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■1日の流れ ①会場入り ↓ ②会場準備、ステージリハーサル ↓ (③全体ミーティング) ↓ ④客入れ ↓ ⑤映画上映開始 ↓ ⑦映画上映終了 ↓ ⑧客出し ↓ ②~⑧の繰り返し(③を除く) ↓ (夕方、テクニカルミーティング) ↓ 最終回上映終了後、退出
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メニュー トップページ 作品詳細 台本 稽古 チケット 当日 宣伝用素材 連絡先一覧 挨拶 関係リンク 東高円寺カットウ 東中野バニラスタジオ 新中野ワニズホール 西新宿ルーム205 ドラマCD『魔法男子アルかなっ!』 ここを編集
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飲み合わせによっては、サプリメントはより効果をアップすることができるとされています。近年では、たくさんの人がサプリメントを利用しています。サプリメントは食べ物と一緒で、飲んだり食べたりすることによってより良い効果を得ることができることがあるのです。飲み合わせがよくないと、サプリメントは体によくない作用をもたらすこともあります。どんなサプリメントを飲み合わせるのが良いのでしょうか。美容に良いといわれるコラーゲンは、サプメントを単体で摂取するのではなくビタミンCや鉄分と飲み合わせることでより美肌効果を感じることができます。貧血体質で困っているという人は、鉄分サプリメントを使うことが多いようです。この時鉄分だけでなく、コバルト、マンガン、ビタミンCなども摂取すると、鉄が吸収しやすくなります。ビタミンサプリメントを積極的に活用したい場合は、ビタミンCやマグネシウム、カルシウム等との併用が向いています。サプリメントには飲み合わせによってさらに効果をアップさせるような相乗効果が期待できるものがたくさんあります。飲み合わせを意識してサプリメントを選択すると、効果が上がることがあります。反対に飲み合わせの良くないサプリメントもあります。サプリメントを実際に購入する前に、飲み合わせについてよく調べてから選ぶようにすることが大切です。肌のテカリをなくすには
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※ 薄ミュと音響スタッフが共通している舞台のうち、 戦国BASARAの 13年11月公演「凶王誕生×深淵の宴」でも (東京公演:11/1~10全12ステージhttp //www.basara-stage.com/basara3_utage2/index.html) 薄ミュ土方篇同様の音響・マイクトラブルが報告されました。 以下、2ch薄ミュ・舞台戦国BASARAスレからの関連レスの抜粋です。 ≪2ch薄ミュスレ≫ 359 :名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 00 56 42.94 ID M1nUseXu今日初日のBASARAの音響もひどかったよ 360:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 01 02 10.01 ID a/1MCc0p 359スタッフだぁれ 361:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 11 37 06.96 ID bvWwfh6Vこんだけ叩かれたのにBASARAでもやらかしたの? 362:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 12 59 49.53 ID ju/TX3yvツイでBASARAの音響が薄ミュと同じでがっかり的なつぶやきを見かけたけどまさか事実だったとはw 363:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 13 14 15.59 ID NqRmv+83 BASARAスレでみた 38 名無しさん@公演中 2013/11/02(土) 01 33 52.39 ID ixKqeNrt 15 パンフ見たら前と違う音響になってた。