進展はあったか?』 ●戦争狂 『それならもう一つある。新都のB-10地区で暴行事件があった。ジナコと名乗る令呪を刻んだデブ女が、我が宿敵、アーカードの名を呼んでいた』 ●副会長 『アーカード……!』 その名は正純にも聞き覚えがあった。 少佐から聞いた生前の行いに、何度もその名を連ねていた。 ●戦争狂 『そう。我が宿敵、アーカード。彼がこの『方舟』にいる可能性が極めて高いと言うことだ』 少佐のその語りには、強い熱が籠もっていると感じた。 が、はたと思う。 彼は正純に言った。 「お嬢さん、私は私が望んだ戦争をやりきった。 結果はムーンセルから与えられたデータを見るに、私は我が宿敵を討ち漏らしたようだが、それもまた戦争だ。 私は私の全てを賭けて私の宿敵たちとの戦争をやりきった。 あの時ああしていればだとか、もう一度できさえすればなど、それは敗北主義者たちの戯言に過ぎない。 あれは最高に良い戦争だった」 ――では、再び宿敵と相まみえる機会を、少佐は喜ぶだろうか? ●副会長 『少佐、アーカードを倒すことは可能か?』 ●戦争狂 『ふむ? 珍しいことだね。君が戦争をしたがるなんて。まぁいい、答えてあげよう。正攻法では無理だ。私は宿敵を倒すために50年間考えてきた。30年ほど宿敵を封印することはできたが、それもたった30年で破られた。同じ策は通用しまい。今の私には正攻法で宿敵に勝つ術はない』 ●副会長 『正攻法ではない方法とは?』 ●戦争狂 『ここでは宿敵もサーヴァント、いやいやマスターかもしれないが、どちらにせよ、その片方を殺せば宿敵も死ぬ。この手段であれば宿敵を滅ぼすことも不可能では無いだろう。あるいはサーヴァントなら、魔力が尽きれば消滅する。そうすれば宿敵の再生能力も働かないだろう』 要するに、基本的には勝てないと言うことだ。 アーカードを存在消滅の窮地にまで追い込んだ少佐が言うのだ。間違いないだろう。 ●副会長 『では、アーカードを味方に引き入れることは可能か?』 ●戦争狂 『ふむ。個人的にはまっぴらゴメンだが、奴は脳筋で煽り耐性が無くてだな。闘争のニンジンを餌に吊して誘導することは、駄馬を教育するより容易い。聖杯にけしかけることも十分可能だろう』 ●副会長 『なるほど』 ほんの少しだけ思考し、結論を見いだす。 ●副会長 『少佐。マスターとして命ず。アーカードとの交戦は必ず回避せよ。備蓄に乏しい今、令呪を使うことはないが、それに匹敵する命令だと認識して欲しい』 ●戦争狂 『……わかった。マスターの命なら仕方ない。宿敵との交戦はしないことにしよう』 通神帯《ネット》越しで少佐がどのような表情をしたのかは分からない。 だが、これで良かったんだと、正純は思う。 少佐は生前に最高の戦争を堪能したのだ。 こんな場末のちゃちな戦争で、その余韻をかき消す必要は無いだろう。 だが、少佐には宿敵を前に闘わないという選択肢を選ぶことは出来ない。 なら、マスターたる正純が命じなければならないじゃないか。 ●戦争狂 『しかし、武蔵副会長。聖杯と戦争すると啖呵を切ったはいいが、我々はまだ何も把握していない。宿敵を聖杯に当てるにも、聖杯と戦争する術を私達はまだ持ち得ていない』 ●副会長 『耳が痛いが、全く持ってその通りだ……地道に情報を集めていくしかないが』 ●戦争狂 『うむ。ところで、午後にシャア候補の後援会へ赴く予定だったな』 そうだ。この通信を終えた後、シャア候補の演説を確認しなければならない。 ●戦争狂 『だが、後援会の開始にはまだかなり時間がある。そこで、その前に私が交渉しに赴きたいのだが、どうかね?』 ●副会長 『少佐が、か』 安心して送り出せる、とは言い難い。 何故なら少佐は戦争狂なのだ。それだけで不安になるには十分だ。 ●戦争狂 『不安なのはお互い様ではないかな?』 ●副会長 『……まぁ、不本意ながら、な』 しかし、不本意ながら戦争にしてしまう交渉をしてきた身としては、否定しにくい。 少佐も正純の交渉に不安を持っているだろう。 ●副会長 『わかった。無難にやってくれ』 ●戦争狂 『はは、善処しよう』 その言葉を最後に通神帯《ネット》を切ろうとする。 ●戦争狂 『あぁ、そうそう。武蔵副会長、言い忘れた事があった』 ●副会長 『ん、少佐にも言い忘れることがあったのか。一体何だ?』 ●戦争狂 『ありがとう』 「ふぇっ!?」 思わず変な声が出てしまった。 通神帯《ネット》を確認すると、既に接続は切れていた。 結局、何に対する感謝かもわからぬままだ。 だが時間は迫っている。 腹の中に菓子パンを放り込むと、情報室に向かった。 【C-3/月海原学園/一日目 午後】 【本多・正純@境界線上のホライゾン】 [状態]まだ空腹 [令呪]残り三画 [装備]学生服、ツキノワ [道具]学生鞄、各種学業用品 [所持金]さらに極貧 [思考・状況] 基本行動方針:他参加者と交渉することで聖杯戦争を解釈し、聖杯とも交渉し、場合によっては聖杯と戦争し、失われようとする命を救う。 1.シャア候補との交渉に備えて彼の過去の演説に当たるなどして準備する。 2.マスターを捜索し、交渉を行う。その為の情報収集も同時に行う。 3.聖杯戦争についての情報を集める。 4.可能ならば、魔力不足を解決する方法も探したい。 5.小等部を無断欠席中の遠坂凛の家に連絡くらい入れるのもありか。 ※少佐から送られてきた資料データである程度の目立つ事件は把握しています。 ※武蔵住民かつとして、少女(雷)に朧気ながら武蔵(戦艦及び統括する自動人形)に近いものを感じ取っています。 ※アーカードがこの『方舟』内に居る可能性が極めて高いと知りました。 ◆ 政治家シャア・アズナブルの講演会は、C-6のホテルのワンフロアを借りて行われる。 時間は19時~21時の2時間。 前半の30分にシャアが講演し、残りの時間は立食式の食事が行われる。 勿論、ただ食べるだけではない。そこで立ち話という会合が行われ、その積み重ねにより、後援者との信頼を深めていくのだ。 そしてそれは表舞台の話。 17時~19時まで支援者による準備が行われ、21時~23時まで後片付けが行われる。 さらに言えば、支援者はC-5にある事務所にて13時~16時半まで準備に追われている。 現在の時刻は13時過ぎ。 