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628 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/12/13(金) 16 34 41.33 ID o71b2Cs4 キスするときの台詞が ちゅ と ん と ふ しか思いつかねえ しかもディープじゃないとなると ん しか使えない気がして進まない 誰か教えてくれ 629 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/12/13(金) 16 40 38.54 (p)ID lbnG+CB0(2) ズキュゥゥゥン!! 630 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/12/13(金) 16 48 39.50 (p)ID K0fmrHpG(2) 628 セリフを使わず地の文で記すとか? 631 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/12/13(金) 17 03 47.92 (p)ID zx8R8XC3(4) 630 地の文多めってわけじゃないから濡れ場で台詞なくなると変じゃないすか 632 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/12/13(金) 17 06 11.32 ID 2ZWU/35X やったッ!!さすが 629!俺たちにできないことを平然と書いてのけるッ!! そこにしびれる!あこがれるゥ! 633 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/12/13(金) 17 08 33.05 (p)ID zx8R8XC3(4) とりあえずズキュゥゥゥンはないわディオさんorz 634 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/12/13(金) 17 14 24.78 (p)ID K0fmrHpG(2) 631 しかし濡れ場でべらべら喋るのもなんか違う気もするんだよな 短いセリフでびしっと伝える方法は、悩む 635 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/12/13(金) 17 58 39.99 (p)ID IZAOkFNQ(2) キスしたままべらべら喋れないじゃない 三点リーダとか駆使するのがよろしかと 話させたいなら一度離れてお話→再開がいいんじゃない 636 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/12/13(金) 18 13 50.37 (p)ID zx8R8XC3(4) いや会話じゃなくてキスの効果音的な感じのを聞いてるのよ 637 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/12/13(金) 18 44 37.91 ID FxRmOjrs 一通りの報告を終え、艦娘達が退室していく。 これから間宮のところで甘味でも食べにいくらしい。そんな楽しげな雑談に笑みの色を浮かべながら、提督は彼女らを見送る。 最後尾を歩く雪風が振り向き、丁寧に一礼してから扉を閉じれた執務室は、一転して静寂の支配する場となった。 「……提督ぅ」 「ん、どうした?」 雑務の為に残った秘書艦が提督を見上げ、しかしすぐに目を逸らして頬を朱に染める。 もじもじと指先を合わせる彼女に苦笑しながら、提督は秘書艦の手を引いて自らの椅子に座らせる。 視線を合わせてやると、身を乗り出すようにして秘書艦が顔を近付けてきた。 唇が触れる。 「ん……」 最初は擽るように軽く。味を確かめるのではなく、ただ触れていたいという欲を満たす為に何度も接吻を重ねる。 ついで、どちらともなく舌を突き出した。舌先を擦り合わせ、唇を舐める。 「て、提督……もっと……」 惚けた秘書艦が一度唇を離し、今度は決して離さないという意思をもって提督の首に手を回す。 今度のキスは最初から舌が出た。 唇や舌先ではなく、もっと奥の粘膜を求めるようにして、彼女の舌が唇を割って咥内に入り込んでくる。 「あ、……んぅ」 お返しとばかりに隙を突いて秘書艦の歯茎を舐めた。 そうやって互いが互いを求め合い、キスはより情熱さを増した淫靡なものへと変容していく。 「はぁ、ん……れる、れろぉっ……じゅるるっ、じゅび、あむ、ん……れる、ぐちゅっ……じゅるるっ、じゅぶっ……!」 舌を捉えられ、溢れた唾液の蜜を啜られる。 「んぐっ、じゅぷ、じゅうううっ……じゅるるるるるるるるるっ……!」 何かがおかしいことに気付いた頃には、既に提督の腰が砕けていた。 咥内の粘膜という粘膜が彼女の支配下にある。唇にしゃぶりつかれ、逃げ場を失った提督の荒い呼吸が鼻から漏れる。 一体化した咥内にひたすら快楽を与え続けられる。攻め込もうとすれば舌で押され、こちらが大人しくしていれば激しく吸引された。 「お、おひひゅへ……」 制止する声は、しかし彼女には届かない。 分泌される唾液を全て啜られ、代わりに送り込まれる秘書艦の唾液で口の中が満たされている。 ごくりと唾を飲み込めば、彼女が身体の奥まで入ってくるのが分かった。 「――ズキュウゥゥゥン!!」 とどめとばかりに繰り出された強烈な吸引に提督の意思が飛ぶ。 ようやく解放され、床に倒れようとする彼の目に映ったのは、ただひたすらに満足な笑みを浮かべた彼女だけだ。どん、と背が床にぶつかり肺から空気が漏れる。 そこに、 「Hey! 提督ゥ、少し忘れ物しちゃったヨ! ここらに私のティーカップは……」 ノック無しに扉を開いた金剛が、椅子に座ったままの秘書艦と倒れた提督を見て笑みを凍らせる。 「Oh……Sorry提督。真っ最中だったとは、私も気が利かなかったネー……」 いやいや本当に、と頭を振って反省の意思を示しながら、何故か金剛は執務室に入って後ろ手に鍵を掛けた。 その行為に疑問を投げ掛けようとすれば、すっかり開発された舌の呂律が回らず「あへぇ」と意味不明の言語が飛び出した。 秘書艦と金剛の目が合う。二人してにっこりと微笑みあい、そのまま視線は提督へと向けられた。 「もっとしたいです、提督」 秘書艦の唇が顔に近付き、 「私は食らいついたら離さないワ。提督ぅー、今夜はAll Nightで楽しむネ!」 金剛の手が隆起した股間に触れ _______ / \ / ,.. -‐‐- 、 \ }∠,..艦__これ_ \ \ /. . . ./ \|\ . . .\\ , ,′i /n n\i . . . .i‘, } . i 人| U U l . . Λ ‘,/ 人( , . ./__) .∠ニZ / .个 . __▽__ ,./ ∠ ._{ o } { . . ‘,( ) ( )__L/´ / . .| 人 . . . (・x ・l ト--{〉 ノi . ./ `¨¨´| |___,.{ 、_,.ノ | | \ . UΤU___ __/ ノ |_| |_| . 」.| 」.|
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(序) ――本当のことを伝えれば、助けてくれるとでも云うのだろうか。 瞬時の褪めた疑いの後、嘘を吐く意味など無い事に気付き――波蹟を刻んだ敷布、淫靡な濤に乱れた寝台の上に 長髪を纏せた汗ばむ裸身を横たえた女はやがて囁くような声で応えた。 「眠れないのです。提督にこうして戴いた後は、少しは――揺蕩えるのですけれど」 口調は丁寧。しかし全身を慄せる絶頂から解放された後、急速度に冷えゆく肉体と興心の齎す気怠さはその声色 から拭えようがない。 男の隣に転がったまま、俯臥せの視界を塞ぐ黒髪を無意識に片手で掻きあげると、その感が一層強くなった気が して――赤城は自躯を笑った。 終わってしまえばその行為には甘美も夢酔も幻想も、まして清廉さなど絶対にない。まるで排泄と同等の無意味 で動物的なものにすら――そう。賢者の思考は、女にだって訪れる。 まるで十重も二十重も齢を重ねたかのような、どこか白鬱とした気分だった。最も、艦娘が歳を重ねられるのか は自分にも分からない。 生温いような温度に包まれた春先の深夜、提督の部屋。 二人だけの情事が終わり、脱力した身体を男の寝台の上に丸めるように背を向けた赤城に対し、多分に気遣いを 含んで発せられた提督の問いには、彼女はそう答えるしかなかった。 「そうか。……といっても、僕も赤城くんと毎日一緒に寝てあげられるとは限らないからな。実際、明日の夜は 遠方へ一泊の予定になった」 「そう……ですか」 では一人でまた、震えながら長い夜を過ごさなければならないのか――思わず俯き、赤城は無意識に掌中の白い 敷布を握りしめた。 慣れぬ深酒に強かに酔った彼女が介抱される所から済し崩しに始まってしまった、本当に、身体だけの関係。 好意を囁かれたこともない。しかし仮令偽りであっても構わないと思う程に、彼女の精神は安寧に飢えていた。 相手はまるで将棋や花札の対戦をするかのように、淡々と、日を置かず寝所に来る女の相手を勤め上げる男。 雅な顔立ちと軽口好きの裏に、どこか乾いたところを持つこの上司は、そのような関係には適切と言えるのかも 知れなかった。 「少しお休みを取るかい?加賀くんも言っていたが」 「加賀さん…が?なんと?」 性格は天地ほど違えど同じ一航戦の同期、気が置けない親友。だからこそ、彼女が今の自分をどう見て、どんな 言葉を自分の評価として持っているのか、赤城の心は不安に沈む。 「それがいきなり珍しくも司令室に来て、『赤城さんを前線から下げてあげてください。危険です』。ってさ。 ……今の似てた?」 戯けた言い方にしてくれてはいるが、つまりはやはり自分は戦力外である、と彼女が見做して居るということに 違いはない。 「『超えられない壁を心に残したまま戦っては、本人も僚艦をも危険に晒すことになります』と。……心配して くれているんだと、僕は思うけれど」 「…そう…ですか…」 「一体、何が君の不安定の元であるのか。そろそろ聞かせてくれないかな。僕にも、何かできることがあるかも しれないし」 提督が僅かに見せた心遣いに(それすらも上司と部下の延長線でしかない内容だが)、赤城は重い口を開く。 「………桜、が」 「桜。そういえば、そろそろ綻び始めて来たね。それが?」 「桜の花が、怖いんです」 そう呟いた彼女の瞳は絶望の淵を滲ませ、文字通り何も見てはいなかった。 (二) 一体如何なる意志と力が自分を此処に蘇らせたのかは、分からない。 しかし心形ある艦娘として太平洋戦争の終わった後の時代に現れたいま、彼女はかつての戦闘や、戦争の流れに ついて多くの資料に自ら触れた。 単に航空母艦・赤城亡き後の戦争の流れについて知りたかったこともあるし、敗戦に至る人々の思いも知りたく 資料室や街の書店・図書館までも許される限り訪れ、読み続けた。 そこに記されていたのは、悲惨そのものだった。 飢餓に苦しむ兵士たち。片道切符を手渡された飛行士たち。本土への度重なる爆撃、多くの民間人の犠牲。 戦争とは殺し合いではあるが、一流の軍人たち、最新の兵器たちによる力比べではなかったのか。 そして――その引き金を引いたのは、真珠湾攻撃部隊たる、自分たち。 その戦争の行方を決定付けたのも、あの悪夢のような南方の一戦に沈んだ、自分たち。 何故、始めた。何故、続けた。何故――負けた。 街中でふと見上げた、まだ蕾にもならないそれが桜の木であると悟った瞬間。 聞こえた気がした。頭の中に、声が。 それから、まるで自己犠牲精神の象徴とされたような薄血色のあの花が開くのを見るたびに、風に揺れる一片を 見つけるたびに、亡魂の声を感じ、怨嗟がそこに還ってきているのではと感じた。 ならば満開の桜には、かつての自分の搭乗員を含めたどれほどの犠牲者たちの、無残な死を強いられた者たちの 心が乗っているのか――それに責められる自分を想像すると、気が狂いそうだった。 何故、始めた。 何故、続けた。何故、負けた。 執務中。窓の外に目を向けるのが、怖くなった。 出撃時、帰還時。この花のある陸に、鎮守府に戻りたくないとすら最近は思う。 そんな自分を嘲り、嬲るように、徐々に桜は綻び始める。ただ蹲り、耳を塞いで盛りの時期を越えたとしても、 次の春も、その次の春も、無限にそれは訪れる。 「――こんな思いを、するのだったら」 敗戦も何も知らずに海底に沈んでいたほうが、よほど幸せだったのかも知れませんね。 そう抑揚のない声で赤城は呟いた。 提督はその重過ぎる問いに答える言葉を持たず、ただその細い肩を抱くことしか出来なかった。 (三) 濃紺に濃紺をただ只管に重ねて作られたような、蒼黒の世界。 重い水圧が、鉄の総身を軋ませる。 気が付くと、赤城は仄暗い水底にいた。 加賀さんもきっと、私の事を嫌いになったに違いない。 いいえ――提督だって、戦えない空母に用は無い。といって愛人の立場でいるなど、自分にも彼にも似合わない だろう。 でも。鎮守府を去ったとしても、何処へ行けば佳いというのか。ならばもっと頑張って――しかし一体、何を、 どうやって? 虚ろな心で仮初めの秘書艦として一日を過ごしたのち、提督不在の一人寝の夜。そんな堂々巡りの迷妄に鬱々と 嬲られながら、自室の暗闇の中、膝を抱えて寝台の上にいた――はず、なのに。 魚影以外に訪れる者もなく、多くの死を抱えたままの永遠の静寂――海底。何十年も見慣れたその世界に自分は 再び還っていた。 ここがやはり、愚かにも挑み、敗けて沈んだ、私の正しい居場所なのか。 冷たい海水と安らかな暗闇に身を任せた消失寸前の意識が、そう悟った途端―― ――轟、と。 かつて沈降し着底して以来の、はるか遠くまで響く鐘のような一瞬の鈍く低い音が、暗い海中の静寂を破った。 聴き違えではない――その証に、やがて物言わぬ重たい鉄の塊であるそれ自身が静かに震え、軋み、水圧の牢獄 に泥を舞わせながら数十年ぶりに、海底に蠢いていた。 そして何か力強い意志に引かれるように、それは冷たい海の底から離れ――灯火の無い隧道のような暗黒の世界 の中、静かにその巨大な残骸は浮上を始めた。 見えぬほどに、ゆっくりと。しかし、確かに。 暗い海中を彷徨っていた、小さな小さな海蛍のような灯光が、其に次々と寄り添い、身に溶け込むように消えて ゆく。そのたび、微かに暖かい何かが錆びた精神を照らした。 無限にも感じた時の果て、鏡のような水面が見えてきた。 両手。両脚。――黒髪。乳房。 近づくにつれ、そこへ映る自身はいつしか錆び尽くした醜い鉄塊から、瑞々しい斯良多麻の肌と射干玉の髪とを 持った娘の裸形の像を結んでゆく。 やがて世界の際、極限まで近づいたその鏡像とひとつになり――そして深海と同じく暗闇の支配する夜の海上へ 艦娘の姿をもって坐々と静かに浮かび上がる。 