居なくなってる二人が、 その話題になってた薄桜鬼ミュージカルの音響に居た女二人だよ。 やっぱ問題あって切られたってことなんじゃ、、、。 364:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 20 56 48.55 ID gYiw5PsY いなくなったのにやっぱり酷かったの? 名前削っただけでいるんじゃないの? 365:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 22 06 21.85 ID MVkrRs1i もう会社がダメなんじゃないの それか本当にゆうやがいてまた足引っ張ってるか 366:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 22 24 06.63 ID zem5YH3Dあっちのスレの9,11,13,20,48あたりに具体的に書いてあった 異音とマイクミス(トラブル)、台詞が聞き取れないってのは似てるね 368:名無しさん@公演中:2013/11/03(日) 15 53 32.06 ID RI083Br5 BASARAは11/3昼までで4公演(昼公演はまだ上演中) 上演済みの3公演全部で音響ミスあり 薄桜鬼ミュと同じマイクのぼぼんと音切れと音量調整ミス ≪2ch戦国BASARAスレ≫←舞台版のファンスレです。 9:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 00 35 32.13 ID sv9fNPuE 1乙 バレ? 今日観た人、音響酷くなかった?アリーナ席だったけど最初は音が響いて音楽も台詞も聞きづらかったし 特に北条とクロカンのシーン、異音が酷かったぎっくり腰の音とは明らかに違ってブツブツと途切れるような音で気になったんだよね 11:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 00 38 18.17 ID bBJT+41F 北条と官兵衛のところ、途中マイク切れてたよね…?※ 北条氏政(演:山本健史)と黒田官兵衛(演:白川裕二郎) 13:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 00 40 03.48 ID Wj6Lb2K 9北条の人は最初の出のときからマイクにノイズのってたね 衣装の中でコードがもつれたかなんかしたんだと思うクロカンとのシーンはマイク切られてたけど 2バルの後方とか声聞こえたんだろうか BGMが大きすぎは毎度のこと 20:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 00 51 58.88 ID M1nUseXu 自分のTLは不評の洪水だよ全員鍵垢だからだと思うけど 音響は本当にひどかったねマイクも切れてたしあり得ない状態だった 48:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 02 25 30.25 ID BdeZlZ8Dマイクはザリザリいったあと切ってたか切れたかしたから壊れた(トラブル)だと思う 317:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 21 36 55.59 ID /rHfoGrE帰宅途中です バレ?というよりトラブル 音響が今日もミスして伊達軍宴会の時に盛大なボン!そのまま小十郎のマイク切れました※片倉小十郎(演:吉田友一) 324:名無しさん@公演中:2013/11/02(土) 22 00 40.35 ID t3BYwvEX 317昼の部でもマイクがボボン!してた2部の半兵衛のシーン音響もポスターも写真修正もgdgdだ 564:名無しさん@公演中:2013/11/03(日) 16 35 52.83 ID UQKxMX6Aまた北条のマイクおかしかったらしいね 567:名無しさん@公演中:2013/11/03(日) 16 44 39.16 ID Wu7jnZju 564マイクは毎回おかしいし、異音つき。 568:名無しさん@公演中:2013/11/03(日) 16 47 23.80 ID GRhAMRbt 564またなの? 