昼食を済ませたシャアは事務所に向かった。 本来のスケジュールでは、シャアが事務所に行くのは15時であり、先方もそのつもりで準備している。 意味も無く早く来ても、支援者達の仕事の邪魔になるだけだ。 しかし、聖杯戦争が始まった今では、そうは言ってられなかった。 事務所に入ると応接室を借り、ある人物を呼び寄せる。 「(まったく、ここで彼と出会うことになるとはな……)」 そう思いにふけるのもつかの間、すぐにノックが聞こえ、一人の青年が扉から入ってくる。 「こんなに早く来てどうしたんだい、シャア。二時間後に来る予定じゃなかったか。みんなが慌てていたぞ」 「すまない、ガルマ。用を思い出してしまってな」 ガルマ・ザビ。 シャアのただ一人の友人。そしてシャアが謀殺した男でもある。 12年前の一年戦争の最中。シャアは復讐の念にかられていた。ガルマはシャアの父を暗殺したザビ家の四男であり、仇だった。 シャアはガルマを謀殺した後、ザビ家長女も殺害。他のザビ家の人間も戦死し、復讐は完遂に遂げた。 そして今、目の前にガルマがいる。 彼は12年前と変わらず20歳のままだ。 今ここにいるガルマとはNPC時代からの付き合いで、今日もシャアの講演会をサポートしてくれる。 20歳のガルマと33歳のシャア。そのギャップがシャアが記憶を取り戻す要因の一つになったのは、ある種の皮肉だと感じていた。 「ところで、君に頼みがある。良いだろうか?」 「水くさいな、親友じゃないか。何でも言ってくれ」 「(親友、か……)」 ガルマのその友情を利用して、ガルマを殺めたことに罪悪感を覚える。 当時は復讐することに必死だった。ガルマを殺めたのはなんてことはない、殺しやすかっただけだった。他人を疑うことを知らないお坊ちゃんで、だがシャアの友人だった。 復讐とは儀式だ。生きてる者が次に進むためのスタートラインでしかない。 故に、彼を殺したことに罪悪感はあるものの、後悔はない。 しかし、彼の友情を利用して謀殺した上で、改めて友情を利用する様は醜いとは思う。 そんな良心の呵責を押し殺せるようになったのは、果たして成長と言えるのだろうか。 「これから尋ねることは、他言無用で頼みたい」 「わかった」 ガルマは迷うことなく首を縦に振る。 「まず、聖杯戦争について知らないだろうか?」 「聖杯戦争? なんだい、それは? 神話か何かか?」 「いや、知らないならそれでいい」 次に袖を捲り上げ、右の二の腕に刻まれた令呪を見せる。アルファベットのAのマークのような、アズナブルのイメージマークを模した形だ。 「これについて、どう思う?」 「酷い傷じゃないか――いや、これは痣? 刺青? それとも蛍光塗料か? どうしたんだ、これは?」 「いや、大丈夫だ。問題はない」 シャアはそれから、『方舟』、ゴフェルの木片、サーヴァント、英霊などについてもガルマに尋ねる。 ガルマは一貫して、“知らない”“わからない”と答えた。 「すまない。君が今、何かとんでもないことに巻き込まれていることはわかった。でも、どうも君の力になれそうに無い」 「いや、そんなことはない。君が“知らない”と言うのなら、他の誰に聞いてもわからないだろう。それは一つの収穫だ。ありがとう」 しょぼくれるガルマの肩を叩き、右手を取って握手をする。 「むしろ忙しい中、時間を取らせて悪かった。先ほど尋ねたことについては、忘れてくれて構わない」 「それに、他言無用で、だろう? 分かっているさ」 ガルマは笑って返すと、時計を確認する。彼にも仕事があるのだ。 「それじゃあ失礼する。まだそこで支度をしているから、何かあったら言ってくれ。出来ることならいくらでも力を貸すよ」 「それは心強い。また頼むことになるかもしれない。その時は頼む」 「ああ」 ガルマは爽やかな笑みを向けると、応接室から出て行った。 『マスター、今の彼って……』 『あぁ、間違いない。NPCだ。もしくは予選落ちしたマスターかもしれないが、少なくとも、今残っている28人のマスターの一人では無いだろう』 念話で話し掛けてきたアーチャーのサーヴァント、雷に答える。 ガルマと会話している最中も、彼女は霊体化したままずっと彼の側に付き添っていた。ガルマはそれに全く気付く素振りを見せなかった。 『でも、質問が多すぎたんじゃないかしら』 『いや、私は彼がNPCだと思ってたから、先のような質問をした』 『そうなの? でもどうして?』 『NPCが聖杯戦争について、余りにも無知すぎる』 先ほどのガルマとの会話を思い出す。彼が聖杯戦争について知っていることは、何一つ無かった。 『この街は常に戦場となる危険性を孕んでいる。地獄と化す可能性がある。だと言うのに、NPCはその危機感がまるでない』 『確かにそうね』 『そして私達、聖杯戦争の参加者は、これら無知なNPCを如何に攻撃せずに、参加者のみを攻撃することを強いられる……妙だと思わないか?』 『そう言われると……そうね』 『何故、彼らNPCがこの戦場に留まり続けているのか。留まり続けなければならないのか。『方舟』は私達に何を求めているのか』 『……NPCの彼らを救いたい、と思ってるの?』 『……わからない。けど、二度も死なせたくない相手なら居る』 『なら、頑張らなきゃ、ね。大丈夫、私に任せなさい』 『頼む。そして、ありがとう』 やはり、雷との会話は心が安らぐ。つい、自然と微笑んでしまう。 シャアは念話での会話を終え、立ち上がろうとする。 しかし、それと同時に扉がノックされる。 座り直して入室を許可すると、怪訝な顔をしたガルマが入ってきた。 「シャア、面会人が来ているのだが」 「面会? 誰だ?」 「私の知らない人物だ。それが、『ライダーの使い』と言えば分かる、としか」 ◆ シャアによる講演が行われるC-6のホテルのスイートルーム。そこにライダーのサーヴァント、少佐は居た。 「聖杯戦争――戦争と名が付いているが、これでは全く『戦争』とは言い難い」 少佐は椅子に座りながら、ひとりごとを言う。 「戦争と言えどもルールは存在する。とは言え、所詮公正に裁く審判が居ないルールでしかない。大いに破るのもまた戦争だ」 戦争のルール、簡単に言えば、非戦闘員や捕虜への攻撃の禁止、非戦闘員に偽装した軍事行動、拷問や非人道的処遇の禁止、無差別な破壊や殺戮の禁止などである。 