約 1,626,995 件
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/460.html
「だぁうぅ~・・・」 妙な声が腹から出る。多分、俺の腹筋の悲鳴だ、と提督は思った。 鎮守府付属の教練場。彼の身体は青空の下に仰向けに寝転がったまま、起きることさえままならない。 「何情けない声上げてるんですか」 そんな彼を両手を腰に当てて見下ろすのは自他共に認める筋トレ大好き装甲空母、大鳳。inジャージ。 「いや・・・あんまり肉弾戦の得意な提督は・・いないと・・・思うんだよね・・・」 「だったらもう終われば良いじゃないですか。やり過ぎは毒ですよ」 息も絶え絶えな提督に、困った顔で正論を説く大鳳。 ランニング、柔軟、腕立て、背筋、そして腹筋。初夏の早朝、二人だけの朝練を始めてもう一ヶ月になる。 朝寝が大好きなこの怠惰な提督にしてこんなにも続いているのは、小柄で可愛いこの艦娘と一緒だから、とかそんな不純な理由からではない。 だからといって心身ともに鍛え上げ、軍人としての自己を見直したい、とかそんな清純な理由でもない。 「・・・そんなにも魅力的なご褒美ですか。あれが」 「無論」 そうだった。俺には休んでいる暇などない。 そう思い返した提督は多少息をついたところで、既に限界を二周くらい超えた腹筋の抗議を無視して再び上半身を持ち上げ始める。 呆れ顔の大鳳は、なぜだか少し頬を染めていた。 「297・・・298・・・299・・・」 あと一回。死んでもいい、持ち上がれ俺の身体よ! 「・・・・・・300!!やった!!見たな大鳳!!アイメイドイット!!!」 「・・・はいはい。お疲れさまでした。見てましたよ、約束も守りますからそんな騒がないで」 両手を上げたままゆっくりと背後に倒れた提督に、軽くため息をついて手を貸す大鳳。今日あたりの目標到達を予想してくれていたのだろう、呆れたようなその表情の奥には-- がんばったね、という不肖の弟子を温かく讃える気持ちがあった。 腹筋300回到達で、自分と一緒に朝のシャワーを浴びる権利。 この怠惰な男の腹筋を割ったのは、半分冗談で口にしたそのニンジンだった。 「ん・・・くすぐったい・・・」 ドック施設付属の、朝のシャワー室。本来は一人用の、間仕切りで仕切られたその中に、男女二人の姿があった。 心地よいお湯を弱めに出したまま、白い泡に包まれた大鳳の小柄な裸体を背後から弄ぶのは、同じく裸の提督の手。 「じゃ。背中を流させてもらおうかな」 「はぁ・・・提督・・・ちょっとだけ、ですからね・・・?」 提督の手が、立ったままの小さな白い背中を流す。 その手はやがて背中から白い首筋へ移動してこしこしと洗い、そのまま正面、胸元へゆっくりと下りる。ふぅ、と熱いため息が彼女の唇から漏れた。 抵抗が無いのを確かめるかのように小さな胸元を軽くなぞった手は一旦引き、今度は彼女の両方の脇腹を撫ぜ、脇の下をこする。 「もう・・・背中だけって・・・」 困ったような表情を浮かべた大鳳は、それでも抵抗することなく両腕を上げたまま。 やがてぬるぬるの両手は白い柔肌を滑りながら前へと移動し、少々未発達な少女の胸を下から直接揉み上げた。 「・・・っ、提督、そこは・・・」 「実は前から服の間に、こうやって手を突っ込んでみたかった。まさかハダカに直接触れる日が来るとはね」 「・・・っ・・・へ、変態、ですか・・・っ!あ・・・っ!」 色づいた先端部を指が滑った瞬間、ぴくん、と大鳳の身体が跳ねた。敏感な先端は、若い男の手が全身を滑る感覚に既に強く自己主張を始めている。 その反応に笑みを浮かべた提督が、手のひらで大鳳のこりこりの胸先に触れはじめた。 「はぁぁぁっ、・・・っく、・・・ちょ・・・っ!もう・・・そこばっかり・・・触りすぎ・・・っ!」 「洗ってるんだよ。君だって汗をたくさんかいたろ?」 「・・・もう・・・」 見た目は小柄だが大鳳とて子供ではない。 ご褒美という形で、一緒にシャワーを浴びるという以上、興醒めにならない程度のサービスは覚悟の上だ。が-- 「まったく・・・こんな身体のどこが良いんですか。女らしさなんて全然無くて」 「触れるのは初めてだけど。好きだよ、大鳳の身体」 「--!」 続いて下腿部を洗いながらの、自分のコンプレックスを吹っ飛ばすようなまっすぐな台詞に、思わず顔が紅くなる。 --心まで惹きにくるとは、思っていなかった。 「女の子らしい柔らかな肌があって、その下にはしっかりと鍛えた四肢がある。真面目な大鳳だけが維持できる、最高の身体じゃないか。とっても健康的で、たまらなく魅力的だ」 ふにふにとお湯に濡れた二の腕やふとももの感触を楽しみながら、提督が囁く。 「そ、それは・・・褒めすぎ、ですよ・・・」 「いやいや。本当に、最高に好きだよ。俺の装甲空母さん」 互いに裸のまま、背中からぎゅっと抱き締められ頭頂部にキスをされた大鳳の気持ちが、大きく揺らぐ。 ・・・違う違う。ちょっとえっちな悪ふざけをしてるだけで、気持ちで繋がろうなんて気は向こうには・・・ 「可愛いこの胸も、このお尻も。艦隊の誰よりも魅力的でさ」 「嘘・・・!・・・はぁっ・・・やめて・・・下さい・・・!」 耳に吐息と共に感じる男の声が心を震わせ、泡のついた大きな手が胸乳や尻肉を滑るたび、ぞくぞくとした何かが背中を駆け上がり大鳳は小柄な身体を悶えさせた。 --いける。いまなら、魚雷一発で撃沈いける。 何らかの確信を得た提督の手が、至高の弾力に小さくふるふると揺れる小尻の割れ目の下から、大鳳の秘密の弱点へ伸び-- 次の瞬間。 「--はい、おしまい。この先は・・・」 自慢の筋力で以外にもガッチリと提督の手をとった大鳳は、驚いて固まった提督に笑顔で無慈悲な言葉を続けた。 翌日早朝。鎮守府付属の運動場。 「どうしたんですか提督?まだ二十回もいってませんよ?ギブアップですか?」 「ぬうぅぅぅ~~!」 楽しげな笑みを浮かべた小柄な大鳳を背に座らせて、ぷるぷると腕立てに励む提督の姿があった。 背中に当たる尻の感触など楽しむ余裕があったのは、最初の数秒だけだった。 腕立て150回で、本番1回。 あの魅力的な裸体を目に焼き付けてしまった以上、退けるはずがない餌。 男の悲しい本能が、彼を更なる闘争に駆り立て、暫くは書類にサインもまともに書けない日々が続くのであった。 頑張れ提督、負けるな提督。 装甲空母を嫁に戴く、その日まで。 (Fin.) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/54.html
第六駆逐隊といっしょ! 「あ、もうすぐアレじゃないかしら」 隣に座る雷がふと呟いた。 「アレ?アレって?」 テーブルの向かいの席で響が雷に尋ねる。 「アレよアレ、ねぇ暁」 雷は顔を右に向けて暁に聞いた。暁には雷の言っているアレが何なのか全く分からない。分からないが、暁型姉妹艦の長女であり一人前のレディーとしてのプライドが「アレとは何か」という質問を押さえ込んでいた。 「暁は知ってるの?」 響の質問でさらに暁は「知らない」とは言えなくなった。代わりに口から出た答えが、 「も、もちろん!アレでしょアレ!」 ただの見栄であった。ううう、とあれこれと考えを巡らせて雷の言うアレが何なのかを考えるが、ノーヒントで一発で的中させろというのが無理難題である。へぇ、と興味がなさそうに響は言った。他の姉妹と比べて感情の起伏がほとんどない響だが、今の「へぇ」には暁の心情を見抜いたように聞こえた。暁はむぅ、と口を尖らせた。 「それで、結局何なのさ、雷」 しかし響は暁の虚栄を見抜いても意地の悪い質問を暁本人に問うたことはない。こうやって暁の姉としての立場をたててくれる。暁は内心ホッとした。 「だからー」 雷が言葉を続けようとした時にガラッと音がした。三人が音の方向へ顔を向けると部屋のドアを開いた電がそこにいた。 「良かった、みんないたのです」 電の手には書類が握られていた。 「電、それは?」 トタトタと三人が座るテーブルまで近づいてくる電に響は問いかけた。 「今度の遠征の詳細なのです!」 遠征。その言葉を聞いて暁と響はピンときた。十中八九、雷の言っていたアレとは遠征のことだろう。駆逐艦と軽巡は月に1,2回はローテーションで遠征に出ることになっていた。 「あら、それでいつなのよ」 「一週間後なのです雷」 電は一人に一枚ずつ書類を配った。 「詳細はそれに書いているので、みんな確認しておいてなのです!近くなったら司令官さんが改めて説明するそうです」 それぞれ書類を手にとって内容を確認した。暁たちが参加する遠征は艦隊決戦援護作戦で、メンバーは旗艦が神通、荒潮、そして第六駆逐隊である暁・響・雷・電の六隻だ。 「神通さんだ…」 暁はほっとした。他の三人も同じだった。 「とにかく!みんな遠征がんばるんだからね!」 暁の気合の入った声に三人は頷いた。 「遠征前に大怪我はしちゃダメだよ」 響は淡々と言った。 「当たり前よ!一人前のレディーはヘマなんてしないわ」 「き、気をつけます…」 「心配しなくてもだーいじょうぶ!」 えいえいおー!と四人は手をあげた。長時間の遠征ではあったが、四人一緒であったし、何よりも旗艦の軽巡が神通だった。四人は今回の遠征も何事もなく終わるだろうと信じるのであった。 「はわわわっ た、大変なのです!」 電が慌てて部屋に入って来たのは遠征の前日だった。 「どうしたのよ電!そんなに慌てちゃってさ」 雷が驚いた声をあげた。 「あ、明日の遠征が…」 「とりあえず落ち着きなさい。ほらここに座って」 暁が姉らしく気を遣って電を座布団の上に座らせた。 「深呼吸深呼吸」 暁の言葉に合わせて電はスーハーと息を吸って吐いた。その様子を響も静かに見ていた。 「それで、明日の遠征がどうしたの」 暁に促されて電は言葉を落としていった。 「あの…神通さんと荒潮さんが…今日の出撃で怪我しちゃったのです…」 「大丈夫なのそれ?」 雷が心配そうに声をかける。 「それでドックが今全部埋まっていて… バケツも少ないから使わないようにしていて… でも遠征は予定通り決行するのです…」 「二人は怪我を治さないままで遠征するのかい?」 「違うのです響… その…」 口ごもる電に雷はもー!と声を荒げた。 「ハッキリ言いなさいよ!んでどうすんのよー」 「あの…あの… 代わりに…由良さんと夕立さんをいれるって」 場の空気が固まった。 「えっ マ、マジ…?」 「マジなのです…」 「………」 「………」 「………」 「………」 どうしよう。四人の頭の中にはその言葉しか浮かばなかった。 翌朝。 暁、響、雷、電の四人はソワソワした気持ちで港で待っていた。集合時間よりも三十分早い。 「ううう…早めに来たけどやっぱり落ち着かないのです」 「でも二人が先にいる方がさらに来にくいだろう」 「それもそうなんだけどー あー!もう何で代わりがあの二人なのかしら!司令官のバカ!」 「雷声が大きいわよ!シーっ」 暁の注意に雷は口を手で押さえた。 「今回の遠征は15時間なのです…ううう 気が重いのです…」 電が不安そうに呟くと周りの三人は黙り込んだ。 「はぁ~……」 四人は同時に溜息をはいた。 「おっ もういたのかお前たち」 低い声が聞こえて四人はビクリッと体を震わせた。振り返ると提督と、その後ろに由良と夕立がついていた。 「今日は遅刻しなかったんだな。偉い偉い」 提督は嬉しそうにすぐ近くにいた暁の頭を撫でた。暁は何も言わずされるがままだ。提督が撫でる手を止めた。 「どうしたんだ暁。調子が悪いのか?」 いつもの暁なら頭を撫でると「子供扱いしないで!」と言って手を払いのける。そしたら雷が司令官私もー!と強請り、電が自分も、と照れながらお願いする。その様子を我関せずといった風に静かに眺める響。しかし今の第六駆逐隊は提督よりも彼の後ろにいる艦娘の方が気がかりだった。 暁がちらりと提督の後ろに目をやると由良と夕立がこちらを見ていた。 「んー何々?不調?大丈夫じゃないっぽい?」 夕立が心配そうに言っていた。その声には何かの含みは感じられない。本当に心配しているように聞こえる。 「あ……暁は大丈夫、なんだから…」 暁はスカートの裾をぎゅっと握った。 「代わりを立てなくていいか?」 濃い紫色の髪がブンブンと横に揺れた。 「一人前のレディーだから大丈夫なのよ司令官」 「そうか…じゃあ作戦の説明をするぞ」 提督は暁から離れた。暁たちと夕立は横に整列した。由良は作戦の説明をしている提督の隣に立っていた。夕立は暁の左にいて居心地が悪かったが、それよりも由良の視界に自分が映っていることの方が落ち着かなかった。暁は下を向いてスカートを握り締める。 「……第六駆逐隊、話を聞いているか」 暁は慌てて顔をあげた。提督が苦々しい表情で暁と右に並ぶ三人に目を向けた。 「私が言っていることは事前に配った書類の内容と変わらない。だからといって遠征前に気を緩められても困るんだ。今回は奇襲だ。お前たち次第で主力艦隊の決戦に影響が出る。重要な作戦なんだ」 嬉しそうに暁の頭を撫でた時とは違い、提督は冷徹な目で第六駆逐隊を見ていた。普段は優しい提督だが、仕事モードに入った時の提督は可愛がっている第六駆逐隊相手でも決して贔屓はしなかった。暁は提督を怒らせてしまったことを後悔し、体が小さく震えていた。他の三人も同じだった。自分たちの事情のことだけを考えていた。言い訳ができないほど提督が怖くなり、ただ無言で提督の叱責を受ける。 「第六駆逐隊は下がれ。他の駆逐艦に…」 「待ってください提督さん」 提督を止める声があがった。由良の声だ。 「この子たちは大丈夫ですよ」 「しかし、由良…」 「いいから、由良に任せて下さい…ね?」 由良は提督に甘えるようにお願いした。提督が何も言わずに腕を組んだのを見て、由良は暁に近づくと響、雷、電を手で招いた。三人は恐る恐る由良の周りに集まる。由良は膝をついて四人と目線を合わせた。 「ごめんなさいね、昨日の夜の内に話をしておけば良かったね」 由良は顔の前に手を合わせて謝罪をした。 「あなた達の部屋に夜行ったんだけどね、…ドアが少し開いてて、そこから由良の話をしているのを聞いちゃったら入りにくくて」 はわわわっ、と電の声がした。電が持ってきたニュースを聞いた後四人であれやこれやと喋っていた。それを聞かれていたのだろう、何とも罰が悪くて暁は顔を伏せた。 「提督さんの話が終わった後に話をしようと思っていたんだけど…あのね、由良は由良だけど、あなた達が知っている由良そのものではないんだよ」 暁は顔をあげた。由良は優しい表情のままだった。 「昔の記憶はあるけどそれはもう昔の話。終わったことなの。今起こっていることじゃない」 「でも、」 暁は震える声で言った。 「また起こらないとは言い切れない」 遠い昔、人間と人間が戦争をしていた時代、軽巡洋艦の由良は雷撃処分された。自分たち、第六駆逐隊が犯した失態のせいで。彼女を軽巡洋艦で一番最初に戦没した軽巡にさせてしまったのだ。あの時第六駆逐隊が失敗しなければ由良はもっと輝かしい最期を迎えられたかもしれない。それほど期待されていた艦船が仲間の失態で泥を被り、仲間に雷撃処分され、どんな気持ちで海に沈んでいったのか。暁にも、響にも、雷にも、電にも、想像することは出来なかった。 由良は首を横に振った。 「大丈夫だよ。由良は昔の由良じゃないから」 由良は四人と順番に目を合わせる。 「あなた達も昔のあなた達じゃないから」 「でも…」 響はまだ納得していなさそうだった。 「そんなに自分たちのことが信じられない?」 由良の言葉に四人はコクリと頷いた。 「そっか、それなら由良のことを信じて」 四人は目を見開いた。 「由良も暁ちゃんも響ちゃんも雷ちゃんも電ちゃんも大丈夫!」 由良の迷いを感じさせない言葉に暁たちは互いに顔を見合わせた。どう返事をしていいのか分からなかったからだ。 「それに、提督さんにあんな事言われて悔しくない?由良たちでちゃんと出来ること、証明して提督さんを見返そうよ。由良に協力してくれる?」 あとね、と由良は言葉を続けた。 「夕立ちゃんとも仲良くなれたから、あなた達とも仲良くなりたい。……ね?」 由良の甘えるような笑顔に、暁たちは再び顔を見合わせ、そしてしばらくしてから四人同時に首を縦に振った。 「艦隊帰投しました。こちらが報告書です」 由良は執務机に腰掛けている提督に書類を差し出した。提督は手を伸ばして受け取った。 「お疲れ様。あいつらはどうだった?」 「最初はちょっとぎこちなかったけど、夕立ちゃんも間に入ってくれたお陰でちょっとずつ話をしてくれるようになりました。作戦決行する時もうまく連繋ができて、帰る頃にはすっかり懐いてくれましたよ」 「それは良かった」 提督は嬉しそうに表情を緩ませた。あの厳しい表情とは打って変わって見ていると穏やかな気持ちになる。 「でも提督さんも人が悪いですよ。あの時わざと怒ったんでしょ?」 「さぁ…何のことやら」 「いつもの提督さんなら厳しく注意はしても代わりを出すなんて言わないもの。由良があの子たちを庇い易いように言ったんですよね」 ハハハ、と提督はおもしろそうに笑った。 「由良は俺を買い被り過ぎだ」 「そんなことない。提督さんは優しいもの……遠征前夜だって落ち込んでいた由良を励ましてくれたじゃないですか」 遠征前夜、由良が暁たちの会話を部屋の外から聞いてしまった後、沈んだ気持ちで廊下を歩いていたら提督が声をかけた。司令官室に移動して提督は由良に茶をいれ、話を聞いてあげた。話を聞いた後に内線で夕立を呼び出し、三人で軽いお茶会をして気落ちした由良の心を和らげてくれた。 夕立と由良は同じ頃にこの基地にやってきた縁もあってすぐに仲良くなれたが、第六駆逐隊とは時期がずれており、向こうも由良のことを避けていた節もあり中々話す機会がなかった。だから今回、神通の代わりの旗艦に名乗り出たのだ。まさか夕立も一緒に代わりを申し出たことに驚いたが、夕立がいてくれたお陰で第六駆逐隊と話がしやすくなって有難かった。 「提督さん、ありがとうございます」 由良は頭を下げた。 「…じゃあお礼にお茶を淹れてくれよ」 提督の言葉に由良は首を傾げた。 「いいですけど……秘書の時にやっていることと変わりませんね」 「由良が淹れたお茶が久しぶりに飲みたいんだ、俺が」 「久しぶりって…一昨日飲みましたよね?」 「つべこべ言わない。上官命令だぞ」 由良はクスリと笑った。 「はいはい、今すぐ淹れますね」 由良は隣の給湯室へ入った。電気ポッドに水を入れてスイッチを押した。上の棚からお茶パックを取り出し、湯飲みに一袋いれる。由良の作るお茶というのは、金剛のように水や淹れ方に拘ったものではない。誰にでも出来る簡単な方法で作っている。それでも提督は「由良が淹れたお茶が欲しい」と言うのだ。他の艦娘が提督の秘書をやっている時もきっとこういう感じなのだろう、と由良は考える。それでも特別扱いされているように感じて由良は少し嬉しかった。あと由良と二人でいる時に一人称が「私」から「俺」に変わって口調が少し砕けるのも嬉しかった。 由良はトレイにポッドと湯飲みを載せて司令官室へと戻った。どうぞ、と言って執務机にトレイを置く。 「ありがとう由良」 秘書として当たり前の行動でも提督は常に礼の言葉を忘れなかった。由良は頬を緩ませた。 「遠征で疲れただろう、もう部屋に帰っていいぞ」 「お手伝いをしなくても大丈夫ですか?」 「急ぎのものはないから…ゆっくりおやすみ」 「わかりました。由良は部屋に帰ります」 由良は会釈をするとドアへと向かった。ドアノブを引っ張った時に由良、と呼び声がした。 「何かあったらいつでも俺を頼っていいからな」 由良はハイ、と頷く。 「ありがとうございます提督さん。おやすみなさい」 「おやすみ」 ドアがバタンと閉まり、提督ただ一人が部屋に残された。 「やれやれ…」 由良が司令官室から出て行った後、提督は腰掛けたリクライニングチェアーをグルグルと回転させる。 「どうもあいつには甘くなってしまうなぁ…」 提督の頭に浮かんでいるのは先ほどまでこの部屋にいた由良だ。真面目で頑張り屋さんで、素直で可愛くて。「ね?」と甘えるようにお願いされるのもたまらない。由良に秘書を頼むことが多いが、由良はその理由に気付いているだろうか?それとも知らないだろうか?先日も落ち込んだ由良を抱きしめたくて仕方なかったが理性が欲望に打ち勝ち冷静さを保った。間違いが起きないように夕立も呼んで保険をかけたのだ。上司と部下のラインを超えなかった自分を褒め称えるべきか、情けない!と自省するべきか。 「さっさと仕事を終わらせよう」 気を取り直す為に提督は湯飲みをとって口へ運んだ。由良の淹れてくれたお茶。自分で淹れたものよりもあったかい。温度ではなく心がそう感じる。 「暁たちとも話さないとな… 明日は間宮さんにデザートを作ってもらうように頼むか」 その時は由良と夕立も一緒に呼ぼう。他の艦娘には内緒で、司令官室でお茶会だ。 提督は湯飲みをトレイに置くと、分厚いファイルを開くのだった。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/97.html