衣装のどっかにひっかかりやすいところがあるのかな 569:名無しさん@公演中:2013/11/03(日) 16 50 14.58 ID YnUJyTNo北条のマイクは雑音のあと音が入らなくなってたね マイクの不良じゃないのかな 570:名無しさん@公演中:2013/11/03(日) 16 57 21.25 ID RI083Br5 でも4公演全部 別キャストのマイクが不良なんてありえないよ 572:名無しさん@公演中:2013/11/03(日) 17 03 51.64 ID 9o3c1i09表でも音響が糞!ていうツイート多いな 前はここまで音響(とくにマイク)に関する文句は出てなかったけど 今回ほんとグッズといい音響といいスタッフの仕事どうなってんの? プロが抜けて慌てて急場凌ぎでアマチュアかき集めたみたいな出来ですけど 583:名無しさん@公演中:2013/11/03(日) 18 18 19.89 ID SOyrUHmZ 音響が酷すぎる薄ミュにいた頭がお花畑なアルバイトがまたやってんのかなー今までこんなに酷かったことないよね?
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(なんだ…ここは?) 戦士、高城蓮太郎は暗い底から這い上がった。 先の戦争、守若冬四郎に敗れ、命を落とした彼は、今ここに蘇った。 (たっくなんだ…頭が痛え、けどなんだ…この湧き上がる闘争心は…) 今の彼の身体は紫の鎧に染まった騎士であった。 (ランスロット…それがこいつの名前か…狂戦士だっておもしれぇ…) そして狂気の染まった産声をあげる。 (やってるさ!この殺し合い!強いやつを求めになぁァァァ!) 「Ahhhh!!!!!!」 狂気は言葉にならない…しかし、今の彼の身体ととの相性は、経歴も何もかも含め、フィットしていた。 【高城蓮太郎@ヒューマンバグ大学】 [身体]:バーサーカー@Fate/zero [状態]:暴走 [装備]: [道具]:基本支給品 ランダム支給品1〜3 [思考・状況]基本方針:殺し合いはするが、強いやつを中心に闘う 1:面白れぇ!乗ってやるよ! 2:秋元や城ヶ崎の旦那は居るのか? [備考] 羅威刃傘下になってからの参戦です 会話はできませんが、理性はあります 霊体化は不可です 173 もふもふ 投下順に読む 175 運動神経抜群オタク(の身体)をなめんな
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「相変わらず殺風景な部屋だね」 「開口一番がそれか。寧ろ男の一人暮らしにしては綺麗だって褒めてほしいところなんだけど」 「何もないだけじゃん」 「そう言うなよ、あんまり物を飾るのは趣味じゃないんだ」 ソファーに無遠慮に座ったまま、パタパタと足をぶらつかせるヴィヴィオはそのままに、シンはキッチンに向かう。さっさと手の中の袋を片付けたかった。 ジャーキーをテーブルに投げ捨てるように置くと、酒瓶を無造作に冷蔵庫に突っ込んでしまう。 小さな冷蔵庫はそれだけで既に手狭な感が否めない。 ミネラルウォーターのペットボトルとミルク。 野菜は昨日丁度食い尽くしたばかりだと、酒瓶を二本入れてもまだ余裕がある冷蔵庫の中を見てシンはようやく気付いた。 ヴィヴィオが帰った後で買い物に出かけよう。 食材を見繕って調理する気力も無いから出来合いのものでよいだろうか。 水のペットボトルと牛乳のパックを手に取ると、足で扉を閉める。 「あ、行儀悪いんだ」 視線を巡らせてみれば、ソファーで寝転んだヴィヴィオはリモコンを片手に、得意げな視線をシンに向ける。 つんと上向いた形の良い鼻梁が生意気な仕草を愛らしく見せている。 物音が無いのが寂しい故か単なる手持ち無沙汰故かヴィヴィオはチャンネルを適当に回していくだけで、視線はシンの方を向いていた。 「ママってば私がそれやると怒るんだから。『はしたない!それに冷蔵庫が汚れるでしょ!』って」 「相変わらず生真面目な人だな」 「飲食店の娘だもんね、一応。そういうのには細かいんだよ」 真新しいキャップをひねると、ケトルに注いでやる。 機能的で、赤一色というシンプルなデザインをシンは随分と気に入っている。 フィルターを用意して、コーヒー豆の入った缶を開ける。 嗅ぎ慣れた香ばしい、何処か焦げ臭いような独特の匂いが鼻に控えめに絡みつくようで心地良い。 