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俺の装甲空母の格納スペースが現在露天状態らしい- 「やっ、はぁぁっ……ッ♥提督ッ、私の奥……抉じ開けてッ♥やぁぁッ、深いっ……ひあ゛ぁぁっ♥♥」 男女の体が放つ濃密な匂いで満たされた薄暗い室内、軋む寝台の上で男と少女が深く愛を交わしていた。 男の方は性交の相手を含め多くの人員を旗下に置く海軍提督。娘の方はその艦隊に空母として籍を置く、大鳳という名の艦娘である。 「くっ……!大鳳の奥、俺のモノにしっかり食いついて……くっ!イイぞ、最高だ……こんなこと、できるの……お前、だけだっ!」 偉丈夫な己に対してあまりに小柄で華奢にすぎる大鳳の体に覆い被さるような姿勢で腰を振る男。 体躯に見合った逞しさな男の象徴が、それとは不釣り合いに繊細な容貌の大鳳の秘所に深々と埋まる。次いで引き抜かれまたも埋めこまれる。 その深く長い抽挿の度、彼女の細い腰回りの腹部はボコンボコンと体の内から歪に押し上げられてしまっていた。 「子宮ッ……♥子宮がぁっ……提督のッ♥おっきいので、穿られてぇ……♥あぎっ、キツいで……ひゅぎぃぃぃッ♥♥」 膣全てを埋めてもまだ収まり切らぬ怒張は大鳳の子宮口を抉じ拡げ、子宮底まで突き上げられることでその全長を彼女の胎内に埋めていた。 女の中枢を含めて生殖器全てを雄に蹂躙される感覚にも今やすっかり順応し、蕩け切った喘ぎを上げて乱れた表情を晒す大鳳。 「くっ、幼い体で雌の胎と顔しやがって……うおおっ!出すぞ、大鳳ッ……!」 「ひゃいっ、キてくださいてーとくっ♥だいじなところにッ♥ぜんぶっ……ん゛に゛ッ♥うあ゛ぁぁぁぁぁッ♥♥♥」 一気に腰の前後を速めた男が咆哮と共に逸物を最奥に叩きつける。大鳳の腹部が内から突き破られそうに競り上がり……激しく脈動する男根。 ドプドプとそこに粘つく液体が叩きつけられ、腹部に収まる女の象徴を熱い白濁で埋め尽くす。大鳳が感極まった悲鳴を発した。 「よかったぞ、大鳳……お前はやっぱり最高だよ。」 「んぅ、提督……無茶しすぎです♥もっと優しくして、下さい……んっ♥」 射精の結果を溢れんばかりに収めた子宮を脈動が収まっても塞いだまま、しばし口舌を絡めて余韻に浸る男と少女。 今では日常の出来事となった二人の夜の逢瀬の光景であった。 ~回想~ 俺の艦隊に大鳳が着任して以来ドラマティックななんやかややら日常の小さな幸せやら色々あり、なんだかんだ彼女と結ばれた。 最初からこんなディープなファッキンをしていた訳ではないのだが、欲情に駆られてケダモノのごとくパコパコしていたある日……うっかりね?(テヘペロ どうも大鳳の下半身の孔の括約筋は人より拡がってしまいやすいらしい。熱狂的な突き上げに子宮頸筋が音を上げた結果、唐突の子宮姦発生である。 当初は互いに混乱して大変だったし事後に大鳳にぶたれたり泣かれたりぶたれたのだが、慣れって怖い。今では普通に子宮和姦の日々である。 あとどうでもいいけど大鳳との体格差を性交中に意識すると駆逐艦相手でもないのに犯罪じみた気分になるね。興奮するね。 ~回想ここまで~ 「ふぅ、そろそろ抜くぞ?力抜いておくんだぞ……よっ。」 「んあぁ……♥提督の、太いところ……出口に引っかかって、ン……♥」 大鳳の下腹部を手で押さえつけて腰を引き抜きにかかる。未だ充血の収まらない逸物のカリが大鳳の子宮頸に引っかかりながら通過を…… 『おい提督、いるかよ?ちょっと用事があるんだが入っていーか?』 「~~~~~~~~ッッ!?」 その瞬間部屋のドアが叩かれ来訪者の声が響く。反射的に事態を隠そうと動いた男が咄嗟に荒く腰を引いた……が、その時。 偶然か必然か、同じように狼狽した大鳳は身を竦ませ筋を強ばらせた瞬間であった。例外なく、子宮頸筋にすら。 「ぎっ…………~~~~~~~~~ッッッ!?!?」 ぶりゅうっ、と肉の拉げ捻じれるくぐもった音が大鳳の腹腔内で響き……その口元が引き攣り瞳が反り返った。 男根に伝わった聊か危険な感触を知覚した男が直後、声を上げようとする大鳳の口を掌で塞ぎ悲鳴を封じる。 「ッ!?ッ♥ッッ!?ッ♥♥♥」 ガクガクとひきつけのように痙攣を起こす大鳳の体躯。ほぼ男根の引き抜かれたその秘所から、艶めかしいツヤをした肉粘膜が覗いている。 それは、肉杭に絡んだまま引き抜かれた大鳳の子宮……そして、それに巻き込まれ体外に裏返った膣肉であった。 生殖器を体外に剥き出しにさせられた大鳳はその衝撃に口腔を塞がれたまま悶絶する……盛大に失禁してしまうほどに激しく。 「うわわわわっ……その、ストップ!れ、レモンティー零したッ!取り込み中だから無理、駄目ッ!あとでこっちから行く!」 『あー、なんか……悪かったな。まあ、待ってるぜ。じゃあ後で。』 扉の前から歩み去る足音を確認し、眼前に向き直る男。そこには未だ繋がったままの互いの生殖器と…… 「あちゃー……」 「お゛ッ……♥ひ、きゅう……うりゃがえ゛っ♥ひぐっ……うぁっ♥わらひっ、こわれ……お゛ぉ~♥」 子宮脱のショックで失神した大鳳が半ば白目を剥いたまま横たわり……股より露出した膣肉が外気に冷やされて湯気を立てている。 呼吸に合わせて収縮する肉色の膣粘膜は艶めかしくもありグロテスクでもある。ともあれこのままにしている訳にもいかず…… 「えーと、抜いても大丈夫だよ……な?よっと……」 「ふぎゅう゛ッ♥んぎ……はふえ゛ぇ~~♥♥」 コリコリとした子宮頸部を指で押さえつけて男根を引っこ抜く……ビクリと跳ねる大鳳の体。 栓を失した子宮頸が広がった頸管からドプドプと白濁液を逆流させる。まるで大鳳に男性器が生え射精しているようにも見えた。 「さて、どーすっかなコレ……はぁぁ。」 「う゛ぁ、ぉ……♥へあ゛ぁ~……♥」 まあ、結論から言うと起きた大鳳に横っ面ブッ叩かれた。あの右があればベルトだって獲れるだろうと男は思う。 あと子宮はとりあえず押し込んだら膣内には収まった。で、それからどうなったかと言うと…… 「ん゛に゛お゛ぉぉッ♥♥てぇとくッ♥りゃめっ、くにくにぃッ♥しきゅう゛ほじりながりゃっ、ひゃめ゛え゛ぇぇッッ♥♥♥」 人気の無い夜の公園。街灯の薄明かりから影となった木立に寄り掛かり、荒い吐息を吐きながら蠢く一組の男女の姿があった。 男の方は性交の相手を含め多くの人員を旗下に置く海軍提督。娘の方はその艦隊に空母として籍を置く、大鳳という名の艦娘である。 「ふっ、ふうっ、くっ……!大鳳、そんなに喘ぐと……通行人がきたら、バレてしまうぞ?ふんっ、くっ、はぁっ……!」 冷えた夜気の中で衣服の前を肌蹴け、控え目すぎる乳房から下腹部に秘所までを晒して木の幹に縋る大鳳。 その身を後背から覆い被さるように抱き、赤黒い肉柱で彼女の秘所を……否、そこから垂れ伸びた艶めかしい肉器官を男は荒々しく貫いている。 「らっへっ♥こんにゃっ、むり……ムリれすぅッ♥♥ひきゅう、ビンカン……なりすぎっ♥♥あひっ、ゆるひへくらしゃいぃッ♥♥」 子宮を体外に引き出し性交に用いる……ともすれば猟奇的にも思える異常な行為に、いつしかすっかり順応してしまった2人。 今ではただ交わるだけでは飽き足らず、このような羞恥を煽るような環境を選んで痴態を繰り広げるほどに過激な性交を好むようになっていた。 野外で体外に露出した子宮肉を掴まれ、男の逸物で貫き犯される……この変態的な趣向の経験も今や一度や二度ではない。 「人を、変態だのなんだのと……疎む割にっ、うっ!子宮、オナホみたいに使われて……顔も下も、ぐちゅぐちゅだぞ?この……淫乱牝空母っ!」 体外に垂れて握れるようになってしまった膣肉。視線を感じてより鋭敏になっているらしいソレを乱暴に掴めば、子宮頸が筋を攣りそうなほど戦慄く。 その状態で荒々しく肉棒を子宮口に抽挿してやると状況も忘れて激しく乱れて喘ぎ続ける大鳳。 「やあ゛っ♥てぇとくっ、イクのッ♥とまりゃないっ、れすっ♥♥たって、られな……んにゅお゛ぉぉぉッ♥♥まひゃイグう゛ぅぅッッ♥」 鷲掴みにした子宮肉を捻りながら肉棒を引き抜き捻じ込んでやる……と。折れそうなほど背を反らして叫び、潮を噴きながら絶頂に達する大鳳。 一度子宮で感じ始めると制御が利かないようで、男が果てるまでの間ずっとイかされ続けてしまうのが今では常である。 「ふぅぅ……くぅっ!大鳳のイキ顔と、デロデロに蕩けた子宮……よすぎるなぁっ!はぁぁっ、出すぞ……逝けっ、大鳳!」 射精感が極限まで高まった男は、尿道の制御を手放すと同時……両手で掴んだ子宮肉を雑巾でも絞るように乱暴に捻った。 瞳をくるりと上向かせた大鳳が歯が軋むほど口を食いしばり、電撃でも流れたかの如く全身を跳ねさせ……直後。 「いっぎゅう゛ぅぅぅぅぅ♥♥♥てーとぐっ……ん゛ぎゅあ゛ぁぁぁぁぁぁぁッッ♥♥♥♥」 心の臓を捻じられたような絶叫を上げ、全身を壊れたように痙攣させて極限の昇天を迎える大鳳。 間欠泉のように尿道が幾度も潮を噴き上げ、子宮頸筋が引き攣る。その刺激に限界を越えた男もまた昇天し欲望の迸りを解き放った。 男の肉棒が脈動するたびに大量の粘液が剥き出しの子宮に注ぎ込まれ、水風船の如く膨張させていく。 「ひ、ぎっ♥んに゛ぃぃ~……♥♥う゛、あ゛……ぉ……っ…………♥♥♥」 感電中の如く引き攣っていた大鳳の身の痙攣が徐々に小刻みなものへと変わり、悲鳴が収まった直後……崩れ落ちる大鳳の体。 抱き留める男の腕の中、理性の溶けきった表情で完全に失神した大鳳が股から小便を漏らす。剥き出しの子宮を伝い、下草に滴る黄金の雫。 「おーい、また失神かー?起きてー?……ダメか、抱えて帰ると職質が怖いんだがなあ。やれやれ、これも男の甲斐性かね。」 「て、とく……♥ん……♥」 互いの分の後始末をすると大鳳を抱き抱えて帰途につく男。その苦労は概ね自業自得ではあるのだが。 ……子宮性交に魅せられてしまった一組の男女の顛末は以上のようなものであった。今後2人がどうなったかは、神のみぞ知るところである。 ~余談~ 「……でなぁ、そいつが『コレかなりまな板だよ!』なんていうもんやからウチは……」 「あ、うん……そう、なんだ。」 遠征中の憩いの一時、休憩所にて雑談を交わす空母が二人。姦しく喋る一人と、頬を朱に染め落ち着かなげにするもう一人。 「ん、なんや?大鳳、体調悪そうやな……風邪か?熱っぽそうやで?」 「あ、うん……大丈夫。大丈夫だから……」 「せやろか?……しかしなんか、ココ生臭くないかー?なんや、肉が饐えたみたいな……」 「ふぁっ……!?あ、あのっ……海風よ多分!?結構生臭いしっ!そそそそのっ……用事思い出したからっ、これで!」 「……なんやぁアレ?やけに走りづらそうにしとるし、便所でもガマンしとったんかいな。」 珍妙な物を見たような表情で大鳳を見送る少女。その視界から逃れた先で、大鳳は息を吐いて薄い胸を撫で下ろす。 「危ないところだっ……んうっ♥」 歩き出そうとし……股に覚えた刺激に身を竦ませる大鳳。そこから溢れる生臭い……雌の肉の匂いがより強さを増す。 素肌の上に履いたスパッツ、その薄い生地の下……大鳳の秘所は、その淫らな口を全開にしていた。 腕より径の太い透明な樹脂の筒が膣口を開き、薄い布地の下では無防備な膣内が丸見えになるという状態。 「提督、無茶苦茶なこと命令するんだから……」 拗ねた口調を零しつつ……秘所はしっかりと発情し、潤っているのであるが。 樹脂筒の奥から垂れ下がり、スパッツの生地に擦れそうなほどせり出した子宮口など弄って欲しげに常にヒクついてすらいる。 秘所とスパッツの布の間に生理用具を敷いていなければ、子宮頸から垂れた汁で着衣はお漏らししたようになっていることだろう。 「でも。ふふっ、帰ったら……どんなご褒美くれるのかな?」 幼い体躯と裏腹に牝そのものの艶然とした笑みを浮かべる大鳳。 その思考は既に、帰還後に伴侶から施される子宮への悦楽の予想に浸り切っていた。 ~余談ここまで~ これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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照り付ける太陽と紺碧の海。 熱い陽光を覚ますかのようにさわやかな海風がわたる。 透明度の高い海中に目をやれば、色とりどりの魚が薄い水色の海中に華やかさを添える。 東部オリョール海。 なにもなければここ南洋は楽園と称してかまわない海だろう。 「なにもなければ、な…」 双眼鏡を下した青年-というには少々歳のいった男は独り言ちた。 彼の頬に当たる海風に含まれる鉄と油と硝煙の匂いがここが楽園でないことを示していた。 水平線の彼方に黒煙が上がっている。 上空には任務を終え母艦に戻る艦載機の轟音。 「提督。撃沈、軽巡1。大破、雷巡2、戦艦と空母は無傷です」 太眉と切りそろえた前髪が印象的な艦娘が男-この艦隊の司令官に戦況を伝える。 「了解。航空先制はまずまずか…。一航戦を下がらせろ」 「はい、赤城さんと加賀さんには必要以上に前に出ないように伝えます」 「ふふ、相変わらず気が付くな。妙高」 妙高型一番艦妙高。提督の鎮守府には妹たちに遅れてやってきた。 どこか、ほんわかぼんやりしたような艦娘だが、さすがに4姉妹の長女だけあってかしっかりとしており何くれとなく提督に尽くしてくれる。 妙高の何気ない気づかいに思わず頬を緩め頭を撫でてしまう。 「……。では、行ってきます」 されるがままに掌を堪能した妙高は、ドキドキする胸と上気した頬を隠すよう にクルリと背を向けた。 提督の顔に緊張が走る。 「うむ。戦略的にはもう勝っている。無理をしないように皆に伝えてくれ」 「了解しました……、第5戦隊敵艦隊に突撃します」 号令一下、かつて連合艦隊が誇った一等巡洋艦4隻の魂を引き継いだ艦娘達が35ノットの快速力で飛び出した。 世界を瞠目させた強武装の一万トン級巡洋艦妙高型の魂は今、艦娘として蘇り、 再び祖国を脅かす夷敵-深海棲艦を倒すため戦場を疾駆する。 紺碧の海を割り裂いて白い航跡がたなびく。 眼前には戦艦を先頭とした敵艦隊が迫る。 戦艦ル級の生気のない青白い顔に薄い笑みが浮かんでいる事すら見える。 敵艦、発砲。 4隻の周囲、右に左に16インチ、8インチといった砲撃の水柱が上がる。 水柱の壁をくぐり抜けるように彼女たちは距離をつめていく。 柔肌を至近弾の破片がかするがものともせず疾る。 そして、距離10,000。 「撃ちます!」 「砲雷撃戦用意!」 「砲雷撃戦てぇーっ!」 「撃ち方、始めてくださぁーい!」 空と海の狭間に乙女たちの号令がかかる。 20.3サンチ連装砲が敵を指向し測距を始める。 同時に61サンチ魚雷発射管が敵の未来位置を定め回頭する。 いち早く4姉妹の中で最も冷静かつ戦術判断に優れる次女の那智が砲撃を開始する。 「敵一番艦に初弾、夾叉!良し、いいぞ。姉さん、ワレ統制砲撃ヲ希望ス」 「了解、目標敵一番艦、5戦隊統制砲撃始メ!」 砲撃データが姉妹たちに分配されるや否や、4姉妹で最も血気盛んな三女足柄が10門の主砲を斉射する。 「弾幕を張りなさないな、撃て!撃てぇー!」 砲撃時の発射干渉を避けるため0.03秒ずつ遅延して放たれた砲弾は彼女のかつ ての異名 餓狼”のように敵戦艦に襲い掛かった。 水柱と閃光。 足柄の砲撃を追うように妙高、那智、羽黒の砲撃も命中する。 近距離から放たれた20.3サンチ砲弾は敵戦艦の装甲を食い破り確実にダメージを与えていく。 ル級の能面が歪み、明らかに砲撃の精度が落ちていく。 速度が衰え、煙を吐き出しながら傾斜するル級の陰から空母ヲ級の姿が除く。 「いかん!艦載機を発艦させてるぞ!」 那智が振り返るよりも早く敵艦載機は後方の一航艦に襲い掛かっていた。 上空で直掩滞空していた零戦52型が銀翼を日本刀のように煌かせ敵機に突撃する。 しかし、慢心からか不用意に突出していた母艦を助けるには時間が足らなかった。 急降下爆撃機が猛禽のように赤城と加賀に襲い掛かる。 「敵機直上、急降下!」 飛行甲板に火柱が上がる。 「後方、一航戦に命中弾!火災が発生しています!」 最後尾を進む末の妹羽黒が悲鳴を上げる。 「あの、あのっ、助けに行かないと!」 「大丈夫、羽黒ちゃん。あれぐらいじゃ赤城さんも加賀さんも轟沈しないわ」 パニック気味に叫ぶ羽黒をやんわりと妙高が制する。 「それに対空戦闘は私たちには向いてないわ。私たちは-」 「目の前の敵を葬るだけだ、砲雷撃戦で!」 