前回の話 南洋の夜空は無数の星の瞬きと青白いほど美しい三日月が暑さを忘れさせるほ ど美しい。 海を渡る風は昼の熱波とは反対に爽やかに涼気を運んでくる。 火照った顔に海風が心地よい。 古いホテルを改修したこの鎮守府にはバルコニーや立派な厨房、果てはプール までついている。 提督執務室はかつてのスイートルームを改装したものらしく、バルコニーが併 設されていた。 古いテーブルの上には本土から遥々やってきた純米酒”那智の滝”。 クリスタルのグラスに注がれた酒が満点の星を映して煌く。 満天下の酒宴。 男と女、二人きり…。 テーブルに肩肘をついて那智はグラスを乾した。 サイドポニーに纏めた黒髪から除く怜悧な顔に朱が射している。 ほぅ、と酒気を帯びた息を吐き出しテーブルの向こうに座る提督に熱っぽい視 線を向ける。 「うむ、やはり及び腰の射撃は駄目だな」 「20.3サンチ砲の散布界、遠距離では厳しいか…」 「そうだ。やはり肉薄攻撃が一番敵に打撃を与えられる」 「いや、それは損害が大きい。航空先制で敵の行足を止めるのが先決だ」 幻想的な夜景には全くそぐわない生臭いというか現実というか、そんな会話が テーブルの上を行きかっていた。 生真面目に返答をする提督の顔はさして酔いは見られない。 夕刻から飲み始めて既に数時間。 一升瓶は既にカラに近い。そのほとんどは那智の体内に消えていったのだが。 しばらく給仕を兼ねて妙高も同席していたのだが、『今日は布団で寝たい』と 一言残してフラフラと自室へと帰って行った。 その後もミリタリー知識爆発で那智は戦術論を提督に吹っかけ続けている。 「93式酸素魚雷の過早爆発も改善しなければ-」 「…那智、そろそろ世もふけた。お開きにしないか?」 珍しく酔いのまわっている那智に提督はやんわりとストップをかけた。 「らりを言う。まだまだ艦隊について話さねばならん」 「それは作戦会議でもできるだろ?今日はもう休みなさい」 席を立った提督は優しく諭して那智の肩に手を置いた。 「……や」 那智は俯いたまま呟いた。 解けばかなりの長髪であるサイドポニーに隠れて表情は見えない。 「ん?どうした那智」 提督は腰を折って顔を覗き込む。 視界の中で那智の顔が急速に近づく。 「んっ、ちゅっ……」 唇に柔らかな感触が触れた。 「ん?んんっ!……那智どうした」 不意打ちのキス。 重なり合うだけの稚拙な接吻。 だが、奇襲を成功させた重巡娘は、とても勝者とは思えない顔をしていた。 伏せた目、下がった眉、今にも泣きだしそうな口元。 寂しげに俯く顔は主人を見送る子犬のように弱弱しげだった。 酒気と羞恥で頬を限界まで赤くしながら那智はか細い声で哭いた。 「…行っちゃやだ。ここにいて」 ワイシャツの裾を掴み涙目で見上げる那智にいつもの怜悧な戦術家の面影はな い。 「どうした?」 片膝をついて那智の目線に自分の目線を合わせる。 しかし、端正な美貌は視線を逃げるように横を向く。 そっと那智の頭に手をやりことさら優しく問う。 「何かあったのか?」 「………」 しばらくの沈黙の後、那智は提督の胸におずおずと縋り付いた。 突然の、というよりも普段の那智からは想像もできない行動に提督は驚きつつ もそっと抱きしめる。 抱きとめながらゆっくりと頭を撫で続ける。 しばらくして那智は口を開いた。 「わ、私には戦の話しか、ない。その……貴様と対等に話せることが」 相変わらず顔は胸につけたまま那智は続ける。 「青葉のように豊富な話題も無く、第六駆逐隊のように無邪気に話すことも出 来ない」 那智の声は照れるように、拗ねるように、甘えるように聞こえた。 「……一緒に居たい。戦場で指揮される艦船としてではなく、私個人として」 那智は顔を上げた。 涼しげな瞳は普段の冷静な輝きとは違う輝きを湛えている。 彼女の奥にあった感情を直線的に語っている。 「貴様が、司令が……あなたが好き」 -言ってしまった。 那智の頭の中は空っぽでいて尚且つ混乱していた。 -好きだ、 -ダメだ私たちは軍人だ軍艦だ、 -でも……… 顔を限界まで赤面させて那智は言葉を続けた。 「だ、だから、その、足柄のマネをして、その、みようかと」 「不器用だな」 「な、何だ、んっ、んんん」 苦笑した顔で提督は言って、那智の抗議を唇で塞いだ。 「ん、ふぅ、はあ……貴様も不器用ではないか」 「そうだな……那智、いいのか」 紅潮した頬の朱は戦闘の時の朱ではない。 熱病に浮かされたように震える唇も潤んで全てを差し出すような瞳も彼女らし くは無かった。 だが、本当の彼女の姿がそこにあった。 「ああ。私を愛してくれ……」 「んっんんんん、お、大きぃ、うあっ」 嬌声が提督の寝室に響いた。 自分が思ったより大きな声をあげてしまって那智は顔を真っ赤にした。 -思ってたよりきつい、 とても結合部は見られないが、自分の秘所が限界近く広がって男を迎えていることはわかる。 真っ白いシーツに広がった黒髪が乱れる。 細く長い手足、柳のような細腰、丸みを帯びたてはいるが引き締まった臀部。 仰向けになっても崩れない双球が腰の律動と同時に跳ねる。 提督の眼下にある裸身は月明かりに照らされて、神秘的でさえある。 戦場で冷静に果断に判断を下す怜悧な姿とはまた違う情熱的な那智の痴態に興奮が高まる。 「あっあっあっあっ、あぅんっ、そこ、いいっ」 限界まで硬度を増した肉槍が那智の奥を突く。 熱いぬかるみが硬い肉にかき回されるたび那智の口から嬌声が漏れる。 「んんんっ、くぅっ、ふあぁぁぁぁぁぁっ」 カリ首が膣の上側を奥から入り口の裏側に引っ搔くと那智はひときわ大きな快感を吐息とともに吐き出した。 「そこっ、すご、いっ!!」 「はあはあはあ、ここか?……どうだっ」 提督は那智の足首を掴みV字に足を股を開く。 同時に自身の腰と那智の腰を密着させ奥を抉るように腰を細かに打ち付ける。 クチュクチュと捏ねる様な水音が結合部から漏れる。 互いの陰毛が擦れあい陰嚢が那智の蟻の門渡りを叩く。 快楽のツボを細かくペニスで擦られて那智はよがり哭く。 「それっ、だ。あふあぁぁぁ、提督ぅっ、ダメだ、イって、しまうっ」 「イッていいよ……んっ、んっ、んっ」 殊更にグリグリと快感のスポットを擦る。 「ひあっ、ダメ、だ、イクぅ、イクイクっ、んんんン~」 那智が右手の人差し指を噛み絶頂に伴う嬌声を押し殺す。 背が弓なりになり体がガクガクと震える。 狭い肉洞の襞一枚一枚が絡むように陰茎を食い締める。 強烈な刺激に耐え、提督は那智の足を下した。 繋がったまま那智の背に手を回して抱きしめる。 そっとキスをすると穏やかに那智が反応を返す。 そのまま緩やかにバードキスを暫く続ける。 「ちゅっ、ちゅ、んちゅっ……司令」 「ん?どうした」 「中で、まだ硬い……」 蕩けた瞳で那智は甘えるように言った。 「イッて、出して欲しい……あなたが欲しい」 「わかった……いくぞ」 那智の体ごと持ち上げ対面座位の姿勢になる。 「うあっ、あはぁぁぁんぅぅ、ふ、深ぃっ」 より深く肉棒が那智の中に刺さる。 抱きしめた那智の体温を全身で感じながら提督は那智を突き上げる。 「那智……熱っ、くっ」 「んあぁぁぁぁぁっ、すごいっ、いいっ」 普段はサイドポニーで纏めている豊かな黒髪を振り乱して那智は悶える。 冷静で物事に動じない那智が、自身の腰の動きに為すがまま翻弄されている。 快感に溺れ、素直に感情を吐露している。 「んっ、那智は、可愛いな」思わずニヤリとしながら耳元で呟いてしまう。 耳朶まで真っ赤に染めた那智が赤子がいやいやとするように首を揺する。 「か、かわいく、なんか、ないっ、だめ、だめだってぇ」 「そんなこと、ないさ……ホラ」 そう意地悪く笑って目の前で揺れる美乳にキスの雨を降らせる。 「んあっ、ちょっ、ダメェっ、んふぅぅぅっ」 不意打ちに那智の顎が上がる。 吸い付くような滑らかな柔肌の唇に心地よい。 いつの間にか那智の上半身は梅が咲いたかのようにキスマークで彩られる。 「キ、キスマーク、残っちゃうからぁ」 「じゃあ、ここならいいのかな」 「ひゃぁっ、あふぅんっ、ふあぁっ、ダメ、びりびりするぅ」 興奮で硬くしこった桜色の先端に吸い付かれて那智はむせび泣く。 舌先で敏感な突飛を舐り乳房に押し込む。 押し返される感触を舌で楽しみ、唇で桜色の突起のコリコリとした弾力をまた楽しむ。 「や、やあっ、乳首、吸っちゃ、ダメぇ」 チュウチュウと乳首を吸い上げると那智は提督の頭を抱えてよがる。 「はぁぁんぅ、もうらめぇ、気持ちいぃぃ」 ガクガクと体を揺らして那智が脱力する。 そのまま重力に任せて那智を横たえる。 「やっやだぁ、司令、しれぃ、ぎゅって、ぎゅってぇ」 暫く荒い息をついていた那智だが、胸にあった温もりが無くなって急に不安になったのか両手を出して抱擁をねだる。 「司令、きす、きっすして、ん、んちゅ、ちゅぷ、んう」 愛欲全開で己を求める姿に提督の肉棒が硬さを増し、衝動が律動を要求する。 「んっ、はぁはぁ…那智、いくぞ」 辛抱たまらなくなった提督はラストスパートに向けて抽送を始める。 がっちりと腰を抱え、腰を激しく打ち付ける。 「すごっ、すごいっ、つよっ、いぃぃっ、待っ、て」 「くっ、すまん、止められないっ」 那智が眉間に皺を寄せて弱弱しげに乱れる姿が提督の加虐心に火をつける。 -この娘を俺のものにしたい、 -畜生、結局は地位を利用して艦娘達をいいようにしてるだけじゃないか。 相反する感情が心の奥底で渦巻くがそれを上回る原初の欲求が体を支配する。 「あっあっぁっあっあっぁっ、あはぁぁぁんっ」 抽挿と同時に美乳が上下に揺れる。 じゅぶじゅぶと結合部から淫靡な音が漏れる。 未だ硬さを残した膣口が丸く目いっぱいに広がりペニスを食い締める。 充血した陰核が首をもたげ、性器がメスの本能にざわめいている事を示す。 「くっ、那智、出る、よ」 「んんぅっ、だしてぇ、そのままきてぇ」 両足を提督の腰に絡め、那智は息も絶え絶えながら言った。 「あなたを、ちょうだいっ、あなたを刻んでぇっ」 一際強烈にペニスが那智の奥に打ち込まれる。 直後、提督の背筋を電流が走る。 「ぐっ、出るっ!」 「熱っ、熱いっ、出てるぅ、あはぁぁぁん」 那智の最奥に熱い迸りが叩き付けられる。 「いくっイクぅっ、うぅぅっ、あぁぁぁぁぁっ」 剛直の胴震い、膣内を満たしていく熱い生命の元を感じて那智も二度目の絶頂を迎える。 膣壁が陰茎に残った精液を絞り出すように収縮する。 トロリと結合部から白濁が滲み出す。 「はあはあはあ、那智……」 脱力が全身を襲い、提督は倒れこみ那智の胸に顔を埋める。 鼻孔を那智の匂いが満たす。 そっと那智の手が提督の頭を抱く。 暫くして那智が口を開いた。 「……これで、私もあなたのものだ」 そっと顔を上げるとすっかり険の取れた顔の那智がいた。 「心置きなく戦地に行ける……」 すっかり悟りを開いたような那智の物言いに提督は体を起こして那智の顔を覗き込む。 「おい、変な物言いは止せ。まるで-」 「安心しろ」 まるで遺言を残すかのような那智の言葉に抗議の声をあげる提督を那智は微笑みながら遮った。 「沈むつもりは無い。帰ってくる意味がここにできたから」 そう言って提督に甘えるように抱きつく。 「七生報国、何度でも私は死地から帰ってくる。だが、今度報いるのは大八州ではない」 頬を赤らめた那智の顔が提督に近づく。 ちゅっ、と触れる様なキスをすると那智はもじもじと視線を外す。 「だ、大好きなあなたの為に……」 「那智……」 いつも怜悧な艦娘の”娘”の部分を感じて提督は胸がいっぱいになった。 -そうだ。この娘達をこの港に必ず帰って来させるのが俺の仕事なんだ、 世界の海を蹂躙する深海棲艦。 迎え撃つは連合艦隊の魂を受け継ぐ戦乙女、艦娘。 いつ果てるとも無い戦い。 それは戦船として生まれてしまった彼女達の宿命。 ならば、俺が港になろう。 彼女達が喜んで帰ってくる港に。 殊更、にっこりと優しく笑い那智の体を抱きしめる。 暖かな提督の胸に体を預けた娘はやがて安堵の寝息を立て始める。 いつしか男も甘美な眠りに落ちていった。 …… ……… ………… 「ひっ、いやぁぁぁぁぁっ!!!!!」 翌朝、鎮守府を貫く大きな悲鳴で那智は目を覚ました。 寝室の入り口にセミロングボブの艦娘が顔を手で覆って腰を抜かしている。 もっとも指の間から、大きな目を更に大きく見開いて事が見えているのだが。 「んん?羽黒か。ああ、すまん。もう起床時か………うわぁぁぁぁぁ!!!」 今度は那智の声が鎮守府に響いた。 裸の自分。しかも体には乳房を中心に無数のキスマーク。 横には裸の提督。しかも男の生理現象で股間は絶賛自己主張中。 常識的に考えて、他人に、まして姉妹に見せていい姿ではない。 あたふたと布団をかき集め、自分と未だ夢の中の幸せな男のおっ立ったナニを隠しながら那智は声の限り叫んだ。 「見ないで。見ないで!!」
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/88.html
提督×秋雲3-37の続き 「じゃっじゃ~ん!秋雲さん特製の晩御飯だよ~」 ちゃぶ台の上には炊き込みご飯、豚汁、ハンバーグとサラダが並んでいた。ハンバーグの少し不恰好な形から、手作りだと分かる。 「なんだ、意外に料理はできるんだな」 素直に感心すると秋雲は右手でVサインを作った。 「どうどう?惚れ直した?」 「さぁ、食べてみないと分からないな」 「もぉー味もいいに決まってるしー」 「じゃあ食べるか」 私が手を合わせると秋雲もそれに倣った。いただきます、と二人の声が重なり、箸を掴んだ。ハンバーグを一口サイズに分けて舌に乗せた。風味も味も申し分がない。歯の圧力を肉にのせると肉汁が中から零れ落ち口内を蹂躙した。さらに噛み締め感触を味わう。そうやって幸せな気分に浸っていると秋雲がややぁと話しかけた。 「っつーか提督ー、いくら偵察で様子見だからって翔鶴をサブ島沖に行かせて良かったの?」 「錬度はまだ高くはないが… 随伴に北上たちがいるから大丈夫だろう。状況によっては即時撤退の命も出している。多少の損傷も経験の内だ」 うーん、と秋雲は浮かない顔だ。 「うちって正規空母も軽空母も少ないよねー」 「そうだな… あわよくば今回の出撃で新しい空母と出会えるといいんだが… 建造は、中々運に恵まれないから」 「二航戦がいたらいいのに~あ、でも××の方がいいかな~」 秋雲はニカッと笑う。 「××がずっと描きたかったしー!」 私は何も言わず、ただ曖昧に笑い返した。先ほどまで美味に感じていたハンバーグが急に味気ないものへと変わった気がした。 コン、コンコン。 無機質な音に体が跳ねた。音の方向へ振り返る。部屋のドアから音は聞こえていた。 コンコンコン。 先ほどよりもさらに強い音が室内に響く。最初に驚いていた私だが、段々と怒りが込み上げてきた。プライベートルームの場所は艦娘には教えてはいるが、何かある場合は携帯による連絡のみを徹底させていたつもりだった。部屋には直接来るなとも分かり易く丁寧に命令したはずだ。ルールを破ることを厭わない音が私の神経を逆撫でする。 ドン!ドン!ドン! 音が益々乱暴になった。私は箸を置くと立ち上がり急ぎ足でドアへ向かう。居間の襖を閉めることは忘れなかった。一体誰だ、私の空間を邪魔するものは。私と秋雲だけのこの居心地のいい空間を――――――理由によっては私はそいつを、 ドアの鍵を解除した。乱暴な音に紛れてカチッと音がした。ドアノブを引く。チェーンロックはつけたままなので五センチしか開けなかったが、怒りで沸騰していた私の頭はその音の正体を見て一気に顔が青ざめた。 「提督さん… 直接お話があるんです。いいですか」 久々に見た顔は怒りを抑え込んでいるように見えた。ここで話すのは不味い、私はそう感じると外で話そうと提案した。相手は了承するとドアから離れて隙間からは見えなくなった。私は急いでチェーンロックを外してドアノブをさらに引いた。極力開けるスペースを狭くして私一人がギリギリ通れる程度にした。そんなことをしなくても居間の襖を閉めているのだから、秋雲からは見えないのに。 部屋から出てすぐに私はドアを閉めた。ペンダントを首から取りドアに鍵を挿して回した。もちろん南京錠も忘れなかった。 「………随分用心深いのね………」 私の徹底ぶりを見て声が僅かに動揺していた。このような姿を誰にも見せたくなかったが、私の部屋を守るためにはこうするしかなかった。 「……外に行くぞ」 ペンダントを再び首にかけてから私は歩き出した。私の後ろから足音がついてきた。 数分歩いて、棟の外へ出た。辺りはすっかり暗い。出入り口に飾られている明かりの下で私たちは立ち止まった。 「話はなんだ」 そう問いかけずとも私には何の話かは察していた。 「……先輩たちから提督さんの話は聞いてる。みんな提督さんのことを信頼しているし、提督さんも艦娘を大事に扱ってるって…ちゃんと分かる」 どうやら艦娘たちの間では私の評判は悪くはないようだ。 「仕事以外だとちょっとそっけないって言われてるけど…でも優しい人だって分かる。新参者の私にも色々教えてくれた――――――最初の頃は」 声のトーンが低くなった。 「提督さんには提督さんの考えがある。それが何なのか分からないけど……信じてた。信じようとしてた。きっとその内前みたいに戻るって思いたかった。だからずっと我慢していた」 目が悔しさと怒りで震えていた。 「自分のことなら我慢できる…でも、でも翔鶴姉は何も関係ない!私の、瑞鶴のことで責めないで!」 怒気を孕んだ声で相手は――――――瑞鶴は私に言った。 「……翔鶴が話したのか」 「…部屋から港を見てたの…何を話しているかまでは分からなかった。でも翔鶴姉の様子がちょっと変だったから…無理矢理問い詰めただけ。翔鶴姉はどうってことない、自分は大丈夫だって言っていたけど……」 瑞鶴は私を真っ直ぐ見ていた。翔鶴と同じ瞳の色だ。 「提督さんは、瑞鶴が嫌いなの?」 「…嫌いではない。艦娘のお陰で深海棲艦と対抗できるんだ、感謝しているよ。もちろん…瑞鶴にも」 「ならどうして瑞鶴を前線から遠ざけるの?演習も、遠征にも出さない。装備もすべて外して、寮外へ出るなって命令して……瑞鶴がここに来た時はちゃんと指導してくれたじゃない。それが突然…こんなことになって…」 瑞鶴が来てからしばらくして、私は瑞鶴から戦う為の術をすべて取り上げて寮棟に閉じ込めた。閉じ込めた、といっても監禁した訳ではない。寮内なら自由に歩き回る許可は与えていた。外出することだけを禁止したのだ。私は明確な理由を伝えず艦娘たちは困惑を隠せなかったが、みな黙って従っていた。不当な扱いを受けた瑞鶴も私の決定に逆らわなかった。瑞鶴には逆らえない理由があったからだ。 「……瑞鶴が気に入らないなら瑞鶴だけを嫌ってください。翔鶴姉には何もしないでください。いっそのこと、」 瑞鶴は迷いなく、言った。 「解体でも素材にでもしてください。瑞鶴は提督さんの命令に逆らったんだから」 最初に瑞鶴に外出禁止を言い渡した時はもちろん瑞鶴は納得しなかった。だから私は反抗の意思を殺がせる為に、命令に逆らえば解体または近代化改修の素材にするとも言ったのだ。