沸騰した湯で、フィルターを一度湿らせ、温めると、豆を一掬いフィルターに入れ、ゆっくりと注いでやる。 ドリッパーからゆったりとしたコーヒーが抽出される音が小さく響く。 ぼんやりとドリッパーに視線を向けているシンの視界に赤と黄色の鮮やかな色が入り込む。 「ハイ、カップ」 いつだったかヴィヴィオが買ってきた揃いになったマグカップ。 友達と買い物に行った際に、ヴィヴィオは偶然このマグカップを目にした。 手に持ってみると手に馴染む上に、自己主張も強すぎない。 他にも橙、青、白、黒、桃とあって、ヴィヴィオは即座に手持ちの資金全てをはたいて買った。 思い切りの良いのはどちらの母親に似たのか。 多分どちらもか、とシンは一人納得する。 それぞれ色違いのカップはヴィヴィオが懇意にしている人に配られたそうだが、自分の分をシンのと一緒に手土産にしてくるあたり、いつでも遊びに来るという意思表示を何よりも顕著に表している。 ちゃっかりしたものだと呆れるべきなのか、要領の良さに感心するべきか、ストレートに感情を露にしても少しもいやらしさの無い彼女の快活さを尊ぶべきか。 「ん。つーか、いつの間に把握してるんだよ、ウチの食器の配置」 「何を今更。あ、ミルク入れる気?」 「ああ、お前の分だけな」 黄色のカップの中ほどまでにミルクを入れると、レンジに軽くかける。 折角いれたカフェオレがミルクの冷たさで冷めてしまわないようにするためだ。 温まったミルクに熱々のコーヒーを注ぐと、ゆっくりと砂糖を入れて掻き混ぜてからヴィヴィオに火傷に気をつけるように手渡す。 スティックシュガー一本と半分。 こんなものだろうかとシンが思っているとアヒルのように尖らせた唇が目に付く。 恨めしそうなオッドアイが上目遣いに見つめてくる。 「私もブラックが良い!!」 ヴィヴィオはシンの手元の赤いマグカップに目をやる。 思わずシンの口から溜息が洩れる。 「そういう台詞は鬼瓦みたいな顔してブラックを飲まなくなったら言え」 「誰が鬼瓦よ」 頬を膨らませるヴィヴィオにシンは犬歯を見せて笑うと、一丁前に皴の寄せられた眉間を指でつつく。 「お前だよ。それ以外に誰がいる?ホラ、運んでくれよ自分の分くらい。いらないのか?」 「いるわよ。誰がいらないなんて言ったの。どうしてそう意地の悪い言い方するかなぁ」 「お、そうそう。子供は素直が一番」 「子供じゃないわよ、私。もう働けるもの。それにすぐにそうやって子供扱いして煙に巻く大人って嫌いだな」 黄色のマグカップを両手に包み込むように持ちながら膨れ面をするさまはどう見ても歳相応の子供の姿にしか見えない。 苦笑をかろうじて噛み殺しながら、シンは自分の分のカップを手に、リビングのカーペットに腰を下ろす。 ヴィヴィオも勝手知ったるとばかりにソファに腰掛ける。 ソファをヴィヴィオが使う為、彼女とテーブルをはさんで向かい合うのに都合が良いのだ。 「子供って呼ばれて不貞腐れているウチは本当に子供だぞ」 「一般論?」 「経験論だ」 それ以上言う事はないとばかりにコーヒーを澄ました顔で啜るシンを横目に、ヴィヴィオも息を吹きかけながら慎重に小麦色の液体を口にする。 舌を微かに焼くような熱さと共に覚悟していた苦味は香ばしさへと姿を変えて、口の中に広がると一瞬だけ遅れて柔らかい甘みが舌の上に染み込んで行く。 自然と綻ぶ頬の緩みを押しとどめようとするものの、ミルクの優しい味わいと共にコーヒーの風味がヴィヴィオの鼻腔をくすぐる。 「旨いだろ?脂肪分のちょっと多めの牛乳入れると違うんだ」 「女の子に嬉々として脂肪分とか言わないでよ。デリカシー無いなぁ」 「じゃあ、飲むのやめるか?」 「飲む。飲みます」 マグカップを奪い去ろうと伸ばされたシンの手から庇うようにカップを胸の前に抱え込むと、ヴィヴィオは警戒するような視線を向ける。 当然、それはシンにとっては些細な意地悪に過ぎなかったのだが、あまりにも本気でカップを死守する様に噴出す。 ようやくからかわれた事に気付いたヴィヴィオが眉間に皴を寄せる。 昔からシンはこういう意地の悪さがあったと、何かを思い出すようにカフェオレを噛み締めるように飲む。 「で、今日は何しに来た?またお母さんと喧嘩したか」 シンは一口コーヒーの味を確かめるように舌に馴染ませるようにゆっくりと飲むとジーンズのポケットからクシャリと不恰好に歪んでしまった煙草の箱を取り出す。 トンとテーブルを軽く叩くと、フィルターが覗く。 