「そうよ、さあ行くわよ!勝利が私を呼んでいるわ」 三者三様の励ましを受けて羽黒はハッと我に返る。 まだ目に涙は溜まっていたが顔を上げ戦場を見据える。 「わかりました。精一杯、頑張ります!」 電撃を放ちながら雲海を進む一匹の竜のごとく妙高級は縦横に戦場を駆ける。 既にヲ級は爆発を繰り返しながら傾斜し、最後に残った重巡ももはや雷撃する 余裕もなくなっている。 距離5,000。 93式酸素魚雷の必中距離だ。 「青い殺人者」「ロングランス」と恐れられた連合艦隊所属艦艇の最大の秘密兵器にして最強の切り札。 「5戦隊統制雷撃戦用意」 「統制雷撃戦、ヨーソロー」 「そのままそのまま、よーい、テェーっ」 「魚雷発射、始めてくださーい!」 海原に放たれた32本の魚雷は静かにしかし素早く海中を進む。 3分後。 「敵戦艦に水柱4つ!巡洋艦に水柱2つ確認。敵艦大傾斜、沈みます」 冷静に敵情を見わたした那智が報告する。 「皆さんの努力結果です。よく頑張りました」 にっこりと妙高がほほ笑む。 「だって私がいるんだもの!当然の結果よね!大勝利!」 至近弾で少々傷を負ったが未だに元気な足柄が興奮冷めやらぬ様子で胸をそらす。 「勝って兜のなんとやら、だ。さあ、帰投しよう」 那智が怜悧な顔に満足げな笑みを浮かべてたしなめた。 4人姉妹は傷ついた2隻の空母を護衛しつつ母港への帰路に就いた。 未だ沸き立つ海面を眺めながら羽黒は呟いた。 「このまま、すべての戦いが終わってしまえばいいのに」 「以上で戦闘報告を終わります。……あの提督?」 東部オリョール海突破、おまけに戦闘後新しい仲間蒼龍を戦列に加えられたにも関わらず提督の顔は冴えなかった。 「主力空母が2隻とも大破、これは痛いな…」 母港にたどり着くやいなや2隻の空母はドッグ入りとなった。 「俺のミスだ。陣形をもう少し考えてやれば損害は防げたかもしれないな…」 この男は戦果よりも艦娘の損害を気にする、いや気にしすぎる傾向があった。 「それは後知恵というものだ。戦略的にも戦術的にも我々の勝利だ」 「そうです、そうです!大勝利ですよ」 冷静に那智が、興奮冷めやらぬ足柄が提督を慰める。 「あの、司令官さん。私ももっと頑張りますから…あの、その…」 わたわたする羽黒の頭を撫でながら提督はようやく笑みを浮かべた。 「そうだな、皆ありがとう。一航戦が使えない以上大規模な作戦は難しい。しばらくは蒼龍の慣熟訓練と資源の備蓄務めるとしようか」 「ということは?」 「第5戦隊もしばらくはお休みだ。みな、ご苦労だった」 4人の艦娘達は揃って執務室を辞した。 「さて、しばらくは休みだな。ということは少なくとも今日はしっかりと飲めるわけだ」 普段はクールな那智が相好を崩す。 「それなら獅南島に果物を使った美味しいお酒があるらしいわよ」 ほんわかと妙高が返した。 「なにっ?それはいいな。よし、みなで繰り出そう」 「勝利をつかむには休息も大事ね」 「あの、あの、頑張ります」 こうして4姉妹は夜の街に消えていった。 …… ……… ………… それから数時間後。 羽黒は多少フラフラする頭を抱えて鎮守府に帰ってきた。 4人は獅南島の一流ホテルのバーで杯を交わした。 いつものように、那智がハイスピードでグラスを開けていった。 妙高は那智に付き合ってしばらく飲んでいたが、とうとう 轟沈 してしまいカウンターに突っ伏して幸せな寝息を立てている。 獅南島は日本酒こそ少ないものの、かつてイギリス統治下だったこともあり船乗りの酒-ジンやラムが豊富に取り揃えられていた。 多分、那智は未だに飲んでいる。多分。 『今日ぐらいは飲ませてくれ』と那智は言うが出撃前以外はほとんど毎日飲んでることを羽黒は知っていた。飲んでもほとんど乱れないが飲み始めると止まらないことも知っていた。 さすがに出撃した後は自室の布団で寝たいと思った羽黒は妙高を起こすことを断念して一人鎮守府への家路についた。 「……羽黒山、飲みたいなぁ」 はるか遠い祖国のきりっとした飲み口と芳醇な香りを持つ酒を思い出しながらフラフラと鎮守府の廊下を歩く。 「そう言えば足柄姉さんはどこに行ったんだろう?」 飲んでる最中も興奮気味だった足柄は2時間ほど前に『おさまりがつかないわ。しようがない夜戦してくる』と大股で店を出ていった。 『頑張ってね~』と手を振る妙高と『ふんっ』とプイと顔を背け不機嫌にグラスを乾した那智をいぶかしげに見ながらその背を見送った。 「姉さんと一緒に帰れば良かったかな?」 そう思いながらふと顔を上げると司令官公室の方からなにやら声が聞こえてきた。 艦娘達の寮に行くのに提督の自室前を通るのが近道であることは鎮守府では半ば常識であった。 小首を傾げて扉に近づく。 「……ぅぅ……ぃぃ…ゃぁ……」 薄らと開いたドアから漏れ聞こえる声に羽黒は聞き覚えがあった。 「足柄姉さん?」 そっと中を覗いて羽黒は言葉を失った。 「あぁぁぅっ、おぉぉぉぉぉぅっ」 全裸の足柄がベットの上で四つん這いになり嬌声をあげている。 覆いかぶさるように足柄を抱きしめる影を見て羽黒は腰が抜けたようにしゃがみこむ。 「し、司令官さん」 夜戦で鍛えた目が影の正体をとらえる。汗みずくで腰を振る男は紛れもなく鎮守府の顔、提督であった。 「足柄、少し、強すぎないか?」 結合部は羽黒の位置からは良く見えないが長大な男根が足柄のすらりと伸びた足の間を行き来しているのがわかる。 「いゃいやぁん、もっと、もっと突いてぇっ」 ストロークが弱くなると足柄は尻を振って抗議する。 「いやぁん、おちんちん、ズボスボして、くださぁい」 普段の自信に満ちた表情から想像もつかない蕩けた”メス”の表情で肩越しに提督をねめつける。 「全く、仕方がない奴だっ」 「あぉぉぉ、ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 再び力強く抽挿を開始する。足柄の豊満な尻に提督の腰が当たりバシバシとリズミカルな音が響く。 「あっおっおっおっぉっんんんん、気持ち、いいっ」 提督は腰を叩き付けながらそっと足柄の股間に手をやる。 濡れた秘所、太い男根を食い占める膣口の上あたりをまさぐりそれを見つける。 「ひゃっんっ、それっ、イイっ」 背筋をビクンと跳ねさせて足柄の嬌声が一オクターブ上がる。 提督はクリトリスを摘まんだのだ。 「足柄はこれが好きだったな」 「くぅぅぅっクリ、お豆ぇもっと、もっとぉぉ、引っ張ってぇ、痛くしてぇ」 さすがに全力で引っ張ったりはしないがそれでも指の力を強める。 膨らんだクリトリスを引っ張るだけではなく押し込むようにぐりぐりと擦る。 「そ、それ、それぇぇ、くひぃぃぃぃぃ!」 ぶるぶると背を震わせながら足柄がよがる。 抽挿のたびに豊満な乳房が揺れる。 「あっあっあっぁっんん、気持ちいいぃぃっ」 「おちんちん、中にいるのぉ、いい、いいのぉ」 戦闘で昂ぶった足柄を落ち着かせるのに抱くようになったのはいつ以来だろうか。 この方法をとっている-肉体関係を持っている艦娘は何も足柄だけではない。 そのことを、自分以外の艦娘が彼に抱かれていることを彼女たちは皆知っている。それでもなお、彼との肉体関係を続けている。 提督自身これが最良の解決方法だとは思わないが少なくとも足柄達はこの方法を受け入れている。 だが、提督とて男だ。普段、きりっとした自信家の足柄が自分に組み敷かれてあられもない声をあげるのに興奮しないわけが無かった。 「ああああっ、好き、好きぃっ、くあぁぁぁぁっ」 「っく、そんなにセックスが好き、か」 自嘲も込めて提督が問う。 「ちがっ、違うぅんっ」 足柄は乱れた髪をさらに振り乱して答えた。 「提督もぉ、提督も好きぃぃぃ」 足柄の潤んだ眼を見て抽挿が止まる。 「提督も、提督の……おちんちんも、好きぃ」 ぞくりとするような会心の笑顔を見て、提督の心に火が付く。 さっきに倍する力で己が男根を足柄のぬかるみにねじりこむ。 「あっあっぁっあっあっ、すごっ、強いっ」 熱い肉筒が嫌というほど男根を食い締める。 「くっ、だめだ。出る」 そう言ってペニスを引き抜こうとする提督に足柄は尻を押し付ける。 「いやっ、いやぁっ、抜かないでぇぇ」 「お、おい、足柄」 足柄は後ろで回した手で腰を抑える提督の手を握る。 「お願い。このまま、はぁはぁはぁ、このまま来てっ」 足柄の手を握り返すともう一方の手で抱くように上半身を持ち上げる。 「いくぞっ」 今までに無い強いストロークで足柄の最奥を突き上げる。 「あは、ぉっおおっ、んっ、中に、中にきてぇぇぇっ」 「んっ出るっ」 ペニスが胴震いすると灼熱の白濁が艦砲射撃のように足柄の奥を叩いた。 「あっ熱ぃ、イクッ、イグゥ、イグぅぅぅぅぅぅ」 がくがくと体を痙攣させてそのまま後ろに崩れる。 受け止めた提督も荒い息のまま足柄とともにゆっくりとベットに倒れる。 ずるりとペニスが足柄の膣から抜け出る。 後を追うようにして白濁が秘裂からどろりと垂れた。 愛しい艦娘を胸に抱く男と戦いの高揚と快楽の絶頂を味わいつくした巡洋艦娘が戸口から足早に去っていく影に気付くことは無かった。
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189 :名無しさん@ピンキー:2014/05/03(土) 18 34 22.18 ID AtwVUep/ ※鬱展開、キャラ崩壊あります。ある意味悪堕ちというかNTR 「よく来てくれた。時間通りだな」 「……何かご用ですか?」 使われなくなって久しい軍の施設内に男女の声が響く。 男は軍の高級将校、女は艦娘。 「なに、簡単な話だ。君に新しい任務を与えようというのだよ」 「それなら私の上官に仰ってください」 「無茶を言うな。いない人間とは話はできん」 「……」 男はこの艦娘、伊勢の上官である提督のさらに上の立場にある。 そしてこの男の言う通り、現在彼女達の提督は鎮守府にはいない。 いや、既に提督などと呼ばれる者は数えるほどしかいないのだ。 深海棲艦との戦いに勝利し、敵を失った軍はそれまでの発言力を失い、それまでの規模を維持できなくなってきていた。 しかし、戦争の功労者がそう簡単に失脚する事はない。縮小にはそれなりの理由がある。 膨れ上がったまま敵を失った軍はやがてあらゆる腐敗の温床となった。 軍の縮小は事態を重く見た政府による刷新政策の一環ではあったが、即座に全てが良くなるわけではない。 現に、よく分からない容疑で拘束された彼女達の提督は未だに戻ってきておらず、後任の者も現れない。 「君の上官がいない以上、君に直接下命するのは当然だろう?」 伊勢は俯いたままぎゅっと拳を握った。以前に一度あった時から、この男は心底気に食わない。 彼女達の提督は実直で口数の少ない職人肌の人物で、周囲からは頑固親父とも言われてはいたが、 部下である彼女達の事は常に気にかけており、実の娘のように可愛がってもいた。 そんな提督を伊勢も憎からず思ってはいたが、今目の前にいるこの男はそれとは正反対だ。 保身と出世にしか興味のない、一言でいえばいけ好かない男というのが伊勢の抱いた第一印象だ。 自尊心と虚栄心が人の形を持ったようなその男は、まさに腐敗した軍の象徴のように思えた。 「わかりました……ご命令を」 とは言え、気に食わないからと上官の命令を無視するわけにもいかない。 190 :名無しさん@ピンキー:2014/05/03(土) 18 37 26.56 ID AtwVUep/ 「単刀直入に言おう。兵の慰問を命ずる……どういう意味かは君も分かるだろう?」 「なっ!?」 艦娘の慰問とは何か、暗黙の了解であった。 「わ、私には出来ません!」 とは言え、年頃の娘である彼女らがそんな命令を簡単に聞けるものでもない。 「娼婦でもない君には難しい任務だとは思うが、これならどうかね」 男は横に置かれたモニターのスイッチを入れる。 映し出されたのは、薄暗い部屋の中で椅子に縛り付けられ頭に拳銃を突きつけられた妹の姿。 「日向!?」 「伊勢!駄目だ!逃げろ!」 お互いの音は聞こえるようになっているらしい。 「君が出来ないと言うのなら、君の妹にやってもらうだけだ」 「伊勢、私は覚悟できている」 日向の言葉に男の唇が歪む。 「ああ言っているが?」 「ぐっ……」 男を睨みつける伊勢。 「こんな下種共のいう事を聞く必要はない。私は慰み者にされるお前なんか見たくない」 「下種だと?貴様、それが上官に対する態度か!」 モニターの中で拳銃を突きつけていた士官が日向を殴り倒す。 「やめてっ!止めてください!私が……私がやります」 「よせっ!駄目だ伊勢!戻れ!」 引きずり起こされた日向が叫ぶ。 「私だって慰み者にされる日向なんて見たくないよ」 伊勢はそう言いながらモニターに背を向け、背後に集まってきた下卑た笑みを浮かべる兵士たちの方へ歩いていく。 「やめろ!私がやる!」 「日向、私は日向のお姉ちゃんだよ?たまにはお姉ちゃんらしいことさせなさいな」 「実に美しき姉妹愛か、いいねぇ。終われば二人とも自由を保障しよう」 男の言葉には反応せず、伊勢は笑顔でモニターに振り返る。日向を安心させるためか、自分を安心させるためか。 「終わったら、一緒に帰ろ」 「伊勢……」 「さあ、最初は誰?」 大柄な兵士たちに囲まれながらいつも通りの声で叫ぶ。 191 :名無しさん@ピンキー:2014/05/03(土) 18 41 10.23 ID AtwVUep/ 兵士たちは目くばせすると、そのうちの一人の士官が進み出て伊勢の胸ぐらを掴み、乱暴に引き倒した。 「ぐうっ!」 「へへっ、流石は戦艦か。良い体してやがる」 言うなり士官は伊勢の袴に手を突っ込み下着に手をかけるとその中に指を入れ、まったく濡れてない秘部を触る。 「ううぅ……」 嫌悪感に顔をゆがめる伊勢だが、士官はお構いなしに下着ごと袴をずり下げながら自分もズボンを下ろして、怒張した一物を突きつける。 「さて、後がつかえていることだし早速……」 「あうっ!」 士官の大きな手が伊勢の胸をインナーの上から鷲掴みにし、巨大な一物を一気に伊勢の中へ押し込んでいく。 「んあああああっ!!」 押し広げるように進む侵入者に伊勢は苦痛の悲鳴をあげるが、 士官は侵入する速度を少しも緩めず最奥に押し込み、伊勢の腰を掴みあげて大きくゆする。 「あっ、ぐううぅ!いぎっいあああっ!」 伊勢の悲鳴に周囲から歓声が上がる。 やがて二人の間に滴る血に交じって白濁液が流れ落ちる。 「うくぅ!うっ、あっ……」 ビクンと伊勢の体が跳ね、人形のように動きを止める。 「この体で生娘とはな」 「艦娘ってのは男日照りなんだろ」 「あのおっさん、思ってた以上の堅物だったか」 周囲の兵士たちが口々に騒ぎ、伊勢の嗚咽を掻き消していく。 「少尉。時間短縮のため口及び肛門の使用を提案いたします」 「はっはっは。時間短縮か!まあいい。全員好きな所に並べ」 伊勢から一物を引き抜きつつ、少尉と呼ばれた士官が言うと兵士たちから再び歓声が上がり、やがて三つのグループに分かれた。 「よし、次」 少尉が伊勢から離れ、次の兵士が跨る。 同時に仰向けに寝かされている伊勢の背中側にも別の兵士が入り込み自分の腹の上に伊勢を乗せるように陣取る。 「えっ!?ちょ、ま、待って!やめて!そこは……」 「うん?何だ?やめてもいいのか?」 背中側の兵士の言葉に伊勢の理性が蘇る。 (駄目だ。私が拒めば日向が……) 「何なら妹ちゃんにやってもらってもいいんだぜ」 「そ、それだけはやめて!私がやります。私でやってください!」 三度兵士たちから歓声が上がる。 「聞いたか。自分からやってくださいだと」 兵士たちがはやし立てる中、伊勢は覚悟を決めて目を閉じる。 192 :名無しさん@ピンキー:2014/05/03(土) 18 43 43.19 ID AtwVUep/ 「いぎああああっ!!いっ、いだっ、お尻壊れぎいいいいいい!」 絶叫が響く。 「かひゅ!ひゅ!ひゅう!」 「おい殺すなよ」 笑い声が広がる。 前からも同時に突き上げられ、声にもならず肺から空気が絞り出されていく。 苦しさのあまり大きく開かれた伊勢の目に、先程と同じぐらいに巨大な一物が迫ってくる。 「ごむぅ!うむううう……むぐっ」 「ほらさっさと扱け」 叫び声に蓋をするように一物が口に押し込まれるが、とてもそんな事をする余裕などない。 とは言え、伊勢が落ち着くのを待ってくれるような紳士であればこのような事は端からしない。 