これらを犯せば、戦後に戦争犯罪として極刑も免れない。 もっとも、裁かれるのは戦後であり、極刑まででしかない。 今この瞬間殺したり殺されたりする戦場で、後で死ぬかもしれないだなんて律儀にルールを守るだなんて、滑稽とすら感じる。 少佐は戦前、平然とこれらの非人道的行為を網羅するかのごとくやってきた。 「だがコレは何だ? 絶対的な権限を持つ裁定者が居て、非戦闘員に対する攻撃を禁止、違反した者にはその場で罰を与える。その割には参加者は便衣兵さながら非戦闘員に紛れ込み、例え降伏して捕虜になったとしても殺害を推奨される。まるで滅茶苦茶だ」 不平不満を言いながら、万年筆を紙の上で踊らせる。 しかしながら、この聖杯戦争は普通の戦争ではない。 ならば、何故違うのかと踏み込んでいけば、聖杯戦争への解答が得られるのではないだろうか。 だがまだ情報が足りない。もっと集めなくてはならないと実感する。 少佐は紙に文字を記し終えると、封筒に封をする。 「少佐ー、頼まれたもの、買ってきたよー」 不意に、部屋の入り口から一人の少年の声がする。 扉はノックも開いた様子もない。先ほどまで少佐以外誰もいなかったこの部屋に、彼は唐突に現れた。 「ここではライダーと呼びなさい、シュレディンガー准尉」 「へっへ、ごめんなさーい」 彼の名はシュレディンガー准尉。猫耳軍服の少年。少佐の宝具『戦鬼の徒(ヴォアウルフ)』により召喚されたサーヴァント。 『どこにでもいて、どこにもいない』。 それが彼の持つ特殊な能力で、彼が自分自身を認識できる限りどこにでも存在できる。 生前、対アーカードへの最終兵器であった。 シュレディンガー准尉は二つの物を少佐に渡す。 一つは札束。一つは何かが入った紙袋。 少佐はマスターの正純とは違い、大金を持っている。 何故か。 その秘密は、彼の宝具『最後の大隊(ミレニアム)』にある。 『最後の大隊(ミレニアム)』は少佐の固有結界。燃えるロンドンを覆い尽くす『戦鬼の徒』を含んだ1000人の吸血鬼、さらには飛行船などを全て自らのサーヴァントとして召喚する。 ――飛行船などを全て そう、潤沢の資金を積んだ飛行船をも召喚することが出来るのだ。 もっとも、実際に召喚するには魔力も準備も何もかも足りない。 今できる事と言えば、手の平サイズの固有結界に片手を突っ込んで、金塊をもぎ取ってくることぐらいだ。 それでもかなりの魔力を消費し、その埋め合わせにルームサービスのスパゲティを五人前平らげてしまった。 そして金塊のままでは清算ができない。 シュレディンガー准尉は召喚されると直ぐに、換金しに走らされた。 「それで、僕を呼んだの、まさかこんな使いっぱしりじゃないよねー?」 「はっはっは、まさかまさか。もっと大事な任務だよ」 少佐はそう言って、先ほど書き上げた一通の封筒を手にする。 「これをシャア・アズナブル氏に手渡しするのだ」 「やっぱり使いっぱしりじゃないですか、やだー」 「つべこべ言わず頑張ってくれたまえ、准尉。とても大事な任務なのだよ」 「しかたないなー。わかったよわかったよ。じゃーねー」 シュレディンガーは手紙を手にすると、瞬きする間にその場から居なくなる。 「やれやれ。さて、私は頼んだ物を処理するとしよう」 少佐はシュレディンガーが持ってきたもう一つの物、紙袋を空けた。 ホットドッグ。フライドポテト。コーラ。 ファーストフードのテイクアウトだ。それも一人前ではない。三人前だ。 ルームサービスのスパゲッティはもう食べ飽きてしまった。 「しかし、彼一人召喚するのも大変だ。何らかの方法で魔力を供給することも考えないといけないね。その為にドグを呼んで、するとまた魔力が……やれやれ」 ホットドッグに齧り付く。これも大事な栄養補給だ。食べないわけにはいかなかった。 ◆ 「『ライダーの使い』か」 「あぁ、そう言えば伝わると言ってる。どうする?」 「ふむ」 ガルマの言葉に、シャアも怪訝な表情をする。 罠だろうか。 赤いバーサーカーの一件で、注意深くなっているのは自覚している。だが、虎穴に入らずんば虎児を得ず。逃げ回っているだけでは得られるものも得られないだろう。 「入れてくれ」 「わかった」 念のため、雷は実体化させておく。 それから数分と待たず、一人の少年が応接室に入ってくる。 猫耳に軍服の少年。これを怪しむなと言う方が無理がある。 彼を見ると、パラメーターが見えた。 「僕はシュレディンガー。階級は准尉。ライダーの特使として来たよ。よろしくー」 「よろしく」 まるで猫のような、身分や立場を考えない振る舞いだな、とシャアは思う。 それを咎めることなく、握手は交わさずに挨拶だけを交わす。 「君が『ライダーの使い』なのか? パラメーターが見えるようだが」 「それは僕がライダーの宝具で呼ばれたサーヴァントだからじゃないかなー」 「ふむ」 サーヴァントがサーヴァントを呼ぶ。そう言うこともあるのか。 言われてみれば、シュレディンガーから感じるソレの気配は、雷から感じるソレと比べると、今にもかき消えそうなほど薄く感じる。 「それで、どういった用事だろうか?」 「ライダーより、これを渡すように言われたんだよね」 「あ、私が受け取るわ」 シュレディンガーが取り出した手紙を、雷が横から奪うように受け取る。確かにこれが罠でないとは言い切れない。ありがたいサポートだった。 「えっと、読むわね」 『シャア・アズナブル候補、その側にいる少女へ。 諸君。私はライダーとして現界しているサーヴァントだ。 一度、諸君らと話がしたい。 私はシャア・アズナブル候補が講演会するホテルに一室設けている。そこで会話をするのも良し。 私が場所を指定するのが気に入らなければ、諸君らが指定した場所に私が行くのも良し。 電話で会話するのも良し。 シュレディンガーを通じて会話するのも良し。 とにかく私は君らと話がしたい。快い返事を待っている』 「なるほど、対話を望んでいる、か。二、三点、質問があるが良いだろうか?」 「いいよ。答えられることならね」 快諾するシュレディンガーに、シャアは質問をぶつける。 「一つ、これはライダー独自の判断だろうか? マスターの許可は得てるのだろうか」 「んーっと、ちょっと待ってね」 数十秒の沈黙。 