瑞鶴はそれを聞いて渋々ながら私に従った。周りの艦娘も私に余計な刺激を与えないように瑞鶴の話題を極力避けた。翔鶴もだ。 瑞鶴は私から目を逸らさなかった。翔鶴と同じ色の瞳には自暴自棄と諦めと反発心が入り混じっていた。私は目を逸らした。 「……寮に戻れ。今回のことは不問にする」 「提督さん…?」 「下がれ瑞鶴。何度も言わせるな」 数秒、数分の沈黙が流れた。足音が聞こえ、ついに遠くなっていった。私はようやく顔をあげて瑞鶴が去ったであろう方角を見つめる。闇が広がっていて、瑞鶴を覆い隠していた。 「………」 私は棟の中へと入った。エレベーターに乗り、十五階のボタンを押した。私を入れた箱が上へ登っていく。高い電子音が一瞬なり、ドアが開いた。私は無音の廊下を靴音を響かせながら歩き、自分の部屋の前に到着した。首からペンダントを外しドアノブと南京錠の鍵を解除した。カチャリ。カチャリ。ドアノブを引いて部屋の中へと帰る。ドアの鍵を閉め、チェーンロックもした。室内を振り返ると襖の僅かな隙間から光が漏れていた。電気はついたままのようだ。しかしまるでここには私以外の誰もいないかのように静かだった。 「秋雲?」 名前を呼んでも何の返事も返って来なかった。 「秋雲」 急いで靴を脱いで襖へと手を伸ばす。手が襖に触れた瞬間音が鳴るほど勢いよく開けた。 「お帰り、提督」 秋雲はいた。いつもの笑顔で私を迎えてくれた。私は思わず安堵の息をはいた。 「……ただいま、秋雲」 食事は私が部屋を離れる前と同じ状態だった。 「私に構わず食べていても良かったんだぞ」 私は自分の座布団の上に座りながら言った。 「折角提督のために作ったんだよー?一緒に食べたいじゃん。あとご飯冷めちゃったねー あっためなおす?」 秋雲は部屋に置いてある電子レンジを指差した。私は頭を横に振る。 「いや、このままでもいい。少しぐらい冷めてもおいしさは変わらないさ。秋雲は使いたかったら使ってもいいぞ」 「ん~いいや!私もこのまま食べる!……あ、ねぇ提督」 「どうした」 「誰と話していたの?」 私は落ち着いて自分の箸を掴んだ。 「――――――鳳翔だよ」 そっかぁ、と秋雲は呟いた。 そして私たちは食事を再開した。 --------------------- 食事が終わると秋雲が食器を片付けた。流し台で皿を洗っている音を聞きながら私は窓の外を見ていた。星が夜空いっぱいに輝いていた。満月も雲に隠れることなく光を照らしていた。これなら翔鶴や赤城たちの航海にも道を指し示してくれるだろう。 「ねぇ、提督ー」 水と食器の音と一緒に秋雲の声が聞こえた。 「何だ?」 急に水の音が途切れた。蛇口を閉めたのだろう。 「本当はさ、――――――」 ブーブーブー。ブーブーブー。 ちゃぶ台の上に置いていた携帯が震えだした。そしてメロディが流れ出し私は慌てて携帯を手に取った。このメロディは緊急事態が発生した場合に使う回線からの着信メロディとして設定していたからだ。 「一体どうした」 携帯の向こうから「司令」という声がした。霧島だ。 「司令、第一艦隊からの緊急通信が入りました」 霧島の声のトーンがいつもより低い。 「通信…?!何があった」 「襲撃を受けたそうです。敵に気付く前に撃たれて…完全に不意打ちです」 襲撃!いつもなら敵の深海棲艦とは日が沈む前に遭遇して戦っていた。それが夜まで続くこともあったが、夜の襲撃は初めてだった。どうやらサブ島沖海域の敵は今までの海域にいた敵とは違うようだ。 「第一は今どうなってる?!」 夜戦となると正規空母と軽空母は何も出来ない。第一にいる翔鶴と隼鷹は無事だろうか。 「……通信が途切れて繋がりません。現状第一艦隊の安否は確認できません」 (なんてことだ!敵に先手を打たれるとは…!) 焦りが全身を駆け巡る。通信機器がやられてしまったのだろうか。頭の中でこれからのプランを考えようとした時に霧島が再び私を呼んだ。 「司令、通信が途絶える前に不知火が言っていましたが……」 「何だ?さっさと言え」 中々切り出さない霧島に腹を立てた。不知火の伝言に打開策のヒントでも何でもあるかもしれないのに、私は霧島を促す。数秒置いてからようやく霧島は言った。 「――――――翔鶴が沈む、と――――――」 →続き
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/318.html
45 :名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 21 34 12.35 ID 8mvLKZG9 【ケッコンカッコカリ目前だった長門さんがヒゲでデブの陸軍将官に寝取られSS】 ※寝取られメインにつき苦手な方はNG推奨。 46 :名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 21 35 01.94 ID 8mvLKZG9 長門「陸軍!貴様らが裏から手を回し海軍に渡る筈だった物資を過剰に接収していること、調べがついている……一体何の真似だ!?」 陸将「フンッ、海軍の雌犬めがキャンキャンとやかましいことよ……将官の執務室に押しかけてその態度とは、海軍では犬の躾がなっとらんな?」 長門「貴様ァ……!」 海軍の作戦に露骨な妨害をかける陸軍に、腹を据えかね直談判に乗り込んだ戦艦長門。しかしそれは陸軍将官の仕組んだ卑劣な罠だった。 陸将「幾ら調べようが止めることなど叶わんぞ。陸軍としては海軍の提案には反対である……それが答えだ。用は済んだか?」 長門「くっ、その利敵行為ぶり……貴様らは敵に勝つ気があるのか!?」 陸将「無駄飯食いの海軍がよく言うわ、貴様を反逆罪に問うてもsいいのだぞ。貴様の飼い主はさぞ椅子の座り心地が悪くなろうなあ?」 長門(くっ!物資が欠乏している今、目立った戦功を上げれぬ提督の立場は危うい。私がここで抗弁を続けるわけには……!) 陸将「ただな、貴様の誠意次第では便宜を図ってやっても良いと儂は思っておる……全ては貴様の態度次第だ、どうする?」 長門「誠意だと、何を企んでいる?」 陸将「察しの悪い奴だ、貴様の……兵器としてではなく女としての部分で儂の機嫌をとってみせよ、と言ったのだ。断れば……わかるな?」 長門(そんな、提督にもそのようなことをしたことは……だが。私の保身を提督と仲間の命運と秤に掛けるよりは……!) 長門「それに従えば……我々に十分な物資を供与すると、そう確約するというのだな?」 陸将「構わんとも。貴様が儂に傅き、海軍への援助を願い続けるのなら……な。」 長門「わかった、従う。私を、お前の好きに……」 陸将「それが誠意かぁ、ンン?気に入らんのなら帰るがいいわ。」 長門「くっ……!どうか、私めを……貴方、様の……お好きになさって下さい、ませ……ッ!」 陸将「まだ立場が分かってないようだがまあいいわ。口を突きだしたまま静止しろ。」 長門「何を……んんーっ!?(そんな、私の初めての口付けが……こんな下種な男にっ!)」 肥満体な禿げ頭の中年男の脂ぎった口で唇を塞がれ、不快な臭さと不味さの唾液を飲まされる屈辱……それが長門の悪夢の日々の始まりであった。 陸将「ホレ!これから毎日お前が奉仕をするモノだ、もっと気合を入れて咥えんか!おしゃぶり一つもできん海軍のボンクラめ!」 長門「むぐぅぅぅぅっ……!?(栗の花みたいな……臭いッ!吐きそうな味だ……だが、提督のために……!)」 それから長門は毎日陸軍将官の執務室に呼び出され、始めにキツい精臭を発する陰茎を咥えさせられ…… 陸将「そら!もっと乳を擦りつけんか、そのだらしない脂肪の塊は飾りか?補給が欲しければ、そうだもっとそう……うッ!」 長門「うあ!?臭いっ……(なんておぞましい粘つきだ……くっ!耐えるんだ、補給さえ再開されれば……!)」 豊満な乳肉の谷間を性器の如く肉棒で突かれ、黄ばんだ精液で乳房から顔までを塗装され…… 陸将「そら、もっと股を開いて指を動かさんか!……おっ、イクのか?嫌悪する男に自慰を見られながら達するのか、淫売兵器めっ!」 長門「言うなっ、見るなぁっ……うあぁっ!股に息がっ……ン、んんんんんッッ!!(こんな下種に、絶頂を見られるなんて……)」 やがて執務机の上で自慰を強要されるようになり達する姿すら視姦され、そして遂に…… 陸将「コレが見えるか?海軍への物資供与の命令書だ、コレに儂が判を押せば貴様らに資源が渡る。欲しければ……分かるな?」 長門(戦況は悪化の一途、躊躇している猶予はない……。提督……私は、私はっ……!) 長門「分かっ……わかり、ました。私めのじゅ、純潔を捧げますのでどうぞ……陸軍将校様の、お慈悲をお恵み下さいませっ……!」 陸将「貴様の処女なんぞと引き代えるには勿体ない資源だが、儂の慈悲に感謝しろよ?ホレ、よく見ておれ……貴様の初物が奪われる瞬間を!」 長門「ひぃっ、いっ……ぎぃぃぃッ!!」 一糸纏わぬ姿で足を開かされた長門の股に、男の赤黒い肉棒が押し付けられ侵入する。激痛と共に秘所が拡がり、遂には…… 長門「あぎゃあぁぁッ……ひ、ぐっ!う、あぁ……嘘だ、こんな……」 陸将「間違いでも夢でもあるものか!見ろ、貴様の膜をブチ抜いてやったのは儂のイチモツだぞ!?」 長門の薄い恥毛の植わった秘所を男の凶暴な肉茎が深々貫いており、結合部からは破瓜の証の鮮血が伝い落ちていた。 長門「提督っ、ていとく……っ!!」 陸将「ふははっ、女にしてやった娘の泣き声を聞きながらの性交は堪らんわ!それっ、もっと奥まで咥えろ!」 長門「あぎっ、うぎぃぃっ!痛ッ……やめろ、やめ……やめてぇっ……!」 強姦で処女喪失した衝撃と、性交経験のない秘部への容赦ない凌辱による激痛。勇ましい姿は影も無く、無力に犯され泣き叫ぶ長門。 陸将「おおっ、その表情堪らんわ!どれ、イイ声で啼いた褒美だ……儂の種をたっぷりと蜜壺にくれてやるわ!」 長門「うぎぃっ……えっ、種……まさか!?やめろ、それだけはっ……離れろっ、嫌だぁっ!」 陸将「ぐははははっ!もう遅いわ、貴様の子袋を真っ白に塗装して孕ませてやろう!ふんっ、ふんっ!」 臭い吐息を荒げ、激しく腰を振り立てる男。長門が必死で男に抗うも肥満体でのしかかる男を退けるには至らず、遂に―― 陸将「うおぉぉぉッ!陸軍軍人の優秀な遺伝子を孕めッ、無駄飯食いの肉穴がぁっ……ぬふぅっ!」 長門「えっ、あ……あぁぁぁぁぁぁッ!?抜けッ、抜いて……出てるッ、汁がッ!嫌だッ、イヤぁぁぁッ……!?」 子宮口に密着した肉杭が脈動し、子宮内へと粘つく熱い液体を注いでいく。おぞましいその感触は長門を絶望に突き落とした。 陸将「うっ、ふぅぅぅ……どうだ、胎の奥まで儂のモノになった気分はぁ……んン?」 長門「提督、申し訳ありませ……ううぅっ、ていとく……うあぁぁぁっ!」 子宮から逆流する液体の感触に長門は、自分がもう元には戻れぬ場所まで貶められてしまったことを自覚し嗚咽するのだった。 鎮守府―― 夕立「聞いたわ?今日届いた資源、長門が陸軍から接収してきたっぽい?その働き、阿修羅すら凌駕する存在っぽい!」 長門「あ、ああ……なに、直接乗り込んで少し脅してやって……な。首肯させるのに手間はかかったが、大したことでは……ない。」 RJ「あの石頭ども、どない説得したんや?ハッ……そのデカいのか!そのデカい脂肪の塊使ぉたんか!?決め手は脂肪なんか!!」 長門「……ッ!?ば、バカを言うな……少し念入りに、話し合いをしただけだ。それ以外……なにも、なかった。」 霧島「一人で談判にいくと言った時は心配したけれど……これで、修復もロクに受けれず往った……榛名の仇、討てるわ。感謝してる。」 長門「……すまんな、私がもっと早く……資材を持ち返れていれば、な……」 金剛「ドンマイ!心配無用デース!榛名の分まで私がジャーンジャン深海棲艦を沈めるヨ!心配いらないったらいらないデース!」 長門「…………」 陸奥「姉さん?」 長門「陸奥……たびたび留守を任せてすまなかった、迷惑をかけたな。」 陸奥「迷惑だなんて……ねえ。姉さん、顔色が悪いわ。本当は、陸軍で何かあったんじゃ?もし、そうなら私……」 長門「心配するな、何もない……ただな、続きの資源を引き出すにはまだ交渉が必要そうなんだ。だから……」 長門の胸中にあれから続け様に二度、子宮へ黄ばんだ精液を注がれた後の男の言葉が蘇る。 陸将『くれてやった物資、大喰らいな海軍の小娘どもでは瞬く間に食い潰すだろうて……続けて供出が欲しければ、分かっていよう?』 長門「……。また、陸軍に通わなくてはならない。提督には、その旨伝えておいて欲しい……心配はいらない、すぐ戻ってくる。」 陸奥「姉さん……。」 次の日より長門を待っていたのは、本格的に彼女の心身を犯し汚し蹂躙し尽くすような屈辱の凌辱の日々であった。 陸将「ほぅれ!そのデカい尻をもっと振らんか!それとももっとこの淫乱な尻肉を叩かれたいのか、淫売めッ!」 長門「いひぃッ!尻叩きながらっ、奥ッ……突くなぁッ!おッ、んオッ……はっひぃぃん!?」 ある日は夜が明けるまで犬のように後背から犯されつつ、白桃のような尻が真っ赤に腫れ上がるほど殴打され…… 陸将「ぐはははッ!尻に指を突っ込んだ途端雌穴がキュンキュン締め付けよるわ!ケツ穴で善がるか、このド淫乱がッ!」 長門「ほッおぉぉぉン!?や、やめろ……そんな汚いところ、指で穿りながら前を小突く、ぅ……んオォォォォッ!!」 ある日は朝から日暮れまで尻穴を解されながら膣に中出しを繰り返され…… 長門「やめろッ!指はまだしも、そんなもの入らな……おっほぉぉぉぉッ!?やめろ、抜け……んお゛ッ、おひぃぃぃッ!?」 陸将「嫌々言いつつ貴様のケツはしっかり儂のイチモツを銜え込んでおるぞ?このまま糞穴も前同様、ハメ穴に改良してくれるわ!」 次第に尻穴も性交に使われるようになり、小便を漏らして気絶するまで前後の穴を犯される日々…… 陸佐「フンッ!フンッ!海軍の生意気な小娘に陸軍式精神注入を行えようとは!閣下のお心に自分は感動を禁じ得ませんな!ふぬぅ!」 長門「うあぁぁッ、やめろ!前と後ろを同時など……おほッ、んお゛ッ、はひぃ!?あァ、ていと……ほへぇぇぇぇぇッ♥」 陸将「どうだ、淫乱な穴を同時に抉られる気分は!?それ、乳を抓りながら精を注いでやろう、無様に吼えながらイけッ!ウッ!」 やがては男の部下までが凌辱に参加。前後の穴や喉を代わる代わる犯されるようになると、反抗の意志は急速に潰えていった。 提督「長門、その……君の口添えで得た物資で戦局が好転したこと、本当に感謝している。ただ……まだ、陸軍に通わなくてはならないのだろうか?」 長門「提督……申し訳ない。今は供与させてはいるものの、将来的に確約させられた訳ではないので……んあッ♥」 提督「長門!?大丈夫なのか、本当に?陸奥も心配している、だから……その。」 長門「いや、心配ない。少し、気疲れで立ちくらみがあっただけ……んうぅ!それ、だけだ……心配事などなにもない、提督。」 提督「すまない、長門。小官の力不足で……。その、戦局がひと段落ついたら君に伝えたいことが……いや、なんでもない。」 長門「提督……(言えない、言えるわけが……ない。)」 扇情的な着衣を纏う長門の肢体――その下半身の前後の穴を陸軍製の張り型が貫き、時折震えては彼女の雌を責め立てているなどと。 夜には陸軍将官にこの場での心中を詰問され嬲られる、その屈辱を予測し……秘所を熱く潤わせているなどとは、言えよう筈も無かった。 その後も物資供与をチラつかせての陸軍将官の調教は執拗さを増し、長門も徐々にその状況を抗わず受け入れるようになっていた。 陸将「盛りのついた雌犬の世話も飼い主の躾よな……ホレ、どうした!犬は犬らしくさっさと吠えて小便を済ませんか!」 長門「ひぎッ……お、おン!わオン!ンッ……くぅぅん♥」 陸軍の敷地を全裸のまま四つん這いで連れ歩かれ、秘所を靴先で抉られつつ木立に小便をかけながら犬の鳴き真似をし 陸将「どうだ、特注の吸引器の使い心地は!?貴様の淫乱な乳頭も肉豆も、この親指のようになるまで肥大させてやるわ!」 長門「んぎぃぃぃッ♥チクビッ、おマメェッ♥これ以上伸ばされたらちぎれる゛ッ……ぎひぃぃぃぃンッ♥」 散々嬲られ快楽に鋭敏に躾けられてしまった恥部を、殊更に性器として目立つように肥大させられる恥辱にも正体なく喘ぎ 陸佐「閣下が貴様らウジ虫にも劣る新兵を出兵前に男にして下さるとご厚意下さった!心より感謝してさっさとマスをかいていけ!」 陸兵「故郷では見たこともない可憐な婦人に男にして頂けるなど、自分は感激であります!ふぬっ、ぬふっ……うぅッ!!」 陸兵「帝都では肛門で性交を行うのでありますかっ!いえっ、手淫などと比べ物にならん心地でありますっ!……ぬふうっ!」 長門「うあぁぁッ♥激し、すぎ……それにぃ、出しすぎだッ♥うあぁっ、壊れるっ……犯し殺されるぅぅッ♥♥」 陸佐「貴様も喘いでばかりでなくさっさと乳でも口でも使って数をこなさんか!まだまだ後が詰まっているのだぞ、淫乱股開きが!」 性欲底なしの新兵達を数えきれないほどに性処理させられ、子宮が水風船のようになるまで精を注がれて咽びながらイキ狂わされ 長門「……鎮守府に通話を繋げてほし、ッ……んッほぉぉぉぉぉッ♥♥♥」 交換手『あの、どうかなさいましたか?ええと……鎮守府ですね、少々お待ちください。』 陸将「どうした?もっと我慢せんと貴様の仲間にも喘ぎがバレてしまうぞ?……そぉれ!」 時には鎮守府に連絡を入れる電話口で延々膣と肛門を穿り回しつつ通話を強要され……日々、意志も尊厳も踏み躙られ、穢し尽くされた。 長門「んっ、んんっ……出されるの、ですね……。顔か、喉か、胸……どう、致しますか……?」 いつ頃からか男に敬語で接し、執務室で男の肉柱に丁寧な奉仕をするのが日常になったある日……精を放った後、男が唐突に長門に言う。 陸将「帰れ。もう明日より出頭する必要はない。」 長門「えっ……それは、どういった意味で……」 陸将「言葉通りだ、貴様はもういらん。資源供与も戦況が回復する程度までは続けてやる。さっさと帰るがいい。」 長門(そんな、何故……突然……?) 青天の霹靂な原隊復帰。動揺する長門は喜びより、自身が何か不始末で解任されたのかと不安を覚えている己に気づいて瞠目した。 陸奥「姉さん、お帰りなさい。聞いたわ、当面は陸軍から支援が続くって。……もう、あそこに通わなくていいのよね?」 長門「あ、ああ……そう、だな。……すまない、少し疲れが出たようだ……一人で休ませてくれないか?」 陸奥「あっ、そうよね!私ったら、つい不安で……お疲れ様、姉さん。」 戻ってきた自分の居場所は、何故か余所余所しく……補充の物資に湧きかえる仲間達の姿さえ他人事のように長門の目には映っていた。 長門「んあっ……♥何故なんだ、私は……もう、こんなことしなくても……くひっ♥」 寝台の中で自らのいやらしく肥大した乳頭を、肉豆を。脂が乗り、丸みを増した乳房を、尻を。濡れそぼる肉壺を、肛門を。 掻き毟るように手指で執拗に穿り回せど、体の奥にわだかまる媚熱を伴った耐え難い疼きは一向に解消されなかった。 ―ドォン!ド、ドォン――!! 長門「酷いものだ……」 久々に艦娘としての勘を取り戻そうと演習に参加した長門は、自身の散々たる戦果に自嘲を含んだ深い溜め息を吐いた。 陸奥「しばらく前線を離れていたんだもの、仕方ないわ。無理はしないで……お願いよ、姉さん。」 かつての一割に届かぬ命中……自身が兵器であるといかに己に言い聞かそうと、頭に浮かぶのは雌として躾けられた日々の記憶。 四肢の筋肉が衰え、代わりに乳尻の重みを増した贅肉。衣類との摩擦にすら発情する局部。それらは確実に長門の性能を殺ぎ落としていた。 長門「だが……いや、そうだな。すまない……皆には編成し直して続けるよう伝えてくれ。」 長門「欲しい♥ここぉっ♥指では足りないんだっ♥硬いの、太くて熱いッ……♥」 整備場から無断で自室へ持ち返った工具の握りを膣と肛門に捻じ込み、目茶目茶に抜き差ししつつ喘ぐ長門。 長門「欲しいッ♥ち、ちんぽぉ……ちんぽ、ちんぽちんぽちんぽォォォッ♥♥♥」 発情した畜生のような嬌声を上げ、寝台で悶え続ける長門。その痴態にはかつての凛々しい戦艦娘としての面影は片鱗も伺えなかった。 