「ほら、こうするんだ」 「ぐむう!もごぉ……」 兵士は伊勢の結わいた髪の根元を掴むと頭を前後させる。 苦しそうに顔を歪める伊勢だったが、吐き出すことは許されない。 「うぷっ!ごほっ、ごほっ!ごっ……くひいっ!」 噴出した大量の白濁液が伊勢の口から溢れだし、むせ返っている間にも前後の穴からの突き上げはやまない。 「おおっ、なんだかんだ言って感じてるじゃねえか」 「ちがっ……そんなんじゃ、ひゃあん!」 幸か不幸か、伊勢の体は前に関しては女として正常な反応を示し始めている。 「ふああっ!違う!気持ちよくなんか……あん!」 口とは裏腹に、伊勢はすでに快楽を感じ始めていた。 (なんで?私こんなの嫌なのに。気持ちいいなんて……そんな……) 「うふぁぁ!ひゃあん、ひっ、くううぅ」 伊勢の心とは裏腹に、前はくちゃくちゃと音を立てる。 「よし次だ」 洪水のように流れ、広がっていく白濁液の海の中、もう何度目か分からない交代の号令がかかる。 「ふひゃん!はぁ…はぁ…次、早く…」 「はは、乗ってきたじゃねえか」 伊勢の気持ちなど本当は知っているであろう兵士たちの中には、わざとじらすような態度を見せる者も出始めた。 (日向……もう少し、もう少しだからね…) 「いぎっ!ひゃあん、ひゃああっ!ぐむうぅぅ!」 かわるがわる全身を犯される中、伊勢はただ日向の事を思い耐え続ける。 「よし。これで全員か」 無限に続くように思われた責め苦は、ついに終わりを迎えた。 193 :名無しさん@ピンキー:2014/05/03(土) 18 47 03.47 ID AtwVUep/ 「よく耐えたな。敬服に値するよ」 「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…。日向、日向は……?」 「ああ。勿論開放するさ」 一部始終を見ていた男は薄汚い笑みを浮かべながらそう言うと、顎で隅に設置された古い建屋を示す。 元々何かの格納庫か整備工場だったのだろうこの場所は、在りし日には事務所にでもしていたのだろう小さな建屋があった。 示された場所に、動かない体を引きずりながら一歩一歩近づく伊勢。 全身のどこにももう力は入らず、痛みを訴える下半身はいう事を聞かず、鉛のように重たく感じる。 「日向、日向……終わった、終わったよ……」 ようやく辿り着いた建屋の扉の前で伊勢は呟く。 涙と白濁液でぐしゃぐしゃになった顔に初めて笑顔が戻った。 「さあ、帰ろう。日向」 倒れ込むように扉を押し開け、中に転がり込む伊勢。 その目に映ったのは、 「んひいいっ!もっと、もっとぉ!ひひっ、あひいっ」 兵士たちに囲まれ、自分と同じぐらい白濁液に塗れながら、一糸まとわぬ姿でよがり狂う妹の姿。 「ひゅう、が…?」 目の前の現実が理解できず立ち尽くす伊勢に背後から男の声が聞こえてくる。 「ああそうだ、言い忘れていたが、殊勝な妹さんだね。姉の姿に心を痛めて自分が変わると言い出したよ。 それで本来なら君に行くはずだった分のいくらかを妹さんにお願いした」 「日向?嘘でしょ……?ねえ、ひゅうがぁ……」 「とは言え流石に私も気の毒に思ってね。少しでも助けになればと、ある薬を打ったんだが……どうも一回の量が多すぎたかな?」 男はおかしそうにそう続ける。 「おお何だ?姉ちゃんの方も混ざりたいってか?」 一人の兵士が立ち尽くした伊勢の腕を掴もうとした瞬間、 「日向に触るな糞共!!」 その腕を逆手にとって引き付けると、体勢を崩した兵士の首を掴み、後頭部を壁に叩きつけた。 崩れ落ちる兵士を尻目に、どこにそんな力が残っていたのか不思議なほどの勢いでもう一人近くにいた兵士にとびかかる伊勢。 怒りと憎しみに染まった悪鬼の如き表情からはいつもの温和な彼女は到底想像できない。 銃を抜くのも間に合わないと判断して素手で応戦しようとしたその兵士の腰から、 すれ違いざまに拳銃を奪い取るとハンマーのようにして頭を殴り飛ばす。 しかし、そこがお終いだった。 一瞬の隙をついた他の兵士たちが伊勢を羽交い絞めにし、一斉に馬乗りになって取り押さえる。 194 :名無しさん@ピンキー:2014/05/03(土) 18 49 09.45 ID AtwVUep/ 「いやはや、驚いたな。まだそんなに動けるか」 「貴様!殺す!殺す!殺してやる!」 素直に驚いたという風に現れた男に、伊勢は足元から睨みつけてそう叫ぶ。 「その調子ならもう一巡お願いできるかな?」 「離せっ!離せくそ!ぶっ殺してやる!」 呪詛の言葉を吐き続ける伊勢を集まってきた兵士たちが取り囲む。 やがて伊勢の声は途絶えたが、直後に一人の兵士が叫ぶ。 「おい!拘束具だ。何でもいい。口にはめろ!こいつ舌噛みきる気だ!」 腕を伊勢の口に押し込みながら部下に命じる。 「口は売り切れか」 「仕方ねえだろ。噛み千切られたいか?」 兵士たちが冗談めかして呟く。 「ああそうだ。元戦艦が二人。どちらも調教済みだ。薬代は料金に入っている」 建屋の中で男が電話でどこかに話している。 「ああ、うん。ははは、いやこれからも宜しく……では」 電話を切った男に一人の士官が報告する。 「中将。姉が到着しました」 「よし来たか。全くいい商売だ」 ほくそ笑みながら男は建屋を出ると、護衛の兵士たちと共に時間通りに現れた相手の前に立つ。 「妹は、山城は無事なんですか!?」 「ああ、無事だとも」 終 +後書き 以上スレ汚し失礼しました。 伊勢日向は健全な意味で仲良しな感じが良いと思った。 普段温厚な子がブチぎれる程度の絶望感ていいよね(ゲス顔ダブルピース)
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「Hey! テイトクー、Happy birthday to you!!」 朝から大きな声を上げ、勢い良く執務室の扉を開き、金剛が片手に包みを持って入ってきた。俺は突然のことで眼をぱちくりさせ、暫く金剛を見つめた。そして、もうそんな時期なのかと、机の上のデジタル時計の暦表示を確認する。九月一日。紛れもない俺の誕生日がそこには表記されていた。 しかし、俺は金剛にまだ誕生日を教えた記憶はなかったので、何処で知ったのだろうと思考をめぐらそうとすると、後ろに四つの影が動いた。金剛の後ろについて回っている四人組みは今この鎮守府には暁達「第六駆逐隊」の子達だけなので、予想を立てると、大当たりだったらしく、後ろから暁、響、雷、電の四人組が顔を出した。 「司令官、お誕生日おめでとう。これからも、もっと私にたよってよね」 「お誕生日、おめでとうございますなのです。司令官も暁に見合う大人にはやくなってよね」 「司令官、おめでとう。今度お祝いにウォッカを飲もう」 「司令官さん、お誕生日おめでとうなのです。この間おじいちゃんから手紙が来て、そこに司令官さんのお誕生日が書いてあったのです。 それで、是非とも皆でお祝いしたいと、初代秘書艦として他の艦娘達にも教えさせていただいたのです、ご迷惑でしたか?」 皆が俺に祝いの言葉を述べた後に、電は少し不安そうに聞いてきた。 とんでもないと俺は顔を横に振る。 向こうで終戦し、ミネルバ組はバラバラになり、俺の誕生日を祝ってくれるのはルナや部隊長だったキラさんだけだった。まあ、ごくたまに会えばバルトフェルト参謀やクライン議長もだが。 しかし、ルナが戦死し、俺がザフトを退役してからの数年、暫く俺の誕生日を祝ってくれてるのは誰も居なかったのだ。いや、後日メールを見ると一応キラさんとかは祝いの言葉をくれてたりしたのだが……アスラン? 知らない子ですね(赤城風に) なので、このように誰かに誕生日を祝ってもらう。というのが久しぶりで、とてもうれしいのだ。うれしさのあまりに固まってしまったのだ。不覚にも目頭が熱くなるほどに。 「テイトクー、私からのPresentネー」 金剛は俺に先程から持っていた包みを差し出してきた。俺は軍帽の鍔で目元を隠しながらそれを受け取る。よくよく見てなかったが、少し細長い箱のようだ。 「開けてみてクダサーイ」 ニコニコといつも通りの笑顔で催促する金剛。俺はリボンを解き、包みの中から出てきた箱を開くと其処から出てきたのは、金の装飾が施された万年筆だった。 「折角だから毎日使ってもらえるものがいいと思いましたネ。使ってネー」 金剛は少し照れたようにはにかんだ。装飾の一部によく見るとハートのようなマークがある。つまりはそう言うことなのだろう。俺も少し顔が熱くなった。 「私達からもあるわよ、食堂に置いてあるの」 「金剛さんは待ちきれなかったから持って来ちゃったけど、他の皆用意してるんだ。ケーキもあるよ」 暁達は俺の手を掴み引く。 その瞬間向こうでの記憶がよみがえった。ヨウランやヴィーノに手を引かれ、ルナに背中を押され、いつも端から見守っているはずのレイが俺を目隠したこともあったな。 食堂で、俺達の部屋で。誕生会をしてくれた。家族がいない俺を気遣う気持ちもあっただろうが、あいつらは仲間として俺の誕生日を一緒に祝ってくれた。とても、大事な記憶が。 それを思い出し、更に目頭が熱くなる。全く、こいつらにかっこ悪い顔見せたくないってのに……。 「お前ら、ありがとな」 かっこ悪く、少しみっともない顔かもしれないが、今伝えないと意味がない。そう思い、俺は金剛達のほうをまっすぐ見ながら礼を述べた。暁達は少し驚いたような顔をしたが、それも一瞬、彼女達は微笑んで俺を先導する。 「司令官はまだまだ子供ね、こんなことで泣いて。こんなので泣いてたら食堂着いたときには号泣よ?」 「大丈夫よ司令官、また泣きたくなったら、今度は雷の胸を貸してあげるわ?」 「そうだね、今日はまだ始まったばかりなんだから、まだまだ涙は取っといてよ」 「なのです!! ごちそうもあるし、皆からのプレゼントもまだまだあるのです」 俺はああとだけ返事をして、着いていくのだった。 『テイトク、私は人が泣くのは嫌いだといいました。けど、例外が出来ました。心が温かくなる悲しみとは魔逆の……うれし泣きの涙、こちらまでうれしくなります』 金剛は俺にだけ聞こえるように今耳打つ。うれし涙。俺も暫くぶりに流したが、やはりいつも流れる涙とは全く違う。 俺は見つめてくる金剛の顔を見返した。目が合うと金剛は俺に笑いかける。暁達も同様で、見つめると、こちらに笑顔を向けてくれる。きっと、食堂で待っている他の艦娘達も同様のことをしてくれるだろう。 俺もいつか、こいつらにうれし涙、というものをさせてやることができるようになるだろうか? いや、ならなきゃいけないんだ。俺は成長を、今日の、いやこれまでとこれからも含めてこいつらの優しさに誓おう。そう心に決め、着いた食堂の扉を開くのだった。 同時に、パンパンと音が響き、紙テープが飛んでくる。ああ、今日はいつもとは違う意味で泣けそうだ。
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441 :名無しの紳士提督:2015/07/19(日) 23 10 28 ID h69sGV4I 夏服の艦娘の悩み 「衣替えしてから明らかに提督がよそよそしい」 「提督が常に前屈みでとても辛そうにしている」 442 :名無しの紳士提督:2015/07/20(月) 16 14 01 ID ewpME9kc 短めっつーか1レスだけど大淀さんで。禁欲提督ってアイディアいいよね… 執務中に水着を見せびらかしに来た第七駆や天龍に愚息が反応してしまい、椅子から立ち上がることができなくなった。 大淀「提督、そろそろお昼にしないと食堂が閉まってしまいますよ?」 提督「…すまないがここ(執務室)まで運んでもらえないかな、ちょっと立て込んでて」 大淀「そうですか? 私が見たところむしろ普段より進んでいたような…」 手元の書類を覗き込むように顔を近づける大淀。流れる黒髪からはシャンプーに混ざったほのかな女の子の匂いが鼻孔をくすぐった。無防備な胸元からは白い小振りな乳房とラベンダー色の下着が見え隠れしている。 提督(い、いかん… ここ最近ろくに処理してなかったから大淀の貧相な胸でも股間に来る!) 大淀「提督、どうしました? 顔が赤いですけど、風邪ですか?」 提督「え、いやこれは」 大淀「少し失礼しますね、んっ…」 前髪を掻き分けると大淀はこつんと額を合わせた。互いの吐息が感じられる距離に思わず全身が硬直する。大淀の瑞々しい唇と美しい鎖骨のラインから目が離せない。 大淀「…やっぱり、少し熱っぽいような…」 提督「そうか… 医務室から薬を貰ってきてくれないかな、少し休んだらまた執務に戻るよ」 大淀「あまり無理はなさらないで下さいね? さっきも言いましたがお仕事は順調ですから」 執務室から退出する大淀を見送ると、提督は大きなため息をついてぐったりと机に突っ伏した。 提督「…ちょっと出ちゃった…」 443 :名無しの紳士提督:2015/07/20(月) 17 17 58 ID smtx2ctc GJ! 昂ぶってるおかげで普段まったく性的に意識してない娘に欲情するのって良いですね
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過去の事例を元に作成した荒らし報告をする際の注意点です。 ピンクちゃんねるは巨大な掲示板ですから、荒らし対策はほぼマニュアルに沿って行われます。 (残念ながら個別の内容の深い吟味は行われません。) また荒らしに対するレスが含まれると、報告および削除依頼も非常に難しくなってしまいますので、絶対しないでください。 1.報告対象 (1)eroparo:エロパロ[レス削除]での削除対象はガイドラインにおける4.5.6 現在スレを荒らしている死刑執行人 ◆QSJNUz260oには以下のような特徴があります。 自分ひとりでIDを変えて自分を自分で煽り自分で叩いてスレをかき回す ひたすら他人および職人へのレスを自演扱いにする コピペ その為、あらしレスにおける削除理由は 削除理由・詳細・その他: 4. 投稿目的による削除対象 レス・発言 5. 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿 レス・発言 6. 連続投稿・重複 連続投稿・コピー&ペースト となります。 (2) あらしの自己レスへのチェーンレスを報告しても規制および削除はされない 書き込みを沢山する人としか運営は見なさないからです。これまでの荒らし事実考慮されることはないでしょう。少なくとも現状では。 2.書き方について 報告スレ主が報告相手に対して、私怨を感じさせる言動が少しでも感じられたら運営は削除をしません。 報告している期間は沈着冷静な言動をしなければなりません。つまり、あくまでも「あらしを報告しあらしレスの削除依頼をしているだけ」というような姿勢でないとダメです。 「いつもいつも荒らしやがって!!!」というような感情が見えたら、削除要請は絶対に通りません。 また、被害を受けているからといって、理解してくれるように努めると逆効果です。通る要請も通らなくなります。 3.あらしを相手にする人がいると、報告できるレス数が減る 例えば、以下のようなやり取りがあったとします。 参加者のあらし宛てのレス あらしレスA(住人への返信) あらしレスB(レスAへのチェーンレス) あらしレスC(レスBへのチェーンレス) あらしレスD(レスCへのチェーンレス) あらしレスE(レスDへのチェーンレス)) ↑ このようなパターンのスレの流れがあった場合、A~Eにマルチコピペが含まれていても、起点は参加者のレスなのでA~Eだけを報告対象に含めると、「ぶっこぬき」と判断されて運営に無視されます。 他の参加者が一連のレスの原因だと運営は見なすからです。 原因を作った住人は報告しないで荒らしだけ報告することは「ぶっこぬき」と呼ばれます。報告対象に一つでも「ぶっこぬき」が含まれていると、その報告レスの削除はほぼ無視されます。 4.最後に 重要なのは、私たちが荒らしを決して相手にしないことです。あらしがレスをもらった場合、それが罵声であったとしても寂しがり屋の荒らしは「エサができた」と考え喜びます。良心のある読者の皆さん、ぜひご協力ください。 荒らしに関する愚痴はあらしヲチ・愚痴コメント欄にどうぞ。