そう思った、次の瞬間。 赤城は、満開の夜桜の下にいた。 「……!」 見渡す限り。 はるか遠方までの視界を埋め尽くし、まるで大質量の雲霞のように咲き誇る、夜櫻華の群生。 雅な芳香を運ぶ、あたたかな春の柔らかい風。揺れる薄紅の花々を密やかに照らす、霞雲を薄衣のように纏った 朧月の光蔭。 風に揺れる枝。宙に比良比良と漂う、無数の花片。月の光。 衣髪をそっと撫でゆく風の他には落針すらも捉えない補陀落の静寂のなか、唐突に自身を包み込んだその光景に 圧倒された赤城は絶句して地に立ち尽くし、動くことさえ出来なかった。 ――夢。なのか。 桜。 桜。 あれほどまでに恐れ慄いていた花々であったはずが、最早奇矯を超えて壮観の域に達したこの場ではそんなもの 微塵も感じ得ない。 目をめぐらした彼女は、やがて一際大きな盛櫻の樹元に、会いたくて堪らなかった白制服姿のその人影が立って いるのを発見し、再び息を呑むこととなった。 「提……督……?」 「やあ。赤城くん」 住の江の、岸に寄る波よるさへや、という奴かな。いつもの動じない軽口は、紛れも無い本人のものと思えた。 しかし。私の夢ならば、何故私の知らない言葉がその口から出てくるのか。…赤城には、分からなかった。 「これは、夢、なのですか。私は」 「そうかもしれない。そうではないのかもしれない。僕は先刻、亡くなったはずの、写真でしか知らない祖父に 逢った。これから此処に赤城くんが来るから、いくつか伝えてくれと言われたよ」 ちなみに孫の僕に対しては一言も無しだ、と提督はにやりと笑った。 「まあそんなことはどうでもいいんだがね。君たちの存在がある以上、奇妙な事もあるものだ、としか言えない だろう」 そう言った年若い提督は、軽く笑って制帽を脱ぎ、穏やかな口調で続けた。 「――まず、ひとつ。僕の隠し事を明かせと言われた」 僕の祖父は、航空母艦・赤城の乗組員だったんだ。提督が事も無げに言った言葉は、赤城に砲弾直撃以上の衝撃 を与えた。 提督は構わず――笑みさえ浮かべて――続ける。 「真珠湾にも参加して、ミッドウェーで被弾して死んだ。……だから僕がこの道を進んだのは、幼い頃から母に 聞かされた、まさに彼らと貴方の姿に憧れてのものだったんだ。憧憬れの『赤城』に会えた時の歓喜と刻眩き。 君に悟られないように苦労したよ」 「そんな……そんなこと、では、私は……」 貴方の祖父を戦争に巻き込み、この世界から永遠に奪った、呪われた――青褪めた赤城が己の存在に止めを刺す ような、その絶望を口にする前に。 「ふたつめ。祖父その人から、愛する母艦への伝言だそうだ。…いいかい」 提督の静かな口振りが、その言葉が、取り乱す既の所で彼女を押し留めた。 「『貴女の世界を精一杯、生きて欲しい。我々に、堂々とした生を全うさせてくれたように』」 「……!」 ざぁっ、と静かなざわめきを立てて、吹き抜ける風が桜の花びらを舞わせた。 両手で口元を覆い、震える瞼を静かに閉じた赤城の眦から、一滴の涙が静かに零れ落ちた。 「……どうも羨ましいね。君も、爺さんも。妬けるよ、僕は」 ――ああ。 私は、なんと愚かだったのだろう。 この桜を、亡くなった魂を、怖ろしいなどと。 かつての自分と仲間たちが精一杯、信じることのために為そうとしたこと。少なくとも自分には、そこに恥じる べき偽りは無かったのだ。 「…分かったかい。航空母艦、赤城くん」 「はい……はい。上手に言葉には出来ませんが……受け取りました。――確と」 開いた眼差しは、滂沱と感謝とに濡れて――しかしそこに、最早迷いの蔭は寸も無かった。 「よろしい。ではここからようやく、僕の言葉だ。折角だから最後に、もう一つの隠し事を明かそうと思う」 「はい?…きゃっ」 急に右手を引かれよろめいた赤城が、桜の大樹にその背を受け止められた瞬間。 逃がさないと言わんばかりに片手を幹につき、提督は目を丸くして驚く赤城に顔を近づけ―― 「好きだ。赤城。どうしようもなく、大好きだ。――僕のものになってくれ。今、ここで」 ……この人はどうしてこう、真剣な心を格好良いのだか悪いのだか分からない戯けに包むのが好きなのだろう。 心中で苦笑しつつも、赤城は本当に久しぶりに軽くなった心持ちで頬を染め、提督の気持ちを静かな接吻と共に 受け入れた。 「私も。貴方が大好きです。…貴方のものにして下さい。今、ここで」 桜の樹だけが、再び唇を合わせる二人を観ていた。 (四) 併せから進入した掌が、赤城の片方の乳房を揉みしだく。 合わせたままの唇、絡む舌から唾液と嗚咽が漏れる。 やがて緋の襦袢の奥、提督の指先が色付いた胸の尖端を摘み、鳥が啄むように軽く引くような愛撫を始めると、 樹に背を預けた赤城の身体は快感に揺れた。 「可愛いよ。赤城」 「…っ、ふぁ…っ、」 返事もままならない、熱く小刻みな甘い呼吸が、提督の牡を高める。 着崩れた併せに手を掛け、そっと左右に開くと、両肩に続いてふたつの白い乳房がまろびでた。それぞれの尖端 は硬く屹立し、谷間は汗に濡れている。 「汗かきだね。赤城は」 「…え…もう何度も、お相手を…」 「御免ね、今更気付いた。ちゃんと赤城のこと見てなかったみたいだ。…今日は見てるよ。赤城がこんなにも、 僕で感じてくれていること。一つも洩らさず、全部見る」 「はい…はい、私の凡てを…見てください…」 「勃ってる」 ぴん、と指先で感じる胸先を弾かれ、思わず声を上げて仰け反った裸の背を桜の幹が擦る。痛みもなく抱き止め てくれたそれに、震える膝に力が入らなくなってきた赤城は完全に裸の上半身を預ける。 谷間の汗を舐め取られ。 尖端を口内で転がされ。 そして再びの接吻に朦朧としつつも、指先で首先や胸元の感じる処を幾重にもなぞられ。 その度に絶頂に達するのではとさえ思われる快楽が赤城の娘体を震わせ、雌声を上げさせた。 やがて淫らな熱を帯びてきた陰間の感覚が切なく、赤城は下帯のじっとりとした熱い湿りを感じながら、気づく と無意識に自らの大腿を何度も擦り併せていた。 「感じてるね。本当、もう何度も抱いたはずなのに――今日は特別、君と君の身体が、愛しくて堪らない」 「はい――はい、わたし――も、きょ、今日は、もっと――ん、あっ…」 提督の指先が、手慣れた動きで赤城の袴を解く。 さらさらとそれを地に落とすと、布地の少ない純白の薄絹による下帯をも綻び、解き落とす。 赤城の、微かな茂みに飾られた女陰が、外気に露になった。 「あっ…」 乳房への愛撫に熟れ切った赤城の肉体は、直接触れられてもいない秘裂を欲望に熱くたぎらせ、肉感的な陰唇を 物欲し気にひくつかせていた。 「み…見ないで下さい…恥ずかしいです…」 「全部見ると言った。大丈夫。綺麗だよ、赤城」 しゃがみこんだ提督の右手が、女陰を更に開かせるように赤城の白く柔らかな左腿を軽く持ち上げる。 「は…はい…赤城は、提督に愛して戴きたく、こんなにも…はしたなく…」 慣れぬ羞恥と、それがもたらす快楽に震える赤城の多汗と多情の雫が、白い健康的な太股を伝い落ちる。 男の視線が堪らないのか、充血した肉襞がひくりと動くたび次々と新な雫を溢れさせる情景は、女の相手に慣れ ているはずの提督の劣情をも著しく刺激した。 提督は華に誘われる獣のように淫らな性器の中心、真珠のような薄紅色の赤城の陰核に近付き――遠慮無く蜜を 味わうべく、秘肉に舌を這わせた。 「――――-っ!」 電流のような極上の快楽に激しく赤城が叫び、悶える。しかしその身は逃げる事はせず、更に快楽を求めるかの ように、自らの秘所を愛する男に押し付ける。 幾度も啄み。 容赦無く舐め上げ。 音を立てて吸い。 髪を乱して指を噛み、思わず提督の頭を鷲掴みにして小刻みに震え始めた赤城が気を遣るかと思われた寸前―― 提督は、舌での愛撫を止めた。 「赤城。…抱かせて貰うよ。僕ももう、我慢ならない。今日の君は、愛し過ぎる」 「はい。私も、なんだか嬉しすぎて、気持ち良すぎて、おかしくなりそう、です…」 もっと、乱れさせて下さい。 赤城はそう言いながら桜の幹を抱くように自ら後背を向けると、両脚を建たせたまま肉付きの良い臀と熱い秘所 とを愛する男に差し出した。 期待に息を荒げ、汗の雫を背の窪みに、揺れる両乳の先に滴らせ、軽く開いた内股をも淫らに光らせたその姿は 堪らなく扇情的で。 提督は劣情に完全に飲み込まれ、言葉を掛けることも忘れて取り出した自らの屹立したそれを、赤城の柔らかな 女陰にあわせ―― 一気に飲み込ませ、突き入れた。 互いの呻きが、薄紅の森に染み入ってゆく。 めくるめく夢のような、悦楽と、至福の時。 突き入れ、引き出し、その度に接合部から伝わる熱く滑る感覚が、脳天から脚先までもを、幾度も幾度も、甘く 痺れさせ。 子宮の口を先端に突かれ、恐ろしいほどの快楽に赤城が悶えると。 膣肉にきつく締め付けられ、全身で吐精を要求された提督が呻く。 幹を揺らされた桜の木から、花びらが幾重にも赤城の乱れ姿を飾った。 叫ぶように互いの名を呼び、愛を伝え合う。 更なる快楽と頂点を求め、本能のままに腰が、脚が、誘い犯すため妖しく揺れる。 ――やがて。 絶頂の嬌声が夜桜の杜に高く高く響き、尾を引いて消えていった。 (五) 翌朝。 何らの奇異もない、至っていつも通りの鎮守府の朝。調理場の匂いが、一日の始まりを告げていた。 「あ、いたいた。加賀さーん」 鎮守府食事処の長脚台の隅、他の艦娘から若干の距離を置いての朝食中に背後からいきなり抱きつかれた結果、 加賀は左手に持った白飯盛りの茶碗に不可抗力で思い切り顔を突っ込むこととなった。 「…赤城さん。今朝は随分と元気な様子ね」 赤城とは対照的に感情表現の苦手なはずの彼女は茶碗から憮然とした表情を持ち上げ、非難を込めて彼女を軽く 睨みつける――が、赤城はそれを至近距離で平然と受け止め、隣いい?などと聞いてくる。 「どうぞ」 「ありがと。間宮さん、いつもの大盛りね~」 赤城の軽やかな声が、食事処に響き渡る。以前と全く同じ、気軽さと優しさの奥に凛とした強さを感じる、加賀 の好きだった彼女の声。 「どうやら完全復活したみたいね」 「うん。心配かけてごめんね、もう大丈夫」 心配なんかしていないわ、と右隣りの椅子に着席した赤城のほうも見ず、抑揚のない地声で加賀は続ける。 「二航戦や五航戦の娘の前で、無様な姿は見せないで欲しい。それだけよ」 済ました顔で味噌汁など啜る。何故だろう、今日のは久々にとても美味しい。 「ええ。私たちは栄誉ある一航戦だものね。提督とは、ちょっと恥ずかしいことになっちゃっていたけれど…」 「関係を精算する気になったのなら、手伝うから言って頂戴」 「いいえ。私が元気になれたのは結局、提督のお陰なの。提督ともっとずっと一緒にいたい。今は心の底から、 本気でそう思ってる」 折角、気を効かせて小声で訊いたというのに。食堂にいた何人かの好奇の視線を瞬時に集めたことを本人以上に 感じつつ、加賀は思わず溜め息をつく。 「あの男は天性の浮気性よ。にも関わらず金剛さんに雷さんにと好敵手も多いわ」 「知ってる。――諦めさせたい?加賀さんは」 私の答は変わらない、と加賀は言った。 「貴女の選んだ航路を援護するわ。出来ることがあったら何でも言って頂戴」 かがさーん、と戯けて感極まった風に再び抱きついてきた親友を今度は右手で的確に阻止しつつ、加賀は僅かに ――本当に微かな――安堵と満足の笑みを浮かべていた。 (結) 幾許かの薄紅の片を乗せた晴天の春風が、爽やかに頬を撫でる。 折しも前庭に植樹された見事な数本の桜が、今にも見頃を迎えようとしていた。 蒼穹の柔らかな日差しが、木々と舗装道路と自分とを照らしている。 春の朝、大好きな人を迎え待つ時間ほどに、心を浮き立たせるものがあるだろうか。 やがて黒塗りの高級車が、正門から鎮守府正面玄関へと音もなく滑り込んできて――後部席から降車した提督を 秘書艦である赤城は笑顔で迎えた。 「戻ったよ。――桜は平気になったようだね、赤城」 「お帰りなさい。――はい、お陰様で」 互いの顔に何かを確かめるかのように、僅かな距離で立ち尽くして見つめ合う二人。 憧憬を伝達し在った記憶、そして想いを交わした記憶の幸せな共有は、そこに疑い様は無かった。 「これからも宜しく。頼りにしてるよ、赤城」 「はい、提督。全て私にお任せくださいませ」 交す微笑に情愛を伝えあうは、言下の囁き。 廻る新たな時代を祝福するは、桜花の寿ぎ。 (完) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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【高ランクの兵裝を開発するため、鎮守府ではそれぞれ担当する艦による作業が日々続いている】 【開発は、専用の“砲”を股間に有する艦娘による、担当艦への受精着床行為―――種付けによって行われる】 【砲/砲弾開発】 「ふむ、今日の相手は金剛四姉妹か。よろしく頼む」 「はいこちらこそ、長門さん。じゃあまずはマイク……じゃなくって、主砲のチェックを」 「ワオ、長くてぶっとい主砲デース! さすが世界のビッグ7ネー!」 「あ、あの……最初は榛名に……もう準備、できてますからっ」 「了解した。うむ、安産型の良い尻だ。性器の濡れ具合も良好だな、遠慮なく貫かせてもらおう」 「……ぁああっ!? ち、力を感じます! 長門さんのたくましい主砲っ、奥ずんずんノックしてます!」 「榛名ったら立ちバックであんなに腰振っちゃって、おとなしい顔してスミにおけまセンネー」 「くっ……いい締まりだ、そろそろ子種を流し込むぞっ! 子宮の準備はいいな!?」 「はっはい! 妊娠いつでもOKですっ! 榛名、頑張って強い装備いっぱい孕みますっっ!」 「ヒトフタマルマル、着床を確認しました……姉さんたち、次は誰が注いでもらいますか?」 「わ、私も負けません! 気合っ入れてっ妊娠しますっ!」 【艦載機開発】 「くっ、あふ、加賀さんの膣内、締まりすごいですっ……昨日の翔鶴さんや瑞鶴ちゃん以上かもっ……!」 「当然よ、五航戦なんかと一緒にしないで。それより由良さん、私は忙しいんだから早く終わらせて頂戴」 「(むっ)わかりました、はやく終わらせればいいんです……ねっ!」 「……っふぁ!? や、ちょ、ちょっと、今何か変な感覚が、ぁひっっ!?」 「いい声出せるじゃないですか。こうやって子宮の入り口、亀頭で小刻みに揺すられると凄いでしょう?」 「う、嘘っ、この私が、声我慢できな……いぃッ!? まっ待って、ちょっと止めっ……んひぃぃ!?」 「これされるとみんな私の単装砲、大好きになっちゃいますからねー。加賀さんもそうなっちゃって下さい」 「わ、私はそんな、こんなの好きになんか……(ぐりゅりゅっ)あぁーッ!? だっダメ、イッ……!」 「一緒に射精しますねっ、おふ、ふぁ……あぁあ! んおっ! でっ出てるっ、すごい量出てますっ!」 「あ、ああ……! ゆ……優秀な子たちを産むわ、期待しててちょうだい……」 【ソナー/爆雷開発】 「はーい五十鈴っち、力抜いてねー。ずぶずぶ~っといきますよー」 「んくっ……ふあ、北上さんの魚雷すごっ……! 一気に奥っ、こつんって当たって……あぁんっ!」 「あー気持ちいい、すぐイキそ。ところで五十鈴っち……ちょい見ないうちにずいぶん胸育ってない?」 「え、そ、そうかな!? ……って揉まないでぇぇ! む、胸とあそこ一緒にするのっ反則ぅぅ!」 「やっぱでかいってこれ。同じ改二なのに腹立つなー、今日は二回や三回の斉射じゃ許さないことに決定~」 「うっうそっ、そんなにされたら私、壊れちゃ、ぅうううううっっっ!? ひぃあぁぁーっ!」 「ふっ、食らいついたら離さない、それが重雷装艦の本領ってヤツよ……あ、やば、出る出る」 「くっ、なによあの女っ……! 北上さんの兵裝を妊娠するのは私なんだからね……!」 (つづかない)