陸将「なんの用だ、海軍の雌犬め?儂は忙しいのだ、さっさと要件を話して帰れ。」 陸軍の本部を自ら訪れた長門。執務机の向こうに座る男は、以前と変わらぬ醜い肥満顔の口元を下卑た形に歪めている。 長門「ッ……!その、物資の供与を今後も続けて欲しいのだ……だからっ、そのためなら私の体をどのようにでも……!」 陸将「なんだ、下らん。わざわざ会ってやって何を言うかと思えば……その程度か、二度とそのツラを見せるな。」 長門「待てッ……待ってくれ、私の……何が不満だったんだ!?私の何が気に入らなくて、お前は私を手放した……!?」 露骨に失望した表情で退席を命じた男に、長門は自身で訳を理解し得ぬほど必死に問いの言葉を投げかけていた。 陸将「まったく、自分が何を欲しているかも分からんとは……海軍では頭の出来は無用らしい。ホレ、貴様が欲しいのはコレだろう?」 長門「―――ッッ!!」 立ち上った男が衣服の裾から陰茎を――長門を幾度となく悶え狂わせ犯し抜いた肉の凶器を取り出し、長門の視界に晒す。 長門「う、く……は、ぁ――はぁ、はぁー……。」 “ソレ”を目にした瞬間から心拍が早鐘を打ち、呼吸が乱れ、身が強張り、目を逸らせなくなる。まるで自身の絶対者がそこにいる如く。 陸将「――たった一つの宣言を口にできたなら、コイツを貴様にブチ込んでやろう……雌穴を抉り抜いて心魂を堕とし尽くしてやる。」 長門「あ、ぇ……貴様は、なにをいって……」 そんなことを望んできてなどいない、そう拒否をしようとした舌が引き攣り動かない。口腔に溢れた唾液を無意識に飲み下す長門。 拒絶を口にしろと警鐘を鳴らす理性とは裏腹に子宮は熱を帯びて発情し、分泌した雌臭い粘液で膣道を潤わす。 陸将「なぁに、簡単なことよ。海軍に援助なぞしなくていい、と……一言この場で唱えてみせよ。」 長門「~~~!?ふ、ふざけるなッ――!!」 今度は拒絶を発声できた、当たり前だ。これまで耐えて――そう耐えて来たのは、仲間を助けるため。それを反故にするなど―― ・・ 陸将「跪け。」 長門「――あ」 男が一言命じた瞬間、本能的に即座に従い――これまでも男に傅いてきたように、膝を床につけ畏まってしまう長門。 陸将「これから儂は10歩お前に近寄る、その間に今の言葉を誓うか儂のモノに触れたら肯定と見る。拒否なら立って帰れ。分かったな?」 長門「え、あ――」 長門が戸惑う間にも男は歩み寄ってくる、9歩8歩7歩――跪いた自分の視線にはちょうど、男の陰茎が収まっている。 長門「私、は――海軍所属、の――だから……」 今ここで帰れば仲間達と――そして提督と、元の暮らしに戻れるかもしれない。 6歩。5歩、4歩―― 元の暮らしに戻って――そして夜な夜な悶えるのか、この……自分の支配者である雄の姿を思い出し、その恋しさに。 長門「私は、私は――」 提督に吐け口を頼む?――百を超す男に穢し尽くされ雌畜生に堕ちた躯を、名も知らぬ男の精にすら塗装された穴を、慰めてくれと―― できる、訳がない……穢れを知らぬ体、純粋な心で提督を想う仲間は彼の傍に今もいる。彼女達を振り払って彼が自分を選ぶ可能性など―― 3歩、2歩…… 仲間と妹の笑顔が、提督の姿が、辛くも楽しかった日々が、脳裏に浮かび―― 1歩。 長門「てい、とく――」 肉棒から漂うツンと鼻と突く濃密な精臭、自身の膣を腸を喉を胸を顔をマーキングし尽くした己の支配者の臭いを嗅いだ瞬間―― 精緻な硝子細工を床に叩きつけたように、長門の脳裏を満たしていた暖かな光景は――粉々に砕けて散った。 長門「あむ、ちゅぅっ……はふっ、れろぉ♥ん、ちゅ……はむっ♥」 陸将「海軍を捨てる、それでいいのだな――?」 長門「ふぁい……そんなものどうだって構いません。どうか長門を、貴方の所有物を……一杯、弄んでくださいませぇ♥」 愛おしげに男の肉棒にむしゃぶりつきながら、快楽以外の全てとの決別を宣言する長門。 艦娘としての生を自ら潰えさせ肉奴隷に堕ちた女の表情は、心よりの幸福に満たされ蕩けた笑みを浮かべていた。 +END-A『都合のいい結末』 END-A『都合のいい結末』※夢オチ。やっつけハッピーエンド。 長門「スタァァァァァップ!?……はぁ、はぁっ。あぁ……ゆ、夢か……いやいやいや何だ今の夢は。」 長門(私は欲求不満なのかそもそも欲求不満であんな夢を見るものなのかあんな夢を見る私はフロイト流に解釈するとえーとその) 陸奥「むにゃ……姉さんうるさい……」 長門「あ、ぅ……す、すまん。」 官舎の自室の寝台で飛び起きた長門はとてつもない生々しさの淫夢の余韻にしばし狼狽する。 目覚めた際によほどの悲鳴を上げたのか、下の寝台で寝ていた陸奥が眠たげな目を擦りながら寝台脇で顔を覗かせていた。 陸奥「もー……陳情に行った提督が取りつく島もなく追い返されたの見て『連合艦隊旗艦の私が刺し違えてでも陸軍から物資を奪取してやる!』 とか言って朝一番で陸軍幕僚部に殴り込むって、姉さん息巻いてたけど……なんだか不安だわ。やっぱり私も一緒に行こうか?」 長門「別に心配いら……いや、やはり頼もうか。あんな夢を見たからという訳ではないが……」 陸奥「夢?」 長門「~~~~ッ!?いや、なんでもない!そのっ……先制攻撃は初手で大打撃を与えるのが基本だからな。少し耳を貸せ……」 ドッゴォォォォォォンッッ―――! 大爆発と共に吹き飛ぶ屋根。突然野戦司令部と化した陸軍幕僚部の建物を陸軍士官が唖然とした表情で見上げている。 陸奥「第三砲塔不調だったから仕方ないわー。うっかりくしゃみで第三砲塔暴発しちゃうのも仕方ないわー。」 長門「第三砲塔不調じゃ仕方ないわー。一発なら誤射だからやむを得ないわー。」 提督「いや申し訳ありません閣下。いかに補修資材が欠乏しているとはいえこのような失態、二度と起きぬよう徹底します。」 “誤射”の謝罪に訪れた陸軍将校の執務室、机に就いた肥満の中年男は怒りと恐怖が半々混じり引き攣った顔で来訪者を睨んでいる。 提督「補修の資材不足で起きた偶然の事故とはいえ、次は“陸軍首脳部の皆様が勢揃いした会議場にうっかり砲弾が飛び込む” などという事態が起きないとも限りませんからね、くれぐれも注意致します……ホラ、君達もしっかりと謝罪する!」 陸奥「へへーお代官様ヒラにおゆるしをー」 長門「なにとぞなにとぞーへへー」 両腰の砲塔を真上に向けていた長門と陸奥がわざとらしく土下座の姿勢を取る……と必然的に中年男にまっすぐ向かう砲口。 自身に突き付けられた4対の剣呑な砲塔の砲弾発射口を目前にした男は悲鳴を上げて椅子より転げ落ちた。 ドドドォーン――!ズドーン――! 提督「まったく……君達の所業を聞いた時は、小官の寿命が縮むかと思ったよ。相手が怯えて折れてくれたからいいが……」 怯えきった陸軍将校から補充物資供与の約定を引き出して鎮守府に戻り、従犯の陸奥を軽い説教で先に帰したあとのこと。 湾内で演習を行う艦娘達を遠くに見やりながら青空の下、主犯の長門は提督にこってり絞られていた。 提督「今回は幸運にも軽い処罰で片づけられたからいいものを、君を喪うようなことになっていたら小官は……あ、いや。ごほん。」 長門「へ?あ、あの……提督、それはどういう……?」 提督「あ、いや……それはその。なんでもな……くはないか、参ったな。こんな急に渡す機が来ようとは……ええい!」 長門「提督?あの……」 戸惑う長門の目の前で後頭部を掻く提督。逆の手でポケットから取り出した小箱より顔を覗かせたのは、陽の光を照り返し煌めく――指輪。 提督「長門、大事な話だから聞いてほしい。小官は、ずっと前から君を――」 天頂高く陽の射す蒼穹の下、遠方より響き渡った演習の砲声に重なり、発せられた言葉は向かい合う2人以外の誰にも伝わることはなかった。 END. +END-B『信じて陳情に出した長門が陸軍精神注入棒にドハマリしてアヘボテ達磨ピースで出産姿を披露するなんて』 END-B『信じて陳情に出した長門が陸軍精神注入棒にドハマリしてアヘボテ達磨ピースで出産姿を披露するなんて』 ※バッドエンド。救いはありません。過激・残酷な描写を多々含みます。耐性の無い方はあぼーん推奨。 突然に始まった陸軍の物資の供与は唐突に打ち切られた――長門が本人の希望により陸軍の管理下に置かれた旨を告げる辞令と共に。 ――以前にも増した陸軍の物資の差し押さえ。瞬く間に干上がった艦隊を率い、心の中心にいた女性を喪った提督の挑んだ戦いの結果は…… 提督「長門……長門ぉ、頼む……戻ってきて、くれぇ……君さえいれば、小官はまた……うぅ、長門ぉ……君しかいないんだ……」 幽鬼のような表情で陸軍幕僚部の廊下を歩く、薄汚れた軍服の海軍提督。よろめいた足がくずカゴを蹴り、読み捨ての新聞が床に落ちる。 ――今ここにいる当人旗下の艦隊が全轟沈壊滅し、200万隻の深海棲艦を道連れにしたという大本営発表を記した記事がそこには載っていた。 提督「長門、ここにいるんだろ……戻ってきて、長門ぉ――ぉ?」 必死で面会を頼み込み、向かうよう指示された部屋の扉――中から獣臭い異臭漂う室内へ無造作に踏み込んだ、その時。 ??「ぷぎひぃぃぃンッ♥♥チンポハメ穴ッ♥こわされりゅッ♥かくのーこまでブチぬかれてヒにゅう゛ぅぅぅッッ♥♥♥」 耳に届いた奇声が、まるで絞め殺される畜豚のようだと思い――その声を発した主に視線を向け、絶句する。 提督「え……長、門?」 陸尉「航空戦艦でもねえのに格納庫だってよ!?オラ、肘まで突っ込んでマン穴抉じ開けてやるから搭載機ヒリ出してみろっ!!」 陸兵「尉官殿!自分はクソ穴方向より進軍し作戦を支援するであります!……ゲハハハッ!オラ、もっとイキめ!このボロ船がっ!」 呆然とする提督の視線の先、野卑な嘲笑の声を上げる陸軍の男達に囲む中に探し人は――長門の姿はあった。記憶から変わり果てた姿で。 長門「ぷごォォォォッ!?しきゅう゛ッ♥コブシでぐりぐりされでッ♥お゛お゛ォォッ!?うまれり゛ゅう゛ゥゥゥッッ♥」 一糸纏わぬ姿で股を拡げたまま組み伏せられ、下から兵士の肉棒が肛門を突き上げて――膣にはあろうことか、男の腕を呑み込んでいる長門。 その腹部は臨月の妊婦の如く、否――そのもの胎児を収めた丸みを帯びて妊娠腺が這い、肥大した乳房の黒ずんだ先端から乳汁を噴いている。 提督「長門、ながと……?う、あぁ……こんなの、嘘だ……」 この距離からでも分かるほど全身に染みついた精液の臭いを慢性的に漂わせ、更に腸内に精を注がれて悦びの嬌声を上げる長門。 肌の至る場所に卑猥な落書きや性処理に用いられた回数が描かれ、まるで公衆便所の壁と便器のような惨状に成り果てている。 陸曹「オイ、出し終わったらさっさと代われ若造。次は俺の28サンチ砲をブチ込んでやるわい。」 陸兵「チッ!こいつときたら、自分じゃ退けれねえ体の分際で腹だけは重くて運び辛いと来てる……とんだ欠陥便器でありますな!」 臨月腹ほどにも変わり果てていたのは、彼女の美しく逞しかった四肢――それが膝肘で途絶し、粗末な鉄板で蓋をされていた。 尻穴から腸内に溜まった精液を逆流させる間もなく別の肉棒に肛門を抉られ、短くなった手足をバタつかせ悶える長門。 陸尉「オラオラ、どうだ雌豚!ケツのチンポをマン穴から扱かれてる気分は!?ブタらしく鳴いて感謝してみろ!」 長門「ひぎぃぃッ……プゴッ♥ぷごごっ♥ぶひッ♥ぶきぃぃぃッ♥♥♥」 陸曹「がははっ!見た目に違わぬ豚らしい鳴き声だわい。大陸土産のクスリをキメてからすっかり脳が溶けておるわ!そらっ、もっと吠えい!」 膣壁越しに握った陰茎を扱くような加虐を受けてなお、長門は白痴のような笑みを浮かべ豚の鳴き真似をして男達に媚びる。 尻肉に焼き刻まれた陸軍飼育物という焼印の文字が何一つ偽り無いと、今の長門の姿が物語っていた。 陸尉「お、なんだ?急にマン穴が痙攣し始めた……うわっ!?なんか噴きやがったぞ、このクソ豚!」 長門「ぷごっ♥ぷぎぎ……ぷげえ゛ぇぇぇぇぇッ!?うまれり゛ゅう゛ッ、あがじゃんヒリでる゛う゛う゛ッッ!!??」 口の端から泡を零し絶叫する長門。拳の引き抜かれた膣が精液の大量に混じったぬるま湯を噴く……破水したのだ。 先の無い四肢を緊張しボテ腹を震わせながらイキむ長門。その膣が裂けそうなほど拡がり、大きな球体が内部から覗く。 陸佐「どけどけ小童ども、こういう時はな……腹を踏んで押し出してやればええんじゃ。ドリャアッ!そらぁッ!ドエリャッ!」 長門「ぶげお゛ッッ!?げぼっ!ぐべえ゛ッ……お゛げえ゛えぇぇッ、でる゛う゛ッ!?うま゛れ゛る゛う゛ぅぅッッ♥♥♥」 ボテ腹を軍靴で激しく踏み躙られた長門が胃を満たす精液を嘔吐しながら絶叫を上げ仰け反る。 次の瞬間……彼女の骨盤を拉げさせながら極限まで拡張された膣口を大きな塊が通り抜け、同時に肛門の陰茎が引き抜かれ 長門「ん゛ごほお゛ォォォォッッ♥けちゅあな゛ッ♥ハメあなあ゛ッッ♥ぜんぶヒリおどじでいぐう゛ぅぅぅぅぅッッッ♥♥♥」 長門の肛門が爆発した如く精液の奔流を噴出させて床を白濁した泥沼と化し、直後。そこに血と羊水にまみれた胎児を産み落とす。 陸兵「おっ!娘でありますな、こいつと母娘並べて肉便器に使う機会が愉しみであります……ゲハハハハッ!」 陸佐「ほっほっ、めでたいな。出産を祝って礼砲をくれてやるわい……そら、お前らもヒッかけてやれ。……ふぃ~。」 長門「あぱぁ~……わらひの、あかひゃんン♥はへぇ……おひっこあっひゃかひぃ♥お゛~……♥♥♥」 男達に小便を顔に浴びせられながら、知性を感じさせない笑顔を浮かべた長門もまた股から小便を漏らす。 出産した仔に引っかかって産道を体外へ捲れ上がらせ、外気に晒される長門の子宮。そこから臍の緒で繋がる赤子。全てが悪夢のようだ。 提督「嘘だ……夢だ……こんなの全部……あはははは……」 陸将「どうした、産まれたか?まったく貴様らときたら、穴が緩んだ孕み便器によく盛るものよ。獣臭くてかなわん……んン?」 陸将「あァ、そこの奴は……便器の元の持ち主ではないか。ふむ、お前ら……その便器に別れの挨拶でもさせてやれ。」 陸曹「へへっ、了解でさぁ。こんな時にいいものがありやして……ホレ、Vサインのまま剥製にしたコヤツの手。これを並べて、ホイ!」 長門「てーとくぅ……えへへぇ、ぴぃ~しゅ……♥わらひ、りくぐんせんよぉおトイレになっひゃいましたぁ……♥」 肘から切り落とされた彼女自身の腕を、顔の横にダブルピースポーズで並べられた長門がだらしない蕩け顔のまま言葉を紡いでゆく。 赤子の上げる産声と目の前の光景を夢の中の出来事のように呆然と眺める提督。 長門「れっとーイデンシのわらひをこれからも……ゆうしゅーなりくぐんセーシではらませてもらってぇ……あかひゃんうみうみしまひゅう♥」 提督「あ、あぁぁ……長門、ながと……ながとぉぉぉっ……!」 例えようもなく壊れた彼女と、脳内のありし日の可憐な笑顔が重なり……わけも分からず大粒の涙を流す提督。そんな提督に、長門は微笑み…… 長門「えへっ……さよならぁ♥♥――あはぁ♥たたかいひゃなくへぇ♥ちんぽでごーちんできるなんへ……ほんもーれすぅ♥♥」 提督「うっ……うわぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!???」 陸将「ふははっ、お客人はお帰りのようだ……それよりお前ら、補充の便器が一台では到底足りん……もっと気合入れて生産せんか!」 絶叫し狂宴の間を逃げ出す提督。背後で再び響き始めた嬌声と野次と肉のぶつかり合う音から耳を塞ぎ走り去る。 提督の走りさった廊下の床……誰にも渡されることの無かった結婚指輪が転げ落ちて、窓から射した月の光を無言で受け止めていた。 その後……艦隊壊滅の責をとらされた提督と、陸軍に渡った一隻の戦艦がどうなったか――その記録は、定かではない。 END. 59 :名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 21 47 20.85 ID 8mvLKZG9 初めましてこんにちは。まずは最後までお読み頂けましたこと誠に感謝です。 監獄戦艦ナガト(制作BLACK Lilith)なんてエロゲをSS一本に詰め込んだような内容ですがお愉しみ頂けましたら幸い。 色々ゲームにもリアルにもそぐわない描写があったかと思いますが、エロゲ的な空間故とご寛容頂ければありがたいです。 ではまた折を見てなんか書けたらなーと思いますのでどうぞ今後ともよしなに。お目汚し失礼しましたー。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/166.html
一仕事後の風呂は格別である。特に徹夜し風呂もろくに入れなかったのだから体にこびり付いた垢やら脂やらが削ぎ落ちるようで極楽だ 念入りに体を洗い何時もより長く湯に浸かる。身体中が解され少し動くとパキパキと関節かなる さあリフレッシュした所で風呂から上がると脱衣場の着替えの上に一枚の紙が。 “司令室に来て下さい 愛宕” 彼女には司令室の掃除を頼んでいたのだが何かあったのだろうか?いや、ならば脱衣場から声をかけるだろうし そう思いながら着替え司令室へ ガチャ 「どうした?何か不具合があったか?」 ちょうど俺に背を向ける愛宕 「提督?これは何ですか?」 ととてつもない良い笑顔を見せながら愛宕はこちらを向く。手には俺が隠し持っていた所謂お宝本… 「提督も男性ですし溜まるんですよね」 何時もは艦隊を明るくする笑顔が怖い。ちなみに私室に隠さなかったのは既に私室とは名ばかりで艦娘達が私物を置いたり無遠慮に出入りするためである 「別に持っている事は咎めてませんし、私室に隠せないのも理解してます。でも」 ゆっくりと俺に近づく愛宕。 「私をおかずにしてくれないの?」「は?」 瞬間抱き寄せられ俺の顔は愛宕のパンパカパーンな胸に埋まる。ムニムニと柔らかく俺の顔に合わせて変化する胸 「はい、そこまで」「わっ!」 ぐっと襟首を掴まれ引き剥がされる。 「どうですか?私のタンク」「いや、その」 恥ずかしながら今日まで女性の胸など触った事などなくしどろもどろになる俺をくすりと笑いながら 「じゃあ、今のをおかずに抜きましょう」 と。 「はぁはぁ…愛宕、愛宕…」「うわぁ、またおっきくなってる」 私室のベットに腰掛けシコシコと愚息を扱く俺を隣で愛宕はマジマジと見つめる。先程の胸の感触と愛宕がオナニーを見ているという事実が一層愚息を勃起させ扱く手を早める 「う、出るっ」 どっぷりと白濁が宙を飛びカーペットを汚す 「ふふふ。提督?気持ちよかった?」「はぁはぁ…」「じゃ、砲撃戦の次は雷撃戦ね」 そういいながら彼女は青い制服を脱ぐ。ブラを付けていない為かその巨大な胸のタンクがたゆんと揺れ…いやたゆんどころの話ではないボリュームだ。 「もう、おっぱいがそんなに気になりますか?」 はっと我に返り視線を下に動かすと股間を覆うパンストが濡れており 「愛宕、まさかノーパン…」「うふふ」 微笑みながら俺をベットにゆっくり倒す 「お掃除最中大変でした。提督の濃い匂いでムラムラしちゃって」 ツーと俺の顎を指でなぞりそのまま口付ける 「んちゅ、はむ…くちゅ…」 たどたどしい俺の舌を好きに絡めつつ愛宕の右手が愚息を触る 「れろ…ふふふ、まだ元気ね」 そういって愚息を扱き始める。細く熱い愛宕の指に扱かれ直ぐに射精しかけるも寸前で止められる 「あ、愛宕ぉ…」「ダメよ提督。自分だけ気持ち良くなっちゃ」 そして愛宕は俺に覆い被さり尻を俺の頭に向ける。胸も去る事ながらこちらもかなりの重量級である 「さあ、私を気持ち良くして?」 パンストの生地越しにひくつく肉穴が目前にあり愛液が滴る。 「はむ…くちゅくちゅ…」「あぁ!良いっ!」 愛宕の嬌声に夢中に肉穴を愛液ごとしゃぶる。愛宕も俺の愚息をその胸に挟みゆっくり擦りながら先端を舐める。 「はあ…くちゅ…じゅるる!」「ひゃあ!提督、吸わないでぇ!」 吸うなとそんな甘い声で言われても止める気もなく更に吸い続ける 「はぁ!あっああん!」 感じながらも彼女も愚息への刺激を忘れてはいない ぷしゃああ!と潮を吹き同時に二回目の射精 「愛宕…」「はい、提督の魚雷を私の魚雷管に…」 ビリビリとパンストを破き露になった性器。 「綺麗だ…」「もう、早く入れて下さい…」 真っ赤になり怒る彼女にキスをしゆっくり愚息を飲み込ませてゆく…つもりだったが余りに気持ち良く一気に奥まで突く ぷちっと破けるような音、そして結合部に新たに流れた生暖かな液… 「お、お前初めてか?」 こくんと更に赤くなりながら頷かれる 「え、今までの余裕は…?」「提督の、為に勉強して…その、下品な女でごめんなさい」 ポロポロと涙を流しながら謝られる 「すまない。俺が不甲斐ないばかりに」「キャっ!」 ギュッと抱きしめる 「愛宕…」「提督…」 ゆっくりと互いの腰が揺れ次第に大きく振れていく パチュパチュと粘液と肉とがぶつかる音が嬌声と共に響く 「あっあん!提督っ奥に奥に!」「愛宕っ中締め付けもっ柔らかくて、出る」 とぴゅるるっと三回目の射精ながら一番大量の精が愛宕の膣に流れた 「ふふふ、今凄く幸せ」「ああ、俺もだ」 抱き合いながらふたりで笑い合う 「私の勉強、凄かったでしょ?」「ああ、最後の方までリードされてたからな」 ギュッっと愛宕が抱きつく 「ぱんぱかぱーん、うふふ」 幸せですと言うと愛宕はゆっくり夢に落ちていった