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4-2-1 赤道直下とはいえ流石に夜になると涼しい風が吹く。 煌々と光る13夜月の月光が眩しいくらいに見える。 月明かりを楽しみたいため照明は抑え目にしている。 開け放した窓から入る風に含まれる潮の香が男の心を擽る。 ―やっぱり、俺は海が好きなんだな。 柄にも無くロマンチックな気分になっている自分に苦笑する。 そして、高まる胸の鼓動が緊張からもたらされるものであることに改めて気づかされる。 ―やれやれ、これじゃ童貞だな…昔はバーって言ったんだっけか。 帝国海軍の将帥に憧れ、それに近しい立場になった男は、それ故か妙に帝国海軍士官ぶりたがる傾向にあった。 その割に完璧に士官ぶれて無いところがこの男-提督の長所でもあり短所でもあった。 これから一人の艦娘が彼の私室を訪ねてくることになっていた。 夜、艦娘が独りで自室を訪ねてくる。 それ自体は特に珍しくも無かった。 だが、今晩訪ねてくる艦娘は特別だった。 大日本帝国海軍一等巡洋艦妙高型4番艦「羽黒」。 かの大戦では蘭印攻略戦を皮切りに、サンゴ海、ミッドウェー、ソロモン、マリアナ、レイテと勇戦し大戦最後の水上戦で倒れた勇者。 幸運艦、武勲艦の名を欲しい儘にし幾多の海軍士官下士官兵に愛された傑作重巡。 その魂を継いだ艦娘が彼の部屋にやってくる。 恐らくは彼と契りを結ぶために。 そして、彼は彼女を武勲艦だから愛しているのではない。 セミロングボブの黒髪も、いつも八の字気味の眉も、伏し目がちの大きな目も、少し猫背気味の姿勢も。 引っ込み思案なところも、仲間思いなところも、芯の強さも。 気が付けば彼女の全てに彼は恋をしていた。 ―恋、しているのか?俺は! ぶふっ、と変な息を漏らしてちゃぶ台に提督は突っ伏しながら赤面した。 いい歳を恥ずかしい、とは思うが短くない人生経験からしてこれは間違いない。 部下に恋するなど、まして自分よりも随分と年下に見える娘に恋するなど思ってもみない事だった。 「ふふ、道理で、緊張するわけだ」 顔を上げると口に出して笑いがこみあげてきた。 恋する彼女との初めての夜。 リラックスできるほど彼は男前では無かった。 キッチリ決めた二種軍装。オーデコロン。髪もしっかり整えた。 無論、既に入浴を済まし念入りに体も洗ってある。 笑えるぐらいの童貞力である。 それほどに彼は羽黒に恋をしていた。 時計は2155。 私室をノックする音が響いた。 「誰か?」 扉の向こうに誰がいるのかはわかっていたが、平静を装うため誰何の声をかける。 「羽黒です、宜しいでしょうか?」 大きくも小さくも無く、ただ静かだが強さを感じる声が返ってきた。 彼の恋してやまない、彼の心を沸き立たせ、不安にさせ、切なくさせる声が。 「入って宜しい」 4-2-2 扉が開き、廊下の微かな灯りを背に受けた細いシルエットが浮かんだ。 セミロングボブの髪に銀色の髪飾り。 朱の射した顔に大きな瞳と可憐な唇。 そして、普段の妙高型お揃いの制服と同じ色の和服。 月光に冴えるたおやかな菫のような美しさに提督は息を飲んだ。 「…あの、司令官さん?」 普段の気弱気な羽黒の声で提督は我に返った。 「あ、いや、ごほん。どうぞ」 鯱ばって立ち上がると羽黒を中に招き入れる。 井草の畳に戦艦長門の模型を飾った箪笥と障子にちゃぶ台。 最近、戦果で手に入れた改修予算を一気に使って和風を好む彼は部屋を完全に和装に整えていた。 ホテルを改装した天井の高い鎮守府の部屋にいささかミスマッチではあったがここが落ち着くという艦娘も少なくない。 羽黒は出された座布団に静々と座った。 ちゃぶ台を挟み向かいに座った提督はまんじりともせずその姿を呆然と見つめた。 ―綺麗だ。 暫く沈黙が続いたが、緊張感に耐えられなかった提督は口を開いた。 「その、似合ってるな。その菫色の和服」 「……ありがとうございます」 はにかむように羽黒は上目づかいに微笑んだ。 「妙高姉さんが選んでくれました。その、司令官さんのお部屋にはこの服が合うって」 そう言って羽黒は頬を染めた。 『そうそう、和服の方が殿方は色々と致しやすいし、誘いやすっ、げふ』 と力説する足柄を那智がひじ打ちをして黙らせた事は黙っている。 ―はぅぅ、き、緊張するよぉ 誠意一杯の勇気を振り絞って提督の部屋に来たものの何をどうしたらよいか見当がつかない。 ―そうだ、お酒。那智姉さんありがとう。 『お互いいける口なんだからこれを持っていけ』 と那智から渡されたのは山形の銘酒《羽黒山・純米吟醸》の四合瓶だ。 『あ、あ奴は吟醸が好きだから…』 頬を染めそっぽを向きながら酒を渡す那智。 上がり症な羽黒と妙なところで口下手な提督の事を考えての事なのだろう。 那智の心中が複雑なのは羽黒も理解できた。 提督は那智にとって飲み仲間であり、想い人でもある。 妹が本懐を遂げられるのは喜ばしいが、焼きもちも同時に焼いてしまう。根が素直な那智の顔にありありとそう書いてあった。 妙高が酒瓶を丁寧に包んでくれた。 『羽黒。あんまり飲ませちゃダメよ』 明日は土曜日。とは言え鎮守府は現在、難関海域を攻略中であり土曜日といえど課業は普通にある。 深酒をさせて鎮守府の運行が滞っては、現在の秘書艦である妙高の立場も無い。 『そうよぉ。飲み過ぎると提督も若く無いから、いざっ!て時に、勃たないかっ、うぼぁ』 余計な事を付け足そうとした足柄の水月に那智の拳がめり込んだ。今夜提督と夜を過ごせない八つ当たりが20%くらい入っていただろう。 4-2-3 「あの、司令官さん。こ、これ。い、一緒に飲みませんか」 「ん?おお、羽黒山の純米吟醸じゃないか!羽黒、ありがとう」 そう言うと茶箪笥から取り出した湯呑茶碗を二つ並べた。 「肴、肴は~。はは、こんなのしかないか」 そう言って取り出したのは、携帯糧食のイワシの缶詰だ。 「本当は暖めた方が旨いんだけどな~」 うきうきとイワシ缶のふたを開け、割り箸を二膳、ちゃぶ台に置いてから提督ははたと気づいた。 羽黒をほったらかしにしていた事を。 「す、すまん羽黒。久しぶりの吟醸酒だから浮かれちゃって…」 ちゃぶ台の向こうにちょこんと座った羽黒に真剣に頭を下げる提督。 日本酒を前に浮かれモードの中年士官をポカンと見ていた羽黒だが、やがてクスクスと笑い出した。 「司令官さん、お酒が大好きなんですね」 「へっ?……いやぁ、恥ずかしいところを見せたな」 羽黒が怒っていないと気づき、頭をポリポリと掻く提督の前に湯呑茶碗が出された。 「お一つ、どうぞ」 「ああ、すまない。いただこうか」 羽黒は嬉しかった。 普段から厳格というには程遠い提督ではあったが、こんなにくだけた姿を見るのは初めてだった。 それだけに彼に一歩近づけた気がした。もっともっといろんな彼を見たい、知りたい、近づきたい。 一緒にいたい。 少なくとも今夜、彼の最も近しい場所にいるのは自分なのだ。 勇気を出して良かった。 応援してくれた姉妹や鎮守府の仲間に感謝しながら茶碗に美酒を満たしていく。 「ど、どうぞ」 「羽黒も飲めただろ、さぁ」 恐縮する黒髪の艦娘がそっと茶碗を差し出した。 羽黒と二人きりで飲む。 今まであるようで無かったシチュエーションだ。 欠けていた時間を埋めるよう酒が満たされていく。 「じゃ、乾杯」 4-2-4 「か、乾杯」 茶碗をかかげると提督は一気にそれを煽った。芳醇な香りの液体が喉を下る。 本来なら一口含んでじっくりと胃の腑に落としていくのが良いのだろう。 しかし今は、乾杯、その言葉の通り盃(茶碗だが)を乾してしまいたい衝動を抑えることはできなかった。 緊張とそれを上回る高揚感。目の前にいる艦娘と二人の時間を持てた事が提督には嬉しかった。 菫色の衣に身を包んだ羽黒が酒瓶を掲げて待っていた。 咳払い一つしてそっと茶碗を差し出すと慎重に酒を注いでくれる。 紗で織られた和服の菫色と羽黒の白い肌が絶妙な色気を醸し出す。 袂からチラリと見える脇と胸元の合わせ目につい目が行ってしまう。 いつも猫背気味なので、気が付かなかったがそこそこのボリュームをそこは主張していた。 「あの……や、やっぱり、気になりますか?」 ひょいと顔を上げると赤面した羽黒と目が合った。 恥ずかしがりやの彼女は普段ならこんな表情の時は目線を逸らしているところなのだが、今日の羽黒は違った。 男の方が赤面しながら恐縮して先に視線を逸らしてしまった。 「い、いや…その、なんだ、気にならないと言えば嘘になる」 ちびりと酒を口にする。妙に喉が渇く。 「……羽黒。こんな近くで君を見た事が無かったから」 茶碗をちゃぶ台に置くと羽黒の傍らに座る。 「綺麗だよ、羽黒。気付かなくてゴメン」 恋する男の顔がすぐ隣に来て羽黒の心臓は一瞬ドキリとする。 普段なら尻尾を巻いて逃げ出してしまうのだが、今日の彼女は違っていた。 羞恥や怯懦よりも彼への思慕の念が勝った。 「私も……司令官さんの顔、こんなに近くで見るのは初めてです」 そう言って彼女は瞳を閉じた。 提督は羽黒の肩に手を置いた。一万㌧重巡娘とは思えないほど細く柔らかな肩。 そのままそっと己が胸に寄せると唇を重ねた。 薄明りの和室に二人の影が重なる。 二種軍装に重なった和装の菫色が薄明るい灯りの下で静かに揺れる。 「んっ、はー……はぁはぁはぁ、しれい、官さん、んんっ」 長い接吻で苦しくなった息を継いだ羽黒だが、提督の顔をほうと見つめると自らその唇に口づけた。 ―司令官さん、司令官さん……。 ずっと恋焦がれていた男の唇は思っていたより熱くて強くて、切なかった。 ―離したくない。このまま時間が止まってしまえばいいのに………。 「んふっ、ちゅちゅちゅ、んんっ、ふぁ、んちゅ」 4-2-5 「んっ、はぁ、はぁはぁはぁ、羽黒っ、待った」 執拗に唇を求める羽黒をそっと引きはがし提督は荒い息をついた。 「はぁはぁはぁ。はー、慌てないでくれ。俺も我慢できなくなる」 こつんと羽黒の額に自らの額を合わせ提督は苦笑いする。 彼とて思い焦がれた羽黒との接吻に興奮しないわけは無かった。 「あ、あの…ごめんなさい」 いつもの口癖が羽黒の口から洩れたが、いつものように顔を俯けてはいなかった。 羞恥に染まった真っ赤な顔を提督に向け精一杯の笑顔を作って見せる。 「が、我慢しないでください……羽黒、精一杯頑張ります」 「……羽黒っ」 男に我慢などできるはずも無かった。そのまま、ぎゅっと羽黒を抱きしめる。 「きゃっ、し、司令官さん?」 「羽黒、我慢しないぞ?いいな」 こくりと頷いた黒髪の娘の手を取った提督は彼女を夜具の上に導いた。 4-3-1 菫色は不思議な色だ。 楚々として清らかなイメージと蠱惑的で妖艶なイメージが混在していた。 夜具の上に横たわった羽黒が正にそうだった。 はだけた襟から上下する白い膨らみが垣間見える。 浅黄色の帯でくくられた腰は程よく肉付いてまろやかな曲線を描いている。 乱れた裾から伸びる足は陳腐な表現だが白魚のように美しかった。 思わずごくりと喉が鳴った。 そのままもう一度口づける。 「ん、んっ?、はぁぅ、ちゅ、れろ、ふぅんっ」 今度のキスは文字通り遠慮は無かった。 可憐な唇を割り開いて提督の舌が羽黒の口に侵入する。 閉じていた前歯をそっとノックするように優しく愛撫するとゆっくりと口腔が広がった。 そっと舌と舌を逢わせるとびくりと舌が震える。 あまりにも予想通りの彼女らしい反応が微笑ましい。 そのままゆっくりと舌を絡めると羽黒も合わせるように舌を絡める。 熱く湿った肉のうねりと時折ふれる奥歯の硬質の滑らかさが心地よい。 提督の舌と共に送り込まれる唾液をごくりと飲み込むと胃の中から体中に熱が伝播していく。 「ふぅ、んふぅちゅ、ちゅちゅ、んちゅ、ふぁ、れろ」 提督は羽黒の口内を堪能するとゆっくりと彼女の舌を自身の口内に引き入れる。 おずおずと提督の中に侵入した羽黒の舌は柔らかく提督の口内をくすぐり始める。 前歯、奥歯、歯の裏、歯茎、唇の裏側、舌の付け根、次第に動きは大胆になっていく。 口と口での愛撫を続けながら、提督の手が袖から胸に侵入する。 「んちゅ、ちゅ、ん、んんっ?ふぁっ司令官さん?」 「すまん。でも、我慢できないって、言ったろ」 肌襦袢の下にたどり着いた手がふわりと膨らみに触れた。 下着に抑えつけられていなかったそれは柔らかく弾力した。 「あっ、やっ、んん」 柳眉を八の字に寄せて羽黒は思わず声を出してしまう。 初めて男の手に触れられた乳房が熱い。 「や、んん、ふぅんっ、くぅ、あはぁ、ん」 ―恥ずかしくて顔から火が出そう。でも、気持ちいぃ。 肉欲に浮かされ始め頭の芯がぼんやりとしてくる。 それでいて体の感覚はより敏感になって痺れる様な快感が広がる。 4-3-2 「羽黒、脱がせるよ」 ぼんやりとする頭でセミロングボブの髪が頷いた。 緩んだ帯をそっと外し、下帯を解く。肌襦袢を開くと白い裸身が現れた。 きめ細やかな雪肌が羞恥と情欲でほんのりと桃色に染まっている。 細身の体はその名を持つ重巡洋艦の最上甲板が作る曲線のように優美かつ引き締まっている。 華奢な印象の肢体に比べて、乳房はふっくらと盛り上がりピラミッド型に配置された前部主砲群のように存在感を主張していた。 当然のことながら主砲塔とは違いあくまでもなだらかで柔らかな双乳の先は桜色に色付いた乳首がツンと上を向いている。 荒い息で上下する初々しい乳房と相反して、贅肉のついていない腹部はなだらかだ。 縦に窪んだおへそがチャーミングなアクセントに見える。 飾り気のない白い下着が安産型の尻を包んでいる。 そこから伸びる白い太腿が内股に閉じられて淫靡さを醸し出している。 「羽黒、綺麗だ……本当に綺麗だよ」 戦場から帰ってくる艦娘達の中には艤装だけでなく着衣が大きく損傷している娘もいる。 羽黒も例外ではない。むしろ他の艦を庇って被弾し中破状態で帰港してくる事が多い。 不謹慎ながら、破れた着衣の隙間からそのプロポーションを邪推してしまったことが無いと言えば嘘になる。 しかし、眼下に輝く裸身は提督の陳腐な想像をはるかに超えた美しさだった。 提督の手が無意識に桜色の頂を持つ果実に伸びた。 「やっぱりダメ、恥ずかしぃ、です……そんなに、見ないで」 消え入りそうな声で羽黒は羞恥を告げる。 顔を真っ赤にした羽黒がおずおずと胸を隠そうとする。その手を提督は柔らかく抑えた。 「ダメ……見たい。今夜は羽黒をもっと知りたい」 そう言って乳房に指をめり込ませる。驚くほどしっとりと柔らかな肉が提督の指を包む。 少し指先に力を入れると乳肉は優しく押し返してきた。その肌触りと弾力に提督の欲情が高まる。 「あぁ、ダメ、んんん…しれぇ、官さぁん、はぁ、くぅん」 乳房を手のひらで包むように揉まれると愉悦の波が広がり、羽黒の全身に痺れる様な快感が響いた。 興奮から体積を増した白桃は提督の指に吸い付く様に弾み、その度に羽黒の口からすすり泣くような吐息が漏れる。 快感で意識がぼぉとなり、汗が噴き出す。しっとりと濡れた裸身が快楽に踊る。 「羽黒、痛くないか?」 「んぁんっ、は、はぃ。大丈夫、です、んんっ」 「じゃあ、こっちはどうだい?」 先端で切なげに揺れていた桜色の乳首を提督がクリクリと捏ねた。 既に硬く尖っていた乳首から全身に鋭く快感が走った。 「ひぅっ、あはぁぁんっ、やめぇ、はうぅぁ、はぁんっ」 一際大きな嬌声が和室に響いた。同時に提督はタガが外れたように羽黒の乳首に吸い付いた。 チュウチュウと敏感な突起を吸い、ぞろりと舌の腹で舐る。コリコリとした感触がなんとも心地よい。 口による愛撫を免れていたもう一つの蕾も提督は逃さない。 指の腹で優しく、時に強く弾く。増々硬度を増した尖りを乳肉に押しつぶしてはやんわりと引っ張り上げる。 4-3-3 「やっ、あはぁん、しれぇ、だめぇ、あはぁ、んっんん、あぁぁぁん」 乳房全体が熱く疼き、男の欲望に翻弄される桜の花芯は強烈な快感を全身に響かせる。 今まで感じた事のない快感が羽黒を責めたて、溶かしていく。 顔だけでなく首筋まで赤く染める羽黒の痴態に提督の隠れていた嗜虐心に火が付いた。 なだらかな腹をそろりと下り、いきなり純白の下着に包まれた秘苑を撫であげた。 「ひうっ、やあ、それ、はぅぅぅぅんっ」 「えっ?羽黒。お前、もうこんなに」 撫でた指先に纏いついた湿り気に提督は驚いた。湿り気というよりもそこは既に溢れる蜜でしとどに濡れていた。 「はぁはぁはぁはぁ、しれぃか、さん……私、こんな感じ、初めて」 「……嫌だったか?」 打ち続いた快楽の波で四肢の力を失い、荒く息をつきながら羽黒は喘ぎながら頭を振った。 