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2レスほどぺたぺたします。別に、えろくなんてないけどね 陽炎型の三人に新ボイスという事なのでちょっと放置→つついてきて書いた 不知火の場合(ちょっと嬉しそう) 貴方はふと書面から顔を上げた。その視線に気づいて、何事でしょうかと、不知火は片方の眉をついと持ち上げた。 すみませんね、秘書艦をやってもらっているのに、暇にしてしまって。貴方がそう詫びると、彼女はそれを否定するように首を振った。心底、心外です。そういう事を言った。 「不知火は決して、退屈などしていません」 彼女はそう言って、数度瞬きをしてから、おもむろに軽く脚を組み替えた。抗議するように一度椅子が軋んだ。 それでも。貴方は少し食い下がった。すると、彼女は机に肘をついて、両手の指を互い違いに合わせて、それから小さく肩をすくめた。 「……いえ、構いませんよ」 そうですか。 貴方は再び顔を伏せた。狭まった視界の端、ぎりぎりのところで、不知火がそっぽを向いた。その唇が僅かに動いて、ぼそりと、かすかに呟いた。 「どうぞ、ご自由に……」 不意に貴方は酷くばつが悪くなってしまい、それからふと、頼める事があるのに気がついた。これなら、そこまで手のかかる訳でもなく、頼み事には丁度いいと思われた。 なら一つ、お願いできますか。何気ないふうにして訊ねた。 少しだけ身動ぎをして、彼女はあくまで平静に首肯した。けれど、返ってきたその声には、幾ばくかの喜色が浮かんでいるようだった。 ――不知火に、何か、御用ですか。 黒潮の場合(ちょっと怒ってそう) ふと書き付けていた筆を止めて、貴方は考え込んだ。迫りくる一大規模攻勢(イベント)。大本営がこのところ折々で匂わせてくる例のあれを前にして、ふっつりと黙り込んだ。 時勢は既に、備えを求めている。未だ発表はされていないが、号令がかかってからでは、明らかに遅い。戦争が誰の目にも明らかになってから準備を始める軍隊など、無能以外の何ものでもない。 しかし、そもそもこの時期に、この大型艦建造を行うというのは、はたして如何なものだろうか。 ゆっくりと、息をついて、眉間を強く揉んだ。 「なあなあ、司令。ちょっとええか?」 ああ、しかし、大和型不在で臨む事こそが、慢心と称されるのではないだろうか。 建造計画書の数字は、どこを見ても素晴らしいものだ。 もちろん、見積もられたコストも、素晴らしかった。とてもではないが、気軽に承認できるものではなかった。 「司令はん? ……司令はーん?」 不要の長物といえば、そうだろう。駆逐艦たちをあくせく労働に従事させずに済むし、希望する連中に好きなだけ出撃させられる。朝のおかずが一品増えたり、潜水艦に休日だって出せるかもしれなかった。 「聞こえてないんやろうかぁ……。まあ、ええか。のんびりしよー」 要不要と、確立と、様々な事を考え合わせて、そこでようやく、貴方は彼女に意識を向ける事ができた。 彼女の方でも、それに気がついたようだ。 ――司令はん。なんやろかー? 朗らかで、いつも柔和な笑顔を絶やさない黒潮の、それは冷たい声音だった。 貴方は苦笑いをして、どうか、機嫌を治すよう頼み込むのだった。 (……陽炎? 遠征からまだ……) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前のナイトウォッチとのクロスSSの続き投下します。 っていうか完全にやってるだけなんで設定どうでもいい感じですが。 普通の学生生活を送っていた俺は、ある日学生全員が受ける『適性検査』なる 検査に合格し、あっという間に人類を深海棲艦から守護する鎮守府の一員として、 深海棲艦と戦う力を持つ、人にあって人にあらざる艦娘を指揮する提督となった。 人員は俺一人と聞いてどうなることかと思ったが、艦娘は任務に忠実だし 俺に対してもおおむね好意的に接してくれるので、何とかやっていけそうだった。 ……雷と肉体関係を持ってしまった衝撃的な初日から、早一週間。 「あっ……ん、しれ、い、かん……こう? これで、いい?」 騎乗位で俺のペニスをくわえ込みながら、雷に腰を振らせている。 その動きは滑らかで、下半身だけが別の生き物のようでもあった。 「ああ、気持ちいいよ、雷。腰使いもすっかりうまくなったな」 そう、初日から毎日、執務が終わった後は雷を自分の部屋で抱いている。 最初は寝静まった後であったが、3日目には既にばれていたらしく、叢雲あたりは たまになんとも言えない視線を俺に向けてくる。そのほかの艦娘……3日目にして 既に8人になっていた艦娘達に、昼と晩の食堂で好奇の目を向けられて居心地が 悪かった。 とはいえ、雷とこういう関係になったことに後悔はなかった。人数が増えてみて 改めて思うことだが、艦娘は全員が美少女だ。しかも俺に対して妙に好意的で、 配属された艦娘を目覚めさせるには俺のキスが必要。 そんな環境で誰とも関係を持たずに我慢し続けることが俺に出来るだろうか? 多分無理だ。ならば変態の謗りを受けても誰か特定の相手を作った方がいい。 雷も可愛いしな。 雷はセックスの時は体格差をものともせず、俺のペニスを膣いっぱいにくわえ込み、 一突きごとに甘い声を漏らして身体をくねらせる。 昼間は快活で面倒見がよく、俺にも公私共に何くれと無く世話を焼いてくれる。 そんな女の子が夜は俺とのセックスに夢中になって思うように絶頂させられるのだ。 これが楽しくないはずがない。 「んっ、あっ、しれーかんっ、しれーかんっ! あ、あたし、もうっ!」 騎乗位で腰を振っていた雷は切羽詰った声を上げて、俺の上にぺたりと倒れ こんだ。俺の仕込みで一番奥の感度を開発されていた雷は、突かれるたびに きゅうきゅうと俺のものを締め付けてくれる。。 そんな状態で奥をこね回すように腰を振らせていたから、大きな絶頂を迎える 寸前だった。雷は膨らみかけという感じの小さな胸を俺に押し付けて全身で しがみついてくる。 だが、俺はそんな彼女の腰を押さえつけて、動きを止めさせてしまう。 「ふあぁ……? なんで、イキたい、イきたいの、もう我慢できないのぉ!」 快楽でどろどろになった顔に、懇願の涙が伝う。それを指でついとぬぐいながら、 俺は少し身を起こして雷の唇を奪った。やわやわと舌を絡ませながら、そっと 子宮口を突き上げ、絶頂寸前の状態を維持しながら雷の小さく柔らかな身体を 抱き締める。そのまま有無を言わさずにじっとりと腰を使って、上ることも 降りることも出来ない快楽にさらしてやった。 その状態で数十分責め続けられ、全身を緊張させて絶頂寸前なのに寸止めを 続けられて、視線は焦点を結ばず、とろとろと唇の端からよだれが垂れ流れている。 「んんーー……ん゛お゛お゛ーーー……」 言葉さえも忘れたように快楽にどっぷりと浸かった雷に、ようやくトドメの 射精を一番奥にくれてやる。 「お゛うううぅうううう……んお゛ほおおおぉぉおおおおお」 獣のようなよがり声を上げながら、ずん、という強い突き上げとともに 放たれた射精が、待ちわびていた絶頂を雷にもたらした。びくんっ、びくんっ、 と全身を大きく痙攣させ、体中で絶頂する彼女が可愛くて、俺は雷を抱き締めた。 頭や背中をゆっくり撫でてやると、それが愛撫の役割を果たしているのか膣が きゅんきゅんと反応しているのが分かる。 それが分かっていて、絶頂が長く続くように雷を撫で続け、とろとろと精液を 流し込み続けた。 ぎゅう、とひときわ強く締め付けた後、ふっ、とスイッチが切れるように 雷が失神する。気絶しながらも絶頂を続ける雷の膣でペニスをしごきながらも、 一緒に掛け布団をかぶり、挿入しながら眠りに付いた。 翌朝、珍しく俺が先に目を覚ましたのでキスで雷を起こしてやると、セックス したままなのに気づいて雷が頬を赤くする。 むーと唇を尖らせて、 「しれーかんのイジワル」 と文句を言ってきた。俺は雷の頭を撫でながら、目覚めのキスをする。 「でも気持ちよさそうにしてただろ?」 「それは……だって……」 寝ているときに抜けていた俺のものが、朝立ちと雷の照れた顔で硬く勃起する。 毎日犯してもまだマン汁焼けしていない、しかし一本筋ではなくなって花開いてきた 雷の膣にぐりぐり押し当てる。 「あんっ! もう、こんな朝から……したいの?」 そういいつつ、雷は自分から腰をくねらせ、膣とペニスの粘液をこすり合わせて にちゃにちゃと音を立てた。 「ああ。雷が可愛くて我慢できそうに無いんだ。頼めるか?」 「ふふっ。しれーかんは私がいなきゃダメね……♪」 いつもの口調とは違う甘くささやくような声音は、少女ではなく女のそれだった。 腰を浮かせてクリトリスを自ら弄り、蜜を溢れさせていくセックスに慣れきった その仕草に俺のペニスがさらに硬くなる。つぷ、ぷちゅ、と相変わらずきつい 膣にペニスが押し込まれ、中の愛液が音を立ててあふれ出てきた。 「昨日は上で腰を振ってもらったからな。今度は俺がさせてもらうよ」 それに、遅くなって朝練に間に合わなくなっても悪い。挿入したまま寝転がって 雷を下にすると、その細い左足を持ち上げて深く挿入した。松葉崩しというやつだ。 「んあああっ!! い、いきなりそんなことっ、されたら……すぐイッちゃうぅ!」 寝起きにハードではあるが、さすが艦娘は丈夫と言うことなのか、雷は感じすぎて 失神する以外は体力を理由にセックスをやめたりはしたことがない。 俺はただ射精するためだけに雷の穴を使い、ゴリゴリと子宮口をこね回す刺激に 逆らわず朝一番の射精を雷の膣奥に放った。 「あっ、イッ、く、イくイくぅうううぅ……!」 射精に合わせて雷が絶頂する。これもまた仕込みの成果だ。イッた時の報告も。 とても物覚えがいい雷の頭を撫でて、絶頂を長引かせてやる。 その軽い身体にはめたまま抱き上げて、風呂場で雷を洗いながらもう一回射精した。 さすがに泡踊りはまだ教えていない。ベッドの上でたっぷりする方がまだまだ 楽しい時期なのだった。 俺の仕事はまだまだ暇な部類で、日が出てからでも余裕でこなせる。 未だ鎮守府海域でちまちまと艦隊戦をやっている最中だ。この一週間で既に21人の 艦娘がこの鎮守府に所属することになった。もう限界の5分の1だ。この問題の解決策を 早急に考えて、後は適当に雷と楽しみつつ死人が出ないように適度に戦闘して行こう…… と、思っていたのだが。 朝といっても日が出る前の時間帯に、雷は身支度を整えて出て行く。 下着とか着替えなんかも俺の部屋にある程度持ち込んでいる。まあ毎日夜はここで 俺と寝ているんだから当然の帰結だ。 しかしこの日は少し違った。 「ね、司令官。……あのね? ちょっと話があるんだけど」 「ん? どうした? 装備の拡充とかの話なら昼の方がいいと思うぞ」 「あ、そういうのじゃなくって。えっと……」 珍しく言いよどむ雷が何を言い出すのか、じっと待つ。 「その、司令官と、エッチしたいって娘がいてね、司令官は……その、したい?」 「……は?」 不意打ち過ぎて間抜けに口をあけたままになってしまった。 「あのね、私が司令官とエッチしてるの、皆にばれちゃって。どうだった? って 聞かれたから、ちょっと、……ちょこーっとだけよ? 司令官とのエッチのことを、 皆に教えてあげたんだけど、そしたら、したいって娘が来ちゃって。 あっ、私のことなら気にしないでね? 他の娘としちゃっても、私、司令官のこと 大好きって気持ちに変わりはないから!」 とまあ、こんな感じのことを言われた。 「ううん……そりゃあ、したくないって言えば嘘だけど。でも、俺は別に雷一人を 抱いてて満足してるしな」 「えへへ……ありがと、司令官。でもね、よく考えたら私は司令官を独り占め してるってことだから、皆にもチャンスはあるべきかなって思うの。かわいそうって 言うとおかしな感じだけど……でも、そう思ったの。だから……」 「雷……」 どこまでも、優しい娘だった。雷は、俺のことが好きだという。だったら、この 持ちかけは雷にとって損しかない。ほぼ身体だけの関係とはいえ、俺の相手は彼女 だけなのだから、事実上恋人みたいなものだろうに、それを確固たる意思で他の女と 共有しようというのだから。普通なら気が狂っているといわれてもおかしくないほどだ。 「前ほど、構ってやれなくなるかもしれないぞ」 「うん……」 「俺が他の艦娘に夢中になって、雷の事を捨てちゃったり」 「ううっ……」 じわっとその目に涙が浮かぶ。俺は思わず雷を抱き締めていた。 「ああ、うそうそ。俺はそんなことしないよ」 「うううー……司令官、私のこと忘れちゃ、いやよ?」 まだ薄暗い中できらりと輝くその大きな瞳を覗き込みながら、俺たちはキスをした。 「ったく。そんなに辛いなら独り占めしてればいいのに」 「すんっ……だってだって、こんなに素敵な司令官なのに、目を覚ましたらもう お相手がいました、なんて辛いじゃない」 分かるような、ぜんぜん分からん理屈だったが、まあ雷の意思を尊重するとしよう。 その上で、雷は可愛がり続けるのが俺のせめてもの誠意というところか。 完全に目が覚めてしまったので、しょうがないから着替えて執務室でだらだらと 仕事を始める。食堂は当然まだ開いていないので、自室のお菓子くらいしか食い物は 無い。寝覚めにそんなものを食べるのも気が引けて、低調に仕事をこなす。 ふと窓の外を見ると、ぞろぞろと二列縦隊を組んで艤装をつけた艦娘達が走っている。 2日目から既にやっていた、朝練である。ほとんど駆逐艦と軽巡洋艦しか居ない我が 艦隊だが、二日前ついに重巡洋艦摩耶と鳥海が加わり、だんだんと艦隊らしくなってきた。 質素な見た目にして完全防音の窓越しにも、艤装の重々しさが伝わってくるような ハードなランニングだ。特に駆逐艦の体格の小さい艦娘達は、傍から見るとなんの 児童虐待だと思われるかもしれない。しかし彼女たちはそれを毎日朝飯前にこなす。 いかに航行能力があるとはいえ、身一つで何時間もたちっぱなしの姿勢で移動と 戦闘をこなす艦娘ならではと言えるだろう。人外の力を秘めた存在だ。 だが、年頃の女の子でもある。厳しい訓練と実戦を日々こなしながら、提督の 情事事情で盛り上がり、あまつさえ実際に肉体関係を結ぼうというくらいには 向こう見ずな所があるのだ。 