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/661.html
405 名前:カルガモ ◆ij0uQpYHCo[sage] 投稿日:2015/03/11(水) 09 17 42 ID eSL2ObBI 以前天津風とか秋月とか書いた者です。 昨日の夜書ききった呂500×提督、投下させてもらいます。 先に、軽い設定を。これは前の二作にも共通だったりします 艦娘に膜は無い 艦娘は解体しないとヤっても妊娠しない つまり初めてでも痛みはなく、ガンガン膣内に出しても問題ナッシング☆って事ですね 406 名前:カルガモ ◆ij0uQpYHCo[sage] 投稿日:2015/03/11(水) 09 18 30 ID eSL2ObBI 「提督!作戦完了です。お疲れ様、ですって!」 西日に紅く染まる執務室に元気よく飛び込んで来たのは、潜水艦呂500。 「おうお疲れ」 提督も飛び込んできた呂500に声を掛け、書類から目を上げる。 「報告を」 「はい、第一艦隊、東部オリョール海にて通商破壊作戦を実施、補給艦四、軽空母四、重巡二、軽巡二、駆逐三、正規空母一を撃沈、駆逐一大破、戦艦一中破ですって。ろーちゃんとイクが小破。入渠か明石さんにお願いした方がいいですって」 「ドックには…プリンツだけか。イクとろーちゃんは入渠だ。後の子たちは補給したら今日は解散。以上」 タブレット端末に戦果と損害を打ち込みながら、そう告げる提督。鎮守府の独立ネットワークに戦果と損害が記録されていく。 「じゃあろーちゃん、お風呂行ってきますって」 「晩飯までには戻ってこいよ」 はーいと元気よく返事しながら執務室を出ていく呂500。 「つか廊下は走るな!」 「はぁ~」 「どうしたの、ロー?」 「なにか悩み事でもあるのね?」 いっしょに入渠していたプリンツ・オイゲンと伊19が声をかけてくる。 「えっと、実はね…」 「成る程、ローはアドミラルさんともっと先に進みたいと」 「はい、ケッコンしてから1ヶ月位経つんですけど、抱き枕から一切進んでないですって」 「んー、それなら裸で誘い…」 「それがいいわけないでしょう…」 伊19の過激っぽい発言は、プリンツに遮られる。 「でも、アドミラルさんの意思は鋼みたいにガチガチだからねぇ、致すとなると相当厳しいよ」 「鋼なら熱くして柔らかくしてやればいいのね」 「「はい?」」 ニヤニヤ笑う伊19の言葉に、ハモって間の抜けた声を出すドイツ組。 「てーとくー!」 夜の喧騒から遠い執務室のドアがバーンと開く。 「なんだなんだ、どうした」 闖入者は部屋に入ると、提督の言葉を無視して扉を閉める。 がちゃり。 「…は?」 鍵を閉める金属音に、思わず間抜けな声を出す提督。 思考が空白になった所を、おもいっきりキスされる。 なにかを流し込まれる。苦しくなるので飲み込まざるを得なかった。 「ぷはぁっ」 「おい、ろーちゃんよ…いったい何をっ…!」 突然思考が鈍り始め、身体が火照ってくる。 スピードダウンし始めた頭が認識したのは、褐色の手に握られたアルミ缶。酒でも入れられたか。しかしー 「てーとく、もう、我慢しなくてもいいですよねって?」 容姿に似合わない艶やかな声に、抗うという選択肢を置き去りにしてしまった。 「ん…」 なんのことはない、キス。 しかし、理性が溶けた二人はどちらからともなく舌を絡め合う。 今まで互いにヘタれていたのが嘘のようにお互いを求める。 幾ばくか経っただろうか。 「んんっ!」 セーラー服の裾から手が侵入し、スク水の上からささやかな胸を撫で回し始める。 「ほれ、勃ってるぞ」 「っ…!」 ふにふにと撫で回され、もどかしい刺激を与える。 「てーとくぅ…」 「ん、どうした?」 白々しい質問。こんなときの用件なぞ分かりきっているのだが。 「ちゃんとぉ、さわってぇ…」 普段は快活でそんなこととは無縁に見える呂500がこんな表情もするのか。 スク水の横から手を入れて小さな果実を摘まむ。 「ひゃあっ!」 くりくりと弄くり回し、片方に水着の上から吸い付く。 「あっ、あっ、ん、んああぁぁぁあ!」 折れそうなほどにのけぞって達した。 しばらく痙攣していたが、収まってくると遠くを見ていた目が焦点を合わせてきた。 「てーとく、苦しそう、ですって…」 下半身に張ったテントを上から撫でられる。 「っ…!」 ここ最近菱餅やらなにやらのせいで処理する暇が無かったためか、もどかしくも凄まじい快感が襲ってくる。 かちゃかちゃ。 「はぁっ…」 艶っぽい溜め息。取り出された肉棒は普段の二割増しに大きくなっていた。 「てーとく、好きなときに出してね?」 言葉を耳にした次の瞬間、呂500の手が肉棒にかかる。 先端を優しく撫で、そのまま幹を上下に扱く。 猛烈な快感に先走りが出始め、やがて肉棒からぐちゅぐちゅと卑猥な音が鳴り響く。 「てーとく、どう?」 「あぁ、凄く気持ちいい」 上目遣いで聞いてくる彼女に、虚勢を張る余裕もなく答えると、まるで向日葵のような笑顔で、また扱き始める。 扱くスピードがゆっくりと上がっていく。三十秒も経っただろうか。 「駄目だっ、射精るっ!」 先端が膨らみ、身体が跳ねる。 鈴口から白い欲望の液体が飛び出し、彼女の身体に飛び散る。 「ひゃあっ!」 びゅくん!びゅるる!どくどくどく! 射精が終わって少し落ち着いた目で彼女を見た。 少し乱れたスク水に、所々白い液体で汚れた褐色の肌。 その対比があまりに淫猥で、肉棒はすぐさま次弾を装填する。 脳に僅かに残った冷静な部分が、この現象を考察する。 ーおそらく、酒に媚薬かなにかが入っていた。このまま流されるわけにはー しかし、すぐに別の部分が声をあげる。 ーだからなんだ。ろーちゃんとはケッコンしてる。そもそもろーちゃんから誘ってきたのだ。据え膳食わぬはなんとやらだー にこにこしている呂500をお姫様抱っこで執務室横の寝室に運ぶ。 「ろーちゃん、ちょっとだけ待っててな」 そう言って執務室にいちど戻ると、一日艦隊を休みにする旨を執務室前の掲示板に表示させる。鍵を再度確認したあとに戻ると蒲団の上にぺたんと座った呂500が先程のを一通り拭いていた。 「もういいの?」 「あぁ、明日は一日休みにした」 そう言って押し倒す。 「ふあっ…んちゅう…んむっ!」 先程の仕返しと言わんばかりに口付けをする。 舌を絡ませ、互いの唾液を交換する。 すりすり、もみもみ。 「んんっ…んむ…ふむっ…」 さわさわと背中から尻に向かって撫でおろし、程よく肉が付いた柔らかい尻を優しく揉む。 「ぷはぁっ…てーとく…」 口を離すと、恍惚とした表情でこちらを呼ぶ。 額を擦り合わせながら尻を揉んでいた手を離して秘所に滑らせると、そこは既にぐっしょりと濡れていた。 「そんなに気持ちよったのか?」 「うん、最初はちょっと怖かったけど、てーとく優しかったし」 素直に答えてくれた。童貞の身としては彼女を気持ちよくできているか不安だったが、その心配もどうやら無さそうだ。 ぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅ。 いわばメインディッシュの、最後の下拵え。 彼女の秘所に指を挿入れ、負担にならない程度に掻き回す。 「ふあっ、あんっ、ああっ!」 そろそろ良いかと判断し、スク水をずらして秘所をさらけ出させる。 「ろーちゃん、いくよ?」 「うん、きて…てーとく」 くちゅり、じゅぷぷ。 「ふあぁ、入って、来てるっ、おっきい…」 じゅぷん! 「ふあっ!」 最奥まで挿入れると、一際大きく声をあげた。 しかし、初めてのはずなのに痛む様子もない。何かを突き破った感覚もなかった。 「ろーちゃん、大丈夫か?」 「はい、もうちょっとだけ、待って欲しい、ですって」 はあはあと荒い息を吐く。しかしこの状況は些かまずい。彼女の膣内は熱く、呼吸に合わせてうねうねとうねる。 彼女の小さな手で扱かれるのも良かったが、それとは桁違いの快感に襲われる。 「ろーちゃん、ごめん、我慢できねえや」 ぐぐぐっ、じゅぱん! 「ひゃあぁ!」 ゆっくりと引き抜き、抜けきるギリギリから一気に突く。一番奥にこりこりとした部分を感じたので、そこめがけてまた打ち込む。 「ふあぁぁ、んあああ!」 だんだんとペースを上げていく。ただピストン運動しているだけだが、それでも感じてくれているようだ。 ぱんぱんぱんぱん! 「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ!」 二人で高まっていく。彼女もこちらの動きに合わせて腰をうねらせる。 「ろーちゃん、そろそろ、イくよ!」 「てーとく、ろーちゃんも、イきそう!」 もはや理性もなにもない。目の前の愛する存在と共に達することしか頭にない。 「ろーちゃん、ろーちゃん、うああああ!」 「てーとく、てーとく、てーとくっ」 びゅくん!びゅくん!どぷん!どくどくどく! 「んああぁぁぁああああ!」 最後の瞬間、彼女は足をこちらの背中に回し、ぎゅっと全身で抱きついてきた。より深く肉棒が埋まり、子宮口を埋め尽くす。 「ふあっ、あっ、んあぁぁぁぁぁ!」 絶頂の締め付けに肉棒はさらに白濁を吐き出し、それによって彼女は更に絶頂する。 びゅるる!どくどくどく… 二人で落ち着いたのは、日付が変わったあとだった。 「てーとく、ごめんなさい、ですって」 「ん?なにがだ?」 何故か謝罪され、それに対し疑問を投げ掛ける。 「だって…無理やりお酒飲ませてそのままエッチなことしちゃったから」 「やれやれ」 ぽふっ。 「今までのままじゃいつか俺が我慢できなくなって、襲ってたかも知れないしな。きっかけが何であれ、お互い同意の上だ、気にするな」 頭を撫でながら、自分の心中を吐露する。 「うん、分かった、てーとく、ありがとう、ですって」 雰囲気が和らぐのが、撫でている手を通して伝わってくる。 「ああ、こっちこそ、な」 「…すー、すー」 さすがに限界だったのか、穏やかな寝息が聞こえてきた。 「おやすみ、ろーちゃん」 後日 提督「オイコライク、テメー何してくれてんだ」 伊19(以降イク)「何って、ヘタレチキン童貞提督と可愛い可愛い家族(なかま)の恋路を応援するために、ちょっと背中を押しただけなのね」 提督「ヘタレチキンって…まあいい、お前、あの酒になに入れてやがった」 イク「明石さん特製の精力剤と媚薬ね、しかしあれ飲んだとは言え一日中ヤってるなんて、それ抜きでも提督はお盛んなのね」 提督「キサマっ…!」 このあと滅茶苦茶誉められた 417 名前:カルガモ ◆ij0uQpYHCo[sage] 投稿日:2015/03/11(水) 09 41 23 ID eSL2ObBI 以上です。今回は試験的に擬音多めにして見ました。ちなみにイクさんは善意です。プリンはイクに酔い潰されて、レーベとマックスに介抱されてました。 最初にオリョクルしてましたが、この鎮守府では一日四回、ローテーションで行うのでブラックではないです。むしろ潜水艦たちはレベリングのために行きたがります。 拙作が少しでも楽しんで頂ければ。失礼します 418 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2015/03/11(水) 16 03 52 ID UqUeW4i2 GJ! 改造前のろーちゃんが白いのはお化粧の一種なんだろうか?あるいは深海棲艦への潜入任務の格好だったりして。 419 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/03/12(木) 11 21 33 ID P2NHd.qs 白人だからだろう 420 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/03/12(木) 15 08 43 ID zbn3uizg GJ! これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/58.html
陸地の影も形も見えない、太平洋の沖の果て。 波の静かな海上に、白線を真っ直ぐに描いて進んでゆく一隻の小型クルーザーの姿があった。 ――通常の小型艦船の10倍近い、暴走とも言える異様な速度で。 「あーあーマイクチェック、マイクチェック」 場違いなハンドメガホンの音声が、急停止したクルーザーから晴れた海上に雑音を含んで響き渡る。 海上自衛隊の士官服に身を包み、金髪をツンツンと立て目付きの悪い奇妙な格好の若い男が、何もない海に向かって語りかけていた。 「ゴホン――英霊たる各艦に告ぐ!諸君の船体は既に海底に有り!海上にあらず!」 他に人影はおろか船のひとつもない快晴の洋上。一見、間の抜けた光景である。が―― 「深海にて安らかに眠れ、艦霊たちよ!さもなくば――」 やがて呼び掛けに応えるように、俄に空が掻き曇り、波が高まる。 そして。 『否。――我らの戦争、未だ終わらず』 低音とも高音ともつかない、海上に響き渡る雑音混じりの不気味な声と共に、憤怒の形相が海底から現れ――やがて全身が、ゆっくりと海上に浮かび上がった。 一人、二人――三人の女型の『亡霊』。それ以外に、全身から暗い嵐の色を滴らせ、真紅の眼をしたそれらを形容する言葉は無い。 それらは右舷、左舷、そして正面に陣取って彼の船を取り囲み波間に立っている。 同時に、三体のそれぞれはるか後方に、蜃気楼のような巨大な亡霊の影――威圧的な軍艦の姿が浮かび上がった。 『応。この世のすべての艦を、深海に連れ逝くまでは――』 亡霊たちの赤い瞳に膨れ上がる敵意、殺気。――瞬間、男は叫んだ。 「ビンゴ!行け、金剛!」 「イェッサーー!!」 海上に不意に現れた巫女服の娘が、波間を蹴立てて走り抜け――正面の女亡霊の姿を、その勢いで力いっぱい蹴り飛ばした。 吹っ飛んだ青灰色の女姿が、海上に叩きつけられた瞬間に霧散する。同時に、その背後の幽霊軍艦の砲塔が生物のように蠢きはじめる――しかし。 「Burning――love!!」 金剛と呼ばれた巫女娘の奇妙な咆哮と同時に、その背に負った巨大な砲塔が轟音と共に炎を吹いた。 放たれた砲弾は、狙い違わず敵艦を貫く。軋むような悲鳴のような声を上げ、幽霊軍艦の姿はかき消えた。 同時に右舷、左舷にも『金剛』と同じような格好の、男の配下の娘が立ち向かい、戦闘が始まっていた。 「重巡2、空母1――前回よりは多少手強いですが、私たちと金剛姉さんの敵ではありませんね」 敵の人型と格闘戦を繰り広げながら冷静に戦況分析し、砲火は間断なく相手背後の幽霊艦へと放ち、その動きを牽制する『霧島』。 「まったく…早く扶桑姉様と会いたいのに、今日も戦艦相手じゃないなんて…!」 波立つ海上に居ながら滑るように艶やかな動作をもって敵の砲撃を回避しつつ、なぜか拗ね顔で応戦する『山城』。 「うわッ!!おいお前ら!提督サンの船はフツーの民間船なんだからな、ちゃんとカバーしろよ!沈められたら負けだと思えよ!!」 そして彼女たちと幽霊軍艦の大砲戦の波間に揺れに揺れるクルーザー『艦隊これくしょん丸』。 「ヘイ、テートク!重巡一隻、反転したヨ!」 金剛の声に提督と呼ばれた金髪が左舷を観ると、更にもう一隻を大破され形勢不利を悟った残一隻が回頭していた。戦線離脱するその速さは、当たり前の軍艦の速度ではない。 「あぁ、そっちなら追わなくて良い――いったぞデカ女!片付けろ!」 「…デカ女、と」 さほど大きくもない男の声に、そこから目視すら困難なほど離れた海上で待機していた一人の娘が応ずる。 「――言うなッ!!!!」 巨大な武装を全身に施した娘――『日向』の一斉全門斉射が、逃げる敵艦を粉々に打ち砕いた。 *** 「飲み会ならお前らだけでやれよー」 「え~テートクいないとつまんないヨー」 その夜の鎮守府、大広間。 畳敷きの大宴会場といった風情のその席で、倉庫から金剛が持ってきた正体不明の日本酒を、目つき最悪の金髪提督が苦い表情で煽る。 宴席には昼間に戦った軍艦娘のほか、今日の敵であった艦娘――重巡『鳥海』『那智』空母『蒼龍』が並んで正座していた。その姿からはすでに怨霊的なものは一切抜けて、興味深げに状況を見つめる三人のただの娘である。 「は~…なんだってオレがこんな鉄とアブラくさい悪鬼悪霊どものリーダーやんなきゃなんねぇんだよ…」 「悪霊じゃないです。『艦娘』です。訂正を、司令」 メガネの奥から軽く睨みつつ、霧島が提督のグラスを満たす。 「お前らこそ『司令』とか『提督』って呼ぶんじゃねー。俺はただの神社の跡継ぎ候補であって別に海戦指揮のプロでも戦艦マニアでも船好きですらないの。素人。提督とか銀○伝のヤ○提督しか知らねーし」 再びグラスを口へ運ぶ。 ちなみに酒保の質は相当高いのでかなりの高級酒なのだが、貧乏暮らしが長くかつそれほど年齢を重ねていない彼はそれを理解するほどの口は持ってはいない。 「なのにお役人の奴ら、いきなりオレをとっ捕まえて海上の悪霊払いだっつって、ヨコチンだかなんだか知らねぇがこんなトコにもう三ヶ月も監禁しやがって」 「横須賀鎮守府です」 霧島がくい、と眼鏡を直す。 「で結局このしょぼい建物とボロクルーザー一隻しか寄越さねぇし…お前らが曳航するから早くて揺れないにしても海上は圏外だからスマホいじれなくてヒマなんだよ」 金髪のクセに黒い眉を不機嫌に潜めると、この男のクマ気味の目つきはもはや悪人レベルに達した。 「それでも勝利と調伏を重ね、戦力は充実してきているではないですか。それに『何でも言うことを聞く』妙齢の女性ばかり従えて、見る人がみたら羨ましがる環境かも知れませんよ?」 「ババァばっかりじゃねーか…」 「あら、そういう趣味のお方で…」 「ちげーよ!お前建造何年よ!?オレはタイヘーヨーセンソーとか知らないし興味もない平成生まれなんだよ!!ああ~ピザ屋のバイトに戻りて~!ゲームの話とかしてぇぇぇぇ!!」 「ハイハイー。とりあえず今日の勝利と新しい仲間と、提督の未来にカンパーイ!!」 頭を抱えた元フリーターを尻目に、もはや飲めればどうでも良い風の金剛が満面の笑みで宴会の開始を宣言した。 彼が国家から与えられた権限は、海上自衛隊・横須賀地方隊付、『特殊艦隊』司令官。 ――こんな冗談みたいな戦闘が、平成日本の片隅で、国家公認で人知れず繰り広げられていたのであった。 *** 「しれぇ~?飲んでますかぁ~?」 「うっせーな飲んでるよ!つーかお前ら弱すぎだろ!なんでオレ一人取り残されてる感じになってんだよああ?!」 艦娘たちはあっちでは酒ビン片手に目を回しこっちではなぜか尻を突き上げて突っ伏し、死屍累々の体である。 「とりあえずウコンとウーロン茶をだな…全く、なんでこんなとこで女子大サークルの引率みたいなマネしなきゃなんねーんだよ…」 「こっちだってまさか金髪黒マユゲを司令と呼ぶ日が来るなんて…ってか、それにしてもー……司令は女の子ニガテですか?もしかして」 「おいあんまくっつくな…って、ちょ…」 酔ったらしい霧島の柔らかいカラダが、どちらかという細身の提督に伸し掛かってきた。