桜色の頬に涙が伝う。チュッと提督の唇が雫を吸い取った。 そうしてから羽黒を全身に抱き寄せ耳元で呟く。 「じゃあ、もう少し羽黒のかわいいところを見せてくれ」 そういうと下着に指を滑り込ませ、ヒクつく秘裂を撫で上げた。 「あっ、いきなりっ、ダメぇ、んっ、ぁぁぁっ」 くちゅりと水音を立てて愛液が指の隙間から零れる。くちゅくちゅと探るように蠢いた指先は硬いコリコリとした器官を探り当てた。 既に包皮から頭をもたげていたそれを提督はくるりと指先で撫でた。 そのとたん羽黒の脊髄を鋭い快感が駆け上がった。 「ふあぁぁぁっ、そ、そこぉ、らめぇ、い、いきなりは、あぁぁぁぁぁん」 背筋を弓なりにして喘ぐ羽黒の裸身を片手で抱きながら、提督はもう一方の手で更にクリトリスを責めたてる。 指先で突起を摘まみすり合わせたかと思うと指の腹でグリグリと押し込む。 突起の根元から扱くように指を上下させ、先端をクリクリと弄り回す。 執拗に陰核を責めながら、唇で羽黒の全身にキスの雨を降らせる。 「ひぁっ、い、いぃ…そこぉ、すごぃ、そんな、の、あはぁぁぁぁんっ」 桜色の首筋、綺麗に窪んだ鎖骨、羽黒が喘ぐたび揺れる乳房、充血してぷっくりと盛り上がった乳輪、愛らしく形を変える臍。 それは愛撫というよりも食事だった。 飢えを満たすために一心不乱に獲物を貪る肉食獣のように届く範囲全てに唇で、舌で、提督は羽黒の全身を味わう。 生きたまま食事に供される娘には激痛の代わりに快楽が全身を支配していった。 そして、肉食獣の共演はクライマックスに向かおうとしていた。 連続する細かいオルガスムスで汗みずくの羽黒を提督は布団にそっと横たえる。 自ら着衣を全部脱ぎ去ると放心したかのような羽黒に口づけた。 「羽黒、いくよ……いいかい?」 「は、はい……司令官さん、私で良ければ」 4-3-4 ぐしょ濡れになった下着を取り去ると露に濡れた叢が現れた。少し大きめの大陰唇と小さくヒクつく小陰唇が淫靡に男を待っているかのようだ。 羽黒の足の間に体を入れた提督は己の切っ先を花弁にあてがった。触れた先端から女の胎内の熱さが伝わる。 そのままゆっくりと肉棒を羽黒に沈めていく。 亀頭が女肉をかき分けずぶずぶと奥に入る。 「くうぅっ、んんんんっ、はぅぅぅぅぅんっ」 固く目をつぶった羽黒は両手で布団を握りしめ衝撃に耐える。肉槍の膨らんだ先端が胎内を擦る感覚に羽黒は喘ぐ。 ゆっくりと挿入された男根を羽黒の可憐な秘孔は全て飲み込んだ。 ずんっと打ち込まれた提督自身が自身の胎内にあると胸の奥がほわっと暖かくなると同時に下半身が疼いてしまう。 「ん、くぅぅぅ、はぁはぁ、し司令官さんで、いっぱい、んん」 提督は羽黒に口づけた。そのまましばらくお互いの唇を啄み合う。 唇を重ねたままゆっくりと提督の腰が律動を開始した。 ぬちゅぬちゅと結合部から淫猥な音を出しながらペニスが羽黒の膣を擦り上げる。 亀頭の裏を擦っていく肉襞の感覚が提督の脳を焼く。 白熱する快感がを追い求めるように提督の腰の動きは加速していく。 びっちりと肉棒を咥えこんだ肉壁を押分けると羽黒の内臓が亀頭に絡みつきその精を搾り取ろうとしているように騒めく。 「ぐっ、は羽黒。すごい、気持ちいいよ、んん」 脳を焼く蜜壺の肉感に支配されて提督はひたすらに羽黒に腰を打ち付ける。 ずりずりと亀頭冠が膣壁を擦り、胎内を掻き分け侵入してくる。その度にゾクゾクとした快感が腰に走る。 特に膣口の裏側辺りをごりっと亀頭が通るときには頭の中が白くなるような快楽が体を貫いた。 膣壁全体で感じる肉棒の熱さと硬さが羽黒の心を満たす。 「ふあっ、あはぁんっ、しれぃかん、さん、来て、もっときてぇ」 手を上げて抱擁をねだる羽黒を抱きしめる。自身の胸板の下で柔らかく潰れる乳房の感覚が欲情を更に高める。 そのまま唇を奪うと舌を吸い上げる。羽黒も積極的に舌を絡め、ごくりとお互いの唾液を嚥下し合う。 息継ぎのため羽黒が口を離した隙に提督はたぷたぷと揺れる乳房にしゃぶりついた。 乱暴に舌でぐりぐりと乳首を舐り、唇で乳房を甘噛みする。 乳肉に刺激が与えられるたび、乳首が弄ばれるたび、愛液で滑る膣壁が男根をきゅっきゅっと締め上げた。 「あはぁっ、気持ちイイです……おっぱいも、おまたも、きもちいぃですっ」 「羽黒、俺も気持ち、イイよ。すごい、熱いっ」 愛液まみれの肉棒がトロトロに溶けた肉壺に入るたびに淫猥な水音がくちゅくちゅと響き、遅れて下腹と恥丘がぶつかり合うパンパンという音が続く。 提督の激しい息遣いと羽黒の恥ずかしげな嬌声と併せて二人の興奮を高めていく。 膣全体がペニスを包むように食い締め、ペニスはいよいよ硬度と体積を増し羽黒の胎内を圧迫する。 「羽黒、限界だ……いくよ」 4-3-5 「は、はいぃっっ、私も、もう、きちゃうっ」 強烈に腰を動かして羽黒の最奥にペニスを差し入れると提督は引き金を振り絞った。 溜りに溜った精液が陰嚢から尿道口を駆け上がるのがわかる。 膨れ上がった亀頭から爆発するように白濁液が羽黒の子宮に叩き付けられる。 二度、三度と男根が烈しく胴震いを起こしながら熱い精液を羽黒の胎内に流し込んでいく。 放たれた精液の熱さと衝撃と愛する男の子種が胎内に満たされていく感覚を感じて羽黒も絶頂を迎える。 同時に最後の一滴まで精液を搾り取ろうとするかのように子宮と膣が収縮する。 「はあぁぅぅ、熱っ、しれぃかんさっ、イクぅっっっっ」 提督にしがみつきながら全身をガクガクと痙攣させて羽黒は気をやった。 魂まで吸い取られるような膣壁の蠢動に提督も一瞬、失神しかける何とか踏みとどまる。 最後の力を振り絞り羽黒の横にドサッと寝ころぶ。 力を失ったペニスが膣から抜け、愛液とカクテルされた精液がコポコポと女孔から零れ出る。 ―羽黒、君が艦娘になってくれて、君に会えて、君を好きになれて……良かった。 横で眠る羽黒の裸身を抱き寄せて頬にキスをする。 そのまま愛しい女の体温を感じながら提督も意識を手放した。 … …… ……… 潮騒と海鳥の声に後押しされて艦娘が目を開けると自分の部屋とは違う天井が見えた。 未だ覚醒しない頭のまま、寝返りをうった彼女の視界に入ったのは提督の寝顔だった。 ―ふふ、司令官さんの寝顔、ちょっとかわいい……………へ? 一気に彼女、羽黒の意識は覚醒した。覚醒した途端に昨夜の情事を思い出す。 「あぅっ、昨日、私、司令官さんと……はぐぅぅ」 一気に茹蛸のように赤くなる羽黒。 同時に嬉しさもこみあげてくる。やっと傍にくる事ができた。私の大切な司令官さん。 しかし、同時に不安にもなる。 彼女の司令官さんは「みんなの提督」さんでもあるのだ。妙高型の姉妹を始め、榛名、鳳翔、千歳、雷を筆頭に駆逐艦勢とライバルは多い。 ―まあ、海軍士官さんともなればお妾さんの一人や二人いても当然だし。お妾さんに。 とは思うが、一人や二人で済まないのが現状である。以前の彼女だったら諦めていたかもしれない。 しかし、彼女は諦めない自分を取り戻した。 不屈の重巡洋艦羽黒はその最後まで勇戦敢闘した幸運の重巡なのだから。 けれど油断するな羽黒。 提督を好きな艦娘はこのあともどんどん鎮守府にやってくるぞ。 そして、提督がガキの頃から好きだった軍艦の実装もやってくるぞ。 頑張れ羽黒。 指輪をもらえるその日まで。
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駆逐艦には2種類ある。JCっぽいのと、それ未満っぽいのだ。 明言はしないが、言いたいことはわかるよな? まったく最近は憲兵がうるさくていかん。 で、俺はというともちろん両方大好きだ。よって今回は「JCっぽい」方、そっちの魅力について記したい。 たとえるなら「それ未満」の方が、やや固いほどに青い、完全に成熟する前の幼果ならば、 青さを残しつつもやわらかく熟れつつある果実、成長途上の危うい色香―――それがJCな駆逐艦の持ち味だ。 「え、ええっ? あ、あたしと……? しょ、しょうがないなあ、司令官は……」 陽炎型ネームシップ、陽炎。 いつも明るく明朗快活、変わった子の多い艦娘の中では珍しい正統派美少女の元気娘。 「命令でしたら、どうぞご随意のままに」 その妹艦、不知火。 いつも年齢に似合わぬクールな態度を崩さない、古参兵をも怖じ気づかせる眼光と殺気の持ち主。 彼女たちが「JCっぽい方」であることは、多くの人が同意する所だと思う(違う認識の提督がいたらすまない)。 で、そんな彼女たちに今、何をしてもらっているかというと。 「うぅ……あたしたちのスパッツで挟むとか、司令官ってやっぱ変態すぎるんじゃないかなぁ……」 「よくもこんなくだらないことを思いつきますね。ある意味、感心します」 全裸でベッドに腰掛けた俺の両太股にそれぞれ、着衣のまま(当然!)の二人が俺に背を向けて座る形になっている。 陽炎が左足側、不知火が右足側だ。 おそろいの、白い二本線の入ったグレーのスカートを片側半分ずつたくしあげさせ、 ぴっちりした黒スパッツに包まれた、陽炎の右太ももと不知火の左太ももを、俺の股間真正面でくっつけてもらった。 準備万端。あとは姉妹スパッツの作る魅惑の空間に、期待感でガチガチにフル勃起したチンポをIN! というわけだ。 「うわ、熱い……こ、こんなにあっつくなるんだ……お、おちんちんって……」 しゅしゅっ、しゅこっ―――と、自分と妹艦の間でひっきりなしに上下する熱い欲棒を、どこか呆然と見つめる陽炎。 普段、明るく人なつっこい彼女だが、いざHとなると緊張するのか、急におとなしく、しおらしくなるのがまた良い。 胸板に密着した薄い背中越しに、ドッドッドッと、可愛い心臓が早鐘のような鼓動を刻んでいるのがわかる。 「司令官が特殊なだけかと。随分な変態性癖をお持ちのようなので」 対照的に、不知火は声音もコンディションも平常そのもの。 黒い谷間から顔をのぞかせてはまた引っ込む赤い亀頭を、まるで虫でも眺めるように冷徹な瞳が見下ろしている。 ……いや、いつも以上に冷えた声はクールを通り越してコールド、北方海域の流氷めいてグサグサ突き刺さってくる。 ああなんてこった、そんな声と視線で蔑まれると―――もっとギンギンに勃起してしまうじゃないか! 「え、ええっ!? さっきよりカタくなってない、司令官っ!? だ、大丈夫かなこれ、痛くないの……っ?」 硬度と体積を増し、太ももの柔らかな圧力を押し返すほど大口径になった肉主砲の変化に、あわあわと慌てる陽炎。 「気にしないで、姉さん。大方、不知火たちの反応に劣情を催しただけよ。気持ち悪い」 そ、そうそれ! もっと言って不知火、もっと俺をゴミみたいに蔑んでくれ! あーチンポにビリビリ来る。 「不快です。ひとりで勝手に発情しててください」 「う、うう……。司令官って、最初はもっとちゃんとした人だと思ってたんだけどなぁ……」 そう言いつつも、二人は俺の指示どおり、思いっきり密着させた太ももinスパッツを、 互い違いにこすりあわせるように上下運動させてくれる。JC駆逐艦の若い脚に包まれたWスパッツコキ、この快感! たまらず後ろから二人の肩を抱き、明るい茶色とピンクがかった紫、姉妹それぞれの髪に鼻先を寄せて、 すーはーすーはー、爽やかな柑橘系の体臭をふたりぶんまとめて吸い込む。 うおおっ、JC駆逐艦のゼロ距離スメル! 髪と制服とかすかな汗のにおい、青春のスペシャルブレンド! 「ちょ、やぁっ……お、おじさんっぽいよ、司令官……くすぐったいしっ……」 「ぽいというか、エロ親父そのものですね。死ねばいいのに」 陽炎の可愛い反応、不知火の冷たい視線、ふたりの体重と体温と香り、そしてチンポを圧迫するスパッツオナホール。 そのすべてが最高に心地よい。俺はなんて幸せな提督なんだ。 感激のあまり、息子もはちきれそうな先っぽから感動の涙をダラダラと流してしまう。 「な、なんかスパッツが濡れて……わ、うわー、なっなにこれ、ぬちゅぬちゅいってる……!」 「先走り汁ですね。カウパー氏腺液とも呼ばれます」 「えっと不知火、さっきから思ってたけどちょっと冷静すぎないかなぁ……」 「ウブな姉さんと違って、慌てるような要素がどこにもありませんから」 「な、なにそれ、あたしも別に慌ててないしっ! し、司令官がヘンタイすぎてちょっと引いただけだから!」 「そうですか。じゃあそういうことにしておきます」 姉妹艦のやりとりは心温まるなあ。そんな二人の太ももにシゴかれてると思うとチンポもいっそう暖まるよ! 「少し黙っててください。反応がいちいち不快なので」 「あーうーもうやだやだ。早く終わってよぉ……! こ、このっこのっ、司令官のバカチンポ……!」 容赦なく機械的にペースを速めてくる不知火、半ばヤケになって脚をぐりぐり動かす陽炎。 カウパーが染みてより黒くなったスパッツにぬちゅぐちゅ挟みこすられ、ぬらぬら濡れて嬉しそうに上下する肉砲は、 やわらかくも激しいJC太ももマンコの圧迫摩擦に、今にも暴発寸前だ。 「……このままだと射精が近いようですね、司令官」 「えっ、ウソほんと!? ど、どうしよ、こっ……このまま動かしてればいいの? ねえっ……!?」 眉ひとつ動かさずに状況を把握する落ち着いた声と、赤面した顔で肩越しに振り返りつつ聞く慌て声。 このまま盛大にスパッツの谷間で発射するのも捨てがたいが……陽炎型といえば、 スパッツ以外にももうひとつ「重要なパーツ」があるじゃないか。それを味わわない手はない! というわけで―――。 「……手袋でシゴけ、と。はあ、それが命令でしたら、そうしますが」 「な、なんで手袋のままなのかぜんぜんワカんない……うぅ、やっぱおかしいよ司令官のセーヘキ……」 「あら、姉さんは直接握りたいんですか? 不知火はその方が気持ち悪くて御免ですが」 「そ、そんなことないからっ! どっちにしてもキモいし!」 うんうん、気持ち悪がりつつもなんだかんだで言う通りにしてくれる優しい態度、感動ですよ。 さっきの位置関係のまま、不知火の左手が肉幹を握り、陽炎の右手が上からかぶせるように亀頭を包む。 ゴシュッコシュッと機械的にコキ続ける不知火と、ドス赤い卵のような先端をおっかなびっくり撫でさする陽炎。 「し、不知火……そんなに音出るくらい、ごしゅごしゅ動かして大丈夫なの? 司令官、痛くないのかな……?」 彼女らの白手袋は着飾るためのそれでなく、艦娘としての戦闘装束の一部。 当然、丈夫さを重視したその生地はシルクなどには程遠く、硬めの触感が敏感なチンポを少し痛いほどに刺激する。 だが心配はない、訓練された俺の息子は余裕でそれを快感に変換可能だ! 「……だそうです。じゃあいっそ、もぎ取れるくらいに思いっきり動かしてみましょうか?」 「や、やめてあげようよ、取れたらかわいそうだよっ!?」 俺としてはそれもちょっと良いかも、と思ったんだけど、陽炎はやさしいなぁ……あ、亀頭ももっと強めにお願いね。 カウパー塗りつけて、手袋の腹をあててスリコギを使うみたいにして……そうそう、あー上手いよ二人とも! りゅっ、りゅっりゅっ―――と規則的な手袋肉棒シゴき音と、 にちゅ、ねりゅ、にちゅっ―――と不規則な手袋亀頭いじり音が、姉妹の対照的な表情と相俟って俺を極楽に誘う。 「注文多いなあ……うう、手袋にもどんどん変なお汁がシミてきたし……ど、どくんどくんいってるし……っ」 「今度こそ、射精しそうですね。このまま発射するんですか?」 不知火の冷たい瞳と、しだいに圧迫力と速度を増す手袋コキに追い詰められ、いよいよ肉砲の中を砲弾が駆け上がる。 二人に精液出る所を見てもらうのもいいが……そこで俺は、別のすばらしい思いつきを実行することにした! 「えっ……えええっっ!? な、なにしてるの司令官っっ!?」 けなげに亀頭をにちゅにちゅと撫でさする陽炎の手袋―――狙いはその手首部分、開口部。 カウパーまみれの射精寸前ギン勃ちチンポ、その先端を、魅惑の白手袋ホールにねじ込んだ! 「ひっ!? うそっ、ま、まさかこの中にっ……や、やだやめてよヘンタイすぎるよぉ! た、助けて不知火~っ!」 「あら、頑張って受け止めてあげて、姉さん」 「は、薄情者ぉぉーーーーっっ!!」 無情にも、姉の処女手袋に挿入されたチンポの幹を、冷めた表情でシゴき続け射精に導くのをやめない妹。 か、陽炎、今からバキバキの大人チンポでJC手袋内に濃ゆい精液、どっくんどっくん射精されるのどんな気持ち? 「し、知らないっ! そんなこと聞かれても困るよぉ! やだやだ抜いてバカ司令官っ~~!!」 涙目でぶんぶん首を振り、ぽかぽかと胸板を叩く陽炎の暴れる動きが、よりいっそう興奮と刺激を加速する。 はっはっは、もはや、のがれることはできんぞ! おとなしく白手袋マンコに大量注入されるがいい陽炎! ―――びゅぐっっ!! どぷっ……ぶぱぷっ……どぐんっ! びゅぐん! どくんっ、どぐんっっ……ぶぴっ! 「きゃっ、あっ熱ぅっ!? う、うわっ、ほんとに出てるぅ、手袋の中でどくんどくんいってるよぉぉ!?」 出るわ出るわ、後から後から陽炎の手袋性器に送り込まれる白濁砲弾が、下品きわまる内部破裂音をたてる。 「…………! …………っ」 発射中もチンポをしごき続ける妹は、自分の行為が姉をいっそう汚していることを果たしてどう思っているのか。 陽炎の泣き顔をじっと見る不知火の瞳にふと、嗜虐的な笑みが浮かんだのが見えたような……? ……ともあれそんなことを冷静に考える余裕もなく、背筋をビシビシと突き抜ける射精快感に俺は流されるまま、 思わず二人の頭をまとめて抱き寄せ、若い髪のいいにおいを嗅ぎながら最後の一滴までをびゅくびゅくと絞り出す。 「う、うわぁぁ……! ゆ、指の方まで入ってきたぁぁ……き、気持ちわるいよぉぉ……」 どうするのよこれぇ……と、たぷたぷになった手袋に呆然とする陽炎。 ああ、安心してくれ、汚れた服は後でちゃんと俺がきれいに洗うから(司令官として当然のことだよね)。 「……ふぅ。お疲れ様でした姉さん。……司令官、満足したなら、不知火たちは下がらせてもらいますが」 まあまあ、まだ夜は長いしさ。俺のチンポもまだまだ元気だし。 よし、じゃあ次は、君たちの細いリボン、それを使って―――。 「え、えええっ、まだやるのぉ!? うう~、か、勘弁してよもおぉ……!」 「ほんと、流れ弾に当たって死ねばいいのに……」 いやあ、まったく、駆逐艦は最高だぜ! ===========