俺はため息をついた。 誰が言い出したのか知らんが、満潮あたりはとんでもなく冷たい軽蔑の視線を 浴びせてきそうだ。雷から言い出した、などと言い訳をしようものなら 「ふざけんじゃないわよ! それぐらい断りなさいよ!」 とか言われるに違いない。 しかし実際、誰が俺とセックスしたいなどと言い出したのだろう? そして一体、誰が相手として来る事になるのだろう。 と言っても、言い出すやつなんか一人くらいしか思い当たらないから、多分 そいつが来るだろうとは思うのだが。 「ま、何にせよ艦娘達の好きにさせてみるか」 何せ、戦うのも艦娘、資源を調達するのも艦娘。俺はと言えば、誰をいつ任務に 就かせるか、いつ入渠させるかの判断位しかしない立場だ。やりたいと言うのなら たとえ100人相手でも擦り切れるまでやってやろうじゃないか。そう開き直って、 朝飯までの仕事を再開した。 昼飯時になって、俺は秘書艦に遅れて食堂に足を運んでいた。 今朝からの出撃で、三人目の重巡洋艦青葉と、雷の姉妹、駆逐艦電を艦隊に迎えた。 これで23人だ。本当にほいほい増えることだ。 困ると言うことは無いが、しかし最大に達する場合や、もし……艦隊に居る艦娘と 同種の艦娘が来た場合の処遇を未だ決めあぐねている俺にとってはこの拡大路線は ちょっと不安でもある。 「あっ司令官! 隣、いい?」 時間が合ったのか、雷が近づいてきて隣に座った。隣にはよく似た少女が トレイを持ったまま所在なさげにたたずんでいる。 「おお、いいぞ。電もどうぞ」 「は、はい、なのです」 かちかちに緊張しながら、栗毛をわずかに揺らして電が雷の正面、俺のはす向かいに 座る。ちらっと俺の顔を見たかと思えば、顔を赤くして目を伏せてしまった。 「もう、電ったら、照れ屋さんなんだから! ほら、司令官に挨拶、するんでしょ?」 「わ、わわっ、雷ったら余計なこと言わないで欲しいのです!」 そう言って雷を睨んで頬を膨らませる電。 「挨拶? は、もうしたと思うんだけど」 キスをして起こした直後に、「どうか、よろしくお願いいたしまひゅ!」と 可愛らしい挨拶をもらっていた。やってしまったとばかりに顔を真っ赤にして俯く 電の手を引いて、施設の案内や引率役の神通の元に連れて行ったのを覚えている。 「はわわわ、それは無しにして欲しいのです! いまっ、今の挨拶がはじめてなのです! いっ、電です。どうか、よろしくお願いいたします」 手をぶんぶん振ってかき消すような仕草をしてから、赤い頬で電が挨拶をした。 「ああ。よろしくな、電」 苦笑しながら、俺も挨拶を返す。 その後の食事は、取りとめも無い話をしてすごした。食事のメニューが増えてきて うれしいだとか。ついに売店が出来たが、現金では無く一日幾らか溜まるポイント制 なのだとか。そこで牛乳を売っていることを知って電は嬉しがっていた。 ちなみに艦娘の給料というのはどうやって支払われるのかと言うと、実は俺は 関与していない。勤務の実態については、実は執務室の端末から逐一確認できた。いつ、誰に、 どんな任務を行わせたかと、その結果。もちろん基地で訓練と言うのも記録されている。 だが、給料は艦種ごとの基本給と、任務の成果に応じて自動的に算出され、支払いも また指定の口座に月ごとに振り込まれる。らしい。まだ一度も給料日が来ていないが。 ともあれ、俺は艦娘の給与までは決める立場には無いわけだ。任務の振り分けを 偏らせることである程度は操作できるが、やる意味もあんまり無いだろう。 今のところ艦娘の皆も、そこまで給料にこだわっている風ではないので、俺もまだ さして考えは持っていない。 「ごちそうさまでした」 「ごちそうさまでした。雷、私は午後一の遠征だから、先に行くね」 「うん。行ってらっしゃい、電」 「がんばってな、電」 「はい、なのです!」 にこっと微笑んで、電が先にトレイを片付けに行った。 「あのね、司令官。朝言った事なんだけど、いつもと同じように、夜ごろに司令官の 部屋を、その娘がパジャマで枕を持って尋ねるから。……やさしく、してあげてね?」 真昼間からなんともアレな話題を出されて、俺のほうが面食らってしまう。 「お、おう……本当にやるのか?」 「もちろんよ。今だって三人もいるんだから」 「三人!? 多いな……」 「ふふっ。それだけ司令官の魅力に気づいてるってことよ。まだまだ増えるかもね」 雷の言葉は適当に聞き流すとして、しかし三人。 今食堂にほぼ全員が居るということは、さっきからちらちら向けられる視線の中に 俺とセックスをしたがっている艦娘のものが混じっているかもしれないということだ。 そう思うと、なんとも背徳的な感じがする。 果たして、俺が艦娘を食い放題なのか、艦娘が俺をつまみ食いしているのか。 日に日に増えていく艦娘に囲まれながら、そんなことを考えていた。 午後の出撃によって、またも艦娘は二人増えていた。 軽巡天龍と、水母千歳だ。初の航空機使いである千歳は、データベースによれば なんと5段階改造が用意されているようだ。出世魚のような奴だ、と思ったがさすがに 面と向かっては言わなかった。 それよりも、初期化前に眠っていた天龍と千歳を見たときのことを思い出す。 二人とも、相当に胸が大きかった。しかも寝ている状態でもつんと天に向かっていて、 すさまじい存在感を放っている。雷の膨らみかけの乳首を吸うのも悪くは無いが、 やはりああも大きいと意識が吸い寄せられざるを得ない。 目を覚ますまでに一揉み、と思わなくも無かったが、さすがにそれはひどいと思って 踏みとどまった。 そんなことが昼間にあったので、今日のお相手にはかなり激しくやってしまうかも 知れない。そわそわしながら待っていると、雷よりだいぶ早い時刻にノックがあった。 まだ九時だ。もしかして何か非常事態か、と思いながらすぐさまドアを開くと、 「し、しれい、かん……その……あの……」 真っ赤な顔の下半分を枕で隠し、淡い水色のパジャマを着た初雪が立っていた。 「え、ええと……」 まさか初雪とは。 どこか気だるげな雰囲気を漂わせて、ゆるいというかのんびりした感じの言動を する艦娘だ。しかし、仕事ぶりが他の艦娘に劣るということは無い。単純にそういう 個性なんだなと受け入れていたが。 ぞくり、と何かがこみ上げてくる感覚がある。 雷とはまた違う意味で、およそ厭らしい事とは縁遠そうな娘が、俺に抱かれに来た。 その状況は、思った以上に俺を興奮させた。 「どうぞ」 扉を大きく開けて、微笑みながら初雪の顔を見る。 半分どころか顔全部を枕で隠す勢いの初雪は、激しい葛藤に襲われているのか、 目元も耳も真っ赤にして、全身をふるふると震わせている。足の震えなど、今にも へたり込んでしまいそうだった。 だが、俺はもう初雪をそのまま帰す気がまったく無い。自ら望んで部屋に入るなら よし、逃げ出そうとしたらその瞬間に引っ張り込む気まんまんだ。 「あ、う……」 初雪は、数分をかけて小さな小さな5歩を踏み出し、俺の部屋の中に入った。 そっとドアを閉じ、カチャリと音を鳴らして鍵をかける。 「ひうっ!」 たったそれだけでびくりと跳ね上がり、今にも泣きそうな目で俺を見る初雪。 半ばそれを無視して、夜風で冷えたその小さな肩を抱き、ベッドまで連行……いや エスコートする。 腰が抜けるようにすとんと初雪がベッドに座り、スプリングが鳴った。俺は彼女に 密着するようにすわり、肩を掴んで抱き寄せる。 「……初雪は、今日何をしに来たんだ?」 耳元でささやくように言ってやると、枕を掴む指を震えさせながら、か細い声で 「えっ、えっちな、こと、ちょっと、興味、あった、から……そのっ、他にもっ、 したいって子、居たから……釣られて、手を上げちゃって、じゃんけんで、わたっ、 私が、さいしょに、なっちゃって」 しどろもどろに初雪が経緯を話してくれる。だが。 「そうじゃ、無いだろう?」 「っ……!」 耳たぶを愛撫するように、唇を這わせながらささやく。 びくりびくりと、一言喋るごとに震える初雪は、まさにまな板の上の鯉だった。 「何を、しに、来たんだ?」 「あう、あうう……」 ふるえのあまりかち、かち、と初雪の歯が音を立てる。 「え、え、えっ、ち、なこと……」 ここで沈黙を選ばないあたりは、さすが普通の女の子ではなく艦娘というところか。 「もっと、具体的に」 「ぐた、い、てき? え、えと、えっと」 だが、さすがに混乱しきった頭では思考力は落ちきっていた。 なので、俺から『正解』を教えてやる。 初雪は千切れるんじゃないかというくらいに枕を強く抱き締めた。 「っ……せっ、せせ、セックス、しに、来ました」 「んんー。よく聞こえないな。枕越しだからかな」 露骨に首をかしげて、聞こえない振りをする。同時に、初雪のガチガチに力のこもった 両手に優しく手を重ねた。 「はっ、はぅ、ううっ」 緊張のしすぎで思うように動かないのか、ぎしぎしと軋む音が聞こえそうなほどに ぎこちなく、震えながら初雪の顔から枕が離れていく。 「せっ、くす、しに、きまし、た」 言うだけ言って、がばっとまた顔をうずめてしまった。 「よく出来たな、初雪」 ほほえましくも、劣情を煽る仕草だ。肩を抱いている手を滑らせて、パジャマ越しに 初雪のふくらみに手を伸ばす。 「っ!」 息を呑む音がしたものの、抵抗は無い。 初雪の胸は、決して大きくは無いもののちゃんと膨らんでいて、さすがに雷よりはある。 撫で回すようなほんの少しの力で、その柔らかさを味わう。手の平の一点に、ぷにぷにと した盛り上がりがあり、その中心に硬い部分がある。 もう片方の手も使って、両側の乳首をくにくにと摘んでもてあそぶと、変わった感触に 気が付いた。乳首の周りの乳輪までぷっくりと盛り上がっているのだ。 雷のものとは明らかに違うそれに、新しいおもちゃを得た思いでもてあそぶ。 「あっ、んっ、んふっ、う」 少し力加減を強くしたり弱くしたりするだけで、初雪は全身を痙攣させて感じ始めた。 下手に枕を抱いているから、脇が空いてしまって弄られたい放題だ。 「乳首、気持ちいいか?」 左右を交互に引っ張ってやりながら耳元でささやくと、こく、こくと頷いた。 尻をもぞもぞさせて腰をくねらせて身もだえする初雪は、何も知らない少女から 急激に女になっていくようだった。 そうやって胸を揉んだり乳首をもてあそんだりしているうちに、初雪の身体が じっとりと汗ばみ、温まってくる。枕を顔に押し付けたままだが、その両腕は さっきより脇を開き、もっと触って欲しいと催促しているかのようだ。俺があまがみを 続けている耳を差し出すように首を少しかしげると、さらさらのストレートヘアが 綺麗に流れて滑らかなうなじまでがあらわになった。耳から口を離し、今度は首筋に 顔をうずめてキスをする。 「ふーっ……ふーっ……」 愛撫の快楽にすっかり身をゆだねた初雪は、とっくに震えを止めてリラックスしきった 深い呼吸を繰り返していた。 瞳を潤ませ、眠たげにも見えるようにまぶたが落ちかけている。 頃合だなと思い、初雪をベッドに押し倒した。 お互いに無言だ。 しかし、仰向けになって横方向に持ち替えた枕で口元を隠した初雪が、俺と目を 合わせて、物欲しげな熱い視線を送ってくることに俺は満足した。 身を起こし、未だに横向きになっている下半身を、ひざを掴んで上に向かせる。 そのまま、がぱっと股を開かせた。 「うぁっ……!」 反射的に初雪が脚を閉じようとするが、力で押さえつける。艦娘ならあるいは 俺程度は跳ね除けられるかと思ったが、初雪は観念して股を開かせるがままにされた。 驚くほど柔らかいその股関節は、背中をベッドにつけたままにぴったりとM字に開脚 できた。手を離してもそれが戻らないことを確認し、おれはパジャマのズボン越しに 初雪の秘部を手の平で包み込むように触れ、ねっとりと撫で回した。 「ふあっ、ああっ、んむぅ、んんーっ!」 すぐさま上がる恥ずかしい声を、枕に押し付けて隠す初雪。だが、枕を掴んでいるから 股間は完全に無防備だ。どんどん熱くなるその秘所を、今度は人差し指一本で撫でる。 「んっぐ、んんっ!!」 二枚の布越しにも熱く湿った感触が感じられる。くち、と粘液が音を立て始め、 割れ目を撫で回す指でクリトリスの硬い勃起を探り当てた。 躊躇無くこね回す。 「~~~~~~~!」 背をのけぞらせ、声にならない悲鳴を上げて初雪が痙攣する。 少しだけ力を弱め、絶頂後の余韻を長引かせてやると、腰をうねらせて俺の指の動きに あわせてきた。膣口辺りを指でぐりぐりと押し込んでやると、熱く湿っている。 「下着どころか、パジャマにもしみてきているな」 そう言っても、絶頂でのけぞったままの初雪は反応せず、荒い息をついているだけだった。 そろそろ俺も我慢できなくなってきた。初雪が放心している間に服を全部脱ぎ、 さらに初雪のズボンもパンツごと脱がす。雷は生えていなかったが、初雪には産毛のような ささやかな陰毛が生えていた。痴丘もふっくらとして表面の濡れそぼった肉が余裕で摘める。 それで居てぴったりと閉じた一筋の女陰は、子供とも大人とも付かない不思議な魅力を感じさせた。 のけぞったことで顔から外れた枕をさっと取り上げて、背中側に放り投げる。 「あっ……」 初雪が驚いたような声を上げるが、まだ余韻が残っているのか反応は鈍い。俺はその小さな 身体にのしかかり、唇を奪った。 「んむっ……ちゅっ、ちゅぱっ……」 何の抵抗も無く俺のキスを受け入れる初雪。とろりとまぶたが落ち、赤子が乳を吸うように 無心に唇を吸いたててくる。ちろちろと唇を割るように舌を差し入れてやると、 それに反応して口を開けてくれた。すぐさま初雪の口の中に侵入し、その小さな舌を味わう。 しばらく続けていると、初雪の方からも俺と舌を絡めてくれるようになった。 技術も何も無く、初雪の舌は小動物がじゃれ付いてくるかのように粘膜をくっつけてくる。 初めての初雪からのアプローチに、俺の股間も痛いほど勃起していた。 腰を少し前に突き出すと、初雪のマン肉が亀頭になぶられて柔軟に形を変える。ぐりぐりと 竿の部分をクリトリスに押し付けて、ピストン運動のように腰を使って敏感な部分をこすってやる。 「うんんっ! んむうぅっ! んんーーーーっ!」 抱きすくめられ、唇もふさがれた初雪は身もだえするしかない。いつしか舌はぴんと伸び、俺の 口内に入っていた。大きなクリトリスだと思って吸い付き、舌で愛撫してやる。 腰の動きを強めてやると、ついにぽろりぽろりと涙が伝っていった。と言っても、俺と腕を絡め、 クリトリスをこすりつけるように腰を振っている初雪が嫌がっているということは無いだろう。 大分出来上がってきた初雪の様子に、俺は唇を離し腰を止めた。 「ぷはっ……はっ……はぁーー……」 初雪は俺が離れても、ディープキスしたときのままで口をあけ、舌を突き出している。潤んだ瞳は 続きを切望しているようで、顔は真っ赤に紅潮し、抱き締めて欲しいと言うように腕を俺に向かって 差し上げている。 普段の彼女とはまったく別人のようなその様子に、綺麗だと思うのと同時、男として誇らしくもあった。 