煙草を吸おうと、抜き出しかけた一本をシンは一拍間を置いてから指の腹で叩いて戻す。 それが自分に気を遣っての事だと知って、ヴィヴィオは知って、小さな優越感に浸る。 こうして、このぶっきらぼうな大人が数少ない心遣いをしてくれているという事への優越感。 しかし、同時にその優越感が誰に向けられたものなのか、そこはだけ考えないようにする。 「いつも喧嘩しているみたいな…まぁ、そうですけど。でも、のっけから呆れたような顔って無いと思う」 「悪かったな。疲れてるからってことにしておいてくれ。それで?何かあったか」 「帰りが遅いとか、進路の事とか…切欠は進路のことだったんだけど、あくまでも切欠で、そっからは日頃の不平不満がぼろぼろって」 「随分とアバウトで根の深い問題だな。進路って言ったって、高町さんってそんなに押し付けがましい母親でもないだろ?」 「そりゃあ、ママは他所みたいにああしなさい、こうしなさいって言わないけど……でも何て言うんだろ。当然の事みたいに言ところが」 「出来て当然みたいな、そういう意味か」 「出来てというかして当然…みたいな」 苦虫を噛み潰したように顔をゆがめているのはきっと何かを思い出したからだろう。 ヴィヴィオは、残り少ないカフェオレとシンの顔を交互に見つめる。 シンは、手の中にあるマッチをもてあそびながらなのはの顔を思い浮かべていた。 そういえば、彼女とはどれくらい会っていないのだろうか。 ヴィヴィオの小学校の卒業式で会った時以来であると、暫しの間を置いて思い出す。 「何かね、あの人の中にダラ~って時間を過ごすとか、ウダウダするっていう概念が無いのよ」 あの人と、なのはを言い表すヴィヴィオに、彼女が本格的に苛立ちを覚えていると、シンは鈍感ながらも感じ取った。 ヴィヴィオはカップの残りを飲み干すと、深く息を吐く。 苛立ちを堪える仕草が、シンには何処と無くシグナムやティアナといった気性の女性を思い出させた。 どうして彼女の親であるなのはではないのかと。 疑問に思うものの、よくよく考えれば覚えている限りなのはやフェイトが苛立ちを堪えている場面に出くわした事がない。 記憶の引用先も当然その他になってくるのだ。 『私から口を挟む事なんてないよ。そんな、何処の学校に行けだとか、これを習いなさいなんて言いたくないし。私もそんなにお父さんやお母さんにあれこれ決められた事なんてなくて、そのおかげで子供心に凄く自由に、伸び伸びと自分の道を歩けたって思ってるからね。だからヴィヴィオにも同じようにしてあげたいの。それに将来の夢は決まってるんでしょ。じゃあ迷う事なんて無いよね。後は、その目標に向かってずっと頑張り続けるだけだもんね。だから、今度ママにも聞かせてね、ヴィヴィオの夢』 「って、こうなんだから」 シンには一言一句間違わずに言い切ったヴィヴィオを賞賛すべきか、それとも自分の知っているなのはとは全然違う、母親をやっているなのはに驚くべきか、俄かには判断がつかなかった。 ただ、今の言葉がヴィヴィオの誇張や、補填、解釈、改訂を一切交えていない言葉だとすれば、なるほど、確かにヴィヴィオが耐え切れないわけもわかる。 それは、シンだからこそわかった事なのかもしれない。 フェイトでもはやてでも、ティアナでもスバルでもわからないかもしれない。 だからこそ、この少女はフェイトでもはやてでもなく自分のところに来たのだ。 「それは何ともまぁ…… ――― 重いな」 「シンさんもそう思うでしょ?やっぱりそうだよね」 同意を得られた喜びに、ヴィヴィオの柔らかい頬が薄紅色に染まる。 「だからね、私は言ったの。『今はまだ、はっきり決まってないの。決めようって焦ってもいないの。色々試してみたい事があるから』て、だから話せる夢なんてまだ無いよって」 それはきっとヴィヴィオの率直な本心だったのだろう。 『夢もやりたいこともないのに、どうやって進路を決めるの?』 それに対してなのはが言い放った言葉がこれだった。 これはきっと酷く穏やかな物言いだったのだろう。 本当に、心からわからない疑問を口にするように。 けれども、それはヴィヴィオにとっては呆れと嘲笑交じりに感じられたのだ。 勿論、なのはがそのような母ではないとわかっている、自分の娘を馬鹿にするような母ではないと。 それでも、その時のヴィヴィオの勘には障ったのだろう。 幼い頃から夢を持ち、その夢に向かって邁進してきたなのは。 