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168 名前:2-683 霞[sage] 投稿日:2015/02/22(日) 07 57 22 ID G9FxYqM2 今の時間は、どうなっているだろう。 どうでもいいか。 深い夜である事は分かる。執務を再開できる気分ではない。 今の自分は砂嵐が吹き荒れる心情にあったからだ。 蹴飛ばしたい衝動を抑え、執務室の扉を開けた。 秘書艦霞はずっと待っていたのか否か私をぞんざいに出迎えた。 霞は普段通りの気を緩めない顔でいるが、私は普段通りの精神状態ではないのだ。 今は霞と口を利く気分ではないのだが、霞からすればそれは関係のない事だろう。 大本営に呼び出された今日の事柄を霞に尋ねられ、私は全てを語った。 この鎮守府が設立されてから目立った戦果がない事を糾弾された事。 艦の犠牲を躊躇しない他の鎮守府を引き合いに出された事。 大本営のその身勝手な態度に、自分は首が飛びかねない程の危ない態度で応戦した事。 それら全てを聞き終えた霞は、私を見上げて歯向かって来た。 「はあ? それで逆切れ? だらしないったら!」 逆切れ? だらしない? 霞の怒号が疲れた身に染みるが、私は霞の言葉を頭で反芻した。 霞の辛辣な言葉は聞き慣れていると自負している筈だが、気が立っている所為なのか稚拙に口が動く。 上の価値観が狂っているから自分はそれを然るべき在り方へ導こうとしただけだ。 それなのに自分が間違っていると言うのか? 霞はあんな事を言う上がおかしいとは思わんのか? 霞は私に、そんな上の人間の犬になれとでも言いたいのか!? 自分は自然と声を荒げていった。 しかし霞は一蹴するように鼻で嘆息した。 「上の人間が発言力のない司令官の戯言を聞くと思ったの? それに、これで左遷でもされたらやり方も何もなくなるでしょ。 そんなことも考えられないんじゃクズ司令官は犬同然よ。馬っ鹿みたい」 ……何だと。 もう駄目だ。我慢ならん。 自分の周りには味方がいないようだ。 秘書艦にさえ自分を否定されたこの時、蔓延っていた黒い感情は爆発してしまった。 全く、上官に向ける言葉とは思えない。霞にはお仕置きと調教が必要のようだ。 霞を蹂躙してやりたい、そのような生意気な口を二度と叩けないようにしてやりたい。 この泥々とした感情を抑えられそうにない。 「っな!」 霞の手をひったくるようにして薄暗い自分の私室へ連れ込む。 邪魔者が入らないよう後ろ手に鍵をかけると、霞はその目に警戒心を色濃く表した。 霞には無意味かもしれないが、目をなるべく鋭くさせて威圧するように見下ろす。 抵抗出来ないよう霞の両腕を痣が残らんばかりに掴んだまま追い詰め、やがて寝具へ押し倒した。 「私に当たる気?」 霞は素行を改めない。 予想は出来ていたが、全く威圧出来ていないようだ。 もしくはこれからされる事が分かっていないのかもしれない。 自分はボタンが破損する事も躊躇わず霞の上部装甲を力尽くで開いた。 その中にある青緑を基調とした装甲をたくし上げると、慎ましいタンクが二つ露わになった。 それの片方を右手でむんずと掴む。 「っ……」 予想に反して霞は大声を上げるどころか唇を硬く閉ざした。 しかし仮に大声を上げたところでここは奥まった提督の私室だし、 ここを出た執務室の壁は防音効果もあるので誰にも聞こえる事はなかろう。 通りすがりの者に聞こえやしないか気を割く必要もない。 目前の霞に集中する。 自分の右手にすっぽり収まる程度の慎ましいタンクは張りが強いのか少々硬めだ。 だが、硬かろうが柔らかろうが自分がこうして昂る運命は変わらなかっただろう。 見た目は人間の少女そのままなのだ。背徳感を煽られる。 目を尖らせる霞の意思は"屈してなるものか"と言う歴戦の勇士のものだろうか。 そんな態度を取るならば、此方としても更に張り合いがあっていいと言うものだ。 空いている左手を口元に持ってきて指を舐ると、それを霞の下部装甲の、またその奥の装甲に潜らせる。 ぴったりと閉ざされている霞の艦内へ、舐った中指をぐりぐりとねじ込む。 「いっ……!」 当然だが霞の艦内は一切濡れていない。 それを見越して指をあらかじめ舐ったのだが、あれだけでは摩擦率の大幅な改善は見込めない。 別段太くない自分の指を一本入れただけなのだが、霞の艦内はとても狭かった。 私の中指を異物と察知して懸命に押し出そうとしてくる。 私はそれに抗うように小さいながらも指を前後に動かす。 この時点で霞の両手は私の束縛から解放され自由になっているのだが、 何故か霞は寝具にしがみついて耐えるだけだった。 おい。痛いだのやめろだの言ったらどうなんだ。抵抗しないならもっと痛い事をしてしまうぞ。 しかし霞は一向に抵抗しようとしない。 霞は今一体何に束縛されているのだろう。 私は霞から両手とも離し、冷めた目で霞を見下ろし、ズボンのファスナーを悠々と下ろした。 自分の動きは慢心と言える程に無防備なものだが、そんな私を霞は鋭い目付きで見上げるだけだった。 霞の下部装甲を捲り、白い装甲を外す手間を惜しんで横にずらす。 「……ひ、ぐ……、っは、ぁっ……!」 慈悲などなしに主砲を突き入れると、霞は声になっていない悲鳴を上げた。 歯を食い縛ったり酸素を求めたりと忙しなく口を開閉させている。 それにしても狭い。きつい。 ふと目を落としてみれば、結合部からは明らかに赤い液体が滲み出ていた。 おいおい。見た目人間のようだと思っていたが、これでは完全に人間ではないか。 霞の血を見て自分の頭から血が引きかけたが、今更やめる選択はない。 全ての鬱憤をこの小さな艦体にぶつけるべく、無理矢理自分を突き動かす。 霞の艦内を何度も力任せに押し広げる。 最早血を潤滑剤とする事で動かす事が出来ている有様だ。 「っ! ぅ、ううっ、ぎっ……」 嗚呼、だが気持ちいい。 小さく無垢な身体を蹂躙すると嫌でも滲み出る背徳感が、征服感が、酷く快感を煽る。 痛い位に、絞るように締め上げる霞の中が、気持ちいい。 一方瞼まできつく閉じ懸命に耐える霞に、真上から影を落として罵詈雑言を浴びせる。 ほら、痛いんじゃないのか。苦しいんじゃないのか。やめて欲しいんじゃないのか。 抵抗してみろ。霞から届く距離にある屑司令官の頬を張ってみろ。霞なら出来るだろ。 出来ないのか? 上官を粗末に扱う何時もの高慢な威勢はどうした!? 何か言ってみろ!! 「……めよね……」 あ? 「惨めよねっ……!」 自分は思わず動きを止めてしまった。 霞は、どこまでいっても霞だった。 外部から駄目出しされて憤慨する自分と、気にも留めない霞。 頭の螺子が飛んだ自分と、ボルト一本抜け落ちなかった霞。 勝手に征服感を感じていた自分と、己を睨み続けた霞。 己を見失った私を、蔑む霞。 "惨め"と言うのが一体誰の事か等、考えたくもない。 「この、どうしようもない、クズ……!!」 霞の目には変わらぬ強い光があった。依然鋭く睨みを利かせてくる。 何故、挑戦的な目を向けてくる? 何故、ここまでされて屈しない? 何故、冷めた目をしていない? 「っ、……!」 自分は目を痛い位瞑って腰を慌ただしく動かし始める。 霞の底知れぬ何かを見、途端に恐怖心を抱いた。 霞の艦内を乱暴に抉って快感を得ようとし、と言うより、射精感を促してゆく。 逃げ道を作る為に、突く。突いて突いて突いて突いて……。 「め、目を見なさっ、この、クズっ……!」 「っぐ……!!」 黙れッ!! 「んんっ!! んや、ぁぁああ……!!」 歯を食い縛り、鬱憤を霞の最奥に掃いた。 暫し肩の荷が吹き飛んだような、ついでに螺子もまた数本吹き飛んだような感覚に支配される。 だが鬱憤を全て射撃し終えた頃、自分は糸が切れたように意識まで吹き飛んでしまったのだ。 …………………… ………… …… 今の時間はどうなっているのだろう。 目覚ましの音を聞く前に目覚めてしまった。 ……夕べの自分は随分と卑猥且つ下劣な夢を見たようだ。煩悩でも溜まっているのかもしれないな。はっはっは。 等と笑っている場合ではない。 その記憶の正体が夢であるならば、昨日自分は何をしていた? 開発、演習、遠征、執務、大本営に呼び出され、駄目出しされ……。 「…………!」 勝手に夢にするな。全て現実だ。 自分は、取り返しのつかない事を……。 いや待て。それなら自分がこうして服装の乱れ一切無く寝具に包まれている筈がない。 軍服のまま眠る習慣はないのだが、多分昨日の疲れでそれすら覚えていないんだろう。 起き上がって時計を見れば、起床時刻前だ。 随分と疲れが抜けた体は良い目覚めだろうが、精神的にあまり良い目覚めでないのは何故だろうな。 起き上がって私室を出ると、執務室中央のテーブルを囲うソファに、霞が腰掛けていた。 「おはよう」 「……おはよ」 霞は私の挨拶にも短くだが応じた。 ちらりと一瞥だけでもくれる霞は何時もと変わらぬ様子に見えた為、自分は安堵した。 やはり昨日のアレは、夢だったのだ。 霞、食堂へ行くぞ。 「もう食べたわ」 もう食べた? なんと早い。 起きるのは私より早くてもいいが、食事位は共にしたいぞ。 しかし過ぎた事を求めても仕方が無い。零れた水は盆には帰らない。 霞は執務を進めると言うので、お言葉に甘えてテーブルに少しの紙の束を置き、自分は食堂へ向かった。 朝の身支度も終わり、その後は自分も執務を進めようと戻った。 その頃には霞は私が提示した少しの執務を全て掃いてしまっていたから優秀だ。 それから暫くは自分の分の執務を進めていたのだが、妙だ。 "ちょっとぉ! この大事な時に艦隊を待機させるって、どういう事なの? ねえってば!" 今日の霞ときたら、いつまで経ってもこのように此方を急かそうとしないのだ。 どうしたかと悟られぬようにソファの霞に視線を向け様子を探る。 ソファに腰掛ける霞は膝上で小さく拳を作り、やや俯いたまま何処も動く気配がない。 おかしい。能動的な霞としては異常だ。 いや、能動的云々の前に像のように微動だにしないので機能停止していないか心配だ。 「霞!」 「っ、……何よ」 良かった。振り向いてくれた。機能停止してはいない。 いないが、反応が普段より遅い。寝ぼけているかもしれない。 自分は執務を取り止め、霞の手を引こうとした。 霞、少し運動しに行くぞ。 「え、う、嘘でしょ、いっ! たぁ……!」 「霞……!?」 自分はそれ程力を入れていない。 霞を立ち上がらせようと霞の手をくいと引っ張り上げただけなのだ。 しかし霞は、立ち上がったはいいが歩く事すらままならずその場で倒れこんでしまったのだ。 自分は咄嗟に屈んで霞を受け止め、床との衝突を回避させた。 だが、霞が苦痛に喘いで下腹部を抑えて蹲るその様子は、自分に良くないものだった。 脳裏に蘇る、夕べの記憶。 自分は霞を座らせ直してから、床に跪いた。 「霞、昨日はすまない……!」 「……思い出したようね」 最初から忘れて等いない。夢だと思い込んでいただけだ。 どうもおかしいと思っていたが、合点が行った。 自分の推測で補完すれば、霞は私が疲労で意識を失ってから後始末を行った。 動くのが困難になった霞は、このソファで眠りについた。 起床した私は忘れていると思い、食事もせずひた隠しにしようと嘘をついた……。 霞、何故責めないのだ。 霞を傷つけたのだ。 この罪はどうやっても償えない。 そうだ。せめて。 「責任を取って切腹を……」 「やめて!!」 私の自責の念は、霞の悲痛混じる大声で遮られた。 思わず顔を上げる。 霞は、見た事もない程顔にその感情を滲ませていた。 「あ……、なんでもないわ」 何故そんな事が言えるんだ。 何故撤回しようとするんだ。 霞は目を逸らして一つ咳払いをしてから、跪く私の目を覗き込むように顔を近づけた。 もう普段通りの吊り目が顔に作られていた。 「馬鹿でしょ。クズ司令官が死んだところで私にした事は消えないし、それに、他の艦の事はどうするのよ」 私より軍に向いているであろう士官なんかごまんといるだろう。 こうして艦娘に当たる自分よりマシな人間が後任に就く可能性は高いはずだ。 それに、死ねば消えると思って言っているんじゃない。 「責任取るって言うのなら、ちゃんと取りなさいよ。死ぬのは逃げの一手にしか見えないから」 それは……。 そういう考え方もできる。 私は納得してしまい閉口せざるを得なかった。 少しの沈黙が流れた後、霞は静かに口を開いた。 「昨日の話だけど、私は、あんたのやり方は嫌いじゃないわ。 私は別に、上の人間に従えって言ってるんじゃないの。 あんたはやり方が悪いんじゃなくて、やり方に見合った実力が足りてないだけ」 「だから、今は黙って私について来なさい。ガンガン行くから」 霞は、よく注意して見ないと分からない程度だが、私には笑っているように見えた。 嗚呼、優しさが身に染みる。少し優しさが過ぎるんじゃないか。 何故そこまで前向きに考えられるんだ。 全く、秘書はこんなにもできた艦なのに、昨日の自分は本当に何本螺子が飛んでいたのだ。 思えば、昨日の霞は単に私を励まそうと、慰めようとしていたに違いない。 自分が勝手に曲解して一人で暴れて霞をとばっちりに合わせただけなのだ。 阿呆だ。海軍軍人最大の阿呆だ。 そんな自分の部下である筈の此奴はこうも変わらず偉そうな口を叩くが、 実際それに見合った実力があるのだ。私とは違うのだ。 最早ついていけるか不安もあるが、ついて行ってやる。 霞らしくなくなってしまうから、待っていろ、とは言わない。 今は霞の背中を追うが、やがては追い付いて肩を並べ二人三脚が出来るくらいまで成長し、 あの憎たらしい大本営に勲章を出させてやるのだ。 私の戦いはまだまだこれからだ! 「司令官、何故今日は霞を負ぶっているのですか」 おはよう朝潮。 いや何、霞は昨日の夜戦で被害を受けてしまってな。 自身では動けないと言うからこうする事で秘書艦と行動を共にしているのだよ。 「ええっ! 霞は大丈夫なんですか!? それなら修復ドックに……」 修復ドックでも治せないんだ。しかしこうして私の背中にいればそのうち治る。 私の背中は特別な修復ドックでもあるのだ。すごいだろう朝潮。一隻限定だぞ。 「へぇー……!」 「朝潮、嘘だから真に受けないでよ」 違うと言うのか。 ならこの背中を降りて修復ドックに浸かるか? この問い掛けに、霞は返事をしなかった。聞こえていない振りか。 こうして私に身を委ねる霞の今の心境は如何ほどのものか。 きっと吐露しようとはしないだろう。 しかし、吐露してくれなくても分かる事はある。 