鉄と油どころではない、娘らしい柔らかい匂いが提督の鼻腔をくすぐる。 「なんでも言うことを聞く娘たちを使って、この辺りを満足させるのに使おうという気は起きないのかしら。ちょっと試してみようかな…」 押し倒した提督の、脚の間あたりを霧島の白い手がすうっと無でる。 「お前…自称頭脳派のセリフかよソレは」 「ふふん。でも金剛姉様のお気に入りに手を出したら、後で怒られちゃうかな~?」 言いながら、さっと身をひく霧島。 「…なんだそりゃ。挑発しといて焦らしてるつもりか?サマになってねーな。あんま慣れてねんだろ」 反射的にムッとした彼女を、提督は一瞬で逆に畳の上に組み敷いた。霧島は、驚いた顔で眼鏡の奥から提督を見つめる。 「悪いけど、この流れで照れるような好青年じゃねーんでオレ。知ってると思うけど。アル込みで挑発されたら、喰っちゃうタイプだよ?」 「そ…それは、えーと、あの…」 意外に端正な顔に間近で見つめられ、霧島は驚いた表情のまま頬を染める。 「――ん?どうすんの?」 どどどうしよう…………、てか、意外とカッコイイ… ま、いっか…。こうなっちゃったらまぁ…。 「の、望むところですよ…?別に、初めて、じゃあ、ないですし…」 余裕の笑みで返したつもりが、ちょっと声が震えた霧島だった。 *** 「は…はぁん…気持ちい…」 「あんま声出すなよ。誰か起きたら恥かくのお前だぜ」 巫女服の前を自らの両手で左右にはだけさせ、こぼれた柔らかな乳房に舌を這わせる。必死に声を抑える霧島。やらせといてなんだが予想以上のエロスを感じる光景だった。 「そう、そこ、下から舐めていって…いっぱい吸って…うぁ…っ、あ…ん」 「エっロいオンナだなお前。普段のメガネはあれか、ムッツリか?」 いつもは知的な秘書然とした雰囲気を醸し出す霧島の予想外の乱れ姿にヤンキー提督の方もかなり制御が効かなくなりつつあったが、あくまで冷静に上位をキープする。 「やぁん、言わないでぇ…司令ぇ…」 鼻にかかった鳴き声。乱れた裾の奥で、肉感的な白いふとももをすり合わせる霧島の素振りを、やんちゃに遊び慣れた提督は見逃さない。 「そろそろこっち触って欲しいんだろ?…答えなくていいぜ、触れば分かるし」 軽いキスに意識を向けさせておいて、警戒なく霧島の下着に指を滑りこませる。むっとした熱気に包まれたそこは、予想通りに乱れていた。 「はっ、スゲェな。胸ちょっといじっただけで、こんなに期待してんの?」 「…やだぁ……」 軽く入り口にノックしたり、突起の感触を回すように撫でると、霧島は悲鳴を堪えるように口元を押さえて悶える。 「――で。ただしてもらうだけで良いと思ってるのかな霧島サンは?」 「…はぁ、はぁ…な、何をしたらいいでしょうか…」 「いつものセリフで言ってみてよ」 羞恥を煽る提督のお言葉。真っ赤な顔で視線を外し、もじもじしながら霧島が口を開く。 「ご、ご命令を…司令…」 「よく出来ました。ではまずお口でよろしく」 戯れに差し出した提督の人差し指を、おずおずと口に含む霧島。 提督の逸物を霧島が無心で舐め始めるまで、その段階からそう間は掛からなかった。 *** ちゅぷ、くちゅ、というイヤらしい水音。眼鏡の奥の霧島のとろんとした瞳、根本から先端までくまなく刺激する桃色の舌、白い指。 何よりも霧島自身の激しい熱意と欲望を熱く強く感じて、提督のそれは高く太く反り上がる。 「もういいよ、霧島。――来いよ」 「きゃあっ?!」 霧島の腰を掴んで抱き寄せ、横たわった自らの身体を跨がせた。提督の視界は霧島の乱れ姿で満たされ、空気は霧島の匂いに包まれる。 この姿勢だとここからどうするかは霧島自身の意志が決めなければならず、その結果は霧島の欲望の証明となる、ある意味で最悪の羞恥プレイである。 しかし――霧島はそこまで意識してか否か、一切の躊躇なく片手で提督の反り立つモノを自らの秘所へ誘導し、ゆっくりと腰を下ろしていった。 「う…ああぁぁぁっ……」 ずぶずぶと、霧島の中に提督のものが飲み込まれてゆき――やがて、着底。 「…司令、司令の、大っきい…です…ね……んっ」 「そりゃしっかり準備してもらったからなー。気持ちいい?」 「…はい…」 ――可愛いじゃん。 頬を赤く染めて頷き、無意識にか腰をくねらせ、額や胸先から熱い雫を滴らせる霧島の姿が急に愛しく思えて。 「んっ、そんな、突き上げ…急に、あっ、やぁッ……!」 「悪い、霧島。もうちょっと可愛がってやろうかと思ったけど、なんかもう――イキたいわ、オレ」 「あぁ…はい、んっ、来て、わたしの、中に…ぜんぶ……わ、わたしも、もう……」 「あ、もう外して良いぜ」 ズレてきた眼鏡を外して枕元に起き、提督は霧島の熱い身体を抱き寄せた。 「もっかいキスしても良い?」 「はい、でも…お嫌でなければ…」 「お嫌でない」 素顔の彼女と存分に唇を合わせ、互いの胸の熱を感じて、背に手を回し合って―― 一夜の遊びどころか、まるで熱烈に愛しあう恋人たちのように二人は激しく感じ合い、求め合って、接合したまま同時に果てた。 *** 「幻滅したでしょー?でもオレはもともとこういうタイプでさ、軍属とか世界を救うとか言ってもスタイル変える気はないんで」 「いいえ。幻滅なんてしませんよ。私が誘ったんです。――嬉しかったですよ、ちゃんと女性としても見てもらえるんだな、って」 「悪霊じゃなくて、かぁ?」 横になったまま軽口を叩く提督の横で、着衣の乱れを直して正座する霧島。 「――貴方は、艦娘たちに人気があるんですよ?自覚はないでしょうけど」 「ははッ、バカ言うなよ」 「結構気むずかしいところのある金剛姉様をあんなに手なづけたり、常に冷静な日向の素顔と覇気を引き出させたり」 タバコが欲しいな。久々に。 そういうものがないと、こういう時間このような会話はこの提督にとって気恥ずかしいものでしかなかった。 「それはだって――あいつらがそうだからだろ。オレがどうという話じゃない」 「あくまでムリはさせず、全員揃っての帰還を第一に考える方針も。文句ばかりだけど、この仕事を辞めない理由も――」 「――それは、やめて」 起き上がり、思わず低く強い口調で遮る。その二つは、彼にとっての負い目を刺激するものだった。 「そんなことより、お前。――前の戦争では、そこそこ活躍したの?」 「え?」 驚く霧島。そういう類のことを彼が聞くのは、初めての事だった。 まるで軍艦になど戦争になど興味はない、そんな態度であったのに――。 「…勘違いするなよ。ちょっと知りたくなってきただけだ」 「はいはい。――三式弾、てご存知ですか?」 懐かしいような楽しいような、やんちゃな孫に昔話をする気分で、霧島は語り始める。同時に、確信に近い直感を得た。 すべての艦の戦争を終わらせられるのは、データ以上の破格の方…きっとこの人しかいないのだろう、と。 「英霊たる各艦に告ぐ!諸君の船体は――あぁ、もう面倒くせえ!行け、金剛!!」 「イェス、サー!!」 そして、今日も。 砲火と轟音が、海上に響く。 (End.)
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/348.html
552 :名無しさん@ピンキー:2014/04/14(月) 22 16 03.53 ID Xu2ghsgc 加賀「あなたが私の提督なの?」 本日着任するという提督に秘書官に任命され、早速迎えに来た加賀だったが、 一瞬怪訝そうな顔をした後、無表情のまま”しゃがみ込み”、提督に目線を合わせる。 提督「うん、そーみたい。よろしくね!お姉ちゃん!」 ぶかぶかの制服に袖はダボダボという某艦娘を思わせるその姿は、 誰がどう見ても子供だった。 一生懸命敬礼する提督にわずかに母性を刺激される。 加賀「そう・・・それなりに期待はしているわ。」 そう答えた加賀だったが、正直あまり期待はしていなかった。 何を思って海軍上層部はこんな年端もいかない提督が着任させたのだろう。 思考を巡らせていると、提督の予想もしない一言に全思考が停止することとなる。 提督「ねぇ、加賀おねーちゃん。」 じーっとつぶらな瞳に見詰められ、胸の奥がキュンとした気がする。 何かしら?と思いながら、ソワソワして少し居心地が悪い 加賀「・・・私の顔に、何かついていて?」 提督「おしっこ・・・」 加賀「・・・・」 ピシャーン!と電流が奔る。 きっと今の自分は白目をむいているに違いないと加賀は思った。 艦載機運用に関しては他の追随を許さないほど長けた彼女だが、 子供の運用方法の知識はほとんどない。 提督「もれゆ~」 モジモジと太ももをすり合わせ”催促”され、無表情なまま加賀の頭はパニック状態。 加賀「トイレはこちらです。ついてきてください。」 相変わらず無表情なままだがわずかに頬は赤くなっていた。 提督「だめ!もれゆ!歩けないよ~」 涙目になって上目づかいで訴える提督はすさまじい破壊力を持っていた。 加賀「胸部装甲を貫通!?そんな…馬鹿な。」 クリティカルダメージを受け、ヨロりと壁に手をつくも何とか耐えきる。 今は一刻も早くこの作戦(おしっこ)を成功させなくてはならない。 加賀「提督、失礼します。」 そういうと提督を抱っこしてトイレに駆け込んだ。 提督を座らせ安堵のため息をつく。 任務完了のファンファーレが頭の片隅で流れるのを聞いた気がした。 何故自分はこんなことになっているのだろう。 立ち去ろうとする加賀だったが・・ 提督「待って!」 行かないで!とうるうると見られては、断るすべを加賀は知らない。 加賀「ッ・・・!・・・わかりました。ここで待ちます。」 何が何だか訳が分からないままに提督のトイレを見守ることに・・ 提督「おねーちゃん、出ないよぅ。お腹痛ぃ~~」 グスグスとぐずりだした提督にどうしたらいいのかわからない。 加賀「そう・・・大変ね。どうしたらいいのかしら?」 一見冷たそうな台詞だが、彼女は本気で解決方法を模索していた。 そして彼女の導き出した答えがこれだった。 提督「加賀おね・・ちゃっ・・そこらめらよっ!びくびくすゆ」 我慢のしすぎで固くなった提督の魚雷をきゅっきゅとやさしく扱き上げていた。 加賀「しーしーしましょう。ほら、しーしー」 シュッシュッシュッシュ 提督「ぅっ・・ゃぁっ・・おね・・ちゃ・・あっ・・あっ」 しかし身悶える提督とは裏腹になかなかおしっこは出てこなかった。 加賀「・・・仕方が有りません。」 焦れた加賀は、前に垂れてきた自身の髪を掬いあげると、 提督の少し太くなった魚雷を口に含んだ。 加賀「はむっ・・・んっ、むちゅるっ、んふっ・・」 痛くないように唾液でぬるぬると包み込みながら、ちゅぷちゅぷとやさしく舌で舐る。 提督「加賀おねーちゃ・・・何を・・だめっ!あ゛ーーーーっ♥!あっ♥あっ♥あ゛~~~~~♥♥♥!」 被っていた皮をゆっくりとはがされ、亀頭の裏筋から舌で舐めあげられる。 提督「ッーーー♥♥ッーーーー♥♥♥!!」 提督はもはや言葉を発することもできず、ついにビクビクと痙攣しながら加賀の頭にしがみついた。 しかし、それは結果的に加賀ののど奥に突き刺す形となる。 そして、一番奥で提督は爆ぜた。 加賀「んんぐ!?ッ~~~~♥♥んふっ♥んぐっ♥じゅるっ・・・んっ♥♥」 服を汚してはいけないとごくごくと提督汁を飲みほし、提督が出し終わるのを待つ。 加賀「ぷぁっ、はぁ・・はぁ・・出しました。」 加賀は少し誇らしげだ。 提督「はぁはぁ・・・あの・・・、加賀おねーちゃん・・あ、ありがと・・・」 またしてもキュンという凄まじい衝撃を感じ、不思議と幸福感が胸を満たしていくのを感じていた。 加賀「ん・・・綺麗にしましょう。お掃除に入らせていただきます。」 そういうと加賀は再び提督にむしゃぶりつく。 提督「え!?いいよ!も、もう何も出ないよう」 びくびくと腰を引きながら、しかしもはや力尽きた提督は加賀になされるがままだ。 舌で筋の裏まで舐めとられ、そのたびにぞわり背筋に電気が奔り、 尿道をちゅーっと吸い出されてはガクガクと震えるしかない。 加賀「ごちそうさまでした。・・・では執務室に戻りましょう。」 艶々(つやつや(戦意高揚))となった加賀が立ち去った後には、フラフラになった提督の姿があった。 加賀「(なぜあんなことをしたのかしら?)」 冷静になってなぜ先ほどの行為に発展したのか加賀は理解ができなかった。 頭では理解できない。・・・が、不思議と心と体は高揚し、納得できてしまう自分がいる。 そして数か月後、加賀は思い知ることとなる。 それから提督は瞬く間に他の艦娘たちの心を掌握していった。 母性が強ければ強いほどその魔力に惹きつけられるように。 彼女たちの身も心も蕩けさせるそれはもはや魔力というよりも麻薬だった。 気づくと我が艦隊は軍の中でも異例の速度で実力をつけ、 提督は中佐にまで上り詰めていた。 提督「鳳翔お姉ちゃん!お腹すいた~」 鳳翔「あら、それは困りましたね。ちょうど食材を切らしてしまいまして・・・」 困りました、と申し訳なさそうにする。 提督「うー、お腹すいた~」 ぐぅぅぅ、と盛大に腹の虫が鳴いた。 鳳翔「どうしましょう。間宮さんもちょうど買い出しに行ってしまわれましたし・・」 普段頼りがいのあるお母さんと慕われている鳳翔だったが、わたわたと珍しくうろたえる。 じーー 提督は指をくわえ鳳翔の胸を見つめる。 はた、とその視線に鳳翔は気づいた。 鳳翔「あのっ、お、おっぱいですか?その・・・私はまだお乳は出なくて・・・えっと・・」 提督「じぃっ」 なおもつぶらな瞳で見上げてくる提督の攻撃はクリティカルヒット確実だった。 鳳翔「い、致し方ありませんね。やるときは、やるのです。」 ぐっ、と握り拳を作り覚悟を決める。 鳳翔「お乳はでませんが、提督がよろしければ・・・」 シュルシュルと胸をはだけさせ、恥ずかしそうに視線をそらし俯く。 提督「わーい!鳳翔お姉ちゃんのおっぱいいただきまーす」 あむっと鳳翔のささやかな胸に吸い付く。 鳳翔「んっ♥」 ぴく・・と一瞬震え、提督を優しくなでる。 きゅんと胸の奥が切なくなり、提督が愛おしくてたまらない衝動に駆られる。 鳳翔「ん・・・、ふっ#9829;・・・・んん・・・・あっ♥・・・・はふ・・・♥♥」 ぷちゅぷちゅと吸い付かれ、乳首はツンとたち、鳳翔は女の子をジュンと濡らす。 鳳翔「(そんな・・こんな小さな男の子・・・にぃ♥♥)」 絶え間なく与えられる乳首への刺激にただただ耐える。 提督はチュウチュウと吸い付いていたがやはりミルクは出ず、次第に焦れてきた。 提督「鳳翔お姉ちゃんのおっぱい飲みたいよぅ」 じゅるるるるる 激しく吸い上げ、乳首をアマガミし、もう片方の乳房をギューーッと鷲掴む。 鳳翔「ひゃっ♥ていとっ♥♥まっ♥あーーーーーっ♥♥♥♥」 突然の強烈な刺激による激しい絶頂に、鳳翔は提督にしがみついた。 提督「わぷっ、お姉ちゃんくるしっ・・・わぁっ」 絶頂にぐったりした鳳翔に押し倒される格好で畳に倒れもつれ込んだ。 鳳翔「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」 提督「あ、鳳翔お姉ちゃん大丈夫?その。。。ごめんなさい」 息も絶え絶えの鳳翔に気付いた提督がシュンと申し訳なさそうに謝る。 鳳翔「ふふっ、私をこんなにした提督がいけないんですからね?」 瞳をウルウルさせ、小動物のような提督を見て抵抗できる艦娘はおそらく存在しないだろう。 キュンキュンと胸を締め付けられ、熱く火照った体に突き動かされるように 鳳翔は提督の唇を奪った。 提督「んんっ!?」 鳳翔「んっ♥ちゅっ♥」 はじめはバードキスのような軽いキスをしていた二人だったが、 気持ちが昂り、貪るようなディープキスへと変わっていった。 鳳翔「んちゅっ♥んんっ♥♥」 じゅるじゅると音を立てながら、鳳翔は提督とキスをしながら一つになった。 提督「むぐー!?んんんん!!」 空腹なうえにキスをしたまま激しく腰を振られ、酸欠状態。 提督に抵抗はもはや不可能と思われる。 鳳翔「ふふっ、おっぱいがお望みでしたね。」 そういうと提督の口に乳首を含ませる。 酸欠の提督は無我夢中でおっぱいにむしゃぶりついた。 提督「むちゅるっじゅるっぷじゅるっちゅぱっ」 鳳翔「あっ♥ひぁっ♥♥んっ♥」 鳳翔に抱き寄せられ、優しく包み込まれながらじゅぷじゅぷと腰を振りつつ おっぱいに吸い付く。 あまりの心地よさに全身が蕩けそうだった。 提督「ぷはっ、鳳翔おね・・ちゃ♥もう無理だよぅ」 鳳翔「ふふっ、まだダメですよ?」 鳳翔は結わっていた髪を解いて提督の魚雷の根元を縛り上げ、 馬乗りになってより激しく腰を振る。 ずっちゅずっちゅ 提督「あ゛ーーーっ♥あ゛ーーーっ♥あ゛ぁ~~~~~~~っ♥」 鳳翔「イイです♥提督さん♥♥私も♥♥・・・もう♥」 パンパンパンパンと激しく腰を振り、シュルッと提督を縛っていた紐を解き放った。 提督「ア゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♥♥♥」 びゅるるっびゅくんびゅくん 鳳翔「ひぁっ♥ッ~~~♥♥♥・・・いっぱい♥♥ですね♥」 ゴポゴポと鳳翔の女の子から精液があふれ出ている。 鳳翔「ごちそうさまでした♥提督♥」 ちゅっとおでこにキスをする鳳翔は幸せそうだった。 提督「翔鶴お姉ちゃん、ねむねむ・・・」 提督は眠たそうに翔鶴の服の端をつまむ。 翔鶴「あ、提督。もうおねむですか?それじゃ一緒にお風呂でキレイキレイしましょうね」 キュンとした翔鶴は、思わず提督をむにゅっと抱き寄せひと時の幸せをかみしめる。 提督「うん・・」 瑞鶴「あれ?翔鶴姉と提督さんもお風呂?私も一緒に入るわ」 ぬちゅっぬるっくちゅっ 反響する浴場では、先ほどから粘膜の擦れる音が響き渡っていた。 提督「翔鶴おねーちゃんっ瑞鶴おねーちゃんっ、くすぐったいよぉ~」 翔鶴と瑞鶴は自身の身体にボディソープをたっぷりと塗り、 文字通り体を使って提督を挟んだ格好で体を洗っていた。 翔鶴「あんっ♥提督動いちゃだめですよ。今洗ってるんですから♥んっ♥」 そういうと翔鶴は提督の魚雷をシュッシュと泡立てはじめる。 翔鶴と瑞鶴に挟まれ、肌色天国・・・肌色天獄にジタバタする提督は、 翔鶴と瑞鶴の胸に溺れて乳首を掴んだり弾いたりとある意味的確に追い込んでゆく。 瑞鶴「提督動いちゃっ・・ひゃんっ♥そこっ♥あっ♥あっ♥ん~~~♥♥」 早くも達してしまい瑞鶴はくてっと脱落する。 翔鶴「あっ、瑞鶴大丈夫?」 提督を抱きしめながら心配そうに瑞鶴を見た翔鶴だったが、何かを思いついたのか妖艶な笑みを浮かべた。 翔鶴「んー、えいっ」 提督「わぁっ」 瑞鶴「ひゃぁっ♥♥」 翔鶴は提督を持ち上げると、そのままぐったりしている瑞鶴の秘所に提督の魚雷を装填した。 普段は被害担当艦と言われているが、珍しく責めにまわった翔鶴はいたずら心がさらに刺激される。 翔鶴はそのまま提督に覆いかぶさるとぬちゅぬちゅと前後に 瑞鶴「ッ~~~♥♥」 ぬちゅっぬちゅっくちゅっと翔鶴はリズミカルに前後に動くと コツンコツンと瑞鶴の子宮口が刺激される。 翔鶴「瑞鶴、いいの?」 瑞鶴「あっ♥あっ♥んっ♥やぁっ♥♥」 しかし瑞鶴には答える余裕はなく、提督の頭を抱きしめて与えられる快楽に震える。 提督「ちゅっ、じゅるっ、ちゅぱっ、じぅぅぅぅぅ!」 二人に挟まれぬるぬる地獄に股間はしびれ、思考もおぼつかなかった提督は、 目の前で揺れる乳房に無意識に吸い付き、やはり無意識に余った乳首も摘み上げて瑞鶴を責め立てる。 翔鶴「提督、んっ♥きもち、いいですか?んん♥それそれ~」 ぐっちゅぐっちゅと音を立てるほど激しく前後し始めたために、もう限界だった提督はビクビクと 溜めるに溜めたものを吐き出した。 提督「も・・・らめっ、あ~~~~~♥」 瑞鶴「あっ、乳首つねっちゃ♥♥ひぁ~~~♥♥♥」 同時に達した瑞鶴は、きゅうきゅうと締め付けて提督のさらなる射精を促す。 ドクドクドク・・・ 提督と瑞鶴はぐったりとその場に果てた。 翔鶴「ふふっ、いつもは二人にいぢめられちゃうけど、たまには逆の立場もいいものね♥」 艶々と満足げな翔鶴だった。 