才能に恵まれ、努力を止めず、ひたすらに、ひたむきに、がむしゃらに進んできたのは昔から噂に聞こえていた。 努力に応じて才能は開花し、開花に応じて視界に広がる頂は濃い輪郭を帯びてきたであろう。それはなんとやりがいに満ち満ちていただろうか。 結果が問題ではないという言葉を聞くが、それでも結果が伴うに越したことは無い。 自分の想いと努力に応えるように、積み重ねてきた道のりが結果として残る。 報われる努力、歓迎すべき才能。 それらはきっと、なのはの夢をゆるぎなくし、同時に迷いを削ぎ落としていっただろう。 迷いを削ぎ落とすと言えば聞こえは良いが、それはつまりは目移りの機会を摘み取るということ。 わき道に逸れるリスクを捨てる代わりに、新しい可能性との出会いというメリットを放棄することでもある。 「何か無性にカチンって来て。そっから門限よく破るっていう話になって……」 『大体最近のヴィヴィオは何してるの。門限破ってばかりで、夢も無いなら一体何をしてるの?』 『そんなのママにいちいち言う事じゃないでしょ!大体門限7時って何よ。門限っていうのがそもそも古いのよ!!』 『年頃の女の子が何言ってるの。もっと自覚を持ちなさい』 『自分が仕事一筋だったから遊んでなかっただけでしょ!8時とかまで遊んでるなんてみんなやってることだもん!!』 「売り言葉に買い言葉の応酬っていうわけよ」 心の底からと言わんばかりの溜息。 「もっとヴィヴィオは色々手にとって矯す眇めつ眺めていたいのにな」 「うん」 「見比べたりし、まだまだ迷ってたいのに、なのはさんは理解出来ないんだろうな」 ヴィヴィオは黙って頷く。 両側で小さく結ばれた髪が小型犬の尻尾のように揺れる。 何故迷うのか。自分の夢を見つければ、あとは進むだけじゃないのか。 なのはには、きっとあれこれ目移りしてしまうという気持ちが理解出来ないのだろう。 頭ごなしに否定するのではなく、純粋な疑問として。 彼女の持つ一途さ、走り続けられる一途さと不屈な精神は美徳だ。 けれどもそれは一歩間違えれば強者の傲慢な理屈に摩り替わる。 彼女の持つ人的魅力、華やかさ――― カリスマにあてられた高町なのはのファンにとってその強さは彼女という英雄を際立たせるフレグランスの効果となっている。 けれども、一歩間違えてしまうだけで、走り続ける事を当然と思えない人間にとっては残酷な刃ともなるのだ。 一歩間違えてしまったシンだから、高町信者になった覚えの無い彼にはそれがやけにはっきりとわかる。 「それにしてもお前さぁ、そういう相談…つか愚痴みたいなの言う相手っていないのか。この前みたいなオヤジと付き合ってるくせに」 溜息交じりにシンがちらりとヴィヴィオを半目で見やるのに、ヴィヴィオの頬が引きつる。 「援交するなとは言わないけどさ、もう少し相手は選べ」 この前みたいに助けてやれるとは限らないんだからな、とシンはヴィヴィオから視線をはずすとカップに口付ける。 「お前の容姿だったら選び放題だろう? 俺よりも万倍相談好きの説教上手なヤツなんているだろ」 「キンパチ先生みたいな」というシンの言葉に「誰よそれ」とヴィヴィオ。 「付き合ってるって、別にあのおじさんはただの知り合いだもん。たまに映画みたりカラオケ行ったりして、ご飯に連れてってもらって…援交ってすぐにそういう言葉にしたがるなんてオヤジの証拠だわ」 「へいへい、そうかい」 「何かムカつくなぁその言い方…」 「友達とかには聞かないのか。もしかしていないのか」 「いるもん。アドレス帳いっぱいだもん。男友達だっていっぱいいるもん」 「お前程ほどにしとけよ。ボーイフレンドが多いのは結構だけど………まぁ、刺されないようにな」 「何想像してるのよ!いやらしい」 シンが本心で言ってるわけではないのは、半笑いの口元でわかる。 これは半ばスキンシップと化したやりとりだった。 シンは昔から、こういう遠慮の無い意地悪をしてくる。 ヴィヴィオの中に、シンに対して子供の頃より抱いていた違和感が浮上する。 彼女を子供扱いする者はそれこそ後を絶たないものの、それは同時に大切な『姫君』としてのニュアンスを含んでいた。 彼女の出生からすれば、彼女を蝶よ花よと、壊れ物の如く丁重に恭しく扱うのも無理は無い。それがわからぬほどにヴィヴィオは既に子供ではなかった。 そして、なのはやフェイト、ティアナやスバルといった親しい人間にとっては目に入れても痛くないくらいに可愛い存在として、やはりヴィヴィオは姫君であった。 