霞は私の首に腕を巻き付けつつも、首が絞まらないように気遣ってくれている。 人の背中に体を預ける以上それは当たり前の事なのだが、 私に身を預ける事に何ら抵抗を示さないだけでも霞は私の事を蔑ろに思ってはいないと言う事だ。 私も吐露はしないが、昨晩あんな事をして置きながら態度を変えない霞が今は愛おしくてたまらなかった。 霞の嘆息をうなじで受けながら、私は霞と朝潮と共に食堂へ向かう事にした。 「あーもう、司令官が出来損ないのクズだと苦労するわ……」 177 名前:2-683[sage] 投稿日:2015/02/22(日) 08 02 55 ID G9FxYqM2 以上 15-188の続きみたいなもんで 霞好きな人を増やしたい 霞だって可愛いところはあるのよ 178 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/02/22(日) 08 28 19 ID TKrX5a/c GJです! 179 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/02/22(日) 10 35 55 ID Kw92rUww GJ。 霞は最近もっとあの隠れ面倒見の良さとか振り返られていいと思う これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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507 :3-91:2014/04/10(木) 13 23 49.87 ID bP3dsiIH 提督×吹雪で投下します いつも見えてる吹雪のパンツが気になって書いた エロ薄め。一発ネタ 508 :提督×吹雪:2014/04/10(木) 13 24 59.44 ID bP3dsiIH パンツとは男の夢である。 偶然見れたならもちろん嬉しさは倍増するが、そんな機会はなかなか訪れない。 ラッキースケベでなくともどうにかして見たいという思いは常に存在する。 ……ある時から俺は、秘書艦・吹雪のパンツを毎日見ることが出来るようになった。 「司令官! こちら、新しく配属された艦娘の資料です!」 吹雪が書類の束を抱えて入ってくる。 「ああ。ちょっと手元のデータと照合するから、そこで待っててくれるか?」 「はい!」 俺の言葉に吹雪は元気よくうなずき、行儀正しく、執務机の前で「気をつけ」の姿勢をとって待つ。 ベストポジションだ。 俺は抜け目なく、目の前のパソコンに指を走らせた。 このパソコンは、鎮守府に着くと自動的に支給されるもので、どの提督の机にも一台ある。 資源の収支や艦娘のデータなど、機密に属する情報で溢れた、大変貴重なものだ。 ちなみに俺のパソコンは、以前この鎮守府にいた前任者が使用していたものらしい。 その中に一つの秘密のプログラムが存在するのを、俺は発見したのだ。 いま俺が起動させたのが、ソレである。 「どれどれ……問題ないと思うが、とりあえず確認していかなきゃな……」 などと、さもマジメに作業しているかのような台詞を吐きつつ。 俺は手元の画面に表示された小さなウィンドウ、そこに現れる光景に全力で注視していた。 その画面に映っているのは、いま、正に目の前に立っている吹雪のパンツだった。 まるで彼女の足下から見上げるようなアングル。 そしてスカートがわずかに揺れて動くのさえ伝わる、高画質なリアルタイム映像。 ……そう。秘密のプログラムとは何を隠そう、この執務机の下に見えないよう設置された、 超小型の隠しカメラ、そのデバイスを管理するためのモノである。 俺はパンツを堪能する間に、本来の作業をパッパッと片手間に終わらせてしまう。 パンツが俺の仕事の活力となり、原動力となる。 それにしても。と俺は思う。 今日は花柄か……!! 何か、朝からいいことでもあったんだろうか。ついつい、そんなことを目の前の吹雪に尋ねてみたくなる。 すると俺の目線に気づいた吹雪が、ん?と可愛らしく小首をかしげるような動作をする。 「あ、終わったんですか、司令官?」 「え!? ……あ、ああ、終わった終わった! ちょ、ちょっと待っててくれ」 いけないいけない。「こっち」の作業も済ませなければ。 俺はそのリアルタイム映像をキャプチャするボタンをクリックし、吹雪の今日のパンツを一枚の写真に収める。 ベストショットを決めるカメラマンのように。 「……よし。じゃあ資料はこちらで保管しよう。あ、それと第二艦隊に遠征の内容説明書を持って行ってくれるか?」 「はい! わかりました!」 俺が書類を渡すと、吹雪は受け取り、挙手敬礼をする。 そして、仕事を任されて単純に嬉しいのだろう。駆けるように出て行った。 その拍子に、短いスカートが浮き上がり、パンツがちらっと見えた。 花柄だ。 あ……と、俺は微妙に得したような損したような、不思議な気分を味わう。 ……いやまあ、気にするまい。 パンチラは、記憶の中にしか残せない。だけど俺は、しっかり『記録』に残せるモノを持っている。 そう独りごちると俺は、パソコンに向き直る。 画面の下にいくつか配置されたタブのうち、『情報』と書かれたタブをクリックした。 その中のプライベートなフォルダ群の中に、『fubuki』というフォルダが掘ってあり、パスワードを入力してそこを開く。 これが俺の記録であり、お宝。数ヶ月に渡って記録した、毎日の吹雪のパンツ写真である。 (ちなみに一瞬フォルダアイコンまで吹雪のパンツにしようかとも思ったけどやってないよ、ほめて) 俺はそこに今日の一枚を保存すると、また一枚増えたそれらのパンツ群を眺めて、しばし恍惚に浸る。 「うむ……今日の花柄はなかなかの当たりだ……」 基本的に、吹雪のパンツは一週間ほどでローテーションされている。 その内訳を数えると、花柄一枚、水色一枚、ピンク一枚、ピンクの縞々一枚、白が三枚。 年頃の女の子にしては少ないが、そこはやはり軍隊生活ゆえだ。 三枚ある白のパンツを、俺は密かに『白のい号』、『ろ号』、『は号』と呼んでいる。 中でもフロントに小さな赤いリボンのついた『は号』は、俺の一番のお気に入りだ。 ……閑話休題。 パンツ空間をひとしきり堪能してニヤニヤすると、俺はちょっと椅子にもたれ、天をあおぐ。 (この偉大なる『パンツ監視システム』を作った前任者さん、あんたには感謝してもしきれない…… いつかどこかで出会ったら、秘蔵の写真をおごらせてくれ……) 前任者とは俺の先任の提督、すなわちこの執務机の下にカメラを設置し、その管理ツールを密かにこのパソコンに仕掛けた人物である。 今はどこで提督をやっているものか、ようとして知れない。 噂ではどうも何らかの罪科を問われ異動になったと聞くが……。 ハテ、一体こんなすばらしい趣味と能力を持つ人物が、何の咎で左遷されたと言うのか? 不思議でしょうがない。 「ぱんぱかぱ~ん! 提督、作戦完了で帰投よ~~!! え~い、むぎゅっ」 鎮守府の夜。夜戦を終えた第一艦隊が帰投する。 その旗艦・愛宕さんが帰るやいなや飛びついてきた。 「ご苦労だった。どうだった、戦果は?」 「ええ、我が方の勝利! でしたけど……服はボロボロになっちゃいましたぁ~」 彼女の言うとおり、その服は夜戦で受けた砲撃によって、溶ける水着を発明したドイツ人もビックリのすさまじい脱げ方をしている。 こぼれた二つのたわわな果実が、そのままむにゅ~っと俺に押しつけられていた。 「うむ。入渠ドックは2つとも空いているから、損傷の激しい者から先に入ってくれ」 「あ……はい、提督」 抱きつく愛宕を引き離して、俺がこともなげに言うと、彼女は少し気勢をそがれたようにそう言う。 「提督って、マジメでいらっしゃるんですね……」 去り際に愛宕は、寂しげな声でそう呟いた。 そんな彼女に続いて、大半の者が服が裂けたり、下着が見えたりしている満身創痍の艦隊が、ひょこひょこ夜の鎮守府へ帰って行く。 ある意味扇情的な光景だが、俺はそれに別段心動かされることはない。 マジメ……その評価に俺は、内心少し笑ってしまう。 なるほど、現に俺はあられもない姿をした愛宕に抱き着かれても、 こうして中破大破の艦娘たちを見てても、決していやらしい心を起こしたりはしない。 そんな態度のおかげで、すっかり艦娘たちの間では『マジメ』『堅物』で通っている俺だ。 ……が、実のところさっきの愛宕のハグに股間一つ動かなかったのは…… 単純に、昼に吹雪のパンツ写真を『おかず』にナニに耽り、文字通り精も根も出し尽くしたからに他ならない。 そう。官能的で成熟した艦娘たちに囲まれながらも、なぜだか俺の性欲の矛先は、吹雪にしか向かないのだ。 「あっ、司令官! お疲れ様ですっ!」 ……などと述懐しながら戻る途中、廊下で吹雪と出くわした。 こんな夜中でも、相変わらずの元気な挨拶だ。 「あ……ああ、お前も秘書艦の務め、ご苦労だな。吹雪」 「はいっ、ありがとうございます!」 昼間、さんざん彼女を妄想の中で辱めた罪悪感のせいか、つい返答がぎこちなくなってしまう。 が、吹雪はもちろんそんな素振りに気づいた様子もない。 「司令官は今日のお仕事はもうお済みですか?」 「うーん……あとは今日の資源の収支報告をパソコンに打ち込むだけかな」 「あの、それでしたら私、代わりにやっておきましょうか?」 「本当か!? 助かるな……それじゃカギ渡しておくから、頼めるか?」 俺は懐から執務室のカギを取り出し、吹雪に手渡す。 「はい、お任せ下さい!」 吹雪は挙手敬礼すると、回れ右して執務室の方へ駆けていく。 そのときにまた、スカートがひらりとそよいでパンツが見えた。本日二回目の花柄。 「…………」 支給品のスカートが短いためでもあるが……こう日に何度もパンチラされると、目のやり場に困る。 最近気づいたのだが、べつに盗撮などしなくても、吹雪は普段からガードがゆるいのだ。 もしかしたら、自分が他の艦娘に目もくれず、吹雪に欲情する理由はそこにあるのかもしれない。 自分が性的な対象になることなんて全く想像していないその純真さ。そして無防備さ。 まだ『女のコ』としての自覚が薄い彼女を、守ってやりたいという庇護欲。 そして同時に、そんな無垢な彼女を自分の手で汚してしまいたいような征服欲。 最初に秘書艦として選んで以来、俺はそんなアンビヴァレントな感情を、知らず知らずのうちに吹雪に抱いているのだった。 ……ああ、それにしても、日頃あれだけパンツを見てしまっていると、 ふとした偶然のパンチラに『ありがたみ』を感じなくなるからいけない。 もっとパンツを見るという機会に『敬意』を払わなければ……。 そこまで考えて、俺は廊下の途中でピタリと足を止めた。 ……あれ、俺は……何か恐ろしいことを忘れていないか? 『それじゃカギ渡しておくから、頼めるか?』 『はい、お任せ下さい!』 さっきの会話がフラッシュバックする。 俺はカギを吹雪に渡した。吹雪は俺の仕事を引き継ぐためパソコンに向かい…… パソコンに…… (う、うおおおおおおおぉぉぉ!!) 俺は心の中で声にならない叫びを上げながら執務室にダッシュした。 そうだ。まずい。あのパソコンの画面には……昼間見ていた吹雪のパンツ写真のフォルダがそのまま! ついでに隠しカメラも起動しっぱなしだ!! ばたん! と執務室の扉を開けると、ちょうど吹雪がパソコンの前に座っているところだった。 「や、やあ吹雪……」 「し、司令官……!?」 驚いたらしい吹雪が、ガタッと席を立つ。 彼女の向かっているパソコンの画面は、もちろん入り口からは見えない。 どうか、どうか吹雪が見ていませんように、と心の中で祈る。 「あ~……その、そのだな。し、仕事はやはり自分でやることにしたよ。ご苦労だった吹雪、下がってよろしい」 「あ、は、はい司令官……」 そう言うと吹雪は席を立った。そして、いつもの活発さを欠いた足どりで、 執務室の扉へ小股で歩いて行く……なぜか俺を心持ち迂回するようにして。 「なあ、吹雪……」 「は、はい、なんでしょう!?」 「……いや。おやすみ、吹雪」 「……あっ、はい! お、おやすみなさい司令官っ、し、失礼します!」 ぱたん。 吹雪が退出し、むなしい響きで執務室の扉が閉まった。 「…………」 恐ろしいぐらいの嫌な予感を抱きながらも、俺はよろよろと執務机のパソコンへ向かう。 パソコンの画面には……はたして、カメラのウィンドウも、例のパンツ写真フォルダも展開されていなかった。 デスクトップ画面が表示されてるだけだ。 ……俺の思い過ごしだったのだろうか? もしかしたら昼間、俺はちゃんとウィンドウを閉じて席を離れたのに、それを覚えていないだけなのか? それとも吹雪がすべてを目にし、俺が来たとき驚いて閉じたのだろうか? ……あらゆる希望的観測と、逆に最悪の事態の予想が頭に渦巻いて、その夜はほとんど一睡もできなかった。 次の朝。 執務机に向かい、秘書艦・吹雪がやってくるのを待つ俺の心は非常に重かった。 いつもなら先んじて隠しカメラを起動させておいたりするのだが、それすらする気が起こらない。 何しろ、こうした盗撮のすべてが吹雪にバレているかいないか、それを何としても確かめないといけないのだ。 とりあえずは、それとなく探りを入れるしかないだろう。 昨夜の彼女の態度は若干ぎこちないものがあったが……とにかく、すべてが杞憂でありますように、と俺は必死で祈っていた。 と、ぱたぱたと元気な足音がして、執務室の扉が開いた。 「……し、司令官、おはようございます!」 そう言って吹雪は、まずはいつもどおりの時刻にやってきた。 ……若干、声が上ずってる気がしないでもないが。 吹雪の立った位置は、いつもならそのパンツをカメラで拝見する絶好の位置だ。 やめなければと思いつつ、つい頭はいつものクセで、彼女のスカートの下に隠されているものを想像してしまう。 「……うむ、おはよう。え、えー……今日の仕事はだな……」 そう言いながら俺は適当にパソコンをいじって、スケジュール帳を開こうとする。 「……あの、司令官」 「うん。何かな、吹雪?」 「……あの……今も……見てるんですか?」 一瞬、俺の体は石像のようにピタリと止まった。 キーを叩こうとする手がカタカタと震え、吹雪に目を合わせることができない。 「……み、見てるって、ナニを、かな」 舌がもつれて、ほとんど言葉にならなかった。 「……その……私の……ス、スカートの中、を……」 「!!!」 俺の頭の上に、メタルギアソリッドで主人公を発見した敵兵の頭に浮かぶみたいな巨大な!マークが浮かぶ。 目眩がし、冷や汗がドッと滝のように次から次へと流れた。 心臓が早鐘を打ち、足下の床が抜け落ちるような喪失感が体を襲う。 やっぱり吹雪は、見てしまっていたのだ。何もかも。 吹雪は他の艦娘にも話しただろうか? ……それとも、上に訴え出たりしただろうか? どこまで噂が広がったかによっては、艦娘たちから総スカンどころか左遷、いや軍刑務所行きすらありえる。 ……いやそれよりも。 吹雪の中で、今まで俺が有能な司令官として培ってきた信頼は地に堕ちたに違いない。 きっと彼女がこの先、今までと同じ誠実で勤勉な秘書艦を務めてくれることは、もうありえない。 そう思った瞬間、心の中に懺悔の気持ちが湧き起こった。 「吹雪……今は、今は見ていない……たのむ、信じてくれ」 俺は震えながら、罪を告白するようにそう絞り出す。 今までずっと、吹雪のパンツを盗撮してきたことは事実だ。 うわべには面倒見のいい司令官を装ってきた分、盗撮魔としての俺の姿は、きっと吹雪の心にダメージを与えたに違いない。 けれど、今は罪を悔いている。それだけは俺の、最後に残った真実だった。 「……」 吹雪は黙って俺の言葉を聞くと。 次に、信じられない一言を言い放った。 「司令官……あの、見てても……いいですから……」 「……え?」 吹雪、いまなんと? 「し、司令官がどうしてもっておっしゃるなら……ぱ、パンツ……見てても、いい、ですから……っ!」 「!!!!!!!!!!!!!!!!」 まるでメタルギアソリッドで敵兵全員が一斉に主人公を発見したときみたいな、!マークの羅列が俺の頭に浮かんだ。 「吹雪……ほ、本当に……?」 「……は、はい……!」 ようやく顔を上げて吹雪を見ると、なんといつもの彼女からは想像もつかないような、真っ赤な顔をしていた。 こっちをまっすぐに見ようとはせず、恥ずかしそうに顔は伏せられている。 