加賀「加賀、見ちゃいました・・・」 ほぅ、と熱い吐息をはくと、どこかの重巡のようなセリフが口をついた。 加賀「コホン、やはり提督はコネがあるだけではないようですね。」 冷静に分析する加賀だったが、すでに彼女も”限界”は近かった。 そう・・・庇護欲が先ほどから胸の奥と女の子をキュンキュンさせている。 加賀もすでに提督の術中にはまっていた。 提督「加賀お姉ちゃん・・・眠れないよぅ。御本読んで」 コーヒーを飲んで寝れなくなった提督が枕を持って ぐすんと加賀の寝室にやってきた。 加賀「しょうがないですね。・・・どうぞ」 布団を開けて提督を招き入れる。 提督「うん・・・」 もぞもぞと布団にもぐりこみ、加賀に抱きつく。 装備を付けていない加賀はむっちりしていて、ふかふかで心地よかった。 加賀「昔々あるところに・・」 いつものように無表情のまま絵本を読み始める。 そしていつものように提督は加賀にしがみついたままおっぱいを吸い始めた。 提督「加賀お姉ちゃん・・いい匂い」 ちゅーちゅーとおっぱいを吸いながら甘い香りに包まれた。 加賀「おじいさっ・・んっ♥♥は、山・・にっ♥」 提督は無意識に腰を振り、加賀の下着の上からコシュコシュとクリトリスをこすり上げる。 加賀「んんんっ♥♥」 びくびくと小さな絶頂に本をぽとりと落としてしまう。 提督「あれ?加賀お姉ちゃん続きはー?」 きょとんと見上げてくる提督に、プツンと理性が切れるのを感じた。 加賀「もう、我慢できません。」 ぎゅぅぅっと提督を抱きしめると、下着をずらしてそのまま一気に挿入した。 提督「わぷっ」 大きなやわらかいふかふかの胸に埋もれ、むっちりした太ももに挟まれる。 加賀はしっとりと汗ばんでいて絡み合った体は何とも言えない心地よさだった。 提督は加賀の弱点を必死でこすり上げ、更なる快楽へと導く。 快楽に溺れていたのは提督も一緒だった。 赤城「あの・・・加賀さん?ちょっと・・・その・・・一緒にいいかし・・・ら・・・」 ホラー映画を見てしまって一人で寝れなくなった赤城が枕を抱きながら入り口で固まっていた。 加賀「赤城さん・・・!?その・・・これは!」 突然の来訪に慌てふためく。 提督「ふわっ?、赤城お姉ちゃん?」 蕩けきっていた提督に見詰められた赤城は瞬時にスイッチが入った。 赤城「(プツン)・・・」 くらっとするような魅惑に耐えきれず、するりと寝巻を脱ぐ。 加賀「赤城さん・・・あっ♥」 提督を挟む形で赤城と加賀は口づけを交わした。 赤城「加賀さん♥」 加賀「ん♥・・・ここは譲れませっ」 赤城は加賀の口をふさぎ、舌を絡ませ蹂躙する。 赤城「ちゅっ、んふっ♥・・・上々ね。加賀さん?一緒に提督を可愛がりましょう?」 肉食系女子の視線に提督が一瞬震えるのを、つながったままの加賀は感じた。 加賀「あの・・・、いえ、わかりました。」 提督「二人とも待っ・・・あっ♥」 鎮守府の夜は更けていく。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/117.html
『クズ提督の矜持 前編』 1 肌を刺す冷たい風がスカートを揺らし、手に持つ金属の錨が皮膚にくっ付くようだった。 プリーツがパタパタと、まるで旗がなびくかのような音を発して、武装の隙間を通り抜けた空気は不気味な唸りを上げていた。 黒く静寂な海の中、それら以外に物音はまったく感じられず、それでも耳を澄まし目を凝らしてどこかに隠れているはずの敵を探す。 骨まで染み入る寒さにしかし、雷は動じず海面に立っていた。 これまでの敵の圧倒的攻勢により、既に艦隊の半分は何らかの損害を被っていた。 後方、特に手ひどくやられていた響と電は遠くに退避し、中破した暁も最前線には立たせられない。実質的に雪風島風以外、 第六駆逐隊のメンバーの中で夜戦を敢行できるのは雷のみとなっていた。 耐えに耐え、そしてようやく訪れた日没は逆転の勝機足りえるものだ。今はただ、確実なチャンスをひたすらに待つ。 ようやくたどり着けたキス島の最果て、貧弱な包囲艦隊を取り逃がすことなど絶対にあってはならなかったのだ。 「二時の方向! 探照灯!」 島風の声が闇に響く。痺れを切らした敵艦は、遂にその姿をさらけ出した。 光の筒が右往左往し、雷達を照らそうとその光線を輝かせる。光の根元に向かって、三人の艦娘は一斉に動き出した。 動いた影に感づいたか、敵も何やら散開しだしたようだった。だがまだ完全に姿を捉えたわけではなく、 こちらは隠密行動を維持したまま接敵していく。足の速い島風は敵艦隊の裏側に回りこむように大きく迂回し、 残った二隻は正面をジグザグに進んでいった。 やがて敵ヘ級軽巡は、ようやくライトの円の中に正面二隻を入れる事ができた。向けられた砲身、そしてマスクに隠れた眼光。 だが後方に突如発生した水柱が、その注意を逸らしたのだった。 島風から発射された魚雷は、すぐ近くを航行していたト級軽巡へ着弾した。火炎の中悲鳴がこだまし、水面が真っ赤に光り輝く。 致命的な隙を逃すほど、雪風も雷も柔ではない。雪風による、息もつかせぬ四連装魚雷の一斉発射。 その爆風に身を炙られているへ級へ、雷はすぐさま接近、組み付いた。 爆ぜる火炎と轟音。赤と白のフラッシュが、闇夜を切り裂くような残光を刻む。 ゼロ距離からの十二・七糎連装砲による砲撃は、防御のために伸ばされたヘ級の右腕をいとも容易く吹き飛ばし、 血と油と破片とを盛大に撒き散らした。 猛烈な痛みにのた打ち回り、水面の波紋を広げていくヘ級。それを意にも介さず、雷は追撃の手を緩めない。 彼女は錨を握りなおすと、まるで野球のバッターのようにそれを後方へと振り被った。風きり音と同時、 振り抜かれた錨はマスクに覆われたへ級の顔面へ見事に命中。バキリという嫌な音の後、 弛緩した体はゆっくりと海中へ引きずり込まれていった。 「あぁ! フラグシップが! 待ちなさいよ!」 後方、瀕死のト級に引導を渡し終えた島風は、しかし全速力で後退しているもう一隻のへ級を見た。 持ち前の足で追いかけようとする彼女を、しかし雷は引きとめる。 「こっちも三隻やられてる。もう追いかけるのは無理だわ!」 見ると、たしかに残してきた三隻とは大分離れたところにいた。これ以上の追跡は、完全にはぐれてしまう可能性を発現させる。 島風は舌打ちをして、どんどんと小さくなる敵艦の背を睨みつけていた。 ・ ・ 報告書を読み終わって、提督は何とか落胆の気持ちを覆い隠した。何よりも全員帰還できたことが喜ばしいのだから、 結果などどうでもいいはずなのだ。自分は椅子に座ったままの癖にそのような気持ちを抱くのはとても不謹慎で失礼なことだと、 彼はそう思ったのだった。 席を立って、ぼろぼろの艦娘たちに近づく。表情から容易に読み取れる悔しさを何とか解きほぐしてやりたくて、 一人ひとりの頭を優しく撫でていった。 「よく頑張ったよ。全員帰って来れたんだから充分だ」 次は負けないんだからとか、少し運がなかったのですだとか。提督の掌を受け入れながら、それぞれが思い思いに口を開く。 六人全員を撫で終わると提督は解散を命じて、補給と修復をするよう促した。 皆が続々と背を向けていく中、司令室に最後まで残ったのは雷だった。彼女は提督の机に積まれた書類、 その半分ほどを手に持つと寝具の上に腰掛けた。 「雷、そんなのは後でいい。というより、それは私が全てやっておくから君はさっさと補給しにいきたまえ」 提督は雷の近くによって、そう声をかける。損傷は無くても、出撃の後に書類仕事をさせるほど彼は人でなしではなかった。 だが雷はかぶりを振って、ぽつり言葉を吐く。 「ねぇ司令官。私達って多分もうすぐキス島を攻略できるわよね」 「……まぁ、そうだろうな。今日の報告を聞くかぎり立ちはだかる高い壁の、 そのてっぺんにようやく手を掛けることができたって感じだ」 「……駆逐艦の練度向上計画が始まって、私久しぶりに秘書艦になれて、本当にすっごく嬉しかったの。 それがもうすぐ終わっちゃうんだから、補給なんか時間がもったいなくてしてられないわ」 ずっと下げていた視線を提督に向け、更に続ける。 「今は、司令官と一緒にいたいの」 真摯な瞳が、ほんの僅か潤んでいるように見えてしまった。 どうするべきなのか、提督は考えを廻らした。何も浮かばないでも、とりあえずは微笑んでやって頭を撫でる。 少しでも彼女を満足させてやりたいと、そう思う気持ちは間違いなく本心からのものであった。 雷は目を伏せ、気持ち良さそうに息を吐いた。それからしばらくすると、提督の上着を引っ張って腰に腕をまわしていく。 密着する体の体温と匂いを感じながら、彼女はより深く抱きついていった。 「いつもと立場が逆だな」 苦笑しながらの言葉を聞いて、雷の頬は赤く染まった。 上目遣いに提督を睨む、その可愛らしい仕草に応えるように彼も背中に手を回す。沈黙の司令室には、 しかし暖かい空気が流れだしていた。 「そうだ!」 突如、提督が声を上げた。少し間を離してあげて、雷は続きを促した。 「明日、第一艦隊は臨時で休暇にしようか。少なからず負けたショックもあるだろうし、俺は一日中ここに篭る予定だったからさ。 一緒にいたいなら、応えてあげられる」 それを聞き、雷の顔は途端キラキラと輝く。さっきまでとは違う、明るい声音で彼女ははつらつと口を開いた。 「なら仕事は午前中に終わらせて、午後は一緒にお出かけしない?」 「お出かけ?」 「欲しいものがあるのよ。買い物に付き合って」 「ああ。別にかまわない」 「やったぁ!」 提督を突き飛ばしそうなほどの勢いで立ち上がり、彼女は扉めがけて走っていった。 補給してきまぁすという元気な声は幾分か心に安寧をもたらし、自分までをも愉快な気持ちにさせてくれる。 雷のために。提督は書類仕事に立ち向かう決意をしたのだった。 2 夜、執務室の扉がノックされた。音はやたらに大きく響き、攻撃性さえ感じられる。 少なくとも訪問者の機嫌が良いものでないであろうことは、想像に難くなかった。 入れという言葉の後、扉を開けたのは不知火だった。 それは習慣によるものであったから、提督はさして彼女がここに来たこと自体には驚きもしない。 しかし瞳に映る激情の原因には、皆目検討もつかなかった。 キス島の攻略作戦が始動した際、新たに編成された駆逐艦隊に不知火は選定されなかった。 第六駆逐隊の連携と、あとは単艦の能力の高い雪風、島風の二隻。それはただただ能率を求めた結果の決断であったのだが、 当然面白く思わない艦娘もいるのであった。酷く落ち込み沈鬱した不知火を文字通り慰めるために、 提督はその夜久しぶりに彼女を抱いた。以来、出撃のあった日の夜は必ず閨に訪れるのが、最早新習慣になったのである。 最近は不知火も、この逢瀬を楽しみにしているようだった。だから何か怒らせてしまったのだとしても、 それはキス島攻略関連ではないはずだ。一日を振り返り、海馬を絞ってみてもまったく何も思い当たらない。 「すまない」 とりあえずは謝る。それは提督の得意技なのだが、不知火はますます不機嫌顔になった。 「何がですか」 「怒っているようだったから。俺が何かしていたなら、謝りたい」 「不知火は、別に怒ってなどいませんが」 彼女は提督の机、山と詰まれた書類を一瞥するとくるり背を向けた。慌てて提督は立ち上がり、早足で彼女に近づく。 「お忙しいようなので、失礼します」 「待て」 言うや、一歩前に踏み出した彼女を提督は後ろから抱きしめた。離してください嫌だと言う応酬はしばらく止まず、 しかし目立った抵抗はなかったことから、その言葉が本心でないことは分かっていた。 「なぁ、何に怒ってるんだ。教えてくれ」 頭を撫で諭すように言っても、不知火は首を横に振るだけだった。髪を梳くように指を動かし、頬や顎に手を這わす。 彼女は心地良さそうに目を細め、それでも口だけはひたすら拒絶の言葉を吐いていた。彼女の匂いを嗅ぎながら、 首筋に、或いは髪の中に顔をうずめ、やたらに冷えた体温を感じる。 首を振ったり肩を動かしたり、そういったゆるい抵抗がむしろ興奮を高めるのであった。 しばらくの間そうした後、提督は彼女のわき腹を人差し指でなぞりあげた。 油断しきっていた不知火は突然の刺激に素っ頓狂な悲鳴をあげ、耳元では教えてくれと吐息交じりの言葉が囁かれる。 提督の意図を察したか、不知火の頬には赤みが差してしかしあくまで抵抗はない。 提督は彼女を反転させ、正面を向かせた上で壁に押し付けた。握った手首を持ち上げていって丁度頭上で交差させる。 片手はそれをしっかり固定し、開いたほうの手は首筋を優しく撫で降ろした。 不知火の口から息が漏れた。指が首を降りきると今度は鎖骨が、その窪みや骨の出っ張りが丁寧になぞられていく。 一方耳には口付けがされて、更に可愛らしい輪郭が舐められていったのだった。 喉が震えてしまうのかくぐもった小さな嬌声が、しかし確かに口から漏れ出していた。 「性感帯増えていってるね」 提督の屈辱の言葉に、彼女は睨むことで応じた。その視線、憤怒に隠れた期待の視線を受けて彼は、彼女の服に手をかける。 リボンが解かれ、ブレザーのボタンが外される。 あえて完全には脱がさず、肩に掛かったままにしているのはより辱めるためであった。 不知火の情欲は常にマゾヒスティックな刺激を求めているということに気が付いたのは、実は最近のことである。 ブラウスのボタンを上から外していく。面積を大きくしていく滑らかな白い肌。下着が付けられていないのも提督の命によるもので、 何か怒っていても約束は最低限守るというのは何とも彼女らしい所だった。 胸のふくらみ、谷間、へそ。ボタンを外し終わっても服を開くことはせずに、しばらくそのまま置いてやった。 スカートはホックを外し、容赦なく脱がした。スパッツの下に恐らくもう布はないのであろう、 不知火は膝を交錯させるような体勢でなんとか秘部を隠そうとする。彼女の目には涙が溜まり、 しかしそれはお互いにとって淫欲を高めるだけのツールになっていた。 「怒ってた理由、教えて」 頬を撫で、やんわりと顔を上に向けさせてから提督は再度言った。プライドは既に今までの辱めにより崩されていはしたが、 それでも不知火は頑なに首を横に振る。それは何も、彼女にまだ抵抗しうるだけの気力が残っているからではなく、 むしろこの陵辱されるような興奮をより深く味わいたいためであった。 提督はブラウスの胸元に人差し指を置いた。ふくらみを押したり撫でたりしながら、ゆっくりと指を横へと滑らせる。 あわや桜色の蕾が露出しかけて、しかしすんでの所でぴたりと止める。屈辱に下唇を噛んだ不知火は、しかしそれが悦なのであった。 高ぶりに息が荒くなり、それに羞恥を感じてしまう。 一旦指が離されて、肌の大部分は再び隠される。提督は先ほどまでブラウスに掛かっていた指を、今度は彼女の口へと突っ込んだ。 開かれた口の隙間からは悲鳴があがり、その喉の震えが感じられるようだった。 「どうすればいいか、分かるな?」 目を白黒とさせていた不知火は、この言葉を聞くとおもむろに舌を動かし始めた。 進入してきた指を舐めまわし猥りがわしい音を立てながら、ゆっくりとしゃぶり、吸っていく。 提督も時折指を動かしていって、口腔内を愛撫した。顎や頬が内側から撫でられる度、 彼女の開いた口の隙間からは小さな喘ぎ声が漏れ出す。 唾液が多分に纏わりつくと、それをなるべく零さないように指を口から引き抜いていく。指先から口元にかけて透明な橋が架かり、 しばらくの後、自重でそれは崩れてしまった。 滴り落ちるほどの粘液にまみれた人差し指を、提督は不知火の胸元まで持っていった。怪訝そうな彼女の視線を他所に、 彼はブラウスに包まれた婀娜やかな胸をゆっくりと揉んでいく。指の通った跡は肌色が透けて見えるようになり、 それを見て不知火はようやく、彼のしようとしていることに気が付いたのだった。 「やっ……いやぁ」 普段の姿からは想像もできない声音を聞いて、ますます提督は調子付く。再び口に入れられた指は、 さっきとは比べ物にならないほど無遠慮に口内をかき回した。戸惑う舌の動きなど微塵も気に掛けずに、好き勝手動かし唾液を掬う。 そしてそれが充分に纏わりついたら引き抜いて、まるで絵の具を塗りたくるかのように胸元を汚していった。 何回も繰り返されるとブラウスは粘液でぬるぬると滑りだし、次第に膨らみもその先端も、透けて完全に見えるようになってしまった。 「いい格好だ、不知火。先が尖っているのもよく見える」 あくまで布越しに乳首を撫でながら、提督はそう言ってやった。喘ぎ声混じりに否定の言葉が吐かれるが、 事実がどちらかなのかは明白である。摘んだり押し返したり好き勝手に弄び、否応無しに勃ったそれを知覚させると、 不知火は恥辱に涙を零した。 提督の指が胸から腹へ、そしてスパッツ越しの秘所まで順々に降ろされていった。 厚い布地越しにもそこが蒸れ、盛大に濡れていることは充分察する事ができる。軽くとんとんと陰唇を指の腹が叩いただけで、 彼女は体全体をがくがくと震わせた。 望みどおりに刺激は与えず、あくまで優しく秘部を撫でる。切ないのか、しきりに足を交差させ物欲しげな瞳を提督に向ける。 そんな不知火に彼は再再度、同じ言葉を投げかけた。 「怒っていた理由、教えて」 攪拌された思考では、一体何故意固地になっていたのかさえ、最早思い出せないのであった。 彼女はおずおずと口を開いて小声で語り始めた。 「し、不知火は昼に……第一艦隊が帰還した時、この部屋の扉の前にいました」 「うん。それで?」 「……報告が終わったらしく皆が外に出てきたのですが、雷だけがいつまで経っても出てこなくて、 不知火は、それで……それはきっと、中で司令と雷が何かしているのだと……」 「別に秘書艦と少し書類仕事の話をしていただけだ。彼女もすぐに出て行ったと思うが」 事実ではあるが全容の隠されたその言葉を、しかし彼女は信じたようだった。申し訳ありませんと蚊の鳴くような声があって、 提督はそんな彼女に優しくキスをした。お互いが目を閉じて、相手の唇を味わう。いつしか舌が口を割り唾液が交換されていって、 その甘美な味を堪能していった。 拘束していた腕を解くと同時、提督は不知火のスパッツを強引に脱がした。 全体が粘液で湿りぬめっているようで、露になった太ももの根元辺りは、蛍光灯の光をてらてらと反射していた。 自由になった彼女の手は、提督の股間に張ったテントを撫でていた。潤んだ瞳が、蕩けきった顔が提督に向けられる。 「もう我慢できません。ください。私の中に、入れて……」 甘えた声が耳に入ると、理性はかなぐり捨てられた。 提督は不知火を床へと押し倒した。寝具まで行く僅かな時間さえ、今の彼には惜しく感じられたのだ。 そしてその乱暴さに不知火も興奮を高めていって、抵抗せずにむしろ自分から足を開きさえする。 猛った肉棒が容赦なく挿入されると、彼女はそれだけで絶頂に達してしまう。ほぐれきった肉壷はひたすらに熱く、 腰を打ち付けるたびに、淫らな水音と淫靡な喘ぎ声が部屋に大きく響いていた。焦点の合わない瞳が天井を見つめ、 透けたブラウスに被さった胸が柔らかく上下に震えている。 その淫らな姿が劣情をひたすら駆り立てて、周りがまったく視界に入らなくなった。 相手のことなど気に掛けず、ただひたすら犯していく。細い体躯を強く抱きしめて、遮二無二腰を振っていくと限界はすぐ訪れた。 何も断りも入れてやらず、自身の欲望を中にぶちまけていく。好き勝手に汚されて、しかしそこに幸福を感じながら、 不知火は大きな嬌声をあげていた。 3 鎮守府は今日も晴天であった。 秋の風は海辺だとやはりかなり冷たくて、提督は押入れから引っ張り出したグレイの外套を着込んでいた。 日に当たれば寒さも和らぐが、鎮守府の正門前には残念ながら日なたは無い。目の前に一本だけ生えた松の木を、 彼は恨めしそうに睨んでいる。 集合場所を中ではなく外にしたのは、ひとえに不知火の事を気に掛けたためであった。 まさか昨日あんなことをした後で、雷と二人仲良く外出する様など見せられるわけが無かったのだ。 広い鎮守府内、ばったり偶然遭遇する可能性は低かったが、念には念を入れたのである。 待ち始めて五分も経たないうちに雷はやって来た。