シュレディンガーは目線を空に泳がせ、頷き、何者かとコンタクトを取っているような仕草を取った。 「マスターはシャア候補の講演会に出るみたいだよー。で、ライダーがその前に一度話をしてみたいって。マスターの許可も出てるらしいよ」 「なるほど。二つ目、これは今浮かんだ疑問でもあるのだが、文面にある『シュレディンガーを通じて』と言うのは?」 「僕はライダーと念話できるから、僕を仲介して、と言うことだろうねー。今もライダーに聞いたけど。でも面倒だからこれは嫌かなぁ」 「ふむ、納得した」 レスポンスは非常に遅くなるが、一応話は出来ると言うことか。 シュレディンガー准尉の性格からしても、手紙の最後に書いてあることからしても、できれば使いたくない手段なのだろう。 「三つ目、何故私達がマスターだと思った?」 「んー、もっかい待ってね」 再び、しばしの沈黙。 「そのまま伝えるよ。『政治家であるシャア候補が、銃撃に出くわす。それは非常に目立つ出来事だ。そして、聖杯戦争が始まっていることを考えるに、参加者の交戦と考えるのが自然だ。あとは直感だよ』。だってさ」 「特定するには至らず、直接確認しに赴いた。そう言うことかな?」 「たぶんそうじゃないかなー」 なるほど、だから『使い』を寄せたのか。 ライダーは意外と戦闘が苦手なのかもしれないな、などと計算する。 「四つめ、何故私達の場所が分かった?」 「僕は『どこにもいてどこにもいない』んだよ。だからあなた達の所にも来れたんだ」 「ふむ……そう言う能力がある、という解釈でいいのかな?」 「そだよ」 わかるようなわからないような。 何とも煮え切らないが、自身のニュータイプ能力も他人に説明しづらい力だ。そういうものだと納得するしかないだろう。 それに、これは『逃亡しても逃げ切ることが出来ないのではないか』と考える。 それを直接口に出して尋ねるほど愚直ではないが。 「これが最後の質問になるのだが、何故ライダーは対話を望んでいる?」 三度目の交信。返事は早く、シュレディンガー准尉は直ぐに答える。 「『そこから先は、対話をしてからにしよう』だってさ」 「そうか」 何時までもシュレディンガー准尉越しに押し問答をしているわけにもいかない。 ここまで十分やりとりできた。 どうするか、決断しなくてはならない。 【C-5/シャアの支援事務所/一日目 午後】 【シャア・アズナブル@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】 [状態]:健康 [令呪]:残り三画 [装備]:無し [道具]:シャア専用オーリスカスタム(防弾加工) [所持金]:父の莫大な遺産あり。 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争によって人類の行方を見極める。参考として自分より未来人のマスターがいるのなら会ってみたい。 0.ライダー(少佐)との対話をするか否か決断する。 1.午後に後援会の人間との会合に行き、NPCから何か感じられないか調べる。 2.赤のバーサーカー(デッドプール)を危険視。 3.サーヴァント同士の戦闘での、力不足を痛感。 4.ミカサが気になる。 [備考] ※ミカサをマスターであると認識しました。 ※バーサーカー(デッドプール)、『戦鬼の徒(ヴォアウルフ)』(シュレディンガー准尉)のパラメーターを確認しました。 ※目立つ存在のため色々噂になっているようです。 【アーチャー(雷)@艦隊これくしょん】 [状態]:健康、魔力充実(中) [装備]:12.7cm連装砲 [道具]:無し [思考・状況] 基本行動方針:マスターに全てを捧げる。 1.シャア・アズナブルを守る。 2.バーサーカー(デッドプール)を危険視。 [備考] ※バーサーカー(デッドプール)、『戦鬼の徒(ヴォアウルフ)』(シュレディンガー准尉)の姿を確認しました。 【シュレディンガー准尉@HELLSING】 [状態]健康 [思考・状況] 0.シャアの決断をライダーに伝える。 【C-6/シャアの後援会が行われるホテルの一室/一日目 午後】 【ライダー(少佐)@HELLSING】 [状態]魔力消費(大)、シュレディンガー准尉の現界維持中 [装備]拳銃 [道具]不明 [所持金]莫大(ただし、そのほとんどは『最後の大隊(ミレニアム)』の飛行船の中) [思考・状況] 基本行動方針:聖杯と戦争する。 1.シャア候補との交渉に備える。自身としては少女(雷)の方に興味あり。 2.通神帯による情報収集も続ける。 ※アーカードが『方舟』の中に居る可能性が高いと思っています。 ※正純より『アーカードとの交戦は必ず回避せよ』と命じられています。令呪のような強制性はありませんが、遵守するつもりです。 BACK NEXT 081 そして、もう誰にも頼らないのか? 投下順 083 end of hypnosis 「Standing for Defend You」 081 そして、もう誰にも頼らないのか? 時系列順 083 end of hypnosis 「Standing for Defend You」 BACK 登場キャラ:追跡表 NEXT 070 ソラの政治家達 本田・正純 090 健全ロボダイミダラー 第X話 悲劇! 生徒会副会長の真実! ライダー(少佐) 109 ライク・トイ・ソルジャーズ シャア・アズナブル&アーチャー(雷) ▲上へ
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/447.html