「ん、おねがい……します」 ぽつりとそう言ったのを合図に、俺は初雪のふくらはぎを掴んでV字に思い切り開脚させ、濡れそぼった その処女穴にペニスを突き入れた。 「んっ、くっ……」 さすがに顔をしかめているが、ぷつんと軽い感触と共に狭いながらもぬかるんだ膣を掻き分けていった。 程なく、俺のものが全て納まる直前に初雪の最奥に突き当たる。力を入れて押し込むと、 びくりと初雪が痙攣し、膣全体に波打つような締め付けが起きた。 「そこ、だめ……つよすぎ、ます」 らしいので、腰を引いて子宮の位置を元に戻してやる。 「どうだ? 初雪。俺のを入れた感想は」 一週回っていつものようにぼーっとした表情で息を整えていた初雪に、竿だけをぴくぴくと動かしながら たずねてみた。 初雪は膣の感覚に集中するように目を閉じて、熱い息を吐く。 「ん……司令官の、あつくて……おっき……私のなか、いっぱいで……ふわふわして……すごい」 夢見るようなうっとりとした口調でそんな答えが返って来た。じっとしている今でも、既に気持ちよく なってきているのか、膣の中がうねり、初雪の腰がゆらゆらと動き始める。 「ふうーーーっ、ふっ、はぁーーーーーっ……」 性の快感を貪欲に受け入れていく初雪をもっと見ていたくて、じれったいほどにゆっくりと腰を使い始める。 初雪の狭い膣がぴったりと吸い付いて、ゆっくりと抜けていく俺のペニスに限界までしがみつき、ぷりっ、と 一気にこすれて戻っていくのが分かる。 「んおっ、ふうぅ、うぅううううんっ!」 一旦奥の方が限界まで伸びきれば、後は腰を引くたびに雪崩のように亀頭を撫でてヒダの位置は戻り続ける。 初雪はその激しい快感に全身を震わせ、唇を突き出して漏れ出るようなよがり声を上げた。 入り口近くまで戻すと、少しだけ早く腰を突き出してまた奥へと突き込んでいく。 「うあっ、あああーーーーっ!」 その激しい性感に、またも初雪が切ない声を上げる。 それからしばらく、同じ調子でねちねちとピストンを続けた。抜く時にも引く時にも気持ちよさそうな声を あげてどんどん高ぶっていく初雪は、もうセックス以外のことを考える余裕もなさそうに、開いた口から よだれをたらし、涙の跡を複数作っている。視線は真正面に向いているだけで、何も見ては居なかった。 「きもち、良いか? 初雪」 強すぎると言われていた一番奥、子宮口にペニスを突きたててぐりぐりとにじりながら声をかける。 「きっ、きもひっ、いっああああーーっ! うぅうーー!」 何の前触れも無く絶頂し、全体にぎゅうぎゅうと搾り取るように膣が締まった。 「くっ……こらこら、ダメじゃないか。イくときはちゃんと言わないと」 「い、く……?」 どうやら本当に知らないようで、朦朧としながら聞き返してきた。 「そうだ。さっき、こうっ、したときに」 「うあああーーーっ!」 もう一度ごりごりと子宮口をいじめてやると、また達した。 「ほら、特別に気持ちよかっただろ? こういう感覚をイくって言うんだ」 「い、く……私、いっ、っちゃった」 「そうそう、正しく使えてるぞ。じゃあもう一度」 「ああーーーーっ!」 絶頂の余韻が消えない初雪に、何度も何度も、子宮口イキを覚えこませる。 「ほらほら、イクってちゃんと言わないと」 ぎゅうぎゅうと締め付ける初雪に射精しそうになるのをこらえて、俺はひたすらに責め続けた。 「むっ、り、あたまっ、まっし、ろに、なって、きもちいっああーーーーっ!」 「出来るまでいつまでも気持ちよくしてやるから、安心して練習していいぞ」 そういいながら、初雪の一番奥をかき回すように腰を揺さぶる。 「いっ、いううううぅうーーーーっ!」 「おっ、ちょっと近づいてきたじゃないか。初雪はがんばり屋さんだな」 白々しく言いながら、ピストン運動をして子宮口を突き上げた。 「いっひいいいいいいぃぃいいいいっ!」 さらに大きな絶頂が初雪を襲い、がくがくと全身を痙攣させて背中が浮くほどにのけぞった。 ふと思い出して、パジャマを着たままの上半身に手を伸ばしボタンを外してやる。支給品だから 当たり前だが、色気もそっけもないシャツの下に、ノーブラの胸があった。 意識が朦朧としているのをいいことに、初雪を抱き寄せてするする脱がしてやる。これで お互いに一糸まとわぬ姿となった。 控えめな大きさの初雪の胸はしかし、一つ特徴があった。大きめな乳輪が、ぷっくりと第二の 胸のように盛り上がっているのだ。服の上から触ったときに分かっていたが、実際に見てみると なんともいやらしく、朴訥な初雪の隠された秘密を暴いたようでたまらなく興奮する。 休憩代わりに吸い付いてやると、はじけるように張りのある肌と、独特の柔らかさを持つ乳輪の 肉とが舌を楽しませてくれる。ちゅぱちゅぱと吸い付いていると、初雪に頭を抱きかかえられた。 「あっ、それ、だめっ、あっいっ、いっ……」 切羽詰ったような切なげな声をあげて、腰を動かし始めた。さっき散々いじめた子宮口に自ら 亀頭をこすりつけ、上り詰めていく。 「いくっ、いっくぅうーーーっ!」 俺の頭をぎゅうと抱え込み、身体を丸めて、初雪は絶頂した。数秒間そのまま全身を力ませたあと 脱力する。最後に一つ乳首にキスをして、俺は顔を上げた。 「よく出来たな、初雪。えらいぞ」 「はっ、はひっ……」 俺への返事なのかただの吐息なのか判然としないくらい、初雪は絶頂の余韻に浸りきっていた。 「じゃあ次は、初雪がさっきからくわえ込んでるこれの名前を言ってもらおうかな」 「はっ、はっ……おち、んちん……です」 真っ赤な顔でぼーっとしながら、反射のように初雪が応える。 「悪くは無いが……セックスの時は、ちんぽって呼ぶんだ」 「ち、んぽ……」 初雪の薄い唇から卑猥な言葉がつむがれ、我慢し続けてきた俺の射精感が増大していく。 「そうだ。これから動くから、それを呼び続けてくれ」 何度もの絶頂によってほぐれ、どんどん処女の面影が消えていく初雪の膣内に、射精するために 力強く腰を振る。 これまでより強い腰使いに、初雪はのけぞってセックスに集中し始めた。 「あっ、あーーーっ! ちんっ、ちんぽっ、ちんぽっ、ちんぽっ!」 滑稽なまでに俺の言いつけを守り、初雪が卑語を連呼する。その顔にはうっすらと笑みが浮かび、 妖艶ささえ感じられる。 「はあっ、初雪……イくぞ、俺と一緒に、いくんだぞ……!」 俺の腕の中で女になっていく初雪がたまらなく愛おしくなり、ぱん、ぱんと肉を打ち付けあう 音がするほど激しくピストンした。 「ちんっ、んんーーっ! ちんっ、ぽぉ! ちんっ、あっ、いくっ、ちんっ、ああっ! いくうぅうううっ!」 さっき教えたことを忠実に守った初雪が宣言すると同時に、絶頂時の膣のうねりの中で射精する。 「ひっああああああああああああーーーっ! あ゛ーーーっ!」 俺の脈動に合わせて、初雪も小刻みに絶頂しているようだった。狂ったように大声を上げて、初めて精液を 流し込まれる快楽を余すことなく俺に教えてくれる。 そのまま五分くらいかけて絶頂の渦から戻ってきた頃には、初雪はカエルがひっくり返ったような格好で、 全身を脱力させていた。 「どうだった? 初めてのセックスは」 思えば、雷にはこんなことはたずねなかった。どうにも、普段無口な初雪には何か言わせたくなってしまう。 「すごかった……です」 今も硬いままのペニスをくわえ込みながら、幾分か冷静になった初雪は顔をそらして口元を手で隠した。 「そうか。……これから先も、俺とセックスしてくれるか?」 一瞬だけ目を丸くしてから、顔を背けたままで初雪は頷いた。 「ありがとう。早速だけど、俺も一発じゃ納まらないし、もう一回、いいかな」 「ん……さっきみたいなのは、ちょっと、……気持ちよすぎて、こわい、かも」 「分かった。じゃあじっくりやろうか」 それから俺たちは、夜が明けるまでだらだらとキスをしたり、色々な体位を試したりしてセックスを続けた。 (今日の夜は、一体誰が来るんだろうな) そんなことを考えながら、バックから初雪の尻を掴み、何度目かの膣内射精を子宮に浴びせる。 「ちんぽぉ……いっくうぅううーーーっ!」 尻を高々と上げながら、だんだん明るくなっていく窓に向かって初雪が艶めいた絶頂の声を上げた。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前回の話 「あ、ありがとう……。でも、私の心は常に扶桑姉様と共にあるの、ごめんなさい……」 好意を向けられる事に慣れていない私でも分かった。 向けられた好意を拒絶する事のどんなに心苦しいことか。 ああ、そんな顔をしないで。目を逸らしたくなる。 しかしそれは許されない。 「そうか……」 提督は、私へと差し出したそれを引きずるように引き戻し、手持ち無沙汰にポケットへしまった。 沈黙が辛い。 こんなときは、何を言ってあげればいいの? 不幸者にそんな物を贈る提督は好き者ですね、とでも言って茶化す? 提督なら他にそれを貰ってくれる娘がいる、とでも言って慰める? あり得ない。 そんな軽薄な言葉を放つ勇気なんかない。 告白するときの真剣な様子からあまり変わっていない、と思いきや、 しっかりと私の言葉を受け止めて落とす瞼、気迫のなくした声を搾り出す提督を、 元気付けてあげる術など私には見つけられなかった。 「今言った事は忘れてくれ。小破した分を修復したら寝るといい。明日も頼むぞ」 提督はポケットにそれをしまいこむと、至って普段の様子を取り繕った。 想いを棒に振ったのに、"明日も頼むぞ"だなんて。 いや、秘書の板にはすっかり着いたから使ってもらえることに嫌悪感はないのだけど。 少し、ほんの少し、抵抗を感じてしまわずにはいられない。 ……おやすみ。 「え? は、はいっ、おや……」 ばたん。 提督は、私の言葉を待たずに奥の扉を閉めてしまった。 自身が言いたかっただけか。 やけに遠く感じるその扉へ駆け寄る勇気もなく、私は執務室を後にして修復ドックへ向かうことにした。 …………………… ………… …… 一日の疲れをドックにて完全に流す工程を踏んだはずなのに、不思議と流せた気がしない。 もやもやした憑き物がこびりついた硝煙のように落ちない。 姉は被弾しなかったので入渠もとい入浴を早々と終え、もう寝床についているはずだ。 一日は、最後に姉と些細な談話をもって閉めるというのに、私の足は寝室を向かっていない。 なんだろう。この焦燥感は。 日々の不幸で磨かれた第六感が私に警鐘を鳴らしているのだ。 提督が心配でならない。 そうして長い廊下を歩いているうち、鈍足性能も振り切るように早歩きになっていた。 執務室へたどり着き、執務室の扉を開ける。そのまた奥の私室の扉を、こっそり開ける。 どうか普段通り眠っていますように、と祈りながら……。 「……!」 いない。 執務室の神棚には、神様は宿っていなかったらしい。 寝具の布団は膨らんでいないし、服や靴なども見当たらない。 いないと分かった以上、遠慮なく速度をつけて扉を放るように閉め、その場を後にする。 廊下の床を叩く下駄の音が周りに迷惑をかけやしないか気になるが、 今はそんなことにも構っていられなかった。 私の焦燥感は増すばかりで、警鐘と化した自身の鼓動のほうが五月蝿い。 ドックとは別の浴場を確認。いない。 男子便所を確認。いない。 こうなると、私の艦橋が弾き出した推測は一つだけになった。 悠長にしていられない。 慣れとはいえ高い下駄で階段を幾つも駆け下りるのは容易ではなかった。 焦りによって足が思うように動かないのもあるだろう。 「はあ……、はあ……、……!」 岸壁の隅に置かれたベンチを照らす電灯。 確かにそこに見慣れた人影はあった。 しかし様子がおかしい。 あの人は、提督は、何をしようとしている? ベンチの横に立ち、紫煙を燻らせ、 何やら右手を見つめてから持っているらしい何かを海に向かって振りかぶろうとし、 一旦中断しては首を振り払ってまたそれを一際大きく振りかぶったのだ。 索敵機が戻ってこない事よりも大きく膨らんだ焦燥感だけが、息切れを起こした私のタービンを稼働させた。 「やめて!!」 撃ち方やめの合図よりもその声は大きかった。 その甲斐あって、提督は動きを止めてくれた。 振り向き、提督の右手の物がはっきりと確認できた。 あれは、私の心に嫌というほど刻み込まれた見覚えある小さな箱だ。 私は肩で息をしながら提督を問い質す。 「何を、しようと、はぁ、してたんですか」 「お前には関係ない」 関係ない? 笑わせてくれる。 むしろ私が大いに関係ある物じゃない。 そこは自負しておきたい。 提督が私だけに贈ろうとしてくれた物なのだから。 私はその確信を持って提督に強気で挑む。 「それ、指輪ですよね?」 「…………」 提督。 いつもは口酸っぱく"相手の目を見なさい"なんて言い回すのに、人のこと言えないんじゃない? 不気味な黒い海なんか見て楽しいの? 「何を、しようとしてたんですか」 「お前が見た通りだよ。これはお前がいらないなら無用の長物なんだ」 提督はやっと白状してくれた。 私を強く想ってくれた本音を混じえて。 嫌味ったらしく、憎たらしい感情が入っているようにも聞こえるけど、それは私が悪い。 でも、私は、それを貰う決心を出来ていない。 今後貰う予定も考えていない。 無我夢中で提督を止めることだけを考えていたので、今の私は図々しく先延ばしにしてもらうことしかできなかった。 怖くて提督の顔も見られず、祈るように目を強く閉じて懇願するしかない私を許してください。 「お願いします。それは捨てないで、とっておいてください……」 「何故だ」 「言えません。とにかく、お願いします……!」 提督の言葉が、疑心が、潮風よりも冷たく心に刺さる日めくりだった。 …………………… ………… …… あんなことがあってから数日ものあいだ、私は息苦しさを感じていた。 あれからというもの、提督は私への態度を変えた。 時折覗かせてくれた柔らかい態度が全て偽りだったように、着任初期の素っ気ない態度に一貫してしまっていた。 執務中に書類の山に手を伸ばそうとして提督のそれと触れ合ってしまっても、提督は態度を変えない。 厨房での演習も、執務中の一緒の休憩も。 そして、深夜の合言葉さえも。 何もなくなった。 私達の関係は壊れてしまったのだろうか。 距離を置かれているような執務が、苦しい。 「やっぱり、提督と何かあった?」 目の前の布団で正座で向き合う姉が、優しく、しかし不安気に問う。 同じく自身の布団に正座する私が、誤魔化す術はない。 ここに及んで誤魔化すのは、畜生のやることだ。 そこまで私は堕ちていないと信じたい。 「実は……」 私は、ことのあらましを姉に語った。 姉は静かに聞いてくれて、最後に短く、そう、とだけ漏らす。 「山城が三日間帰ってこなかったときの提督の様子、知ってる?」 無論知らない。 誰からも、提督からも聞かされていない。 私が知っているのは、帰投したときに見せた提督の号泣した姿だけだ。 私は首を横に振る。 「提督はね、食事も睡眠も惜しんで山城を探し続けたわ。それだけならいい。 でも、どんどん酷くなっていって、最後には倒れるまで煙草を吸い続けたの。 