普段の戦闘用セーラー服を着ているだろうと予想していた提督には、 走ってくるその姿は意外に映る。 雷は可愛らしい黒のスカートにショートブーツを履いていて、上半身には凝った飾りのあるポンチョが纏われていた。 いい所のお嬢様だと誰が見ても思うであろうその身なりは、そういう方向に疎い提督でさえその気合の入れようを察するほどであった。 「随分可愛い格好だな」 開口一番にそう褒める。少なくともそれは礼儀で義務であろうと彼は思ったし、またその言葉自体も本心のものであった。 「私だって女の子なんだから! おしゃれ位するわよ」 雷は満更でもなさそうに笑顔で答えその場で一回転をした。 その彼女の姿を見ると、普段海で戦っている姿など一切想像できなくなってしまう。 いや彼女が普段戦いに赴く時に違和感がなかったのは、そもそも背中に大仰な武装がなされているからなのであって、 それが外されるだけでもただの女の子となってしまうのだ。 頭を軽く撫でた後、提督は行くかと声をかけた。雷は提督の手を取って、彼のすぐ横を足取り軽く歩き始めた。 雷の言っていた買いたい物というのは殴打用の錨であった。 先の戦闘でかなり損傷したらしく、もう古くなっていたこともあって新調することにしたらしいのだ。 鎮守府近くの大型ショッピングモール。そこの戦闘備品コーナーで可憐な女の子が品定めをする情景というのは、 何ともアンバランスで不似合いなものであった。 「私これにするわ!」 そのフロアにたどり着いておよそ三十分ほどの後、雷は棚に並ぶ錨の内の一つを手に取った。 提督には値札に書かれた値段以外どれも同じに見えるのだが、しかし細かい所で合う合わないがあるのだろう。 彼女はしきりに色々な錨を手に持っては棚に戻すのを繰り返し、その度に唸っていた。何かしらの決着が得られたらしく、 雷の顔から不満や妥協の表情は読み取れない。満足のいく一品であったらしかった。 「俺が買うよ」 雷の手から錨を取る。鈍く光る鋼鉄の塊は想像以上の重量があり、思わず取りこぼしそうになったのをなんとか堪えた。 雷はあわてて提督の手からそれを取り返そうと背伸びした。 「いいわよ! 私のなんだから私が買うわ」 「いつも何もしてあげられてないんだ。たまには俺も役に立ちたいのさ」 言い争いはその後もしばらく続いたが、手に物を持っている方が優勢なのは言うまでも無く、結局折れたのは雷の方であった。 彼女は提督に口惜しそうな視線を寄越し、それでも口元には笑みがあった。 その表情が見れただけで、払った金の分は充分に回収できたのだ。 「私だけだとなんか皆に悪いわよ」 「ここだけの内緒だな。これは」 梱包された錨を手渡し頭を撫で、彼女の言葉に答える。雷は頬を赤くして、ガラス細工を持つように錨を手にした。 にやけるのを我慢できないらしく、彼女の口の端はひくひく可愛らしく動いている。それを見て、提督も思わず笑顔になってしまう。 そのまま帰るのも惜しかったので、二人はしばらくモールの中を遊びまわった。間宮製のアイスを食べながら店を物色して回り、 必要なものがあったらその都度購入した。提督は兼ねてから欲しかった万年筆を安く入手する事ができ、 そのはしゃぎ様に雷は呆れながらも慈母のような目を向けていた。 あるいは趣味じゃない帽子を被ってみてその似合わなさにお互い噴出したり、眼鏡屋のサングラス一つで異様に盛り上がったり。 端から見れば仲のいい兄妹と思われるような様子で過ごしていったのだ。 二人が帰宅の途についたのは夕方、あと一時間もすれば日の沈む時分になってからだった。 海風が心地よく吹いていて、あの独特の潮の匂いをあたりに運んでいる。 アスファルトの道をゆっくり進みながら、言葉少なく二人は歩いた。 提督の右手、握った掌の温かさ。それを感じながら雷は、しかし思い出したくもない忌々しい記憶をリフレインさせていた。 今日のことは本当に楽しく、心から充足と幸福を感じていたのだが、いやだからこそそれは否応無しに脳内で再生されてしまう。 海風は不安感さえ運んだか、彼女は言い知れぬ憂鬱を胸に抱き始めてしまっていた。 「どうかしたのか?」 決して朴念仁ではない提督は、例によって目ざとくそれを感じたらしかった。一旦歩を止め、雷を見る。 彼女はしかし、それに答える訳にはいかなかった。 まさか情事に耽るならもっと声を抑えろなどと言う訳にもいかないのだ。昨日気を利かせたつもりでお茶を手に訪れた司令室。 その扉の前で彼女はその物音を聞いていた。 かねてからこの提督には、誰かしらそういうことをする相手がいるという噂は流れていた。 それを知らない駆逐艦など一人もいなかったし、雷も例外ではない。ただそれが一体誰なのかまでは判明しておらず、 様々な憶測が艦隊には飛び交っていた。秘書の正規空母が怪しいだとか、遠征の引率軽巡が怪しいだとか。 そんな中には確かに彼女の、不知火の名前もありはした。 第一艦隊に選ばれなかったことを慰めるために体を重ねているのだという根も葉もない噂を、雷も食堂で聞いた事がある。 司令室前での物音とそして聞こえた嬌声を、当時彼女は意外なほど冷静に受け止められていた。 やっぱりそうだったのかと言う納得感は、嫉妬やショックよりも先に沸いてきた感情だ。 物事がただ事実として受け入れられたからこそ、今自分の感情をどう処理すべきなのか雷には分からなかった。 雷は提督に顔を向けた。 「ねぇ司令官」 「うん?」 「私、司令官のこと好き」 その言葉は自然に口を割った。恥じらいも何もなく、呼吸と同じように漏れ出した。 一体それを言ってどうしたいとか、そういう打算はまったく無く、ただ発露させたかったのだ。 沈黙。さざ波の音がかすかに聞こえ、場は固まった。かなりの時間が過ぎ、ずっと二人立ち尽くした。 雷には彼が悩むということが理解できなかった。この告白の行き着く先はただ一つなわけで、 それをさっさと言おうとしない提督には怒りさえ沸いてくる。中途半端な優しさというのは、彼の魅力でもあり、 そして酷く残酷な所でもあった。 風の冷たさに意識が向くようになって、ようやく提督は口を開いた。 「もしそれが、俺もお前を愛するようになってほしいという要望だったなら、俺はそれに応えられない」 「不知火さんがいるから?」 その言葉に、驚きに目を見開く。そんな彼の様子を見ると、ますます腹が立つのであった。 誰にも知られていないと思っていたと言うことに、その自分勝手さに冷静な思考が失われていく。 「違う」 彼は言う。それを聞き、雷は握っていた手を離した。 「私、先に帰るから……お願い、ずっと後から来て」 涙は出ず、硬く握った拳の痛みだけが現実的な感覚だった。 4 鎮守府に戻り足の向かった先は、何故か自室ではなく司令室だった。 思考の方はさっきまでの提督の言葉に対するもので一杯一杯だったから、ここにはほとんど無意識的に訪れたということになる。 慌てて方向転換しようとして、しかし一抹の考えが頭をよぎり踏みとどまった。 今、司令室には誰もいないわけで、それは雷の好奇心をくすぐるには充分すぎる状況であったのだ。 罪悪感はあった。だが先ほどの提督からの仕打ちを思い起こすと、ある程度報復したいという気持ちも沸いてくる。 彼のプライベートを覗き込み、その後どうしたいのかまでは考えず、意を決して扉に手をかけた。 戸が開けられると、途端ガタッと何かぶつかったような音がした。その音に雷は吃驚してしまい、思わず体を震わせてしまう。 見ると、提督の机のすぐ脇には一人長身の女が立っていた。その女、不知火はスカートをパタパタとはたいて、 大分焦っているのか視線を猛烈に左右に振っている。 「えっと、何で不知火さんがいるの?」 至極まっとうな疑問に、しかし彼女は普段ではありえない狼狽様で言葉を探しているようだった。 「不知火はっ……その! えぇと……し、司令に用があってそれでし、不知火の、は……」 スカートの裾を気にしながら、ずっと同じことを繰り返し言う。よく観察してみると提督の机の角は少し光を反射していて、 どうやら粘液でぬめっている様だった。それが分かると、かすかに部屋に性臭が漂っている気もしてくる。 雷が悟ったらしいことを敏感に察知した不知火は、顔を青くしながら叫ぶように弁解し始めた。 「違うわ! 不知火は、その別に何もしていない! 本当に、何も……」 「見てない。大丈夫何も見なかったから私。本当に」 沈黙し意気消沈し、不知火は一言小声で謝ったあと近くのティッシュで机を拭いた。 羞恥と後悔によって彼女は窓から飛び降りたい衝動に駆られていて、油断をしたならすぐにでも慟哭、号泣してしまうのだ。 伏せた顔の頬辺りに感じる雷の視線を忍び耐え、最早頭は何も考えないようになっていった。 雷はというと最初、それをある種微笑ましく見ていたのだが、 少し考えてがまわってくると途端に複雑な感情に苛まれ始めたのであった。 不知火が提督の机で自慰をしたという事実ひとつが、色んな解釈で読み取れてしまうのだ。 勝手な想像に勝手に嫉妬したり怒ったりして、そういった連鎖は中々止まないようだった。 処理を終えたらしい不知火がそそくさと退散しようとするのを見て、雷は自身の感情に決着をつけることにした。 恐らくあの提督ではすっぱりと切り捨てる事ができないだろうと、彼女はそう思っていたのだ。 だからこの恋の終焉を告げることができるのは、もう彼女しか残されていないわけで、 そして機会としては周りに誰もいない今が絶好であった。 「ひとつ聞きたい事があるんだけど、いいかしら?」 努めて明るく彼女は言う。 「……何?」 「司令官と付き合ってるの?」 晒してしまった痴態への羞恥心から彼女を見れていなかった不知火は、 その言葉を聞くと目を見開きようやく初めて雷の方へ視線を寄こした。 しばらく彼女は顔を見つめて、果たしてその心の奥の真意を見抜いたか考え込むように目を伏せた。 「そういう関係じゃないわね」 まるで改めて自分で確認したかのように、ぽつり彼女はそう言った。 「え? どういうこと?」 疑問には答えず、いやその言葉自体耳に届いていなかったか、考え込むように下を向いて彼女は部屋を出て行った。 その背中を見送り、やがて思い起こされる事がある。 提督がやってくる前に、雷もそそくさと執務室をあとにしたのだった。 ・ ・ 夕飯が終わり雷は執務室の奥、物置に隠れ潜んでいた。意味深な不知火の発言と提督の真意を見極めるには、 この方法が一番だと思われた。それは明確な背信行為であったわけだが今日諸々の感情、怒りか嫉妬か。 そういった負の方向のものがミキサーにかけられたかのような強い感情の元では、罪悪感など薄れてしまうのだ。 事実を明かしたい一心で、彼女はこの悪事に手を染める。細められた目はひたすらに、机に座って仕事を進める提督を見つめていた。 提督が机についてから二十分は経った頃、執務室の扉をノックする者があった。書類に目を通しながら、提督は入れと言う。 出入り口の方まで視界が無いため雷は最初、訪れた人物が誰なのかまったく分からなかった。 しかし声と、その特徴的な話し方が聞こえるとすぐに特定する事ができた。 「お疲れ。雷に用があるんだけどいるか?」 馴れ馴れしくまるで自室にいるかのように、天龍は提督の側までよって机の隅に腰掛けた。 部屋をぐるり見渡しながら、目的の人物を探し始める。まさか彼女も、雷が物置で提督をこっそり覗き見ているとは予想だにしていないのであろう。 ひとしきり部屋を見渡して彼女の不在を知るや、不思議そうに首をかしげた。 「あれ? いないのか」 「ああ。いない」 「あいつ今秘書艦なんだろ? 仕事ほっぽり出してなにやってんだ」 「今日は彼女、非番だよ。用があったなら後で会ったら伝えるけど」 「いや、別にいいや。てか、たとえ非番でもあいつならお前のとこに引っ付いてると思ってたんだが」 「……少し、色々あったんだ」 「……またそういう類のやつか」 本人を前には言えないような会話を盗み聞く。その行為に、雷は言いようも無い高揚を感じていた。 言葉の一つ一つをしっかし噛み砕きながら、何も聞き逃さないように耳を立てる。高鳴る心臓を抱えて、彼女は目を細めた。 天龍が机を降り、提督のすぐ横に移動する。そのために彼女の姿ははっきりと見えるようになった。 一体何をするのかと期待に胸を膨らました雷には、しかしその後の光景はかなりショッキングに映ったのであった。 天龍はすっと身を屈ませたと思うと、提督の膝の上に馬乗りになった。 それを見、思わず悲鳴が上がりそうになったのを、雷は口を手で塞いでなんとか耐える。 天龍はそのまましな垂れかかり、提督の後頭部に手を持っていく。やんわりと上を向けさせると、躊躇も無く唇が重ねられた。 普段一度も見たことのない表情。どちらかといえばがさつなイメージを抱いていたために、その姿には驚愕であった。 啄ばむようなキスは段々と深いものになっていき、彼女の表情は口元が濡れていくのと比例してどんどんと蕩けていく。 目じりが垂れ、あの鋭い目つきもなりを潜め、甘い吐息の音が離れた雷の耳にまで届く。 提督が天龍の肩を押し、一回それは中断された。 「まだ仕事中だぞ。俺は」 「堅い事言うなよ。オレとはご無沙汰だろう? なぁ、お願いだからぁ」 「駄目だ。頼むからどいてくれないか?」 「フフフ……嫌だ」 まるで恋人同士がするような、そんな睦みあいだった。 現在の状況にも随分驚かされている雷ではあったが、『オレとは』という言葉が何よりも衝撃的であった。 察しのいい彼女はそれだけで大体の状況が飲み込めて、提督の言葉、不知火の言動全てに合点がいったのだ。 「最近は不知火ばっかりかまいやがって」 「すまん」 「反省してるなら行動で示して欲しいんだがなぁ」 天龍の手は提督のシャツにかかり、その細い指が隙間から中に入り込もうとする。しかしそれは彼の手によって阻止された。 「我慢してくれよ。頼む。もうすぐかまってやれるようになるからさ」 「どうせ雷も抱くんだろ? 色情魔が」 「それはないよ。本当に」 あくまで天龍に向かった台詞は、しかし雷を打ち貫く。夕方、気持ちに応えられないと言われたことが思い出され、 それが急に今更になって涙をせりあがらせた。何故という疑問はかなりの痛みを伴って、雷の胸中を浸食し始める。 「オレ知っているんだぜ。普段、あいつとこうやっているだろ」 天龍は意図せずに、彼女を更に追い詰めた。提督の頭が豊かな胸に導かれ、そしてゆったりと埋められる。 右手は頭を優しく撫で、左手は背中に回される。 偶然の挑発的行動は、たしかに雷を怒りで震え上がらせた。役割を奪われたかのような光景に、 彼女は奥歯を噛み締めて拳を強く握りこむ。早く離れろと念じながら、見たくも無いものをしかし見続ける。 自分の居場所の無さに、鬱屈した思いは溜め込まれていったのだった。 ・ ・ どれほど時間が経ったか、ようやく天龍が司令室を去ると雷の感情は爆発した。 我慢や理性といったものは消失し、もはやその波を留めるものはなにもない。 勢いよく扉を開け放ち、ずかずかと机の前に躍り出る。吃驚したまま固まっている提督を他所に、雷は感情のままに言い放った。 「どういうこと!? 説明して!」 「雷? いつから、そこに?」 「ずっとよ! ずっと見ていたんだから。ねぇ説明して」 彼女の剣幕に押されながら、しかし提督は表情を変えなかった。 状況が後から飲み込めると、いつも通りまったく普通の様子で口を開く。そしてその態度は、彼女の怒りをより燃え上がらせた。 「見ていたのなら、まったくその通りだよ。俺は複数の艦娘と関係を持っている」 「そっちじゃないわよ! なんで、私だけ除け者にしているのかって聞いてるの!」 一瞬だけ空いた間の後、提督は首を傾けた。 「除け者になんかした覚えないが」 「したじゃない! 私にだけ……私の気持ちには応えないって」 「君を愛せないと言っただけだ」 「同じじゃないのよ!」 頭を振るたびに涙は飛び散り、足元に見えない跡を残した。悔しさと惨めさの発露であるそれは、留まることなく溢れ出す。 提督は立ち上がり彼女に近づいたが、当然突き飛ばされ距離を置かれる。 しばらくの間雷は泣きじゃくり、そしてそれを提督は眺める事しかできなかった。 泣き声が収まり始め、それでも目元にやった手を除けない彼女に提督はぽつり言葉を吐き始めた。 「お前だけを愛せないわけじゃない。俺は別に不知火も天龍も愛してはいない」 「じゃあ何で抱いてるのよ。私聞いていたから。私のことは絶対に抱かないって聞いてたわ。どうして私だけ……」 再びの沈黙。思考の部分で冷静さを取り戻した雷ではあったが、だからこそ怒りの感情はやまなかった。 理不尽な仕打ちに情けなさを覚え、そしてそのような気分にさせるこのどうしようもない男にあわや殺意さえ抱きそうなのである。 そんな彼女の様子を見て、提督は自身の説明義務を誠実に果たす決意をした。一度息をゆっくり吐き出した後、口を開く。 「昔、加賀が轟沈しかけたことがあった」 語りだした彼の真剣な表情を、雷は見た。視線で続きを促して、落ちる涙を手で拭う。鼻をすすり、黙って彼の言葉に耳を傾けた。 「秘書だったお前の後任に加賀を任命したのは、当時最も不足していた装備が航空機だったからだ。 思い入れとかそういうのはまったく無かったんだが、まぁ相性が良かったんだろうな。接する時間が増えると俺らは随分仲良くなった。 彼女と一緒にいる間は凄く楽しく思えていたんだ。 その気持ちというのが段々恋慕の情に移り変わっていったのを俺は感じていたし、多分向こうも、 俺を慕ってくれた感情に名前をつけたなら、そういったものだったんだろう。お互いにそれを感じていた。 きっとそのまま、下手すれば恋人になってたのかもしれない。 そんな折、彼女が轟沈しかかった。提督という職についたなら、艦娘が沈みかけるなんて何度も経験することだ。 向かっている先は戦地であって、いつも命がけで戦ってもらうわけだからな。ただ当時の俺には初めての経験だったんだ。 身にしみて理解したよ。俺には艦娘を愛する事ができない。明日海の藻屑となって消え去るかもも知れない子に、 いちいち情を感じてなんかいられない。送り出したその姿が最後目にする姿なのかもしれない。 華々しい最期どころか遺体も見ることはできない。恋愛感情なんか抱いたら、もう辛くてこんな職業勤まらないんだよ。 だから、俺はお前の気持ちには応えられない」 「じゃあ、なんで抱いているの。加賀さんも、抱いているんでしょう」 「入渠の終わった後、それでも彼女は俺を求めた。提督の職というのは艦娘に奉仕することだ。 環境だけじゃなくてメンタルも整える必要がある。 もしそれで、明日死にに行くのに少しでも後悔が薄まるなら俺は抱くよ。愛するということ以外なら、俺は何でも彼女達に尽くす。 そういう着地点を俺は見つけたんだ」 間。提督は視線を背けると付け足して言った。 「見損なったろ。お前はもっと見極める目を鍛えるべきだ。俺みたいなダメ男に純情を捧げるもんじゃない」 雷の荒立っていた感情の波は、恐ろしく静かになっていた。後から抱いた気持ちは何なのか。 見損なったかと聞かれると、答えに窮してしまうのだ。 見る目は変わったのだろう。彼の本質、その一部がようやく分かったのだった。清濁含めたそれを見て、抱く気持ちは形容できない。 しかし恋が終端に向かったとは、どうやら言えないようだった。 雷は提督の両肩に手を置くと、思いっきり体重をかけた。突然増大した重力に、堪らず提督は膝をつく。 低くなった頭を彼女は、包み込むように抱きしめた。 「これは、私の役目だから。これだけは他の人にやらせないで」 提督の頭が縦に振れるのを腹に感じ、すると充足感が溢れてくる。たかだかこの程度のことでと随分軽い自分に嫌気もさすが、 しかしそれが恋という物のどうしようもない所であった。いかに相手がダメであっても、いやむしろだから許してしまうという事が、 満足に繋がってしまう。 「どうせこの後天龍お姉さんのとこ行くでしょ」 雷の言葉に提督はまったく無反応だった。それでもいいと彼女は思い、そして更に続けた。 「私はここで待ってるから」 いつか愛しているという言葉を引きずり出す。そういった決意のもとに、彼女は恋慕を再認識したのであった。 後編はこちら