被験者は自身が元凶である可能性について語れない ◆hNG3vL8qjA 暗いトンネルに立ち込める臭いが、天才の鼻を刺激する。 列車がレールの上を走るときに撒き散らすような――鉄がわずかに焦げる時のソレ。 列車の中を掃除するときに湧き出てくるような――土埃が舞う時のソレ。 列車で先日許されざる者へ贄の洗礼として放った――薬莢が飛び出した時のソレ。 職業柄、常人以上の嗅覚を持つ彼にはこの三重奏が少しばかり鬱陶しいようだ。 彼の掻傷からポタリと滴り続ける赤い独奏はすっかり脇に追いやられてしまったらしい。 天才は手探りを交えながら、仲間の知り合い『だった』物の側まで歩いてしゃがみこむ。 そしてネズミを仕留めた猫のように背中を丸めると、それをまじまじと見た。 千切れたコード、破損した電子回路、歪曲して疲労を起こしている金属の断片…… 誰がどうみてもゴミの塊だった。『彼』の知り合いが見れば誰もが『彼』だとわかるゴミの塊だった。 天才の観察につられるように、背後から2名が近づいてきた。 片や獣の野良猫はその残骸に天才よりも接近し、片や女の下手人は凶器を抱え、観察し始めた。 生まれて始めて身内の葬式に参列した時のように。感情の向けどころがわからぬ幼児のように。 * * * * * * 「なんで? 」 声を挙げたのは、ミーに止めを刺した八神はやてだ。 足先から脳天まで……彼女は震えていた。 肢体の微弱なアップダウンが、引き金に掛かった指先と銃身を抱えた腕を遊ばせている。 H&K MP7が彼女の拘束から自由の身になるのも時間の問題だろう。 「……私、な、何をしなひゃぁッ!? 」 はやてが二言目を発しようとしたその時、彼女の体が突き飛ばされる。 彼女が持っていたH&K MP7、支給品一式を入れたディバッグも解き放たれて宙を舞う。 体勢を整えるほどの心的余裕は今の彼女には当然無く、大きく尻餅をつくのは自然なこと。 対して彼女の所持品は彼女の前方に飛び出し、同じく前方にいた一人と一匹の側に中身を吐き出しながら落ちる。 だが八神はやては闇の奥へ進む自分の持ち物にも、尻餅をついた自分の体にも興味を持つことは無かった。 彼女の思考を今もなお奪い続けているのは、ミーの成れの果て。 そして彼女の前に立ち片腕を盾にする自称婚約者、クレア・スタンフィールドと彼の片腕に工具を突き刺す野良猫・マタタビの対峙。 「……本当に刺すつもりは無かった」 「わかるさ。俺が前に出てはやてを庇ったからだろ? 」 「脅し。あくまで問い詰める手段に過ぎなかった」 「それもわかる。俺もそうしようと思ってた」 「納得のいく動機が知りたかっただけだ」 「動機? まるではやてがあいつを……あ~『ミー』だったか? 始末したような言い草だな」 「死体がある。その死体の死因を引き起こしたと考えられる武器を持っている奴が、間近にいる。疑わねーのか? 」 「疑うさ。『普段』はな。だがそれは有り得ない。なぜなら俺がそう思っているからだ」 クレアの言葉がマタタビの手に、より力を込めさせる。強く握られた工具が、クレアの傷口から更に血を漏らせた。 触発された感情は、友の死に対する怒りなのかズレた持論を語る相手への呆れなのか。 わかっているのは、今のマタタビは知人の死を冷淡にあしらうような現実主義者ではないこと。 仲間との別れが当たり前だった野良猫時代に研がれた牙は、ミーとその仲間たちと出会いで磨耗していた。 傍目から見ればその牙は、ちょっと気難しく義理人情に厚い猫の八重歯に成り下がっていた。 「……成る程その性格だ。どうやらテメーには、他人の気持ちを汲む思いやりってものが」 「あるさ。俺だって人の子だ。同僚が殺されたら同僚を殺した奴を殺す。はやてが殺されたらはやてを殺した奴を殺す」 「この工具、そのまま腕を刺し貫いてやっても拙者は構わんぞ。その前に抜き取れるのならな」 「凶器と考えられる銃も、はやての道具もお前のすぐ側に落ちてるじゃないか。というか、俺がそうさせたんだが」 「だったら余計に引き下がれねえ。お前たちは入り口側。調べている間に逃げられたら冗談じゃない」 「わざわざ証拠品をそっちに渡したんだぜ? 普通ならそれで身の潔白を証明したようなもんだろう」 「『普通』ならな。だが車掌兼殺し屋が素手で猫を殺せないわけがあるまい」 「良くわかってるじゃないか。俺ならこの状況でもお前を口封じする事は可能だろう」 「……拙者には貴様かあの女のどちらかがミーを壊した、と妄信するつもりはない。 まずこのトンネルにいるという事実にすら、何ら説明がつかないんだからな」 「ああ、このトンネルは確か地図に載っていたな。そもそも俺は一度ここにいたんだ。温泉からそう遠くない距離にあった」 「距離の問題じゃない。拙者たちはいつからここにいた? そしてミーは何故死なねばならなかったんだ?」 「死んだのは間違いなくこのトンネル内だな。超絶な俺の鼻が曲がりそうだ」 「第三者の介入は考えられん。拙者たちの隙をつけるのなら最初に狙うのは女のはやてか猫の拙者、そして人間の貴様だ」 「俺たちの事を知っている第三者なら、殺すのに一番手間がかかりそうなミーを始末するのは余計に変だしな。 俺は殺られるわけがないし、この俺がはやてをむざむざ見殺しにするはずがない。だから殺されるとしたらお前だ」 「そうだ、だからこそはやてが犯人、もしくはお前との共犯と考えたほうが筋が通る。 はやての事を一番よく知っているのは、他ならぬ連れてきたお前だ」 「このトンネルにいつのまにか俺たちがいたのも彼女の仕業か? それはどう説明をつける? 」 「種がわかれば……唯一絶対の強者のクレア様なら努力して出来る、じゃないのか」 マタタビの言葉がクレアの腕に力を込めさせる。刺さった工具が、傷口から更に血を吐き出させた。 してやったり顔のマタタビに対する彼の感情は侮蔑なのか。否、彼は笑っていた。 原因は自分が天才だったことを一瞬だとしても忘れていたことへの自嘲なのか。 それ以前に、突然トンネルに飛ばされた自分の境遇か、それともフィアンセ(予定)の凶行の嫌疑による混乱か…… 天才の思考を考察するにはあまりにも不毛な論理だが、重要な事項ではないのでここで割愛する。 わかっていることは今のはやてが、クレアが、マタタビがミーの死に準じた行動をしていること。 そして、掛けられていた呪詛の命令のままに行動していないということ。 「はやて! 」 「……は、へ」 「今すぐこのトンネルから出るんだ」 「え、え、え!? 」 「なに、すぐ終わる。血生臭い真似はしないさ。君は人殺しをするような女じゃないからな」 クレアはにこやかな表情で首を後ろに回し、腑抜けていたはやてに呼びかける。 その笑顔は新婚夫婦が朝に『行ってきます』のキスを交わしそうなほど穏やかなものだった。 その笑顔が彼女の瞳にどのように映ったのかはわからない。 しかし鶴の一声のように、はやては光のさす方へ駆け出した。ただひたすら、真っ直ぐに。 「……出鼻をくじかれたな。