倒れる直前に提督が私を見てなんて言ったと思う?」 「死神が、山城が迎えに来てくれたって」 私は戦慄した。 それでは最早依存ではないか。 私のことを死神など縁起でもないけど、あの無表情の奥底ではそんなことになっていたなんて。 最近は提督も私と一緒にいてそれなりに楽しんでいるように見えたけど、そこまで考え付かない。 「私、提督にそこまで想われるほど何かした覚えはないんだけど……」 「そこは、居心地がいいから、とかだと思うわ。人を想うって、そういうものだもの」 そんな明瞭でない結論なのだろうか。 いや、完全に否定するわけではないけど。 私も居心地が良くないと言えば嘘になるし……。 「提督がどういうときに煙草を吸うか、山城はもう分かっているでしょ?」 分かっている。 提督もそれを示唆することを言っていたけど、そこから私は完全に汲めていた。 「山城が出撃したときも、よく煙草を吸いに外へ出るのを見たわ。このときの提督の気持ちが分かる? 山城が心配で心配で仕方ないの」 提督は、決まって負の感情が取り巻く時に煙草に当たっていた。 海に向かってあの箱を投擲しようとしたときもまた然り。 「山城は提督にそこまで想われて、嫌な気持ちだった?」 私は、少し迷ってから首を横に振った。 嫌で提督を拒絶したんじゃない。 私はずっと前から心に刻んでいたことを厳守しようとしただけ。 「私の心は常に、姉様と共にある、って……」 「それは、提督と共にあったら離れてしまうもの?」 私の言葉を遮るように姉は問う。 噛み締めてみれば誰もが思い浮かびそうなごく普通の疑問だったけど、それを何故か私は考えたことがなかった。 提督と共にあったら、どうなるのだろう。 「山城は、幸せを見つけるために、提督の傍に身を置いたのよね? 山城が探す幸せは、何なのかしら」 それは。 超弩級戦艦としての威厳を取り戻すこと。 それには、強化が必要で、その強化には提督が必要で。 でも一日の中で姉よりも長い時間を提督と過ごしていくうち、情けないことに自身の目標を度々忘れてしまっていた。 姉以外にもう一つ見つけた、一緒にいて幸福感を感じる存在。 ぼうっとそれだけを噛み締めることが多くなっていった。 私が、その幸福感を完全に自身のものにするには。 「山城の心が提督と共にあっても、私達はずっと一緒よ」 姉のその言葉で、私はやっと自身を動かすことができた。 数え切れないほど日常的に踏み締めた深夜の岸壁を、私は決心した思いで向かう。 …………………… ………… …… 「提督の想い、もう廃れましたか……?」 私の懸念していた問いを、提督は首を振ってくれた。 提督を振った挙句、足踏みまでさせる暴挙を働いたのだ。 本来なら罵倒されても仕方がない。 自身の不手際であるゆえ、不幸とも言っていられない。 でもこれだけで、私の不安は取り除かれた。 「では、もう一度、あの時の言葉を、下さい……」 安堵やら罪悪感やら感極まって、私は、一粒涙を流してしまう。 蚊の鳴くような言葉尻になってしまうも、提督は嫌味も言わず応じてくれる。 私の懇願通りポケットに常備してくれていたらしいそれが差し出される。 箱が開けられ、そのリングは強くない月明かりの下、煌びやかに存在感を放つ 数日ぶりながらもこれまで長かった感覚を思い起こさせた。 意図せずして細められてしまう私の目を提督は見つめ、これまでの息苦しさを断ち切ってくれた。 「月より綺麗な山城を、私のものにしたい」 「……っ!」 もう、だめ。 抑えられない。 提督の中へ飛び込んだ。 「提督ごめん、なさ、っ、今まで、ぐすっ、我儘ばっかり言って……。 ぐすっ、迷惑ばっかり、かけてっ……、ああああぁぁ……!!」 私を受け入れてもらえたこと。 提督を待たせてしまったこと。 思いが入り乱れ、腕の中でみっともなく泣き崩れる。 涙が止まらない。 提督はそんな私を静かに宥めてくれる。 身を引き寄せて。頭を撫でて。 「すまなかった。自分も、不器用だから……」 涙を止めてから、提督にリングを装着してもらう。 日頃不幸だと言っていながらも、このときばかりはそれが指に嵌らない、という事態にもならなかった。 存在感を放つそれが提督に見えるように、左手を私の胸に置く。 自身で装着するよりも、こうして装着してもらわなければ、ここまで胸は躍らなかっただろう。 私は頬にもう一度道筋を作ってしまう。 久しぶりに感情を顔に表してくれた提督は照れ臭そうにしながらも、私をしっかりと見つめて問う。 「どうだ。幸せは見つかったか」 「……くすっ」 言うまでもない。 提督と同じように、私も顔に感情を精一杯せり上げさせた。 私は、あの月より綺麗に笑えただろうか。 その答えは、提督だけが知っている。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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429 :名無しの紳士提督:2015/07/18(土) 15 18 08 ID tYVietT2 比類なきテクニックを誇る龍田おねえさん VS 底無しの精力を誇るショタっ子 ファイッ! 1発目 「あらあらぁ、まだ手でしてあげだだけなのに、もう出しちゃったんですか? 我慢の出来ないおさるさんですね」 「手だけでこんなに溢れさせちゃうなんて……フフ、お口でしてあげたら、どんなになっちゃうんでしょう♪」 2発目 「ん……すっごく濃ゆい童貞せーえき、頂いちゃいました♪ 御馳走様」 「腰がくがく震わせちゃって、可愛い♪ もーっと可愛がってあげますねぇ」 3発目 「2回出した後なのに、すぐ出しちゃって……。堪え性の無いお○ん○んさんには、せっくすはお預けです」 「ふふふ、そうですねー、あと2回頑張れたら、ご褒美あげますよ~?」 5発目 「はぁ~い5発目、よく頑張りました♪ えらいえらい」 「ぐすぐす泣きじゃくってるお顔、きゅんってきちゃいます♪」 「ほんとはお預けしちゃおうかと思ってたんですけど、特別に、『せっくす』、してあげますね」 「さ、そこに横になってください。お姉さんが挿入れてあげますからね~」 6発目 「やぁん♪ アソコが触れただけで出ちゃうなんて、そんなに私とせっくすしたかったんですか?」 「ゆっくり、ゆっくり挿入れてあげますから……初めてをお姉さんに食べられちゃう感覚、たっぷり味わって下さいね~♪」 7発目 「はぁい、ここがお姉さんの終点、大事な大事な、赤ちゃんの部屋の入り口ですよぉ」 「ここまで吐き出さずにいられたご褒美に……子宮口でお○ん○んにキス、してあげます、ねっ!」 「ふふふ、出てる出てる……子宮の入り口にびゅーびゅーしちゃってます♪」 「で・も、これだけで済むと思わないでくださいね?」 「精嚢がカラっぽになるまで、お姉さんが何度でも搾り取ってあげますから♪」 15発目 「よく頑張りましたけど……そろそろ限界でしょう?」 「さ、お姉さんの目を見ながら、『僕はお姉さんのモノです』って誓ってごらんなさい? そしたら許して……ひゃんっ!?」 「だ、だぁめ! クリちゃんはお触り禁止です! まったくもう……」 21発目 (い、一体何発出せばおさまるんでしょう、このおさるさんち○ぽ……) (膣壁に特濃せーえき擦り込まれて……それにもうずっと子宮でキスしちゃってます……) (まずいですね……そろそろ子宮が我慢できなくなっちゃいそうです) 「そ、そろそろ疲れたでしょう? お終いにしましょうか……え? まだ出来る?」 (うそぉ……ぁ、あ、また射精ぇ♥) 25発目 「そんなにクリちゃん触りたいんですか? ……どうしても?」 「し、仕方のない子ですねぇ……ここまで頑張ったご褒美に、特別ですよ?」 「こ、こぉら、がっつかないの! 包皮は自分で剥きますから……」 「いいですか? ここは女の子のお○ん○んのようなもので、とってもとっても敏感なんです」 「けっして乱暴にはしないように……優しく、優しくですよ?」 26発目 (ふぁ、ぁ……この子のゆび、きもちぃ♥) (たどたどしいのに、必死に私の感じる触り方探って) (私のクリちゃん滅茶苦茶にしたいって気持ちと、私を気持ち良くしてあげたいって気持ちが、せめぎあってて) (分かっちゃいます。この子の優しいところ、男の子なところが、陰核への刺激で伝わってきちゃって……それに) 「――おちんちん膨らんでます、ね。また、射精しちゃうんですね」 「お姉ちゃんも、ね、イっちゃいますから……だから、クリちゃん、いいですよ」 「思い切りいじって、たくさん気持ち良くして……あ、あーーーーーっ!!!」 27発目 「ふふふ……お姉ちゃんも、一緒にイっちゃいました♥」 「ほんとにもう♪ まさかおさるさんにここまでされちゃうなんて……え?」 「う、嘘……まだこんなに硬い……ち、ちょっと待って!」 「わ、私、ホントにイって、腰抜けちゃってて……少し休ませてぇ!」 「ゃ、やだ、押し倒すなんて、もう! 本気で怒っちゃいますよ!?」 「あ、ひ、ひぃぃぃいん!? や、なんで、なんでこんなに濃いのぉ……!?」 38発目 「ぁ、ぁ、ぁ、あ、ひ……うあああぁん♥……また、また出てるぅ……」 「もう、もう許して、ね? お姉ちゃんの負けです。最初にいぢめたことなら、謝りますから」 「そ、そんな……また動いて、っ!? ひゃうぅん!?」 (ぁ、駄目、見つかっちゃ駄目ぇ……そこ、そこGスポットぉ……) 39発目 (もう一時間以上Gスポット擦られてる……丁寧に、丁寧に。雁首で、こりゅこりゅってぇ……) (駄目、擦られ過ぎておしっこ、漏れちゃいそぉ……) 「あ、あのね? おトイレ、行かせてください。そしたらまたシてあげますから、ね?」 「こ、此処でって、そんなこと出来る訳無いでしょう!?」 「あっ!? 駄目、おしっこの穴、指で撫でちゃ……ダメ、漏れちゃう、もれちゃうぅ」 「だ、出したいって……駄目っ! 今射精は絶対駄目ですから!」 「今出されたら、ほんとに我慢できなく……や、やだ、お○ん○ん膨らんでるぅ……」 「せ、せめて顔、見ないで、ね? 射精されて漏らしちゃってる顔、みないで、堪忍してぇ……ぁ、ふぁ、ふあぁぁぁん」ジョロロロ…… 40発目 「ふぇ、ぐすっ…ひっく」 「……怒ってますっ!!! まったくもう……お姉さんをこんなに辱めるなんて。いけないおさるさんち○ぽなんですから」 「……え? 改めて話がある、ですか?」 「『お姉さんとケッコンしたい』って……じゃあ今日は、それを言うために?」 「ふふふ、まったく、とんだおばかさんですね♪」 「もう、私はとーっくに貴方に、モノにされちゃってるじゃないですか♪」 「そもそも、私が断ったらどうするつもりだったんですか」 「まさか、この私にあれだけ恥ずかしい思いをさせて、責任取らずにすたこら逃げるつもりだったんですか?」 「そんなのは許しませんよぉ。それに、ホラ……」 「気付いてましたか? 私の子宮、完全に下まで降り切って……。それに入り口も、とろっとろに蕩けちゃってます」 「ほぉら、亀頭が沈み込んで……そのまま腰を進めたら、きっとナカまで挿入っちゃいます」 「あなたがこうしたんですよ? 何度も何度も精液吐き出して、擦り込んで、お姉ちゃんの子宮を子作り準備万端にしちゃったんです」 「だからほら、こうして…んうっ!……ぁは、これで、赤ちゃんの部屋、挿入っちゃいましたね♥」 「さ、このままびゅーびゅー射精して、龍田を孕ませてくださいな……旦那様♥」 +後書き 長くなりすぎたかな まとめてtxt形式でうp出来るところとかあると便利なんだが これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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久々の長期遠征から帰った不知火。 鎮守府の長い廊下を抜け執務室の扉をくぐるとそこは (p)http //kancolle.x0.com/image/28691.jpg な光景であった。 慣れ親しんだどことなくボロ臭い壁と床、窓にかかっていた赤いカーテンは姿を消し 壁はピンクドットな壁紙、真っ赤な絨毯にティーセット、なんか落書きのしてあるガラス窓 部屋の隅には季節にはまだ早い白いツリーが置いてあり トドメに壁には何故か『第六駆逐隊』の掛け軸がかかっている。 見慣れたものは提督と自分の机くらいだ。 まさかとは思いながら一旦外に出てみると、やはりそこは執務室に続く鎮守府の廊下である。 再び中には入りしばらく頭をひねっていると後ろから声をかけられた。 「すまない、出迎えに間に合わなかったか。おかえり不知火」 「お~、ぬいぬいおっかえりー」 「司令に鈴谷さん……これは一体何が起こったのでしょうか?」 「あーこれな……」 提督も苦笑いを浮かべている。 「うちは基本こういうのに金をつかわかったんだが予算はおりているんだ。 で、基本的に寮の改修やら間宮さんの方に金を回していたんだが こういう使い方もしていると報告しないとこの手の予算が次からおりなくなるんでな」 年末の道路工事みたいなもんだ。 とざっくりと説明されてだいたい納得する。 「それにしても少し派手すぎないでしょうか、落ち着かない気がするのですが…」 「それはコイツに文句を言ってくれ」 そう言うと提督は鈴谷を指さす。 「えー、どうせなんだから可愛くしたほうがいいじゃん」 「……鈴谷さんの趣味ですか」 ガックリと肩を落とす不知火。 ちなみに掛け軸は部屋を見た第六駆逐隊が作成して飾ってくれとねだってきたものである。 「あーなんか傷つくなーその反応。他の娘たちには結構好評なんだよ?」 「いえ、主にこの部屋を使うのは司令と不知火なのですが……」 「机は変えてないし大丈夫大丈夫、慣れるって」 得意満面な鈴谷を見た不知火はハーっとため息をつき諦める事にした。 遠征から戻ったばかりにも関わらず溜まった書類を整理し始める不知火と提督。 鈴谷は基本ブラブラしつつたまに不知火から頼まれた仕事を手伝っている。 提督にとってはかなり意外な事に、二人の仲は最近悪くはない。 鈴谷が前ほど仕事の邪魔をするでもなく、むしろ手伝っているということもあるかもしれないが あの不知火にもまったく物怖じせず接することのできる鈴谷のフランクな性格のなせる技なのかもしれない。 しばらくすると扉がノックされた。 「提督、今よろしいですか?」 「ああ、間宮さんですか。どうぞ」 返事をすると間宮がお盆を片手に入ってきた。 「あら、どうしましょう」 「??? なにか?」 「いえ、提督と不知火さんにアイスの差し入れを持ってきたんですが、鈴谷さんもいらしたんですね」 「ああ、アイスの数ですか」 「はい」 「なら二人にあげてください、こっちはお茶でも飲みますから」 「そうですか? ではお二人ともどうぞ」 そう言って不知火と鈴谷に間宮アイスを渡すと間宮は一礼をして部屋から出ていった。 「提督あざーっす」 「申し訳ありません、不知火たちだけいただくなどと」 「ねーねー提督」 「ん?」 