あの吹雪が、それほどの恥ずかしさを我慢して、俺がパンツを見るのを許容しようとしてくれている? ……俺のために? そう思った瞬間、否応なく興奮で心臓が高鳴った。 その高鳴りは、さっきまで絶望に苦しく鳴っていた鼓動とは全く種類を異にするものだ。 「本当に……いいんだな?」 「…………はい……」 最後の念押しをすると、俺はおそるおそる……カメラを起動する。 これまで幾度となく吹雪の前でなに食わぬ顔で行ってきた操作。 だが今は、その吹雪の合意の下に盗撮(?)に及んでいるという事実が、比べ物にならない興奮をもたらしていた。 ほんのわずかな動作音がして、カメラが立ち上がり、映像を写すウィンドウがポップアップした。 (おお……っ!!) 吹雪が何枚か持っている、地味なたたずまいの白パンツ。 しかしその正面には小さな赤いリボンがあしらわれ、ヒラヒラ揺れて可愛げに存在を主張している。 これは……『白のは号』! 思わず吹雪(本体)の方へ目をやると、さながらカメラを通して食らいつくような視線を感じてでもいるかのように、 その細い体をフルフルと震わせていた。 もしかしたら彼女にとって、初めて男の餓えた目に晒されるのを自覚した瞬間なのかもしれない。 そんな真っ赤になった吹雪の顔と、ウィンドウの中で白く眩しいパンツを交互に見ていると、俺の心の中にふと、ある問いが浮かぶ。 吹雪は、どこまで許してくれるのだろう、と。 「吹雪……」 それは同時に、この清らかな少女を、どこまで自分色に染められるだろう、という卑俗な思いでもあった。 けれど構わなかった。今までモニター越しにぶつけるだけだったこの欲望を、俺は吹雪に知ってもらいたかったのだ。 「吹雪、その…………直接、見せてくれないか!?」 「!!?」 吹雪の肩がビクッと揺れ、かわいそうなくらい動揺しているのが見てとれた。 「直接って……あ、あの……」 「パンツだ。吹雪のパンツを、この目で見たい」 「……!! ……あの、今、ここで……ですか……っ!?」 そう答える吹雪は、相変わらず、爛々と欲望に輝く俺の目と目を合わせようとせず、おろおろした顔を下に向けたままだった。 いけない。俺は決して吹雪を困らせたり、いいように弄びたいわけじゃないのだ。 「言っておくが吹雪、これは決して命令じゃない」 「あ、え……!?」 「もしお前が少しでもイヤだと思ったら、そう言ってくれ。 そしたら俺は、二度とこの話を持ち出したりしない……パンツ写真も、全部削除して、二度と覗かない」 別に殊勝なことを言ってるつもりではない。第一、写真を捨てたところで、 今までの盗撮の事実も精算して吹雪と元通り、ふつうの司令官と艦娘の関係に戻れるなんて考えてはいなかった。 ただ、権力をカサに着て、いたいけな女の子に望まない行為を強要する、なんてのは、 それこそ軍刑務所どころか地獄に堕ちても仕方ない罪だ。そう思っただけだった。 「吹雪……イヤか?」 「いっ、イヤじゃありませんっ……! わ、私……」 驚いたことに吹雪はそんな風に即答してくれた。イヤじゃないと。限りなく恥ずかしくとも、イヤではないと。 「私……し、司令官のため、なら……」 吹雪の手がスカートの前に伸びる。 俺は耳元のすぐ近くで鳴ってるみたいな自分の心臓の音を聞きながら、その動作を取り憑かれたように見ていた。 吹雪のスカートが、お腹の高さへとまくり上げられるまで。 (……う、おおおぉぉっ……!!!!) 夢ではなかった。純白だった。 目の前でまぶしく輝いていた。吹雪のパンツが。 吹雪のパンツそのものには、年頃の女の子の下着らしい性的なアピールなどは一切ない。 むしろウェストがおへそのすぐ下までくるような、だぼっとしたタイプだ。 けれどその下にあるモノが描くカーブは、やっぱり隠すことが出来ない。吹雪の大事な部分が描く、ふわりとした曲線。 そう。その下に吹雪の、女の子の秘密を守っているからこそ、覆い隠すような形も、純潔の白の色すらも予兆的で、性的に見えるのだ。 ……また一歩パンツの奥義に近付いた気分だった。 しかもそれを、他ならぬ吹雪自身が。この執務室の中、俺一人だけにさらけ出してくれている。 興奮するなという方がムリな、至福のシチュエーションだった。 「ふ、吹雪……っ」 そして吹雪はと言えば。 スカートを自分の手でまくり上げながら、極度の恥ずかしさで固まったみたいになっていた。 目はぎゅっと閉じられ、首は横を向いている。真っ赤に火照った、桜貝みたいなかわいらしい耳がよく見えた。 膝はわずかに震えていて、羞恥で腰が抜けてしまいそうなのを必死にこらえているかのようだ。 「吹雪……ち、近くで見てもいいか……っ!?」 「……~~~!!!!??」 けれど俺は、ここで止まるつもりはなかった。 浅ましい覗き魔の俺を受け容れ、許してくれた吹雪に、もっとそのままのむき出しの俺を知ってほしかった。 「……近くで、見たいんだ。吹雪のパンツを」 「…………は、はい……っ」 吹雪のか細いが確かな返事をもらうと俺は、執務机から立ち上がる。画面に映った方のパンツなどは、もう目にも入らなかった。 「……ぁ、あの、し、司令官……っ……!」 俺が近寄ると吹雪が反射的にそんな声を漏らす。しかしまず俺が向かったのは吹雪の方へではなかった。 彼女の後ろにある執務室のドアに向かい、それをカチャリと施錠する。 そうしてからふたたび吹雪の方へ、くるりと向き直る。 「し、司令官っ……!! わ、私……司令官以外には、こんな、見せたことないですからっ…… あ、だから、あのっ……司令官が、は、初めての人ですから、私……っ!!」 そんな俺の行動に、テンパってるのか怯えているのか、しどろもどろになる吹雪。 「吹雪……お前の考えてるようなことをするわけじゃない。その……痛いことはしないから、安心してくれ。吹雪」 「……え、あ……」 実際、ここで吹雪を押し倒したとしても、彼女は受け容れてくれたかもしれない。 吹雪が司令官である俺に寄せる全幅の信頼とは、どうやらそれほどのものらしい。 けれど俺には、恋に恋する少女が夢見る『初めての男』になってあげるよりも、もっと崇高な義務が、自分に課せられている気がした。 その使命感に従うまま、俺は吹雪の前まで来ると、ひざまずく。 目と鼻の先に、フロントリボンをあしらったパンツ『白のは号』が鎮座ましましていた。 「…………~~~~!!!!」 吹雪が声にならない声を上げるが、構いはしない。 もはや吹雪のパンツのすべてのディテールが目に入る距離だった。 やわらかな綿の繊維の質感も。吹雪のおへその下にキュッと控えめに食いこむゴム紐も。 太ももの間でわずかにふくらんだ部分を守っているクロッチも。 それでも俺は顔を近づけていく。 鼻で息を吸いこむと、洗いたての服の爽やかな匂い。それから、太陽と波の潮をたくさん浴びた健康的な肌の匂いがした。 ああ、吹雪のスカートの中の空間にはいつもこんな甘やかな匂いが広がってるんだろうか? (……吹雪……吹雪っ……!!) ついにたまらなくなった俺は。 吹雪の腰をがしっと両手で掴むと、そのまま吹雪のパンツに顔をうずめた。 「ひゃあぁ、ああッ……~~~!!!!? し、司令官……っ!!!」 ふにゅっ、と。言葉で表すのも変だがとにかくそんな感触がした。 鼻先を押しつけるともっと、ふにゅにゅ、と確かな弾力があり、ついでに頭の上で吹雪がひっくり返ったような声を出す。 目の前には一面白い世界が広がっていた。『白のは号』のフロントリボンが時々鼻にこしょこしょと当たって、こそばゆかった。 ……不思議な空間だった。 目に映るのはただ清潔な、純白の布地ばかりなのに、その向こうにはたしかに体温を持った、ふにふにとやわらかい感触がある。 きっとこの奥には、吹雪のいちばん大切な部分が隠れているのだ。ある意味ではいちばん不浄な部分が。 吹雪がお風呂で洗うとき、トイレで用を足すとき、生理のとき、あるいは……吹雪が自らを慰めるとき。 そんな人目をはばかるときにしか、姿を現さない場所が。 それを守るパンツという空間は、はたして聖域なのか不浄なのか。 いま触れているのは布なのか、体なのか。 ここは夢なのか、現実なのか。 吹雪の匂いと体温とパンツの感触に包まれて、頭がクラクラしそうだった。 (……ん?) ちゅく、と。触れている部分が、前触れもなく濡れ始めた。明らかにパンツの中から染み出たものだ。 確かめてみようと、舌で触れてみる。 「や、ぁああああぁぁっ……~~~!!!!!」 ひときわ高い吹雪の声が上がり、同時にまた、じゅくじゅくした液体が、パンツの奥から染み出してくる。染みは生理食塩水の味がした。 抑えきれない声と、とろとろ滴る露と。 二つはともに、成熟の途上にある吹雪の身体が、未知の快楽に対してせいいっぱい返す反応だった。 何か夢中になってしまい、杯を頂くようにして吹雪のクロッチに口を付ける。 その部分を吸い上げてやると、また可愛い声が漏れた。 「ああぁっ、司令官っ……!! 舌、や、舐めちゃ……ッ、ふ、あぁ、当たって……!!!」 吹雪が滴らすものと唾液とで、大事なところの形がすっかり浮き出てしまった吹雪のパンツ。 そのどこを刺激してやれば好いリアクションが返ってくるか、俺はなんとなく把握しつつあった。 ぷにぷにとした門を割り開いて、舌を差し入れてやるようにすると、とろりとした愛液が。 その門の上、触るとようやくわかる程度に尖り出た秘芯を吸ってやると、驚いたような声と共に、もれなく体が跳ねる。 「ひゃう、ふあああぁぁっ……!!! ん、あぁっ……し、司令官……っ!!!」 ぱさっと。頭の上に布が降ってきた。 吹雪が自分でまくり上げていたスカートの端を、掴んでいられなくなったのだろう。 スカートに頭を突っこんだ格好になりながら、俺は吹雪の布越しの秘所への責めを続ける。 きっと布地の上からでは、吹雪にはもどかしいような刺激しか与えられないかもしれない。 それでも懸命に、吹雪の感じる場所を探って舌を動かす。 こっちのひとつひとつの責めに、いちいち小動物みたいな、愛くるしい声を上げる吹雪が、可愛くてたまらなかった。 鼻にかかったような甘い声や、甲高い、はしたない嬌声。 吹雪がそれを漏らすたび、俺は、吹雪が清らかな少女の殻を破り、俺と同じ、浅ましい欲に駆られた、 むき出しの姿を見せてくれているみたいで、ただただ快感だった。 「ん、やあぁぁっ……!! あ、ふあっ……も、や、やめっ……あ、ああぁぁっ……~~!!!!」 吹雪が弱々しい声を漏らすと、急に俺の肩へと両手をかける。 とうとう腰が抜けたのか、足だけでは立っていられなくなったらしい。 俺の抱えている吹雪の腰も、ふいに、ふにゃりと弛緩したように力が抜ける。 その隙を逃さず、舌で尖った部分を刺激しつつ、強く吸い上げてやると。 「……~~~~~っっ!!!!! だ、だめです、し、司令……んっ、ぁ、あああああぁぁぁぁッッ!!!!!!」 嬌声と共にがくがくと、面白いように腰と膝を震わせる吹雪。 そして快楽に突き動かされるように、自ら腰を突き出して、俺の顔に押しつけるようにしたかと思うと。 びくん、と一度、体を震わせ、やがて、糸が切れたように大人しくなった。 ……絶頂を迎えたのだろう。 くたっと脱力した体が床へと崩れ落ちそうになるのを、慌てて支え抱きとめてやった。 吹雪の頭を肩にかかえ、床に膝をついた吹雪の体を抱き、あやしてやるみたいな格好になる。 「……ぁ、はあっ…………し、司令官……」 耳元で吹雪が熱い息を吐き、夢見るような声で言う。 まだ快楽の余韻に震えているせいだろうか、すごく艶っぽい声だった。 ちなみに。 俺の砲身はズボンの中で、さっきから馬鹿みたいに硬く屹立している。 それでなくても、吹雪の体をひしっと抱きとめているこの姿勢は色々危なかった。理性との戦い的に。 「……なあ、吹雪」 「はい……司令官……」 甘い声で返事をする吹雪。なんだかすっかり恭順してしまった犬のようだった。 その艶っぽい声に当てられそうになったが……俺には使命として、吹雪にやってもらわなければいけないことがあった。 そう、ここまで来たからには。 「吹雪……パンツ、濡れちゃっただろ。脱いだらどうだ」 それを聞いて吹雪は、一瞬固まったものの。 「……はい」と小さく呟くと、その場でしゅるしゅると、パンツを脱ぎだした。 肌に触れるたびぐしゅぐしゅと濡れた音を立てるそれを、吹雪は膝立ちのまま器用に、片足ずつ抜く。 脱ぎ終わると、パンツを片手に持ったまま、ちょっと戸惑う吹雪。濡れて丸まったそれをどこに置いたものか迷っているのだろう。 俺はその隙に。ひょい、と吹雪の手からそれをさらう。 「……ぁ、やっ……!!」 わずかな抗議の声を上げる吹雪。 「パンツ、記念にキープしといちゃ、ダメか?」 「…………いえ、し、司令官がお好きなら……」 そう言いながらも、ちょっと焦れったそうな吹雪の声色が面白かった。 まるで脱ぐだけじゃなくて、もっと先を求めてるかのように。 けれど、きっと今日の体験だけで初めて尽くしだろう吹雪に、『これ以上のコト』をしてしまうのも酷だろうと思った俺は。 「ほら、立てるか? 吹雪」 吹雪の手を引いて立たせてやる。 ふらふらと立ち上がった吹雪は、少し潤んだ目で俺の方を見つめてきた。 その可愛さにまたちょっと心動かされかけたが、とりあえず俺は吹雪の背中を押して、ドアの方を指し示す。 「その、なんだ……今日の執務は他の艦娘に任せるから、ゆっくり休むといいぞ、吹雪」 「……はい……」 それだけ言うと吹雪は。 ノーパン状態が気になるのだろうか、いつもより三倍増しくらい女の子っぽい仕草で、スカートをなでつけたり、押さえたりしながら。 これまた普段は滅多に見ないような、かわいらしい小股歩きで、ぴょこぴょこと執務室を出て行った。 ぱたん。 ……後に残されたのは、そんな吹雪のあまりに女の子ちっくな仕草に、股間を最大限まで怒張させきった俺と。 その手にしっかり掴んだ、吹雪のパンツ『白のは号』。 「………………」 やることは決まっているような気がした。 その後、吹雪のパンツを見ながら1回。吹雪のパンツを自分の砲身に被せながら3回。 吹雪のパンツを顔に被って吹雪のパンツ越しの酸素を吸いながら2回。 涸れ果てそうなくらい自慰に耽った俺が、ようやく空を仰いだ頃には、もう午後もだいぶ回っていた。 今日の艦隊は平日休業、と事前に艦娘たちには伝えてある。鎮守府は音もなく静かだ。 横須賀の海の上には、夕陽を受けて、青い水着のパンツと少女の肌のような、青と橙色のコントラストが広がっていた。 その景色を見ているうち、ふと思い立って、机に戻りパソコンに指を走らせる。 いくつかの操作の後、俺のパソコンからは綺麗さっぱり、隠しカメラの管理ツールも、 そして『情報』タブの中の『fubuki』フォルダの写真も、すべて消えていた。 今の俺にはそれらはもう必要ないものだった。 隠しカメラを外すため、アホみたいな体勢で机の下にゴソゴソ潜りこみながら俺は、 この隠しカメラを同じくアホみたいな体勢で設置したであろう、前任者の提督のことを思った。 また、彼が左遷された理由も、何となくわかった気がした。 俺は、彼の轍を踏むまいと思った。 何より俺には。 吹雪が自分の意思で託してくれた、本物があるのだから。 次の日の朝。 「司令官、おはようございます! 今日は、何をすればよろしいですか?」 挙手敬礼して、執務室の俺の前に立つ吹雪。その挨拶はいつも通り、元気にあふれていた。 その若い血気がうらやましくもあり、俺もついつい笑みがこぼれてしまう。 「そうだな、今日は主に南西諸島方面への遠征、それから各艦娘へ装備の定期検診の通告、 それに……そうそう、一番大事なことがあった」 「はい、何なりと!」 俺は肘をついた手を胸の前で組みながら、最も重要な任務を重々しく宣告するときの面持ちで言う。 「吹雪、今日のパンツは何色だ?」 問いを受けた吹雪も、一瞬目を大きく開く。 そして、ちょっと顔を赤らめてから背筋を伸ばし、息を吸いこんで答える。 「はい! 私の今日のパンツの色は……」 (了) +後書き 518 :3-91:2014/04/10(木) 14 11 11.45 ID bP3dsiIH 吹雪ちゃんが女のコとしての自分に気づき始めるのはいつ頃だろう うちの鎮守府の吹雪にもいつか「パンツ見えてるよ」って指摘してあげないとなぁ 持病の文章が長くなる病で一発ネタのはずが読みづらい文章量になった SSを簡潔にまとめる工夫とかあったらどなたか是非ご教授くださいませ