クレア、貴様が共犯だとしても、武器を振るう意欲がすっかり萎えてしまった」 「悪く思わないでくれよ。はやてを庇いながら俺がお前と一戦交えて勝利するのはわけないが、 それだとはやてか俺がミーを始末したという嘘の事実を認めたことになる」 「どこまでも自分本位な野郎だ。結局自分の思うがまましか信じてねぇだけだろうが」 「そうさ。強者だからな。この世界が俺の思い通りにならないはずがない」 「これだけ判断材料が揃っていても、はやてが直接的にも間接的にも全くの白だと思っているのか? 」 「……証拠も推理もクソくらえだ。俺が無実だと言っている。彼女は白さ」 「そうかい、じゃあこれからテメーをじっくり尋問させてもらおうか」 マタタビはクレアの腕から工具を抜き取り、はやての持ち物を一つにまとめあげる。 勿論、クレアへの警戒を怠らぬまま。時計の秒針よりもゆっくりと。 「好きにしろよ。だがなマタタビ俺は……いや、俺たちは絶対にやっていない」 「あーへいへいわかったから、とっととはやてを連れ戻してきてくれ。 そのかわりもう一回拙者をハめやがったらただじゃおかないからな」 「好きにしろよ。あ、そうそう。これは返してもらうぜ」 クレアが右と左のそれぞれの手で何かを見せびらかす。 マタタビはそれがついさっきまで自分の手元にあった物だと気づき、ハッとする。 H&K MP7、そしてフライング・プッシーフットの制服がいつのまにかクレアの手元に移動していたからだ。 「……いつの間にくすねやがった! 」 「はやてを迎えに行くのに手ぶらはアレだろう? 服も乾いたしな。 ほら、他の荷物は預けといてやるよ。それにこれは元々彼女が持ってたもんだ」 「あーわかったわかった! 今のが最後のチャンスだからな! 拙者が馬鹿だったって事で勘弁しておいてやるからさっさといっちまえ! 」 「じゃ、俺ははやての所に行ってくる。まだ遠くには行っていないはずだからな――」 * * * 元来たトンネルの入り口に向かって一人の女が走っている。彼女の名は八神はやて。 彼女が走っている理由は、彼女自身にもよくわかっていなかった。 と、いうよりも今の彼女には何から何までが理解不能だった。 自分が温泉にいたまでの事は覚えている。自分以外に誰があそこにいたのかも覚えている。 だが、その後の記憶が無い。 気がつけばトンネルの中にいて、クレアとマタタビがいてミーの残骸があって、自分は弾切れの銃を持っていた。 そして目の前にいる猫と男が押し問答を始めて、自分はトンネルから出るよう指示された。 だが、それでも今の自分は――この走っている自分の体の動きを、はやてはまだ把握していないのだ。 自分はこれからどうすればいいのか、何をすべきなのか。それすらちゃんと思考されていなかった。 それは、クレアの言葉が突き刺さっているからなのかもしれない。 ――君は人殺しをするような女じゃないからな―― 頭の中で色々な過去の情景が小麦粉入りカレーのようにグチャグチャと混ざり合う。 自分がやってしまった過ち。悲痛に悶える少年。あざ笑う神父。割り切って蓋をしたはずの過去が脳幹を濡らす。 そして浮かび上がる、無邪気なサイボーグを自分が崩してゆく妄想。 幼きころから死線は味わっていたはずなのに、身に覚えが無いような有るような……曖昧な『悪しき行為』。 そう、まるでそれはかつて自分が起こしてしまった…… 「あかん! 私は何をしとるんや。大事なのは今や! まだ、全てがそうと決まったわけやない! 」 だがはやては『狸』だ。助けを待つのに疲れる日々を送る、古城のお姫様ではない。 いつまでも腐っていくつもりは毛頭無いらしい。彼女は立ち直り改めて考え始めたようだ。 自分の状況を整理する為に、常闇に煌く明晰な頭を使って。 (私はそもそも全部がわかっとらん。ミーに覚えが無いことをヤッたとは考えたくない。 戻るべきや! 2人とこ戻て、なんとかして身の潔白を訴えるべきやろ! もし犯人が私ら以外の人やったら、トンネルにいたのも何かの魔法やもしれへん。とりあえず2人の所へ――) ふと、はやては立ち止まった。 定理の証明法を閃いた数学者のように、妙案を閃いた策士のように、体の背筋をピンと伸ばして両目を大きく開いた。 そして両目は、まるで充血したかように緋色に染まってゆく。彼女の眼球の黒も白も、まるでフィルターを被せたようだ。 「せや」 はやては突然ぐるりと体を捻らせ、トンネル内を走りだし、そのまま入り口から飛び出した。 そしてすかさず右手を額にかざして、この世界の中心部を見つめながら、A-7からH-7まで伸びる道路の上を走り出した。 その瞳から読み取れる感情は無垢。覚悟を決めて思考停止させた尖兵のソレではなく、単純思考で出来た電脳人形の眼だった。 「エリア中心部に行かな」 【G-7路上/一日目/日中】 【八神はやて@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 [状態]:健康、強い決意、上下の下着無し(下はタイツのみ着用)、ギアス [装備]:無し [道具]: [思考] 基本思考:力の無いものを救い、最終的にロージェノムを逮捕する。 1:『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 2:突然の事態の困惑。ミー殺しの無実をマタタビとクレアに伝えたい。 3:クレアの求婚に困惑。変な気持ち。でも人殺しをしてしまったので、クレアへの良心の呵責。 4:慎二の知り合いを探し出して、彼を殺した事を謝罪する。 5:読子達にデイパックを返したい [備考] ※ムスカを危険人物と認識しました ※シータ、ドーラの容姿を覚えました。 ※モノレールに乗るのは危険だと考えています。 ※言峰については、量りかねています。 * * * はやてに遅れること少し。 トンネルを抜けようとしている人物がいた。 多くを語る必要は無い。その人物は言うまでもなく、先ほどマタタビと一緒にいたクレアだ。 「おっ光が見えてきたな……本日2度目の脱出だ。はやてはどこに行ったんだ……? 」 ……物事には『始まり』と『終わり』が存在する。 形あるものには崩壊があるように、生きるものには死があるように。 そして、物事には『始まり』と『終わり』について何かしらの『ルール』がある。 