「どうせだからさぁ、あーんするから食べさせて。そしたらお返しに食べさせてあげるから♪」 またアホなことを言い出し始めたよコイツは…… と思っているとまるで加賀張りに「ここは譲れません」とばかりに不知火が接近してくる。 「鈴谷さん、いくらなんでも司令に対して無礼ではないでしょうか?」 「いや、別に食べさせるくらい構わんのだが……」 「構わないってさー、ぬいぬい? あっ、そうか。ぬいぬいも食べさせてもらいたいんでしょ~?」 「ッ……!!!!!」 とたんに顔を真っ赤にする不知火。 なんだか不知火も随分わかりやすくなった気がするな、などと提督が思っている間に勝手に事態は進行している。 「で、では、その……じゃんけんで勝った方がということで……」 「あっれ~、いいのかな? こないだの夜戦は鈴谷の勝ちだったのに」 「今度は負けません」 真剣な顔をして一体何やってるんだろうこいつらは……呆れながらも口を出すのは憚られるので静観する提督。 「「じゃーんけーん」」 「「ぽん!!」」 「う……嘘……負けた?」 「フッ……」 今回は不知火の勝ちのようだ。 「で……では司令。そ、その……お願いしてもよろしいでしょうか」 「はいはい」 そう言いながら不知火のアイスをスプーンですくい、彼女の口元に持っていく 「ほら、あーん」 「あ、あーん」 アイスを口にいれた不知火、なんだか顔がにやけるのを必死に押さえつけているような妙な顔になっている。 しかしなんというか他人の前だというのにこんなことをする不知火など 少し前までは全く想像もできなかった。 まぁ近くにいるのが鈴谷だからかもしれないが。 話を聞いていても自分の事についてはあけすけに喋るが『不知火がどうしたこうした』という噂は全く聞こえてこないあたり わりとそのあたりのTPOは弁えているのかもしれない。 「で、では司令、どうぞ」 自分が口をつけたスプーンにアイスをすくい提督の口元に持ってくる不知火。 必死にポーカーフェイスを装っているが顔は真っ赤で口元がヒクヒクと引きつっている。 「ああ、ありがとう。で、あーんは?」 「あ、あ……あーん」 「あーん」 パクっとスプーンを咥え、アイスを食べる。 美味である、さすがは間宮さん特製のアイス。ファンが多いのも頷ける。 よくよく考えればこれ以上ないほどこっ恥ずかしい どころか不知火に至っては鈴谷以外に見られたら自決するんじゃないかというやりとりをしながら アイスを消費していく。 一方鈴谷は「ブーブー」とブーイングをしながら自分のアイスを頬張っていた。 次の話
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みんな駆逐艦は好きか? 俺は大好きだ。 ふくらみかけた船体のライン、並んだ時の身長差、上目遣いの純真無垢な瞳……憲兵がうるさいからほどほどにしておくが、 まあその他いろいろだ、わかるだろう。あの初々しい魅力は何ものにも代えがたい。 ゆえに、念願の提督として着任した俺は、脇目もふらず駆逐艦娘ばかりを重点的に育成した。 分け隔てなく愛を注ぎ、均等にレベルを鍛え、近代化改修を重ねて彼女らを強化するのは当然。 少しでも損傷を受けた子は入渠させ、決してムリはさせず疲労が溜まらないように気を遣って、心身共にケアする。 3-2海域なんかも誰ひとり犠牲を出さず楽々突破で、他の提督が苦戦しているという噂がまるで信じられない。 その甲斐あり、いつしか司令官として、そして頼れる大人の男として彼女たち全員からの信頼を勝ち得た俺は、 手に入る全駆逐艦娘のレベルが80を越えたあの日、慰労祝賀パーティの壇上でかねてよりの心中を告白した。 「今まで黙っていたが、俺は君たちのことが性的にも大好きなのだ。ぜひエロいことをさせてほしい!」と。 そう、土下座しながら。 俺は立場を盾に行為を強要するのは死んでも嫌だったし、全員を分け隔てなく愛していたから、 特定の子へのお願い(暗に強要と取られる可能性もある)は避け、こうしたストレートかつ愚直な手段に出たのだ。 意外にも、予想した罵声や幻滅の反応は思ったほどではなく(もちろんドン引きした視線も何本か突き刺さったが)、 彼女らのリアクションはおおむね「この可哀想な人をどうしたものか」といった同情的なものだった。 「きっと提督はそういう病気なのです」「あらあら、じゃあ仕方ないわね~」「ちょ、アンタたちそれでいいの!?」 などといった会話が、床に頭をこすりつけた俺の前で飛び交っていたのをよく覚えている。 あと、性的な知識がない子がほぼ皆無だったのも意外といえば意外だった。最近の駆逐艦は進んでいるなあ。 ともあれ、そこから再三にわたる「説明」と「説得」、そして彼女たちの間での「協議」の結果、 「それぞれが嫌じゃない範囲のことを提督にしてあげよう。あと本番はNG」という形で合意が成立した。 積み重ねた信頼と実績、一種の正直さが功を奏したらしい。いやー言ってみるものだ。 これでだめならすっぱり諦めて任務に戻る(あるいは辞表を出すor社会的に死ぬ)つもりではあったが、なんとも嬉しい誤算だ。 ―――そして今夜も、元気なノックが鎮守府執務室の扉を叩く。 「おまたせー司令官。準備してきたよー!」 キラキラした笑顔で真っ先に入ってきたのは、雷。 「まったく、なんで私がこんなことしなくちゃならないのよ……」 一人だけ不満そうな表情の叢雲がそれに続く。 「強制任務じゃないんだ。嫌なら無理に参加しなければいいじゃないか」 最後はいつものクールな表情を崩さない響。今晩、俺の相手をしてくれるのはこの三人だ。 なにせ駆逐艦は計46隻、毎朝と毎晩に3~4人ずつでやっと一週間サイクルのローテーションが完成する計算になる。 「そ、それは、べつに嫌ってわけじゃ……って、アンタなんでもう全裸なのよ!?」 いや、待ってるうちにテンションが上がってつい。赤面して顔をそらす叢雲が可愛い。 「わわっ。えっと、雷たちも脱いだ方がいいのかな?」 あ、いえ、むしろそのままでお願いします。いつも見てる服装の方が興奮するからね! 「やれやれ。司令官は本当に変態だね」 ありがとうございますご褒美です。響にそう言われるとそれだけで主砲の仰角がちょっぴり上を向いてしまうぞ。 おいでおいでをして、三人を招き寄せる。わーい、と楽しそうに走ってくる雷と、目をそらしたままの叢雲が対照的だ。 そのまま小柄な体をまとめてぎゅうっと抱きしめると、いい香りのブレンドがふわっと柔らかな髪から漂ってくる。 「司令官にぎゅってされるの好きー」「同感だね。悪くない」「ちょ、硬いのが当たってるんだけど!?」 そりゃこんな至福の状態でフル勃起しないわけがない。 あー、ぷにぷにして柔らかいけど、所々未発達で骨っぽい部分もある、これが駆逐艦だけの至高の抱きごこちだ。 「ねーねー司令官。キスしようよ、キス!」 おお、雷は積極的だなあ。でもせっかくだから……と、きょとんとしてる三人をベッドの上に立たせる。 だいぶ身長差があるから、これで俺が少し中腰になってやっと顔の高さが揃う感じだ。 んちゅ、れろっ……と、俺を中心に寄せられた顔の間で奇妙な水音が響く。 「うう……三人いっぺんにキスとか、よくもこんな変なこと考えつくわね……」 「ん……奇妙なпоцелуй(パツィェルーイ:接吻)だね。嫌いじゃないよ」 「もう、最初は雷だけにしてほしかったんだけどなー。まあいいけど!」 口づけというより、限界まで伸ばされた俺の舌に三人の小さなそれが、三方向から伸ばされ舐めているといった形だ。 向かって左側が叢雲、右側が響。そして先端に向かい合う形で雷。 みっつの刺激が踊ると同時に、彼女らの、いい匂いのする吐息が唾液と共に混じり合い、俺の鼻孔をくすぐる。 おずおずとためらいがちに伸びる舌、静かだが熱心に動く舌、積極的に先っぽをついばむ舌と、積極性の違いも面白い。 細くて抱き心地のいい体を三人分まとめて抱いている感触もたまらない。 ややあって、間に銀色の糸を引いてそれぞれの唇が離れる。名残惜しいが、油断するとこれだけで射精しそうだ。 「いつものアレをしてほしいんだね、司令官」 ベッドにごろりと横になった俺に、そっと身を寄せながらささやく響。 声はいつものやや低いトーンだが、その瞳はほんのわずかだけ期待感に濡れている。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。 「はいはーい、じゃあ雷は右側担当するよー!」 ころんっ、と俺を挟んで響の反対側に横たわる雷。ぺろっ、とその健康的なピンクの舌が再び伸ばされる。 両サイドから迫る駆逐艦たちの可愛い舌、その目標は、俺の両乳首だ。 ぺちょ、くちゅっ……っとふたつの柔らかな感触が同時に到達し、うほぉお……! と思わず声が漏れてしまう。 「ふふ。女の子みたいな声が出てるよ、司令官」 「ね、かわいいよねー」 すぐに恥ずかしく勃起してしまう突起を舌でねぶりながら、いたずらっぽさを含んだ上目遣いふたつが俺を見上げる。 それぞれの髪の毛が胸板に落ちかかって、さわさわと撫でくすぐる感触も、いいアクセントだ。 「んっ……ちゅ、れろろっ……いつもお仕事おつかれさま、司令官」 「雷たちがいっぱい癒してあげちゃうねっ……ちゅっ、ぺろれろっ、んりゅりゅっ……!」 突起に強く吸い付きしゃぶりながら、ちゅうちゅうとミルクでもねだるように吸い上げる雷の舌。 響は舌先を硬くとがらせて、乳首を何度もはじくように刺激してくる。 体温の違いからか、雷のあったかさに比べ響の舌はやや冷たく、 その差もまた俺の敏感な部分にビリビリとたまらない快感を送り込むスパイスだ。 ああ溶ける、気持ちよすぎて脳が溶ける。俺はいま天国にいる! 生きてて本当に良かった、駆逐艦好きでよかった! ふと、一人だけ出遅れた叢雲が、ベッドに投げ出された俺の足の横で所在なげにしているのに気付く。 もちろんそれを見過ごす俺ではない。みんな仲良く平等に、がうちの艦隊のモットーだ。 「あっ……!? す、すごい、あんなに脈打ってる……っ」 ビキビキに勃起した肉砲塔をこれ見よがしに上下させると、叢雲の凛とした美貌に興奮と情欲の朱がさした。 おずおずと、引き寄せられるように近付いたその白い指が、太い血管の走ったグロテスクな太筒に添えられていく。 そして、ぷっくりと先走り玉を浮かばせた先端、その凶悪な砲口にちいさな唇が近付き―――。 「んうっ……ちゅぷ、ぬ、ちゅううぅぅぅっ……!」 「あー! 叢雲ったらひとりでおちんちんしゃぶってる、ずっるーい!」 「おや……意外だね。ずいぶん積極的じゃないか」 真っ赤になった顔を伏せ、控えめな動作で俺の肉砲をフェラ奉仕する姿に、ようやく気付く二人。 もちろん雷も本気で怒っているわけじゃなく、響と同じで叢雲の反応をからかっているようだ。 「う、うるさいわね……! 戦場(いくさば)で指をくわえて見てるだけなんて私のプライドが許さないだけよ!」 だから別のものをくわえてるわけですね、と言うと殴られそうなのでやめた。 しかしこれは気持ちいい! 乳首とチンポをちっちゃな舌でトリプル刺激される快感、このまま死んでもいい! 至福の快楽に少しでも感謝の意を示そうと、響と雷の頭を優しく撫でる。 「わーい、なでなでされるの大好きー」 「じゃあお返しにもっと頑張らないと、だね」 小動物のように嬉しがりつつ、二人はいっそう熱心に俺の乳首におしゃぶり奉仕をしてくる。 雷の尖った八重歯が、時々ひっかくように膨れあがった先端をかすめ、それすら新鮮な快感を生み出す。 股間では、下から上へと、何度も肉幹をしゃぶりあげる叢雲。態度とは裏腹に愛情深い熱心なフェラが感激だ。 自分だけなでられる位置にいなくてちょっと寂しそうなので、あとでたくさん撫で撫でしてあげよう。 うっ、と我慢できないうめき声が漏れ、ひときわ反り返った肉棒が小さな口からあふれて、 叢雲の頬に先走りと唾液の混合液がぽたぽたとしたたり落ち、いやらしい匂いを振りまく。 「あっ、ぷぁ……!? ま、まだ大きくなるの……? そ、それに砲身みたいに熱くて硬い……!」 「ん。そろそろイキそうなんだね、司令官」 「えっもう? じゃあ雷が受け止めてあげるわ!」 射精を察し、ふやけた乳首から離れて股間の両脇に移動する響と雷。六つの幼い視線が今にも暴発しそうな砲塔に集まる。 いやいや、ちんちん担当の叢雲が頑張ったんだから優先権は譲ってあげようね雷、と諭す俺は空気の読める提督だ。 「べ、べつに譲られても嬉しくないし! で……でも、あんたがそう言うならしてあげる、わよ……」 「素直じゃないね。まあいいや雷、我々第6駆逐隊コンビは両弦からの刺激で司令官を射精に導こう」 「はーい了解。よいしょっ、んちゅっ……こうすると、なんだかハーモニカみたいで楽しいわね!」 まさにその言葉どおり、ぱんぱんに張った俺の肉砲塔の両脇を、きめ細かな幼い唇がぬりゅぬりゅと滑り、柔らかく圧迫。 ぷるぷると揺れる赤黒い先端には、どこか吹っ切れた叢雲が淫らなキスを振らせ、鈴口をれろれろと舌でほじくる。 愛情のこもった、しかし容赦ない三重の刺激に、高まる射精感をおさえられない。 「は、はやくイキなさいよ……! 私たちみたいな駆逐艦相手にこんなに勃起させて、ほんと変態っ……!」 「かまわないよ司令官。顔も服も汚していいんだ。いや、むしろそうしてほしい……!」 「我慢しなくていいからねー? 雷たちで、いっぱいいっぱい、せーえき、びゅーってして!」 いつもは見せない甘えたトーンや、年齢にそぐわない雌の情欲を交えた声が、どろどろに混ざって俺の脳を溶かす。 グツグツ煮えたぎり肉筒を上がってくる欲望の塊にあわせて、雷と響の唇が優しく根元から先端へとしごきあげ、 同時に叢雲の舌が射精口から栓を外すようにぬぽっと抜かれ……絶妙のコンビネーションの前に、ついに砲門が決壊した。 ―――びゅるぅっっっ! びっ、ぶぴっっっ!! 「きゃ、や、ちょっ……!? い、イクならイクって、っぷあっ!?」 「わ、わわっ。すっごい出てる、射精(だ)されてる!」 勢い良く射出された白い砲弾は、叢雲のきりりと結ばれた眉に、透き通った髪の毛に、形のいい頬や額に、次々と着弾。 「司令官、こっちにも……!」 びゅるるるうぅっ、びゅるっっ! どぷぷぅっ、べちょおぉっっ……! そのまま左右に照準を動かし、響のクールな、しかし上気した顔といわず軍帽といわず第二斉射を浴びせかける。 べちょん、とその白い頬を無遠慮に汚れた肉棒が叩いても、どこかうっとりした表情でそれを受け入れているのが艶めかしい。 「すごいすごい、元気いっぱいだね司令官っ……うわ、服どっろどろだよぉ」 胸元のトレードマーク、錨のエンブレムめがけびゅるびゅると放たれるザーメンを、雷がびっくりした顔で見つめてくる。 駆逐艦たちのキラキラした視線に見られながら射精する瞬間は、 大切なもの、純粋なものを汚すという背徳感もあいまって、何度経験しても実際たまらない。 自然と量も濃さもとんでもないことになってしまう。そしてやはり、思いっきり服ごと汚すのが俺のポリシーだ。 「Супер(スパー:凄い)……! 今日は……いちだんと濃い、ね」 なおも衰えない勢いの噴射は、駆逐艦たちのセーラー服に白濁した染みと精液だまりをいくつも作っていく。 左右にぶれながら響と雷を何度も汚したため、当然真ん中にいる叢雲には、ひとりだけ倍近い精液が放たれたことになる。 「な、何考えてるのよぉっ……め、眼が、開けられないじゃないっ……えううっ」 こってりと、何重にも精液でマーキングされた叢雲の顔を、どこか羨ましそうに眺める雷と響。 「毎日みんなに出してるのに、絶倫だなあ、司令官は」 「お疲れ様っ! あっ、お掃除してあげるわね! ……ん~、ちゅうぅっ!」 ぷるぷるした精液をあちこちに付着させた顔のまま、ちゅるちゅると管に残ったぶんまで吸い出す雷は本当にいい子だ。 響が、そして片眼を閉じたままの叢雲がそれに続き、ほかほかと湯気をたてる半勃ちの肉砲塔に濡れた舌がむらがる。 後始末が終わったら、まずは風呂に入って皆をきれいにしないとな。 続きはその後でたっぷりと……いや、湯船の中でイチャつくのも捨てがたい―――。 まったく、駆逐艦は最高だぜ! =========