そんな中にあって、当時から多少趣が異なっていたのがシンという目の前の男である。 幼い頃のヴィヴィオには、構ってくれる年上のお兄さんの一人でしかなかったが、年を経るにつれ、それまで見過ごしていた微かな違和感に気付き始めた。 彼は、ヴィヴィオを聖王ではなく、単なる知り合いの娘、普通の女の子として接しているからであった。 だからこそ、子供扱い一つとってみても、どこかこそばゆいものを覚えるのだ。 このこそばゆさ、居心地の悪い居心地の良さとでも言うべき感覚を味わうために自分は此処にきているのかもしれない。 それを素直に認めるのは正直、些か ―――― 否、些かならず遺憾であるが。 「さってと…」 ヴィヴィオは立ち上がると、ソファーに置いていたリュックと一緒に置いていたビニル袋を手に取る。 怪訝そうなシンを気にすることなく、空になった二人分のマグカップを手にキッチンへと向かう。 「お夕飯まだでしょ?高町家秘伝のナポリタン作ってあげる」 「ハァ?何だそりゃ。っていうかお前晩メシ食ってくつもりか」 「大丈夫大丈夫。今日調理実習があったから、余り物がいっぱい出たんだ」 「そこじゃねぇって………ああ、もう好きにしろ」 自分の言葉に耳を傾けることなくキッチンに立って制服の上からエプロンまで着付け始めたヴィヴィオに、遂にシンは折れる事にした。 人の話を聞いてるようで聞かずに、自分の主張だけはきっちり通す辺りは、やっぱりなんだかんだで親子していると、今のヴィヴィオに言ってしまえば意固地になって泊まると言いかねない。 せめてもの抵抗に、シンはテーブルに投げ出していた煙草を手に取ると、口に咥えた。
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悪徳の街は北海道太平洋沿岸に存在する架空の都市である。 名前は北海道九城市だが、現在はほぼ悪徳の街という通称で呼ばれている。 悪徳の街 五区概要管理区 工業区 居住区 農業区 貧困区 特に有名な施設 悪徳の街 概要 北海道の太平洋沿岸に存在する治外法権として黙認されている都市。 食料品工場や医薬品製造工場、魔道具の生産施設が存在する工業都市である。 夏は涼しいが冬は極めて寒く、豪雪が町全体を覆う。 そんな地域だが空港があり、様々な人間や幻想種がやって来る。 住人の移り変わりが激しく、特に貧困区では住んでいる人間が週替わりの家も珍しくない。 完全環境型都市(アーコロジー)を目指していたが、住人が増えすぎたことにより 現在は外部からの食料輸入に頼っている。 ちょうど龍脈の交差地点にあるため、混濁したマナが地面から噴出している場所がいくつも見られる。 その関係で街では異界が生まれ、そして消えていくことが繰り返されている危険地帯でもある。 また、そのマナと一緒にお湯が噴き出ている場所も存在しており。 街の中にはいくつもの天然温泉と、それを使用した温泉宿が存在する。 悪徳の街には主に【管理区】【工業区】【居住区】【農業区】【貧困区】の5つの地区が存在し、 住人は自身の仕事や、財政面によってどこかで仕事に従事することになる。 【悪徳】について この都市には他には無い特色が一つある。 それは【悪徳】…この街全体には【認識災害】がかかっている。 ここの都市にいる人間は【悪】を行うことに快感を覚えるようになる。 良心の呵責が、他人を害することが肯定されやすく、誘惑が強くなる。 【悪神事変】より40年がたった今、この街では悪事を行うことは半ば常識のようなものとなってしまった。 それに加えて、この都市には【悪神】と呼ばれる システムめいた精霊、神が存在していると言われている。 治外法権 この都市は政府より治外法権として黙認されている。 理由は三つ、まずこの都市が存在しない場合はそこに流れ込んでいた犯罪者たちが世界に散らばってしまう。 世界中に犯罪を起こされるよりは、その都市に集めて内部で爆発させる方が扱いやすいと政府は判断している。 次に、【悪神】の存在によって政府によって制裁を下そうにも、大きな戦争を起こす必要が生まれてしまう。 都市住民達の力は侮れないし、上層部の魔法がぶつかった場合 このあたりの地域に草も生えなくなるような被害が起きる可能性もある 少なくてもマナの噴出地帯としては使い物にならなくなるだろう。 最後に、この都市による利益。