これからあることについて唐突に語る事を許していただきたい。 『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 絶対的能力による制約にも『始まり』と『終わり』はあるという事を。 では、このルールの『終わり』とは何なのか。 八神はやて、クレア・スタンフィールド、マタタビが起こしたこれまでの行動は、 『エリア中心部に向かう途中でミーに半ば強引に呼び止められ接触。彼の忠告を“害”とみなし排除した』ことだ。 つまり、上記のルールを『一通りこなした』、と考えられる。 だから彼らは制約から解放されたのではないか。制約中での行動を全て忘れさり、正気に戻ったのではなかろうか。 全てはルルーシュ・ランルページが宣告した命令が一息だったから。 『エリア中心部に行く』『他の参加者に接触する』『使えそうかどうかを判断する』が別個の命令としては成立していなかったのだ。 ルルーシュ本人の真意はわからない。 だが、命令を下していた当時の彼が酷く憎しみに染まり一時の感情で激昂していたのは事実。 彼にとっては、命令の細分化的判断はさほど重要ではない、という意識がどこかにあったのかもしれない。 そもそも、この点において螺旋王による何らかの介入があったのかもしれない。 また、ギアスという能力には、その利便性と応用性に富む能力ゆえにしばしば効果への『ひずみ』が生じる。 それはギアスをかけられた本人に命令が効かないという意味ではない。 ギアスをかけられた者がギアスによる命令をこなした後の反応がまちまちであるということだ。 『死ね』『殺せ』という、生死を持ってでしか完結しえない命令ならばまだしも、 『喋るな』『アイツを自分のところを差し出せ』『真実を話せ』『生きろ』といった抽象的な命令をかけられた者は、 命令をこなした後に、正気に戻り我に返るのだ。 ようするに今回ギアスをかけられた2人と一匹は、後者だった。 つまり先に述べた条件をこなせばいつでも本来の彼らに戻れるということだ。 だが、これは『終わり』ではない。 「……ん~こりゃはやての奴、トンネルの外まで行っちまったのか。行くとしたら温泉か? 」 この場合、ギアスの命令をこなした彼らが一度本来の彼らに戻ったとしても、何らかの条件を満たせばギアスはまた発動するのだ。 一度、一連の行動をこなしまた正気に戻ったとしても、また何らかの条件を満たせば再度ギアスの命令をこなす為に動く。 あくまでギアス自体が解除されたわけではないのである。 「応援で温泉にいた奴らを連れてこようとしているのかもしれない。 まぁいい。急いで温泉に向かい彼女をつれ戻さ――」 そしてその再発動、つまり『始まり』の条件とは、 “誰かに会う為に自分が目星をつけた目的地に行こう”という一連の思考をした時ではないだろうか。 「そうだった、俺はやらなければならない事があったんだ」 ……これはむしろ『終わりが無いのが終わり』と言うべきである。 勿論ギアスにかけられている間の彼らの記憶は残ることがないので、本人達が気づくことはない。 まるで夢遊病患者のように、彼らは自らが引き起こし続ける現実を受け入れるしかないのだ。 その呪縛には治療の余地はあるかもしれないが、ギアス自体の解除、という完治に到達する可能性は極めて低い。 だが、最も注意すべきはギアスによる全ての命令がこの可能性に当てはまることは、断じて無いということだ。 あくまで今回、ルルーシュ・ランルページが温泉で2人と一匹にかけたギアスへの、可能性のみに特化して述べたと考えてほしい。 「エリア中心部に行かないとな」 【H-7トンネル入り口/一日目/日中】 【クレア・スタンフィールド@BACCANO バッカーノ!】 [状態]:疲労(少)、右腕負傷、自分への絶対的な自信 、ギアス [装備]:フライング・プッシーフットの制服(下着無し) [道具]:セラミックス製包丁@現実 、H K MP7(0/40)+予備弾40発@現実、バスタオル [思考] 基本:脱出のために行動する 、という俺の行動が脱出に繋がる。はやてと結婚する。 1:『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 2:はやてをマタタビのいるトンネルに連れ戻し、彼女のミー殺しへの無実を証明する。 3:自分たちがトンネル内にいたことに疑問。 4:モノレールとやらに乗ってみたい。名簿に載っているのが乗客なら保護したい。 5:はやての返事を待つ。 * * * 「……お前の支給品は拙者が預かっておく」 トンネル内で一人壁を背にして座り込むマタタビは知人『だったもの』に話しかけた。 その知人は、これまで日常と非日常の境目を共に生きてきた一人。 『仲間』というには程遠く、どっちかと言えば厄介事を持ち込んで自分を巻き込んでくる、はた迷惑な『隣人』だった。 だがそれは知り合ってから充分に年月が流れ、その上でマタタビがなんとなく感じたこと。 共通する敵の為に一緒に戦ったこともあるし、トラブルを一緒に解決したこともあった。 そしてその場には……いつもクロがいた。 そもそもマタタビとクロを引き合わせたのは他ならぬミーとその仲間であるコタロー&剛万太郎博士である。 どんなにマイペースで自分勝手に生きていたマタタビでも、 野垂れ死ぬところを一食一飯の恩義で救ってもらった時の義理をマタタビが忘れることは無かった。 気が向けばいつでもクロと戦える。 クロが居候をしている家で大工稼業に勤しむことが出来る。 気がつけばクロの家で居候させてもらっている。 五月蝿くても、彼を仲間だと言って信じてくれる同胞が集まってくる。 彼がその全てを得たのは、ミーたちと出会ったから。 全ては――『平穏』だった。 螺旋王によって集められたこの状況も、言うなれば日常だとマタタビは割り切っていた。 大したことではないと言わんばかりに、クロとミーが好き勝手して、滅茶苦茶にして、自分を時折巻き込んで、全てを終わらせる。 それが、マタタビがこれまで考えていた率直なイメージだった。 だが、そうではなかった。 「何故だ……第二回放送で決まった禁止エリア!? キッドが死亡!? もうとっくに昼は過ぎているだと!? それに……! 