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「そろそろトドメを……刺しちゃおっかなあ!」 自信に満ちた号令一下、迷彩カラーのカラクリ飛行甲板が寄せ木細工のように複雑な変形をみせる。 中から飛び立った艦爆隊は、千代田の操り糸に導かれ華麗に空を舞い、敵旗艦を西方海域の藻屑と変えた。 「やったぁ! この艦載機運用能力、正規空母並みよね! 千歳お姉っ、ちゃんと見てた?」 「もう、千代田ったら。調子に乗るな、っていつも私に言ってるくせにはしゃいじゃって……」 「ごめんごめん。でも千歳お姉の艦攻隊もすごかったよね~。先制打撃で敵、もうボロボロだったもん」 実際、“改二”に改造されてからの彼女たち姉妹の活躍はめざましいものだ。 水上機母艦から甲標的母艦を経ての長い道のりだったが、ここまで育ててきて良かったと心から思える。 うむ……しかし、それにしても……。 「現海域に残存敵戦力、認められず。付近の警戒を続けつつ母港に帰投しますね、提督」 『……あ、う、うん。ご苦労様』 そう呼ばれて、思わず返事がワンテンポ遅れてしまったのは、 哨戒機から送られてくるリアルタイム映像にいつのまにやら見入っていたからだ。 それが偶然映し出していたのは―――千歳と千代田、ふたりの胸部装甲部分のアップだった。 たゆん。 ぽゆん。 (大きくなってる……よな) 元々肉付きのいい千代田は勿論、千歳もスレンダーな体に比して胸はしっかりある方とは思っていたが。 こと航改二になってからというものの、どうも今まで以上の重量感、威圧感を感じるというか……。 戦闘中の“揺れ”や、秘書艦として働いて貰っている様子を見るにつけ、どうもそんな考えがぬぐえない。 (はっ……いかんいかん。何を考えてるんだ俺は。欲求不満なのか?) いや確かに、最近は夜遅くまで執務をしている上に、大抵そばには秘書艦の千歳がいる状態だから、 セルフ処理する機会があまりなくて溜まっていると言えばそりゃ溜まっているのだが……。 ともあれ、くだらない考えは脳裏から追い払って、雑務に戻りつつ艦隊の帰りを待つことにしたのだった。 「今日のぶんはこれで一段落……か。すまんな千歳、いつも遅くまで付き合わせて」 「お気になさらず。提督こそ、毎日お疲れ様です」 片付けた書類の山を前に、あくび半分で伸びをすると、千歳がすかさず旨そうな煎茶を淹れてくれる。 ありがとな、と礼を言ってそれを啜っていると、執務室のドアがノックされ、意外な訪問者がやってきた。 「ん、千代田か。千歳を迎えに来たのか? それならちょうど終わった所だ」 仲が良すぎるほどに仲の良い姉妹のことだから、その行動自体に不思議はなかったが、 後ろ手に扉を閉めた千代田の、ややうつむいて頬を染めた奇妙な表情が、おや? と俺に不審を抱かせた。 こんな態度の彼女を見るのははじめてだった。 「ち、千歳お姉……夕方言ってたこと、ほ、ほんとにするの……?」 「ええ、もちろんよ。気が進まないなら、千代田は無理に参加しなくてもいいんだけど?」 「そ、それはもっと嫌なの! 二人きりでさせたら提督、お姉に何するかわかったもんじゃないし!」 俺の方をちらちら見ながら、なんだか妙に余裕のない妹と、マイペースにそれをいなす姉。 「ええと……すまん、まったく話が見えないんだが」 「あ、置いてきぼりにしちゃってごめんなさい提督。実は私たち―――」 座ったまま呆然としていた俺に、いきなり千歳が笑顔で距離を詰めてきて……次の瞬間。 ぽふっ……むにゅうぅっ。 布ごしに触る大きな水風船のような、ウォーターベッドのような……それともエアバッグ? えもいわれぬ心地よいまろやかさが突然、俺の頭部をすっかり覆うと同時に、視界を奪っていた。 ……な、なんだこれは、何が起こったんだ!? 「―――提督の欲求不満、その処理のお手伝いをさせてもらおうかなぁと思ったんです」 「うう……あ、あたしは千歳お姉がやろうって言うから、付き合ってあげるだけだからね!?」 「わかったから、千代田もはやくこっち来なさい、ほら」 「……っ! ああもう、なんであたしが提督相手にこんな……!」 む、むにゅにゅっ……と、新たなふたつの圧迫感がためらいがちに後頭部からやってきた。 服ごしにもはっきりわかる、計4つの柔らかな大ボリューム。 俺の顔は今、姉妹の乳房、予想以上のサイズのそれらに全方位から余すところなく包まれているのだ。 しかもこの感触、間違いない。前から疑っていたがふたりとも、ノーブラ……! 「ふふ、提督。改二になってからずっと、私たちの胸、ちらちら見てたでしょう?」 「いやらしい目つき、わかってたんだからね!? だから注意しなきゃってお姉に言ったのに……」 ……な、ば、バレてたのか!? と、予想外すぎる現状に半ば金縛り状態になっていた俺は、 心地よいゆりかごのような感触と良い香りにぼんやり酔いかけた頭で、今更ながらマヌケに驚く。 「ずっと我慢してるんだから無理もないですよね、提督? だったらこれも秘書艦の務めかなって」 もにゅもにゅと押しつけられる柔球が、顔の輪郭にあわせて縦横無尽に形を変え、 「あ、あたしは関係ないのに……ともあれ、やるからにはちゃっちゃと終わらせるから!」 千歳が抱き寄せているのか、不服そうな声とは裏腹に千代田の肉感はむにむにと後頭部を強く圧迫する。 「すぐ済むかしら? 提督が満足するまでたっぷり搾り取ってあげないといけませんからね―――」 いきなり二人が身を離し、天国のような拷問から解放される。 どこか楽しそうに微笑んで双球を手で持ち上げる千歳、不満げに顔を赤らめつつ腕で胸を寄せる千代田。 ゆさっ……ぽゆん、と目の前で、それぞれの巨乳が形をゆがめつつ蠱惑的に揺れた。 「―――この、わたしたち姉妹の……おっぱいで」 「あら提督、お疲れかと思ったらこんなに元気じゃないですか……すごい」 「う、うわぁ、なにこれ、グロっ!」 椅子に座る俺の前にかがみ込んだ千歳が、はちきれそうに反り返った肉棒を見て微笑む。 隣に立つ千代田の方は顔をそむけたが、ちらちらと股間に視線をやっているあたり興味はあるようだ。 面目ないことだが、この状況とこれからへの期待に、俺の高射砲はかつてないほどの仰角を見せていた。 「じゃあ、まずは……」 濃紺に金の模様をあしらったジャケット状の上衣は羽織ったまま、 一見着物風だがその実シャツのような構造をした白い服のボタンが、ぷちぷちと胸の下側だけ外される。 わずかに開いたその隙間から、白くすべすべした双丘の作る、むっちりした魅惑の谷間がのぞいた。 「ここから、千歳の生おっぱいの感触を楽しんでくださいね、提督」 そう言って俺の肉砲をそっと握ると、ぴとっ……と、下乳の“入り口”に赤黒い先端をあてがい、 早くも漏れている先走りを、ぬるぬると“穴”の周辺に塗りのばしていく千歳。 「うっ……! ち、千歳っ……」 敏感な亀頭がすべらかな肉の上を這う感触だけでもたまらなく気持ち良く、ビキビキと主砲が硬度を増す。 「はい、準備OK。じゃあ私のドックに“乳渠”させちゃいますよ、提督のおちんぽ艦……んっ」 ぬぶ、ぶ、ぬぷっっっ……! オスのローションをまぶされた肉棒が、極上のおっぱいオナホールに埋没していく不思議な快感。 女性器とは違う、かすかに汗ばみしっとりしたきめ細かな柔肌がまるで吸い付くように密着して、 もちもちした弾力を伴って左右から硬い男根を押し返してくる……他では味わえない未知の快楽だった。 「こんなに熱く、硬くなって……ふふっ、気持ちいいですか? 提督」 「もうっ……千歳お姉のおっぱいを好きにしていいのは、あたしだけなのに……!」 千歳がもにゅもにゅと服の上から両球をこねるたび、柔らかな、しかしずっしりした圧力がランダムに襲う。 なにやら不穏なことを言う千代田を気にする余裕すらない。気を抜くとこれだけで射精してしまいそうだ。 「次は千代田の番なんだから、ちゃんと見て参考にしないとダメよ?」 「わ、わかってるわよお姉……う~、こんなのの何が楽しいのか全然わかんない」 千歳のコントロールが、左右よりの圧迫から、上下にユサユサ揺する運動にギアチェンジした。 服を着たままというのも相俟って、手で握る以上の乳圧がみっちりと容赦なく、 そしてあくまで優しく、勃起主砲を包み込みシゴきあげてくる。 「くっ……くうっ……おぉっ……こ、この感触はっ……!」 たぱっ、たぱっと乾いた音が繰り返すたび、にちゅ、にゅちゅっと湿った音がそこに混じっていく。 極上の着衣パイズリにチンポが流す歓喜の涙が潤滑液になり、新しい刺激がまぶされるのだからたまらない。 「あら、提督。ふふふ、腰が動いてますよ?」 気付かないうちに、乳ズリに合わせて自分もピストン運動を始めていたらしい。 ギシギシと椅子が揺れ、硬く勃起した先端が胸元の布を破らんばかりに押し上げ、じわりと染みを広げる。 「む、無理もないだろ……千歳の、むねっ……気持ち、よすぎる……っ!」 「嬉しい、じゃあもっとサービスしちゃいますね? ほら千代田、提督にアレをやってあげて」 いつしか食い入るように姉の痴態を見つめていた妹が、びくっと反応し、 ぶつぶつ不満をこぼしながら、自分も服のボタンをはずして前をはだけた。 「……目、つぶっててよね。お姉以外に胸とか、見せたくないんだから」 「いやだからそれはどういう意味か詳し……わぷっ!?」 チンポを包んでいるのと同じ柔らかな手応え、いや顔応え? が俺の顔を直に包む。かすかな汗のにおい。 どこかヤケになったような動作で、ぱふぱふと巨大な生肉の水風船に挟まれ、こねくりまわされる。 姉のしっとりした美巨乳にパイズられながら、妹のたっぷりした生意気乳に顔をうずめている……! その贅沢な事実が、俺に残っていたなけなしの理性を吹き飛ばした。 「や、ちょっ……!? お、おっぱい舐める、なぁっ……! て、提督のバカぁ……っ!」 思わずすべすべした極上の肉に舌を這わせ、吸い、甘噛みする。驚きつつも逃げるまではしない千代田。 おっぱいに思う存分甘えるってのは、こんなに気持ち良く癒されることだったのか―――! 「ふふっ、提督ったら子供みたい。こっちの悪い子もい~っぱい、甘やかしてあげますね」 ラストスパートとばかりに、俺の興奮に合わせて、にゅぶっにゅぶっと激しく乳肉を上下させる千歳。 ぱちゅっ、ぬぶ、ぶぷっ―――と下品な音をたてて、天国の拷問具に追い詰められていく肉の主砲。 こみあげてくる射精感に必死で堪えながら、やや乱暴に千代田の広大な乳世界を探索する俺の舌が、 「……や、そっそこだめっ! そこだけはダメぇ~っ!!」 ほかと感触の違う部分……乳輪を越えて先端に到達した。だが、そこにあったのは、突起ではなく。 「千代田は、陥没乳首なんですよ、提督。舌でほじくり出してあげると、よろこぶと思います」 「なっ何教えてるのよお姉っ!? ……ひっ!? や、あっあッ、だめぇっ、舌でほじらないでぇぇ!?」 俺は下半身の爆発から気をそらそうと無我夢中で、穴に隠れた可愛い肉突起を探り当てた。 制止も聞かず、指が埋もれるような柔乳房を鷲掴みにして、両の乳首を交互にねぶり、吸い出す。 とたん、抵抗しようとしていた千代田から力が抜け、がくがくと背をそらしながら、されるがままになる。 「よ、弱いのそこぉ! だ、だからダメって言ったのにぃぃ……お姉のばか、提督のばかぁぁ……!」 「千代田ったら、いつも乳首いじりですぐイッちゃうんですよ。提督、一緒にイッてあげてください」 あっ、でも……と、叩き付けるように暴れる俺の腰を、柔らかな双乳で受け止めながら微笑む。 「―――濃ゆぅい精液をたぁっぷり出すのは、私のおっぱいの中に、してくださいね?」 「ううっ! ち、千代田、千歳……っ! 出すぞ、千歳の胸に、乳内射精(なかだし)するぞっ!」 「ふあ、んあぁぁ! お姉っ、あたしもきちゃう、おっぱいでイッちゃうよぉ! て、提督ぅぅっ!」 どぐんっ! と、背筋を痛いほどの快感が走り抜け、爆ぜた。 柔らかな谷間でとどめの乳圧を浴びせられた肉砲からの初弾が、胸元の布をその勢いで内側から押し上げた。 くぐもった音をたてて千歳の乳肉に、谷間に、服の中に……濃厚な白濁液がどきゅどきゅと撃ち出される。 「んっ、熱っ! て……提督の、すごくいっぱい射精してますよぉっ……! すご、まだ止まらない……」 「やっあっああっっ!? お、おっぱいイッてるのぉ、イッてりゅから、ゆ、ゆるひてぇぇ……!」 若鮎のように背をそらして絶頂する妹を乱暴に抱き寄せ、こりこりと勃起した乳首を強く吸う度に、 まるでそこから存在しないミルクが俺の体を上から下に通過でもしているかのように、 姉のたわわな乳性器の中へと、ぐつぐつ煮えたぎった数週間ものの大量スペルマがぶちまけられていく。 「う、くぅぅっ! うぉ……ち、千歳っ、ま、まだ出るっ……!」 「うふふ、提督ったらこんなに……千歳のおっぱいおまんこ、妊娠させるつもりなんですか?」 長い長い放出を終え、肉幹に残ったぶんまでを器用に乳圧で搾り取った千歳が、ゆっくり胸を持ち上げた。 にちゃあぁっ……と糸を引く谷間から、プルプルした白濁が震えながら押し出されて垂れる様子は、 まさに女性器の中に思う存分欲望を生出しした後の光景のようだった。 「はぁ、はぁ……う、うそ、まだあんなに大きいままなの……!?」 驚くべきことに、あれほど射精したにもかかわらず、湯気と粘液にまみれた俺の欲望は天を突いたままだ。 「やっぱり一回出したくらいじゃ全然みたいね。ほら千代田、交代よ」 「……ふえ? あ、あたしもやっぱやらなきゃダメ……? あうぅ……」 激しい乳絶頂の余韻にもはや抵抗の気力もなくしたのか、 上気してうっすらと汗の浮いたふたつの重々しい乳房を、千代田は無防備に俺の前へと差し出した。 すっかり引っ張り出された乳首が俺の唾液に濡れ、だらしなく尖っているのをもう隠そうともしない。 そんな妹の乳を姉に続いて犯すべく、肉の主砲に再び新鮮な血が流れ込むのを俺は感じていた―――。