この都市は工業都市であり、内部での自給自足もある程度成立している。 外部へ輸出されるのは主に工業製品と魔道具、特に魔道具はこの都市の危険性(異界の発生率)の関係もあり 他の地域では生産出来ない物、他の管理者では作り得ない物が多く存在しているため。 この都市を政府が容認していることに大きな影響を与えている。 ちなみに、一部の政治家との癒着がある。 五区概要 管理区 都市政府の施設や企業の高層ビルが林立する支配区は、いわば悪徳の街の心臓部だ。 道行く人々の身なりもよく、あらゆる設備にふんだんに金がかかっている。 しかし、一皮剥けばそこには隠し切れない腐敗が現れる。 他人を食い物にして築かれた富と、富める者のための平和。 嘘の上に塗り重ねられた嘘と、偽りの安寧を繋ぎ止めるための制度。 それらを持ってこの都市をわが物顔で闊歩するのは金を持った違法遣い達だ。 常に街の自警団である【大楽軍】が巡回しており、治安は悪くない(良いとも言い難いが) →詳細ページ 工業区 海岸沿いに築かれた、この都市最大の工業地帯。 ありとあらゆる欲望が多くの労働者の犠牲の上に成り立っている。 もともとは普通の工業区だったはずなのだが、マナの噴出と小規模な異界化と消滅。 そこに目をつけた【企業連盟】が魔道具の生産ラインを作成。 それによる莫大な利益が生まれ、多くの欲望と労働者、成り上がりの富裕層を生んだ。 今では無茶苦茶な労働環境と、それを隠そうともしない支配層によって ここで働く最下級の人間達は【労働奴隷】とまで呼ばれているようになってしまった。 →詳細ページ 居住区 海沿いに存在している貧困区とは違い 山側、農業区の真上に存在しているのがこの居住区だ。 ここは歓楽街やショッピングセンター、商店街など 人間の生活に必要なものが大抵揃う区域であり、人間の住む主な建物は アーコロジー計画の時に建てられた集合住宅である。 この街の自警団である【大楽軍】の本拠地があるのもここ。 →詳細ページ 農業区 街の山側、地下に存在している農業地帯。 地下でありながら、魔法によって天候や気温が自在に生み出される。 というのも、この辺りに満ちるマナによって魔道具を常時稼働させても 十分以上にお釣りが出るからだ、ここで育った農産物、畜産物はブランド品として通用するほど。 ただし、その生産物のほとんどは街の中で消耗している。 この地区を統括している組織である【都市統制機構】がこの都市のアーコロジー化にいまだに執着しており、 都市外への食料輸出に法外な値段をつけているためである。 →詳細ページ 貧困区 工業区と隣り合うように築かれた、北海道最大の貧民窟。 主な住人は工業区で働く【労働奴隷】と国外からの不法入国者等の難民達だ。 さらにはここ以外に行き場の無い者や、【違法遣い】が逃げ潜んでいる。 貧民窟とは言うものの、まともな建物が無いわけではない。 ただし、その建物にはしょっちゅう貧民達が武装して入り込もうとするし 壁には落書きがびっしりと書かれている、住んでいる人間は大抵それに対抗するため武装している。 貧民達は大抵、ベニヤ板と新聞で作った建物に住んでいる。 冬国にそんな建物で大丈夫かと思われるが、この辺りには地下熱水が通っており、雪が積もることはない。 ……間欠泉が噴き出してくることがある、ということを除けば良い環境であると言えるだろう。 →詳細ページ 特に有名な施設 人間市場 貧困区の地下に存在する人体実験用の人間素体を売っている場所。 主なのは工業区で量産されたホムンクルス素体だが 捨て子や街の中で生まれたいらない子供、少数だが大人も売っている。 奴隷用に売っているものではないので、そういうものを求めていた人間は がっかりすることが多い。 食料分配舎 貧困区と居住区に存在する建物。 農業区で作られた野菜や肉をほぼ無料で配布しており 貧乏人の助けとなっている、ただし 貧困区の全ての人間に行き渡るには全く足りておらず 食料分配舎を壊さない範囲で、抗争がよく起きている。 管理しているのは【都市統制機構】だが、誰に渡るのかには興味が無いのか そういった抗争はほとんど無視されている。 九城水路 町中に張り巡らされた水路。 下水処理以外にも小舟による物資輸送を目的とされている。 正確な計算によって作られているが アーコロジー計画が頓挫したせいか、工事途中で切り上げられた場所も多く それによる死角にホームレスが住み着くなどの問題が起きている。