」 彼を巻き込む2つの台風は、すでにこの世から消えていた。 平穏を提供した知人は目の前で果てていて、唯一無二のライバルはどことも知れぬ場所で死んでいた。 「なぜキッドの奴が持っていたはずの“コレ”がここにあるんだ……」 マタタビはクレアの鞄から取り出したビンを睨む。 中に入っている目の玉が、標本のように中で揺れている。 この目玉の持ち主はマタタビであったが、現在の所有者はクロだった。 遡ること数年、ささいな事で縺れたクロがマタタビの目玉をえぐり取ってしまった。 マタタビは目を諦めたが、クロはその目玉をこっそり回収し、大切に保管していた。そして彼はある日マタタビにこう言ったのだ。 ――この目玉、返して欲しいか? ヘヘッ返して欲しけりゃ自分の手でオイラから奪ってみろよ―― だがそれ以来、取り替えそうと思っても、マタタビは未だにクロからこの目玉を取り返せてはいなかった。 それが、今ここにある。クレア・スタンフィールドのディバッグの中に入っている。 「クレア……! 」 目玉との有り得ない再会に、マタタビは考える。 クレアがこれを持っているということは、彼がクロと会ったことがあるということだ。しかし彼はその事をマタタビに話さなかった。 クレアがクロに何かをした、とは考えにくい。 クレアが奪ったのなら置き去りにするはずがないし、捨てているだろう。 クロがクレアに目玉を託したのならば話すはずだし、後から温泉にやってきたミーと知り合ったのならば、なおのこと。 マタタビがクレアと出会ったのは第一回放送が流れた直後であり、そのころはクロはまだ死んでいなかった。 覚えの無い走り書きを信用するのは不本意だが、クロが第一回放送と第二回放送の間で死んだとしたらクレアにはアリバイがある。 席を外す時があっとはいえ…… 「……ヤれたとしてもクレアにキッドを殺す時間があっただろうか? それにこの血まみれの人間の女モノの下着は……!? 」 マタタビは自らの記憶を思い出す作業にかかる。 クレアが最初に戻ってきたとき、彼は『彼女』を引き連れていた。 それから、席を外す度に『彼女』が側にいた。 結婚しようだの愛するだの浮ついた言葉が飛びかい、彼女が公衆の面前で醜態を晒していたのは記憶に新しい。 だが、あの時に怪しい素振りはなかった。つまりクレアにクロを殺す機会はない。 ということは消去法で残るは彼女だけ。彼女がクレアに罪をなすりつける為に、 自分の目玉をクレアに渡した(プレゼントと称するか、こっそりバッグにいれたか)と考えるべきだろう。 そもそも、彼女がクレアと出会う前にどこで何をしていたのかはわからないのだから。 そして今、彼がはやてのバッグから発見した血に染まる赤い下着。 これらから考えても、良からぬ発想はいくらでも可能だ。 「……いや待て。あの書置きは確かにキッドの字だった」 マタタビが最初に彼女に話しかけたとき、彼女はクロの書置きを自分に見せてきた。 それは紛れもないクロの字。つまり、クロがはやてを信頼していたことは間違いない。 「では……キッドにあの書置きを書かせた後、隙を突いて殺害したとしたらどうだろうか」 彼女が隙を突いてミーを殺したのだとしたら、この考えは一応の筋が通る。 クロを殺せる実力者ならば、ミーを殺することも不可能ではない。 クロからまんまと『お墨付き』をいただいて、虚言をふりまけばマタタビとミーの始末も容易である。 クレアを手玉に取っているのを踏まえれば、有り得なくはない。 「だが……引っかかる……」 マタタビは頭を掻き毟る。 やはり自分達がいきなりトンネルにいた事に説明がつかないからだ。 まるで時がふっ飛んだような感覚。魔法でも使わない限りこんな事は無理であり、不可能。 この謎への糸口を見つけなければ、これまでの思考は所詮机上の空論だった。 「やはり会って話を聞いてみないことにはな、そろそろクレアが戻ってくるだろうが、待ってられん。拙者も行くか――」 マタタビは荷物を急ぎ足でかき集めると、ダッシュでトンネルを走り始める。 しかし、突然彼は走るのを止めてしまった。そして彼はその場に立ち尽くす。 ただ、ただ、空ろに。まるでその名の通りの植物に酔いしれたかのように。 そして彼は、呟いた。 「エリア中心部にな」 【H-8トンネル内/一日目/日中】 【マタタビ@サイボーグクロちゃん】 [状態]:健康、ギアス [装備]:大工道具一式@サイボーグクロちゃん、マタタビのマント@サイボーグクロちゃん [道具]:支給品一式×5(マタタビ、はやて、クレア、読子、ミー)食料:缶詰 メカブリ@金色のガッシュベル!!(バッテリー残り95%) 、トリモチ銃@サイボーグクロちゃん マタタビの目玉入り瓶@サイボーグクロちゃん、拡声器@現実、世界の絶品食材詰め合わせ@現実 レイン・ミカムラ着用のネオドイツのマスク@機動武闘伝Gガンダム 、アニメ店長の帽子@らき☆すた テッカマンエビルのクリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード、血に染まったはやての下着(上下) [思考]: 1:『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 2:強い憤り。はやて・クレアから2人の関係、特にはやてにはクロとミーの死について必ず真意を問い質す。 3:リザを待てないので、リザと接触したい。 4:暇があれば武装を作る。 【ギアス“エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する”】 1:一連の命令をこなすと正気に戻る。 2:しかし"誰かに会う為に、(本人が目星をつけた)目的地に行こう”という一連の思考をした時に再びギアスが発動する。 3:その他の情報は不明 時系列順で読む Back 言峰綺礼の愉悦 Next 蒼き槍兵と青い軍服の狙撃士 投下順で読む Back いまひとたびの生 Next こころの迷宮 168 それでもボクは分からない 八神はやて 190 ボクのセカイをまもるヒト(前編) 168 それでもボクは分からない クレア・スタンフィールド 190 ボクのセカイをまもるヒト(前編) 168 それでもボクは分からない マタタビ 190 ボクのセカイをまもるヒト(前編)